港区議会 2017-10-04 平成29年度決算特別委員会−10月04日
がんを発症するリスク要因は幾つか指摘されていますが、ピロリ菌の感染が胃がん発生のリスクを高めると報告されています。ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると、胃の表層に胃炎を引き起こします。ピロリ菌を除去せずに感染が続くと、胃の粘膜は慢性的に胃炎が起こっている状態になり、胃の粘膜はだんだん委縮していきます。
がんを発症するリスク要因は幾つか指摘されていますが、ピロリ菌の感染が胃がん発生のリスクを高めると報告されています。ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると、胃の表層に胃炎を引き起こします。ピロリ菌を除去せずに感染が続くと、胃の粘膜は慢性的に胃炎が起こっている状態になり、胃の粘膜はだんだん委縮していきます。
現在、胃がん発症の原因の多くがピロリ菌にあると、広く周知されてまいりました。これを発見したのはオーストラリアのウォレンとマーシャルという2人の研究者で、特にマーシャル博士は、細菌学の父であるコッホの、ある細菌が病気の原因であると証明するためのコッホの4原則に従って、自分でピロリ菌を飲んで急性胃炎にかかることでピロリ菌と胃がんの関連を証明、実証し、ノーベル賞を受賞いたしました。
もっと言えば、事前にピロリ菌検査などをしておいて、検査とともにそのような処置的なところまで進める可能性はあるのか。ファイバーを入れるということに関しては、検査も治療も同じことですので、なるべくなら1回でいろいろなことが進められれば負担も少ないかと思うのですけれども、がん検診を拡充し、そのような方向に進めていかれるのかお伺いいたします。
衛生費の款では、胃がん予防のためのピロリ菌検査の周知啓発についてお伺いいたします。 世界保健機関WHOの専門組織、国際がん研究機関は、平成26年9月、全世界の胃がんの約8割がヘリコバクター・ピロリ、ピロリ菌の感染が原因であるとの報告書を発表しました。報告書では、日本人に多い噴門部以外の胃がんでは89%がピロリ菌が原因と推定されるとも述べられています。
日本では、B型・C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎を経て起きる肝がん、幼少期にヘリコバクター・ピロリ菌感染を起こし、慢性胃炎を経て起こる胃がん、性行為によりヒトパピローマウイルスに感染し、その後起こる子宮頸がんがその代表です。 区では、肝炎ウイルス検診を既に実施しているほか、がん検診や特定健康診査・基本健康診査などと同時に受診することを可能とし、がんの予防に努めています。
あと、今回、重点事項にはなっていなかったのですけれども、新規事業で、胃がんの検診のところに内視鏡を入れてもらえるように取り組む、検討するような記載があって、私としてはすごくいいことだと考えてはいるのですけれども、それにあわせて、ピロリ菌の検査は何かできないかと思っています。
また、胃がんリスク検診は、バリウムを飲むことなく、血液検査でピロリ菌を検査して、ピロリ菌の感染のある方に内視鏡を追加するというもので、負担が少なく、受診率が増えるということが今言われているところでございます。
○委員(沖島えみ子君) 足立区は、胃がんとの関連性が指摘されているピロリ菌の検査を来年度5月から新たに実施いたします。血液で検査ができるとのことです。ぜひ港区でも実施していただきたいと思います。 ○健康推進課長(小竹桃子君) ヘリコバクターピロリ菌は胃の中に存在する細菌で、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の要因であり、慢性感染が続くと、胃がんなどの悪性腫瘍の発生につながるとされています。