杉並区議会 > 2016-06-09 >
平成28年 6月 9日総務財政委員会−06月09日-01号

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  1. 杉並区議会 2016-06-09
    平成28年 6月 9日総務財政委員会−06月09日-01号


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    平成28年 6月 9日総務財政委員会−06月09日-01号平成28年 6月 9日総務財政委員会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 5 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 5 説明員の紹介 ……………………………………………………………………………… 5 議案審査  (1) 議案第54号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設建築工事の請負契約の締結について     ……………………………………………………………………………………… 6  (2) 議案第55号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設電気設備工事の請負契約の締結について     ……………………………………………………………………………………… 6  (3) 議案第56号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設給排水衛生設備工事の請負契約の締結について     ……………………………………………………………………………………… 6  (4) 議案第57号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設空気調和設備工事の請負契約の締結について     ……………………………………………………………………………………… 6  (5) 議案第58号 杉並区立下高井戸子供園改築建築工事の請負契約の締結について     ………………………………………………………………………………………39  (6) 議案第59号 仮称馬橋複合施設建設建築工事の請負契約の締結について …48  (7) 議案第60号 仮称下高井戸公園パークステーションI建設建築工事の請負契約の締結について
        ………………………………………………………………………………………57  (8) 議案第61号 土地境界確定等請求事件に関する和解について ………………66  (9) 議案第68号 杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例     ………………………………………………………………………………………71 報告聴取  (3) 「杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例」改正案の区民等の意見提出手続の結果について      ……………………………………………………………………………………71 議案審査 (10) 議案第69号 損害の賠償について ………………………………………………85 (11) 議案第62号 平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号) ………………89 報告聴取  (4) 新たな地方公会計基準等の整備について ………………………………………89 事務事業概要説明及び報告聴取  (1) 杉並区実行計画等の改定について ……………………………………………115  (2) 杉並区区立施設再編整備計画(第一期)・第一次実施プランの改定について     ……………………………………………………………………………………115 閉会中の陳情審査及び所管事項調査について ………………………………………124                総務財政委員会記録 日   時 平成28年6月9日(木) 午前10時 〜 午後6時04分 場   所 第3・4委員会室  出席委員  委 員 長  大和田    伸     副委員長  山 本  ひろこ (10名)  委  員  田 中 ゆうたろう     委  員  山 本  あけみ        委  員  中 村  康 弘     委  員  松 浦  芳 子        委  員  今 井  ひろし     委  員  くすやま 美 紀        委  員  けしば  誠 一     委  員  はなし  俊 郎  欠席委員 (なし)  委員外出席 議  長  井 口  かづ子  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        政策経営部長  白 垣   学   施設再編・整備担当部長                                  吉 田 順 之        情報・法務担当部長         企画課長    松 沢   智                牧 島 精 一        行政管理担当課長武 井 浩 司   施設再編・整備担当課長                                  福 原 善 之        財政課長    齊 藤 俊 朗   情報政策課長事務取扱政策                          経営部参事                                  馬 場 誠 一        情報システム担当課長        政策法務担当課長中 辻   司                吉 川 英 一        営繕課長    岡 部 義 雄   施設整備担当課長伊 藤 克 郎        総務部長    関 谷   隆   総務課長    都 筑 公 嗣        秘書課長    林 田 信 人   人事課長    手 島 広 士        職員厚生担当課長人材育成担当課長  経理課長    白 井 教 之                村 野 貴 弘        総務部副参事(用地調整担当)     広報課長    山 田 隆 史                阿 部 光 伸        区政相談課長  河 俣 義 行   危機管理室長  寺 嶋   実        危機管理対策課長事務取扱      地域安全担当課長佐々木 泰 志        危機管理室参事                加 藤 貴 幸        防災課長    武 田   護   会計管理室長  南 雲 芳 幸                          選挙管理委員会事務局長事務取扱        会計課長    後 藤 行 雄   選挙管理委員会事務局参事                                  井 山 利 秋        監査委員事務局長和久井 義 久   区民生活部管理課長                                  原 田 洋 一        区民課長    小 峰   孝   地域課長    堀 川 直 美        産業振興センター事業担当課長    保健福祉部管理課長事務取扱                坪 川 征 尋   保健福祉部参事                                  習 田 由美子        障害者施策課長 出 保 裕 次   障害者生活支援課長                                  笠   真由美        高齢者施策課長 畦 元 智惠子   高齢者施設整備担当課長                          事務取扱保健福祉部参事                                  森 山 光 雄        高齢者在宅支援課長         地域包括ケア推進担当課長                清 水 泰 弘           倉 島 恭 一        子育て支援課長 大 澤 章 彦   保育施設担当課長高 沢 正 則        児童青少年課長 藤 山 健次郎   子どもの居場所づくり担当課長                                  塩 畑 まどか        杉並福祉事務所長          生活自立支援担当課長        事務取扱保健福祉部参事               土 田 麻紀子                鈴 木 雄 一        地域保健・医療連携担当課長     住宅課長    寺 井 茂 樹                椎 名 惠 子        都市再生担当課長花 岡 雅 博   土木管理課長  阿 部 吉 成        狭あい道路整備担当課長       みどり公園課長 土肥野 幸 利                石 森   健        ごみ減量対策課長高 山   靖   杉並清掃事務所長江 川 雅 志        学務課長    正 田 智枝子   学校整備課長  和久井 伸 男        スポーツ振興課長阿出川   潔   済美教育センター所長                                  白 石 高 士        就学前教育担当課長                佐 藤 正 明  事務局職員 事務局長    北 風   進   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    牧 野 達 也 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  説明員の紹介  付託事項審査  1 議案審査   (1) 議案第54号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設建築工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (2) 議案第55号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設電気設備工事の請負契約の締結について
         ……………………………………………………………………………原案可決   (3) 議案第56号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設給排水衛生設備工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (4) 議案第57号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設空気調和設備工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (5) 議案第58号 杉並区立下高井戸子供園改築建築工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (6) 議案第59号 仮称馬橋複合施設建設建築工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (7) 議案第60号 仮称下高井戸公園パークステーションI建設建築工事の請負契約の締結について      ……………………………………………………………………………原案可決   (8) 議案第61号 土地境界確定等請求事件に関する和解について………原案可決   (9) 議案第68号 杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例      ……………………………………………………………………………原案可決   (10) 議案第69号 損害の賠償について………………………………………原案可決   (11) 議案第62号 平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)………原案可決  所管事項調査  1 事務事業概要説明及び報告聴取   (1) 杉並区実行計画等の改定について   (2) 杉並区区立施設再編整備計画(第一期)・第一次実施プランの改定について   (3) 「杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例」改正案の区民等の意見提出手続の結果について   (4) 新たな地方公会計基準等の整備について  閉会中の陳情審査及び所管事項調査について…………………継続審査及び継続調査                             (午前10時    開会) ○大和田伸 委員長  ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  《席次について》 ○大和田伸 委員長  本日は、正副委員長互選後初めての委員会ですので、まず席次についてお諮りいたします。  ただいまお座りの席でよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  それでは、この席次で決定をいたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○大和田伸 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、田中ゆうたろう委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《説明員の紹介》 ○大和田伸 委員長  次に、当委員会の説明員の紹介をお願いいたします。 ◎副区長 私からは、参事級説明員を紹介いたします。  政策経営部長・白垣学です。施設再編・整備担当部長・吉田順之です。情報・法務担当部長・牧島精一です。政策経営部参事情報政策課長事務取扱・馬場誠一です。総務部長・関谷隆です。危機管理室長・寺嶋実です。危機管理室参事危機管理対策課長事務取扱・加藤貴幸です。会計管理室長・南雲芳幸です。選挙管理委員会事務局参事選挙管理委員会事務局長事務取扱・井山利秋です。監査委員事務局長・和久井義久です。  私からは以上です。 ◎政策経営部長 私からは、政策経営部の課長級の職員を御紹介させていただきます。  企画課長・松沢智でございます。行政管理担当課長(統括課長)・武井浩司でございます。施設再編・整備担当課長・福原善之でございます。財政課長(統括課長)・齊藤俊朗でございます。情報システム担当課長・吉川英一でございます。政策法務担当課長・中辻司でございます。営繕課長・岡部義雄でございます。施設整備担当課長・伊藤克郎でございます。  私からは以上でございます。 ◎総務部長 私からは、総務部関係の課長級の職員を紹介させていただきます。  総務課長(統括課長)・都筑公嗣でございます。秘書課長・林田信人でございます。人事課長(統括課長)・手島広士でございます。職員厚生担当課長・人材育成担当課長兼務・村野貴弘でございます。経理課長・白井教之でございます。副参事(用地調整担当)・阿部光伸でございます。広報課長・山田隆史でございます。区政相談課長・河俣義行でございます。危機管理室に参りまして、地域安全担当課長・佐々木泰志でございます。防災課長(統括課長)・武田護でございます。会計管理室会計課長(統括課長)・後藤行雄でございます。  以上でございます。 ○大和田伸 委員長  本日は、11議案の審査、事務事業概要の説明及び報告事項4件の聴取など日程が大変多くございます。委員会の円滑な運営と公平を期するため、質疑の方法等については必要に応じて調整をさせていただきたいと存じます。また、質疑及び答弁は迅速かつ簡潔にお願い申し上げます。  《議案審査》   (1) 議案第54号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設建築工事の請負契約の締結について   (2) 議案第55号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設電気設備工事の請負契約の締結について   (3) 議案第56号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設給排水衛生設備工事の請負契約の締結について   (4) 議案第57号 仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設空気調和設備工事の請負契約の締結について ○大和田伸 委員長  これより議案審査を行います。  それでは、議案第54号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設建築工事の請負契約の締結について、議案第55号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設電気設備工事の請負契約の締結について、議案第56号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設給排水衛生設備工事の請負契約の締結について、議案第57号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設空気調和設備工事の請負契約の締結について、以上4議案を一括上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 議案審査に関連いたしまして、入札見積経過調書と、それから付託されております契約議案の関連契約一覧を御配付してございますので、審査の参考としていただければと存じます。 ○大和田伸 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆今井ひろし 委員  議案第54号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設建築工事の請負契約の締結について外3議案についてお尋ねします。  まず、工事請負契約の中身に入る前に、その前提となる建設場所について確認をいたします。財産交換契約は平成30年5月の予定であり、今回の複合施設棟を建設する土地はまだ国の所有でありますが、それまでの間は区が国から土地を借りることになるのか、確認をいたします。 ◎施設再編・整備担当課長 建設工事が始まります本年7月から財産交換契約を締結するまでの間につきましては、国から土地を借りて整備をすることとなります。 ◆今井ひろし 委員  予定地は、旧公務員宿舎の跡地だけでなく、現在は荻窪税務署の駐車場として利用されている部分もありますが、国はどのように対応されているのか、教えてください。 ◎施設再編・整備担当課長 今委員御指摘のとおり、今回の複合施設棟につきましては、主に国家公務員宿舎跡地を使って整備をすることとなります。御指摘のとおり、一部税務署の駐車場になっている部分がございますが、一方で、税務署の南側のところに使用しない国家公務員宿舎の用地ございますので、こちらに税務署の駐車場を移すということによって対応すると聞いてございます。 ◆今井ひろし 委員  じゃ、ちなみに国から借りる土地の賃借料というのはどのくらいお支払いをするのでしょうか。30年まで借りるということなんでしょうけれども、その辺について、わかったら教えてください。 ◎施設再編・整備担当課長 賃借料につきましては、現在国のほうで最終調整をしているというふうに聞いてございまして、賃貸借契約の手続に間に合うように区のほうへ通知してくるというふうに聞いてございます。なお、金額につきましては、当初予算で見込んでいた額よりも下回るというふうには聞いてございます。 ◆今井ひろし 委員  予算で見込んでいたよりも少なくはなるということですね。  それでは、工事契約についてお伺いします。議案の審査資料として入札見積経過調書が配付されていますが、今回の入札の概要についてそれぞれお示しください。 ◎経理課長 配付いたしました入札見積経過調書をお手元のほうに御用意いただきたいと存じます。4件の工事契約となりますので、順に御説明いたしますが、契約件名のほうは省略させていただきたいと存じます。  まず、議案第54号、建築工事でございますが、建設共同企業体、いわゆるJVによる一般競争入札としまして、資料の中段に記載のとおり、申し込みのありました3者による入札を行ってございます。この後の3件もそうですが、4件とも5月16日に開札を行っておりますが、1回目の入札で、区の予定価格内で入札した興建社・国際・興信・矢島建設共同企業体を落札者とし、仮契約をしたところでございます。  次に、議案第55号、電気設備工事ですが、建築工事と同様にJVによる一般競争入札としまして、資料の中段に記載のとおり、申し込みのあった2者による入札を行いまして、協電大光建設共同企業体が低入札調査基準価格を下回りましたので、その調査を実施し、審査した結果、落札者として決定し仮契約をしてございます。  次に、議案第56号、給排水衛生設備工事ですが、単体の一般競争入札としまして、申し込みのありました8者による入札を行い、シンコー・克明工業株式会社が低入札調査基準価格を下回りましたので、これも調査を実施し、審査した結果、落札者として決定し仮契約をしてございます。  最後になりますが、議案第57号、空気調和設備工事ですが、これもJVによる一般競争入札として申し込みのありました6者による入札を行いまして、村田・セントラル建設共同企業体を落札者とし、仮契約をしたところでございます。 ◆今井ひろし 委員  入札の参加条件は、それぞれ工事ごとに工種も違いますから細かくは聞かないんですが、一番規模の大きい25億の建築工事について、主な入札の参加資格条件について、ちょっと御説明をお願いします。 ◎経理課長 建築工事の主な入札参加資格の条件ですけれども、JVの構成員には、区内に本店を置くものを最低2者以上含めることとした上で、まず区内業者につきましては、出資比率1位を東京電子自治体共同格付の建築工事A級を有すること、それと2位以下は共同格付のAからC級以上を有することとしてございます。また、区外業者につきましては、出資比率1位が共同格付の建築工事A級の21番から100番まで、2位は共同格付のA級21番からB級を有することとしまして、区内、区外、それぞれに官公庁実績等の条件を定めてございます。 ◆今井ひろし 委員  今説明にもありましたが、議案第56号の経過調書を拝見すると、区外業者も参加しているように備考欄に書かれておりますが、区内業者を優先するというふうに私、思っていましたけれども、その基準を改めて教えてください。 ◎経理課長 今委員から御指摘のとおり、予定価格が1億5,000万円未満の工事につきましては、基本的に区内業者のみの入札としております。また、JVによる発注の場合については、区内業者を必ず含める条件を設けておりますけれども、これまでも区外業者の参加資格を設けてきたところでございます。  なお、議案のうち第56号につきましては、これは単体発注になってございますが、1億5,000万円を超える予定価格であったために、区外業者が参加できる入札としたものでございます。 ◆今井ひろし 委員  今回の議案のうち、建築工事、電気設備工事、空気調和設備工事はJVでの入札となっており、一方、調書を見ますと、給排水衛生設備工事は1者による入札となっていますが、それはどういうふうな理由があるんでしょうか、お示しください。 ◎経理課長 JVによる発注基準になりますけれども、今年度から対象となる予定価格の基準を変更してございます。  まず、建築工事につきましては、予定価格が5億円以上の案件をJV発注としておりまして、予定価格が25億円を超える工事につきましては、構成員の数を4者と定めてございます。また、それ以外の工事につきましては、予定価格が2億円以上の案件をJV発注としまして、予定価格が5億円を超える工事につきましては、構成員の数を3者と定めてございます。  なお、給排水衛生設備工事につきましては予定価格が2億円を下回っておりますので、単体発注となったものでございます。 ◆今井ひろし 委員  2者だ、3者だ、4者だというのは、杉並区だけではなくて、ほかの自治体も同じような基準と考えてよろしいんでしょうかね。 ◎経理課長 JVの発注基準につきましては個々の自治体ごとに定めてございますので、必ずしも杉並区と同一ということではございません。 ◆今井ひろし 委員  議案55号の電気設備工事と56号の給排水衛生設備工事については、低入札価格調査を実施したと細かい字で書いてございますが、まずは低入札価格調査の概要をお示しください。 ◎経理課長 低入札価格調査は、適正な施工が通常見込まれないいわゆるダンピング受注というものを防止することを目的とした制度でございまして、区では、国が推奨する計算式を準用して算出する調査基準価格を下回った場合に、調査を実施しております。調査内容は、調査対象者への事情聴取及び関係機関への照会等であり、これらの審査の結果、落札者の可否を決定しているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  それでは、この低入札価格調査はどのように実施されたのでしょうか。その主な内容と、結果的に区はこの業者を契約の相手方として決定していますので、どのような判断で決めたのか、お伺いします。 ◎経理課長 調査は、まず、対象となった2つの工事とも、開札後直ちに調査対象者に資料の提出を求めました。入札翌日の5月17日に営繕課の担当者と経理課の契約担当によりまして書類内容を審査した後、その対象者に対する事情聴取を実施してございます。  調査結果につきましては、いずれも設備工事であることから、一括発注により資材を安く調達できること、それと労務費や現場管理費といったような経費を適正に見込んでいることが確認できました。  また、区の工事に多くの実績を有する業者でありますので、低価格を実現しながらも必要な経費を適正に確保した入札であることが確認できましたので、落札者として決定したものでございます。 ◆今井ひろし 委員  それがこの86%、82%という価格になったということですね。  今回、低入札もありましたが、99.3%と89%ですか、ほぼ予定価格に等しい入札もありますけれども、このようなちょっとばらつきがあるような感じもするんですが、区はこの入札に関してどのように受けとめているのか見解を伺って、質問を終わりにしたいと思います。 ◎施設整備担当課長 まず、予定価格の積算につきましては、積算基準の公表とか入札時に設計数量を公開していることなどによりまして、応札者のほうでもかなり正確に算出できるものと考えてございます。その上ででございますけれども、建築工事につきましては、建設資材とか労務費といったコスト削減が難しい部分が工事費の大半を占めてございます。一方、設備工事につきましては、ただいま経理課長から答弁したように、工場製品を購入して建物に取りつける、そういった工事の部分が多くありまして、メーカーとの取引状況によっては大変安く受注できるというようなケースが考えられます。  いずれにしましても、予定価格の積算につきましては、今後とも常に適正な価格となるよう、最新の単価の使用や取引実態の把握に努めてまいりたいと思っております。 ◆中村康弘 委員  今、契約の概要、中身に関してはるる御質問ございましたので、私のほうからは、この計画の施設の内容について主に聞いていきたいと思います。  その前に1点だけちょっと、入札に関してなんですけれども、入札見積経過調書で、備考欄のところに、54号から57号まで全てそうなんですけれども、仮契約の期間に記載がございまして、この4件に関しては「区議会において契約議案が可決後、平成28年7月8日まで仮契約とする。」というふうな形で期間が設けられております。それ以外の契約案件の調書には、区議会において契約議案が可決されるまでというふうに、この違いは何なのか、御説明いただきたいと思います。 ◎経理課長 複合施設のうち、仮称子ども・子育てプラザを設置するわけでございますが、この整備費につきましては、国の補助金を活用することとしておりまして、その補助金の交付決定後に契約を締結することを条件とした補助金がございまして、その交付決定の時期を見込んで、余裕を見て期間を設定したものでございます。
    ◆中村康弘 委員  その交付決定は6月下旬から7月上旬の見込みであるという形なんでしょうかね。わかりました。  じゃ、中身に関して伺います。それでは、施設の内容と機能についてお尋ねしていきたいと思います。改めて、これは前回の第1回定例会でも種々させていただきましたけれども、この施設はどのようなコンセプトで設計が行われたのか、概要を説明いただきたいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 6,300平米を超える大規模用地であります荻窪税務署等用地を一体的に活用して特別養護老人ホーム棟と複合施設棟、この2つから成ります仮称天沼三丁目複合施設というものを整備することで、若者や現役世代を含めまして、誰もが気軽に利用できる区民の福祉と暮らしのサポート拠点としてまいるという考え方でございます。  そのうち、今回整備いたします複合施設棟につきましては、あんさんぶる荻窪から移転する機能、施設につきましても、効果的な配置やスペース、こういったところを工夫するとともに、在宅で療養介護をされております高齢者、障害者を支援する機能などを新たに加えまして、平成33年度に整備予定の特別養護老人ホーム棟と連携して、区民福祉の向上を図るというものでございます。  このように、移転する機能と新たな機能をあわせまして効果的に整備をするということで、幅広い世代が気軽に利用できる地域に開かれた施設としていくというものでございます。 ◆中村康弘 委員  今、そういう考え方、概要を御説明いただきました。では、あんさんぶるからの移転も含めて、具体的にどのような施設がこの複合施設棟に入るという形になるのか、御説明いただきたいと思います。 ◎保健福祉部管理課長 今回、あんさんぶる荻窪から移転する施設でございますが、まず、生活保護等の事務を行います福祉事務所、消費生活相談を行います消費者センター、就労支援センター、生活自立支援窓口でありますくらしのサポートステーション、それから社会福祉協議会、成年後見センター、この6つの施設でございます。  また、新たな施設といたしましては、在宅生活を支える機能といたしまして、例えば地域包括支援センターなど地域の相談機関へ対する応援、支援をいたしますとか、在宅医療に関する相談を行います、仮称でございますが在宅生活支援センター、子育て支援サービスの利用相談、また、乳幼児親子の居場所事業などを行います仮称子ども・子育てプラザ、それから地域の住民が文化や趣味の活動等に御利用いただけます多目的室とか集会室、こういった施設が移ってくる予定でございます。 ◆中村康弘 委員  現在のあんさんぶるにある各施設に加えて、高齢者、特に在宅医療と介護の連携拠点というふうな形の機能や、また子育て支援というふうなところがさらに新たに加わって、まさしく一体化するというふうな形であることは今御説明いただきました。  じゃ、具体的に、こういった本当にさまざまな複合的な機能が一体化するということに対して、改めてこれまでと違うどのような運営ができるのか、その辺に関して、区の認識をお示しいただきたいと思います。 ◎保健福祉部管理課長 まず、あんさんぶる荻窪から移転する各施設の面積が非常に広くなります。例えばですが、くらしのサポートステーションを例に挙げますと、専用の相談室が2室できるとともに、中高生の学習支援を行う部屋も同一フロアになり、利便性が向上いたします。  次に、新たに加わる在宅生活を支える支援と子育て支援に関する2つの機能を中心に、どのような点が変わるのかということを御説明いたします。  1つ目の在宅生活を支える機能ですが、例えば地域包括支援センターなどの地域の相談機関から、これも例示でございますが、医療ニーズが高くて家族介護の期待できない障害のある高齢者が退院して在宅療養を始める、こういった相談ですとか、認知症や家族に精神障害がある方あるいは家族内に虐待がある方、そういった困難な事例についても、今までは地域包括支援センターが中心になって、それぞれの関係機関からの情報を整理して、調整を行いながら対応してまいりました。  今後は、在宅医療を調整する部門、これは在宅生活支援センターに当たると思いますが、こういったところや福祉事務所、成年後見センターなど、それぞれの分野の経験豊かな職員など関係者が一堂に会して、在宅医療の観点、福祉サービスの観点、成年後見の観点などから知恵を出し合いまして、家庭全体の課題解決のために課題を整理いたしまして、役割分担を明確にした上で、在宅生活が維持できるよう、地域の相談機関へ支援をする、また助言をする、こういった対応が迅速に行えることになるかと存じます。 ○大和田伸 委員長  傍聴人より委員会の撮影、録音の申請が提出されましたので、これを許可いたします。 ◆中村康弘 委員  今、事細かに御説明いただきました。くらしのサポートステーションもかなり面積が広くなるということなんですね。また、子ども・子育てプラザもこれに加わるということで。  ちょっと確認なんですけれども、在宅生活支援に関して御説明いただきましたけれども、今現在、杉並区役所内に在宅医療相談調整窓口というのがあります。この機能と今回新たに設置する予定の、仮称だと思うんですけれども、在宅生活支援センターの主に違うところに関しては、どういったところがさらに機能として加わるのか、それに関してはいかがでしょうか。 ◎地域包括ケア推進担当課長 具体的には今後検討してまいるのですが、基本的には、今現在行っている相談調整窓口の機能については継承していく予定でございます。 ◎高齢者在宅支援課長 今、在宅の調整窓口のほうは、高齢者に限らず障害者、児童関係についての在宅医療に関するいろんな相談にお答えしている状況でございます。今担当課長のほうからお答えしたように、その機能は継承しつつ、複合施設ができてまだ特養棟ができない期間は、その継承した形でしっかりやっていくんですけれども、今後はいわゆる企画調整、研修等を行いながら、特養棟ができたときの医療、介護の、委託事業になろうかと思いますけれども、そことうまく連携しながら進めていくというような形になろうかと思います。 ◆中村康弘 委員  第1回定例会の総務財政委員会でもお話ししたんですけれども、これから在宅で療養される方に関して、医療技術も進展することもありまして、在宅療養者の重度化、重症化というのもこれから予想されるというふうに思っております。そういった部分で、在宅医療に関しても一定の技術的な高度化が求められるんじゃないかなというふうに思いますけれども、それに関してはどういう形で区のほうで認識して、これからサポートしていく考えなのか、それに関していかがでしょう。 ◎保健福祉部管理課長 また事例を申し上げますと、例えばお子さんですと、新生児集中治療室から直接退院してくるようなお子さんが最近非常にふえております。こういったお子さんは、食事をするにも排せつするにも、常に医療を必要としてくるかと思います。このような場合、対応できる在宅医療、小児科の医師あるいは訪問看護ステーションの不足に加えて、家族支援とか子育て支援を含むサービスのコーディネーター、調整する人が不足しております。  このために、関係機関と団体等協力いたしまして、複数の医療機関や訪問看護ステーションなどの連携による医療提供体制を構築していくということ、また、訪問看護ステーションや医療的ケアを担う介護従事者を対象にした医療的ケアの研修を行う、あるいは多職種共同研修によりますコーディネーターの育成、さらには子供の発達支援を踏まえた指導とか支援、こういったことを含めて、例えばお子さんですと病児や障害児が地域で安心して暮らせる、そういった取り組みを進めてまいります。 ◆中村康弘 委員  じゃ、第1巡目の最後ということで、今御説明いただきましてありがとうございます。  それで、もう一つ別の角度で、介護される方のケアという部分で、私もこれは実は去年の予算特別委員会で問題提起をさせていただいたんですけれども、いわゆる多重介護の問題ですね。単に高齢者介護だけじゃなくて、一人の方が高齢者の方も介護をしながら、例えば子育てのケアもし、あるいは障害者も介護する、そういう多重介護。ある調査によりますと、そのときも説明したんですけれども、全国の調査ですけれども、介護者の4人に1人が複数の家族を介護しているという実態があるというふうな形で、区内でも実態調査と支援体制の強化というものを訴えた、そういう経緯もございます。  私自身も、時折こういった困難事例といいますか、御相談をいただくこともありますけれども、人間の生活ですからいろんなところに、当然ながら支援が必要な方がいらっしゃるということで、今まで縦割りでしかなかったというところが総合的に支援できるというふうなことが、今回複合棟の一つの意味でもあると思うんです。その辺に関して、具体的にどういった形でその辺のサポート機能を強化するというところを今回の設計の中に盛り込まれているのか、その辺に関して、改めて御説明いただきたいと思います。 ◎保健福祉部管理課長 現行ですと、高齢者あるいは障害者、高齢障害者ですと、地域包括支援センターや地域のケアマネジャーとかあるいは障害者の相談支援事業者などが相談対応を行っておりますが、委員御指摘のような一つの世帯に複合的な課題を有している困難なケースが増加しておりますので、そういった場合には、在宅生活支援センターを設置して、この中では経験豊かなスタッフを配置して、複合施設棟内に移転する福祉事務所とか成年後見センター、就労支援センター等との連携をいたしまして、複合的な課題を持つ世帯に対しても、迅速かつ的確な支援を行えるようにしたいというふうに考えております。  また、さまざまな機能を集約したことによりまして、地域の相談機関への後方支援にかかわる情報共有の仕組み、これはさまざまな情報が集まっておりますので、これを整理するという仕組みづくりを効果的に行うことができるというふうに考えております。 山本(あ)委員 私のほうからは、まず工事費についてお尋ねをいたします。  たしか当初の予算の段階では、総額が38億円を超える工事との説明があったと記憶していますが、関連工事を含めて総工事費は幾らになるのか、当初予算はどのように組み立てられたのか、見込んでいた額とともに、経緯を確認いたします。 ◎施設整備担当課長 天沼三丁目複合施設棟の当初予算でございますけれども、総額で38億800万円余、工事の契約金額の総額ですが33億3,300万円余となってございます。  当初予算の見積もりでございますけれども、昨年の9月ごろの見積もりになりますが、建設物価の上昇が続いていたこともございまして、一定の価格の変動等を見込んで組み立てたものでございます。 山本(あ)委員 今お聞きした38億から33億ということで、当初予算との差額が5億円ほどになるということなんですが、これだけの金額が下がった理由、今、人件費だとか変わってきたということがあったのですが、単に入札による落札価格との差が生じただけなのか、もう少し詳しくお伺いします。 ◎施設整備担当課長 まず、入札との落差金額でございますけれども、1億3,700万円でございます。  その他の理由といたしまして、先ほどの建設物価の変動でございますけれども、昨年の9月ぐらいまでは建設物価が非常に上昇を続けておりまして、ことしの4月の起工時までに大体3%から5%ぐらいの価格上昇を見込んでいたところでございます。ところが、実際は、労務単価は上昇してございましたけれども、建設資材のほうが横ばいあるいは下落したものもございまして、起工金額が想定よりも下がった部分が大きかったと考えてございます。 山本(あ)委員 はい、納得をいたしました。  次に、総額という金額の押さえ方もあるんですが、建設単価について少し詳しくお伺いします。今回の天沼三丁目複合施設棟の建設費用の平米単価と、あと平米単価を単に伺っただけではわかりづらいので、あんさんぶる荻窪を建設したときの平米単価をお示しください。 ◎施設整備担当課長 天沼の複合施設棟の平米単価が約45万円でございます。あんさんぶる荻窪のほうでございますが、約43万円でございます。ただ、あんさんぶる荻窪の建設時は消費税が5%だったので、現在との差額の3%、それからこの間の建設物価の上昇分を加算いたしますと、あんさんぶる荻窪の現在の建設単価は、大体48万円ぐらいになるんじゃないかと想定しております。 山本(あ)委員 建設費用というものは、把握していくのはなかなか難しいと思います。このように現在の平米単価と前回のあんさんぶる、その差額を踏まえた上で効果的に費用が抑えられているということを確認いたしました。  次に、平面計画をまとめたもの、拝見をしたわけですが、平面計画や設備計画が決定されるまでどのような議論があったのか、設計者とのやりとりの状況などを教えてください。利便性や省エネ性能、災害時の対応や、例えば使途が変わってくる場合の可変性など、区としてどのようなことを設計者に求めてきたのか、確認をいたします。 ◎施設整備担当課長 この施設のコンセプトでございますが、誰もが気軽に利用できる区民の福祉と暮らしのサポート拠点、こういったコンセプトを、設計者とそれから区のほうと共有した上で、まず、複合施設であることから各階の施設の構成、配置について、いかに効率的で利用しやすい施設にできるかといったことを大きな課題として検討しました。続きまして各部門の要望、それから廊下等の共用部分等、全体の調整等、さまざまな要望を受けとめて、設計者が提案図面を作成するといったことを繰り返して形にしてまいりました。区から設計者へ求めた内容というのは、当然多岐にわたるわけでございますけれども、利便性や省エネ性能等、コストももちろん考慮しながら設計しております。  それから、可変性、部屋の用途が変わった場合の対応でございますけれども、間取り変更が容易にできるように、コンクリートのかたい壁を内部につくらないようにお願いしたところでございます。 ○大和田伸 委員長  傍聴人の方よりパソコン等電子機器の使用申請が提出されましたので、これを許可いたします。 山本(あ)委員 設計に意を用いた点、確認することができました。先ほどのコンセプトのお話ですとか、各部門の複合施設になってくるわけですが、ぜひ運営においては、各部門ごとの情報交換、ちょっとしたことでも構わないと思います、同じ方が違う窓口を訪れることであったりとか、こういう工夫をすれば部門間の情報交換ができるであるとか、そういう運営に関して、4階にありますこの多目的室や集会室などを利用して、ぜひとも意見交換を進めていっていただきたいと思います。  次の質問なんですが、本議案に関連して、今回の複合施設棟と一体化をして機能する予定の特養整備について、何点か確認をさせていただきます。  平成33年度中の開設を予定しているとのことですが、総合計画の目標数値である1,000床の確保を達成することができるのか、お伺いします。また、現在までの特養の整備状況、今後の整備予定、現在の特養申込者数についてもお示しください。 ◎高齢者施設整備担当課長 総合計画の目標数値である10年1,000床、それを目指して今取り組んでいるところでございます。現在、入所定員の確保数でございますけれども、1,543人でございまして、来年度末、29年度末までに新たに5カ所、360人の定員を確保できる見込みでございます。  平成33年度末の目標数値である1,000床を目指してこれからも取り組んでまいりますけれども、入所の申込者については、5月末現在で約1,260人でございます。 山本(あ)委員 特養棟には、特別養護老人ホームのほかにどのような機能を盛り込む予定なのか、お伺いします。また、現段階の検討状況についても確認をいたします。 ◎高齢者施設整備担当課長 200床程度の特養整備をするほか、診療所を併設いたしまして、医療の必要性の高い入所者に対応していきたいというふうに考えております。また、通常よりショートステイを多く確保いたしまして、訪問看護ステーションなどを併設いたしまして、医療の必要性の高い在宅介護を支えていきたいというふうに考えてございます。  現在、学識経験者の方や介護の専門の方などいろんな方から意見を聞きながら検討してございまして、今年度中に整備計画をまとめていきたいというふうに考えてございます。 山本(あ)委員 これまでにない特別養護老人ホームになってくると思います。期待をしております。  そもそも、大規模特養を整備するメリットとはどういうふうにお考えでしょうか。大規模な特別養護老人ホームを初めさまざまな機能を盛り込むことは理解できましたが、これだけ多機能で大規模な特養を運営することを希望していく、それだけ担える事業者さんはいるのかと疑問に感じたりもします。運営は社会福祉法人になると思いますが、その見通しがあるのか、事業者の選定方法とともにお尋ねいたします。 ◎高齢者施設整備担当課長 先ほど、入所待機者の数について御答弁いたしましたけれども、大規模特養を整備することによりまして、より多くの入所希望者のニーズにまず応えていくことが可能だというふうに考えております。  また、大規模特養につきましては、事業者にとって非常に運営がやりやすいということがあるかと思います。結果的に入居者のサービスの向上につながっていくというふうに考えてございます。御指摘のとおり、運営については社会福祉法人に担っていただくことになりますけれども、事業者につきましては、広く公募してまいりたいというふうに思っております。  特養整備にかかわる杉並区の土地の貸付料ですとか施設整備に対する補助金ですけれども、これについては、事業者にとって非常に大きなメリットがあるというふうに考えてございますので、多くの事業者に参加していただけると考えておりますけれども、事前にヒアリングなどをしまして、十分対応していきたいと考えてございます。 山本(あ)委員 実績のある運営事業者さんが選定されると思うんですが、ぜひとも、既にその運営事業者さんが運営をされている施設を視察するなど、深く理解をしてから選定に当たっていただきたいと思います。  今後は、特養棟の建築計画も進んでくると思います。大規模な敷地に福祉の拠点と特養を整備することになるので、今回の複合施設との一体感を持った計画をしていくという議論が必要ではないかと考えています。図面を拝見しても思うんですが、隣り合った建物を計画していくことになりますので、それぞれの計画を別々でするよりも、例えば敷地内通路の幅や舗装の統一、建物の階高や仕様を統一することによって、外観の統一性を持つこともできると思います。また、駅から利用者が来られる場合に、2つの建物、どちらに入ったらいいかとか、迷わないようにだとか、利便性、デザイン性を向上していくのであれば、これは難しいかもしれないのですけれども、同じ設計者に依頼をしていくということが一番いい方法だと思います。これらを含めて、今後、特養建設をどのように進めていける可能性があるのか、お尋ねをします。 ◎高齢者施設整備担当課長 特養棟につきましては、複合施設棟とともに、区民の福祉と暮らしを支える拠点というふうに考えてございますので、各機能が連携して取り組む必要があるというふうに考えてございます。御指摘のございました一体的な敷地内通路ですとかそういったものについては、当然守っていきたいというふうに考えてございますし、複合施設棟や周囲の建物とのバランスですとか意匠などについても十分配慮しながら進めていきたいというふうに考えてございます。  特養整備は、運営事業者が社会福祉法人ということでございますので、御指摘のありました、設計者を同一にするということはちょっと困難かと思いますけれども、そういった観点をいろいろ踏まえて設計に生かしていきたいというふうに考えておりますので、公募要項などにも十分反映していきたいと考えております。 ◆くすやま美紀 委員  この複合施設建設は、あんさんぶる荻窪との財産交換によってあんさんぶる荻窪が廃止となるために、児童館以外の施設を移転するその移転先として建設される施設だということです。この建設の前提となる財産交換は、第1回定例会で可決されたわけなんですけれども、ただ、正式にはもう一度、平成30年、交換の直前に議決が必要となるわけですよね。それでは、さきの第1回定例会での議決というのはどういう意味合いを持ったものであったのか、改めて伺っておきたいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 今委員御指摘のとおり、財産交換契約は平成30年5月になりますので、その前のタイミングでもう一度御議決いただけるよう議案の提出をしたいというふうに考えてございます。  さきの第1回定例会で議案を提出した理由という部分では、本日複合施設棟の建設工事の契約議案ということで御審議いただいておりますが、この工事を行う前に、しっかりと議員の皆様にもお諮りして進めてまいりたいという考え方から、御議決いただいたというところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  この複合施設を建設するために、議会でそういう方針を認めてほしいんだというような意味合いで議決を求めたのかなというふうに捉えているんですけれども、そういうことでよろしいのか、ちょっと確認します。 ◎施設再編・整備担当課長 今お話しのとおり、建設する前にということで御審議いただいたというところでありますけれども、議会の皆様の御意見を尊重しながら進めてまいりたいということからお諮りしたところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  いずれにしても、再度議決するわけですが、前回の第1定のときも、この財産価格については、あんさんぶるのほうが43億4,000万、税務署が43億1,000万円でしたか、その価格についても、第1定のときはそれが妥当なのかということをそんなに深くはされなかったと思うので、それは次の段階になると思うんですけれども、ただ、正式に財産交換というのは国とは成立してない。方針は確認したとしても、正式な議決は経ていないという段階で、この複合施設の建設に着工していっていいのかどうかということが大変私は疑問ですけれども、再度区の見解を伺っておきます。 ◎区長 この財産交換に賛成か反対かということは、それぞれの会派のお考えがあろうかと思います。しかし、私どもとしては、今所管から御説明をさせていただいたように、今後の進め方の前提として、議会の皆さんに御議決をいただくことで進め方についても御了解をいただくということで御提案をしたわけです。くすやま委員もその際の採決に応じたわけですから、皆さんの採決に応じたわけですから、議会として決定したことについては責任を持つ立場ではないのでしょうか。 ◆くすやま美紀 委員  それで、今度平成30年ですか、議会で議決が仮にされなかった場合、その価格が妥当でないとかさまざま何かちょっと問題が指摘されたなどのことで否決された場合などはどうなっていくのか、お伺いしておきます。 ◎施設再編・整備担当部長 そのようなことがないように、しっかり進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆くすやま美紀 委員  先ほどの他の委員の質問で、交換がまだされてない段階での着工ということで、国からは土地を借りて工事をするということになる、その賃借料については国からはまだ、最終調整している段階で通知がないということですが、予算よりは下回るということだったんですけれども、一体幾らぐらいになるのか、お答えください。 ◎施設再編・整備担当課長 先ほど他の委員にも御答弁させていただいたとおりになりますが、現在国のほうで最終の確認をしている、調整をしているというところでございまして、区のほうに幾らになるというところはまだ提示されてございませんので、これ以上の御回答ができないというのが現在の状況でございます。 ◆くすやま美紀 委員  予算より下回るということでしたが、その予算は提示されてないんですか。 ◎施設再編・整備担当課長 区の予算が幾らで計上しているというところについては、国のほうにはお伝えをしています。国が幾らの予算を張っているかということでしたら、それについては特に区のほうでは聞いてございません。 ◆くすやま美紀 委員  区のほうは大体このぐらいでお願いしますみたいなことが提示されているということですか。でしたらその金額、大体幾らなのかお答えください。 ◎施設再編・整備担当課長 借りる期間全体になりますけれども、約7,800万円余でございます。 ◆くすやま美紀 委員  それよりは下回りそうだということですか。 ◎施設再編・整備担当課長 その額よりは下回るということでございます。 ◆くすやま美紀 委員  賃借料は、多分1年10か月くらいですかね、2年はならないのかもしれませんが7,800万、それよりは下回るだろうということですけれども、いずれにしても、これだけでも大きな負担になるのではないかなと思います。  それで、今回33億以上、当初といいますか、第1定のとき、区長からは約39億ぐらいだろうと言われていたんですけれども、今回の議案では33億5,000万ぐらいということで、先ほど他の委員からも出ました、いろいろ建設物価の変動などによるということもありましたけれども、そうしますと、大体もうこれで、これ以外にさらに支出が必要になる経費はないということでよろしいのかどうか、お伺いしておきます。 ◎施設整備担当課長 工事費につきましては、今回議案で出している金額でございますけれども、予期せぬ何か、埋蔵物が出たとかそういったことがない限りはこの金額で、それ以上になることはないと考えてございます。 ◆くすやま美紀 委員  この施設の内容については、これまでも質疑がありました。それで、新たにつくられる在宅生活支援センターについて、予算特別委員会などでも大分やったんですが、きょうも先ほど質疑がありましたが、聞いていると、地域包括支援センターを支援していくような意味合いにも聞こえたんですけれども、かなり今区内の地域包括支援センターも仕事、業務内容が多岐にわたり、大分多忙をきわめているという中では、そうしますと、地域包括支援センターの現在の業務内容もかなり軽減していくとか、そういうふうな捉え方もできるのかなという思いがあるんですけれども、いかがでしょうか。 ◎保健福祉部管理課長 先ほど、具体的な例といたしまして地域包括支援センターと申し上げましたが、地域包括支援センターだけではなく、直接住民の方が相談に行った窓口で受けたさまざまな困難事例を支援するということでございますので、地域包括支援センターで多少困難事例に対する相談の負担は軽減するかと思いますが、全体の業務量が減るとかそういったことではございません。 ◆くすやま美紀 委員  私は、先ほどの答弁でかなり期待するところがあったんですね、当初から地域包括ケアのバックアップ機能ということが強調されていたので。直接区民の方の相談に応ずるというのはもちろん大切ですけれども、私は今の20ある地域包括支援センターを、予算も拡充されて多少人員が増員になったとかという話も聞くわけですけれども、どこの地域包括支援センターもまだまだ業務量も多いし、そういうところでのもっとバックアップというものがこのセンターに期待できるのかと思ったんですが、ちょっと今の御答弁では何か意味が違うようにも聞こえます。もう少しその辺の拡充などについても支援を行うべきではないかと思いますけれども、どうでしょうか。 ◎保健福祉部管理課長 先ほども申し上げましたとおり、例えば地域包括支援センターでいいますと、地域包括支援センターで受けた困難な事例についてはバックアップをどんどんしていく予定でおります。それも、今までは複数の課題について地域包括支援センターで請け負っていたことについて、さまざまな、例えば成年後見センターですとかあんさんぶるに入っております機能も含めて総合的な支援をしていくということでございます。 ◆くすやま美紀 委員  時間ですからまとめますけれども、委員長にお願いします。区長の不規則発言が多過ぎます。第1回定例会、特に予算特別委員会でもそうした区長の不規則発言などについては各会派からも意見が出たと思いますので、厳重に注意を願います。 ◎営繕課長 済みません、1点、工事費の関係なんですが、先ほど地中障害等あった場合以外はないということなんですけれども、この3年間、労務単価が急上昇したり材料費が高騰してスライド条項の適用などもありました。この工事についても2年近い工期になりますので、この間に労務単価がまた急上昇したり材料費が高騰したりする場合は、スライド条項の適用などもありますので、そういった予期せぬ場合においては工事費をまた加算する場合もあることを申し添えておきます。 ◆けしば誠一 委員  契約案件ではありますが、けさ私たちのところにも、地域の方たちからこの議案に反対する、そうした要望なども届いておりますので、契約内容はほぼ先ほどのやりとりでもありますが、天沼3丁目の複合施設があんさんぶる荻窪の単なる移転だけでしかないというような主張もありますので、何点かちょっと確認させていただきます。  議案表題に「複合施設棟」というふうにありますが、複合施設とは、複合施設棟と特養棟とあわせた施設を指すという理解でいいのか。ちょっとこの表題自身が非常にわかりにくいので、説明願います。それぞれの棟の建築工事の開始と竣工予定、あわせてお聞きします。 ◎保健福祉部管理課長 まず、今回整備いたします天沼三丁目複合施設につきましては、区の施設と機能を集約した複合施設棟と、あと特別養護老人ホーム棟、この2つの建物により構成されております。委員御指摘のとおりでございます。  また、竣工時期につきましては、それぞれの棟の建築工事の開始と竣工予定でございますが、複合施設棟は本年7月に工事を開始いたします。そして29年の12月に竣工予定でございます。特別養護老人ホーム棟につきましては、現在の荻窪税務署解体後の平成31年度に着工して33年度中に開設する予定でございます。 ◆けしば誠一 委員  これまでのやりとりで、3階の在宅生活支援センターが、特養棟に併設される訪問医療あるいは訪問看護ステーションと結んで、在宅介護と医療の拠点として新たに期待されるさまざまな困難事例への対応など含めて確認されましたが、この複合施設棟には、直営も含めさまざまな事業が入ります。受付や管理運営のあり方はどのようになるのでしょうか。 ◎保健福祉部管理課長 まず、あんさんぶる荻窪から移転いたします施設機能については、基本的には現在の管理運営形態を継続する予定でございます。新たな機能であります子育てプラザ、在宅生活支援センターについては、区の職員を配置することになりますが、子ども・子育てプラザにつきましては、一部の委託を考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  区の直営も含めてさまざまな機能が集中するということがありまして、受付なんかも、単なる委託でそれほど全体のことがわからない方だと非常に大変だと思いますので、その点についてのしっかりとした検討を求めます。  先ほども言いましたように、天沼の複合施設に移るあんさんぶるの機能、同じものがただ移るだけという指摘もありますが、スペースも含めてこれまで以上のサービスが可能なのか、具体的に確認していきたいと思います。  まず、荻窪北児童館で行われてきたゆうキッズ事業が杉並保健所に移りますが、議案の複合施設にもゆうキッズ事業を実施する子ども・子育てプラザが設置されます。荻窪駅北側の地域での児童館の利用状況、特にゆうキッズ事業の利用状況はどのような現状でしょう。 ◎児童青少年課長 天沼3丁目の複合施設がある小学校区、天沼小学校になるのですけれども、児童館としても天沼児童館、上荻児童館になります。平成27年度の天沼児童館の実績としましては、延べ来館者数が3万2,000人、ゆうキッズで申し上げますと、延べ参加者数が約1万人、上荻につきましては延べ来館者数2万8,000人、ゆうキッズの参加者数が1万2,000人、そのようになっております。 ◆けしば誠一 委員  かなりの数になっていますが、待機者とか少ないということがあったのでしょうか。今回複合棟に子ども・子育てプラザを設置することにした理由、ゆうキッズ事業の受け入れ人数、どのくらい考えているのか、お聞きします。 ◎児童青少年課長 施設再編整備計画の中で、子ども・子育てプラザは区内7地域の中に各2カ所設置するということにしております。天沼3丁目の複合施設が掲げる区民の福祉と暮らしのサポート拠点というコンセプトに、子ども・子育てプラザの設置目的が合致するというようなこともありまして、荻窪地域の1カ所目のプラザとしてこの複合施設の中に開設を決めた、そういう考えです。  このプラザにおいては、既存のゆうキッズに相当する乳幼児親子の居場所づくり、こういった事業のほかに、一時預かりですとか子育て支援団体との協働事業であったり出張プログラムであったりということを、総合的、一体的に実施するということですので、単純にゆうキッズ事業のみの受け入れ人数を幾つということは想定はしていないんですけれども、総体としてサービスの拡充を図ってまいりたい、そのように考えています。 ◆けしば誠一 委員  今の答弁にあることにも関連するんですが、図面にある託児室1、保育室2の設置目的、利用の仕方、この利用枠はどのくらい見込めるのでしょうか。 ◎子育て支援課長 託児室1、保育室2ということでございますが、これは子育て支援法に基づきます一時預かり事業を行うという施設でございます。70平米ほどございますけれども、おおむね生後6カ月から就学前の児童の一時預かりを行うということで、この2部屋につきましては、中ほどで可動式の仕切りがございます。一時預かりの歳児の状況によって柔軟に対応していくということでございます。施設の規模からして、大体6名程度の受け入れを予定してございます。
    ◆けしば誠一 委員  社会福祉協議会の会議室があります。この利用目的、目的外利用も可能なのか。災害時のボランティアセンターは社協に設置すると一般質問でもやりとりがありましたが、計画ではどのように検討されているんでしょう。 ◎保健福祉部管理課長 社会福祉協議会の会議室でございますが、現状から御説明いたしますと、現状のあんさんぶるでは社会福祉協議会には会議室はありません。必要時、福祉事務所から借用しているというところで、平成27年度では年間255日、月平均にいたしますと22日間使用しております。  今回新しく複合施設に移転する際には、会議室を1つ、これはパーティションをして2つの会議室で使えるようになってございますが、用途としましては、理事会や評議会などの法人運営に関するもの、あと事業者や区民向けの講座や講習会など事業の実施にかかわるもの、こういったことで活用する予定でございます。  それから災害時のボランティアセンターにつきましては、ボランティアセンターの運営主体は社会福祉協議会ということでございます。社会福祉協議会で、協定に基づいてあんさんぶる荻窪の中で活動するということになってございますが、この移転に伴ってこの協定書を見直して、運営については検討していくということになってございます。 ◆けしば誠一 委員  仮称天沼三丁目区民集会所というのが記されているんですね。どのような位置づけでそうなったのか、その対象となるのはどの部分でしょう。 ◎地域課長 こちらは、区民の皆様に会議や活動等でお使いいただきたいと思って設置する施設でございますけれども、この位置づけにつきましては、施設再編整備計画の方針との整合性を図りながら考えてまいりたいと思っております。  それから、どこが該当するのかですけれども、具体的には4階の集会室と多目的室を対象と考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  就労支援センター、すぎトレ、すぎJOB、それぞれの事業の目的と連携をお聞きします。あんさんぶる荻窪と比べてどのように拡充されるのか、それらをどのような体制で実施するのか、伺います。 ◎事業担当課長 現在あんさんぶるのほうでは、すぎトレ、すぎJOB、あとハローワークが一体となって就労の支援を行っております。ハローワークに行ってすぐに就職できる方、そういう方は大勢いらっしゃいますし、そういう方はいいんですが、なかなか御自身がどういう仕事が合っているのかということがわからないという方もいらっしゃいます。そういう方の相談を受けたりですとか各種セミナーで支援をするというのがすぎJOBでございます。  また、すぎトレにつきましては、就労の阻害要因を持っている方向けに相談を始めまして、社会適応訓練あるいは就労準備訓練を実施してございます。そして、移転後はさらに現在のスペースよりも広いスペースが確保できますので、その辺を活用しながら、さらに利用者に寄り添った支援方法を考えてございます。例えば、センターを勤務先と見立てて模擬職場のプログラムなどを検討しておりまして、これはセンターに定期的に定時に出勤してもらい、作業実習を行うというもので、このような経験を積み重ねることでさらに通勤ですとか仕事を続けるということに自信をつけてもらい、次のステップに進んでもらうというようなことを考えております。 ◆けしば誠一 委員  消費者センター、成年後見センターがあんさんぶるから移るが、これは拡充されるのかどうか。あんさんぶる荻窪にもありました教室の位置に調理教室、消費者生活学習室、あんさんぶるには環境学習室がありましたね、これらは改善点はあるのかどうか。  実は、これらのスペースは、さざんかねっとで目的外利用ができたんですね。この目的で利用されているとき以外は、かなりいろいろできて、私たちも利用させていただきました。複合棟では、この利用は可能なのかどうか。 ◎区民生活部管理課長 私からは、消費者センターの部分についてお答えいたします。消費者センターにつきましては、拡充もさることながら、今まで2つのフロアで消費者センターの諸施設がございますが、これがワンフロアになることによりまして、動線上非常に使い勝手がよくなります。  なお、御指摘の施設でございますが、これはパーティションで切りまして、2つの部屋を1つにすることも可能ですので、いろんな使用方法が可能となります。  最後の御質問のさざんかねっとの件でございますが、これにつきましては、今後検討してまいりたいと思っています。 ◎保健福祉部管理課長 成年後見センターについてお答えいたします。面積についてですが、36平米から113.4平米に拡充いたしまして、事務所と相談室ということで、お部屋についても拡充する予定でございます。 ◆松浦芳子 委員  細かい質問になってしまいますけれども、よろしくお願いいたします。  図面を見ますと、地下1階、自転車駐車場194台、自動車駐車場19台とありますが、この台数で十分なのでしょうか。 ◎施設整備担当課長 まず、自転車と自動車の駐車台数でございますけれども、それぞれ東京都、それから杉並区の条例に基づいて設置しております。それから、施設の各主管課の要望によって、事業に必要な台数等もここで確保できるようにしてございます。それから大きな、お子さんを乗せるような駐輪場につきましては、子ども・子育てプラザの北側に、地上部分に駐輪場42台分を用意してございます。 ◆松浦芳子 委員  この天沼三丁目複合施設以外に、近くに駐車場はあるんでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 あったかと思います。 ◆松浦芳子 委員  済みません、変な質問で。この駐車場なんですが、機械式にして例えば駐車料金を取るのか、そういうアイデアとかは考えているんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 自動車駐車場につきましては、機械式にするスペースはちょっとないものですから、平面の置き場ということで、あと自走式のスロープで入るように設計してございます。 ◆松浦芳子 委員  ということは無料ということですね。 ◎施設再編・整備担当課長 施設を利用される方については、通常どおり無料という考え方かと思います。 ◆松浦芳子 委員  それから、社会福祉協議会が使うスペースが2階と4階と2つあるんですが、2階と4階というとかなり動線が、4階がずれているような気がするのですが、理由があるんでしょうか。 ◎保健福祉部管理課長 2階については主に事務所、会議室等、ふだんの業務に使用するものが集中してございます。4階につきましては交流スペースや印刷室等ということで、分けて配置してございます。 ◆松浦芳子 委員  結構社会福祉協議会にいる方が大変かなと思ったものですから、ちょっと質問しました。  それから、2階に会長室があるんですが、これまであんさんぶるには会長室というのはどのぐらいのスペースがあったでしょうか。 ◎保健福祉部管理課長 現在、あんさんぶるには会長室というものはございません。 ◆松浦芳子 委員  今回、会長室を置いたのはどういうことかということと、それから会長は毎日会長室で勤務しているのか、いかがでしょうか。 ◎保健福祉部管理課長 新しく設けられます会長室については、常務が毎日出勤をするということで、常務が毎日使用するということになってございます。 ◆松浦芳子 委員  そうしましたら、会長室という名前は区民に対して余りよくないんじゃないかなと思ったんですけれども、検討ください。  それから、資料3の仕上げをよく読ませていただきました。例えば子供たちの通る玄関とかホールとか、多目的室とかプレイホールとか託児室とか、それから次のページの3階の託児室もヒノキ間伐板張りということになっているので、かなり子供たちに心配りをしているなということをこれで感じたのですが、これは区から要請をしてこのようになったのでしょうか。 ◎施設整備担当課長 木材の使用というのも大事なことだと思いますので、子ども・子育てプラザとか託児室等、お子さんのいるようなところについては、なるべく木質化の取り組みをお願いしたところでございます。 ◆松浦芳子 委員  本当に表を見ると歴然と、子供の通るところは板張りで、そうじゃないところはビニールクロスになっちゃっているので。ちょっと気になったのがおむつかえコーナーと授乳室がビニールクロス張りなので、多少の時間かもしれませんが、これもできれば板張りにしてほしいなと思ったんですが、いかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 ちょっと部屋の配置等考えながら、検討したいと思います。 ◆松浦芳子 委員  今、答弁いただいたんですけれども、これはこれからでも変えられるのかどうか、お願いします。 ◎施設整備担当課長 コストのこともございますので、必ずできるとはちょっと言えませんけれども、検討の余地はあるかと思いますので。 ◆松浦芳子 委員  このヒノキ間伐板張りというのは、表面はヒノキなんですけれども中は細かい繊維で、ボンドというか化学粘着剤みたいので張りつけてあると思うんですが、これ、無垢材にはならなかったのでしょうか。 ◎施設整備担当課長 材料の細かい構成まではちょっと把握していませんので、申しわけございませんけれども、調べてまた御報告いたします。 ◎営繕課長 今の答弁のとおりなんですけれども、仮に接着剤、そういったものを使っていたとしても、今、化学物質対策していますので、有害な量になるようなものは使ってない。それはここに限らず施設全般にそうなっておりますので、よろしくお願いします。 ◆松浦芳子 委員  それは国土交通省でもシックハウス対策を検討するということで、平成15年に施行されているのですけれども、ただホルムアルデヒドはちょっと怖いなという感じで、せめてお子さんがいるところだけは無垢材にしてほしいななんて思ったものですから、質問しました。  それから、子供たちがいるところに大変気を配っているという印象なんですけれども、こういうのは入札のときに影響はあったのでしょうか。 ◎経理課長 先ほど御説明しましたように、これは一般競争入札でございますので、価格による競争で業者を決めてございます。 ◆松浦芳子 委員  価格よりも、むしろ多少価格が高くても、無垢材のところが入札してほしかったなと思って聞きました。  最後に、あんさんぶるのような名称をこの施設は考えているのかどうか、お聞きします。 ◎施設再編・整備担当課長 名称につきましては、皆様からも愛される名称を今後考えてまいりたいと考えてございます。 ○大和田伸 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。──それでは、2巡目の質疑に入る前に、委員の皆様に改めて確認をさせていただきたいと思います。今御審議いただいている議案は、あくまでも契約の案件です。もちろん、関連する質疑はあろうかと存じます。それを否定するものではありませんけれども、あくまで今議案は契約案件ということを踏まえて御質疑をいただくよう、皆様、何とぞよろしくお願いをいたします。 ◆今井ひろし 委員  契約案件なのに何か関係ない話ばかりなんですけれども、私もちょっと素朴な疑問ですが、これ、大体10事業ぐらいをここの建物に入れると。所管は一体どのくらいがかかわっているのか、建物の責任者は館長として誰か設置するのか、その点だけちょっと確認をします。 ◎施設再編・整備担当課長 所管の数が今すぐ出てこないのですが、こちら建物全体を管理する館長というような役割の者については、特段置くという予定はございません。 ◆今井ひろし 委員  責任者がいなくて、例えば防災のときは誰が指揮するのとか、そういうことは想定は、これから考えるというふうに理解してよろしいでしょうかね。 ◎施設再編・整備担当課長 消防法に基づく責任者につきましては、別個にそういったものは設けるという考え方でございます。それは現在のあんさんぶるも同様ですけれども、そういった考え方と同じように対応してまいりたいと存じます。 ◆今井ひろし 委員  そうすると、10事業の所管がたくさんある中のどなたかを指定するという理解でよろしいのでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 そのとおりでございます。 ◆今井ひろし 委員  当然、それは区の職員と考えてよろしいでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 そうなると思います。 ◆中村康弘 委員  じゃ、私のほうから、先ほど来、今回のこの複合施設棟の基本コンセプトが、誰もが気軽に利用できる区民の福祉と暮らしのサポート拠点という考え方、これが基本にありまして、乳幼児の方から高齢者、障害者、在宅療養者等も、さまざま区民を支える一体的な施設ということが今回の施設の大きな特徴であるというふうに思っております。そういった中で、先ほど保健福祉部管理課長のほうからも、物理的に一体化することによって経験や情報が集約できる、そういったことでさらに手厚く地域福祉化を進めることができる、そういう考え方が示されてきたわけです。それで運営面でもこういったことが実行できるような、設計面も含めて工夫をしてきたというふうなことであると思うんです。  1つ、今回この場で、提案というか要望させていただきたいんですけれども、こういった今の考え方を、今回の複合棟の施設の利用者あるいはまた地域の方々に深く理解していただけるという取り組みが大事なんじゃないか。単に新しい建物ができたなというだけじゃなくして、こういう考え方で今回こういう建物を、施設をつくりましたということを皆さんに御理解いただけるような工夫が必要じゃないかと思うんですね。  例えば、1階のホール、どれだけの広さかはなかなかこの平面図だけではイメージ湧かないんですけれども、そういったところに、これからの杉並区の地域福祉のあり方とか、そういったことを皆さんで共有できるようなものを工夫していただきたいと思うんですけれども、その辺に関してはどういうお考えでしょうか。 ◎保健福祉部管理課長 今御指摘の点ですが、現状、設計図ができ上がっていることと、あと現場のスペースが少し限られているということもございますが、委員御指摘のパネルについては、できる範囲で、設置ができる方向で検討していきたいというふうに考えております。 ◆中村康弘 委員  パネルもそうでしょうけれども、さまざまな考え方があると思いますので、ぜひそういった運営面においても取り組みをしていただきたいと思います。  あともう1点、これまでお話ししてきた複合化ということで、集約化ということとある意味逆の目線になるんですけれども、特に1階の仮称子ども・子育てプラザについて、セキュリティーの部分に関して、ある意味アクセシビリティーが高まるのはいいんでしょうけれども、安全性という部分に関して、今回の設計も含めて、運営も含めて、どういう考え方で区は今考えているのか、それに関してはいかがでしょうか。 ◎保健福祉部管理課長 セキュリティーの御質問だと思いますが、セキュリティーだけではなく、案内や清掃、メンテナンスについては一括して委託をする予定でおりますが、特にセキュリティーに関しては、それぞれの事業の運営している時間帯というのが異なってまいります。利用者がいる間につきましては有人の警備をしていくということ、人がいなくなってしまったものについては無人の警備ということを考えてございます。 ◎施設再編・整備担当課長 子ども・子育てプラザの部分で若干補足をさせていただきます。子ども・子育てプラザにつきましては、別の入り口を設けるということでのセキュリティーの確保を行っております。また、就労支援センターとつながる部分がありますけれども、こちらにつきましては扉を用意いたしまして、インターホン等を設置することで、何か合図をしていただいた上で入るというような形でのセキュリティーの確保ということを考えてございます。 ◆中村康弘 委員  特に子ども・子育てプラザのところを、私もしっかりと確認しておきたいと思うんですけれども、今御説明ございました、資料5の平面図からも、東側になるんでしょうか、平面図で右側ですね、子ども・子育てプラザ出入り口というのが1つの玄関と、もう1つが今御説明あったのは多分この上の廊下2というところの入り口だと思うんです。この2カ所が子ども・子育てプラザへの入り口ということで確認させていただきたいのですが、それでよろしいでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 そのとおりでございます。 ◆中村康弘 委員  廊下2のところはインターホンというか、要するにどういった用件かとかどういった人物かということも確認した上で出入りが可能になる、そういう制度、システムなんですね。  もう1つの、子ども・子育てプラザのメーンの出入り口に関しては、資料8の透視図で見ると、透視図上の左部分ですけれども、外から入る門があって、そこに、子ども・子育てプラザの出入り口に行くためにもう1カ所門があるんですね。2カ所なんですかね。この門を通らないと出入り口の建物には入れないということ、この門のところでセキュリティーをしっかりと担保していく、そういう考え方なんでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 今回のこちらの建物でございますが、特別養護老人ホーム棟もあわせまして、建物の周りを歩けるような歩行者用の通路を設けようということで考えてございます。特に南側の部分につきましては、通り抜けができたほうがいいということを地元の住民の方々からも多数御意見をいただきまして、その意見を反映してつくったところでございます。ということで、夜間についてはこの通路の部分、閉鎖したいというところでこの門をつけていますが、下側の、日大二高通りのほうから入るときについては、この門、営業時間帯はあいていますけれども、営業が終わった段階では閉めるというような考え方ですし、子ども・子育てプラザ入り口のほうの通りからは特に門という形ではありませんので、入りやすくというふうになってございます。 山本(あ)委員 私のほうから、工事内容について少し詳しい点をお伺いします。  まず、非常用発電設備ですが、この出力だと災害時にどれくらいの時間使用できるのか、また蓄電池はあるのでしょうか。 ◎施設整備担当課長 非常用発電設備でございますけれども、これは事前に設定した特定のコンセントあるいは照明器具、これにつきまして電気を供給するわけでございますけれども、燃料の供給をしない場合にはおおむね72時間、これらの器具に電気を供給することができます。蓄電池につきましては、現在のところ備えてはおりません。 山本(あ)委員 詳しいことなんですが、蓄電池は必要と考えているのか、それともスペースの問題なのか、価格の問題なのか、備えていない理由をお知らせください。 ◎施設整備担当課長 ただいま杉並区で蓄電池を備えているのは大体震災救援所といったところが中心となってございますので、この施設が例えば震災上の位置づけが明らかになった場合には設置することも考えられますけれども、現時点では設計には入ってございません。 山本(あ)委員 先ほど災害時のボランティアのセンターになるというお話もありました。蓄電池は後からでも取りつけできるんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 後からでも、若干の工事は必要になるかと思いますけれども、予算を確保してということでございますけれども。 山本(あ)委員 了解しました。  先ほど、災害時に使えるコンセントというお話があったんですが、例えば非常時の備えとして公衆電話の設置と、災害時に使えるコンセントなどをわかりやすく表示をしていくという方法が、例えば当初の設計に盛り込まれる必要があると常々感じているところなんですね。建物ができ上がってしまうと、どのコンセントが災害時に使えるものかわからないということだけで、災害時の大変さが随分違ってくると思います。こういった配慮を検討はされているんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 まず、公衆電話につきましては、今、設計段階では検討されてないんですけれども、委員のおっしゃるとおり、3・11の際も公衆電話の有効性が認識されておりますので、NTTのほうの判断もございますけれども、設置を検討してまいりたいと思います。  非常時用のコンセントにつきましては、一般的にも表示してまいりますけれども、工事の中でどういった表示がわかりやすいかということを検討しまして、設置してまいりたいと思います。  それからさっきの蓄電池についての追加ですけれども、非常用の発電機を備えてございますので、蓄電池がなくてもある程度の対応はできるかと考えてございます。 山本(あ)委員 了解しました。  次に、太陽光パネルについてお尋ねします。最大約4キロワットの出力となっています。建設コストにも影響すると思うんですが、省エネとランニングコストを下げる意味からも、例えば垂直面にも設置できるものが今は出回っているんですが、もう少し多くの、また方角に関しても西に設置されているようですが、向きに関しても検討できないものかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 太陽光パネルを垂直面、壁面に設置する場合ですけれども、屋上に設置する場合に比べまして1.5倍ほどのコストが余計にかかるというふうに試算しております。加えて、メンテナンスするときに足場が要るとか、なかなか維持管理が難しくなりますので、屋上への設置がただいまのところは適当であるかと考えてございます。 山本(あ)委員 最後の質問です。透視図を拝見しますと、2点ほど気になる部分があります。1つはサインの位置、これが本当に見やすい位置なのか。また、この名称は後ほど変わってくるというお話もあったんですが、もう1点は屋上緑化の部分なんです。書き込みがされてないのでちょっとイメージもしづらいんですが、こちらは例えば利用者の方が外に出て交流の場になったり、憩いの場になったり、そういう活用の方法はできるものなんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 まず、館名板というかサインにつきましては、設置するときに見え方等検討しながら、また、名称も多分この名前にはならないと思いますけれども、考えて設置したいと思います。  それから、3階の屋上緑化の部分でございますけれども、こちらは、区と東京都の条例に基づきます緑化面積がちょっと地上部でとれなかったものですから、それを補うために設置したものでございます。植えるものにつきましては、草とか低木とかそういったものでございまして、人が立ち入ると枯れちゃうようなものでございまして、ちょっと一般の方に開放するのは難しいかと思います。  また、近隣説明とかでも、周りの方から、視線が気になるとか騒音が気になるといった御意見もいただいていますので、一般の方に開放するのはちょっと難しいかと考えてございます。 ◆くすやま美紀 委員  大体施設の内容などについての質疑も大分出てきたので、図面などを見ても、すばらしい施設になるんだろうなというふうに思います。契約の議案ですので、そんなに長々またやるつもりはないんですが、ただ一方、この複合施設というものが、単にそこに新しくただ建てられるということではなくて、どうしてもあんさんぶる荻窪との関連があるものですから、ちょっと1点お聞きといいますか要望といいますか、廃止になるほうのあんさんぶる荻窪の、私も地元住民なんですけれども、周辺の方々からも、今も存続させてほしいという声は上がっているんです。この間も本当にずっと言ってきたんですけれども、説明会が1回も開かれてないということを今も不満に思っておられるんですよ。だから、しっかりとその辺、あんさんぶる荻窪、南側の方たちに対するきちんとした説明というものをしっかり開いていただきたいんですけれども、どうですか。 ◎施設再編・整備担当課長 この間も御答弁しておりますが、今年度、施設再編整備計画の第一次実施プランの改定ということになりますが、その改定の説明会を行う際には、これまでの経過などもあわせまして御説明してまいりたいと考えてございますので、その中で御理解いただければというふうに考えてございます。 ◆くすやま美紀 委員  それはきちんと荻窪の南側で開いてほしいんです、地域区民センターとか桃二小とか。今まで、前回の施設再編整備計画の説明会が1回も地域センターや桃二小で開かれてないんですよ。だから、しっかりとそこを、じゃ説明会を開くということを明言していただきたいんですけれども、どうですか。 ◎施設再編・整備担当課長 場所につきましては、今の御意見なども踏まえまして検討させていただきます。 ◆くすやま美紀 委員  期待しておりますので、絶対に南側でお願いしたいんです。  あとはそんなに長くやりませんけれども、例の児童館の子供たちの居場所といいますか、学童は桃二とか乳幼児親子のは保健センターとかあるんですけれども、遊び場、近所の保育園に通う子供たち、ほとんど園庭がない保育施設ですから、公園も5丁目のほうのおしかわ公園でしたっけ、小さい公園しかないということで、あんさんぶるがそういう子供たちの居場所として担ってきた役割が大だということ、これまでの質疑でもあったと思うんです。そういう代替施設については検討していくというような答弁もありましたが、その辺の検討というのがどうなっているのか、お伺いしておきたいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 南側の子供の居場所につきましては、先ごろの一般質問の際でもお答えをしてございますが、現在さまざまな可能性を追求しているというところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  可能性を追求しているという、ただ可能性があるのかなと、ちょっと心配といいますか、余り土地もないんじゃないかなという中で、これ以上お聞きしてもきっと明確なお答えはないと思うんですが、大体どの辺、何か検討する場というか何かそういう当てというのか、あるのでしょうかね。最後その点聞いておきたいんですが。 ◎施設再編・整備担当課長 可能性を追求するということで、しっかりと頑張らせていただきます。 ◆けしば誠一 委員  簡潔に終わります。あんさんぶるが交換されて天沼3丁目の複合施設にかわると、荻窪南側に児童館がなくなる、子供の居場所を失うとの危惧が繰り返し地域で表明されていて、そういうふうに思っている方、多いんですよね。桃二小ができるまで児童館機能が保健所の4階に移って、ほぼ同等の面積は保障されましたが、ここにある学童クラブは桃二小移転後にどのように活用されるのか。ゆうキッズ事業は、保健所から学童クラブ、桃二小に移転後にどのくらい受け入れ枠が拡大されるのか、学校になじめない子供や中高生の受け入れはどのように検討されているのか、この点をしっかりと南側の方たちに伝える必要があるんですね。この点、再確認します。 ◎児童青少年課長 まず、私のほうから、学童のことと、中高生の受け入れのお話があったと思いますが、そちらにお答えしたいと思います。
     まず、荻窪北児童館の学童クラブについては、今140平米ぐらいの中で100名の受け入れ人数を確保しているんですけれども、桃井第二小学校の中では約320平米ほど確保しまして、150名の受け入れを考えたいと思っております。さらに、運動場、体育館、図書室、特別教室、そういったものが学校に備わっていますので、そういった施設を活用して、内容の充実を図っていきたいと思っております。  また、学校になじめない子供への対応ということですけれども、学校の教員ですとかスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、教育委員会が取り組んでいるところが中心なのかなと考えておりますけれども、そうした中で、児童館というものも1つの居場所として活用するケースがあるというふうに私たちも認識しております。桃二小開放後も、引き続き荻窪の地域の中で、荻窪児童館、上荻児童館、天沼児童館ございますし、また今お話ししている天沼3丁目の子ども・子育てプラザ、こういったところで中高生、あと学校になじめない子供の居場所というのも確保していきたいなというふうに思っております。  中高生につきましては、今でもゆう杉並というものが大型の児童センターという位置づけですので、こちらで受け入れを図っていきたいというところでございますし、子ども・子育てプラザにおいても、多目的室ですとか会議室、そういったものをうまく運用して、工夫して、居場所として確保していきたいと思っております。  ちょっと長くなりますが、子育てプラザにつきましては、先ほど申し上げましたとおり地域内に2カ所設置するという計画ですので、今後は荻窪駅の南側にも設置できるように努めてまいりたいと思っております。 ◆けしば誠一 委員  先ほど賃料の設定ということで7,800万と見込まれて、安くなるだろうと。私も、国にとっては、税務署の建てかえなしにあんさんぶるの一部改修で対応できる大きなメリットがあるわけですね。ですから、当然、区としては賃料設定に対してはそのあたりはしっかりと交渉していただきたいと思うんですが、いかがでしょう。 ◎施設再編・整備担当課長 賃料の設定でございますが、あくまで国の規定の中でというところは大前提としてございますが、その上でも、今回財産交換によりまして国、区双方のメリットがある事業ということで進めておりますので、それを踏まえた賃料設定をしていただきたい旨、この間も御検討いただきたいということでお伝えをしてございます。 ◆けしば誠一 委員  最後に、この間我が会派から要望してきた点を再確認して、終わります。  1定で財産交換議案が決まって、国でもあんさんぶるの改修計画が立てられていくと思いますが、国が使う面積の空きスペースをめぐる話し合いはその後どうなったのかということです。それから荻窪南側に不足すると言われている子どもの居場所づくり、先ほど他の会派からも伺いましたが、一定のめどはついているのかどうか、年度内に公表できる見通しがあるかどうか、この点再確認して、終わります。 ◎施設再編・整備担当課長 まず、財産交換後のあんさんぶるの空きスペースの関係からでございますが、この間も御答弁させていただいておりますが、税務署としての必要なスペースを確保した上で余剰スペースが発生した場合には、区民福祉の向上に資する利用をしていただきたいということで、今年度につきましても、あちらの土地を管理しております国の東京財務事務所に対しましてお話をしてございます。  また、子供の居場所の部分でございますが、先ほども御答弁したとおりでございますが、現在全力で場所を探しているというところでございまして、その結果をいち早く出したいと思っていますが、もうしばらくお時間をいただければというふうに考えてございます。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めますが、上程しております4議案について意見をお願いします。  意見のある方は挙手願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第54号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設建築工事の請負契約の締結について、議案第55号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設電気設備工事の請負契約の締結について、議案第56号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設給排水衛生設備工事の請負契約の締結について、議案第57号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設空気調和設備工事の請負契約の締結について、以上4議案につきまして、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  まず、この天沼三丁目複合施設は、計画に基づく画期的な複合施設であり、子供から高齢者まで10事業の複合化、多機能化を図ったこれまでにない先進的な施設であると言え、他の自治体にも誇れる施設であるとも考えます。今議案はその建設建築工事、電気設備工事、給排水衛生設備工事、空気調和設備工事と、建設に当たっての工事契約と認識します。  契約に関しては、質疑を通じ、参加事業者、落札率、JVの基準、低入札価格調査の実施等を確認して、公平性、透明性に問題がないことを認識いたしました。今後も、入札等に関して疑念を持たれないよう引き続き精力的に取り組んでいただくよう要望して、賛成の意見といたします。 ◆中村康弘 委員  議案第54号、第55号、第56号、57号の4議案について、杉並区議会公明党として賛成の立場から意見を述べます。  各契約案件において、契約金額、内容及び落札者の選定等について特段の問題は見受けられず、妥当であると判断します。  複合施設棟建設に伴い、各関係施策が充実し、また追って建設が進められる特別養護老人ホームと併設されることにより、さらなる相乗効果が図られ、区民福祉、地域福祉が増進することを期待したいと思います。ハード面とあわせて、運営上のソフト面での充実も何とぞよろしくお願いいたします。また、この複合施設棟における区の考えを広く区民の方々と共有できる工夫についても検討していただく旨の要望も付しまして、賛成の意見とさせていただきます。 山本(あ)委員 議案第54号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設建築工事の請負契約の締結について、議案第55号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設電気設備工事の請負契約の締結について、議案第56号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設給排水衛生設備工事の請負契約の締結について、議案第57号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設空気調和設備工事の請負契約の締結について、区民フォーラムみらいを代表いたしまして、賛成の立場から意見を申し述べます。  本議案は、荻窪税務署跡地を活用し、これまで区内に分散していた福祉関連の窓口を一体化し、区民福祉の向上に資するため、複合施設の建設について議案として上程をされているものであり、私ども会派といたしましても、区の前向きな取り組みを大変評価するところでございます。これまで書面や議会での答弁を通して複合施設の概要を伺ってまいりましたが、建築計画がまとまり、より具体的に全体の計画が見えてまいりました。  契約に関しては、質疑を通しまして妥当ということを確認いたしました。総工費が予定よりも低く抑えられること、平面計画や設備計画が決定していくまでの担当課とのやりとりの経緯をお聞きし、利便性や省エネ性、災害時の備えなどが確実に計画に反映されていることを確認いたしました。また、隣接してこれから計画が進む大規模特養整備の概要も把握することができました。今後は、特養の建築計画において、天沼三丁目複合施設複合施設棟と2つの建物が並ぶことを十分考慮に入れた計画になっていくことを要望いたします。  また、本計画のよさを区民に周知していく取り組みに関しては、これからだと考えています。現在のデジタル技術をもってすれば、計画を立体的に感じることができるような、人の目線でのパーツや、ウオークスルーという歩いている目線を動画に再現した技術が手軽に採用できるようになっています。今後は、こういった技術などを使って区民周知に努めていくことを要望いたします。  また、最後になりますが、各部門ごとの情報交換や交流が生まれるという今後の運営に関しての工夫に取り組みを進めていただくことを要望として付して、賛成といたします。 ◆くすやま美紀 委員  議案第54号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設建築工事の請負契約の締結について、議案第55号、56号、57号、以上4議案について、日本共産党杉並区議団は反対の立場から意見を述べます。  この複合施設は、あんさんぶる荻窪と荻窪税務署等との財産交換によってあんさんぶる荻窪が廃止となるために、児童館以外の施設の移設先として建設されるものです。  財産交換については、大規模特養ホーム建設のためと言われてきましたが、実際は、区長が荻窪駅周辺整備事業に税務署を取り込もうとして、家賃無料で駅前に税務署を誘致することを財務省に約束し、改築工事を休止させたものの、税務署の移転先確保が進まず、結果としてあんさんぶる荻窪を国に差し出すというのが真相だったということが、さきの第1回定例会の議論を通して明らかになりました。  区の方針でこのまま進みますと、築わずか十数年、28億円以上かけて区民との協働でつくり上げられてきたあんさんぶる荻窪が廃止となります。地域が育んできたコミュニティーは壊され、荻窪北児童館の廃止で、子供たちの居場所、遊び場も失われることになります。存続を求める地元住民の声は全く無視され、説明会さえも一度も開かないという区の姿勢に、地元住民の怒りは募るばかりであります。こうした問題だらけの財産交換が前提となっている複合施設の建設には、賛同できません。  さらに、財産交換はさきの第1回定例会で可決されたといっても、平成30年にもう一度議決が必要となり、正式決定したわけではありません。そうした状況のもとで複合施設の建設を進めることは問題と考えます。  財産交換が成立するまでの建設の期間は、多額の賃借料の負担も発生します。大規模特養は、財産交換しなくても、定期借地などによって、規模も縮小することなく建設は可能です。仮称在宅生活支援センターなどが追加されると言いますけれども、この建物のワンフロアわずか一角にすぎず、どうしてもこの複合施設に入れなければならないという理由もありません。33億円以上もの費用をかけ、現存するあんさんぶる荻窪と同様の施設を建設する必要はないと考えます。税金の無駄遣いであると指摘するものです。  以上述べてきました理由により、議案第54号から57号に反対いたします。  以上です。 ◆けしば誠一 委員  議案第54号から57号に対するいのち・平和クラブの意見を述べます。  第1に、質疑を通して4つの契約の妥当性は確認できました。  第2に、高齢化が急速に進む中、安倍政権のもとで介護保険制度の改定に伴い創設された介護予防・日常生活支援総合事業は、自治体に具体的な内容を委ねる一方で、そのための財政を毎年削減するものとなりました。地域包括ケアシステムが、予算の限界を口実に、生活支援を地域ボランティアに丸投げしかねないおそれを抱きます。  自治体の責任が問われる今、区が天沼3丁目に計画した特養200床と介護と医療のバックアップ施設は、区民に寄り添いながら自治体としてその責任を果たすものと期待します。  第3に、あんさんぶる荻窪との財産交換という手法で獲得できた広大な用地を活用し、あんさんぶる荻窪にあるそれぞれの事業が一層拡充されることが確認できました。  第4に、児童館が少ない荻窪駅北側の地域に子ども・子育てプラザができ、児童館事業をさらに拡充されることです。国との交渉をさらに進め、また区の努力で荻窪駅南側に新たな子供の居場所をつくること、荻窪駅南側での説明会を実現するよう求め、4つの議案に賛成します。 ◆松浦芳子 委員  議案54号、55号、56号、57号の4議案について、自民・無所属クラブを代表して、賛成の立場から意見を述べさせていただきます。  先ほど質問もいたしましたが、1階の子ども・子育てプラザについて、子供たちの環境を考えて板張りにするなど気配りはされていますが、できれば無垢材を使っていただきたいと要望します。  請負契約については、質疑を通して適正にされていると確認いたしましたので、賛成といたします。  以上です。 ◆田中ゆうたろう 委員  議案第54号から57号について意見を述べます。  あんさんぶる荻窪が失われることによって、荻窪南部地域の子育て環境の質が下がることを懸念する区民の声が聞かれます。単に代替地を担保するだけではなく、これまで以上に当該地域の子育て環境の質が上がることを目指していただくよう要望いたします。あわせて、当該地域住民への説明を丁寧に、かつ真摯に行い、これまでの説明不足から不安や混乱を招いていることについては率直に非を認め、謝罪することを要望いたします。  以上、要望を付して、4議案の内容には特段の異議を呈すべき瑕疵も見当たらないことから賛成といたします。 ○大和田伸 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、議案ごとに採決いたします。  初めに、議案第54号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設建築工事の請負契約の締結について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○大和田伸 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第55号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設電気設備工事の請負契約の締結について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○大和田伸 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第56号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設給排水衛生設備工事の請負契約の締結について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○大和田伸 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第57号仮称杉並区立天沼三丁目複合施設複合施設棟建設空気調和設備工事の請負契約の締結について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○大和田伸 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  議案審査の途中ですが、ここで午後1時まで休憩といたします。                             (午前11時55分 休憩)                             (午後 1時    開議) ○大和田伸 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  次の議案審査に先立ち、くすやま委員から発言の申し出がありますので、これを受けます。 ◆くすやま美紀 委員  午前中の議案第54号から57号までの意見開陳におきまして、あんさんぶる荻窪を国に差し出すというのが真相だったことがさきの第1回定例会の議論を通して明らかになりました、という発言につきましては、私ども日本共産党杉並区議団としての見解をお示ししたものであるということを申し上げておきます。  以上です。   (5) 議案第58号 杉並区立下高井戸子供園改築建築工事の請負契約の締結について ○大和田伸 委員長  それでは、続きまして、議案第58号杉並区立下高井戸子供園改築建築工事の請負契約の締結についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 議案審査に関連しまして、入札見積経過調書を御配付してございますので、審査の御参考に活用してください。お願いします。 ○大和田伸 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──それでは、最初の質疑は、答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆今井ひろし 委員  それでは、議案第58号杉並区立下高井戸子供園改築建築工事の請負契約の締結について質問してまいります。  まず、契約手続等について何点かお尋ねしますが、本議案は建築工事となります。主な入札参加資格条件についてお示しください。 ◎経理課長 まず、本件は予定価格が5億円を下回る工事であるため、単体発注となってございます。主な入札参加資格の条件ですが、区内業者につきましては、東京電子自治体共同格付の建築工事A級からB級を有することとしております。また、区外業者は共同格付の建築工事A級21番からA級100番までを有することのほか、区内、区外それぞれ官公庁実績等の条件をつけてございます。 ◆今井ひろし 委員  今回は全て杉並区内の業者と考えてよろしいんでしょうか。3者ありますけれども、教えてください。 ◎経理課長 3者とも区内業者でございます。 ◆今井ひろし 委員  では、今回の入札の概要についてちょっと教えていただきたいんですが、入札見積経過調書を見ますと、落札率97.9%ということですが、その辺も含めて教えてください。 ◎経理課長 まず、経過としましては、資料の中段に記載のとおり、申し込みは3者ありまして、5月12日に開札を行ってございます。1回目の入札で予定価格内で入札した渡辺建設株式会社が落札率97.9%で仮契約をしたところでございます。 ◆今井ひろし 委員  その渡辺建設株式会社は、過去、区のどのような工事を請け負ったことがあるのか、主な実績等わかりましたら教えてください。 ◎経理課長 区の発注工事では、最近のものからいいますと、杉並和泉学園の建築工事、大宮前体育館移転改築工事、井草中学校改築工事等の、これは全てJVですが、実績を有してございます。 ◆今井ひろし 委員  次に、配付されている平成28年第2回区議会定例会上程契約議案関連契約一覧を見ますと、電気設備工事など契約金額等が掲載されています。これらの関連工事を合わせた工事費の総額と平米単価は幾らになるのか、また、現在建設中の杉並保育園や成田東四丁目保育園の平米単価は幾らなのか、あわせてお示しください。 ◎施設整備担当課長 下高井戸子供園の設備工事を含めました総工事費ですが、約5億1,000万円、平米単価は約50万1,000円となります。杉並保育園の平米単価でございますが、こちらは約48万2,000円、成田東四丁目保育園の平米単価は約54万4,000円となっております。 ◆今井ひろし 委員  50万、48万、54万と、何か平米単価にばらつきが出るのはなぜなんでしょうか。これは国の保育施設整備基準から見て少し乖離があるような感じがするんですけれども、どのように評価しているんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 建物本体の仕様等は各建物そんなに差があるわけではございませんけれども、敷地の立地条件によって差が出てまいります。例えば、先ほどの平米単価の一番高い成田東四丁目保育園なんですけれども、敷地内に高低差がありまして、地面の掘削工事とか周辺の擁壁の改修費用、そういったものがかなりかさんでございます。次に高いのが今回の下高井戸子供園でございますけれども、こちらは敷地が周りの道路よりも一段高くなってございます。園庭や建物に入るためにスロープを設けましたり、また近隣への日影の配慮等考えまして、敷地を全体的に30センチほどすき取ってございます。そういった土の処分費等が建設費に響いておりまして、こういったような敷地特有の条件によりまして、建設費にばらつきが生じているものでございます。 ◆今井ひろし 委員  要するに、土地によって値段の差が幾つか出てきているということですね。  子供園は幼稚園としての性格を持つ施設と認識しており、もとはこれは下高井戸幼稚園でしたので、幼稚園の施設設置基準や子ども・子育て支援法の認定こども園などの基準があるかと思います。それと比較して、今回の改築後の建物は全体的にどのようになるのか、現在は杉並区独自の子供園ということですので、どういう基準でつくられているのか、あわせて全体的にお答えいただければと思います。 ◎保育施設担当課長 御指摘のとおり、区立子供園につきましては、従来の認可幼稚園に、区の条例で長時間の預かり保育を可能とした区独自の幼保一体型の施設でございます。このため園舎の設置に際しましても、文科省の定める幼稚園設置基準によって都の内規も定められております。こういったものを適用していくことになりますので、これとの比較においては、まず保育室については設置基準で53平米以上となっているんですけれども、今回の計画では約63平米という面積をとりました。ですから、10平米ほど上回っております。また、基準では100平米程度の広さを必要とするホールということで記載されているんですけれども、新園舎につきましては約133平米程度、基準を約33平米上回っている、こういったことで、新園舎につきましては、教育・保育環境の充実ということを念頭に置いた、そういったつくりとしてございます。  また、設置基準の中では努力義務になっている図書室とかさらには調理室、こういったものも備えておりまして、長時間預かり用の保育室、午睡室、相談室、こういったものを設置してございます。 ◆今井ひろし 委員  一応子供園ですけれども、基準としては幼稚園の基準を守りながら調理室を入れたり午睡室を入れたりという部分で充実していただいている点は感謝するものでございます。  最後に、配置図を見て感じたことを2点伺います。  まず、園庭が狭いように感じるんですが、これはもっと広くできないのかなというふうにも思うんですが、その点に関してはいかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 今回の子供園の改修に当たりましては、園舎の中身の充実といったことを主眼に検討したわけでございますけれども、加えて緑化の基準等を満たして、園庭につきましては若干狭くなりましたけれども、形のいい、使いやすい園庭が確保できた、このように考えてございます。 ◆今井ひろし 委員  では、これを最後にしますが、周辺の道路ですね、私も地元ですから時々通るんですが、非常に狭いと感じています。子供たちが通学する際にもちょっと怖いなというふうにも思っておるんですけれども、道路の拡幅に関しては何らかの対策等考えているんでしょうか、その辺を質問して終わりたいと思います。 ◎施設整備担当課長 道路の幅員につきましては、北側も西側も建築基準法の最低限の4メートルを確保されておりますので、道路としての拡幅というのは考えておりませんけれども、近隣住民からも、北側の道路がちょっと狭いという話がございまして、花壇等を70センチぐらい下げまして歩道をつくりまして、園児とか近隣の方の安全な通行に寄与しようということで計画してございます。
    ◆中村康弘 委員  それでは、私のほうから重複しない形で質問したいと思います。  まず、今回改築することに至った理由といいますか、経緯に関して御説明いただきたいと思います。 ◎保育施設担当課長 区立下高井戸子供園でございますが、区で初めて公立幼稚園として、昭和45年に私立幼稚園を補完する立場で設置をされました。今般、設置当初の園舎が46年を経過して老朽化が進んでおります。改築が必要だったことと、それから近隣にございます下高井戸保育園も改築時期を迎え、改築の必要に迫られていた、そういったところで、至近に出た生産緑地を区が用地を購入して仮設園舎を建て、2園の改築に有効利用できる改築計画が立ちました。そういったことで今回実施に至ったものでございます。 ◆中村康弘 委員  今回改築を行うに当たりまして、その基本的な考え方あるいは方針といったものに関して御説明いただきたいと思います。 ◎保育施設担当課長 まず、子供園の最初の改築でございますので、先例となりますように、安全とか安心とかこういったものと、それから子供たちの育成環境の充実を改築計画の中心に据えました。そしてこれからもこの地域に愛され親しまれる、こういった施設になるように、景観等も含めてしっかりと検討してまいりました。  また、定員等の規模につきましては従来どおりとしながらも、要望の高かった調理室や図書室を設ける等の、新しい時代に即した子供園として計画をしております。 ◆中村康弘 委員  そういった基本的な、今お話しいただいた考え方で、具体的に今回出されております施設の設計に際してはどのような形でそういった考え方が反映されているのか、あるいはどういった工夫が今回施されているのか、その辺に関して、幾つかで結構ですのでお聞かせいただけますか。 ◎保育施設担当課長 先ほどちょっと営繕部門のほうからも御答弁した部分がございますが、既存園舎などの土地は周辺よりちょっと高くなっていまして、これによって周辺環境に日影の影響も出るだろうと、こういったことも含めて、まず敷地全体を30センチほど切り下げております。全体を少し低くして周辺に配慮した。  それから、これまで緊急車両が乗り入れることができなかった状況もございまして、子供施設でございますので、緊急車両とか必要車両が園内に乗り入れることが可能なような、そういったことも考えました。  また1階、2階とも4つの保育室を全て南側に配置をして、明るい保育室ということで設計に取り入れたところでございます。 ◆中村康弘 委員  先ほどの安心・安全、景観、また育成環境の充実といったところが、今お話のあったことでも工夫をしている、そういった点ですね。  そういった観点にさらに、先ほどちょっと調理室というお話もありましたけれども、現場で実際に保育・教育をされている方々や、あるいは通わせている保護者の方々、現場目線という形ではどういった考えが取り入れられているか、改めて確認したいと思います。 ◎保育施設担当課長 初めての幼稚園舎の建てかえ工事ということで、先例もございませんでしたので、今委員御指摘の、園長先生を初め職員の御意見、それから保護者の御意見、そういった要望等もお聞きをして、園長先生、職員の方たちから防犯関係の要望が多かったものでございます。それでトイレの照明設備とか、あるいは倉庫の位置に至るまで事細かく細部にわたって何度も要望が出ましたので、そういったものを確認して取り入れました。また保護者からは、先ほど委員御指摘の調理室の設置と、やはり同じように防犯・防災上の御要望をいただきました。こういったものをしっかりと設計の中にも今回盛り込んで対応した、こういったことでございます。 ◆中村康弘 委員  さらに地域住民の方々の理解という部分に関してなんですけれども、北側の道路が狭い、緊急車両、また高さが若干高いということで、そういったところにも配慮されたというお話がございましたけれども、基本的に近隣の方々に関しては、こういった設計、考え方に関しては御理解いただいているということで、こちらのほうで理解してよろしいんでしょうか。 ◎保育施設担当課長 計画の段階の説明会、中高層の説明会、それから解体の説明会、3回近隣の方たちとはさまざまやらせていただいて、東側が敷地と戸建ての住宅の距離が非常に近いものですから、現状1メートルの離隔距離なんですけれども、そこを倍に広げて2メートルの離隔をとりました。それから東側に少し負荷がかかる部分については、少し西側のほうに砂場なんかを移したりということで、こういった数回にわたる区のほうの真摯な対応で近隣の皆様は最終的には御理解いただいた、こういうふうに考えているところでございます。 ◆中村康弘 委員  これまで粘り強いさまざまなお話し合い、また検討を重ねてこられたというふうに推察いたします。しっかりとやっていただいて感謝申し上げます。  続きまして、仮に本議案が今回の議会で可決されれば、今後子供園の改築に着手していくということなんですけれども、今後の主なスケジュールに関して概略お示しいただきたいと思います。 ◎保育施設担当課長 現在、旧園舎の解体工事が進んでおります。意外と順調に進んで、当初7月予定だったんですけれども、場合によっては6月いっぱいで終わる、こんな状況が見えてきました。それから、完了した後、新築工事の住民説明会を近隣の皆様に最終的にやって、8月から新園舎の工事が始まります。来年の9月には新園舎が竣工して、10月には子供たちが新しい園舎で生活できる、こういったスケジュールでございます。早まれば、少し前倒しも可能かなと考えているところでございます。 ◆中村康弘 委員  ちなみに、これは本会議でも御説明があったんですけれども、現在の子供園の子供たちは仮設園舎のほうに移っているということなんですけれども、今スケジュールの説明がございました。改築工事が終わりまして新園舎が開設したとなったときに、今の仮設園舎のその土地は公園を整備する計画というふうに伺いましたけれども、その辺はそのとおりでよろしいんでしょうか、確認します。 ◎企画課長 今後の予定といたしましては、子供園の改築後、平成30年度中に公社から買い戻すことを予定してございまして、現時点におきましては、公園用地として活用する予定でございます。 山本(あ)委員 さきの質問で金額や入札方法、その結果、また育成環境の充実や近隣の調整に関しては問題なく進められていることが確認できました。  私のほうからは、細かい部分ですが、2点お伺いするんですが、まず配置図にあります駐車スペースというのは、保護者の送迎のときに使われるのか、それとも給食などの搬入だけに使う予定なのか。 ◎施設整備担当課長 こちらは給食の搬入用の駐車スペースでございます。 山本(あ)委員 了解いたしました。  次に、こういった第一種低層地域に建てられる2階建ての建物ということで、大変充実した建物だと拝見をしているところなんですが、さきの一般質問でも申し上げたんですが、省エネという観点で、例えばこういう区役所なんかの建物ですと、常に人工の空調の中で、常に人工の照明の中で生活をしているわけですが、これぐらいの今回の計画のような建物ですと、夏の暑い時期、冬の本当に寒い時期を除いては自然の換気の中で生活ができるということ、それに至るには、通風ですとか採光など、直射日光が直接入らないようにだとか、そういった工夫ができていれば、自然の恵みといいますか、風だとかを利用して過ごすことができると思うんですが、そういった工夫がされているのかどうかお尋ねします。 ◎施設整備担当課長 先ほど答弁したとおり、保育室は皆南側を向いておりまして、保育室の前には2メートルぐらいの幅のバルコニーあるいはひさしを出していまして、夏季の直射日光の差し込み等を防いでございます。また通風につきましても、後ろの北側のほうの廊下の窓をあければ、ある程度風が通るような設計としてございます。 山本(あ)委員 ありがたい配慮だと思います。1点だけ、本当に細かい部分で大変恐縮なんですが、1階の3歳の午睡室というところだけがちょっと通風がよくないかなという心配をしています。今後検討されるよう要望して、終わります。 ◆けしば誠一 委員  2010年の4月でしょうか、区立幼稚園から区の条例による子供園に転換して6年が経過しました。当初、幼稚園保護者からの強い反対がありましたが、その後の検証と現状についての総括を求めます。 ◎保育施設担当課長 御指摘の平成22年度から順次子供園、こういった転換を図ってまいりまして、最後に子供園化をした高井戸西と西荻北子供園、この5歳児が28年3月に卒園したことに伴って、高円寺北子供園を除く5園全てが、3歳から5歳が1クラスずつの子供園として、当初計画をした、目標した形となりました。幼稚園教育の成果を継承・発展、そしてよりよい子供園の運営を目指して取り組むために、教育職の専任園長、この4月全園に配置が整いました。  こういった中で、各園とも、現場の幼稚園教諭、それから保育士を初めとした職員の努力によって、短時間の利用者と長時間の利用者がともに、区の就学前教育振興指針と子供園育成プログラム、こういったものに基づいて教育・保育を行っております。また26年度からは、待機児童対策の一環として3歳児の長時間の拡大をさらにして、子供園の長時間については、小規模保育園等の施設の卒園児の受け皿にもなっておりまして、保護者からもおおむね評判がいい状況というふうに認識しているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  長時間の保育と短時間の定員、どうなっていますか。 ◎保育施設担当課長 下高井戸子供園全体で93名の定員でございます。3歳の短時間が9名、長時間が14名、4歳の短時間が21名、長時間が14名、5歳が短時間が21名、長時間14名で、トータルして93名、こういったところでございます。 ◆けしば誠一 委員  認定こども園ではなく区の条例に基づく子供園とした理由、保育園との違いは何でしょう。子ども・子育て新制度のもとでは、その特殊なあり方をどのような観点で運営してきたのか。 ◎保育施設担当課長 区立子供園は従来区立幼稚園であったことから、その施設をそのまま活用しております。認定こども園に必要な給食調理室を備えておりませんでしたので、ここは基本は認可幼稚園のまま長時間預かりの部分を区の条例設置ということで、区独自の幼保一体型施設として開設をした、こういった次第でございます。  保育園との違いは、一番はやっぱり給食設備を持たないために、基本はお弁当を持参して、さらには26年からは搬入給食もしておりますけれども、ここが一番の違いかなと。  また、幼稚園教諭が配置されて、教育委員会に教育課程を届け出て、遊びを核とした幼児教育も実施しております。運営面では、クラスに幼稚園教諭と保育士、2人の担任制をとって、それぞれの相乗効果が生まれているというふうに認識しております。 ◆けしば誠一 委員  今の答弁にもありますように、同じ職場に幼稚園教諭と保育士が共存することになります。幼稚園教諭が主導する現状となっていると思いますが、保育士のモチベーションを維持するためにはどんな支えを行っていますか。 ◎保育施設担当課長 杉教研とかあるいは教育委員会主催の研修にそれぞれ保育士が参加したりとか、あるいは保育課主催の研修に幼稚園教諭が参加したりとか、こういったそれぞれの視点、考え方を学ぶ機会を設け、お互いに高め合っているということでございます。  また、子供園の主査連絡会というのがございまして、これは保育士の主査の方なんですけれども、区も入って、子供園における保育士のあり方とか役割、こういったことも確認しております。幼教と保育士がウイン・ウインの関係が築けるよう、現在も区としても支えながら進めている、こういった状況でございます。 ◆けしば誠一 委員  解体と建築過程で仮園舎で過ごす期間というのはどのくらいになるんでしょうか。どんな配慮がなされていますか。 ◎保育施設担当課長 御指摘の仮園舎につきましては、昨年9月に保護者説明会を開いて、そして仮園舎のイメージが保護者の皆さん湧かないということで、内覧会というものも開きまして見ていただいて、そして仮園舎の御要望もいただきました。こういったものも可能な限り取り入れることができまして、2月の時点で仮園舎があいた段階で、今度は、今まで下高井戸子供園の仮園舎だったので、幼稚園にするのに少し中を、トイレなんか改修しなきゃいけないんですね。これも1カ月ぐらいで中を改修して、そういった要望も受け入れて、仮園舎として新たに幼稚園を中心とした中身も対応できるような、そういったことも対応してまいりましたので、そこは保護者の意見もしっかり聞いて、そして現在快適だということで保護者の感想はいただいております。 ◆けしば誠一 委員  期間はどのぐらいになりますか。 ◎保育施設担当課長 期間は1年半ぐらいです。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第58号杉並区立下高井戸子供園改築建築工事の請負契約の締結について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  本議案は、40年以上が経過し、老朽化が進む下高井戸子供園を施設再編整備計画に基づき改築を行うための建築工事の契約であります。  賛成の理由といたしましては、子供の施設老朽化に対する安全性の観点から早急に着手する必要性とあわせて、質疑により、建築工事契約の入札見積経過調書や参加業者、落札率を確認し、契約に問題がないことを認識いたしました。  今後も老朽化施設の改築契約が多く見込まれていることから、今後も契約の公平性と透明性を維持して取り組んでいくことを要望し、賛成の意見といたします。 ◆中村康弘 委員  議案第58号杉並区立下高井戸子供園改築建築工事の請負契約の締結について、杉並区議会公明党の意見を述べます。  質疑を通して、契約金額、内容及び落札者の選定等について特段の問題は見受けられず、妥当であると判断しました。  また、この間、現場職員、保護者、近隣住民とのコミュニケーションも丁寧に行い、さまざまな考えを取り入れながら計画を進められてきたことも確認させていただきました。  今回老朽化に伴う建てかえということですが、当該事業が円滑に進み、一日も早く子供たちの成長に資する施設が建設され、質の高い教育及び保育の環境が整うことを期待し、賛成といたします。 ◆くすやま美紀 委員  議案第58号杉並区立下高井戸子供園改築建築工事の請負契約の締結については、日本共産党杉並区議団として、区立幼稚園を子供園に移行した経緯については我が党としては反対をしたわけですけれども、今回の改築については、施設の老朽化に伴うものということですので、賛成といたします。 ◆けしば誠一 委員  老朽化した下高井戸子供園の改築工事であり、契約の妥当性は理解しました。解体工事から建築工事にかかる期間の対策や近隣対策にも努めてきたことを確認でき、議案58号には、いのち・平和クラブとして賛成いたします。 ○大和田伸 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第58号杉並区立下高井戸子供園改築建築工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (6) 議案第59号 仮称馬橋複合施設建設建築工事の請負契約の締結について ○大和田伸 委員長  続きまして、議案第59号仮称馬橋複合施設建設建築工事の請負契約の締結についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 議案審査に関連いたしまして、入札見積経過調書を御配付してございますので、審査の参考としていただければと存じます。 ○大和田伸 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──最初の質疑は、答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆はなし俊郎 委員  それでは、議案第59号仮称馬橋複合施設建設建築工事の請負契約の締結について、少し質問させていただきます。  まず「仮称馬橋複合施設」、こういうようなタイトルがついておりますけれども、この施設はどのような施設が複合したものなのか、まずお伺いいたします。 ◎施設再編・整備担当課長 仮称馬橋複合施設では、建てかえに伴いまして移転いたしますゆうゆう馬橋館に加えまして、さまざまな世代の方が文化や趣味の活動等に利用できるようにするための集会室と防災倉庫、こちらの3点の複合化を考えてございます。 ◆はなし俊郎 委員  ただいま、ゆうゆう馬橋館を移転するという説明がありましたけれども、そもそも移転する理由はどういうところなんですか。 ◎高齢者施策課長 移転理由でございますけれども、施設再編整備計画第一次実施プランの具体的な取り組みに、保育園併設のゆうゆう館を保育園に転用するというふうになっております。そのため、ゆうゆう馬橋館につきましては馬橋保育園が併設されていますので、馬橋保育園の改築に当たりまして移転することとなったものでございます。 ◆はなし俊郎 委員  この施設を建設することやゆうゆう馬橋館を移転することに関して、ゆうゆう館の利用者、また地域の住民の方々からはどのような意見が出されているのか、わかっていますか。 ◎高齢者施策課長 まず、地域の方への説明会を実施いたしましたが、地域の方からは、高齢者だけでなく、みんなが利用できる部屋を確保してほしいという御希望がございました。またゆうゆう館の御利用の方からは、高齢者が使いやすいつくりにしてほしいということとあわせて、今の建物の解体の時期から新しく建物ができる上がるまでの期間が長いものですから、その間の活動できる場を確保してほしいという御要望がございました。 ◆はなし俊郎 委員  今工事中のゆうゆう館の活動場所の確保というような言葉がありましたけれども、具体的にはどのような対応を考えておられるのか教えてください。 ◎高齢者施策課長 その期間がすごく長いので、これまでも使える施設がないかということを昨年度探し歩きました。その際に、ちょうど現在の馬橋保育園の隣の土地を区が取得いたしましたけれども、そこに建っている既存の建物の1階部分を改修いたしまして、そこを暫定的に活動の場として確保することといたしました。 ◆はなし俊郎 委員  今御答弁いただきました区が取得した隣地、ゆうゆう馬橋館の利用者の活動の場として既存の建物を活用した後、その建物自体はどのように活用するのか教えてください。 ◎施設再編・整備担当課長 活動の場として利用した後の活用方法でございますが、この建物は老朽化しておりますので、そのまま使うということは、これ以上できないというふうに考えております。この地域につきましては木密地域でもございますので、まずは空地を確保するということと、あわせまして隣接の馬橋保育園の拡充の部分として使ってまいりたいと考えてございます。 ◆はなし俊郎 委員  次に、併設される集会施設についてちょっと伺いたいんですけれども、併設される集会施設というのはどのような位置づけとなる施設になるのか、わかっているところで教えてください。 ◎地域課長 杉並区立地域区民センター条例及び区民集会所条例に基づきます区民集会所の分室として位置づけ、開設するものでございます。 ◆はなし俊郎 委員  今回なぜ集会施設を併設することになったのか、その背景というのはわかりますか。 ◎施設再編・整備担当課長 施設再編整備計画では、ゆうゆう館につきましては、「幅広い高齢者が利用でき、かつ多世代が集うことのできる地域コミュニティ施設への転用を検討」するというふうにしてございます。本施設の整備に当たりましても、将来的な地域コミュニティー施設への移行を見据えまして、これまでのゆうゆう館の利用者に加えまして、さまざまな世代の方が文化や趣味の活動などに利用できるようにということから、集会施設を併設することとしたものでございます。  なお、今の地域コミュニティー施設への移行でございますが、こちらにつきましては、それまでの施設機能の検討結果やモデルとなる取り組み、こういったものを今行っておりますが、この検証を踏まえまして、平成31年度以降に行うこととしております第二次実施プランの中で具体的にしてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆はなし俊郎 委員  仮称馬橋複合施設では、これまでの施設と異なる取り組みが行われるというのはどのようなところがあるのか、具体的に教えていただければと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 ただいま御答弁申し上げましたが、こちらの施設では、地域コミュニティー施設への移行を見据えまして、モデルとなる取り組みというものを実施してまいりたいと考えてございます。  中身といたしましては、さまざまな世代の利用や世代間の交流ができるようにというところから、そういった交流の促進につながるような事業の実施であるとか、今までですと、ゆうゆう館ですので、特に高齢者が中心になってまいりましたが、高齢者向けの生きがい活動、健康づくりの事業あわせまして、ほかの世代の方々も参加できるようにというような視点、また、高齢者団体以外の方が使ういわゆる一般団体の利用の部分、こういったところにつきましても、さざんかねっとの活用でありますとか利用料金の支払い方法など、こういったところを工夫することによって、幅広い世代の方が使いやすくするにはどうしたらいいかというところ、こういったものを検討してまいりたいと思ってございます。  またあわせまして、今回ゆうゆう館と区民集会所の複合施設になりますので、いわゆる管理運営方法につきましても、同じ施設になることを見据えながら検討して実施してまいりたいと考えてございます。 ◆はなし俊郎 委員  いろいろ教えていただきましてありがとうございます。施設を改築するということは、将来の施設の複合化、また多機能化を見据えた取り組みが行われるというのはよくわかった。また、地域の中で幅広い世代の方々に親しまれるという御意見もありました。ただ、どちらかというと、さざんかねっとは余り使いやすくないところがありますので、その辺の工夫、今御答弁ありましたけれども、もっともっと使いやすくしていただいて、この施設を有効に使っていただければと思っております。  質問終わります。 ◆中村康弘 委員  私は、この議案に関しては、入札の経過について、契約手続に関して中心に質問したいと思います。  まず、入札見積経過調書によりますと、これまでの議案でも入札参加要件、資格条件について説明がございましたが、恐らくこれは前の議案とほぼ同様の資格条件じゃないかと思われますけれども、改めて今回の入札についての条件、またこれまでの経過について、概要を説明いただきたいと思います。 ◎経理課長 委員御指摘のとおり、官公庁実績についての金額に違いはございますけれども、それ以外の参加資格条件は、58号の下高井戸子供園と同様となってございます。  また入札経過につきましても、配付した資料の中段に記載のとおり、この施設につきましても、申し込みは3者からございまして、同じく5月12日の1回目の入札で予定価格内で入札した株式会社目時工務店を落札者としまして、仮契約をしたところでございます。 ◆中村康弘 委員  株式会社目時工務店、地元の業者が今回の契約の相手方となっているわけでありますけれども、この業者のこれまでの工事実績、また格付についてもちょっと御説明いただきたいと思います。 ◎経理課長 まず格付になりますけれども、建築工事のA級373番となってございます。また、主な工事実績でございますけれども、仮称成田東四丁目保育園建設建築工事を今受注をしている状態でございますが、それ以外には杉並和泉学園の建築工事、それと杉並会館耐震補強工事などの実績を有してございます。
    ◆中村康弘 委員  また建設コストについても伺います。この複合施設の関連工事も含めて、トータルの平米単価は幾らになるのかお示しください。 ◎施設整備担当課長 関連工事を含めました平米単価は約60万円でございます。 ◆中村康弘 委員  平米単価は、午前中の天沼3丁目の複合施設棟が45万円、先ほどの議案では50万円強というふうな形で、それらと比較しまして、今回のこの議案の60万円というのは若干高目かなと思います。さまざま立地条件とか施設規模は当然異なるんですけれども、改めて、60万円となったという、ほかの議案と比べての差額、区はどのように把握されているんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 一番の理由は、まず敷地が278平米と非常に狭い敷地でございます。そういったために、施設を入れたときにお隣とかなり近い施設になってしまいました。そうした中で、ここは近隣商業地域でございますけれども、周囲は結構個人住宅も多くございまして、施設からの騒音を懸念する御意見等も結構頂戴しております。そういったところで、窓を二重サッシにするとか、それから施設内につきましても、部屋相互の防音の取り組み、間仕切り壁の防音対策とか、また3階の床を防音対策したりとか、そういったことを施したのですけれども、延べ床面積が非常に狭いために、そういった取り組みが全て平米単価に反映されてしまったと分析をしてございます。 ◆中村康弘 委員  私も現場を見ましたけれども、確かに住宅等もまさしくお隣さん同士という形で、面している道路も比較的狭いということもありますし、電柱もあるとか、さまざま制約があるのかなと思いました。  この後、施設の中身について、先ほど別の委員からもありましたけれども、若干私のほうからも質問させていただきたいと思います。  改めて、ゆうゆう館と区民集会所が今回複合ということで、この2つが主に複合されているということなんですけれども、平面図から見てもいま一つ、ゆうゆう館と区民集会所がどういうふうな形でそれぞれあるのかというようなことを改めて説明いただきたいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 こちらの建物の1階と3階が区民集会所部分となります。残りの2階がゆうゆう館ということで位置づけてございます。 ◆中村康弘 委員  ゆうゆう馬橋館が移転するというふうなことになりますけれども、2階部分が、現在と比較して部屋の数や広さなどどういうふうになるのか、いかがでしょうか。 ◎高齢者施策課長 2階部分で御説明申し上げますと、現在のゆうゆう馬橋館の部屋は洋室、和室合わせて2室です。面積は、合わせますと76平米でございます。この平面図にあります2階の会議室1、2、3、3室になりまして、面積は合わせますと107平方メートルでございます。あと、1階部分は区民集会所ということになりますが、ラウンジの部分につきましては、高齢者の方1人でもお過ごしできるように、そういった共用できる部分になっているところでございます。 ◆中村康弘 委員  広くなりますね。結構なことだと思います。使い勝手も、ラウンジも今回設置されるということで。  逆に区民集会所分室部分について伺います。今回3階に多目的室が設けられております。先ほども若干ございましたが、改めて多目的、どういうふうな目的を想定されているのか、いかがでしょう。 ◎地域課長 先ほども別の課長から説明がありましたけれども、扉や窓、床など、遮音性を備えたお部屋でございます。そうしたしつらえにしますので、会議はもちろんですが、地域での皆様の講演会や発表会とか、また社交ダンスや合唱の練習、さまざま音が出るものも多目的に使っていただける、そういった施設と考えてございます。 ◆中村康弘 委員  ちょっと戻りますけれども、1階のラウンジに関して、これの使い方なんですけれども、隣に事務室がありますので、基本的には自由なんでしょうけれども、全くのフリースペースというふうにはならないのかなと思います。この辺に関して、ラウンジの使い方というのは今どのような想定でいるんでしょうか。 ◎地域課長 こちらは事務室があって、危険なことがないように見守りはしておりますけれども、年齢に関係なくどなたでも自由に、予約することなく無料で利用できるスペースということで、近隣の方のおしゃべりだとか打ち合わせ、そういった交流の場としても気軽に御利用いただきたいと思っております。 ◆中村康弘 委員  いいですね、ちょっとした少人数での打ち合わせとかいろいろなお話とか、場合によっては本を読んだりとか、いいかなと思います。  最後の質問になります。防災倉庫が(1)と(2)と2つあるんですね。何で2つあるのかということ、それぞれどういう目的で設置されるものなのか、最後にお聞きしたいと思います。 ◎防災課長 最初、防災倉庫の(1)でございますけれども、馬橋地区町会連合会と防災市民組織馬橋地域の方からの要望でございまして、それぞれ地域の方が保有していますリヤカーなどの防災資器材を格納する倉庫でございます。  防災倉庫(2)でございますが、杉並第六小学校の学校防災倉庫に入り切らない震災救援所の物品等を備蓄する倉庫でございます。 山本(あ)委員 さきの他の委員からの質問で、入札経過やコンセプトなどに関して質疑があり、細かい中身の部分に関しても質疑が出たところなんですが、私からは、2点ほど建築物の内容についてお尋ねします。  まず、資料3の内部仕上げに関してなんですが、1階のラウンジというお部屋が床の仕上げがコンクリートの金鏝押さえという、外のガレージだとかに使うような仕上げと同じようなものになってくると思うんですが、多世代が集って高齢者の方も三々五々来て過ごすようなお部屋とすると少しハードに感じてしまうんですが、このあたりの設計の意図をお知らせください。 ◎施設整備担当課長 金鏝押さえも、丁寧につくりますとなかなか味のあるいい床ができる、そういった設計意図だと聞いてございます。 山本(あ)委員 2階の廊下なども同じ仕上げになっているんですが、やはり高齢者の方というと、まず膝だとか腰だとかに負担がかかってしまって、歩きやすい、やわらかい床のほうが合うのかなという考えを持っています。そのあたり少し御検討いただければと思います。  次に、コンセプトを伺ってきまして、ゆうゆう館ですとか区民集会所分室、多世代が集って地域コミュニケーションの施設を目指すというコンセプトに対して、大変前向きにいいコンセプトだなというふうに考えているところなんですが、これを実現するための仕掛けというものをどういうふうに考えているのか、お尋ねします。 ◎施設再編・整備担当課長 実現するための仕掛け、さまざまあるかなと思っています。先ほどモデル的取り組みということで幾つか御紹介いたしましたが、まずは多世代交流という部分もあるでしょうし、一緒に建物を多世代で使っていく、そういったところをやりながらといいますか、そこを検証しながらどういったものがいいのかというところは引き続き検討しながら進めてまいりたいと考えてございます。 山本(あ)委員 どうぞよろしくお願いします。  モデル的取り組みということなんですが、実は、私の住む地域に一番近い高井戸地域区民センターの1階の、ラウンジと言われるところでしょうか、あそこが使われ方としては、やはり多世代の方が集って、小さいお子さん連れのお母さんたちも御飯を持ち寄って食べたりですとか、そういう形が実現されているといころもあると思います。こういったところも参考にしながら、例えば飲食をどういうふうに受け入れていくのかとか、あとは、自動販売機になるんでしょうかね、そういう飲食物の提供に関してもどれくらいのものを備えていくのかとか、使い方をこれから先検討されると思いますので、工夫がされることを要望いたします。  終わります。 ◆くすやま美紀 委員  それでは、何点か。今回ゆうゆう館が2階の会議室部分に移ってくるということなんですが、第二次実施プランでは、いずれゆうゆう館が、幅広い高齢者ですとか多世代が利用できるというような方向性もあるんですけれども、今回の移転については、これまでのゆうゆう館が単純にこちらに移設すると。これまでと性格上変わらないというような理解でいいのかどうか、確認いたします。 ◎施設再編・整備担当課長 今委員御指摘のありました地域コミュニティー施設への移行、これは、先ほどから御答弁しています第二次実施プランの中で具体化、計画化していこうということでございますので、今回につきましては、ゆうゆう館の移転ということに位置づけて進めてございます。 ◆くすやま美紀 委員  先ほど来いろいろ質疑が出ているので、大体この施設の内容についてはわかりました。  それで、先ほどの御答弁、あるいは施設再編整備計画でも「幅広い高齢者」という言葉が出てきているんですけれども、この幅広い高齢者という捉え方、どのように区としては考えていらっしゃるんでしょうか。一応、今のゆうゆう館ということですと、対象は60歳以上の区民の福祉増進が目的というふうになっているんですが、幅広い高齢者という捉え方についてお聞きしておきたいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 幅広い高齢者、余り聞きなれない表現だと私も思います。高齢者につきましては、当然のことながら60歳を過ぎた方もいらっしゃいますし、もっと年齢の高い方、そういった幅広い年齢層の高齢者、またいろいろな活動をされている高齢者、さまざまあるのかと思いますが、そういった意味からの「幅広い」だと思います。今回の改定に当たりましては、こちらの表現などもよりわかりやすくという部分では考慮してまいりたいと考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  いろいろありましたので、最後に1点だけ確認します。  ゆうゆう館からコミュニティー施設への転換のモデルケースになるということです。その場合利用料はどうなるんでしょう。さざんかねっとの利用とか利用料の支払いなどはどのようになるのか、この点だけ確認します。 ◎施設再編・整備担当課長 まず、さざんかねっとの利用、いわゆる目的外の利用の部分になってくるかと思いますが、ゆうゆう館につきましては、これまでも夜間の部分についてはさざんかねっとが使えるようにということで進めてまいりました。今回の馬橋と、先行して進めておりますゆうゆう阿佐谷館につきましては、日中部分につきましても、さざんかねっとが利用できるようにということでやっております。  利用料につきましては、これも地域コミュニティー施設への移行を見据えてという形になりますが、他の施設との整合性も図りながら、今後どういったものがいいのかというところは検討を深めてまいりたいと考えてございます。 ◆松浦芳子 委員  済みません、最後1点だけなんですが、今回、議案が上程されて説明が終わっている段階で資料の差しかえがあったんですが、単なる計算ミスだったらチェックの段階でわかるはずですが、資料の点検というのは一体何人で行っていて誰が行っているのか。それから今後差しかえなどがないようにしていただきたいと思いますが、いかがなものでしょうか。 ◎営繕課長 面積の記載の中で、延べ床面積と各階の面積の合計が違っているという、本当にミスとして見れば初歩的なミスで、合計の欄が各階の合計に至ってなかった。作成は職員担当が作成して係長、課長とチェックしていくわけですが、当初途中では合っていたんですけれども、言葉の訂正をしているところで過ってその数字が入れかわってしまったということで、そのようなミスで議案の資料の差しかえということに至ったことについては、まことに申しわけなかったと思います。  今後このようなミスがないように、さらに数字の点検等を精査して、よりミスのない資料の作成に努めたいと思います。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆はなし俊郎 委員  議案第59号仮称馬橋複合施設建設建築工事の請負契約の締結について、杉並区議会自由民主党を代表いたしまして、賛成の立場で意見を述べます。  るる質問させていただきました。その中で明らかになりました、施設を改築するということだけではなく、将来の施設の複合化、また多機能化を見据えた取り組みが行われるということがわかりました。地域の中で幅広い世代の区民の方に親しまれる施設になるということなので、以上の理由で賛成といたします。 ◆中村康弘 委員  議案第59号仮称馬橋複合施設建設建築工事の請負契約の締結について、杉並区議会公明党として賛成の立場で意見を述べます。  本議案は、ゆうゆう馬橋館の改築に伴い、多世代が集うことができる、より幅広い方々に利用される地域の施設を建設するプランであります。  質疑を通して、契約金額、内容及び落札者の選定等について特段の問題は見受けられず、妥当であると判断しましたので、賛成といたします。 ◆くすやま美紀 委員  議案第59号仮称馬橋複合施設建設建築工事の請負契約の締結について、意見を述べます。  この複合施設は、地域の方々からの要望も受け、防災倉庫、ゆうゆう館、会議室機能を備えた施設ということで、大事な役割を果たすことが期待されております。地域の方々に開かれた施設となるよう求めて、賛成とします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブから、議案59号に対する意見を述べます。  契約の妥当性は、質疑を通して確認いたしました。  また、ゆうゆう館からコミュニティー施設への転換のモデルケースということで、ようやくその方向性がこの議案の中から見えてまいりました。幅広い高齢者から、特に今回ラウンジが自由に利用できる、放課後の小中高生の居場所としても利用できる可能性も含めて、この議案に賛成いたします。 ○大和田伸 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第59号仮称馬橋複合施設建設建築工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (7) 議案第60号 仮称下高井戸公園パークステーションI建設建築工事の請負契約の締結について ○大和田伸 委員長  続きまして、議案第60号仮称下高井戸公園パークステーションI建設建築工事の請負契約の締結についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 これにつきましても、議案審査に関連しまして入札見積経過調書を御配付してございますので、審査の参考としていただければと存じます。 ○大和田伸 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第60号について質問いたします。  昨年の第2回定例会の同じ日に当委員会で(仮称)下高井戸公園第一期整備工事その1の議案を審査、議決し、ことしの第1回定例会において、仮称下高井戸公園第一期整備工事その2を審査、議決し、今回の下高井戸公園パークステーションI建設建築工事により、第一期整備計画としての工事は1つの節目になると思います。  最初の質問者なので、公園全体の基本計画、経緯と第二期工事の開始時期や公園全体の開設目標時期をお示しください。 ◎みどり公園課長 仮称下高井戸公園につきましては、平成25年度に区民とともにワークショップを行いながら基本計画づくりを進めてまいりました。この基本計画におきましては、大きく2つ、西側が憩いのはらっぱというふうになってございます。東側は多目的スポーツコートということで、区民の健康増進が図られる場所というふうになってございます。  今回西側部分につきましては、昨年基盤整備の工事を進めまして、現在、公園としての形とすべく、園路広場あるいは遊具等の工事に着手しているところでございます。  東側の部分につきましては、東京都のほうの調節池の設置工事がございます。こちらにつきましては、昨年詳細な設計をしているというふうなことでございますが、具体的な工事の着手時期については、まだ東京都のほうが示してございません。ですので、現段階では、第二期工事の着手時期、開園の時期は、ここの場ではお話しすることができません。申しわけありません。 ◆今井ひろし 委員  せめてオリンピックぐらいまでにはでき上がってほしいなというふうには思っておりますので、東京都に頑張ってやってくださいと要望を投げかけてもらいたいと思います。  今回の仮称下高井戸パークステーションIと第二期工事に記載されていますパークステーションIIと、2カ所の違いやすみ分けについて教えてください。また建物管理はどう行っていくのか、指定管理者なのか委託なのか、検討しているのであれば、方向性を含めお示しください。 ◎みどり公園課長 パークステーションIにつきましては、主に公園管理事務所機能を備えた役割というふうに考えてございます。パークステーションIIにつきましては、東側にできる多目的スポーツコートと連携した区民の健康増進に資する施設ということを考えてございます。  形態でございますが、Iにつきましては、主に公園の維持管理を中心とする役割ということでございますので、業務委託ということを現在考えてございます。またIIにつきましては、健康増進に資する施設ということで、隣にあります下高井戸運動場のほうとの連携をした指定管理というようなことも想定しているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  それぞれ違うということもわかりました。  区民とのワークショップを25年から行ってきたというところで、環境に配慮した建物を望む声があったと聞いております。どのような部分で環境に配慮しているのか、お示しください。 ◎施設整備担当課長 まず屋上に太陽光パネルを設置しまして、照明にはLED照明、あるいは各部屋の調光装置等つけまして供給電力の軽減を図るとか、それから建物のガラスにはペアガラスを採用しまして断熱性を向上させる、あるいは奥行きの深いひさしとかバルコニーを周囲にめぐらしまして、建物の熱負荷の軽減といったことを図っております。 ◆今井ひろし 委員  最近はやりの水を霧にするようなものは入らなかったということですね。  この公園は購入の際に防災公園としていくとのことでしたが、防災機能としては、雨水地下貯留槽、神田川の地下調節池、防災倉庫等を認識していますが、そのほか防災機能とこのパークステーションの特徴をお示しください。 ◎みどり公園課長 公園全体におきます防災機能でございますが、川沿いに緊急物資の搬出入ができる防災交流テラス、14メートルの幅のものを想定してございます。また、園内にはマンホールトイレやかまどベンチ、防災井戸、そして昨年、災害時の電光掲示板を設置してございます。また、憩いのはらっぱの部分にはヘリポートができる予定でございます。  建物との関係ですけれども、パークステーションIにつきましては、太陽光パネル、蓄電池の設置をしてございまして、また建物内の2階の部分につきましては、避難や救護活動ができるような、なるべく間仕切りが少ないような建物というふうにしてございます。 ◆今井ひろし 委員  図面を見ますと、1階は主なものは災害備蓄倉庫です。備蓄品が結構大きいものですから、備蓄品が一体どのくらい入るのか、何日分備蓄品がためられるのか。それから備品と、先ほどマンホールトイレというのもありましたが、救護の消耗品だとか災害時の備品等もどの程度あるのか、その辺の概要をお示しください。 ◎防災課長 備蓄するものといたしましては、近隣の震災救援所に入り切らない毛布、約6,000枚ほどでございます。またマンホールトイレを使うということで、トイレットペーパー約2,000ロールほど。あとは、ここは将来的には広域避難場所になると考えてございますので、ペットボトルの水を備蓄していきたいなと考えてございます。また備品としましては、先ほど言いましたマンホールトイレの洋式80セット、備蓄する予定でございます。 ◆今井ひろし 委員  応急救護のものとかは何かありますでしょうか、そこだけちょっと教えてください。 ◎防災課長 応急救護になってきますと、緊急医療救護所は応急セットとか用意してきますので、この備蓄倉庫には備蓄する考えはございません。 ◆今井ひろし 委員  今、パークステーションの2階では救護のという答弁をもらったから、そんなものもあるのかなと。バンドエイドぐらいは置いてくださいよ。  2階は多目的スペースとありますが、先ほどそんなようなことがあったんですが、それ以外にどんなことを多目的とするのか、検討されているならちょっと教えてください。 ◎みどり公園課長 通常の利用におきましては、公園利用者の休憩所、そして地域の方々の団らんの場所ということを想定しております。また、小さいお子さんが雨の日でも遊べるようなキッズコーナーを考えてございます。そして大きい公園ですので、イベント時の講座等が開催できる場所ということを想定してございます。 ◆今井ひろし 委員  そうですね、大きい公園ですから、社会教育的なことをできればいいなというふうに思っておりますし、防災関連の講座をやってもいいのかなというふうにも思っていますので、今後検討をお願いしておきます。  質問の最後に、第一期工事その2にありました非常用発電機についてお伺いしますが、この発電機は今回のパークステーションとだけつながっているのか、他の機能や施設にもつながっているのか確認して、質問を終わります。 ◎みどり公園課長 非常用発電機は軽油の燃料でディーゼル発電を想定してございまして、停電時にパークステーションIへの供給ということも考えてございます。他の部分ですけれども、憩いのはらっぱの周辺にある5基の園灯につながるようになってございまして、また近くに井戸ポンプがございます。それの揚水の電力ということも考えてございます。 ◆中村康弘 委員  まず初めに、名称について伺いたいと思います。今回パークステーションIというふうに、余り聞きなれない名称にしたのはなぜか。従来の公園管理事務所とはどう違うのかということ。また、そもそもパークステーションという名称は公共施設の正式な名称なのか、その辺に関していかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 この名称につきましては、区民との基本計画づくりの中で出てきた愛称でございますので、正式名称ではございません。公共施設ということもありますので、今後、愛称というか建物の名称については考えていきたいというふうに考えてございます。 ◆中村康弘 委員  ちょっと入札の契約に関してお聞きしたいと思います。  改めて、この議案に関してもお聞きしたいと思います。入札の資格要件について、あと経過の概要をお聞かせいただきたいと思います。
    ◎経理課長 まず、主な参加資格条件につきましては、先ほどの議案58号、59号とほぼ同様となってございまして、単体発注となっているものでございます。  主な経過でございますが、こちらの工事につきましても3者から参加の申し込みを受けまして、5月12日に開札した結果、大一建設株式会社が落札率96.5%で落札をし、仮契約をしたところでございます。 ◆中村康弘 委員  参加資格条件がほぼ同じということだったんですけれども、たまたま今回3つの議案が落札者が違う事業者だったわけですけれども、場合によっては、同じ資格条件だったら同じ会社が独占的に3つ取ることもできたんじゃないですか。その辺に関してはどうだったんでしょうかね。 ◎経理課長 まず、申し込みの時点では特段制限を設けておりませんので、3つの工事それぞれに参加の申し込みをすることはできるわけなんですが、実は参加の資格とは別に、受注制限というものを設けてございます。この3つの工事は参加資格がほぼ同様ということでございますので、いずれかの工事を落札した場合には、仮に3つに申し込んだ場合には、他の2つについてはそこは資格なしということで、1つしか取れないというような制限をかけてございます。 ◆中村康弘 委員  例えば3つ取りましたと、1つしか取れないというときには、落札者がこれをやらせてくださいと、落札者に選択する権限があるんですか。もしくは区のほうで振り分けるのか、その辺に関してはどうなんでしょうか。 ◎経理課長 開札は順番に行ってございますので、まず一番初めの工事がそこで決まります。ですので、2番目、3番目には開札で進まないというようなことになります。 ◆中村康弘 委員  わかりました。今回の契約の相手方が大一建設株式会社、この事業者の区内の過去の実績はいかがでしょうか。 ◎経理課長 主な工事実績としましては、現在行っております妙正寺体育館の改築建築工事、それと井草中学校の改築建築工事、両方ともJVになりますけれども、そうした実績を有してございます。 ◆中村康弘 委員  では、この議案に関してもお聞きします。平米単価はトータルで幾らになるんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 設備工事も含めました平米単価は、約45万8,000円でございます。 ◆中村康弘 委員  この前の議案は60万円でしたね。その前の下高井戸子供園が50万円程度だったというふうに記憶しておりますけれども、下高井戸子供園と今回のパークステーションも同じ2階建ての建物ですよね。ただ、今45万何がしということで、約5万円弱、平米単価に差額が出ているわけですけれども、その理由に関してはどのように把握しておりますか。 ◎施設整備担当課長 平米単価が安くなった理由でございますけれども、まず、構造が鉄骨造であること、それから1階の多くを占める防災倉庫ですが、こちらは内装仕上げ等をする必要がないこと、2階の休憩・多目的コーナーですけれども、間仕切り壁がないこと、それから外構工事が全て公園側の工事となってございますので、こういったもろもろで平米単価を下げる理由になっていると分析してございます。 ◆中村康弘 委員  今御説明がございました、この建物に関しては鉄骨造なんですね。それ以外は鉄筋コンクリートなんですけれども、今回の一連の議案の中で鉄骨造としているのはこの議案だけなんですね。それはどうしてなんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 まず、このパークステーションIの敷地でございますが、都市計画公園内、土地区画整理事業の計画区域内ということで、原則としてでございますが、鉄筋コンクリート造ではつくれないという事情がございます。  それともう一つ、2階の休憩・多目的室なんですけれども、ほぼ同じ場所にありました旧東電グランドのクラブハウスの2階のホールからの眺めの開放感が非常にいいから、残してほしいというような意見がございまして、こういったものを継承するために、公園側に開放された明るい空間にするという設計方針がございまして、軽快な表現ができる鉄骨造を選択したといった部分もございます。 ◆中村康弘 委員  施設の配置等ですけれども、当該場所は神田川のほうに非常に近いですよね。地盤が弱いんじゃないかと思うんですけれども、基礎はどのような工法を採用しているのか、その辺に関してはいかがでしょうか。 ◎施設整備担当課長 基礎につきましては、深さ6.5メートル程度にある砂れき層が非常に丈夫な十分な耐力がございますので、この砂れき層を支持層とする鋼管ぐいを採用してございます。 ◆中村康弘 委員  資料4の配置図を見ますと、パークステーションの公園内における建設予定箇所が、比較的真ん中のほうにどーんとあるような感じに見受けられます。これは逆にもう少し端っこに寄せたほうが本来の公園の使える面積がもっと有効活用できるんじゃないかと思いますけれども、この場所にパークステーションを置くというふうに判断したその理由は何なんでしょうか。 ◎みどり公園課長 この場所は以前クラブハウスがあった場所でございます。そして周辺等に住宅がありますので、そちらとの離隔を考えて現在の位置になってございます。 山本(あ)委員 何点かお伺いします。今話題に上ったところですけれども、資料4の配置図を拝見しましても、また公園の中に1つ建てられる建築物ということに関してもそうなんですが、こういう敷地の条件に規制されない建物は、実は物すごく設計しづらいんだと思うんですね。逆に言うと、物すごく規制がない分、例えば座・高円寺のようなアーティスティックな建物なんかも建てられるということがあると思います。  最初聞きたいところは、この建築物の計画、平面図なり外観なりこういうものが決まるまでどういった要望を設計者のほうに提示をして、最終的なこういう建物に仕上がっていったのか、お伺いしたいんですけれども。 ◎みどり公園課長 1つは、区民との話し合いの中で、現在あるクラブハウスを使いたいというふうな話がございました。ただ年数としては昭和36年の建物でございますので、老朽化が進んでいるということと、またバリアフリーの対応ができないというふうなことで断念いたしました。ですので、規模等そのものを継承するという形で大体の骨格というものができているということでございます。 山本(あ)委員 それで物すごく納得しました。私もクラブハウスを拝見していますので、あのよさというものを感じておりましたので、そういう経緯があったということを確認させていただきました。  次の質問なんですが、この建物は区の防災計画の中ではどういった形で活用されていく想定なのか。小学校とか中学校であれば、震災救援所という形で震災救援所訓練だとかもするんですが、この建物はそういった訓練を地域の方々がするだとか、そういう想定があるのか。 ◎防災課長 先ほど他の委員のほうに答弁したんですが、この地区、この公園の予定地のところが広域避難場所としては指定されてないものですから、将来的には、この面積を考えますと、隣の明大和泉校舎と一体になって広域避難場所になるかなと思ってございますので、その辺の建物については、広域避難場所になれば、火災延焼になったときに一旦避難するという場所ですので、そこにとどまって何か救援活動をするとか避難生活を送るということは想定はしてないんですが、ただ、建物ができれば当然避難する方はいらっしゃるかなと思いながら、今後ちょっと検討してまいりたいと思います。 山本(あ)委員 今御答弁あったように、やはりこれだけの施設が自分の地域にできてくるということになれば、空地もたくさんありますし、広域避難場所として、皆さん、指定になるならないにかかわらず、そういった要望が出てくることと思います。そのあたりの設定もどうぞあわせてよろしくお願いいたします。  あと1つ要望なんですが、今回議案で、建築物に関して4つの公共施設の建築物が出てまいりました。資料の透視図なんですが、ほかの3つの施設に関してはおよそ鳥の目線というか、少し高い目線、例えば通りを渡ったお向かいのマンションの5階ぐらいから眺めおろした図面が入っています。そういうのに比べて、今回の下高井戸公園のパークステーションに関しては、人の目線ということで描かれた透視図になっていると思います。やはり人の目線で見た透視図というものを用意していただけると、より建物の体感としてわかることにもなると思いますので、これは要望なんですが、人の目線というものを大切にして御提示をいただきたいなというところです。  終わります。 ◆けしば誠一 委員  いろいろ出たので、1点だけ、残ったところを確認しておきます。  パークステーションIがあるということで、IIが健康増進エリアに今後設置されることになります。川沿いや公園内でランニングする方たちが着がえてシャワーなども使える施設が要望されていましたが、今後計画に当たってどこまで検討され、可能なのか、その点だけ確認して終わります。 ◎みどり公園課長 パークステーションIIにつきましては、健康増進に資する施設ということを想定してございます。多目的スポーツコートがあって、そちらで汗をかく人もいます。またそこを起点に川沿いをランニングされる方もいるだろうということを想定してございます。ですので、このようなシャワー等は考えていきたいというふうに思ってございます。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第60号仮称下高井戸公園パークステーションI建設建築工事の請負契約の締結について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由は、多くの区民が完成を望んでいる区内最大級の仮称下高井戸公園の第一期工事を締めくくる整備であること、公園に機能を持たせ、区民の安全・安心に資する災害に対応する機能を持たせたこと、仮称下高井戸パークステーションI建設建築工事の契約について、質疑を通じ、区内の業者による適正入札であると認められること、以上を理由として、あわせて災害時の機能を含めて早急に開園できるよう要望し、議案に賛成といたします。 ◆中村康弘 委員  議案第60号仮称下高井戸公園パークステーションI建設建築工事の請負契約の締結について、杉並区議会公明党として賛成の立場から意見を述べます。  仮称下高井戸公園は、高い防災機能を持ち、区民の健康増進に資する区立公園として最大規模となるもので、一日も早い開園が望まれています。  本議案は、当公園において利用者の休憩や防災備蓄品の保管等のための建物の建設についてのものであり、良好な公園環境の一端を担うものであります。契約内容について、そのプロセスや結果等においても適切なものであると判断します。よって、本議案には賛成といたします。 山本(あ)委員 議案第60号仮称下高井戸公園パークステーションI建設建築工事の請負契約の締結について、区民フォーラムみらいを代表いたしまして、賛成の立場から意見を申し述べます。  この下高井戸公園は、防災公園としても地域から望まれ、その防災機能も多く盛り込まれた計画であると、計画を組み立てる段階から拝見をしてきまして、自信を持って区民に提供できる内容となっていることを確認しております。  今後は、質疑をしたように、区の防災計画の中での位置づけをして、広域避難場所としても選定をされるようなことを望みますし、災害時に地域の中の核となるような施設となることを要望いたしまして、意見といたします。 ◆くすやま美紀 委員  議案第60号仮称下高井戸公園パークステーションI建設建築工事の請負契約の締結について、日本共産党杉並区議団の意見を述べます。  仮称下高井戸公園の整備については、貴重なオープンスペースとして、区民の憩いの場、また健康増進の場、そして防災上の観点からも重要な役割を果たすものとして賛同してまいりました。今回のパークステーションIについても、休憩所、防災備蓄倉庫を備えたものであり、必要と考え、賛成といたします。 ◆けしば誠一 委員  議案第60号に対するいのち・平和クラブの意見を述べます。  本議案の契約における妥当性は確認できました。  防災公園として、また憩いの場として、健康増進の施設としても区民が期待する下高井戸公園の中にあって、利用者が憩える場を設置するものであり、賛成といたします。 ○大和田伸 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第60号仮称下高井戸公園パークステーションI建設建築工事の請負契約の締結について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (8) 議案第61号 土地境界確定等請求事件に関する和解について ○大和田伸 委員長  続きまして、議案第61号土地境界確定等請求事件に関する和解についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 特段ございません。御審議方よろしくお願いします。 ○大和田伸 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第61号土地境界確定等請求事件に関する和解について質問をいたします。  この議案は、訴訟により杉並区が和解する内容として、区が約117平方メートルの土地の寄附を受け、その反対に区が約66平方メートルの土地を無償譲渡するという内容ですね。  そもそも今回の訴訟に至るまでの事件の概要について説明をお願いします。 ◎土木管理課長 経過でございますが、若干複雑な経過をたどっておりますので、この議案の最後のほうにA4縦判の図で右上に「資料」というものをつけてございますので、その図をごらんいただきながら御説明させていただければと存じます。  この図の中心付近にS字状になっている部分がございまして、これがもともと水路でございます。このS字状の下の部分にA、B、Cという記号が書いてございますが、このS字状の部分の上のほうが、767−2と点線で囲った上部のほうまでこの水路が延びていたものでございます。  このS字状の水路につきまして、昭和15年でございますけれども、この水路の流れをよくするために、右上から左下のほうに点線で囲ってあるように、直線化する形で水路のつけかえ工事を行ったところでございます。この新水路の敷地につきましては、この一帯の土地をお持ちの今回の被告の祖父に当たる方が提供されておりまして、旧水路敷地と交換することになっておりました。ところが、そのとき、なぜだかは今となってはわからないんですが、恐らく戦時中の混乱のためかなというふうに考えますけれども、土地交換の登記が未了のまま現在に至っているというような内容でございます。  その後、昭和22年になりまして、今回の被告の父になります、工事のときとは代がかわっているんですけれども、その被告の父が売り主となりまして、図の中の770−3、それからA、745−10、この3つの土地を一体的に原告の父に売却をしていたということでございます。原告の父は、それ以降、購入した土地に居住していたんですが、平成27年の2月13日、区が所有するAの土地及び745−10を所有する被告に対しまして、時効取得を原因とした所有権の主張をして訴えを起こしたというような経過でございます。 ◆今井ひろし 委員  これはもともと民間同士の境界確定の交渉が先にあって、その後区の問題になってきたというふうな流れと考えてよろしいでしょうか。 ◎土木管理課長 御指摘のとおりでございまして、770−3の土地でございますが、その図の右側の土地の方が今回の被告になるんですけれども、そこの境界の確定をしようということで、その被告の方と土地境界の確定についてお願いしておりましたが、その交渉がなかなか進展しなかったという中で、今回の訴訟に至ったということでございます。 ◆今井ひろし 委員  裁判所からの和解条項を詳しく見ますと、5人ほど被告がおりまして、自分が所有する土地とあわせて、当時は国が所有していた旧水路敷地を売れたというのがちょっと不思議なことなんですが、これを売ってしまったというところですが、売った段階でなぜわからなかったんですか。売ったのが昭和の戦後の混乱期だったということなんでしょうか、教えてください。 ◎土木管理課長 御指摘のとおり、現在となっては、昭和22年の戦後の混乱期でございまして、関係者も既に皆さんいらっしゃらないということで、現在わかりません。恐らくというところでの御答弁になりますけれども、先ほど御説明申し上げましたとおり、水路のつけかえ工事を行ったのが被告の方の祖父の代で、昭和22年に土地を売ったのはそのお子さん、要するに今回の被告の父ということで、代がかわって土地交換が未了であることを知らなかったということであろうというふうに推測しております。 ◆今井ひろし 委員  昭和22年から相当年月がたっているわけなんですが、今平成28年ですけれども、それまでの間に、地籍がないんですけれどもみたいなことも含めて、杉並区に相談はなかったんでしょうか。その辺についてはいかがですか。 ◎土木管理課長 実はこの水路につきましては、もともと財産的には国が持っていたということでございますが、これが平成14年に特措法によりまして、区のほうに国から無償譲渡されたということになっております。したがいまして、その間は財産上の所有権というのは区ではありませんので、その間は区のほうに特段の御相談はございませんでしたが、区のほうに無償譲渡された後に、今回の被告になっていらっしゃる方々から、土地交換の手続が未了になっているということに関する相談がございました。ところが、つけかえ後の水路、真っすぐになっている部分ですけれども、これが相続が発生していたということもありまして、なかなかこの話し合いが進捗しなかったということで、土地交換がまだ未了であるということで、今後、相続登記を進めるよう説明はしていたところなんですけれども、結果的には訴訟に至ってしまったというようなことでございます。 ◆今井ひろし 委員  もろもろ細かい説明ありがとうございます。まず杉並区に相談はあったのか、そこを確認させてください。 ◎土木管理課長 平成14年以降ございました。 ◆今井ひろし 委員  あったけれども、なかなかうまく話が進まず、訴訟に至ってしまったということは不幸かなと思います。  これで、判決によらないで和解という解決に持ち込んで議案になっているわけですけれども、それは理由としては何かあるんでしょうか。 ◎土木管理課長 裁判所から和解の勧めがあったということでございまして、もしも判決に委ねた場合につきましては、旧水路部分のAの土地でございますが、時効取得されてしまうということだけで終わってしまいますけれども、和解をいたしますと、水路のつけかえ後の未登記部分を区が正式に取得することができるということで、区にとっては大変有利な内容でございますし、当該地の懸案をまとめて解決できるということで、区にとって大きなメリットがあるということでございます。 ◆今井ひろし 委員  土地の平米数でいえば杉並区はプラスにはなっているんですが、745−2のところですけれども、ここは現在は私道になっているかと思います。これを区で受けると、区有通路として、多分今と変わらない、単なる細い道が区のものになったという理解でよろしいですか。 ◎土木管理課長 御指摘のとおり、もともとが水路で幅も1間半、2.7メートルということでございますので、現状のまま管理してまいりたいと考えております。 ◆今井ひろし 委員  これに関しては、土地のもらえるスペースでいえば、うちのほうが多いわけですから、プラスというふうに捉えることも可能だと思います。  それから、S字の上のほうの部分、区所有の敷地なんですが、ここには小さな神社が存在しております。これも今後区としてどうするか考えていかなきゃいけないかと思いますが、その辺について、今後方向性どう考えているでしょうか。 ◎土木管理課長 御指摘のとおり、神社の境内の敷地の中に水路跡地がございます。つけかえ工事が終わってもう65年たっておりますので、神社の境内と一体化している、そういった状態になっておりますので、今後神社と折衝してまいりたいと思っております。 ◆今井ひろし 委員  では、これで最後にしますが、相手も神社ですから、ゆっくりと話し合いをしつつ前に進めていければいいかなというふうに要望はしておきます。  質問の最後に、今回のような事例はほかの場所でもあったのでしょうか、またあるのか、その辺ちょっと確認をして最後といたします。 ◎土木管理課長 本件のような事例は、当然これまでございませんでした。これまでも御答弁いたしましたとおり、戦時中の水路のつけかえであるとか、戦後直後、当該物件が売買されていたという新たな事実が判明したりとか、そういった極めて特殊な事例であろうというふうに考えてございます。  今後こういった事例はないと考えておりますけれども、今回の事件を契機に、問題となるような案件がないか、洗い出しを行っております。現在のところ訴訟に発展するような事案は確認しておりませんけれども、引き続き精査を行ってまいりたいというふうに考えております。 山本(あ)委員 他の委員から、今回のケースがレアケースであるのかないのか、区にはほかにこういったケースがあるのかという質問には、そんなにない話だというお話をいただいたんですが、私が相談を受けたケースで、似たようなというか、訴訟まではもちろん至ってなんですが、杉並区はもともと雑木林や農村だった部分がありまして、水路だとかあぜ道が市街化をしていく、戦時中であったのかその後であったのかわからないんですが、水路とか農道だったところが、そのまま所有権が移転せずに、土地境界が確定せずに宅地化していった部分もあるんだと思います。  私が住む久我山のあたりにも、例えば1筆で持っていたはずの土地を9分割して宅地造成して建て売りにした場合に、土地境界を確定しようとしたところで、改めて測量してみたら、四角い土地のうちの西側と北側のあぜ道だった部分が実は国有地であったということで、その時点で、土地を開発するほうの人は調整を図ったわけですが、国有地を譲ってもらえなかったということで、結局、宅地開発された後にあぜ道だった部分だけが残ってしまった。これは公道にも面していないし袋地のまま残ってしまって、管理だけは国がやっているというようなケースがあるということで、その近くに隣接する旧NHKグラウンドの中にも、もともとあぜ道だった部分があるということです。  私が申し上げたいのは、こういった袋地になってしまうと管理の問題だとかも出てくると思います。あとは、杉並区の限られた土地の有効活用という点では、やはり所有者をきちっと確定をして宅地に含めていったほうがいいと思うんですね。  そういった、今回のケースに関連してなんですが、土地境界が確定されずに、今後土地の有効活用みたいなことで課題として区のほうで捉えている認識があるのかどうか、お尋ねします。 ◎土木管理課長 例えば水路で申し上げますと、住民の利便性であるとか交通上の重要性であるとか、そういったところに建築物がある場合につきましては、建てかえの際にそこをあけていただくというような御説明をしている。その一方、実際にそこをわざわざ通路にする必要もないという場所も場合によってはありますので、そこにつきましては、御相談があって調査をしながら、払い下げであるとか土地の交換であるとかということの御相談を受けているというような状況でございます。 ◆松浦芳子 委員  ほぼ質問は出てしまったんですが、1点だけ。  要望になるかもしれませんが、高円寺にも区道になっている昔の水路がたくさんあります。ここは、物置で使っていたり、本当は区道であるにもかかわらず袋小路になっているために、今と同じ話ですが、使っているのが事実になっております。今後このような問題も結構起こり得るんじゃないかと思いますので、上手に、袋小路になっている昔水路の区道というのをもうちょっとよく点検して、例えば住民の方に買っていただくとか何かしていただければなと思いますが、いかがでしょうか。 ◎土木管理課長 先ほど申し上げたと同じような答弁になるかと思いますが、御相談がございましたら、現場を確認いたしまして、適切な対応をとってまいりたいというふうに考えております。 ◆松浦芳子 委員  多分、もう勝手に使っているので相談しないと思うんですけれども。  それから、「3.本訴訟において、和解が最善な方策である理由」の3番の、本裁判における判決では、上記1及び2の全ての問題解決を図ることはできませんと書いてあるんですが、この意味をちょっと教えていただけたらと思います。
    ◎土木管理課長 先ほど他の委員に答弁いたしましたけれども、判決によりますと時効取得だけの判決になります。そういたしますと、結局、区は旧水路部分を相手側に時効取得されるだけということになりまして、新水路部分の所有権をいただくことができない、そういう意味でございます。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第61号土地境界確定等請求事件に関する和解について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由は、質疑を通じて、戦後の混乱期に、国または地方自治体の何らかの瑕疵により地籍登録が失われていた事情を理解しました。そして裁判所による和解を受け入れて土地を交換することに、現状の杉並区の対応に問題はないと考えます。土地の交換も、平米数から見ればこちら側に損失はなく、妥当な和解と理解します。今回裁判にかかっていなかった土地については、今後区も丁寧に是正事務を進めていただくよう要望して、賛成の意見といたします。 ◆けしば誠一 委員  議案に対するいのち・平和クラブの意見を述べます。  一般的に民民の境界をめぐるトラブルは解決が難しく、地域の不和を拡大するばかりです。今回裁判所による和解の提案で、区が介在して今後トラブルの解決ができる、そうした橋渡しにでもなればということも期待して、この議案には賛成いたします。 ◆松浦芳子 委員  議案第61号土地境界確定等請求事件に関する和解について、自民・無所属クラブとして賛成の立場で意見を述べます。  質疑で複雑さを理解いたしました。最初は、東京地方裁判所による和解の勧告を受けてなぜ議決かとちょっと不安に思いましたが、問題の早期解決を図るためということであるので、賛成といたします。 ○大和田伸 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第61号土地境界確定等請求事件に関する和解について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (9) 議案第68号 杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例 ○大和田伸 委員長  続いて、議案第68号杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例を上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 議案との関連がございますので、報告事項の(3)の「杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例」改正案の区民等の意見提出手続の結果についてを先に御説明させていただきます。  《報告聴取》   (3) 「杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例」改正案の区民等の意見提出手続の結果について ◎情報政策課長 それでは私のほうから、ただいまの報告資料について御説明申し上げます。  区民等の意見提出手続でございますが、4月11日から5月10日まで行いまして、ホームページから1件、意見を頂戴いたしました。  意見の概要ですが、危険性があり、安易に独自利用を進めないでほしいという要望でございました。私どもとしましては、国及び区でさまざまな安全対策をとっておりまして、安全を期して実施してまいりますということで考えてございます。  いただいた意見に対します条例案の修正はございませんでした。  説明は以上でございます。 ○大和田伸 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第68号杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例について、御質問いたします。  この議案は、これまでもたびたび改正されており、第1回定例会でも改正がなされたばかりです。今回の改正に至る理由と概要を、まずは説明してください。 ◎情報政策課長 当初国のほうは、3月末までに独自利用事務について条例で定めなければ、29年7月からの情報連携が間に合いませんという通知を出してまいりましたが、1定の審査中に、2月末になるんですけれども、期限を延期してまいりまして、7月、2定の終わりまでに条例を定めることによって情報連携も間に合いますということで変更がございました。  また、条例の独自利用事業の対象となる事務の類型につきましても、さまざま追加がございまして、そういったことから各課にヒアリングを再度いたしまして、その結果今回追加するものでございます。  改正の概要ですけれども、独自利用事務1事務の追加と、法定事務ですけれども、教育委員会の事務1事務の追加ということで、また関係する特定個人情報を追加してございます。 ◆今井ひろし 委員  本来は3月だったのが7月に延びたから、あとは国の通達もあって少しふやしたので追加事務をしたというふうな認識でよろしいですね。  独自利用事務を加えることによって、杉並区民にとってどのような利便性があるのか、ここが大事な話なんですが、そこをちょっと詳しく教えていただきたいと思います。 ◎情報政策課長 番号事務ということで、番号を利用する行政事務にすることによって、まずは、本来の法定事務と類似の事務が一体的に取り扱えるようになるということで効率性が図れるということがございます。  もう1点は、独自利用事務として定めることによって、29年7月以降、他の自治体との情報連携によって、その事務を遂行するのに必要な課税情報であるとか、そういったものの情報が取り寄せができるようになるということから、区民にわざわざ添付書類として書面をいただかなくても独自に取り寄せて連携ができるということで、区民としても利便性があるものでございます。 ◆今井ひろし 委員  私はまあまあそこは理解できますが、本当に区民にとっての利便性を具体的にわかりやすく周知するというのは、この報告にある1件だけ反対が来ておりますが、そういうところにもする必要があるなというふうに思っております。  そうすると、事務方の利便性、区民の利便性ともにあるということは理解しました。  独自利用事務について、他機関との情報連携を可能とするための手続についてはどんなものが必要なのか、教えてください。 ◎情報政策課長 まず、この議会におきまして、追加事務について条例に掲載していただくということがございます。その後、個人情報保護委員会のほうの定められた書式によって、チェックリスト等がございまして、審査を受けまして、その後正式な申請ということで、独自利用事務として登録いたします。その後システムの変更等を準備いたしまして、29年7月から情報連携に備えるということでございます。 ◆今井ひろし 委員  個人情報保護委員会の審査が必要だということですね。  国は独自利用事務の事例を拡大してきていると私は理解しているんですが、今回の改正で、保健福祉分野のマイナンバー利用事務はほぼ出尽くしたというふうに考えていいのか、まだ何か出そうだなというようなことがあるんでしょうか、あれば教えてください。 ◎情報政策課長 国では、各自治体からヒアリングをかけまして、約1,900の事務についてヒアリングを終えたところです。それにつきまして、実際の要望を受けまして、約7割の事務を情報連携の対象として認めたという状況でございまして、今後も、個人情報保護委員会の審査によりまして適用できる事務が増加する傾向がございまして、今後また追加される傾向かなと考えてございます。 ◆今井ひろし 委員  また次回の委員会では同じようなことがあるのかもしれないという答弁と理解しました。  国は7月まで延期したんですけれども、さらに延期するという可能性もあるんでしょうか。それに伴って、保健福祉だけじゃなくて他の分野も入る可能性もあるような気がするんですが、その辺は区当局でどこまで把握しているかわかりませんが、方向性だけでもわかったら教えてください。 ◎情報政策課長 今、条例で定めてからの手続を申し上げましたけれども、約6カ月ぐらいかかるということでございますので、29年7月までの当初からの情報連携につきましては、恐らくこの2定が最後かなと考えてございます。この後また追加になる場合は、平成30年4月とか、そういった区切りでまた国のほうが通知してまいるかなというふうに考えてございます。 ◆今井ひろし 委員  第1回定例会の際には、PIA(プライバシー・インパクト・アセスメント)の対象は8事務あったんですが、今回の対象事務はあるのでしょうか、お示しください。 ◎情報政策課長 重点項目評価、また全項目評価というものは8事務でございました。また基礎項目評価につきましては、全ての事務を行う必要がございます。そういった意味で、今後基礎項目評価については全ての事務でお願いしてまいる。審議会にかけて、またパブコメ等必要なものは重点及び全項目でございますけれども、そういった関係になってございます。  また、今回委託等でPIAの内容が大幅に変わる事務が複数ございまして、そういったものにつきましては、また再実施ということでこれから取り組んでまいります。 ◆今井ひろし 委員  ちょっとわかりづらいので、また改めてお伺いしますけれども、質問の最後に、2月の委員会ではマイナンバーの交付件数は1,288件と、遅々としてなかなか進まない現状を理解しておりますが、現在の状況がわかりましたらお示しください。 ◎区民課長 マイナンバーの現状でございますが、区民の申請数が約5万5,000件、それでカードの交付枚数が1万5,000件となっております。 ◆今井ひろし 委員  大分ふえたということでは、私、この間も周知をさんざんお話はしているんですけれども、まだまだ周知不足。私、町会なんかでもそんな話を聞きますので、ぜひともさらに周知をして取得に努めてもらいたいというふうに思っておりますので、その点よろしくお願いして、質問を終わります。 ◆中村康弘 委員  私も重複を避けるために数点だけお聞きいたします。  まず、前回の1定でもこれが追加されたわけですけれども、当初は27年度中の条例制定ということで、第1回定例会というふうな形で条例制定がされたわけですけれども、それが今回7月まで延期ということで、今回さらに追加があったということです。改めて、4カ月延期となった背景に関して、どういうことが理由としてあるのか、その辺はいかがでしょうか。 ◎情報政策課長 延期になった通知がぎりぎりになってまた来るというような状況がございます。実は、けさほどまた新聞報道もありましたけれども、マイナポータル、29年1月スタートということでございましたけれども、実際には、通知が参りまして、29年7月スタートというようなことで後押しの状況がございます。そういったものも含めまして、国のほうで、ある意味、全自治体の事務総量を全て把握するほうがむしろ安定的な運用には必要だということで、必要な事務をなるべく取り入れた上でスタートしたいというようなことがございまして、恐らくこの通知になったのかなというふうに想像してございます。 ◆中村康弘 委員  先ほどの質疑の中で、恐らく29年7月からの開始に合わせた条例制定というのは多分今回が最後だろうというふうな見込みでありましたけれども、それもまだ明確にその辺が国のほうから連絡が来ているというわけではないんでしょうか。その辺に関して、この間の状況を見てみますと、どうも小出しに追加追加という形で、そういう印象を受けるんですけれども、ある程度フィックスした形で中期的な見通しというものは、国のほうからはもう変更なしというふうな形で、その辺に関しての明確な連絡というのはどうなっておりますでしょうか。 ◎情報政策課長 御指摘のとおりでございまして、私ども自治体のほうに対しての通知も、いわゆる事務連絡というような形式であったり、またメールであったり、そういった明確な文書で来てないというような状況もありまして、かなり流動的に状況が変わってきているというような状況がございます。 ◆中村康弘 委員  新しい制度ということもありまして、いろいろ国も暗中模索の中やっているのかなというふうな印象を受けます。今回別表1、2、3に記載されております新たな事務、また新たな特定個人情報が追加されることになっておりますけれども、これは国の法定事務、また区の独自事務、また東京都の独自事務も含まれているように思われますけれども、それぞれがどれなのかということを御説明いただけますでしょうか。 ◎情報政策課長 別表第1につきましては区の独自事務でございまして、今回1事務追加で16事務になってございます。別表第2のほうは1定では43事務ございましたけれども、今回1事務追加ということで、区の16事務合わせて、法定事務とまた都の事務が5つほどございまして、それが加わってございます。また別表第3なんですけれども、これは生活保護の事務が3つと今回加わった教育委員会の事務が1つございまして、生活保護事務は法定、また中国残留邦人は法定事務、外国人生活保護は独自事務ということで、教育委員会の独立行政法人日本スポーツ振興センター法による災害共済給付は法定事務でございます。 山本(あ)委員 今回の区独自の利用事務について、1定で14事務が追加をされて、今回さらに1事務を追加するということです。各課にヒアリングをして漏れなく抽出していこうといったような準備をされているということなんですが、準備に大きな負担がかかっているのではないかと思いますが、これからどのような準備が必要なのかお伺いします。 ◎情報政策課長 今、事務については、先ほど御答弁申し上げましたとおり、まず条例に定めるということ、また規則等の制定、また個人情報保護委員会が定める書式に基づきまして、チェックリストの記入であるとか申請書の記入がございます。その後正式登録ということで、必要に応じてシステムの改修、そういったものが準備でございます。 山本(あ)委員 そうした大変な負担があると思うんですが、独自利用事務をふやしていくのには、負担だけではなくてさまざまなメリットがあると思います。具体的にはどのようなメリットがあるのか。  また、独自事業ということで杉並区で決めていくということであれば、今後ほかの自治体とは取り組みに差が出てくるのではないかと危惧をします。今後そういったことで不都合が出てこないのかどうかお尋ねします。 ◎情報政策課長 独自利用事務として定めますと、法定事務と同様に情報連携ができるということで、必要な課税情報等が取り寄せができるということです。例えば法定事務だけが定められておりまして独自利用事務が定められておりませんと、せっかく取り出した課税情報が、法定事務には使えるけれども独自利用事務には使えないというようなことで、再度また区民に取り寄せていただく、そんな煩雑な取り扱いが必要になってございます。  他の自治体との差異が出た場合というお話なんですが、独自利用事務は情報の提供は行いません。あくまで情報の照会を行って取得するという立場ですので、他の自治体では法定事務が定められてございますので、法定事務に基づく情報についてこちらから取り寄せる立場として独自利用事務を定めておりますので、たとえ差異があったとしても特に支障はございません。 山本(あ)委員 了解いたしました。今回追加いたしますグループホームの家賃助成に関しては、どのような理由から追加を決定していったのかお尋ねします。 ◎情報政策課長 ヒアリングする中で、法定事務とあわせて課税証明の省略が可能になるということから、障害者施策課の意向も確認しながら今回追加したものでございます。 山本(あ)委員 これはちょっと耳の痛いお話かもしれないんですが、全国のニュースを見ていますと、国の個人番号カードの発行システムのふぐあいが大きなニュースになることがあります。今後の特定個人情報の他自治体とのやりとりについて、情報漏えい等のおそれはないのか、改めてお伺いします。 ◎情報政策課長 国のほうのシステムについては、お話ししましたように、芋づる式の情報漏えいを防ぐために、情報についてはそれぞれの管理者が引き続き管理する分散管理を行っていたり、また情報のひもづけには個人番号そのものは使わずに、J−LISの再度発行する各機関ごとの符号を使って連携したりということがございます。  また、年金機構の情報漏えいを踏まえまして、情報提携ネットワークとインターネットのネットワークの分離を行うことが定められました。28年度中に、29年4月の情報連携に間に合わせるように、全自治体にそういうことで通知が参りまして、補助事業としてやっていくということなんですが、あわせまして、マイナンバーを使う端末のログインに当たっては二要素認証ということで、生体認証とあわせてやっていこうというようなことで、各自治体に通知が来てございます。その後またインターネットについては、各都道府県が集約して窓口をつくるというようなことで、インターネットを通じたサイバー攻撃といったものが防げるような、そんなことがネットワークの強化ということで国から通知がございますので、そういったものに対応しながらしっかりと対応していきたいなと考えてございます。 山本(あ)委員 そういったさまざまな事務の負担であるとか工夫であるとかしてくださっているのを了解いたしました。  最後の質問なんですが、マイナンバー制度自体には、そういったことを踏まえてでも、福祉ニーズを正確に把握するなどして公平公正な社会の実現といった大きな目標があると思います。今後具体的にはどのように実現していくと考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎情報政策課長 番号制度ということで、マイナンバーの制度は、同一人に関する情報が関係機関から直接に迅速かつ正確に収集できるということ、また、今後マイナポータルということで、個々の区民の状況に応じた適切な情報を提供して、御自身が受ける福祉サービスを確認できるようなシステムを予定されているということでございますので、そういった国の動きを見ながら準備を進めてまいりたいと考えてございます。 ○大和田伸 委員長  議案に対する質疑の途中ですが、ここで午後3時20分まで休憩といたします。                             (午後 3時05分 休憩)                             (午後 3時20分 開議) ○大和田伸 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。 ◆くすやま美紀 委員  では、番号通知カードとか個人番号カードのことで、関連してちょっとお聞きしたいんですが、先ほど、マイナンバーカードの交付が1万5,000件というようなことを他の方がお聞きになっていましたけれども、まず番号通知カードなんですけれども、区民の方に送って、戻ってきている件数というのは、現在どのぐらいになっているんでしょうか。 ◎区民課長 通知カードの、今区のほうで保管している枚数は約1万8,000件でございます。 ◆くすやま美紀 委員  それで、そのカードは区のほうでこれからもずっと保管するという状態になるんですか。 ◎区民課長 日々、1日30件から50件、通知カードの引き取りがございますので、もう少々区のほうで保管しておきたいと考えております。 ◆くすやま美紀 委員  個人番号カードのほうですけれども、先ほど他の委員がおっしゃった5万5,000というのは、申請の件数ですか。それに対して1万5,000件ということでよろしいのかどうか、確認します。 ◎区民課長 そのとおりでございます。 ◆くすやま美紀 委員  今、交付しているところが1階ですよね。ATMの奥のほうになると思うんですけれども、かなり連日並んでいらっしゃるのかなと思うんですが、交付状況というのは、職員の方の業務としてどういう状況なんでしょうか。大変業務が多忙になっているといいますか、そういう状況なのかどうか、お伺いします。 ◎区民課長 現在、J−LISのシステムで、交付カードを区民の方にお渡しする前に、中身が正しく作動するかどうかというチェックを1枚1枚職員がやっております。そのチェックをする際、統合端末を使うんですけれども、その統合端末の使用時間が、午後と、夕方5時から9時までと制約されておりますので、そういうようなところがありまして、ちょっとおくれだとか、そういうのが発生してございます。 ◆くすやま美紀 委員  区民の方にとっても、たしかこれは予約といいますか、約束してもらいに行くんだったと思うんですけれども、そういう状況だと、かなりお待たせするような状況も発生しているんでしょうか、どうでしょうか。 ◎区民課長 確かに、窓口のほかの業務の繁忙期と重なったりするときには、カードの交付に要する待ち時間も30分だとか1時間だとか、そういうようなケースも生じました。ただ、臨時窓口として、本体の窓口とは分けていますので、お客さんの動線と重ならないように混雑の緩和は図ってございます。 ◆くすやま美紀 委員  ある方なんですけれども、御家族で申請したんですが、その交付について、奥さんは区役所にとりに来てほしい、息子さんと旦那さんのほうは区民事務所に来てくれというような状況があったということなんですが、なぜ家族でばらばらなのかということを言われたんですけれども、どういうことなんでしょうか。 ◎区民課長 5月9日からカードの交付窓口を、本庁に加えて、6つの区民事務所でも行うようにしました。カード自体はJ−LISというところから運搬されてくるんですけれども、恐らく御家族の方で別々の窓口になったというのは、J−LISから送られて区に届いた到着日が異なっていて、私どもも到着したものについてはすぐ処理を開始しますので、ちょっとその辺のタイムラグの関係かなと思います。 ◆くすやま美紀 委員  その辺の事情などもしっかりと区民の方に周知が必要かなというふうに思っています。  それで、自治体の窓口において各種の申請手続などで、これはほかのどこかの自治体の例ということなんですけれども、保育所の入所申請をした際に、個人番号の提示がなかったということで受け付けてもらえなかった事例があったということを我が党の国会議員が国会の場で取り上げたことがあったんですが、こういう例は杉並区ではないと思いますけれども、確認をいたします。 ◎情報政策課長 各所管の省庁が決めることではあるんですが、おおむね強制ということではなくて、どうしても書けない場合には、後ほど住基台帳を確認して付番するというようなことが許されておりますので、極力区民の方に御迷惑がかからないような取り扱いがなされるものと考えております。 ◆くすやま美紀 委員  ですので、各種申請手続において、役所のほうで番号確認はできるというふうになっておりますから、個人番号の提示がないことをもって申請を受け付けないということはないんだ、区民が不利益をこうむらないということで、そのこともあわせて周知していく必要があるかと思うんですけれども、最後、確認をさせていただきたいと思います。
    ◎情報政策課長 基本的には、法律上は記載していただく義務がございますので、なかなか難しいところなんですが、その都度の臨機の対応になるかなと考えております。 ◆けしば誠一 委員  区民には発行のおくれを、また職員には多大な負担を強いている1つの原因は、J−LISシステムのトラブルです。4月27日、J−LISは、「住民の皆様 地方公共団体の皆様」と書いた「カード管理システムの障害に対するお詫びとご説明」なる文書を発表しました。その概要をお示しください。 ◎区民課長 委員御指摘の文書の概要でございますが、まずは、J−LISカード管理システムの障害の発生によって交付がおくれていたことに対するおわび、次に、中継サーバーの障害部分については改修を終えたということ、3点目には、このような措置によりカード管理システムは安定的に稼働している、この3点でございます。 ◆けしば誠一 委員  杉並でもそのようなトラブルはあったのでしょうか。また、その後トラブルは解決したのか。 ◎区民課長 当区においてもトラブルはございました。その後解決したのかどうかというのは、先ほどの4月27日に公表された文書なんですが、この文書とあわせて、システム障害の特定原因だとか対応策、その辺のところが明記されておりまして、現在では大きなシステムダウンが起こるというようなことはございません。 ◆けしば誠一 委員  トラブルは5つ報じられています。第1が、これは私、1度取り上げたことがあるんですが、葛飾区で起こった通知カード送付時のシステム障害です。この問題では、直後にJ−LISからの説明はないままでありました。その後、原因の解明とか23区への説明はあったんですか。 ◎区民課長 葛飾区では、通知カード約5,000枚、作成漏れがあったというような報道は認識しておりますが、J−LISは、葛飾区に対してはもちろん説明は行ったと思いますが、23区に対しての説明というのはございませんでした。 ◆けしば誠一 委員  第2が、個人番号カードの交付が始まった1月13日に、自治体で一時的にカードの交付がとまるトラブルが発生したことです。18日には約3時間停止、21、22、23日と連日10分から40分間停止、そして24日日曜日に中継サーバーを1台増設して、原因が明らかにならないまま交付事務を継続しています。この点で、その後説明は受けましたか。 ◎区民課長 事故の原因の特定だとか、それは4月27日の調査結果表で初めてわかったものでございます。当時の状況では、過重なシステムへの負担が原因というふうに説明は受けておりました。 ◆けしば誠一 委員  第3が、J−LIS内の管理サーバートラブルで交付が停止したことです。障害は3度発生して、2月22日午後に3時間半にわたり業務が停止。その結果、多くの申請者がカードを受け取れずに帰宅しています。これはその後解明されたんでしょうか。杉並にもそのことはあったんですか。 ◎区民課長 一連のトラブルはどの自治体でも起こっております。それで、カードをとりに見えたお客様に対しては、私ども、その場で本人確認をいたしまして、本人確認ができれば、カードについては書留郵便で送る、そのような措置に切りかえたりしております。 ◆けしば誠一 委員  第4が個人番号カードのふぐあいです。1月21日、J−LISから全国の自治体に発送したマイナンバーカードのうち、2万6,000枚でICチップ内の電子証明書データにふぐあいが生じました。カードの製造後、データを入力する過程でのミスということです。自治体が住民に手渡す前の確認作業で気づいて、機構に連絡。機構は、1月26日、自治体に対し、ふぐあいのあったカードの破棄を要請し、再発行手続をとったとのことです。  J−LISは、住民にふぐあいのあったカードが手渡されたわけではなく、公表する必要はないと考えた、公表していなかったということなんですね。区でもそのようなケースはあったんでしょうか。 ◎区民課長 そのようなケースはございませんでした。 ◆けしば誠一 委員  こうした事態が各所で起こっているということで、J−LISは、他の問題についてはまだ解明し切れていない、今回の中継サーバーの改修で遅延発生を減らせると思うが、完全になくすに至らないと説明しています。23区への説明とか、その点でのいろいろJ−LISからの連絡というのはあるんですか。 ◎区民課長 J−LISからは、4月27日、原因の特定と対応策という文書をいただきまして、まとめた形でこれまでの経過について報告がございました。 ◆けしば誠一 委員  続いて、23区内のシステムのトラブルの現状を確認します。  マイナンバーカードの交付業務のおくれの原因となっていた統合端末のシステム障害について、J−LISが、今出された4月27日に対応策を講じたと発表しています。ところが、23区では、一部の区で今もシステムの不安定な状態が続いていて、交付業務に影響が出ているということもわかりました。区では大丈夫なんですか、その後。 ◎区民課長 交付前設定のできる作業時間帯というのが、現在でも午後と夜の5時から9時までと制限されておりますので、そういう制限の中で業務に支障というのは確かに出ております。 ◆けしば誠一 委員  今課長が答弁されたように、J−LISからは、負荷が集中する日中には交付前設定の作業を控えるように通知があるということで、夜間残業とか休日出勤でやっているわけですね。本当に職員は大変だと思います。  自治体によってふぐあいの状況には差があるようですが、各区では交付窓口の増設や人員増強、端末の増強などで住民への交付を急ぐ方針ですが、国の補助金には上限などが決められていますが、経費が区の持ち出しになっているようなことはないんですか。 ◎区民課長 国の補助金は大きく2種類ございまして、事業費はカード作成委託費だとかシステム運営経費で、これはJ−LISに支払うもので、こちらの補助金は100%いただいております。人件費等について、こちらは事務費に当たるんですが、委員御指摘のとおり、補助金には基準額という上限がありますので、区の持ち出し分もございます。 ◆けしば誠一 委員  自治体に今与えられている負荷というのは本当に大きいと思うんですね。  5月31日に総務省は、「マイナンバーカード交付促進マニュアル」なるものを発表しました。その概要をお示しください。 ◎区民課長 マニュアルの概要ですが、まずマニュアルの性格は、国の技術的な助言ということでございます。内容は、マイナンバー交付計画の策定、あとマイナンバーカードの交付促進策として、臨時窓口の設置、予約システムの導入の検討、臨時職員の積極的な雇用などで対応することが望ましいということでございます。 ◆けしば誠一 委員  マニュアルでは、交付がおくれた分析として、以下の説明をしているんですね。第1に、「新制度であるマイナンバーカードの交付申請の予測の見込みが容易ではなく、結果としてその見込みが過少であった市区町村においては、交付にかかる人員体制・統合端末の確保が不十分であったと考えられること」、つまり市区町村の責任であるかのように聞こえるわけですね。市区はそんなことを言われて、心外だと思いませんか。 ◎区民課長 確かにマニュアルは全国の自治体に向けて手引を示したものでありまして、全国の自治体という範囲で考えれば、国のマニュアルの中で指摘されていたような事情の自治体もあるかと思います。 ◆けしば誠一 委員  具体的理由については、「マイナンバーカードの交付の本格化と3月から始まる住民異動の繁忙期が重なり、来庁者が非常に多いなかで、市区町村は通常の窓口業務に忙殺されるとともに、カード管理システムに情報処理の通信が集中し、窓口で申請者を待たせる事象が発生したこと」が挙げられると。そもそも、大体住民異動の繁忙期は、総務省の役人たちはわからなかったというんでしょうかね。そんな時期にやらせたのは国じゃないですか。区の現状と見解、大変な実情もあわせてお知らせ願います。 ◎区民課長 住民異動が集中する時期について、国がわからないということは決してございません。しかし、たび重なるシステム障害については予期できなかったのかもしれません。確かにマイナンバーカードの交付と窓口の繁忙期が重なったことで、事務量だとかその辺のところは、職員に超勤してもらったりだとか、非常な御努力をしてもらっております。 ◆けしば誠一 委員  本当に御苦労さまです。無理なスケジュールを強いたのは総務省なんですよね。それなのに、市区町村の体制が整い切れず、1日当たりの交付枚数を抑制したことが原因だという認識なんです。ただ、交付枚数を抑制しなければ、受け取れずに帰る住民がふえて、自治体への苦情が殺到するだけですよね。その対応でますます忙殺されたと思いますが、確認します。 ◎区民課長 カードの交付を促進するためには、やはり窓口をふやすしかございませんので、当区におきましては、本庁と6つの区民事務所、そちらのほうに窓口を設定いたしまして、申請された区民の方に一日も早くカードを交付できるように懸命に頑張っているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  今のような現状の中で、「マイナンバーカードの早期交付に向けた今後の進め方」として、「1市区町村における『マイナンバーカード交付計画』の策定」、「2総務省の取組」、「3J−LISの取組」を述べています。  総務省の挙げた取り組みは2点あるんですけれども、気になるのは、マイナンバーカード交付事務費補助金について、今年度予算措置約87億円の補助対象を拡大するとしていますが、自治体が求めてきた予算そのものの増額ではなく、補助対象の拡大だけです。これで区では対応できますか。 ◎区民課長 補助金の内容は先ほど御説明したとおりでございますが、総務大臣が先日報道発表しましたように、補助金の増額等を検討していくと。国でできる対応は国でしていただきたいと存じます。 ◆けしば誠一 委員  これまで国の指示で行っていた交付前設定抑制、つまり時間制限、これを5月17日から、午後の時間帯の抑制の試行的解除を行っているというふうにしているんですが、今後これはどうなるんでしょうか。 ◎区民課長 カードのおくれの最大の原因は、交付前設定の時間帯の制限にございます。本来ならば、平日の7時から21時まで、土日は7時半から18時30分まで、カードの交付前設定ができるはずでございました。現在では制限がかかっておりますので、国に対しては、早く本来の形になるように改善していただきたいと存じます。 ◆けしば誠一 委員  最後に、J−LISの取り組みについて4点挙げているんですが、しかし、まずは、J−LISは、トラブルの全容とそれが起きた原因について、わかりやすく全てを明らかにすべきです。自治体ですら、4月27日の、先ほど課長が述べたように、その発表を報道で知ったり、あるいは文書で知るというだけだったわけですね。そんなあり方を根本的に見直さなければ、今後、例えば重大な漏えい等が発生したときに対応不能です。区からも求めていると思いますが、当然、この事態に対する見解と、また23区からどんなことを今後要望するか、その点、あわせてお聞きして終わります。 ◎区民課長 J−LISや総務大臣に対する要請については、全国のほとんどの自治体に共通する事項でもございますので、杉並区を含めた自治体の連合組織が是正を求めております。区単独でというよりも、やはりしかるべき組織が各自治体の要請を集約して申し入れを行うのがよいかと存じます。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第68号杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例につきまして、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由は、本条例は、昨年の第4回定例会及びことしの第1回定例会で制定した条例の施行に際し、個人番号の区独自の利用事務のさらなる追加を行うものと理解し、改正の必要を認めます。  また、今回の条例改正案には、質疑を通じ、特段の問題がないものと理解しました。ただ、関係事務も多くなります。連携に際しては、さらなる情報保護に注意を払っていただくことを要望し、本議案に賛成といたします。 ◆中村康弘 委員  議案第68号について、杉並区議会公明党として賛成の意見を述べます。  本条例改正案は、マイナンバー制度における個人番号の利用が可能な事務等を追加するものであり、特段問題がないものと理解します。制度の適切な運用により、さらなる区民の利便性の向上と行政事務の効率化を進めていただきたいと思います。  以上です。 ◆くすやま美紀 委員  議案第68号杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例について、日本共産党杉並区議団の反対の意見を述べます。  今回の条例改正は、マイナンバー制度に関し利用事務を追加するものですが、我が党はそもそもマイナンバー制度には反対です。情報そのものの漏えいを絶対に防ぐ手だてがないこと。それを防ぐ完全なシステムを構築することが不可能であること。そして、1度漏れた情報は流通、売買され、取り返しがつかない。また、情報は集積されるほど利用価値が高まり、攻撃されやすくなる。また、自治体にも多大な負担をかけています。 こうした制度です。  個人情報を危険にさらし、国民への国家管理、そして監視強化につながるマイナンバー制度は凍結、中止し、廃止に向けた議論を行うべきという立場から、本議案には反対します。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブは、マイナンバー制度と、特にマイナンバーカードの発行について、その使用については反対してまいりました。  マイナンバーカードの交付は、J−LISのシステムのトラブルが続き、自治体への説明もなく、年度末の繁忙期に担当課の職員に多大なる負担を及ぼし、今もその現状は変わりません。この現状のままでカードの交付を続ければ、担当課職員の健康を脅かし、区民サービスにも著しい低下を招きます。国の対策が行われるまでは、区民の理解を得て、カードの発行は控えることを求めます。  これ以上担当課の職員に無理を強制しないことを求め、議案には反対いたします。 ○大和田伸 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第68号杉並区個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○大和田伸 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (10) 議案第69号 損害の賠償について ○大和田伸 委員長  続きまして、議案第69号損害の賠償についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 特段ございません。御審議方よろしくお願いします。 ○大和田伸 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。 ◆はなし俊郎 委員  それでは、議案第69号損害の賠償についてにつきまして、何点か質問させていただきます。  まず、本議案につきましては、当初予定された議案にはなく、5月30日の区議会が開会となった当初に議案として追加されたところですけれども、追加議案となったのはどういう理由なんでしょう。 ◎経理課長 まず、本件事故につきましては、保険会社と相手方との示談交渉を進めてきたところでございますが、その結果が、5月23日にその内容を合意とすることができましたので、本議案を追加で提出したものでございます。 ◆はなし俊郎 委員  今回の事故の概要なんですけれども、議案のほうに書かれてあります。これを拝見すると、ある意味もらい事故的なのかなというような気もするんですが、そのときの事故の状況について、もう少し詳しく教えていただけますか。 ◎杉並清掃事務所長 今回の事故に関しまして、大変御迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。  それでは、事故の概要につきまして説明を申し上げます。  今回の事故は、平成27年9月28日午前8時45分ごろでございますが、ふれあい収集対象世帯へ不燃ごみを収集するために、軽小型、小さなダンプ車でございますが、それを運転して、阿佐谷北4−4−1の交差点、十字路でございますが、そこを徐行しながら通過しようとしたとき、相手方が、お母さんと乳児なんですけれども、だっこひもというんですか、それでだっこをした状態で自転車に乗って、勢いよく飛び出してきて、私どもの車の側面にぶつかってしまったということでございます。一時停止をしなかったというのが1つ大きな原因だと思いますが、2人はそのまま倒れてしまいまして、職員が慌てて2人を救護したということでございます。同時に110番、119番通報をしまして、緊急搬送されました。  検査の結果でございますが、母親のほうは右手首の骨折、右肘の裂傷がありましたが、幸い、乳児はけが等はございませんでした。 ◆はなし俊郎 委員  事故が起こっちゃったんだけれども、乳児が無事だったということが一番何よりかなというふうに思います。  今の御説明だと、事故の相手方としては、母親と乳児の2名ということでした。一方、本議案の相手方は、母親のみというふうにここには書いてあるんですけれども、乳児には治療費など、また賠償するということがなかったのか。例えば、検査をしましたというところではお金は使わなかったんですか。 ◎経理課長 まず、賠償の相手方としましては、母親と子供と別々ということになりまして、子供については、ただいま清掃事務所長からお答えしましたように、けが等はなく、委員からお話がありましたように、当日の検査費用と、あと賠償額の算定上、慰謝料等というものが算定されるわけですが、合わせまして3万円余という金額になってございます。  この額につきましては50万円以下となってございますので、これにつきましては、区長の専決処分ということにさせていただきたいと存じます。 ◆はなし俊郎 委員  その部分については、専決処分の取り扱いということになるわけですね。  昨年の9月に本事件が発生した、9月28日午前8時45分ということで書いてありますけれども、事故発生当時、区はどのように対応されたのか。また、事故発生後、今回の示談に至るまで、経過はどのようなものなのか、教えてください。 ◎杉並清掃事務所長 事故当日でございますが、職員から連絡がございまして、私と統括技能長が搬送先の病院のほうに向かいました。相手方とお会いして謝罪をするとともに、今後誠意ある対応をしますというお約束をしてございます。  その後の経過でございますが、相手方は、事故当日から本年の2月まで治療を行っていたということでございまして、その間でございますが、保険会社が毎月、治療状況等を確認するとともに、示談のタイミングを図っていたというところでございます。ことし2月に相手方のけがが完治したということで、示談交渉に入りまして、今般、相手方と合意ができたということでございます。 ◆はなし俊郎 委員  今回の賠償額の算定について、本会議での説明のときには、過失相殺をすると93万余が算定されていました。自賠責の基準を適用して120万円を払うということでしたが、その理由について、いま一度教えていただけますか。賠償の金額が120万2,412円となっているので、その辺もちょっと教えてください。 ◎経理課長 本会議で御説明したとおりではございますが、改めまして私のほうから御説明をさせていただきたいと存じます。  賠償額の算定に当たりましては、治療費、通院費、休業補償、慰謝料を合計いたしまして、155万8,292円という額がまず総額として出されます。ここに過失相殺、過失の割合を乗じた金額としまして、区は6割、相手方は4割というふうになりますので、それを相殺しますと、この155万余が、93万4,975円と一旦は算出されます。  これはまず自動車損害賠償責任保険が優先して適用されます。自動車損害賠償責任保険のほうは、被害者救済を第一というふうに基準を持っておりまして、被害者に重大な過失がない場合は過失相殺を行わないということになります。したがいまして、今回の事故による損害賠償の総額は120万円を超えておりますので、傷害による損害の限度額が120万円でございますので、それを適用してお支払いすることになってございます。 ◆はなし俊郎 委員  ちなみに、区の職員が運転する車による交通事故の発生状況というのはどのようになっているか、教えてください。 ◎経理課長 区の職員の運転による交通事故の発生件数でございますが、27年度の実績としましては、全体で17件です。そのうち清掃部門は6件となってございます。 ◆はなし俊郎 委員  今回の事故は、相手方が交通法規を守らなかった、一時停止を守らなかったというのが大きな要因の1つと考えられますけれども、今後事故を起こさないように、どのような対策をとっているのかというところをお聞かせください。 ◎杉並清掃事務所長 委員おっしゃるとおり、交通事故はゼロを目指すというのが、所も一丸となって取り組んでいるところでございます。おっしゃるとおり、交通事故は、人の命とか財産を即時に奪いかねないということでございますし、区の信頼も大きな損害を与えるということで認識はしてございます。事務所としましても、事故ゼロを目指して、警察署や損害保険会社の安全運転講習会、そういったものを開催する。それからあと実技講習ですね、警視庁のほうで行っているもの、そういったものに参加をして、交通安全の意識を高めているところでございます。  残念ながら事故が起きた場合は、私、統括技能長を初め、事故を起こした職員と、原因究明、いわゆるドライブレコーダーとかありますので、そういったものを使いながら、どうして事故が起きたのかというものを究明して、今後の予防策について検討しているところでございます。  今後もこういった講習会を初め、職員全員で事故ゼロを目指して取り組んでいく所存でございます。 ◆はなし俊郎 委員  今おっしゃったのはよかったんですけれども、事故を起こしてしまったというところは仕方ないことなんですが、事故があるということは、事故を起こした人も、またけがをした人も、両方とも心に重いものを背負ってしまう。だから、そのケアの仕方も、今回の場合は区の職員でしたけれども、そういうところも注意しながら、これから交通安全に気をつけて頑張っていただければというふうに思っておりますので、その辺をよろしくお願い申し上げます。  終わります。 ◆松浦芳子 委員  質問が出てしまいましたが、私自身も、4対6で93万4,975円がなぜ120万円なのかなということを、今答弁を聞いていてよくわかりました。ありがとうございます。これは保険に入っていたからこそ出るお金だと思うので、ありがたいなと思っています。  物損分なんですが、自転車修理費の2,412円は任意保険から払っていると思いますが、個人的にいいますと、任意保険を使ってしまうと、等級が下がってしまって保険料が高くなるというような思いがあるんですけれども、区のほうでは、この保険料に関してはどういうふうな思いでいらっしゃるんでしょうか。
    ◎経理課長 済みません、答弁漏れを補足していただきまして、ありがとうございました。  任意保険の保険料は、今委員お話しのとおり、保険の給付を受けますと、当然ながらそれ以後の保険料の額の算定に影響するわけなんですが、区全体で捉えますと、先ほど17件という昨年度の実績も挙げましたけれども、保険の額をどれだけ使ったかによって、それも2年前の実績を見て当該年度の保険料を算定するという仕組みになってございますので、額のでかさだけではかっていいものではないんですが、2,412円という今回の自転車の修理費用、それについては、区全体の車両保険の中ではさほど大きな影響はないものというふうに受けとめてございます。 ◆松浦芳子 委員  先ほどもお話がありましたが、どちらにしても、自転車の方のほうが不注意が大きいと思われますけれども、どちらも嫌な思いをされるので、ぜひ今後は気をつけてもらいたいなと思っています。むしろ、どちらかというと自転車のほうの人に気をつけてもらいたいと思います。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆はなし俊郎 委員  議案第69号損害の賠償について、杉並区議会自由民主党を代表いたしまして意見を述べます。  質疑により事故の状況を確認して、当区の車両に瑕疵がなかったことも確認しました。また、損害の賠償が全額自賠責保険であることも理解しました。ただし、先ほど述べましたように、事故は不幸な出来事であるとともに、公の車両が当事者となったことは、監督責任として杉並区の立場は重いものと考えております。  今後はより一層の交通事故防止に邁進するよう要望いたしまして、賛成の意見といたします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの議案69号に対する意見を述べます。  今回の事故は、清掃職員の運転が基本的な注意を払いながら、乳児を抱いて自転車に乗った母親が一時停止の違反で起こった事件であります。乳児に別状がないことが不幸中の幸いであり、職員が処分を受けたことは同情に値します。  今後とも一層の注意を求め、議案には賛成します。 ◆松浦芳子 委員  議案第69号損害の賠償について、自民・無所属クラブとして意見を述べさせていただきます。  このたびの事故は、相手方の不注意が大きいとは思われますけれども、自動車損害賠償責任保険の基準額である120万円を保険会社が支払っています。これは判例どおりの賠償金額ということでございますので、賛成といたします。 ○大和田伸 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第69号損害の賠償について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (11) 議案第62号 平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号) ○大和田伸 委員長  続きまして、議案第62号平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)を上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎政策経営部長 議案に関連をいたしますので、報告事項の(4)、新たな地方公会計基準等の整備についてを先に御報告させていただきます。  《報告聴取》   (4) 新たな地方公会計基準等の整備について ◎会計課長 私のほうから、新たな地方公会計基準の整備につきまして、平成27年1月に総務省より、平成29年度末までに新たな地方公会計基準による財務書類の作成と、そのための固定資産台帳の再整備を求める通知がございました。そのため、区としましては、通知を踏まえまして検討を重ねてまいりまして、新たな公会計基準への対応について決定しましたので、御報告をいたします。資料1の概要の面をごらんくださいませ。  公会計の基準につきましては、総務省の統一的な基準と、例外的に認められております東京都モデルとを比較を行いまして、より多くの自治体との財務指標などの比較ができることなどから、統一的な基準を採用いたします。  仕訳の方法でございますが、費用対効果の観点などから、財務会計システムの更新時までは当面期末一括仕訳とし、固定資産台帳につきましても、平成28年度を開始時の固定資産台帳として現在の固定資産台帳を活用し、必要な見直しを行い、再整備を進めてまいります。  今後のスケジュールにつきましては、2に記載のとおりでございます。  私からは以上でございます。 ○大和田伸 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いをいたします。 ◆今井ひろし 委員  議案第62号、28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)について質問をいたします。  最初の質問ですので、概要的なところからお尋ねします。今回の補正の特徴、ポイントをお示しください。 ◎財政課長 ただいま委員から御指摘いただきましたように、今回で3回目になる補正予算でございます。今回は、高円寺地区の小中一貫教育校や子ども・子育てプラザ和泉の整備に伴う工事費等と、また東京都の委託金等を活用いたしましたオリンピック・パラリンピック教育の推進に関する経費など、新たな事情の変化や緊急性の観点から、11事業をお願いするものでございます。また、小中一貫教育校の建設に伴いまして、地方債、債務負担行為もあわせて計上しているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  まだ今年度始まって二月ほどですが、既に財源保留額が3億9,000万ほどになっています。この間、定例会ごとに補正予算を提案されていますし、臨時会の補正予算審議の中でも、今後、保育の緊急対策に伴う改修経費を計上するという話があり、また臨時会後に行われた保育緊急対策に関する住民説明会でも、一定の措置を講じるという説明がなされております。今後も相当な予算が必要と考えられるのですが、それを踏まえて、今後の財政運営の見通しについて、まずは伺っておきます。 ◎財政課長 確かに御指摘のとおり、財源保留額、今回御議決いただきますと3億円台になるということに加えまして、ただいまおっしゃったとおり、緊急対策に伴う改修経費ですとか、あるいは年度末に建設助成等、かなり相当額に上りますので、確実に今後見込まれる予算額というのがございますので、厳しい状況ではございますけれども、ただ、今後提案する予算を一段と精査していくとともに、前年度の決算剰余金を使います3定ですとか、例年、精査した減額補正等、1定で行います。なるべくそちらのほうにできるような調整をしながら、財政調整基金などを取り崩さないで済むように何とかしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  特段の努力をお願いしたいと思います。  今回の補正には施設整備もあり、施設整備基金からの繰り入れもなされています。財源保留もそうですが、施設整備基金も枯渇しかねない勢いとなっております。今年度末の残高見込みと今後の基金の見込みについても伺っておきます。 ◎財政課長 施設整備基金につきましては、これまでもいろいろ言われているところでございますけれども、今回、当初予算におきましても23億7,000万ほど繰り越し、取り崩しを予定してございます。それで、今回のを加えますと、今金利も、かなり運用益が低い状況でございますので、このまま行きますと34億数千万程度まで減少していくこととなってしまいますので、まずは、先ほどとちょっと重なる部分もあるんですけれども、3定等で決算剰余金が見込めるものはなるべくこちらのほうに積み立てていく。また、これからの予算執行をしていく上でも、一段と所管のほうでも精査を行いながら、なるべく歳出削減を加えて、先ほどの1定で減額補正する分をなるべく施設整備基金のほうに積み立てていくような形で何とか積み増しをしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆今井ひろし 委員  頑張っていただきたいと応援するのみでございますが、よろしくお願いします。  それでは、個別のことについてお伺いします。  保健福祉費にひととき保育の運営とありますが、本会議での説明では、子ども・子育てプラザ和泉で実施する委託に要する経費と伺っていますが、区の委託事業で実施するということでよいのか、確認します。 ◎子育て支援課長 委員御指摘のとおり、区の委託事業で実施してまいります。 ◆今井ひろし 委員  事業者はもう決まっているんでしょうか。 ◎子育て支援課長 子ども・子育てプラザ和泉の一時預かり事業については、ひととき保育堀ノ内を移転するという考えで行っております。現在のひととき保育堀ノ内の運営事業者に委託する予定でございます。 ◆今井ひろし 委員  現在のひととき保育堀ノ内の事業者は、今度堀ノ内がなくなってしまう、そういう観点からそちらにそのままスライドするというふうに理解しますが、ただ、単純にスライドするということで、事業者選定に当たって、何か選考に留意したことはあるんでしょうか、お示しください。 ◎子育て支援課長 これまでのひととき保育堀ノ内の運営事業者につきましては、公募により選定してきたものでございます。今回の移転に際しては、子育て支援法に基づく一時預かり事業を実施するということで、この運営事業者が適切な能力を有しているかどうかということにつきまして、有識者を交えた意見聴取会を開いて、運営に支障がないことを確認した上で決定したものでございます。 ◆今井ひろし 委員  そうすると、堀ノ内が廃止になって移転ということでは、ひととき保育の数は変わらないということですよね。ただ、現在のひととき保育堀ノ内に登録していた利用者がそちらに移動していくのかどうか、利用状況をお示しください。 ◎子育て支援課長 利用状況でございますが、平成27年度総利用人数は1,372人、稼働率は57.1%ということで、ひととき保育全体の平均稼働率は上回ってございます。地理的な状況を考えますと、比較的高い稼働率かというふうに考えてございます。 ◆今井ひろし 委員  先ほどの議案でも、子ども・子育てプラザが天沼三丁目複合施設に入るということで、一時保育はこれでふえていくと考えていいのか、その辺、ちょっと補足で教えてください。 ◎子育て支援課長 先ほどの天沼三丁目複合施設でございますが、委員御指摘のとおり、一時預かり機能を持つ場所がふえていくということでございます。 ◆今井ひろし 委員  子育て支援がふえるということはいいことだと思います。ただし、堀ノ内地域はつどいの広場がなくなってしまうんですが、こちらの事業、和泉のほうではないみたいなので、何らかの、堀ノ内地域で検討する予定等は考えているんでしょうか、お示しください。 ◎子育て支援課長 つどいの広場でございますけれども、先ほどひとときと同じように、一応和泉でも同じような機能を行うという形では考えてございます。ただ、堀ノ内と和泉というのはかなり遠い場所でございます。先日、堀ノ内つどいの広場の利用者の方々から、この地域で新たにつどいの広場を開設してほしいという要望をお受けしたところです。子育て中の保護者にとって、一息つけるオアシスであったり、季節のイベント、体験を通して親子の心のよりどころになる大切な場所ということでお聞きしております。ただ、この地域で適地を探すということは大変難しい状況であるということも認識してございます。当面は近くにある堀ノ内東児童館の活用をお願いしながら、引き続き利用者の声をお聞きして調査を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆今井ひろし 委員  頑張ってください。  それから、子ども・子育てプラザ和泉は、もとは和泉児童館でした。所管は児童青少年課だったわけですが、今回の子ども・子育てプラザ和泉は、杉並区の子ども・子育てプラザ条例第3条からすると、子育て支援課が望ましいのではと考えますが、すみ分けるのかどうするのか、あわせて見解をお示しください。 ◎児童青少年課長 子ども・子育てプラザ条例第3条においては、児童青少年課が所管している部分、また子育て支援課が所管している部分、両方ございまして、現状でいいますと両課にまたがっているというところなんですけれども、第3条第4項の意図している部分、つまりこのプラザが児童福祉法の児童厚生施設であって、乳幼児親子の子育て支援をメーンにしているんですけれども、ゼロ歳から18歳までの子供を対象としていること、また、学校での放課後等居場所事業に一定程度今後もかかわっていくというようなことも勘案しますと、開所後、当面は児童青少年課の所管でやっていくのが適当であると、今のところはそのように考えております。 ◆今井ひろし 委員  18歳以下はみんな児童という概念から、児童青少年課と子育て支援課が、ある意味予算のとり合いになりかねないのかなと思ってちょっとお聞きしたんですけれども、仲よく連携してやっていただければいいかなと思います。  次に、高円寺地区小中一貫校に関して伺いますが、今回、改築工事費に伴う予算と債務負担行為の追加がされています。学童クラブも含めて、総額はどの程度見込んでいるのか、確認いたします。 ◎学校整備課長 今回は債務負担行為というものも入ってございまして、なかなかわかりづらくて恐縮なんですけれども、学童クラブも含めまして、総額では78億3,731万4,000円となってございます。 ◆今井ひろし 委員  時間になりましたので、一旦ここでおしまいにしますが、今、78億3,000万というとてつもない金額というふうに理解いたしますが、これまでの改築された学校に関して、これは2校を1つにしているからなのかもしれませんが、全体から見てどういうふうに捉えているでしょうか。78億の建設費の相対的な評価を教えてください。 ◎学校整備課長 とりあえず、昨年度開校いたしました小中一貫教育校の杉並和泉学園は、小学校部棟は改築でございました。中学部棟が改修ということで、高円寺地域の新校舎建設との比較にはなりませんけれども、こちらのほうは約35億円ということでございました。また、近年の単独の改築校では、高井戸第二小学校が約28億円、井草中が約30億円、天沼小は32億円というふうになっているものでございます。  それで、費用がかさむというところでございますが、今回、新たな学校として、杉並第四小、杉並第八小、高円寺中の3校を集約するということで小中一貫教育校となる計画でございます。そのため、小学校及び中学校の必要な諸室を設けまして、地上6階、一部地下1階建てで、アリーナ、屋内プールなども取り込み、約1万8,700平米の規模の校舎で、これまでの改築校のおよそ2校分という面積となるものでございます。 ◆中村康弘 委員  今の御答弁に関連しまして、高円寺地区の小中一貫校の施設整備に関して、地下1階地上6階ということで78億円余というふうな形で、通常のここ最近の実績でいきますと、1校分ですけれども、30億円程度ということもありますので、割高になっている部分に関して、もう一回ちょっと改めて。本来であれば60億円じゃないか、70億円じゃないかという話になると思うんですけれども、その辺の割高の部分の背景に関して、もう一度説明いただきたいと思います。 ◎施設整備担当課長 まず、直近の高井戸第二小学校と比較しますと、こちらは契約金額が28億4,000万円。そして、平成24年当時、高井戸第二小学校を計算した当時から、先ほどから言っております建設物価の上昇分、約20%ございます。それと消費税改定分が、5%から8%になりました3%分、これらを考慮しますと、高井戸第二小学校を今評価しますと約35億円。これを2校分としますと70億円ということでございます。  高円寺地区小中一貫教育校のほうが78億円ということで、では8億円は何だというお話でございますけれども、まず、屋上にプールを乗せたりすることから、構造が鉄骨鉄筋コンクリート造になってございます。それから、同じく屋内運動場を、小学校用の運動場、中学校用の運動場と2層重ねてつくってございます。こういったこともございまして、構造的にはかなり今まで例のない規模となってございまして、こういったことで金額の増部分ということで算定してございます。 ◆中村康弘 委員  運動場、プール等も含めて、また躯体も含めて、しっかりとした学校をつくっていただくという形で、現在の状況も加味した上で積み上げられた金額というふうに理解いたしましたので、当然安ければいいという話でもないと思いますので、しっかりと進めていただきたいと思います。  ちなみに、今回の補正予算に関して、債務負担行為じゃなくて補正に関してだけだと7億円程度だと思いますけれども、これは具体的にどういった内容のものなんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 今年度の工事費につきましては、ほとんど出来高という形では出てきませんけれども、事業者が資材を調達する経費と、前払い金として事業者にお支払いする経費を計上しているものでございます。 ◆中村康弘 委員  今後のスケジュール、工期に関してどうなんでしょうか。 ◎施設整備担当課長 工期につきましては、平成28年、ことしの12月より工事に入りまして、平成31年2月まで、約27カ月間を予定してございます。 ◆中村康弘 委員  今回改築されることによって、校庭のスペースはどのようになるのでしょうか。 ◎学校整備課長 現在、約5,300平米ほどございます。基本設計では、改築後は校庭が約4,450平米、そのほかに中庭が約250平米、それから屋上活動スペースということで約810平米となり、トータルいたしますと約5,510平米ということで、分散はいたしますけれども、現在の数値よりも多少広くなるという予定でございます。 ◆中村康弘 委員  先ほどの御説明の中で、今回6階になるということで、高さが高くなるということもありますので、近隣の住民の生活環境にも少なからず影響があると思いますけれども、近隣に対する配慮といいますか、こういったことに対する影響に関しては、区は今回どのように考えているのでしょうか。 ◎施設整備担当課長 建物がこれまでになく高くなるものですから、その分、近隣との離隔距離を十分にとりまして、日照や通風を最大限とれるように配慮してございます。また、植栽の工夫とか目隠しの配慮、そういったことでプライバシーにも配慮してまいりたいと思っております。 ◎学校整備課長 あと、近隣への対応ということでございましたので、少し御答弁させてください。  ことしの1月、2月に、まちづくり条例に基づきます住民説明会を開催してございます。その後、近隣の住民の方から、もう少し詳しい説明をということで、3月の下旬になりますけれども、住民の方に対して、区が高円寺中学校で説明を行っているというところが1つ。それから、その後も、5月の下旬になりますけれども、再度お会いいたしまして、高円寺中で説明を行っているところでございます。  今後におきましても、今のような日影の関係もございますので、話し合いにつきましては丁寧な形で行っていく予定でございます。 ◆中村康弘 委員  では、話題を変えまして、次に、総務費の会計、物品管理事務に関して伺います。  公会計システムについては、先ほど説明がございましたけれども、統一的な基準と東京都モデルを採用するかをこれまで検討してきたという形で、最終的に統一的な基準を採用するというふうな御説明がございました。選定した基準、どうして統一的な基準に定めたのかという理由を改めて確認したいと思います。 ◎会計課長 活用、また区民の方についての説明責任の面におきまして、より多くの自治体との比較が可能であること、また経費面ではどうなるかというようなことを選定の基準といたしまして、統一的基準のほうを多くの自治体が選定していく意向であり、また経費面でも、無償のソフトの配付というのもございました。そういったことも含めまして、統一的な基準を採用したところでございます。 ◆中村康弘 委員  23区の状況に関しては、東京都モデル──東京都のほうは相当このモデルを売り込んでいるというふうに聞いておりますけれども、東京都モデルと統一的な基準に関しては、具体的に今23区においてはどういうふうな決定がされているんでしょうか。 ◎会計課長 私どものほうで各区に問い合わせをいたしまして、5月の中旬の段階でございますが、杉並区も含めまして16区が統一的な基準を採用する、6区につきましては東京都モデルだと。東京都モデルに準拠するという形で、独自のものをつくるのかどうかわからない区が1区だけございます。 ◆中村康弘 委員  この仕訳方法、報告事項に関する資料にも書いておりますけれども、期末一括仕訳と日々仕訳に関して、当面は期末一括仕訳を当区としては採用するということで、ただ、今後、日々仕訳への移行について検討していくというふうに書かれておりますけれども、期末一括仕訳から日々仕訳への移行ということに対してはどういう考え方なのかということと、どれぐらいの期間検討するのか、その辺に関しては、大体わかる範囲でいかがでしょうか。 ◎会計課長 日々仕訳が原則となっております。そちらのほうに移行したいということがございますけれども、日々仕訳と一括仕訳、大差がないというのが実情でございます。区の財務会計システムのほうにつきまして、文書システム、契約システムなど、管理システムなども大規模な改修を行わないと日々仕訳を想定することができない。これについてはかなりの費用がかかるということが出てございます。そういった関係から、当面は期末一括仕訳といたしまして、いつでも日々仕訳に移れるような、財務会計システムが移行する際には移れるような体制を整えていくというふうに考えてございます。 ○大和田伸 委員長  検討期間。 ◎会計課長 残念ながら、先ほど申しました財務会計システム自体を大幅にいじらなければいけないということで、この更新時期に合わせなければいけないということですので、今現状では、いつという確定的なことは申し上げられない状況でございます。 ◆中村康弘 委員  ソフトウエアの更新ということで今回補正予算が組まれているんですけれども、総務省から無償で標準的なソフトウエアの提供もされているというふうに理解しております。区は今回の補正予算に伴いまして、従前区が使っていたシステムのバージョンアップという形で対応するという考え方を採用したということでありますけれども、そういうふうにした理由についてということと、また、その理由について、標準的なソフトウエアと区のバージョンアップの場合の機能面とコスト面において、どういう比較があったのかということを御説明いただきたいと思います。 ◎会計課長 国が提供します標準的なソフトウエアに比べまして、現在のシステムのバージョンアップのほうでございますけれども、一般的な年度ですとか会計、こういうもののほかに、伝票種類や主管課など、仕訳の変換キーが自由に設定できるという機能を持ってございます。そういった関係で、仕訳の精度を高くすることができる。また、職員につきましても、現状のものを使用している関係から、操作性が非常に高いというふうにみなしてございます。  また、コスト面でも、見積もりの段階でございますが、標準的なソフトウエアを導入し、システム関係の改修を行う経費に比べまして、現状のソフトのバージョンアップでシステムの改修をした場合は、3割程度の経費で済むというふうに出てございます。 ◆中村康弘 委員  わかりました。このほうがお得だということですね。  今の答弁で、仕訳の精度が上がるということに対して、もう一回ちょっと具体的にわかりやすく説明していただけますか。 ◎会計課長 一般的に仕訳については、年度ですとか会計ですとか予算科目ですとか金額というところが設定されておりますけれども、ここに伝票の種別ですとか、それから主管課が入ることによりまして、そこから出される、いわゆるいろいろなデータを作成していくことができる。また、仕訳の訂正をしなければいけない場合にも、そういった形で主管課までもさかのぼって訂正ができる、そういうような機能を持っているということでございます。 山本(あ)委員 私のほうからは、高齢者保健福祉施策の推進についてお尋ねをいたします。
     介護ロボットの助成については、当初予算でも計上されていました。今回は当初予算との関係がどのようになっているのか、確認させてください。 ◎高齢者施設整備担当課長 介護ロボットにつきましては、国の補助金を活用いたします。当初予算では4事業者1,200万円、予算計上しておりました。それで、事業者に御案内いたしましたところ、13事業所から導入を希望するアンケート回答がございまして、その不足分をこのたび補正予算に計上したということでございます。 山本(あ)委員 次に、歳入に関して、確認の意味でお尋ねいたしますが、当初予算の説明では、国庫補助が入ることとなっていたと思います。保健福祉補助金の中の高齢者施策課が所管となっている地域介護福祉空間整備等補助金が、この事業の補助金ということでよろしいのでしょうか。 ◎高齢者施設整備担当課長 御指摘のとおりでございます。 山本(あ)委員 そうしますと、今回の歳出額と歳入の国庫補助金に計上されている金額は同額ですが、事業経費については、全額国の補助金を活用して事業を進めていく考えなのか、また、介護ロボットなどに関して、ほかの自治体での取り組み状況を把握しているのか、お伺いします。 ◎高齢者施設整備担当課長 基本的には全額国の補助金を活用したいというふうに考えております。他の自治体でも多くの事業者から申し込みがあったというふうに聞いてございます。実際に国からの補助金の提示がされた時点でもし不足があるようであれば、申請事業者との調整を図りながら、区といたしましても可能な限り支援をいたしまして、本事業を円滑に実施していきたいというふうに考えております。  23区の状況ですけれども、ほとんどの区が国の補助金を活用いたしまして、ロボットの導入支援をするというふうに聞いてございます。 山本(あ)委員 この補助金の名称を見ますと、地域介護福祉空間整備等補助金という形になっています。介護ロボット以外にも対象になっていると思いますが、この補助金はどういったことを想定して、どのような事業が対象となっているのか、教えてください。 ◎高齢者施設整備担当課長 過去には、都市型軽費老人ホームの開設準備経費にこの補助金を活用した実績がございます。また、今年度はロボットの導入支援のほかに、スプリンクラーの設置の経費にこの補助金を活用いたしまして進めていきたいというふうに考えてございます。 山本(あ)委員 スプリンクラーの設置というと、建築基準法でつけなくてもいい建物ですが、よりあったほうがいいから設置していくということですか。 ◎高齢者施設整備担当課長 そのとおりでございます。また、1カ所漏れがございまして、そちらのほうの整備を進めていくという計画でございます。 山本(あ)委員 どうぞ漏れなく、よろしくお願いします。  ここで改めて、介護ロボットとは、介護の種類ですね、どういう支援をするロボットなのか。介護ロボットを導入する目的についてどのようにお考えか、確認をします。 ◎高齢者施設整備担当課長 介護ロボットでございますけれども、要介護者の移動ですとか排せつ、それから入浴支援や見守りで使用される機械のことでございまして、介護現場におきます従事者の負担軽減と作業の効率化に資することを目的としております。 山本(あ)委員 さまざまな介護ロボットがあるというお話を今伺ったんですが、先ほどの各事業者さんに介護ロボット導入どうでしょうかというお尋ねをしたヒアリングに基づいて、今回助成金を使っていくということなんですが、事業者さんのほうからは、具体的にどういう介護ロボットを想定しているというところまで指定があるものなのか。 ◎高齢者施設整備担当課長 シルエットの見守りセンサーですとか、ベッド見守りシステム、それから腰につけていただいて、要介護者の方の移動を容易にする支援用の腰タイプのものですとか、そういったものが事業者のほうから要望として上がっております。 山本(あ)委員 要介護高齢者が増加する中で、介護現場では介護人材の確保が難しいと聞いております。介護ロボットを積極的に広げていくことが必要であると考えますが、導入後の効果、仕事の効率化などをどのように分析、検証していく御予定でしょうか。 ◎高齢者施設整備担当課長 事業者に対しましては、導入後3年間、導入効果ですとか実績などにつきまして報告していただくことを予定してございます。また、事業者に対しましてヒアリングなどを実施いたしまして、そういったところでよく導入効果が得られているのか、検証してまいりたいというふうに考えてございます。 山本(あ)委員 ぜひ、どういった事業者さんでどういった介護ロボットが使われているかという情報を私どもにも寄せていただいて、現場を見ていきたいと思っております。情報よろしくお願いします。  次に、オリンピック教育の推進についてお尋ねをいたします。  オリンピック・パラリンピック教育の調査研究に計上されておりますが、これはどのように活用されていくんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 オリンピック・パラリンピック教育につきましては、東京都教育委員会の事業でございまして、本年度から全ての幼稚園、小中高、特別支援学校を東京都教育委員会はオリンピック・パラリンピック教育推進校と位置づけて、全ての学校でこの教育を推進していく、そのために計上されているものでございます。 山本(あ)委員 学校においてオリンピック・パラリンピック教育というと、どういった取り組みが想定をされているのか、他区の事例なども含めてお伺いします。 ◎済美教育センター所長 各学校におきましては、例えばオリンピアンですとかパラリンピアンを呼んで模範のスポーツをしたり、あるいは子供たちと一緒に運動の楽しさというのを味わったり、また体力だけではなくて、ボランティア精神の醸成ですとか国際理解ですとか日本の伝統・文化について学ぶ取り組みも、オリンピック・パラリンピック教育の一環であると考えております。 山本(あ)委員 今年度も研究指定校で同様の推進事業を実施されていると思います。全校ということは、昨年度実施した学校でも再度事業を実施するということでしょうか。 ◎済美教育センター所長 昨年度は、各学校が希望して、東京都のほうから承認をされた10校が杉並区の場合は該当で、同様のものを行っておりました。今年度は全ての学校ですので、昨年度実施した10校につきましては、昨年度の成果を生かし、より充実した取り組みを行うということでございます。 山本(あ)委員 そういった成果などは、各学校で共有をされているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 昨年度は10校で実施をしておりましたが、その取り組みにつきましては、区の中の体力向上センター校の発表会を年度末に行っておりますが、その中で取り組みをまとめたものを発表したところでございます。 山本(あ)委員 昨年度実施した、共有にもつながるんですけれども、実績や効果を区としてどのように捉えているでしょうか。 ◎済美教育センター所長 実はこの推進校というのは、以前東京都ではスポーツ推進校というふうに言って、体育の取り組み、運動能力、体力の取り組みを行っていた推進校であったのですが、オリンピックが決まってから名称がこのようになり、体力、運動能力だけでなく、幅広く子供たちに、オリンピックが終わった後も子供たちの糧となるレガシーを残していきたい、そういうことを狙いにして取り組んでいるものでございます。ですから、各学校は、伝統・文化ですとか国際理解ですとかそういったものがより一層広がってきた、そして深まってきたということが成果であると考えております。 ◆くすやま美紀 委員  それでは、高円寺地域の施設一体型小中一貫校のことについてお伺いいたします。  我が党としては、これまでも一般質問や決算、予算特別委員会なんかでもこの地域の施設一体型については、問題点などを指摘してまいりましたが、このたび、補正予算に建設の工事費が計上されたわけですね。それも債務負担行為で78億3,700万円という巨額の金額です。この補正では7億ということでしたが、まず、今回の補正予算でこの金額を出してきたということについてなんですが、このような巨額の額を補正予算で出すということは、これまでもこうした例があったのか。私もちょっと不勉強なんですが、当初予算でこうしたことを出すのが通例なのかなというような思いもあったんですけれども、いかがでしょうか。 ◎財政課長 確かに、補正予算等で大きなものといいますと、やはり大規模な建築関係が中心になるものなんですけれども、通常、これまで学校を建てるときというのは、大体基本設計1年、実施設計1年、工期も大体建設2年以下でおさまる、そういったような状況でございましたので、年度ごとに予算を計上するということで、余りそういうことはございませんでしたけれども、今回、建築期間を25カ月程度見込んでいる、そういう状況からこういうことになりましたので、こういう事例は、委員おっしゃるとおり、途中でのこういう大きなものというのは余りございませんでした。 ◆くすやま美紀 委員  そういう思いで私もおりまして、やはりこうした巨額の額を投入して建設するものなどについては、当初予算などでの予算書でしっかりと計上し、そこで審議をすべきものではないかなというような思いもあるんですけれども、いかがなんでしょうか。 ◎学校整備課長 当初予算でというお話でございますけれども、今回、設計の金額が積算として出てきたものが昨年の12月ごろでございましたので、当初予算には間に合わなかったというところでございますので、御理解いただきたいと存じます。 ◆くすやま美紀 委員  それで、まず設計の問題なんですけれども、これまでも私ども、この学校の設計のあり方について問題点を指摘してまいりました。6階建てで、敷地の半分をも占めるような巨大校舎になると思います。また、教室が北向きと東向き、それで校庭が北側などということで狭い。これが教育環境として、本当に子供たちが安心して安全な教育環境となるのかどうかということについては、やはり疑問を持たざるを得ないんですね。改めて今、区はこの小中一貫校の設計図について、良好な教育環境になるというふうに考えておられるのかどうか、お伺いしておきます。 ◎学校整備課長 先ほども御答弁しましたけれども、運動場については、分散はしますけれども、今よりも広くなる。  それから、現在のいわゆる工事の仕方といいますか、照明器具であったり空調設備といったものもかなり精度がよくなってございます。そうした意味で、東側の普通教室であったり北側にという形になるものですけれども、そうした部分では影響がないものと考えてございます。  また、設計の段階で、高円寺のあそこの地域につきましては、南側にJRがあるとか、西側には環7があるというところでは、プールの配置とかアリーナの配置につきましても、南側とか西側ということで、いわゆる遮音という形で配慮をしているところでございますので、教育環境は維持できているというふうに考えているものでございます。 ◆くすやま美紀 委員  校庭について、分散して広くなるというのはちょっと理屈が通らないんじゃないんですか。結局、本体の一番の校庭が狭くなるわけですよね。幾ら合計して広くなるといったって、そんなことはおかしいと思いませんか。いかがですか。 ◎学校整備課長 おかしいとは思いませんけれども、そのほかにも、例えば中学校の部活であったりした場合に、杉並第四小学校の校庭も利用するというパターンも、状況によってはあるかもしれませんので、そうした意味では併用という形も考えられるかなというふうに思っているところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  併用するのでしたら、なぜわざわざ小中一貫校をつくる意味があるのかというのはどうなんですか。 ◎済美教育センター所長 今の校庭のお話ですけれども、小学校、中学校が一緒になりますと、例えば体育の時間が、小中が一緒に重なる時間帯も当然出てくるかと思います。そうしたときに、大きな校庭で、端っこが小学校、端っこが中学校というふうにとることは可能だと思いますが、今回このように分けてあるというのは、そのことによって、例えば小学部がこちらの校庭、中学部はこちらの校庭ということによって接触がないですし、それぞれが体育が実施できる、そういった利点もあるかと考えております。 ◆くすやま美紀 委員  これまで説明会をされてきておりますよね。ことし2回説明会をやられていると思うんですが、そこでの住民の方々の御意見、疑問、多数出されていたと思うんです。これは我が党の第1回定例会の一般質問でも取り上げましたが、参加された方のたしか全員が、この設計案についてはどなたも賛成される方はいなかった。見直しをというふうに求められていたと思うんですけれども、その後何か見直した点などあるんでしょうか、お伺いします。 ◎施設整備担当課長 1月と2月に、近隣、かなり広範囲の皆さんに案内を配りまして、大規模建物ということで、まちづくり条例に基づく説明会を行いました。集まった全員の方が反対ということではないと思うんですけれども、確かに小中一貫校はどうかというような意見がかなり出たと思います。それから、先ほど委員が言われたような、教室が北向きでどうかとか、環境がどうかとかいう質問もございました。今現在、その説明した建物からは基本的には変わっておりません。 ◆くすやま美紀 委員  変わっていないということは、やはり周辺住民の方々、地元の方たちは納得されてないということだと思うんですね。そういう状況のまま建築工事を進めていっていいのかということが問われていると思うんですけれども、どうなんですか。ほとんど疑問に答えられていないという方々ですよね、住民の方々。きちんと、再度しっかりと住民の方々と話し合う場を持っていくべきではないんでしょうか、どうでしょうか。 ◎学校整備課長 先ほども御答弁いたしましたけれども、まちづくり条例に基づく説明会の後、近隣の方からの御要望によりまして、3月の下旬に7世帯ほどの方々と話し合いを行っております。5月にも、このときは20名弱の方がいらっしゃいましたけれども、近隣の住民の方たちとお話をさせていただきました。  今後におきましても、こういったところのいわゆる諸条件的なものも含めまして、近隣の方々との話し合いを行うということでございますので、区といたしましても丁寧な対応をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  今御答弁があったのは多分学校の近隣の方々で、狭い範囲だと思うんですね。1月と2月に行われた説明会というのは、140人近い方々が参加されたというふうに聞いております。学校そのものの設計、子供たちが安全に安心に学べる、そういった環境をということで多くの方々が参加された会だと思うんですよ。そうした方たちとの話し合い、単なる近隣の方じゃなくて、設計そのものについて、まだまだ疑問、心配が出されているんですよ。そういう方々との話し合いといいますか説明会、きちんと開いていくべきだと思うんですけれども、再度伺います。 ◎学校整備課長 先ほども御答弁しましたけれども、いわゆる近隣の方たちが一番影響が出るわけでございます。そうした方たちに対しまして、区といたしましても、今後におきましても、そういった条件的なものも含めて説明をさせていただくということでございますので、御理解いただきたいと存じます。 ◆けしば誠一 委員  高円寺の小中一貫校に関して質問します。  学校のあり方を決めるのは、保護者を初めとする学校関係者や学校を支える地域の住民です。これまで長い間、高円寺地域の学校のあり方を検討してきた経過について、特に杉八、杉四、高円寺中と小中施設一体型を選択するに至る経過について、簡潔に説明ください。 ◎学校整備課長 これまでの経過ということでございますが、平成21年度に杉八小を中心に適正配置検討対象校という形になりまして、このときに、杉八小の単体ではなく、高円寺地域全体で検討を進めるというふうになりました。その後、意見交換会を行い、平成25年の7月に計画案を作成いたしました。同年9月にはパブリックコメントを実施いたしまして、11月に高円寺地域における新しい学校づくり計画を策定したというものでございます。 ◆けしば誠一 委員  その過程でいろいろな意見や、もちろん反対の声も出てきた経過があります。時間がないので、その点は一旦ここで終わりますが、あり方懇談会が昨年からことしにかけて何回開かれて、今どのような話し合いが行われ、どんな段階に来ているのか、今後どのように進めていくのか、確認します。 ◎学校整備課長 高円寺地域における新しい学校づくり懇談会につきましては、平成26年の3月に設置をいたしました。昨年からことしにかけましては9回開催をいたしておりまして、これまでに17回開催をしてございます。  懇談会では、高円寺地域における新しい学校づくりの基本的な考え方や新校舎の平面計画などについて意見交換をしてきてございます。  今後につきましては、教育の方針であるとか校名、校歌、通学路の安全対策といったものを検討してまいる予定でございます。 ◆けしば誠一 委員  校庭の狭さがいろんな方から指摘されていますね。確かに実際そういう部分ももともとあると思うんですが、運動会とか部活など、特に3つの学校が一緒になるわけですから、どういうふうに利用していくのか。また、先ほど杉四小の校庭の活用ということも出ていますが、それは日ごろからそういうことが可能なのか、どんな形で使われていくのか、その点お聞きします。 ◎済美教育センター所長 例えば、運動会のことがありましたので、運動会につきましては、学級の子供の数、全体の児童生徒数を考えたときに、校庭で実施ができるかどうか、それから地域のニーズですとか、子供の実態とかいろいろ考えて、校長が、それを合同でやっていくのか、あるいは単独、別々でやっていくのかを決めていくものだと考えております。小中一貫教育だから必ず小中が一緒に行事を行わなければならないですとか、そういったことはなく、一番子供たちにいい形、地域のニーズに応じた形で行事は決定していくものと考えております。 ◎学校整備課長 部活というお話でございました。こちらにつきましては、先ほども少し御答弁しましたが、基本的には自校の校庭を使うという形になりますけれども、状況に応じて、場合によっては部活で杉四小の校庭を使う場合もあるかなと。まだ具体的にという形では当然ないんですけれども、そういった利用も考えられるということでございます。 ◆けしば誠一 委員  杉四小については、これから活用については具体的に検討されて、いろいろな案が出ています。基本的にあそこの校庭は残すという考えなんでしょうか。これは全体的な方向としてどうなんでしょう。 ◎施設再編・整備担当部長 現在、杉四並びに杉八小学校の跡地活用については検討しております。今回の見直しの中で方向性を示していきたいということで、鋭意検討はしております。ただ、どういうふうに使うかは、教育委員会のほうの考えもあるでしょうが、住宅の密集市街地の中に両校ともありますので、全くオープンなスペースを潰して何かそこにどんと物を建てる、それは、地域的な状況を考えれば、防災性の向上を考えればなかなかできにくいことかもしれませんが、そこら辺も含めて、学校のどういう利用があるのか。ただ、それについては再編整備の計画では一定の制約がかかってしまいますので、そこら辺のところはよく話を聞きまして、いい方向に持っていきたいというふうに思っております。必ずしも全部が全部、運動場が今の段階で残りますというようなことはなかなかお話はできにくいところですが、学校の建っている立地条件というのは十分に念頭に置きながら跡地活用は考えていく必要があるというふうに思っております。 ◆けしば誠一 委員  住宅街に6階建てができるということから、近隣の反対の声や不安の声があることも事実です。東側の問題、西側からの要望、校庭に沿って北側の状況、それぞれいろいろ課題があると思うんですが、どのような課題が出て、どんな要望が出ていますか。 ◎学校整備課長 周辺の方々からは、日影、それから子供たちの視線というところではプライバシーといったところ、それから建物による圧迫感といいますか、あと、いわゆる騒音といいますか、声とか、それから校庭の砂じんというようなところが御要望としては上がっているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  先ほどの答弁で、3月、5月と、近隣の直接御迷惑をおかけする方たちとの話し合いが始まったということをお聞きしましたが、今後それをどのように進めていくのか。やはり誠意ある区の対応でいろいろ具体的な要望に対応していくということで進めていただきたいんですが、その辺を最後に確認して、終わります。 ◎学校整備課長 先ほども御答弁いたしましたが、これからも近隣、特に周辺の方々に対しましては、直接利害が絡むというところがございますので、そこら辺につきましても、今後懇切丁寧に話し合いを持ちまして、いわゆる可能な範囲で、まだまだ余地があるというようなところがあれば、それは話し合いの中ですり合わせを行っていきたいというふうに考えてございますので、これからも近隣の方たちとの説明会はやっていきたいと考えているところでございます。 ◆松浦芳子 委員  時間も押していますから、3つ、ちょっとずつ聞いていきます。  4ページの債務負担行為補正の追加の高円寺地域の件なんですが、先ほどから何度か質疑されているんですが、当初予算に入らなかった理由について、時期が間に合わなかったということだったんですが、答弁聞いていたんですけれども、それだけなんでしょうか。ほかにないんでしょうか。 ◎学校整備課長 基本的にはいわゆる積算ができていませんでしたので、当初予算の要求には当然間に合わないという状況でございます。 ◆松浦芳子 委員  そうすると、時期が合わなかったので仕方がないということですね。  それでは、14ページの15款財産収入、2項財産売却収入で9,000万円とありますが、どのように売却したのか教えてください。 ◎経理課長 これは、5月末で廃止になりました区立高円寺北区民住宅のうち、区が所有している住戸について売却するということでございます。 ◆松浦芳子 委員  たしか住んでいた方が買われて、その後ほかに売却したというふうに聞いているんですが、いかがでしょうか。 ◎経理課長 今回計上している予算は3戸分ということで見込んでございまして、これは、住戸の状態としましては、空き室になっているものもありますし、住んでいる方がいらっしゃる住戸を、オーナーチェンジというんですけれども、要は区から売却された方にオーナーがかわるというような形態のものも含まれてございます。 ◆松浦芳子 委員  居住者は以前に購入しているんですが、後から購入した方との金額は公平性は保たれているんでしょうか。 ◎経理課長 今委員お話になられているのは、当初予算に計上している分が実は3戸ありまして、それは、今まで区民住宅を使用許可で区が貸していた方が購入された分が当初予算に計上されている分で、今回の分はまたちょっと別なんですけれども、実は現居住者が購入された分についての不動産鑑定を行った時期と、その後隣に分譲住宅が建ったりして、日影になったりとか変更がありましたので、もう一度鑑定評価を行いまして、価格を求めてございます。同じ鑑定評価をしておりますので、そうしたところでは公平性は保たれているというふうに受けとめてございます。 ◆松浦芳子 委員  先に買った人が損だなという感覚はないんでしょうか。 ◎経理課長 そういったことは私どもは受けとめてございません。 ○大和田伸 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆今井ひろし 委員  先ほど途中でしたので、ちょっと続きをお伺いします。高円寺地域小中一貫校ですが、プールというお話が出て、高くなったんだというふうに認識をしておりますが、プールは何階にあるんですか。 ◎学校整備課長 6階になります。 ◆今井ひろし 委員  6階の一番上、屋上ということでしょうか。 ◎学校整備課長 まあそういう形になります。 ◆今井ひろし 委員  一番上に水があって、防災上の観点からはどうなんでしょうか。あふれて水がみんな出ちゃうとか、そんなことはないんでしょうかね。 ◎施設整備担当課長 屋上にプールのある学校は区内でもたくさんございますし、東日本大震災でも、屋上にプールのある学校はたくさんございましたけれども、水があふれて水浸しになったという事例は聞いてございません。 ◆今井ひろし 委員  それで金額が高くなったというところなんですが、今後、施設再編では小中一貫校はこれから進めていこうという方針を理解しております。ただ財政が1足す1以上の金額になっていく。施設再編整備の方針は、財政のスリム化というところが1つ主眼があったような気がするんですが、今後もこういう方向性、小中一貫校が80億近いものがどんどんできていくということは、何となく財政的な観点から見てちょっと不安を感じるんですよね。新しい学校になって利便性が高まるという点は評価するんですが、将来の区の財政を考えたときにはどのような評価をしているのか、所管の方向性をお示しください。 ◎施設再編・整備担当部長 小中一貫校の設置は、教育委員会の所管といいましょうか、教育委員会自体の方針で行いますので、施設再編整備計画の中で、小中一貫校の推進という項目はございません。また、学校統廃合についても、教育委員会独自の考えで行っているということでございます。  ただ、御心配のところは十分理解しておりまして、どんどん新しくなっていくと、校舎ですと、今既存の校舎というのは大体5,000平米前後でございます。それが新しくつくり直すと8,000から9,000ぐらいになります。そういう意味で、前にも答弁いたしましたが、どれだけ絞り込むのかということについては大事なテーマだというふうに思っておりますので、設計に当たっては十分そこら辺のところは留意して、これは学校建築のみならず、全ての公共建築物について言えることだろうと思います。  ちなみに小中一貫校の、今回は学校の統廃合で1校つくるものでございます。小学校2校の統合、そこに中学校が入ってくるということですから、基本的には小学校1校分をつくりません。7年前に施設白書をつくったときに、学校のライフサイクルコストは、建設費に30億、50年間の運営経費で40億でございます。都合70億かかります。つまり学校を1校設計をして建てて50年間運営してそれから解体をする、その間に要する経費というのは70億ぐらいかかります。今回は小中一貫校を七十数億でつくる。今回学校を1校畳むことによって70億の経費、50年というスパンではございますが、そういったところもありますし、また杉四、杉八の校庭、校舎があいてまいります。それについても次の行政施策にも展開ができるということでございますので、今回の一貫校の70億、高いか安いか、これについてはさまざまな考えがあるかというふうに思いますので、多面的にこれは評価していく必要があるというふうに思っております。 ○大和田伸 委員長  5時を過ぎましたが、この際委員会を続行いたします。 ◆今井ひろし 委員  つくることは私は何も制限は考えてなくて、やはり財政のことも、あいた土地はお金にかえるということも視野に入れたほうがいいんじゃないか。それと、施設再編整備計画と学校の統廃合は別の問題だというのはよく理解している話なんですが、似たような話ですので、財政のスリム化もちょっと入れていただければという思いで言いました。  それでは、会計管理費について1点、漏れているというか、指摘しなかった点をちょっと確認したいんですが、総務省から要請された期限、29年度までですが、固定資産は昭和60年以降の取得価額の計上です。当区では固定資産台帳がある程度でき上がっている、減価償却も行われているということは理解しているんですが、昭和60年以降の取得価格のものも含めて財産計上されているのか、そこを確認したいんですが。 ◎会計課長 委員御指摘のとおり、平成20年度より基準モデルで作成しております固定資産台帳がございます。こちらの中で算定はある程度はしてございますけれども、今回の統一基準に伴いまして、これまでの固定資産台帳を見直しまして、その中で開始時の固定資産台帳を作成するということにしてございますし、それが現在進んでございます。 ◆今井ひろし 委員  相当あると思うので、ぜひとも頑張ってつくっていただきたいというふうに思います。  質問の最後に、その他雑入が360万ほどあるんですが、これは一体何なのかなと思って、それだけを確認して、終わりにしたいと思います。 ◎財政課長 その他雑入の360万につきましては、今後ひととき保育プラザの中で委託事業として実施しますので、その利用料相当分、4カ月分これぐらいだろうということで想定して計上しているものでございます。 ◎施設整備担当課長 先ほどの私の答弁で、屋上プールと申しまして、ちょっと補足させてください。  委員の、上のほうにプールがあって大丈夫かということで、私は屋上プールと比較してしまったんですけれども、最上階にプールがあるという意味では、屋上であっても屋内であっても同じように安全だということを申し上げたかったので、屋上プールと言ってしまって比較になっていなかったかなと思いまして、ちょっと修正させていただきます。申しわけありませんでした。 ◆くすやま美紀 委員  先ほどの続きで、高円寺地域の小中一貫校問題についてなんですが、日当たりの悪さのことを指摘しましたけれども、それについて、照明とか空調で補っていくんだというような趣旨の御答弁だったと思うんです。1月に行われた説明会のときは、南向きの教室がないということは子供にとってよくないんじゃないかという住民の方から質問が出たと思うんですけれども、そのときに区教委のほうでは、教室で日当たりをということは考えていない、校庭とか休み時間とか放課後に日当たりを得られるというふうに答えているようなんですよ。ただ、その校庭も日当たりの悪い北側の校庭ですよね。文科省の小学校の施設の整備指針というところでは、日当たり、日照のことについては重要視する指針が出ていると思うんですけれども、それについて、どのように書いてあるか御説明いただけませんか。 ◎学校整備課長 申しわけございません、きょうはちょっと手元にそれを持ってございません。
    ◆くすやま美紀 委員  普通教室については、「日照、採光、通風等の良好な環境条件の確保に十分留意し、位置、方位等を計画することが重要である。」ということで、大変重い表現をしていますよね。だから、今回の図面、見ましたけれども、そういった文科省の指針にも反するものだ、劣悪な環境になるということではないかなというふうに指摘せざるを得ません。  現在の杉四、杉八、高中、校庭も教室も本当に日当たり良好。なぜこういういい環境を壊してといいますか、わざわざ巨額の税金を使って日当たりの悪い学校に移すその理由が本当に理解できないというのが、多分住民の方たちの一番の疑問だと思うんですけれども、そこは本当に私たちも理解できないんです、幾ら区の方たちの答弁を聞いても。  改めて、今の良好な環境を壊してこうした日当たりの悪い、また校庭が狭いとか、そうした劣悪な環境に持っていこうとするのか、お答えください。 ◎施設整備担当課長 北向きの教室につきまして、私も説明会で説明いたしましたけれども、今現在、学校の教室は絶対に南向きでなければいけないとか日照が当たらなくてはいけないという方向にはないです。実際、北向きの教室の学校も結構ありますし、かえって光が安定してまぶしくないとか、そういったことで落ちついた学習環境ができるといった指摘もございます。  また、文科省のほうでも、私も今詳しい資料は持ってございませんけれども、新しい学校のいろいろなアイデア集というのをホームページでも公表してございますけれども、教室については必ずしも南向きの日当たりにこだわり過ぎないで、方向に応じた環境を追求するようにという、そういった資料も出てございますので、北向きの教室が劣悪な環境というふうに一概に断じるのはちょっと違うかと考えてございます。 ◎済美教育センター所長 子供が成長してよりよい学びをしていくというのは、もちろん日当たりですとかそういった環境が大事なのは重々承知しております。しかし、その教育の内容であったり、方法であったりということが私は一番大切なことだと考えています。  この地区においては、平成19年から杉四と高円寺中が小中一貫教育をずっとやってきました。それから取り組みがさまざま広がっていく中で、杉並第八小学校も加えて、今3校が一貫教育、教員同士の交流、子供たちとの交流というのも非常に広がってきて、内容も充実してきています。教員たちは31年の開校に向けて今さまざまな指導組織、運営組織というのを3校で集まって検討し、研究をしています。子供たちにとって大切なのは、もちろん光ですとかそういったところも大切だと思っていますが、しかし、内容、方法が今充実してきているというところで、小中一貫教育校をより充実させるために必要だと考えております。 ◆くすやま美紀 委員  今、小中一貫教育をやってきた、それが充実して広がっているとありました。私どもも、小中一貫教育そのものを何か全面的に否定しているわけじゃないんですよ。施設一体型の校舎にする、施設一体型の小中一貫校というものについて問題がいろいろあるんじゃないか、指摘されているということを言っているんですね。  和泉学園では、ただでさえカリキュラムを組むのが大変で、先生方に相当負担がのしかかるというようなお話を聞いています。高円寺の場合は、特別教室、プールも1つしかないために、和泉学園よりもさらに困難な状況になることが予想されるんですけれども、その点についてはどうですか。 ◎済美教育センター所長 和泉学園につきまして、時間割の調整とか大変であるとか、そういった話は私たちも聞いているところでありますが、ただそれを上回る、小学生と中学生の交流であったりとか、部活動の体験をしたりする中で、子供たちの学びが今までよりもよくなったという声もいただいてもおります。 ◆くすやま美紀 委員  検証がしっかりとできているのかどうかということを、これまでも私たちは、行われていないんじゃないかということを指摘してきました。そういうことをしっかり行うべきだということも指摘してきましたが、和泉学園の検証については、昨日文教委員会の質疑があって、メンバー、内容についてはこれから検討していくというような趣旨だったんでしょうか、御答弁があったようですけれども、具体的にどのように検証を今後行っていくのか、お伺いします。 ◎済美教育センター所長 杉並和泉学園が最終的に校庭が完成したのがこの4月でございまして、昨年1年間取り組んできたことをもとに、現在その取り組みについて検証を始めているところでございます。その項目につきましては、当然、施設設備のことであったり、あるいは教育内容のことであったり、項目を立てて検証を始めて、まだ全てのことが検証できているわけではございませんが、ことし、来年と経年調査を見ながら、またあそこの学校運営協議会の方の御協力もいただきながら、確かに成果が上がっているのかそうでないのか、そういったことについて確かめてまいりたいと思っております。 ◆くすやま美紀 委員  だから、検証というのがこれからなわけですよね。そういうことをしっかりと行ってから次にまた小中一貫校を進めていくのかどうかということをやっていかなければならないと思うんですよ。  ですので、我が党区議団は、国でも小中一貫校の教育的効果はしっかりと検証されていないということを指摘してまいりました。同時に、文科省の研究機関の調査では、普通の小学校の児童と小中一貫校の児童とでは、一貫校の児童のほうが自己肯定感を持ちづらいなど、子供の発達に悪影響が出ていることも示し、安易に学校を統廃合し、小中一貫校づくりは進めるべきでないということを指摘してまいりました。  近隣の住民の方々からも、この設計だけではなくて、それが子供たちの教育にとって本当にいいことなのかどうかということに納得されていない、疑問を呈しているわけですね。ですから、このまま、もうこれで決まったことだということで進めるのではなく、近隣の方ということではなくて、この地域全体の方々を対象にして、きちんと計画について納得、合意を得るような形にならない限り、一旦これはとめて、きちんと見直すことが必要だというふうに考えますけれども、再度伺います。 ◎学校整備課長 計画をとめることは考えてございません。 ◆くすやま美紀 委員  今の区政で、何か計画が全部これは決まったことだということで突っ走っているんですよね。あんさんぶるもそうだし、今の公園を保育園に転用する問題、また小中一貫もそうですけれども、何でもっと地域住民の方々の声を謙虚に聞いていかないのかな、そういう姿勢が本当に欠けているんじゃないかと思うんですよ。私はその点、やはり考え直していただきたい。区民の方々の声をもっと謙虚に聞いていく姿勢に立っていただきたいと思うんですけれども、この点について、小中一貫問題については御答弁をお願いします。 ◎学校整備課長 先ほども申しましたけれども、近隣の方々とこれからまた話し合いも持つ機会もございます。そうした中で理解をいただけるように調整を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  ちょっと時間も押していますので、高円寺の問題については納得しておりませんけれども、子ども・子育てプラザ和泉のことで、若干聞いておきたいと思うんです。  このプラザが開園した際に、小中学生の来園は拒まないというふうに区はおっしゃっていましたけれども、夏休みなど、お昼寝をしている乳幼児がいて小中学生が元気に遊び回っていて、本当に実現できるのかどうかが疑問なんです。二重扉があるから問題ないとさきの議会で答弁がありましたけれども、本当に問題がないと思っておられるのかどうか伺っておきます。 ◎児童青少年課長 さきに御答弁申し上げたとおり、問題ないと考えております。 ◆くすやま美紀 委員  それで、今回プラザへの変更に伴って和泉児童館の学童クラブが移設されたわけですが、昨年までの学童の人数と今年度新たに何人の子どもたちが学童クラブに登録したのか、また指導員は何人から何人体制になったのか、これを最後お聞きしておきたいと思います。 ◎児童青少年課長 和泉学園、入るまで128名おりましたが、今年度につきましては150名、定員いっぱい在籍している状況でございます。 ◆くすやま美紀 委員  指導員。 ◎児童青少年課長 指導員は委託しておりますが、20名がローテーションで組んでおります。 ◆くすやま美紀 委員  指導員が何人から、ふえてないのかどうか、指導員の体制は変わってないのか。──わからなかったら後で。 ◆田中ゆうたろう 委員  1問だけ質問させていただきます。私は施設再編整備の趣旨自体は一定の理解をしておるんですけれども、やはり母校が消え去るという杉四卒業生、杉八卒業生の方々の愛校心というものは、それはそれでわかるんですね。そうした思いを後世に引き継ぐ取り組みが必要ではないかと考えております。  1案として、かつて杉八の子供たちが校庭にタイムカプセルを埋めたというふうに伺っております。同様に、杉四卒業生や杉八卒業生に母校への思いを込めたタイムカプセルを募集し、新しくできる小中一貫校の校庭に埋めるなどといった試みを提案いたしますけれども、この提案に対する区の見解をお伺いいたします。 ◎済美教育センター所長 1つの提案としてお伺いいたします。これは教育委員会から学校にやれというものではございませんので、学校の意向を踏まえながら、今後どういった形でメモリアルを残していくかということについては検討してまいりたいと思います。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆今井ひろし 委員  議案第62号平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  賛成の理由としては、歳入に関しては特別区税、国庫補助金及び都補助金、土地売払収入、施設整備基金繰入金、特別区債を計上し、歳出に関しては介護ロボット、子ども・子育てプラザ和泉整備等、高円寺地域小中一貫校整備等、オリンピック・パラリンピック教育推進など、施設整備以外は特定財源によるもので、施設整備も実行計画や施設再編整備計画に基づいた計画事業となっており、歳入歳出は適切な補正予算と認めることができます。  ただし、第2回定例会において補正予算(第3号)となっている点は、例年より補正回数が上回っていると考えます。  また、財源保留額と施設整備基金が乏しいこと、待機児童解消緊急対策による今後の財政負担があること、以上の3点を踏まえた今後の対応策を行うことを強く要望して、平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)に賛成の意見といたします。 ◆中村康弘 委員  議案第62号平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)について、杉並区議会公明党として賛成の立場から意見を述べます。  今回の補正予算は、新たな地方公会計制度への移行に伴うシステムの更新、子ども・子育てプラザ和泉の整備、また高円寺地域小中一貫校の施設整備、東京都の委託事業を活用したオリンピック・パラリンピック教育の推進に関する経費などが計上されています。いずれも区民ニーズに的確に対応するために必要なものであると考えます。よって、賛成といたします。 山本(あ)委員 議案第62号平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)について、区民フォーラムみらいを代表いたしまして、賛成の立場から意見を申し述べます。  本予算は、当会派から要望してきた介護ロボット導入経費や区の新たな取り組みである子ども・子育てプラザ和泉に関する整備経費、また、オリンピック・パラリンピック教育の推進や高円寺の学校施設充実のための取り組みなどであり、区民福祉に供するための区の前向きな姿勢を大変評価するところです。質疑を通して、各事業において熟慮を重ねた内容であり、適切なものであることを確認いたしました。  介護ロボットに関しては、導入後の取り組みを、区当局としても視察などを通して成果を確認していくこと、また子ども・子育てプラザ和泉に関しては、これまでも整備に関して区民から御心配のお声をいただいた経緯もあることから、整備後も引き続き地域住民からの御意見を真摯に伺い、ソフトの充実に努めていくこと、高円寺地域に新たにできる小中一貫教育校に関しては、一体の整備とすることで子供の継続した学びを後押しをする活動をより充実させていくことを要望します。  また、質疑はいたしませんでしたが、狭隘道路拡幅整備に関して、今後整備の優先順位を設定していく場合には、地域事情を十分に酌み取り、区内の交通量調査などを通して、より具体的にわかりやすい形で進めていくことの要望を付して賛成といたします。 ◆くすやま美紀 委員  議案第62号平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)について、日本共産党杉並区議団の反対の意見を述べます。  最大の反対の理由は、高円寺地域の施設一体型小中一貫校の施設整備費が計上されていることです。この計画は、高円寺地域の小中学校3.5校を1つの学校に押し込めるもので、施設の高層化、校庭の縮小、プールを1つしか置かないなど、教育環境の悪化は明らかだと思います。高円寺地域の多くの住民がこの一貫校計画に反対している中、強引に進めることは許されません。小中一貫校における児童の発達への悪影響が専門家からも指摘されており、和泉学園の十分な検証も行っていない中で進めるべきではありません。計画は一旦凍結し、見直すべきことを求めておきます。  さらに、和泉児童館の廃止となる子ども・子育てプラザ和泉の整備の費用についても賛同できませんので、以上の理由により、今回の補正予算には反対といたします。 ◆けしば誠一 委員  議案第62号、一般会計補正予算(第3号)にいのち・平和クラブの意見を述べます。  補正第3号は、区民住宅の売却、子ども・子育てプラザ和泉の整備、狭隘道路拡幅など必要な補正と理解します。  その上で、もう一つ、高円寺地域施設一体型小中一貫校の工事費と債務負担行為が補正の柱になっています。施設一体型小中一貫校についてはさまざまな意見や評価があり、和泉学園についても検証が始まったばかりです。また、高円寺中学校の立地や用地の条件で、ここに小中一体型一貫校をつくることに問題が残ることを会派としては認識しています。  しかし、学校のあり方を決めるのは保護者を初めとする学校関係者、学校を支える地域の住民であります。3校のPTAや学校関係者が長きにわたる検討を経て学校のあり方を決め、その具体的設計、通学路の検討まで進んでいる段階では、その現状を認めざるを得ません。施設一体型小中一貫校については、和泉学園の検証をしっかりと行い、それが行われるまで安易に進めるべきではないことを付して、議案には賛成といたします。 ◆松浦芳子 委員  議案第62号平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)について、自民・無所属クラブとして賛成の立場から意見を申し上げます。  高円寺地域の小中一貫校について、なぜ当初予算に入れることができなかったのか疑問がありましたが、質疑で確認できました。施設整備基金については、補正予算で2億1,200万円取り崩すわけですが、今後しっかり積み戻し、さらに積み増していただきたいと要望して、議案には賛成といたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  議案第62号について意見を述べます。  杉四卒業生、杉八卒業生の思いを後世に引き継ぐためのメモリアルを、教育現場に一任することなく、地域の方々とともに知恵を出し合い、何らかの方法で残していただくよう要望し、議案には賛成いたします。 ○大和田伸 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第62号平成28年度杉並区一般会計補正予算(第3号)について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○大和田伸 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたします。  なお、区長は公務のためここで退席いたしますので、御了承願います。  ここで午後5時40分まで休憩といたします。                             (午後 5時27分 休憩)                             (午後 5時41分 開議) ○大和田伸 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  《事務事業概要説明及び報告聴取》   (1) 杉並区実行計画等の改定について   (2) 杉並区区立施設再編整備計画(第一期)・第一次実施プランの改定について ○大和田伸 委員長  続きまして、事務事業概要の説明と報告を聴取いたします。  報告は事務事業概要の説明の中であわせて聴取し、質疑は、説明と報告を一括して聴取した後に行いたいと存じます。  なお、本日の報告事項は4件ですが、先ほどの議案審査で2件の報告を終えておりますので、残り2件について聴取いたします。  事務事業概要につきましては、委員の皆様には事前に配付され、お目通しをいただいているものと存じますので、説明は簡略にお願いいたします。  それでは、順次お願いいたします。 ◎政策経営部長 それではまず私のほうから、政策経営部の事務事業概要の説明に先立ちまして、部の運営方針について簡単に御説明申し上げます。  今年度は、この後報告事項として報告いたしますが、杉並区実行計画、行財政改革推進計画、協働推進計画及び区立施設再編整備計画第一次実施プランの改定の年に当たります。総合計画の後半において基本構想実現の道筋を明確にするための重要な改定となりますので、この間の取り組みの成果や区政を取り巻く環境の変化などを踏まえて、必要な見直しをしっかりと行ってまいります。  そのほかにも政策経営部は全庁にかかわる課題を複数抱えておりますので、各部との密接な連携のもと、全体の進行管理と総合調整の役割を果たし、取り組みを進めてまいりたいと存じます。  それでは引き続き、順次、各課長から事務事業の説明をさせていただきます。 ◎企画課長 それでは私のほうから、政策経営部各課の事務事業概要につきまして、順次御説明をさせていただきます。  まず、企画課でございますが、事務事業概要の2ページ及び3ページをごらんいただければと思います。記載のとおり、企画課では、区政の総合調整、行政評価、行財政改革、施設再編整備等を所管してございます。  平成28年度の主な課題といたしましては、実行計画等の改定、区立施設再編整備計画第一次実施プランの改定などがございます。  引き続き私のほうから、報告事項の(1)、杉並区実行計画等の改定について御報告いたします。資料をごらんいただければと思います。  区におきましては、平成24年3月に杉並区基本構想の実現に向け、総合計画、実行計画を策定いたしまして、平成26年度には、社会環境等の変化に柔軟かつ的確に対応するため、総合計画と実行計画の改定を行いまして、基本構想実現に向けた取り組みの加速化を図ってきたところでございます。  こうした中、区政を取り巻く環境の変化に適切に対応いたしまして、平成29年度以降の総合計画の後半におきまして、基本構想実現に向けた道筋を明確にするため、この間の取り組み効果の検証のもと、実行計画、協働推進計画及び行財政改革推進計画の改定を行うものでございます。  改定の考え方でございますが、大きく3点ございます。  第1に、実行計画につきましては、総合計画に掲げた施策を推進するための計画事業の3年間の具体的な取り組み内容、事業量及び実施時期を明らかにした財政の裏づけを有する計画と位置づけます。  第2に、協働推進計画につきましては、協働推進基本方針に基づきまして、実施計画の各施策との関係性を明らかにした上で、主要な取り組みを計画化してまいります。  第3に、行財政改革推進計画につきましては、行財政改革推進基本方針に基づきまして、行政評価等を活用して全事務事業の不断の見直しを行いまして、各部において主体的に行財政運営のさらなる効率化に資する取り組みを計画化してまいりたいと思っております。  次に、計画期間でございますが、平成29年度から31年度までの3年間としております。  最後に、今後のスケジュール、予定でございますが、8月に計画案の決定、区議会に報告いたしまして、9月に区民等の意見提出手続の実施を経まして、11月に計画決定、第4回区議会定例会に御報告の後、計画を公表してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。  続いて、報告事項の(2)につきましては、施設再編・整備担当課長のほうから御報告を申し上げます。 ◎施設再編・整備担当課長 私からは、報告事項の(2)、区立施設再編整備計画(第一期)・第一次実施プランの改定について御報告いたします。資料をごらんください。  平成26年3月に区立施設再編整備計画第一期及び第一次実施プランを策定し、取り組みを進めてまいりましたが、この間の社会情勢の変化等を十分に勘案し、この間の取り組み成果の検証のもと、区議会及び区民の意見等を踏まえまして、第一次実施プランを改定するものでございます。  まず、第一次実施プランの改定の考え方、3点ございます。  1つ目は、第二次実施プラン策定に向けた取り組みの具体化です。  平成30年度に予定しております第二次実施プランの策定に当たりましては、今回改定いたします第一次実施プランの取り組みとの連続性を確保していく必要がございますので、その取り組みを確実に行うことができるよう、第二次実施プラン策定を視野に入れつつ2カ年の取り組みを精査することといたします。
     2つ目といたしましては、検討事項等の具体化及び新たな取り組み等の反映でございます。  現計画におきまして27年度までに検討を行うこととしていた取り組みにつきましては、その具体化を図るとともに、これまでの間に新たに取り組みをした項目につきましては、その内容を適切に反映させていくことといたします。  3つ目といたしましては、財政負担の平準化、施設運営コスト等の把握でございます。  取り組みに必要な経費を適切に算定するとともに、年度間の財政負担が偏ることがないように、緊急性や優先順位を勘案いたしまして取り組みを精査することといたします。また、適正なコスト管理のもと、必要な取り組みを実施するための運営コストを算出するとともに、各取り組みの財政効果額を算定することといたします。  次に、2の計画期間でございますが、平成29年度及び30年度の2カ年といたします。  最後に、3の今後のスケジュールでございますが、実行計画等と同時進行で改定作業を行うことといたしまして、資料記載のとおりのスケジュールで進めてまいります。  私からは以上です。 ◎財政課長 それでは、私からは、事務事業概要4ページから5ページ、財政課の事務事業の概要についてご説明申し上げます。  財政課では、記載のとおり、財政計画の策定を初め、予算の調製、配当、執行管理、また地方債や都区財政調整に関することなど、広く財政運営を所管してございます。  今年度は、現在進めております実行計画の改定に合わせ、新たな財政計画を策定いたしまして、計画事業を支え、基本構想の実現に向けた取り組みを加速させてまいります。  また、今年度は施設再編整備計画(第一期)・第一次実施プランの改定も行われますので、将来的な財政負担も見通した適切な財政運営に努めてまいります。  私から以上でございます。 ◎情報政策課長 私からは、情報政策課の事務事業について御説明申し上げます。6ページ、7ページをごらんください。  情報政策課では、情報化の推進、情報セキュリティーの確保、社会保障・税番号制度の推進並びに情報公開・個人情報保護を担当してございます。  今年度、実行計画改定に合わせて情報化基本方針及び情報化アクションプランの改定を予定してございます。  8ページをごらんください。情報システム担当課ですが、電子計算機器及び通信ネットワークの運用、管理、電子計算業務の開発を担当しております。  今年度、住民情報系システムの再構築と情報セキュリティーの強靱化対策を進めてまいります。  9ページをごらんください。政策法務担当課ですが、条例、規則等の整備、訴訟等紛争処理事務を担っております。  今年度、改正行政不服審査法による審査請求制度の円滑な運用及び訴訟対応等について的確に進めてまいります。  私から以上でございます。 ◎営繕課長 私からは、営繕課の事務事業概要について御説明いたします。概要書の10ページから13ページが内容になります。  まず11ページですが、既存施設の年次や中長期の修繕計画の策定、修繕工事の一元管理、施設の保守点検を行っております。件数等については記載のとおりです。  12ページから13ページが施設整備担当の分野で、区施設の建設、改修工事のための設計、工事の監督を行っております。本日の契約案件に加えて、妙正寺体育館、仮称成田東四丁目保育園、杉並保育園などの工事を現在担当しております。  その他工事の起工件数などについては、記載のとおりとなっておりますので、後ほどごらんいただければと思います。  私からは以上です。 ◎総務部長 続きまして、総務部でございます。今年度の部の経営方針として、主として3点定めてございます。  第1に戦略的広報を通じて区民との双方向のコミュニケーションを拡充していくこと。第2に、震災への備えを確実に行い、地域防災力の一層の向上を図っていくこと。第3に、一人一人の職員が当事者意識を持ち、また緊密な組織間連携を確保し、全庁一丸となって課題に立ち向かっていくこと。  以上の部としての大枠の方針のもとで、各課において目標を定め、課題解決を図ってまいります。その具体的な取り組みにつきましては、順次、各課長から説明をさせていただきます。 ◎総務課長 総務課でございます。16ページ、17ページをごらんいただきたいと存じます。所掌事務については、記載のとおりでございます。  今年度の主な課題といたしましては、杉並区への寄附を積極的にPRするためのパンフレットの作成に加え、29年度に向け、区の魅力発信につながるふるさと納税の拡充案をまとめてまいりたいと思っております。  また、公文書の管理につきましては、より一層適切な文書管理を行うため、管理、保存等に関する課題を整理し、公文書管理のあり方について見直しを図ってまいります。  私からは以上でございます。 ◎秘書課長 秘書課の事務事業概要につきましては、概要18ページ記載のとおり、秘書、儀礼、区長の資産等の公開に関することとなっております。  私から以上でございます。 ◎人事課長 私からは、人事課の事務事業について説明をいたします。  最初に、人事課につきましては、28年4月に組織改正を行ってございます。これまでの職員課、定数・組織担当課を改め、より効率的な人事行政を行うということで人事課を設置いたしました。あわせて効率的な組織運営を行うということで、職員厚生担当課を設置するとともに、この職員厚生担当課長が人材育成担当課長を兼務するという形をとってございます。  人事課、職員厚生担当課、人材育成担当課の所管事項につきましては、19ページから25ページをごらんいただきたいと存じます。  今年度の主な課題でございますが、現在23区で行政系人事給与制度の見直しを行ってございます。この内容に基づきまして、適切な対応を図ってまいりたいというところでございます。 ◎経理課長 私からは、経理課の事務事業概要について御説明いたします。26ページ、27ページをごらんください。  経理課は、庁舎管理係から財産管理係、4つの係で記載の事務事業を担当しております。  主な課題でございますが、実行計画に基づく庁舎の照明設備のLED化に着手すること、また、昨年度からの引き続きになりますが、地下の機械式駐車場の改修などを実施しながら、将来の庁舎の改築も視野に入れつつ、より一層効率的な庁舎管理を行うほか、施設再編整備計画等に基づく計画的な用地確保やまたは処分、入札・契約制度については、国や都の動向等も踏まえつつ、事業者の実態を把握しながら適正な制度となるよう引き続き検討してまいります。  私からは以上です。 ◎広報課長 広報課でございます。報道機関への情報提供あるいは広報ビデオの制作、放映を行っている報道係、また広報紙、ホームページに関する事務事業を行っております広報係、この2係で事務事業を執行しております。  今年度は、さらに戦略的広報推進担当という担当を置きまして、広報課が担っております広報媒体のみならず、各所管が行っております庁内広報活動のレベルアップ、そうしたものを通じて、より効果的な区政の情報発信を行ってまいる所存でございます。  以上でございます。 ◎区政相談課長 区政相談課でございます。区民の意見を区政に反映するために、今年度もモニター等、区民意向調査に励んでまいります。  31ページには法律相談等、区民の生活を支えるための業務を今年度も行っていきます。  また課題といたしましては、幅広い区民の意見をお聞きするために、6番、対話集会に関する事務として、区政を話し合う会を若年層を中心に今年度3回程度行う予定でございます。  以上です。 ◎危機管理対策課長 私からは、危機管理対策課及び地域安全担当の事務事業につきまして御説明いたします。34ページをお開きください。  まず、危機管理対策課でございますが、さまざまな危機事案に対する総合調整や新型インフルエンザ等行動計画を踏まえた連絡調整などを所管しております。  次に、地域安全担当ですが、各種の防犯対策の強化や振り込め詐欺の根絶に向けた取り組み、あるいは防犯カメラの設置、利用に関する事務などに取り組んでいるところでございます。  私からは以上でございます。 ◎防災課長 私からは、防災課の事務事業概要につきまして御説明いたします。  36ページと37ページに記載のとおりでございまして、主に地震や水害などの自然災害に対する防災対策を行っております。  今年度の課題でございますが、HUG訓練、立ち上げ訓練などの実施により、震災救援所の運営の強化に取り組み、地域防災力の向上に努めてまいります。  私からは以上でございます。 ◎会計課長 私から、会計管理室会計課の所掌事務について御説明申し上げます。  39ページでございますけれども、組織、職員体制の記載をしてございます。40、41ページに、それぞれの担当事務を記載してございます。  今年度の課題でございますけれども、基金運用では、マイナス金利環境のもとで、まずは安全第一としつつ、本年度の事業を確実に推進していくための財源としての流動性を確保すること、また、新たな統一基準による財務書類への円滑な移行を進めつつ、これまで同様、区の財政状況をわかりやすく公表し、区民への説明責任を果たすこと、以上のような課題に対応するとともに、迅速で適切な会計処理を行い、会計事務の安定を図ってまいります。  私からは以上でございます。 ◎選挙管理委員会事務局長 私からは、選挙管理委員会の事務事業について説明いたします。事業の内容は43ページからでございます。  選挙管理委員会は、委員長を含め4人の委員で構成され、事務局では、委員会の運営、公職選挙の管理執行、選挙人名簿に関する事務等を行っております。  現在、選挙権年齢が18歳以上となる初めての選挙である7月10日の参議院議員選挙の準備を進めているところでございます。  私からは以上でございます。 ◎監査委員事務局長 最後に、47ページ、48ページ、監査委員及び事務局の概要でございます。  監査委員は47ページ記載の4名でございます。その下に監査委員事務局の職員配置を、48ページには監査委員が行います監査等の種別を記載しております。  今般、監査機能の充実が課題となっておりますが、事務局は監査委員が適切かつ円滑に監査を実施できるよう、事務局体制の充実強化を図ってまいります。  以上でございます。 ○大和田伸 委員長  以上、一括して聴取いたしました。  これより、ただいまの説明及び報告についての質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。 ◆今井ひろし 委員  時間が押しているので、はしょって数問だけさせてください。  杉並区実行計画の改定についてですが、本年、待機児童解消対策が策定されましたので、この対策を実行計画にも反映させる必要があると思います。ただ、待機児童解消対策は1年間の限定ということですけれども、どのように反映させるか、わかりましたらお示しください。  あわせて、まち・ひと・しごと総合戦略も実行計画に反映する必要があると思うんですが、それもあわせて見解をお示しください。 ◎企画課長 まず、保育緊急対策のほうでございますが、委員のおっしゃるとおり、緊急対策につきましては、今年度限りの緊急措置ということで位置づけております。ただ、今回の保育需要の増加、就学前児童の増加ということにつきましては、十分踏まえていかなければならないと考えておりますので、今回の計画改定におきましては、それを踏まえた形での計画量の上乗せというのはもちろん反映していきたいと考えております。  あわせて、総合戦略の話がございました。まち・ひと・しごと創生総合戦略につきましては、昨年度策定したところでございますが、これにつきまして、新規・拡充事業等につきましては、今回の総合計画の中の施策目標、寄与度の高いものにつきましては、もちろん今回の実行計画の改定に反映していきたいと考えております。 ◆今井ひろし 委員  今度は、協働推進計画についてお聞きします。これは実行計画事業の再掲でございますが、協働推進計画独自のものが5事業しかないんですけれども、ほかにも協働推進事業というのはあると思っております。これはもう少し計画に記載し、充実させる必要があるような気がするんですけれども、その辺の見解と、それから事業量について、内容的に難しいことと理解しますが、記述に関して工夫やわかりやすく記載する必要があると考えます。これらについて、2点お示しください。 ◎行政管理担当課長 協働推進計画の御質問にお答えしますが、協働は区の施策、事業のあらゆる分野で推進を図るべきものでございまして、各所管において、御指摘のようにさまざまな取り組みを行っております。計画化しているものは、協働推進方針に基づく具体的な取り組みのうち主要なものを計画化しているということで、多くの取り組みが実行計画において計画化されているものでございます。  それから、記載のことでございますけれども、協働推進計画というのは、基本構想実現のために、参加と協働による地域社会づくりを着実に進めるということで計画化しているもので、内容的にその事業量のところでなかなか示しにくい部分もございますけれども、わかりやすい記載に努めてまいりたいと思います。 ◆今井ひろし 委員  あわせて行財政改革推進計画なんですけれども、ここも内容は非常にシンプルな記述なんですよね。ここも改定するのであれば、もう少し記述に工夫が必要だと思うので、そこのところもちょっとお願いしたいんですけれども、その辺についてどういうふうに考えているでしょう。 ◎行政管理担当課長 行財政改革推進計画につきましても、可能な限り目標数字とか目標割合を示すことが当然必要と考えております。ただ、中には、取り組み項目によってはそうしたことが困難なものもございますが、委員がおっしゃっているのは、多分実施とか検討とかというような記載になっているところかと思いますが、こういったところも、どういったことを実施するのかということがわかりやすいような記述を心がけてまいりたいと思います。 ◆今井ひろし 委員  これで終わりにしたいんですが、区立施設再編整備計画(第一期)・第一次実施プランの改定、残り2年間の改定ということなんですが、区立保育園40年以上が26カ所あり、第一次実施プランでは6カ所改築され、残り20カ所あるんですが、今回の改定で追加改築を検討しているのかお示しください。  あと、本庁舎については、一次プランでは本年から検討が始まるというふうに記載がありますが、これの実施状況、方向性をお示しください。 ◎施設再編・整備担当課長 まず保育園のほうでございますけれども、保育園改築に当たりましては、代替地の確保というものも当然必要となってまいります。この代替地の確保の部分、また保育事業全体のところを俯瞰しながら、改築の時期、どこを改築するかということも含めまして検討してまいりたいと考えてございます。  次に、本庁舎の改築でございますけれども、今年度から検討ということで盛り込んでおりまして、他の取り決めと同様に、まず庁内に検討組織を設けまして、庁内で検討を始めたところでございます。  内容といたしましては、今年度は、本庁舎の建物の現状や課題という部分、また周辺の官公庁の状況などを踏まえまして、周辺のまちづくりや新たな庁舎に求められる機能、規模、こういったところを総合的に見ながら検討を加えてまいりたいと考えてございます。 ◆今井ひろし 委員  最後にいたしますが、公共住宅は段階的に廃止されていますが、本来はそのかわりに民間住宅ストックの活用が対案になっていたはずなんです。余り進んでないように感じます。改定ではその活用を充実するよう要望しますが、また、空き家活用も含めて計画の方向性、またプランの改定に入れるのかどうかも含めてお示しいただき、質問を終わりたいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 ただいま御指摘ございました空き家活用も含めました住宅に関する計画の方向性でございますけれども、昨年度、総合的な住まいのあり方に関する審議会も行われまして、答申もいただいているところでございます。その答申の内容も踏まえまして、どういった部分を再編計画に盛り込んでいったらいいかというところを精査しながら考えてまいりたいと存じます。 ○大和田伸 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大和田伸 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の陳情審査及び所管事項調査について》 ○大和田伸 委員長  当委員会に付託されております陳情につきましては全て閉会中の継続審査とし、あわせて当委員会の所管事項につきましても閉会中の継続調査といたします。  以上で総務財政委員会を閉会いたします。                             (午後 6時04分 閉会)...