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  1. 大分市議会 2018-12-12
    平成30年文教常任委員会(12月12日)


    取得元: 大分市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-22
    平成30年文教常任委員会(12月12日)                 文教常任委員会記録 1.開催日時   平成30年12月12日(水) 午前10時04分開議~午前11時18分散会 2.場所    第3委員会室 3.出席委員    委員長 帆秋 誠悟  副委員長 松本 充浩    委 員 松木 大輔  委 員  藤田 敬治    委 員 仲道 俊寿  委 員  福間 健治    委 員 甲斐 高之  委 員  高橋 弘巳    委 員 川邉 浩子  欠席委員    なし 4.説明員    三浦教育長
      (教育部)    増田教育部長佐藤教育部教育監河野教育部次長、    佐藤教育部次長学校教育課長池田教育部次長学校施設課長、    清水教育総務課長西川体育保健課長、大石人権・同和教育課長、    永田社会教育課長沖田文化財課長坪根文化財課政策監、    御手洗大分教育センター所長、菅大分市美術館長長田美術振興課長、    岡本教育総務課参事野田学校教育課参事富川学校教育課参事、    小野学校教育課参事板倉学校教育課参事、新納学校施設課参事、    笠置体育保健課参事板井体育保健課参事清水体育保健課参事、    河野人権・同和教育課参事山本社会教育課参事河野社会教育課参事、    庄社会教育課参事武富文化財課参事兼大分市歴史資料館館長、    植木文化財課参事佐藤大分教育センター参事兼副所長、    安部大分教育センター参事教育相談特別支援教育推進室長、    黒木教育総務課参事補工藤学校施設課参事補清水学校施設課参事補、    大渡体育保健課参事補大坪社会教育課参事補後藤大分市民図書館長、    後藤美術振興課参事補 5.事務局出席者    書記 山崎 敏生 6.審査案件等   【報告事項】    1 大分市幼児教育の振興並びに市立幼稚園及び保育所の在り方検討委員会の経過      報告について    2 平成31年度市立幼稚園願書提出状況について    3 大分市立小・中学校幼稚園防犯カメラシステムについて    4 平成30年度大分市児童生徒の体力・運動能力調査結果について    5 大分市指定文化財の指定について    6 磯崎新氏寄贈図書について    7 その他                 会議の概要                              平成30年12月12日                              午前10時04分開議 ○帆秋委員長   文教常任委員会を開会いたします。  なお、本日は、常任委員会終了後に各特別委員会が開催予定でございますので、関係する委員につきまして、出席方よろしくお願いいたします。  それでは、報告事項に入ります。  まず、教育総務課から大分市幼児教育の振興並びに市立幼稚園及び保育所の在り方検討委員会経過報告についてお願いいたします。 ○清水教育総務課長   報告事項1点目、大分市幼児教育の振興並びに市立幼稚園及び保育所の在り方検討委員会の経過につきまして、御報告いたします。  資料の①をごらんください。  10月5日に開催いたしました第9回在り方検討委員会におきまして、新たな大分市幼児教育保育振興計画案に関する市民意見公募に寄せられた意見等の概要と、それに対する市の考え方について説明し、御協議をいただいた後、全体を通した審議を行い、お手元の資料、概要版にありますように、基本理念や目指す子供像のもとで取り組む5つの基本方針と15の重点施策から成る計画案を取りまとめていただきました。  その後、市長への報告会を執り行い、当検討委員会での大分市幼児教育保育振興計画案の審議等については終了し、また10月31日の教育委員会に諮り、御決定をいただいたところでございます。  なお、当計画については、今後準備ができましたら、委員の皆様にお配りさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。 ○帆秋委員長   ただいまの報告に対して質問はございませんか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   続きまして、平成31年度市立幼稚園の願書の提出状況についての報告をお願いいたします。 ○清水教育総務課長   報告事項2点目、平成31年度市立幼稚園願書提出状況について、御報告いたします。  資料の②をごらんください。  平成31年度の市立幼稚園園児募集につきまして、11月1日から11月15日までの間に各幼稚園で受付を行った結果、合計489名から入園願書の提出がありました。本年7月に策定した大分市立幼稚園及び保育所のあり方の方針において定めた休園・統廃合基準では、園児募集終了時点で4名以下の園が休園対象となりますが、平成31年度は、黄色の網かけ部分の4名の寒田幼稚園、1名の城南が丘幼稚園、2名の明野幼稚園願書提出がなかったこうざき幼稚園の4園が休園となります。また、平成31年度末をもって統廃合となる予定でございます。  なお、寒田幼稚園明野幼稚園は、本年度に引き続き休園となります。また、佐賀関幼稚園につきましては、4歳児が3名でありましたが、佐賀関地区内にはこうざき幼稚園佐賀関幼稚園の2園のみであり、同一地区公民館区域市立幼稚園がなくなることから、地域の実情を勘案し、佐賀関地区に市立の認定こども園が設置されるまでの間は、佐賀関幼稚園を開園することとしております。  休園する4つの幼稚園がある小学校区には、願書受付期間終了以前に地元の自治会等を通じて、本方針の概要や休園基準等について丁寧に説明しており、あわせて休園基準等に関するお知らせを地域に回覧するなど、事前の周知を行ってきたところです。  なお、休園する幼稚園に出願された7名につきましては、全員に連絡をとり、休園に関するお知らせをした結果、3名から就園相談の希望がありましたので直接お会いし、ほかの幼児教育保育施設への就園相談を行っているところであり、今後とも丁寧に対応してまいります。 ○帆秋委員長   ただいまの報告に対しての質問はございませんか。 ○仲道委員   休園したところは平成32年度以降は願書を受け付けるのですか。 ○清水教育総務課長   休園したこの4園については、平成31年度末をもって統廃合となります。 ○仲道委員   施設の維持管理、再利用というのはどういう形になりますでしょうか。もう幼稚園としては機能してないということですよね。その辺も含めて教えてください。 ○清水教育総務課長   施設の維持管理、再利用については、今後検討することとなっております。まだ方針等は決まっておりません。 ○仲道委員   早く決めてほしいと思います。というのが、家と一緒で使わないでそのまま置いておくと、使いづらくなってしまいます。例えば寒田幼稚園はホールがあります。地元で使いたいという意向もあります。ほかの園で、例えば椅子、テーブル等々で利用できるようなものもたくさんありますので、早目に方針を決めていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○帆秋委員長   要望ということですね。  ほかに質問はありませんか。 ○福間委員   去年に比べてかなり減少しているんですが、この一番主な要因といいますか、どうなんでしょうか。全体で634人から489人まで減少しています。その辺どうなのか教えてください。 ○清水教育総務課長   少子化も原因だとは思われますが、実際ここまで減った理由というのは分析しておりません。 ○福間委員   分析をしてもらいたいと思います。非常に大事なところなので、保護者としては近くで安心できる市立幼稚園というのが希望だと思います。できる限り存続してあげるほうがいいと思います。その辺の分析方を要望しておきます。 ○帆秋委員長   要望ということですね。  ほかに質問はございますか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   次に、学校施設課から、大分市立小・中学校幼稚園防犯カメラシステムについての報告をお願いします。 ○池田教育部次長学校施設課長   報告事項3点目、大分市立学校における防犯カメラシステムの設置について、御報告いたします。  大分市立学校における防犯カメラの設置につきましては、平成30年第3回定例会文教常任委員会にて補正予算案の御審議をいただくため、防犯カメラシステムの設置及び運用に関する要領(案)をお示ししましたが、今回当該要領の定めを明確にするため、規定の整備をいたしたく、その修正案を御説明いたします。  なお、修正はこれまでの基本的な考え方、方針等を変更するものではございません。  それでは、お手元資料③をごらんください。  左側が前回お示しした要領の案で、右側が修正箇所とその内容でございます。第1条は、目的を規定するものでございます。「この要領は、大分市教育委員会学校敷地内に設置する防犯カメラシステムの適正な設置及び運用に関し必要な事項を定めることにより、学校への不審者の侵入等による犯罪を防止し、もって児童生徒の安全を確保することを目的とする」と改めたいと存じます。  2ページをごらんください。  第3条第3項の修正でございます。「防犯カメラシステムを設置した場合は、」を削除し、「管理責任者は、保護者や地域住民に対し、学校が発行する文書及び学校ホームページ並びにPTA総会等防犯カメラシステムが設置された旨を周知するものとする」と改めようとするものです。  次の第5条は、ただし書きを適用する場合を、「大分市個人情報保護条例第10条第1項ただし書きに該当するとき」といたします。  なお、適用除外につきましては、修正前もこの判断基準は大分市個人情報保護条例の規定に基づくものでございましたので、内容に変更はございません。  次の第6条の修正でございますが、設置に係る措置についてでございます。責任の所在を明確にするため、主語を管理責任者から教育委員会に改めております。また、措置の内容に変更はございませんが、その内容を列挙する形式としております。  次のページをごらんください。  第7条第1項第2号の修正でございます。「防犯カメラシステム設置目的を達成するために必要な場合を除き」という条件を削除します。同第4号の修正も、「管理責任者が特に必要と認める場合を除き」という適用除外の条件を削除し、これにあわせて第2項を新たに設け、大分市個人情報保護条例の規定に該当するときはこの限りでないと適用除外を規定することといたしました。  次の第8条第1項の修正でございますが、規定の簡略化、明確化のための修正で、「個人情報画像は、防犯カメラシステム設置目的以外の目的のために利用し、又は提供してはならない。ただし、第5条ただし書きの規定に該当するときは、この限りでない」としております。  なお、修正後の要領を10月23日に開催されました大分市個人情報審査会にお諮りし、個人情報の収集及び捜査機関からの必要な範囲内での協力による個人情報の提供について、本目的を鑑み、ともに可能である旨の答申をいただいております。
    帆秋委員長   ただいまの報告に対して質問はございませんか。 ○福間委員   前回説明を受けたときに記憶に残っているのは、防犯カメラの設置は、抑止だということをかなり強調したように私は聞いたんですけど、目的の中には防止という言葉だけです。その辺の位置づけについてお尋ねします。前回の説明で、抑止ということしか頭に残っていないんですけど、そういう表現は見当たらないので、防止に一括して包括するのかと思ったんですけど、その辺の考え方を教えてください。 ○池田教育部次長学校施設課長   今回、第1条の修正をお願いしておりますけれども、この中の犯罪の防止というのに抑止が入っていると考えています ○福間委員   そういう認識でいいんですね ○池田教育部次長学校施設課長   はい。 ○帆秋委員長   防止に含まれているということでございます。  ほかに質問はございますか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   次に、体育保健課から平成30年度大分市児童生徒の体力・運動能力の調査結果について、御報告をお願いします。 ○西川体育保健課長   報告事項4点目、平成30年度大分市児童生徒の体力・運動能力調査結果について、御報告をさせていただきます。  資料④をごらんください。  新体力テストは、握力、上体起こし、50メートル走など8項目を小学校1年生から中学校3年生までの全児童生徒を対象に、各学校が5月から7月に毎年実施をしております。2つの棒グラフがございますが、小学校及び中学校における総合評価の割合の推移を示したものであります。  この総合評価についてですが、下の枠内に記載のとおり8種目のテスト項目の成績を年齢及び性別ごとに区分した種目別得点表に当てはめ、1点から10点の10段階で点数化しております。  次に、8項目の合計点を下の図にありますように、年齢別の総合評価基準表に当てはめ、AからEの5段階で総合評価を行うものでございます。この数値は平成11年4月に文部科学省が定めたものでございます。  折れ線グラフ及び表をごらんください。これは、平成27年度から平成30年度までの4年間における新体力テスト本市児童生徒総合評価C以上の割合、いわゆる高体力層と考えられる児童生徒の割合の推移をあらわしております。大分市教育ビジョンでも、中間年度は2019年度に当たりますが、その目標値を小学校で81%、中学校で84%としており、今年度は小学校85.5%で4.5ポイントの増、中学校88.8%で4.8ポイントの増と、いずれも過去最高となっており、本市児童生徒の体力は確実に向上しているものと考えられます。  その要因といたしましては、各学校における体力向上プランに基づいた組織的な取り組みの定着、教員の指導法の工夫、改善が図られたこと、指導主事保健体育指導支援員による訪問指導が効果的であったのではないかと考えられております。  しかしながら、以前から御報告しております、課題の50メートル走につきましてですが、着実に記録は向上しているのですが全国平均を上回っていない学年が多少あります。引き続き走力の向上を最重要課題といたしまして、体育、保健体育主任研修などにおいて効果的な指導法について研修及び実技講習等を行い、走力の向上に努めてまいりたいと考えております。  さらに、体力向上に向けました環境整備といたしまして、その写真にございますように、バトンをロープに通し、上方に投げることで投力の向上を目指したバトンスローの練習器具を全小学校に設置いたしました。昼休み等を利用して、子供たちは遊び感覚の中で利用しております。来年度はこの効果がさらにあらわれてくるのではないかと期待しております。  今後とも、教育委員会と学校が連携を図り、運動好きな児童生徒の育成を目指した体育、保健体育の授業が実施されるよう取り組むとともに、さらなる体力向上に努めてまいりたいと考えております。 ○帆秋委員長   ただいまの報告に対して質問はありませんか。 ○仲道委員   1点教えてください。右の写真の上の体力向上の要因の②番、教員の指導法の工夫・改善とありますが、これ例えば一人の教員がいろんな工夫をして改善したものについて、事前に中学校の体育教師全員とか、小学校の教員とか全員で共有をして、たたき台としてそれぞれの知恵を持ち寄って子供にいくというシステムになっているのか。それぞれもう個人で工夫をして改善してやった結果がよくなっているのか。どちらか教えてください。 ○西川体育保健課長   委員御指摘のように、体育主任会という会議がございまして、小学校、中学校の体育主任が集まって、それぞれの学校で効果のありました取り組みについて意見交換や発表をして、さらに各学校にそれを持ち帰り、先生方が情報の共有をして効果を上げているという報告をいただいております。 ○仲道委員   要望させてください。効果があったものについてしても、1年間効果がなかった先生についた生徒は無駄にすることになりますから、事前にこういうふうな工夫があるんだけど、こういう改善をしたいんだけどというように事前の協議をして、みんなで知恵を持ち寄ってこの方法がいいねという形で子供に対応しないと、この学校のこの先生についた子供は向上したけれども、工夫したけれども、その工夫がうまくいかずにこの学校の同じ学年の子は向上しなかったっていうことがあり得ますから、事前に協議をしていただきたいと思いますが、要望としてよろしくお願いします。 ○帆秋委員長   よろしいですか、一歩早目の全体の意識の共有をということであります。  ほかに質問等ございませんか。 ○松本副委員長   Eの評価について、子供たちに対する対策なり何かをされているのか教えてください。 ○西川体育保健課長   委員御指摘のように、子供たちの体力は向上したとはいえ、まだこの青いEの部分の数字があらわしている運動の苦手な子供たちにまず運動が好きになってもらうということが1番だと思います。まず1つ、以前高橋委員からも御指摘をいただきましたように、まず目標を持たせるということが大事だということであります。学校にも体力名人という目標を設けて、それぞれ月ごとに、例えば今月は柔軟の体力の名人になろうとか、筋力の名人になろうとか、鉄棒が上手になろうとか、そういう見える目標を掲げて、それぞれチャレンジをしております。  また、先生方も運動の苦手な子供たちに対しましては、そばにつきながら指導をきちんと行っている環境をつくっておりますので、将来この子たちが運動が大好きになってもらいたいというふうに思っております。 ○帆秋委員長   他に質問はありませんか。 ○福間委員   50メートル走について、今後の対策で「走力向上につながる補強運動の実技講習」というものがあるのですが、どういうことするんですか。 ○板井体育保健課参事   先ほど課長が申しました体育主任研修会において、専門的な講師を招き、市営陸上競技場のトラックを使って分析を行いました。トラックを踏む足の力が弱いのではないかということ、それから股関節が少しかたいのではないかということから、股関節を柔らかくするようなストレッチや上半身の使い方、腕の振りはただ振るのではなくて、引くときに意識をすることなどを講師によって体育主任に研修を行いました。それを学校に戻って全教員に共有するといった形で、これを3年ほど取り組んでおります。それによって、まだ全国平均下回っている部分もありますけれども、確実に向上してきていると思っております。 ○福間委員   ありがとうございました。 ○帆秋委員長   ほかに質問はありませんか。 ○甲斐委員   今成果がいろいろ報告されましたが、体力向上の要因のところの3番目に、「指導主事保健体育指導支援員による訪問指導」とありますが、この方たちによって成果を上げている部分があって、日々の努力でこういう結果になっていると思います。長年のそういう実績がありますので、この指導員を今後とも継続していくというか、結果ははっきりしていますから、人をふやすということで、いい実践が広がっていくと思います。ぜひ増員を要望いたします。 ○帆秋委員長   そういった要望でございます。  ほかに質疑はございますか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   次に、文化財課から大分市指定文化財の指定についての報告をお願いいたします。 ○沖田文化財課長   大分市指定文化財の指定について、御説明申し上げます。  資料⑤をごらんください。  去る平成30年11月16日に開催されました本年度2回目の大分市文化財保護審議会におきまして、大分市出土同笵銅戈一括2口については、大分市の有形文化財として、戸次のほうちょうづくり1件については、大分市の無形民俗文化財として指定する答申が出されました。大分市文化財保護審議会の答申を受け、平成30年11月28日に開催されました平成30年第11回大分市教育委員会にて決定され、12月7日付で指定をされました。  まず、住吉神社所蔵銅戈について説明させていただきます。資料の1枚目の上の写真をごらんください。住吉神社所蔵銅戈は、大分市大在中央にございます住吉神社の所蔵で、平成28年6月に住吉神社の総代から、神の像の入った箱の中から銅剣が発見されたとの情報提供を受け、当課職員による調査を実施し、大分市歴史資料館にてお預かりいたしております。  1枚目の下の写真をごらんください。伝岩屋遺跡出土銅戈は、昭和5年ごろ、現在の大分市立滝尾中学校敷地から発見され、同地で発見された石戈とともに伝岩屋遺跡出土銅戈・石戈という名称で平成20年12月20日付で大分市の有形文化財指定されました。  平成30年9月3日から4日までの2日間にわたりまして、大分市文化財保護審議会委員である別府大学下村智教授による3D計測等の調査を実施していただきましたところ、細かい部分において極めて高い類似性が認められ、同じ鋳型から製作された同笵銅戈であると判明いたしましたことから、文化財保護審議会指定の諮問をいたしたものでございます。大分県下において同じ鋳型から製作された青銅器の確認は初めてのことであり学術的価値が極めて高く、大分市の弥生文化を考える上で重要な資料でございます。  なお、本審議会において伝岩屋遺跡出土銅戈・石戈のうち、銅戈を除外し、伝岩屋遺跡出土石戈とすることの変更についても御承認いただいております。  引き続きまして、戸次のほうちょうづくり、1件について説明させていただきます。資料の2枚目をごらんください。  古川古松軒の西遊雑記や大分県出身の農学者である大蔵永常の徳用食鏡等、江戸時代の書物にほうちょう汁の記載が見られ、古くから食べられていたことがうかがえます。戸次のほうちょうは、地元戸次産の小麦粉を使用し、練ってだんごにしたものを回しながら両手で引っ張り、両手いっぱいに引き延ばして麺をつくるところが大きな特徴であり、麺をゆで、昆布、いりこ、かつおぶし、干しシイタケでとっただし汁に、しょうゆ、すりゴマ、カボス、ショウガ、小ネギを入れたつけ汁につけて食べる料理でございます。  麺を手で延ばすほうちょうはうどんの一種で、お盆や祭りでの行事食で、手間と技術を要するため、次第に家庭でつくられなくなりました。戸次鮑腸保存会は結成されて50年を経過し、現在、毎月第3土曜日に大南老人いこいの家で練習を兼ねてほうちょうづくりを行っており、大野川合戦まつりやよいやかがり火などの地域イベントに出店し、また戸次小中学校ほうちょうづくりを教えるなど、さまざまな活動を実施しております。  大分市文化財保護審議会段上達雄委員による調査を実施いたしましたところ、大分市の代表的な郷土料理ほうちょうのつくり方を伝承していることから、文化財保護審議会指定及び保持団体認定の諮問をいたしたものでございます。地域の子供たちにもほうちょうのつくり方を教えるなど、郷土の文化を伝えており、大分市に伝わる貴重な民俗技術でございます。  説明は以上でございますが、先ほど1点目で説明をいたしました大分市出土同笵銅戈一括2口のうち、伝岩屋遺跡出土銅戈の現物をお持ちしておりますので、皆さん見ていただいてよろしいでしょうか。  〔伝岩屋遺跡出土銅戈の現物を見る〕 ○帆秋委員長   ただいまの報告に対して、感想及び質問はございませんか。 ○仲道委員   指定文化財に指定されると、何か制約が出るんですか。例えば木だと指定されると切れなくなるとかいろんな制約があると思うのですが。 ○沖田文化財課長   今回指定された部分に関しましては、特に制約はございません。 ○仲道委員   大分市指定文化財の一覧表を後日でいいのでください。詳しい資料は要りません。所有者と所在の場所、保持団体、団体所在地が最低限入っていればよいです。それが要望です。  質問で、指定文化財にしてほしいというのはどういうルートでお願いができるのですか。例えば明治のこういうのを指定文化財にしてほしいというようなときにはどういうルートになりますか。 ○沖田文化財課長   まず、最初の部分からですけれども、大分市の指定文化財は、大分市の教育という冊子を教育委員会のほうでつくっておりますが、この中に県指定を含めて一覧が入っております。 ○仲道委員   わかりました。 ○沖田文化財課長   もし必要であればお持ちしたいと思います。 ○仲道委員   大丈夫です。 ○沖田文化財課長   2点目の質問の指定の関係ですが、文化財課に御相談いただければ、職員が現地に赴いて調査等をして、その後対応させていただきたいと考えております。 ○仲道委員   よろしくお願いします。 ○藤田委員   まず、ほうちょうの関係につきましては、教育長がわざわざ大南市場まで来てくださり、認定証をいただきました。ありがとうございました。 ○藤田委員   今仲道委員もおっしゃったんですが、いわゆる文化財に指定された際にいろんな条件があると思うんですけど、逆に文化財となったことによってこういうメリットがあるということをお聞きしたいと思います。1つは、ほうちょうをつくっているところがありますよね。大体週に1回つくっているわけです。大南の憩いの家でやっているんですけど、例えばイベントにこれを出すということになると、保健所から毎回3,300円取られるらしいんです。ただ、自分ところが店で専門でやっているところは年間で保健所と話ができているらしいんですけど、例えば限定的にやる場合で大野川合戦祭などのときは、そのたびごとに3,300円を保健所から取られるようです。文化財になったので何か免除とかないのかなという地元からの御意見がありますので、その辺のところの状況をお願いします。
    沖田文化財課長   ほうちょうの関係ですが、基本的に、市のほうで現在無形民俗文化財指定されている部分が柞原太鼓や伊与床神楽、岡倉神楽、二目川の百手まつりがございます。さらに無形文化財として廻栖野の竹細工工芸の技術等がありますが、現在市のほうが財政的な支援ができる部分としては、太鼓の張りかえであったり、物品等の買いかえ等をする場合には保存事業の補助金というのがございまして、9割補助を出しております。ただ実際運営のための補助、そういった部分に関しましては、現在は出してはおりませんので、今後必要ということであれば、他都市の例も調査をしながら研究をさせていただきたいと思っております。  あと、イベント関係になりますと、それぞれ主催している団体がそのイベントで出店するお店部分をまとめて申請をしたりして手数料を出している例が一般的にはあります。実際大分市の例で言うと、宗麟公まつりとか、そういったものを駅前でやっていますけれども、そのときはイベントの費用も全部含めて、その中から出したりとかという運営もしていますので、場合によっては主催者との協議というのも必要なのかなというふうには思っております。  ただ、この部分で言いますと、1回3,300円が必要ということになると、年間イベントをするだけでもかなりの金額になるので、その辺のところはやはり伝承とかさせる上で十分に必要な費用だと思いますので、先ほども申し上げましたけれども、他都市の事例等を調べる中で、今後研究してまいりたいと考えております。 ○藤田委員   強く要望させていただいて、お願いをいたします。  それと、その関連にはなるんですが、もう一つ、この写真見ていただいたらわかりますように、会員さんは非常に高齢なんです。若く見えるけど、皆さんもう70代、80代なんです。正直なところ、後継者が、もう会長以下非常に厳しいという意見を言われていますので、その辺のところもせっかくいただいたけど後継者いなくて、もうなくなりましたではどうにもならないので、その辺の会員の増とか、何かお手伝いをいただくと大変ありがたいと思います。  例えば、今学校でいろいろ教えているんですが、子供たちにそういうことを広くやっていただきながら、お母さん方にも、PTAとかそういうところにも声かけて、若い人が入っていただくようなことも教育委員会として後押しいただければとは思うんですが、その点はいかがでしょうか。 ○沖田文化財課長   今回、ほうちょう指定したことにより、一定程度その組織の活性化なり広報というのが図れると考えております。今回指定したことによってその効果も含めて、私どもはあると考えています。今後さらに市としてどう広報できるのかという部分でございますけれども、資料館ニュースを1月に発行するようにしております。  その中で、まずはほうちょうづくりのことを取り上げるということと、あと市報や市の広報番組、こういったところで取り上げてもらえるようにということで、もう既に広報広聴課に文化財課から要望として上げておりますので、その辺を含めて紙面等に載せられないか、今後協議をしてまいりたいと考えております。 ○藤田委員   ぜひお願いいたします。文教常任委員会には、委員長と私と大南も何人かいらっしゃいますので、引き続き地元が頑張っておりますので、ぜひお願いしたいと思います。 ○帆秋委員長   それでは、私からもお願いします。何とかなるものと確信をしておきたいと思います。  ほかに質問はありませんか。 ○仲道委員   関連で、大南ではないんですが、先ほど補助金で他都市の事例を確認してという話があったんですが、もう他都市に事例がなくても、大分市で指定した文化財についてどうするのか、他都市に先駆けて先導的な役割の中でぜひよろしくお願いします。 ○沖田文化財課長   今のお言葉を重々考えながら取り組みをさせていただきたいと思います。ありがとうございます。 ○帆秋委員長   教育長も直接聞いております。他都市を調べる必要もないかもしれません。判断をしていただければということでございます。  ほかに質問、要望等はありませんか。 ○高橋委員   大分市の豊後刀は大野川の砂鉄で発達していったといいますか、そういったことがあるんですが、これは銅の鋳造技術ということが弥生時代に行われたということで非常にすごいと思うんですが、この場所というのはどの辺になると想定されているのでしょうか。生産したところです。 ○坪根文化財課政策監   今回のこの銅戈でありますけれども、北部九州、恐らく福岡平野あたりで今から2,200年前に鋳造されたものです。 ○福間委員   そんな技術があったんですね。すごいですね。 ○高橋委員   さっき実物を見たら、非常に表面もきれいでした。約2,000年たって、非常に高度な技術だろうと思うのですが、銅の鉱山とかいうのはどの辺になるんですか。 ○坪根文化財課政策監   一部分析をした事例がございまして、どうもこの時代は朝鮮半島が多いということでございます。 ○高橋委員   いいです。 ○帆秋委員長   そのほかに質問はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   次に、美術振興課から磯崎新氏寄贈図書についての御報告をお願いします。 ○長田美術振興課長   報告事項6点目、磯崎新氏寄贈図書について、御報告申し上げます。  資料⑥をごらんください。  このたび、大分市出身で世界的な建築家磯崎新氏より、所蔵図書約1万8,000冊、並びにテーブル2台、本棚7台が寄贈されました。図書は、資料に記載していますように、建築や芸術、美術関係を中心に、文学、哲学、歴史分野、さらに洋書と多岐にわたっており、建築学の専門家から、磯崎先生の建築に対する考え方の基盤をうかがうことができる重要なものとの御意見をいただいております。  つきまして、12月22日土曜日にアートプラザで開催されますアートプラザ開館20周年記念セレモニー磯崎新氏講演会にあわせ、寄贈式をとり行う予定でございます。  寄贈されました図書のうち、データ整理が済みました図書約9,000冊について、一部1,500冊前後を寄贈式にあわせ、アートプラザ3階磯崎建築展示室にて公開いたします。また、年度末にはJ:COMホルトホール大分内の市民図書館に磯崎新コーナーを設け、約1,000冊を開架、残る図書は市民図書館の書庫に保管し、図書館内で閲覧できるようにする予定でございます。  なお、未整理図書約9,000冊は、今後学術的調査及びデータ化を行い、一般公開に向け、準備を進めてまいります。 ○帆秋委員長   ただいまの報告に対して質問はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   それでは、次にその他でございますが、執行部からその他として何かございますか。 ○永田社会教育課長   ⑦その他の報告事項といたしまして、資料は特にございませんが、平成31年成人記念集会につきましての現在の状況を御報告させていただきます。  既に委員の皆様へは御案内をさせていただいておりますが、平成31年成人記念集会は、1月13日日曜日12時よりJ:COMホルトホール大分大ホールにて、約4,800名の新成人を対象に式典が行われます。これまでに新成人9名が実行委員として式典の企画をしており、実行委員企画の1つに、二十歳の夢トークがございます。大分市にゆかりのある方をゲストにお招きをして、市長と実行委員2名でトークを行う予定です。  今回のゲストは、実行委員の希望といたしまして大野タカシさんに決定をいたしました。大野さんは大分市出身のタレントで九州を拠点に活動をしております。大野さんにつきましては、2016年から夢と笑顔を届けることを目的に、大分県内の小中学校で講演活動を行っております。成人記念集会におきましても、新成人の皆様に夢と希望を与えてくれるものと期待をしているところでございます。  あわせまして、成年年齢引き下げに伴う成人式のあり方についてですが、大分市におきましては、現在国や他県の動向を踏まえて検討いたしております。成年年齢が引き下げられた2022年以降も、これまでと同様に新成人に祝福と激励を送れるようにしたいと考えております。 ○帆秋委員長   ただいまの報告に質問はありませんか。 ○藤田委員   健常者の成人式の場合は特に実行委員会の中でやっているからいいと思うんですが、障がいを持った方が健常者の成人式に出られたときの対応を教えていただければと思います。どういうふうな形で迎えられるのか。 ○河野社会教育課参事   担当の職員を受付に配置しておりまして、そういった方、また付き添いの方が来られることもございますので、そういった場所も確保しております。対応につきましては万全を期しておるところでございます。 ○藤田委員   今まで特に問題があったとかいうことはないんですか。 ○河野社会教育課参事   今のところは特にございません。 ○帆秋委員長   結構幅広く余裕のあるブースを構えて、職員の方が丁寧に対応している。 ○藤田委員   ありがとうございます。障がい者の各団体ごとで成人祝賀会を独自でやっているところも実はあるんですが、その団体の中に入っていない方がやっぱり成人の祝賀会に出られるというケースもあるので、その辺はぜひ今後また配慮いただきたいと思います。 ○帆秋委員長   その辺ちょっと状況も調べていく中でよりよい対応策があれば、行政のほうでできることはお願いしておきたいと思います。  そのほか質問、要望等ありませんか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   執行部のほうから、その他に報告事項はありませんか。 ○長田美術振興課長   美術館で12月から1月に開催いたします3つの展覧会について、御案内いたします。お手元にお配りしておりますチラシをごらんください。  まず1点目は、第67回大分県高等学校文化連盟、美術・書道・写真中央展でございます。最初に美術・工芸と書いてある見出しになります。この展覧会は、大分県高等学校文化連盟、通称高文連と共催し、県内の美術部、写真部、書道部で活動している高校生の作品を紹介するものです。市美術館での開催は今年度で10回目となります。例年約40が参加し、計約500点が展示されます。展覧会は2部制で、前半の書道部門は12月9日日曜日に終了いたしましたが、あすの13日木曜から後半の美術・工芸、写真部門の展示となります。会期は16日の日曜まででございます。  2点目は、大分県立芸術緑丘高等学校美術制作展です。アートと表示されているチラシをごらんください。この展覧会は、全国でも数少ない芸術専門である芸術緑丘高等学校の美術科で学ぶ全生徒たちが取り組みました1年間の制作活動の成果を紹介するものです。昭和23年、1948年の開校以来毎年開催されております。今年は学校創立70周年に当たり、これを記念した展覧会となっております。会期は12月18日火曜日から23日日曜日までの6日間で、22日土曜日には音楽科の生徒と教員によるミニコンサート、23日日曜日には美術科生徒と教員によるワークショップが行われます。  2つの展覧会とも観覧無料です。次の時代を担う高校生たちが学校生活の中で情熱を持って制作しました若々しくエネルギッシュな作品をぜひごらんいただきたいと思います。  3点目は、1月5日土曜日から開催します開館20周年記念蜷川実花展、虚構と現実の間にでございます。カラーの印刷のチラシをごらんください。蜷川実花さんは世界的にも注目を集めている写真家で、同時に映画、デザイン、ファッションなど、ジャンルにとらわれない多彩な活動を展開しております。本展では、色鮮やかな花々を撮影した作品、その時々の顔と言える著名人やスポーツ選手のポートレート、虚構と現実が入り混じる現代社会の一瞬を切り取りましたイメージなど、多様な方向から表現された作品を紹介いたします。時代の先端を感じ取り、活躍し続ける蜷川ワールドを体感できる、またとない機会となっております。  なお、開幕日の1月5日土曜日、午前9時45分から蜷川実花さんも参加し、美術館にて開会式を行います。  また、同じ1月5日の午後1時半からは、J:COMホルトホール大分大ホールにて、開館20周年記念セレモニーと記念トークイベントを開催します。年始で御多用中とは存じますが、ぜひ御出席いただきますよう、お願い申し上げます。 ○帆秋委員長   ただいまの報告に対しまして質問はありませんか。 ○仲道委員   第67回大分県高等学校文化連盟の中央展は、事前に御案内いただいていましたか。きょう初めてですか。 ○長田美術振興課長   これについては大変申しわけございませんが、きょうが初めての御案内になります。 ○仲道委員   要望ですけれども、書道展は9日で終わっています。委員会で報告するのであれば、事前にお知らせをいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○長田美術振興課長   来年度も引き続き行いますので、事前にお知らせさせていただきます。申しわけございませんでした。 ○帆秋委員長   ほかに質問、要望等はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   執行部からその他に何かございますか。
     〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   それでは、委員の皆さんその他として何かありませんか。 ○甲斐委員   集団フッ化物洗口について、来年度も全ての小学校で、中学校があと1グループ残っていて、3年目の実施を迎えると思うんですが、それに向けての現在の取り組み状況をお聞かせください。 ○西川体育保健課長   平成28年11月よりモデルの敷戸小学校、稙田東中学校の2でフッ化物洗口をスタートいたしました。2年経過して、現在、本市では、小学校30、中学校8、義務教育学校1の計39で事業を実施しております。約1万5,600人の児童生徒、約87%の子供たちがフッ化物を実施希望しております。また、フッ化物洗口が原因で体調不良等を訴える児童生徒の報告は受けておりません。学校の管理下で実施されるフッ化物洗口の安全性は十分確保されているのではないかと考えております。  委員御指摘のように、来年度小学校全校で実施をいたします。そして中学校は3分の2が実施をする予定であります。そのために、本年11月28日に来年度実施の管理職の説明会を実施させていただきました。さらに、平成31年1月中に対象の校長より教職員に対し説明を行います。要望があった学校につきましては、市教育委員会が本年度同様に訪問いたしまして説明をすることにしております。  保護者への説明につきましては、中学校では平成30年度の年度末PTAにおいて現一、二年生の保護者を対象に、小学校につきましては、来年度のPTA総会にて教育委員会と歯科医師会、学校歯科医の同席のもと、説明を行うこととしております。  なお、説明会において、保護者から質疑応答の時間を確保するために、本年度の反省を受けまして、各学校の校長先生には20分以上の時間の確保を説明会でいただきたいということで管理職の説明会で説明をいたしました。 ○甲斐委員   今丁寧な説明をいただきましたが、やっぱりPTA総会時は特に学校側も時間がなかなか確保できないと思いますので、そこは事前の打ち合わせをしていただきたい。気になるのがまだ確定はしていませんが、5月の10連休あたりの時期に計画をされているような形も来年、再来年ありますので、それに向けての対応というか、PTA総会等が日程が重なる可能性がありますので、今おっしゃった執行部の担当の方たちが出向いてというところの工夫をしっかりとお願いいたします。要望です。 ○帆秋委員長   これは要望ということです。  その他に何かありませんか。 ○高橋委員   今、全国的というか世界的に遺産、この前もなまはげみたいなものが遺産登録されました。九州ではキリシタンの遺跡が各地で分散されているところが統合されて…。大分ではそういったものはないのかというの1点です。  最近、実は鶴崎で世間遺産というものがあったんです。聞きなれないが、要するに、普通の生活の中で築かれたものということなんです。そういった世間遺産の第1回目だったかと思うんですが、これには大分市はかかわってないんですか。 ○沖田文化財課長   世間遺産の話については、数年前から民間の団体の方を中心に動きがあって、話としては聞いたことがございますが、今回の第1回のこの世間遺産の会議等については、特に情報としては知っていたんですが、市のほうに案内等はございませんでした。 ○高橋委員   その中に、国土交通省が大野川でしたか、高田地区の石積みの輪中の中から生活の糧というか、守るために積んだものを見に行くとか、そういったもの二日間ぐらいあったんですね。そういったことを考えたときに、出席参加されている皆さんが非常に過去の生活実態がわかったということで非常に喜んでおられて、にぎやかだったわけです。  そういった面では、世界遺産とか、そういった面では大分の中で一緒にそういったことをやっていってもいいのかなというような気がしたので、1回調べてみていただけたらなと思いました。最初の質問の大分に世界遺産になるようなものはないんですね。 ○沖田文化財課長   大分に対象になるものがあるかということなんですが、いろんな素材はあるんですが、残念ながら指定をされているようなものはありません。キリシタン・南蛮文化の交流協定協議会でキリシタン・南蛮文化を日本遺産にという動きも若干あったんですが、残念ながら指定がされずに現在に至っております。ほかの県や市の関係都市と連携をしてとかいう部分は今後も検討できる部分もあると思いますので、連携を図りながら、一緒に日本遺産を目指すとか、そういった取り組みができれば今後検討してまいりたいと考えております。 ○帆秋委員長   よろしいですか。 ○高橋委員   いいです。 ○帆秋委員長   ほかに質問はありませんか。 ○藤田委員   文化財のことでお聞きしたいんですが、ローカル色豊かで申しわけないですが、戸次本町の酒蔵の件ですが、耐震状況、改修状況についてまず1点教えてもらいたい。 ○沖田文化財課長   帆足本家の酒造蔵の耐震工事については、基本的に平成31年度に行いまして、その翌年の平成32年度に外壁の工事等を行う予定としております。 ○藤田委員   平成32年度で大体全部工事が終わるということで、できれば、例えばヘルメットをかぶって中に入らせてもらうとかでいろいろ案は練ってやってもらっているんですけど、やっぱり中が完全に見られないといけないので、ぜひこれは文化庁との関係もあるでしょうから、できるだけ早目に公開できるようにお願いしたいと思います。  それと関連して、今度文化財関係の建築基準法が変わったという話を建築士の方からお聞きをしました。いわゆる文化財関係について、一般の人にできるだけ公開ができるような緩和をされたというような話が来ているんですが、その辺の状況を教えて教えてもらえませんか。 ○沖田文化財課長   建築基準法等が変わってその辺が緩和されたというのは私どものほうはまだ存じ上げておりません。ただ、今回耐震補強をする部分の市の考え方としては、実際に中に入って地震が起きたときに見学者の人の命や、けがをしない状況になるとか、その辺のところがまず第一だと思っています。その辺を含めて今度耐震工事をしますので、建築基準法の改正とは関係なく、その部分では公開ができるようにしていきたいと考えております。 ○藤田委員   建築士の方がおっしゃるから間違いはないと思うんですけど、まず建築基準法がどのように変わったのかという関連を調べていただければと思います。きょうじゃなくてもいいです。調べていただいて、また御報告いただければと思います。それとそれがなくても公開はしていくという話ですが、それにしても文化財の関係というのは、これは帆足本家だけではなくて、大分市内の文化財関係全部と思うんですけど、せっかくあるのに見せられない、入れないとかいうことで、そのままもう壊れてしまいましたから、何のための文化財かなということが私自身も今までもそう思っています。できたら例えば中でできるコンサートとか、あるいはギャラリーとか、大分市独自の条例か何かでもつくってもう少し緩和をしながら一般の皆さんに使ってもらうような、そういうものが必要ではないかと思うので、今後条例の策定の関係とかそういったもので何か考えていれば教えてください。 ○沖田文化財課長   文化庁のほうも含めてなんですけど、今全国的な動きとしては、従来文化財の保護・保存から公開・活用のほうにシフトをしてきております。国のほうの機構も含めて、今回10月1日付で文化庁のほうも変わりまして、そういった公開・活用をどうするのかというところに一定程度シフトをしてきているところであります。今後、帆足本家の酒造蔵でいいますと、2年間ほど工事がかかりますので、それが終わった後には、そういった公開・活用というものが図れないかというところも含めて、これから調査研究してまいりたいと考えております。 ○藤田委員   ありがとうございます。やっぱり地区住民だけが見るということではなくて、私がお願いしているのは、例えば観光関係もいわゆるそういったルートの中に入れていただくとか、いわゆる商工観光とかそういったところとのつながりも深めながらやっていただくとありがたいと思っています。その辺もほかの課とも連携しながらお願いをしたいと思っております。 ○沖田文化財課長   先ほども申し上げましたが、もう全国的な流れとして保護・保存からそういった公開・活用に動く中で、どうしても教育委員会部局だけではその辺の広報等をできないということで、やはり市長部局の観光課とかそういったところと連携をした取り組みが現在求められております。県も含めてそういった市長部局と連携をするという動きが現在できておりますので、大分市教育委員会といたしましても、今後市長部局とさらに連携をしながら、そういった地域の素材を生み出す取り組みをしていきたいと考えております。 ○藤田委員   ありがとうございます。じゃあ、最後に、帆足本家と同じような文化財が市内にはどのぐらいの個数がありますか。建物とかそういったものです。 ○沖田文化財課長   池見家住宅であったり、後藤家住宅があったり、全部で5つぐらいは施設があります。 ○藤田委員   そうなんですね。要は、余り観光で見るとか、中で使おうとかいうところは市内にはあんまりないということですね。 ○沖田文化財課長   文化財としてそういった施設はありますが、なかなかそういった観光の視点の公開というのは行っておりません。 ○藤田委員   ありがとうございます。それでは、特に公開とか観光とかいうことになると、戸次の酒蔵というのは大分市では特異な例ということになるので、余り多くないので、ぜひ1つだけでもそういうふうにしていただくとありがたいと思って、ぜひ御検討いただきたいと思います。 ○川邉委員   今年度で中学校の空調設備を終わらせていただいてありがとうございました。その中で御相談いただいたことがあるんですが、空調設備をするのと同時に空気清浄機という機能がついているということをお聞きしました。私の住んでいる地域の中学校に、プレハブ校舎がたくさんある学校があるんですが、そこの空調はプレハブ校舎を建てたときからついていたと思うんですね。昨年度つけた教室の空調には空気清浄機がついていて、以前から空調がついているプレハブ校舎には空気清浄機がないということで、中学校のほうからはプレハブ校舎のほうは学校におりる施設費みたいなもので何とか設置ができたということを言われていたんですが、今後また来年度は小学校全部に空調設備をしていただけるんですが、結構プレハブの校舎が多いんですね。既についているプレハブ校舎の空調の空気清浄機の設置はどのようになさるおつもりでしょうか。 ○新納学校施設課参事   今言われた空気清浄機というのは空間噴霧器です。次亜塩素酸水を入れて使用します。それを使わない場合は加湿器的に使用できます。今回中学校事業も小学校事業においても事業者提案においてそれを普通教室につけたところに1つ配備するという提案でありました。  今川邉委員言われたもともとあったプレハブ校舎については、空調だけになります。これについては、現在使い方等は学校に通知をして、例えば次亜塩素を入れるとインフルエンザの予防にもなると見識もありますので、そういう使い方をする。もしくは、普通の加湿器として水だけ回すとかいう形があると思います。その中でぜひこれは学校としてはどんどんやっていきたいということになれば、数もその液も限定されていますので、学校の運営費の中で補充していくということを今後進めていきたいと思います。現状は空調が入ったところだけに1個ついているという状況です。 ○川邉委員   学校の施設費のほうで対応していただくということですか、今後の小学校に関しても同じですか。 ○新納学校施設課参事   今結論は出ておりません。ただ、先ほども申したとおり、学校現場でそれを使うかどうかというのもありますので、そこら辺も尊重しながら、まずは1年間通して運営費というのが学校ありますので、その消耗品をそれに使うというケースもありますし、今後の方針として逆に今度学校施設課のほうの配当ということも考えられるんですけど、現時点ではちょっと結論は出ておりません。 ○川邉委員   教室によってそういう差があるということが私はどうかと思いました。学校施設費というものは限られていると思いますので、その辺をぜひ検討していただいて、できればプレハブ校舎に関して加湿器の設置を前向きに考えていただければと思いますので、よろしくお願いします。 ○高橋委員   関連です。これはインフルエンザに非常に有効的だと聞いているんですが、どのくらいの実績といいますか、状況としては軽減されるという効果は出ているんでしょうか。 ○新納学校施設課参事   昨年度、事業者提案があったときに添付書類として北里大学の教授の意見というか、インフルエンザの不活性化というような効果があるというようなものがありました。教育委員会としてそれをつけたからどうなったというのは、現状の検証は、まだついたばかりというのもありますし、実際空調つけたら換気等いろんな問題があるので、その状況は今後のことかと思います。 ○高橋委員   私は効果があるというような状況でお聞きしています。そういった中で、今川邉委員も言いましたように、効果があるのであれば、そういったことは運営費の中でやるべきではないかと思いますので、平等にという言い方になろうかと思いますけど、同じ生徒が同じようにインフルエンザの抑制になるんのあれば、そういったことは積極的に対応していくべきじゃないかと思います。要望です。 ○帆秋委員長   そのほかよろしいですか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   私から1つ聞きたいんですけど、小学校の給食調理場の調理室の空調はどうなっているんですか。 ○西川体育保健課長   今のところクーラーはついておりませんが、ドライシステムの調理場にはクーラーが完備されております。本年度、非常に暑い状況でございましたので、各市町村に情報確認を行いました。本市と同じようにまだクーラーが設置されていないという状況が多くありました。  私どもも熱中症に対する対策はないだろうかと各市町村に確認しましたら、スポットクーラーを使用しているところがありました。作業中に一部分だけ冷やすというものですが、ことしのこの暑さと震災が重なりまして、スポットクーラー自体もリースするとか、それから新しく買うとかいうことが不可能でした。そこで、緊急の対策としてネッククーラーを調理員一人一人に準備して、対応したところであります。  室内は40度近くあって、その中で作業されていますので、本当にそれだけでは足りないと思います。現在、今後の対策を練っているという状況でございます。 ○帆秋委員長   どこの教室よりも暑い現場でしょうから、設置の方向で検討していただくということを強く要望しておきます。そのほかに質問はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○帆秋委員長   それでは、以上で当委員会に附託されました全ての案件の審査は終了いたしました。  なお、会議規則第104条の規定によりまして、お手元に配付の委員会の継続調査事件について、それぞれ閉会中の継続審査及び調査ができるよう、議長に申し入れをしたいと思いますが、よろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○帆秋委員長   そのようにさせていただきたいと思います。  それでは、本日の委員会を終了いたします。  あす13日につきましては、南蛮BVNGO交流館、大友氏の館跡の管内視察を行いたいと思います。議会棟を10時に出発する予定でございます。放送がございましたら議会棟玄関前にお集まりください。バスは城址公園でお待ちになっていただいているということでございます。  それでは、ここで三浦教育長より発言を求められていますので、許可をいたしたいと思います。 ○三浦教育長   文教常任委員会の関係者が一堂に会して協議を行いますのも本日が最後かと思いますので、委員の皆様方に教育委員会事務局を代表して、お礼の御挨拶を申し上げます。  帆秋委員長、松本副委員長を初め、委員の皆様方には、昨年の第1回定例会以降、2年間にわたり、教育行政につきまして大所高所から大変貴重な御提言と御指導を賜り、まことにありがとうございました。  文教に係る本市のさまざまな施策が順調に進んでおりますことは、ひとえこれまで賜りました皆様方の温かい御指導、御鞭撻のたまものであり、この場をおかりして心からお礼を申し上げます。
     大分市では、大分市教育ビジョンに基づき、これまで豊かな心と生きる力を育むという基本理念のもとに、さまざまな施策を展開してまいりました。このうち、平成29年4月に開校しました碩田学園を初め、本年4月に開校した野津原小学校、こうざき小中学校に係る取り組みや、2020年4月の公開に向けて準備を進めている大友氏遺跡歴史公園整備事業、英語教育推進室の設置、小中学校における空調設備の設置、緊急時に教職員が使用する公用携帯電話の整備や防犯カメラシステムの設置による学校安全に係る取り組みなど、さまざまな教育行政政策の推進にお力添えをいただきましたことに深く感謝を申し上げる次第でございます。  今後とも、近年の社会情勢の急激な変化に伴う新たな教育課題に、学校、家庭、地域社会と行政が連携・協働して取り組み、諸施策を推進して参る所存でございます。引き続き御指導、御助言を賜りますよう、お願いを申し上げます。  結びに、委員の皆様方の今後ますますの御活躍と御健勝を心から御祈念申し上げまして、お礼の挨拶とさせていただきます。この2年間、誠にありがとうございました。 ○帆秋委員長   それでは、私のほうからお礼の言葉を申し述べたいと思います。この2年間、私は個人的には4年間、この文教常任委員会におりまして、これまで文教の質問等につきましては、議場の場では私も4年間封じられておりましたが、この任が解けましたら、施策の後押し、もしくは提言というスタイルの中で、しっかり大分市の行政のために質問なり意見を反映させていただきたいと思っているところでございます。  いろいろ課題解決に向けた2年間、かなりの大きな施策、事業につきましては考えさせていただきまして、展開は進んでおりまして、その辺につきましてのハード整備を中心としながら、かなり充実はしてきております。ただ学校現場を見てみますと、少子化が一層進むという推移の中でございますが、スクールソーシャルワーカーの大幅な増員等、対応はとれておりますけれども、ぜひ学力も体力も伸びてきましたけれども、ぜひこれからは個人を重んじるような教育を一層推進していただくための小中学校の学校教育をさらに一層強化していただくことをお願いいたしまして、2年間のお礼とこれからの教育委員会へのエールにさせていただきたいと思います。2年間、本当にお疲れさまでした。  これで終了させていただきたいと思います。                              午前11時18分散会...