大分市議会 2019-12-10
令和元年建設常任委員会(12月10日)
令和元年建設常任委員会(12月10日)
建設常任委員会記録
1.開催日時
令和元年12月10日(火)午前10時0分開議~午前11時55分散会
2.場所
第4
委員会室
3.
出席委員
委員長 藤田 敬治 副委員長 帆秋 誠悟
委 員 穴見 憲昭 委 員 足立 義弘
委 員 野尻 哲雄 委 員 岩崎 貴博
委 員
日小田良二 委 員 高橋 弘巳
委 員 国宗 浩
欠席委員
な し
4.説明員
本案は原案のとおり承認することに決定をいたします。
次に、第3条
債務負担行為の補正、第3表中、
都市計画部所管分の審査を行います。
初めに、
自転車等誘導整理業務委託料(
中心市街地地区、大分駅
周辺地区)について、執行部の説明を求めます。
○
渡邊都市計画部次長兼
都市計画課長
〔
説明書② 104ページ 第3条
債務負担行為の補正 第3表中
自転車等誘導整理業務委託料(
中心市街地地区、大分駅
周辺地区)について説明〕
○
藤田委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
藤田委員長
本案は原案のとおり承認することに決定をいたします。
次に、
グリーンスローモビリティ実験運行事業についての審査ですが、
報告事項⑦に
グリーンスローモビリティ実験運行事業についてがありますので、
報告事項の説明を受けてから、
予算議案の審査を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
藤田委員長
それでは、執行部の説明を求めます。
○
渡邊都市計画部次長兼
都市計画課長
初めに、第3条
債務負担行為の補正、第3表中の
グリーンスローモビリティ実験運行事業について説明します。
令和2年度4月1日から
実験運行を行うに際しまして、入札に係る準備期間を要することから、
債務負担行為を設定し、1年間の契約を締結するものでございます。
ここで、
報告事項⑦の
グリーンスローモビリティ実験運行事業について、担当課であります
都市交通対策課のほうから御説明をさせていただきます。
○
橋本都市交通対策課長
お手元の資料7をごらんください。
9月に契約締結の議決をいただきました
グリーンスローモビリティの購入につきましては、年度末に向け、群馬県桐生市において製造が進められております。今回の
債務負担行為の設定は、来年4月から行う
実験運行に係る経費であり、1年間の契約を締結するものでございます。
目的ですが、本市が導入を進めています
グリーンスローモビリティにつきましては、窓ガラスがなく、開放感のある車両でございます。車両の特性を生かした新たなモビリティサービスの創出を目指していきたいと考えております。
運行ルートにつきましては、後ほど御説明いたしますが、道の駅のつはるから
JR大分駅を結ぶルートを考えております。
また、
実験運行期間中、短期間ではございますが、
自動運転走行の
実験運行も考えております。具体的な内容につきましては、今後検討することとしております。
次に、
実験運行のポイントですが、交通量の少ない
野津原地域では、走行速度が遅い車両の利点を生かし、手を上げれば乗降できる
フリー乗降や、往復45キロメートルと、同車両による運行では全国的に例を見ない距離の長い活用方法であること、大分川の河川敷内の道路を利用した走行空間を確保することなどについて、調査してまいりたいと考えております。
次に、事業主体、
運行主体は大分市とし、運転を事業者に委託したいと考えております。
車両の特徴ですが、最高速度は時速20キロメートル未満、座席は対面式で、定員22名となっており、1回の充電で約60キロメートル走行できる仕様となっております。
次に、
実験運行の期間といたしましては、来年の4月から1年間を計画しておりますが、運行状態や利用状況により、適宜見直しを行ってまいります。
運行ルートにつきましては、3ページをごらんください。
平日の
運行ルートについてですが、資料左下の、ななせダムを9時30分ごろ出発し、
野津原支所に10時、稙田支所に10時40分、府内大橋から宗麟大橋までの大分川河川敷内の道路を利用し、
JR大分駅上野の森口に結ぶこととしております。復路は、
JR大分駅を14時に出発し、16時ごろ、ななせダムに戻ることとしております。
なお、
野津原地域の緑色の線の区間につきましては、自由に乗降ができる
フリー乗降区間としており、走行する道路につきましては、主に国道442号の旧道を計画しております。それ以外の乗降につきましては、稙田支所、
JR大分駅を予定しております。
資料の1ページ目にお戻りください。
右上2にございますとおり、土、日、祝日につきましては、
野津原地域や
稙田地域で開催されますイベントの
シャトルバス等に活用していきたいと考えており、詳細につきましては、今後、支所やイベントの
実行委員会の方と調整をしてまいります。
次に、乗車体制及び
運行経費についてですが、4月から運行する車両の
安全運行を図るため、運転手と補助者の2名の
運行体制とし、
運行経費として、
債務負担行為1,500万円の
予算議案を上程しております。
関係機関との調整についてですが、
大分河川国道事務所や運輸支局、県警などと事前協議を行っており、協力的な意見をいただいております。今後も引き続き協議してまいります。
次に、今後の
スケジュール感についてですが、本議会終了後に、
野津原地域や
稙田地域の校区会長などの御意見を伺ってまいりたいと考えております。また、年明けに
運行事業者の募集を行い、車両納車後の3月には、
実験運行の開始に向け、実際のルートの試運転を行いたいと考えております。
2ページをお開きください。
実験運行のルートの選定の考え方について御説明いたします。
まず、背景ですが、平成30年7月に市内13地域でいただいた
地域まちづくりビジョンの提言では、
コミュニティバスや
自動運転車両の運行など、
地域公共交通に関する多数の提言を受けております。
一方で、本市では各地区拠点における
循環型バスの
ニーズ調査を、平成29年度から
路線バスを用いて、
稙田地域や大南地域など6地域で運行してまいりましたが、参考欄にございますとおり、潜在的なニーズを掘り起こす結果には至っておりません。
次に、今後の展開ですが、左下の棒グラフをごらんください。
このグラフは、ことしの10月に、
JR大分駅の上野の森口と
南蛮BVNGO交流館をつなぐ
自動運転バスの試乗会の
アンケート結果の一部でございます。
試乗会に使用した車両は、現在製造を進めております
eCOM-10と同型でございます。
グラフが4つありますが、上2つが
eCOM-10に実際に乗車された方、下2つは乗車されなかった方の御意見です。開放感のある車両について肯定的な意見や、車両の用途として、観光地だけでなく日常的な活用などの御意見をいただいているところでございます。
今後は、
低速運行で開放感のある
グリーンスローモビリティを活用し、新たな
輸送サービスの創出に向けた調査を進めてまいりたいと考えております。
次に、来年4月からの
実験運行ルートの考え方ですが、先ほど御説明しましたとおり、
グリーンスローモビリティは利用者の評価が高いものの、
低速運行であることから、
一般交通に影響を与えるものと認識しております。将来的には、市域全体を対象にしたいと考えておりますが、まずは
過疎地域や
市域内過疎地域など交通量の少ないエリアでの実績を積み重ねていきたいと考えています。
本
実験ルートは、
野津原地域では、交通量は比較的少なくなっています。また、
運行ルートの移動需要から見た場合、稙田地区から
大分地区への移動需要が多くなっている現状がございます。そのようなことから、道の駅のつはるを起点として運行し、交通量の多い稙田地区から
JR大分駅の区間は、
一般交通に極力影響が及ばないよう、大分川の河川敷の道路も活用した
実験運行ルートとしております。
最後になりますが、ただいま御報告いたしました内容は、運転手が車を操作する
実験運行についての概要でございます。
本年度購入する
eCOM-10車両につきましては、
自動運転に関する機器を搭載しておりますことから、
自動運転機能を活用する実験につきましては、令和2年度当初予算編成の中で検討を行っているところでございます。
自動運転車両の
実験ルートにつきましては、現在、閉鎖空間に近い大分川の河川敷内での実験について、群馬大学と協議しているところでございます。
○
藤田委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見等はありませんか。
○
足立委員
これは、将来的には過疎地にとっては非常にいい話だなと、しかも、全国的に先駆けています。先駆けているがゆえに、また危惧するところもあります。
野津原地区においては、自由に乗降できるということで、
野津原地区では非常に期待が高まっています。
その中で気になるのが、河川敷を利用することに関してです。その試験期間や試験のルートにするという意義はあるのでしょうか。
○
橋本都市交通対策課長
まず、資料7の2ページをごらんください。
右側に
実験ルートの考え方を書いております。
今の
足立委員から御指摘のように、まずは
過疎地域で走らせたいというのが第一義的にはございますけれども、その下のほうの参考に、ここに、
パーソントリップといいますけれども、平成25年に
大分都市圏での
パーソントリップ調査、人間の動きの調査をしています。そういったときに、
野津原地域だけのトリップ、移動につきましては、非常に少ない状況でありますけれども、稙田地区から
大分地区というのは非常に多い
トリップ数が出ております。この
トリップ数も含めて、今回の
実験運行の中に取り入れて、まずは市民のニーズのほうも確認したいという思いがありまして、今回のルートを選定したところでございます。
○
足立委員
期間は1年でしたか。
○
橋本都市交通対策課長
4月から1年を考えております。走らせる中で御意見がいろいろ出ると思いますので、適宜そういった御意見を参考にしながら、見直しを図っていきたいと考えております。
○
足立委員
それは春夏秋冬の景色を見せようとするのでしょうが、ななせダムがせっかくできたので、もっと
過疎地域に力を入れるよう検討してください。あれだけの渋滞も起こっています。
もう一つ、
野津原地区ではこの間のふれあい市長室でも、住民の大半の人が言っていましたが、公共バス、
大分バスでしょうか、ちぐはぐの運行があると。来るのは来るけど、帰りは行かないというような。だから、その辺のところを検討して、これは、
坂ノ市地区や大南地区にもまた持っていくと思いますが、やはりいいことをしているのですから、もっと
過疎対策に力を入れてください。
それと、
野津原地区から
大分いこいの道までは、どのくらい時間が、かかりますか。
○
橋本都市交通対策課長
まだ
実験運行はしておりませんが、2時間ほどかかると思っております。
○
足立委員
建設常任委員会の管内視察で試乗させてもらいましたが、私は特に腰が悪いので途中から椅子が痛かったです。乗客は高齢者が多いと思います。興味のある方も乗ると思いますが、身体的にいろいろ事情を抱えた人たちがいるので、そういうことを考えながら、期間や発着など、そういったのもなるべく早く結論というか方向性を出してもらいたいです。
○
橋本都市交通対策課長
御指摘のとおり、まずは距離の長いルートで走らせてみたいと思っておりますけれども、例えば、木の椅子でございますので、乗り心地がどうかという意見もあると思います。また、4月の春先に寒いとか、夏は暑いとか、いろんな御意見もあろうかと思いますので、そういった御意見もしっかり聞きながら、適宜見直しのほうをしていきたいと思っています。
○
足立委員
そういったところをよく検討していただき、時々職員さんも、仕事の一環として乗っていただければと思います。
1つ要望ですが、乗客の方たちから簡単な
アンケートをとってもらいたいです。地区名や年齢程度でもよいので、乗っている間にちょっとお書きくださいというような形で。そんな簡単なところでやってもらいたいです。
○
橋本都市交通対策課長
今の御意見を踏まえて、しっかり市民の意見をとれるように、いろんな形でアプローチしていきたいと思っております。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
○
日小田委員
基本的なことですが、運行上の手続で運輸局の許可が要るのか、河川敷を通るので
国土交通省の許可が要るのか、また、河川敷のときの
安全管理はどうなるのか、その辺を教えてください。
○
橋本都市交通対策課長
まず、運行につきましては、これは有償運行ではございませんので、普通に走ることは一般の自家用車と同じと考えていただければいいと思います。逆に言うと、警察からすると、遅いからといって、これは運行してはだめというのは言えないような状態でございます。
また、
先ほど関係機関との調整のところでも述べましたが、国の陸運支局と県警は非常に協力的に準備をさせていただいております。河川敷についても、既に
国土交通省と協議しておりまして、基本的に通るというのは承諾をもらっています。ただ、今の御指摘のように、
安全管理などの、細かいところは、また今からしっかり詰めていきたいと思っております。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
○
高橋委員
過去に河川敷の中の使用を要望してきたことがありますが、断固としてだめだったというのがあるんですよ。そういった中で今回、
公共交通機関という形で認められたということですけれども、これについては少し疑問がありますが、承諾についてどうなのでしょうか。
○
橋本都市交通対策課長
高橋委員の御指摘は大野川の河川敷の話ですか。
○
高橋委員
そうです。
○
橋本都市交通対策課長
詳しいところまで私も存じ上げていませんが、今回は特定の車両を特定の時間に走らせるというところでの管理ができるというのもあり、要は24時間いつでもどこでも走れるという状態ではないというところと、
日小田委員からも御指摘ありましたが、今後、
安全管理を含めてしっかり協議していくという前提の中で、
国土交通省のほうも、まずチャレンジするのはいいのではないでしょうかという形で、協議をしております。
ただ、最終的にまだ許可をとっているわけではないので、今後の協議になると思っています。
○
高橋委員
もう一点、資料7の2ページの左側ですが、稙田、大南、鶴崎、明野など、6地域で
路線バスにより
実証運行を行い、結果として
地域ビジョンの実現は困難だと断定しています。日豊本線の高城駅、鶴崎駅、大在駅、坂ノ市駅はバスがつながってない、今回の
実証実験では駅に行くようなルートがない。要するにバス停までで終わりです。例えば鶴崎駅でしたら、ロータリーまで行っていない。時間帯も、そういう時間帯でもない感じになっています。
ここで、困難という表現をしていますが、今後の検討、要するに時間帯も含めて、さらに検討する余地もあるのではないかと思います。交通弱者の方を考えれば、やはり
循環バスというのは必要で、駅とのアクセスを考えるべきではないかと思いますが、その辺について、この文章の表現は、これで終わりでいいのかなという感じがしますので、やはりその辺のニーズがあるということは考えてほしいと思います。
○
橋本都市交通対策課長
ことし
実証運行しました大在、
坂ノ市地域につきましては、駅までの
循環バスを走らせました。そういった中で、後ほど御説明させていただきますけれども、資料6に書いていますが、1便当たり3名であったり、2名にも満たないという状況でございます。いわば事業性としては非常に難しい、困難という形で書いております。ニーズとしてはもちろんゼロではないというのは把握しておりますが、事業性としては非常に厳しいのではないかと思っております。
また、
都市交通対策課のほうでは、ふれあい交通も合わせて、現在28ルート回しており、目的地が最寄りのバス停の範囲になっています。そういったところを市民の皆様に周知して、御利用していただくというのと、今回の
グリーンスローモビリティというのを活用したいろんなモードの、もしくはルートの実験をしなければならないと思っているので、表現が少しきつかったかもしれませんが、そういったところは修正させていただこうかと思います。ただ、事業性という意味でいうと、バス事業者ともお話をしましたが、検討するまでにも至らないといいますか、バスとしては難しいと。そうするとモードを転換する。モードを小さくするという意味での
グリーンスローモビリティの今回の
実証実験、
実験運行というのも1つ有効ではないかなと思っています。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
○岩崎委員
購入に際して、反対で私は質問しましたが、安全性について何か進展があればお聞かせください。
○
橋本都市交通対策課長
自動運転機能は、今回の予算につきましては、あくまで
グリーンスローモビリティ、運転手がついているところでの予算を計上しております。先ほど御説明しましたように、
自動運転については、令和2年度当初予算で上程をしたいと考えております。
また、安全については、特に進展というのはございませんが、
自動運転のシステム自体は群馬大学にお願いしており、当然、運行に関しては細心の注意を払って安全運転に期したいと思っています。
○岩崎委員
安全運転に関する新たな知見であるとか、そういうのはまだ確認できていないというのが分かりました。
2つ目ですが、
グリーンスローモビリティを活用して市民の足を確保というような観点だと思いますが、
グリーンスローモビリティ以外を活用して市民の利便性を向上すると、そういった議論はあったんでしょうかお聞かせください。
○
橋本都市交通対策課長
モードということでいくと、具体的な議論はしておりません。ただ、今回、
グリーンスローモビリティの購入をことししておりますので、まずはこの
グリーンスローモビリティを活用したこのモードの実験をしたいということで、今回上程しております。
ですが、御指摘のように、いろんなモードを今後検討する必要があると思っています。そのモードの一つとして、当課でも事業を行っている、
自転車もそのモードになるかもしれません。さまざまなモードをしっかり検討する必要があると思っております。
公共交通としては、一般的には鉄道、バス、タクシーですが、技術は日進月歩でございます。そういった最新の技術も含めて、それを使うためのネットワークとしての例えばバースとか、そういったものも含めて、いろんな可能性を今後検討の必要があります。特に公共交通というのは乗客が少ないという現状もあり、厳しい状況であるとお伺いしております。
そういった中で、今後は基本的に、これまで進めております、ふれあいタクシーをベースに、いろんなモード、いろんなところを検討していきたいと思っております。
○岩崎委員
この事業は、市民の足を確保して、市民のためにならなければいけないというのは前提としてあるとは思いますが、
足立委員もおっしゃったように、利便性に疑問があると思います。まず乗車時間です。約2時間、板の座席に高齢者が座ることが果たして市民のためにとっていいものなのか。
あと、4月、5月、寒いです。かなり着込んでおかないと、外気が容易に入ってくるつくりになっていますので、その辺についての疑義が呈されたことに対して、聞きながら改善するという御答弁だったのですが、聞いて改善できるのでしょうか。車両の重さとかそういうことを鑑みたときに、居住性というのは改善できる余地はあるのでしょうか、お聞かせください。
○
橋本都市交通対策課長
まず、基本的な機能としては、改善は困難と考えております。窓ガラスがなく開放感がある車両というコンセプトにつくっているところがございますので、要はエアコンなどの機能はありません。
改善するとすれば、改善に当たるかどうかわかりませんが、椅子に座布団を敷くなど、その程度でございまして、車両本体の改善というのは非常に厳しいと思っています。
○岩崎委員
グリーンスローモビリティについては、国も後押ししているというところもあって、幾つか
実証実験をやっているところがありますが、こういう長距離のルートを設定したところ、大分市以外であるのでしょうか。
○
橋本都市交通対策課長
現在、国のほうでは
自動運転の
実証運行ということで、さまざまな実験をしていますが、今回、片道23キロというような長い距離の実験というのはないです。一般的には10キロメートル未満、余り長くない距離でやっているのが多いかなと思います。ただ、車両の性能として、60キロメートルの距離は走れるというのが今回の我々が購入する車両ですので、実験にあたり距離の長さは問題ないと、ただ、1往復しかできないという制約もございますので、そのあたりはまず1回走行してみて、いろいろな御意見を伺いながら、改善すべきところは改善したいと思っております。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
○野尻委員
岩崎委員から、長距離ということで話が出ましたが、1車線区間が長過ぎます。2車線区間であれば、時速20キロメートルで走行しても、後ろから来た車は追い越しできますが、道の駅のつはるから稙田市民行政センターの近くまでは1車線です。1車線区間で時速20キロメートルで走ると、ずっと渋滞します。
退避スペースがあればいいのですが、その間のそういった苦情に対してはどうするのかという問題もありますし、それから、いわゆる1車線区間の距離が長いことを考えると、県警がそれを協力的に認めているということは非常に疑問視せざるを得ないです。2車線区間であれば、
建設常任委員会の管内視察で
JR大分駅から
南蛮BVNGO交流館まで乗ったときみたいに、後ろから来た車は全部追い越していくので、何の問題もないです。河川敷を通ることは、ほかの車が通るわけではなく、この車だけなので、問題ないでしょうが、公道で1車線区間を20キロで走るというのは市民から苦情がくると思いますが、それはどうなのでしょうか。
○
橋本都市交通対策課長
委員御指摘のとおり、県警との協議でも、やはり2車線区間であればいいなという話でございます。1車線区間というのがやはり1つの課題です。1車線区間につきましては、先ほども御説明しましたように、特に国道442号では、できるだけ旧道を走りたいと考えております。
○野尻委員
旧道とはどこですか。
○
橋本都市交通対策課長
例えば大分川ダムからおりたところ、今はバイパスのように非常にいい道路になっております。右手におりていくと、昔の狭い道が、集落に入るところ。あとは、
野津原支所の周辺であれば、これも大分川ダムから見ますと左側に、少し手前のところから入っていくと旧道になります。また、木ノ上地区のところもまた旧道に入ります。
できるだけ旧道を使っていきたいと考えているのが1つと、御指摘のように、やはり遅いので、後ろに車が連なる可能性があります。そのときは、場合によっては、左のほうへ、路肩へよけて、後続の車に先行してもらう、そういったことで運用を図って、特に
安全管理には細心の注意を払いながら実験をしていきたいと考えております。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
○
高橋委員
運賃はいくらですか。
○
橋本都市交通対策課長
今回は有償運行ではございませんので、全て無料です。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
○
足立委員
そうやっていろいろな問題を抱えながら、考えながら走るのが現状みたいなので、いろいろなことがあったときに逐一、
建設常任委員会にもいろいろな報告をしてくれませんか。非常に前向きで、いい事業ですので。まちなかを長く通すというのは、1年という、季節感はわかりますが、いいことは早目に結論を出してください。そして
過疎地域の生活に困っている人たちのためにというのが大きな目的でもありますから、報告をしながら、そういう方向に早くシフトするような計画でやってください。
○
橋本都市交通対策課長
適宜、見直しのときには、できるだけ早く
建設常任委員会のほうに御報告させていただきたいと思っております。
○
藤田委員長
今後は随時、報告等をお願いします。ほかにはよろしいですか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
それでは、討論はありませんか。
○岩崎委員
安全性の面で進展が見られないということと、市民のためにということであるならば、終始、問題点が明るみになっている
グリーンスローモビリティ以外の方法で市民の足を確保すべきではないかという立場で、
債務負担行為に反対したいと思います。
○
藤田委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
藤田委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定をいたします。
次に、一般議案の議第107号、
線路敷ボードウォーク広場条例の制定についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
堤まちなみ整備課長
お手元の議案書、議107の1ページ目をごらんください。
第1条は、設置の目的を定めております。
大友氏遺跡へと続く大分歴史回廊として、にぎわいをつなぐ交流の場及び緑と文化を感じることができる集いの場を提供することを目的としております。
第2条は、広場の利用者に対し、広場や設備等を汚したり壊したりすること、樹木の伐採や植物、土砂を採取すること、車両の乗り入れや駐車すること、たき火などの火気を使用することなど、14項目の行為の禁止を定めております。
続きまして第3条は、管理上または利用者の危険を防止するため、広場の利用の禁止や制限を行うことができることを定めております。
第4条は、行商や出店、イベントや集会などで広場を使用するときは、事前に使用許可を得ることが必要であることを定めております。
第5条は、電線や通信線、水道管やガス管、工事用足場や防護柵、看板等について広場を占用するときは、占用許可を得ることが必要であることを定めております。
第6条は、広場の使用料や占用料について定めています。
まず、使用料についてですが、広場の貸し出しは4カ所としております。使用料は、許可区域の面積に、
大分いこいの道広場や大分市駅前広場、祝祭の広場と同じ単価、一般利用で1平方メートル当たり7円、商業利用につきましては、1平方メートル当たり30円を乗じて、消費税10%を乗じた額が1日当たりの使用料となっております。
また、午前、午後の時間区分での貸し出しを可能としており、午前もしくは午後のみの使用料は、1日当たりの使用料の半額となります。
次に、占用料についてですが、占用料は大分市道占用条例と同じとしております。
第7条は、公益上その他特別な理由があるときは、使用料や占用料を減免することができることを定めております。
第8条は、既納の使用料や占用料は原則還付しないことを定めております。
第9条は、使用許可や占用許可を受けた権利を譲渡または転貸してはならないことを定めております。
第10条は、使用や占用の許可をしない行為等として、公の秩序を乱し、善良な風俗を害するおそれがあるとき、暴力団排除の趣旨に反すると認められたとき、管理上支障があると認められるときなど、6項目を定めております。
第11条は、使用や占用を終えたときは、原状回復することを定めております。
第12条は、使用や占用の許可の条件に違反した場合や管理上必要があると認めるときは、許可の取り消しなどを行うことができることを定めております。
第13条は、利用者または使用や占用の許可を受けた者が、広場や広場の設備を破損した場合などは、賠償しなければならないことを定めております。
第14条は、この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定めることといたしております。
附則では、施行期日として、令和2年1月6日としております。
また、別表では、使用料や占用料を記載しております。
○
藤田委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見等はありませんか。
○
足立委員
線路敷ボードウォークという名づけ親は誰ですか。執行部で考えたのか、公募したのですか。
○
堤まちなみ整備課長
名前については、案を出してくださいということで地元の自治会に委ねましたが、地元のほうが大分市にお任せするという結果になりました。線路敷ボードウォークのデザインをした九州大学の樋口准教授に3案を出していただきました。その中で、いろいろ模索しまして大分市のほうで決定させていただきました。
○
足立委員
大学の先生も確かにいいと思いますが、地元の人から案がなければ、今度は地元ではなくて、例えば大友宗麟公の関係者。部長が冒頭の御挨拶の中で、回遊性をさらに高める、大分駅前にあるザビエル像と大友宗麟像から、アプローチをずっとつくってきて、最後に
南蛮BVNGO交流館のほうにつながっていくという話になっています。
そういう中で、やはり都市計画は、名称にしても一本化したものをつくっていかないと。ボードウォークという意味はいろいろ多目的でいいと思いますが、橋をつくったときにも公募をして宗麟大橋になりました。大分銀行はソーリン支店をつくっています。川の駅宗麟店など、地元の民間企業も大友宗麟公を盛り上げようと、もっと深く歴史を知ろうと、そういう流れになっています。そして生誕何年、没後何年など、そういうあらゆる機会が今どんどん出てきています。公園や広場できたとかあるときは、都市計画が率先して、そういった関連した名づけ親になって流れのある名称を考えてください。大学の先生もいいのですが、先生にそういうあらゆる歴史背景や、その地はどういうものがあったんだということも説明しながら、そして最後にお墨つきをもらえばいいと思います。
祝祭の広場で市民栄誉賞をもらった方など、そういう先生方も立派な意見を持っているでしょうが、やっぱりここで暮らして、歴史を知っている者の話ももうちょっと聞くように、これからはしてもらいたいです。
○
藤田委員長
今後は、
足立委員の御提案のことも含めて、広く市民の方にも意見を求めるということでお願いしたいと思いますので、お願いいたします。
ほかにありませんか。
○
日小田委員
昔からグランドデザインという話の中で、大分のまちづくりの考え方の基本といったときに、歴史的な話がよく出てきますが、そのときにやはり中世のまちというイメージが売り出し的には一番いいのかなということで、そこを基本にしながら、大分のまちづくりを考えていくというのが本来の姿であったと思います。
J:COMホルトホール大分をつくるときに、複合文化交流施設という話があったと思いますが、そのときに磯崎新さんが、広場というコンセプトをつくってきました。そのときは広場というのは、中世のイメージをしていたと思います。中世は、必ずコンセプトに広場をつくって、そこが市場になり、人が交流する雰囲気が生まれるという、そういうものが中世のまちづくりという。大分には顕徳町を初め、あの周辺にデウス堂などいろんな、ある意味の中世の歴史が残っています。
今回、この条例の設置の第1条には、歴史回廊というけど、線路は確かにあったので、線路は歴史かもしれませんが、中世の歴史が全く感じられない。文化とか歴史とか一応、書いていますが、県庁前古国府線にしても同じで、コンセプトの一つ一つがばらばらで、何か基本線が抜けているというか。その辺のまちづくりに対する考え方というのが、以前からずっと生み出してきた経過もあるでしょうが、何かそれぞれ言葉も違うし、時代も変わるし、人もかわるので、変わっていくのは仕方ないにしても、やっぱり1つの線がつながっていくようなものがあるといいなと、そういうふうに思います。これは意見ですので、よろしくお願いします。
○
藤田委員長
ほかによろしいでしょうか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
藤田委員長
本案は原案のとおり承認をすることに決定いたします。
以上で、当委員会に付託されました
都市計画部所管分の審査は終了いたしました。
ここで、申し出により、執行部から報告を受けます。
初めに、
中心市街地公有地利活用における
市民意見募集について報告を受けます。
○
渡邊都市計画部次長兼
都市計画課長
資料1をごらんください。
中心市街地に位置する荷揚町小学校跡地、大分駅東側の22街区、54街区の利活用については、これまでも総務、建設の両常任委員会において、随時御報告させていただいているところでございます。
本年は、昨年度末に策定いたしました基本構想に基づきまして、公表を前提とした具体的な民間アイデアの募集を行っておりまして、今回、その結果について公表し、市民の皆様から
アンケートという形で意見を募集したところでございます。
期間は10月28日から11月27日までの1カ月間にわたり、
アンケートの募集を行いまして、応募総数23件の御意見をいただきました。そのうち荷揚町小学校跡地に関しては3件、22街区と54街区につきましては20件の意見でございました。
主な意見の内容についてですが、資料中段の黄色の枠の中をごらんください。
荷揚町小学校跡地の提案に対しましては、周辺のオフィス街でふえている
自転車や徒歩での通勤者向けに、休憩所やシャワーなどの機能を備えた施設があったらいいのではないかという意見や、市民の憩いの場と、府内城などと連携した大分の歴史を感じるまちづくりとするチャンスなどといった御意見をいただいております。
資料下段の青枠をごらんください。
22街区、54街区の提案といたしましては、54街区の土地について、売却ではなく定期借地とし、行政が所有し続けるべきだとの意見が多数ありました。また、22街区に対しましては、バスターミナルをつくることに同意する意見や、バスターミナルの規模に対して大き過ぎるなどの意見がありました。さらに、一部の個人が利益を受ける共同住宅などの提案には反対する意見や、今回の民間からの提案内容について評価できるものがないなどとの意見がありました。
今後についてですが、今回いただいた市民からの御意見や民間事業者からの提案内容等を踏まえて、荷揚町小学校跡地、22街区、54街区の各公有地の整備に関する個別の事業スケジュールを決定することとしております。また、年度末までに、次年度以降に予定しております事業者選定公募に向けた仕様書を作成することとしております。
○
藤田委員長
ただいまの執行部からの報告の中で、委員の皆さん方から質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
では、次に、
自動運転車両実証運行の実施結果について報告を受けます。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
資料番号2-1をごらんください。
1、実施内容についてですが、運行期間は9月14日から9月20日までで、10時から16時15分、14日のみ14時から18時、
運行ルートは、大分駅上野の森口から大友氏館跡、
南蛮BVNGO交流館、14日はトリニータの試合がありましたので、その日のみ大分駅上野の森口広場から大友氏館跡、多目的広場としております。運行内容は1日16便、14日のみ8便、14人乗り、時速20キロ未満で走行し、利用料金は無料、運行実施は群馬大学、運行車両は低速電動コミュニティービークルe-COM10と呼ばれている車両でございますけれども、運行結果は、乗降者人数1,064人、乗車率が73%となっております。
2、
アンケート調査結果についてですが、回答者数は293人、回収率は27.5%です。
調査結果につきましては、回答者の90%が大分市内の方となっており、年齢は21歳~49歳代が多くなっております。
次に、2、
自動運転車両に乗車した感想についてですが、まず
自動運転バスの安全性については、特に気にならなかったが、乗車前の79%から乗車後には82%に、不安を感じていたが、乗車前の20%から乗車後には12%になっております。
自動運転バスの走る速さについては、安心感がある34%、景色や会話が楽しめる50%などとなっております。
自動運転バスの乗り心地については、よかったが85%、よくないが8%となっております。
自動運転バスに期待することにつきましては、便数やルートがふえる、交通
事故の削減、運行時間が延びるの回答が多くなっております。
次に、資料2-2をごらんください。
1、実施内容についてですが、運行期間は10月6日から14日、
運行ルートは、
中心市街地循環バス大分きゃんバスルート、運行内容は、1日3便、要町バス停を10時45分、12時15分、13時45分、それぞれの発の便でございまして、34人乗り、
自動運転の走行時は時速30キロ未満で走行、利用料金は大人100円、子供50円、運行実施は
大分バス株式会社、運行車両は群馬大学所有の
自動運転対応車両、運行結果は、乗降者人数577人、1便当たり21.37人となっております。
2、
アンケート調査結果についてですが、回答者数は418人で、回答者の75%が大分市内の方となっており、年齢は21歳~49歳代までが多くなっております。
自動運転バスの安全性につきましては、気にならないは、乗車前と乗車中は同じく70%、不安を感じたは、乗車前の25%から乗車中は19%、
自動運転バスの加速や減速、速さについては、よかったが65%、よくないが22%、
自動運転バスの乗り心地については、よかったが81%、よくないが10%となっております。
自動運転バスに期待することは、便数やルートがふえる、交通
事故の削減、運行時間が延びるの回答が多くなっております。
○
藤田委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さん方から質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
次に、祝祭の広場に係る効果検証の途中経過についての報告を受けます。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
お手元資料の3-1をごらんください。
祝祭の広場の効果検証につきましては、去る8月26日の
建設常任委員会におきまして、目的や内容の御説明をさせていただいておりまして、現在、その内容に沿って効果検証の作業を進めております。本日の委員会では、途中経過になりますが、御報告します。
まず①効果検証の目的と②効果検証の項目につきましては、8月の委員会で御説明させていただいたとおりでございまして、記載のとおりです。
次に③来場者数の計測についてですが、50万964人、これは9月7日の完成式典から11月30日までの計測数です。
次に④来場者
アンケートについてですが、10月19日、11月20日、24日、12月1日、7日に行っております。
次に、
アンケート調査結果につきましては、途中の状況でありまして、10月19日の分で設問の一部を抜粋したものを記載しております。回答数は219で、性別、年代は記載のとおりとなっております。
右のほうに参りまして、C)祝祭の広場が整備され、
中心市街地を訪れる機会がふえると思いますかに対しては、とてもそう思う、ややそう思うが多くなっております。
D)祝祭の広場が整備され、
中心市街地での滞在期間が長くなると思いますかに対しては、とてもそう思う、ややそう思うが多くなっております。
E)祝祭の広場が整備され、
中心市街地の魅力が向上したと思いますかに対しては、とてもそう思う、ややそう思うが多くなっております。
F)祝祭の広場が本市の玄関口として魅力あるまちづくりに寄与していると思いますかに対しては、とてもそう思う、ややそう思うが多くなっております。
次に、資料の3-2をごらんください。その次の資料の3、A4の資料になりますけれども、調査箇所図とあわせてごらんをください。
5の歩行者通行量調査、歩行者
アンケート調査についてですが、8月31日、10月19日、11月20日、11月24日、12月7日に行っております。
調査箇所は、資料3-3のA4の資料に示す、記載の16カ所ですが、祝祭の広場に面する箇所は、9番、10番、13番になります。
次に、通行量調査結果、調査時間帯は11時から19時ですけれども、グラフのとおりです。
これを見ますと、9番、10番、13番ともに10月19日、これは大分でイングランドとオーストラリアの試合が、また、夜にはパブリックビューイングでニュージーランドとアイルランドの試合があった日でございますけれども、他の日に比べると突出した数値になっております。
次に、歩行者
アンケート調査結果は、8月31日、10月19日に行っておりまして、回答数はそれぞれ830、883となっております。
性別は記載のとおりでございます。
中心部を訪れた目的は、買い物、イベント等が多くなっております。
中心部の滞在時間は、6時間以上が最も多くなっております。
最後に⑥今後の予定についてでございますが、各種調査の集計を進めるとともに、来場者
アンケートの結果をもとに、経済波及効果や事業効果の算出を行うこととしておりまして、令和2年3月の
建設常任委員会で御報告してまいりたいと考えております。
○
藤田委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さん方から質問等はありませんか。
○
足立委員
非常にいい結果が出ていると、私もそう思います。しかし、一部には、30億円かければそれぐらい当たり前だという意見もあります。謙虚に受けとめてください。
そしてもう一つ、均衡あるまちづくりを
都市計画部のほうでは考えていってください。常に頭の中に入れておいてください。お願いします。要望です。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
○岩崎委員
祝祭の広場の
アンケートのところで、
中心市街地の魅力が向上したと、また、玄関口、魅力あるまちに寄与しているという方が多いという結果が出ております。
通行量のところでいくと、ボリュームポイントといいますか、トキハの前の交差点、あそこが特に通行量がふえていない、年度によってはむしろ減っている。そういったことに関して、魅力が増して、すばらしい祝祭の広場というのがある程度は出ている一方、トキハ前の交差点の交通量が伸びていないということに関しては、回遊性という点での何か議論や御意見があったのであれば教えてください。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
今この場で、その理由はこうだという御説明をするまでの資料は持っておりませんが、大分城址公園、祝祭の広場を整備して、
中心市街地全体のもともとの購入、そして整備の目的が、
中心市街地の活性化に寄与するということを掲げさせていただいておりますので、今後、この検証結果等を踏まえながら、そういった意義も確認する中で、
中心市街地の活性化に努めてまいりたいと考えております。
○岩崎委員
特徴的にトキハ前は平成28年度よりも、平成29年度よりも、平成30年度よりも平成31年度のほうが減っているわけですね。それははっきりしていますが、
中心市街地の活性化については今後という御答弁だったのですが、一応成功したのでしょうか。一番のボリュームポイントのところで議論してないことに驚きを禁じ得なかったのですけれども。
その辺は、もう一度確認ですけれども、議論はしているのでしょうか、していないのでしょうか。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
この過去の分は、商工労働観光部が毎年11月から12月にかけて行っている、そのデータを記載しておりまして、商工労働観光部では、資料3-3では16カ所にしていますけれども、実際は40カ所以上、全体的な交通量の確認等をされておりました。ことしもされていると思いますけれども、そういったことを踏まえながら、今、岩崎委員の言われるようなその理由、そういったことも踏まえて、この検証結果の中で検証を進めてまいりたいと考えております。
○
藤田委員長
ほかによろしいでしょうか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
次に、大分市
バリアフリー基本構想の改定についての報告を受けます。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
お手元の資料の番号4-1をごらんください。
1.改定の背景についてですが、本市は平成25年度に、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)に基づく、大分市
バリアフリー基本構想を策定しております。こうした中で、今回の改定における背景としまして、まず①としまして、改正バリアフリー法が平成30年5月に公布され、その年の11月に施行されたこと、②として、本市が共生社会ホストタウンへ登録したことがございます。以上のような経緯を踏まえて、現在、基本構想の改定作業を進めております。
次に、大分市
バリアフリー基本構想の改定のイメージについてですが、移動等円滑化促進方針としてマスタープランを策定し、具体の事業計画の作成が可能な重点整備地区については、基本構想を策定することとしております。
次に2.改定に向けてのこれまでの取り組みについてですが、平成31年2月から、障害者団体等へのヒアリングを初めとして、協議会の開催、市民
アンケート調査、まち歩き、意見交換会を行っております。まち歩きなどの実施状況は記載のとおりでございます。
次に3.大分市バリアフリーマスタープラン(素案)の概要についてですが、第1章から第5章までの構成で、計画策定の背景と目的、バリアフリーの促進に関する基本理念、基本方針、移動等円滑化促進地区におけるバリアフリーに関する事項、バリアフリーに関するソフト施策、計画の実現に向けてとなっております。
ここで、お手元資料4-2をごらんください。
大分市バリアフリーマスタープラン(素案)の概要を記載しております。
まず、取り組み方策につきましては、8つを掲げております。
次に、基本理念としましては、仮称の段階でございますが、全てのバリアをなくし、安全で安心な笑顔の似合うまち大分市としております。
次に、基本方針としては、6つを掲げております。
次に、移動等円滑化促進地区の選定につきましては、これまでの大分駅
周辺地区に加えて、高城、鶴崎、大在駅
周辺地区を新たに追加したいと考えております。
選定条件は、改正バリアフリー法の中の規定をもとに、1日の平均利用客数が3,000人以上の旅客施設を中心とした地区及び大分市
地域公共交通網形成計画に調和した地区としております。
次に、重点整備地区の選定につきましては、これまでの大分駅
周辺地区に加え、鶴崎駅周辺を新たに追加したいと考えております。
次に、これからの移動等円滑化促進地区のあり方につきましては、今後、バリアフリー、ユニバーサルデザインのまちづくりを市全域に広げていくために、本市の地域特性を踏まえた、移動等円滑化促進地区の選定方法の検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、心のバリアフリーにつきましては、気づく・知る、理解する、実践するを基本に、心のバリアフリーの取り組みを進めてまいりたいと考えております。
次に、推進体制につきましては、計画・実施・評価・改善の継続した取り組みを実践するために、市民、事業者、行政が連携し、庁内体制の構築を図りながら、それぞれの役割に立ってバリアフリー化を進められるよう、大分市
バリアフリー基本構想推進協議会と相互に連携を図ってまいりたいと考えております。
ここで、資料4-1に戻っていただきまして、右下の4.今後のスケジュールについてですが、①として令和元年12月下旬に第13回の
バリアフリー基本構想推進協議会を開催し、②として令和2年の1月から2月にかけてパブリックコメントを実施しまして、③として令和2年2月に第14回の
バリアフリー基本構想の推進協議会を開催して、④として令和2年の3月の中旬に
建設常任委員会で最終案の御説明をさせていただいて、⑤として令和2年3月下旬に、大分市バリアフリーマスタープラン並びに大分市
バリアフリー基本構想【大分駅
周辺地区】と大分市
バリアフリー基本構想【鶴崎駅
周辺地区】を策定し、公表したいと考えております。
なお、お手元に、A3の縦で右肩に参考資料、特定事業計画に位置づけのある事業の進捗状況表をお配りしております。
特定事業とは、実施することが義務づけられる、そういった事業になりますけれども、現在のところ、各施設管理者が計画的に取り組んでいる状況でございまして、今のデータから、平成32年度までということの中で、こういった進捗状況を見ているという状況でございます。
○
藤田委員長
ただいま執行部から説明がありましたが、委員の皆さん方から質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
次に、大分市
景観計画の改定についての報告を受けます。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
資料5をごらんください。
資料の御説明の前に、この
景観計画の改定につきましては、さきの9月議会の
建設常任委員会におきまして、計画の改定の背景や効果、また主な改定内容やスケジュールを御説明させていただいておりまして、現在、そのスケジュールに沿って取り組みを進めております。本日の委員会では、9月議会以降の取り組みを説明させていただきます。
1.住民説明会についてですが、令和元年10月7日から10月30日までの間、市内13地区におきまして実施し、参加人数は132名となっております。
主な意見としましては、前の計画に比べ具体的でわかりやすくなり、よくなった、夜も景観の一部だと思うが、計画に夜の雰囲気が全くないのが残念である、電線の地中化を計画の中でもしっかり位置づけて促進をしてもらいたい、風力発電、太陽光発電はふえていくので、傾斜地での太陽光発電をより規制してほしい、良好な景観資源を観光に活用するため、情報発信までを含めて景観形成する必要がある、といった御意見をいただいております。
次に、2.パブリックコメントでございますが、令和元年10月18日から11月18日まで行いまして、意見書の提出者は3名でございました。
主な意見としましては、よりよい景観形成を図るためには、市だけでなく市民や県、国などで取り組むことが大切。これに対しての回答としましては、市民や事業者などの連携・協働を促進するとともに、国や県などに協力を求め、よりよい景観形成に向けて取組んでいく、としております。
素案では大分を代表する景観写真が多いが、写真に掲載されている地域・場所にたどり着くまでの景観をしっかりしないと、本当の
景観計画にならない。これに対しての回答としましては、
景観計画は市域全域における良好な景観形成を総合的に推進するための計画であり、各地域における景観資源やそれらを結ぶ経路等を含めて良好な景観形成に向け取組んでいく、としたいと考えております。
次に3.改定案への意見反映についてですが、素案に夜間景観の検討を追加する。景観重要公共施設における道路の配慮方針に計画的な電線類の地中化について定めております。風力発電、太陽光発電につきましては、届け出規模の厳格化を行っております。地域の景観資源マップなどの作成を追加する。こういった対応を考えております。
次に4.今後のスケジュールでございますが、今議会後に景観審議会を行いまして、令和2年1月に案の縦覧、2月に都市計画審議会、3月に景観審議会、令和2年6月に景観条例の改正案を提出するとともに
景観計画改定の内容を御説明し、条例案の議決をいただければ、10月から改正条例と
景観計画を施行したいと考えております。
○
藤田委員長
ただいま執行部から説明がありましたが、皆さん方から質問等はありませんか。
○岩崎委員
夜間景観とは何のことを指すのでしょうか。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
夜の景観で、道路照明を含めて、一般の夜景ですとか、いろんなものがあると思いますけれども、夜の景観ということでございます。
○岩崎委員
日本語的に夜の景観で、ぴんとこないんですけど、今おっしゃった中では、夜景と何か街路灯と言及されましたが、それは景観になるのですか。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
今回、この改定の中に景観とは何かということで規定しまして、見えるもの全てが景観ということです。例えば工場群の光や道路の照明であったり、夜景もそうでしょうし。だから、この言われる方は、そういったものが改定案にないので、そういったことにも触れていただきたい、そういうことも大事ということを改定案に盛り込んでほしい、そのような御趣旨だと思います。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
○
高橋委員
意見反映のところに、風力発電、太陽光発電については届出規模の厳格化と記載していますが、どういうことで厳格化されているのですか。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
これまで、風力発電につきましては、高さ15メートル以上が届け出の対象としていましたが、今回は基準を10メートル以上に下げる。10メートルから15メートルの分でも届け出してください。事例を見ますと、10メートルから15メートルの範囲の風力発電というのがかなりあるものですから、5メートル基準を厳しくしたということです。
そして、太陽光発電につきましては、太陽光パネルの面積が、500平方メートル以上がこれまで届け出の基準でしたが、それに加えて、高低差10メートル以上、ですから、山を切り開いて太陽光パネルを並べたときの上と下の差が10メートル以上あれば、届け出をしてくださいという形で、その2点につきまして、これまでよりも厳しくしているという状況でございます。
○
高橋委員
それは条例か何かで決めたということですか。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
今、そういう方向の改定をしようという状況でございます。
○
高橋委員
改定というのは条例でですか。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
条例で、来年の第2回定例会に上程をさせていただきたいと考えております。
○
高橋委員
今、世界全体で地球温暖化や原子力発電に対する依存について叫ばれており、自然エネルギーに変換していこうというような大きな動きが、皆さんの心の中にはあるじゃないですか。そういった中で、厳格化するということは、どちらの立場なのかと。ある程度の景観的なものはあるかもしれないけれども、温暖化あるいは原子力依存という方向に向かっていくのか、自然エネルギーを推進して、少しは景観にも我慢して、そういった方向に進むというのは、市としてはどう考えていますか。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
市のエネルギー施策につきましては、直接的に私が答弁というのは控えさせていただきたいと思いますが、この厳格化につきましては、いわゆる自然エネルギーを使うものについても、やはり景観については十分配慮していただきたい、そういう意味合いから、今回は厳しくするということでございます。
○
高橋委員
風力発電については大きさで景観が決まりますか。大分市としてはそのように感じるのでしょうか。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
これまで私どもは所管する課として、いろいろお話をいただいていたのは、大きさというよりも、10メートルから15メートルの間のいわゆる小規模な風力発電です。大規模なものは今、佐賀関地域で計画をされておりまして、あれは100メートルを超えるようなものですが、小規模なものが比較的出されておりまして、景観上に配慮してほしいなど、そういった声も届いており、今回はこういった形で、基準を5メートルほど下げる中で、景観にも十分配慮した上で、開発なり事業を進めていただきたいという、そういう趣旨でございます。
○
高橋委員
景観だけを言えば、そうなると思いますが、方向性として、自然エネルギーを考えていこうという大きな流れの中で、そこのところを議論してほしいと思うんですよ。
先ほど言いましたように、原子力発電は反対といった状況もあるし、そういった面では自然エネルギーにしていかないといけないという中で、どこが妥協点かというのはなかなか難しいところもありますが、私としては、景観よりもやっぱりCO2の削減など、そういったところにある程度ウェートを置いてほしいです。これは意見です。
○
足立委員
関連です。この厳格化という表現は厳し過ぎるのではないでしょうか。誰でも不特定の人が、見た目に悪いと言えば、厳格化にするのですか。営業権というものもあります。厳格化ではなく、考慮しますぐらいの表現など、そういった意見も当然あると思います。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
方向性としてはこのような形で今、考えています。厳格化という表現につきましては、検討させていただければと思います。
○
藤田委員長
ほかにありますか。
○岩崎委員
国は、このことについてはどのような方針を持っているのでしょうか。私の認識では、厳格化を進めているような認識ではありますが、国の風力発電、太陽光発電に対しての景観に対する言及、かなり国も変わってきているという認識ではあって、繰り返しになりますけれども、厳格化というところを推し進めていると私は認識しています。その辺の国との動きとの兼ね合いで、見直すということに関してどうなのか、その見解をお聞かせください。
○
姫野都市計画部次長兼
まちなみ企画課長
景観のこの分につきましては、各地域、いわゆる自治体にこの辺の判断は任せられているというところであり、委員の皆さんが言われることは私どもも認識を十分しております。ただ、繰り返しになりますけれども、こういった開発をする場合には、景観についてこういった条例もあり、こういった計画もありますと、こういったことに十分配慮する中で事業を行っていただければと、そういう趣旨でございます。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
次に、
循環型バス実証運行事業についての報告を受けます。
○
橋本都市交通対策課長
資料6をごらんください。
目的ですが、平成29年4月に大分市
地域公共交通網形成計画を策定し、持続可能な
地域公共交通を目指すこととしており、平成29年度より各地域において
循環バス実証運行を行い、地域内の移動や駅への接続、大型商業施設への移動など、通勤、通学を初めとする利用者ニーズについて調査、検証を行っています。本年度は大在地域及び
坂ノ市地域で
循環バス実証運行を実施いたしました。
事業概要につきましては、記載のとおりでございます。
運行コース概要についてですが、8ページをごらんください。
赤い線が大在循環線、緑の線が坂ノ市循環線の
運行ルートを示しており、大在循環線は、JR大在駅ロータリーを起終点として、反時計回りに3便、時計回りに2便、坂ノ市循環線は、JR坂ノ市駅を起終点として、時計回りに7便運行いたしました。
循環バスの詳しい時刻表につきましては、次のページの9ページ及び10ページに記載のとおりでございます。
恐れ入りますが、1ページにお戻りください。
地域への周知ですが、
実証運行に際し、自治委員連絡協議会等を通じて地域に説明を行うとともに、商業施設や医療施設に周知ビラを設置するほか、各戸ポスティングや新聞折り込みを行い、地域への周知を図りました。
右側をごらんください。
全期間の利用者数です。上段が大在循環線、下段が坂ノ市循環線の利用者数の推移をあらわしています。利用者数にばらつきはありますが、全期間を通して、大在循環線の利用が多い結果となりました。
2ページをごらんください。
1便当たりの利用者数ですが、発車便別の1便当たりの平均利用者数をグラフにしたものです。利用者数が多い便で5人前後であり、今回運行した車両は、通常の
路線バスと同型の30座席程度の中型バスであることを踏まえますと、利用者が少ない結果となりました。
次に、利用者
アンケートについてですが、乗り込み調査による聞き取りや、事前に募集いたしました乗車モニターへの
アンケートを整理したものです。
右下のグラフのとおり、今回の
実証運行では、10代から80代まで幅広い世代の利用が見受けられ、特に60代や70代の利用が多く、利用者の大半が女性でした。
3ページをごらんください。
大在循環線での利用回数、利用目的ですが、利用回数が週に複数回となる利用者は1割弱にとどまり、利用目的は、買い物のほかバスの利用体験や通院であり、JRや
路線バスとの乗り継ぎ利用も一定程度見受けられました。
資料右上には、バス停別乗者数をグラフにしております。大在駅ロータリーと城原での乗降が目立っています。
4ページをごらんください。
坂ノ市循環線です。利用者数は、期間中に2~3回や1回のみと、非常に少ない結果となりました。
資料右側のバス停別乗者数を見ますと、坂ノ市駅のほか、マルミヤストア坂ノ市店や坂ノ市公民館西などで乗降が見られました。
5ページをごらんください。
期間中、地域内の商業施設利用者を対象に、
実証運行の認知度や利用状況について調査をいたしました計283名の結果をまとめております。
大在循環線ではトキハインダストリーアムス大在店、坂ノ市循環線ではマルショク坂ノ市店とし、調査日、調査時間帯等につきましては、記載のとおりとなっております。
回答者の多くが、地区内に居住する60代から80代の女性との結果になりました。
6ページをごらんください。
施設別の調査結果です。
まず、資料の左側、トキハインダストリーアムス大在店での回答者118名のうち、
実証運行を知っていると答えたのは87名と7割を超えますが、そのうち実際に利用した方は18名と、全体の2割を下回りました。
循環バスを利用していただいた2割の方の利用回数や利用目的等の回答から、日ごろの移動手段を徒歩や
路線バスとする中で、今回、週に複数回、買い物等で
循環バスを利用していることがわかりました。
資料右側、マルショク坂ノ市店においては、回答者165名のうち8割を超える137名が
実証運行を知っているとするものの、そのうち
循環バスを実際に利用したのはわずか9人と、1割にも満たない結果でした。
最後に、7ページをごらんください。
バス路線再編に向けた方向性をまとめています。
大在循環線や坂ノ市循環線ともに、短期間の
実証運行ではあるものの、自家用車や徒歩など日ごろの移動手段からの転換が図られなかったものと考えられることや、駅や商業施設等への移動ニーズは一定程度確認されたものの、1便当たりの利用者数は少数であったことから、今回確認できた買い物や通院の移動ニーズにつきましては、既存バス路線に接続する現行制度のふれあい交通で対応していきたいと考えております。
また、JR大在駅への乗り継ぎニーズにつきましては、既存バス路線のJR大在駅北口ロータリー乗り入れについて、今後、バス事業者とともに検討を行ってまいります。
○
藤田委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、皆さん方から質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
次の
グリーンスローモビリティ実験運行事業については、先ほど説明を受けましたので、省略します。
次に、OITAサイクルフェス!!!2020について報告を受けます。
○
橋本都市交通対策課長
資料8をごらんください。
9月の
建設常任委員会で御報告させていただきましたとおり、ことしのOITAサイクルフェス!!!2019につきましては、ラグビーワールドカップの開催期間を考慮し、8月10日、11日の2日間の日程で開催したところでございます。
来年は例年どおり、10月秋の開催とするよう、国際
自転車競技連合UCIに申請を行っておりましたが、先日、UCIの公式ホームページの競技日程に、おおいたアーバンクラシックを10月4日日曜日に開催することについて登録されたとの通知があったところでございます。
したがいまして、おおいたアーバンクラシックを10月4日の日曜日、おおいたいこいの道クリテリウムは現在申請中ではございますが、10月3日の土曜日に開催することといたします。
今後は、地元住民や関係者と密に連絡を行い、他部局のイベントとも連携しながら、ことし以上に魅力的な大会運営ができるように取り組んでまいります。
○
藤田委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、皆さん方から質問等はありませんか。
○岩崎委員
このイベントは、かなり世界的に有名な方や、日本のトップ選手が来たということですが、まだ市民の方に、そんなにすごい大会なんだという認知度が少ないと思います。広報という意味で、何かてこ入れ等がもっと必要なんじゃないか、もっと魅力が発信できるのではないかなと思いますが、その辺の仕掛けがあれば教えてください。
○
橋本都市交通対策課長
広報のところは、毎年取り組んでいきたいと考えております。ことしも、SNSを利用したり、もちろんのことながら新聞広告、あとはOBS等でのCM等、いろいろ取り組んでいるところではございますけれども、特にことしにつきましては、8月の開催ということで、なかなか周知期間が少なかったということもあるかと思います。そういった反省も踏まえて、来年度は、こういった国際的な大会というのが大分市で開催されるということをもっと皆様に周知できるように努力していきたいと考えております。
○岩崎委員
これが広がる、認知が広がるという点では、競技人口が重要になってくると思います。大分市でも大会の定着であるとか、
自転車愛好者の人口をふやすという点については、今どういった状況にあるのか、教えていただければと思います。
○
橋本都市交通対策課長
具体的な数字というのは、持ち合わせていませんが、やはり国際大会でございますので、大分市という地方でこういう国際大会をするというのは、もちろん愛好者の人口がふえていく1つの要因ではないかと思います。
また、大会だけではなくて、当然、マナーアップ教室であったり、さまざまな
自転車に対する認知を高めていくことも一方で重要と思っておりますので、総合的にさまざまな取り組みをする中で、モビリティーとしての
自転車をしっかり認知していただきながら、一方で優しくて、健康にもいいというふうになっておりますので、本課としてはさらに進めていきたいと思います。
○岩崎委員
要望ですが、ラグビーワールドカップが終わった後、このイベントを本当に意味のあるものにしていくという点で、前回の大会で日本がラグビーワールドカップの進出があったけれども、爆発的な人気は向上せず、1回しぼんだと。今回はまたそれ以上に広がったというところがありますが、競技人口という点で、着目している人がいまして、やはり競技人口といいますか、それに愛好者をふやしていくという点が今後、プロセスとしては必要ではと思います。それは女子サッカーについても同じですが。
今、お話を聞く限りにおいては、
自転車愛好家というか、その辺の具体的な資料は持ち合わせていないということだったので、私はぜひそういった調査も進めていきながら、
自転車が根づいていけば、この国際大会もより発展していくのではないかと、市民の関心も高まっていくのではないかと思いますので、そういった戦略もぜひ御検討いただければと思います。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
○穴見委員
私も見に行って、たくさんの人がこのイベントに来ているなと思いましたが、このイベントによる経済波及効果がどの程度のものなのか、指標などはありますか。
○
橋本都市交通対策課長
そういった効果につきましては、毎年検証しております。ことしの分はまだできておりませんけれども、またそういった検証ができましたら、御報告させていただきます。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
次に、三
佐北地区住環境整備事業の事業期間の延伸について報告を受けます。
○
堤まちなみ整備課長
お手元の資料9をごらん願います。
これは、三佐北地区の住環境整備事業の位置図でありまして、凡例が載ってございますけれども、黒色部分が道路の整備済み、赤色が令和元年度施行箇所、黄色い部分が未着手路線で、今後、道路整備を予定している箇所でございます。
この三佐北地区は、住宅と工場が混在し、狭隘道路が多く、密集住宅地であることから、住環境の整備を目的に、地元住民による環境整備事業推進協議会が結成され、平成15年度から令和元年度までの完成を目標に、公共下水道事業とあわせて住環境整備事業に鋭意取り組んでまいりました。
昨年度までには、この図面の下のほうにありますけれども、東西を結ぶ都市計画道路、及び青色で薄く着色しています、住宅市街地総合整備事業として施行した防災道路が完成しているところでございます。
このたびの事業期間の延伸につきましては、用地買収及び建物等の移転補償において、相続問題などで不測の交渉期間を要し、事業がおくれている状況でございます。そのため、令和6年度までの5年間の事業期間を変更するものでございます。
なお、令和元年度末での事業進捗率は、事業費ベースで68.5%の見込みとなっております。
今後も、地元の環境整備事業推進協議会と、当地域の住環境の向上に向け、早期完成の要望に応えるべく努力してまいりたいと考えております。
○
藤田委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、皆さん方から質問等はありませんか。
○
高橋委員
この三
佐北地区住環境整備事業の中で、エリアとして6-9のエリアがありますけれども、6-5、6-7とか、これを見ますと、中に狭隘な道路がありますよね。周辺が道路になっていますが、ここはもう整備しないのですか。
○
堤まちなみ整備課長
今、薄くブルーで色をかけている個所は、
国土交通省住宅局の予算を使いまして、予算は違いますが、一応完了したということになっております。今言いました6-9号線、5-7号線。
○
高橋委員
ここの内側です。
○
堤まちなみ整備課長
委員がおっしゃるのが6-9の中、例えば1ヘクタール持っているお方とか、0.5ヘクタール持っている方がいますが、その中については、今、4メートルの道路整備は、補助金ではないですが、道路用地の提供が可能であれば整備できます。今のところ提供するつもりはないと聞いておりますので、今、住宅市街地総合整備事業、水色の部分については、今年度末で完了してよいと聞いております。
○
高橋委員
それでは6-9の中の狭隘な小さなところがありますけれども、ここは住環境整備にはならないわけですか。
○
堤まちなみ整備課長
当初は4メートルの道路を計画しておりました。それで、所有者に0.5ヘクタール持っている方や、1ヘクタール持っている方がおられまして、協議した結果で、土地の提供をしないということを伺っています。今後の建物の建てかえ等について説明さしあげましたが、無理であるということを聞いており、今年度末で終わろうと考えております。
○
高橋委員
これは、なぜこんなことを言うかといいますと、今、新川地区、芦崎地区、浜町地区の住環境整備が、ほとんど国の事業も縁切れてしまうということで、もう終わりに近づいています。いつまででしたか。
○
堤まちなみ整備課長
浜町地区、芦崎地区、新川地区につきましては、今年度までが公共事業、補助金で来年度は予算の単費をいただけるように予算要望しておりますけれども、来年度末をもちまして事業を完了しようと考えております。
○
高橋委員
このように、区画整理事業ではないから、狭かった道路も、片方だけを拡幅したということで、それも50メートルぐらいのところに1本ずつぐらいある道路になって、それも曲がりくねっている。50メートルの間に入った家には、まだ昔のせどというところも残っている。しかも、新川地区のあの都市計画道路はどうしても高くなるんですね。そうすると、水のはけが悪くなって、地下浸透しか考えられないようなことで、下水道も通ってなく、まだくみ取り。
一方で、都市計画道路にかかったところは、どんどん建てかえて、非常によくなってということで、格差が物すごくできています。
狭いところにおられる方々というのは70歳、80歳というような年配の方々で、下水処理や排水処理に非常に困っているというような状況ですが、そういった方々にどのような形でこれから対応するのか、もうそのままになるのか、国の事業はもうこれで終わりということになっていますが、この辺については大分市としてどのように考えているのか、お聞きしたいです。
○
堤まちなみ整備課長
先般、浜町地区、芦崎地区、新川地区にもお伺いしましたけれども、道路維持課、土木管理課、まちなみ整備課と上下水道部の公共下水道の関係課の4課で地元に立ち会いに行きました。委員がおっしゃるのは多分、排水の関係であると思いますが、その辺については、一番確実なのは公共下水道です。土地の分筆をさせていただいて、区分地上権の設定などすれば、どんどん下水道も入っていけますので。
それ以外につきましては、当課の浜町地区、芦崎地区、新川地区の住環境整備事業がある限り、地元の同意さえ得られれば、ちょっとした砕石を敷き直すであるとか、何らかの模索をしていこうと考えております。
○
高橋委員
すごく格差あり、立派な家を建てることができて喜んでいた方々もいましたが、ところが1歩そこから入ったら、本当に砂地で、くみ取りで、救急車も行けない、救急搬送でも担いでいかないといけないぐらいのせどで、そういったところが残っているので、ぜひこの辺については、地元の方と相談しながら、検討しながら整備してください。下水処理がとにかく問題で、水がたまってしまうというものありますし、その辺は考えていかないと、コミュニティーがうまくいかないような気がするので。
そういったことも考えて、三佐北地域も同じだと思うので。5年あるので、ここのメーンの通りだけではなく、この中の分もあわせて、地域の方と相談しながらいかないと、浜町地区はもう終わりに近づいているので、ここの中は単費で整備するとかいろんな形になってしまうので、そういったところを含め、長期的にここの狭隘なところをどうしていくかと、三佐北にしても、そういったことを、今回、滝尾地区も予算が出ていましたけれども、そういったところも同じだと思うので。この住環境整備の欠点だと思うので。そういったところを考えていただきたいなと思います。
○
堤まちなみ整備課長
それにつきましては、大分市は下水道部門、道路部門、
都市計画部門、いろいろな横の連携をして、何らかの公平性を保つように、今後は考えていきたいと思います。
○
藤田委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
執行部からそのほかとして何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
藤田委員長
委員の皆さん方からそのほかとしてありませんか。
〔「なし」の声〕
○
藤田委員長
以上で、
都市計画部の案件は全て終了いたしました。
あすは、9時30分から議会運営委員会が開催されますので、終了後、放送がありましたら、
委員会室にお集まりください。
本日は、これにて散会いたします。お疲れさまでした。
午前11時55分散会...