大分市議会 2016-09-20
平成28年決算審査特別委員会( 9月20日 経済分科会)
平成28年
決算審査特別委員会( 9月20日 経済分科会)
決算審査特別委員会 経済分科会記録
1.開会日時
平成28年9月20日(火) 午前9時59分開議~午前11時55分休憩
午後1時0分再開~午後1時54分休憩
午後2時4分再開~午後3時32分散会
2.場 所
第5委員会室
3.出席委員
分科会長 荻本 正直 副分科会長 福間 健治
委 員 足立 義弘 委 員 仲道 俊寿
委 員 篠田 良行 委 員 堤 智通
委 員 川邉 浩子
欠席委員
なし
まず、高齢者の
就業機会確保事業の実績でございますが、運営資金の補助、事業資金の補助の2通りをしております。そのうちの事業資金につきましては、いわゆる契約金額という言い方になりますけれども、平成27年度で5億6,170万円で、対前年度比で3%増であります。平成23年度から契約金額自体は年々増加をしております。
次に、
シルバー人材センターの仕事がないということでありますが、
シルバー人材センターの会員が平成27年度末時点で1,457人おります。主な仕事としては、草刈りや剪定の仕事が一番多いのですが、なかなか、全ての会員さんに仕事が回っていないという状況も伺っております。その人の得手不得手の部分もあるかとは思いますが、皆さんで分担できるものにつきましては、可能な限り皆さんに回るよう
シルバー人材センターに要請をしております。
○
伊藤商工労働観光部次長兼
創業経営支援課長
勤労者福祉資金でございますけれども、主に未組織労働者の方々に対しまして貸し付けをしているところでございます。
生活資金の主な項目といたしましては、カーライフローン、育児や介護をサポートする福祉ローン、また不意の出費に備えるマイプランといったものが生活資金等の中に含まれているところでございます。
件数につきましては、大変申しわけございませんが手元に資料を持っておりません。
○福間副分科会長
シルバー人材センター独自で契約件数はふえているのですが、実際には会員の要望に見合う仕事量が確保できていないというのも現実です。行政サイドとして、
シルバー人材センターの雇用機会の拡大のための取り組みがあれば教えてください。もしなければ、今後どういうことを考えているのか、あわせてお尋ねしたいと思います。
○
三好商工労政課長
シルバー人材センターに対しまして、いろいろな形で業務委託をしております。例えば公園や道路の清掃などは、
シルバー人材センターに出しております。また、住宅、空き家の見守り、お墓の掃除などをふるさと納税による寄附金のメニューの中に入れ、
シルバー人材センターの受託の機会をふやすといった取り組みを進めております。
○福間副分科会長
はい、わかりました。
○荻本分科会長
そのほかはございませんか。
○堤委員
中高年のやりたいこと応援事業でセカンドライフセミナーが行われておりますが、その参加者はせいぜい二、三十人ということですが、どの程度の予算を使っているのでしょうか。また、参加人数はこの程度でいいのかどうかわからないのですが、その辺はどうでしょうか。
○
甲斐商工労政課参事補
中高年のやりたいこと応援事業ですけれども、5回開催させていただいております。内容は、1対1や、1人の講師が少人数の方に詳しく教えることもございまして、もともとの定員が30名で予定をしております。それぞれ、概ね定員に達しており、内容によっては
キャンセル待ちという状況も発生しております。費用はほとんどが講師の謝礼であり、年間でも20万円も行かない程度であります。
○
三好商工労政課長
補足させていただきます。
中高年のやりたいこと応援事業は、ここに書いてるような内容の取り組みをしておりますが、これにつきましては、各生涯学習施設でも十分されていると判断いたしまして、平成27年度で終了した事業であります。もうこれで必要ないのではなく、
商工労働観光部としてこの事業に取り組む一定の役割を終え、教育委員会や
市民協働推進課、公民館などでこういう活動が十分されていますので、
商工労働観光部としてはこの事業をスクラップするという形でやっております。
○堤委員
はい、わかりました。
○荻本分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する当分科会としての意見集約をしたいと思います。
本案のうち第5款の認定について、反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
本案のうち第5款については、反対意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように集約します。
次に、歳出第7款商工費のうち
商工労働観光部所管分について審査します。
執行部の説明を求めます。
○
三好商工労政課長
〔説明書③ 167ページ~、第7款商工費のうち
商工労働観光部所管分について説明〕
○荻本分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見のある方は挙手をお願いいたします。
○足立委員
計量器は、今、どのようなものを使っているのですか。
○
中村商工労政課参事補
今はデジタル式のはかりもありますけれども、バネ式のはかり、体重計で言いますと、乗りましたら針が動くタイプのはかりもまだたくさん存在しております。
○足立委員
まだあるのですか。
○
中村商工労政課参事補
大体はデジタル式にはなっていますが、少しではありますが、まだバネ式もあります。
○足立委員
わかりました。
○荻本分科会長
そのほかはありませんか。
○福間副分科会長
1つ目は、重点事業の15ページ、44番のアートを活かした
まちづくり事業についてです。これは多額の予算を投入して、一定の成果を得たと思うのですが、ここには13の成果指標全てを達成したと記載をされています。その13の成果指標の達成項目について御説明をいただきたいです。
2つ目は、高崎山の電気牧柵についてですが、繰り越して平成28年度に事業をしたということですが、これだけの予算を投入しているのでそれなりの成果があると思うのですが、完了した後の状況について、わかれば教えてください。
3つ目は、
商都復活支援事業の現行の補助内容はどうなっているのか、あわせて、これにより100店舗以上は出店をしていると思いますが、その後の追跡調査はされているのか聞きたいです。
○
三好商工労政課長
おおいたトイレンナーレの13の成果指標についてですが、まず1つ目が、期間中の総来場者数です。それと、ふだん郊外店を利用する人がどれだけ来たか、ふだん中心部に来なくて郊外に行っている人がどれだけ来たかどうか。これは指標はないのですが、来場者のアンケートの回答によりますと、大分市内在住の方で郊外店に行く方が55%、大分県内在住の方で郊外店に行く方が43%という数字が出ております。
もともと大分市に来ることがなかった人がどれだけ来たかという指標につきましては、大分県外から初めて大分市に来たという方が38%いらっしゃいました。
そして、宿泊つきの視察や報道関係の取材です。200人を目標としておりましたが、302人の宿泊がありました。
それと、もう一つ、おんせん県おおいた
デスティネーションキャンペーン期間中に行われる一定規模以上の文化イベントの相互広報やイベントの協働、連動した実施ということで、これは3件を目標としておりましたが、11件ありました。
ワークショップ、人材育成の講習会、事業報告会の開催回数、これは10回を目標としておりましたが、31回開催しまして、延べ1,056人が参加いたしました。
あと、3時間以上滞在した人の割合として、アンケートをとった方の40%以上ということを目標に掲げておりましたが、77%の方が3時間以上滞在したという結果が出ました。
それと、お店の中への作品の展示、案内板の設置などでの協力店舗として140店舗を目標としておりましたが、151店舗でした。
それと、今後の参加の意向、これもアンケートをとった結果、66%の方がまたあれば次、参加したいというような形であります。
市内の
ワークショップの実施者や
ボランティアスタッフの参加人数を460人という目標を掲げておりましたが、延べ828人の方が参加しています。
満足度と今後の参加の意向ですが、見に来ていただいた方に聞いておりますので非常に高い数字ですが、93%の方が満足したということになっております。
それと、先ほどの
パブリシティー効果として、広告換算すると、まちなかの魅力の再発見があったかという質問につきまして、観客で78%の人があったと答えております。協力していただいた方の94%が新たな魅力の発見ができたというような指標で、事業の13の成果指標となってございます。
続きまして、
商都復活支援事業についてですが、平成20年度から平成27年度の間で101店舗に補助をしまして、45店舗が閉鎖しております。これは平均的に三、四年かかって閉鎖というところが多くなっています。ただ、中には1年足らずというところもありまして、それは経営者の方が病気になったなどの事情も入っております。
○
足立観光課参事
電気牧柵改修後の状況についてですが、本年度になりまして、
高崎山電気牧柵の田ノ浦から別府市にかけての2メートル程度の低層部分について、3メートル程度にかさ上げの改修工事が終了しております。
現状でございますが、日ごろ、猿離脱防止のために
高崎山管理公社保全業務担当者が周辺の猿の離脱防止のために巡回をしておりますが、7月半ばから9月本日までほぼ猿が外に出ていない状況であり、猿対策の効果が出ているものと考えております。
いずれにいたしましても、向こうも生き物ですので柵だけでは外に出ようといたしますが、
保全業務担当者が犬と一緒に周囲を巡回することによって離脱を抑えるような状況ができております。
○福間副分科会長
決算の中で、周辺の農作物の被害が1,000万円ぐらいあったということですが、これで効果が出てることになると、被害を及ぼしたのは高崎山の猿かと思うのですが、その辺の状況がわかればお聞きしたいです。それと、
商都復活支援事業の出店は促進をしたけれども、継続ができておらず、約5割が閉店に追い込まれてるという状況ですけど、今後は、出店者の経営力や定着率といったものを上げていかないといけないと思うのですが、その辺の今後の考え方があればお示しいただきたいと思います。
○
足立観光課参事
高崎山周辺部のいわゆる地つきと言われる猿の状況でございますが、田ノ浦近辺にも、昨年度、地つきの猿50頭程度の群れがおりまして、その群れが食害をしておりました。この群れにつきましては、昨年度の有害鳥獣捕獲でほぼ捕獲することができました。
ただ、別府地区、それから大分市の市街地周辺部の八幡地区等では地つきの猿がふえている状況でございます。そういった猿による周辺被害等もありますので、今後とも有害鳥獣捕獲による被害削減に向けて取り組んでいかなければならないと考えております。
○
三好商工労政課長
商都復活支援事業で出店をした店舗に対する継続強化のための支援でございますが、これまでも出店する前に
中小企業診断士の資格を持った商工会議所の職員が事前の相談を行っております。出店した後も商工会議所が相談があればその店をフォローアップするという取り組みをしておりますが、もっと継続して事業を続けていただけるように、商工会議所、出店者、市の3者でしっかり連携をとって強化していきたいと思います。
○福間副分科会長
出店の場合の予算措置のあり方も見直しをしないと、今の金額では長くはやれないと思います。今後の問題として、その辺については検討していただくように、個人の要望として申し添えておきたいと思います。
○荻本分科会長
今のは個人要望ですね。
○福間副分科会長
個人要望です。
○荻本分科会長
ほかにありませんか。
○篠田委員
高崎山自然動物園の入園料が1億4,900万円、駐車場料が1億2,000万円、台数に単純に100円を掛けたら駐車場のほうが逆転する感じになってきます。ここら辺はゆがんだ形になっているのか、これが正規なのかどうか見解が分かれるところだと思うのですが教えてください。
あと、
指定管理業務委託料は単年度で2億4,000万円とあります。それと、その上の有害鳥獣の捕獲業務委託と処分業務委託とありますが、委託先がどこか教えてください。
○
足立観光課参事
動物園入園料と駐車場料でございますけれども、駐車場につきましては、高崎山のみでなく、うみたまご利用者も駐車をしますので、金額的には今の状況が正でございます。
次に、有害鳥獣関連の業務委託先の御質問についてでございます。
捕獲につきましては
高崎山管理公社に委託をしております。そして、処分業務につきましては
大分ホールサービスに委託をしております。
○篠田委員
大分ホールサービスは、どういった業務をしているのでしょうか。
○
足立観光課参事
施設の
メンテナンス等をするのがメーンの仕事でございます。ただ、その中で捕獲、廃棄処分もしております。
○篠田委員
どこで殺処分をして、どこに廃棄するのでしょうか。
○
足立観光課参事
殺処分につきましては、捕獲後に速やかに薬殺、焼却処分と一連の動きでするものですから、そういった清掃、
メンテナンス等をしている
大分ホールサービスに委託しております。
○篠田委員
一般的に、市内では
動物管理事務所で犬猫から小動物あたりも殺処分すると思っていましたが、民間でもそういった業務形態はあるのでしょうか。
動物管理事務所に持ち込まずに個人で殺処分から廃棄まで一貫してできるような仕組みになっているのでしょうか。
○
足立観光課参事
そのあたりの資料を持ち合わせておりません。調べて御報告をさせていただいてもよろしいでしょうか。
○篠田委員
通常の衛生管理については、専門的な部分になるのでわからないのですが、公的機関を利用しなくても、そういうことができるのかどうか、そこら辺も含めて教えてください。
○川邉委員
重点事業になっています15ページ、43番のMICE誘致促進事業ですが、平成27年度から事業を開始されたということですけれども、成果を見ると、平成27年度と平成28年度の予定を書いていますが、今後の見通しについて教えてください。それと、20名以上を満たしたMICE主催者に補助金を交付するというものですが、大体どのぐらいの交付金を交付するのか教えてください。また、183ページのフィルムコミッション事業はどういった事業なのかあわせて教えてください。
○沖田観光課長
まず、MICE誘致促進事業についてでありますが、昨年の10月から制度をつくりまして誘致活動を始めており、初年度については、残念ながら誘致の実績がありませんでした。
そういった中で、平成27年度の経過概要の中に記載しておりますけれども、MICEの見本市でありますIME2015というのが日本最大規模の見本市であり、これをきっかけに幾つか大分市にも呼び込むことができ、平成28年度は2件、平成29年度は3件といった予定になっております。
この部分については、基本的には県の補助金と市の補助金がすみ分けをしておりまして、大規模の分は県の補助金で、規模の小さい分は大分市の補助金で対応するということで、基本的には県と一体となって誘致活動が行われる格好になっております。
大分市の分につきましては、50万円が一番大きな額であり、今のところ、それを生かす規模の部分が出ている格好になっております。
また、これ以外にも幾つか相談が来ておりますけれども、基本的にはまだ大分市開催が決まっていないものに対して補助金を出すということでありますから、今後、そういった大分県内でどこにするか、そういった迷っている団体等があれば積極的に誘致活動を行っていきたいと考えております。
また、フィルムコミッション事業につきましては、観光課にロケーションオフィスという組織の事務局を持っておりまして、こちらで映画やテレビなどの誘致活動を行っております。最近では残念ながら映画の誘致ができておりませんけれども、以前は「綱引いちゃった!」や、「恋空」など、幾つかの映画を誘致してきたところであります。今後についても、東京等、制作会社等にセールス等を行う中で積極的に誘致活動を進めてまいりたいと考えております。
○川邉委員
ありがとうございました。
○荻本分科会長
ほかにありませんか。
○堤委員
178ページの、委託による観光事業とありますけど、その中に大分市観光PRCM制作等業務委託があります。そして、182ページにはテレビによる広告宣伝があります。これは、つくったものと放送したものは全く別物ということでしょうか。
○沖田観光課長
大分市観光PRCM製作等業務委託に関しては、観光大使であります指原莉乃さんのPRCM製作費用であります。そして、テレビによる広告宣伝については、そのつくったPRCMを宮崎等にテレビで流したときの費用であります。
これについては、「ツナガル東九州」プロジェクトとも重なりますが、東九州自動車道が北九州市から宮崎県までつながったといったところで、大分市に来てくださいといった誘客の部分になっております。
○堤委員
そうすると、広告宣伝は宮崎県だけですか。福岡県は入らないのですか。
○沖田観光課長
今回流したのは、宮崎県が中心になっております。
○堤委員
わかりました。
○荻本分科会長
ほかにありませんか。
○川邉委員
観光パンフレットによる宣伝をいたるところでしていると思うのですが、その中にぜひトイレの表示をしてもらいたいと市民の方から要望をいただきました。181ページを見ると、観光パンフレットによる宣伝ということで、観光パンフレットを置いたりとか、外国人の方に対するパンフレットなどがあります。観光ガイド英語版とありますが、やはり初めて本市に見えた方にとってトイレはすごく大事な施設です。大分駅前にもまた設置されるということですが、私もどこにトイレがあるのかと聞かれたときに思いつかなかったので、もし表示がされていないのであればぜひしていただきたいと思います。
○荻本分科会長
個人要望ですか。
○川邉委員
個人要望です。
○沖田観光課長
わかりました。
○荻本分科会長
そのほか、ありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、
事務事業評価に入ります。
第7款商工費では、おもてなしの
まち推進事業、
大友プロモーション事業が評価対象となっております。
それでは、提出された
事務事業評価シートをもとに、執行部から説明を受けます。
まず、おもてなしの
まち推進事業について、執行部から説明をお願いします。
○沖田観光課長
事務事業評価シートは、経済-2と右上に整理番号を打っている分になります。
まず、本事業ができた経緯といたしましては、大分トリニータのJ1復帰を契機に、市外から本市に訪れるアウエーサポーターの数が大幅に増加すると見込まれたことから、アウエーサポーターを市全体でおもてなしをするため、行政と宿泊施設、飲食店等の官民協働により作成したものであります。
事務事業実施期間につきましては、平成25年度からであります。
実施方法につきましては、大分市観光協会などへの業務委託等で行っております。
目的につきましては、市外からの来訪者限定の特典つきクーポンチラシを発行し、大分市独自のおもてなしを体感してもらうことにより大分市への観光リピーターの拡充を図り、おもてなしのまちを目指すということでございます。
対象、手段につきましては、平成25年度、平成26年度は、大分トリニータのホームゲームに来訪した市外のアウエーサポーターを対象に、市内の宿泊、飲食、レジャー施設等において特典が受けられる「おもてなCity!大分!」カードを発行し、大分市のおもてなしを体感していただくことで、本市へのリピーター化につなげることを主目的に行いました。
なお、本市を会場とした平成25年のインターハイ、また同年に野津原地区、翌年にホルトホール大分周辺を会場として行われましたサイクルイベントの来場者も対象としておもてなしの発信に努めたところでございます。
平成27年度からは事業の見直しを図り、対象を本市に宿泊するビジネスマンなども対象として拡大し、市内の宿泊、飲食、レジャー施設等で特典を受けられる「おもてなCity!大分!」クーポンつきチラシの作成をし、ホテルや観光案内所にて配布をしたところでございます。また、観光協会のホームページでもクーポンが取得できるといった工夫も現在行っているところでございます。
事務事業の必要性につきましては、来訪者に来てよかった、また来たいと感じていただくためには、滞在中に本市でしか味わうことのできない食やレジャーなどの観光の魅力を体験していただけるようなインセンティブを提供することが効果的であると考えております。
成果目標から平成28年度目標値は記載のとおりでございます。
人件費を含めた総事業費は、平成25年度は1,197万2,000円、平成26年度は1,114万8,000円、平成27年度は553万8,000円でございます。総事業費を削減できた要因としましては、印刷をカードや冊子からチラシに変更したことにより作成費用を大幅に削減できたことが挙げられると考えております。平成27年度事業費の内訳については記載のとおりとなっておりますので、御一読をいただきたいと思っております。
実績評価につきましては、単純に利用実績の比較はできませんけれども、利用者数は徐々に伸びてきていると考えております。また、クーポンチラシ作成により、おもてなしサービスの事業者が平成27年度から平成28年度にかけて10店舗増加するなど、おもてなしの向上に一定程度寄与できていると考えております。
今後の方向性につきましては、アンケート調査の結果から利用者へのチラシの周知が必要だと考えられますので、県外施設等への配置を行うとともに、県外の情報誌等を活用した効果的な周知方法を考えてまいりたいと思っております。また、現在、農林水産部が力を入れておりますニラ豚を扱う新たな参加店舗の拡充など、2部連携の取り組みにも努めてまいりたいと考えております。さらに、ラグビーワールドカップ2019やオリンピック・パラリンピックなどを控え、インバウンド観光を積極的に進める観点から、クーポンチラシの英語版の作成など、多言語による周知も図ってまいりたいと考えているところでございます。
○荻本分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、私から質問します。
大分トリニータがJ2からJ3に降格し、事業対象をサラリーマンを含めて見直したということですけど、その辺の動向はどうなっているのでしょうか。
○沖田観光課長
平成27年度から見直したという部分についてですが、もともとは大分トリニータを支援するということでスタートした事業ではあったのですが、J1のときには一定程度、お客様が大分市内に宿泊をするという形があったのですが、J2に降格して以降は、その日にバスなどで来て、そのまま当日に帰ってしまうといった、宿泊を伴わないケースがかなりふえてきておりました。
そういった中で、実際に外部の方からも指摘を受けたのですが、もう少しいろいろなやり方、一般化をしたほうがいいのではないかというお声をいただきまして、今回のような形に改めたところでございます。これによって、当初配っておりました枚数からはかなり減ってきてはいるのですが、一定程度、利用者数が伸びてきているといった状況もありますので、今後、こういった形で、ビジネスマンや家族連れの方も含めて、大分トリニータのサッカーを見に来るという方も宿泊すればこういった形のサービスが受けられる、そういった部分で周知徹底を図ってまいりたいと考えているところでございます。
○荻本分科会長
そのほかはございませんか。
○福間副分科会長
クーポンの協力店がことしはふえているのですが、どういった努力をされて、どういった店舗が協力店になったのでしょうか。
○沖田観光課長
お配りさせていただいた資料は、実際にホテル等に配置をしております「おもてなCity!大分!」クーポンチラシであります。中にお店の名前がそれぞれ入っておりますが、こういった形で毎年、観光協会の加盟店に観光協会を通じてお声かけをさせていただいて、その中でサービスを何かしていただける分があればということでお願いをしております。基本的には、各店舗に対するお金等は一切払っておりませんので、各店舗の御協力によって成り立っております。
ただ、実際にこういった形で少しでもサービスをすることによって各店舗にお客さんが来られます。毎年、この部分について各店舗にアンケートをとる中で、どういった形でやっていくのがよりよいのか、その辺のところも含めて検討をさせていただいているところであります。
基本的に、ふえた部分といたしましては、やはりホテル関係がかなり動いてきているといった状況にもなっておりまして、今回、このおもてなしだけではなくて、昨年から、高崎山、うみたまごとの共通チケットをホテル関係にお願いをしたりといった取り組みをこの間行ってきていますけれども、そういった中で一定程度、関係が築けてきているのではないかと考えております。
今後も引き続き観光協会加盟店舗と協力し、さまざまな活動をしていく中で、協力店舗についてもふやす努力をしてまいりたいと考えております。
○荻本分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
質疑、意見を終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここでは、委員各自でお手元の
事務事業評価シート(議会)の1の項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。それらの部分は後の自由討議や最終委員評価の発表で必要となりますので、必ず記入をお願いいたします。
それでは、5分程度時間をとりますので、記入をお願いします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○荻本分科会長
記入が終わりましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○荻本分科会長
それでは、次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
それでは、川邉委員から順番に発言をお願いします。
○川邉委員
私は継続でお願いをしたいと思います。
今、ビジネスマンの方たちに対してのクーポンサービスも始められたということで、これからその成果を検証していく必要があると思います。
そしてまた、この枠に関しても小さいですが、これからまた、協力をしてくださるお店やホテルをふやしていただけるということですので、これが1枚ではなくて冊子になっていくといいかと思います。
大分市に来てくださったお客様に対しておもてなしをするというその心のあらわれが、このクーポンにつながるのではないかと思いますので、まずその辺の心についてもう少し皆さんで話を煮詰め、事業を進めていき、継続をしていただければと思います。
○篠田委員
私はもうこの際、見直して、廃止にしたほうがいいと思います。
当初の目的は、大分トリニータの観客へのおもてなしということでありますが、今はJ3に降格し、観客を見ると、市外から来た人は10人か15人しかいない試合が専らであります。少し形を変えて発展的にやっているのだろうと思いますが、国庫支援での誘致誘客クーポンなど、それに類似するものもあるので、この際もう廃止したほうがいいと思います。
○福間副分科会長
私は継続という立場であります。
必要性については、市街地の活性化や部長を中心に海外まで観光誘致を行っているという状況の中で、当初の目的から発展しながらしているのもわかるし、観光振興上いろいろな角度からあったほうがいいと思います。
妥当性についてですが、やはり地元の商店と市が協働するという立場で、市が主導性を発揮するということは、重要な役割を担っていると思います。
達成度から言えば、特に今、観光部門も都市間競争が激しい中必要であると思いますし、この間の経緯を見ると、カードもチラシに変えるなど予算を半減しながらも奮闘していると思います。今後の市の観光施策の基本方針とすればさらに充実したものにすべきでしょうが、これを継続しながら今後の発展的な解消を望みたいという立場で、継続であります。
○仲道委員
継続です。
気持ちとしては、篠田委員がおっしゃられたように、本来の事業と性質が変わってきておりますので見直しをすべきだと思いますが、平成28年度の利用者数の目標750人ということは、それなりに協力店舗には売上高があるという形になっておりますので、いきなり廃止という形にすると協力していただいている店舗に対して不誠実だと思います。とりあえず継続をしていただいて、事業の見直しをして、あわせて利用者をふやすためには都市力を上げないとだめです。大分市の魅力がもっと上がって、クーポンを利用してでも宿泊や飲食をしたいという魅力自体をつくっていかないといけません。そして、その魅力をどう発信していくのかということが大きな仕事になってくると思いますので、将来見直しをしてほしいという篠田委員、また副分科会長もおっしゃられましたけれども、思いは同じですので、とりあえず継続という形の中で事業を進めていただきたいと思います。
○足立委員
拡充です。
やはり魅力がないといっても、つくらないといけません。大分トリニータが、どのような状況になるかはわからないですが、やはり官と民が一緒になって協力していくべきです。本市には世界に冠たる名前のついた大企業があるので、もっとそういった企業にも頑張ってもらい、後押しをしてもらいたいです。観光立国を目指すためには、そういった視点が必要であります。
そして、ホテルは、季節やイベントなどによりお客さんの増減が非常に多いわけであります。私はもっと人の集まるところ、例えば美容室でもいいし、そういったところにも拡大しながら、市民にできることの中から官がもっと主導して、積極的にしてもらいたいと思います。あわせて、トップ同士が同じ方向を見て進めないといけないと思いますので、よろしくお願いします。
○堤委員
私は、縮小して継続するということをお願いします。
観光推進の面から考えると、豊かな観光資源があるわけではないですが、必要性はあると思います。
妥当性で考えれば、観光協会等にお願いしていますが、観光協会が民間かどうかよくわかりませんが、市が直接行う必然性はそんなにはなく、やはり民間活力を生かしたほうがいいと考えます。
達成度に関して言うと、もともとこれは、大分トリニータのJ1昇格に合わせて始まった面がございますが、J3に降格した今、それほど成果は見られていない気もします。
費用対効果で考えると、ここに書いておりますが、チラシの周知も足りないという意見もあります。そんなにコストもかけていませんが効果は低いと思います。
ただし、今後、ラグビーワールドカップ2019もあるし、ニラ豚も出てきました。大きな機会が来ると考えますので、そういう意味で、今後もいろいろな知恵を出しながら、継続だけど縮小継続でと考えます。
○荻本分科会長
私の考えは継続です。
目的が、市外来街者が観光に来たときのおもてなしをするということについては、何も異論はないですし、拡充してもいいかと思いますが、当初の目的の大意からは変わってきています。ただ、それを踏まえても、やはり、内容は見直していく必要があると思います。足立委員からもありましたけれども、対象を広げるということも大事です。事業自体がおもてなしのまちですから、中身を変更するよりも事業をやめてほかにするといっても、いろいろな事業と一緒になってしまうと思うので、そういう意味では、継続という形にして、内容の見直し、充実を図っていただきたいと思います。
皆さんにお聞きしましたけど、ほかに討議はありませんか。
○仲道委員
執行部に1つだけ質問していいですか。
○荻本分科会長
はい。
○仲道委員
平成28年度の利用者の目標は750名になってます。当初の説明では、きっかけは大分トリニータのJ1昇格でしたが、今、J3まで下がったので対象者を変えてきました。この750人の中に大分トリニータの観戦での宿泊者は恐らくプラスアルファで考えているのではないかと推察します。大分トリニータの現状を考えると、執行部のこの750人という数字のほとんどが、大分トリニータ関係以外の方の目標値と理解してよろしいですか。
○沖田観光課長
大変言いにくい回答ですが、今、言われた部分になると考えております。ただ、先ほど言いましたとおり、大分トリニータを目指して来る方も使えるよう、門戸は広げて進めていきたいと考えております。
○仲道委員
わかりました。
○荻本分科会長
そのほかは、よろしいですか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、自由討議を終結いたします。
次に、分科会の合意形成に入ります。
まず、3番の最終委員評価区分の番号に丸をつけていただき、評価区分とその理由を1人ずつ述べていただき、本分科会としての評価の合意形成を図るため、意見をとりまとめます。
また、最終的に意見が分かれた場合は、多数決で決した意見を分科会での評価といたします。
なお、可否を決するものではありませんので、私を含めて全委員の挙手で決したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのようにいたします。
それでは、堤委員からお願いします。
○堤委員
先ほど言いましたけれども、縮小しながら継続です。
大分トリニータがJ3に落ちていますが、今後また上がる可能性もあるし、落ちたからといってやめるのも何かおかしな気もしますので、中身を変えながらうまく利用していただければと思います。
○足立委員
拡充です。
美容室もそうですし、全国チェーンを形成しているところで発信することが大きな喚起になると思います。
○仲道委員
継続で、理由は先ほど述べたとおりです。
○福間副分科会長
継続で、理由は先ほど述べたとおりです。
○篠田委員
4番の休止・廃止です。
努力しているのはわかりますが、他に類似する施策もあるので、1本に絞るためにも、1回見直すべきだと思います。
○川邉委員
継続で、理由は先ほど話したとおりです。
○荻本分科会長
私も継続で、理由は先ほどと同じであります。
それでは、委員の皆さんに発表していただいた結果でございますが、拡充が1人、継続が5人、休止・廃止が1人となりました。意見が分かれましたので、御協議をお願いしたいと思います。
○篠田委員
これから先は多数決に従って決めていただくといいと思います。
○荻本分科会長
そのほかは、ありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、協議により多数決に従い決めるとなりましたので、挙手にて決定をいたしたいと思います。
それでは、順番に行きます。拡充の方、挙手をお願いします。
〔賛成者挙手〕
○荻本分科会長
1名です。続きまして2番の継続の方、挙手をお願いします。
〔賛成者挙手〕
○荻本分科会長
5名です。最後に、4番の休止・廃止の方、挙手をお願いします。
〔賛成者挙手〕
○荻本分科会長
1名です。
○荻本分科会長
挙手多数により、評価としましては2番の継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように決定いたします。
次に、分科会評価結果についてでございますが、2、継続とした理由、改善内容、提案事項等についてまとめを行いたいと思います。
それでは、まとめについて少し時間をいただきたいと思いますので、しばらく休憩をしたいと考えます。再開は午後1時からということで、よろしくお願いします。
午前11時55分休憩
午後1時0分再開
○荻本分科会長
それでは、経済分科会を再開をいたします。
分科会評価の結果についてでございますけれども、2の継続ということで決定しましたけれども、その理由、改善内容、提案事項等についてまとめを行いたいと思います。
おもてなしのまちづくり推進事業については、事業の質、内容は変わってきているが、県外からの来街者の観光誘致、おもてなしについては重要なことであり、最終的には継続となりました。ただし、事業の内容については、本来の事業から変わってくる部分もあるが、今後については、内容の見直し、拡充も含め検討することを要望するという文章で考えておりますけれども、このような内容でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように決定をいたします。
続きまして、
大友プロモーション事業について、執行部から説明をお願いします。
○沖田観光課長
事務事業評価シート経済-3と書いた資料をごらんください。
まず、事務事業の実施期間は、平成25年度からスタートした事業となっております。
実施方法は、直接実施するものや、大分市観光協会への業務委託、さらには大友宗麟プロモーション市民提案事業として市民団体など、補助金を交付することなどにより事業推進を図っているところでございます。
目的は、大友宗麟とその時代の功績を学び、生かしていくことを通じて、ふるさとに対する愛着心や誇りの醸成を図るとともに、本市の歴史的特性や魅力を全国に情報発信することであります。
対象、手段は、市内外の方へ、大友宗麟プロモーションに関する報告書に基づき、史実に基づいたプロモーション、学びながら伝えていくプロモーション、わかりやすく身近に感じるプロモーションという3つの視点で、宗麟公まつりなどのイベント開催や広報を通じて郷土の英傑大友宗麟公と南蛮文化発祥都市・大分の魅力を市民に伝えることや、豊後府内の実像を考察する講座の開催や関係する都市のイベントへの参加を通して全国に情報発信並びに観光客誘客PRを行うものでございます。
事務事業の必要性は、市民の誇るべき歴史的な財産である大友宗麟とその時代が残したさまざまな功績を市民の誇りとして確立するとともに、2030年には生誕500年を迎える大友宗麟公と南蛮文化発祥都市・大分を大分市の顔として全国に情報発信していく必要があると考えております。
成果目標は、市民とともに、郷土大分の誇るべき大友宗麟とその時代のさまざまな功績や史実を本市固有の魅力として観光振興や地域活性化に活用していくことだと考えております。
昨年の市民提案事業では、100万円の補助金で28万部を超える宗麟公を紹介するしおりを作成する事業者が出るなど、市民レベルはもとより、全国レベルでの情報発信を行うことができました。また、一定程度定着をしてきた宗麟公まつりでは、関係する団体や関連都市と連携したつながりを確立するとともに、中心市街地に大きなにぎわいを創出することができたと考えております。
事業費は、平成25年度は人件費を含めた総事業費1,338万9,000円となっており、市民提案事業を中心に、宗麟公まつりの復活等を行ってまいりました。平成26年度は2,939万9,000円と、大分駅前北口広場の記念式典に合わせたザビエルサミットや「開運なんでも鑑定団」の誘致等々を行ってきたところであります。さらに、平成27年度は2,580万2,000円となっておりますが、市民提案事業や宗麟公まつりが主なものとなっておりますが、この宗麟公まつりにつきましては、実に2日間で3万7,000人もの集客を記録したところでございます。
平成27年度の事業費の内訳から従事職員数につきましては記載のとおりであります。
実績評価は、市民の自主的な活動に対する支援により、先ほども触れましたが、予想以上の成果を挙げることができたと考えております。しかし、3年間事業を重ねる中で、申請団体も固定化してきたことから、本年度から事業の見直しを図ったところです。
具体的には、市民提案事業の補助金を廃止し、最も大きなイベントである宗麟公まつりを市民主体の実行委員会形式として、行政主導でない市民のイベントに移行するよう取り組みを進めております。
今後の方向性ですが、大友宗麟公については、認知度の個人差が大きく、各種イベントへの参加者が固定化する傾向にあることや、大友氏を紹介する中核的な施設がないなどの課題がございます。このことから、今後とも市民や関係団体と連携して、大友宗麟とその時代の魅力を子供から大人まで、より多くの人に知ってもらう取り組みとして、本場鶴崎踊や大野川合戦まつりなどにおいて情報発信を行うとともに、宗麟公まつりなど誰もが参加しやすいイベントを開催し、認知度を向上することが重要となってくると考えております。
また、庁内で連携して大友館等の整備に取り組むことに加え、大友氏ゆかりの史跡をめぐる観光コースの磨き上げなどにより、大友氏の魅力を効果的に情報発信していきたいと考えております。
○荻本分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見はありませんか。
○川邉委員
予算ですが、平成27年度が2,580万2,000円で、ことしの予算が1,500万円になっています。その理由ですが、担当課としては、縮小するという考えですか。
○沖田観光課長
基本的には縮小するという考え方はないのですが、昨年度につきましては、市民提案事業と委託等を含める中で宗麟公まつりを行ってきたのですが、この市民提案事業の補助金で、国庫補助等もついたこともあり金額が膨れ上がっておりました。その部分も含めて、宗麟公まつりを実行委員会形式にすることで予算の縮減を図ったところであります。基本的には、これらの部分を継続する中でこの事業については継続をしていきたいと考えております。あくまでも、予算については、実行委員会形式になったので金額がさがったということで御理解をいただきたいと思います。
○川邉委員
わかりました。
○福間副分科会長
大友宗麟とその時代の功績を知るという目的に対して、
商工労働観光部にとどまらず、他の部局においても、前市長は予算編成し、ずっと取り組みをしております。これにかかわる施策の展開、成果目標をいろいろな角度からしていますが、その関係の予算全てを合わせた金額はいくらあるのですか。
○沖田観光課長
大変申しわけありません、市役所全体の部分は把握しておりません。観光課が行うこの事業に関しましては、教育委員会の文化財課等とも例年タイアップして行っていますので、実際、行事を開く際には全て一緒にしております。歴史講座の部分につきましては観光課で予算をつけておりますけれども、実質的には文化財課のほうで行うといった対応にもなっているところでございます。
○福間副分科会長
文化財課ですね。わかりました。
○荻本分科会長
そのほかにございませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、質疑、意見を終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここでは、委員各自でお手元の
事務事業評価シート(議会)の1の項目別評価と2の委員評価に記入をしていただきます。これらの部分は後で自由討議や最終委員評価の発表で必要となりますので、必ず御記入ください。
それでは、お願いします。5分程度、時間をとります。
〔
事務事業評価シート記入〕
○荻本分科会長
記入は終わりましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○荻本分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いいたします。
それでは、今度は堤委員からお願いします。
○堤委員
継続です。
必要性は高いと思います。いわゆる禁教令前のクリスチャン文化を日本に広める必要はあると思います。
妥当性は、やはり、市及び観光協会または県も含めて連携していくべきと思います。
達成度は、それなりの成果を得ていると考えます。
費用対効果は、まだ認知度は低いと思います。織田信長が南蛮文化やキリスト教を推進したのに対しまして、豊臣秀吉はそれを逆に迫害しました。天正遣欧少年使節団が初めて日本からローマ教皇に会いに行いました。そのときのキリシタン大名が大友宗麟と高山右近と大村純忠であり、この3人が長崎県にいました。この前テレビでも放送していましたが、なかなか大友宗麟までは注目が行かないということがあります。
高山右近の祖先も大分に住んでいたこともありますから、他都市、ローマカトリック教会とも連携して、もっと強くキリシタン文化を発信していく必要はあると思います。
○足立委員
拡充です。
必要性ですが、やはり歴史や文化は大分だけでなく、九州北部においても大変大きな財産であることから必要です。よって、全県下をリードしながら、豊後の名前を広めていく、そのためにも教育委員会としっかり連携しながらやってもらいたいです。取り組みを見ておりますけれども、着実に成果を上げていますし、本当に少ない予算で皆さん頑張っているんだなという気がします。
今後、オリンピック・パラリンピックやラグビーワールドカップ2019などで大分市に訪れる機会はふえますし、大友館、それから万寿寺跡の建設の姿がだんだん見えてきています。そういった中で大友宗麟が生誕500年を迎えるということであれば、やはり市として加速させるべきだと思います。
○仲道委員
拡充です。
都市力を上げるときに、文化というものは、なかなか発信できる情報が少ない中において貴重な一つだと思います。午前中のクーポンのところで申し上げましたけれども、市全体の力をつけていくための一つの大きな力になると思います。
そのため、情報発信については十分検討してください。
○福間副分科会長
継続です。
大友宗麟に対する歴史的な評価については、いろいろな立場の方がいらっしゃいます。しかしながら、顕徳町の跡地ですが、あそこは本来、大分駅南区画整理事業の代替地として市が確保したわけですが、1,000平米以上は文化財調査をしないといけなく、出てきたのが大友氏館跡ということです。文化庁が指定した遺跡ということで、かなり重要であります。
私はやはり大友宗麟の南蛮文化の伝承を初め、歴史や文化を郷土の誇りとして発信するということは非常に重要な行政の役割であるし、市民一人一人の意識の高揚にもつながっていくものだと考えております。
この事業は
商工労働観光部だけではなく、教育委員会の文化財課を初め、都市計画部の宗麟公像などいろいろな形で展開がされております。やはり他部局との連携を強めていかないといけないですし、達成度についても、先ほどあった宗麟公まつりが3万人以上の集客をするという状況までなっているということは大きな実績と思います。費用対効果から見ても、今度は観光拠点としての整備ということもうたわれていますし、そうなるとまた中心部の活性化にも資すると思いますので、継続しながら、各部局等のいろいろな施策の展開を見て今後考えていくべきと思います。
○篠田委員
私は消極的な継続と思っております。
大友宗麟そのものの歴史的な評価は、全国で見ると、わっと沸き上がるような部分はなかなか見出せないですが、いずれにしても、大友遺跡関連事業は木下市長の時代から多額の税金をかけてきて今日に至っているわけであり、ここまで踏み込んだ以上は、何らかの形で広く知らしめる必要はあると考えます。そういう意味からして、消極的に継続と判断しました。
○川邉委員
拡充です。
大友宗麟公を大分市の誇りとして掲げていくということは大事なことだと思います。私も議員になって初めて大友宗麟公のことを、本を読んだりといろいろ勉強させていただいておりますが、近くに住んでいる小学生に大友宗麟公を知っているかと聞くと、大概、知ってると言われます。私が子供のころは大友宗麟公はあまり知られていなかったのですが、現在では子供たちにも大友宗麟公が浸透してきていると感じます。
大友館が数年後にでき上がると思うのですが、観光課の方もそこを目指し、事業を進めていくということが大事と思い、先ほど予算についてお聞きしました。
○荻本分科会長
私は休止・廃止という考え方をいたしました。
大友宗麟の知名度アップは非常に必要性があるという認識をしておりまして、やはり市がしていかないといけないと思います。ただ、なぜ休止・廃止にしたかというと、他部局もいろいろなことをしており、その辺の連携がとれていないのなら思い切って1回やめて、他部局と連携した中で大友宗麟を全面に出すべきです。まだまだ、市民に浸透していないと思います。同じような内容で違う部局がいろいろなことをして、総合的に成果が出ればいいのですが、その辺がどうなのかという判断ですので、休止・廃止としました。
○篠田委員
休止・廃止と言われたら、私もそっちのほうに傾く感じがします。
○荻本分科会長
それでは、ほかに自由討議はありませんか。
○仲道委員
堤委員教えてください。先ほど必要性が高く、市が行わなければいけないという評価でしたが、3番の達成度はどれにチェックされていますか。
○堤委員
それなりに成果を得ていると判断します。
○仲道委員
それなりに成果を得ているということですね。
○堤委員
はい。
○仲道委員
費用対効果は、効果が低いということでしたよね。
○堤委員
成果は得ていますが、まだ認知度は低いと思います。
○荻本分科会長
よろしいですか。
○仲道委員
はい。
○荻本分科会長
そのほかにありませんか。
○堤委員
執行部からの説明がありましたけれども、他市との連携で、キリシタン文化ということで捉えると、大体、南蛮文化というと長崎にとられてしまいます。そういう意味では、どういうふうな連携のあり方をしていくのか考えていく必要があると思います。
○荻本分科会長
そのほかにありませんか。
○川邉委員
先ほど執行部からの説明で、宗麟公まつりは実行委員会の形になっていき、今後、改善策として、庁内で連携して拠点となる大友館の整備に取り組むことに加え、大友氏ゆかりの史跡をめぐる観光コースなどを磨き上げて大分市の魅力を発信するとなっています。まだこれから考えられると思いますが、具体的にそういう観光コースについて何かお考えになっていらっしゃるのでしょうか。
○沖田観光課長
上原館などを含めて、今、大友の遺跡があるところから上野の高台にかけて、大友関連の史跡が多くございます。その辺でまち歩きをして、緑も見られますし、それ以外のいろいろな遺跡なども見られ、本当に、大分を売り込む部分では大友宗麟と絡めて十分まち歩きができると考えます。できればそういったところも売りにしながら、大友館ができるまでには、その辺のところの磨き上げを図っていきたいと考えております。
○川邉委員
具体的に考えていただいているということで、コースとしては、1日コースとか、半日コースなど、大体どのぐらいになりそうですか。
○沖田観光課長
半日ぐらいのコースになろうかと思います。ただ実際、ゆっくり歩くと丸一日ぐらいかかってしまいますので、その辺のところをどれだけ説明を加えるのか、途中で1カ所1カ所説明をしていくとやはり、部長と課長でことし4月、5月に大友宗麟の遺跡を全部歩いてみたのですが、やはり丸一日かかりました。歴史に興味のある方であれば、1日回っても十分堪能できると思いますし、勉強にもなるコースになります。それとショートコースといいますか、半日とか、一、二時間で行けるコースについても組み合わせて考えていきたいと思います。
○川邉委員
わかりました。よろしくお願いします。
○
戸田商工労働観光部長
補足をさせていただきます。以前ですが、初めて本市に来た人が近くで簡単に歩くところはないですかとタクシーの運転手に聞いたところ、ありませんと答えられたと聞きました。よって、先ほど言われました半日コース、1日コースも仕上げられますが、本市はビジネスマンの来訪が多いので、30分、1時間で少し回れるコースもつくることにより、歴史を堪能していただいて、なおかつおもてなしもできるといった、コースの設定の仕方もあり得ると思います。今後、専門家等の意見をお伺いしながら、使い勝手のいいコースに仕上げたい思います。あと、トイレも少し整備を進めないといけないと思いますし、あわせて観光資源などの磨き上げに努めたいと思います。
○仲道委員
参考までに委員の皆さんにお伺いしたいのですが、1番の項目別評価の最初の必要性で、必要性が高いにチェックしたのが私と足立委員、堤委員でした。それ以外の委員の意見をお伺いしたいと思います。
○川邉委員
私は、2番のどちらかといえば必要性があるにしました。
○福間副分科会長
私も2番です。
○篠田委員
私は3番のどちらかといえば必要性が低いです。
○仲道委員
はい、ありがとうございます。必要性は篠田委員以外は認めているということでよろしいですかね。
○篠田委員
まあ低いですけど。
○仲道委員
低いけど認めてるということですか。
○篠田委員
はい。
○仲道委員
失礼しました。
○荻本分科会長
私は、先ほど言いましたけど、必要性は高いというのは、このプロモーション事業という意味ではなく、大友氏を市民、それから全国に広めていくことは、必要性が高いという意味です。ただ、他部局でもいろいろな取り組みをしているということで、思い切って一度見直したらいいのではということで、もう継続はできないということです。終期を設定して終了するよりも、今の段階で着手してはどうかというところで、極端ですけど、拡充か廃止かのどちらかで言うと、休止・廃止という評価をさせていただいております。
○仲道委員
はい、ありがとうございました。
○荻本分科会長
そのほかにございませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、自由討議を終結いたします。
次に、分科会の合意形成に入ります。
まず、3番の最終委員評価区分の番号に丸をつけていただき、評価区分とその理由を1人ずつ述べていただき、本分科会としての評価の合意形成を図るため、意見をとりまとめます。
また、最終的に意見が分かれた場合は、多数決で決した意見を分科会での評価とします。なお、可否を決するものではありませんので、私を含めて全委員の挙手で決したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
そのようにいたします。
それでは、番号に丸をつけていただき、評価区分とその理由を1人ずつ述べていただきたいと思います。今度は川邉委員からお願いします。
○川邉委員
先ほどと同じで、拡充でお願いいたします。理由は先ほど申しましたとおりです。
○篠田委員
継続であります。この事業が文化財課あるいは
商工労働観光部などいろいろな部署にわたっており、事業そのものも非常に錯綜している部分もあるので、そういう部分はできるだけ整理をしながら継続ということで考えております。
○福間副分科会長
2番の継続です。理由は、先ほど言った理由であります。
○仲道委員
拡充です。
南蛮文化という形でいくと、堤委員が言われたように、長崎からこっちに取り上げるというのは非常に難しいことだと思いますけれども、大分市の場合は、南蛮文化発祥という形を打ち出すとどうしても大友宗麟を取り上げざるを得ないため、今、両建てでやっています。そういう形の中で、ひとつ、南蛮文化発祥の地を大友宗麟で売り出すという形、両建てでぜひしていただきたいと思います。
○足立委員
拡充です。
既に国のお墨つきをいただいている事業であります。建築や土木関係は年次計画を立てて、それで事業を終わるが、こういった事業はやはり継続しながら、続けていかなければならないと思います。もし、切ったら、それは何だったのか、何もなくなってしまう。子供たちも、大友館のこともそうですし、歴史も大事にしてくれるし、お年寄りたちはこれで遺跡めぐりをしながら健康増進、また、森林セラピーも進めております。ぜひ頑張ってほしいと思います。
○堤委員
私は継続から拡充に変えます。
足立委員等が言われたように、やっぱり唯一誇れる文化であります。ブランドプロモーション事業というのも同じような金額でしていますし、やはりそれなりの予算を、大友宗麟をブランドとして見るのならそれはそれでいいし、そこを選択と集中といいますか、何かポイントを決めて発信していくのが重要ではないかと思います。
だから、大友宗麟だと言われても、いわゆる江戸幕府が始まる前のキリシタン文化がどのようなものであったのかということはまだなかなか知られていないし、迫害があったのかどうかもわからない部分があります。その辺の文化としてのキリシタン文化をあわせて発信していくことが重要だと思います。
織田信長と違って、豊臣秀吉はキリシタンを迫害しました。なぜあの時代にキリシタン、キリスト教が出てきたのか、わからない部分が私にもあります。そういった疑問を解消しながら、きちんと発信していただきたいと思います。
○荻本分科会長
私は、皆さんの討議の結果を踏まえて、拡充に変更します。最初は廃止でありましたけど、必要性は非常にあります。皆さんにインパクトを与えたいという意味もありました。やはり先ほど委員の皆さんからも出ましたけど、いろいろな内容の見直しは絶対必要だと思います。それを含めて、拡充の中でより大友宗麟を市民、そして県民、全国、また世界へと発信していくような取り組みにつなげていっていただきたいということを込めて拡充とします。
皆さん、ほかにありませんか。
○仲道委員
理由をつけ加えさせていただいてもよろしいですか。
○荻本分科会長
はい。
○仲道委員
本来の目的で、ふるさとに対する愛着心があります。今、日本人が日本のことを知らないで自虐的な歴史教科書等々が問題になってます。そういう意味からいくと、根本は自分のふるさとを知るということでありますので、正しい歴史、豊後の正しい歴史を大分の子供たちに学んでもらうというのも必要であろうかと思いますので、拡充をしていただきたいと思います。
○荻本分科会長
それでは、委員の皆さんに発表していただいた結果、拡充が5名、継続が2名となりました。意見が分かれましたので、御協議願います。
○福間副分科会長
挙手で決めていただくといいと思います。
○荻本分科会長
皆さん、挙手でよろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、協議は挙手ということで意見が出ましたので、挙手にて決定したいと思います。
それでは、1の拡充に賛成の方、挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
○荻本分科会長
挙手多数により、経済分科会の評価といたしましては、1の拡充といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように決定いたします。
次に、分科会評価結果についてでございますが、1の拡充とした理由、改善内容、提案事項について、まとめをしたいと思います。
大友宗麟、南蛮文化ということについては、大分市民の皆さん、そして全国含めて、やはり豊後の正しい歴史を認識してもらうということは非常に重要だということであります。ただ、現在の事業内容はもっと広めて、市民への認知度の拡大、そして全国への発信、また世界への発信ということを踏まえた事業の取り組み内容、充実を図っていくということで、拡充としたいということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのような案に決定をいたします。
それでは、ここで、先ほどの篠田委員から質問がありました件について、執行部よりありましたら、どうぞ。
○
足立観光課参事
午前中に篠田委員から御質問のありました猿の捕獲、処分の件につきまして、小野鶴の施設等の活用等も含めまして、関係部局に聞き取りをしてまいりましたので、取り急ぎ御報告いたします。
小野鶴の県の動物管理所でございますが、犬猫の受け入れしかしておらず、野生鳥獣の受け入れ等は現在していないということでございます。そのため、猿などにつきましては観光課でやらざるを得ないということになりまして、現状は、獣医さんの手配から処分まで一連で事業に対応できる
大分ホールサービスにお願いをしているところでございます。
○荻本分科会長
篠田委員、よろしいですか。
○篠田委員
はい
○荻本分科会長
それでは、次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する当分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち第7款の認定について、反対の御意見はありませんか。
○福間副分科会長
企業立地促進助成金と大分県ポートセールス実行委員会負担金の2点については、反対であります。
○荻本分科会長
本案のうち第7款については、一部反対の意見があったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように集約をいたします。
次に、委員の皆さんから要望事項はありませんか。
○福間副分科会長
分科会の要望としてぜひ議論していただきたいと思うのは、大分市の商工業の振興基本計画ができましたので、この計画に基づき実効性のある施策の展開を分科会としての要望としてできないかと提案させていただきます。
○荻本分科会長
商工業振興計画ができたので、実効性のある施策を展開をしてほしいという分科会としての要望ですが……。
○福間副分科会長
今、中小企業の置かれている現状からしてみて、今後、進行管理をしていく上でも、こういった要望を今の時点で、分科会の総意として上げていく意義は大きいと私は思っております。
○
三好商工労政課長
済みません、まだ12月に向け作成途中です。
○福間副分科会長
作成途中ですか。
○
三好商工労政課長
商工業振興計画は、
経済常任委員会で、今、途中経過を御報告したところです。
○福間副分科会長
報告しただけですかね。
○
三好商工労政課長
はい。
○福間副分科会長
今からつくるのでしょうか。ほとんどできてるいるのでしょう。
○
三好商工労政課長
今は、だいぶつくり込んでおりまして、あと、パブリックコメント等をしまして、12月議会では完成したものを御報告できると思います。
○福間副分科会長
案としてはできているということですか。
○
三好商工労政課長
はい。
○荻本分科会長
それであれば、商工業振興計画の策定に当たっては実効性のある施策を展開するよう求めるといった要望で、いいのではないでしょうか。
○福間副分科会長
そうですね。
○
三好商工労政課長
現在、策定を進めている、商工業振興計画と平成27年4月に施行した中小企業振興基本条例を踏まえて実効性のある施策を構築、展開するということでしょうか。
○足立委員
条例や計画といった文言を抜いてはどうですか。
今言った、中小企業の振興を図ってもらいたいという形でどうですか。
○福間副分科会長
そうですね。
○仲道委員
三好課長、今回の第5款、第7款、議第91号の中で、それにかかわるような議案はあるのですか。
○
三好商工労政課長
第5款は労政の面からですし、第7款は商工業施策、観光業も含めてなので、この第5款、第7款の分につきましては、ほぼ全部が中小企業振興という形にかかわっている事業であると思います。
○仲道委員
そういうことであれば、関連する要望として今、副分科会長から出た要望を分科会要望として提案すればいいと思います。
○足立委員
おっしゃるとおりですが、中小企業は、大分の基幹産業です。だから、今言ったところをもう少し表現をかえるべきです。計画や条例という表現は抜いて、上の表現だけでいいと思います。
○福間副分科会長
そうですね。
○荻本分科会長
そのほか意見はございませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
そのほか分科会に関連する要望事項はありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、要望事項については以上とします。
それでは、この意見をまとめて正副委員長、正副分科会長会議に報告したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
以上をもちまして、
商工労働観光部所管分の審査を終了いたしましたが、委員の皆さんからその他として何かありませんか。
○仲道委員
1点だけ。部長に提案ですけど、平成20年12月に大分市議会基本条例をつくってから、議会改革について非常に注目を集めておりまして、平成21年以降で200近い市・区議会が視察に来られております。その際に渡す資料として、こういった観光パンフレットが入っていません。事務局にこういうのを入れてほしいというのを持ってきてくれれば、議会要覧を入れる封筒があるので、その中に一緒に入れ込めます。どれを入れたほうがいいのか、農林水産部長と話をして、こういうのを入れてほしいというのを1回、議会事務局政策調査室の牧室長と相談をしてください。農林水産部長に同じ話はしませんので、よろしくお願いします。
○足立委員
先般の委員会のときに、これに似たパンフレットがなかったかな……。
○
三好商工労政課長
ふるさと納税による寄附金の関係で、株式会社すかいらーくに……
○足立委員
いろいろ交錯してしまい済みません。株式会社すかいらーくもわかりますが、地場でも頑張っているところがありましたので、置く場所の門戸を広げてください。検討してください。
○
戸田商工労働観光部長
寄附金の話ですけれども、特に関東圏が多いため、株式会社すかいらーくとしましたが、全国展開しております会社を含めて幅広く露出していくことが大事であります。よって、その幅をさらに広げてまいりたいと思います。
○荻本分科会長
そのほか、委員の皆さんでありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
執行部、その他として何かありませんか。
○
戸田商工労働観光部長
ありません。
○荻本分科会長
ここで執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては、分科会並びに委員会としての要望とはいたしませんが、真摯に受けとめ、対応していただくよう申し添えておきます。
しばらく休憩をいたします。再開は午後2時5分とします。
午後1時54分休憩
午後2時4分再開
○荻本分科会長
それでは、経済分科会を再開します。
続いて、
農林水産部所管分の審査を行います。
ここで、審査の前に、
森本農林水産部長から発言を求められておりますので、これを受けたいと思います。
○
森本農林水産部長
決算審査特別委員会経済分科会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
委員の皆様には、午前中からの
商工労働観光部に引き続き決算審査でございますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
まず、台風16号の被害でございますけれども、降雨量が昨日からの1日で240ミリで、最大風速も毎秒17.9メートルありました。被害ですけれども、一部の水田のけい畔が壊れまして、現在わかっているところで12カ所となっています。農道、林道等も現在、調査をしているところでありますが、これ以上に被害が拡大しないことを願っているところでございます。
さて、農林水産部の決算報告ですけれども、平成27年度一般会計の第6款農林水産業費、第7款商工費のうち農林水産部所管の森林セラピー魅力創出事業、第11款災害復旧費のうち
農林水産施設災害復旧費、また公設地方卸売市場と農業集落排水事業の2つの特別会計の審査をしていただくとともに、
優良家畜導入事業につきまして、
事務事業評価をしていただくことになっております。
私ども農林水産部といたしましては、本日の審査において委員の皆様から御意見、御指導をいただく中でさらなる農林水産業の活性化に向けて今後の事業に生かしてまいりたいと考えております。
それでは、担当課長から説明いたしますので、何とぞ慎重御審議の上、御決定を賜りますようお願い申し上げたいと思います。
○荻本分科会長
それでは、早速、審査に入ります。
議第91号、平成27年度大分市
歳入歳出決算の認定について、平成27年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第6款農林水産業費について審査します。
執行部の説明を求めます。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
〔説明書③ 139ページ~、第6款農林水産業費について説明〕
○荻本分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見のある方は挙手をお願いいたします。
○福間副委員長
基本的なことをお聞きしたいのですが、この10年余りで農家や漁業従事者はどの程度減少しているのか資料があればお示ししていただきたい。あわせて、どこを起点にするかはわかりませんが、耕作放棄地がどれぐらい広がっているのか教えてください。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
今年度、国のセンサスの資料がまとまっております。今、手元に用意いたしておりませんが、先ほど委員がおっしゃった10年間分の農業者、漁業者の従事者の減少、それから耕作放棄地農家の数字を用意させていただきたいと思います。
○福間副委員長
それでは、後でお願いします。
○荻本分科会長
後でよろしいですか。
○福間副委員長
はい、後でいいです。
○川邉委員
146ページの園芸振興費と148ページの畜産振興費が予算に比べて決算額の執行率が60%くらいですが、何か原因があったのでしょうか。
○分
藤生産振興課長
まず、園芸振興費の予算に対しての決算額が低いというところでは、146ページの負担金補助及び交付金の中で一番上の園芸振興総合対策事業費補助金ですが、こちらで当初、予算づけを行っていたものに対し、2,454万1,000円ほど未執行となっております。これは、発注業務を入札で行っておりますので、事業費の差金が1,360万円ほどあり、残りの1,100万円ほどにつきましては、事業内容の変更等で落ちているものであります。
また、下から3番目の農産物出荷貯蔵施設等整備補助金、これはピーマン選果場の事業であり、繰り越しを行っており、350万円ほど出ております。これを入れるとほぼ90%は優に超しているというところになっております。
畜産振興費につきましては、150ページの大分県畜産公社新施設で1億5,376万円と、その下の1,733万1,000円を繰り越しているためであり、これを入れると99%になります。
○荻本分科会長
よろしいですか。
○川邉委員
146ページの園芸振興総合対策事業費については、入札をしたときの設計が変わったということですか。
○分
藤生産振興課長
入札差金です。設計額を設定して、あとは、それを受ける業者が競争して低い金額が取るということになっておりますので、競争した結果、それだけの差金が生じてしまったということです。
○川邉委員
その金額の差が幾らでしたか。
○分
藤生産振興課長
差金額は1,360万円となっております。
○川邉委員
わかりました。勉強不足で申し訳ないのですが、そんなに差が出るものなのでしょうか。
○分
藤生産振興課長
本数でいくと、5件が事業別に出しており、それぞれ差金が生じているということになっております。
○川邉委員
わかりました。ありがとうございます。
○荻本分科会長
そのほかにありませんか。
○堤委員
これを見ますと、農業も園芸も酪農も漁業も助成金だらけの感じがしますが、これだけいろいろと補助しててもどんどん減っているという状況ですか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
いろいろきめ細やかな対応はしておりますが、やはり担い手の高齢化や少子化の中で農業者、漁業者は減っている状況にあります。
○堤委員
もう一個聞きます。林業は、これを見るとイノシシ被害などありますが、素人考えですけれども、木材産業はどうなっているのでしょうか。
○
中島林業水産課参事
林業の主たる目的は木材生産です。大分市内では年間1万立方メートルぐらい生産をしています。ただ、県全体の割合から言うと、非常に低い状況ですけれども、木材を生産するのには40年から50年かかります。これまでの育てる時期からようやく育ち成熟してきましたので、今後はこういったものを積極的に木材として生産していく方向に向かっていくものと考えております。
○堤委員
それは、今育ってきたので、これからの話ということですか。
○
中島林業水産課参事
全部が一律に40年や50年になるわけではありません。これからは、成熟した割合がふえてきますので、木材生産の量はふえていくものと考えています。
○堤委員
わかりました。
○荻本分科会長
そのほかありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、
事務事業評価に入ります。
第6款農林水産業費では、
優良家畜導入事業が評価対象となっております。
それでは、提出された
事務事業評価シートをもとに、執行部から説明を受けます。
○分
藤生産振興課長
経済-1、
優良家畜導入事業につきまして御説明いたします。
まず、事務事業実施期間は平成元年からです。
根拠法令は、大分市
優良家畜導入事業費補助金交付要綱です。
基本政策から実施方法は記載のとおりでございます。
事務事業の概要として、目的は、肉用繁殖雌牛、乳用牛の改良増殖等により増頭、維持を行い、畜産農家の資質の改善、生産性の向上を図り、畜産経営の安定に資することです。対象、手段は、畜産農家を対象とし、高水準の優良牛の導入、育成等に対して記載している内容で補助するものです。
この事業の必要性としては、現在の畜産農家は飼料価格や牛の導入価格の高騰により経営が圧迫され、また、今後の牛舎等の改築費の負担やTPPの影響は必至であります。よって、優良牛の導入、育成経費を支援する本事業は、生産コストの低減等、生産性の向上につながる最も有効な事業であり、畜産経営の安定に必要なものと判断しています。
成果目標は、一畜産農家当たりの飼養頭数の増頭または維持を目指しております。
成果実績、効果は記載されているとおりであり、特に酪農の平均経営規模は全国でもトップクラスとなっております。
成果指標である導入・育成頭数の目標値及び実績値は記載のとおりです。
総事業費につきましては、平成25年度、平成26年度は記載のとおりで、平成27年度の実績は1,681万3,000円、平成28年度の計画は1,881万6,000円でございます。
平成27年度事業費(1)の内訳及び平成27年度人件費(2)の従事職員数は記載のとおりとなっております。
自己評価といたしまして、実績評価は記載のとおり、肉用牛は中山間地域である野津原地区の主要品目となっており、乳用牛については、本市の品目別生産額の第3位で、本市の中心的農業品目となっております。また、今後の方向性、課題、改善案は、生産性コストが増大していく中、生産者の所得向上と経営の安定化を図るため、現状に合った補助対象経費の上限及び補助率の見直しを行うことと考えております。
特記事項は、平成24年度の包括外部監査において、本事業は、量、質の確保を図り、取引価格を安定させることが期待できるとの評価をいただいております。
○荻本分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見はありませんか。
○仲道委員
右上の成果実績・効果で、「一定の成果が見られる」という言葉が書かれてます。一定の成果が見られるということは、この補助事業によって全国トップクラスだったり5.7頭が7.0頭になっていると受け取れますが、決してそうではなく、補助金も1つの役割は果たしてますけど、下から2段目、自己評価の欄の今後の方向性、課題、改善案のところで、「現状にあった補助対象経費の上限及び補助率の見直しを行う」となっています。したがって、執行部としては、現状の補助率ではとても足りないということですよね。ただ、全国トップになったり5.7頭が7.0頭になっていますが、この補助金が一定の成果を上げているわけではないと私は判断しますが、執行部の見解をお聞きします。
○分
藤生産振興課長
委員のおっしゃっるとおりだと思っております。
○堤委員
これは平成元年からしているということで、もう27年しております。だから、27年間ずっとしているということで、プランがあって、実行して、チェックするという仕組みが必要だと思いますが、この27年間のうちに見直しはされたのでしょうか。
○
首藤生産振興課参事
平成元年当初は全般的に酪農だけの事業でした。平成17年1月に野津原町と合併した際に、野津原町は和牛が多いということで、野津原町時代から補助事業がありました。合併して事業が一緒になることにより、それまでは豚と酪農家だけの事業でしたが、肉用牛も補助対象という形になりました。平成元年から平成10年の前半ぐらいまでは豚が結構多かったのですが、今は豚が1件で、子豚を購入しての生産となっていることから、見直しをしました。今後のこともあるので形上は残しておりますけど、凍結している状況です。
酪農に関しては、そのころはまだ規模が少なかったので、全体の補助ベースでも60万円ほどでした。平成10年から増頭計画が本格化しまして、徐々に予算額をふやしていったという経緯があります。
○堤委員
はい、わかりました。
○荻本分科会長
そのほかはありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここでは、委員各自でお手元の
事務事業評価シート(議会)の1の項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は後の自由討議や最終委員評価の発表で必要となりますので、必ず記入してください。
それでは、よろしくお願いします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○荻本分科会長
記入は終わりましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○荻本分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
それでは、川邉委員から発言をお願いします。
○川邉委員
私は拡充でお願いします。
理由は、平成元年から見直しがされていないということが一番ですが、視察をさせていただく中で、本当に畜産業の方たちが努力をなさっている姿を拝見しました。また、大分県畜産公社で視察をさせていただきましたけれども、それを全国、さらに世界に販路を拡大したりと頑張っております。皆さんにおいしい大分のお肉を食べていただくためにも拡充をしながらこの事業を進めていけたらと思います。
○篠田委員
私は大いに拡充を図っていただきたいと思います。
先般、大分市畜産共進会も見させていただき、畜産農家のメンバーとも意見交換をしましたが、これから生産性向上を図っていくためには、より優秀な牛を導入するということが深くかかわってくるわけであります。また、これまでも補助金がずっと据え置かれてきている状況もありますし、今、取り巻く環境の変化、諸資材の高騰などもありますので、できる限り介入をお願いしたいと思います。
あわせて、自家育成をしている農家については、優良な種つけをするためにも補助枠を増額していただくということも申し添えておきます。
○福間副分科会長
私は1番の拡充であります。
理由は、やはり直接現場も見て、畜産農家の皆さんの生の声を聞いて、認識がかわりました。この補助事業は、個人的には、他にもいろいろな補助事業があって、非常にニーズが高いと思います。そして農業を基幹産業にして、畜産業を育成する上では、市が積極的に対応していくべきと思います。達成度ですが、農家がそれぞれ減少している中、現在の補助金以上の成果を上げているということですから、すごいと感じました。
今後の取り巻く環境、担い手の問題や少子高齢化、あわせて、ここにも指摘しているTPPによる価格の下落、今の政府の案で言う牛肉のセーフガードではとてもではないですけど回らないと思います。それらを踏まえて拡充をお願いしたいと思います。
○仲道委員
拡充でお願いします。
理由は2つあります。
本来の目的である資質の改善、生産性の向上、また畜産経営の安定はもちろん大事な目的です。畜産農家が元気になって肉用牛、乳用牛が例えば日本一になるということは、非常に知名度が上がりやすいんです。大分市の知名度が上がるということは、他の事業に対していい影響があります。例えば
商工労働観光部で事務事業をしたおもてなしの
まち推進事業や
大友プロモーション事業、ふるさと納税など他の事業に非常にいい影響を与えるのが理由の一つです。
もう一つは、事務事業の必要性のところにTPPの影響を書いていますけど、請願でも申し上げましたけど、アメリカの議会が今、賛成、反対に分かれて、議長が今のままでは採決を行わないという状況の中で、まだ先行きが不透明です。TPPの話を抜きにしても、現状の価格、また将来予想される価格と経費の差により、収入を圧迫している状況になっています。
その圧迫している経費に対し、執行部も今後の方向性、現状に合った補助率、上限に改定しないといけないという認識を持っておられます。そして畜産農家には元気になってもらいたいと思っています。そのためには、現状を考えれば補助率を上げるしか、もう農家自身の自家調整だけでは無理のあるところまで来ていると思いますので、ぜひ補助率の上限を上げてもらいたいと思います。
○足立委員
拡充です。
私が思うに、畜産業者はお盆、正月もない状況であり、本当に守らないといけません。また、食の安心、安全を求める必要もあります。これは国の政策ですので、国が率先してしないといけません。ただ、このような状況でも、きちんと若手も育っています。その方たちを助ける必要があります。
この間、大分県畜産公社に
経済常任委員会の管内視察で行きましたけれども、現状は県の関連施設から豚など全部出荷されていますが、本当は大分市の家畜生産者にも、いろいろな意欲を持ってもらいたいです。上質なものを、市内もそうですけど、東南アジアの諸国やアメリカに出荷するのは本当に大変であり、それなりの覚悟を持ってする必要があります。小さい農家ばかりですので、補助制度は絶対必要であり、これ以上ない拡大を求めます。
○堤委員
私も拡充です。
必要性としては、肉牛、乳牛ともに補助をしないと、成り立っていかない気がします。妥当性としては、行政が補助せざるを得ないと思います。達成度としては、それなりの成果は得られていると考えます。費用対効果ですけど、これは余りコストベネフィットにはそぐわない気がいたします。
この前、農家の方ともお話しをして感じたのですが、
優良家畜導入事業といえば、もう今、豚がいないということで、肉牛と乳牛は分けたほうがいいのではという気はいたします。
農家の方も、子牛の値段が上がっていると言っていました。また、飼料代にも補助金が欲しいと言われていましたので、やはりその辺を考慮し、TPPの動向も含め、拡充でお願いいたします。
○荻本分科会長
拡充です。
農家支援のためには必要な事業と思っております。
そのほかに討議はありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、自由討議を終結いたします。
次に、分科会の合意形成に入ります。
まず、3番の最終委員評価区分の番号に丸をつけていただき、評価区分とその理由を1人ずつ述べていただき、本分科会としての評価の合意形成を図るため、意見をとりまとめます。
また、最終的に意見が分かれた場合、多数決で決した意見を分科会での評価とします。なお、可否を決するものではありませんので、私を含めて全委員の挙手で決したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのようにいたします。
それでは、堤委員からお願いします。
○堤委員
先ほど言ったように、拡充です。
肉牛と乳牛をわけて考えたらどうかということがあります。それと、農家を助けるという発想ではなく、酪農や畜産業、業そのものを助けていくというスタンスでお願いしたいと思います。
○足立委員
拡充です。理由は先ほどと同じです。
○仲道委員
拡充です。理由は先ほどと同じです。
○福間副分科会長
1番の拡充です。理由は先ほど述べたとおりです。
○篠田委員
拡充です。理由は先ほどと同じです。
○川邉委員
私も拡充でお願いします。
やはりこの間、管内視察をしたときに、若い後継者の方たちがたくさんいらっしゃって農家の活気があると感じました。やはりその方たちが畜産業でもうかっていただけるように拡充をしてください。
○荻本委員長
私も拡充です。
それでは、委員の皆さんに発表していただいた結果、1、拡充という結果になりました。拡充といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように決定いたします。
次に、分科会評価結果についてでございますが、拡充とした理由、改善内容、提案事項等についてまとめを行いたいと思います。
本事業は、生産性向上を図っていくためにも優秀な牛を導入する必要がある。そのことが日本一になることにつながり、本市の知名度も上がる。当事業は補助事業であることから、事業の拡充を図るよう補助事業を見直す必要があることから、拡充をという内容でよろしいでしょうか。
○仲道委員
分科会長、いいですか。
目的を達成することが他の事業への波及効果が大きいと入れてくれませんか。
○荻本分科会長
はい、わかりました。
今、仲道委員から理由の追加ということで、目的を達成することが他の事業への波及効果が大きいということを追記させていただきます。
○篠田委員
あわせて、精液の補助についても御配慮をいただければと思います。
○荻本分科会長
優秀な牛を導入する必要があるというところに含めたつもりでしたが、具体的にあったほうがいいということですので、その辺を含めたいと思います。
○篠田委員
専門的な表現でいれていただければと思います。
○荻本分科会長
その内容も含めてということでまとめさせていただくということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように決定をいたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになっておりますが、本案に対する当分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち第6款の認定について、反対の御意見はありませんか。
○福間副委員長
農業参入の企業推進事業に反対の立場を要求しておきます。
○荻本分科会長
それでは、本案のうち第6款については、一部反対の意見があったということで集約をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように集約いたします。
次に、第7款商工費のうち
農林水産部所管分について審査します。
執行部の説明を求めます。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
〔説明書③ 180ページ~、第7款商工費のうち
農林水産部所管分について説明〕
○荻本分科会長
説明が終わりましたけれども、質疑、意見のある方は挙手をお願いします。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち第7款の認定について、反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
本案のうち第7款については、反対の意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように集約いたします。
次に、歳出第11款災害復旧費のうち
農林水産施設災害復旧費について審査します。
執行部の説明を求めます。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
〔説明書③ 323ページ~、第11款災害復旧費のうち
農林水産施設災害復旧費について説明〕
○荻本分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見のある方は挙手をお願いします。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する当分科会としての意見を集約したいと思います。
本案のうち第11款の認定について、反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
本案のうち第11款については、反対意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように集約をいたします。
続いて、特別会計の審査に入ります。
最初に、平成27年度大分市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算について審査します。
執行部の説明を求めます。
○
浦勇公設地方卸売市場長
〔説明書④ 5ページ~、公設地方卸売市場事業特別会計について説明〕
○荻本分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見のある方は挙手をお願いいたします。
○堤委員
以前、管内視察で行ったときに、冷蔵庫の設備をかえないといけないという話がありましたが、それはこの会計の中に入っているのでしょうか。
○
浦勇公設地方卸売市場長
冷蔵庫の施設整備につきましては、今の予定では平成29年度に設計をいたしまして、平成30年度、平成31年度に工事をする予定でございます。
○堤委員
金額がどのくらいかかるのでしょうか。
○
浦勇公設地方卸売市場長
金額につきましては、まだ具体的な数字は出ておりません。
○堤委員
はい、わかりました。
○荻本分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結します。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する当分科会としての意見を集約したいと思います。
本案の認定について、反対の御意見はありませんか。
○福間副分科会長
事業そのものに反対するものではありませんが、消費税増税に反対します。
○荻本分科会長
本案については、一部反対の意見があったということで集約をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように集約いたします。
続きまして、平成27年度大分市
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算について審査します。
執行部の説明を求めます。
○分
藤生産振興課長
〔説明書④ 7ページ~、農業集落排水事業特別会計について説明〕
○荻本分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見がある方は挙手をお願いいたします。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案に対する当分科会としての意見を集約したいと思います。
本案の認定について、反対の御意見はありませんか。
○福間副分科会長
事業には反対しませんが、消費税増税に反対します。
○荻本分科会長
本案については、一部反対の意見があったということで集約をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、そのように集約をいたします。
次に、委員の皆さんからの要望事項はありませんか。
○福間副委員長
先ほどお願いした、10年間でどれぐらい減少したのかといった資料はできていますか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
荻本分科会長、資料を配らせてもらってもよろしいでしょうか。
○荻本委員長
はい、許可します。
〔資料配付〕
○
重松農林水産部次長兼農政課長
それでは、説明させていただきます。
平成17年から平成27年までの10年間でまず農業者と漁業者それぞれの推移を記載しております。平成17年をベースにいたしますと、平成27年直近では76.2%、72.4%と、約2割5分から3割の従事者が減少していると伺っております。
また、耕作放棄地の推移でございますが、平成17年が803ヘクタール、平成27年が790ヘクタールと、大きくは減ってはいません。理由はいろいろあり、耕作放棄地の中で、例えば非農地として扱ったものについては、その地目が変更する、もう農地としてはカウントされない、あるいは都市化の進展の中で、道路であったりとか、開発に資するような土地であるということもあり、一概には平成17年と平成27年の比較はできませんが、大分市の耕作放棄地は総じて約800ヘクタールで推移していると考えられます。
○福間副分科会長
この表を見てわかるように、これだけ農業者や漁業者の戸数が減っています。いろいろな要因があるでしょうが、本市の農業を基幹産業として位置づけて、成長産業としていくためには、どうしてもこの間の技術を継承したりなど、担い手の育成なくして、この少子高齢化の中ではやっていけないと思います。
この前、農林水産省に行ってきました。そこで、大分はよく頑張っていると農林水産省の方から言われました。だから、国の施策だけにとどまらず、やはり市が、県とも一緒になって、後継者を育成するという大きな方針を持っておかないといけないと思います。いろいろと細かい施策をしても、現実には従事者が減っているわけであります。
そこで、分科会の要望として、農林水産業を基幹産業として維持、発展させる立場からも、担い手育成に一層努力をしていただきたいと思います。
○荻本分科会長
ただいま福間副分科会長から、農業の担い手育成に一層の努力をすることを分科会としての要望事項にしてほしいと言われましたが、委員の皆さん、いかがでしょうか。
○仲道委員
異議はありません。追加資料で、農業、漁業だけではなく、商業や林業の平成17年と平成27年の比較はできますか。
○
重松農林水産部次長兼農政課長
商工業担当と打ち合わせをさせて数字を求めたいと思いますので、今すぐの準備は難しいかと……。
○仲道委員
議会が終わってからでも構いません。全体でこのくらい減ってるおり、農業、漁業が極端に減ってるのか、商業に比べてどうなのかなど、ほかの事業との比較をしてみたいと思いますので、よろしくお願いします。
○荻本分科会長
それでは、ただいまの担い手育成に関しての要望は、御異議がないということにしてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
そのほか、ございませんでしょうか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、他の分科会にも関連する要望事項もありましたら、発言をお願いしたいと思います。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ないようであります。
それでは、ただいま出ました意見を正副委員長、正副分科会長会議にて報告したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
以上をもちまして、
農林水産部所管分の審査を終了いたしましたが、委員の皆さんからその他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
執行部、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○荻本分科会長
ここで執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては、分科会並びに委員会としての要望とはいたしませんが、真摯に受けとめ、対応していただくよう申し添えておきます。
なお、9月27日の全体会で報告する経済分科会長報告につきましては、文言整理を含めて正副分科会長に御一任いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
最後に、正副分科会長において作成しました分科会要望事項及び分科会評価結果の文言については御一任いただき、23日金曜日の分科会要望等確認日に御確認いただくということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○荻本分科会長
それでは、23日金曜日の午前10時から経済分科会を開会いたしたいと思います。
以上をもちまして、経済分科会を散会いたします。皆さん、お疲れさまでした。
午後3時32分散会...