大分市議会 2017-11-09
平成29年建設常任委員会(11月 9日)
それでは、
都市計画部より報告を受けたいと思いますが、ここで
長野都市計画部長より発言の申し出がありましたので、これを許可いたします。
○
長野都市計画部長
おはようございます。
本日は、閉会中にもかかわらず、また委員の皆さんにおかれましては、
建設常任委員会を開催していただきましてまことにありがとうございます。
まずは、先日の福岡県中間市への行政視察、早朝より大変お疲れさまでございました。私も随行させていただきまして、中間駅の
スマートサポートステーションに関する
システムの全容や
自動発券機、インターホン、
防犯カメラなど、機器設備の実情を把握したところでございます。また、当日は
JR九州の担当職員より
システムの説明も受けたところでございます。今後も
スマートサポートステーションの導入の検討につきましては、
JR九州に対し、市民への
説明責任を果たすよう強く求めてまいりたいと考えております。
次に、去る10月14日土曜日と15日日曜日に開催いたしました「
OITAサイクルフェス!!!2017」でございますが、あいにくの雨模様の中、二日間で来場者が3万1,000人を超すなど成功裏に終えたところでございます。この場をかりて御礼を申し上げます。また来年より
国際自転車競技連盟――UCIといいますけれども、
UCI公認の
国際サイクルロードレースを開催することが決定いたしております。本
イベントを通じてさらなる国際交流や
情報発信などによる地域の活性化やスポーツの振興に努めてまいりたいと考えております。
次に、平成28年度に竣工いたしました大分駅
南土地区画整理事業でございますけれども、
公益社団法人まちづくり区画整理協会より先進的で他事業の模範となる事業として大分駅
南土地区画整理事業が会長賞を受けました。引き続き駅周辺、駅南地区における県都にふさわしい魅力ある
まちづくりの
維持発展に努めてまいりたいと考えております。
次に、第2回みんなの
森づくり市民育樹祭についてでございますが、今週末の12日日曜日でございますが、午前10時より丸亀地区の
大野川樹林帯にて開催することとなっております。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、本日の
報告事項でございますけれども、
都市計画課より1件、
まちなみ企画課より1件、
都市交通対策課より1件、その他といたしまして
まちなみ整備課より1件ございます。後ほど
担当課長より詳細を御報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○
足立委員長
それでは、大
規模公有地(22・54街区)に係る
市場調査についての報告を受けます。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
それでは、大
規模公有地(22・54街区)の活用に係る
市場調査について御説明いたします。
お手元A4縦の資料1をごらんください。
まず
市場調査の趣旨ですが、本市では
中心市街地において、大分駅
周辺総合整備事業等の完成によって、鉄道で分断されていた
南北市街地が一体化するとともに、
大分いこいの道の完成や
ホルトホール大分の開館などによって駅周辺が県都にふさわしい都心に再構築されました。これらの整備により、大きな経済効果と良好な
市街地環境をあわせ持つ大分市の
中心市街地にふさわしい地区が創出されたところでございます。また、大分駅
北側地区の
既成市街地においても、
大分城址公園整備、国道197号の再整備など、新たな事業が着手され、
中心市街地の
まちづくりが次なる段階を迎えております。
そのような中で、
JR大分駅周辺に位置する好立地の本市所有大
規模公有地──22街区・54街区につきましては、今後の
中心市街地の
魅力創造に資する
活用施策を早急に検討することが求められております。このことから、22街区・54街区について、新たな経済・文化活動の集積拠点としての
活用方策を検討することとし、
民間事業者との対話を通じて利活用の
ノウハウ、
アイデア等の提案を受け、
当該エリアの市場性を把握し、
民間活力導入の可能性を判断する目的で
サウンディング型市場調査を行いました。
次に、今回実施しました
サウンディング型市場調査とは、
市有地等の
活用検討の早い段階で、その
活用方法について
民間事業者から幅広く意見や提案をもらう対話を通して、
不動産市場におけるポテンシャルや事業者が参入しやすい
公募条件等を把握するための調査でございます。下の図は、従来型の検討と
サウンディング型市場調査を
行い公募を実施する場合の流れを比較したものでございます。
今回行った
サウンディング型市場調査は、
民間事業者との対話により得た
創意工夫等の意見や提案を、活用案の作成や
公募条件の設定に反映することができ、
民間事業者の参入の
意欲向上や
活用事業の
クオリティ向上等につながることとなります。
次に2ページ目をごらんください。調査の対象となる市有地、22街区と54街区の概要でございます。
まず、22街区は
敷地面積が約7,500平方メートルで地目は宅地であります。なお、22街区におきましては、活用の前提として
交通結節機能施設を低層階に整備することとしております。また、54街区は、
敷地面積が約1万1,000平方メートルで地目は宅地であります。広域図では、
中心市街地における
対象市有地の位置を示しております。また、下の位置図は
JR大分駅周辺の拡大図で、両街区が駅の東側に位置することを示したものでございます。
3ページ目をごらんください。対話の
実施内容について御説明いたします。
まず、対話及び調査の方法ですが、対象者は
事業実施の主体となる意向を有する法人、または法人の
グループ等です。対話時間は1グループ30分から60分程度でございます。
実施方法等ですが、
参加事業者の名称は非公表としております。対話は事業者の
アイデア等の保護のため、個別に非公開で行いました。また、対話に要する費用は
事業者負担とし、
参加実績は公募時の優位性を持たないこととしております。また、アイデア及び
ノウハウの保護に配慮し、概要を公表します。以上の方針で
サウンディングを実施しました。
対話実施スケジュールですが、8月14日に
サウンディング型市場調査実施についての公表を行い、8月28日に
事業者説明会を行いました。その説明会への参加者は12事業者ありました。その後
エントリーシート、
事前ヒアリングシートの
受け付けを行い、提案の
受け付け及び対話の実施を行っています。
次に、
サウンディング型市場調査による対話結果の概要について御説明いたします。
まず、
応募参加者は11社で、その主な業種はディベロッパーや
ゼネコン等です。提案された主な
民間施設の用途は、22街区では
商業施設やホテル、
立体駐車場、
シェアオフィスなどで、54街区では
マンションや
商業施設、
立体駐車場の提案が出されました。
なお、22街区は
交通結節機能施設を低層階に整備することを活用の前提としており、その上層階の
活用用途について提案を受けております。
次に、
事業用地の活用について出された主な意見ですが、22街区については
交通結節機能の
整備方針を示してほしいということや、
交通結節機能を活用した集客効果が見込まれること、また22街区の
北側低層部に店舗を連続して配置することが望ましく、54街区への人の流れをつくることが必要という意見をいただきました。54街区につきましては、自動車での来店を前提とする
ホームセンター等の
大型商業施設用地としては規模が小さく、それ以外の一般店舗や
マンション用地としては規模が大き過ぎるということから、用地の東側を住宅系、駅に近い西側を商業系の用途にすることがふさわしいという意見や、一度に全体を使用するのではなく、需要に応じた規模の整備を行い、その他は駐車場として一時利用する方法も考えるべきなどの意見をいただいております。
22街区と54街区の共通の意見として、JRおおいたシティや
北側ロータリー方面からの人の流れをいかに呼び込むかが重要であり、大分駅や
中心市街地方面からの
歩行者誘導、回遊性、連続性の確保が特に重要であるとの意見をいただいております。
最後に、今後の予定ですが、今回の対話結果を参考にして、さらに両街区に係る
活用方法について検討を深度化させ、両街区の効率的な
活用方策について検討を進めます。22街区・54街区の
活用事業計画の流れは、まず
交通結節機能の
基本構想及び
基本計画を策定します。その上で
事業手法の検討を行い、
対象事業地の
活用方針及び
民間事業者の
公募条件等を策定し、
活用事業者の公募、選定を行うこととなります。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
○
小野委員
最後の今後の予定のところで、項目で
交通結節機能の
基本構想策定から5個並んでいるのですけれども、これは大体時期的にいつぐらいを考えているのですか。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
まず今年度中に今御提案されている用途をもう一度
サウンディングしながら深掘りしていきたいと考えております。来年度以降に要綱等の作成をする方向で今考えているところであります。
○
小野委員
わかりました。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
○
三浦委員
サウンディング調査が終わったのは今の説明でわかったのですが、今後新たな
利用方法等を提案してきた業者等がいた場合は、どういうふうに考えますか。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
新たに提案等してこられた業者に対しましても、ヒアリング等行いながら提案を聞いていこうということで今考えております。
○
三浦委員
業者には申しわけないのですが、出てきた提案が何かありきたりのイメージを受けたので、もし今後またどこかが画期的な提案を持ってきて、そちらのほうがいいとなったらというのがちょっとあったものですから。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
次に
大分城址公園整備・
活用事業についての報告を受けます。
○
姫野まちなみ企画課長
それでは、
大分城址公園整備・
活用事業について御説明をさせていただきます。
お手元の資料の2、
大分城址公園整備・
活用事業についてをごらんください。
まず、1点目の
大分城址公園の
イルミネーションについてでございますが、
大分城址公園で
実施予定の府内城の天守に見立てたお城型の
イルミネーションにつきまして、受託者が決定をいたしましたので御報告させていただきます。
初めに、1の
大分城址公園仮想天守設置業務委託、これは
足場設置の委託でありますけれども、
三信産業株式会社に決まりました。契約額は1,600万円でございます。
次に、2の
大分城址公園イルミネーション設置業務委託ですが、
鬼塚電気工事株式会社に決まりました。契約額は896万4,000円でございます。
現在、点灯時期の開始時期でございますけれども、両業者と協議を行っておりまして、できる限り早い時期に点灯いたしたいと考えております。なお、終了は年明けの2月14日を予定しております。
次に、2点目の
大分城址公園魅力発信イベントについてでございますが、これは当初予算で御承認をいただいておりますAR・VRによる
仮想天守の
再現検討業務により、府内城のAR・VRの作成とそのAR・VRを活用した
大分城址公園の
魅力発信イベントを実施する予定としております。参考として、右のページの上の段に弘前城のARの例を提示しております。
スマートフォンをかざしますと、城の横に天守が浮かび上がると、こういった状況でございます。
この
イベントにつきましては、
大分城址公園の
イルミネーションやエンジン01
文化戦略会議と期間を合わせまして、幾つかの内容を盛り込んで実施したいと考えております。
また、より効果的なにぎわいを創出するため、
イベントの内容についてはプロポーザルにて提案を募集しております。さらに、
イベント実施期間中は来場者数の把握や来場者へのアンケート調査などを行い、効果の検証を行うこととしております。
次に、3点目の
大分城址公園の樹木整理についてでございますが、
大分城址公園の整備活用につきましては、市民や専門的な知識を有する方から意見を聞くために設置しております
大分城址公園整備・
活用検討委員会において、石垣などの史跡の保存に影響を与えている樹木や
大分城址公園の大きな魅力である石垣ややぐら、塀への見通しを阻害している樹木について、右のページの下の段の図に示すとおり、史跡活用の観点から部分的に整理することを検討しております。この
活用検討委員会での検討結果を踏まえまして、
大分城址公園内の樹木について、移植や伐採などによる整理を行う予定としております。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
○
三浦委員
府内城の復元は法律上可能かどうか教えてください。
○
姫野まちなみ企画課長
文化財課の職員からの聞き取りによりますと、今の法律の中では再現は非常に厳しいです。というのが正確な図面等がないので、現状の資料等でそれは非常に厳しいとお聞きをしております。
○
三浦委員
要は、正確な図面がないので、現在の想像でお城を復元することに関しては、国のほうが許可を出さないということでよろしいですか。
○
姫野まちなみ企画課長
正確なことは、聞き取りの中でですけれど、あくまでも県指定の文化財ということになっておりまして、県が判断するとお聞きをしております。県が判断する場合には、文化庁が出しているそういう基本的な考え方をもとに判断されるだろうということでありますけれども、文化庁の判断等を見ますと、正確な史跡などの資料がないので現状では天守の復元は非常に厳しいということをお聞きしております。
○
三浦委員
わかりました。
○
足立委員長
委員の皆さんからほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは、次に
スマートサポートステーションについての報告を受けます。
○
高瀬都市交通対策課長
それでは
スマートサポートステーションについて御報告させていただきます。資料3でございます。
JR九州の大分エリアの
スマートサポートステーションの導入の検討につきましては、第3回定例会において御報告いたしましたところでございますけれども、去る8月15日と8月30日に
JR大分支社及び本社より、本市へ導入の検討を行う旨の説明を受け、9月5日には大分県、大分市により
JR九州へ導入の検討を慎重に行うようなどの要望を行ったところでございます。その後、本市の取り組みなどにつきまして、現在までの経過を報告させていただきます。
資料1ページをごらんください。
左側1、本市のこれまでの対応でございます。9月5日以降の取り組みについてですが、本市といたしましては、大分県と本市で協議を行い、9月22日に
JR九州に対して大分エリアの
スマートサポートステーションの導入の検討に対する懸念や確認事項について質問を行いました。それに対し、
JR九州から9月29日に説明、回答がございました。その内容については、後ほど御説明いたします。また、10月18日には9月29日の回答について、
JR九州の考え方を正確に把握できない点もございますことから、
JR九州に対して、大分県、大分市で再度確認を行っている途中でございます。
その下の表には、再度の御案内でございますが、導入検討の対象駅10駅について、現在の営業時間や乗降者人数などを示しておりますので、御確認いただきたいと存じます。
次に、右に移りまして、2、懸念・確認事項に対する質問の
JR九州からの回答についてでございます。
懸念・確認事項の項目につきましては、前回の本委員会や総合交通対策特別委員会で委員の皆様方からいただきました意見も合わせまして大きく4項目といたしまして、1、大分エリアの導入検討対象に対する質問、2、利用者の利便性の懸念についての質問、3、利用者の安全性の懸念についての質問、4、その他についての全24項目について質問を行い、
JR九州から説明を受けた内容について取りまとめました。
まず、1、大分エリアへの導入検討に関する質問でございます。
質問1、なぜ今大分エリアで導入を検討しているのか。九州全体の導入計画などを示して説明してほしいについてでございます。
JR九州は、列車運行体系や御利用状況等を総合的に勘案し決定しています。今後の計画については具体的な計画はありませんとの説明でございました。
質問2、導入については、鉄道事業者である
JR九州として地域への
説明責任を果たすべきであり、利用者等の理解を得られる説明等はどのように行うのか。また、障害者団体への説明会をどのように開催するのかについてでございます。
JR九州は、これまで関係自治体に御協力をいただき説明会を開催してきました。障害者団体への説明につきましては、必要に応じて個別に対応していますとの説明でございました。
次に質問3、平成32年度までにバリアフリー化を行う鶴崎、大在、高城駅の駅員の配置を行わないことに対してどのように考えているのかについてでございます。駅によっては終日お客様に対応できない駅があります。
スマートサポートステーションの導入により、お体の不自由なお客様に対して、始発から最終までの対応が可能となり、安全面においても向上しますとの説明でございました。
2ページをごらんください。
質問4、3駅のバリアフリー化が終了するまでは駅員をとどめるべきではないかについてです。説明では、
スマートサポートステーションの導入により、安全面、サービス面は向上するものと考えていますとのことでした。
質問5、大分エリアでは特急停車駅があるが、利用者が不利益になること、また不利益を解消する方法は何かについてです。特急停車駅においては、窓口で指定席の購入ができなくなります。事前にみどりの窓口のある駅にて購入することになりますとのことでした。
質問6、これまでの実績に基づくトラブルや問題点及び発生状況などの検証手法及び結果はどのように整理されているのかについてです。説明では、機器異常等により若松駅から新入駅──折尾駅を除く11駅においては放送が流れていない事象が1件発生しました。それ以外には特に問題は発生していませんとのことでした。
次に(2)利用者の利便性についての質問です。
質問7、インターネット予約で購入した券に対応するような発券機を置くことはできないのかについては、現時点設置する計画はございませんとの説明でした。
質問8、サポートセンターは複数駅で設置できないかにつきましては、香椎線、筑豊本線のサポートセンターはあくまで拠点であり、オペレーター以外のスタッフは各駅を巡回しているため、迅速なサポートが行き届かないとは考えていませんとの説明でした。
質問9、導入に当たっては、現在考えられている駅設備に加えて、ハード・ソフトから利用者にとってサービスの改善、向上につながる設備を行わないのかについてです。
JR九州は、香椎線、筑豊本線に導入する前は、駅係員は改札口及びみどりの窓口においてお客様の対応を行っており、朝夕の混雑時において乗車整理等は行っていませんでした。サポートセンターのオペレーターが遠隔でお客様の安全の見守りが可能となりますことから、ホーム上で危険と認めた場合には、列車に停止手配及び警察、消防への連絡を行うほか、必要に応じて遠隔で注意喚起放送等を行いますので、安全面、サービス面は向上しましたとの説明でございました。
質問10、各駅の窓口で購入できた指定券、定期券、遠距離切符は購入できなくなるという利便性の低下に対してどのように考えるのかについてですが、券売機で発売していない切符については、事前にみどりの窓口のある駅で購入することになりますとの説明でした。
次に質問11です。駅員の配置を行わない駅では、切符をどこに入れればいいのかわからないが、どのように対応するのかについてです。改札口付近に運賃箱を設置し、案内ポスターもあわせて掲出していますとの説明でございました。
3ページをお開きください。
質問12、機器の故障や券売機のつり銭切れや事故、事件などトラブルがあった場合、サポートスタッフが駆けつけられる時間をどれぐらいに想定しているのか。また、どのように対応するのかについてです。説明では、1名がサポートセンターに常駐し、そのほかのスタッフ3名が各方面へ分かれて巡回し、サポートセンターのオペレーターがそのほかのスタッフの位置状況を把握しており、現地に一番早く駆けつけることができるスタッフを派遣していますとのことでした。
質問13、機械にふなれな高齢者、障害者にどのように対応するのかについては、サポートセンターからインターホンを通じてお声かけを行い、案内等は十分に行うことができているとの説明でございました。
質問14、サポートセンターに同時に複数の問い合わせがあった場合にどのように対応するのかについてですが、お待ちいただくこともありますが、朝夕の通勤通学時間帯においては、一部の時間帯を除き2名体制となるので問題ないと考えていますとのことでした。
質問15、聴覚障害者の方の問い合わせに対してどのように対応するのかについてですが、係員対応精算機において、お客様がサポートセンターのオペレーターを映像で確認できるよう、機能改修を含め検討していますとのことでした。
次に、利用者の安全性についての質問です。
質問16、不審者や犯罪に対する防犯面、安全面での不安の解消や駅周辺環境の変化に対して、どのように対応するのかについてです。
JR九州は、駅舎の維持管理の観点から、サポートスタッフが毎日巡回時に清掃等を行っており、防犯面についても、監視カメラによる監視のほか、サポートスタッフによる巡回を行うとともに、警察署に対して駅周辺の巡回強化の要請を行いますとのことでした。
質問17、事前予約を行っていない障害者や高齢者、妊産婦の方など、交通弱者に対する日常の駅利用の対応はどのように行うのか。また、途中下車する場合の対応や事故等の緊急時の対応はどのように行うのかについてです。香椎線、筑豊本線においては、予約のない当日の対応についても可能な限り応対しています。また、緊急時の対応につきましても、サポートセンターのオペレーターが警察、消防へ連絡を行うほか、必要に応じてサポートスタッフを現地へ派遣して対応していますとの説明でございました。
質問18です。同時に複数のお客様介助の予約があった場合、どのように対応を行うのかについては、お客様に御相談の上、列車の時間を変更していただくなどの調整を行うことで対応していますとのことでした。
質問19、乗降の手伝いが必要な利用者については、前日までの予約が必要だが、そのことによるトラブルはないのかについてです。基本は前日予約ですが、当日も可能な限り対応しますので問題ありません。時間の変更を行うことはございますが、お断りしたケースはありませんとのことでした。
4ページをお願いいたします。
質問20、地震等の災害が発生した場合における駅利用者の安全確保について、どのように対応するのかについてです。災害が発生した場合は、
JR九州本社、支社を問わず現地に急行する仕組みを構築し、駅の被害状況等を把握し、お客様案内等を行っていますとの説明でございました。
次に、(4)その他についてでございます。
質問21、
イベント時などの一時的に利用者が集中する場合の対応についてですが、
イベント時には駅係員のほか本社、支社の社員を必要な駅に配置しお客様を案内いたしますという説明でございました。
質問22、駅員がいない駅同士では無賃乗車が危惧され、利用者のモラル低下につながらないのかについては、定期的な特別改札などの実施により、駅利用のモラル低下につながらないよう努めていますとのことでした。
質問23、さきに導入した香椎線や筑豊本線の導入後の乗降客数の変化は把握しているのかについてですが、その数値の変化が
スマートサポートステーションによるものかは不明との回答でした。
最後に質問24です。高城駅については、2002年サッカーワールドカップの際に高齢者や障害者のホームへの移動について要望を行った際、
JR九州の回答は駅員で対応するとの回答をもらっていることに対しての質問でございます。
JR九州は、高城駅については、早朝・夜間は無人となり、駅係員の対応は決められた時間内でしかできない状況にあります。香椎線、筑豊本線で類似した現状がありましたが、
スマートサポートステーションを導入したことにより、始発列車から最終列車までスタッフが対応可能となり、対応時間の拡大によりサービス向上につながりましたとの説明でした。
以上が
スマートサポートステーション導入検討に際して、懸念される事項として大分県、大分市と共同により
JR九州に対して行った質問に対する
JR九州からの説明でございます。
現在、
JR九州より説明された内容について、具体的な大分エリアでの検討内容や説明会の主体的な開催、バリアフリー事業との整合など、大分県と本市において再確認が必要な事項につきまして、
JR九州へ説明を求めているところでございます。
次に、右の欄の3番、本市の今後の取り組みについてです。
説明会の開催についてでございます。大分エリアの
スマートサポートステーションの導入検討に伴い、地域への説明会については、鉄道事業者である
JR九州が
説明責任を果たすべきであると考えておりますことから、本市といたしましても
JR九州に対して、これまで
JR九州主催による説明会を開催するよう要請してまいりました。しかしながら、
JR九州は関係自治体に協力願いたいとの考え方でありますことから、本市といたしましては、
JR九州より市民や利用者への
説明責任を果たすべき説明会の場の提供を行っていく考えでございます。現在、日程等について調整を図っているところでございますが、大分エリアにおける
スマートサポートステーションの導入検討の具体的な説明を
JR九州へ求めてまいります。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等ございませんか。
○
三浦委員
2点ほどいいですか。
1つは、まず過去に民間業者が自分のところのサービスの変更等に関して、行政側に、お客様に対する説明会を開いてほしい、または行政側が開いたという実績はありますか。
○
高瀬都市交通対策課長
例えば大分バスの路線バスの路線変更などの際には、私どもも同席して地元の利用者の方に話をした経過はございます。
○
三浦委員
主催ではなく、同席ですか。
○
高瀬都市交通対策課長
基本的には同席とさせていただきますが、場所とかの提供は私どものほうで行い、自治委員と相談しながら時間、場所を調整した経緯はございます。
○
三浦委員
そのときは、主催はどちらでしたか。
○
高瀬都市交通対策課長
主催はバス会社、交通事業者でございます。
○
三浦委員
では、今回の場合は
JR九州が主催、それとも市が主催、どちらになりそうですか。今
JR九州に主催ということで求めているわけですね。
○
高瀬都市交通対策課長
今回も、大分市といたしましては、
JR九州主催の場を私どもが提供するという形で考えていきたいと思います。
○
三浦委員
では、その場合の費用等は
JR九州が負担するということでよろしいでしょうか。
○
高瀬都市交通対策課長
基本的には
JR九州に求めてまいりたいと考えておりますが、できるだけ無料のところで行いたいと考えております。
○
三浦委員
はい、結構です。
○
足立委員長
ほかに委員の皆さんからありませんか。
〔「なし」の声〕
○
永松委員
今の説明を聞くと、言葉はいいけど、要はもう
JR九州の言うとおり聞けみたいにしかとれないのです。だから、大分市としては、とにかく安易に受け入れることのないように、厳しく
JR九州とは対峙していただきたいと思います。それだけ要望しておきます。
○
足立委員長
では、私から。何か
JR九州の実際の進捗状況というか、例えば自動券売機、もうそういったものを購入しているとか、何か情報をあなたたちが知る限りの中でつかめていないですか。
○
高瀬都市交通対策課長
JR九州からの説明は大分市にはございませんので、私どもは情報を持っておりません。
○宮邉副委員長
ちょっと聞き漏らしていたかもしれませんけれど、今後のスケジュールの中でどのタイミングでその辺の話をしていくのか。要は相手の返事待ちで、ずっと返事がなくて終わりましたみたいな話になってしまっても、これは困りますので、その辺については今どういう形で相手方との協議はされているのでしょうか。
○
高瀬都市交通対策課長
現在、大分エリアに具体的に何がどのように入るという説明は受けておりませんので、説明会を開く中でその辺も確認させていただくつもりでございます。できるだけ早目に説明会の開催を市のほうで日にちを決めながら、
JR九州に主催側として出席を求めていく準備を進めております。
○宮邉副委員長
導入は、4月1日ですよね。
○
高瀬都市交通対策課長
JR九州からの説明では4月とお聞きしております。
○宮邉副委員長
今の動きでそのことが解決できるという方向なのでしょうか。説明会の頻度であるとか、どういう皆さん方とするのかとか、その辺の状況が見えないものですから、その辺は何か考え方があれば教えていただければと思うのですけれども。
○
高瀬都市交通対策課長
市民や利用者の方々からなるべく多くの意見を拝聴したいと考えております。本市といたしましても、できるだけ多くの場面を提供させていただきたいと考えております。
○
長野都市計画部長
この
スマートサポートステーションにつきましては、前回中間市に行政視察に行った際に、やはり行政と議会、市民とが一体となって
JR九州に強く申し入れることが重要だと感じた次第でございまして、今ちょうど市民意見交換会も行っておりますけれども、そういった市民の皆さんの御意見だとか行政、議会も一体となって
JR九州に強く申し入れる必要があるのではないかと思っております。
新聞報道を見ますと、
JR九州の最高責任者である青柳社長のコメントでは、行政の理解を得られるものと考えているというコメントも出ておりますが、何をもってそれが理解を求められると考えているのかも含んで強く対応していきたいと思っております。
まだこの回答が全てではございません。ごらんのとおり、ちょっと言い方は悪いのですけど、不親切な回答の部分もありますので、これについては十分私たちが理解できる回答を引き出すように今後も対応していきたいと思っております。
○
永松委員
市民からこれに対しては反対してくれというような要望は市に上がってきていますか。市に直接そういう要望なりは来ているのですか。
○雨川
都市交通対策課参事補
1件ではございますが、坂ノ市駅の無人化については反対しますという御意見だけ申されに来庁された方が1名いらっしゃいます。
○
永松委員
今、市民意見交換会をやっていまして、鶴崎市民行政センターでもやったのですけれども、鶴崎でかなり反対の意見が出るだろうと私どもは想定していましたが、全くそういう質問がありませんでした。地域の自治会長会にそういう話をしたら、自治会長がいくら反対したってしようがないみたいな、もう諦めムードで、ぜひこれを反対してくれというような意見が出るかと思ったら、全くないのです。市民の盛り上がりがないと幾ら市が言ってもどうしようもないというのがあるのですけれど、それに対してあなたたちがどう考えるのかというのを聞くのも、これはちょっと失礼な言い方なのですけれど。
もうちょっと地域住民がこれに対してしっかりと反対なら反対、逆に賛成なら賛成でいいから、そういう意見がしっかり出てこないと、私ども地元の議員としても、また行政としても対応が難しいのではないかという気もするのだけれど、部長はどう思いますか。
○
長野都市計画部長
今、
永松委員のおっしゃられた今の状況は、私たちも同じ思いでございます。これはやはり説明会を求めておりますが、この説明会を求めた中で初めてといいますか、改めてその段階で事の重大さに気づく方もいらっしゃるのではないかと思っておりますので、そういう方の御意見に期待したいと思っております。また、そういうものがなければ、なかなか
JR九州にその思いが伝わらないのではないかと思いますので、ぜひ
JR九州に要請しております説明会の中での意見に期待したいと思っております。
○仲家委員
関連して、回答に関係自治体に御協力いただき説明会を開催してきましたという回答があるのですけれども、どこの自治体と開催したのかとかいうのは押さえていますか。
○
首藤都市交通対策課参事
現在、導入されております筑豊本線で、まず中間市が住民説明会を2回開催しているとお聞きをしております。また北九州市が自治会連合会に計2回、あと住民説明会が計3回開催していることを確認しております。
○仲家委員
大分市ではまだ1回もやっていないのでしょうか。
○
首藤都市交通対策課参事
はい。
○仲家委員
先ほど
永松委員からのお話もあったとおり、やはり行政、議員がどうこういうよりは、住民対
JR九州というような格好にするのが私は一番形がいいのではないかという思いがします。その辺の働きかけと言ったら悪いのですけれども、行政でしっかりとやっていただきたい。
○
長野都市計画部長
私たちがこの説明会の要請をしておりますが、この説明会は住民の方がまず第一でございますけれども、それに加えてそこを利用される障害者団体の方々にもお声かけをして、御意見をぜひ出していただきたいと思っております。広く皆さんの御意見を聞けるような環境をつくりたいと思います。
○
足立委員長
ほかの委員の方、ありませんか。
○
三浦委員
行政として、我々議会もそうなのですが、現状ではなるべく多くの住民の意見を聞くというスタンスで私はいいのではないかと思います。そこで大分市民が良いと言ったら我々は動く必要はないということになりますので、まずそこからではないかと思います。そこで、本当に市民が良いと言ったら我々もう何もすることはないし、逆に
JR九州にありがとうと言えば済むことですから、なるべくその機会を早くつくってほしいというのはあります。
○
足立委員長
ほかになければ私から。どちらが主体でどちらが先に手を打つかではなくて、百歩下がってでも千歩下がってもいいから大分市が主体でも、そして住民、関係する例えば高齢者団体とか障害者の団体に話をして、
JR九州に来ていただいて説明会をしていただきたい。中間駅に視察に行ったときでも、バリアフリー化してエレベーターとか何とか、いろいろなところで事故があったとき、それは市民が使っているのだから、行政の責任というような、はっきり言えば話のすりかえをして、かみ合わないような説明を受けて帰ってきた。
数年前に大分市の百年に一度の新しい
まちづくりをするということで、我々も大いに賛同して現実的に大分駅が完成して、そしてさあ大分市と市民と
JR九州と一緒になって大分市を、もっといいまちをつくっていこうという、そのさなかの話ですから、やっぱり矛盾していると思います。
ですから、
永松委員がおっしゃったように、市民意見交換会では確かに意見が出なかったけれども、そこに出席する市民の皆さんと駅を利用する方の年齢とかが少し違うのではないかという気もしました。
この際市も決断をしていかないと、4月1日でと向こうが言っているのに、我々はこのままでいいのかというのがあります。より踏み込んで、例えば日時の設定とか、こういうことでどうでしょうかと、はっきりしたものを
JR九州にお願いして、それに住民の方が関心を示さなければ、議会としても委員会としてもそれ以上の対応はできなくなるのではないかと思いますので、そこのところ、一歩先に行ってもらいたいと思います。
○
長野都市計画部長
今の御意見を十分私たちのほうで対応できるように協議させていただきます。早い段階で説明会が行えるように
JR九州と協議を行っていきたいと思います。
また日程など決まりましたら御報告させていただきたいと思います。
○
永松委員
説明会をするときに呼びかけるのは、自治会主体とかではなく、通学する高校生などの親、年代の人たちとか、それから通勤で使っている人たちとか、そういう人たちに呼びかけないと、従来のように自治会長にお願いして説明会しますから来てくださいと言っても、皆さんぴんとこないと思うし、私もこないだの鶴崎市民行政センターの市民意見交換会のときになぜ意見が出なかったのかということを自分なりに考えてみると、参加者がほとんど高齢者で全く
JR九州とつき合いがない年代の方ばかりでしたので、自分に利害関係がないとなかなか興味を示さないというのが人間の心理だろうと思いますから、もし
JR九州が本当にそういう形になった場合に困るのは誰なのかということは、今利用している人たちが一番、不便を生じるのではないかと思いますので、そういう人たちに一番理解をしていただかないと、導入するにしてもうまくいかないと思います。
ですから、説明会をするときにそういう年代の方に呼びかけるように、配慮していただきたい。従来のように何か会合しますから自治会長は何人集めてください、というやり方の説明会をしても全く意味をなさないので、その辺だけはしっかりと配慮していただきたいと思います。
○
足立委員長
永松委員のおっしゃったとおり、より具体的に、より早急に取りかかっていただきたいと思います。
それでは、ほかにこの件についてありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは、執行部からその他として何かありませんか。
○
堤まちなみ整備課長
1件報告があります。資料を配付させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○
足立委員長
どうぞ。
〔資料配付〕
○
堤まちなみ整備課長
平成28年度に竣工した大分駅
南土地区画整理事業におきまして、南北駅前広場や幅員100メートルのシンボルロード等の公共施設合わせて複合文化交流施設であります
ホルトホール大分の施設整備、さらには大分駅周辺街区の有効高度利用と都市型住宅地の整備を行ったことが先進的で他の模範となる特筆すべき区画整理を遂行し、功績が特に顕著であると認められまして、
公益社団法人まちづくり区画整理協会から大分市が会長賞を受賞し表彰されました。
表彰式は先月10月26日宮城県仙台市において開催されまして、
都市計画部長の長野が出席して主催者より表彰を受けましたので報告させていただきます。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問はございますか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
委員の皆さんから、その他として何かございませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは、以上で
都市計画部の案件を終了いたします。
本日の委員会はこれにて終了いたします。
午前11時12分散会...