大分市議会 1999-06-28
平成11年第2回定例会(第1号 6月28日)
平成11年第2回
定例会(第1号 6月28日)
第2回
大分市議会定例会会議録 (第1号)
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平成11年6月28日
午前10時25分開会
─────────────────────
出席議員
1番 小手川 恵
2番 廣 次 忠 彦
3番 福 間 健 治
4番 大久保 八 太
5番 衛 藤 良 憲
6番 小 嶋 秀 行
7番 福 崎 智 幸
8番 井手口 良 一
9番 藤 沢 達 夫
10番 浜 尾 茂
11番 飯 村 昭 雄
12番 安 部 泰 史
13番 後 藤 一 裕
このような
基本方針のもと、将来の50万都市にふさわしいスケールの大きな都市の
骨格づくりを標榜いたし、本市の特性を生かした快適な
居住環境と個性にあふれた
都市景観を創出するため、総合的かつ計画的に
市街地の整備に取り組んでまいりましたが、この核ともなる事業として、国、県、
市一体となって推進しております
大分駅
高架化と
駅周辺総合整備事業も着実に進展しているものと考えております
さらに、
公園リフレッシュ事業や
中心商店街の
活性化事業など、ハードとソフトの両面から
都心部の活性化に積極的に取り組んでまいりましたが、OASISひろば21の完成と相まって一層回遊性が高まり、魅力ある
都心部づくりを前進させることができたところであります
一方、交通体系の整備につきましては、
大分自動車道の全線開通に加え、東九州自動車道の米良インターチェンジと宮河内インターチェンジの間が今年度中にも先行開通する運びであり、また、本市が鋭意取り組んでまいりましたアクセス道路等の整備も大きく前進しており、今後、他都市との交流が一層促進されるとともに、中心部への流入車両が分散されることにより交通渋滞の緩和が図られるものと期待しております
また、少子・高齢社会に対応した老人保健福祉計画の策定や保健所の設置、新福宗清掃工場や
大分市美術館の建設、七瀬川自然公園の整備等々、市民一人一人が真に幸せを実感できる
都市づくりに向けた施策の一つ一つを着実になし遂げることができたところであり、
平成9年4月には
中核市への移行を果たすなど、県都として、また九州の中核都市として、さらなる前進ができたものと考えております
これもひとえに、
議員各位を初め、
市民皆様の御理解と絶大なる御協力のたまものであり、改めて感謝を申し上げます
今後、引き続き3期目の市政を担当させていただくに当たりまして、2期8年間の経験を踏まえ、心新たに初心に返り、市民との双方向で英知を結集し、魅力と夢のある、住むことを誇りに思える
大分市の建設に向け渾身の努力を傾注し、
市民皆様の期待にこたえてまいる決意であります
議員各位並びに
市民皆様の一層の御協力と御支援をお願い申し上げる次第であります。 さて、この数年、景気の回復を切に願い続けてまいりましたが、我が国の経済は依然として厳しい状況下に置かれており、国においては、緊急の課題として需要の喚起や雇用の創出などの景気対策を強力に推進しているところであり、地方公共団体においても、国に呼応した対策の実施が求められております
本市におきましても、景気対策は当面する最優先の課題であるとの認識に立ち、引き続き、積極的な取り組みで地域経済の浮揚に向けた諸施策を推進していかなければならないと考えております
また、同時に、少子・高齢化、国際化、高度情報化など、時代の潮流はさらに大きな流れとなっており、こうした流れの中で直面するさまざまな課題にも的確に対応していく必要があります
このような諸情勢を踏まえつつ、3期目におきましても、市民一人一人の幸せを原点に、2010
大分市総合計画の着実な推進と地域の夢の実現を基本として、将来の50万都市を目指した本市の
都市づくりに全力を傾けてまいる考えであります
まず、これまで手がけてまいりました
大分駅
高架化と
駅周辺総合整備事業や
大分川ダムの建設、西部海岸線3事業を初め、道路、上下水道、公園、区画整理など、主要なハード事業を着実に進展させてまいる必要があると考えております
次に、本市が取り組まなければならない課題が、少子・高齢社会に対応した各種福祉施策の推進であります
少子化と高齢化の進展は国と地方を通じた共通の問題となっており、とりわけ、来るべき高齢社会に対応して、高齢者が就労しやすい環境をつくるとともに、老後のリスクを社会全体で補完するシステムの構築が喫緊の課題となっております
その対策の柱として介護保険制度が創設され、市町村を実施主体として
平成12年4月から実施されることとなっておりますが、その事前事務として本年10月には要介護者の認定などを開始しますことから、準備作業を急いでいるところであり、今後は、
大分市介護保険事業計画の策定を行うなど、制度の円滑な導入に万全を期してまいりたいと考えております
一方、
大分市老人保健福祉計画の計画期間が
平成11年度末をもって終了いたしますことから、介護保険事業計画との整合性も保ちながら、新たな視点で老人保健福祉計画の見直しを行う中で施策の再構築を図り、高齢者が明るく、生きがいを持って暮らすことのできる地域社会の実現に向け努力してまいる所存であります
また、少子化の進行は、子供同士の触れ合いの機会の減少や若年労働力の減少による社会活力の低下など、将来を展望する上からも大きな課題となっており、社会全体でこの問題に取り組むことが求められております
本市におきましては、家庭における子育てを基本に、子供自身が健やかに育っていける社会、子育てに喜びや楽しみを持ち、安心して子供を産み育てることができる社会を目指し、
大分市児童育成計画の策定に取り組んでいるところであり、今後とも、総合的な子育て支援体制を整えるとともに、さまざまな施策を前進させながら、子供たちが個性と人格を尊重され、生き生きと育つ
都市づくりを進め、子供たちの未来を広げてまいりたいと考えております
次に、ごみ対策と地球的規模での環境問題への対応も大きな課題であります
都市化の進展や生活様式の多様化などで市民の日常生活は便利で快適になってまいりましたが、一方では、生活排水による河川の汚濁、車の排出ガスによる大気汚染、ダイオキシンなど、有害化学物質による環境汚染、二酸化炭素など、温室効果ガスによる地球温暖化など、多様な環境問題が顕在化しており、環境への負荷の少ない社会システムを構築していくことが世界共通の課題となっております
このため、本市では、中長期的視点に立って環境問題に的確に対応した施策の展開を図るべく、
大分市環境基本計画と
大分市緑の基本計画の二つの計画の策定を進めているところであります
環境基本計画は、本市の望ましい環境像を明らかにする中で、自然や社会的条件に配意した環境の保全と創造に関する施策を体系づけようとするものであり、緑の基本計画は、地球的規模での環境保全を視野に入れた緑の保全や緑化の推進の施策のあり方を求めようとするものでありますが、今後、これらの計画に基づき、市民、事業者と行政が一体となって、環境に優しい緑豊かな都市空間づくりを進めてまいりたいと考えております
また、適量生産と消費、最少廃棄という省資源、資源循環型社会の構築が求められておりますことから、今後とも、缶、瓶、ペットボトルの分別回収など、資源物の回収に全市を挙げて取り組むとともに、現在推進しております
大分市庁内エコ・オフィス運動を庁内にとどめることなく市民、事業者にもその輪を広げ、全市的な運動に展開していきたいと考えております
次に、文化、スポーツの
振興と教育問題への取り組みも重要な課題であります
真に心の豊かさを求める時代となり、文化やスポーツに対する市民ニーズはますます多様化、高度化、個性化しておりますことから、今後とも、市民一人一人が充実した余暇時間を過ごすことができるよう、施設の整備、イベントの実施など、環境づくりに鋭意取り組み、文化、スポーツの一層の
振興を図ってまいる考えであります
また、いじめや不登校に加えて、いわゆる学級崩壊が新たな教育問題となっており、本市の小中学校におきましても、授業中の私語や立ち歩き、さらには教師への暴言など、学級崩壊につながりかねない状況がありますことから、学校、家庭、関係機関等が連携して事例や意見を交換し、議論を深めながら一体となった取り組みを行い、21世紀の
大分を担う子供たちが健全に羽ばたいていける環境づくりを進めなければならないと考えております
次に、2002年ワールドカップサッカーの開催と観光の
振興であります
大分自動車道の完成で本市が全国の高速道路交通網に直結したのを契機に、人や物の動きがより広域化しており、こうした動きを観光の
振興につなげるため、これまで新観光ルートや観光案内サインの整備、グルメ観光の推進など、新しい観光開発に取り組んでまいりましたが、昨年は、「豊の都市 おおいた」を新たな観光キャッチフレーズとする本市の観光宣伝のコンセプトづくりを行ったところであります
こうした中、
大分市美術館や七瀬川自然公園に続き、本年11月には亀塚古墳のガイダンス施設も完成する運びとなっており、これら一連の施設を新たな観光資源として本市の観光コンセプトに取り込み、情報発信に努めながら観光
大分のイメージアップを目指してまいりたいと考えております
また、日本と韓国の2カ国共同開催となる世界的なスポーツイベント、2002年ワールドカップサッカー大会の開会まであと3年となり、メーン会場となるスタジアムの建設が着々と進められており、本市としても、アクセス道の整備など、受け入れ準備を鋭意進めているところであります
この大会は、本市の魅力を国内外に情報発信する絶好の機会であり、今後
市民皆様と行政が一体となって世界各国からのお客様を温かく迎える機運を盛り上げ、大会の成功を目指しながら文化やスポーツを通した観光を新しい
大分の魅力として確立し、交流人口の増加、本市の活性化につなげてまいりたいと考えております
さて、国と地方との間を対等、協力の関係に構築していこうとする地方分権推進計画が、地方自治法を初め、470を超える法律を一括して改正する、いわゆる地方分権整備法の制定という形でいよいよ実行に移されようとしておりますが、地方にとりましては、それぞれの地域の実情に即した施策の展開や行政サービスの充実など、その自主性、自立性がより発揮されることとなると同時に、地方の責務として、行財政改革の推進、行政の透明性の向上など、より一層の行政体制の整備、確立が強く求められているところであります
本市におきましても、こうした時代の要請を的確に受けとめ、地方の時代にふさわしい行政体制の確立を目指した実効ある行財政改革の取り組みを主要課題に、昨年12月に策定した
大分市行政改革推進計画を着実に実行に移し、行政の簡素化、効率化を図りながら、職員とともに
市民皆様と双方向で英知を結集し、本市のさらなる発展を目指した
都市づくりに全力を傾注してまいる決意であります
以上、3期目の市政を担当するに当たり、私の所信の一端を申し述べましたが、今後とも、
議員各位を初め、
市民皆様方の御理解と変わらぬ御支援、御協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げる次第であります
予算編成と予算概要
今回の補正予算は、選挙後の肉づけ予算でありますことから、当初、骨格予算編成の段階で見送っておりました投資及び臨時的経費を中心に編成いたしたところであります
御案内のように、我が国の経済は、
バブル崩壊後、長期にわたり低迷状態が続いており、経済企画庁による景況認識においても、数次の経済対策による政策効果で公共投資など公的需要が堅調なのに対し、個人消費や設備投資などの民間需要は依然として回復力が弱く、おおむね横ばいで推移しているとのことであり、景気の底入れを明言するに至っておらず、市民生活はもとより、国や地方の
財政運営にも深刻な影響をもたらしております
本市の財政状況についても、歳入の根幹をなす市税において、企業業績の悪化による法人市民税の減収や恒久的減税の実施に伴う個人市民税の減収など、自主財源の確保は、依然として厳しい状況にあります
一方、歳出におきましては、本格的な少子・高齢社会への対応や地方分権の推進などにより、自主的、自立的な行政運営が求められており、これらに伴う財政需要の増加などにより、本年度も、これまでにも増して厳しい
財政運営を余儀なくされているところであります
このような状況の中、予算編成に当たりましては、市民生活に密着した施策を最優先に事業の厳正な選択をいたし、
市民福祉の充実に努めるとともに、景気対策として、住民に身近な社会資本の整備を中心に、可能な限り公共事業費の確保を図るなど、景気の下支えにも配意いたしたところであります
その結果、一般会計における今回の補正額は231億9,950万円となり、補正後の予算総額は、1,435億5,650万円となった次第であります
また、今回の補正により、特別会計は826億7,965万8,000円となり、これに水道事業会計184億2,391万6,000円を合わせました予算総額は、2,446億6,007万4,000円と相なった次第であります
次に、主要な施策につきまして、順次その概要を御説明申し上げます
第1は、「豊かな自然を生かした快適な
居住環境都市」についてであります
恵み豊かな自然を将来にわたって保全するとともに、自然との共生を図り、環境保全のための取り組みを積極的に進めていくことが求められております
そこで、地球環境にも配慮した環境に優しい保全対策を率先して推進するとともに、自然を生かし魅力にあふれた都市空間の創出を図りながら、快適な
居住環境の整備に努めてまいりたいと考えております
まず、総合的な環境保全対策の推進といたしましては、環境基本計画について本年度中の策定を目指し、引き続き取り組むことといたしております
また、地球環境に大きな影響を与える温暖化の防止につきましては、21世紀に向けて人類共通の課題であり、環境への負荷の少ない資源循環を基調とした経済活動あるいはライフスタイルへと転換していくことが求められております
このため、既に市民挙げて取り組んでいただいております缶、瓶、ペットボトルの資源物の分別回収によるリサイクルや生ごみ処理容器による家庭での生ごみの減量化並びに子供会等の有価物集団回収運動による再資源化を引き続き推進するとともに、仮称市民エコ・ライフ運動への参加を呼びかけ、市民の立場からも地球温暖化防止に取り組んでいただくよう働きかけてまいりたいと考えております
さらに、環境の汚染防止と保全のため、光吉地区に新たな自動車排出ガス測定局を設置するとともに、老朽化した大気汚染等監視測定機器の更新や高速液体クロマトグラフの導入により監視測定体制を強化充実することといたしており、また、河川等の水質汚濁を防止するため、公共下水道未整備地区の生活排水対策として引き続き合併処理浄化槽の普及を図ることとし、これらについても所要の措置をいたしたところであります
次に、廃棄物の処理対策では、廃棄物処理法等の改正による新基準に適合させるため、現在の東部清掃センター清掃工場の建てかえを行うこととし、また、老朽化した大洲園処理場の施設の更新を行うため、今回準備経費を措置いたしております
また、水辺の自然を生かした環境づくりとして整備を続けております田の浦海岸整備事業についてでありますが、本年度より施設整備に着手し、海浜部については、年度内の完成を目指して所要の措置をいたしております
次に、緑化の推進につきましては、乙津川の河川敷と緑地を利用し、桜を中心とした植栽を行い、市民の憩いの場となる水と緑のオープンスペースを創出することといたしております
また、樹木の植栽や生け垣設置などを奨励し、事業所や家庭の緑化を図るため、引き続き「活き粋
大分街かど空間奨励事業」により緑豊かな町づくりを進めることにいたしております
第2は、「健やかに心のふれあうやさしい人間福祉都市」についてであります
本格的な高齢社会の到来を前に、家庭、地域社会、行政が相互に役割を分担し、連携を図りながら、優しさと思いやりにあふれる福祉社会の実現に向けて取り組みを進めていく必要があります
そこで、高齢者の福祉対策につきましては、ホームヘルパー派遣事業、寝たきり老人短期入所事業、デイサービス事業、在宅介護支援センター事業など、在宅福祉事業の一層の充実に取り組むとともに、
平成12年度から施行される介護保険制度については、本年4月、準備室の増員、拡充等、体制の整備を図ったところであり、今後とも、実施に向け万全を期してまいります
さらに、施設福祉サービスの需要増にこたえるため、本年度、特別養護老人ホームの整備を図ることといたしております
次に、心身障害者の福祉対策では、新たな取り組みとして、在宅の障害者やその家族に各種サービスの利用援助、介護相談及び情報の提供等を総合的に行う障害者生活支援事業を実施し、地域における生活の支援と社会参加を促進することといたしております
また、障害児に対しても、通園の方法により、日常生活における基本的動作の指導及び集団生活への適応訓練を行う障害児デイサービス事業を実施することにいたしております
次に、児童の福祉対策につきましては、児童の健全育成を計画的に推進していくための指針として、引き続き
大分市児童育成計画の策定に取り組むとともに、新たに子育て支援者育成モデル事業として、認可保育所が行う地域での子育て支援者の育成に助成を行うことといたしております
また、築後30年を経過し、園庭も狭い大道保育所の保育環境を改善するため、移転改築に向け、所要の措置をいたしております
次に、市民の健康を守る保健施策では、ヘルスボランティア育成講座を開催し、地域において、高齢者、障害者及び育児中の母親などに対して、相談や交流など、身近な生活支援を行うヘルスボランティアの育成を図るとともに、精神障害者の日常生活支援や社会的自立を促進するため、小規模作業所への助成をいたすこととしております
次に、同和対策につきましては、今後とも関係団体の御協力を得ながら、市民一人一人に憲法で保障された人権を重んじることのとうとさが徹底されるよう、引き続き人権意識の普及高揚に努めてまいりたいと考えております
次に、消費者保護対策といたしましては、消費者一人一人がより一層の情報収集に努め、主体的、合理的に行動することが肝要でありますが、社会、経済情勢の変化に応じた消費生活相談、消費生活教育講座などを通じて消費者意識の啓発を行い、消費者の自立支援に努めてまいります
さらに、「男女がともに輝くまちづくり」への取り組みといたしましては、
大分市女性行動計画に沿い、男女がお互いに対等な立場で社会に参画し、ともに責任を担う男女共同参画社会の実現を目指し、男女共生講座や女性情報紙の発行、フォーラムなどを通じて、引き続き市民意識の高揚を図ってまいることといたしております
第3は、「生きがいと活力をはぐくむ
教育文化都市」についてであります
教育と文化は、豊かな心と感性を醸成し、生きがいと活力をはぐくみ、創造するものであり、その充実がますます重要となっております
そこで、児童生徒がみずから学ぶ力を育て、それぞれの能力、適性に応じた個性を伸ばす教育を目指し、明るく学べる快適な学習環境の整備を進めるとともに、市民一人一人が充実した人生を創造し、多様な学習や活動の場となる各種社会教育施設の提供や、だれもが気軽に楽しめる文化、スポーツ施設の充実に努めてまいることにいたしております
まず、学校教育に関する施策でありますが、生徒が気軽に悩みを相談できるよう、保健室や余裕教室を活用したカウンセリングルームを本年度から2カ年で全中学校に整備するとともに、引き続いて、中学校に心の教室相談員、小中学校5校にスクールカウンセラーを配置し、いじめ、不登校など、児童生徒の悩みに対処することといたしております
また、情報教育の一層の充実を図るため、全小学校のコンピューター教室の整備を進める中、児童2人に1台のコンピューターを配置することといたしております
学校施設の整備といたしましては、過大規模校の滝尾小学校について、
平成13年度の開校を目指し、仮称滝尾第2小学校を分離新設するとともに、戸次小学校の校舎増築、明野西小学校のプール改築、鴛野小学校の運動場整備など、教育環境を充実することにいたしております
さらに、幼稚園教育への市民ニーズの多様化や幼児数の減少など社会変化に対応するため、本市幼稚園教育の振興と充実に向けた幼稚園教育
振興計画の策定に引き続き取り組むことといたしております
次に、社会教育に関する施策でありますが、ふるさとづくり運動の一環として、本年度に新たにガーデニングコンクールを実施し、広く市民に花づくりや庭づくりの楽しさを知っていただき、花いっぱい運動の啓発と普及を図ることといたしております
また、陶芸の楽しさに触れていただくため、陶芸楽習館においてさまざまな魅力あふれる陶芸祭を開催し、地域の活性化と市民交流を図ることにいたしております
さらに、地域活動の拠点となります校区公民館や自治公民館の新築改修及び活動費等について引き続き助成を行うとともに、地区公民館においては、地域に根差した特色のある各種事業に取り組み、市民の皆様と連携した地域づくりを進めてまいりたいと考えております
次に、青少年の健全育成につきましては、青少年が心身ともに健やかに成長するよう、家庭、学校、地域、行政等関係機関が相互に連携を深め、各種スポーツ活動や子供会活動、さらには奉仕活動など、社会との触れ合いを通じて優しさと思いやりのある心を育てるとともに、健全な社会環境づくりに取り組んでまいります
次に、芸術文化
振興に関する施策でありますが、芸術文化の核となる新たな施設として、今年2月にオープンした美術館においては、市民の皆様に国内外の優れた芸術作品に直接触れていただく機会をできるだけ多く提供するため、常設展示室では、豊後南画など所蔵美術作品の展示を行うとともに、企画展示室では、個性あふれる特別展を開催することにいたしております
文化財保護につきましては、大友館跡について、国の史跡指定を受けるため、現在その条件整備に努めているところでありますが、本年度においては、正確な範囲確認のためのポイント調査や、庭園とその周辺施設の調査を実施するとともに、仮称大友遺跡検討委員会を設置することといたしております
なお、史跡保存用地については、国の史跡指定を受けた後買収することとし、
平成15年度までの債務負担行為を設定いたしております
第4は、「明日をめざして躍動する産業集積都市」についてであります
産業の
振興は、生産、流通、雇用、サービスなどを通じて市民生活と地域経済の発展に直結し、市場の拡大や創出による雇用機会の拡大と市民所得の向上をもたらすとともに、都市に活力と魅力を与えるものであります
広域化した経済活動の中で、業種間競争、都市間競争は、激化の一途をたどっておりますことから、産業として自立し得る付加価値の高い特色ある産品の開発に取り組み、
大分の新しい魅力づくりを一層進めるとともに、生産性の高い産業基盤の強化を図ってまいりたいと考えております
そこで、まず、工業の振興につきましては、本年度は、今後の工場適正配置や新たな工業用地の可能性についての基礎資料とするため、適地調査を行うことといたしております
また、中小企業団体高度化助成事業として、電気工事協同組合に対し、事務所、研修施設等の建設に助成するため、所要の措置をいたしております
次に、商店街の活性化対策につきましては、商店街高度化施設助成事業として、竹町通商店街
振興組合の立体駐車場の整備に対し助成を行い、中心部商業地域の活性化を図ることにいたしております
また、にぎわいの創出と商店街の活性化を図るため、商店街空き店舗活用事業や駐車場有効利用促進事業に対し、引き続き助成することにいたしております
次に、農業の
振興につきましては、高い生産性を確保する都市型農業の確立を図るため、野菜、花卉、果樹について一層の施設化を推進し、銘柄産品の育成と産地の拡充を図ってまいることにいたしております
また、
大分市農業商品流通研究会の提言に基づく新たな展開として、季節感のある農業商品としての手づくり漬物やイチジクを利用した農産加工品の開発に助成を行うこととし、さらに、自然との触れ合いを目的に、市民が農作業を体験できるJA
大分市実施の「市民ふれあい農園」の整備に助成を行い、拡充することといたしております
次に、畜産の振興については、乳用牛等優良家畜の導入や肉用牛の増頭を図るとともに、乳牛の新搾乳方式を導入するなど、生産性の向上を目指してまいることにいたしております
また、農業生産基盤の整備として、市尾地区並びに内稙田地区の圃場整備事業、吉野地区並びに白木地区における農道整備事業について、引き続き事業の進捗を図るよう所要の措置をいたしております
次に、林業の
振興につきましては、森林資源の保全、育成に努める一方、生産基盤を整備し、地域林業の活性化を図るため林道の開設、改良を進めており、本宮山線ほか4路線について、引き続き工事の進捗を図ってまいることにいたしております
また、水産業の
振興では、つくり育てる漁業の定着を目指し、沿岸漁業では、クルマエビ、ヒラメ、内水面漁業では、アユ、ウナギの稚魚を放流し、水産資源の確保を図ってまいるとともに、白木沖には、年次計画で築いそを造成し、漁場の整備を図ることといたしております
第5は、「調和のとれた都市生活を支える基盤形成都市」についてであります
市民生活や産業、経済活動を支えております
都市基盤は都市機能の根幹であり、多面的な機能を備えた中心部と特色ある周辺部との均衡ある都市構造の形成を図るためには、相互の有機的な連携を保ちながら基盤整備を進めることが重要であり、総合的かつ計画的に、市域全体の調和のとれた発展に努めてまいりたいと考えております
まず、中心
市街地にふさわしい都市環境の整備を目指しております
駅周辺総合整備事業につきましては、引き続き
大分駅南土地区画整理事業の進捗を図ることといたしており、また、周辺
市街地の計画的な整備につきましては、坂ノ市、下郡、三佐、横尾の各土地区画整理事業の進捗を図ることといたしております
次に、道路整備についてでありますが、都市計画道路につきましては、横塚久土線ほか8路線について継続して事業の推進を図るとともに、新たに、六坊新中島線の整備に着手することといたしております
また、一般市道の整備につきましては、新たに尾崎片島線の整備に着手するとともに、大原江又線ほか5路線について整備を進め、
居住環境の改善に努めてまいることにいたしております
次に、交通渋滞の緩和対策についてでありますが、
大分市都市交通円滑化推進計画に基づき、公共交通の利用促進を中心とした渋滞緩和対策として本年度も中心部循環バスの実験運行を実施するとともに、利用者の利便性の向上を図るため、各社共通にカードでの利用ができるバスカードシステム整備事業に対し助成を行うことといたしております
次に、公共下水道の整備につきましては、幹線、支線の管渠整備を進め普及率の向上を図るとともに、松岡終末処理場及び原川終末処理場の機能拡充並びに南部汚水中継ポンプ場の整備につきまして、引き続き進捗を図ってまいります
次に、公営住宅の整備につきましては、仮称日吉原住宅並びに中の瀬住宅の第2期建設工事を推進するとともに、新たに、高田住宅の建設に着手することにいたしております
次に、公園の整備につきましては、上野丘公園など都市公園の整備に引き続き取り組むとともに、田の浦海岸整備事業につきましては、人工島を含む埋立事業が完了いたすことから、本年度、公園としての整備に着手することにいたしております
第6は、「安全を保障する安心生活都市」についてであります
日常生活を脅かす犯罪、事故、災害等を未然に防止し、市民がひとしく安心して生活できる環境づくりの上で、安全の確保は最も基本的なことであり、重要な課題であります
このようなことから、本市は、本年3月に
大分市生活安全条例を制定し、市民、行政及び関係諸団体が連携して安全に関する総合的な調整を行うため、生活安全推進協議会を組織し、積極的な支援体制のもとで、市民による自主的な安全活動を推進することといたしたところであります
まず、防災対策についてでありますが、市民が安心して暮らせる災害に強い
都市づくりを実現するためには、市民の
防災意識の高揚を図ると同時に、災害の未然防止と災害発生時の被害を最小限にとどめるとともに、緊急時における危機管理システムが円滑かつ効果的に機能できるよう総合的な防災体制の確立を目指してまいりたいと考えております
そこで、
市街地の浸水対策として、雨水排除のための管渠整備や都市下水路の整備を進めるとともに、中小河川の計画的な改修に努めるほか、緊急車両の通行確保のための道路拡幅整備や消防水利確保のための防火水槽の設置を引き続き行うことといたしております
また、自主防災組織の結成促進についてでありますが、地域ごとの防災体制づくりをさらに一層推進するとともに、地域における防災訓練の実施などを通じて
防災意識の高揚に努めてまいりたいと考えております
次に、消防体制の整備につきましては、消防施設の充実と消防力の強化へ向けて救急自動車や消防無線機などの更新を行うとともに、救急救助体制を充実させるため、引き続き救急救命士の養成を図ることといたしております
さらに、地域における防災活動の拠点である消防団の車庫及び詰所について、市民が親しみの持てるコミュニティー消防センターとしてアピールするため、近隣の小学生から募集したイラストをシャッターに描くリニューアル事業を実施することにいたしております
次に、交通安全対策としましては、交通事故防止のため引き続き交差点改良や歩道の設置、改良などを行い、ガードレールやカーブミラー等の交通安全施設の整備を図るとともに、機会あるごとに交通安全意識の高揚を図り、安全で快適な交通社会の実現に向け、関係機関はもとより、市民と一体になった運動を推進してまいることにいたしております
第7は、「県都の風格と多様な機能を備えた魅力発信都市」についてであります
広域交流の拡大や国際化、情報化の進展に積極的に対応するため、時代を先取りした高次な都市機能の集積を図りながら、拠点性を高めるとともに、県都にふさわしい風格を醸成し、活力と魅力にあふれた
都市づくりを推進してまいりたいと考えております
まず、芸術、文化の魅力創出では、さまざまなジャンルで活躍しているミュージシャンを招聘してのコンサートや「演劇らいぶ」を引き続き開催することにいたしており、多くの市民の皆様にすぐれた芸術、文化に触れていただく機会を提供しながら、文化都市
大分のイメージを高めてまいりたいと考えております
次に、
大分の新たな魅力づくりにつきましては、全国から訪れる観光客に
大分のイメージアップを図るため、
大分名物新魅力創出事業を推進するとともに、本市の新しいキャッチフレーズ「豊の都市」を商標登録し、これを広く活用することにより
大分の観光イメージの確立に努めてまいります
また、観光拠点の整備といたしまして、引き続き観光ルート整備事業を推進するとともに、観光標識や観光情報案内板を設置することにいたしておりますが、本年度は、これに加えまして、本市の写真文化の
振興と観光面の情報発信に資するため「豊の都市フォトコンテスト」を実施することにいたしており、四季を通じて自然と調和し共存する本市のすぐれた都市環境の魅力を、市民はもとより、全国の多くの方々に再発見していただきたいと考えております
また、
平成4年度より保存整備を進めてまいりました亀塚古墳が、本年度、ガイダンス施設の完成により全体の施設整備を終えますことから、今後は、観光資源としても有効に活用してまいりたいと考えております
さらに、高崎山海岸線総合整備事業につきましては、
市民皆様から御意見、御提言をいただく中で、高崎山、マリーンパレスと田の浦海岸とを一体的なシーサイドゾーンとしての形成を図り、西部海岸線を、さらに魅力と風格ある観光交流拠点として、また、市民の学習や憩いの場として整備していくため、本年度から埋立工事に着手することといたしております
次に、友好姉妹都市との交流につきましては、本年は、
大分武漢友好都市締結20周年に当たりますことから、記念事業として、武漢市雑技団、歌舞団
大分公演を初め、高齢者の翼訪中団の派遣などの相互交流を行うことといたしておりますし、交流促進都市広州市とは、広州市少年宮合唱団を受け入れ、本市のアンジェルス児童合唱団と合同コンサートを行うことといたしております
次に、国際化への対応としましては、外国人にも優しい町づくりを推進するため、公共施設案内板や道路標識などの外国語併記や市内中心部の街区表示板のローマ字併記などを引き続き進めてまいります
次に、特別会計の主なものについて御説明申し上げます
まず、公共下水道事業特別会計には、44億5,364万4,000円を計上いたしております
その主なものは、管渠につきましては引き続き面的整備を推進し、普及率の向上に取り組むことにいたしており、処理施設につきましては、元町雨水排水ポンプ場の用地購入費等を計上いたしております
土地取得特別会計には、4億4,931万8,000円を計上いたしております
その主なものは、顕徳町に
大分駅周辺総合整備事業の代替地として所有しております用地を大友館跡地に係る文化財保存事業として整備するため、
大分市土地開発公社に売却しようとするものであります
農業集落排水事業特別会計には、4億3,100万円を計上いたしております
その主なものは、
平成12年度の完成を目指して管路の布設工事を行うものであります。 水道事業会計には、1億4,000万円を計上いたしております
これは、
大分県スポーツ公園等に係るポンプ室、配水池建設用地購入費を追加計上するものであります
次に、報第1号、
平成10年度
一般会計補正予算第5号は、市税を初め、地方消費税交付金、地方交付税、国、県支出金、市債等の確定並びに事業費の確定に伴い既決予算の調整を行う必要があり、3月31日付で専決処分したものであります
その概要を申し上げますと、歳入においては、地方消費税交付金、地方交付税等の確定により16億1,424万4,000円の増額となりましたものの、国、県支出金、財産収入、繰入金、市債等で47億8,868万4,000円の減額を生じましたので、差し引き31億7,444万円の減額となったところであります
歳出におきましては、国、県の各事業費の確定に伴う減額調整を行ったほか、
大分市消防局及び中央消防署施設整備事業など、施設用地を土地取得特別会計から再取得するとともに、将来の財政負担に備えて公債費の繰り上げ償還金を計上するなどの結果、31億7,444万円の減額となったところであります
これを既決予算と合算いたしますと、予算総額は、1,496億8万9,000円と相なった次第であります
また、報第2号から報第12号までは、
平成10年度の各特別会計ごとに事業の確定等に伴う予算の調整を行う必要があり、3月31日付で専決処分いたしたものであります
さらに、報第14号から報第17号までは、国民健康保険、老人保健、国立公園高崎山自然動物園事業及び中央卸売市場事業の各特別会計においてそれぞれ歳入不足を生じたため、
平成11年度予算をもって繰り上げ充用を行う必要があり、5月31日付で専決処分いたしたものであります
一般議案の説明
次に、一般議案の主なものについて御説明申し上げます
まず、議第73号、
大分地域介護認定審査会の委員の
定数等を定める条例の制定について並びに議第74号、
各種委員会の委員の報酬及び
費用弁償に関する条例の一部改正についてでありますが、相互に関連がありますので、一括して御説明申し上げます
これは、
平成12年4月の介護保険制度の開始に向けて要介護認定の審査及び判定等を行うため、本年10月1日付で
大分地域介護認定審査会が設置されますことから、介護保険法第15条第1項の規定に基づき審査会委員の定数を定め、あわせて、委員報酬の額を定めようとするものであります
議第81号は、
市長、助役、
収入役、
水道事業管理者及び常勤の
監査委員の
退職手当の額についてでありますが、
大分市常勤特別職の
退職手当支給条例第3条の規定に基づき、任期が満了いたしました
市長等の
退職手当の額を定めようとするものであります
議第86号は、
大分都市計画都市高速鉄道事業及び
大分都市計画道路高架側道事業の用地買収についてでありますが、市土地開発公社が先行取得した
大分駅周辺総合整備事業に係るJR九州
大分運転所の代替地及び市道七歩下郡線用地を購入しようとするものであります
議第87号は、高崎山海岸線埋立工事に係る
工事委託契約の締結についてでありますが、本工事は、国が行う一般国道10号別大拡幅工事との合併施行となりますことから、本年度から
平成13年度までの間に係る工事を建設省九州地方建設局に委託しようとするものであります
議第88号は、
大分市
公共下水道松岡終末処理場水処理施設増設工事に係る
工事委託契約の締結についてでありますが、本年度から
平成13年度までの間に係る工事を日本下水道事業団に委託しようとするものであります
その他の議案につきましては、その都度、担当者より説明いたさせます
何とぞ慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます
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○
議長(
渕野文生) 以上で本日の日程を終了いたしました
お諮りいたします
あす6月29日から7月4日までの6日間は、議案考案等のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
渕野文生) 御異議なしと認めます
よって、あすから7月4日までの6日間は、本会議を休会することに決定いたしました
次の本会議は、7月5日午前10時に開きます
本日は、これにて散会いたします
午前11時16分散会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する
平成11年6月28日
大分市議会 議 長 渕 野 文 生
署名
議員 渡 部 義 美
署名
議員 篠 田 良 行...