大分市議会 2016-09-20
平成28年決算審査特別委員会( 9月20日 建設分科会)
平成28年
決算審査特別委員会( 9月20日 建設分科会)
決算審査特別委員会 建設分科会記録
1.開催日時
平成28年9月20日(火)午前9時59分開議~午後0時3分休憩
午後0時58分再開~午後3時25分休憩
午後3時30分再開~午後5時6分散会
2.場 所
第4委員会室
3.出席委員
分科会長 板倉 永紀 副分科会長 松下 清高
委 員 野尻 哲雄 委 員 長田 教雄
委 員 福崎 智幸 委 員 スカルリーパー・エイジ
委 員 徳丸 修 委 員 国宗 浩
欠席委員
な し
ここで、審査に先立ちまして、
木村土木建築部長から発言を求められておりますので、これを受けたいと思います。
○
木村土木建築部長
平成28年大分市
決算審査特別委員会建設分科会の開催に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
板倉分科会長、松下副分科会長を初め委員の皆様方には、第3回の定例会に引き続きまして、大変厳しい日程での決算審査でございますが、どうぞよろしくお願いいたします。
さきに開かれました
建設常任委員会におきまして、議第82号、平成28年度大分市
一般会計補正予算第2号、議第86号、大分市
従前居住者用賃貸住宅条例の一部改正について、議第90号、市道路線の認定についてにつきましては、慎重御審議の上、御決定賜り、まことにありがとうございました。
それでは、
決算審査特別委員会建設分科会の審査項目、議第91号、平成27年度大分市歳入歳出決算の認定についてにつきましては、第8款土木費及び第9款消防費、第11款災害復旧費のうち土木建築部に係る項目並びに平成27年度大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計決算を上程させていただいております。
また、議会が行います
事務事業評価対象事業といたしまして、土木建築部から、高齢者・
子育て世帯リフォーム支援事業が選定されております。
議案及び
事務事業評価対象事業の詳細につきましては、後ほど担当課長より御説明いたしますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定、御評価を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
○板倉分科会長
それでは、早速、審査に入ります。
議第91号、平成27年度大分市歳入歳出決算の認定についてのうち、平成27年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第8款土木費のうち
土木建築部所管分について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
〔説明書③ 189ページ~土木管理費のうち
土木建築部所管分
説明書③ 190ページ~道路橋梁費
説明書③ 201ページ~河川費
説明書③ 242ページ~住宅費について説明〕
○板倉分科会長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○福崎委員
まず、189ページの土木管理費の土木総務費で、防犯灯は
市民協働推進課ですよね。
○
伊藤土木管理課長
はい。
○福崎委員
次に営繕管理費で、デジタル複合
機85万9,000円を備品購入されていますが、この購入の目的と備品購入した場合に、財産に関する調書に、このデジタル複合
機は記載されていないのですが、記載されないものとして判断してよろしいのでしょうか。
○平山建築課長
建築課で所有しておりますデジタル複合
機は、各所管より委託を受けておりまして、業務委託されている設計書、図面の拡大
コピーをする事務機器として取り扱いをしております。財産目録については、これも今年度で一応終了していますけど、一般の経費として上げております。
○福崎委員
購入されたということは、リースをしているわけではないですよね。
○平山建築課長
これもリースではなくて購入をしております。
○福崎委員
買ったということは、財産になったと思うのですが、その財産に関する調書に記載されないのはなぜですか。
○
幸野土木管理課庶務担当班グループリーダー
財産に関する調書に記載される財産は、恐らく100万円以上ではなかったかと思いますが、確認をさせていただき、また御報告させていただきます。
○板倉分科会長
確認をして、また報告をしてください。
ほかにありませんか。
○福崎委員
続きですけど、各所管から委託されて
コピーをされているということですが、平成27年度、何件この
コピー機で
コピーをされたのですか。
○平山建築課長
手元に資料がありませんので、調べさせてください。
○福崎委員
次は190ページですが、
道路橋梁総務費で
道路台帳管理システム等保守業務委託費について、平成26年度99万9,000円が、平成27年度333万9,000円と、約3倍近い保守業務委託になっていますが、この理由を教えてください。
○
伊藤土木管理課長
これは記載上の問題でございまして、昨年はシステムと、それからセキュリティー、それから
システム保守管理と記載しておりましたが、これらを全てまとめて1件として今回記載しているので、内訳がそれぞれ、
台帳管理システム等保守運用業務、
道路台帳管理システム、
機器セキュリティー業務となります。
○福崎委員
項目名が昨年と同じだったので、質問したのですが、4件が1件にまとめられたのですね。
○
伊藤土木管理課長
はい。
○福崎委員
計算をしていないのですが、平成26年度決算の際の金額とほぼ変わらないということですか。
○
伊藤土木管理課長
はい。
○福崎委員
わかりました。次に行きます。191ページの道路維持費ですけど、街路樹の
管理業務委託費が前年度より2,000万円ふえて、1億2,000万円ですけど、街路樹がふえたのか、単価が上がったのかその辺を教えてください。
○
佐藤土木建築部次長兼道路維持課長
労務費が上がっておりますので単価も上がっております。
○福崎委員
198ページの道路橋梁費ですけど、市道萩原明野線の白滝橋の陸橋が、2カ年で同じ金額が工事請負になっていますが、これは工事完了したのですか、それともまだ続くのですか。工事の内容がわからないです。
○
佐藤土木建築部次長兼道路維持課長
一昨年が橋梁の上部を行いまして、昨年度、下部を行いました。あとJR部分が残っていますので、その分の委託料を計上しております。
○福崎委員
平成26年度に設計業務を委託して、この平成27年度に工事請負費が出ていないのが4件ありますが、設計業務を委託したということは、次年度に工事をされるということではないかと思うのですが、市道玉泉寺2号線や市道大津町西新地1号線が記載されていたが平成27年度には工事をせず、平成28年度に実施するのですか。それとも、工事設計をしたが、工事をしなくてよくなったのですか。
○
佐藤土木建築部次長兼道路維持課長
前年度に委託をしたのですが、予算の関係上、平成27年度は工事が実施できませんでした。しかし今後、工事を行う予定です。
○福崎委員
199ページの繰越明許ですけど、街路事業単独の平成27年度実施額が1億1,807万2,000円で、前年度決算のときには、平成27年度に繰り越し額として、1億2,391万5,000円と記載されていました。差額の584万3,000円について教えてください。
○
朝野道路建設課長
後ほど報告いたします。
○福崎委員
次に、203ページの河川費ですが、野津原と佐賀関の浸水対策事業について、平成26年度は合併関連事業と記載され、平成27年度は
自然災害防止事業に変わっていますが、国庫支出金が発生しなかったので名称が変わったのですか。もう合併関連事業としてはしないということですか。
○古城河川課長
平成26年度は合併特例債があったのですけど、平成27年度からなくなってしまったので、こういった形で名称が変わりました。
○福崎委員
わかりました。それでは最後に244ページですけど、繰越明許について、住宅管理費の平成27年度決算資料では、2,094万4,000円だが、平成26年度決算資料では、平成27年度への繰り越し額が2,293万4,000円です。また、
移住者居住支援事業は、平成27年度決算資料では、778万3,000円、平成26年度決算資料では、2,400万円です。額に差が生じる理由を教えてください。
○上原住宅課長
この件につきましては、申しわけございません、現在資料がございませんので、確認をさせていただいて報告いたします。
○福崎委員
わかりました。私からは以上でございます。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、事務事業評価に入ります。
先ほど申し上げましたように、当分科会の
評価対象事務事業のうち、土木建築部に係るものは、高齢者・
子育て世帯リフォーム支援事業となっております。
それでは、事務事業評価を行います。
執行部の説明をお願いします。
○上原住宅課長
それでは、高齢者・
子育て世帯リフォーム支援事業につきまして、お手元にお配りをしております評価シートに沿って御説明をさせていただきます。
事務事業評価シートの整理番号、建設の3をごらんください。
事務事業実施期間は、平成26年度からでございます。
根拠法令から予算費目につきましては、記載のとおりでございます。
また、実施方法につきましては、個人が実施するリフォームに対し、補助金を交付するものでございます。
次に、事務事業の概要のうち、目的につきましては、高齢者世帯が行う
バリアフリー改修工事や、子育て世帯が行う子育てのための改修工事を行った住宅の所有者等に対し、補助金を交付することにより、高齢者の暮らしの安全確保及び子育て世帯の住環境の向上を図ることを目的としております。
次に、事業の内容となります。対象・手段につきましては、本事業は、高齢者世帯を対象とした
高齢者バリアフリー型と、子育て世帯を対象とした子育て支援型の2種類の工事を補助対象としております。
具体的には、
高齢者バリアフリー型につきましては、65歳以上の高齢者がいる世帯で、世帯全員の前年所得総額が350万円未満である世帯が、高齢者用の寝室の増築、内装改修工事、
バリアフリー改修工事等を行う場合に対象となります。これらの工事に対し、工事費の20%以内、30万円を上限とした補助制度となっております。
また、子育て支援型については、18歳未満の子供がいる世帯で、世帯全員の前年所得総額が600万円未満の世帯が、子供部屋の増築、間取りの変更、
内装改修工事等を行う場合に対象となります。工事費の20%以内、30万円を上限とした補助制度となっております。
なお、いずれも30万円未満の工事は補助対象外としております。
次に、事務事業の必要性につきましては、少子高齢化が進展する中、高齢者が住みなれた住宅で安全に生活を続けられ、子育て世帯が安心して子育てができるよう、高齢者世帯及び子育て世帯に適する住宅改修の支援が求められております。
そのような中、平成28年3月に閣議決定された国の全国計画である
住生活基本計画では、若年・子育て世帯や高齢者が安心して暮らすことができる住生活の実現を図るため、若年・子育て世帯と高齢者の住生活に関する目標が初めて設定されたところであり、また、大分県においても現在、
住生活基本計画を改定中で、今後は国と連動した方針が定められる予定でございます。
このようなことから、本市においても国、県の動きに連動して大分市
住宅マスタープランの改定を行うとともに、市民ニーズに対応した対策の展開が必要であり、高齢者世帯や子育て世帯に対する支援策として、本事業を継続的に実施していくことは重要であると考えております。
続きまして、右側の成果目標につきましては、本事業においては、住宅改修による高齢者世帯、子育て世帯に適した住宅の増加としております。
次に、成果実績・効果につきましては、ホームページや市報等による事業の周知や、大分県による民間事業者に対する事業の周知により、問い合わせも多く、補助事業を利用した住宅改修により、高齢者世帯、子育て世帯に適する住宅が増加したと考えております。
実績といたしましては、平成26年度が高齢者世帯13件、子育て世帯9件の22件。平成27年度が高齢者世帯20件、子育て世帯5件の25件となっております。
また、成果指標名につきましては、改修世帯数を成果指標としており、平成26年度、平成27年度とも目標値を30件といたしましたが、実績といたしましては、平成26年度が22件、平成27年度が25件と、いずれも目標値を下回っております。これは、後ほど課題としても挙げておりますが、本事業が大分県の補助制度を活用しているため、大分県からは本市に配分される予算枠に限りがあり、毎年本市が希望する予算を確保できていない現状があるため、目標値を下回ったものでございます。
事業費につきましては、平成26年度は計画900万円に対し実績が585万2,000円、平成27年度は計画900万円に対し実績が574万5,000円となっており、財源内訳はごらんのとおりでございます。
次に、下の欄の自己評価のうち、実績評価といたしましては、年々問い合わせも増加しており、本事業は市民等に浸透してきているものと考えております。特に、申請件数が多く、所得が全体的に低い高齢者世帯の利用者からは、制度について大変ありがたいという声も聞かれ、この制度を利用した住宅改修により、高齢者世帯、子育て世帯に適する住宅が増加し、高齢者の暮らしの安全確保及び子育て世帯の住環境の向上に寄与できたものと考えております。
また、今後の方向性、課題、改善案につきましては、本事業は、予算満了により早期に募集を締め切り、募集締め切り後においても申請についての問い合わせがあることなどから、実績以上の利用希望者が見込まれますが、一方で、本事業は大分県の補助制度を活用しているため、大分県から本市に配分される予算枠に限りがあり、毎年本市が希望する予算を確保できていない現状がありますことから、今後は、大分県に対して予算枠の拡充を要請してまいりたいと考えております。
最後に特記事項につきましては、本事業は平成28年度より、三世代同居による子育て及び世代間支援を図るため、これまでの
バリアフリー改修工事、子育てのための改修工事に、三世代同居のための改修工事を加え、
子育て高齢者世帯リフォーム支援事業に名称を変更して実施しているところでございます。
なお、9月20日現在の補助申請の受け付け状況といたしましては、
バリアフリー改修工事が14件、子育てのための改修工事が9件、三世代同居のための改修工事が4件となっており、このうち、バリアフリーと子育てのための改修工事は既に予算枠に到達しているところでございます。
また、併用可能な市の制度といたしましては、障害福祉課の
在宅心身障害者住宅設備改造費補助金、長寿福祉課の
在宅高齢者住宅改造費助成金がございます。
○板倉分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見はありませんか。
○野尻委員
県の予算枠の拡充について要望は可能なのですか。
○上原住宅課長
毎年、担当課同士で予算の話を事前に、年内に行っております。県におかれましては、大分市のみならず県下各市町村に対する予算ということでありまして、全体枠として財政当局に要望する中で、その枠組みの中で各市に配分を決定します。年内の意見調整の中では、本市の予算要求に合わせた額を要求していただくよう要望しているところでございます。その後につきましては県の中での協議ということでありまして、年が明けて年度をまたぐころに初めて内容がわかるといった状況でございますが、今後はそういったことを、過去の事例も踏まえながら、県には強く要望してまいりたいと考えているところでございます。
○野尻委員
ことしは、県に対してどれくらいの枠で要求しているのですか。
○上原住宅課長
予算編成を今後行う計画でございますので、これまでの実績等も踏まえる中で、今後決定していく予定でございます。現段階では明確に、今何件分という計画にはなっておりません。
○野尻委員
この事業は、2分の1ずつ県と市で負担しているが、市単独として予算増額という可能性は考えられるのですか。
○上原住宅課長
この事業そのものが、そもそも県の制度設計を行った事業ということで出発しております。したがいまして、この事業におきましては新たな市の財源の上積みということは今のところ考えておりません。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○福崎委員
県の予算配分ですが、平成26年度、平成27年度の県の配分予算枠が幾らだったのか教えてください。
○上原住宅課長
平成26年度、平成27年度ともに県が300万円、市が300万円です。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○長田委員
先ほどの平成27年度重点事業の成果についての報告の中で、住宅等ストック対策推進事業の説明を受けて、この事務事業の中で、住宅等ストック対策推進事業との関連が何かあれば教えてください。
○上原住宅課長
住宅課が実施しております住宅等のストック対策推進事業の中で、このリフォームに関しての併用の事業は持ち合わせておりません。
○長田委員
ないのですか。
○上原住宅課長
リフォームに関してはありません。そのほか、リフォームではありませんが、老朽空き家対策に関する除却推進であったり、移住者の支援であったり、もろもろの住宅に関する補助メニューはございますが、リフォームについてはこのメニューとは別に考えています。
○長田委員
事務事業の評価対象になっているのには関連しないということですか。
○上原住宅課長
はい。
○長田委員
それと併用可能な市の制度について併設をすることは非常によく、これが専門家の住宅課が積極的にかかわるのは本当によかったと思っています。高く評価しております。
○国宗委員
件数の内訳を見たときに、高齢者と子育て世帯では基本的に高齢者のほうがかなり多いような状況で、子育て世帯の方が少なく、平成27年度は5件になっていますが、どのように考えていますか。
○上原住宅課長
高齢者の方々の申請が比較的多く、子育ての対象が現段階ではそこまで多くないといった御指摘はございます。一つには、広く周知を図ることが課題かと考えております。高齢者の方にはいろいろとこういった事業に対する関心も高く、いろんな機会でお知らせすることがございますけれども、子育て世帯の方につきましては、若年層を中心とした世帯が多くおられますので、そのような方々に広く広めていくための周知を今後すれば、対象の事業、件数もふえていくものと考えているところでございます。
○国宗委員
平成28年度は、先ほどお聞きしたら子育ては9件ということで、若干ふえている感じですけど、事業の意味を教えてください。
○清水住宅課参事
もともと県の制度設計の中で、高齢者と子育てがセットで制度設計されておりましたので、大分市もそれに準じております。
○国宗委員
そのままということですか。
○清水住宅課参事
はい、そのままということでございます。
○国宗委員
わかりました。そのまま利用しなければならないと思うのですけど、例えば将来的に子育てをもう少し支援していくために、子育てを別につくるなどの考えはありますか。
○上原住宅課長
現時点では、そのような考えというものはまだ構想の中にはございませんが、本日いただきました意見を踏まえまして、県との協議の中で今後の制度について、この事業についての方向性といいますか、改善が見込めるものであれば県と相談させていただきたいと思います。
○国宗委員
今言われたとおり、これは県の事業でもありますので、これはいたし方ないと思いますが、高齢者に対しての制度が多く、子育て世帯に対してのこういう改修工事というのは、いいことでもあると思いますし、今、若い世帯は所得も低くて、改修もできないところに、こういう補助制度があることは物すごくいいことだと思いますので、その辺を含めて、将来、今言われたように、さらに使いやすく、また拡充できるような方策も大事であると思っております。
○野尻委員
市単独事業で助成額をふやすということは可能ですか。
○上原住宅課長
現段階では未定でございます。
○福崎委員
確認ですけど、自己評価のところに、本事業は予算満了により、早期に募集を締め切りと書いてありますが、これは先着順ということでよろしいのでしょうか。
○上原住宅課長
基本的に先着順でございます。また、審査が調いまして決定が出るのはまた後で、正確に言えば、補助金額の決定順ということになります。
○福崎委員
実際に締め切り後の問い合わせ件数は何件あるのですか。
○清水住宅課参事
平成26年度、平成27年度は、10件から15件問い合わせがございます。来年度もやるのかという問い合わせも含めた件数でございます。
○福崎委員
募集期間は決めているのですか。
○清水住宅課参事
はい。要綱に工事の完了が2月末までと規定しておりまして、それまでに工事が終わるようにということで、12月末までを応募期間としております。その中で、先着順ということで決めさせていただいております。
○
木村土木建築部長
通常の募集期間という考えではなく、順次助成をして最終的にお金がなくなった時点で終わります。また、先ほど言いましたように、県に終わった成果品を出す必要がありまして、2月末までに終わるように逆算して募集期間を設定しております。
○福崎委員
目安ということですか。
○
木村土木建築部長
はい。
○松下副分科会長
事務事業の必要性のところに関連ですが、この事業は今までの説明だと、県の独自事業に各市町村が乗っかっているということでしょうけど、国の動向で言うと、
住生活基本計画を策定していく方向性の中で、県も計画をつくり、市も
住宅マスタープランの改定を行い、全国的に見ると、高齢者・子育てという部分で、かなり国も積極的でありますが、各自治体の先進的な事例を国が全国展開の事業として制度設計することがよくあるのですけれども、県独自ではなくて国の事業に引き上げられるような動向はわかるのですか。それから
住宅マスタープランの改定では、ニーズと実績との関連において計画の拡大といった部分が見込まれるのか、それと、国宗委員とかも指摘された、高齢者と子育てといった部分も区分けするような中身を、この
住宅マスタープランの中に組み込んでいこうとする考えがあるのかどうか、今の動向がわかる段階で教えてください。
○上原住宅課長
まず、国の動向でございますが、子育て世帯リフォームの支援に限らず、本市ではふるさと団地の元気創造推進事業等も行っております。これにつきましては国も非常に注目をしておりまして、先進的な事例であるという、大分市が頑張っていると見ていただいておりまして、先日も東京に上京した際に、国土交通省へお話をしております。そういった中で、より多くの市民の方に、子育て世帯、高齢者世帯についての何らかの支援事業がないものかといったところで、国も本市の取り組みを見ていただいておりますので、国もこれを参考にされて、今後何らかの考えが出ることを期待しているところでございますが、具体的にどういったものが国で考えられているかは、まだ把握しておりません。
また、
住宅マスタープラン改定についてですが、現在、空き家等の対策計画が急を要しますので、そちらに人員を割いておりますけれども、これも年末までには完成いたしますので、並行して
住宅マスタープランの改定に取りかかっているところでございます。その中で、やはり委員、副分科会長がおっしゃられました高齢者・子育て世帯への視点、これも重視してまいりたいと思います。また、さらに区分けにつきましては、委員会を立ち上げまして協議を行う中で、素案の策定の中で、いろいろな方に御意見をいただきながら、協議してまいりたいと思います。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○エイジ委員
バリアフリーの改修工事について、これは大体、どのような工事が行われていて、幾らぐらいかかっているのか教えてください。
○上原住宅課長
高齢者向けのバリアフリーの改修工事でございますが、平成27年度におきましては、洗面所、浴室、便所等、水回りが多くあります。あと、寝室等もございます。もちろん手すりやスロープ、段差解消がありますが、傾向として、バリアフリーに限らず子育て支援のほうにつきましても、水回りの改修工事が多いです
○エイジ委員
事務事業の概要で、
高齢者バリアフリー型の場合の対象について、世帯全員の前年所得総額が350万円未満ということですが、三世代が一緒に生活している場合、たくさん働ける家族がいる世帯は前年所得総額が350万円以上になる可能性が高くなると思います。大家族が損をするといいますか、こういった制度を利用できないという問題があると思うのですが、どのように考えておりますか。
○清水住宅課参事
複合世帯の場合は、高齢者の方の年金所得を除いて計算するようにしております。その中で世帯全員の前年所得総額が350万円未満ということです。
○エイジ委員
わかりました。次に、表記の仕方ですが、一般的に見ると、募集期間を明記していたら、その間に応募をすると何か対応してくれるのではないかと思います。そこで、わかりやすく、何月から募集を開始します、ただし先着順ですので、定員になり次第、募集を終了しますなどのような条件に変えたほうがいいのではないかと思いますので丁寧な表記をしていただきたい。
○上原住宅課長
どうしても市報になりますと文字数に限りがありまして、精査された内容しか記載されないのですが、ホームページ等でお知らせするあるいは、チラシ等をつくるときには、今御指摘のありましたことを十分踏まえまして、よりわかりやすい表記を心がけたいと思います。
○徳丸委員
審査ではなく、申請されれば受けるということですか。
○上原住宅課長
申請は当然承りますが、その後、審査をさせていただきます。
○徳丸委員
それは机上の審査だけですか。
○清水住宅課参事
当初は図面審査がございます。
○徳丸委員
写真を見ていますか。
○上原住宅課長
最終的に写真も確認しています。
○徳丸委員
わかりました。
○板倉分科会長
併用可能な制度を利用すると補助金が減るのですか。
○上原住宅課長
対象となる箇所が重なれば、その部分は除かれますが、長寿福祉課であったり障害福祉課であったりが行う部分を除いた部分で、住宅課に申請されれば、それが全てになります。使い分けを可能としているわけです。
○板倉分科会長
重ならなければいいのですか。
○上原住宅課長
はい。
○板倉分科会長
県の予算は把握していますか。
○清水住宅課参事
大分県の予算は、平成27年度で1,140万円です。
○板倉分科会長
そのうち大分市が300万円ということですか。
○清水住宅課参事
はい、そうです。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○福崎委員
この事業費で、30万円未満の工事は補助対象外となっておりますが、なぜ対象外としているのですか。
○上原住宅課長
県の設計となっております。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、ここで質疑、意見を終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここで、委員各自でお手元の
事務事業評価シート、議会の左側1の項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は、後の自由討議や最終委員評価の発表で必要となりますので、必ず記入してください。
それでは、5分程度で記入をお願いします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○板倉分科会長
それでは、記入が終わりましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○板倉分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
○エイジ委員
評価区分としては継続です。理由としては、県の制度設計ではありますが、本市としても補助金の少なさや対象設定を見直す必要もあるのではないかと思ったからです。
○板倉分科会長
県の制度設計なので、見直しとは、県が制度を見直さないといけないということですか。
○エイジ委員
それもありますが、本市としても補助金の現状の少なさや対象者の設定を見直す必要があるのではないかということです。
○福崎委員
継続です。理由としては、県の制度であって、市がその制度に対してどうこうできる状況ではないのですが、年間20件から25件程度の実績もありますし、問い合わせも10件から15件あるということで、市民ニーズはあるということから、県の制度を活用しながら、引き続きこのサービスの提供をしていくべきであると思います。ただし、引き続き県へ補助額の増額を強く求めていただきたいと思います。
○徳丸委員
私も継続です。予算枠の関係があり、真に必要な人に使われていないと思われるのでもっと生きた制度に進化させるように、制度の充実を図ってほしいと思います。
○国宗委員
私も評価区分は継続です。先ほども言いましたように、どちらかというと子育ての部分について力を入れていただきたいが、県の制度なので、これ以上内容を今の段階で変えるというのは難しいと思いますから、附帯としては、子育て世帯への支援事業もぜひつくっていただきたいと思います。
あと名称ですけど、高齢者・
子育て世帯リフォーム支援事業になっていますけど、例えば、高齢者を尊重するという意味で高齢者が先に来ていると思うのですが、高齢者にはほかの事業もありますので、可能であれば、子育て・高齢者世帯リフォーム支援事業にしていただけないかということを附帯します。
○野尻委員
この事業としては継続でいたし方ないと思います。そこで、別事業として、これに相当するような事業を市単独として検討していただきたいということを要望しておきます。
○長田委員
国も考えているということなので、中核市として国と直接話せるのであれば、予算拡充ということで拡充をお願いしたい。
○松下副分科会長
継続ということでやむを得ないと思います。国としての制度化をぜひ県に要望していただくということと、それから市長会等を通じてぜひ要望していただきたいです。結果としては継続で行かざるを得ないと思います。
○板倉分科会長
私は継続です。県にできるだけ予算要求していくということを要望します。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、ただいま出されました意見について、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、自由討議を終結いたします。
次に、分科会の合意形成に入ります。
全員の意見が出ましたが、長田委員は、全員の意見を聞いて評価区分に変わりはありませんか。
○長田委員
皆さんの意見を聞きましたが、私の評価は拡充です。
○板倉分科会長
それでは挙手で決定をいたしたいと思います。多数決で決した意見を分科会での評価といたします。
なお、可否を決するものではありませんので、私を含めて全委員の挙手で決したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、評価区分が拡充の方は挙手してください。
〔賛成者挙手〕
○板倉分科会長
次に、評価区分が継続の方は挙手してください。
〔賛成者挙手〕
○板倉分科会長
拡充が1名、継続が8名となり、継続が多数であります。
よって、建設分科会評価といたしましては継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのように決定いたします。
次に、分科会評価結果についてでございますが、先ほど継続と決定した理由、改善内容、提案事項等につきましてまとめを行いたいと思います。いかがいたしましょうか。
○野尻委員
討論した理由をまとめてくれればいいし、市の単独事業として検討して、予算を増額できないかどうかの附帯意見をつけていただきたい。
○板倉分科会長
今まで出た意見をまとめるということですね。
○松下副分科会長
まとめると、必要性、効果性は高いということを認めます。改善内容としては、ニーズも多いので事業費の拡大について国、県に要望するということと、市の単独としての事業設計ができないかという2点ということにいたします。
○板倉分科会長
国、県に対する要求の拡大と、市単独の子育てへの事業制度を入れることを検討するということですね。
○国宗委員
名前の変更も入れてください。
○上原住宅課長
平成28年度の名前については、事業名を変更しております。
○板倉分科会長
それでは、分科会評価結果の理由等につきましては、先ほどまとめた文章をもとに、正副分科会長に一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのようにさせていただきます。
以上で事務事業評価を終わります。
次に、討論、採決については全体会で行うことになりますが、本案のうち当分科会としての意見を集約したいと思いますが、ここで、先ほどの福崎委員からの質問に対する回答を求めます。
○平山建築課長
先ほど福崎委員からいただきました質疑について回答させていただきます。
歳出第8款土木費に係ります土木総務費で、189ページに記載しております営繕管理費のうち、デジタル複合
機の購入につきましては、大分市物品取扱規則の中で、財産目録の記載は100万円未満につきましては記載をしておりません。
それともう一点の使用実績につきましては、建築設計、設備設計におきまして、工事の設計業務を行う上で、平成27年度は10の部局によりまして約500件受けております。その総枚数が、3万3,780枚の使用実績となっております。
○
朝野道路建設課長
先ほど福崎委員の、街路事業の単独の実施額が約500万円少ないということですけど、これは路線名が県庁前古国府線や中島錦町線の街路事業でありまして、約500万円を多目に見積もっていた補償費等が不用になり、500万円ほど安くなりました。
○福崎委員
今、回答していただいた街路事業ですが、584万3,000円は不用額として処理されたということでよろしいですか。
○
安部道路建設課庶務担当班グループリーダー
そのとおりです。
○
篠田住宅課庶務担当班グループリーダー
福崎委員より御質問がありました244ページの平成26年度の繰越明許についての御説明でございます。
まず住宅管理費の繰り越しについてでございますが、こちらは契約を行わないまま、平成26年度から平成27年度へ概算で繰り越したものでございまして、平成27年度に設計を行い、入札を行ったことにより事業費が確定いたしましたので、その差額が平成26年度と平成27年度の差になっております。
下の段、
移住者居住支援事業についてでございますが、こちらも概算で繰り越しを行ったものでございまして、平成27年度の実績分が778万3,000円ということで記載しております。
○福崎委員
契約を行わないまま概算で繰り越しましたということは、予算の執行のあり方が物すごく、雑な気がします。
ほかのところはきちんと次年度に繰り越す理由があって繰り越すから認めてくださいということを説明されているのに、数字が変わっていることの説明すらないまま、こちらで指摘して、初めて概算で繰り越したということですから繰越明許する考え方をもう少しきちんとしていただきたいです。なぜ契約を行わなかったのか、概算だったのかという説明だけしてください。
○
篠田住宅課庶務担当班グループリーダー
ただいまの御質問ですが、住宅管理費及び
移住者居住支援事業は3月の補正でついたものでございまして、どちらも国の補助金が3月末についたものでございます。したがって、3月中に契約をする時間がなく、予算額そのまま平成27年度に繰り越して、平成27年度で執行いたしました。
○板倉分科会長
こういうことはまれにあるのですか。
○
岡部住宅課工務担当班グループリーダー
設計する前に国から予算がつきまして、面積で大体の概算を出します。次の年に現地に行って詳細に調べ、設計をします。その後、入札をしますので、入札差金が発生します。そこが決算額となるので、その差額が生じることになります。
○
木村土木建築部長
国からの経済活性化のための補正予算なので、3月につけるものでございますけれども、もうその時点でもらったものは年度内に契約は不可能でございます。概算といいますか、その分をそのまま補正で上げて、そして入札後に契約した額が決算になるということです。
○板倉分科会長
それでは、本案のうち当分科会として意見を集約したいと思います。
本案の認定について反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
本案については反対意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのように集約いたします。
次に、平成27年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第9款消防費のうち河川課関係及び第11款災害復旧費のうち
土木建築部所管分について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
伊藤土木管理課長
〔説明書③ 253ページ~消防費のうち
土木建築部所管分
説明書③ 324ページ~災害復旧費のうち
土木建築部所管分について説明〕
○板倉分科会長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○長田委員
この水門管理費の208施設について教えてください。
○古城河川課長
これは国の管理しております施設が90施設、県が管理しております施設が41施設、大分市が管理しております施設が77施設ありまして、全部で208施設の川に流れ込む箇所の水門や樋管等の操作を、この地区の近隣の消防団に委託いたしております。
○長田委員
算定方法を教えてください。
○古城河川課長
手元に資料がございませんので、調べまして後ほど御説明させていただきたいと思います。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、討論、採決については全体会で行うことになっておりますが、本案のうち当分科会として意見を集約したいと思います。
本案の認定について反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
本案については反対意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのように集約いたします。
次に、特別会計の平成27年度大分市
住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○上原住宅課長
〔説明書④ 6ページ~平成27年度大分市住宅新築資金等貸付事業特別会計について説明〕
○板倉分科会長
執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○野尻委員
返還はしっかりと行われていますか。
○上原住宅課長
返還につきましては、252名に対しまして70名の方がいまだ全て償還が終わっていない状況でございますが、この方々の中には分納されている方もおられます。25年間で返済していくという中で高齢化等も進んでいることなど返済者にもいろいろな状況がございますことから、状況を明確に把握しながら、滞納が実際には存在もしておりますけれども、返還事務に努めてまいりたいと考えております。
○野尻委員
実際、残額は幾らですか。
○上原住宅課長
滞納額は約3億6,467万円となっております。
○板倉分科会長
平成9年度から新規対象者はいないですよね。
○上原住宅課長
はい。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○長田委員
決算なら状況を数字で示さないと今のような説明では納得できません。しっかりと数字で示してください。今未収金対策を行っておりますが、平成27年度に取り組んだことを説明してください。
○上原住宅課長
事業費につきましては増額となっておりますが、これは平成28年1月に1名から貸付金の繰上償還がありました等のことにより、資金の貸付金に係る元利収入が増加いたしまして、増加した分につきましては、歳入額が歳出額を上回った場合、余剰金を一般会計へ繰り出すものとなっております。そのようなことから繰出金が増額になりました。
また、公債費の増額、減額につきましてパーセンテージが変わっておりますが、償還総額は昨年と同額でございますけれども、元金と利子の比率が変わっております。元利均等返済ということで、長期債の償還計画の中では元金が徐々にふえ、利子が徐々に減るように設定されておりますことから、このようなパーセントの変更が生じております。
○長田委員
指定管理にすると余計にお金が入ってくるのですか。
○上原住宅課長
収納率が向上します。
○長田委員
収納率は向上したのですか。
○上原住宅課長
平成27年度の償還率ということで御報告させていただきます。現年度の調定額に対する償還率は57.23%でございます。過年度分に対する償還率は1.4%となっております。全体の現在の調定額3億7,300万5,954円に対しまして、平成27年度返済済額は833万5,618円、未償還額が3億6,467万336円でございまして、この平成27年度、単年度だけで見ますと償還率は2.23%でございます。
○長田委員
まだ償還が終わっていない方が70名いるとのことでしたが、その前と比べてどれだけ完納者がいますか。また、現在係争中の案件はございますか。
○上原住宅課長
前々年度に比べまして、完納者が2名でございます。現在係争中の物件はございません。
○長田委員
なぜ資金貸付金に対する係争をしないのですか。
○上原住宅課長
この資金貸し付けの部分につきましては、今後、未収金対策の協議会の中でも、1つの案件として全庁的に取り組んでいかなければならないと現在考えているところでございます。人権・同和対策課と連携して、今後は滞納整理に当たっていくということも庁内で合意形成がされておりますので、これから協議を重ねまして、より具体的な、効果的な徴収に努めてまいりたいと考えております。
○長田委員
貸したものは返してもらわないと困りますので、しっかりと行ってください。
○野尻委員
要望しておきます。資料の作成で、わかりやすい資料として報告書を書いてください。これだけでは貸し付けた金額のみで、償還が幾らあり、滞納が幾らあるのか数字が示されていないです。部長、そこのところどうですか。
○
木村土木建築部長
今後十分わかりやすい資料をつくりたいと考えております。
○板倉分科会長
ほかに質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
ここで、先ほどの長田委員からの質問に対する回答を求めます。
○古城河川課長
樋門につきましては、私どもはAのゼロからAの1、Aの2、そして、C、Dという樋門ごとに種類を変えております。その種類ごとに、例えば労務単価であれば、2,025円。この金額は国が単価を出しております。これに所要時間、樋門ごとによって、例えば大きいところは8時間、小さいところは2時間で終わるとか、それを何回するか、例えば大きいところは17回、小さいところは12回でいいと、こういったことで、樋門ごと単価を計算しまして、そして消防団と委託した合計が全部で委託費となります。
そして国と県、そして私どもは河川課ですが、河川課以外で下水を持っていますので、そういったところは後ほど私どもが精査した段階で収入となり、最終的には河川課の中に振り込まれますので、最終的には一つ一つの樋門ごとによってそれぞれ単価が違うという形をとらせていただいております。最終的には実情に合わせて変更契約をさせていただいて、最終的な金額は約4,600万円でございます。
○野尻委員
樋門のA、B、Cなどの種類で単価金額が変わると思うが、国、県、市の樋門でも金額は変わりますか。
○古城河川課長
操作のやり方や実情がどのぐらい時間がかかるかによって、その時間数を掛けたりしますので、それぞれ金額が違います。
○野尻委員
2,025円というのは時給ですか。
○古城河川課長
1時間当たりの時給です。一番安いところは1,725円もございますので、それぞれ単価があります。
○長田委員
きょうのようなときはどうですか。
○古城河川課長
まず河川課から消防団長へ電話をいたします。
○長田委員
電話をした時点から支払いが生じますか。
○古城河川課長
そうでございます。そして、出動となります。出勤人数と時間を計算した後、精査いたします。
○板倉分科会長
それでは、本案の認定について反対意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
本案については反対の意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのように集約いたします。
分科会要望はどうしますか。
○長田委員
分科会要望はかけてもらわないと困ります。
○野尻委員
未収金対策をしっかりとするように要望をします。
○板倉分科会長
未収金滞納対策に取り組むことを要求ですね。
○野尻委員
文言については正副分科会長に任せます。
○板倉分科会長
それでは、建設分科会要望として上げることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
では、文言については、分科会長報告を作成するに当たり、正副分科会長に一任していただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
以上で土木建築部の審査は全て終了いたしましたが、委員の皆さんから他の分科会と関連する要望事項はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、委員の皆さんからその他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
執行部からその他として何かありませんか。
○
木村土木建築部長
ありません。
○板倉分科会長
最後に、執行部にお願いですが、委員からの個人要望につきましては、分科会並びに委員会として要望とはいたしませんが、真摯に受けとめて対応していただくよう、よろしく申し添えておきます。
次に都市計画部の案件について審査を行いますので交代させますが、ここで休憩をとりたいと思います。午後1時に再開といたします。
午後0時3分休憩
午後0時58分再開
○板倉分科会長
それでは、
決算審査特別委員会、建設分科会を再開します。
審査の前に、
長野都市計画部長から発言を求められておりますので、これを受けたいと思います。
○
長野都市計画部長
平成27年度の
決算審査特別委員会建設分科会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
初めに、今回の台風16号の被害の状況でございますけれども、市内全域といたしましては、部分的に道路冠水等の被害が確認されておりますが、今のところ都市計画部に係る特に大きな被害はございません。
それでは、本日は第3回の定例市議会審議に引き続きまして、大変厳しい日程での決算審査をお願いすることになりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
初めに、議第91号、平成27年度大分市歳入歳出決算の認定についてでございますが、都市計画部におきましては、第8款第4項の都市計画費を上程させていただいております。
また、議会が行います
事務事業評価対象事業といたしましては、都市計画部から、彫刻を活かした
まちづくり事業が選定されております。
議案及び
事務事業評価対象事業の詳細につきましては、後ほど担当課長より御説明させていただきますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定、評価を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○板倉分科会長
それでは、審査に入ります。
議第91号、平成27年度大分市歳入歳出決算の認定についてのうち、平成27年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第8款土木費のうち都市計画部所管分について審査をします。
執行部の説明を求めます。
○
清水都市計画部次長兼都市計画課長
〔説明書③ 205ページ~都市計画費について説明〕
○板倉分科会長
執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○福崎委員
209ページの三佐北地区住環境整備事業の中で、坂ノ市地区と記載があるのですが、三佐に坂ノ市地区があるのですか。
○
姫野まちなみ整備課長
209ページの坂ノ市地区というのは、坂ノ市土地区画整理事業の中の事業を三佐北地区住環境整備事業でさせていただいております。
○福崎委員
これは目が三佐北地区住環境整備事業費ですが、関係ない事業費から費用を支出してもいいのですか。坂ノ市地区事業は、照明灯点検業務、墳墓等調査、照明灯の取りかえ業務委託ですから、別に三佐北地区住環境整備事業費ではなくても、ほかのところから費用を支出できるのではないかと思いますが、なぜこの目から支払ったのですか。
○
姫野まちなみ整備課長
福崎委員のおっしゃるとおりでございますけれども、坂ノ市のこの墳墓の件や照明の取りかえの業務は数十万円程度の規模が残っておりますので、新たな事業を設けるのではなく、三佐北地区住環境整備事業費の中に含めさせていただいているという状況でございます。
○福崎委員
ほかのところはもう終わってしまって、支出するところがないから違う財布から支払いましたというのは、事業のお金の使い方としてそれはおかしいと思います。整備のために予算を組んで、地区の人はその予算の中で地区がよくなっていくと思っているのに、ほかの地区のことをされるというのは、お金の使い方として、私は間違っていると指摘しておきます。今さら変えることは無理でしょうけど、ただ、おかしいと思います。お金の使い方として間違っていないのか見解だけお聞きします。
○
姫野まちなみ整備課長
福崎委員の御指摘は我々も十分承知しておりますけれども、繰り返しになりますが、2件ほど事業が残っておりますことと、金額が50万円程度ということで、三佐北地区住環境整備事業費で予算を計上させていただいている状況でございます。
○福崎委員
金額が50万円程度ならほかのところで支出できるのではないかと思います。これが何百万円とか何千万円であれば、例えば同じような事業なので三佐北地区住環境整備事業費から支出しますというのはわかるけど、金額が50万円であれば、三佐だけど細で出してもよかったということですよね。なぜ三佐北地区住環境整備事業費にしたのですか。
○
姫野まちなみ整備課長
実を申しますと、これは長年の懸案事項のものでございまして、過去から三佐北地区住環境整備事業費中で計上させていただいていたという状況でございます。
○福崎委員
わかりました。もうこれ以上言っても変わりませんので、次に行きます。
218ページの委託料ですけど、横尾遺跡発掘調査と調査記録の作成は、文化財課から業務委託を受けて、横尾公共団体区画整理事業費の中で支出しているということでよろしいのですか。
○
吉田まちなみ整備課参事兼
横尾土地区画整理事務所長
この委託費は、整地工事に入る際に、その下に文化財があるということで、文化財課にお願いをして発掘調査をするという委託を受けております。
○福崎委員
220ページの繰り越しですけど、横尾区画整理事業で2億4,352万6,000円、このうちの2億2,743万4,000円は、ほぼ工事請負費です。先ほどの説明だと理由しか言っていませんでしたが、これだけの額になったのはどの事業だったのですか。
○
吉田まちなみ整備課参事兼
横尾土地区画整理事務所長
大東中学校など規模の大きな工事がありまして、その部分で地権者との補償交渉等に不測の日数を要したためです。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○福崎委員
225ページの委託料ですけど、平和市民公園年間管理委託料が、平成26年度が2,675万8,000円でしたが、平成27年度は4,219万6,000円。南大分スポーツパーク年間管理委託料が平成26年度が626万4,000円でしたが、平成27年度は1,134万円ということになっており、約倍近くふえているのですが、この委託料がふえた理由を教えてください。
○
田中公園緑地課長
平和市民公園等につきましては、年間管理の分を3年間の長期で委託していますものですから、その部分で金額がふえました。
○福崎委員
いつから、長期の委託をしているのですか。
○
田中公園緑地課長
平成6年度からです。
○福崎委員
長期で委託すると委託料がふえるのであれば、委託しないほうがいいのではないですか。
○
田中公園緑地課長
平和市民公園及び南大分スポーツパークの2つは調べて報告いたします。
○長田委員
平和市民公園のことについて関連でお聞きします。重点事業の成果資料の54番公園施設長寿命化事業の中の平和市民公園の八つ橋を教えてください。
○
田中公園緑地課長
能楽堂の北側にあります池に木製の橋がありまして、それを八つ橋と呼んでおります。
○板倉分科会長
それでは福崎委員、次をどうぞ。
○福崎委員
害虫駆除防除委託料について、平成26年度が875万5,000円で、平成27年度が116万4,000円と減っていますが、理由を教えてください。
○定
野公園緑地課参事補
この害虫駆除防除委託料というのは、主に春や秋に発生をするチャドクガ等を駆除する委託料で、季節によって金額が変わります。
○福崎委員
チャドクガは、桜の木に発生する虫ですか。
○定
野公園緑地課参事補
桜の木やサザンカに発生します。
○福崎委員
次ですが、大分城址公園整備・活用事業の中で、景観を含めて検討されることであれば、国道197号の松の木のあり方についてどのように捉えているのですか。この質問が決算に関係ない場合は、次の質問に移らせていただきます。
○板倉分科会長
一応、活用事業の件ですから、執行部に回答を求めます。
○
田中公園緑地課長
大分城址公園の利用、活用について、松の木は範囲に入っておりませんが、県がしていますリボーン197において、松の木の利活用について検討しております。先日ございましたワークショップの中では、市民の皆様からあの木を残してもらいたい、景観にとって重要であるという意見はいただいております。
○福崎委員
それでは、松の木を残すか残さないかは、検討委員会の中の検討の1つに入っているということでいいですか。
○
清水都市計画部次長兼都市計画課長
はい、今、県が、委員会の中で検討しています。パブリックコメントも募集が終わりましたけれども、今後、そのパブリックコメントを含めた中でどうするのかとかいう検討をするということになっております。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○福崎委員
229ページの緑化推進費についてです。市民緑地除草等委託とありますが、市民緑地というのはどこを指すのですか。
○
吉村公園緑地課緑化推進担当班グループリーダー
市民緑地につきましては、西寒多神社と契約を結んでおりまして、そちらの除草をいたしております。
○福崎委員
次に231ページの都市交通対策費です。放置自転車等整理業務委託料が約1,400万円、前年度よりもふえていますが、これは放置自転車がふえて、整理するために費用がかかると思うのですが、放置自転車保管庫草刈業務委託料が、前年度は2万4,000円でしたが平成27年度は41万5,000円でふえておりますが、現在の保管庫は何箇所あり、どういう形態で保管をされているのですか。
○
黒枝都市交通対策課自転車総合対策担当班グループリーダー
現在、泉町の自転車保管庫、片島の自転車保管庫、米良の保管庫、それと春日町の保管庫につきまして、除草等を行っているところでございます。
○福崎委員
4カ所とも屋外ですか。
○
黒枝都市交通対策課自転車総合対策担当班グループリーダー
そうでございます。
○福崎委員
最後に、都市交通対策の全体の委託料が、当初1億4,904万7,000円で、支出の決算額が1億2,241万5,252円ということで、約2,663万円支出が少なかったのですけど、委託に大きな変更があったのですか。理由を教えてください。
○
高瀬都市交通対策課長
全体でいきますと、ふれあい交通運行の経費の差、それと工事あるいは委託の入札先の差でございます。
○福崎委員
人件費は委託費のほとんどであって、よく言われるのが、市は支出を減らすために、入札が低いほうがいいという考え方を持って臨まれるケースがあって、それによって一般の人件費が圧縮されて、働く方々が苦しんでいる部分もあるという指摘もあります。本当に入札で低いほうがいいということを市の職員が言ったりはしていないだろうとは思うのですが、そういうことのないようにお願いします。
1人当たりの時間外単価を見たときに、県の最低賃金を割らないようにお願いします。下手したら割っているケースもあるのではないかということが言われているので、その部分は指摘しておきたいと思います。働く者のためにもきちんとしていただきたいと思います。
○国宗委員
公園のことでお伺いします。公園の落ち葉の関係ですが、特に住宅地周辺にある公園で、葉が今からの時期は落ちてきます。具体的に対策を考える必要があると思うのですが、何か対策を考えていますか。
○
田中公園緑地課長
落ち葉の問題につきましては、各公園で問題になっておりまして、公園のすぐ隣接したところに住んでいる方にとりましては落ち葉が大変迷惑になるということと、公園から離れた方につきましては、紅葉して落ち葉を見ると季節感があって、とてもいいという両意見がございます。その中で、各地区の自治委員、また隣接者等と話す中で、余りにも木が多い部分については、枝の剪定を行うことや大きい木は小さい木に植えかえたりするといった対策をやっております。
今後ともこの問題については、意見が対立していますので、公園緑地課も含め関係者と協議する中で、その地区に合った最良の方法を探していきたいと思っております。
○国宗委員
落ち葉の問題は、見るほうも当然大事かもしれないけど、根本的には迷惑がかかる人のことを考える必要があると思います。
市としては、落ち葉で迷惑が近隣の方にかかっている公園が何カ所あるのか把握していますか。また、どのようにそういう人たちと検討しているのかを教えてください。
○
田中公園緑地課長
現在、大分市には公園が765カ所ありますけれども、その大部分で迷惑がかかっていると認識しております。その中で、ただ木を切るだけではなく、地域の皆さんが愛し続けた木を大事に思う気持ちと、どうしてもやむを得ない落ち葉の対策という相反する面もあると思いますけれども、そこはお互いの協議の中で少しずつ解決していくしかないと考えております。
○国宗委員
具体的な動きが見えにくいです。毎年、迷惑をこうむるというお宅からよく声を聞きますが、もう根本的に何か対策を考える必要があると思います。このままでは我慢できない人もいます。
具体的に市が何か進めていくような方策を、ぜひ進めていただきたいと思います。
○板倉分科会長
事業への要望でよろしいでしょうか。
○国宗委員
はい、要望です。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○野尻委員
歳入歳出概算説明書で、これは財政課に聞いたほうがいいかわかりませんが、普通建設事業費を例年200億円は何としても確保していただきたいと要望し、予算を確保してもらっていましたが、平成27年度は170億円と30億円も減っています。都市計画部関連では何が原因でしょうか。
○
長野都市計画部長
詳細な資料は持ち合わせておりませんけれども、都市計画部に係るものといたしましては、大分駅南土地区画整理事業の事業終息に向けた事業費の縮減が大きいと認識しております。それ以外にも、公園の管理費等が年々縮小傾向にあります。
○野尻委員
それでは、都市計画部だけではなくて、土木建築部も含めて、合わせて200億円を要望いたします。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○野尻委員
放置自転車等整理業務委託料で約4,500万円の支出ですが、なぜですか。
○
黒枝都市交通対策課自転車総合対策担当班グループリーダー
現在、大分駅周辺地区、それと中心市街地地区ということで、放置禁止区域が2地区あり、その費用が大半でございます。また、放置自転車の移送業務も含めまして4,500万円程度となっております。
○板倉分科会長
放置禁止区域を指定するとなぜ支出が生じるのですか。
○
黒枝都市交通対策課自転車総合対策担当班グループリーダー
放置禁止区域を指定したところは、3時間で放置自転車を撤去しておりますので、その委託業務として支出が生じております。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
ないようですので、意見を終結します。
次に、事務事業評価に入ります。
当分科会の
評価対象事務事業のうち、都市計画部に係る彫刻を活かした
まちづくり事業について事務事業評価を行います。
執行部の説明をお願いします。
○
田中公園緑地課長
建設-1、彫刻を活かしたまちづくりをごらんください。
まず、
事務事業実施期間は平成19年からでございます。
予算費目は記載のとおりでございます。
実施方法につきましては、業務委託でございます。
次に、事務事業の概要についてですが、事業の目的は、市内各地に点在する屋外彫刻を市民の財産として、また、大分市のまちづくりの素材として見直し、大分市に住む人、訪れる人々に、屋外彫刻という身近に触れ合うことのできる芸術への理解を深めてもらい、潤いと安らぎを与えられるまちづくりを進めることを目的としております。
対象・手段につきましては、屋外彫刻の数が全体で65基ございます。内訳といたしまして、公園緑地課で所管するものが51基、他課が所管するものが14基あります。
①屋外彫刻の保守業務についてですが、大学、市民ボランティアによる大分大学連携事業と、彫刻清掃講習会を受講した登録業者によって、全体で55基の保守業務を行っております。内訳といたしまして、公園緑地課所管が51基、他課所管が4基となっております。
その下段には、平成19年度からの市民ボランティアの登録者数と、大分大学連携事業及び登録業者による彫刻清掃数の推移でございます。
②の屋外彫刻の再配置につきましては、屋外彫刻再配置方針に基づき、移設対象の屋外彫刻26基のうち5基を移設しております。
③の屋外彫刻の情報発信につきましては、平成19年にシンポジウムを開催し、後にホームページで公開するなどのほか、大分大学に御協力いただき、公開フォーラムや見学会などを開催しております。
事務事業の必要性についてですが、屋外彫刻の多くは、設置後、長い年月の経過とともに、大気汚染や酸性雨などの影響で美観を損ねてしまうことから、市民の財産である屋外彫刻を後世に伝えていくために、保守業務が必要であります。
また、戦後、時の上田市長より、大分を文化の薫り高いまちにと、滝廉太郎君像等の設置に始まり、約65年という歳月が流れ、彫刻に対する関心も薄れてきましたことから、市民はもとより、誰もが彫刻を身近に感じ、気軽に芸術に親しめる環境に整えるため、屋外彫刻の再配置を行う必要があります。
次に、右側上段部分をごらんください。
成果目標は、①屋外彫刻を良好な状態で維持することと、②屋外彫刻の再配置を完了することです。
成果実績は、①屋外彫刻の保守業務を、平成19年度から平成27年度までに、1基当たり年1回、市民ボランティアによって、累計で102基、登録業者で348基行っております。また、②屋外彫刻の再配置では、屋外彫刻5基を旧大分駅前広場から大分いこいの道などへ移設しております。
成果指標は、記載のとおりでございます。
総事業費につきましては、平成25年度、平成26年度は記載のとおり、平成27年度実績410万円、平成28年度は454万円でございます。
次に自己評価ですが、実績評価としましては、屋外彫刻清掃市民ボランティアは年々登録数が増加し、市民と協働して守り育てていく維持管理体制が整い、屋外彫刻を良好な状態で維持できておりますことと、平成23年6月の彫刻を活かしたまちづくり推進検討委員会で示された屋外彫刻再配置方針に従い、これまで5基移設したところであります。
最後に、今後の方向性、課題、改善案についてでございますが、ボランティア登録者の数は、高齢化や住所移転等による減少分を考慮し、補充を行っていくことと、平成23年6月の彫刻を活かしたまちづくり推進検討委員会から示された屋外彫刻再配置方針に従い、中心市街地の再構築にあわせ実施する計画でもありましたが、大分駅周辺の整備方針や都心南北軸の一部見直し等の影響もあり、再配置を見合わせた状態となっております。今後は、遊歩公園や中央通りの動向を鑑みつつ、再配置方針に従い、彫刻の再配置を検討してまいります。
○板倉分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見はありませんか。
○野尻委員
26基の再配置を計画し、今のところ5基が大分駅南側に移ったということで、残り21基は、今後検討していくということで、以前の計画のときの資料としていただいていたと思うのですが、遊歩公園の彫刻を大分駅北側に移すという計画は、まだ存在しますか。
○
田中公園緑地課長
現在、当時の再配置の計画につきましては、まだ存在しておりますが、現状の動きの中で、今後また再度、再配置について考え直していかなければならないと思っております。
○野尻委員
それでは、遊歩公園の整備計画はどうなっているのですか。
○
清水都市計画部次長兼都市計画課長
遊歩公園の整備につきましては、大分駅周辺総合整備事業が始まる前に、公園リフレッシュ事業の一環として地元と協議した経過がございます。その中で地元と話して、整備計画まで行き着かなかったわけでありますけれども、大分駅周辺総合整備事業の進捗を見て、また検討を行うということで、一度棚上げの状態になっていると聞いております。
今後は、グランドデザインを作成するに当たり、遊歩公園の整備というのは非常に大事な整備であるという意見も出ておりますし、大分城址公園、それから大友氏遺跡との連携を考える上では、非常に重要であると考えております。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○福崎委員
今、屋外彫刻物の保守業務では、55基が対象ということですけど、この保守業務の実績を見ると、平成25年度50基、平成26年度53基、平成27年度52基で、55基全ての保守業務をしておりません。保守業務をしていない彫刻は、良好な状態で維持できていないのではないかと思うのですけど、なぜ全部しないのですか。
○
田中公園緑地課長
彫刻の状態とか移設の関係などで、その年にしていない分があります。
○福崎委員
毎年しなくてよいと誰が判断しているのですか。ここに屋外彫刻物を良好な状態で維持するという成果目標があって、清掃を55基すると書いてある以上は、私はするべきだと思います。そこは指摘をしておきたいと思います。
それと、清掃しないでいい10基というのは、どういうものなのか教えてください。
○
田中公園緑地課長
10基につきましてはブロンズ製以外の作品のため、除外しております。
○福崎委員
ブロンズ製以外だからしませんということですが、大分市出身の彫刻家の人が寄贈していたり、市民の方が寄贈してくれて、彫刻はふえてきていると思うのですけど、その彫刻に対して、ブロンズ製でなければ保守しなくていいというのはなぜですか。
○
田中公園緑地課長
屋外彫刻のメンテナンスにつきましては、まず、水で洗いまして、拭き上げて、蜜蝋のワックスを塗るということをしておりまして、この部分については確かにブロンズ像だけを行っておりました。残りの10点につきましては、汚れぐあいによって実施したいと思います。
○板倉分科会長
汚れぐあいということではなく、なぜしないのかという理由がありますよね。
○福崎委員
その10基とはどのようなものがあるのですか。問題は、つくった制作者に対して、ブロンズ像はするけど、ほかは何もしませんということに対して、私はどうなのかと思っているわけです。そこにきちんとした考え方があればいいんです。例えば、美術館に聞いたら、これは手を入れないほうがいいと言われているなど、何か理由があればいいのですけど、理由もなく、ただブロンズ像以外はしないという考え方でやっているんだったら、おかしいのではないですか。
○板倉分科会長
それは調べればわかりますか。
○
田中公園緑地課長
後で報告いたします。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○長田委員
誰でもつくったブロンズ彫刻を飾ることができるのか、その辺の基準を教えてください。
もう一点は、大分大学と連携はされているが、なぜ大分県立芸術文化短期大学とは連携をしないのですか。
○
田中公園緑地課長
少し時間をください。
○エイジ委員
都市計画部としては、この彫刻を活かした
まちづくり事業で、潤いと安らぎを与えられるまちづくりを推進すると目的に記載してありますが、大分市は、にぎわいを創出するということをキーワードにしていますが、潤いと安らぎとにぎわいは、何となく違う感じがするので、その辺の考え方は大分市としては統一されているのですか。それとも、この彫刻の周りだけはこういった市の管理、安らぎを感じられるようなスペースとして捉えればいいのですか。
○
清水都市計画部次長兼都市計画課長
これまで中心市街地活性化計画の中で、にぎわいということがキーワードとしては強く出ていた時期がございましたが、先般の大分市都市計画マスタープラン大分地区地区別構想の見直しの中では、魅力などの観点から場所をつくっていきたいという旨の記述をしておりますので、社会情勢によって変わっていると考えております。
○エイジ委員
次に予算について、5基移設していますが、1体当たりの移設費用は幾らかかるのですか。
○定
野公園緑地課参事補
大分いこいの道に移設した件で言いますと、3基移設しまして397万4,000円かかっております。
○エイジ委員
1基当たり約130万円かかっている計算になりますが、残っている21基を移設すると、掛ける130万円ぐらいになるわけですか。
○定
野公園緑地課参事補
そのときの移設の仕方にもよりますけれども、大体、同じ道路内の左右で移設する場合と、どこか別のエリアに移設する場合で、費用は違いますけれども、移設すれば費用はかかります。
○エイジ委員
結構な予算がかかっている気がしますので、再配置をどうするかを再度検討していただきたいと思います。
それと、平成24年度や平成26年度に行われている座談会等々を含めて、参加人数はどれぐらいですか。
○定
野公園緑地課参事補
平成22年度にコンパルホールで行いました公開フォーラムについて、資料が不足していますけれども、定員80名ほどで考えておりました。
○
田中公園緑地課長
追加でございますけれども、平成19年11月23日に「彫刻を活かしたまちづくりシンポジウム」を美術館で行いましたが、参加人数が73名でした。また、平成19年11月24日に「みんな集まって彫刻をきれいにしよう!公開メンテナンス」では、大分城址公園の外苑で行い、参加人数が45名でした。
○エイジ委員
平成22年度の公開フォーラムについて、80名ぐらいだったと考えているということでしたが、どういう意味ですか。人数がわからないのですか。おおよそそれぐらいだったと記憶しているということでよろしいのですか。
○
田中公園緑地課長
平成22年11月27日にコンパルホールで開催しました公開フォーラムの定員が80名だったものですから、80名と答えたところです。
○定
野公園緑地課参事補
定員80名で、実際の入場者数はわかりません。
○松下副分科会長
調べられないのですか。
○定
野公園緑地課参事補
今は、わかりません。
○エイジ委員
ここに書いている部分はできるだけ答えられるようにしておいていただきたいなと思います。平成26年度の人数は聞いていませんが、情報発信について伺うと、大きな人数が参加していないように感じられます。参加人数が少ないということは、全体の評価に関係すると思うんですね。
次に、この彫刻を活かしたまちづくり推進検討委員会から示された屋外彫刻再配置方針とありますが、どういった組織ですか。
○
田中公園緑地課長
平成19年度立ち上げ時の検討委員会のメンバーは6名おりまして、1人が別府大学辻野教授、大分大学工学部の鈴木准教授、教育福祉科学部の田中准教授、元大分県芸術会館の広田さん、おおいたインフォメーションハウス株式会社の宮崎さん、大分市美術館の菅さんの6名でありました。
○エイジ委員
その6人で、何かを決めていかれるのであれば、しっかりとその辺の情報を我々は知りたいと思っておりますので、内容は前もって教えていただきたいです。
○板倉分科会長
その検討委員会はまだあるのですか。
○
田中公園緑地課長
現在、目的を達したために、もう終わりになっております。ただし、広田さんと田中准教授さんにつきましては、個々の屋外彫刻作品の配置計画に移行し、計画を実施していくことになるため、設立当時の人数から2名へ変更しております。
○エイジ委員
次に、平成27年度事業費の内訳に、大学、ボランティアが24基で、96万120円。業者が28基で75万6,000円となっていますが、なぜボランティアにこれだけの費用がかっているのですか。
○
早瀬公園緑地課管理企画担当班グループリーダー
屋外彫刻の汚れがひどいために、大学側から多くの人が参加していただいたために、金額が高くなっております。
○定
野公園緑地課参事補
補足します。ボランティアの参加人数イコール報償費というようなことで、参加人数が多ければ、やはり金額が高くなります。
〔「有償ボランティア」の声〕
○エイジ委員
有償ボランティアもどうなのかわからないですが、その辺の表記に変えないとおかしくなるのではないかと思います。
それと今後について、彫刻の増設計画はあるのですか。
○
田中公園緑地課長
現在は増設する予定はありません。
○板倉分科会長
都市計画上は、彫刻増設の計画はありますか。
○
清水都市計画部次長兼都市計画課長
今のところ、具体的な計画というのは持っておりません。しかし、これからまちづくりを魅力的なものにしていくために必要なものと判断されるものであれば、考えていく必要があると思います。
○エイジ委員
今後、彫刻に興味のある人をふやしていくことは難しいような気がします。その辺も検討しながら、今後のまちづくりのあり方も考えていただきたいです。
○長田委員
この事業は、彫刻をきれいにすることなのか、それとも再配置をすることなのか、どちらでしょうか。
○
長野都市計画部長
今回のこの事業につきましては、彫刻を良好な状態に維持することとあわせまして、彫刻を再配置するという2つの事業を、1つで今行っている状況でございます。
○板倉分科会長
再配置については見直しますか。
○
田中公園緑地課長
はい。
○長田委員
再配置計画では、ホルトホール大分の前に移設するという計画はあったのかどうか。その辺をお聞きします。
それと、私が知っている限りでは、朝倉文夫さんの瀧廉太郎君像前で子供たちが荒城の月を歌うという活動がありますが、ほかに具体的な活動があれば教えていただきたいです。
○板倉分科会長
21基についての移設先の計画まで作成されていたのかもあわせて教えてください。
○
田中公園緑地課長
当時決めた南北軸とか総合公園などを整備するという再配置については、今もベースで残っております。ただ、状況が変わる中で、適切な配置を今後また考えていこうと思っております。
また、遊歩公園エリア等につきましては、瀧廉太郎君像を代表とする朝倉文夫作品を遊歩公園に置こうという部分は現在も残っております。瀧廉太郎君像の前で荒城の月等を生誕のときに歌ったりして、ニュースに取り上げられたようなこともありますが、ほかの彫刻に関しては、どういう催し物が行われているかという部分については、知識がありません。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○福崎委員
数字の確認ですけど、事務事業の概要の屋外彫刻の保守業務の基数は、平成26年度53基、平成27年度52基、右側の成果の実績では、保守業務実績が平成26年度54基、平成27年度44基と書いてあるけど、これはどちらが正しいのですか。それで下の平成27年度事業費の内訳では、大学・ボランティア24基、業者28基で52基保守をしているにもかかわらず、上記の実績が44基となっているので数字が合いません。間違っているなら訂正してください。
○
早瀬公園緑地課管理企画担当班グループリーダー
御指摘のとおり、数字が平成26年度で見ますと53基と54基で違っております。再度調査いたしまして、御報告いたします。
○福崎委員
これが違うことになると、この資料全体の信憑性が失われます。今ここで回答しないと問題になりますよ。
○定
野公園緑地課参事補
左のページの数字が正しく、平成25年度は50基で平成26年度が53基、平成27年度が52基でございます。失礼しました。
○福崎委員
右側が違うことを言って訂正しないとわかりません。
○定
野公園緑地課参事補
左側の数字が正しくて、右側の平成26年度、平成27年度の実績が違っております。失礼いたしました。
○野尻委員
普通なら考えられません。これはしっかりとしてください。
それから、午前中から福崎委員がいろいろ、この決算の説明書の中の数字的なところでいろんな違いを質問されていますが、都市計画部だけでなくて、ほかの部も含めて職員の資質を考えないといけないのではないですか。
○
長野都市計画部長
私がチェックしたつもりでございますけれども、根本的なミスを今回御指摘していただきまして、大変申しわけなく思っております。失礼いたしました。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○国宗委員
根本的な話ですけど、事業名が彫刻を活かした
まちづくり事業となっていますけど、成果を見たときには、保守業務と再配置をすれば彫刻を活かしたまちづくりになるのかと受けとめてしまうのですが、保守業務をした後にどうすればまちづくりに資するのか教えてください。
○
田中公園緑地課長
保守をしなくて放置すると、さびみたいなものが出る、鳥のふん等がついて、美観を損ねている状況にあります。これを清掃することによって、美観が、屋外彫刻物としての芸術的な価値等を見る人が享受できると思っております。
○国宗委員
この事業名を見たときには、彫刻を活かしたまちづくりというのは、上の目的に書いてあるとおり、要は大分市民の皆さんの教育みたいな感じもあるかもしれないですけど、やっぱり彫刻を見たときに、大分市の寺院を見たいとか、こういう歴史があったのだなと勉強することもあろうし、また観光で来られた方も、大分市はこういうすばらしい方がおられるのだなとか、こういう彫刻があるのだなといった部分が最終的な成果になっていかなくてはいけないと思うのですけど、ただ、この資料を見ると、彫刻をきれいにして、彫刻を中央通りとか遊歩公園の工事が終わったら全部きれいに配置し直しますよという事業を、いつまでも続けているような感じもします。何百万円もお金をかけていますので、この事業名は、彫刻をきれいにして、配置をきちっとする事業ですでいいのではないかと思いますが、どう思われますか。
○
田中公園緑地課長
今、委員の言うように、彫刻を活かし切れていないのではないかということですが、やはり今後とも彫刻をきれいにすることと、また適切な再配置をすることによって、おのおのの彫刻のよさ、そこになぜあるのかという部分を、市民一人一人が感じることによって、心の中に潤いと安らぎを与えられると思いますので、ぜひともこのままでお願いいたします。
○国宗委員
成果報告は数字でしか出しにくいと思いますが、ただ、その一個先を見据えたような事業にしていかなくてはいけないと思います。これは公園緑地課だけでは難しいと思います。市民の貴重な税金を使っているわけですから教育委員会とかそういうところとも連携をしながら、彫刻を活かしてください。ただきれいにしていく、ただ配置をしていくだけで終わってしまってはもったいないので、平成19年度から始まっているけど、市民の意識を調査したり、訪れる方に意識を調査したりしてはどうですか。
○
田中公園緑地課長
左ページの対象・手段の部分で、③屋外彫刻の情報発信ということで、平成19年度から平成26年度にかけて、見学会や座談会等を行っている中で、彫刻の価値観等について皆さんと共有してきておりますけれども、確かに公園緑地課だけでは不十分な部分もあると思いますし、今後、美術館等、教育委員会等を含めて、より彫刻の魅力を引き出していきたいと思います。
○国宗委員
恐らく、ほとんどの市民は余り興味がないのではないかと思いますので、将来的、再配置が終わった後かもしれませんが、しっかりと周知をし市民の皆さんが、大分市にはこういういいものがあるのだなとか、観光で訪れた方が文化の薫りがするまちだなと思えるようにしていくことを要望します。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
質疑、意見を終結いたしますが、先ほど福崎委員からの質問に対する回答をお願いします。
○定
野公園緑地課参事補
先ほど福崎委員から質問されました、除外の10基につきましては、公園緑地課が管理しておらず他課の管理となっております。石でつくられたものが多くございまして、当初、大分大学と相談したところ、鉄に比べて大気汚染の影響が少ないということから、現在まで掃除をやっておりません。また、2基は美術館の中にありまして、それらは美術館から掃除はしないでくださいということを言われておりましたので、掃除をやっておりません。
○板倉分科会長
全く掃除をしていないのですか。
○
田中公園緑地課長
公園緑地課以外の彫刻が14基あり、そのうち4基については他課から保守の依頼を受けて対象にしています。残りの10基につきましては、公園緑地課で依頼を受けていないので保守点検は行っておりません。直接所有者が管理しております。
○福崎委員
所有者ですね。わかりました。
○板倉分科会長
次に、委員評価に入ります。
ここでは、委員各自でお手元の議会側
事務事業評価シートの左面の1、項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は、後での自由討議や最終委員評価の発表で必要となりますので、必ず記入してください。
それでは、5分程度、記入をお願いします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○板倉分科会長
それでは、記入が終わりましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○板倉分科会長
次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要なものですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
○国宗委員
評価は継続です。改善内容としては、先ほども言いましたように、教育委員会等とも連携を図りながら、長い目で見て、市民とまた市を訪れる方に効果のある事業にしていただきたいと思います。
○野尻委員
評価は継続です。
○長田委員
評価は継続です。
○エイジ委員
評価は3番の終期を設定し、終了です。これはなぜかといいますと、彫刻を残しつつ、ボランティアの方々を中心に保存していくというような体制に変えたほうがいいのではないかと思います。今議論されていると思うのですけれども、この再配置について終了した後は、ボランティアの方々を募って、清掃等々をしていくスタイルにするほうがいいと思います。今までももう何千万円も使っており、この先も予算をかけていく必要性は感じられなかったので、その再配置後、終了ということで、3番にしました。
○福崎委員
評価は2番、継続です。
先ほどエイジ委員が言われたように、市民ボランティアの活用が十分でない。余りにも不十分であると思います。私の記憶では、もともと大分大学の先生が、ブロンズ像をきれいにするためには、きちんと指導しないといけないということで始まって、そのときに、彫刻に興味ある方が集まって一緒に清掃するようになったと思います。本来ならボランティアの方々から口コミで町なかのブロンズ像を周知していただき、まちの一つとして、このブロンズ像を生かすように形づくられていくべきだったと思うが、結果、メンテナンスだけに終始してしまっているのでこの効果が出ていないと思います。やはり、市民ボランティアの活用というのは十分検討していただかないといけないところであると思います。
それと、当初、平成23年度に検討委員会が再配置の方針を出していますが、その当時のまちのありようでつくっているわけで、今は大分駅や大分いこいの道や中央通りも変わってきたという中で、もう一度この再配置の方針の検討が必要ではないかと思います。その上で、どのように再配置するべきかということを考えていかなければならない。それは大分城址公園や大友氏遺跡も都市計画マスタープランで新たな方向性が示されたりしている中で、城址公園のあり方だって変わってくると思います。そこに彫刻が必要なのかどうかということもあると思います。ですから、方針の見直しをして、再配置の計画を新たにつくることを検討して、それを実行していくべきであると思います。彫刻を寄附してくれている方、つくった方の思いがありますので、町なかに生かしていきながら、一体的に彫刻で感じられるまちというのをつくっていただきたいと思い、継続です。
○徳丸委員
評価は継続です。私は市民財産等の位置づけということは恐らく変わらないと思いますので、最低限の保存は必要だと思います。ただ、価値観は人によって違います。個人的なことを言わせてもらえれば、上野の森全体に彫刻を点在させると、全体が文化の区になり、人を呼べる可能性も出てくるのではないかと思います。より大分市の中の特色あるまちになるのではないかと思います。場合によっては価値観が変わってくることも考えられますので、ぜひとも継続という中で、それを考えてはどうでしょうか。
○松下副分科会長
最初は休止ということも考えたのですが、保存という作業はやはり必要であることを考えると、継続しながら、改めて幾つか見直しをする必要があるのではないかと思われます。
一つは、再配置方針。今、福崎委員、徳丸委員がおっしゃったように、都市計画マスタープラン、それから(仮称)おおいた中心市街地まちづくりグランドデザインを描く中で、平成19年当時から言えばかなり状況も変わっていますし、長田委員もおっしゃったような彫刻そのものの歴史的な背景を尊重しながら、見直す必要があるのではないかと思います。
それともう一点は、国宗委員が指摘した、彫刻を活かしたまちづくりという事業目的がマッチしていない現状があるのではないかと思います。情報発信が意味を全くなされていないと思っています。県外、市外から来ていただけるように情報発信をいろんなツールを活用して、強化をしていただきたいと思っています。
そのためにはきれいに保存をすることも必要ですから、計画的にやっていただきたいということを前提にして、継続と評価します。
○板倉分科会長
評価は継続です。先ほどから出ましたように市民の財産なので、良好な状態に保つ、この作業は必要と思いますが、再配置を考える中、他の部署との連携も含めて活用を探る必要があるのではないかと思います。
自由討議をここで終結いたします。
分科会の合意形成に入ります。
右側の3番の最終委員会評価区分の番号に丸をつけていただき、評価区分とその理由を1つずつ、1人ずつ述べていただき、本分科会として評価の合意形成を図るため、意見を取りまとめます。
また、最終的に意見が分かれた場合、多数決で決した意見を分科会の評価といたします。
なお、可否を決するものではありませんので、私を含め全委員の挙手をしたいと思います。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
全員の意見が出ましたが、エイジ委員は全員の意見を聞いて評価区分に変わりはありませんか。
○エイジ委員
みなさんの意見を聞いて、内容はそのとおりだと思います。ただ、要は事務事業として予算を今後つけていくものだとした場合、継続できるものではないと思ったので、3番ではないかと思います。ですから、私は3番のままで、多数決をとっていただければと思います。
○板倉分科会長
それでは、多数決で決したいと思います。
それでは、評価区分が終期を設定し終了の方、挙手をお願いします。
〔賛成者挙手〕
○板倉分科会長
それでは、評価区分が継続の方は挙手してください。
〔賛成者挙手〕
○板倉分科会長
終期設定し終了が1名、継続が8名となり、継続が多数であります。
よって、建設分科会評価といたしましては継続といたしたいと思います。よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのように決定いたします。
次に、分科会評価結果についてでございますが、先ほど継続とした理由、改善内容、提案事項等についてまとめを行いたいと思います。
市民の財産なので、良好な状態に保つことは必要である。再配置も考える。それから、他部署とも連携をとって活用を探る。この3点でよいでしょうか。
○松下副分科会長
情報発信についてがあります。
○福崎委員
市民ボランティアの活用もあります。
○松下副分科会長
まとめますと、市民財産として保存が必要であること。そのためには市民ボランティアの活用であるとか再配置方針の見直し、それから情報発信を行い、本来の事業目的のために事業を継続すべきであるといった形となります。
○板倉分科会長
そのようなまとめにさせていただき、分科会評価の結果の文言については、正副分科会長に一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
では、そのようにさせていただきます。
次に、先ほどの福崎委員から質問がありました委託料について、回答をお願いします。
○
吉村公園緑地課緑化推進担当班グループリーダー
先ほど福崎委員から質問がありました、平和市民公園と南大分スポーツパーク年間管理委託料の増加についてですが、南大分スポーツパークにつきましては、設計金額はほぼ変わっておりませんが、落札の金額が上がったことにより増加しています。平和市民公園年間管理委託料につきましては、平和市民公園の芝生が、これまでは芝生の年間管理で計上していたものを、平成27年度、平和市民公園の管理費で計上したということで、増加しております。
○福崎委員
南大分スポーツパークについては、平成26年度が約600万円で平成27年度が約1,100万円ということは、500万円はふえています。落札金額が上がった理由と、その上がったことを認めた理由は何ですか。
○
吉村公園緑地課緑化推進担当班グループリーダー
平成26年度の落札率が極端に低かったということであります。
○板倉分科会長
落札した事業者は変わったのですか。それとも前回と同じ事業者ですか。
○
吉村公園緑地課緑化推進担当班グループリーダー
毎年変わっております。
○松下副分科会長
ちなみに落札率は何%でしたか。
○
吉村公園緑地課緑化推進担当班グループリーダー
平成26年度は50%台で、平成27年度が97%です。
○板倉分科会長
わかりましたか。
○福崎委員
正常になっていればいいです。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、本案の認定について反対の意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
本案については反対意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのように集約いたします。
先ほど要望事項が出されましたので、ここでまとめをしておきたいと思います。
○野尻委員
まず、普通建設事業費として200億円を確保していただくよう要望を上げていただきたい。事業に使われる金額というのは減額されている中で、新規事業をふやし、地域の中小企業対策等を考えたときに、200億円は確保してもらわないと困りますので、要望します。
それと、ふれあい交通運行事業については、見直しを図っていると思われますので、地域が使いやすい方策を考えていただきたい。中心部の人たちは、大分きゃんばすを利用するとワンコインで乗れますが、地域によっては非常に使い勝手が悪いという苦情が出ておりますので、地域の人たちに便宜を図りながら、事業予算を増額してでも対応していただきたいということを要望します。
○国宗委員
具体的に、1人でも使えるようにしていただきたい。
○エイジ委員
ふれあい交通のルート拡充等の見直しをお願いします。
○板倉分科会長
次に、公園の落ち葉対策。
○長田委員
落ち葉に関することですが、地域の人たちに落ち葉の堆肥を分けてあげるとか、落ち葉で落ち葉プールを積極的に取り入れてほしいです。
○野尻委員
それと、昨年の要望事項でまだ継続的に検討されている、既成住宅団地等ののり面について、管理者不在の団地ののり面の問題は、まだ結論が出ていないので、その問題についても分科会の要望事項として上げていただきたい。
○福崎委員
それと、委託の件ですが、委託の発注において約50%の落札率というのは、適正な落札ではないと思います。だから、適正な設計をし、適正な価格での落札、そして業務執行に努めてほしいと思います。行政改革の中で、いかに市からお金を出さないように努めてきた結果、地元の業者が苦しんでいる面があると思います。
○板倉分科会長
最低価格をつくるということですか。
○福崎委員
はい。委託するときも最低価格を設定してほしいと思っております。働いている人の立場を考えてほしいです。個人要望です。
○板倉分科会長
個人要望にしておきます。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
今要望が出ました。普通建設事業費として200億円を確保することを本分科会要望としますか。
ちなみに、去年、おととしは160億円ぐらいでしたが、平成25年度は200億円あったのですか。
○
長野都市計画部長
普通建設事業費については年々減少傾向にございまして、10年ほど前であれば220億円であったと記憶しております。
○板倉分科会長
まとめると、投資的経費が減少傾向にあるので、景気雇用対策等のために投資的経費を確保することを要望するということですか。
○野尻委員
文言は任せます。
○板倉分科会長
次に、ふれあい交通運行事業についてです。現在2人の予約からでないと利用できないため、1人からでも利用できるよう地域住民の利便性向上とルートの拡充をポイントにします。
それから、公園の落ち葉対策はどうしますか。個別要望でいいですか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
公園の落ち葉対策は個別要望としますが、公園緑地課は、落ち葉対策や落ち葉プール等の案を検討してください。
それからもう一点は、昨年の要望事項にもありました、団地ののり面対策です。
昨年は、大分市既成宅地防災工事等助成事業については、危険な崖地の崩壊を防止し、市民の命を守る目的としているが、事業内容が限定的であることから、助成額の検討も含め、より市民が利用しやすい事業に改善すること。なお、管理者が不在の団地ののり面は、防災の観点から住民にとって非常に危険であり、今後、助成対象とできないか調査研究を行うこととしましたが、これを再度要望するということですか。
○野尻委員
はい、これを再度出していただきたい。調査研究しているだけで、全く進んでいません。ゲリラ豪雨が発生する中で、管理者不在の既成住宅ののり面は、非常に地域住民は危機感を持っていますから、これについては早急な対策、結論を出すように求めます。
○板倉分科会長
それでは、1点目、普通建設事業費を200億円確保することについて。2点目、ふれあい交通運行事業について。3点目、のり面対策についてを建設分科会の要望としてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、文言については、分科会長報告を作成するに当たり、正副分科会長に一任していただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
以上で都市計画部の審査を全て終了いたしましたが、委員の皆さんから、他の分科会と連携する要望事項はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、執行部からその他として何かありませんか。
○
長野都市計画部長
ございません。
○板倉分科会長
最後に、執行部にお願いですが、委員会からの個別要望につきましては、分科会並びに委員会として要望とはいたしませんが、真摯に受けとめて対応していただくよう、申し添えておきます。
次に、下水道部の案件について審査を行いますので説明員を交代させます。都市計画部の皆さん、お疲れさまでした。
では、5分休憩いたします。
午後3時25分休憩
午後3時30分再開
○板倉分科会長
それでは、
決算審査特別委員会、建設分科会を再開します。
これより下水道部の案件について審査を行います。
ここで審査に先立ちまして、新井下水道部長から発言を求められておりますので、これを受けたいと思います。
○
新井下水道部長
初めに、台風16号に伴います下水道部の対応について御報告を申し上げます。
下水道施設におきましては、特に被害はございませんでした。
浸水対策といたしまして、5カ所の雨水排水ポンプ場及び2カ所の災害対策ポンプ場並びに6カ所の仮設ポンプを稼働いたしました。
一部の地区で道路が冠水したとの情報がございましたが、床下浸水等の被害はございませんでした。
今後とも風水害等におきましては、迅速な対応を図ってまいりたいと考えております。
さて、本日は、平成27年度大分市
一般会計歳入歳出決算のうち下水道部に関する事項及び、大分市
公共下水道事業会計資本剰余金の処分及び決算の認定並びに、
事務事業評価対象事業であります
雨水貯留施設設置補助金の御審議をいただきます。
決算及び
事務事業評価対象事業に係る具体的な内容につきましては、後ほど担当課長より御説明申し上げますので、何とぞ慎重御審議の上、御認定賜わりますようお願いいたします。
○板倉分科会長
それでは、議第91号、平成27年度大分市歳入歳出決算の認定についてのうち、平成27年度大分市
一般会計歳入歳出決算、歳出第4款衛生費のうち浄化槽費及び第8款土木費、第5項下水道費について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
〔説明書③ 108ページ~浄化槽費
説明書③ 239ページ~下水道費について説明〕
○板倉分科会長
ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、事務事業評価に入ります。
先ほど申し上げましたように、当分科会
評価対象事務事業のうち、下水道部に係るものは、
雨水貯留施設設置補助金となっております。
それでは、事務事業評価を行います。
執行部の説明をお願いします。
○
平田下水道営業課長
さきの委員会で報告させていただきました資料がございますので、皆さんにお配りさせていただいてよろしいでしょうか。
○板倉分科会長
はい。
〔資料配付〕
○
平田下水道営業課長
建設-2、
雨水貯留施設設置補助金につきまして、下水道営業課より御説明申し上げます。
まず、
事務事業実施期間は平成19年度からです。
根拠法令から予算費目は記載のとおりであります。
実施方法につきましては、補助金であります。
事業の概要についてでありますが、本事業は、浸水対策及び水資源対策を目的として雨水貯留施設を設置する者に対し、設置費用の一部を補助する事業でございます。
補助の対象者、対象施設、対象経費及び補助金額につきましては、記載のとおりでございます。
事務事業の必要性といたしまして、①浸水対策、②水資源対策、③災害対策に必要性があると考えております。
成果目標は記載のとおりです。
成果実績・効果につきましては、利用者へのアンケート調査結果では、水資源対策、雨水の有効利用や災害対策、非常時の生活用水としての事業効果を果たしているものと考えております。
総事業費につきまして、平成25年度、平成26年度は、記載のとおりであります。
平成27年度の計画は425万円、実績としまして335万4,000円であり、平成28年度の計画は375万円でございます。平成27年度の事業費(1)の実績は110万4,000円となっております。
自己評価についてでございますが、実績評価に記載しております課題を受けまして、今後の方向性、改善案についてであります。
雨水貯留タンクの実物展示を各支所、出張所で行う等、広報活動の見直しと工夫により、設置件数の増に向けた取り組みを強化する。
補助率及び限度額等の見直しを行うとともに、新たに浸水被害の軽減及び流出抑制を図るための雨水浸透施設への補助を検討する。
他都市の取り組みや事例を参考に、事業の効果がより発揮できるよう、個人に限っていた補助対象者の事業者までの拡大や、申請時期の見直し等を行ってまいりたいと考えております。
なお、特記事項としまして、平成26年5月1日に雨水の利用の推進に関する法律が施行され、地方公共団体は雨水貯留施設の整備について助成を行うよう努めるものとされております。
今後ともこの事業を継続することにより、雨水貯留施設の設置件数の増加を図ってまいりたいと考えております。
○板倉分科会長
説明が終わりましたが、質疑、意見はありませんか。
○長田委員
努めなければならないということは、行わなくてもいいわけですが、大分市の小学校には貯留槽をつけているのですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
たしか大在西小学校など、最近建てたところには貯留槽をつけております。
○長田委員
碩田学園はどうなのですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
碩田学園の計画のときに、要望を出したこともあったのですが、最終的にどういう設計になったかまでは確認がとれておりませんので、後ほど回答ということでよろしいでしょうか。
○長田委員
そういう施設は特に雨水対策をすると大きなところですよね。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
先ほど申しました大在西小学校が一番施設の規模が大きかったのではないかと思いますが、教育委員会に問い合わせを行いまして、リストで回答を申し上げたいと思います。
○長田委員
保育園や幼稚園もあわせて調べてください。
○
伊藤下水道部参事
1点、補足説明をさせていただきます。
今回、この雨水貯留施設の設置補助につきましては、一般家庭を対象とした補助事業でございますが、公共施設あるいは大型施設等も含めて、本来の浸水対策が必要であろうと考えております。他都市では既に、一定規模以上の施設を建設される場合には条件を付して、貯留施設、浸透施設の設置を義務づけているところもあるようでございます。
今回、大分市は雨水タンクと浄化槽転用型のみの設置補助になっておりますけれども、先ほど営業課長からも御説明させていただきましたように、浸透施設等につきましても補助対象とするようなことができないか、また、これについては国庫補助の対象となる事業等でもございますので、現在、下水道部としてはこの事業の継続あるいは拡大等を含めて検討をしたいと考えております。
○福崎委員
平成26年度まで雨水貯留施設設置補助制度について部長宣言していますが、平成27年度から部長宣言していない理由があるのですか。
○
新井下水道部長
平成27年度から部長宣言の考え方が変わってきました。けれど特にこれをなおざりにすることなく、やることはしっかりやっていきたいと思っております。
○福崎委員
どのように変わったのですか。例えば、具体的な項目を挙げず、総体的な1年間の方針が部長宣言となったのですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
以前は各部局が優先して取り組む項目について、部長仕事宣言ということで挙げておりましたが、実は平成27年度から部局チャレンジに変わりました。短期の目標、長期の目標という形で、部長ではなくて部局の全体の方向性を示す形に変わりました。
○福崎委員
それでは、やる気をお聞きしたいと思いますが、部局チャレンジに雨水貯留施設設置補助制度は入っているのですか。
〔「入っています」の声〕
○福崎委員
やっていくという気持ちだけはわかりました。
この
雨水貯留施設設置補助金というのは、タンクを設置するか、浄化槽を利活用するかということが、雨水貯留施設設置事業であると書いてあるように受けとめたのですが、課題の中に、雨水浸透施設への補助がないので検討しますということになっているんですけど、雨水貯留施設設置事業と補助金とは全く関係ないような気がします。そこはどのように解釈したらよろしいでしょうか。
○
平田下水道営業課長
雨水浸透ますですが、住宅地などに降った雨を地中に浸透させる設備であり、地表面のほとんどがコンクリートで覆われている都市部に多く設置をされております。都市型水害の軽減効果がございまして、雨水の河川への流入速度を緩和し、ゲリラ豪雨時の局地的増水氾濫を防止する意味がございます。ほかの中核市につきましても、27市がこの事業を行っているんですが、そのうちの14市が雨水浸透施設の整備に対して補助をする取り組みを行っています。
○徳丸委員
実績が記載されていますが、当初、目標というのはどのくらいを考えていたのですか。
○
伊藤下水道部参事
私が平成23年度、平成24年度、営業課長のときにこの業務を引き継ぎました。当時、平成22年度の段階で、当初の予算額が足りなくなる状況がありました。そこで、平成23年度、平成24年度、部長宣言の目標を挙げて、かつ予算をふやす中で、平成23年度86基、平成24年度117基、これがこれまでの最大でして、平成25年度、平成26年度は伸び悩んでいる状況にありました。
そうした中で、大分市はこの雨水タンクの貯留施設及び浄化槽転用、これは公共下水道に早く接続していただいて、この浄化槽を転用していただければこういう補助金もありますという、両方の面を含めて、この2つの分について補助対象としておりました。貯留と浸透というのは若干意味合いが違いますが、今後、浸透式等を取り入れる中で、浸水対策の軽減という部分も図られてまいりますので、大分市では今後考えていきたいです。
○徳丸委員
今後の方向性に記載されている内容で取り組むとは思いますが、タンクの基数が少ないと思います。その辺はどのように考えていますか。
○
平田下水道営業課長
確かに委員の御指摘のように、基数は余り多くはないのですが、実際、御利用されている方のお声をお伺いすると、水やりに大変重宝していること、それから今回、災害等がございましたけれど、そのときにトイレが使えない場合、非常用の生活用水としても御利用していただけるということで、規模は小さいのですが、そういうことにも対応できると考えております。
○福崎委員
この販売しているタンクや浄化槽の工事費や価格の推移はどうなっているのですか。平成27年度の設置に要した費用が336万円、45タンク設置工事をしたということですけど、タンクが高くなっている傾向にあるのか、全国的に普及が少ないからメーカーが高い値段で売っているのか、それとも安くなっているのか教えてください。
○
平田下水道営業課長
今、資料を持ち合わせておりませんが、福崎委員の御指摘のように、平成27年度は金額が大きくなっています。これは、1件、野津原で、地中に物すごく大きな雨水タンクをつくった家庭がございまして、ここだけが突出して100万円近くの金額だったと思います。この金額を使って工事をされましたので、特殊な例ですが、記載の金額になっております。
○福崎委員
値段は変わっていないということですね。
○
伊藤下水道部参事
タンクの種類もいろいろあり貯留容量が100リットル以上で、1基の平均容量が200リットルとなっています。また、農業用等のタンクで容量が500リットルを超えるものを設置するというところもあります。こちらの写真に掲載しているタンクは、大体、金額が五、六万円です。ウイスキーのたる型は七、八万円で、10万円を超えるものもございます。それによって、この工事の単価が変わってきます。
もう一つ大きな理由は、業者に一括で発注されると、手数料等で値段が高くなることもあります。自分で設置すると、部品等を入れて五、六千円でできますが、手間賃を1日当たりで2万円取られるなど費用の上下があるようになります。
○福崎委員
他都市では、製造業者や販売業者と協力し、協定等を結んでこういう事業を行っている事例はないのですか。
○
伊藤下水道部参事
インターネット会社が、雨水貯留施設の設置補助を公表した際には、当然、大分市は入っていました。私が所属していた時代の話をしますと、メーカーがまとめて営業をしていただいてふえたという部分もあります。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○松下副分科会長
今の伊藤参事の答弁にも関係しますが、平成24年度が突出してふえて、その前後は減少している分析を教えてください。
それと今年度、熊本地震がありました。それと8月の渇水期で、水やりに非常に困ったという家庭が多かったのですけれども、それに関連して問い合わせはどうだったのでしょうか。要は、今後増加する見込みがあるのかどうなのかというのを、その実績とかそういった部分のところも含めて、下水道部としてどう捉えているのか教えてください。
○
平田下水道営業課長
平成24年度は少し多くなっておるんですが、これは平成23年の3月に発生しました東日本大震災、この関係で、災害対策として設置をしようという方がいらっしゃって、6月の段階で予算を使い切りました。
本年度の申請件数は昨年と比べてみたのですが、雨水タンクについては同時期でプラスの2基、それから浄化槽転用施設についてプラスの2基ということになっております。
○松下副分科会長
募集中ですか。
○
手嶋下水道営業課管理担当班グループリーダー
最近の市報で掲載しまして、問い合わせがまた多くなっております。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○徳丸委員
しかし渇水期が続いたら、実効性からいくと、なかなか数字とは違うものがあるのではと推察をしてしまいます。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、質疑、意見を終結いたします。
次に、委員評価に入ります。
ここでは、委員各自、お手元の
事務事業評価シート、議会の左側の1の項目別評価と2の委員評価を記入していただきます。これらの部分は、後の自由討議や最終委員評価の発表で必要となりますので、必ず記入してください。
それでは、5分ほど記入をお願いします。
〔
事務事業評価シート記入〕
○板倉分科会長
記入は終わりましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○板倉分科会長
それでは次に、自由討議に入ります。
評価の合意形成を図る上で重要ですので、ただいま記入していただいた評価区分とその理由について発言をお願いします。
○徳丸委員
実績から見ると、ここで今中止しても余り影響はないと思いますし、一方では、大規模な貯留施設にもう少し特化すべきだろうと感じていますので、新たな事業として展開されたほうがいいと思います。とりあえず、一般家庭を対象にするというのは終息していただいて、新たな方向を見出してやるというのをお願いしたいと思いますので、休止・廃止です。
○福崎委員
私は、終期を設定して終了です。市民の認知度が低く、雨水の活用ということに皆さん興味がないのではと思います。庭木に水をやるのも、水道水や井戸があるところは井戸水でやっていますから、そんなに雨水をためてまではないかと思います。
それから、場所をとるから、スリム型もあるとは聞きますが、もう少し形状を変える必要性はあると思います。ただ、浸透型についてはいいと思います。
年間、四、五十件は申請があるということで、今すぐやめるということではなくて、ある程度将来予測をして、ある時期が来たら終了するということでいいのではないかと思います。あと、エコ活動をする人は自主的にやりますから、市民の自発的なエコの取り組みとしてお願いすればいいと思います。
○エイジ委員
私も3番の終期を設定して終了です。理由としては、周知不足という点と、あったほうがいいと思うんですけど、例えば自宅に設置しようとする場合、場所を確保しなければならないのと、庭木はないし、たまった水にはボウフラが湧いたり、水自体が汚れて使えなくなってきますので、なくてもいいという結論に達します。福崎委員が先ほど言いましたけど、興味ある方は率先してこういうものを探されると思いますので、総合的に見て、終期設定し終了という形がいいのではないかと思います。
○長田委員
私の評価は、継続です。活用の仕方によって、またアピールの仕方によって随分違うし、何といっても国が推進をしようという、地方公共団体のあり方についてやっている以上、継続です。
○野尻委員
継続でいいと思います。金額面からはそれほど影響するような金額でもないし、そしてまた市民の中で要望もありますので、周知徹底していきながら継続していけば、また人数も回復するのではないかと思っています。
○国宗委員
私も2番の継続でお願いします。この事業は、こちらの課題にも書いているように、少し個人の負担が多いと考えている方もいるということなので、この市の補助金額等をもう一回検討していけば、使っていただける方もあるかもしれませんし、先ほどの1工事当たりの単価を見たら、大体5万円前後ぐらいです。半額は今のところ補助する形みたいですので、その辺も利用しやすいようにしていけば使えると思いますし、何にしろ一番大事なところは、大分市の環境面や災害面に対する姿勢のあらわれの1つの事業ではないかと思っていますので、本当に市が積極的にその辺をリードしていく中で、下水道部としてできる事業の1つであると思っています。あと先ほど皆さん言われたように周知活動をしっかりやって、環境面にしっかり頑張っていこうと市民が支えていくような取り組みをしていただきたいと思います。
○松下副分科会長
同じく継続です。事業目的である災害対策や水資源対策、そういったものは非常に高いものがあると考えています。熊本地震の発生、渇水期そういった部分を含めると、市民ニーズはあるのではないかと思っていますので、事業内容の見直しをしながら、同時に今、お二人が指摘したように、広報活動で、なぜ必要なのかというところを十分に訴えていく必要があると思います。市民の方に補助金があることによって、高いインセンティブを訴えることができて、結果的に設置数がふえると思います。
○板倉分科会長
私も継続です。話が出ましたように、災害、環境に対する相乗効果等いろいろ考えた場合、必要だろうと思います。そういう意味では、情報発信と拡充に向けて、今後努力していただきたいと思います。
それでは、自由討議をこれで終結します。
次に、分科会の合意形成に入ります。
まず、右側の3番の最終委員評価の評価区分の番号に丸をつけていただき、評価区分とその理由を1つずつ述べていただき、本分科会として評価の合意形成を図るため、意見を取りまとめます。
休止・廃止、終期設定して終了、継続との評価がございました。変更ありませんか。
○徳丸委員
3番に変えます。
○板倉分科会長
4番を3番へ変更ですね。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、意見が分かれましたので、多数決で決した意見を分科会の評価といたします。
なお、可否を決するものではありませんので、私を含めて委員全員の挙手で決したいと思います。よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのようにいたします。
それでは、まず3番、終期設定して終了についての方は挙手をしてください。
〔賛成者挙手〕
○板倉分科会長
次に、継続の方は挙手をしてください。
〔賛成者挙手〕
○板倉分科会長
終期設定し終了が3名。継続が5名となり、継続多数であります。
よって、建設分科会評価といたしましては継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのように決定いたします。
次に、分科会評価結果についてでございますが、先ほど継続と決定した理由、改善内容、提案事項等についてまとめを行いたいと思います。
○徳丸委員
継続とするならば、企業や学校など、本当に効果として大きいところを今後は検討していただきたいです。
○板倉分科会長
今、この補助金は、県から幾ら出ていますか。
○
平田下水道営業課長
現在は全て一般会計からの繰出金となっております。
○板倉分科会長
国、県からは補助金が出ていないのですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
これは一般会計でやっていますので、単費です。
○野尻委員
個人についてのこの事業は、継続ということであるけど、別事業ということで、市の施設等での雨水を活用していくという事業は、下水道部の中で考えるということになると思います。
○国宗委員
この事務事業を評価して、その後に、先ほど徳丸委員が言われたようなことを検討してくださいという表記にしてはどうでしょうか。
○板倉分科会長
環境と災害に対する相乗効果があると認められるし、情報発信に努めるということでよいですか。
○松下副分科会長
事務事業評価に関しての部分で言うと、事業目的の効果はあると多数決で判断しました。ただ、情報発信、広報をもっと強化してほしいということと、取り組みやすい事業を検討してくれというのは、この提案等中に入れられると思います。
○板倉分科会長
それでは、分科会評価結果の理由等につきましては、正副分科会長に一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
では、そのようにさせていただきます。
以上で事務事業評価を終わります。
次に、討論、採決については全体会で行うこととなっておりますが、本案のうち当分科会として意見を集約したいと思います。
本案の可決及び認定について、反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
本案については反対意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのように集約いたします。
次に、議第93号、平成27年度大分市
公共下水道事業会計資本剰余金の処分及び決算の認定について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
〔別添資料~平成27年度大分市
公共下水道事業会計資本剰余金の処分及び決算の認定について説明〕
○
平田下水道営業課長
収納率の向上対策についての資料を配らせていただいてよろしいでしょうか。
○板倉分科会長
はい。
〔資料配付〕
○
平田下水道営業課長
収納率の向上対策の取り組みについて御説明を申し上げます。
まず、(1)決算見込みをごらんください。表の下のほう、赤い字で示しておりますとおり、平成28年5月末の収納率は93.2%で、前年度比0.1ポイント向上しています。
滞納者数につきましては、現年度分が5,995名、過年度分が2,574名、合計8,569名であり、このうち赤字分が下水道営業課の直接徴収分の人数になります。
次に、(2)平成27年度の取り組みについてですが、下水道営業課の直接徴収分の取り組みとして、①の催告として、滞納発生後、速やかに電話や文書による催告や戸別訪問を行い、早期完納を指導しています。
日中での業務のほか、表にありますとおり、夜間は月2回電話催告日を設け、休日については12月、1月の滞納整理月間に合わせ、催告や訪問を行っております。また、戸別訪問する際は、2人1組の班にて出向いております。
②の滞納処分等として、催告に応じない者に対し、財産調査、滞納処分を実施しています。
預金調査については8件行っております。また、新規分は納付しているものの、前年度1期分を滞納していた者に対し再三の催告を行いましたが、納付がなかったため、少額ではありますが預金の差し押さえを1件行いました。
また、滞納法人1件に対して、不動産等の財産がないため、経営者の所有する土地に抵当権を設定いたしました。
③滞納処分の執行停止、即時欠損として、倒産し明らかに徴収できない案件につきまして、滞納処分の執行停止を行い、即時欠損する不納欠損処理を行いました。
なお、④調定金額の約75%を占める水道局委託分につきましては、連絡調整会議を開き、連携を図っておりますが、滞納整理の実施状況について、水道局におきましては、早期未収金回収対策として2期停水を実施。また、大口・長期滞納者につきましては、納付相談を行う中で納付計画を立て、約束不履行の場合、催告に応じない場合は停水を実施。平成27年度からは料金関連業務が委託になりましたので、受託業者に対し、収納率向上を目指した指導・監督などの取り組みを行っております。
また、受託業者につきましては、曜日にとらわれず随時停水を実施することや、2期停水の徹底などにより、収納率向上に取り組んでおります。
今後につきましても、御説明申し上げました取り組みを引き続き実施することにより、収納率の向上に努めてまいります。
○板倉分科会長
執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
○福崎委員
中期経営計画の取り組みで、平成27年度決算では収支バランスがマイナス約5,000万円、一般会計繰入金は約4億円で、平成29年度には収支バランスを黒字にして、基準外繰入金をゼロにします。そのためには平成29年度に13%の改定を行いますということで、なるべく改定をしないでいいように頑張っておられると思うんですけど、もし、この13%の改定をしなかった場合にはどうなるのか教えてください。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
改定をしなくて今のままで行きますと、当然、会計としては赤字でございます。それから、今、一般会計からの基準外繰入金を入れているのですけど、これがもし入らなければ、この分も赤字という形になります。ですから、平成27年度決算で言えば実際は4億7,000万円の赤字という形になります。今までの公共下水道事業会計の赤字を累積しますと約19億3,000万円ございます。 ですから、先ほど申しましたように繰越金自体は確保しているのですけど、実際、毎年赤字であるため、このまま行きますと恐らく資金ショートを起こす可能性もございます。ただ、このまま基準外繰入金を一般会計からいただくという考え方もございますが、あくまでも大分市の公共下水道事業は健全化を進めるということで鋭意取り組んでおります。
○福崎委員
13%改定したら、この収支バランスはどのぐらい黒字になるのですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
今、試算をしているところでございますが、平成29年度で2,000万円か3,000万円ほどの黒字を確保したいと思っております。基準外繰入金をなくした上で、黒字をと考えております。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
○長田委員
以前、企業会計にするに当たって、下水道事業を10年間で黒字にするという計画がありましたよね。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
先ほど申しましたように、中期経営計画というのを平成24年の3月に策定しまして、適正な人員配置等の健全化を進めながら、平成25年度に13%程度、それから平成29年度に13%程度の使用料の改定をさせていただいて、基準外繰入金をなくした上で黒字化を目指すという計画でございます。
○長田委員
来年ですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
来年度でございます。
○長田委員
平成27年度公共下水道事業決算概要の資料3ページ目にある、経営指標等についてのグラフでは、なぜこのように悪いのですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
一番上は処理人口普及率でございまして、大分市が平成27年度決算で61.9%ということで、要はその整備自体がほかの市に比べればおくれているという状況でございます。
○長田委員
それを今回報告したということですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
はい。それから汚水処理原価というのが、1立方メートルの汚水を処理するのにどのぐらいの経費がかかるのかという計算でございますが、単価が172.57円ということで、大分市が高いほうから5番目になっています。ほかの市が分流式といいまして、150円以上の使用単価を設定しても赤字の場合は、基準内繰入ということで一般会計からの繰入金を入れてもいいですという、制度があります。大分市は今それを採用しておりません。この汚水処理原価というのは、汚水を処理するための経費を有収水量で割って計算するのですが、使用料をいただくかわりにそういう分流式の繰入金を入れるものですから、それを引いて計算ができるという、決算統計上の考え方がございまして、それをもし加味すれば、大分市は大体、真ん中辺になります。
○長田委員
その下の使用料単価はどうですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
その下の使用料単価ですが、繰入金を入れる分が影響しております。本来で言えば、大分市は半分より少し低いぐらいです。ほかのところはそういう特別な繰入金をもらっているので低くなっていることになります。
○長田委員
例えば、長崎市と比べると、大分市はまだこの経常収支比率が悪いのだけど、なぜ悪いのでしょうか。これも何か裏があるのですか。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
長崎市は、3枚目の一番下の使用料単価が209円を超えておりまして、非常に高い使用料を設定している状況があります。
○長田委員
この資料からだと、大分市が悪い気がいたします。
それと、先ほどの収納率の向上対策についての資料ですが、滞納者数は何人ですか。
○
平田下水道営業課長
先ほど説明をさせていただいておりますが、一番高額な滞納が現在1,600万円近くございます。
○長田委員
そのリストを出してください。使った分のお金を払わないというのは悪いでしょう。これは昨年の決算審査の個別要望として出していることで、去年出したことに対して、きちっと資料なり出してもらわないと困ります。
○
平田下水道営業課長
今の高額な滞納の件ですが、資料②の滞納処分等の下に抵当権設定というのを書いております。こちらについては、毎年決算書を提出してもらって中身を審査しているんですけれども、経営状態が厳しくて、なかなか増額の納付をしていただけないということで、経営者の方と納付交渉を行いまして、ホテルの売却後に全額支払うという約束はいただいておりますけれども、支払いの担保が得られないということで、この経営者個人の所有の土地に対して抵当権の設定をいたしました。
○長田委員
これが一番高額な滞納の分ですか。
○
平田下水道営業課長
はい。
○長田委員
下水道の滞納者は何人いるのですか。
○
平田下水道営業課長
下水道の滞納者につきましては、現年度分が赤字で書いております34名です。過年度分につきましては158名。合わせて192名でございます。そして水道局に委託している分と、下水道部が直接徴収している分を合わせた滞納者が8,596人です。
○松下副分科会長
そうすると、下水道部の全滞納者が8,569人ということですか。
○
平田下水道営業課長
はい、そういうことになります。
○長田委員
本当に未収額が13億円ですか。わかるように説明してください。
○
平田下水道営業課長
申しわけございません。3月末で13億6,770万5,000円ございます。この分につきましては水道局のほうに徴収委託をしておりますので、6月になりまして下水道部に入ってきますので、実際の滞納額としてはこれほどの金額にはならないです。
○長田委員
実際はどのくらいになるのですか。
○
平田下水道営業課長
5月末の状況で未収金が現年度分と滞納繰越分を合わせて1億7,900万円ばかりになります。
○長田委員
約13億円が約1億円になるのですか。
○
平田下水道営業課長
はい。
○
伊藤下水道部参事
この資料に沿って御説明させていただきます。
平成27年度13億6,700万円というのは3月末の未収額でございまして、4月、5月の収入分を差し引いて、5月末の収入未済額が4億4,800万円となっております。この現年分、過年分の件数が5月末で8,569件。これは先ほど水道局に委託している分ですが、実際に下水道営業課で直接徴収分として徴収をしている192名が、この括弧の赤字で表示されている内訳になります。この直接徴収分の滞納整理、滞納処分と営業課の職員が行っている業務を、(2)の平成27年度の取り組みとして、催告、滞納処分等、執行停止等という形で表記をさせていただいております。
なお、水道局委託分につきましても、委託をしてそのまま任せっきりではなくて、会議等を行う中で、滞納対策として訂正期間の2期から3期、あるいは平成27年度から業務委託になりましたので、この徴収等について指導強化等を水道局に依頼をいたしております。
○長田委員
直接徴収分はなぜ委託しないのですか。
○
伊藤下水道部参事
直接徴収分につきましては、由布市の水道分、これは水量の報告を受けまして、下水道部のほうから請求をしています。また、本来水道だけではなくて、井戸水、温泉水等を利用しているものにつきましては、下水道営業課で直接請求書を送って納入を行っていただいています。また、水道を使っているところでも、減量等をしているものについては下水道営業課から請求をいたしております。
○長田委員
由布市での滞納はありますか。
○
伊藤下水道部参事
数件あります。この直接徴収分の高額滞納者はホテル経営者の部分が今一番多くて、8月末で1,598万円ほどの滞納があります。これについては毎月2万円ですが、分割納付を滞りなくし、かつ、先ほども営業課長から御説明いたしましたように、ことしの3月14日に抵当権設定が完了したところでございます。
○長田委員
説明はわかるのですが、こういう経営状況を知ると努力してないように感じます。それと経営企画課長、分流方式を使わない場合の表を提出してください。
○
佐藤下水道部次長兼
下水道経営企画課長
決算上、各都市がこの数値を出しており、目に見えないところでそういう事情もある旨をお伝えいたしました。
○長田委員
こういう指標を出すときに、他都市は一般会計からどれぐらい入っているから大分市はこうなっていますと言わないと、わかりませんので、先ほども言いましたが、資料を用意してください。
○板倉分科会長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
ないようですので、質疑、意見を終結いたします。
次に、本案の認定について反対の御意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
本案については反対の意見がなかったということで集約したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、そのように集約いたします。
長田委員、要望事項はありますか。
○長田委員
はい。去年と同じような要望をします。
○板倉分科会長
去年は、安定的な下水道事業運営のため、下水道使用料の未収金については、法的措置も含め、早期解消に向けて努力すること。あわせて、下水道への接続率の向上を図ることですが、文言については分科会長報告を作成するに当たり、正副分科会長に一任していただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
先ほどの雨水貯留施設設置において、企業や学校などへの検討はどうしますか。
○野尻委員
新しく事業を展開する方向ですので、個別要望でいいと思います。
○板倉分科会長
それではそのようにいたします。ほかの分科会と関連する要望事項はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、委員の皆さんでその他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉分科会長
執行部からその他として何かありませんか。
○
新井下水道部長
ありません。
○板倉分科会長
最後に、執行部へお願いですが、委員からの個人要望につきましては、分科会並びに委員会としての要望とはいたしませんが、真摯に受けとめていただき対応していただくよう申し添えておきます。
以上で、下水道部の審査は全て終了いたしました。
あす午前10時から水道局の審査でよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉分科会長
それでは、あす午前10時から水道局の審査に入ります。
きょうはこれにて散会いたします。
午後5時6分散会...