大田区議会 2016-03-09 平成28年 3月 予算特別委員会-03月09日-01号
平和島競艇場は、ご承知のとおり、昭和29年6月5日に東京都が主催者となって開催されたのが始まりで、この競艇場の開催主催者が、現在の府中市にかわったのは、翌昭和30年9月20日でありまして、当時、府中市は、1町2村の合併に伴って市制を施行したばかりであり、財政再建団体の適用が云々され、財産確保に苦慮していたことであります。
平和島競艇場は、ご承知のとおり、昭和29年6月5日に東京都が主催者となって開催されたのが始まりで、この競艇場の開催主催者が、現在の府中市にかわったのは、翌昭和30年9月20日でありまして、当時、府中市は、1町2村の合併に伴って市制を施行したばかりであり、財政再建団体の適用が云々され、財産確保に苦慮していたことであります。
つまり、この調子で基金を取り崩して自転車操業を続けるならば、地方に散見される財政再建団体へと転落する可能性すらある、極めて危険な考えのもとに成り立っていることに気づかなければなりません。夕張市が破綻した際に、市長やお役人の怠慢が指摘をされましたが、本来糾弾されるべきは意思決定機関たる市議会であるはずであります。
すなわち、この調子で基金を取り崩して自転車操業を続けるならば、いずれ夕張市などと同様、財政再建団体へのご招待券が我が大田区にも来るのであります。 今回の補正で目立つのは、緊急経済対策事業という名称のばらまきです。4億8575万円が使われています。そして、そのほとんどが区内業界団体に加盟している業者向けのものであることは問題です。
人口1万3,000人、65歳以上の高齢者が40%で高齢化率全国一、15歳未満の年少人口は7.9%で少子化も全国一の夕張市は、353億円の借金で財政再建団体となりました。18年後の返済を目指して、全国最低のサービスでしのいでいくと、このように報道されています。
東京都の財政状況は、ご案内のとおり、財政再建団体の声が出るほどの状態であり、知事が財政再建プランを掲げて、国と争いながらも精力的に改善に取り組んでいるところであります。
しかし、財政再建団体に転落しないことが眼目と知事が認めるとおり、困難な作業だったようで、財政上の課題は2003年度以降に持ち越された形であり、「もっと金があったらなあと思う」と記者会見で知事がしみじみつぶやいたゆえんであろうと思います。
都は、財政再建団体への転落を防ぐための財政再建推進プランを推進することにより、2年間で目標額の約7割に当たる4400億円の財源を確保し、さらに職員給与の削減などを行い、財政構造改革を確実に進める中で、東京構想2000などによる首都東京の再生を強く促していく予算となっています。
また、東京都の一般会計予算は、財政再建団体回避に背水の陣で臨んだ超緊縮予算として編成され、対前年度比4.9 %減の5兆9880億円とし、公債費などを除いた一般歳出は4兆4920億円であり、対前年度比9.6 %減と思い切った予算となっております。
財政再建団体転落を回避するため「財政再建推進プラン」を策定し、内部努力の徹底と各種施策の見直しにより、2003年度までに巨額の財源不足を解消するとしています。 大田区の財政におきましても、区税収入の回復も期待できない状況の中で、清掃事業の移管、介護保険制度の実施など、新たな行政需要にこたえていかなければならず、極めて厳しい財政環境下であることは東京都と変わりありません。