大分市議会 2018-09-20
平成30年決算審査特別委員会( 9月20日 経済環境分科会)
海外から船がやってくる
コンテナヤードが、全国に68ございます。この68の港につきましては、トラップ──わなを仕掛けまして、ヒアリの侵入について常時確認をしております。これは国が行う事業で、県と市も協力しながらやっているという状況でございます。
そのほか、市民から問い合わせがあった場合につきましては、その都度、市民のところへ出向きまして、目視でわかる場合もあるのですが、何分小さいものですから、持って帰って顕微鏡で見て、ヒアリかどうかという確認をしております。
その結果、今のところ、大分市の中でヒアリは確認されておりません。
○岩崎委員
それと、先週
スズメバチの相談を受けたのですが、
スズメバチはふえているのですか。その方は、少し多いような気がすると言われていたのですが、その辺で何か情報があれば教えていただきたいと思います。
○
若杉環境対策課長
スズメバチの補助金の実績を見ますと、平成28年度の304件に対しまして、平成29年度は398件と若干ふえたように見られますが、過去の流れでいきますと、平成26年度が332件、平成27年度が281件ということで、若干変動があり、
気象条件等によって違ってくるものだと思っており、ふえたり、減ったりしながら、400件前後で推移するものと考えております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○板倉委員
産業廃棄物最終処分場の代執行について、内容をもう少し説明してください。
○
川野廃棄物対策課長
昨年の8月29日から、大分市が事業者にかわって代執行を行っており、基本的には、
最終処分場にあります
水処理施設の維持管理を行っております。ここにあります委託料等で
水処理施設の機器の点検や、活性炭という処理施設で水処理を行っておりますので、そういうものの交換等を行っております。また、処分場の施設が老朽化いたしておりますので、配管等の交換や、ポンプ等も非常に劣化が激しいので、貯留槽のポンプの
交換工事等を行っております。現状、そういう形で水処理を行っておるところでございまして、順調に水処理が行われておりますが、今後、長期にわたると考えておりますので、施設の
老朽化対策や、また近年の豪雨などにより、一時的に浸透水がふえますので、そういうものの対策を今後、専門家の意見を聞きながら進めていきたいと考えております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○
日小田委員
水素にこだわるのですが、
水素エネルギー導入推進事業について、予算額に対して決算額が700万円ぐらい下回っていますけれども、
燃料電池自動車購入補助が1件だけということで、市内の実態が今どうなのかということをお知らせ願いたいということと、もう一つは、以前も話をしましたが、国の政策としてやっている部分と自治体がやらなければならない部分がまだはっきりわかっていないという中で、予算の積み上げ方、編成のあり方が、例えば、平成29年度を見ても、もう少しきめ細かな部分があってもいいのではないかという気がしてならないのです。詰めが少し大ざっぱ過ぎるのではないかと思います。そういうことも含めて、こういう決算になってしまっているのではないかと思うので、その辺の考え方もあれば知らせてください。
○
若杉環境対策課長
まず1点目の、市内での
燃料電池自動車の台数ですが、県内では12台で、そのうち、市内には10台あります。
また、これは補足になるのですが、国の方針として、2025年には
ハイブリット車と同じぐらいの価格の
燃料電池自動車を発売しようとしておりまして、値段を下げた車を出すことで台数をふやしたいと考えているようです。
2点目につきましては、前回の委員会でも説明をさせていただきましたが、今、8個のモデルを考えておりまして、検討した結果、実現可能性の高いものが出てくれば、それを具体的にのせていきたいと考えております。そうすれば、もう少し具体的なものになると考えております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○岩崎委員
ごみの収集の委託について少しお聞きしたいと思っているのですが、その前に、不適正排出によって炉が詰まるといったことがあれば教えていただきたいと思います。
○
大石清掃施設課長
攪拌をして入れますので、そういうような情報は一切入っておりません。
○岩崎委員
ほかの自治体で、不適正排出によって炉が詰まったという事例があったようです。
排出ルールを守らないごみを残して、後から取り残しがあるというクレームを受けるよりも清掃車に積み込んだほうが仕事は減るということで、一見最適化されるように見えても、ごみ分別の推進という点では、委託があまりよくないということを言っている人もいます。そういったことで、今、収集に関してはほとんど委託になっていると思いますが、
サービス向上という点から委託の見直しということが議論されているのかお聞きしたいと思います。
○
田崎清掃業務課政策監
現在、委託率が87%、直営が13%となっています。収集効率のいいところにつきましては、民間活力を最大限活用し、大分市は郊外の山間部、それから収集効率の悪い地域を収集しています。
委託につきましては、それぞれ行政の得意な分野と民間の得意な分野という役割分担があろうかと思いますので、今後とも、
官民の役割分担を考えながら検討していくべきものではあると思いますが、近年は災害なども多数発生しておりまして、そういうときに即座に対応できるのがやはり行政ですから、行政の役割というものも大変重要であると考えております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、
事務事業評価に入ります。
第4款、衛生費では、ごみ減量・
リサイクル推進事業費(生
ごみ減量化推進事業)が評価対象となっております。
それでは、提出された
事務事業評価シートをもとに執行部から説明を受けます。
○
皿山環境部次長兼
ごみ減量推進課長
ごみ減量・
リサイクル推進事業費(生
ごみ減量化推進事業)につきまして御説明をさせていただきます。
それでは、
事務事業評価シートをごらんください。
まず、
事務事業実施期間ですが、生
ごみ減量化推進事業は平成28年度からでございます。恐れ入りますが、A4横の右上に別紙1と記載しております資料をごらんください。
これは生ごみの減量化に関する事業の統合等につきまして掲載をしたものでございます。上段には平成27年度までに生ごみの減量の取り組みを行ってきた4つの事業、下段にはそれらを統合した平成28年度からの2事業を、それぞれ事業内容、事業費とともに掲載をしております。平成29年度からは下段の2事業のうち、生
ごみ減量化推進事業による取り組みを進めておりますが、現在はその途中段階にあり、今年度以降、さらに生
ごみ減量化推進事業に特化して取り組んでいくこととしております。
恐れ入りますが、
評価シートにお戻りください。
根拠法例等から予算費目につきましては、シートに記載のとおりの内容でございます。実施方法につきましては、直接実施、業務委託、補助金の交付等がございます。
次に、事務事業の概要についてですが、本事業は家庭から出る生ごみや飲食店等での食べ残し、これらの生ごみの減量を図るなど大分市全体の生ごみの発生抑制を目的としております。
対象・手段につきましては、4点あげております。(1)の職員による家庭から出された燃やせるごみの組成調査、(2)の生
ごみ処理機器等の購入補助、(3)の生
ごみ処理容器の普及啓発、貸与等、(4)の3きり運動の周知啓発でございます。これらの実績につきましては、別紙になりますが、A3横の上に別紙2と記載しております資料で御確認くださいますようにお願いを申し上げます。なお、この別紙2につきましては、7月30日の
経済環境常任委員会でお配りした資料の一部と同じ内容のものでございます。
続きまして、
評価シートの事務事業の必要性についてでございます。
これまで家庭ごみの13分別の実施、
有料化制度の導入、
各種啓発事業を行ってきたところですが、特に生ごみは家庭から出る燃やせるごみの約半分を占めており、引き続き削減に向けた施策の展開が必要であると考えております。
最近では特に、生ごみに含まれる食品ロスの削減に向けた取り組みの強化が求められており、環境省が2030年度までの削減目標を設定したことからも、今後も
食品ロス削減を中心とした生ごみの減量に向けた重点的な取り組みが必要であると考えております。
次に、成果目標でございますが、家庭や飲食店において生ごみの削減につながる取り組みが実践されることにより、生ごみの減量を目指すことであり、成果実績・効果は、生ごみの組成率が調査初年度に比べ平成29年度は約10%減少しており、また
アンケート調査によると、3きり運動の認知度も向上しているところでございます。
成果指標は、家庭から出る燃やせるごみの排出量で、実績等は記載のとおりでございます。
総事業費につきましては、平成29年度は1,115万円の実績となっており、その内訳は記載のとおりとなっております。
今後の方向性等につきましては、今後も効果的な啓発等を通じ、家庭から排出される生ごみの削減を推進していくとともに、食品ロスについては
事業系一般廃棄物の中にも多く含まれていると考えられることから、その状況を把握し、削減に向けた取り組みを調査研究していくよう考えております。
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
総事業費・コスト把握の部分で、平成28年度から平成29年度にかけて実績がふえていますが、これは市として力を入れようというようなことがあったのですか。
○
皿山環境部次長兼
ごみ減量推進課長
平成28年度、平成29年度につきましては、いろいろな申請が見込みより少なかったことにより、計画に比べると実績自体は低いのですが、
実績そのものが上昇しており、その理由として、特に3きり運動の啓発等について少し予算をかけて実施しているということなどがあります。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○板倉委員
計画に比べて実績が少ない原因は何ですか。
○
皿山環境部次長兼
ごみ減量推進課長
平成29年度につきましては、予算に対しまして、不用額が約669万円発生をしております。その主なものにつきましては、11節の需用費のうち消耗品費と光熱水費でございまして、この2つで不用額は約174万6,000円発生をしております。その内容はコンポスト、ボカシ等の生
ごみ処理容器の貸与の申請数が見込みを下回ったためと、生ごみの
コミュニティ回収事業ということで、
自治会単位で生
ごみ処理器を設置しておりました事業が、その機材が老朽化して、メーカーも廃業しており、事業を継続できなくなり、電気料の支払いがなくなったということで発生をしております。
また、13節の委託料につきましても、不用額が約229万円発生をしておりまして、
段ボールコンポストの支給件数が見込みを下回ったためと、生
ごみコミュニティ機器の撤去費用が見込みを下回ったためでございます。また、19節の
負担金補助及び交付金についても、不用額が約231万7,000円発生をしておりまして、これは生
ごみ処理機器の
購入補助金の申請件数が見込みを下回ったために発生をしております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここでは、委員各自でお手元の
議会側事務事業評価シートの1の
項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は、後の自由討議で必要となりますので、必ず記入してください。
それでは、5分程度で記入をお願いいたします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○
今山分科会長
よろしいですか。
〔「はい」の声〕
○
今山分科会長
それでは、自由討議に入ります。評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
○岩崎委員
私は継続です。理由としては、こういった啓発にはお金もかかりますが、時間もかかると考えておりますので、継続して効果の動向を見るべきではないかと思います。
○
日小田委員
拡充ということにしています。国も、特に食品ロスについて、2030年度までの目標を掲げておりますし、組成調査結果を見ると、生ごみの割合が少し下がっているということ、それから、全体の燃やせるごみの量も減っているということ、これは大変評価できるのですが、ただ、ごみの減量と考えた場合、やはり生ごみをどうやって減らせるかということになると、今やっている施策では限界に近いのではないかと思います。もちろん食べきり、使いきりということが一番いいと思うのですが、一般家庭の部分については収集の問題があって難しい、ただ、事業系の生ごみについては、
スーパー等に大きな生ごみ容器、
回収ボックスみたいなものがあり、どういうやり方かわからないけれども、生ごみ専用の容器や収集車両があって、大きなパイプで吸い込んでいくという話を聞きました。回収に時間がかからないことと、汚れることが非常に少ないということで、そういうことを考えれば、事業系のごみをかなり減らせるのではないかということが1つ。もう一つは、平成27年度までの4事業の中の生ごみの
コミュニティ回収事業を、モデル地域をつくって行うという方法を本腰に考えていく時期に来ているのではないかと思うので、さっき言った回収の方法と、今言ったように、地域の
コミュニティの中で対応できるような形をつくるということを研究してもらえれば、やはり拡充ということが出てくるのではないかと思います。
○
今山分科会長
私は、拡充に近い継続です。事業開始から年数がたっていないのと、国も一生懸命やり始めたところで、まだ、浸透していないというか、実際に計画よりも実績が少ないですし、もう少し工夫して事業を行ってほしいと思います。
それから、3きりのコマーシャルを見たことがあるのですが、ごみ減量よりも道徳に聞こえてしまうのです。食べ物を粗末にしてはいけないよといったイメージがあって、ごみ減量に結びついているようには聞こえないので、工夫したらどうかという思いがあります。
それと、ウナギの消費量が少ないけど、捨てているウナギがたくさんあるというニュースを聞いたのですが、そういう実態がまだまだたくさんありますから、そういう意味ではもう少し頑張ってほしいという思いがあります。
○阿部委員
やはり燃やせるごみの半分が生ごみという現実から始まっており、だんだん話を広げていくと
リサイクルも大変重要な話であるし、最終的には処分場でもきちんとそれに対応できる施設をつくってほしいとか、いろんなことに発展していくのだろうと思いますけれども、基本はやはり自分たちが出すこの生ごみがいろんなところで問題があるということの周知徹底も要ると思っています。まだ始まったばかりで、今いろんな施策を行っており、成果が上がっている部分と上がっていない部分というのは当然出てくる。その辺の精査も要ると思っていますので、当面は継続をしてほしいし、それをする中から拡充に向けていくという話になろうかと判断をしております。
○板倉委員
継続です。実際生ごみが減少しているということは事実でありますから、この効果を今後に向けて検証してもらいたい。あわせて、啓蒙活動だけでは限度に来ている。生ごみが燃やせるごみの半分あるわけなので、これをどう処理するかという基本的な方法を将来的に検討していくべきではないかと思います。
○二宮委員
継続です。今の取り組みで効果が出てきておりますので、継続して、将来的には拡充に近いような形にしていただきたい。
○
今山分科会長
それでは、自由討議を終結いたします。
次に、分科会の合意形成に入ります。
皆さんの御意見では、拡充の御意見、また限りなく拡充という御意見もありましたが、一応、継続が妥当ではないかと判断しましたが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、
経済環境分科会評価としては継続といたしたいと思います。
次に、分科会評価結果についてですが、継続とした理由、改善内容、提案事項等についてまとめを行いたいと思います。事業がまだ始まったばかりであるということ、事業一つ一つの精査が必要であるということ、生ごみ減量の必要性は大きいということ、しっかり事業を継続してもらいたい、といったまとめ方で、細かい文言については一任していただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、そのようにまとめさせていただきます。
次に、討論、採決については全体会で行うこととなりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第4款の認定について反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、第4款については反対の意見がなかったということで集約したいと思います。
分科会要望事項が出ておりませんが、委員の皆さんで分科会の要望としたい事項はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、以上で
環境部所管分の審査は終了しましたが、委員の皆さんでその他として何かありませんか。
○阿部委員
要望ですが、ごみの収集運搬業務委託の関係、いわゆる委託の考え方について、市がコストの問題等から委託を行っていますが、やはり委託業者も市のことをきちんと代行しているという意識が要る。そのためにはいろんな条件を付して、大分市がやらなくても、民間業者がきちんとやれるというようにしないと、聞くと、言われたから、市が委託しているからという逃げを打っているところもある。そういうことではなくて、きちんと実態を調査をして、業者への指導も要るだろうし、市民への考え方も要るだろうし、そこら辺はきちんとしてもらわないと、事故が起こって初めてわかるようなことがあったり、変な話に発展していく可能性があるので、その辺は十分注意して進めてほしいと思います。
○
秦環境部長
わかりました。しっかり指導していきます。
○二宮委員
やはり委託だから任せっ切りではなく、指導はきちんとしてもらいたいと思います。
○板倉委員
関連ですが、地区によって委託料の差が大き過ぎる。入札するので、多いところは競争するから下がるのですが、そこら辺を検討して是正しないと、不満が事故なり、サービス低下につながるのではないかと思いますので、今後考慮していただきたいと思います。
○
秦環境部長
はい、わかりました。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
執行部から何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
今山分科会長
ここで執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては、分科会並びに委員会としての要望とはいたしませんが、真摯に受けとめ対応していただくようお願いしておきます。
続きまして、
農林水産部所管分の審査を行いますので、説明員を交代させます。
〔説明員交代〕
○
今山分科会長
それでは、審査の前に、
森本農林水産部長より発言を求められていますので、許可します。
○
森本農林水産部長
おはようございます。
決算審査特別委員会経済環境分科会の開催に当たり、審議の前に貴重な時間をいただき、
農林水産部を代表して一言御挨拶を申し上げます。
先日御説明いたしました和牛の畜産共進会の件ですが、由布市で9月14日に開催されました大分地方畜産共進会では、本市代表として7頭が出品いたしましたけれども、最優秀賞の次席には1頭入賞したものの、平成19年度から連続出場しておりました県の共進会への出場がかないませんでしたことを、残念ながら御報告いたします。
それでは、今回の
農林水産部の決算報告ですが、平成29年度一般会計の第6款
農林水産業費、第7款商工費のうち
農林水産部所管の豊後料理創作モデル事業、第11款
災害復旧費のうち
農林水産施設災害復旧費、また公設地方卸売市場事業と農業集落排水事業の2つの特別会計の審査をしていただくとともに、おおいた産品創出・
魅力発信事業につきまして、
事務事業評価をしていただくこととなっております。
農林水産部といたしましては、本日の審査において、委員の皆様方から御意見、御指導をいただく中で、さらなる農林水産業の振興に向け、今後の事業に生かしてまいりたいと考えております。
それでは、担当課長から説明いたしますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。
○
今山分科会長
それでは、早速審査に入りたいと思います。
議第103号、平成29年度大分市
歳入歳出決算の認定について、平成29年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第6款、
農林水産業費について審査を行います。執行部の説明を求めます。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
〔説明書③ 157ページ~、6款
農林水産業費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○岩崎委員
有害鳥獣捕獲報償金について、報償金を支給するに当たって審査をされていると伺っております。その審査の過程で、においが激しくて、環境が劣悪だという相談を受けたことがあるのですが、どのような手順で行っているのかお聞きしたいと思います。
○
滋野林業水産課長
捕獲報償金につきましては、地元の捕獲班が現場でイノシシ等を捕獲したときに写真を撮ります。写真を撮るときは右側を向けて撮るということと、捕獲従事者の番号がありますので、番号と頭数をイノシシ等の個体にペンキで塗ることで、ほかに使われないようにしております。そして、写真が実績報告として上がってくるのですが、同時にイノシシ等の尻尾も一緒に持ってきていただいて、書類審査をしております。
におい等につきましては、どの時点でにおいが発生するのかわからないのですが、審査をする上では、特にそういったにおい等の発生は見られないと思っております。
○岩崎委員
その尻尾は、確認したらすぐ破棄するのですか。
○
滋野林業水産課長
尻尾につきましては、県に写真を撮って提出する必要がありますので、林業水産課の冷凍庫の中で一時保管しまして、写真を撮った上で廃棄しております。
○岩崎委員
はい、わかりました。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
○板倉委員
野津原の道の駅は、不落札になっていますが、どうなっていますか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
道の駅につきましては、平成29年度に設計をいたしまして、今年度建設するということで予定をしておりましたが、2回の入札不調があり、さきの委員会の中で御説明申し上げましたけれども、繰越明許費を御承認いただいた上で、12月に再度入札をかけて、来年の11月のオープンをめどに進めてまいりたいと思っております。
○板倉委員
もう一点。災害復旧はどの程度終わっていますか。
○
姫野生産振興課長
災害復旧につきましては、公共災害が、農地41件、施設5件、合計46件ございましたけれども、農地31件、施設1件の工事が終わっております。その後につきましては、稲刈り後、早期に発注するということで、今、工事入札の準備にかかっている状況でございます。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、しばらく休憩いたします。
午前11時48分休憩
午後0時59分再開
○
今山分科会長
経済環境分科会を再開いたします。
次に、
事務事業評価に入ります。
第6款、
農林水産業費では、おおいた産品創出・
魅力発信事業が評価対象となっております。
それでは、提出された
事務事業評価シートをもとに執行部から説明を受けます。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
おおいた産品創出・
魅力発信事業につきまして説明いたします。
まず、本事業の開始年度は平成28年度となっております。基本政策から実施方法につきましては記載のとおりでございます。
事務事業の概要でございますが、本事業の目的は、農林漁業者や中小企業者等が行う本市の地域資源を活用した商品の開発や販路拡大等を支援するとともに、トップセールスやブランド認証等により本市の魅力を発信し、地域ブランド力の構築、強化及び地域産業の活性化につなげるものでございます。
対象及び手段は、6次産業化を支援する「おおいたの幸」ブランド化支援事業補助金や大分市ブランド認証制度、販路拡大を支援する展示商談会出展支援や市長トップセールスとなっております。
この事業の必要性でございますが、本市内には農林水産物等の地域資源が豊富にあり、また、それら地域資源を活用した魅力ある加工品も多く開発、販売されております。
本事業では、これらの農林水産物や加工品の魅力を市内外へ広く情報発信することで、農林水産物や加工品の販路拡大につなげるとともに、地域経済の発展に資するものでございます。
次に、成果目標でございますが、「おおいたの幸」ブランド化支援事業補助金により新商品開発や販路拡大を促すとともに、大分市ブランド認証制度にて、魅力ある加工品を大分市ブランド、OitaBirthとして認証し、広く市内外へ情報発信することで、大分市産農林水産物の活用の促進を目指します。
成果実績・効果でございますが、補助金により47品の新商品開発や既存商品の販路拡大を支援することで6次産業化の取り組みの促進につながっております。
事業費につきましては、平成29年度の実績は8,620万9,000円であり、主な内訳といたしまして、市長トップセールスを含めた展示商談会等の委託料で1,459万8,000円、「おおいたの幸」ブランド化支援事業補助金や6次産業化サポート体制整備事業費補助金等で6,747万8,000円となっております。
その他、平成29年度事業費の内訳及び平成29年度人件費の従事職員数は記載のとおりとなっております。
次に、自己評価の今後の方向性についてですが、事業者による6次産業化への機運の高まりにより6次化商品は増加いたしており、今後も継続して食品加工業者などへの本事業の周知や情報提供を行い、6次化に取り組む事業者の底辺を広げ、市内外の消費者に大分の魅力ある商品をPRするためブランド認証制度に基づくOitaBirth商品の登録をふやしていくとともに、量販店とも
連携するなど、あらゆる機会を通じて売り込みを展開していきたいと考えております。
加えまして、引き続き、オオバやミツバ等の周年野菜を中心とした農林水産物の輸出にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○阿部委員
事業費について、平成29年度の計画が9,412万9,000円で、実績が8,620万9,000円となっている中で、平成30年度の計画が2,731万3,000円となっているのはなぜですか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
大分市6次産業化サポート体制整備事業という事業がありまして、平成29年度は国の補助金を使って漬物工場をつくっております。その事業費が6,577万8,000円かかっておりまして、それが平成29年度で完成しましたので、平成30年度の計画といたしましては2,731万3,000円となっております。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
○板倉委員
補助金により47品の新商品開発とあるのですが、そのうちブランド化されたものは何品ですか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
ブランド化につきましては、平成29年度の段階で22品目がブランド化されており、平成30年度は、これまでのところ6商品が新たにブランドになっております。また、過去に商品化されたものについてブランド化を進めておりまして、今年度さらに新たなブランド商品が誕生することとなっております。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
○
日小田委員
販売実績についての資料をもらったのですが、平成28年度からスタートして、まだ年数が浅いので、どういう評価をするか難しいと思うのですが、問題は事業者、生産者の生産意欲や、あとのフォローがどうなっていくかというところが見えないので、長期戦略というか、計画というか、そこのところの何か考え方はあるのですか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
これらの商品については、中小企業の皆様方が大変苦労されており、つくってすぐに売れるというものではないところでもございます。
私どもといたしましては、このOitaBirthを平成29年度に立ち上げて、一体的にPRをしていくということで、頑張っているところでもあります。
先日は、大分市役所の地下にありますファミリーマートの一画に、OitaBirthの商品の棚を設けているところでもございます。また、トキハとの
連携の中では、今後、お歳暮やお中元でセット販売できないかというようなことなど、いろいろなことを通じて販路拡大をし、顧客の創出につなげていきたいと考えているところでございます。
○
日小田委員
いわゆる一村一品や地産地消など、いろいろな取り組みをしてきた経緯があるのですが、例えば、大分のそういった食べ物やお土産が1カ所に集まっているところというのは余りありません。
最近、JRおおいたシティができて、豊後にわさき市場でお土産品は買えるのですが、このブランド認証品は、それぞれの地域に行かないと多分手に入らないと思うので、特に観光客の多いところ、大分駅でもいいですし、そういうところの一画を借りて、大分市が力を入れていくような形にしないと、追跡調査はこれからだろうと思うのですが、生産者も不安はあるし、実際もうからないとやらないと思うのです。そのもうかる仕組み、仕掛けも必要だろうし、販路拡大を目指すための仕掛けは素人ではできないので、やはり行政がある程度下支えしないと無理ではないかと思っているので、そこの部分で、何か具体的なものはあるのですか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
ブランドについては、多くの人がきちんと認知するとともに、やはり少量でしか売っていないようでは、なかなか人目につかないところもありますので、生産性もしっかりとしていなければなりません。よって、認知力を向上させていくと同時に、その生産性の拡大に向けても必要な機械や機具、そういったものについては地産地消の補助事業の中で支援するなど、知名度と生産性の両輪を行政としてしっかりと支援していきたいと思っておりますし、最終的には、県内のすばらしいブランドと肩を並べるような大分市産品になるように支援していきたいと思っております。
○
日小田委員
それぞれの生産者、事業者ごとに数字を出してくれているのですが、中には、70万円とか、160万円とか、きりのいい数字が出てきていて、こういうのは多分、実績の積み上げで出てきた数字ではないのではないかと思います。中には、千円単位まで出ているものもあって、本来であれば、そこまで積み上げた数字でないとおかしいのではないかと思うのです。
だから、そういうことを考えたときに、生産者、事業者の育成という立場から、販路拡大とか、生産意欲を高めていくような工夫が要ると思います。
今から先、これが何年の事業になるかわからないけれども、事業費もかなりついているので、継続していくためには、できるだけ個別に、細かなフォローをぜひ考えていってもらいたいと思うのですが、内部の体制としてそこまでできるのですか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
事業者については、零細な事業者が多いのですが、申請が上がったときには、過去の経営状況等をつぶさに聞いております。OitaBirthとなった以上は、数字についても、アバウトな数字ではなくてきめ細やかな数字と、そしてまた販路拡大に向けてそれぞれの事業者にとってどういったことが適切なのかということについては、今後も課の中で、しっかりと目を向けてやっていきたいと思っております。
加えまして、このブランド認証に当たりましては、有識者、専門家の人たち、また販売事業者等で構成するブランド推進協議会を立ち上げております。この中でよりよいものを出すに当たってのいろいろなアドバイス等もいただくようにしておりますので、事業者の皆様方に向けて、それぞれの立場の専門家の意見も踏まえて、行政としても、しっかりとサポートしていきたいと考えております。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
○板倉委員
ブランド認証されて、優等生というか、成功した例を表彰するという制度は今後考えていますか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
このブランド認証制度が、平成29年度の中途で立ち上がった制度でございまして、既に売れ行きのいいものから、なかなかそうでないものまでいろいろと含まれております。しばらくの間、推移を見ながら、よりよいものは強くPRしていきたいと思っておりますし、そうでないものについてはその原因等を分析していきたいと思っております。
○板倉委員
そういう表彰制度とか、バックアップを十分市もしているとなれば、また底上げができるのではないかと思うので、そういうこともぜひ検討していただきたいと思います。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、委員評価に入ります。ここでは、委員各自でお手元の
議会側事務事業評価シートの1の
項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は後の自由討議で必要となりますので、必ず記入してください。
それでは、5分程度で記入をお願いいたします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○
今山分科会長
よろしいですか。
〔「はい」の声〕
○
今山分科会長
それでは、自由討議に入ります。評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
○二宮委員
継続です。
○板倉委員
継続です。6次産業化の取り組みの促進につながり、効果が見られる。ブランド認証制度の推進や本市の農林水産物や加工品の魅力発信に力を入れ、地域産業の活性化に努めることという要望を入れて、継続。
○阿部委員
継続です。今後のことについては、いろんな課題もあるだろうと思いますけど、全国的にこういう話が多いので、やはり産地間競争とか、そういうことにもつながるのではないかと思います。ブランド化も大事ですが、野放図にブランド化して、それが本当に販売につながっていくのかなど、そういうこともしっかり検証してもらいたいと思います。ブランド化を進めるということは大事なことだと思うので、やはり行政としてしっかりと支援をして、一定のというよりも、個別の支援をしてもらいたいと思います。
○
今山分科会長
私も継続です。この事業は、販路拡大がどれだけできるかということと、商品の認知度を上げるということが大事なテーマだと思うのですが、自宅でボランティアのミーティング等を開いたときに、買って冷凍しておいたごぼまんを出すと、大分市内の人たちでさえ、これは何ていう食べ物か、どこに売っているのかと必ず聞かれます。
だから、市内での認知度も含めて、販路拡大を期待したいと思います。例えば、市報に1品ずつ、どこで買えるかも含めて紹介していくと、必ず市民にヒットする商品があると思います。そういうところも含めて、ぜひ頑張ってほしいと思います。
もしかしたら、もう仕掛けはしたからいいではないかということで終わるのかもしれませんけど、やはりそこから先どうやって育てていくかということを考えて取り組むと、きっと仕事がおもしろくなると思うので、そういう意識を持ってやっていただきたいと思います。
○板倉委員
ちなみに、ごぼまんの発祥は熊本の阿蘇です。地域のブランドにもなっています。戸次でごぼまんを始めたころ、参考に持って行ったことがあります。そういうことも頭に入れておいてもらいたいと思います。
○
日小田委員
継続です。
仕掛けや仕組みづくりというか、ある一定時期まではフォローしなければならないだろうと思いますけれども、それ以降については、せっかく地域が頑張っているのであれば、行政主導ではなくて、自立ができるような形まで持っていければいいのではないかと思います。
例えば、データを見ると、トータルで3,600万円の売り上げがある中で、クロメのみそ汁は1,000万円超えていますし、ごぼまんは840万円ぐらいですから、かなりブランド力はあると思います。しかし、どこに行ったらあるかということを市民が知らないので、インターネット等をうまく使って情報発信していけば、日本全国から問い合わせが来るかもしれませんし、そういう取り組みをしていただきたいと思います。
○岩崎委員
私も継続です。6次産業の育成はプラスであるとは思うのですが、販路拡大に苦慮する生産者の声は私もお聞きします。行政が支援すべきだと考えておりますが、やはり産品の押し出しが肝になってくると思いますので、表彰も一つの案だと考えますし、専門のショップなども効果的だと思います。そういった押し出しという点で、もう少し頑張っていただきたいという思いを込めて、継続とさせていただきたいと思います。
○
今山分科会長
それでは、
経済環境分科会評価といたしましては、継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
そのように決定いたします。
また、継続とした理由、改善内容、提案事項等については、一定の効果が見られるということ、さらなる魅力発信につなげてほしいということ、販路拡大や商品の認知度アップを頑張ってほしいということ、また、しっかりと検証をしてほしい、といったまとめ方でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、そのように決定いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うこととなりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第6款の認定について反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
本案のうち、第6款については、反対の意見がなかったということで集約したいと思います。
次に、歳出第7款、商工費のうち
農林水産部関係について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
〔説明書③ 202ページ、7款 商工費のうち
農林水産部関係について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、反対の意見がなかったということで集約したいと思います。
次に、歳出第11款、
災害復旧費のうち
農林水産施設災害復旧費について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
〔説明書③ 353ページ~、11款
災害復旧費のうち
農林水産施設災害復旧費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第11款の認定について、反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、反対の意見がなかったということで集約したいと思います。
次に、平成29年度大分市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
福田公設地方卸売市場長
〔説明書② 181ページ~、大分市公設地方卸売市場事業特別会計について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、反対の意見がなかったということで集約したいと思います。
次に、平成29年度大分市
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
姫野生産振興課長
〔説明書② 186ページ~、大分市農業集落排水事業特別会計について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
日小田委員
以前から話をしていたのですが、上下水道が統合して、国のほうも、農業集落排水事業はもうやらないということらしいので、できるだけ早い時期に下水道事業へ移管していくといった考え方はないのですか。
○
姫野生産振興課長
今、内稙田につきましては、管路4施設がそのままつながれるということで、話ができましたけれども、吉野、市尾につきましては、公共下水道との距離が遠く、維持管理費につきましても、費用対効果等々考えますと、非常に厳しい問題がございます。上下水道局とも話はしていかなければならないのですが、今のままでは難しい状況でございます。
○
日小田委員
繰入金はふえているのですか。
○
姫野生産振興課長
繰入金はふえております。昨年度料金改定いたしましたので、その分で繰入金が少しふえております。それ以外は例年と変わっておりません。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、反対の意見がなかったということで集約したいと思います。
分科会要望事項が出ておりませんが、委員の皆さんで分科会の要望としたい事項はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
以上で
農林水産部所管分の審査は終了しましたが、委員の皆さんから、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
執行部から何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
今山分科会長
ここで執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては、分科会並びに委員会としての要望とはいたしませんが、真摯に受けとめ対応していただくようお願いしておきます。
続きまして、
商工労働観光部所管分の審査を行いますので、説明員を交代させます。
〔説明員交代〕
○
今山分科会長
それでは、審査の前に、
戸田商工労働観光部長より発言を求められていますので、許可します。
○
戸田商工労働観光部長
決算審査特別委員会経済環境分科会の開催に当たりまして、貴重な御審査前のお時間をいただきまして、一言御挨拶を申し上げます。
委員の皆様方には、環境部、
農林水産部に続きましての決算審査でございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
私ども
商工労働観光部では、平成29年度一般会計の5款労働費及び7款商工費のうち
商工労働観光部関係の審査に加えまして、高崎山お
さる館等指定管理業務について
事務事業評価をしていただくこととなっております。
商工労働観光部におきましては、厳しい財政状況の中で、本市経済の持続的かつ安定的な成長と市民生活の向上を目指しまして、商工業のさらなる振興を進める事業並びに観光の振興を図る事業に取り組むとともに、適正な予算執行に努めてきたところでございます。
本日の審査によりまして、委員の皆様方から貴重な御意見、御指導を賜り、その結果を今年度事業、さらに来年度以降の事業に生かしてまいりたいと考えております。
それでは、議案につきましては担当課長より説明いたしますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
○
今山分科会長
それでは、早速審査に入りたいと思います。
議第103号、平成29年度大分市
歳入歳出決算の認定について、平成29年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第5款、労働費について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
佐々木商工労働観光部次長兼
商工労政課長
〔説明書③ 153ページ、5款 労働費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○岩崎委員
労働相談についてですが、12件というのは余りにも少ないと思っております。もっと周知をして、体制も整えて件数をふやしていくべきと私は考えておりますが、どうお考えかお聞かせください。
○
佐々木商工労働観光部次長兼
商工労政課長
労働相談につきましては、件数が少ないのですが、市が行っている労働相談を掲載していますので、ほかにも県、ハローワーク、労働基準監督署、大分県労働委員会、大分労働局などで随時行っており、相談体制については国と県と
連携して、これからも進めていきたいと考えております。
○岩崎委員
ほかのところもやっているからといって、私はいいとは思っていません。市がもっと主体的に件数を上げていくべきだと考えておりますので、拡充といいますか、件数をふやす方向で今後は考えていっていただきたいと思います。それと、外国人労働者といいますか、技能実習生が今後ふえていくということが予想されますが、そういった方々の相談窓口は現状どうなっているのかということと、今後ふえることが予想されるので、どう対応していくのか、その辺の考えをお聞かせいただきたいと思います。
○
中川商工労政課主査
外国人技能実習生に関しましては、現在、法務省や厚生労働省が取り扱い担当となっております。今後、ふえていくことが想定されるわけですが、県でも外国人の技能実習生についての取り組みがございまして、先般、市町村と担当者との会議があったという状況でございますので、県とも
連携しながら、そういった相談や今後の取り組みについて対応してまいりたいと考えております。
○岩崎委員
具体的にどのような対応をするのか、今わかっている範囲で教えていただければと思います。
○
中川商工労政課主査
現在、外国人の技能実習生については、九州各県の連絡会議がございます。その状況を踏まえて、県も今後、対応を検討していくということでございました。具体的には技能実習生の受け入れ団体に対する状況でありますとか、そういった部分に対する何らかの支援策等を検討するという状況になろうかと思いますけれども、また県の動向を見ながら、調整を図って進めてまいりたいと考えております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第5款の認定について、反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、反対の意見はなかったということで集約したいと思います。
次に、歳出第7款、商工費のうち
商工労働観光部関係について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
佐々木商工労働観光部次長兼
商工労政課長
〔説明書③ 193ページ、7款 商工費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○岩崎委員
大分県ポートセールス実行委員会負担金が980万円と少し高いと感じていまして、資料をいただいて、いろいろな事業があるということはわかったのですが、この負担金の中身についてもう少し詳しく御説明いただきたいと思います。
○
朝見創業経営支援課政策監
ポートセールス実行委員会の事業費の内容につきましては、荷主や船会社の皆様方のところに、大分コンテナターミナルを御利用いただくためのセールス、企業訪問などを行う経費、それから、事業に係る予算の大部分を占めますものが、大在コンテナターミナルを利用される企業へのインセンティブ、補助金助成でございます。
例えば、従来から、大分県内の、県北県南の大分市よりも遠いところから大在コンテナターミナルを御利用される荷主の方々に対して、1つのコンテナ当たり1万円を助成するとか、8,000円を助成するというような条件不利地域、遠隔地の方々に対する助成制度というものがございます。
平成29年度から、これまで大在コンテナターミナルの利用状況が、1つのコンテナが20フィートとか40フィート、6メートルとか12メートルほどございまして、20フィート当たり貨物取扱数を1TEUというのですが、3万4,000TEUから3万5,000TEU程度で頭打ちでございまして、さらに利用を伸ばそうということで、新たなインセンティブをつくったところでございます。そこに係る事業費というものが、今回の980万円の大部分を占めています。具体的に申しますと、今、例えば、門司港や福岡港、熊本の八代港など、他県の港を利用されている荷主、船会社に対しまして、大在コンテナターミナルに利用転換を図られた場合には、1コンテナ当たり1万円助成するといったものや、自動車やトラックなど、今まで別の方法で輸送していた方々が船便、コンテナを利用された場合にも、この助成制度を利用できるようにいたしました。
さらに、コンテナターミナルを利用された際に、コンテナをおろして5日間とか1週間程度はその場に荷物を無料でとどめ置くことができるのですが、それを超過した場合には1日当たり幾らという形で、どこの港でも超過料金を取っております。それに対しまして、大在コンテナターミナルでは、超過料金の一部を助成するという制度を設けたところでございます。
以上が予算の大部分でございます。あわせて冷凍冷蔵コンテナを輸送するMGシャーシという連結器の車両の整備の促進を図り、農水産物の冷凍冷蔵貨物の取り扱いを可能にすることで、大在コンテナターミナルの利用を促進するため、その車両の改造費用に対する助成制度を設けたところでございます。
○岩崎委員
去年は結局幾らだったのですか。
○
朝見創業経営支援課政策監
予算総額としては3,000万円ほどございますが、実際の執行率は約3分の1程度にとどまっております。先ほど説明いたしました超過料金の部分につきましては、今のところは実績がありません。これにつきましては、今後また利用が進む中で、実績が上がってくるのではないかということを実行委員会、県とも話をしているところでございます。
○岩崎委員
残りの6割は今年度の新たな事業に考えられるということになるのですか。
○
朝見創業経営支援課政策監
この助成制度が3年間の限定という形で、引き続き利用転換、促進を図っていく中で、平成29年度の6割程度が一部未執行のままという形でございますが、今年度の予算とあわせて利用転換を進めていき、新たなというよりは、3年間同じ制度で荷主等に利用促進を働きかけて利用転換を図っていくという形にしております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○板倉委員
大在コンテナターミナルとFAZは一緒ですか。
○
朝見創業経営支援課政策監
はい、大在コンテナターミナルはFAZ――輸入促進地域に指定されていました。
○板倉委員
大分は荷役料が高い。特にFAZ。補助金を出しているのか料金自体が違うのかわからないけれども、神戸まで持っていったほうが安いです。大在コンテナターミナルの運営はどこがしているのですか。
○
朝見創業経営支援課政策監
大在コンテナターミナルにつきましては、株式会社大分国際貿易センターが運営をしております。
○板倉委員
荷役料とか、そこら辺をほかの港と計算しないと、神戸に持っていったほうが安いと言うのだから、相当な差があると思う。大分国際貿易センター自体の問題かもしれないけれども、小手先の1万円補助とか何の効果もないし、根本的な問題を解決しないと、港を利用する人、コンテナはふえないのではないかと思います。
○岩崎委員
実行委員会に対する負担金ということですけれども、その実行委員会は、県と市と民間と伺っているのですが、県と民間、それぞれ幾らぐらい出しているのでしょうか。
○
朝見創業経営支援課政策監
県は2,248万円でございます。それから、民間は大分県国際物流推進協議会と申しまして、事務局は大分商工会議所でございますが、108万円でございます。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○板倉委員
観光費の観光事業運営委託の内容の主なものを教えてください。
○
加藤観光課参事
これは観光協会の事業の運営を委託している部分になりまして、観光案内所の運営が主なものになります。
○板倉委員
どこにあるのですか。
○
加藤観光課参事
大分駅構内に設置しております。
○板倉委員
その分だけですか。
○
加藤観光課参事
観光案内所としてはその分だけでございます。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○岩崎委員
企業立地促進助成金について、この間の委員会では、市の税収増の視点からの効果を言われておりましたけれども、雇用に関して、正規雇用の数は伸びているのかどうか教えていただきたいと思います。
○末
綱創業経営支援課長
過去3年間申し上げます。平成27年度が正規雇用、非正規雇用含めまして15人、平成28年度が326人、平成29年度が548人で、増加しております。
○岩崎委員
私が聞いたのは、正規雇用の数なのですが。
○末
綱創業経営支援課長
申しわけございません。訂正いたします。平成27年度の15人と平成28年度の326人は正規雇用でございます。平成29年度は正規雇用366人でございまして、正規雇用も増加しております。
○岩崎委員
わかりました。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○板倉委員
MICE誘致促進事業ですが、誘致活動をする中で、施設とかホテルの不足とか、会場に制限があるといったようなことはないですか。
○
安部商工労働観光部審議監兼おおいた
魅力発信局長
MICEにつきましては、平成29年度は2件でございまして、500人を超えますと、大分県のツーリズムおおいたの補助金の対象になります。大分市がやっていますのは50人以上でございますので、比較的小規模な大会が多いと考えております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○岩崎委員
高崎山自然動物園の件ですけれども、猿がなかなか餌場におりてこない時間がふえているという話を聞いたのですが、そういった事実があるのかということと、何か対策があれば教えていただきたいと思います。
○
上原商工労働観光部次長兼観光課長
高崎山自然動物園の猿につきましては、午前中おりてこないという日が週のうち何日かあり、そういったケースが最近ふえております。それは主にC群でございまして、B群が午後から出てくるのですが、C群につきましては、すみかとなる場所がB群と違っておりまして、高崎山の別府側に生息しているのですけれども、最近動きがつかみづらいという状況がございます。原因といたしましては、まだはっきりと解明はしておりませんけれども、自然の猿でございますので、当面の間、様子を見ていくということで、対策といたしましては、カロリー計算をしながら、別の餌を与えるといった工夫をしております。餌を変えた場合は出てくるというケースもございますので、今後いろいろなことを試行錯誤しながら、一日でも多くといいますか、出ない日がないように、対策を検討しているところでございます。
○岩崎委員
原因の特定ができていないということですが、これは予測ですけれども、C群がどこかに餌場を発見して、柵を越えたりといったことは想定されるのでしょうか。
○
上原商工労働観光部次長兼観光課長
餌場につきましては、C群のすみかが非常に険しい山中でございまして、職員もなかなか全てを把握するということができない状況でございます。
また、柵を越えて外に出ているのではないかという懸念もありますけれども、C群については出ているということは確認しておりません。一部の離れ猿が外に出ているという状況はございますが、C群については全て柵の中で活動していると、今の段階では認識しておるところでございます。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、
事務事業評価に入ります。
第7款、商工費では、高崎山お
さる館等指定管理業務が評価対象となっております。
提出された
事務事業評価シートをもとに執行部から説明を受けます。
○
上原商工労働観光部次長兼観光課長
整理番号、経済環境-3、高崎山お
さる館等指定管理業務について御説明をさせていただきます。
初めに、
事務事業評価シートとは別に、参考用といたしましてお手元に御用意いたしました資料がございます。高崎山お
さる館等指定管理業務委託についてという資料でございますが、こちらのほうをごらんいただきたいと思います。
これらの資料につきましては、去る7月30日、事務事業
評価対象事務事業に関する事前説明をさせていただいた際にも、委員の皆様にごらんいただいたものでございます。また、本日は新たな資料といたしまして、高崎山おさる館等の写真も別におつけしているところでございます。
資料1ページの左上ですが、関連業務を体系図でお示ししております。本業務は、動物園管理事業の中で、大分市高崎山自然動物園指定管理業務委託により、一般財団法人大分市高崎山管理公社が、高崎山自然動物園業務とあわせて行っている業務でございます。
それでは、
事務事業評価シートのほうをごらんください。
事務事業の実施は、平成16年度からでございます。
根拠法例等は、大分市高崎山自然動物園条例でございます。基本政策等は記載のとおりでございます。会計は一般会計、予算費目は7款1項5目で、実施方法は指定管理者への業務委託でございます。
事務事業の概要についてですが、目的といたしましては、高崎山おさる館等が市民を初めとする観光客の利用に供する公の施設であることを前提として、指定管理者の能力を活用しつつ、市民サービスを向上させ、もって本施設の効果的な管理・運営を図ることでございます。
次に、対象・手段といたしましては、対象は高崎山おさる館、芝生広場、多目的広場、駐車場であり、指定管理者である大分市高崎山管理公社が行う業務の概要は、
評価シートに記載をしております①から⑥までの各業務でございます。
事務事業の必要性といたしましては、条例において、瀬戸内海国立公園高崎山自然動物園と高崎山おさる館等は大分市高崎山自然動物園という一体の施設として捉えられており、これらの施設を適正に管理運営していくためには、高崎山に生息しているニホンザルの特性や習性などを熟知するとともに、高崎山に関する知識と経験、自然環境や観光客等への高度な対応能力を有する民間事業者の活用が必要であると考えているところでございます。
次のページをごらんください。
成果目標といたしましては、自然環境の保護及び動物の愛護に関する市民意識の高揚を図るとともに、観光客に多様な憩いと集いの場を提供することにより、健全な余暇の活用に資することとしております。
次に、成果実績・効果についてですが、高崎山おさる館につきましては、2階にあります教育的施設、おさるの広場を改装し、高崎山ニホンザルに関連する資料の充実等を図ったところ、当該施設を利用された9割以上の方から、満足、やや満足といった一定の評価をいただいております。改装後の状況等につきましては、別紙で写真を御用意いたしておりますので、御参照ください。
また、芝生広場につきましては、観光客の憩いの場としてだけでなく、別府大分毎日マラソンを初め、計6件のイベント会場としても活用され、西大分地区の活性化に貢献いたしました。
さらに、多目的広場につきましては、イベント等での使用はなかったものの、年間を通して第2駐車場として活用し、渋滞緩和等に貢献しております。
駐車場につきましては、このほかにも高崎山側の第3駐車場を自動ゲート化して利用を促したことで、大分市側から第1及び第2駐車場に向かう右折車両が減少し、渋滞緩和や交通事故の未然防止が図られたところでございます。
次に、成果指標についてですが、平成29年度までの指定管理業務委託におきましては、当該業務に対する成果指標は設けられておりません。
なお、平成30年度から平成32年度までの3カ年度契約による新たな指定管理業務委託においては、当該業務を含みます全体の成果指標として高崎山年間入園者数及び利用者満足度を掲げているところであり、平成32年度の高崎山年間入園者数が35万人、利用者満足度が5段階評価で4以上の割合が90%を目標としているところでございます。
次に、事業費についてですが、平成27年度から3カ年度にわたる指定管理業務委託の最終年度、平成29年度の当該業務委託費は3,433万円でございます。
また、市職員の人件費につきましては、0.2人役でございます。
次に、自己評価についてですが、実績評価といたしまして、高崎山おさる館等の維持管理や許認可事務等は適切に行われており、また施設内での重大な事件、事故等の発生はなく、利用者のための安全、安心、快適な環境も確保されております。さらに高崎山おさる館2階にあります教育的施設については、創意工夫を凝らした改装等により、利用者から高い評価を得ているなど、指定管理者制度による事業効果は発揮されていると考えております。
今後の方向性、課題、改善案といたしまして、指定管理者からは、高崎山おさる館について、平成32年度までの大分市高崎山自然動物園管理に係る事業計画において、おさる館2階の教育的施設としての利用促進として、高崎山に生息するニホンザルについて、誰もが学べる場としての環境整備に努め、教育的施設としての利用促進を図ることが提案されております。
このような提案も踏まえ、今後は高崎山おさる館がより多くの方に利用していただけるよう、教養施設としての魅力向上を図るべく、本市と指定管理者が
連携して最新技術を活用した体験学習や市民ニーズに対応したセミナーの開催など、さらなる有効活用に向けた取り組みを推進してまいります。
最後に、特記事項といたしまして、初めにごらんいただきました別紙の資料にも詳細を掲載しておりますが、高崎山おさる館等が立地している高崎山海岸地区には、地区計画が定められており、建築物等の用途制限により、建築物は水族館、図書館、体験学習施設、その他これらに類する施設などに制限されておりますことから、高崎山おさる館については教養施設として設置しているところでございます。
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
日小田委員
教養施設という位置づけになれば、例えば、イベントとかはできないのですか。
○
上原商工労働観光部次長兼観光課長
教養施設という位置づけであっても、2階にもございますように、教育的施設という皆さんが学べる場がありつつ、さらに集客を期待できるような催し物をやる場合は可能であると捉えております。
○
日小田委員
やはり制限があるのですか。
○
上原商工労働観光部次長兼観光課長
先ほども申し上げましたとおり、当初建てた目的が教養施設ということでございますので、全てを商業施設に改装することは困難かと思われますが、目的を逸脱しない範囲でいろいろなことを行うことは可能かと考えております。
○
日小田委員
地区計画ですから、当然、用途制限にひっかかってくるだろうと思うのですが、ただ、1階はお土産売り場であったり、これが果たして教養施設なのかといえば、そうではないと思うし、その考え方だろうと思います。だから、使い方によっては、いろいろなことが考えられるので、建てた用途とは全く違う方向で使うというわけではないので、何か工夫をするということは可能だろうと思うのですが、その辺の研究などはしたことはあるのですか。
○
上原商工労働観光部次長兼観光課長
教養施設といえども、やはり皆様が楽しくその場に見えることができるといった施設であることが第1前提であろうかと思います。楽しく学び、楽しく遊べるような施設ということで、私どもも、海外で、ビルの中で小動物を皆さんに楽しんでいただけるような動物園的なものがあったり、そのほかいろいろな興味が抱ける、科学的な勉強ができるような施設であったり、そういったものを調査しているところでございまして、高崎山のあの絶好の位置に、また皆さんが猿を見に来たり、海洋生物を見に来たり、興味を持ってこられる方が多いですから、そういった方のニーズに合致するようなものが何なのかということで、現在、調査研究をしているところでございます。
○
日小田委員
研修室はどういう団体が利用していますか。
○
上原商工労働観光部次長兼観光課長
研修室ですが、民間の企業や教育機関等が、管理公社に申し込みをいたしまして、予約をして使われているという状況もございます。また、今、研修室ではございますが、高崎山にゾロメという猿がおりましたけれども、その猿の歴史、業績を皆さんにお知らせするといった展示の催しも行っておりまして、研修だけに限定せずに多用途で使っているところでございます。
○
増本観光課付参事兼大分市高崎山
管理公社派遣
若干補足させていただきます。
この時期が主になるんですが、市内小学校の体験学習というもので、研修室で研修を行っております。今年度につきましては、ゾロメ展を開催しておりますので、また場所を工夫しながら、リニューアルした資料室等を使いながら、小学生の皆さんに、そういった猿について学習してもらう機会を設けております。そういった形で利用は図られております。
○
日小田委員
研修室を利用する場合、駐車料金は要るのですか。
○
上原商工労働観光部次長兼観光課長
駐車料金につきましては、皆さん、一律でいただいておりまして、1回につき410円でございます。
○
日小田委員
研修室としては非常に環境もいいのですが、少し遠いので車で来なければならないのが難点です。研修室の利用料を取られて、駐車料も取られて、使い勝手が悪いということが一番大きな原因ではないかと思います。場所が遠いから使わないというよりも、なかなか知られていないということや、今言ったように駐車場の問題など、いろいろと制限があるので、その辺の研究は必要だろうと思います。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○板倉委員
おさる館については、以前視察もして、立派な施設がある割には、駐車場の問題とかいろいろあるでしょうけれども、活用が余り見られていません。管理という意味では十分事故もなく、いいかもしれませんが、これだけのスペースを積極的に活用して、ましてやうみたまごにこれだけ人が来ているわけだから、半分ぐらいでもおさる館とか高崎山に寄ってもらうような
連携をとるとか、積極的に活用をしてほしいという気がしております。
このおさる館は別に民間に管理委託を出して、民間のアイデアを出して活用していただくというような方法も一つではないかと考えております。
それと芝生広場も、例えば、5月の連休のときはうみたまごに相当客が来て、レストランに入り切れない。そういうときに、ここに屋台を出して、かき氷とか、とり天とかを出すということを以前やったことがあるけれども、管理の問題で、観光協会が自分のところのレストランがあるから、物が売れないから、そういうものは出してほしくないというようなことがありました。だから、せっかく人が来るときに、そういうことをすれば滞在時間も長くなると思います。
それから、第2駐車場も、うみたまごができて14年、埋め立ててからもう15年以上たっています。契約がどうなっているか知りませんが、うみたまごが買い取るという前提で埋めている以上は、うみたまごが買うしかない。それを15年もそのままにしているというのは、怠慢だと思います。できないならできないで、ほかに活用しないと、ここは駐車のために埋めたのではないので、そこら辺をきっちり整理をしていく必要があるのではないかと思います。
そういうことを考えて、まだまだ活用できると思うので、ぜひいろいろないい案を出していただきたいと思います。
それからもう一点。従事職員数の正規職員が0.2になっていますが、人員配置も考えるべきではないかと思います。
○
上原商工労働観光部次長兼観光課長
この0.2人という人員につきましては、大分市がこれらの事務に携わっている人役でございます。中身は管理公社が全て担当しております。
○板倉委員
2階には案内するボランティアがいるのですか。
○
増本観光課付参事兼大分市高崎山
管理公社派遣
主に土日になるのですが、ボランティアガイドが朝から大体夕方3時ぐらいまで、おさる館2階で、高崎山を案内しながら、お客さんのお世話をしていただいているという状況でございます。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
委員各自でお手元の
議会側事務事業評価シートの1の
項目別評価と2の委員評価をを記入していただきたいと思います。5分程度で記入をお願いします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○
今山分科会長
よろしいでしょうか。
〔「はい」の声〕
○
今山分科会長
それでは、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
○二宮委員
拡充です。駐車場を見ると県外ナンバーの車が多くとまっています。この前、四国に行ったときに、四国の方が大分に行くときはうみたまごと高崎山自然動物園に行く人が多いということを聞きました。今、科学館の話もありますが、ここにうみたまご、高崎山自然動物園、科学館をセットでつくると、結構県内外から人が来るのではないかと思います。何といっても高崎山はさる年のときに大分市を相当PRしますから、そういった意味でも、これは期待を持って、拡充です。
○板倉委員
私も拡充です。おさる館が核となった情報発信の施設として、まだまだ活用できるのではないかと思うし、してほしいと思います。
それから、芝生広場や多目的広場の活用をもう少し考えてもらいたい。多目的広場、第2駐車場については、もう15年もたっているので、はっきり方向を出して、無理に買えということは無理だろうけど、買えないなら別の方法を考えるべきではないかと思います。
それから、特に今度は別大国道にパーキングエリアを国土交通省がつくるという中、道の駅も検討するわけですから、また、今、二宮委員が言ったように、科学館をその多目的広場につくったら、まだまだおもしろいのではないかと思うので、そういうことも含めて、拡充ということでお願いしたいと思います。
○阿部委員
私も拡充です。私たちの時代から、この高崎山というのは大分のシンボルですから、その中でせっかく施設がいろいろあって、平均して人が入ってくるのが一番いいのですが、そうは言っても、やはりお客さんの志向といいますか、興味がないとなかなか入ってこないという現実もあろうかと思います。指定管理というのはいろいろな局面からいい部分もあるけど、指定管理者だけにその辺のことまでということはいかがなものかと思うので、やはり執行部として、大分の顔だから、みんなで力をあわせてやっていくという、その姿勢が一番要るのではなかろうかという思いで、あの施設の活用をみんなで考えて、全国の顔になってほしいという思いで拡充をお願いしたいと思います。
○
今山分科会長
私は継続です。施設全般においてお客様が来ていただけるような、そういう方向で頑張っていただきたいという思いです。
○
日小田委員
私は同じように継続でお願いします。さっきも言いましたように、やはり活用方法の見直し、これをどうするかということが一番の課題だろうと思っていますし、高崎山に行くから、あそこの駐車場を利用するのではなくて、おさる館に行くから、あそこの駐車場を利用するというような中身にしてもらって、せっかく第2、第3駐車場があるのだから、そういったものをうまく活用して、駐車料の問題も含めて、ぜひ考えてほしいということで継続です。
○岩崎委員
私は拡充です。大分観光の宝だと私は考えておりますが、それに比して、おさる館は利用者が少ないという寂しい思いをしております。ここは行ってためになる施設という点では間違いないと思うのですが、行ってみたいと思えるような施設になるべきではないかと思っています。利用者の駐車料金の見直しの提案も、私は前向きに考えてもいいのではないかと思うのと同時に、教養施設という縛りの中で、体験学習に少し軸足を移すような形で、ぜひ行ってみたいと思えるような施策をと思っておりますので、拡充して、ぜひ進めていただきたいと思います。
○
今山分科会長
拡充、それから継続と意見が分かれましたが、継続の方も前向きな姿勢でございますので、
経済環境分科会としては、拡充としたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、拡充ということで決定をさせていただきます。
また、拡充とした理由、改善内容、提案事項等については、大分の顔であるということ、指定管理に任せるだけではなくて、しっかり市も力を入れてほしいということ、他施設との
連携を密にして活用していかなければいけないのではないか、また、広場の活用も含めて、総合的に検討していただきたい、といったまとめ方でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、そのように決定させていただきます。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
第7款の認定について、反対の御意見はありませんか。
○岩崎委員
企業立地促進助成金については、中小企業に直接支援すべきという会派の基本的立場から反対させていただきます。
○
今山分科会長
本案のうち、第7款については一部反対の意見があったということで、集約をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、委員の皆さんで分科会要望があればお聞きしますが、ありませんか。
○
日小田委員
分科会要望に入る前に、本来であれば、全体でという話になると思うのですが、前年度
決算審査特別委員会要望事項に対する回答の中の、当分科会にかかわる部分が8ページにあります。これは、ニーズに対応するためにどんどん事業が膨らんできているということで、所管委員会に限らず、ほかのところも同じ傾向にあるのですが、ことしの事業だけで見ても、新規事業が43ふえています。一応、この回答の中には、事業内容を検証しているということが書かれていまして、具体的には事業内容が類似している事業の集約や大分県や他の機関で同様の内容で行われている事業を廃止するとなっていますが、具体的に廃止した事業はあるのですか。
○
佐々木商工労働観光部次長兼
商工労政課長
まず、商工労政課で集約したものが1件あります。平成29年度に、おおいた物産・食・観光
魅力発信事業と、中小企業販路拡大応援事業の見本市の参加促進事業という同じような内容の出展事業を集約して、予算的には550万円ぐらいの削減を行っております。
あと、創業経営支援課の中で、県などと同じような金融対策事業として、相談事業がありましたので、相談事業を1つ廃止しております。
それと、回答の中にもあるように、予算を増額したものもあります。それにつきましては、商工労政課の小規模事業者競争力強化支援事業の補助金が、国と同じような事業だったのですが、国よりも使い勝手のよいようにルール改正をするとともに、平成30年度分の予算を増額する見直しを行っております。
○
日小田委員
一応最後に、今後とも引き続き事業内容の精査、検証を行ってまいりますと書かれています。議会にはいろいろな特別委員会等があって、その中で議論がなされて、例えば、行政改革に対して、どんどん事業が膨らんでいって、スクラップ・アンド・ビルドと言いながら、一方では行政改革と言い、実際、その辺の精査はできているのかどうか総括してほしいという要望も出したのですが、私自身の受けとめ方も違うかもしれないけど、企画部から具体的な話がなされていないという中で、事業だけが拡大をしているということに対して、やはり少し問題があるのではないかと思います。人員がふえていくのであれば、拡充してもそれは構わないと思いますが、現行、人員が減っていく中で、新規事業だけがふえていくというのはいかがなものかということを、ぜひこの場で要望しておきたいと思います。この
商工労働観光部だけに限らず、全体的な意味でお願いしたいと思っております。
○
今山分科会長
それは個人的な要望ということでよろしいですか。
○
日小田委員
はい。
○
今山分科会長
それでは、分科会としての要望はありませんか。
○
日小田委員
中小企業に対する支援策はたくさんあるのですが、その中でどうしても気になるのが後継者がいないということで、事業をやめていくケースがあるということです。それから、近年よく言われている不落札、入札がなかなかうまくいっていないということがあって、その理由を聞いてみると、現場を取り仕切る技術者が少なくなっているとか、人員不足とか、そういうことがあるようです。ただ、大分県内にも職業系高校はたくさんあるし、技術者はいるわけでありますから、恐らく県外に流出しているのだろうということもあるし、つい最近、契約監理課から管工事の不落札についての対策の説明がありました。
要するに、技術の継承というものがどうしても必要だろうし、そういった人材の育成、そういうものが必要ではないかという視点から、事業の継承や技術の継承について、分科会で要望してはどうかと思います。
○
今山分科会長
後継者対策について重点的に配慮していただきたいという内容でよろしいですか。
○
日小田委員
はい。特に中小企業についてです。
○阿部委員
そうすると、農業の担い手についても同じ状況です。
○
日小田委員
農業も一緒です。
○
今山分科会長
それでは、今、
日小田委員から出されたことを分科会要望とさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
以上で
商工労働観光部所管分の審査は終了しましたが、委員の皆さんから、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
執行部から何かありませんか。
○
戸田商工労働観光部長
先ほどの
事務事業評価について若干コメントさせていただきます。
おっしゃるように、おさる館そのものは、まだまだ利用者が少ないですが、もちろん執行部としても把握しておりまして、高崎山自然動物園本体を含めて、オーナーとしての市の責任であり、利用者が利用しやすいような施設にしたいという思いがございます。
先ほど、
日小田委員もおっしゃっておりましたけれども、地区計画によって制約があるのは事実でございますけれども、建築できる建築物は、教養施設に附属する建築物であれば可能であり、物産の販売や、食堂、喫茶店、美術品や工芸品を制作するためのアトリエ工房も可能でございます。さらに、メリーゴーラウンド、その他これに類する遊戯施設もできます。
もともとこの地区計画のコンセプトが、「人々が集まり、様々な自然や生き物に触れ合いながら交流し、楽しみ、学び、尊び、憩う空間の形成」となっておりますので、それに合うようなものであれば、当然ですけれども、地区計画に合致するものと評価されますので、それにあわせて、市としても責任をもって魅力的な施設に仕上げていきたいと思います。多目的広場や芝生広場も、うまく
連携しながら活用し、うみたまごとの話も並行しながら、高崎山自然動物園、おさる館、うみたまご含めて、あの施設、地域が魅力的なものになるように取り組んでまいりたいと思います。
○
今山分科会長
それでは、最後に、分科会要望事項及び
事務事業評価の分科会評価結果の文言については御一任いただき、25日火曜日の
分科会要望等確認日に皆様に御確認いただくということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、25日火曜日、午前10時から
経済環境分科会を開会いたします。
それでは、本日はこれにて散会いたします。
午後3時15分散会...