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  1. 大分市議会 2018-06-22
    平成30年総合交通対策特別委員会( 6月22日)


    取得元: 大分市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-22
    平成30年総合交通対策特別委員会( 6月22日)                 総合交通対策特別委員会記録 1.開会日時   平成30年6月22日(金)午後1時29分開議〜午後2時35分散会 2.場所   第2委員会室 3.出席委員   委員長 仲家 孝治   副委員長 川邉 浩子   委 員 永松 弘基   委  員 仲道 俊寿   委 員 長田 教雄   委  員 秦野 恭義   委 員 井手口良一   委  員 岩崎 貴博   委 員 松下 清高   委  員 宮邉 和弘   委 員 日小田良二   委  員 スカルリーパー・エイジ   委 員 大石 祥一   欠席委員   な し
    4.説明員   (市民部)    西田市民部長村上市民部審議監安部市民部次長市民協働推進課長、    安東市民協働推進課参事安部市民協働推進課参事生活安全推進室長、    矢田市民協働推進課生活安全推進室次長   (都市計画部)    清水都市計画部長吉田都市計画部次長朝野都市計画部次長、    釘宮都市計画部次長都市計画課長宮下都市計画部次長都市交通対策課長、    首藤都市交通対策課参事、雨川都市交通対策課参事黒枝都市交通対策課参事、    熊瀬都市交通対策課参事補廣田都市交通対策課参事補 5.事務局出席者    書記 上杉幸喜 6.会議に付した事件   1、ラグビー日本代表戦シャトルバス運行状況について   2、循環型バス実証運行事業について   3、大分市広域レンタサイクル実証実験について   4、スマートサポートステーション(SSS)について   5、大分市高齢者運転免許自主返納促進事業平成29年度実績について   6、その他                 会議の概要                              平成30年6月22日                              午後1時29分開議 ○仲家委員長   ただいまから、総合交通対策特別委員会を開会いたします。  本日は、お手元に配付しております日程案のとおり、執行部から5件の報告を受けたいと考えておりますが、よろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○仲家委員長   それではそのようにいたします。  ここで、都市計画部長から発言の申し出がありましたので、これを受けます。 ○清水都市計画部長   関係部を代表いたしまして、一言御挨拶を申し上げさせていただきます。  まず初めに、このたび全国市議会議長会から在職25年表彰を受けられました、長田教雄委員秦野恭義委員日小田良二委員に対しまして、関係委員会としてお喜びを申し上げます。これまでの御功績に心から敬意と感謝の意をあらわすとともに、今後ともますます御活躍されますよう御祈念申し上げます。  それでは、4月1日付の人事異動の後、初めての委員会となりますので、当委員会に出席しております説明員のうち、異動のありました職員について、機構順に自己紹介させていただきます。  〔自己紹介〕 ○清水都市計画部長   早速でございますが、本日は報告事項といたしまして、都市計画部から、ラグビー日本代表戦シャトルバス運行事業について、循環型バス実証運行事業について、大分市広域レンタサイクル実証実験について、スマートサポートステーションについて、市民部から、大分市高齢者運転免許自主返納促進事業平成29年度実績についての5件を報告させていただきます。詳細は後ほど担当課長より御説明いたさせますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○仲家委員長   それでは、早速でありますが、ラグビー日本代表戦シャトルバス運行状況について報告を受けます。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   お配りしております、資料1をごらんください。  リポビタンDチャレンジカップ2018日本代表イタリア代表戦が、6月9日土曜日午後2時45分から、大分銀行ドームで開催されました。試合当日は、大分銀行ドーム会場周辺に自家用車の駐車場がありませんことから、大分市内では、JR大分駅、平和市民公園臨時駐車場、七瀬川自然公園臨時駐車場田ノ浦ビーチパーキング日本文理大学駐車場等から、無料シャトルバスが運行されたところでございます。  1の目的にございますように、本市におきましても、鶴崎駅付近及び中判田駅付近から無料シャトルバスを運行し、地域住民の気運の醸成を図ることも含め、来年開催が予定されておりますラグビーワールドカップ2019に向け、実証運行を実施することといたしました。  2点目の、運行の概要でございますが、鶴崎駅及び中判田駅付近から、大分スポーツ公園H駐車場の間を運行いたしまして、乗車料金は無料としております。乗車につきましては、始発30分前から先着順に整理券を配布いたしまして、鶴崎駅発は午前11時から、中判田駅発は午前11時30分から順次巡回運行いたしまして、午後1時30分を最終便といたしました。試合終了後は、午後5時より順次出発したところでございます。  3点目の、運行車両に記載しておりますが、このシャトルバスには、中心市街地循環バス、大分きゃんバスを使用させていただきました。  資料の右側、4の利用者数といたしまして、当日の運行便数利用者数を整理しております。鶴崎駅からの利用は、往路が4便で利用者数は158名、復路が3便で55名となっております。中判田駅からの利用につきましては、往路が3便、利用者数は72名、復路が2便で61名となっております。バスの運行便数等に制限があったものの、一定の需要があったのではないかと考えております。また、運行につきましては終日、大きな混乱やトラブル等はございませんでした。  最後に、今後の対応についてでございますが、今回の実証運行の結果が、今後県が行う日本代表戦交通輸送計画の検証に反映されますよう、情報提供して協議を進めてまいりたいと考えております。 ○仲家委員長   それでは、ただいまの報告について、委員の皆さんから質疑等はありませんか。 ○仲道委員   鶴崎駅、中判田駅とも、復路のほうが3分の1、2分の1で人数が少ないが、乗らなかった人はどのようにして帰ったのでしょうか。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   鶴崎駅の利用者につきましては、40%が高校生という状況がございました。それともう1点、大分市ではシャトルバスが3台しか確保できていなかったということもございまして、帰りの便はかなり混雑が予想されるということで、特に支障のない方は大分駅行きも御利用くださいという御紹介をさせていただく中で、鶴崎駅の利用者の40%の高校生については、試合が終わった後に、近隣の商業施設パークプレイス等、もしくは大分駅に向かったのではないかと分析しております。  中判田駅につきましては、やはり地元の方が多かったので、減っているのは10名程度となっておりますので、そういった差が出ているのでないかと考えております。 ○岩崎委員   行った方からお話を伺いましたが、帰りの便でかなり待ってる方がいたということで、待ち時間に関してはどれくらい待っていらっしゃったのかを把握してるのか、その評価も教えてください。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   帰りの便につきましては、第1便を17時15分に出発しております。第2便が17時45分ということでございますので、30分ほどは待っていただいたということになっております。その後が18時30分ということですので、45分の待ち時間となっております。  中判田駅につきましては、1便が17時5分に出発しまして、2便が17時45分になっておりますので、40分ぐらいお待ちいただいたということになります。 ○岩崎委員   17時15分の便に乗ろうと思っていた人は、17時45分の便には全員乗れたということですね。数からいっても、そういうことですね。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   はい、そのように把握しております。 ○エイジ委員   さきほどの説明で、大分きゃんバスを使ったということですが、通常の大分きゃんバスの運行に問題は出なかったのでしょうか。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   今回は大分きゃんバスを利用するということで、実際のところは代替のバスを用意するというのが通常でございますけれども、当日、ラグビーテストマッチ、県としても事前の準備をするということで、2万6,000人の来場があったのですが、九州内各地からバスを要請して、200台、300台のバスを用意しておりました。そういったこともありまして、循環バス代替バスは、実際のところ用意ができないという現状がございましたので、苦渋の判断ではありましたが、通常のバス路線のある県立美術館の方面については、一部運休させていただきまして、通常は大分きゃんバスしか走っていない上野の森口から大分市美術館につきましては、代替のジャンボタクシーを用意いたしまして、無料で、通常と同じ時間帯に各バス停を回って御利用いただいたところでございます。利用実績といたしましては、行きが46名、帰りが41名ということで、87名の御利用がありまして、通常の利用の全体の8割ぐらいは利用いただいているということで、支障なく御利用ができたのではないかと考えております。 ○エイジ委員   大分を盛り上げていくためにも、このシャトルバスの運行についてはぜひやっていただきたいと思う反面、そもそも、大分きゃんバスの目的は何かというところだと思います。目的外の使用をするに当たっては、前もって利用者に対してはっきり広報しておかないといけない。急にバスではないワゴンみたいなものが来る。もしかして気づかないで乗れなかった方もいらっしゃるかもしれない。当日変更になるとか利用方法を変更するわけではないと思いますので、前もって告知して利用者に迷惑をかけない。そもそもの目的は市街地の巡回のために準備したものであるというところは、また別途、いい方法があれば検討していただきたいと思います。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   御指摘のとおりでございまして、本来は中心部の巡回ということで利用しているバスでございますので、そういった部分の紹介というところも含めて、中心部以外を走らせてみようというところもあったのですが、周知につきましては、1週間ちょっと前から、全てのバス停に、当日は運休するかわりにタクシーを走らせますという張り紙をしました。バス会社のほうから、ジャンボタクシーがわかりにくいというお話がありますと、朝一番に御連絡がありましたので、すぐにそのジャンボタクシーの写真を全てのバス停に、このタクシーが来ますということで張り紙をさせていただきまして、その後は、苦情等は一切なかったということになっております。 ○仲家委員長   そのほかにございますか。 ○岩崎委員   今回は周辺部ということですが、本番へ向けて、中心部へのシャトルバスというか、増便といいますか、どのように考えていますか。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   上野の森口側の芝生広場が、大分県が駅からの乗りかえのバスを用意するということで、県全体としては中心部は逆にそこに集中するような形で考えております、その芝生広場ファンゾーンになるというところも踏まえて、そこから輸送したほうが効率的だろうということで、県はそこに集中をさせたいという意向がございました。そうはいうものの、実験する機会は今回しかないということで、大分市のほうでそういった対応をとらせていただいたということですので、中心部につきましては、九州中のバスが来ておりまして、ほとんど全体的には混乱なく運行ができたということで、報告を受けております。 ○岩崎委員   私は、結構待ったという話を聞きました。恐らく、この中判田駅、鶴崎駅の方面に乗った方ではなくて、中心部のほうに向かったバスに乗った方が相当待ったということだと思います。だから、今回の来場者は、本番と比べても相当少なく、もっとふえるはずと聞いていますので、そういった、かなり待ったという方の声があることは紹介しておきます。中心部へ行く分の増便というのも、御検討されてはいかがかと思いました。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   県からは、バスを待つという状況は余りなかった。ただ、多分午前11時ごろだと思いますが、一斉に人が来たので、乗り込みに時間がかかって、乗るための行列ができたと聞いておりますので、かなり待ったという御意見が入っているところはお伝えしていきたいと思います。 ○仲家委員長   そのほかにありませんか。 ○井手口委員   実証運行ということだけど、実証運行した結果を県に伝えるだけで、市としてはそれで仕事が終わったということなのでしょうか。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   大分市のほうからは、輸送効率というところだけではなくて、地域の方の利便性なども含めて、こういう形でできないかという働きかけのほうは以前からしておりましたが、なかなか全体の計画の中で、大分市だけというのは難しいところもあるということで、今回の基本計画の中には盛り込まれていない状況でございます。その基本計画をもとに今回は県がテストを行いましたので、その中に、県にもお話をして、大分市はこういう取り組みをやらせていただいて、この実証結果についても提供いたしますので、今後とも協議をお願いしますと伝えておりますので、大分市のほうもこれからまた働きかけていきたいと思っております。 ○井手口委員   もちろん主催者が県だから、県が主体的に何事も判断するのは当然だけど、先ほどの大分きゃんバスに対する指摘も含めて、大分市としてはどうするかということについて、やはり、独自の判断をする必要があるかと思いますが、その辺はいかがですか。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   今回の実験は、県が行ったシャトルバスのように、順次どんどん来るという状況ではなかったので、これで全て検証ができたかというと難しいところはあるかと思います。広報を2週間ぐらい前からやる中で、中判田駅については1台30人乗りのバスでしたが、バランスよく来ていただいたというところもございますし、少なくとも、この158名と72名の需要があったというところで分析をさせていただきまして、鉄道利用の方、乗りかえの方は16%ぐらいで、あとは地元の方が多かったこともございますので、大分市としては、地元の方の足というところも考えて、大分市全域でどのように取り組んでいったほうがよいのか考えをまとめて、また県と話をしていきたいと思っております。 ○仲家委員長   そのほかにございませんか。  〔「なし」の声〕 ○仲家委員長   次に、循環型バス実証運行事業について報告を受けます。
    宮下都市計画部次長都市交通対策課長   資料2をごらんください。  本市では、平成29年4月に策定いたしました大分市地域公共交通網形成計画に基づきまして、まちづくりと連携した交通体系の構築や、鉄道駅を中心とした公共交通の円滑な乗り継ぎ環境の整備に向け、実証運行を行っているところでございます。昨年度は、稙田地区において、地区内に点在する医療・商業施設への移動需要や、駅への接続、市中心部への移動など、通勤通学を初めとする利用者のニーズについて調査、検証をいたしました。今年度におきましては、鶴崎地区大南地区明野地区の3カ所において実証運行を行う予定としております。本日は、初めに昨年度の稙田地区の実証運行の実績について御報告申し上げまして、続いて、今年度最初に行う大南地区における実証運行案について御説明いたしたいと考えておりますので、説明に多少お時間をいただくことになりますけど御了承いただきたいと思います。  それでは、資料1ページ目の、H29稙田地区循環型バス実証運行実績をごらんください。  まず、1の実証運行事業の概要でございます。資料中ほどの図に示しておりますように、稙田地区には、わさだタウン等が位置する商業・業務施設が集積した地区拠点と、その周辺の富士見が丘団地松が丘団地ふじが丘団地など、住宅団地とを結ぶ路線が既に複数ございます。これらの団地では、65歳以上の人口が占める割合が高くなっており、高齢者の通院や買い物などの利用ニーズにも対応した、バス路線の検討が必要となっていると考えております。  事業概要を左下に記載しておりますが、実施期間は平成30年2月15日から3月16日までの30日間、3つの運行ルート実証運行を行いました。  下の表を、右側の運行ルート図とあわせてごらんください。下の表の色と、運行ルートの図の色を合わせております。1つ目は、青の実線で示しております、循環A、Bコースとなっております。これは、点在する医療・商業施設への移動需要の検証を目的とした、地区内の循環路線と位置づけております。2つ目は、赤の実線で示す、駅との接続、Cコースとなっておりますが、JR敷戸駅の交通結節点としての可能性や、新たな幹線としての可能性の検証を目的とした、バスと鉄道を結節するコースでございます。3つ目が、緑の実線で示しております、要町シャトルでございます。新たな幹線としての可能性についての検証を目的とした、中心部への直行便という位置づけでございます。  対象、事業費、調査については記載のとおりでございます。  運行便数につきましては、循環A、Bコースがそれぞれ9便、Cコースが2便、要町シャトルが1便の、合計21便でございます。循環Aは時計回り、循環Bは反時計回りで運行し、Cコースは朝の6時及び7時台に敷戸駅を出発する大分方面への列車に接続しております。要町シャトルにつきましては、7時台に中心部へ向かう直行便といたしまして、一部区間を快速運行したところでございます。  それでは次に、2ページ目の2、結果報告でございます。  (1)の、全体結果をごらんください。  最初に、1、利用者数でございます。1日当たりの利用者数の推移をグラフに示しております。横軸が日付、縦軸が日ごとの利用者数でございます。下の青色が循環A、Bコース、赤色がCコース、緑色が要町シャトル利用者数を示しております。なお、土曜日及び日曜日は、Cコース要町シャトルは運行しておりません。グラフを見ますと、1日当たりの利用者数は、平日でおおむね30人前後、休日では15人前後で推移しております。循環A、Bコースにつきましては、日曜日で利用が落ち込む傾向にございました。Cコースにつきましては全期間を通して利用が少ないのに対しまして、要町シャトルにつきましては一定の利用が見られたところでございます。  次に、2、アンケート回答者数をごらんください。19歳以下から80歳以上まで、幅広く回答いただいております。これにつきましては、コース別の結果とあわせまして詳細について後ほど御説明をいたします。  次に、(2)コース別結果の1、循環A、Bコースでございます。資料右側の中ほどに、2月28日と3月10日に行いました乗り込み調査の結果から、バス停別乗降者数を示しております。横軸がバス停、縦軸の青色が乗車人数オレンジ色降車人数となっております。循環A、Bコースでは、全期間を通して1便当たり平均で0.8人となっております。循環A、Bともに降車場所にばらつきはございますが、国道10号沿いの軒田や宮崎、敷戸駅前での降車が見られます。また、アンケートの調査結果によりますと、利用者の外出目的の多くが買い物であり、利用頻度は、期間中に二、三回または1回のみとの回答が多くありました。  次に、3ページ目をごらんください。  2のCコースです。全期間を通して、1便当たり平均0.9人となりました。2月28日の乗り込み調査におきましては、利用者は2便で2人という結果でございました。この利用者は、敷戸駅前で降りまして敷戸駅から鉄道を利用しております。今回の結果から、朝の通勤通学時間帯におきましては、鉄道への乗りかえ需要は少ないものと考えております。  続いて、3の要町シャトルでございます。1便当たり平均で15.5人と、一定程度の需要がございました。2月28日の調査結果におきましては、1日の利用者は13人で、利用者全員が中心部で降車しております。アンケートの調査結果によりますと、利用者の多くが通勤においてほぼ毎日または週に3から4回の頻度で利用していたということがわかりました。  また、要町シャトルでは、同じ時間帯で運行する既存のバス路線と運行時間を比較しております。資料の下段に、運行時間実績をグラフにしております。比較した路線は、寒田・ふじが丘線大道経由及び元町経由の2路線で、薄いオレンジ色大道経由、青色が元町経由です。測定した区間は、宮崎西バス停大分市役所合同新聞社前バス停の間で、経由は異なりますが、それぞれの路線が通過する共通のバス停となっております。その結果、最小、最大、平均全ての値において、要町シャトルの運行時間が早いということがわかりました。  次に、4ページ目をお開きください。  3点目の、バス路線再編に向けた方向性でございます。  循環A、Bコースの結果からは、期間中の利用は少ないものの、日中においては、国道10号沿いの商業・医療施設、駅への移動需要があることが確認できました。少数ではありますが鉄道への乗り継ぎがあったことがうかがえることから、新たな移動需要としての可能性は秘めているものと考えられます。今回の結果によりますと、新しい循環型路線を運行するのではなく、既存の地区の団地を経由する路線の一部区間の見直しを、検討することが必要ではないかと考えております。  Cコースの結果からは、利用者は朝の通勤通学時間帯で乗り継ぎ利用を選択いただけませんでしたが、鉄道利用による定時性、速達性の効果を認識いただけていなかった可能性もございます。このことから、通勤通学時間帯では、地区から中心部へ向かうバスの直行便を検討することとし、日中においては、定時性と速達性が高いバスと鉄道の活用を考慮したいと考えております。そのためには、あわせて、列車と接続できるバスダイヤの検討や、利用しやすい乗り継ぎ時刻表の作成などを行いまして、公共交通利用促進を図る必要があると考えております。  要町シャトルの結果からは、朝の通勤通学時間帯では快速便の需要が一定程度あるということや、下郡バイパス宗麟大橋経由では中心部への速達性が高いということが確認できております。このことから、将来、稙田と中心部を結ぶ、高頻度で速達性の高い幹線の構築が必要であると考えておりますが、急激な変化による利用者離れ乗り継ぎによる利用者離れを避けるためにも、当面は既存路線快速運行による幹線軸の形成を含めた検討が必要ではないかと考えているところです。  まとめといたしまして、今後は、実証実験で得た結果につきまして、学識経験者の専門的な見地による分析をさらに深め、今年度に実施を予定しております鶴崎、大南、明野地区での実証運行に反映することとしております。これらの実証運行を重ねるとともに、バス事業者との協議を深め、再編実施計画の策定に取り組むこととしております。  以上が稙田地区における循環型バス実証運行実績報告になります。  続きまして、大南地区循環型バス実証運行の案についての御説明をさせていただきます。  資料5ページ目をお開きください。H30大南地区循環型バス実証運行でございます。  まず1の目的でございますが、大南地区におきましては、地区内の移動や駅への接続、大型商業施設への移動など、通勤通学を初めとする利用者のニーズについて、調査、検証をいたしたいと考えております。また、現在、地域の代表者等で構成しております、大南地区地域ビジョン会議におきましては、地域の目指すべき将来像や、その実現に向けた取り組み事業案、現段階では案でございますけれども、その中の一つに「コミュニティバスなどを活用した買物弱者にやさしい地域づくり事業」が挙げられておりまして、具体的な内容として、中判田駅を起点に大南地域を循環するシャトルバスの運行というものが提案されているところでございます。  資料の左、中ほどの図をごらんください。地区の概要といたしまして、地区内の居住人口の分布状況を図に示しております。校区別の総人口及び高齢化率を記載しております。図の赤色や紫色は居住人口が多くいることをあらわしており、黄色や緑色などは居住人口が少ないことをあらわしております。高江ニュータウンや判田台団地、けやき台団地など、地区内に点在する団地を中心に居住人口が集中していることがわかります。また、高齢化率を見ますと、竹中校区で51.7%、上戸次校区で48.3%と高齢者数の割合が高く、その他の校区では30%未満となっており、地区内において高齢化の進行に差が生じているという状況が見てとれます。  次に、2の事業概要でございますが、事業期間は平成30年8月16日から9月14日の約1カ月間とし、対象、概算事業費、調査等につきましては記載のとおりでございます。  次に、3の運行コース案でございます。次のページ、資料6ページ目の運行コース図、ホッチキスどめをしておりまして、あわせてごらんいただくとわかりやすいかと思います。  図には、本実証運行のコースとあわせて、既存の公共交通網を示しております。実線が本実証運行のコース、点線が既存のバス路線やふれあい交通のルートをお示ししております。また、JR豊肥本線をお示ししておるところでございます。既存のバス路線、点線ですけれども、既存のバス路線を見ますと、大南地区には、市域をまたいで運行する幹線バスであります竹田線や佐伯線、臼杵線、また、団地から市中心部へ向かう高江ニュータウン・大南団地線やけやき台線がございます。ふれあい交通は、判田校区や竹中校区など判田ルート、中野ルートのほか、計6ルートが運行されている状況でございます。また、図の左上には中判田駅の時刻表、右下には、戸次バス停における幹線バスの通過時刻表を掲載しております。  1つ目のコースでございますが、濃い青色で示しております、ひばりが丘団地とけやき台団地を結ぶコースでございます。これにつきましては、朝の7時台に、けやき台団地及びひばりが丘団地の双方から中判田駅方面に1便ずつ運行することとしております。通勤通学時間帯において、中判田駅に最寄りの判田局前バス停で降車することで、鉄道へ乗りかえることができます。朝の2便のほか、日中においても2便運行することとしています。  2つ目のコースにつきましては、緑色で示しております、ひばりが丘団地と梅が丘団地を結ぶコースでございます。このコースには、10時台や14時台など、幹線バスである臼杵線の運行ダイヤの合間に、ひばりが丘団地と梅が丘団地の双方向に2便ずつ運行することにしておりまして、これにより、梅が丘と戸次の区間において、臼杵線が増便するというような形になります。  3つ目については、水色で示しております、高江ニュータウンとけやき台団地を結ぶコースでございます。高江ニュータウンから戸次方面への行きの便が朝9時台に1便、高江ニュータウンへの帰りの便が11時台と13時台の2便運行することとしております。これによりまして、地区内における日中の通院や買い物などが可能となります。これらの便のほか、日中において2便運行することとしております。  最後の4つ目、赤色で示す、けやき台団地とパークプレイスを結ぶコースでございます。戸次方面から国道10号を経由し、判田橋バス停を通過した後は、米良バイパスを経由してパークプレイスに向かいます。行きの便が9時台を初め3便、帰りの便が13時台から夕方18時台までに5便運行することとしております。これによりまして、地区からパークプレイスへの移動が可能となり、またこのコースは、夕方の便においては、判田橋バス停において鉄道からの乗りかえが可能となることとなります。  これらのコースは、戸次バス停や判田橋バス停、判田局前バス停を通過することから、既存の幹線バスや鉄道との接続、実証運行コース間での乗りかえが可能となると考えております。  各コースの便数や運行時間帯など、詳細につきましては今後また、交通事業者とも協議してまいりたいと考えております。  最後に、4点目の今後のスケジュールでございますが、本実証運行につきましては、6月25日に開催を予定しております、大分市地域公共交通協議会にて報告を行いました後、7月の中旬から校区別の自治会長さんへ説明を行ってまいります。その後、対象地区の地域住民の方々につきましては、地区の約1万1,000世帯、2万7,000人の方々に、広告チラシのポスティング、また、新聞折り込み等を行いまして周知を図るとともに、モニターも募りながら、利用に関するヒアリング等行ってまいりたいと考えております。 ○仲家委員長   ただいまの報告について、委員の皆さんから質疑等ありませんか。  〔「なし」の声〕 ○仲家委員長   次に、大分市広域レンタサイクル実証実験について報告を受けます。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   資料3をごらんください。  まず、実証実験の目的でございます。本市では、平成18年度より大分駅周辺でレンタサイクル事業を実施しておりますが、資料の中ほどの2で、大分市レンタサイクル利用者の推移のグラフでお示しをしておりますとおり、平成18年度の事業開始から利用登録者、貸出台数は順調に増加をしてきておりまして、平成29年度の登録者は3,158人であり、レンタサイクルは延べ2万2,517台御利用いただいたところでございます。現在は、大分駅東側の高架下駐輪場に併設するレンタサイクルポートで、自転車の貸し出し、返却を行っているところでございますが、近年、来街者に対する2次交通の充実による利便性の向上、環境負荷の低減や観光振興も目的といたしまして、異なるサイクルポート間で貸し出し、返却ができる形の、広域レンタサイクル、いわゆるシェアサイクルの導入が、全国的にも進んでいるという状況が見られてきておりまして、多数の事業者も参入しているところでございます。  こうした状況を踏まえまして、本市におけるさらなる自転車利用環境の向上を図るため、最適なサイクルポートの配置や、料金体系等の検証、意見の収集を行う実証実験を実施し、平成31年度の本格導入を目指して本事業に取り組むこととしております。  次に3点目の、対話型市場調査の結果をごらんください。本事業を推進するに当たりまして、全国的にはいろいろな大手のシェアサイクル業者が、政令市等で市と協定を結んでそういう実験を行っていますが、サウンディング調査において、大分市のこの中核市レベルでもそういったものは可能かというようなことも含めて、調査を行いました。その結果といたしまして、大分市におけるシェアサイクルは、継続可能な事業として展開できる可能性はありますというものでしたが、実証実験を踏まえて、本事業を継続するための協議をしていきたいといった意見をいただいたところでございます。こうしたことを踏まえまして、今年度、大分市広域レンタサイクル実証実験を行うこととしておりまして、現在、公募型プロポーザル募集を既に開始しているところでございます。  4点目の、実証実験の概要をごらんください。実施エリアは、大分市全域を予定しております。規模は、10カ所以上のサイクルポート、100台以上の自転車を設置するという計画としております。実証実験の期間は、平成30年10月1日から平成31年3月31日までとしておりまして、参加していただく事業者の役割としては、事業の運営にかかわる一切の業務といたしまして、大分市の役割は、事業者によるサイクルポート設置候補地の提案をもとに、市の公有地や商業施設等を協議の上、そのポートを準備していくということや、そのサイクルポートの設置に必要となる施設を整備して事業者に貸与することなどとしているところでございます。  5点目の、プロポーザルの実施についてでございますが、現在募集を行っているところでございまして、その期間は6月13日から7月4日までとしております。その後、提案者によるプレゼンテーションを7月11日に予定しており、運営事業者の選考委員会を経て、7月13日には事業者を決定、公表してまいりたいと考えております。  6点目になりますが、事業者が選定されますと、大分市と選定された事業者は実証実験に関する協定書を締結しまして、実証実験の準備に取りかかり、10月1日の実証実験実施の開始に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  なお1点、報告がありまして、こうした全国のシェアサイクルの動向の変化、サウンディング調査の結果などから、当初予算で、これにつきましては広域レンタサイクル事業として上限3,500万円ということで既に承認をいただいております。こうした状況を踏まえて、当初予算のときには、大分市が実施主体となって事業者に委託するという形で構築をしておりましたが、こうした専門のシェアサイクル業者が大分市との協定によって事業を担う可能性が出てまいりましたので、一部、現計予算の範囲内で、予算の組み替えだけが必要になる可能性がありますので、ここで御報告させていただきまして御理解賜りたいと思っております。 ○仲家委員長   それでは、委員の皆さんから質疑等はありませんか。 ○岩崎委員   このレンタサイクルを使ったことがないのですが、どんなシステムなのか教えてください。 ○黒枝都市交通対策課参事   現在は、大分駅の高架下で、1日200円で100台を用意いたしまして、中学生以上を対象者に貸し出しを行っているところであります。  今回プロポーザルをしまして、業者のほうが提案してくる内容が、スマートフォンを利用して専用のアプリで鍵をあけ閉めするような形で利用が可能な、シェアサイクルというシステムを導入する予定で、今プロポーザルを行っているところです。 ○岩崎委員   借りるときに200円を支払って、あしたまでにここに返しにきてくださいというシステムなのですか。 ○黒枝都市交通対策課参事   200円を最初にレンタサイクルポートで支払いをしていただいて、それで自転車を貸し出しするシステムでございますけれども、今後、専用のアプリで、キャリア決済や交通系の支払いシステムを利用して、貸し出しができるようなシステムの構築をしていきたいと考えております。 ○岩崎委員   基本的にはこのサイクルポートは無人ということになるのですね。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   今回、そういった部分の提案も含めてプロポーザルにするのですけれども、基本的には無人という形になろうかと思います。 ○仲家委員長   そのほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○仲家委員長   次に、スマートサポートステーションについて報告を受けます。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   資料4の1になりますけれども、スマートサポートステーションについて御報告をさせていただきます。  なお、今週月曜日、6月18日に、JR九州から7月14日のダイヤの一部変更について発表がありましたことから、本項目であわせて御報告をさせていただきたいと考えております。  まず、JR九州の大分エリアのスマートサポートステーションの導入の検討につきましては、これまで本委員会で御報告した点と重複する点もございますが、資料に基づきまして御説明をいたします。  JR九州が計画しておりますスマートサポートステーションの導入につきましては、本市ではこれまでJR九州に対して、公共交通事業者としての社会的責任を踏まえた慎重な検討、また、丁寧な説明、住民意見の反映等求めてまいりました。そのような中、本年2月にJR九州が行ったスマートサポートステーションに関する説明会とプレス発表では、駅のバリアフリー化を先行するなど、市民から寄せられた多くの御意見等をJR九州が受けとめ、10駅で検討されていた導入計画が牧駅、幸崎駅、滝尾駅の3駅に変更され、また、大分大学前駅と敷戸駅につきましては、内方線つき点状ブロックの整備後の導入、その他の5駅につきましても、導入駅の状況及びバリアフリー化の進捗を踏まえ、導入を引き続き検討していくということで発表がされたところでございます。  資料の右側に、JR九州が行いました、スマートサポートステーションに関してのプレス発表資料を掲載しておりますので、あわせてごらんください。  それでは改めまして、その概要と現在の利用実績を、JR九州の聞き取りをいたしましたので御説明いたします。  資料の右側をごらんください。  まず、スマートサポートステーションの導入駅の概要でございます。導入日及び導入駅ですが、2018年3月17日に日豊本線の牧駅と幸崎駅、豊肥本線の滝尾駅に、スマートサポートステーションが導入されたところでございます。また、導入されている主な駅設備といたしましては、監視カメラ、インターホン、自動券売機、係員対応精算機、IC改札機、列車接近放送装置となっております。なお、係員対応精算機につきましては牧駅のみの導入となっておりますことから、駅によって設備が異なることとなっております。  次に、導入からこれまでの3駅での利用実績を御説明させていただきます。3駅にスマートサポートステーションが導入されて以降、サポートセンターにおいて対応した件数を、JR九州に聞き取りを行いまして、案内と介助について2つに分けて整理しております。期間につきましては、導入された3月17日から5月20日までで、件数は1日平均の件数ということで回答いただいております。  まず案内についてでございますが、時刻、運賃、乗り場等に関しての問い合わせが、3月、4月、5月は全て2件ということになっています。精算、乗り越しやICチャージに関する問い合わせが、3月は14件、4月が8件、5月は9件となっているところでございます。両方合わせまして、4月の合計が10件、5月が11件ということを考えますと、逆算いたしますと月300件程度の問い合わせに対応しているのではないかと考えております。  次に介助についてですが、3月、4月、5月ともにゼロ件ということで出ておりますが、しかしながらこの牧駅等につきましては、元来車椅子等での利用が困難な形状でありますことから、この結果をもって需要がなかったというような結論には結びつかないのではないかと考えております。  利用実績につきましては以上でございます。  本市といたしましては、スマートサポートステーションの導入検討につきまして、市民や利用者に不安を与えないよう、利用状況や安全性、利便性の確保など、十分な調査と検証を行うよう求めてきているところでございます。さらには、別の角度からといいますか、この間、九州市長会を通じまして、国に対して、沿線自治体と密接な連携を図るように指導することや、沿線自治体が関与できる制度の構築を図るよう、新たなルールづくりも求めているところでございます。今後は、こうした要望に対する国の動向にも注視をするとともに、JR九州に対して、その後の導入計画の検討に当たっても引き続き、慎重な検討と丁寧な説明を求めてまいりたいと考えております。  スマートサポートステーションの報告については以上でございます。  続きまして、もう1ページめくっていただきたいと思います。  資料の4の2でお示しをしております、JR九州7月14日のダイヤの一部変更について御報告をさせていただきます。  お手元の資料は、JR九州が今週18日の月曜日に発表した資料でございます。発表内容といたしましては2点ございまして、まず1点目が列車ダイヤの変更、2点目が久大本線の復旧という形になっております。JR九州の説明では、昨年7月の九州北部豪雨により一部区間不通となっていた久大本線を、7月14日に復旧することとしており、そのことにあわせて列車ダイヤの見直しをするということでございます。  まず1点目、四角で囲っております、ダイヤの一部変更をしますというところでございますが、本市に関係する点といたしましては、二重丸で示しております、主な変更内容の上から3つ目の丸でございます。列車の接続の改善といたしまして、大分駅での別府方面から幸崎方面への乗りかえを見直すとのことでございます。  次に一番下の丸でございますが、時刻や行き先の変更といたしまして、大分駅から幸崎方面の時刻を変更、大分駅から由布院方面の列車の行き先を変更するとのことでございます。  また、2点目の久大本線の復旧につきましては、日田から光岡間が復旧し、特急ゆふいんの森とゆふが、被災前と同じ久留米経由にて運転を開始するということでございます。  次のページをお開きください。  地区別に示しております、上から3項目めが大分地区のダイヤの変更内容となっております。  まず、1つ目の丸でございますが、列車の接続の改善に関する内容でございます。現在、別府方面から大分駅に10時51分に到着する列車がございます。また、幸崎方面に向かう列車は大分駅を10時48分に出発しているということで、この2つの列車につきましては、今回乗りかえが可能となるよう、幸崎行きの列車の発車時刻を10時55分に変更するということでございます。  次に2つ目の丸でございますが、幸崎駅より南方面の利便性の向上を図るため、幸崎行きと佐伯行きの発車時刻を変更するという内容になっております。  次に3つ目の丸ですが、向之原駅より西方面の利便性の向上を図るため、大分駅19時45分発の日田行きと20時15分発向之原行きの行き先を変更して、由布院方面の発車間隔を調整するということになっております。  次に4つ目の丸ですが、日田駅から由布院方面の時刻を変更し、発車間隔を調整するものでございます。
     以上が大分地区でのダイヤの見直しとなっておりますが、本市が行った市民意見公募に関連する変更は見受けられないということになっております。  また、資料の右側は、久大本線の復旧によるダイヤの変更という資料になっております。  今回の大分市内の列車ダイヤの見直しにつきましては、JR九州として、県や市の要望を受け、乗り込み調査等を実施した上で、一部列車の接続改善や発車時刻や行き先の変更を行ったものと承知しているところでございます。しかしながら、便数は減便されたままでございまして、市民意見の反映も不十分なものと受けとめております。本市といたしましても、JR九州に対しまして、今回のダイヤ見直し後におきましても、市民や利用者の意見に耳を傾け、今後のダイヤに柔軟に反映するよう引き続き働きかけてまいりたいと考えております。 ○仲家委員長   ただいまの報告について、委員の皆さんから質疑等はありませんか。 ○岩崎委員   スマートサポートステーションのことです。無賃乗車がふえるという、当初導入前の懸念で市民の方から声が上がっておりました。その辺の現状を市としては把握されているのでしょうか。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   今回の利用状況報告等も含めまして、スマートサポートステーションの状況についてはJR九州大分支社のほうから、お話をさせていただきますけれども、無賃乗車が発生している等の情報については一切聞いておりません。 ○岩崎委員   もう既にスマートサポートステーションが導入されているJR香椎線で、駅員がいたほうがいいですかいないほうがいいですかというアンケート調査をしている方がいました。結論から言うと、駅員がいたほうがいいという人が82%と圧倒的な結果でした。当初から言われていたことですが、無賃乗車がかなり目立つという声を多く受けています。どの駅でも無賃乗車を多く見かけるというのが特徴です。高校生が友人たちとおりていくときに、普通に乗れたよという会話を聞き気分がよくないという人もおり、無賃乗車の件数がかなりふえているというのが、先行事例として上がっています。  私は、その無賃乗車に関して調査をすべきであると思いますし、もし、無賃乗車がふえている実態が見えるのであれば、やはりJR九州にとってもマイナスです。駅員がいたほうがいいという声は当初からあるわけですから、当然、駅員がいたほうがいいという提案を、私はすべきではないかなと思います。もし無賃乗車の調査をされていなくて、JR九州側に任せっきりの状態であるのであれば、ぜひその調査を市としてしたほうがいいのではないかと思います。 ○仲道委員   それは市がすることではないでしょう。 ○宮下都市計画部次長都市交通対策課長   JR九州大分支社への聞き取りは、基本的に市民の利便性について情報交換しておりますので、その点についての確認はできておりませんが、そういったお話があるということで、市のほうで把握するべきかどうかというところはございますけれども、そういった意見があるということはお伝えしておきたいと思います。 ○岩崎委員   市としてどうかというところは、やはりその無賃乗車が目立って気分が悪いということであるとか、防犯上の懸念が増しているというような観点からも、ただ単なる利便性というだけではなくて、社会生活の安定という点から見ても、行政が調査してもいい問題ではないかと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○エイジ委員   1点お伺いします。以前、福岡から大分に臨時便を出したときに、既に駅が閉まっていたということがありましたけど、その報告はきちんと受けていますか。 ○雨川都市交通対策課参事   その内容につきましては、具体的にそれだけの報告はいただいておりませんが、JR大分支社の支社長が見えられた際に、こういった不手際ありましたということで、そのお話等は聞いております。 ○エイジ委員   心配されていたうちの一つで、JR九州としては、そういった何かイベントがあるときは臨時便で対応しますということだったと思います。それがいきなり、この短い間に起きてしまったということで、大分市民の足に影響があったということは間違いないと思いますので、市としてもそういったことはないようにという指導、指摘していくのでしょうが、そういうことのないように、しっかり取り組んでもらいたいです。 ○仲家委員長   要望でいいですね。 ○エイジ委員   はい。 ○仲家委員長   そのほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○仲家委員長   それでは次に移ります。次に、大分市高齢者運転免許自主返納促進事業、平成29年度実績について報告を受けます。 ○安部市民部次長市民協働推進課長   本市では、昨年4月より、高齢者による運転免許の自主返納を促進し、交通事故の防止と公共交通機関の利用の促進を図るため、大分市高齢者運転免許自主返納促進事業を実施いたしており、自主返納を実施する時点において満70歳以上で本市に住所を有する方1名につき、1万円相当のタクシーチケットを交付いたしているところです。  本事業の平成29年度の実績といたしましては、1,561人の申請となっており、申請者数の月平均は130.08人、男女別は、男性983人、女性578人となっております。平成29年度運転免許返納者数は1,969人でありますが、この数値は、本市を管轄いたします大分中央警察署、大分東警察署、大分南警察署でありますが、大分南警察署の管轄する由布市の数値も含まれております。そうしますことから、本市の満70歳以上の運転免許の自主返納者数の大多数が、本事業を活用したものと考えております。 ○仲家委員長   ただいまの報告について、委員の皆さんから質疑等ありませんか。 ○宮邉委員   自主返納してタクシーチケットをもらう間に、タイムラグがあるような話を聞いています。これは何か理由がありますか。要は、警察署に行って運転免許を返納して、そのまま窓口に行ってもらえるってことではなく、何カ月か待つ期間があるということですけど、返納してすぐに使えなかったら意味がない気もしますが、何か理由があってそのようになっているのでしょうか。 ○安部市民部次長市民協働推進課長   自主返納されて、警察のほうから、その返納したという証明書を本市のほうに申請を出しに来ていただき、お手元のこの自主返納のチラシの裏面にタクシーチケット交付までの流れにも書いておりますが、その内容について一応審査いたしまして、その内容でこの自主返納者の審査を行って、速やかに本市のほうからその申請をされた方に郵送でお送りさせていただいておる次第でございます。 ○宮邉委員   免許を返したということに関して審査があるわけですか。 ○村上市民部審議監   例えば免許を運転免許センターに返納したときに、運転免許センターではその場で証明をもらいます。証明をもらった後に、市民協働推進課にその証明書を添付して申請を行います。その後本人に郵送で送るまでの期間が多少必要になってくることから、待たせているということではなくて、郵送するまでの審査期間が若干必要ということになっております。 ○宮邉委員   平均何日ぐらいかかりますか。 ○矢田市民協働推進課生活安全推進室次長   申請を受け付けましてから、住民登録の確認をいたします。そうしたことから、申請を受けて大体1カ月ほど見ていただくようにはなります。 ○宮邉委員   1カ月はかかるのですね。  本人は使いたいから、でも怖いから返しますという意識があって、返しに行ったのだけど、その間、要は交通手段が、当然バスとかありますけどね、タクシーチケットを用意してくれると言われている中での自主返納ということを考えたときに、1カ月も待たされるのはいかがなものかというのがあったもので、なるべく早目に、そういう部分については対応していただけるとありがたいと思います。これは要望です。 ○仲道委員   関連で、その審査というのは、住民登録という話がありました。ほかに審査項目はありますか。 ○安部市民部次長市民協働推進課長   ほかには審査はございません。住民登録だけです。 ○仲道委員   そうであれば、警察署に行くときに、住民票を添付して、警察署で1万円のタクシーチケットを渡してという形ができないのですか。市で審査するのは、この住民票の住所と免許証の住所と同じかということですよね。 ○村上市民部審議監   免許の返納について、警察の協力が必要であるということで、警察のほうでは、運転免許センターとか中央署、南署、東署の交通課でチラシは置きますし、案内も差し上げます。ただ、その手続を警察署がするのは難しいということで、あくまでも警察署は返納しましたという通知文書を、市が受理をするしかないだろうという判断で、その後、受理した後は、今言った住民票の確認が必要です。今1カ月間かかっているところを、極力早目に本人の手元に迅速に届くような対応をとっていきたいと考えています。 ○仲道委員   運転免許センター等は、なぜ難しいということですか。 ○村上市民部審議監   業務が大変ふえるということもありまして、1万円のタクシーチケットの交付について、周知を図ることは協力するが、その審査を警察官にさせることは、警察官の本来の免許証の交付業務などに支障を来すということが、警察との協議での判断でございました。 ○仲道委員   市で審査するのに、なぜそれだけの日数かかるのですか。受付人数が月130人平均です。それぐらいの人数で1カ月もかかるということが不思議です。 ○矢田市民協働推進課生活安全推進室次長   返納した日に大分市の住民だったというところで市民課に確認いたしますので、その日に受け付けた分や支所で受け付けた分などをある程度入力して一覧表をつくって、照会をかけて決裁をとって、それから市民課のほうで回答していただいて、またそれを返答してもらうという形で来ます。また、タクシーチケットを送る発送準備というので大体1週間ずつ見ていただいても、大体1カ月ということですが、極力早く出せるようにしていきたいと考えております。 ○仲道委員   要望にします。今回、図書館から本借りるときの図書カードで、マイナンバーカードを利用できるようなシステムが導入されますが、その1万円のタクシーチケットの部分、マイナンバーでできるようなシステムが開発できれば、すぐその場という形も可能になりますので、検討してみてください。 ○仲家委員長   そのほかにありませんか。 ○エイジ委員   このタクシーチケット1万円分というところは、当初からひっかかっていて。例えば、免許を返納して1万円のタクシーチケットをもらえますと、それがないと1カ月待ってる間にちょっと利便性が下がると、使えないという話だと思います、しかし、1万円でタクシーに何回乗れるのかというところです。だったら、このほかにも、バスや電車でも使えるというような、何か幅を広げていったほうがいいような気がします。その辺もぜひ検討してください。 ○仲家委員長   要望ですね。 ○エイジ委員   はい。 ○仲家委員長   そのほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○仲家委員長   その他として、委員の皆様から何かございませんか。 ○長田委員   今ちょうどワールドカップサッカーが行われております。大分市でワールドカップサッカーがあったときも、市民の安全・安心ということから、当時、県と連携しながら防犯カメラを設置したという経緯があります。特に、外国人も来るわけですから、交通対策と同じように、安全・安心ということから、防犯カメラの検討も十分していただき、それから公園等についても、人が必ずホテルに泊まるということではなくて、公園などにも泊まる人が結構いるので、フーリガン対策も含めて、公園など人が集まるところ、その辺についての、犯罪予防、安全・安心という立場から検討していただくように、要望しておきます。 ○仲家委員長   そのほかにございませんか。  〔「なし」の声〕 ○仲家委員長   執行部から何かございませんか。  〔「なし」の声〕 ○仲家委員長   この後、委員のみで協議をいたしますので、執行部は退席してください。お疲れさまでした。  〔執行部退席〕 ○仲家委員長   委員のみで協議したい事項についてですが、今年の12月議会では、主な活動を含め、特別委員長報告を行いますが、その中で、執行部に対しての要望を盛り込んでいきたいと考えているところでありますが、委員の皆さん、そういうことでよろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○仲家委員長   それでは、そのようにいたします。
     盛り込む要望事項につきましては、委員の皆様に出していただきたいと思います。現時点で、特別委員会としてこういった要望をしてはどうかという御意見をお持ちの委員がいらっしゃいましたら発言をお願いします。  〔「なし」の声〕 ○仲家委員長   本日は、御意見が出ないようでございますので、一度お持ち帰りいただき検討をお願いしたいと思います。皆様のお手元に別紙を配付しておりますので、要望事項について、御記入をいただき、7月31日までに担当書記まで提出をお願いしたいと思います。 ○仲道委員   事務局、過去の要望事項の一覧をください。 ○仲家委員長   よろしくお願いします。  以上で総合交通対策特別委員会を終了します。                              午後2時35分散会...