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平成29年第1回臨時会(第2号 8月 8日)
平成29年第1回臨時会(第2号 8月 8日)

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  1. 大分市議会 2017-08-08
    平成29年第1回臨時会(第2号 8月 8日)


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    最終取得日: 2022-11-22
    平成29年第1回臨時会(第2号 8月 8日)   第1回大分市議会臨時会会議録 (第2号) ───―────―──────────── 平成29年8月8日 午前10時0分開議 ───―────―──────────── 出席議員   1番    穴 見 憲 昭   2番    小 野 仁 志   3番    松 木 大 輔   4番    倉 掛 賢 裕   5番    田 島 寛 信   6番    二 宮   博   7番    藤 田 敬 治   8番    安 部 剛 祐   9番    野 尻 哲 雄  10番    永 松 弘 基  11番    板 倉 永 紀  12番    足 立 義 弘  13番    仲 道 俊 寿
     14番    長 田 教 雄  15番    秦 野 恭 義  16番    阿 部 剛四郎  17番    高 松 大 樹  18番    松 本 充 浩  19番    堀   嘉 徳  20番    井手口 良 一  21番    福 間 健 治  22番    岩 崎 貴 博  23番    斉 藤 由美子  24番    馬見塚   剛  25番    甲 斐 高 之  26番    帆 秋 誠 悟  27番    松 下 清 高  28番    宮 邉 和 弘  29番    髙 野 博 幸  30番    安 東 房 吉  31番    日小田 良 二  32番    スカルリーパー・エイジ  33番    三 浦 由 紀  34番    衛 藤 延 洋  35番    大 石 祥 一  36番    仲 家 孝 治  37番    荻 本 正 直  38番    高 橋 弘 巳  39番    橋 本 敬 広  40番    川 邉 浩 子  41番    国 宗   浩  42番    泥 谷   郁  43番    佐 藤 和 彦  44番    今 山 裕 之 ───────────────────── 欠席議員  な し ───―────―──────────── 出席した事務局職員 局長  宮 成   隆 次長兼議事課長  板 井   隆 総務課長  川 野 洋 史 議事課参事  吉 野   宏 議事課参事兼政策調査室長  岡 村 吉 宏 議事課参事補  後 藤 和 正 ───―────―──────────── 説明のため出席した者の職氏名 市長  佐 藤 樹一郎 副市長  久 渡  晃 副市長  桑田 龍太郎 教育長  三 浦 享 二 水道事業管理者  三重野 小二郎 消防局長  澁 谷 有 郎 総務部長  佐 藤 耕 三 企画部長  西 田 充 男 企画部審議監  縄 田 睦 子 財務部長  倉 原   洋 市民部長  伊 藤 真由美 福祉保健部長  江 藤   郁 子どもすこやか部長  重 石 多鶴子 環境部長  秦    希 明 商工労働観光部長  戸 田 美 和 農林水産部長  森 本   亨 土木建築部長  木 村 忠 孝 都市計画部長  長 野 保 幸 下水道部長  衞 藤  亥太見 監査事務局長  野 中 昭 男 教育部長  増 田 真由美 教育部教育監  佐 藤 雅 昭 水道局管理部長  小 畑 裕 之 市長室長  高 橋 賢 次 財政課長  吉 良 昌 昭 ───―────―────────────   議  事  日  程  第2号     平成29年8月8日午前10時開議 第1 上程議案に対する質疑 第2 議案の委員会付託 ───―────―────────────   本日の会議に付した事件 日程第1 上程議案に対する質疑 日程第2 議案の委員会付託  ◇─────────────────◇ ○議長(野尻哲雄) これより会議を開きます。           午前10時0分開議 ○議長(野尻哲雄) 本日の議事は、お手元に配付の議事日程第2号により行います。  ◇─────────────────◇ ◎日程第1 上程議案に対する質疑 ○議長(野尻哲雄) 日程第1、これより上程議案に対する質疑に入ります。  質疑は、発言通告がありますので、お手元に配付の質疑発言順位表により、これを許します。  最初に、22番、岩崎議員。 ○22番(岩崎貴博)(登壇)(拍手) 日本共産党の岩崎貴博です。  当会派は、建設常任委員会に所属する委員が不在のため、3名での質問通告となりましたことを最初に申し述べておきます。  さて、それでは質問通告に基づき、一問一答形式にて質問をさせていただきます。  市民の意見についてであります。  議第62号に対する市民の意見を踏まえ、議案質疑行います。  本事業は、所有者である恵愛会大分中村病院が実施する競争入札に参加するとのことでありますが、当然のことながら、市税を使っての入札は正当性が厳しく担保されなければなりません。  先日、日本共産党大分市議団は、府内町、中央町を中心に本案件の聞き取り調査を行いましたが、税金を使っての買い取りについて多くの疑義が寄せられました。  いわく、当面、にぎわい広場をあの場所につくるとのことだが、当該地点とJRおおいたシティとの間はにぎわうかもしれないが、府内町側への回遊性が高まるものなのか、大いに疑問がある。  1つ通りを入ると、人通りは寂しいものだ。市が入札に参加するのなら、府内町かいわいのにぎわいに資する計画かどうか、はっきりとしないといけない。
     以上の意見が寄せられました。  そこで、質問をいたします。  にぎわい創出、回遊性について、紹介した市民の声に対する市の見解をお聞かせください。      〔22番議員、質問席へ移動〕 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎)(登壇) 岩崎議員の、市民の意見についての御質問にお答え申し上げます。  大分らしさを実感できる緑あふれる都市空間づくりに向けまして、集い、憩い、祝いの機能を兼ね備えた祝祭の広場を整備することは、物販、飲食やサービスの提供などの機能を有する商店街等との相乗効果が得られ、回遊性の向上が期待され、府内町を含む中心市街地全体のにぎわいの創出につながるものと考えております。  これまでに、例えば、7月31日に大分市中心市街地活性化協議会を開催いたしましたけれども、そこにおきまして、府内町協議会の会長の林委員からの御発言を御紹介させていただきますと、コンパルホールは市が購入、建設し、30年経過する中、回遊性やにぎわい創出など、中心市街地活性化の目標に対して安定的な効果を発揮していると実感している。旧パルコ跡地についても、ぜひ行政が購入し、長期的な中心市街地活性化に寄与するようにしてほしい。  また、7月27日に9つの商店街から、これは野尻市議会議長宛てに要望書が提出をされておりまして、その写しを大分市長宛てにいただいておりますけれども、その要望の9つのうち3つが府内町関係でございまして、大分市府内五番街商店街振興組合理事長名、そして、サンサン通り商店街振興組合理事長名、大分市ポルトソール商店街振興組合理事長名で、大分市が跡地を取得し、活用していただきたいという要望書、これは議長宛てでございますけれども、写しをいただいております。  さらに、幾つか御紹介させていただきますと、商工会議所の女性会、これは私が講演を行いましたときに、事前に要望いただいておりまして、パルコ跡地を大分市が取得をして、どのような活用がされるか、大変楽しみにしておりますと、これについて説明してくださいという要望もいただいておりますし、また、昨日、県の信用組合の同友会の皆様の集まりがありまして、そこでも講演をさせていただきました。そこのときに主催者の方から、まちなかで居住する人がふえていると、特に女性層、主婦層から、広場の整備をぜひ進めてほしいという声がたくさん寄せられているというようなお話も伺っております。  今、反対の御意見も当然あると思います。賛成の意見もお聞きいただいておるんであれば、どのような御意見をいただいたかというのを教えていただけますと、私どもも大変ありがたいというふうに思っておりますし、それから、今後、さらに私どもとしましても、地元住民や商店街組織などの御意見を伺いながら、継続的なにぎわい創出、あるいは回遊性の創出に最大限の努力を傾注してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 岩崎議員。 ○22番(岩崎貴博) はい、ありがとうございます。  まず、市長は、この件に関して、各連合会、団体の要望が上がっていると、市民の方から、にぎわい創出についての要望であり、理解であり、そういうのがいただいているというような趣旨の答弁だったと思います。  私が伺ったのは、もちろん中央町もそうなんですけれども、先ほどコンパルホールのことも言われておりましたけれども、府内町のほうに私は聞き取りに行かせていただきました。  その中で、確かに、新聞報道等で、連合会に入っていらっしゃるお店の方は知っているということだったんですが、知らないという方もいらっしゃいましたし、連合会に所属している方の中にも、それは上の方たちが話でそうなって、私たちのところにきちっと意見を吸い上げられているところまでは、まだ来ていないというようなことがありました。  そういう点で、市民の声を代表して、そういう機関ではあるとは思うんですけれども、そういう声を代表しているというところで、根拠は少し弱いのかなというふうに思っております。  私が最初のほうに質問したのは、場所的な位置の問題です。府内町1丁目1番というところで、そこににぎわいの拠点の施設があったとしても、それより奥のところの回遊性が高まるのかどうか、今の計画では不透明なので、明確にしてほしいという声を私は紹介いたしました。その点についての言及がなかったので、少し、ちょっとかみ合っていないのかなというふうに認識をしております。  にぎわい創出、回遊性について、要するに、一番端っこのわけですよ。府内町のですね。国道10号側から見るとですね。それよりも奥のところの回遊性という点について、私は、市民の方々は、そこは回遊性が高まるものではないということでしたので、そこに対して質問をしました。  それに関しては、次のところにも関係してきますので、次の質問に移らさせていただきたいと思います。  次の質問です。  さきの聞き取り調査では、祝祭のにぎわいを演出する施設は、駅南シンボルロードや駅前広場など既にある。さらに、遊歩公園、若草公園、大手公園など駅周辺の公園の今以上の整備で、快適で安らぎを覚える健全なまちづくりはできる。多額の税金を投入するには疑問を感じるといった声が寄せられております。  現行施設の活用で祝祭のにぎわいは達成できるという趣旨の市民意見ですが、市の見解を求めます。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分いこいの道は、緑あふれ、市民の憩いの場として、また交流の場として、平成26年7月に供用を開始いたしました。  この大分いこいの道は、市民の新たな活動拠点であり、広場の維持・運営・管理は、市民やNPO団体等で構成される大分いこいの道協議会が主体となって行い、市民に愛着のある広場となっております。  また、JR大分駅府内中央口広場及び上野の森口広場は、駅北・商業業務都心、駅南・情報文化都心と交通結節点であるJR大分駅とを結ぶかけ橋となる機能を有し、にぎわい、集い、憩える空間の整備と都市景観に配慮した整備を行い、供用開始しているところでございます。  さらに、若草公園や府内アクアパークジャングル公園は、中心市街地の既存公園を対象に平成5年より実施しました公園リフレッシュ事業において、環境と利用形態の変化に対応した都市の景観の核となるオープンスペースを創造するため、それぞれの公園ごとのコンセプトのもと、既に再整備が完了しています。  今後は、大分府内城址公園と大手公園との一体的整備により、大分城址を生かした近世の歴史文化観光拠点の形成を図り、城址としての風格を兼ね備えた市民公園のあり方や大友氏遺跡歴史公園と連携する緑豊かな憩いの導線として、遊歩公園のあり方について検討することとしております。  これに対し、今回上程しています祝祭の広場は、JR大分駅府内中央口広場と国道10号との交差点に面し、大分の第一印象に大きくインパクトを与える場所であることから、多くの来街者や市民に迎え入れ、もてなし、集い、憩い、時には文化的な催しが行われ、まちのにぎわいを演出し、緑美しい景観を有する広場にしたいと考えております。  このことから、大分いこいの道や南北駅前広場、既存公園と祝祭の広場とのすみ分けが図られ、回遊性や滞留性のバランスのとれた中心市街地を形成するため、それぞれの施設がそれぞれの場所に整備が必要であると考えております。  また、大分パルコ跡地では、8月4日から2日間開催されました第36回大分七夕まつりにおいて、ことしは18の店舗が大分商工会議所青年部より出店され、延べ5,000人の来場者があり、既に中央通りと一体化した広場となっているところであります。  なお、当該土地の一部は4年前からイベント広場として無償で利用させていただいており、土地の所有者であります中村病院の御協力に感謝を申し上げる次第でございます。 ○議長(野尻哲雄) 岩崎議員。 ○22番(岩崎貴博) はい。今の御答弁の中で、疑問に思った点が幾つかあるんですが、要するに、まちのにぎわいをつくるというところで、すみ分けということをおっしゃいましたけれども、十分に今の公園の活用で、にぎわいというのができるんではないかなというふうに私は強く思っております。  そして、パルコ跡地にですね、買い取らないと、入札に参加しないと、そういうのができないのかというと、私はそうは思いません。現に、国道10号との結節地点というのであれば、おもてなしという意味を持たせるのであれば、既に大分駅前広場というのがございますし、さらに言及されました恵愛会の駐車場ですね、そこもにぎわいの一助をなすということで、貸してくれるといいますか、利用もしていただけるという状況を鑑みますと、税金を投入して、競争入札に参加する必要性はますます薄れているんではないかというふうに思っております。  やはり、市民に説明するのであれば、あそこを入札参加して買い取ったことによって、回遊性がこう高まる、こういうふうに活用していきたい、こういうふうなものが明示されてない以上、やはり入札に参加する正当性というのは、今の御答弁の中では薄いんじゃないかなというふうに認識をしたところであります。  これにつきましても、先ほどの質問と同じように、私の見解を述べさせていただきまして、次の質問に移らさせていただきたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 岩崎議員、次の質問に移るということは、2項めの次の質問に入るんですが、細目の中の次の3点目の質問に入る場合は、次の質問に移りますの発言は控えていただきたい。 ○22番(岩崎貴博) はい、わかりました。  次の細目に移らさせていただきます。失礼しました。  次の市民の声を紹介いたします。  仮に市が買い取っても、広場、公園であれば広さは中途半端。何をつくるのか明確でない段階での入札参加は、高い税金を払っている一市民の立場とすれば理解できないとの声が出されています。  今後の活用が不透明かつ将来的な構想の議論が不十分な中での税金投入に賛成しかねるという意見ですが、市の考えをお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 今回御提案する祝祭の広場は、JR大分駅をおり立った人が緑や花などのきれいな一角が認識でき、一目で美しいと感じられ、大分らしさを実感できる緑あふれる都市空間づくりに向け、集い、憩い、祝いの機能を兼ね備えたにぎわいの演出が可能となる祝祭の広場の整備を行うものであり、2019年に開催されますラグビーワールドカップ日本大会開催後も引き続き、祝祭の広場として活用してまいります。  今後の具体的な活用方策等につきましては、大分パルコ跡地周辺の商業関係者11団体より市議会に要望書が提出されるなど、市民の関心も高いことから、商店街組織を初めとして各種団体や関係機関の御意見をお聞きするなど、これからも十分な御説明をさせていただき、市民意見の反映に努めてまいります。 ○議長(野尻哲雄) 岩崎議員。 ○22番(岩崎貴博) はい。2019年、ラグビーワールドカップ、その後は今後も市民の声を聞いていくということでありましたけれども、やはり、私も再三申し上げているように、税金をこれに上限30億円という額を投入する計画であります。今後、聞いていくでは、やはり正当性という点は大変弱いんではないかという思いを新たにいたしました。  私が商店街に入った意見を聞くと、やはり商売、何とかしてほしい、回遊性を高めてほしいという声が強かったです。これは賛成の立場の人も、反対の立場の人も、そういう意見でありました。  ですので、参加するのであれば、やはり回遊性を高めると、ここを買い取ることによって人の流れは変わるという、そこは担保されていない中では、正当性は弱いんでないかということを今回のやりとりの中で思った次第であります。  以上の私の意見表明をさせていただきまして、次の質問に移らさせていただきたいと思います。  議第69号、敷戸南台住宅工事請負契約について質問いたします。  市営住宅の新築工事について質問します。  今回の建てかえ計画では、2棟、戸数は合計80戸とのことです。これに対し駐車場が107台分用意されております。現在、自家用車は1家に1台ではなく、複数台あるのが当たり前です。共働き世代の入居も想定される本件で、現行駐車スペースだけでは、路上駐車が発生する不安はぬぐえません。  駐車台数はふやすべきではないでしょうか。見解を伺います。 ○議長(野尻哲雄) 木村土木建築部長。 ○土木建築部長(木村忠孝) 建てかえする市営住宅等の駐車場については、敷地の形状に合わせ効率的に建物を配置するなど、限られたスペースを最大限に活用する中、安全性にも配慮しながら計画しております。  また、その台数につきましては、他の市営住宅との均衡を逸しないよう配慮し、1戸1台を基本としながら、家族の利用も想定して、可能な範囲で2台目分の駐車場も確保するようにしております。  このようなことを踏まえ、(仮称)敷戸南台住宅の駐車場につきましても、可能な限り駐車場を確保しているところであり、また、移転対象の敷戸東住宅62世帯の駐車場契約件数は、現在36台となっていることから、新たな入居者の駐車場の複数台利用を加えても、必要台数は確保されているものと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 岩崎議員。 ○22番(岩崎貴博) はい。今、入居者の駐車スペースについての質問でありました。  駐車場についての2つ目の質問をいたします。  現在、家事援助や往診など在宅での医療・介護サービスの必要性は高まっております。本契約の計画では、来客用の駐車スペースは1台のみであり、不足が予想されます。そのほかにも、お寺さんの月参りの際の駐車スペースの確保など、市営住宅の駐車スペースの相談は多岐にわたっております。  契約に際しては、来客用の駐車スペースの増設も検討すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 木村土木建築部長。 ○土木建築部長(木村忠孝) 今回の建てかえ計画における駐車スペースについては、入居者の利便性を最大限に考慮し、入居者用として107台のほか、障害者用乗降用として2台、デイサービスなど来客者用として1台、管理用として1台の合計111台分を確保しております。  今後、新たな2棟への入居が完了し、入居者の駐車場利用台数が確定した後、駐車スペースに余裕がある場合は、住人のニーズを把握する中で、来客者用駐車場への転換も柔軟に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 岩崎議員。 ○22番(岩崎貴博) はい。設計図によりますと、本団地のアクセスは現行の道を使用するようですが、想定される本道路は傾斜も高く、視界もよいとは言えません。  アクセスしやすいように変更すべきと考えますが、見解を求めます。 ○議長(野尻哲雄) 木村土木建築部長。 ○土木建築部長(木村忠孝) (仮称)敷戸南台住宅アクセス道路の配置につきましては、本計画の土地利用を考慮する中、既存のアクセス道路を利用することが住宅本体、集会所、駐車場等が最も効率よく配置できるものと考えております。  今後は、安全性、利便性がより一層高まるよう、アクセス道路の視認性の向上や幅員を広げるなど、可能な範囲で検討を行ってまいります。 ○議長(野尻哲雄) 岩崎議員。 ○22番(岩崎貴博) はい。当該場所については、私も現地を確認をいたしました。安全性、視認性という点では、やはり改善の余地があるんではないかというふうに思っております。  実際に車で行ってみますと、傾斜があるというふうに私、申し上げましたが、車の腹をこすってしまうような事例が想定されます。  市民の声を聞いて、今後、御判断すると、検討も行うということでしたが、ぜひ、その点の把握を前向きに、しっかり行っていただきたいというふうに思います。  次に、家賃の激変緩和措置について質問いたします。  旧市営住宅入居者が今回の新しい物件に入居したとしても、現行では必ず値上げになります。入居者が多い2DKの部屋は、今はどの所得階層でも1万円台の家賃でありますが、新家賃では倍以上、中には3.8倍にはね上がるケースもあります。いきなりの値上げでは支払いが困難なため、激変緩和措置が5年間設定されていますが、そうであっても高額には変わりありません。激変緩和措置の引き延ばしが必要と考えます。  国の法にのっとっての規定であれば、国への働きかけが必要と考えますが、見解を求めます。 ○議長(野尻哲雄) 木村土木建築部長。 ○土木建築部長(木村忠孝) 市営住宅等の家賃については、公営住宅法において、住宅の利便性の程度や経過年数に応じた算定が行われることとなっております。  そのため、建てかえに当たっては、従前の住宅の家賃と新築の住宅の家賃では差額が大きくなるため、その緩和措置として、公営住宅法施行令第11条により、5年間の負担調整期間や負担調整率が定められ、急激な家賃上昇による家計負担を避けるための激変緩和措置が講じられることとなっております。  さらに、大分市営住宅条例第18条により、一定期間の低額所得者の方々については、所得額に応じて2割から5割の住宅使用料減免措置を受けられることとしております。  また、従前居住者に対する移転説明会を開催する中、新しい家賃や激変緩和措置、減免措置などの説明に加え、家賃の上昇等の理由により新しい住宅への移転が困難な方につきましては、御本人と協議を行う中、既存の他の市営住宅への優先的な入居を可能としているところでございます。  このように本市では、従前居住者の意思を尊重し、さまざまな措置を講じて負担の軽減を図っておりますことから、現時点では激変緩和措置の引き延ばしについて国への働きかけは考えておりません。 ○議長(野尻哲雄) 岩崎議員。 ○22番(岩崎貴博) はい。市営住宅の、この本計画が立ち上がって、市民の方の声を聞くと、やはり福祉の負担が上がっている現状で家賃負担を少なくとも下げてほしいと、上がるんではなくて現状維持、さらにはもっと引き下げてほしいという声が出されておりました。  今後とも、このような制度改変を私どもも求めていく、そのことを申し伝えまして、私からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  31番、日小田議員。 ○31番(日小田良二)(登壇)(拍手) 31番、社会民主クラブの日小田良二です。  議第62号、平成29年度大分市一般会計補正予算(第2号)、大分市中心市街地祝祭広場整備事業について、一問一答方式で質問をいたします。  今回の提出議案には、市長の熱い思いが込められているものと推察をいたします。それだけにハードルは高く、多様な視点からの議論展開となっていくことと思います。  私ども議会としても、論点整理をしながら、真摯に議論をしてまいりたいと考えておりますので、明快かつ誠意ある回答をお願いし、質問に入ります。  最初に、議会への対応と市民意見の聴取について質問をいたします。  まず、議会への説明責任と対応についてお尋ねします。  第2回定例会開会中の一般質問終了後に、商工会議所と商店街連合会の連名で、パルコ跡地の活用について要望書が市長宛てに提出されました。次の日の朝刊では、買い取りも含め検討するという市長コメントが報道されていました。そして、27日の定例記者会見の翌日の朝刊では、大分市が取得検討の大きな見出しが飛び込んできました。  記事の内容としては、市長は、パルコ跡地の取得を前向きに検討していることを明らかにした。2019年のワールドカップまでに憩いの広場を整備し、関連イベントのスペースとして活用する考えとありました。また、10億円から20億円規模の支出が見込まれるが、想定される時価であれば、財政上は十分対応できると述べたとも報道されています。
     これら一連の報道内容からして、議会答弁と報道の内容とでは大きな乖離が見られます。議会への説明がないまま推移したことに対し、どのように考えておられるのか、伺います。      〔31番議員、質問席へ移動〕 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎)(登壇) 日小田議員の、議会への説明責任と対応についての御質問にお答えいたします。  社会医療法人恵愛会大分中村病院が所有する大分市府内町1丁目1番の大分パルコ跡地の売却につきましては、平成29年5月23日に政府系ファンドの地域経済活性化支援機構から、大分パルコ跡地への病院の移転計画の断念及び病院の再生支援の決定と、年内を目途にJR大分駅前の活性化に資する事業者に売却するとの報道発表がなされ、後日、売却先の決定に当たっては入札によることを確認いたしました。  本市では、当該土地の活用方法等につきまして、関係機関や学識経験者と意見交換を行っておりましたが、第2回定例会で御答弁しましたとおり、土地所有者などに対しまして、当該土地の売却に際し、中心市街地の活性化に資する活用を実行するよう、関係団体と要請を行うことも検討していたところでございます。  衛藤議員から御質問いただいたときは、そういう状況でございまして、一部、商工会議所から要望書が出るというふうな情報も入っておりましたけれども、正副会頭決定の後に出していただくというふうな情報もありましたものですから、本当にまだ要望書が出るかどうかというのは、議会で御答弁をした時点でわかっておりませんでした。  したがいまして、そういうあやふやな状況では、今検討していることを御答弁したほうがいいというふうに判断をいたしまして、衛藤議員にはそのように答弁させていただいたところでございますが、6月20日に大分商工会議所、それから大分市商店街連合会、いずれも会頭と理事長の連名でございますけれども、同跡地が市街地全体のにぎわい創出と活性化につながる空間となるよう、用地の取得を含め、総合的な有効活用を市が検討してほしいという旨の要望書が提出されました。このときには、商工会議所は正副会頭、それから市商連の矢野会長、4名、市長室にお見えいただきまして、要望書をいただきました。  このような経済界の新たな動きにつきまして、私どもは重く受けとめると同時に、同日中に、手分けをしまして、会派代表を初め、関係議員の皆様に、このような報告が来たということにつきまして御報告をさせていただきました。  本市といたしましても、約6,000の事業所から成る大分商工会議所や市内9商店街の連合組織でございます大分市商店街連合会からの要望を経済界の総意として重く受けとめ、その対応を検討することといたしたところでございます。  その後、6月27日の定例記者会見におきまして、これも記者会見は通常、これを発表しますという発表項目を示すんですけれども、それには示さずに、これについては触れない予定でおりましたけれども、御質問が記者からありまして、その質問に対しまして、取得をするとか、これを進めるということでなくて、土地の取得を検討する旨を表しまして、それも同日中に関係議員の皆様に御報告いたしました。  ちなみに、記事に一部ございましたように、10億円から20億円でありますとか、そのような説明は一切、市側からしておりません。これは記者の方がいろんなところで取材をして書かれたということだと思います。  先ほどの日小田議員の、どこにかぎ括弧がついているかと見ていただいても、おわかりだと思いますけれども、私どもからは10億円から20億円ということは一切言っておりません。  それから、もう一つ、テンタティブな使用であって、その後は、すぐに2020年が終わったら変えるということも言っておりません。これも記者が推測またはどこかから取材をした結果として書いていただいたのではないかというふうに推察をしております。  翌6月28日には、庁内に副市長をヘッドといたします中心市街地に係る低未利用地等利活用促進庁内検討会議を設置するとともに、市のかかわり方に関しまして再度、学識経験者、有識者、関係機関にも意見をお聞きしたところでございます。  こうした経緯を経まして議論を重ねた結果、中心市街地のより一層の活性化を図るために、回遊性や滞留性の確保を初め、多くの人々が集える祝祭の演出、さらには魅力ある美しい都市景観の形成に寄与するということを目的としまして、当該土地を本市が取得し、祝祭の広場として活用することが望ましいという結論に至ったところでございますが、この結論につきましては、7月28日の議運が終わった後に初めて、市役所からプレスに対して発表しております。  この結果につきまして、初めて記者に説明をしましたのは、議会運営委員会の終了後、予算の説明をするときに初めて、結論に至ったという発表したものでございます。  その後、土地の取得に関しまして、競争入札以外の方法で検討してもらえないかということにつきまして、売り主、特に大口債権者であります大分銀行。実際、頭取のところにお伺いしまして、打診をさせていただきましたけれども、既に手続は始まっておりまして、競争入札に参加するしか方法はありませんよというふうに事務的に返答いただきましたので、本市も入札に参加するしかないというふうになったところでございます。  このため、当初、土地の取得に係る予算の計上時期としましては、9月の定例会で御審議をしていただく。これ、私、頭取のところお伺いしたときに、議会にも十分説明をしないといけませんし、いろんなプロセスがありますと。通常であれば9月の議会が御審議いただくタイミングですので、入札の手続とは別途、購入についての検討していただけませんかというお願いを随分させていただいたんですけれども、さっき言いましたとおり、既に手続が始まっているんで、入札しか受け付けられませんよという回答、これは事務的に返答が返ってきたんですけど、という返事をいただいたものですから、入札実施者の示すといいますか、売り主がスケジュールは決めることでございますので、そのスケジュールに間に合わせる必要が生じましたことから、また会派の代表者による会議で臨時会の招集、そして提出予定議案について、お願いを申し上げまして、御説明をさしあげまして、その後、議会運営委員会で7月28日に会期の日程等について御決定をいただいたという経緯でございます。  市政を執行する上で重要案件等につきまして、このような形で議員の皆様に説明や報告を行ってきたというふうに私どもとしては考えておりまして、例えば、商工会議所等の要望書を受諾後、直ちに議員の皆様に一連の経過や事業概要等について御説明申し上げてきたところでございまして、議会の説明がないまま推移したという御指摘は、私どもといたしましては、当たらないのではないかというふうに考えているところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) 大変、市長の詳しい経緯の説明をしていただきまして、市長、時間がですね、余り長くなると、なくなるもんですから、簡潔にひとつよろしくお願いします。  大変、経緯の関係で、いろんな議論もされ、いろんな対応もされてきたということをお伺いしたんですけれども、であれば、代表者による会議が開かれたのはですね、議会の、3週間後なんですよ、定例記者会見からすると。何で、こんなに遅くなったのかというのが、どうしても、私ども、疑問に持たざるを得ないわけでありますので、そこのところの対応の仕方について、これは事務局だというふうに思うんですけれども、どういうふうに考えておられるか、お伺いしたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) はい。代表者会議の開催は、実は、先ほど申しましたとおり、売り主との間でスケジュールを、私どもは議会のスケジュールも、プロセスもありますと、したがって、入札以外のスケジュールで購入の要望を受け取ってもらえませんでしょうかという調整をずっとしておりました。  私どもとしましては、頭取と話をしたときは、また中でちょっと相談してみましょうというお答えをいただくことが、2回ほど、実は時間をとっていただいたんですけど、そういうことも検討していただいているのかなという時間も結構ありまして、期待をしていたんですけれども、事務的にですね、やはり入札のプロセスに入ってもらうしか道がありませんと返答いただきました。それを受けて、直ちに各会派の代表初め、建設常任委員会の委員の皆様等、関係の議員の皆様には御説明をするとともに、8月に定例議会を開くとすると、どういう形で会派の、三役会から始まりまして、会派の代表の方々への御説明をしていけば、議運を開いていただけるかというのを、これも御相談をさせていただきながらスケジュールを決めまして、そして開いていただいたときの各派の団長さん方に対する説明になった次第でございます。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい。ということで理解はするんですけれども、やはり何と言っても、やっぱり今回の問題を含めて、議会の軽視というようなことにならないように、今後とも丁寧な対応をお願いしておきたいというふうに思っております。  くどいようですけれども、先ほど市長のほうからも話がありましたように、団体からの要望書の受理についてということなんですけれども、やっぱり議会開会中ということでありまして、ましてや一般質問の最終日ということで、当然、一般質問の中にはパルコ跡地問題というのも出ていたわけでありますから、当然、そうなってくると、整合性の問題とか、いろんなことがですね、マスコミ発表ですから、真意はわかりませんけれども、当然、受けるほうとすれば、読むほうとすれば、そういうふうな誤解も当然生じてくるんではなかろうかというふうに思っていますので、やっぱり、ここのところはですね、議会開会中をやっぱり避けるべきであったんではないかなというふうに思っておりますので、これはもう意見としてお願いしておきたいというふうに思っております。  それで、また、市長に質問させていただきますけれども、基本的な部分でありますけれども、市長と議会の関係についてということでありますが、市長と議会は、市民から行政全般について信託を受けています。地方自治体は、首長の独任性、議会の合議制により権限が分有されることにより、一方的な優位はあり得ず、相互作用によって地域経営が行われます。よって、優劣は関係なく、対等の立場であることを考えれば、丁寧な運営が求められなければならないというふうに考えております。  今回の件に限らず、今後とも市長と議会の緊張関係を維持しながら、二元代表制の進化に向けての取り組みを目指していかなければならないと考えておりますが、市長の決意、見解をお聞かせ願いたいというふうに思います。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) はい。我が国の地方自治におきまして、議会と市長はともに有権者から選挙で選ばれた民意を代表する機関でございます。  こうしたことから、これまでも条例の制定、改廃や予算などの地方自治法第96条により議決事項とされているものを初め、市政執行に関する重要な案件等につきましても議会に対して説明責任を果たすことで、信頼関係を構築するとともに、丁寧な議論を尽くしながら、市政発展に向けて取り組んでまいったつもりでございます。  今後とも、議会と市長がそれぞれの立場を尊重し、真摯な意見を交わしながら、しっかりと市民の皆様の負託に応えていくという二元代表制のあるべき姿を堅持してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい、ありがとうございました。  改めて、市長と議会の関係を確認させていただきました。よろしくお願いします。  次に、臨時会の招集についてお尋ねします。  今回のような臨時会の開催は、過去に例はなく、大分市議会始まって以来の出来事であります。幾ら緊急性があったとしても、年4回の定例会と8月の臨時会での議案提出で十分であるというふうに考えております。  今回の臨時会を招集したことについて、どのような見解を持たれているのか、お伺いしたいというふうに思います。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) はい。臨時会につきましては、地方自治法において、必要がある場合に、その事件に限り招集すると規定されておりまして、本市におきましては例年8月に招集させていただいております。  今回の提出の予算議案につきましては、本来であれば、通常の定例会で9月に御審議をいただく事案であるというふうに認識をしておりまして、先ほども申しましたけれども、私からも売り主に対しまして、入札の手続と別に大分市の購入について検討していただけないか、議会のプロセス等、さまざまなプロセスがあるということを御説明して、要請をしたところでございますけれども、入札に参加する以外に方法がないという回答をいただきましたことから、9月の第3回定例会での議案提出では、入札のスケジュールに間に合わないということになってしまいまして、今臨時会において、例年の一般議案に加えて債務負担行為設定に係る予算議案を提出させていただいたところでございます。  今臨時会の会期は、前例にとらわれずに8月4日から10日までの7日間と決定していただきましたことに対しまして、そして、この予算議案を御審議をいただいていることに対しまして、議会に心から敬意と感謝を表したいというふうに考えております。  執行部といたしましては、議案質疑や委員会において、しっかりと議案の説明をさせていただきまして、十分な御審議をいただく中で御決定を賜りたいというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい、ありがとうございました。  理由はそれぞれあるというふうに思います。先ほどの入札に参加する方式しかなかったということでの8月ということになったと思うんですが、私が聞きたかったのは基本的な立場で、8月補正というのは初めてということなんです。当然、補正予算は定例会で出すべきだというふうに思っています。そういう基本的なスタンスを、やはり壊してまでやらなきゃならなかった理由が今回はあったと市長は言われるわけですけれども、議会とすれば、やはり定例会があるわけですから、その定例会にかけてほしかったということで、これは今後の市政運営、あるいは議会運営等々がこれからいろんな形で、また変わってくるかもしれませんけれども、ここの一線だけはこれからも堅持をしていただきたいということをお願いしておきたいというふうに思います。  では次に、市民意見の聴取について伺います。  今回の土地買い取り問題について、定例記者会見以降、市民の意見を聞く機会があったと思いますが、市民の意見を聴取されたかどうか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 市民意見の聴取につきましては、5月23日に大分パルコ跡地の売却の発表があった以降、当該土地の入札スケジュールから短期間での決断が求められ、限られた時間の中、学識経験者や商店街で組織する都心まちづくり委員会の委員など関係機関にも、機会あるごとに市民の皆様の御意見をお伺いいたしました。  またあわせて、報道などへの情報発信を行い、ホワイトボックスやホームページによる御意見、御要望による意見など、広聴広報活動を通じて市民の皆様から9件の具体的な土地利用の提案や、慎重にすべき等の声が寄せられたところであります。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい、ありがとうございました。  短期間でもあって、なかなか意見聴取をする機会、時間というのはなかったというふうに思うんですけれども、その中でもいろんな形を使われて聴取したということでありますが、もしわかれば、その内容を少し、かいつまんで報告していただければというふうに思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 学識経験者からは、市が積極的にコミットする必要があるのではないかという意見も出されました。  また、市民の皆様からは、大学の誘致等の提案もいただいたところでございます。また、反対意見もございました。  以上でございます。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい、ありがとうございました。  また、最後のまちづくりで意見聴取については聞きたいというふうに思いますので、次の質問に移りたいというふうに思います。  次に、土地買い取りにおける財政問題について質問をいたします。  最初に、買い取りに対する財源についてお尋ねします。  6月28日の朝刊によれば、前日の定例会見で、先ほど市長が申し上げられましたように、これは新聞報道ですけれども、10億円から20億円規模の支出が見込まれるが、想定される時価であれば財政上は十分対応できると報道されていました。  今回の土地購入に対する財源、財政出動についての考えをお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 大分市中心市街地祝祭広場整備事業の財源につきましては、基金を取り崩して対応してまいりたいと考えておりますが、具体的には、本市が土地の売却先に決定された時点で、どの基金を取り崩すか等を含め、改めて検討してまいりたいと考えております。  また、財政出動の考え方につきましては、各種施策の展開にバランスを図る中、歳入歳出予算の編成時におきまして、必要に応じて基金を取り崩して財源を確保することといたしております。  本市といたしましては、今後も市民ニーズに即した行政サービスが提供できるよう、基金を取り崩した場合でも一定程度の基金残高を確保するなど、安定的な財政運営に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい、ありがとうございました。  一応、答弁の中で、基金を取り崩すということを言われておるんですが、当然、財源は基金からということになるんだろうと思うんですけれども、基金の考え方ではあるんですけれども、地方の財政運営が厳しくなってきたということで、大分市でも平成15年から行政改革推進計画を立てて、職員の皆さんの大変な努力や市民の皆さんの協力により今日の基金が確保されているというふうに思っております。  マスコミに、想定されている時価であれば財政上、十分対応できるというような表現もあったんですが、これは中身がどういうふうに言ったか、言わないかという話もなろうと思うんですけれども、内容的には、そういうことで、財政出動については本当に、そういった経緯の中から積み立ててきた基金だということをしっかり重く受けとめていただきたいというふうに思っております。  基金に対する考え方の中で、これは質問なんですけれども、今、国の動きとして、多く基金をためているところは交付税を減らすぞといったような動きがあるというのを聞いております。そういう考え方を先取りするんではないということを基本に考えていただければいいんですけれども、漏れ聞くところによると、そういったのも中には話に出てきたという経緯を耳にしたもんですから、やはり、こういうところは逆に、今こそ地方六団体が力を合わせて国に、そういうことをしないでくださいということをやっぱり言っていくことが必要ではないかというふうに思っておりますので、ぜひ、その辺の決意のほどをお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) はい。報道されておりますように、国の財政が非常に厳しく、1,000兆円の赤字があり、地方自治体においては基金の積み立てがあることを見て、国の中で、地方自治体からお金を集めようという動きがあるのは確かでございます。  全国市長会におきまして、安倍総理がいる前で、全国市長会会長から、このような動きには断固反対をするということを挨拶の中で言っていただいておりますし、これからも全国市長会、またさまざまな機会を通じて、爪に火を灯すように努力をしてためてきた大分市の大切な財源が国に移るようなことのないように、最大の努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい、ありがとうございました。  ぜひ、市長会を通じて、そういう動きがあれば国に働きかけをやっていただければというふうに思っていますので、よろしくお願いします。  次に、鑑定評価による時価での取得について質問します。  大分市が購入する場合は、鑑定評価額を基本に取得すると言っていますが、実際のところ、評価額での落札は可能と考えておられるのか、伺います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 本市が公共用地を取得する場合の土地価格につきましては、国土交通省が定める公共用地の取得に伴う補償基準で、正当な価格で取得することが規定されております。このことから、不動産鑑定評価基準による評価額を用いております。  また、土地取得の可能性につきましては、今回の入札が競争入札であることから、その可能性ははかりかねる状況でございます。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はかりかねるということになっておるんですけれども、回答では。  鑑定評価額と落札金額では差があるということを前提に、今回参加するという、そういう解釈でいいんですかね。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 不動産鑑定士による評価額を参考に価格を決定しまして、入札に参加したいと思っております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい。入札のことですから、民間の競争入札ですから、本当のところはわからないということで、非公表ということで言われておりますから、中身を突き詰めていっても仕方ないというふうに思うんですけれども。  表現は悪いんですけどね、要は、額を高く提示したところに落ちるということが、いわゆる民間の競争入札だというふうに思っていますので、競りと一緒でありまして、そういうものに自治体が参加するということでありますから、当然、リスクがあるということが考えられます。  ですから、行政がそのリスクを負うということは、やはり好ましくないということでありますから、そういったものに、やっぱり参加するのはですね。今回は、もう議案として出ていますけれども、十分慎重な内部議論をしながら議案として出すんであれば、十分な議論の上で出していただくように、これは要望しておきたいというふうに思っております。  では、次に参ります。  民間競争入札への参加についてということでありますが、最初に、自治体の民間競争入札の参加についてお尋ねしたいと思います。  今回、民間の土地売却に対して、大分市が入札参加しようとしていますが、これまで土地開発公社が先行取得してきた例はありますけれども、その開発公社も既に目的が終了したとして解散認可を受けています。
     今の時代に、自治体が民間の競争入札に参加するとの話は聞いたことがありません。今後、前例となることが危惧されますが、民間の競争入札参加についてどのように考えておられるか、伺います。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 民間の競争入札への参加に至りました経過につきましては、先ほど市長が答弁を申し上げたとおりでございます。  このことから、今回の大分パルコ跡地の取得につきましては、通常の直接交渉ではなく、売り主から入札で対応してほしいとの要請があったことから、入札に参加せざるを得ないものと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい。理由は理由としてあるんでしょうけれども、買い取りの理由を聞いているわけじゃありません。民間の競争入札に参加することに対する基本的な立場についてお聞かせくださいということで質問したつもりであります。  なかなか難しい問題が民間の場合にはあるというふうに思いますし、非公表であるし、公表というのがほとんどありませんから、行政として対応をとるのも非常に難しいということが考えられます。  そういう立場で、基本的な立場で言うのも非常に答弁しにくいというふうに思うんですけれども、今後のこともありますし、ぜひ、その辺の考え方があれば、しっかりとここで答えていただければというふうに思っております。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 今回の事案につきましては、相手があることでございますし、相手の要請に従うような形で参加をせざるを得なかったということでございますので、その辺はぜひ御理解を賜りたいと思っております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) なかなか基本的な話というのは難しいというふうに思うんですが、こういうのが頻繁にあると、我々も大変困るわけでありますから、そこはしっかりと考えていただきたいというふうに思っております。  それから、土地を競争入札で落札した場合、今後の利活用を含めて、市は市民に対して将来にわたって大変重い責任を負うことになりますが、このことについてどのように考えておられるか、お伺いしたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分パルコ跡地の利活用につきましては、中心市街地における役割分担を十分に踏まえる中で、広場として整備することが適切であると判断したところであり、市民に愛される広場として育てていきたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい。現在、市が所有している未利用地とは、今回の場合は買い取るわけですから、全く意味が違うというふうに思います。そういう意味では、責任が将来にわたって続くということだろうと思いますから、しっかりと受けとめていただきたいというふうに思います。  次に、落札できなかった場合についての考え方を伺います。  地域経済活性化支援機構は、大分駅前地域の活性に資する事業者に対して売却すると言っていますが、落札者と機構及び大分市の3者で、まちづくりや活性化について協議ができるのか、可能性についてお尋ねをしたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 本市が落札できなかった場合、落札者や機構に対し、都市計画法や建築基準法等の法的規制による指導はもとより、市のまちづくりと整合するような使い方になるよう、大分市都市計画マスタープランやおおいた中心市街地まちづくりグランドデザインなど、各種計画での位置づけを踏まえ、良好なまちなみ景観の形成や中心市街地の活性化等に寄与する土地利用を市の本来の行政として求めてまいります。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい。最大限の努力をお願いしておきたいというふうに思います。  それから、支援機構が窓口なだけに、民間による高度利用や開発の可能性も、逆に言えば考えられたのではないかなというふうに思っております。こればっかりは現実わからない部分があるんですけれども、そういった民間の動きを注視しながら、その状況推移を見ながら、市として態度を決めていっても遅くはなかったのではないかと思いますが、そういう考えはできなかったのか、お伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 当該土地の民間による高度利用が考えられますが、民間事業者が大分パルコ跡地を開発する場合は、ラグビーワールドカップ2019の期間中に建築工事が行われ、建設用クレーンや足場等が見えることとあわせ、工事用車両の出入りが頻繁にあることが想定されます。  また、大規模な商業施設が建設された場合、54街区を初めとして、フォーラスなど他の民有地と用途等が競合することや、商店街等に与える影響や、まちづくり全体の整合性を失う可能性を考慮し、役割分担を検討する中で、広場として整備することが中心市街地のまちづくりに寄与できると考え、入札に参加すると判断したところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい。後で、これから、まちづくり、土地利用について質問していきますので、また、その中で議論したいというふうに思っております。  それでは、次の質問に移ります。  最後の質問になりますが、今後の土地利用の方向について質問いたします。  最初に、落札できた場合の土地利用の方向について質問をいたします。  市中心部の顔となる場所、美しく魅力的な景観を発信できる使い方が望ましいと祝祭の広場の構想を打ち出していますが、期限のない活用を考えているということでよろしいでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) この広場は、JR大分駅前におり立った多くの来街者や市民にとって、大分のまちが美しいと感じる景観を創出して、中心市街地における祝祭の演出や、回遊性や滞留性を高めるため、集い、憩い、祝うための機能を備えた祝祭の広場とするものであります。  また、ラグビーワールドカップ2019日本大会に間に合わせ、大会を盛り上げるとともに、中心市街地の活性化に寄与することも考えております。  この祝祭の広場の整備により、これまで以上に都市の魅力が厚みを増し、中心市街地における民有地等の低未利用地の開発が活発になることも期待されているところであり、これを踏まえ、長期的視点に立った整備を考えております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい。長期的視野で考えていくということの答弁でありますけれども、くどいようですけれども、今後、この用地の転用や転売の可能性はあるんですか、ないんですか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 祝祭の広場の整備により、これまで以上に都市の魅力が厚みを増し、中心市街地における民有地等の低未利用地の開発が活発になることも期待されていることから、2019年に開催されますラグビーワールドカップ日本大会開催後も、引き続き祝祭の広場として活用してまいります。  現時点では、転用や転売は考えておりません。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい、ありがとうございました。  現時点ではという言葉が入っていましたので、まだまだ納得はできないんですけれども、また、これから委員会審議が始まりますので、その中でじっくりとまた審議をしていただければというふうに思っております。  次に、中心市街地のまちづくりの考え方についてお尋ねをします。  ことし3月に中心市街地まちづくりグランドデザインが示されましたが、そのグランドデザインの内容は都市マスタープランの延長であり、これまでの個別計画を集約したものにすぎず、私どもが期待したものからはほど遠いものになっております。  あれだけ議論のあった中央通りの方向性も、まだ示されておりませんし、現在進められている3期の中心市街地活性化基本計画で何を目指そうとしているのか、その姿も見えてきません。  現在、中心市街地では、22街区、54街区、荷揚町・中島小学校跡地の利用計画や民間開発も予定されていますが、中心市街地をどのようなまちにしようとしているのか、どんなまちの姿を描こうとしているのか、よくわかりません。  そこで、今後、中央通りの問題やパルコ跡地、低未利用地と民間開発を含め、目指そうとしている姿と方向について伺います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 本年3月に策定した、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインにおいて、中央通りについては、快適で魅力ある都市空間の形成を図ることとしており、中島小学校跡地については、既存ストックを生かしながら、子育て機能など、中心市街地に有効な利活用を図ることとし、荷揚町小学校跡地については、防災機能、子育て機能などに加え、民間活力の導入も視野に、中心市街地の魅力を創造する高層複合空間として高度利用を検討することとしているところでございます。  また、22街区や54街区については、交通結節機能の強化や新たな経済・文化活動の集積拠点として、民間活力の導入も視野に入れた検討を行うこととしており、現在、民間活力の可能性や利活用策について調査・検討を行っているところであります。  さらに、その他の民有地等については、中心市街地内の低未利用地等の有効活用を促進し、社会・経済状況の変化に適切に対応できるよう、都市環境の整備促進と適切な土地利用を図ることとしているところであります。  このように、中心市街地の魅力の進展に向け、さまざまな事業がグランドデザインに位置づけられておりますが、今後は、大分パルコ跡地の祝祭の広場を起点として、各種事業を積極的に推進し、中心市街地の活性化を図るとともに、歴史的な観光拠点として位置づける大分城址公園や大友氏遺跡など各拠点の形成と拠点間の連携により面的な広がりを持った都市構造を目指してまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい、ありがとうございました。  個別計画がそれぞれあると聞いておりますし、個別計画が集まってグランドデザインというイメージになってきているというふうに思うんですが、我々が求めているのは少し違うんですよね、その辺が。  どのように違うかということは、わかりますように、駅周辺整備含めて、大分市の中心市街地、顔となる、県都の顔となる中心市街地、百年の大計をもって今、まちづくりをしようという気概でこれまで取り組んできたというふうに思っています。  しかし、今、現時点の結果は、駅周辺と北側及び既存北側市街地の乖離が非常に激しいということであります。  ですから、当然、そのギャップを埋めるということも必要でありますし、その中で、百年の大計と言われるまちづくりの最後の取り組みが今回の22街区、54街区あるいは荷揚町・中島小学校跡地の利用や民間の開発の問題等ということになってくると思うんですが、これらを含んで百年の大計になるようなイメージ、グランドデザインを描きながら、まちづくりをつくっていくということだろうというふうに思っていますので、これが、さっき言いましたように、最後のチャンスになるというふうに思っておりますから、そこのところの、やっぱり都市計画としての、グランドデザインとしての考え方と決意ですね、これが見えるように、ぜひ答えをいただきたいというふうに思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 本市は、東九州の中核都市として発展を続けており、近年ではJR大分駅の高架化や大分駅南土地区画整理事業、庄の原佐野線等、関連がある事業が進められるなど、100年に一度と言われる県都のまちづくりにより、中心市街地が大きく変貌を遂げ、魅力とにぎわいあふれるまちが創出されております。  こうした中、この県都にふさわしい魅力あるまちづくりを進展させ、次の時代を見据えた新たな魅力を創造するため、歴史文化観光拠点として位置づける大分城址公園や大友氏遺跡など各拠点の形成と拠点間の連携により、面的な広がりを持った都市構造を目指すこととしております。  今後は、歴史、文化、観光などを活用した都市の魅力を創造し、駅周辺及び駅南における県都にふさわしい魅力あるまちづくりを維持及び発展させるとともに、各拠点の連携やハード・ソフトにより、その流れを国道10号から北側の既成市街地にも進展させていきたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) はい。もう時間がありませんので、また別の機会で、この話はしていきたいというふうに思うんですけれども、百年の大計のまちづくりをしようというわけですから、今、我々が求めているのは仕掛けが欲しいんです。ぜひ、そういう立場で考えていただきたいなというふうに思っていますし、都市マスを初め個別計画等は、文字や図や、いろんなところを使って具体的にあらわしておりますけれども、私どもが目指しているグランドデザインというのは、そういったまちづくりの方針というのは、ちょっと違って、わかりやすく言えば、市長や職員、議員がかわっても、まちづくりのスタイル、歴史や文化の継承は不変なものでなければならない、そういう考え方がグランドデザインだというふうに思っていますから、そういう立場で、ぜひ考えていただければというふうに思っています。  私、個人的なグランドデザインの方向について、また述べさせていただければ、1つは、大分の歴史的特性は、大友時代に象徴されており、日本で西洋文化がいち早く花開いたと言われています大友時代に思いをはせながら、歴史と文化が自然に市民生活の中に溶け込んでいく、そんなまちの姿を描くことだというふうに思っています。  また、大分の自然、海、山、川や地の利を生かしたまちづくり、そして、安らぎと感動が生まれるまちなどなど、いろいろあると思いますけれども、そういったものが包含されて初めて、グランドデザインとしてのイメージが出てくるんではないかというふうに思っております。  部長のほうから答弁がありましたが、パルコ跡地を起点にしてという話がありましたが、もしそうであれば、パルコ跡地を取得するんであれば、跡地を起爆剤にして、ホルトホール大分の前の話になりますけれども、磯崎構想というのがありましたが、磯崎構想でも言われているのは、中世のヨーロッパの広場の考え方をもとにしたまちということでありますから、そういう絵を描いてみてはいかがかというふうに思いますので、これは要望しておきたいと思います。  それでは最後に、先ほどから話をしていますが、これからの市民意見の反映についての考えについてお伺いをいたします。  土地の取得について、土地の取得ができた場合、祝祭広場としてのあり方や活用方法などについて広く市民の意見を聞くことが大切であると考えておりますが、意見を聴取していく考え方についてお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 祝祭の広場は、市民が共有する貴重な財産であることから、多くの市民に長く愛され、親しまれる広場となるよう、効果的な利活用策が必要であると認識しているところでございます。  そのため、広場整備の具体的な運営や管理方法の検討に当たりましては、地元住民や商店街組織を初めとして、各種団体や関係機関の意見をお聞きすることなど、市民意見の反映に努めてまいります。 ○議長(野尻哲雄) 日小田議員。 ○31番(日小田良二) ぜひ、市民の意見を聞いていただきたいというふうに思います。  市民の意見を聞くことが、これが一番大事であるというふうに思うし、まちづくりの基本だというふうに思っていますので、執行部の最善の努力をお願いして、質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  37番、荻本議員。 ○37番(荻本正直)(登壇)(拍手) 37番、新市民クラブの荻本正直です。  議第62号、平成29年度大分市一般会計補正予算(第2号)について、通告に沿って一問一答方式でお伺いします。  平成29年度大分市一般会計補正予算(第2号)では、大分市中心市街地祝祭広場整備事業に係る用地購入費、測量設計費、施設整備費として、平成29年度から平成31年度までの期間における債務負担行為として、限度額30億円の追加予算が計上されております。  この件につきましては、5月23日に大分パルコ跡地売却の報道がなされましたが、6月定例会で我が会派の衛藤議員の一般質問に対し、大分パルコ跡地が位置する府内町1丁目地区は、JR大分駅に近く、県都の玄関口として、さらには東九州の中核都市として、質や規模を兼ね備えた商業業務都心を形成することが期待されている地区でもあります。これらを踏まえて、今後は大分商工会議所や商店街組織などと、中心市街地のまちづくりの議論を進めるとともに、当該土地所有者や支援機構に対して、当該土地の売却に際し、中心市街地の活性化に資する活用を実行するよう、関係団体と要請してまいりますと答弁されています。  それから1カ月を少ししか経過していない7月28日には、大分市としてパルコ跡地取得、30億円との報道がされました。この報道を受け、市民の皆さんからの反響も大きく、性急ではないかとの御意見も伺っているところでございます。  そこで、お伺いしますが、これまでの当該土地の売却に際し、中心市街地の活性化に資する活用を実行するよう、関係団体と要請してまいりますとの考えから一転して、本市みずから土地取得の入札参加を決めたのか、その経緯についてお聞きします。      〔37番議員、質問席へ移動〕 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎)(登壇) 荻本議員の、土地取得の入札参加を決めた経緯についてお答えを申し上げます。  大分パルコ跡地の売却につきましては、平成29年5月23日に、大分パルコ跡地への病院の移転計画の断念、そして年内をめどにJR大分駅前の活性化に資する事業者に売却するとの報道発表がなされたところでございます。  本市では、これを受けまして、土地所有者や地域経済活性化支援機構に対しても、当該土地の売却により中心市街地の活性化に資するものとなるように要請することも含めまして、関係団体、学識経験者の皆様と、どのように対応していったらいいかと、いろいろ議論をしていたところでございました。  そのような中で、去る6月20日に大分商工会議所、大分市商店街連合会から、同跡地が市街地全体のにぎわい創出と活性化につながる空間となるよう、用地の取得を含め、総合的な有効活用を検討してほしいという旨の要望書が大分市長宛てに提出されたところでございます。  本市といたしましても、この要望を経済界あるいは、この中心市街地に住み、そして、そこでビジネスをしておられるたくさんの皆様の総意として重く受けとめまして、その対応をさらに検討することといたしました。  このことから、6月28日には、庁内に中心市街地に係る低未利用地等利活用促進庁内検討会議を設置するとともに、市のかかわり方に関しまして、さらに学識経験者、関係機関にも意見をお聞きしながら検討を進めてきたところでございます。  そのような中で、本市での任意の買収、直接交渉による買収が可能かどうか、中村病院の理事長あるいは主たる債権者でございます大分銀行頭取のところに、私、お伺いをしまして、協議を行いましたところ、最終的には事務的に、入札であれば参加することは可能でありますよという回答をいただいたところでございました。  これらを踏まえまして、議論を重ねた結果、中心市街地のより一層の活性化を図るため、回遊性あるいは滞留性を確保していくことを初め、多くの人が集える祝祭の演出、さらには魅力ある美しい都市景観の形成に寄与することを目的として、当該土地を本市が取得して、祝祭の広場として活用することが望ましいという結論に至りまして、この中村病院が実施する競争入札に参加することといたしたく、臨時議会での審議をお願い申し上げまして、債務負担行為の設定についての御審議をお願いしたものでございます。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) これまで大分市として、土地、建物等の取得に対して、土地開発公社などを介在せずに行政みずからが入札参加を行ったことはあるのでしょうか、お伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。
    ○財務部長(倉原洋) 本市におきましては、土地、建物等を取得する場合は、所有者との直接交渉で取得しておりますことから、これまで入札に参加したことはないと考えられます。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) 他の地方自治体においては、このような土地、建物等に対して直接入札参加を行ったような事例はあるのでしょうか、お伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 今回、九州内の各県庁所在地及び中核市に照会をいたしましたところ、土地、建物等の取得に対しまして直接入札に参加した都市は、ございませんでした。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) 大分市として、今後、同様のケースが発生した場合、直接入札に参加することはあるのでしょうか、見解をお伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 土地、建物等の売却の方法においては、その所有者の判断となりますので、入札以外に取得する手段がない場合は、本市が直接入札に参加する可能性はあるものと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) はい。それでは続きまして、7月29日の新聞報道の記事には、佐藤市長によると、跡地の売却方針が発表されたことし5月以降、学識経験者や地元の商店街関係者らに意見を聞いたところ、市による取得と活用を求める声が上がったという、大分商工会議所、市商店街連合会が6月、跡地の取得検討に関する要望書を市に提出したことも一つの契機になったと説明したと書かれていました。  しかしながら、30億円の債務負担行為となると、本市財政上においても高額の支出であり、市民の皆さんの中には、時間をかけた深い議論が必要ではないかとの意見もあります。  このことについて、市長はどう受けとめ、今後、市民の皆さんに対してどのように対応していくのか、お伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) はい。大分パルコ跡地は、大分駅におり立った市民や来訪者が一目で美しいと感じられ、大分らしさを実感できる緑あふれる都市空間づくりに向けて、集い、憩い、祝いの機能の兼ね備えたにぎわいの演出が可能となる祝祭広場として整備することは望ましいと、私どもといたしましては判断をしたところでございます。  こうしたところから、当該土地の入札のスケジュールから、短期間での決断が求められました。この限られた時間の中で、学識経験者、商店街で組織する都心まちづくり委員会の委員の関係の皆様、あるいは機会あるごとに私もいろんな、先ほども少し御説明申し上げましたけれども、お伺いをするたびに、どのような御意見があるのか、あるいは報道で、検討しておりますという御説明をさせていただきましたけれども、それに対して市民の皆様からいろんな御意見が寄せられるのではないかということで、それにつきましても注意深く見守っていかなければならないというふうに感じておりました。  先ほども少し答弁で御説明させていただきましたけれども、その報道などで情報発信していただきましたことに対しまして、市のホワイトボックス、御意見箱に対して、市民の皆様から、今まで全部で9件の具体的な御提案、御意見をいただいておりまして、そのうち7件が反対あるいは慎重に対応すべきだという御意見をいただいております。  実は、大分駅南の区画整理事業のときには、数千件の反対の意見をいただいております。私も、今回の検討しているという報道に際しまして、何百件ぐらいの反対の御意見、特に税金を無駄に使うべきではないという御意見をいただくのかなと思いましたけれども、私は、この9件という数字は、大変、実は少ないというふうに感じております。もしかしたら、市民の皆様がパルコの跡ということで、あんまり御関心がないのかなというふうにも思ったんですけれども、先週の大分合同新聞のランキングによりますと、パルコ跡地についてのランキングは第2位になっておりますので、そういう意味では、大変関心は高く持っていただいておりまして、そして反対が少ないというのが、市民の皆様の報道を通じました評価として考えてもいいのではないかなというふうに私は考えているところでございます。  それから、さっき申しましたとおり、市商連の皆様から、本当にこの地域に住んでいらっしゃって、そして、この地域で商い、ビジネスをしておられる皆様方から、こぞって、市が取得すべきであるという御意見をいただいておりまして、これは個別の、サンサン通り等の個別の商店街もまた、これは私どもではございませんで、市議会議長に対して御要望いただいておりますけれども、これも私は、中央通りがあれだけ議論になったのは、商店街が、意見が分かれた中で市が2車線にする事業を実施したというところと、今回のパルコ跡地については大きな違いではなかろうかというふうに感じているところでございます。  今後につきましても、具体的な運営等、あるいは、もし落札をさせていただいた場合には、デザイン等については公募するというのが望ましいんではなかろうかと思っておりますけれども、さまざまな機会におきまして、地元住民の皆様、市民の皆様、商店街の皆様、各種団体、さまざまな方から、市民の皆様から御意見をいただきながら、その意見を十分に尊重して進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) 今回の件で、周辺地域に住む方々からは、また中心市街地だけに巨額な財政支出をするのか、地域としていろいろな要望をしても反映されることが困難な案件が多い中、このままでは周辺部の活力がどんどん衰退してしまうのではないかとの声も上がっております。  市長は、これらの声をどう受けとめているのでしょうか、見解をお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) はい。まちづくりが進展をしまして、中心市街地が大きく変貌を遂げる中で、市内の各地域におきましても、まちの活力の維持、増進を図るために、地域の皆様、住民の皆様の御意見を聞きながら、各地域の現状と課題の把握に努めるとともに、地域の特性を生かしたまちづくりを進めていく必要があるというふうに感じております。  例えば、一例を申しますと、明野地区への延伸に向けた都市計画道路庄の原佐野線の整備、あるいは野津原地域におきましては、交流拠点となる仮称道の駅のつはるの整備などハード事業、これは県と共同で行うことにしておりますが、このようなハード事業のほか、例えば、木佐上の地区では、木佐上のコミュニティセンターによりまして日本文理大学と協働によりまして跡地の活用、それから地域づくりの交付金の事業などのソフト事業、さらには、これからの、また議会で御審議いただきますけれども、大南南部スポーツ施設の整備に向けた検討など、地域の実情と要請に応じて今までも取り組んできているところでございます。  そして、このような市民の皆様の御意向、地域の実情を的確に把握して市政に反映するということが重要であるという認識のもとに、今年度から各地域の住民の皆様との議論を深める中で、その特性を踏まえた地域の未来像ということで、大分市地域まちづくりビジョンの策定、各地域、13地域で今取り組んでいただいておりまして、来年の6月に、そのビジョンの成案をいただくということになっておりますけれども、そのような個性を生かした魅力ある地域づくりを進めていくこととしているところでございます。  今後も、全市的なバランスを図りながら、効果的な施策の展開に努め、そして個性を生かした魅力あるまちづくり、市域全体の均衡ある発展を目指してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) 続きまして、民間活力の活用に関して、ちょっとお伺いします。  民間活力を活用したまちづくりにおいて、行政としての役割をどのように考えているのか、見解をお伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 本市では、平成28年6月に策定しました大分市総合計画のおおいた創造ビジョン2024に示しておりますように、各種施策の実現に向けまして、まちづくりに取り組んでいるところでございますけれども、そのまちづくりにおきましては、平成29年3月に中心市街地まちづくりグランドデザインを策定しまして、魅力ある中心市街地を目指して、公有地や低未利用地、既存ストックについて、民間活力の導入も視野に入れながら、有効活用を図ることとしております。  こうした中で、民間活力によるまちづくりの先例事例を勉強したいということで、調査、研究を、これも予算を議会で認めていただきまして、今、調査、研究を進めておりまして、ことし中には、そのアウトプットも出る予定でございますし、本年の2月には、定期借地権を活用しまして民間主導の再開発ということで、全国的に注目を集めた高松市の丸亀商店街、これを高松の市長さんにお願いをしまして、案内をしていただきまして、丸亀の商店街の理事長さんから案内をいただいて、現地を見るとともに、意見交換する等々、進めました。  また、ことしの3月は、豊島区のまちづくりというのが、これ今、再開発という意味で、大変、全国的にも有名でございまして、旧庁舎の跡地の活用による市街地の再開発と、それから民間活力の活用ということで、これも豊島区長さんにお願いをしまして、豊島区まで行きまして、新しい建物が10階までは豊島区の庁舎で、それから上がマンションになっておりますけれども、旧庁舎を活用して、今、8つの劇場を整備するということで、これも豊島区役所と民間のパートナーシップによりますPFIで進められておりますが、そのような現状を見せていただきまして、豊島区、それから、それにかかわりました民間事業者の社長さんとも意見交換をさせていただいた、そのような形でPFI、民間活力の活用を最大限に生かしたまちづくりがこれからできないかということで検討を進めております。  具体的には、22街区、54街区、荷揚町小学校の跡地につきまして、グランドデザインにも書いておりますとおり、PFI等の手法による民間活力の活用について、最大限に利用できないかという調査、検討を行っているところでございまして、都市基盤の形成に当たりましては、効率的かつ効果的な公共施設の整備を進めるということ、そして、民間の資金、経営能力、技術等を活用して、公共と民間が連携をしながら、それぞれの役割や責任を分担することで事業を展開していくことが必要であるというふうに考えておりまして、そういう視点に立って、まちづくりを進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) はい。本市が今回のように入札に参加することで、参加を予定している民間企業の意欲、活力をそぐことになるのではないかとの懸念についてはどう考えますか、見解をお伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 西田企画部長。 ○企画部長(西田充男) 大分パルコ跡地の土地所有者である大分中村病院を初め、同病院の債権者である金融機関や、再生支援を行う地域経済活性化支援機構に対し、当該土地の購入方法について、競争入札以外の方法を検討できないかと投げかけてまいりましたが、既に競争入札の手続が進行しており、民間企業との公平性を担保するためには、本市も競争入札に参加する方法しかないとの回答をいただいているところでございます。  そのようなことから、本市といたしましては、用地取得に向けて、示された手順にのっとり、競争入札に参加しようとしているところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) 次に、今回、大分パルコ跡地の利活用については、市民や本市を訪れる国内外の来街者が集い、憩い、祝える空間として利用するために、祝祭広場を整備するということですが、本市にはJR大分駅南側のホルトホール大分前に広大な芝生広場が整備されております。  この芝生広場、大分いこいの道ですね、祝祭広場として活用することも選択肢の一つと考えられますが、見解をお伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) ホルトホール大分の前の大分いこいの道は、新たな市民の活動拠点であり、広場の維持、運営、管理は市民やNPO団体等で構成される大分いこいの道協議会が主体となって行い、市民に愛着のある広場となっており、日常的に子供連れの親子や若者が利用し、一年を通して緑あふれる憩いの空間となっております。  このように大分いこいの道は、生活に溶け込んだ広場でありますが、今回の提案する大分パルコ跡地の祝祭の広場は、大分駅と駅北既存市街地の接点に位置し、大分の第一印象に大きくインパクトを与える場所であることから、その立地特性を生かす中、多くの来街者や市民を迎え入れ、もてなし、集い、憩い、美しい景観を有する広場を目指すこととしておりますので、大分いこいの道とのすみ分けはできているものと考えております。  また、大分パルコ跡地では8月4日から2日間開催されました第36回大分七夕まつりにおいて、ことしは18の店舗が大分商工会議所青年部より出店され、延べ5,000人の来街者があり、既に中央通りと一体化した広場となっているところであります。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) 現在、パルコ跡地は駐車場として、中心市街地を訪れる皆さんの回遊性の拠点となっています。祝祭広場を整備することで、利用者の皆さんにとっては不便さを感じることになると考えますが、その対応は検討したのでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分パルコ跡地の駐車場は、中村病院が新病院建設までの暫定整備として、平成26年7月に155台分の駐車スペースと3台のレンタカー用駐車スペースが設置されたところです。  当該駐車場は、県都大分市の中心市街地の中で最も利便性のよい地区の一つに位置し、市民の皆様に多く利用されていることから、中心市街地全体のまちづくりを議論する中で、駐車場整備計画を策定するなど、中心市街地の駐車場のあり方を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) 大分パルコ跡地の地下埋設物や土壌調査、また遺跡調査については、現行どうなっているのでしょうか。今後、調査を行うとすれば、費用や期間はどの程度になると考えているのか、お聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 地下埋設物につきましては、旧大分パルコビルの建物の解体工事を請け負いました施工業者のホームページによりますと、当時、旧大分パルコビル解体後の新築計画を考慮し、大分パルコ跡地周辺の地下水の湧水対策として、地下2階部分の外壁を存置したとの記載があることから、地中にコンクリート構造物が存置されているものと推測されます。  この外壁につきましては、周辺の湧水対策として有効利用されており、祝祭の広場の整備に当たっては、引き続き湧水対策として有効活用する予定でありますことから、廃棄物とはみなされず、撤去は必要ないものと考えております。  しかしながら、建物の建設などにおいて、基礎工事等を実施することにより、外壁による湧水対策が不要になる場合は廃棄物とみなされ、撤去が必要となるものでございます。  次に、土壌汚染調査については、土地の掘削や形質の変更を行う場合であって、対象となる土地の面積が3,000平方メートル以上の場合は、土壌汚染対策法第4条に基づく届け出が必要となります。  仮に調査が必要になった場合の費用や期間等については、調査の内容により異なってまいりますので、不明でございます。  次に、遺跡調査につきましては、文化財保護法に基づくものであり、昭和49年の建物建設時には、その対象範囲ではなかったので、調査はなされておりません。  しかしながら、平成5年3月31日に大分県教育委員会が周知の埋蔵文化財包蔵地の見直しを行い、府内城・城下町が新たに追加されたため、現在は調査の対象となり、土木工事等で埋蔵文化財に影響を及ぼす場合には、発掘調査を行うこととなります。  市が計画している祝祭の広場の整備に当たっては、掘削等が要しないものであり、埋蔵されている文化財への影響はないことから、本格的な発掘調査は必要ないものと考えております。  なお、当該地において大規模な建物の建設を行う場合には、調査対象地の敷地面積が4,304平方メートルありますことから、大分市教育委員会によれば、過去の調査実績から、標準的な費用でおよそ2億円、期間は2年半程度と考えられるとのことでございます。  なお、広場整備の場合は、土地の平面利用のため、埋蔵物に影響がなく、当面、調査の必要はないということであります。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) はい。ラグビーワールドカップ2019開催後の祝祭広場の活用についての考えをお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 2019年に開催されますラグビーワールドカップ日本大会開催後も引き続き、祝祭の広場として活用してまいります。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) 現在、本市には22街区、54街区、荷揚町小学校跡地など、土地の取得をしております。いまだ具体的な活用方法は決まっていない状況にあると思っております。  本市として、今後の利活用をどのような視点で考えていくのか、見解をお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 西田企画部長。 ○企画部長(西田充男) 中心市街地の魅力創造に向け、JR大分駅東側の公有地であります22街区、54街区や荷揚町小学校跡地の利活用を検討することは、喫緊の課題であると認識をいたしております。  こうした中、現在、JR大分駅東側の公有地につきましては、すぐれた立地を生かした交通結節機能の強化や高度利用を踏まえた利活用の検討を行っており、また、荷揚町小学校跡地につきましても、子育て支援機能や防災機能などを確保した高層複合空間としての高度利用の可能性調査を行うなど、民間活力の導入も視野に、周辺施設と連携した一体的な検討に着手しているところでございます。  このような中、大分パルコ跡地につきましては、入札手続に参加し、祝祭の広場として整備することで、中心市街地の回遊性や滞留性の向上、さらには魅力ある美しい都市景観の形成に寄与するものと考えているところであり、今後は入札の結果を踏まえて、中心市街地の魅力創造に向け、一体的なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) はい。大分パルコ跡地は、中心市街地の中でも一等地であります。先ほどの質問ですね、ラグビーワールドカップが終わった後も祝祭広場としてと、活用していくということでございますけれども、今後のまちづくりにおいては、多様に変化していくこともあるのではないかと予想されますが、こうした変化に対応していくために、選択肢の一つとして、民間活力の再活用の考えはあるのか、見解をお伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分パルコ跡地につきましては、JR大分駅北口駅前広場の正面に位置し、駅におり立った多くの来街者は、駅から直接見通せ、大分の第一印象に大きくインパクトを与える場所であることから、一目で美しいと感じられる、大分らしさを実感できる緑あふれる都市空間づくりに向け、集い、憩い、祝いの機能を兼ね備えたにぎわいの演出が可能となる祝祭の広場の整備を行うものであり、現時点においては民間活力の再活用は考えておりません。 ○議長(野尻哲雄) 荻本議員。 ○37番(荻本正直) 以上で質問を終わります。 ○議長(野尻哲雄) しばらく休憩いたします。           午前11時53分休憩  ◇─────────────────◇ ○議長(野尻哲雄) 休憩前に続いて会議を開きます。           午後1時0分再開 ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  23番、斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子)(登壇)(拍手) お疲れさまです。23番、日本共産党、斉藤由美子です。  発言通告に沿って、一問一答で質問をいたします。  初めに、議第62号、平成29年度大分市一般会計補正予算(第2号)について質問いたします。  このたび、中心市街地のより一層の活性化を図るための回遊性や滞留性の確保、多くの人が集える祝祭の演出、魅力ある美しい都市景観の形成に寄与することを目的に、大分市がパルコ跡地を取得する議案が出されました。  これまで大分駅周辺総合整備事業により、大分の玄関口が県都の顔としてふさわしく生まれ変わったとの声が上がる一方で、中央町や府内町側の人の流れが一層少なくなっているとの声も聞かれます。  大分市の中心市街地に緑があり、人々が集える場所を確保するのは喜ばしいことだと思います。しかし、このパルコ跡地を祝祭広場にすることで、本当に回遊性が高まるのか、どれほどの滞留性が確保できるのか、今回、その根拠は示されておりません。  多くの商店街の皆さんにとっては、その広場に集まった方々がその先の府内五番街やガレリア竹町、セントポルタ中央町まで足を伸ばしてくださるのかどうか、それが一番の課題なのではないでしょうか。  そこで、質問いたします。  中心市街地のより一層の活性化を図るための回遊性や滞留性の確保とは、どれぐらいの範囲で検討されていることなのでしょうか、お聞かせください。      〔23番議員、質問席へ移動〕
    ○議長(野尻哲雄) 戸田商工労働観光部長。 ○商工労働観光部長(戸田美和)(登壇) 斉藤議員の、回遊性や滞留性の確保の範囲についての御質問ですが、大分パルコ跡地は、中心市街地活性化基本計画の対象エリア内で、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインにおける商業・にぎわいゾーンの拠点となる場所であります。  こうしたことから、祝祭の広場の整備により、回遊性や滞留性の向上を目指す範囲は、駅北の商業集積地域である商業・にぎわいゾーンを中心としながら、中心市街地全体を対象とするものであると考えております。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) 全般を対象にしている事業だということでありました。  この間、駅の北側の活性化については、多くの方々から本当にたくさんの御意見が出されていたかと思います。  今回、そのにぎわいの創出というか、回遊性、滞留性ということで、このパルコ跡地を買うということになったわけなんですが、本当に、この一帯を活性化するというのであれば、本来、これまでの間に、それについてのさまざまな検討をすべきではなかったかと思うのですが、これまでやってこられた、そのにぎわい創出、駅の北側に関して、どのようなことをされてきたでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 戸田商工労働観光部長。 ○商工労働観光部長(戸田美和) 駅の北側、府内中央口広場から中央通り、中心市街地全体にかけまして、さまざまなイベントが開催されております。  私ども大分市といたしましても、先般の大分七夕まつりでありますとか、中央通り歩行者天国などのイベントを通じて、にぎわいの創出に努めてきたところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) これまで大分市で行われてきたイベントを行ってきたということだと思いますが、ただ、これから、その回遊性や滞留性を確保するために、新たに、この土地を取得するという明確な、説得力を持った理由にはなっていないのではないかと、どうしても思ってしまいます。  そこで、2点目の質問になりますが、回遊性や滞留性の確保というのであれば、若草公園、府内アクアパークを初め、大手公園、遊歩公園、ジャングル公園など、既存の公園を居心地よく再整備することこそ、広範囲で回遊性、滞留性を高め、そしてまた多くの人が集える場所が創出できるのではないかと考えますが、市の見解をお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 若草公園や府内アクアパークジャングル公園は、中心市街地の既存公園を対象に平成5年より実施しました公園リフレッシュ事業において、環境と利用形態の変化に対応した都市の景観の核となるオープンスペースを創造するため、それぞれの公園ごとのコンセプトのもと、既に再整備が完了しています。  今後は、大分府内城址公園と大手公園の一体整備により、大分城址を生かした近世の歴史文化観光拠点の形成を図り、城址としての風格を兼ね備えた市民公園のあり方や、大友氏遺跡歴史公園と連携する緑豊かな憩いの動線として遊歩公園のあり方について検討することとしています。  これに対し、今回上程しています祝祭の広場は、JR大分駅府内中央口広場と国道10号との交差点に面し、大分の第一印象に大きくインパクトを与える場所であることから、多くの来街者や市民を迎え入れ、もてなし、集い、憩い、時には文化的な催しが行われ、まちのにぎわいを演出し、緑美しい景観を有する広場にしたいと考えています。  このことから、大分いこいの道や南北駅前広場、既存公園と祝祭の広場のすみ分けが図られ、回遊性や滞留性のバランスのとれた中心市街地を形成するため、それぞれの施設がそれぞれの場所に整備が必要であると考えています。  今後は、大手公園、遊歩公園などのあり方についても検討が必要になってまいりますことから、引き続き、議員の皆様や多くの市民の御意見を伺いながら、議論を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) つまり、今の御答弁だと、回遊性、滞留性を確保するために、これから、その周辺にある公園の整備も行っていくということでよろしいですか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 公園決定をしております大分城址公園や大手公園、あわせて大友氏遺跡歴史公園、また遊歩公園とのあり方を検討しながら、整備を進めていきたいと思っております。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) 先ほどの御質問の中で、私が一番言っていたのは、若草公園、府内アクアパーク、そしてジャングル公園ですね。つまり、この中心市街地の商業施設に近いところにある公園を整備することのほうが、回遊性や滞留性を高めるのではないかということをお聞きしているのですが、その辺の公園についてはどのようなお考えでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) それぞれの公園にそれぞれの役割がございます。そのそれぞれの公園で、にぎわいの創出が図れれば、その公園の意味があると思います。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) おっしゃるとおり、公園が居心地よくなれば、例えば、子供たち、それから通行する方々も、ちょっと腰をおろそうかということになろうかと思います。それによって、それぞれの公園がそれぞれの個性を持って、にぎわいの創出は可能ではないかと思うんですね。  何もわざわざ何十億円もかけて、この土地を1区画整備するのではなく、今ある公園をもっと再整備することで、この回遊性や滞留性の確保というのはできるのではないかと思うのですが、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 議員御指摘のとおり、現在ある公園で滞留性や回遊性の確保は可能だと考えておりますけれども、これまで以上のまちのにぎわい、滞留性、回遊性を確保するためには、駅に直近であるという、この扇のかなめの、このパルコ跡地の土地を広場として整備することによって、それがさらに効果が発生するのではないかというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) やはり、非常に説得力が弱いなというふうに思います。今ある公園を整備すれば、できないことではない。  駅に近いからという、先ほどから言われています大分にとっての顔だと、第一印象であるとか、いろいろと言葉が出ていましたけれども、そのために、やはり大きなお金を、しかも、基金を崩してまで買う必要があるのか、非常に疑問ではないかと思われます。  それぞれの公園にそれぞれのにぎわいということで、やはり中心市街地の商店街に近い公園を再整備すること、私は、そのほうが喫緊の課題ではないかなというふうに思います。  先ほどおっしゃったように、一連の公園の整備は完了している、終了しているというふうにおっしゃいましたけれども、終了しているにもかかわらず、今現在、回遊性、滞留性、現在の公園の状況を見て、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 中心市街地の公園につきましては、まだ大手公園は再整備しておりませんけれども、それ以外の公園につきましては、先ほど申し上げましたように、公園リフレッシュ事業で再整備を行われております。市民にそれぞれ愛される公園であるというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) 先ほど、この広場を買って、市民に愛される広場として適切に育てていきたいという御答弁があったかと思います。終了しているということではなくて、これから先々、しっかりと公園を整備していく、さらに居心地よくしていくということが、やっぱり必要なのではないかと思うんですね。  1つの場所に非常に大きなお金をかけて広場にする、それも1つあるかもしれませんが、これまでの間に、その公園の整備について、そして回遊性、滞留性について継続した検討がなされていたのか、そのことについては指摘をしておきたいと思います。  今後、入札に参加するのかどうかは、この議会の中で決められることですけれども、やはり、市民にとっての公園であると、ワールドカップも、もちろんあるでしょうし、来訪者にとってイメージアップの場所であるかもしれないけれど、やはり、その場所は何よりも市民の場所であるということが必要ではないかと思います。  そういった意味では、この土地が本当に、市民にとって必要なのかどうか、先ほどから、そんな声は多々出ていますけれども、今ある場所で、それができないのかどうか、もう一度、再検討する必要があるというふうに私は思います。  それでは、3点目の質問に行きますが、パルコ跡地は中心市街地の1丁目1番地、まさに大分の顔とも言える一等地であり、大分市が取得することについては賛成、反対、さまざまな御意見を伺っております。  しかし、競争入札に参加するかどうかの期限が迫っており、十分な意見集約や検討を行う時間は残されておりません。ばたばたと土地を購入することになり、その後の市の財政に影響を及ぼすことはないのか、大きな不安が残ります。  特に、中心市街地においては、碩田校区の学校統廃合によって、地域コミュニティの核である学校、災害時の重要な避難所ともなる学校を身近な地域から奪うことになりました。しかし、その際、荷揚町小学校、中島小学校は、地域の願いを十分に聞き入れ、自治会や子育て支援、防災機能を兼ね備え、再整備する方向で検討が進んでいると思います。  今回、土地の取得を行えば、多額の基金を使うことになります。そのことによって、今後の公共施設の整備がおくれたり、安普請になったりするようでは本末転倒です。  そこで、この土地取得に伴う市の財政の影響についてですが、この土地の取得が今後計画されている荷揚町小学校跡地などへの施設整備に影響を及ぼすことは全くないと言えるのか、見解をお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 大分市中心市街地祝祭広場の土地取得に伴う財政的な影響についてでございますが、広場の土地取得には基金を取り崩して対応してまいりたいと考えており、平成28年度末の財政調整基金などの主要3基金の残高を約222億円と見込んでいることから、今回、取り崩しを行った場合でも財政運営に支障はないものと考えております。  また、今後につきましても、荷揚町小学校跡地活用などの施設整備事業を含めた市民ニーズに即した行政サービスを十分に提供できるよう、行政改革を着実に推進する中で一定程度の基金残高を確保しつつ、各種財務指標の動向にも十分留意しながら、安定的な財政運営に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) 荷揚町小学校、中島小学校跡地の施設整備に影響がないというのは、非常に重要なことだと思います。特に、防災対策に関しては、地元の方々から何度も要望や御意見が寄せられておりました。  先ほど、喫緊の課題だというような答弁も聞かれましたけれども、これに関しては、とにかく、とまることなく進めていかなければならないと思います。  ただ、先ほどの御答弁にもありました一定程度の基金残高を確保するということなんですが、それで、じゃあ、安心ができるかというと、そうではないと思います。私は主婦ですから、お財布、おうちのお金をイメージして考えると、貯金は切り崩しますと、ただ、そのことについての影響は一切ないようにしますということなんですが、つまり日々の生活費が随分圧迫されるんではないかなという不安が残るわけですね。  先ほど、市長の答弁の中で、関心は高いが、反対の声は少ないというような声が聞かれましたけれど、関心が高いのは、やはり、基金を取り崩す金額がとても大きいからだと思うんです。反対が少ないかどうかは、反対する時間も余り与えられていなかったわけで、これで反対が少ないというふうには、ちょっとそれは大きな思い違いだと私は思うんですけれども。  とにかく、大きなお金を使うに値するのかどうか、本当にそんなことやっちゃうのかなというのが市民の皆さんの一番の関心事だから、関心が寄せられているんだと思います。  そして、今の答弁が、行政改革を着実に推進しながらということは、結局、市民の皆さんにしわ寄せがいく可能性が、ここで大きく示されたということなんですよね。そんなことで、あの一等地をイメージのために、ワールドカップのために、本当に買っていいのか、貯金を使っちゃっていいのかということだと思うんです。  市民の皆さんに問う時間もなくて、反対が少ないというのは、もう本当にとんでもないことなんですけれども、この大きな財政措置が後々、市民生活にしわ寄せになることはないのか、もう一度、御答弁をお願いします。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 御存じのとおり、毎年、実施計画を行っておりまして、その中で事業の重要度、緊急度、そういったものを加味する中で、約、例年200億程度の普通建設事業費を確保いたしております。それに見合うような財政運営も今後も行ってまいりたいと考えておりますので、財政的には問題はないものと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) 今後、やはり地方交付税が減っていき、子育ての、それから教育のお金、そしてまた社会保障費が非常にかかってくる中で、この基金をこれだけ使うということを、市民の皆さんの声を十分に聞くことなく、本当に、ここで推進してよいのかどうか。とにかく、改めて、やはり市民の皆さんに問う必要があろうかと思います。  私たちは、もちろん賛成の声も聞いておりますし、あの1区画がどうなるのか、そりゃ、もう、余り変なふうにって、変なふうにと言うと語弊はありますが、市民の思いとはかけ離れたような使い方はしてほしくない、だから、仕方がないのではないかという声は少なくはありませんでした。  ただ、それによって市民生活にどうなのかというところが、やはり一番問われなければならない。さまざまな要望が出ている中で、この地域経済の活性化のために、本当に必要なのは何なのか。先ほどから言っているとおり、既存の公園をきっちりと整備することで、この土地を買わずともできることはあるのではないか、その辺の議論が本当に行われたのかどうか、いま一度、問うていかなければならないのではないかと思います。  今後、この議会の中で、入札に参加するか、しないかということになろうかと思いますけれども、今後、その広場としての継続した使用というのは、この議会の中で示されたことは重要だと思いますが、先ほど、カフェなど、店舗などのというような、説明の中で伺っておりましたけれども、市長は先ほど、店舗との相乗効果をというようなことをおっしゃっていたかと思います。私、個人的な意見ですが、あそこに店舗はもう要らないのではないかと思います。小さな店舗ですね。やはり、周りの店舗との相乗効果ということでおっしゃったと思うので、この広場に関して、公園でない広場ということに関して言えば、やはり市民の皆さんのための広場でないといけない。買うか、買わないかの是非とは別として、やはり公園でできないことをできるようにしないといけないと思うんです。  だから、固定のお店をつくるというよりは、例えば、市民の皆さんがマルシェができたり、フリーマーケットができたり、そのハードルをぐっと下げたり、通常、市民の皆さんが本当に使える場所にならなければ、うそだと思いますし、そこで、やはり、その周りの店舗にお客さんが流れるということが何よりもできなければ、買っても意味がないと私は思っております。  とりあえず、市民の皆さんの声はまだまだ十分に反映されていないということだけは指摘をしておきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。  議第67号、高規格救急自動車の購入について質問をいたします。  大分市における救急車の出動件数は、2013年の1万5,929件から年々増加を続け、昨年では1万8,749件となっています。  現在、大分市に配備されている高規格救急車を含む救急車は、大分市全域で合計15台とのことですが、今回の購入も買いかえのための議案であります。  しかしながら、48万市民の命を守る救急車が全域15台で十分なのかどうか、市民の安全を担保していると言えるのかどうか、現在の配備状況について検証を行うべきではないでしょうか。  そこで、質問いたします。  今後、災害時の対応や高齢化、在宅医療の増加などを踏まえると、救急車の増台を検討すべきではないかと考えます。見解をお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 澁谷消防局長。 ○消防局長(澁谷有郎) 救急車両の配備の基準につきましては、国が消防力の整備指針として、市町村が目標とすべき整備水準を示しており、その指針は、人口を基準に地域の実情を勘案するものとなっております。  本市におきましても、この指針に準じて、これまでも本市の人口や救急件数の増加を踏まえる中で、救急車両の増台を行うとともに、市町村合併や消防署所の新設などの機会にも増強をしてまいったところでございます。  現在の救急車両の配備状況は、3署2分署7出張所に救急車12台と非常用救急車の3台を加えた計15台を配備して、市民サービスの向上を図っているところでございます。  今後とも、人口動態や高齢化への対応、地域の実情など、増加する救急需要の動向を見きわめる中で、総合的に検討してまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 斉藤議員。 ○23番(斉藤由美子) 総合的に検討をするということで、ぜひ、もうこれは早急に行うべきではないかと思います。  やはり、市町村合併によって、本当に広くなっていて、さまざまに、この救急の出動要請がふえている。この5年を見ても2割ふえているとお伺いをしました。やはり、この15台が市民の命を救うというのには、ちょっと、やはり心もとないのではないかと思います。  今回の予算の議案の中には、ほかにも、例えば、はしご車だとか、ポンプ車だとかという買いかえがありましたけれども、ほとんど買いかえという状況なんですが、ほかの車両についても、ぜひ、これで十分であるのかどうか、その配備計画等々、状況などをぜひもう一度、検証を行っていただいて、増台が必要ではないのかを検証すべきではないかということで、この件は要望にして、質問を終わります。 ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  32番、エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ)(登壇)(拍手) 32番、新政クラブ、自由党のスカルリーパー・エイジでございます。  新政クラブを代表いたしまして、一問一答方式で発言通告書に従い質問したいと思います。  まずは、全国各地で起こる自然災害で被災された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、災害により、とうとい命をなくされた方々へ哀悼の誠を申し上げたいと思います。  先般、プロレスラーやファンでチームを組み、日田市の被災地へ泥かき作業へ行ってまいりました。今後も、微力ながら、一日も早い被災地の復興へ向け協力していきたいと思います。  それでは、議第62号、平成29年度大分市一般会計補正予算(第2号)についてお尋ねいたします。  まず初めに、なぜ突然、──繰り返しの答弁になると思いますが、改めてお願いいたします。なぜ突然、このような土地買収計画に至ったのか、経緯をお尋ねいたします。      〔32番議員、質問席へ移動〕 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎)(登壇) 大分パルコ跡地購入に係る経緯でございますけれども、平成29年5月23日に、中村病院の大分パルコ跡地への病院移転計画の断念と、年内を目途にJR大分駅前の活性化に資する事業者に売却するとの報道発表がなされました。  本市では、これを受けまして、関係団体や学識経験者と対応につきまして議論をしておりましたところ、去る6月20日に、大分商工会議所、大分市商店街連合会から、同跡地が市街地全体のにぎわい創出と活性化につながる空間となるよう、用地の取得を含め、総合的な有効活用を検討してほしいという旨の要望書が提出されたところでございます。  本市といたしましても、この要望を経済界の総意として重く受けとめまして、その対応を検討する中で、本市での任意の買収、直接取引が可能かどうか、中村病院あるいは債権者でございます大分銀行と協議を行ったところ、事務的には入札であれば参加することが可能であるという回答をいただいたところでございます。  このことから、6月28日に庁内に検討会を設置するとともに、市のかかわり方につきまして、さらにたくさんの学識経験者の皆様とか関係機関にも意見をお聞きしながら、検討を進めてまいりました。  これらを踏まえて議論を重ねた結果、中心市街地のより一層の活性化を図るための回遊性や滞留性によりまして、周りに立地をいたしますたくさんの店舗への好影響を初め、多くの人が集える祝祭の演出、さらには魅力ある美しい都市景観の形成に資することを目的に、当該土地を本市が取得をしまして、祝祭の広場として活用することが望ましいという結論に至りまして、社会医療法人恵愛会大分中村病院が実施する競争入札に参加することといたしたく、臨時議会の開催をお願いしたものでございます。
    ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) それでは次に、この短い期間に民意は得られていると思われますか。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 先ほど御説明をちょっとさせていただきましたけれども、大変短い期間でございますけれども、中心市街地活性化協議会でございますとか、それから、やはり何より、そこに住んでいらっしゃって、また、そこでビジネス、商い、生活をしておられる商店街の皆様からの御意見、これは市商店街連合会だけではなくて、それぞれの商店街からも、理事長名でございますけれども、御意見をいただいておりますし、それから学識経験者も、今までの大分市のまちづくりに取り組んでおられましたたくさんの先生方から御意見をいただきました。  その御意見、例えば、1つ例を紹介させていただきますと、大分合同新聞の「灯」にも、ある高名な先生の御意見も書かれておりましたけれども、そのような御意見もいただいております。  さらに、私もいろんなところでいろんな方とお会いをして、そして講演等で、この経緯についてもお話しをして、御意見をいただく機会も多々ございまして、そのような機会でも御意見をいただいておりまして、何より市民の皆様からの御意見、特に、さっきも少し申しましたけれども、駅南の区画整理のときには、これは数千にわたる反対の意見が出たというふうにお伺いをしております。  私も、検討しているというふうな、取材を受けましてお話しをしたときに、数千はいかなくても100以上は、数百ですね、数百に及ぶような、やはり反対の御意見も出るのがあれかもしれないと、ある意味で、そういうふうにも思っておりましたけれども、先ほど斉藤議員からは御指摘もいただきましたが、やはり数だけから言うと、大分市の御意見箱にいただいております9の意見、そして、そのうちの7が慎重、反対の御意見というのは、私は数だけから言いますと、私が予想しておりました数よりは、はるかに少なかったというのが私の受けとめ方でございますけれども。  そのようなことで、短い時間でございまして、大変、そういう意味では御意見をいただく点で不十分な点もあるかと思いますけれども、決められたスケジュールの中で、定められておるスケジュールの中で最大限の努力をしてまいりまして、その中でさまざまな御意見をいただいて、それも踏まえて、私どもとしましては御提案をさせていただいている次第でございます。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) 今、市長が、先ほども答弁ありましたが、改めて伺ってるわけですけれども、反対が駅南は数千あったということですが、これ、多分、期間が相当短いからだと思うんですよ。  その中で、例えば、反対の運動とか起これば、当然、署名活動も起こったりすれば、それは反対意見というものは当然ふえていくはずなんです。ただ、今現状で言うと、期間自体が短いから、今このような現状。それと、知られてないという部分も多いんではないかと思います。  私も独自に、SNS等を使ってアンケートをとらせていただきました。そうすると、賛否というよりも、どうあるべきかというような御意見が多数あったんですが、やはり大半は、広場の必要性は感じないということで、後ほど紹介しますけれども、やはり反対意見が多かったということです、結果的には。  その状況を聞いた上で、民意を得られていると思われるかというのをもう一度お聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) SNSでございますけれども、私もフェイスブックは使っておりまして、これにも、もしかしたら、たくさん反対の意見が寄せられるんではないかというふうに思っておりました。  最初に記者会見で検討というふうに言ったのは6月の、もう、そういう意味では1カ月以上前でございます。購入と言いましたのは、先ほど来、答弁しておりますとおり、7月28日の議運の後に初めて、購入ということで執行部としては意思決定をして、債務負担行為の設定を議会にお願いをしたいというふうに申し上げましたけれども、重く受けとめて検討というのは、たしか、6月20日だったでしょうか。要望書をもらったときに言いまして、その後、記者の方からの取材に応じて、重く受けとめて検討と言いましたので、1カ月以上たっておりますけれども、その記事が載った後に御批判の意見がフェイスブックにもたくさん載るんじゃないかなというふうに、実際は思っておりました。そのような御意見も踏まえて、やはり検討していかなきゃならないというふうにも思っておりました。  実際はフェイスブックにも意見があったし、3つぐらい載りまして、それから、特にイメージ図、全くイメージ図でありますけれども、こんなふうなものが、例えば、あり得るということで出されたものについて、新聞の記事を引用した上で、このデザインはださいなとか、それから、もう少し工夫が必要だとかいう御意見は、その中にもありましたけれども、それから、税金についてどう考えるんだというふうな御指摘も2件ぐらいありましたけど、実際は私のほうのフェイスブックには、それだけでして、これも私が予想したといいますか、かなりいろんな御批判をいただくと思ったよりは少なかったです。  エイジ議員のフェイスブックと私のはつながっていないのかもしれませんので、先ほど岩崎議員にもお願いをしましたけど、私どもとしては、少しでも多くの皆様の御意見をいただきたいので、どのような御意見が出ているかということについて、ぜひ御教授をいただければありがたいというふうに思っております。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) フェイスブックの話をしますと、僕はフェイスブックページしかございませんので、つながりようが、なかなかないと。市長から僕に友達申請していただければ、つながれるということですので、これは、ちょっと質問とは関係ないですけど、そういったことです。はい、わかりました。  次の質問に参ります。  その祝祭広場の必要性について伺いたいと思います。  これは、そもそも、この広場にしようと言い始めたのはどなたなんでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分市中心市街地祝祭広場整備の目的として、平成29年3月に策定しました、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインを踏まえ、中心市街地の回遊性や滞留性を高める空間づくりに寄与し、中心市街地の活性化に資すること、来街者や都市内居住者にとって快適で安らぎを覚える健全なまちづくりに寄与すること、イベントの開催時には多くの人が集える祝祭の演出ができること、魅力ある美しい都市景観の形成に寄与することを掲げています。  このような中、現在、本市が所有する22街区、54街区、荷揚町小学校跡の利活用については、民間活力の可能性も含め、どんな利用ができるか検討を進めているところでありますが、本年5月に中心市街地の低未利用地である大分パルコ跡地の売却が急遽浮上したところであり、これらと整合を図りながら検討を進める必要があると本市が判断したところでございます。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) ちょっと答弁が違うかなと思ったんですが、どなたが発案されたのかという質問したつもりですけれども、どなたでしょう。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 本市が判断したところでございます。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) 本市という、すごく広い、多くの方々がこの広場をやろうというようなことというような捉え方になりますけど、そういった形でよろしいんでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 本市でございます。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) わかりました。本市ということは……。わからないんですけどね。わかってないですよ。理解はしませんが、もうそのような答えしか出ないということがよくわかりました。  次に、何のための祝祭広場かというのは、先ほど、都市計画部長が、聞いてないんですけど、ずらっと答弁されましたので、もう一度伺いますが、何のための祝祭広場でしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分パルコ跡地の利活用として祝祭の広場を整備することは、将来、本市が大きく発展していくために、商店街や経済界の発展につながることが共通の認識であると考えており、大分駅におり立った市民や来街者が一目で美しいと感じられ、大分らしさを実感できる緑あふれる都市空間づくりに向け、集い、憩い、祝いの機能を兼ね備えたにぎわいの演出が可能となる祝祭広場整備が最も有効であると考えたところであります。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) ここも、ちょっとよくわかりにくくてですね。大分らしさが、あの広場なのかというの、よくわかんないんですけれども、次の質問行きます。  イメージ図が公表されました。これは、見た感じ、市長も先ほど御答弁いただきましたが、このイメージ図どおりにいく予定ですか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 祝祭広場のイメージ図は、大分駅におり立った市民や来街者が一目で美しいと感じられ、大分らしさを実感できる緑あふれる都市空間づくりに向け、集い、憩い、祝いの機能を兼ね備えたにぎわいの演出が可能となるようイメージし、描いたものであります。  そのため、広場の整備に当たっては、祝祭のイメージはもとより、建物、噴水などの施設に当たっても、まだ具体の検討をしたものではなく、植栽に当たっても、どのような樹種で、樹高や枝張りがどの規模で管理されるか、まだ決まったものではありません。  当該土地が落札した場合の整備に関しては、質の高い計画となるよう、コンペやプロポーザル方式により民間のノウハウを導入することも考えており、具体の整備計画を進めるに当たっては、商工会議所や商店街組織などはもとより、広く市民意見をお聞きしてまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) 市民は、このイメージ図を見て判断するんですね。なので、今後どうやっていくかが決まってないということだったと思いますけれども、例えば、噴水とか芝生を敷いていたらイベントがしづらいとか、規制がかかるとか、そういったものも発生しますし、奥の建物は一体何だと、あれは何に使うんだというようなですね、ごらんになられた方は、そういった御意見がやっぱりありました。  ですので、あくまでも、こちら側が何となくわかってて、何となく発信しているんじゃなくて、市民がそれを見てね、イメージ図を見て、これいいよねって、大分らしいよねっていうようなプレゼンをしないと、なかなか、やっぱり理解は得にくいと思うんですね。その辺は指摘しておきます。  それと、その絵に、イメージ図にも載っていましたが、これも多分、計画は変更される可能性あると思うんですけれども、要は植樹されていましたよね。つまり、これは何が起こるかというと、今、大分市、中心市街地で問題になっているムクドリの問題がございます。ムクドリの巣窟になるのではないかなと思いますが、その辺はいかがでしょう。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) ムクドリやスズメの対策には、コンペやプロポーザルなど民間活力を得る中で検討を進めていくことも考えております。  また、そのような中で、どのような対策が有効であるか、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) じゃあ、次に、現在、駐車場で利用率が非常に高い場所だなと、僕もたまに使うんですけれども、利用率が高い、そして、もともと駐車場が少ないんじゃないかという、こういった課題も実際、中心市街地にはあるわけです。  その中で、こういった広場をつくった場合、当然、にぎわい創出ということですから、車社会の大分市では、車で目的地に行くということが多くなると思います。その場合、何か対策、駐車場の対策というのは考えられていますか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分パルコ跡地の駐車場は、中村病院が新病院建設までの暫定整備として、平成26年7月に155台分の駐車スペースと3台のレンタカー用駐車スペースが設置されたところであります。  当該駐車場は、県都大分市の中心市街地の中で最も利便性のよい地区の一つに位置し、市民の皆さんに多く利用されていることから、中心市街地全体のまちづくりを議論する中で、駐車場整備計画を策定するなど、中心市街地の駐車場のあり方を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) それでは、次の質問に参ります。  これは質問としては最後の項目になるんですけれども、財政問題について伺います。  現在は、固定資産税が入ってきている状態であるわけで、これが大分市が購入した場合は、当然、税収はゼロになると。その中で、広場を整備すると、──済みません。固定資産税がゼロになり、年間のランニングコスト、維持管理費がかかると思うのですが、この年間の、広場にした場合の予測は立てられてるでしょうか。経費、ランニングコストの予測は立てられているでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 祝祭の広場を整備した場合の本市財政に与える影響についてですが、歳入面では、当該土地を本市が取得した場合、現在、市税として課税されております固定資産税等が減収となります。  また、歳出面では、施設の規模や整備内容等により異なりますが、新たな財政負担となる広場の維持管理経費が発生をしてまいります。  本市といたしましては、こうした歳入歳出面における本市財政に与える影響を考慮し、市民ニーズに即した行政サービスを十分に提供できるよう、行政改革を着実に推進する中で、一定程度の基金残高を確保しつつ、各種財務指標の動向にも十分留意しながら、引き続き安定的な財政運営に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) エイジ議員。 ○32番(スカルリーパー・エイジ) ざくっとした数字も今は出せないというようなことだと思いますけれども、こういった計画がなくて、果たして本当に維持管理していけるのだろうかと。これを市民に理解していただきたいというところは、少し、やはり早い気がしてなりません。  結果的には、やはりマイナスになってしまう場所となるわけですね。これ、例えば、駐車場だったら有料なので、そのまま、少なからず収入があるわけですけれども、税収ゼロになって、維持管理費がかかるということで、マイナスになることが非常に懸念されます。  今までの答弁を受けまして、やはり、しっかりとしたですね、まず、この広場ありきから入っているような印象がぬぐえないのが非常に問題になっていると思うんですね。  例えば、私も先ほども申し上げましたが、アンケートでいただいた御意見では、例えば、学校のキャンパスを誘致したり、商業施設、複合施設、駐車場をそのまま残すとか、立体駐車場にするとか、そういった御意見をいただいており、これはちょっと非現実的ですけど、おもしろいなと思ったのは、市役所を駅前に移設してはどうかという、規模的にはちょっと難しいかなと思いながらも、ああ、おもしろい発想をされる方もいるなというふうに、こういったアンケートが来たことを御紹介しておきます。  それと、今回、この臨時議会で、こうやって議論していますが、結局、時間的に短いということで、議論が尽くされていないと思わざるを得ません。早急に決める理由が、市民に、我々議員は説明しなければならないんですね。その、きょうは答弁をいただきましたけれども、聞いた上では、なかなか、これは市民に、こうこうこうだったよと、ああ、それじゃ仕方ないねというような答弁は、ほぼいただけてないような気がいたします。  ですので、しっかりと、やはり市民が納得するような計画を立てて、行政は動いていただきたいなと思います。  質問を終わります。 ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  21番、福間議員。 ○21番(福間健治)(登壇)(拍手) 日本共産党の福間健治でございます。  議第62号、平成29年度大分市一般会計補正予算(第2号)について質疑を行いたいと思います。  今回の議案は、医療法人恵愛会中村病院が取得をしていた旧パルコ跡地を買収して、大分市中心市街地祝祭広場整備事業にするため、平成29年から31年まで債務負担行為として30億円の設定を行おうとする議案であります。  まず、第1の質問は、パルコ跡地の大分市の基本姿勢についてお伺いをしたいと思います。  皆さんも御承知のように、パルコは平成23年2月末をもって閉店をいたしております。このときの大分市の姿勢は、今後の利用方法については、建物所有者が決定することが第一義的である。大分市としての支援策は、まず公的支援ありきではなく、再生の方向性が明確になった段階で、行政としてどのような支援が可能なのか、何をなすべきか、検討したい。現時点では、現在のビルの敷地を大規模小売店舗立地法の特例区域に指定することで、大規模小売店舗の新設などに伴う手続を緩和し、パルコ撤退後すぐにでも新たな大規模小売店舗が出店できるように支援をしたいという姿勢でございました。  今回の提案では、平成29年度に策定をした、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインを踏まえ、中心市街地の回遊性や滞留性を高める空間づくりに寄与し、中心市街地の活性化に資する活用などと、これまでの姿勢とは大きく変わっております。  パルコ跡地の利活用の基本姿勢の変化について、見解を求めます。      〔21番議員、質問席へ移動〕 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎)(登壇) 福間議員の、パルコ跡地の利活用の基本姿勢の変化についての御質問でございますけれども、本市の中心市街地は、大分駅周辺総合整備事業によりまして、南北の市街地が一体化されまして、ホルトホール大分、大分県立美術館、JRおおいたシティがオープンするなど、平成23年の大分パルコの閉店の当時とは、中心市街地を取り巻く状況が大きく変化をしております。  商業機能は、アミュプラザの立地などによりまして、一定程度、回復をしておりまして、また片方では、御存じのとおり、フォーラスが今、建てかえに入っておりまして、大分市も耐震支援ということで5億円の予算を議会で認めていただきまして、支援をする等、フォーラスの円滑な建てかえとテナントの立地、導入につきましては支援をしておりますけれども、フォーラスの、まだテナントが正式には決まっていないと、こういうふうな状況もございます。  そういう意味では、パルコが撤退したときとは違った、まちづくりが新たな段階を迎えているということではないかというふうに考えております。  このような状況のもとで、中心市街地の変化に的確に対応して、中心市街地のまちづくりの方向性をわかりやすく示そうということで、本年3月には、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインを策定したところでございまして、そのグランドデザインは、事あるごとに、機会あるごとに、私どもも内外に発信をして、その方向に沿ったまちづくりを進めたいということで努力をしているところでございます。  このグランドデザインでは、大分パルコ跡地を含みます北側の既成市街地を回遊性と滞留性をあわせ持つ空間づくりを促進する商業・にぎわいゾーンと位置づけておりまして、魅力ある中心市街地を目指し、公有地や低未利用地、既存ストックの有効活用を図ることとしております。  JR大分駅前に位置する大分パルコ跡地を祝祭の広場として整備をすることで、美しい都市空間の創出、中心市街地の活性化を図っていくことができるというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。市長のおっしゃった駅周辺総合事業によって南北の一体化初め、大きく中心市街地が変化したと、その変化に対応した新たな基本姿勢の変化だというふうに、受けとめたわけであります。  そこで、1つは、この当時の答弁の中にありました、当時は、やっぱりまだ民間活力の活用ということで、この大規模小売店舗の新設を、手続を緩和しようということで、こういう点を県にも申請していると思うんですが、これは商工労働観光部長の担当になるんですかね。その出店をさせようということで、規制緩和の手続はいつ行っておりますかね。 ○議長(野尻哲雄) 戸田商工労働観光部長。 ○商工労働観光部長(戸田美和) 申しわけございません。手元に情報は持ち合わせておりません。確認いたしまして、後ほど報告いたします。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) 資料によれば、同年の9月には、もう県に、こういう民活の活用の、いわゆる、その手続緩和してほしいということで申請して、認可を受けてるということでありますんで、部長、結構ですから、それ。そういう状況になっているわけであります。  ですから、やはり、ここの地域というのは、民活の主導という基本的な立場というのは、まだ、これ変わってないというふうに私は理解をしてるわけであります。
     あわせて、今度のグランドデザインの中には、特に駅北の東側の54街区、22街区、7,000平米、1万1,000平米というですね、この利活用については、これまでの答弁を聞いておりましても、グランドデザインで変わってね、パルコの跡はこうやけど、22街区、54街区というのは、あくまでも民間活力の活用というのを視野に入れた開発計画になってると思うんですね。  その辺の、ちょっと考え方もあわせて都市計画部長にお聞きをしておきたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインの中で、公有地、民有地、既存ストックの活用をして、中心市街地にふさわしいまちづくりを行いたいという目標を掲げております。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) まちづくりにふさわしい、そんなことは当然の話なんですが、そこの基本姿勢としてね、この民間活力の導入というのを基本的なものにして議論が進められているのかどうかね。その辺の話をお聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 現在、22街区、54街区、荷揚町小学校の跡地につきましては、民間活力の可能性を含む、どういった活用ができるかという調査を行っている状況でございます。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。それで、グランドデザインに示す、この54街区、22街区ね、そして荷揚については、民間活力の導入も視野に入れた視点で今、検討されているということなんですけど、このパルコ跡地の問題に限っては、全くそういう考え方が見えてこないというか、先ほどの御答弁でも、いわゆる祝祭広場をつくって、回遊性や滞留性をね、にぎわいを創出してというふうなことを、これ言っていますのでね。その辺の、いわゆる線引きをしたことが私にはよく理解ができないという点だけ、基本姿勢の変化については指摘をしておきたいというふうに思います。  2点目の質問に移りたいと思います。  取得を決定した経過についてお尋ねをしたいと思います。  大分市がパルコ跡地を購入、取得するため、入札に参加をしようと、これ決定したのは、大分市のどういう機関で決定したのか。先ほどから、少しは名称も出てきておったようでありますが、改めてお聞きをしたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分パルコ跡地の売却については、平成29年5月23日に、当該病院の再生支援を行っている政府系ファンドの地域経済活性化支援機構が大分パルコ跡地への病院の移転計画の断念と、病院の再生支援を決定し、年内をめどにJR大分駅前の活性化に資する事業者に売却すると報道発表がなされたところであります。  本市では、これを受け、土地所有者や地域経済活性化支援機構に対して、当該土地の売却に際し、中心市街地の活性化に資する活用を実行するよう、関係団体と学識経験者などと議論を進めていたところ、6月20日に大分商工会議所、大分市商店街連合会から、同跡地が市街地全体のにぎわいと活性化につながる空間となるよう、用地の取得を含め、総合的な有効活用を検討してほしいという旨の要望書が提出されたところであります。  本市といたしましては、この要望を経済界の総意として重く受けとめ、その対応を検討することとし、6月28日に庁内において中心市街地に係る低未利用地等利活用促進庁内検討会議を設置するとともに、市のかかわり方に関し、学識経験者や関係機関にも意見をお聞きしたところでございます。  そのような中、本市でも任意買収が可能か、中村病院や債権者である大分銀行と協議を行ったところ、入札であれば参加することが可能であると事務的に回答をいただいたところでございます。  このような経過を踏まえ、議論を重ねた結果、市として購入するという結論に至ったところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。ちょっと質問の仕方が悪かったようにありますけど、大分市の意思決定機関はどこでしたのかちゅう質問だったんでね。  今、部長の答弁にありましたように、中心市街地に係る低未利用地等活用促進庁内検討会議というものを6月28日に立ち上げて、議論をしてきたということで、最終的な決定は、いつ、大分市の意思としてですね、最終的な、購入、入札参加をする、この最終的な意思決定は、いつだったですかね。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 手続的には、本議会に提案する決裁が最終的な意思決定だというふうに判断しております。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) それで、いつ最終決定を行ったのかというね、これ、ことなんですが、先ほどの、ちょっと市長等の答弁を聞いちょるとね、7月28日というのは、これ議会運営委員会があって、財政当局が議会に対して、この議案を提案をした日なんですね。先ほどの答弁なんか聞いてるとね、7月28日の夕方決まったような話をしたような、私は、ちょっと受けとめたんですけど。  だから、7月28日の何時に、これ決定されたものなんですか。議会は、たしか午前中あったですかね。提案されたわけなんですけど。その辺、ちょっとはっきりさせてください。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 先ほどの決定につきましては、市の内部の決裁でございまして、済みません、私の答弁が間違っておりました。大変申しわけございません。  時間等については、私のほうはまだ把握しておりません。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) それで、私も議運のメンバーじゃありませんけど、いつも傍聴に参加をしているんですけど、本来、議会の手続としてね、28日までに、きちっと議案を、それはもう執行機関で意志統一を図って、提出するというのは、これは当たり前の、私は、ルールだというふうに思うんですね。ちょっと、私の聞き間違いかもしれませんけど、先ほどの市長の答弁では、28日の夜、最終決定したみたいな、ちょっと私の聞き取り方が悪かったのかもしれませんけど、その辺をもう一回確認しておきたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) はい。7月28日の前に決定をしておりまして、私が先ほど答弁で申し上げましたのは、外に対しまして、購入をすることを決定したということをアナウンスをしたのが議会運営委員会終了後の予算説明の記者会見のときに初めて、大分市としては30億円の債務負担行為を議会に提案するということを決定をしたということをアナウンスをいたしましたという説明をさせていただいたものでございます。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) それで、6月28日に庁内検討会議をつくって、議会、議運に出す前に決定をして、議運の後に公に市長から、こういうことをしたよということだということで、これ理解をしたわけですが、ただ、通常の、いわゆる提出議案としては、余りにも、これは性急なですね、初めての経験であります。  それで、私、よくわからないのは、やっぱり議論の経過の中で、やはり、ここを取得するという、どうしても何かね、目的がよくね、はっきりしないところがあるんですけど、最終決定をした、市の執行部で意志統一をした、そこの、いわゆる取得をする最大の目的、理由等を改めてお聞きをしたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 6月28日に設置した中心市街地に係る低未利用地等利活用促進庁内検討会議において、庁内関係部局の連携体制の確認を初めとして、大分商工会議所や大分市商店街連合会からの要望書の内容、学識経験者や関係機関からの意見を踏まえ、利活用促進策等の検討を行ったところでございます。  結果として、大分パルコ跡地については、中心市街地のより一層の活性化を図るための回遊性や滞留性の確保を初めとして、多くの人が集える祝祭の演出、さらには魅力ある美しい都市景観の形成に寄与することを目的に、当該土地を本市が取得し、集い、憩い、祝いのための機能を備えた祝祭の広場として活用することが望ましいという結論に至ったところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい、じゃあ、そこの最終的な決定で、一層の活性化、回遊性、滞留性ということが最終決定の目的と理由だったということであります。  それで、先ほどから、うちの会派の議員もおっしゃってましたが、商店街の聞き取りの調査で、共通している部分がたくさん、これ、あったんですね。その1つが、市がこの土地を取得してほしいという考え方については、県外から大きな資本が入ってこられたら困るとか、遊戯施設のようなものがあったら困るとか、そういう意見がありました。  私は、市が相当焦っちょるというのは、何か、こういう情報が事前に察知できて、掌握ができて、こういう取得に動いているのかどうかですね、その辺の情報はあったのかどうか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 戸田商工労働観光部長。 ○商工労働観光部長(戸田美和) 本年5月23日に、株式会社地域経済活性化支援機構は、社会医療法人恵愛会大分中村病院に対する再生支援を決定し、新病院建設予定地として所有している大分パルコ跡地を大分駅前地域の活性化に資する事業者に対して売却する予定で、年内をめどに売却先を決定する方針であると発表いたしました。  こうした内容に関しまして、多くの市民が関心や不安を寄せているところでありますが、取得を目指している事業者に関する情報は同機構から発表されておらず、本市といたしましては具体的な情報を持ち合わせておりません。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。そういう情報もなかったと、あくまで、さきの庁内検討会議で、先ほどのような目的と理由によって決定をしたということで理解をしておきます。  それでは、次に、土地の取得価格について質問をしたいというふうに思います。  社会医療法人恵愛会は、パルコ跡地を2012年、平成24年2月に、約4,300平方メートルと空きビルを約12億円で購入をしていますが、当時と最近の中心市街地の土地取引における実勢価格に近い地価公示価格はどのように推移をしているのでしょうか、答弁を求めます。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 国土交通省が毎年公表しています1月1日時点の地価公示価格では、各地域に標準地を選定し、地価を公示しております。  この地域の標準地である中央町1丁目3番3号の1平米当たりの地価公示価格は、平成24年が49万3,000円であります。平成27年は44万1,000円となっております。その後、平成28年は46万8,000円、平成29年は49万1,000円であります。  平成29年の価格は、平成24年当時より2,000円安価となっているところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。じゃあ、平成24年は平米当たり49万3,000円だったと。29年には49万1,000円と、この間、2,000円下落をしているという答弁でありましたが、これは、地価公示価格の下落と言えば、土地そのものの評価が下がったということになるんでしょうが、土地の評価が下がった主な要因として考えられるのはどういうことでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 平成27年までの下落につきましては、大分サティや大分パルコの撤退の影響があるというふうに考えられると思います。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。そういうね、大型小売店舗の撤退というのが地価に下落をさせて、地価公示価格を引き下げたということで理解をしたいと思います。  それでは、次の質問に移りたいというふうに思います。  祝祭広場の整備についてであります。  この事業の目的については、先ほども指摘したように、平成29年に策定をした、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインを踏まえ、中心市街地の回遊性や滞留性を高める空間づくりに寄与し、中心市街地の活性化に資する活用ということを初め、今度の議案では4点が列挙されているわけであります。  これを見る限り、本当に、この祝祭広場がこうしたものになるのか、疑問を持っている一人であります。  このパルコの祝祭広場の整備によって、中心市街地の回遊性や滞留性を高める空間づくりに寄与できると、どういう現状分析や、あれをもって根拠づけしているのか、全くもって私には理解できない話でありますが、その辺について部長の見解をお聞きをしたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 第2期大分市中心市街地活性化基本計画の基本方針であります、変化するまちと既存ストックの連続性による魅力の向上に向けた取り組みの推進では、中心市街地における既存施設に加えて、新たな魅力ある施設整備など、施設と施設を人が回遊するための工夫や、そのための快適な空間の提供が必要であり、単に移動手段として空間整備をするのではなく、歩いて心地よく快適で美しい、人に優しい空間の提供をすることが必要であることから、回遊性の向上に向けた取り組みが必要であるとされております。  今回、歩いて心地よく快適で美しい、人に優しい空間の提供をするため、集い、憩い、祝いのための機能を兼ね備えた祝祭の広場を整備することにより、中心部における都市の魅力やにぎわいが面的な広がりを見せることにより、中心市街地の活性化はもとより、回遊性の向上に大きく寄与するものと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。中心市街地活性化基本計画では、回遊性、それから滞留性、それから商店街の売上高ちゅうね、3点の指標をもって、どういう動いているのかちゅうのを見てきているわけであります。  そこで、私はお聞きをしたいのは、現行の、この同地付近における回遊性や滞留性をどういうふうに現状、認識をして、この広場をつくることによって、どれだけふえるのかというね、やっぱり物事ちゅうのは、分析や目標があって、それに進んでいくわけなんですけど、そういうものは全く見えてこないわけなんですね。  同地における回遊性、滞留性とあわせて、この広場整備によって、どれぐらいの、これが高まっていくものになるのかちゅうですね、ある程度の見通しもですね、目標持って定める必要があると私は思うんです。これだけのお金も使うわけでありますからね。そうしないと、市民には説得力が、私は、ないというふうに考えておりますが、その点についての見解を求めます。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 中心市街地活性化における歩行者交通量の調査はいたしておりますけれども、それが将来、どのように資するかと数字は持ち合わせておりません。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) 私は本来、この間、中心市街地活性化基本計画も、今度は第3次計画になるわけなんでね。本当に、やっぱり回遊性、滞留性をということを考えるならば、この間の現状も踏まえて、この広場の活用で、どれだけの有効のものが物差しとして示せるのかと、そういう提案がないと、納得できませんよ、これ。ということで、指摘だけしておきます。  あわせて、市長の発言は、これまであるように、当面は、2019年にワールドカップがあるんで、おもてなしと、そういう空間を創出したいということなんですけど、2019年のワールドカップで大分市の試合は、9月20日から11月2日までということになっているらしいんですけど、この期間にワールドカップが、どこかで大分市で3試合か4試合開催されるということになるわけなんですよね。  私は、この祝祭広場の今、絵を見せてもらったんですけどね、あえて今回の債務負担行為の補正予算として計上しなければならないのかという疑問があるわけです。  お尋ねしますが、市長が言われたワールドカップ、2019年9月20日までに整備をするために、今あえて補正予算、債務負担行為として計上しなければならない根拠がよくわかりません。普通なら、9月議会なり12月議会なりで予算案として、測量調査費は幾らですよと、上物整備は幾らですよという、本来なら、私は、そういう提案がされるべきだというふうに思うんですね。  その辺について都市計画部長の見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 今回、祝祭広場整備に係る債務負担行為の額を30億円と上程しておりますが、大分パルコ跡地土地購入に係る入札に参加するに当たり、事業費の内訳を公表いたしますと、手の内を明かすことになりますことから、公正な入札に支障が来しますので、事業費の内訳の公表は控えさせていただきたいと思っております。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 今回、なぜ8月の臨時議会で御審議をいただいているかということでございますが、何度か経緯で御説明をさせていただいておりますけれども、売り主が9月の定例議会での御審議では間に合わないスケジュールで締め切りを設定しております。8月のいつかの時点でございますけれども。いつかについては、こちらから公表しないでくれと言われておりますので、公表できませんけれども、8月に御審議をいただいて、今回、採決していただくのが10日ですね。10日というふうに承知をしておりますが、10日であれば間に合います。9月の審議であれば間に合わないということで、一般競争入札に参加するためには、どうしても8月に御審議をいただく必要があるということで、お願いをして、今、御審議をいただいているものでございます。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員、質問の順番がいろいろと飛んでますけれども、整理して、よろしくお願いします。 ○21番(福間健治) はい、わかりました。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。そのことは出された段階で、よくわかってるんですが、通常の整備なら、そんなに焦らなくたって十分間に合う整備だという点だけ指摘をしておきたいと思います。  次に、税制面での影響について質問をしたいというふうに思います。  パルコ跡地を市が取得することになれば、固定資産税収入が減少をするということになりますが、もし取得した場合は、どの程度の市税の減収が見込まれるでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 大分パルコ跡地に係る市税につきましては、現在、固定資産税、都市計画税、法人市民税を課税いたしております。  なお、税額につきましては、地方税法第22条の規定により守秘義務が課せられておりますことから、これら3つの具体的な税額についてお答えすることはできません。  ただし、固定資産税、都市計画税につきましては、固定資産税路線価等の一般に公開しております情報をもとに試算することができますので、試算をいたしますと、その影響額はおおむね1,500万円となります。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) これも市民の皆さんからの御意見なんですけど、今、やはり市県民税が高いと、国保税も高いと、こうしている中で、ここを市が取得することによって税収が減ると、新たに市民の負担になるのではないかという声もありました。  それで、これは市民の意見なんですけど、仮に大分市が取得をしたとしても、先ほど都市計画部長もお話があったように、今度のお祭りの中でも、今は市の土地じゃありませんが、貸してもらってイベント広場にしたり、そういうことで活用できているわけなんですね。これでも私は十分、回遊性、滞留性ちゅうのはできると思いますし、まして、この中心市街地の駐車場ちゅうのは、回遊性、滞留性に大きく、私は、貢献しよると思うんですね。  ですから、ある市民の意見では、もし市が買った場合は、現行のままでも十分、先ほど市長が言われた、いわゆる中心街の活性化と回遊性、滞留性に寄与することになるんではないかという御意見もありますが、この点についての見解があればお答えいただきたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長
    都市計画部長(長野保幸) 先ほど来、説明させていただいておりますけれども、この広場の整備をすることで、滞留性や回遊性の確保につながるというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。私は、これ、一市民の意見ですけどね、これでも十分、回遊性、滞留性ちゅうのは大きく寄与するんじゃないかという意見もあるということは受けとめていただきたいというように思います。  次の質問に移ります。  本格的な利活用の基本的な考え方であります。  私は、この議案説明の中で、今回の提案は、入札参加の条件をつくること、祝祭広場の整備として、ラグビーワールドカップまでのね、見据えた、5年、10年という暫定措置であるというふうな説明を受けたわけですね。  しかし、この間の質疑の内容を見ますと、この基本姿勢は変わらないということなんですけど、私が先ほど、平成24年のパルコが撤退するときの考え方と最近の考え方に大きな変化が起きているわけですよ。今後も変化が起こる可能性もあるわけなんですね。  そこで、いわゆる今後の本格的な利活用についての基本的な考え方だけ、1点お尋ねをしておきたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) この広場は、JR大分駅前におり立った多くの来街者や市民にとって、大分のまちが美しいと感じる景観を創出して、中心市街地における祝祭の演出と回遊性や滞留性を高めるため、集い、憩い、祝いのための機能を備えた祝祭の広場とするものであります。  また、ラグビーワールドカップ2019日本大会に間に合わせ、大会を盛り上げるとともに、中心市街地の活性化に寄与するものと考えております。  この祝祭の広場の整備により、これまで以上に都市の魅力が厚みを増し、中心市街地における民有地等の低未利用地の開発が活発になることも期待されているところであり、これらを踏まえ、長期的視点に立った活用を行うこととしており、現時点では転用や転売は考えておりません。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。今後の姿勢もよくわかりました。  次の質問に移りますが、やはり性急な提案ということもあります。しかし、期限も切られているということもあるわけなんですが、やはり我が会派の岩崎議員や斉藤議員も指摘したように、市民の間には、さまざまな意見があるわけですね。  それで、今後は、やはり市民や関係者の納得と合意を図っていく最大限の努力が市には課せられるというふうに思っております。その点での今後の市民、関係者の納得、合意の形成について、どういう努力をされるおつもりか、お聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分パルコ跡地の利活用に関する市民意見の聴取につきましては、当該土地の入札スケジュールから短期間での決断が求められ、限られた時間の中、学識経験者や約6,000事業所から成る大分商工会議所、市内9商店街の連合組織である大分市商店街連合会、また商店街で組織する都心まちづくり委員会の委員、さらに大分商工会議所女性会など、機会あるごとに市民の皆様の御意見をお伺いしたところでございます。  また、報道などへの情報発信を行い、ホワイトボックスやホームページによる御意見、御要望による意見など、広聴活動を通じて市民の皆様から9件の当該用地の活用策や慎重な意見などが寄せられたところであります。  さらに、庁内に中心市街地に係る低未利用地等利活用促進庁内検討会議を設置し、さまざまな角度から検討し、合意形成を図ってきたところでございます。  具体的な活用方法等の検討に当たりましては、8月4日から2日間開催されました第36回大分七夕まつりにおいて、ことしは18の店舗が大分商工会議所青年部より出店され、延べ5,000人の来場者があり、既に中央通りと一体化した広場となって使用されているところであります。  これらのことを踏まえ、地元住民や商店街組織を初めとした各種団体や関係機関の意見をお聞きするなど、市民意見の反映に努めてまいります。  今後の中心市街地のまちづくりにつきましても、中心市街地の将来ビジョンを描き、見える化を図った、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインを活用し、まちづくりの方向性について市民の皆様と共有するとともに、市民の皆さんからの御意見を伺う機会を設け、合意形成を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 福間議員。 ○21番(福間健治) はい。じゃあ、今回の補正予算は30億円ということで、用地購入費や測量設計費、施設整備費ということになっておりますが、この内容が明らかにできないということであります。  私としては、この内容が、内訳が明らかにならないということになれば、判断のしようもないということを指摘をして、今回の質疑を終わらしていただきたいと思います。 ○議長(野尻哲雄) しばらく休憩いたします。           午後2時34分休憩  ◇─────────────────◇ ○議長(野尻哲雄) 休憩前に続いて会議を開きます。           午後3時0分再開 ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  41番、国宗議員。 ○41番(国宗浩)(登壇)(拍手) お疲れさまです。41番、公明党、国宗浩でございます。  本日7番目でありますので、重複することもあろうかと思いますが、改めて公明党を代表いたしまして、議第62号、平成29年度大分市一般会計補正予算(第2号)について、一問一答方式にて質疑を行います。  今回の質疑は、大分市中心市街地祝祭広場整備事業における30億円の債務負担行為についてお尋ねいたします。  この大分パルコ跡地の土地取得について、今回、議案に上程されておりますが、この件は5月下旬に社会医療法人が大分パルコ跡地移転断念との新聞報道がなされた後、さまざまに動きがあるようでございます。  当初、佐藤市長は、中心市街地のまちづくりでも重要な場所であり、今後の動向を注意深く見守りたいとコメントを寄せておりましたが、その後、中心市街地の重要な場所であり、行政としても深くかかわっていくと思うと、一歩踏み込んだ発言をされ、その後、7月28日に売却先を決める競争入札に参加する方針を正式に表明されました。  本年3月定例議会の市長提案理由説明の中で、佐藤市長は、本市におきましては今後、第33回国民文化祭・おおいた2018、第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会やラグビーワールドカップ2019が開催されるとともに、その翌年には東京2020オリンピック・パラリンピックの開催も控えております。こうした全国的、世界的なイベントは、市民がすぐれた文化、芸術やスポーツに触れる貴重な機会となるとともに、大分市を広くPRする絶好のチャンスとなります。こうしたことから、これらのイベントを祝祭と捉え、準備に万全を期するとともに、これを契機として、本市のさらなる魅力向上を図り、市民の誇りの醸成へとつなげてまいりますと表明されております。  その後、約5カ月間、どのような動きになっているのか、我々議会としても報道ベースをもとに推移を見守ることしかできず、議会に対する説明不足を指摘せざるを得ません。まして、市民の皆様も唐突感が否めないのではないでしょうか。  そのような経緯の中で、今回は一連の流れを細かく確認しながら、市民目線を大切にし、質疑を行ってまいります。  市長初め、執行部の皆様には丁寧な答弁を心がけていただくことをお願いし、早速、質問に移ります。  それでは、まず初めに、祝祭広場整備に至る経緯についてお尋ねいたします。  大分パルコ跡地については、過去、商業施設や宿泊施設など、大分市の玄関口のシンボルとなっておりましたが、本市において競争入札に参加し、落札した場合は、祝祭広場として活用するとしております。  まちなみが大きく変わる今回の整備事業に際し、まず、入札に参加するまでの経過や理由がわかりにくいと考えます。今回の経緯を理解するためにも、入札参加を決断するまでの経緯を具体的に、わかりやすく御説明ください。      〔41番議員、質問席へ移動〕 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎)(登壇) 国宗議員の、祝祭の広場整備に係る経緯につきまして御説明を申し上げます。  大分パルコ跡地の売却につきましては、平成29年5月23日に、中村病院の大分パルコ跡地への病院の移転計画の断念と、年内を目途にJR大分駅前の活性化に資する事業者に売却するとの報道発表がなされたところでございます。  本市では、これを受けまして、土地所有者等に対しまして、当該土地の売却への対応について意見交換をしてまいりますとともに、中心市街地の関係者、そして学識経験者と議論をしてまいりました。  去る6月20日に、大分商工会議所、大分市商店街連合会から、同跡地が市街地全体のにぎわい創出と活性化につながる空間となるよう、用地の取得を含め、総合的な有効活用を検討してほしいという旨の要望書が提出をされまして、本市といたしましても、この要望を重く受けとめまして、その対応を検討することといたしました。  この過程で、議会のプロセスを説明した上で、競争入札とは別の扱いができないかということにつきまして、中村病院の理事長、そして大口の、最も大きな債権者であります大分銀行の頭取のところに私がお伺いをいたしまして、相談をいたしました。そうしましたら、これは後で事務的にということでございましたけれども、入札で参加をしてくださいと、もう既にプロセスが始まっていますので、入札でのみ参加を受け付けますというふうな御回答をいただいたところでございます。  このような経緯を踏まえまして議論を重ねた結果、中心市街地のより一層の活性化を図るための回遊性や滞留性によりまして、この地域の周りの商店あるいは飲食店への好影響を確保するというふうなことを初めとしまして、多くの人が集える祝祭の演出、さらには魅力ある美しい都市景観の形成に寄与することを目的としまして、当該土地を本市が取得して、祝祭の広場として活用することが望ましいという結論に至りまして、社会医療法人恵愛会大分中村病院が実施する競争入札に参加することとし、臨時議会での御審議をお願いすることとした次第でございます。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) 経緯につきましては、今御説明いただきましたが、違う視点から、先ほどの質問にもありましたが、この土地を所有する社会医療法人は、今から5年前の2012年に、土地約4,300平方メートルと空きビルを取得しましたが、中心市街地の重要な場所であるとの認識があるようですが、この段階で取得に向けた取り組みをすれば、もしかしたら現段階より安く、好条件で購入できた可能性もあったのではないかと考えますが、その時点で、なぜ購入しなかったのか、当時の考えとあわせてお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 戸田商工労働観光部長。 ○商工労働観光部長(戸田美和) 平成23年10月12日に、所有者である株式会社大分開発から、既存建物を活用し、新たな商業ビルとしての再開を目指す上での調整が長引くことにより維持管理経費がかさむこと、新規テナントを迎えるために多額の改造経費が必要となることなどの理由により、既存建物を活用しての再開を断念することが、また平成24年4月24日には、土地、建物を売却する方針決定が発表され、同年9月6日に、社会医療法人恵愛会大分中村病院に売却されたと認識しております。  こうした中、当時、本市では、購入についての検討はなされていないものと承知しております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) それでは、次に、財源についてお尋ねいたします。  これまで商業施設やホテルなどが入り、この数年間は駐車場として利用されていましたが、当然、固定資産税、都市計画税、法人市民税等の市税収入もあったと思われますが、本市が大分パルコ跡地を購入した場合の影響額をお尋ねいたします。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 大分パルコ跡地に係る市税につきましては、現在、都市計画税、固定資産税、法人市民税を課税いたしております。  なお、税額につきましては、地方税法第22条の規定により守秘義務が課せられておりますことから、これら3つの具体的な税額についてお答えすることはできません。  ただし、固定資産税、都市計画税につきましては、固定資産税路線価等の一般に公開しております情報をもとに試算することができます。その影響額は、おおむね1,500万円となります。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) 今言われたように、毎年1,500万円の税収が、市税が減少するということであります。この1,500万円というのは、決して少ない金額ではないと思いますので、これを挽回するような、今から、事業にしていかなくてはならないと思っています。  先般、報道によると、佐藤市長は、大分市の財政状況なら取得は十分に可能だと思うと表明されております。  今回、大分パルコ跡地購入に向けて、30億円の債務負担行為を議案として上程されています。  まず、今の財政状況で十分に可能であることや、本市財政に与える影響をお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 大分市中心市街地祝祭広場整備事業の財源につきましては、基金を取り崩して対応してまいりたいと考えておりますが、基金につきましては、平成28年度末の財政調整基金などの主要3基金の残高は約222億円を見込んでおり、取り崩しを行った場合でも財政運営に支障はないものと考えております。  また、祝祭広場を整備する場合の本市財政に与える影響ですが、施設の維持管理経費が新たな財政的負担として発生してまいります。  施設の規模や整備内容等により必要となる維持管理経費は異なりますが、いずれにいたしましても、本市といたしましては、今後も市民ニーズに即した行政サービスを十分に提供できるよう、行政改革を着実に推進する中で一定程度の基金残高を確保しつつ、各種財務指標の動向にも十分留意しながら、引き続き安定的な財政運営に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) それでは、違う視点から、ちょっと、今回の祝祭広場整備事業について確認したいと思います。  執行部の皆さん、御存じだと思いますけど、ある事業を行うときの効率性を図る指標として、B/Cと呼ばれる指標があります。いわゆる費用対効果のことですが、便益を費用で割る指標ですが、高いほど効果が上がると考えますが、便益の定義により数値も変動することもあります。  今回の債務負担行為について、便益の定義を含めて、費用対効果をどのように考えているのか、お伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 費用対効果、いわゆるB/Cは、事業の効率的かつ効果的な遂行のため、新規事業採択時等において、社会、経済的な側面からの事業の妥当性を評価する指標で、一定期間の便益額、費用額を算定し、事業に伴う費用の増分と便益の増分を比較することにより算出されます。  このB/Cの数値につきましては、1以上あれば、社会、経済的な観点から見た場合、一般的な当該事業に効果があると判断されております。  今回の祝祭の広場の具体的な費用対効果につきましては、国土交通省の小規模公園費用対効果分析手法マニュアルにより算定によると、B/Cは2.2と算定されたところです。これは、祝祭の広場の将来の利用を担保する価値として、レクリエーションの場の提供や地域の人々の交流の場の提供、景観などの都市環境を維持、改善する価値として緑地の提供など、さらには災害等に有効に機能する価値として、一時的な避難場所の提供や災害延焼防止の役割の提供など、一般的な価値を評価したものであります。  このように、祝祭の広場の整備により、まちの付加価値が上がり、中心市街地の活性化に大きな効果をもたらすものと期待しているところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) 今、部長の御答弁で、2.2倍の効果があるということでありましたが、数値から推察すると、この祝祭広場を整備することは、かなりの効果があるということでよろしいんでしょうか。  改めて確認いたしますが、2.2倍の根拠である便益について、もう少し詳しく定義を含めて、費用対効果の算出手法をお伺いさせてください。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 広場整備における費用対効果、いわゆるB/Cの便益額に当たるベネフィットとは、国土交通省の小規模公園費用対効果分析手法マニュアルによると、公園の利用価値、環境価値、防災価値の3つの価値を貨幣価値に換算し、算出を行った数字となっております。  また、費用額に当たるC──コストとは、用地費、施設費、維持管理費をもとに算出を行っております。  結果といたしまして、算出期間20年とした場合、便益額に当たるベネフィットは約70億円、総費用額は約31億円となり、便益額を総費用額で除算すると、B/Cは2.2となり、大きな事業効果をもたらすものと認識しております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) 今、2.2倍ということが、今回の整備に対する市の前向きなお考えの一つの根拠になるのかと思いますが、これが今、先ほど言われたように、国土交通省の一つの指標を計算したところというお話もお伺いしていますので、具体的、本当にこの数字が出てくるのかどうかちゅうことも大事になってくると思いますんで、その辺をしっかり我々も今から推移を見守っていかなくてはならないなと、また思っているところでもございます。  次に、都市計画の観点からお伺いいたします。  中心市街地は、大分駅を中心に県都の玄関口として大きく変貌したまちなみとなりましたが、大分駅府内中央口から北側のあるべき姿として、どのような見解をお持ちであるか、お伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 本市では、都市計画法第18条の2に規定する市町村の都市計画に関する基本的な方針である大分市都市計画マスタープランを策定し、市域全体のまちづくりを行っております。  そのような中、大分駅周辺総合整備事業によって中心市街地が大きく変貌を遂げたことを契機として、マスタープランのうち、大分地区地区別構想の見直しを平成28年7月に行いました。  この地区別構想による中心市街地の将来都市構造では、既成市街地である歴史的、文化的中枢を担ってきた大分駅北側地区を駅北・商業業務都心として位置づけております。  この駅北・商業業務都心では、駅北側地区のあるべき姿として、商業業務の集積による拠点性を高め、緑化の推進や美しい景観形成を図り、魅力と風格のある都心形成を目指すこととしております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。
    ○41番(国宗浩) 商業地と緑化ということで、今、ゾーンということを言われましたが、本年3月に策定されました、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインには、今後の中心市街地のまちづくりがより具体的に詳細に計画されております。  しかし、今回の大分パルコ跡地につきましては、具体的な整備計画は、この3月の時点では示されておりません。  1、大分市中心市街地祝祭広場整備事業について、中心市街地の回遊性や滞留性を高める空間づくりに寄与し、中心市街地の活性化に資すること、2、来街者や都市内居住者等にとって快適で安らぎを覚える健全なまちづくりに寄与すること、3、イベントの開催時には多くの人が集える祝祭が演出できること、4、魅力ある美しい都市景観の形成に寄与することなどの4点が今回の整備として、抽象的な理由づけが載っておりますが、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインの策定後、これは新たな事業でもありますので、整合性が必要であると考えます。見解をお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 本市では、東九州の中核都市として発展を続けており、近年ではJR大分駅の高架化や大分駅南土地区画整理事業、庄の原佐野線等、関連がある事業が進められるなど、100年に一度と言われる県都のまちづくりにより、中心市街地が大きく変貌を遂げ、魅力とにぎわいあふれるまちが創出されております。  こうした中、この県都にふさわしい魅力あるまちづくりを進展させ、次なる時代を見据えた新たな魅力を創造するため、歴史文化観光拠点として位置づける大分城址公園や大友氏遺跡など各拠点の形成と拠点間の連携により、面的な広がりを持った都市構造を目指すこととしております。  この実現に当たりましては、中心市街地のまちづくりの方向性をわかりやすく示し、市民と共有することが重要でありますことから、本年3月に、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインを策定したところでございます。  このグランドデザインでは、大分パルコ跡地を含む北側既成市街地を回遊性や滞留性をあわせ持つ空間づくりを促進する商業・にぎわいゾーンと位置づけ、魅力ある中心市街地を目指し、公有地や低未利用地、既存ストックの有効活用を図ることとしていることから、グランドデザインとの整合性は図られております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) 今の御答弁では、大きな意味で整合性があるとのことでございますが、もう一回、ちょっと確認しますけど、グランドデザインの策定時には、全くこの場所の具体的な整備計画がない中、商業・にぎわいゾーンとして一くくりの中で、我々が医療機能の集積を図るための土地としての認識がありましたが、改めて、先ほども言いましたように、3月の時点ではグランドデザインにない中で、これができたということは、本当に整合性があるのか、部長の御認識をお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) グランドデザインの土地利用のデザインにおける商業・にぎわいゾーンにおいて、教育・文化機能、観光・余暇機能、医療機能などの集積を図り、求心力の高い中心市街地の形成を図りますとされておりますが、このことは、府内町と中央町を一つのゾーンとして捉え、各種機能の集積をうたっているものであり、ピンポイントで大分パルコ跡地を医療機能の集積する場所としているものではないことから、グランドデザインでの位置づけと大きく異なるものではないと認識しております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) それでは、次に、JR大分駅東側に本市の土地として22街区、54街区の広大な土地があります。  22街区は、交通結節機能の強化と高度利用を図るとともに、公有地の有効活用を図りますとあります。  また、54街区は、社会経済動向に対応した柔軟な利用により、民間活力の導入も視野に入れた公有地の有効活用を検討しますとの方向性であり、今後の具体的な活用は未定である現状において、新たに大分パルコ跡地の土地取得に向けた競争入札参加についてはどのように考えているのか、お伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 本市が所有する22街区は、九州でも4番目に多い乗降客を有するJR大分駅に隣接するというポテンシャルを最大限に生かした交通結節機能用地として、鉄道や路線バス、タクシーなどの公共交通の円滑な乗り継ぎ環境の整備を目指し、今年度、大分駅周辺の公共交通の現状等を取りまとめ、交通結節機能の強化を図るための問題点や課題を整理するところでございます。  また、54街区は、JR大分駅に直近であるすぐれた立地を生かした高度利用のあり方について、22街区とあわせて民間活力を最大限に活用する方法があるのかを検証するため、民間事業者への聞き取りを行うサウンディング調査などを通じ、本年12月までに整理をしていきたいと考えております。  これに対しまして、大分駅北側の既成市街地では、中央町と府内町の東西の連携や商店街や大型店の連携を促進し、回遊性や滞留性をあわせ持つ時間消費型商業地の形成と、道路空間を有効に活用した景観の創出などが求められておりますが、現状ではそれが十分だとは言えない状況であります。  そのため、JR大分駅府内中央口広場の正面に位置し、中心市街地のまちづくりを左右するパルコ跡地は、駅におり立った多くの来訪者が駅から直接見通せ、大分の第一印象に大きくインパクトを与える場所であることから、一目で美しいと感じられ、大分らしさを実感できる緑あふれる都市空間づくりに向け、集い、憩い、祝いの機能を兼ね備えたにぎわいの演出が可能となる祝祭の広場の整備を行うことを目指し、競争入札に参加することといたしました。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) 今の御答弁でいきますと、今のところ、回遊性と滞留性がないので、その創出を期待するために、今回、祝祭広場の整備を行いたいということでございますが、祝祭広場の整備により、日常の中で、イベント等ではなくて、日常の中で具体的にどのような回遊性と滞留性が生まれてくると計画されているのか、お尋ねいたします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 昨年度行われた大分市中心市街地における歩行者交通量調査の結果では、JRおおいたシティや大分県立美術館などの時間をかけてゆっくり楽しめる大型集客施設の影響により、まちなか滞留時間が延びる傾向にあるとの調査結果が出ています。  また、昨年10月に行った第1回の歩行者天国には、約3万人が来場し、昼間の開催で雨も降りましたが、中心市街地全体の交通量は前年同期で、大きなイベントがなかった日曜日と比べ約17%多く、中心市街地での売り上げ影響調査でも約24%がふえた、少しふえたとの回答を得ています。  このように、日常的に集い、憩い、祝える空間として祝祭の広場を整備することは、来街者や市民にとって、北側既成市街地のかなめとなり、祝祭の広場を起点とした回遊性が生まれ、滞留時間を延ばすことにも寄与できるものと考えております。  なお、大分パルコ跡地では8月4日から2日間開催されました第36回大分七夕まつりにおいて、ことしは18の店舗が大分商工会議所青年部より出店され、延べ5,000人の来場者があり、既に中央通りと一体化した広場となっているところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) とにかく、今回の整備事業で大事なことは、人が来て、回遊性があり、滞留性があるということが一つの大きな、この整備の目的にもなっているようでございますので、我々も、これは一番大事なところでもあろうかと思いますので、しっかり今後、推移を見守っていきたいと思っております。  次に、JR大分駅上野の森口から南方向には、いこいの道が広がり、芝生上では各種イベントも行われ、すっかり大分市民の憩いの場として定着しています。  大分パルコ跡地との使い分け、すみ分けが必要であると考えますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 大分いこいの道は、緑あふれ、市民の憩いの場として、また交流の場として、平成26年7月に供用開始いたしました。  この大分いこいの道は、市民の新たな活動拠点であり、広場の維持、運営、管理は市民やNPO団体等で構成される大分いこいの道協議会が主体となって、市民に愛着のある広場となっております。  これに対し、今回上程しています祝祭の広場は、JR大分駅府内中央口広場と国道10号との交差点に面し、大分の第一印象に大きくインパクトを与える場所でありますことから、多くの来街者や市民を迎え入れ、もてなし、集い、憩い、時には文化的な催しが行われ、まちのにぎわいを演出し、緑美しい景観を有する広場にしたいと考えております。  このことから、大分いこいの道とのすみ分けが図られ、回遊性や滞留性のバランスのとれた中心市街地の形成につながるものと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) 今、すみ分けができるということでございましたが、我々の感覚では、今までの活用方法で、全て、いこいの道等で賄えるのではないかと思っております。  ただ、今後、いこいの道の祝祭広場など、駅北側をきちっとすみ分けをして活用するとのことでありましたが、改めて確認しますが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) 祝祭の広場は、JR大分駅府内中央口側の大分の顔として大きなインパクトを与える場所に位置し、まちのにぎわいを演出するとともに、美しい都市空間を創出する広場であり、一方、大分いこいの道は、JR大分駅上野の森口側にあり、市民活動の拠点としての広場となっております。それぞれ異なった位置づけがあるものと認識しております。  こうした中、現在、それぞれの広場の利用については、祝祭の広場の予定地では、七夕まつりにおけるイベント広場等として使われており、大分いこいの道では、おおいたいこいの道クリテリウムの会場として利用されていることなど、市民や利用者の目的に応じた形で使われていることから、祝祭の広場として整備を行った後も、ケース・バイ・ケースで利用されるものと認識しております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) それでは、次の質問に移ります。  次は、にぎわい創出としてお伺いいたします。  祝祭広場を整備する計画は、平成31年のラグビーワールドカップ2019開催に間に合うように整備する予定であるとのことですが、2002年開催のサッカーワールドカップのときは、祝祭広場はもちろん、現在の中心市街地は完成していませんでしたが、大成功をおさめました。  ラグビーワールドカップ開催時は、当時とどのように違うのか、来街者をどのように予測し、祝祭広場の必要性をどのように考えているのか、お伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 西田企画部長。 ○企画部長(西田充男) 2002年開催のサッカーワールドカップでは、大分城址公園と若草公園の2会場で、こんにちは!フェスタと銘打った、おもてなしイベントを開催し、延べ33万人もの来街者でにぎわったところです。  ラグビーワールドカップ2019の開催期間は、サッカーワールドカップに比べ2週間ほど長く、試合数も多く予定されております。  また、大手旅行会社の調査によりますと、大会期間中に来日する外国人は、日本全体で、サッカーワールドカップ時の5万7,000人を大きく上回る20万人以上が予測されており、長期滞在する富裕層も比較的多いことから、経済波及効果も大きいと試算されております。  大会の開催に当たりましては、観客をもてなすファンゾーンが設置されることとなっており、ラグビーワールドカップ2019大分県推進委員会では、大分いこいの道を第1候補として検討いたしておりますが、ファンゾーンでは、コマーシャルパートナーと競合する物品を販売できないなど、一定の制約がございます。  本市といたしましては、制約があるファンゾーンとは別に、地元の企業が出店しやすく、大分ならではの食や文化を紹介できるおもてなしエリアを駅の北側に設置することで、中心市外全体の回遊向上につなげていきたいと考えております。  こうした中、大分パルコ跡地は、来街者が駅をおりて、すぐ目につく場所にあり、立地条件も非常によいことから、おもてなしエリアを設置することで、サッカーワールドカップ以上のにぎわい創出ができるものと期待をいたしております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) ラグビーワールドカップでは効果があるという、今、御答弁でございましたが、それでは、このようなイベントも含めて、この祝祭広場の整備により中心市街地のにぎわい創出に対する効果をどのように考えたのか、改めてお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 戸田商工労働観光部長。 ○商工労働観光部長(戸田美和) 毎年11月に行っております中心市街地への来街者に対するアンケート調査では、中心市街地に求められるものとして、近年は、休憩所・ベンチやトイレの回答が多く、そのほかにもイベント広場や街路樹・小緑地など、来街者の憩いの場となる空間を望む声が上位を占めております。  中心市街地全体を一つのショッピングモールと見立てた場合、今後、こうした機能を充実させることにより、中心市街地全体としての魅力が向上し、さらなるにぎわいの創出につながるものと期待されます。  このような中、大分パルコ跡地につきましては、現在、大分七夕まつりの開催時などにおいて、歩行者天国の中央通りと一体となったイベントスペースとして活用させていただいております。  本年の大分七夕まつりにおきましても、2日間全体で28万人の人出となり、このうち5,000人が集うにぎわいの場となったところでございます。  このようなことから、大分パルコ跡地を本市が取得し、集い、憩い、祝いの場としての祝祭の広場を整備し、大分のまちが美しいと感じる景観を創出することで、ラグビーワールドカップ2019大分開催や2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会のキャンプ地誘致などを見据え、本市を訪れる外国人観光客を初めとする多くの来街者をおもてなしし、交流人口の増加による継続的なにぎわいが創出されるよう、最大限の努力を傾注してまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) それでは、入札で落札できない場合についてお尋ねします。  本市としましては、これまで、このような民間が行う競争入札に参加したことがあるのか、結果とともにお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 倉原財務部長。 ○財務部長(倉原洋) 本市におきましては、土地、建物等を取得する場合には、所有者との直接交渉で取得しておりますことから、これまで入札に参加したことはないと考えられます。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) では、最後に改めてお伺いいたしますが、今回の入札に参加し、万一、落札できなかった場合の対応についてお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 万一、落札できなかった場合の対応についてでございますけれども、仮に本市が落札できなかった場合には、落札者に対しまして、都市計画法や建築基準法等の法的規制の適用はもとより、本市のまちづくりと整合するような使い方になるよう、大分市都市計画マスタープランや、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインなど各種計画での位置づけを踏まえまして、良好なまちなみ景観の形成や中心市街地の活性化等に寄与する土地の利用を市の行政、業務、責務として求めてまいります。  このようなことから、民間の事業者の方で入札を検討していらっしゃる方につきましては、大分市が進める、今まで御説明したようなまちづくりでございますとか、特に54街区とか22街区とか荷揚町小学校跡などにおきまして、PFI等も含めまして、民間活力を活用した高度利用を検討しているということでございますとか、あるいは当該パルコ跡地が埋蔵文化財の包蔵地であるという公知の事実であるというふうなことなどにつきまして、よく認識をしていただいた上で入札について意思決定をしていただきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 国宗議員。 ○41番(国宗浩) ある意味、大分市の姿勢がよくわかりました。  以上で質問を終わります。 ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  13番、仲道議員。 ○13番(仲道俊寿)(登壇)(拍手) 13番、自由民主党の仲道俊寿です。  大分市中心市街地祝祭広場整備事業についてお伺いいたします。  今まで答弁を聞いてきまして、約6つほど疑問点が出ましたので、まず、その疑問について質問させていただき、すっきりさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  ラグビーワールドカップ大分大会について言及がありました。市長、3択でお答えください。ラグビーワールドカップ大分開催が今回の市が土地を取得するという方向性の決定、また広場として整備するという決定の要因となったのか。2つ目、ラグビーワールドカップ大分開催が土地を取得するという要因にはならなかったが、広場として整備する要因ではあった。3つ目、ラグビーワールドカップ大分開催が土地取得の方向性にも、広場として整備する方向性にも要因にはならなかったが、せっかく整備するんであればワールドカップまで間に合わせたいであったのか、以上、3択のうち、どれか、あるいは別だったのか、教えてください。      〔13番議員、質問席へ移動〕 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎)(登壇) お答えをいたします。  ラグビーワールドカップの開催につきましても、入札参加あるいは広場整備の要因の一つであったというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 市長の答弁は、市長提案理由説明との整合性がとれません。  市長提案理由説明の私の認識は、土地の取得にはワールドカップの開催は要因ではなく、幾らかはあったでしょうけれども、大きな要因ではなく、広場としての方針決定にも、ワールドカップ開催は大きな要因ではなく、整備方針が、土地を取得し、広場まで決まって、整備するんであれば、ワールドカップまでには間に合わせたい。  市長提案理由説明、読んでみます。これらを踏まえて協議を重ねた結果、当該土地を本市が取得し、中心市街地のより一層の活性化を図るための回遊性や滞留性の確保を初め、多くの人が集える祝祭の演出、さらには魅力ある美しい都市景観の形成に寄与することを目的に、──目的にです。ここまで、ワールドカップ、一切入っていません。  祝祭広場とし、活用することが望ましいと判断したところであり、──ここまで決定しています。  その次が、平成31年秋のラグビーワールドカップ2019の開催に間に合うように整備いたしたいと考えております。  この提案理由だけ読むと、3番目なんです。土地取得の方向性にも大きな要因ではなかった。広場の整備の方針にも影響はなかった。せっかく整備するんであれば、間に合わせたいというふうに市長提案理由説明は読めるんですが、どうでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 今、仲道議員がおっしゃったとおり、要因の一つであったか、なかったかというふうに問われたので、要因の一つでありましたと。ただ、それ大きいか、小さいかという議論は別途あるかと思います。  その意味では、3択でありますど、問い1は要因の一つであったかということで、ちっちゃいか、大きいかは別として、要因の一つでありましたと。これは、間違いなく要因の一つでございました。3番のほうは、大きな要素ではなかったのかということですので、そういう意味では1と3が両方選べるのか、両方選べないのか、わかりませんですけれども、1については、じゃあ、ラグビーワールドカップについては、ちっちゃな要因でもいいんですけど、ちっちゃいとか、大きいとか書いておりませんので、そういう意味では、ちっちゃい要因にしても要因の一つであったかどうかと問われれば、やっぱし要因の一つであったというお答えになろうかと思います。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 議論の一つとして、ラグビーワールドカップは一過性のものであると、それに向けて土地を取得するとは何事かと、広場として整備でいいのかと。ラグビーワールドカップが要因になった場合と、ならなかった場合と議論が違ってくるんです。  今、市長が言われるように、当然、大きな要因であったか、ちっちゃな要因であったか、これによっても議論の方向性が変わってくると思います。本当に広場でいいのかという議論のときに、ラグビーワールドカップのわずか2試合、3試合、4試合という形のために、広場という形でいいのか。それは、広場の中にワールドカップ開催は要因が、小さな要因であったということであれば、広場の議論の中にワールドカップはほとんど入ってきません。その違いがあります。それについては、もう委員会に任せたいと思います。  ラグビーワールドカップ大分開催が土地取得にどの程度かかわったのか、広場の整備という方向性にどの程度かかわったのか、それについては、私が最初申し上げた、変わりないよと、せっかく整備するんであれば、ワールドカップまでには整備をしたいという答えであれば、そこで終わってたんですけどね。
    ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) そういう御質問であれば、せっかく整備をするのであれば、しっかりワールドカップまでに整備をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) よくわかりませんでした。委員会でお願いします。  疑問の2つ目、市長は、広場の具体案は民間から募る、世界に誇れるデザインを目指し、著名建築家らをメンバーとした選定委員会を発足させる考えと、これは報道の新聞記事にありました。  この世界に誇れるデザイン、それから著名建築家らをメンバーとした選定委員会を発足させる、もし、この方向性であれば、この広場について、先ほどから回遊性や滞留性の話がありましたが、プラスして世界から人を呼べるという一つの大きな魅力を備える広場という形になります。  この世界に誇れるデザインを目指すというのは、市長の単なる思いつき、夢なのか、しっかりした方向性なのか、お伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 中心市街地を整備をするときに、回遊性、滞留性とあわせまして景観でございますとか、そして今、北口、府内中央口広場というのは、水戸岡鋭治先生のデザインによる駅舎が建った。ある意味で、日本からいろんな方が見学に来る、そういうものになっております。  そういう意味で、今、御提案を申し上げておりますパルコ跡地につきましては、民間からのコンペということでデザインを募集するというのがいいのではないかというふうに提案をしておりますけれども、その審査委員に著名な建築家をお願いしまして、そして、その建築家がプロデュースをした広場であれば、ぜひ、また見に来たいと、そういうふうな取り組みがあってもいいのではないかというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 1つ大事なポイントが抜けました。著名な建築家らをメンバーとして、世界に誇れるデザインを目指すという発言があります。これは、目指すのか、目指さないのか、教えてください。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 最終的に決定をしているものではありませんけれども、そのような形を目指してもいいのではないかというふうに思っております。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) であるならば、この広場についての役割、機能について、これまでずっと、この議場で審議をしてまいりました。その中で、回遊性、滞留性あるいはにぎわいの創出という形で、これまでの公園と同じように、あれば集う、あれば憩う、そこで何かイベントをしてにぎわいをする、それプラスして、この広場の機能として、世界中から人を呼べるような広場にするんだという機能が加わることになります。  ぜひ、その方向で検討していただきたいと思いますが、ただ、今、市長もおっしゃいましたように、これは今から具体案を民間から募るという形の中で実現するか、しないかという形になります。  3つ目の疑問に移ります。  その場合に、この議場でも、木を植えるのをどうするのか、噴水どうするのか、議論がありました。これは、まだ先の話であります。議会で予算が通り、入札に参加し、落札ができて、市の土地になってから、じゃあ、この広場機能をどうするのかという具体案は、市長のおっしゃるとおり、広場の具体案は民間から募るという形。まだ民間から募ってません。今、市が出してるのは、あくまでもイメージです。これが先走りしているんですよ、市長。  市長は、具体案は民間から募ると言いながら、今、その募るという前に、市の計画では、樹木や花を植え、カフェや観光インフォメーションセンターなどを整備し、コンサートも開ける広場にする。もう市長、具体案言っています。  それから、都市計画部から出た今回の予算案の説明資料、広場機能は、植栽・噴水等、休憩所・ベンチ等、売店等などを想定。これが、きょうの質問にもありましたけれども、イメージ図まで公表されるという中で、もうこれがひとり歩きしているんですね。  今回は、執行部は、具体的に木を植えることはどうですか、噴水はどうですかというのを議会にはまだ提案は何もしてないんです。イメージとして、こういうものですよ、提案しただけのもののはずが、市長の発言、資料の提示の仕方、公表の仕方によって、今、ひとり歩きをしております。  したがいまして、この本会議場の議場で執行部が、その木をどうするのか、噴水をどうするのかということについて答えること自体が、私はおかしいんではないかというふうに疑問を持ちました。  ですから、この噴水、木、建物等は、これは議会に提示をしたものではない、あくまでも本当にイメージなんだというのが市民の皆さんの中で、そういうイメージじゃなくて、ひとり歩きをしておりますので、ぜひ、この場で、まだ議会に提案したわけではない、今後、皆さんから公募する中で、どういう広場にするのか、決まっていくんですよとぜひ言っていただきたいということにすると、要望になるんで、という私の考えに対してどう思うか、お聞かせください。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) はい。仲道議員の御指摘のとおりでございまして、そのためにイメージ図をつくったんですが、イメージ図というのをわざわざ、そのお持ちの資料にも書いていると思いますけれども、これはあくまでも、実は、いろんな議員の皆様からも御意見をいろいろ、もう既にお伺いしました。メルボルンにある公園が例になるんではないかと、それから、池袋に行ったときは、池袋の中に、先ほど再開発の話をしましたけれども、新しい公園ができておりまして、これが非常に潤いを与えていると、ぜひ池袋の公園を見に行ったらどうかという御指摘もいただきまして、実は職員がもう見に行っております。  それから、私はニューヨークに住んでいたこともあるもんですから、ブライアント・パークというのが駅の北口にあるので、同じところにあるので、これも参考になるかなと。  それから、ある議員からは、都市が森であって、森の中に都市があるような、そういうイメージの公園にすべきではないかという御意見もいただきました。  それから、大分市というのは、やっぱし海と山と川のまちなので、そこの広場に行くと、そういうものが見えるような、そういう場所に、広場にすべきじゃないかという御意見の方もいらっしゃいます。  そのような、さまざまなイメージを持っている方がいらっしゃいまして、そういうイメージを大事にしながら、公募させていただきまして、その中でデザインを決定していくというプロセスをとりたいというふうに思っておりますので、今、お配りをしておりますものは、そういうものの中の、例えて言うと、こういうものが備えられているものが考えられるというものでございまして、こういうものをつくりたいということで、議会に御提案をしているものではございません。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) はい、ぜひ、その前提でお願いをいたします。  繰り返しになりますけれども、世界に誇れるデザイン、本当に夢がある話です。そうなれば、あのちっちゃな広場が世界に誇れる、世界から人を呼べる、ラグビーワールドカップで来た人たちが口コミで、どんどんどんどん世界中に広めていただいて、世界中から人が集まる、集客能力を持った広場になります。ぜひ、そういう広場をつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  4つ目の疑問です。  市の方針の方向転換の話がありました。これは、福間議員から、平成22年当時、これは読み上げていただいたのは平成22年第2回定例会のときに、うちの藤田議員がパルコ跡地について質問したことに対して、当時の商工農政部長が答弁した文章であります。  私も準備していて、読み上げようと思ったんですが、福間議員がかわりに読み上げていただきました。ありがとうございました。  でですね、この方向転換について、当時、平成22年から市の方針がずっと変わってこなかった。一貫して、民間の問題、まず公的支援ありきではない、そういった市の方針がずっと続いておりました。その流れの中で、今回、第2回、ことし第2回の定例会まで、その流れでありました。その方針が変わり、市が直接取得をするという形に方向が変わりました。  そのときに、納得できない、あれと思う疑問がまず1点あります。  1つは、入札参加というのは、先ほども答弁がありましたように、これまで民間が行う競争入札に市が参加するということは、大分市は過去一度もありませんでした。ほかの都市、中核市、県庁所在都市、答弁ありましたように、過去一度もありませんでした。過去、例がないところに、今回、初めて大分市が手を入れる。  それから、臨時議会での予算の提案、これも大分市、過去20年間の記録と記憶をたどっても、一度もありません。なおかつ、議会軽視という話もありました。説明不足という話もありました。さまざまなリスクを負った中での入札参加。市が、行政が土地の取得に乗り出すという形。なおかつ、グランドデザインの中で、先ほど答弁がありましたように、拠点地域という形で、今回、広場になれば、中心市街地の中の大事な大事な場所という位置づけにもなります。  そういった大事な方向転換あるいはリスクを負った行政の行為に対して、説明を聞くと、きっかけになったのは商工会議所等の団体からの要望が出たと、それを重く受けとめたことがきっかけで、方向転換の流れができたとしか聞こえてこないんです。  例えば、これだけの大きなリスク、また大事な場所の整備ということが、例えば、市の本来の自主的な発議によって、ぜひ、この場所を広場にして、市が取得をして、整備して、広場として、滞留性、回遊性、そして市長がおっしゃるように、世界に誇れるデザイン、人を呼べる広場にしたいんだ、そういうことを市がみずから、自分たちがこうやりたいんだという方向性で出したんであれば、これだけのリスクを負った提案は納得ができる可能性があります。  ただ、1つの、こちらのきっかけが、なぜ商工会議所の提案によって、これだけの大きなリスクを負った動きができるのかなという、その疑問がどうしても残ってしまうんです。  本来、商工会議所等々の団体からの要望がある前に、市が、これだけ大事な事業であれば、みずから発案すべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) これも何度か御説明をさせていただいておりますけれども、グランドデザインをつくるときから、まちの中を、民間活力も活用しながら、どういうふうに活性化をしていくかということにつきまして、先ほどもお話しをしました池袋の再開発について、豊島区長さんのところまでお伺いしまして、話を聞いたり、それから、丸亀の商店街について、行って、理事長さんに、現場を見ながら説明をいただいたり、そういうふうな取り組みをしてまいりました。  そして、特にグランドデザインの実現という意味では、その時点では54街区、22街区、それから荷揚町小跡をどういうふうにするかということが一つのPFIという観点では重要な視点だったんですけれども、それに加えて、5月になりまして、パルコ跡地の売却という話が出てまいりまして、そのとき、その売却の話が出たときにどういうふうに対応するかということについて、改めて庁内で検討するとともに、たくさんの学識経験者、これまでまちづくりに取り組んでこられた研究者の皆さんとか、さまざまな方から話を聞いて、そして、中でディスカッションを重ねてまいりました。そのような議論を、まさにしていた時期に、商工会議所と商店街連合会からの、取得も含めて検討してほしいという要請をいただいたということでございます。  そのような経緯でございまして、私どももパルコ跡地についてどのような活用するのが大分市の今後の発展のために望ましいかということについて、真摯に検討してきておりまして、片方で、本日もさまざまな議員から御質問いただきましたとおり、市民の声、そして住民の皆様が何を望んでいるのか、どういうふうにすべきだと考えているのかという、そういう市民の声を大事にして、それを踏まえて行動するということも、市の行政をする上では重要でございますので、そういう意味で、これも何度も答弁させていただいておりますけれども、6,000の会員を有する商工会議所が機関決定をして、会頭と副会頭2人、3人で御要望に見えたと、あわせて、市の商店街連合会の会長がお見えになったということも重く受けとめまして、私どもが中で検討していたことと、それから、そのような重要なことについて、住んでる方々が皆さん、全ての商店街を含む商店街連合会、そして、その後に、おのおのの商店街からも御要望が来ましたけれども、そのような声を踏まえて、検討をさらに重ねてまいりました。  それから、先ほど申しましたとおり、その時点で、まだ購入すると決定したわけではございません。さらに、その後、学識経験者等と意見交換を重ねるとともに、先ほど来お話をしておりますけれども、どのような御意見が市に寄せられるかということも、私は注視をしておりまして、やはり多くの方から反対があるということであれば、これは、やはり市の行政として、そこまで踏み込むべきかどうかについては、しっかりと検討しなきゃいけないということで、どれぐらいの数の賛成の意見、特に反対の意見が来るかということも注視をして見させていただきました。  そのような、さまざまな御意見でございますとか、それから御要望でございますとか、市民の皆様からの御批判でございますとか、そういうものを踏まえて、今回の決定をさせていただきまして、片方ではスケジュールの関係がございましたので、議会にお願いをしまして、臨時議会を開いていただいたと、こういう経緯でございます。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 市長、その経緯の説明のときに、なぜ臨時議会での上程なのかという等々の説明のときに、既に入札手続に入ってるので、ほかの手法、大分銀行等にお願いに行ったけれども、もう入札手続に入っているので、参加するしかないから、今の日程なり、臨時議会での上程になったという説明をいただいたんですけれども、例えば、5月23日に売却という方針が決まった段階で、市が、売却するんであれば、ぜひ市が取得をして、整備をして、まだ整備の方針として広場まで決まってなくてもいいと思います。取得をしたいんだ、整備をしたいんだという方向性を出したとすれば、仮定の話で申しわけありません。23日の段階ですれば、入札という不安定な要素は入ってこなかったような気がするんです。その思いがありますので、疑問を呈しております。お答えをください。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 5月23日の段階で、たしか、REVICと売り主が入札で売却をするというふうに発表していたと思いますので、その時点で、もう既に、今の売り主の対応になっていたというふうに考えております。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) そのREVIC──支援機構が株式会社地域経済活性化支援機構法という法律に基づいて動いておりますので、今、市長の言うように、23日、売却を決定しました。その時点で、手法としては入札という手法でやりますというのを23日の段階で打ち出したときに、もう、その法律上、それに縛られてしまうのかどうかというところまでは、まだ研究ができておりませんので、確認はできませんが、一般的に考えて、売却の手法は入札でやりますよといったときに、既に、そこで手続に入っているという認識になるのか。手法としては入札で、手続にはまだ入ってないという認識なんです、私の中ではですね。  そのあたり、市長の見解をお伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 入札の手続は、実は私どもも、わからないことが多いんです。売り主が、これ民有地の売却の話でございますので、売り主が決めるということで、端的に言いますと、8月のどこかの時点で締め切りがあるんですけれども、これについても、私どもはそれは聞いておりますけど、公表はしないでくださいということで、私どもからお話ししておりませんけど、そういう意味では、5月23日のアナウンスの時点で、入札の手続が始まったのか、それとも入札の手続が始まるよということをアナウンスしたのかということについても、私どもは承知をしておりませんけれども、ただ、したがいまして、私どもではなくて、売り主に聞いていただくしかないとは思いますけど。  ただ、私が実は大分銀行の頭取のところにも2回お伺いして、1回はお見えになったので、3回ほど、かなり長い時間をかけて、議会のプロセスがありますと、それから丁寧な手続をしないといけないということと、大分市が購入するときに、こういう例はありませんと。入札の手続は当然あるとは思いますけど、別途、大分市からの購入について受け付けていただいて、そして、例えば、総合的に検討していただくとか、そういうふうな手続ができませんかというお話をお伺いをさせていただきまして、そして、通常であれば、私どもとしては9月の定例議会のときにお諮りをするというのが通常のプロセスになりますというようなことも説明をしまして、御検討いただいたわけでございますけれども、その結果としまして、やはり、もうプロセスが進んでいるので、それはいつから進んだとかというのは、さっき申しましたとおり、私どもとしてはわかりませんが、もう進んでいるので、入札に応募してもらうしか参加の仕方はありませんという回答、これは頭取からではなくて事務的にいただいたんですけど、それがファイナルアンサーだということですので、私どもとしては、そこから方針を変えて、依頼をするのではなくて、議会にお願いをして、審議を開いていただこうということで、努力をしたわけでございますけど、そのようなことでございます。  したがって、5月23日時点につきましては、申しわけありませんけど、ちょっと私どもでは、そこで入札の手続が開始したのか、それともアナウンスがあったのかということについては、ちょっとわかりかねるところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 市長、済みません。若干ですが、論点がずれているというふうに感じております。  というのが、もともとの入り口が、今回、議会に上程された中で、議会としては、土地が取得できるかどうかわからない、そのための費用を、非常に不安定な中で審議をしないといけない。承認をしたとしても、土地が取得できない可能性がある。どうなるか、わからない。そういった予算を議会で審議しないといけない。なぜ、こういう状況になったのかというのが一つの入り口なんです。  その疑問で入ったときに、例えばの話で、23日の段階で、既に手続に入ってたのか、入ってたから、もうその変更はできないのか、入札という手続の形は変えられないのか、まだアナウンスだけだったのか、そこは先方に確認をしないといけないというのは前提にした中で、例えば、前回の24年は売却という形がとられました。今回、その売却ということをある程度、想定してるんであれば、もう23日の段階で売却方針が決まったときに、市として取得をするよって、ある程度の方針決定ができる、もっと早く、6月20日以前に、もっともっと早く、一番早い段階で5月23日にできたんじゃないのと。できたんであれば、議会として、こんな不安定な入札という状況の債務負担行為を審議する必要はなかったんじゃないか、その思いからの質問であります。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 例えば、54街区、22街区も含めまして、中心市街地のグランドデザインができたのがことしの3月でございます。その段階で、パルコの売却の話、全くございませんでした。したがって、グランドデザインの中にパルコの跡地の話は書かれておりませんし、私どもは、今使われております駐車場という使われ方というのを所与として考えて、54街区、22街区等々について、PFIを活用して高度利用しようと、そういう案でまとめさせていただいたものでございます。  したがいまして、もっと用意周到に検討を早めて、そして、もしかしたらパルコ跡地が売りに出されるかもしれないと、出された瞬間に、すぐ対応できるように全ての準備をしとくべきであったという御指摘であれば、私は、ある意味で、そのとおりだと思います。もっと早く検討ができていればよかったんですけれども、業務の中で、まず都市計画マスタープランをつくり、そして中心市街地のグランドデザインをつくり、そして、その中のパーツとして城址公園でありますとか、大友館をつくり、そして22と54と荷揚については、これはやっぱし、いろいろ先ほど言いましたとおり、見に行ったのは1月とか2月とか3月とかなんですけど、実際出かけていって、見せていただいて、そして、やはり、これは専門家に頼まないといけないねということで、予算の中に組ましていただいて、予算で認めていただいたのが3月ということで、そういう流れでございまして、そういう意味では、そのような中で売却の話が出てきたことにつきまして、十分に議論ができていて、すぐに対応できなかったのではないかというふうに御指摘されれば、そのとおりでございますが、私どもとしましては、最善の努力で、これまで取り組んできたところでございまして、あらわれた新たな事情の変化、パルコの跡地が売られるという事態に対応して、ベストの努力をしているつもりではございます。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) はい。入札の形態の部分に入ってきましたので、5番目の疑問ですが、これまでの質疑を聞いておりますと、今回の競争入札は、何か値段、価格を高く入れたところに落札されるという形、支援機構としては、大分市のまちなかの活性化に資するところに落札をしたいという意向は聞こえてきておりますが、本日の答弁だけ聞くと、値段が高いところが落札するようなイメージを持ちました。  私の感覚では、そうではないんではないかというふうに思っております。値段だけではなくて、地域経済活性化支援機構は、年内をめどに売却する方針を発表した、複数の候補を選考した上で競争入札を経て、病院、金融機関、行政などの合意で決めるとしているというふうに言っております。  ということは、例えば、大分市が行う一般競争入札、通常は金額で決まっていきますが、総合評価による落札というのは、今、大分市、取り入れております。金額プラスして、大分市の場合には技術力を加味して落札業者を決めるという方式です。  今回の、この支援機構の発表を読んだときに、単純に価格、当然、前提としては大分市の中心市街地の活性化に資するというのが大前提にはなるかと思いますが、その次に来るのは、もう価格というようなイメージを、きょうの質疑では持ったんですけれども、決して、そうではなくて、ある程度、いろんな要素が、どういう要素がというのは、先ほどの機構の法律によって、公にはできないかとは思いますけれども、何らかの要素が入ってくるのではないかというふうに理解をしていたんですが、執行部の見解を求めます。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) はい。御質問の点なんですけど、正直申しまして、誰にどういうメルクマールで売るかというのは、民有地の売却でございまして、売り主が決めるということでございます。  そういうふうに報道されておりますけど、報道されていても、そのとおりかどうかというのも含めまして、私どもは入札はしますけれども、どのようなプロセスで、あるいは、いろいろ、大分市がやる場合には非常にオープンに、いろんな点数も決めて、競争のときでも、こういうメルクマールで、あるいは、こういう委員会にかけて決めますよということをやりますけれども、今回のプロセスでどういうメルクマールで、ある程度、企画競争みたいなものなのか、それとも価格が最優先されるものなのか、そこのところは、私どもとしては承知をしておりません。これは、やはり民有地の売却ということでですね。  ただ、私どもと売り主とか、あるいはREVICとかと意見交換をすることはございまして、最終的に誰が売却をする人を決めるんですかと、REVICなんですか、売り主なんですかと聞きましたら、そこは売り主が決めるんですという回答はいただいておりますので、REVICが決めるんじゃなくて、最終的には、売り主といいますか、土地の所有者は中村病院さんでありますので、中村病院さんが、あるいは中村病院さんと債権者が決めるということではなかろうかというふうに考えております。  申しわけありませんが、私どもは、そういうふうに推測するだけでございまして、最終的にはわかりません。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 6番目の疑問に移ります。  広場の中長期計画についてです。  部長のきょうの答弁では、ワールドカップ開催後は、今の広場のままでいくという答弁が1つありました。これについては、市長も同じ答弁をほかのところで発言をしております。  もう一つ、部長の答弁の中で、長期的視点に立って、転用、転売はしないという、長期的視点という言葉がありました。市長の発言の中に、まずは広場とし、5年から10年後に、必要に応じて、オフィスや商業施設に転用する議論をすればいい。  この5年から10年後に、必要に応じて、オフィスや商業施設に転用する議論をすればいいというのと、部長の長期的視点に立ってというのに整合性がとれるのかというのが1点で、あわせて、その長期的視点について、今回、部長答弁としては、このパルコ跡地という広場がおおいた中心市街地まちづくりグランドデザインの中に組み込まれているという発言、重要な拠点としてという発言がありました。  このグランドデザインの目標年次が、平成36年が目標年次になります。ということは、今からもう5年ぐらいしたら、見直しを始めないといけない。当然、見直しをする中では、パルコ跡地の広場は重要な拠点でありますから、見直しの対象にならないはずがありません。その見直しをするという、5年先に見直しをする、市長の5年から10年先に見直しをするという、──見直しじゃないか。ごめんなさい。5年から10年後に、必要に応じて、オフィスや商業施設に転用する議論をすればいいと。  この3つが整合性がとれているのか、市長の考えを改めてお伺いします。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 5年から10年と言ったかどうか、ちょっと覚えておりませんが、ポイントは、将来にわたって必要に応じというのがポイントでありまして、基本は、私自身の思いを申し述べれば、祝祭の広場を整備をしましたら、末永く市民の皆様に愛していただいて、祝祭の広場で、ずっと使っていただくというのがベストであろうと思います。  ただ、将来まで全部、必ずこれだということではなくて、何か必要が出てくる可能性もあります。例えば、これも、時々、私も中で議論するときに言っているんですけど、今後、例えば、新幹線ができて、大分市が48万の都市から70万になり、100万になり、政令市になったと。そのときに、もっと、ちょっと別のところに広場をつくって、あそこは高度利用しようじゃないかと、そういう議論が出てくるかもしれない。そういう議論が出てきたら、そのときに、やっぱし議論しないといけないことになるかもしれないけれども、やはり、つくる以上は、ずっと末永く市民に愛される広場というのを基本としてやるべきではないかというのが私の考えでございまして。  この必要に応じというところは、本当に、そういう必要が出てきたらというふうに捉えていただければと思います。5年、10年と言ったかどうかというのは、私は、もしかしたら、そういうふうに言ったかもしれませんけど、それは、要するに、だいぶ先になってということをそういうふうに言ったのかもしれません。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 言葉を変えます。おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインの目標年次が平成36年であります。37年以降、このグランドデザインは、中心市街地のまちづくりの方向性を示したものでありますので、当然、36年でまちづくりが終わるはずはありません。37年以降も、名前は変わるかもしれませんけれども、その方向性を示すものはつくられると思います。  つくる予定にしているのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 長野都市計画部長。 ○都市計画部長(長野保幸) まちづくりグランドデザインにつきましては、現在のところ、36年ということで、5年ということで計画を立てておりますけれども、これについても当然、その時点によって見直しをする必要があると思います。  その時点で、このパルコ跡地についての拠点性の議論をした後に、それを拠点、例えば、にぎわいの拠点とかという位置づけをする必要はあるのではないかというふうに思っております。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) はい。市長、ということなんです。5年先という年度は、市長、はっきりしないということでありましたけれども、この目標年度である平成36年、その後、37年以降のまちづくりの方向性について見直しをするときには、このパルコ跡地の広場についても必要なのか、広場として必要なのかも含めて議論をするという、今の部長の答弁でありました。  市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。
    ○市長(佐藤樹一郎) 必要があれば、当然、見直しをするということだと思います。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 6つの疑問のうち、4つはまだ疑問として残っておりますが、あとは委員会審議に譲りたいと思います。  それでは、今まで質問が出なかった部分のすき間の質問を2つほどさせていただきます。  まず、県との連携がどうなっているかであります。  県との連携の中で、まず、22年にパルコ閉店が決まったことに、大分パルコ対策会議というのが設置をされました。これは、委員に県のそれぞれ担当部長、市の担当部長が委員として入っております。県との連携がしっかりとれるという形の中で対策会議が進められましたけれども、商業施設を断念した段階で、この対策会議は解散をいたしました。  知事の定例記者会見の中でも、市と連携をとってやっていくという言葉が多く出てまいります。  今回、先ほど市長がこのパルコ跡地について公に公表したのが28日、議運の後という説明がございました。31日にですね、28日に正式に公に公表したと。31日に、知事と政策会議を持っているんですね。31日の日に。ちょっと正式名称が今、資料がどこか行ったんで、あれですけれども、──あ、ありました。大分県知事と大分市長との政策協議というのが7月31日に行われております。この報告が仮称道の駅のつはると第33回国民文化祭等なんですね。28日に公に公表した後の知事との政策協議であります。パルコ跡地については、県も非常に関心を持ち、これまで連携をとりながら進めてまいりました。そんな中の28日の31日です。話が出ないほうがおかしいと考えます。  知事と、このパルコ跡地を市が取得すること、また、広場として整備することについて、──知事限定はやめます。県がどのように認識をしているのか、市の把握している範囲で教えてください。 ○議長(野尻哲雄) 西田企画部長。 ○企画部長(西田充男) 本市と大分県との連携に係る総合的窓口は、企画課において行うこととなっておりまして、今回のパルコ跡地につきましては、お互いに情報共有を図るため、県の商工労働部商業・サービス業振興課に、記者会見での対応や議会開催等、市の対応について報告をしているところでございます。  県のホームページによりますと、7月3日の知事定例会見において、市が関係者の意見や要望を聞きながら、駅前という大事な場所をどういうふうに利用、活用するかということを頭に置きながら決めたことだと思っている。これからどういう動きになるのか、注目していきたい。駅前のことなので、大事なところなので、市民、県民がこういう使い方でよかったと納得してもらえる使い方がよいとの知事の発言があったことが掲載をされております。  31日の県と市の協議においては、県、市の行政機関同士の話としては議題には上がっておりません。  今後とも、必要に応じて、知事と市長との協議の場を設定してまいりたいと考えております。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 市長、県都の顔になる、県にとっても顔になる場所であります。今回、議会に対する説明がないがしろであったという質問が、きょうは一日、ずっと続いてあっております。もっと、説明自体が拙速であったとか、説明の仕方がおかしいんじゃないかといった、議会をないがしろにしているという言葉は出ませんでしたけれども、議会に対する、もっと説明責任を果たしてくれという意味合いの質問であったかというふうに思っております。  県に対しても、しっかりと説明する中で連携をとりながら協力してもらえるところは、ぜひ協力していっていただきたいと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(野尻哲雄) 佐藤市長。 ○市長(佐藤樹一郎) 議会に対しての御説明は、日小田議員に対する御説明のとおりというふうに私どもは認識をしております。  それから、県につきましては、今、企画部長が説明したとおりでございますけれども、私もいろんなところで知事に会いますので、知事に会うたんびに、どういう状況かということは報告をしておりまして、今、ホームページに載ったような形でコメントをもらっているところでございます。 ○議長(野尻哲雄) 仲道議員。 ○13番(仲道俊寿) 残余の質問は省略し、委員会に譲りたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(野尻哲雄) 以上で、上程議案に対する質疑を終了いたしました。  ◇─────────────────◇ ◎日程第2 議案の委員会付託 ○議長(野尻哲雄) 次に参ります。  日程第2、議案の委員会付託を行います。  議第62号から議第69号までの議案8件は、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれ各常任委員会に付託いたします。  ───―────―────────────  議案  番  号   件  名   付託委員会  議第62号 平成29年度大分市一般会計補正予算(第2号)  建設  議第63号 ごみ収集車の購入について  経済環境  議第64号 はしご付消防自動車の購入について  総務  議第65号 高所作業車の購入について  総務  議第66号 救助工作車の購入について  総務  議第67号 高規格救急自動車の購入について  総務  議第68号 小型動力ポンプ積載車の購入について  総務  議第69号 工事請負契約の締結について((仮称)敷戸南台住宅中層耐火構造5階建新築工事)  建設  ───―────―────────────  ◇─────────────────◇ ○議長(野尻哲雄) 以上で、本日の日程を終了いたしました。  お諮りいたします。  あす9日は、委員会審査のため、本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(野尻哲雄) 御異議なしと認めます。  よって、あす9日は、本会議を休会することに決定いたしました。  次の本会議は、10日、午前10時に開きます。  本日はこれにて散会いたします。           午後4時28分散会 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する  平成29年8月8日 大分市議会  議  長  野 尻 哲 雄        署名議員  井手口 良 一        署名議員  泥 谷   郁...