大分市議会 2019-08-26
令和元年経済環境常任委員会( 8月26日)
○
長田委員
専門部会はどこに設置したのですか。
○
若杉環境対策課長
大分市
水素利活用協議会の
メンバーの中でも、
コンビナートの方々ですとか、
エネルギー関係の企業の方々、専門的な知識を持った方々を主に
メンバーとして、その
協議会の中で設置しております。
○
長田委員
その中に、
大分工業高等専門学校も入っているわけですか。
○
若杉環境対策課長
大分工業高等専門学校も入っております。
○
佐藤委員長
ほかにありませんか。
○
松下委員
二、三点あります。1つは、
燃料電池自動車の
購入補助の件数で、昨年度は実績がゼロということですが、この分析はどのようにしていますか。
○
若杉環境対策課長
幾つか原因はあろうかと思われますが、1つは、まだトヨタの
MIRAIとホンダのクラリティ、2車種しかないということで、しかも、それが約700万円しますので、国のほうから約200万円の補助が出ます。大分市のほうから50万円の補助が出ますが、まだ
コストが高いと思われます。国は、2025年度をめどに、
ハイブリッド車と同じ程度の金額になるように政策を進めております。
MIRAI自体が、どうやら来年あたりにフル
モデルチェンジをしそうな予想がありますので、買え控えというのもあろうかと思っております。
○
松下委員
そのほかの要因はありますか。
○
若杉環境対策課長
これも分析が正しいかどうかわからないのですが、
水素ステーションについて、
ロードマップに沿ってだんだん全国的にはふえているのですけれども、
大分県内では、大分市に1カ所しかございません。ただ、その能力は1日
当たり16台入れることはできますので、大分県で今12台走っておりますが、それは十分間に合っているのですけれども、場所が1カ所しかないというのが
利便性のよくない状況なのではないかと推測しております。
○
松下委員
一度フルで入れた場合の
走行距離は何キロメートルくらいなのかわかりますか。
○
若杉環境対策課長
実質で、大体、400から500キロメートルと聞いています。
○
松下委員
あと、
資料別紙のほうで、今、
関係者と連携して検討する取組の中の④で、非常に高額になるということがあったのですけど、大体、今時点で幾らぐらいかわかりますか。
○
若杉環境対策課長
これは能力によって値段が違うのですけれども、ここに載っている装置ですと、約1億5,000万円はいたします。
○
松下委員
それと、⑤のほうで言うと、維持的な面で、時期がはっきりしないということだったのですが、さっきの
ロードマップも関連するとは思いますが、大まかな時期はわかるのですかね。
○
若杉環境対策課長
時期につきましては、やはりなかなか技術の革新とか、その他、規制の緩和とか、いろんなものによって
コストに跳ね返ってくるものですから、よくわかっていない状況です。
○
松下委員
全般的に言えることですが、大分市単独、あるいは
水素利活用協議会という部分でやっているのですけれども、今の話を含めると、技術点な面とか
先進性というのを考えると、国が中心になってやっていかないといけないのかなという気がするのですけれども、そういった考え方はどうなのでしょうか。
○
若杉環境対策課長
今、委員がおっしゃられるように、いろんな技術的なものですとか、大きな縛りは、国というのもあるのですけれども、もともと大分市のほうにしっかりとした
優位性があるものですから、今はまず特に若い人たちの啓発とか、そういうことを進めまして、いずれ本当に
日本国内が
水素社会を迎えるような時期になりましたら、大分は先進地になれると、そういうポテンシャルを持っているという思いで進めているところです。
○
松下委員
この
水素利活用協議会の
メンバーは、これに載っていますか。
○
若杉環境対策課長
大分市
水素利活用計画の冊子の30ページにあります。
○
松下委員
さっき
長田委員が質問した
専門部会は、この中でどの組織ですか。
○
若杉環境対策課長
専門部会になりますと、この中にプラスしまして、先ほどおっしゃいました
大分工業高等専門学校ですとか、
ハイドロネクスト、あるいは、今から中に入ってもらおうとしておりますが、トヨタ、ホンダ、あと、
ジェイハイムといいまして、全国の中に
水素ステーションをたくさんつくっていこうという組織がございまして、そこに声をかけております。そういうところを少しでも広げていきたいと思っております。
○
佐藤委員長
ほかに質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
それでは、
執行部から、その他として何かございませんでしょうか。
○
大石環境部次長兼
清掃施設課長
1点、私のほうから、
新環境センターの整備に関する
進捗状況を御報告させていただきます。今回は口頭での報告となります。
新環境センターにつきましては、これまで
建設候補地の地元である
上り尾自治会を初めとする
戸次校区、また、
建設候補地に隣接しています
竹中校区の
自治会に対しまして説明を行ってきたところです。
特に、各
自治会から御意見や御要望がありました
建設候補地の
選定経過や整備の
必要性、また、施設の概要、
環境保全対策や
交通渋滞対策、さらには
地域振興などについて繰り返し説明を行い、建設に向けた御理解をいただくよう努めてきたところです。
現在の
自治会の状況ですが、一部報道では反対派が多いという記事が出ましたが、各
自治会の役員からは、そのような報告は現在受けておりません。また、記事の中で、市は市議会で建設が承認されているといった情報を流したとありましたが、市からは、各
自治会の
説明会におきましては、
新環境センター建設候補地の選定につきましては、
外部有識者などで構成する
一般廃棄物処理施設整備基本計画検討委員会で
建設候補地3カ所を選定し、その後、6市で
優先順位をつけたとの説明を行ってきたところです。
本市といたしましては、今後とも、地元の
皆様方から
建設同意をいただくため、丁寧な説明を心がけ、
皆様方に理解していただくよう努めてまいります。
○
佐藤委員長
これについて、何か
質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
それでは、
執行部から、ほかに何かありませんか。
○
齋藤環境部次長兼
清掃業務課長
今回の台風10号接近に伴うごみの収集の中止につきまして御報告をさせていただきたいと思います。これにつきましても口頭での報告となります。
大型の台風10号が本市に接近する状況となったことから、8月14日午後1時30分に
環境部の
部課長会議を開き、台風が大型で動きが遅く、15日未明から夕方まで暴風域内に入るとの予報を踏まえて、ごみを出される市民や収集作業者の安全を考慮して、8月15日木曜日のごみの収集について、終日中止する判断をいたしました。
中止決定後、マスコミ各社に投げ込み資料の送信と、市のホームページ及びツイッターに、収集中止と次回の収集日へ搬出依頼の広報文を掲載いたしました。また、全自治委員へ電話連絡をするなど、市民の皆様への周知を図りました。
また、電話での問い合わせにつきましては、当日の午後8時までは職員で対応いたしまして、それ以降については、音声自動ガイダンスで対応いたしております。
なお、中止の決定後には、職員によるパトロールを実施いたしまして、飛散ごみになりそうなものを事前に収集してきたところです。
このように市民の皆様への周知と飛散ごみの収集を行いましたが、情報が行き届かなかったところがあり、ごみステーションにごみが出されていた状況がございました。市といたしましては、当日にも、午前6時から職員により電話対応を行うとともに、パトロールを実施し、飛散しているごみ等について収集を行ったところであり、翌日につきましても、通常のごみ収集を再開するとともに、別途パトロールを実施する中、また、市民の方からの連絡を受けて、飛散ごみ等を収集してきたところです。
今回の状況を踏まえまして、今後は、市民の皆様への周知について、ごみカレンダーに台風等で収集を中止する場合があることを記載することや、マスコミ各社へも報道を積極的にお願いするなど、より多くの市民の皆様に情報が伝わるよう、周知対策を検討してまいりたいと考えております。
○
佐藤委員長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで
質問等はありませんか。
○
長田委員
台風でごみの収集が中止になったわけですが、その台風が来るということに対して、マスコミとの連携というか、災害対策とかいう協定はマスコミとは結んでいないのですか。
○
齋藤環境部次長兼
清掃業務課長
今、質問がございました協定等は、清掃業務課としては結んではおりません。今回、ごみ収集の中止決定後、ただちにマスコミのほうに報道の資料をお送りしたところですが、現在確認されておりますのが、テレビ大分でテロップ放送、NHK大分放送局で午後8時45分からニュースで流れました。翌日、大分合同新聞と朝日新聞の朝刊には、中止の記事を載せていただいたところです。
○
長田委員
マスコミ各社は、それぞれ違うようですが、防災、台風、災害等におけるマスコミとの連携、これは行政として取り組むべきではないかと要望しておきたいです。あれだけの台風が来るということでテレビ画面の上でテロップがどんどん流れていましたが、そのテロップでごみを収集しないと言えばいいし、自治委員に連絡したということですが、町内放送で、ごみは収集しないので、衛生的に悪いから出さないでというようなことを放送したというところは余りない。
だから、その辺の協定がうまく行っていないのではないか。ホームページとかよりも、テレビ局との連携のほうがいいのではないかという感じがします。次の日に新聞に載ったとしても、ごみを出した後ですから。出した人が持って帰るということはまず考えられないので、今後の対応を検討していただきたいと思います。
齋藤次長がテレビに出ていたのを見ましたが、もうちょっと早く出ていたら、ごみを出さなかった人が多かったと思います。
○
佐藤委員長
周知徹底の工夫ということですね。
○
長田委員
やり方です。
○
齋藤環境部次長兼
清掃業務課長
長田委員御提言のテレビ局との協定の件につきましては、今後また検討し、あと周知の方法についても、十分検討していきたいと思っております。
○
佐藤委員長
ほかに
執行部から何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
佐藤委員長
それでは、委員の皆さんから、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
それでは、以上で
環境部からの説明を終了いたします。説明員の交代をお願いいたします。お疲れさまでした。
〔
環境部退室、
商工労働観光部入室〕
○
佐藤委員長
それでは次に、
商工労働観光部から、知的・精神障がい
者雇用促進事業について説明をお願いいたします。
○正
池商工労政課長
大分市知的・精神障がい
者雇用促進事業について、御説明いたします。
資料をごらんください。
事務事業の概要ですけれども、この事業は、知的障害者3名、精神障害者1名を市の嘱託職員として採用し、庁内での一般事務作業等を通じて職業能力の向上を目指すとともに、民間企業での実習を行うなど、一般就労に向けた総合的な指導、支援を行う事業です。採用期間は1年で、最大3年まで更新できるというものです。
また、支援学校及び障害者就労支援事業所に在籍します知的・精神障害者の市役所での職場実習の受け入れを推進、実施しており、就労に向けた間接的な支援を行っております。
具体的な作業内容になりますけれども、シール張り、封入作業など、郵便物の発送準備や書類の仕分け、イベント等の資料セットなどの業務を行っております。こちらの事業は、平成21年度より行っております。
実績に移りますけれども、事業開始から22人採用してきておりまして、うち13人が一般就労いたしております。また、平成24年度以降行っております市内の支援学校などに在籍する知的・精神障害者の市役所での職場実習のこれまでの受け入れ人数は54人となっております。
次に、事業の現状についてですが、障害者を雇用し、専門の支援員が指導することで職業能力の向上を図るとともに、就労経験を積むことで、一般就労に向けて効果的に支援することができております。しかしながら、その一方で、民間の障害者就労支援事業所からは、労働条件が有利な本事業が競合することで、民間事業所の利用を狭めているといった指摘も受けております。
今後の
方向性につきましては、事業を開始しました平成21年当時、知的障害者、精神障害者の雇用は、全国的にも身体障害者に比べ、著しくおくれておりました。また、障害者の就労支援を行う民間事業所も少ない状況でありました。事業開始から10年経過する中、知的・精神障害者の雇用は着実に進むとともに、民間の障害者就労支援事業所が大幅に増加し、また、ハローワーク等の就労支援も充実してきているところです。
障害者の雇用に関して現在の課題は、個々の障害者の能力、適性に対応した業務につき、その職場に定着して就労を継続させることとなっております。このようなことから、現在の事業を見直し、障害者の職場定着を促進するための新たな事業展開を検討してまいりたいと考えております。
資料の右側に参考資料を載せております。先ほど説明で申し上げましたとおり、事業開始当時より現在のほうが、
大分県内の民間企業における障害者の雇用状況、民間の就労支援事業所数の推移、民間企業の障害者雇用状況等について、全て増加しているという状況です。
○
佐藤委員長
ただいま、説明がありましたが、委員の皆様で、質問はありませんでしょうか。
○
長田委員
このことに直接関係があるとは思わないのですが、大分市で中小企業
活性化のための成長戦略に関する条例を制定していますよね。この辺との兼ね合いというか、それと結びつけていくといいのではないかという思いがあります。先般、私の会派で勉強に行ったので、この辺も含めた大分市の経営戦略を後で見せてください。
○正
池商工労政課長
はい。
○
佐藤委員長
ほかに質問はありませんか。
○
松下委員
有利な労働条件ということで、賃金は幾らですか。
○
中川商工労政課主査
障害者嘱託職員につきましては、月額報酬として8万2,620円となっております。勤務日数は月17日、勤務時間は1日6時間となっております。
○
松下委員
確かに有利と言えば有利ですね。もう1点、これまでの
取り組みの経過の中で、民間の
事業者に対して、支援とか、協力依頼とか、フォローアップというようなことは何かやってきたのですか。
○
中川商工労政課主査
これまで、民間につきましては、国の
取り組みとして雇用関係助成金がありました。大分市といたしましては、今まで雇用してきた障害者嘱託職員の方たちが一般就労した後、1カ月、2カ月の間、そこの事業所に状況を確認したり、事業所や、またその後のジョブコーチからの問い合わせに対して対応したという形で、民間事業所に就労した嘱託職員の障害者の方が定着できるように取り組んできたところです。
○
松下委員
事業所との関係でいうと、やっぱり商工労政課が主管と思いますが、ただ、対象者の方が障害者となると、障害福祉課とも連携して、事業主とか、あるいは事業主の中の従業員の方の理解促進というのは非常に大事であると思いますが、今後の分に絡むかもしれないのですけれども、そういった障害者雇用に対する理解促進という部分で今まで何かやってこられたことはありますか。
○
中川商工労政課主査
今まで、雇用しておりました障害者嘱託職員の方たちが、希望する業種の企業に就職をするに当たって、実習のお願いをする際に、障害者雇用の意義を御説明する中で、実習の受け入れを依頼して、受け入れていただいたということはございます。
○
松下委員
あと1点、障害福祉課との連携とか、そういったことは当然やっているとは思うのですが、特に重点的に何かやってこられた部分はありますか。
○正
池商工労政課長
障害福祉課と関連が深いものですから、これまでもやってきておりますし、また、今回、新たに見直すとなると、その辺をうまく進めていかないと、こういった施策が後退したということになりますので、新しい事業の展開については、これまで以上に、十分協議しながらつくっていきたいと考えておりますが、まだ新たな事業のきちんとしたものが出ておりませんので、それについては、また当初予算の際に御説明させていただきたいと考えております。
○
松下委員
最初の質問のときに聞けばよかったのですけど、事業の現状の中で、本事業は労働条件が有利で、競合することで民間事業所の利用を狭めている指摘というのは、どういった方面から出ているのですか。
○正
池商工労政課長
資料の右に書いておりますが、就労継続支援A型事業所等の方から、そういった声をいただくことがありました。
○福間委員
右の参考資料に、
大分県内の民間企業の状況と書いていますが、大分市内の民間企業の状況を把握しているのかどうか。その下は確かに大分市内の事業所数ですよね。その辺を教えてください。
○
中川商工労政課主査
大分市内の状況ですが、今、福間委員がおっしゃられたとおり、一番右の下のほうの部分がハローワーク大分管内ということです。こういった部分につきましては、ハローワーク大分で大分労働局の資料を通じて発行しておりまして、市内の事業数等について、商工労政課のほうで独自に集計等は行っておりませんで、こういったものを数値上、引用しながら、把握をして、施策を進めているといった状況です。
○福間委員
2番目はまさに市内の数ですよね。一番下はハローワーク大分関係の数ということですね。
○
中川商工労政課主査
一番上は、県全体の分で、ハローワーク大分管内は大分市と由布市です。
○福間委員
はい、わかりました。
○
佐藤委員長
ほかに質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
それでは、
執行部から、そのほかとして何かありませんでしょうか。
〔「ありません」の声〕
○
佐藤委員長
委員の皆様から、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
それでは、以上で
商工労働観光部からの説明を終了いたします。
説明員の皆さんは、交代をお願いします。
〔
商工労働観光部退室、
農林水産部入室〕
○
佐藤委員長
それでは、
農林水産部から、
森林セラピー魅力創出事業についての説明をお願いいたします。
○
首藤林業水産課長
お手元の資料は、A3の横の資料と写真がありますが、まず、A3の横の資料で御説明して、その後、写真で説明したいと思います。
まず、
森林セラピー魅力創出事業の概要ですが、(2)にありますように、目的といたしまして、科学的な証拠に裏づけられた森林浴効果がある森林セラピーを活用した心と身体の健康づくりや、地域住民等との連携によりセラピーロードの整備等を行い、森林などの地域資源を活用するとともに、新たな観光資源の掘り起こしや開発をし、活用することで、地域の
活性化を図るものです。
(2)のこれまでの経緯につきましては、記載のとおりです。
(3)の
事業内容といたしましては、①の森林セラピープログラムの実施、②の森林セラピーの普及、③の森林セラピーロードの整備、④の案内人の会運営事業について、補足資料の写真を中心にごらんいただきながら、成果実績等とあわせて説明したいと思いますので、写真のほうをごらんください。
写真①の一番上の2枚、高崎山セラピーロード山開きや、次の②の2枚、森林セラピー体験ツアーなど、市内9カ所のセラピーロード等を活用し、おおいた森・人・癒しの会、通称、案内人の会と言いますが、そこと協働で、平成30年度は46回開催し、延べ1,000人以上の市民の皆さんが参加され、アンケートでは、9割以上の方が満足しているとの結果が得られております。
また、同じく②の2枚ですけれども、判田地区の本宮山セラピーロードの、これは石峰殿という石の巨群、巨石群みたいなものですけれども、新たな地域の観光資源を掘り起こし、活用し、右の写真、これは地域の地元の方が地元ならではの椎茸などがたっぷり入った山菜ごはんや団子汁を提供することで、地域ぐるみで地域の
活性化を図っています。ことしの2月には、廻栖野の塚野鉱泉を活用した、霊山コースの新たなコースを実施しております。
さらに、このセラピーロードを安全で快適に利用していただけるよう、③の2枚ですけれども、道しるべの設置や山道の階段整備など、地域が取り組む整備に対し、10万円を限度に支援を行っており、また、④、これは高崎山ですけれども、④のように、高崎山セラピーロードの整備や各セラピーロードにおいても、トイレのないロードではバイオトイレの設置や土砂の撤去など、大がかりな整備は市が直接行っております。
その結果、高崎山セラピーロードの年間利用者数は、山開きを開催する前の平成25年度は2,395人であったのが、平成29年度は5,776人、平成30年度は4,769人、多少、台風とかで人数に変動はありますけれども、当初の2倍以上に増加しております。また、他のロードにおいても、数字の把握はできておりませんけれども、地元の方によりますと、週末は多くの方がロードを利用していると聞いております。
次に、写真資料の2枚目を開いてください。一番上、⑤をごらんください。
森林セラピーの
普及啓発を目的にスタートしました、森林セラピートレイルランニングinのつはるにつきましては、平成30年度は、県内外から261人の選手が大分市立のつはる少年自然の家をスタート、ゴールに、約40キロのコースで健脚を競いました。
また、同時イベントといたしまして、下の⑥の写真、平成森林公園セラピーロードを活用したのつはるウオーキング大会を開催し、122名の参加があり、右の写真のように、ロードの途中では、選手とすれ違う地点も設けて、声援を送ったところです。
さらに、会場では、下の⑦の2枚のように、県立看護科学大学の学生によるストレスチェックや体脂肪率測定などが受けられる健康増進コーナーを設置、また、野津原町商工会女性部や若妻の店などが、おとし汁、とり天、団子汁など郷土料理でおもてなしを行い、イベントを盛り上げ、野津原の豊かな自然と食をPRできたと考えております。
森林セラピーの活用は、福祉の面においても大変重要と考えており、写真⑧のように、車椅子の方も利用できるよう、霊山にはバリアフリー型のバイオトイレを設置いたしました。補助者は必要ですけれども、市街地が一望できる中腹付近までは行くことができます。今後は、まだ計画段階ですけれども、盲学校や聾学校、老人ホーム等、福祉団体とも連携をとりながら、広く市民の方が利用できるよう
取り組みを考えております。
なお、先ほどのA3の横の資料ですけれども、右側に森林セラピープログラム、各イベントの一覧と4には、平成30年度の各
事業費の内訳として、先ほど言った地域に支援している事業等の報償費や市が主体としている委託料の内訳、一番下の5番には、バイオトイレの設置一覧等を記載しております。
最後に、特に多くの方が利用している高崎山セラピーロードの登山道や樹木の剪定等の整備につきましては、A4の横の写真がございます。上の写真は、台風等の影響で石が道に落ちていまして、左が着工前、右が着工後ですが、石が余り多いと物すごい
事業費になりますので、横に石をよけて、通れるようにしております。
それと、何年かに一度ですけれども、下の写真のように、これは大分市の市街地、明野とか、5号地のところから昭和電工ドームのところで、最後の山頂に行く最後のヘアピンカーブがあるのですけれども、下の青いところを切ったり、枝を可能な限り剪定しております。このように、見晴らしがいいようにしております。
これは平成24年度に、環境省、文化庁に、本市から申請をいたしまして、ここまではしていいよと。今後も、また大きな台風とかが来たら別ですけれども、こういう維持管理はできるということで、適時整備をしております。
いずれに対しましても、今後も本事業を強く推進することで、森林セラピーロード等が安全で安心で、快適に利用できるよう努めてまいりたいと考えております。
○
佐藤委員長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質問はありませんか。
○
長田委員
大変いいことで、霊山の展望所からの景色はいいのですが、高崎山からが見えないのです。
○
首藤林業水産課長
山頂の一番手前の中腹あたりのヘアピンカーブのところですが、ここもそもそもは全然見えなかったところで、今は見えるようにしています。山頂も可能な限り、枝は切って、ベンチを設置したりして、角度によっては、田ノ浦ビーチが見えるようになっているのですけれども、大きな大木を直接全部切ってしまうと、これはやはり台風とか、そういう場合の水の涵養の機能を失う
可能性もあるので、この事業の申請の中で、剪定という形で、できる限りのものを切っていきたいと思っております。太い枝を直接切ると、今度は土砂崩れ等がありますので。
○
長田委員
よくわかりました。台を置くのは悪いのですか。
○
佐藤委員長
物見やぐらみたいなもの。
○
首藤林業水産課長
当初、平成24年に申請したのは、あそこで休憩してもらうためのベンチとか、補足資料の①の写真のように、入り口のバイオトイレを置いているところに、こういうFRPの傷まないようなベンチを置いていて、山頂にも何カ所かベンチがあります。
やぐらの場合は、これは観光課にも確認しないといけないんですけれども、今、市長がさるっこレールを山頂まで行けないかということで、この前、林業水産課のセラピー担当も市長と一緒に山頂まで登っています。それができるのか、できないのか、もしできるのであれば、景観を崩さないように、こういう形の中で投げかけて、それが林業水産課からの申請になるのか。できる、できないはわかりませんけれども、努力はしてみたいと思います。希望はあります。
○
長田委員
やぐらをすると、いろいろあるかもしれません。台を置くのはいいのか。
○
首藤林業水産課長
どうなるのかわかりませんけど、山頂整備としては、今後また検討したいと思います。そのために、この事業はそのまま一層頑張っていかないとできませんので。
○川邉委員
先ほど、障害者の方に、これから森林セラピーに参加していただくという話が出ていたのですけど、今までそういう、車椅子の方とかが参加されている実績がありますか。
○
首藤林業水産課長
我々では把握しておりません。なぜこの話を出したかというと、2つ理由があって、1つは、私が畜産の担当のときに、盲学校の生徒に、乳牛の経産牛の乳搾りを体験してもらおうと思って投げかけました。そうしたら、ぜひ来てくださいということでした。そして、牛と触れ合うことになったのですが、先生から、感動しました、続けてもらえませんかと言われました。そういうことで、物すごい効果があるということが判明しました。
また、聾学校の校長から、子供たちは出たくてもなかなか出られない中で、親としても子供としても、何かの後押しがあればそういうことに参加したいんだという話がありました。
さらに、デイサービスとかにおいて、案内人の会とか、インストラクターみたいな補助者がいらっしゃれば森林セラピーに行けます。
セラピーロードだけではなくて、大分市内の森林がセラピー基地として認定されています。例えば、上野の山、あれも基地です。緑の森林です。あそこは盲学校、聾学校が近いですので、ああいうところからまずは手始めに、みんなで行ってみようと。上に行ったら美術館もあるじゃないかと。一緒に歩いていきましょうと。耳の聞こえない方は目で楽しんでもらって、目の見えない方でも、すごい鳥の声とかがあそこはするのです。あらゆる五感で感じてもらいたい。そして、子供のころから積極的に表に出てもらいたいという願いを込めて、今、来年度の実施計画に出しております。
○川邉委員
はい、わかりました。ぜひ今後、楽しみにしております。
○
佐藤委員長
ほかに質問はありませんか。
○
松下委員
2点あります。1点は今、セラピーロードは9カ所ということですが、今後、広げていく計画があるのかということと、もう1点は、森林環境譲与税の関係で、森林は伐採しながら整備するという部分もある。民間の土地所有ということもあるので、難しいかもしれないのですけれども、そういった部分との連携とか活用はあるのですか。
○
首藤林業水産課長
最初の質問ですが、今の9カ所も一遍に認定したわけではなくて、2カ年にまたがってしたりしています。
山の管理とか、地域で
活性化したいということで、認定に向けた整備が必要であれば、
事業費を組んで、今後もやっていこうと思っています。そういうお話をいただければ、それに向けた
取り組みの準備はしたいと思います。
森林環境譲与税についてですが、こういうセラピーロードの中には、民間の人工林、市有林、県有林が一部入ったりしています。そういった中で、基本はこのセラピーロードの事業でしますが、途中に人工林があって、そこも整備しないといけないということであれば、地域の
活性化とか資源の振興という観点から、今後は使える
可能性もあります。
それと、今言った人工林で、ここは整備してもお金にならないなというところは、行ってみて、これはちょっと整備すれば、新たなセラピーロードとして、地域資源として地域が
活性化できるかもしれないということになれば、1年や2年のことではないですけど、何十年という中で、新たなセラピーロードとして、地域資源の掘り起しとしての活用も可能になっていくと思います。
森林環境譲与税は、まずはできないところを切っていくとか、そういう調査から始まりますので、今後はそういう活用が可能だと思います。
○
松下委員
確認ですけれども、資料の3の参加者一覧はイベントとしての参加者数だけですが、日常的に利用しているという方はなかなか把握しにくいのでしょうか。
○
首藤林業水産課長
高崎山はカウンターがありまして、平成25年から
令和元年6月まで、月ごとに何名かという表がありますので、お配りしてよろしいでしょうか。
○
佐藤委員長
はい。
〔資料配布〕
○
首藤林業水産課長
ほかのところはデータがないのですけれども、我々がイベントに行ったときに地元の方に聞くと、ここを整備してくれたおかげで、平日はほぼ地元の方なんですけど、犬の散歩に使ったり、いろいろしているよと。それ以外も、土日もよく使っていると。
霊山のバリアフリートイレをつくっている間に、登山の方からトイレはまだでしょうか、早くつくってください、早くできるといいなというように、相当多くの方から言われたようです。
毎年、高崎山にもこれだけの人が登って、イベントでも1,000人以上が来ると。森林セラピートレイルランニングinのつはるはちょっと競技性が高いので、続けてはいきますけれども、スポーツとして見るのであれば、今、どこが持つかを関係課と調整中です。うちで持ってもいいんですけど、癒しているというよりも競技になっていますので、そこは協議中です。
○
松下委員
あと1点、広報の仕方です。本来的な事業効果を上げることが大事だと思うのです。ということになると、もちろん全般的なPRはやっていると思いますが、障害者の方たちの団体であるとか、高齢者の施設とか、そういうところへのPRをやっているのかどうか。
○
首藤林業水産課長
今までは市報とかホームページ、それと、月刊ぷらざとかにも出しています。ただ、障害者の方のために、整備がなかなかできていないのが現状です。健常者と一緒に行ったり、足腰が丈夫であれば、歩いていくのは可能です。
でも、それ以外のところで、手に触れてわかるような看板とかを、できれば早く設置したいと考えております。やはり、ある程度、受け皿がちゃんとないと、広報だけしても、行ってみたらできなかったというのが一番逆効果になりますので、まずはその整備をしながら、ここまではできますというところの広報も今後はしたいと考えております。
○川邉委員
参加者の一覧のところにヨガとあって、何回か私も市報で見たのですけど、平成30年度はなくなっています。これは今後なくなる方向ですか。
○
首藤林業水産課長
最初のヨガは、田ノ浦ビーチでしましたが、森林セラピーと言えるのかというと、そこは森林セラピーではないのではないかということで、そのヨガはやめたのですけれども、今年度から、上野の森でヨガをしました。皆さんに好評で、ヨガそのものは新たな資源の開発ということで、そういう広場があれば、そこで森林浴をしながらヨガをしましょうというようなことで、ヨガは取り入れています。
○川邉委員
はい、よかったです。ありがとうございます。
○
佐藤委員長
ほかに質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
それでは、以上で、
農林水産部からの説明を終了いたします。
説明員の皆さんは退席願います。
〔
農林水産部退席〕
○
佐藤委員長
それでは、
評価対象事務事業についてこれまで説明を受けましたが、3事業のうち、
森林セラピー魅力創出事業について、
事務事業評価をより深めるために、9月の
定例会におきまして、森林セラピーロードの管内視察を行ってはどうかというふうに考えております。
今のところ、霊山セラピーロードの管内視察を考えておりますが、皆さん、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
佐藤委員長
なお、
森林セラピー魅力創出事業の管内視察を除く今後の調査・研究につきましては、各会派、議員個人によって進めていただくということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
佐藤委員長
そのようにいたします。
それでは、委員の皆さんから、ほかにありませんでしょうか。
〔「なし」の声〕
○
佐藤委員長
それでは、これにて散会いたします。
午後2時13分散会...