大分市議会 2016-12-09
平成28年建設常任委員会(12月 9日)
平成28年
建設常任委員会(12月 9日)
建設常任委員会記録
1.開催日時
平成28年12月9日(金) 午前9時59分開議~午前11時37分休憩
午前11時40分再開~午後0時3分休憩
午後1時0分再開~午後1時54分散会
2.場所
第4委員会室
3.出席委員
委員長 板倉 永紀 副委員長 松下 清高
委 員 野尻 哲雄 委 員 長田 教雄
委 員 福崎 智幸 委 員 スカルリーパー・エイジ
委 員 徳丸 修 委 員 国宗 浩
委 員 今山 裕之
欠席委員
な し
お手元に配付しております日程案のとおり、本日9日は土木建築部及び都市計画部、12日は水道局及び下水道部の案件について、13日は都市計画部の案件及び委員のみで協議を行いたいと思いますが、この日程案でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
それでは、この日程に従い、審査を行います。
審査に入る前に、委員会運営について確認しておきます。
皆さん御承知のように、平成20年第1回定例会分から、従来の本会議録に加え、委員会の会議録がインターネットの
市議会ホームページで公開されております。つきましては、質疑等がある場合は、まず挙手をして、発言許可を受けた後、発言を行うようお願いいたします。
また、執行部の方にお願いですが、発言の際には所属と氏名を告げて、大きな声ではっきりお願いをいたします。
次に、自由討議についてですが、委員会におきましては、委員の皆さんからの要求がある場合、または委員長が必要と認める場合には、原則として討論の前に自由討議の場を設けたいと思います。
ただし、審査や調査内容に応じて、自由討議の時期や執行部に退席を求める等については、委員会において決定したいと思います。よろしくお願いいたします。
最後に、
大分市議会基本条例第7条2項に規定されておりますとおり、本会議同様、委員会におきましても、委員の質問、政策提言等に関し、執行部は委員長の許可を得て反問することができることとなっております。反問する場合は、反問する旨を発言してから反問するようお願いいたします。
それでは、審査日程に従いまして、土木建築部の案件について審査を行います。
審査に先立ちまして、
木村土木建築部長より発言の申し出がありましたので、これを許可します。
○
木村土木建築部長
それでは、最近の諸事情及び今回御提案いたしております議案について御説明いたします。
大分県内の景気についてでございますが、大
銀経済経営研究所によりますと、県内経済は、緩やかながら一部に持ち直しの動きが見られ、有効求人倍率は比較的高水準が続いており、県内の雇用環境は引き続き堅調であるとのことでございます。
土木建築部といたしましても、道路の改良や舗装補修、通学路等の交通安全対策のほか、橋梁、トンネル等の点検、修繕などの社会資本整備を進めるとともに、建設資材等の単価の変動も注視しながら、受注環境に配慮し、経済の下支えとなるよう努力してまいりたいと考えております。
それでは、今回御提案いたしております議案は、議第95号、平成28年度大分市
一般会計補正予算(第3号)、議第119号、公の施設に係る指定管理者の指定について、議第127号、
工事委託契約の変更について(
高崎山排水路整備工事)、議第128号、市道路線の認定及び廃止についての4件でございます。
報告事項としまして、大分市
空家等対策計画策定の進捗状況について、大分市
住宅マスタープランの改定について、大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計について、
市民意見交換会の意見・質問等に対する回答について、また、その他につきまして、後ほど担当課長より御説明申し上げますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。
○板倉委員長
それでは、審査に入ります。
まず、予算議案の議第95号、平成28年度大分市
一般会計補正予算(第3号)、第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第8款土木費のうち
土木建築部所管分の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
〔説明書② 64ページ~第8款土木費のうち
土木建築部所管分について説明〕
○板倉委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、予算議案の議第95号、平成28年度大分市
一般会計補正予算(第3号)、第2条繰越明許費の補正、第2表中のうち当
委員会所管分、第3条債務負担行為の補正、第3表中のうち当
委員会所管分の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
〔説明書① 5ページ~繰越明許費のうち
土木建築部所管分について説明
説明書② 108ページ
~債務負担行為のうち
土木建築部所管分について説明〕
○板倉委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○野尻委員
繰越明許費の補正の中で河川費の約1億8,600万円について教えてください。
○
古城河川課長
高崎山の
排水路整備工事の増額分でございます。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
続いて一般議案の議第119号、公の施設に係る指定管理者の指定について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
上原住宅課長
議第119号、公の施設に係る指定管理者の指定について御説明をさせていただきます。
平成28年第4回
大分市議会定例会の議案書、議119の1ページをお開きください。
今回の市営住宅等に係る指定管理者の指定につきましては、中の瀬団地ほか49団地2,194戸及び裏川団地ほか16団地2,787戸を対象に、平成29年4月1日から平成34年3月31日までの5年間を指定期間といたしております。
指定管理者の選定につきましては、外部の学識経験者等6名の委員による
大分市営住宅等管理業務指定管理予定者選定等委員会を設置し、書類及びヒアリングによる審査を行いました。
審査の結果、市営住宅等の適正な管理運営のための基本方針や実施方針、個人情報の保護に係る考え方、
入居者等サービスの向上に対する考え方、危機管理等に対する提案などにおいて高い評価を得た株式会社別大興産を公募による
指定管理予定者に選定いたしました。
また、不測の事態が生じた場合の
セーフティーネットとして、さらには事業者間における競争原理確保の必要性から、サービスの向上の取り組みを初めとした過去6年間の指定管理者としての運営実績、また、類似施設である県営住宅の管理を確実に行ってきた豊富な経験とそのノウハウを生かした信頼性、加えて安定的に事業を継続できる財務体質を有していると判断される大分県住宅供給公社を任意指定による
指定管理予定者に選定したところでございます。
よって、株式会社別大興産及び大分県住宅供給公社を市営住宅等の指定管理者に指定いたしたく、地方自治法第244条の2第6項の規定により議決を求めるものでございます。
○板倉委員長
ただいま説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○長田委員
この株式会社別大興産の本社は、別府市ですか。
○
上原住宅課長
本社は別府市にございます。
○長田委員
すると、税金は別府市に納めるのですか。
○
上原住宅課長
法人市民税につきましては、大分市に支店があるので本市にも納めると思います。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、議第127号、
工事委託契約の変更について(
高崎山排水路整備工事)の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
古城河川課長
議第127号、
工事委託契約の変更について御説明申し上げます。
それでは、お手元の議案書、議127-1をお開きください。この議案は、
高崎山排水路整備の
工事委託契約の一部変更でございます。
原契約は、平成27年7月17日に締結し、現在
施工中でありますが、推進工法の立て抗の掘削中に約1メーター以上の想定を超える巨れきが多数確認され、推進工法の変更をしなければ
施工が困難であるということが判明いたしましたので、設計の見直しを行いましたところ、契約の金額の増額と工期の延伸が必要となりましたことから、契約の相手方であります
九州旅客鉄道株式会社とも協議する中、契約の内容変更が整いましたので、契約の一部を変更いたすものでございます。
その変更内容につきましては、変更前の契約金額2億5,781万8,000円を3億116万8,000円に増額する変更と、完成工期が平成29年3月31日のところを、平成29年5月31日まで延伸するという内容の変更でございます。
○板倉委員長
ただいまの説明で質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、議第128号、市道路線の認定及び廃止についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
議第128号、市道路線の認定及び廃止について御説明申し上げます。
議案書の議128の1ページをお開き願います。
今回認定いたしたい市道路線は、大道23号線ほか72路線でございます。路線名、起点、終点は、議128の1ページから議128の5ページに記載しております。
また、今回廃止いたしたい市道路線は、大道要町線ほか31路線でございます。路線名、起点、終点は、議128の5ページから議128の7ページに記載しております。
それでは、具体的に御説明申し上げます。
議128の8ページと議128の14ページをお開き願います。
大分駅
南土地区画整理事業の完了に伴い認定、廃止するもので、議128の14ページに記載しております、図面番号1の大道要町線から図面番号30の上野2号線の30路線を廃止し、議128の8ページに記載しております、図面番号1の大道23号線から図面番号67の上野2号線の67路線を認定するものでございます。
次に、議128の9ページと議128の15ページをお開き願います。
大分駅
南土地区画整理事業完了に伴い、
市道末広東西線及び国道210号との重複部分を解消するものでございます。議128の15ページに記載しております末広王子南線を廃止し、議128の9ページに記載しております末広10号線、新町王子南線を認定するものでございます。
次に、議128の10ページをお開き願います。
この下徳丸11号線は、開発行為による帰属に伴い認定するものでございます。袋路状道路でございますが、市道認定基準を満たしております。
次に、議128の11ページをお開き願います。
この角子原22号線は、開発行為による帰属に伴い認定するものでございます。袋路状道路でございますが、市道認定基準を満たしております。
次に、議128の12ページをお開き願います。
この角子原23号線は、地元要望により地区生活道路として認定するものでございます。こちらも袋路状道路でございますが、市道認定基準を満たしております。
次に、議128の13ページをお開き願います。
この小野鶴10号線は、地元要望により
地区生活道路として認定するものでございます。
次に、議128の16ページをお開き願います。
この松岡西山の手4号線は、機能喪失により廃止するものでございます。
今回の認定によりまして、市道路線は、7,639本から41路線ふえまして7,680本となり、2,449.1216キロメートルとなります。
○板倉委員長
ただいまの説明で質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
以上で、当委員会に付託されました
土木建築部所管分の審査を終了いたしました。
ここで、執行部から報告を受けます。
まず、大分市
空家等対策計画策定の進捗状況について報告を受けます。
○
上原住宅課長
大分市
空家等対策計画策定の進捗状況について御報告させていただきます。
大分市
空家等対策計画につきましては、これまで当委員会において策定の進捗状況を御報告させていただき、素案に対する御意見等をいただいてまいりましたが、去る11月25日、佐藤市長、板倉委員長にも御出席をいただく中、第7回大分市
空家等対策協議会を開催し、最終的な計画案が承認されたところでございます。
本日は、計画案に対する
パブリックコメントの結果と最終的な計画案の概要について御説明をさせていただきます。
初めに、
パブリックコメントについてですが、平成28年10月14日から11月14日までの約1カ月間、住宅課、情報公開室、各支所、明野出張所、
市ホームページで閲覧の場を提供する中、意見募集を実施いたしましたが、寄せられた意見等はございませんでした。
この結果を受け、11月25日に第7回大分市
空家等対策協議会を開催し、
パブリックコメントの結果を報告するとともに、委員の皆様に最終的な意見等をいただく中で、計画案が承認されたところでございます。
お手元にお配りしております資料1、大分市
空家等対策計画(概要版)をごらんください。
なお、10月21日に開催されました当委員会では、素案等をもとに計画について御説明をさせていただきましたが、その後、協議会で承認された最終案につきましては、文章表現等について細かな修正はありましたものの、計画内容に大きな変更点等がなかったことから、本日は、当委員会用に作成をいたしました概要版をもとに御説明をさせていただきます。
まず、最初のページでございますが、全5章にわたる展開をフロー図でお示ししております。
第1章は、計画の前提条件となる計画策定の目的と位置づけ、第2章は、大分市の空き家等の現状と課題、第3章は、
空き家等対策の基本的な方針、第4章は、具体的な取り組み、そして第5章は、今後の方向性を示す計画実現に向けてという構成となっております。
右のページには、第1章、計画策定の目的と位置づけの要旨を記載しております。
1、計画策定の背景と目的につきましては、計画策定の目的は、空き家等に関する対策を総合的かつ計画的に推進し、もって公共の福祉の増進と地域の振興に寄与することとしております。
2、計画の位置づけにつきましては、本計画は、空家等対策の推進に関する特別措置法第6条第1項に定める
空家等対策計画であり、大分市総合計画及び大分市
住宅マスタープランを上位計画とし、各課が策定した相互に関連する計画と連携、整合するものと位置づけております。
続きまして次のページをごらんください。
第2章、大分市の空家等の現状と課題についてでございます。
空家等の現状については、空家等を取り巻く社会的背景として、大分市の老年人口は増加傾向にあり、2040年には老年人口割合が34%に達すると予測されていること、また、住宅総数と世帯数の動向については、住宅総数、世帯総数ともに増加傾向にあり、住宅数が世帯数を上回る状態が続いていることをお示ししております。
続きまして、右のページでは、平成27年度に本市が実施いたしました大分市
空家等実態調査の結果をまとめております。
大分市全域を対象に、公道上からの外観目視による現地調査により、市内に3,138件の空家等を確認するとともに、周囲に悪影響をもたらすおそれのある特定空家等の可能性があるものが451件という調査結果をお示しするとともに、その下には、特定空家等の可能性がある空家等が地区ごとにどのように分布しているかをお示ししております。
青色と赤色で構成する円グラフにありますように、市内全域の空家等のうち、特定空家等の可能性があるものは14.4%となっており、また、右下の表にありますように、特定空き家等の率が20%以上の地区は、オレンジ色の野津原、大南、坂ノ市、佐賀関の4地区であり、20%未満の地区は、薄緑色の大分、稙田、明野、鶴崎、大在の5地区となっている状況でございます。山地を多く含む地区に特定空家等の可能性がある割合が高いことをお示ししております。
続きまして、次のページをお開きください。
地区ごとの空家等の状態を調査したものでございます。市内に分布する空家等を地図上に赤い点で、地区ごとの空家等の状態を円グラフであらわしております。
円グラフにありますように、大分、鶴崎、稙田地区では、比較的軽度な
不良状態が多い傾向にあり、大南、坂ノ市、佐賀関、野津原地区では、比較的重度な
不良状態が多い傾向にある状況でございます。
また、右のページには、地区ごとの空家等の建築年数を調査したものでございます。
地図上には、市内に分布する空家等を建築年数別に色分けするとともに、地区ごとの建築年の状況を円グラフであらわしております。
市内全域における建築年の割合は、1960年から1979年が最も多い状況であり、大分地区のほか、比較的山地の多い大南、坂ノ市、佐賀関、野津原地区には、1959年以前に建築された空家等が多く分布している状況でございます。
次に、両ページの下段には、空家等対策を進める上での課題をお示ししております。実態調査等をもとに、空家等の現状を分析し、課題を整理しております。
1点目として、空家等の発生について、空家等の発生を未然に防止するための効果的な対策が求められていること、2点目に、空家等の活用について、高齢者に対する相談機会や活用に関する情報提供、地域特性を踏まえた支援等の充実が求められていること、3点目に、空家等の管理について、空家等の適切な管理を促進するための有効な啓発や、管理不全な空家等に対する緊急的な措置体制の構築が必要とされていること、4点目に、空家等の所有者等についてでは、発生、活用、管理全てに関係する課題として、所有者の当事者意識を醸成していくことが必要とされていることを挙げており、これらを踏まえて、第3章の空家等対策の基本的な方針に進むこととしております。
次のページの第3章、空家等対策の基本的な方針をごらんください。
第3章では、計画の基本理念、基本目標に加え、国の指針で計画に盛り込むことが必須とされている9項目により、基本的な方針をお示ししております。
まず、基本理念についてですが、新しい大分市総合計画の理念を踏まえ、「市民の暮らしを支える豊かで良好な居住環境づくり」といたしました。
この理念と先ほどの第2章の課題に基づき、「空家等の発生予防」、「空家等の活用の推進」、「管理不全な空家等の解消」、「総合的な推進体制の構築」の4つを基本目標としたところでございます。
次に、国の指針に基づき計画に盛り込むべき9項目の1点目として、(3)空家等対策の対象地区及び対象とする空家等の種類につきましては、市内全域を対象地区とするとともに、空家等対策の推進に関する特別措置法に規定する空家等で、全ての種類の空家等を対象とすることとしております。
次に2点目として、(4)計画期間につきましては、平成29年1月から平成33年度までとしております。
次に3点目として、2、空家等の調査に関する事項につきましては、今後の実態調査のあり方について、次回の計画策定時に調査手法等を検討することとしております。
次に4点目として、3の(1)所有者等による空家等の適切な管理の促進に関する事項につきましては、所有者等の適切な管理を促すことや所有者への情報提供、特に高齢者に対する相談会等を実施することにより、必要な情報提供を積極的に進めていくこととしております。
次に5点目として、3の(2)空家等及び除却した空家等に係る跡地の活用の促進に関する事項につきましては、住み替え情報バンク制度の充実や支援制度の構築等について検討することとしております。
次に6点目として、3の(3)特定空家等に対する措置その他の特定空家等への対処に関する事項につきましては、空家等対策の推進に関する特別措置法の運用を中心とした特定空家等への対処を行うこととしております。
次に7点目として、3の(4)住民等からの空家等に関する相談への対応に関する事項につきましては、空家等に関する全ての問い合わせ先を住宅課とし、窓口の一元化を図るとともに、相談対応の充実を図ることとしております。
次に8点目として、3の(5)空家等に関する対策の実施体制に関する事項につきましては、イメージ図のように住宅課が総合窓口となり、協議会、庁内検討委員会、関係団体等が連携して、総合的な空家等対策の推進体制を構築していくこととしております。
最後に9点目として、3の(6)その他空家等に関する対策の実施に関し必要な事項につきましては、これまでの基本的な方針には含まれていないものをまとめております。
ふるさと団地の元気創造推進事業で得た知見などを生かし、まちづくり活動に基づく空家、空地の解消に向けた取り組みの検討や、空家等対策の推進に関する特別措置法や現行の条例では対応できないケースを想定して、必要に応じて条例の内容の検討を行うこと、また、除却を行う場合の補助を行っていくことなどを対策の実施に関する必要な事項としております。
続きまして次のページをごらんください。第4章の具体的な取り組みについてでございます。
左のページには、施策の取り組み方針を図示しております。
基本理念に基づき4つの基本目標を設定いたします。また、目標に向けた施策の取り組み方針を予防、活用、管理の3項目に整理し、それぞれについて、予防は①啓発と②適正管理、活用は①有効活用と②支援、管理は①啓発と②特定空家等への対応という視点で、各施策を分類しております。
右のページには、分類ごとに施策をまとめた一覧表でございます。
施策の取り組みにつきましては、予防、活用、管理に関する施策を中心に、総合的な取り組みを推進することとしております。
まず、空家等の発生予防につきましては、啓発の視点から、空家等相談会の開催など2項目、適正管理の視点から、適正管理を促進するための推進体制の整備など3項目を掲げております。
次に、空家等の活用の推進につきましては、有効活用の視点から、公営住宅への活用等を含む、空家等及び跡地の活用の検討など6項目、支援の視点から、金融機関との覚書の活用促進など3項目を掲げております。
さらに、管理不全の解消につきましては、啓発の視点から、広報活動の充実など2項目、特定空家等への対応の視点から、緊急対応措置についての仕組みづくりなど3項目を掲げております。
続きまして次のページをごらんください。最後の第5章は、計画実現に向けてについてでございます。
主体別の役割につきましては、まず所有者等の役割を明確にし、所有者等を取り巻く市、地域、事業者等の各団体の役割を明示することにより、図にもありますように、所有者を中心とした相互に支援し合える仕組みづくりを構築してまいりたいと考えております。
また、右ページにおきましては、2点目として計画の進行ということで、定期的に検証が行えるようなPDCAサイクル――Plan、Do、Check、Actionによって計画の進捗状況や課題等を検証し、その後に生かしていくことにより、継続的な空家対策の実施を図ることとしております。
そのために、計画期間内の達成目標である成果指標を掲げ、各項目に対して平成33年度までの目標値を設定し、計画期間内での目標値達成を目指すとともに、平成33年度末時点において、評価、検証等を行うこととしております。また、課題への対応の評価や新たに生じた課題等を整理し、計画にフィードバックすることで、継続的に計画の改善を図ることとしております。
以上が大分市
空家等対策計画の概要でございますが、当計画の最終案につきましては、12月中に決定し、来年1月以降、関係団体等と連携を図る中、実施に移してまいりたいと考えております。
なお、本編につきましては、内容決定後、製本が完了次第、委員の皆様にお渡ししたいと考えております。
○板倉委員長
ただいまの報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありませんか。
○今山委員
老朽化した危険な空家を強制的に行政側が壊すことができる法律があると思うのですが、そのような可能性のある空家は、本市にあるのですか。
○
上原住宅課長
空家等対策の推進に関する特別措置法で危険な空家を強制的に除却する、行政代執行という手続ができることになっておりますけれども、現在、本市ではそのような空家に対して調査を行っているところでございます。
基本的には持ち主の責任、負担において除却していただくことが第一という考えのもと、極力、周囲の住民の方々に配慮していただく中で、積極的に市もそういった方々に交渉しているところでございますが、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づく行政代執行の現実の執行につきましては、かなりの日数を要します。それに伴って、空家等もだんだんと老朽化が進んでいきますことから、できれば、先ほど申し上げましたように、自主的に撤去していただきたいという考えで取り組んでおります。 どうしてもそれに応じていただけないという方、また、持ち主が不明で、なかなか交渉ができないといった中で、危険で緊急を要する場合は執行しなければならないと考えておりますが、現在その対象となるものにつきましては、はっきりした数字は決定しておりませんけれども、数件候補として認めているところはございます。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○エイジ委員
危険な空家があるということで対応していただいた件で、きのう相談者の方に報告しましたら、大変喜ばれていました。
やはり近所ということで、御近所づき合いや人間関係もやはり問題になると思います。
今後は人口減少に伴い、空家もふえてくると思います。道路のインフラ整備などの部分でも予算の確保をすることが厳しいと聞いておりますし、いろんな意味で、今後のこの空家対策というのは大変でしょうけれど、やはり危険なところを優先に整備していくこと。
それと、地域コミュニティーの場として再利用できる場所があれば、やはり積極的に、新しいものをつくるのではなく、再利用を推進していくような形をとっていただければと思います。要望です。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○国宗委員
住み替え情報バンクは機能しているのですか。
○清水住宅課参事
住み替え情報バンクにつきましては、富士見が丘のモデル団地で始めまして、それから現在、全市に拡大して運用しているところでございます。これまで登録が86件ありまして、成約が73件で成約率が85%でございます。
補助制度も、このバンクに登録して補助を受けることができますので、利用率は高いのですけれども、登録する案件をどうやって集めていくかということが今後の課題となりますので、事業者等と連携をとりながら、登録件数をふやしていきたいと考えています。
○国宗委員
すばらしいことだと思います。先ほど危険な空家は除去していくという話でしたが、もう一方は、使えるけれども人がいなくなる部分もあるので、そういう空家はぜひ有効活用していくためにも、1つの大きな手段が住み替え情報バンクだと思いますので、ぜひ充実をさせていただきたいと思います。これも要望でお願いします。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○長田委員
本市で雑草がはびこる空家を所有している者が東京に住んでいるので、地域の人が地域づき合いで掃除をしているという話を聞いたのですが、この場合どうすればいいのでしょうか。
○
上原住宅課長
御説明申し上げました計画の中にも記載しておりますけれども、空家に対する御相談につきましては、住宅課が総合的に一括してお受けすることといたしております。
その空家について除却をするべきなのか、また活用するべきなのかといった持ち主の意向も確認しなければいけませんけれども、持ち主が判明しない場合は、個人情報の関係がございますので、一般の方には取り扱いができませんが、市として相続人等の調査を行いまして、関係者にお声かけをして、持ち主、責任者、管理者を特定し、御相談を申し上げることとしております。
○徳丸委員
これこそ地域との連携といいますか、高度な自治管理のあり方だと思います。
住み替え情報バンクに登録することはできるが、その情報が埋もれてはもったいないですし、地域が持っている情報はかなり重要であるため、自治会の情報ネットをうまく活用するということで、市民部とも協力したほうがいいのではないかと思いますので検討されることを要望します。
○
上原住宅課長
ただいまの意見、本当に私ども、現場に出向いたときに、第一に周辺住民の方にお聞きして回るということを基本としております。また、自治委員にも御協力をいただく中で、過去にお住まいだった方、お名前等をお聞きして、そこから各地区の住民の方等のつながり、そういったものも確認する中で、戸籍や住民票といったところを調べていくこととしておりますけれども、やはり委員がおっしゃいますように、地域の方々と行政とのコミュニケーション、こういったことは非常に解決の糸口ということで、大事だと認識しておりますので、これからも努めてまいりたいと思います。
○板倉委員長
この調査結果もそういうことを含めて調べたのでしょうか。
○
上原住宅課長
この空家等の実態調査につきましては、そこまではお調べしておりません。個人の財産でございますので、その方からの御相談、また周辺住民の方からの御相談があれば、また調査も行いますけれども、この調査につきましては、外観目視で判断した数字でございます。
○板倉委員長
徳丸委員が言ったようなことを加味して調査をすれば、もう少し詳しく実態が把握できると思います。
○
上原住宅課長
今後は、この調査で終わることなく、この調査の裏づけをさらに担当として進めてまいる予定でございまして、再度、そういった特定空家451件という数字につきまして精査をしてまいるために、現地に赴いて調査を進めてまいります。
○板倉委員長
よろしくお願いします。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
次に大分市
住宅マスタープランの改定について報告を受けます。
○
上原住宅課長
大分市
住宅マスタープランの改定につきまして御説明をさせていただきます。
大分市
住宅マスタープランにつきましては、国、県の住生活基本計画と整合を図る中、大分市総合計画を上位計画とする、本市の住宅政策の指針となる計画であり、去る10月21日に開催されました当委員会において、改定の背景や計画の位置づけ、策定の体制やスケジュール等について御説明をさせていただいたところでございます。
本日は、有識者等で組織する大分市
住宅マスタープラン策定検討委員会を通して取りまとめました骨子案等について御報告させていただきます。
資料2の1ページをごらんください。
こちらには、当計画の前提条件となります住宅政策を取り巻く現状と課題を整理しております。
現状把握の主な項目といたしまして、(1)人口推計、少子高齢化の現状と予測、(2)住宅関連の主な現状、(3)アンケートから見る主な市民意向を掲載しております。
(3)につきましては、本年8月に、20歳以上の市民1,500名を無作為抽出し回答をいただいた、大分市の住宅や住環境に関するアンケート調査の結果でございます。
住宅の満足度につきましては、「普通」が31%で最も多く、次いで「満足」が29%となっております。不満と御回答いただいた方の主な理由としては、建物が古い、間取りが不満、収納が不満などが挙げられております。
また、住環境の満足度につきましても、「普通」が33%と最も多く、ついで「満足」が31%となっておりますが、同様に、不満の主な理由といたしましては、騒音、商業施設が遠い、公共交通機関の便が悪いなどが挙げられております。
居住時に重視する項目といたしましては、1位が生活利便性、2位が広さ・間取り、3位が価格(家賃)となっております。
耐震化を希望しているがその予定はないと回答された方の耐震化しない理由といたしましては、金銭的な理由、自身が高齢であるなどが挙げられております。
間取りにつきましては、現在は4LDKに居住している方が最も多かったのですが、希望の間取りは3LDKが一番多い回答となっております。
次に、現状把握から導き出した課題についてでございますが、人口関連、住宅関連、市民意向の3点に加え、総合計画からの課題も含め、整理したところでございます。
続きまして、左下の旧計画における課題と対応状況の欄をごらんください。
こちらは、平成22年3月に策定いたしました現行の大分市
住宅マスタープランで掲げられた7つの課題に対しまして、これまで本市が取り組んでまいりました施策の取り組み状況、効果等を踏まえて、その対応状況を整理いたしました。
どの項目におきましても、取り組みを実施し、一定の成果は得られているものの、課題の解決までは至っていないことから、今後も継続して取り組む必要があるとしております。
以上、現状把握から導き出した課題及び旧計画における課題と対応状況を踏まえまして、ページ右側に、本市における7つの住宅政策上の課題を掲げたところでございます。
1点目の課題として、「都市部や郊外部における、地域性に合った継続的発展」、2点目として、「自然災害への対策」、3点目として、「子育て世帯、高齢者、住宅確保要配慮者等の安心・安全な住まいの確保」、4点目として、「老朽住宅や空き家など、既存住宅ストックの活用や除却・更新」、5点目として、「生活利便性や静かな環境等の住環境の質の向上」、6点目として、「地域コミュニティの活性化」、最後に7点目として、「住生活関連産業の活性化等」としております。
このような7つの住宅政策上の課題を踏まえて作成いたしました新たな計画の骨子案を次のページにまとめております。
2ページをごらんください。
まず、基本理念についてですが、本市の魅力、特徴である豊かな自然、都市、歴史から、また、総合計画が目指すまちの姿「笑顔が輝き 夢と魅力あふれる 未来創造都市」、未来へのキーワード――はぐくむ、つくる、つながる、ひろがるを踏まえて、「豊かな自然と歴史がはぐくむ笑顔ひろがる住まいと みんなでつくる未来創造都市」を大分市
住宅マスタープランの基本理念案としたところでございます。
なお、右上には、大分市
住宅マスタープランが整合を図ることとしております全国版住生活基本計画及び現在改定中の大分県住生活基本計画骨子案をお示ししております。
特徴といたしましては、本年3月に改定された国の計画については、施策の体系がよりわかりやすく理解できるよう、3つの視点からという、従来とは違う切り口で計画を構成しており、改定中の県においても、国に準じた組み立てを検討しているところでございます。
このような全国計画、大分県計画の改定を踏まえる中で、本市の新たなマスタープランでは、先ほど申しました本市独自の住宅政策上の7つの課題をもとに、4つの視点と5つの基本目標で施策の体系を取りまとめてまいりたいと考えております。
4つの視点につきましては、居住者、地域、住宅ストック、産業を掲げております。
全国計画では、産業・地域からの視点としてまとめられているところを、地域と産業の2つに分割しております。
これにつきましては、国とは違い、市民が暮らす地域に着目し、基礎自治体が果たすべき役割をより明確に打ち出していまいりたいとの思いを込めて、地域からの視点を個別に掲げるとともに、重要度の高い視点であることに鑑み、居住者からの視点に次ぐ2つ目の視点としたところでございます。
それでは、視点ごとに基本目標及び施策の方向性を説明させていただきます。
居住者からの視点の欄をごらんください。
基本目標1といたしまして、「子育て世帯、高齢者が安心・安全に暮らせる住まいの実現」を掲げ、「①子育て世帯が安心して暮らせる住生活の実現」、「②高齢者が安心して暮らすことができる住生活の実現」について、施策を取りまとめてまいりたいと考えております。
特に、①子育て世帯が安心して暮らせる住生活の実現につきましては、旧計画におきまして、子育て世帯向け公営住宅の推進の言及はございましたが、一般住宅に対する支援等の具体的な言及はございませんでした。少子化の進展への対応といたしまして、一般住宅を含めた子育て世帯への支援は新計画で明確に位置づけてまいりたいと考えております。
次に、基本目標2でございますが、公営住宅の供給者として、「住宅セーフティネットの整備」を掲げ、「③住宅確保要配慮者の居住の安定の確保」について施策を取りまとめてまいりたいと考えております。
続きまして、地域からの視点をごらんください。
基本目標3でございますが、「暮らしを支える良好な住環境づくり」を掲げ、「④住宅地の魅力の維持・向上」、「⑤住民が主体となった住宅地の魅力向上」について施策を取りまとめたいと考えております。
特に、④の「住宅地の魅力の維持・向上」につきましては、市民アンケートの結果にもございましたが、居住時に重視する項目の第1位は生活利便性でございました。住まいそのものよりも、その周辺環境である住環境の良好さと満足度に関連性が高い市民性を鑑みますと、大変重要度の高い施策であると考えているところでございます。こちらにつきましては、住環境の向上に向けまして、庁内関係課と連携を図りながら、施策を取りまとめてまいりたいと考えております。
また、⑤の住民が主体となった住宅地の魅力向上につきましては、国、県にはないオリジナルの施策の方向性でございます。これまで本市では平成22年度より、郊外型住宅団地の活性化を目的に、富士見が丘団地をモデルに、ふるさと団地の元気創造推進事業に取り組んでまいりました。同時に、全庁を挙げて、市民協働のまちづくりを長年続けてきたこともあり、住民がみずからのまちはみずからの手でつくり上げるという意識も着実に醸成されているところでございます。
このようなことから、④の行政が主体となる取り組みと並列して、住民が主体となった住宅地の魅力向上を挙げさせていただき、今後もさらに取り組みを進めてまいりたいと考えております。
続きまして、住宅ストックからの視点をごらんください。
基本目標4、「住宅ストックを活用した永く暮らせる住まいの実現」を掲げ、「⑥住宅すごろくを超える新たな住宅循環システムの構築」、「⑦建替えやリフォームによる安全で質の高い住宅ストックへの更新」、「⑧急増する空き家の活用・除却の推進」について施策を取りまとめてまいりたいと考えております。
特に、⑧の「急増する空き家の活用・除却の推進」につきましては、全国的な問題としてクローズアップされ、平成26年に空家等対策の推進に関する特別措置法が制定されましたが、それ以前より本市では、空家等の適正管理に関する条例を制定し、全国に先駆けて空家等対策に取り組んでまいりました。今後も着実に対策を進めるとともに、全国をリードする新たな空家対策の実現に向けて施策を打ち出してまいりたいと考えております。
最後に、産業からの視点でございます。
基本目標5でございますが、「住宅関連産業の活性化」を掲げ、「⑨強い経済の実現に貢献する住生活産業の成長」について施策を取りまとめてまいりたいと考えております。
これらにつきましては、基礎自治体レベルでは取り組み項目の少なさが懸念されますが、国、県とも連携を図りながら、庁内連携のもと検討してまいりたいと考えております。
なお、各項目の右側にあります丸印は、全国計画の8つの目標をあらわしており、新たな大分市
住宅マスタープランの骨子では、これらを網羅しているところですが、今後の協議によって、表現等は本市独自のものに変わっていく可能性がございます。
続きまして、3ページをごらんください。
こちらは、4つの視点、5つの基本目標、さらに①から⑨の施策の方向性と各種施策を整理し、カテゴリーごとに施策を列挙したものでございます。
なお、ピンク色のマーカーで着色している項目は、旧計画では取り上げておらず、新計画で新たに取り上げる予定としている施策でございます。
今後につきましては、このような案をもとに、今月中に庁内関係課と連携を図る中で素案を取りまとめ、大分市
住宅マスタープラン策定検討委員会におきまして、御審議をいただくこととしております。
その後、来年2月に
パブリックコメントを実施し、3月には策定検討委員会から市長へ新大分市
住宅マスタープランの提言が行われる予定となっており、このような工程を経て、大分市
住宅マスタープランの改定を行ってまいりたいと考えております。
○板倉委員長
以上の説明で質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
次に、大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計について報告を受けます。
○
上原住宅課長
大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計について御報告させていただきます。
資料3をごらんください。
まず初めに、住宅新築資金等貸付事業の概要についてでございますが、本事業は、歴史的、社会的理由により、生活環境等の安定向上が阻害されている地域の環境整備改善を図るため、同和対策事業特別措置法及び国の住宅新築資金等貸付制度要綱に基づき、大分市住宅改修資金貸付条例及び大分市住宅新築資金等貸付条例により、当該地域に係る住宅の新築、購入もしくは改修、または住宅用地の取得について、国庫補助を受ける中、国の起債を活用して必要な資金の貸し付けを行ったものでございます。
なお、本事業は、地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の特例事業でありましたが、時限立法により、平成9年3月31日をもって効力を失い、それ以降においては国庫補助対象とならなくなったところでございます。
そのようなことから、本市においても平成10年3月27日をもって、大分市住宅新築資金等貸付条例を廃止したところでありますが、条例の廃止後においても貸し付けの償還業務は継続するため、経過措置として、償還方法などを定めた第6条から第13条の規定については、条例廃止後も効力を有するものとして、平成9年度以降は、償還業務を主体とする精算事業のみを継続的に実施しているところでございます。
また、本事業の会計につきましては、2の根拠条例に記載しておりますように、地方自治法第209条第2項の規定に基づき、大分市特別会計条例により設置する特別会計となっております。
3をごらんください。本事業につきましては、昭和53年度以降、特定の歳入である貸し付け者からの償還金をもって、特定の歳出である公債費の償還に充てることとしており、一般会計と区分して事務処理を行っているところでございます。
当初、公債費の償還は、貸し付け者の償還計画に即する形で、平成33年度までの計画でありましたが、このたび貸し付け者からの全額繰り上げ償還がありましたことに伴い、公債費の償還も繰り上げとなり、平成28年度末で公債費の償還が終了する運びとなったところでございます。
このことにより、公債費の償還という特定の歳出がなくなり、一般会計と区分して経理する必要もなくなりますことから、平成28年度末をもって、大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計を廃止し、平成29年度からは、一般会計の中で引き続き償還業務を行ってまいりたいと考えているところでございます。
4、今後のスケジュールについてですが、平成29年第1回定例会において、大分市特別会計条例の一部改正についての議案を上程し、御審議をいただきたいと考えております。
5につきましては、本年9月に決算審査特別委員会で御報告させていただきました平成27年度の大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計の決算状況でございます。
右側の歳出科目のうち、長期債元金償還金及び長期債利子償還金が、国に現年度分として償還する公債費相当分であり、左側の歳入科目の貸付金元利収入が、貸し付け者からの償還額でございます。
平成27年度の歳入は、平成33年度分までの繰り上げ償還や滞納者からの納入があったことにより、当初の現年度調定を上回る結果となっており、一般会計への繰出金が発生するとともに、歳入不足を補填する一般会計からの繰入金はゼロでございました。
6につきましては、昭和51年度から平成8年度までの間に貸し付けを行った内容として、貸付金額及び貸し付け人数を記載しております。252名に対し、388件、16億2,630万円の貸し付けを行っております。
その下の表は、近年の償還状況でございます。
平成26年度は約540万円、平成27年度は約830万円、今年度は10月末現在で約1,240万円の償還を受けております。これにより、未償還額は約3億5,256万円となっているところでございます。
本事業は、昭和51年度からの事業であり、償還期間も25年間と長く、滞納者においては、これまでの間、さまざまな状況の変化等がありますことから、今後とも庁内関係課等と連携して、訪問や所在調査等を行う中、各滞納者の実態把握に努めるとともに、支払い能力を有する者については、納付につながるよう、全庁的な未収金対策の一環として、大分市未収金徴収対策会議等で効果的な対策を検討する中、取り組みを継続してまいりたいと考えております。
なお、次のページには、本事業について、他都市における会計処理状況の調査結果を記載をしております。現在、調査いたしました自治体の4分の3が、既に一般会計で処理をしている状況でございます。
○板倉委員長
ただいまの報告について、皆さんから質問等はありませんか。
○長田委員
未収金対策の中で何か問題はありますか。
○
上原住宅課長
現在、67名の滞納者がいらっしゃいます。この方々の中には、分割納付で納めていただいている方、また、連絡がとれない方、さらには既に死亡、また保証人の方も死亡など40年近くたっている貸し付けでございますので、さまざまな貸し付け者の方々の状況がございます。
特に所在がわからない方等につきましては、現在も調査を行っているのですけれども、専門家の方々にいろいろと御指導をいただく中で、さらに調査を進めてまいる必要があると考えております。
○長田委員
ことし、大分市債権管理条例を施行したと思うのですが、その辺りの考え方はどうなっていますか。
○
上原住宅課長
本年度、大分市債権管理条例が施行されました。この条例に基づきました事務処理につきましても、庁内で協議を行い、適切な対応を行ってまいりたいと考えているところでございます。
○長田委員
今後の対応としては非常にいいと思うのですけど、未収金対策というのは、もう2年、3年前だったと思いますが、専門の先生をお招きしてやってきたわけですから、それにかけていなかったというのは、これはやはり問題であると思っております。その辺を指摘しながら、早急に貸したものは返してもらう、これを基本としてやらないと、税の平等にはならないと思いますのでよろしくお願いします。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
それでは、最後に、
市民意見交換会の意見・質問等に対する回答についてでございます。
ことしの
市民意見交換会で出されました意見・質問のうち、当委員会に係る分につきまして、執行部に提示しております。その回答を受けたいと思います。
委員の皆さんのお手元には、質問・意見と回答を一覧表にした資料を配付しておりますので、そちらをごらんください。
それでは、土木建築部より回答を受けたいと思います。
○
伊藤土木管理課長
土木建築部につきましては、14件ございます。お手元の一覧表によって機構順に読み上げさせていただきます。
まず土木管理課関係ですが、1番目の、「城址公園のお堀り沿いの歩道には、立派な松の木があるが、視覚障害者に対する配慮がされていないのではないかと思う。歩行者が安全に通行できるような対策を考えてほしい。」という件につきましては、「道路管理者である大分県より『現在、リボーン197として、城址公園沿線を含む国道197号の再整備を検討しており、その再整備の中で、歩行空間の安全性についても検討していきたい。』との連絡を受けた」。
○板倉委員長
執行部からの回答だけを読み上げてください。
○
伊藤土木管理課長
2番目の回答です。
「道路管理者である大分県より『本路線の事業の状況について、平成22年度に事業着手がされ、平成24年度に測量及び道路設計が完了し、平成26年度から用地取得等を実施しており、今年度は、用地取得と合わせ、バイパス部分の道路改良工事に着手しており、早期の完成に向け事業を進めている。』との連絡を受けた」。
○
朝野道路建設課長
続きまして、3番目の道路建設課関係です。
「県道鶴崎大南線から市道東鶴崎下徳丸線までの区間1,170メートルについては、本年度より『市道猪野皆春線外1路線道路改築事業』として事業に着手しており、現在、測量・設計・地質調査等を行っている。今後は地元関係者に充分な説明を行う中で協力をいただきながら、事業の着実な推進に努め、早期の事業完了を目指したいと考えている」。
○
佐藤土木建築部次長兼道路維持課長
続きまして4番から10番までは、道路維持課関係であります。
4番、「認定外道路については、その整備を目的とした『大分市認定外道路整備要綱』に基づき対応をしている。具体的には、自治会から要望を受け、職員が現地調査を行い、認定外道路として整備が可能かどうかを判断し、整備対象となる場合には、自治会長を代表として、地域関係者の承諾書等を添付した申請書を提出していただき、優先順位をつける中で、予算の範囲内で順次整備することとしている」。
5番、「転落防止柵設置工事として発注し、設置済みである」。
6番、「一時停止や横断歩道などの交通規制を伴う道路表示の所管は、大分県公安委員会となるが、消えている等の情報をいただければ、大分県公安委員会へ情報提供する。また、中央線や外側線などの区画線については、道路管理者である道路維持課で対応する」。
7番、「これまで地区内の市道等の草刈りを、地元の方が勤労奉仕という形で行い、それにより道路の維持が図られてきた。このような勤労奉仕について、せめて草刈り機の油代やジュース代として助成できないかとの要望があり、平成21年度から報奨金制度を創設した。限られた予算の中で、事業を行っていることから、報奨金の支払回数をふやすことは、大変厳しい状況である。引き続き市民の皆さんの協力をいただく中で、事業を行っていく」。
8番、「国道・県道の清掃については、情報をいただければ所管する部署(国・県)へ情報提供する。大分市道については、道路維持課へ連絡いただければ現地確認の上対応をする」。
9番、「初瀬井路土地改良区と清掃しゅんせつ業務委託を行い、管理しているが、具体的な場所を教えていただければ、初瀬井路土地改良区又は、道路維持課で現地確認の上対応する」。
10番、「既設のごみ箱については、大分市道の美化の観点からは有効に使われていると考えている。なお、新設・増設については、関係機関と十分に協議する必要がある。また、イベントなどが開催される際には、主催者に臨時のごみ箱を設置するなど指導し、大分市道の美化に努めていく」。
○
古城河川課長
続きまして、11番については河川課関係です。
「米良川の堆積土砂等の除去について、河川管理者である大分県大分土木事務所から『これまでも堆積土砂等の除去を行っており、今後も河川の状況を見ながら、必要な予算の確保に努めたい。』との回答があったことから、本市としても、滝尾地区からの要望内容を県へ伝えるとともに、今後も河川の適切な維持管理に努めるよう要望していく」。
○
上原住宅課長
続きまして、12番から14番までについては住宅課関係でございます。
12番、「本市では、平成25年に『大分市空き家等の適正管理に関する条例』を制定し、管理不全な状態にある空き家の所有者等に対し、指導や助言等を行っているほか、所有者等が空き家等の除却工事を行う場合には、その費用の一部を補助する『大分市老朽危険空き家等除却促進事業補助金交付制度』を実施している。このような中、平成27年5月には『空家等対策の推進に関する特別措置法』が完全施行され、現在、本市では同法に基づく『大分市
空家等対策協議会』を設置し、空き家の活用や危険空き家への対応策等についての協議を進め、本年12月に『大分市
空家等対策計画』を策定する予定である。今後は、この計画に基づき、空き家等への対策に取り組むこととしており、老朽化した危険空き家への対応については、所有者等の責任において空き家等の管理が行われることを第一義として、所有者等に対し、管理不全を解消するための啓発や周知活動をより効果的に行っていく。さらに、周囲に悪影響を及ぼす空き家等については、『特定空家等』と判断したうえで、助言、指導、勧告等の措置等を行うとともに、緊急対応措置の検討や除却事業の推進等を計画的に実施していく」。
続きまして13番です。「平成26年4月より民間の指定管理者による市営住宅の管理を行っているが、その管理状況については、苦情等の処理状況、団地の巡回状況など60数項目のチェックによる毎月のモニタリング等で把握しており、適正に履行されていると判断している。また、入居者への満足度調査でも、手続き案内や修繕対応などに関し尋ねたところ、約9割の方が満足、やや満足、普通と答えており、入居者の方々には、おおむね満足していただいていると認識している。これらの状況から、適切な管理が行われていると考えている。また、個人情報の取り扱いについては、協定書や仕様書により守秘義務の徹底など市職員同様の厳しい規制を課すとともに、研修等の実施を義務付け、適正な管理に努めている」。
続きまして14番です。「小原団地の児童遊園は、公営住宅法に基づき、市営・県営住宅の入居者の共同の福祉のために必要な施設として建設された共同施設で、水道代や電気代など共同施設にかかる費用は入居者に負担していただくことになっている。共同施設の設置の趣旨や、建設に当たって、公営住宅の児童遊園として国から補助を受けていることから、一般の公園とすることは難しい」。
○板倉委員長
ただいま執行部より回答がありましたが、質問等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
それでは、委員の皆さんからその他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
執行部からその他として何かありませんか。
○
朝野道路建設課長
最初に、市道中央通りに関する意見、要望についてであります。本日は、この中央通りを含めて報告事項が3つございます。資料を配付させていただいてよろしいでしょうか。
○板倉委員長
はい。
〔資料配付〕
○
朝野道路建設課長
市道中央通り線におきましては、中央町側の歩道を仮設で広げておりましたのを本年3月にもとの形に戻しました。その後、都市計画部が(仮称)おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインの策定を行うこととなり、ことしの8月に市内中心部の商店街組合や地権者、各関係機関、交通事業者等から意見聴取を行いました。その意見聴取には、我々土木建築部も同行し、中央通りに関する意見、要望等を伺いましたので、お手元の資料に主な内容を団体別に記載しております。
共通する意見としまして、修景整備は必要であるとする意見が多く、中には早期の整備を望む声もあります。そのほか、整備の内容に関する意見としまして、大分駅前広場並みのグレードを求める声や、ベンチや上屋を設けてほしい、府内町側のバス停の集約を求める意見などが上がっております。
今後は、来年3月に公表されます(仮称)おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインの策定を受けまして、中央通りを含め、本市中心部の整備のあり方を検討してまいりたいと考えております。
○
上原住宅課長
2点目の御報告といたしまして、完成間近の小屋鶴住宅H27棟の現況について御報告をさせていただきたいと思います。
資料の小屋鶴住宅H27棟建物概要をごらんください。
本年6月に開催されました平成28年第2回定例会において、当委員会で管内視察をしていただきました小屋鶴住宅H27棟につきまして、このたび本体工事が完了し、間もなく外構工事も完成いたしますことから、現況につきまして御説明させていただきます。
この小屋鶴住宅H27棟は、御案内のとおり、野津原地区において、老朽化が進行している愛宕、廻栖、小屋鶴の3住宅を小屋鶴住宅に建てかえ集約するために建設するものであり、今回は1期目の工事となっております。
建物は、鉄筋コンクリート造5階建てで、エレベーターを1基備えており、延べ床面積は2,977.65平方メートルでございます。また、附帯施設として、集会所、駐車場、駐輪場等を設置しております。部屋のタイプは、1LDKが10戸、2DKが25戸、3DKが10戸で、全45戸となっております。
主な特徴といたしましては、周辺道路から敷地内、建物内、住戸内への段差をなくし、手すり等を設置してバリアフリー対応としているほか、周辺の環境に配慮して、外壁をアースカラーとしております。さらに、将来の間取り変更に対応可能な構造としているほか、収納スペースをふやすなど内部の設計にも工夫を加えております。
これまで従前居住者を対象とした抽選を行い、全住戸の入居者が決定しており、愛宕住宅より3世帯、廻栖住宅より3世帯、小屋鶴住宅より39世帯の方が入居予定となっております。
今後、外構工事が完成後、入居予定者に引っ越しを行っていただき、平成29年1月1日より供用開始の予定となっているところでございます。
○
伊藤土木管理課長
続きまして、緊急路面下空洞調査の実施について御報告いたします。
去る11月8日、福岡市営地下鉄七隈線延伸工事において大規模な道路の陥没事故が発生いたしました。これを受け、本市では、土木建築部職員による主要路線等の路面の目視点検を行い、安全を確認するとともに、路面下の工事について、関係機関に安全確認を適切に行う等の注意喚起を周知いたしました。
しかしながら、道路の陥没は、現行の工事だけでなく、地下埋設物の老朽化などによる空洞が起因となって発生する場合もありますことから、陥没等を未然に防ぐため、昨年、試験的に実施した地中レーダーを搭載した探査車による路面下空洞調査を延べ100キロメートル程度、今年度、緊急的に実施いたします。
お手元の資料は、その探査車のイメージをしたものでございます。
なお、調査対象は、交通量の多い路線や過去に陥没履歴がある路線及び地下埋設物が多い路線などです。
今後、調査により陥没のおそれがある空洞が確認された場合は、関係機関と協議を行い、早急に埋め戻し等の対応を図ってまいります。
○板倉委員長
以上の報告で何か質問はございますか。
○野尻委員
小屋鶴住宅ですが、家賃は幾らですか。
○佐藤住宅課管理担当班グループリーダー
家賃につきましては、各個人の所得によって異なります。大体1万5,000円から3万円程度になるかと思います。
○野尻委員
7億4,400万円は、何年で償還できると考えているのですか。
○
岡部住宅課工務担当班グループリーダー
償還という形ではなく、国費で50%、残りの50%は起債で建設をしております。
○野尻委員
その50%の起債分についてですが、家賃でどのくらいまで賄うことができるのですか。
○
岡部住宅課工務担当班グループリーダー
起債が約30年の償還になっていますので、大体、30年ぐらいで償還という形になりますが、入居者の収入によって変わりますので、どうしても収入の低い方が入居された場合、30年以上に延びると思われます。
○野尻委員
新築の立派な建物を建てているので、しっかりと収入の計算をし、30年で起債分を賄えるぐらいの家賃を想定しないと税金で建てているからいいという認識では困ります。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
それでは、ここで
木村土木建築部長より発言の申し出がありましたので、これを受けたいと思います。
○
木村土木建築部長
建設常任委員の皆様におかれましては、本委員会が任期最後の委員会となりますことから、土木建築部職員を代表いたしまして、一言お礼の御挨拶を申し上げます。
これまで土木建築部に係る事業につきましては、市道岡角子原線整備や中央通りの歩道拡幅、河川等の浸水対策事業などの公共土木事業、また、小屋鶴住宅などの公共建築物の整備、さらに、空家等対策事業等の住宅政策など、本市の土木建築行政における重要な施策の推進に関しまして、深い御理解のもと、これまで熱心な御審議、御指導、御鞭撻をいただきましたことに対しまして、心から感謝申し上げる次第でございます。
さて、このたび御勇退されます福崎委員におかれましては5期20年、また、徳丸委員におかれましては3期12年にわたり、本市のまちづくりを推進するため、大所高所から御尽力を賜りましたことに対しまして、心よりお礼を申し上げる次第でございます。あわせまして今後のさらなる御多幸と御健勝をお祈り申し上げます。
また、来年2月の市議会議員選挙に臨まれます委員の皆様方におかれましては、どうか御健康に十分留意されまして、晴れて御当選の栄誉をかち取られますよう御祈念申し上げ、お礼の言葉とさせていただきます。
長い間、大変ありがとうございました。
○板倉委員長
それでは、
建設常任委員会を代表いたしまして、一言お礼を申し上げたいと思います。
来年の3月まで任期は残っておりますけれども、約2年間、ほぼ毎月委員会を開催する中、中央通りの歩道拡幅や空家対策等さまざまな案件について慎重に審査をし、要望などをしてまいりました。委員会で出された要望などにつきましては、真摯に受けとめていただき、今後の市政発展に生かしていただきたいと思います。
ことしの4月に発生しました熊本・大分地震では、震災の対応に努められたことにつきまして、大変感謝をしております。
最後に、執行部の皆様におかれましては、今後も引き続き御活躍をされるよう御祈念いたしまして、お礼の御挨拶とさせていただきます。
大変ありがとうございました。
以上で、土木建築部の案件は全て終了いたしました。
続いて都市計画部の審査を行います。
説明員を交代させます。土木建築部の皆さん、お疲れさまでした。
○板倉委員長
3分休憩します。
午前11時37分休憩
午前11時40分再開
○板倉委員長
会議を再開します。
続いて、都市計画部の案件について審査を行います。
審査に先立ちまして、
長野都市計画部長より発言の申し出がありましたので、これを許可します。
○
長野都市計画部長
昨日までの本会議に引き続きまして、委員会審議でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、今回、御提案いたしております都市計画部に係る議案でございますが、予算議案が、議第95号、平成28年度大分市
一般会計補正予算(第3号)、一般議案、議第106号、
大分市営駐車場条例及び大分市
交通結節機能施設条例の一部改正について(
都市計画部関係)でございます。
議案の詳細につきましては、担当課長より御説明させていただきますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようよろしくお願いいたします。
また、本日は報告事項が6件と、
市民意見交換会の意見・質問等に対する回答及びその他として1件ございます。後ほど担当課長より詳細を御報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。
○板倉委員長
それでは、審査に入ります。
まず、継続審査中の請願について審査を行います。
継続審査中の平成27年請願第7号、第2弁天大橋(仮称)の建設を求める意見書提出方について及び平成27年請願第8号、5号地北側に埋立地の造成を求める意見書提出方についての2件につきましては、相互に関係がありますので、質疑までを一括して行い、討論、採決につきましては1件ずつ行ってまいりますので、よろしくお願いします。
それでは、執行部から一括して補足説明をお願いします。
○
清水都市計画部次長兼
都市計画課長
補足説明については特にございません。
○板倉委員長
ただいま執行部より、補足説明はないとのことでした。質疑等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
次に、討論に入ります。
まず、平成27年請願第7号、第2弁天大橋(仮称)の建設を求める意見書提出方について、討論はありませんか。
○野尻委員
継続審査でお願いします。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
継続審査という意見がありました。本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○板倉委員長
挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定いたします。
次に、平成27年請願第8号、5号地北側に埋立地の造成を求める意見書提出方について、討論はありませんか。
〔「継続審査」の声〕
○板倉委員長
継続という意見がありました。本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○板倉委員長
挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定いたします。
以上で請願の審査を終了いたします。
次に、継続審査中の陳情であります。平成28年陳情第4号、鶴崎駅の
バリアフリー化に関する陳情について審査を行います。
執行部から補足説明をお願いします。
○
高瀬都市交通対策課長
陳情第4号において、特に補足説明はございません。
○板倉委員長
補足説明はないとのことですが、質疑等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
○福崎委員
地元の校区の自治委員の方から、請願か陳情を出したいという話がありまして、今、地元としてどういう形で出すかということを協議しておりますので、継続審査にしていただきたいと思います。
○板倉委員長
大在駅も同じでしょうか。
○
高瀬都市交通対策課長
そうですね。
○板倉委員長
それでは、継続審査という意見がありましたが、本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○板倉委員長
挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定いたします。
以上で陳情の審査を終了いたします。
次に、予算議案、議第95号、平成28年度大分市
一般会計補正予算(第3号)、第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第8款土木費のうち都市計画部所管分の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
清水都市計画部次長兼
都市計画課長
〔説明書② 70ページ~第8款土木費のうち都市計画部所管分について説明〕
○板倉委員長
ただいま説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり、承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり、承認することに決定いたします。
続いて、予算議案の議第95号、平成28年度大分市
一般会計補正予算(第3号)第2条繰越明許費の補正、第2表中、当
委員会所管分、第3条債務負担行為の補正、第3表中、当
委員会所管分の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
清水都市計画部次長兼
都市計画課長
〔説明書① 5ページ~繰越明許費のうち都市計画部所管分について説明
説明書② 108ページ
~債務負担行為のうち都市計画部所管分について説明〕
○板倉委員長
ただいまの説明について、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
続いて、一般議案の議第106号、
大分市営駐車場条例及び大分市
交通結節機能施設条例の一部改正について(
都市計画部関係)の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
高瀬都市交通対策課長
議第106号、
大分市営駐車場条例及び大分市
交通結節機能施設条例の一部を改正する条例のうち、
建設常任委員会の所管であります大分市
交通結節機能施設条例の一部改正について御説明いたします。
議案書の議106の1ページ及びお手元に配付しております議第106号と書かれましたA4縦の資料をごらんください。
今回の条例改正につきましては、道路交通法及び同法施行規則の一部改正に伴い行うものでございます。
現在、大分市交通結節機能施設に設置されております一般自動車駐車場に駐車することのできる自動車の条件は、本条例において道路交通法に規定される普通自動車及び中型自動車としておりましたが、平成27年6月の道路交通法の一部改正により、準中型自動車が新設されたことから、資料の表に記載しておりますとおり、普通自動車と中型自動車の区分の間に新たに準中型自動車が設けられ、同法施行規則第2条の表において区分の基準が規定されました。
この一部改正に伴い、本条例に準中型自動車の規定を追加するものでございます。
なお、従来の普通自動車と中型自動車の総枠の改正後の普通自動車、準中型自動車及び中型自動車の総枠が全く同一でありますことから、本改正に伴う施設運用上の影響については特にございません。
また、本条例の施行期日は、法及び同法施行規則と同じ平成29年3月12日としております。
○板倉委員長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
以上で、当委員会に付託されました都市計画部所管分の審査を終了いたします。
ここで、申し出により、執行部から報告を受けます。
まず、(仮称)大分市
中心市街地まちづくりフォーラムの開催について、報告を受けます。
○
清水都市計画部次長兼
都市計画課長
(仮称)大分市
中心市街地まちづくりフォーラムの開催について御案内させていただきます。
資料1をお開きください。
現在、(仮称)おおいた中心市街地まちづくりグランドデザイン(案)の策定を行っているところでございますが、この策定に当たりましては、これまで広く市民の皆様から御意見を伺うために、関係団体などに個別にお伺いする中で、アイデア募集やおおいた都心まちづくり会議を開催、現在は11月21日の本委員会で御説明いたしました素案に対する
パブリックコメントを実施しているところでございます。
今回、これに加えまして、(仮称)大分市
中心市街地まちづくりフォーラムを来年2月3日に開催することとなります。このフォーラムでは、九州大学樋口准教授による基調講演や、(仮称)おおいた中心市街地まちづくりグランドデザイン(案)の説明、さらには医療や文化、産業に関する有識者と佐藤市長によるパネルディスカッションを実施いたします。
建設常任委員会の皆様には、お忙しいことと存じますが、事前に御案内を申し上げますので、よろしくお願いいたします。
○板倉委員長
ただいまの報告について質問はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
次に、リボーン197について報告を受けます。
○
清水都市計画部次長兼
都市計画課長
県事業でありますリボーン197整備に当たり、去る11月14日にリボーン197協議会より広瀬県知事へ提言されましたので、その概要について報告をいたします。
まず、リボーン197の整備方針についてです。
平成27年6月から平成28年10月までの約1年4カ月にわたり、リボーン197協議会が開催され、舞鶴橋西交差点から中春日交差点までの約2.1キロメートル区間の再生計画について議論をいただきました。
11月14日には、協議会より広瀬県知事への提言が行われ、その後、広瀬県知事よりこの提言に沿った整備方針で事業化に向けた手続等に入ることが発表されたところでございます。
提言項目は10項目で、1項目の昭和通りの景観整備方針については、テーマを大分のまちなみを引き立て、落ちつき・品格ある昭和通りとし、3つの整備方針を定めています。2項目の道路の横断構成についてから、7項目の街路樹までは、資料中ほどのイメージ図で御説明いたします。
将来イメージ、右側の大分城址公園大手門内堀部、現在、松の木がある区間の自転車・歩行者道は、車道を1車線減少させ、自転車・歩行者道の幅員を市役所や消防署の前と同じ幅員とし、自転車の通行が双方向で可能となるように計画しています。
また、通行の支障となっているクロマツについては、7月に開催した第6回の協議会での提言案で、伐採し、伐採したクロマツを再利用するとなっていましたが、8月に実施した
パブリックコメントなどの意見を受け、10月に開催した第7回協議会により、クロマツを移植する方向で検討が進められ、あわせて大手門東側を含む内堀区間全体をクロマツとすることとなりました。
将来イメージの左側の城址公園内堀部以外の区間は、色味を抑えることを基本とし、自転車・歩行者道の舗装については、安全性や快適性、バリアフリーに配慮し、滑りにくく透水性のある素材で舗装することとしています。
また、歩道の材質を変えることで、自転車通行部と歩道部を区別することや、横断防止柵や照明灯などの道路附属物はシンプルなデザインとしています。
提言内容の8項目及び9項目は、次のページをごらんください。
まず、歩道橋についてですが、上の段の位置図にありますように、現在、昭和通りには3つの歩道橋がございます。この歩道橋は、段階的に撤去していく予定となっており、具体的には県庁前歩道橋は今年度、また市役所前の府内横断歩道橋は来年度撤去工事を考えているとのことでございます。
次に、資料下のイメージ図をごらんください。これは、昭和通り交差点広場部分の将来イメージでありますが、右下の南側東エリア、大分銀行のところでは、夢色音楽祭などのイベンドで利用されているということもあり、野外音楽活動やイベントなどに利用できる緑の舞台とオープンスペースとして整備することとしており、それぞれ、憩いや自由度の高い広場スペースとして整備方針を掲げています。
最後に、国道197号の通り名として、これまで使われてきた昭和通りを愛称として広く広報することや、今後はこの整備方針を踏まえ、詳細設計や事業化に向けた手続を進めていくと県よりお聞きしているところでございます。
○板倉委員長
今の報告について意見はありませんか。
○エイジ委員
この昭和通りの交差点ですけど、以前委員長も要望していたと思いますが、この辺のトイレ整備はしないのですか。
○
清水都市計画部次長兼
都市計画課長
この協議会の中で、本市も参画しながら、その辺のところは県と協議をしておりますが、県では今トイレの整備は考えていないということでございます。
○エイジ委員
考えていただくように働きかけてください。要望です。
○板倉委員長
今、交差点広場は本市が管理をしているのですか。
○
田中公園緑地課長
現在、南側・東エリアは、以前花時計があったこと、また、北側・西エリアはレオタードの女の像があることから、維持管理は公園緑地課がさせていただいております。庭地等は全て大分県の所有となっております。
○板倉委員長
今度、整備が終わったらどうなるのですか。もう県が全部管理をするのですか。
○
清水都市計画部次長兼
都市計画課長
県で管理するということをお聞きしています。
○板倉委員長
像はどうなるのですか。
○
田中公園緑地課長
現在のところ、整備のときに一度移設するかもしれませんけれども、そのまま置いていただきたいという声も伺っております。
○板倉委員長
所有は大分市になるのですか。
○
田中公園緑地課長
はい。
○板倉委員長
トイレの件も含めて処理や管理の仕方を詰めて、大分市の要望も入れてはどうですか。
○
長野都市計画部長
私、リボーン197の委員で参画しておりました。それで、
都市計画課長が申し上げたように、私たち委員の立場としても、事務局の立場としても、ここにトイレが必要ですということをかなり訴えさせてもらいました。ただ、なかなか聞き入れてくれないのが現状でありますので、今またこういった委員会のお話もございますので、再度お願いをしようと考えております。
○板倉委員長
中央通りの歩行者天国などのイベントでは必要になってくると思います。お年寄りが昭和通り交差点で待つときに、ベンチやトイレについても配慮していただきたいので要望します。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
ここで休憩します。
午後0時3分休憩
午後1時0分再開
○板倉委員長
それでは、
建設常任委員会を再開いたします。
次に、大分市
耐震改修促進計画の見直しについて報告を受けます。
○
釘宮開発建築指導課長
それでは、報告事項3の、大分市
耐震改修促進計画の見直しについて御報告いたします。
まず、1の見直しの背景ですが、地震により建築物の倒壊等による被害を防止するため、本市はこれまで平成20年度に策定した第1期大分市
耐震改修促進計画に基づき、建築物の耐震改修の促進に努めてまいりました。
その促進計画が今年度末をもって満了することから、PDCAサイクルによる検証を行い、国の新たな基本的方針に基づき、県計画と調整を行い、第2期大分市
耐震改修促進計画を策定し、さらなる耐震改修の促進を図ろうとするものでございます。
国の基本的方針の前提となる南海トラフ地震防災対策推進基本計画には、減災目標が明示されております。それを受けた国の基本的方針の目標は、住宅の耐震化率及び多数の者が利用する建築物の耐震化率を、ともに平成32年度までに95%以上とするものでございます。市町村では、耐震化の進捗状況や新たな施策の実施等に合わせ、
耐震改修促進計画を見直すこととされております。
次に本市の状況ですが、平成27年度までの耐震化率について、住宅は目標値90%に対して82.3%の実績であります。これは、旧耐震基準による住宅所有者の多くが高齢者等であり、年齢的及び経済的な理由が主となっていることから、課題解決のための取り組みとしまして、さらなる防災意識の向上を図る施策や補助制度等の充実などによる耐震化の促進が必要と考えております。また、多数の者が利用する建築物につきましては、目標値90%に対して90.2%の実績であり目標を達成しております。
本市の所有する公共建築物につきましては、平成31年度末までに耐震化を図ることとしておりますが、平成27年度末で92.3%の耐震化率であり、今後も継続的な耐震化が必要であります。また、市役所本庁舎につきましては、防災拠点建築物として耐震性能の強化手法等を含め、現在担当課で検討しております。
続きまして、右側上段2の耐震化の目標ですが、国の基本的方針に合わせ、耐震化率を平成32年度までに95%とします。
次に、3の耐震化を促進するための施策等ですが、まず役割として、市の役割、民間建築物所有者の役割についてはそれぞれ定めております。
次に方針ですが、旧耐震基準の建築物の耐震診断や改修に対する助成制度を活用した支援や、さらなる耐震化促進のための補助制度等の充実を強化することを位置づけします。
最後に、重点項目としまして、旧耐震基準の木造住宅等を初め、耐震診断の義務が課せられている大規模建築物及び庁舎や避難所等の建築物について、重点的に耐震化の促進を図ります。
次に、4の計画期間は、県の計画期間と整合を図り、平成38年3月31日までとします。
5の改定スケジュール案は、来年1月下旬から
パブリックコメントを行い、3月下旬に公表する予定としております。
○板倉委員長
ただいまの説明で、委員の皆さんから質問等ありませんか。
○福崎委員
耐震化の目標のところ、平成32年度と書いてありますけれども、国は平成32年までと記載されておりますが、平成32年12月31日までを指しているのでしょうか。
○
釘宮開発建築指導課長
済みません、国は平成32年度です。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○福崎委員
計画期間が10年であるにもかかわらず、耐震化の目標が平成32年度で95%ということは、平成32年度を過ぎた後の目標というのはここに書いてある住宅については平成37年度までにおおむね解消することということで、平成37年度までに住宅の耐震化は100%を目指すということなのですか。そして、それをなぜうたわないのかということをお聞きしたいです。
○
釘宮開発建築指導課長
平成32年度までの目標値が95%ですけれども、5年をめどにまたPDCAサイクルによりまして検証を行い、目標に向けて施策等を練ることを考えております。
○福崎委員
計画の立て方からいって、計画は10年計画で立てていて、その10年先に100%目指していく、その検証として5年ごとにされるというのは手法としてやり方はわかるのですけれども、平成32年度までの目標があって、それから先の目標が明確でない中で、検証をするというのは、何を5年ごとに検証するのですか。目標がないものに対する検証というのは検証しづらいと思うのですが。
○
釘宮開発建築指導課長
国の基本的方針に基づいて、
耐震改修促進計画を今策定しております。現時点で、国の基本的方針が平成32年度まで95%ということでうたわれておりまして、かつ住宅におきましては平成37年度までにおおむね解消ということで国の基本計画は示されております。
それに基づいて、本市の
耐震改修促進計画を県と調整をとりながら、今進めているところであります。その先の目標値は、今のところ国から示されておりませんので、平成32年度の国からの基本的方針等を見ながら、計画の練り直しをしたいということで考えております。
○福崎委員
国の目標が平成32年度95%、住宅については平成37年度までにおおむね解消することと国が目標で定めているということは、ここに字として明記されていないけれど、そのことがあるということでいいですか。
○
釘宮開発建築指導課長
促進計画の中に、その内容は明記するようにします。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
次に、大分市
開発審査会付議基準一部改正について、説明を求めます。
○
釘宮開発建築指導課長
それでは、報告事項4の大分市
開発審査会付議基準一部改正について御報告いたします。
まず、1の大分市
開発審査会付議基準についてでございますが、本市は市街化調整区域内の開発行為について、都市計画法第34条第14号の規定に基づき、個別的にその目的、規模、位置等を総合的に検討し、周辺の市街化を促進するおそれがなく、かつ、市街化区域内で行うことが困難、または著しく不適当と認められるものについては、開発審査会の議を経て許可することとしており、その許可基準を大分市
開発審査会付議基準として、平成14年より運用しているところでございます。
次に、2の主な改正点は、審査会付議基準第11号と第13号に係るものであり、その内容について御説明いたします。
(1)第11号の、既存事業所の業務に従事する者の住宅や寮等についての改正案ですが、現基準におきましては、市街化調整区域内の既存民間事業所や鉄道事業など公益性の高い施設に付随する寮等を対象としているところですが、今回、法第29条第1項第2号に該当する業務、いわゆる農業や林業、漁業等の業務で、それに従事する者の従業員住宅や寮等の建築物にも許可の適用範囲を広げ、近年深刻化する一次産業の労働力不足に対応するものでございます。
(2)第13号の、自然的土地利用と調和のとれたレクリエーションのための施設を構成する建築物についてですが、許可の対象としている野球場や庭球場等に加え、今まで類似用途と位置づけ許可対象として取り扱ってきたゴルフ練習場も明文化し、その打席屋根については、併設建築物として取り扱うことを明確化するものでございます。
(3)その他の改正についてですが、第4号、第7号、第8号、第25号の一部改正においては、市街化区域、市街化調整区域区分のいわゆる区域区分を定めた日や、既存集落の連担条件等について、判断基準を明確化するものでございます。
以上が今回の改正内容でございますが、この改正案につきましては、11月下旬に大分市開発審査会の委員へ個別に内容説明を行い、次のスケジュールである
パブリックコメントに移ることを認められました。なお、新旧対照表を参考資料として添付しておりますので、後ほどごらんください。
今後のスケジュールでございますが、年明けの1月中旬から1カ月間
パブリックコメントを実施します。2月下旬には、大分市開発審査会において御承認をいただいた後、4月1日より運用開始したいと考えております。
○板倉委員長
以上の報告で質問等ありませんか。
○今山委員
(2)のゴルフ練習場を追加するということは、ゴルフ練習場をつくるときに審査がありますということですか。
○
釘宮開発建築指導課長
ゴルフの打ちっ放し練習場につきましても野球場や庭球場と同じ類似用途として扱い、過去、許可をした実績がありますので、それを明確化するということでございます。
○今山委員
それと3の(3)のゴルフ練習場打席屋根については、これをつけないといけませんということですか。
○
釘宮開発建築指導課長
附属建築物として許可の対象として認めましょうということを考えております。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
次に、大分駅
南土地区画整理事業竣功記念セレモニーの開催について説明を求めます。
○
吉田都市計画部次長兼駅
周辺総合整備課長
大分駅
南土地区画整理事業竣功記念セレモニーの開催について御説明いたします。
それでは、お手元の資料の5をごらんください。
平成8年度から事業を行ってきました大分駅
南土地区画整理事業が、本年度をもって工事が完了し、清算業務へと移行することになりました。これまで、大分市議会及び議員の皆様、関係の皆様方の御理解と御協力をいただく中、委員長を初めとする建設常任委員の皆様にお力添えをいただきましたことに、この場をかりて深くお礼を申し上げます。
つきましては、大分市の主催で
竣功記念セレモニーを行うこととしております。
日時は平成29年3月12日日曜日午前10時から竣功記念式典を行い、式典終了後、午後1時から竣功記念シンポジウムを行います。場所は、ホルトホール大分3階の大会議室となっております。
内容としましては、午前10時から開会、市長や来賓の方々から挨拶をいただき、事業概要の説明の後、土地区画整理審議会委員の皆様に感謝状の贈呈を行い、式典が終了となります。
式典の招待者等につきましては、市議会議員の皆様を初め、県知事、国会議員、県議会議員、行政機関、地元関係者、事業に御尽力いただいた関係団体など、約240名を予定しております。
式典終了後、シンポジウムを午後1時から開演し、佐藤誠治大分大学名誉教授より、基調講演をいただき、市、県、地元など事業関係者五、六名の方をお迎えしてパネルディスカッションを実施することといたしております。この竣功記念シンポジウムは自由参加としております。地元住民の方など中心に約200人の参加を予定しております。
後日、
建設常任委員会の皆様を初め、市議会議員の皆様におかれましては御案内をさせていただきますので、ぜひ御出席のほどよろしくお願いいたします。
○板倉委員長
ただいまの説明で質問等ありませんか。
○長田委員
事務所を設けてから何年たちましたか。
○
吉田都市計画部次長兼駅
周辺総合整備課長
平成8年からでございますので20年たちます。
○長田委員
長野部長、感無量ですね。
○
長野都市計画部長
ありがとうございます。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
次に、
大分城址公園整備・活用基本計画(案)について説明を求めます。
○
田中公園緑地課長
報告事項6の、
大分城址公園整備・活用基本計画(案)について御説明いたします。
それでは、お手元のA4判の資料6-1をごらんください。
1は、
大分城址公園整備・活用基本計画(案)の検討の経過でございます。昨年11月に、
大分城址公園整備活用基本計画検討委員会を設置し、本年の11月までに7回の検討委員会を行ってまいりました。この間、市民意向調査やワークショップも実施し、広く市民の皆さんの御意見もいただいた中、このたび
大分城址公園整備・活用基本計画(案)の素案ができましたので御報告させていただきます。
2は、基本計画(案)についてでございます。この基本計画(案)は、平成29年からおおむね10年間を計画期間とし、来年から3年間を短期整備期間、それ以降のおおむね7年間を中期整備期間に区分し、史跡の保存管理計画を含む今後の大分城址公園の整備、活用の方針を定めるものとなっております。なお、本計画(案)において設定する各段階における整備事項は、今後の文化財に関する調査研究の進捗や社会情勢等を踏まえて取り組むものとし、必要に応じて計画の見直しを行うこととしております。
また、整備、活用の考え方は、市民意向調査の結果やワークショップの成果から、将来の公園来訪者の利活用イメージを想定し、まとめました。
次に
大分城址公園整備・活用基本計画概要版をごらんください。
1ページ目に、その将来の利活用イメージを掲載しております。左上段の、子供と過ごす憩いの空間や、白雉城に想いを馳せて、歴史の発信拠点、大分の若者が集う場、ふるさとの誇り、大分県に見る日本の魅力、これまでなかった魅力的なイベントの、7つを想定いたしております。
次に、2ページ、3ページをごらんください。
本基本計画(案)の整備活用の基本理念といたしまして、左上に「とき・ひと・まちをつなぐ大分の誇り~歴史を伝え、市民に親しまれる公園へ~」という言葉を掲げ、その下段に、「方針1:史跡の全容解明をめざした調査・研究の継続」。「方針2:史跡の価値をまもり、伝え、市民の憩いの場として親しまれる公園整備」。「方針3:多様な利用者に対応した展示・解説と史跡・公園双方のプログラムの充実」。「方針4:地域に根ざした史跡公園としてのマネジメントと体制構築」。以上、4つの方針を掲げております。
具体的には、見開きの左側に主な整備の考え方として、①本丸の復元、②便益施設の設置、③内々堀の表現、④地割の表現、⑤東之丸広場の整備、⑥サクラの名所づくりの6項目を記載しております。
右側には、主な活用の考え方として、上段に城址公園を7つに区分けしたエリア図を描いており、下段に、本丸・内々堀周辺エリア、サクラ園周辺エリア、東之丸周辺エリア、西之丸周辺エリア、ウメ園周辺エリア、山里周辺エリア、帯曲輪周辺エリアの、エリアごとの活用について記載しております。
4ページをごらんください。今後の事業について記載しております。
まず、上段の短期整備は、平成29年からラクビーワールドカップ2019開催年の平成31年までの3年間とし、本格的な整備を実施する前に発掘調査を推進する期間と位置づけ、新たなトイレの設置や、国道197号側の出入口の整備、桜の名所としての外苑・帯曲輪の整備、石垣ややぐらへの見通しを阻害している樹木の整理を行ってまいりたいと考えております。
中段の中期整備は、平成32年からおおむね7年間での期間でありまして、本計画の整備目標となります。発掘調査の結果を踏まえた本丸の地形・石垣の整備検討、内々堀の平面表示、地割の表現、また便益施設の整備や広場整備、桜の名所づくりの推進をうたっております。
下段の将来整備は、現時点では文化財の文献などの調査研究資料が乏しいことにより、今後の調査研究の成果に応じて、天守等の歴史的建造物を含む城郭の復元・整備を目指すもので、その方向性を示し、以下に、史跡の保存を前提とした公園の活用、継続的な調査研究の推進、調査研究の成果に応じて天守等の歴史的建造物の整備を目指すとうたっております。
なお、整備目標に掲げている天守等を含む歴史的建造物の整備に当たっては、現時点において情報が不足しているため、平成29年度以降に行う発掘調査や文献調査等の成果や、寄附金制度等の活用による財源確保の課題を整理し、総合的視点から判断すると補足しております。この将来整備は、平成5年の府内城整備基本構想報告書の長期整備の内容を踏襲するものとなっております。
そして、最下段には、城址公園の整備とあわせて管理運営の充実を図る必要があることから、大分城址公園からまちづくりへの展開として、イベント・利用プログラム、情報発信、地域連携・体制づくりについて記載をしております。
最後になりますが、再びA4判の資料6-1をごらんください。
一番下の3は、
大分城址公園整備・活用基本計画(案)の今後の予定でございます。今月の12月16日から来年1月16日までの約1カ月間、この基本計画(案)について
パブリックコメントを実施し、市民の皆様の声をいただきたいと思っております。その後、
パブリックコメントの結果も踏まえて、
大分城址公園整備・活用基本計画を策定していきたいと考えております。今年度末には策定は完了する予定となっております。
また、来年1月14日にはお城サミットを開催し、基調講演「おおいた城下街散歩のススメ」やパネルディスカッション「城跡を活かしたまちづくり」を通して、まちのにぎわいにつなげていきたいと思っております。
○板倉委員長
ただいまの報告に対して質問はありませんか。
○野尻委員
短期整備、中期整備ぐらいまでならわかるのですが、将来整備について不確定要素がたくさんある中で
パブリックコメントを求めてもどうしようもないのではないですか。
○
田中公園緑地課長
この
パブリックコメントは、今後10年間にわたっての利活用について、主に市民の意見をいただくこととしております。
○野尻委員
この資料については、
パブリックコメントを行いますよね。そうすると、
パブリックコメントでは、将来整備についてまでかかわるのではないでしょうか。天守等の問題については平成29年度以降の発掘調査や文献調査等を行う中で、整備が可能かどうかを検討されていくわけですから、このように不確定要素を含んだ
パブリックコメントを求めるより、10年という将来展望や整備を除いた形で、短期、中期の部分についての
パブリックコメントを求めるべきではないでしょうか。
○
田中公園緑地課長
今の御意見の中で、短期、中期に特化した
パブリックコメントというお話でございましたが、将来整備というのは平成5年に府内城整備基本計画報告書というのをまとめておりまして、その中で長期整備といたしまして城郭の復元という部分が記載されておりましたので、それを踏襲いたしました。
また、内容等につきましては、今委員のおっしゃられた部分を十分踏まえながら、
パブリックコメントの質問内容等についても検討させていただきたいと思います。
○エイジ委員
これは、天守等の復元をする方向ではないですか。
○板倉委員長
そのため、将来整備の米印にただし書きを入れています。基本的には、調査し、資料がない場合はできない。
○エイジ委員
今までも十分調査されているのではないですか。
○
田中公園緑地課長
今までしている調査の中では、天守の間取りなどの部分について資料が不足しているということを伺っております。
○エイジ委員
それと、7つの将来像の実現に向けてですけれども、ここに大分の若者が集う場などを実現させていきたいということはいいけれども、今の若者の意見を聞いていますか。復元したいとか復元した後のランニングコストはどうなるのかという話になると思います。私が周りの方に府内城の復元は必要であるか聞くと大半の方が要らないと答えておりました。復元について以前指摘したときもそんな計画はないとおっしゃっていましたよね。その中で、ここまでもう進行していますし、これはお城サミットに向けて、このような提案をされているようにしか思えないです。以前の計画を踏襲したと言っていますが、一度リセットすればいい話ではないですか。予算がかからず、実験的に行うならまだしも、復元には相当な金額がかかると思います。
一部の市民の意見だけでなく、市民全体を巻き込んで意見を聞いたうえでこういった計画をされたほうがいいのではないでしょうか。
○板倉委員長
検討委員会がこれを出しております。
○エイジ委員
検討委員会が出したにしてもですが、検討委員会の話になるとまた話が広がるので、ここはもういいですけれども、しっかり今後は、いろんな議論を重ねた上で計画をしていくべきだと思います。
城が嫌いということではないです。きのう福崎委員も言っていましたし、私もARの活用などを言っています。今後このようなところに力を入れていくべきであって、復元で何十億円かかるか知らないですけれども、その額が納得できるようなものなのか、それだけの予算をつけて、意味があるのかということを、将来性を考えて今後はやっていかないと、ただお城があればにぎわいが生まれるとは思えません。
それと、前も言いましたけど、宗麟公の館を復元するわけですから、府内城復元を推し進めていくというのは、違うと思っていますので、強く指摘させていただいて、今後の検討委員会でもこういった意見が出たということをしっかり伝えてもらいたいと思います。
○板倉委員長
これも1つの意見ということです。まだいろんな意見があるので、そういう意見を聞く場がこの
パブリックコメントですからしっかりお願いします。
○
田中公園緑地課長
はい。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○福崎委員
確認ですけれど、今概要版をいただいていますが、
パブリックコメントのときには、7つの将来像の、例えば、大分の若者が集う場の将来像というのはこういうものですということが具体的に示されているのですか。
○
田中公園緑地課長
パブリックコメントにおきましては、白黒版ですけれども、120ページにわたる資料をつくっております。
○福崎委員
それは、
大分城址公園整備・活用基本計画(案)になるのですか。説明資料ではないですよね。
○
田中公園緑地課長
これは、本計画(案)です。
○板倉委員長
それを
パブリックコメントの資料とするのですか。
○
田中公園緑地課長
はい。
○板倉委員長
それは、カラー刷りで出すのですか。
○
田中公園緑地課長
パブリックコメントをするときにはカラー刷りし、各支所にも置きますし、ホームページでも見られるようにします。
○板倉委員長
それを委員にも配ってはどうでしょうか。そして、意見をもらうようにしてはどうですか。
○
田中公園緑地課長
はい、わかりました。
○板倉委員長
パブリックコメントの資料をもらって、意見があるときは積極的に、公園緑地課へ出すということでいいですか。
〔「はい」の声〕
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
最後に、
市民意見交換会の意見・質問に対する回答についてです。ことしの
市民意見交換会で出されました意見・質問のうち、当委員会に係る分につきまして執行部に提出しておりますので、その回答を受けたいと思います。
委員の皆さんのお手元には、質問、意見と回答を一覧表にした資料を配付しておりますので、そちらをごらんください。
それでは、都市計画部より回答を受けたいと思います。回答のみを読んでください。
○
清水都市計画部次長兼
都市計画課長
都市計画部に係る
市民意見交換会の内容は7項目ございます。
1番目、「現在大分市では、大分市総合計画『おおいた創造ビジョン2024』をもとに、大分市都市計画マスタープラン大分地区地区別構想や各分野の個別計画など、今後取り組む施策の整理を行い、中央通りを含めた中心市街地の魅力創造に資するハード・ソフト事業について、総合的かつ有機的に将来ビジョンとして描き、『見える化』を図った上で、まちづくりの方向性などのイメージを総合的にわかりやすく示す『(仮称)おおいた中心市街地まちづくりグランドデザイン』を策定する。」こととしております。
○
高瀬都市交通対策課長
2番目について読み上げます。
「『ふれあい交通運行事業』は、地元説明会の開催やアンケート調査等により定期的な利用が見込まれる地域において、運行ルートや時刻表等を決定し運行している。立小野、中の原、志田原地区においては自治委員と相談し、要件と照らし合わせてルートの新設の可能性を地元と協議していく」。
○
釘宮開発建築指導課長
3番目の回答を読み上げます。
「建築基準法や宅地造成等規制法などにより、メガソーラーなど太陽光発電施設の立地を規制することはできないが、その施設が、これらの関連する法令に基づきその安全性を確認する必要がある場合は、適正に対応していく」。
○
田中公園緑地課長
番号4の回答をいたします。
「公園は、市民のレクリエーションの場、憩いの場、地域コミュニティーの場としてさまざまな方がマナーを意識し自由に利用している。そのような中、防犯カメラの設置について、公園利用者の中には知らないうちに自分の姿が撮影され、目的外に利用されること等に不安を感じる方もいることから、大分県が策定した『防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン』を参考にし、その目的や必要性、さらにプライバシーへの配慮等について十分な検討を行い、必要であれば設置を検討していく」。
続きまして、番号5の回答をさせていただきます。
「緑地帯のトイレや駐車場などの施設は、緑地利用者への利便性を考慮し、設置しているが、施設の老朽化が進行していることから、施設の残置等について、地元とも相談する中で検討していく。また、放置車両については、関係機関と調整をし、適切な対応に努める」。
番号6。「公園緑地課が大在駅前ロータリーの植樹帯を維持管理している。除草は年3回行っているが、年によっては草の成長が早い時期があるので、除草時期の調整に努める」。
番号7の回答です。「現在、公園ではハトのふんに対する要望等は寄せられていないが、ハトの増加を防止するため、公園では『ハトに餌をあげないでください。』等の看板を設置している」。
○板倉委員長
今の回答について、質問等はありませんか。
○福崎委員
3番の太陽光発電の建設についてですけれども、「これらの関連する法令に基づき、その安全性を確認する必要がある場合」とは、どういうケースを指すのかを教えてください。
○
釘宮開発建築指導課長
建築基準法に基づく規制というのがありまして、建築物等を建てる場合は、その建築基準法に基づいた安全な建築物であるかどうかを審議されます。それから、宅地造成等規制法に基づいて、宅地造成規制区域内で2メートル以上のがけを切ったり盛ったりする場合は、適切な処理をしてくださいという審査があります。あと、都市計画法については太陽光発電の造成については、開発行為に当たりません。
以上の建築基準法と宅地造成等規制法に関しまして、安全性の基準がございまして、それにかかる可能性があるということです。
○福崎委員
今回の市民からの質問は、地域住民の方が不安視されているので質問をされたと思います。ソーラーパネルが建設されるようなのですが、大丈夫かどうかといった相談があったときには、建築基準法や宅地造成等規制法にかからなければ、市としては何ら規制することはできないということになるのですか。
○
釘宮開発建築指導課長
開発建築指導課で所管する法律に関してのお話でありまして、景観条例や騒音、環境といったものはまた別の法律がございまして、そこで適切な対応が必要になってくると思います。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○徳丸委員
2つ目のふれあい交通運行事業についてですが、自治会ではなく、自治委員と相談をするのですか。
○
高瀬都市交通対策課長
自治会でございます。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
それでは、委員の皆さんからその他として何かありませんか。
○長田委員
大分駅
南土地区画整理事業の
竣功記念セレモニーについては、随分計画も変わりましたし、この20年の歩みは相当大きなものがあると思いますので、部長の思いが表現できるようなセレモニーをやっていただきたいです。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
執行部から、その他として何かありませんか。
○
清水都市計画部次長兼
都市計画課長
その他として、都市計画部に係る組織機構改革案について説明させていただきたいと思います。
その他資料をごらんください。
まず、まちなみ企画課の設置でございますが、本市の都市整備の実施に当たり、昨今では市民の方々や事業者、地域の活動団体などとの協働や市民と行政との意識の共有化がより一層求められており、また地域の特色あるまちづくりと景観形成が一体となったまちなみ形成を進める必要性も大きくなり、市民ニーズに沿った組織体制が求められていました。
こうしたことから、本市のまちづくりと景観形成の企画に関する業務を一体的かつ重点的に行い、まちなみ形成を迅速かつきめ細やかに推進するため、まちなみ企画課を設置することといたします。
都市計画課から、まちなみ形成の実施に向けた企画部門と景観形成に係る業務を分離することや、大分いこいの道管理業務などを駅周辺総合整備課から、
大分城址公園整備・活用計画に関する事務を公園緑地課から同課へ移管いたします。
次に、都市計画課及びまちなみ整備課の事務の見直しでございますが、都市計画課においては都市計画に係る行政課題の検討や総合調整・指揮担当として業務の専門性を高めるため、主要幹線道路の建設促進に係る業務を都市交通対策課から移管するとともに、まちづくりや景観形成の企画に関する業務をまちなみ企画課に、地籍調査に関する業務をまちなみ整備課に移管します。また、まちなみ整備課は、土地区画整理事業や住環境整備事業など土地関連の実務を担当しており、土地関連の業務に対し相互連携を図る必要があることから、都市計画課から地籍調査に関する業務、また駅周辺総合整備課から大分駅
南土地区画整理事業の清算業務等を移管するとともに、まちなみ企画課の所管するまちづくりや景観形成など、個別計画に基づいて行う工事など事業の実務を行います。
次に、駅周辺総合整備課の廃止でございます。駅周辺総合整備課は、大分駅
南土地区画整理事業を初め、大分駅周辺総合整備事業などの業務を行ってまいりましたが、この大分駅
南土地区画整理事業が平成28年度で収束することを機に、駅周辺総合整備課を廃止いたします。
なお、機構改革の施行期日は、平成29年4月1日実施予定となっています。
○板倉委員長
質疑等はありますか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
それではここで、
長野都市計画部長より発言の申し出がありましたので、これを受けたいと思います。
○
長野都市計画部長
終わりに当たりまして、本委員会が定例会での任期最後の委員会となります。13日にも当委員会に御報告の時間をいただいておりますけれども、区切りということでございますので、都市計画部職員を代表いたしまして一言御挨拶させていただきます。
御案内のとおり、本市の中心市街地のまちづくりは、大分駅高架化により南北市街地が一体化し、シンボルロード大分いこいの道や大分駅南北駅前広場の整備、さらにJRおおいたシティの開業などによって新たな中心市街地が形成され、大きくまちが変貌いたしました。この間、都市計画部の事業といたしまして、大分駅周辺総合整備事業の推進、また大分市都市計画マスタープランの大分地区地区別構想の見直し、おおいた中心市街地まちづくりグランドデザイン素案の検討、中心市街地循環バスの実証運行、さらには
大分城址公園整備・活用の検討、建築物の耐震化促進事業、住環境整備事業、地籍調査の再開など、多くの事業に取り組んでまいりました。
その間、委員の皆様におかれましては、都市計画行政への深い御理解のもと、本市のまちづくりにおける重要な施策の推進に関しまして温かく見守っていただき、熱心な御審議、御指導、御鞭撻を賜り、心から感謝申し上げる次第でございます。
また、先ほど長田委員からもお話がございましたけれども、駅周辺事業に代表されますように、都市計画部が持つ事業に対しましては、地権者の御理解がなければなかなか前に進みません。そういった意味で、先頭に立って御尽力いただきました委員の皆さんに、心から感謝申し上げる次第でございます。
さて、今期を任期としまして御勇退される福崎委員におかれましては5期20年、徳丸委員におかれましては3期12年、長きにわたり市政への御尽力を賜りまして、改めて深く感謝を申し上げる次第でございます。
とりわけ、大分のまちづくり等都市計画行政におきましては、大所高所から御尽力を賜りまして、心から感謝を申し上げる次第でございます。
今後の御多幸と御健闘を心からお祈り申し上げております。
また、引き続き、来春市議会議員選挙に臨まれます委員の皆様には、どうか御健康に十分留意されまして、晴れて御当選の誉れをかちとられますよう、心からお祈り申し上げます。御健闘をお祈りいたします。
以上をもってお礼の挨拶とさせていただきます。
大変ありがとうございました。
○板倉委員長
それでは、
建設常任委員会を代表いたしまして、一言お礼を申し上げます。
3月までの任期は残っておりますけれども、約2年間、ほぼ毎月委員会を開催する中、中央通りの歩道拡幅や都市計画マスタープランの策定等、さまざまな案件について慎重に審査し、要望などもしてまいりました。委員会で出された要望などにつきましては、真摯に受けとめていただき、今後の市政発展に生かしていただきたいと思います。
ことしの4月に発生しました熊本・大分地震では、震災の対応に努められたことにつきまして、大変感謝をしております。
最後に、執行部の皆さんにおかれましては、今後とも引き続き御活躍をされますよう御祈念いたしまして、お礼の御挨拶といたします。
大変お世話になりました。ありがとうございました。
以上で、都市計画部の案件が全て終了いたしました。
それでは、12日の委員会は、午前9時30分から開会の議会運営委員会が終了後に開会いたしますので、放送がありましたら委員会室にお集まりください。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。
午後1時54分散会...