大分市議会 2017-09-20
平成29年決算審査特別委員会( 9月20日 経済環境分科会)
それでは、早速審査に入りたいと思います。
議第81号、平成28年度大分市
歳入歳出決算の認定について、平成28年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第6款、
農林水産業費について審査を行います。執行部の説明を求めます。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
〔
説明書③ 155ページ~、6款
農林水産業費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
岩崎委員
先日の委員会で御紹介をさせていただきました竹田市の動向も含めて要望させていただきたいと思っております。
それにつきましては、先日の委員会で具体的に紹介ができませんでしたので、この分も含めて訂正をして、紹介をさせていただきたいと思いますが、委員会で
戸別所得補償制度復活の請願が採択され、意見書が可決されたということです。現在、廃止しております同制度ですが、稲作経営が成り立たないばかりか、地域経済の存続困難を招く大問題であり、竹田市のような中山間地において
戸別所得補償制度が必要だということで訴えられたと伺っております。
この間、
中心市街地の問題で、均衡ある発展が重要だということで、
農林水産業の重要性が増しているのではないかと私は認識しております。そういった意味で、今後、このような制度をぜひ前向きに検討してはどうかと感じております。これは農業者だけではなく、行政に対する信頼度も上がるという効果も期待されると思います。
そのような点で、現在の認識をお伺いしたいと思います。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
委員がおっしゃったことにつきましては、私どもも、その後、竹田市の状況を確認いたしております。これは、米の
所得補償制度が今年度でなくなることに対して、継続してほしいという内容だったと思っております。
こういった国の動き、あるいは、この制度ではないのですが、ほかにも補填をするような制度等もございます。こういった国の制度等の活用も視野に入れながら検討していきたいと思っておりますし、何よりも、やはり農業者が安定的な経営を行えるように、行政としても考えられる支援をしていきたいと考えております。
○
岩崎委員
新たな
担い手確保という点で、非常に成果は上がっていると思いますし、どんどんやっていくべきだと思います。
この新たに始めた方々を定着させるという意味でも、ぜひ検討をしていただきたいと思います。
○
今山分科会長
岩崎委員、それは個人要望でよろしいですか。
○
岩崎委員
はい。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
○
板倉委員
畜産公社新
施設整備建設費補助金について、その施設に対する大分市の分担の割合はどうなっているのですか。
○分
藤生産振興課長
総事業費は53億2,000万円ですが、今回の財源31億3,000万円の内訳として、市町村が9.6億円、
農業団体等の出資が5.4億円、自己資金として6.9億円で、この市町村の中で大分市が3億8,426万円出しております。
実際の使用率ではないですが、交付金額の割合で、ほぼ、その使用率が決まっているというところで、大分市では、全体額4億8,000万円に対して、1億9,000万円が交付金額となっており、ほぼ5割弱でございます。
○
板倉委員
はい、わかりました。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
○
日小田委員
6次
産業化サポート体制整備事業費補助金について、今回、助成対象1件ということですが、その中身を教えてください。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
大分市野田における、「
むかし野菜の邑」というところで、総事業費が4億2,007万1,000円の事業を実施しております。ここでは、加工施設や有機農法に近い野菜を生産して、それを近隣の人に食べてもらうといった施設となっております。この1件が国の事業を活用しております。
○
日小田委員
例えば、
有害鳥獣対策で、イノシシや鹿を捕獲したときに、加工所をつくって、そこで加工して6次製品化をしながら販路拡大しているということはよく聞いているのですけれども、大分市の中で、そういう動きはあるのですか。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
そういったジビエも含めまして、いろいろな地域資源を活用する場合は、事業としてできる制度は用意しているのですが、事業者から具体的に、鹿やイノシシを活用してやりたいという話はまだ伺っていない状況にあります。
○
日小田委員
処分はどうしているのですか。肉にして売っているのですか。市場に出回っているのですか。
○
滋野林業水産課長
ジビエは、今、処理施設が市内に3カ所あります。
ただ、
狩猟者個人が運営している部分が多く、個人的な消費部分での食肉処理・販売になりますので、なかなか市場に出回るまでには至っていないような状況でありますし、大きな施設でもないので、量的にも少ないという状況となっています。
○
日小田委員
かなりの頭数が捕獲されているので、狩猟免許もだいぶ緩和されてきているし、そういった
循環サイクルみたいなものができ上がらないと、なかなか
有害鳥獣対策は難しいと思うので、できれば6次産業化も含めた形で検討してもらいたいと思います。
○
滋野林業水産課長
処理施設もあるのですけど、大半は、狩猟者が自家消費や埋設処理をしています。今年度、
ジビエ事業で、できるだけたくさんの量が確保できるような試験もしていますので、少しずつジビエの肉が出回るような、有効活用されるような形をとりたいと考えています。
○
日小田委員
PRも含めて、やはり行政が少し、てこ入れしないと難しい部分があると思うので、ぜひ、その辺は要望をしておきたいと思います。
○
今山分科会長
日小田委員、今の件は個人要望でよろしいですか。
○
日小田委員
はい。
それから、もう1点いいですか。
ため池の件ですが、これは市管理、県管理、いろいろあると思うのですけれども、今回のような豪雨のときの実態把握について、今どのような進捗状況になっているのでしょうか。
○分
藤生産振興課長
ため池の管理については、県とも見解は統一しておりますが、市が管理するとか県が管理するという話ではございません。ため池は、特定の農業者が使用するものであり、その農業者の方々が管理をすることとなっております。
これに対してどのような指導をしているかというところがその管理につながるところになるのですが、年1回、4月の終わりから5月の初めにかけて、
ため池管理者に対して、安全管理、それから
日常点検等のお願いの依頼文書を出しております。これにおいて、日常点検上、漏水とか、何か問題が見受けられるとなれば、すぐに連絡をしてくださいとお願いをしているところですが、そういった老朽化したため池については、改めて県と一緒に現地確認をし、そこで問題があれば、事業計画を立て、
改築計画等を行っているところでございます。
○
日小田委員
補助金を見ると、
県工事負担金のような形になっているのだけれども、補修事業は県がやるのですか。
○分
藤生産振興課長
ため池の改修事業については、県営事業で行っております。
○
日小田委員
市から単費は出しているのですか。
○分
藤生産振興課長
負担率については、事業によって違うのですが、事業費の15%、11%の負担率で負担をさせていただいております。
○
日小田委員
わかりました。
ちなみに、今、大分市内には幾つぐらいため池があるのですか。
○分
藤生産振興課長
大分市内のため池については、
ため池台帳で把握している中では、ダム5カ所を含むのですが、282カ所のため池がございます。
現在、農業用として利用されている、
ため池管理者が存在し、しっかりと管理しているため池は230カ所ございます。
○
日小田委員
いわゆる地元管理という形になっていると思うのですが、そのときに危険箇所や、補修しなければならない部分等は、なかなか素人ではわからない部分がたくさんあると思うので、そういうところに対して、市や県が具体的に、技術者と一緒になって対策をとる等の連携はとれているのでしょうか。
○分
藤生産振興課長
依頼文を出して、農業者からため池の出口の部分が少し悪いとか、そういった要望を受けたときに、単独で対応する部分もあれば、もう全体改修しましょうとか、そういったお話はしっかりとさせていただいております。また、毎年ではないのですが、国が出している、日常管理に関する
パンフレット等を通知させていただき、質問があればお答えをさせていただいているところです。
○
日小田委員
はい、わかりました。
もう1点だけ。今、282カ所ある中で、使用していないため池は幾つぐらいあるのですか。
○分
藤生産振興課長
農業用として使われているため池が230カ所であり、差し引くと、農業用でないものが52カ所という数字になるのですが、そのうち、もう廃池にして、水がたまらない構造になっているものが十数カ所で、残りのものについては、
廃止ため池の方向で協議を進めているところでございます。
使われていないといいながらも、水利権等が残っていると、その水利権をどうするかといった協議が必ず必要になってきますので、危ないか、危なくないかというところは確認をしながらも、
廃止ため池とする方向で考えております。
○
日小田委員
はい、わかりました。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
○
二宮委員
大雨が大災害につながっていきますから、ため池等は県と市が連携をとって、民家が多いところ等は注視をして、対応していただきたいと思っておりますので、要望しておきます。
○
今山分科会長
個人要望でよろしいですか。
○
二宮委員
はい。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
○
岩崎委員
説明書③の178ページ、人と動物の
共生推進事業について質問ですが、現在、
研究モデル校2校とありますが、これは2校のままなのか、現状を教えていただきたいと思います。
○
滋野林業水産課長
この事業は、平成27年度からの新規事業でして、平成28年度まで
南大分中学校と
野津原中学校の2校で行っていまして、今年度は
王子中学校と
竹中中学校で実施しております。ですから、学校をかえながら継続して行っているという状況でございます。
○
岩崎委員
わかりました。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、
事務事業評価に入ります。
第6款、
農林水産業費では、新たな
担い手確保・
育成支援事業が評価対象となっております。
それでは、提出された
事務事業評価シートをもとに執行部から説明を受けます。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
新たな
担い手確保・
育成支援事業につきまして御説明をいたします。
まず、本事業の開始年度は平成28年度からであり、根拠法令、基本政策、実施方法につきましては記載のとおりとなっております。
事務事業の概要でございますが、本事業の目的は、市内外より広く
就農希望者を受け入れる研修実務などの実施や
新規参入者の経営開始時に必要な栽培施設の整備等の負担軽減を図るなど、ソフト、
ハード両面で支援していくことであり、それまでございました県や農業公社の事業も踏襲し、総合的な
新規就農者の確保・育成対策として進めております。
対象及び手段は、栽培施設や機械の導入等を支援する新たな
担い手経営開始等支援事業と、
就農相談会への出展や農業者のもとでの
実践研修機会の創出と
研修生給付金を盛り込んだ
ファーマーズカレッジ事業となっております。
この事業の必要性でございますが、厳しい
農業経営環境では、実践的な農業者のもとで、経営や生産技術のノウハウを学ぶことが一番であり、親身になって相談できる人をつくることが求められ、また、負担軽減など経営の安定化に資する支援も必要と考えております。
次に、成果目標でございますが、農業の新たな担い手を毎年10名、確保・育成することを目指しております。
成果実績・効果でございますが、研修生では、ニラ、イチゴ、
ピーマン農家のもとで計5名、
新規就農者は、
独立自営者7名を含む17名、参入法人は、年度末に松岡地区に参入した1社となっており、当初の目標を達成しているところでございます。
事業費につきましては、平成28年度の実績は1,591万9,000円と計画時の約半分となっておりますが、予定しておりました企業参入が年度末の表明となり、その分、次年度の平成29年度の計画が大幅に伸びているところでございます。
平成28年度事業費(1)の内訳及び平成28年度人件費(2)の
従事職員数は記載のとおりとなっております。
次に、自己評価の今後の方向性についてでございますが、本事業が
新規就農希望者のインセンティブな事業となることはもとより、高齢化が進む農村現場において、これまで既存の農業者が築いてきた生産資源や
経営ノウハウの確かな継承となる
橋渡し事業として、
就農相談会への積極的な出展、各生産部会への周知等に努め、関係機関や各団体が一体となって、地域に根づく新たな担い手の確保・育成を目指してまいりたいと考えております。
また、特記事項に記載しておりますが、県内の他市町では、
ファーマーズカレッジ事業のような市独自の給付を行う事業は、ほとんどございません。国の交付金で
農業次世代人材投資資金がございますが、就農時に45歳未満であることが交付の条件となるため、45歳以上の
新規就農者は、大分市でなければ、研修中及び
経営開始初期の経営不安定なときに、農業に専念する環境が整っていない状況となっております。
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○
日小田委員
新規就農者ですけれども、平成29年が20人、平成25年が14人、平成26年が10人、平成27年が12人、そして平成28年が17人ということで、過去5年間の累計で73名という資料をいただいたのですが、就農後の追跡調査といいますか、その後どうなったかということが一番心配になるので、就農したけれども離農したとか、そういった状況がわかれば教えてください。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
委員がおっしゃられましたように、この5年間で合計73名となっておりますが、そのうちの65名が現在も就農して頑張っていただいております。
○
日小田委員
それでは、8名の方がやめられたということですけれども、その理由は大体把握されているのですか。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
8名の方がやめられた理由としては、いろいろあろうかと思っておりますけれども、例えば、自分がイメージしていたほどの収入が得られなくなったとか、あるいは他に働いたほうが効率がよくなったといった理由でやめられたものと推測しております。
○
日小田委員
総合的に見ると、やはり収入面ですかね。
今、大分市が2年間補助金を出していますが、研修が終わって、就農してからは、もうそれはないわけですよね。それからは、国の補助等があるのだろうと思うのですけど、そういった補助の実態はどうなっていますか。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
今、大分市で取り組んでいる、この事業につきましては、研修中の2年間で120万円と、研修後の就農初期の段階でも、委員言われましたように心配があり、やはり飛び立つまでにはお金が必要となりますので、最長で3年間、120万円を出して、何とか安定した経営に結びつけていきたいと考えておりますので、こういった市の事業、あるいは国の事業を活用しております。
なお、人・農地プランでは、最長で5年間ですので、私どもとしましても、有利なほうを活用していきたいのですが、国の事業にはいろいろな制限がございますので、これに該当しない人は、本市の事業で3年間の助成をしていくという形にしております。
○
日小田委員
新規就農する場合は、いろんな条件があって、今まで全く農業したことがない人たちが就農することもありますし、いろんなケースがあると思うのですが、もちろん行政として相談窓口を持っているから、事前に相談しているのですけれども、そういった中に、例えば、利用権の設定や、担い手への農地集積など、いろんな手法はあるのですけれども、農地に関する相談があったときに、こういう農地がありますけど、どうですかというような、あっせん制度といいますか、情報発信、相談体制等の一つのサイクルみたいなものというのは、今、実態としてどうなのでしょうか。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
新規就農相談があったとき、デリケートな部分があるのですが、主に5つの観点から説明をさせていただいております。
1点目は、新規に農業をしようと思ったときに、委員御指摘のように、農地の問題があります。2点目といたしまして、資金力の問題があります。3点目として、労働力の問題があります。4点目の問題として、技術があるか、ないかということ。そして、最後の5点目が一番難しいのですが、販路を持っているかどうかです。この5つが整わないと、新規就農で農業をしたいといっても、簡単ではない状況がございます。
委員御指摘の農地については、農業委員会に農地流動化銀行がございます。もう一つは、国において進めております農地中間管理制度というものがございます。
農業者が高齢化して耕作できなくなった農地を農業委員会で登録しており、新規の方に登録していただければ、その登録情報を提供できるという仕組みになっておりますので、農地についてはそういった形で紹介していきたいと考えております。
しかしながら、先ほども言いましたが、農地以外にも、まだ4つの大事な要件がありますので、こういった内容につきましても、農業団体や県と一緒になって
新規就農者をサポートしていきたいと考えております。
○
日小田委員
今わからなかったのですが、農地中間管理機構は、そういう役割を果たしているのですか。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
農地中間管理機構は、まさに、そういった意欲ある人たちに農地を紹介する役割を果たしております。ですので、私どもも、そういった
新規就農者、例えば、大規模な土地が要るというような人には、農地中間管理機構を、あるいは、昨今では、農業集落全体が高齢化してきておりますので、優良農地等があれば、そういった土地も紹介していきたいと考えております。
○
日小田委員
要は、今からすぐにやりましょうといっても、なかなかできないから、研修をして具体的なものを習得して、技術を身につけて、それから、土地が要るというイメージだと思うのですけれども、そのときにうまくマッチングできるかどうかということだろうと思いますから、その辺は、今、話を聞くと、いろいろと幅広くやっていただいているということなので、一つは安心しました。
ただ、やはり、収入の問題がどうしても気になります。収入というと、やはり販路ということになると思うのですが、実際、就農する場合は、いわゆる部会に入る方法がベターだと思うのですけれども、農業協同組合等と、技術的な部分も含めた提携をして、販路の拡大までつながっているのかどうか、その辺の実態はどうなのですか。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
販路は物すごく大事になりますので、まず、その
新規就農者が何をやりたいのか、その品目が農業協同組合にある品目か、農業者の団体組織がある品目かということにはなるのですが、やはり安定した収入を得るためには、大量にさばける市場に持っていかなければいけないので、農業協同組合を活用するのが得策だと私どもも思っておりますので、農業協同組合の部会に入ることを勧めております。そのため、農業者のもとで学ぶことが、人もそうですけれども、販路についても安定的に確保できるということがありますので、まずは、農業協同組合の部会に入ることが一番だと思っております。
ただ、農業協同組合の組織がないものもあります。野菜も全部はございません。そうなってくると、今度は、共販、いわゆる直売所のグループがたくさんございます。ですので、個人で売るよりは、直売所グループの組織に入りませんかという勧め方が第2の勧め方になります。個人で物をつくっても、個人で売ることには限界がございます。であれば、地域の直売所グループと一緒になってやりませんかということが2番目に考えることになりますので、なるべく、孤立しないようにして、そういったグループに入ってもらって売ることが得策だと考えております。
○
日小田委員
はい、わかりました。
○
今山分科会長
関連ですが、農業協同組合の部会は、新規の人を歓迎しているのですか。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
農業協同組合の部会も、いろいろあるわけですけれども、それぞれの部会によっては、新規就農でなかなか入れない部会もございます。例えば、大葉ですけれども、大葉は、5,000平米の施設をつくるのに1億円近いお金がかかってしまいます。そうすると、なかなか新規では入りづらくなります。あるいはニラのように、ハウスをつくる程度で入れる部会もありますし、ニラ部会は今、新規就農で一生懸命やってくれる人を募集しております。
○
今山分科会長
わかりました。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここでは、委員各自でお手元の議会側
事務事業評価シートの、1の項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は後の自由討議で必要となりますので、必ず記入してください。
それでは、5分程度で記入をお願いします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○
今山分科会長
記入が終わりましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○
今山分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
それでは、
岩崎委員からお願いします。
○
岩崎委員
現状として、就農者の高齢化は深刻であると私は考えます。ですので、就農者、市民の必要性は非常に高いものと考えておりますので、私は拡充をしていくべき事業であると考えております。
○
日小田委員
結論から言うと、拡充でお願いします。今、いろいろと内容を聞いていましたが、8名の方が、せっかく研修をして、就農したけれどもやめているということで、研修からスタートして、就農して、その中にはいろんなハードルがあるので、そのハードルをできるだけ低くするのが行政の仕事だろうと思っていますので、補助金もあるのですけれども、まだまだ不足の部分もあるのではないかということも含めて考えたときに、予算を集中させて、支援体制づくりという考え方で、拡充という形でお願いしたいと思います。
○
今山分科会長
私は継続です。理由は、平成28年度から始まった事業で、まだ法人の分がはっきりしていないということもあります。平成30年度ぐらいまで様子を見て、執行部には予算が足りなくなるぐらいの頑張りを期待しています。
○阿部委員
今言ったように、スタートして間がないということと、この事業は避けて通れぬだろうという思いがありますので、継続から拡充に向けてやるべきだと思います。
○
板倉委員
高齢化する中、担い手の確保は、行政としての最重要課題だと思います。ハード、ソフト両面から今後とも多岐にわたって支援が必要だろうと思います。そういった意味で拡充です。
○
二宮委員
私も拡充です。理由は皆さんと同じです。
○
今山分科会長
それでは、自由討議を終結いたします。
次に、分科会の合意形成に入ります。
私以外は拡充ということですが、私も、先々は拡充すべきという思いですので、分科会としては拡充という評価でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、
経済環境分科会評価としては拡充といたしたいと思います。
次に、拡充とした理由、改善内容、提案事項等についてまとめを行いたいと思います。先ほど
板倉委員より、
担い手確保は最重要課題であるという御意見がありました。ほかに改善内容や提案事項等はありませんか。
○
日小田委員
「支援体制づくり」ということを入れてもらいたい。
○
今山分科会長
就農者に対しての支援体制づくりですね。
○
日小田委員
はい。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、本市にとって
担い手確保は最重要課題であり、就農者に対する支援体制づくりを含め、拡充していただきたいといった御意見でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第6款の認定について、反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、反対の意見がなかったということで集約したいと思います。
次に、歳出第7款、商工費のうち、
農林水産部関係について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
〔
説明書③ 200ページ~、7款 商工費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第7款の認定について、反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、反対の意見がなかったということで集約したいと思います。
次に、歳出第11款、
災害復旧費のうち、
農林水産施設災害復旧費について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
重松農林水産部次長兼
農政課長
〔
説明書③ 349ページ~、11款
災害復旧費のうち
農林水産施設災害復旧費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
板倉委員
執行率が73.6%ということは、予定より災害が少なかったということですか。
○分
藤生産振興課長
執行率につきましては、昨年度、熊本地震で、野津原合原地区の隧道が崩落しました。この復旧費ということで、トンネル工事で見積もりをし、6,000万円ほど計上させていただいたのですが、その後、測量等によって精査する中で、工法をトンネル工法から開削、山の横から掘っていって水路を復旧する工法に変えたがために、実際には1,000万円ほどで工事が終わっております。その後の台風等の災害も、その残額で対応していたのですが、最終的には執行率が70%強ということになったものでございます。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第11款の認定について、反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、反対の意見がなかったということで集約したいと思います。
次に、平成28年度大分市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
佐藤公設地方卸売市場長
〔説明書② 183ページ~、大分市
公設地方卸売市場事業特別会計について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案の認定について、反対の御意見はありませんか。
○
岩崎委員
事業に反対するものではないですが、我が会派は消費税の措置にかかわるものには反対しておりますので、以上の理由から反対させていただきます。
○
今山分科会長
本案については、一部反対の意見があったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、そのように集約いたします。
次に、平成28年度大分市
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○分
藤生産振興課長
〔説明書② 193ページ~、大分市
農業集落排水事業特別会計について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
日小田委員
内稙田地区の接続率が81.8%ということですけれども、低いのは何か理由があるのですか。
○分
藤生産振興課長
内稙田地区につきましては、3つの処理場の中で一番最後に供用開始したものであります。集落等の中では、既に合併浄化槽を設置し、下水処理を行っている家庭があります。合併浄化槽を設置いたしますと、家庭排水の全てが、それで処理され、農業集落排水への接続は必要がないとは言いませんが、接続がおくれているものと判断しております。
○
日小田委員
100%は難しいと思うのですが、それに対する日常的な指導といいますか、いわゆる営業活動も含めて、そういったことはしているのでしょうか。
○分
藤生産振興課長
毎年、生産振興課の職員が、接続していないところに接続依頼をしております。
しかし、合併浄化槽をつけているから接続しなくていいという話ではなく、合併浄化槽も法的に日常点検をしなければなりません。また、合併浄化槽も老朽化してきますので、その時点で改めて接続をお願いするようなこともあわせて行っているところでございます。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案の認定について、反対の御意見はありませんか。
○
岩崎委員
事業に反対するものではありませんが、消費税の措置という観点から反対させていただきます。
○
今山分科会長
本案については、一部反対の意見があったということで集約をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、そのように集約をいたします。
分科会要望事項の確認をさせていただきます。
分科会要望事項が出ておりませんが、委員の皆さんで、分科会の要望としたい事項はございませんか。
○
日小田委員
商工労働観光部にもかかわるのですが、
農林水産部、
商工労働観光部、それぞれ新規事業を含めて事業数が非常にふえてきています。やはり、我々も完全な状況把握ができませんので、執行部において、きちんと状況把握しながら、本当に効果があるものにしていくために検証なりをしていただきたいという要望をぜひお願いしたいと思います。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
○
岩崎委員
先ほどの、新たな
担い手確保・
育成支援事業の議論の中で、就農の収入面のバックアップについて、個人的要望として上げさせていただきましたが、議論を深めていく中で、やはり、そこをバックアップしていく必要性があるのではないかという議論があったと認識しております。
以上の観点から、分科会の要望として上げていくことを検討すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○阿部委員
事務事業評価の理由の中に入っている。
○
岩崎委員
わかりました。
○
今山分科会長
よろしいですか。
○
岩崎委員
はい。
○
今山分科会長
それでは、他の分科会にも関連する要望事項等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、事業数がふえてきているため、状況把握をし、しっかり検証してほしいという1項目でよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
以上で
農林水産部所管分の審査を終了しましたが、委員の皆さんから、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
執行部から何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
今山分科会長
ここで執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては、分科会並びに委員会としての要望とはいたしませんが、真摯に受けとめ、対応していただくようお願いいたします。
しばらく休憩をいたします。
午前11時40分休憩
午後0時59分再開
○
今山分科会長
経済環境分科会を再開いたします。
それでは、
商工労働観光部所管分の審査を行います。
審査の前に、
戸田商工労働観光部長より発言を求められていますので、許可します。
○
戸田商工労働観光部長
決算審査特別委員会経済環境分科会の開催に当たりまして、審査前の貴重な時間をいただきまして、一言御挨拶を申し上げます。
まず、その前に、去る9月17日の台風18号の被害に遭われました方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。
商工労働観光部の所管する施設につきましては、大きな被害報告もなく、高崎山自然動物園につきましても、17日こそ臨時休園いたしましたけれども、18日以降は通常どおり営業いたしております。
また、台風18号によりまして被災された中小企業者、小規模事業者の方からの金融対策等についての相談に対応するために、特別相談窓口を昨日、9月19日から創業経営支援課に設置し、対応いたしております。委員の皆様に、事業者からの御相談がございましたら、創業経営支援課まで御案内いただければ対応いたしますので、よろしくお願い申し上げます。
委員の皆様には、経済環境常任委員会に引き続きましての決算審査でございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
私ども
商工労働観光部では、平成28年度一般会計の第5款労働費及び第7款商工費のうち
商工労働観光部関係の審査に加えまして、
中小企業販路拡大応援事業並びに
フィルムコミッション事業につきまして
事務事業評価をしていただくことになっております。
商工労働観光部といたしましては、厳しい財政状況の中で、本市経済の持続的かつ安定的な成長と市民生活の向上を目指しまして、商工業のさらなる振興を進める事業並びに観光の振興を実施する事業に取り組むとともに、適正な予算執行に努めてきたところでございます。
本日の審査によりまして、委員の皆様方から御意見、御指導をいただきまして、今年度事業並びに来年度以降の事業にも生かしてまいりたいと存じます。
それでは、議案につきましては担当課長より説明いたしますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
○
今山分科会長
それでは、早速審査に入りたいと思います。
議第81号、平成28年度大分市
歳入歳出決算の認定について、平成28年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第5款、労働費について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
三好商工労働観光部次長兼
商工労政課長
〔
説明書③ 151ページ~、5款 労働費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
岩崎委員
労働相談の件数が17件ということでしたが、少ないという問題意識と、もう一つあわせて、国の労働政策が生産性の向上ということで、少し偏り過ぎているのではないかという問題意識を持っております。
労働生産性というのは、労働者を減らしたり、労働密度を強化したりして、言い方は悪いですけれども、労働者を絞り上げれば、労働生産性は上がってくると思います。ですので、国がそういった労働生産性を上げるということに軸足を置いている以上、労働政策、労働行政も、労働者の権利を守るために、もっと拡充すべきであると私は考えます。
そのような中で、17件というのは、国の動向を鑑みたときに、余りにも少な過ぎると思いますので、この労働相談に対する施策の拡充を要望したいと思います。
○
今山分科会長
岩崎委員、それは個人要望でよろしいですか。
○
岩崎委員
はい。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第5款の認定について、反対の御意見はありませんか。
○
岩崎委員
先ほどと同様の理由で反対させていただきます。
○
今山分科会長
本案のうち、第5款については、一部反対の意見があったということで集約をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
そのように集約をいたします。
次に、歳出第7款、商工費のうち、
商工労働観光部関係について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
三好商工労働観光部次長兼
商工労政課長
〔
説明書③ 185ページ~、7款 商工費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見等はありませんか。
○
岩崎委員
企業立地促進助成金に関して、我が会派は、これはいかがなものかという姿勢でおります。私は、地域経済にとってどうなのかという問題意識を持っているのですが、その中で、5年以降は調査をしていないということで問題ないのか。
認識違いかもしれませんので、5年以降は雇用をどれだけしているのかという調査は行っていないということで間違いないのか、聞きたいと思います。
○末
綱創業経営支援課長
ただいまのところ、制度上、補助金対象で支出した場合は5年間の縛りという運用でして、現時点では5年をめどに確認しております。
○
岩崎委員
やはり、その後の雇用状況はどうなのか、毎年調査をするべきではないかと思っております。5年を超えて雇用の状況を調査していくことをぜひ要望したいと思います。
○
今山分科会長
岩崎委員、それは個人要望でよろしいですか。
○
岩崎委員
はい、個人要望で結構です。
それと、平成28年度一般会計予算に関する説明書の中で、映画撮影等誘致支援事業補助金が500万円計上されているのですが、これと、
フィルムコミッション事業の違いを御説明いただきたいと思います。
○
佐藤商工労働観光部次長兼観光課長
ただいま御指摘のありました500万円につきましては、大分市でロケを行うかもしれないという案件がございまして、これを確実に大分市に誘致するために、別途、500万円の予算を組んだほうがいいのではないかということで用意したものでございましたが、本市で撮影をするということがございませんでしたので、使っておりません。
本来は、
フィルムコミッション事業の中で予算措置をすべきだったものなのですが、急遽上がってきたもので、当初、何としても誘致したいという動きの中で上げたものでございました。
今後は、こういうことがないよう、
フィルムコミッション事業の中で全て賄っていきたいと考えております。
○
岩崎委員
いろいろな状況の変化等もございますが、やはり、きちんと精査をするということは必要だと思います。そういった反省のもとでやっていただきたいと思います。
○
戸田商工労働観光部長
先ほどの、雇用の把握についてでございますけれども、制度上はマストの形で雇用の調査をしておりませんけれども、現場主義を徹底しようということで、なるべく立地企業に足を運んで、今の状況を把握するという取り組みを進めております。企業概要を聞き取る中で、雇用の実情、特に人手不足の状況も含めて把握をしていきたいと思っており、昨年度から企業訪問を開始しております。今後、そういう現場の声を大事していきたいと思っており、あわせて、企業立地促進助成金の成果も把握し、売り上げを含めて、企業の概要について聞き取り調査をしていきたいと思っております。
○
岩崎委員
そのような強化はぜひ必要であると思いますが、中小企業に手厚くということが必要であると思いますので、そもそもどうなのかという問題意識を表明させていただきたいと思います。
○
戸田商工労働観光部長
中小企業は非常に重要だと認識しております。地域の中核企業、単に中小企業だけではなく、中核となる企業が、大分市以外から受注をして、本市内の企業に発注をする、いわゆる中核企業の支援は大事だと思います。中核企業は、中堅企業、いわゆる中小企業の範囲の中では上位の部類の中堅企業もありますし、大企業も入っています。
一方で小規模事業者も非常に重要です。最近、廃業が非常に多くなっていますが、小規模事業者が廃業すると、非常に大きな損失ですので、そういうことがないように企業支援をしながら、企業誘致の部分では、比較的規模の大きいところも重要だと思っておりますので、それが結果的には、波及効果があり、地元の企業に発注が回っていくということを狙っております。
○
岩崎委員
雇用の点では、現状では不十分だということを指摘させていただきたいと思います。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
次に、
事務事業評価に入ります。
第7款、商工費では、
中小企業販路拡大応援事業、
フィルムコミッション事業が評価対象となっております。
それでは、提出された
事務事業評価シートをもとに執行部から説明を受けます。
まず、
中小企業販路拡大応援事業について説明を受けます。
○
三好商工労働観光部次長兼
商工労政課長
中小企業販路拡大応援事業ついて、評価シートに従い、御説明させていただきます。
まず、
事務事業実施期間でございますが、この事業は平成27年8月から実施しております。
次に、実施方法ですが、大分市内に事業所を有する中小企業を対象とし、見本市等へ出展する際、また、海外の見本市に出展した後、海外からバイヤーを招聘する際に補助金を交付するものでございます。
次に、目的でございますが、中小企業の競争力強化のため、見本市への出展や出展後のバイヤーとの商談を支援することで、販路拡大を図り、中小企業の活性化につなげようとするものでございます。
次に、対象・手段についてでございますが、大分市中小企業見本市等出展事業補助金につきましては、中小企業が生産、加工した商品等の販路開拓のため、国外を含む市外で行われる国や地方公共団体等が主催、共催または後援する見本市等への出展の際にかかる経費の一部を補助するものでございます。補助対象経費といたしましては、交通費、宿泊費、商品運搬費、小間料、小間装飾料、備品借上料などで、補助対象経費の2分の1、50万円を上限としております。
大分市海外バイヤー招へい補助金につきましては、海外での見本市や展示会への出展を契機に、海外からのバイヤー招聘をして商談を行う際にかかる費用の一部を補助するものです。補助対象経費といたしましては、バイヤーの交通費、宿泊費、通訳料で、こちらも補助対象経費の2分の1、50万円を上限としております。
事務事業の必要性でございますが、人口減少社会の到来による国内市場の縮小や、グローバル化による企業間の競争の激化などにより、中小企業を取り巻く環境はますます厳しくなっていることから、本市中小企業の競争力強化、販路拡大の支援は不可欠であると考えております。
成果目標としては、見本市等への出展を希望する多くの中小企業のニーズに応えることにより、販路拡大の推進を図ります。
成果実績・効果としては、平成27年度は8月からの募集開始でございまして、申請実績は2件にとどまりましたが、事業の周知が図られた平成28年度は18件と飛躍的に伸び、販路拡大を目指す企業にとって関心の高いものとなっております。また、見本市出展の半年後に行うアンケートにつきましては、この個票では7月1日時点で記載しておりますが、別にお配りしております資料が9月1日時点で整理されておりますので、こちらで御説明をさせていただきます。A3の資料をご覧ください。9月1日現在では、18社で73件の契約が成立しております。なお、この9月1日現在で契約の成立まで至っていない場合でも、現在、商談を継続していたり、見積書を依頼されているなどの報告を受けております。
総事業費といたしましては、平成27年度、平成28年度の記載のとおりでございますが、平成28年度は18件の申請があり、実績額607万8,000円のうち、補助金額は568万8,000円です。
実績評価としては、新たな販路拡大を目指す中小企業にとっては有効な支援となっており、本市中小企業の競争力強化に大きく貢献しているものと考えております。
今後の方向性等につきましては、見本市への出展経験がない中小企業も多いため、セミナー等を通じて事業の周知、企業への啓発を行うとともに、本事業を活用して見本市に出展した企業の声を集約し、成果等を紹介することにより出展意欲の掘り起こしを行い、販路拡大につなげてまいります。
最後に、特記事項ですが、本事業は、平成29年度から国内の見本市への補助のみとし、海外見本市出展及び海外バイヤー招聘につきましては、海外販路の拡大をサポートするための大分市海外販路拡大サポート補助金として新たに制度化することにより、業務執行の効率化を行いました。
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
お手元の議会側
事務事業評価シートの、1の項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は後の自由討議で必要となりますので、必ず記入してください。
それでは、5分程度で記入をお願いします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○
今山分科会長
記入は終わりましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○
今山分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いいたします。
○
二宮委員
私は、拡充でお願いします。大分市の中小企業が元気にならないといけませんから、拡充でお願いします。
○
板倉委員
グローバル化によって中小企業を取り巻く環境がますます厳しくなっている中、競争力強化のため、販路拡大を図るためのさまざまな支援を行う必要があることから、拡充。
○阿部委員
私も拡充です。
○
今山分科会長
私も、中小企業の活性化につなげていくために、また、利用した方々の感想も非常にいい状況下でありますので、拡充でお願いします。
○
日小田委員
結論は拡充でいいです。相談件数が29件あって、その中の18件が参加したということで、高い関心があるということと、商談件数が73件の実績があり、効果があるということで拡充をお願いします。
○
岩崎委員
私も、効果があり、拡充が妥当と考えますので、拡充でお願いいたします。
○
今山分科会長
委員の皆さんに発表していただいた結果、
経済環境分科会評価としては、拡充でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
そのように決定いたします。
次に、分科会評価結果についてですが、拡充とした理由、改善内容、提案事項等について、まとめたいと思います。
国内市場が縮小しており、企業を取り巻く環境が厳しい中、中小企業の活性化を図っていくためにも、拡充をしていただきたいといった内容でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、そのように決定いたします。
次に、
フィルムコミッション事業について、執行部から説明を受けます。
○
佐藤商工労働観光部次長兼観光課長
事務事業評価シートの整理番号、経済環境-3をごらんください。
フィルムコミッション事業について御説明いたします。
まず、
事務事業実施期間ですが、平成18年度から実施をいたしております。
次に、実施方法でございますが、市が直接実施する場合と民間業者へ業務委託する場合の2通りがございます。
本事業の目的は、映画、テレビドラマ、CM等の撮影により、本市の魅力を国内外に発信するとともに、映像作品を観光面に生かすロケツーリズムを積極的に展開することにより、観光客の誘致及び経済波及効果を高めることでございます。
対象・手段としては、映画やCM等の映像制作関係者を対象に、本市のロケーションを視察してもらう大分市ロケハンツアーなどの誘致活動を初め、撮影相談に対する情報提供や、官公庁との連絡調整などの支援活動を行っております。
また、市民を対象としたロケ支援作品の啓発イベントの開催や、当該作品を観光面に活用するロケツーリズムの推進にも取り組んでおります。
次に、
事務事業の必要性でございますが、映画やCMなどのロケ地となることにより、その都市の魅力が広く情報発信されることは、観光振興への効果が大きいことから、多くの都市が映像作品の誘致に取り組んでおります。
本市は、海、山、川などの自然と都市がバランスよく立地しており、多彩なロケーションが魅力でございます。本市の強みをPRし、より多くの映像作品を誘致しようとする本事業は、本市の観光振興にとって大変有効であると考えております。
成果目標は、より多くの映画やテレビ等の映像作品を誘致し、その作品を観光面に活用するロケツーリズムの推進によって、本市への観光誘客を図ることとしております。
成果実績・効果並びに成果指標につきましては、記載のとおりでございます。
人件費を含めた総事業費の実績につきましては、平成26年度は737万1,000円、平成27年度は912万9,000円、平成28年度は821万9,000円となっております。
平成28年度事業費内訳は記載のとおりであり、人件費の
従事職員数は正規職員0.7人でございます。
実績評価としては、撮影・ロケハン件数は前年並みでありましたが、全国ネットの情報番組や台湾向けの旅行番組を誘致し、本市の魅力を広く情報発信できましたことは、一定の効果があったものと考えております。
また、平成28年度、新規に大分市ロケハンツアーを実施したことにより、平成29年度にドラマ「弱虫ペダルSeason2」の誘致が実現し、撮影関係者やエキストラの滞在等による経済波及効果はもとより、自転車愛好家を中心に本市のロケーションが全国に情報発信できたものと考えております。さらに、ロケ地を訪ねて歩くロケツーリズムによる経済波及効果も期待できると考えております。
今後の方向性につきましては、より多くの映像作品を誘致するために、一つ一つの撮影支援をきめ細かに行い、業界内の評価を高めるとともに、支援した作品の撮影状況などを取りまとめたロケ地マップを作成し、積極的に観光面において活用していくことが必要であると考えております。
そのためには、エキストラやボランティアスタッフの登録者の拡充を図るなど、撮影を支援する体制のさらなる強化に取り組んでいきたいと考えております。
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、質疑、意見はございませんか。
○
岩崎委員
大分市にロケハンが来たときに、地域の経済を刺激するといいますか、例えば、市の観光施設を積極的に紹介するとか、撮影だけに終わらない活用は何かあるのでしょうか。
○
佐藤商工労働観光部次長兼観光課長
ロケで来られる監督、スタッフ、それから役者につきましては、昨今、経費が非常に厳しい中で撮影をしております関係上、大変タイトなスケジュールで収録をしているという状況がございます。
したがいまして、例えば、滞在期間中のオフの時間等があれば、我々としても積極的に本市の観光地を御案内したいのですが、実際、そういった時間はございません。
では、どうするかということでありますが、先般の「弱虫ペダル」の場合を申し上げますと、市長みずから、その撮影現場に行きまして、監督、俳優の皆さんをねぎらいますとともに、そのときにお土産として大分の銘菓や、たかもんのぬいぐるみを渡して、皆様と一緒に写真を撮っていただきました。また、俳優の皆さんは、そういったものを傍らに置きながら自分で写真を撮り、それを自分のフェイスブックやインスタグラムなどに上げる形で、情報発信をしていただいている状況です。
○
岩崎委員
やはり、撮影以外の点でも着目する必要があると思っていますし、先ほど、銘菓といいましたけれども、お弁当とか、おいしいものを発信される方が多いと思いますので、そういった工夫も必要ではないかと思います。
○
佐藤商工労働観光部次長兼観光課長
今、お菓子だけではなくてというお話がありましたが、実際にロケ弁として、吉野の鶏めしを支給させていただいております。また、夜、スタッフの皆さんの食事のときに大分の郷土料理を食べられるお店を紹介して、その情報も発信していただいております。
ただ、難しいのは、そういった撮影の場合、リアルタイムの発信をしてしまいますと、そこにファンが押し寄せてしまい、撮影に影響が出るということもございますので、その辺はスタッフ一同、慎重に発信をしていただいているところでございます。
○
今山分科会長
誘致をする相手、ターゲットですが、どういう基準で相手を選別しているのですか。
○
佐藤商工労働観光部次長兼観光課長
相手をこちらが選別するのではなくて、相手が本市のロケーションを気に入って、そしてお話をいただくというのが原則でありますので、こちらからということはございません。他市と比較して、このロケーションなら大分市のほうがいい、このロケーションだったら他市のほうがいいという形で、先方が取捨選択をしているという形でございます。
○
今山分科会長
それは、少し違うような気がします。マーケティングの中で、大分にはこういう観光地があるから、来るならどうぞという、いわゆる待ちの営業という印象が強いです。
そうではなくて、今、ある特定の食べ物をターゲットにした番組が多い中、大分の食べ物はとてもいい資源であると思うので、そういうものをピンポイントで取材してくるような番組を目掛けて、大分で撮影しませんかということをある程度したほうが、来てくれるのではないかと思います。
少しやり方がどうなのか、来るならどうぞというところがあるのではないかという印象を受けます。だから、人件費に対して実績が余り上がっていないのではないかと思っています。
どこかでコンセプトがずれているのではないかという印象を受けますので、そういう意見があるということを認識していただければと思います。
○阿部委員
いわゆる情報発信のあり方一つとっても、都市間競争があるので、こういう事業は全国的に展開をされていると思うが、どこも同じやり方なのですか。
○
佐藤商工労働観光部次長兼観光課長
ジャパン・フィルムコミッションという大きな組織がございまして、基本的には同じやり方を推奨しております。このルールを破りますと、取材をしてもらいたいのであれば番組制作料を出してくれという話になってきます。それは映画でもCMでも一緒ですけど、余り極端な売り込みをこちら側からやりますと、制作費そのものを全部負担するという形になってしまい、それは本来のフィルムコミッションのスタイルとは違ってきます。あくまでロケーションを見て、これがこの映画のこの場面に必要だ、このCMのこの場面に必要だということで、訪れるというのが基本的にはフィルムコミッションでございます。
○阿部委員
例えば、大分市にはこういうロケ地がありますとか、大分市のいいところを発信するのはいいのですか。
○
佐藤商工労働観光部次長兼観光課長
それは構いません。今もやっておりますし、これまで大分市に来られた監督やカメラマン等にも、そういう情報をお伝えしながら、業界の中で口コミとなって広がっていくのが、この世界でございますので、我々としても、そういった表には出ない部分ですけれども、あそこはいい、非常にアットホームな受け入れをしてくれるというような取り組みを一生懸命しているところでございます。
○
板倉委員
関連ですが、東京事務所と何か連携をとっているのですか。
○末
綱創業経営支援課長
東京事務所が都心部にあるので、地の利を生かして、本庁から連絡があれば対応しております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○
岩崎委員
魅力発信という点では、他都市と比べて、大分市は非常に魅力的だと思っております。これといったものがないということを他都市の方に言われることもあり、弱みでもあるのですが、逆に言えば、撮影する側にとっては、何か特徴的なものが映り込んでしまうと使えないということもありますので、そういう点で強みでもあると思います。
自然と都市が近いですし、自信を持って魅力発信をすればいいのではないかと思っております。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
ないようですので、質疑、意見はこれで終結いたします。
それでは、委員評価に入ります。
1の項目別評価、2の委員評価を記入していただきたいと思います。
〔
事務事業評価シート記入〕
○
今山分科会長
記入が終わりましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○
今山分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
○
岩崎委員
私は、継続です。拡充という思いがあるのですが、全市民的な理解を得るのは困難かと思います。というのも、2002年のサッカーワールドカップのときに、全国民が盛り上がっていると思っていたのですが、中にはそうではない人がおり、関係ない人には関係ないことと思いますので、拡充ではなくて継続としたいと思います。
○
日小田委員
総事業費も1,000万円近く、一定の制限の中での誘致活動など、いろいろなことがあると思うので、考え方としては継続ということでお願いします。
ただ、やはり来てもらえるような魅力あるまちづくりということが一番だと思うので、そこは、ぜひまた違う視点でまちづくりに励んでいただきたいと思います。
○
今山分科会長
私も継続です。期待しています。もう少し目に見える成果が出るといいと思います。大分市の魅力をもっと発信していただきたいという思いを込めて、継続にしたいと思います。
○阿部委員
私も継続です。制約があるという話を聞きましたけれども、取り残されたら意味がないので、情報発信、PRの工夫をぜひしていただきたいという思いで、継続でお願いします。
○
板倉委員
継続です。常に魅力を広く情報発信する必要がありますから、その流れの中で、撮影を支援する体制を整えていますよということをアピールしながら、継続していただければと思います。
○
二宮委員
私も継続です。情報発信はこれから工夫していかなければと思います。
○
今山分科会長
それでは、自由討議を終結いたします。
委員の皆さんに発表していただいた結果、
経済環境分科会評価としては、継続でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
分科会評価結果については、魅力の発信、情報発信の工夫をしていただいて、事業に取り組んでいただきたいという内容でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
そのように決定します。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第7款の認定について、反対の御意見はありませんか。
○
岩崎委員
企業立地促進助成金について、反対をさせていただきたいと思います。
○
今山分科会長
本案のうち、第7款については、一部反対の意見があったということで集約をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、そのように集約をいたします。
分科会要望事項が出ておりませんが、委員の皆さんで分科会の要望としたい事項はございませんか。
○
日小田委員
農林水産部のときにも言いましたが、新規事業等、事業数がどんどんふえているため、しっかりと検証、精査をしていただきたいということを要望したいと思います。
○
今山分科会長
ほかにございませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、ただいまの1項目でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
他の分科会にも関連する要望事項はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
以上で
商工労働観光部所管分の審査は終了しましたが、委員の皆さんで、その他として何かありませんか。
○
二宮委員
これから、国民文化祭など、大きなイベントがありますから、気合いを入れて取り組んでいただきたいと思います。
○
今山分科会長
個人要望でよろしいですか。
○
二宮委員
はい。
○
戸田商工労働観光部長
今から大きなイベントが続きます。例えば、国民文化祭は、まちづくりの面、観光誘客の面でも、非常に大きなチャンスと捉えて取り組んでいきたいと思っております。委員の皆様の御支援をぜひよろしくお願いしたいと思います。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
執行部から何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
今山分科会長
ここで執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては、分科会並びに委員会としての要望とはしませんが、真摯に受けとめ、対応していただくよう申し添えておきます。
それでは、説明員を交代させます。
〔説明員交代〕
○
今山分科会長
続いて、環境部所管分の審査を行います。
審査の前に、
秦環境部長より発言を求められていますので、許可します。
○
秦環境部長
皆様、こんにちは。
まず、このたび台風18号の被害に遭われた方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。
今回の台風18号の環境部の対応について、報告させていただきます。浸水の被害を受けられた方につきましては順次、床下の消毒を行っておりまして、また台風の影響により発生したごみにつきましては戸別に収集することで対応をとっているところでございます。
今後も、被災状況等を自治会を通じて確認し、対応を行ってまいりたいと思っております。
また、今回被害の大きかった津久見市等の他市町村への応援につきましても、災害ごみの受け入れ等、状況により支援を行ってまいりたいと考えております。
それでは改めまして、
決算審査特別委員会経済環境分科会のうち環境部所管分の御審査をいただくに当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
環境問題は、身近な生活環境や自然環境にかかわるものから、温暖化など地球規模の課題に至るまで広範、多岐にわたっております。再生可能エネルギーの積極的な利用、PM2.5への対応、また、ごみ減量・リサイクルなどの推進、生物多様性の確保など、これまで以上に迅速かつ的確な対応が必要となっております。
環境部は、市民の健康の保護と生活環境の保全、さらには廃棄物の減量・リサイクルや適正処理に関する諸事業を、市民の皆様や事業者の皆さんの先頭に立って取り組むこととしておりまして、予算の執行に当たりましては、最大の効果が得られるよう、効果的な執行に努めてまいったところであります。
詳細につきましては、この後、担当課長から説明させます。
何とぞ慎重御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○
今山分科会長
それでは、早速審査に入りたいと思います。
議第81号、平成28年度大分市
歳入歳出決算の認定について、平成28年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第4款、衛生費のうち環境部所管分について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
萱島環境部次長兼
環境対策課長
〔
説明書③ 115ページ~、4款 衛生費について説明〕
○
今山分科会長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんで質疑、意見はありませんか。
○
岩崎委員
環境対策費についてですけれども、前回の委員会でも指摘させていただきましたが、現在、降下ばいじんに対する基準を設けていると伺っておりますが、私は、2つの観点から、この基準をもっと厳しくしていくべきだと考えております。
1つは、企業イメージのアップに資するのではないかという観点です。降下ばいじんがどこから出ているかということは、大体絞れてくるわけです。企業も、環境対策に対して前向きであるというイメージを与えることができるのではないかと考えております。ですので、積極的に、この基準を設けて、企業と話し合う必要があると考えております。
それと、もう一つ、同じ方が何度も言ってくるといったことがありましたが、基準が厳しくなれば、市も企業も頑張っている、向き合っているということを発信でき、その方も変化していくと考えております。
その2点から、基準を見直すための議論をぜひしていただきたいと思います。これは、個人の要望です。
○
今山分科会長
アライグマについて、最近、何もないですけど、ほぼ鎮静化していると考えていいですか。
○
萱島環境部次長兼
環境対策課長
県内を見ましても、日田市や中津市では、かなりふえています。
昨年度捕獲したのが50頭でございました。同時期の8月末が、昨年度は20頭でしたが、今年度は64頭になっています。これは、特定の地域で多く発生していまして、そこに住んでいる方が野良猫にえさをあげるためのえさ箱に、アライグマが一緒に食べに来ていたということがございまして、集中的に、その捕獲に乗り出した関係があり、多く捕獲しております。えさをあげていた方については、もう現在は、えさをあげていない状態でありますので、かなり対応はできたのではないかと思っています。
ですので、アライグマ自体は横ばいか、少しふえていると思っております。
大分都市広域圏の中でも、アライグマの問題は議題として上げさせていただいておりまして、大分市だけ頑張りましても、近隣から入ってくれば意味がないということがございますので、監視カメラ等で、まず状態を確認しながら、別府市など実際に発見されているところがございますから、わなを貸すなどして対応しているのが現状でございます。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
○
板倉委員
カセットボンベ穴開け不要化事業はどういう内容ですか。
○
桑野環境部次長兼
清掃管理課長
カセットボンベ穴開け不要化事業につきましては、この事業が始まる前まで、市民の皆様に穴をあけて出してくださいというお知らせをしておりましたけれども、他都市で穴をあける作業のときに事故が起こり、火災が起きて、けがをしたとか、死亡されたという事例がございました。そういったことも踏まえまして、穴あけの専用機械を西部清掃事業所に設置しまして、その機械で穴をあけて処理をしております。市民の皆様には、穴をあけないで出していただき、皆さんの安全、安心を確保しているところでございます。事業費につきましては、今年度、建屋の建設費等ございますので、3,000万円ほどかかっておりますが、今後は、その機械のリース料ということで、年間、大体900万円ぐらいでございます。
○
今山分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち、第4款の認定について、反対の御意見はありませんか。
○
岩崎委員
ごみ減量・リサイクル推進事業について、ごみ袋の有料化をやめるべきという観点から、反対させていただきます。
○
今山分科会長
本案のうち、第4款については、一部反対の意見があったということで集約をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
そのように集約をいたします。
分科会要望事項が出ておりませんが、皆様から分科会の要望としたい事項はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
それでは、他の分科会にも関連する要望事項はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
以上で環境部所管分の審査は終了しましたが、委員の皆さんから、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
今山分科会長
執行部から何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
今山分科会長
ここで執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては、真摯に受けとめ、対応していただくよう申し添えておきます。
最後に、分科会要望事項及び
事務事業評価の分科会評価結果の文言については御一任いただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
今山分科会長
22日金曜日の
分科会要望等確認日に皆様に御確認いただくということで、よろしくお願いいたします。
それでは、22日午前10時から
経済環境分科会を開会いたします。
それでは、本日は、これにて散会いたします。
午後3時8分散会...