大分市議会 2012-06-20
平成24年文教常任委員会( 6月20日)
平成24年
文教常任委員会( 6月20日)
文教常任委員会記録
1.開催日時
平成24年6月20日(水) 午前9時58分開議~午後0時5分休憩
午後0時7分再開~午後0時13分散会
2.場所
第3委員会室
3.出席委員
委員長 宮邉 和弘 副委員長 福崎 智幸
委 員 河野 広子 委 員 安東 房吉
委 員 田島 寛信 委 員 河越 康秀
委 員 長田 教雄 委 員 高橋 弘巳
委 員 国宗 浩
欠席委員
な し
4.説明員
野津原中学校区の目指すべき方向性と具体的な方策につきましては、平成24年3月に策定いたしました
大分市立小中学校適正配置基本計画におきまして、
野津原中部小学校、
野津原西部小学校――
今市小学校を含みます、この2つの小学校を
野津原東部小学校に統合し、
野津原中学校との
小中一貫教育の充実を図りますとしております。実施時期等につきましては、児童数の推移等を見きわめながら、平成30年度ごろまでの実施を目指します。その際、3つの小学校が対象となっていることから、段階的に統合することについても検討しますとしております。
なお、本年度の5月中旬でありますが、
野津原地区における
自治委員の4
校区会長及び中学校を含め4校の校長に
基本計画の説明を行ったところでございます。その中で、
校区会長からは、組織を立ち上げて検討することの必要性、
地域コミュニティーのあり方などについての御意見をいただきました。
続きまして、平成23年陳情第3号、
神崎小学校に係る陳情に関して補足説明をさせていただきます。
この陳情は、平成23年第4回定例会以降継続して審議されており、これまでの経過につきましてはその都度御説明を申し上げております。
野津原中学校と同様、平成24年4月の
文教常任委員会以降の御報告をさせていただきます。
大分西中学校区の目指すべき方向性と具体的な方策につきましては、
基本計画において
神崎小学校を
八幡小学校に統合し、
八幡小学校を新たな
小規模特認校として指定することも検討しますとしております。実施時期等につきましては、現在
小規模特認校制度を利用している児童に対する配慮、
神崎小学校区は平成23年1月から
市街化調整区域における
土地利用規制の緩和が実施されていることなどから、一定期間その状況を見きわめ、平成33年度ごろまでに統合の見直しを含め、必要な措置を講じますとしております。
なお、今年度4月下旬から5月中旬にかけまして、
神崎小学校区の
自治委員、2つの小学校長に
基本計画の説明を行いました。その中で
自治委員からは、今後10年間のスケジュールと今後の取り組み、地域での説明の機会などについての御意見をいただきました。
続きまして、平成23年請願第10号であります。
木佐上小学校に係る請願について補足説明をさせていただきます。
この請願につきましても、平成23年第4回定例会以降継続して審議されております。これまでの経過につきましては、その都度御説明を申し上げてまいりました。他の校区と同様、平成24年4月の
文教常任委員会以降の御報告をさせていただきます。
神崎中学校区の目指すべき方向性と具体的な方策につきましては、
基本計画において、
木佐上小学校、大
志生木小学校の2つの小学校をこう
ざき小学校に統合し、
神崎中学校との
小中一貫教育の充実を図るとともに、新たに
小規模特認校制度の導入を検討しますとしております。実施時期等につきましては、児童数の推移等を見きわめながら、平成30年度ごろの実施を目指します。その際、3つの小学校が対象となっていることから、段階的に統合することについても検討しますとしております。
なお、この校区につきましても、4月下旬から5月中旬にかけまして、
神崎中学校区の
自治委員、3
校区会長及び中学校を含め4校の校長などに
基本計画等の説明を行いました。その中で、
校区会長からは、継続的に話し合いをすることの必要性などについての意見をいただいたところであります。
○
宮邉委員長
ただいま執行部より説明がございましたが、一括して委員の皆さん方から質疑はありませんか。
○
河野委員
神崎小のことについて伺いますけれども、中身に、
神崎小学校の
小規模特認校に関して、新たに
八幡小学校を
小規模特認校として指定するということの説明でしたけれども、
神崎小学校は、
カヌー教室やビワの栽培体験とか、臨海学校とか、別府湾と高崎山に囲まれた環境を生かして独自のカリキュラムで
小規模特認校が位置づけられているというふうにはっきりしているのですけれども、小規模で、しかもそういう自然や地域の中でこそ生かされている特認校を
八幡小学校に指定することで、同じような対応ができるかどうかをお聞きしたいと思います。
あとは、これまでも議論してきましたので、答弁を聞いてから伺いたいと思います。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
御指摘のように、
大分西中学校区におきまして、
神崎小学校はビワの栽培、
田ノ浦海岸のカヌー、シュノーケリングなどの体験活動に取り組んでいるということは私どもも十分承知しておりまして、
基本計画の中にも、校区の概要として明記しております。その上で、私どもとしましては、先ほど申し上げましたように、
小規模特認校を実際に利用している児童に対する配慮及び
市街化調整区域における
土地利用規制の緩和が実施されておりますので一定期間の状況を見きわめながら、今後統合の見直しを含めて必要なことを検討していく、措置を講じていこうというふうに考えております。
○
河野委員
いろいろ言っても、そういう自然環境というのは整わないわけで、
八幡小学校の
全校児童数と
神崎小学校の
全校児童数を言っていただきたいというふうに思います。
小規模特認校というのは、子供の人数が少なくて、いろんな個性のある
子供たちがそこで対応していくわけなので、大きな学校になったらその意味をなさないということになるのではないかというふうに考えますので、その点について伺いたいと思います。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
まず、最初の御質問の、
八幡小学校はことしの5月1日現在の調査によりますと7クラス191名。
神崎小学校が5クラス37名という児童数になっております。
2点目は、先ほど申し上げましたが、
神崎小学校の特性を踏まえながら、
小規模特認校制度を現在実施しているところであります。現在
神崎小学校におきましては、ことしの時点で13名の
特認校利用者がいらっしゃいます。この割合というものを踏まえながら、なおかつ利用者の比率もありますが、
複式学級編成の解消には至っていないという課題もあろうかと思っております。
○
河野委員
複式学級の問題と
小規模特認校の問題は別の問題なので、それは議論に上げなくていいと思うのですけれども。
基本計画の方向性は、33年度ごろまでに見直しを含めての統合ですので、何が何でもということではなくて、やっぱりそういう成果だとか、人数の関係を言われましたけれども、そういうのを含めて見直しも含んでいるということを確認しておきたいと思います。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
先ほどの説明でも申し上げましたし、
適正配置基本計画の中にも一定期間その状況を見きわめ、平成33年度ごろまでに統合の見直しを含め必要な措置を講じると明記しておりますので、その方針は変わるものではありません。
○
安東委員
今、5月ぐらいに
自治委員に説明したということで、請願にあるような反対の意見は出ていないのですか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
先ほど申し上げましたこの3中学校区については、おのおのの時期に
校区会長に3月にできました
基本計画、特に
該当中学校区のところの説明をいたしました。その中では、いろんな地域協議の場が今後必要だというようなことの御意見をいただきました。
校区会長からは、その場では自分が代表して校区の意見を述べるということではなくて、今後の対応を求められたと。ほかにも、組織を立ち上げるだとか、
地域コミュニティーの重要性、そういう御意見をいただいたということで、特にその場では賛成、反対という御意見はいただいておりません。
○
安東委員
説明の相手は1人ですか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
各
校区会長ごとにお話をしたこともあります。また、
野津原中学校区でいきますと、
校区会長や公民館長、そういう形がとれたところもあります。また、
大分西中学校区でいいますと、各
自治委員をお訪ねして御説明をしたということになっております。
○高橋委員
請願第10号の
神崎中学校区の
適正配置、その中での話し合いが4月から5月の中旬までという話だったのですが、継続的な話し合いの必要性をという説明がありましたが、継続的な話し合いということであれば、どういった形をこれから考えていこうとしているのですか。
今、
安東委員の質問に答えた中で、4月の中旬からということであれば、自治会長も随分かわっているのではないかというのがあります。まだ、事に対する判断とか、そういった面では非常に難しい自治会長の立場というのがあると思うので、今説明があったような話の内容になったのかなという気もしないでもない。中身は全部わかりませんから。ですから、これからも継続的な話し合いの必要性というのは、確かにそういったことが考えられるのかなという思いがするのですが、そういった中で、今後のこういった話し合いは、具体的にどう話を進めていこうとしているのかをもう少し詳しく教えていただきたい。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
4月中旬から5月中旬にかけて説明の時間をいただきました。ただし、今回、
自治委員が2年に1回の改選という時期でしたので、なるべく早くと思いましたが、
校区会長が継続されるとか、交代されるとか、そういう状況を見きわめた上で、最初が4月23日でありました。
今後のやり方につきましては、各校区に御説明を行うとともに、
基本計画で定めております
地域協議会等、こういう名称になるかどうかは別でありますが、そういうものも立ち上げていただく中で考える方策についても十分な意見交換を行いたいと。その上で、個別の実施計画に関しても、そういう関係者の意見を十分に聞く機会を設ける中、協議を重ねながら合意形成に努めると、そういう旨の御説明をいたしたところであります。
○
宮邉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
それでは、質疑については終結をさせていただきます。
まず、平成23年陳情第1号についての討論に移りたいと思いますが、討論はありませんか。
○河越委員
今までも継続で来ているのですが、答えを出すように努力をしていますが、今期の議会においてももう1回継続をお願いしたいということであります。
○
安東委員
自治委員に説明したという経過を聞いて、交代したばかりで、地元はどうなっていくかというのも見えない部分があるし、継続でお願いしたいと思います。
○
河野委員
長いこと議論してきましたが、やっぱり議会としては地域の方や保護者の方から思いを託されたわけで、その思いに、率直に受けとめて答えるべきだということで、採決の時期ではないかなというふうに思っています。
基本計画を策定されましたが、議会としては、策定の前に出された陳情や請願について、本当に速やかに対応をしたかったとの反省はありますけれども、時間が進んできた中でも、地域の方々の思いをしっかり議会として受けとめるということで、このまま継続にするのではなくて、採択をぜひしていただきたいと思います。
○
宮邉委員長
ほかには討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
今、陳情第1号につきまして継続と採択という意見がございましたので、まず本案件を継続することについての採決をさせていただきたいと思います。
まず、本案件を継続審査とする方の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
○
宮邉委員長
挙手多数でありますので、本件は継続審査とすることに決定をいたします。
次に、平成23年陳情第3号について討論はありませんか。
○河越委員
継続で。
○
河野委員
先ほどと同じです。
○
宮邉委員長
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
先ほどと同じように継続と採択という意見でございますので、継続審査にすることについて採決をいたします。
本件を継続審査にする方の挙手をお願いします。
〔
賛成者挙手〕
○
宮邉委員長
挙手多数で、本件につきましても継続審査にすることに決定をいたします。
次に、平成23年請願第10号についてでございますが、討論はありませんか。
○河越委員
継続で。
○
河野委員
先ほどと同じです。
○
宮邉委員長
ほかには討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
先ほどと同じように継続と採択という意見でございますので、継続審査にすることについて採決をいたします。
本件を継続審査にする方の挙手をお願いします。
〔
賛成者挙手〕
○
宮邉委員長
挙手多数で、本件につきましても継続審査にすることに決定をいたします。
次に、予算議案の審査を行います。
議第61号、平成24年度大分市
一般会計補正予算第1号、第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第10款の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○房前教育部次長兼教育総務課長
〔説明書④ 14ページ~ 教育費について説明〕
○
宮邉委員長
それでは、質疑、意見はありませんか。
○国宗委員
この
南大分プールは建設から何年ぐらいたつのですか。それと、耐用年数は何年ぐらいですか。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
建設から27年経過しております。耐用年数は40年でございます。
○国宗委員
1億2,000万かけて工事をすることで、少しでも寿命が延びるのですか。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
移動式屋根を固定し、プール槽のほうは鉄製から完全にステンレスに変えますので、寿命は延びると思います。
○国宗委員
いろいろ施設を持たれていますので、これに限らず、今、長寿命化というのがよく言われていますし、できるだけ安全で長く使えるようにということで。また、早目に補修していけば、予算も少なくて済むという考え方もあると思いますので、そういう観点で、いろいろな部分でやっていただきたいと思います。
○
河野委員
説明では、工期についてはなかったようですけれども、ずっと休館しているので、ニーズが高いプールですから、なるべく早く利用できるようにみんなが待っていると思うのですけれども、いつからかかって、いつ使えるようになるのかと、使用料の値上げとかは考えていないのかを聞いておきたいと思います。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
この予算が通りましたら、すぐに業者を選定しますが、工期的には25年3月までかかるというふうに建築課から聞いております。
○
河野委員
いつから使えるのですか。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
25年4月から開始となります。料金につきましては、今のところ上げるという検討はいたしておりません。
○高橋委員
厳しい言い方かもしれませんけど、これは設計か材料の選定ミス、これはもう明らかです。あのような環境の中では、湿気を持って鉄がさびないことはない。露点が下がったら、全部水滴が横につくんですよ。そうなると、環境としてはさびが発生するというのは明らかです。 今度ステンレスに変えたら、これはある程度長寿命化が図られると。しかし、耐用年数が50年なら、最初から同じように設計すべきなんです。この大きな心臓というべき容器の一番内側にステンレスを使っていなかったのは材料選定ミスだと私は思います。
そういった中で、これからを考えるときに、この設計はどこがしているのですか。図面を見て、技術的なことを考える部署というのはどこになるのですか。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
建築課のほうでやっていただいております。それと、最初の鉄製というのは、できた当初は移動屋根式プールということで、夏場だけのプールでした。冬場は、ボードを敷いて、卓球とかそういうことをやっておりました。それが平成18年ぐらいに通年で使用できる温水プールに変えたものですから、その仕様の変更によって、湿気と温度が高い影響もありまして、腐食が進んだものと考えております。当初、違った目的の使い方をしており、その段階では鉄製でもいいということで使われていた経緯がございます。
○高橋委員
それならわかりました。
それと、あれは流水ポンプになるのですか。ポンプで循環しているのですか。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
しておりません。
○
宮邉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
それでは、討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定をいたします。
続いて、第2条、
債務負担行為の補正、第2表中のうち、当委員会所管分についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○房前教育部次長兼教育総務課長
〔説明書④ 16ページ
債務負担行為について説明〕
○
宮邉委員長
それでは、質疑、意見はありませんか。
○河越委員
ホルトホール大分の中に
市民図書館ができる予定になっていますが、それは市の直営ですか。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
ホルトホール大分につくります新しい図書館につきましては、職員も配置して、基幹部分につきましては直営でやります。そのうちの窓口業務だけを今回委託しようとするものでございますので、基本的には直営という表現で結構でございます。
○河越委員
私の感覚では、直営という表現ですると、要するに
ホルトホール大分の全体運営は指定管理で委託ですよね。そういう中で、本会議の中で図書館については直営という表現をしました。それで、今、藤澤次長が直営で問題ないと言ったけど、ほかを一切入れなくて全部やるようなイメージを受けました。もともと全部を委託するイメージを持っていましたので。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
今申し上げましたように、管理に係る部分、基幹部分、例えば選書でありますとか、あとはレファレンス業務あたりも窓口でもやりますけれども、当市の職員も窓口に出るというような対応をいたしますので、直営でございます。
○福崎委員
この
ホルトホール大分にできる図書館の直営部分と委託部分。どういう業務が全体的にあって、どこまでが直営で、どこからが委託かということを、何かわかるような資料があったらお願いします。そして、それに対して何人の人が必要なのか、想定している数字があれば合わせて。今の説明だと、重なる部分もありますけどと言われても、直営は何をしなければいけないのかというのがはっきりしないところがあるので、できればその資料の提出をお願いしたいと思います。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
資料は提供いたしますが、この債務負担を承認いただきますと、これからプロポーザル方式で出しますので、基本的には内部資料という形になろうかと思います。これをもとに提案者がするわけではないものですから、内部的には資料は持っておりますけれども、そういう認識でお願いをしたいと思います。
○福崎委員
いや、出せない部分は出さなくていいんですよ。そういうことで、今後の契約とかにかかわるようなものが出るというのは問題があるかもしれないので。ただ、出せる範囲で出していただきたいと思うのです。いわゆる直営で何人いるのかとか、窓口業務に対して、大体こういう業務があれば、このぐらいの人数がいないといけないということが、出せれば出していただきたいと思います。出せなければいいです。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
今申し上げましたように、承認いただいてから公募を始めますので、その資料自体は、現在まだ確定したものではございません。
○
宮邉委員長
藤澤次長、確定していない資料は出さなくて結構です。業務の内容の内訳等については出ると思いますので、それについては資料提供をお願いしたいというふうに思います。
○高橋委員
大分市民に1人1冊ずつ読んでもらおうという図書館利用についての努力はどこがして、業務委託については委託の部分だけなのか、その辺をちょっとお聞きします。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
窓口業務を委託する部分は、貸し出し、返却、それから利用者登録、また、窓口でふだん行われるような業務を委託いたします。それから、戦略的にどうやって読書に親しむ市民の数を高めるかにつきましては、市の職員が企画立案していくというようなすみ分けになっております。
○高橋委員
参考までに、ある図書館、長崎だったか府中だったか、すべて民間にお任せして、何万人という目標を契約の中でしていて、ふえたらそれに対して御褒美を出すと。そういったことで一生懸命あらゆることを駆使して努力をされていると。それがいいか悪いかは別として、そういったノウハウを持っている委託業者を選定してやっているところがあるので、そういう検討をされたのかお聞きしたいと思います。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
一部委託ということでスタートしておりますけれども、当初は指定管理を導入してはというようなこともありまして、そういうことについても検討した経緯がございます。ただ、基幹的な部分について、やはり司書が力を入れてやることによって、大分
市民図書館の充実を図っていきたいという結論に達しましたので、基幹部分は残したという経緯がございます。
○高橋委員
そういうことを検討したことがあるわけですか。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
はい。
○高橋委員
わかりました。我々が視察に行ったときに、サービスの向上を含めて、非常に一体感を持って図書館運営に当たっていたというのはつぶさに見てきたわけですけれども、大分市の場合は図書館の運営は市がして、業務だけを頼むと。それであるならば、大分市民に本を読んでもらうような体制をぜひつくっていただきたいなということをお願いしておきます。
○長田委員
このネットワークシステムは、今、コンパルホールでやっていますよね。あれはどうなるのですか。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
現行のネットワークにつきましては、期限がちょうど24年度、今年度末で切れます。その関係で、昨年度業者選定を行いまして、新たなネットワークを構築するということで、昨年の6月議会のときに承認をいただきまして、今、システムの構築を行っているところでございます。
○長田委員
そうすると、地区公民館との関係ですが、今度どのような形になるのですか。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
地区公民館につきましても、稙田、鶴崎両行政センターの図書室も含めまして、新しいネットワークの中に組み込まれることとなります。本館、分館、地区公民館、それから両行政センター、これが同じシステムで結ばれます。
○長田委員
校区公民館はどうなるのですか。
○
藤澤教育部次長兼生涯学習課長
校区公民館につきましては、配送のネットワークは組んでおりますけれども、このネットワークの範囲ではございません。
○
宮邉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
それでは、討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定をいたします。
それでは、一般議案の審査に入ります。
議第71号、
大分市立幼稚園条例の一部改正についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
議第71号、
大分市立幼稚園条例の一部改正につきまして御説明申し上げます。今回、別紙の資料をお手元にお配りしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。資料には一番上に市立幼稚園の統廃合の基準についてと書いております。
教育委員会では、市立幼稚園の統廃合につきまして、平成21年8月に策定した大分市幼児教育振興計画に沿ってその取り組みを進めております。この計画に定めた基準により、資料にございますように2年連続して単学級となり、平成23年度に再度単学級となった園が対象園となり、その中から
教育委員会事務局において地区のバランス、地域の実情、就園割合、園舎の状況などを勘案した上で総合的に判断した結果、森岡幼稚園、三佐幼稚園、丹生幼稚園の3園を統廃合予定園に選定いたしました。
このような経緯を経て、統廃合予定園に選定した3園について校区説明会を開催するとともに、地元関係者等との協議を行った結果、三佐幼稚園については平成24年3月31日をもって廃園といたしました。
なお、森岡幼稚園、丹生幼稚園につきましては、その後、引き続き地元関係者等との協議を重ねてきたところであり、協議の結果を踏まえ、平成25年3月31日をもって廃園しようとするものであります。
○
宮邉委員長
それでは質疑、意見はありませんか。
○
安東委員
森岡と丹生が、昨年言われて1年延びました。これは就園率等を見るとかなり高いのだけれども、地元としてその間どういう意見等が出てきて、最終的には地元はどういうことでこれを了承できたのか、その辺の経過がわかりますか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
森岡幼稚園、丹生幼稚園の地元とは、昨年の8月に校区説明会を開いて以降、おのおの12回、13回というふうな協議を重ねてまいりました。この協議における内容につきましては、校区説明会は各校区公民館で開いた後、またその中で
校区会長が窓口になるというような話もいただく中で、
校区会長を中心にまた説明をしてまいりました。
その結果、地元としては廃園は大きな問題であると。そういう中で協議をしていただきました。地元の方々には大変な努力をしていただいたわけですが、園児数がふえないところもあった、就園割合も下がったというような言葉をいただく中で、地元の方々からはいたし方ないというお言葉をいただき、先日、本会議の答弁で申し上げましたが、廃園についての方向性が得られたということで今回上程をさせていただきました。
○
安東委員
その12回、13回という協議で、
校区会長が窓口ということだけれども、全住民に対しての説明会みたいなのは開いたことがあるのですか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
全員に集まっていただいたのは、23年8月4日に丹生校区、8月8日に森岡校区は集まっていただきました。その後は、各校区の自治会長を通じながら、また、ほかの
自治委員にも入っていただくとか、また、
自治委員をお訪ねして御説明するとか、そのような協議を進めてまいりました。また、丹生幼稚園につきましては、小学校等のPTA正副会長との協議も行ってまいりました。
○
安東委員
今の説明を聞くと、昨年の8月にした以外は、校区の
自治委員やPTAも全員ではなくて、正副会長とかで、例えばPTAだったら、PTA全員に対応してするとかいうことはしていないのですか。
○
佐藤教育企画課参事
今お尋ねいただきました校区の皆様方、あるいはPTAの会員皆様に対する御説明というものは行っておりません。と申しますのが、昨年8月の地域住民を対象とした説明会の折に、廃園に係る結論については自治会で預かるということの御判断をいただきました。そのことを受けまして、
教育委員会といたしましては、自治会を窓口として、廃園に至るまでの協議を続けさせていただいたということでございます。
○
安東委員
ということは、昨年の8月で自治会にもう任せたという感じになっているわけですね。そういう中で、自治会の中で話し合いが行われてきたのだろうと思うけれども、反対等の意見等はどういう状況だったのか、聞いていますか。
○
佐藤教育企画課参事
地元自治会の関係の方々にいたしましても、地元に幼稚園を残してほしいという気持ちでいっぱいだということでございました。しかしながら、先ほど次長からも説明がございましたように、園児数が減っている状況、全市的な状況なども考えたときには、もう18年度からこの状況が続いているのでやむを得ない、いたし方がないというふうにお考えになったようでございます。
○
安東委員
それでは、ちょっと角度を変えて、森岡と丹生が来年度からなくなった場合に、対象となる子供で、幼稚園があれば行ける子供が、それぞれ例えば来年、再来年ぐらいで何人ぐらいいるのか。そういう
子供たちが行くとすれば、どこの幼稚園に行くことになるのか、わかりますか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
丹生幼稚園につきましては、来年度は過去3年の地元からの就園割合で計算、推測をしたところ、12名です。森岡幼稚園につきましては、同じように過去3年の就園率等で見たところ20名という推測をしております。これはあくまで推測であります。
次に、まず丹生幼稚園につきましては、一番近いところでいいますと、私立のみんなの森幼稚園が600メートル。市立の幼稚園でいいますと、坂ノ市幼稚園が4.9キロです。森岡幼稚園では、一番近いところは市立の幼稚園であります滝尾幼稚園が2.7キロ、私立でいいますと、すぎのこ幼稚園が2.6キロというような距離のところに園が運営されておるという状況であります。
○
安東委員
昨年の三佐のときにも言ったけれども、ちょっと遠くに行くことで、結局親が連れて行ったり、バスとかになるだろうと思う。その通園等の補助についてはどう考えていますか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
通園等の補助につきましても、やはり私どもといたしましては、通園や入園に係る経費を補助したいと思っております。幼稚園の統廃合に伴って新たに生じる保護者の経済的な負担の軽減を図るために行いたいと思っています。
具体的には、今年度、三佐幼稚園で検討している補助を丹生幼稚園、森岡幼稚園についてもこの方針を継続していきたいと思っております。
○
安東委員
その補助はどのぐらい続けるのですか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
廃園後1年間を予定しております。
○
安東委員
結局1年ということは、来年入る予定の子だけということですね。少なくとも、5年間ぐらいは続けてほしいと思うけど、そういう考えはできないのですか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
今申し上げましたように、森岡幼稚園、丹生幼稚園につきましても、廃園が決定した年度に本来行く予定であった子供さんのみを対象としております。
○
安東委員
今、そこの地区で生まれている子供のことを考えたら、やっぱり5年間ぐらいは続けるべきではないかなという気がするので、要望しておきたいと思います。
○
河野委員
地元との協議の確認で、廃園は問題であるがいたし方がないと、新聞にも反対の意見もありながら廃園を決定するという旨のことで、実際個人的にも廃園に反対だという方の意見もいただいておりましたので、そうやって同意ができていない部分がかなりあるということの認識についてお尋ねをしたい。
それから、森岡と丹生、それぞれ園を廃園するに当たっての削減経費、これについても本会議で聞きましたが、時間的な制約もありまして議論できなかったのですけれども、人件費は入っていない数値の報告だったと思います。運営費、それから幼稚園の教育に係る経費、それから教員に係る経費、これで報告をしてください。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
まず、1点目の御質問であります、同意できていないという御意見を委員がお聞きになっているということについてですが、私どもも昨年の8月以降、先ほど申し上げましたような回数で、校区の会長が中心とはなりますが、説明をさせていただく中でも、地元としてはこの幼稚園廃園については大変苦しいものがあると、そういう意見は十分聞かせていただいております。この意見をいただきながら、その後の協議の結果を踏まえて、この廃園という条例の提案をさせていただいたところであります。
また、2点目の経費のことでありますが、2つの園ともほぼ同額程度の経費の削減であろうというふうに考えております。両園とも約820万円と、このような計算をしています。
その内訳で申し上げますと、1つは、施設の維持管理費等を計算し、また維持管理費だけではなくて、本来入園されたときに入るであろう保育料等を差し引いたところの経費が約220万円という計算をしております。また、約820万円の中で、あと600万円になりますが、これにつきましては現在配置をされている人件費の部分、この計算は臨時教員で約2人ということで、300万円掛け2人分ということで600万円を計算しております。森岡、丹生幼稚園につきましては、当然本来の教職員が配置されているわけですが、廃園となった場合は、ほかの園にその教職員は異動になりますので、ほかの園で働いていただいていた臨時教員の削減というもとで、そういうような考え方の中で300万円の2人、600万円、それと維持管理経費等の220万円で、約820万円という計算は両園とも同じ計算になります。
○
河野委員
わかりました。
三佐幼稚園は廃園後、児童育成クラブという使われ方ですが、森岡と丹生についてはどういうふうにお考えなのでしょうか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
地元協議を重ねる中でも、森岡校区につきましても丹生校区につきましても、現園舎を児童育成クラブ等に使いたいというような御希望をお聞きしております。
○
河野委員
通園補完のことで聞きたいと思いますけれども、やはり
安東委員も言われたように、本来なら、園が存続して運営されていれば遠くに行かなくてもよいはずであった
子供たちに対する保護者の負担ということが考慮されておりません。といった意味では、保護者負担の負担増というところはちょっと確認をしておきたいと思います。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
保護者負担の関係でありますが、まず、一般的な私立の入園料やそういう経費が負担増になろうと思っております。平均をいたしますと、私立の入園料は3万4,000円ほど。保育料も3歳児が2万4,500円ほど、4歳児が2万4,000円ほど、5歳児も2万4,000円ほどというような金額であるというふうに聞いております。
今回は、私どもも三佐で実施していこうと考えている方式を森岡幼稚園、丹生幼稚園のほうで実施を検討しております。今回の議会で廃園が決定になればそのような方針で進もうと思っておりますが、通園の補助をちょっと具体的に説明させていただきますと、まず、補助金というものを2種類考えております。1つは通園に係る経費ということ。もう一つは、入園に係る経費ということで考えております。通園に係る経費につきましては、主な通園手段が自家用車というふうになった場合は、1リットル当たり幾らとかいうような計算はありますが、年額3万円を上限としますが、ガソリン代を補助してまいりたいと。もう一つは、入園に係る経費として、年額2万円という経費を予定しております。
○
安東委員
統廃合に関連して、議案に外れてしまいますが、振興計画では同等の数に多年制保育を実施するとなっているけど、確認いたします。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
統廃合に伴う多年制保育の実施という御質問でありますが、多年制保育につきましては、現在進めております統廃合園数の範囲内で2年制保育の拡大に努めるということを考えております。
○
安東委員
具体的に、来年度から何園するとか、そういう計画はないのですか。
○
奈須教育部次長兼
教育企画課長
現時点では、どこの園というようなことは考えておりません。ただし、今、2年制保育を既に実施している幼稚園を見て、また、既に実施している地域との地理的な位置関係等も考慮しながら、2年制保育の拡大に努めてまいりたいと考えております。
○
安東委員
議案とちょっと外れて申しわけないけど、多年制については私も言ってきたし、きのう質問でも出たけれども、今やっているところは大体定員の倍以上の応募者がある。入った子供の内訳を見ると、校区内と校区外で、校区外からが半分以上います。その
子供たちがそのままそこにおれば、今度はその子が住んでいるところの幼稚園の数が減るし、戻ればその子は結局1年の保育しかないわけで、2年制保育の意義が相当薄れてしまう。だから、できるだけ早く、いろんな地域で多年制ができるようにぜひお願いしたいと思います。だから、今度廃園するというのであれば、即座に多年制をどこかに入れるということを検討してほしいと思います。よろしくお願いします。
○
宮邉委員長
要望ということで。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
討論はありませんか。
○
河野委員
議第71号、
大分市立幼稚園条例の一部改正について、反対の討論をしたいと思います。
質疑の中でも明らかになったように、地元や保護者からの同意を得たわけではないということがまず1点あります。
それから、廃園の基準というのを基本に置いておりますけれども、この廃園の2つの基準についても、
教育委員会が一方的にしいたものであって、
子供たちの人数ということではなくて、教育予算の効率性、削減に中心点があるということがまずあります。教育予算の削減については、やはり同意ができません。
それから、保護者の負担がふえると。何点もの支援策を考えていただいておりますが、当然であって、支援していただいても、保護者の経費的な負担増や時間的なサービス低下、これはもうはっきりしているということで、以上3点を主な反対の理由として反対の討論としたいと思います。
○
宮邉委員長
ほかに討論はありませんか。
○
安東委員
私も子供が少ないからといって廃園ということについては、基本的には気持ちとしては反対です。ただ、ずっと言ってきたように、地元住民の気持ちをしっかりつかんでからやっていただきたいということで。先ほどから聞くと、いたし方ないということで、地元が本当に苦渋の選択で認めているというところを考えたときに、気持ち的には大反対という気持ちがあるけど、なかなかそこは地元を大事にしろということで、今まで取り組んでいる経過を見たときに、本当にこの
自治委員と同じで、苦渋の選択の中で認めざるを得ないのかなという気がしております。
ただ、その際に、先ほども言ったように、通園補完を初め、そこに幼稚園があったら通えたはずの
子供たちへのフォローというのをしっかりやっていただきたい。それと、最後に言った、同時に進めないといけない多年制についても積極的に取り組んでいただきたい。
これを強く要望して、苦渋の選択で認めざるを得ないかなという感じがしております。
○
宮邉委員長
ほかに討論はございませんか。
「なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。よろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定をいたします。
次に、議第72号、大分市立少年自然の家条例の一部改正についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
有馬青少年課長
議第72号、大分市立少年自然の家条例の一部改正について御説明申し上げます。
これは、大分市立うすき少年自然の家を廃止しようとするものでございます。大分市立うすき少年自然の家は、自然環境の中で心身ともに健全な少年の育成を図ることを目的に昭和50年10月15日に開所いたしました。利用者数は、昭和62年度の約4万5,000人をピークに、それ以後は児童生徒数の減少に伴い年々利用者数も減少しておりまして、現在では2万人前後で推移しております。また、築36年が経過し、施設の老朽化が進むとともに、バリアフリーに対応していないことや耐震補強工事が必要な施設でもあります。今後これらの大規模改修工事や施設の維持管理に多額の費用が必要となることが予想されてまいります。
また、現在行っております中学1年生の集団宿泊体験活動につきましては、代替施設として、のつはる少年自然の家を初め、県内の社会教育施設等の利用が可能でありますことから、費用対効果も含め総合的に判断した結果、平成25年3月31日をもって廃止しようとするものでございます。
○
宮邉委員長
それでは、意見、質疑はありませんか。
○
河野委員
この少年自然の家はいつ建設され、どういう目的のもとに建設をされたのか。それから、この間、建設以後の利用者の状況等、成果や評価についてもお尋ねしたいと思います。
○
有馬青少年課長
まず建設の経緯でありますが、昭和47年頃、当時の安東市長が、都市化の進展で自然に親しむ機会が少なくなった
子供たちのために、臨海学校あるいは少年海の家等の設置はできないかと、市長から
教育委員会へ要請があったと聞いております。その後、昭和47年4月に国東から蒲江にかけて現地調査を行いまして、現在の臼杵市下ノ江に昭和48年11月に建設用地として決定し、そこの土地を購入したという経緯がありまして、50年の10月15日に開所という運びになっております。
それから、利用者数でありますが、トータルが117万人の利用者数になっております。
○
河野委員
何年間で。
○
有馬青少年課長
36年間で117万4,505名になっております。それと、この少年自然の家につきましては、中学校におきましては、修学旅行と並んで
子供たちにとっての貴重な学校行事の1つだと考えております。
○
河野委員
とても親しまれてきたということが数字から見てもわかると思うんですけれども、バリアフリーや耐震化とか、古くなったので多額な予算が伴うと言われましたが、幾らかければ、また使えるようになるのかということを、まずそれを先に聞きます。
○
有馬青少年課長
概算でありますが、耐震補強工事に5,780万ほどかかる予定になっております。それから、バリアフリー化の工事に約5,000万。それだけではなく、外壁や屋上防水等も含めますと約1億8,000万ほどかかるということで試算しております。
〔「重要な施策に書いている」の声〕
○
河野委員
委員会の中で、議事録としてやはりはっきり残していただかないと、資料を見ればいいというものじゃないというふうにわかっていただきたいなというふうに思います。
○
宮邉委員長
質問をお願いいたします。
○
河野委員
指摘されましたから。
○
宮邉委員長
質問をどうぞ。
○
河野委員
跡利用についてはどう考えているのでしょうか。
○
有馬青少年課長
跡地につきましては、今議会で議決を受けました後に、公有財産有効活用庁内検討委員会を立ち上げて検討する予定でありますけれども、臼杵市に建設されておりますことから、臼杵市の意向を尊重しながら、今後判断していきたいと考えております。
○
河野委員
子供たちに同じような体験をさせるためにどういうことを考えているのかということは確認しておきたいと思います。
○
有馬青少年課長
少年自然の家の設置目的につきましては、自然環境の中で心身ともに健全な青少年の育成を図るということでありますので、大分市がもう一つ持っておりますのつはる少年自然の家であったり、県の社会教育施設、九重青少年の家、あるいは香々地青少年の家等でも十分にこの目的に沿った体験活動ができると思っております。
○
河野委員
のつはるは山なのでまた違うと思うのですけれども、わざわざ県の施設とか、遠くに行ったりとか、例えばマリンカルチャーとか香々地の施設は、経費的にはどうなんですか。
○
有馬青少年課長
経費的に申し上げますと、九重青少年の家、それから香々地青少年の家を利用した際には、今までうすきを利用するときと比べまして約80円程度の負担がふえます。これは、3食分と、シーツクリーニング代ということで、うすきを利用するときと経費的にはそれほど変わらないと思っております。
○
安東委員
先ほどの質問の中で、バリアフリー化が約5,000万円と。エレベーター設置の可能性があるのかどうかということと、これは確認だけど、遠くに行ったときのバス代はきちんと補完するのかどうか。
○
有馬青少年課長
バリアフリー化に関してでありますが、エレベーターの設置につきましては宿泊棟は斜面にはりつくように建っておりますので、エレベーターの設置は基本的に無理だと思っております。
それから、バス代につきましては今後も補助するとともに、その際の高速道路代も含めて考えております。
○
安東委員
多分、うすきがなくなったら、マリンカルチャーや香々地に行く中学校もふえると思うので、今の27校全部が行ったときに全て入れそうですか。
○
有馬青少年課長
マリンカルチャーだけで27校というのは、ちょっとそれは考えていませんが、大分県のほうに聞きましたら、中学校27校が入るだけの物理的な余裕はあるというふうに伺っております。
○
宮邉委員長
ほかに質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
それでは、討論はありませんか。
○
河野委員
議第72号の大分市立少年自然の家条例の一部改正について、反対の立場から討論します。海を含めた自然と親しむために、
子供たちのためにつくった施設の当初目的はやっぱりきちんと堅持していただきたいという立場です。施設や財産や
子供たちの教育環境を守るという姿勢と予算をつぎ込んでいただきたいという思いもありますし、後の処理をきちんと行わなければ、また持ったままになりかねないという状況もうかがえ、真に
子供たちのための有効な財産活用も含めて、こちらはお願いする立場ですけれども、廃止については残念でたまりません。それで反対の討論とさせていただきたいと思います。
○
宮邉委員長
ほかに討論はありませんか。
○
安東委員
先ほど確認したように、宿泊棟でエレベーターをつけられないというのは非常に大きなネックで、私も利用したときに、足の悪い子が非常に困っていた経験があります。そういった意味ではいたし方がないかなと思います。ただ、先ほど言ったように、中学校がすべて海の環境で利用できるところをきちんとお世話していただくことを要望して、これは賛成したいと思います。
○
宮邉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
それでは、本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定をいたします。
次に、議第75号、
工事請負契約の締結についての審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
議第75号、
工事請負契約の締結につきまして御説明申し上げたいと思います。議案書の議第75の1ページをごらんください。
大分市営陸上競技場につきましては、昭和40年、大分国体開催に向けた県内唯一の第1種公認競技場として建設されまして、昭和59年にウレタン系樹脂による全天候型舗装の改修工事を行いました。その後、トラックのウレタン改修舗装工事につきましては、平成7年に下地アスファルトを除くウレタンのみの張りかえ工事を行いましたけれども、昨今、気温の上昇する夏場を中心に、下地アスファルトの亀裂からの水蒸気によりまして、ウレタン表面を押し上げるブリスタリング現象が頻繁に発生し、足がひっかかるなど、競技者にとって非常に危険であることから、毎年部分補修を余儀なくされている状況でございます。
さらに平成22年12月に陸上競技場の基本使用の改定がありまして、トラック幅やウレタンの厚みの基準が変更され、平成25年2月に一たん満了となる第1種公認の継続認定を受けるためには、改定された指標に準じた改修工事が必要となりますことから、今年度本格的な改修基礎工事を行うものでございます。
本工事の概要は、施工面積1万9,269平方メートル、下地アスファルトを含む全面改修工事となっており、契約の方法は一般競争入札で、契約金額3億4,675万2,546円、完成予定は平成25年2月となっております。
また、契約の相手方はNIPPO・朝日特定建設工事共同企業体で、代表構成員は株式会社NIPPO大分統括事務所、構成員は朝日工業株式会社でございます。
本工事の請負契約の締結について、何とぞ慎重御審議の上、御決定を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○
宮邉委員長
それでは、質疑、意見はありませんか。
○河越委員
説明があったけど、まずは、この工事内容は通常でいうトラック部分の張りかえということでいいですか。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
大分市営陸上競技場の中のフィールドの表面の部分の改装工事になります。
○河越委員
気になるのは、今度の工事の前に、かなりの費用をかけてやっています。そして、そのときに、要するに記録等が出たら公認されるべく、グレードのある競技場という形でやりましたが、そのときは、いつやって、幾らかけてやったのか、お願いします。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
昭和59年、ウレタンの全面塗装工事を行いました。このときが、総工費が4億6,600万円程度でございます。それから、平成7年にこのトラックのウレタン舗装部分、下のアスファルト部分を除く上の部分だけの改修工事を行っております。この部分につきましては大体約1,000万円の工事費でやっております。
○河越委員
59年だったらだいぶ前の話だけど、よくお金がかかるなという印象があります。通常この工事を今回したら、耐用年数はどのぐらいいけるのですか。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
10年は大丈夫というふうに聞いております。
○
河野委員
2月15日の工期で、完成するまでにいろんな行事とか競技が行われると思いますが、このかわりというか、配慮というのはどうなるのでしょうか。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
大きな大会としましては、まず国際車いすマラソンがあります。これにつきましては県との御協議の中で、40メートル道路のほうを最終にするということで、陸上競技場を使わない形で対応をとっていただきました。
それから、おおいたシティハーフマラソン大会につきましても同じような対応でございます。
別府大分毎日マラソンにつきましては、今2月15日になっておりますけれども、完成は1月中に終わる予定でございますので、今のところ計画どおりとなっています。
その他の中学校や高校の大会につきまして、佐伯とか、ほかの競技場を使っていただくように御相談を申し上げて対応をとっていただいているところでございます。
○
河野委員
子供たちも含めて、社会団体とか福祉団体とかで活用されている、そういう方々に対して、かわりの施設がきちんと担保されているということですが、車いすマラソンのゴールの場所はどこですか。
○
秦スポーツ・
健康教育課長
先ほど申しましたように、北側の40メートル道路ですね。市営陸上競技場の北側になりますが、そこを最終のゴール地点とする予定です。そのあと、野球場のグラウンドがあいておりますので、そちらのほうで表彰式等を行うような形になると思います。
○
宮邉委員長
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定をいたします。
それでは、報告議案の審査を行います。
報第1号、専決処分した事件の承認について、平成23年度大分市
一般会計補正予算第4号、第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第10款市民協働推進課関係を除く教育費について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○房前教育部次長兼教育総務課長
〔説明書② 120ページ~ 第10款市民協働推進課関係を除く教育費について説明〕
○
宮邉委員長
それでは、質疑、意見はありませんか。
○
安東委員
122ページの小学校の学校建設費、これが、工事請負費が1億6,000万円減額ですが、これはどうしてこういうふうな減額が出るのですか。
○
渡邊教育部次長兼
学校施設課長
これにつきましては、南大分小学校については、工事の入札差金というようなことで減額しております。それから、大道小、坂ノ市小も同じ内容でございます。これ以上の事業費の減がございますが、その辺については財源との調整で、財政課のほうでこれを調整しておりますので、決算見込みに近い数字ということでこのように上げております。
○
安東委員
私がなぜこれを言ったかというと、実は坂ノ市小ができてすぐ行ったら、職員室の出入り口のドアの上に張っているクロスが途中で切れていて、中がむき出しになっているわけです。できてすぐ行ったのに、いわゆる手抜き工事というか、そういう箇所が何カ所かあったわけです。工事後、そういう調査をして、やり直しとかそういうのはさせているのですか。
○
渡邊教育部次長兼
学校施設課長
その件については私も存じております。学校施設の建設で手直しが必要になってくるということになれば、保証期間もございますので、特に工事費を伴わず手直しをさせるというようなことでやっております。
○
安東委員
そこはたまたま見えたところだからいいけど、耐震性とかいろいろ考えて、やっぱりきちんとでき上がったときに、引き渡し前に調査をして引き渡しをするとか、今後よろしくお願いしたいと思います。
○長田委員
手抜き工事を認めるのですか。
○
安東委員
だから、やり直しをさせたのでしょう。
○長田委員
どういうことですか。資料を全部出してください。
○
渡邊教育部次長兼
学校施設課長
私のほうとしては、手抜き工事とは考えておりません。
○
宮邉委員長
手抜きではないけど、工事ミスというか。仕様書どおりにでき上がっていなかったということでしょうか。
○
渡邊教育部次長兼
学校施設課長
仕様書どおりにはできていたのですが、急ぎ過ぎたというようなことがあって……。
○
宮邉委員長
その答えによってはちょっと問題が出てくるかなという気がしておりますので。要は、工事は完了したけれども、工事ミスという状況があったということですかね。
とりあえず、学校施設課のほうで把握している部分についての資料があれば、委員のほうには御提示をいただきたいと思います。
○福崎副委員長
例えば、発注して、工事完了までのフロー図をください。どういうふうに検査とかをしているのかというフロー図をください。もうそれでいいです。それを見て、またちょっと判断させてもらいます。
○
宮邉委員長
よろしいですか。今の資料請求については、速やかに資料の提出をお願いいたします。
ほかに質疑、意見はございませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
討論はありませんか。
○河越委員
採決はあしたにしてくれませんか。資料を見てから判断するので。
○
宮邉委員長
それでは、この第1条につきましては、あす、もう一度、討論からやり直すということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
そういう形でやらせていただきます。
では、この案件は保留をさせていただきまして、第2条
繰越明許費の補正、第2表中第10款教育費について審査を行います。執行部の説明を求めます。
○房前教育部次長兼教育総務課長
〔予算書① 7ページ
繰越明許費について説明〕
○
宮邉委員長
それでは、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定をいたします。
それでは、以上で当委員会に委託されました案件の審査について終了する予定でございましたが、先ほどの報第1号、第1条につきましては、あすの報告事項の前に執行部からの資料提出を受けた後の審査ということになりますので、その部分を除いてきょうの審査を終了させていただきます。執行部の皆さん、よろしいですね。
○高橋委員
済みません、大変申しわけないのですが、2点あります。
1点は、きょうの幼稚園の関係で、前の三佐の跡地利用として育成クラブが入っていると。過去にこういった幼稚園とかで、使っていない施設がそのままになっているところがあるのですけれども、ほかに何園あるのか、それを資料として出していただきたい。そして、どういう使用の仕方をしているかということで、あした書類をいただきたいなと思っています。
もう1点、きのうのことなんですが、台風対策で、10時までで下校した学校と、給食後下校した学校があるというふうに聞きました。その基準について調べていただきたい。
児童育成クラブの会長さんにこの10時とか、お昼後帰りますから、あとは児童育成クラブで引き取ってくださいと、こういう話があったそうです。学校の中にありながら、学校のほうが避難場所になっていながら、児童育成クラブで受け取ってくださいと言われたので、その児童育成クラブの会長さんが驚いたということがありましたので、あしたのこの委員会までに調べておいていただきたいなと思います。
この2点をお願いしたい。いいでしょうか。
○
宮邉委員長
今、高橋委員からありました資料提供並びに状況の確認については、あすの委員会で答えられるようにしておいていただきたいと思います。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
宮邉委員長
では、次に協議事項がありますので、執行部は退席をお願いいたします。
しばらく休憩します。
午後0時5分休憩
午後0時7分再開
○
宮邉委員長
では、次に協議事項に入ります。
9月の第3回定例会において、平成23年度決算審査の一環として行う
事務事業評価の
評価対象事務事業の選定を行います。お手元に、会派等から提出されました対象事務事業一覧表をお配りしております。本日は、この中から
事務事業評価の対象として3事業選定したいと考えております。選定に当たっては、事務事業の選定理由を明確にするために、委員間で自由な討議を活用する中で3事業に絞り込みたいと考えています。ぜひとも活発な御議論をよろしくお願いをいたします。
それでは、まず
評価対象事務事業の選定方法についてお諮りをいたしたいと思います。この後、委員の皆さんで自由に討議を行っていただきますが、その討議の中で3事業に絞り込みましたら、その事業を評価対象事業に決定をしたいと思いますが、そのような手法でよろしいでしょうか。
○河越委員
異議あり。これはもう、それぞれどうしてかという説明を省略して、この中で個々に3つを選ばせて、数の多いものから単純にやったほうがいいと思います。
○
宮邉委員長
河越委員からありましたように、個々に3つを選ばせて、数の多いものから選ぶということですが、いかがしましょうか。
○河越委員
紙を配って3つを書けばいいじゃないですか。
○
宮邉委員長
その手法でいきましょうか。
○河越委員
ぜひお願いします。
○
宮邉委員長
対象事務事業一覧表に名前を記入して番号に丸をしていただいて、その中から上位3つを決めるということで、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
それでは、お願いします。
〔対象事務事業を選択〕
○
宮邉委員長
できましたでしょうか。
〔「はい」の声〕
○
宮邉委員長
それでは、書記が回収いたします。
〔書記が回収〕
○
宮邉委員長
集計しますので、そのままお待ちください。
〔集計〕
○
宮邉委員長
ただいまの投票の結果につきまして御報告申し上げます。
まず、多い順から。5番の
小中一貫教育の推進事業。それから14番の総合型地域スポーツクラブ、この2つにつきましては決定ということになりますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
あと、同数が3項目あります。4番の学校図書館活性化事業、9番の大友氏遺跡事業、それから12番のいまいち山荘費、この3つが3人の投票ということで同数でございます。この中から1つに絞り込みたいと思いますので、1回の挙手ということでお願いしたいと思います。
それでは、4番、学校図書館活性化事業を上げてほしいという皆さん方の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
○
宮邉委員長
過半数となりましたので、4番となりましたが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
宮邉委員長
ということで、4番、5番、14番ということで、この後議長のほうに報告をさせていただきたいというふうに思います。
あと、定例会閉会後の議会運営委員会において、議長から各委員会の選定結果を報告した後、市長に通知することになっておりますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、本日の委員会はこれで終了いたしたいと思います。あすの委員会は9時半から議運が入っておりますので、その後に行います。放送がありましたら、直ちに御集合いただきたいと思います。よろしくお願いします。
午後0時13分散会...