杉並区議会 > 2014-03-13 >
平成26年予算特別委員会−03月13日-09号

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  1. 杉並区議会 2014-03-13
    平成26年予算特別委員会−03月13日-09号


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    平成26年予算特別委員会−03月13日-09号平成26年予算特別委員会  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 5 議案審査  議案第2号〜議案第12号、議案第22号〜議案第26号   一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答   日本共産党杉並区議団    鈴木信男委員 ……………………………………………………………………… 5   無所属区民派    新城せつこ委員 ……………………………………………………………………14    けしば誠一委員 ……………………………………………………………………17   杉並同志会    松浦芳子委員 ………………………………………………………………………25   自民と区政クラブ    藤本なおや委員 ……………………………………………………………………33    岩田いくま委員 ……………………………………………………………………40   区議会生活者ネットワーク    そね文子委員 ………………………………………………………………………43
       市橋綾子委員 ………………………………………………………………………49   みんなの党杉並    横田政直委員 ………………………………………………………………………53   無所属    堀部やすし委員 ……………………………………………………………………60   共に生きる杉並    木梨もりよし委員 …………………………………………………………………67   美しい杉並    田中ゆうたろう委員 ………………………………………………………………69   緑の党    奥山たえこ委員 ……………………………………………………………………75   杉並区議会自由民主党    富本 卓委員 ………………………………………………………………………83    浅井くにお委員 ……………………………………………………………………97    今井ひろし委員 …………………………………………………………………105              予算特別委員会記録第9回  日   時 平成26年3月13日(木) 午前10時 〜 午後4時57分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  委 員 長  吉 田  あ い     副委員長  北    明 範  (44名) 委  員  田 中 ゆうたろう     委  員  横 田  政 直        委  員  堀 部  やすし     委  員  奥 山  たえこ        委  員  山 田  耕 平     委  員  市 来  とも子        委  員  松 浦  芳 子     委  員  佐々木    浩        委  員  新 城  せつこ     委  員  けしば  誠 一        委  員  そ ね  文 子     委  員  市 橋  綾 子        委  員  木 梨 もりよし     委  員  藤 本  なおや        委  員  岩 田  いくま     委  員  大和田    伸        委  員  富 田  た く     委  員  金 子 けんたろう        委  員  山 本  あけみ     委  員  山 下 かずあき        委  員  増 田  裕 一     委  員  山 本  ひろこ        委  員  中 村  康 弘     委  員  川原口  宏 之        委  員  今 井  ひろし     委  員  浅 井  くにお        委  員  脇 坂  たつや     委  員  大 熊  昌 巳        委  員  くすやま 美 紀     委  員  鈴 木  信 男        委  員  安 斉  あきら     委  員  小 川  宗次郎        委  員  河 津  利恵子     委  員  大 槻  城 一        委  員(副議長)           委  員  島 田  敏 光              渡 辺  富士雄        委  員  横 山  え み     委  員  井 口  かづ子        委  員  富 本    卓     委  員(議 長)                                 大 泉  時 男        委  員  斉 藤  常 男     委  員  小 泉  やすお  欠席委員  委  員  原 田  あきら  (1名)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     松 沼 信 夫        教育長     井 出 隆 安   代表監査委員  小 林 英 雄                          施設再編・整備担当部長        政策経営部長  牧 島 精 一           大 竹 直 樹        情報・法務担当部長         企画課長    白 垣   学                関 谷   隆        行政管理担当課長堀 川 直 美   施設再編・整備担当課長                                  正 田 智枝子        財政課長事務取扱政策経営部参事   政策法務担当課長齊 藤 俊 朗                森   雅 之        営繕課長    岡 部 義 雄   総務部長    宇賀神 雅 彦        総務課長    有 坂 幹 朗   職員課長    手 島 広 士        定数・組織担当課長         経理課長    和久井 伸 男                後 藤 行 雄        危機管理室長  南 雲 芳 幸   危機管理対策課長坂 本   浩        区民生活部長  森   仁 司   保健福祉部長  長 田   斎        高齢者担当部長 渡 辺   均   子ども家庭担当部長                                  徳 嵩 淳 一        健康担当部長杉並保健所長      保健予防課長  宮 本 謙 一                西 田 みちよ        都市整備部長  大 塚 敏 之   まちづくり担当部長                                  和久井 義 久        都市再生担当部長門 元 政 治   土木担当部長  加 藤   真        都市整備部参事(まちづくり振興   都市計画課長事務取扱都市整備部参事        担当)                       渡 辺 幸 一                内 藤 友 行        調整担当課長  緒 方 康 男   都鉄道立体担当課長市整備部副参事                          (西武線沿線地区まちづくり担当)                                  友 金 幸 浩        住宅課長    森 山 光 雄   まちづくり推進課長事務取扱都市                          整備部参事都市整備部副参事                          (阿佐谷地区まちづくり担当)                          (久我山地区まちづくり担当)                                  鈴 木 雄 一        都市再生担当課長都市整備部副参事  防災まちづくり担当課長        (荻窪地区まちづくり担当)              伊 藤 克 郎        (西荻地区まちづくり担当)        建築課長事務取扱都市整備部参事   土木管理課長  日 暮 修 通                佐々木 孝 彦        道路区域整備担当課長        土木計画課長都市整備部副参事                三 浦 純 悦   (高円寺地区まちづくり担当)                                  浅 井 文 彦        交通対策課長  清 水 泰 弘   みどり公園課長 吉 野   稔        公園整備担当課長土肥野 幸 利   杉並土木事務所長河 俣 義 行        環境部長    井 口 順 司   会計管理室長  上 原 和 義        会計課長    寺 嶋   実   教育委員会委員長馬 場 俊 一        教育委員会事務局次長        学校教育担当部長玉 山 雅 夫                吉 田 順 之        生涯学習スポーツ担当部長      庶務課長事務取扱教育委員会                本 橋 正 敏   事務局参事                                  北 風   進        教育人事企画課長筒 井 鉄 也   学務課長    岡 本 勝 実
           教育委員会事務局副参事       特別支援教育課長塩 畑 まどか        (特命事項担当)                寺 井 茂 樹        学校支援課長  青 木 則 昭   学校整備課長  喜多川 和 美        生涯学習推進課長濱   美奈子   スポーツ振興課長高 橋 光 明        済美教育センター所長        済美教育センター統括指導主事                田 中   稔           出 町 桜一郎        済美教育センター統括指導主事    就学前教育担当課長                平 崎 一 美           加 藤 康 弘        中央図書館長  武 笠   茂   中央図書館次長 大 林 俊 博        監査委員事務局長佐 野 宗 昭  事務局職員 事務局長    与 島 正 彦   事務局次長   朝比奈 愛 郎        議事係長    野 澤 雅 己   担当書記    上 野 和 貴        担当書記    小 野 謙 二   担当書記    浅 野   純        担当書記    岸 本   彩   担当書記    奥 原 悠 太        担当書記    牧 野 達 也 会議に付した事件  付託事項審査   議案審査    議案第2号 杉並区外部評価委員会条例    議案第3号 杉並区プロポーザル選定委員会条例    議案第4号 杉並区行政財産使用料条例等の一部を改正する条例    議案第5号 杉並区表彰条例    議案第6号 杉並区住民基本台帳カードの利用に関する条例    議案第7号 杉並区国民健康保険条例の一部を改正する条例    議案第8号 杉並区立こども発達センター条例及び杉並区立身体障害者通所施設条例の一部を改正する条例    議案第9号 杉並区立高齢者活動支援センター及びゆうゆう館条例の一部を改正する条例    議案第10号 杉並区青少年問題協議会条例の一部を改正する条例    議案第11号 杉並区営住宅条例の一部を改正する条例    議案第12号 杉並区「特別区道」道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例    議案第22号 平成26年度杉並区一般会計予算    議案第23号 平成26年度杉並区国民健康保険事業会計予算    議案第24号 平成26年度杉並区介護保険事業会計予算    議案第25号 平成26年度杉並区後期高齢者医療事業会計予算    議案第26号 平成26年度杉並区中小企業勤労者福祉事業会計予算     一般会計歳出第5款・第7款……………………………………………質疑応答                             (午前10時    開会) ○吉田あい 委員長  ただいまから予算特別委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○吉田あい 委員長  初めに、本日の委員会記録署名委員をご指名いたします。山下かずあき委員にお願いします。  《議案審査》   議案第2号 杉並区外部評価委員会条例   議案第3号 杉並区プロポーザル選定委員会条例   議案第4号 杉並区行政財産使用料条例等の一部を改正する条例   議案第5号 杉並区表彰条例   議案第6号 杉並区住民基本台帳カードの利用に関する条例   議案第7号 杉並区国民健康保険条例の一部を改正する条例   議案第8号 杉並区立こども発達センター条例及び杉並区立身体障害者通所施設条例の一部を改正する条例   議案第9号 杉並区立高齢者活動支援センター及びゆうゆう館条例の一部を改正する条例   議案第10号 杉並区青少年問題協議会条例の一部を改正する条例   議案第11号 杉並区営住宅条例の一部を改正する条例   議案第12号 杉並区「特別区道」道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例   議案第22号 平成26年度杉並区一般会計予算   議案第23号 平成26年度杉並区国民健康保険事業会計予算   議案第24号 平成26年度杉並区介護保険事業会計予算   議案第25号 平成26年度杉並区後期高齢者医療事業会計予算   議案第26号 平成26年度杉並区中小企業勤労者福祉事業会計予算     一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答 ○吉田あい 委員長  前回に引き続き、一般会計歳出第5款都市整備費、第7款教育費に対する日本共産党杉並区議団の質疑を続行いたします。  それでは、鈴木信男委員、質問項目をお知らせください。 ◆鈴木信男 委員  本会議で学校統廃合問題をさせていただきましたけれども、それの続きを基本的にやらせていただきたいと思っています。時間があれば、不登校にかかわる133番、関連する49番の児童虐待、学級数等の134番、就学援助の147番、そのほか、新しい学校づくり推進基本方針や高円寺の新しい学校づくり計画などについてを使いながらやらせていただきたいと思います。  学校統廃合問題の続きでありますけれども、私は再質問で、学校の規模は自治体の行政効率性から導き出された数字で、教育学的な根拠はないという論拠を、若林名誉教授の論文を使ってお話をさせていただきました。それで、どうですかと問いましたら、教育委員会を代表して学校教育担当部長が次のように答えをしたわけです。適正規模のことでありますけれども、教育的な問題、確かに明確な根拠ないのかもしれないが、こう言って、天沼小の云々ということを言いました。そして、目指すべき学級のところでは、当面の方向としては、統合することによって、2つの学校を1つにすることによって適正規模のクラスの学校をつくる方針を持っているので、それを進める、こういうふうに答えました。要するに、学校の適正規模というのは教育学的な確かな明確な根拠はない、しかし、2つの学校を1つに進めながら、クラスが適正規模、皆さんが言うものをつくっていくんだ、こういうことでありました。  そこで最初に、2つの学校を1つにする、統合する方針、これはいつごろどういうふうな経過で、そして今どのように、これがどこの方針か何かになって運用されているのか、改めてその辺の経過を含めた説明をお願いしたいと思います。 ◎学校支援課長 新しい学校づくりについてのお尋ねですけれども、まず、平成16年に杉並区立小中学校適正配置基本方針というものを策定いたしました。これは、目的としては、あくまで活力ある学校をつくって子どもたちの教育環境をよくしていこうということでございます。この方針につきましては、平成21年2月に改定を行いました。さらに、この方針が平成25年度までだということで、今回私ども、杉並区立小中学校新しい学校づくり推進基本方針というものをつくりまして、これを平成26年度以降の方針としていく考えでございます。 ◆鈴木信男 委員  ですから、その中で、2つの学校を1つにするのだと、こういうことは明確にあるんですか。 ◎学校支援課長 そういった文言はございませんけれども、やはり適正な学級数等ございますので、それにしていくために、例えば単学級ですと、小学校ですと6学級しかございませんので、当然ほかの学校と一緒にしていくということを考えなければいけないということで、そういった答弁になったものでございます。 ◆鈴木信男 委員  それは21年の改定のときにということですか、それとももっと前から、あるいは今度の推進方針ということですか。つまり、明確な文言がないけれども、2つを1つに統合していくという、このことをずばっと部長がわかりやすく説明していただいたんだと思うんですけれども、もう一度お願いします。 ◎学校支援課長 当面、適正な学級数等を平成16年から記載してございますので、そういったことにしていくためには、そういった統合ということも必要だということでございます。 ◆鈴木信男 委員  明確そうでなかなか明確じゃないような感じだったかなと思います。  そこで、適正な学校規模にするのだということで、皆さんがよく持ち出しをするというのか、例にするのが天沼小学校の例であります。いろいろな経緯がありますけれども、天沼小学校のことについては高く評価もしているんだという先日の本会議での説明もあったと思うんですけれども、具体的にはどのような評価を皆さんはされているのか。 ◎学校支援課長 議会でもご答弁しましたけれども、私ども、昨年、有識者というか学経の方たちに入っていただいて、新しい学校づくりの検討会議というものを開催しました。その中で、天沼小学校の学校運営協議会の会長さんにも入っていただいて、学校が一緒になってみて、大変子どもたちも元気になった、とてもよかったというご評価もいただいております。また、天沼小学校が統合してから1年たったときに、児童、保護者、それから先生方へのアンケートをしましたけれども、やはり子どもたちからも、お友達が増えてよかったというような回答がございますので、そういったところから、天沼小学校の新しい学校づくりはうまくいったなというふうに評価しております。 ◆鈴木信男 委員  それで、ご存じのように若杉と第五小学校が一緒になったわけですよね。それで今のような評価ということです。  それでは、例えば神明中学校が、幾つかの学校に子どもたちを分散させて廃校にしようということがあったわけですけれども、その神明中は今どのような生徒数、そしてその評価というのはどういうふうにされているんですか。 ◎学務課長 神明中でございますが、今年度で生徒数387人でございます。12月1日現在です。 ◎学校支援課長 今、神明中への評価ということでございましたので。神明中は現在、通学区域外の生徒が4割というような状況から、このような生徒数になっているものと分析しております。 ◆鈴木信男 委員  子どもたちが元気だとかあるいは友達ができたとか、各学年が4クラスにもなって、23校中4位ぐらいの大きさに今なっていると思うんですね。その辺の、前段の天沼のような評価というのはここではされないわけですか。 ◎学校支援課長 特に神明中は、現在、新しい学校づくりをしたわけではございませんので、そういった調査等はしておりません。 ◆鈴木信男 委員  調査はしてないと。  それから、2010年の11月前後ぐらいのときには、高円寺の地域では杉三小と杉十を一緒にしよう、こういうことで皆さん説明に入ったと思うんですね。それで、私も2010年の11月22日に、11月5日の杉三小学校での説明会の様子をお話ししながら、統廃合といいますか、施設一体型がどうだという質問をさせてもらったわけです。この杉三なり杉十は、今とりあえず凍結をしましょうというような、かぎ括弧つきかもしれませんけれども、なっているわけです。それでは、ここは、子どもたちが元気なのかどうかとか、活気があるのかどうかとか、そういう意味での評価、皆さんはどのようにごらんになっているんですか。 ◎学校支援課長 まず、経緯でございますけれども、平成21年から高円寺地域で皆さんとお話し合いをする中で、たたき台として、杉三、杉十を高南中で分離型の小中一貫教育をやったほうがいいんじゃないかというお話はしました。ただ、それは別に教育委員会として何か案を出したわけではなくて、地域の方から、何かたたき台を出していただかないと自分たちの議論ができないからということでお示ししたものでございますけれども、その中では、杉三小学校の方たちからは、現在我々は適正配置検討対象校ではないので、当面こういう形で行きたいというご意見もございましたので、そういったことから今の状況が続いているものでございます。現在、杉三小学校は適正配置検討対象校ではございませんけれども、小中一貫をやっている高南中学校が適正配置検討対象になっておりますので、今後も我々、杉三、杉十、高南中学校の方たちとはいろいろお話し合いを続けたいというふうに考えております。 ◆鈴木信男 委員  いろいろご説明をいただいたんですが、統合をしてはどうかという案を皆さんが示した、そういう説明で入ったわけですけれども、それがされないで、神明中もそうですけれども、統合されないでよかったというのが私どもが聞いている話です。そういうことにかかわる評価というか、子どもたちの活気の問題とか友達の問題とかそういうことについては、改めて聞きますけれども、答弁が出てこないんですが、その辺をどういうふうに見ているんですか。 ◎学校支援課長 まず、ちょっと今のご発言、別に杉三小と杉十小を統合しようという案ではなくて、要するに、杉三と杉十と高南中学校で分離型の一貫教育をしていきましょうという案を出したわけで、そこで杉十との統合という話はなかったと私どもは記憶しております。  杉三小学校の評価でございますけれども、現在、杉三小学校は9クラスか10クラスですけれども、それなりに一生懸命、元気に子どもたちもやっているかなというふうに感じております。 ◆鈴木信男 委員  統合されないほうも元気で、あるいは神明中のように、町会、商店会、地域の皆さん、OBの方々含めてよかったということで、とてもいい学校といいますか、やっているわけです。統合されて元気になって云々という天沼の皆さんが出す事例と、そういう予定があったけれども、統廃合されないでいるという、この2つのことが存在をしているという事実はちゃんと皆さんも見る必要がある。そして平等に、どういうことになっているのか、同じように評価といいますか、見ておく必要があるのではないか。もう1回、いかがですか。 ◎学校支援課長 天沼小学校の例でございますけれども、旧杉五小学校、若杉小学校、それなりに活力はあったものでございます。ただ、一緒になったらさらによくなったというのがCSの会長の発言でございます。 ◆鈴木信男 委員  そういう言い方をすれば、神明はそうなんですよ。  次、時間がないので行きます。  それで、私、大変重要だというふうに思っていますのが、教育学的な確かな、そして明確な根拠はない、しかし、2つを1つにしていくという方針なのでやっていくという、ここのところでいえば、新しい学校推進方針なり、あるいは高円寺の学校計画の問題などが本当に教育的な観点から検証されているのかどうかというふうに、ちょっと私は疑問に思うんですね。  例えば、この間も出しましたけれども、文科省が出したルールみたいなことでいうと、教育効果に及ぼす影響の問題、慎重に比較考慮して決定すると、そういうことが示されていないのではないか。この辺はどうでしょうか、もう一度。 ◎学校支援課長 高円寺地域では、計画策定までに4年間、時間をかけて地域の方々と意見交換をしましたし、その中には学校の校長先生なんかも入ってございますので、そういったところで皆さんと一緒に子どもたちの望ましい環境づくりを検討してきたものでございます。 ◆鈴木信男 委員  それで、2つの学校を1つにしていくということで、皆さんは、クラスがこういうところが対象になりますということが推進方針で示されているわけです。私は本会議で具体的な名前を、皆さんの資料に基づいて、134番の資料に基づいて名前を出させていただきましたけれども、それを地図で見ますと、おおよそどのような地域にどのような傾向になるのか、示していただけますか。 ◎学校支援課長 多分、今度の新しい学校づくり推進基本方針でございますけれども、例えば小学校で11学級以下、8学級以下の中学校、さらに老朽改築が必要な学校が複数あるところの地域というご質問だと思いますけれども、そういったところでは比較的区の東のほうに多いのかなというふうに感じております。
    ◆鈴木信男 委員  そうですね。杉並区の東側のほうにある学校が、皆さんの示した中身で見ますと、残るのが和田小、和田中、堀之内小、そして方南小学校ということで、あと、みんなどこかと統合という形になってずらっと減ってしまう、そういう絵ができるんですね。  それからもう1つ、西の端のほうには荻窪中学というのが1つあるわけですけれども、それも2つを1つにして統合の対象ということで考えると、大分北のほうに井草中学があり、あるいは井荻中学があり、もう少し南に、先ほど出しました神明中がありますので、どこかそういうところと統合していくような、そういうことがイメージをされるというか、あるのかなと思うんですけれども、2つを1つにするというのは、どういうようなイメージを持ちながら皆さんは言っているんですか。 ◎学校支援課長 新しい学校づくり推進基本方針は26年度からの方針でございますので、26年度以降の学級数等を見ながら地域の方々と一緒に考えていきたいというものでございます。 ◆鈴木信男 委員  一緒に考えるのはいいんですよ。また、そうしていただきたいですよね。前に区長がボトムアップだと言って、これは庁内の皆さんに向かって言ったことでありますけれども、ですから、地域の皆さんのいろんな声を聞きながらいろんなことを決めていくということは必要なことですので、それはそれだと思うんです。だけど、どうするのかということは、2つを1つにするという、これは明確に言っているわけですから、学校教育担当部長が教育委員会を代表して言っていることですから、それはどのようなイメージを持ちながら、私は今、事例を一、二出しましたけれども、どういうことなのか、もう少し話をしてもらいたい。  重大な問題なんですね。つまり、再編整備の約7割が学校の統廃合ということでしょう。これでいきますと20校、小学校、中学校が2つになるのかどうなるのかという、大問題なことなわけですよ。だから、その辺で示していただきたい。 ◎学校教育担当部長 私が2つを1つにするというお話をしましたので、ちょっとお答えしたいと思います。  適正配置の考え方については、別に必ず2つを1つにするものでもございません。文教委員会で視察に行った福岡市でも、4つくらいの学校を1つに統合するというような例もございます。目指すのは適正規模の学校をつくるということでございます。杉並区の場合は、福岡市のようにドーナツ化現象で極端に3つも4つも学校が少なくなるという例はございませんので、多分、統廃合することになるとしても2つくらいではないかということでお話をさせていただきました。 ◆鈴木信男 委員  ですから、適正規模の学校というのが、教育学的な根拠というか、そういうことではないんだということで、要するに集合させていくというか、効率性の観点からということになるんだと思うんですけれども、では、そういうことですね。 ◎学校教育担当部長 先ほど学校支援課長からもお話ししましたように、昨年度、適正配置基本方針を定めるに当たって、学識者を含めた検討会議を開かせていただきました。その中で、校長、PTAの代表等を含めてお話ししても、基本的に、ある程度の規模のクラスの数がないと子どもたちの活発な活動はできないということで議論が一致しました。また、鈴木委員のおっしゃる学校統廃合についての若林敬子教授の著書の中にも、声としては、ある程度の規模のある学校のほうが教育的効果は高いというような話も出ておりますので、私どもは決して間違った方針ではないというふうに理解してございます。 ◆鈴木信男 委員  押し問答になりますけれども、要するに、行政の効率性から集合をやっていこうということになっているというのが若林先生の一番の論旨ですよ。  それで、もう1つ事例を出させていただきますけれども、例えば、杉並区の東からちょっと入りますと、松ノ木小学校、東田小学校あるいは済美小学校や大宮小学校も対象校の名前として出てくる学校です。ですから、こういうところはみんなどこかとくっつけ合う、あるいは中学校でいえば、松ノ木中と大宮中も、場合によっては泉南中もということにもなりかねないようなことにもなってくるんですけれども、その辺はどういうふうに見ているんですか。 ◎学校支援課長 今年度は大宮中学校が適正配置検討対象校になっていますので、また今後、大宮中や大宮小、その他ほかの学校の方たちと、どうしていくかということをゆっくり検討していきたいというふうに考えております。 ◆鈴木信男 委員  時間もないので次に移りますけれども、1つだけ、皆さんが活用しているいわゆる国立社会保障・人口問題研究所の人口推計の問題ですけれども、私はここに、東京都の教育委員会が毎年出している教育人口等推計報告書という25年度版を持ってきました。これは中央図書館にもないということで、区内にはもちろんどこにもないということで、いろいろあれして図書館の職員の皆さんに教えていただいたんですけれども、これによると、全体の傾向は誰もが認めるような、低下の方向というのがあるんですけれども、時間の関係もありますので、杉並のところだけ言いますと、小学校は、平成20年と25年、25年と30年、ここのところは推計値です。そうすると、杉並の小学校は10.8%増える、中学校は25年と30年では0.6%増える、こういうふうになっているんだと思うんですね。  大事なことは、皆さんが示している研究所のほうは、数年たつとマイナス16%、こういうことですよね。ここで相当な開きのようなことが起きて、なかなかこれは直ちに修正というような、もし東京都の教育委員会が出しているこれのほうになれば、そういうことになるのではないか。その辺はどういうふうに見ていらっしゃいますか。 ◎学校支援課長 今委員がお示しになった2つの資料の違いですけれども、お互い推計値ですので、それぞれ期間の考え方で補整とかいろいろかけてございますので、そういった計算式の違いによるものがあるのかなと思います。  ただ、お示しした東京都教育委員会の教育人口等推計報告書も、市区町村別に出ている平成30年度までは委員のご指摘のようなこともございますけれども、東京都全体で推計している平成38年度まで見ると、平成31年度以降は減少に転じておりますので、またそういったところからは、国立社会保障・人口問題研究所と同じように少子化の傾向を示しているものと考えます。 ◆鈴木信男 委員  私は、少子化の傾向は、都の教育委員会の資料はしてないということを言っているんじゃないんですね。冒頭の、言ってみれば最初のボタンが、ちょっとかけ違いが起きるのではないかということです。  それで、国立社会保障・人口問題研究所が出しているものでいいますと、10年後ぐらいには2割減る、それから20年後ぐらいには約4割近く減る、こういうことになるんですね。そうすると、今進めようとしている新泉の中学校、今度は和泉学園、こういうふうになるみたいですけれども、あるいは高円寺のほうのことが予定どおり行くと、皆さんが目指す学級規模というのは保障されるのか、されないのではないかというふうにもちょっと思ったりもするんですけれども、その辺はいかが見ていますか。 ◎学校支援課長 将来の話ですので、必ずこうなりますというのはお答えしにくいと思いますけれども、魅力ある学校づくりを進める中で子どもたちを増やして、例えば他地区から、杉並はこんないい学校があるから引っ越してみたいというような家族を増やしていくようなことで子どもたちの数も増やしていければというふうに考えております。 ◆鈴木信男 委員  ぜひそういうふうになるように努力をしていただきたいと思います。  時間もありませんので、次に行きます。  いじめ、不登校の問題です。資料133番をいただいていますが、小学校、中学校でいじめなり不登校が、ここ四、五年ぐらいの傾向でいいんですけれども、数字も示しながら、どのようになっているか示していただきたい。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) いじめにつきましては、平成22年度、川崎市で起きた重大な事件、そこから、区につきましては、調査、あとは児童の観察ということで、いじめの件数としては認知件数は上がっております。不登校につきましては、ここのところ不登校数は減少しているところでございます。 ◆鈴木信男 委員  数字はいかがですか。すみません、数字もということを言ったんですが。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) 数字につきましては、いじめにつきましては、平成21年度144件だったものが、平成24年度につきましては478件というふうになってございます。 ◆鈴木信男 委員  それは小中学校合わせた合計数字ということですよね。  それで、時間がなくなっちゃったんですが、私、前から言っていますように、都の教育委員会の基本調査に基づいて、新潟大学の世取山准教授がつくった23区の1,000人当たりの出現率で見ると、これは2010年の数字ですけれども、小学校は杉並がワースト4位、中学校はワースト3ということなので、それとの関係で、前からこういうものをしながら見る必要があるのではないかというふうに言ってきましたけれども、今の数字をその辺でどのように見ていますか。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) 私どもが持っております問題行動調査の結果につきましては、このところ、都と比較しても不登校の出現率は低くなってございます。平成22年度あたりから比べると、1,000人当たりにしても、平成24年の結果と比較すると10人減少しているという結果となっております。 ◆鈴木信男 委員  減っていることは大いに結構なことですということで、前にもこれに関する質疑のとき言いましたけれども、どういう順位に今あるのかということを研究してもらいたいなと思います。  それで、先日も出たんですけれども、虐待の関係で見ると、小中学生がその半数ぐらいということになっていると思うんですが、その辺はいかがなのか、もう一度示していただきたいということだけお聞きして、時間が来ましたので終わりたいと思います。 ◎子ども家庭担当部長 委員の資料請求でお出ししていますけれども、そういった意味では、小中学生という9年間と未就学の6年間、そこをもうちょっと子細に分析しますと、ここ数年間の傾向としては、小学校でいっても3年生以下の、未就学も含めてですね、そのあたりの割合が66%強ということで、全体に占めるのはそんな状況だと思っています。ただ、いずれにしても、学齢期においても、私ども、子ども家庭支援センターを中心に学校教育現場と連携しながら、個々のケースには適切に対応している、こういう実態でございます。 ○吉田あい 委員長  以上で日本共産党杉並区議団の質疑は終了いたしました。  無所属区民派の質疑に入ります。  それでは、新城せつこ委員、質問項目をお知らせください。 ◆新城せつこ 委員  私からは、新泉小学校の跡地利用に関連して、それから桃井原っぱについて伺います。  9月の素案のときには、売却という非常にショッキングな内容が出されましたが、その後改められていますが、その内容について。 ◎施設再編・整備担当課長 今回、素案から計画案にする段階で基本方針の部分も見直しをしておりまして、従前は、「学校施設と学校跡地の有効活用」というところに、廃止した施設、用地について、売却ですとか民間活力の導入等も視野にということで記載をしておりまして、全体として学校の跡地に限定されるのではないかという印象を持つということで、基本方針の(2)のほうに、廃止した用地等については、計画全体として売却、民間活力の導入等も含めて有効活用を図るというふうに修正をいたしました。その関係で、新泉小学校の表記についても、有効活用ということで改めたところでございます。 ◆新城せつこ 委員  かなり内容が変わって様相も変わってきましたが、地域のまちづくり、教育、福祉の向上というふうな観点も示されて、大変重要だと思うんですが、その訂正の理由について、再度確認します。 ◎施設再編・整備担当課長 全体といたしまして、地域のお声を聞いて、それから全区的な需要も踏まえてということで、跡地活用は方針として掲げておりますけれども、この間、素案の発表からいろいろなところでご意見をいただいております。そういったことを受けとめながら進めていくことが妥当ということで改めたところでございます。 ◆新城せつこ 委員  最近、町会からも具体的な中身について要望が出されていると思いますが、その中身について確認します。 ◎施設再編・整備担当課長 和泉町の第二町会のほうからいただいたところですと、要望が多かった事項として町会のほうでまとめていただいているのが、学校がなくなっても震災救援所は残してほしいですとか、子どもたちが遊べる公園等、体育館とか運動場も使いたいですとか、あと、年配の方が集まるきずなサロン的な、集会や趣味のできる場所だとか、町会の方たちが防災、防犯の拠点にするとか会議室等に使えるような使用ができないかといったご要望がございました。 ◆新城せつこ 委員  こういう地域の要望を最大限保障する努力が必要だと思うんですが、その点についての区の見解を。 ◎施設再編・整備担当課長 いろいろなお声があると思いますので、そこは丁寧に聞きながら、どういった形で実現できるのか、検討してまいりたいと考えております。 ◆新城せつこ 委員  計画を見ていますと、26年、新年度が検討の時期というふうにされているんですが、この検討に当たって、今回はこういう要望が出されましたが、さらに地域の人たちの関与といいますか、意見を聞く機会が必要だと思うんですが、どういうふうに予定されていますでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 まず庁内の検討体制というのを整えた上で、今までいただいてきているご意見等をまとめて地域のほうにまずお返しをして、どういった形でできるのかということも含めて検討していきたいというふうに考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  1年間というふうになっていますが、その後どういうふうなスケジュールで進むのか、その点を。 ◎施設再編・整備担当課長 検討体制とかスケジュールについて、まさに今、庁内で議論しているところでございますけれども、早いうちに全庁的な組織横断的なもの、検討体制を整えまして、たたきになるような案ですね、地域のニーズでこういうお声があったこととか、そういったことをお返しするような形で、地域の方たちも含めてどういう体制で行くのかというのを、26年度早い段階でつくってお示しをしながら進めていきたいというふうに考えております。 ◆新城せつこ 委員  その後どうなっていくのかということで大変気になるところなんですが、なかなかそういうスケジュールというのは出せない状況なんでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 今、計画案の段階では26年度検討ということにしておりますので、26年度検討した結果を27年度にどういうふうに生かしていけるかというところも課題だと思っております。ですので、年度内に早い段階で、区民の方も含めていろいろ議論を深めていければと考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  町会から出された要望の中に、地域にマンションが増加する、子どもの数も増加するのではないか、その対策も考えてほしいという要望もあるんですね。せんだっても話題になりましたが、高層マンションや分譲住宅もどんどん地域にできているような状況です。こういう新泉・和泉の状況について、認識はいかがでしょう。 ◎都市計画課長 まちづくり基本方針によりますと、方南・和泉地域ということですけれども、基本的に落ちつきのある住宅地が中心のまちということで、ただ、防災都市基盤の整備であるとか延焼遮断帯の形成など課題もございます。 ◆新城せつこ 委員  私の周辺も、結婚された息子さん、娘さんたちが戻ってこられて、2世帯住宅も大分増えているんですよね。先ほどのシグマの高層マンションでは150近い世帯が増えるということで、そういう点では、地域の皆さんの現実感覚として、子ども増えるよねというのは当然なんだと思うんですが、こういう対策をというふうに言われた場合に、区として考えられることって何なんでしょうか。 ◎企画課長 いろいろマンション建設とかでそういうご懸念もおありかと思いますけれども、当該地域については、区内7地域の中で、現状を申しますと、総人口でいえば下から2番目、年少人口でいえば下から3番目というエリアなんですね。また、区の総合計画に合わせて行っている人口推計においても、総人口、年少人口とも、当面は横ばい、その後は減少に転ずるというような見通しを立ててございます。これについては、来年度、計画の改定に合わせてまた見直しを行いますが、大きくはこの傾向は変わらないというふうに思ってございまして、ご懸念の点もおありかと思いますので、その辺はきちんと人口の動態を見据えて適切な対応をとってまいりたいと思います。 ◆新城せつこ 委員  ぜひ対策をお願いします。  この項目では最後なんですが、シグマの跡地のマンション建設、2年間に及ぶかなり長い期間になるんですが、今後、ピーク時では最大50台のダンプトラックが通行するということになりまして、子どもたちの通学路の安全性が大変気になるところなんですが、教育委員会、これについてどういうふうな対策を講ずるのか確認をして、最後にします。 ◎学務課長 工事時間帯ですとか、通学路にどの部分がかかるとか、そういったことを事業者のほうからお聞きしながら、適切に対応していきたいというふうに考えております。 ◆新城せつこ 委員  もうそろそろ、すぐ来月にも始まるような状況になっていますので、その点では非常に緊急性があると思いますから、対策をよろしくお願いいたします。  それから、桃井原っぱについて確認をしますが、管理委託されている内容と受託事業者、体制がどのようになっているか、確認します。 ◎みどり公園課長 業務の管理委託ですが、一般的な公園の清掃であるとか建物管理、園内の草刈りなどの施設の維持管理のほか、通常区の直営でやっております園内の利用指導を含めた指導を、現場に2名の職員を置いて委託しているところでございます。  委託事業者は、協和産業が今年度まで実施しておりまして、来年度も引き続きプロポーザルでやる予定でございます。 ◆新城せつこ 委員  この原っぱについて、周辺からいろいろ相談や苦情が出ていると思うんですが、その点について確認します。 ◎みどり公園課長 広い公園で開園したばかりですので、いろいろな要望が寄せられていますが、一番大きいのは、南側の住宅地を含めて、ほこりが開園してから多いという要望を開園後ずっといただいてございます。 ◆新城せつこ 委員  私のところにも、砂ぼこりの問題で被害を受けているということで、マンションの管理組合を含めた住民の方々から相談があるんですが、特に冬が大変だったというふうなことでもあるんです。その点についての区の認識、今いかがでしょうか、再度確認します。 ◎みどり公園課長 桃井原っぱということで、原っぱを広い広場につくるということで草を植えてきたんですが、実際、開園後、さまざまな理由、利用も多いということもあったと思うんですが、半分程度が地面がむき出しになるような状況があって、土ぼこりが想定外に多かったというふうに認識してございます。 ◆新城せつこ 委員  それについての対策はどういうふうにとられていますか。 ◎みどり公園課長 砂ぼこりの強い日にはスプリンクラー等で水まきをしますし、土の面がむき出しになっているところについては、昨年の春から3回にわたって、部分的に芝生を張ったり草の種をまいて原っぱを回復するように努めているところでございます。 ◆新城せつこ 委員  それでもなかなか大変だという厳しい現状なんですが、以前私は、地元のほうでやはり同じようなグラウンドの砂ぼこりの相談を受けたことがあります。学校に要請しまして、すぐにスプリンクラーを設置していただいて、風の強い日は水をまくような努力もしていただいたんですが、区にはそのような対策はとれないでしょうか。 ◎みどり公園課長 これまでもスプリンクラーの水まきをしていたんですが、能力等が低いのではないかという要望を受けまして、今年度、一部スプリンクラーの能力を上げましたので、それで対応していきたいというふうに、スプリンクラーについては考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  多分、課長のおっしゃっているスプリンクラーと私が言っているスプリンクラー、大分イメージが違うんだろうなというふうに思いながら伺っているんですが、日大鶴ヶ丘のほうでは、大分地面の中にスプリンクラーを埋め込んでいただいて、それで噴射するというふうな対策をやってきたんですが、区のはどういう状況でしょう。 ◎みどり公園課長 移動式のホースの360度回る機械でやっている。防災公園ということで、重量車も入りますし、ヘリコプターの着陸ということで、地中埋設のスプリンクラーの設置は当初から難しいと考えてございますので、今後とも、草を植えてみどりにすることによって、なるべく早くほこりが立たないようにしたいと考えてございます。 ◆新城せつこ 委員  大変努力されていることもわかるんですが、目に見えるような形で進むことで住民の納得も得られると思いますので、ぜひその点はよろしくお願いいたします。  以上です。 ○吉田あい 委員長  それでは、けしば誠一委員、質問項目をお知らせください。 ◆けしば誠一 委員  時間が大分とられてしまったので、「3.11を忘れない」集会と防災まちづくり、防災教育、それから学童クラブの学校内移設に対する教育委員会のかかわり、3番目に連続立体交差事業について、それで、時間のある限り、外環道大深度地下工事について質問します。  まず、3月11日の「3.11を忘れない」集会は、参加して感銘を受けたすばらしいものでした。参加人員と区の総括は。 ◎危機管理対策課長 一昨日の「3.11を忘れない」の記念式典でございますが、参加者は全体で400人というふうにカウントしてございます。また、当日は、講演あるいはメッセージを通しまして、災害時へ備えるということが訴えられたというふうに考えております。 ◆けしば誠一 委員  津波と原発事故による甚大な被害を忘れることなく、これを教訓に、私たちの暮らしのあり方からまちづくりに生かすことが問われています。  常葉大学教授・重川希志依氏の講演は、阪神・淡路大震災と東日本大震災で命がけの活動を行った消防隊員などからの聞き取りをつかんだ生きた教訓でありました。講演者はどのような経過で選ばれたんですか。 ◎危機管理対策課長 講師の重川先生でございますが、常葉大学の教授でございまして、今現在、杉並区の防災会議の委員をお願いしているところでございまして、女性の視点からのご提案をいろいろいただいているというところでございます。ご専門は都市防災でございまして、地域の防災力、そういったことに詳しいということでお願いを差し上げてございます。 ◆けしば誠一 委員  中身のすばらしさに比して、参加者が少ないことが残念でした。どのように周知されたんですか。 ◎危機管理対策課長 今回の式典のご案内に関しましては、広報紙に2回掲載をするとともに、ホームページへも掲載させていただきました。また、区内全部の町会の回覧板にチラシをご案内させていただきました。それ以外に、高円寺地域の地区町連の会合あるいは区民センターの運営協議会あるいは育成委員会の会合、可能な限りの会合に出させていただきましてご案内をしたということでございます。 ◆けしば誠一 委員  その結果、参加数が少なかった理由をどう考えますか。 ◎危機管理対策課長 当日は晴天にも恵まれて、多くの参加を期待したところだったんですが、やはり平日の午後というところでは、なかなか参加できる方が限られているというところが原因ではないのかなというふうに考えております。 ◆けしば誠一 委員  3・11直後と比べて、3年目で風化があってはならないというふうに思います。  来賓として参加した4団体からは、商工会議所・宇田川会長がご挨拶されました。3・11直後に南相馬市を訪れ、目の当たりにした現実を日記に書いておいたものを報告されました。切実な現実が伝わり、大変心を打たれました。4団体は、来賓というよりは、南相馬市支援基金の当事者であり、本来は集会の主人公です。集会準備の過程から協働で集会をつくることができれば、もっと多数の参加が可能であったのではないか。今後の積極的取り組みを期待します。  小中学生の作文もすばらしい感動を与えました。3・11が子どもたちに与えた衝撃、それを今後の生き方に生かすことができると感じるものでした。防災教育は、どのような時間帯にどのようなカリキュラムで行われているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 学校におきます防災教育につきましては、各学校でつくります安全計画に基づきまして行われております。時間帯は、各教科、道徳、特別活動で行われておりますので、さまざまな時間帯で行われているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  学校での防災訓練は、どのような時間にどのような内容で行われていますか。 ◎済美教育センター所長 3・11の前は、例えば学級活動の時間を中心に行われていた時期が長かったですから、例えば中学校では、月曜日の1時間目であるとか木曜日の6時間目という固定した時間が多かったです。ところが、この出来事をきっかけに、さまざまな時間帯、例えば1時間目であったり2時間目であったり3時間目であったり、ずらすことで、体育館からの避難、休み時間の避難、そのようなものに対応するように学校が工夫しております。  また、内容につきましては、地域と連携した活動あるいは中学校のレスキューなどを活用しながら行う活動など、多様性に富むようになってまいりました。 ◆けしば誠一 委員  先日、東京大空襲・戦災資料センターで高井戸第三小学校の防空訓練の写真を見ることができました。いろいろ考えさせられました。戦時中のように国を守るためにということではなく、自分の命を守る大切さ、それが他者の命を守ることにもつながる、このような自主性とか自立性を引き出すための工夫はどのように行われているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 例えば学級活動の時間で行われるときには、やはり子どもの主体性を大切にする時間ですから、そういう狙いの中で行われるようになっています。しかし、あくまでも訓練のところもございますから、教師主導で、自らの命をしっかり守る、静かに行う、前の人を押さないとか、そういうところについてはしっかりと指導しているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  先ほどお話しした講演者が、阪神・淡路大震災の折に一番死者が多かったのは自宅であったということ、つまり、自宅にいる時間が人間は一番長い、ここで命を守ること、つまり自宅で命を守ることの大切さが第一と訴えられました。この点から、防災まちづくりの杉並の課題は何でしょうか。 ◎防災まちづくり担当課長 杉並区の防災まちづくりの課題ということでございますけれども、まず住宅の耐震化、それから木造密集地域における不燃化というものが、第一の対策が必要だと思っております。 ◆けしば誠一 委員  不燃化事業の促進のためには、住民の理解と協力が欠かせません。自分の、2項道路の拡幅されたところに植木を置いていたりですとか、いろんなことがあります。講演内容はその点で住民理解に生かせると思いますが、どうでしょうか。 ◎防災まちづくり担当課長 講演を聞いて、自分たちでやれることはやらなければいけないというふうに思っていただくことは大変重要だと思います。 ◆けしば誠一 委員  外環の必要性も、最近の説明では、災害時の輸送や迂回道路の位置づけに転換しています。圏央道ができ、都心を迂回できるようになりました。環8の交通量の減少で、渋滞解消の目的の必要性も少なくなったのではないでしょうか。この点いかがですか。 ◎調整担当課長 外環の整備によりまして、環8は区内でも大体4,000台から5,000台程度の交通量の減少が見込まれております。そういったことから、生活道路の抜け道等の利用交通の減少によりまして、安全性の向上が期待できると考えております。 ◆けしば誠一 委員  新しい交通量推計でのデータではもっと違ってくるのではないかと思うんですね。  時間がありません。学童クラブの学校内移設に対する教育委員会のかかわりについてですが、学校長の中には、9月、素案が発表され、その後の11月の修正の過程でも、区から全く話が来ていないという方もいらっしゃいました。教育委員会は、区からいつ学童クラブの学校内移行の方向が伝えられたのか。
    ◎庶務課長 学童クラブ、既に設置している学校もあるわけですけれども、今回の施設再編絡みで、教育委員会として、いわゆる学校の複合化ということがございましたので、計画策定の当初から存じております。 ◆けしば誠一 委員  教育委員会では、学童クラブの学校内移設方針を教育委員会に報告したのはいつか、議論されているんでしょうか。 ◎庶務課長 これも既に入っている学校がございますので、教育委員の方もご存じでしたけれども、今回の再編で基本的には学校内に入れていくという方針については、6月の定例会で報告をし、ご意見をいただいてございます。 ◆けしば誠一 委員  学校長に伝えたのはいつですか。 ◎庶務課長 学童クラブを校内に原則入れていくと学校長全員に話したのは、7月の校長会だったと思います。 ◆けしば誠一 委員  聞いていないという校長がいらっしゃるので、ちょっとわからないんですが。  学校によっては、スペース的には学校内移行が可能なところ、困難なところもあります。現状では、42校の中でどのくらいの学校で移設可能と考えていますか。 ◎学校整備課長 学童クラブの学校内設置につきましては、施設再編整備計画で、具体的な取組、スケジュールで掲げた学校のほか、本年3月に竣工予定の高井戸第二小学校でも学童クラブを設置してございます。その他につきましては、地域ごとの学童クラブ需要数や、学校の余裕教室の転用可否等の施設の物理的な状況を慎重に検討して進めてまいります。改築校においては、当初設計時に学童クラブを設置する計画で盛り込んでまいります。 ◆けしば誠一 委員  改築あるいはまた統廃合ということの中でしか、なかなか難しい問題だと思います。  学校内に移設された学童クラブの管理責任はどこにあるのか。 ◎庶務課長 管理区分は、学童と学校を分けてございますので、学童部分については区長部局の児童青少年課ということになるかと思います。 ◆けしば誠一 委員  学校内の学童クラブの対象児童の多くは、その当該小学校の生徒であれば、何か起こった場合に学校長の責任は免れません。この点を教育委員会ではどのように判断していますか。 ◎庶務課長 今申し上げましたとおり管理区分を分けてございますので、学童クラブ運営内で起こった事故等については、教育委員会ではなくて、学童クラブ運営のほうに責任があるかと思っております。 ◆けしば誠一 委員  学童クラブには障害児やさまざまな課題を持つ子どもが通っています。以前、ある小学校内学童クラブで生徒が抜け出したことがわかって、学校と地域挙げての捜索活動が行われました。幸い、事なきを得ましたが、その際に、委託事業者の職員に対する指揮監督権がない学校長が、しばらくちょっと動けないという間ができたんですね。ただ、こういう災害時とか緊急時にはリーダーが必要だということは、講演会の中でも明らかにされたとおりで、こうした学校長はどのようにかかわるんですか。 ◎済美教育センター所長 その場合には、責任ということではなくて、子どもの安全を確保するために、学校長は、自分の職員を動かしたりとか、できることはあったと思います。 ◆けしば誠一 委員  今後、事故や災害時等を想定し、保健福祉部と教育委員会、委託事業者と学校長との関係でどのように連携するのか、検討すべきだと思います。その点いかがでしょう。 ◎子ども家庭担当部長 先ほど教育委員会のほうからもご答弁ありましたけれども、現在でも、学校内に入れていて、なおかつ委託している学童クラブにおいても、しっかりクラブ長を設置して、責任体制を明確にしてやっています。これまでの実績も踏まえて、先ほど庶務課長からもご答弁ありましたとおり、今後の学校内への移設に当たりましても、そうした経験を踏まえて、きちっと区長部局で責任を持つところは持ち、学校と連携しながら、緊急時対応も含めて万全の体制を整えてまいりたい、かように考えております。 ◆けしば誠一 委員  京王線連続立体交差事業の現状を伺います。 ◎鉄道立体担当課長 京王線笹塚駅から仙川駅間の連続立体交差事業につきましては、先月末、2月28日に事業認可の告示がなされまして、事業として動き始めたところでございます。 ◆けしば誠一 委員  住民が事業認可取り消しを求め、裁判に訴えました。区は認識していますか。被告は国ですが、今後裁判にかかわらねばならない状況、想定されるんでしょうか。 ◎鉄道立体担当課長 沿線住民の一部の方が訴えを起こしたということは承知してございます。  区は被告ではございませんので、裁判へのかかわりについてはわかりませんが、連携して進めている事業でございますので、裁判の行方については注視してまいります。 ◆けしば誠一 委員  下高井戸1丁目の住民が原告団の共同代表の1人でもあります。区長に以前面会し、首都高の高架と京王線の高架に挟まれる地域の環境悪化を訴えました。環境影響評価書やその後の説明でどのような対処方法が行われているんでしょうか。 ◎鉄道立体担当課長 安全対策や環境保全措置につきましては、事業者において適切な対応が図られるものと考えてございます。今後行われる説明会におきましても、多くの方のご理解が得られるよう丁寧に説明してまいりたいと考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  これまでの説明では安心できるものではありませんでした。  大江戸線を初め、大深度地下の工事費用は高架と変わらないデータもあります。全面地下化を採用すれば、高架構造のほうが工事費が安いとばかりは言えないと思います。この点も争点になりますが、いかがでしょうか。 ◎鉄道立体担当課長 併用方式に比べて地下方式のほうが事業費が高くなると試算されてございます。委員がおっしゃるような全面地下化の場合につきましては、八幡山駅地下化の建設費や既設高架の撤去費等がさらに必要になりまして、さらに事業費が高くなるというふうに聞いてございます。 ◆けしば誠一 委員  地下化の構造自体が違うんですよね。  高架構造では大地震で脱線などの危険性が沿線で危惧されていますが、区の見解を求めます。 ◎鉄道立体担当課長 安全・安心のまちづくりを進める上でも安全対策は重要でございまして、高架方式であろうと地下方式であろうと、どちらが安全ということではなくて、構造形式にかかわらず、安全な構造物を築造することが大変重要であると考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  大深度地下工事に対する公聴会が行われました。大深度地下工事に対するさまざまな疑問や不安が述べられましたが、公述人の人数と、そのうち大深度地下利用に反対する意見の数は。 ◎調整担当課長 公述人につきましては、23日は10名の方、24日は11名で、2日間で21名の公述がございました。2日間で16人の方が反対意見を公述されておりました。 ◆けしば誠一 委員  2日間にわたり、今答えられた多くの住民から重大な問題点が明らかにされましたが、今後どのような運びになるのか。事業認可に際し、公述した意見は具体的にどのように生かされるんでしょう。 ◎調整担当課長 公聴会で出されました意見や質疑につきましては、大深度法に基づき開催された公聴会での利害関係人からの意見聴取でございますから、国は、大深度使用認可申請の審査に際して、申請内容につきまして、出された意見や質疑も十分に踏まえて総合的に判断されていくものと認識しております。 ◆けしば誠一 委員  率直に言って、認可に当たって、地元自治体や住民の意見はどこまで受けとめられるのか。可能なんですか。 ◎調整担当課長 公聴会に先立ちまして、公告縦覧期間中の昨年の12月にも利害関係人より意見書の提出があったと聞いております。今回の公聴会の公述とあわせまして審査されるものと考えております。 ◆けしば誠一 委員  議事録は後に作成され、公開されると聞いていますが、公述人が指摘した事項に対する国と事業者側の回答や見解は示されるんでしょうか。 ◎調整担当課長 議事録につきましては、後日公開されると聞いております。ただ、事業者側の回答や見解については示されないと聞いております。 ◆けしば誠一 委員  今の答弁で、結局、この公聴会が単なる形式だけで、住民の意見を聞きおいたという既成事実づくりであるということが確認できます。  住民が心配していることは、善福寺池が枯渇してしまうことです。トンネル掘削の専門家である首都大学東京客員教授の大島洋志氏の公述が注目されました。しかし、大深度地下のトンネル工事が安全であり、日本のシールドマシンは地下水に与える影響が少ないとの意見でした。この内容は、今まで住民が、大深度地下利用に関し国交省のパンフレットやさまざまな本から学んだこととは大違いです。  この間、区議会で、私の質問に対する都市整備部長や担当課長の答弁もこの内容と同じだというふうに思えましたが、確認します。 ◎調整担当課長 国の責務において進められている事業でございますので、区が国と違った見解を示すことはございません。 ◆けしば誠一 委員  シールドマシンは地下水に与える影響が最も少ないから大丈夫だという、その理由をもう1回お示しください。 ◎調整担当課長 シールド工法は、地下部でモグラのようなシールドマシンによりトンネルを構築してまいります。施工時及び完成時におきましても、トンネル構造の密閉性が高いために、地下水に及ぼす影響が少ない工法でございます。 ◆けしば誠一 委員  大島教授の、善福寺池は以前に一度かれてしまっているため問題ないとの意見は、今も地下深くからくみ出している現状を無視しているのではありませんか。 ◎調整担当課長 本線のシールド区間では、深層地下水、地下40メーター以下の地下水につきましては、水圧の低下量はわずかで、影響の範囲内に深層地下水を利用している井戸も、付近にございません。あと、シールド工法を採用しますので、深層地下水は保全されるものと考えております。 ◆けしば誠一 委員  住民が心配しているのは、トンネル掘削技術のレベルの話ではないんですね。トンネル自体を掘ることで地下水が湧き出し、その結果、枯渇するという事実です。技術の問題ではなくて、仮に手掘りであっても、世界に冠たるシールドマシンであっても同じ結果になることを危惧して、改めて区のこの点についての説明を求めます。 ◎調整担当課長 繰り返しになりますけれども、事業者でございます国の責務において事業を進めていくものと考えております。 ◆けしば誠一 委員  その国のほうから回答がまだ得られていない。圏央道や全国のトンネル工事で、それまで流れていた川や滝が枯渇した事例に対し、どのような解決策があると国は示していますか。 ◎調整担当課長 ただいまご指摘の工事は、山岳トンネルでの工事だと存じますが、国は、こういった事例も踏まえまして、最新の技術を使って細心の注意を払いながら施工されるものと認識しております。 ◆けしば誠一 委員  善福寺池や善福寺川の存在は、杉並区の環境基本計画等でも水とみどりのバックボーンをなすものです。これらが枯渇してしまうことは、「水鳥の棲む水辺」計画を初め、基本計画そのものの変更が迫られるほど重要事態です。杉並区が地下水や善福寺池の水の保存に対してぜひ取り組んでほしいし、納得できる回答を国交省から得て住民に報告してほしいが、どうでしょうか。 ◎調整担当課長 今回の大深度法に基づきます使用認可申請は、事業の大きな節目でございます。これまでの国と沿線区市と住民との話し合いの経過も踏まえまして、事業進捗に合わせて丁寧な事前説明を行うなど、区も国に対して適切に対応していただくように引き続き求めてまいりたいと考えております。 ○吉田あい 委員長  以上で無所属区民派の質疑は終了いたしました。  杉並同志会の質疑に入ります。  それでは、松浦芳子委員、質問項目をお知らせください。 ◆松浦芳子 委員  次世代育成基金について、日本語教育の充実、「アンネの日記」関連、国際人としての教育、中学生レスキュー隊、学校給食、時間があれば、歩行者優先の道づくり。  パネルも使っていいでしょうか。 ○吉田あい 委員長  はい、どうぞ。 ◆松浦芳子 委員  それから、予算書と区政経営計画書と資料467を使います。  まず、次世代育成基金についてですが、保健の款の続きで、教育に関してお伺いします。  次世代育成基金についての発想については大変賛成ですと申し上げましたが、特に小学校5、6年から中学生にかけての成長期は、心が動く時期、感動する時期です。昨日、教育長が、高校生になった子どもからうれしい年賀状が届いた話をされましたが、とてもすてきな話でした。この時期に触れたもの、体験した、感動したものは心に残っており、その子の人生を左右することは大いにあることです。  自然体験も、東京に住んでいる子どもたちにとってすばらしい体験となるでしょうが、どうしても英語を話さなければ生活できない海外でのホームステイ体験は、海外を肌で感じることで英語に対する興味も違ってきますので、多くの中学生に体験してほしいと思っています。海外留学25人、予定とありますが、区民からの次世代育成基金が集まれば参加人数は増やすことができるのでしょうか。 ◎済美教育センター所長 いろいろな声がありますけれども、まず相手方の国の受け入れるための体制づくりであったりとか、あるいは向こうの現地校の受け入れ人数との関係がありますので、たくさん連れていきたいといっても、向こうの受け入れ人数のほうも増やしていくというふうな相互調整が必要になりますので、即答できない状況でございます。 ◆松浦芳子 委員  参加者を選ぶ基準はどなたかが質問していましたが、再度よろしくお願いします。 ◎済美教育センター所長 まず、目的意識を持ってしっかりと参加するということ、それから意欲があるということ、そして、その後の自分の生活に生かそうというような強い気持ちがあること、このようなことを参考に採点してございます。 ◆松浦芳子 委員  抽せんではないんですか。 ◎済美教育センター所長 小笠原のほうと海外留学については、抽せんではございません。 ◆松浦芳子 委員  先ほど受け入れ体制とおっしゃっていましたが、夏と冬休みとか、2回というのは無理なんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 今現在、1回で済ませることが教育課程上学校の負担にもならないというふうな判断の中で、1回で済ませてございます。 ◆松浦芳子 委員  できるだけ次代を担う子どもたちのそれぞれの芽を摘み取ることなく、夢を持って堂々と国際社会でも活躍できる子どもたちの成長のために、多くの中学生に海外体験をさせてほしいと願っています。今後もぜひよろしくお願いします。  それから次に、日本語教育の充実ですが、20万円の予算とありますが、何を意図しての予算なんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 日本語教育、これは言葉の教育なんですけれども、全校で実施しています。この間、資料等あるいは教材等についての配布は終わってございますので、今現在、本年につきましては、指導資料集というものを、各学校の実践を集めております。次年度は、それをまとめまして、リーフレットのような形で出していくというようなことを考えてございます。 ◆松浦芳子 委員  保健福祉委員会でも指摘したんですが、児童発達支援事業所の開設のために区が1,000万円の補助金を出すという会社のホームページの代表のメッセージが、ら抜き言葉で書いてあったので、その会社にメールで苦情を言いました。ふだん使っている言葉を話し言葉のニュアンスのまま残したい意図があり、このような表現にしていましたが、さまざまな方にホームページを見ていただく機会も増え、正しい表現に改めてまいりたいと思います、と返事が来ましたが、まだそのままになっています。  子どもたちに接する機会の多い会社の代表だからこそ、ふだんの言葉遣いが子どもたちに影響しますので、ふだん使っている言葉でと書かれてあったので、余計に気になりました。余りにも日本語が乱れているような気がしますが、ら抜き言葉についての感想はいかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 正しく日本語を使うべきだと考えております。 ◆松浦芳子 委員  世田谷区では独自の日本語教育をつくっていますが、授業を参観したというか、見に行ったことがあるでしょうか。 ◎済美教育センター所長 実は、平成19年から世田谷のほうは始めていますけれども、私どもの言葉の教育を始めるのが、21年から研究を始めていきました。その前年度から教材研究を行いましたが、私どものスタッフがそちらのほうを見まして、そのあたりを検証してございます。 ◆松浦芳子 委員  杉並区でも古典や昔話など工夫して取り組んでくださっておりますので、とてもありがたいと思っております。言葉の基本は家庭での幼児教育ですが、義務教育時代にきちんとした日本語を確実に学んでほしいと願っていますが、その点いかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 日本語を義務教育段階でしっかりと学ぶということは、生涯にわたって正しい日本語が使えるということですので、しっかりと各学校で教えるべきことだと考えております。 ◆松浦芳子 委員  正しい日本語で自分の考え方をきちんと表現できるような教育は大変重要ですので、よろしくお願いします。  そこで、土曜授業についてお聞きします。  4月から土曜授業が始まりますが、私はしっかりした授業が行われるかと思っていましたが、土曜授業は地域の方の協力で行われると聞いて驚いてしまいました。そのようになった経緯を教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 土曜授業につきましては、あくまでも学校の教育課程内の教育活動でございます。その中で、地域の方にご協力をいただきながら進めていくものでございます。 ◆松浦芳子 委員  土曜授業の中にも普通の授業はあるんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 普通の授業といいますか、今までに当然土曜日もやっている学校もございましたけれども、土曜日のメリットを生かした、そういったような形でのダイナミックな活動ができる、そのような授業を現在計画しているところでございます。 ◆松浦芳子 委員  土曜授業の内容は学校が決めているのでしょうか、それとも学校支援本部のお母様たちが決めているのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 学校が決めてございます。 ◆松浦芳子 委員  通常の授業ではなく、地域の方々の力をかりる授業で、地域のきずなも入っているということなんですが、学校が決めているということなんですが、指導者は誰が選んで、どのような人なんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 土曜授業におきましては、杉並区の目指す教育、「共に学び共に支え共に創る杉並の教育」、こういったものの実現と、各学校での課題、そういうものを解決するために、これまでの成果、または土曜日の実施のメリットを生かして実施をしていくものです。  それで、その内容につきまして学校が、地域人材の方、たくさんいらっしゃいますので、この活動にはこういう方、この活動にはこういう方、例えば学校支援本部と相談をしながら決定をしていく、そのような形になっております。 ◆松浦芳子 委員  先日、高南中学の支援本部で、英語と表現が土曜日学校で行われていると知りました。表現は何かとお聞きしましたら、自分の考えをきちんと表現する力を養うことでしたが、当然正しい日本語ということになるでしょうが、教育委員会はこの内容を把握しているでしょうか。 ◎済美教育センター所長 残念ながら見ておりませんけれども、当然、授業の中で行われる場合には、適切な指導計画に基づいて行われているものだというふうに確信しております。 ◆松浦芳子 委員  土曜授業は、やり方によってはよい授業になるはずですので、ぜひ教育委員会も支援をして力を入れていってほしいと思いますが、どうでしょう。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) まさにおっしゃるとおり、これまでにないような展開、地域の方と一緒になったそのような活動、そういうものにしていきたいというふうに考えております。 ◆松浦芳子 委員  よろしくお願いいたします。  次、「アンネの日記」関連についてです。  「アンネの日記」関連の本が破られたということですが、110冊という情報もありますが、121冊に増えているということですが、その後は大丈夫なんでしょうか。 ◎中央図書館次長 2月25日に公表しましたとおり、現在、121冊が被害を受けた状況でございます。 ◆松浦芳子 委員  本屋さんで同じことがあったという報道もあったようですが、この状況はいかがでしょうか。 ◎中央図書館次長 報道等によれば、アンネ・フランク関連の本が2冊破られたと、そういうふうに聞いてございます。
    ◆松浦芳子 委員  300冊ということですから、1人でやるのは無理なので、何かグループがあったんでしょうけれども、その中で絶版になっている貴重な本はないのか。それから今後どうされるのか。 ◎中央図書館次長 今回被害を受けました本のタイトルにつきましては、全体で64タイトルございます。ほとんどの図書につきましては絶版扱いでございますが、今回、区立図書館の蔵書を全館調査しましたところ、区として所蔵がないのは6タイトルとなっております。こういったところにつきましては、古書の市場とかもしっかり探って、全力を挙げて購入したいと考えております。 ◆松浦芳子 委員  イスラエル公使が杉並区に来られて、田中区長に本を手渡された映像はニュースで知りましたが、中央図書館では、善意への感謝と事件に対する抗議の意味を込めて、展示を決めたとありました。私はまだ見に行ってないんですが、展示に対する区民の反応はいかがでしょうか。 ◎中央図書館次長 特に声という形で寄せられてはございませんが、コーナーを親子連れがしっかりと見たりとか、そういったことで皆さんに、今回の事件、重要性とか、私どもへの激励というふうなことで受けとめてございます。 ◆松浦芳子 委員  なぜ「アンネの日記」関連の本が破られたのだろうと不思議に私は思っていましたが、どうやら慰安婦と性奴隷とホロコーストが同列に思われているような感じがします。一般質問でも、フランスのアングレーム市で開かれる世界最大級の国際漫画フェスティバルのことを取り上げましたが、今回出展されていた韓国の慰安婦アニメは、慰安婦の少女たちに麻薬を打って性奴隷にしたシーンもあり、信じられないうそがまかり通っていたようです。間違った情報による韓国の漫画やアニメに対して、日本の青年たちが事実を伝える慰安婦の漫画を展示しようとしましたが、日本人のブースが力ずくで撤去されてしまいました。そのことはご存じでしょうか。 ◎庶務課長 申しわけございません、存じません。 ◎総務課長 報道等では存じ上げています。 ◆松浦芳子 委員  そうですか。わかりました。報道で結構流されていたので、多くの方がご存じだと思ったんですが。  その原因の1つに、漫画の中にナチスのかぎ十字があったから没収されたとも聞いていますが、私はそれを聞いて、欧米の方のナチスに対するすさまじい反応に、私自身驚いてしまいました。慰安婦イコール性奴隷イコールホロコーストとのイメージがあるとすれば、虚偽の情報をばらまかれている日本の置かれた立場は大変深刻だと思っています。  12月6日の産経新聞の記事によりますと、グレンデール市議会の慰安婦像設置で中心的役割を担ったフランク・クインテロ市議会議員は、市議会は正しいことをやっている、旧日本軍が満州からアジア南端までやったことはホロコーストなのだと発言したようですが、私には慰安婦とホロコーストが頭の中で一緒にならず、理解することができませんでした。  韓国は、日本が人権問題で非道だ、ホロコーストだと世界中に間違った情報を流し続けており、世界各地に飛び火して慰安婦碑が建てられようとしていますのが大変気になります。これに対してはどういう感想をお持ちでしょうか。 ◎総務課長 細かなところまでは把握しておりませんけれども、事実とすれば残念という形でございます。 ◆松浦芳子 委員  私も大変残念に思っています。  国際人としての教育ですが、ちょっとずらずらと説明をします。  アメリカのグレンデール市の公園に、私は日本軍の性奴隷でした、日本軍がアジアで20万人を拉致して性奴隷にしたという間違った情報による慰安婦像が建てられています。グレンデール市議会の決定により建てられたのですが、黙っていれば認めたことになるということで、その市議会に抗議と事実を知ってほしいとの思いで、市長と4人の市議会議員それぞれに抗議文とアメリカの公文書を届けに行きました。実際にその慰安婦像を見て驚きましたが、子どもの遊ぶ公園に慰安婦の像を建てるという恥ずかしい神経が私には全くわかりませんでした。  一般質問でも取り上げましたが、唾をかけられたという子どももいるとのことをお聞きしていましたので、その実態を知りたいと思い、お母様方にもお会いしました。4人のお母様とお会いしましたが、髪を染めて、日本人であることを隠して生活しているお母様もおり、その現実には想像以上で驚きました。  現地の日本の子どもたちは、学校で日本は侵略国だと教えられており、慰安婦像が建ってからは、僕には汚い日本人の血が流れているんだと言って机に頭を打ちつける子もいるようでした。余りにもかわいそうです。日本の子どもたちが集まっているところに韓国の子どもたちがなだれ込んできて、独島は韓国の領土だと叫んで出ていくとの話もありましたが、竹島をも知らない子どもたちは何も言えず、日本人が何か悪いことをしたのだろうと思ってしまうとのお母様の話でした。韓国は国定教科書ですし、小学生に日本を相当悪く教えていますので、本気で日本が悪い国だと思っているようです。  パネル、いいでしょうか。  これは韓国の地下鉄の駅に張り出された小学生のポスター展の絵です。上が、日本全土が火を噴いている絵ですし、それから下が、日本が死んでいる、日本がお葬式されている絵です。信じられませんが、これが韓国の小学生の絵です。どう教育されているのか、ちょっと不安になりますが、何か感想はありますでしょうか。 ◎総務課長 他の国の教育のことですので、杉並区がコメントというのは差し控えたいと思います。 ◆松浦芳子 委員  他の国の教育に感想はもちろんないかもしれませんが、それであるからこそ、我が国の子どもたちには、国際人として自分の生まれた国の歴史や領土に対しての事実をよほどきちんと教えておかなければ、子どもたちは海外に行って萎縮してしまいます。歴史や領土に対して英語で海外で伝えられる国際人としての教育はしっかりしているのでしょうか、お聞きします。 ◎済美教育センター所長 現在の学習指導要領において、国際人として活躍できる人を育てる、そのようなことは盛り込まれておりますので、適切に教えられているというふうに考えております。 ◆松浦芳子 委員  適切ではなくて、それ以上に真剣に取り組んでいただきたいんですが。現実はこのような状況なので、ぜひ歴史や領土に対しても真剣に取り組んで、子どもたちをぜひ海外の情報から守っていただきたいと思っています。  それから、中学生レスキュー隊ですが、中学生レスキュー隊は学校単位で活動しているのでしょうか。 ◎学校支援課長 学校単位でも活動しておりますし、私ども、合同訓練を実施したり、さらに立川の防災館なんかに一緒に行ったり、そういった合同でも活動しております。 ◆松浦芳子 委員  資料の467をいただいたんですが、和田中の隊員は1人で、高井戸中は2人とあります。1人や2人でどう活動しているんでしょうか。 ◎学校支援課長 和田中学校は、平成24年度は震災救援所訓練にレスキュー隊の隊員として参加したというふうに報告を受けております。 ◆松浦芳子 委員  もうちょっと和田中と高井戸中は増やしたらいいかなと思いますが、どうしてこういう状態なんでしょうか。 ◎学校支援課長 学校によって、例えばクラブ活動の1つでやっていると、ほかのクラブに入っているので参加できないという方も多いようです。私ども、少ない学校のほうには、校長先生に、合同訓練に行ったとき、1人とかで寂しいからぜひ増やしてくださいというお話はしておりますし、また今後も続けてまいります。 ◆松浦芳子 委員  地元の防災訓練に数人の中学生が参加しており、とても力強く思いました。地域の防災訓練にただ参加するだけではなく、中学生レスキュー隊の日ごろの訓練の発表の場にもすれば、中学生もやる気になりますし、地元の大人から評価され、とてもうれしいと思います。私たちも中学生の訓練の内容を知ることができますが、防災訓練で中学生が訓練の発表をしているところはあるのでしょうか。 ◎学校支援課長 学校によってさまざまで、地域の方と一緒にやるものもありますし、また、レスキュー隊として何か1つ、高齢者の車椅子を押したりとか、そういった活動をしているところもございます。 ◆松浦芳子 委員  東日本大震災で元気に動いてくれたのは中学生だったと聞いています。住民の前で訓練の成果を発表することできずなが生まれ、何かあったときにもより力となると思いますので、校長会などで伝えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎学校支援課長 地域の方からも、中学生レスキュー隊が防災訓練に来てくれて、おそろいのジャンパーを着てやっていただくのは大変心強いというご意見もいただいております。また、その学校だけではなくて、小中連携している小学校のほうに行って防災訓練、活動している学校もございますので、そういったことでさらに広げていこうというふうに考えておりますし、また、校長会等を通じても各学校に伝えていきたいと思っております。 ◆松浦芳子 委員  ぜひ、中学生はとてもうれしいと思いますので、防災訓練に発表の場をつくっていただきたいと思います。  それから、学校給食ですが、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを受けて、京都の教育委員会では、学校給食に毎日みそ汁、漬物の提供などの検討がされるという記事を読みました。杉並区の米飯給食は週4.5回でとても好評ですが、キムチチャーハンなどのまぜご飯が喜ばれていると聞いています。確かに食べやすいでしょうが、白米ご飯とみそ汁、漬物という組み合わせの日は何%あるでしょうか。 ◎学務課長 ちょっとメニューの組み合わせの割合までは手元にございませんが、栄養がきちんととれるようにバランスよく献立を立てております。 ◆松浦芳子 委員  栄養がとれるのはよくわかっているんです。栄養士さんも本当にしっかりやってくださって、私も試食会に行くんですけれども、おいしいし、それからバランスがとれているなと思っています。そして、ぜひ今度、白米がどうなのかというパーセントを教えてほしいと思います。  京都市では、ご飯に牛乳は合わないということで見直す方針ですが、米飯給食を取り入れている杉並区では見直す考えはないでしょうか、いかがでしょうか。 ◎学務課長 牛乳は、文科省のほうから、1日の摂取量として、給食にはこういった内容のそれぞれの栄養をとりなさいということで、特にカルシウムが日本人の生活の中で不足しているということで、そのカルシウムを補うために給食で提供しておりますので、牛乳をやめるという予定はございません。 ◆松浦芳子 委員  今は、ご飯に合わないということで牛乳を残す子が多いとも聞いていますが、カルシウムが多いとカルシウムパラドックスになることもあるので、検討してください。よろしくお願いします。  それから、時間が余りなくなりました、区民の何人かより苦情をいただいたんですが、歩道がきれいにカラー舗装されて満足だとしていましたが、工事をするたびに黒くアスファルトになってしまっていると。そこで、工事後は原状復帰するのか、状況はどうなのかと聞かれましたが、いかがでしょうか。 ◎土木管理課長 委員ご指摘の事業者、例えば東京ガスですとか、そういう事業者が道路を占用してガス管の取りかえ工事を行っている、その場合に私どもがその許可を差し上げているという状況でございます。その許可の際には、住民の方によく工事の概要をご説明するとともに、原状復帰を義務づけているところでございます。したがいまして、工事については、必ず原状復帰して、もとのきれいな状態に返していただくという形で取り組んでいるところでございます。 ◆松浦芳子 委員  今歩けば、原状復帰しますという看板は見当たらないんですけれども、ぜひ案内板をつくっていただければと思います。  それから、最後に要望ですが、特養のことで、1,000床増やすという──時間がなくなった。すみません、終わりにします。 ○吉田あい 委員長  以上で杉並同志会の質疑は終了いたしました。  自民と区政クラブの質疑に入ります。  それでは、藤本なおや委員、質問項目をお知らせください。 ◆藤本なおや 委員  都市計画道路やバス路線もあるんですが、恐らく修学旅行の一本勝負になると思いますので、よろしくお願いします。  まず初めに、修学旅行についてお伺いしますが、まず、そもそも修学旅行とは何か。また、修学旅行を実施することによる教育的目標や狙いを伺いまして、さらに、その必要性を区教委はどのように考えているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 修学旅行は、特別活動の旅行・集団宿泊的行事に位置づけられた活動です。平素と異なる生活環境の場において見聞を広めて、自然や文化などに親しむ、また、集団生活のあり方だとか公衆道徳について望ましい体験を積むことを狙いとしております。自然や文化に親しむ体験や生徒の自主的な活動、そういったものを通して人間関係が深まるなど、生徒にとっては生涯の思い出になる大変有意義な活動であると認識しております。 ◆藤本なおや 委員  そこで、資料419を使いますけれども、区立中学校における修学旅行の現状についてを請求させていただきました。  初めに、各学校の行き先についてはどうなっているのか。また、実施時期についてもお伺いさせていただきます。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 行き先ですけれども、京都、奈良が20校、長崎、佐賀が1校、秋田、岩手が1校、長野が1校でございます。  実施の時期ですけれども、5月が5校、6月が6校、7月が3校、9月が6校、10月が3校となっております。 ◆藤本なおや 委員  今、全区立中学校23校中20校が奈良、京都に行っている、こういうことで、私も中学校のときは奈良、京都だったかな、そんな記憶がありますけれども、この理由についてはどうなっているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) これは、修学旅行の狙いというものに照らし合わせて、京都、奈良がふさわしいと各学校が捉えている、そのように考えております。また、修学旅行生の受け入れに適した宿舎が多くあるということ、また、現地での班別行動といったときの交通機関の発達、そういうものが理由として考えられます。 ◆藤本なおや 委員  今回の資料では、学校ごとに契約した旅行業者を過去5年にわたって出していただきました。各年度、大体大手五、六社が請け負っているようなんですけれども、業者選定というのはどのように行われているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 業者につきましては、複数の業者から見積もりをとりまして、価格を検討した上で選定をしてございます。 ◆藤本なおや 委員  そもそも、修学旅行の企画準備から下見、当日までの流れについてはどのくらいの期間を要しているのか。また、業者との契約締結ということについては、修学旅行の実施時期の何カ月ぐらい前に行われているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 企画につきましては、大体1年生に入った当初から準備をしております。  業者との契約につきましては、1年生の秋ぐらいに契約をしているところが多いと考えております。 ◆藤本なおや 委員  4月から消費税が8%に増税されるわけなんですが、修学旅行などの受注型の企画旅行は、工事の請負等の税率に関する経過措置が適用されるわけなんですけれども、そうすると、昨年の9月までに旅行内容を決定していれば、契約をしていれば、4月以降に実施される旅行であっても現行の消費税5%が適用されることになるんですけれども、今のお話ですと、中学3年で行くんですよね、1年生の段階で業者と契約を締結しているんだということであれば、26年度の実施に当たっても、消費税は5%のままだという認識でよろしいんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 確認した中では、5%で今見積もられている、そして契約されているということを確認してございます。 ◆藤本なおや 委員  次に、修学旅行にかかる生徒1人当たりの額なんですが、いただいた資料によりますと、3万5,900円から6万7,162円と学校ごとに大きな差が見られます。この要因についてはいかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) これは、利用する交通機関、または宿泊施設、それから現地のいろいろな体験、そういうものの異なりによって差が出てきております。 ◆藤本なおや 委員  2泊3日の奈良、京都という同じ行き先で、参加人数も約80人とほぼ同じような規模でありながら、保護者の負担金が5万円から6万7,000円と、この中でも約1万7,000円の開きがあるということがわかりましたが、なぜ金額にこのような開きがあるんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 主に、全体でバスを使ったりとか、交通機関によるものが多いところなんですけれども、学校によっては、班別行動で行く、例えば法隆寺であるとか、そういう場所の拝観料を契約の中に含めている学校と、あるいはお小遣いとして持っていくような学校、そのようなさまざまなやり方があるんですね。なので、そのあたりで大きなお金の差が出てくるというふうに認識してございます。 ◆藤本なおや 委員  それで、修学旅行費における保護者からの負担金の徴収方法というものはどのように行われているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) こちらは、旅行業者によります口座の引き落とし、また場合によっては教職員による現金の徴収、そのような方法がございます。 ◆藤本なおや 委員  その現金の徴収方法は、一括なのかもしくは積立制度でやっているのか、その辺はいかがですか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 多くの学校におきまして、積立方式でやっております。 ◆藤本なおや 委員  今、積立方式でやっているということなんですけれども、この積み立てを開始する時期というのは、各学校によって行く時期も違うわけですから、多少違いがあると思いますけれども、大体いつごろから始めるのが一般的なんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 業者との契約が大体秋ごろになりますので、それ以降、1年生の冬ぐらいから積み立てを始めるというようなことが一般的でございます。 ◆藤本なおや 委員  次年度の前半に当たる4月から6月までに修学旅行を実施する学校が、先ほど幾つか言われましたけれども、もう1回確認をさせてください。  その学校における保護者からの負担金が、徴収の状況ですね、現在どの程度まで積み上がっているのか。さらに、その積立計画についてなんですが、一部公費負担が実現した場合、こういった積立計画自体が変更されることがあるのかどうか、確認をさせてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(出町) 次年度につきましては、6月までに11校実施の予定になっております。  積立金の状況でございますが、一般的には、3年生になって最後1回徴収をして完了するという学校が多いと聞いております。  積立計画の変更そのものについては、しないということで聞いております。 ◆藤本なおや 委員  なるほど、わかりました。  そこで、次年度予算の重点施策であります義務教育保護者負担経費の軽減ということで、中学校修学旅行の一部公費負担として3万円を補助するという事業についてお伺いしますけれども、特に年度前半に修学旅行を実施する学校では、今確認したとおり、保護者からの積み立てはほぼ終わっている状態であって、積立計画も変更しない、こういうことであるならば、次年度における公費負担分の3万円の扱い、これは修学旅行が終わったいずれかの段階に保護者へキャッシュバックという形で戻すという認識でいいのかどうか、その辺はいかがですか。 ◎学務課長 保護者から申請をいただいて、審査をした上で補助金を支給するというものでございます。今委員、キャッシュバックというふうにおっしゃいましたが、事業者から返すのではなくて、あくまでも補助金として区から保護者に支給をするというものでございます。 ◆藤本なおや 委員  いずれにしても、修学旅行が終わった段階で戻すということですよね。区から戻すということなんでしょうけれども。  さきの一般質問で、この事業について、なぜ今やらなければいけないのかということを、当初予算に計上しないで、区長選挙が終わった後の補正予算でも対応できるんじゃないですかというような質問をさせていただきました。その答弁として、修学旅行については年度前半で実施する学校があるということを理由としていたわけなんですけれども、次年度予算における公費負担分の3万円の扱いをどうするのかという今やりとりをさせていただきましたけれども、この中で、修学旅行が終わって業者へ最終的に支払いをするときには、これまで保護者が積み立ててきた負担金がほぼ満額に近い状態で積み上がっているということと、積立計画も変更しないんだということであるならば、従来どおり、全額保護者が負担をしてきたそのお金で、次年度前半に実施される修学旅行であっても支払い可能、精算できるのではないんでしょうかね。さらには、業者への精算が終わった後に、会計報告がなされた後でしか保護者へ負担金の3万円を戻すことができないわけなんですから、こうした事務処理にかかる時間を考慮すれば、修学旅行の一部公費負担を当初予算で計上する事務執行上の必要性は、私はないと思いますし、実際には、春の修学旅行のピークが一段落した後の区長選挙後の補正で十分対応できるということが、今確認をさせていただきました。  次に、そもそも修学旅行費の一部公費負担はどのような経緯で予算計上されたのか。また、保護者からの要望はこれまであったのかどうか、あったのならば、それを裏づけるような客観的な数字があるのであれば、お示しをいただきたいと思います。 ◎学務課長 まず、修学旅行の一部公費負担というのが決まった経緯でございますが、修学旅行が中学校生活の集大成であるという実情を踏まえて修学旅行としたものでございます。  保護者からの要望につきましては、修学旅行に限定ということではなく、これまでも教育費に係る保護者負担の軽減を求める声はあったというふうに聞いております。私も直接聞いたことがございます。  3万円という金額につきましては、資料にございますとおり、おおむねなんですけれども、修学旅行の保護者負担が6万円程度であることから、その半分になる3万円を公費負担とするものでございます。 ◆藤本なおや 委員  次に、ここで課題となるべきは、そもそも学校運営に要する経費のうち、何を公費で負担し、何を私費で負担するのかという、その理由づけというものが必要になってくるんだと思うんですね。  そこで、杉並区では独自に学校運営費標準というものを策定しておりますが、初めに、この学校運営費標準とはどういったものなのか、内容を確認するとともに、区が独自に策定した経緯についてお伺いします。 ◎庶務課長 学校運営費標準というのは、そもそも東京都が、昭和40年代の当初ぐらいですか、策定をしました。これは東京都が策定したんですけれども、教育費の安定的な確保であるとか、それまで、PTA納付金であるとか、いろいろな私費負担がかなり多かったということで、公費、私費の負担をしっかり決めていくということで策定をしたものです。  杉並区がなぜ単独でやったかと申しますと、東京都がつくった標準が、品目等の見直しがかなり長い期間行われなかったということで、実態とかなり乖離をしてきたということがまず第一で、最も大きかったのは、測定単位が生徒数、児童数が多くて、昭和50年当時、非常に児童生徒が減ってきたときに、かなり急激に予算減を招くおそれがあったということで、その問題意識から、固定費が当然多いものですから、測定単位を学校単位というものを多くするということで、独自に標準をつくったということでございます。 ◎副区長 先ほどの義務教育の保護者負担軽減の話で、教育委員会の答弁が非常に不十分でございますので、私から補足させていただきます。  これは、以前から要望がございましたのが1つ。それから、今回議会からの要望もございました。それが2つ。そして、何よりやはり考えて、というか、予算化するきっかけとなったのは生活保護基準の見直しでございます。生活保護基準について、これは国の施策でございますから、そういう点で、23区いろんな対応があって、生活保護基準あるいは就学援助基準を変えない、変えるという中で、国の基準に沿って展開していくという考えで教育委員会は就学援助を考えていっておりますので、そういう中で就学援助が変わってくる、その1つとして、義務教育負担軽減というのが必要なんじゃないかというのが直接的なことが1つございますので、そういったことがあるというのが実態でございました。 ◆藤本なおや 委員  今、副区長からいろいろ答弁がありましたけれども、生活保護の見直しということであれば、就学援助そのものの金額を見直すべきじゃないんですか。所得制限なく修学旅行費を全員に対して3万円補助するということの整合性がとれないんですけれども、もう一度答弁願います。 ◎副区長 1つは、生活保護基準に連動して就学援助の基準の見直しをするかどうか。それは、生活保護基準に沿った形で今回就学援助の見直しをしております。それが1つ。  それから、義務教育費について、この負担軽減というのは、これは憲法上の話にもなりますけれども、そもそも義務教育の理念は無償というのが原則でございました。ただ、実態として完全に無償化というのは非常に困難な状況でございますので、少なくともその一部ということで、この施策、予算化をしたところでございます。 ◆藤本なおや 委員  これ、やるつもりなかったんですけれども、義務教育の無償の範囲は、昭和39年に最高裁の判例が出ております。この判例の内容についてはどのように認識をされておりますか。 ◎庶務課長 この判例では、義務教育無償化の範囲は授業料とするということだったと思います。 ◆藤本なおや 委員  ちょっと横道にそれていて、うちの相方の時間がなくなっちゃうものですから、これ以上やりませんけれども、政策のよしあしということはちょっと置いておいて、質問戻りますけれども、学校運営費標準の中には保護者負担教育費の種別というものが記載されておりまして、現在明確に、保護者が負担すべき経費は何であるのか、また公費で負担すべき品目は何であるのかということが、杉並区が独自につくった標準の中にはちゃんと明記されているんですね。ですから、今回の義務教育保護者負担経費の軽減を予算化する中にあっては、この種別の見直し、検討というものがしっかりなされてきたのかどうかということを確認したいんですが、いかがですか。 ◎副区長 私が義務教育の標準について答弁するのは、これは予算を考えていく際の1つの参考ということがございますから申し上げますけれども、もともと学校運営費標準は、あくまでも標準なんですね。それをそのままそのとおりにだけやっていれば、正直言って、今の学校の実態と乖離してくることになります。ですから、先ほど申し上げたように、その見直しというのは、毎年毎年じゃなくて、その時々やっておりますけれども、そういうことを踏まえて、やはり実態に即した予算化ということが必要なので、標準経費そのままイコール見直ししなくては予算化がここではできないというふうなことではございませんし、今までもそういう観点で予算措置をしてきたということでございます。
    ◆藤本なおや 委員  そういうことを聞いているんじゃなくて、品目がそういう形になっているので、その見直しをしたかとかいうのではなくて、検討をまずして、それでこういう形で予算計上してきたんだよというプロセスを聞いているわけですよ。今後、仮にこの予算で議決されて、これが事業化、スタートされるのであれば、こういった学校運営費標準というものの見直しというのは行われるのかどうかということを私は教育委員会に聞いているのであって、いかがですか。 ◎庶務課長 この保護者負担軽減が今後続いていって、基本的には標準については学習指導要領の改訂に基づいてやってございますので、その時期にまた検討したい、そういうふうに考えてございます。 ◆藤本なおや 委員  修学旅行における経費的な実施基準というものを当区では定めているのかどうか、この辺はいかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 設定してございません。 ◆藤本なおや 委員  そうすると、修学旅行費における上限を設けていないということであれば、平均6万円、今修学旅行費がかかっていますけれども、今度新たに公費の負担分3万円が入るということになれば、経費自体が膨らんでしまうということと、また旅行業者からも、こんなことはないと思いますけれども、足元を見られて、公費負担分を織り込んだような見積もりが出されるような懸念はないんでしょうかね。いかがですか。 ◎済美教育センター所長 1カ月ほど前に校長のほうに、そういうふうな懸念はないのかというものを率直に質問しました。また、あるということであれば指導しようと思いました。ところが、校長会のほうでは、修学旅行が高額になっていかないように、自主的にもう申し合わせをしたというような回答を得てございます。  また、先ほど企業のほうが足元を見てくるのではないかということですけれども、それぞれの修学旅行の金銭的な情報であったり業者情報は、全て横の関係で校長会の中で情報共有されておりますので、そのようなことは起きないというふうに考えております。 ◆藤本なおや 委員  これで最後にしますけれども、修学旅行における公費負担を実施するのであれば、今申し上げたとおり費用の上限を設けるなど、当区における独自の統一した修学旅行の実施基準というものを設けるべきだと要望いたしますが、最後に見解をお伺いします。 ◎済美教育センター所長 上限金額を設けてしまうと、それに近づいて高額になっていくという逆のおそれもありますので、そのあたりは慎重に考えていきたいなというふうに思っております。ただし、私どもが今学校に指導するときに参考にしているものが、昭和年代の、例えば安価で済ませるようにという、そういうものをもとに指導しているところがございますので、設定している区もございますので、そのような区の情報を集めることで研究してまいりたいというふうに考えております。 ○吉田あい 委員長  それでは、岩田いくま委員、質問項目をお知らせください。 ◆岩田いくま 委員  ブックシャワー、高井戸公園、それから義務教育保護者負担経費の軽減、小学校の教材費のほうです。  ブックシャワーというものが幾つかの公立図書館で導入されているようですが、どういうものなのか、あと、当区で導入の考えがあるのかどうか、お尋ねします。 ◎中央図書館次長 ブックシャワーというものにつきましては、図書について、紫外線の照射、また送風によって本の汚れを取る装置でございます。  導入の件でございますが、現在、図書の管理において衛生的な部分は十分できていると考えておりますので、現在のところ導入の考えはございません。 ◆岩田いくま 委員  高井戸公園に行きます。  都による公園用地買収の進捗を教えてください。また、26年度以降の予定、わかっている範囲でお願いします。 ◎公園整備担当課長 都の動向については、平成24年8月に、NHK、印刷局、王子製紙の3つのグラウンドを、都は事業認可を取得しました。平成25年の3月に東京都は印刷局のグラウンドを取得し、26年2月に王子製紙のグラウンドを取得したというふうに聞いてございます。  26年度以降の都の動向については、現在聞いてはございません。 ◆岩田いくま 委員  今出た王子製紙グラウンドの施設開放はなされるのかどうか。また、旧印刷局のグラウンド、都と区の契約はいつまでになっているのか、その辺お願いします。 ◎スポーツ振興課長 まず、王子製紙のグラウンドの施設開放でございますが、開放の予定はございません。  それと、旧印刷局久我山運動場の施設開放につきましては、東京都のほうから、運動場として行政財産の使用許可は27年5月末までというふうになってございます。 ◆岩田いくま 委員  小学校教材費のほうに行きます。  今回の予算措置に関する件は教育委員会ではいつ話し合われたのか、また、そこで教育委員の間ではどのような議論が交わされたのか、お願いします。 ◎庶務課長 今回の予算の見積もりにつきましては、職務権限規定で教育長の権限となってございますので、正式に議案としては出してございません。ただ、主要な事業の見積もりであるとか、今回負担軽減の2事業については、別紙資料を用意してご説明をして、ご意見をいただきました。 ◆岩田いくま 委員  確認ですが、そうしますと、教育委員会の正式な会議録のほうで特に載ってくるということはないということでいいでしょうか。 ◎庶務課長 正式な議案ではございませんので、事前の打ち合わせの中で報告をさせていただきました。 ◆岩田いくま 委員  それから、この件についても、区民のほうから、教材費負担が重いから公費負担にしてほしいと。これ、生活保護基準見直しのあたりのところはもちろんあったと思いますが、所得に関係なくということで、そういったニーズがあったのかどうか。 ◎庶務課長 先ほども答弁ありましたけれども、以前から義務教育費の負担軽減、教材費という名指しではございませんけれども、保護者からの要望は得てございました。 ◆岩田いくま 委員  それから、今回の軽減措置ですけれども、予算は単年度なので、とりあえず単年度ということはわかりますが、単年度限りを想定しているのか、それとも継続的なものにしていきたいと考えているのかどうか。 ◎庶務課長 教育委員会といたしましては、継続的に負担軽減をしていきたいというふうに考えてございます。 ◆岩田いくま 委員  それから、今後、小学校のほうで公費負担の対象をさらに広げることを考えているのかどうか。あわせて、中学校における教材費の公費負担をすることも考えているのかどうか。2点お願いします。 ◎庶務課長 これ以上の保護者負担軽減については、現在のところは考えておりません。  また、中学校の教材費は、金額が高いということもあるんですけれども、各校でかなり差が出ている状況ですので、なかなか保護者負担軽減をするのは難しいという状況がございます。 ◆岩田いくま 委員  中学校における教材費、大分ばらつきがあるということだったんですけれども、1人当たり平均すると大体幾らぐらいになるのか、参考までにお願いします。 ◎庶務課長 一番高いところで申しますと、1人当たり2万円を超えます。一番少ないところですと1万円ちょっとというところでございます。 ◆岩田いくま 委員  あと、ちょっと細かいことをお聞きしますけれども、小学校のほうでも今回、負担軽減をしますが、学年とか学校ごとに1人当たり教材費は異なっているというのを資料でいただいております。お聞きしたいのは、学校によって余った費用はどうなるのか。学校裁量で使うのか。それから逆に足りない場合、これはどうなるのか。不足額を保護者から徴収するような形をとるのかどうか、その辺について教えてください。 ◎庶務課長 今回の負担軽減に関する経費につきましては、標準分と別途の扱いをしていますので、余ったものは繰り戻してお返しいただくことになります。また不足分、これは平均で保護者負担していますので、当然学校によっては足りないところもございますので、そちらについては、校内予算をやりくりして使ってもよいということにしてございます。 ◆岩田いくま 委員  確認ですが、不足額を保護者から徴収することがあるのかどうか。 ◎庶務課長 失礼しました。保護者から負担をいただくことはございません。 ◆岩田いくま 委員  それから、教材費のほうに同じ公費をこうやってかけるのであれば、ドリルやワークテストの購入費ということだと毎年毎年かかってくるかと思います。そうではなくて、せっかく済美教育センターという知恵のある組織もありますし、それだけの人材も杉並区にはおられますから、区独自のプリント開発費として充てる、そのようなことは考えなかったのかどうか、お願いします。 ◎済美教育センター所長 実は、済美教育センターという名前の前の済美教育研究所のころから、ドリルについては継続的に開発しています。直近では、平成18年に国語ドリル、19年が算数ドリル、そしてそれから経年で、補充的なもの、発展的なものをつくっています。学校のほうにかなり使っていただいている状況なんですが、学校の教員というのは自分自身のスタイルを持っていまして、1種類だけでは満足しない。複数のもの、特に自分のやり方であるとかそういうものと合ったものを選んで1種類を使うというのが教員なんです。なので、私どもが開発するとしたら数種類を開発しなければなりませんが、1種類をつくるに当たって数年かけておりますので、ちょっと現実的ではないというふうにお答えしたいと思います。 ◆岩田いくま 委員  済美の方からのお答えですので、それ以上はしませんが、どうせならソフトのほうにお金をかけていただきたいなというのは率直に思ったところです。  最後に、こういった教材費の負担を軽減するということであれば、それこそ次世代育成基金が充実した段階で、その基金で対応するということもあってもよかったのではないかと思いますが、それを最後にお尋ねします。 ◎庶務課長 次世代育成基金は寄附をもってやっているものでございますので、それを義務教育費に充てるというのはいかがなものかなという気がいたしますけれども、私どもとしては、次世代育成基金については、教育ビジョンに掲げます、夢を自ら持って自ら広げていくという目標に合致する事業に充当してまいりたいというふうに考えてございます。 ○吉田あい 委員長  以上で自民と区政クラブの質疑は終了いたしました。  ここで午後1時まで休憩いたします。                             (午前11時56分 休憩)                             (午後 1時    開議) ○北明範 副委員長  委員長の職務を代行します。  休憩前に引き続き委員会を開きます。  区議会生活者ネットワークの質疑に入ります。  それでは、そね文子委員、質問項目をお知らせください。 ◆そね文子 委員  就学援助について、生い立ちの授業について、学校給食における牛乳の取り扱いについて。使う資料は、善福寺川「水鳥の棲む水辺」創出事業行動方針の冊子です。  先ほどの副区長の義務教育の負担軽減についての答弁をすばらしいと思いました。  資料として就学援助の申請書類をいただきましたが、外国人にとっては難しいと感じました。この書類だけでなく、外国人の保護者にわかりやすく説明するなどの対応が必要だと思うが、その人たちへのサービスはあるのでしょうか。 ◎学務課長 就学援助につきましては、日本語が全くわからないという方がもしいらっしゃったとしたら、文化交流協会のほうに在留外国人のための日本語通訳のサービスがございますので、そちらをご案内して、実際、年に何回かですが、学務課の窓口のほうで通訳を介してご説明をしてお手続をしていただいているところです。 ◆そね文子 委員  多言語での説明書を用意している自治体もありますが、それもご検討いただければと思います。  他自治体から就学援助を受けていた子どもが転入してきた場合は、年度途中でも申請できるのでしょうか。 ◎学務課長 申請可能でございます。 ◆そね文子 委員  転入の際は必ずその書類が受け取れるようになっているのか、書類はどこで渡すことになっているか、伺います。 ◎学務課長 転入した学校でお渡しするというふうなことになってございます。 ◆そね文子 委員  就学援助の中には中学の入学準備金も含まれています。制服や体操着など、合わせると数万円のお金が必要です。このお金が支給される時期はいつになりますか。 ◎学務課長 おおむね7月ぐらいに支給してございます。 ◆そね文子 委員  入学準備金が必要になるのは小学校6年生の3月ですが、この支給は次年度の7月になるということは、その数万のお金を一度は自分で用意しなければならないということです。これらのお金の工面に苦労しているという相談は受けていませんか。 ◎学務課長 早目に支給していただきたいという声は、何回かは聞いたことがあります。 ◆そね文子 委員  用意、大変だと思います。板橋区では、利用者の要望を受けて、6年生の3月に中学の入学準備金を支給するようにしたと聞いていますが、ご存じですか。 ◎学務課長 存じております。 ◆そね文子 委員  また、板橋区では仮認定という制度があって、3月中に次年度の認定を行っています。そうすることで数カ月分の費用を自分で立てかえる必要がなくなります。これについてはご存じですか。 ◎学務課長 存じておりますが、板橋区とは、認定者数とか職員体制とか、また支給の回数とか異なりますので、一概には比較できないかなというふうに思っています。 ◆そね文子 委員  杉並区で同じ対応ができないか、ご検討をお願いします。情報弱者である外国人も漏れなく援助が受けられるよう、また子どもが安心して学習に取り組めるよう、今後もよろしくお願いいたします。  次に、生い立ちの授業についてです。  特別養子縁組をして子どもを育てている方から、小学校での生い立ちの授業の問題についてお話を聞きました。生い立ちの授業とはどういう授業か、教えてください。 ◎就学前教育担当課長 小学校2年生の生活科で扱う内容で、学習指導要領に示されております。自分の成長を振り返り、自分の成長を実感としてわかって、それには支えてくれた周りの人がいる、その人たちに感謝をし、これから自信を持って生きていこうということを狙いとした授業です。 ◆そね文子 委員  この授業は全小学校で取り組まれているということでしょうか。 ◎就学前教育担当課長 学習指導要領に示されておりますので、全小学校で行われております。 ◆そね文子 委員  では、特別養子縁組とはどのような制度か、確認させてください。 ◎子ども家庭担当部長 保護者による養育が難しい、そういったケースに、法制度の中で特別養子縁組という制度を用いて対応する、そういう制度だというふうに承知してございます。 ◆そね文子 委員  養う親は、子どもを家庭に迎えたその日から、この生い立ちの授業のことを意識し、出生や実親についての真実告知も視野に入れ、養育をしていきます。家庭の中には、子どもが真実告知をきちんと理解するまでは、周囲には実親子として生活をしている子もいたり、本人には告知をしても周囲への告知はしないと決めている家庭が多くあったりと、さまざまな事情があります。  学校によって、生まれたころの写真やそのころに使っていたものを持ってくる、またはそのときの様子を書くことを要求されると、それらを持っていくことができなかったり、そのころのことがわからないので書けなくて、何日も学校に居残りする子がいるそうです。授業で必要なものを、生まれたころの写真から小さいころの写真でお気に入りのもの、赤ちゃんのころに使っていたものを小さいころの思い出の品にするだけで、養子縁組家庭はこの問題を乗り越えることができるといいます。  また、この予算委員会でも、虐待を受けたり、DVのためにそこから逃げてきたりと、さまざまな背景を持つ子どもがいることが話題になりましたが、このような子どもたちにとっても、この生い立ちの授業は苦しい思いをすることが想像されます。このような子どもがいることを先生が理解し、うまく取り組めない子どもがいること、また、家から持参するものなどに配慮をするようにしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ◎就学前教育担当課長 この授業を行う際には、学習指導要領にも、解説に配慮点として、プライバシーの保護に留意する、多様な家族形態に配慮するということがありますので、事前に保護者へその授業の内容についてお知らせし、了解を得た上でするものと考えております。 ◆そね文子 委員  この方は、生い立ちの授業は、どのような生育歴の子どもでも、自分史を振り返ることで生命の尊さや親からの愛情、成長するまでの周囲とのかかわりを知ることができるとても大切な授業だとおっしゃっています。さまざまな背景を持つ子どもがこの授業に前向きに取り組めるよう、これからもご配慮をお願いして、次の質問に移ります。  次に、学校給食の牛乳について伺います。  給食に毎日牛乳が出るのはなぜでしょうか。 ◎学務課長 牛乳には多くカルシウムが含まれているんですが、日本人の平均的な食生活の中でカルシウムが大きく不足していることから、1日の栄養量を子どもに摂取してもらうために毎日牛乳をつけております。 ◆そね文子 委員  学校給食でこれまで、牛乳アレルギーの診断書を提出し、牛乳は飲まないけれども牛乳が含まれた調理品は食べていた子どもに、この3月からは、牛乳やチーズなどの乳製品が含まれた調理品は全て食べさせなくなると聞きましたが、牛乳と乳製品に対する区の取り扱いが変わったということでしょうか。 ◎学務課長 今までアレルギーに関して、アレルギーのあるものを除去するという姿勢は変わってございません。ただ、現実にこれまでは、例えば乳製品や牛乳にアレルギーがある場合、5グラムまで大丈夫とか、10グラムまで大丈夫というご家庭の判断があった中で、対応できるものについて対応してきた経緯がありますが、アレルギーという分野の専門医というんでしょうか、それがどんどん発展していく中で、食べられるか食べられないかということをきちんと分けなければいけないというお話をいろいろなところでお聞きしましたので、杉並区としては、例えば牛乳がだめなお子さんに関しては全く与えないという形にしたものでございます。 ◆そね文子 委員  これはいつ、どのような経緯で決められたんですか。 ◎学務課長 これまでも、アレルギーの対応に関しては常に見直しの議論をしてきたところですが、昨年の11月の中ごろに全学校を対象に研修を行いまして、12月の初旬から各学校で全ての保護者の方にお知らせをして、この3月から対応しているところでございます。 ◆そね文子 委員  今回の対応で影響を受ける児童は何人ぐらいいるんでしょうか。 ◎学務課長 影響といいますか、食物アレルギーのお子さんは、今年度でいいますと約900人申請をいただいて対応してございますので、その方たちに対して見直しをご説明しているところですが、具体的に何が食べられないかによって対応が異なりますので、ちょっと何名ということは申し上げられないかなというふうに思います。 ◆そね文子 委員  今回私が問題にしているのは、ほかの食物ではなくて牛乳についてなんですけれども、牛乳は、給食においてちょっと特別なものだと思うんです。必ず牛乳も出る、でも、調理品にも牛乳が含まれることもあるという意味で特別だと思います。  それで、アレルギーという診断で、牛乳はこれまで飲まないけれども、でも、おかずに入っているほうは、毎日ではないし少量だから、それについては全部オーケーと言っている人たちが少なからずいたと思うんですけれども、そのような人が何人いるのかということなんです。 ◎学務課長 牛乳や乳製品のアレルギーをお持ちの方は比較的多くて、3分の1弱ぐらいの方がいらっしゃいますので、900人で考えると、およそ300人ぐらいかなという想定はありますが、さらにその中で、3グラムは大丈夫とか、5グラムは大丈夫というところがどのぐらいいるかというのはちょっと把握してございません。 ◆そね文子 委員  今ちょっと言っていることが違うんですけれども、何グラムとかじゃなくて、普通の調理品と牛乳、牛乳は除去しているけれども普通の調理品を食べている人というふうに聞いています。  そのような子どもで、調理品に含まれる牛乳の量が多過ぎてアレルギー反応が出てしまい、対応を迫られたケースはどれぐらいあったのでしょうか。 ◎学務課長 牛乳に限ったことではございませんが、ほかのアレルギーも含めまして、何グラムまでは大丈夫という対応をしていたところ、最初にお約束した量は、栄養士、調理のほうでは守っていたんですが、その日の体調とかでアレルギー反応が出たというケースは、今年度もございます。 ◆そね文子 委員  この変更に多くの戸惑いの声が届いています。医者も親も大丈夫だから食べさせてと言っているのに、過剰に規制することは疑問を感じます。  では、アレルギー診断を出していないけれども牛乳を飲みたくない人への対応について伺います。  3・11の原発事故を境に、放射能を心配し、子どもに牛乳を飲ませたくない保護者が急増したことがありましたが、区はそのときから、理由のいかんにかかわらず、飲まないという子どもには無理に飲むよう指導しないことにしたと記憶していますが、それでよろしいでしょうか。
    ◎学務課長 まず、さっきの続きなんですけれども、今回のアレルギーの対応の見直しは、給食をより安全にするために行ったものであるということです。  それから、放射能に関して、牛乳に関してなんですけれども、大きな地震の後、委員おっしゃるとおり、飲みたくないというお子さんがいた場合には、学校のほうで絶対に飲ませるという無理な対応はしていないところです。 ◆そね文子 委員  その場合、保護者が牛乳を飲ませませんと申し出ても、その分の牛乳は用意し、廃棄していると聞いていますが、それで間違いありませんか。 ◎学務課長 給食は、最初に申し上げたとおり1食で栄養価をはかっておりまして、それを全部食べて、1日というか、健康に過ごすということが目的の1つですので、牛乳を飲まないという方に関しても牛乳代はいただいております。 ◆そね文子 委員  牛乳代はいただいて、そして牛乳はとって廃棄しているということですか。 ◎学務課長 廃棄というか、クラスの中に、欠席したときと同じで、残れば、例えば担任の先生が、残っていますけど飲みますかということで、別のお子さんが飲んでいるかなというふうに思っています。 ◆そね文子 委員  じゃ、残ったものについては廃棄しているということでしょうか。 ◎学務課長 それでも残れば廃棄しているということです。 ◆そね文子 委員  私は子どもを妊娠したとき、助産院で、牛乳や乳製品をとり過ぎないように、なるべく和食中心でとの栄養指導を受けました。それは、牛乳の脂肪分が詰まり、乳腺炎を起こしやすくなるという理由です。よい母乳を出すためには、昔ながらの和食がいいですよという話でした。このような指導は、幾つかの産科医でもされていると聞いています。これまで健康にいいと思っていた牛乳が害を起こすこともあることに驚きを受けました。  妊娠、出産を通して、また子どもの病気をきっかけに食事を見直すことで、また放射能を心配してなどさまざまな理由から、牛乳を飲ませない選択をする保護者が、少数ではあっても一定の数がいることは事実です。  ある保護者は、牛乳を飲ませたくないと申し出たら、だったら、おかずも全て乳製品が入ったものは食べさせません、乳製品が入ったものを食べさせるのなら牛乳をやめさせることはできません、飲まなくてもいいですが、その分は廃棄になりますとの対応を受けたそうです。また、このような保護者に理解を示す栄養士は、3月からの対応が厳格になり、やりにくくなると話していると聞いています。  初めから飲まないと言っている子どもの分の牛乳は発注しないということはできないのでしょうか。 ◎学務課長 まず、学校は集団生活ですので、その中でのルールというものがあるということと、それから、繰り返しですが、最初にお話ししたとおり、給食は1食で、お昼、学校で食べる分について、きちんと栄養価をはかってつくっております。これは杉並区が独自に決めたものではなく、文部科学省の通知であったり省令に従ってつくっているものですので、ご理解をいただきたいと思います。 ◆そね文子 委員  公立小学校で教師をしている方から、相当量の牛乳が廃棄されると聞きました。残った牛乳は給食室で流しに捨てているそうです。  善福寺川「水鳥の棲む水辺」創出事業行動方針の冊子の7ページには、「川の水の汚れの最も大きな原因は、家庭から出る生活排水」というところがあります。「特に水を汚しているのが、台所から流される『食べ物』です。」とあり、牛乳はバスタブ11杯分と書かれています。これはどういう意味でしょうか。 ◎土木計画課長 これは、基本的には魚がすめるように、牛乳1杯に対して水を入れたらどのぐらいの量で薄めるかというお話でございます。 ◆そね文子 委員  学校では、水をきれいにするためにどうするかを学びます。そして、都市整備部では川をきれいにする政策を進める一方で、学校では初めから廃棄される牛乳をとり続けるというのはどうなのか、教育委員会と都市整備部それぞれに答弁をお願いします。 ◎学務課長 まず、先ほど委員から相当量の牛乳がというお話がありましたが、ちょっと私、1つ、2つ調べてみたんですけれども、ある300人規模の学校では廃棄率が0.9%でしたので、単純に言うと、牛乳でいうと3本分ぐらいかなと思いますので、それが相当な量と言えるのかどうかというところは分かれると思いますが。  給食は、繰り返しになりますが、1食できちんと栄養価をとっていただくものであって、学校生活を送る上ではご理解いただきたいというふうに思います。 ◎土木計画課長 これは川をきれいにしたいという事業の一環で書いておりますけれども、通常、下水は下水処理場で処理されるものでございますけれども、大雨のときには、杉並区の下水は合流式下水道でございますので、川に放流されるということになります。ですから、川へ放流されるというときに、川へ汚いものが行かないようにしていただきたいということがありますので、通常は処理場で処理できますので、その負荷の問題は別にしていいと思いますけれども、大雨の際には流さないように注意していただきたいと。これはご家庭においても、川を担当する者としては、トイレでさえそういうふうに考えていただきたいと考えております。 ○北明範 副委員長  それでは、市橋綾子委員、質問項目をお知らせください。 ◆市橋綾子 委員  自転車横断帯、科学館、時間があれば、区立学校でのおもてなし。使う資料は15番と311番です。  区役所前の青梅街道と中杉通りとが交わる交差点に横断歩道が3カ所ありますけれども、この横断歩道にあった自転車横断帯が、ある日消えました。なぜ消えたのか、誰が消したのか、お答えください。 ◎交通対策課長 当初、自転車横断帯につきましては、自転車が車からよくわかるようにということで、安全のためにつけられたということでありますけれども、交差点において、直進するのか左折するのかがわからないために、自動車が巻き込みを今度は起こすという、事故につながりやすいということで、消す方向で動いてございます。  こちらについては、公安委員会と調整を行って、所轄の警察署のほうで消しているというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  そもそもこの横断帯はいつ登場したのでしょうか、この杉並に。 ◎交通対策課長 詳しい時期は把握していないんですけれども、道路交通法上では、既に道路交通法ができた時点で、歩道と一緒に自転車横断帯ということで名称が載っていますので、そのころから、法律に載せた上でそういったペイントを進めてきたのかなというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  区内に何カ所あって、これまでに幾つ消えたのか、年度別にお示しください。 ◎交通対策課長 そういった意味で、すみません、全体の数はわかってはございませんけれども、消した箇所につきましては、わかっている範囲ですけれども、平成24年度が2件、25年については53件で、合計55件を消した内容として把握してございます。 ◆市橋綾子 委員  消される前か後に開かれた自転車等駐車対策協議会などで、次、ここを消しますからとか、今度ここ、もう消しましたよとか、そういう連絡や報告はあるのでしょうか。 ◎交通対策課長 協議会ではテーマを決めて論議しているということもあるのかと思いますけれども、協議会の中でそういった報告等はございませんでした。 ◆市橋綾子 委員  区民の生活、安全にとてもかかわる事柄なのに、自転車横断帯をつけるときも、また今回の消すときも、私たち区民にお知らせはなくて、ある日突然、いつもあったものがなくなった、そういう事象を見て知るということしかないという現状があります。もっと警察から連絡があってもいいんじゃないかと思うんですが、区としてのお考えはいかがでしょう。 ◎交通対策課長 日ごろから警察署とはいい関係づくりをしていまして、我々が足を運ぶこともございますし、警察のほうからこちらに足を運んで情報を提供してくれることもございます。委員ご指摘のこともございますので、さらにうまい連携をとれるような形で情報交換していきたいと存じます。 ◆市橋綾子 委員  よろしくお願いいたします。また、そういう意味では、自転車のルールを学ぶことはとても大事なことだと思っています。  今年度、杉並で「はじめて学ぶ自転車のルール」という講習会が開かれました。この狙いと会場ごとの参加者数、参加者の年代、講師、講習の中身はどのようになっているんでしょうか。 ◎交通対策課長 狙い、目的でございますけれども、小学校、中学校、高齢者については、日ごろの講習会の機会を持ちまして実施しているところでございますが、一般の方についての講習がなかなかできないということもございましたので、その機会を設けるために、夜の7時から8時ということで開催をしてございます。  会場ごとの参加の人数ですが、これまで5回実施しておりまして、初回のセシオンは、私たちもびっくりしたんですが、60名の参加者がいらっしゃいました。あとの残りにつきましては、平均40名という形での参加をいただいてございます。うち1回について10人以下ということがあったのは、ちょっと残念なことだったというふうに感じてございます。  参加者の年代でございますが、60歳以上が45%ぐらいを占めてございます。未成年、30歳、40歳代については約10%前後。残念なことに、20歳代は、期待はしているんですけれども、3%前後ということで少なくなってございます。  講師につきましては、警察署の職員と私ども区の職員が対応してございます。  講習の中身につきまして、警察からの自動車事故の状況を伝えていただきまして、自転車事故のDVDを見ていただいて、自転車走行の基本的な内容について、パワーポイントを使いまして講習を行いまして、その後、質疑応答という形で、約1時間を講習に当ててございます。 ◆市橋綾子 委員  自転車横断帯のことでもそうなんですけれども、歩道での自転車の走り方など、道交法などに変更があった場合に、タイムリーに知ることができる、こういった講習会が生きた講習会じゃないかなというふうに思います。自動車を運転しない人も標識について学べるような、そういう工夫があったらいいかなと、ちょっと伺って思いました。そういったことを期待するものですけれども、来年度の予定は、何かお決まりのことがあればお示しください。 ◎交通対策課長 具体的な日程は決まっていませんが、非常に関心が高いということもございますので、来年度も実施していきたいというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  自転車横断帯にこだわるんですけれども、この敷設に関して、私、交通公園にもつけるべきだということで要望して、幅60センチですけれども、つきました。先日、交通公園に久しぶりに行ってきたんですけれども、町なかと同じで、自転車はそこを通らないで、子どもたちは別なところを通っていて、横断歩道の上に乗っかっていて、そして大人が横断帯を歩いているという、そういうふうな現状がありました。とてもがっかりしたんですけれども、交通公園には交通ルールを教える人はいらっしゃらないんでしょうか。 ◎みどり公園課長 貸出業務をしている中で、当然、主なことについては、交差点、交差点で指導はしてございますが、横断帯のことについてまでは、幅の問題あるいは利用状況等もありますので、気がついたときには対応している場合もありますが、なかなかそこまでいかないところがあるということだというふうに認識してございます。 ◆市橋綾子 委員  やはりそこは1つの教育の場でもありますので、ぜひ横断帯の存在というのを教えてあげたいなというふうに思いますけれども、でも、これからまちの横断帯がこうやって減っていったときに、じゃ、どうするのかということが本当に悩ましいんですけれども、今後どうしたものでしょうか。 ◎交通対策課長 多分、自転車横断帯については、交差点の横断歩道に併設するという形で、内側に入ると方向転換をしなきゃいけないというところがありますので、直進的に交差点が横断できるという形が重要なのかなと。そういった意味では、もしそういった設置があるとすれば、すぐ消されることもないと思いますので、いわゆる普通の道路の状況を見ながら、また、みどり公園課とも調整しながら対応ができればというふうに考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  私もそういうふうに直進して引かれるのが正しいんだなというふうに思っておりますので、現実に即したことでよろしくお願いいたします。  科学館に行きます。  科学館のプラネタリウムの機能の今後について伺いますけれども、昨日、他の委員への答弁では、近隣自治体と連携、または名寄市の「きたすばる」から映像を飛ばしてとおっしゃっておりました。  私からも1つ提案があるんですけれども、一昨年のすぎなみフェスタで、名寄市から移動式天文台「ポラリスII」号が来ていました。これは幾らぐらいするものなのか、もしご存じであれば教えてください。 ◎生涯学習推進課長 名寄の移動式天文台車の望遠鏡は、700万円相当のものを寄贈されたというふうに伺っております。プラス、それを乗せるための2トン車と、あとコンピューターシステム等々だと思いますけれども、ほかの自治体で、その車だけの購入で1,200万円程度でしたので、推測しますと2,000万円弱くらいかと思われます。 ◆市橋綾子 委員  ネットで調べると、持ち運びの便利な、ドームに投映する機種もありそうですけれども、こういった移動式プラネタリウムもどうかと考えるところなんです。子どもが学んだ後に、地域の方、また興味がある方も見られるようにすれば、生涯教育や地域コミュニティづくりにもなると思うんですけれども、そういったお考えはいかがでしょう。 ◎生涯学習推進課長 今委員にご指摘いただきましたように、移動式プラネタリウムも今、民間事業者ございますし、あとは移動式天文台車のようなものもございますし、もちろん学校教育の現場での利用とかも可能だと思いますが、生涯学習分野につきましても、ぜひいろんな地域などにアウトリーチの事業などで実施をしていければと考えてございます。 ◆市橋綾子 委員  ところで、科学とは何でしょうか。 ◎生涯学習推進課長 学問的な概念とはちょっと違うかもしれませんけれども、一般的には、物理学であったり化学であったり、地学、生物学、それから天文、気象、そんなものを科学というふうに認識をしていると考えてございます。 ◎教育委員会事務局次長 先ほど、移動式のプラネタリウムや天文台などを実施していきたいというような言い方をしておりましたが、今後2年間かけて検討をさせていただきたいというふうに思っております。 ◆市橋綾子 委員  先ほどご答弁いただきましたけれども、科学って、私たちの暮らしにとても身近な、密着したものだと思っています。今回の施設再編では、まとめる、なくすとなっているようなところで恐縮なんですけれども、3年前の3・11のことを映像で見るにつけ、生き延びる、または生き残るための科学技術を学ぶことが必要なのだと私は思っています。生き延びる技術は、本やインターネットのようなバーチャルな情報ではなく、参加型、体験型が必要だというふうに感じております。子どもも大人にも必要だと思うんですけれども、今後の科学館移転時の構想にこういった視点を入れていただきたいと思いますけれども、ご見解を伺います。 ◎生涯学習推進課長 今後検討していきますが、例えば展示などにつきましても、参加型の展示など、他区ではございますので、そういった展示を検討したり、あるいは講座の内容につきましても、今、例えば地震であるとか、生活の中のものがいろいろ、科学に密接なものがございますので、そういったものも講座などとして実施していけたらと考えてございます。 ○北明範 副委員長  以上で区議会生活者ネットワークの質疑は終了いたしました。  みんなの党杉並の質疑に入ります。  それでは、横田政直委員、質問項目をお知らせください。 ◆横田政直 委員  科学館、荻窪まちづくり会議、ユニバーサルデザインの推進、狭あい道路拡幅整備、不燃化の促進などです。資料No.439、442、450、区政経営計画書などを使います。  科学館の廃止が残念との声がある中、学校教育部門と生涯学習部門の機能を分離した上で他施設へ機能を移転し充実を図ることとし、現施設は廃止するというのが区の考え方です。  学校教育部門での理科教育の充実について、区政経営計画書157ページでは、「済美教育センターに理科室支援機能を集中させ、その実現を目指します。平成26年度は、子どもたちの理科への関心、科学的思考力・表現力等を高めるため、済美教育センターと科学館職員による『(仮称)理科実験サポートチーム』により、小学校5校、中学校3校を対象として、巡回指導を試行」するとのことですが、この小学校5校、中学校3校はどういう基準で選ばれますか。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) 基準ですけれども、理科教育に詳しい校長の学校を対象としてございます。 ◆横田政直 委員  理科教育に詳しい校長で選ぶということですか。 ◎済美教育センター所長 2つ理由がありまして、1つは、今、科学館はまだあるわけですから、そこでの移動教室は存続します。ですから、まずそちらのほうの活動をやりながらできる範囲という数が8。そしてもう1つは、今私どもの所管の学校には、理科を専門とする校長先生が10名ほどいます。その方々に、ぜひことしについてはやったのを見てご意見をいただく、そしてよりよいものにしていくという意味で、8校というものを選定してございます。 ◆横田政直 委員  仮称理科実験サポートチームによる巡回指導というのは、小中学校全校でいずれ実施していこうというお考えですか。 ◎済美教育センター所長 検証を受け、全校で実施していきたいと考えております。 ◆横田政直 委員  また、理科支援員を配置するとのことですが、理科支援員とはどのような方なんでしょうか。 ◎教育人事企画課長 理科支援員というのは、小学校の理科の授業で行われます観察、実験の補助、また理科室の整備などを行って、理科教育の充実を図るというものでございます。 ◆横田政直 委員  平成25年度は5校に配置されていると思いますが、この5校はどういう基準で選ばれたんでしょうか。 ◎教育人事企画課長 まず、理科の専科教員が配置されていない学校を優先的に選んでおります。そして、まだ人数に余裕のある場合は、今まで理科支援員を配置していない学校で大規模校ということで選定をしております。 ◆横田政直 委員  平成26年度は何校に配置予定でしょうか。 ◎教育人事企画課長 10校の予定でございます。 ◆横田政直 委員  その選ぶ基準を教えてください。 ◎教育人事企画課長 先ほど申し上げたとおりです。理科の専科教員が配置されていない学校は全校配置、人数に余裕のある場合は、今まで理科支援員を配置していない学校を選定いたします。 ◆横田政直 委員  生涯学習部門の区民向けの科学事業については、科学教育の充実を図るとのことですが、どのように充実されますか。 ◎生涯学習推進課長 来年度から、現在の科学館ではなくて、次世代型の科学の拠点になるような、そういったものについて検討していく中で、あわせてそういった充実の内容についても考えてまいります。 ◆横田政直 委員  科学館存続を願う区民の理解は得られるとお考えですか。 ◎生涯学習推進課長 現科学館の施設につきましては、築45年たっておりまして、老朽化、あとはバリアフリーができておりませんで、いらっしゃる区民の方にも大変ご迷惑をおかけしておりますので、そういった状況になっているというようなことで、今の施設の存続は難しいというふうにご理解いただけるのではないかと考えてございます。 ◆横田政直 委員  資料No.439で、荻窪まちづくり会議の運営やまちづくり構想作成支援などの詳細を示していただきました。区は、業務委託を活用し、荻窪まちづくり会議の運営を支援するとともに、荻窪まちづくり会議がまちづくり構想の提案を行えるように策定支援などを行っていますとあります。  あんさんぶる荻窪と荻窪税務署及び隣接する国家公務員宿舎跡地の財産交換や旧若杉小学校の跡地活用など、荻窪周辺のまちづくりにとって重要な問題を荻窪まちづくり会議で丁寧に議論しているんでしょうか。 ◎都市再生担当課長 荻窪まちづくり会議につきましては、昨年の6月に区民の皆様で設立をされた会でございます。そして、区はその運営を支援しているところでございます。  今ご質問にございました施設再編の関係でございますけれども、これは確かにまちづくりにとって大切な課題と思ってございますけれども、施設再編そのものは区で責任を持って決めていくことと思ってございます。したがいまして、まちづくり会議の中では、そうしたことを1つ前提にして、まちづくりの大切な要素と捉えて周辺のまちづくりを考えていくもの、このように考えてございます。 ◆横田政直 委員  今、前提にしてというお話がありましたけれども、荻窪まちづくり会議が単なるガス抜きになっているのではないかという声も届きますが。 ◎都市再生担当課長 まちづくり会議につきましては、この会の運営自体、区が前面に出るということではなくて、やはり区民の皆様でいろいろな意見を出していただく、そのような形で進めているところでございます。これまではそうした課題を出していただくような段階でございましたけれども、来年度以降、その中身についての議論に入っていくものと思ってございまして、そうした中で多様な意見を積み重ねながら、まちづくりの構想の提案に向けて進めていくことが大切であると考えてございます。 ◆横田政直 委員  荻窪まちづくり会議での議論というのをもっと重視すべきではないでしょうか。 ◎都市再生担当課長 繰り返しになりますけれども、まちづくり会議は区民の皆様の会と思ってございます。まずそこの中で十分に議論をしていただく、区もそこをしっかり支えながらまちづくりの将来像を描いていくことと考えてございますので、そういった意味では、そうした会からのご提案を受けまして、また区としては重視して取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆横田政直 委員  区民の意見を丁寧に反映していただきたいと思います。  荻窪まちづくり会議について、今後の課題をお示しください。 ◎都市再生担当課長 まちづくり会議につきましては、今年度は課題を出していく、そのような段階でございました。来年度は、まちづくり構想の策定に向けましてまとめの段階に入っていくものと思います。したがいまして、そうしたまとめが円滑に進むように、区もしっかりとご支援をしていく必要があると思ってございます。また、まちづくり会議自体のPRを行うことも1つ課題と捉えてございます。 ◆横田政直 委員  次に、資料No.450で、ユニバーサルデザインの推進について示していただきました。  バリアフリー基本構想で定めた重点整備地区である方南町駅周辺地区におけるバリアフリー整備の進捗状況をまず確認させてください。 ◎調整担当課長 現在、東京メトロが、この地区最大の課題でございます方南町駅のバリアフリー化に取り組んでいるところでございます。平成28年度の完成に向けまして、エレベーターやエスカレーター、あと、だれでもトイレなどの設置などの工事を今進めているところです。昨年の12月には、エレベーターが設置されるまでの対応策といたしまして、階段昇降機が設置されております。また、東京メトロでは、昨年9月より、乗降客のベビーカーや荷物の運搬を補助する人員の配置もあわせて行っているところでございます。 ◆横田政直 委員  また、平成26年2月20日現在、区がバリアフリー化整備を行っている主な事業を示していただきました。  歩道拡幅、電線類地中化、出入り口段差の解消などが行われていますが、バリアフリー化整備について、今後の課題をお示しください。 ◎調整担当課長 基本構想に掲げました理念や方針を実現していくために、各事業者が施設のバリアフリーを推進していくことはもちろんのこと、町会、商店会を初めとしまして、区民1人1人が心のバリアフリーの推進に積極的に取り組む姿勢を醸成して、区全体のバリアフリーの実現につなげていくことが重要だと考えております。 ◆横田政直 委員  区政経営計画書136ページにあるとおり、幅員4メートルに満たない狭あい道路を拡幅整備し、防災性の向上を図るとともに、円滑な通行を確保することにより、安全で快適なまちにしていくため、狭あい道路拡幅整備を行っています。  平成25年3月末現在で整備率26%とのことですが、直近の整備率をお示しください。
    道路区域整備担当課長 直近の整備率でございますが、約27%でございます。 ◆横田政直 委員  平成26年度の目標値をお示しください。 ◎道路区域整備担当課長 実行計画に記載しております年間8,000メートルを目標としてございます。 ◆横田政直 委員  また、新たな道路未後退箇所、建物や塀は後退しているにもかかわらず道路が拡幅されていない箇所の発生を抑制するため、区民から後退の協議申請を受けたものは全て区が拡幅整備を行えるように条例改正の検討を行うとのことですが、詳細をお示しいただけますか。 ◎道路区域整備担当課長 建物の建て替え時にはきちんと拡幅整備がなされるように検討を進めてまいるものでございます。 ◆横田政直 委員  いつぐらいの条例改正を目指すのでしょうか。 ◎道路区域整備担当課長 26年度中に改正していきたいと思ってございます。 ◆横田政直 委員  狭あい道路拡幅整備に当たって、今後の課題をお示しください。 ◎道路区域整備担当課長 今後の課題でございますが、建物や塀が後退しているにもかかわらず道路が広がっていないところを解消することが課題となってございます。 ◆横田政直 委員  東京都の平成24年4月に行った首都直下地震の被害想定によると、杉並区における死者は556名、うち416名が焼死とされています。燃えにくいまちをつくることが重要ですが、杉並区内の全建物の建築面積に対する耐火、準耐火の建築面積、すなわち不燃化率をお示しください。 ◎防災まちづくり担当課長 平成24年末の数字でございますけれども、46.8%でございます。 ◆横田政直 委員  平成26年度の目標値及び不燃化の促進に向けた今後の課題をお示しください。 ◎防災まちづくり担当課長 平成26年度の目標値は50%でございます。  課題といたしまして、不燃化率を上げるには、耐火建築物もしくは準耐火建築物を建てないと不燃化率というのは上がっていかないのでございますけれども、区内では、普通の木造住宅でしたら、準耐火にしなくても建てられるような地域がたくさんございます。そのため、不燃化助成制度とか、4月から始める不燃化特区の制度等を使いまして不燃化率を上げていきたいと考えております。 ◆横田政直 委員  天沼陸橋をおりた南阿佐ケ谷駅寄りの歩道に常に自転車が放置されています。区民から対策を求める声がありますが、対策はとれないんでしょうか。 ◎交通対策課長 ご連絡とかいただいている内容でしたら、我々のほうで現場を見て、状況に応じて撤去するような形はとってございます。 ◆横田政直 委員  よろしくお願いいたします。  資料No.442で、中学生海外留学について、中学生以外の派遣予定者の数、役職及び平成25年度にかかった費用の内訳を示していただきました。  平成25年度の中学生海外留学において派遣された中学生の数及び中学生以外に派遣された方の人数を確認させてください。 ◎済美教育センター所長 派遣生徒は15名になります。それから引率者数なんですが、指導者が8名になります。 ◆横田政直 委員  費用の観点から見ると、中学生以外の派遣人数が1名減ることで中学生は何名派遣可能なんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 少なくとも1対1対応ではありません。26年度で計画していますけれども、子どもに対しては、体験費用がかかっていったりとか、あるいはホームステイにかかわる費用がかかっていきますので、引率者イコール連れていける人数というようなことではございません。 ◆横田政直 委員  できる限り多くの中学生にチャンスを与えていただきたいと思います。  その後、オーストラリアの中学生との友情は育まれているんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 個別にメールなどの交換をしているという例も聞いておりますし、また西宮中学校のほうでは、これからICT回線を使いまして新たな学校間の交流を始めていくというような状況になってございます。 ◆横田政直 委員  防災教育について。小学生を対象に体験型防災教育を実施していますが、体験型防災教育について確認をさせてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) 体験型というものにつきましては、単なる知識、理解だけではなくて実践的な態度が身につけられるように、防災館におきまして、地震体験、煙体験、応急救護体験、そういった体験的な活動を行っていく、そういったものでございます。 ◆横田政直 委員  教員等の震災対応力を高めるための研修も実施するとのことですが、どのような研修をされるんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) この研修につきましては、学校、保護者、地域が協働した防災体制を構築していくというような目的で、学校、保護者、地域の参加による防災に関する研修会ということでございます、 ◆横田政直 委員  杉並区内の小中学生の体力・運動能力調査の結果というのはわからないでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) 平成25年度に実施しました体力調査につきましては、5段階評価の体力判定、これにつきましては、東京都と比較した場合、上位層が多くて下位層が少ない、そういう結果になってございます。 ◆横田政直 委員  杉並区内では、体力・運動能力の低下というのは下げどまっているという認識でいいんですか。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) 杉並区のほうで経年で見ますと若干下がっているところがあるんですが、学年段階追うごとに体力というのは高まっている、そういう現状でございます。 ◆横田政直 委員  日本体育協会は、毎日最低60分以上体を動かすことを推奨しています。運動の楽しさを味わい、日常的に体を動かす習慣を身につけるきっかけとなる体力づくり教室を開催するとのことですが、その詳細及び狙いをお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) 体力づくり教室につきましては、単に体力をつけるとか動きをよくするとか、そういうものではなくて、運動に親しんで、運動そのものが好きになって、日常に帰っても運動に親しむ、そういう子どもを育てる、そういう狙いで、ラグビー教室ですとか跳び箱・マット運動教室、そういうものを実施してございます。 ◆横田政直 委員  区政経営計画書154ページで、「適応指導教室3箇所については、きめ細やかな支援と多様な学習の機会を提供できるよう、今後の方向性を明確にし、設置場所や運営方法等総合的に検討して」いくとのことですが、詳細をお示しください。 ◎特別支援教育課長 適応指導教室、荻窪教室を平成24年度に開設いたしましたが、それを検証し、今後、小学校の不登校児、それから中学校の不登校生徒に対して、どのような支援を必要としているのか、どのような形態で今後展開していくのかというようなところを検討してきたところでございます。来年度、もう1年度検討を続け、正確な形については、来年度の中で決めていく形になります。 ◆横田政直 委員  教育相談、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、不登校対策担当などが関係機関とも連携を図りながら不登校問題に対応していくとのことですが、現在の杉並区内のいじめの現状と今後の課題をお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) いじめの現状につきましては、478件、これは24年度調査ですが、認知しております。ただ、これは、学校の認知する感度が高まった、さらに、それをもとに完全解決に結びつけていくというような対応が今進んでいる、そういった現状でございます。 ◆横田政直 委員  今後の課題をお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(平崎) 今後の課題につきましては、今年度実施しました生徒会サミットのような子どもたちの自主的な取り組み、そういったものを展開していくことで、子ども自身がいじめをなくしていこうという動きをしていく、そういったものを進めていくというふうに考えてございます。 ◆横田政直 委員  教育委員会制度改革が議論されています。教育行政の最終責任者を教育委員会から首長に移行させるべきとの主張もされますが、杉並区の見解をお示しください。 ◎総務課長 本会議でもご答弁したとおり、今、国等で議論が重ねられておりますので、その動向を注視してまいりたいと存じます。 ○北明範 副委員長  以上でみんなの党杉並の質疑は終了いたしました。  無所属の質疑に入ります。  それでは、堀部やすし委員、質問項目をお知らせください。 ◆堀部やすし 委員  まず第1に、杉並区実行計画3年プログラムの進捗状況と組織改編について、都市整備部と教育委員会。第2に、子どもの貧困対策法と新年度予算について。第3に、インフラ老朽化問題、路面下空洞調査について。第4に、南伊豆健康学園跡地における特養整備について。時間があれば、副区長について。  新年度は景観計画の改定が実行計画上予定されていたと思いますが、これはどうなりましたか。 ◎まちづくり推進課長 現在、いろいろ課題を整理しておりまして、来年度改定に向けて準備しているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、検討は進められている、こういうことですか。 ◎まちづくり推進課長 係の中で今検討してございます。 ◆堀部やすし 委員  予算上は当初予算に計上されていないようですが、これはどういうことですか。 ◎まちづくり推進課長 特段、今、予算の予定はございません。 ◆堀部やすし 委員  まちづくり基本方針、都市マスと一応地域割りが違うということで、かなり大がかりな改定にもなろうかと思いますけれども、この点はいかがですか。 ◎まちづくり推進課長 課題もいろいろございますので、今、係内で整理をして、来年度しっかり検討しつつ、改定に向けてやっていきたいなというふうに思っております。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、来年度内には改定しない、検討でとまるということですか。 ◎まちづくり推進課長 ちょっと時間をいただくような形になろうかなというふうに現在思っております。 ◆堀部やすし 委員  一応都市計画マスタープランと地域割りが違うので、いいかげんに早く対応しなくちゃいかんと思いますが、いかがですか。 ◎まちづくり推進課長 急いでやっていきたいと思っております。 ◆堀部やすし 委員  まちづくり推進課はまちづくり景観係というものを新設する予定ですが、それは理由は何ですか。 ◎まちづくり推進課長 係の人数が小規模だったものですから、2つの係を合体して効率的に事務を進めていきたいということでございます。 ◆堀部やすし 委員  ほかにも都市整備部は新年度組織改正の予定があるようですけれども、このあたり非常に多いですが、何か理由はありますか。 ◎都市計画課長 今、喫緊の課題でございます狭あい道路の拡幅整備あるいは不燃化対策、そういったものにより効率的かつ機動的な組織で対応していくためでございます。 ◆堀部やすし 委員  少し具体的に伺います。  土木計画課はかなり変わりますが、どういう形で変わるのか。また、その理由は。 ◎土木計画課長 1点は、今、土木事務所にあります設計係を名称変更して持ってきます。これは、設計部門を統一的に集めまして、設計等の計画の効率化を図りたいという意味でございます。それから、用地担当の副参事を設けるとしておりますけれども、これについては、先ほども都市計画課長が答弁いたしましたけれども、不燃化特区とか公園とかの用地を取得するノウハウをきちんと取得して強力に推進するためでございます。 ◆堀部やすし 委員  課題は山積していますので、着実に進行していただきたいというふうに思います。  それから、実行計画上は、ことしは荻窪駅周辺まちづくり基本方針を策定することになっておりましたが、これはどうなっていますか。 ◎都市再生担当課長 荻窪駅周辺まちづくりにつきましては、これまで丁寧に一歩一歩着実に進めていくということで取り組んでいるところでございます。特に、昨年まちづくり会議が設立されたということでございますので、そうした意味では今年度はまだ地元での検討という段階でございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、それはいつごろつくられる予定になるのか。 ◎都市再生担当課長 これはまちづくり会議の進捗ということになってまいりますけれども、これは地元の方の会議ということでございますので、なるべく早くめどをつけたいと思ってございますが、今のところまだその段階を明らかにする状況ではないと考えてございます。 ◆堀部やすし 委員  話題変えますが、新たな地域交通システムの整備は、具体化ということで実行計画上は出ていましたけれども、これはどうなっているのか。 ◎交通対策課長 堀ノ内方面の新たな地域交通システムですけれども、道路交通法の車両制限令等がありまして、いわゆる路線についての整備がなかなか難しい状況でございます。 ◆堀部やすし 委員  それから、区施行優先整備路線である補助132号についてはどうなっていますか。 ◎土木計画課長 現況測量までは行ってまいりましたけれども、まちづくりを検討しながらということもございまして、今そういうところを十分に地域の方とお話をしながら進めてまいりたいと考えております。 ◆堀部やすし 委員  なかなか厳しい状況が続いていますね。  教育委員会に伺います。学力向上の支援ということで、小学校夏季パワーアップ教室の実施が3年プログラムにはありましたが、これはどうなったのか。 ◎済美教育センター所長 着実に人数を増やしているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  新年度は予算計上がないようですが、これはどうなっていますか。 ◎済美教育センター所長 次年度も計上してございます。 ◆堀部やすし 委員  小学校夏季パワーアップ教室の実施は計上されてるの。 ◎済美教育センター所長 すみません、小学校のほうは既に教材等の作成が終わりましたので、次年度は各学校の中で進めていくことになってございます。 ◆堀部やすし 委員  で、予算計上もあると。 ◎済美教育センター所長 ありません。 ◆堀部やすし 委員  ないんですね。ないけれども、一応着実に実施はできると、こういう体制でいいのかどうか。 ◎済美教育センター所長 本年度、新しい教材をつくりましたので、それをもとに、いよいよ具体、より充実していく方向で取り組んでまいりたいと考えております。 ◆堀部やすし 委員  では、注目していきましょう。  区内大学図書館との連携強化についてはどうなっていますか。 ◎中央図書館次長 来年度も区内の5大学、短期大学との連携は進めてまいります。 ◆堀部やすし 委員  こちらのほうは余り明確なものが出てきてないようですけれども、現状、どうなっているのか。 ◎中央図書館次長 年間、事業等を2回ほど行い、また、区民の方が多く図書館利用できるようなPR等も行っているところです。 ◆堀部やすし 委員  鋭意努力を求めます。  話題変えます。子どもの貧困対策法についてです。  本年1月に施行されましたが、新年度はどのように取り組むことになるでしょうか。 ◎子ども家庭担当部長 1月に法が施行されたことは、区としても承知してございます。今後、この法に基づいて、国のほうの取り組み、それとあと都道府県の計画化、そういったこともありますので、そういったこともにらみながら、区各所管課で必要なところを連携しながら対応していく、こういう流れになろうかと存じます。 ◆堀部やすし 委員  施策実施の責務が区にもありますけれども、教育委員会としてはどういうことを考えているのか。 ◎特別支援教育課長 なかなか学校に通えないお子さん等につきまして、不登校対策というようなところで適応指導教室を行ったり、それからスクールソーシャルワーカーを派遣する等でフォローしているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  新年度の目玉で、先ほども話題になっていましたけれども、小学校の教材費などについて、所得制限なしに一律に公費負担をすることになりましたが、所得制限を設けなかった理由は何ですか。 ◎庶務課長 教材費につきましては、学校で購入するものでございますので、所得制限はつけられないというものでございます。 ◆堀部やすし 委員  そうは言いますけれども、直接これは児童生徒に渡るものですから、どうなのかなという気もいたします。
     これまでは、こういう子どもの貧困ということについては、個別具体的に重点的な対策を進めてきたと思いますけれども、今回初めてでもないですが、普遍的な全員一律の対策をするということなんですが、その背景はどういうところにあるんでしょう。 ◎学務課長 今回、就学援助費のほうを生活保護の見直しに伴って、あわせて見直しました。それと反対に、義務教育についてできるだけ行政で責任を持つという観点から、所得制限を設けずに、全ての小中学生に対して、教材費、また修学旅行の一部を負担するというものでございます。 ◆堀部やすし 委員  いま一つよくわからないんですが、就学援助の対象範囲や額を非常に手厚くするということではなかなか難しいという、そういう答弁なんですか。 ◎学務課長 あくまでも就学援助費は、国の生活保護基準の見直しに伴って、まずあわせて見直したものというところです。一方、教材費と修学旅行の一部の公費負担については、行政で行う義務教育についてできるだけ教育の質の向上を図るため、保護者の負担を軽減していくというものでございます。 ◆堀部やすし 委員  考え方が違うということなんだろうと思いますけれども、財政的に豊かな時代であればいいんですけれども、政策効果、効率ということも考えなければいけないと思うんですが、そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか。 ◎教育委員会事務局次長 先ほど担当課長が申し上げましたように、今回、生活保護基準の切り下げ、それに伴いまして就学援助も下がってくる。これは制度として私どもとしても受けとめて行うということですが、やはり影響が大きいというふうに考えております。実際に私のところには、修学旅行に行けない子どもがいるというようなことを直接校長から聞いたこともございます。なかなか今の時代、厳しいものがあります。そういった中でも、これら義務教育にかかる費用は家庭にとって大きな負担というふうになっておりますので、極力皆様方の負担を軽減しつつ、なおかつ教育の水準を高めていきたい、そういったような考えからやっているものでございます。 ◆堀部やすし 委員  だから、修学旅行に行けない、厳しいというご家庭を支援すればいい、こういう考え方に立たなかった理由を聞いているんです。 ◎教育委員会事務局次長 広く、そして厚く、こういった制度を設けて全体の底上げをしていきたいというのがこの制度の趣旨でございます。 ◆堀部やすし 委員  広く厚くと言うけれども、実際、広く浅くですよね。1人当たりの分配額はそれだけ小さくなるわけだから。そこはどうなのかという価値判断を聞いているんです。 ◎学務課長 修学旅行については、例えば移動教室で考えますと小学校5年生、6年生、それから中学校1年生のフレンドシップ、中学校2年生のスキー教室と、それぞれ公費負担がございました。ただ、修学旅行に関しては、今まで公費負担がございませんでしたので、そうした観点からも、バランスを考えて、修学旅行の公費負担の一部を予算計上したものでございます。 ◆堀部やすし 委員  じゃ、聞きましょうかね。例えばひとり親世帯の相対的貧困状態というのは大体何%ぐらいになっているんですか。 ◎子ども家庭担当部長 具体的なデータはちょっと持ち合わせないんですけれども、全体に占めるそうした割合については、この間の調査でも、高いということは認識してございます。 ◆堀部やすし 委員  相対的貧困がかなり問題になって、それをどうするかということが今非常に求められている対策だと思うんです。広く浅くやるのはもちろんいいんですよ。別に反対するわけではないんだけれども、しかし、全体的な財政にゆとりのない中でやる中では、それが果たして妥当なのかどうなのか、非常に疑問を持っている次第です。  ほかのオプションについては考えられなかったのか。例えば塾代助成の対象や範囲を拡大するとか、そういう検討というのはなかったのかどうなのか。 ◎学務課長 例えば塾は通ったり通わなかったりすることもありますし、学校生活における保護者負担という観点から予算計上したものでございます。 ◆堀部やすし 委員  それはやる気の反映ということもあろうかと思いますから、何とも言えませんけれども。  じゃ、例えば、ほかに高校生奨学金というのがありますよね。あれは貸し付けですけれども、例えば入学後の成績などに応じて返還免除にするとか、こういうものを導入するとか、そういうオプションもあったかと思うんですが、いかがですか。 ◎学務課長 奨学金につきましては、区の奨学金制度だけではなくて、今さまざまな奨学金制度がございますので、いろんなところでいろんな中身が充実しています。区においては、今回は奨学金については、当然、常にどのように見直していくかということは考えておりますが、現行どおりで進めていくということでございます。 ◆堀部やすし 委員  高校生奨学金の償還状況、どうですか。 ◎学務課長 24年度決算ですが、償還率でおおよそ38%となっております。 ◆堀部やすし 委員  なかなか返せない子がたくさんいるわけですよね。こういう状況についてはどうお考えですかね。つまり、実際、相対的貧困にあって非常に苦しんでいる子がたくさんいる中で、非常に恵まれたご家庭にも今回給付が行くということについてどう思いますか。 ◎学務課長 奨学金の償還率に関しては、決して高いというふうには思っておりませんが、これは引き続き、常に職員一丸となって納付のお願いをしているというところと、実際、そういった中でお話をする中では、もちろん返せないという経済状況がある方がいる一方で、残念ながら、返す意思が低いという方もおりますので、引き続き取り組んでいきたいというふうに思っています。 ◆堀部やすし 委員  もう時間がないので切り上げますけれども、今さら、教材費にしても、紙のドリルやワークテストはないだろうなという気もするんですよね。教育のICT化についてはどのように考えているのか。 ◎庶務課長 今回の予算案でもご提示させていただいていますけれども、これからICTを使って、視覚面で授業に非常に有効に使えるように整備をしていきたいという気持ちでございます。 ◆堀部やすし 委員  これは相当投資かかりますよね。お金がかかるので、こういう紙のドリルとかワークテストを配るより、今後投資に非常に金がかかるので、そこにどーんと補助を出さなきゃいけないかなあなんてことを考えているときにこういうことをやられて、大変びっくりしたわけであります。  話題変えます。インフラの老朽化についてです。  近年の道路陥没の発生状況について説明してください。 ◎杉並土木事務所長 本年度は69件の道路陥没がございました。 ◆堀部やすし 委員  道路陥没によって通行者がけがした場合は、誰が賠償することになるのか。 ◎杉並土木事務所長 道路管理者でございます。 ◆堀部やすし 委員  区道であれば区ということになります。  路面下空洞調査の結果について、報告をお願いします。 ◎杉並土木事務所長 空洞化は、78カ所、空洞が認められました。 ◆堀部やすし 委員  調査対象はどのように選定されたのか。 ◎杉並土木事務所長 対象道路が142キロ、これはバス通りと幅員5メーター以上の比較的交通量の多い場所、あと障害物除去道路を合わせまして142キロとさせていただきました。 ◆堀部やすし 委員  空洞発生の主たる原因は何ですか。 ◎杉並土木事務所長 取りつけ管の破損による、そこから水が流れて土が洗われて空洞が生じるということが多くございました。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、分析次第では、大体空洞が発生する場所というのはある程度想定可能であると、こういうことは言えるでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 取りつけ管のところについて空洞が生じやすいということはわかります。 ◆堀部やすし 委員  今後、全体的な調査についてはどのように考えられているのか。 ◎杉並土木事務所長 今後も、探査車等、技術開発を待って予算取りをいたしまして進めていきたいと考えております。 ◆堀部やすし 委員  今後の調査計画や調査頻度などについては、検討、念頭にあるものはあるのか。 ◎杉並土木事務所長 特にまだ細かい検討はしておりませんが、今後調査をしていきたいというふうに考えております。 ◆堀部やすし 委員  空洞が発見された場所について、補修は誰が担当するのか。 ◎杉並土木事務所長 これは取りつけ管を有している事業者で、下水道の場合は下水道局、雨水ますの場合は区ということになります。 ◆堀部やすし 委員  142ですから、まだまだ区道全体からするとわずかですけれども、ほかの場所における空洞の発生状況についてはどのように想定をしているのか。 ◎杉並土木事務所長 今回初めて空洞調査というのをして、142キロについて空洞が明らかになってきた状況です。  あと、下水道局のほうで、地域を決めまして、陥没対策ということで今下水管の強化をしておりますので、それとタイアップして雨水ますの検査等をしております。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、その中で漏れてくるところもあろうかと思うんですが、集中豪雨が空洞の発生に与える影響というのはどのように考えられているのか。 ◎土木計画課長 水害によって、浸水によって水が回り込むという場合もあると考えておりますけれども、それについても、地下の構造物の破損が一番の原因であると考えています。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、今回の調査を受けて、主たる原因も把握し、どういう形で空洞が出てくるかということもわかったというふうに捉えていいのかどうか。そうすると、区道全体でどのような調査をしなければならないか、そのための費用は幾らぐらいかかるのかということについては、明確なものがそろそろ出せるのではないかと思いますが、見解を求めます。 ◎杉並土木事務所長 現在、取りつけ管が原因のが78カ所のうち52カ所ということで、ほかにもまだまだいろいろな原因があるかと思いますので、今後いろいろ検討して対策を練っていきたいと考えております。 ○北明範 副委員長  以上で無所属の質疑は終了いたしました。  共に生きる杉並の質疑に入ります。  それでは、木梨もりよし委員、質問項目をお知らせください。 ◆木梨もりよし 委員  まず初めに、田中区長の政治とお金の問題について、それから区営住宅について、次世代育成基金について、義務教育における保護者の経済的負担軽減について、これは評価する立場から、時間があれば質問したいと思います。  それでは、まず初めに、補助金とか委託金、これは全款にまたがっておりますので、田中区長の政治資金のパーティーについて、さまざまな補助団体や委託団体が発起人として名前を連ねているということに関連して、私は、各款にまたがっているということで、この款でも質問をさせていただきたいと思います。  それで、2年ほど前もやっているんですよ、この問題について。そうしたら、区長はそのときに余り反省の色がなかったんだね。だから、私は今やっていると思うんです。  それで、特に今回中心的にこの問題に触れさせていただいているというのは、私は昨年の12月に、はたと衝撃を受けたんです。四百数十万票とったあの猪瀬知事が、1年ちょっとで辞任することになっちゃった、これはどういうことなのかなと。都民にあれだけの支持を得て、史上最高ですよ、四百数十万票。石原慎太郎さんもそんなにとったことない。あれだけの票をとった方が都知事をやめざるを得なくなった、その理由は何だろうかなということなんですね。  それで、徳洲会の問題で、今徳洲会が問題になっているのは、都から補助金をいただいたということは問題になってないんですよ。恐らく徳洲会は、ほかのいろんな医療団体だとか老人の介護団体とかそういう形で、同じような形で適正に補助金を都から、この前の報道だと、10億円近いお金が徳洲会に流れていたと。補助金として適正に受けていたと思うんですよ。  なのに、猪瀬知事が、要するに、徳洲会から5,000万円、選挙で必要だからということでお金を借りた、このことが表に出ちゃって、わざわざ返しに行った5,000万が、徳洲会の責任者の奥さんが、この5,000万、何だと特捜部から聞かれたら、それは猪瀬が返した5,000万だということを言っちゃったんですね。そうしたら、猪瀬さんは東京都知事ですから、警視庁のツーとカーの関係ですから、猪瀬さんのところに情報が入ったんでしょう、猪瀬さん、危ないよということが。それでおっかなくなって、5,000万円を実際に選挙で必要だということでもらったんだけれども、危ないから、借りたという形で、お返ししたという形で変な借用書が……。テレビの報道でも私は見ておりまして思ったんですね。今、猪瀬さんどうしているか。法的には何にも問われていないんですよ。舛添さんもこの問題については、都知事になった後どうするのかと聞かれたら、もう後、追及していかないんだということなんですね。  私はこの問題を見ていて、一番の問題は、徳洲会が補助金をもらったことじゃないんですよ。区から田中区長の新しい、何か知らないけれどもパーティーのあれが、私は最近見てないものだから、どうなったかといったら、けさ、これが届いて、私に見てくれと。他の議員から、木梨さん、こういうのが来ていたということで見てみたら、さらに2年前の補助団体よりもっとバージョンアップしているんですね。  きょうこれを見て、この中で、事務局に私は調べてもらったんですよ、議会事務局の調査のほうに。そうしたら、何と、前は7団体だったのが、今度11団体、補助金や委託料をこの中でもらっている。25名のうちですよ。ただ、区政経営計画書の中に出ている補助団体だけで8団体、それから各所管課で聞き取りで調べたので3団体ですか、11団体。前は7団体だったのが11団体になっているんですね。ほかにも、もっと詳しく調べれば、どこかを経由して団体に来たとか、いろんな形で来れば──私は、構成員の関係を見ますと、補助金とか委託費とかいろんな関係で団体だけに出ているのが、この資料で調べてもらった金額ですから、恐らく徳洲会どころの話じゃないんですよね。何十億というお金がその団体には出ている。その団体に出ているのが不思議だ。適正に区はそれらの団体に私は支出をしていると思います。  徳洲会だって、不正にもらっているわけじゃないんですよ。必要なこと、高齢者の医療とか介護とか、そういう分野で私は東京都から徳洲会にお金が渡ったと思うんですよ。それはいいと思うんですよ。ただ、問題なのは、猪瀬さんが問われたのは、そういう補助団体からお金を借りたということが問題だったんです。  私も問題にしているのは、田中区長がそういう補助している団体から、委託費が払われている団体から政治資金を、これを見ると組織的に、かなり網羅されて組織的に集めているんです、あなたは。だから、これはとんでもないことで、私が思っていた――思っていたというか、こういうことになるんじゃないかな、この人が区長になったらと思っていた方向に着実に進んでいるんですよね。ですから、あなたは、こういうことで補助をしている団体に発起人を頼んだりすること、あなたの協力者に、同じこと、協力を求めていること、あなたの資金集めの。こういうことをあなたはどう思うんですか。 ◎副区長 ちょっと確認させていただきたいんですが、団体からというふうにおっしゃいましたけれども、団体からなんですか、それとも個人、それによって決定的に話は違ってくると思います。 ○北明範 副委員長  すみません、木梨委員……(発言する者多し)静粛に、静粛に。  今質疑を聞いておりますと、区長の政治家としての活動について取り上げているように見受けられます。ここは予算特別委員会ですので、5款、7款に沿って質疑をされますようお願いいたします。 ◆木梨もりよし 委員  私は、この問題は、要するに補助をしている区の公金だから言っているんですよ。補助をしている団体があるじゃありませんか、ここに。(発言する者多し)今言った団体に、実際にここに資料、区議会事務局で集めた資料があるじゃないですか。  何を言っているんだ。全く信頼できません。この続きはまたやらせてもらいます。 ○北明範 副委員長  共に生きる杉並の質疑は終了いたしました。  美しい杉並の質疑に入ります。  田中ゆうたろう委員、質問項目をお願いします。 ◆田中ゆうたろう 委員  私からは、1点目に情報教育の推進について、2点目に荻外荘について、時間があれば、3点目に南北バスについて伺います。  まずは、情報教育の推進について伺ってまいります。  私自身、こうしたICT機器がまだほとんど普及していない時代に子ども時代を過ごしてまいりましたので、教室ICT環境整備、このように言われましても、いま一つ具体的なイメージが湧きにくいというところが正直ございます。また、こうしたICT機器の導入につきましては、そのプラス面が大変期待される一方で、また同時に、電子教材のマイナス面といったことも各方面から議論されているところであります。一歩やり方を間違えれば逆効果となってしまうことも懸念されるところだと思います。  そこでお伺いをしてまいります。まず、この施策の目的、概要、また、本予算の主要事業に組み込まれた経緯についてお聞かせください。 ◎庶務課長 電子機器でございますけれども、概要につきましては、まず、今教室で紙と黒板でやっている授業を、プロジェクター、パソコンを使って、例えば電子教材を使いながら授業をやるという教具の部分でございます。当然、教具でございますから、これを使ってどう授業をするかということが一番問題なんですけれども、それに対しては、これまで紙でやっていたものを、電子教材を使うことによって視覚的効果もありますし、当然それによって動きも出てきますので、子どもたちの理解力向上等々が図れると思っています。  内容としては、今申しましたプロジェクターと、あとは、これはまだこれから研究を進めるものでございますけれども、タブレットを使った授業を研究してまいりたいということで、小学校と小中一貫教育校杉並和泉学園、それから特別支援学級に入れていきたいというふうに考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  電子黒板機能つきプロジェクターとか、あとタブレットというものも今出てまいりましたけれども、具体的にどのようなものか、そしてどのように使用されることになるのか、いま少し具体的にお答えいただけますでしょうか。 ◎庶務課長 デジタル教科書と申しますのは、今紙である教科書、これが全てデータで入っているものです。例えば英語ですと、英語のスペルのところをトンとやると音声が出るとか発音が聞けるというようなものです。理科とか社会ですと、写真等が入っていますので、そこに動画が組み込まれていたり、例えばインターネットで事前に動画等を拾ってきて、そこに組み合わせて授業を展開できるというようなものです。  タブレットについては、今いろいろな自治体で研究を進めています。いろいろな方法があると思いますけれども、これについても、当区としましてもまだこれから、来年から研究をして、どうやって使うかということを実践的研究を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  そうすると、何年生から使われることになるわけですか。 ◎庶務課長 プロジェクターにつきましては、全普通教室に設置をいたします。 ◆田中ゆうたろう 委員  小学校1年生から。 ◎庶務課長 はい。 ◆田中ゆうたろう 委員  先ほどるるご説明があったんですけれども、紙媒体の教材は、それはそれで残るんですか。 ◎庶務課長 先ほど申しましたとおり、授業に使う道具ですから、各先生方によって、デジタルを使ったり、併用したり、紙を使ったりということが考えられると思います。 ◆田中ゆうたろう 委員  杉並区で、ある程度取り扱いに関しまして共通のルールといったものは設けないんでしょうかね。 ◎済美教育センター所長 タブレットPCについてはこれからですから、これからやりながら考えていきますけれども、例えばこれまでも、外部接続のルールであるとか、そういうものはあると思います。また、生活指導のこともあると思います。例えばどこに持ち運ぶのかということについては、今後考えていくべきことだと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  先生方は使いこなせるんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 この間、校務パソコンを配ることで、先生方のICTを活用する能力が飛躍的に上がりました。多分、杉並区の先生方は非常に使えるレベルであると思います。ただし、タブレットを使った授業であったりとか新しく入れた機材については、やはり研修が必要だというふうに考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  そうした電子教材のプラス面とマイナス面があると思うんですけれども、それらをちょっと挙げていただけますか。 ◎済美教育センター所長 まずプラス面なんですけれども、生涯にわたってICTに触れていく時代になりましたから、そういうふうな力がついていくということ。また、コミュニケーションツールとしても非常によいところを持っているということ。ただし、課題としては、先ほど申しました、これから先生方の活用する力を上げていくことであったりとか、今、情報モラルの問題が叫ばれていますから、あわせて、使う力とともにそれを抑える力、情報モラルを一緒に育んでいくということが課題だというふうに認識してございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  目が悪くなるというおそれはないんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 使い方だと思っております。それを使ったからといって全ての子が目が悪くなるわけではなく、それは使い方の指導の中で、配慮すべき子には配慮していくということだというふうに考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  今私が申し上げたようなことも含めてなんですが、あと、先ほどご答弁いただいたようなことも含めてなんですけれども、そういうマイナス面をどのように抑えていくのかということについて、もう少し具体的なお答えをいただきたいんですけれども。 ◎済美教育センター所長 まず、子どもたちの情報モラルについては、既に学習指導要領に織り込まれておりますので、どの学校でも計画的に行われていると思っています。  先生方の活用力につきましては、研究指定校を設ける中で、いい使い方をこの間も研究してきましたけれども、さらに進めていきたいというふうに思っております。どの教科で、あるいはどの領域で一番効果的なのかということを検証しながらやっていく必要があるというふうに考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  今のご答弁にもちょっと出てきたんですけれども、こうしたデジタル教材の扱いについて、学習指導要領等で何らかの記載があるんでしょうか。
    ◎済美教育センター所長 小学校のほうには、各教科の指導に当たっては、児童がコンピューター、情報通信ネットワークなどの情報手段になれ親しむというようなことが具体的に記載されています。また、コンピューターで文字を入力するなどの基本的な操作などを学んでいくということなどが書いてあります。 ◆田中ゆうたろう 委員  発達段階に応じて、デジタル教材に触れさせる時間数を増減させるのかどうか。 ◎済美教育センター所長 当然、入れれば使う時間というものは増えていくというふうに考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  そうじゃなくて、学年ごとにデジタル教材に子どもたちが触れるという時間を増やしていくのか、それとも特にそういう考えはない、各先生の裁量に委ねられているのかどうか。 ◎済美教育センター所長 基本的には学校のほうで使うわけですから、学校の実態に応じて考えていくものだなというふうに思っています。ただし、上学年に行くと子どもたちも使える力が高まっていきますから、少しずつ時間数が増えていくというふうに予想しております。 ◆田中ゆうたろう 委員  各教室にインターネットはつながっておりますか。 ◎庶務課長 まだ全教室にはつながっておりません。まだ一部の教室だけですので、今回プロジェクターを整備するに当たっては、全教室にインターネット環境を整備する予定でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  ネット上には種々の危険もあり、そういった危険からいかに子どもたちを守るかといったことも論じられております。そうしたメディアリテラシー的な視点は、この情報教育の推進には当然含まれていると考えてよろしいですね。 ◎済美教育センター所長 含まれております。 ◆田中ゆうたろう 委員  それはどのように。 ◎済美教育センター所長 メディアリテラシーにつきましてもやはり段階があります。単純にパソコンだけのことではないというふうに思っています。子どもたちは、上学年に行くに従いまして、当然携帯型のものも持つようになりますし、さまざまな情報媒体に触れることになりますので、発達段階に応じて、しかるべき手を打っていくということでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  今までるるご説明があったんですけれども、整理をさせていただきます。  主に教科内での使用が前提とされておりますか。 ◎庶務課長 ICT機器もいろいろありまして、今私が述べてきたのは、教室で使うプロジェクター、パソコン、これは授業でほとんど先生が主体になって使うものですね。あと、リテラシー教育みたいなものは、パソコン教室を各学校に用意していますので、そちらで子どもたちが自らパソコンを使って学んでいくというものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  今ご答弁あったんですが、私は、さまざまな活用方法が考えられてしかるべきではないかと考えております。一、二の提言を行わせていただきたいと思います。  まず、話の糸口といたしまして、公教育における塾の位置づけについて確認をしておきます。 ◎済美教育センター所長 学習塾とは、学校の放課後の時間帯に児童生徒が有償で行うべきものであり、公教育の一環ではございません。 ◆田中ゆうたろう 委員  では、なぜそれにもかかわらず塾は必要とされるのか、公教育だけではなぜ不十分とされるのか、これも確認しておきます。 ◎済美教育センター所長 塾が必要かどうかを判断するのはご家庭であると考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  とはいいましても、中学3年生の約75%が塾通いをしている。また、さらに昨年からは、生活保護世帯に対し、都の制度に上乗せして区でも独自に助成金を出すことになった。この上乗せ助成についてはさまざまな議論があるところでありますが、もとより、学校で塾と同レベルの学習効果を得ることができるならば、これは見直し可能な施策であろうと私は考えております。  公教育を補完、補強する意味で、塾の講義DVDを放課後の普通教室で放映し、意欲ある生徒の発展的学習に供してはどうかと思いますが、区の見解はいかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 学校内で行う発展的な学習、補充的な学習は、やはり学校の中で行うわけですから、個に応じた指導を行っていくべきであるという意味で、今のご提案は、私どもは考えてございません。 ◆田中ゆうたろう 委員  検討いただきたいと思います。  それともう1つ、小笠原自然体験交流事業との絡みでお伺いいたしますが、これは、一部の生徒しか参加できないということの是非がこの間議論されております。私は、派遣される生徒だけではなく、杉並で待っている生徒たちにも何らかの方法を講じてこの事業に参加させることはできないかと前々から考えておりましたが、ICT機器を活用することによって、その可能性はあるのではないかと考えております。  一例としてでありますけれども、小笠原で派遣生徒たちに音声や映像を収録させ、待っている生徒たちにもバーチャル体験をしてもらう。可能であれば、中学校の教室に中継して、集まった生徒たちに同時体験してもらう。夢のような話かもしれませんけれども、ご検討いただけないでしょうか、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 今現在も、リアルタイムで向こうの様子を伝えるとか、そういう工夫をしているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  るる伺ってまいりましたけれども、私は、ICT機器を活用することによって、マイナス面に関するいろいろお尋ねもいたしましたけれども、基本的には非常に発展的な学習が望めるようになるのではないかというふうに期待をしておりますので、私が今申し上げた事柄も含めて、ぜひ前向きにご検討いただければ大変ありがたいと思います。  次に、荻外荘について伺います。  先般、総財でも議論は尽くされていることと思いますが、改めて、どのような公園にするのでしょうか。 ◎公園整備担当課長 荻外荘の場所については、従前、みどり豊かな屋敷林ということで、幹周り3メートルから4メートルを超える貴重木も2本ありました。なるべくそういうふうなみどりを残しながら、周辺には大田黒公園、角川庭園等、特色ある公園がございます。ですので、それらと連携を図って、地域の活性化につながるような公園にしてまいりたいと考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  今ご答弁で、みどりの空間、屋敷林等々のご答弁があったかと思いますけれども、そういう役割のほかに、この荻外荘は、故近衛文麿の旧宅という文化的側面もあると思います。こうした歴史や由緒を持つ公園というのは区内にどのくらいあるんでしょうか。 ◎みどり公園課長 歴史、由緒ということで言われるような場所については、十分把握はしてございませんが、例えば、筑波移転跡地を公園にしてきたものであるとか、あるいは大田黒公園であるとか角川庭園のようにご寄附をいただいた場所というのは、それなりに杉並は歴史があったということで、あと、最近開園しましたけれども、与謝野晶子の旧宅のあった場所を公園にしてございます。そのほかにも、特徴ある公園を最近整備してきてございますし、そういったことがあろうかなと思います。 ◆田中ゆうたろう 委員  そうした公園は、その歴史とか由緒を区民が知ることのできるような碑ですとか説明ですとか、そういったものは設けられているんでしょうか。 ◎みどり公園課長 公園のできた経緯、例えば先ほど出た与謝野公園なんかは、与謝野公園に改修する前からそういったものを、郷土博物館等と連携して案内板を設置してきたところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  では、二、三、例を出しますけれども、蚕糸の森、馬橋、柏の宮、この辺はどうですか。 ◎みどり公園課長 蚕糸の森については、蚕糸試験場の跡地であったという記録もありますし、馬橋についても気象研究所の跡地、柏の宮については、もとは旧日本興業銀行の跡地ですけれども、住民と一緒につくってきた経緯等についての解説板等はつけてございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  そういう説明板の説明というのはどなたがつくるんでしょう。 ◎みどり公園課長 私どものほうで内容を検討して、現地に設置しているものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  みどり公園課。 ◎みどり公園課長 はい。 ◆田中ゆうたろう 委員  荻外荘は近衛さんのお屋敷ということで、まだいろいろ定まっていない歴史的な評価というのもあると思います。だけれども、郷土の人物だということで、郷土人として親しみの持てるような説明を設けていただければと要望して、おしまいにいたします。 ○北明範 副委員長  以上で美しい杉並の質疑は終了いたしました。  ここで3時まで休憩いたします。                             (午後 2時41分 休憩)                             (午後 3時    開議) ○北明範 副委員長  休憩前に引き続き委員会を開きます。  緑の党の質疑に入ります。  それでは、奥山たえこ委員、質問項目をお知らせください。 ◆奥山たえこ 委員  1番、施設使用料値上げの影響予測について、これは学校開放、スポーツ施設、施設全般について伺います。資料番号は485です。2番目、学校現場の非常勤職員の待遇について、資料は481番です。3番目、国土交通省白書、これは2013年版ですけれども、これにおける少子化の理由と若者雇用の貧困化状況報告、それと住宅政策についてです。4番目です。杉並の賃貸住宅事情、これはいわゆる脱法ハウスと憧れの高円寺についてです。時間があれば、5番目、耐震診断について伺います。  使用料です。  まず、スポーツのほうですけれども、団体利用割引を今現在やっておりますけれども、その制度を設定した理由は何でしょうか。 ◎スポーツ振興課長 まず、団体登録は、できるだけ団体を増やして仲間づくりをしましょう、健康になりましょうというような、そういうことで団体登録を始めたということでございます。 ◆奥山たえこ 委員  今回資料をいただきました。学校開放部門の使用料の、まず、過去、決算に出ているものは、平成22、23、24年の3カ年、それから来年度の予算額は幾らか、数字でお示しをお願いします。 ◎生涯学習推進課長 使用料についての決算ということで、22年度決算額は58万9,210円、23年度は51万6,360円、24年度54万140円、26年1月末現在で約44万円程度。  なお、26年度の予算額は671万余となってございます。 ◆奥山たえこ 委員  大幅な増額となっていますけれども、その理由は何か。また、幾つかの施設の使用料が幾らから幾らに上がるのかもご説明お願いします。 ◎生涯学習推進課長 26年度の予算が大幅に増額になっている理由といたしましては、使用料等の見直しが27年の1月からというような予定で予算額を出しているということによるものです。  なお、使用料につきましては、今現在、屋内運動場につきましては、昼間5時間以内1,800円、夜間3,100円となっているものが、27年1月以降は両方とも1時間以内500円。校庭につきましては、同金額になっておりますが、27年1月以降は1時間以内200円。教室、会議室につきましては、現行使用料、昼間5時間以内500円、夜間1,200円となっているものが、改定後は昼間、夜間ともに1時間以内100円、こういった金額で予定をしてございます。 ◆奥山たえこ 委員  無料だったものが有料になるのもありますよね。ちょっとご説明を。 ◎生涯学習推進課長 申しわけございません。今現在、登録団体につきましては、現行の使用料は無料となってございます。なお、学校開放施設につきましては、今ご利用いただいている方々のうち、登録団体のご利用が約9割となってございますので、今利用の約9割の方は無料でご利用いただいているというような状況になってございます。  なお、改定後は、一般利用の方も登録団体も同額というようなことで考えてございます。 ◆奥山たえこ 委員  登録団体の利用は変わらないという予測で計算しているんでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 改定後も登録団体の利用は変わらないというように予測してございます。 ◆奥山たえこ 委員  そう考える理由は、根拠は。 ◎生涯学習推進課長 今回の利用料の改定につきましては、現行の金額と比較しますと、24年度決算を用いまして、光熱費程度を出して高額ということではないこと、あとは、今、全登録団体に対して説明をしておりますけれども、そういった説明会の様子を見ても、ご理解いただいてお支払いいただけるんじゃないかと考えてございます。 ◆奥山たえこ 委員  目的に仲間づくりがあるということですけれども、それがだんだんばらけていくことにはならないと思いますか。予測、どうですか。 ◎生涯学習推進課長 今まで確かに無料でお使いいただいておりましたけれども、今回改定した金額も、例えばスポーツ施設などに比べますと手軽な料金になってございますので、今までどおり、利用者お一人お一人の負担はそんなに大きくないと考えておりまして、ご利用いただく団体も減らない、あとは、そういった地域の仲間づくりも同じように継続していくものと考えております。 ◆奥山たえこ 委員  私は、利用料が上がること自体はそんなに問題だと思っていません。テニスコートはむしろ上げるべきだというふうな一般質問をしたこともあります。しかし、団体利用割引を廃止するということは大変大きな問題、影響が大き過ぎると考えています。  そこでお伺いいたしますけれども、効果額として8,000万円というふうな答弁を以前受けておりますけれども、団体利用割引がほとんどこの8,000万円を占めているのかどうかをまず確認します。 ◎財政課長 全体の経費ですので、私のほうからお答えいたしますが、当然、団体の割引の2分の1がなくなった部分と、若干使用料が上下している部分が両方加味されているということでございます。 ◆奥山たえこ 委員  利用率は変わらないという答弁を以前受けておりますけれども、団体利用の割引という制度は、利用するときのインセンティブになっているというふうに私は考えているんですが、当局はどうお考えか。 ◎財政課長 一般的に、団体というのは、一定の目的とか共通の関心事に伴ってつくられていくというふうに考えております。そうした中で、利用料が変動することによってその影響がどのくらい出てくるかというのは、実際やってみないとわからないと思いますけれども、利用料金だけで団体がどうこうということではないというふうに考えているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  いや、利用料金は非常に大きな要因だと私は考えているんですよ。今、学校開放のほうを伺いました。あちらのほうが先行してかなり金額が上がるわけですよ。その結果を見て、団体利用がどうなるかを見てから決めても遅くないんじゃないですか、コミュニティ施設のほうの値上げというか、団体利用は。 ◎財政課長 今回の使用料の見直しにつきましては、急激な負担を防ぐために、段階的な引き上げ措置をとったり、先ほど申し上げた学校開放施設について申し上げれば、区内の在住在学の児童生徒及びその指導者で構成された団体が利用する場合は、現行どおり無料にするとか、体育施設にも必要な減額措置というのは講じているところでございます。今回の使用料見直しにつきましては、受益者負担の公平性の観点から見直したものでございまして、その点をご理解いただきたいというふうに考えております。 ◆奥山たえこ 委員  いや、それでも実際には2倍以上になるわけですよ。  では、利用件数がどんどん減っていったらどうするんですか。放置するんですか、それは。 ◎財政課長 先ほどご答弁申し上げたとおり、団体というのはそれぞれの目的があって構成されておりますので、委員のように、必ずしもそれだけの要因で何か変動するということはないというふうに考えているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  いや、団体利用が減って利用料収入が減る、そういうふうになったら、施設の有効利用という観点から、結局、本末転倒なんじゃありませんか。そういったことはお考えにならないのかどうか。 ◎財政課長 繰り返しのご答弁になりますけれども、団体の活動というのは、区としても、施設の面だけではなくて、いろいろなところで支援申し上げているところでございます。そういった総合的な部分を勘案して、引き続き団体活動については区として支援もしていきますし、活性化を引き続き支援していくところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  平行線ですね。団体利用のデータをきちんととっていただくようにしようと思います。  2番目です。学校現場の非常勤職員ですが、民間委託の方々が700名以上いらっしゃいますけれども、どのような職種なのか。 ◎庶務課長 職種というか、職員の種別で申しますと、給食調理、それから、警備はほとんど機械警備なんですけれども、早朝と夜間については、部分的に委託をしています。それから用務業務についても委託をかけてございます。 ◆奥山たえこ 委員  平成24年と25年を比べて人数が増えていますけれども、その理由は。 ◎庶務課長 給食調理、それから今申し上げました施設管理業務、用務業務委託の校数の増でございます。 ◆奥山たえこ 委員  学校には英語の先生がいらしていますけれども、あの方たちの雇用形態ですね、派遣なのか委託なのか。 ◎済美教育センター所長 ALTは、中学校の場合は委託でございます。 ◆奥山たえこ 委員  委託だといろいろ指示が間接的になってやりにくいと思うんですが、なぜ委託にしているのか、派遣じゃなくて。 ◎済美教育センター所長 派遣ですと、3年以上になると正規雇用にするというふうな約束事もございますので、今現在は委託でやっていただいております。 ◆奥山たえこ 委員  正式には雇いたくないということですね。  委託した先には、当区は最近、労働環境モニタリングなどをしておりますけれども、学校の英語の先生にはどうなっているのか。 ◎済美教育センター所長 モニタリングしておりません。 ◆奥山たえこ 委員  先生の給与、お幾らですか。 ◎済美教育センター所長 委託ですので、1人当たりの給料については把握してございません。 ◆奥山たえこ 委員  区民センターについては、時給850円だとか900円だとか、私は答弁を得ているんですよ。学校については全く調査していないということですか。また、やる気がないということですか。 ◎庶務課長 プロポーザル契約等でモニタリングをしている業務については把握をしてございます。 ◆奥山たえこ 委員  では、お幾らですか。 ◎庶務課長 用務業務で申しますと、職能、チーフとかいろいろあるんですけれども、最低の賃金で申し上げますと、880円から1,000円ぐらいだったと思います。 ◆奥山たえこ 委員  東京都の最低賃金は今幾らでしたっけ。 ◎経理課長 今現在、869円でございます。 ◆奥山たえこ 委員  次に行きます。国土交通省の白書から、所管課長に少子化の理由なんかを伺いたいと思います。2013年度版、ご説明お願いします。
    ◎住宅課長 住宅施策に関する質問でございましたので、私のほうから答弁させていただきますけれども、少子化の原因としましては、まず若者の人口が減少していること、結婚をしないで子どもをもうけない人が増えていること、晩婚化が進みまして子どもを持つ人数が減っていること、そういったさまざまな理由が挙げられます。 ◆奥山たえこ 委員  いや、款は違ってないんですよ。大丈夫なんですよ。国土交通白書の2013年度版では、そういったことをかなり詳細に報告しているんですけれども、なぜ国土交通省がそういったことについて詳しく説明しているのか、ご説明お願いします。 ◎住宅課長 国民の暮らしとか、それから時代感覚が変化する中で、若者がこれから次代を担っていくわけですけれども、そういった次代を担っていく若者が豊かに暮らせるために国土交通省としてどういうことができるか、そういうことを検討するためにやったものだというふうに理解しております。 ◆奥山たえこ 委員  つまり、いろんな所管ですね、厚労省だけでなくて、総務省だけではなくて、そういった調査をしているわけですけれども、この白書の中にはかなりいろんな工夫されたデータが図表として載っています。  具体的に、40番の図表、これはどんな内容なのかを、タイトルと簡単なご説明をお願いできますか。 ◎住宅課長 40番でございますけれども、世代別に見た非正規雇用割合の推移ということでございまして、男性につきましては、非正規雇用割合が継続的に上昇しているというような状況が読み取れます。 ◆奥山たえこ 委員  世代的な特徴はどうですか。 ◎住宅課長 前の世代に比べまして、今の若者がそのような状況が大きくなっているということでございます。 ◆奥山たえこ 委員  51番の図表はどうでしょう。 ◎住宅課長 51番の図表でございますけれども、世代別に見た実質賃金の推移ということで、20歳から24歳時の実質賃金でございますけれども、これは、高齢の世代では年齢の上昇に伴って賃金が上昇しておりますけれども、20歳から24歳については賃金の上昇率が低くなっているということでございます。 ◆奥山たえこ 委員  つまり、私のように還暦に近いような世代の人たちは、若いころ低賃金でも、年をとるとだんだん給与が上がっていったんだけれども、今の人たちは余り上がっていないというデータですよね。そういった読み方でよろしいかどうか。 ◎住宅課長 そのように理解しております。 ◆奥山たえこ 委員  同じ白書の中で、いろいろおもしろいデータがあるんですけれども、若者の人口移動についてデータがあります。なるべく杉並区に住み続けていただきたいと思うんだけれども、23区内で人口移動、特に若者についてはどのような傾向があると、その白書の中では説明されているのか。 ◎住宅課長 以前の若者世代よりも、都心3区、それから23区の人口が増加している、そのように分析しているというふうに理解しております。 ◆奥山たえこ 委員  人口の減少については、今委員会でもかなり話題になっていますが、今のデータは、予測ではなくて実測値ですよね。 ◎住宅課長 そのとおりでございます。 ◆奥山たえこ 委員  せっかく杉並に住んでいる方に、湾岸地域に引っ越さずにいていただきたいと思うんですけれども、住宅課としては何か施策を考えているかどうか。 ◎住宅課長 住宅課としましては、今までも、若い世代の方が杉並区に住んでいただくように、ファミリー世帯の支援ですとか、それから区営住宅の運営による低所得者の支援ですとか、そういったことを中心にやってまいりました。 ◆奥山たえこ 委員  それが効果を上げているかどうかですが、4番目に行きます。  まず、倉庫などに住むいわゆる脱法ハウスというものが昨年大変話題になって、今でも問題化しているんですが、どういったことなのか、簡単なご説明をお願いします。 ◎建築課長 いわゆる脱法ハウスですけれども、国は、違法貸しルームというような表現をしております。具体的には、オフィス、倉庫など居住以外の用途に供すると称しながら、多人数の居住実態のある建築物、もう1つは、マンションの1住戸や戸建て住宅を改修し、多人数の居住実態のある建築物、これらの中で建築基準法の防火・避難規定に適合しないおそれのあるものをいわゆる脱法ハウスと称しております。具体的には、建築基準法では寄宿舎に該当するものでございます。 ◆奥山たえこ 委員  火事が起きたらなかなか逃げにくいというものなんですけれども、どうしてそんな危険なところに住むんでしょうか。 ◎建築課長 いろいろ理由は想定できますけれども、1つは、敷金、礼金なしに簡単に借りられるというようなところと、また、期間は割と短期から長期にわたって借りられる、利便性が高いというところがあるんじゃないかというふうに考えております。 ◆奥山たえこ 委員  私などの世代でいうと、高円寺というのは結構憧れのまちだったんですけれども、高円寺あたり、つまり中央線あたりで、1DKの家賃というのは大体幾らぐらいするでしょうか。所管はご存じか。 ◎住宅課長 広さですとか、駅からどれくらいかとか、いろいろ値段はあろうかと思いますけれども、1DKで大体6万というふうに私は理解しております。 ◆奥山たえこ 委員  先ほど英語の先生──英語の先生じゃなかったかな、時給880円からという数字が教育委員会から出ていますけれども、あれだと額面月16万円ぐらいなんですね。手取り13万ぐらいとすると、家賃が半分占めますけれども、これで高円寺に住むことができるんでしょうか、そんな安い金額で。 ◎住宅課長 先ほど申し上げましたけれども、いろいろな住宅がありますので、収入に応じた適正な家賃で負担していただいているというふうに理解しております。 ◆奥山たえこ 委員  いや、工夫していただけないですよ。私の住んでいるアパートは本当に安い、4万3,000円だけれども、これ、30年住んでいるからなんです。30年、しかも風呂なしだし。  子どもができても杉並に住んでもらうということをさっき聞きましたけれども、来年度予算ではそういった工夫を何かやっていますか。 ◎住宅課長 まず、住宅施策だけで、お子さんが生まれて杉並区にずっと住んでいただくということではなくて、総合的に支援していく必要があると思うんですね。保育園の整備ですとか、福祉事務所における就労支援ですとか、それから住宅手当の支給ですとか、そういったものを総合的にミックスして、若者も含めて支援していく、それが大切だというふうに理解しております。 ◆奥山たえこ 委員  住宅政策はその中の大きな柱になると私は考えているところです。  耐震診断に行きます。  3・11から3年たちましたけれども、申請数はどうですか。数の増減を。 ◎防災まちづくり担当課長 木造住宅の例で、精密診断の数で申しますと、確かに震災前は年間100件前後でございました。23年度234件、24年度306件と、倍増、3倍ぐらいに増えたんですけれども、25年度につきましては、1月末ですけれども155件ということで、震災前の2倍ぐらいにはなっていますけれども、大分落ちついてきたというふうに考えております。 ◆奥山たえこ 委員  それは、やるべき人にもう行き渡ったということでしょうか、それともほかに理由がありますか。 ◎防災まちづくり担当課長 区内の耐震化率等の数字から推計しますと、まだまだ耐震化を必要とする建物は相当あると思いますので、耐震診断の申請が落ちてきた理由というのはちょっとわかりませんけれども、震災直後というのは、皆さん地震に対して敏感になっていまして、申し込みが殺到するというような傾向はございますので、そういったことでちょっと落ちついてきているのかなという感じはします。 ◆奥山たえこ 委員  必要かどうかというのは、住んでいる方は築年数でわかるわけです。そういった方がどうして耐震診断をしようとしないのか、所管はどのような理由があると予測していますか。 ◎防災まちづくり担当課長 一番大きなのは経済的な理由だと思います。特に、高齢化した方がこれからまたお金を借りて家を建てるというのは非常につらいところがありますので、あるいは耐震補強もそうなんですけれども、お金がかかりますので、そういった経済的理由が大きいと思います。 ◆奥山たえこ 委員  建物が倒壊すると、どのような被害というか損害になるんでしょうか。周りに与える影響なども。 ◎防災まちづくり担当課長 まず一義的には、建物が倒壊しますと、中に住んでいる方がもしかすると命を落とすとか大けがをする、それから、道路を塞いだりしますと、緊急自動車が通れないとか避難ができないとか、あるいは倒れたことによって火災が発生して、延焼のもとになったりとか、そういったことが考えられます。 ◆奥山たえこ 委員  過大な公共投資、お金を出すべきだとは思わないんだけれども、それについて何もなすすべがないんでしょうか、それとも何らかあるでしょうか、伺って、終わります。 ◎防災まちづくり担当課長 確かに、私有財産ですので、幾らでも出すというわけにはいかないと思います。ですから、我々としましては、啓発して、なるべく耐震補強なりしていただくようにお願いしていくということを考えております。 ○北明範 副委員長  以上で緑の党の質疑は終了いたしました。  杉並区議会自由民主党の質疑に入ります。  それでは、富本卓委員、質問項目をお知らせください。 ◆富本卓 委員  ちょっと重なっているので、観点を変えて質問しますが、道路、まちづくり、食物アレルギー、時間があれば教育談義、そんなところです。資料は283、285あたりを使います。  まず、道路についてなんですが、最近やたら工事が多いんですが、年度末だからか、アベノミクスなのか。 ◎土木計画課長 いろいろな条件があると思いますけれども、道路工事は、区内でも、それから東京都の都道でも、年間調整をとってやるようには努めておりますので、負担にならないように、気をつけてやるように、また区もやりますし、指導してまいります。 ◆富本卓 委員  今ちょっと道路のことを聞くんですけれども、都市計画道路がありますけれども、今現在はどうなっているのか、区内の都市計画道路の総距離ですね。それから整備状況、あと、なぜやるのか、この辺、改めてお願いします。 ◎土木計画課長 区内の都市計画道路は、総延長でいいますと約84キロ、整備の完了延長は約41キロで、率で申し上げれば約48.5%が整備が終わっております。  事業の目的ですけれども、円滑な道路交通の強化とか、それから地震等の災害時の避難場所へのアクセス等の確保の防災機能、それらの強化を図りまして、安全で快適な生活と、機能的な都市活動に寄与することを目的としております。 ◆富本卓 委員  たしか今、第三次事業化計画で、27年度まで12年間であると思いますけれども、この間はどういう整備状況か、次の計画はどうなっているのか、この辺、いかがですか。 ◎土木計画課長 第三次事業化計画、27年度ございますけれども、区内の道路としては、区施行の路線が3路線、補助132号線、215号線、217号線とございましたけれども、これは全て事業化にはまだ至っておりません。  今後ですけれども、東京都のほうから、28年度以降新たな計画、東京における都市計画道路の整備方針、仮称でございますけれども、策定するという提案がございまして、今後検討していくというところでございます。 ◆富本卓 委員  計画期間は。 ◎土木計画課長 計画期間は、東京都のほうから提案のあった時点では、平成28年度から37年度までのおおむね10年間と考えているというお話でございます。 ◆富本卓 委員  私の地元の、さっきも出ていました132号では測量まで行ったと伺ったが、その後、大きな事業展開も余りない。また、当該地域の新年会、3月にこの間あったんですが、非常に冷ややかでありました。そういう中で、次期計画の優先路線も、さっきの計画の話でいうと、そろそろ考えていかなきゃいけないのか、その辺についてはいかがですか。 ◎土木計画課長 東京都から提案がございまして、昨年の秋に、特別区で検討会、都と区の検討会、それから、今回多摩のほうの都と市町の検討会と策定会議が設置されたところでございます。今、道路のネットワーク等の検証などに向けて検討を進めているところでございます。 ◆富本卓 委員  当然、そうなると、今後区民の声も聞いていくことになると思います。また、性格上、さっきもそれぞれの地域でやっているみたいですが、近隣の市区と話をしなきゃいけない。このあたり、それからあと、都の考えも聞いてくるのかなと、その辺の流れについてはいかがですか。 ◎土木計画課長 都から、検討段階に応じてパブリックコメントを実施すると聞いております。今の事業化計画、三次計画でも、中間のまとめとそれから整備方針の案という段階でパブリックコメントをしておりましたので、皆様の意見をお聞きすることは大切なことでございますので、確実に行うように、都や他の区とも調整してまいります。  それから、近隣の区市との関係ということでございますけれども、先ほど申し上げましたように、特別区の検討会等ございます。それからさらに、杉並の場合は隣接に市がございますので、市部との調整会議も考えられておりますので、十分調整してまいりたいと考えております。 ◆富本卓 委員  そうした中で、オリンピックの問題もありますけれども、この辺はどういう関連をしてくるのか。 ◎土木計画課長 次期計画が平成28年から37年度までと考えますと、オリンピックは平成でいいますと32年の開催になりますので、事業期間、準備期間等含めますと、この計画をオリンピック開催に合わせるということは完全には難しいと考えております。 ◆富本卓 委員  そうした中で、当区と関係するのは外環の問題もあります。これは杉並も関係しますけれども、それぞれ関係する自治体でもいろいろ温度差がありますけれども、そうした中、今後この事業はどうなっていくと区は捉えているか。現状の状況等、よろしくお願いします。 ◎調整担当課長 委員ご指摘のとおり、外環道沿線のそれぞれの地域におきまして、状況の違いだとかさまざまな問題があることは認識しております。外環道につきましては、渋滞対策のみならず、災害時における緊急輸送路としての機能確保の観点からも、2020年の早期の開通に向けまして、スピード感を持って事業を推進すべきであると考えております。今後とも区は引き続き、事業を円滑に推進しますよう、国など事業者に対して強く働きかけてまいりたいと思います。 ◆富本卓 委員  この道路の問題、私も代表質問で聞きましたけれども、杉並はいろんな地域事情もあってなかなかうまくいってないところもありますけれども、オリンピックも決まって、また、要するに高度経済成長期の道路の整備という側面もある。また、防災の話では狭あい道路の問題もある。そういう中で、幹となる都市計画道路があって、その枝葉に狭あい道路とかもあるんでしょう。改めて道路行政についての区の決意を伺っておきたい。 ◎区長 防災対策やコミュニティバスを初めとする区内の南北交通などの課題ということが長年杉並区でも言われております。そういったことを考えていきますと、まちづくりというのは、やはり道路が基本ということだと私は考えております。  必ず発生するとされている首都直下地震に対しても、安全な道づくりというのは喫緊の課題だと思いますし、杉並区の特性というものを考えますと、狭あい道路、今力を入れておりますけれども、この拡幅整備ということ、4メートル道路をきちっとつないでいくということは大変重要だ、こう思っております。来年度はこれまでの取り組みをさらに充実させていきたい、いかなければならない、こう思っております。  こうした取り組みに加えまして、震災時には、延焼遮断のための延焼遮断帯というものや避難経路、緊急輸送路といったものを確保するために、骨格となる都市計画道路の整備も今後どうしていくのかということは大変重要な課題だ、こう思っております。  ところが、新たな道路の整備ということになりますと、現実に、当区もそうですけれども、既成の市街地におきましては、当然区民1人1人の生活にかかわってくるということがございます。当事者としての住環境整備とか生活環境といったものの利害の衝突ということは、当区に限らず、道路整備につきものだと思います。そういった意味では、反対の議論も起こりやすい、必ず起こる。現に、放射5号線や高井戸のインターチェンジあるいは外環道でも、これまでさまざまな議論がありましたし、現在もそれが続いているし、将来もそれは十分考えられることだと思います。  私は、そういった議論を大切にして、避けてはならないと考えてきました。議論を起こしたくない、起きるのが困る、だからそういった課題は先送りするということ、そういうことではいけないというふうに思っております。安全で快適なまちづくりというものを進めていくことに向けまして、さまざまなご意見をお聞きしながら、やはりきちんと議論をする、そして考えていく。そして、全体の利益、みんなの利益、公共性、公益性、これは杉並区にとどまらず、基幹道路であればあるほど、広域的な意味もそこに当然出てくる。そういった全体の議論を深めていく。そういう中で個々のそういった利害衝突というものをどのようにして調和させていけるか、乗り越えていけるかということ。そのために議論は避けて通れないわけでありまして、これからそういうものを通じてどう住民の合意を重ねていくか、形成していくかということが大事だ、こう思っています。  防災性、それから利便性の向上に役立てるために、道路整備がどのような役割を果たすのか、区民の皆さんと議論を積み重ねて、その中で、今申し上げたように合意形成を図っていくことが道路の整備、まちづくりのポイントだ、こう思うわけであります。  簡単なことではありませんけれども、そういった議論をしっかりと行っていくことで、地域にとっても区全体にとっても安全で快適なまちづくりに寄与できる、こう思っております。さらに加えれば、国、そして東京都、こういったところとの連携ということも非常に重要な課題だと認識をいたしております。  富本委員におかれましては、今後のまちづくりを進めるに当たりまして、区全体を俯瞰した、あるいは東京都あるいは国といったレベルも含めて、全体を俯瞰した見地からご指導、ご鞭撻をお願い申し上げたい、こう思っております。 ◆富本卓 委員  ありがとうございます。ご指導、ご鞭撻する立場でもありませんが、協力はしていきたいと思います。私も、議論をしないで今まで避けてきたのかなというところがあるので、その心意気はよく感じますし、また、防災といってもやっぱり道路というのは基本なので、この辺はきちっとやっていくということを区民に示していくことは非常に大事だと思いますので、協力できるところはきっちりやっていきたいと思います。  次に、その道路に関して、まちづくりなんですけれども、区長の選挙公約でも、いろんなところを、杉並区のまちを何とかしていこうというのがありました。施策の性格上いたし方ないことは理解していますけれども、正直、余り進展も見られていない現状。国交省から2代目の部長さんも来て、大分ご苦労されているなと。何か最近余り元気がないんだけれども、花粉症か。  ここで、議論を明確にするために、荻窪にちょっと話を絞って進めたいんですけれども、現在の進捗状況を改めて伺っておきます。 ◎都市再生担当部長 荻窪まちづくりの進捗状況についてのお尋ねでございますが、一昨年におきましては、アイデアコンペや区民意見交換会を開催して機運醸成を図ってまいりました。また昨年6月には、地域住民が主体となりまして荻窪まちづくり会議が発足いたしておりまして、3つの分科会でそれぞれ5回、延べにして15回、議論が重ねられております。具体的には、安全・安心、にぎわい、文化・交流の観点から、まちの課題や取り組みの方向性について議論を重ねておりまして、認識の共有化を図っているところでございます。  私が着任してほぼ1年、都市再生部が設置されて丸3年となる中で、大きな進展が見えないとのご指摘につきましては、拙速を避け、幅広いご意見を聞きながら、一歩一歩着実に進めてきた側面があるとはいえ、担当部長として、区民の皆様のご期待に十分応えられていないのではないかと感じております。まちづくり会議の中ではさまざまなアイデアが出ておりますので、さらに議論を深め、最終的にはまちづくり構想という形でご提案いただけるよう、取り組みを加速化してまいりたい、このように考えてございます。 ◆富本卓 委員  そんなに暗くならんとやってください。別にそれを責めているわけじゃないので。ぱっと花が咲くときはね。しっかりやってください。  今、いろいろ15回会議をやっているとか共有化しようとしていますけれども、荻窪のまちづくりは何のためにやるのかということを改めて教えてください。 ◎都市再生担当課長 荻窪駅周辺のまちづくりにつきましては、基本構想におきまして、重点的な取り組みと位置づけられているものでございます。また、総合計画におきましても重点事業と位置づけられるなど、区として重要な施策と考えてございます。  そうした施策につきましては、区内での最大の交通拠点という荻窪駅周辺につきまして、南北分断等の課題の解消というのもございますけれども、こうしたものにつきまして、区民の方々と連携して、その意見を十分に伺いながら丁寧に進めていく、そうした中でまちの将来像を共有していく、こうした目的と捉えてございます。 ◆富本卓 委員  私も、ただ進展がない、どうするんだと、議員としての責任も果たしていないと思いもありまして質問しています。  そうした中で、例えば中野がいろいろ頑張っておるとか、埋没をしてはいけないという区長なんかの思いも、何となくその危機感は理解します。しかし、中野は替え地もありますし、ここまでのまちづくりの歴史も違いがあり、全てが同じとも言えない。また、語る上でのキーワードとして、防災はわかりやすいんですけれども、例えばにぎわいとか快適性という言葉は形容詞みたいなもので、人によっては、その言葉の持つ意味やそれぞれのまちづくりを考える方向性、ここは違うと思うんですが、そういう指摘を受けて、改めてこの事業を行う意義というのを教えてください。 ◎都市再生担当課長 荻窪駅周辺のまちづくりにつきましては、ご指摘のとおり、そういった商業発展というようなにぎわいの要素もございます。また、それ以外でも、お話にございました防災の面あるいは歴史や文化、あるいは場合によっては住環境の保全、テーマは非常に多岐にわたるものと思ってございます。そしてまた、このまちづくりあるいはまちづくり会議にご参加いただいている皆様のお考え、それぞれの捉え方、これはそれぞれの立場によって異なってくるものでございます。したがいまして、繰り返しになりますけれども、丁寧に一歩一歩進める中で、そうした意見を積み重ねながら、十分に意見を伺って、まちの将来像というのを共有していく、このことが将来まちづくりのご理解をいただくために重要だと考えておりまして、そこにこの施策の意義があると考えてございます。 ◆富本卓 委員  例えばにぎわいという言葉をして、私のイメージでいえば、にぎわいといえば、荻窪駅の上に馬券売り場をつくって人がたくさん来るとか、カジノをやって人を呼ぶとか、タウンセブンを109に変えるとか、そういうふうなものがにぎわいかと思うわけですよ、例えば私の場合。反対する人もいるでしょう。それはいいんですけれども。  そういう中で、そうすれば、例えば限られた予算の中である程度まちづくりをするのであれば、にぎわいを起こすのであれば、別にまちを再開発とかしなくても、そういうものを誘致することにお金を持ってくるとか、そういうふうに考えるのだって1つのにぎわいとしてあるわけですよ。これは快適性も同じでしょう。それも捉え方もいろいろある。  それから、限られた予算の中でどうそれを、何に向かってまちづくりをしていくんだということが何となくよくわからないんですよ、見ていて。何となくぼやっとはわかっているんだけれども、そこをどういうふうに会議なんかでも共有化しているのか。さっきもガス抜きじゃないかという指摘もありましたけれども、私はガス抜きとは思わない、いいことをやっていると思いますけれども、その辺をどういうふうにしていくのかというのは、どう考えているのかなというのがあるんですよね。この辺についてはどうでしょうか。 ◎都市再生担当部長 施策の目的の明確化とか優先順位についてのお尋ねかと存じますが、まちづくりの視点は、先ほどもご答弁申し上げましたけれども、安全・安心とかにぎわいとか文化・交流とか、いろいろな視点がございます。委員ご指摘のいわゆる商業的なにぎわいということに限ってお答えを申し上げますと、荻窪駅周辺に求められるものは、まず第1には、やはり住宅都市としての価値を高める商業であったり業務機能であると考えております。いわば日々の暮らしを支え、歩いて楽しめるにぎわいということで、もっと端的な言い方をすれば、日常買い回り品の商業だというふうに私は考えております。  もちろん、こういう日々の暮らしを支えるにぎわいを、今後急速に少子高齢化が進んでいく中で維持発展させていくためには、当然それだけではだめで、区の内外から人を呼び込めるような要素も、当然将来的には必要になってくるだろうというふうに考えておりますが、これら2つの要素をどのようにバランスをとっていくのかというのが最大の課題なんじゃないかというふうに認識をしております。  いずれにいたしましても、現在、荻窪まちづくり会議では、今申し上げたようなにぎわいのあり方を含めまして議論が重ねられておりますので、ソフト面、ハード面ともにさまざまなアイデアが出始めてございます。来年度いっぱいかけてさらに議論を重ねる中で、まちの課題認識、取り組み方針を整理して、いわばまちづくりの総論整理となるまちづくり構想をご提案いただけるよう、区としても全力で支援し、取り組みを加速化させてまいりたい、このように考えてございます。 ◆富本卓 委員  ということは、馬券売り場とかカジノとかを誘致するような、そういう方向には行かないということですね。とりあえず商店街を活性化させる、そういうことなんでしょうか。ちょっと改めて。 ◎都市再生担当部長 馬券売り場とかカジノとか、この場で一概に否定するものでもないですけれども、非常に難しいものじゃないかというふうに考えております。荻窪の周辺にある商店街の今ある機能を前提に、それをどう広域的な商圏に広げていくかという視点をどうバランスさせていくかというのが課題であるというふうに考えてございます。 ◆富本卓 委員  結局、今の世の中、いろんな考えの人がいますから、確かに一生懸命総論整理をやられているんだけれども、いろいろ聞いていると、何もやらんほうがいいみたいなことになることが結構あるわけですね。  例えば公園で、昔僕も地元でありましたよ。聞いていると、公園の整備のときに何だかいろいろ意見が出るんだけれども、結局、上り棒みたいなのを出すと、危ないからどうする、ごみ箱を置いたら、ごみ箱、誰が捨てるかわからない、自転車置場をつくったら……。結局、何もしないほうがいいんじゃないですかみたいな話になるので、そうすると、結局現状維持で終わってしまうんじゃないかなという心配もあるんですが、その辺についての決意というか、いかがですか。 ◎区長 いろいろやりとりを伺ってきて、富本委員からすると、もどかしさを感じておられるのかなという気もいたしますけれども、議論の中で出た中野とか、かつては、例えば臨海副都心などは、非常に短期間で何もないところにどでかいまちが誕生する、こういうことでありました。こういうことが可能な理由は、端的に、ご存じのように臨海副都心は全部都有地であった、広大な、442ヘクタールだったかな、全部都有地であった。中野は国有地の払い下げですか、要するに、権利関係が錯綜していない、非常にシンプルであった。したがって、それが何をもたらすかといえば、プランの作成についての権利者間の合意形成が極めてスピーディーに進むということがあると思います。  既に市街化された杉並区の各駅前を見ても、既に権利関係が大変多岐多様にわたっている。そういう中で、次の時代を見据えて、安全・安心という観点から、あるいは商業の活性化という観点から、あるいは住環境の向上という関係、さまざまな観点から、どういうまちを、どういう駅周辺をつくっていくかということについては、行政が前へ出て牽引できるものなら牽引するという形も選択肢としてあるかもしれません。しかし、こういった地域は、実際にまちで暮らしている人たち、当事者が、自分たちのまちを自分たちでどうしたいか、そのことを当事者として考えていただく。当事者として、その中でコンセンサスを得ていっていただく。大変時間がかかり、議論が積み重なる、そういうプロセスは、当然そこは避けて通れない。その中で本当に自分たちのまちを自分たちの手で、そういう当事者意識、それをまず私は大事にしていくということがあろうかというふうに思います。その中で煮詰まったことに対して、我々が行政としてやれること、バックアップすること、あるいは都や国や、あるいはおっしゃるような民間資本、そういったものを招き入れていくためにどういうような方法があるか、そういう支援の仕方というのは具体的に絞られてくるんだろうというふうに思っています。  現段階では、荻窪ということについていえば、荻窪の人たちが、いろんな人たちがいらっしゃるわけですね。その中で議論を積み重ねて、ビジョンを自らつくり上げて合意形成をしていくという、最大限の当事者としてのご努力、それを区として最大限サポートしていこう、今そういう段階だというふうに思っておりますので、そこはもどかしいかもわかりませんけれども、ご理解をいただければうれしいなというふうに思っています。 ◆富本卓 委員  よくわかります。そういう部分では、議会の中にもうまいこと報告をしてもらうということも大事だと思います。議会とか役所の中でもそれを共有していくことが大事だと思いますので、よろしくお願いします。
     あと、私がいろいろ最近考えるのは、税収をいかに生むかということが今後は非常に大事だと思うんですよ。その辺の視点もぜひ持ちながら、住民の皆さんの活動を支えていっていただければと思います。  次に、アレルギーについて聞きます。  そもそも食物アレルギーとは何か。また、どうして起きるのでしょうか。 ◎学務課長 体の中には免疫という働きがありまして、通常、細菌ですとかウイルスですとか、そういったものから体を守ってくれるんですが、この免疫という機能がなぜか、有害なものではなくて、食物であったり花粉であったり、有害でないものに反応したりして自分を傷つけてしまうこと、これがいわゆるアレルギー反応でございます。 ◆富本卓 委員  私は、ご承知かもしれませんが、お酒が飲めませんけれども、これもアレルギーなんですか。 ◎保健予防課長 お酒が飲めないことについては、アレルギーとは全く関係ないかと思います。恐らく遺伝的にアルコールを分解する酵素などが少ないものと思います。 ◆富本卓 委員  昔は、僕らが小さいころはアレルギーというのは余り聞かなかったんですけれども、最近よく聞くわけですが、その辺は時代的にどういう流れになっているのか。また、アレルギーは治るんですか。治す努力はどうするんですか。 ◎学務課長 アレルギーなんですけれども、区立学校でいいますと、大体10年前が400人だったんですが、5年前には800人、今年度は約900人の方からアレルギーの対応を求められておりますので、年を追って基本的に増えているという状況でございます。 ◎保健予防課長 アレルギーが治るかどうかということなんですけれども、免疫が未熟な乳幼児期に発症するようなアレルギーというのは、大体成長とともに、大人になるまでに治ってしまうことが多いというふうに言われています。ただ、大人のアレルギーについてはなかなか治らないというふうに言われていまして、完全に治せないんですけれども、例えば減感作療法といって、アレルギーの原因物質にだんだん体をならしていくことで症状を緩和するとか、そういった方法もあります。 ◆富本卓 委員  僕らのころは、黙って残さず全部食えみたいなことを言われたわけですよ。それで別に何も起きてなかったんだが、いつごろからこういうことを言われるようになったのか。 ◎保健予防課長 すみません、正確には今ちょっと把握してないんですけれども、恐らく二、三十年前ぐらいから、学校の給食などでのアレルギーが問題になってきたかと思います。 ◆富本卓 委員  そういう中で、一昨年、三多摩のほうでも痛ましい死亡事故もありましたけれども、さっきも出ていたかもしれない、区内の小中学校の状況としては900人ぐらいということですけれども、アレルギーが今何種類ぐらいあるのか、わかりやすく説明してください。あと、アナフィラキシーというのがあるでしょう、それの人数はどの程度か、その辺について、少し詳し目に。 ◎学務課長 アレルギーの種類はかなりありまして、卵、大豆、牛乳、魚介、果物といろいろあります。主なところでは、多いところでいいますと、牛乳と卵というのがそれぞれ、およそ25%から30%の方です。珍しいものとしては、卒業生の分も含めまして、ニンジンのアレルギーですとか、中には、お米のアレルギーがあってご飯が食べられなかったというお子さんもいました。それから、アレルギーとしては珍しいものではないんですが、キウイのアレルギーがありまして、小学校までキウイを食べたことがないというお子さんが割といて、小学校の給食で初めてデザートを食べて、あっという間にアレルギー反応が起こってしまうということがありますので、学校のほうでは、特にキウイを初めて出すときには、事前に家で食べておいてくださいというような指導もしているというふうに聞いています。 ◆富本卓 委員  今たくさん種類があるんですけれども、これに対する対応策はどうしているのか。学校、家庭の役割分担とか、子どものいない私にもわかりやすく説明いただきたい。また、さっきも出てきましたが、アレルギーの認定はどうなっているのか。あと、逆に、「あなた、それ食べられないの」なんていじめられると困るので、学校に届けないケースもあると伺っていますが、その辺はいかがですか。 ◎学務課長 まず、学校の対応策ですが、アレルギーの対応児童というのは誰かというのはわかっていますので、曲がりなりにも間違って食べさせないように、当然つくる段階から気をつけております。万が一、今年度あったんですけれども、ある日突然、新しい食べ物に対してアレルギーが発症して、アナフィラキシーが出てしまって救急で運ばれるというケースもありました。こうしたことに備えて緊急時の対応を行っている。これは都の研修を活用したりですとか、あるいは区でも独自に研修を行っていますので、こうしたもので対応している。  役割分担ですが、学校では、今お話ししたとおり、給食で事故が起こらないように細心の注意を払いつつ、きちんと緊急時に対応していくという体制を整えているという点と、それから保護者については、もちろんご家庭でお子さんにどんなアレルギーがあるかということはよくご存じですので、献立を毎月お渡しするときに、これは学校によってですけれども、アレルギーのある食材の文字の色を赤に変えるとか、あるいは栄養士がアレルギーのある食材1つ1つにマーカーを引いて、それで保護者に渡している。同様のものは、当然、学校の管理職と、それから担任と、場合によって学年主任であったり養護教諭であったりというところで情報を共有しているところです。  それから最後に、こういったことがいじめにつながるのではないかと…… ◆富本卓 委員  いや、届けないケースです。 ◎学務課長 届けないケースですね。実際、今までそういったことを心配して届けなかったケースがあるということは認識しておりますが、この3月にアレルギー対応を見直しまして、実は3月から、アレルギーのお子さんに専用の食器というのを入れました。通常は白の食器なんですけれども、アレルギーのお子さんは黄色い食器を使っています。これについては、特に小学校の低学年について、いじめの原因になるのではないかというふうに私も心配をしまして、何人もの校長と話をしたんですけれども、学校側はむしろ、それは指導の範囲であって、きちんと目に見えてアレルギーだということがわかるようにすることで、クラス全体、学校全体でアレルギーの子どもを守っていく体制をつくっていきたいというふうに聞いておりますので、私も心配していたんですが、そういったいじめにつながるケースだとか、学校に届け出ないで困るケースというのは基本的になくなったというふうに思っております。 ◆富本卓 委員  ありがとうございます、ご丁寧に。3月の見直しのことをちょっと聞こうと思ったんですが、そういうふうにすると。  そうすると、食器は黄色だけれども、例えばこの人は卵、この人はニンジンとか、この人は何と、食材は違うわけよね、器は黄色になったとしても。その辺どうですか。 ◎学務課長 アレルギーがあれば、それを使ったものは黄色い食器でお出しするというものです。 ◆富本卓 委員  あと、アレルギーの対応食というのが当然あると思うんですけれども、この辺はどういうふうにつくっているのか。またあと、弁当の場合もある。その辺はどういうシステムになっているんですか。 ◎学務課長 例えば卵スープの場合は、卵を入れる前に、何人分か卵アレルギーの分を取り分けてお皿に盛っておくですとか、あるいは違うデザートを用意するとか、場合によって、学校の給食室は基本的に、集団給食というか、全員同じものを一律につくるという前提でつくられていますので、個別に対応するために、カセットこんろなどを用意して、別の鍋を用意して1人分とか2人分をつくっているということです。 ◆富本卓 委員  非常に親切な対応なんですけれども、さっきも言いましたけれども、私のころは残さず食べることが前提で、給食の時間が終わっても、泣きながら教室の隅で食べている子どももいましたけれども、今はそういうことはないんでしょうか。  また、今ちょっと言ってもらいましたけれども、給食は基本誰もが同じものを食べるという、同じ釜の飯を食うという言葉もありますが、そういうことが基本であると思いますが、その基本線は堅持しているのか。 ◎学務課長 食べ切るということは強制はしていないんですが、給食は、つくってくれた人への感謝ですとか、それから、たくさん食べてきちんとエネルギー、栄養をとりましょうというふうにお話をして努力をしていただいているところです。  2つ目の、給食は1食分ですので、杉並の教育委員会としては、アレルギーで食べられないというものを除いて、きちんとどなたからも1食分をいただいております。 ◆富本卓 委員  同じものを食べるということが基本だと。  関連して、給食費はどのように決めているのか。資料もいただいているんですけれども、これは自治体ごとに金額の差はあるのか。 ◎学務課長 まず、決め方ですけれども、毎年、大体区内三、四校に給食費の調査をしまして、それから、毎年12月の消費者物価指数などを考慮して算定をしております。  自治体ごとに単価は若干異なります。都の中心部のほうになりますと、恐らく仕入れも高いのかなというところで、ちょっと杉並より高いということになっています。 ◆富本卓 委員  あと、消費税が増税になります。そういう中で給食も、小学校で二百幾らでしょう、中学校も三百幾ら、相当安いんですが、この辺はどうですか。消費税の増税でやはり変わってくるんでしょうか。 ◎学務課長 大体二、三年に一度改定しているんですが、来年は消費税も上がりますので、若干の改定を予定しているところです。 ◆富本卓 委員  そういう中で、さっきも非常に丁寧な対応なんですけれども、私は、何でもちょっと丁寧にやったらオプションを取るべきだ、基本料金があってオプションがあるだろうと。給食も大体基本同じものを食べている人がいて、この人のためにちょろちょろ、この人のためにちょろちょろ、そういうのはちょっとオプション料金を取ったほうがいいと思うんですが、そういう発想はないんですか。 ◎学務課長 実は給食については、学校給食法で、施設ですとか人件費については行政負担、保護者負担はあくまで材料費のみというふうに決められておりますので、ちょっとオプション料金の設定というのは難しいかなというふうに思っています。 ◆富本卓 委員  私費会計という部分、理解しておりますけれども、そういう中で、ただ、人件費なんかを考えると、手間とかを考えると、ちょっとどうなのかなというのも正直あると思います。  あと、ちょっと観点を変えて、給食の食材には地元業者をという要望が議会でも多く述べられてまいりましたけれども、現状はどういう状況ですか。 ◎学務課長 購入金額でいいますと、小中学校全体で給食の材料費として年間14億円ぐらいなんですが、そのうち10億円が区内事業者での購入となっております。 ◆富本卓 委員  そういう取り組みは感謝をしているんですけれども、私も地元の方の様子を見たことがあるんですよ。そうすると、伝票の記載がすごく大変だというふうに伺いました。アレルギーのこともあるんでしょうけれども、例えば肉は、1年で鳥肉幾らと決めれば、大体その値段で1年間契約できるんですが、野菜の場合はやっぱり季節で変動がありますね。それからあと、産地も最近、さっきも話がありましたけれども、結構いろんなことを言われるので変えたりすると、一々値段が少しずつ違うわけです、10円でも20円でも。それをまた一々伝票を書くのは結構大変で、この辺、何とかならないのかということを要望としていただいたんですけれども、その辺についてはいかがですか。 ◎学務課長 恐らくご指摘いただきました点については、学校のほうでも何とか改善をしたいというふうに思っているところなんですが、今のところ、法律に基づいて必要な書類をお願いしているところです。ただ、それでいいというわけではありませんので、できるだけ、お互いのためになりますので、改善を図って合理化を進めていきたいというふうに思います。 ◆富本卓 委員  よろしくお願いします。  あと残された時間の中で、私なりの最近の教育に関することなんですが、私も地域などで若い人たちと接するケースもいろいろありますが、どうもそこで感じる印象としては、よい子、素直な子だけれども、ひ弱だなというようなイメージを大変持ちます。あと、幼いなと。  私はこの間、ある学校の模擬面接の面接官をやったんですけれども、大体僕のころなんかは、面接があると、先生にいいように思われるように、いつも「ふん」と言っていても、「はい、はい」と言ってその日だけ姿勢をよくして、ちゃんと、半分うそみたいなことを言えばいいわけでしょう。将来の夢はと言ったら、先生が好きなこと、大人が好きなことを言えば面接の点が上がると思うんだけれども、妙に素直にはっきり言って、そんなことを言ったら点数悪くなるのわからへん、みたいなような様子があった。  それからあと、例えば一緒に焼きそばをやったんですが、言われたことしかやらない。周りが忙しくしているのに、おまえは青ノリとショウガだけだと言ったら、青ノリとショウガしかやってないんですよね。よく見ていると、想像力がないのかなというのはすごく感じるんですよ。いい子なんですよ。だから、ちょっと言葉は悪いけれども、でくの坊感がすごくあるんですけれども、よくも悪くも。よく生きる力と言うじゃないですか。この生きる力がどうも弱いように思うんですけれども、この辺、杉並区の教育長、いかがですか。 ◎教育長 でくの坊と言われないように答弁したいと思うんですけれども。(笑声)確かに、言われないとやらないとか、周りのことがなかなか意識の中に入ってこなくて自分のことしか考えていないという傾向がないとは申しません。  私も、学校に行ったり、あるいは中学生、小学生と一緒に何かをする機会は比較的多いほうなんですけれども、例えば、生徒会サミットが昨年行われました。あそこであのサミットを運営して、内容等、計画を準備しながら、当日あそこまで成功に持っていった、あの中学生の企画力や実行力、こういったものは並々ならぬものがある。これも高く評価できるな、捨てたものじゃないな。あるいは暮れに台湾に野球の交流の試合に行きました。相手の中学はなかなか体格も立派で、職業野球選手養成予備軍のような、そういうメンバーもいたわけですけれども、それに臆せず戦って場外ホームランを打ったとか、あるいは5回を投げ切るとか、そういった1つ1つの場面を見ていくと、なかなか今の中学生、我々が危惧するほどのこともないのかな、そんなふうに見てやりたいというふうに思っているんです。  いずれにしましても、これから生きる力をどう発揮していくかということについては、ますます世の中は混迷の度合いを深めていくし、いろいろな意味で問題が多くなってくる社会ですから、できることなら、友達と力を合わせる、あるいは弱い者の味方になる、あるいは困難なものについても力を合わせて立ち向かっていく、そうした意思の強さや意欲を育てていきたい、それが生きる力の育成につながっていくだろう、そんなふうに考えております。家庭、学校、地域と手を携えて、力強い、賢い中学生、小学生を育てていきたいというふうに考えております。 ◆富本卓 委員  本当に賢い子どもを育てていただきたいと思います。小ずるいという表現がいいかどうかわかりませんけれども、何となく今は、僕が見ていると、教育は、社会はバラ色みたいに教えて、社会に出ると実は違ったというような……。大体、平等なわけないんですよ。私と井出さん、平等なわけないんですよ。やっぱり人間は違うわけで、そういう個性をきちっとわかった上で、社会をよく知った上でやっていただきたい、そんなことを教えていただきたいと思います。  あと、最後に、時間が来ましたけれども、教育長はブラジルに行かれたというふうに聞いておりますけれども、まさか遊びでなく、聞くところによると、OECDからの招聘があったということですが、帰朝報告をお願いします。 ◎教育長 帰朝報告というほどのことではないんですけれども、12月の初めに、OECDの主催で、21世紀の新しい能力をどのように育成していくのかという、そういった会議がありました。これは、各国の教育政策の意思決定に携わるレベルの担当者の会議と、それから、その下で事務的な作業を進める作業部会とあったわけですが、私はその上位部会のほうに出席をいたしました。  何を話し合ったかといいますと、この間OECDでは、PISA型の学力、つまり、よくペーパーテストとか見てわかるような、これをその会議では認知スキルというふうに言っていたんですけれども、簡単に言うと読み書きそろばんですね、こういった学力調査を国際横断的にやってきたけれども、それぞれ教育施策が違う中で、それを国際的に比較しても余り意味がないのではないか。むしろそれよりも、子どもがどのように育っていって社会にかかわっていくかという時間的な経過の中で見ていったほうがいいのではないか。それは読み書きそろばんという能力だけではなくて、さっき言いましたように、意思の問題、意欲の問題あるいは協調性、それから物事に対する課題解決能力、そういったものがどのように子どもたちに育っていくのか、そして、その結果として社会的にどう発揮されていくのかといったことを縦断的に調査していく必要があるだろう。そのためには各国で何をしたらいいのかという基礎的な話し合いをするために行ってまいりました。  参加した国は、ノルウェーであるとかアイルランドであるとか、あるいはカナダであるとかアメリカであるとか、高度に発達した、いわば先進国というか、そういったところと、ブラジルとか、あるいはそれにかかわるような、これから発展をしていく国の担当者という中で、例えば日本の子どもに特有の、学力は高いけれども学習意欲は低い、学力は高いけれども何のために学ぶりかという学習の目的等についても薄れてきている、こういったことは、いずれどこの国の子どももそういう状況になっていくだろうと。ですから、先進国、発展途上国、別々の問題ではなくて、21世紀を見渡したときに、子どもたちに育てていく能力というのは、何か問題を自分で見つけて、それを解決していく能力。そのためにどう努力するか、そのためにどう協力するか、そういった能力を育てていくための準備をしていくにはどうしたらいいかという会議をしてまいりました。  3月には実務者会議がまたパリで行われまして、6月に、さらにそれを踏まえた、今度は政策決定レベルの会議等を用意して、2016年以降にできるところから調査分析を始めていこうという、そんな流れで今進んでいるところです。 ◆富本卓 委員  ありがとうございました。 ○北明範 副委員長  それでは、浅井くにお委員、質問項目をお知らせください。 ◆浅井くにお 委員  私からは、公園等の整備、遊び場の維持管理。使います資料は、資料No.185と予算書と区政経営計画書です。それから、みどりを守る事業で、資料は、資料No.197と区政経営計画書と予算書。それから、荻窪周辺のまちづくりと善福寺川上流部の水害対策、資料は193と309。それから、新たな地域交通システムの整備について、予算書。行かないと思いますけれども、区立小中学校の生徒への防災ヘルメットの備えについて。  初めに、公園等の整備と遊び場の維持管理についてお話をさせていただきます。  杉並区立公園条例に規定する住民1人当たりの都市公園の敷地面積の標準は何平方メートルで、その上で、本区の現状は何平方メートルで、標準との差は幾らか、そして面積でどれぐらい不足しているのか、お尋ねをします。 ◎公園整備担当課長 公園条例で定める目標面積については、標準が5平米以上というふうになってございます。平成25年4月1日現在なんですけれども、杉並区の1人当たりの公園面積が2.07平方メートルという状況になってございます。  区民が54万人という想定の中でどれくらいの面積が不足しているかというところでは、約158ヘクタールほど不足というところが現在の状況になってございます。 ◆浅井くにお 委員  約158ヘクタール、その不足分をどのように確保しようと考えておりますか。 ◎公園整備担当課長 なかなか場所の確保が難しいというふうなことはあります。ですので、所管としては、公園としての適地、その辺の条件というものがありますので、適地については、機会を捉えながら整備を進めていきたいという気持ちを持ってございます。 ◎みどり公園課長 現在、都市計画公園で計画予定されている面積でまだ未整備の区域が70ヘクタール以上ございますので、そういったものの整備とあわせて、今後そういったことを進めていくということになります。現在、都市計画高井戸公園の用地取得も進んでございますので、今後、そういった都立公園の整備、あるいは区でも東電のグランドの整備や荻外荘の整備も進めてまいりますので、そういった努力を継続的に続けることによって現在の目標に近づけるように努力してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  確かに、区内の都市公園、東京都と区と役割分担でつくられているというふうに思いますけれども、それなりの広さの場所というのはやはり目星をつけていかないといけないかなと思って聞かせていただきました。  この間、都市計画交付金の都市公園・緑地事業への交付要件が緩和をされました。前は2ヘクタール以上の事業に、そして1ヘクタール以上、昨年の後半には、今ちょっと話が出ていましたけれども、要件が緩和されて、約6,000平方メートルの荻外荘の都市計画公園・緑地化まで対象になったというふうに聞いております。  そこで伺いますけれども、これまでの都市計画交付金の交付要件が、荻外荘確保に際しどのように緩和されたのか、できましたら具体的にお話しいただけますか。 ◎公園整備担当課長 都市計画公園関係の交付金についてお話ししますと、東京都と区市町でつくる都市計画公園・緑地の整備方針というのがございます。これは平成23年12月に改定ができたものですけれども、またその後、改定という話がありました。この改定が現在のところ未定というふうな状況になってございます。  そこで、昨年11月に東京都のほうから、改定というところがまだ未定という状況であるけれども、公園としては整備促進ということもあるので、これまで優先整備区域という評価の基準がありますけれども、それに類するものであれば、それの対象として1ヘクタール未満のものも交付金の対象とするというふうな話が示されました。 ◆浅井くにお 委員  次に、こうした都市計画交付金の交付要件緩和の動きを受けて、主管課はどういうふうに率直に受けとめて、どんな感想をお持ちなのか、話していただけますか。 ◎公園整備担当課長 これまで、国費のみならず都費の活用については、十分考えながら使ってきたという状況でございます。今回示された要件の緩和というところが、1つ、場所によってそれが使える場所なのかどうかというところもありますけれども、いい機会だなということは認識してございます。ですので、公園としての適地、そして規模の小さいものについては、そのような補助を活用しながら整備を進めていきたいということを所管としては考えてございます。 ◎副区長 もうちょっと感想的になりますけれども、都市計画交付金については、前に財政課長も答弁しておりますけれども、当事者としていろいろやりとりをした立場でいえば、戦い取ったというか、勝ち取ったというふうに思っております。なかなかガードがかたくて、いろんな条件をつけて、区長会も毎年毎年、条件緩和、都市計画事業を区がこれだけやっているじゃないかということをずっと申し上げてきたという中で勝ち取った成果であるという観点で使っていきたいというふうに思っております。 ◆浅井くにお 委員  副区長、ありがとうございます。私は、そうだろうと思いますし、あともう1つは、適地がだんだん23区で少なくなってきているので、少し小さ目でも対応する、そういう動きもあるのかなというふうに思っています。私はやっぱりチャンスだというふうに思っていますので、お金が来ますから、そういう面ではよろしくお願いしたいなと思います。  先ほども聞きましたけれども、公園・緑地の不足分を区内のどこで確保するのか、目星をつけているのか、そして確保の順位みたいなのを考えているのか、お聞きしたいんですけれども。 ◎みどり公園課長 当然、広い面積の用地が減ってきているのは事実であろうかなと思いますが、現在、さまざまな緑地なり場所がどうなっているかについては、今後内部で検討していく中でどうしていくかを考えてまいりたいと思いますし、5平米をそんなに早期に実現するのはかなり厳しいと思っていますので、着実に、先ほども申しましたように、これまでもしてきましたし、公園の用地の確保には努めてまいりたいと思います。 ◆浅井くにお 委員  なぜ聞くかという話ですけれども、公園・緑地の不足分をさらに確保していくには、他力本願じゃだめだというふうに思っています。常に目星をつけた土地や施設の動向に対して主管課は主体的に気を配って、所有者と場合によってはコンタクトを早目にとっておくということが重要だろうと思っています。後で荻窪のまちづくりでも触れるかもしれませんけれども。  都市計画交付金の交付要件の緩和は、財源の確保ができ、主管課としては、先ほども言いましたように、チャンスだというふうに私は思います。金をかけた施設をつくるんじゃなくて、土地を確保するというのがまず一番だろうと。目標とする公園・緑地の確保は、相当精力的に進めないと不足分は確保できないというふうにも思っています。どう仕事を進めていくのか、意気込みを、土木担当部長、いかがですか。 ◎土木担当部長 公園も、先ほど公園課長のほうからありましたように、ここのところに来て、区民1人当たりようやく2平米を超えてきたというような状況でございます。これからも、予定されています東電グランド跡地あるいは荻外荘、これらが公園になっていくわけですけれども、そうした中でまた5平米にどう近づけていくかということだと思います。相手のあることでもございますので、それと、公園の適正な配置といいますか、そういったところを考えながら十分検討していくべき課題かなというふうに思っております。 ◆浅井くにお 委員  公園確保もまちづくりだろうと思っていますので、情報を早目にとっておくという、それが大事だと思います。  次に、ちょっと違う話になりますけれども、私の地元の遊び場が廃止になりました。地元の町会長さんに確認したところ、区からお知らせはなかったというふうに言っておりました。さらに、私にもありませんでした。  利用者の皆さんは、遊び場も公園も同じというふうに思っております。なくなることを大変残念がっておりました。貴重な原っぱだったからだろうというふうに思いますけれども、公園運営には地元と区の信頼関係こそ大切だというふうに私は思っています。それなのに、こういうやり方といいますか、こんな感じでいいのか、区長さん、いかがですかね。 ◎みどり公園課長 町会長の奥様には私のほうで連絡はしたんですが、その件が伝わってなかったようで、後ほどその件については再度説明をさせていただいています。ただ、地元のほうにも掲示をしたり、周辺については、その土地について廃止するということはお伝えしてきているつもりでございます。区議のほうに直接お伝えしなかったのは申しわけなかったと思います。 ◆浅井くにお 委員  私も地元の代表ですので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、みどりを守る事業についてお聞きをします。  予算書の249ページの特別緑地保全地区の保全について、都市環境委員会で、地区内における土地の動向についての報告を受けています。質疑とできるだけ重複しないようにしたいというふうに思っております。  改めて、特別緑地保全地区とはどのような地区で、どのようなところを指定し、指定すると区と土地所有者双方のメリット、デメリットがあるのか、説明いただけますか。 ◎みどり公園課長 特別緑地保全地区は、都市計画法による地域地区の1つで、指定されると、都市緑地法に定められている行為の制限を受けます。特に建築物の新築については厳しい制限がかけられており、現状凍結型に緑地を保全する制度になってございます。  指定される場所については、都市緑地法の12条に指定要件として、特に良好な自然環境を形成しているものを含めて、寺社仏閣等あるいは避難地あるいは緑地として確保する必要があるというような細かい説明はございます。  指定された場合の所有者側のメリットとしては、基本的には相続税の評価減が特別緑地保全地区についてはあるということが、1つ大きくございます。デメリットとしては、先ほども言いましたように、土地の利用について厳しい制限があるということで、それに伴って、所有者のほうから地方自治体に対して買い取りの申し出は、要件が整えばできるという制度になって、自治体としては、指定をした場合、そういった買い取り申し出があった場合には、生産緑地のように解除をすることができないために、やむを得ず買い取らなければならないという制度になってございます。 ◆浅井くにお 委員  相続税の評価減というのは幾らぐらいなんですか。 ◎みどり公園課長 たしか8割評価減だったと思います。山林について8割の評価減ということになってございます。 ◆浅井くにお 委員  区内で唯一の特別緑地保全地区、和田堀ですけれども、地区内に区立のプールがありますけれども、区立施設再編整備計画の体育施設の項で「移転・更新」と記されています。今後、特別緑地保全地区の制度趣旨に沿って緑地としていかれるんでしょうか。 ◎みどり公園課長 都がこの地区を指定当時から、プールもございましたし幼稚園もございました。民有地もあったという関係でいくと、今後のそれぞれの施設管理の中でどうしていくかということで、現状のプールとしての維持は可能かなと思ってございます。 ◆浅井くにお 委員  古いので、多分もうもたないんだろうというふうに思いますけれども、いかがですか。 ◎スポーツ振興課長 和田堀公園につきましては、築50年を迎え、更新の時期が来ていることでございます。今ご指摘のように、都市緑地法による特別緑地保全地区で指定を受けているため、現在地では建て替えが難しいというふうに私も伺っています。その中で、今回の施設再編整備計画では、今後、現在地からの移転を視野に更新を考えていきたいということで記載されているところでございます。  改修につきましては、2回改修してございまして、平成9年から10年にかけて、キュービクル、電気設備の改修で約2億6,000万余、それから16年から17年にかけて、これはプールの水槽をもたせるということで、約1億2,000万余をかけて改修して現在に至っているところでございます。 ◆浅井くにお 委員  区政経営計画書の140ページを見ますと、「貴重木の追加指定や特別樹林制度の運用など、この保護指定制度の充実を図りみどりの減少を抑え、緑被率の増加を目指します。」というふうに書かれております。これは内容からいうと現状維持なのかなと。率が増える、そういう話ではないんだろうというふうに思っておりますけれども、いかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 確かに現状を保全していくということもあろうかなと思いますが、絶えずみどりについては失われる危機にさらされてございますので、保全することと新たな緑化をあわせて進める中で緑被率の向上を目指していくということでございます。 ◆浅井くにお 委員  貴重木とはどういう木か。また、現在、指定本数は何本で、どのぐらいの本数を追加指定するのか。さらに、特別樹林制度というのはどういう制度で、その制度の運用をするとして、対象の樹林はどのような樹林で、どの辺の樹林に目星をつけているのか、お聞きします。 ◎みどり公園課長 貴重木については、みどりの条例第10条に規定する、保護樹木の中でも特に貴重な巨木や珍木を区民共有の財産として後世に引き継いでいくという制度で、保全対象を明確にし、所有者と協定を締結し、保護樹木としての支援に加え、独自の支援を導入して、平成12年から14年にかけて民間で50本を指定してきたところでございます。ここに来て枯れたり公共用地への変更などにより、現在39本に減少しているところでございます。
     今後につきましては、民間の不足している部分に加えて、公共に転換した貴重木も幾つもございますので、それらを対象に含めて、合わせて全体で100本を指定していこうと現在調査を進めているところでございます。  あと、特別樹林につきましては、保護指定制度の保護樹林の中でも特に保全するものを指定するということで、昭和48年にみどりの条例が制定された当時から規定はございましたが、これまで具体的な運用がなかったということで、今後、緑地保全方針策定の中で樹林地の保全対象をある程度想定していく中で、こういった制度も運用して、屋敷林等の保全に努めていきたいと現在考えているところでございます。 ◆浅井くにお 委員  目星は。 ◎みどり公園課長 目星については、今後、緑地保全方針を策定する中で考えていきたいというふうに思ってございます。 ◆浅井くにお 委員  なかなかどの辺と言いづらいんだろうと思いますけれども。  今話が出ておりましたけれども、この間、緑地保全計画の策定というふうに言われていたものが、最近では、今話が出ていました緑地保全方針という話になっています。今年度策定のはずだというふうに思いますけれども、おおむねどのような中身になるのか。この時期、もう年度末ですけれども、概要を話せるのであればお話しいただければというふうに思います。そして、策定されると何がどうなるのか、お話しください。 ◎みどり公園課長 緑地保全方針の中では、屋敷林と農地という、これまで区民に親しまれてきた地域の緑地の保全を考えていく。それぞれ、これまでもさまざまな保全策が実施されてきたところでございますが、そういったものを整理した上で、さらに、区全体のそういったものを全て同じように保全をしていくということではなくて、モデル的にもうちょっときめ細かな保全策の実施ができるような、単体としてではなくて地域としての保全が図れるような方向性を目指しながら、現在策定を進めているところでございます。  ただ、今後、まだ区の内部での調整等を含めて確定的な話とはならないんですが、屋敷林と農地というのは性格的に違いが結構大きくあって、保全の制度もそれぞれ違いますので、どうしていくかは課題ということでございます。 ◆浅井くにお 委員  なかなか話しづらそうですね。また報告を待ちたいというふうに思いますけれども、阿佐谷の樹林なんていうのも絶対に杉並としてなくしてはいけない森だろうと思いますので、よろしくお願いします。  この項の最後に、これまで話をしてきた仕組みを使えば、緑被率は増加をするというふうに本当に思っておりますか、再度お聞きします。 ◎土木担当部長 みどりの保全に向けてはさまざま方策があるかと思います。そういったものを活用するとともに、いろいろ緑化指導のほうもこれまで頑張っております。そういったことで、過去のみどりの実態調査を見ても、5年間で緑被率は伸びてございます。これからは、新たにつくるということ、それからそれを育てていくということも重要な視点と思っておりますので、そういったことで、みどりの保全、そして緑被率の向上に努めていきたいと思っております。 ◆浅井くにお 委員  まだこの項でちょっと質問がありました。すみません。  緑被率というのは、平面的なみどりの量の指標の1つだろうと思いますけれども、余りこだわり過ぎないほうがいいのかなというふうに私は思っております。中杉通りのぶつぶつに切られたケヤキ並木のようなものではなくて、景観にすぐれた大木を残すとか、質を目標にしたらいいのかなというふうに思っておりますが、いかがでしょう。 ◎みどり公園課長 委員ご指摘の点、みどりの質の向上というのは、みどりの住宅都市を目指していく上では、質の高いみどりのある住宅都市を目指していきたいと考えてございますし、ただ、指標として、現実的に比較できるものとして緑被率をあくまでもお示しししているだけで、より質の高いみどりづくりについては、さらに研究を進めて努力していきたいと考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  頑張っていただきたいなというふうに思いますけれども。  最後に、先ほども答弁にありましたけれども、荻外荘に、前の所有者のときから貴重木があったかと思いますけれども、どの辺のところにあるんでしょうか。 ◎みどり公園課長 前の所有者のとき駐車場で使われていた部分の南側の道路沿いに、民有地では一番大きなクスノキが1本ございました。東側の道路の南側寄りのところにもう1本大きなクスノキがございまして、この2本が貴重木でございます。 ◆浅井くにお 委員  指定すると、条例で標識の設置をする必要があるというふうに思いますけれども、設置されていないのはなぜですか。 ◎みどり公園課長 昨年取得した際に、貴重木の看板については、土地開発公社で取得したんですが、その段階で取り外しました。 ◆浅井くにお 委員  条例上は多分、区だから看板をつけないという、そういう話はないのかなというふうに思います。11条でも、「所有者の義務」ということで、所有者変更とかそういう話もありますので、区民と一緒にみどりを増やしていくという意味では、区も頑張っているよというのを見せる意味で、しっかりつけるということが大事だろうというふうに思っています。  所管は日々頑張っておられることは十分理解もし、また私も評価をしております。先ほども話しましたけれども、区は区民と一緒になって努力をしているというのを示していくというのが大事だろうと思います。厳しいことを大変お話しさせていただきましたけれども、しっかりした仕事をしていただきたいというふうにお願いをしておきます。  次に、荻窪駅周辺のまちづくりについて、何点かお話をお聞きしたいと思います。  荻窪駅周辺のまちづくり構想、もうしばらくするとできるということですけれども、荻窪まちづくり会議は100名以上の委員がおられるかというふうに思いますけれども、その中に、駅の周辺にお住まいだったり駅周辺の地権者というのはどれぐらいいらっしゃるんでしょう。 ◎都市再生担当課長 まちづくり会議の中での地権者の数でございますけれども、正直なところ、詳細には把握をしていないところでございます。これはまちづくり会議が構想をつくるということでございますので、そういった地権者の関係までは意識をしていないという状況でございます。 ◆浅井くにお 委員  なぜ今聞いたかというと、区なり100名以上の方が来られて、いろいろ知恵を出してまちづくり構想をつくるのはいいんですけれども、実際に動かす段になったときに、部外者の人がつくったものを地権者なり住民の人が受け入れないということは十分ありますので、そういう意味で、逆に区と地権者なり住民との信頼関係をしっかり持ってまちづくりを進めてもらいたいというふうに思って聞きました。今後参考にしていただいて、そういうことも踏まえて、別建てで地権者なりと折衝を持ったり、そういう情報提供をするとか、そういうことをやっていっていただければなというふうに思います。要望しておきます。 ○北明範 副委員長  それでは、今井ひろし委員、質問項目をお知らせください。 ◆今井ひろし 委員  私からは、タブレット端末について、学校ホームページについて、情報モラル教育について、まちづくり協議会について。資料は、都市整備部鉄道立体担当が出しました各駅のまちづくり方針、杉並区青少年実態調査報告書、区政経営計画書です。  本日最後の質問となります。よろしくお願いいたします。今井ひろしでございます。  区政経営計画書の153ページ、タブレットパソコンの導入についてお伺いいたします。これは小中一貫校、小学校3校、特別支援学級ということですが、まず、どのぐらいの台数、それからどのメーカーのものなのか、それから無線LANの状況等、それぞれお示しください。 ◎庶務課長 現在考えているスキームで申し上げますと、タブレット端末でございますけれども、特別支援学級につきましては、桃三小に20台、天沼小に15台、普通学級でいきますと、桃井第二小学校4、5、6年生に360台、桃三小と天沼小については6年生に100台ずつ、それから和泉学園につきましては、小学校6年生から中学校3年生まで260台を導入する予定です。  メーカーにつきましては、入札で決まってまいりますけれども、特別支援についてはiPad、普通学級等についてはウインドウズ8の機種を導入する予定でございます。  無線LANにつきましても、まだ全教室入ってございませんので、あわせて整備いたします。 ◆今井ひろし 委員  すばらしい数が入るということで、タブレット端末というのは、特に特別支援学級においては、各地方自治体でも導入していて、非常に効果が高いというようなことを聞いております。東京では、墨田区や荒川区、世田谷区などが先行導入ということで、一部導入して活用しているわけですけれども、その辺の活用状況について把握して連携とかとっていくのか、その辺も含めてお示しください。 ◎庶務課長 情報収集はもちろんしてございます。他区もほとんどまだ研究段階という話ですので、我々と一緒に情報共有しながらやっていきたいと思っております。 ◆今井ひろし 委員  これも、近年のパソコンがある程度タッチパネルに対応してきた、ウインドウズ8というものがそれに対応したということが1つのきっかけになって、昨年から他の自治体でも結構進んでおります。これまでのウインドウズXPというものの更新時期に合わせて、非常にこれを活用しているというふうに考えます。  これからの時代はICT教育が非常に必要になってまいると思います。我々でも使っている方がかなりの部分を占めておるわけですけれども、ただ、教師がこれを授業にどう活用していくか。これにはアプリの導入だったり工夫等が非常に大事なのではないかというふうに考えておりますが、教師のスキルアップに関して、区教委は今後どのように高めていくか、その辺をちょっと簡単にお示しください。 ◎済美教育センター所長 まず、アプリの導入につきましては、今年度も研究指定校を設けますので、その研究の中で有用なものを精査していきたいというふうに思っております。  また、教師の指導力につきましては、実は直近の調査では、杉並区の教員につきましては、授業の中でICTを使うというような能力については、全国平均に比べまして、おおよそ全ての項目で上回っています。そういうふうな状況ですが、中身を見ていくと、まだまだ苦手意識を持っている教員が3割ほどいます。問題は、ここの3割をさらに持ち上げていくというようなことです。今現在、タブレットPCなどの導入も1つのきっかけになると思いますので、全体集合型の研修と個別指導型の巡回型の研修をあわせて工夫してまいりたいというふうに考えております。 ◆今井ひろし 委員  佐賀県武雄市の導入例や世田谷・奥沢小の導入例とかを見てみましても、非常にまだ検討・研究課題というか、手探りの状況でやっているような感じがあります。ただ、特別支援教室は、これまでアナログなカードを使っていたものが、iPadに変えたことによって、非常にみんな好奇心を持って、しかも発達に関しても効果が高いというデータが出ておりますので、ぜひその点、いいものを活用して、子どもたちの好奇心をどんどんそういうものに変えていただきたいと思います。  関連して、小学校のホームページは杉並区全校行っております。ですが、内容を見ますと非常にばらつきがあるんですが、まず、小学校のホームページの設置目的、それからまた誰が制作しているのか、お示しいただけますでしょうか。 ◎庶務課長 目的でございますけれども、今学校は、いろいろ特色を出して、それぞれ教育目標を掲げて頑張っています。そのようなPRに活用するために行っています。  ホームページの維持なんですけれども、これはほとんどが学校の職員がやっています。苦手意識を持っているところもありますので、そういうところについては、ICT支援員等に支援をしていただいたり、PTAで得意な方がいらっしゃるところはそういったお力もかりているというふうに聞いてございます。 ◆今井ひろし 委員  大分私、あちこちの小学校のホームページを見たんですが、かなり載っている情報に差がある。つくり手の問題なのかなというふうにもとれます。これは、先ほどのICT教育、タブレットに関連して、教師のスキルアップを図ることによってホームページもだんだんよくなるのかなというふうに思っております。  発信する情報に差があるのは、項目があるんだけれども記載がないとか、もともと発信する項目自体がないとかという差がありますので、この辺は教育委員会で指導や監督ということも必要かなというふうに思うんですけれども、その辺について、今後の方向性を簡単にお示しください。 ◎庶務課長 学校のホームページについて、アップする内容については、各学校で委員会等をつくって、PTAも含めて項目等決めていると思います。ただ、余りにレベルが低いというんですか、情報量が少ないところについては、今後、私どもとしても、ICT支援員を活用して充実を図っていきたいというふうに思います。 ◆今井ひろし 委員  ICT教育がこれから始まるということですから、これが始まってしまえば、子どもたちそのものもそれにかかわることもできるだろうと思いますし、今現在も、委員会とかの作品ですか、ポスターみたいなものは結構載っかっておりますので、子どもたちとの協働というのか、連携を図りながらホームページをアップしていくというのが今後の課題になるのかなと思いますが、できれば区教委も協力をして、後押しして、よいものをつくっていただきたいというふうに思います。  関連で、情報モラル教育についてお伺いします。  私は昨年の決算特別委員会において、ネット対策の問題を質問したところ、教育委員会も、取り組むべき課題として前向きに取り組みますという答弁をいただいております。その後も、東京都中学校長会の生徒指導部が調査した結果において、全公立中学校の8割を超える学校に携帯電話、スマートフォンの問題が発生しており、その内容は、誹謗中傷や個人情報の公開や流出といったことが発表されました。また、内閣府は先月19日に、1日2時間以上ネットを使う小中高生の割合が51.1%になったと発表し、東京都青少年問題協議会は先月の24日に、スマホ等によるネット依存の深刻な状況を警告する緊急メッセージを発信いたしました。このように深刻化している状況を、まずは所管は認識していらっしゃいますでしょうか。 ◎済美教育センター所長 前回もご答弁いたしましたけれども、私ども、このようなさまざまな方面からの訴えだけではなく、毎月行っています生活指導主任会の情報交換の中で、このトラブルにかかわっては具体的な事例を聞くことが多くなってきました。そのようなことから、これらの問題については大変深刻な問題だというふうに認識してございます。 ◆今井ひろし 委員  ことし1月に配布された杉並区青少年実態調査を見ますと、中学生でSNSの利用は20%となっております。中学校2年生の有効回答424件の2割ですから、約85名もSNSを利用しているということです。依存度の項目では、中学生の4割が依存をしている可能性が高いとの傾向ですが、この点について所管の見解は。これは児童青少年課がまとめていますけれども、教育委員会のほうで、もしこの件についてわかりましたらお願いします。 ◎済美教育センター所長 今ご指摘いただきましたように、SNSの利用については2割ということですけれども、これが高校になると6割になっている、そういうふうな情報をこの中では書いてあります。また、携帯であるとかネットにかかわるものと手を切れるかというような質問について、これについては、中学2年ではおよそ6割の子ができると言ってはいるんですけれども、これも高校2年になると下がっているという状況だなというふうに認識しております。これらのことから、義務教育段階で、しっかりとネットとのかかわり方については教えていく必要があるというふうに認識してございます。 ◆今井ひろし 委員  これだけ普及が進み、LINEやツイッター、フェイスブックといったアプリが無料で浸透している現状は、子どもの世界にトラブルが日常化し、未熟な子どもたちに新たなストレスを生み出しています。リアルな世界では、知らない人に出会わないという教育は受けていますけれども、LINEでメールした匿名の人との出会いは頻繁に起きております。SNSでの個人情報の危うさは、誰からもレクチャーされていないように思います。  昨年の決算特別委員会では、道徳の時間にセーフティー教室を行っている、一部の学校が取り組んでいるというふうにお聞きしましたが、今後、これは区教委が全校挙げて取り組んでいかないといけない状況になってきているのではないかなというふうに思いますので、その辺、所管の見解をお伺いします。 ◎済美教育センター所長 決算特別委員会の直近の生活指導主任会で、警察のほうから講師を呼びまして研修をやったところです。また、今回、平成26年度の教育課程、小学校、中学校全校に、ネットにかかわる教育を充実させるような指導助言を行っています。今それにかかわって各学校の状況を聞き取りしておりますけれども、およそ全ての学校が教育課程に位置づけていると。教育課程に位置づけるということは、全ての学校が何らかの形で実施しているというふうに考えております。 ◆今井ひろし 委員  ありがとうございます。ちょっと安心いたしました。  携帯電話やスマートフォンには、セキュリティーとしてフィルタリングという機能があります。これは要するに、有害なサイトを子どもたちが勝手に見られないようにということの鍵をつけるわけなんですけれども、ただし、今のスマートフォンにはWi−Fi機能というのがございまして、マクドナルドに行って中学生がスマホを操作すると、そのフィルタリングは全くスルーになってしまうという状況なんですね。ですので、有害サイトはあそこへ行けば見られるよというのは中学生では常識になっております。  昨年は、SNSを通していたずら写真を投稿し、炎上し、事件化するという社会問題がたくさんネットのニュースを駆けめぐったりいたしました。これは、リアルでしてはいけないことはインターネットでもしてはいけないんだよという認識が欠如している。その辺はやはり教育を通してでしかなかなか浸透していかないと思いますので、ぜひ区教委のほうも本腰を入れてそれに取り組んでいただきたいというふうに要望をいたします。  愛知県の教育委員会では、保護者が全く理解をしていないということで、保護者の保護者によるスマホ教室、これは子どもを守るという目的でそういうことを行って、そのパンフレットなんかも愛知県の教育委員会のホームページに載っておりまして、非常によくできた内容でございます。これは保護者へも啓蒙が必要であって、保護者もスマホのことは全くわからないという人がとても多いものですから、ぜひ保護者向けにもあわせてやっていただきたいんですけれども、その辺、区教委の見解をお示しください。 ◎教育委員会事務局次長 確かに非常に大きな課題であるというふうに受けとめております。今後の方向性ということでございますが、来年から土曜日授業が本格的に始まりますが、そういったところで、地域人材などを活用しながらこれのカリキュラムを組むというのが、複数校上がっているようでございます。そういったものを通しながら、これは拡大していきたいというふうに思いますが、学校や家庭並びに関係機関が連携したこういったような活動といいましょうか、そういったものは広げていく必要があるというふうに思っております。 ◆今井ひろし 委員  ぜひ子どもにも、それから家庭でもやはり教育が必要ですので、家庭の保護者がわからないでは困るので、教育委員会から少し助言、ご指導のほどよろしくお願いいたします。  続いて、まちづくり協議会についてお聞きします。杉並区には東西に走る鉄道が幾つかあり、そのうち南部地域を走る京王線沿線まちづくりについてお伺いいたします。  京王線は杉並区の南側と世田谷区北部の境界線ぎりぎりを走っており、ここに、京王線連続立体交差事業の推進のもと、昨年11月に下高井戸駅、桜上水駅、上北沢駅周辺まちづくり方針がそれぞれ発表されました。  まずは、これをそれぞれ別に話し合いがされたのか、また、メンバーなどもあわせてお示しください。世田谷区との連携や共同が非常に鍵となるかと思いますけれども、現在の状況とあわせてお示しください。 ◎鉄道立体担当課長 まちづくり協議会の活動につきましては、基本的にはそれぞれの協議会ごとに検討が進められてまいりました。また、個別の活動に加えまして、協議会の検討区域が隣接することから、協議会同士が集まって情報交換や調整などを図るための連絡会なども設けられてございます。  協議会のメンバーにつきましては、ご指摘のとおり区境であることから、杉並、世田谷両区民が一体となって構成されてございます。  世田谷区との連携でございますが、これまでも、協議会への支援を初めとしまして、まちづくり方針の策定においても共同で説明会を実施するなどの連携を図ってまいりました。今後さらに連携協力を密にして、一体的なまちづくりを進めてまいります。 ◆今井ひろし 委員  それぞれ出ました方針ですけれども、裏には地図が載っているんですね。地図の大体3分の1とか5分の1ぐらいが杉並区で、あとはみんな世田谷なんですよ。だけど、パンフレットは大きく杉並区とあって、世田谷区は一体どこをやるんだろうとか、そういう部分は載ってないんですけれども、その辺はどう考えていますでしょうか。 ◎鉄道立体担当課長 まちづくり協議会が一体として示した検討区域を地図に載せてございますが、それぞれ世田谷区、杉並区両方に構想を提案してございます。この中で、杉並区においては杉並区の地域の方針を示し、そして世田谷区の区域については世田谷区のほうで方針を示す、あわせて一体的なまちづくりを進めていくということで検討しております。 ◆今井ひろし 委員  まちづくりは息の長い話でありますし、大きくこれは時間がかかる部分もあるんですけれども、本来であれば、世田谷区と杉並区共同でこういうのをつくって出すというほうが何となく自然のような気がするんです。その方向も今後考えていただきたいんですが、芦花公園まちづくりが26年度方針策定とありますけれども、これのスケジュールを聞いて、私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ◎鉄道立体担当課長 26年度策定に向けまして、世田谷区とただいま調整を図っているところでございます。年度の前半に方針案を取りまとめまして、年度後半には地元説明会及び意見募集を行って策定してまいりたいと考えてございます。 ○北明範 副委員長  杉並区議会自由民主党の質疑の途中ではありますが、本日の委員会はこれで閉じ、明日午前10時に委員会を開会いたします。  本日の委員会を閉じます。                             (午後 4時57分 閉会)...