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  1. 江戸川区議会 2018-03-23
    平成30年 第1回 定例会−03月23日-04号


    取得元: 江戸川区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    平成30年 第1回 定例会−03月23日-04号平成30年 第1回 定例会 平成三十年 第一回定例会 江戸川区議会会議録 第四号 第一回定例会 第四日 一 開会日時 平成三十年三月二十三日(金曜日)午後一時 二 出席議員(四十四人)   一番   岩田将和 君   二番   中津川将照君   三番   小野塚礼佳君   四番   神尾昭央 君   五番   本西光枝 君   六番   伊藤ひとみ君   七番   栗原佑卓 君   八番   野ア 信 君   九番   牧野けんじ君   十番   桝 秀行 君   十一番  笹本ひさし君
      十二番  金井 茂 君   十三番  佐々木勇一君   十四番  竹平智春 君   十五番  所 隆宏 君   十六番  太田公弘 君   十七番  窪田龍一 君   十八番  中山隆仁 君   十九番  大西洋平 君   二十番  斉藤正隆 君   二十一番 大橋美枝子君   二十二番 須田哲二 君   二十三番 江副亮一 君   二十四番 中里省三 君   二十五番 堀江創一 君   二十六番 関根麻美子君   二十七番 伊藤照子 君   二十八番 中道 貴 君   二十九番 田中寿一 君   三十番  福本光浩 君   三十一番 高木秀隆 君   三十二番 藤澤進一 君   三十三番 小俣則子 君   三十四番 P端 勇 君   三十五番 須賀清次 君   三十六番 鵜沢悦子 君   三十七番 竹内 進 君   三十八番 田中淳子 君   三十九番 川瀬泰徳 君   四十番  早川和江 君   四十一番 須賀精二 君   四十二番 島村和成 君   四十三番 田島 進 君   四十四番 渡部正明 君 三 出席説明員   区長   多田正見 君   副区長  山本敏彦 君   危機管理室長        淺川賢次 君   総務部長 畔蝠カ泰 君   都市開発部長        新村義彦 君   環境部長 岩瀬耕二 君   文化共育部長        石塚幸治 君   生活振興部長        原伸文 君   福祉部長 斉藤 猛 君   子ども家庭部長        松尾広澄 君   健康部長 森 淳子 君   江戸川保健所長        山川博之 君   土木部長 立原直正 君   経営企画部企画課長        千葉 孝 君   選挙管理委員会事務局長        米田尚義 君   監査委員事務局長        石原詠子 君   教育長  白井正三郎君   総務部総務課長        前田裕爾 君   経営企画部財政課長        後藤 隆 君 四 参考人   教育長候補者        斉藤 猛 君 五 出席区議会事務局職員   事務局長 天沼 浩 君   議事係長 三上欽司 君   主査   小澤徳一 君   書記   山沢克章 君   同    當山寛成 君   同    志村一彦 君   書記   土屋博祥 君   同    近藤知博 君 六 議事日程  日程第一  議案の委員会報告及び表決   1 第一号議案  平成三十年度江戸川区一般会計予算     第二号議案  平成三十年度江戸川区国民健康保険事業特別会計予算     第三号議案  平成三十年度江戸川区介護保険事業特別会計予算     第四号議案  平成三十年度江戸川区後期高齢者医療特別会計予算   2 第五号議案  平成二十九年度江戸川区一般会計補正予算(第五号)     第六号議案  平成二十九年度江戸川区国民健康保険事業特別会計補正予算(第四号)     第七号議案  平成二十九年度江戸川区介護保険事業特別会計補正予算(第四号)     第八号議案  平成二十九年度江戸川区後期高齢者医療特別会計補正予算(第五号)     第九号議案  公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例     第十号議案  職員の給与に関する条例の一部を改正する条例     第十一号議案  幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例     第十二号議案  職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例     第十三号議案  調査、審査等に出頭する者並びに公聴会に参加する者の費用弁償条例の一部を改正する条例     第十四号議案  江戸川区事務手数料条例の一部を改正する条例
        第十五号議案  江戸川区民センター条例の一部を改正する条例     第十六号議案  江戸川区臨海球技場条例の一部を改正する条例     第十七号議案  江戸川区発達相談・支援センター条例     第十八号議案  江戸川区立障害者就労支援センター条例の一部を改正する条例     第十九号議案  江戸川区立障害者支援ハウス条例の一部を改正する条例     第二十号議案  江戸川区育成室条例の一部を改正する条例     第二十一号議案  江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例     第二十二号議案  江戸川区国民健康保険高額療養費資金及び出産費資金貸付条例を廃止する条例     第二十三号議案  江戸川区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例     第二十四号議案  江戸川区手話言語条例     第二十五号議案  江戸川区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例     第二十六号議案  江戸川区介護保険条例の一部を改正する条例     第二十七号議案  江戸川区指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例     第二十八号議案  江戸川区児童育成手当条例の一部を改正する条例     第二十九号議案  江戸川区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例     第三十号議案  江戸川区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例     第三十一号議案  江戸川区ひとり親家庭等医療費助成条例の一部を改正する条例     第三十二号議案  江戸川区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例     第三十三号議案  江戸川区営住宅条例の一部を改正する条例     第三十四号議案  江戸川区体育施設条例の一部を改正する条例     第三十五号議案  江戸川区立公園条例の一部を改正する条例     第三十六号議案  町区域の変更について     第三十八号議案  東京都後期高齢者医療広域連合規約の一部を変更する規約     第三十九号議案  債権の放棄について     第四十号議案  債権の放棄について     第四十一号議案  債権の放棄について     第四十二号議案  債権の放棄について     第四十三号議案  債権の放棄について     第四十四号議案  債権の放棄について     第四十五号議案  江戸川区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例     第五号発議案 江戸川区すくすくスクール事業条例の一部を改正する条例     第二十二号発議案 江戸川区歩行喫煙及びポイ捨ての防止等に関する条例の一部を改正する条例   3 第三十七号議案  特別区道の路線認定について  追加日程第一  同意第一号 江戸川区教育委員会教育長の任命同意についてに関して参考人を招致する件  日程第二  同  意     同意第一号  江戸川区教育委員会教育長の任命同意について  日程第三  陳情の委員会報告及び表決   1 総務委員会      陳  情       第八十八号・第百二号・第百三号・第百五号   2 福祉健康委員会      陳  情       第八十六号・第八十七号・第八十九号・第九十一号・第九十六号・       第百号・第百六号   3 文教委員会      陳  情       第九十五号・第百七号   4 建設委員会      陳  情       第九十号・第九十二号・第九十三号・第九十四号・第九十七号・       第百四号   5 議会運営委員会      陳  情       第百一号  日程第四  発議案     第三十二号発議案 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の改正及びその円滑な施行を求める意見書  日程第五  閉会中の委員会所管事務の継続調査                                閉  会       ───────────────────────────      午後一時開議 ○議長(藤澤進一 君) これより本日の会議を開きます。       ─────────────────────────── ○議長(藤澤進一 君) 事務局長に諸般の報告をさせます。      〔天沼事務局長報告〕       ─────────────────────────── ●一七総総送第八百号 平成三十年三月二十三日                   江戸川区長  多  田  正  見 江戸川区議会議長    藤 澤 進 一 殿      議案の追加送付について  平成三十年第一回江戸川区議会定例会に提出する左記議案を、別紙のとおり追加送付いたします。               記           〔 以 下 略 〕       ─────────────────────────── △日程第一 議案の委員会報告及び表決 ○議長(藤澤進一 君) 日程に入ります。  日程第一、議案の委員会報告及び表決。  第一号から第四号までの各議案について、予算特別委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。予算特別委員会委員長、須賀精二君。      〔予算特別委員会委員長 須賀精二君登壇〕 ◎予算特別委員会委員長(須賀精二 君) ただいま、報告を求められました各議案について、予算特別委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  第一号議案、平成三十年度江戸川区一般会計予算でありますが、本議案は、平成三十年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ二千四百四十一億四千二百八十三万四千円と定めるほか、繰越明許費については、翌年度に繰り越して使用することができる経費を、債務負担行為については、債務を負担する行為ができる事項、期間及び限度額を、特別区債については、起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を、一時借入金については、借入れの最高額を三十億円と定めることを、歳出予算の流用については、給料、職員手当等及び共済費に係る予算額に過不足を生じた場合における同一款内でのこれらの経費の各項間の流用ができることを、それぞれ定めるものであります。  以下、審査の概要について申し上げます。  まず、歳入について申し上げます。  はじめに、第一款特別区税、第一項特別区民税、第一目特別区民税に関連して、他自治体へのふるさと納税による特別区税の減収額が、増加している現状を踏まえ、今後は、青少年育成や子育て支援をはじめとした特色ある各施策について積極的にPRするなど、本区に対するふるさと納税につながる環境整備を検討していくことが要望されました。  次に、第十九款諸収入、第五項雑入、第二目納付金に関連して、江戸川競艇場は、区が運営事業者の株主であることに鑑み、区議会選出社外取締役の報酬等処遇その経営状況等の公開について、事業主、運営事業者に対して働きかけるよう望まれました。  次に、歳出について申し上げます。  第二款経営企画費、第一項経営企画費、第一目企画調整費に関連して、新たに設置される都市戦略課が観光振興や都市間交流事業の中心的役割を担い、これまで以上に本区の魅力を国内外に発信していくことを期待するところである。  現在、本区議会でも区議会自由民主党が中心となってホノルル市議会との交流を進める動きがあり、本区においても、国内外の様々な都市との交流をさらに拡大していくことが要望されました。  次に、第五目広報費に関連して、現在、様々な手法により積極的な広報活動が展開されているところであるが、地域住民のネットワークづくりに寄与する地域SNSなど、新たな取組みを検討するよう望まれました。  次に、第三款危機管理費、第一項防災危機管理費、第一目防災危機管理費に関連して、首都直下型地震や大規模水害等発生時には、避難所の開設等、共助・公助による支援体制が整うまでに時間を要することから、自助による備えが重要である。  今後も、様々な機会を捉え、区民及び事業者へ自助の重要性を啓発し、防災意識の向上を図ることが要望されました。  また、同目に関連して、大規模水害時広域避難の具体化に向けた検討を行う「江東五区広域避難推進協議会」では、本年八月を目途に、広域避難行動計画の策定、及び大規模水害ハザードマップの作成が進められているところである。  今後も、大規模水害による「犠牲者ゼロ」の実現に向け、区民一人ひとりへの意識啓発や関係機関との連携強化を図るなど、広域避難対策の実効性を確保していくよう望まれました。  さらに、同目に関連して、大規模地震・水害発生時のドローンの利活用は、災害現場の状況把握や物資輸送等の観点から有効である。  ドローンを保有する企業との災害時協力協定の締結も視野に入れ、引き続き調査研究を重ねていくことが要望されました。  次に、第四款総務費、第一項総務管理費、第一目一般管理費に関連して、性暴力・性犯罪被害者に対する支援については、東京都、警察、性暴力救援センターなどの関係機関と密接に連携を図り、相談・支援体制をさらに強化すること。  また、相談窓口の区民への周知を徹底するとともに、性暴力被害に対する理解を深めるための研修を実施するよう望まれました。  次に、第五款都市開発費、第一項都市計画費、第一目都市計画費に関連して、都市マスタープランは、将来の江戸川区の未来像を描く大変重要な計画であり、まちの活性化や地域交流につながる魅力あるプランの策定に努めること。  また同時に、老朽化した庁舎・大型区民施設の建替えを含め、再開発が必要な地域については、プロジェクトチームを早急に発足させ、全庁を挙げて取り組んでいくことが要望されました。
     次に、第三目、まちづくり調整費に関連して、区内南北交通網の更なる充実に向け、メトロセブン構想については、次世代型路面電車LRT高速輸送バスBRTの導入など新しい発想で促進していくよう望まれました。  また、同目に関連して、高齢化社会の進行に伴い、公共交通機関を利用する高齢者の増加が見込まれることから、コミュニティバスなど新たなバス交通の導入について、その早期実現に向け、バス事業者との研究をさらに進めていくことが要望されました。  次に、第六款環境費、第一項環境整備費、第一目環境推進費に関連して、安全かつ清潔な環境を保全するため、歩行喫煙及びポイ捨ての根絶に向け、警察との連携による取組みなど、更なる対策が望まれました。  次に、第七款文化共育費、第一項社会教育費、第一目文化振興費に関連して、グリーンパレスや総合体育館などの老朽化が進む大型区民施設については、再建築または移転となった場合には、施設利用者や地域住民との様々な調整が必要になることから、今後の方針を早期に打ち出し、具体的な検討を速やかに進めることが要望されました。  次に、第八款生活振興費、第二項商工・農業水産費、第一目産業振興費に関連して、本区には金属加工業を営む事業者が多いことから、区内産業の更なる発展に資するため、世界最高水準の研究機関である「東北大学金属材料研究所」との連携を推し進めていくよう望まれました。  次に、第九款福祉費、第一項社会福祉費、第三目障害者福祉費に関連して、知的障害者のためのグループホームの整備については、「親亡き後」も住み慣れた地域で安心して暮らせるように充実を図っていく必要があることから、グループホームの設置基準及び補助制度の条件緩和など、東京都に対して働きかけを行っていくことが要望されました。  また、同目に関連して、本定例会に上程された都内初となる「江戸川区手話言語条例」については、基本理念に「手話が言語である」と明記されていることが特に重要であり高く評価する。  今後は、手話への理解促進及び手話の普及のため、実効性のある取組みを推し進めるよう望まれました。  さらに、同目に関連して、障害者支援については、現在、病院での待ち時間など院内での介助は制度の対象外であること。  また、重度訪問介護についても、睡眠時間が制度の対象となっておらず、サービスが必要な場合、やむなく自費負担せざるを得ない状況であることから、利用者、事業者が制度のはざまで困ることのないよう、施策の検討やきめ細かな対応が要望されました。  次に、第十款子ども家庭費、第一項児童福祉費、第一目子育て支援費に関連して、新たな国の取組みである企業主導型保育事業については、仕事と子育ての両立に資することを目的としており、保護者の多様な就労形態に対応できる。  また、従業員以外の地域の子どもたちを預けられる地域枠も設定できることから、ワーク・ライフ・バランスの推進、待機児童の解消のために、企業と連携を図り、一層推し進めるよう望まれました。  次に、第三目児童女性福祉費に関連して、平成十一年に開設された女性センターは、女性のための様々な相談に対応してきたところであるが、現在は社会情勢の変化などにより相談内容も多様化している。  平成三十二年の児童相談所開設を機に、女性センター子ども家庭支援センターの機能を見直し、人権問題なども含め、ワンストップで対応できる体制づくりを検討することが要望されたところであります。  次に、第十一款健康費、第一項保健衛生費、第一目健康推進費に関連して、住民に最も身近な本区として、区民の命を守る観点から、受動喫煙防止のための新たなガイドラインづくりを推し進めるとともに、健康に対する意識啓発・周知を徹底して行うよう望まれました。  次に、第三目保健予防費に関連して、自殺防止対策については、自殺防止キャンペーンを行うなど積極的に取り組んでいることを高く評価する。  自殺者ゼロをめざし、「SOSの出し方教育」など「いのち支えるプロジェクト」を全庁を挙げて、より一層推進することが要望されました。  次に、第四目生活衛生費に関連して、一般住宅でも観光客の宿泊を可能とする、いわゆる「民泊」については、その健全なサービスの普及を図ることを目的に、「住宅宿泊事業法」が本年六月十五日に施行されるところである。  本区においては、当該法の趣旨にのっとり、公衆衛生を確保するとともに民泊利用者と近隣住民との間で問題が生じないよう適切なサービスの提供について、民泊事業者に対し、指導を徹底するよう望まれました。  次に、第十二款土木費、第一項土木管理費、第一目土木計画費に関連して、本区と千葉県とを結ぶ都県橋は、大規模災害時には、区民が避難するための重要な経路であり、命をつなぐ架け橋となる。補助第百四十三号線をはじめとする三橋梁の着実な建設に向け、東京都、千葉県、市川市などと協議を積極的に進めていくことが要望されました。  次に、第二項都市計画費、第一目土地区画整理費に関連して、スーパー堤防事業は、堤防の高さの三十倍の幅を持ったゆるやかな勾配の堤防をつくることにより災害から街を守るのが特徴であるが、現在、区内のスーパー堤防にはその幅を満たしていないものがある。水害に強い街にするには、堤防は堤防として強化すべきであり、他の耐越水堤防の工法も検討していくよう区に再考を要望する意見開陳がありました。  次に、第二目緑化公園費に関連して、葛西臨海公園・海浜公園については、葛西臨海水族園ホテルシーサイド江戸川、人工ビーチなど様々な資源がある。  また現在、ラムサール条約登録に向けた取組みが行われ、隣接地には東京二〇二〇オリンピック施設の建設も進んでいる。  こうした資源、機会を活かし、本区が東京都と密接に連携して、様々な可能性を模索し、世界に誇る公園としていくことが要望されました。  次に、第三項道路橋梁費、第二目保全関係費に関連して、北小岩地域の補助第二百六十四号線については、近隣に多くの保育園、幼稚園、小・中学校があり、朝七時に大型車両の通行規制が解除される現状は、登園・登校する子どもたちにとって大変危険であることから、早急に大型車両の通行規制強化を実現するよう望まれました。  次に、第十三款教育費、第一項教育費、第二目学務費に関連して、特別支援教育については、平成三十年度から全ての小学校において、特別支援教室の導入による巡回指導が実施されるところである。  これまでのモデル校における成果を十分に活かし、巡回指導教員と学級担任との効果的な連携のもと、着実に推し進めていくことが要望されました。  次に、第三目教育指導費に関連して、全ての小・中学校における補習事業の実施や、ボランティアによる「えどがわ夜間ぬくもり塾」など、基礎学力の定着に向けた学習支援に積極的に取り組んできた姿勢を高く評価する。  今後も、児童・生徒の学力が着実に向上するための継続的な取組方が望まれました。  また、同目に関連して、学校図書館司書の派遣による学校図書館整備にあたっては、司書の高い専門性を活かし、教員と子どもたちが積極的に図書館づくりに携わることで、本好きな子を育て、本や物を大切にする心を育むとともに、各校が特色ある素晴らしい図書館としていくことが要望されました。  委員会は、第一号議案に対する修正案が提出されましたので、第一号議案と修正案について、慎重に審査を行った結果、委員より、修正案には反対であるとの意見表明がありました。  また、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありましたので、委員会は初めに修正案を採決したところ、賛成少数で否決となり、続いて原案を採決した結果、第一号議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第二号議案、平成三十年度江戸川区国民健康保険事業特別会計予算でありますが、本議案は、平成三十年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ六百五十四億九千百九十五万七千円と定めるほか、一時借入金については、借入の最高額を十億円と定めることを、歳出予算の流用については、保険給付費の各項に計上した予算額に過不足を生じた場合における、これらの経費の各項間の流用ができることをそれぞれ定めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、原案のとおり可決すべきとの多数意見に対し、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありましたので委員会は採決の結果、第二号議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第三号議案、平成三十年度江戸川区介護保険事業特別会計予算でありますが、本議案は、平成三十年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ四百二十五億六万九千円と定めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、原案のとおり可決すべきとの多数意見に対し、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありましたので委員会は採決の結果、第三号議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第四号議案、平成三十年度江戸川区後期高齢者医療特別会計予算でありますが、本議案は、平成三十年度における歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ百二十六億一千八百十三万四千円と定めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、原案のとおり可決すべきとの多数意見に対し、一部委員より、本議案には反対であるとの意見表明がありましたので委員会は採決の結果、第四号議案は原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  なお、第一号から第四号までの各議案について、少数意見の留保がなされておりますので、申し添えます。  終わりに、「平成」の時代も早三十年の節目を迎え、誰もが将来への希望を持つことができる社会の実現に向け、本区としても様々な課題をこれからも果敢に乗り越えていかなければなりません。国の経済に目を向けると、アベノミクスの推進により、雇用・所得環境の改善が続き、政府は、持続的な経済成長の実現に向け、「生産性革命」と「人づくり革命」を車の両輪として、少子高齢化という最大の壁に立ち向かうため、「新しい経済パッケージ」を推し進めようとしています。  景気が上向き、歳入も増加傾向にはありますが、一方、東京の財源を狙い撃ちした税制改正が立て続けに行われ、重要財源である財政調整交付金や地方消費税交付金などが大きな影響を受け、時代の変化に伴ってますます増大する「行政需要への対応」を喫緊に迫られている本区にとっては、今後ともさらに厳しい財政運営が求められています。  児童相談所の設置、待機児童対策、子どもの成長支援、高齢化社会への対策、老朽化した学校や区民施設、本庁舎の建替え、まちづくり事業など、多額の経費を要する事業も山積しています。  こうした需要への対応は、時機を失することなく講じなければならず、平成三十年度予算では、六年ぶりに財政調整基金を取り崩すこととはなりましたが、新規事業三十項目、拡充事業六十項目にわたる積極的な予算も計上されており、慎重に審査を重ねた結果、平成三十年度各会計予算を高く評価するものであります。  今後も新たな行政需要に的確に対応し、時宜にかなった施策を展開していくため、施策の検証と見直しに努めるとともに、予算執行にあたっては、審査の過程で要望した各事項を今後の区政運営に十分反映することを期待するものであります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(藤澤進一 君) ただいまの委員長報告について、質疑の通告がありませんので、質疑を終結します。  第一号から第四号までの各議案に対し少数意見の留保がありますので、これより少数意見の報告を求めます。  二十一番、大橋美枝子君。      〔二十一番 大橋美枝子君登壇〕 ◎二十一番(大橋美枝子 君) 私は、日本共産党を代表し、ただいま報告を求められました少数意見を申し上げます。  はじめに、区民生活をめぐる情勢を見ておきたいと思います。  朝鮮半島の南北対話や、米朝首脳会談の実施が予定され、北朝鮮の核開発問題の対話による解決に、平和を願う世界の期待が大きく高まっています。  一方、国権の最高機関である国会は、重大な危機に陥っています。働き方改革一括法案をめぐる資料のねつ造が発覚し、裁量労働制は法案からの撤回を余儀なくされました。「残業代ゼロ法案」の本丸である「高度プロフェッショナル制度」そのものの撤回が強く求められます。さらに、森友学園への国有地払い下げにおける公文書が改ざんされ、国会への提出資料や答弁にも使われたというのは、国民主権も議会制民主主義も踏みにじる憲法違反の犯罪行為と言えます。この疑惑を曖昧にするわけにはいきません。政権の存立の危機と言うべき重大な局面を迎えつつあるにもかかわらず、安倍首相及び自民党は、年来の熱望である憲法第九条の改憲に並々ならぬ執念を燃やし、年内国会発議の方向で臨んでいます。私たちは、市民と野党の共闘をはじめ、国民世論と運動で国会発議を許さないために全力を挙げる決意です。  江戸川区の積立基金は、昨年度の約一千六百五十億円から、今年度百八十億円積み増し、約一千八百三十億円と最高額を更新しました。「健全財政」が強調され、基金の積立もその一環という見方もありますが、使い道の決まった目的基金とはいっても、過大な基金が国や財界から狙われるという現実もあります。地方自治の目的は「住民福祉の増進」であり、「健全財政」はそのための手段の一つです。  特に、「福祉・教育は人」という観点から、これ以上不安定な非正規の雇用や任用を増やすべきではなく、保育士の新規採用のように、区民や子どもたちのために必要な人の配置は行うべきです。  わが党は、新年度予算に対し、スーパー堤防とまちづくり予算の削除をはじめ、住民の福祉に寄与する最小限の事業を対象に予算修正案を提案させていただきました。  新年度予算には、昨年わが党が予算修正案で提案させていただいた、就学援助の新入学学用品費の前倒し支給とその増額など、区民から歓迎される重要な前進もありますが、以下に述べるような基本的な問題点があり、一般会計予算、各特別会計予算に対し、明確に反対します。  一般会計予算の反対理由を申し上げます。  第一の反対理由は、スーパー堤防事業とまちづくりについてです。  これまで国と区が「人命を守るため」として推進してきたスーパー堤防事業ですが、現状ではその役割を全く果たしておらず、今後も全く見通しのない事業となっています。  国交省は、昨年まとめた「高規格堤防の効率的な整備に関する検討会」の提言で、「一連の区間のうち一部区間が整備された場合や基本的な断面形状が完成していない場合においても、整備箇所の堤防の安全性が格段に向上」などと強調しています。「格段に向上」の根拠は定かでなく、事実上、全区間が完成せずとも、基本断面が完成せずとも良いとするに等しい内容です。  また、超過洪水対策として越水に耐えられる堤防が「スーパー堤防しかない」としている国の姿勢を、そのまま容認していることも重大です。それによって、上中流域や他の河川の治水対策が手つかずとなることを意味しています。巨額の費用がかかる無駄な公共事業スーパー堤防によって、本当に必要な部分の治水対策が遅れ、人命を守れない結果を招いている、この現実から目を背ける区の姿勢は見過ごすことはできません。  北小岩一丁目東部地区では、本来、用地買収がないはずのスーパー堤防事業にもかかわらず、先行買収で区が買い過ぎた宅地が、競争入札により地区外の法人に売却されました。また、結果として多くの地権者が転出し、元の土地に戻れませんでした。スーパー堤防と一体で進めることで、本来の姿とは全くかけ離れた異常な土地区画整理事業となっています。  上篠崎一丁目北部地区では、北小岩での地耐力不足問題を受け、地盤への対策が焦点になっています。北小岩と同様に、事前の地盤調査で軟弱な層が広範にあることが明らかになっている上篠崎で事業を進めるというのであれば、地盤改良は不可欠です。にもかかわらず、いまだに「検討中」という国と区の姿勢は、住民の不安を増大させています。住民が納得できる説明がなく、先行きも見通せないスーパー堤防事業を、このまま進めようという区の姿勢は到底容認できません。  特定整備路線補助一四四号線における不公平と見られる代替地のあっせんや、耐震シェルター補助を否定することも納得できません。  第二の反対理由は、国政・都政から区民を守る姿勢の問題です。  一つ目は、消費税増税を容認する姿勢です。消費税は福祉のためと導入されて約三十年、この間、国民が納めた消費税総額は三百七十二兆円、ほぼ同じ時期の法人税減税などの減収額は累計で二百九十一兆円、消費税はまさに法人税などの減収の穴埋めになっています。消費税は低所得者には重い負担となり不公平そのもので、区民を苦しめています。税は応能負担、累進課税が原則です。しかし、区の「不公平な税ではない」との姿勢は問題です。また、区の施設などの利用料や使用料への転嫁を前提にし、一〇%への増税を容認する姿勢は到底認められません。  二つ目は、マイナンバーに関してです。番号の通知から二年余りが経過しましたが、個人番号カードの発行枚数は、区民のわずか一三%にとどまっています。また、昨年、事業所への税額通知書の誤配付などが発生し、システムの脆弱性も露呈しています。情報漏えいや犯罪の危険性から、イギリスでは個人番号制の導入を決めながら、実施を見送りました。今後、強引に利用を強制したり、紐づけする個人情報を増やしたりすれば、一層の情報漏えいの危険性が増すことは明らかであり、マイナンバー制度は中止すべきです。  三つ目は、羽田空港国際線増便問題です。国際競争力を強化するとした新ルート案では、北風時の離陸便が、一日七時間半、二、三分置きに、荒川河口から小松川・平井地区上空を通過します。区内通過は約五倍となり、騒音の増大、落下物の危険は深刻な事態を生み出します。羽田空港は、安全面から今まで海上ルートを使ってきました。区内通過で、落下物の危険が大きくなってきたにもかかわらず、やむを得ないとする立場は、区民の安全を守る自治体の責任をおろそかにするものです。経済効率優先の新ルート案は容認できません。  四つ目は、都立墨東病院の独立行政法人化です。区は、「都から内容、意義などについて全く情報を得ていない。コメントできない」と答弁し、区民の命と健康を守るために、直営での存続を要請しない姿勢は問題です。都直営の「老人医療センター」が独立行政法人化された結果、高い差額料金のベッドが増え、有料個室は入院時十万円の保証金が徴収されました。独立採算が求められ不採算部門が切り捨てられたのです。墨東病院が独立行政法人化されたら医療環境が低い江戸川区民にとって二次、三次医療の命綱の存在が危うくなります。  五つ目は、住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法の実施に向け、区民と訪問客の安心・安全を守るための取組みです。大阪市の民泊物件での異常な犯罪事件は、大きな衝撃を与えました。わが国の観光政策は、「住んでよし、訪れてよし」であり、住民にも訪問客にとっても、安心できる健全な民泊事業でなければならないと考えます。そのために、法に基づく最小限の規制として、多くの区が旅館業法で禁止されている「住居専用地域」での「平日の営業」などの規制を実施することを予定しています。こうした規制さえ設けない江戸川区の姿勢は、区民の安心・安全を保障するものとは言えません。  第三の反対理由は、学校教育で最も必要な教員の増配置に背を向けている教育行政です。  就学援助の充実や特別教室のエアコン設置などの予算措置は歓迎するものの、学校関係者の誰もが求めている少人数学級実施を国や都に求めないこと、区独自の講師配置を行わない姿勢は問題です。国に続いて都が行った教員の実態調査においても、過労死ラインと言われる月八十時間を超える時間外勤務の教員が増えていることが明らかとなりました。近隣区では、子どもたちのために、区費の講師配置を進めています。国や都の動向を注視するとした姿勢は直ちに見直すべきです。  四月から全ての小学校で特別支援教室が設置されます。発達障害児などが急増する中で、年度途中で支援が必要な子供が増えても支援教室担当の先生の数は変わらないことが明らかとなりました。十四の拠点校への区費の講師配置が、子どもの個別学習時間を保障することになるという提案を区は認めませんでした。  学校図書館司書は、学校図書館法で司書の配置を示してから、江戸川区以外では全校配置が大きく進みました。司書は、図書館整備、貸し出し数の増加や授業の支援など大きな役割を果たすことが明らかであり、子どもと学校の期待に応え、一日も早く全校配置をするべきです。  すくすく学童登録児童の補食を、区が提供する形に戻してほしいと保護者が要望しています。補食は保育の一環であり、保護者持参というのは二十三区で江戸川区だけです。補食持参の希望者が減少しているのは、保護者の負担が大きいからと考えます。また、非常勤職員は正規と同じ仕事をしており、退職者不補充をやめて正規採用を行うべきです。  国民健康保険事業特別会計について申し上げます。  広域化によって、区は今後四年間、毎年三千五百円の値上げ案を示しました。四年という激変緩和期間も他区の六年より短く、滞納が一層増えるのではないかという指摘に対し、納得いく回答がなかったばかりか、ただ、制度の維持を述べるのみでした。国の負担を増やすことを政府に要望しているというもの、政府がこの間行ってきたのは、医療の改悪、国民への負担増です。区民は、安心して医療を受けられること、保険料の値下げを求めています。自治体として、この区民の声に応える姿勢が見られないことは重大な問題です。  介護保険事業特別会計について申し上げます。  三年ごとの相次ぐ見直しにより、高齢者の負担が増えています。今回、保険料は基準額月五千四百円になりました。八月から利用料三割負担も始まります。年金が減額される中での保険料の値上げは大変です。  また、介護予防の「熟年ふれあいセンター」等を廃止し、新たな事業が始まりますが、利用料値上げが見込まれます。介護予防・日常生活支援総合事業の担い手も、多様なサービスの名のもとで緩和型が導入され、八時間の研修でよしとなりましたが、本来、専門的知識や技量が求められています。サービスの質の低下につながりかねません。  後期高齢者医療特別会計について申し上げます。  本来、日本共産党は、七十五歳以上を区切って差別する医療制度に反対です。国は二〇一七年度から軽減特例を廃止し、高額療養費の限度額も見直しました。二〇一九年までの経過措置を設けたとはいえ、加入者の五割が受けていた軽減特例の廃止は、多くの高齢者の生活を直撃しています。特に元被扶養者は七十五歳になった時点で大変な負担増になります。高齢者の暮らしを圧迫する本案には反対です。  以上で、少数意見の報告を終わります。 ○議長(藤澤進一 君) 以上で、少数意見の報告を終わります。  ただいまの少数意見の報告について、質疑の通告がありませんので、質疑を終結します。  お諮りします。  第一号から第四号までの各議案について反対の意見表明がありましたので、これより順次採決します。  はじめに、第一号議案、平成三十年度江戸川区一般会計予算について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。       〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。したがって、第一号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第二号議案、平成三十年度江戸川区国民健康保険事業特別会計予算について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。       〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。したがって、第二号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第三号議案、平成三十年度江戸川区介護保険事業特別会計予算について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。       〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。したがって、第三号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第四号議案、平成三十年度江戸川区後期高齢者医療特別会計予算について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。       〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。したがって、第四号議案は、原案のとおり決定しました。
     次に、第五号から第三十六号及び第三十八号から第四十五号までの各議案並びに第五号及び第二十二号発議案について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。総務委員会委員長、島村和成君。      〔総務委員会委員長 島村和成君登壇〕 ◎総務委員会委員長(島村和成 君) ただいま、報告を求められました各議案について、総務委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  はじめに、全会一致で結論に至った議案について申し上げます。  第五号議案、平成二十九年度江戸川区一般会計補正予算(第五号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ百四十七億七千八百七十七万六千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ二千五百八十二億二千六百八十万円とするほか、継続費の変更、繰越明許費の追加及び変更、並びに債務負担行為を追加するものであります。  以下、審査の概要について申し上げます。  まず、歳入については、特段申し上げることはございません。  次に、歳出について申し上げます。  第五款都市開発費、第三項建築管理費に関連して、委員より、住宅等耐震化促進事業費の増額補正の要因について質問があり、執行部より、耐震化改修工事に対する助成金を一戸あたり三十万円増額加算する制度があり、当初の想定を超える申請があったことから、これに対応するものである。今後も集合住宅等の耐震化促進に向け、きめ細かく取り組んでいくとの答弁がありました。  これに対し委員より、旧耐震基準で建てられた集合住宅が数多くある現状に鑑み、建築士事務所協会など専門家の協力を得ながら、集合住宅内での合意形成を図り、耐震化をさらに進めていくことが要望されました。  次に、第十款子ども家庭費、第一項児童福祉費に関連して、委員より、私立保育園施設整備助成費等の減額補正の要因と今後に向けた課題について質問があり、執行部より、保育施設の整備が当初の想定より小規模であったこと。また、認証保育所から認可保育園への移行の際、既存施設の活用が可能であったこともあり、改修費等が抑えられたことなどが減額補正の主な要因である。課題については、保育施設の整備等により、千名を超える保育定員を拡充したところであるが、一方で、保育の質の向上及び保育士の確保が課題であると認識している。今年度から私立保育園の採用活動の支援を区独自の処遇改善策として行っているところであるとの答弁がありました。  これに対し委員より、精力的な巡回指導や検査への立ち会いなど、引き続き保育の質の向上に努めるとともに、さらに子育て世帯が住みやすいまちとなるよう、多様な保育ニーズに対応した取組みの推進方が望まれました。  次に、第六号議案、平成二十九年度江戸川区国民健康保険事業特別会計補正予算(第四号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ三十九億二千九百二十七万四千円を減額し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ七百九十五億一千六百九十一万五千円とするものであります。  次に、第七号議案、平成二十九年度江戸川区介護保険事業特別会計補正予算(第四号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ九百二十八万一千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ四百八億二千八百三十三万八千円とするものであります。  次に、第八号議案、平成二十九年度江戸川区後期高齢者医療特別会計補正予算(第五号)でありますが、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ二億六千二百七十九万一千円を追加し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ百二十四億四千四百十三万二千円とするものであります。  次に、第九号議案、公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例は、職員を派遣することができる団体に、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会を追加するものであります。  次に、第十号議案、職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、特別区人事委員会の勧告に基づき、職務の級の切り替え、給料表等を改定するとともに、扶養手当の額を変更するほか、規定を整備するものであります。  次に、第十一号議案、幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、特別区人事委員会の勧告に基づき、扶養手当の額を変更するほか、規定を整備するものであります。  次に、第十二号議案、職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例は、行政系人事制度の見直しにより、職務の級が変更されるため、規定を整備するものであります。  次に、第十四号議案、江戸川区事務手数料条例の一部を改正する条例は、建築基準法の改正に伴い、新たな用途地域として田園住居地域が追加されるため、当該用途地域における建築等の許可の申請の事務に係る手数料を追加するとともに、旅館業法の改正に伴い、旅館業の営業の種別に変更があるため、規定を整備するものであります。  次に、第十五号議案、江戸川区民センター条例の一部を改正する条例は、江戸川区民センターのくつろぎの間を廃止するほか、規定を整備するものであります。  次に、第十六号議案、江戸川区臨海球技場条例の一部を改正する条例は、江戸川区臨海球技場第二の土地を東京都に返還したことに伴い、江戸川区臨海球技場第二を廃止するとともに、江戸川区臨海球技場第一の名称を変更するほか、規定を整備するものであります。  次に、第十七号議案、江戸川区発達相談・支援センター条例は、児童福祉法に基づく児童発達支援センターの機能を有する江戸川区発達相談・支援センターの設置及び管理について定めるものであります。  委員より、発達相談・支援センターの機能及び設置後の管理運営体制について質問があり、執行部より、同センターは、療育の提供、支援利用計画の作成及び入所施設等への訪問支援など、障害児への各種支援を行うことを目的とした児童発達支援センターの機能及び本区の発達障害相談センターの機能をあわせもつ施設となる。指定管理者による管理運営を予定しており、民間のノウハウや専門性を活かした施設となるよう、事業者の公募など、開設に向けた準備を着実に進めていくとの答弁がありました。  これに対し委員より、相談から療育を一体的に行う先進的な施設になると期待している。管理運営を担う指定管理者に対し、適切な指導、助言等を行っていくことが要望されました。  次に、第十八号議案、江戸川区立障害者就労支援センター条例の一部を改正する条例は、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の改正により、江戸川区立障害者就労支援センターで行う事業に就労定着支援を追加するほか、規定を整備するものであります。  次に、第十九号議案、江戸川区立障害者支援ハウス条例の一部を改正する条例は、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律及び児童福祉法の改正により、これらの法律の規定に移動が生じるほか、規定を整備するものであります。  次に、第二十号議案、江戸川区育成室条例の一部を改正する条例は、児童福祉法の改正により、同法の規定に移動が生じるため、規定を整備するものであります。  次に、第二十二号議案、江戸川区国民健康保険高額療養費資金及び出産費資金貸付条例を廃止する条例は、国民健康保険高額療養費資金及び出産費資金の貸付けを廃止するものであります。  次に、第二十三号議案、江戸川区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例は、高齢者の医療の確保に関する法律の改正に伴い、後期高齢者医療制度において保険料を徴収すべき被保険者に、新たに住所地特例の対象となる者を追加するものであります。  次に、第二十四議案、江戸川区手話言語条例は、全ての者が互いを尊重し合い共生する地域社会の実現を図るために、手話が言語であることを前提として、手話に関する施策の基本的事項を定めるものであります。  委員より、本条例の目的及び今後の取組みについて質問があり、執行部より、手話は言語であるということを明確にし、障害があっても本区で安心して暮らせる共生社会の実現を目指すものである。今後は、各種イベントでの周知や様々な媒体をとおしての普及啓発など、手話への理解促進を図るとともに、手話による意思疎通の支援に関する施策などを行っていくとの答弁がありました。  これに対し委員より、本条例は、障害の有無に関わらず、誰もが相互に尊重し、支え合う共生社会の実現に向け、大きく貢献するものであると高く評価する。手話への理解を深めることを第一義に考え、様々な取組みを推進していくことが要望されました。  次に、第二十五号議案、江戸川区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例は、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の改正により、同法の規定に移動が生じるため、規定を整備するものであります。  次に、第二十七号議案、江戸川区指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例は、介護保険法の改正により、指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について市町村の条例で定めることとされたため、新たに当該基準を定めるものであります。  次に、第二十八号議案、江戸川区児童育成手当条例の一部を改正する条例は、ひとり親家庭等の負担を軽減するため、児童育成手当のうち育成手当の現況届の提出時期を変更することから、児童育成手当の資格認定に当たり審査する所得の対象年を変更するほか、規定を整備するものであります。  次に、第二十九号議案、江戸川区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例、第三十号議案、江戸川区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例及び第三十一号議案、江戸川区ひとり親家庭等医療費助成条例の一部を改正する条例については、いずれも所得税法の改正により、控除対象配偶者に係る規定を改めるものであることから、一括して審査を行いました。  次に、第三十二号議案、江戸川区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例は、東京都市計画小岩四東地区地区整備計画区域の名称を変更するとともに、計画街区等を変更するものであります。  次に、第三十三号議案、江戸川区営住宅条例の一部を改正する条例は、公営住宅法の改正を踏まえ、認知症等の区営住宅入居者が収入の申告をすること等が困難な場合には、調査等により把握した収入に基づき、区営住宅の使用料を決定することができることとするほか、規定を整備するものであります。  次に、第三十四号議案、江戸川区体育施設条例の一部を改正する条例は、施設の老朽化により、江戸川区立平井プールを廃止するほか、規定を整備するものであります。  次に、第三十五号議案、江戸川区立公園条例の一部を改正する条例は、区が飲食物の移動販売に係る手続等を行うため、占用料の規定を加えるとともに、新左近川親水公園ボート場及び平井プールを廃止するほか、規定を整備するものであります。  委員より、移動販売車両による飲食販売の現況について質問があり、執行部より、利用者の利便性向上及び公園等の魅力を高めることを目的として、今年度は二十九の登録事業者が行船公園や総合レクリエーション公園など、区内七カ所の公園等において、飲食販売を実施しているとの答弁がありました。  これに対し委員より、移動販売については、にぎわいや憩いの場の創出につながるため、駅前広場など、公園以外の場所においても実施できるよう検討すること。併せて、駅前広場における地元商店の出店など、地域振興に向けた様々な取組みを検討することが要望されました。  次に、第三十六号議案、町区域の変更については、篠崎町一丁目の一部を篠崎町二丁目及び上篠崎四丁目に、篠崎町二丁目の一部を篠崎町七丁目にそれぞれ変更するものであります。  次に、第三十八号議案、東京都後期高齢者医療広域連合規約の一部を変更する規約は、後期高齢者医療の保険料を軽減するための二年間の時限措置として、審査支払手数料相当額等の経費の全額を、関係区市町村の一般会計から負担金として支弁することとするため、東京都後期高齢者医療広域連合規約の一部を変更するものであります。  次に、第三十九号から第四十四号までの債権の放棄についての各議案は、いずれも回収する見込みがない生活保護費返還金債権の放棄に関する議案であることから、一括して審査を行いました。  次に、第四十五号議案、江戸川区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例は、国家公務員退職手当法の改正を踏まえ、民間水準との均衡を図るため、退職手当の基本額を引き下げるとともに、在職期間中の職務及び職責に応じた貢献度をより一層反映させるため、調整額を変更するほか、規定を整備するものであります。  委員会は、以上の各議案について、慎重審査の結果、いずれも全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、修正案が提出された議案について申し上げます。  第十三号議案、調査、審査等に出頭する者並びに公聴会に参加する者の費用弁償条例の一部を改正する条例は、行政系人事制度の見直しにより、職務の級が変更されるため、規定を整備するものであります。  委員より、お手元に配付した文書表のとおり、本会議に調査、審査等のため出頭又は参加した者への費用弁償に係る規定を整備する内容の修正案が提出されました。なお、本修正案は原案の改正内容を含むものであります。  委員会は、慎重審査の結果、全会一致、修正案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、意見の分かれた議案について申し上げます。  第二十一号議案、江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例は、基礎賦課額の保険料率等を改めるとともに、国民健康保険事業が広域化されることに伴い、賦課総額に関する基準等を変更するほか、規定を整備するものであります。  一委員より、二十三区統一保険料方式から離脱し、一般会計からの法定外繰入れの早期解消を図ることは、保険料の値上げにつながり、区民負担が一層重くなることから、本議案には反対であるとの意見表明がありました。  委員会は、反対意見のあった第二十一号議案について、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第二十六号議案、江戸川区介護保険条例の一部を改正する条例は、平成三十年度から平成三十二年度までの各年度における保険料率を定めるとともに、介護保険法施行令の改正を踏まえ、第一号被保険者の保険料段階の判定について、合計所得金額から長期譲渡所得及び短期譲渡所得に係る特別控除額を控除して得た額を用いることとするほか、規定を整備するものであります。  一委員より、介護保険料の値上げは、区民生活の負担増につながるため、本議案には反対であるとの意見表明がありました。  委員会は、反対意見のあった第二十六号議案について、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  次に、第五号及び第二十二号発議案につきましては、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(藤澤進一 君) お諮りします。ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) 何号に異議がありますか。       〔「第二十一号、第二十六号に異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) お諮りします。異議があります第二十一号及び第二十六号議案を除く他の議案並びに第五号及び第二十二号発議案について、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、第五号から第十二号、第十四号から第二十号、第二十二号から第二十五号、第二十七号から第三十六号及び第三十八号から第四十五号までの各議案は、いずれも原案のとおり決定しました。  また、第十三号議案は、修正案のとおり決定しました。  また、第五号及び第二十二号発議案については、委員長報告のとおり議会閉会中の継続審査とすることに決定しました。  次に、異議がありました各議案について、順次採決します。  はじめに、第二十一号議案、江戸川区国民健康保険条例の一部を改正する条例について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。       〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。したがって、第二十一号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第二十六号議案、江戸川区介護保険条例の一部を改正する条例について、原案のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。       〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。したがって、第二十六号議案は原案のとおり決定しました。  次に、第三十七号議案について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。建設委員会委員長、早川和江君。       〔建設委員会委員長 早川和江君登壇〕 ◎建設委員会委員長(早川和江 君) ただいま、報告を求められました議案について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  第三十七号議案、特別区道の路線認定については、都市計画法に基づく開発行為による寄附に伴い、一之江一丁目千七番百三地先から、一之江一丁目千七番百六地先に至る路線ほか、一路線を認定するものであります。  委員会は現地視察のうえ審査を行った結果、第三十七号議案は、全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(藤澤進一 君) お諮りします。  ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、第三十七号議案は原案のとおり決定しました。  暫時休憩します。       午後二時七分休憩       ───────────────────────────       午後二時二十八分再開 ○議長(藤澤進一 君) 休憩前に引き続き再開いたします。  休憩中に、調査、審査等に出頭する者並びに公聴会に参加する者の費用弁償条例の一部を改正する条例が公布・施行されました。  この際、同意第一号江戸川区教育委員会教育長の任命同意についてに関して参考人を招致する件を日程に追加し、直ちに議題としたいと思いますが、これにご異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。       ─────────────────────────── △追加日程第一 同意一号 江戸川区教育委員会教育長の任命同意についてに関して参考人を招致する件 ○議長(藤澤進一 君) 追加日程第一、同意第一号 江戸川区教育委員会教育長の任命同意についてに関して参考人を招致する件。  お諮りします。
     同意第一号に関して、斉藤 猛君に参考人としてご出席いただき、意見を聴きたいと思いますが、これにご異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、斉藤 猛君を参考人として招致することに決定しました。  暫時休憩します。       午後二時三十分休憩       ───────────────────────────       午後二時三十一分再開 ○議長(藤澤進一 君) 休憩前に引き続き再開します。       ─────────────────────────── △日程第二 同意 ○議長(藤澤進一 君) 日程第二、同意。  同意第一号を議題とします。  事務局長に議案を朗読させます。       〔天沼事務局長朗読〕       ─────────────────────────── 同意第一号  江戸川区教育委員会教育長の任命同意について  右の議案を提出する。  平成三十年三月二十三日               提出者  江戸川区長 多  田  正  見       ─────────────────────────── ○議長(藤澤進一 君) 提出者の趣旨説明を求めます。多田区長。      〔区長 多田正見君登壇〕 ◎区長(多田正見 君) 白井正三郎教育長が、三月三十一日をもって任期満了となります。後任として、斉藤 猛君を教育長に任命いたしたいと存じます。あらかじめ議会の同意をお願いする次第でございます。 ○議長(藤澤進一 君) これより、教育長候補者の所信表明を行いますので、斉藤 猛君の入場を求めます。 〔教育長候補者 斉藤 猛君入場〕 ○議長(藤澤進一 君) 斉藤 猛君の発言を許します。斉藤 猛君。      〔教育長候補者 斉藤 猛君登壇〕 ◎教育長候補者(斉藤猛 君) ただいま教育長にご推挙をいただきました斉藤 猛です。教育長の候補者として、議会の貴重なお時間をいただき、所信を申し上げます。  区立小学校七十一校、児童数三万四千七百三十九人、区立中学校三十三校、生徒数一万五千八百二十九人、区立幼稚園二園、園児数二百八十五人、江戸川区の未来を担う子どもたちです。  江戸川区の基本構想では、生きる喜びを実感できる都市を掲げ、基本目標の一つに、未来を担う人づくりを挙げています。いつの時代でも、子どもは、家庭、地域社会、そして、人類の宝であり、希望と言えます。その子どもが夢を持ち、個性や能力を伸ばし、自主性、自立性を高め、社会性に富み、人間性豊かに育つ、そのための教育が求められていると思います。  さらに、これからは、将来、今まで以上に厳しい変化に富んだ時代が訪れることが見込まれます。そうした厳しい状況の中でも、自らの人生をたくましく切り開いていく力が必要です。  人と比べることなく、自らの可能性を最大限に伸ばし、厳しい環境を生き抜くための力を育んでいく、今まで江戸川区が目指してきた教育を継承できればと考えます。  先日、私自身が体験したことをお話しします。  区役所の前からバスで葛西方面に向かおうとバス停に近づいたところ、二十人ぐらいの女子中学生が並んでいました。バスケット部で試合の帰りのように見えました。  彼女たちは一台目のバスに乗りませんでした。下級生の一年生と見られる子が最後列におり、自分たちの後ろに並んでいる人に声をかけ、「私たち大勢ですから先に乗ってください」と、熟年者や親子連れに先にバスに乗るのを譲っていたのです。  二台目のバスが来た時は、最前列に並んでいたので最初に乗り込むかと思えば、やはり後ろの方々に声をかけ先に乗ってもらい、自分たちは最後に乗りました。遠慮している人には、上級生がにこやかに誘導しています。  彼女たちはバスに乗っても、席が空いても座ろうとせず、バスの中でも人の迷惑にならないよう必要最小限の会話しかしません。そこには引率の先生はいませんでした。生徒だけで自主的な、しかも、自然な行動でした。なぜ、この生徒たちは部活動で疲れていても、先生がいなくても、これだけ他人を思いやることができるのだろうか。  今の社会全体は、豊かになったことと引きかえに、人として大切なもの、例えば他人に優しくできる、敬う心を持つなど、大切なものをどこかに置き忘れてきたような気がします。そして、こういった人間性豊かな道徳心は、一朝一夕にできるものではありません。確かに、学力や体力はとても重要なものです。でも、このような人間性は数字には表せませんが、とても大切なものだと思います。  そして、この江戸川区には、今お話ししたような人間性豊かな道徳心を持った、素晴らしい子どもがたくさんいます。そして、その素晴らしい子どもを育ててくださっているのが、家庭であり、地域であり、そして、学校ではないかと思います。  任命同意をいただけた場合には、これからもこういった環境を大切に、多田区長と教育の将来像を描き、教育行政の責任者として、議員の皆様、教育委員会をはじめ、関係機関や地域の皆様と連携し、微力ではありますが、江戸川区の子どもたちの未来のために、本区教育の充実・発展に誠心誠意、全力を尽くして取り組むことをお誓いし、私の所信表明といたします。  よろしくお願いいたします。 ○議長(藤澤進一 君) これより質疑を行います。  二十九番、田中寿一君。 ◆ニ十九番(田中寿一 君) それでは、自民党を代表いたしまして、新教育長候補にお尋ねをいたします。  まず、所信表明の中にございました女子中学生のエピソードですね、大変に感心をさせられたところでございます。子どもたちの内面にある豊かな心が、ふとした、そういった日常の中に表れているということは、本当に喜ばしく思うことであります。と同時に、やはり私たち大人がしっかりとした、そういった教育展開のために、改めて、身を引き締めて頑張っていかなければならないなという思いを持って聞かせていただきました。  そうした子どもたちの豊かな心、真っすぐな心は、やはりこれからの明るい未来、将来を切り開いていく上で、非常に大切な、中心になっていくものだという思いを持って聞かせていただいたところでございます。  ここまでの本区の今日までの教育展開を改めて振り返ってみますと、やはり、すくすくスクールですとか、学校応援団、それから、チャレンジ・ザ・ドリーム、こういったことに象徴されるように、各学校経営が地域にしっかりと根差しまして、そして、また地域の様々な多様な方々が、その学校経営に携わっていただく中で、つまり、その深い地域力を発揮する中で学校経営がなされているというふうに捉えているところでございます。  当然、こうした良き風土を、これからもしっかり教育展開の中に生かしていっていただきたいというふうに思いますけれども、一方で、この子どもたちが生きる、これからの、人生百年時代とも言われておりますけれども、子どもたちの将来に目を向けてみますと、グローバル化の進展ですとか、超高齢社会の到来、それから、ICTの進化といったようなものに象徴されるように、先の見えない、なかなか先を見通せないような時代がある中にあって、未知の世界に対して、子どもたちがやはり自発的に自立的に力を発揮して、自分の人生を切り開いていく力、そういったものが求められているのではないかなというふうに思っております。  つまりは、既に明らかになっている知識を身につけるということに終始することなく、それらを身につけた上で、やっぱり未来を肯定的に捉えて、そして、好奇心を持って自らの力で切り開いていく、そうした力を教育の中で身につけてもらう機会を数多く提供していかなければならないなというふうに思っております。  そこで、斉藤候補にお尋ねをさせていただきたいと思いますけれども、そうした未来、将来が想定される中にありまして、子どもたちが生きていくこの将来を見据えた際に、どのような人材像が求められているとお考えであるかということが一点。  そして、併せて、そうした人材の育成のためには、どのような教育展開が今後求められていくというふうにお考えか、この二点についてお尋ねをさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(藤澤進一 君) 斉藤 猛君。      〔教育長候補者 斉藤 猛君登壇〕 ◎教育長候補者(斉藤猛 君) これからの子どもを取り巻く環境といたしまして、少子高齢化の進行や家族形態の変化、そして、価値観やライフスタイルの多様化などが指摘されています。  併せて、これらを背景に、全国的には地域社会とのつながりや支え合いが希薄化し、子どもを地域で育てるという考え方が失われつつあることも指摘されております。  そういった中で、これからの時代に求められる人材像として、厳しい時代の変化に対応できる、生きる力を身につけた人材が求められていると考えます。  その育成に向けた展開ですけれども、本区は区民と一丸となって、様々な課題を克服し、発展を遂げてきた歴史があります。現代においても、そうした中で培われた地域の力は、あらゆる分野の取組みに表れ、本区の大きな力になっています。  本区の教育の最大の特徴は、子どもたちが強い地域力に支えられていることだと思います。町会、自治会、青少年育成地区委員会、学校応援団、産業界、そして、多くのスポーツ・文化活動団体の指導者の皆さん、こういった子どもへの熱い思いと情熱を持った皆様が、子どもたちの健全育成のために大きな力を寄せていただいております。  そして、これらの活動が、すくすくスクールやチャレンジ・ザ・ドリームなど、全国に誇るべき事業に結実しています。  こういった諸先輩がつくり上げてこられたものを大切に継承し、地域のご協力をいただきながら、学校教育、家庭教育の充実を図っていくことが必要ではないかと考えます。  そして、子どもたちが地域の方々と触れ合いながら夢と希望を抱き、ふるさと江戸川を愛する人として地域に貢献し、活躍することを目指していければと考えております。  以上です。 ○議長(藤澤進一 君) 田中寿一君。 ◆ニ十九番(田中寿一 君) ご丁寧なご答弁、まことにありがとうございました。  生きる力をしっかり育んでいくと、そして、そのためには地域力、これは江戸川区のまさに風土であり、特徴であり、伝統でありますけれども、これらを生かした中で、これらの力を育んでいくという力強いご答弁をいただいたというふうに思っておりますし、我々も全く認識を一にするところであります。  江戸川区の全ての子どもたちが、夢と希望を持って生きていけるこの社会、そのための教育ということでありますので、ぜひ、そのために全力を尽くしていただいて、斉藤候補自身もぜひこの崇高な教育、それに対する情熱と夢を持ちながら、職務に邁進していただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  以上で、私の質疑を終わらせていただきます。 ○議長(藤澤進一 君) 次に、三十七番、竹内 進君。 ◆三十七番(竹内進 君) ただいまの所信表明をされました斉藤教育長候補に対しまして、区議会公明党を代表して質問をさせていただきます。  ただいまの所信表明にも述べられておられましたけれども、江戸川区の教育大綱では、いつの時代においても、子どもは家庭、地域、社会全体にとっての宝であり希望であると。子どもが夢と希望を抱き、自身の個性や能力を伸ばすことのできる社会を実現していくためには、家庭・地域・学校が連携をして、教育の場としてそれぞれ十分な機能を果たすことが重要となると、教育大綱では述べられておりますけれども、この基本目標に向けて、本区では地域力、今お話がありましたけれども、住民力により、あらゆる様々な困難な問題を乗り越えてきた歴史があります。  特に、子どもの居場所づくりですとか、学習支援など、区独自の全庁を挙げての取組みがされておりまして、全国の模範とも言える事業を、今、江戸川区では展開をしていただいております。  このような長年にわたる先人のご努力の積み重ねにより、現在の本区の行政の成果があると私は思っております。  そこで、改めて、江戸川区の教育行政への取組みについての思いを聞かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(藤澤進一 君) 斉藤 猛君。      〔教育長候補者 斉藤 猛君登壇〕 ◎教育長候補者(斉藤猛 君) 私は、今現在、福祉部長の職に就かせていただいております。その中で、百歳以上の方を含めて、多くの熟年者の方とお話しする機会をいただいております。  いろいろなお話をする中で、多くの方はご自身の学校時代の話、先生や友人、そのときの環境など、本当に楽しそうに、まるで学校が自分の人生の宝物のようにお話をされます。  そして、今の小・中学校に通っている児童・生徒も同じ思いを持っているのではないかと思いますし、また、持っていただきたいというふうに思っています。  今の熟年者の方は、今の素晴らしい日本を、そして、素晴らしい江戸川区をつくってくださいました。  そして、今の子どもたちは、未来の日本を、そして、未来の江戸川区をつくってくれる宝だと思っております。教育とは実践であるという考えのもと、子どもたちが将来輝けるよう、生きる力の源である知・徳・体の力を身につけ、時代の変化に柔軟に対応できる力を育む教育の推進に取り組んでいきたいと思います。  以上です。 ○議長(藤澤進一 君) 竹内 進君。 ◆三十七番(竹内進 君) ご丁寧なお答えをいただきまして、ありがとうございました。  今、斉藤教育長候補がおっしゃっていましたけれども、教育は実践であるというようなお言葉もいただきましたので、ぜひとも、未来を担う子どもたちのために、それこそ全力投球でご尽力をいただきたいことを期待いたしまして、終わりとさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(藤澤進一 君) 次に、二十三番、江副亮一君。 ◆二十三番(江副亮一 君) それでは、区議会民進党を代表して、斉藤教育長候補に質問をさせていただきます。  はじめに、江戸川区の教育に対する今後の目標と課題認識についてお伺いします。  江戸川区の子どもたちの健やかな成長と、それに伴う教育行政を推し進めていく上で、教育長候補の教育目標と、それに対する課題認識はどのようなものか、ご所見をお聞かせください。  次に、母校や地域への誇りや愛着を育む教育についてお伺いします。  子どもたちが自分の学校や地域に対して、在校中はもちろん、卒業後も誇りや愛着を持つことは非常に重要であると思います。学校を取り巻くお世話になった数多くの方々に感謝の念を抱き、母校に誇りを持つことは江戸川区に対する郷土愛へとつながっていくと考えます。そこで、母校や地域への誇りや愛着を育む教育の推進に対する、現段階でのご所見をお聞かせください。  最後に、教職員の働き方改革についてお伺いします。  多忙を極める教育現場における働き方改革は、喫緊の課題ともなっています。そこで、教育現場で働く教職員の労働環境をどのように整備していくのか、現段階でのご所見をお聞かせください。  以上、三点の質問となります。よろしくお願いします。 ○議長(藤澤進一 君) 斉藤 猛君。      〔教育長候補者 斉藤 猛君登壇〕 ◎教育長候補者(斉藤猛 君) まず、江戸川区の教育に対する今後の目標と課題認識についてでありますけれども、江戸川区の教育大綱の基本目標には、家庭・地域・学校による総合的人間教育がうたわれております。  具体的な方針として、一つ目に、家庭教育の充実、二つ目に、地域での教育活動の実践、三つ目には学校教育の実践です。この内容を目標と課題といたしまして、実践活動を積み上げていければと考えております。  次に、母校や地域への誇りや愛着を育む教育についてでありますが、本区はこれまでも、家庭・地域・学校が連携し、子どもたちの健やかな成長を支えてきました。  各学校では、子どもたちが江戸川区の文化や伝統に触れる機会を、家庭や地域と連携して実施しておりますし、地域教材を活用した授業も展開されています。また、すくすくスクールやチャレンジ・ザ・ドリーム、学校応援団といった活動など、地域の力に支えられた教育活動も実践しています。こうした積み重ねにより、子どもたちは母校や地域に対して誇りを感じ、愛着を持つようになるのではないかと考えています。  次に、教職員の働き方改革についてでありますが、これは大切な問題であり、先般の予算特別委員会の中でも議論が続いたところかと思います。そういった今までの議論を踏まえ、対応していきたいと考えております。
     以上です。 ○議長(藤澤進一 君) 江副亮一君。 ◆二十三番(江副亮一 君) 一つ一つお答えいただきまして、ありがとうございます。  今の三点の質問の中で、これから目標や課題ということに関しても承知いたしました。  また、今はちょうど幼稚園、小学校、中学校、区立の卒業式のシーズンでもあり、私たちも卒業式に参加をすると、式の途中で涙ぐむ児童生徒の姿を見て、こちらもつられてしまうというような光景は、この場に参加している全ての皆さん共通の認識だと思うんですけれども、そこの裏には、やはり母校に対する愛着、また、友達、または、先生方、そして、地域の方々に対する、離れ離れになってしまう悲しい思いもあるんですけれども、その中にはやはり感謝の念なども必ずあるのではないかなと思っております。  そういった子どもたちがやはり多く江戸川区の学校から巣立っていくということは、非常に重要であると思いますので、この点に関しても、どうぞよろしくお願いいたします。  最後に、教職員の働き方改革についてなんですが、今はいろいろな問題が取り上げられていると思います。メンタルヘルスの問題もそうですし、または、人員の配置の問題等も、国や都の動向というものも、もちろんあるんですが、江戸川区独自でも、今後、調査・研究を進めていただき、働きやすい環境整備へと努めていただくことを期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(藤澤進一 君) 次に、三十三番、小俣則子君。 ◆三十三番(小俣則子 君) 日本共産党を代表し、お尋ねします。  教育委員会は憲法に基づく教育の自由、自主性を守るために、行政から独立した機関としての重要な役割を持っています。区内百六の幼稚園、小中学校、約五万人の子どもと教育に責任を持つ教育委員会、とりわけ、教育長はその要として子どもの立場に立つ判断が求められます。  子どもと学校をめぐる状況は、諸課題が山積し、教職員の過労死ラインを超える働く実態が国や東京都の調査でも明らかとなり、その対策が急務です。  学力テスト全国トップクラスと言われる福井県で起きた、教員が生徒を追い詰めた「指導死」と言われる自殺事件も深刻なことです。様々な教育課題の解決に向けた教育委員会の取組みを、学校関係者や区民は期待しています。  また、文部科学省の前川喜平前事務次官を講師に招いた名古屋市立中学校の授業をめぐり、文科省が授業の内容や「前川氏を招いた判断」などについて、学校側に詳細な報告を繰り返し求め、圧力をかけていたことが三月十六日にわかりました。政治家の関与も明らかになり、憲法の精神に反し、教育基本法が禁じる教育への不当な支配に当たるという指摘が出ています。  教育課程の編成権は基本的に学校、校長にあり、ここまで文科省が介入するなど前代未聞です。質問の中には、前川氏への重大な人権侵害と名誉毀損も含まれており見過ごせません。  子どもの権利条約で明確に示されているように、「子どもの最善の利益」を保障するために教育行政があり、教育環境整備こそ教育委員会の役割です。そこで、教育委員会教育長就任に際し、以下、四点質問させていただきます。  一、義務教育の無償などを定めた憲法二十六条を守り、子ども、保護者、教職員、住民の要求を受けとめ、区の教育施策に反映することを職務と考えますが、いかがでしょうか。  二点目、教育委員会の原点、地方分権、首長からの独立、総合教育会議、教育大綱策定に学校現場や地域住民の声を反映させること、また、合議体の教育委員会の意思決定に基づき、事務を執行する立場であると考えますが、いかがでしょうか。  三、学校関係者が誰もが求める少人数学級について、国や東京都に要望すべきと考えますが、いかがでしょうか。  四点目、教科書採択にあたっては、学校関係者や区民からの意見を考慮して判断するべきと考えますが、いかがでしょうか。  以上で質問を終わります。 ○議長(藤澤進一 君) 斉藤 猛君。      〔教育長候補者 斉藤 猛君登壇〕 ◎教育長候補者(斉藤猛 君) まず、憲法二十六条に基づく新教育長の職務についてでありますけれども、これまでも憲法の理念を基本として、憲法を順守しながら本区の教育施策は進められてきたものと認識しております。今後も変わらず進めていきたいと考えております。  次に、教育委員会の三つの原点及び合議体としての意思決定についてでありますが、これまでも法のもと、教育行政は進められており、今後も変わりなく進めていきたいと考えております。  次に、少人数学級の実施についてと、その次の教科書採択についてでありますけれども、こちらはどちらも重要な問題であり、これまでも議会で様々な議論がされてきたものと認識しております。法で定まっているものは法を尊重し、それ以外のものについては、今までの経緯を大切に対応できればと考えております。  以上です。 ○議長(藤澤進一 君) 小俣則子君。 ◆三十三番(小俣則子 君) ご答弁いただきました。憲法を順守するという立場に立って、教育行政の教育長としての役割を担うということは、とても大事なことなので、ぜひ、その立場で貫いていただきたいと思います。  先ほども卒業式のお話がありました。中学校は先週、昨日が小学校で感動的な式を見て、改めて教育は人ということを、この子どもと教職員の人間的な触れ合いの中でこそ、素晴らしい教育が行われることを実感しました。  そして、働き方改革では、少人数こそが大事だということ、本当にこのことを重点に取り組んでいただきたいということを申し上げ、質問とさせていただきました。  ありがとうございました。 ○議長(藤澤進一 君) 次に、六番、伊藤ひとみ君。 ◆六番(伊藤ひとみ 君) 私たち生活者ネットワークは、これまでも本区の教育が子どもたちの自己肯定感を育み、人権を尊重するものであってほしいと考え、シチズンシップ教育や道徳、男女混合名簿などについて質問してまいりました。  地域で暮らす中でも学校教育の場でも、お互いを尊重し、違いを認め合うことが大切です。障害のあるなしやLGBTなどの多様性、様々な文化背景を持つ外国籍の子どもたちなど、誰一人として同じではありません。  ともに学び、ともに過ごすことで、助けたり助けられたり、時にはけんかをしながら、他者とのかかわり方を身につけていくものと考えています。違いを認め合うことが人権教育において必要なことの一つだと思いますが、この人権教育についてどのようにお考えになりますでしょうか。  また、内閣府の調査では、十八歳以下の子どもの自殺が夏休み明けの九月一日に特出して多いことが明らかになり、学校復帰のみを目指す不登校対策が、いかに子どもたちを追い詰めてきたかということがわかる結果となりました。  新学期を目前に控えた夏休みの終わりに、鎌倉市の図書館が、「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」とつぶやいたツイッターに、多くの反響があったことは記憶にも新しいことです。  二〇一六年十二月に、義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律、いわゆる、教育機会確保法が成立し、時には学校を休むことも必要であるとし、学校以外の場の重要性も認めています。  本区の不登校の子どもたちの希望につながるように活用され、よりよい制度に育てていきたいと願うものですが、この法律をどのように活かしていくことができるか、お考えを伺います。 ○議長(藤澤進一 君) 斉藤 猛君。      〔教育長候補者 斉藤 猛君登壇〕 ◎教育長候補者(斉藤猛 君) まず、人権教育についてですけれども、今現在、私自身、福祉部長として、共生社会の実現を目指しているところです。子どもから熟年者まで、障害の有無にかかわらず、住み慣れた江戸川区で暮らし続けていただきたいというものです。  当然、全ての方が対象ですので、LGBTや外国人の方も含まれます。そして、その誰もが一人ひとり江戸川区にとって必要な方であり、欠かすことのできない存在だと思っております。そして、誰もが互いを認め合い、活躍し、支え、支えられる社会の構築が必要であり、そのためにはいかなる偏見や差別をなくすため、人権教育と心の教育が必要だと考えております。  次に、不登校についてでありますが、こちらも現在の仕事に密接した内容ですが、不登校がそのまま成人してひきこもりとなり、生活保護を受けざるを得ないケースもございます。不登校の状態が長く続くことは、本人にも家族にも決して望ましいことだとは考えておりません。  本区においても、不登校児童・生徒への支援は大きな教育課題の一つであり、教育委員会としても多方面に取り組んでいるものと認識しております。  本日のNHKの朝のニュースでも、小松川第二中学校の夜間学級が紹介され、不登校の学び直しについても報道をされておりました。不登校は特別なものではなく、誰にでも起こり得るものだと思います。  ご質問の教育機会確保法は、不登校児童・生徒を含めた、誰もが安心して教育を受けられるようにするための行政機関の責務について示されたものと認識しております。そういった法の趣旨も十分認識し、不登校の未然防止、早期解決に向けた取組みを推進していくとともに、個々の児童・生徒の状況に応じた必要な支援を継続していければと考えております。  以上です。 ○議長(藤澤進一 君) 伊藤ひとみ君。 ◆六番(伊藤ひとみ 君) ありがとうございます。  児童福祉法についても、子どもの権利について、保護の対象とするだけではなく、権利の主体であると明記されています。人権を尊重する教育は、早い段階から子どもたちが理解できるように行われることが必要だと考えています。  そして、教育機会確保法については、この法律の公布についての通知に、不登校児童生徒が悪いという根強い偏見を払拭し、学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い、共感的理解と受容の姿勢を持つことが、児童生徒の自己肯定感を高めるためにも重要であるとあります。まずは、ここをしっかりと認識し、不登校の子どもや保護者の支援に活かしていただくよう要望いたします。  教育の分野に、区の福祉行政にかかわった経験のある方が携わることに期待しています。よろしくお願いいたします。 ○議長(藤澤進一 君) 以上で質疑を終結します。  斉藤 猛君の退場を求めます。      〔教育長候補者 斉藤 猛君退場〕 ○議長(藤澤進一 君) お諮りします。  本件は、江戸川区教育委員会教育長に斉藤 猛君を任命することについて議会の同意を求める件でありますが、これに同意することにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、斉藤 猛君の江戸川区教育委員会教育長の任命については、これに同意することに決定いたしました。       ─────────────────────────── △日程第三 陳情の委員会報告及び表決 ○議長(藤澤進一 君) 日程第三、陳情の委員会報告及び表決。  さきに、総務委員会及び文教委員会並びに議会運営委員会に付託した各陳情については、各委員会委員長よりお手元に配付した文書表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありますので、委員長報告を省略し、議会閉会中の継続審査を許すことにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。  次に、福祉健康委員会に付託した各陳情について、福祉健康委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。福祉健康委員会委員長、中道 貴君。      〔福祉健康委員会委員長 中道 貴君登壇〕 ◎福祉健康委員会委員長(中道貴 君) ただいま、報告を求められました各陳情について、福祉健康委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  まず結論に至ったものより申し上げます。  はじめに、第八十六号、甲状腺ガン検診の区議会決議を求める陳情でありますが、本陳情は、福島第一原子力発電所事故による放射能汚染の影響を受け、小児甲状腺ガンが心配されるため、事故当時本区内の中学三年生以下だった子どもが甲状腺ガン検診を希望した場合に、その検査料の補助を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、委員より、福島県県民健康調査検討委員会の中間とりまとめで、福島県での甲状腺への被ばく線量は、チェルノブイリ原発事故と比べて総じて小さく、総合的に判断して放射線の影響は考えにくいと評価されており、本区においても、甲状腺への健康被害は考えにくい。健康被害が懸念されるなら、国において対応すべきである。また、自治体で補助等を行う場合は、明確な根拠を示す必要があることから、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し一部委員より、都内八カ所にあるモニタリングポストのなかでも、本区の放射線量の数値は高く、不安があることは理解できる。本区としてしっかりと向き合っていく必要があることから、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第八十九号、子育て支援、低所得世帯の国保料軽減、「国民皆保険制度」にふさわしい国民健康保険制度とするための陳情でありますが、本陳情は、一般会計からの繰り入れを増やし、国民健康保険料を引き下げること。また、減免制度の適用範囲の拡充や人的控除に相当する控除を設けることにより、保険料の軽減を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、委員より、国民健康保険制度を将来にわたり持続可能な制度として存続させるため、負担の公平性のことを考え、これ以上一般会計からの繰り入れを増やすべきではない。また、保険料を抑えるため激変緩和措置等できる限りの対応もしており、低所得の方に対しては様々な軽減措置も取られている。新たな減免制度など設ける場合は、多面的視点で考え区独自で行っていくべきものではないとのことから、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し一委員より、国民健康保険事業は、国民健康保険法第一条に謳われているように、社会保障であること。また、保険料の値上げは、低所得の加入者にとって、ますます暮らしが厳しくなることから、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第百号、国民健康保険財政の都道府県への移管に係る意見書の提出を求める陳情でありますが、本陳情は、本年四月からの国民健康保険制度の改正に向けて、標準保険料試算等を早く公表すること、保険料を上げないこと、また、保険料の決定など区市町村における独自の権限を侵害しないことなど、東京都及び国に対して意見書の提出を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、委員より、既に本制度の改正については、移管に向けた準備も進められ運用なども決定し、保険料試算等も公表されている。保険料については、国民健康保険制度の維持、負担の公平性を考えれば上げることはやむを得ない。また、激変緩和措置や低所得層への配慮もされていることから、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し一委員より、区民の暮らしのことを考えれば、国がさらに財政的措置を図り保険料を下げるべきである。保険料を上げた場合、今まで以上に滞納者が増えることが懸念されることから、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第九十六号、及び第百六号陳情については、鋭意審査を行いましたが、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  次に、第八十七号、及び第九十一号陳情については、鋭意審査を重ねてまいりましたが、結論には至りませんでした。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(藤澤進一 君) お諮りします。  ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) 何号に異議がありますか。      〔「第八十六号、第八十九号、第百号に異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) お諮りします。  異議があります第八十六号、第八十九号及び第百号陳情を除く他の陳情について、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定いたしました。  次に、異議がありました各陳情について、順次採決します。  はじめに、第八十六号、甲状腺ガン検診の区議会決議を求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。  したがって、第八十六号陳情は、不採択と決定しました。
     次に、第八十九号、子育て支援、低所得世帯の国保料軽減、「国民皆保険制度」にふさわしい国民健康保険制度とするための陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。  したがって、第八十九号陳情は、不採択と決定しました。  次に、第百号、国民健康保険財政の都道府県への移管に係る意見書の提出を求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。       〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。  したがって、第百号陳情は、不採択と決定しました。  次に、建設委員会に付託した各陳情について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を求めます。建設委員会委員長、早川和江君。      〔建設委員会委員長 早川和江君登壇〕 ◎建設委員会委員長(早川和江 君) ただいま、報告を求められました各陳情について、建設委員会における審査の経過と結果の報告を申し上げます。  まず、結論に至ったものより申し上げます。  はじめに、第九十号、一〇〇年間に三回も繰返しになる「墓地移転」をやめることを求める陳情でありますが、本陳情は、上篠崎一丁目北部土地区画整理事業による妙勝寺の墓地移転の中止を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、委員より、本事業はスーパー堤防事業と一体で進めるものであり、区民の生命と財産を守るために必要不可欠である。事業の意義について丁寧に説明し、墓地の移転に協力が得られるよう、引き続き真摯な対応に努め、不安を持つ方々に寄り添いながら着実に進めていくべきと考えることから、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し一委員より、墓地の移転は非常に慎重を要する問題であり、いまだに全ての檀家の方たちの理解が得られていない現段階においては、陳情者の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  また一委員より、墓地移転が三回も繰返しになること、隣接する神社の移転しない理由が不透明であることから、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第九十二号、都市計画道路補助第二八三号線拡幅計画の断念を求める陳情でありますが、本陳情は、計画策定時と比較して、現在の当該地域の住環境や交通事情が大きく変化していること。本計画により道路が縦断することになれば、地域が分断され、コミュニティの崩壊が予想されること。また、莫大な事業費を要するスーパー堤防事業につながることから、都市計画道路補助第二八三号線の拡幅に反対するものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、委員より、当該地域では、幅員が狭い生活道路に岩槻街道などから流入してくる車両が多く、事故が多発している現状がある。本事業により道路を拡幅することで、安全性が高まり人命を守ることにつながること。また、近隣に木造住宅が多く、災害に強い街とするうえで、延焼遮断帯が形成される意義は大きいことからも本計画を推進するべきであり、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し一委員より、本道路は、東京都の「第四次事業化計画」優先整備路線から外れ、計画策定時から更に時間が経過することになり、その必要性を再検討・再検証するべきであることから、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第九十三号、内水氾濫の対策に排水機場の新設を求める陳情でありますが、本陳情は、昭和二十四年以降、本区において発生している洪水に外水氾濫はなく、全てが内水氾濫であることから、莫大な費用を伴うスーパー堤防事業ではなく、内水氾濫対策であるポンプ所の新設を求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、委員より、本区はこれまで、内水氾濫対策を着実に実施してきており、外水氾濫対策にも取り組んできた。また、ポンプ所を新設することで、問題が解決するわけではなく、下水道管の見直しや様々な貯留施設の新設など総合的な取組みが必要と考えることから、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し一委員より、内水氾濫対策にこそ予算を含め、力を入れて取り組んでほしいという、本陳情の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第九十四号、完成できないスーパー堤防に代わる新工法(アーマー・レビー)の提案と、この提案を真摯に受け止め委員会での真剣な検討を求める陳情でありますが、本陳情は、超過洪水対策として多額の経費と時間を要し、住民の犠牲を伴うスーパー堤防を中止し、安価で住民の犠牲を伴わないアーマー・レビーの採用を検討することを求めるものであります。  委員会は、慎重に審査を行った結果、委員より、工法については様々な学説があるが、区民の生命・財産を守る観点から、大規模災害への備えとしてスーパー堤防が最善の対応策であると考える。  また、本区が未来を見据えて、多角的な見地から様々な工法について研究することは重要であるが、国も現行の工法が一番すぐれていることを示していることからも、本陳情には賛成できないとの意見がありました。  これに対し一委員より、スーパー堤防による連続した堤防整備ができない地域については、新工法を常に研究していくことが非常に重要であることから、採択すべきとの意見がありました。  また一委員より、早期に治水上の効果を発揮でき、先の見通せる事業こそが住民の求める治水対策と考える。家屋の移転に時間を要し、住民への負担がかかるスーパー堤防ではなく、他の新工法の検討を求める本陳情の願意は妥当であり、採択すべきであるとの意見がありました。  委員会は、採決の結果、不採択すべきものと決定した次第であります。  次に、第九十七号及び第百四号陳情については、鋭意審査を行いましたが、いずれも結論に至らず、さらに検討の要がありますので、議会閉会中の継続審査をお認め願う次第であります。  以上をもちまして、当委員会の報告を終わります。 ○議長(藤澤進一 君) お諮りします。  ただいまの委員長報告について、質疑並びに討論を省略し、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) 何号に異議がありますか。      〔「第九十号、第九十二号、第九十三号、第九十四号に異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) お諮りします。  異議があります第九十号、第九十二号、第九十三号及び第九十四号陳情を除く他の陳情について、委員長報告のとおり決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。  次に、異議がありました各陳情について、順次採決します。  はじめに、第九十号、一〇〇年間に三回も繰返しになる「墓地移転」をやめることを求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。  したがって、第九十号陳情は、不採択と決定しました。  次に、第九十二号、都市計画道路補助第二八三号線拡幅計画の断念を求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。  したがって、第九十二号陳情は、不採択と決定しました。  次に、第九十三号、内水氾濫の対策に排水機場の新設を求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。  したがって、第九十三号陳情は、不採択と決定しました。  次に、第九十四号、完成できないスーパー堤防に代わる新工法(アーマー・レビー)の提案と、この提案を真摯に受け止め委員会での真剣な検討を求める陳情について、不採択とすることに賛成の議員の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(藤澤進一 君) 起立多数であります。  したがって、第九十四号陳情は、不採択と決定しました。       ─────────────────────────── △日程第四 発議案 ○議長(藤澤進一 君) 日程第四、発議案。  第三十二号発議案を議題とします。事務局長に発議案を朗読させます。      〔天沼事務局長朗読〕       ─────────────────────────── 第三十二号発議案    高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の改正及びその円滑な施行を求める意見書  上記の議案を提出する。   平成三十年三月二十三日  江戸川区議会議長    藤 澤 進 一 殿                   発議者 江戸川区議会議員 笹 本 ひさし                                金 井   茂                                所   隆 宏                                中 山 隆 仁                                大 西 洋 平                                大 橋 美枝子                                江 副 亮 一                                堀 江 創 一                                中 道   貴                                田 中 寿 一                                小 俣 則 子                                鵜 沢 悦 子                                竹 内   進                                早 川 和 江                                島 村 和 成       ─────────────────────────── ○議長(藤澤進一 君) 発議者の趣旨説明を求めます。三十六番、鵜沢悦子君。      〔三十六番 鵜沢悦子君登壇〕 ◎三十六番(鵜沢悦子 君) ただいま、上程されました第三十二号発議案につきまして、発議者を代表し、案文の朗読をもちまして、趣旨の説明にかえさせていただきます。  高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の改正及びその円滑な施行を求める意見書  高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆる、「バリアフリー法」施行から十年以上が経過し、バリアフリー化は一定程度進展を見せているところです。  しかしながら、急速に地域の人口減少・少子高齢化が進む中で、地域の一体的なバリアフリー化のニーズはますます高まっているにも関わらず、全国の市町村においては、様々な事情から基本構想等の作成が進まない地域もあります。  また、公共交通事業者の既存施設のバリアフリー化や接遇のあり方について、一層の向上が急務となっています。  二〇二〇年には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、これを契機とした共生社会の実現をレガシーとすべく、また、政府の一億総活躍社会の実現を具体化するため、東京のみならず全国各地の一層のバリアフリー化が進められる必要があります。そのためには、同法を改正し、制度面から地域の抱える課題の解決を目指すことが不可欠です。  政府は、平成二十九年二月に関係閣僚会議において決定された「ユニバーサルデザイン二〇二〇行動計画」に基づき、同法の改正を含むバリアフリー施策の見直しを進めていると聞いています。  よって、江戸川区議会は政府に対し、同法の改正及びその円滑な施行を確実に実施するため、下記の事項について取り組むことを強く求めます。                    記 一 地域の面的・一体的なバリアフリー化を進めるため、「バリアフリー法」の基本構想制度の見直しも含めた新たな仕組みについて検討をすること。 二 公共交通事業者がハード・ソフト一体的な取組みを計画的に進める枠組みについて検討すること。
    三 バリアフリー施策を進める際には、高齢者、障がい者等の意見を聞くような仕組みを検討すること。併せてバリアフリーの促進に関する国民の理解を深めるとともに、その協力を求めるよう国として教育活動、広報活動等に努めること。 四 バリアフリー法改正後は、速やかな施行を行う観点から、改正内容について十分に周知を行うこと。  以上、地方自治法第九十九条の規定により、議長名をもちまして、内閣総理大臣、国土交通大臣あて意見書を提出するものであります。  全会一致の御賛同をくださるようお願い致しまして、趣旨の説明を終わらせていただきます。 ○議長(藤澤進一 君) ただいまの説明によりご了承を得たことと思いますので、質疑並びに討論を省略し、原案のとおり直ちに決するにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、第三十二号発議案は、原案のとおり決定しました。       ─────────────────────────── △日程第五 閉会中の委員会所管事務の継続調査 ○議長(藤澤進一 君) 日程第五、閉会中の委員会所管事務の継続調査。  本件については、各常任委員会委員長並びに議会運営委員会委員長より、お手元に配付した文書表のとおり、議会閉会中の継続調査の申し出がありますので、これを許すことにご異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤澤進一 君) ご異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。       ─────────────────────────── ○議長(藤澤進一 君) 以上で本日の日程は全て終了しました。       ─────────────────────────── ○議長(藤澤進一 君) 区長の挨拶を許します。多田区長。      〔区長 多田正見君登壇〕 ◎区長(多田正見 君) 先月二十日から本日までの三十二日間にわたり、新年度の予算案をはじめ、数多くの議案や陳情、発議案に加え、教育委員会教育長の任命同意などにつきまして、精力的な審議を経て、それぞれ、ご決定をいただきました。  厚く御礼を申し上げます。  また今議会においては、区政を取り巻く重要課題につきまして、広範な視点からご意見をいただきました。  今後の区政運営にあたり、十分に意を尽くしてまいりたいと考えております。  まもなく新しい年度を迎えます。  今後とも、議員の皆様と議論を尽くしながら、区民生活の安定と理想の地域社会の実現に向け、力強く取り組んでまいります。  最後に、議員の皆様の更なるご協力、ご鞭撻をお願い申し上げまして、閉会のご挨拶といたします。  ありがとうございました。       ─────────────────────────── ○議長(藤澤進一 君) 去る二月二十日から三十二日間にわたる各位のご労苦とご努力に対し、深甚なる謝意を表します。   以上で、平成三十年第一回江戸川区議会定例会を閉会します。      午後三時三十六分閉会                   議長    藤澤進一                   副議長   伊藤照子                   署名議員  所 隆宏                   署名議員  福本光浩...