大分市議会 2017-06-21
平成29年建設常任委員会( 6月21日)
平成29年
建設常任委員会( 6月21日)
建設常任委員会記録
1.開催日時
平成29年6月21日(水)午前9時58分開議~午前10時58分休憩
午前11時3分再開~午前11時58分散会
2.場所
第4委員会室
3.出席委員
委員長 足立 義弘 副委員長 宮邉 和弘
委 員 小野 仁志 委 員 永松 弘基
委 員 高松 大樹 委 員 髙野 博幸
委 員 三浦 由紀 委 員 仲家 孝治
委 員 泥谷 郁
欠席委員
な し
4月1日付で
土木建築部における説明員の異動がございましたので、参事級以上職員の昇任、転任及び転入者につきまして自己紹介をさせていただきます。
〔説明員 自己紹介〕
○
木村土木建築部長
それでは、最近の諸事情及び今回御提案いたしております議案につきまして御説明いたします。
まず、県内の景気動向についてでございますが、大
銀経済経営研究所によりますと、経済は緩やかながら持ち直しの動きを見せる中、4月の
有効求人倍率は1.43と1963年以来の最高値を2カ月連続で更新するなど、県内の雇用水準は引き続き堅調であるとのことでございます。
土木建築部といたしましても、道路の改良や舗装補修、通学路等の
交通安全対策のほか、橋梁、
トンネル等の点検修繕などの
社会資本整備を進めるとともに、
建設資材等の単価の変動も注視しながら、受注環境にも配慮し、可能な限り工事の早期発注に努めるなど、経済の下支えとなるよう努力してまいりたいと考えております。
それでは、今回御提案いたしております議案ですが、議第53号、大分市空き家等の適正管理に関する条例の一部改正について、議第58号、市道路線の認定及び廃止について、報第1号、専決処分した事件の承認について(平成28年度大分市
一般会計補正予算(第5号))、報第4号、専決処分した事件の承認について(平成28年度大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号))でございます。
次に、報告事項といたしまして、1番目に
路面下空洞調査について、2番目に高城駅及び大在駅自由通路の
バリアフリー化について、3番目に大分川・
大野川圏域大規模氾濫に関する
減災対策協議会について、4番目に(仮称)
敷戸南台住宅建設事業について、5番目に
ふるさと団地の
元気創造推進事業における第2
モデル団地の取り組みについて、またその他でございます。
以上につきましては、後ほど担当課長より説明申し上げますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。
○
足立委員長
それでは、審査に入ります。
初めに、一般議案の議第53号、大分市空き家等の適正管理に関する条例の一部改正についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
上原住宅課長
議第53号、大分市空き家等の適正管理に関する条例の一部改正について、御説明を申し上げます。
議53の1ページをお開きください。
このたびの改正につきましては、平成29年第1回
大分市議会定例会建設常任委員会において事前の御説明をさせていただいたところでございます。
改正の理由といたしましては、平成27年5月に
空家等対策の推進に関する特別措置法が完全施行されたことに伴い、平成25年4月施行の大分市空き家等の適正管理に関する条例を法と整合させるとともに、法に規定されてない応急措置を市が行えるよう新たに規定し、市民の安全の確保を図ることでございます。
改正の内容といたしましては、まず、題名を大分市
空家等対策の推進に関する条例と改めます。
また、第1条に規定する目的については、空家等の適切な管理に関し、法に定めるもののほか、必要な事項を定めることにより、市民の生活環境の保全及び安心で安全なまちづくりの推進に寄与することといたします。
第2条に規定する用語の定義については、用語は法の例によることといたします。
第3条及び第4条に規定する所有者等の責務などについては、努めるものとするなど、法の表現に準じた内容に改めます。
第5条から第8条については、法と重複する規定でありますことから、第5条の規定を応急措置に改めるとともに、第6条から第8条を削除いたします。
応急措置の規定につきましては、周囲の環境に悪影響を及ぼす
特定空家等に対応するものであり、法の趣旨に基づき、地方の実情に応じて定めることが容認されております。
この規定では、空家等の管理責任は所有者等にあることを原則とする中、行政代執行など法に基づく対応と並行しながら、現場の実態に即して周辺住民等への危険を回避するための措置を必要最小限の範囲で講ずることができることとしております。
○
足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定をいたします。
次に、議第58号、市道路線の認定及び廃止についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
議第58号、市道路線の認定及び廃止について御説明申し上げます。
議案書の議58の1ページをお開き願います。
今回、認定いたしたい市道路線は、
山ノ神備中線外11路線でございます。路線名、起点、終点は、議58の1ページから議58の2ページに記載しております。
また、今回廃止いたしたい廃止路線は、高砂線外2路線でございます。路線名、起点、終点は議58の2ページに記載しております。
それでは、具体的に御説明申し上げます。議58の3ページをお開き願います。
この
①山ノ神備中線、
②由原浜新地線は、三
佐北地区住環境整備事業に伴い認定するものでございます。
次に、議58の4ページをお開き願います。
この
平野野津原東部小学校線は、小学校への接続道路として計画された路線を認定するものでございます。
次に、議58の5ページと、議58の11ページをお開き願います。
大分県立美術館整備事業の完了に伴い、廃止、認定するもので、議58の11ページに記載しております①高砂線、
②高砂東春日線を廃止し、議58の5ページに記載しております①高砂町1号線、②寿町東春日線を認定するものでございます。
次に、議58の6ページをお開き願います。
この①椎迫20号線、②椎迫21号線は、開発行為による帰属に伴い、認定するものでございます。なお、①椎迫20号線は、
袋路状道路でございますが、
市道認定基準を満たしております。
次に、議58の7ページをお開き願います。
この
①ビューステージ高崎台団地1号線、
②ビューステージ高崎台団地2号線も、開発行為による帰属に伴い認定するものでございます。なお、
②ビューステージ高崎台団地2号線は、
袋路状道路でございますが、
市道認定基準を満たしております。
次に、議第58の8ページと、議58の12ページをお開き願います。
一部区間の機能喪失に伴い三佐1号線を廃止、再認定するもので、議58の12ページに記載しております三佐1号線を議58の8ページに記載していますとおりに再認定するものでございます。
次に、議58の9ページをお開き願います。
この松岡東南北13号線は、県企業局が整備した道路を地元要望に基づき、
地区生活道路として認定するものでございます。
次に、議58の10ページをお開き願います。
この木ノ上21号線は、開発行為による帰属に伴い認定するものでございます。
袋路状道路でございますが、
市道認定基準を満たしております。
今回の認定によりまして、市道路線は7,687本から9路線ふえまして、7,696本となり、2,451.5139キロメートルとなります。
○
足立委員長
執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、報告議案の報第1号、専決処分した事件の承認について(平成28年度大分市
一般会計補正予算(第5号))のうち、
土木建築部所管分の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
〔説明書②104ページ~ 第8款土木費のうち
土木建築部所管分、
120ページ~ 第9款消防費のうち
土木建築部所管分、
136ページ~ 第11
款災害復旧費のうち
土木建築部所管分について説明〕
〔説明書①7ページ~ 第8款土木費のうち
土木建築部所管分について説明〕
○
足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、報第4号、専決処分した事件の承認について(平成28年度大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号))の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
〔説明書②207ページ~ 平成28年度大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算
第1号について説明〕
○
足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定いたします。
以上で、当委員会に付託されました
土木建築部所管分の審査を終了いたしました。
ここで、申し出により執行部から報告を求めます。
まず、
路面下空洞調査についての報告を求めます。
○
伊藤土木管理課長
路面下空洞調査につきまして御説明させていただきます。
路面下空洞調査につきましては、平成29年第1回定例会の
建設常任委員会におきまして一次調査の結果まで報告させていただきましたが、今回、それ以降の調査業務が終了いたしましたので、御報告させていただきます。
それでは、別添資料1の1枚目をごらんください。本調査の
委託業務フロー及び調査結果を記載しております。
本調査業務は、調査延長100キロメートル、調査路線数39路線で、
自動車交通量の多い幹線道路や陥没のおそれが比較的高いと想定される海岸に近い路線、また過去に陥没履歴がある路線を選定して調査を実施いたしました。
一次調査では、
路面下空洞探査車を使用した調査において、空洞の可能性がある箇所を66箇所抽出した後、
ハンディ型地中レーダー探査による一次調査の補足調査を全箇所にて実施いたしました。その結果、66箇所中、62箇所において空洞の可能性を有すると確定し、また空洞の発生深度や広がりなどにより
路面陥没発生の評価基準においてAランクが3路線で10箇所、Bランクはその他36路線で52箇所と判定しております。この一次調査の補足調査までが、前回の委員会において御報告させていただいたところでございます。
さて、今回御報告いたしますのは、二次調査及び最終調査結果となりますが、まず二次調査では最も危険度の高いAランクと判定いたしました箇所のうち、3路線内にある計5箇所を選定して、空洞内に
スコープカメラを挿入し、深さや広がりなどの確認調査をいたしました。その結果、補足調査と同様の空洞が確認できましたことから、補足調査における結果が正確であると判断をいたしたところでございます。また、
発生原因究明のため、二次調査を行った5箇所のうち4箇所で
試掘調査を実施したところ、4箇所全てにおいて経年変化による体積の圧縮により沈下したことが空洞の発生原因であると判明したところでございます。なお、緊急に対処すべき箇所はございませんでした。
では、次の資料1の2枚目をごらんください。
試掘した際の路面下の空洞状況でございます。
試掘場所は、
市道城崎弁天線であり、
試掘箇所を真上から撮影しております。黄色の破線部分は補足調査に基づく空洞の範囲であり、青色の破線部分は
試掘時に基づく空洞範囲で、1次調査の
補足調査範囲と同様な空洞が確認できるとともに、
地下埋設物の破損等の影響でないことが確認できました。その他の路線でも
試掘調査を実施し、同様の結果が出ております。
このようなことから、
空洞化修復の対処方法ですが、
試掘調査の結果を踏まえ、全62カ所で
地下埋設物の影響ではないと判断できますことから、周辺環境に及ぼす影響の少ない液状にした
セメント材等を空洞に注入する
グラウト注入工法を採用し、優先順位を考慮しながら早期に対処してまいりたいと考えております。
今回、本調査業務の結果を受け、
路面下空洞調査が路面の陥没を未然に防ぐ予防保全的な調査手法として有効な調査方法であると判断できましたことから、今後も計画的・継続的に実施することで、安全・安心な道路空間の確保に努めてまいります。
○
足立委員長
ただいま説明がありましたが、委員の皆さんから質問等はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
次に、高城駅及び大在駅自由通路の
バリアフリー化についての報告を求めます。
○
伊藤土木管理課長
高城駅及び大在駅自由通路の
バリアフリー化について御説明させていただきます。
それでは、お手元の資料2の1ページ目をごらんください。
公共交通機関の骨格をなす鉄道駅の
バリアフリー化につきましては、高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆる
バリアフリー法に基づく基本方針の改定に伴い、1日
当たり利用者数が3,000人以上である鉄道駅等については、原則平成32年度までに可能な限り
バリアフリー化を実施することとなっております。
現在、大分市内にある1日の
平均利用者数が3,000人以上の鉄道駅で
バリアフリー化されてない駅は、高城駅、鶴崎駅、大在駅でございます。この3駅につきましては、今年度からJR九州が主体となり、駅構内の
バリアフリー化を予定しており、本市も、駅構内の
エレベーターやスロープによる段差の解消等に対して助成を行うこととしております。
また、高城駅、大在駅に近接する市が管理しております自由通路につきましても、
バリアフリー化や
利便性向上を求める要望が
地元自治会等から提出されておりますことから、駅構内の
バリアフリー化に合わせて自由通路の
バリアフリー化も行いたいと考えております。
それでは、資料の2-2をごらんください。
まず、高城駅の自由通路についてですが、2002年
FIFAワールドカップの際に、駅の北口側からホームに接続していたJR九州の跨線橋に、南口側へ接続する図の青色部分の臨時通路を増設した構造となっており、緑色部分のホームへおりる階段を除き、南北をつなぐ通路部及び階段部を自由通路として市で管理をしております。
この自由通路の
バリアフリー化といたしましては、
エレベーター等を設置することとなりますが、現在の自由通路は有効幅員が1.5メートルと
バリアフリー化に必要な幅員2メートルが確保できていない状況であり、あわせて、以前からJR九州が使用していた北側からホームまでの通路は、経年劣化による腐食等が激しいことから、
自由通路自体を
バリアフリーの規格に合うよう新設し、
エレベーター等を設置することで
バリアフリー化を図るよう、現在、JR九州と
基本計画協議を行っております。
なお、この計画協議におきまして、JR九州との基本的な事項が整えば、今年度実施設計を行いたいと考えております。
それでは、資料2-3をごらんください。大在駅自由通路についてですが、大在駅自由通路は
大在地区活性化協議会の要望に基づき、駅の
利便性向上を目的に、平成16年度に南北の駅前広場を結ぶ通路として、大分市で設置しております。大在駅自由通路は、駅構内のJR跨線橋の
バリアフリー化に合わせ、図のちょうど赤色部分のあたりになりますが、
エレベーターの設置等について、今年度JR九州と
基本計画協議を行う予定でございます。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
次に、大分川・
大野川圏域大規模氾濫に関する
減災対策協議会について報告を求めます。
○
吉田河川課長
それでは、資料3の大分川・
大野川圏域大規模氾濫に関する
減災対策協議会について御報告をさせていただきます。
お手元の資料の4ページをお開きください。
大分川・
大野川圏域大規模氾濫に関する
減災対策協議会の背景ですが、近年、気候変動が要因とも考えられる想定を上回る降水が全国各地で頻発する傾向にあり、平成27年9月の鬼怒川の氾濫による浸水被害の発生を受け、同年12月に
社会資本整備審議会の答申がなされ、国から水防災意識社会再構築ビジョンが示され、国が直轄で管理する河川と、その沿川市町村において平成32年度までに水防災意識社会の再構築を目的とした取り組みが行われる方針が示されました。
このような中、平成28年8月に北海道、東北地方を襲った一連の台風により、道県管理河川に甚大な被害が発生いたしました。岩手県の県の管理河川である小本川では、河川が氾濫し、高齢者施設で9名の方がお亡くなりになりました。これを受け、平成29年1月、
社会資本整備審議会の答申により、都道府県管理河川においても
減災対策協議会の設置を促進することとなりました。
平成28年6月に大規模氾濫に対する防災意識社会の再構築を目的とした大分川・大野川大規模氾濫に関する
減災対策協議会を設置しておりましたが、水防法の改正を受け、今回の協議会で県管理の河川を含めた大分川・
大野川圏域大規模氾濫に関する
減災対策協議会へ変更がなされました。
1ページにお戻りください。この協議会は、大分川・
大野川圏域の沿川市町村の代表として、大分市長、由布市長に加え、竹田市長、豊後大野市長が新たに加わり、大分県の
土木建築部長と生活環境部防災対策室長、国土交通省大分河川国道事務所長及び大分地方気象台長で構成されております。
去る6月1日に第2回の協議会が大分県庁にて開催され、県管理河川への拡大と今後の検討体制、県管理河川における現状と課題及び減災のための取り組み目標(案)、平成28年度の取り組み内容の報告、平成29年度の取り組み内容などの議事が行われ、承認されました。
2ページをごらんください。
昨年度の第1回協議会において、今後5年間で達成するために、産業・経済・人口の集積エリアを大規模水害から守るため、地域における総合的な防災力の向上を目指すことを目標とし、3つの柱を掲げ取り組みを行っておりますが、平成29年度も継続して重点的に取り組む3つの柱を掲載しております。
1つ目として、地域単位での防災教室、避難訓練、水防活動の取り組みといたしまして、学校における保護者、教員、児童が一体となった出前講座を掲げております。昨年11月に戸次中学校ふれあいPTAにおいて実施し、大変多くの市民の皆さんが参加されました。本年度は出前講座の参加者意見や学識アドバイザーからの意見を参考に、出前講座の質の向上を図ります。
2つ目として、自治体、住民、企業等へのきめ細やかな情報の提供といたしまして、企業等との浸水リスク等の共有を掲げております。平成28年度に引き続き、新たに公表された、想定しえる最大規模の降雨による浸水想定等、企業等との浸水リスク等の共有を図ります。また、商工会議所等との取り組みの検討を行うことで、民間目線の実効性の高い取り組みを推進いたします。
3つ目として、洪水に対する社会経済活動の安定性を高め、一刻も早い回復を可能とする機能の整備と排水対策といたしまして、発展する市街地における総合減災対策を掲げております。平成28年度に引き続き学識アドバイザーの助言等を踏まえながら、早期に実現可能な対策から検討してまいります。
次に、3ページをごらんください。
減災対策協議会の今後のスケジュールを掲載しております。大分市は、大分川・大野川の下流部となりますことから、資料の左側の流れとなります。
11月に第5回幹事会を開催し、出水期の課題等の確認、平成29年度の取り組み内容の中間報告、来年の1月には第3回協議会を開催し、県の5カ年の取り組み内容の決定を行います。
来年度は、5月に第6回幹事会を開催、6月には第4回協議会を開催し、国、県、市で取り組み内容の確認、改善を行い、平成30年度の取り組み内容の確認を行い、国や県等とともに減災に向けた取り組みを行っていく予定でございます。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
次に、(仮称)
敷戸南台住宅建設事業についての報告を求めます。
○
上原住宅課長
(仮称)
敷戸南台住宅建設事業について、事業概要等を御説明させていただきます。資料4をごらんください。
昭和40年代に建設された敷戸東住宅及び敷戸南住宅は、築後45年以上が経過し、大規模営繕工事等を行っても長寿命化が望めないとして、大分市公営住宅等長寿命化計画の中で建てかえと位置づけられております。
本事業は、これらの住宅について、集約、建てかえを行うものであり、これまで敷戸南H23住宅の建設に伴い、敷戸南住宅入居者の移転等に取り組んできたところでございます。
今後は、図の1、図の2にありますように、敷戸東住宅入居者の移転等のため、敷戸南住宅の跡地に仮称敷戸南台住宅として2棟を建設する予定としております。今年度から国の補助事業である地域居住機能再生推進事業として、第1期の建設に着工する予定でございます。
建てかえ対象の従前住宅につきましては、表にございますように、敷戸東住宅の7棟124戸が現存しております。このうち入居戸数は63戸となっております。
第1期工事の概要といたしましては、鉄筋コンクリート造5階建てを1棟建設し、全体戸数は40戸としております。内訳は1LDKが5戸、2DKが20戸、3DKが10戸、4DKが5戸でございます。また、附帯設備として、駐車場、駐輪場、ごみ置き場、外構を整備し、
エレベーターを1基設置いたします。工期は、本年8月から平成30年9月までを予定しております。
第1期の工事費といたしましては、本体に電気設備、給排水設備、都市ガス設備、外構を含めまして7億280万円となっております。また、財源につきましては、ごらんのとおりでございます。対象事業費に対する国の補助率は2分の1でございます。
平成29年度から平成33年度までの5年間における事業費といたしましては、第2期工事に係る設計から敷戸東住宅の移転までを含めまして16億1,529万7,000円となっており、財源の内訳は表に記載のとおりでございます。
事業のスケジュールにつきましては、右側上段の表のとおりとなっております。
今後の予定でございますが、建築本体部分であります、仮称敷戸南台住宅第1期新築工事は、現在、入札公告中であり、6月30日に開札、7月に仮契約を締結し、8月臨時議会において、本契約についての議案を上程させていただく予定でございます。
なお、第2期工事では、平成31年度より、第1期工事で建設した棟の南側に同規模のものを建設する予定としておりますが、平成30年度に設計を行うに当たっては、従前居住者の動向等も見きわめながら内容を検討してまいりたいと考えております。
さらに、平成33年度以降における敷戸東住宅跡地の有効活用につきましては、国の補助事業を活用した子育て支援施設等の誘導などが国、県、庁内関係部局等の連携のもと、検討されることとなっております。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
○泥谷委員
第1期工事概要で、間取りなのですけど、1LDK、2DK、3DK、4DKとありますが、その部屋数を決めた理由は何ですか。
○
上原住宅課長
間取りの設定につきましては、現入居者の状況でありますとか、今後の動向も予測する中で設定したものでございます。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
次に、
ふるさと団地の
元気創造推進事業における第2
モデル団地の取り組みについての報告を求めます。
○
上原住宅課長
ふるさと団地の
元気創造推進事業における第2
モデル団地の取り組みについて御説明をさせていただきます。
資料の5-1をごらんください。
ふるさと団地の
元気創造推進事業は、本年3月に開催されました当委員会において、平成22年度から取り組んでまいりました富士見が丘団地での実績や国の動き、第2
モデル団地指定までの経過等を御報告申し上げたところでございますが、本日は、今年度から取り組みがスタートいたしました第2
モデル団地である緑が丘団地とにじが丘団地の現時点での状況等につきまして御報告申し上げます。
表の中段になりますけれども、今年度はまず初めに2つの
モデル団地において、課題解決に向けた情報共有や、住民みずからが考える目指すべきまちの将来像等を明らかにすることを目的に、6月から7月にかけて3回にわたり住民ワークショップを開催することとしております。
資料5-2をごらんください。
住民ワークショップにつきましてですが、各団地において職員、コンサルタント、団地住民30人から40人程度が参加する中、開催することといたしております。今週末に1回目を開催し、その後も多くの人が参加しやすい土日に開催する予定でございます。また、毎回テーマを設ける中、徐々に目指すべきまちの具体的な将来像の設定に結びつけていくこととしております。
ワークショップの内容ですが、第1回は今のまちを知ろうということで、団地の地図や将来人口などを示す中で、まちの持つ魅力や抱えている問題、課題について整理をし、今のまちの状況を把握していきます。
参考までに、資料の右側には第1回のプログラムを掲載しております。
第2回のワークショップでは、将来のまちを考えようということで、第1回の内容を踏まえ、まちの魅力の向上や課題解決のための具体的な取り組みについて話し合い、まちの将来像を考えます。
第3回のワークショップでは、第2回で考えた具体的な取り組みを実現していくため、それぞれの取り組みの目標期間や役割分担について描いていくこととしております。
資料5-1のほうにお戻りください。
中段より下ですが、ワークショップから導き出された課題や具体的な取り組みにつきましては、住民と関係課職員等で結成いたしますプロジェクトチームにより、実施に向けた検討を進め、可能なものから取り組んでいくこととしております。
なお、資料の5-3には、第2
モデル団地の世帯数や人口の状況等を記載しております。後ほど御参考にしていただければ幸いでございます。
第2
モデル団地の取り組みにつきましては、今後とも、庁内委員会等を開催しながら、全庁的に情報共有を図る中、市議会はもとより、広く市民にも情報発信してまいりたいと考えております。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
○仲家委員
今、地域ビジョン会議がやっているのは御存じだと思うのですけど、ここで、資料5-2の、まちを考えよう、まちを描こうというところで、その辺の整合性については何かあるのかどうかというのを聞きたいのですけど。
○
上原住宅課長
地域ビジョン会議との整合性についてですが、このワークショップにつきましては、まず地元の団地の中の住民の方が参加者ということになっており、また、そこに私どもも同席しますけど、まずは、皆さんの考えについてここで整理していくというところでございまして、その後にプロジェクト会議というものを、関係課も交えて住民の方々と第2弾ということで開催していく予定でございます。その中で、やはり地域ビジョン会議での意見、考え、そういったものをまた職員等通じて、さらにこちらの団地の中で、こういったところに参加している方も、中には地域ビジョン会議の役員の方がおられるかもしれませんけれども、そういった段階において整合を図っていくというところはあろうかと思いますが、このワークショップについては、まずは団地の方々の御意見を中心に検討していくという状況でございます。
○仲家委員
ということは、もう完全に切り離して考えるという考えでいいのでしょうか。
○
上原住宅課長
全く切り離すという形ではないと思います。
現段階で、地域ビジョン会議が立ち上げられたばかりでありまして、こちらも並行するような形ですので、お互いの情報の共有は、私どものほうからさせていただきたい、提供はさせていただきたいと考えております。
ただ、この地域ビジョン会議の進行もこれからどんどん変わっていきますので、情報提供という形で、ワークショップのほうには必要に応じて提示させていただきたいと思います。
○
足立委員長
それでは、お願いです。今おっしゃったように、地域ビジョン会議と並行しているので、1回目とか2回目とかやっていく中で、各委員さんからも質問等ありましたら、わかりやすく公平な情報が来るように、よろしくお願いいたします。
それでは、この件につきましては、これでよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
執行部から、その他として何かありませんか。
○
伊藤土木管理課長
中島橋について御説明させていただきます。資料をお配りしてよろしいでしょうか。
○
足立委員長
どうぞ。
〔資料配付〕
○
伊藤土木管理課長
ただいまお配りしました資料に沿って御説明させていただきます。
まず、資料1をごらんください。
中島橋は、市道猪野国宗線にあり、昭和45年に乙津川に架橋された橋長が203.7メートル、全幅員が3.56メートル、有効幅員が3.02メートルの橋梁でございます。現在、通行車両に対し4トンの重量制限をかけております。
その資料の下の部分ですが、中島橋現況図の側面図をごらんください。橋を横から見た図面ですが、橋脚の間隔である径間長が9.26メートルと短く、基準の27.5メートルが確保されていないなど、現在の構造令の基準には適合していない状況でございます。そのため、洪水時には流木等が橋脚にひっかかり、流水を阻害するなどの2次災害を招くおそれがありますことから、河川管理者である国土交通省からはかけかえによる早期の撤去も要望されております。また、架設後47年が経過しており、経年劣化が進んでおりますため、昨年の橋梁点検では長寿命化を図る橋梁であれば、早期に修繕を行うべき橋梁に該当すると判定されております。
次の資料2のほうをごらんください。
具体的な劣化の状況につきましては、左側の写真のように、雨水の浸透による床板部、橋の裏側に当たる部分ですが、さびや腐食がほぼ全箇所に進行しております。したがいまして、もし20年、30年の長寿命化を見通した中での修繕工事を行う場合は、足場を組んでの大がかりな工事が必要となってまいります。しかしながら、現在、市道猪野皆春線等の道路改築工事に伴い、代替となる新橋の架設が計画されており、この新橋設置後には中島橋の撤去を予定しておりますことから、長寿命化を目的とした修繕工事の補助対象とはならず、費用対効果の面からも多額の費用がかかる大がかりな工事を行うのは厳しい状況でございます。
また一方、中島橋は、鶴崎中学校の通学路となっておりますほか、鶴崎高校や鶴崎工業高校などの生徒も通学で利用しているため、通学路としての機能継続につきましては、地元校区会から強く要望されているところでございます。
このようなことから、腐食による劣化がこれ以上進行しないように防水工事等を行い、あわせて自動車通過時の振動により生じるコンクリート舗装の亀裂を防止するため、自動車やバイクは通行どめとし、歩行者、自転車のみ通行できるよう制限を行う中で、安全対策に十分配慮しながら、新橋架設まで維持管理を行ってまいりたいと考えております。
また、新橋架設の工事についてですが、担当は道路建設課でございますが、中島橋の通行規制により周辺部の交通渋滞も懸念されますことから、国への予算措置等を強く要望するなど、早期完成を目指してまいりたいと考えております。
それでは、資料2の右側下の今後のスケジュールをごらんください。
今後は、地元説明会の実施及び8月1日号の市報やホームページにより市民の皆様に周知を図るとともに、近隣自治会への回覧配布や周知看板の設置などを行い、通行どめに対する御理解をいただけるよう努めてまいります。
そして、その後1カ月程度の周知期間を設けた後、9月1日から歩行者、自転車のみが通行できるよう制限を行う中で、車どめ設置や防水塗装の工事を実施していく予定でございます。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
○
古城道路維持課長
市道中央通り線ムクドリ対策につきまして御報告させていただきます。
市道中央通り線でのムクドリ対策につきましては、これまで街路樹の強剪定や忌避剤を街路樹に取りつけるなど、さまざまな対策を行ってまいりました。昨年度には鷹匠によるムクドリの追い払いを8月の大分七夕まつりの前と、1月の第2回大分市中央通り歩行者天国の前の2回実施しましたところ、3カ月程度はムクドリがいなくなったことや、その後戻ってきても当初よりはかなり数が減少していることなど一定の効果が認められたところでございます。
現在、一部のムクドリが戻ってきていることが確認されておりますことから、梅雨時期が終わった後、ムクドリの状況を見ながら、8月の大分七夕まつりの前に鷹匠による追い払いを実施したいと考えておるところでございます。
○
足立委員長
2点についての執行部の説明がありましたが、質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
ムクドリ対策として、また鷹匠を呼ぶということになると、まるで夏の風物詩になってしまうので、やっぱりもうちょっと考え直さないとイタチごっこになる。
だから、いろいろ考えていると思うけど、例えば、木の高さを考えてみるとか、鷹でなくてドローンを飛ばすとか、今いろんなアイデアが出ると思うから、来年にまた同じようなことを言わないように。何か一緒になって知恵を絞りましょう。
○
古城道路維持課長
はい、よろしくお願いいたします。
○
足立委員長
委員の皆さんから、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
以上で
土木建築部の案件が全て終了いたしました。
続いて、
都市計画部の案件についての審査を行いますので、説明員を交代させます。
土木建築部の皆さん、お疲れさまでした。しばらく休憩します。
午前10時58分休憩
午前11時3分再開
○
足立委員長
再開いたします。
続きまして、
都市計画部の案件について審査を行います。
まず、
長野都市計画部長より発言の申し入れがありましたので、これを許可いたします。
○
長野都市計画部長
おはようございます。
都市計画部長の長野でございます。
まずは、先日の函館市、仙台市への行政視察では、委員の皆様方におかれましては大変お疲れさまでございました。
私も随行させていただき、函館市の都市景観形成によるまちづくりや仙台市の公共交通の利用促進の取り組みなど、今後の業務の参考になる大変有意義な行政視察でございました。心から感謝申し上げます。
それでは、4月1日付の人事異動によりまして、
都市計画部の説明員に変更がございましたので、昇任及び転入者につきまして、機構順に自己紹介をさせていただきます。
〔説明員 自己紹介〕
○
長野都市計画部長
改めまして、最近の緒事情及び今回御提案させていただいております議案につきまして、御説明をいたします。
最初に、第25回おおいた人とみどりのふれあいいちについてでございますが、去る3月18日から5月7日までの期間、平和市民公園多目的広場におきまして、開会式では、
足立委員長を初め、多くの議員の皆様に御臨席をいただき、盛大に開会式が執り行われました。また、期間中につきましては、各種講習会や教室などの催しに23万8,501人の方々が御来場いただき、イベントが成功裏に終えたことを御報告させていただきます。改めてお礼を申し上げます。
続きまして、大分市地域公共交通網形成計画策定事業についてでございますけれども、本計画は4月25日に策定をいたしまして、4月28日付で総務省及び国土交通省へ送付いたしました。今後は、本計画に基づきまして、具体的な路線バスの再編や運行ダイヤの見直しなどを行う地域公共交通網再編実施計画の策定に取り組んでまいります。
次に、本日の新聞報道等にもありましたけれども、大分パルコ跡地につきましては、昨日、大分商工会議所と市商店街連合会より、佐藤市長へ用地の取得を含め総合的な有効活用の検討をお願いするという旨の要望書が提出されました。このことを御報告させていただきます。
次に、今回御提案させていただいております
都市計画部に係る議案につきましてですが、予算議案、議第44号、平成29年度大分市
一般会計補正予算(第1号)について、一般議案、議第50号、大分市手数料条例の一部改正について、議第56号、土地買収について、報告議案、報第1号、専決処分した事件の承認について(平成28年度大分市
一般会計補正予算(第5号))の4議案を上程させていただいております。
議案の詳細につきましては、後ほど担当課長より御説明させていただきますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。
また、報告事項につきましては、(仮称)大分市多極
ネットワーク型コンパクトシティ形成計画についてを初め3件でございます。また、その他といたしまして1件御報告させていただきます。後ほど詳細を御報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○
足立委員長
それでは早速審査に入ります。
初めに、予算議案の議第44号、平成29年度大分市
一般会計補正予算(第1号)、第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第8款土木費の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
〔説明書④16ページ~ 第8款土木費のうち
都市計画部所管分について説明〕
○
足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定いたします。
続いて、一般議案の議第50号、大分市手数料条例の一部改正についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
山村開発建築指導課長
議第50号、大分市手数料条例の一部改正について御説明いたします。
それでは、議案書の議50の1ページをお開きください。
これは、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律に基づき、床面積が2,000平方メートル以上の非住宅を対象とする建築物のエネルギー消費性適合性判定の申請手数料につきまして、建築主が国等の場合においても、一般の申請と同等に手数料を徴収するよう、建築物エネルギー消費性能適合性判定等に係る手数料について、所要の改正をしようとするものでございます。
施行期日は、条例の公布の日からといたしております。
○
足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○永松委員
具体的にどういうことかね。どのような事例か。
○
山村開発建築指導課長
建築物を建てる場合、対象は2,000平方メートル以上の非住宅としておりますけれども、この建築物について、建築物の屋根や壁、またその断熱効率、また、それに伴います建築物の中にある空調や照明、また給湯設備などのエネルギーの消費性能、これがある一定の基準が、国が決めておりまして、建築物の持っております設計時のエネルギーが、国の基準以下であるということを審査して判定するものでございます。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
次に、討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
では、本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定をいたします。
次に、議第56号、土地買収についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
堤まちなみ整備課長
それでは、議第56号、土地買収について御説明いたします。
それでは、議案書の議56の1ページをお開きください。
本件は、横尾土地区画整理事業公共用地として議56の2ページにあります換地を確保するため、従前地を買収しようとするものでございます。
内容につきましては、前ページ議56の1ページにありますとおり、面積が9万6,817.29平方メートル、価格が19億4,183万7,375円、平方メートル当たり2万56円でございまして、買収の相手方は大分県土地開発公社でございます。
○
足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定をいたします。
次に、報告議案の報第1号、専決処分した事件の承認について(平成28年度大分市
一般会計補正予算(第5号))のうち
都市計画部所管分の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
〔説明書②112ページ~ 第8款土木費のうち
都市計画部所管分について説明〕
〔説明書①7ページ~ 第8款土木費のうち
都市計画部所管分について説明〕
○
足立委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定いたします。
以上で当委員会に付託されました
都市計画部所管分の審査を終了いたしました。
ここで申し出により執行部から報告を受けます。
まず、(仮称)大分市多極
ネットワーク型コンパクトシティ形成計画についての報告を求めます。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
(仮称)大分市多極
ネットワーク型コンパクトシティ形成計画について御説明いたします。
A4縦の資料1をごらんください。
まず、本計画策定の背景ですが、本市においては、昭和39年の新産業都市指定後、市街地が拡大し、拡散型の土地利用が進行してきました。しかしながら、今日、少子高齢化の進展及び人口減少社会の到来により、高齢者や子育て世代が安心できる健康で快適な生活環境の実現、財政面・経済面における持続可能な都市経営など、都市の基本構造のあり方を見直し、コンパクトな都市構造への転換が必要になってきたところであります。
このような背景のもと、都市再生特別措置法第81条に基づき、(仮称)大分市多極
ネットワーク型コンパクトシティ形成計画を作成するものでございます。
次に、計画の概要ですが、本計画は、住宅及び医療施設や商業施設などの都市機能増進施設の立地の適正化を図るものでございます。
対象範囲は、大分市都市計画区域及び佐賀関都市計画区域であり、おおむね20年後の2040年を想定する計画でございます。
イメージ図をごらんください。中央付近に位置する青色区域は、将来にわたり人口密度を維持するため、ある一定の区域を定め、緩やかに居住を誘導する居住誘導区域です。この区域は、市街化区域内に設定することとなります。さらに、その中にある赤色区域は、生活サービスの効率的な提供を図ることを目的とした区域で、区域内に医療や商業などの立地を緩やかに誘導する都市機能誘導区域です。また、それぞれの地域間の連携を図るため、地域公共交通網で結ぶネットワークの構築を図ることとしております。本計画は、このような方法で、これから到来する人口減少及び超高齢化社会に対応できる集約型都市構造に転換しようとするものでございます。
2ページ目をごらんください。
3の本計画の位置付けは、図1にありますように、上位計画の大分市総合計画(おおいた総合ビジョン2024)などに即し、まち・ひと・しごと創生大分市総合戦略と整合を図り、他分野計画の公共交通、健康医療、福祉や子育て、商業などさまざまな関連する計画とも連携や調整したもので、策定後は大分市都市計画マスタープランの一部とみなされます。
3ページ目をごらんください。
大分市の現状と将来見通しについてです。総人口及び人口構造の推移につきましては、図2にありますように、中央部の2015年、平成27年をピークに人口が減少し、20年後の2040年、平成52年には約43万8,000人になる見通しです。これはおおむね30年前の1990年、平成2年と同程度の人口総数となる見通しとなっております。しかし、双方を比較した場合、大きく異なるのは人口構成比率です。黄色の折れ線の15歳未満の年少人口と青色の折れ線の15歳から64歳までの生産年齢人口比率は10%、14%とそれぞれ減少しますが、緑色折れ線の65歳以上の老年人口比率は24%増加するという人口構成の大きな変化が見込まれています。
また、その下の図3は、人口集中地区DIDの推移であります。このDID地区とは、1ヘクタール当たり40人以上の人口密度のある地区です。都市型コンビニが持続的に維持されるための必要な人口密度と言われております。
そこで、図の黄色の棒線が示す人口集中地区DIDにおける人口密度を見ますと、1960年、昭和35年に1ヘクタール当たりの平均は66.5人で、その後減少傾向にあり、2015年、平成27年には48.6人となっております。一方、緑の折れ線が示すように、DID地区面積は上昇を続け、おおむね50年間で約5倍となっております。
図4が、そのDID地区の変容をあらわす図であります。つまり人口が集中する市街地は薄く広く拡大してきたと言えます。
4ページ目をごらんください。
まず、図5は、100メートル四方当たりの人口の増減予測図です。2010年、平成22年をもとに30年後の2040年、平成52年の人口予測を示したもので、青色系が人口減少、黄色系が人口増加をあらわしております。これによりますと、大在地区や明野地区の一部を除き、大分市内のほとんどの地域が青色系となっており、減少傾向にあります。特に、稙田地区にある開発団地で大幅な人口減少のおそれがあると予測されております。
また、図6は、図5と同様の手法により老年人口の増減予測図です。これを見ますと、大分地区や鶴崎地区などにおいて総人口が減少すると見込まれているにもかかわらず、老年人口は増加する傾向が見られます。
3ページの図2及び4ページの図5と図6からもわかりますように、これからは人口減少社会及び超高齢社会が到来します。そのような社会における人口密度の低下は、生活利便施設の縮小や地域コミュニティ機能の低下など、人々の暮らしにさまざまな影響を及ぼすことが懸念されます。その対策は、今後の重要な課題であります。以上のことから、それぞれの地域の特性を踏まえ、市民の意見を反映した計画を策定したいと考えております。
5ページ目をごらんください。
今後の計画策定スケジュールですが、2カ年で考えております。来年春には素案を作成し、秋ごろをめどに案の作成、平成31年度末の公表を目指すこととしております。
最後に、現在、企画課では、市内13地域において、地域の代表者からなる地域ビジョン会議を設置し、地域の実情や市民の意向を反映した大分市地域まちづくりビジョンの策定を進めております。本計画の策定においては、その地域ビジョン会議でいただく市民の意見を参考に策定することとしております。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
○永松委員
これは
都市計画部だけに質問してもどうしようもないと思うのだけれども、今、課長からも話があった地域まちづくりビジョンに重なるのかな。こういうふうな資料が今ここで出て、この前の鶴崎での地域ビジョン会議では、こんな資料も何にもなく、いろいろ議論をして、何か同じようなことをしているのですけれども、中身は全く違うようで、これがあったら、もう地域まちづくりビジョンは必要ないんじゃないかというような、こういうデータがないと。
例えば、私は、鶴崎しか行っていないからわからないのだけれども、鶴崎の委員の皆様方がいろいろ、それぞれの立場の中から議論しても、こういう資料が前もってびしっと提示されて、そういうものを踏まえた上で、鶴崎地区の将来はどうあるべきかという議論をしていかないと、何かちぐはぐのような感じがするのですけど。執行部としては、企画課も含めて、この地域まちづくりビジョンというものをどういうふうに捉え、これと整合性を持たせてやろうとしているのか、それを聞きたいのですけど。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
今、企画課のほうが進めております地域まちづくりビジョンにつきましても、
都市計画部の職員も中に入って情報のやりとりをしているところであります。企画課と
都市計画部も連携を図りながら、地域の皆さんの要望等をお聞きする中で、(仮称)大分市多極
ネットワーク型コンパクトシティ形成計画につなげていきたいということで、今、進めているところであります。
○永松委員
それはわかるのですけど、委員で選ばれている人たちには、先ほどの人口が減るとか、また人口の中身、生産者年齢は減っているとか、高齢者云々とか、こういうデータをある程度その委員の人たちにもきちんと知らせて、こういうデータとかいろいろなものを踏まえた上で、これからの鶴崎地域はこうあるべきだ、どうあるべきだとかいう議論をしてもらわないと。何か、今、課長の話を聞くと、委員には言うだけ言わせて、あとは執行部ですっとまとめてしまおうみたいな感じにとれるのですけど、どうですか。
○
釘宮都市計画部次長兼
都市計画課長
このデータが、去年の委託によってまとめられたわけですけれども、この形ができたのがつい最近なものですから、また企画課と調整を図りながら、このデータ等の情報のやりとり含めて、今後の進め方を検討していきたいと思います。
○永松委員
やっぱり市の中でもうちょっと連携とってやってほしい。このコンパクトシティ形成計画は、私も今話聞いて、決して悪いことじゃない、いいことなのですけれども、地域まちづくりビジョンともうちょっと整合性を持ってやってほしいと思います。
○
長野都市計画部長
今、永松委員がおっしゃられたことは大事な観点だと思います。地域まちづくりビジョンとこのコンパクトシティ、立地適正化、これは表裏一体だと思っております。今おっしゃられたように同じ情報の中で議論しなければ、いいものはでき上がらないと思っておりますので、そのことを踏まえて、関係課と調整して、皆さんにも同じような情報の中で議論できるような環境を整えていきたいと思っています。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは、次に、
中心市街地循環バス運行事業についての報告を求めます。
○
高瀬都市交通対策課長
それでは、資料2、中心市街地循環バスの実証運行の検証について御報告させていただきます。
1.検証の目的をごらんください。
平成27年6月13日より運行を開始した中心市街地循環バス大分きゃんばすは、約2年間経過いたしましたので、実証運行についてその検証を行いまして、循環バス導入の可能性を総括いたしました。
資料に沿って御説明させていただきます。
検証の視点につきましては、平成28年第1回定例会における
建設常任委員会平成28年3月22日において、大分きゃんばすの報告にて御説明させていただきましたけれども、その3点の視点を再掲しております。
2.運行の効果で四角に囲っております、①中心市街地を誰もが円滑に移動できる交通手段になっているか、②中心市街地の活性化につながる回遊性の向上が図られているか、③持続可能な運営体制の確立に向け、多くの関係者が参画しているかの3つの項目により分析いたしました。
①と②の視点につきましては、2-1.利用者意向調査に基づく利用属性結果及び2-2.利用者意向調査による運行効果にて検証いたしました。
また③の視点につきましては、2-3.1日乗車券の提示による特典を提供する事業者数により検証いたしました。
また、そのほかに利用状況や利用特性につきましては、1ページの2-4以降に資料を掲載いたしましたので、御説明いたします。
では、まず2-1.利用者意向調査に基づく利用者属性結果から御説明いたします。
利用者の居住地及び利用者の年齢について、調査結果を示しております。
利用者の多くが路線沿線以外にお住まいの方であり、全体の6割を占めておりました。また、年齢別に見ますと、20~39歳の方が利用が多いものの、幅広い年齢の方に御利用いただいたところでございます。
次に、資料右上の2-2.利用者意向調査に基づく運行効果をごらんください。
利用者の9割の方から、大分きゃんばすの運行の必要性については必要であるというような御意見をいただいており、その方々からは、目的地までスムーズに移動できた、バスの時間を気にせずに外出を楽しめたなどの御意見をあわせていただいたところでございます。
以上のことから、利用者の約9割の多くの方が大分きゃんばすは必要であると認めており、大分駅の南北の移動の円滑化や回遊性の向上に効果があると考えられますことから、中心市街地を誰もが円滑に移動できる交通手段になり、中心市街地の回遊性の向上が図られていると検証いたしたところでございます。
続きまして、③の視点に関しましては、2-3.1日乗車券提示によります特典を提供する事業者数をごらんください。
昨年11月21日より本年の3月末までの間に、大分きゃんばすの1日乗車券を活用した取り組み、具体的には1日乗車券を購入した循環バスの利用者に、飲食店であればドリンクサービスなどの特典に協力していただいた事業者数をエリアごとに整理いたしました。中心市街地の幅広いエリアから35事業者という多くの参画をいただいたところでございます。
このようなことから、大分きゃんばすが持続可能な運営体制の確立に向け、商業関係者を初め、多くの関係者が参画していると検証いたしたところでございます。
次に、実証運行の検証に際しましては、採算面の検証や利用者の特徴なども必要な要素でありますことから、それらの項目について御説明いたします。
まず、2-4.利用者数・運行収支について御説明いたします。1日の
平均利用者数及び運行収支をお示ししております。1日
平均利用者数を見ますと、大分きゃんばすの実証運行を開始する前に、大分バスが運行しておりました駅南循環線の1日平均68人に比べまして、平日・休日ともに利用者がふえている結果となっております。平成27年6月に開始した第1期では158人、平成28年2月からの第2期では153名となっております。
また、運行収支につきましては、1乗車当たり100円で設定しておりまして、公費負担を減少させるためには、利用者の増大、また運賃の改定などが必要な状況となっております。
2ページをごらんください。
3.他の中核市の中心市街地、循環バスの状況について、主立ったものを整理いたしました。これらの表で注目いただきたいものは、右側より3列目のキロ
当たり利用者数でございます。この値は、バスが1キロメートル当たり何人運んでいるかを示す数値となっております。
大分きゃんばすは、0.89人となっておりまして、本市の大分きゃんばすは、他の中核市のコミュニティーバスとほぼ同程度の状況と言えます。
次に、1人当たりの市の負担でございますが、これは1人運ぶためにかかった市の負担額を示しているものであり、本市においては約327円となっております。
各都市の循環バスにつきましては、その都市の地理上、地形上、中心市街地の状況などで運行条件が異なりますけれども、本市の大分きゃんばすは、そのほかの中核市と同程度の状況となっております。
次に、4.大分きゃんばすの利用状況をごらんください。
年度別とルート別で分類し、それぞれ整理いたしました。まず、年度別の平成28年度の利用者数をごらんいただきますとわかりますように、年間約6万人の方が御利用いただきました。
ルート別では、実証運行開始時の第1期と平成28年2月からのルート及び時刻表を変更した2期に分類しておりますが、1期の期間が平成27年6月13日から平成28年1月31日までの233日間であるため、2期においても同じ233日間で数値を整理いたしました。
利用者数をごらんいただきますと、1期では4万4,667人、2期では4万4,627人と、ほとんど変わりがありません。1期では中央通りを経由するルートであり、2期は県庁前古国府線を経由するルートでございますが、この2つのルートの総利用者数に差はございませんでした。
また、運行便数につきましては、2期は運行間隔を広げたことにより便数を大幅に減らしておりますが、利用者数はほぼ変わりがありませんので、同じ人数を少ない便数で効率的に運ぶことができたと言えると思います。
次に、利用者数の状況を月ごとに整理いたしましたのが、資料右側の月別利用者数でございます。赤い棒状の上にあります数値は、月当たりの利用者数をあらわし、折れ線の数値は1便当たりの利用者数を示しておりますが、どちらも同じような推移となっております。
さらに、県立美術館及び市美術館で開催されました特別展等を示しておりますが、それぞれの美術館で、例えば、市美術館で水戸岡鋭治展、県美術館で進撃の巨人展など集客力のある展覧会が開催されると、その移動手段として大分きゃんばすの利用者が伸びるという傾向が顕著に見られました。
また、夏休みを挟んだ期間では、小学生等の多くの利用も乗り込み調査で確認できましたため、夏休み期間、美術館をめぐる移動手段として積極的に利用されていることも利用者数の変化に査証されているものであると言えると思います。
続きまして、3ページをごらんください。
先ほどの美術館の来館者と大分きゃんばすの利用者との関係でございます。左上の美術館来館者規模別利用者数でございますが、1日に両美術館に来館する人数の規模別に、大分きゃんばすの利用者数を1期と2期と分類して整理いたしました。1期、2期ともに両美術館の来館者数が多いほど、大分きゃんばすの利用者数も多いというのがわかります。
続きまして、資料左側中ほど、要町の発車時刻別利用者人数でございます。縦軸に1便当たりの利用者数、横軸に起点であります要町バス停の発車時刻をあらわし、時間帯別に利用状況をお示ししております。大分きゃんばすでは、朝夕の通勤時間帯の利用者が多い通常の路線バスとは異なり、両美術館の営業時間内において、特に昼の12時から14時の時間帯の利用が多い状況でございます。
次に、左下の乗り込み調査による利用者の主な目的地でございますが、両美術館とJRおおいたシティに目的地が集中していることがわかります。
続きまして、資料右側、エリア別利用状況をごらんください。
これは、第2期における大分きゃんばすの利用者の目的地を示したものでございます。目的地につきましては、停留所を7つのブロックに分類し整理いたしました。
線の太さや実線、点線などで目的地別の割合を示したものでございます。全体を見ますと、図の左側を大きく赤い線で囲んでおります大分駅前、大分駅上野の森口、オアシス広場前、駅南エリアなどでの移動が多く、全体の76%を占めております。中でも、太い矢印で示しておりますように、大分駅上野の森口と市美術館の移動が特に多くなっております。
一方で、図の右側、青で囲んでおりますコンパルホールや市役所、県庁などの中心市街地周辺を目的地とした移動は全体の24%となっております。これらの利用状況の分析により、大分きゃんばすの利用者は、美術館の催しや来館者数と密接な関係があることを分析したところでございます。
続きまして、4ページをごらんください。
左側は、これまでの検証結果でございます。また、右側には総合評価をまとめさせていただきました。この中心市街地循環バス大分きゃんばすは、利用者意向調査の結果等から、中心市街地を円滑に移動できる交通手段として認められており、それにより、中心市街地の活性化につながる回遊性の向上に寄与していると判断できます。
また、1日乗車券提示による特典の提供など、実証運行期間中、商業関係者との連携が図られており、今後、大分きゃんばすについて、持続可能な運営体制の確立を図るためには、このような商業関係者との連携を継続拡大することが重要でございます。
運行収支の改善につきましては、今後、右肩上がりの利用者の増加が必要ではありますが、短期間での黒字への転換は現実的ではないと考えられる一方で、循環バス利用者数の多い他都市においても、自治体が運行費用を負担している現状もございます。
また、移動するエリアの偏りや美術館利用者数との強い関係性がありますことから、大分きゃんばすは、美術館をめぐる移動手段だけではなく、中心市街地の回遊性を向上させる移動手段として、これまで以上に利用者の拡大を図っていく必要がございます。
このような中、利便性や将来性、話題性などについて総合的に勘案し、より効率的な運行となるよう、交通事業者と協力しながら運行ルートや移動サービスの改善を図り、大分きゃんばすは移動手段ではございますけれども、市民に愛され、移動そのものが楽しくなるよう、存在感を感じる循環バスとして持続されるよう、本格運行を目指してまいります。
なお、これまで2種類のルートにおける循環バスの実証運行の利用状況を把握いたしましたことから、本格運行に向けては再度ルートの検証、見直しを行いながら、今後、大分きゃんばすの展開を図ってまいります。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
次に、
OITAサイクルフェス!!!2017の開催についての報告を求めます。
○
高瀬都市交通対策課長
OITAサイクルフェス!!!2017の開催につきまして御説明させていただきます。
本年度で4回目となる本イベントは、昨年と同様にJプロツアーの自転車レースを主体に多彩な催しを同時開催するものでございまして、本市の自転車施策の象徴的な取り組みとして定着してきているところでございます。
概要につきましては、資料3をごらんください。
開催場所は、大分いこいの道周辺及び大分スポーツ公園の2会場での実施となります。
開催日は、平成29年10月14日土曜日と15日日曜日の2日間でございます。昨年より2週間ほど早い開催日程となっております。昨年は車椅子マラソンの日程と重なりましたことから、日程の調整を行ったものでございます。
開催内容といたしましては、10月14日土曜日に大分いこいの道で、おおいたいこいの道クリテリウムを行い、10月15日日曜日には、大分スポーツ公園周辺でおおいたサイクルロードレースを開催いたします。あわせて、賑わい創出イベントといたしまして、大分いこいの道では、10月14日から15日の2日間、食のイベントとして、サイクルフェス!!!ひろばを開催いたす予定でございます。また、多くの市民の皆様に楽しんでいただくため、市民参加イベントとして、自転車安全教室、別大サイクルラリー、クリテリウム市民自転車パレードなど、さまざまな催しも計画しております。
次の2ページをお開きください。
本年度は、新しい取り組みといたしまして、おおいたサイクルロードレースのコースを延長し、昨年までの1周4キロメートルから、日本自転車競技連盟競技規則に沿った1周10キロ以上のコースとして地元自治会や沿線住民の皆様、大型商業施設と協議を進めているところでございます。
皆様方からは地域が盛り上がり活性化につながる取り組みとして応援していきたいし、一緒になって取り組んでいきたいという協力的な御意見もいただいているところでございます。
現在、交通規制等の説明や当日の御協力のお願い等について、地元住民の皆様、あるいは交通管理者、警察、関係者の皆様と協議を進めているところでございます。
3ページをごらんください。
10月14日土曜日の交通規制でございますが、図面で示しますとおり、大分いこいの道周辺の1周1.1キロメートルのコースは全面通行どめ、その道の周辺でも進入禁止エリアを設定いたしまして、午前8時から16時までの間、実施いたします。
また、2ページに戻っていただきまして、10月15日の日曜日の交通規制でございますが、新たな1周10キロメートルコースは、基本的に全面通行どめにより大会を実施いたします。ただし、コース沿線住民の方々の移動や商業施設周辺の交差点においては、大会運営に支障のない範囲で、車両が横断できるよう警察の方の御協力を得て通行管理をするよう計画しております。
また、この1周10キロの交通規制につきましては、プロ選手によるレースだけでございまして、その交通規制の時間帯は午前9時から午後1時までの約4時間を予定して調整をしているところでございます。そのほかのアマチュアのレースにつきましては、これまでどおり1周4キロメートルのコースにより実施をする予定でございます。
15日の開催時間は午前8時から午後5時までの予定となっております。また、15日日曜日当日は、大分スポーツ公園周辺の駐車場等も混雑することが予想されますことから、大分いこいの道のメイン会場から大分スポーツ公園までの無料シャトルバスも運行する予定となっております。
大会開催の2日間は、大分いこいの道周辺や大分スポーツ公園周辺では交通規制が行われますことから、大会開催の告知とあわせ、交通規制のお知らせについて、市報はもとより、新聞やテレビ、お知らせのチラシ、また、現地での迂回路の案内チラシの配布や大会の周知看板の設置などにより、スムーズな通行が行われるよう取り組んでまいります。
さらに、当大会を通じて、本市の新たな魅力を全国に情報発信してまいりたいと考えております。
建設常任委員の皆様には、後日、本大会へ御案内をさせていただきたいと存じます。大会当日は、おおいたいこいの道クリテリウムの会場や大分スポーツ公園のロードレースの会場では、特別観覧席を御用意いたしますので、ぜひともご観覧いただきますようお願い申し上げます。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
執行部から、その他として何かありませんか。
○
堤まちなみ整備課長
1月に発生しました横尾土地区画整理事業C-1街区内の事故について、経過報告の資料を配付させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○
足立委員長
はい、どうぞ。
〔資料配付〕
○
堤まちなみ整備課長
それでは、資料1枚目が横尾土地区画整理事業の事故についての概要です。1番目、概要。工事名は横尾区画C-1街区整地工事でございます。工事内容は、街区の整地飛び河川管理用通路の整備で、請負会社は敷総合建設株式会社でありまして、死亡事故の発生日時は、平成29年1月18日の15時30分ころでございます。
資料2枚目に位置図を添付しておりますので、ごらんください。
2番目、事故の状況ですが、事故当時は、事故位置から東へ150メートル下流の赤く着色された工事現場で、整地の仕上げ作業を全員で行っており、事故を見た者はおらず、推定ではありますが、今回の被害者が、河川管理道部でバックホウを用いてハンドガイド式振動ローラをつり上げ移動していたところ、バランスを崩し、市河川鴨園川へ転落してバックホウの下敷きとなり、亡くなられました。
資料の1枚目へ戻ります。
経過報告でございます。①大分市では、平成29年1月27日に大分市内において生じた事故等に基づく措置基準の建設工事等関係者事故に該当し、平成29年4月26日までの3カ月間の指名停止としたところでございます。
②大分東警察署におきましては、業務上の過失はないとの判断が出ております。
③大分労働基準監督署においては、重機運転に係る安全教育を実施することなどの安全衛生指導による行政指導が行われたとのことでございます。
○
足立委員長
ただいま執行部より報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はございますか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
委員の皆さん、そのほか、何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
以上で
都市計画部の案件が全て終了いたしました。
それでは、あす22日の委員会開会は、午前9時30分から開会の議会運営委員会終了後になりますので、放送がありましたら、委員会室にお集まりください。
本日は、これにて散会いたします。お疲れでした。
午前11時58分散会...