平成29年 第4回 定例会−12月01日-03号平成29年 第4回 定例会
平成二十九年 第四回定例会 江戸川区議会会議録 第十六号
第四回定例会 第三日
一 開会日時 平成二十九年十二月一日(金曜日)午後一時
二 出席議員(四十四人)
一番 岩田将和 君
二番 中津川将照君
三番 小野塚礼佳君
四番 神尾昭央 君
五番 本西光枝 君
六番 伊藤ひとみ君
七番 栗原佑卓 君
八番 野ア 信 君
九番 牧野けんじ君
十番 桝 秀行 君
十一番 笹本ひさし君
内水被害だけにとどまらず、
外水氾濫寸前のまさに危険水域に達し、さらに被害が広がっていたかも知れません。本区は、常にそういった有事の時に万全に備えるべく、様々な取組みを行ってきました。そして、北小岩一丁目東部地区が、ついに今年の九月、権利者の方々に土地の引き渡しが行われたわけであります。
区長の招集挨拶にもありましたが、この地区の歴史を振り返ると、唐突な
事業仕分けで一旦廃止等、大きな混乱を余儀なくされた時期もありました。また、国が行った盛土対策の後、区が行った地耐力調査で、一部その地耐力が目標値より不足している事が判明する等、様々な紆余曲折があったのは周知のとおりです。
区は重大な局面に立つ度に、国に対して強い働き掛けを行い、時には厳しく抗議を行い、区民の皆様の側に寄り添い、国にしっかり物を申してきました。一部に地耐力不足が判明した際は、速やかに住民の皆様に対し丁寧に説明をし、迅速に宅地地盤の改良を行い、現在は所定の強度をしっかりと確保し、今日の引き渡しに至ったわけであります。
そこで、あえて申し上げますが、事業継続中ならいざ知らず、実際に土地の引き渡しが終わり、これから約三十棟を超える住居において、夢や思いを膨らませ建築する、さあこれからというこの時期に、科学的根拠も一切なく、あたかも
当該エリアで建てる家は危険だと言わんばかりの風評被害を促す議論は看過できません。これは、財産価値をいたずらに下げるだけでなく、長年事業にご協力・ご理解をいただき、完成を待ち望んでいた当該住民の皆様の尊い思いを踏みにじる行為と、厳しく指摘せざるを得ません。
改めて、公共工事に慎重だった当時の政府においても、高
規格堤防事業の長さを最も水害のおそれが高い箇所を第一として、約百二十キロに大幅に絞り込みを行った結果、それでも整備する区間として本区が示されたことはしっかり念頭に置くべきであり、必要な箇所に対しては安全な治水対策を引き続き、推進していくことが重要であります。
北小岩一丁目東部地区においても、大切なことは、土地の引き渡し後も変わらず住民の皆様のご要望等には真摯に寄り添い、引き続き未来のある
まちづくりを住民の皆様とともに行っていくべきであり、お願いを申し上げます。
そこで、具体的な質問に入ります。北小岩一丁目東部地区に続いて、いよいよ当事業は上篠崎一丁目北部に入ってまいります。重い教訓も踏まえ、国とさらに密な連携を行い、当該地区の皆様とも話し合いが行われています。まさに、先日行われた上篠崎一丁目北部地区第一回
まちづくり懇談会は、様々な貴重なご意見をいただくなど、合意形成を丁寧に進めていく大きな一歩です。引き続き住民の皆様と対話を重ねていく事は最優先ですが、一方で先ほどお伝えした大和川氾濫等、昨今の台風による集中豪雨の脅威は、備えの観点から予断を許さない現状があり、丁寧さに加え、迅速さも求められているのも事実です。
第一次の引き渡しについては、平成三十二年を目指すよう伺っているところですが、改めて、スケジュールを含めた
区画整理事業全体の進捗についてお聞かせをください。
また、当地区はお伝えをした北小岩一丁目東部地区とは異なり、引き渡しの場所が従前の土地からやや離れた箇所になる直接移転が基本であり、合意形成には、より丁寧な説明が求められるエリアでもあります。だからこそ、
当該エリア皆様の事業への大きなご期待にお応えをするよう、推進していく上で様々な工夫があってしかるべきと考えますが、区としてどのような考えを持っているのか、区長のご所見をお伺いします。
次に、物流分野において、環境面から
宅配ボックス設置支援策の考えについてお伺いをします。
インターネット環境の普及により電子商取引が急激に発展し、現在は
宅配便取扱個数が大幅な増加傾向にあります。その結果、約二割の荷物が再配達となっていると言われ、
ドライバー不足、再配達による労働力のロスは約九万人とも言われ、
超過労働等も含め、厳しい現状は深刻であり、社会問題にもなりました。再配達を防ぐ有効な手立てとして、
宅配ボックスの設置が挙げられますが、一般的な認知度は決して高くなく、設置をする際の費用面の問題や、設置をしても稼働率等、採算面の厳しさから十分に設置が進んでいないのが現状です。
国では国交省・環境省の共同事業として、
ドライバーの負担軽減による働き方改革等を念頭に、駅や
コンビニ等、人が行き交う共有可能なスペースに対してオープン型の
宅配ボックス設置を後押しする、
オープン型宅配ボックスの
普及促進事業を開始していますが、さらに
宅配ボックス設置推進の即効性を高める観点から、区民の皆様の
利便性向上を第一に、本区としてもさらに踏み込む施策が必要ではないかと考えます。
新たに設置、建築される
分譲マンションには、一〇〇%と言っていいほど、
宅配ボックスは設置をされていますが、既存の
賃貸マンションにおいては、前述した理由等により、また費用面の問題で設置をしたくてもできない現状もあります。不平等とは言いませんが、住む場所等によって実際に
宅配ボックスを使用できる人とできない人と分かれていることは事実でもあります。住民の皆様は、配達の荷物を好きで受け取れないのではなく、共働きなど様々な不在にする理由があり、受け取りたくても受け取れないケースが多々あることは切実な現状であります。
そこで、
オープン型宅配ボックスとして、区の
コミュニティ会館等、比較的規模の大きい公共施設の設置について検討してはいかがでしょうか。土日も開館している施設も多く、受け取りやすくなり、また設置が進んでいない地域を中心に網羅をすることも可能になり、飛躍的に区民の皆様の
利便性向上が期待できます。また、例えば
民間企業等と連携し広く開放することにより、有効配達を求める物流業者とマッチングを模索することも需要が期待でき、効果的な手段と考えます。
そして、何より着目していただきたいのが、
宅配ボックスが普及して再配達が減少をすれば、自動車から排出されるCO2を大幅に削減ができることです。環境省のデータによると、国内の再配達による
CO2排出量増加は、年間四十二万トンと示されています。四十二万トンとは、約百七十四平方キロメートル、言ってみれば、江戸川区の約三倍もの面積の杉林が年間で吸収する二酸化炭素の量であり、決して軽視することはできず、環境面の観点からむしろ問題視しなくてはならない実情であります。
本区は、もったいない運動の推進、
水素エネルギーの研究も進め、
エコタウンえどがわ推進計画を策定するなど積極的に取り組み、日本一の
エコタウンを目指す目標を明確に掲げています。その本区が再配達による
CO2排出量増加の問題を注視し、新たな改善策として、独自かつ積極的に行う姿勢を示すことは大変意義深いことではないでしょうか。
あえて具体的な提案を申し述べましたが、あくまでも一つの例であり、他にも様々な効果的な手法が存在します。
区民サービスの向上はもちろん、
ドライバーの負担軽減による働き方改革の推進に加え、日本一の
エコタウンを目指している本区として、至上命題とも言える
CO2排出量削減の有効な施策の一つ、
宅配ボックス普及推進の考えについて区長のご所見をお伺いします。
次に、
障害者スポーツ支援のさらなる充実についてお伺いをします。
東京オリンピック・
パラリンピックに向けて、機運醸成など本区も様々な取組みを行っており、昨年度からは
障害者スポーツ係を設ける等、
障害者スポーツにも重きを置き、推進を図っている取組みは、私どもとしても大いに歓迎をしているところであります。二〇二〇年が近づくにつれ、
パラリンピックにも注目度が増す中、本区も様々な
障害者スポーツを体験や啓発する
イベント等を開催しています。
パラスポーツフェスタえどがわでは、
車いすバスケットボールやボッチャ、
ボランティアフェスティバルでは、
ブラインドサッカーや
ゴールボール等を行い、その他すくすくスクールや地域行事にも積極的に取り入れ、啓発事業、
体験教室事業を合わせると、今年度既に四十五事業、約八千四百人の皆様がトップアスリートとの交流や体験を行いました。参加した方々から、競技のおもしろさや楽しさはもちろん、難易度なども目の当たりにし、
パラリンピック選手の凄さや偉大さを改めて感じ、さらに応援したくなったなど、多くの喜びの声が寄せられています。
そこで、さらなる充実の観点から、ぜひ、行っている競技に
ウィルチェアーラグビーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
車椅子ラグビーとも言われる同競技は、二〇〇〇年から正式種目になり、昨年の
リオパラリンピックでも日本が初めてメダルを獲得したことでも知られ、大いに注目を受けました。そして二年後には、折々にお伝えをしていますが、日本にて
ラグビーワールドカップが開催されます。世界的祭典である
ラグビーワールドカップと
夏季オリンピックを自国で二年連続開催する例はもちろんなく、一世紀にあるかないかとも言われるくらい絶好の機会であり、
オリンピックとの相乗効果、機運醸成に向けて、このチャンスをぜひ活かすべきであり、大いに期待が膨らむ次第です。
お伝えをした
ウィルチェアーラグビーは、数多くある
障害者スポーツの中でも
コンタクトプレーも多く、激しい競技として知られ、観戦する多くの人々を感動させる夢を与える競技の一つです。障害をお持ちでも実際のラグビーとも勝るとも劣らない、むしろ上回るくらいの激しい接触や
コンタクトプレーを重ねながら勝利を目指すひたむきな姿は、見ている人に大きな影響力があり、その不屈の精神に接することで、大人はもちろん、
子どもたちにとっても掛け替えのない勇気を与えるのではないでしょうか。二年後の
ラグビーワールドカップ自国開催も見据え、機運を盛り上げる競技の一つであり、
障害者スポーツ支援のさらなる充実の観点から、
ウィルチェアーラグビーに取り組んでいく考えについて、区長のご所見をお伺いします。
四つ目は、双子や三つ子、多胎児の
子育て支援策についてお伺いします。
出産は奇跡と言われ、本区でも尊い命が日々誕生しています。妊娠期から出産後の乳幼児期の子育ては特に大変な時期であり、母親の心のケア等、しっかりとした、きめ細かい支援が求められています。近年、増加傾向とも言われる、双子や三つ子の多胎妊娠の際の妊娠管理はもちろんのこと、出産後の子育てについては、身体的にも経済的にもさらに負担が大きくなることは言うまでもありません。
国会においても、塩崎元
厚生労働大臣を会長とした、「双子・三つ子、二人目・三人目を産みやすい
社会づくり議員連盟」が設立され、多胎児への出産、
子育て支援について幅広い議論も行われています。
一方で、双子等かかわらず、
子どもたち一人一人にしっかりした支援をするのが大原則であり、年子や多子の場合はいかがなのかなど、多胎児に特化した支援の具体化については、なかなか進捗しないのも現状です。原則論にはもちろん理解はしますが、だからこそ区民の皆さんに一番近い
行政サービスとして、区が身近な支援を行うことは重要であり、現在、本区としても、双子、三つ子の親御さんの情報交流の場、
バナナクラブの開催や、経済的にも乳児養育費を多胎児の際もお子様それぞれに支給を行うなど、支援については承知をしているところですが、さらに踏み込んだ支援ができないかと考えます。
例えば、
多胎妊娠期には出産への不安を緩和させるよう、通常定められている妊婦健診を超過した場合、その超えた費用については公費で負担する支援策は、安心な出産に繋がる施策の一つであり、実際に足立区など、全国でも三十を超える自治体が行っています。
また、出産後、育児等の身の回りの支援策として、本区は
ファミリーサポート事業があり、ご好評をいただいていますが、多胎児、双子、三つ子の際は乳幼児期に
限りクーポンを発行するなど、既存の施策を拡充することも大きな支援策に繋がるのではないでしょうか。
双子等の場合、一遍に子育てができ、羨ましいなど、誤った印象を持たれ、心を痛めている親御様も少なくなく、多胎児とは言え、動作や性格が全く異なるのは当たり前であり、ただでさえ大変な子育てが、乳幼児期は特にご負担が強いられるのは想像に難しくなく、また、仮に不妊治療を行った際の妊娠の場合、多胎児の可能性が高くなる傾向がある旨、多くの産婦人科医の方々が指摘をしている現状もあります。
常に申し上げていますが、毎年約六千人の乳児が誕生する本区だからこそ、新しい尊い命に対し、様々な角度からきめ細かい支援を行うべきであり、双子や三つ子、多胎児の
子育て支援策について、さらに充実させていくべきと考えますが、区長のご所見をお伺いします。
最後になりますが、今年は衆議院総選挙が行われました。北朝鮮の脅威等、日本国を取り巻く
安全保障環境は戦後、最も厳しいと言っても過言ではなく、揺るぎない確固な危機管理が求められています。
少子高齢化対策、
社会保障制度の充実に向けての諸問題も待ったなしの現況下も踏まえ、絶対安定多数を上回る三分の二をあえて手放してでも国難突破を優先した解散は、当初、大変厳しい選挙戦が予想されましたが、自公政権で、引き続き三分の二を超える議席をいただく結果となり、自民党全体としても、多数の民意をいただくこととなりました。
しかし、手放しの信任ではなく、国民の皆様の厳しい視線が変わらず寄せられていることを肝に銘じ、精進する必要があると厳粛に受け止める次第です。批判のための批判をただ繰り返しているだけや個人の誹謗中傷をすることでは、政治は前に進みません。アドバルーンを上げるだけあげて、事態の収束を行うことのできない政治姿勢は混乱しか生みません。有権者の皆様が熟慮に熟慮を重ね、投票所に足を運んでくださった重みを痛感します。
江戸川区議会も年が明ければ、もう翌年は改選期となります。保身のためのブームやパフォーマンスに決して走ることなく、しっかり地に足をつけ、区議会責任第一党の一員として、身近な区政課題の解決を積み重ねていくべく、全力を尽くしていくことを改めてお誓いを申し上げ、私の第一回目の質問を終わります。
○議長(藤澤進一 君) 多田区長。
〔区長 多田正見君登壇〕
◎区長(多田正見 君) 本区が進めております主要な課題につきまして、ご質問をいただきました。お答えをしてまいりたいと思います。
まずはじめに、上篠崎一丁目
北部土地区画整理事業と合わせて行っております諸事業についてでございます。ご承知のように、この事業は
区画整理事業を中心といたしまして、東京都立の公園であります篠崎公園の高台化、あるいは緑地整備ですね、これは区の事業でありますが。それから
都市計画道路の整備事業、高
規格堤防事業を、合わせてこの四つです、同時に進めていくという事業でございます。
この事業主体は国土交通省、つまり国です、それから東京都、それから江戸川区、この三者が事業主体となるということでありますので、これを始めるにあたりまして、三者の協定も結んでいるわけでありますけれども、この三者が、四つの事業を同時に進めていくということになるわけでありますので、これはお互い連携を取り合いながら、効果的な事業の推進をしていかなければなりません。
そのために常にこれは協議を重ねながら、どのようにしていくかということについての考え方の調整もしているところでありますけれども。こうしたことに基づきまして、既に着手もしているのでございますけども。これらにつきまして今の進捗状況とか、あるいは今後どのようにしてこれを合理的な方法で進めていくかということについて、その方向性についてご説明をしたいと思いますが。これは担当しております土木部長からご説明をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
これは今後十年にわたって力強く進めていく事業ということになりますので、多くの住民の皆さんに大変なご協力もいただかなければなりません。そして施行者でありますこの三者が、力を合わせて後々こうした事業が完成の暁には、これができて本当に良かったというように、多くの住民から評価されるような成果を上げていかなければならないと考えております。そういうことでありますので、区としてもそのつもりでしっかりと進めていきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いをいたします。
それから、
宅配ボックスに関わる問題でありますけれども。今日的に、我々の社会生活の中で、こうしたことが重要な一つの視点として浮上してきております。一つには、このいわゆる社会の活動の中での合理性と言いましょうか、いろいろなロスが今現在出ているのでございまして。こうしたことをなくしていかなければなりません。また、ご質問にもありましたように、CO2削減の観点からもさまざまな問題が起きているのでございまして、これにも、区としてもこれからいろいろな取組みをしていかなければならないと考えているところであります。
こうしたことにつきまして私どもの受け止めと、それからこれをどのように考えていくかということについて、担当しております環境部長からお答えをいたしますので、よろしくお願いをいたします。
三点目に、
障害者スポーツの支援の問題についてでありますが、その一つとして、
ウィルチェアーラグビーの普及についてというお話がございました。私は、直接見たことはありませんけれども、大変激しいスポーツでありますけれども、
障害者スポーツとしては、私も何か感心するぐらい、これは相当な練習量を重ねて行われるラグビーだというふうに思いますけれども。これは、これからまだまだ普及していくスポーツになると思います。そのために、これから
パラリンピックを迎えるにあたりましても、区としてもこうしたことに対しての普及啓発及びこうしたことに取り組んでおられるアスリートの皆さんが、容易にこうしたスポーツに親しむことができるような状況をつくっていかなければならない、そのように考えております。
今までこのことについてどのような取組みをしてきたかということを含めて、今後の
障害者スポーツそのものの取組みですね、実績、あるいは将来の見込みなどにつきましても、担当しております
文化共育部長からお答えをさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
それから、この多胎児の
子育て支援の問題であります。こうしたことにつきまして、さまざまな問題があることも、確かでございまして、今、厚生労働省もこうした家庭の支援につきまして、いろいろ調査・研究に取り組んでいるということも聞いております。そうした動向に注目していかなければなりませんけれども、このようなことが、つまり私どもの身近な問題としても取り組む必要があると、そういうふうにも考えておりますので、こうしたことについて、これからニーズをしっかりと把握をいたしまして、どういう対策を講じていくかということも考え方としては打ち出していかなければならないかと思っております。
特に統計的に見てまいりますと、この多胎児の育児について、さまざまな厳しい課題があることは確かでありますけれども、虐待につながるというケースが非常に多いということもあるというふうに聞いておりまして、通常の三倍ぐらいの高い虐待児の発生があるというふうにも聞いておるのでございまして、こうしたことに対しても、私どもはしっかりと目を向けていかなければならないと思っておりますので、このことにつきましては、
子ども家庭部長から答弁をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
以上でございます。
○議長(藤澤進一 君) 立原土木部長。
◎土木部長(立原直正 君) それでは、上篠崎一丁目
北部土地区画整理事業の事業全体の進捗、またこの当該地区の工夫や区の考え方といったことにつきまして、お答えをさせていただきます。
まず現状でございますけれども、先ほど区長が申し上げましたとおり基本協定を締結いたしまして、具体的な事業に取りかかっております。今年度に入りまして、特にこれまでも続けてきておりましたが、さらに住民の皆さんお一人お一人のご意向を、しっかりと確認させていただくことなどを進めてきております。その上で区画整理の換地設計の具体的な案の検討を、現在行っておるところでございます。
また、地区内にございます、お寺、墓地の移転に向けて、その関係者の皆様とのお話し合いですとか、基礎的な調査などにも取りかかりをさせていただいているところでございます。
さらにご質問にもございましたが、北小岩地区の教訓をしっかりと踏まえ、生かしまして、今後のこの地区での地盤に関しての、具体的には工法の検討などを国とともに行っておるというところでございます。
今後でございますけれども、換地設計につきましては、ぜひ来年度、換地設計の案をぜひご提示をさせていただきたいと思います。その上で四段階に分けての移転ということを、今のところ想定をしておりますけれども、第一次の移転を、平成三十二年度にはぜひ実現をさせたいというようなことで、今後さらに地権者の皆さんとご相談をさせていただきたいと思っております。この三十二年度の移転をスタートに、高規格堤防の整備もスタートをいたします。その上で四段階に分けて、おおむね十年弱の中で段階的に整備を進める。先ほど区長の答弁にもございました、高規格堤防、篠崎公園の高台化、こういったことも含めて一体で整備を進めていきたいというふうに思っております。
当地区の工夫、または特徴ということが言えるかもしれませんが、先ほど来申し上げております、さまざまな関連事業、これらを一体的に進めることによりまして、堤防強化、また区画整理による良好な住環境の形成ということだけではなくて、大規模な高台避難広場を創出し、またそこへつながるアクセスとなる
都市計画道路の整備も一体的に進めるなど、この地区はもとより区全体の防災性の向上に大きく資するということが、大きな特徴であろうかと思います。
また、段階的に移転、それから高規格堤防の盛土、そして宅地造成、それから住宅の再建ということを繰り返させていただくということを想定しておりまして、このことから、いわゆる地区の外で一旦お住まいをいただいて、また数年たって戻ってきていただくというような、いわゆる仮住まい、仮住居期間、これを極力なくすということで直接的に一回の移転で済むようなと、そうしたことも取り入れておるところが、この地区の大きな特徴でございます。これは住民の皆さんのライフプラン、ご意向を様々お聞きしながら取り組んでまいりたいと思っております。いずれにいたしましても、災害に強く、安全・安心に暮らせる街を、地域の皆さんと丁寧にお話し合いを進めながら、またある意味迅速にしっかりと進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。
以上です。
○議長(藤澤進一 君) 岩瀬環境部長。
◎環境部長(岩瀬耕二 君) 環境面からの
宅配ボックス設置支援策について、お答え申し上げます。
インターネット等による電子商取引の普及に伴いまして、宅配便の増大により、その際の再配達、あるいは再々配達等による労働力のロスや宅配車によるCO2排出の増加が社会問題となっていることにつきましては、認識しているところでございます。
環境省におきましては、温暖化対策の取り組み、クールチョイスの中で、できるだけ一回で受け取るキャンペーンを立ち上げてございます。確実に受け取る時間帯や受け取る場所の指定を呼びかけているところでございます。また、国土交通省では、今年度から
宅配ボックスの設置に向けた補助制度をスタートしたところでございます。
日本一の
エコタウンを目指す江戸川区といたしましても、CO2排出削減に努めておりますが、区内の運輸部門の排出量は、区全体の約三割弱を占めているところでございまして、再配達等の解消は地球温暖化防止対策の有効な手だてと捉えているところでございます。そこで、まず国の再配達のない宅配を目指すキャンペーンや
宅配ボックス設置の補助金制度の周知など、積極的に取り組んでまいります。
さらに
宅配ボックス設置などの再配達削減の効果的な取組みを、次期
エコタウンえどがわ推進計画の中で取り上げるなど、CO2削減に向けた実践行動に結びつけてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
○議長(藤澤進一 君) 石塚
文化共育部長。
◎
文化共育部長(石塚幸治 君)
障害者スポーツ支援のさらなる充実という観点からの、
ウィルチェアーラグビーについてのさらなる取組みというご質問でございました。ご発言の中にありましたように、本区も昨年度、
障害者スポーツの係、専担の組織を新設をいたしまして、
障害者スポーツの推進に今全力で力を入れているところでございます。
今年度もさまざまな種類のパラスポーツを、さまざまな機会に啓発事業、体験事業を精力的に行ってまいりました。しかし、ご提案の
ウィルチェアーラグビーにつきましては、残念ながら今年度これまでにはその体験教室というものの実施のチャンスがございませんでした。しかし、
ウィルチェアーラグビーは、ご発言にありましたように、とてもエキサイティングで、とても機運を盛り上げて、
障害者スポーツの魅力を大変伝えやすい競技だというふうに思っております。競技団体と協議をしながらではございますけれども、今後、
ウィルチェアーラグビーを知ってもらう、楽しめる、魅力をPRできる事業を計画、実施してまいりたいと思います。
来年度につきましては、ぜひ第三回のパラスポーツフェスタえどがわで、ぜひ実施をしてまいりたいというふうに考えております。今後も
ウィルチェアーラグビーを含めまして、
障害者スポーツの普及啓発に努めてまいりたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(藤澤進一 君) 松尾
子ども家庭部長。
◎
子ども家庭部長(松尾広澄 君) 多胎育児家庭へ、さらに踏み込んだ支援をというお話でございます。一度に複数のお子さんを産んで育てるということで、この多胎育児家庭にありましては、妊娠期にあっては例えば早産ですとか出産リスクへの不安ですとか、あるいは育児期にあっては代わり番こに授乳をしなければならない、おむつ替えだ、あるいはお風呂だ、あるいは山ほどの洗濯があるんだとか、あるいは同時に泣かれてしまっても一人の子しかあやすことができないなど、単体家庭、一人のお子さんのいる家庭と比べて、身体的にも精神的にも、あるいは社会経済的にも過度の負担が集中するということが言われております。
また、それら育児に忙殺されることによって、親がどうしても孤立しがちだということも言われておりまして、先ほど区長申し上げましたとおり、育児不安ですとか産後うつ、さらには虐待などのリスクが高いというデータもあることも承知しているところであります。
もちろん、育児支援については、広く、もちろん妊娠期、出産期、子育て期に、それぞれさまざまな支援を提供させていただいているところではありますけれども、特にこの多胎育児家庭に対してどのような支援が必要なのか十分見定めていかなければならないというふうに思ってございます。
これも先ほど区長申し上げたところでありますが、現在、厚労省で多胎育児家庭の現状ですとかニーズ、あるいは精神面でのサポートを含めた支援の効果検証などを調査研究しているところであります。このような調査研究も十分見極めて、我々が何ができるのかということを研究を深めてまいりたいと、このように思っているところでございます。
以上であります。
○議長(藤澤進一 君) 大西洋平君。
◆十九番(大西洋平 君) ご答弁をいただきました。ありがとうございました。
まず、上篠崎一丁目の北部土地区画についてでございますが、区長からもありましたし、部長からも詳細にお話をいただきました。十年かけてというお話もありましたし、やはり区もそうですけれども、国、東京都を入れた関係機関との、篠崎公園の高台化という部分はそうですし、この上篠崎については、国としっかり連携していくことは重要ですし、ぜひお願いをしたいと思っています。
換地設計の具体的なスケジュールですとか、あるいは移転についても極力一回でということでの、そういった直接移転を基本とするという、そういった方針をしっかり示していただきましたので、大変そのお取組みには、ぜひ私どももやっていただきたいと思っております。
この地域は、まずこの一丁目
北部土地区画整理事業に限って言えば、四百五十メートルなんですけれども、そこは高台になるということで、従来ずっとお話をしている治水対策ということで、昨日、高木議員からもありました。これはなくてはならない江戸川高規格堤防の治水対策ということですから、ぜひお願いしたいですし、せっかくこの安全性が高いエリアで区画整理を進めていくわけですから、一点要望としてお伝えをしますけれども、やはり電柱の地中化といった、あるいは防災井戸とか、この防災の視点もしっかりと入れていただいて、その区間がより安全性の高い区間になって、この住民の皆様のご期待に応えやすい、応える、すばらしい、ぜひその計画として推進していっていただきたいと思いますので、お願いを申し上げます。
宅配ボックスは最後にお伝えをします。
双子や三つ子のこの支援について。思ったよりは、しっかりお答えいただいて、言葉に語弊がありますが、しっかりご答弁をいただきましたし、ぜひお願いしたいと思っております。
私が言っているのは、乳児全てに対して、例えばファミリーサポートをどうだとそういうお話ではなくて、あくまでも多胎児であり乳児、ゼロ、一のときに。今部長からもいろいろ具体的なお話もありましたけれども、性格も違いますし、本当におむつを両方替えたりというのもあります。ただ、あと大きいのは、やはり風邪とか体調が悪いときに、まだ歩けるようになったら、それは場所を移して見たりもするのもできるんですけども、乳児の場合は場所を移しても、それもなかなか困難なんです。やはりお一人が風邪を引いていて、お一人が元気でも、でも一緒ではいさせられないという。そういう乳児期に限って、やはり様々なご負担を強いられる事情はたくさんありますので、大変ニーズ調査をしていくというお話もいただきました。
ぜひマーケティングのリサーチをしっかり分析をしていただいて、東京都では大体千組以上の多胎児の妊娠届が出されていて、本区でも大体七十件ぐらいと伺っているところでございますから、やはり今を生きるのに必死な声というのは必ずあると思っていますので、ぜひしっかりリサーチをしていただきたいと思います。
障害者スポーツについては、大変具体的なお話をいただきました。ぜひお願いをいたします。本当に常々議会で言っておりますけれども、この二年後の
ラグビーワールドカップというのは、本当に夏で言えば
夏季オリンピック、そしてサッカーのワールドカップ、経済効果はこれに次ぐ祭典と言われていますので、ぜひこれを江戸川区のより機運を盛り上げていただいて、何より
子どもたちに触れていただきたいのが一番の思いでございます。
私も微力ながら、実際ラグビー教室とかもやらせていただいているんですけれども。やはり楕円球に触ってもらうと、本当に
子どもたちというのは、本当に喜んでくれますし、また、いろいろな視点でぜひ支援をしていっていただきたいと思いますので、お願いをいたします。
この
宅配ボックスの設置支援についてなんですが、いろいろ研究課題として認識しているということはわかりました。してもらってないと困るんですけれども。エコ推進会議に私も参加させていただいていますが、それに入れていくと、ソフト面での前向きなお話はいただきましたが、ハード面ではなかなか。環境面に絞ってお伝えをしたので、それからそれで踏み込んで答弁するのは難しかったかもしれませんが、やはり私はソフト面ももちろんそうですけれども、ハードに実際にコミュニティ会館や、あるいはここに設置していく、
民間企業等の需要を模索するということは大事ですから。確かにコミュニティ会館とかになると、また生活振興部だとかなりますし、あるいは総務部とか、企画だったら経営企画とか、どうしても庁舎が分かれていれば、全庁舎という話になると思いますけれども、やはり環境部としてしっかりと率先して、これだけ重要なんだということを示して、ぜひ他の部署を引っ張っていくぐらい、ぜひやっていただきたいと思うんです。
働き方改革という話をしましたけど、江戸川区にはそんなに関係なくて、国で考えるんじゃないかという思いもあるかもしれませんが、いろいろ調べると、確かに大手の
ドライバーさんで自社でやっているのもあるんですが、それを委託して、結局は区内の中小企業の、あるいはトラック協会の皆さんが委託を受けて配達するケースは多々ありまして。ついこの三カ月前までは、配達が終わったら幾らという感じなんです。だけど、それが一回、二回、三回と、三回行ったら幾らじゃないですから。だから、やはりこの一回目の荷物を届けるのがどれだけ重要かというところなんです。結局、その負担を強いられるのは、その中小企業の皆さんだということですから、今日は環境面に絞って言いましたけれども、ぜひあらゆる角度から検討していただきたいと思いますし、今日はお伝えしませんでしたが、私は既存の
賃貸マンションに対しても、将来的にはある一定の条件を設けて、それを満たせば助成制度を設けるなど、そういった踏み込んだ施策があっても、私はあってしかるべきと考えますので。今日は環境面という視点でお伝えをしましたけれども、ぜひさまざまな環境部だけではなく、全庁舎を挙げて、ぜひ研究して、具体的な取組みを私は期待していますし、よろしくお願いをしたいと思っております。
以上です、四点をお伝えをさせていただきました。これからも議論を深めさせていただきたいと思います。これで私の質問を終わります。
○議長(藤澤進一 君) 次に、三十六番、鵜沢悦子君。
〔三十六番 鵜沢悦子君登壇〕
◆三十六番(鵜沢悦子 君) 通告に従い、四点、区長に質問いたします。前向きな答弁を期待するものです。
はじめに、地域包括ケアシステムについてお尋ねいたします。生まれ育った町、住み慣れた地域で、自分らしく自立して人生の最後まで過ごしたい、この思いは区民のみならず世界共通の願いだと思います。しかし、高齢となり、医療や介護が必要な状態になった時、自宅を離れ、見知らぬ町の施設や病院に入所・入院を余儀なくされるという現実もあります。だからこそ、地域に暮らす
子どもたちや熟年者、また障がいをお持ちの皆さんなど、全ての人々が地域の中で支え合いながら生活でき、そして誰もが生きがいを共に高め合うことができる「地域共生社会」の実現が強く求められているのです。
この「自分らしく自立した生活」を地域で実現するために、医療、介護、住まい、介護予防、生活支援のサービスを一体的に提供する体制整備が地域包括ケアシステムであります。その地域包括ケアシステムの拠点として、江戸川区では、昨年三か所の「なごみの家」が開設されました。江戸川流とも言える全世代型・分野横断型の取組みであり、これまでの制度の狭間にあった課題を解決する支援に繋がっているものと思います。
「なごみの家」では、社会福祉士や看護師などの有資格者が四、五名常駐し、様々な相談を受ける窓口、また交流の場として、地域の福祉関係者のネットワークを築いています。今後、「なごみの家」は、地域特性や風土・文化・人口構成などが異なるそれぞれの施設で、独自的な取組みも推進されると思われます。
本年も一カ所、更に来年度開設予定の四カ所を加え、見守りと居場所作りを共通の軸として、区内十五カ所を目標に最重要福祉拠点となっていくことは間違いありません。子ども食堂や学習支援などを通じて、いじめや不登校などの悩みにも寄り添った相談も受けられ、「なごみの家」を地域でのいわゆる「おせっかい運動」への盛り上がりとなると期待しているところです。
このような「なごみの家」の全区的な整備はこれからでありますが、社会福祉協議会の皆様が精力的に取り組んでいただいているおかげで、地元のボランティアさんをはじめ、多くの協力者を得て、地域に根差し始めていると思います。
そこで、この地域まるごと支え合い拠点、「なごみの家」によるこれまでの成果と、今後の予定や課題認識について、招集挨拶でも持続可能な制度にしていくための決意が語られておりましたが、改めて区長のご所見をお聞かせください。
次に、本区の子育てひろばについてお伺いいたします。
先月十一月は、児童虐待防止推進月間でした。平成十二年に児童虐待の防止に関する法律が制定され、平成十六年には改正児童虐待防止法が施行され、虐待を受けたと思われる子どもを守るためにと対象が拡大されたことから、通報も増加し、児童虐待に対する社会全体の関心も高まっています。
しかし、
子どもたちにとって最も身近な存在である親御さんなどが虐待をしないためにはどうしたらよいのかということが、児童虐待防止のための最重要課題です。残念なことに、虐待による死亡事例の半数以上は〇歳児であります。そのうち、実母の虐待による乳児死亡数が約六割であるという実態は、とても深刻です。保護者側の支援については、大変に難しい取組みを求められています。出産による生活の変化についていけない母親を守るためにも、身近にまた気軽に相談できる場所を作っていくことは、優先的に取り組むべき課題であると言えます。
本区でも平成二十二年の児童虐待死亡事件を受けて、江戸川区児童虐待防止ガイドを作成し、子どもの命を守るため、各機関が一体となった取組みを進めてまいりました。
昨今、核家族化が進み、都会では保護者の両親が、つまり子どもの祖父母が近くにおらず、子育ての孤立化が心配されています。そこで、社会全体で子育てをするとの今日的なあり方の中で、地域
子育て支援拠点である子育てひろばの存在が大変に注目されています。
就学前の乳幼児と保護者を対象に、自由に遊び、交流しながら、地域の中で子育てができる拠点であります。江戸川区では、区設置の子育てひろばが十九カ所、民間の子育てひろばが一カ所と、合計二十カ所あります。子育てひろばでは様々なイベントが行われ、たくさんの親子が楽しく集っております。父親も巻き込んでのイベントも人気があるようです。持参したものでの食事もできる子育てひろばもあって、子育て中のママたちのとても良い交流の場であり、情報交換の場ともなっています。
しかし、子育てひろばと一言で言っても、共育プラザでの子育てひろば、健康サポートセンターでの子育てひろば、船堀コミュニティ会館やグリーンパレスなどでの子育てひろばと管轄や形態には違いがあり、また見守りの仕方や相談体制、また利用者数などにも差があるように思います。楽しく子育てをしていくためにも、また悩みがあった時にも一人で悩まないためにも、そして支援が必要になった時に必要な支援に繋いでいくためにも、子育てひろばに、より多くの親子が足を運べるよう環境整備をしてもらいたいと考えます。
そこで、より利用しやすく、より魅力ある子育てひろばを推進するために、二点お伺いいたします。一点目は、本区の子育てひろばの現状について、お聞かせください。二点目は、仄聞するところ、子育てひろばの管轄を子ども家庭部にまとめる方向であると伺っておりますが、その経緯と時期について、そしてより充実した
子育て支援となるよう、どのように更に魅力ある子育てひろばを作り、子育て世帯のニーズに応えていくのか、お聞かせください。
次に、子ども食堂について、お伺いいたします。
近年、子どもの貧困に対する支援策の充実に向けて、各地で様々な取組みが広がっています。江戸川区においても、全庁をあげて平成二十八年度から様々なタイプの学習支援と居場所作りに力を入れてまいりました。
「なごみの家」や上一色コミュニティセンターでは、新たな取組みとして、学習支援とともに子ども食堂も開始されています。子ども食堂は、地域のボランティアの力で次々と立ち上げが進んでおり、本区では既に十四カ所の子ども食堂が誕生していると聞いております。学習支援とともに、食の支援も広がってきており、地域の方々の見守りの活動が次々と出てきていることは、大変望ましい状況であると考えます。今後も、更に子ども食堂は拡大していく傾向にあると予測されるものであります。
堺市では、「さかい子ども食堂ネットワーク」が発足されました。子ども食堂の輪が広がることを受け、地域や社会全体で
子どもたちの成長を見守ろうとする環境整備を行っているとのことです。これは、市内で子どもに対し、食事を提供する居場所を運営している各団体を、堺市が繋いでネットワークづくりをしたものです。
そのねらいとしては、一、実施団体同士の情報提供、二、情報の発信、三、従事者向けの研修、四、ボランティアや食材寄付などの仲介、があげられています。本区においても、今後増えてゆくであろう子ども食堂に対し、ネットワークづくりは大変重要であろうと考えます。それぞれの子ども食堂の運営者からも、横の連携をとりたいとの声があります。
そこで、江戸川区の今後の子ども食堂について、二点、お聞きいたします。一点目は、それぞれの子ども食堂への自主的な区民の取組みは尊重しながらも、江戸川区独自の子ども食堂ネットワークをつくり、それぞれの情報共有や、ボランティア人材、また食材などの確保、さらには支援が必要な
子どもたちを諸機関に的確に繋いでいくことなど、区としての後方支援はぜひ必要と考えます。区長のご所見をお聞かせください。
二点目として、子ども食堂の情報を広く確実に
子どもたちに届くように、しっかりとした発信を行っていくことが重要だと考えます。
子どもたちへの情報発信の拡大について、区長のご所見をお聞かせください。
最後に、東葛西八丁目の、災害に強い新しい街づくりについて、お伺いいたします。
葛西土地
区画整理事業は、昭和四十四年から四十年以上にわたって組合施行で葛西南部地域を整備し、良好な居住環境のもと、住宅地として形成されました。また、東葛西土地
区画整理事業は昭和六十二年から東葛西八丁目の東側部分と東葛西九丁目の一部について実施されましたが、東葛西八丁目西側部分は地域の賛同が得られず、
区画整理事業の実施には至りませんでした。
具体的には、環状七号線、新田仲町通り、南葛西通り、左近川親水緑道に固まれた地域で実施されませんでした。東西線葛西駅より至近であり、環状七号線に接する利便性の高い位置にあります。区画整理が実施されないまま、新しい家々、低層マンションなどが建ち並び街が形成されてきました。行き止まりや細街路、また曲がりくねった道等々が多く、災害時に車などでの避難となると、避難路が遮断され安全確保が心配であると、お住まいの方々からお伺いしております。
長年、地域の安全を守ってくださった皆様には、心から敬意を表します。だからこそ、住民の皆様と、東葛西八丁目西側地域の災害に強い新しい街づくりをと考えます。この地域は、東京都から区画整理すべき地域であると長年にわたって指定されております。長期にわたる街づくりとなるかも知れませんが、さまざまな困難な課題を、対話と納得で乗り越えて、次の世代の住民のために、一歩踏み出してはいかがでしょうか。
この地域と環状七号線を挟んで西側の中葛西八丁目の街づくりについては、同じように区画整理すべき地域との指定がありましたが、十三年前の平成十六年第三回定例会で、私が一般質問させていただきました。「住民の命を守ることが区の務めである」と申し上げました。区長からは、「街づくりの問題として、皆さんとご相談して、いろいろな手法があると思いますが、そういうこととして解決をしていくということは、でき得る話ではないかと思います。地域の皆様方が、そのことに賛同していただくということが前提でありますが、私たちの課題として、これからも取り組んでいくべきものというふうに認識しております」とご回答をいただきました。
その後、何度も地域住民との協議会を重ね協力をいただき、木造住宅密集事業の実施によりいくつかのメイン道路を整備拡張し、現在は以前より安全になったとの喜びの声をお聞きしております。時間の経過とともに、地元の街づくりへの考え方にも変化が出てきているように感じます。東葛西八丁目西側地域の一部についても、さまざまな手法を駆使しての、住み続けられる街、新しい安全安心の街づくりをと思いますが、区長のお考えをお聞かせください。
以上で、私の第一回目の質問を終わります。
○議長(藤澤進一 君) 多田区長。
〔区長 多田正見君登壇〕
◎区長(多田正見 君) いずれも、今取り組んでおります課題についてのご質問でありますけれども。
まず、地域包括ケアシステムでありますけれども、これも二十八年度、昨年度から始めておるんでありますけれども。おかげさまをもちまして、相当に地域に浸透いたしまして、多くの方々のご理解、ご協力によりまして、象徴的な活動の拠点として、なごみの家を設置してまいりましたけれども、昨年度から今年度にかけまして四カ所を設けまして、今、運営をしているところであります。
多くの方々がこちらを訪れてくださいまして、さまざまな状況が見られるわけでありますけれども、所期の目的といたしまして設けた形というものは、おおむね順調に実現できているかなというふうに思っておりますけれども、ご質問にありましたように、このシステムそのものは、多くの方々が持てる力を十分に出し切って、お互いどうやって支え合っていくかという、その地域づくりでございまして、そのための拠点としてのなごみの家ということになるわけでありますけれども、極めて重要な拠点だというふうに思っております。
今後、さらに拡充をしていくということになりますけれども、既にその準備も進めているところでありますけれども、何と言いましても、多くの方々に、これはつまりご利用いただく方々のご理解も必要でありますし、また、それを支えてくださる方々のご理解も必要でありますし、ご協力も拡大をしていかなければなりません。そのための方策ということも、いろいろ今後の課題ということになってくると思っております。
特に、これまでの成果がどういうことであったかということにつきまして、あるいは、またこれからの課題、それをどういうふうにまた挑戦をしていくかということについても、担当しております福祉部長からご説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
子育てひろばの問題でありますけれども、現在二十カ所ということになっておりまして、それぞれ私どもとしては精一杯の運営をしているところであると思っておりますけれども、年間約三十二万人という方々が訪れてくださいまして、それぞれが、その人たちに見合った過ごし方をしてくださっているところでございます。
そういう意味で、私どもも大変貴重な子育てを支援する場所だと、拠点だというふうに理解をしておりますれども、ご質問がありましたように、現況はどういうふうになっているんだということについてのお尋ねと、それから、もう一つは、この組織的な一元化をどのように考えているかということについてのご質問もございましたので、これらにつきまして、現状を理解いたしまして、私どもも、これからはこうしていくべきだろうという方向性を出しておりますので、これにつきましては、
子ども家庭部長からご答弁をさせていただきます。
それから、子ども食堂について、これもおかげさまで十四カ所に増えてまいりました。非常に多くの方々が、こうしたことに対する深い理解を示してくださいまして、自らこれをやろうということが、私どもがお願いをするということでなく、自然発生的に増えておりますことは、大変私たちにとりましてもありがたいことでありまして、こうしたことに取り組んでくださっている方々が、本当に地域で支え合うということはどういうことかということを、しっかりと理解をしてくださって、そのことのために自分たちは何をしたらいいかということを、いろいろお考えになって取り組んでくださっていることでありますので、これは大変貴重な取組みであるというふうに考えているところでございます。
今後、これをさらなる充実を図っていかなければなりませんが、そのための課題等いろいろございます。そういうことも、これからお互いの事業者の理解も、どのように進めていくかということもありますので、この点につきましても、
子ども家庭部長からご説明をいたします。どうぞよろしくお願いをいたします。
東葛西八丁目の街づくりの問題であります。これはもうご承知だと思いますけれども、周辺が全て区画整理を行っております。環七を挟んで今、西側は街づくりを進めているところでありますけれども、ご承知のように、今おっしゃっているところのお話は、環七を挟んで東側というところの地域について、区画整理から残された地域の問題だというふうなことだと思っておりますけれども、これは周辺の地域が区画整理を行ったのはもう相当前になりますけれども、すぐ隣接をしております葛西の区画整理地域、葛西区画整理組合が行われました地域は、昭和四十四年から始まりまして、皆さんの努力によって区画整理が完成をしております。
それから、東側の東葛西の区画整理組合のところは、昭和六十二年から始まりまして、これももう完全に完成をしているということでございます。
その二つのチャンスがありましたけれども、この時は、今おっしゃっております環七を挟んで東側のところは、これに乗れなかったということがございます。
それから、もう一つ、環七を挟んで西側もそうでありますけれども、この区画整理には乗れなかったんでありますけれども、しかし、後になって、これはやっぱり街づくりをしていかなければいけないということで、皆さんの合意がありまして、新たにこれは平成二十一年から着手をしておりまして、現在も進めているところでございます。
確かに、今、取り残されておりますところは、街の危険度とか、あるいは、公園率とかいろいろ道路率もありますけれども、そういったものが非常に良くないという地域でありますので、これは何とかいい街にしていかなければならないという大きな課題があります。それはありますけれども、これはかつての周辺の区画整理を始める際のさまざまなきっかけ、あるいは、隣の西側の現在進めております街づくりの時にもそうでありましたけれども、既に三回の何かチャンスがあったんですけど、このチャンスの時には、つまり、この地域はどうしても合意に達することができなかったという事情がございます。
そういうことがありますので、これからどのようにしていくかということについては、非常に難しい課題があるなというふうに思います。
周辺のできてきました区画整理、あるいは、今、進めております西側のところの状況もよくご存じだと思います、地域の方々は。そのようなことをどのように受け止めて、そして、どういう合意をこれからみんなで形成していくかということにかかっていることでありますので、これにつきましては、そうした合意がどのように形成されていくかということを私たちは見守りまして、それがある段階になれば、私たちとしても、そこに何かある種の働きかけをしていくことができるかと思いますが、そういう状況を今のところは静観するしかないかなと、そういうふうに思っているところであります。
以上でございます。
○議長(藤澤進一 君) 斉藤福祉部長。
◎福祉部長(斉藤猛 君) なごみの家についてお答えをいたします。
現在、四カ所設置をしておりますけれども、来年度、四カ所の開設を目指しております。将来、十五カ所になればいいなというふうに考えているところでございます。
今年度、七カ月間の実績なんですけれども、一万六千五百十九人の方がお見えいただいております。一日当たりにすると九十二人ということになります。
居場所だったり、何でも相談だったり、子ども食堂だったり、学習支援、あるいは、地域の方たちがやってくださっているさまざまな催し物、そういった形にお越しになった人数でございます。
そういった中で、地域を支えてくださっている皆様に参加いただいております地域支援会議、こちらも、もう十四回やってきておりまして、地域の課題、その対応策について議論いただいているところでございます。
課題としては、話し相手がいないとか、見守ってくれる人がいない、身近に行く場所が欲しいなどの声がございまして、皆様の話し合いの中で、それであれば見守り活動をやっていこう、居場所づくり、居場所をつくっていこう、そういったような成果も現れているところでございます。
こういった取組みが国のモデル事業に選定をされまして、既に視察も六十団体、約二百人近い方がなごみの家をご覧になっております。ただ、こういった取組みはまだ緒に就いたばかりでございます。なごみの家、あるいは、行政に支援を訴えられない方たちも、まだまだたくさんおいでになると思っています。これからも地域の皆さんのご意見を伺いながら、お互いが支え合う地域づくり目指して頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(藤澤進一 君) 松尾
子ども家庭部長。
◎
子ども家庭部長(松尾広澄 君) 子育てひろばについてお答えを申し上げます。
現在、子育てひろばは、子育て中の親子の方々が気軽に寄り集われて、そして、他の親子の方々と交流できる場所として、合計で二十カ所、年間ですが、これは二十八年度実績でありますけれども、三十二万二千件強の利用があるところであります。
しかし、その二十カ所を均一に利用があるかというと、その利用の度合いもまちまちであったり、また、利用される方も非常に限られた利用だと、リピーターの方が非常に多いということもあるところであります。
育児不安や、あるいは、子育ての孤立化など、問題視されている今日にあっては、ご質問の中でもご指摘をされたとおりに、子育てひろばの効用、それを考えますと、更に多くのご家庭の方にご利用をしてもらえるように、周知方法はもちろんでありますが、その各子育てひろばの魅力づくりなど、工夫を凝らしていかなければならないと認識しているところであります。
そのためにも、今現在、三つの部にまたがっております所管を、来年度でありますけれども、来年度に子ども家庭部に一元化させていただきまして、
子育て支援のまさしく前線拠点として、その機能、役割を再確認・再整理をさせていただきつつ、一義的に子育ての不安や悩みを解消できる場として、充実をさせていただきたいというふうに思っております。
さらには、一部で行われている見守りや声かけができる体制を整えまして、その中から見出された課題を抱えている方々には、必要に応じて専門機関へ適切につなげていける、そんな機能も充実していきたいというふうに思っているところであります。
続きまして、子ども食堂の支援についてお答えを申し上げます。
先月でありますけれども、区内にある十四の子ども食堂の皆さんが一堂に集って意見交換会を開催をされました。区もそこに同席をさせていただいて、いろいろとお話を聞いてまいりました。いずれの皆さんも、子どもを思う熱いお気持ちを持たれて、それぞれ特徴ある自主的な取組みが展開されていることを再認識をさせていただきました。
また、その中で等しく出された意見としては、これもご質問の中にもございましたけれども、例えば、寄贈されて使い切れなくなったお米なんかは、その食堂間同士で譲り合うというようなことができないかとか、あるいは、区民にこういった食堂の活動を広く周知できないかとか、あるいは、お話にありました食堂間の横のつながり、ネットワークということができないかというようなお話をいただいたところで、区としても何らかのご支援の必要性を感じているところであります。
しかし、一方では、自主的な取組みと申し上げましたけれども、尊いこういった自主的な活動を、区がかなり関わって、たがにはめて、肝心なその自主性を損ねてしまうということはあってはならないというふうに思っていまして、そこは十分に意を用いつつ、今後、食堂の皆さんと十分にご相談を申し上げて、区としてできる後方支援について進めてまいりたいというふうに思ってございます。
以上であります。
○議長(藤澤進一 君) 鵜沢悦子君。
◆三十六番(鵜沢悦子 君) 一つ一つご丁寧な答弁をありがとうございました。
地域包括ケアシステム、また、子育てひろば、そして、子ども食堂については、いかに地域が支えられるか、地域の支え合いこそが大事であるという、この三つは本当にそういう意味で質問させていただきました。
地域包括ケアシステムについては、区の先駆的な取組みであるということで評価をいたします。
おせっかいとは出しゃばって世話を焼くこと、不必要に人のことに立ち入ることと、余りいい意味でとられていないようでありますけれども、昔はお困りの方がいれば当たり前に周りが支え合ったものです。特に待ったなしの少子高齢化、当然ながら熟年者の割合は増加してまいります。住み続けられる江戸川区となるよう、繰り返しになりますが、地域丸ごと支援、おせっかい運動等、様々な形で活用いただきながらの推進を要望してまいります。
そして、子育てひろばについてでございますが、利用者が使いやすく、魅力ある
子育て支援拠点となるように、就学前の乳幼児、また、保護者が安心して子育てのために利用できるよう、さらなる環境整備を要望いたします。
子ども食堂についてでありますが、前向きな答弁をいただきました。また、かなり努力していただいているということを感じました。
食は命と言います。食は人間の運命をも変えるという意味だそうです。
子どもが放課後に自宅以外で過ごす居場所での食事提供を、子ども食堂と呼ばれるようになったのは五年ほど前からであります。多くの子ども食堂は全ての子どもが対象となっております。子どもは大人が関わってあげなければ、朝食抜きの割合が高くなり、また、野菜を食べる頻度が低くなるそうであります。その反面、魚肉の加工品やインスタント麺の摂取は増加することが明らかとなっています。
子どもたちは、きちんとしたバランスのよい食事が伴わなければ、精神的にも安定した状態での勉強に身が入りません。落ちついて勉強することができるようにするためには、頭が働くための栄養摂取は欠かせません。
区として、全ての子どもに食を等しく保障することは、江戸川区の未来を支える
子どもたちの健やかな成長のために重要なことであります。だからこそ、ボランティアで協力くださっている子ども食堂運営者の方々が、より運営しやすいように、今後も情報共有の仕組みづくりと発信のためのサポート、さらに支援が必要な
子どもたちが適切な機関へとつなぐことができるように、全庁を挙げての取組みをよろしくお願いいたします。
東葛西八丁目西側地域の災害に強い街づくりについてでありますが、五十年前、土地
区画整理事業の話が沸き上がった際、地域でなぜ話がまとまらなかったのでしょうか。決して反対ばかりではなかったと思います。賛同につながらず事業が実施されなかったことが、本当に住民の総意だったのか、それを知るすべはありませんけれども、今、区長は静観するという、そういうご回答でしたけれども、今後時間をかけてでも納得に納得をしていただき、災害に強い新しい街づくりへと、本腰を入れての取組みをどうぞよろしくお願いいたします。
これで質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(藤澤進一 君) 次に、二十四番、中里省三君。
〔二十四番 中里省三君登壇〕
◆二十四番(中里省三 君) 通告に従いまして、順次質問を行います。区長並びに教育長の明快なご答弁をお願いいたします。
まずはじめに、京葉道路と京葉交差点の渋滞緩和策について伺います。
江戸川区は、東西に交通網が開け、蔵前橋通り、京葉道路、新大橋通り、葛西橋通り、東京湾岸道路と五本の幹線が東京都と千葉県を結んでいます。ところが江戸川区は南北が脆弱で、大きな柱は環状七号線のみで、あとは細い道路となっています。
そこで、新小岩駅から船堀駅、西葛西駅、葛西駅に結ぶ道路の中間点に京葉交差点があります。京葉交差点の渋滞緩和は喫緊の課題であり、地域住民にとっても早急に解決を求められていることは周知の事実であります。
京葉道路の改革は、昭和二十一年三月二十六日に、「戦災復興院告示第三号」に示されるように都市計画決定されました。昭和三十九年、都市計画変更で亀戸九丁目交差点の立体化、昭和四十一年の都市計画変更で、東小松川交差点と中央二丁目交差点をそれぞれ立体化することとなり、平成三年には、この二交差点をつなぐ連続立体化が決まりました。
江戸川区では、八蔵橋交差点の改良や
都市計画道路第二八六号線の拡幅など、大きな改善が行われています。これらの改善により、ますます新小岩から、小岩から、また中央地域から京葉交差点に車等が押し寄せてきます。この大きな流れをスムーズに解決するには京葉道路の拡幅事業と立体化が早急に求められています。とは言っても、買収作業はそう簡単ではありません。
そこで、当初から言われているように、新小岩からの京葉交差点の左折レーンの新設が渋滞緩和に有効と思われます。車等の渋滞は、運転者や乗車の方々のいらいらは大変なものですし、引いては経済の妨げにもなっているのです。
京葉道路の拡幅工事の買収作業の現状と、京葉交差点の左折レーンの新設と進捗状況をお聞かせください。
次に、電線類の地中化について伺います。
国土交通省の無電柱化は、昭和六十一年度から三期にわたる「電線類地中化計画」、平成十一から十五年度の「新電線類地中化計画」、平成十六から二十年度の「無電柱化推進計画」に基づき、整備を行ってきました。
現在は、「無電柱化に係るガイドライン」に沿って、市街地の幹線道路や安全で快適な通行空間の確保、良好な景観・住環境の形成、災害の防止、情報通信ネットワークの信頼性の向上、歴史的街並みの保全、観光振興、地域文化の復興、地域活性化等に資する箇所において、地中化以外の手法も活用しつつ無電柱化を進めています。
東京都は、「都市防災機能の強化、安全で快適な歩行空間の確保、良好な都市景観の創出を図るため、電線共同溝等の整備により、道路上に張りめぐらされた電線類を地下に収容する無電柱化を進めている」と言っています。また東京都は、「平成二十六年十二月に策定した『東京都無電柱化推進計画』に基づき、東京二〇二〇
オリンピック・
パラリンピック競技大会の開催までに、センター・コア・エリア内の都市計画幅員で完成した都道の無電柱化を完了させるとともに、震災対策上、重要な位置付けにある緊急輸送道路や利用者の多い主要駅などで重点的に整備を進めています。
併せて、区市町村道の無電柱化についても区市町村に対する財政・技術支援を行い、整備を促進するとともに、関係事業者と連携しながら、低コスト化などについて検討し、都内全域の無電柱化の推進を図っていく」と言っています。
国も東京都も、電線類の地中化を防災の観点から、また景観面の観点から捉え、いずれも住環境の強化策として打ち出しています。
そこで江戸川区における電線類の地中化について、今日的な進捗状況をお聞かせください。
次に、自転車事故の損害賠償保険の加入義務について伺います。
我が国の自転車の保有台数は、一般社団法人自転車協会資料等によると、一九七〇年、二千七百六十四万三干台、一九八〇年、五千六十二万九千台、一九九〇年、六千二十八万七千台、二〇一三年、七千百五十五万一千台となり、約二・六倍に増えています。今後も更に増え続けると見込まれます。
それでは、警察庁による自転車乗用中の交通事故件数は、総数では減少しているものの、二〇一二年の交通事故全体の約二割を占めるなど、割合は増えています。
自転車関連の相手当事者別の交通事故件数の推移の調査では、対自動車や二輪車の事故は減少傾向が見えるのに対し、対歩行者では増加しています。
自転車乗用中に事故にあって負傷した人の数を見ると、小学生から高校生の若年層が最も多いことがわかります。一方、死者数は七十歳以上の高齢者が圧倒的に多くなっています。高齢者の場合、事故にあった際に重症化するケースが多いことに起因していると考えられます。
こういった自転車乗用中の事故では、警察庁によると約三分の二が自転車利用者側の何らかの交通違反が原因となっています。
自転車は、子どもから高齢者まで誰でも乗れる乗り物ですが、れっきとした車両で、交通ルールの遵守が求められますが、ルールの理解不足、あるいは、ルールを軽視する割合が高いことが問題となっています。
国や警察では、自転車利用のルールの徹底を根気強く広報しています。二〇一三年六月に公布された改正道路交通法では、自転車で路側帯を走行する際に、進行方向左側の通行を義務づけています。もし右側を通行した場合には、「三カ月以下の懲役または五万円以下の罰金」の懲罰を受ける可能性も出てきました。ルール遵守の意識が高まることが期待されます。
そこで、自転車運転者の損害事故に関し、損害賠償保険への加入義務を考えますが、区長のご所見を伺います。
最後に、本庁舎の移転問題について伺います。
現庁舎は昭和三十七年に建設されて以降、五十五年問、江戸川区政の拠点として重要な役割を果たしてきましたが、老朽化や耐震性に課題があり、更に狭あい化、分散化、バリアフリー対応等において、
区民サービスや行政効率の面で低下を招いています。
江戸川区議会は、平成二十七年「庁舎移転問題検討特別委員会」が設置され、様々な角度から検討がなされ、移転の候補地を船堀四丁目の都営住宅跡地に決定しました。
私たちはこれまでも、豊島区本庁舎、江東区本庁舎、浦安市本庁舎、沖縄市本庁舎、沖縄うるま市本庁舎等の改築移転について視察を行ってきました。いずれも私たちの本庁舎移転に参考となる庁舎の改築移転ではありますが、どれも一長一短があり難しさは隠せません。
次に、「区歌」を活用した本区の魅力発信についてお聞きいたします。
本区は、「区歌」を区の行事をはじめ、各地域のイベントや祭り、また、小中学校の入卒式などの行事など、多くの催しで声高らかに歌われております。
「風もみどりの香にあけて」で始まる江戸川区歌は、作詞が岡久美子さん、作曲が清水保雄さんにより、一番から三番までの構成で昭和四十年九月に制定されました。
一番は、本区の良き環境をうたい、二番は、職住近接で豊かなまちの息吹を表現し、三番では、良き住民性で花のように明るい平和なまちの様子を歌っています。
平成二十七年には、二〇二〇
東京オリンピック・
パラリンピック競技大会の気運を高めるため、四番の歌詞を募集し、応募があった八百七十八点の中から葛西第二中学校三年一組六班の作品が選ばれました。
その四番では、
オリンピックのカヌー・スラローム競技場ができる本区で、東京大会を目指す江戸川区出身の有力な選手たちが活躍し、区民の誇りとなっている様子を描いており、平成二十八年の新年賀詞交歓会で披露され、親しく歌われております。
このように素晴らしい内容の歌詞であり、メロディーも歌いやすく親しみやすい、多くの区民から愛される区歌を歌うたびに、江戸川区民としての誇りを感じるのは私だけではないと思います。この区歌をさらに歌い、耳にできる機会を増やすことが、区のPRにつながると考えます。区民はもとより区民以外の方がこの歌を聞くことにより江戸川区に関心を持ち、江戸川区に住んでみたいと思うかもしれません。
そこで、二点質問いたします。
一点目は、提案も兼ねてお聞きいたします。さいたま市では「歌を通じ、市民に郷土への愛着や誇りを持ってほしい」と市の歌「希望のまち」をカラオケにして全国展開する通信カラオケでの配信が始まりました。営利目的ではない配信のため、市内の風景の映像は使用できなかったものの、楽曲のイメージに合わせた映像が自動的に流れる配信が実現しました。軽やかなメロディーとともに表示される歌詞を追いながら、誰もが気軽に市の歌を楽しめるようになりました。気になる配信開始に際しての市の費用負担はなかったということです。
そこで、区民はもとより、区民以外の方にも親しんでいただけるよう、江戸川区歌をカラオケにしてはいかがでしょうか。区長のご所見をお聞かせください。
二点目は、鉄道駅での発車メロディーとしての活用です。全国では、ご当地に由来する特徴のある発車メロディーやアニメの主題歌などのメロディーを採用している駅もあります。JR川崎駅では東海道線ホーム上で「上を向いて歩こう」を、南武線ホーム上では「川崎市歌」が発車メロディーに採用されています。
本区には五路線十二駅がありますが、駅の発車メロディーに江戸川区歌が流れれば、多くの方に「江戸川区」を再認識していただく良いきっかけとなると考えますが、区長のご所見をお聞かせください。
最後に、平井に拠点を置く「国際会計政策大学院」の母体である東北大学と本区との連携強化についてお伺いいたします。
平成二十七年十月に東北大学が「国際会計政策大学院」を平井四丁目に設置し、本格的な教育プログラムを開始して二年目となります。その間、平成二十八年三月には、母体である東北大学大学院経済学研究科と本区は教育・文化等の分野での相互協力に関する協定を締結しました。この協定の目的は、本区と同大学院が包括的な連携のもと、教育・文化等での協力・交流を通じて、相互の発展に寄与することとされており、区と大学との連携・協働による交流を図ることとなっています。さらに、昨年五月から旧平井第二小学校の校舎を東北大学に貸与し、昨年十月より本格的に旧校舎を使用して講義が開始されております。国際会計政策大学院では、地域貢献との観点から、一般社会人向けのコミュニティカレッジを昨年十月から開始して、以来、毎月一回のペースで行っています。参加者は、金融関係者やNPO法人代表や地元企業の経営者等が主ですが、私も同僚議員とともに参加し、東北大学教授や各界の専門家による経済、社会、政治などの幅広い話題について学ばせていただいております。本年七月には、東北大学の片平キャンパスで、同大学の金属材料研究所の佐々木教授による実験を交えた超伝導の講義を受けることもできました。佐々木教授には、翌八月に本区の子ども未来館で「極低温の世界と超伝導」と題して講演を行っていただきました。ここでもマイナス百九十六度の液体窒素を使った実験を通し、超低温の世界で物質がどのように変化するのか、
子どもたちに驚きの体験をしてもらうことができました。
さて、本年七月、文部科学省は、世界最高水準の教育研究活動を見込める指定国立大学法人を三校指定し、東北大学は、東京大学、京都大学とともに指定校となりました。指定国立大学法人は、日本の大学で教育研究水準の著しい向上とイノベーション創出を図るため、文部科学大臣が特定校を指定する制度で、研究力や社会との連携、国際協働の三領域で国内最高水準に位置していることなどが公募の条件であり、東北大学も手を挙げ、材料分野や災害科学、未来型医療という強い分野を確実に伸ばし、段階的に新分野を育てる戦略が明確と評価されました。子ども未来館で講演を行っていただいた佐々木教授が所属する金属材料研究所については、大正五年に創設され、百年を超える歴史があり、現在では金属をはじめ広範な物質・材料に関する基礎と応用の両面を研究する研究所として国際的にも高い評価を得ていると聞きました。
このような評価を得ている東北大学が本区に拠点を置いてから二年が経過しましたが、今回の子ども未来館での講座の実施は、今後の協力関係を進めていく上で一つのきっかけとなったものと考えます。
本区と東北大学との「教育・文化」等の分野での相互協力に関する協定を基軸に、さらなる取組みを進めていくべきと考えますが、区長のお考えをお聞かせください。
以上で、第一回目の質問を終わります。
○副議長(伊藤照子 君) 多田区長。
〔区長 多田正見君登壇〕
◎区長(多田正見 君) お答えをしてまいります。
まず、小松川・平井地区のバス交通の問題でありますが、これに関連いたしましてコミュニティバスのお話もございました。今、小松川・平井地区のあの地区内のバス交通につきましては、いろいろな紆余曲折がありましたけれども、現行の制度で定着をしているところであります。今のシステムがいいかどうかということはまた別の問題といたしまして、時代としてそろそろコミュニティバスを考えるべきではないかというお話をいただきましたけれども、この件につきましては、以前から何回かご提案もいただいていると思います。何回かお答えもしてきたと思うのでありますけれども、これからの時代、よく考えてみますと、これから急速に高齢者人口が増えてまいります。そういたしますと、江戸川区のような地勢の区といたしましては、バス交通によって元気な高齢者が区内を移動するということは、当然増えてくるわけでございまして、こうしたことにどう対応するかということを考えていかなければならない、そういう課題にこれはなってくるだろうと、そういうふうに思っておりまして、これはこれまでもいろいろお答えはしてきたと思うのでありますけれども、区で直営というわけにはいきませんので、どうしてもバス事業者にこれを頼んでいかなければなりません。当然その際、都営とかあるいは京成とかいうことになるんだろうと思いますけれども、こうした事業者と十分これは検討をしていかなければいけないと思います。どういう合理的なやり方ができてくるかということをやっぱり探究をしたいとそういうふうに思いますので、これは単純に検討しますということではなくして、こうした事業者と、事業者にいいアイデアがあるかどうかということ、合理的な方法を生み出していけるかどうかという可能性も含めて、これを相談というわけではありませんが、共同研究みたいなことをこれからやっていきたいなと、そういうふうに思っておりますので、それによってこれから実施できるかどうかを判断していきたいと、そのように考えております。まず、そういうことで漸進的に第一歩を踏み出したいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。そういうことの中で、小松川・平井地区のバス交通をさらに再編することができるかどうか、これをまた解決に向けて併せて進めていきたいと、そのように考えますので、よろしくお願いをいたします。
それから、
パラリンピックに関する学校教育でありますが、これは教育長からお答えをいたします。
三点目にダイエットプラン、ごみダイエットプランでありますけれども、これはこれからも策定していくわけでありますけれども、とにかく平成十二年に東京都から区に清掃移管ということがございまして、東京の清掃事業のシステムは大きく変わりました。これに対して各区は二十三区、これは共同してどういう取組みをするかということについて、相当な検討、研究を重ねまして、幾多の課題を解決してきたわけでございます。大きく言えば収集運搬は区の事業とするということでありますが、いわゆる清掃工場等については、二十三区の共同経営と、こういうことでやっていこうということになって現在進めているわけであります。
これは大きな役割分担でありますけれども、その中で各区、あるいは、東京都のごみ減量も含めまして、各種の課題を解消したわけでありますが、大きなものは資源回収の問題とか、あるいはサーマルリサイクルでありますとか、小型家電の金属の問題でありますとか、それから、食品ロスの問題や、あるいは最近になりまして磁器のリサイクルの話が出ておりますけれども、こういったことをいろいろ乗り越えてきているわけであります。この成果といたしまして、相当にごみは減量できたというふうに思っております。ごみの減量というのは、やっぱり廃棄物の中からどれだけの資源の再利用ができるかということを徹底していくかということに大きく関わるわけでありますので、これは多くの区民の皆さんのご理解をいただいて進めてきたところでありますが、それがかなり徹底をいたしまして、資源についてのごみ減量ということは、資源を再利用することによるごみ減量、これは相当に成果を上げることができたと、そういうふうに考えております。
資源の再利用、あるいはごみ減量の問題、これはシステムとしていろいろなシステムが考えられると思いますけれども、実はお金の問題と深く関わります。こういうことを合理的に処理しようとすることは当然必要でありますけれども、しかし、これはお金に糸目をつけなければどんなことだってできると、私、思います。もっともっと合理的なことができると思います。非常にこれを高度化しようとすればするほどやっぱりお金はかかる、こういうことになるわけでありますので、そこをやっぱりどういうバランスをとっていくかということが、これが一つ大きな研究課題になるだろう、そういうふうに思っております。
これまでこうしたことの努力を積み重ねて、いわゆる経済的にも合理性を持った資源再利用、あるいはごみ減量をやってきましたので、これを基本にしてごみダイエットプランをつくってきたわけでありますけれども、これをやっぱりそういう観点から、経済性のことも考えながらより成果が上がるやり方はどういうことかということをこれからも探究しながら、これをやっぱり積み上げていくということだと思っておりますので、そういう努力をひたすら続けたいと、こういうふうに思います。この問題は以上でございます。
それから、あとは区歌の問題ですね。私が古いせいかどうかよくわかりませんけど、非常に何か驚きの提案でございまして、私は、江戸川区にまいりまして四十五年経ちますけれども、この間に区歌を何千回歌ってきたかわかりませんけれども、それだけの歌を歌ってまいりました。しかし、これをカラオケで歌って楽しいかなと思いましたですね。何か私にとりましてこの区歌は仕事の歌でありまして、楽しめる歌ではないなと、そういうふうに思います。
それから、区歌というのは考えてみますと、国には国歌があります。これはどこの国にもあります。それから、自治体には自治体の歌があります。大学には大学の歌があるんですね。そういうことでありまして、いろいろある組織には組織の歌があると思います。いろいろな会があれば、その会の歌というのはいろいろございます。そういうことから考えますと、この歌というのは一体何のためにあるかということは、やっぱり組織とか国とか地方とか、そういうところに対する帰属の確認をするため、あるいは、その意識を強めるためだというふうに思います。その帰属意識を強くして、その帰属意識の中でその組織を愛し、そしてこれをもっともっと良くしていきたいと、それをみんな共同の力でやりましょうということをお互いに歌い合うということによってそれを高めていくという、そういう目的のためにこれはあるんだろうと思います。
そういうことを考えた上で、つまりこの歌を歌うときには、やっぱり帰属する何かのところに、あるいは深い愛着とか深い敬意とかそういうものを抱いて歌うんだろうと思います。国歌を歌うときには、国に対する敬意と、それからまた愛着、そういうものをやっぱり気持ちの中にしっかりと持ちながらそれを歌うということだと思います。したがって、区歌もそういうことだと思いますので、敬意を込めて歌う歌をカラオケでいいかどうかということは、これは全然違うなと私は思うので、残念ですけど、このご提案には賛成できません。区歌四番は応援歌ですからね、応援歌はちょっと意味が違うと思うんですね。応援歌は区歌に借りて歌っているということですから、ですから、これは大学でもありますね。応援歌は別にあります。ですから、都の西北のほかに紺碧の空という応援歌がありますし、それから、慶應大学の大学もやっぱり校歌のほかにやっぱり何とかいう歌があります。応援歌はどこでもあります。ですから、これとは区別して考えなければいけないので、応援歌をカラオケで歌うことはいいかもわかりません。それはそうですけども、区歌そのものをどうかと言われれば、これはちょっと私としてはそういうわけにはいかないなと、そういうふうに思います。
最後に、東北大学との連携でありますけれども、これまで東北大学とのお約束では、国際会計学を中心に勉強していただくということでございました。そういうこととして大学と協定を結んでおります。私は先般、この金属研究所の所長を務めていらっしゃいます高梨先生とお目にかかりました。高梨先生のお話で私は、以前にもこれは島村議員さんからもお聞きしておりましたけれども、相当に優れた業績を持つ研究所であるということは私もよくわかりましたし、いろいろな資料もいただきました。そういうことの中でこの研究所がもし江戸川区にあれば、拠点があれば、当然、江戸川区のものづくりの皆さんに相当に役立つなということを感じましたし、また、そういうことを先生ご自身もそういうことでありたいというお気持ちを聞かせていただきました。
しかし、これは研究所の所長さんの立場でのお話でありますので、東北大学本体がどういうふうにお考えになるかということは、ちょっとこれは別だというふうに思いますので、本体と私どもは協定を結んで今日まで来ましたので、私どもはこういうところが、つまり江戸川区内で拠点を持っていただけるということはありがたいことだなと思いますけれども、私どもの思いと高梨先生の思いが合致したとしても、それでオーケーということにはどうもならないのかなと思いますので、これはこれから東北大学そのものとやっぱり私どもはその協定の改定になりますかね、あるいは、東北大学がどういうような考え方をこのことに対して持つかということを確認をさせていただかないと、これを即、江戸川区に持ち込んで、平井のところで拠点を設けてくださいということには直ちには行けないと、こういうことを考えておりますので、どうかよろしくお願いをいたします。
区歌を鉄道でかけていただくということもいいかもわかりませんけど。
以上でございます。
○副議長(伊藤照子 君) 白井教育長。
◎教育長(白井正三郎 君) 私から、
パラリンピック競技を学校授業に取り入れることについてというご提案でございまして、まずいいことだと思っております。学校授業と言っても体育だけでなくいろいろな授業の中でというふうに思いますが、前にもお話ししたかもしれませんけれども、昨年の一月に私ども教育委員会で、
オリンピック・
パラリンピック教育推進計画というのをつくったんです。これをもとに今、学校のほうでレガシー創造プランというのをそれぞれつくっているんですけれども、その中の推進計画の一つの目標といたしまして、三つ目標あるのですが、一つが私ども共生社会の創造ということにいたしました。その中で、各学校の取組み例として、
障害者スポーツの体験というのを入れさせていただいております。期待される成果としては、「
障害者スポーツの体験を通じて、誰もが障害について正しく理解し、ともに助け合う大切さを学ぶ」ということをその計画の中で入れさせていただいております。
このようなことで今、学校で計画をつくっているわけですが、全部、江戸川区では、都の
オリンピック・
パラリンピック教育推進校にもなっておりますし、最近では、ボッチャ、先ほどお話ありましたけど、
ブラインドサッカーとか、それから、競技だけでなくパラリンピアンの招へいだとか、それから、パラリンピアンの調べ学習だとか、そういうことも行っているところでございます。これが徐々に徐々に増えていっておりまして、それである学校では、PTAの方が
子どもたちのためにボッチャの用具を寄付してあげたというような、そんな学校も出てきているところで、大変私、その話も聞いてうれしいなというふうに思ったところでございます。今後も大いにこのようなことで進めていけたらというふうに思っているところでございます。
以上でございます。
○副議長(伊藤照子 君) 太田公弘君。
◆十六番(太田公弘 君) 地域課題を含めまして大きく五点質問させていただき、区長からも、そしてまた教育長からも本当に丁寧な答弁がございまして、深く感謝をしているところでございます。区歌に関しては、いろいろな思いがあって、本当に神聖に捉えるという部分では大事だと思います。ただ、やはりPRと、区のやっぱりPRという部分で、私どもはそういった思いで今回この提案をさせていただきました。広く多くの方に知っていただく、これはやっぱり江戸川区を知っていただく一つの大きなきっかけになるんじゃないかなということでございますので、区長とちょっと考え方違うかもしれませんが、これもできれば推進をしていただきたいと思います。
あと、バスの交通に関して、本当に区長の答弁いただいたように、大きく今後研究を進めていただいて、やはり本当に区内各地域には平井・小松川に限らず、やはり交通不便の地域がございますので、これはぜひとも全区挙げてしっかりと今後体制を組んでいただいて進めていただきたいと思います。
あと、ごみダイエット、それからまた、
パラリンピック、そしてまた、最後の東北大学含めて、これからしっかりとまたこの課題に対して、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに強く要望させていただいて質問を終わります。
○副議長(伊藤照子 君) 以上で、一般質問を終結します。
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○副議長(伊藤照子 君) 以上で本日の日程は全て終了しました。
なお、明日二日から十一日までは常任委員会における議案審査、議事の都合及び休日のため休会し、次回は十二日午後一時から本会議を開きます。
本日は以上で散会します。
午後四時五十二分散会...