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  1. 大田区議会 2018-09-18
    平成30年 9月  こども文教委員会−09月18日-01号


    取得元: 大田区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    平成30年 9月  こども文教委員会−09月18日-01号平成30年 9月  こども文教委員会 平成30年9月18日                午前10時01分開会 ○岡元 委員長 ただいまから、こども文教委員会を開会いたします。  初めに、本委員会における、今定例会中の審査予定についてお諮りいたします。  本日は、まず、付託議案の審査として、提出者説明及び質疑を行います。その後、新規付託分の陳情の審査として、陳情に対する理事者見解及び質疑を行います。継続分の陳情についての状況変化等をお伺いします。  続いて、補正予算未来プラン進捗状況及び9月19日報告分を除く所管事務報告について、理事者からの説明のみを行います。  そして、次回開催予定である、明日19日に付託議案の討論及び採決、新規付託分の陳情の取扱いの決定をいたします。  その後、補正予算及び未来プラン進捗状況について、それぞれ説明及び質疑を行います。  続いて、9月19日分の所管事務報告の説明を受けた後、全ての所管事務報告の質疑を行いたいと思います。  なお、9月27日、木曜日も委員会の開催を予定しております。新規に付託される議案や陳情があれば、その審査を行い、この日につきましても所管事務報告を受けたいと思います。  以上のとおり進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 では、そのようにさせていただきます。  委員並びに理事者の皆様のご協力をお願いいたします。  ただいまから、本委員会に付託されました議員提出議案を含む3件の議案の審査を行います。  まず、第90号議案 大田区立学校設置条例の一部を改正する条例を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◎石井 教育施設担当課長 私のほうからは、第90号議案 大田区立学校設置条例の一部を改正する条例につきましてご説明をさせていただきます。
     大森第七中学校の改築に伴い仮設校舎を設置しております。既存校舎とは、道路を挟み、現在グラウンドとして使用している敷地に仮設校舎が建設されます。これにより、住所番号が変わりますので、大田区立学校施設条例の一部を改正します。2021年3月に新校舎が建ち上がるまでの期間、校舎の位置が変更となります。 ○岡元 委員長 委員の皆様の質疑をお願いいたします。 ◆菅谷 委員 今回、この位置が変わるということで、その住所の変更ということであったことなのですけれども、教育の概要を見ますと、1年生が135人、2年生が162人、3年生が205人と、計502人の大田区でも大きな学校だなと思うのですけれども、このようにちょっと生徒数が減ってきているということは、やはり校舎の移転とかそういったことに絡むことがあるのか、そのところをすみません、お聞きしたいと思って。 ◎石井 教育施設担当課長 特に、聞き取り等を行っているわけではありませんが、やはり影響があったかと思います。 ◆菅谷 委員 昨日、ちょうど私も見てこなくてはいけないと思って、雨が降って、夜ですからよくわからなかったところもあるのですけれども、大体6時ぐらいに行ったら、まだ、こちらの仮設でつくられたところで、工事が遅れているかどうかわかりませんけれども、こうこうと明かりがついていて、苦労されているというか、順調に進んでいると思うのですけれども、この建設にあたっては、問題なく今進んでいるということでよろしいのでしょうか。 ◎石井 教育施設担当課長 昨日につきましては、東京地方でちょっと大雨の警報等も出ておりまして、現場のほうでもいろいろ点検等もしてございました。工事につきましては、特に遅れ等は、今のところは起こっておりません。 ◆菅谷 委員 それと、今後移るということですけれども、運動会とか、様々な行事に不便が起こると思いますけれども、そういった点で、工夫をされていることと、保護者の皆さんへの周知の具合はいかがでしょうか。 ◎石井 教育施設担当課長 グラウンド等につきましては、確かに不便をおかけしているところでございます。運動会につきましては、今年は、東京高校グラウンドを借りて行いました。  それから、部活動につきましては、多摩川河川敷及び東調布公園グラウンド等を借用する形で、代替グラウンドとして使ってございます。 ◆菅谷 委員 では、最後に、今度のこの移設にあたって、今、体育館とか様々な冷房化とかが求められていますけれども、そのところについてと、それから、工事にあたっての特徴、他校との違い、それから、党区議団は、長寿命化も図るべきだということで考えているのですけれども、その設備などはいかがなのでしょうか。 ◎石井 教育施設担当課長 特にこちらの学校につきましては、第2グラウンドといいますか、グラウンドが広いということもございますので、防球ネットですとか、そういったところに少し配慮をしている特徴がございます。それから、体育館等につきましては、今後、改築ということで、空調等についても、一応検討しているところでございます。 ◆三沢 委員 1点教えていただきたいのですけれども、やはり仮設校舎を建てて、また、もとのところに新校舎を建てるという方式だとは認識しているのですけれども、やはり仮設校舎をつくる分、それを壊すわけですから、それだけ余計なコストがかかるわけですが、要は、ここだけに限らず、ほかのところ、例えば、保育園とかでも、小学校でもそうなのですけれども、ほかのところに仮設でなくて、新しいものをつくって、そのもとあったところを別の用途で使う。  例えば、では、グラウンドにするとか、何かそういった考えというのは、検討できるものなのでしょうか。 ◎石井 教育施設担当課長 委員ご指摘のとおり、仮設校舎につきましては、かなり経費もかかるということで、教育委員会としても検討しているところでございます。例えば、学校の改築にあたりましては、他の自治体で、例えば、廃校等をした学校を使いながら、そこの校舎を使って建設をするという事例も見受けられます。ただ、その場合につきましては、かなり移動の問題等が生じまして、例えば、バスのリース料が数千万円かかるとか、そういった別の事情もあって、なかなかそういった形のものを取り入れられないというところもございます。  それから、仮設校舎は、かなりちょっとブロック型といいますか、場合によっては、ほかの学校で転用できないかというご意見もいろいろいただいていたところでもあったのですが、それにつきましても、学校の規模、それから、配置する敷地の形状等が違うということもございますので、なかなか今の状況から次のステップに踏み込めないという状況もございます。 ◆三沢 委員 特に、今回の件を仮設校舎ではなく新しい校舎をちゃんとつくればいいではないかということを別に言うつもりは全くございませんで、ただ、今後、そういったことがうまく適合するケースがあるのであれば、そういったことも検討する余地はあるのかなと思って質問させていただいた次第です。今後、ご検討のほど、よろしくお願いいたします。 ○岡元 委員長 本日については、質疑は以上ということでよろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 それでは、本日は継続とし、討論・採決は、明日に行います。  次に、第91号議案 大田区立図書館設置条例の一部を改正する条例を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◎中平 大田図書館長 第91号議案 大田区立図書館設置条例の一部を改正する条例についてご説明を申し上げます。  六郷図書館改築竣工に伴い、移転するため、条例で規定している図書館の位置を変更する必要から、図書館設置条例の一部を変更するものでございます。  施行日は、改築後の施設開館日となり、平成30年12月14日となります。改めてご案内等をさせていただきますが、12月12日と13日には、内覧会を予定しております。  六郷図書館は、平成28年4月23日から仮施設で運営しておりましたが、移転作業のため、平成30年11月1日から12月13日までを臨時休館とさせていただきます。ただし、11月1日から14日までは、返却・予約図書受け取り業務等一部サービスを現在の仮設図書館で継続いたします。  新施設でのスムーズな開館と皆様が気持ちよくご利用いただけますよう、しっかり準備を進めていきたいと考えております。 ○岡元 委員長 それでは、委員の皆様の質疑をお願いいたします。 ◆菅谷 委員 おおた教育振興プランのこの43ページに、図書館サービスの充実を図るということで、4番、5番ということで、改修のこととか、図書のサービスの内容について書かれております。  それで、この竣工が遅れたというところをもう一度確認したいのですけれども、いかがでしょうか。 ◎中平 大田図書館長 竣工が遅れたことに関しましては、土地のところから汚染状態が見つかったということの経緯があったために、土壌改善を行うために、竣工が、工事が延びて遅れたということになっております。 ◆菅谷 委員 その土壌改善というところで、この29年末には竣工というところが、約1年遅れざるを得なかったというところで、今後、土地の、なかなか探すというところでも苦労をされていると思いますけれども、そういったところを早く情報を捕まえる努力もしていったらいいのではないかということ。  それから、図書館においては、住民が読みたい、知りたい、調べたいといったところで、ここの地域特性を生かした情報拠点として、機能の向上をしていくというところがありますけれども、この六郷図書館においては、改築・改修にあたっても地域特性やニーズを踏まえた情報を整備しますとなっておりますけれども、このことにおいて、特出すべきものがあれば教えてください。 ◎中平 大田図書館長 図書館の運営に関しましては、移転後、きちんと考えていかなければいけない点ではありますけれども、まずは、今、ハード面バリアフリー化を進めて、だれでもトイレが各階につくとかという施設の改善を重点して、今回は行っております。  今後、跡地が創業支援施設になるということもありますので、そういった情報を捕まえながら、図書館の運営のほうに特色を持たせていきたいと考えております。 ◆菅谷 委員 たしか3階建てですね。そのバリアフリーというところで、エレベーターの設置など、3階まで上がるのがどうなのかというお話を前に聞いていたので、その点がちゃんと改善されているのか。  それから、この施設について、やはり長寿命化という観点から、長く使う施設として、そういう視点から特徴的なものがあれば教えてください。 ◎中平 大田図書館長 先ほども述べましたが、だれでもトイレというバリアフリーの、車椅子が入って使用できるトイレというのを全フロアに設置するということで、全年齢層、小さいお子さんとベビーカーで来館されたときも利用できる、車椅子の方も利用できるというだれでもトイレというのを全フロアに設置しましたことと、それから、当然、出入り口と、それから、エレベーターは当然設置されていますけれども、バリアフリーも図って、段差のない図書館というところで、大分、改善が図られたと認識しております。 ◆菅谷 委員 内覧会があるということで、では、楽しみにさせていただきます。  それで、要望なのですけれども、先ほど、創業施設もできるということで、そういったものも加味しながらということなのですけれども、やはり公的な図書館あり方ということで、知りたい、調べたい、それから、資料の提供とか、他館に比べて、例えば冊数が増えているとか、いろいろな本当に情報の提供というところで、図書館あり方を主にして、ぜひ今後も発展しますよう、お願いしたいと思います。 ◆野呂 委員 今回は場所が変わるので、その変更ですけれども、8月にこども文教委員会で、富山の子どもプラザ図書館を拝見して、とても子どもたちが楽しく、親子連れでたくさんいらっしゃっていたのですね。地域の方たちが利用されて。そのしつらいがとてもユニークで、子どもが本当に寝転がって本を読んだり、自分の好きな椅子に座ったりとか。だから、書架のあり方と、それから椅子ですよね。そうしたものの工夫というのが大事なのではないかなと思って、図書館については。滋賀県の図書館、あちこち回ったときにも、やはりその人の座り心地のいい椅子というのがあるということで、全部同じではなく、様々な種類の椅子を置くことによって、高齢者であったり、子どもであったり、若い人であったり、自分の好きなものを選んで、すごくゆったりと本を読んで、そこを居場所として活用していたのですね。ですから、そういう工夫というのでしょうか、大田区の図書館、こうやって改築をしていったり改善されていく中で、地域の方が、できるだけ多くの方がそこに行って楽しんでいただける工夫というのは、今後、一層求められるかなと思いました。  富山の場所もそうでしたし、全国だけではなくて、海外からもとてもユニークなので視察に訪れているということで、私たちが見ていても、とても楽しかったのですけれども、図書館あり方はどうあるべきかという報告書もありましたけれども、その点、今回の六郷図書館に、一つ、何かしっかりと特色を持たせるというのでしょうか、それはとても大事かと思って、そこまでは、もうコンセプトとして描かれているのかどうか、ひとつ教えてください。 ◎中平 大田図書館長 六郷の計画は、かなり前であったということもあるのですけれども、最近のカフェと一緒になっている図書館とかといった発想は、正直なところ、六郷図書館には、地域的にもつくることは考えていなかったです。  その中で、授乳室を設ける、あるいは対面朗読室をつくる。なかなかスペースをとる話なので、改築するときでなければ設けられない設備・施設というものを、今回、六郷図書館の中においては設置するようにしております。  さらに、子ども室コーナーには、お話しコーナーというのも設けさせていただいて、少し声が外に漏れないような小部屋をつくる形をとって、活動において少し利用できないかということを考えて設置しております。 ◆野呂 委員 富山のときは角がなかったのですね、書架に。すごくおもしろかったのですけれども、通常、図書館は、山形県の天童木工とかに多く注文して、木製の書架をつくることが多いのですけれども、そこは、もう全く違って、色合いもすてきだったのですけれども、子どもの興味をひく、今の図書館長が、授乳室や朗読室とか、子どもコーナーを設けてくださるということで、やはり地域で子育てで悩んでいる方がそこに来て、横の繋がりを得られる、そういったことも何か一つここでできていけば、寂しい、何か一人で育児をされている方も救われていくかなと思ってお話を聞いていましたので、まだまだ12月の内覧会を私も楽しみにしていますけれども、どうかすてきな図書館をお願いしたいと思います。 ○岡元 委員長 本日については質疑は以上でよろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 それでは、本日は継続とし、討論・採決は、明日に行います。  次に、議員提出議案第12号議案 大田区入学祝金支給条例を議題といたします。  提出者の説明を求めます。 ◆菅谷 委員 大田区入学祝金支給条例について、提出者として説明します。  第1条が目的となっております。この条例は、子育て支援の一環として、小中学校特別支援学校等に児童・生徒が入学する際、入学祝金を支給することにより、入学を祝い、そして、健全な子育ての推進に資することを目的としております。  第2条として、支給対象者となっております。祝い金の支給を受けることができるものは、毎年4月1日において、区内に住民基本台帳に基づく住民登録があるものであって、その年の4月に小中学校に入学する児童・生徒の保護者。  それで、第2項が、この規定にかかわらず、基準日の翌日以降に転入し、入学式の日の前日までの間に、前項の住民登録をしたものが、その年の4月に小中学校に入学する児童・生徒の保護者である場合は支給対象者とみなす。  それで、第3条として、支給額がここに掲げられておりまして、小学校に入学するときに2万円、中学校に入学するときに3万円ですね。特別支援学校等に入学する児童・生徒は、この前項の規定を準用するとなっております。  第4条として、支給期日です。祝い金は、毎年4月に支給します。ただし、やむを得ない場合は、支給期日を変更することができると。  第5条として返還。区長は、偽りそのほか不正な手段によって祝い金の支給を受けたものに対して、祝い金を返還させることができるということです。  第6条は委任です。この条例の施行について必要な事項は、区長が別に定めるということで、この条例は平成31年4月1日から施行するということで、この提案をさせていただきました。  人生の節目で、大田区としても、妊娠をされたときにクーポン券の発行をしたり、それから、88歳、100歳、108歳、最高齢とそのお祝いをしておりますけれども、このちょうど入学の準備にあたる、この入学にあたるときに、大田区としてお祝いをし、少子化対策と、それから、子どもたちの支援というところで、この提案をいたしました。  どうぞ審議していただきまして、ご賛同をいただきますよう、よろしくお願いします。 ○岡元 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いします。 ◆野呂 委員 これは、小学生、それから、中学生、特別支援学校の生徒を含めて、大体予算的にはどのくらいになるのですか。 ◆菅谷 委員 今年の子どもの人口の数字で、小学1年生に入学するお子さんの数は5,244人と、中学1年生になられる数は5,158人と、そのことで推計いたしますと、全体で2億5,962万円という金額になります、総額は。 ◆勝亦 委員 祝い金の1人当たり小学校入学時が2万円で、中学校が3万円と、この2万円と3万円の根拠は何でしょう。 ◆菅谷 委員 私たちも、入学に際しては、例えば、平均で調べてみましても、小学生、ランドセルから含めて、その準備だけで5万8,600円ぐらいですね。これは、ランドセル4万円の、そういう金額で、6万円とかあるのですけれども、大体そういう数字で、中学生が、7万5,320円ぐらいが平均かという数字で出しているのです。  ただ、そういうところで、なかなかそのお祝いというところで金額を決めるときに、この2万円、3万円が妥当だろうと。お年玉のときにも、ちょっと差をつけますことも考えて、私たち団として、金額はいろいろ考えたのですけれども、そういった年齢の差によるものにいたしました。 ◆勝亦 委員 何か今、大体平均でこのくらい入学時にこのくらいかかるという金額をお示しいただいて、そこから団で考えて2万円と3万円にしたと受け取ったのですけれども、これは、要するにお祝い金という感覚なのですかね。どうなのでしょうか。 ◆菅谷 委員 そうなのです。お祝い金という考えです。私たちも、今、本当に子どもたちの学費がかかるというところで、就学援助を増額する考えとか、いろいろなことがあるのではないかと検討したのですけれども、今の時点で、いろいろ例えば、就学援助生活保護の1.2というところなので、その近辺の方々もたくさんいらっしゃるけれども、就学援助を受けられないと。それから、この時期に、大変お金がかかると。そういったこともあわせて、お祝い金という形にしたほうが、区内の皆さん全員お祝いすることができるということで、お祝いの気持ちということでこの条例を提案したところです。 ◆勝亦 委員 お祝い金という感覚であれば、卒業したときにもお祝い金を払うべきではないかなと思うのですけれども、そういう発想はなかったでしょうか。 ◆菅谷 委員 私たち、いろいろなところで節目、節目とあります。それで、小学校を卒業すれば、次は中学校なので、それはご返答になると思うのですけれども、中学校から高校に上がる場合はどうなのかということもあると思うのですけれども、まずは、この今、一番少子化対策というところと、それから、お祝いということで、この小学校1年生と中学校1年生というところにしました。 ◆勝亦 委員 第5条の不正受給というのは、どういうことを想定しているのですか。入学してなかったとか、そういうことですか。不正というのはあり得ない、どうなのですか。 ◆菅谷 委員 条例上、ほとんどその当該、これにかかわる方はないと思うのですけれども、条例をつくるにあたって、やはりこの返還という項目を設けたほうがいいということと、例えば、今言われたように、ここにちゃんと住民基本台帳というところで押さえておりますので、不正ということはないと思いますけれども、この項目を条例上は設けたほうがいいということもありまして、この第5条を規定したところです。 ◆鈴木 委員 ご説明の中で聞き漏らしがあったら、ごめんなさい。先ほど、2億5,000万円の予算の根拠の中で、小学校中学校に上がる児童・生徒の数をおっしゃっていましたけれども、これは、私立に行かれる方も数字に入っているのでしょうか。 ◆菅谷 委員 そうなのです。私立も含めて出した数字なのです。東京都の推計値を教育委員会から出していただいたのですけれども、その数には、私立に行くお子さんの数とかが含まれていなかったので、今回は、大田区の人口のところから出しまして、ここには、内訳はできないのですよね。その入学でどれだけ皆さんが私立に行かれるか、それから、その特別支援学校に行かれる数も、この中できちっとまだ把握できていませんので、この数、5,244人と5,258人の数を使わせていただきました。 ◆鈴木 委員 では、あくまでも人口ということは、要するに、その年齢に達する人の人数を単純に出したということですか。 ◆菅谷 委員 そうなのです。 ◆野呂 委員 何か非常に悩ましくて、学校で子どもたちが、まず給食費、私は、給食費を早く、負担しなくても国がきちんと見てくださるということを、それが、まず一番最初かなとも思いつつ。あと、学校会計に校長が管理している私費会計があるのですけれども、小学校中学校に入学するときのその義務教育学校運営標準費の標準ということで、小学校に入学するときの学習に共通するものとして何々とか、国語であれば、国語辞典漢和辞典とか、習字用具一式とか、算数セット、そろばんとか、全部こういうものをやはり個人負担の範囲として準備するということ。それから、そのほかで、家庭にないもので学校で用意するけれども、それは、徴収するわけですよね、保護者から。  だから、公私と私費の割合というのは、非常に曖昧で、かつて、義務教育における私費負担の解消についてということで、東京都がこれを教総庶発第148号ということで出していましたけれども、公費で負担すべき経費について、私費に依存している分野も見受けられ、こうした実情にあることは、教育の正常な姿でなく早急に改善すべきものと考えられる。だけど、なかなか改善されていませんよね。  大田区の小学校の1人当たり学校徴収金ですけれども、6万171円、給食費が4万5,581円、給食費を除く1人当たり徴収金が1万4,703円と。それから、1人当たりの教材費が1万870円。ところが、これも各学校によって、先生がどの教材を選ぶかによって、すごくまちまちで、すごく幅があって、私も、包括外部監査を読ませていただいて、実は、とても驚いたのですけれども、こんなに幅があったのかということで、確かに、入学時にかかる経費というのは、それぞれ小中すごく大きくて大変かなと思いました。入学祝金を出している自治体を調べましたら、多くが地方創生というのでしょうか、移住促進という形で小学校であれば30万円とか、20万円とか出していらっしゃる自治体もあって、定住を促進をするということでありましたけれども、そもそもやはり義務教育でありながら、とてもお金がかかっているという状況は、私もよく理解をしています。  でも、その前に、給食費の無償化というのができないかなということを、子どもたちがやはり学校に来て安心して食べられるのだということは、国として保証しても何らやぶさかではないかなと思いつつ、今回もこれを見ていました。  それで、先般の質問で、区民にいろいろアンケートをとられたということをお話されていましたけれども、そういう中で、やはり入学にあたっての保護者の声のようなものが届いていたのでしょうか。どうでしょうか。 ◆菅谷 委員 アンケートの中に、やはりその負担が重いと、その数値的に多いわけではないのですけれども、義務教育の間は、教育も給食費も無償にということでありました。パーセント的にはちょっとまだどのくらいだったか出ていません。  それと、今おっしゃったように、給食費のことについても、党区議団は、その無償にする条例を何回か出しているのですけれども、今回は、この入学祝金支給条例ということにさせていただいたところです。一緒にできるところは、皆さんと今後もやっていきたいと思います。 ◆馬橋 委員 これは、例えば、出産一時金、祝い金とか、基本的には、病院を通してだったり、例えば、幼稚園のときもそうなのですけれども、申請ベースでお金を受給するのですけれども、今回のこの入学祝金というのは、どういうその事業スキームみたいなのをイメージしていらっしゃるのですか。 ◆菅谷 委員 もちろん、この登録があるということなので、ほかのものについては、規則とかでやっていきますけれども、申請ということで考えています。 ○岡元 委員長 全員でなくて、申請。 ◆菅谷 委員 全員です、すみません。全員だから、撤回します。全員です。 ○岡元 委員長 全員だとはわかっているのですよ。 ◆馬橋 委員 恐らく皆さんにお配りしたいのだろうなという気持ちはとてもよくわかるのですが、大田区で今やっている祝い金の制度に関しては、基本的には、その申請ベースで、要は自分が申請しないと受け取れない形になっていると思うのですね。  今回のこのケースに関しては、どういう、要は、流れ。申請をするのか、それとも、何か違うやり方をイメージしていらっしゃるのかというのが聞きたかったのと、もう一つまとめて伺うと、先ほど、鈴木委員からの質疑でもあったのですが、私立に入られる方も対象に考えているということなのですけれども、そうすると、例えば、では、申請をして、私立の小中学校の学校事務の方にも、その申請の事業をやっていただくように要請をしなければいけなくなると思うのですが、そういうところまでお考えになっていらっしゃるのかどうかというところが2点目で、あともう一つは、少子化対策とおっしゃったのですけれども、祝い金の本質の部分と少子化対策というところが、私の中であまりリンクしてこないのですけれども、その辺というのはどうお考えになっているのかを、三つお伺いします。 ◆菅谷 委員 この対象者の方々については、やはりそこに住居があるということを住民基本台帳で登録するもので、入学するという児童・生徒の保護者とすることなので、そのことが確認できる手続はとらなくてはいけないと考えています。  それと、そのことによって、例えば、あとは、要綱とかでもっと考えていくと思いますけれども、そのことを考えています。それが一つと、あと、今、少子化対策のことでしたか。二つ目、ごめんなさい。 ○岡元 委員長 私立の場合の事務の依頼とか。 ◆菅谷 委員 私立の場合も、その私立・公立に関係なく、皆さんにお祝い金として支給するということなので、同じ今の1番目の考えでおります。 ○岡元 委員長 いえ、そうではなくて、手続上、私立の学校にも事務的なことをお願いするのですかというお話ですよね。 ◆菅谷 委員 私立学校のほうに。 ◆馬橋 委員 基本的に、例えば、では、例にとってその出産一時金の祝い金のときは、各病院だったりとか産婦人科に、産まれた家庭から申請をして、病院を通して区のほうに行くシステムになっていると思うのですね。  今回のケースで言うと、例えば、先ほどおっしゃっていたその2点目で言うと、私立の学校に入学をしたお子さんのケースで言うと、親御さんが、例えば、自分の私立の小中学校に申請をして、私立の小中学校から大田区に言ってもらう形にするのであれば、その私立の小中学校にも、その事務をやってもらわなければいけなくなると思うのですよね。そこまでやるのか、また、違う手法を考えていらっしゃるのかというのが、ちょっと聞きたかったというところです。 ◆菅谷 委員 学校を通してと、公立中学校小中学校でも、そのようには考えていなくて、この住民基本台帳住民登録があるものということになっているので、その小中学校に入学するということなので、そのことが確認できるやはり要綱なりをつくって、その確認を図るということですね。  今、まだ、そこの区立中、どのように確認していくかというところについては、団としては、そこまで、今、到達していないところです。すみません、ごめんなさい。
    ◆馬橋 委員 例えば、その出産育児祝金のときは、要は、結局お金をいただくことなので、例えば、口座を申請したりとかしなくてはいけない。だから、区のほうが、例えば、住民基本台帳に登録があるから、よし、では、この人に祝い金をあげようと思っても、お金を渡す先がわからなければ渡せないし、その事業のやり方がどうなっているのかなと。  それを逆に区としてはできるものですか。勝手に住民基本台帳から、今年入学する人がこの人たちだから、では、その人たちに例えば案内を出して、こういう祝い金があるので口座を教えてくださいというような、そういうやり方というのは、やった実績とかはあるのですか。といいますか、そんなことはできるのですか。そういうイメージでいるということですよね。 ◎杉山 学務課長 就学援助の関係の本年度からやらせていただいております入学前の支給のことをちょっと繰り返しお話させていただきますと、例えば、小学校入学予定の方というのは、今、保育園なり、幼稚園なり行っていらっしゃるので、学校としては、当然、どこにどういうお子さんがいるというのは把握できません。  逆に、そのシステムの中で、我々、就学援助の関係は、住民基本台帳に繋がっているシステムを使わせていただいておりますので、来年、入学する予定のお子さんがいらっしゃるご家庭に、こういう申請をしていただけると、こういう入学準備金というのを支給させていただくことができます。ですので、そういうお手紙を差し上げて、あとは、やりとりを実際にさせていただくという段取りになります。  中学校1年生の場合は、当然もう小学校6年生にお子さんがいらっしゃるので、また、就学援助に関しての審査も既に、小学校6年のときに終わっておりますので、その形については、こういうことをやりますよということだけで、特に申請等は必要なく、中学校1年生のときにはお支払いができるという段取りになっております。 ◆馬橋 委員 要は、でも、一番最初の入り口のところは、基本的には申請ベースということですね。  だから、そこがはっきりしない。お金をあげたいという気持ちは、私も子どもを持つ親としてはすごくありがたいですけれども、だけど、そこら辺がしっかりしていないと、何か絵に描いた餅かなという気がするのですね。  あと、最後に1点、少子化対策。 ◆菅谷 委員 少子化対策というところでは、市と23区も、人口的には若い人たちが仕事を求めたりしてきているので、若干は増えていますけれども、しかし、やはり5,000人余りの出産で毎年いいわけではないので、やはりもっと安心して産み育てられるところで、各自治体、いろいろな取り組みをしていますよね。子どもたちを、例えば、自治体でもいろいろな少子化対策とか、子育て支援をやっていると思うのですけれども、大田区として、この入学祝金支給条例というところでお祝いをする、みんなで温かく育てていくということがやはり評判を呼べば、大田区にもっと住みたいと、それから、子どもを安心して産めるという、そういった環境の一つにはなると思っています。 ◆馬橋 委員 お金をもらえるというのは、もらって嫌な人はいないと思いますけれども、ただ、やはり少子化対策というと、もうちょっと違うアプローチもあるのかなというのは、私は、正直、今回思った部分はあります。意見は明日言いますが、そういう感じです。 ◆椿 委員 全体的なイメージがちょっと湧かないのですけれども、入学するのに必要なランドセルとかを買うお金が厳しいご家庭のために就学援助とか、出産するにあたっては、必要なものをそろえるために同じように皆さん、祝い金が出産は出るのですけれども、この場合は、どのご家庭でもという形ですよね。 ◆菅谷 委員 はい。 ◆椿 委員 その中で、ご説明いただいたときに、ランドセルが幾らかかりますというご説明があったのですが、イメージすると、その祝い金お子さんのために使うというのが前提条件でお考えだと思うのですけれども、これは、結局親御さん、どんな使い方をしても、それは祝い金だからということでよろしいのですか。 ◆菅谷 委員 私たちは、先ほどの不正というところは一つありましたけれども、それは、申請のときの不正ということになりますけれども、やはり先ほどからお金をもらう、もらわないとかお話もありましたけれども、もらう、もらわないということではなくて、やはり小学生に本当にすくすく育っていただいてということと、中学生、本当にこれからも先も頑張ってほしいということも含めて、お祝いということで、今回は考えています。  それで、今、小学校中学校はお金がかかるのではないかということを説明したではないかということを言われたのですけれども、それぐらいはかかるのですよということの、その費用の目安ということで述べたところです。私たちは、今回、お祝いということで考えています。 ◆椿 委員 性善説と性悪説といろいろあると思うのですけれども、我々は、大事な税金を使っているという部分でいくと、これは、あくまでもお子さんのために使うというのが前提条件で考えられていると思うのですが、お子さんがいないご家庭もそこには税金を投入してやっていくわけだから、きちんとした使い道というところが、私としては、どうイメージされているのかなと思うのですよね。そのご家庭のお父さん、お母さんによって、いろいろな使い方の考え方があると思うのですけれども、その辺をお聞かせいただけますか。 ◆菅谷 委員 繰り返しになりますけれども、やはり使い道ということではなくて、やはりここまで元気にいろいろな状況はありますけれども、その子の成長をお祝いするということで考えています。だから、使い道がうんぬんかんぬんというところで縛ろうというところで、今考えていないところですね。 ◆三沢 委員 1点、確認したいのですけれども、小学校中学校等と書いてあるのですけれども、この「等」のところをちょっとお尋ねしたいのですけれども、小学校中学校は、きっと一条校を指すのかなと思っているのですけれども、この「等」を書いてあることによって、それ以外の範囲はどこまでを想定されていらっしゃいますでしょうか。 ◆菅谷 委員 小学校中学校特別支援学校等というところで、多分どこかには行くと思うのですけれども、いろいろな状況、小学校中学校特別支援学校で、そのほかに、行けないお子さんとか、そういったお子さんがどれぐらいいるか、私たちもつかんでいないのですけれども、そういったことで「等」にすると、そのところに生まれた子どもたちが入るのと、それから、この条例上、こういった「等」をつけるということで、このようにしました。 ◆三沢 委員 今のご説明だと、いわゆる学校に行きたくても行けない子どもたち、そういった方々にも、この支援の輪を広げるというか、このお祝い金を差し上げたいということでしょうか。  あと、もう1点。私がこういう聞き方をしたのは、いわゆるインターナショナルスクールとか、例えば、朝鮮学校とか、そういった子どもたちに対してはどうお考えなのか。 ◆菅谷 委員 ありがとうございます。そうです。全員を含めて。 ○岡元 委員長 では、細かいところで一ついいですか。第3条第2項に、特別支援学校等に入学する児童生徒は、前項の規定を準用する。これをあえて設けられた理由は何でしょうか。 ◆菅谷 委員 この児童・生徒一人につきというところで、ここの1と2にあると思うのですけれども、条例上、ここの特別支援学校等というところで、目的のところで述べています。そういったところで、この条例にするにあたっては、特別支援学校等というところも、一つ設けるということで、このことにしました。 ○岡元 委員長 どうして、今、この質問をさせていただいているかというと、第1条の段階で小・中学校特別支援学校等を、以下、小・中学校等と言うということで、そこの段階で含んでいらっしゃるのに、あえて、第3条でこれを抜き出されたのがどういうことかなということなのですね。  含まれているわけですね。その第2条の第1項も第2項も、全てそこに入っている小・中学校等というところの「等」には、今、三沢委員がおっしゃったことも含めて、その大前提となる第1条で特別支援学校を入れていらっしゃるのに、第3条でそこだけが抜かれたので、どうしてかなと。 ◆菅谷 委員 条例上の書き方と、私たちは理解しています。だから、これを特別に持ってこなければいけないという。 ○岡元 委員長 いやいや、第1条に入ってしまっているから、もう既に。第1条のところで、以下、小・中学校等と呼ぶとわざわざ言われているから、そうしたら、もう。 ◆菅谷 委員 この条例上、この規定を設けるというのが通念だと理解してつくったのです。 ○岡元 委員長 ちょっと整合性がとれていないですね。 ◆野呂 委員 ちょっと自治体を見たときに、お金ということに限定せずに、図書カードを差し上げる自治体、あるいは地域の商品券とその商店でお使いになってお洋服を買ってあげるとか、学用品を買ってあげるとかということもして、入学式のときに直接渡せるのですよね、子どもたちに。すると、とても手間がはぶけているのですけれども、これは、あくまでも現金ということに限定しているということですかね。そのほかのことは、考えなかったのですか。 ◆菅谷 委員 クーポン券とか、各自治体をやはり調べると、それぞれに特色がありました。それはわかっています。今回は、このお祝い金ということにしました。 ○岡元 委員長 よろしいでしょうかね。 ◆菅谷 委員 どうもありがとうございます。 ○岡元 委員長 それでは、本日は継続とし、討論・採決は、明日行います。  次に、審査事件を一括して上程いたします。  今回、本委員会には、新たに1件の陳情が付託されました。  それでは、30第33号 大田区立小・中学校体育館の空調機設置を求める陳情の審査に入ります。  原本を回覧いたします。  (原本回覧) ○岡元 委員長 なお、審査時間を考慮し、書記の朗読は省略いたします。  理事者の見解をお願いいたします。 ◎石井 教育施設担当課長 私からは、30第33号、全ての大田区立小学校中学校の体育館に空調機設置してくださいとの陳情に対する理事者の見解を述べさせていただきたいと思います。  本陳情は、体育館が避難所となり、多くの住民が避難、その中で夏は暑く、冬は寒いことが住環境としては大きな課題と、それから、連日連夜続く猛暑日に体育館はサウナ状態で、大田区の小中学校でも、1学期の終業式も行えないほどでした。このままでは命も守られない状況から、子どもが安全に学校生活を送るためにも、体育館の空調機の設置を求める内容でございます。  区では、近年、夏季の猛暑により、体育館における児童・生徒の活動に制約が出ているとの認識から、また、災害発生時の学校防災活動拠点として地域住民の利用が想定される中、学校体育館におけるこれまで以上の暑さ対策が必要と考えております。  今年度、夏場の暑さ対策として、小学校1校、中学校1校に、スポット的な空調機を試験的に導入しました。また、改築した小学校1校、中学校1校で、地熱を利用した空調設備を導入いたしました。なお、体育館の空調化には、設置費用や維持管理コストのほか、既存の体育館では空調効率など、建物の構造上の課題があります。今後、試験導入した効果を検証するとともに、学校体育館の状況に基づいた効率的・効果的な整備の考え方を整理してまいります。  なお、冬は寒いことが住環境としては大きな課題になりましたとありますが、暑さ対策で必要な冷気と寒さ対策で必要な暖気では、気体の性質が異なり、特に既存校では、空調効率など、建物の構造上の課題もあり、冷暖房双方を満足させた上で、効率的・効果的な対策を打ち出すことは、技術的にも大きな課題と考えております。 ○岡元 委員長 委員の皆様、質疑をお願いします。 ◆馬橋 委員 小中学校の体育館の空調は、これは、もう大田区だけではなくて、全国的な課題になっていると思うのですけれども、今おっしゃっていただいたスポット的な空調というのは、どういう性質のものなのでしょう。 ◎石井 教育施設担当課長 スポット的、いわゆる体育館全体の空間を冷やすということではなく、例えば、体育館の構造で言いますと、キャットウォークと言いますか、ちょうどステージから下の部分、大体床から3メートルぐらいまでの高さを冷やすという形の冷房機になってございます。 ◆馬橋 委員 全然知識不足なのですけれども、設置するのですか、それとも、何か可動式とか、何かどういうあれなのですか。大きさとか、全然イメージが湧いてこないですけれど。 ◎石井 教育施設担当課長 説明が悪くて申しわけありません。設置の仕方としましては、今、調布大塚小学校と大森第一中学校に設置をしております。その調布大塚小学校につきましては、ちょうど舞台と相対するところに4台設置をしている状況でございます。  それで、スポット的と申し上げますのは、かなり風量が強い、いわゆる家庭のエアコンにその強い扇風機のようなものをつけているような機械となっております。それで、大森第一中学校のほうにつきましては、体育館の短辺のほうにそれぞれ2台ずつつける形で、ちょうど3メートルまでのところで児童・生徒が活動する場所を冷やすエアコンとなってございます。ちょっとイメージが湧きにくいかもしれないです。 ◆馬橋 委員 これは体育館、キャットウォークと言うのですか、3メートルぐらいのところまで冷やせるものだという今の認識なのですけれども、いわゆる体育館に本格的にというか、ちゃんとエアコンをつけるよりは、費用とか手間とかも大分やはりぐっと押さえられるのですか。それを今、試験しているということですよね。 ◎石井 教育施設担当課長 基本的に、後づけということもございまして、ただ、全体を冷やす、いわゆるフル企画の空調機よりも、かなり割安での設置になります。  それで、ちょっと今、説明が悪かったのですが、可動式のそういったものもあるのですが、今回、大田区で設置しましたのが、壁に設置するタイプのもので、試験的に検証を行っているところでございます。 ◆馬橋 委員 災害、この理由にも書いてあるのですが、災害時に、避難所として使うということで、これは防災の観点からすごく大事なことだというのは認識をしている反面、体育館に住環境を整備するというのは、ちょっとイメージとしては違うのかなというのは、私は、個人的に思っていまして、そういう意味で言うと、なるべくコストをかけずに、かつ例えば、何か可動式だったらほかにも転用できるのかなと思ったのですが、そういう部分では、どんどんこういうのは新しい技術が出てくると思うので、取り入れてやったほうがいいのかなと思っています。  私としては、検証していただいて、この先の運用を考えてもらえればいいのかなと思っているのですが、一応これで終わります。 ◆野呂 委員 調布大塚小学校と大森第一中学校で設置ということで、文京区が25校に、このスポットバズーカを設置して取り組んでいるということで、非常に快適だということなので、やはり私も価格を調べたのですけれども、1台50万円から100万円くらいですかね。あと、すごく電気代とか、そういった面からも、効率的だということなのですけれども、やはり大田区は学校の数が多いので、やはり区として今後、どうするのかということが、とてもやはり大事かなと思うのですね。  それで、羽田地域のように騒音対策のところは、既にもう冷房がつけてあって、羽田中学校とか、快適に過ごしていますけれども、やはりそうしてずっと夏も運動ができる学校が一方にあるところと、やはりなかなか厳しいというところの差を改善してあげることがとても大事かなと思いました。  あと、先ほど、地熱を利用したということで、先般、大森議員も何か質問されて、屋根の温度が50度から60度くらいになるのでと、そのままでは大変だというお話をしていたのですけれども、私は、田舎が東北なので、岩手県でやはりその屋根の構造が全部木材で、やはり地熱を利用しながら、もうすごく快適、夏は涼しく、冬は暖かいと。紫波町のオガールという施設なのですけれども、その建築様式で、やはり地熱と木材を利用しながら、体育館も快適に過ごせるということで、クーラーだけではなくて、そうした建物そのものの構造、躯体も考えていくことが、今後、より一層求められるのかなと思うのですね。  そういったときに、練馬が、今年の1月、2月の議会で、今後10年かけて、全ての小中学校を全部冷暖房にするということで、区長がお話をしていらっしゃいましたけれども、やはり区として、今回は実験的にということなのですけれども、せっかく建て替えるので、そのあり方を根本的に考えていくというのが大事かなと思うのですね。  東日本大震災のときも、3月だったので、体育館が非常に寒くて、やはり冷暖房ということが避難所の機能として求められているのと、やはり子どもたちの運動量が減っている中で、たくさん運動をしてもらうためにも、ある程度の快適さというのが必要かなということを非常に思うので、今回は実験的にやって、その結果を受けて区としての対応を決めていくのだと思うのですけれども、それは、いつごろになったら、大田区としての方針のようなものが出てくるかということは、いかがなのでしょうか。 ◎石井 教育施設担当課長 委員ご指摘のとおり、改築校につきましては、今後、例えば、断熱構造等を取り入れるですとか、そういったものも検討しながら、改築に生かせていこうと思っております。  それから、計画等についてなのですが、現在、ちょっとまだ検証中ということと、それから、実は改築校につきましては、そういったいろいろ様々対策を打つことができるかと思うのですが、既存校につきましては、今のところの構造上のいろいろ課題もございますので、その課題を一つずつ整理をしながらというところで、現在のところ、まだ計画を申し上げる時期等については未定ということで、ご了承いただければと思ってございます。 ◆野呂 委員 その志茂田中学校は、せっかくすばらしい校舎、木造をふんだんに使っていて、でも、体育館に冷房はないですよね。残念ながらなくて、  (「地熱」と呼ぶ者あり) ◆野呂 委員 地熱ですか。でも、どちらも、志茂田も地熱ですか。 ◎石井 教育施設担当課長 はい。 ◆野呂 委員 大体地熱だけで、どのくらい温度を下げられるのですか。 ◎石井 教育施設担当課長 地熱利用、クールチューブと言っているものなのですが、これにつきましては、大体3度から4度程度、外気温に比べて下げることができるとなってございます。  志茂田中学校、東六郷小学校に現在、クールチューブを導入しているのですが、当時は、大体外気温が30度を超えて、31、2度ぐらいということで、例えば、3度、4度下げた場合には、28度ぐらいの気温になるという想定で導入はさせていただきました。ただ、今回のような本当に命の危険にかかわる暑さということになりますと、少し、クールチューブに関しては、検証・検討が必要かなと考えてございます。 ◆鈴木 委員 今年の夏は本当に暑くて、報道でも命にかかわる暑さという表現は、今まで、私もあまり聞いたことのないぐらい暑かったのですけれども、実は、8月の本当にまさにその命にかかわる暑さという日に、会派の有志で調布大塚小学校の体育館へ視察に行ってまいりました。  ご存じない方もいらっしゃると思うので、感想から言うと、そんなに涼しくはないだろうと思いながら、開けてみたら、すごく涼しいのですよ。感覚で言うと、クーラーの効いた部屋というぐらい涼しかったです。当時、バレーボールをしていたのですけれども、子どもたちも20人いるかいないかで、それが何百人といれば別かもしれないですけれども、その状況に応じて体感は変わると思うのですが、そのときは、非常に涼しく感じました。  やはり私は、教育をする場の体育館であるのであれば、あまりにも快適である必要はないと思うのです。ただ、やはり命の危険がさらされるような暑さの場合には、何らかの対策はもちろん必要だとは思うのですけれども、やはり既存の建物であったり、これから新築する建物であったり、あと、それぞれの学校の立地ですとか、いろいろな条件があって、区内の小中学校全て一律に同じものを導入するというのは、それは、私はあまりそぐわないと思っているのですね。  なので、これから丁寧に計画を進めていくというご答弁もありましたけれども、やはりそれぞれの学校の状況、環境によって、それぞれの学校に適したいろいろな暑さ対策というのがあると思うので、そうしたことは、今後の検討の中には、当然、考えていらっしゃるかとは思うのですけれども、その見解だけお願いします。 ◎石井 教育施設担当課長 本当に委員ご指摘のとおりで、体育館そのものは、冷房化する、その体育館の使用目的等もございますので、そこにつきましても、やはり検討が必要かと考えてございます。それから、当然、費用ですとか、それから、設置後のやはり管理コスト等に含めても、やはり検討が必要かと思います。  ただ、今回は、もう非常にこれだけ、34、5度と暑くなって、多分今年、初めてではないかと思うのですが、プールの使用も暑さを原因に使用を制限したということもありましたので、プールも使えない、グラウンドも使えないということになると、最後の砦は体育館という形になるかと思いますので、その辺も考慮した上での計画を、今は進めております。  それから、先ほどからも構造等も含めてなのですが、やはり都心区で今、100%設置している学校等につきましては、やはり重層化をしたりですとか、どうもしても都心区としてのそういった事情等もございます。大田区についても、やはり学校ごと、いろいろ事情が異なる学校の体育館の形状もございますので、それぞれについて、やはり検討をしていこうと考えてございます。 ◆菅谷 委員 大田区で小中学校の教室に冷房が入ったときはちょうど子ども議会が行われて、そのときに、中学生から学校にクーラーをつけてほしいということで要望が出ていたのですけれども、この体育館については、学生とか、生徒とか、学校からの要望とかはいかがなのでしょうか。 ◎石井 教育施設担当課長 やはりちょっと暑いですとか、特に、今年はこれだけの暑さということもありましたので、やはり学校に伺った場合に、特に教員からも、それから、実際使っている子どもたちからの意見という形では聞いていないのですが、教員からは、非常にそういったご意見もいただいているところではありました。 ◆菅谷 委員 私は、学校公開があったので、体育館でちょっと道徳のお話があるということで行きました。それで、二つ大きい、かき回す扇風機が置いてあって、暖かい空気をかき交ぜても暖かいのしか来ないから、なかなか大変だったのですけれども、ぜひ教育環境を整えるという意味で、先ほどおっしゃった学校などは先行してそういったことがやられているので、できない間は、早くそれを設置することをやったほうがいいなということと、それから、23区で今、野呂委員から練馬のお話がありましたけれども、体育館に設置している冷房がついている自治体とか、ご存じだったら教えていただきたいのです。 ◎石井 教育施設担当課長 現在、大田区のほうで把握しています自治体ですと、文京区と中央区の二つの区がほぼ100%導入している状況でございます。それから、千代田区とか港区、やはり都心区のほうで70%を超える設置率となってございます。 ◆菅谷 委員 この間聞いたところによると、台東区も26校のうち24校ぐらい進んでいたというお話も聞いたので、また参考にしていただければ。間違っていたらごめんなさい。  それと、補助金の関係、国から冷房をつけるにあたって、補助金はどんなものを。利用できないのですか。 ◎石井 教育施設担当課長 一応国のほうの補助金等もございまして、その補助対象工事費に対しての7分の2の補助が出るということはちょっと聞いてあります。  ただ、補助自体につきましては、今後、また、どういった形の工事に対しての補助が出るかとか、詳細については、今後、また検討させていただきたいと思っております。 ◆菅谷 委員 国のほうが、今回、西日本豪雨災害とか、この異常な気温の中で、設置するという方向に、教室などに設置していくという、全国で40%くらいですかね、冷房化というところでは。そういう意味では、東京は進んでいるのですけれども、その体育館などに活用できる大規模改造事業の空調整備とか、それから、あと、体育館に設置できる緊急防災・減災事業債という、これも、すごく役に立つようなことでいっていらっしゃるので、ぜひ研究しながら早急に設置できるという方向に、建物のいろいろな事情がありますでしょうけれども、多分普通教室を冷房にするときも、各校いろいろな違いがあったと思うのです。でも、今は、ついてということと、それから、涼しいときは使わないでも済むわけですし、この避難場所となっている体育館には、やはり教育委員会はもとより大田区がもっと力を上げて、冷房化ということで考えていただきたいと思うので、補助金の活用などもぜひ検討してください。 ◆椿 委員 大規模災害時に避難所として使うということですけれども、電力の供給がとまった場合、発電機を使ってやるわけですが、その発電機の容量とこの将来的なエアコンの設置というところは、どうお考えですか。 ◎石井 教育施設担当課長 今回、試験的に入れましたのは、ちょっと電気をエネルギーとして使うスポット型のエアコンということでした。これにつきましては、いろいろ例えば、学校の受変電設備の電気容量の問題ですとか、課題がございます。それで、平成16年から18年にかけて、3か年で普通教室、特別教室に空調化を導入した際にはガスを使用しておりました。  それで、今回も、今後、検討中の内容につきましては、エネルギーのほうもそのガスを利用するですとか、それから、今、いろいろメーカー等にも確認はしておるのですが、災害時を想定して、例えば、充電式のバッテリーを内蔵したものですとか、そういったものもどんどん開発されているようには聞いてございます。課題として、ちょっと電気については、容量の問題等もございますので、そういったものも総合的に検討しながら、また採用する機種等については考えていきたいと思っております。 ◆椿 委員 大規模災害が起きた場合、長くて1週間、早くて3日間ぐらいは復旧、電力の供給があるのにかかると言われておりますけれども、3日間ぐらいの、充電というのは、3日間分もあるのですか。できるのですか。 ◎石井 教育施設担当課長 そこまでのものではないと思います。  それで、今回、今までですと、いわゆる大規模災害と、震災、地震を想定していたかと思います。今回、西日本中心に水害が発生したこともございまして、当然、水害の場合ですと、台風も含めて夏に災害が発生する時期が集中するかと思います。  それで、水害の場合につきましては、ライフラインについて、もちろんかなり長期間にわたって寸断される場合もあるかと思うのですけれども、比較的電気の停電時間も短く済んでしまう場合ですと、当然学校でのそういった空調機というのは使用できるかと思います。  ですので、そういったところも含めまして、災害時の活用ということも念頭に置いた形での計画を進めてまいろうと考えてございます。 ◆椿 委員 わかりました。 ○岡元 委員長 本日については、質疑は以上でよろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○岡元 委員長 それでは、本日は継続とし、明日、各会派の取扱いを含めたご意見を伺いますので、よろしくお願いいたします。
     そのほか、継続分の陳情で状況変化等はありますでしょうか。 ◎森岡 教育総務課長 特に状況の変化はございません。 ○岡元 委員長 特になければ、審査を行わないこととし、審査事件を一括して継続といたします。  続いて、調査事件を一括して上程いたします。補正予算未来プラン進捗状況及び9月19日の報告を除く所管事務報告について、一括して理事者の説明をお願いいたします。 ◎森岡 教育総務課長 それでは、私からは、平成29年度包括外部監査における「監査の結果」に対する措置状況の報告についてご説明いたします。教育委員会事務局資料1番をご覧ください。  1の平成29年度包括外部監査の概要です。特定の事件(テーマ)は、小学校中学校等に関する事務執行についてでございました。監査の結果である指摘事項の数は45、意見数は128となっております。  3の措置状況の公表予定日でございますが、本委員会にご報告した後、9月19日を予定しております。  おめくりいただきますと、右側のページから目次がございまして、指摘事項の一覧が掲載されております。本日は、指摘事項に対する措置状況について何点かご説明をさせていただきます。  初めに、指摘No.6、本文の7ページ、サイドブックスですと54分の12ページをご覧ください。学校給食に関する指摘でございまして、給食費の残金が多い学校が散見されたというものでございます。多くの学校が、残金を1日から2日にとどめているものの、比率としては高くなく、教育委員会より適切な指導をすることが望まれると指摘しております。右側の措置状況でございます。残金が多いケースですが、前年度の繰越金と当該年度の残金に大幅な相違がなければ、年度内の執行は適正と考えられるとしながらも、残金が多い学校の比率を下げていくために、学校給食の手引に規定している項目の遵守について、周知徹底を図ってまいります。  次に、指摘No.10、本文の11ページ、サイドブックスですと、54分の16ページをご覧ください。外部監査人が、学校に往査して、個人情報の管理状況を確認したところ、幾つかの学校で答案用紙等が施錠のないキャビネットで保管されていたという指摘でございます。右側の措置状況でございます。今年の2月に、テスト等を持ち運ぶ際には、紛失防止バッグを活用することとし、テスト等の実施後は、確実に鍵のかかる場所に保管することを通知したほか、4月にも、小学校長会にて本通知を再配布するなど、個人情報の管理について周知徹底を図ったところでございます。また、備品等の購入のため各学校に配当している予算について、セキュリティにかかる物品の確保を優先する旨、指導を徹底するとともに、必要に応じて予算の追加配当等の対応を行うとしております。  次に、指摘No.14、本文16ページ、サイドブックスですと、54分の21ページをご覧ください。学校徴収金に関する指摘でございまして、外部監査人が学校に往査して確認したところ、現金で集金されている1校について、すぐに口座に入金せず、校内の金庫に長期間預けているケースがあったというものでございます。具体的には、新入生の口座開設が遅れたことから、2か月間、約88万円を校内の金庫で保管したもので、新年度に入ったら、即座に口座開設が必要であると指摘されております。右側の措置状況でございます。学校に対しまして、口座開設に関する迅速な対応の必要性を周知するとともに、口座開設・名義変更等に当たっての適切な事務処理について指導を行い、早急に対応ができるよう、改善を図ってまいります。  その他の指摘事項に対する措置状況については、後ほどご覧いただければと存じます。 ◎北村 教育総務部副参事〔教育政策担当〕 私からは、教育委員会事務局資料3番、第1回新おおた教育振興プラン策定懇談会の議事要旨についてご報告いたします。  まず、本懇談会につきましては、(仮称)新おおた教育振興プランを策定していくために、広く学識経験者や区民等からの意見をお聞きすることを目的に開催しております。懇談会で使用した資料につきましては、委員の皆様には、懇談会終了後、配付させていただいているところでございます。  それでは、資料をご覧ください。1、開催日時につきましては、平成30年8月27日、月曜日、午後2時から開催させていただきました。  3、内容につきましては、(1)座長、副座長につきましては、座長を東京女子体育大学、尾木和英名誉教授、副座長には小黒仁史教育長を選出いたしました。  (2)新プラン策定にあたっての意見聴取では、現在の大田の教育に関する意見を、出席した委員全員それぞれのお立場から、お一人お一人ずついただいたところでございます。いただきました意見一つ一つが、新プランを策定する上で大変参考になるものでございました。今後、この意見を参考に、新プランの体系や施策の方向性を定めてまいりたいと考えております。  いただいた意見の一部となりますが、4、主な意見として整理し、記載させていただいております。  なお、詳細な議事要旨につきましては、各委員にご確認をいただいた後、11月初旬を目途に、区のホームページで掲載する予定でございます。 ◎増田 指導課長 教育委員会事務局資料4番になります。平成30年度全国学力・学習状況調査の結果を踏まえた学力向上の取組の方向性についてをご覧ください。  この調査は、4月17日、火曜日に、全国の小学校6年生と中学校3年生で実施した学力の全国調査でございます。昨年度1年間の学力向上の取り組みがわかる調査となっております。国語と算数・数学はA、Bの2種類ありますが、Aは基礎的・基本的な問題、Bは応用の問題となっております。  左側の枠囲み3段目、調査結果(平均値比較)の平成30年度調査をご覧ください。昨年度から公表数値の小数点以下が表示されなくなりました。全国調査ということでございますので、全国との比較を中心にお話しいたします。小学校は、国語Bと理科が全国と同程度であり、国語A、算数A・Bが全国を上回っております。中学校については、国語Bと数学Bが全国と同程度、国語A、数学A及び理科が全国を下回っております。  下の表、平成21年度との比較、全国を100%とした比較をご覧ください。平成21年度と現在を比べた表でございます。小学校では、算数Aが平成21年度の全国比とのプラスの差を広げた結果となっております。中学校については、全ての調査内容で平成21年度の全国比を上回り、国語A、数学Aについては、全国との差を縮めました。国語B、数学Bでは100%、つまり、全国に追いついたという結果になっております。  現在、全国全ての地方自治体が、学力向上に取り組んでいる状況があり、全国的に学力が高まっている中で結果を出すのは、かなりの努力が必要であるということを認識しているところでございます。本区においても、さらなる学力向上の取り組みを進めていく必要があると考えており、全普通教室へ導入した電子黒板などのICT機器の活用などを通して、学力向上、主体的、対話的で深い学びの実現に尽力してまいります。  次に、中央から右の枠囲み、学習状況調査結果からみた今後の学校や家庭における取組を考える要素をご覧ください。本調査では、国語、算数・数学、理科の調査に加えて、児童・生徒への質問紙調査も行われており、その中の四つの説問を取り上げてご紹介申し上げます。  中央のボックス、「自分にはよいところがあると思いますか」をご覧ください。肯定的な回答をした小学校6年生の割合は、今年度、5年計画の最終年度を迎えているおおた教育振興プラン2014、豊かな心を育むアクションプランの成果指標となっております。今回、「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と肯定的回答をした児童の割合が、昨年度の76.1%から6.1ポイント上昇し、82.2%となり、プラン目標値の75.7%を大きく上回り、目標を達成することができました。加えて、中学校では、71.8%から81.2%と、昨年度より9.4ポイント上昇しておりました。自分にはよいところがあると自己肯定感を持つ児童・生徒の割合が低く、自分に自信が持てなかった本区の子どもたちでしたが、小学校中学校も、8割を超える子どもたちが自信を持つことができたということがわかる結果となっております。  自己肯定感が高まった要因としては、先生方が、子どもたち一人ひとりのよいところに目を向け、認め、励ます取り組みの推進やメンタルヘルスチェックを活用した個別面談の実施、さらに、今年度は、中学校全校で年間に2回の学級集団調査も実施しますので、集団の中での子どもの状況を把握した上で、教師が声かけができるようになります。さらに、丁寧な一人ひとりに応じた、声かけ、励まし、助言ができるようになると期待しているところでございます。  その下の表は、「当てはまる」「どちらかというと当てはまる」「どちらかというと当てはまらない」「当てはまらない」と回答した児童・生徒の学力調査正答率との相関を示すものです。小学校中学校も当然のことながら、自分にはよいところがあると自己肯定感が高い子どもほど学力が高いという結果になっております。  また、下のボックス、「5年生まで/中学1・2年生のときに受けた授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思いますか」という設問でも、肯定的回答をした児童・生徒ほど学力が高いという結果になっております。教師が一方的に教え、覚えさせるだけの授業から、自分で考え、自分で取り組むことができる学習活動を設定するなどの授業の工夫が必要であるということがわかります。  右上のボックス、「学校の授業以外に、普段、1日当たりどれくらいの時間勉強をしますか」の設問です。小学校の大田区を見ると、授業以外に3時間以上勉強をしている児童が25.3%、2時間以上は15.9%、1時間以上は26.1%と二つの山、つまり、二極化していることがわかります。  一方、中学校の表ですが、授業以外で勉強している生徒の割合が増えている一方、全くしないという生徒の割合が7.2%と、全国や都の数値と比較しても、高くなっている点は、改善すべき課題であることがわかります。  ボックスの下、「授業内容はよく分かりますか」という設問です。小学校の算数については、肯定的な回答をした児童の割合が昨年度と比較して上昇するとともに、都や全国を上回っています。一方、理科については、肯定的な回答をした児童が、全国や都よりも、下回っているという状況でございます。  中学校の数学については、肯定的な回答をした生徒の割合が、昨年度と比較してマイナス0.3%、ほぼ同程度ではあるものの、全国や都を下回っています。一方理科は、全国を下回っているものの、東京都で比較すると上回っているという状況でございます。  今後の取り組みの方向性としては、引き続き自己肯定感を高める働きかけを続けること。自分で考え、自分から取り組む学習活動の工夫を行うこと。授業以外の学習、つまり、家庭学習に取り組ませること。よくわかる授業をすることなどを通して、子どもたち一人ひとりに、確かな学力をつけることに取り組んでまいります。 ◎池 学校職員担当課長 私からは、報告ナンバー5番、区立小・中学校における学校用務業務等委託事業の実施について報告をさせていただきます。資料をご覧ください。  平成27年度からこれまで、区立小中学校において学校用務業務等の委託を実施しておりますが、引き続き平成31年度におきましても、新規の委託校及び既委託校で3年目を迎えた学校の教育環境の維持・向上を図るため、ご覧の資料のとおり、昨年度に引き続き本年度におきましても、委託候補とする事業者を公募プロポーザル方式により選定をいたします。  対象校は、資料の上段の表の左側のとおり、31年度新規委託校については、小学校6校、中学校4校で計10校です。  そして、既に委託されている小中学校のうち、継続契約3年目を迎える学校につきましては、再度4年目に新規契約として事業者の選定を行います。対象校は、同表右側の既委託校(3年目)の学校で、小学校4校、中学校4校、計8校となります。  なお、委託業者は、学校の委託規模によります公平性をできる限り保つために、大規模校1校と、それ以外に近接する1校を組み合わせて、計2校で1事業者として発注契約をしております。  したがいまして、31年度は、退職予定者が小中学校合計20名程度が見込まれることから、新規委託校にあっては10校、そして、既委託校8校、小中合計18校、9事業者の選定をさせていただくことになります。  2の委託事業者の選定方法ですが、本件の委託内容が、学校の用務業務等全般の委託となるため、事業者の実績はもとより、専門性や企画力、実効性等を精査した上で、業者選定ができる公募プロポーザル方式(業者提案方式)により選定をいたしております。選定委員会においては、書類審査及び、書面審査により選考を行い、委託候補者の決定をいたします。  また、今後のスケジュールですが、委託事業者の選定スケジュールをご覧いただきたいと思います。予定となりますが、まず、平成30年10月15日に実施要綱を公表いたしまして、その1週間後の10月22日に事業者説明会を実施いたします。公表期間は11月22日まででございます。この公表期間と同様の期間を企画提案書の受付期間としております。その後、平成30年12月4日に、選定委員会の第1次審査であります書類審査を行い、同月15日及び翌20日に面接審査を実施いたします。そして、翌年3月に新旧事業者等の引き継ぎ準備の後、平成31年4月1日から委託を開始する予定となります。  なお、本事業は、平成31年度の予定として、議会におけます予算審議の前の事業ですので、公募に際しましては、その旨の停止条件をつけさせていただきます。 ◎中平 大田図書館長 私からは、資料番号6番、池上図書館整備の基本的な考え方について報告いたします。  池上図書館は、平成29年12月6日、池上駅ビル内に設置する公共施設に関する覚書を締結いたしまして、今年度は、基本計画・基本設計を進めているところでございます。  今回、池上図書館整備の基本的な考え方がまとまりましたので、概略を説明させていただきます。  資料の1、建物の概要をご覧ください。記載のとおり、池上駅ビル4階に、床面積1,026平米で整備していくこととなります。  資料右側、3、基本方針をご覧ください。整備の基本方針としましては、本年4月に策定しました大田区立図書館の今後のあり方についてにあります基本施策に基づき、「池上ならではのトキをつくる図書館」というキャッチフレーズを考え、整備コンセプトとして「歴史ある門前町の未来がはじまる知の拠点」という案をもとに、3点の検討課題と4点の方針を挙げております。1点目、建物の老朽化に対応し、安心・安全な図書館の提供を目指してまいります。2点目、世代を超えて、誰でも利用しやすい図書館としていきます。3点目、本門寺と駅の歴史を尊重し、池上ならではの図書館をつくりたいと考えております。  そして、具体的な方針としましては、1点目、基本的な図書館機能の充実、公開書架、閉架書庫、レファレンスカウンター等、見通しがよく、図書が探しやすい配置とすること。2点目として、バリアフリーや児童コーナーの整備によって、全ての人が、気楽に利用できる環境を整備すること。3点目として、池上の郷土行政資料コーナーや多目的室を設置し、池上地域の文化交流の拠点となること。4点目として、開館時間の延長やシステム機器導入により、新たな魅力を備えた図書館となることを目指していこうと思っております。  また、4番の諸室構成におきましては、これからの図書館として必要なエリアを確保していくように、ご覧のような状況で考えております。  2のスケジュールのほうに戻ってご覧ください。2019年度に実施設計を行い、2020年度中に開館予定でございます。  今後も池上図書館の状況報告をしながら、開館に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。 ◎中村 子育て支援課長 それでは、私から、こども家庭部につきましてご説明を申し上げます。  まず、平成30年度、第2回大田区子ども・子育て会議について、口頭でご報告をさせていただきます。  平成30年8月31日に、本会議を開催いたしました。  会議での議事は2件でございます。まず、議事一つ目は、子ども子育て支援法第31条第2項に基づく意見聴取でございました。今回は、認可保育所3施設の利用定員等に関する意見聴取を行いました。この際の質疑でいただいたご意見としては、代替園庭の距離についてなど、コメントを頂戴いたしました。  次に、議事二つ目として、大田子ども・子育て会議プランにおける平成29年度事業実績のご報告をいたしました。対象事業184事業に対して、今回の実施報告から、事業判定を記載した点についてのご報告を差し上げました。その際の主な質疑としては、小学生に配布する防犯ブザーについて、故障がないか、品質に関するご意見。それから、養育が必要なご家庭に対する支援の訪問事業として、何種類かある。この種別についてわかりにくい点があるので、ご説明を申し上げました。また、教育相談におけるスクールソーシャルワーカーの活用についてのご意見もございました。  議事は以上の2点で、次に、情報提供として、事業相談所の設置の説明をいたしました。基本構想・基本計画の概要や児童相談所と子ども家庭支援センターの相談機能をあわせもった、(仮称)大田区子ども家庭総合支援センターの施設規模等についてのご説明をいたしました。この際は、児童相談所間の連携を図るためにも、電子カルテなどの導入をしたらどうかなどというご意見を頂戴いたしました。 ◎間 保育サービス推進担当課長 私からは、こども家庭部資料1番に基づきまして、病児・病後児保育施設の新規開設についてご報告をいたします。  区では、児童が病気で保育園等に通えない場合に、一時的に保育を行う、病児・病後児保育を実施しております。現在、医療機関に併設された施設が6施設、近隣の医療機関と連携をして保育を行う施設が2施設、区内にはございます。  このたび、区内で9施設目となる病児・病後児保育施設が開設することとなりました。施設名は、(仮称)ですが、齊藤医院病児保育室。  運営主体は、小児科医であります齊藤洋子医師の個人立となります。  開設場所は、南馬込五丁目26番7号。この場所では、既に、齊藤医師が小児科の齊籐医院を開業されており、この建物の2階部分を改修して、診療所併設型の病児保育室を開設するものでございます。  開設予定日は、平成31年4月1日。  定員は、当初4名で、大田区と病児・病後児保育事業実施にかかる委託契約を締結し、保育を行っていただきます。  なお、本施設の開設準備経費に対する補助につきましては、本定例会においてお諮りする第3次補正予算案に計上しておりますので、ご審議のほど、よろしくお願いいたします。  病児・病後児保育事業につきましては、今後も、医療機関等と連携を図りながら進めてまいります。 ◎早田 こども家庭部副参事〔保育基盤整備担当〕 私からは、こども家庭部資料番号2番、私立認可保育所等の開設計画について報告をさせていただきます。  今回、報告させていただきます施設は、平成31年4月1日に開設予定の認可保育所1施設、認証保育施設2施設の合計3施設の報告でございます。  まず、認可保育所でございますが、施設名が(仮称)こどもヶ丘保育園武蔵新田園でございまして、運営事業者が、株式会社チャイルドビジョンでございます。  設置場所ですが、矢口一丁目16番19号。多摩川線武蔵新田駅より徒歩2分のところでございます。  建物の構造でございますが、鉄骨造の4階建施設で、保育室が1、2階部分になる予定でございます。  代替園庭でございますが、武蔵新田児童公園を予定してございます。  定員構成はこちらに記載のとおり、0歳から5歳児までの51名を予定してございます。  続きまして、認証保育所になりますが、1施設目が、(仮称)ブルームキッズ千鳥町園でございます。運営事業者が、株式会社ヒューマンでございまして、所在地が、千鳥一丁目15番11号の2階になります。  建物の構造でございますが、鉄筋コンクリート造の5階建のうちの2階部分でございます。  こちらは、旧グローバルキッズ千鳥町という認証保育所が、4月に認可保育園として移転するのですが、その跡地にできる予定でございます。  代替園庭が、千鳥いこい公園を指定しておりまして、定員構成が、こちらに記載のとおり、0歳から2歳までの30名を予定してございます。  続きまして、2施設目、(仮称)アクト池上保育園でございます。  運営事業者が、株式会社アクトリアリティーでございまして、所在地が、池上七丁目5番4号オーケーコート2階でございます。  こちらも、鉄筋コンクリート造の7階建の建物の2階の部分になります。  こちらも、旧の認証アスク池上という認証保育園が4月に移転して認可化するのですが、その後に、また認証保育園として開設する予定でございます。  代替園庭も同じ千鳥いこい公園を指定してございます。  定員構成でございますが、こちらに記載のとおり、0歳から2歳までの28名を予定してございます。 ○岡元 委員長 それでは、質疑は、次回とし、本日は、調査事件を一括して継続といたします。  最後に、次回の委員会日程ですが、明日、9月19日、水曜日、午前10時から開会いたします。  なお、明日、未来プラン進捗状況の報告の際に使用する、平成29年度主要施策の成果については、タブレット型端末のサイドブックス内にある、今定例会の議案等フォルダ及び平成30年決算特別委員会のフォルダに既に配信されております。常任委員会のフォルダに改めて配信されておりませんので、ご承知おき願います。  以上で、こども文教委員会を閉会いたします。                午前11時43分閉会...