大分市議会 2009-06-17
平成21年文教常任委員会( 6月17日)
平成21年
文教常任委員会( 6月17日)
文教常任委員会記録
1.
開催日時
平成21年6月17日(水)10時00分開議~10時55分休憩
10時57分再開~11時20分散会
2.場所
第3
委員会室
3.
出席委員
委員長 髙野 博幸 副
委員長 福崎 智幸
委 員 福間 健治 委 員 指原 健一
委 員 倉掛 賢裕 委 員 仲道 俊寿
委 員 三浦 由紀 委 員 荻本 正直
委 員 泥谷 郁
欠席委員
な し
なお、詳細につきましては、
担当課長から説明をさせます。
何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。
○
髙野委員長
それでは、早速審査に入りたいと思います。
最初に、
継続審査となっていました平成21年陳情第1号、
公私立幼稚園保護者負担金の
格差是正に関する陳情であります。
執行部の方で
補足説明等があれば、お願いします。
○別
木教育企画課長
教育企画課、別木でございます。
補足説明につきましては、特にございません。
○
髙野委員長
それでは、委員の皆さん、
質疑等はありませんか。
○荻本委員
今、
公立幼稚園の統廃合の検討がされているのですが、この状況をちょっとお聞かせいただきたいんですけど。
○別
木教育企画課長
現在、大分市
幼児教育振興検討委員会の中で、基準等について検討をしているところであります。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
福間委員
前回質問したのですが、国の
幼児教育の
無償化の方向ですね、3月議会以降、何か具体化されたものがあるのかなと思いますけど、わかるでしょうか。
○別
木教育企画課長
ちょっとその前に、質問ですが、先ほど、
インターネットに載るから課と名前をと言ったんですが、これは最初の1回だけでよろしいのですか、その都度言うのですか。
○
髙野委員長
1回でいいです。
○別
木教育企画課長
はい、わかりました。
福間委員の、
幼児教育の
無償化について国の動きはどうかという質問ですが、文科省の「今後の
幼児教育の
振興方策に関する研究会」では、1カ月前の5月18日に、
幼児教育の
無償化について
中間報告をまとめました。
その
中間報告によりますと、3歳から5歳児のすべての
幼稚園児などを対象に、
幼児教育を
無償化すべきだと提言されています。そのために新たに必要となる公費は、公・私立を合わせて約7,900億円と見込んでいるようであります。
無償化の時期につきましては、消費税を含む税制の
抜本改革や
保育制度改革の動向を勘案しながら、引き続き検討するように求めたということが発表されているところでございます。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
指原委員
それは、今の委員と関連ですが、この格差というのも、もちろんそれはなくすことは、わかるけれども、やはり本来は、今指摘されたように、
無償化という方向に向くべきであるのではないかというのは私たちも考えるところでありまして、この流れが今後どういう、これは
中間報告されたわけでしょう。(「はい」の声)
中間報告の後、どういう日程が予定されているか、わかれば教えてください。
○別
木教育企画課長
今後につきましても、この検討がさらに進んでいくだろうと考えておりますが、制度化の時期については、先ほど申し上げました消費税の
抜本改革というようなこともございますので、いずれにしても検討は、その
無償化の方向で考えていきたいという旨は発表されているようであります。
ただ、その
無償化についてですが、
対象経費は入園料と
幼稚園教育要領に定められた標準的な保育時間である4時間の保育を実現するための
必要相当の
保育料のその全国的な平均額を基準とするというような一文も中には書いておりました。
以上でございます。
○
福間委員
では、先ほどとの兼ね合いですが、後で論議をする、いわゆる
認定こども園との関係ですね。
幼児教育を
無償化しようと一方で言いながら、
幼稚園、保育園を集約化してくる方向が今出されているわけですが、それとの関係というのはどういうふうになるのでしょうか。
○別
木教育企画課長
この
無償化の対象ですが、
幼稚園及び
認定こども園等が中心となっていると発表されていたと記憶しております。
○
福間委員
では、
財政支援措置がさっき7,900億円とありましたですね。今、
認定こども園の基金を1,000億円ぐらいつくっているじゃないですか。7,900億円というのは、そういうのも含んだ金額のことを言っているのですか。
○別
木教育企画課長
ちょっと、そこまで把握いたしておりません。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
三浦委員
今の7,900億円というのは、これ、無料化ということは毎年かかるお金ですか。イニシャル、ランニング、どっちですか。
○別
木教育企画課長
今の御質問につきましては、毎年だと考えます。なぜかといいますと、
幼稚園関係部分につきまして、現行で公立200億円、私立3,300億円、それから、
保育所関係部分についての公立、
私立部分のことを書いていて、その初年度ということで書いておりますので、恐らく、毎年だと思います。
○
三浦委員
毎年ですね。はい、わかりました。
○
髙野委員長
ほかに質問はありませんか。
○
指原委員
これはもう繰り返し話してきていることなので、再度確認をする意味で、聞きたいのですが、これまで大分市の
格差是正については
取り組みを鋭意努力されてきていると聞いていますが、再度、どういう努力をされてきたかということを確認したいと思います。
それと2つ目は、大分市の
私立幼稚園の
保護者の負担の実情ですね、どういう経緯で過去、
保護者負担がこういうふうに変化してきているということを再度確認したいと思います。
それから、3点目は、他市の
私立幼稚園の
保護者の負担の状況はどのようになっているか。つかんでいる状況があれば、教えてもらいたいと思います。
4つ目は、
格差是正という、格差という意味ですね。どういうとらえ方をしていけばいいのか、共通の認識をしないと、格差という意味のとらえ方によって、解釈が違えばおかしくなる。その解釈を共通に理解していないと、この対策は打てないのではないかと思いますので、
格差そのものの考え方、この場合はどういうものを格差と言っているんだというのを確認しておきたいと思いますから、お聞きしたいと思います。
○別
木教育企画課長
まず1点目の、これまでの努力ということでありますが、平成11年に大分市
幼稚園教育振興計画を策定後で申し上げますと、平成14年に、1人当たりの交付額が、平成12年度決算額から平成14年度決算額には1万3,500円増の21.4%増となっております。また、
予算額ベースでは21.7%増となっております。
それから、平成18年には、国の
補助基準に該当しない所得割の階層で、なおかつ、平成17年度まで補助金がない階層、6階層ですが、6階層の方にも一律年間2万円の
就園奨励費を補助しております。
平成19年には、国の
補助対象となる
所得階層までを、
市立幼稚園の
保育料の2倍までになるよう、4,273万5,000円の増額をしました。そういうことで、それまでの3.06倍という格差から、平成19年度は2.38倍となっております。
2点目について、過去の
保護者負担の経緯でありますが、昭和47年度に
就園奨励費の補助が始まりまして、当時は
幼稚園費に占める
就園奨励費総額が1.42%でした。そして、平成11年度に
幼稚園教育振興計画が策定されてからですが、
幼稚園費総額に占める
就園奨励費総額が平成11年度は16.8%でありました。それが現在におきましては、平成21年度については
予算ベースですが、
幼稚園費総額に占めます
就園奨励費につきましては30.0%になっております。
決算ベースで言いますと、平成19年度の決算が出ておりますが、27.0%であります。これが過去の推移であります。
第3点の、他都市の
保護者負担についてでございますが、平成20年5月時調査で5歳児については、中核市39市中11市で市単の上乗せが国の
補助階層以外に独自の階層を設けて補助を行っています。また、市独自で国の
補助対象及び
補助対象外となるすべての階層に上乗せして補助しているのは3市ありまして、大分市、相模原市、和歌山市でございます。市独自で国の
補助対象外となる階層に上乗せして補助しておりますのは8市でございます。
就園奨励費の額につきましては、1人当たりの交付額につきましては、39
中核市中、現在は41市ですが、平成20年調べですので、その39
中核市中、最上位にあります。
4点目につきまして、格差の意味はどうとらえているかということでございますが、この格差で現在、先ほど申しました2.38倍というような格差につきましては、
平均保険料から
市立幼稚園の減免、それから、
私立幼稚園に対する
就園奨励費等を引いて、それを何倍かにしたという計算の仕方で、これは単純に出しております。
ただ、それは、そのほかの
幼稚園教育の中身という意味の格差につきましては、これまでの
文教常任委員会の中で議論はされてきたところです。
以上でございます。
○
指原委員
そういう、いろいろな、まだまだ調べてほしい状況は、私たち持っているので、その一端を今聞いたところであります。
○
仲道委員
今、
指原委員からですが、数字を書き取ろうとしたのですが、書き取りきれなかったんですよ。それで、ぜひ、資料としていただきたいと思うんですけどね。
それで、先ほど
福間委員から、市長の
報告事項で
幼保連携という話も出ました。これまで
就園奨励費を考えるときには、2年制保育と、統廃合と、
3つバランスをとりながら考えていかないといけないというところに、きょうの
報告事項にあります、新たに
幼保連携というのも新しい要素で入ってきました。
それから、3日目の
報告事項を見ますと、
幼児教育振興検討委員会の報告、それから、(仮称)
幼児教育振興計画(素案)についての報告があります。この素案を見ると、8.
幼稚園の振興の【2】
私立幼稚園の振興の(1)
保育料の
保護者負担軽減というような、直接的にかかわるような項目も、この素案の中に入ってきております。
委員長、相談というか、お願いですけれども、この説明を幼保の説明と、この素案、また、
検討委員会の説明を受けて、先ほどの資料も全部そろえていただいた中で、3日目の
報告事項を受けた後に再度審査というような、
質疑応答をしていければと思うのですけれども、ぜひお願いしたいと思いますが、どうでしょうか。
○
髙野委員長
それでは、ただいま
仲道委員から提案がありましが、
報告事項と絡んできますので、報告を受けた後、再度、陳情について審議するということで委員の皆さん、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、そのようにさせていただきたいと思います。
それでは、
執行部の方は資料のほうをあわせて準備してください。
○別
木教育企画課長
資料は、3日目の朝、それまでにお出しすればよろしいでしょうか。
○
仲道委員
できるだけ早くいただければと思います。
○別
木教育企画課長
わかりました。
○
髙野委員長
よろしくお願いします。
それでは、次に、
予算議案の議第59号、平成21年度大分市
一般会計補正予算(第1号)第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第10
款市民協働推進課関係を除く
教育費について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
冨田教育部次長兼
教育総務課長
(
予算書④ 42ページ~10
款教育費のうち、
教育委員会所管分について説明)
○
髙野委員長
ただいま説明が終わりましたが、委員の皆さんで
質疑等はありませんか。
○
福間委員
各学校に
パソコンを、先生方も仕事がしやすくなると思うのですが、ただ、台数もかなりあります。それでお聞きしたいのは、1つは、今度、購入する
パソコンの
耐用年数はどの程度ですか。機械ですから、いずれは壊れますから、これは買いかえをしなきゃいけませんよね。
もう1つは、これだけのものを維持管理していく
保守点検等を含めて、この辺の経費的なものとか、おおむねわかれば教えてください。
○
佐藤教育企画課主幹
教育企画課、佐藤でございます。
まず、
耐用年数についてのお尋ねでございますが、通常、
パソコンの
耐用年数は4年ないし5年と言われております。
維持経費につきましては、およそ年額にして6,000万円程度、これには保守管理、サポート並びに通信経費など、すべてを組み込んでおります。
○
福間委員
はい、わかりました。
○
指原委員
これは、国の方針で来たものですね。先ほど話がありましたけれども、指原さんが言ったのが通ったなと言うけれども、そういうことでなく、本来は、国の経済対策ではなくて、早く設置すべきであったことなんです。ほかの職種の人と比べたら悪いけれども、市の職員の皆さんも1人1台で仕事をされる、民間の方々も1人1台、仕事のために持ってやっているだろうと思うんですよ。
これは、措置されたことについては、それは了としますけど、今、
福間委員が言われるように、今後どうなるかというのは、これは非常に、一般的には、ぽんとやって、これで終わりでは困るわけで、今後の維持をしていくためにですね。これは購入でしょう。リースではないでしょう。市の関係のものはリースでしょう。だから、非常に心配なのは、もうあと、単発で終わってしまうようなことにはならないですよね。ちょっと質問します。
○
佐藤教育企画課主幹
予算を伴うことでございますので、現時点で今後のことについて確約できるということはございませんが、努力していかなければならないと思っております。
○
指原委員
皆さんも、そう思われていると思うんですよ。したことは、今回は、それは了としますけれども、今後、本当にこれが継続して使われるように対応方をよろしくお願いしたいと思います。もう、これ以上言いません。
○
髙野委員長
よろしいですか。ほかに。
○
福間委員
関連で1点だけ。
先ほど、教育長のほうから、特に
新型インフルエンザの教育現場での対応についての
取り組みの状況の話がありました。それで、先般、ある学校関係者の方に、こういうことをお聞きしました。毎朝、自宅で検温して、
幼稚園、小学校、中学校に提出し、そして、学校で集約して、それを大分市の
スポーツ・健康教育課に集中しているということをお聞きしたんですけど、確かに、
新型インフルエンザについては万全な対策というのは必要だと思うんですけど、過剰であってはならないと思うんですね。
お聞きをしたいのは、毎日毎日、体温をはかって、
教育委員会に集中をしなければいけないものかと。通常なら、3日とか4日とかに1回ずつとか、私はすればいいと思うんだけど、毎日しているという、この辺の根拠というかね。確かに、万全を期したものにはなっているんですけど、過剰ではあってはいけないと思います。この辺の考え方だけ。今実施しているので、お聞きしたいと思います。
○
髙野委員長
福間委員、質問が、ちょっと今の
予算議案と関連しないので、後で。
○
福間委員
新年度の予算の関係があるので、絡んでくるので、お聞ききしました。
○
安藤教育部次長兼
スポーツ・
健康教育課長
スポーツ・
健康教育課長の安藤でございます。
幼稚園、
小中学校では毎日の健康観察カードというもので、検温して学校に報告をするという形をとっています。これは5月16日に県教委のほうから、健康観察について指示がございました。それに基づいて、5月18日に検温の指示をしたところでございますけれども、その
取り組みにつきましては、健康危機対策本部の
教育委員会に係る対策のマニュアルの中で、健康観察カードを提出させるということになっており、このマニュアルに沿って対応したところでございます。当課の今行っている対策については、委員さん御指摘のとおり、現場は混乱をしてはいけない、過剰な反応をしてはいけないということで、4月28日からは情報の提供を行ってまいりました。次に、予防的なうがい、手洗いの指導をしてきました。そういった中で、県からもそのような方針が示されましたので、その徹底を図ったというところです。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討議の意思はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、本案は原案のとおり承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、原案を承認することに決定いたしました。
次に、
報告議案の報第1号、専決処分した事件の承認について、平成20年度大分市
一般会計補正予算(第4号)、第1条
歳入歳出予算の補正、歳出第10
款教育費について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
冨田教育部次長兼
教育総務課長
(説明書② 106ページ~10
款教育費について説明)
○
髙野委員長
ただいま説明が終わりましたが、委員の皆さんで
質疑等はありませんか。
○
三浦委員
入札差金、だいぶ出ていて、税金が浮いたということはいいことなんですが、後で結構ですので、小学校の3,000万円、中学校の9,000万円、5,000万円、6,000万円、それから、東部共同調理場の1億6,000万円、最初の予定価格が幾らというのと、落とした業者の一覧表をください。後で結構です。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
堀教育部次長兼
学校施設課長
学校施設課の堀でございます。
わかりました。後ほど資料を出します。(「お願いします」の声)
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討議の意思はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討論はありませんか。
○
福間委員
東部共同調理場建設事業、(仮称)
西部共同調理場建設事業について反対をいたします。
理由は4点あります。やはり、大量の給食をつくるわけですね。私は、1つは、食育の一環として自校方式が望ましい形だということ。2つ目は、大規模化になりますと、災害時のときには困りますので、その辺の懸念があります。それから、3つ目には、大分市の本来の方針は、小学校は自校方式という方針ですが、佐賀関、野津原の小学校を組み込んでおることは問題がある。それから、何よりも、今回の大規模化に、大分市の行政改革の一環という点で反対をいたします。
以上です。
○
三浦委員
済みません、何気ないんですが、
福間委員、ちょっと質問なんですが、これは今、減額補正ということで出てきておるんですよね。
○
福間委員
減額補正であっても。
○
三浦委員
減額に反対ということですか。
○
福間委員
そういう姿勢で反対しますよということです。ふえた、減ったという問題じゃなしに。
○福崎副
委員長
建設事業に対して反対だから、そのものに反対だから、減額になっても反対ということ。
○
福間委員
だから、4点述べたじゃないですか。
○
髙野委員長
ほかに討論はありませんか。
○
仲道委員
ごめんなさい、関連で。もう一度、今の理由、反対理由をもう一度言っていただきたいんですが。申しわけないです。
○
福間委員
何回も言った。
文教常任委員会で3月議会でも言いましたけど。
○
仲道委員
申しわけないんですけど、もう一度。
○
福間委員
1つは、やはり食育の一環として自校方式が望ましいというのが1つですね。2つ目には、やはり災害時の対応として、8,000食もつくるわけですから、対応が不可能になる。3つ目には、大分市の小学校の給食については、基本は自校方式ということをこれまで基本にしてきました。だから、佐賀関、野津原の小学校をこの共同調理場に取り込むということは、本来の方針から逸脱していると思います。4つ目には、大分市全体の行政改革の一環だという点で、予算が減った、ふえたじゃなく、そういう立場から建設そのものに反対をいたします。
○
三浦委員
休憩をお願いします。
○
髙野委員長
しばらく休憩いたします。
午前10時55分休憩
午前10時57分再開
○
髙野委員長
それでは、再開いたします。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定いたしました。
続いて、第2条
繰越明許費第2表中第10
款教育費について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
冨田教育部次長兼
教育総務課長
(予算書① 8ページ~
繰越明許費のうち第10
款教育費について説明)
○
髙野委員長
ただいま説明が終わりましたが、委員の皆さんで
質疑等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討議の意思はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討論はありませんか。
○
福間委員
保健体育費、(仮称)
西部共同調理場建設事業、先ほどと同じ4つの理由で反対いたします。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声〕
○
髙野委員長
本案は、一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定いたしました。
続きまして、
審査日程により、
執行部から
報告事項を受けたいと思います。
執行部の報告を求めます。
○別
木教育企画課長
幼保連携(
認定こども園)の
取り組みについて御説明いたします。
近年、野津原地域内の各
幼稚園におきましては、園児数が少なく、教育上望ましい集団活動の成立が困難になりつつあるとともに、園運営に支障を来しかねない状況も見られたり、中には休園となる園が生じたりするようになってきております。
また、旧野津原町時代には、保育所の老朽化による建てかえ及び幼保一元化の
取り組みを進めておりましたが、県の補助関係を含め、諸事情等があり、建設されないまま合併と相なり、現在に至ったやに聞き及んでおります。
このような中、平成21年3月野津原地区自治委員連絡協議会長から
認定こども園の建設についての要望書が市長及び教育長あてに提出されたところであります。
本市といたしましては、野津原地域に豊かな
幼児教育環境を創造することは重要な課題と考えておりますことから、これらのことを考慮し、現行の野津原保育所と野津原地域の
市立幼稚園を含め、
幼保連携を図れる、(仮称)野津原
認定こども園を建設いたしたいと考えております。
なお、詳細につきましては、今後、地元や関係部局等と協議を行いながら取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
○
髙野委員長
ただいま報告のあった件について、質問、意見はありませんか。
○
指原委員
現在の保育所と
幼稚園の入所園児数を、それぞれ教えてください。
○別
木教育企画課長
現在の人数につきましては、保育所は46名と聞いております。
幼稚園につきましては、野津原
幼稚園41名、野津原中央
幼稚園12名、野津原西部
幼稚園1名、今市
幼稚園はゼロ名のため休園となっております。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
指原委員
それに関連して、この
認定こども園には、この両方を、合併と言わないけれども、一緒に設置して、同じ場所で保育と
幼児教育をできるようにするということだと思いますが、一緒にしてプラス面というか、よくなるような面はどういうことがあるのですか。
○別
木教育企画課長
メリット等になりますと、
保護者の就労の状況にかかわらず教育、保育を受けることができますし、
保護者の立場から申しますと、例えば、保育所に子供を預けている
保護者が、第2子の出産で就労を中断し、それからずっと長引いた場合でも、園に子供を預けることで継続して施設を利用できるようなところもございます。
また、
認定こども園の1つの特徴として、
幼稚園の機能と保育所の機能の両方を兼ね備えることと、もう1つ、子育て支援の機能を備えることというのがございますので、保育所にも
幼稚園にも就園していない
保護者の方、また、ゼロ歳から2歳までの子供たちの
保護者の方等にも、園庭を開放したり、交流体験ができたり、そういった開かれた園となりまして、子育て支援機能の一層の充実が図られると考えております。
また、子供の立場としては、例えば、
幼稚園児にとりましては、これまでにない低年齢との交流が可能となるなど、異年齢交流の幅が広がるよさもあります。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
指原委員
これは具体的に、
幼稚園の場合と保育園の場合の通園というか、その対応はどうなりますか。
○別
木教育企画課長
やはり遠い場合につきましては、何らかの補完を考える必要があるかと考えております。
○
指原委員
それは、
幼稚園のほうですね。保育園は、自分で
保護者が連れてくることになっているからですね。
○別
木教育企画課長
保育園につきまして、他部局のことでありますので。
○
指原委員
なるほど、答えられないな。
○別
木教育企画課長
はい。
○
阿部教育部長
幼稚園は、基本的には、送迎はしないということですから、
認定こども園の関係がいろいろ出てくると思うんですけれども、幼保の保育所の関係というのは、あくまでも
保護者の責任という範囲でいくのが通常だろうと思いますが、そういう形で進めるという具体的なものまでにはいっていない状況であると思います。
○
指原委員
それでは、どういったスケジュールで、これを進めようとしているのですか。
○別
木教育企画課長
平成23年の4月の開設を目指して取り組んでいきたいと考えております。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
福間委員
1つは、
幼保連携ということで、先ほど御説明があったんですが、大分市で今、
認定こども園の設立をしようと考えているのは、野津原地区1カ所だけですか。
それから、2つ目に、
認定こども園が出てきた背景ですね。それを教えてください。
○別
木教育企画課長
まず、野津原だけかということですが、現在のところ、それ以外のところは考えておりません。今回は旧野津原町時代からの
取り組みの経緯や、住民の方々からの要望などを踏まえて
取り組みを始めたところであります。
現在、
幼児教育振興検討委員会におきましても、
幼稚園と保育所の一元化については検討しているところです。
2点目の、この背景ということでございますが、まず、少子化というようなこともございまして、地域では
幼稚園の数も、園児数も少なくなる、保育所の数も少なくなるような状況の中で、これが両方とも機能を兼ね備えることが必要ではないだろうかというような話もございます。また、今、子育てにおいて、核家族が増加いたしましたことから、
保護者が子育て不安に陥っているというようなこともございまして、子育て支援機能を有した
幼稚園等施設が必要になってくるのではないかというような背景があるととらえております。
○
福間委員
新しい制度なんですが、これまでの
幼稚園とか保育所と比べて、この
認定こども園の財政面からの、プラス面といいますか、その辺の考え方はいかがですか。
○別
木教育企画課長
今回につきましては、保育所の老朽化に伴う建てかえが主な建設理由の1つでありますし、定員や職員数等がまだ未決定でありますから、財政的な効果は現段階では何とも言いがたいと考えております。
○
福間委員
これは、新しい制度なんですが、認定を受けたとなると、それなりに、従来と違った
幼稚園の建設とか、保育所の建設とか、違った財政的な裏づけが何かあろうかと思うんです。その辺は、何か国のほうから来ていないですか。
○別
木教育企画課長
国のほうからということでございますか。
○
福間委員
はい、そういう考え方。
○別
木教育企画課長
公立の
幼稚園と公立の保育所の
認定こども園につきましての補助等につきましては、国の財政的な補助はありません。
○
福間委員
認定こども園っていろいろな考え方があると思うんですが、今、大分市が旧野津原町で計画している
認定こども園というのは、保育所主導か、
幼稚園主導か、どちらを主導にした施設を想定されているのですか。
○別
木教育企画課長
幼保連携型を考えております。国が言われている4つのタイプのうちの
幼保連携型を考えております。
○
福間委員
私は、教育と保育というのは、性格がすごく違うと思うんですね。確かに、先ほど課長が、メリットの部分についてお話がありましたけれども、デメリットとして考える点があれば。全然違いますからね、教育と保育は違うでしょう。
○別
木教育企画課長
保育所の保育指針には、3歳から5歳児までは
幼稚園教育要領に準じることとございます。また、これらはことし3月改訂され、内容はほぼ同じになっています。ですので、そういった教育的な活動というのは、
認定こども園でなされることだと考えております。
デメリットのことをおっしゃっていましたが、教育と保育との兼ね合いや、充実に向けた
取り組みは、課題になろうかと思っています。
○
福間委員
やはり、教育と保育というのは根本的に性格が違うものですね。一緒の施設に合体をするということになるわけですが、いわゆる子供たちの援助に当たる
幼稚園教諭ですね、それから、保育士さん、こういう人の連携がすごく大切になると思うけれども、全く違う話ですからね、教育と保育ですから。その辺の連携の考え方についてお聞かせください。
○別
木教育企画課長
幼稚園の部分と保育所の部分との連携は重要だと考えておりますので、今後検討していきたいと考えております。
○
福間委員
私の知る保育園というのは、大体、お母さん、お父さんが働くときに連れてきて、御飯を食べて、昼寝をして、遊んで、親がまた連れて帰るというのが保育所ですね。
幼稚園の場合は、いわゆる2時ごろには園から帰るわけでしょう。先ほど課長が、他年齢の交流ができるとか言われましたが、私はそういう点では、ちぐはぐな状況が生まれるのではないかというか、いわゆる合同保育をやったら弊害が出るのではないかと懸念をしているんですが、その辺についてはいかがでしょうか。
○別
木教育企画課長
今おっしゃいましたような、保育の時間の形態等、詳細については今後、他部局と協議しながら検討していきたいと考えております。
基本的には、保育所児童、
幼稚園児ともに、これまでの生活時間と大きく変わるようなことは余りないものと考えております。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
仲道委員
最初に、1つ要望ですが、先ほど通園の件が話に出ました。野津原地域の中で、将来的、現状もそうですけれども、園までかなりの距離がある園児さんがいらっしゃいます。そのあたり、家庭の事情等も十分配慮して、安心・安全はもちろんですけれども、いろんな要素が入ってきますので、ぜひ園児が本当に喜んで通園する、通園に支障がないような形で御配慮いただければと思います。
質問ですが、今、私立の
認定こども園が大分市内に2園あるだけだったと思うんですけれども、こういう認識でよろしいですか。
○別
木教育企画課長
はい、そうです。
○
仲道委員
3日目に説明を受けますけれども、
幼稚園と保育園の一元化の推進という、今回の素案の中に項目があるんですけれども、一層推進するという文言がこの中に見られます。今後、
認定こども園について、大分市は、特に旧市内ですけれども、どういう考えを持っておられるのか、今後の方針について。今回は、野津原地区は
私立幼稚園が1園もありませんでしたので、これまで連携というような形が必要なかったんですけれども、今後はそういう連携も必要になってくるかと思いますけれども、多年制の問題、それから、統廃合の問題、統廃合も必要だということがこの素案の中に書かれております。それから、今回の幼保の問題、私立との連携、そのあたり、どう考えているのか、2点お聞きします。
○別
木教育企画課長
今おっしゃられた2点につきましては、
幼児教育振興検討委員会で十分協議をしていただいて、そして、今後またさらに検討してまいりたいと考えております。関連等につきましても、十分慎重に考えていきたいと思っております。
○
仲道委員
具体的に聞きます。
今後、1年、2年、3年、近々のうちに
認定こども園という形を計画されているのかどうか、お伺いいたします。野津原以外に。
○別
木教育企画課長
現在のところ、野津原のみを考えております。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、残る
報告事項については、あさって19日に続きをお願いいたします。
以上で、本日予定の議案審査は終わりましたが、委員の皆さんで、本日の議題について、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
執行部、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
以上で、本日予定の審査は終了しました。
あす18日は、
管内視察として、
情報学習センター、
城南中学校を視察いたします。
議会運営
委員会が9時30分から開催されますので、
議会運営委員会終了後、案内の放送がありましたら、議会棟玄関前に御集合くださるようお願いいたします。
それでは、本日はこれにて散会いたします。
午前11時20分散会...