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  1. 大分市議会 2016-03-24
    平成28年建設常任委員会( 3月24日)


    取得元: 大分市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-22
    平成28年建設常任委員会( 3月24日)                    建設常任委員会記録 1.開催日時    平成28年3月24日(木)午前10時0分開議~午前11時2分休憩            午前11時5分再開~午前11時55分散会 2.場所    第4委員会室 3.出席委員    委員長 板倉 永紀   副委員長 松下 清高    委 員 野尻 哲雄   委 員  長田 教雄    委 員 福崎 智幸   委 員  スカルリーパー・エイジ    委 員 徳丸 修    委 員  国宗 浩    委 員 今山 裕之 欠席委員    な し 4.説明員
      (下水道部)    新井下水道部長伊藤下水道部次長衞藤下水道部次長下水道施設課長、    佐藤下水道経営企画課長平田下水道営業課長清水下水道建設課長、    矢野下水道経営企画課参事姫野下水道建設課参事佐藤下水道施設課参事、    三重野下水道施設課参事補   (水道局)    神矢水道事業管理者宮本水道局管理部長上原水道局管理部次長、    手嶋水道局管理部次長利根水道局管理部次長維持課長板井総務課長、    真田経営管理課長児玉営業課長安東計画課長岐津浄水課長、    篠田総務課参事情報システム担当班長岩田営業課参事、    篠田維持課参事工事事務所所長高橋浄水課参事古国府浄水場長 5.事務局出席者    書記 後藤 和正 6.審査案件等   (下水道部)   【予算議案】    議第1号 平成28年度大分市一般会計予算              〔承認〕          第1条 歳入歳出予算           歳出 第4款 衛生費のうち浄化槽費              第8款 土木費              第5項 下水道費    議第12号 平成28年度大分市公共下水道事業会計予算         〔承認〕   【報告事項】    ①大分市汚水処理施設整備構想について    ②管渠建設工事執行状況について    ③水資源再生センター等津波対策基本計画について    ④大分市・日本下水道事業団災害支援協定について    ⑤その他   (水道局)   【予算議案】    議第11号 平成28年度大分市水道事業会計予算            〔承認〕   【一般議案】    議第21号 大分市職員の給与に関する条例等の一部改正について(水道局関係)                                     〔承認〕   【報告事項】    ①市民意見交換会の意見・質問等に対する回答について    ②古国府浄水場運転管理等業務委託について    ③鉛給水管解消計画について    ④その他                    会議の概要                              平成28年3月24日                              午前10時0分開議 ○板倉委員長   おはようございます。ただいまより建設常任委員会を開会いたします。  本日は、午後1時より子ども育成行政改革推進特別委員会及び総合交通対策特別委員会が、また、午後2時より地域活性化対策特別委員会が開催予定ですので、関係する委員につきましては、御出席をお願いいたします。  本日は、審査日程に従いまして下水道部及び水道局の案件について、審査を行います。  審査に入る前に、委員会運営について確認しておきます。  皆さん御存じのように、平成20年第1回定例会分から、従来の本会議録に加え、委員会の会議録がインターネットの市議会ホームページで公開されております。つきましては、質疑等がある場合は、まず挙手をして、発言の許可を受けた後、発言を行うようお願いをいたします。また、執行部の方にお願いですが、発言の際には、所属と氏名を告げて、大きな声ではっきりとお願いをいたします。  次に、自由討議についてですが、委員会におきましては、委員の皆さんの要求がある場合、また委員長が必要と認める場合は、原則として討論の前に自由討議の場を設けたいと思います。ただし、審査や調査内容に応じて、自由討議の時期や執行部に退席を求めるか等については、委員会において決定したいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、大分市議会基本条例第7条第2項に規定されておりますとおり、本会議同様、委員会におきましても、委員の質問、政策提言等に関し、執行部は、委員長の許可を得て反問することができることとなっております。反問する場合、反問する旨を発言してから反問するようお願いいたします。  それでは、初めに下水道部の案件について審査を行いますが、審査に先立ちまして、新井下水道部長より発言の申し入れがありましたので、これを許可します。 ○新井下水道部長   おはようございます。  それでは、12月議会以降の下水道部の諸事情につきまして御報告いたします。  東日本大震災発生から5年が経過しており、一日も早い復興が望まれているところであり、本市では震災直後から被災地の災害復旧や復興支援のために職員を派遣しております。下水道部におきましては、昨年度の高橋専門員に引き続き、4月1日から1年間、岩手県釜石市の復興まちづくりに関する土木関係業務に従事する職員といたしまして、下水道建設課岩崎専門員を派遣いたしますので御報告申し上げます。  また、昨日は議員の皆様方から派遣する職員に対しまして激励のお言葉をいただき、まことにありがとうございました。  また、去る1月20日と2月18日に危機管理体制の確立の取り組みといたしまして、下水道BCP訓練を実施いたしました。この訓練により、大規模地震等により被災した場合、下水道施設機能維持や早期復旧に向け、他の行政機関や民間企業等と連携しながら迅速かつ的確に行動できる体制を図ります。今後もこうした訓練を継続することで、さらなる危機管理体制の強化に努めてまいりたいというふうに考えております。  なお、今委員会の下水道部関係付託案件は、平成28年度の予算議案が2件と、大分市汚水処理施設整備構想についてなどの報告事項が4件でございます。  詳細につきましては、後ほど担当課長より御説明申し上げますので、慎重御審議の上、御決定賜りますようよろしくお願いをいたします。 ○板倉委員長   それでは、下水道部の案件について審査を行います。  説明員は、最初に所属と氏名を告げてから発言をお願いいたします。  初めに、予算議案の議第1号、平成28年度大分市一般会計予算、第1条歳入歳出予算、歳出第4款衛生費のうち浄化槽費及び第8款土木費、第5項下水道費の審査を行います。 ○佐藤下水道経営企画課長   〔説明書②224ページ~第4款衛生費のうち下水道部所管分      380ページ~第8款土木費のうち下水道部所管分について説明〕 ○板倉委員長   ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。 ○国宗委員   381ページの下水道の維持改良費で、一番最後に言われた水路組合の業務委託について詳しく教えていただけませんか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   水路組合関係の清掃委託というのは、主に市街化区域内の川が流れている用水路に一般の家庭からの下水も排水されていることから、兼用しているという形になりますので、それに伴う応分の負担ということで清掃業務を初瀬井路、それから明治大分水路に委託しており、その費用であります。 ○国宗委員   業務委託などの資料はありませんか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   区分した図面と位置図はありますが、現在こちらに手持ちはございません。 ○国宗委員   後日資料をください。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   資料を準備してお配りしたいと思います。 ○板倉委員長   では、皆さんへ配ってください。お願いします。 ○国宗委員   どのような業務委託をしているか詳しくお願いします。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   水路内の清掃ですので、水路の中に草がある場合はその除去も含まれております。 ○国宗委員   では、資料をお願いします。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。 ○今山委員   浄化槽について、350基を予定ですが、何年間か個数にばらつきがあります。お金を使わないまま終わることもあるのかを教えてください。 ○佐藤下水道経営企画課長 
     この浄化槽を設置する事業は国庫補助金並びに県の補助金を活用している事業でございます。設置基数につきましては、当初予算では350基ということで計上しておりますが、当然その国庫補助金の内示額に応じて最大の設置補助基数が決まってまいります。平成26年度は314基を設置補助としたのですけど、それは国庫補助の金額に応じた基数であり、大体11月ごろで、締め切った状況です。  ですから、毎年の国庫補助金の内示額によって、その基数は増減します。ただし当初予算上は350基を目標にしているということになります。 ○今山委員   浄化槽の普及啓発についての報告がないが、設置がえと検査状況について詳しく教えてください。 ○佐藤下水道経営企画課長   まず1点目の、みなし浄化槽から浄化槽への設置がえ普及でございます。こちらにつきましては、浄化槽の日が10月1日にありますが、そういったときに市民の皆さんへ啓発のチラシ等をお配りするとか、みなし浄化槽の多いところへ戸別訪問し、設置がえに対してはこういった補助金がありますという啓発を行っております。今5人槽で補助金は43万9,000円でございますが、平均すると大体5人槽を設置がえしたときに70万円から80万円ぐらいかかりますので、どうしても自己負担がございます。そういうことで、なかなか進まない状況にはあります。  それと設置業者の方々、これはもう民間の企業努力といいますか、そういった方々が回っていただいて、営業努力として注文をとってくる。そういうふうな形で進めているのですが、まだまだ件数は足りてないというのはあります。  それから、法定検査の件でございますが、こちらのほうの受検率はかなり低迷しておりまして、詳しい各年度の資料につきましては、また後日皆さんへお配りします。平成27度はこの法定検査検査機関であります県知事指定の大分県環境管理協会と連携をいたしまして、まずはこの設置補助金を受けて法定検査を受検していない方につきまして、戸別訪問を行いました。これによって戸別訪問をしたうちの大体半分ぐらいが受検をされました。しかしながら、いまだにまだ受検されてない方もいらっしゃいますので、そういった方々については再度文書通知などを行うとともに、今後はその戸別訪問の対象を補助金以外の方についても広げることになっております。 ○今山委員   大まかな説明はわかりましたが、具体的に年次ごとに浄化槽へ合併移行してもらったのがどのぐらいなのか、どのぐらい回って啓発活動してどうなっているのか。その効果がどうなっているのか、それぐらいは毎年報告があってもいいのではないですか。聞かれないと報告しなくていいという感じがします。 ○佐藤下水道経営企画課長   そういうことではないです。今後は年度ごとの設置がえの基数なり、あと受検率等は報告してまいりたいと考えております。 ○今山委員   過去3年分ぐらいでいいので。具体的にどういうことをやって、どういう結果が出ているのか。そういうことを報告してもらいたいと思います。 ○佐藤下水道経営企画課長   わかりました。 ○今山委員   後でいいのでお願いします。 ○板倉委員長   どこか縛っていかないと、なかなか切りかえないですね。 ○佐藤下水道経営企画課長   法定検査自体は、みなし浄化槽でも浄化槽でも一緒です。ただし受検率を申しますと、実際問題として、みなし浄化槽のほうがかなり低い状況でございます。大体大分市内でみなし浄化槽3万基、それから浄化槽は2万基ぐらいですけど、多いほうのみなし浄化槽のほうがかなり低いです。トータルの受検率が平成26年度で23.2%、みなしは4%ぐらいですから、かなり低い状況にあります。 ○板倉委員長   低いですね。そこら辺を厳しくしないと、やはり変わらないのではないですか。 ○佐藤下水道経営企画課長   はい。 ○板倉委員長   この件について、改めて4月に入ってから委員会でゆっくり状況を説明していただきたいと思います。よろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○板倉委員長   ほかにございませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   討論はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   本案は、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○板倉委員長   本案は、原案のとおり承認することに決定いたします。  次に、議第12号、平成28年度大分市公共下水道事業会計予算の審査を行います。  執行部の説明を求めます。 ○佐藤下水道経営企画課長   〔配布資料 平成28年度大分市公共下水道事業会計予算について説明〕 ○板倉委員長   ただいま執行部より説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。 ○野尻委員   企業債元金償還金というのは、1年間で61億円払っているということですか。 ○佐藤下水道経営企画課長   そうです。 ○野尻委員   現金を払っているということですか。 ○佐藤下水道経営企画課長   はい。 ○野尻委員   収入がこれだけしかないのに、補填財源である現金があるということですか。補填財源は、減価償却費で計算上、補填財源が出てくるだけであって、現金は伴わないですよね。 ○佐藤下水道経営企画課長   はい。 ○野尻委員   そうしたら、企業債元金償還金61億円は、どこから払っているのですか。収支不足額がこれだけある中で、補填財源で全部やっていますという説明はわかりますが、現金がどのように伴っているのかを教えてください。 ○佐藤下水道経営企画課長   現金で申しますと、減価償却費というのは現金ではないです。ですから、その分は支出ということになっていますが、現金の支出は伴ってないので、この分について現金はあるという考え方になります。この分を使って補填しますという考え方でございます。現金としては、これは発生していないです。計算上これは支出ということです。 ○野尻委員   計算上、減価償却費は、毎年幾らか減価償却していくわけで、最後10年か20年でゼロになるけど、収入でお金が発生して、金庫の中に入るということではないということですね。 ○佐藤下水道経営企画課長   はい。 ○野尻委員   減価償却費は支出では出てくるけれども、ここには現金が要らないから、支出の分で21億円と5億円と19億円を払えばいいということですか。 ○佐藤下水道経営企画課長   そういうことです。  キャッシュフローでいうと10億円ほどが、繰り越しになります。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。 ○長田委員   この処理費の件ですが、今汚泥の処理はどのようにしていますか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   汚泥の処理につきましては、現在は全てセメントの原料として処理をしております。 ○長田委員   太平洋セメントだけですか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   太平洋セメント三菱マテリアルです。 ○長田委員   その2カ所だけ。広島はもうやめたのですか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   今はその2カ所のみで、太平洋セメントが工場を2週間休止したときがあります。その期間はハラサンギョウという、長崎の業者に2週間だけ持ち込みをいたしました。 ○長田委員   値上げについては言われていますか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   処分費、運搬費として、太平洋セメントのほうは上昇している状況でありますが、三菱マテリアルのほうはここ数年、上昇しておりません。 ○長田委員   経費で、それは減価償却になりますか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   管渠処理場等維持管理費の経費になります。 ○板倉委員   処理費はどこで出ていますか。全体しか出ていないのですか ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   この中には全体しか出ておりませんが、4億5,000万円ほどかかっております。 ○板倉委員長   両方ですか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長 
     両方です。 ○佐藤下水道経営企画課長   1ページ目の下から3段目のところ管渠、処理場管理費の、うち汚泥運搬処分委託料、合計で4億9,000万円の計上となっております。 ○板倉委員長   汚泥の処理の仕方について何かほかの方法も検討しているとのことですが、どうなっておりますか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   汚泥の処理につきましては、前回の委員会でも御報告申し上げましたように、バイオマス検討委員会において、現在大分市の事業全体から発生するバイオマスということで、その中には下水汚泥も含まれますことから、市全体の検討としているとこであります。その中で、最終的な下水汚泥の処分方法についても決定してまいりたいと考えております。 ○板倉委員長   まだ、その後具体的な進捗はしていないということですね。検討段階ということですか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   12月の委員会で御報告した状況でありまして、それからの進捗というのは現時点ではありません。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。 ○野尻委員   今後の方向性として、下水道使用料の値上げの時期はいつごろになる予定ですか。 ○佐藤下水道経営企画課長   中期経営計画では、平成29年度に使用料改定を行う見込みでございます。 ○野尻委員   12月に議案で出すということですか。 ○佐藤下水道経営企画課長   予定では、平成28年12月議会で条例の改正案を提出します。 ○野尻委員   早く結論を出したほうがいいと思います。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   討論はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   本案は、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○板倉委員長   本案は、原案のとおり承認することに決定いたします。  以上で、当委員会に付託されました下水道部所管分の審査を終了いたします。  ここで、申し出により、執行部から報告を受けます。  まず、大分市汚水処理施設整備構想について報告を求めます。 ○佐藤下水道経営企画課長   それでは、報告事項の1番目、大分市汚水処理施設整備構想について、御説明申し上げます。  お手元にお配りしておりますA3横の資料①-1をごらんください。  汚水処理施設整備構想とは、公共下水道集落排水施設浄化槽等の特性、経済性を勘案し、地域の実情に応じて効率的かつ効果的に進めていくため、整備手法の選定、整備する区域の設定や整備目標等を定める基本方針となるものです。  平成26年1月に、汚水処理を所管する、国交省、農水省及び環境省が連携し、新たに時間の概念を盛り込み、10年程度を目途に汚水処理施設の概成を目指すとした、3省統一の都道府県構想策定マニュアルを策定するとともに、都道府県に対しまして、構想の見直しの推進について通知したところであります。  これを受けて、今年度、県が大分県生活排水処理施設整備構想を見直すこととなりまして、県構想と整合性を図るため、あわせて大分市汚水処理施設整備構想を策定しました。  次に、本構想の概要でございますが、公共下水道整備済の区域に接続した場合と、浄化槽で整備した場合の、建設費及び維持管理費の経済比較を基本に、地域特性等勘案して検討を行ったところです。  その結果が、2枚目の資料①-2の汚水処理施設整備構想図のとおり、現在設定しております公共下水道全体計画区域は、公共下水道事業が適当であり、それ以外は浄化槽等の整備ということを確認しております。  本構想内では、今後10年で汚水処理施設整備の概成を目指して、指標と目標を設定したアクションプランを策定しております。  その内容につきましては、指標を汚水処理人口普及率としており、目標として、平成37年度末における普及率を90.6%に設定しております。  なお、中間年度としては平成32年度末の目標を84.6%としており、参考といたしまして記載しておりますが、平成26年度末で78.5%でありますので、今後とも積極的な整備が必要と考えています。  目標達成の取り組みといたしまして、人口密度の高い地域を優先的に整備すること、効率的な整備を進めるための整備計画説明会の開催、浄化槽整備の推進を上げております。  なお、今月初めに、お手元のA4の資料を大分市ホームページに公表いたしております。  以上で、大分市汚水処理施設整備構想についての報告を終わります。 ○板倉委員長   報告がありましたが、委員の皆さんから質問等はありますか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   次に、管渠建設工事執行状況について報告を求めます。 ○清水下水道建設課長   お手元の資料②A4横の表です。  まず、上段の表ですが、平成27年度の管渠建設工事執行状況となっております。  公共分、予算9億6,052万円につきましては、用地交渉が難航したことで、雨水工事1件分が未執行となりましたが、それ以外の工事につきましては予定しておりました30件を発注したところでございます。未執行額7,300万円につきましては、その未執行1件分と入札差金となっております。  また、単独分17件とあわせて、今年度予算で47件の工事発注を行ったところです。  さらに、昨年度からの繰越分33件を含め、今年度発注した件数は80件となります。  次に、資料中段をごらんください。  平成27年度に供用開始する公共ますの設置個数を掲載しております。  平成27年度は繰越工事分を含んでいますことから、昨年度実績752個を大きく上回る1,067個となっております。  次に、資料の下段をごらんください。  平成27年度は、整備計画説明会を30地区で開催いたしました。  各処理区の開催状況につきましては、ごらんのとおりとなっています。  平成28年度も、整備計画説明会を通して、地域の皆様に公共下水道事業への御理解、御協力をお願いする中で、効率的、効果的な整備を進めてまいりたいと考えております。 ○板倉委員長   ただいまの報告に対して、委員の皆さんから質問等はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   それでは、次に、水資源再生センター等津波対策基本計画について報告を求めます。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   資料3に基づいて説明させていただきます。  第2回の当委員会で御報告申し上げました、県内9市町、大分県、公益財団法人日本下水道新技術機構と共同で研究いたしておりました水資源再生センター等津波対策基本計画を策定いたしましたので、御報告申し上げます。  お手元にお配りしておりますA3横の資料③-1をごらんください。  下水道施設における津波対策は、想定される最大クラスの津波への対策を原則としていることから、想定される3つの津波のうち最大となる別府湾の地震を採用し、平成26年3月27日に大分県津波浸水想定図が公表されました。  これを基に海岸線にある青色で表示しています6つの下水道施設を対象に詳細な津波シミュレーションを実施し、本市の津波対策基本計画を策定したところであります。  その結果は、左下の表のとおり最大浸水深は3.5メートルから4.5メートルで、津波到達時間は19分から22分であります。  対策の検討といたしまして、右上の表のとおり重要度別に人命確保、緊急遮断、揚水・消毒機能等に区分し、要求性能、リスク対応レベル、耐津波性能を整理した上で、防災対策、減災対策の優先順位を設定し、老朽化対策や地震対策等とあわせての整備を考えています。短期の目標として人命の保護や逆流防止機能の確保及び仮設ポンプの確保や薬品の備蓄などを行い、中期として機器の防水化、長期として建物本体の耐震化などを計画しております。  資料③-2は人命の保護や逆流防止機能確保のための防水扉や、窓の閉塞などの対策例であります。人命確保及び被災後の迅速な機能回復を目的とした下水道BCPの充実を図り、ソフト対策として活用してまいります。  弁天・原川水資源再生センターは、津波避難ビルに指定されていることから、サツマイモの植えつけとあわせて津波避難ビルへの避難訓練を実施しているところであり、今回策定いたしました緊急避難マップの周知も行ってまいります。  資料③-3は弁天のマップであります。緑で囲っている汚泥処理棟が避難ビルに指定されており、避難経路、所要時間を記載しております。  平成28年度の取り組みといたしましては、人命確保の対策として弁天・原川水資源再生センター管理棟等の耐震・耐津波診断を、また、緊急遮断機能の確保として各センターの放流ゲート遠隔操作化設計を予定いたしております。その後、計画的に工事等に取り組むことで下水道という重要な社会インフラの防災・減災対策を推進してまいります。 ○板倉委員長   ただいまの報告に対して、質問等はありませんか。 ○野尻委員   1回目の津波予測と2回目の津波予測、災害予測が出たとき、2回目のほうがもっと津波到達時間が早く、それから津波の高さも3.6メートルではなくて相当高い数値が出たのではないですか。別府湾で地震が起きたときに、弁天とかは6、7分という数値が出ているはずですが。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   こちらのシミュレーションの結果でありますが、先ほども申し上げましたとおり3つの想定津波、南海トラフの巨大地震、別府湾の地震、周防灘の断層群主部の地震を重ね合わせて最大の浸水深が、県のほうから公表されております。  シミュレーション結果の表の見方ですが、津波到達時間につきましては、浸水が1センチメートル以上の津波が来たときの到達時間でありまして最大浸水深は2波、3波等の最大を表示しておりますので、最大浸水深につきましては、到達時間でいいますと40分か50分後になります。 ○三重野下水道施設課参事補   県のほうで公表されております到達時間は、シミュレーションのポイントとなる地点が違いまして、震源地から大分市の一番近いところの時間が、沿岸部の地点を計測地点にしていますので、その時間が公表されております。今回シミュレーションで出しました時間につきましては、施設ごとにたどり着く時間を第1波がたどり着く時間として1センチという数字をもちまして計算しております。 ○野尻委員   それと、津波の高さはこの数字でいいのですか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   弁天の施設に対する津波の浸水高さになりますので、弁天あるいは原川という各施設においての高さになります。 ○野尻委員 
     県からの公表数字ですか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   いいえ、県から公表されたものを、市のほうでシミュレーションして、県の公表との相違点がないかを確認しております。 ○野尻委員   そうですか。私も確認してみます。それと、先ほど部長が言ったBCP計画を策定したということで、それについてはどういう形で計画案を策定したのかを後で教えてください。 ○板倉委員長   ほかにありますか。 ○エイジ委員   津波の高さは想定外も考えて、高目に計算されていたほうがいいのではないかというのと、先ほど出たBCPの計画の内容詳細を、また後日の委員会で準備していただきたいと思います。 ○松下副委員長   資料③-3の想定避難場所、これでいくと汚泥処理棟という説明ですが、管理棟は考えていないのですか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   現在、弁天水資源再生センターの建物の中で、耐震対策といいますか、昭和56年以降に建築された建物が汚泥処理棟でありまして、管理棟はそれ以前でありますので、先ほど平成28年度の実施予定の取り組みで御説明申し上げましたとおり、管理棟の耐震の診断を予定しておりますので、その後補強工事等に取り組んでいく予定であります。 ○松下副委員長   その結果によっては追加をするということも考えられるということですか。 ○衞藤下水道部次長下水道施設課長   耐震の診断をして補強等を検討する中で、補強ができた暁には津波避難ビルへの追加ということも協議してまいりたいと考えております。 ○松下副委員長   なぜ聞いたかというと、人家もあるということで、汚泥処理棟だけで付近の方を含め、人数的にはどうなのかなということで伺いました。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   最後に、大分市・日本下水道事業団災害支援協定について報告を求めます。 ○佐藤下水道経営企画課長   大分市・日本下水道事業団災害支援協定について御報告申し上げます。  資料④-1をごらんください。  この協定は、大規模な災害などで下水処理施設が被災した場合に、日常生活や社会活動に重大な影響を与えるおそれがあるため、迅速に機能回復を図ることを目的に、支援の内容や対象となる施設などを定めたものであり、昨日、事業団理事長との調印式を行いました。  支援の内容といたしましては、初期の現地調査や災害報告に必要な資料の作成、簡易消毒の実施、仮設ポンプの設置等の緊急措置に加えまして、災害査定に必要な関係書類の作成等となっております。  対象となる施設は、資料④-2に記載しています、5つの水資源再生センターほか、汚水・雨水各6カ所のポンプ場となっております。  この協定を締結することにより、これまで県を通じて支援要請を行うこととなっていたものが、直接依頼できることとなるとともに、緊急的な工事を行う場合には、その都度、協定を締結する必要があったのですが、その必要がなくなる等迅速な対応が可能となり、本市が目指す安心・安全なまちづくりに寄与するものと考えております。 ○板倉委員長   質問はありませんか。 ○今山委員   これは、日本下水道事業団の支店が大分にあるのですか。 ○佐藤下水道経営企画課長   大分事務所があります。 ○板倉委員長   ほかにありますか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   委員の皆さんから、その他として何かありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   執行部から、その他として何かありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   以上で下水道部案件が全て終了いたしました。  ここで、3月末をもって退職される方々から挨拶の申し出がありましたので、お願いをいたします。  〔退職者 あいさつ〕  〔板倉委員長 お礼のあいさつ〕 ○板倉委員長   続いて、水道局の審査を行いますので、説明員を交代させます。説明員の皆さん、ありがとうございました。説明員が交代する間、しばらく休憩いたします。                                    午前11時2分休憩                                    午前11時5分再開 ○板倉委員長   再開いたします。  続いて、水道局の案件について審査を行います。  審査に先立ちまして、神矢水道事業管理者より発言の申し出がありましたので、これを許可します。 ○神矢水道事業管理者   板倉委員長、松下副委員長を初め、建設常任委員会委員の皆様方には、平素から水道事業運営に関しまして格別の御支援、御協力をいただいておりますことに対しまして、厚く御礼申し上げます。  今回、当委員会に付託されております水道局関係の事案は、平成28年度の水道事業会計予算予算議案1件並びに給与関係の一般議案1件でございます。また、報告事項は市議会市民意見交換会の意見、質問についてなど3件でございます。詳細につきましては、後ほどそれぞれ担当課長から御説明申し上げますので、慎重審議の上、御決定賜りますよう、よろしくお願いします。 ○板倉委員長   それでは、水道局の案件について審査を行います。  説明員は最初に所属と氏名を告げてから発言をお願いいたします。  初めに、予算議案の議第11号、平成28年度大分市水道事業会計予算の審査を行います。執行部の説明を求めます。 ○真田経営管理課長   〔大分市水道事業会計予算について説明〕 ○板倉委員長   ただいま執行部から説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。 ○エイジ委員   内部留保資金についてですけれども、平成28年度が31億円、次年度への繰り越しが20億円ということで、およそ11億円減りますけれども、次年度への繰越金の11億円減った分の補填は、もし同じようにマイナスとなった場合はどうされるのですか。 ○真田経営管理課長   内部留保資金の⑥の約11億円減になっておるものでございますけれども、これは水道局のほうで中長期の財政計画を立てておりまして、収入並びに支出のベースを今後10年間ぐらいにわたって推計しております。その中で、10億円減となって、20億円の繰越資金をもっても、今後の10年間は今の現行では大丈夫だという推定の中で20億円繰り越しを今回計上させていただいたところでございます。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。 ○松下副委員長   資料2で、大分川ダムの工事負担金が23億円ということですけれども、今度完成ということになるので、今の留保金等には関連するけれども、来年度以降もかなり減少するのではないかと思います。そういうことも影響するのか確認です。 ○真田経営管理課長   平成28年度が大分川ダムの負担の一番ピークでございまして、平成29年度以降につきましては、8億円とか6億円ぐらい減少していくと思います。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。 ○長田委員   すでにどのくらい支払いをしましたか。そして、今後はどのくらい支払いをしますか。 ○宮本水道局管理部長   平成28年度の予算までを含めますと、大分市全体で186億1,000万円支払いをしております。全体が202億円でございますので、平成29年度から平成31年度まで、この間にあと残り約16億円ほど支払うという予定でございます。 ○板倉委員長   そのうち、国庫補助金は幾らありますか。 ○宮本水道局管理部長   このうち3分の1が国庫補助金。その3分の1が市からの出資金となり、水道局の持ち出しが3分の1となります。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   討論はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○板倉委員長 
     本案は原案のとおり承認することに決定いたします。  続いて、一般議案の議第21号、大分市職員給与に関条例等の一部改正について、水道局関係の審査を行います。執行部の説明を求めます。 ○板井総務課長   議第21号、大分市職員の給与に関する条例等の一部改正についてのうち、水道局関係について御説明をいたします。  このたび職員給与の改定に当たり、水道局の職員に関係する部分も含め、一括して大分市職員の給与に関する条例等の一部改正についてとして提案をいたしております。  議案書の21の24ページになります。  第13条の大分市企業職員の給与の種類及び基準を定める条例の一部改正でございます。これは地方公務員法の改正に伴い、市長部局、その他の部局と同様に、人事評価制度を導入する必要があることから、所要の改正をしようとするものでございます。施行期日は平成28年4月1日でございます。 ○板倉委員長   意見、質問はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   討論はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○板倉委員長   本案は原案のとおり承認することに決定いたします。  以上で、当委員会に付託されました水道局所管分の審査を終了いたしました。  ここで申し出により執行部から報告を受けます。  まず、市民意見交換会の意見、質問等に対する回答について報告を求めます。 ○真田経営管理課長   意見交換会の水道局に係る2件の御質問、御意見についての御説明をさせていただきます。  まず、1点目といたしまして、「基本水量は、使用者の利便性に配慮するとともに、一般家庭の経済的負担の軽減を図るため、小口径のお客様に月8立方メートルの水量を基本料金にあわせて設定しています。 しかしながら、節水意識の向上や節水機器の普及、単身世帯の増加などにより、1か月に8立方メートルまで使用しない状況が見受けられるようになってきていますことから、今後、料金改定を行う際には、基本水量の在り方も含め検討していきます」という回答をさせていただいております。  続きまして、2番目でございますけれども、「水道局では、現在(給水車を)4台保有しており、これらは漏水事故や災害発生時に直ちに対応出来るように常に点検整備を行い適正な管理に努めています。 また、買い替え基準につきましては経過年数を18年と設定しておりますが、安全性及び維持管理費、車検時の経済性等を総合的に勘案し買い替えの判断をしております。 なお、今後の購入計画については、平成29年度に1台を予定しております」。 ○板倉委員長   ただいまの報告に対しまして、質問等はありませんか。 ○エイジ委員   2番目ですが、給水車の経過年数が18年と設定されていますが、これは走行距離とか車の状態に関係なく18年で買いかえるような形になっているのでしょうか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   給水車4台につきましては、最も古いもので平成7年の購入で、既に約20年以上経っております。この18年につきましては、設定している年数でございますけれども、機能的にも十分使えるものでありましたら、その年数関係なく使用しております。 ○エイジ委員   一般的に車の買いかえの基準は、走行距離が10万キロメートルぐらいだと言われていますが、今その給水車はどれぐらい走っているのかわかりますか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   4台のうち最も走行距離の多いもので約1万6,000キロメートルでございます。最近購入したものが4年経っておりますけれども、6,500キロメートルでございます。 ○エイジ委員   距離では全然走っていないということで、機能的に使えるのであれば、一番古い、平成7年の車もまだ使うという状況ですか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   毎年、車検でございますので、整備の状況において十分機能的に使えるものでありましたら、引き続き使用していく予定でございます。 ○エイジ委員   つまり今、現状は使えるということですか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   はい。 ○板倉委員長   10年を超したら1年車検となるのですか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   トラックですので、毎年車検となります。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   次に古国府浄水場運転管理業務委託について報告を求めます。 ○岐津浄水課長   お手元のA4資料、古国府浄水場運転管理業務委託についてに沿って御説明いたします。  現在、日本における少子高齢化に伴う人口減少や社会情勢の変化に伴い、さまざまな分野で影響が懸念されております。本市水道事業も使用水量が伸び悩み、大幅な減収が見込まれてきており、さらに、職員の大量退職が続く中、人材の確保が困難となってきております。  そこで、古国府浄水場の業務執行方式の見直しを検討した結果、経営の効率化と人材の確保をする目的で、古国府浄水場の運転管理業務を委託するものでございます。  運転委託を予定している委託場所でございますが、古国府浄水場とその水系の配水施設である石川配水場、太平寺配水場、森岡山配水池などでございます。  委託の主な内容でございますが、古国府浄水場の浄水処理施設とその排水処理施設等の運転管理業務委託と、市内に点在する浄水、配水施設を自動で監視している配水管理システム及び浄水管理システムなどの警報監視と緊急時の連絡業務でございます。  委託期間は、平成29年2月1日から平成32年3月31日の3年2カ月を予定しております。古国府浄水場は規模も大きく、設備も多いことから、基幹浄水場として重要な役割を担っており、さらに、業務内容の多さや難しさがあることから、委託開始後、2カ月程度、水道局運転管理職員と受託事業者の運転職の公民連携での業務技術の引き継ぎをする予定にしております。  契約については、受託金額の安さを重視するものだけではなく、受託事業者の技術力や能力を重視し、受託者を選定する公募型プロポーザル方式を、現在予定しております。  スケジュールでございますが、平成28年6月に参加締め切り期限とし、8月にプレゼンテーションとヒアリング、10月に受託者を決定し、契約を交わしたいと考えております。  契約後、研修引き継ぎ等の準備期間を経て委託をするという予定にしております。 ○板倉委員長   ただいまの執行部の説明に対して、委員の皆さんから質問等はありませんか。 ○福崎委員   浄水場の運転は、これで最後ですか。 ○岐津浄水課長   浄水場については、大きな浄水場は荏隈、古国府、横尾と、3浄水場ともに有人でしたが、その分が委託になります。無人の設備が佐賀関地区と野津原地区にございますが、それは無人で運転しておりますので、それは職員がやっております。有人のところは全部これで委託ということになります。 ○福崎委員   委託されることはいいと思うのですが、水道局としてこの浄水処理施設の運転管理業務の技術継承とか、そういう部分はどのように考えておりますか。委託するのはいいのですが、水道局自体が技術力を持っていないといけないのではないかと思いますが、それについてはどういう考え方を持って、今後対応していくのですか。 ○岐津浄水課長   現行、培われた技術力がある職員の分野で、電気機械と施設の整備をする職員もおります。この職員につきましては、今までどおり保守点検、それから修繕等をやるということで、技術力は継続していくと思います。  運転管理業務につきましても、水質管理室というのがございますが、それが水処理の指導をやっておりますので、引き続き事業者の方と連携しながら、技術を継承していこうと考えております。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   それでは、次に鉛給水管解消計画について御報告を求めます。 ○利根水道局管理部次長維持課長   給水管につきましては、平成22年度から改修事業として取り組んできておりますが、新たに鉛給水管解消事業を実施します。新たに計画を策定いたしましたので、その概要を説明させていただきます。  まず、お手元に配付しております資料の御確認をお願いいたします。鉛給水管解消計画と書かれたA4の冊子と、A3の1枚、概要版でございます。その概要版に沿って説明させていただきます。  計画の背景と目的でございます。鉛給水管は、さびが発生しにくく、加工しやすいことから、家庭に引き込む給水管として全国で使用されてきました。しかし、構造上の材質の弱さや施工不良からの漏水の発生原因となりやすいことや、厚生労働省通知で水道水中の鉛濃度の水質基準が強化されたことから、本市では平成2年から新設及び改築に伴う給水管の布設材料としては使用されていません。  これまでの取り組みとして、給水管は個人の所有物であることから、取りかえなどは個人の負担が原則でございますが、給水管が漏水した場合、配水管からメーターまでの間につきましては、水道局の負担で漏水修理を行っております。また、配水管の布設がえの際にも給水管の取りかえを実施しております。さらに、平成22年度からは、漏水防止の予防的対策と水質保全の観点から、鉛給水管や漏水の多い地区を対象とした布設がえを行っております。  鉛給水管の布設がえの効果でございますが、水道水中の鉛溶出の抑制、漏水修理等の被害の削減並びに有効率の向上、給水管の耐震性の向上などでございます。  次に、水質基準の確保でございますが、水道水の鉛の水質基準については、平成4年に0.1ミリグラムパーリットル以下から0.05ミリグラムパーリットル以下に見直され、さらに平成15年4月に新たな基準値として0.01ミリグラムパーリットルに強化されました。鉛対策の抜本的な対策は鉛給水管の布設がえでございますが、これには多くの費用と時間が必要となることから、それまでの間鉛溶出低減に効果のある浄水ペーハー処理を行っております。なお、水道局が行っています水質検査では、日常的な水の使用の場合、市内の給水栓において水質基準を超える鉛濃度を検出した事例はありません。  鉛給水管の現状と取り組みでございます。残存状況といたしましては、鉛給水管は、平成26年度末で約2万9,000件残存しております。鉛給水管の布設がえの方法といたしましては、開削方法で行う予定でございます。優先順位等の設定につきましては、配水管の布設がえ計画のない路線、漏水が多い地区や水圧の高い地区などを選定する考えでございます。  鉛給水管の使用箇所でございますけれども、イメージ図につきましては、計画書5ページに上げております。  まず黒く塗りつぶした部分が鉛管でございます。鉛給水管の布設の状況でございますけれども、これはタイプ1からタイプ6の6通りで示しております。このうち、タイプ1が一般的な戸建ての布設状況でございます。解消事業ではこの鉛部分の取りかえを行っていきます。そしてタイプ6につきましては、メーターより二次側ということで、水道局の行う布設がえの対象とはなっておりません。  次に、計画の概要でございますが、引き続き計画書7ページをお願いいたします。  計画の期間は、平成28年度から平成36年度までの9年間としております。この期間に残存しております鉛給水管の解消を図ることとしております。  内容につきましては、これまでのように他工事による布設がえ工事や漏水修繕工事で布設がえを行ったものを除いた鉛給水管ケースに対しまして、年度ごとの解消計画を定めております。  具体的な施工箇所でございますが、現時点では平成30年度までの計画を作成しております。平成31年度以降の計画は進捗状況などを加味して、実施計画で計上していきます。平成30年度までの実施予定地区につきましては、下の表にありますように、平成27年度から引き続き布設がえを実施する判田台団地や、つるさき陽光台団地のほか、青葉台団地、高崎、けやき台などの各団地や、大在地区などを計画しております。  次に、事業費ですけれども、8ページでございます。  鉛給水管解消事業に係る費用は約30億3,000万円、他工事による布設がえを合わせると、全体では約41億1,000万円になると試算しております。  次に、広報活動でございますけれども、鉛給水管を使用しているお客様に対し、水道の使用上の注意点などを周知を図るものでございます。広報の内容でございますが、鉛給水管を使用している背景や使用していた時期、通常使用での水道水の安全性、長く使用していなかった水道を使い始めるときの注意点などをお知らせする予定です。お知らせの方法は、一般の広報といたしまして、水道局の広報誌、これは大分の水道の広報誌でございます。それと水道局のホームページ、ツイッター等を活用して行います。また、個別のお知らせといたしましては、鉛給水管を使用しているお客様に対して、個別にお知らせ文書を配布して広報内容についてお知らせするといたします。  次に、助成制度でございます。助成制度は鉛給水管を使用しているお客様を対象として、自宅の増改築などの機会や早期の解消を希望されるお客様は自費による鉛給水管の布設がえ工事を実施される場合に、その費用の負担軽減を図るために、水道局のメーター1物件につき10万円を限度として助成をするものでございます。  この制度の実施時期につきましては、お客様や施工業者に対しまして十分な周知を行う期間を考慮して、平成28年7月1日からと考えております。  最後に、8番でございますけれども、鉛給水管の一般的な布設例を図にしております。この部分では、配水管からメーター回り、図でいきますと赤い線で示した範囲でございますが、この管に鉛管が使用されていることがありますので、この部分の鉛管の布設がえ等を行います。 ○板倉委員長   執行部の説明が終わりましたが、質問等ありませんか。
    野尻委員   鉛管が入っている、入っていないということはどこで調べればわかりますか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   水道局の水道台帳というものがありまして、その部分に給水管の使用材料の記載があります。それを見て判断しておりますので、御確認が必要の場合は、水道局のほうに問い合わせていただければわかります。 ○野尻委員   問い合わせればわかるということですね。途中で全部やりかえた場合、そういう申請も出ますか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   給水装置の布設がえは必ず局のほうに届け出をして行うことになっておりますので、その資料としては残っていると思います。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。 ○徳丸委員   市に渡されていない、要は権利を民間で持たれているラインがありますよね。そういう人たちへの改善等はどこがしますか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   私管の鉛管ということでございますけれども、水道局の配水管から直接分岐している分につきましては、水道局が今解消事業として行っていきます。開発団地などで、団地の給水管に分岐している鉛給水管につきましては、先ほどの助成制度等を利用して個人でしてもらうように考えております。 ○板倉委員長   それを把握しておりますか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   わかります。 ○徳丸委員   部分的に9から10戸建ての土地の持ち主といいますか、施工業者の中でも権利を離さない人たちがいると思います。そういう人たちは、ずっと布設したままなので、市の管轄ではないから、管理の外ですということですか。実態が、現にあるか定かではないですが、ただ権利が渡されていないという話は知っています。そういうのはどうでしょうか。 ○利根水道局管理部次長維持課長   ミニ開発等の小さな団地で、給水管自体専用の私道路に私管が入って、それから分岐している部分につきましては、公道がある場合、できるだけ水道局のほうに移管してもらいまして、そして水道局のほうで布設がえをしていくようには考えております。それには所定の手続が必要となりますけれども、それが完了すれば、水道局のほうで施工ができます。 ○徳丸委員   わかりました。要は、権利を市に移さない限りできないということですね。民間に直接言って、そちらは大丈夫ですかということを言うしかないということですね。 ○利根水道局管理部次長維持課長   現時点では、そうです。 ○板倉委員長   ほかにありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   委員の皆さんから、その他として何かありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   執行部から、その他として何かありませんか。  〔「なし」の声〕 ○板倉委員長   以上で、当委員会に付託されました全ての案件の審査を終了いたしました。  なお、会議規則第104条の規定により、お手元に配付の委員会の継続調査事件についてそれぞれ閉会中の継続審査及び調査ができるよう、議長に申し出たいと思いますが、よろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○板倉委員長   それでは、そのように決定をいたします。  それでは、ここでこの3月末で勇退されます神矢壽久水道事業管理者を初め、退職される方々から挨拶の申し出がありましたので、お願いをいたします。  〔退職者 あいさつ〕  〔板倉委員長 お礼のあいさつ〕 ○板倉委員長   本日はこれにて散会いたします。お疲れでございました。                              午前11時55分散会...