大分市議会 2018-12-12
平成30年経済環境常任委員会(12月12日)
期間中に開催する
観光PRといたしまして、大分市
観光キャンペーンレディによる
観光PR等を行います。昨年度は期間中1回の実施でございましたが、今年度は2回実施することといたしておりまして、
観光ノベルティグッズやパンフレット、
ラグビーワールドカップ2019
日本大会の
大分開催などのチラシを配布し、本市の
魅力発信を行う予定でございます。
3の広報でございますが、東京都内の
新聞折り込みチラシや同店のホームページ、また
在京大分市人会に案内状を送付いたします。
4の
小田急百貨店町田店の場所の特色でございますが、同店は、1日当たりの乗降者数約51万人の町田駅に直結しているとともに、郊外の住宅地にも隣接いたしておりますことから、年間を通して多くの来店者が訪れております。
なお、町田市の位置と町田駅周辺図を記載しておりますので、御参照ください。
○
今山委員長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
板倉委員
内容はわかるし、趣旨もよくわかるけれども、例えば出店する10社についてはどういう負担金があるのか、費用対効果まで言わなくてもいいけれど、その辺りの説明をしてください。
○後
商工労政課参事補
今回の事業につきましては、昨年と同様、
委託事業として発注しております。委託費は、約350万円でございます。委託先につきましては、
百貨店デパート等取引先の提携がないと事業が指定できないこともありまして、昨年に引き続き、大分県
物産協会と
委託契約をさせていただいて、今年度も実施をさせていただこうと思っております。
売り上げについては、
出店事業者の
売り上げになりますけれども、
売り上げのうち約2割程度は百貨店に納める額となっております。
○
板倉委員
350万円の内訳を教えてください。
○後
商工労政課参事補
内訳としては、出店の調整に係るものがあります。詳細は今、持ち合わせていませんが、
百貨店側が大分市に来ていただきまして、
出店事業者との調整や、出店の仕方の
アドバイス等の経費がかかっております。それと、期間中に大分県
物産協会が販売のお手伝いをしていただくようになっております。また、期間中、売り子さんがほかにも必要になってきますので、雇うための経費となっております。
○
板倉委員
広報の
新聞折り込みチラシなどの費用はどうなっていますか。
○後
商工労政課参事補
先ほどの350万円に含まれております。
○
板倉委員
こういうものについては、経費的な面も報告してほしいと思います。350万円使って、どれだけの効果が見込まれるのか。いいことはわかっていますが、経費をかけて、もう少しかけたほうがいいのではないかということもあるでしょうし、無駄ではないかということもあると思うので、経費的な面も報告をしていただきたいということを要望しておきます。
○
今山委員長
ほかにありませんか。
○
岩崎委員
(3)の内容にある⑤の商品で、食べる青汁、Dr.ヨウ素とありますが、これは大分とどう関係があるのかお聞きしたいと思います。
○後
商工労政課参事補
出店事業者を募集する際に、大分市
物産協会の会員、
観光協会の会員、また、
農林水産部にも協力をいただきまして、6次化産品を扱っている事業者から募集をしております。その中の会員ということで、今回出店しております。
○
岩崎委員
つまり大分に関連する商品ではなくても、会員であれば出店を認めるということになっているのですか。
○後
商工労政課参事補
大分市の産品を扱っているかどうかではなく、会員であれば、募集をして、手を挙げていただければ、取りまとめをして、最終的に百貨店の
売り上げにも関係してきますので、百貨店に全リストを差し上げまして、審査を受けて、決定をいただく形になっております。
ただ、今、御質問をいただきました商品につきましては、成分として、大分市佐賀関産のクロメなども入っている商品になっております。
○
今山委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山委員長
次に、大分市
ベトナム経済ミッションの派遣について報告を受けます。
○末
綱創業経営支援課長
次のページ、
報告事項2をごらんください。
これは、前回9月議会の当委員会におきまして、大分市
ベトナム経済ミッションを派遣しますということで報告させていただきましたが、10月16日から10月20日にかけまして、
現地訪問を行ってまいりましたので、その結果報告でございます。
まず、目的でございます。
近年、人口減少による
国内市場の縮小が予測される中、大分市
中小企業振興基本条例及び第2次大分市
商工業振興計画に基づき、海外での
販路開拓にチャレンジする
中小企業を支援してまいりました。
今回訪問した
ベトナムは、国民の平均年齢が30.4歳と若く、優秀な人材が多い国として知られており、製造業や
IT企業の生産拠点として、
日本企業だけでなく、さまざまな国の企業が進出しております。
こうしたことから、
ベトナムに
経済ミッションを派遣し、
日系企業等への訪問、
市場調査、
政府機関への
表敬訪問を行うことにより、
海外販路開拓を目指す
市内中小企業に対し、
ベトナムへの
ビジネス展開の可能性を探る機会を提供いたしました。
次に、概要でございます。
(1)主催は大分市、おおいた
産品等海外ビジネス促進協議会、(2)協力は大分県
貿易協会と
ジェトロ大分です。
(3)団の構成は、団長に
戸田商工労働観光部長、団員として7社7名の方が参加され、事務局は
創業経営支援課の職員が務めております。
(4)
訪問期間は、10月16日から10月20日までの3泊5日で、そのうち16日と17日、19日の午後は、大分県
貿易協会の
ベトナム経済視察ミッションと同一行動を行っております。
(5)
訪問日程でございますが、17日から19日の間でダナン市と
ホーチミン市を訪問し、ダナン市では、ダナン市政府等5カ所、
ホーチミン市では
ホーチミン市政府等8カ所を訪問しております。
次に、(6)
訪問概要です。これは、訪問先の特徴的な部分を簡潔にまとめております。
①として、ダナン市政府では、副市長から、観光、貿易、
ハイテク、
IT産業を
重要産業と
位置づけ振興を図っている、
国家プロジェクトの一つとして、
ハイテク産業や
科学技術の振興を目的にダナン
ハイテクパークを整備しており、立地に際して優遇措置――法人税率の
引き下げ等を設けているなどの話がありました。
②ダナン市
投資促進支援委員会については、副委員長から、委員会の主な業務としては、国内外の投資家からダナン市への投資を促進するため、
投資環境の周知等を行っている、日本の投資家を中心にサポートするため
ジャパンデスクを設置している等の話を聞いております。
③ホーチミン市政府では、
産業貿易局副局長から、機械、ゴム、化学、プラスチック、電子、食品分野の振興に注力している、16区ある
工業団地、輸出加工区のうち13ヘクタールは、日本の
ハイテク裾野産業を中心に企業誘致するための特別地区として設けているとの話がありました。
続きまして、5ページをお開きください。
④エヌアセット・ベトナム株式会社は、
不動産関係の企業でございますが、2015年の法改正に伴い、外国人による
不動産売買が可能となった、
外国人投資家による
ベトナムでの
不動産投資のメリットは、東南アジアの中で物件の価格が全体的に安く、
ベトナム経済が安定して高い
経済成長率を維持していることから、安定した賃貸収入、転売利益が見込めるとのことでした。
⑤サンライズ・ソフトウエア・ソリューションズ株式会社は、
IT関係の企業でございます。社長が、
IT企業の団体の副会長として、日本と
ベトナム両国の
IT企業の
マッチングなどにおける
支援活動を行っている、主な事業は
オフショア開発、
ソフトウエアテスト、
制作デザイン事業等があるとのことでございました。
⑥エスハイ株式会社は、
技能実習生などの送り出しを行う企業でございます。
技能実習生として日本へ年間1,800人程度派遣している、日本で就労を希望する人材への
教育機関であり、
技能実習生や
幹部候補技術者など目的に応じた
人材育成コースがある、準備学習といたしまして、日本語や
ビジネスマナー等を1年間かけて教育しているとのことでありました。
続きまして、(7)の
参加企業の感想でございます。
①といたしまして、今回訪問した
IT企業との継続的な関係を構築し、大分市の
関連企業との
ビジネス交流を検討したい。②今回訪問した
IT企業については、コスト面で魅力があることから、
アウトソーシング先として検討したい。
③ベトナムは日本食への関心が高いことから、今後も
海外出店の候補地として検討したい。などなど、参加者からは比較的前向きな感想をいただいておりまして、ここには記載しておりませんが、また次回このような機会があれば、ぜひとも参加したいとの話も聞いておるところでございます。
当課といたしましては、今後も
関係機関と連携し、
中小企業の
海外販路開拓への支援を推進してまいりたいと考えております。
○
今山委員長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
岩崎委員
視察された
エスハイ株式会社について、
技能実習生を年間1,800人程度派遣しているということですが、派遣先の業種などはわかるのでしょうか。
○
戸田商工労働観光部長
詳細な派遣先、
派遣企業等の情報については説明がございませんでしたけれども、この
エスハイ株式会社は、日本のJICAが支援をして、
日本語学校等を建設して、政府の支援も入っておりまして、
ベトナム国内には300社ほど
送出機関があるのですが、その中でも特にすぐれたところでございまして、派遣先は
製造業現場もあれば、
サービス業の現場もあり、かなり幅広い範囲で派遣をしていると聞いております。
送出機関300社の中には、派遣先がその人物に合っているかどうかを全く無視をして派遣をしてしまうような会社もあるようですが、ここはしっかりと
マッチングをして、本人の意向も確認をして派遣をしているようです。
その前に、
先ほど説明がありましたが、1年間の
日本語教育や、日本における
ビジネスマナー、例えば名刺の渡し方でありますとか、組織の中でどういう考え方をしたらいいのかといった
ビジネス教育もした上で派遣をしており、それも一般的な
送出機関ですと、80万円とか120万円ぐらい費用がかかるのですが、ここは、その費用を
日本語等の教育も含めて40万円程度に抑えていまして、さらにスーツとスーツケースも供与しており、ある種公的な機関でもありますので、良心的な対応をしていまして、派遣先からも非常に評価をされていると聞いております。
さらに、3年間の
派遣期間が終わって帰ってきてからのフォローアップについては、
ベトナム国内での就職もあっせんしており、例えば派遣していた
日本企業の現地工場ができたときには、そこに優先的に配置をするとか、一貫した政策をしている非常にすばらしい会社であります。
経済産業省でも、この
エスハイ株式会社は注目しておりまして、
近畿経済産業局や
九州経済産業局も
ホーチミン、その周辺の、特に
ドンナイ省に
日系企業が多いものですから、そういうところに進出する企業に、まずは
技能実習生を受け入れて、教育をした上で、現地の
ホーチミン周辺の
日系企業に戻すということもやっております。
今回、実態がよくわかり、大分県
貿易協会の団の皆さんや、我々大分市の団の皆さんもかなり関心が高く、評価が高かった候補先の一つでありました。
○
今山委員長
ほかにありませんか。
○
板倉委員
ベトナムの経済は
自由主義なのか、
社会主義なのか、教えてください。
○
戸田商工労働観光部長
ベトナムと日本の
ビジネス関係は非常に良好でございまして、体制としては共産党1党独裁の政権ではあるのですが、中国と同じように
自由主義経済を取り入れております。
ベトナム国民一人一人の対日感情は非常に良好なものがございまして、日本人に対して憧れと尊敬の念で接してきます。私も、現地の人と話をしまして、そういう感覚はひしひしと感じました。
そういう良好な
ビジネス関係もありますので、
経済産業省と
ベトナムの商工省が提携をしたり、
近畿経済産業局長と
ホーチミン周辺の
ドンナイ省の
人民委員会とMOUを締結したり、かなり具体的な協力のための
取り組みをしております。
ベトナムとしては、日本の特に
裾野産業といいますか、
中小企業の
モノづくり企業に立地してほしいという希望がございました。今回、
ホーチミン市の副局長と話をしたときも、
裾野産業に対する期待を表明されました。そういう意味では、日本が支援をしながら、お互いがウインウインになれる関係ではないかと思っております。
○
今山委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山委員長
次に、武漢市への大分市
友好訪問団派遣及び
半導体ビジネスミーティングの開催について、報告を受けます。
○末
綱創業経営支援課長
次のページ、
報告事項3をごらんください。
まず1、大分市
友好訪問団についてですが、このたび武漢市長の招聘に基づきまして、第20次大分市
友好訪問団を武漢市へ派遣し、あわせて友好都市
半導体ビジネスミーティングを開催いたしました。
友好訪問団の
派遣期間は11月13日から16日まで、団員構成は、団長が佐藤市長、団員として、田島市議会総務常任委員長ほか7名、事務局4名の計13名となっております。
概要でございます。
周先旺武漢市長への
表敬訪問のほか、2019年度の友好交流協議書の締結、友好都市
半導体ビジネスミーティングにおいて、大分県LSIクラスター形成推進会議と湖北省半導体行業協会の議事録の締結、2018年度中国国際友好都市大会への参加、イオンモール武漢経開店や東風本田第2工場の視察を実施しております。
7ページをお開きください。
次に、当課が担当しました友好都市
半導体ビジネスミーティングについて、詳しく御説明させていただきます。
このたび、第20次大分市
友好訪問団の武漢市派遣に合わせて開催いたしましたが、これは、両市の39年間にわたる友好交流を基盤といたしまして、大分県LSIクラスター形成推進会議と湖北省半導体行業協会の関係を強化し、半導体関連分野の経済交流を促進することを目的とするものです。大分からは、第20次大分市
友好訪問団及び大分県LSIクラスター形成推進会議、大分県工業振興課の職員が参加しております。
また、大分県LSIクラスター形成推進会議ですが、大分県の半導体産業の連携と競争による地域及び企業の発展、活性化を目的とした団体でございます。79社の半導体
関連企業が会員となっておりまして、そのうち大分市から約半数の40社が会員となってございます。
概要についてです。
双方の代表者が挨拶、プレゼンテーション後、大分県LSIクラスター形成推進会議及び湖北省半導体行業協会による議事録の締結を行っております。参加人数は、大分市が18名、武漢市が14名です。
成果としましては、大分県LSIクラスター形成推進会議と湖北省半導体行業協会の相互理解を深めた上で、議事録を取り交わし、今後の経済交流を実施する上での枠組みをつくることができたということでございます。
当課といたしましては、本市と武漢市との長年にわたる友好都市の関係を生かし、今後も
ビジネス交流を推進してまいりたいと考えております。
○
今山委員長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
板倉委員
大分県LSIクラスター形成推進会議とはどういう団体ですか。
○末
綱創業経営支援課長
県が事務局をしております団体でございまして、7ページに補足として書いてございますけれども、大分県の半導体産業の連携と競争による地域及び企業の発展、活性化を目的とした団体で、79社の半導体
関連企業で構成されており、大分市からはそのうち40社が会員となっております。
○
板倉委員
わかりました。
○
今山委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山委員長
次に、
JFCアウォード優秀賞受賞について報告を受けます。
○
安部商工労働観光部審議監兼おおいた
魅力発信局長
JFCアウォード優秀賞受賞について御報告をいたします。
資料の8ページをごらんください。
概要についてでございますが、この
JFCアウォードは、全国150のFC――フィルムコミッションでございますけれども、これが加盟するNPO法人ジャパン・フィルムコミッションが2015年度に創設した賞でございます。全国各地ですぐれたロケーション資源の開発や市民と一体となった撮影支援、映像作品の活用による地域活性化に向けて日々奔走する団体を表彰するものでございます。
このたび、第4回目となります
JFCアウォードにおきまして、大分市ロケーションオフィスが優秀賞を受賞いたしました。
これは、昨年7月に大分市内でロケが行われました「弱虫ペダルSeason2」での撮影支援が評価されたものでございます。
4点目の選考項目をごらんください。
選考項目といたしましては、フィルムコミッションにおいて、すばらしいロケーションを発掘、大規模撮影やこれまでにない工夫を実現、支援作品を地域のPRにうまく活用、支援作品を地域のまちづくりにうまく活用した場合の4つとなっております。
6点目の受賞団体をごらんください。
他の受賞団体といたしましては、最優秀賞に岡山県フィルムコミッション協議会が選考されております。また、大分市以外の優秀賞は、福岡、盛岡広域、浜松の各フィルムコミッションが受賞しております。支援作品につきましては、お手元の資料のとおりでございます。
7点目の受賞理由をごらんください。
本市の受賞理由につきましては、公道での自転車レースの再現という困難な撮影課題に対し、空間的にも時間的にも大規模な道路封鎖を県警との連携により行うことで、大がかりな撮影を行うとともに、地域PRなどにも活用していることが評価されたものでございます。
9ページをごらんください。
支援をいたしました作品、「弱虫ペダルSeason2」は、2018年10月5日現在、58巻まで刊行されており、2018年5月時点での累計発行部数が1,700万部を超える人気漫画「弱虫ペダル」を原作とした実写版ドラマとなっております。
撮影に当たりましては、特に交通量の多い区間であります国道10号、いわゆる別大国道において、日曜日の早朝から片側3車線のうち2車線を2キロメートルにわたり封鎖しての撮影を、約300人のエキストラの協力のもとに行いました。この大規模な道路封鎖は、市内のロケ撮影としては初の試みとなりました。
下のほうに、国道10号や市役所周辺、臨海産業道路での撮影風景の写真と授賞式及び新聞記事を掲載させていただいております。10ページには、過去の受賞歴を掲載させていただいておりますので、御一読いただければと思います。
○
今山委員長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山委員長
それでは、その他として執行部から何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
今山委員長
それでは、その他として、私から二、三確認したいことがありますので、お願いします。
BCPの策定支援についてですけれども、まず、中小零細企業へのBCP策定支援の担当は、どこの課が担当しているのでしょうか。
○末
綱創業経営支援課長
創業経営支援課と商工労政課で担当しております。
○
今山委員長
それでは、企業のBCP策定の効果について、どのような効果があると考えていますか。
○末
綱創業経営支援課長
創業経営支援課といたしましては、企業が契約を結ぶ際に、災害に対する備えがなければ大手企業との契約を結んでいただけないような状況になっておりますので、そういった意味も含めまして、BCPを策定していただくことは大変重要なことであると考えております。
○
今山委員長
佐々木課長はいかがでしょうか。
○
佐々木商工労働観光部次長兼
商工労政課長
商工労政課は、先日の
今山委員長の一般質問の答弁でもありましたけれども、100社訪問で調査を行っており、そこでBCP策定の必要性を常に皆さんに訴えていきたいと思っています。来年の1月に早速、企業訪問に行きますので、あわせてBCPの必要性についても訴えていきたいと思っております。
○
今山委員長
末綱課長にお尋ねしますが、
先ほど説明のあった効果だけでBCPの策定支援をやっているのですか。
○末
綱創業経営支援課長
そういったことではございません。
○
今山委員長
では、もっと具体的にどういう効果があるのか説明してください。
○末
綱創業経営支援課長
まず、策定することによって、企業全体の危機管理意識が高まってくるものと考えております。また、被災したとしても、最小限の負担で、災害から立ち直っていくといった効果があるものと考えております。
○
今山委員長
説明も足りていないけれども、それは企業側から見た効果です。では、
商工労働観光部としてどういうメリットがあると理解していますか。
○末
綱創業経営支援課長
商工労働観光部といたしましては、市内企業が災害に直面した場合であっても、経済損失を最小限に食いとめられるということは非常に大きな効果があるものと考えております。
○
今山委員長
考えていることが物すごく甘い感じがします。それぐらいの知識で、しっかりとした考え方を持たないで、どうやってBCPの策定支援をするのかという思いがしています。
災害によって企業が被災したときに、結局、早く復旧できれば、大分市としては税収減を最小限に食いとめられるということもあるし、それから、市のBCPで
商工労働観光部が何の仕事を優先して、どこから取りかかるかということを、私は余り確認をしていないけれども、大きな災害で市内の企業が被災すると、あなたたちはそれに対してサポートしていかないといけないわけでしょう。ところが、たくさんの企業が被災すると、これだけの人数で、支援をする時間と人数が足りないでしょう。だから、まずBCPを企業に策定してもらうことが、あなたたちの仕事の軽減にもつながるわけですよ。
それから、たとえ大分が被災しなくても、例えば日本の中で大きな災害が起こったときに、その地域と取引がある企業、仕入れをその地域からしている企業、販売網がその地域に集中している企業など、仕入れから販売までの一連の流れをサプライチェーンというけど、そのサプライチェーンが分断されると、大分市の企業はそこで営業がストップするのです。
これは、中越地震からずっと被害を受けているし、この間の呉市や倉敷市真備町の豪雨のときも、やはりサプライチェーンが分断されている。あらかじめBCPでその代替案等を決めておけば、結局、大分市の企業が助かるわけです。
そういう背景があるから、BCP策定の支援はしなければいけないし、そういう話は何年も前から出ています。この間の答弁で、大分市はやっていますという話でしたけど、実際その支援を開始したのはいつからですか。
○末
綱創業経営支援課長
私の知っている限りの話でございますけれども、市が主体的に、例えばセミナーを開催するということはできておりませんが、県がする場合に、こういったことがありますという御案内はさせていただいております。それが何年前からかというのは、大変申しわけありません、そこまでは認識しておりません。
○
今山委員長
予算はついていますか。
○末
綱創業経営支援課長
それに限っての予算はついておりません。
○
今山委員長
人員はどうですか。
○末
綱創業経営支援課長
それだけの人員はございません。
○
今山委員長
あなたたちに一般質問した後、財政課に確認しました。そうしたら、予算が伴わない仕事などあり得ないと教えていただきました。
それと、一般質問した後に、商工労政課と
創業経営支援課の前課長にヒアリングをさせていただいた。あなたたちとの打ち合わせの中で、お二人ともそういう意識、BCPに対する知識とか意識はないと私は受けとめました。前の課長にも、そういうことを継続的にやっていたかと聞いたら、2人とも、そんなことはやっていませんと言っていました。ということは、私の一般質問の答弁で、やっていますと言っていたけど、事実ではない答弁を書いたとしか思えないのです。
それから、追加でお聞きしますけど、
中小企業診断士の相談をさせているという話でしたけど、
中小企業診断士に相談してもらっているその受け付け件数と、それから実際策定した実績を教えてください。
○末
綱創業経営支援課長
今、資料を持ち合わせておりませんので、担当に確認いたしまして、後ほどお持ちいたします。
○
今山委員長
先ほど担当がいないと言っていたけど、誰に確認をするのですか。
○末
綱創業経営支援課長
産業活性化プラザの担当はおりますので、その担当に確認をさせていただきます。
○
今山委員長
わかりました。それは後から届けてください。
それから、部長には一言申し上げておきますが、私は過去に、一般質問で事実とは違う答弁をされたことが2回ぐらいあります。あと、会派の事前説明のときに、中央町の地下駐輪場の件で担当の課長から虚偽の説明をされたことがあります。今回の質問に対する答弁も、ほとんど実態がないことを、胸を張ってやっていますという答弁はいかがなものか。それから、直接は関係ないけれども、自由民主党の倉掛議員に対する質問の対応も含めて、ここにいらっしゃる阿部団長、日小田団長、板倉議会運営委員長など、諸先輩方が築いてきた大分市議会そのものを、部長は軽く考えていませんか。
○
戸田商工労働観光部長
全く軽く考えておりません。二元代表制ですので、執行部と議会は非常に有用な関係であり、議会は重要なものと考えております。
それと、BCPにつきましては、
経済産業省中小企業庁は非常に力を入れてやっておりまして、我々も県と連携しながら、できる限りの周知広報をしております。窓口におきましても、BCPについての相談にしっかり対応しているという認識でございます。
○
今山委員長
実績を出してください。
○
戸田商工労働観光部長
わかりました。実績は後でお持ちします。
それから、倉掛議員の御質問につきましては、理解の不一致がありまして、言いわけするようで大変申しわけないのですが、市民の金融リテラシーで、日本銀行の調査そのものも消費者を対象としたもので、それをきっかけとした御質問でありましたので、例えば最初の通告が金融リテラシーについてであれば、私どもは答えられるのですが、「市民の」となりますと、所管上なかなかお答えしにくいというお話をさせていただいて、倉掛議員も当初は納得をしていただいていたのですが、直前になってやはり質問をしたいという御意向があることをお聞きしておりました。
そういう意味では、もう少し議員とコミュニケーションをしっかりとらないといけないと思っており、非常に大きな反省点であります。そういう御意向でしたら、所管ではないですけどお答えしてもいいですかという御了解をいただいた上で、御答弁させていただければよかったと感じております。
○
今山委員長
私との打ち合わせの際、ほとんどやっていませんという話でしたので、それであれば、こういう答弁になりますねということを2人に確認したと思います。そしたら、打ち合わせの段階で確認した内容とあなたが書いた答弁は全く違う話ではないですか。議会を軽く考えているとしか思えません。
○
戸田商工労働観光部長
コミュニケーション、しっかりとした情報共有が行き届いていなかった点は非常に大きな反省点であると思っております。私どもがこういう感じでお答えしましょうということを前もってフィードバックさせていただくと、こういう誤解がなかったと思うのですけれども、事実としてやっていることを答弁させていただいて、それをしっかりと報・連・相ができていなかったところが原因ではないかと思います。
○
今山委員長
まだいろいろあるけど、これでやめておきます。全てにわたって対応を考え直したほうがいいですよ。
○
戸田商工労働観光部長
もちろんしっかりとコミュニケーションした上で、しかるべき形で答弁させていただくことが非常に重要かと思っております。繰り返しになりますけれども、議会は非常に重要なもので、もちろん一般質問もそうですし、この委員会についても非常に重要なものと認識しておりますので、議会軽視は毛頭ございません。今後、そういう誤解のなきよう、特にコミュニケーションをしっかりさせていただきたいと思います。
○
今山委員長
あまり期待はしていませんが、様子は見させてもらいます。
ほかに委員の皆さんで何かございませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山委員長
以上で、当委員会に付託されました全ての案件についての審査を終了しました。
なお、会議規則第104条の規定により、お手元に配付の委員会の継続調査事件について、それぞれ閉会中の継続審査及び調査ができるよう議長に申し入れたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山委員長
そのように決定いたします。
ここで、
戸田商工労働観光部長より挨拶の申し出がありましたので、これを受けたいと思います。
○
戸田商工労働観光部長
委員の皆様方には、経済環境常任委員として今定例会が最後の委員会となりますことから、
商工労働観光部を代表いたしまして、一言御礼の御挨拶を申し上げます。
今山委員長、大石副委員長を初め委員の皆様方には2年間、大変お世話になりました。これまで各定例会におきましての議案審議を初め、私どもが抱えます諸課題につきまして、いろいろな角度から御指摘、御指導、御助言をいただきまして、そして時には、私ども執行部に対しまして厳しい御意見、??咤激励などもいただきました。おかげをもちまして、今日まで事業の進展を図ることができました。大変ありがとうございました。
今後も、私ども職員一同、日々の緊張感を忘れることなく、職員一人一人に課せられました職責を全うする中で、現場主義を基本といたしまして、挑戦する意欲を持って、商工業あるいは観光の振興、そして本市の魅力の発信につきまして、全力で取り組んでまいります。委員の皆様方におかれましては、今後とも御指導、御鞭撻、そしてお力添えのほどを賜りますようお願いを申し上げます。
結びに当たりまして、委員の皆様方の今後ますますの御活躍、御健勝を心から御祈念申し上げまして、御礼の御挨拶といたします。
○
今山委員長
それでは、
経済環境常任委員会を代表して、一言お礼を申し上げます。
御縁がありまして、私たち8名の委員構成でスタートし、委員の任期としてはあと3カ月ほどありますが、この2年間、執行部の皆様には大変お世話になりました。特に職員の方々におかれましては、事業がふえ、相当ハードな仕事を強いられているとお聞きしています。どうか体に気をつけて、これからの仕事に頑張っていただきたいと思います。
最後に、執行部の皆様の今後さらなる御活躍を祈念し、お礼の挨拶とさせていただきます。2年間大変ありがとうございました。
それでは、最後にあしたの予定を確認いたします。
あしたは、新環境センターの建設候補地を視察いたします。午前10時に出発いたしますので、案内の放送がありましたら、議会棟玄関前にお集まりください。
それでは、本日は、これにて散会いたします。
午前11時1分散会...