ツイート シェア
  1. 大田区議会 2017-09-27
    平成29年 9月  羽田空港対策特別委員会-09月27日-01号


    取得元: 大田区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    平成29年 9月  羽田空港対策特別委員会-09月27日-01号平成29年 9月  羽田空港対策特別委員会 平成29年9月27日                午前10時00分開会 ○安藤 委員長 ただいまから、羽田空港対策特別委員会を開会いたします。  まず、本委員会に新規に付託された陳情1件の審査を行い、その取扱いまで決めさせていただきます。続いて、継続分の陳情について、状況の変化をお伺いいたします。  その後、所管事務報告を受けたいと思いますが、よろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○安藤 委員長 そのように進めさせていただきます。  審査事件を一括して上程いたします。  それでは、29第36号 横田空域の一部返還等状況変化がある場合区民に事前にお知らせ頂きたいと願う陳情を審査いたします。  原本を回覧いたしますが、審査時間を考慮し、書記の朗読は省略いたします。  (原本回覧) ○安藤 委員長 理事者の見解をお願いいたします。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 それでは、本陳情につきまして理事者の見解を述べさせていただきます。本陳情は、横田空域の返還が、羽田空港のある大田区民にとって影響の大きい問題であることから、状況の変化があった際は、直ちに情報提供すること。事前にお知らせすることができない場合は、その理由を示すよう求めるものでございます。  その理由は、現行の北風運用時の飛行機騒音が気になる回数が増えたと感じること。さらに便数が増え、もっと低く飛ぶのではないか。落下物は大丈夫か等の不安が募ること。2020年の羽田空港の増便に際し、南風時の着陸ルートが一部横田空域を通過することが判明し、メディア報道等から、さらなる横田空域の一部返還が聞こえてきたことなどを挙げております。  以上が陳情の要旨でございます。  平成20年の横田空域の一部返還に伴い、昼間時間帯の北風運用時において、羽田空港D滑走路を離陸した航空機のうち、福岡、長崎、広島に向かう航空機。いわゆる西行きルートでございますが、区内上空を通過してございます。便数は、ダイヤ設定や風向きの変動により変わりますが、平成25年以降、1日約85便となってございます。  また、現行の西行きルートの運用は、6時から23時の昼間時間帯に限定されており、その運用につきましては、区内の飛行ポイントでありますKAMATにおいて9,000フィート、約3,000メートル以上の高度を確保するよう、国に求めてございます。  区で羽田空港内陸飛行調査を毎年実施し、飛行高度や騒音値を調査しておりますが、平成22年の調査開始以来、調査対象機の全てが9,000フィート以上の高度で飛行しており、騒音値基準値以内でございました。
     なお、羽田空港機能強化提案によると、南風時の着陸ルートの一部が横田空域の一部を通過することとなりますが、国土交通省に確認したところ、空域の返還を伴うものではないこと、また既存の飛行ルートや飛行高度に、変更はないとの回答を得てございます。  また、陳情者は、さらなる横田空域返還等が、メディアから聞こえてきたと訴えてございますが、横田空域の返還は、横田空域軍民共用化と合わせ、東京都が国に働きかけてはおりますが、いずれも現時点で具体的な進展があるとの情報は、国からも東京都からもいただいておりません。これらのことから、機能強化提案横田空域の返還は、それぞれ別個の問題であると考えてございます。  区といたしましては、これまでと同様に、横田空域については当然のこと、羽田空港運用等に関して状況の変化があった場合、国や都に適切な情報提供をするよう求めるとともに、その都度、適切な手法で区民の皆様に情報提供をしてまいります。  また、羽田空港機能強化提案への対応とは別に、西行きルートの運用についても、引き続き国の適切な対応を求めてまいります。 ○安藤 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆福井 委員 課長から説明いただいたのですけれど、この陳情者の趣旨は、状況の変化があったら、直ちに大田区がお持ちの情報の提供をお願いいたしますと書いてありますね。今、進展はないよという説明があって、進展があった場合は、その都度、情報提供を行うという答弁があったので、合致するのではないかと思うのですけれど。  今、課長の答弁で、変化があったらその都度、提供するということですよね。確認なのですけれど。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 今のご質問でございますが、私もそのように考えてございます。 ◆福井 委員 今の答弁だと、一致していると思ったので、そのように意見を言いました。 ◆清水 委員 ちょっと先ほどの説明のところで、もう一度お願いしたいのですけれども、この陳情の理由に書いてある、2020年の羽田の増便、南風時の着陸ルートが一部横田空域の領域を通ることが判明ということについて、今、課長は、空域は通らないとおっしゃったのですか。それとも、何とおっしゃったのですか。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 それでは、もう一度申し上げます。横田空域の一部を埼玉県上空で通過する部分がございますけれども、横田空域の変更に伴って、通過するという趣旨のものではございませんというご説明を、申し上げたところです。 ◆清水 委員 国が出している羽田空港着陸時の南風の新ルートのところで、出されている図によると、横田空域の中に、平面でいけば入っていますよね。だけれども、通過をするけれども、横田空域に関係ないということは、この間もお話になったように、要するに階段状になっているので、空域よりも上を飛んで、いわゆる都心上空を急降下という言い方はおかしいですけれど、高いところから降下してくると。そう理解すればいいのですか。横田空域の上から着陸してくる。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 そちらは、一部空域を通過するということは通過いたします。ただ、空域の返還をいただいて通過するということではなく、通過をさせていただくように、国が調整をしていると聞いてございます。 ◆清水 委員 この陳情の理由のところにもありますように、大田区西ルートがなったときに、いわゆる空域、低いところを飛べるようになったわけだから、空域は解除、一部国の、日本のものになったけれども、飛行機が低いところを飛ぶことによって燃料が少なくて済むと。飛行機というのは、高く飛ぼうとすればするほど燃料がかかるわけでしょう。そういう意味で、燃料も少なくなったということだけれども、低いところを飛ぶようになったから、大田区上空には騒音が増えたと。  そうなると思うのですけれども、このことを考えると、より低くても済むようになるために、横田空域を通過する解除を、国に、東京都が求めているというのは確かにありますよね。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 機能強化に関する飛行経路での通過については、東京都は求めていません。国のほうで調整をしていると聞いてございます。 ◆清水 委員 ということは、東京都が求めているのは、横田空域軍民共用のために求めているということですか。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 そう理解しております。 ◆清水 委員 今、福井委員がおっしゃったように、この陳情者の趣旨は、大田区はもう了解したというか、その方向だということなのですけれど、もう一度この理由のところにあります、2008年に横田空域一部削減によって、大田西ルートが始まったときに、委員会には報告があったけれども、多くの区民が知らなかったという経過があったと思うのですが、その辺の経過について、もう一度ちょっと、当時のことをご説明願えませんか。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 一部の方にご理解、周知が届かなかったところはあるかもしれませんが、我々としても、いただいた情報につきましては、ホームページですとか、そういったもので公表はさせていただいてございました。 ◆清水 委員 すみません、もう少し細かく教えてください。  国からいつ、一部削減によって新しい飛行経路が来ると区のほうに連絡があって、委員会にいつ出して、ホームページにいつ出して、区報にいつ出したのかを教えていただけますと、幸いなのですが。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 その経過につきましては、会議録等にちゃんと出てございますので、そちらのほうでご確認いただければと思います。 ◆清水 委員 陳情が出ているので、ぜひここで教えてください。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 個別の、今言った具体的な日時等に関しましては、過去の会議録に載ってございますので、それを見ていただきたいと思いますけれども、平成20年の横田空域の返還というのがあって、それに伴って、大田区周辺の上空に関しては、8,000フィートまでは横田空域として残るのですけれども、大田区の西部分ですけれども、それに関しては、それ以上の高さに関しては飛べるということになりましたので、羽田空港から西日本方面に行く飛行機については、より早い時間で飛べるようになるということから、その空域を利用して、運航するようになったという経過でございます。 ◆清水 委員 とにかくこの陳情の趣旨は、いろいろな変更があったときに、一刻も早く情報を区民に知らせてほしいというものなのです。その陳情が出てきた背景には、この理由にもありますように、2008年9月のことがあるわけです。  当時、私も記憶にありますけれども、たしか陳情が出て、ある日突然、自分の家の上を飛行機が飛ぶようになって、どうしたのだという声が上がったと思うのです。そういうことがないようにということなので、努力します、努力しますとおっしゃっても、そのときのイメージがどうしてもあるので、ちょっと確認をさせていただきたかったわけですけれど。たしか区報には載らなかったと思うのですよ。  ちょっとその辺のところを、ホームページといってもなかなか知り得ませんし、区報も、全戸配布のときと新聞に折り込みのときとあって、全員の方が知るにはなかなかあれなので、できればまちの掲示板、区の掲示板とか、そういったところに、影響があるようなところはこういうことになりますよとか、そんなきめ細かい情報提供が、私は必要だったのではないかと思っているのです。  空港周辺に住んでいる者にとっては、飛行機の音というのは生まれたときから感じている人もいますし、しかしこの大田西ルートの場合は、全く経験のない人たちが多かったわけですよね。ですから、大変な状況になって、ぐあいが悪くなったとか、そういうことまできて、やはり騒音については個人差がありますから、全く経験していない静かな住宅街にとっては、大変な事態だったのですよ。  今、課長が、区は環境調査をやっていると。基準以外で問題ないと、そうおっしゃいますけれども、やはり個人個人、非常に個人差があります。それで知らなかったと、ある日突然というのは本当に一番大きな理由だったので、そこのところは、ちゃんとやりますといっても、もうちょっと大丈夫かなと思っているのですけれども、私の心配なことに、どのように応えてくださるのか。  国から来たら、もしもですよ。横田空域解除しますよということが国から来たら、ホームページですか、それとも区報ですか、それとも掲示板ですか。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 いろいろな仮定の話を、今おっしゃっている部分もありますので、今、私どものほうで、区民に騒音影響がいろいろ発生する可能性があると考えて国に求めているのは、この間の私どもの総括も含めてですけれども、現在の機能強化という問題が出てございますので、これに関しては、地域住民皆さんへの理解が何よりだということで、そのために丁寧な説明をということで。私どもは今、そういう形で国が、今、行おうとしている問題や、あるいは説明会というのが設定されれば、区報等で、いろいろ区民にご周知しながらやっているし、まだまだ周知に関しては、国のほうにも、いろいろな方法でやってもらいたいという要請をしているところでございます。  ですので、具体的な課題については、これはどうしていくというお話はできるのですけれども、例えばこれから、私ども振り回されたりした経験で申し上げさせていただければ、例えば羽田空港をオスプレイが使うと。軍事空港化されるのではないかという話が出ると、それでいろいろな問い合わせが来たりするわけですけれど、現実にそんな動きはありませんよというお話はするのですが、その都度、それに関して、何かあったら教えてくれということに関しては、我々としては、いろいろな課題に関して、何かあれば本委員会や、区民の方にお伝えするというのは、どの問題に関してもそうですので、ことさらに何かの課題についてはどうかと言われたのに関しては、仮定の問題に関しては、もし何々ならばというのに関しては、あまりにいろいろな、N個の可能性があるものでございますので、個別にはちょっと言いがたいところがあります。どの問題に関しても、我々としてはその都度、できるだけ早く皆さんにお伝えしていきたいという姿勢は、表明させていただきたいと思っています。 ◆清水 委員 今のに関して、今、質問しているのは、横田空域の返還の問題についての場合を伺っているわけです。そして、横田空域の返還に伴って、大田区上空を飛行機が飛ぶようになったという歴史というか、状況があるので、本陳情が出ているのでという前提で、区民に説明をどのようにするのかということを聞いているわけです。その辺は、ぜひわかっていただきたいと思います。  今、東京都の問題と国の問題と、東京都は横田空港軍民共用化にしたいから、横田空域の返還について要望している。国は国で、羽田空港機能拡充についてやっている。両方とも、大田区民にとっては国がやろうが都がやろうが、自分たちの暮らしに影響があることについて心配しているわけですから、ちょっとその辺はごっちゃにしているわけではなくて、区民に影響がある場合について、ちゃんと説明をしてほしいという陳情だと私は理解していますので、それで聞いているところです。  2008年9月の歴史については、やはり私は区議会として、私たち自分自身の政党というか、委員会に参加していたわけですから、その議員として区民へのご説明をもっと区に求めることだとか、そういったところをもう少しすべきだったということなども含めて、議会もそれから区も、もっと丁寧にやはり区民に説明すべきだった。それをよしとしているわけではないですけれども、そう私は思いまして伺っているところです。 ◆湯本 委員 陳情の趣旨は事前にお知らせをいただきたいと、変化があった場合は。でもやっているという答弁だし、やっていると私も思っているのですよ。多分、多くの方がそう感じていると思うのです。でも、実際にできているものを陳情で出すということと、それをどう取扱うかということについてが、私はちょっと、これは問題があるのではないかと思うのですよ。だってできているは事実というのがあるわけでしょう。それをここで議論して、賛成、反対と言われてもどうなのよという思いはあるのですよ。  これを取扱う中で、実際に説明していますよという説明を、陳情を出された方にしたのかなという。できているのだったら出す必要はないねという話に、普通はなるような気がするのですけれど、その辺は委員長としてどうお考えになられるのでしょうか。 ○安藤 委員長 今までの議論を聞いていて、ちょうど横田空域の一部返還のときに、私も委員会の委員でしたので、その状況についてはよく理解しているつもりです。それで、いろいろと、初めて通る地域の方々から、ある程度事前に、今度は変わるのかというお話もいただいておりまして、その中で、私の記憶では、ある程度の説明はされたと思っています。  ただ、地域に住む人たちの騒音に対する温度差というのは、個々で全然違うというのは一つありまして、私も、そのときにやはり現場のほうに夜にお伺いしまして、昼間と夜の騒音値というのは、やはり体感で大分違うということも感じていました。  それで、その当時にたしか陳情が出て、やはりいろいろの経過を踏まえて、一応は騒音測定器を臨時に、たしか5本近く置いたような記憶があるのですよ。その飛行ルートにあわせて。そのときの騒音値が、いわゆる範囲内だったということの結果を受けています。  その結果を受けてしばらくの間、まだまだ飛行ルートの下に住んでいる方々からは、ご理解というか、納得はいかない部分はありましたけれども、体制としてはいわゆる許容範囲の範ちゅうだという理解を私としては得ていました。この陳情について、いわゆる議会の組織の中では、いわゆる、どこへこれを付託するとか、取り下げを願うとかということは、この委員会で決める部分というのは、付託されたから、それは決めていかなければいけないのですけれど、ただその事前に、審査をどこへ付託するかというところで、多分いわゆる議論をされているのではないかと思っています。  そうは思っていますけれど、今、湯本委員のほうからそういうお話を聞きましたので、これはまた、ここで皆さんからご判断いただいて、今日結論を出さなければいけないということなので、私、委員長としては、受けた陳情については、皆さんからの希望で取り下げをお願いしろという方向で決まれば、それはそのようにお願いはしたいと思っています。  ただ、今の段階では、どういう皆さんのお考え、委員の皆様のお考えがあるかは、それは取りまとめをして判断はしていきたいと思っています。 ◆湯本 委員 ありがとうございます。それで、何と言うのですか、変な話、できていることをやってくださいという話をされても、もうできているというか、やってきているわけですよね。それは、それが足りる足りないという解釈はまた別の話だと思うのですが、これは、その説明を事前にしてくださいと。変化があったときはちゃんと説明をしているわけですから、やれている事実があるものをやってくださいと言われても、それは取扱いになじまないということを、私は、これはもう陳情者の方にもわかってもらいたいのですよ。  我々も何を議論していいのだろうと。だって、やっていると言っている以上、それ以上はもう議論の余地がないわけです。だから、その点について、どういう取扱いが正しいのか、または区民の皆さん、出される方というのは思いがあって出されるのでしょうから、その方に対して、でも、こういう状況でできている部分があるのですよということを、やはり説明をしていくとか、何かそういった対応があったらいいのかなと。これは要望です。 ○安藤 委員長 今、湯本委員のほうから、もうできていることについて、この陳情を審査するのは、やはりなじまないのではないかということなので、いわゆる基本的に湯本委員の意向としては、取り下げをお願いしたらどうかと。そういう理解でいいのですか。 ◆湯本 委員 取り下げどうこうという話は、今後の話として取扱っていただければ、私はそれでいいのかなと思います。  今回出されたものはもう受理しているので、それについて、各委員が判断をしていけばいいかと思いますけれども、今後のことについては、そういう処理の仕方というか、対応の仕方ですよね。 ○安藤 委員長 わかりました。 ◆清水 委員 それは湯本委員の意見ですよね。 ○安藤 委員長 それは湯本委員の。ですから、とりあえず今、湯本委員の意見について、ご意見があればお伺いしたいというところです。 ◆清水 委員 もうできているから、この陳情を取り下げたらいいのでないかという意味のご発言でしたけれども、区民の、ここに理由にも書かれておりますように、やはりこの2008年の経過等があって心配だと、不安だと。今、課長や部長のほうから、区民には丁寧に説明しているといっても、心配だということで陳情を出されているわけですから、その陳情を審議して、各会派が態度を表明するというところで、私はいいと思うのですけれど。 ◆湯本 委員 誤解のないように申し上げておきますが、取り下げの要求は、私は先ほども言いましたがしていません。今後の取扱いについてはという話をしたと、理解をしていただければありがたいです。 ◆福井 委員 意見として、湯本委員がやっているからということで意見があって。私の意見としては、それでも、あえてその上で出しているということは、もっとしっかりやってほしいということを含めて、あるのではないかと私は理解していますので、あったからいいではないかではなくて、さらにしっかりやってほしいということで、清水委員が言った、この2008年の経験を踏まえて出されているということで私は理解していますので、それで討論していきたいと思います。 ◆湯本 委員 福井委員清水委員が、より丁寧にとか、より情報量を豊富にとかおっしゃりたいことはわかるのです。わかるのですけれども、事務上の手続から言って、書いてあることについて審査をするというのが、これは大田区議会の陳情の取扱いのルールですよね。書かれていることに、趣旨の部分を見ればわかりますけれども、事前に情報を提供してくださいという、この部分について触れられているわけですよ。そこ以外のことについては、ここは触れられていないわけですよね。  理由のところというのはいろいろ書いてありますけれども、でもこのことというのは、求めている趣旨というのは、事前に情報提供をしてくださいということについて、この陳情は、この陳情主の願意として、書かれているのはそこしかないわけですよ。だから、それは、できているのか、できていないのかと言ったら、やっているという事実があって、あとはどの程度でやるのかという話は、また別の議論だと思うのですよ。  だから、言っている意味はわかるけれども、でも一定のルールの中で運用していっているのだから、そこはやはり外さないで、きちんと判断をしていかなければいけないし、そのことを、陳情を出される方にやはり説明をしたほうがいいと思うのです。私の思いはですよ。これは一意見ですけれども。 ○安藤 委員長 湯本委員の意見はよくわかりました。 ◆福井 委員 今、教えていただいて、趣旨に沿ってやろうと。ただ趣旨を出すには理由がありますから、理由を考えて、趣旨に賛成か反対かという、採択するかどうかということを考える必要が、私はあると思っていますので、理由を踏まえての趣旨を判断するということが、大切だと思っています。意見です。 ○安藤 委員長 ほかに。なければ取扱いに入りたいと思いますけれど、よろしいですか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○安藤 委員長 それでは、陳情の取扱いに入ります。  発言は、大会派順にお願いを申します。会派名は略称とさせていただきます。  それでは、自民からお願いいたします。 ◆押見 委員 自由民主党大田区民連合は、29第36号 横田空域の一部返還等状況変化がある場合区民に事前にお知らせ頂きたいと願う陳情に関しまして、不採択を主張いたします。  羽田空港D滑走路離陸西行きルートが、区内上空を飛行しておりますが、区内の飛行ポイントKAMATにおいて、調査対象機の全てが基準の9,000フィート以上の高度で飛行しており、騒音値基準値以内であります。  陳情者は、さらなる横田空域返還等が、メディアから聞こえてきたと述べられておりますが、都や国の動きにおいて、いずれも現時点で、横田空域の返還に関する具体的な動きはないとのことであり、区として、現状でも状況に変化があれば、その都度、適切な手法で、区民の皆様に情報提供しているということで、今後も対応いただけると思います。 ○安藤 委員長 続いて、公明。 ◆田島 委員 大田区議会公明党は、29第36号 横田空域の一部返還等状況変化がある場合区民に事前にお知らせ頂きたいと願う陳情に対して、不採択を求めます。  本陳情において、陳情者がご心配される件は、状況の変化があったら、状況の変化があればと仮定の上に立っており、仮定の話は陳情にそぐわないものと考えます。  もとより、正しくかつ速やかに情報を提供することは、区と区民の間の信頼関係を築く上での大前提であり、それができない場合、陳情で求められるまでもなく、議会として大田区の姿勢を厳しく正さなくてはなりません。  以上の理由から、本陳情に対し不採択を求めます。  なお、国や都に対して速やかな情報提供を、引き続き求め続けるよう、区に要望いたします。 ○安藤 委員長 共産。 ◆清水 委員 日本共産党大田区議団は、29第36号 横田空域の一部返還等状況変化がある場合区民に事前にお知らせ頂きたいと願う陳情の採択を求めます。  本陳情は、横田空域の返還により、大田区上空を飛行する飛行機が増加することを懸念し、大田区に対し情報の提供を望んでおります。  陳情理由にもありますように、2008年9月の横田空域一部解除により、大田区上空に新たな飛行経路大田西ルートが始まり、その際、多くの区民に情報は届かず、ある日突然、飛行機が我が家の上を飛んでいく。騒音が気になり生活環境が変わった。静かな住宅街で暮らそうとしてきたのに、家の財産価値にも影響するのではないか等の声が挙がり、区議会に陳情が提出された歴史があるからです。  また、国が2020年から羽田空港の拡張増便計画を発表していますが、南風時に都心上空からA・C滑走路に着陸する新飛行経路案において、横田空域の一部返還も予想されると、マスコミ等で報道されることも心配の一つのようです。  先日、大阪において、約5キロの飛行機の部品が落下し、走行中の自動車の一部を破壊するという、信じがたい事件が起こりました。想定外であり得ないということでしたが、間違いなくKLMオランダ航空会社の飛行機のものでした。人的被害は奇跡的にありませんでしたが、空港周辺飛行経路の下に住む大田区民にとって他人事ではありません。気象状況や様々な理由によるゴーアラウンドなどによって、区内上空を飛行している飛行機も増えております。  陳情者は、横田空域のさらなる返還によって、さらに飛行機の便数が増えること、飛行高度が下がることにより騒音の影響があることを心配しているのだと考えられます。区民に十分な周知を図ることは大田区の責任です、本陳情の採択を求めます。 ○安藤 委員長 無印。 ◆三沢 委員 たちあがれ・維新・無印の会は、ただいま上程されました29第36号 横田空域の一部返還等状況変化がある場合区民に事前にお知らせ頂きたいと願う陳情は、不採択とさせていただきます。  私どもが知り得た情報は、同じタイミングで陳情者も区民の皆様も知ることは可能な状態となっておりますので、既に願意を満たしているものと判断し、不採択とさせていただきます。 ○安藤 委員長 続いて、改革。 ◆湯本 委員 29第36号 横田空域の一部返還等状況変化がある場合区民に事前にお知らせ頂きたいと願う陳情について、不採択を主張いたします。  先ほど意見を申し述べさせていただきましたが、既に行われていることに賛成を例えばしたとしたら、それはまるでこれまでやってこなかったかのように捉えられる、誤解を生じかねないことも起こり得ると思います。よって不採択を主張いたします。 ○安藤 委員長 それでは、採決を行いたいと思います。  29第36号 横田空域の一部返還等状況変化がある場合区民に事前にお知らせ頂きたいと願う陳情について、賛成者の挙手をお願いいたします。  (賛成者挙手) ○安藤 委員長 賛成者少数でございます。  不採択とすべきものと決定いたしました。  理由は、願意にそいがたいでよろしいでしょうか。 ◆福井 委員 今の討論の中で、三沢委員のほうも願意を満たしていると。また、質疑の中で、課長のほうからも同じ方向をやっているし、同じ方向だということを確認したので、不採択にはなったけれども、願意に満たしているということのほうがいいのではないでしょうか。 ○安藤 委員長 わかりました。今の福井委員の提案でよろしいですか。  それとも、委員長、副委員長一任でよろしいでしょうか。 ◆押見 委員 正副委員長一任でお願いします。 ◆清水 委員 理事も。 ○安藤 委員長 では、理事も含めて。  では、そういうことでよろしいでしょうか。
     (「はい」と呼ぶ者あり) ○安藤 委員長 では、対応させていただきます。  次に、継続分の陳情について、理事者から何か動きはありますでしょうか。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 状況に変化はございません。 ○安藤 委員長 委員の皆様から何かございますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○安藤 委員長 以上で、陳情の審査を終了といたします。  審査事件を一括して継続といたします。  次に、調査事件を一括して上程いたします。  まず、未来プランの進捗状況について、理事者から報告を願います。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 それでは、私より、平成28年度主要施策の成果「おおた未来プラン10年(後期)」に掲げる主な事業の決算額及び進捗状況のご報告をさせていただきます。  この報告は、各常任委員会でもご報告させていただいておりますが、本特別委員会において所管する事業について、ご報告をさせていただきます。  それでは、資料、平成28年度主要施策の成果の83ページをお開きいただければと存じます。  こちらが、産業経済部空港まちづくり本部が所管しております、未来プラン事業の取り組み内容となってございます。具体的な取り組み内容は、世界と交流しにぎわう産業支援・文化交流施設の整備、水と緑のふれあいゾーンの整備、空港跡地の交通結節点機能の充実の三つがございますが、これらを一体的に取り組んだものでございます。  決算額、主要施策の成果はここにまとめたとおりでございます。関係機関と調整し、産業支援・文化交流施設、多目的広場、駅前広場及び道路などの整備推進を図ってまいりました。これらの取り組みにより、プランどおりの進捗があったことから、進捗状況は3と評価してございます。 ○安藤 委員長 それでは、ただいまの報告について、質疑をお願いいたします。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○安藤 委員長 よろしいですか。それでは、次に、本日の所管事務報告について、一括して理事者の説明をお願いいたします。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 それでは、私から5件の報告を続けてさせていただきます。  まず初めに、資料番号18番、羽田空港機能強化に係る今後の情報提供についてのご報告でございます。  9月20日に国土交通省航空局より、羽田空港機能強化に係る情報提供についての発表がございましたので、その報告をさせていただくものでございます。委員の皆様には、事前に情報提供させていただいたものでございます。  資料には、本年11月から第4フェーズの説明会を開始するとしており、今回の住民説明会においては、環境影響に配慮した方策の進捗状況等に加え、新飛行経路や落下物対策の検討状況に関する詳細な情報提供を行うこととしております。  特に、落下物対策につきましては、未然防止策の徹底をはじめ、総合的な対策を整理、充実させ、強化していくこととしており、現在検討中の対策についても合わせて説明をしていただけるとのことでございます。  大田区での開催は、11月1日、水曜日になりますが、京急蒲田駅改札口外のコンコースを会場として行う予定でございます。  区といたしましても、多くの皆様にご参加いただけるよう、区報、区ホームページ、区設掲示板等への掲示など、様々な手法で周知を図ってまいります。  第4フェーズの住民説明会で、新たに情報提供する内容につきましては、別紙1をご覧ください。また、住民説明会の開催予定につきましては、一覧がございます別紙2をご参照いただければと思います。また、国のホームページに参照資料というものが添付されておりまして、タイトルが「羽田空港機能強化の進捗について」というものでございますが、委員の皆様にも参考までに配付をさせていただいております。詳細につきましては、後ほどお読み取りいただければと存じます。  続きまして、資料番号19番、全国民間空港関係市町村協議会の申し入れについてのご報告でございます。8月29日と9月19日の2回の申し入れの資料を添付させていただいております。  8月29日の申し入れは、7月15日に成田国際空港において、ポーラーエアカーゴ・ワールドワイド・インクの貨物機がB滑走路から離陸する際、同滑走路の末端近くまで滑走した後に離陸する事態が発生しており、8月9日にオーバーランに準ずる事態として、重大インシデントに認定されたこと、また8月14日に八尾空港を離陸した小型機が奈良県の山中に墜落する事故が発生しておりますが、一連の事態が状況によっては住民を巻き添えにする大事故にもなりかねないものであり、航空の安全確保に対する信頼を揺るがしかねない事案であり、看過できないものとして申し入れを行ったものでございます。  また、9月19日の申し入れは、9月5日に東京国際空港、羽田空港におきまして、日本航空機が離陸滑走中、エンジンに不具合が発生したことを示す計器表示があったため、離陸後、同エンジンを停止した上で引き返し、緊急着陸する事態が発生しており、発電機の破損に準ずる事態として、重大インシデントにも認定されており、航空の安全確保に対する信頼を揺るがしかねない事案であり、看過できないとして申し入れを行ったものでございます。  なお、資料提出が間に合いませんでしたが、昨日、9月26日にも緊急の申し入れを行ってございます。9月23日に関西国際空港を離陸したKLMオランダ航空機の部品の一部が落下し、大阪市内を走行中の自動車を直撃する事故が発生しております。落下地点は人通りの多い都心にあり、人命を犠牲にする大惨事となる可能性がございましたので、航空の安全確保に対する信頼を揺るがしかねない事案であり、看過できないとして、緊急の申し入れを行ったものでございます。この事故は、航空機から脱落した部品が、人と衝突した事態に準ずる事態として、重大インシデントにも認定されてございます。  いずれも、国土交通省に対しては、徹底した原因究明を行うとともに、再発防止を図るなど、今後とも航空安全対策の取り組みをより一層強化されるよう要望いたしました。  9月26日の申し入れ書につきましては、本委員会終了後、速やかに委員の皆様に情報提供させていただきます。  続きまして、資料番号20番、例月の左旋回飛行実績についてのご報告でございます。今年6月の羽田小学校、東糀谷小学校の測定値でございます。6月の左旋回は、68件ございましたが、羽田小学校につきましては、最大値が75.6デシベル、最小値が61.6デシベル、東糀谷小学校につきましては、最大値78.0デシベル、最小値が62.1デシベルとなっており、80デシベルを超えたものはございませんでした。  続きまして、資料番号21番、例月の東京国際空港におけるゴーアラウンドについてのご報告でございます。資料右上の表、平成29年8月の速報値の欄をご覧ください。  A滑走路北向き着陸に伴うゴーアラウンドは、11回ございましたが、そのうち区内上空通過は2回でございました。また、B滑走路西向き着陸に伴うゴーアラウンドは15回ございましたが、そのうち区内上空通過は8回でございました。  左側の表は、今年の1月から8月までのゴーアラウンドの理由別割合で、円グラフでもお示ししてございます。おめくりいただき、2枚目は8月のゴーアラウンド、26回分の内訳でございます。  続きまして、資料番号22番、国際都市おおたフェスティバルin「空の日」羽田におけるクールジャパンエリアについてのご報告でございます。  今週土曜日、9月30日に国際都市おおたフェスティバルin「空の日」羽田が開催予定でございますが、今年度もクールジャパンエリアを会場の一角に設けさせていただき、羽田空港跡地の魅力を発信してまいります。全国各地の旬の食材をはじめ、航空宇宙やモビリティなどの先端産業、アニメコンテンツに関するブースなど、計20団体のご協力もいただきながら、羽田空港跡地やクールジャパンのPRを行ってまいります。 ◎山浦 事業調整担当課長 資料番号23番、「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)」に係る基本協定の締結についてご説明させていただきます。  このたび、大田区と事業予定者が負うべき義務、本事業の円滑な実施に必要な双方の協力事項及び諸手続等を定めた基本協定を8月21日付で締結いたしました。  協定の相手方は、記載の9社でございます。  協定のポイントとしましては、記載のある3点となり、本協定の主な内容は、右側に記載してございます。  本協定の目的・当事者の義務として、募集要項等において示している官民連携事業であることや、新産業・創造発信拠点の形成を目指すことを踏まえ、本事業の目的の理解、趣旨の尊重、誠実な対応、最善の努力を尽くすことを提示してございます。  SPC等の設立につきましては、本事業を遂行するための組織(SPC・TMK)を設立、こちらに関する点を規定してございます。このSPCは、開発の運営会社で、今回の事業目的のために、基本協定締結の相手方が設立する会社であり、本事業のまちづくりの方針を決定する会社です。TMKは、資産を保有する会社として、SPCが設立する特別目的会社で、SPCが決定したまちづくりの方針に従い、施設の保有・管理・運営を実施するものです。  事前承諾事項は、区の事前の書面による承諾を必要とする事項として、記載のとおり、しっかりと定義し、本規定により区の事前の書面による承諾なく、第三者が事業に関与することや、担保権を設定することを禁止しています。  その他としまして、相手側の帰責事由で事業契約の締結が不調になった場合、違約金を支払う義務を課してございます。 ◎中澤 環境対策課長 私からは、資料番号24番、25番の2件について、ご報告をさせていただきます。  初めに、資料番号24番、平成29年5月、6月の大田区航空機騒音固定調査月報について、ご報告をさせていただきます。  区では、区内3か所において、航空機騒音を24時間体制で測定しております。測定場所は、大田市場、中富小学校、新仲七町会会館でございます。  5月、6月の測定では、全地点で航空機騒音の環境基準を達成しておりました。なお、航空機の騒音の基準値について、航空機、1機ごとの騒音を規制する基準はございませんが、80デシベルを超過した最大値についてご報告をさせていただきます。  新仲七町会会館の5月の最大値84デシベルは、5月7日、16時2分、6月の最大値87.7デシベルは、6月11日、14時55分で、どちらもゴーアラウンドによるものでございました。  次に、資料番号25番、平成29年5月、6月A滑走路北側離陸左旋回騒音調査結果について、ご報告をさせていただきます。  A滑走路北側離陸左旋回とは、A滑走路左側に離陸し、その後左旋回し、大田区内部の上空を飛行し、南方向に向かう航空路でございますが、こちらにあります航空機騒音は、瞬間値の最高騒音レベルでございます。こちらは、80デシベルを超過したものにつきましては、5月、6月はございませんでした。 ○安藤 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いいたします。  まず、空港まちづくりの分でご質疑をお願いいたします。 ◆福井 委員 住民説明会を開催しますとあって、別紙2に開催予定が書いてありますよね。これを見ると、大田区は1回、11月1日ですよということなので、住民の皆さんから、いやこれでは足りないよと、もっと増やしてほしいという声が上がったときには、増やす対応というのができるのでしょうか。それとも、大田区のほうからこういった声を上げているから、増やしてほしいと国に申し入れて、求めることは可能なのでしょうか。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 多くのそういうご要望がございましたら、国に伝えることは可能だと思いますけれども、実施については国が判断することと考えます。 ◆福井 委員 区民の声をまとめて上げるということは、大田区に対しても、国に言ってほしいということは、区民から要望があったときには、それを伝えて、求めることは行うということでよろしいですか。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 今までも行っておりますし、そのように対応させていただきます。 ◆福井 委員 この参考資料について聞きたいのですけど、この参考資料というのは、国土交通省から大田区に対して説明というのはあるのですか、それともプレスリリースをしたから、あとは見てくださいよということなのでしょうか。この中身についてちょっと聞きたいので、大田区は説明を聞いていないよといったら、聞けないから、ちょっとその確認をしたいのですけど。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 国の責任のもとでつくっている中身でございますので、我々も理解している部分もあると思いますが、ご質問の中身によっては、答えられない部分もあるかとは存じます。 ◆福井 委員 では、答えられる範囲で聞きたいのですけど、新たに飛行高度を20メートル上げますよと書いてあって、20メートル上げて、青から赤に伸びますよということなのですけど、単純に考えて、滑走路というのは決まっていますよね。滑走路が決まっていて、高さが決まっても、おりる場所が決まるのは、これが長くなっても何か効果があるのかなという気がしたのですけど。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 引き上げが20メートルあるということでございますので、それぞれの地点のもともとの通過する高度が、20メートルずつ上がっていくということで、大田区も近い場所ではありますけれども、その効果は、高さが上がる分だけは、微小なものかもしれませんが、あるものと考えております。 ◆福井 委員 聞き方が悪くて申しわけないのですけど、滑走路というのはもう決まっているわけだから、それがこれをやったことによって、簡単に言うと、滑走路がこの青いところから赤くなるから、今までおりる地点より、先の滑走路におりるのかということなのですね。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 既存の滑走路の運用の中で可能な範囲でそのような対応をすると理解しております。 ◆福井 委員 それで、今言った大阪の例もあって、やはり落下物に対する不安というのが区民の皆さんは大きくあるのですね。その中で、一番後ろの安全対策、落下物未然防止に引き続き万全を尽くすとともに、未然防止策の強化ということなのですね。今までも万全を尽くしているではないかと私は思っていたのですけど、未然の防止策の強化というのは、どういったことを指すのだろうかと。例えば、点検を2回やっていたのを3回に増やしましたよとか、それであれば、増やすことによって強化になるかなというのと、未然防止策の強化の具体的な中身がわかっていれば、わかる範囲で教えてもらいたいのですが。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 委員が見ておられるのは、今一番後ろのページとおっしゃいましたけれども、5ページをご参照いただければと思います。詳細でご説明しかねる部分はあると思いますが、落下物対策ということでこちらがまとめられているページでございます。区からも今まで引き続き継続して、総合的な対策を整理、充実させていただきたいという要望をしてまいりました。今回のこの資料の中の一番上を見ていただきますと、黄色い枠の中の落下物対策に、総合的に対策を整理、充実させていくということで、国の方向として打ち出しております。あと時期としては、新飛行経路の運用開始までにということで書いてございますけれども、こちらもそんなことではなくて、少しでも早く実施をしていただくというのが当然のことなので、そのように継続して要望してまいります。  下を見ていただきますと、未然防止策の徹底、右側が事案発生時の対応強化ということで、事故ゼロを目指して取り組んでいただくというのは当然のところでございますけれども、万一の場合に、事案が発生した場合の対応というのもしっかりと整理しておく必要があるというところで、総合的な対策ということで、あらゆるチャネルを通じたというのが、外国の航空会社も含めたいろいろな会議などにおいても、いろいろと繰り返して指導をしていくとか、多国間での国際会議などで訴えていくとか、そういった注意喚起も行っていくということでございます。  あと、駐機中の機体チェックの強化というところでは、空港管理者が新たなチェック体制を構築するということですから、我々としては、人員の補強をしていただいて、国の職員の方が点検を多くしていただけるような動きをとっていただけるのかなと推測しております。  あと、外国航空機に対する検査の強化というところで、特に成田と羽田に重点的に検査回数を増加するということもここに書いていただいてございます。  あと、新たなところとしては、事案発生時の対応を強化というところで、(1)の①のところに、後ろに括弧書きがございますけれども、今まで警察との連携・協力というところはなかったのですけれども、落下物情報の把握ということも含めまして、警察にも協力を依頼して、原因分析につなげていくところ、あと(2)が、こちらも改めて方針として打ち出されているところでございますが、事故を起こした原因者に対して、処分を行う方針ということを打ち出してございます。具体的な内容や手続は検討中でございますが、あと補償制度も充実ということで、事前、事後の対応ということで、総合的な対策ということで打ち出しておりますので、こちらをより加速させて、進めていただいて、皆さんにご説明をいただくように、今後も求めてまいりたいと考えております。 ◆福井 委員 2点だけ教えてください。見舞金制度の創設なのですけど、この見舞金というのは国の制度でやるのですか。事故が起きたときに、航空会社だけではなくて、国が見舞金制度、国として見舞金で被害に遭われた方にやるのか、それともこれは、飛行機の会社のほうがやるのか、どこがやるのかということを教えてください。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 原則としては、原因者が特定できれば、原因者が補償するというところが原則になっておりますので、それとは別に、原因者が特定できない事象というものも例えば出てくる場合があると思いますので、そういった場合にカバーするようなものということで、成田などでも見舞金の制度というものがありますので、そういうものの創設を検討していくということで聞いてございます。 ◆福井 委員 今回、大阪で起きたのは、パネルがはっきりしているからどこの航空会社とわかったのですけど、氷の塊の場合は、溶けてなくなるから立証できないので、そういったときは泣き寝入りになるケースがあるのではないかという意見を聞いたものですから、これに対して、この見舞金制度がどういった対応ができるのかと思って聞きました。  この安全対策について、ちょっと疑問があるのが、重点とか徹底とか強化であって、新たに、今までやったことをさらにしっかりやっていきますよだけではなくて、新たにこういった対策を加えてやりますよというのが見えてこないのですけど、新たにこの羽田空港機能強化について、新たな安全対策というのはありますか。課長がわかる範囲で結構なのですけど。強化とか充実ではなくて、新たにやっていきますよというものがあれば教えてください。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 細かなところまでは、ちょっと把握していない部分もありますけれども、左側の(2)の駐機中の機体チェック強化というところでは、①が空港管理者による新たなチェック体制の構築ということで、こちらは新たなものかと考えております。 ◆三沢 委員 この住民説明会、皮切りが11月1日、京急蒲田駅のコンコースなのですけれども、コンコースというのは人の出入りというか、動きが結構あるような場所かなと思っていまして、ほかのところは展示ホールだったり、ギャラリーだったり、会議室だったり、そこそこ落ちついてみられるような環境かなと思うのと比べると、かなりざわついている場所でやるのは、何か理由があるのでしょうか。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 国のほうから説明を受けている範囲内でございますが、広く周知を図るということで、オープンスペースなども検討していたというお話を聞いている流れで、国のほうで決められた場所ということで、理解しております。 ◆三沢 委員 大田区として、逆に例えば大田区役所の3階のスペースでゆっくりと見ていただくとか、多分京急蒲田駅よりはJRの蒲田駅のほうが人の乗りおりが多いと思うし、大田区民により周知できると思うので、例えば、よく2階のスロープ、渡り廊下のところとかでも、いろいろと展示、大田の工業とか、何かやっていたりするではないですか。そういったところでやったほうが、いろいろな人に周知できる、提案とかはできなかったのですか。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 住民への説明というのは、非常に重要だと考えていて、いろいろと場所に関して検討したと聞いてございますけれども、その中で確保できる場所の中で、より多くの方に知っていただけるというところで、こういう形になったのだと思っております。区役所の会議室となってくると、どうしても狭いので、入れる方も限られてきますし、前回もそうでしたけれども、中でいろいろな形で入ってしまうと、入って中でいろいろなやりとりがあったり、それが大きな声になったりすると、部屋の中に入らない方も出てきたりとかしまして、できるだけ、そういう意味ではいろいろな方が見れて、それで説明を受けられるというところで、今回の場所も駅の中ではなくて、外で、大田区の観光案内所とかがあるところの前の、割合広い空間ですので、雨等の関係もございますし、そういう意味では、そういうところで配慮しながらやっていくのだろうと考えてございます。 ◆三沢 委員 でも、そんな広いと思わないですし、大田区観光情報センターの前の廊下部分ですよね。そんなに広いとは思わないですし、京急蒲田駅でやると、京急線をご利用の方にはいいのかもしれないですけども、JR、東急の方々からすると、ちょっと離れて、縁遠い場所になってしまうかなというところもあるので、やはり一番中心は蒲田なのかなとは個人的には思うので、お聞きをさせていただきました。  できれば、今後こういったケースがあるのであれば、ちょっと区からもより多くの区民に周知をするために、一つお申し入れとかをご検討お願いいたします。 ◆湯本 委員 この説明会が開かれるタイミングで、先日大阪で落下物の事故がありました。あれは、大田区民の中でも衝撃を受けた人が多分多数いらっしゃると思います。あんなことが起こったら、こんなことをやらせて大丈夫なのという理屈、みんなそれはそう思いますよね。だから、地元の自治体としては、こんなことを起こしてもらっては困るよということをしっかりと言っていかなければいけないと思うのですが、その後の対応や、その後に国がどういう対応や改善策や安全対策を今よりもより充実をする形をとれるということの確認ができるような事項がありましたら、お知らせをいただきたいと思います。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 委員ご質問のとおり、こちらの内容については、とても重大な事象であると考えております。我々としても、事務レベルで国の担当の部署にはお話をさせていただいてございます。いろいろな対応はしていただいているところです。既に、報道がなされている内容も多いかと思うのですが、国のほうでは、KLMオランダ航空のほうにもご指示を出されて、徹底した原因の究明に努めるということでは確認をしてございます。  また、動きのほうがあればご案内していきますけれども、いずれにいたしましても、航空の安全が第1次、最優先事項でございますので、こういった事態が起きるということで、区民の皆さんが不安に思っているところは当然でございますので、徹底した解明と、先ほど説明会の中でも今回の落下物の対策ということでのご説明もこのタイミングで重なってきているというところもありますので、より厳しいご意見を国民の皆様から求められるところだと思うので、その辺は適切な対応を総合的な対策として、具体的に打ち出していただいて、適宜情報提供をしていただくというところを区としては引き続き申し入れをしてまいりたいと考えてございます。 ◆湯本 委員 この説明会の際にも、恐らくああいう事故が起こったけど、大丈夫なのかという声が多く寄せられることというのは、もう想定をされるわけですから、それについて、100%安全ですだとかリスクはゼロなんていうことは、まずあり得ないのですよね、全ての物事において。これは、電車でも船でも車でも一緒ですけども、そのときに100とは言わないけども、こういう安全対策や改善策をとっていきますということは、やはり問われたことに対してきちんと答えられなければいけないと思うのですよね。国が別に事故を起こしたわけではないので、国が管理監督責任者という意味では、しっかり管理してくれなければ困るよという視点ではあるけども、実際に起こしてしまったのは、航空会社でありますから、そこに対して、どういうことを求めていくのかといったぐらいの回答はきちんと返せるような準備をして、この説明会に臨んでもらいたいということを地元大田区の自治体から国に申し入れていただきたいと、私は思っておりますが、その辺については、どうお考えになるでしょうか。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 湯本委員おっしゃるように、この事象というのは、非常に重大な案件だと思っておりまして、先週もちょうど本会議の中でも落下物の問題に関してはご質問もあって、私も国に対して求めている内容に関してご説明させていただいたところでございますが、その後に起きた事象ということで、私どものほうも重く受けとめて、航空局に関しても幹部と直接会う機会がございましたので、直接これに関しては、落下物の問題に関しては、区民が不安に思うところでございますので、しっかりと対応してもらいたいというのを、それぞれ直接申し入れてございます。それに関しては、しっかりとやっていくということでございましたので、我々としては、今日もご説明した落下物対策の強化について、現在検討中の事項ということではございますけれども、これもきちんと早い段階でまとめて、区民の皆さんにお知らせしたいと考えてございますので、そのことを本日の委員会のお話も含めて、申し入れてまいりたいと考えてございます。 ◆湯本 委員 地元の自治体として、区民に寄り添ったスタンスをとって、様々な対応をしていただけているということが、今のご報告で確認できましたので、大変心強く思っているとともに、この問題は多分、空港を抱えるまちとしては、永遠のテーマになってくると思いますので、信頼関係の構築、これが極めて重要であると思いますので、粘り強く、これからも国に対して働きかけを行っていただきたいと、これは要望で結構でございます。 ◆清水 委員 私も説明会について伺いたいのですけれども、国会等での国土交通大臣の答弁は、住民に丁寧な説明をしていくということで、我が党の議員は教室型でということを国会の場でも要望しているのですけれども、大臣のほうはとにかく丁寧に説明するということで、今オープンハウス型にするか、教室型にするか等は、専門家や関係自治体と調整していくという答弁を国会でされておりますけれども、この第4フェーズの住民説明会、先ほどもこの10月1日の京急蒲田駅の改札口外のコンコース、住民説明会の場としてふさわしいかどうかというご意見がありましたけれども、今、国のほうから来ているからだということがありましたが、地元自治体と十分に調整すると国は言っているわけですから、国が一方的にここでやるというのだけではなく、大田区に対して、住民説明会についてご相談があったと、それで大田区が了承してここになったと私は理解したのですけど、違うのですか。国がここでやると、今のお話ですと、一方的というか、人通りが多いから区もそれでいいだろうと了承したと、そういうことでしょうか。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 これまでも説明会につきましては、巡回型というか、キャラバン形式という形で何回もやってございますけれども、引き続き国のほうとしては、またキャラバン形式でやっていくという中での今回でございます。  当初のところでは、区役所でも今までにやってございますし、区役所も1階のホールがとれるときはそこでもやりましたけれども、なかなかあそこはとれないという現状がございまして、2階の会議室でないとできないというところがありまして、そこだとなかなかやはり来づらいというところがございました。あと、中では、羽田の文化センターで、現地でやった説明会もあります。あるいは、糀谷等でやったこともございまして、なかなか交通の不便なところだと、来づらいというところがございましたので、今回やはり国のほうも空港のルートに近い鉄道のところで、場所ということで、京急のコンコースということで、そういう形での調整でございましたので、私どものほうとしては、様々な場所でいろいろな区民に関して、積極的にご説明をしていくということに関しては、そういうところで、私どものほうとしては、ある程度来やすいだろうという思いがございますので、そういう説明会の様子も見ながら、また引き続きやっていただきたいと考えてございますし、そういう中にいろいろな経験値を生かしながら、広く区民の方に丁寧な説明をしてもらう場というものをつくっていただきたいということを重ねて国のほうには要望してまいりたいと思います。 ◆清水 委員 大田区もこのことについては、調整というか、話し合いをしたもとで決まったと。一方的ではないと。私たちは、教室型を求めている区民の声に対して、やはりやるべきだということをずっと主張していますが、このような仕事帰りにどんなふうになるのか知る場が欲しいという方もいらっしゃるし、教室型でじっくり聞きたいという方もいらっしゃるし、様々な方がいらっしゃるわけですから、様々な声に応えるというのでしたら、教室型を望む声というものがあるということも、引き続き区のほうから要望していただきたいことを要望いたします。  それから、落下物のことについてですけれども、福井委員が発言したように、落下物は気をつけます、気をつけますといっても、例えば具体的に点検をするチェック体制を何人強化するとか、そういう具体的なもの等がなければ、なかなか本当に安心できないなと。強化する、強化するとチェックを強めるといっても、今だってもう絶対そういうことが起きないようにということで、空港会社もそこで働く人たちも、もうとにかく努力をされているわけですから、それでも起きてしまうということが実際にあるから、それを見込んで、どうやってくれるかということを知りたいのだと思うのですね。  KLMの場合は、会社のカラーのばっちり入ったものだったから、一目見ればすぐわかったわけですけれど、氷の塊だとか、小さな部品だとか、ボルト1本だって、落ちてきたら、直撃したら、命がないわけですから、本当に落下物に対しては、区民の不安が大きいのは当たり前だと思います。  それで、資料番号の19番のところで、民間空港関係市町村協議会が国土交通大臣、石井大臣に申し入れをしたということが先ほどご説明がありましたけれども、一体何回この申し入れをし続けるのかと思います。もう区のほうにも情報が行っているとは思うのですけど、今朝8時ごろ、近くでヘリコプターが随分飛んでいるなと思っていて、何だろうなと思っていたら、NHKのニュースウェーブを見ましたら、27日、午前8時前に羽田発松山行の日本航空431便ボーイング737型が羽田空港を離陸しようと滑走路に進入したところ、右のエンジンから火のようなものが出たと。後ろにいた全日空機が確認したというニュースが入ってきました。そうしたら、また申し入れをしなくてはいけない。もう一体何枚申し入れを続けるのだろうということで、本当に何というのですか、空港はどうなっているのだ、航空会社はどうなっているのだ、飛行機はどうなっているのだと不安が強まっているわけですけど、ちょっと羽田空港で起きた事故について、松原区長名で私はちゃんと大田区民の代表として、できればそこには大田区議会もぜひ申し入れではなくて、答弁を求める形の文書というか、要請が必要だと思うのですけれど。もちろんこの民間空港関係市町村協議会に大田区が入っていることは承知していますけれど、大田区として、松原区長名で国土交通省や、それからこのオランダ航空ですか、航空会社、JAL、それに対して文書を送るべきだと、回答を求めるべきだと思うのですけども、庁内ではそういう話にはなっていないですか。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 委員会で何回か議論があって、区長名で出すべきではないかという議論は過去にもいろいろとございました。私どものほうとしては、今日もご報告させていただいてございますけれども、全国の空港を抱える自治体というのが、航空機に関して共通した問題を抱えながら、それらの自治体が連携することによって、国に対して対応の重さというものをきちんと受けとめてもらいながらやっていくという道で、現在は私どものほうから積極的に、ほかの自治体にも呼びかけて、今回の件も伊丹市との調整の中で、緊急にでも大阪のものに関しては国交省に申し入れをしようということでやってございますので、機動的でかつ横断的な動きというものを大田区が中心となってやっているという状況でございますので、基本的にはその方向で進めながら、なおかつ重大な案件ということに関しましては、議会の皆様ともご相談しながら、いろいろな方法というものをとっていくということは、研究してまいりたいと思っております。 ◆清水 委員 私は、民間空港関係市町村協議会との連携を否定するわけでは決してありません。もう本当にそれは全国の空港を抱えている自治体の問題として、緊急にこの申し入れをすることについては、大変評価しています。しかし、羽田空港を抱えている大田区として、それから伊丹市だったら伊丹市としてとかとそれぞれに自治体が区民や市民の代表として、このようなことはもう絶対起こしてほしくないという意思表明をして、どのように今後対策をとってくれるのかという回答も含めた形でやっていくということは、区民の安心・安全にとっては、私は大変重大なことだと思うのですけれども、重ねて検討をお願いできないでしょうか。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 区のほうは、本委員会でも報告していますように、空港に絡むいろいろな課題に関して、特に今、機能強化や現行の諸課題については、区長みずから国土交通大臣宛に昨年、今年と要望書を出しているところでございます。また、毎年1回、国交省、それからエアライン等が集まって、空港で顔を合わせる機会には、区長みずから本委員会でも課題になっているゴーアラウンドや、あるいは事故の問題に関しても、必ず言及しながら要請しているところでございますので、引き続き様々な方向で国に対して要請をしてまいりたいと思っております。 ◆清水 委員 重ねて、あの映像を見て、本当にもう鳥肌が立つような恐ろしい思いをした区民が多いと思います。それは、区長も区も十分わかっておられると先ほどからご説明がありますので、松原区長においては、ぜひ羽田空港を抱える大田区の代表として、緊急の申し入れをまた求めていきたいと思います。それは、私の意見として述べます。  それで、引き続き23番に行っていいでしょうか。
     資料番号23番の「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業」に係る基本協定の締結についてということで、ちょっと今までご説明の中で、聞きなれない名前が幾つか出ているので教えていただきたい。  基本協定のポイントの2のところで、SPC株式等の権利変更についての区の事前承諾を規定というところについて、先ほどのご説明では、この第1ゾーンの整備事業、開発運営のために、株式会社ですか、運用のための株式会社をつくると。そして、第三者がかかわらないようにしていくのだと、そういうご説明でしたのですが、今までは締結をした相手方は、鹿島建設株式会社をはじめとした9事業者とのご説明を聞いていました。この運営のための株式会社をつくるということについて、ちょっと理解がなかなか難しいので、再度ご説明を願いたいのですが、この運営のための株式会社は誰がやるのですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 こちらにつきましては、今回基本協定を結んだ9社が設立するSPCが設立されるということになってございます。 ◆清水 委員 株式会社とおっしゃいましたが、その株式はこの9事業者が等分なのですか。どんな割合でやるのですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 こちらにあります、本事業終了まで代表企業がSPC株主の中で最大の議決権、保有割合を維持するということを規定しております。 ◆清水 委員 もう一度お願いします。代表企業というのは、鹿島建設株式会社のことですか。鹿島建設株式会社がどのくらい株を持って、それ以外の事業者はどのぐらいなのですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 まず、代表企業は鹿島建設株式会社でございます。SPC株主の中でという形になっておりますので、現在の中では、3割強という形で伺っております。 ◆清水 委員 その運営の会社に対して、第三者がその運営にかかわらないようにするということを先ほどご説明がありましたけれども、その辺のことを平たく言うとどういうことなのか教えてください。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 要するに、提案した構成グループ9社で最後まで責任を持って提案を果たしてもらうということを約束しているということでございます。 ◆清水 委員 最後までというのは、50年間ということですけれども、その点検チェックは誰がどこでやるのですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 50年という長い期間でございますので、しっかり区としてチェックしていく形になってございます。 ◆清水 委員 区がかかわるというのは、平たく言うとどういう意味ですか。そういう会議、協議体みたいなものをつくるということですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 内容については今後になってございますが、モニタリングという形で監視チェックしていきたいと考えてございます。 ◆清水 委員 この第1ゾーンは、たしか4,000平米ですか、区が借りて、区民の中小企業の支援のためのスペースをつくるとご説明がございましたけれども、その辺についての50年にわたる今後については、どこを見れば担保できるのですか。 ◎臼井 産業交流担当課長 区が4,000平米活用する事業につきましては、区の事業として予定をしておりますので、区のほうが責任を持って、50年間実施するということになる予定です。 ◆清水 委員 かなり基本協定も進んで、建設等の見取り図等も出てくると思うのですけども、産経部としてどのような事業になるのか、決まっていることを教えてください。 ◎臼井 産業交流担当課長 現時点では、基本協定を締結しまして、今次の段階を丁寧に事業者と区と協議を進めているところです。その協議の中身におきまして、詳細をこれから決めていく、協議をしていくと、このようになっております。 ◆清水 委員 中身を教えてもらいたいと思います。 ◎臼井 産業交流担当課長 内容につきましては、現在鹿島グループを代表とする企業のほうから提案がございましたので、その提案内容を確認をしながら決めていくということになりますので、区内の産業に資するというところは、もともとのコンセプトでありますので、詳細については、これから先方の中身を確定しながら、それを見据えて決めていくと、そのようになっております。 ◆清水 委員 ここは、区の事業として行うということを聞いているので、鹿島建設を代表とするグループ、その先方から何か内容について提案があるということはちょっと理解できないのですが、区が提案していくのではないのですか。事業者から提案を受けるのですか。4,000平米は区がお金も、借り賃も払って、中小企業のために使うとずっと説明を受けているのですけれど。 ◎臼井 産業交流担当課長 こちらは、全体が産業交流施設という位置づけで考えておりますので、民間事業者も区内産業に資するいろいろなサービスをしたり、テナントを誘致することになっております。サービス内容等が重複してもいけませんので、そのあたりについて、私どもは確認をしながら決めていくと、そのようにご説明をしているところです。 ◆清水 委員 とにかく、大田区内の中小企業の状況は大田区がやった調査でも明らかなように、半分が3人以下で、その3人以下の8割が後継者がいなければ事業を続けることができないという調査結果があって、そして大田区がそのものづくりのまちとして世界に発信していくのだという区の方針が一方であって、それをギャップと言う人と、言わない人といますけれども、どうやって埋めていくのかという様々な施策を繰り広げているときに、大田区はこの第1ゾーンにおける大田区の中小企業支援のこの事業を、いわゆる目玉の一つとして言っているわけですから、一刻も早く示していただかなければ、これはやはり区民に対して、本当に中小企業の支援策として、本当になるのか、ならないのかを判断しなければ、区民の税金を使うことについて理解を得られないのではないかなと思います。大変不安な状況だということで、感想を述べます。 ◆三沢 委員 このSPC、特別目的会社でしたっけ。これの相手方となる、要は融資をする銀行はどちらになるのでしたっけ。 ◎山浦 事業調整担当課長 提案の中では、三井住友と聞いてございます。 ◆三沢 委員 三井住友銀行、ちゃんと大きな銀行ですので、そこは全然問題ないかとは思うのですけども、シンジケート団みたいなものを組んで、例えば地場の金融機関とかがそこにこう入るとかということはあるのでしょうか。 ◎山浦 事業調整担当課長 融資団という形になった場合、そういう可能性は。協力事業者の中にも城南信用金庫は入っていると聞きましたので、可能性はあると思います。 ◆三沢 委員 ここの第1ゾーンの整備の大きな目的の一つとして、やはり中小企業の振興というものがもちろんあると思いますので、それと同じくらい、やはり地場の金融機関というものもすごく大切な存在だと思っておりますので、今おっしゃっていたとおり、城南信用金庫とか、その他の金融機関も含めて、オール大田で臨んでいただくのが一番いいのかなと、個人的には思っていますので、そういったところ、もし何か話とかがあったら、また教えていただければと思います。よろしくお願いします。 ◆福井 委員 今、三沢委員のお話で、三井住友が入るということで、私は感覚としては9社で全部持つのかなと思っていたのですけど、そうではなくて、SPCの会社の出資、ほかには三井住友以外に金融関係というのはあるのですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 出資というところと、融資というところでのお話になります。 ◆福井 委員 なぜ伺ったかというと、この事業というのは、民間企業が好き勝手やるのではなくて、ここにある羽田空港跡地まちづくり推進計画の中で、第1ゾーン整備方針に基づいてやっていくという大田区の目的があって、その目的に沿って民間の活力を活用してやっていくということなので、大田区の方針がしっかりと反映されるかどうかということが懸念されるわけですね。ですから、先ほど第三者が入らないようにということで、この9事業者のほうで持ちますよということで、初めは私は、最大議決権を持つのだったら、50%を鹿島が持つのかなと思ったら、3割強だったのですけど、しっかりと大田区の方針を守らせる、先ほど清水委員が言ったチェック機能ですよね。ここは、方針どおりやらせていくというチェック機能というのは、モニタリングだけで本当に十分なのかという懸念があるのです。チェックだけでね。それで、その中で、ほかに第三者にも譲る場合がありますよと。譲るときには承諾が必要ですよということでチェックしているのだけど、この承諾というのは、明確な理由がなければ拒否した場合というのは、何か罰則規定とか何かがあるのかなと思っていて、大田区がこれはもう区民のためにならないから、ほかに株式を譲らないよという拒否というのは、大田区の拒否の理由というのは、大田区側だけで決めて拒否ということはできるのですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 まず、ポイントにもございますように、今回事業期間にわたって事業目的の趣旨を尊重した運営を実施させること、こちらを基本協定でまず定めております。代表企業につきましても、事業期間中終了までしっかり責任を持つようにという基本協定になってございます。そういった点で事業運営をしていただくというところが、今回の基本協定のポイントとなってございます。 ◆福井 委員 もう一つ聞きたいのが、今は基本協定ですよとここに書いてあります。今後事業契約をしますよと。この流れはどれぐらいの期間でどうなるのかという、この流れをちょっと、プロセスを教えていただきたいのと、第1期事業と書いてありますね。第1期というのは、第2期があるから第1期と書くと思うのですけど、第2期事業の概要をわかる範囲で結構なので教えてください。 ◎山浦 事業調整担当課長 まず、今回5.9ヘクタールの事業を第1期事業と定義づけさせていただいております。また、事業契約につきましてはやはり大事なものになってきますので、丁寧に進めているところでございます。 ◆福井 委員 どういう流れで、半年後とか1年後とか目安を、期間というのはあるのかという。 ◎山浦 事業調整担当課長 期間につきましては、やはり事業を進めていく上でも大切なところでございますので、なるべく今回のグループとしっかり調整は必要なのですが、まず丁寧にというところも大事ですので、そのように進めているところでございます。 ◆福井 委員 この概要版を持ってきたのですけど、平成29、30、31年で基本実施計画とありますよね。この中で、この事業契約というのは、この30年、31年に締結しなくては建物を建てられませんよね。だから、この中でやっていくということなのかな。どれぐらいで事業契約をして、これからどれぐらいで工事着工に入っていくという、目途が知りたいなと思ったのです。 ◎山浦 事業調整担当課長 まず、スケジュール的には、提案概要でお示ししておりましたが、まず基本協定、事業契約、あとその後、事業者が設計等に入っていく形になってきますので、そういったスケジュールになってございます。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 事業契約につきましては、早い段階でということでございますので、年内、遅くても年度内という形できちんと丁寧にやっていきたいと思っております。工事につきましては、今回の公募にあたってお示ししているように、来年の秋以降、工事に入れるような形で進めてまいりたいと考えております。 ◆清水 委員 この第1ゾーンの整備で、土地を購入すると。大田区が購入するということになっていますけど、その進捗状況というか、現状を教えてください。 ◎山浦 事業調整担当課長 現在、平成24年の国と地方の協議に基づき、公共随契という形で協議を進めているところでございます。 ◆清水 委員 ということは、平成29年度内に決まるということですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 基本的には、国から区が取得しまして、事業者にお渡しする、それが先ほど部長からありました、建設工事が来年度秋予定ですので、それまでにというスケジュールになってございます。 ◎白鳥 空港まちづくり本部長 今の課長が言ったことをもう少し補足しますと、この間、本委員会でずっとこの課題に関してご報告しているとおりでございまして、国有地としては、もともとまちづくり推進計画においては、大田区が取得する方向という形で、3者の合意を踏まえて進めてきているというところで、今度は大田区が取得するために、この土地を競争入札ではなくて、大田区に対して公共的に随意契約でやってもらいたいという話に関して、国といろいろ協議をしてきて、国は国もかかわったいろいろな計画類でこのまちづくりが進むのであれば、それはそうなるでしょうと。では、ぜひそういう形でということで、今回の公募というのは、それらの計画類を踏まえた形で官民連携でやっていくと。その公募の内容でなければだめだよということで公募したわけで、それでその内容というのが、そういった計画に沿ったまちづくりだということで、事業予定者を決定して、それを今国に関しても言っておりますので、国のほうではそれを受けて、これはこの間の合意を踏まえたものだという形で、国のほうで大田区に関してきちんと売り払わせていくという処分方針が出ていけば、次はさらに具体的にどういう購入をしていくのかという流れになりますので、今の国のほうがそういう方針が出るのを待っているという状況でございます。 ◆清水 委員 素朴に考えると、国有地を使って、大田区がわざわざ買わないで事業をやってもらえたら、大田区は買わなくても済むのにななんて思うのですけれども、それではないという事業計画だと聞いておりますが、具体的にはここまで進んでいるということになると、価格というか、どのぐらいかかるかということもそろそろ説明してもらえるのではないかと思うのですが、いかがですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 国有地になりますので、国の不動産鑑定が出た時点で売却価格が固まってくるという形になってございます。 ◆清水 委員 国に対しては、本当に区民のお金を払わないで済むようにしてもらいたいと強く思うのですが、今羽田空港の特別積立金が177億円ぐらいあるのですけど、区としては、それで賄うという計画ですか。 ◎山浦 事業調整担当課長 基金を活用する考えでございます。 ◆田島 委員 資料21番のゴーアラウンドなのですけども、2枚目の理由について、パッセンジャートラブルというものがあるのですけど、これはどういった理由かということは聞いていらっしゃいますでしょうか。 ◎鈴木 空港まちづくり課長 委員のご質問のパッセンジャートラブルの具体的な内容でございますが、空港事務所のほうに確認してございまして、着陸態勢時に乗客が化粧室を使用していたために着陸ができなかったということで聞いてございます。 ◆田島 委員 わかりました。片仮名で表記されるとすごくわかりづらい。当然、航空局からのデータというか、情報提供だと思うのですけれども、もう少しわかりやすい情報提供をぜひ航空局のほうに求めていただきたいと思います。 ○安藤 委員長 ほかに。よろしいですか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○安藤 委員長 それでは、質疑を終結し、調査事件を一括して継続といたします。  次に、次回の日程でございますけれども、10月2日、月曜日、午後1時30分から開会ということでよろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○安藤 委員長 では、10月2日、月曜日、午後1時30分ということで決定させていただきます。よろしくお願いいたします。  以上で、羽田空港対策特別委員会を閉会といたします。                午前11時33分閉会...