大分市議会 2017-12-11
平成29年建設常任委員会(12月11日)
平成29年
建設常任委員会(12月11日)
建設常任委員会記録
1.開催日時
平成29年12月11日(月)午前10時1分開議~午後0時3分休憩
午後0時59分再開~午後1時54分散会
2.場所
第4委員会室
3.出席委員
委員長 足立 義弘 副委員長 宮邉 和弘
委 員 小野 仁志 委 員 永松 弘基
委 員 高松 大樹 委 員 髙野 博幸
委 員 三浦 由紀 委 員 仲家 孝治
委 員 泥谷 郁
欠席委員
な し
次に、第2回みんなの
森づくり市民育樹祭についてでございます。
去る11月12日、丸亀の大野川樹林帯にて開催をいたしましたが、当日は天候に恵まれまして、盛大にとり行うことができました。この場をおかりしまして、皆様にお礼を申し上げます。
それでは、最近の諸事情及び今回御提案をさせていただいております議案について御説明を申し上げます。
最初に、大分城址公園における府内城の
仮想天守イルミネーションでございます。
先週、単管が組み上がりまして、棟上げが終わりました。今はLEDを設置している状況でございます。
イルミネーションの実施期間につきましては、平成29年12月27日水曜日から平成30年2月14日の水曜日までの50日間を予定しております。
初日は、17時30分から点灯式をとり行いますので、よろしくお願いいたします。また、12月23日の土曜日ですけれども、23日から26日までの4日間につきましては、正式ではございませんけれども、業者のほうが試験的に点灯をしたいということでございますので、試験点灯をする予定にしております。
実施期間中は、大変寒い時期ではございますが、ぜひ委員の皆様にも足を運んでいただき、400年前の時代に思いをはせていただければと思っております。
次に、
都市計画道路庄の原佐野線、元町-下郡工区の開通についてでございます。
平成30年1月14日の日曜日に開通いたしまして、開通する区間は、宗麟大橋を含め、元町-下郡工区1.2キロメートルでございます。当日は午前中より開通式典を開催し、式典参加者や一般参加者による渡り初めも行われます。当日の16時より一般車両の通行が開放される予定になっております。
滝尾駅など周辺の道路では、平日朝夕の出勤、退勤のときに交通量が多くなってまいりますけれども、開通後の車両の分散が見込まれております。また、2019年の
ラグビーワールドカップなどビッグイベントの際にもスムーズな移動の効果が期待できるのではないかと思っております。
それでは、今回御提案させていただきます、都市計画部に係る議案についてでございますが、予算議案、議第86号、平成29年度大分市
一般会計補正予算(第6号)の1議案を上程させていただいております。
今回の議案につきましては、8月の臨時会で限度額30億円の
債務負担行為の設定をしていただきました大分市
中心市街地祝祭広場整備事業について、用地購入費等を計上させていただいております。議案の詳細につきましては、後ほど担当課長より御説明させていただきますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。
また、報告事項といたしまして、
大分市立地適正化計画についてを初め6件の御報告をさせていただきたいと思います。後ほど詳細を御報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○足立委員長
それでは、審査に入ります。
説明員は、最初に所属と氏名を告げてから発言をお願いいたします。
初めに、今回新たに提出されました平成29年請願第8号、
高崎高層マンション建設に関する意見書提出方についての審査を行います。
それでは、執行部から補足説明をお願いいたします。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
平成29年度請願第8号、
高崎高層マンション建設に関する意見書提出方についてに関する補足説明をさせていただきます。
都市計画法に定める用途地域の種類及び制限の対象などについて、地域の特性や環境、景観などに配慮することが反映できるように改正することについての意見書を国会及び政府に提出するよう請願が提出されましたので、補足説明として、都市計画法に係る
土地利用計画制度などについて御説明をいたします。
お手元の請願資料をごらんください。
この図は、高崎地区の用途地域をあらわす図でございます。
赤く着色された2カ所の範囲が近隣商業地域で、上にある区域は、昭和48年9月、県により決定され、その面積は2.8ヘクタールでございます。この中の赤い斜線の位置が
マンション建設予定地でございます。その周辺の緑色に着色された場所が、第1種
低層住居専用地域でございます。また、景観法による景観計画区域に含まれております。
次に、資料2ページをごらんください。
土地利用計画制度の概要ですが、都市計画には、土地利用に関して大枠を決める仕組みから、きめ細かなまちづくりをするための仕組みまで、数多くの制度が用意されており、それらを組み合わせて活用することにより、地域のルールをつくることができます。
次に、左下赤枠の
土地利用計画イメージ図をごらんください。
その最下段は、
都市計画区域内において、無秩序な市街化を防止し、計画的な市街化を促進する市街化区域と市街化を抑制する
市街化調整区域が指定されております。
その上の段にある用途地域ですが、資料3ページをごらんください。
用途地域は、住居、商業、工業など市街地の大枠として土地利用を定めるもので、第1種
低層住居専用地域や近隣商業地域など12種類に分類され、用途地域が指定されると、それぞれの目的に応じて、建てられる建物の種類が決められます。
資料2ページに戻っていただきまして、
土地利用計画のイメージ図をごらんください。
下から3段目にあるその他の地域地区ですが、用途地域の制限にあわわせて指定することで、きめ細かなまちづくりが可能となります。
具体的には、建築物の高さの最高限度などを定める高度地区、市街地の良好な景観の形成を図るために定める景観地区などの制度があり、これらをあわせて活用することで、地域の特性にふさわしい土地利用を図ることが可能となっているところでございます。
次に、最上段にあります地区計画について御説明いたします。
資料4ページをごらんください。
地区計画は、それぞれの地区の特性に応じて、良好な都市環境の形成を図るために必要な事項を定める地区レベルの都市計画です。また、住民の意見を反映して、まちなみなど地区独自の
まちづくりルールをきめ細かく定めることができます。
本市では、大分駅南地区や戸次本町地区などを初め、13地区において地区計画を決定し、建物の用途や高さの制限などを設け、地区の目標や土地利用の方針を明らかにする中で、地域特性を生かした、よりよいまちづくりを行っているところでございます。
このように、多様なまちづくりの手法が用意されており、これらの制度を活用することで、地域特性に応じた、機能的で良好な都市環境の形成が可能となっております。
さらに、自主的なまちづくりの活動を支えるため、市民の発意でまちづくりを行政に提案できる提案制度が設けられているところでございます。
○足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑等はございませんか。
○三浦委員
請願書の最後の部分に、「地域の特性や環境、景観などに配慮することが反映できるように改正することを求める」と書いてあるのですが、大分市議会から意見書として提出して、それが国会で可決されたとして、それにおける影響はどういうことが考えられますか。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
今の都市計画法の中にいろいろな制度がございまして、その制度を活用することによって、地域の特性に応じたまちづくりは今、可能になっているところでございます。そういった中で、このような制度について、地区の方々が周知できてないところもあるかと思いますので、今後、こういった制度の周知を図っていくことが重要かということで、今、考えているところでございます。
○三浦委員
ということは、可決されても、現状と今後とで影響がないということでいいですか。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
今の制度の中で対応はできると考えております。
○
長野都市計画部長
委員の御質問は、その制度がもし可決された場合にどのような弊害があるかということでしょうか。
○三浦委員
弊害というか、要は変化があるのか。弊害というのは悪い部分ですから、いい部分もある可能性もあるので。
○
長野都市計画部長
今、用途地域は、大分市は12区分されております。改正の内容によりまして、12区分が例えば24区分になったら倍になるということになりますと、現在の用途地域で既に建築されているものが、他の用途地域に変わることによって、その建物の用途が既存不適格といいますか、今まで建っているものの用途が適合できないというような、そういう変化もございますので、一概に用途地域をふやすことによって、それで救える部分もあるでしょうし、また新たにいろんな課題も出てくるということになると思っております。
○三浦委員
となると、要は、普通は事後法というのはおかしいということなのですが、これに関しては、用途が変わった時点で、今建っている建物も、後からできた法律で縛られてしまうということになるということなのですね。わかりました。
○足立委員長
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
では、これより討論に入ります。討論はありませんか。
○宮邉副委員長
この請願書の請願の題名なのですけれど、
高崎高層マンション建設に関するということで、個別の案件的な形での表題というか、題名になっているということがあります。要旨の分の中身については、ある意味、これは背景ですからわかるのですけれども、このことをここに限って話をするということになると、後々、いろんな意味で影響が大きいのだろうと思っています。
そういうことであれば、この後、国会がどういう判断をするかは別にしても、これを出すとすれば、表題を変えていただくとか、そういうことが請願者なり紹介議員の方に話ができないかと思うのですけれども、それがもし可能であれば、申しわけないのですけれども、今回に関しては、これに関する採択、不採択ということではなくて、一度継続審査にしていただければありがたいと思っております。
○永松委員
これを一つ一つ読んでいくと、この委員会で審議をするような内容かというのをちょっと私は感じるんですね。周りの住民の人たちは心の中では反対なのでしょうし、法的には問題は今の時点でないのでしょう。法律上何か問題はありますか。
○
長野都市計画部長
現行ではありません。
○永松委員
地域住民とこのマンションを建てる建設業者というのですか、事業者というんですか、その人たちでしっかり話し合いといいますか、そういうものをしてもらうほうがいいのではないかと思います。唐突に法改正を政府に取り進めていく。どういうふうに変えるように提出するのかもわからないし、そういうことをいろいろ考慮すると、今、ここで結論を出すということにはならないと思いますので、継続にしてはどうでしょうか。
○足立委員長
ほかの委員の皆さんからありませんか。
○三浦委員
高崎高層マンション問題を考える会からなので、この題名を見たときに、高崎のマンションの話1点ととったのですが、全部読むと、これは日本全国の法律を変えてくれということになっているのですよね。法律を変えれば、結局、マンションが建った後でも、マンションが引っかかってしまうので、どうにかしてという話になると今の説明からとったのですが、そうすると、ここのマンションだけではなく、これは下手をすると、今、工場が建っているところが、工場が建てられない、この工場はすぐ移転し、お店があるのが、お店をすぐ移転してと、日本全国を巻き込んだ大問題になる可能性もなきにしもあらずという部分があるので、今永松委員が言った、これはここでどうのという部分かなと。
マンション業者と地元で話し合ってくれと言ったほうが私は早いような気がして、議会で云々という形で、日本全国を巻き込むような大論争にしてしまうと、現状ちょっと大変なことになるのではないかという気がします。
今回は継続にして、3月議会まで1回考え直してくれないかという猶予を与えたほうがいいのではないかと私は思います。
○足立委員長
それでは、討論を終結してよろしいですか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
継続審査という意見がありました。本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○足立委員長
挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定いたします。
次に、予算議案の議第86号、平成29年度大分市
一般会計補正予算第6号、第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第8款土木費のうち都市計画費の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
〔説明書②62ページ~ 第8款土木費のうち都市計画費について説明〕
○
姫野まちなみ企画課長
補足説明をさせていただきたいと思います。
お手元資料のパルコ跡地の土地購入及び今後のスケジュールについてをごらんください。
平成29年10月20日に、入札幹事会社であります
三井不動産リアルティ株式会社より優先交渉権者に選定されたとの連絡がありまして、11月20日に土地売買契約の締結を行いました。
今後は、県都にふさわしい中心市街地の魅力が伸展するまちづくりに向けて、祝祭の広場の整備を進めていきたいと考えております。
次に、1、土地売買契約についてですが、11月20日に土地売買契約を締結いたしました。今議会で議決をいただいた上で、12月15日以降に土地購入代金の支払い等を行い、土地の引き渡しを受けることとしております。
次に、2、事業費についてですが、8月の平成29年第1回
大分市議会臨時会で、大分市
中心市街地祝祭広場整備事業として30億円の
債務負担行為の議決をいただいておりまして、今議会に用地購入費を初め、今年度の事業に必要な費用を上程いたしております。
(1)用地購入費は23億2,000万円としております。
不動産鑑定評価額の24億円から地下構造物の撤去に係る費用である8,000万円を差し引き算出しております。
(2)文化財調査費は300万円としております。
これは、
大分パルコ跡地が周知の
埋蔵文化財包蔵地に該当することから、遺構の位置や深さなどを確認するための予備調査を行うこととしておりまして、これに係る費用となります。
なお、文化財調査はエリアを分けて順次行う予定でありまして、平成30年度も引き続き調査を行う予定としております。
(3)広場の測量・設計委託費等は3,100万円としております。
測量・設計に係る業務につきましては、
プロポーザル方式にて入札を行いたいと考えておりまして、
選考委員会開催に係る費用を計上しております。選考委員は10名程度で、学識経験者、地元の代表者、関係団体、アーティスト、建築の専門家、行政の職員等で構成したいと考えております。
(4)既存の舗装等の撤去工事費は500万円としております。
これは、文化財調査を行うに当たりまして、舗装盤や車どめなどの撤去が必要になることから、これに係る費用となります。
なお、文化財調査は平成30年度も行う予定であることから、舗装などの撤去工事も同様に行う予定としております。
以上の合計で23億5,900万円となります。
なお、本体工事等につきましては、平成30年3月の平成30年第1回
大分市議会定例会へ上程を行う予定としております。
次に、3、今後の
整備スケジュールについてですが、今月、プロポーザルの公告を行いまして、平成30年3月に業者の選考及び契約を締結し、平成30年7月には工事発注を行い、平成31年7月には完成させたいと考えております。
次に、4、駐車場の取り扱いについてですが、駐車場につきましては、平成30年2月ごろから文化財調査を行うため、一部利用できなくなりますが、平成30年7月の工事発注までは、可能な限り利用していただきたいと考えております。
なお、現在の契約を継続する方向で協議を行っているところでございます。
○足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○永松委員
本会議で二宮議員から質問があった件で、金額がちょっと高いのではないかということの話があるのですけれども、この不動産鑑定士には、どういう根拠でもってその24億円ですか、構造物を差し引いて23億2,000万円になった、その辺のところは、具体的な内容というのは公表できるのですか。
○
姫野まちなみ企画課長
不動産鑑定評価の金額についてでございますけれども、まず用地購入費につきましては、国家資格を有する不動産鑑定士の方が評価したものであるということで、その金額をいただいて、あわせまして、市でも路線価ですとか、近隣の公共工事における用地買収事例、そういったもので確認をいたしまして、適正なものと評価をさせていただいているところでございます。
ただし、更地としての評価ということでございまして、入札に当たりまして、相手側から提出のあった資料から地下構造物が確認をされたということで、撤去に係る費用を市で試算をして、8,000万円というふうに算出されておりますから、それを差し引いて23億2,000万円で入札に参加したというところでございます。
結果として、優先交渉権を付与され、協議の結果、契約を行うことができたという状況でございまして、金額につきましては適正なものと判断をしております。
○永松委員
課長の説明は、それはそれで理解できるのですが、それをいいとか悪いと言っているのではない。国家資格を持った不動産鑑定士がと言っていますが、国家資格を持っているからといって、必ずしも正しい判断をするかどうか。
いわゆる国家資格を持った不動産鑑定士がその金額を出した、その算出根拠とかいうものは表に出せるのですかということを私は聞いています。1億円なら1億円で、はいといって丸のみするのですか、内容はきちんと把握しているのですかということを聞いています。
○
姫野まちなみ企画課長
算定の根拠につきましては、どこまでお見せできるかということについて、私どもも検討させていただいております。それで、県の情報公開などの事例等を踏まえまして、今、私どもとしますと、この間、全員協議会で御説明させていただいた、あの分については御説明をさせていただくことができるのですけれども、実際に評価の中身につきましては、不動産鑑定をされた会社、鑑定士のまさにノウハウの部分でありまして、その詳細な中身について御説明はできますけれども、資料そのものはお見せするのは非常に困難かと思っております。評価の中身については、今、大まかなどういう流れでというのは御説明させていただくことはできますけど、この間、全員協議会でお示しさせていただいた、ああいう形でコピーをお渡しする、そういったことは難しいかと考えております。
○永松委員
どこの不動産鑑定士か私は知りませんけれども、不動産鑑定評価は何社かとったのですか、それとも1社だけですか。
○
姫野まちなみ企画課長
1社のみでございます。
○永松委員
1社のみで、それが適正価格ということの判断ができるのですか。
○
姫野まちなみ企画課長
通常、本市では、不動産鑑定評価につきましては、1社にお願いをさせていただいているということで、それが正当かということにつきましては、先ほど申しましたとおり、近隣の取引事例、市で公用地買収を行った事例がございます。また、国税庁などの路線価、そして国土交通省の地価公示等がございまして、そういったものと比較しながら確認をさせていただいて、正当なものと判断をいたしております。
○永松委員
そこの不動産鑑定士に依頼をした理由は何ですか。
○
姫野まちなみ企画課長
そこの不動産鑑定士の方は、非常に経験が豊富、しかもこの中心部に事務所の所在地がありまして、これまでの行政の不動産鑑定評価も多数経験されています。実績なり、そういった過去の状況などを踏まえまして、信頼できると判断いたしまして、お願いをさせていただいております。
○永松委員
私は、そこの不動産鑑定士がいいとか悪いとかを言っているのではないのですけれども、こういう公の財産を購入するなどの場合に、1社だけに限定するというのはいかがなものかというような声も上がってきているのですが、その辺はどうなのでしょうか。
○
姫野まちなみ企画課長
委員のお話は、私どもも十分理解できます。今回につきましては、確かに金額も面積も大きいわけですけれども、通常の用地買収事業と同じような形でさせていただいておりまして、今、委員がおっしゃられたことにつきましては、まさに今後、何らか検討する必要があるというふうに認識をしております。
○永松委員
今後検討する必要があるかというよりも、今、まさしくこの二十何億という数字のことで議論をしているのに、これまではこれです、今後検討しますなんていうのはちょっといかがなものかと思うのですが。
○
姫野まちなみ企画課長
適切でなかったかと思いますけど、あくまでも繰り返しですけど、通常の公共事業と同じように1社から、信用、実績のある、しかも中心部の事例など豊富に把握されているところにお願いをして、加えて、私どもでもその金額について、市のほかの用買事業ですとか、そういった公示価格、路線価などで確認させていただいておりますので、1社だけで判断してよいかということは、確かに真摯に受けとめさせていただきたいと思いますけど、評価については適正だというふうに判断をしております。
○永松委員
では、部長、お聞きしますが、この内容については、内容をしっかりと精査して、この金額なら妥当であろうというふうに判断をされたのですか。上がってきた金額をそのまま認めたのですか。
○
長野都市計画部長
価格につきましては、先ほども申し上げましたように、正当な価格で購入するというふうに思っております。その理由といたしましては、これまでの取引事例の豊富な鑑定士による鑑定評価でございますので、正当な価格だと思っています。
また、鑑定評価書の中身につきましては、私もつぶさに中を見させてもらいました。評価方法につきましても、過去の取引事例、近隣の取引事例が幾つかございますけれども、そういう取引事例からしても、妥当な、正常な価格だと判断いたしております。
○永松委員
そうすると、その24億円という評価は妥当だと、それに対して、あとは撤去費等8,000万円ぐらいかかるので、23億2,000万円だということは認めたということですね。
○
長野都市計画部長
鑑定士からは、更地の価格としてのその土地の評価ということでございますので、その評価額をいただきました。その後、中村病院側からの資料では、地下構造物があるということが確認できましたので、その分につきましては、撤去費を市のほうで算定いたしまして、鑑定士からいただいた評価額からその撤去費の8,000万円を引かせてもらって、23億2,000万円で入札させてもらったということでございます。
○永松委員
これはここで議論をしても行ったり来たりの話になるでしょうから、これ以上のことはもう申し上げませんけれども、やっぱりこういう大きな財産を購入するときに、1社だけで判断をさせるというのは、私は問題があると思います。そこの鑑定士がいいとか悪いとかは別にして。私はそこを批判しているわけではない。やっぱり二、三社ぐらいにはそういう見積もりを計算していただいて、それを見て判断を私はすべきではないかと。そうでないと、市民に本当のきちんとした説明が私はつかないと。1社だけなんていうのはもってのほかと思います。今後はそういうものは十分気をつけてやっていただきたい。その辺は部長、今後きちんと対応していただきたいです。
○
長野都市計画部長
貴重な御意見と承っております。また庁内的に今後の検討課題といたしたいと思っています。
○永松委員
それから、臨時議会のときだったかな、文化財の発掘等に二、三年かかると言っていました。何年かかるのですか。
○
姫野まちなみ企画課長
通常の発掘調査であれば2年半、2億円ほどかかるという御説明でした。
○永松委員
その2年半かかるということで、そんなに長くかかるのであればということで、入札を辞退したという業者もある。そして、市が購入するようになったら、発掘調査は4カ月でいいですと。詐欺ではないかという批判が私のほうに上がってきているのです。今度、大分市が購入するようになったら、4カ月で発掘調査が済むということになるのですか。
○
姫野まちなみ企画課長
一般質問でもお答えを部長からさせていただいていますけれども、あくまでも大規模な構造物をつくるということになったら、あそこの土地は府内城下町の文化財包蔵地だということで、もともと大分パルコ自体が地下2階を有する建物ですけれども、東側ですとか凸になって、トキハ会館側の通りに一部出ているのですけれども、そこの部分については、地下を有しない構造物だということで、通常、全部であれば2年半はかかるということですけれども、今回の祝祭広場につきましては、文化財調査をさせていただいて、当時の外堀ですとか、そういったものがあるということの絵図になっているということで、確認した上で、それに影響しない形で祝祭広場の整備をさせていただきたいと思っております。
ラグビーワールドカップ2019に間に合わせるということも当然視野に入れておりますので、そういったことを条件にした広場整備にすることから、結果として、文化財調査については数カ月程度で、確認だけで終わらせていると。遺構に影響を与えない、そういった整備をすることから、そういうふうに短縮できるといった形で今、検討させていただいているという状況でございます。
○永松委員
祝祭広場をつくるためには、そこまでの調査をする必要もないという工事だという課長の意見でしょうけれども、あの土地を購入する時点の話では、どれだけの工事内容になるのか、そういう話も出ていなかった。ただ、端的に2年半かかりますみたいな。要は発掘調査にそれ相応の期間がかかるということで、他の業者の入札参加を暗に阻害するようにとられても仕方ないような発言だった。まして市長もそういうような意味のことを答弁で言っています。
それが、今になったら、今度は4カ月でいいという、内容も何も言わないままに答弁を本会議場で軽々しく出すというのは、民間業者からしたら、非常に何かおかしいのではないかという疑念を抱かせるようなものがあると思うのです。現にそういうようなことも私どもに話が来ているのです。
だから、やっぱりその辺のところをきちんと皆様方に理解できるような答弁をしていただかないとおかしいのではないですか。
○
長野都市計画部長
私どもは、今回の入札にどういう業者が参加されたか、どういう建物とか、どういう用途でということは、当然、情報提供がございませんのでわかりません。ただ、臆測の中で申し上げますと、多分、建物をつくるというような提案だったのではないかと思います。そうしますと、地下構造物、地下の1階だとか2階だとかということになりますと、例えば地下の1階が3メートルあるとすると、6メートル、7メートルぐらい地下を深く掘らなければいけないということになる。それと、今回、私どもの提案の広場につきましては、大きな構造物ではございませんので、表面を深く掘っても1メートルぐらいで、地下を掘る深さが違っていくのだということになろうと思います。
そうしますと、先ほど申し上げました、文化財課が2年半で2億円ということで試算したとなっておりますけれども、文化財課とすれば、大きな構造物の最大の条件で算定した場合のことを申し上げたと思いますけれども、そういう地下構造物を有する建築物ということになりますと、お堀があの位置にあったということは過去の古図でわかっておりますので、そういったことからすると、確認調査、試掘調査、本掘調査という過程を踏まなければいけないので、2年半の2億円ぐらいかかりますと、4,300平米という試算をしたと聞いております。
私どもの祝祭広場でありますと、深さが1メートルでございますので、そういう遺構を乱すことはございませんので、まだ建物がなかったところの確認調査をさせてもらうということで、大きな違いがあろうと思います。
ただ、先ほどお話がありました、新聞報道等では、市長もそうですけれども、それがあたかも必要だと捉えられているところもありますけれども、そこは、民間が建てようと私どもが想定しておりますけれども、もし大きな構造物であれば、地中の深度――深さですね、深さが決定的に私たちの計画しているものと違う。それによって文化財の発掘調査の期間も労力も違ってくると理解しております。
○永松委員
今、こうやってあなたたちの説明を聞けば、私たちも理解はできる。だから、そういう丁寧な説明を当初からきちんとやって、どういう状況になろうと、それぞれの人たちが、利害関係のある人たちがみんな同じテーブルで同じように理解できるように説明をしていくべきだと思います。
発掘しなければいけないところもほかにあるのかもしれませんけれども、大分パルコを建てるときにあそこを掘っているのに、今ごろ調査して何か出るのですか。そういう発掘調査をするのなら、大分パルコを建てる時点できちんと発掘調査をしとくべきではなかったのですか。
○
姫野まちなみ企画課長
大分パルコが建った後の平成になって、教育委員会が私有地の文化財包蔵地の見直しをして、江戸時代といいますか、その分についても文化財に該当するという判断で見直しをして、今は私有地の文化財包蔵地になったということで、建てられたときにはそれは外れていたと聞いております。
○
長野都市計画部長
永松委員がおっしゃられたように、当初からそういった状況を説明すべきであったということについては、真摯に受けとめなければいけないと思っております。
今、申し上げたように、文化財課は、古図でそこにあったというのがわかっているので、物によってはまだ遺構が残っている可能性もあるということで、最大限の条件を勘案した中で、全体を掘って、2年間で2億5,000万円かかるという試算をしたと聞いております。
ただ、深くない施設のつくり込みであれば、そんなに期間は要りませんという情報は当時、情報としてお話をしていなかったと記憶していますので、そこはやはり当初からそういう条件を出すべきではなかったかと思います。
○永松委員
それでは、中村病院が買ったときに、そのような条件をあなたたちは出したのですか。そんな話は全くなかったはずです。
○
姫野まちなみ企画課長
そこの確認がちょっとできないので、詳細なお答えができないということでございます。
○永松委員
私はそう聞いています。中村病院が建てるときに、発掘しなければ悪いという話もなく、今回、急にそういう話が出てきたのではないかというような話も聞いているのですけど、その辺調べてみて下さい。
○
長野都市計画部長
教育委員会の文化財課に確認させていただきたいと思います。
○足立委員長
1社の鑑定士からその金額が出ているのがどうなのか、最終的な判断は執行部によるのですけれども、これは金額の問題ではなく、やはり市民の皆さんや我々が考えるのはそこのところだと思います。
だから、その1社でもいいので、不動産鑑定士とあなたたちのやりとりの中で、ある程度秘密にしなければいけない部分もあるかもしれませんけど、こういったことが実は積み重なってこうなったということは、市民に対して透明感を持ってこれからまた事に当たらないといけません。もう一つは、最初の予算から大きく変わるときに、突然市長の記者会見が入ってきて変わったとか、そういったことで議会や委員会が知らされることが多々あります。ですから、同じ方向に向かっている委員会、議会に対しても、執行部はきちんと説明責任を果たすように、これを契機に、しっかりそこのところは、我々は市民の代表であるし、そういうことを強くここで要望します。
○永松委員
金額については一応認めていますので、慎重に対応していただきたいということを申し上げます。
ラグビーワールドカップ2019直前の7月には完成させたいということですけれども、そうしますと1年7カ月しかありませんが、設計から発注まで時間もないと思うのですけれども、間に合うのですか。
○
長野都市計画部長
私どももこれまでの公園建設等の経験からして、非常に厳しいスケジュールだと思っています。
ラグビーワールドカップ2009が再来年の9月に開催されますけれども、その2カ月前には完成させて、広場としてイベントに活用したいと思っています。
そうしますと、今月を除いて1年7カ月ぐらいしかございません。工事そのものは、逆算しますと1年間かかると思っておりますので、そうしますと来年の7月か8月、夏には取りかからないといけないと思っています。それを1年7カ月から引きますと、7カ月しかございません。その7カ月の中で基本設計、実施設計等を行って、業者も決めなければいけない。業者の入札もありますので、非常にタイトな厳しいスケジュールとなっています。
そういった意味から、先ほど担当課長から話をさせてもらいましたけれども、今回、設計のプロポーザルを採用したいと思います。その設計のプロポーザルに際しましては、選定委員会を設置いたしまして、設計の業者を選考したいと思います。この設計業者のプロポーザルの要項につきましても、本議会で議決をいただきましたら、直ちに要項を公表いたしたいと思っています。非常に厳しいスケジュールだと思っております。
○永松委員
そういう期間が厳しいという状況である中で、あなたたちはそれなりの計画を立てているのでしょうけれども、選定委員会の委員のメンバーは、あなたたちの原案があるのではないのですか。
なぜ私がそれを聞くかというと、きょうの委員会の中でそういう話がなくて、議会が終わった後に誰々が委員ですと言って、委員会に全く知らせないままに委員の発表があったりする。もしそういう、あなたたちの一つの原案なりがあるんだったら、この委員会できちんと先に説明はできませんか。
○
長野都市計画部長
今、委員のおっしゃられるように、非常にタイトなスケジュールでございますので、準備をさせてもらっているところでございます。ただ、委員会、議会等の予算議決をいただかないうちにそのことを全てお話しするというのは、議会等の皆さんにもどうかということもございますけれども、ただ、今調整をさせてもらっているということは事実でございます。
そういう中で、プロポーザルの委員会のメンバーとしましては、先ほど申し上げました学識経験者、地元の代表者、商工関係の関係団体とか、アーティストだとか、行政の職員、さらに建築の専門家も考えております。総勢、その委員を全体で10名か11名ぐらいを考えておりますけれども、今、調整中でございます。
特に、その中で建築の専門家につきましては、先般、9月議会でも市長が答弁をさせてもらった分もありますけれども、大分にゆかりのある建築家でありますけれども、磯崎新氏にアドバイザーとして参画していただきたいと思っております。磯崎氏におかれましては、御高齢になられまして、今、86歳だと思いますけれども、ふるさとのこの大分に何らかの形で貢献したいということをお聞きしております。そういったことの中から、今回の祝祭の広場のデザインにつきまして、アドバイスをいただきたいと思っています。
また、整備に当たりましては、8月の臨時議会でいただきました附帯意見を十分に私たち、胸に刻み込む中、今回の
大分パルコ跡地の整備と活用を検討していきたと考えております。
○永松委員
磯崎氏がいいとか悪いとか言うのではないないのですけど、磯崎氏が入るのではないかといううわさが正直あちこちから耳に入っていた。そういうことがあるのであれば、これからはきちんとこの委員会で、特段差し支えのないことであれば説明をしていただきたい。
委員は何も知らないで、後から記者会見で市長が発表したということが最近多いです。そういうことのないように、もう少し議会というものに対しての対応をきちんとやっていただきたいと、それをつけ加えておきます。
○
長野都市計画部長
私たちも、今、調整中でございますけれども、その委員会の全容について、議会の終了後、早い段階で皆さんにお示しさせていただきたいと思っております。
また、磯崎先生につきましては、繰り返しますけれども、大分に何らかの形で貢献したいという思いが非常に強いと聞いております。また、そのかかわり方に関しましても、磯崎先生にお願いいたしますと、大きなお金がかかるのではないかと私も最初は気になったのですけれども、磯崎先生にはボランティアとしてかかわっていきたいと言っていただきました。
今後、議会の皆さんと協議させていただきながら、唐突に物を発表したり、そういうことのないように気をつけて取り組ませていただきます。
○永松委員
よろしくお願いします。
○足立委員長
ほかに質疑はありませんか。
○小野委員
8月の臨時議会のときに、最終的に世界に誇れるような広場、公園にしたいということであったのですけど、プロポーザルとなると、結局、業者からの提案を受けて、これと決めるわけではないですか。それに値するものが出てくるかどうかということは、何とも不確定な要素があると思うのです。その辺についてどのように考えているのですか。
○
姫野まちなみ企画課長
こういった形で、業者を決めるやり方と作品を決めるやり方があるかと思っております。作品を決めるのはコンペといいまして、まさにそのものずばりの絵を出していただいて、それを選んで、これをつくってくださいというやり方です。その場合ですと、今、委員が言われたようにコンペで選ぶ以上は、その中でどれかを選ばなければならないということも考えられます。
一方、今回はプロポーザルといいまして、作品ではなくて設計者を選ぶ、人を選ぶやり方です。プロポーザルに当たっては、そういった何らかの絵も当然、必要になってくるかと思いますけれども、多くの方に提案をいただいて、業者、いわゆる人を決めて、設計者を決めて、その方とやりとりをしながら整備方針などを出していただく中で、また部長が申し上げましたとおり、磯崎氏をアドバイザーとして、いろいろアドバイスをいただきながら、いわゆる世界に誇れる祝祭広場ということで、市長も8月臨時議会でも答弁させていただいていますので、できる限りその実現に向けて最適な方法だということで、
プロポーザル方式を選ばせていただいて、その手続を今、準備をしているという状況でございます。
その中で、市民の方に多くの意見をいただきたいということもありまして、プロポーザルについては、公開で業者の提案を受けるといったことも必要だろうと考えておりまして、その方向で考えているところでございます。
○小野委員
8月の臨時議会で30億円の
債務負担行為の議決をして、今回の12月議会に、用地購入費を初め事業に必要な費用として23億5,900万円。あと残りの予算額ぐらいで整備をするということでいいのですか。
○
姫野まちなみ企画課長
債務負担の限度額で30億円から、土地代が23億2,000万円、そして今回上げている一部のお金を差し引いて、残ったものが工事費という形になりますので、5億円とか6億円とか、そのぐらいの数字の中で実際工事を行っていくということになろうかと思います。
○小野委員
附帯意見をつけて議決されて、今後としては、当初の整備案の方向に拘泥せずに、柔軟に考えていきますということで、それに当たってしっかりと検証していきたいということで、検証してくださいということで委員会としてもお願いしたところではあると思うのですけど、その辺の検証のやり方とか計画というのはもうできているのですか。
○
姫野まちなみ企画課長
まだ具体的に、いつの時期にこういうやり方でこういう形で実施しますという、そこまでの詳細なことはまだ検討は詰め切れておりません。ただし、市長もこの委員会に出席したときには、そういったきちんとした検証を行っていきますということの御答弁をさせていただいております。私どもも、先ほど部長が申しましたとおり、8月の附帯意見を非常に重く受けとめさせていただいておりますので、そこはきちんと検証を行いながらやってまいりたいと考えております。
○小野委員
8月のときも少し言ったかもしれないのですけど、でき上がってから検証しても多分、意味ないと思うので、つくる前とつくった後でどう変わったのかというところから含めて、検証をやっていただきたいということを要望させていただきます。
○
長野都市計画部長
今回の祝祭の広場の検証につきましては、やはり十分、市民の皆さんの御意向を確認する必要があると思います。そういった中では、先ほど申し上げました、設計をする段階から市民の皆様に御意見をお聞きしたいという思いから、公開のプロポーザルということで、市民の皆さんにそこに参加していただいて、まだ中身はこれからですけれども、投票していただくとか、そういうことも考えていきたいと思っています。そういうことを重ねる中で、祝祭の広場の評価なり検証をしていきたいと思っています。
○小野委員
最後にもう一つ、当初、8月の段階で、中心市街地の滞留性、回遊性とかにぎわいなどに貢献できる施設になるという話だったと思うので、本当にそれがあるのかどうかというのを、整備する前と後でしっかりと何らかの形で数字になるような形で検証していただきたいと思います。
○足立委員長
よろしくお願いします。
ほかに委員の皆さんからありませんか。
○宮邉副委員長
先ほど永松委員とのやりとりの中で、不動産鑑定士の方の話が出ていましたけれども、姫野課長の説明の中で、用地買収のときには不動産鑑定を頼むということで、これまでもやってきたと思うのですけれども、今回とこれまでやってきたことと、鑑定士の選び方に違いがありましたか。
○
姫野まちなみ企画課長
鑑定士の選び方に違いはないと。要は、先ほど申しましたとおり、中心部におられている……。
○宮邉副委員長
それはわかったのですけれども、今回、その方を選ぶに当たって、大分市が直接選んだのですか。もしくは、不動産鑑定士協会とかそういう団体があって、そういうところに、鑑定士を派遣してくださいじゃないですけれども、紹介してくださいとか、やり方は幾つかあるのではないかなという気もするのですけれど、その形としては、今までやってきたことと今回の部分については違いがあったりするのかという気がしたので、その辺の質問をさせていただいたのですが。
○
姫野まちなみ企画課長
同じです。今、大分市は17社の不動産鑑定士の方、事務所の方と単価契約をさせていただいておりまして、その業者の中から当然、選ぶ形になるわけですけれども、中心部の事例に非常に詳しく、これまでの実績もあり、公共事業の評価も多々されておりますし、これまでの信頼度も極めて高いということで、そこを選ばせていただきました。
○
長野都市計画部長
駅の南側の区画整理をやった際の公共用地の買収、それと公共用地、減価補償金というので93億円で民間の土地を買わせていただいたのですけれども、そのときの評価の仕方も鑑定士1社ということで買わせていただいております。
○宮邉副委員長
その方とは今回違う方なのですね。
○
長野都市計画部長
駅南のときは、93億円で5万4,470平米の土地を買わせていただきました。地権者で言いますと、たしか200件ぐらいだったと思います。その中にJRの土地も、清算事業団の土地もありましたけれども、そういう1筆買いをするときも、鑑定評価は1社でございます。
○宮邉副委員長
わかりました。
○足立委員長
それでは、ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
それでは、討論はありませんか。
○三浦委員
私の7期25年の議員歴の中の今までの経験からいくと、本来であれば、この予算に関しては否決にしてもいいのではないかというぐらいの案件ではあるのですが、市長がかわって、今の市長のタイプを見たときに、非常におもしろく、変わったこともやってきている部分もあるので、私の経験以外の部分で今後、新たな展開ができるのではないかという期待を持っている部分があります。
この金額に関しては、私も独自に調べさせていただきました。それとほぼ同じ金額が出たので、私としては、これは適正かと思ったところです。市長が発表した時点で、私は飛び込みで、この金額はどれくらいかということを調べてもらったのですが、そのときの金額とほとんど変わってない。ひょっとしたら同じ会社に飛び込んでいる可能性はありますが、それはよくわかりません。
今後、広場にしていくということなのですが、世界中にはいろいろ何とか広場というものがあるので、ぜひそういう有名な広場を調べていただけたらと思います。ただ、それら私が調べた中と比べると、広さ的には少し狭いのではないかという部分がありますが、世界的に有名な観光地等へ行ってみますと、これがというようなものでも、世界中からお客さんが来るようなものがありますので、今後はソフトの部分に関しまして十分検討していただいて、本当に世界中から人が来るようなものをつくっていただけたらと思います。要はストーリー性をどうくっつけていくかが勝負の分かれ目ではないかと思います。
それから、最終的には、場所が場所ゆえに、あれは市が持っていても、今後、
不良債権化する可能性は低いだろうと思っております。ですから、最終的にはそういうことを加味した中で、今回の予算に関しては賛成をしたいと思っておりますが、一つ要望があります。
これはこの広場とは余り関係ないのですが、部長等が挨拶するときに、
ラグビーワールドカップという冠をつけて言うのですが、できれば、自転車のレースも来年から国際レースで、これは大分市が主催です。ぜひその辺もつけ加えていただいて、挨拶の中で使っていただけるとありがたいという要望だけはつけ加えさせていただきます。
○足立委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、第2条繰越明許費の補正、第2表中、第8款土木費のうち都市計画費、第3条
債務負担行為の補正、第3表中、都市計画部所管分の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
〔説明書①5ページ~ 繰越明許費の補正のうち都市計画部所管分について説明
説明書②100ページ~
債務負担行為の補正のうち都市計画部所管分について説明〕
○足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
それでは、本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
以上で、当委員会に付託されました都市計画部所管の審査を終了いたしました。
ここで、申し出により、執行部から報告を受けます。
初めに、
大分市立地適正化計画についての報告を受けます。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
それでは、
大分市立地適正化計画について御説明いたします。
本日は、本計画の基本方針案について御説明をさせていただきます。
資料1の1ページをごらんください。
この報告は、6月の第2回定例会
建設常任委員会で御説明したものと重複する部分はございますが、その部分は概要の説明とさせていただきます。
まず、本計画の背景でございますが、本市では、少子高齢化の進展により、将来的に人口減少に転じるものと見込まれており、人々の暮らしにさまざまな影響を及ぼすことが懸念されております。そのため、都市の基本構造のあり方を見直し、地域の魅力づくりを推進するため、都市再生特別措置法第81条に基づき策定するものでございます。
次に、計画の概要ですが、本計画は、住宅及び医療施設や商業施設などの都市機能増進施設の立地の適正化を図るもので、おおむね20年後の都市像を想定するものでございます。
左下は、国が示すイメージ図を載せております。
2ページから4ページには、人口や土地利用などに関する本市の現状と将来見通しを記述しており、人口総数の減少、少子高齢化の進展などを示しております。
5ページをごらんください。
ここは、本計画を策定するに当たり、今後の持続可能なまちづくりに対する市民の幅広い意向を把握するとともに、本計画策定に関する周知を図ることを目的に実施しました市民アンケート調査の集計結果を示しており、右上のまちづくりの方向性では、集約型都市構造の必要性を示す結果も得られたところでございます。
6ページは、都市構造の特性と課題及び目指すべき方向性を、また、7ページの都市づくりの基本方針では、上位関連計画におけるまちづくりの方向性を整理したものであります。
次に、8ページをごらんください。
8ページは、本計画の基本理念、都市づくりの基本方針です。
本計画は、上位関連計画や、ページ左に記載しております目指すべき方向性に加え、これまでの都市の成り立ちなどを考慮して策定を行うこととし、JR大分駅を中心とした中心市街地及びその周辺においては、都心部の魅力の創出や都市機能の集積、強化を図り、県都及び東九州の中核としての重要な拠点となる大分都心拠点の形成を図ることとしております。
また、歴史的に地区の中心的役割を担ってきた地区拠点においては、地区の特性を生かし、地域の活力の維持増進を図るとともに、拠点間を相互につなぎ、交流、連携の骨格となる交通体系の形成、強化を進め、誰もが将来にわたり身近な場所で安心して快適に暮らし続けることができる環境づくりを支えることとしております。
以上のことから、本計画の都市づくりの基本理念は、緑色の枠にありますように、「元気・安心・快適な暮らしを支える 将来にわたって持続可能な『多極ネットワーク型集約都市』の形成」とし、都市づくりの基本方針は、中央に記載しております4つの方針としております。
次に、10ページをごらんください。
ここでは、将来の都市構造のイメージ図を示しております。今後は、特色のある拠点の形成、拠点間及び拠点への公共交通ネットワークの形成を図ることで、多極ネットワーク型集約都市の形成を目指すこととしております。
次に、13ページをごらんください。
まず、将来にわたり人口密度を維持するエリア――居住誘導区域につきましては、設定区域内への緩やかな誘導を促す観点から、名称を居住推奨区域とするよう考えております。
(2)の①の居住推奨区域設定の考え方といたしましては、将来にわたって人口集積性、交通利便性、災害安全性が高いと考えられる区域を中心に推奨し、設定することとしております。
具体的には、14ページをごらんください。
左側に居住推奨区域の設定フロー、右側に区域設定のイメージ図を示しております。
都心拠点、地区拠点及びその周辺の区域で、鉄道駅から半径1,000メートル、バス停から500メートルの公共交通の利便性が高い市街化区域を基本に設定するなどの区域に含むエリアから、災害リスクの高い区域などを除外して、区域を設定することとしております。
次に、15ページをごらんください。
(2)の生活サービスの効率的な提供を図るエリア――都市機能誘導区域の設定方針でございますが、今後、人口減少、少子高齢社会が到来する中、市民の居住や日常生活を支える都市機能を、歩いて暮らせる範囲にある地点及びその周辺に集約した都市の形成を図ることが必要と考えております。
これを踏まえ、都心拠点、地区拠点を基本に、都市機能誘導区域の設定を検討していくこととしております。また、拠点間の役割分担の観点から、施設の特性に応じて、公共交通ネットワークにより拠点相互に役割を補完しながら、市全体で市民生活に必要な機能の充足を図っていきたいと考えております。
具体的には、16ページをごらんください。
16ページには、左側に区域の設定フロー、右側に居住推奨区域の考え方に都市機能誘導区域の考え方を重ねたイメージ図を示しております。
区域に含むエリアの考え方としましては、徒歩で移動できる範囲の起点として、人が集まりやすい鉄道駅やバス停を設定しております。
起点を鉄道駅にした場合、半径800メートル、バス停にした場合は500メートルの範囲で、市街化区域内を基本に設定するなどの区域とし、災害リスクの高い区域などを除外して、区域設定をすることとしております。
次に、17ページをごらんください。
(3)の誘導施設の基本的な考え方は、居住者の共同の福祉または利便のために必要な施設であって、都市機能の増進に著しく寄与するものとして、医療施設や教育施設、商業施設、行政施設等が想定されております。
(4)の①の大分市における誘導施設設定の考え方についてですが、中長期的な視点に立って、各地区拠点の特性や市民ニーズ、都市機能増進施設の立地状況等を踏まえて、各都市機能誘導区域に求められる都市機能誘導施設を設定していきます。
次に、18ページをごらんください。
最後に、今後のスケジュールを示しております。
本日、お示しした立地適正化計画基本方針案を、今月18日から1月26日までの間にパブリックコメントを実施することとしております。そこでいただいた御意見を参考に、具体的な誘導区域等の検討を行い、素案、案作成時には再度、市民の御意見を伺いながら、平成31年度末策定、公表を目指すこととしております。
○足立委員長
説明が終わりましたが、質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
それでは、次に、大分市
西部海岸地区魅力創造拠点施設形成事業についての報告を受けます。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
それでは、大分市
西部海岸地区魅力創造拠点施設形成事業につきまして御説明させていただきます。
お手元の資料2をごらんください。
まず、1の西部海岸地区魅力創造に向けた基本構想策定の目的でございます。
西部海岸地区は、高崎山や柞原八幡宮などの豊かな自然、文化に囲まれ、また、大分マリーンパレスうみたまごや高崎山自然動物園を初め、さまざまな観光、レクリエーション施設が集積する地域資源に恵まれた地区でございます。
このことから本市では、西部海岸地区の既存の観光施設と連携し、誘客の促進に取り組むとともに、この地区に呼び込んだ観光客の方々に、市内中心部及び市内各地の観光スポットへ周遊していただけるよう、その情報などを発信する拠点施設の整備が必要と考えており、その整備に関する基本構想を策定するものでございます。
次に、資料2ページをごらんください。
この資料では、大分市西部海岸地区のエリアを示しております。中央から左にかけて、青のハッチで囲んでいる範囲がそのエリアでございます。
資料1ページにお戻りください。
2の大分市西部海岸地区魅力創造拠点施設形成検討協議会でございます。
基本構想の策定に当たりまして、専門的な見地や地元にお住まいの方々からの御意見、御提案をいただくこととしており、協議会の委員は、学識経験者、関係団体、自治委員や行政などから、委員21名、オブザーバー5名、総勢26名にて組織をしております。
なお、協議会の委員名簿を資料3ページに記載しております。
検討内容につきましては、①西部海岸地区の魅力創造に関する基本的な構想など4項目としております。
協議会は、これまで2回開催しており、第1回は平成29年9月28日に開催、第2回を11月16日に開催、田ノ浦ビーチ周辺の現地確認や拠点施設の整備コンセプトなどの協議を行ったところでございます。
検討協議会の中で委員の皆様からいただいた御提案などで、主なものを資料の右上に掲載しております。
西部海岸地区は大分港があり、また、別府港にも近いことから、九州の東の玄関口となるので、情報発信施設や地域振興施設、休憩施設などが必要、具体的には道の駅という御提案や、別大国道と別府湾、高崎山があるすばらしい景観を生かした拠点となる施設の整備、また、白木地区、田ノ浦地区には高齢者が多く、食料品などの買い物ができる施設が必要などの提案をいただいているところでございます。
このような御意見や御提案を踏まえまして、協議会で基本構想案を取りまとめているところでございます。それが、3にあります大分市西部海岸地区魅力創造拠点施設基本構想(案)でございます。
目標は、「賑わいと豊かな自然・文化が共存する 誰もが魅力を感じる空間の創造」としており、この基本方針を、地域資源を活用した観光の促進、来訪者と市民が集える憩いの場の形成、地域特性に応じた自然・景観の形成としているところでございます。
今後につきましては、第3回検討協議会において基本構想案の議論を行っていただき、その後、来年2月から3月中旬にかけパブリックコメントを実施し、公表する予定でございます。
また、道の駅の整備に関しましても、まずは施設の管理、運営形態など、民間活力の導入の可能性を検討するため、事業実施の主体となる意向を有する法人や法人のグループを対象として、サウンディング型市場調査を実施する予定としております。
なお、サウンディング型市場調査の概要につきましては、資料3ページに記載しております。
○足立委員長
説明が終わりましたが、御意見はございませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
道の駅をつくるのですけど、せっかく瀬戸内海の海を望んで、良好なところ、沿岸の魚もとれるところでもあるし、高齢者が多くなり、買い物が出来る施設が必要というようなこともあるので、執行部のほうで何かそういう提案を、委員会でそういう話があったというような話を伝えてくれませんか。
野津原はダムに道の駅ができるので、特産品のシイタケとか農産物とかジビエとかいうものを考えている。佐賀関はもう今、現行、進んでいる。やっぱり何か特色を持たせたものでないと、反映できるのであれば、委員、オブザーバーにそういった意見があったということは話をしてください。お願いします。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
次に、
大分城址公園整備・活用事業についての報告を受けます。
○
姫野まちなみ企画課長
それでは、
大分城址公園整備・活用事業について説明させていただきます。
お手元の資料3、
大分城址公園整備・活用事業についてをごらんください。
1点目の
イルミネーションについてでございます。
まず、
イルミネーションの状況についてでございますが、右側に写真があるとおり、予定より2日ほど早く進んでおりまして、先週、単管足場の設置が終了し、現在、電飾の取りつけ作業を行っておりまして、12月23日の日中までかかる見込みとなっております。
次に、
イルミネーションの点灯期間につきましては、業者と協議を行いまして、平成29年12月27日水曜日から平成30年2月14日水曜日までの50日間、点灯時間につきましては、周辺の住宅等にも配慮させていただいて、17時から22時の間で行いたいと考えております。また、12月27日水曜日には点灯式を行うこととしております。
参考までに、点灯式の催し物として、市内高校生によるブラスバンドや太鼓の演奏のほか、神楽などを予定しております。
なお、これに先立ちまして、12月23日土曜日の作業終了後から26日火曜日まで、毎日18時ごろから1時間程度、試験点灯を行う予定としております。
点灯式につきましては、
建設常任委員会の委員の皆様方を初めとして、議員にも御案内させていただきたいと考えておりますので、御出席のほどどうぞよろしくお願いいたします。
次に、2点目の魅力発信イベントについてでございます。
イベントの内容が以下のとおりとなっております。
①連続して実施する予定のイベントは、大分城址公園内において、仮想天守のAR体験や府内城の模型の展示を行います。また、大分駅府内中央口広場におきまして、土日祝日を除き、
イルミネーションの点灯PRイベントを実施し、その様子を翌日のOABニュースで放映したいと考えております。
なお、仮想天守のAR体験は、点灯期間の全日行うこととしておりますが、府内城の模型展示やOABニュースにつきましては、1月4日ごろからをめどとしております。
次に、②
イルミネーション期間中に実施するその他のイベントについてでございますが、ボランティアガイドによる大分城址公園の歴史ガイドツアーを1月20日に予定をしております。
次に、③エンジン01との連携したイベントについてでございますが、エンジン01のオープンカレッジや夜楽が実施される1月27日土曜日の17時から、ステージイベントや100を超える飲食や雑貨ブースが出店する予定としております。
ステージでは、府内城や大分城址公園にちなんだ内容で、OABの深夜番組である「JOKER DX」の公開収録を行います。
また、同日は19時から、県庁14階の展望フロアに出店するレストランぶんごで、エンジン01の夜楽が開催されることとなっております。
次に、3点目の樹木整理の進捗状況についてでございますが、基本計画に位置づけられた短期整備のうち、石垣など史跡の保存や活用に影響を与えている樹木の整理方針につきまして、
大分城址公園整備・活用検討委員会において方向性がまとまりましたので、あすから大手門横、天守台前の剪定作業などを開始する予定としております。また、天守台前にある寄贈された樹木については、今年度中に移植を行う予定です。
参考として、図面の右側下に樹木整理の箇所を示しております。
○足立委員長
説明が終わりました。質問はありませんか。
○宮邉副委員長
魅力発信イベントの関係ですが、この関係予算はどちらからの支出になりますか。
○
姫野まちなみ企画課長
ARを生かした形の周知をするためのイベントということで、当初予算に計上させていただいた1,300万円の予算から執行してまいりたいと考えております。
○宮邉副委員長
ステージイベントも含めてですね。わかりました。
○足立委員長
ほかに委員の皆さんはよろしいですか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
これは一過性のものかどうかわからないのですけど、それを見せるためにあまり樹木をいじめないようにお願いします。
○
姫野まちなみ企画課長
もともとこの計画をまとめさせていただいて、この中で樹木の整理という形で取りまとめさせていただいているので、
イルミネーションのために実施するということではなくて、この計画に基づいて順次進めさせていただきたいと考えておりますということで御理解いただければと思います。
○
長野都市計画部長
補足をさせていただきます。
実を言いますと、大分城址公園の中の樹木は、予算の関係もありまして、20年以上手を加えていないのが事実でございまして、石垣の遺構をかなり押して樹木の根が張って、これについては以前から指摘があっております。
今回、
大分城址公園整備・活用基本計画がまとまったのと同時に、この基本計画にのっとって整備をしてもらうのですけれども、かなり石垣のはらみなどもあり、危険なところもありますので、それで樹木の整理、危険な樹木については伐採と考えております。
○足立委員長
ほかの委員の皆さん、いいですか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
次に、鉄道残存敷き整備・活用事業についての報告を受けます。
○
姫野まちなみ企画課長
それでは、鉄道残存敷き整備・活用事業について御説明をさせていただきます。
お手元の資料4をごらんください。
1ページ目の全体整備方針図についてでございますが、大分駅付近連続立体交差事業により発生をしました鉄道残存敷きにつきましては、大きく3つのエリアに分けております。
図面上、赤色で着色された部分が鉄道残存敷きとなり、図面の右側やや下手、大友氏遺跡歴史公園と書かれた下の赤色が日豊本線東側エリアとなり、その下の上野ヶ丘中学校と書かれた右の赤色が久大本線のエリアとなり、田室公園、ひばり公園と書かれた下の赤色が日豊本線西側エリアとなります。
全体方針としましては、図面右上の凡例に示しております結び、繋ぎ、集いの3つの機能を配置し、日豊本線東側のコンセプトとして「大友氏遺跡へと続く大分歴史回廊」、日豊本線西側のコンセプトとして「暮らしに寄り添う長い広場」、全体コンセプトは「住民や来街者を誘い、歩く楽しみとつながりを生み出す広場」として、西大分駅、かんたん港園から東の大友氏遺跡、大分川に至るまでの新たな人の流れや滞留を促す機能配置を行う方針としております。
次に、2ページ目をごらんください。
鉄道残存敷きの3つのエリアの中でも、先行して
ラグビーワールドカップ2019までに整備を完了する予定で進めている日豊本線東側エリアについて御説明をいたします。
1、基本コンセプトについてですが、この日豊本線東側エリアにつきましては、大友氏遺跡へのプロムナードとなる長い広場として、①大友氏遺跡との一体的利用、②歴史性に配慮した空間構成、③良好な緑地空間の配置による都心から大分川へのグリーンベルトの創出を行うこととしております。
資料の右側をごらんください。
2、整備方針についてですが、(1)動線計画として、鉄道残存敷きへのアクセスや通行について、車両や歩行者の動線計画を定めております。
(2)機能配置についてですが、鉄道残存敷き内に結び、繋ぎ、集いの機能を配置しております。
次に、3ページをごらんください。
(3)ゾーニングについてですが、鉄道残存敷き内を動線及び機能配置による性格づけを行いまして、結びゾーン、集いゾーン、繋ぎゾーンの3つのゾーンを設定しております。
(4)整備方針図についてでございますが、ゾーニング、動線計画、機能配置を合わせたものが日豊本線東側エリアの整備方針図となります。
(5)今後のスケジュールについてですが、この基本コンセプトや整備方針に基づき、日豊本線東側エリアにつきましては、今年度中に基本設計を行いまして、来年度には詳細設計、工事着手を予定しておりまして、平成31年9月の
ラグビーワールドカップまでの完成を目指しております。
また、日豊本線西側エリア及び久大本線エリアにつきましては、来年度より基本計画及び基本設計に着手してまいりたいと考えております。
○足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆様から質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
次に、ふれあい交通運行事業についての報告を受けます。
○
高瀬都市交通対策課長
ふれあい交通運行事業につきまして御報告させていただきます。
それでは、資料5の、ふれあい交通運行事業についてをごらんください。
資料にございますとおり、年明けから新たに4ルートの運行を開始いたします。
新たな運行ルートといたしましては、屋山ルート、一木ルート、曙台ルート、大志生木ルートでございます。
運行回数につきましては、各ルート週10便を計画しており、運行する曜日につきましては、ルートごとに利用予定者が集まる地域検討会を複数回開催し、地域の方に決定していただいたものとなっております。
なお、登録見込み数につきましては、表のとおりとなっております。
以下、運賃等につきましては、ごらんください。
資料の2ページをお開きください。
ふれあい交通運行ルートの全路線を整理したものでございます。
緑色で旗上げした16ルートと水色で旗上げした舟ヶ平ルートにつきましては、現在運行している路線でございます。ピンク色で旗上げした4ルートにつきましては、年明け1月より運行を開始する路線でございます。
また、青い線は路線バスの運行ルート、オレンジ色と赤色の線がふれあい交通の運行ルート、これらの2つのルートが交差した緑色の点で、茶色で旗上げしたものが接続先の路線バスの停留所でございます。
資料の3ページをお開きください。
赤い線が屋山ルートの運行路線となり、資料の中心にある屋山団地から番号順に運行し、16番坂ノ市バス停に接続する路線でございます。青い線は路線バスの運行ルートとなっております。屋山団地を含む屋山自治会の方に御利用いただけるものでございます。ダイヤにつきましては、資料右下のとおり、行き2便、帰り3便の設定で、水曜日と金曜日に運行することといたしております。
では、4ページをお開きください。
一木ルートでございます。
先ほどの資料と同じように、赤い線が運行ルートとなっており、資料中ほどの田尾を起点に、資料上側にございます中向バス停に接続するルートでございます。一木の自治会の方に御利用いただけるものでございます。ダイヤにつきましては、資料右側のとおり、行き2便、帰り3便の設定で、火曜日と木曜日に運行することといたしております。
資料の5ページをお開きください。
曙台ルートでございます。
資料中ほどの曙北を起点に、6番浜入口バス停に接続するルートでございます。曙台団地の方に御利用いただけるものでございます。ダイヤにつきましては、資料右側のとおりでございますが、このルートは水曜日と金曜日は行き2便、帰り2便の設定としておりますが、月曜日は帰り2便のみの設定となっております。これは、自治会の方と地域検討会にてお話しする中、月曜日の出発時刻が不規則でありますことから、帰り便のみの設定をしてほしいという旨の御意見によるものでございます。
資料6ページをお開きください。
大志生木ルートでございます。
資料下側の十谷を起点に、12番大志生木バス停に接続するルートでございます。大志生木の5つの自治会の方に御利用いただけるものでございます。ダイヤにつきましては、資料右側のとおり、行き2便、帰り3便の設定で、火曜日と金曜日に運行することといたしております。
資料の7ページをお開きください。
このルートにつきましては、平成26年9月まで運行しておりましたけれども、利用者が減少し、運行実績がなくなったことにより休止していた舟ヶ平ルートでございます。このたび地元より再開してほしい旨の連絡があったことにより、10月から運行を開始しております。
資料左上の舟ヶ平と野津原農協前バス停を接続するルートでございます。ダイヤにつきましては、資料右側のとおり、行き1便、帰り2便の設定で、火曜日と金曜日に運行しております。
○足立委員長
説明が終わりましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
次に、スマートサポートステーションについての報告を受けます。
○
高瀬都市交通対策課長
スマートサポートステーションにつきまして御報告させていただきます。
本市では、8月下旬に、JR九州がスマートサポートステーションの導入を検討している旨の協議を受けましてからこれまで、検討を慎重に行うこととあわせて、市民や利用者への検討内容の説明を行うよう、一貫して強く要望してきたところでございます。また、前回の本委員会においても、委員の皆様方より、JR九州が主体となって説明会を早急に開催するよう御意見をいただきましたことも受け、JR九州に伝えたところ、JR九州から、会場設定や開催の啓発等の協力要請がありましたことから、本市では、今回の説明会開催の準備を至急行い、JR九州の担当者の説明に、直接、市民や利用者の方々が直接聞くことのできる機会を設けることができました。
このスマートサポートステーションに関する説明会において、JR九州に寄せられた意見や質問などについて御報告いたします。
それでは、資料の1ページをごらんください。
1の説明会開催の概要でございます。
開催日ですが、12月2日、3日、9日、10日と4日間で、市内7会場、計14回を開催いたしました。
会場の手配及び案内につきましては、県と市でJR九州に協力し、対象駅周辺地区510自治会での回覧や障害者関係団体等137団体、県下の高校や市内の大学77校への開催の御案内を行い、合計350名を超える市民や利用者の方々に参加していただきました。
右に移りまして、説明内容の概要でございます。
説明につきましては、JR九州の担当者が、スマートサポートステーションの仕組みや市内各駅で導入された場合の利用方法の変更点などの説明を行い、その後、会場からの質疑応答を受けました。
説明概要につきましては、JR九州の担当者が説明した概要を右下に記載しております。
では、2ページをお開きください。
説明会でJR九州に寄せられた主な意見概要でございます。
説明会でJR九州に寄せられた主な意見につきまして御説明いたします。
非常に多くの意見が寄せられておりますことから、読み上げて御説明いたします。
「『スマートサポートステーション』の内容がわからない。高齢者にとっては、機械が扱えない。」「身体障がい者、視覚・聴覚障がい者の人にとって不便になるのではないか。視覚・聴覚障がい者の人にとって、どうやってシステムを使えばよいのか。」「駅員がいなくなることに反対である。」「エレベータやホームドアなど安全対策を先にすることが必要なのではないか。」「障がい者など当事者の意見を聞きながら進めるべきである。対策を取らずに行うのは見切り発車である。」「障がい者の人にも解るような対応をお願いしたい。」「高齢者が理解できるか不安である。」「この説明会に来ている人はほとんど反対していると思う。」「『スマートサポートステーション』は高齢者・弱者に良くない。」「JRは駅を利用する人の立場になっていない。」「無人化になったら電光掲示板での案内をしてほしい。」「無賃乗車が多くなるのではないか。」「バリアフリーにしてから導入をするべきではないか。」「この導入について再考してほしい。」「駅員がいなくなることは不安である。」「駅員がいると助かる。」「インターネット予約で購入した切符を受け取るのに大分駅まで行くのは不便である。」「現在駅員に助けてもらっている。駅員がいなくなることは不安であり、バスにしないといけないと思っている。」「通勤時は学生が多く、マナーが悪い。」「障がい者のことを反映しているのか。当事者のことをまず考えるべきである。」「実施されるとJRを利用しにくくなる。そうなると外出が不可能となる。」「視覚障がい者の人は放送で注意喚起と言われても、自分に言われているのか他人に言われているのか解らない。」「JRは説明会での意見を吸い上げて対応することが課題だと思う。」「利用者からするとデメリットが多い。サービス水準は低下する。」「色々な人が使いやすい駅にしてほしい。」「高齢者の免許返納もあり、サービスを下げることのないことを希望する。」「駅員がいなくなるなら、エレベータをつけるべきである。」「一気に合理化するのではなく、地域性や色々なことを考えてベストなやり方を考えてほしい。」「機械やカメラでは限界があるので、人による対応を検討してもらいたい。」「駅のバリアフリー化や構内のエレベータの設置を進めてもらいたい。」「支援が必要な人が複数いる場合の対応だが、急いでいる人にとっては待つことは困難である。」「現在の無人駅でも、精算機をつけるべきではないか。」「社員教育の一環として、介助関係の資格を有する人を配置したほうが良いのではないか。」「ソニックのように次の駅の表示が全ての電車で分かるようにしてほしい。」「サポートセンターへの問い合わせが難しい場合があるので、ファックスでの問い合わせができる方が良いのではないか。」「駅利用する人は無人である不安を感じている人もいる。防犯性を考慮しても無人化しない方が良い。」「地域の声をもっとよく聞いてほしい。地域の特徴を考慮して無人化しないなど、地域の特色に応じた対応をしてほしい。」「電話をかけることが簡単ではない人もいるので、パソコンやスマートフォンからも利用予約ができるようにしてほしい。」「今回のシステムでは機器の位置など十分に検討する必要があることから、関係団体から十分に意見を聞いてほしい。」「『スマートサポートステーション』導入後においては、駅に人がいて補助をしながら、利用状況に問題がないことを確認し、それから、無人化するのが本来の手順ではないか。」「定期券の購入が不便なる。」「県都大分市で大分駅以外が無人になることは受け入れられない。大分市での導入はやめてほしい。」「反対と思っている人でも説明会に来ていない人もいる。」「現在無人駅となっている駅だけに導入すればよいのではないか。」「『スマートサポートステーション』の導入を撤回してほしい。」「当日の連絡で介助の依頼の場合、乗りたい便に乗れなくなるのではないか。」「公共交通機関としての役割をきちんと認識し、運営してもらいたい。」「無人化は反対。現在の無人駅に人を配置するべきである。」「豊肥線でも窓口を開設してもらいたい。」「説明会でのQ&Aについて、HP上で公開してもらいたい。」「声だけで視覚障がい者の人を誘導することは非常に難しい。」などが寄せられたところでございます。
続きまして3、説明会での主な質問内容とJR九州の回答要旨でございます。
説明会では、スマートサポートステーションについて非常に多くの質問が寄せられ、それに関してJR九州からの説明をまとめたものでございますが、これにつきましても重要な事項でありますことから、読み上げて御説明いたします。
「今回の説明会は、無人化が決定なのか、それとも市民の意見次第では無人化を行わないのか」。
○三浦委員
これは読まなくていいです。我々が読めば済むことですから。
○足立委員長
はい、それでは、目を通してください。
○
高瀬都市交通対策課長
今後の対応についてでございます。
今後、本市といたしましては、説明会において寄せられた市民や利用者の御意見に基づき、JR九州が鉄道利用に係る安全やサービスの維持向上を図り、市民や利用者に不安を与えないよう、引き続き慎重な対応と十分な説明を求めていくこととしております。
なお、次のページの別紙につきましては、前回の委員会にてJR九州に追加説明を求めておりました項目のうち、JR九州より回答があった5つの項目について掲載しております。今回の説明会におきまして、市民や利用者の方々から同様な質問が寄せられております。
なお、今回のJR九州が行いました説明会において、JR九州へ寄せられました市民や利用者からの意見、質疑応答についてのやりとりを市がまとめたものを机上に置かせていただきましたので、後ほど御査収いただければと思います。
○足立委員長
ただいま報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
○三浦委員
今回のSSS導入において、私の考えですが、一番影響を受けるのは高齢者とか障害者なんですが、こういう団体とJR九州が、もしくは市が何か意見交換などしている事実はありますか。
○
高瀬都市交通対策課長
JR九州からの聞き取りによりますと、まだ大分市では各種団体と意見交換をしたという事実は聞いておりません。
○三浦委員
わかりました。
○足立委員長
ほかの方はいいですか。
○永松委員
これは、この間の説明会でも市民の大半がやっぱり反対です。だから、これは市長が直接、本社なりに行って、大分市としては反対だというようなことを委員会の総意として市長に申し入れるとか、何かそういうことはできないのですか。
○三浦委員
拘束力がどこまであるかどうかわかりませんが、委員会として、また議会として、市長に行ってくれというお願いはできるのではないですか。
○永松委員
市長に申し入れするとか、委員長としてその辺を確認してください。
せっかく委員会でこれだけの報告を受けて、説明会をやってもらって、あれだけ反対の意見が出ています。
○足立委員長
それでは、委員の皆さん、それと執行部、今の御意見が出ました。それを頭に入れて、我々委員会も臨みたいと思いますが、この議会終了後に正副議長がJR九州の本社に出向いて要望を行うように計画をしております。JR九州の説明会に市民の方から大変きつい意見も出たことであります。そして、先ほど高瀬課長から説明を受けました、多くの方の各会場での意見・質問と回答を取りまとめたものがあります。それからまた、議会といたしましても、市民意見交換会では、多くの会場で、市民の皆さんからいろんな意見、要望を受けました。そういったものを1つの冊子にして、副議長もおられますが、近いうち行っていただけるまでに、1つ本としてそれを届け、そして我々委員会とすれば、現状維持が絶対望ましいと、それを守ることに対する活動をしていきたいと思いますので、そういった今の意向も市長のほうにも伝えておいてもらいたいと思います。
それでは、執行部から、その他として何かありますか。
○
高瀬都市交通対策課長
JRおおいたシティ駐輪場の無料時間の延長による利用台数の推移について御報告いたします。
大分駅高架下東駐輪場に隣接する、集客施設の
施工者の義務によって設置されたJRおおいたシティ駐輪場、約1,000台につきましては、3時間以上の駐輪が有料であることも起因し、空きも目立つ状態であり、その利用を促進する声もございましたことから、本市とJRおおいたシティとの協議により、9月1日から、3時間無料であった駐輪場を自転車のみ5時間無料として、駐輪場の利用促進を図る取り組みを行ってまいりました。その結果、駐輪場利用者の推移について、JRおおいたシティから情報提供がございましたので、御報告いたします。
ページの上段の表をごらんください。JRおおいたシティ駐輪場の利用状況をまとめた表でございます。
平成29年4月から8月までは、3時間無料時の駐輪状況であり、平日の月当たりの平均駐輪台数は60台、休日の月当たり平均駐輪台数は100台でございました。
その後、9月1日から5時間無料とし、駐輪利用者へ周知した結果、9月の平均の駐輪台数は70台、休日は150台となり、10月の平日は80台、休日は150台、11月の平日は90台、休日は160台となり、JRおおいたシティ駐輪場の利用者は、以前の3時間無料時の利用台数と比較すると、平日で50%、休日で60%増加しており、無料時間の延長が起因して、利用者がふえているものと考えられます。
下段の表をごらんください。
JRおおいたシティ駐輪場の利用者が増加したことで、本市の管理する駅周辺の駐輪場利用状況も変化しており、その利用状況をグラフにまとめました。
大分駅周辺の本市が管理する駐輪場は、大分駅高架下東駐輪場835台、大分駅高架下西駐輪場735台、大分駅南側仮設の駐輪場400台の計1,970台の駐輪があります。
JRおおいたシティ駐輪場の無料時間の延長を9月1日から実施し、自転車利用者へJRおおいたシティ駐輪場の利用の周知を図った結果、JRおおいたシティ駐輪場の利用が増加したことと相まって、9月と10月の2カ月間は、市営駐輪場の利用も減少いたしました。また、11月の利用状況は、10月の利用台数より増加しておりますけれども、7月の駐輪ピークよりも減少いたしておるところでございます。
今後も、JRおおいたシティと連携する中、引き続き駐輪場の利用状況を調査し、駅周辺の自転車利用環境の改善に努めてまいります。
○足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問はございませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
委員の皆さんから、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
それでは、以上で都市計画部の案件を全て終了いたしました。お疲れさまでした。
しばらく休憩します。
午後0時3分休憩
午後0時59分再開
○足立委員長
それでは、
建設常任委員会を再開いたします。
ただいまより土木建築部の案件についての審査を行います。
審査に先立ちまして、
木村土木建築部長より発言の申し入れがありましたので、これを許可します。
○
木村土木建築部長
こんにちは。
初めに、このたび
地方自治功労者として
大分県知事表彰を受けられました永松弘基委員に対し、土木建築部を代表して心よりお喜びを申し上げますとともに、市政発展のために賜りました御尽力とその御功績に対しまして、心から敬意と感謝の意を表します。
今後もますます御活躍をされますよう御祈念申し上げます。
それでは、最近の諸事情及び今回御提案いたしております議案につきまして、御説明いたします。
まず、県内の景気動向についてでございますが、日本銀行大分支店によりますと、大分県内の景気の動向につきましては、一部で台風等の災害の影響が見られるものの、基調としては緩やかに回復しているとのことでございます。
土木建築部といたしましても、道路の改良や舗装補修、通学路等の交通安全対策のほか、橋梁、トンネル等の点検、修繕などの社会資本整備を進めるとともに、建設資材等の単価の変動に注視しながら、受注環境に配慮し、可能な限り工事の早期発注に努めるなど、経済の下支えとなるよう努力してまいりたいと考えております。
それでは、今回御提案いたしております議案ですが、議第86号、平成29年度大分市
一般会計補正予算第6号、議第97号、
大分市営住宅条例及び大分市
従前居住者用賃貸住宅条例の一部改正について、議第111号、市道路線の認定及び廃止についての3件でございます。
また、報告事項といたしましては、
大分都市計画道路中島錦町線の開通について、国管理河川における
災害対策等緊急事業の推進について、ふるさと団地の
元気創造推進事業における第2モデル団地の取り組みについて、空き家対策について、その他の件についてでございます。
以上につきましては、後ほど担当課長より御説明いたしますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。
○足立委員長
それでは、審査に入ります。
説明員は、最初に所属と氏名を告げてから発言をお願いいたします。
初めに、予算議案の議第86号、平成29年度大分市
一般会計補正予算第6号、第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第8款土木費のうち土木建築部所管分の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
〔説明書②56ページ~ 第8款土木費のうち土木建築部所管分について説明〕
○足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、第2条繰越明許費の補正、第2表中、第8款土木費のうち道路橋梁費、第3条
債務負担行為の補正、第3表中、土木建築部所管分の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
〔説明書①5ページ 繰越明許費の補正のうち土木建築部所管分について説明
説明書②98ページ~
債務負担行為の補正のうち土木建築部所管分について説明〕
○足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
それでは、本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、一般議案の議第97号、大分市市営住宅条例及び大分市
従前居住者用賃貸住宅条例の一部改正についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○上原住宅課長
議第97号、
大分市営住宅条例及び大分市
従前居住者用賃貸住宅条例の一部改正について御説明いたします。
平成29年第4回
大分市議会定例会議案書の議97の1ページをごらんください。
本議案につきましては、去る11月9日に開催されました当委員会において、事前の御説明をさせていただいたところでございますが、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律、いわゆる第7次地方分権一括法により、本年度、公営住宅法が改正されたことに伴い、関連する本市条例を一部改正するものでございます。
改正の目的は、入居者の家賃負担額の増加を回避し、入居者の保護に資することでございます。
改正の主な内容は、公営住宅入居者である認知症患者等の収入申告義務の緩和でございます。
現在、市営住宅等の入居者は、家賃決定の基礎となる収入申告を行うことが条例で義務づけられており、本市ではこの申告に基づき、収入に応じた家賃を決定しておりますが、収入申告のない入居者については、近傍家賃をもとに家賃を決定することとしております。
今回、議97の1ページから議97の3ページにありますように、
大分市営住宅条例では第15条第4項を、大分市
従前居住者用賃貸住宅条例では第11条第4項を加え、入居者が認知症である者等で、収入申告等が困難と認められる場合、本市の調査により把握した収入に基づき、当該入居者の家賃を定めることが可能となるよう規定するものでございます。
認知症である者等とは、認知症である者、知的障害者、精神障害者、その他これらに準ずる者とされておりますが、認知症である者等であるか否かにつきましては、医師の診断書、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳等の確認や、医療や介護等に従事する職員など、関係機関と連携をとりながら判断することとしております。
現時点では、認知症である者等で収入申告が困難と認められる入居者はおりませんが、今後は、高齢化の進展等に伴い、本条例を適用しなければならない入居者の発生が想定されるところでございます。
なお、認知症である者等で、収入申告が困難と認められる入居者が確認できた際には、本条例に基づく手続を速やかに行うとともに、本人及び周辺住人等の安全・安心な住生活の保全に向け、福祉部局等と連携して適切な対応に努めてまいります。
○足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
それでは、本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、議第111号、市道路線の認定及び廃止についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
議第111号、市道路線の認定及び廃止について御説明申し上げます。
それでは、議案書の議111の1ページをお開き願います。
今回、認定いたしたい市道路線は、滝尾小学校線ほか5路線でございます。また、今回、廃止いたしたい市道路線は、杉原碇尾線でございます。路線名、起点、終点は、議111の1ページに記載しております。
それでは、具体的に御説明申し上げます。
議111の3ページをお開き願います。
この滝尾小学校線は、小学校への接続道路として計画された路線を認定するものでございます。
次に、議111の4ページをお開き願います。
この①葛木1号線、②葛木2号線は、開発行為による帰属に伴い認定するものでございます。袋路状道路でございますが、市道認定基準を満たしております。
次に、議111の5ページをお開き願います。
この①南生石11号線、②南生石12号線は、地元要望により地区生活道路として認定するものでございます。こちらも袋路状道路でございますが、市道認定基準を満たしております。
次に、議111の6ページと議111の7ページをお開き願います。
一部区間の機能喪失に伴い、杉原碇尾線を廃止、再認定するもので、議111の7ページに記載しております杉原碇尾線を議111の6ページに記載しているとおりに再認定するものでございます。
今回の認定によりまして、市道路線は7,709本から5路線ふえまして7,714本となり、2,452.729キロメートルとなります。
○足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
それでは、本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、報告議案の報第11号、専決処分した事件の承認について、平成29年度大分市
一般会計補正予算第5号、第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第11款災害復旧費のうち
土木施設災害復旧費の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
〔説明書④22ページ~ 第11款災害復旧費のうち
土木施設災害復旧費について説明〕
○足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
以上で当委員会に付託されました土木建築部所管分の審査を終了いたしました。
ここで、申し出により執行部からの報告を受けます。
まず、
大分都市計画道路中島錦町線の開通について報告を受けます。
○
朝野土木建築部次長兼道路建設課長
大分都市計画道路中島錦町線の開通について御報告いたします。
本路線は、平成22年度に事業着手し、以来、8年の歳月をかけ、先月末に完成しましたので、今月20日、全線の供用開始をいたします。
総事業費は約38億円、整備延長約644メートルで、1日当たりの交通量は7,500台を見込んでおります。
資料1をごらんください。
本路線の開通によりまして、主要幹線である一般国道10号と同国道197号が大分川の左岸側で直結、さらに、現在、大分県が整備を進めております庄の原佐野線宗麟大橋が開通しますと、大分川にかかる舞鶴橋、滝尾橋を含めた3つの橋が本市中心市街地側で一直線でつながりますことから、市中心部の交通の流れが大きく変わり、本路線の西側に並行します都市計画道路六坊新中島線塩九升通り及び県庁前古国府線では、それぞれ1日当たりの交通量が約1,000台から2,000台減少することが見込まれるなど、中心部の交通渋滞が緩和されると考えられます。
また、本路線の両側には幅5.5メートルの歩道が整備されることによりまして、近隣住民の方や隣接する長浜小学校児童の安全・安心な歩行空間が確保されます。
当日20日は、供用開始に先立ちまして、午前11時から長浜小学校東側の本線上にて開通式をとり行い、その後、午後1時から供用開始の予定であります。
本式典では、長浜小学校が隣接しておりますことから、長浜小学校児童による作文の披露や児童参加のテープカット、くす玉開披、バルーンリリースなどを予定しております。
出席者につきましては、お手元資料のとおりでございますが、本委員会の委員長を初め委員の皆様におかれましては、年の瀬の何かとお忙しい時期ではございますが、万障繰り合わせの上、御出席賜りますようお願い申し上げます。
○足立委員長
執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありせんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
次に、国管理河川における
災害対策等緊急事業の推進についての報告を受けます。
○吉田河川課長
それでは、国管理河川における
災害対策等緊急事業の推進について御報告をさせていただきます。
お手元の資料の1ページ目をごらんください。
国は、平成29年12月1日に、台風18号による豪雨や平成29年7月の九州北部豪雨を含む梅雨前線の豪雨などにより被災した地域で、再度、災害防止のために実施する河道掘削による洪水対策や砂防堰堤の土砂流出対策などに緊急的な予算配分を行いました。
この第3回災害対策緊急事業推進費等の配分は、全国で23件、国費で70億1,300万円となっております。
2ページ目をごらんください。
これは、第3回
災害対策等緊急事業推進費の執行地域の一覧表でございます。
このうち国が直接施行する国管理河川等は、全国で6カ所、約24億3,000万円となっております。大分県では、大野川水系大野川、乙津川を含む3件が災害対策箇所となっております。
3ページ目をごらんください。
大分市に該当する大野川水系大野川、乙津川ですが、事業主体は国土交通省、事業費は2億円、内容といたしましては、平成29年9月の台風18号の豪雨で、大野川及び支川の乙津川流域では、内水氾濫により床上浸水などの浸水被害が発生いたしました。今後の豪雨に対し、再度、災害防止を図るために、推進費を活用して緊急的に河道掘削を実施し、地域住民の安全安心を確保するとのことでございます。事業の実施は平成29年度でございます。
中段の平面図をごらんください。
今回の推進費施行区間は、赤で示された区間を実施いたします。河道掘削の標準的な断面は、資料下段の左側が乙津川の断面で、場所は皆春の別保橋下流となります。右側は大野川の断面で、場所は舟本橋下流となります。
今回の緊急的な予算配分については、台風18号による被災状況について、国土交通省の山田水管理・保全局長を初め、九州地方整備局の職員が現地を視察し、国を挙げて迅速に対応していただいたものと考えております。
○足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
次に、ふるさと団地の
元気創造推進事業における第2モデル団地の取り組みについての報告を受けます。
○上原住宅課長
ふるさと団地の
元気創造推進事業における第2モデル団地の取り組みについて御説明をさせていただきます。
資料3の1ページをごらんください。
去る9月13日に開催されました平成29年第3回
大分市議会定例会建設常任委員会では、本年6月から7月にかけて実施いたしました住民ワークショップについて御報告申し上げたところですが、今回は9月から10月にかけて実施いたしましたプロジェクトチームによる活動等につきまして御報告申し上げます。
団地住民の合意形成等を図るために行われた住民ワークショップでの実績を踏まえ、9月に団地住民と市職員の双方でプロジェクトチームを結成いたしました。
このプロジェクトチームでは、ワークショップで提案された具体的な取り組みの内容に応じ、地域コミュニティ対策部会、子ども高齢者対策部会、生活利便性対策部会、住環境対策部会の4つの部会を設け、部会ごとに取り組みの実現へ向けた検討を行ったところでございます。
具体的な進め方といたしましては、団地住民で構成される住民プロジェクトチームでは、住民みずからで実施できる取り組みについて、市職員で構成される庁内プロジェクトチームでは、市が支援できる取り組みについて協議を行い、それぞれのプロジェクトチームで検討した結果は、住民と市職員との合同会議において情報を共有し、実施可能なものから取り組んでいくこととする中で、今後の事業を取りまとめたところでございます。
その内容につきましては、団地ごとに御説明申し上げます。
2ページをごらんください。
初めは、緑が丘団地でございます。
ワークショップの実績につきましては、前回、御説明したとおりですが、120項目に及ぶ取り組みの提案と2つの基本目標を踏まえ、左側中段の表にありますように、住民プロジェクト会議を2回、庁内プロジェクト会議を2回、合同会議を3回実施いたしました。
その結果、基本目標の達成に向けて、ワークショップで提案された取り組みが集約され、ふるさと団地の元気創造推進庁内委員会におきまして、5つの事業が決定されたところでございます。
右側には、緑が丘団地で取り組んでいく5つの事業を記載しております。
1つ目は、ものづくりワークショップの開催でございます。
多世代交流、高齢者の孤立防止や認知症予防等を目的に、公民館等でものづくり教室などのワークショップを開催いたします。実施主体は自治会ほか地域住民でございます。今年度中に2回ほど開催し、平成30年度以降の継続に向けて、講師となっていただけるようなさまざまな特技をお持ちの方を団地の中で発掘していく予定でございます。市といたしましては、ワークショップで使用いたします材料、消耗品等の調達支援を予定しております。
2つ目は、もみじ谷の整備でございます。
団地内で自治会が所有し、もみじ狩りが楽しめる、もみじ谷を、団地住民が遊歩道等の整備を行うことで、憩いの場、触れ合いの場として活用する事業です。今年度内にNPO法人の協力を得て整備計画を作成し、平成30年度以降は、階段や手すりの設置、遊歩道の整備、ベンチの設置等を行う予定です。実施主体は自治会で、市といたしましては、NPO法人との連絡調整、原材料等の支給を予定しております。
3つ目は、緑が丘版ファミリーサポートの設立でございます。
日常生活に支障がある団地住民の生活支援を団地内に住む別の方が行うことで、住民の相互扶助による住み続けられる団地づくりを目指すものでございます。今年度は、長寿福祉課が実施している高齢者ファミリーサポートセンター事業や、松が丘連合自治会が運営しているシルバーボランティア制度などを参考に調査研究を進める予定です。実施主体は自治会で、市といたしましては、調査研究の支援を予定しております。
4つ目は、健康なふるさとづくりの推進でございます。
高齢者の健康づくり、介護予防、健康寿命の延伸を目的に、健康教室の拡充や中央公園にストレッチ器具の設置、団地内ウオーキングコースの整備の3つの事業を予定しております。実施は自治会と市の協働でございます。市といたしましては、公園のストレッチ器具の設置、健康講話の講師派遣、軽スポーツ用品導入支援、ウオーキングコースの整備を予定しており、長寿福祉課、健康課、道路維持課、公園緑地課等と連携して取り組むこととしております。
5つ目は、団地内100円バスの実現でございます。
路線バスを活用した団地内の移動利便性の向上を目的としております。市といたしましては、富士見が丘団地と敷戸団地において、大分バス株式会社が現在、試験的に運行しております団地内100円バス事業を緑が丘団地にも適用していただくよう、都市交通対策課と連携してバス事業者に要請してまいりたいと考えております。
次に、3ページをごらんください。
にじが丘団地についてでございます。
126項目に及ぶ取り組みの提案と2つの基本目標を踏まえまして、左側中段の表にありますように、住民プロジェクト会議を3回、庁内プロジェクト会議を2回、合同会議を3回実施いたしました。その結果、基本目標の達成に向けて、ワークショップで提案された取り組みが集約され、ふるさと団地の元気創造推進庁内委員会において、8つの事業が決定されたところでございます。
右側には、にじが丘団地の取り組んでいく8つの事業を記載しております。
1つ目は、組会議の実施でございます。
団地内組織の最小単位であります組の会議を定期的に開催し、組内の情報共有や御近所の触れ合いを深めることにより、顔の見える自治会を構築し、将来、高齢化が進んだときの見守りなどに備えるものでございます。団地内の39の組に定期的な組会議の開催を呼びかけます。会議には必要に応じて自治会役員が参加し、会議の運営方法等をアドバイスします。実施主体は自治会及び地域住民でございます。
2つ目は、主要団体の連携強化でございます。
団地内の主要団体である自治会、老人会、子供会の連携により情報共有を図り、団地内の横のつながりの強化を図るものでございます。主要3団体で定期的な情報共有の場を設ける中、将来的には、他の団体も含め団地全体の情報共有を図ります。実施主体は自治会、老人会、子供会でございます。
3つ目は、にじが丘サロンの設置でございます。
子供から高齢者までがともに参加、交流し、多世代が触れ合うことのできるサロンを開催することで、地域コミュニティの再生を図ることを目的としております。実施主体は自治会、地域住民、地域団体となっており、平成30年度以降の実施を目指します。市といたしましては、補助金の情報提供や補助金利用に当たっての相談対応を長寿福祉課、子育て支援課等と連携して行うこととしております。
4つ目は、ラジオ体操同好会の立ち上げでございます。
ラジオ体操を通して、住民同士の触れ合いや高齢者の見守りなどコミュニティーの再生を図ることを目的としております。公園で毎朝、ラジオ体操を行っている住民を中心に同好会を立ち上げ、自治会と連携して参加者を募集し、取り組みの拡大を図っていきます。実施主体は自治会でございます。
5つ目は、魅力的な公園の整備でございます。
人が集まる魅力的な公園づくりを通して地域コミュニティの再生を図ること、公園内に整備する花壇の管理を通して住民の交流を促進することを目的としております。自治会が中心となり、子供からお年寄りまで多くの団地住民の共同作業で花を植え、その後の管理も住民で行っていきます。また、既存の藤棚を活用し、あずまやを整備します。さらに、団地内の愛好家で設立予定の写真クラブが、団地内の各団体の活動を写真で記録するとともに、その写真の展示や自治会イベント等の情報発信を行うためのコミュニティーボードと呼ばれる掲示板を設置します。実施は自治会と市の協働でございます。市といたしましては、公園の花壇の整備、藤棚を活用したあずまややコミュニティーボードの設置を予定しております。
6つ目は、団地内の花いっぱい運動でございます。
公園とともに団地内を花でいっぱいにすることにより、きれいで魅力あふれる団地を目指すものでございます。まずは各自宅で花を植栽し、その後は歩道の花壇へと取り組みを拡大していきます。実施主体は自治会で、市といたしましては、花の種などの提供を予定しております。
7つ目は、ICT等を活用した買い物弱者対策の実施でございます。
ふだんの買い物に支障を来している団地住民の買い物をサポートするため、ネットスーパーでの買い物方法を指導する教室を開催し、公民館でのインターネット環境を利用した新たな買い物スタイルの実現につなげてまいります。また、団地内の情報共有を行うための自治会ホームページを作成いたします。今年度よりホームページの活用目的や買い物サポートの具体的な方法等を検討し、平成30年度より随時実施していく予定です。実施は自治会と市の協働でございます。市といたしましては、ホームページの作成支援、買い物教室の開催を予定しております。
最後の8つ目は、防災活動の充実でございます。
現在、毎年実施している防災訓練をさらに充実させ、住民の防災意識の高揚を図ることを目的としております。今年度より、周辺に安否を知らせる黄色い旗運動の訓練のほか、非常時の連絡体制の確立に取り組みます。実施主体は自治会で、市といたしましては、補助金活用の情報提供を予定しております。
両団地の具体的な事業については以上となりますが、事業の実施に当たりましては、今後とも団地住民と綿密に情報共有を行いながら、行政として可能な限りのサポートを行ってまいります。また、市の予算を伴う事業につきましては、関係部局と連携する中、必要な予算の確保に努めてまいりたいと考えております。
○足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
前回富士見が丘でやっていた分と比べて、事業が今回、5つと8つで、すごく多くないですか。今、自治委員連絡協議会で自治会のあり方検討委員会と、自治委員になりたくない人がいっぱいいます。これは継続可能な事業なのですか。
○上原住宅課長
これらの取り組みにつきましては、先ほども申し上げましたが、ワークショップで皆さんで情報共有をして、プロジェクト会議に持ち込んでおりまして、全て団地住民の方々の自発的な考えに基づくものでございまして、私どもから、これをやったらどうか、あれをやったらどうかといったことは一切申し上げておりません。皆様すごく熱意がありまして、何でも、社会実験ですから、できることはやってみようという意識が強くあります。したがいまして、行政といたしましては、できる限りの支援を行う中で、まずは取り組んでみようという形で、今回、庁内の委員会にも御提案申し上げて、スタートすることになりました。
今後につきましては、少しずつではありますけれども、今年度に準備を行って、来年度から本格的に取り組みを始めていこうというものが主でございますので、今は準備段階ということで、詳細につきましてはこれから、どの程度のボリュームでやっていくかといったところも詰めていくという状況でございます。
○足立委員長
委員会としても見守っていきたいと思います。こんなにモデル的にやってくれたら、執行部も助かりますね。
○上原住宅課長
ありがたいと思っています。
○足立委員長
自発的にやっている。
部長、これは何か、地域ビジョン会議とオーバーラップするところがありますか。今、地域ビジョン会議が、何をどういう方向を持っていいのか。これは物すごく具体的にでき上がってきているのに、何か整合性があるのですか。
○
木村土木建築部長
今、地域ビジョン会議で上がってくる、また今後、具体的に上がってくると思うので、その中で整合できるものでしたいと考えております。そのように、担当の部局とも連携するように言っております。
○足立委員長
連携をお願いします。
○永松委員
今、地域ビジョンの話が出たのですけれども、企画部であろうけれども、いろいろ上がってきたものを、ちゃんと概略予算がつくような方向でいっていますか。
○
木村土木建築部長
前もってわかるものに関しては、早目に準備しなさいということで、これは市長が常々言っておられます。ただ、まだ具体的には全てが出てきているわけではないものですから、今後、それらで対応できるものと、また予算を計上して対応するものとに分かれてくると思います。その内容は、今は出てくるのを待っているような状況でございます。
○仲家委員
2ページの団地内100円バスの実現は大分バスが独自でやるのですか。今、ふれあい交通をやっていますよね。これとの整合性というか、何かそういうのはあるのですか。将来はふれあい交通になっていくのかということを聞きたいのですけど。
○上原住宅課長
この事業につきましては、大分バスが独自で、自社で取り組んでいる運行実験ということでございまして、地域を緑が丘のほうにも延ばして実験を行ってもらいたいといったものでございます。
ふれあい交通は過疎地域で、最寄りのバス停までのバスにかわる移動手段をタクシー会社に委託して、バス停まで運んでもらうというものでございますが、これにつきましては、もう既に団地の中にバス停がきちんと置かれております。このバス停から団地内の次のどこかのバス停に移る移動の利便性を高めるためのものでございます。その都度百何十円払うのではなくて、市内の大分きゃんばすのように、割安ですぐに移動できることで、団地内のひきこもりなどが防止できるのではないかという発想で提案された事業でございます。
○仲家委員
もしこれが、大分バスが自分のところの利益、利害と合わないという話であれば、急にやめられてもしようがないという事業ですね。
○上原住宅課長
これにつきましては、都市交通対策課と協力して、大分バスとも話を詰めていくのですけれども、採算に合うか合わないかというのは、やはり大分バスの判断になりますし、これが不幸にも実現できなった折には、また皆さんといろいろな知恵を出し合って、移動の利便性にはどういった策がいいのかといったことも検討していく必要があろうと思います。
○足立委員長
部長、私たちが心配しているのは、市政全体が1つの流れでいかないと、バス事業もそうですけど、全庁的に部長会議でしっかり調整とりながらやってもらいたい。
○
木村土木建築部長
今、都市計画部のほうで進めております立地適正化計画がございますけど、計画を立てて実施するために、交通関係とかこういう団地関係とか、そこら辺が全部整合をとるような形になるのではないかと考えております。常々そういうふうなことは一緒に話をしているのですけど、そういうふうにして継続可能な大分市の将来的なあり方ということを考えていくべきかと思っておりますので、このふるさと団地も2つの団地でやっておりますけど、これも全体の団地に広げていくための今はモデルパターンなので、市内全域でそこら辺のところがまた広がっていくためにはというふうな考え方もございますので、今後、他部局の計画と一緒に整合をとりながら進めていくべきものと考えます。
○足立委員長
特にお願いします。
立地適正化計画の中のまず入り口のところの中心となるJR九州がああいうことを報告して、入り口からもう何かがっくりくるような話なので、特にそういう部局間で調整をとりながら、真っすぐな方向でいってもらいたいと思います。
○
木村土木建築部長
わかりました。
○足立委員長
お願いいたします。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
それでは、次に、空き家対策についての報告を受けます。
○上原住宅課長
空き家対策について御説明をさせていただきます。
資料4の1ページをごらんください。
今回は、全国版空き家・空き地バンクの試行運用開始に伴う大分市の取り組みについて御報告申し上げます。
本市では、平成23年8月より、ふるさと団地の
元気創造推進事業の取り組みの一環として、富士見が丘団地において、空き家、空き地の減少を目的に、大分市住み替え情報バンクを設置したところであり、その後、平成27年6月からは、対象を全市域に拡大したところでございます。
住み替え情報バンクの現状といたしましては、設置以降、本年11月末までに108件の登録があり、うち88件が成立に至っており、成約率は約81%となっております。バンクの登録物件は市のホームページで紹介しており、成約率は高いものの、登録件数が伸び悩んでいる傾向がございます。
そのようなことを踏まえ、昨年12月に策定いたしました大分市空家等対策計画におきましては、年間30件程度の新規登録を目標に掲げるとともに、関係機関の研修会を初め、さまざまな機会を捉えて制度の周知を図っているところでございます。
このような中、利活用できる空き家や空き地の流通促進を国全体で図ることを目的に、全国版空き家・空き地バンクが国において新たに構築されたところであり、本年10月末より試行運用が開始されたところでございます。
概要につきましては、イメージ図をごらんください。
地方公共団体が保持する空き家等の情報を、所有者の同意を得て、民間事業者2社が運営するそれぞれの全国版空き家・空き地バンクに登録いたします。これにより、空き家、空き地を探している消費者、利用者は、全国の物件をワンストップで検索することが可能となります。さまざまなニーズに応じた物件が一元的に紹介できることで、消費者サービスの向上を推進するものでございます。
また、イメージ図右側の枠内にありますように、全国版空き家・空き地バンクは、民間事業者であるアットホーム株式会社と株式会社LIFULLがそれぞれ運営いたしますことから、2つの全国版が構築されることとなります。
本市といたしましては、全国版空き家・空き地バンクへの登録を行うことは、利用者の利便性や広範囲への情報発信等に多大なメリットがあり、大分市住み替え情報バンクとの相乗効果も期待できると判断し、このバンクを運用することといたしたところでございます。
今後、市のホームページ並びに2つの全国版空き家・空き地バンクを通じて、空き家、空き地情報や移住者に対する支援策等を積極的に発信することにより、県内外の方々に本市の魅力を知っていただく機会をこれまで以上にふやし、空き家対策の推進を図ってまいりたいと考えております。
次に、各事業者の全国版空き家・空き地バンクの内容について、簡単に御説明させていただきます。
2ページをごらんください。
これは、株式会社LIFULLが扱う全国版の内容でございます。
左上①のトップページに載っておりますエリアやまちの情報などから、②、③の順に地域、物件の絞り込みを行っていき、気に入った物件があれば、④の画面で基本情報が確認できるようになっております。詳細につきましては、⑤にあります各市町村の空き家バンクにリンクして確認できるようになっております。また、③と④の画面では、地域の魅力を紹介する項目や市町村のホームページへのリンクが可能な項目などが設けられており、空き家、空き地情報以外の情報も発信することができるようになっております。
なお、登録は無料となっております。
続きまして3ページをごらんください。
これは、アットホーム株式会社が扱う内容でございます。
左上①のトップページの買う、借りるから、②、③の順に地域の絞り込みを行っていき、気に入った物件があれば、④の画面で物件を選択し、詳細が確認できるようになっております。また、アットホームのページでは、⑤にありますように、市町村ごとの情報を独自に集約し作成した自治体専用バンクにリンクできるようになっており、そこでは、登録市町村のPR情報や各種制度等の確認、市町村のホームページへのリンクができるようになっております。
なお、アットホームにつきましては、基本情報までの登録については無料となっておりますが、自治体専用バンクの作成については、平成31年度以降、有料となる予定でございます。
現在は、試行運用の段階でありますことから、今後、利用者の意見等を参考に改良が加えられていくことが想定されており、本市といたしましては、登録後の市ホームページや2つの全国版空き家・空き地バンクの利用状況、費用対効果等について継続的に検証を行いながら、空き家対策としての空き家バンクの効果的、効率的な運用に努めてまいりたいと考えております。
○足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はございませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
執行部からその他として何かございませんか。
○
伊藤土木管理課長
共架電線の道路占用許可の手続について御報告を申し上げます。
既に新聞報道でもございましたが、佐賀県内の県道上にかかる九州電力の電線のうち、通信会社が設けた電話柱にかけたいわゆる共架電線の中に、道路占用許可の手続を怠っているものが判明しました。そのことから、大分県内においても同様のケースがないか、九州電力が通信会社のデータと突き合わせをしたところ、大分市道においても手続を怠っていた共架電線があると九州電力から6月5日付で報告がありました。
その後、道路占用許可の手続について九州電力と協議を進めてまいりましたが、協議が整いましたので、本日御報告を申し上げます。
協議内容といたしましては、まず、民法第703条に基づく不当利得返還請求権として道路占用料相当額を請求する、そしてまた、その道路占用料相当額の請求期間は10年を上限とするという内容で、九州電力と今後、確認書を交わした後、道路占用許可を行う予定でございます。
なお、これは大分県と同様の対応となっております。
なお、大分市道では、対象となる共架電線は約1,700カ所で、道路占用料相当額は約1,000万円を予定しております。
○足立委員長
ただいま報告がありましたが、委員の皆さんから質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
委員の皆さんからその他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○足立委員長
それでは、以上で土木建築部の案件は全て終了いたしました。
それでは、あす12日の委員会は、午前9時30分から開会の議会運営委員会終了後に開会いたしますので、放送がありましたら、委員会室へお集まりください。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。
午後1時54分散会...