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  1. 大分市議会 2018-09-27
    平成30年厚生常任委員会( 9月27日)


    取得元: 大分市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-22
    平成30年厚生常任委員会( 9月27日)                 厚生常任委員会記録 1.開催日時    平成30年9月27日(木) 午前10時50分開議〜午前11時26分散会 2.場所    第2委員会室 3.出席委員    委員長 倉掛 賢裕  副委員長 橋本 敬広    委 員 安部 剛祐  委 員  長田 教雄    委 員 堀  嘉徳  委 員  斉藤 由美子    委 員 安東 房吉  委 員  スカルリーパー・エイジ    委 員 衛藤 延洋   欠席委員    なし 4.説明員   (福祉保健部
       小畑福祉保健部長淵福祉保健部審議監兼福祉事務所長野中福祉保健部審議監、    上田福祉保健部審議監嶋津保健所長池辺保健所次長、    村上保健所次長保健総務課長森保健所次長保健予防課長、    竹野保健所次長健康課長、朝来野福祉保健課長、    丸山保健予防課専門員小田保健総務課主任佐古健康課主任 5.事務局出席者    書記 安田 真一 6.審査案件等    ・平成30年7月豪雨被災地派遣された保健師等からの報告について    ・その他                 会議の概要                              平成30年9月27日                              午前10時50分開議倉掛委員長   おはようございます。ただいまから厚生常任委員会を開会いたします。  本日の案件ですが、お手元に配付しております日程案のとおり、平成30年7月豪雨被災地派遣された保健師等からの報告についてであります。  まず、小畑福祉保健部長から発言を求められておりますので、受けたいと思います。 ○小畑福祉保健部長   おはようございます。議会中の貴重なお時間をいただきまして、本当にありがとうございます。  去る9月13日の厚生常任委員会報告事項で、平成30年7月豪雨に係る保健師等派遣について、派遣概要を御報告いたしましたが、本日は、実際に派遣した職員より詳細について御報告申し上げたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○倉掛委員長   それでは、早速、被災地派遣された皆さんからの報告を受けたいと思います。 ○丸山保健予防課専門員   報告をさせていただきます。保健予防課丸山と申します。 ○佐古健康課主任   健康課佐古です。 ○小田保健総務課主任   保健総務課小田と申します。 ○丸山保健予防課専門員   以上3名で、平成30年7月豪雨被災した愛媛宇和島市で被災地支援に従事いたしましたので、御報告いたします。  派遣期間は7月20日から27日までの7泊8日、保健師2名、事務職1名の計3名体制で活動いたしました。公用車にて大分保健所を出発し、別府−八幡浜間はフェリーを利用し、八幡浜市から宇和島市まで陸路で移動しました。  宇和島市の被災状況ですが、人的被害としまして、死亡11名と負傷者18名となっており、亡くなられた方は全員が土砂災害によるものです。土砂災害につきましては、約350カ所で調査中となっております。住家の被害ですが、1,307件となっております。道路、河川の被害状況ですが、市内の中でも吉田地区被害が特に大きく、吉田地区浄水場土砂が流入し、吉田地区の全域と三間地区の一部で断水被害が生じていました。  保健活動を行った吉田地区は、平成の大合併で宇和島市と合併した旧吉田町で、宇和島市の北部に位置し、拠点となる宇和島保健所から車で20分ほどの距離です。こちらの吉田地区は、愛媛ミカン発祥の地でもあり、ミカン栽培と漁業の盛んな町で、佐賀関のような地区です。  健康調査の目的です。要介護度の高い方など避難行動支援者につきましては、保健師等により、発災1週間程度で既に調査は終了していましたが、断水解消のめどが立たず、住民全体の健康状態把握が必要とのことから、ローラー作戦全戸調査を行うこととなりました。  私どもが宇和島市に入った時期は、発災後2週間ほど経過しておりました。対象世帯は、吉田地区の全世帯3,732世帯、小地区では玉津、立間、喜佐方吉田、奥南の5地区です。期間は7月末までを予定しておりました。台風接近の影響もありましたが、8月1日に無事全戸終了したと聞いております。  健康調査チームは、連日20名前後の保健師で構成されていました。愛媛県外からは、大分市を含む5自治体から派遣されており、愛媛県内の市町からの派遣チームはごらんのとおりです。  訪問件数です。このうち大分市は、2人合わせて1日平均二十数件ほどの訪問を行いました。連日の猛暑による活動時間の制限や、不在宅が多いということもあり、訪問件数が思うように伸びない状況でした。  活動内容です。宇和島保健所が作成した地図と、水害による健康被害調査票をもとに、戸別訪問にて、被害状況飲料水や手洗いの状況トイレごみ下水、泥などの環境状況、そして家族の健康状況等調査を行い、個票や一覧を提出しました。  訪問先では、被害家屋等の片づけや水の運搬等の重労働に伴う腰や膝などの痛みを訴える住民や、体力的に作業が不可能で困っている方、また猛暑熱中症のおそれがある方、認知症が悪化する高齢者介護保険サービスの調整が追いつかず、被害の片づけと介護負担がふえる家庭かかりつけ医療機関被災し、離れた医療機関通院先の変更を余儀なくされる方等、災害による生活の変化に伴い支援の必要が生じたケースが多数見受けられました。  健康調査のみにとどまらず、適宜保健指導を行いました。その場で解決が困難で継続フォローが必要なケースについては、ミーティングにてそれぞれ行政担当に引き継ぎを行いました。  実際の様子を、写真を交えて御説明いたします。  拠点宇和島保健所でのミーティング様子です。毎日、朝と夕方2回行われました。前日の照会事項の確認や行政からの連絡事項などの伝達、当日の分担、訪問後の報告が行われ、従事者情報共有を行いました。中でも印象的だったのは、多くの家庭に今は使われていない井戸があり、水に不便しているため、未検査で風呂、トイレなど、飲み水以外の生活用水として利用している家庭が見受けられるとの報告が多数上がったことです。水害後の井戸水の中には、大腸菌等生活用水として使用するには適さない菌などが含まれている場合があるとの問題をこの場で共有し、訪問時に正しい知識を普及するようにすること、また、断水中の被災家庭検査が無料で受けられる等の情報提供や、大腸菌は40度前後で菌の活動が活発になってしまうため、風呂水として使用すると感染のリスクが高くなり危険であり、不適切な状況が見受けられた場合は、適宜衛生教育を行うことについて、共通認識を図りました。  吉田地区を細分化した地図を確認し、調査の動線や担当する世帯件数を決めて訪問を行いました。  お昼は、吉田地区老人保健施設の1室を間借りして、クールダウン及びランチミーティングを行いました。  実際の訪問活動様子です。宇和島市は、平常時より保健師による保健活動の盛んな地域であるため、保健師の受け入れが大変よく、健康調査自体は大変スムーズに行うことができました。  こちらは吉田地区のメーンストリートです。公共の道路は、幾分かきれいになっていますが、断水のため、なかなか泥の撤去や清掃、消毒が進まない状況でした。  このしんばしというのは、吉田地区住民が古くから利用しているスーパーです。ここには写っておりませんが、店舗には土砂が流れ込み、しばらく休業となっておりました。訪問先でも、利用できず不便との声も多く聞かれました。  訪問活動の合間に、地区避難所様子も伺いました。吉田地区に開設された避難所の外観です。避難所入り口には給水所が設けられていました。給水に関しては、生活用水飲用水が分けられており、生活用水給水所地域の中の至るところで見ることができましたが、飲料水給水所写真のように常に係員が待機しないといけないので、数に限りがあるようでした。このため、住民は1回の給水で多量の水を遠くの給水所までとりに行く必要があったため、特に高齢の方はとても苦労されていました。中には、遠方から大量のペットボトルの飲み水を送ってもらったと言われている方もいらっしゃいました。  こちらは、訪問先自宅前に置かれたペットボトルごみです。これは1軒分のペットボトルですが、飲料水ペットボトルでの配給があるものの、平常時と同様に宇和島市では潰して出してはいけないことになっているため、かさばる上に、また、有料のごみ袋を購入する負担もあるとのことで、訪問先での困り事として宇和島市へ報告をいたしました。そして、回収日をふやすことについて検討していただける運びとなりました。  避難所の中の連絡用のボードです。避難者の方への連絡事項が随時更新されていきます。今回は避難所での活動はありませんでしたが、さきの熊本地震東日本大震災派遣の場でも、同様に連絡用の掲示板が設けられ、さまざまな情報が掲示されていました。  被災者用無料洗濯機が、市内断水していない場所に設置されていました。ただ、被災した断水している吉田地区からは車で二、三十分かかるので、人が集中する時間もあり、利用は便利とは言いがたく、コインランドリーを利用する人、自宅の引き込み井戸水を利用する人も多いという印象でした。また、なれない洗濯機高齢者には使い方が難しいとの声もありました。  実際に大分市の私たちが受け持った地域の一つです。急傾斜の山が多く、ミカン栽培の盛んな土地であり、土砂災害の発生に注意を促す看板が多数設置されていました。こちらは住民同士のつながりが強く、互いに声をかけ合い地域全体で早目に避難を行ったため、大きな人的被害はなく、被災後は水の工面や洗濯など災害により不便になったことを協力して行う様子を多く見聞きしました。  この写真は、災害により使えなくなったものを、集落入り口に集積している様子です。行政の定めた災害ごみ集積所ではありません。  訪問した集落に沿うように小川が流れており、この小川土砂であふれ、道路民家に押し寄せました。この写真では、一般の車両、重機が作業しておりますが、土砂の流入がひどく、一般車両の進入が困難な区域には、次のスライドに出てくるような自衛隊特殊車両が多く行き来していました。こちらが自衛隊特殊車両です。資材を運搬する車になるのですが、車輪部分キャタピラー式になっており、土砂が堆積した悪路でも物の輸送が可能です。この車両土砂の堆積した集落の奥まで進み、土砂を荷台に積み、土砂集積場まで運搬する作業を、災害発生から昼夜問わず行っていたそうです。これら大きな車両での作業や往来が民家の傍らで夜通し行われたため、住民からは十分な睡眠をとることができなかったという声が多く聞かれました。かなり大きな音を立てて走行します。  土砂撤去が完了しないまま雨が降るので、足元が大変悪くなってしまいます。小川のガードレールは流され、足元目視確認が十分にできない状況でした。  多くの家の浄化槽土砂災害に遭っており、トイレが使用できない家が多発していました。自宅トイレが利用できない方は、集落内に数カ所設けられた仮設トイレを利用していました。  昼間でもこのような状況で、移動するのが困難です。夜間はますます足元がわかりづらく、危険な状況だそうです。このため、極力トイレに行かなくて済むように、水分摂取を控える住民も見受けられました。7月中旬の最も暑い時期でしたので熱中症になるリスクも高いため、どのように声をかければよいか迷うこともありました。  よく足元を見て歩いてもぬかるみにはまることもあり、私たち足元泥だらけになりました。この泥は浄化槽をさらったものですので、悪臭があります。断水のため洗い流すことができず、ウェットティッシュで拭き取りを行ったのですが、しばらく手ににおいが残っていました。  この右上のトタン屋根の向こうは、流れ落ちてきた土砂が堆積しています。このため、本来の玄関は破壊されており、画面中央の椅子やコンテナを逆さにして石垣を登らないと家に出入りできない状況でした。元気な成人であれば難なく行き来できるのですが、足腰の悪い高齢者や乳幼児や赤ちゃんを連れた親御さんなどは不便だったと思います。  土砂災害の一例です。このような被害地区の至るところで生じていました。ここではビニールハウスが巻き込まれていました。家屋の全部または一部が土砂に巻き込まれた箇所も多々見受けられました。  また、乾いた土砂が粉塵となり舞っていました。じん肺の予防のため、マスクの着用が必要な環境ですが、猛暑ということもあり、マスクをするのも大変な状況でした。  数メートルの差で、被害に遭う家と免れた家がありました。  海辺の地区訪問も行いました。写真の右側は海岸になります。堤防の上に土砂が残っています。この高さ以上に土砂が流れていたことがわかります。  まとめです。今回の宇和島派遣や、これまでの災害派遣を通じて感じたことは、災害に特化した準備が重要だということはもちろんですが、それに加え、私たち保健活動業務とする者として、平時の住民との関係の中で生活を知ること、また、住民の健康を支え、元気でいてもらうことが大事であるということを改めて感じたところであります。 ○倉掛委員長   ありがとうございました。  委員皆さんから質問等はありませんか。 ○エイジ委員   非常に暑い中、お疲れさまでした。私もいろんな被災地に行きましたけれども、今回はスケジュールの都合上、なかなか入れず、広島の坂町に行く段取りをやりとりしていたのですけど行けずじまいでした。  また全国災害ボランティア議員連盟というところがあって、私も入っているのですけど、そこから倉敷市をはじめとするいろいろなところの情報が入ってきます。その中で、先ほど説明の中に入っていましたけれども、どういう対策が必要なのかというのが、例えば下水が上がっていることによる大腸菌の問題など衛生面に関して、消毒作業をするのに何が使われていたかわからないですけれども、例えば、消毒の薬が間に合わなくて消石灰を使おうとして住民方々に渡すのですけど、住民方々使い方がよくわからなくて、ばんばんまいてしまう。それを吸ってしまうと健康被害になりますし、目に入ると失明のおそれもある。そういった災害から波及していく二次的とか三次的な災害等があったと思うのですけど、その辺の対応とか実際にされましたか。 ○佐古健康課主任   御質問いただいた消毒の件ですけれども、宇和島市におきましても、オスバン液600ミリリットルの容器を世帯に配付する、それを60リットルに希釈して消毒するようにということで行政から配付しておりました。ただ、消毒自体土砂を取り除かないと意味がありません。断水をしておりますので、家屋道路等土砂が除去されていない状況消毒液600ミリリットルを原液のまま使ってしまうので、足りないという方もいらっしゃいました。それは60リットルに薄めれば十分間に合うということについて、御質問があったり、誤った認識をお持ちの御家庭がありましたら、その都度、保健指導という形で御案内していたところです。 ○倉掛委員長   ほかに質問はありませんか。 ○斉藤委員   自治体被災地支援に行くときは、大体、自己責任自己完結なのですけど、職員皆さんの水分とか食料は、どんなものをどのぐらい持って行くのですか。 ○丸山保健予防課専門員   宿泊していた宇和島市の市街地のほうは、断水もなく生活通常どおり、お店もあいているような状況で、そちらのコンビニで購入をしまして、現場にクーラーボックスに入れて持ち込みました。また、大変暑かったので、住民皆さん方もそうだったのですが、食欲が落ちてしまって、ゼリー状栄養補給食や購入したものを持ち込むということで、随時そのようにしました。 ○斉藤委員   お疲れさまでした。 ○倉掛委員長   ほかに質問はありませんか。 ○堀委員   宿泊施設は、ホテルを1棟借りて、支援に来た他県の方と一緒に泊まるような感じなのですか。 ○小田保健総務課主任   宇和島市の中心部ホテル大分市は泊まったのですけれども、そのホテル大分市で手配しました。ただ、たまたまほかの自治体等から派遣されている方も一緒ホテルにいらっしゃいました。 ○倉掛委員長   ほかに質問はありませんか。 ○安東委員   訪問件数の表がありますが、1日何人ぐらいの保健師で回ったのですか。 ○佐古健康課主任   愛媛県内市町からも含めて、1日20名前後の保健師が、お示ししている自治体から派遣されておりまして、活動を行ったところです。1人が何件ずつということで割り当てがありまして、地図を頼りに訪問しました。 ○安東委員   1日にかなりの件数回って本当に暑い中で大変だったと思いますが、最後のまとめの中で「平常の保健活動を通じて」というところがあります。日ごろから、例えば大分市であった場合に、そういった状況把握とかをしないといけないと思います。今、大分市の中で、そのような住民状況調査する活動もしているのですか。 ○佐古健康課主任   現在、私は健康課に在籍をしていますが、1地区担当保健師として、母子保健、それから成人保健家庭訪問を日ごろの業務として行っております。その中で、個々の御家庭訪問する上で、この地域の特徴はこんな感じなんだということを把握できます。平均して3年ぐらいで地区をどんどんかわりますので、その中でその地域の特性を把握していくということです。特段それに特化した調査というわけではないのですけれども、日ごろの保健活動の中から、そういったことを蓄積していっているつもりではございます。
     今回の吉田地区におきましては、かなり古くから、保健師住民に根差した活動をしているということで、ほかの事業所だったらちょっと怪しまれるかもしれないということだったのですけど、「保健師です」と言えば、住民の方は快く対応してくれますよということを現地の方が自信を持って教えてくださいましたので、改めて、保健活動の日ごろの活動の大切さを感じたところです。 ○安東委員   そういうことで、日ごろの大切さということが感じられたと思うので、大変ですが、ぜひ今後とも頑張ってほしいと思います。 ○佐古健康課主任   ありがとうございます。 ○安部委員   大変御苦労さまでした。熊本地震のときに、私の町内の口腔衛生専門家が実際に災害ボランティアに行かれて、その話を聞きました。特に断水したときの口腔衛生について何かお気づきの点がありますか。 ○丸山保健予防課専門員   訪問のときに、いろいろ、おうちで役に立てられるように、ウェットティッシュとか口腔洗浄液家庭状況を見ながらお配りしたところです。特に口腔に特化した聞き取りには及ばなかった部分が多かったのですが、洗浄液をお勧めしたところ、テレビで見たことはあるけれども、使い方がわからないと言われる家庭があって、ケア自体があまり浸透していないなということを感じた場面はありました。 ○佐古健康課主任   補足ですけれども、私は、岩手県、それから熊本県のほうにも災害派遣で参りまして、その際に、入れ歯洗浄剤使い方がわからないという高齢者の方がたくさんいらっしゃいまして、むしろ、日ごろから使われていないのかなと思いました。災害支援物資が、立派なものというか、いろんな商品が届きますので、そういった使い方をきちんと小まめに指導していかないと、できるだろうと思っていたら使い方がわからないということなので、小まめ状況を聞き取りながらの指導も大切だなと思いました。 ○倉掛委員長   ほかに質問はありませんか。 ○長田委員   いい体験をしました。本当に生の声を聞けてよかったです。ありがとうございました。部長、ぜひ、この経験を皆さんに教えてください。 ○倉掛委員長   私からあります。多分、ローラー作戦をするとなったときに、地理感覚がなくて、かつ道路もふさがっているところとか、通れるところ、通れないところがあったと思います。それがかなり大変だったと思うのです。恐らく、なれたころとか、その辺の地理的な感覚道路状況とかが頭に入ったころに派遣期間が終わるという感じだったと思います。  逆に、大分市が被災したと想定した際に、保健師が受援しないといけないと思います。今回、皆さん派遣される側で行って、保健師として受援対策を整えるに当たって何か気づいた点、こうすればいいなとか、または、受援する際には地元の保健師派遣された保健師とのチームを組んだほうがいいとか、そういう気づいた点、生かせる点があれば、お聞かせいただければと思います。 ○佐古健康課主任   今回の宇和島市の災害におきましては、大分市でイメージいたしますと、市内はほとんど被害がない。被害が大きかったのは、佐賀関支所から臼杵市よりのところで主に被害に遭っていたというようなイメージを持っていただいたらいいかと思います。その中で、宇和島市に行った際、通常の母子の健診であるとか成人の健診、私たちが通常行っている業務も並行してストップせずに行っていたので、そこをストップせずに被災者の方の支援に回るということで、今回は宇和島市の保健師一緒活動するわけではなくて、愛媛県の宇和島保健所がございまして、県の保健師の指示を仰ぎながらの活動でした。  おっしゃるとおり、道路状況がよくわからないとかはあったのですけれども、日ごろから住宅地図を見て活動しておりますので、ここは少し通りにくそうだなとか、そういうのは何となく感覚でいけたところはあるかと思います。確かに欲を言えば、現地保健師一緒に動ければよりよかったかなとは思うのですけれども、そこは限られた中で活動しておりますので、やはり発生した災害の規模であるとか、通常業務をどこまで行うかの検討が必要で、全く全面的にストップして、被災者の方の支援に回るのか、状況に応じてできる限りの支援体制を組むことになると思います。もちろん、私たち地域保健師ですので、市民、住民の方のもとに行きたいのはやまやまですけれども、市としてどこを一番優先にするのかというところを、大切にしていければいいのではないかなと思います。 ○倉掛委員長   ほかに質問はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○倉掛委員長   執行部のほうも、ぜひこういった意見を参考にして、受援対策を整える検討をしていただきたいと思いますし、先ほどの、洗口液とか入れ歯洗浄剤使い方もわからない方がいらっしゃるということであれば、そうした災害時に簡易的に配れるようなチラシをつくっておくとか、せっかくこうやって現地意見を上げていただいたわけですので、本市に災害がもし起こった際、万が一の際には、役立てるようお願いいたしたいと思います。  また、派遣された皆さんは苛酷な環境の中で大変だったと思いますが、本当にありがとうございました。大分市民を代表してお礼申し上げます。  以上で本日の案件は終了いたしました。  執行部からその他として何かありませんか。 ○森保健所次長保健予防課長   大分難病普及啓発講演会のお知らせでございます。お手元チラシをごらんください。  平成30年度大分難病普及啓発講演会でございますが、平成29年度末で支給を終了いたしました難病見舞金支給事業にかわる新たな難病患者への支援として、今年度初めて開催するものでございます。  開催日時は11月10日土曜日、13時半から16時、会場はコンパルホール3階の多目的ホール、定員は約200名、ファクスやインターネットでの受け付けとなっております。  講師といたしまして、御自身が難病患者であるNPO法人大分県難病・疾病団体協議会の菅野忠幸さんと、筋ジストロフィーを患いながらも、歌と講演で全国を回るシンガーソングライターで講演家の小澤綾子さんをお迎えして、2部構成で行います。お二人の講演やライブを通して、難病患者方々への市民の理解が深まるよう、啓発活動の一環として開催するものでございます。  当日は、難病患者さんの絵画等の作品も展示する予定でございます。  市民への周知については、既にホームページで御案内を始めておりまして、受け付けを開始いたしております。10月15日号の市報にも掲載予定でございます。また、各支所、関係医療機関、民生委員、児童委員等にチラシを配布中でございます。委員の皆様方におかれましては、御多忙のこととは思いますが、お時間がございましたら、ぜひ御来場いただければと思います。 ○倉掛委員長   私からいいですか。難病についてですが、難病の普及啓発をしていただいているのですけど、難病そのものについて、難病って何か、難病指定を受けている難病、それから研究対象になっている難病とか、そうした病気の区分そのものを理解されていないようであります。よく市民との日常会話の中でそういうことが出てきがちなので、ぜひそうしたことを頭の中に入れておいてもらえればありがたいと思います。要望です。  ほかに執行部からありませんか。  〔「ありません」の声〕 ○倉掛委員長   委員皆さんから、その他として何かありませんか。  〔「なし」の声〕 ○倉掛委員長   それでは、これにて厚生常任委員会を終了いたします。お疲れさまでした。                              午前11時26分散会...