大分市議会 2016-12-12
平成28年文教常任委員会(12月12日)
平成28年
文教常任委員会(12月12日)
文教常任委員会記録
1.開催日時
平成28年12月12日(月) 午前10時0分開議~午前11時28分散会
2.場所
第3
委員会室
3.出席委員
委員長 帆秋 誠悟 副委員長 堀 嘉徳
委 員 倉掛 賢裕 委 員 永松 弘基
委 員 秦野 恭義 委 員 広次 忠彦
委 員 安東 房吉 委 員 河内 正直
委 員 橋本 敬広
欠席委員
なし
4.説明員
三浦教育長
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対して質問はありませんか。
○倉掛委員
5番の
スポーツの振興に生涯
スポーツの振興というのが入っていますが、これこそ、先日私が言った保健所との区分けがよくわからないという感想です。特に
スポーツフェスタの開催支援というところに、心身の
健康づくりとか
高齢者云々というのが入っています。もう一回聞きますが、今、保健所の
健康づくり推進事業などと、この
教育ビジョンの目指すところ、しようとしていることは一緒と思いますが、認識の説明をお願いします。
○
永田スポーツ・
健康教育課長
おっしゃられるように、全く別物という認識はございませんが、
スポーツ・
健康教育課としましては、
スポーツを通じた生涯
スポーツの推進や、結果としての健康を目指すという形を考えており、
福祉保健部における
スポーツを通じたという部分で言うと、少し異なると考えております。
○倉掛委員
いっそのこと、
健康づくり推進事業など保健所が行っている
スポーツ活動、
健康づくりの
スポーツ活動も、
スポーツ振興課に移管したらどうかというのが、私の意見です。
○
帆秋委員長
一委員の意見ということで受けとめていただきたいと思います。
ほかに質問はありませんか。よろしいですか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
続きまして、
大分市立小中学校適正配置基本計画についての説明をお願いします。
○
津田教育企画課長
報告事項3点目、
大分市立小中学校適正配置基本計画についてでございますが、第3回定例会後の取り組みについて、右肩に③と記しております資料に沿って御説明いたします。
まず、優先順位1の
碩田中学校区でございますが、11月15日に第7回
開校準備委員会を開催いたしました。委員会の様子をお知らせする
開校委員会ニュースは現在作成中ですので、口頭で御説明をさせていただきます。学校部会からは校章や校歌、制服などの協議経過について、
学校支援部会からは学校を支援する体制や
PTA組織などの協議経過について、そして施設部会からは校舎の進捗状況や
サイン計画、3小学校の児童を対象とした
現場見学会などについて報告が行われました。3部会とも現状の取り組みを御承認いただき、次の段階に取り組みを進めることが確認されました。
また、碩田学園に係る
保護者説明会を、11月18日、19日、21日の3日間で4回実施いたしました。これまで
開校準備委員会等で検討した現段階での協議の状況を、保護者の方に説明いたしました。保護者の方からは、制服や通学路、
育成クラブの運営方法などについて御質問がございました。
なお、
碩田中学校の3年生に関しましては、1年生のときから
仮設プレハブ校舎で学校生活を送っており、新校舎でも学校生活を送れないまま卒業することとなっておりますので、
中学校生活最後の思い出として、3月3日の卒業式を新校舎の体育館で行いたいと考えております。
次に、優先順位2の
神崎中学校区についてでございますが、10月13日に第2回
統合校運営委員会を開催いたしました。委員会の様子につきましては、資料1ページから4ページの
統合校運営委員会ニュース第2号をごらんください。委員会では、
小中一貫教育校の運営や学校名、制服、統合に伴う環境整備など、それぞれの協議項目に沿って報告を行いました。その中で、
小中一貫教育については
実施計画どおり併設型の
小中一貫教育校へ移行すること、校名については、現行のこう
ざき小学校、
神崎中学校の名称はそのまま残し、通称としての校名を児童生徒や保護者、
地域住民等から募集をすること、制服については11月に再度保護者と協議を行い、制服の導入などについてアンケートを実施することなどが了承をされました。その他協議項目についても、現状の取り組みを御承認いただき、次の段階に取り組みを進めることが了承されております。
続きまして、
野津原中学校区でございます。10月27日に第2回
統合準備委員会を開催いたしました。委員会の様子につきましては、資料5ページから8ページの
統合準備委員会ニュースの第2号をごらんください。委員会では、統合後の学校の運営、学校名、統合に伴う環境整備、通学環境の整備など、それぞれの協議項目に沿って報告を行いました。その中で、校名については、統合後の
野津原中学校区の小学校名などを児童生徒や保護者、
地域住民等から募集をすること、統合に伴う環境整備については、
学校進入路、
スクールバス等の発停所、自家用車の駐車場などの整備案について報告を行い、了承をされました。その他協議項目についても、現状の取り組みを御承認いただき、次の段階に取り組みを進めることが了承されております。
最後に、優先順位3の3つの中学校区につきましては、校区の状況に応じて引き続き関係者などと協議を行っております。その中で、
大分西中学校区と
戸次中学校区につきましては、11月17日に
小規模特認校2校の
PTA役員さん方と意見交換を行いました。協議では、
小規模特認校としての広報活動や工夫している
PTA活動などについて意見交換を行いました。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対して質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
次に、
スポーツ・
健康教育課から、三佐の
仲よしプールの進捗状況について御説明をお願いします。
○
永田スポーツ・
健康教育課長
報告事項④、三佐の
仲よしプールの進捗状況について御説明をさせていただきます。
三佐の
仲よしプールにつきましては、平成27年12月議会におきまして、三
佐校区自治会連合会より、三
佐仲よしプールの存続を求める請願が委員会に提出をされ、採択をされましたことから、資料にございますとおり、庁内における検討、整理を行い、また地元との協議を行っているものでございます。
お手元資料の左側にございますように、こちら、庁内における検討、整理をいたしました事項でございます。本市の公共施設のマネジメントの観点を示しております。大分市
公共施設等総合管理計画に、公共施設の4つの
基本方針がございます。この4つの
基本方針に基づき、
教育委員会におきましても大分市
教育施設整備保全計画という個別計画を定めておりますので、その個別計画にのっとって検討を行っております。
①の躯体の健全性の評価ですが、建物の長寿命化の可能性については、本施設が昭和49年に建設された施設ということで、40年以上経過しており、躯体体や附帯設備の劣化及び損傷により、平成27年度より使用を中止いたしております。
②③④については、将来的な
児童生徒数の変化や地域の実情などを勘案し、公共施設の複合化や配置の見直しに係る計画についてですが、これらにつきましては、近隣にございます
桃園プールについて、こちらも三
佐仲よしプールと同時期に建設をした施設でございますが、同様の理由により、同じく平成27年度より使用を中止しております。
桃園プールにつきましては、地元との協議の結果、プールを廃止し更地とする旨の、桃園公園内の施設の見直しに係る要望書が出されております。近隣施設の状況やこれまでの利用実績を踏まえ、三
佐仲よしプールについては
桃園プールとの集約化という形で整理を行い、建て替えとの結論に至っております。また、将来の財政状況などを勘案し、現在の
流水プールの機械設備などを要しない仕様のプールに変更し、
維持管理費の縮減を図ること等を考えております。
これらの検討内容につきましては、地元との調整が必要でございますことから、10月に三佐の
連合自治会を構成する5名の自治会長と、三
佐校区公民館長を含め協議を行ったところでございます。内容といたしましては、庁内で整理いたしました検討内容のとおり、将来的な財政状況などを勘案し、
流水プールを廃止し、機械設備を要しないプールとすることについてお話をさせていただきました。結果、
資料右側下段にございますように、
改修イメージをもとに通常の学校仕様のプールとすることで、本協議においては特に異論が出ませんでしたことから、来年度、設計委託を予定し、その後は現在の施設の解体及び新設工事に入るよう考えております。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対して質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
続きまして、大分市
営駄原総合運動公園駄
原球技場の改修についての説明をお願いします。
○
永田スポーツ・
健康教育課長
大分市
営駄原総合運動公園駄
原球技場の改修につきまして御説明を申し上げます。
報告資料の⑤をごらんください。
まず施設の概要についてですが、当施設は1966年の
大分国体開催時に整備をされ、約50年が経過をしており、
コンクリート製のスタンドは老朽化によりひび割れや剥離などが発生をし、
グラウンドにつきましても雨天時の排水が正常に行えない場合がございます。このような状況から、市民の皆様方が安全かつ快適に利用できるよう、施設の長寿命化の観点から改修工事を行うとともに、2019年開催の
ラグビーワールドカップ2019日本大会の
公認チームキャンプ地及び2020年の
東京オリンピックにおける7人
制ラグビーの
事前キャンプ、
練習グラウンドとしての利用を考慮し、必要な機能を考えながら整備を行うとしております。
改修につきましては、大分市
公共施設等総合管理計画及びその個別計画として、大分市
公園施設長寿命化計画並びに大分市
教育施設整備保全計画に基づいて検討いたしました。その結果、駄
原球技場の芝生の張りかえ、スタンドの改修、夜間照明の設置などのリノベーションと、
ラグビーワールドカップ2019に向けての改修を予定しております。資料右上の図面につきましては、
改修計画案を
イメージ図として図式化したものでございます。
今後の
改修スケジュールは、平成29年6月までに実施設計を、平成30年9月までに
グラウンド及び建物などの改修工事を、平成31年3月までに駐車場及び
ウオーキングコースなどの改修工事をそれぞれ予定しております。
ラグビーワールドカップ2019日本大会における
公認キャンプ地の決定につきましては、平成29年秋以降に各チームが現地確認のため駄
原球技場を視察いたします。平成29年秋から平成31年春までに
公認キャンプ地が随時決定をされ、平成31年9月から11月が
公認キャンプの期間となります。そして、平成31年9月20日から11月2日においては、
ラグビーワールドカップ2019日本大会が開催をされる予定でございます。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対しまして質問はありませんか。
○
広次委員
改修イメージ案ですが、全体としてトイレが少ないように感じます。もう一点は、
女子用トイレが
男子用トイレに比べて少ないのではないかと感じます。ぜひ、その辺を検討していただきたいと思います。
○
永田スポーツ・
健康教育課長
トイレにつきましては、お手元の
改修イメージ図の北西側と南西側の管理棟に附属しております。また、駐車場側にも予定しております。基数については、今の段階では通常の大きさの公園と比べて過不足があると考えておりませんが、女性用の基数について御要望がございましたので、もう一度、
公園緑地課等とも協議をさせていただいて、基数について妥当かどうかを再度確認させていただければと思います。
○
広次委員
大きな集会などがあると、
女性用トイレに並んでいる人が多いので検討していただくように改めてお願いしておきます。
○
帆秋委員長
使用目的、その人数などから総合的に判断していただきたいと思います。
桜の木等は基本的に伐採しないということでよかったですよね。
○
永田スポーツ・
健康教育課長
東側の住宅地に隣接する形で桜の木がございますが、樹齢が40年、50年となり、根が浮き出て、状態がよくない木もございますので、その部分は植えかえる予定でございます。
○
帆秋委員長
ほかに質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
次に文化財課から、史跡大友氏遺跡をはじめとする
埋蔵文化財の保存・活用に係る大分県と大分市の連携についての説明をお願いします。
○
塔鼻文化財課長
史跡大友氏遺跡をはじめとする
埋蔵文化財の保存・活用に係る大分県と大分市の連携について御報告申し上げます。
資料の6番をごらんください。
現在、市文化財課と県教育庁文化課で、国指定史跡大友氏遺跡を初めとした、戦国大名、大友氏関連遺跡の
埋蔵文化財の保存と活用につきまして、県・市双方にとって有益で効率的な運用を行うことを目的に協議会を設置し、検討を重ねております。具体的な内容といたしましては、次の2点でございます。
まず1点目でございますが、大友氏関連遺跡の
埋蔵文化財の共同管理と共同展示についてでございます。これまで県と市でそれぞれ保管していた大友氏に関連する
埋蔵文化財を共同で管理し、芸術会館跡地に来春移転オープンする県の
埋蔵文化財センターにおきまして、市所有の
埋蔵文化財の一部を保管、展示するというものであります。これにより、今後も増加する大分市所有の大友氏関連の
埋蔵文化財資料を、県の
埋蔵文化財センターの特別収蔵庫等の施設で保管していただくというメリットもございます。
次に2点目ですが、体験学習の相互協力についてでございます。現在、市の大友氏遺跡体験学習館で実施しております体験学習を、県センターに原則集約して行います。なお、市が大友氏に関連する体験学習を行う場合は、県の協力を得て実施いたします。本市の体験学習館では、今後は史跡の中にあるという地の利を生かしまして、遺跡のボランティアガイドなどの人材育成に力を入れていきたいと考えております。
今後の予定といたしまして、県の
埋蔵文化財センターが移転オープンする来年4月を目途に、運用を開始する計画であります。また、
埋蔵文化財の共同管理につきましては、今後、詳細を詰めながら、平成30年度以降に開始する予定としております。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対して質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
続いて、おおいた
地域伝統文化応援事業助成金の不正受給に伴う返還請求について、御説明をお願いします。
○
塔鼻文化財課長
報告事項7点目、おおいた
地域伝統文化応援事業助成金の不正受給に伴う還付請求について、御報告申し上げます。
おおいた地域伝統文化応援事業は、地域伝統文化による地域振興を図るため、地域伝統文化を継承、再興する団体等に助成金を交付する事業で、助成率は通常2分の1、過疎地域については3分の2で、上限100万円となっております。
平成25年度に神楽衣装整備事業として、神楽衣装等の購入や太鼓修理のための費用として、岡倉子ども神楽に100万円の助成を行いましたが、大分県が行った岡倉神楽保存会への補助金について不正に受給があり、補助金の返還請求を行ったとの平成28年11月9日の発表を受け、代表者が同じであることから、助成事業申請者や取引業者に事情聴取、現況調査を行いました結果、岡倉子ども神楽が取引業者に、申請の際の見積書や支払い時の領収書を本来の金額と異なる金額で作成を依頼し、補助金を過大に受領していたことが判明いたしました。
このため、おおいた
地域伝統文化応援事業助成金交付要綱に基づき、平成28年11月25日付で助成金交付決定の一部を取り消し、助成金相当額の57万円について返還請求を行いました。なお、この返還請求分につきましては11月30日に収納されております。
今後このようなことが起きないよう、再発防止策として次の3点を行ってまいりたいと考えております。1点目は、事業採択における自己資金の調達計画を精査するため、申請時に通帳、決算書等の写しを求める。2点目は、助成事業者が物品の購入等の際、適正な金額での契約締結を図るため、契約金額が5万円を超える場合は複数の業者からも見積書を徴することとする。3点目、助成を受ける事業者から物品購入業者等への支払いに際しては、今後、10万円以上の場合、現金支払いではなく、相手方への口座振り込みを必須とし、実績報告時に証拠書類の提出を求めるということにしております。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対して質問はありませんか。
○
広次委員
再発防止策について、申請時に決算書の写しを求める理由について教えていただきたい。2点目は契約金額が5万円を超える場合としていますが、なぜ5万円という枠をもうけたのか、契約する場合は常に複数としなかったのか伺います。
○
塔鼻文化財課長
まず、1点目の自己資金の調達計画のためにというところでございますが、自己資金で事業を執行できるかどうかということで、その団体の通帳、前年度の決算書等で自己資金の確認をしたいと思っております。
2点目の5万円という枠ですが、これは大分市契約事務規則に準じて行いたいと思っております。
○
広次委員
要するに、その組織の運営の区切り区切りを見ていく。決算書の提出については、補助金を受けるために今後の予算ということではないということですか。
○
塔鼻文化財課長
その事業者が事業を行える資金を調達しているかどうかということを確認いたします。
○
広次委員
わかりました。
○
帆秋委員長
よろしいですか。
○
広次委員
はい。
○倉掛委員
2点確認しますが、これは本来の助成額との差額だけを返還となっていますが、本来であれば認められないというところです。何を基準にこういう対応、処分をしたのかというのが一点。
もう一点は、再発防止策に関連しますけれども、経過のところで、代表者が同じであることからというのは、この岡倉子ども神楽の代表者と購入先の代表者が一緒だったということでよろしいでしょうか。
○
塔鼻文化財課長
1点目の差額の返還ということですが、この補助事業自体が適正かどうかというところで、地域の伝統文化を行うものであり、事業自体は適正であると。ただし、請求金額が本来の金額をはるかに超えた金額で請求をしていたということで、本来の助成金額は認めて、差額分は返還を求めたという形になります。
2点目の代表者につきましては、大分県の補助金を不正請求した代表者と、今回、岡倉子ども神楽の代表者が同じ方ということで内容を精査させていただいたということです。
○
帆秋委員長
1点目につきましては、当初見積もりを出した金額で精算、支給補助金を出したけれども、実際に購入した金額と差額が生じたということですね。
○
塔鼻文化財課長
はい。
○
帆秋委員長
2つ目につきましては、同じ団体が県からも補助事業として補助金を受けたけれども、市からも受け、県の分が新聞に出たことから、市も調べたということですね。
○
塔鼻文化財課長
団体名は、県では岡倉神楽保存会、大分市では岡倉子ども神楽であり団体名は違いますが、代表者が同じ方となっております。
○倉掛委員
分かりました。代表者が同じというのが、岡倉子ども神楽の代表者と、物品購入の事業者の代表者が一緒かと思いましたので。そうであれば、本来そこが悪いと思いました。
それから、通常、補助金を申請したときに不正がわかれば、本来、補助金の対象にならないと思います。今回はかなり情状酌量が入っているのかと思いますが、こういうことに関しては、やはり公平に扱わないといけないと思います。今回、この人、この団体は何の罰則も受けていません。その辺は厳しく取り扱うべきと私は思いますので、今後公平な判断ができるように、基準なりを。適正な分は補助しましたということであれば、逆に言うと、今後こういうことをしても、分からなければ得をするということになりますので、その辺はぜひ気をつけていただきたいと思います。
○
帆秋委員長
確認しますが、これは概算払いで補助金を出すのか、決算書の領収書をつけて精算払いとして出すのか、どちらの方法をとっていますか。
○
塔鼻文化財課長
精算払いです。
○
帆秋委員長
領収書に対して補助金を出したけれども、調査をしたら、その金額が虚偽であったということですね。
○倉掛委員
政務活動費であれば全額返還です。
○
帆秋委員長
倉掛委員の言われているのは市民感覚としてはそういう気持ちが出てくると思います。その辺も含めてきちんとしていただきたいと思います。
○倉掛委員
精査するようにというよりは、言葉は悪いですが逃げ得にならないような対応をしてほしいということです。ぜひともお願いします。
○
帆秋委員長
ほかに質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
次に、
市民意見交換会の意見、質問等に対する回答についてです。
今回開催いたしました
市民意見交換会で、市民の皆様からいただいた市政に対する意見、質問のうち、
文教常任委員会に関係するもので、執行部から回答を要すると判断したものについては、執行部へ回答のお願いをしておりましたので、本日その回答について説明を、それぞれの課ごとに受けたいと思います。
まず、
教育企画課に説明を求めます。
○
津田教育企画課長
教育企画課に関する質問は3点ございました。
1点目、遠距離通学の高校生に対する交通費等の補助についての考え方です。
本市
教育委員会の回答といたしましては、「本市
教育委員会では、義務教育の円滑な実施に資するため、大分市立小中学校に通学する児童生徒のうち、通常の通学経路の片道が4km以上の児童又は6km以上の生徒の保護者負担の軽減を図るため遠距離通学費補助金を交付している。 一方、遠距離通学の高校生に対しては、交通費等を補助する制度はないが、本市
教育委員会には、学業人物ともに優秀で、かつ、経済的理由により修学困難な高校生に資金を給付又は貸与する奨学金制度があるので、この制度を活用いただきたいと考えている」。
2点目、大在地区の小学校の適正配置についての見解です。
回答としましては、「平成33年度までを計画期間としている『
大分市立小中学校適正配置基本計画』では、大在中学校区は『将来的に検討すべき校区』としている。 大在小学校については、今後も児童数が増加することが予想されることから、耐震化の対応と合わせて南校舎の建て替えを実施し、平成28年1月から校舎を使用している。 なお、南校舎には、普通教室27室、多目的教室9室を整備しており、既存の北校舎の普通教室11室と合わせて、合計47学級に対応できる教室数が確保できている。 大在小学校の学級数は、この先の推計では41学級となることも想定されるが、こうした学級数の増加にも対応できるものと考えている。
このように、本校区の実情を十分に把握する中で、施設整備による対応を行っており、現行の『基本計画』期間中に分離新設の予定はしていない」。
3点目、
碩田中学校区小学校の統合によって通学距離が長くなる児童に対する、隣接校選択制などの配慮についてお聞きしたい。また、校区の見直しについての意見です。
回答といたしましては、「『
大分市立小中学校適正配置基本計画』において、望ましい通学距離は、小学校では4km以内、中学校では6km以内を基準としている。 碩田学園の最長の通学距離は、荷揚町小学校の児童で、2.2km程度となることが予想されるが、市内中心部で本校区近隣の他の校区と比較しても、特に負担になるとは考えていない。 なお、隣接校選択制の配慮については、本校区の隣接校の定員を可能な範囲で増やすなどの取組をしている。
また、現在のところ校区の見直しの予定はしていない。」としております。
○
帆秋委員長
以上の
教育企画課の説明の3点につきまして質問はございませんか。
○
広次委員
1つ目の遠距離通学の高校生に対する交通費等の補助という質問と受けとめていますが、回答では学業優秀な方は奨学金を使ってということで、全員ではないということでしょうか。
もう一点は、3つ目の、通学距離が長くなる児童に対する隣接校選択制などの配慮についてという、これは隣接校選択制を使って、通学距離が長くなる児童に対して支援がないのかという質問ではないでしょうか。
○
津田教育企画課長
1点目の高校生の遠距離通学の対応につきましては、
教育委員会では小中学校の遠距離通学の児童生徒に対しての補助しかございませんので、遠距離から通っていらっしゃる高校生については、こういった奨学金制度を御利用いただきたいという趣旨でございます。
2点目につきましては、碩田学園ができるに当たりまして、3小学校区が統合になりますので、どうしても今までの通学距離よりは多少通学距離が長くなることに対してのフォローとして、隣接校選択制などという御意見が出ていたものと考えております。
○
帆秋委員長
荷揚町小学校に通っていた子が碩田学園まで行くと遠いので、金池小学校に行きたい、そういう枠を確保してもらえるのかという質問に対する回答です。
○
広次委員
わかりました。
○
帆秋委員長
ほかに質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
次は
学校教育課からお願いします。
○
御手洗教育部次長兼
学校教育課長
2ページの4つめ、
碩田中学校区に開校する義務教育学校の名称が、碩田学園に決定した経緯を聞きたいという質問でございます。
「新設校
開校準備委員会において、地域住民や保護者、児童生徒等に広く校名案を募集し、目指す子ども像や新設校のグランドデザイン、歴史や伝統等を踏まえ協議した結果、『碩田学館』、『碩田学舎』、『碩田学院』、『碩田学園』の4案が出され、決定について
教育委員会に一任された。 その後、
教育委員会において協議し、互いに学び合い、高め合う様子が想像されること、全国的にも複数の学校のまとまりを学園として運営していること、平成28年度に義務教育学校を設置するに当たり学園と名付けている場合が多いことなどから、総合的に判断し、『大分市立碩田学園』に決定したところである」。
5番目の、小中学校の教職員の服装と喫煙についてでございます。
「教職員の服装については、学校での決まった制服等はないが、教育活動の内容や行う場面に応じて適切な服装に心がけることが必要であると考える。 また、教職員の喫煙については、平成15年5月に施行された『健康増進法』に基づき、市内全域において受動喫煙防止の観点及び教育施設であることなどから、喫煙室設置による分煙ではなく、敷地内全面禁煙を行ってきたところである」。
6番目、業務が多様化、複雑化している小中学校の教職員に対しての業務の負担軽減についてでございます。
「学校現場における業務の負担軽減については、現在、国において(チーム学校としての)教職員組織や配置の整備充実など様々な改善方策が審議されており、本市
教育委員会としては、その動向も踏まえ、今年度はスクール・ソーシャル・ワーカーの配置拡充や部活動における外部指導者登録制度など、指導体制の整備を行ってきたところである。 また、長時間勤務者に対し希望により産業医の問診や面接指導等を実施したり、管理職に対する職場のメンタルヘルスに関する研修を行うなど、健康管理対策に努めている。 さらに、各校での勤務実態は、それぞれの学校事情により様々であることから、学校ごとに『勤務実態改善計画』を作成し、実情に応じた業務改善の取組を進めているところである」。
7番目、遠距離通学の生徒の自転車通学についてです。
「自転車通学については、通学距離や時間、交通事情等を総合的に勘案し、各学校ごとに判断し決定している。 なお、許可している学校については、自宅から学校まで一定の距離以上離れていることに加え、ヘルメットを着用すること、自転車保険に加入することなどの条件を、各学校ごとに定めている。」としております。
○
帆秋委員長
ただいまの説明に対して質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
続きまして、
学校施設課からお願いします。
○
池辺学校施設課長
項目8点目、幼稚園、小中学校の空調設備の件でございます。
「幼稚園については、平成27年度から2か年で全園のホールに空調機の設置を完了する。また、小中学校については、本年度から取り組んでいるPFI事業により、平成30年度から3か年で全小中学校の普通教室に空調機の設置を予定している」。
9点目、適正配置により統廃合された小学校の跡地利用の考え方についてでございます。
「学校は地域のコミュニティ機能、防災機能等を有していることから、閉校となった学校の跡地利活用については、地元の要望等を勘案するとともに関係部局と連携する中で、最適な利活用のあり方を大分市公有財産有効活用等庁内
検討委員会にて検討し、決定する」。
10点目、学校のスロープ付近のグレーチングに車椅子のタイヤが挟まるということでございますが、「スロープ付近のグレーチングは周りの排水機能を考慮して設置しているが、車いすの通行に支障のある箇所については、現場を確認し、対応していきたい。」でございます。
○
帆秋委員長
ただいまの説明に対しまして質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
続きまして、
スポーツ・
健康教育課から御説明をお願いします。
○
永田スポーツ・
健康教育課長
項目11番です。大分市公共施設案内・予約システムに対する利用者の要望などにどのように取り組んでいるのか。
回答といたしましては、「大分市公共施設案内・予約システムに関することで、市の広聴広報課へ届くメール等での質問や、各施設に寄せられている要望等に対して、課内で協議したうえで、要望内容が条例や規則等によって対応が難しい場合は、その旨を説明し、実現可能な要望等について、迅速な対応をとることを心掛けている。」でございます。
○
帆秋委員長
ただいまの説明に対しまして質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
続きまして、社会教育課から説明をお願いいたします。
○
河野教育部次長兼
社会教育課長
社会教育課が所管する部分は、項目番号12番から15番となっております。
まず12番ですが、図書館の運営に対する利用者の要望等について、どのように取り組みをしているかということでございます。
回答としましては、「図書館に関することで、市の広聴広報課へ届くメール等での質問やホルトホール大分やコンパルホールを管理している指定管理者宛の意見、また図書館内に設置している御意見箱への投書等に対して、回答の要不要を問わず職員全員で協議したうえで、条例や規則等で制限されているものはその旨を回答し、実現可能な要望等については改善を図る等迅速な対応を心掛けている」。
次の13番は、豊の都市校区ひとづくり推進事業における補助金の期間を4年以上とすることはできないかというご質問をいただいており、「豊の都市校区ひとづくり推進事業の中で、『広め隊チャレンジ事業』を実施している。これは、おおむね同一小学校区内で3団体以上の『あいさつOITA+1運動広め隊』が合同で実行委員会を組織して実施する事業であり、この事業を支援することにより、子育てを中心とした地域ネットワークの再構築を図ることを目的としている。 現在、市内21実行委員会に対し補助金を交付しているが、この事業の補助金については、『申請年度から連続した3年度を限度』としており、その延長については今後の検討課題としたい」。
次の14番目、公民館の位置づけと、どういう方針で事業を行っているのか見解を伺いたいということでございます。
「公民館は、社会教育法に基づき、地域住民のために教育・学術・文化に関する各種事業等を行い、住民の教養向上、健康の増進、生活文化の振興等を目的として設置することとされており、本市においても、この目的達成のため、各種事業(公民館主催の定期講座、各種講演会、体育・レクリエーション等の行事)を全地区公民館で年間通して行っている。 また、平成21年度からは、公民館に市民のまちづくり活動の拠点としての機能を持たせ、『地域コミュニティーの再生』などの取組を積極的に展開するため、市長部局の職員が公民館の管理運営に関する事務を補助執行しているが、法律等で定められた
教育委員会の権限に係る基幹的な業務については、依然として
教育委員会で行うべき業務として除外している関係上、二つの部署で各業務を行うようになっている。 地域住民のライフステージに応じた学習機会を提供し、その学習の成果を適切に生かすことができる地域社会を実現するため、公民館の果たす役割は大きいと捉えており、今後とも
教育委員会と市長部局が連携して公民館運営に取り組んでいきたいと考えている。」でございます。
最後の、東部公民館を裏川地域の旧県立芸館跡地などに移設をして有効活用することについての見解をということでございます。
「東部公民館は、建設当初は別用途で建設された建物であり、公民館類似施設として地域の生涯学習の振興と社会教育の推進に努めてきた。その後平成23年4月に公民館としての位置付けに変更し、より一層地域住民の身近な施設として充実を図ってきており、今年度は、以前から地域住民より要望いただいていた大会議室棟を新設することとしている。 今後は、これまで地域の学びの拠点として事業展開してきた現公民館の施設の充実を図りながら、今年度作成した『大分市
教育施設整備保全計画』により、公民館全体を計画的に整備を行い、必要な改修を加えて維持していくこととしており、現地での機能充実を図っていく。」と考えております。
○
帆秋委員長
ただいまの説明に対して質問はありませんか。
○
広次委員
15番の東部公民館で、別用途でと回答すると、この別用途は何だったのかという新たな疑問が出てくるのではないかと感じます。例えば体育施設としてのグリーンカルチャーセンターとして建設したけれどもと答えられるなら、それのほうがいいかと思います。
○
帆秋委員長
広次委員からそのような意見がありますが、説明をお願いします。
○
河野教育部次長兼
社会教育課長
確かに細かく説明をしなければならなくなるような表現となっております。実際のところ、当初グリーンカルチャーセンターの建設に当たっては、林野庁の補助を受けるために、条例による公民館としての位置づけができなかったという経緯がございます。この回答の表現を改めたいと考えております。
○
帆秋委員長
ほかに質問はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
では、修正については後ほど確認させていただきたいと思います。
続きまして、文化財課、説明をお願いします。
○
塔鼻文化財課長
16番、大友氏遺跡の整備、保存には積極的に取り組むべきと考えるが、今後の整備方針について聞きたいという御質問でございます。
回答につきましては「平成27年度策定の『史跡大友氏遺跡整備基本計画』において、第1期整備として大友氏館跡・唐人町跡の整備方針・内容を記している。整備は発掘調査の成果に基づき実施する。計画期間は概ね15年と定め、最初の5か年(平成27年度~平成31年度)を短期整備事業期間とし、大友氏館の庭園の復元整備を行う。その後10年間で中心建物跡や唐人町の町屋等の復元整備、南蛮文化を体感できるような史跡ガイダンスと都市内歴史観光拠点を備えた学習交流施設の建設を予定している。」でございます。
17番、古墳、城跡などの遺跡の整備、保護についての考え方につきましては、「大分市内には平成28年4月1日現在、418か所の遺跡(周知の
埋蔵文化財包蔵地)が確認されており、そのなかで国県市の指定史跡が29か所ある。古墳や城跡などの遺跡の整備と保護については、学術・歴史的価値が高いものを史跡指定するとともに、公開・活用が図られるように順次、整備を進めている。 馬場地区の古墳については、詳細な位置が不明になっているものがあることから所在地の現地確認作業を本年中に行う予定である。 府内城については、都市計画部において『大分城址公園整備・活用計画』を平成28年度末までに策定する予定であり、そのなかで公園整備に伴い、堀等の城内の
試掘調査(予備調査)について検討することとしている。」でございます。
○
帆秋委員長
ただいまの説明に対して質問はありませんか。
○永松委員
説明についてではありませんが、史跡指定が418カ所、そういうものをこれから必要があれば調査をしていくのでしょうけれども、発掘されたものをどういうふうに保管をして、どういうふうに分析をしているのか。保管場所はどこにしているのですか。今、大友氏遺跡を発掘していますが、どういうふうに保管しているのですか。
○
塔鼻文化財課長
発掘調査をすると、やはり大量の遺物が出てまいります。発掘調査の後、市
埋蔵文化財活用センターで整理作業を行います。その後、市内に数カ所ございます収蔵施設に保管しておるところではございますが、収蔵機能がかなり厳しい状態になっていますので、対策については考えてまいりたいと思っております。
○永松委員
収蔵施設を建設するような考えはあるのですか。
○
塔鼻文化財課長
新設するということは費用面からもかなりの課題がありますので、まずは大分市内の遊休施設等で保管できるところがあれば、検討してまいりたいと考えております。
○永松委員
あればではなく、こうやってお金をかけて発掘して調査するのであれば、相応の施設を、きちんと私はつくるべきだと思います。予算面もありますが、必要なものはきちんとするべきと私は思います。
○
三浦教育長
委員御指摘のとおりでございますけれども、やはりキャパシティーは当然限られておりますので、現在保存されているものを吟味しながら、歴史的価値等によってまた分類をしていく必要があると思いますし、必要なものは後世に残していく責務があるものと考えております。
○永松委員
そういう施設をつくる計画はあるのですか。
○
三浦教育長
現在、その計画を具体的に持ち合わせているわけではございませんけれども、やはり歴史的価値等を検討して、必要が生じた場合には、そういう方向で検討する必要があると考えております。
○永松委員
専門家であっても、一日二日見てどうこうと判断できるものではなく、かなり時間を要するので、相応の収蔵施設を早くつくるべきだということを要望しておきます。
○
帆秋委員長
ほかに質問はありませんか。
○倉掛委員
回答に対してではありませんが、先ほどの
教育ビジョンの大友氏館の整備というのは時期が決まっているので、
教育ビジョンにも、復元しますということだけではなく、時期的なものを明確に入れてはどうかという意見を述べさせていただいておきます。
○
帆秋委員長
ほかに質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
次に美術振興課、お願いします。
○
長田美術振興課長
18点目、大分市美術館の利用者増加についての取り組みについての質問でございます。
「大分市美術館では、利用促進のため、年間を通じて、子どもから大人まであらゆる世代が楽しめるバラエティに富んだ展覧会の企画に努めている。また、平成28年度より美術館年間パスポートの有効期間の見直しを図るなど利用者ニーズへの柔軟な対応を行い、利用者の拡大に取り組んでいるところである。 その結果、年間観覧者数は、平成27年度167,979人であったが、今年度は、11月末日現在で218,133人と前年度を大きく上回る状況となっており、多くの方々にご利用いただいている。」でございます。
○
帆秋委員長
ただいまの説明に対しまして質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
では、執行部からその他の報告事項はございますか。
○
御手洗教育部次長兼
学校教育課長
国際学力調査について御報告をさせていただきます。
お手元のOECD生徒の学習到達度調査――PISA2015のポイントをお開きください。
この調査につきましては、2015年の調査でございますが、先週、12月7日に文部科学省から結果が発表されましたので、その概要について御報告をさせていただきます。
この調査は、その当時の高校1年生、15歳までの義務教育段階を終了した子供たちに対して、抽出で調査をいたします。参加者につきましては、OECDの加盟国プラス地域ということで、全部で72カ国及び地域ということでしたものでございます。結果につきましては、一番下の欄、今回は2015年ということで、一番右の欄でございます。
緑色の枠で囲っておりますところが、これが科学的リテラシー、いわゆる理科の領域になりますが、こちらにつきましては、上の35カ国というのが、これがOECD諸国の数になりますので、OECDの中では1位。そして全体の中で、72カ国・地域の中では2位です。
それから、水色の欄が数学的リテラシーですが、これにつきましては同じようにOECDの中では1位、そのほかの地域を比べまして5位という状況。
それから、赤色のところが読解力でございますが、前回のOECD1位から6位、全体の中では4位から8位ということで、やや後退をしているというところが出ているところでございます。
この原因等については、文部科学省の結果の概要について真ん中あたりにございますが、こういう調査については国際的な位置を示しますので、これを活用して指導の改善に生かすことが求められているということでございます。
最後に、2枚目をごらんいただきたいと思います。大分市における状況についてでございますが、厳密に申しますと、この調査と全く同じ調査は本市では行っておりませんので、似通ったものとなりますが、一番上の欄が、これは小学校6年生、それから中学校3年生の欄の正答率でございます。国からいただいたデータでございます。青色が本市、赤色が全国ということで、いずれも読解力については全国平均を上回っており、全国的にも上昇傾向でございます。
それから、小学校5年生、中学校2年生、県が実施している全国調査におきましても、近年は上昇傾向でございます。
それから一番下の欄、小学校4年生、それから中学校1年生、こちらは本市が実施している分でございますが、読むという能力についてはいずれも上昇傾向でございます。
世界的な中の順位でございますので、一概に言えないところはございますが、現状においては、大分市の子供たちについては着実に力がついてきていると理解しているところでございます。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対して質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
執行部からその他にありませんか。
○
永田スポーツ・
健康教育課長
平成28年度本市児童生徒の体力状況について御報告させていただきます。
資料にございますように、新体力テストは、握力、上体起こしなどの8項目を小学校1年生から中学校3年生までの全児童生徒を対象に、各学校が5月から7月に実施をしております。後ろにございます表及びグラフは、平成23年度からの本市の児童生徒の新体力テストの結果と全国平均を比較し、全国平均を本市平均が超えた割合、いわゆる全国平均達成率の推移をあらわしたものでございます。ごらんのように、特に平成25年度より上昇傾向に転じ、着実に体力は向上いたしております。
本年度の特徴といたしましては、特に中学生の記録が大きく向上したことが挙げられます。これは平成26年度より小学校へ体育専科教員が増員されたことや、同年度より
スポーツ・
健康教育課へ配置された体育指導員が全小中学校へ訪問指導を行った結果だと考えております。しかしながら、50メートル走につきましては記録が年々向上してはおりますものの、ほとんどの学年で全国平均には届いていないことから、今後の本市の最重要課題であると捉え、実技講習や訪問指導を行うなど、走力の向上に努めてまいりたいと考えております。
今後とも
教育委員会と学校が連携を図り、運動好きな児童生徒の育成を目指した体育、保健の体育事業の実施がされるよう取り組むとともに、さらなる体力向上に努めてまいります。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対しまして質問はありませんか。
○河内委員
新聞に載っていたのですが、ボール投げ、50メートル走がちょっと弱いということがあったと思うのですが。
○
永田スポーツ・
健康教育課長
本市については、ボール投げは全国平均を上回っておりますが、走力の部分が弱いというところです。
○
帆秋委員長
ほかに質問はありませんか。
○倉掛委員
余談ですが、50メートル走以外は上がっているけれども、50メートル走だけが全国平均に比べてなかなか上がってこないと。これは肥満率とかも含めて、細かく分析していただきたいと思います。単純に能力とか技術力は上がっていますが、体が重たいだけかもしれない。肥満率との関連性は分析する必要があると思いますので、ぜひともお願いします。
○
帆秋委員長
大分市独自でさらなる体力向上に向けて努力をお願いしたいと思います。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
執行部からその他にありませんか。
○
塔鼻文化財課長
大分市木佐上にございます轟神社所蔵の浄瑠璃人形の調査について報告させていただきます。
徳島県の芝原生活文化研究所資料室代表であります辻本一英様より、佐賀関公民館にて開催される講演会の講演に合わせて、轟神社所蔵の人形調査を行うということで協力依頼がございましたので、当課の職員が同行いたしました。12月4日から5日にかけまして調査いたしましたところ、人形頭が35個確認され、うち3個につきましては、徳島県の天狗屋久吉の作と確認されました。天狗屋久吉は阿波人形づくりの名人で、40個余りが徳島県指定有形文化財に指定されております。このことから、天狗屋久吉の作を含む人形頭は大変貴重で、文化財的な価値が高く、四国でつくられた人形が佐賀関で発見されておりますことから、人形浄瑠璃の文化の広がりをうかがうことができる貴重な民俗資料でございます。
今回の調査におきまして、人形の衣装、胴体などもあわせて確認されておりますことから、今後、用具の状況調査及び人形浄瑠璃に関する文献資料調査につきまして、関係研究機関と相談しながら基礎調査について検討してまいりたいと考えております。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対しまして質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
執行部からその他はございますか。
○
長田美術振興課長
美術館でこの冬開催いたします3つの展覧会について御案内いたします。
お手元にお配りしておりますチラシをごらんください。
まず1点目は、第65回大分県高等学校文化連盟美術・書道・写真中央展でございます。真ん中に大きく中央展と書かれているチラシでございます。この展覧会は、大分県高等学校文化連盟、通称高文連と称しておりますが、この高文連と共催しまして、県内の美術部、写真部、書道部で活動しております高校生の作品を紹介するものであります。市美術館での開催は今年度で8回目となります。展覧会は2部制となっており、前半の美術・写真部門は昨日12月11日で終了いたしましたが、今週木曜日、12月15日から後半の書道部門の展示がございます。会期は18日日曜日まででございます。
2点目は、大分県立芸術緑丘高等学校美術制作展でございます。この展覧会は、全国でも数少ない芸術専門学校であります芸術緑丘高等学校の美術科で学ぶ全生徒たちが取り組んだ1年間の制作活動の成果を紹介するものであります。開校以来開催されており、今年度で68回目となりますが、昨年度から市美術館で共催展として開催をしております。会期は12月20日火曜日から25日日曜日までの6日間となります。
2つの展覧会とも観覧無料になっております。次の世代を担う高校生たちが学校生活の中で情熱を持って制作をいたしました、若々しくエネルギッシュな作品群をぜひごらんいただきたいと思っております。
最後、3点目は、郷土在住作家展でございます。この展覧会は、長年、全国規模の公募展や大分県の美術界で活躍されております、本市在住や本市ゆかりの画家を紹介する展覧会であり、本年度で10回目となります。まず年明けの1月11日水曜日から1月29日日曜日まで、新興美術院常務理事でございました日本画家の鈴木忠実氏、続いて2月2日木曜日から2月19日日曜日まで、行動美術協会会員であります洋画家の髙木岩義氏、それぞれの代表作を展示いたしまして、画業の全貌を紹介いたします。お手元に招待はがきをお配りしております。御多忙中とは存じますが、ぜひ御来館いただきたいと思います。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対しまして質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
委員の皆さんからその他として何かございますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
以上で、当委員会に付託されました全ての案件の審査を終了いたしました。
なお、会議規則第104条の規定によりまして、お手元に配付の委員会の継続調査事件につきまして、それぞれ閉会中、継続審査及び調査ができるよう、議長に申し入れたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
帆秋委員長
ありがとうございます。
あすは
市民意見交換会の執行部の回答に対する委員会としての考え方の協議ということで、委員のみの委員会になります。本日の委員会が執行部が出席する今年度の最後の委員会となります。
三浦教育長より御挨拶の申し出がございますので、受けたいと思います。よろしくお願いします。
○
三浦教育長
貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。委員の皆さんと事務局関係者が一堂に会しての会議というのは、きょうが最後になるかと思いますので、
教育委員会を代表して一言お礼の御挨拶を申し上げます。
帆秋委員長、堀副委員長を初め、委員の皆様方には、昨年の第1回定例会以降、2年間にわたり、教育行政につきまして大所高所から大変貴重な御提言、御指導をいただきました。本当にありがとうございました。文教に係る本市のさまざまな施策が順調に進んでおりますことは、ひとえにこれまで賜りました皆様方の温かい御指導、御鞭撻のたまものであり、心から厚くお礼を申し上げます。
本市では平成20年度に策定をした大分市
教育ビジョンに基づき、これまで9年間、思いやる豊かな心と生きがいをはぐくむまちづくりの基本理念のもとに、さまざまな施策を展開してまいりました。今後とも、近年の社会情勢の急激な変化に伴う新たな教育課題に、学校、家庭、地域社会と行政が連携、協働して取り組み、施策を推進してまいる所存でございますので、引き続き御指導、御助言を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
さて、
文教常任委員会の委員の皆様のうち、
広次委員と河内委員が今期限りで御勇退をされるとうかがっております。
広次委員におかれましては、6期24年間の在任中、
文教常任委員会副委員長、経済常任委員会副委員長を務められ、積極的な御指導をいただき、御活躍をされました。また、敷戸校区交通指導員、敷戸校区体育協会事務局長として、地域においても御活躍をされております。特に交通指導員として、平成3年から25年間にわたり、毎日朝早くから地域の子供たちの安全を見守っていただきました。本当にありがとうございました。
河内委員におかれましては、3期12年間の在任中、経済常任委員会委員長、
総合交通対策特別委員会副委員長を務められるなど、御活躍をされました。また、県民体育大会では、平成25年度から議員ソフトボールチームの監督を務められ、常に先頭に立ってチームを引っ張り、御活躍をいただきました。本当にありがとうございました。
お二人とも、本市教育行政発展のため御尽力いただき、職員一同、心からお礼を申し上げます。この後、お立場は変わられましても、私どもに対し、これまで同様、御指導、御鞭撻を賜りますよう、お願いを申し上げます。本当に長い間ありがとうございました。
結びに、来春の市議会議員選挙に臨まれます委員の皆様方には、どうか健康に御留意をされまして御健闘されますようお祈りを申し上げますとともに、再び議場でお会いできることを御期待申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。
○
帆秋委員長
心温まる御挨拶ありがとうございました。では、委員会を代表いたしまして、私のほうから一言御挨拶をさせていただきたいと思います。
当委員会、堀副委員長を初め、委員の皆様方におかれましては、私のふなれな議事進行につきまして、常日ごろから御協力いただきまして本当にありがとうございました。
教育長からもお話がありましたように、
広次委員と河内委員につきましては、今本議会で御勇退ということでございます。第二の人生ということではなく、第三か第四の人生になろうかと思いますけれども、ぜひお体に留意されて元気な姿で、今後も大分市政に寄与していただきたいと思います。
執行部の皆様方におかれましては、委員会の場で委員から、かなり厳しい指摘、提案的な意見、要望等を多くさせていただきました。それに対して真摯に対応いただき、教育行政を推進していただいたことに、心から感謝申し上げたいと思います。
思い起こしてみますと、昨年の事務事業評価の結果、スクールソーシャルワーカーを大幅に増員していただいたこと、来年開校になります碩田学園の協議につきましても、いろいろとお話をさせていただきました。ぜひスムーズな開校を迎えられるようよろしくお願いしたいと思います。
また、大友氏遺跡整備事業につきましては、たくさんの予算も年月もかけております。最大限努力をして、立派なものをつくっていただきたいと思います。
機構改革もございまして、
子どもすこやか部の新設、さらには
市民スポーツ部門の企画部への移管等で、若干、業務量のボリュームが減るかもしれませんけれども、ぜひ、教育行政をしっかりかじを取っていただくことをお願いいたしまして、お礼の御挨拶とさせていただきたいと思います。本当に2年間ありがとうございました。
では、先ほども申しましたけれども、あすの13日火曜日につきましては、
市民意見交換会での意見等への対応につきまして、委員のみで協議を行いたいと思います。委員の皆様方はあす午前10時にお集まりいただきたいと思います。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。
午前11時28分散会...