大分市議会 2019-09-11
令和元年文教常任委員会( 9月11日)
○
安東委員長
陳情2件と関連があるということで説明を受けましたが、何か
質疑等はありませんか。陳情とあわせて質疑を受けたいと思います。
○
今山委員
直接関係ないですけれど、市内の小学生などがまとまって
関崎海星館に行くようなこと、
社会見学などはされているのですか。
○
永田社会教育課長
現在、具体の
取り組みはございません。
ただ、今後につきましては、例えば
社会見学とかでも利用してもらえるような形で、
プラネタリウムの導入について、規模も含めて検討していきたいと考えております。
○
安東委員長
そのほかないですか。
○
エイジ委員
関連ですけれど、
関崎海星館の魅力の1つとして、夜も展望台が使えるので、星空を生で眺める体験のようなことも可能です。可能かどうかは別として、例えば、学校で
社会見学の一環で行くとしても、1泊できるとか、何かそういった夜の体験もできるような
取り組みもされたらどうかなと提案させていただきます。できればお願いします。
○
安東委員長
要望ですか。
○
エイジ委員
はい。
○
安東委員長
そのほかないですか。
○
小野委員
課題の、
大型天体望遠鏡の経年による不具合が発生し、
部分修繕のために結構時間がかかっているというのは、どのような不具合で、どれぐらいかけて直そうと思っているのかを聞かせていただけますか。
○
永田社会教育課長
現在は、制御用のパソコンの不具合が多くなっております。それと、ピントがなかなか合いづらいということもございます。
今回の
基本構想の中では、
部分修繕とかではなくて、新しいものに取りかえるということを議論していただいておりまして、私どももそういう方向で今後
予算等について検討していきたいと考えております。
○
小野委員
わかりました。
○
安東委員長
そのほかないですか。
○
安部委員
関崎海星館の一番大きな課題は、やっぱり
大型バスが入らないとか、
道路整備の関係が一番大きいと思います。今、市としてはどういう計画を立てていますか。
○
永田社会教育課長
あそこの道路は県道でございまして、
佐賀関循環線という道路の
位置づけになっております。現在、県に
関崎海星館に至る
進入路につきまして整備についてのお願いをしておりますが、県は、いわゆる半島の東側、小黒の集落がある部分の道路の改良のほうを優先しているというのが実情でございます。
○
安部委員
県道だから、県にお願いはしておりますと。では、大分市として何をどうするのですかというのを、僕は聞きたいです。県に任せていたら、県が何もしないから、このままでいいのですかという話です。だから、大分市として、この
関崎海星館を生かすために、どういう
道路整備、
駐車場整備をお考えですか。
○
永田社会教育課長
基本的には、
道路管理者のほうに整備をしていただくような形にはなろうかと思います。我々とすれば、施設の整備が先なのか、道路の整備が先なのかという議論は当然ございますが、まずは、今、年間でも3万人近い方にお見えになっていただいていますので、魅力の向上を図るという点で、施設の整備には注力をしていきたいと思っております。道路の整備につきましては、現段階でできる部分とすれば要望等しかありませんが、特に、
大分土木事務所が担当でありますので、その部分と協議は積極的にやっているところでございます。
○
安部委員
言いたいのは、大分市が道路をつくるとか、そこまで踏み込んでいかないと、この施設は生きないと思います。だから、県がしないから大分市は
施設整備ばかりやりますという話にしか聞こえないです。大分市が本当にこの
関崎海星館を生かすというのであれば、大分市が独自にでも道路の整備をやることを考えるべきではないかなと思いますが、それについてはどうですか。
○
永田社会教育課長
道路所管課ではございませんので、はっきりとしたことは申し上げにくいですが、こういう形で整備を今後、
関崎海星館はやっていきますので、庁内でその部分についての
情報共有を含めてやっていければと思います。
○
安部委員
はい、いいです。
○
安東委員長
陳情では総合的な
科学館ということをいっているのですが、この
関崎海星館が充実していくということは別に否定はしないので、それは大いに進めるべきだと思いますが、これは天文に特化したような感じがするのだけれど、総合的とまでは行っていないと考えていいわけですか。
○
永田社会教育課長
これまでも
委員会の中でそのような御議論がございまして、その中での統一した認識は、いわゆる
天体分野に特化している
科学館ということで、話はさせていただいております。
○
安東委員長
はい、わかりました。
そのほかないですか。
○
今山委員
これは、いろいろリニューアルしていくと、どれぐらいかかるのですか。
○
永田社会教育課長
今の段階でまだ設計等を行っておりませんので、費用についてはこれからです。
○
安東委員長
いいですか。
それでは、陳情と報告をあわせて、質疑は終結していいですか。
○
今山委員
平成29年、平成30年に陳情が出されて、もしかしたらデータを持っているのではないかなと思うのですが、大分市と同
規模程度の市とかで、
科学館を持っている市があると思います。そういうところの、例えば
ランニングコストが幾らかかっているとか、入場者がどうなっているとか、そういうデータは既にお持ちですか。
○
永田社会教育課長
少しデータが古く、直近のものではないんですが、陳情を出された当時に調べたものがございます。
○
今山委員
それをできたらいただけないでしょうか。
○
永田社会教育課長
はい。
○
安東委員長
そのほかないですか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
それでは、質疑を打ち切って、それでは1件ずつ討論に入ります。
まず、平成29年陳情第17号、大分市への
科学館設置に関する陳情について討論はありませんか。
○
小野委員
まだいろいろな意味で調査、研究が必要かなと思いますので、
継続審査でどうかなと思います。
○
安東委員長
ほかにないですか。
○
エイジ委員
僕は、
関崎海星館は別物ではないかなと捉えています。前回、規模は大き過ぎましたけれど、名古屋の
科学館とかを見ると、やっぱり充実感は違いますし、ああいった総合的なものの
ミニマム版を大分市の人口とかに合わせて計画し、つくるのであれば、まだまだ調査も当然必要ですし、今、答弁の中では、当時の資料しかなかったということで、喫緊のものとかもやっぱり見て、どのように現在他都市の
取り組みがされているのかという部分の調査が今後も当然必要だと思います。
○
安東委員長
継続審査ですか。
○
エイジ委員
そうです。
○
安東委員長
ほかにないですか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
では、
継続審査が多いですが、
継続審査するということでよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
安東委員長
それでは、陳情第17号は
継続審査ということにしたいと思います。
次に、平成30年陳情第7号、大分市に総合的な
科学館設立を求める陳情について討論はありませんか。
○
小野委員
これも同じく
継続審査でどうかなと思います。
○
安東委員長
ほかにないですか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
それでは、これも
継続審査ということでよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
安東委員長
平成30年陳情第7号についても
継続審査ということにしたいと思います。
次に、同じように
継続審査中の平成30年陳情第9号、旧
野津原中部小学校跡地への
進入路の拡幅・整備に関する陳情について審査を行います。
執行部のほうで
補足説明等があればお願いいたします。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
今回、
補足説明はございません。
○
安東委員長
特にないということですが、委員のほうで特に
質疑等はないですか。
○
エイジ委員
再確認ですけれど、これは整備しなくても大丈夫というお話でしたよね。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
この道路につきましては、現在のグラウンドの使用の方法等からは、このままで
十分機能を果たしていると考えております。
○
エイジ委員
多分、陳情は防災の避難所として使用するときに、進入するのが困難ではないかという趣旨だと思います。例えば、何かあったときに狭隘で傾斜が急だというところへ車で行っても、大丈夫だという判断でよかったですよね。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
そのように考えております。
○
安東委員長
そのほか質疑ないですか。
○
小野委員
多分、前回のときに、旧
野津原中部小学校跡地を地元の方にどのように使っていただくのかというのが、明確に決まってないので、決まるのを待ちませんかというような話だったと思うのですが、そこの
進捗状況はどうですか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
この施設の建物は校舎が残っていますが、そちらについては、ほかの部署でも検討を行っておりまして、まだ
方向性は明確にはなっていないという状況でございます。
○
小野委員
わかりました。
○
安東委員長
ほかにないですか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
討論はありませんか。
○
馬見塚委員
前回も私は
継続審査をお願いして、実をいいますと、8月末でしたか、
野津原地区の
ビジョン会議の
フォローアップ会議というのがあって、出席させてもらったのですが、その中でもこの旧
野津原中部小学校跡地についても地域の委員の皆さんから意見もありましたし、いろいろな使い方を模索している状況にあるのかなと判断をしていますので、
継続審査をお願いしたいと思います。
○
安東委員長
ほかに討論はないですか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
今、
継続審査が出ましたが、
継続審査でよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
安東委員長
それでは、平成30年陳情第9号は
継続審査としたいと思います。
次に、同じく
継続審査中の平成31年陳情第2号、
公立小中学校、
義務教育学校の
女子制服にスラックスの選択肢を求める陳情について審査を行います。
執行部のほうで
補足説明等があればお願いいたします。
○
野田学校教育課長
7月の本
委員会におきまして、市内の中学校における制服の現状について御説明をさせていただきましたが、今回はその後の経過について御報告をさせていただきます。
7月、1学期末校長会におきまして、教育長が全ての
小中学校の校長に対して、性的マイノリティー、LGBT、SOGIEなど、性の多様性に関するさまざまな人権問題についての理解に立ち、
児童生徒へ適切に対応するよう指導いたしました。また、この場におきまして、人権・同和教育課から、文部科学省が作成しております教職員向けの資料、性同一性障害や性的指向・性自認に係る、
児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施についてを積極的に活用して校内研修を行い、教職員の理解を深めるよう伝えたところであります。
本市
教育委員会といたしましては、こうした指導を通じ、教職員一人一人が性の多様性に関する正しい理解を深めること、制服の着用に関する相談があった場合には、
児童生徒や
保護者の思いや願いに寄り添い、柔軟に対応することなどを各学校に指導してまいりたいと考えております。
○
安東委員長
何か質疑はありませんか。
○
エイジ委員
1点確認させてください。生徒手帳がありますよね。
○
野田学校教育課長
生徒手帳がある学校と、ない学校とがあります。
○
エイジ委員
今、聞いたのは、多分、校則が載っていると思います。その中に、かつて僕なんかが持っていた生徒手帳は、服装、髪型、そういった規則があったと思いますが、その中で、例えばもし学校側が取り入れるとなれば、そういった部分の変更も考えられますが、どうですか。
○
野田学校教育課長
今おっしゃられるように、当然、学校のほうが制服の仕様等を変えるということであれば、そういった記載がある学校、生徒手帳を準備している学校については、そういった内容も変更、修正していくということになると思います。
○
エイジ委員
わかりました。
それと、
教育委員会としては、学校側に、今後は柔軟な対応をするようにということを通告というか、こういう
取り組みを推進するということで、各学校の判断になるわけですよね。
○
野田学校教育課長
はい。
○
安東委員長
そのほかないですか。
○大石委員
関連ですけれど、今のがさっきの校長会での口頭の要望ということであって、例えば、教育長通達とか、そういうレベルまでは行ってないのでしょうか。
○
三浦教育長
制服の決定の権限につきましては、各学校の校長にございます。したがって、
教育委員会が制服を選定するというものではございませんので、校長が制服を決定するに当たっては、先ほど課長に述べさせたように、いろいろな配慮事項に十分配慮して柔軟に対応しなさいという指導を行ったということです。
○大石委員
要は、制服云々というよりもそういった柔軟な対応をしなさいというのを、口頭レベルなのか、文書レベルなのかということです。
○
三浦教育長
口頭による指導ということです。
○大石委員
わかりました。
○
安東委員長
よろしいですか。そのほかないですか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
では、討論はありませんか。
○大石委員
今までいろいろ
教育委員会のことは質問させていただきまして、学校側とPTAの協議によることや、また、校長に対しては柔軟な対応を取るように言っているということで、今回採決というか……。これは、求めるということは
教育委員会に求めるということになるのですよね。
○
安東委員長
そうです。
○大石委員
学校判断になっていて、特段、
教育委員会に求めることはないと思いますので、不採択と判断していいのではないかと、私は提案します。
○
安東委員長
不採択ということですね。
○
エイジ委員
大石委員が言ったとおり、僕はこの陳情内容というのは前向きに受けとめているので、ぜひやるべきで、
教育委員会としても、そういった状況を理解されているということで、学校側に判断を任せると。そして、そういうものも理解しなさいという通達をされているということなので、そこまでやっているのであれば、ここで協議することではなくなるのではないかということで、不採択と思います。
○
安東委員長
そのほかはないですか。
○永松委員
今、
教育委員会が口頭であれそういう通達をしたということは、それはそれで理解できますけれども、それは強制力があるわけですか。
○
三浦教育長
指導のもとで運営されるべき事項でありますので、学校の管理監督者としては、あるものと考えております。
○永松委員
強制力があるということですか。
○
三浦教育長
はい。
○永松委員
私は状況を少し見たほうがいいのかなと思って
継続審査と思っていたけれど、教育長が、強制力があるというから、そういうふうにするのであれば、不採択。
○
エイジ委員
できたら、口頭ではなくて文書で送られたほうが間違いないと思うので、文書で通達するような形をとられたらどうですか。
○
三浦教育長
委員の御提案を受けて、そのように対応してまいりたいと思います。
○永松委員
文書と口頭でその強制力は違うのですか。
○
三浦教育長
いえ、そういうわけではございませんけれども、再度、確認をしなさいという意味に理解をしましたので、文書による、柔軟な対応を指導していきたいということでございます。
○永松委員
もう一遍確認するけれども、口頭であれ、文書であれ、強制力は同じですね。
○
三浦教育長
同じでございます。
○永松委員
であるなら、私はもう不採択でいいと思います。
○
安東委員長
ほかにありませんか。
○
今山委員
もともと校長先生に決定権があるということで、やっぱりこちらに投げかけられるのは筋が違うかなと思います。思いは十分酌み取れますが私も不採択です。
○
安東委員長
そのほかないですか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
今、不採択という意見が多く出ておりますが、違う方はおりますか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
それでは、意見が出されたように、
教育委員会が各学校、校長会に対して柔軟な対応を指導してきたということと、制服が校長の権限であるということから、
教育委員会に向けてのこの陳情については、陳情者の思いは酌みながらも、不採択であるということでよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
安東委員長
それでは、この陳情については、そういう思いを込めて不採択ということにしたいと思います。
○
小野委員
1ついいですか。今、結論が出たところですが、1点確認したいのは、別にスラックスを選びたいからといって、その子たちが性的マイノリティーというわけじゃないと思います。だから、そこら辺の伝え方を間違うと、スラックスをはいている子は全員性的マイノリティーみたいにならないような配慮をぜひしていただきたいというのを要望しておきます。
○
安東委員長
女子生徒の場合、冬の寒さにスラックスをはく場合もあるので、そういうことをお願いしたいと。
それから、これは私からのお願いですが、教職員へのそういう研修といいますか、指導も非常に大事なことですが、一方でPTAといいますか、地域住民の思いがないと制服はうまく変えていくことにならないと思うので、地域住民、
保護者、そういったほうへの啓発活動も続けてお願いしたいと思います。
以上で陳情についての審議を終わります。
それでは、
予算議案に入ります。
次に、議第74号、令和元
年度大分市
一般会計補正予算第2号、第3条
債務負担行為の補正第3表中、1追加、
金池小学校施設整備事業、2変更、
舞鶴小学校校舎等長寿命化工事請負費と
横瀬小学校校舎等長寿命化工事請負費の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
高田教育総務課長
〔説明書② 24ページ~
債務負担行為の補正のうち、
教育委員会所管分について説明〕
○
安東委員長
それでは、質疑はありませんか。
○
小野委員
PFIの手法でということで整備されると思うのですが、それに至った経緯を改めて聞きたいです。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
金池小学校の
施設整備につきましては、平成28年5月に策定した大分市教育
施設整備保全計画に基づき、
金池小学校の
校舎等を改築するとともに、敷地の有効活用を図るため、敷地内にある幼稚園や育成クラブなどを含めた一体的な整備を行うものでございます。本事業は、設計、施工を含む建設費が10億円以上であるため、平成29年3月に策定されました大分市PFI等導入推進指針において、PFI等の導入を検討する事業として
位置づけられることから、事業手法の検討を行う中、昨年度、PFI導入可能性調査を実施したところでございます。
当該調査は、財政負担額に係る定量的評価とあわせて事業リスク等に係る定性的評価を行い、PFIによる事業実施の可能性の有無を総合的に判断するもので、その結果、本事業は
PFI事業として実施することにより、本市がみずから実施する場合に比べ約3.2%のコスト削減が期待できるとともに、財政資質の平準化、また、設計、建設期間中及び供用開始後の施設機能、環境の向上、さらにはリスク分担の明確化により安定した事業運営による公共サービスの水準の向上も期待できることから、PFIによる事業実施が適当であると判断したところでございます。
なお、コスト削減につきましては、導入調査時では3.4%でございましたが、補助単価の見直し等により、現在3.2%としております。
○
安東委員長
そのほか質疑はないですか。
○永松委員
ここに書いてある意味はわかるのだけれども、前、碩田学園とかは企業体にしてそういうことではなかった。何で今回は急にPFIとかを持ち出してきたのですか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
施設の整備につきましては、先ほども申し上げましたとおり、平成29年3月に大分市のPFI等導入推進指針がつくられました。碩田学園につきましては、この指針の整備をする前の事業として進められましたので、今回が初めて
学校現場のPFIということになります。当時はそういう指針がなかったということで、今回からでございます。
○永松委員
市の指針があったかどうかというか、当時から
PFI事業というのはあちこちで行われていたわけです。それで、何でほかの方法は全く考えなくて、PFI一つで行こうとするのか、その辺がいま一つ理解できない。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
今回整備されました大分市PFI等導入推進指針、これが明確に定められましたので、この基準に則って、10億円を超える
施設整備についてPFI導入可能性調査をいたしまして、その結果が、効果があるということになりましたので、必然的にPFIをやるということでございます。
○永松委員
もう1つ聞くけれども、大分市に
小中学校が50校から70校ありますよね。これからいろいろ建てかえなり出てくるだろうけれども、今後、
小中学校のそういう建てかえとかいうのは、全てPFIで行くと理解していいわけですか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
建物といいますか、事業費が10億円以上であればそれを検討するということですので、必ずしもPFIで全部行くということではございません。一つ一つを慎重に、PFIで行くかどうかの調査、研究をして、PFIでやるのが適当であればやるという決まりになっております。
○永松委員
それでは、今回はどうしてPFIになったのですか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
先ほどの答弁と重なりますが、今回、その
PFI事業で行くかどうかの調査をした結果ですけれども、主な理由は財政支出の平準化が可能となる、それと、設計、建設期間中及び供用開始後の施設機能環境の向上、これが期待できるということで、総合的に判断しまして、この事業を
PFI事業として実施する、そういうふうに判断の結果を理解しております。
○永松委員
私たちが一番心配するのは、そういうような方法がいい、悪いというのは置いておいて、やっぱり地元の
小学校だから、この工事を施工するに当たっては、地場の企業が受注できるというようなことはちゃんと基盤に置いているのですか。問題はそこです。
維持管理も15年間するのだから、それこそきのう話が出ていたように、大手が来て下請か孫請かひ孫請かわからないけれど、そんなところを地場の企業にやらせて、ただ地元の企業はそれをするだけで全く企業運営ができないような安い単価でさせられるとか、そういうことのないように。その辺のところをあなたたちは考えているのですか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
今回、
金池小学校のこの事業につきましては、地域要件を設定しております。設計業務につきましては、九州に本店または本市との契約について委任を受けた営業所があること、建設業務を行うものとしましては、市内に建設業法に基づく主たる営業所があること――これは本社があることということでございます、この要件をつけておりまして、
PFI事業につきましても、これまでの契約の考え方、大分市が続けていた契約の考え方に、地域経済の活性化や地域雇用の創出といった視点が大変重要と考えておりますので、その点にも配慮した仕様としているところです。
○永松委員
それと、その
維持管理を含めて向こう15年間ということですよね。一口に15年間といっても、結構、期間が長い。そうしたときには、そういうところにお願いするにはそれなりの、単純に言えば、経営基盤がしっかりした形の中でお願いをしていかないと。その辺のところはどう考えているのですか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
維持管理につきましては、各学校で単年度の契約をやっている業務もございます。それにつきましては、PFIになると確かに15年という長期にわたる契約ですけれども、その間にも、企業の財政状況や業務の内容のモニタリングを進めながら、必ず、ちゃんとできているのかという監視はこちらのほうでやらせていただこうと考えております。
○永松委員
その辺のところをしっかりと調査というか、決まりに基づいた対応をするように部長へ強く言っておきます。
○
佐藤教育部長
はい。
○永松委員
ただ、PFI、PFIって何か格好いいように聞こえるけれど、きのう言っていたように、一つ見方を変えるといろいろ問題があります。その辺のところをよく認識しながら、せっかく大分市で発注する仕事だから、地元の企業が雇用も含めて充実できるようなことを念頭に置いて対応をしてください。それが条件です。
○
佐藤教育部長
今回の事業につきましても、地域経済の活性化、地域雇用の促進など、重要性は感じておりますので、そういった視点も踏まえつつ、事業を進めてまいりたいと考えております。
○永松委員
昨日からうちの会派でもこの件についてはいろいろと議論をしてきたところでございますけれども、今申し上げたようなことをきちんと
執行部が守っていただけるのであれば、うちの会派3人はオーケーということにします。
○
安部委員
PFIはいつから募集して、いつ締め切りですか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
この事業のスケジュールですが、ことしの7月からホームページのほうに実施方針をアップしております。入札公告は10月を予定しております。その後、提案書の提出等を来年1月に予定しておりまして、プレゼンテーションは2月から3月にかけてという予定でございます。仮契約を5月、本契約は6月議会を目指しております。
○
安部委員
私は業者ではないので、わからないですが、仮にそういう日にちが非常にタイトであるとかいった場合の柔軟な対応はどう考えますか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
今、業者からもこの件についての問い合わせはいろいろいただいているところで、全くそれが難しいという状況になれば、方針といいますか、予定を変更することも検討しなければいけないと考えております。
○
安部委員
やっぱりPFIでは、地場の業者とかいろいろなところと組まないといけないので、今からその組み合わせを決めましょうということになったら、非常にタイトになるのかなと。一番懸念しているのは、応札がなかったときです。ストレートに言って、応札がなかったときには、せっかく準備してきた可能性調査だって2,000万円くらい使っているわけではないですか。責任問題ではなくてそれをどうするのかという話が最後に出てくる。学校整備はどうするのですかという部分で、やっぱり児童であったり、PTA、
保護者であったり、皆さん方にかなり迷惑がかかる部分が出てくると思います。ですので、そういったことのないように、今後、十分慎重にやっていただきたいと思います。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
十分注意して進めてまいりたいと存じます。
○
安東委員長
私から今までの質疑の関連で、15年の
維持管理を請負業者がするわけだけれども、その場合に、例えば現場からあそこがちょっと悪いとかというときの対応は、
教育委員会になるのか、それとも請負業者が直接受けるのか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
その件につきましては、昨日の本会議でもありましたように、さまざまなケースが考えられます。今の状況でしたら、学校から学校施設課のほうに連絡があり、業者に発注するというケースもございますし、緊急性があれば、当然業者をお知らせしていますので、
学校現場が業者のほうに直接連絡をするということも、実際ございます。その点は臨機応変に考えていかないといけないと考えております。
○
安東委員長
それと、今の永松委員の質問に関連するのだけれども、15年間の
維持管理中に、例えば請負業者がうまくいかなくなったときに、そのときの対応はどこがするのですか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
例えば、15年間の
維持管理中に、特別目的会社が発注した先の企業が潰れた場合、SPCがどういう契約をするかにもよるのですが、ずっと契約をしているのか、毎年うちのように契約を変えるのか、そこまでは縛りはございませんので、グループ会社の中でそれをやるということも当然考えられます。グループ会社なら、管理を委託しているけれどもそのグループ会社がなくなったということになれば、SPCという特別目的会社の中で、次の会社を当然用意していただくということになります。
○
安東委員長
そのほかないですか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
では、この議案に対して討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
それでは、本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
安東委員長
それでは、本議案は原案のとおり承認することと決定いたしました。今出た意見をよく吟味して、しっかり取り組んでいただきたいと思います。
それでは、次に、
報告事項です。
次に、昨年の
市民意見交換会の意見、質問等に対するその後の経過についてです。
昨年の
市民意見交換会の意見、質問等に対する回答については、ことしの第1回定例会の
委員会において報告をいただいたところです。本年11月に開催します
市民意見交換会に臨むに当たり、本日はその後の経過について報告を受けたいと思います。
では、まず1番に、教育総務課のほうからお願いします。
○
高田教育総務課長
1点目でございます。A3横の資料をごらんください。
「現在、平成30年2月に策定した『
大分市立学校における働き方
改革推進計画』に基づき、教職員の長時間勤務の是正に向けた取組を進めております。こうした中、教職員出退勤管理システムにより、勤務時間を的確に把握し、長時間勤務となっている教職員への支援や指導を行うとともに、月2回の全市一斉定時退勤日や学校閉庁日の設定、部活動指導員の配置や部活動休養日の設定、教員の事務補助を行うスクールサポートスタッフの配置など、教職員の
負担軽減に向けた取組を進めているところであります。また、本年9月より、
電話音声アナウンスを全
小中学校に導入し、勤務時間外の
電話対応の見直しを図るとともに、
小中学校それぞれ一校を『働き方改革実践モデル校』として選定し、その効果的な取組を他校へ還元することとしております。今後も引き続き本計画を推進する中で、子どもたちに対して効果的な教育活動ができるよう、学校における働き方改革を推進してまいります」。
○
安東委員長
では、次に
学校教育課。
○
野田学校教育課長
2点目です。「各学校においては、『大分市通学路安全プログラム』に基づき、計画的に年3回通学路の安全点検を行っております。特に、各学校から
教育委員会を通して『大分市交通問題協議会』に提出される改善要望については、国、県、市の
道路管理者、警察、学校関係者、地域関係者等と連携して現地調査を行い、必要な対策を講じております」。
3点目、「各学校においては、『大分市通学路安全プログラム』に基づき、計画的に年3回通学路の安全点検を行っております。ブロック塀については、『傾き、ぐらつきがないか』、『ひびわれがないか』などの視点で点検を行い、危険と思われる箇所がある場合は、関係部局等と情報を共有し、必要に応じた対策を講じております。なお、ブロック塀の危険箇所の中には、民間所有のものが含まれることから、今後も関係部局と連携を図り、対応してまいります」。
4点目、「歩道橋の撤去については、所管している
道路管理者の判断によりますが、撤去する際は、
道路管理者や警察、
保護者、地域関係者等と協議を行い、交通事情に応じた安全対策を実施しております。また、子どもにとっては、通学環境が変わることから、学校における交通安全指導を徹底するとともに、『こどもの安全見守りボランティア』に協力を依頼するなど、登下校の安全確保に努めております」。
5点目です。見守りボランティアに出てくださっている方の保険に関することです。「これまで、『こども安全見守りボランティア』に協力いただいている老人クラブをはじめとした団体等においては、『大分市市民活動等保険』へは、個別に加入をしてもらっておりましたが、本年度より、
教育委員会がとりまとめをして、全団体の保険登録をするよう、変更いたしました」。
6点目、「未来自分創造資金につきましては、市報や市ホームページで広報を行うほか、市内各中学校へ願書等関係書類の配布を行うとともに、平成30年度より市内各中学校を通じて全
保護者に制度周知のためのチラシを配布しております。さらに
令和元年度は、各地区公民館に制度周知のためのポスターの掲示を依頼するとともに、市PTA連合会を通じてPTA発行の広報誌にも募集広告の掲載を依頼するなど、広報活動に努めてまいります」。
○
安東委員長
それでは、次に体育保健課。
○
西川教育部次長兼
体育保健課長
7点目です。敷戸
小学校と星和台との間に土砂災害警戒区域に指定されている場所がある。
小学校の隣にそのような区域があることについて、市としてどのような対応をしているかという御意見をいただきました。対応といたしまして、
教育委員会として、
ソフト面から答えさせていただきました。
その後の経過といたしまして、「敷戸
小学校では、強い地震及び豪雨等により、土砂災害が想定されることから、避難確保計画等に基づき、
令和元年6月7日に避難訓練を実施しました。
具体的には、教職員が建物等の安全を確認した後、児童は体育館へ一時避難を行い、さらに通学路が陥没していることを想定し、児童の下校時の安全を確保するための
保護者等への引き渡し訓練も実施しました」。
○
安東委員長
それでは、次は学校施設課。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
8番、大在東部地区に
小学校を建設してほしいという件につきまして、その後の経過ですが、「
令和元年5月1日の調査では、特別支援学級を含め、大在
小学校が35学級、大在西
小学校は32学級となっており、今後も児童数は増加するものと推測されております。また、当地区は沿岸部に位置しており、地元からは防災機能面の強化も求められています。
教育委員会としては、県の区画整理事業において学校用地が既に確保されていることなどから、大在地区内の学校規模及び通学区域等の均衡を図りながら、地区全体の通学区域の再編を含めた分離新設が最も望ましいと考えていることを
令和元年6月議会の
文教常任委員会において説明したところ、
令和元年7月10日付けで陳情書の取下届の提出を受けたところであります。今後は、この考え方に則り、地元との協議を踏まえながら、事業化に向けて準備を進めてまいります」。
9番、野津原中部
小学校進入路跡地についてでございます。その後の経過ですが、「旧
野津原中部小学校跡地の
進入路については、現在、グラウンドや
校舎等の利活用方針について鋭意、協議を進めておりますことから、今後の利用状況を注視しながら検討してまいります」。
10番の
佐賀関地区の空き施設を少年自然の家として活用することについてでございます。その後の経過は、「旧大志生木
小学校については、平成29年度から『アートレジオン推進事業』により、アーティストのアトリエの公開やアートイベント等の開催を通じて、有効に活用されております。本事業は、地域住民のニーズに応じた施設の活用が図られ、地域活性化にも寄与していると考えておりますことから、引き続き実施してまいります。」。
○
安東委員長
以上で報告は終わりましたが、ただいまの報告に対して質問はありませんか。
○大石委員
今の9番の野津原中部
小学校進入路跡地は、陳情と関係していますが、「協議を進めておりますことから」というのは、具体的な日程では、いつまで協議を予定していたんですか。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
これにつきましては、次の利用というか、使用について、実は企画課のほうと今、協議をしているところでございまして、その終期というのは明確にいつまでというのはないですけれども、実際にそこを使いたいというような声も聞こえているところでございます。いつまでというのは、今のところ設定はしておりません。
○大石委員
というのは、これと陳情の関係で、陳情を下手したらずっと引っ張らないといけないのかなと思いました。だから、ある程度先が見えたほうが。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
先ほど申しましたが、企画課が窓口となりまして、校舎の利用について今、話を幾つか聞いておりますので、それがもし決まって、
利用者の数もふえ、学校に訪れる方もたくさんいるということになれば、当然、狭隘な道路でしたら広げるということも考えていかないといけないと考えております。
○
安東委員長
できるだけ早くということで。
○
池田教育部次長兼
学校施設課長
次の利用の
方向性が定まるまでは、
進入路のほうは現状でということです。
○大石委員
わかりました。
○
安東委員長
そのほかないですか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
今、報告いただいたその後の経過に対して、
委員会としての回答をどう修正するかというようなことについては、正副
委員長に一任していただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
安東委員長
では、それをまた今後提示していきたいと思います。
以上で、本日予定の付託議案の審査を終了しましたが、
執行部からその他として何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
安東委員長
では、委員の皆さんでその他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
安東委員長
それでは、本日の
委員会は終了いたします。あす12日は、議会運営
委員会が9時半からですので、終了次第、開会いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午前11時9分散会...