大分市議会 2015-03-17
平成27年文教常任委員会( 3月17日)
平成27年
文教常任委員会( 3月17日)
文教常任委員会記録
1.開催日時
平成27年3月17日(火) 午前10時10分開議~午後0時6分散会
2.場所
第3
委員会室
3.出席委員
委員長 帆秋 誠悟 副委員長 堀 嘉徳
委 員 倉掛 賢裕 委 員 永松 弘基
委 員 秦野 恭義 委 員 広次 忠彦
委 員 安東 房吉 委 員 河内 正直
委 員 橋本 敬広
欠席委員
なし
4.説明員
足立教育長
右肩に、平成27年第1回
定例会文教常任委員会資料②と記載しております資料に沿って御説明いたします。なお、
カラー刷りの概要版も添付しておりますので、ごらんください。
まず、1の計画の概要についてでございますが、大分市
幼児教育振興計画は、平成21年度から平成30年度までの10年間の
本市幼児教育の指針であり、生きる力の基礎を育む教育の充実や
保護者負担の軽減など、
幼児教育の振興、充実のための具体的な方策及び
市立幼稚園のあり方に関する基本的な考え方などを定めています。
ここで、2、
幼児教育をめぐる状況の変化をごらんください。
まず、平成24年8月に子ども・
子育て関連3法が公布され、子ども・
子育て支援新制度に向けた対応が求められ、本市では、新制度のもとでの
幼児教育、保育及び
子育て支援の量的拡充、質的改善を図るための事業計画である、すくすく
大分っ子プランの策定に向け、平成25年10月に大分市子ども・
子育て会議を設置いたしております。
また、
教育委員会では、新制度との関連を考慮し、本計画のⅠ期期間を1年間延長し、平成26年度末までとするとともに、本計画の見直しに当たり、広く市民の意見をお聞きするため、大分市
幼児教育振興計画推進検討委員会を平成26年3月に設置いたしました。
この
検討委員会では、大分市子ども・
子育て会議における議論の進捗を踏まえながら、平成26年12月までに計7回の会議が開催され、
カラー刷りの概要版の次に添付しておりますように、検討結果をまとめた報告書が提出されました。
この報告書には、新制度において、小1プロブレムの解消を図る幼保小連携の推進や
特別支援教育の充実に加え、
保護者負担の軽減などの
子育て支援を充実することが重要であるとの御意見をいただいたところでございます。
また、今後の
市立幼稚園のあり方については、新制度移行後の状況等を見きわめながら検討すべきとの御意見をいただいたところでございます。
こうした報告書の趣旨を尊重し、
教育委員会といたしましては、3にございますように、計画の見直しに当たっての基本的な考え方を整理したところでございます。
本計画の
基本的理念は、新制度の趣旨と基軸を同じくするものであり、生きる力の基礎を育む教育や
子育て支援の充実を図る具体的な方策については、新制度移行後においても、本計画に基づき着実に実施することとし、そのための実施方針を定めることといたします。
その上で、
市立幼稚園については、幼保小連携の推進や
特別支援教育の充実に関する教育研究を推進するといった
幼児教育の
センター的役割を明確にした上で、
適正配置や多年制保育の拡大を初めとする
市立幼稚園のあり方については、
私立幼稚園や保育所の
認定こども園への移行状況及び
保育所待機児童の状況等も見きわめながら、大分市全体として総合的に検討することといたします。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に対しまして、委員の皆さんで質問はありますか。
○
倉掛委員
私が聞き逃しているのかもしれませんが、確認をします。
幼児教育振興計画推進検討委員会の委員はどういう方々で、報告書の内容は、どのように取りまとめられたのでしょうか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
大分市
幼児教育振興計画推進検討委員会につきましては、設置要綱に基づき、12名の委員に協議をいただきました。要綱上は、有識者、
教育関係者、保護者、その他教育長が認める者となっておりますが、具体的には、会長として
大分大学教育福祉学部の
藤田准教授を初め、別府大学の
久保田教授、
大分療育クリニック院長、
青年会議所、
自治委員連絡協議会、
私立幼稚園連合会、
社会福祉協議会、
私立幼稚園PTA連合会、
公立幼稚園PTA連合会、それに公募委員、そして
舞鶴幼稚園長、
住吉小学校の教諭、計12名で構成をいたしました。
そして、いただきました報告書につきましては、貴重な御意見をいただきましたので、先ほど御説明いたしましたように、今後、私どもが設定していく実施方針の参考にさせていただきながら、
教育委員会としてしっかりと定めてまいりたいと考えております。
○
倉掛委員
内容を見たときに、本当に
一つ一つ内容を吟味しているのかというような気になる点が何点かありますが、議事録等はあるのですか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
はい。
○
倉掛委員
これを取りまとめるに当たっての議事録を、資料としていただければと思います。
それから、一番気になることを1点挙げさせていただきます。4ページの
公立幼稚園の役割の中で、「新制度のもとでますますその役割の比重が増していくものと考える」と書いてありますが、本当に会議の中で、こういう内容が委員会の意見としてまとまったのですか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
この報告書につきましては、先ほど申し上げましたように、7回協議会を開きまして、その中で、こういう
言葉一つ一つを含めて協議を行い、案をお見せする中で、報告書として取りまとめられました。先ほど委員の話にありましたように、議事録の中を見ていただきますと、1回から7回まで、一つ一つ選びながら、最後にはこのような形にまとまりましたので、委員の御意見だと考えております。私どもは事務局として取りまとめをさせていただきました。
○
倉掛委員
委員の御意見だと思っておりますという発言でしたが、委員からこういう発言が出たのですか。それとも、執行部で原案的なものをつくって、それに対して承認をもらったという形ですか。
○
佐藤教育企画課参事
この会におきましては、
公立幼稚園の役割として、スタンダードな教育を実施して、その研究の成果を広く普及することというような御意見をいただいております。また、
私立幼稚園では、特別な教育的な支援を要する子供たちの教育を実施する場合に、人員配置の面や施設整備の面で、公立が担うべき部分もあるだろうというような御意見もいただいたところでございます。
5ページの上のほうにあります「新制度のもとでますますその役割の比重が増していく」という、委員御指摘の部分につきましては、4ページの後半部分にございますような、「生きる力の基礎を育むスタンダードな教育を実施する中で、
特別支援教育の充実や幼保小連携の推進を図るともとに
教育実践に関する研究を中心的に推進するといった役割」といった部分で、その比重が増すという意味で、いただいた御意見を反映したものでございます。
○
倉掛委員
質問に答えてないです。質問は、委員からの意見でこうなったのかということです。
○
佐藤教育企画課参事
こういった御意見をいただいた上で、事務局で整理をいたしまして、案として御提示させていただき、さらに御意見をいただいた上で、会長、副会長に御確認をいただきました。そして、その確認いただいたものを、さらに委員の皆様方に再度御送付申し上げて、御意見をいただくといったやりとりを丁寧に行った上で、このような形になっております。
○
帆秋委員長
委員から出た意見を、事務局が取りまとめて、再度委員の皆さんに文面を確認したということですね。
○
倉掛委員
多様な意見があってもいいと思うのですが、報告を上げてくるものについては、やはり委員の総意でなければならないと思いますので、その点に気をつけていただければと思います。また議事録を確認させていただきます。
文言の話になりますが、この文言はどちらにもとれると思います。
教育実践に関する研究的な役割が増していくともとれるけれども、
公立幼稚園の役割が増していくともとれます。そういう文章をつくっているのかもしれないけれども、その辺も明確にして、文章も気をつけられたほうがいいと思いますので、指摘しておきます。
○
帆秋委員長
ほかにございますか。
○
安東委員
私立幼稚園の代表の方と話したのですが、新しい制度になって、どういう連携が要るのかということで、
公立幼稚園に一つのモデルとして頑張っていただいて、そういう中身を、私立など全体に広げるというのも、非常に大きな役割と思いますので、ぜひそういう位置づけで、これからも
公立幼稚園を育ててほしいと思います。要望です。
○
帆秋委員長
ほかに質問はありますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
それでは、次に、
学校施設課から、
碩田中学校区
新設校設計完了について、お願いいたします。
○
池辺学校施設課長
碩田中学校区
新設校設計完了について、御報告を申し上げます。
昨年12月の
文教常任委員会に御報告いたしました基本設計と重複する内容もございますが、設備に関する部分も含めて、詳細設計が完了いたしましたので、改めて
文教常任委員会に御報告をいたします。
それでは、まず1ページ目をお開きください。まず、設計概要でございますが、
小中学校校舎、
屋内運動施設、
児童育成クラブ、
地域連携室などを一体的に整備するものでございます。
碩田中学校地、
住吉小学校地の両校地を機能的に活用し、
碩田中学校地に
延べ床面積2万4,800平米で、
校舎部分地上6階建て、
アリーナ部分地上3階建ての施設を建設する計画となっております。
施設内容といたしましては、
普通教室は小中合わせて48教室、
特別支援教室は小中別に、それぞれ4教室を確保しております。また、理科室等の
特別教室のほか、大小のアリーナ、小中共用の床可動式の
屋内温水プールなどの運動施設、
ランチルームや
児童育成クラブ、
地域連携室についても計画をいたしておるところでございます。
次に、校舎の建設費につきましてでございます。総額は約64億円と見込んでおります。そのほかに必要な事業といたしまして、本年度の中学校用の仮設校舎の
借り上げ料から、平成29年度に整備いたしますグラウンドの整備等を含めまして、約76億円と見込んでいるところでございます。
それでは、2ページをお開きください。こちらは、新設校の
施設整備事業スケジュールで、詳細設計が終了し、平成29年4月の開校を目指して計画を進めているところでございます。今後の工事期間中における
児童生徒の学校生活への影響に最大限配慮した
整備スケジュールといたしたところでございます。
それでは、3ページの
外観パースと、先ほどお配りしました設計図をあわせてごらんください。こちらにつきましては、現在の
碩田中学校敷地の南東側から見た新設校の
外観パースでございます。6階建ての校舎の全景と、右の奥の部分は、
屋内運動場の東面になります。
設計に当たりましては、
児童生徒の発達の段階や動線に配慮したデザインを採用するとともに、津波被害を想定して、職員室や
普通教室を2階以上に配置するようにいたしております。
校舎の1階には技術室、被服室、
特別支援学級、保健室、会議室等を配置し、2階には職員室及び1、2年生の
普通教室を配置いたしております。加えて、1、2年生の低学年には、教室内に手洗い場や、床に座って過ごせるスペースを設けるなどの工夫をいたしたところでございます。
また、
児童生徒の玄関口として、昇降口を東西2カ所に設置いたしております。これにより、2階から6階までの学校生活という形になりまして、
児童生徒に余り高さを感じさせないような工夫をいたしておるところでございます。
続きまして、3階でございます。3、4年生の
普通教室と
特別教室を配置するとともに、
ランチルームの配置、異学年の交流給食としての利用だけではなく、小中合同の特別授業や
地域交流スペースとしても活用できるように設けております。
4階には、5、6年生の
普通教室と
特別教室を配置いたしております。なお、
小学校部分の
普通教室の広さにつきましては、平成22年より教科書がA4判化されておりますが、それに伴いまして、机や
ランドセル等も大きくなっておりますことから、従来の
教室サイズより横幅を約1メートル広げた仕様にいたしております。また、各フロアにおきましては、多様な学習形態に対応できるように、教室の外にさまざまな
オープンスペースを配置いたしております。
続きまして、5階でございます。7年生、いわゆる中学校1年生の
普通教室と
特別教室を配置するとともに、中学生を対象とした保健室と
特別支援教室を配置いたしております。
6階では、8年生、9年生、中学校2年生、3年生の
普通教室と
特別教室を配置いたしております。
また、屋上には
太陽光発電パネルや受電設備、
自家発電装置などを配置することといたしております。
そのほか、市内の他校にない特徴のある施設といたしましては、1つ目に
英語専用教室を設置することで、1年生から9年生の全ての学年において充実した英語学習が実施できるものといたしております。
2つ目には、職員室とは別に、3階以上のフロアに
教師コーナーを設置し、教師と
児童生徒の交流や相談の場としての役割や、教師間の情報交換スペースとしても活用可能と考えております。
また、今回6階建てという高層化に伴いまして、転落等の事故防止のため、ベランダを廃止し、あわせて窓の開閉を制限いたしております。これによりまして、夏場の気温調整が難しくなりますことから、全ての
普通教室にエアコンを設置することといたしました。
これまで市議会のエアコン設置に対する御質問や御要望に、扇風機の設置での検討を行うよう御答弁をさせていただいたところでございますが、この学校のエアコン設置を機に、他の小中学校の
普通教室についても、エアコン設置に切りかえるという形で、再度検討をし直すという方向に転換することといたしました。その内容について、また検討結果がまとまり次第、御報告をさせていただきたいと考えております。
続きまして、4ページを開きください。こちらが、現在の
碩田中学校敷地の北西側から見た
屋内運動場限定の
外観パースになります。校舎の北側の1階には、新制度に対応した面積を持つ
児童育成クラブ室と学校と地域住民の交流の拠点となる
地域連携室を設置し、児童と地域住民の密接な関係を構築しやすくなるエリアといたしております。
2階には図書館とパソコンルーム、3階には美術室、図工室、音楽室を一体的に配置し、芸術メディアエリアといたしたところでございます。
続きまして、5ページをお開きください。こちらは、校舎の2階の図書館とパソコンルームの内観パースでございます。図書館とパソコンルームを併設し、メディアセンターとしても機能する配置にいたしておりまして、図書館については、読書センター機能と学習情報センター機能を十分に発揮できるよう、5教室分以上の空間を確保いたしております。
それでは次に、6ページをお開きください。こちらは
屋内運動場、2階の大アリーナのパースでございます。小中一貫校における
児童生徒の発達段階に合わせて、大小別々のアリーナを配置しており、大アリーナについては全校
児童生徒を収容可能な面積といたしております。
屋内運動場の1階には、屋内プールと武道場を配置し、屋内プールについては、小学生と中学生が使用するに当たり、水深調整の可能な遠隔可動式とともに、長期間できるように温水式を採用したものでございます。
それでは、7ページをお開きください。こちらは、校舎2階のアトリウム空間、いわゆる吹き抜け空間でございます。2階と3階は校舎とアリーナを一体化した吹き抜け空間となっており、小中一貫教育校の理念である異学年交流の利活用を図れるように考えております。
また、建物以外には、校舎敷地及び大グラウンド敷地の周囲には、
児童生徒の通学路としてのプロムナード、遊歩道を整備し、
児童生徒の安全も十分確保でき、地域住民にも御利用いただくこととし、親しみやすい学校となるよう工夫をいたしております。
○
帆秋委員長
追加資料の平面図についても、あわせて説明を受けました。
ただいまの説明に質問がございましたら、お願いいたします。
○広次委員
碩田中学校がエアコンを設置するということはわかったのですが、ほかの学校の件を聞き漏らしたので、改めて確認のためお願いいたします。
それともう1点、きのうも議論しましたけれども、1階平面図を見ると、これは必ず1階に置かなければいけないのかと思うものがあります。例えば、
児童育成クラブや
地域連携室、それから、先ほど教室は2階以上にするという話をしながら、
特別支援学級については1階に置くようにしています。こういったところやそれ以外のところも含めて、給食施設をつくって、そして、日照権との関係で、この部分の階を上げられないのであれば、校舎部分の6階部分を7階にするという形でもってやれば、十分にできたのではないかと、この図面を見て改めて思います。そのことは指摘をしておきます。
○
池辺学校施設課長
他校のエアコンの設置についてでございますが、現在
普通教室は、市内小中学校を合わせて1,400教室ございます。これを従来どおり、夏休みという短期間の中で工事をするとなると、他都市の例を見ても、10年以上の工期が必要になってくると思っています。しかし、教育の公平性の観点から、短期間で地域の業者を使いながら行っていく必要があると考えておりますことから、さまざまな手法等を、今から再度検討させていただきたいと考えております。
なお、概算でございますが、エアコン設置、これに伴う電気、高圧受電設備の改修等を含めて、建築課の見積もりでは33億円と試算をされております。
○
帆秋委員長
その計画書はあるのですか。出せるような状況に近づいているのですか。
○
池辺学校施設課長
調査の段階でございますので、今後財源の問題、施工の手法の問題等を含めて、今から詳細な詰めに入っていきまして、市として責任ある対応をさせていただきたいと考えております。方向性については、もう少しお時間をいただきたいと思います。
○
帆秋委員長
わかったら、なるべく早目にお知らせください。
ほかに質問はございますか。
○永松委員
すばらしい教育環境をつくるわけですから、基本計画そのものにどうこういうことはなくて、これはこれで十分いいのですけれども、大分市内全体を見た場合に、教育の均等というか、どこの小中学校に行こうと、同じような教育環境で教育を受ける権利というものが、子供たちにあると思いますが、この小中学校と比較すると、既存の小中学校は、かなり施設の部分で格差が出てくると思います。冷暖房はできるだけ入れるということですし、
児童育成クラブは
教育委員会ではないかもしれませんけれども、そういうものも含めて、この学校に近づけなさいとは言いませんが、いわゆる教育環境の均一性というものをどのように考えていますか。
○
池辺学校施設課長
今、大分市では公共施設総合管理計画というものを策定する予定になっております。学校施設におきましては、そのうち全体の4割を占める施設を保有いたしておりますが、今後、いわゆるアセットマネジメントの中での校舎の延命化に伴いまして、今までの教育環境がそのままでいいのかということで、内部の改修等々を実施して、できるだけ教育環境の整備を進めていくという考えでございます。
○永松委員
そういう方向で考えているのであれば、それをできるだけ早く具体化するような計画もきちんと立てるように努力をしてください。要望しておきます。
○
帆秋委員長
そのほか、質問はよろしいですか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
それでは次に、
木佐上小学校の閉校記念式典の開催について、御説明をお願いいたします。
○
池辺学校施設課長
続きまして、
木佐上小学校の閉校記念式典の開催について御報告を申し上げます。
木佐上小学校は、平成26年度末に閉校いたしまして、平成27年度からこう
ざき小学校と統合いたしますことから、閉校記念式典を、今月の3月29日日曜日午前10時から開催いたしますので、御報告を申し上げます。
大分市議会を代表いたしまして、永松議長を初め
文教常任委員会の
帆秋委員長、堀副委員長にも式典への出席をお願いしているところでございます。
なお、式典の開催に先立ち、児童、保護者、地域の関係者等による人文字の航空写真撮影が、9時から予定されております。
また、式典終了後は、地元主催形式によるお別れ・感謝のつどいが開催されることとなっております。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に質問はございますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
それでは次に、スポーツ・健康教育課から、学校給食における異物混入について、お願いいたします。
○
有馬スポーツ・
健康教育課長
報告事項5点目、学校給食における異物混入について、御報告いたします。
この件につきましては、その都度、
文教常任委員会において報告してまいりましたが、改めて本年度4件の異物混入事案が発生しておりますので、その概要について御報告いたします。
まず、1件目につきましては、9月1日と3日に、南大分中学校と城南中学校において、給食で提供した米飯の表面が黒っぽい緑色に変色していたものでございます。
経緯でございますが、9月1日、南大分中学校1年7組の米飯が変色しているとの連絡が入りまして、関係者が学校に出向いて確認しましたところ、変色の事実を確認したところでございます。
その後、大分県学校給食会で原因を調査する中で、米飯箱のふたの裏側の表面に、薄く黒っぽい部分がありましたことから、この部分が水滴とともに落ちたのではないかと推測いたしまして、改めて全ての米飯箱とふたを洗浄することにいたしました。
しかしながら、9月3日に、同じく南大分中学校の1年1組と2年6組、そして城南中学校の1年3組からも発生したとの連絡がありまして、米飯箱のふたの細かな傷に汚れが入っているものではないかと推測いたしまして、当該業者はもとより、他の業者の米飯箱についても緊急点検を行い、交換が必要なものについては全て交換したところでございます。
また、変色した部分について、まず、光学顕微鏡による検査を行いましたところ、カビの菌糸等は発見されておりませんでした。また、細菌検査におきましても、大腸菌や黄色ブドウ球菌等も検出されておりません。
なお、変色した米飯のX線分析法による元素検査では、銅と硫黄の成分が検出されたとの報告を受けましたが、その後、米飯箱のふたについても専門機関での分析をしたんですけれども、ふたからは同様の成分が検出されなかったとの結果をいただいておりまして、現時点において変色の原因というのは判明できておりません。
次に、2件目は、調理した春巻の中からプラスチック様の物が出てきたというものでございます。
概要でございますが、10月10日に、東部共同調理場より、中学校6校に学校給食のおかずの一つとして春巻を提供いたしましたが、城東中学校、大在中学校、坂ノ市中学校の3校において、春巻の中に円筒形の細いプラスチック様の物が混入していたというものでございます。
経緯でございますが、10月10日、城東中学校より東部共同調理場に、春巻の中からプラスチック様の物が出てきたとの連絡があり、その後、坂ノ市中学校からも同様の連絡がありました。東部共同調理場の職員が学校に行き、状況を確認しましたところ、両校とも生徒が春巻を食べていたところ、中からプラスチック様の物が出てきたとのことでございました。
他の4校に対しても調査を行いましたところ、大在中学校でも同様の物が出てきたことを確認いたしました。なお、6校の生徒に健康被害等は発生しておりません。
この春巻は、公益財団法人大分県学校給食会を通じて東部共同調理場に納品された冷凍食品で、共同調理場で揚げて、6中学校に提供したものであります。
その後、大分市保健所を通じて、春巻の製造メーカーが所在する神奈川県藤沢市の保健所に対して、製造工場への立入調査と異物の分析検査を依頼いたしました。専門機関の赤外分光分析により、異物はポリプロピレン製のプラスチック製品と判明しましたが、工場内では原因物質が発見できなかったことから、その後、原材料の加工工場まで範囲を広げ、立入調査等を実施しておりますが、この件も、現時点において、どの時点で混入したかは判明してございません。
次に、3件目でございますが、これは、アジフライの中からばね状の金属物が出てきたというものでございます。
経緯でございますが、11月18日、下郡小学校より、給食で提供したアジフライの中からばね状の金属物が出てきたとの連絡がありました。状況を確認しましたところ、6年1組の女子児童がアジフライを食べていたところ、中から長さ約3.2センチ、円の直径が約3ミリのばね状の金属物が出てきたとのことでございます。
このアジフライは、大分県学校給食会を通じて各学校に納品された冷凍食品で、この日は9校で3,930食提供されておりました。他の学校においては、異物混入の報告は受けておりませんし、当該児童の健康被害等は発生しておりません。
9月から11月の短い3カ月間に連続して発生したことから、大分県学校給食会に対して、当該製造会社はもとより、他の製造業者、納品業者についても、安全な食材の提供について強く指導してもらうよう要請したところでございます。
その資料の下段のほうにもございますが、その後、12月25日付で、大分市保健所を通じて、大分県南部保健所から異物の混入原因は特定できなかったものの、製造業者に対して、工場内において異物混入の原因となるボールペン等の使用について改善することなどの防止対策を指導した旨の報告があり、また、本年1月20日付で、大分県学校給食会が製造業者に対して、異物混入対策等に関する適切な管理についての要請を行った旨の報告を受けたところでございます。
次に、最後4件目でございますが、今月の3月3日に、戸次小学校4年1組において、学校給食で提供されたハマグリのすまし汁の中から、針金状の金属片が出てきたものでございます。
経緯でございますが、4年1組の児童がすまし汁を食べていたところ、食器の底に金属片があるのに気づいたため、自分で取り出し、それを見た同じ班の児童が担任に伝えました。他の児童からは同様の申し出はなく、この児童につきましても健康被害がないことを確認しております。
また、調理に使用した器具等を確認いたしましたが、同じような金属片を使用しているものはありませんでした。現在、納品業者等に対して、調査を依頼しているところでございます。
今後の対応でございますが、大分県学校給食会へ検査を依頼したところ、金属製のゼムクリップの一部に酷似していたことから、学校及び納入業者などと連携して、現在原因究明を行っております。
本年度につきましては、4件目の異物混入事案でありまして、委員の皆様方には大変御心配、御迷惑をおかけしてまことに申しわけなく思っております。
再度、このようなことが発生しないよう、新年度に向けて安心、安全、温かい学校給食の提供に努めてまいりたいと考えております。
○
帆秋委員長
ただいまの報告につきまして、質問はございますか。
○
倉掛委員
いろいろなケースがあるのですけれども、どれも調理段階ではなくて、納入の段階ではないかと推測します。学校給食会のそういう管理について、やはり大分市
教育委員会としても、しっかりとその辺を、再度確認するなり、指導するなり、もう少し厳しくしたほうがいいのではないでしょうか。これは要望としておきます。
もう1点は質問ですけれども、今までのケースからすると、比較的、加工製品や冷凍食品が多いような気がしますが、春巻やアジフライなど、目視で確認できない物を必ずしも使わないといけないのですか。
○
前野スポーツ・
健康教育課参事
単独調理場では、一番多いところで1,000食を超える学校があります。それから、共同調理場ですと、A、B、2カ所でやるのですが、全体で約7,000から8,000食で、半分でも4,000食ぐらいということで、限られた給食時間までに間に合わせなければならないので、当然、それだけの食材を調理場の中で、材料から加工するというのは厳しいです。この冷凍食品等は製造メーカーが学校給食用として、通常の市販とは別のルートで製造して、金属探知機などを全部通しているのですけれども、今回の場合はそれにも反応しておらず、今の段階では原因がはっきりしていない状況です。
○
倉掛委員
冷凍食品を全く使うなと言っているのではなくて、少しでも目視できるような工夫をしてほしいのです。春巻をしばらく納入しないなどもそうですが、例えば、フライであれば、1回揚げた状態で冷凍されているではないですか。効率性の話もありますけれども、衣の前の段階にするなど、そういう工夫や研究を検討していただきたいと思います。
昔からあったことだろうとは思いますが、余りに安全性に疑問が残ったり、効率ばかりを言って、冷凍食品等の割合が多くなるのであれば、給食そのものの必要性、給食の位置づけそのものが疑わしくなってくると思います。やはり給食というのは、安心、安全で、栄養価が高くて、しっかりと提供できるということが、存在意義の一つだと思いますから、ぜひとも、そういうところに努めていただきたいと思います。
もう一つ、子供たちにも指導していただきたいです。確かに給食は安心、安全ということが大前提ではありますが、世の中そんなに安全な物ばかりが出回っているわけではありません。我が国であれば食の安全にかなり高い信頼がありますけれども、他国の常識、世界共通の認識はそういうわけではないのです。これからの国際化社会の中で、子供たちに、そういう世界での日本の位置づけや世界の常識というものを教育する機会と捉えていただいて、食べる前にきちんと確認をしなければならないということも指導していただきたいと要望します。
○
帆秋委員長
ほかに質問はございますか。
○広次委員
まず、要望ですが、異物の混入で、春巻の写真等を出していただくときに、ぜひ、ゼロから全部始まるように、どの程度の物かをみんながわかるようにしていただきたいです。
それから、アジフライのところで、経緯の下から3行目の後ろのほうに、「適切に金属探知機を通過させていれば、今回の異物は適切に除去できたと考えられることなどから、混入原因の特定には至らなかった」と記述されていますけれども、これを読むと、探知機を適正に通過させていなかったとも受け取れるのですが、事実はどうなのですか。
○
有馬スポーツ・
健康教育課長
この報告書の中の文言につきましては、大分南部保健所からいただいた文章をそのままここに入れているところでございます。
○広次委員
そうならば、
教育委員会からの報告としては、そのことも想定されるという報告をしていただかないと、全体としては、探知機を通っているというような報告をされると、誤解を受けると思いますので、今後の報告の中では、正確に報告していただくようお願いしておきます。
○
帆秋委員長
ほかに質問はございますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
続きまして、大分市
スポーツ推進審議会の審議経過について、説明をお願いいたします。
○
有馬スポーツ・
健康教育課長
報告事項6点目、大分市
スポーツ推進審議会についてでありますが、これは、平成22年3月に策定いたしました大分市スポーツ振興基本計画が、本年度は10年計画の中間年に当たりますことから、大分市
スポーツ推進審議会におきまして、本計画の進捗状況の確認と見直しについて審議していただきましたので、その審議内容について御報告いたします。
20名の委員の出席をいただき、第1回審議会を昨年8月20日に開催いたしました。なお、審議会の委員につきましては、お手元の大分市スポーツ振興基本計画改定版の冊子の最後のページに委員名簿をつけさせていただいております。
第1回目の審議会の内容といたしましては、今後のスケジュール、基本計画の概要、市民意識調査などについて審議していただきました。
第2回審議会につきましては、10月2日に開催いたしました。内容は、大分市民運動・スポーツに関する意識調査の報告、国のスポーツ基本計画と大分市スポーツ振興基本計画との整合性について、そして、大分市スポーツ振興基本計画の進捗状況及び見直し案の概要について審議していただきました。会議において出された主な意見につきましては、資料にも掲載しておりますが、反映できる内容については、見直し案の中に取り入れていくようにいたしました。
次に、第3回審議会は、11月26日に開催いたしました。内容は、大分市スポーツ振興基本計画の見直し案について審議していただいたところでございます。
その後、パブリックコメントを実施いたしましたが、意見はございませんでした。
最後の第4回審議会は、本年2月20日に開催し、見直し案の最終審議をしていただき、別冊の改訂版を完成させました。
資料の3ページ目に、主な改定内容について載せておりますが、今回実施した市民意識調査の主な内容とともに、この5年間の実績と今後の方向性について加筆、修正したところでございます。なお、加筆、修正した部分は朱書きでわかるように入れておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。
この改定版を、今後の本市のスポーツ施策の指針として、生涯スポーツ社会の実現に向けて取り組んでいくこととなります。
なお、今週20日に、教育長に対し、答申を行うこととしております。
○
帆秋委員長
ただいまの説明につきましての質問がございましたら、お願いいたします。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
次に、教育センターから、大分市
相談支援ファイルについての説明をお願いいたします。
○阿部
教育センター所長
報告事項7点目、大分市
相談支援ファイルについて御報告申し上げます。
資料の
相談支援ファイルについての1ページ目をごらんください。特別な支援を要する子供の支援に当たりましては、医療、保健、福祉、教育、労働等の各機関が、それぞれ適切な支援を行うとともに、それらが一貫してつながった支援となるように、保護者と必要な情報を共有することが重要であります。そのためには、共通で活用し、連携して支援に当たることができるよう、子供の障害や発達に関する総合的な評価、各種の相談、支援の内容とその効果、子供や保護者のニーズ等を記録する相談支援のためのファイルの作成が求められておりました。
そこで、このたび特別な支援を要する
児童生徒やその家族に対して、一貫性のある継続的な支援や関係機関における円滑な情報の共有ができることを目的といたしまして、大分市
相談支援ファイルを作成いたしました。これが原本でございます。
まず、本ファイルの通称についてでございますが、子供たちを取り巻く多くの人、情報や支援等がそれぞれ緊密につながり合うことで、子供の健やかな成長を連携して見守り続けていきたいという願いを込めまして、つながりファイルといたしました。
配付につきましては、本日追加してお配りいたしました計画にありますように、平成27年度に研修等を通じて、各校長、
特別支援教育コーディネーター、
特別支援学級担任等に本ファイルの活用の仕方等について説明した後、小中学校の
特別支援学級在籍
児童生徒の保護者、小中学校の通常の学級に在籍し、支援を必要とすると考えられる
児童生徒の保護者、次年度就学予定で特別な支援を要する幼児の保護者のうち、本ファイルを希望する方々に配付してまいります。
このファイルは、1ページ、目次欄にありますような内容の様式が、あらかじめとじられており、本人のさまざまな発達の記録や情報を保護者や本人が記入したり、必要な資料や記録などを差し込んだり、また、必要に応じて教員や医師、各機関の職員等関係機関の支援者が記入したりすることで、情報を集約し、その支援に役立てるものでございます。
2ページ以降に、ファイルの写真、様式を掲載しております。保護者等が記入する様式に加えて、2ページの写真にありますように、チャックポケットや名刺ホルダー等もとじられており、各種手帳や支援にかかわる方々の名刺も保管できるようにしております。
本ファイルの活用を通して、子供に関する情報や支援の経過を関係機関に示すことで、子供が適切な支援を受けることができる、関係機関や担当、担任がかわったり、福祉サービスを利用したりするたびに、子供のことについて同じ説明をする必要がなくなり、保護者の負担が軽減するなど、多くの効果を期待しております。
この大分市
相談支援ファイルが、障害のある子供たちの健やかな成長のために、保護者と学校、医師、関係機関等、子供たちを取り巻く多くの人々をつなげ、よりよい支援となるよう、今後も取り組んでいきたいと考えております。
○
帆秋委員長
ただいまの説明に質問がございましたら、お願いします。
○
安東委員
大変ありがとうございます。保護者等の関係者から非常に喜ばれると思います。今、所長が言われたように、場所が変われば、毎回同じことを言わないといけないというのが、非常に保護者にとってつらいことで、そういった相談も受けたことがあるので、非常にありがたいと思います。
これからは、とりあえず学校教育関係が中心になりますが、できれば、先ほど言いましたように、医療、福祉、そういったところで、いつでもそれがもらえるという状況になる必要があると思いますので、大変でしょうけれども、そういったところに届けていただくよう要望しておきたいと思います。
○
帆秋委員長
ほかに質問はありますか。
○広次委員
先ほども資料の写真の件でお願いしましたが、特定の商品がわかるようだと、いろいろなところで使ったら広告になってしまいます。
教育委員会がそれを推奨しているみたいにとられるかもしれないので、その点に気をつけていただきたいと思います。
それと、先ほどの
スポーツ推進審議会委員の名簿の中で、学識経験者などの区分の中に、その他という区分がありますが、その人に大変失礼ではないかと思います。区分できないのでしょうけど、あなたは何か違うものですというような形になるので、気をつけていただきたいと思います。答弁は要りません。
○
帆秋委員長
要望ということで、十分な配慮をお願いいたしたいと思います。
ほかにございますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
続きまして、文化財課から、大分市
指定有形文化財の指定について、お願いいたします。
○
塔鼻文化財課長
報告事項8点目、大分市
指定有形文化財の指定について、御報告申し上げます。
資料の⑧をごらんください。去る1月30日に開催されました、本年度第2回の大分市文化財保護審議会におきまして、猪野遺跡出土銅矛及び木造釈迦如来坐像について、新たに大分市
指定有形文化財指定の答申が出され、本年の2月26日に開催されました平成27年第2回大分市
教育委員会において指定の承認がなされ、平成27年3月9日付で大分市
指定有形文化財の指定となりました。
猪野遺跡出土銅矛は、およそ2,000年前の弥生時代中期から後期にかけてつくられたと考えられ、シャープで丁寧なつくりの中広形銅矛であり、国宝指定の島根県荒神谷遺跡出土銅矛の一部によく類似しております。大分県内では発掘調査により出土した唯一の銅矛であり、現在大分市
歴史資料館にて展示いたしております。刃を上に立て、銅矛の周りを粘土で包み込むようにして埋められているなど、具体的な埋納方法が明らかな状態で出土したことは、極めて学術的に価値が高く、大分県を含む東九州の弥生文化を考える上で重要な資料となっております。
次に、木造釈迦如来坐像は、松岡にございます長興寺に安置されております。長興寺は、嘉元3年、1305年に戸次重頼による創建とされ、戸次氏の庇護のもと寺は栄えましたが、戦国時代に島津軍との戦いの際に焼失し、江戸時代に再建されました。
本像は、男性的で力強い表情や体つき、変化に富んだ衣文の表現から、およそ700年前の鎌倉時代末期から南北朝時代初期に、東大寺南大門の金剛力士像を手がけた運慶、快慶の子孫に当たる慶派仏師によりつくられたと考えられております。つくりぶりの優秀さ、歴史的背景の確かさから、重要な仏像でございます。
本日の追加資料にございますとおり、この2点の指定によりまして、指定文化財は、国57件、県65件、市76件の合計198件となっております。
○
帆秋委員長
ただいまの説明に質問のある方はございますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
次に、
美術振興課から、平成27年度特別展の案につきまして、説明をお願いいたします。
○増田美術館副館長兼
美術振興課長
報告事項9点目、平成27年度特別展案について、御報告申し上げます。
資料は両面コピーの表面に大分市美術館の特別展案、裏面には県立美術館の特別展を記載したものを御用意させていただいております。
特別展は8本計画をしております。主なもの3本について御説明を申し上げます。
まず、県立美術館開館の時期でございますが、大分市美術館収蔵作品によりまして、「大分発アヴァンギャルド 芸術都市の水脈 田能村竹田からネオ・ダダまで」を開催いたします。
大分は、時代を先取りする気風に富む土地柄であると言われております。芸術においても南画の田能村竹田、日本画の福田平八郎など、先進的な作家が輩出されていること、戦後の前衛美術を代表するネオ・ダダの活動などに、時代の先端に立つ革新的な芸術の傾向を見ることができます。本展覧会では、収蔵作品約350点によりまして、芸術都市大分を、美術館全展示室にて御紹介いたします。開会日は、県立美術館開館日24日の1週間前の16日でございます。ちなみにJRおおいたシティのオープン日でございます。
次に、7月から9月のデスティネーションキャンペーンの期間中でございますが、「水戸岡鋭治 デザインワンダーランド」を開催いたします。水戸岡鋭治は、JR大分シティ、駅舎やななつ星などの車両デザイン、また大分銀行宗麟館のデザインを手がけているデザイナーでございます。市美術館だけではなく、JR大分駅などまちなかでも広く展開してまいりたいと考えております。この展覧会は、大分合同新聞社との実行委員会により開催をいたします。
また、年が明けまして、大分市美術展は第50回の記念展となります。記念展といたしまして、特別大賞を設けることや、公開制作や公開講座など、記念行事を実施する予定となっております。
27年度も子供から大人まで楽しんでいただける展覧会を企画しております。美術館でお待ちしています。
○
帆秋委員長
ただいまの説明に質問はございますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
次に、A3の資料になりますが、
市民意見交換会の意見、質問等に対する回答について報告を受けたいと思います。
昨年に開催いたしました
市民意見交換会で、市民の皆様からいただきました市政に対する意見、質問のうち、
文教常任委員会に関係するもので、執行部からの回答を要すると判断したものについては、執行部に回答をお願いしていたところでございます。
本日、その回答についての説明を受けたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
まず、1番、平成27年度からの新制度における
市立幼稚園の今後のあり方、また、
市立幼稚園の保育料、新制度の周知についての御質問でございました。
「平成27年度に開始となる子ども・
子育て支援新制度につきましては、必要とするすべての家庭が利用できる支援を目指し、幼児期における学校教育や保育の提供体制を確保するとともに、その質の向上を進めていくものです。 本市
教育委員会といたしましては、この新制度のもとで、
市立幼稚園におきまして地域の教育環境を十分に生かしながら、生きる力の基礎を育む特色ある教育を実施することはもとより、
特別支援教育の充実や幼保小連携などの役割を明確にして運営していくことが重要になってくるものと考えております。 今後につきましては、多年制保育の拡大などの課題を含め、
私立幼稚園の
認定こども園への移行状況や
保育所待機児童等の状況を見極めながら、本市の実情に即した
市立幼稚園のあり方について総合的に検討してまいりたいと考えております。 次に、
市立幼稚園の保育料につきましては、公費負担の公平性の観点から保護者世帯の所得の状況に応じた料金とすることを決定しております。 したがいまして、保育料を据え置くことは困難と考えておりますが、急激な負担の増加とならないよう、平成27年度に限り経過措置を講じることとしております。 次に、新制度の周知につきましては、これまで制度の趣旨や幼児期における教育・保育の提供体制及び保育料のしくみなどを説明するパンフレットを未就学児のいるすべての家庭に配布するなどの取組を進めてきたところであります。 今後とも関係課との連携を密にし、大分市
子育て支援ガイドや大分市
子育て支援サイトnaanaを活用するなどして、新制度の仕組みに関する情報を積極的に発信し、周知に努めてまいります」。
続いて、2番でございます。大在地区などの
児童生徒数が増加している地域での
適正配置についての考え方です。
「『
大分市立小中学校適正配置基本計画』では、通常の学級数が12から24学級までを標準規模校、25学級以上を大規模校、31学級以上を過大規模校としており、平成26年度の大在地区の2小学校は、いずれも28学級となっています。 本市では、過大規模校を分離した後、
児童生徒数が減少に転じ小規模校となっている例が見受けられます。また、全市的に見ても、近い将来、人口が減少し、少子化の進行が予想されています。 こうした中、基本計画では、大規模校や過大規模校の
適正配置について、
児童生徒数の推移等により、その状況が数年間継続し、教育活動に著しく支障をきたすことが予想される場合には、通学区域の再編、学校の分離新設、施設整備での対応のいずれかの方策を検討することとしています。 お尋ねの大在地区については、基本計画の中で『将来的に検討すべき校区』としているところではありますが、今後の児童数の推計や施設の状況などを総合的に勘案し『施設整備』による対応を進めているところであります。 具体的には、大在中学校の北西校舎の改築工事を行っており、平成27年10月に完成する予定です。また、大在小学校については、南校舎の改築工事を行っており、平成27年11月に完成する予定であります。 今後とも、現在及び将来の子どもたちにとって、より豊かな教育環境を創造することを第一義に、本市の実情に応じた望ましい小中学校の
適正配置を進めてまいります」。
○
有馬スポーツ・
健康教育課長
3項目め、部活動の事故防止とグラウンド以外の練習場所の確保についてでございます。
「本市内の中学校、特に大規模校の部活動においては、自校のグラウンド内で多くの部が同時に活動している状況があります。 このような中で、各学校においては、練習時間の調整や練習内容を工夫すること、さらに、必要に応じて可動式フェンスを使用することなどにより部活動における事故防止に努めております。 また、急激に生徒数が増え、校舎改築等により授業や部活動等に支障が生じた場合には、これまで、グラウンドの拡幅、近隣の用地の確保等を検討してまいりました。 しかしながら、学校周辺の地理的・地形的条件等により、これらの対応が困難な学校については、学校外の他の施設を利用している例もありますことから、今後、学校の近隣において使用できる施設等があれば、管理者等と協議する中で練習場所の確保に努めてまいりたいと考えております」。
次に、4項目め、身近に利用できるスポーツ施設の整備のことでございます。
「スポーツは、市民の健康・体力づくり、地域づくりなどに大きく寄与するものであり、身近なスポーツ施設の整備は、大変重要であると考えておりますが、必ずしも地域の要望に応えられていない現状があることも認識しております。 本年度開催いたしました『大分市
スポーツ推進審議会』においても『大分市スポーツ振興基本計画』の見直しの中で、『今後も地域バランスなどを考慮しながら施設整備を進める必要がある』とのご意見をいただきましたことから、今後とも継続して、全市的な視野に立った公共スポーツ施設の整備について検討してまいりたいと考えております」。
○
御手洗学校教育課長
5点目、通学路の安全のことでございます。
「本市
教育委員会では、大分市通学路交通安全プログラムに基づき、各学校に対して通学路の安全点検を、学期に1度実施し、交通安全施設等の安全点検及び危険箇所の把握に努めるよう指導しております。 また、改善の要望については、『大分市交通問題協議会』において、学校や地域の関係者等と現地確認や合同点検を行ったうえで協議し、必要に応じて改善しております。 なお、特に緊急な改善が必要な箇所についてはその都度、学校や地域の関係者等と現地確認を行い、迅速に改善するよう努めております」。
6点目でございます。いじめ防止基本方針の策定後のことでございます。
「平成25年9月施行の『いじめ防止対策推進法』を受け、平成26年3月に『大分市いじめ防止基本方針』を策定いたしました。 その基本方針の中では、『大分市いじめ問題第三者調査委員会』を設置し、『
児童生徒が自殺を企図した』、『身心に重大な傷害を負った』など、
教育委員会において重大事態と判断した場合には、直ちに事実関係を明確にするための調査や同種の発生防止等を行うこととしております。 また、学校ごとに、『学校いじめ防止基本方針』を策定し、『学校いじめ防止対策委員会』を設置するとともに、いじめの疑いのあるすべての事案について、速やかに
教育委員会に報告を行うこととしております。 今後とも、各学校におけるいじめの未然防止に全力を尽くすことはもとより、いじめの疑いがある事案を把握した場合には、迅速かつ適切に組織として問題解決に努めるとともに、学校・家庭・地域、関係機関がさらに連携を深め、社会総がかりでいじめの根絶に取り組んでまいります」。
7点目、教職員のミニ懇談会に当たっての職務専任義務違反等の問題でございます。
「職務に専念する義務に対する違反については、勤務時間内において公務ではない職員団体の活動を行ったものであり、また、個人情報保護条例違反については、年度当初、当該校の教職員として保護者から収集した個人情報を同一人物内ではあるものの実施機関ではない職員団体に提供してしまったものであります。 このことは、教職員の『職務は法令に基づいて執行していかなければならないという意識』及び『法令そのものの内容に対する認識』の低さに起因しているところが大きいと考えられます。 このようなことから、当該職員及び当該校の校長に対し、厳重注意処分を実施するとともに、全小中学校の校長に対し、校長会の場で直接『服務規律の保持』について通知を行い、保護者や市民からの不信を招き、学校教育の信頼を損なうことが決してないよう、全教職員に指導の徹底を図ったところであります。 今後とも、再発防止に向け、校長会等において継続的に指導するとともに、各学校で定期的に実施している服務規律研修等において、具体的な事例を提示するなど、服務規律の厳守について指導の徹底を一層図ってまいります」。
○
帆秋委員長
3課にまたいで、7つの説明がございましたが、それぞれの担当課ごとに質問を受けていきたいと思います。
1番、2番が、
教育企画課にかかわる部分でございます。1番、2番の内容につきましての御質問がある委員は、挙手をお願いいたします。
○
安東委員
1番について、実際に動き始めていますけど、回答はこれでいいのかと、気になります。
○
帆秋委員長
意見交換会をしたときよりも、回答を書いた時期はかなり後になっていますので、その辺の説明ということですね。
○
安東委員
はい。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
先ほどの
報告事項の中でもありましたが、本市の実情に即した
市立幼稚園のあり方について、総合的に検討してまいりたいという考え方は、今も同じでございます。一つ一つの言葉は、書いた時点と大きな流れは変わっていないものと考えております。
○
帆秋委員長
ほかによろしいですか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
それでは、スポーツ・健康教育課にかかわります、3番、4番の分につきましての質問、意見がございましたら、挙手をお願いいたします。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
それでは、5番から7番の学校教育課にかかわる3つの分につきまして、質問、意見等がございましたら、お願いいたします。
○永松委員
6番ですが、川崎市でも、あのような事件、事故がありましたけれども、1週間以上休んでいるなど、そういう問題がありそうな子供について調査したのですか。
○
御手洗学校教育課長
先日、文部科学省から全国調査がございました。その中で、各学校に対して通知をして、調査を実施しまして、川崎市と同じような事案が疑われる、あるいはおそれのある事案については、本市についてはないということでまとめをしたところでございます。
○永松委員
それから、この6番の文言ですが、「学校・家庭・地域、関係機関がさらに連携を深め、社会総がかりでいじめの根絶に取り組んでまいります」。文面はそのとおりですけれども、具体的に、本当にそういうことができているのですか。
○
御手洗学校教育課長
先日、市のPTA連合会の会合等で、20分ほど役員を前にお話をしたところですが、いじめの問題は、もちろん一義的には学校の中で発生することですので、教職員が先頭になって防止、そして発見に努めなければならないのですが、教職員の目だけで完璧にそれができるかというと、非常に厳しいものがございます。やはり家庭の保護者の皆さんの御協力、情報提供をいただかないと難しいということを考えたときに、保護者の皆さんにも、もし気になることがあれば、遠慮しないで教員に情報を寄せてくださいというようなこともお願いをしたところです。
あわせまして、登下校時にもいろいろな問題が発生いたします。そういうときは、見守りボランティア、あるいは通りすがりの保護者の方や地域の方も含めて、皆様に情報をいただかないと、先ほど申したように、なかなか大人の目の見えないところで起こることが多いですので、対応できないと思っております。そういう見守りボランティアに対するお願い等も行っていますし、また、改めて地域の方も含めて、お願いを続けていかなければならないと考えております。
○永松委員
あなたの言うとおりで、私はそれを否定しているわけではないのです。ただ、それが、地域の中で具体的に実施されているのか、物すごく疑問を感じるのです。文章は立派ですけれども、現実ではそのようにいっていない部分があるのではないですか。それをどのように掘り下げていこうとしているのか、その辺が知りたいのです。
先生たちも地域に入っていくなどと、いろいろと言われているけれども、本当に先生たちが地域に入り込んでいるのかというと、入っている先生もそうでない先生もいますし、入って要らないことをして、かえって事を悪くするような先生もいます。その辺のところの現状をつかんでいますか。この文章どおりにいったら、それはすばらしい社会ができますが、その辺はどう考えていますか。
○
御手洗学校教育課長
教職員の地域での活動、地域の行事等への参加については、各学校の校長に対して、年間一度は地域の行事に参加するようにということで、指導してくださいというお願いをしているところです。
ただ、教職員もそれぞれ家庭的な問題等がありますので、全員が必ずというのは難しいと思っておりますが、調査したところ、大体90%超の教員が、年間の中で一度は参加をしているというような状況です。もちろん全員ということではないと思っていますので、そういう至らない点は、今後も指導を続けていかなければならないと考えております。
また、今、大分っ子心育て推進事業というものも実施しておりまして、これは、学校と家庭と地域と三位一体になって、子供たちの心育てについて、一緒に協議して、施策をしていこうということで、緒についたところでありますので、その中でもお願いをしながらやっていきたいと思っております。御指摘のとおり、至らない点があると思っておりますので、粘り強くお願いをしていかなければならないと考えております。
○永松委員
私は、教師が悪いと言っているのではありません。「連携を深め、社会総がかりでいじめの根絶に取り組んでまいります」とありますが、社会総がかりということが、具体的に進んでいるのですかということです。個々を言い出したら、いい人もいれば、悪い人もいます。教師だけの問題ではなくて、警察なども含めて、全体的な中での連携が総がかりでできているかということを危惧しているのです。
○
御手洗学校教育課長
委員御指摘のとおりで、全てにわたってできているかと言われると、非常に心もとないところはあります。地域の青少年健全育成協議会等にもお願いをしておりますし、学校からの声かけもお願いしておりますけれども、全てが全てはできていないと思われますので、今後も粘り強くお願いしていくということで、こういう体制をつくっていきたいということだと考えております。
○永松委員
なかなか現実的には厳しいことかもしれないけれども、このような文章にしたのなら、そのうちの1つでも2つでも、改善できるような努力を私たちもするし、あなた方ももう少し踏み込んでやっていただくことを要望しておきます。
○
帆秋委員長
ほかにありますか。
○
倉掛委員
川崎市の例でもそうですが、時代が変わってきて、いじめの形も変わってきていると思います。川崎市の場合は、あれだけ顔にあざをつくっていて、何で防げなかったのかというのが個人的な思いではありますけれども、例えば、
LINEやSNSなどでいじめが発生しているというときに、私たちでは対応できないのです。先ほどおっしゃっていた青少年育成協議会の方々など、立派な方々がおられるけれども、年配の方々がそういう悩みを本当に理解できるのかといったら、できないと思います。大人に解決できることと、同世代でないと相談、解決ができないことがありますので、例えば、いのちの電話みたいなところで、同世代の人が電話に出てくれたり、コミュニティーサイトで、メールやネットを使って相談ができるといいと思います。そして、公募してもいいと思いますけれども、その回答をするのが、大人ではなくて同世代のいじめを防ごうとする人たちで、
児童生徒の力を大人が頼るということも必要ではないかと思いますので、ぜひ検討していただきたいと要望させていただきます。
○永松委員
関連ですが、ボランティアで、そういう子供たちの悩みを聞いてあげるチャイルドラインというのがあるのですけど、そのようなところに、もう少し物心両面で、いろいろと助成できるような方法を考えられないですか。年間1,000円か2,000円ぐらいの安い会費を市民から募りながら、本当に一生懸命子供たちのためにボランティアでやっています。お金だけの話ではありませんが、そのようなところにもう少し市として援助をしてあげる必要があるのではないかと思います。そして、そういうボランティアの人たちをもう少しふやして、子供たちの悩みの声を聞いてあげたり、側面から手助けしてあげることも考える必要があるのではないかと思います。
○
御手洗学校教育課長
御指摘のところはよくわかりますし、そのとおりだと思っております。
実際、私自身が、
LINEなどに詳しいかというと、自分の子供に聞かないとわからないことが多々あります。そのレベルでありますので、やはり行政が考えていることだけでは、こういう問題を解決するのは難しいと思っております。メンター制度や、大学生のボランティアなど、今取り組んでいるものもありますので、そのあたりも取り入れさせていただいて、若い者は若い世代の中で解決できることも当然あると思っていますので、その方法も検討させていただきたいと思っております。
○
安東委員
今の件ですが、例えば、私が今入っている稙田青少協では、情報関連の企業の方に来ていただいて、そういういろいろな取り組み等の研修会を開いたことがあります。だから、そういったことも、いろいろと幅広くできないかと思います。若者にいろいろするのは、非常に気になる部分もあるので、慎重にやるようお願いしたいと思います。
○
帆秋委員長
委員の皆さんの御要望、御指摘が幾つも出ました。文章表現はこれでよろしいかと思いますが、今言ったような気持ちを込めて、聞かれたときに、そういう幅広い説明ができるよう理論武装して実施していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
ほかによろしいでしょうか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
それでは、執行部から、ほかに
報告事項等がございますか。
○
塔鼻文化財課長
黄色いチラシをお手元に置いていると思います。
「ザビエルサミット『聖フランシスコ・ザビエル』を活かした観光フォーラム」の開催について御説明申し上げます。
このザビエルサミットは、観光課と協力して取り組んでいる事業でございます。ザビエルは、日本にキリスト教を伝えた宣教師で、大友宗麟と出会い、豊後府内に南蛮文化が花開くきっかけをつくった人物でもあります。
本市では、南蛮文化の香るまちづくりを推進しており、JR大分駅北口に宗麟像やザビエル像、南蛮世界地図を設置した広場を、3月21日、今度の土曜日になりますが、開設いたします。
その式典が行われる日の午後になりますが、このサミットを開催いたします。サミットでは、上智大学の川村信三先生に、「大友宗麟とザビエルの後継者が築き上げた日本の中のヨーロッパ文化の物語」と題して講演を行っていただきます。その後、ザビエルにゆかりのある堺、山口、平戸、鹿児島の各都市から市長をお招きいたしまして、パネルディスカッションを行いたいと考えております。
このサミットを通して、ザビエルの足跡と功績を顕彰するとともに、歴史、文化遺産を生かした観光振興、地域振興のあり方について、各都市とともに考えていきたいと思っております。また、市民の皆様にも郷土の歴史や文化に関心を持っていただき、北口広場の意味も理解していただければと思っています。
サミットは、3月21日、今度の土曜日です。13時30分から、ホルトホール大分大ホールにて開催いたします。御案内が届くとは思いますが、文教常任委員の皆様にもぜひ御来場いただき、郷土の歴史、文化について、一緒に考えていただければと思っております。よろしくお願いいたします。
○
帆秋委員長
質問等はありますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
ほかに、執行部から報告はありますか。
○増田美術館副館長兼
美術振興課長
それでは、美術館から、大分市美術館の収蔵作品点数及び、ただいま行われております第49回大分市美術展について御報告を申し上げます。
収集の資料といたしましては、両面の収蔵作品点数、それと、追加資料といたしまして、収集委員会の委員名簿をつけさせていただきましたので、御確認ください。
大分市美術館の美術品の決定につきましては、収集方針に沿いまして、館内で候補作品を絞り、県外の委員8名で構成をされます美術品収集委員会で、年に一度審議をしていただき、市長決裁を受け、決定をしております。3月の
文教常任委員会にて収集の状況を御報告させていただいております。
それでは、収蔵作品点数をごらんください。26年度の購入は、日本画4点、洋画1点、彫刻1点、版画2点の計8点。寄贈は、日本画11点、洋画22点、彫刻2点、版画1点、素描1点の計37点。合計45点を収集いたしまして、収蔵作品点数は合計で3,046点になりました。
裏面をごらんください。今回購入いたしました作品のリスト、寄贈のリストをつけさせていただいております。
購入作品は、日本画コレクションの中核となります作家、高山辰雄の作品3点など計8点で購入総額は2,382万円でございます。
寄贈作品は、大分市生まれの日本画家、首藤雨郊、大分市ゆかりの画家、幸寿の作品など37点を御寄贈いただきまして、こちらは評価額ではございますが、908万円でございます。
24年度に収集の方向性の見直しをいたしまして、25年度から美術工芸品購入予算から執行した額を差し引いた残額を、市有財産整備基金に積み立てております。2カ年の累積額は3,359万5,000円となっております。基金積み立てによりまして、予算以上の美術品の購入が可能になりました。
引き続きまして、2点目の3月6日に開会をいたしました、現在開催中の第49回大分市美術展の御報告でございます。
オレンジ色の出品目録をつけさせていただいております。
15日の表彰式には、永松議長に御出席をいただきまして、大分市議会議長賞贈呈並びに御挨拶を頂戴いたしました。ありがとうございました。
今回の出品作品数は511点でございます。この展覧会に出品することを目標としている方も大変多く、いずれも出品者の創作意欲が感じられる力作ぞろいでございます。
会期は29日まででございます。会期中はコレクション展もあわせまして無料となっております。ぜひごらんください。
○
帆秋委員長
ただいまの報告に質問はございますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
執行部から、ほかにありますか。
〔「ありません」の声〕
○
帆秋委員長
委員の皆さんは、何かございますか。
○
倉掛委員
資料をいただきたいのですが、大分市内の通学路で、交通事故が年間どの程度起こっているのか。そして、その中で、市道で起こっているのはどの程度なのか、個別に資料をいただければと思います。
それと、質問が3点あります。1点目は、以前から私が強く推しているラジオ体操のDVDについて、小中学校各校に配っていただいたのですが、そんなものがあるのですかと、校長先生が知らなかったりするので、その後の経過というか、どういう指導を行っているのかが見えないので、それについて質問いたします。
それから、卒業式や入学式など、小中学校での式典のあり方ですけれども、例えば、ステージでの合唱などを、授与式の中で行っている学校と、授与式を終えてから行っている学校があります。そういったものも含めて、式の運営に対して、
教育委員会事務局から、指針というか、指導を行っているのですか。
それともう1点ですが、2019年、2020年と、ラグビーのワールドカップや東京オリンピックがありますが、大分に直接関係あるのはラクビ―のワールドカップで、東京オリンピックは大分には直接は関係ないかもしれないですけれども、こういう大きなスポーツイベントに向けて、大分市で何か取り組みを行っているのかどうか、お伺いしたいと思います。
○
有馬スポーツ・
健康教育課長
まず、1点目のラジオ体操のDVDの活用状況でございますが、昨年12月に、全ての小中学校に調査いたしましたところ、本年度に活用した小学校は50校でございます。中学校につきましては14校ということでありまして、具体的に申し上げますと、複数の回答がありますが、職員研修で取り組んだり、体育科の教員が視聴したり、子供たちに視聴させたりというような内容であります。
これらに関しましては、私どもも積極的な活用ということで通知しておりますので、再度改めて、この活用については学校にしっかりと指導していきたいと考えております。
それから、3点目のワールドカップに関連してですが、県でキャンプ地として誘致しようという動きが出ておりまして、大分市においては、どの施設であれば利用可能かという調査が入ってきております。市の窓口は企画課になりますが、私どもが所有している体育施設の中で利用可能な施設について、県に情報提供しているところであります。
○
倉掛委員
オリンピックについてはどうですか。
○
有馬スポーツ・
健康教育課長
オリンピックについても一緒でございます。県では、ある国の陸上関係に打診をしているというようなことも聞いておりますので、オリンピックに関しても、キャンプ地としての誘致ということで、大分市も利用できる施設があれば、積極的に提供していきたいと思っております。
○
御手洗学校教育課長
卒業式等の式典でございますが、当然学習指導要領を踏まえてということで通知をしております。ただ、その中で、委員御指摘の授与式の授与の部分と式典を、1回分けるか、分けないかというところについては、学校行事になりまして、校長の判断で実施しておりますので、そこまでの指導はしておりません。
○
倉掛委員
ワールドカップとオリンピックについては、私もまさしくそういうことが言いたかったわけで、特に、トリニータがある以上、ぜひともサッカーのチームを誘致するように、
教育委員会としても頑張っていただきたいと思います。
ラジオ体操の件については、学校の先生たちは誤解していると思います。夏休み前に研修したり、さっき言っていたように、先生の研修で使っていますが、結局は夏休みのラジオ体操の指導をしているだけなのです。これは、本来
教育委員会が考えているのとは、恐らく違っていて、学校現場の中でラジオ体操を導入していきましょう、地域でもやっていきましょうという流れで、DVDを配付していただいたと思っていますから、その辺の趣旨や目的等をきちんと理解していただいた上で取り組みを行っていただきますようにお願いいたします。
それから、卒業式についてもう1点。そういう指導は、ある程度学校の校長の判断ということで、任せされているということですが、大体どこの学校でも、生徒の中でピアノの演奏が上手な子がピアノを演奏するではないですか。何で校歌と合唱のときだけ演奏させてあげて、国歌のときはCDなのですか。それは別に指導しているわけではなくて、学校の判断ですか。
○
御手洗学校教育課長
こちらで指導はしておりません。理由まではわかりかねるのですが。
○
倉掛委員
合唱のときもそうだと思いますが、一体感の醸成、それから、
児童生徒の得意な分野で、その子が輝ければいいという愛情もあるでしょうから、弾かせてあげればいいのにと思います。校歌のときなどは、生徒のほうから弾かせてほしいと言うのではなくて、先生が誰か弾ける子がいないか、誰か弾きたい子がいないかという話をされていると思うのですけど、なぜ国歌だけは違うのかがすごく気になりました。今聞かれても、多分わからないと思いますので、どういう方針で弾かせてあげているのかということを調査して、確認していただければと思います。
○
安東委員
少しいいですか。
○
帆秋委員長
どうぞ。
○
安東委員
今のラジオ体操の件と卒業式の件について、
教育委員会は、対応を慎重に行うよう要望しておきます。
○
帆秋委員長
ほかに、委員の皆さんから何かございますか。
〔「なし」の声〕
○
帆秋委員長
以上で、当委員会に付託されました全ての案件の審査は終了いたしました。
なお、会議規則第104条の規定によりまして、お手元に配付の委員会の継続調査事件について、それぞれ閉会中の継続審査及び調査ができるよう、議長に申し入れをしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
帆秋委員長
そのように決定いたします。
それでは、ここで、この3月末で退職される方々から挨拶の申し出がございますので、お願いいたします。
〔退職職員紹介〕
〔
三浦教育部教育監退職職員代表挨拶〕
〔委員長お礼の挨拶〕
○
帆秋委員長
それでは、本日の委員会は終了いたしたいと思いますが、あす18日は、鶴崎小学校の管内視察を行います。議会棟を10時に出発する予定でございますので、放送がございましたら、直ちに議会棟前の玄関にお集まりいただきたいと思います。
本日はこれにて散会いたします。
午後0時6分散会...