大分市議会 2019-09-20
令和元年決算審査特別委員会( 9月20日 厚生分科会)
書記 八坂 一範
5.
審査案件等
厚生分科会における
要望事項及び
事務事業評価結果について
会議の概要
令和元年9月20日
午前9時58分開議
○
田島分科会長
おはようございます。ただいまから
厚生分科会を開会いたします。
本日は、18日の
厚生分科会で出されました
分科会要望及び
事務事業評価における
分科会評価結果について協議を行います。
本日は執行部を入室させておりませんので、御了承ください。
それではまず、
分科会要望について協議を行います。
お手元に正副
分科会長案を配付しております。
それでは、正副
分科会長案を書記が読み上げます。
○書記
分科会要望事項の1点目は、「
幼児教育・保育の無償化の実施によって、市民の
保育ニーズがふえると予想される。これまでも
待機児童解消に取り組んできたことは評価できるが、このことによって
待機児童がふえることのないよう引き続き取り組むとともに、保育の質をさらに高めていくこと」。
2点目が、「
児童相談所の設置に係る検討に当たっては、
関係機関や他の部局と十分な議論を行い慎重に進めること」となっております。
○
田島分科会長
まず、
要望事項の1点目についてですが、あわせて、前年度
決算審査特別委員会要望事項に対する回答の2ページをごらんください。
昨日、正副
分科会長で協議する中で、
待機児童に関する前年度の
要望事項に対し、執行部から
幼児教育・保育の無償化による
保育ニーズについても十分に把握して、
待機児童の解消と保育の質の担保に努めると既に回答を受けており、改めて分科会から
要望事項として上げる意図は何かという議論になりました。
待機児童の解消と、保育の質を担保することは、重要な課題ではありますけれども、執行部の
取り組みを一旦見守り、来年度の状況を見た上で、改めて要望するかどうかを判断してもいいのではないかと考えていますけれども、皆さんいかがでしょうか。
○
斉藤委員
今回の要望は、
幼児教育・保育の無償化に対するものとして新たに出していただきたいということです。これまで
待機児童を解消してきましたが、また
待機児童が出てくることが予想され、その部分に対する保育の質を担保するということです。無償化の対象になる
認可外保育所もしっかりと把握しないと、保育の質を高めるのではなく、下がるのではないかと全国で懸念されているので、
幼児教育・保育の無償化に対応して保育の質を引き続き担保することが市町村に求められています。
○
仲道委員
分科会長に賛成です。
分科会要望としなくていいと思います。
斉藤委員が言われるように、
待機児童がふえるのではないかという心配と、保育の質が低下するのではないかという心配は確かにあります。執行部がそれに対して何の方策もしない、認識もしていないようであれば
分科会要望とするべきだと思いますけれども、執行部は
待機児童の解消と保育の質が低下しないように十分に配慮するということなので、その要望は必要ないと思います。一旦様子を見て、できていないようであれば、
分科会要望でなくても委員会の中で改めて早期に要望していけばいいと思います。
○
三浦委員
同趣旨です。
斉藤委員の気持ちもわかりますが、これはあくまでも決算になります。だから、終わった事業に対してこの部分が不足しているということで、始まる部分があるのではないかと思います。今回は見合わせて、様子を見て、だめだった場合に、来年の決算のときにまた
分科会要望として上げればいいのではないかと感じます。
○
斉藤委員
決算だからこそ次につながる要望が出てくると思います。なぜ分科会から要望するのかというと、これまで大分市は、
通常市町村が立ち入り調査していない
企業主導型に対しても行ってきたという努力が、この決算の中で認められます。ただ、今後の
幼児教育・保育の無償化で、対象となる施設の数がぐっとふえていくと、もうここは調査しなくていいかみたいなことにならないかという懸念があります。
だから、
立ち入り対象などがふえたとしても、これまでと同様にやってくださいという分科会の後押しがあれば、執行部としても、引き続き行えるのではないかと思います。
○
仲道委員
もう少し執行部を信用してもいいのではないですか。
○
斉藤委員
結果的に、対応するための
人材確保が必要になってきます。
分科会要望があるのとないのでは、
財政措置が違ってくると私は思います。分科会としてそれを支えるという意味で、どうですか。
○
仲道委員
斉藤委員は撤回しないと思いますので、もう採決をお願いします。
○
田島分科会長
それでは、採決をいたします。
取り下げることに賛成の方の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
○
田島分科会長
挙手多数であります。
それでは、皆さんの意見をまとめますと、
要望事項としては、取り下げるということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
○
斉藤委員
これは、
個人要望にはなるのですか。
○
田島分科会長
はい。
個人要望としてお願いします。
次に、2点目の
要望事項について、委員の皆さんから御意見等があればお願いします。
○
斉藤委員
文言を加えていただきたいと思います。「
児童相談所の設置に係る検討に当たっては」の後に、昨今の
社会状況を踏まえて、「
児童虐待、DVの
相談支援の専門性を高めるために」を入れていただきたいです。この2つは今の時期だからこそ絶対必要だと私は思います。
○堀委員
「ために」になると、いつも議論になることですが、どの委員も一緒で、子供のために
児童虐待を解消したいと強く思いますけれども、その手段が
児童相談所でなければならないとこだわるような文言になることには、懸念があります。
児童相談所でなくても解決できる手段はありますので、「ために」とするのはどうでしょうか。
○
斉藤委員
「ともに」でもいいですよ。
○
仲道委員
堀委員の意見に賛成です。そういう文言入れると、
児童相談所の設置を前提にした話になります。今は、その前段階として、県の
児童相談所が
大分市内にあるのに同じものを何で
大分市内にもう1つつくるのかというところから入らないといけないのに、既に
児童相談所ありきという議論になってしまいます。どのような
児童相談所や、何のための
児童相談所という形にならないほうがいいと思います。
○
斉藤委員
この言葉を入れることで、今、
子ども家庭支援センターが取り組んでいることの質の担保につながると思います。現在の大分市の実情もあるので、この
児童虐待とDVの
相談支援の専門性を高めるという文言は、今後のためには必要であり、入れてほしいと思います。
○荻本委員
意味がよくわかりません。
何で、専門性を高めないといけないのですか。
○
斉藤委員
専門性を高めないとすぐに適応できません。
○荻本委員
それは、
児童相談所ができて、そこの職員の専門性や、その機関の専門性を高めるということでしょう。おととい部長が言っていましたが、今はまだ、設置の有無も含めて議論する段階であって、何で専門性を高める議論になるのかがわからないと言ったわけです。
DV対策が大事であることはわかりますよ。
○
斉藤委員
今そういう対象が一番多いところが県内では大分市になります。
児童相談所の設置を検討するかしないかはこの際よくて、
関係機関や他の部局と十分な議論を行って慎重に進めるのはいいのですが、
児童虐待と、それに関連してDVの件数が物すごく
右肩上がりにふえていますので、今現に起こっていることにすぐに対応ができる組織が、
児童相談所でなくても大分市の中に必要だと思います。
○荻本委員
それだと、現状がこうだから、それをきちんと対応してくださいという要望にしたほうがいいと思います。その中で、今後
児童相談所も考えられるという観点だったらわかります。
○
斉藤委員
それでは、そうしましょう。
現在の対応はまだ不十分です。
相談件数は減っていましたが、まだできることがあると思います。だから、例えば
子ども家庭支援センターに
児童虐待、DVの
相談支援の専門性を高めることを要望して、その上で、
児童相談所の設置に係る検討に当たっては、慎重に進めるとしてもいいと思います。文章を分けたらわかりますか。
○
仲道委員
斉藤委員が言うことも十分にわかりますが、その目的を達成するためには、
児童相談所だけではなく、
子ども家庭支援センターなどあらゆる市の組織が、県の組織や国の組織とどんな形で連携をするのか、そしてそれぞれの能力をどう高めるのかということになり、何を要求しているのかすごくぼやけてきます。
○
斉藤委員
ぼやけてきますか。
○
仲道委員
分科会としてどこに何を要求しているのかというところです。
○
斉藤委員
これは、大分市の執行部に要望することですよね。
○
仲道委員
大分市のどこがどうできていないということを絞って言わないと漠然とします。
○
斉藤委員
それでは、
子ども家庭支援センターに。
○堀委員
去年と一緒になりますよ。
○
仲道委員
今回の要望は
児童相談所をどうするかというところで、設置するかどうかはまだはっきりしていません。
一般質問を聞いていてもわかるように、執行部もまだ検討している状況です。
○
斉藤委員
この要望は残すとして、昨年の
要望事項にある他の部局との連携を十分に図ることという部分はもうやっていることなので入れなくていいと思います。
○
仲道委員
もう一緒の文章にしないで、
児童相談所の件はそれだけにしましょう。
○
斉藤委員
そうですね。
○
仲道委員
関係機関や他の部局と十分な議論を行いということですか。
○
三浦委員
連携を図っていくことの方がいいと思います。
○
田島分科会長
担当書記、文案を読み上げて下さい。
○書記
委員の皆様の御意見をまとめますと、「
児童虐待及びDVを解消するために、全庁的な
取り組みを行うとともに、他の機関と
協議連携を図っていくこと」ということでよろしいでしょうか。
○
斉藤委員
他の
関係機関にしてはどうでしょうか。
○
松木委員
他を入れると変ではないですか。
関係機関だけでいいと思います。
○
斉藤委員
要は外の
関係機関ということが言いたいのです。
○書記
再度読み上げます。
「
児童虐待及びDVを解消するために、全庁的な
取り組みを行うとともに、
関係機関と協議・連携を図っていくこと」。
○
仲道委員
目的は
児童虐待とDVの解消を図ることなので、後半部分を先にして、それらのことによって解消を図るとしてはどうでしょうか。
○
三浦委員
そうですね。
○荻本委員
より専門性を高めるためという言葉がどこかに入りませんか。
○
仲道委員
専門性を高めて、
関係機関と連携して解消を図るとしては。
○荻本委員
専門性を高めるには、多分
自分たちだけではできないので、やっぱり
関係機関と連携することになります。それを庁内に広めていくようなイメージだと思います。
○
斉藤委員
それでだいぶ進むと思います。
○
田島分科会長
担当書記、読み上げてみてください。
○書記
今の御意見まとめますと、「
関係機関と
協議連携し専門性を高めるとともに、全庁的な
取り組みを行うことで、
児童虐待及びDVの解消を図ること」。
○
仲道委員
最初の部分を、
児童虐待やDVにかかわる
関係機関にして、最後をその解消を図ることにしてください。
○堀委員
それがいいですね、すっきりしています。
○書記
それでは、再度読み上げさせていただきます。
「
児童虐待及びDVにかかわる
関係機関と
協議連携し、専門性を高めるとともに、全庁的な
取り組みを行うことで、その解消を図ること」。
○
仲道委員
解消を図るは言い過ぎのような気がします。
○
三浦委員
努めることのほうがいいです。
○
田島分科会長
それでは、以上の内容でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
○
仲道委員
荻本委員が言ったとおりどちらを
分科会要望事項の1番と2番にするのかということは、どうしましょうか。
○荻本委員
今の
要望事項を1番に持ってきて、その次にどうなるかわかりませんが、
児童相談所の
要望事項にしてはどうでしょうか。
○
田島分科会長
それでは、そういうことでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
それでは、ただいままとめました
分科会要望については、本日
分科会終了後に開催されます、正副委員長・正副
分科会長会議での協議を経て、25日の決算全体会において
分科会長報告で報告いたします。
なお、正副委員長・正副
分科会長会議において、分科会の
要望事項と他の分科会に関連する
要望事項について、
決算審査特別委員会の要望としてどのように取り扱うかを協議、調整することになっております。その際に、本分科会の
要望事項に若干の
文言整理が生じる場合があります。
それについては、正副
分科会長に一任させていただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは次に、
分科会評価結果について協議を行います。
まず、
就労ピアサポートサロンおおいた事業についてです。
お手元に正副
分科会長案を配付しております。
それでは、正副
分科会長案を書記が読み上げます。
○書記
「本事業は、現在就労中または求職中の障害者の交流・情報交換の場として、障がい者が当事者同士で相談する機会を提供することにより、
大分市内の障がい者の就労に関する悩みの解消を図り、就労及び就労定着につなげることを目的としている。 類似する事業はほかになく、さまざまな悩みを抱える障がい者が当事者同士で、相談・意見交換を行える貴重な場であり、本事業の必要性は高いと認められる。 しかしながら、現状は利用者数が減少していることから、開催場所や時間帯等を見直すことで、より多くの方が利用しやすい事業とすることを求め、継続とした」。
○
田島分科会長
意見はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、意見がないようですので、正副
分科会長案のとおりでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
次に、地域多世代ふれあい交流事業についてです。
それでは、正副
分科会長案を書記が読み上げます。
○書記
「本事業は、高齢者が地域の子どもやその親、学生等と一緒に食事をしたり、宿題や遊び、地域の諸行事などによる多世代交流を行うことで、高齢者の生きがいづくりや社会参加の促進につなげ、老人クラブ及び地域コミュニティの活性化を図ることを目的としている。 高齢者の生きがいづくりや子供の健全育成、地域コミュニティの活性化を図るためにも、本事業の必要性は高いことが認められる。 今年度、補助対象団体が2団体から4団体に増加しているが、今後、事業を実施する老人クラブ等の団体がさらに増えるように、
取り組みを進めていくとともに、学生等が企画する高齢者との交流に係る活動についても補助の対象とするなど制度の拡大に係る検討を行う中で、この事業が全市的に広がっていくことを期待して、継続とした」。
○
田島分科会長
意見はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、意見がないようですので、正副
分科会長案のとおりでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
次に、子どもの学習支援事業についてです。
それでは、正副
分科会長案を書記が読み上げます。
○書記
「本事業は、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、子供たちに学力を向上するための機会を提供するために、学習塾の利用に係る経費の一部を助成し、子育て世帯の負担軽減を図ることを目的としている。 家庭の事情に関係なく、子どもたちの学力を向上させる機会を提供する本事業の必要性は高いことが認められる。 これまでの実績では、対象者のうち利用者が約3割にとどまっていることから、まずは利用者の増加に向け、積極的に制度の周知を行うとともに、助成金額を増やすことや助成対象を学習塾以外にも拡大することについて検討することを求め、拡充とした」。
○
田島分科会長
意見はございませんか。
○
仲道委員
助成金額をふやすという方向でいいですか。1万円を増額することを、委員会として要望していいのでしょうか。
○堀委員
その辺も含めて検討してくださいということです。
○
斉藤委員
検討項目ではないですか。
○堀委員
そうしないといけないということではなく、対象者の3割しか使っていませんので、まずは利用者数をふやしてほしいと思います。
○荻本委員
おとといも議論しましたが、多分周知だけでは多分広がらないので、やっぱり助成金額もふやしたほうがいいと思います。
○
斉藤委員
結局使わなかった原因がそこです。
○
三浦委員
1万円では足りないということです。
○荻本委員
そういう人が10%もいます。
○
仲道委員
全部、検討にかければいいのか。
○堀委員
それありきということではありませんが、検討してほしいということです。
○
仲道委員
わかりました。
○
田島分科会長
その他に意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、意見がないようですので、正副
分科会長案のとおりでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、そのようにいたします。
なお、最終的な文言の整理につきましては、正副
分科会長一任とさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
田島分科会長
以上をもちまして、本日の協議は終了いたしました。
委員の皆さんから、その他として何かございますか。
〔「なし」の声〕
○
田島分科会長
それでは、これにて
厚生分科会を散会いたします。お疲れさまでした。
午前10時39分散会...