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平成29年決算特別委員会−10月06日-04号

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  1. 足立区議会 2017-10-06
    平成29年決算特別委員会−10月06日-04号


    取得元: 足立区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-16
    平成29年決算特別委員会−10月06日-04号平成29年決算特別委員会  午前10時00分開会 ○古性重則 委員長  これより、決算特別委員会を開会いたします。昨日に引き続き、第69号議案の歳出第4款産業経済費、歳出第6款土木費から歳出第10款予備費、並びに第70号議案、第71号議案、第72号議案の歳入歳出全部についてを質疑といたします。  最初に、自民党から質疑があります。吉岡委員。 ◆吉岡茂 委員  皆さん、おはようございます。自民党の吉岡茂でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  今、古性委員長からお話がありましたように4日目ということで、前回、発言させていただいたときに始めての経験だということで、どんなものだろうと思ったんですが、何てことありませんでした。普通どおりに準備を進めればよかっただけのことで、特段、特別なこともございませんでした。きょうから残り3日間ということで、後半に入っていきますけれども、我々もしっかりとした姿勢で、皆様方に真摯な姿勢で質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まず初めに、今、私、観光交流協会の理事という役職をいただいておりまして、全くその辺に触れないわけにもいかないだろうということで、少し触れさせていただきます。  足立の花火大会についてでございます。今年の花火大会は、昨日も話題に出ておりましたけれども、晴天に恵まれまして、昨年を上回る66万人の皆さんが観客に訪れられたということで、大変、喜ばしい限りでございます。多くの足立区民が楽しみにしている一大イベントの一つであるわけでありますが、車椅子をお使いの、障がいをお持ちの方々の観覧については、私ども、特別なスペースを設けるなどの配慮が必要かと思っておりますが、その辺についてはいかがでしょうか。 ◎観光交流協会事務局長 現在、足立の花火大会におきましては、千住側は虹の広場に、西新井側川田橋土手下に1カ所ずつ車椅子の観覧エリアを設けて広報しております。 ◆吉岡茂 委員  これ確認ですけれども、今まではなかったんですが、来年は第40回ということ、そういう対応をするというふうな理解の仕方でよろしいでしょうか。 ◎観光交流協会事務局長 ご説明が不十分で申しわけございません。以前より、こちらの両方のエリアは準備しておりまして、広報等もしておりました。  ただ、今、吉岡委員がご指摘いただきましたとおり、実際、車椅子の利用者につきましては数十台、数名ということで、十分な広報が足りなかったということふうに事務局も受け止めております。第40回大会、来年、多くの方に見ていただけるように、障がい者団体を通じて広報できるかどうかも関係所管と十分に協議して、多くの方に利用していただけるようなエリアにしたいと思っております。 ◆吉岡茂 委員  是非、そのような対応をお願いしたいと思います。  それからもう一つ、足立区のイベントとして、光の祭典がございます。区制70周年記念事業としてスタートして、今年で16回目になるわけであります。中には、マンネリしているんじゃないのと言う人がいるようでありますが、私はイルミネーションは子どもに夢を与える、うちの孫なんかも凄く楽しみに、毎年連れていくと喜んでおります。また、連れていった大人も、何となく癒やされるような、そんな印象がある大変いいイベントだと、私は思っております。  そこで、お聞きしたいのですが、今年は何か目玉になるような企画なんか用意しているんでしょうか。 ◎観光交流協会事務局長 光の祭典につきまして、ご評価いただき、ありがとうございます。昨年度、事業者を変えまして、好評をいただきました写真を撮るフォトスポットですとか、そういったオブジェを若干増やせるように、今、準備を進めているところでございます。 ◆吉岡茂 委員  是非、楽しみな企画だと思いますので、準備を進めていただきたいと思います。  今年度は、12月2日土曜日からスタートをすると聞いておりまして、その日に点灯式も実施するとのことであります。それで、竹ノ塚駅東口が改修中で、私たちも実は昨日、竹ノ塚駅で一つ仕事をしてきたんですが、改修中でありまして、通勤・通学客の動線も大分、以前と変わっているのを確認してまいりました。  その中での点灯式は、安全対策面からも不安があるのではないかなというふうに感じたわけでありますけれども、引き続き竹ノ塚駅東口で点灯式は行う計画になっているんでしょうか。
    観光交流協会事務局長 ご心配いただき、ありがとうございます。昨年、実は竹ノ塚駅東口で点灯式を行いましたところ、けが人の方が出るという事故もございました。警察当局とも相談しまして、今、点灯式につきましては今年から駅前ではなく、駅の改修が落ち着くまで元渕江公園のほうに会場を設けるように関係機関で今、調整中でございます。 ◆吉岡茂 委員  私も議長のときに、竹ノ塚駅東口駅前で点灯式の経験があります。やっぱり人が大勢集まってきて、やや危険かなという印象を持っていたけれども、あれが当たり前のことだと思っていたんですが、元渕江公園、また環境が変わるんでしょうけれども、安全なのかなという気がいたしますので、是非、それでよろしいのかなと個人的には思います。  それから、竹ノ塚駅東口から点灯式を行う予定の元渕江公園まで歩くと、おおよそ20分弱の距離になるんですけれども、せっかく20分歩いていただくわけですから、竹ノ塚駅の東口からメイン会場まで来られた方々が、飽きないように歩いてもらえるような、何か仕掛けとかあったらいいなと思うんですが、いかがですか。 ◎観光交流協会事務局長 ご意見をいただき、ありがとうございます。今、吉岡委員からご意見がありましたとおり、やはり20分ほど、ゆっくり歩くとそのぐらいかかりますので、どうしても元渕江公園まで行くのが億劫だという声も伺っております。  昨年、好評でしたシャンパンゴールドの並木道へのイルミネーションを更に発展させて、行く方が飽きないような形で、今、工夫を業者と進めているところでございます。そちらの工夫につきましては警察との調整も必要ですので、今現在、調整中で、お楽しみくださいとしか答弁できないんですが、お許しください。 ◆吉岡茂 委員  是非、楽しませていただきますので、是非、努力を重ねていただきたいなと思います。  さて、話題を変えさせていただきます。私は、本会議の場で、いつも感心することがございます。それは何かと言いますと、あんまり言いたくないんですけれども、共産党の再質問なんです。共産党は、質問者が質問を終了すると自分の議席に戻って、その直後から今度、執行機関の答弁が始まります。代表質問なのか一般質問なのかによって、その答弁の長さは違ってくるわけなんですけれども、答弁が終わると共産党の議員は、すかさず再質問に入って、必ず三つか四つぐらいの項目の再質問を始められるわけであります。しかも、「私の質問に全然、答えてないじゃないの」という叫び声などもあったりいたしまして、そういうふうに言えるということは、執行機関の答弁を一言一句聞き逃さないで、耳を傾けているということになると思うんです。  でも、ちょっと穿った見方をしますと、私なんかは、あり得ないことですけれども、事前に答弁の中身を知っているんじゃないのかなと感じてしまうぐらい、的確に再質問をされるわけなんです。まさに集中力と言いますか、一言一句を聞き逃さないその集中力に、私もある意味、脱帽だなと、こういうふうに思っているんですけれども、そこで直接お聞きしたいんですけれども、その集中力を身に付けるコツなど何かあるんでしょうか、ぬかが委員。 ◆ぬかが和子 委員  すみません、よく叫んでいるものですから、ご指名いただきましたが、私も確かに27年の議員活動で毎年、本会議で質問してきたんですけれども、執行機関の本会議の答弁というのが、現状とか制度説明の言葉が非常に多くて、時に質問時間より長かったり、時に聞いたことに対して、かみ合って答弁してくれていないという、感じるものが非常にありまして、もちろん事前になんか、野党ですし、何かもらえるわけじゃないのは、皆さんわかっていることなんですけれども、だけどそういうことで、私は質問の趣旨にきちんとわかりやすく答えてくれているかというのは必ずこの1点で集中して、通告書にチェックを入れながら必要な点を再質問すると、そんなふうには心掛けてはきたんですけれども。 ◆吉岡茂 委員  私がこれから質問しようとしたことを、概略全部しゃべられちゃったような気がしまして、ちょっとヤバイなと思いますけれども、やはりそういう努力は、やはり認めるべきであろうかなと、そんなふうに感じております。  それに比較して、私なんかは質問が終わって自席に戻りますと、何かホッとすると言いますか、ボーッとしてしまって、せっかく執行機関の皆さんが一生懸命答弁してくれているんですけれども、前半のほうは、ほとんど耳に入ってこない、そんな状況ですから、そういう意味で集中力と言いますか、一言一句聞き逃さないでいられることについては、本当に率直に素直に凄いなと、こう感じます。  そういうわけで、それなりに答弁を聞いていますから、何となくもちろん概要はわかっているんですけれども、ただ、その中身に付いて深く本当に十分理解できていたかなと思うと、それは実は反省でございます。  それ何で今、そんなことを言うかと言いますと、先日、地元の住区まつりに行きまして、そのときに六町に住んでいるある方から、この間、一般質問というか本会議で質問していたよね、見ていたよと、こうおっしゃるので、どうでしたと聞いて、当然、「良かったよ」と言ってくれるものだと思ったら、「まあ普通だったね」と、こういう評価で意外と冷静に見ているんだなというふうに感じましたし、ただ、一番気になったのが、その後の一言でございます。  その方のお話としては、役所の人の話が難しくて、何を言っているのかわからなかった、こうおっしゃったんです。当然、さっき申し上げたように、私はある程度、理解しているつもりでいたんですけれども、ただテレビを見て、もちろん六町の人ですから、まちづくりだとかエリアデザインに関心を持っている方なので、恐らく真剣に答弁を聞いていたんでしょうね。そこで感じたのが今、申し上げたように「何を言っているのか、よく理解できなかった」という言葉で、それで私もハッとしまして、答弁書を確認してみました。そうしましたら、初めてそんな意識を持って答弁書を見たものですから、確かに難しい言葉、あるいは難しい表現の連続で、これは一般の人からみたら、ちょっと理解しにくいかなというふうに率直に感じました。  一般質問の冒頭で、私も区民の皆さんにわかりやすい答弁を期待すると申し上げました。ただ、質問日当日というのは、既に答弁書ができ上がっていることは承知しているので、それをとやかく言うつもりはないですが、やっぱり中身に目に余るものがあると感じたものですから、それをきょうは話題にさせていただきたいと思います。  ですから、きょうこれから何分か質問させていただくその資料というのは、いただいた答弁書のみになります。この答弁書に従って、これから質問を進めさせていただきます。  まず、六町駅前区有地の事業者公募の延期についての私の質問に対しまして、その答弁の一部は、都と残留地権者間で移転補償契約が締結できたため、仮換地の引渡し時期は平成31年度前半にずれ込む見込みであることが示されたところでございますと、こうあります。  これ、よく意味、理解できなかったんです。普通こういう締結ができたら、前に進むんだろうと、私の意見としてはこういう印象なんですけれども。  質問です。都と残留地権者間で移転補償契約が締結できたのに、何で仮換地の引渡し時期が平成31年度前半にずれ込む見込みになるか、これ確認させていただきたいんですが。 ◎資産管理課長 担当課長が、本日来ておりませんので、代わってお答えさせていただきます。  残留地権者と東京都の間で契約が締結されまして、これから移転に向けて本格的に都と協議に入っていくということが確定したという内容でございまして、まだまだ実際に移転するまでには時間がかかるということでしたけれども、ちょっとわかりにくい答弁で本当に申しわけございませんでした。 ◎資産管理部長 東京都につきましては、残留地権者の方と契約が結べたということで、その関係をしっかりと丁寧に取り組んでいきたいということで、時間を見させていただきたいというような内容があったことから、平成31年の前半までお時間をいただきたいというようなことでございました。 ◎石川 副区長  その契約が成立していない段階では、東京都としては強制執行をするということを言っていたわけです。いつまでにするよということだったんですが、契約が締結されましたので、そうすると今度、もっと緩やかにやっていかないといけません。相手の了承を得なきゃいけないということで、時間がかかるということに変わってしまったと、そういう状況でございます。 ◆吉岡茂 委員  ほらね、わかりやすいでしょう。この答弁書の答弁だけだったら、何を言っているかわからないわけです。こうやって、きちんと、こうしてもう一歩踏み込んだことをお聞きすれば、これはわかるんです。だから、これからも、もうしばらく何問か、幾つか質問するけれども、そこを皆さんに感じて欲しい、こういうことです。  次に、事業者公募の延期を避けるための区の取り組みについて、質問させていただきました。その答弁として、公募開始時点で地権者が残留していても、優先交渉権者が確定する時期までに仮換地の引渡しを受けられれば、公募の実施は可能と考え、平成30年3月末の未仮換地の引渡し時期の遵守徹底を都へ要請してまいりました。この中で、優先交渉権者って、何だかさっぱりわからない、初めて聞いた単語、これ何ですか。 ◎資産管理部長 事業者から公募をいただきまして、どの方と契約を結んでいくのか、選考委員会を開催いたしまして、ここの事業者にしようということで第一の優先権者ですね、そこを決めることになるんですけれども、その方が優先交渉権者という形になります。 ◆吉岡茂 委員  そういうことですよね。ずっと六町のまちづくりだとか携わってきていますけれども、多分初めてだと思う、この優先交渉権者、これケーブルテレビを見ている区民、こんなこの言葉をわかる人がいると思いますか。 ◎資産管理部長 わかりづらい表現を使ってしまったなということで反省しているところでございます。 ◆吉岡茂 委員  そういうことですね。いっぱいあり過ぎるので、少しはしょらないと時間がなくなっちゃうので、それから同じ事業者公募の延期についての答弁の中で、このようなことについて弁護士へ確認したところ、地権者が居住する状況で公募を実施する場合には、引渡し時期を未定とすべきとの意見がありました。その場合には、事業者の応募がないことが想定されるなどのリスクが伴うため、区の信用に関わる問題であるとの見解が示されたことから、区として公募を延期する判断をいたしましたという答弁なんです。  まず、弁護士へ確認したところ引渡し時期を未定とすべきって、何の引渡しを未定とすべきと言っているんですか、これ。 ◎資産管理部長 残留地権者が移転していただきまして、その仮換地が東京都から区のほうへ引渡しされることを示してございます。 ◆吉岡茂 委員  ちょっと、まだよくわからないけれども、いっぱいあるので進みます。  その次に、その場合には事業者の応募がないことが想定されると言うんですが、何で応募がないことを想定できるんですか。 ◎資産管理部長 正式に、いつに引き渡されるのかがわからないのであれば、企業にとっては、それは事業をやっていく上で、大変重要なことですので、そのようなわからない状況のようでは参加をしないということが考えられるというような助言がございました。 ◆吉岡茂 委員  その弁護士、何を根拠にそんな助言をしているのか、私には理解できませんけれども、そういうことなら、それでいいでしょう。  区の信用に関わる問題であるとの見解が示されたということも、今、答弁したいただいたことで、そういうふうになったわけですね。 ◎資産管理部長 そのとおりでございます。 ◆吉岡茂 委員  わかりました。次に、区民への情報提供についての私の質問に対して、区の答弁としては、サウンディング型市場調査におきましては、参加いただく企業名を公表しないことが通例となっておりますと、こう言っているんです。私が今まで聞き逃していた可能性も確かにありますけれども、でも私、記憶をたどる限り、そんな話は聞いたことがなったんですが。どこでこんなルールが決まったのかも知りませんし、通例と言われたって、そんな話聞いたこともなかったわけですから、区民の皆さんの中でそんなよく理解できないような役所の常識だとかルールというのは、区民に押しつけていいのかなというふうに、私は率直に思ったんですが、これ最初からこういうルールがあるんです、これ参加していただく企業名を公表しないのが通例となっているというのは。 ◎資産管理部長 公募を行うに当たりましては、企業にとっても、いろいろと戦略等もあるかと思うんです。そこのところをしっかりと守っていかなければいけないということで、企業名は公表しないということで、今まで扱っているところでございます。 ◆吉岡茂 委員  去年、私もエリアデザインの委員会にいたんですが、そういうルールがあるという説明、サウンディング型市場調査を導入しますよという話が最初に出たときに、その説明ってありましたか。 ◎資産管理部長 丁寧な説明が欠けていたかもしれません、申しわけございません。確認させていただきます。 ◆吉岡茂 委員  そういうところを言っているんです、だから。こんなルールがあることを区民は知りませんし、だって我々ですら認識がないんですから。そういうところも少し改善する努力は必要なのかなと私は思います。  それから次に、六町駅前区有地の今後についてという私の質問に対しまして、施設規模につきましては、これまでの大規模建築物の想定に加え、2階建て程度の建築物とする短期的な活用の可能性も比較検討し、メリットデメリットを精査の上、地元との合意形成を図ってまいりますと、こう答えておりますが、大規模建築物と2階建て程度の建築物の、どの部分を比較検討していこうとしているんですか。 ◎資産管理部長 やはり一番大きなところは、事業スキームということで、全然、変わってきますので、そこのところで地域の活性化という視点で考えたときに、どちらのスキームをとったほうが、より地元のためになるのかということで、比較検討したいと考えているところでございます。 ◆吉岡茂 委員  地元の声をよく聞いていただくのも大事なことなんですけれども、じゃあお聞きしますけれども、現段階で区が考えているその部分、それから大規模なのか、2階建て程度なのか、今現在、区が考えている双方を比較したときのメリットデメリットというのをもう少し、ぼんやりとしたものでも何かあるんですか。 ◎資産管理部長 大規模を計画した場合につきましては、これから社会状況も大きく変わってまいりますし、高齢化が凄く進んでいる中で、団塊の世代の方がたくさんいらっしゃる中で、20年間ぐらいを考えているんですけれども、そこのところで大きく社会が変わるのではないかということを考えますと、あまり大き過ぎるものをつくったときに、そこの中に入るテナントですとか事業の内容が途中で中断してしまうようなことがあってはいけないなということで、より、もう少し短期的なものも十分検討しなければいけないなというふうに考えているところでございます。 ◆吉岡茂 委員  私もそのことについては、決して反対しませんし、その状況やら地域の声もありましょうから、そのことについて特に指摘するものはないんですけれども、やっぱりこうやって一つ一つ細かくお尋ねすることによって、区がこう考えているんだということがより明確になってきますので、是非、そのことを心掛けていただくことをお願いしながら、もう少し同じ中身を見させてもらいます。  六町地区の区画整理事業における土壌汚染についての私の質問に対しての答弁でありますが、汚染された土壌や地下水の置きかえを行うなどの作業を実施しているが、地下水の置きかえは土に含んだ水分を置きかえる作業となるため、時間が必要となるとのことでしたと、こういう答弁なんです。  こんな時間がかかることなんていうのは、土壌汚染水質汚染が出た段階で、わかっているんです。わかっているんだけれども、じゃあどのぐらいの時間がかかるのかということを聞いているわけです。やっぱり、その土壌が出ちゃった人は1年4カ月、何も換地先が、土壌汚染が出ちゃったわけだから、1年4カ月、そのままになっちゃっているわけ。だから大体、おおむねどのぐらい時間を目安とするのかなという質問なんだけれども、それが全く答えてもらえてないということ。  それから同じ質問への答弁、手すりの件など、地権者からは様々なご要望を伺っておりますが、早期の換地を強く要望されているとのことでした。東京都では、重要度の高いものから対応していくとのことでした。  区画整理の地権者が、早期の換地を強く要望しているのは、みんな一緒なの。東京都では重要度の高いものから対応しているとのことでしたって、そんなの当たり前なんです。その当たり前の中で、更に高齢者を抱えて同居されている方が、手すりを付けたい、お風呂に入るのも階段を登るのも手すりがないから大変だ、でも、家を借りている立場なので、貸し主の了解を得なければならない、だから困っているんだという話、それに対しての答弁を求めているわけ。それで区とか東京都は、その地権者に対して、もしそういうことならば、こういうふうな対応の仕方もありますねとか、こうしたらどうですかというアドバイスをしているのかと、私は聞いているのね。全然これ答弁になっていない。  それで区としても、早期の換地と地権者に寄り添った対応を行うよう、東京都へ要請いたしました。足立区は、二言目には東京都への要請という言葉を使うんですけれども、住民にとってこの仕事は都、あの仕事は区なんて、こんなふうに認識している人はいませんよ。区画整理は役所がやっている仕事だと思っているんです。だから手すり設置など、ささいなことまで東京都の顔色をうかがわなければいけないのかなと、私はそう感じるんだけれども、どうなんですか。 ◎都市建設部長 今回、東京都が施行しているということで、事情を確認させていただきましたけれども、やはり足立区民が対象となっている区画整理事業でございますので、区としても区民の意向に沿った対応をするように、強くお話をさせていただきたいというふうに思っております。 ◆吉岡茂 委員  本当に、その辺の認識を深めていただかないと困るんです、本当に。  それから、補助第140号線の渋滞についての私の質問に対して、区の答弁は、補助第140号線と環状七号線との交差点の形状や車線につきましては、東京都が交通管理者と協議し、区画整理完了時の状況を想定して決定しておりますという答弁です。  東京都と交通管理者は、何を協議して区画整理完了時についての状況をどのように想定してやっていると言うんですか、これ。全然意味がわからない。 ◎ユニバーサルデザイン担当課長 建設事業調整担当課長を兼任しておりますので、私から答弁いたします。  交通管理者は、区画整理が全部終わった後、具体的には旧花畑のバス通りを閉鎖して、全部、補助第140号線から環状七号線に入るという前提で交差点の形状を決定したと聞いております。 ◆吉岡茂 委員  それも、もうちょっと突っ込んで言ってしまえば、今、現状もそういう形になっているわけです。もう今、花畑のバス通り、補助第140号線を環七に向かっていくと、右に右折できなくなっています。じゃあ、それで渋滞が緩和されていますか。むしろ渋滞、もっと延びているんです。  じゃあ次の答弁で、足立区の答弁としては、東京都と協力してチラシの配布や区のホームページ、SNS等を活用して周知に努めてまいりますと、こう言っているんだけれども、このこと自体も、私は本当にこんなんで大丈夫なのと思っているんです。特にきちっと言っちゃえば、警察は渋滞緩和解消に向けた施策なんか考えていないですよ、これ。前から言っている、花畑中学校、加平小学校周辺を大型車両の通行を規制して欲しいと、地域から何度も何度も、私、この場でも言っていますけれども、要望があるんです。でも一切、それについて警察は動かない。そういうふうに地域は諦めている、認識しているわけです。  その辺もしっかりと、もっと強く要望することはできないんですか、警察や東京都に。 ◎建設事業調整担当課長 改めまして、きょうの吉岡委員の意見を伺いまして、また改めて警察と東京都のほうに要請していきたいと思います。 ◎都市建設部長 警察も、信号の時間を調整したりというようなことをやっているようですけれども、改めて要望してまいります。 ◆吉岡茂 委員  時間がないから、あと言いたいことだけ言っておきます。  どこかの知事みたいに、片仮名を連発して非常にわかりにくい表現するものは最悪だなと、私は思っているんですけれども、難しい、聞き慣れない単語を使って、今ずっと言ってきたように、これじゃあやっぱり区民はわからない。ケーブルテレビは、何のために生中継をさせているんですか、本会議の。 ◎区議会事務局次長 議会中継のことですので、事務局から答弁させていただきます。  今、区のほうで何が問題になっているのか、それを議員の皆様、多くの方々の目でチェックをして、それに対してどのように区が対応していくか、そういったことを皆さんに知らしめるために本会議中継をさせていただいております。 ◆吉岡茂 委員  確かに、我々が何を言うか、区民の皆さんに知っていただく、それから重要なのは、区が、行政が一体何を考え、どういう思いでまちづくりに携わっているか、区民に知ってもらういいチャンスなわけですから、そういう意味では改めてわかりやすい答弁を今後、期待したいと思います。  なお、今後、私は本会議の質問の後に再質問するかと言ったら、多分そんなことはないかと思いますので、是非、安心していただきたい。それから、共産党のぬかが委員、答弁ありがとうございました。 ○古性重則 委員長  渡辺委員。 ◆渡辺ひであき 委員  おはようございます。今、吉岡委員から指摘があったように、私も片仮名を使っちゃって、わかりづらくなってしまったら申しわけないんですけれども、幾つかはお許しをいただきたいと思います。  まず、高齢化社会が進んできて、道路なんかも気をつけなきゃいけないことがたくさんあるなというふうに感じております。商店街なんかバブルの頃、インターロッキング型の道路がはやって、その頃は華やかに見えて良かったんですけれども、今の千住の宿場町通り商店街、千住本町商店街なんかも、まだインターロッキングが残っていて、そこの修理なんかを工事課の皆さんにお願いをしたりしますけれども、今でもつまずきやすい。これについては、今後、区はどのように対応されていきますか。 ◎工事課長 渡辺委員ご指摘のとおり、かなり以前に商店街の振興等の目的で、ブロック舗装にした箇所はたくさんございます。  今後、商店街の皆様のご意見を聞きながら、改修時にはブロック舗装ではない形でもできないかということを検討してまいりたいと思います。 ◆渡辺ひであき 委員  検討するというか、その方向でいかれたほうが、経費等でも低減できると思うんですが、いかがですか。 ◎工事課長 渡辺委員おっしゃるとおりですので、検討というよりも、その方向で進めていきたいと考えております。 ◆渡辺ひであき 委員  それで、そういう高齢化が進んでいるということで、様々、いろいろな地域の方々から要望を受けます。  千住の曙町の方々は堀切駅、若しくは牛田駅を使う方が多いと思います。堀切駅は、今、東京未来大学の学生も使っていて、駅に向かうスロープと言うんですか、坂が高齢者の方々には大きな負担になっているし、見た目も非常に良くないなということで、ご相談をさせていただいたところ、工事課の方が東武鉄道とかけ合ってくださって、随分、改修が進みました。それは本当にありがたいことだと思っているんですが、何でそれから先のことができないのかなというふうに思っておりましたら、ユニバーサルデザイン担当課長、いろいろ調べていただきました。その経緯についてご説明願いたいと思います。 ◎ユニバーサルデザイン担当課長 現在の堀切駅の駅舎自体が、そもそも河川区域に入っているので、掘削等ができないということが資料から、荒川下流河川事務所に行って調べた結果、そういうことが判明いたしました。 ◆渡辺ひであき 委員  本当に、びっくりしました。また、ユニバーサルデザイン担当課長がそういうふうに調べてくださったことに、心から敬意を申し上げたいというように思います。  本当に、役人の方の仕事のやり方というのは、いろいろあるんでしょうけれども、ここまで調べていただいて、それを私たちが区民の皆様に発信をしていく。そうすると行政の信頼も高まりますし、それから私たちも説明責任を果たすことができますし、住民の方々も、ああ、そういうことなのかということで納得をしていただける、こんなことの良い一例だというふうに思いましたので、お話をさせていただきました。  道路については、もう少し後でお聞きをしますが、もう一つは通学路についてお伺いをしたいと思います。  今、小学校で抽選校って何校ぐらいあるんですか。 ◎学務課長 学校の抽選は、全校で行って……。       [「抽選になっちゃうところ」と呼ぶ者あり] ◎学務課長 抽選は大体6校ぐらい……、10校いかない程度でございます。 ◎学校教育部長 平成29年度の抽選校でございますけれども、8校ございます。 ◆渡辺ひであき 委員  今、通学路と言ったのは、抽選校になってしまうところは、いろいろな地域からお子さんが来るということになりますね。ということは、駅を使ったりバスを使ったり、徒歩もいるかもしれませんが、そうした学校というのは、通学時の子どもの安全を確保するために仕事が増えるというか、ストレスが多いんだろうというように思います。そうしたことは、話題になったことはあるんですか。 ◎学務課長 渡辺委員おっしゃるとおり、通学区域以外から来る方につきましては、そういった課題があると認識しております。 ◆渡辺ひであき 委員  子どもの安全を確保するために、学校でも議論はしているんでしょうけれども、行政の側からそこについて議論することは、ないんですか。 ◎学務課長 通学区域以外につきましては、保護者の方がきちんと安全を確保して通学するということを前提に、学校選択を申し込んでいただきたいというふうに考えております。 ◆渡辺ひであき 委員  おっしゃっていることはわかりますけれども、そこが私はよく考えていただきたいなというふうに思います。  それは、年に何回か、どうしても通学中の子どもに車が突っ込んでしまうとか、自転車でぶつかるとか、そういう痛ましい事故があって、それ様々な理由があるにしても、まさに事故ですから、それをなるべく確保してあげるということはあると思います。  それともう一つ、じゃあ子どもの通学路の安全性というのは、交通だけなのかというと、違うこともあると思っているんです。それは喫煙場です。私、今年の3月から喫煙をやめました。半年以上たったんですけれども、そうなると不思議にやはり、たばこの臭いが気になるようになります。これは勝手な見解ですけれども、通学路にある喫煙場なんかを何とか無くして欲しいなんていう要望もあるんだと思うんですが、それについてはどのように対応されていますか。 ◎学務課長 通学路の喫煙につきましては、今後、検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆渡辺ひであき 委員  やっぱりいろいろな角度からの検証をされてないということだと思います。そこは是非、今の都議会でも様々議論がありますけれども、是非、検討ではなくて、決着をしていただきたいと思いますが、いかがですか。 ◎学校教育部長 通学路の合同点検、今、実施しておりますが、そういった視点、今まで十分ではなかったというふうに思っておりますので、それを含めて総合的に実施してまいりたいというふうに思っております。 ◆渡辺ひであき 委員  一昨年、通学路で変化があった千寿第八小学校です。小菅のジャンクションが工事中であったり、堀切橋から下りてくる曙橋の交差点って事故が多いんです。そこで近くの保護者の方々から、交通補助員をなるべく長い間つけていただきたいというお願いをいたしました。  当時の学務課長が、朝早くから通学の様子を見に来てくださっていまして、これでは安全を確保するために頑張らないといけないということで、延ばしていただきました。当時の学務課長、今は役職違いますけれども、あのときはどういう根拠で長くつけていただけたんですか。 ◎住区推進課長 当時、学務課長で、地域の方からもご意見をいただいて、渡辺委員からもご意見をいただいて、すぐに児童の安全確保が、とにかく大切だということで、行ったところやっぱり交通量が非常に増えているということを確認しましたので、すぐにシルバー人材センターの安全指導員を配置するという対応をさせていただきました。
    ◆渡辺ひであき 委員  安全指導員って言うんですね。  ただ、もしもこれがそのとき、そういうことをちゃんと思ってやっていただいたんだとすれば、これは引継ぎでちゃんとつながっていかなきゃいけない話だと思います。そういうことをこの間も、過去の足立区政で大きな事案があったときに、それをレガシーとしてつなげていくということも様々な判断材料の際に重要だというふうに思いますので、それと似たようなことだというふうに思います。  是非、全庁的な情報の共有をよろしくお願いをいたします。  次に、財務報告書の40ページ、こちらも全ての子どもたちの基礎的・基本的な学力の向上のために、基礎学力の定着のためにということで、すばらしい数字が並んでいます。小学校、平成26年で定着率74.5%、平成27年で78.9%、平成28年で80.6%、中学校では平成26年度59.6%、平成27年度で60.9%、平成28年度で63.5%、これは本当に目覚ましい形としてあらわれた結果だというふうに思いました。  これはどのようにまず分析されているか、お伺いしたいと思います。 ◎学力定着推進課長 この結果につきましては、それぞれの学校が努力をして、学力低位層の底上げが図られた、そういった成果があらわれているのかなというふうに思っております。 ◆渡辺ひであき 委員  この中に、せっかく就学前の5歳時プログラムの定着であるとか、絵本好きを育てる読書活動の推進であるとか、創造力などを育む音楽活動の推進、担当制の実施など保育内容を充実させて愛着形成を確立という、就学前のことが書かれていますが、これは反映されてないんですか。 ◎学力定着推進課長 失礼いたしました。総合的な効果があらわれているというふうに判断してございます。 ◆渡辺ひであき 委員  私も以前から、5歳児プログラムは大変評価をさせていただいて、できればこれ保育士たちが、今、ご苦労されているので、4歳児プログラムなんかもつくることはできないかななんていう思いがあるんですけれども、それについて、その後、検討されたことはあるんですか。 ◎就学前教育推進課長 4歳児のところのプログラムについては、検討のところはないんですけれども、今の5歳児プログラムの改定を進めておりまして、ただ、5歳児だけを捉えるということではなく、0歳から4歳までの育ちのところもしっかりとした上での5歳でございますので、そういった視点を含めてまいりたいと考えております。 ◆渡辺ひであき 委員  カリキュラムについては、各園、各学校それぞれが、小学校であれば校長の裁量権の中で行われていますし、各園、保育園だとか幼稚園であれば、それぞれの園ごとの考え方でやられているというように思いますけれども、際だって良いなと感じられるカリキュラムを、幼稚園でも保育園でも小学校でも中学校でも、やっているかどうかということについて、当然、中では議論があると思いますが、それを広めるというような活動はされているんですか。 ◎教育指導課長 これを受けまして5歳児プログラムが、小学校にはスタートカリキュラムというのが1年生、4月、5月が主になりますけれども、新しい教員が増えている中、このような形で5歳児プログラムを、スタートカリキュラムにつなげないかというところで、今、動きを検討しております。更に、小学校、中学校では、足立の先生方による足立スタンダード授業の基礎・基本というところで、プログラム化をしております。そちらの徹底を図り、この成果にも結びついているのではないかと分析しております。 ◆渡辺ひであき 委員  是非、これからも足立区の子どもたちの学力の向上のために、力を尽くしていただきたいというふうに思います。  観光交流協会、少しお伺いをしたいと思います。  先日、柳原二丁目の裸電球の話が出て、それは、僕はとってもいいことだなというふうに思いました。各区、各地域ごとに売りになるものというのは違って当然で、以前もこの場でお話をさせていただいたように、私たちが思っている観光地と観光に来られる方が思っている観光地というのは違うんだなということをこの場でも発言をさせていただきましたけれども、その街の良いところというのは、実はその街に住んでいる方よりも来られた方のほうがよくわかるということが、あるというふうに思います。  そうした意味で、もっと足立区の良さを知っていただくためには、せっかく墨田区に東京スカイツリーがあるので、観光交流圏みたいな中でいろいろなことをお互いに、例えば足立区は墨田区のいいところを逆に発見する、墨田区は足立区のいいところを発見する、そんなようなことをやったらいかがかということを以前から申しておりますが、その後、何か進捗はあるんでしょうか。 ◎観光交流協会事務局長 ご意見、大変ありがとうございます。直接、まだ私、4月に来てから墨田区の担当者とはやりとりはしていないんですが、墨田区、東武の東京スカイツリー内の支社のほうとは、広報等につきましては連携をとっているところでございますので、今後、墨田区の観光の担当者のほうとも連携をとりまして、お互いWin‐Winになるような観光の情報交換等、PR等の相互協力ができるように考えたいと思います。 ◆渡辺ひであき 委員  昨日、小泉委員の質疑を伺っていて、大変興味深かったのは、BtoB、BtoCの議論があったり、常設的な商業拠点が区内でも必要なんじゃないかというようなご指摘があって、私も、もっともだと思いました。  例えば、墨田区のものづくりを生かした、常設的な商業拠点があるのは御存じですか。 ◎産業振興課長 今、渡辺委員ご発言のとおり、東京スカイツリーの中に墨田の売出しのコーナーがあるのは認識しております。 ◆渡辺ひであき 委員  ソラマチの中にありますよね。大変楽しいコーナーだというふうに思って、たまに行きます。こういうのが足立区にあったらいいなと思います。不思議なもので、例えば、旧区役所の裏にある産業センターの1階にも足立区のものが置いてありますけれども、例えば、あれがソラマチに置いてあったら買いたくなるんです、きっと。これレイアウトということもあるでしょうけれども、あそこに置いたら買いたいと思わない、そういう感じ持ったことはありませんか。 ◎産業振興課長 どこか出かけたときに買いたくなるという心理は、皆さん一緒だと思っております。私どもも、いろいろ工夫をしながら、実際、TASKという形で墨田区とも連携をしている部分もありますので、いろいろな形を研究していきたいなと思っております。 ◆渡辺ひであき 委員  街の開発だとかエリアデザイン、こういうときにはコンサルは使うんですよね。だけど足立区のものをどうやって発信していくか、その良さをわかってもらうか、足立ブランドの認定とかは大変良い事業だと思いますけれど、それをもっともっと発信するときの際に、商業プロデューサーとか、そういうものを使うということはやってないと思います。これは本当の意味で足立区の良さを知っていただくためには、そういうところにお金をかけるというのは良いことだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 BtoCの部分ですね、やはり今まで弱かった部分というのもありますので、区外の皆様にいかに足立の良さを知っていただくかというところにつきましては、全庁的な連携を図りながら積極的に取り組んでいきたいと思っております。 ◆渡辺ひであき 委員  BtoCとか言うと、また吉岡委員に怒られちゃうかもしれませんね。ビジネスと消費者をつなぐという意味で、凄く是非やっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  また、片仮名で申しわけないんですが、私ども会派で、この夏、熊本と福岡を視察してまいりました。福岡では何を勉強してきたかと言いますと、国家戦略特区でございます。福岡のGrowth Nextというところがありまして、起業家、新しく起業をする方々のスタートアップに対して、とてもすばらしい支援をしておりました。  昨日、ある方のご意見の中では、民間が足立区ではいろいろなことをやり出しているので、区はやらなくていいんじゃないかということがありましたが、決してそんなことはないというふうに思います。  先ほど、お話をさせていただいたように、ものづくりで立派な技術を持っている、そういう方々は、更にそれを拡大していくという際に、そこの部分には長けてない方々がいるわけです。だから、それらが大きくなるチャンスを機会を、どのようにつくっていくかというのは、これ行政、関与していいと思います。私はそう思っているんです。それについては、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 区内の起業の皆様が、広く足立区だけではなく、東京都だけでなく、日本全国での羽ばたくきっかけづくりというのは、やはり行政が一緒にやらせていただかないと、なかなか難しい部分もまだまだ多い時代だと思っておりますので、これからも頑張っていきたいと思っております。 ◆渡辺ひであき 委員  決算説明書の246ページから248ページにかけて、例えば資金調達の支援事業、これは補助対象件数が減ったというのは、昨日のマイナス金利等々含めて、よくわかりました。それから経営・起業家支援、ビジネス機会創出、ニュービジネス、いろいろな言葉が並んでいるんですけれども、ここは事業名として、こういうふうに羅列をされているのは仕方のないことかもしれませんけれども、スタートアップがあって、ここがあるわけですね。起業されている方が増える、又は起業されている方がいるからなので、分母を増やしていくということをしていきながら、やっていただきたい。  びっくりしたのは、福岡はオフィスの空室率が2%だそうです。東京以外で、そんなところは地方にはありません。まちは活気に満ちていました。物凄いエネルギーを感じました。そのGrowth Nextを含めて、オフィス需要に応えるために、様々な会社、世界から集まっている。当然、福岡ですから東南アジアにも近い、中国にも近い、これは本当に魅力的なところで、そうしたところでこのGrowth Nextなんかの勉強をするというのは、例えば古くはソーホーだったり、シリコンバレーだったりすると思います。そうしたところに是非、行かれたらいかがかと思いますが、いかがですか。 ◎産業政策課長 大変参考になるご紹介をいただきまして、ありがとうございます。是非、参考にさせていただきたいと思います。  先ほど、昨日までの答弁の中で、民間がやるから区はやらないというようなニュアンスで、先ほどお話しされたように伺いました。私のほうも答弁の中で、不足があったように思います。民間の方がやる部分について、区のほうももちろん考えていくんですけれども、役割分担をしながら区はまた新しい方向をもって進んでいきたいという意味で答弁させていただきましたので、まさに今、渡辺委員がおっしゃるとおり、区の役割をもう少し方向性をよく考えながら、いろいろなことを考えていきたいと思っております。 ◆渡辺ひであき 委員  日本の失われた20年ということについては、様々いろいろ皆さん思いがあると思いますけれども、私、友人でその当時は、まだ当時は係長とか課長が多かったと思いますが、彼らが言っていたのは、大企業では各課が一つの会社のようなものだと、私たちが一生懸命考えたことを上司に企画書として出す、景気が悪いから予算がつかない、そういう結果、形にならなかったことが凄く多くて、悔しかったという人たちが多かったんです。そうした方々は、会社を辞めて別で起業されたり、いろいろなことで、今も頑張っていますけれども、そのスタートアップを支援できないということが、実は失われた20年の一番大きな要因だったという方が、最近多くなってきているというように思います。  したがって、そういうことがないように、一番日本が遅れているのがそこだと言われていますよね。アジアでは、台北に物凄く大きなスタートアップを支援する大きな施設があります。私どもが見に行った福岡のGrowth Nextの30倍以上だというので規模、皆さん、多分、我が会派の仲間はわかると思いますけれども、アジアの熱というのは、そういうところにもあるわけでありまして、是非、これからも議論を続けていただきたいと思います。  次に、さっきも申し上げた道路のほうに、一つ戻ります。道路の新設改良事業経費は、予算が16億7,000万円余に対して、決算額13億2,000万円余、執行率78.23%ですが、何でこんなに低い数字になっちゃったのか教えてください。 ◎街路橋りょう課長 用地買収の費用が含まれておりまして、用地買収につきましては、国庫補助金を取得してやっております。補助金につきましては満額来ないので、70%程度で、それ見合いで用地買収を実施しているというような状況でございます。 ◆渡辺ひであき 委員  よくわかりました。道路って、新設して改良していくと、住んでいらっしゃる方々にとっては大変便利になって、良いなというふうに思います。  ただ、一方で維持管理の経費は、当然、増大していくことになるかと思います。この5年ぐらいだと、どれぐらい増えたんですか。 ◎工事課長 大変恐れ入ります。今、手持ちの数字がございません。後ほどご説明します。 ◆渡辺ひであき 委員  申し上げたいのは、要は、せっかく道路台帳をつくって、どうやって維持改修をしていくのかと、そこでわかりやすくなるんだと思うんです。それを当然生かしていくんですよね。 ◎道路管理課長 道路も増えておりますので、当然、維持管理費に見合うようにやらせていただいているというところでございます。 ◆渡辺ひであき 委員  道路台帳、退職された班目市街地整備室長が、乾坤一擲でやった事業だなというふうに思っておりまして、是非、生かしていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。  次に、建築物耐震化促進事業、老朽家屋対策事業、こういう難しい仕事での決算額が、7億8,000万円弱で、対予算に対して86.91%という高い執行率になって、一方で密集市街地の整備であるとか、都市防災不燃化促進であるとか、新防火規制地域推進であるとか、こっちのほうが実は仕事としてはやりやすいんじゃないかなと思ったものの、決算額が75.05%の執行率になっているんですが、これは何で75.05%になってしまったんですか。 ◎密集地域整備課長 こちらにつきましては、不燃化特区の解体調整、又は建て替え調整が対象となっておるんですけれども、当初の見込みよりは申請が少なかったものによるものでございます。 ◆渡辺ひであき 委員  よくわかりました。  次に、勤労福祉会館について、お伺いしたいと思います。勤労福祉会館って、というか設立の理由をまずお伺いしたいと思います。 ◎産業政策課長 まず、会館の概要というところでから申し上げますと、昭和54年10月1日、東京都の事務移管により東京都労働経済局から足立区に移管されたということになっております。 ◎産業経済部長 従前は、中小企業の福利厚生を東京都が担っておりました。今の産業政策課長が答弁申し上げましたように、当時のときに移管をされ、その事務を引き継いで現在に至っております。相も変わらず、区内の中小企業の福利厚生事業を担うための組織ということになっております。 ◆渡辺ひであき 委員  この必要性はどれぐらいあるというようにお考えですか。 ◎産業政策課長 勤労福祉会館の必要性ということでよろしいでしょうか。 ◎産業経済部長 残念ながら、区内の企業規模を考えますと、独自に福利厚生事業をやるというほどの企業体力がある企業ばかりではございませんので、一定程度の役割機能は、現在としてもあるだろうというふうに理解をしております。 ◆渡辺ひであき 委員  そうですか。じゃあ、ときめきを発行しておりますけれども、どれぐらいお金がかかっておりますか。 ◎勤労福祉サービスセンター事務局長 平成28年度決算で、6,800万円ほどです。 ◆渡辺ひであき 委員  広報で済むこと、たくさんあるなと思っているんです。6,800万円余をかける価値は、あるんですか。 ◎勤労福祉サービスセンター事務局長 ときめきは、主に公社関係のニュースを区民の皆様に提供するということで、意義あるものというふうに認識しているところでございます。 ◆渡辺ひであき 委員  費用対効果を考えて、是非続けるかどうかも含めてご検討いただきたいと思います。 ○古性重則 委員長  次に、公明党から質疑があります。さの委員。 ◆さの智恵子 委員  おはようございます。公明党の、さのでございます。これから40分間、質問させていただきます。初めての長丁場で大変緊張しておりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。  昨日、ノーベル文学賞に日本出身の英国人のカズオ・イシグロ氏が決まりまして、嬉しいニュースが飛び込んでまいりました。きょうの一般紙の一面も、ほぼイシグロ氏が飾っております。本日、インターネット図書予約システムのほうでも検索をいたしまして、28冊の本がヒットをいたしました。  大変、急な質問なんですが、足立区の蔵書の状況は、わかりますでしょうか。 ◎中央図書館長 カズオ・イシグロ氏の作品が含まれるものでございますが、タイトルとしては20タイトル、冊数としましては91冊所蔵しております。 ◆さの智恵子 委員  本当に、昨日からのニュースでも各書店が特設コーナーをつくって、本当に1,000冊ぐらい申し込んで、これからかなり日本中の注目を集めるかと思います。是非、この辺の蔵書の計画については、どのようにお考えでしょうか。 ◎中央図書館長 昨晩のニュースを受けまして、中央図書館でも特集をと思っていたところですが、今朝8時の段階で既に、「日の名残り」などにつきましては、125冊の予約を受けているところでございます。蔵書につきましては、計画的に蔵書を増やすというところで急激には増やすことはできませんが、ご利用者様の動向を踏まえながら、検討させていただければと思っております。 ◆さの智恵子 委員  今の中央図書館長より、数がございましたが、日本では「私を離さないで」というドラマで、綾瀬はるか主演でクローン人間のそんな物語で話題になった本もございまして、実は私も今朝、「日の名残り」の予約をいたしました。145番目でありまして、朝からどんどん増えているという状況でございます。是非、区民のニーズを考えて、少し多目に蔵書をお願いしたいというふうにも思っております。  また、今年、第1回定例会の一般質問でも、この中央図書館の活用ということで質問をさせていただいておりますので、その後の状況等についても、お伺いをしたいというふうに思っております。  現在、貸出し件数が減少している一方で、24時間インターネットで読みたい本を予約し、利便性の高い図書受渡窓口で受け取る利用形態が増えていると聞いております。今後、このような図書受渡窓口の拡充も必要と考えますが、いかがでしょうか。 ◎中央図書館長 受渡窓口が非常に活用されているということは認識しておりますが、拡大については今のところ検討はしておりません。 ◎地域のちから推進部長 以前から、インターネットで申し込んで、受渡窓口が非常に混んできてというのは認識してございます。  今後、受渡窓口を増やすかどうかということよりも、他の方法もあるかどうか、そういうことも含めて検討していきたいと思っております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。また、現在、中央図書館をはじめ、地域図書館を利用されているのは区民の約2割の方というふうに聞いております。今後、利用されていない方を含め、区民のニーズを把握するためのアンケートを平成30年度に実施されるとの答弁でしたが、どのような手法でのアンケートを検討されていますでしょうか。 ◎中央図書館長 これから取り組みます計画の中で、様々な区民のニーズを把握していきたいと思っておりますので、その中でインターネットも含めて区民の方へニーズ調査をしていければと思っております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。また、乳幼児からの読書習慣の定着に向けた取り組みも、本当に一生懸命やってくださっております。我が党が推進をしました「あだちはじめてえほん」も平成28年度の1歳半の引き換え率が9ポイント増えたというふうに聞いております。この要因をどのように考えますでしょうか。 ◎中央図書館長 3・4カ月検診を受けた方が、ちょうど翌年度、1歳6カ月辺りで受け取った方も多かったというところで、区民の方に認知等が上がってきたかと把握しております。 ◆さの智恵子 委員  また中央図書館をはじめ、各地域図書館でも、おはなし会をかなり数多く月1回から2回開催をしてくださっておりますけれども、その充実とともに、また定着に向けた取り組みもお願いしたいというふうに思います。  また、以前提案しました、子どもが本を持ち運べるナイロン製の図書館バッグの制作については、いかがでしょうか。 ◎中央図書館長 様々な手法を検討してまいりましたが、来年度バッグを導入できる方向で検討しております。 ◆さの智恵子 委員  是非、そのバッグには図書カードを携帯できる、一緒につけられるような取り組みも是非、お願いしたいというふうに思っております。  また、興本体育館の長期改修工事の期間中の興本区民センターでの図書の受渡しを要望いたしまして、今、毎週1回水曜日に貸出しを行ってくださっており、相談者の高齢の方から大変喜ばれております。まだまだ知らない方もいるかと思いますので、興本区民センター内に案内を掲示するなど、更なる周知をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎中央図書館長 現在も、こちらで受渡窓口をやっていますという掲示を行っておるところでございますが、よりわかりやすく案内をさせていただければと思っております。 ◆さの智恵子 委員  ありがとうございました。  続いて、学校図書館の活用について、お伺いをしたいというふうに思います。小学校では、今年9月から、図書館支援員が週1回配置をされ、大変学校も喜ばれております。  先日、亀田小学校を視察させていただき、図書館支援員よりお話を聞いてまいりました。まず、この小学校の図書館支援員ですが、学校図書館の環境整備、特に調べ学習の充実を目的とした整備の促進、また児童の読書活動の推進、学校図書館の活用の充実とございますが、9月からちょうど4回目のときに訪問をいたしましたが、まだまだ蔵書の整理で手いっぱいだということでもございました。そして、この支援員の方からの課題ということでもお話を聞いてまいりましたが、現在、亀田小学校の蔵書数は1万1,000点余りございまして、蔵書の数は満たしているそうでございますが、教養類・文学が大半を占めていて、今後、学習センターとしての機能には対応できないと考えるというお話もございました。  今後、こういう学校の図書の蔵書を増やしていくためにも、そういう計画についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎学校経理課長 今、さの委員からもお話がございましたように、まず蔵書、国基準の100%を満たすということで、順次、今そのようにしているところでございますが、その先には当然、やはりそういった適正な蔵書の配分比率というものもございますので、それに見合った形で計画的に学校のほうで選書していただけるものと考えてございます。 ◎教育政策課長 学校図書館の図書の選書につきましては、校長先生はじめ、図書担当の先生とのお話合いの中で、どの本を選ぶかということを決定されているといったような状況でございます。足立区の子どもたちの状況を踏まえて、読み物が多少多くなっているのかなといったような認識も持っているところでございますので、図書支援業務が入った中で、一気に舵を切って調べ学習へというふうに持っていくというのは、少し曲がり方がきついかなといったようなところもございますので、その辺は各校の様子を見ながら、円滑にハンドルを切れるようにということで、支援業務のほうを入れてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  また、我が会派といたしまして、新宿区の津久戸小学校の視察にも行ってまいりました。新宿区も大変、こちらの学校図書館スタッフの、また支援教育に力を入れているところでございました。ここでは学校図書館アドバイザーというふうに申しておりましたが、また学校独自で採用したスクールスタッフの2名が交代で在住しておりまして、週4回配置をされております。それに伴いまして、全クラスが月1回、1年生から6年生までの全クラスの1回、調べ学習ができているという状況でございました。  また、1年生の調べ学習の場にも、授業も拝見をさせていただきましたが、この日は国語の海の生き物ということで、いろいろな本に興味を持ちながら、目をキラキラさせて調べ学習を行っておりました。  そしてこの学校の、新宿区のいいところなんですが、団体貸出しを利用して、国語以外での各教科でも資料提供を依頼して、教室の前に本を置いてもらえる、このような取り組みもしております。  この取り組みによって、新宿区全体の学校図書館に本を読んだり借りたりした生徒の割合が、小学校で12%、中学校で10%伸びて、学力も向上したというようなお話も聞いております。  是非、当区も今、支援員1日でございますが、今後の拡充に向けて検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育政策課長 ただいまご紹介いただきました新宿の事例、私どもが契約しております事業者と同じ事業者が入って運営をしているところでございまして、凄く今、ご発言を聞いて心強い思いをしているところでございます。  その一方で、今回、私どもが入れました週1回という授業の組立てにつきまして、これで完成形というふうには考えておりませんで、入れていく中で、今後、足立区の小学校におけますメリット、あるいは課題といったようなものも見えてくるかというふうに存じます。また、中学校には別な形で図書館支援を入れておりますので、そうしたところとの相違点、こうしたものを見極めながら更に良い、事業スキームを検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  もちろん学校数も全然規模も違いますので、今後、緩やかであっても是非、推進をお願いしたいというふうにも思っております。  実は、亀田小学校、昨年、改修工事を行いまして、児童数、あそこは大型マンションがございますので、かなり大規模な増築改修をいたしました。私も新しい教室等には行っておりましたが、この日は3階の図書室にも足を運んでまいりました。残念ながら、旧校舎の古いほうにございまして、その改修工事に伴って図書室のスペースが減っているという現状がございまして、かなり狭いなという実感をしました。ここは放課後キッズ等でも利用されておりまして、子どもたちが早速、宿題をやっているんですけれども、3列に並べられた机がございまして、子どもたちが座ると、後ろ合わせでは座れないような狭さでございました。こちらの改善というのは、いかがでしょうか。 ◎学校施設課長 さの委員おっしゃるとおり、亀田小学校を増築させていただきまして、図書室の部分については若干の補修ということになっておりますが、スペースにつきましては足りない部分もあるかと思います。学校等とも話しまして、空き教室のスペースとか、あるいはデッドスペースと言うとおかしいんですが、廊下の一部とか閲覧スペース等、設けながら、対応していければなということを考えております。 ◆さの智恵子 委員  是非、お願いいたします。副校長も、何とか子どもたちが本を読めるスペースということで、先ほど学校施設課長からもございましたが、廊下のスペース、もちろん消防法とか、いろいろな災害時には邪魔にならないように考えておりまして、かなり古い木の机とか椅子を考えているんですが、できれば可動式の椅子とかテーブルであれば座る時間だけ出して、またしまえるようなメリットもございますので、その辺の支援も是非、よろしくお願いいたします。  また、教室にも何カ所か入らせていただきまして、学級文庫って、ちょっと今、言うかどうかわからないんですけれども、それも拝見をさせていただきました。実は写真を撮らせていただいたんですが、最初に入った教室のクラスにある本は、こんな形です。       [資料を提示]  あまりにも少ないのでびっくりしたんですが、またあるクラスでは、このような本当に子どもたちが手に取りたくなるような本が揃っておりました。この違いは何ですかと言ったときに、担任の先生が、前のこれではあまりにも子どもが本に興味を示さないので家から持ってきておりますということで、先生が自前でこういう本を用意して子どもたちのためにということで、やってくださっておりました。
     以前、足立区には学校配送サービスというのがございまして、これで団体貸出しであれば50冊、100冊と本がまいりまして、例えば1カ月新しい本が来る、子どもたちはやはり新しい本に興味が湧くかなというふうに思うんです。いろいろな事情でこの制度がなくなっている、またその学校の控室というか準備室に、以前使われていたコンテナがあったんです。これ、このサービスがなくなるときにということで、本が配られたそうなんですが、背表紙が切れていたり、その本をこのサービスがなくなる代わりにというか、使わなくなるのでどうぞ、ということで配られたそうなんですけれども、これは子どもたちに興味を引く本かどうかという基準からすると、どうなのかというのも感じてまいりました。  是非、以前行っておりました学校配送サービスの復活をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎中央図書館長 そのような古い本がいっていたことについては、本当に申しわけなく思っておりますが、学校配送サービスにつきましては、利用状況等から勘案して、いったん廃止しております。  ただ、学校配送ではなく、調べ学習ということで、各学校で学習に必要な本がございますということであれば、有効な方法を検討させていただきたいと考えております。 ◆さの智恵子 委員  是非、検討をよろしくお願いしたいと思います。  また一方、亀田小学校では農園栽培活動にも力を入れておりまして、全学年の畑というものがございます。ジャガイモ、サツマイモ、カブなどを育て、理科や社会の授業の中で取り組みをされております。生徒が関われる時間は、種まきと肥料をまくとか、少ないということでございまして、介助員の方やシルバー人材センターの方がスタッフとなって補助をされております。土を触り、種をまき、雑草を取るなど、子どもたちは楽しそうに取り組んでいるそうでございます。先日もサツマイモの収穫をして、歓声を上げて喜んでいたというふうにも聞いてまいりました。人や自然に大いに関わり、たくましく生きる力をつけるとそうされておりますので、本当に大事なことだというふうにも思っておりまして、また子どもたちの給食の残菜率も減ったという効果もあったと聞いております。  当区では、このような農園栽培活動をしている小・中学校は何校ぐらいございますでしょうか。 ◎教育指導課長 農園栽培活動と申しますと、ちょっと規模が大きくなるのですが、学校施設によって規模は違いますけれども、全校で実のなる植物を栽培などは、生活科、理科、総合の学習、又は委員会活動などで行われております。  例えばですけれども、花の栽培、種子の栽培から、又は2年生であればミニトマト、5・6年生であれば、つるの植物、ジャガイモ栽培、あとは5年生の総合では稲の栽培などで行っているというふうに把握しております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。また、学校の動物の飼育状況についても、お伺いしたいと思います。  昔と言ったら何ですが、各学校の校舎にウサギやニワトリなどが飼育されていたという記憶がございますが、現在、なかなかそういう場を見ることがないのですが、現在、当区の小・中学校の飼育状況はいかがでしょうか。 ◎教育指導課長 現在、年々数字が減ってきているというのが現状でございます。鳥インフルエンザの件がございましてから、減少が進んでおります。現在は、教室外であればウサギ、亀という順番で多くなっておりますが、こちらも減少しつつあります。また、教室のほうでは主に学習で使われる、やはりメダカであったりというところで飼育が進んでおります。  さの委員ご指摘のとおり、小動物飼育に関しては、やはり自然環境を学ぶとか、あとは動物愛護、生命尊重、動物と触れ合うことで優しい心を育む等がございますが、その反面、学校休業日の飼育の問題、また小動物飼育との接触後の衛生管理、病気やけが、アレルギー対応もありまして、今そのように減少が進んでいると把握しております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。先日、ウサギを飼っております、弥生小学校のほうの視察をさせていただきました。ニワトリ小屋を使っているんですが、ウサギが2匹飼われておりまして、5、6年生の18名が飼育委員となって、放課後を中心に世話をされておりました。また、教師2名も担当教諭としてついてくださっております。また、大人のウサギサポーターという方が4名、元PTA会長等でいらっしゃいまして、土日や夏休みの児童のフォローもしてくださっているというふうにも聞いております。  現在、弥生小学校、今年は校庭の工事をしている関係で、5月から8月、小屋から出して人が多く通る昇降口に移動したところ、ストレスでウサギの毛が抜けたということがございまして、児童が大変心を痛めていたということもございました。また、この夏休み、工事中の校庭でウサギを飼うかどうか検討した結果、これだったら生徒の誰かに預かってもらおうというふうな話になりまして、実は飼育委員長と、もう1人の児童が、その日から自宅で預かったというふうにも聞いています。  そんな曖昧な話で帰ってきたんですが、きょう話をするので、昨日もう一度聞いたところ、実はそのもう1人の児童というのが、2年生から不登校になっていた児童であったそうなんですけれども、動物が好きということで、この担当教諭がそれを思い出し、頑張ってウサギを飼育してみないかということで言ったところ、じゃあ頑張って育ててみるということで、夏休みの期間中、毎日、世話をしたそうです。そして無事、9月の新学期にはウサギと一緒に登校できたということも聞きまして、本当にこの話はおまけになっていたんですけれども、本当にウサギを通し、優しい心を育てているんだなと、またこの教諭の生徒に寄り添った行動に、とても感動いたしました。  また一方、先ほど教育指導課長がおっしゃっていたように、鳥インフルエンザなどの課題もありますが、やはり動物の感染から防ぐ取り組みも必要かと思います。現在、区ではどのような対応をされているんでしょうか。 ◎教育指導課長 さの委員ご指摘のとおり、そういった一人ひとりに寄り添った対応ができたというのは、とてもすばらしい話だなと思っております。  ただ、先ほどお答えさせていただいたとおり、様々な課題もありますので、今後、拡充する学校もあるかと思いますが、その際は、獣医師会等と連携して、飼育の方法なども含めてご指導いただきながら、充実を図ってまいれればと思っております。 ◆さの智恵子 委員  先日、獣医師会とお話をした際に、足立区では支援という体制はもともとあったみたいなんですが、なかなかそれが、今はなくなっているというふうにも聞いております。是非、病気の際には、あらかじめ決めておいた獣医師と電話で相談ができるなど、そのような体制を組まれてはどうかとも思っております。これから大量に増やせということを申しておるのではなくて、是非、今、飼育されている、確かウサギであれば23匹ぐらい、区内にはいたかと思いますが、皆が動物を大切にするという心が大事かと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいというふうに思います。  続きまして、特別支援教育についてお伺いをしたいというふうに思っております。  足立区の小学校では、平成28年から3カ年で、この特別支援教室を全小学校に配置をするということで聞いております。いよいよ来年度が全校配置になりますが、現在の状況についてお伺いをしたいというふうに思います。 ◎こども支援センターげんき所長 現在の利用状況でございますが、特別支援教室、この10月1日で952名のお子さんがご利用いただいております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。本当に、子どもたちに寄り添いながら、丁寧な対応をお願いしたいというふうにも思うんですけれども、実はLLブックというのを御存じでしょうか。       [資料を提示]  すみません、事前にお話ができていないので、突然、急になるんですが、実は今、埼玉県新座市でやっておりますLLブックという指導本がございまして、これはスウェーデン発祥で、優しく読めるとの意味の本だそうです。知的障がい児や発達障がい児、また外国籍の方や日本語の理解が難しい子どもたちにも優しく・楽しく読書ができるように工夫されているそうで、例えば、漢字には振り仮名をふっているとか、文章は単語ごとに分割をされているとか、絵や写真、ピクトグラムなど、呼ばれる文章の意味を示す文字なども取り入れて、とてもわかりやすい本だというふうにも聞いております。  是非、こういう本も学習で使っていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育指導課長 特別支援教室を立ち上げるときに、現在、これまで情緒教育等に携わっていた先生、又は知的学級に携わった先生にもご意見をいただいて、今、全校同じ図書を配置しております。  そういったLLブックにつきましても、今後、研究を重ねて、先生方のご意見も受け止め、配置のほうも考えてまいりたいと思います。 ◆さの智恵子 委員  こちらは、中央図書館、地域図書館にはございますでしょうか。外国人にもいいということでしたので、状況をお聞かせいただければと思いますが。 ◎中央図書館長 申しわけございません。そのLLブックがあるかどうかということについては、今現在は手元にないので、わからないところです。 ◆さの智恵子 委員  大変失礼いたしました。是非、こういう本もあるということで、本当にみんながわかりやすく読めるという本でもございますので、是非、検討していただければというふうに思います。  こちらの発達支援教育に関しましては、各未就学の学校等に就学前の期間ですね、幼稚園や保育所などにチューリップシートと言われる、就学支援シートを配布して、保護者や、また関係機関の記載をされたそういうシートを、提出をされているというふうにも聞いておりますが、その状況についてお伺いをしたいというふうに思います。 ◎こども支援センターげんき所長 チューリップシートですけれども、昨年の実績で408件、ただ、お子さんが5,400人ぐらいいらっしゃいますので、全体では6%ぐらいの提出というような状況でございます。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。こちらのシートによって教育の内容、また支援の内容も随分、拡充されるかと思いますので、是非、丁寧な説明等もお願いしたいというふうに思います。  また、先ほど亀田小学校で介助員の先生、この方は元教諭でございまして、とても熱心にやっているんですけれども、資料によりますと平成28年度、小・中学校合わせて40校57名の児童・生徒に対して介助員を配置したとございますが、この小・中学校どのぐらいの割合で配置をされていらっしゃいますでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 全体では40校57名ということでございますけれども、小学校のほうが、ごめんなさい、内訳は今、手元になりのですけれども、小学校のほうが配置は多い状況でございます。 ◆さの智恵子 委員  また、こちらには行事介助員ということでございまして、以前私も知り合いの60代の女性の方が、これから修学旅行に行くということも聞いたことがあるんですが、こちらは何人ぐらいいらっしゃいますでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 昨年度実績で、修学旅行であるとか、遠足などについていっていただいている行事介助員、全体で109人でございます。 ◆さの智恵子 委員  こちらの採用等は、どのような形で行われていらっしゃいますでしょうか。 ◎こども支援センターげんき所長 こちらにつきましては、基本的には学校から関係者の方にお声を掛けて見つけていただきまして、私どもの臨時職員として採用しているというような状況でございます。区でも、公募で募集はしているのですが、なかなか応募がないというところで学校に見つけていただいているというのが現状でございます。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。是非、子どもたちに寄り添った支援ができるように、その辺の採用等の支援もよろしくお願いしたいというふうに思います。  続きまして、西新井エリアデザインについて、お伺いをしたいというふうに思っております。  現在、西新井駅の東西自由通路については、今年3月と8月の建設委員会等でも報告されておりますが、以前三つの自由通路についての検討案があったかと思いますが、その後の進捗状況についてお伺いをしたいというふうに思います。 ◎西新井整備担当課長 今、さの委員からお示しいただきました三つの案、駅の南のほうで地下を通す案、あと駅の辺りで上空に新設する案、既存通路を活用する案がございますが、地下につきましては移動時間から、西新井駅からの距離から、整備効果は低いと考えておりますので、今現在は他の二つの、駅辺りでの上空新設案と既存通路活用案につきまして、東武鉄道に対し東西の駅ビルの改修等の動向の確認等を行いつつ、精査を進めているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  また、こちらでは勉強会は休止ということがございましたが、今後の関係機関との協議は、どのように進めるんでしょうか。 ◎西新井整備担当課長 今、東西自由通路の最良の案の作成に向かいまして、今後も東武鉄道とは協議を進めていく予定でおります。 ◆さの智恵子 委員  一番いい案については、東口の駅ビル、マンションに通るところが、一番いい場所なのかなというふうに思っておりますが、こちらは現在、耐震基準に向けた調査もされているような感じでございますし、また分譲マンションの戸数などは、どのぐらいの数でしょうか。 ◎西新井整備担当課長 今、さの委員お示しのとおり、西新井駅東口の駅ビルにつきましては、耐震診断中ということで聞いております。ちなみに、こちらの分譲マンションの戸数は54戸ということで聞いております。 ◆さの智恵子 委員  また、西新井駅の西口の駅ビルが建て替えをするというふうな話も聞いておりますが、その実施の時期について、また西新井駅の西口駅前広場の整備予定については、いかがでしょうか。 ◎西新井整備担当課長 まず、西口の駅ビルにつきましては、まだ、東武鉄道のほうから時期は未定ということで聞いておりますが、できるだけ早期に把握できるよう、協議を進めたいと思っております。  また、駅前広場でございますが、こちらのほう今の西口の駅ビルの建て替え計画とも整合を図る必要がございますので、そちらのほうも現時点で整備の予定というのは定まっておりませんが、今後もできるだけ早期にできるよう検討を進めたいというように考えております。 ◆さの智恵子 委員  こちら西新井駅の東西自由通路については、平成29年度中に方針を出すということでございましたが、その見込みについてはいかがでしょうか。 ◎西新井整備担当課長 今、申し上げたとおり、引き続き整備案の精査とか、東武鉄道との協議を積極的に進めてまいりまして、平成29年中に何とか最良の案を作成しまして方向性を出していければというふうに考えております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。こちらは、本当に随分前から、エレベーターやエスカレーター等の本当に要望も高く、関心のあるところでございますので、是非、推進をお願いしたいというふうに思います。  また、こちらの梅田・西新井エリアの重要な柱となります梅田八丁目アパートの都住の跡地でございますが、決算特別委員会でも、今、都有地のそういう保育園の活用という話も出ておりますが、こちらのほうはいかがでしょうか。そういう話は、こちらの都住については来ているんでしょうか。 ◎住宅課長 現在、都有地につきましては、東京都のほうで活用方法を調査中でございます。区としてはエリアデザインの区域に入っておりますので、用地活用については区と協議するように東京都へ要望しているところでございます。 ◆さの智恵子 委員  こちらの地域は、梅田図書館をはじめ、またエル・ソフィア等、大変、老朽化した施設も多いので、是非、保育園や図書館など、複合施設を要望したいというふうにも思っております。  また、西新井陸橋の長寿命化の工事の状況について、お伺いをしたいというふうに思います。こちらの工事、当初は平成29年3月4日の完成予定でございましたが、安全確保のための追加工事で平成29年10月まで延期をされました。完成の時期については、いかがでしょうか。 ◎建設事業調整担当課長 西新井陸橋につきましては、東京都の第六建設事務所が工事を行っているものですが、東京都の第六建設事務所からは、「工事は来年度も続くが、工事の車道の車線については今月末を目途に2車線化に復旧したい」というふうな情報を得ております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。かなり混雑も朝夕でございますがしますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。  また、こちらの陸橋が完成してから、下の東西自転車駐車場の整備も行われるというふうに聞いておりますが、その時期はいつぐらいになるでしょうか。 ◎駐輪場対策担当課長 今、今年度いっぱいで、東京都のほうで長寿命化工事をやっております。それが終わりまして、来年から駐輪場の設計、翌年度、工事を行いまして、平成33年4月から駐輪場を開設する予定でございます。 ◆さの智恵子 委員  是非、この東西の駐輪場ができた際には、あだちゃりの配置も以前お願いしたと思います。今、広がるシェア経済ということで、あだちゃりの利用も今年度8月においては、昨年の利用と比べて2倍になったというような数字をいただいておりますが、現状はいかがでしょうか。 ◎駐輪場対策担当課長 平成27年、28年と、確実にあだちゃりの利用者数が増えております。今後もPRとかを続けまして、皆さんが利用してくださるように続けてまいります。 ◎都市建設部長 西新井の陸橋下についても、今後、今、利用も増えているということでございますので、どれぐらいが確保できるのかということについては、引き続き検討してまいりたいというふうに思います。 ◆さの智恵子 委員  実は、今年の7月なんですが、西新井六丁目で、杉並から来たという女の子2人を連れた親子に会いました。この方は日暮里・舎人ライナーの1日乗車券を使って、杉並から舎人公園に遊びに来たということでございましたが、せっかくなので、どうも西新井大師のスイーツという特集の記事を見て、おいしいスイーツがあるんですねと言われたので、ちょっと私はわからなかったんですが、そうだと思いますということで、大師西から西新井大師ってとても近いイメージが、この方はお持ちだったんです。でも、暑い中、子どもたちがどこまで歩くんだという顔をしておりまして、実は私はあだちゃりをずっと進めておりましたので、もし舎人公園にそういう自転車があったら利用しましたかと言ったら、お金はかかるけれども、そんなに距離があるんだったら是非、利用したいという声もあったんです。  以前、子ども用の自転車も、今現在、大人用の26インチか24インチぐらいしかないかと思いますが、そういう意味でも子ども用のあだちゃりを是非、配置していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎交通対策課長 前回の委員会でご要望いただいた件でございます。区のあだちゃりの実施要綱については、利用資格が15歳以上というふうに定めています。他の自治体の事例なんかを調べてみますと、中学生以上ということで限定している自治体、レンタサイクルの事例もございました。  ただ、今のさの委員のご発言からすると、小学生とか、そういったお子さんかと思います。小学生が利用できるというレンタサイクル事業としては、例えば皇居のパレスサイクリングですか、それから神宮外苑とか、あと公園とかだと国営の昭和記念公園、私は利用したことがあるんですけれども、とか、あと若州海浜公園とか、そういった大規模な公園の中で、やっぱり安全性が十分確保されている、そういったところでの利用とかレンタサイクルになっております。  今後、そういった他の自治体のレンタサイクルとか安全性などの状況を十分調査して、実現の可能性については研究してまいりたいと思います。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。また、西新井駅の東口にエンブレムというホテルがございまして、月4,000人ほどが利用されているということで、中には外国人の方もいらっしゃるというふうにも聞いております。西新井が増えることによって、そこからあだちゃりを乗って区内の観光ということもあるかと思っておりますが、そんな話がございました。  先日の産業環境委員会で、是非、このエンブレムの利用者に、今後、観光に向けたアンケートを実施したいというようなお声がございましたが、その状況については、いかがでしょうか。 ◎産業政策課長 答弁させていただいたのは、アンケートではなくて、状況をいろいろ聞きにいきたいと、そういった意味で答弁させていただきましたが、やはり利用者等の状況をよくよく伺って利便性を高くしていきたいとは思っております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。西新井が増えることで、舎人公園、今、本当にバーベキュー広場も開設をして大変人気がございますし、また西新井大師・竹の塚と、本当に区内を回れるということでは大変いいかと思いますので、是非、よろしくお願いいたします。  また、あだちゃり等で使える観光マップ、区内の観光マップの制作もお願いをしましたが、どうでしょうか。 ◎駐輪場対策担当課長 観光マップにつきましては、現在、観光交流協会で行っている竹の塚のマップ、スタンプラリーの中にあだちゃりが記載されております。  今後、観光交流協会と連携して、マップづくり、どういうのがいいか検討していきたいと思います。 ◎観光交流協会事務局長 今、竹の塚マップの中にあだちゃりについての記事はもちろんあるんですが、舎人の千本桜まつり、多くの方がいらっしゃいます。そちらのまつりの案内のチラシ等にあだちゃりを載せることが、また安全面についても確認しながら、そちらのほうも検討してまいりたいと思います。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。是非、その際はQRコード、ピッとやると、その観光地がわかるような、そんな取り組みもお願いしたいと思います。  また、厚生労働省の発表によりますと、今年3月の高校生の就職内定率は、99.2%であったというふうにも聞いております。私がPTAを務めておりました足立工業高校では、今年1,600枚の求人票がまいりました。生徒数は約300ほどですから、凄い求人倍率という形にはなります。2年前からも倍増しておりまして、今年の就職内定率は100%であったというふうに聞いておりますが、区内高校生の内定率は、どうでしょうか。わかりますでしょうか。 ◎産業政策課長 本日、就労支援課長がおりませんので、私のほうからお答えさせていただきます。ハローワーク足立管内の高校、足立区と荒川区になりますけれども、求職が600人で就職が600人ということで、100%就職ということになっております。 ◆さの智恵子 委員  また就職をしてから、例えば、電気会社の会社であれば、いろいろな資格を取るというようなこともございまして、是非、キャリア教育のほうにも力を入れていただければというふうに思います。また、そういうことに挑戦をする、キャリア教育をする会社についても、支援を是非、お願いしたい、何らかの補助をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 今、資格取得のための研修を受けさせる会社については、補助をしております。 ◆さの智恵子 委員  わかりました。以上で終わります。ありがとうございました。 ○古性重則 委員長  次に、共産党から質疑があります。ぬかが委員。 ◆ぬかが和子 委員  私は、学校統廃合について、まず質問します。  高野小学校、江北小学校の統廃合のために、数十億円をかけて、新たな用地を購入するということで、なぜそれぞれの学校用地があるのに、統廃合のためにわざわざ用地購入しなくちゃいけないんでしょうか。 ◎学校適正配置担当課長 学校の適正規模・適正配置については、子どもたちの教育環境の向上を第一に考えて実施しているところです。江北小学校と高野小学校の統合新校舎の位置につきましては、8月の文教委員会のほうでご報告させていただきましたが、敷地面積、通学区域内での位置及び通学路変更の回数などで、子どもたちの教育環境の向上と負担軽減の面、並びに跡地活用や地元理解の面ですぐれていること、それと用地購入費を総合的に比較検討した結果、都住創出用地のほうに判断したということでございます。 ◆ぬかが和子 委員  つまり用地購入をするというのは、統廃合がまず前提になっているからなわけです。だから、今言ったような答弁になっていると。だけれども、江北小学校は過小規模校ではないわけです。高野小学校に至っては小規模校ですらない、適正規模の学校と、それを無理やり統廃合しようとするから、用地を買わなきゃいけないわけです。  しかも、文教委員会の中では、そのときに学校適正配置担当課長が、改築すると1校48億円の費用がかかって、年間維持費は9,600万円で、50年だと93億円以上かかると、つまり1校なくなれば、それだけ浮くんだから、こっちのほうが経費がかからないからのような答弁をされていたんですけれども、これでいくと経費節減が目的の統廃合だと、子どもの利益最優先というふうには言えないんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。 ◎学校適正配置担当課長 先ほども申し上げましたが、子どもたちの教育環境の向上と費用負担の軽減、そういったことに重きを置いて判断したということでございます。貴重な財源を使うことになりますので、子どもたちが楽しく元気に学べる環境を整えて、地域の方とともに歩み、愛される学校をつくってまいりたいと思います。 ◆ぬかが和子 委員  理由になってないんです。今まで言っていた統廃合をする理由と違うでしょう。過小規模校でもないし、そういう中でそれを子どもの環境のためなんて言うのには、ならないと。両方建て替えればいいじゃないかと、私なんかは思うんです。仮に、用地購入だって、自校内建て替えを避けるために、高野小学校により近いわけです。だから学校用地として都有地を取得するというのであれば、私たちだって大賛成できるんです。無理やり統廃合で、一つの学校にすると、こういう発想は改めていただきたいというふうに思っています。  それとともに、なぜ統廃合をするか、していくかというところの中で、子どもはそんなに増えてないからだということでやっているわけですね。つまり舎人地域とは、そこが違うんだと、だけれども、これも文教委員会のほうで認めましたけれども、その子どもの数の推計というのは、今、生まれている子どもを基点に推計をしているということですね。 ◎学校適正配置担当課長 人口推計で、江北地区、エリアデザインで伸びる、そういったことも考慮して決定をしております。 ◆ぬかが和子 委員  ところが実際の人数は、ここにありますけれども、今いる、生まれている子どもをベースに推計しているわけです。そうすると、これが新田と千寿小学校の教訓をつかんでいない、三度過ちを起こしかねない、そういう状況だというふうに思っているんです。  エリアデザインも進んでいると、女子医大が来ることで、自民党の委員も、昼間人口が3,000人から5,000人増えると、そういうふうに言ったら、中間だというふうに区は答弁したんです。でも増えるのは昼間人口だけじゃなくて、それに付随して当然、増えていくというのは当たり前のことで、じゃないかというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎学校適正配置担当課長 先ほど言いましたとおり、エリアデザインで増えてくるということが予測されておりますので、そういったことも考慮してございます。  新田での児童の発生率の見誤り、千住地区での予測できなかった大規模開発、そういったのを踏まえて、今、ガイドライン等においても、児童の発生率、あるいは大規模開発の可能性があるかどうか、そういったことも検証して計画を立てているところです。 ◆ぬかが和子 委員  大規模開発が生産緑地がないから、そんなのはないだろうと、人数も舎人や何かの地区に比べると増えないだろうということで、答弁しているんです、文教委員会で。
     ところが、一方で、この決算特別委員会でも政策経営部長は、日暮里・舎人ライナー沿線は若いファミリー層が増えていると答弁しているわけです。それから10月4日のまちづくり説明会の中でも自治会長が、「この地域は住民が急激に増えている」ということを言っているわけです。それから、チラシのポスティングをやっている方に聞いたら、この地域は何年も、一丁目で300枚あれば足りたのが、今、500枚ないと追いつかないと、こういうことも言われていました。  それから生産緑地がないと言いますけれども、相続などで土地が動くのは、生産緑地だけではないわけです。  そういうことを考えますと、これ統廃合の理由は成り立たないというふうに思いませんか、政策経営部長。 ◎政策経営部長 私も統廃合に当たって、検証させていただきました。それで、現在、日暮里・舎人ライナーで人口が大きく伸びているのは、日暮里・舎人ライナーよりも東側の西新井エリアの区域で伸びておりまして、江北の西側のエリアについては人口ビジョンでも今後伸びる要素は少ないですし、今後とも増えるという見込みはあまりないと。それと、生産緑地についても、東側の扇のほうではありますけれども、西側については少ない。大規模開発についても、あまり開発に結びつくようなところがないということで、政策経営部のほうでも検証して、今後は子どもの数が増えないということを判断させていただいております。 ◆ぬかが和子 委員  そこは、私が言っているのは、生産緑地は確かに大きな土地が、相続が出ればあくと、だけれども相続で土地が動くのは、この地域で実際にあるのは、大きな地主がやっぱり相続で土地を手放したケースもあると、それから工場がなくなったと、このエリアです。そういうことで動いている。  そして何よりも、エリアデザインをやっているわけです。女子医大が来るわけです。そういうふうに街が変わろうとする中で、だからこれ自民党の議員が文教委員会で「街が変わろうとしている、時期尚早だと、見極め時間が必要じゃないか」というふうに言っているわけです。これ当然だなと。私たちは、自民党とは考えは違います。だけれども、少なくとも見極める時期が必要だと、これは一致できるし、そのとおりじゃないかというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎学校適正配置担当課長 学校も地域の要望もいただいているところですし、そういった面ではコミュニティの中心でもありますので、そういったまちづくりとともに一緒に、学校も歩んでいただきたいというふうに思いますので、計画どおり進めさせていただきたいというふうに考えております。 ◆ぬかが和子 委員  じゃあ本当に区が言うように、人口は増えない、子どもの数は増えない、これが違ったら、どうするんですか。同じ議論を私たち、新田のときもやったんです。新田のときにどう言ったか、子どもは徐々に増えるから、そんなに急激に増えないから大丈夫です、今もいる方が答弁したんです。だけど、それだってちゃんと調査したけれども、そうです、大丈夫ですと言って、そうなったんです。まさに、エリアデザインで、これから街が変わろうとしている中、そこの部分を計算に入れていない、そういう中で同じ間違いを起こしかねないということを強く申し上げて、次の質問に移りたいと思います。  続いて、不登校対策について、質問をいたします。小学校に入学して、まもなく不登校になる子、高学年で疲れた、休みたいと言って登校拒否する子、20歳代になっても閉じこもる若者など、登校拒否、不登校問題というのは、今や幼年期から青年期に及ぶ重大な社会問題になっているわけです。子どもたちは、学校へ行けなくなったときに、前の晩に目覚まし時計をセットするとか、何とか学校に行こうと痛々しい努力をするけれども、いざ登校を前にすると、不安や緊張感が高まって、発熱や頭痛、腹痛などで学校へ行けない状況になります。その後、次第に自室に閉じこもるとか、生活が昼夜逆転する、不眠症やチック症など神経的な症状を見せる、家庭内暴力を振るうなど、いろいろなあらわれ方をするわけです。  こういった不登校児が平成24年頃までは、500人台だったんです、小・中学校を合わせて。だけれども平成28年度は1,000人に迫ろうとしていると、きょう、これいただいた、こども支援センターげんきの資料でも、そういうことが出ているわけです。これらの子どもたちが再登校して社会に出ていくまでには、長い時間がかかる場合があります。それだけに登校拒否の子どもを抱える親の苦しみとか悩みは本当に大変なもので、中には家庭崩壊という深刻な事態も生まれています。この登校拒否は、一人ひとりについて、きっかけ、状況、それから経過が違いますように、様々な要因が絡み合っていると思うんですが、どうでしょうか。 ◎教育相談課長 ぬかが委員おっしゃるとおり、1,000人不登校の児童・生徒がいれば、1,000通りの理由があるというように考えております。 ◆ぬかが和子 委員  そして、その背景を大きく分けると、二つなのかなというふうに思っているんです。よく子ども・家庭の問題と言われるけれども、これは子どもを取り巻く家庭や社会環境の変化のあらわれでもあり、そして、子どもがひとりぼっちにされる状況、子育ての困難さ、そういうことのあらわれが一つだと。  それともう一つは、学校との関係。学校に行けないということは、要は、学校と子どもの関わりを正面に据える、この2側面をしっかりと捉えていく必要があると思うんですが、どうでしょうか。 ◎教育指導課長 まさに、ぬかが委員ご指摘のとおり、初期対応、不登校を生まないというところで、教育指導課も、今、全力を尽くしております。こども支援センターげんきとも連携をして、その後になってしまった対応、なる前の未然防止というところで、今後、対策を練ってまいりたいと考えております。 ◆ぬかが和子 委員  対策については、この後でまた質問しようと思っていて、実はその背景にそういう2側面があると思いますが、どうですかという考え方について、質問させていただいたつもりなんです。  その2番目の今、若干、お話しのあった学校についてなんですけれども、何と言ってもどう対応するかの前に、私はなぜなのかというところをしっかり見なきゃいけないと。何と言っても不登校というのは学校に行けないのだから、学校と子どもの関わりを、真っ正面に据えて考える必要があると、そのことなしには本質に迫ることはできないと、そうしないと、なぜ東京都では例えば中学の出現率が2%台なのに、この5年間ぐらいで足立では倍になっちゃったということが、分析できないんじゃないかというふうに思っているんですが、どうでしょうか。 ◎教育指導課長 理由には多種あります。やはり本人の問題、又は環境の問題という面で分析をしていますが、その中で、やはり無気力、無関心、そして家庭の問題、学校では今現在、向き合いたくても、家庭がなかなかご理解が得られず、了解をとれないという場合のケースも抱えております。  なので、第三者の機関も入れながら、今検討を進めているところでございます。 ◆ぬかが和子 委員  個々がどうかというのは、個々をどう救うかということでは大事なんだけれども、なぜこんなに足立区だけが倍に増えちゃったのということの分析というのは、じゃあ学校が本当に楽しい場なのか、居心地のいい場所なのか、そういうことをきちんと検証して分析しないと、足立区だけが増えた理由、東京都の平均に比べて大幅に増えている、この理由が成り立たないんじゃないんですかと言っているんですが、どうでしょう。 ◎教育長 私、文教委員会でもお答えしておりますけれども、科学的にそういったものをきちんと検証する必要があると感じております。  なので、専門家を入れて、あのときもご答弁しましたけれども、きちんと分析をさせたいと、そしてきちんとした対応をとっていきたいと、このように考えています。 ◆ぬかが和子 委員  本当に、そうだと思っているんです。子どもたちは、小学校入学と同時に、宿題、テスト、勉強の毎日で、その上いつもテストの点数で評価され、できる、できないで判別され続けると、そのためにテストで点がとれるかどうかということで、劣等感や挫折感を抱くと自己不信に陥ってしまう、そういう状況もあるわけです。  そうしますと、ちょうどこれは文教委員会で言ったことなので、もう1回は聞きませんけれども、ちょうど平成24年、急激に増えた時期というのは、教育次長制度を導入したその時期なんです。本当に足立の教育の在り方がどうなのかということをきちんと分析していかないと、個々の対処だけではだめだということも申し上げたいと、そして何よりも学校が楽しい場なのか、居心地のいい場として感じられるか、そういう学校づくりはどうなのかということで、しっかりと分析していっていただきたいというふうに思っています。  そして具体的な、今、専門家を入れて、これから解明もしていくという点では、今申し上げたような、掘り下げた調査が必要なんじゃないかというように思っているんです。今、長期不登校児の実態調査もやられているということなんですけれども、不登校のきっかけが例えば、いじめとか学業とか、教師の一言とか、家庭の環境とか、そういうことがあったとしても、例えば、なぜ学校が楽しくないのか、その子が、なぜ居心地が良くないのか、そういうことを掘り下げて、是非、調査していただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ◎教育長 まさに、そういうところを調査するのが目的だというふうに思っています。そして、個に応じた、どういった対応ができるかということを私ども考えなきゃいけない。一つだけ申し上げたいのは、1,000人が毎日出てこないというわけではないので、そういった面では現在やれることはきっちりやっていきたいと、その上で分析をして、更にどんな対応をとれるのかということを実践していきたい、こう思っております。 ◆ぬかが和子 委員  先ほど、お答えにありましたサポーター事業とか、いろいろな事業というのも大事な事業だと、もちろん私も承知した上で質問させていただいております。  それとともに、やはり大切なことは、学校がどうなのかということとともに、安心して相談できる場があるかどうか、それから、その子の一生のことを考えると、ただ単に例えば、昔よく言われた保健室登校はまだいいんですけれども、校舎の校門にタッチしたら出席とか、そういう問題じゃないだろうと。やっぱり本当に一生のことを考えたら、その子の学習をどう保障してあげるか、学校へ行けない子どもへの学習の機会の確保、これが大事だろうというふうに思っています。  その点で要になるのは、どちらもこども支援センターげんきの事業なのかなというふうにも思っています。学校に行けない子どもへの学習の機会の確保としてのチャレンジ学級、これは私も足立のいいところだなと思っているのは、退職した先生と、それから専門の心理の方が一緒になって、この不登校児の学びの場、そして、居場所としてやられているということなんですが、これが現在、足立区では西新井のこども支援センターげんきの中と、それから綾瀬のプルミエの中、ここにしかないと。これでは本当に不十分で、是非、これを増やしていただきたいと、例えば、一方で中学生の子どもの居場所づくりは5カ所あるわけです。そのぐらいの数はあってもいいんじゃないかと私なんかは思っているんですが、どうでしょうか。 ◎教育相談課長 ちょうど新学期が始まるということで、中学3年生の方が、今、見学と体験で今週だけで80名来ております。このままいくと正直なところ申し上げて、なかなかチャレンジ学級に入りきれないという状況もあります。  また、2カ所しかないので、なかなか通いづらいという話も聞いておりますので、今後、検討させていただきたいというふうに思っております。 ◆ぬかが和子 委員  それと民間のフリースクール、足立では三幸学園がやられているということを聞きましたけれども、これは出席扱いになるかどうかというのは、各校長の判断だというふうに伺いました。でも、学びの場としてきちんとそこも出席扱いにしていくというのも大事だと思うんですが、どうでしょうか。 ◎教育指導課長 ご指摘のとおり、校長が教育課程を編成しますので、その学校と連携を図り、自分の、自らの立てた教育課程がなされているという判断があれば、出席扱いとさせていただいております。 ◆ぬかが和子 委員  それをちゃんとそこに行けているということで、基本的には出席扱いになるようにしていただきたいと、それから最後にもう一つ、こども支援センターげんきの職員のうち、正規職員の方は非常に少ないというのも伺いました。それもそのはずで、SSWとか、皆さん専門非常勤職員なわけです。今、本当にスクールカウンセラーとSSWと、それから教育相談課ということで、そのつながりで連携がとれてきているんだろうというふうに思っているんですが、他の分野でもあるんですけれども、専門職の方、非常勤で待遇のいいところに流れていってしまうとか、またSCを入れるときに、私たちそういう疑問を呈したこともあったんです。  そういう点では今の、それこそ働き方改革とか、本会議答弁でもありましたように、要綱専門非常勤職員の在り方も見直さなきゃいといけないという中では、人材確保としても正規職員化とか条件の改善、これを是非、行っていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ◎政策経営部長 現在、専門非常勤については、やはり同一労働同一賃金の考え方もございますので、今後、どういった制度がいいのかも検討してまいりたいと思います。 ◆ぬかが和子 委員  終わります。 ○古性重則 委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後零時01分休憩       午後1時00分再開 ○古性重則 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  公明党から質疑があります。前野委員。 ◆前野和男 委員  午後一番でございますので、よろしくお願いいたします。前野でございます。  産業経済のほうからいきたいと思っております。  足立区の農産物の生産者、農業者の若手メンバーと懇談をする機会がありました。その際、JAの敷地内に設置されました農産物直売所、あだち菜の郷について話がありました。この直売所は、足立区内で生産された野菜を扱っていますが、区内で生産されていない野菜や果物も置いてみたいという話が出ましたが、この点、区としてできることがあるでしょうか。 ◎産業振興課長 先だって、鹿沼市のほうにご協力をいただきまして、梨ですとかコンニャクですとか、テスト販売をいたしたところでございます。 ◆前野和男 委員  この話が出てきたのが、他地域の農業者との交流の機会が少ないという話が出ました。都内の農業者との交流というのは、比較的、葛飾、江戸川とか練馬地域の人たちとの交流はあるんですけれども、他県、自分たちがつくっていない作物の他県の地域の人たちとの交流がないとのことで、いわゆる農業者と切磋琢磨する機会をつくってみたいという話も出ました。この点、鹿沼市でそうした農産物の供給という点で手を打っていただいてるわけでございますので、人との交流というのも行われると思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 あだち菜の郷直売部会というJAの直売部会という方々がいらっしゃるんですけれども、今回、鹿沼市のものを入れるに当たりましても、鹿沼市まで直接出向いて、いろいろ勉強していただいて、これとこれ、という話はあります。魚沼市ですとか、山ノ内町についても興味を持っていただいておりますので、引き続き機会をつくっていきたいと思っております。 ◆前野和男 委員  東武線つながりで、比較的交流はしやすいのかなというふうに思います。農業者同士の様々な悩み事とか、様々あると思いますので、是非、縁を取り持っていただいて、より足立区の農業者の成長につながればというふうに思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。  次に、教員の急な若返り問題という問題に対して、お伺いしたいというふうに思っています。  平成28年度の公立小・中学校の教員の平均年齢は、平成25年度と比べますと、若返りが一層進んでおります。それは大量採用された教員が、定年に達しつつあるのが原因と言われております。文科省の発表では、教員の平均年齢は、小学校では0.6歳下がって43.4歳、また中学校では0.2歳下がって43.9歳というふうになっております。  足立区ではどうか、お伺いしたいと思います。 ◎教育指導課長 その動向に則り、足立区でも新規採用者が増えている状況でございます。 ◆前野和男 委員  20代、30代の教員のパーセントは、どのぐらいでしょうか。 ◎教育指導課長 申しわけございません。今、手元に資料がないので、すぐお答えはできませんが、後ほどお答えさせていただきたいと思います。 ◎学校教育部長 20代の教員の割合18.8%、30代が37%でございます。 ◆前野和男 委員  教員全体の5割以上が20代、30代で占められているということで、本当に様々な課題があると思いますが、ベテラン教員が大量退職する中で、様々な課題があると思いますけれども、足立区の中では、どのような課題をお持ちでしょうか。 ◎学力定着推進課長 若手教員には、授業力が身に付いていない場合が多いということがありまして、わかりやすい授業が、なかなか伝わりにくいという課題がございます。 ◆前野和男 委員  授業のノウハウの継承ですね。あと、生徒指導が非常に大事ではないかなというふうに思っております。授業のノウハウの継承と生徒指導にしっかり取り組んでいただきたいというふうに思っております。  そうした課題に対して、具体的にどのような手立てを行われているんでしょうか。 ◎教育指導課長 年間、職層別研修という形で若手研修・生活指導の研修のウエイトをかなり上げて、計画をしているところでございます。初任者研、2年目研、また、足立区は3年、4年時まで研修のほうを行っておりますので、その中で課題として取上げております。 ◆前野和男 委員  この研修も大事なんですが、やっぱり現場での先輩ベテラン教員が、どう若手の先生に学校の現場で様々な問題を抱えているお子さんもいると思います。そうした中で、どうベテラン教員がアドバイスしてあげられるかといったことが大事だと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育指導課長 校内において、主任教諭が若手教諭の育成を担うという役目を負っておりますので、学校に応じてにはなりますけれども、主任教諭と教諭にペアを組ませ、学年、また教科などで、そういったOJTという形で位置付けて、しっかり研修をさせていただいているということでございます。 ◆前野和男 委員  非常に、学校の一つの雰囲気として、若手を育てようという、そうした思いが、確かに役割、役割があるんでしょうけれども、学校の中で全体的に若手を育てようといった点をしっかり風土的につくっていただきたいと思います。  よく、私の学区のエリアもそうですけれども、伝統ある中学校であると、伝統校であると、この点が伝統ある学校だといった、そういったものもしっかりつくっていこうというのは、校長先生のリーダーシップだと思います。この点、いかがでしょうか。 ◎教育指導課長 先ほどご説明していただいたOJTに関しての責任者が、校長になっております。やはり校長のリーダーシップ、教育委員会も強く話をしていって、また校長先生と一丸となって、その辺り課題に前向きに、正対していきたいと思っております。 ◆前野和男 委員  よろしくお願いします。  あと、産休・育休代替教員の指導力というのは、どうでしょうか。特に、教員の性別、年齢構成を見ると、40歳未満の女性教諭の割合が32.7%、全体の3分の1となっております。そうすると産休・育休を取得する教員も多いと思われます。平成28年度では、どのぐらいというデータがあるでしょうか。 ◎教育指導課長 すみません。今、細かいデータは手元にないのですが、やはり若手の教員に伴い、産休・育休代替臨時的任用教員の採用が増えているという現状がございます。  臨時的任用教員に対しまして、昨年度からにはなりますけれども、年4回同じ研修にはなります。臨時的任用なので、時期が変わってまいりますので、年4回同じ研修にはなりますが、研修を行ってございます。 ◎学力定着推進課長 詳細なデータではございませんけれども、経験者年数が5年以下の教員と、産休代替の教員が学校全体の50%を占める学校は、69校中23校ございます。こういった学校については、教科指導専門員を手厚く入れて指導しているところでございます。 ◆前野和男 委員  そうですね。半分は教職経験者、又は半分は新卒と、教職経験なしの方もいらっしゃるということで、非常に産休代替が良いとか悪いとかという問題じゃなくて、そうした職場のいわゆる経験者が少ないということは、今後の教育に対する様々な課題というのが、これから出てくる、今もありますけれども、これから出てくるんじゃないかというように思っております。  様々、指導力をつけるための対策も練られているということでお聞きしましたので、しっかりこの辺は取り組んでいっていただきたいというふうに思っております。  また、産休・育休をとっている教員の中には、早く職場復帰したいという先生もおられます。しかし、子どもの保育所の入所、これの指数が低くて、どうしても入れないといったケースであるならば、やっぱり育休を延ばさざるを得ない。そうしたことというのは、やはり少しでも避けていかないといけないと思っておりますが、この点、何か方策はありますでしょうか。何か、そういうことを足立区の他の部署のほうにお話ししていることって、ありますでしょうか。 ◎教育長 以前に何度か、今の前野委員のご指摘の件がありまして、私も周辺に保育園の空きがないかということを相談されたことがあります。意外と教員でありながら、そういった保育のシステムを知らない方も多くて、そういったことを私ご説明したこともありますので、今後、優先的にということは申し上げられませんけれども、そういったシステムをきちんと説明していく必要はあるなと、そして、1日も早く復帰していただいて、きちんとした指導ができるようにしたいと、こういうふうに考えております。 ◆前野和男 委員  そうですね。以前は、教員の方々、非常に社会的な使命というのが非常に高い部分があります。低い高いというのは、また語弊がありますけれども、そうしたことを考えれば、教員だから何でも知っているということにはならないと思いますので、その辺しっかり、足立区はすばらしい保育コンシェルジュがいらっしゃいますので、是非、お子さんができたときには、保育コンシェルジュのそういったことも相談をしていただくよう、現場でお話ししていただきたいというふうに思っております。  あと、総合的に、昨日も教員の採用権限の委譲という問題について話がありましたけれども、ベテラン教員と若手の教員のバランスのいい配置を、しっかり東京都に強く申し述べていただきたいというように思っています。これから大量退職が、まだ続くと思います。そうした中での足立区の置かれている状況、是非、しっかり要望していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育長 私、東京都と直接、この件で何度もお願いに上がっておりますし、毎年の人事異動についても要望を出しているところです。若手教員が来るのはいいんです。若手の教員を育てる、そうすると実は6年、7年たつと外へ出さなくちゃいけないと、今は出すのもしようがないと、でも返してくれと、私どもが育てた職員を出してもいいけれども、また返して欲しいというようなことも含めて都に要望しておりますし、実現していきたいと、こう考えております。 ◆前野和男 委員  是非、よろしくお願いいたします。  続きまして、障がい者の理解教育について、伺います。足立区内の中学校には、9校の知的障がい設置学校がございます。私の学区域の中にも東綾瀬中学校に設置をされております。この知的障がい学級を担当する先生が、多分初めてではないかなと思いますが、私の理解でですね、今年度、普通学級の1年生の先生方に、学年集会で障がい者を理解する教育について話をさせていただきたいというふうにお話をしたそうです。すると1学年の先生方は、快く受けてくださったと。同じ教育者でありながら、障がい者を担当したことのない先生からすると、障がい者に対する関わり方を学べる、先生自体も学べる機会を持てるということは願ってもないことだと、そうした思いで承諾されたというふうに伺いました。  障がいの担当の先生からは、障がいの種類と東綾瀬中学校の8組、8組がいわゆる知的障がいの学級なんですね、8組についてと、あと、障がいのある人との関わり方について、担当の先生方が普通学級の先生方や子どもたちにお話をしてくださった。質問を交えながら20分程度、お話をしましたら、特に障がいのある子どもたちは、自立や社会参加に向けて一人ひとりの障がいの状態と、教育的ニーズに応じた支援が必要だ、かなり難しい内容でしたけれども、どの生徒も最後まで姿勢良く聞いてくれた、非常に感動していたというようにおっしゃっていました。これは新任教員です。役割を持った新任教員が話されていました。インクルーシブ教育の大切さを子どもたちはしっかり学ぶことができた。  今までは、様々な文化祭とか様々な運動会だとかいう部分で、障がいの子どもたちと一緒になって運動や文化面を関わっていましたけれども、そういう生徒たちのベースになるものを、しっかり学べたということは、大変良かったなと思っています。どの生徒もしっかり受け止めることができた。  僕が本当に良かったなと思うことは、障がい学級の先生が普通学級の先生に、生徒に歩み寄って障がいについての理解を話をしたというのは、大変勇気のあることなんです。普通学級の先生でも、やはり障がい学級を持っている担任の先生たちに対する、いろいろな様々な思いがあります。そうした中で、障がい学級の先生たちが歩み寄ったということは、非常に大切だなというふうに、私は関心しました。  他の8校については、どのような取り組みをしているか、この辺お聞きしたいなと思っています。 ◎教育指導課長 ご指摘のとおり、まだまだそういった形で普及していないという現状だと理解をしています。  ただ、今、特別支援教育のポイントとして、「つながる」、又は「すべての」というものがキーワードとなっています。すべての子どもたちが、すべての学校で、またすべての区民、人がつながると安心を持って学習ができる環境を、というところがありますので、障がいのある児童・生徒の理解というのもそうですけれども、一人ひとり、みんなが課題を持っているというところまで広げて、特別支援教室をはじめ、特別支援教育の充実を図ってまいりたいと思っているところでございます。 ◆前野和男 委員  そのとおりですよね。今後、中学校全校に特別支援教室が設置されるわけですので、こういった障がい者に対するものの考え方、関わり方、こういったものを学校の先生方、また次に生徒たちにしっかり話ししていただけるような体制づくりをつくっていっていただきたいというように思っておりますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、話は変わります。こども支援センターげんきの事業の内容です。  先ほども話が出ていましたけれども、チャレンジ学級、適応指導教室でございますけれども、今は西新井と綾瀬にあるわけでございますが、西新井は、非常に今、63名の通所者がいらっしゃいます。綾瀬の場合は18名、しかし、それでも小学校3年・4年・5年・6年生ぐらいになると、綾瀬の場合はゼロですけれども、この点どうした形でゼロなんでしょうか。 ◎教育相談課長 チャレンジ学級は、基本的に小学生からお受けしております。しかしながら、低学年からというのは保護者同伴を条件にしているところと、なかなか来られるのが、高学年になるとという形なので、小学生が少ないという現状になっております。 ◆前野和男 委員  持ち上がりということもあって、なかなかそれに接しないとわからないし、行きづらいしと、そういった面もあると思います。  ただ、西新井の63名、綾瀬では18名、これから小学校のときよりも中学校になると、3倍近い子どもたちの数字が出ていますね。そういったことから考えれば、やっぱりチャレンジ学級、私たち公明党の代表質問でも、地域的に偏在なくこの学級を設置すべきだというふうにお話をさせていただきましたけれども、この点いかがでしょうか。 ◎教育相談課長 チャレンジ学級につきましては、通いやすいところで通っていただくというのが一番かと思っておりますので、今後も前向きに進めてまいりたいというふうに思っております。 ◆前野和男 委員  是非、よろしくお願いしたいと思います。  あと、私が以前、一般質問でお話しさせていただきました東京藝術大学では、1月26日から1月31日の6日間にわたって、大学生や大学院生の卒業記念として、卒展という形で東京美術館、大学の美術館校内で、様々な集大成となるような作品が展示されるわけでございますけれども、足立区には大学院があるわけでございます。是非、こうした卒展の開催というものも足立区で開催を呼び掛けていただきたいというふうにお話をさせていただきましたけれども、どのような取り組みをしていただいていますでしょうか。お伺いしたいと思います。 ◎長谷川 副区長  前回、前野委員からそのようなご質問をいただきまして、今、事務方で話しさせていただいていますけれども、実は来週、藝大の周年行事がありまして、私も出席させていただきますので、改めて申入れをさせていただきたいと思っております。 ◆前野和男 委員  最初から大きい形でなくてもいいと思うんです。やはり、せっかく足立に藝大の校舎があるわけですから、それを通じて是非、作品を藝大の中でも結構です。三つ、四つ、五つでも結構ですので、最初から多くなくても結構ですので、是非、実現をしていただきたいというふうに思っております。  私のほうからは以上です。ありがとうございました。 ○古性重則 委員長  吉田委員。 ◆吉田こうじ 委員  こんにちは。残り20分、公明党吉田こうじでございます。よろしくお願いいたします。私、この時間全てを使いまして、不登校の問題をやらせていただきたいというように思っております。  と言いましても、子ども家庭部、学校教育部以外の方は、ああじゃあと言ってほっとされているかもしれないんですけれども、全体的に特にここにいらっしゃる幹部の皆様方は、足立区の問題というものを皆さんで共有なさっているということを私も信じておりますし、あらゆる意味で皆さんの施策が都内でも非常に数が多くなってしまった不登校の問題に、皆さんがいらっしゃる部署で、この事業が不登校に非常に本気でやっていけば、この不登校の問題を解決する一つの手立てになるんじゃないかとか、予防策になるんじゃないかとかいうことが、おありになるんじゃないかと思うんです。それできれば一つ、二つでもいいので、もしお話しいただければと思いますけれども。
     まず最初に、突拍子もない質問で大変恐縮なんですが、不登校問題が足立区に及ぼす社会的損失ですとか経済的損失ですとか、その辺というのは考えたり計算したり、頭の隅をよぎったりということは、おありになったことはあるでしょうか。お聞きしたいんですけれども。 ◎産業政策課長 経済的にということですので、私のほうから。やはりお子さんが大きくなっていったときに、より多くの支援が必要になってくるということも考えられますので、十分な教育を受けていただきたいと思っております。 ◆吉田こうじ 委員  あと、例えば。 ◎足立福祉事務所長 一般的に、不登校ですと、なかなか高校、大学の進学が難しくなってまいります。その結果、就労先も限られるということで、生活保護になる方も少なくないと考えてございます。 ◆吉田こうじ 委員  あと、いかがでしょうか。皆さんの行っていらっしゃる、多分、きょうは款が違うので、課長が少ない部門で言えば、衛生部とか福祉部とか、その辺で例えばASMAP事業とか、いろいろな部分で生まれたときから行っている事業というのが、全て不登校問題にも大きく関わっているんじゃないかなというふうに思うんです。  それから、こころとからだの健康づくり課長のところも本当にベジタベとか、その辺の部分も、おいしい給食の学務課で携わっていただいている部分の問題も、全部やっぱり、不登校を予防していく意味でも、解決していく意味でも大きな意味を持っているんじゃないかなというふうに思うんです。そういう部分で、多分、もちろん行政の方々ですので、そういう会議もなさっているというふうには考えているんですけれども、まず、それでは具体的に例えば、私は一つ思うのは、先ほど言った経済的損失というのは、ある教授が約4兆円というふうに言っている人もいるんです。これも日本全体の話なんですけれども、4兆円規模で経済的損失があるだろうと。それはその方が将来的に働く部分と、それから福祉の上で、その方が行政側から国から受ける部分と合わせるとトータルすると4兆円と、ちょっと乱暴な計算なんですけれども、そういうのもネットで見受けることができました。  また一つ、その教授の人が言っていたのは、私は反対なんですが、この不登校問題を解決するのに、あまりにもお子さんたちに寄り添い過ぎているんじゃないかと。本来、教育というのは、そういうことではなくて、本来は親がやるべき教育を親が税金という形でお金を払って行政側にお願いしてやってもらっているものであるというところから論を発して、ちょっと私としては納得いかない部分も非常に多かったんですけれども、とにかく今、現状として非常に多くの1,000人前後の不登校というお子さんがいる限りは、やはりこれは、これからの区にとっては、非常に大きな手かせ足かせになってくる問題ですし、何とかそのお子さんたち一人ひとりに立ち直っていただきたい、この事業であるんじゃないかなというふうにも思います。  ずっと、この決算特別委員会でいろいろご意見がありまして、足立の魅力を発信していく、防犯を強めていくという部分も、これは、お蔭様で足立区いろいろ注目されて、外から若い世代の方々が入ってきて、お子さん連れで入ってきたりとか、新婚で入ってきて、そうやって多くの方を少しずつですけれども呼べるようになってきても、そこで実際にお子様が生まれて、お子様が学校に行って、いわゆる足立区をふるさととする生え抜きのお子様たちが、不登校になってしまって、足立区に居づらくなってしまうというのは、私はこれは非常に、一つの区の大きな役割としては、これは大きな問題になってくるのではないかなというふうにも捉えます。  私自身に、非常に多くの保護者の方から様々な事情を持って、不登校になった保護者の方からいろいろご相談がありましたので、具体的にお話を進めさせていただきます。  まず、学校教育部のほうで不登校マニュアルに従って個票を起こされるわけですけれども、個票を起こすタイミングと言いますか、その辺を教えていただければと思うんですけれども。 ◎教育指導課長 マニュアルのほうを作成していまして、一応、私たちの教育指導課では一覧表を主に作成しています。一覧表の基準は、学校のほうで3日以上、月5日以上との基準がありまして、それに又は準ずる、今後、家庭の環境に変化があった等で気になるお子さんについて、一覧表として毎月5日を提出日として、毎月、教育指導課のほうに上げていただいております。それを今後、個別に教育相談課と連携していくために、今は教育相談課のほうで個票のほうを作成しているという流れになっています。 ◆吉田こうじ 委員  個票が出来上がって、教育相談課のほうとつながって、大体1週間ぐらいだと思うんですけれども、私はその部分が初動に当たるんじゃないかと思うんです。  その間、保護者の方々のお気持ちというのは、これは大変な思いをされている方が、もちろんご家庭の事情にもよりますけれども、様々な状態で、保護者の方々は困難を抱えていらっしゃるようでございます。やはり怒ってみたりとか自分を責めてみたりだとか、ご夫婦で、布団で簀巻きにして学校に連れていこうとしたりとか、お子さんと一緒に朝、学校に行って、一回り学校の周りを回って、やっぱりきょうはだめだったねと言って帰ってくると。それはそれは、お母様たちは苦労をなさっていらっしゃいました。  そのときに、皆さんがおっしゃっていたのは、「大丈夫ですよ」という一言が欲しかったと、学校側がもう少し何かしてくれるんじゃないかなというふうに思っていたというのが、偽らざるお気持ちだったんじゃないかなと思うんですけれども、担任の先生から必ず連絡があるというふうにもあるんですけれども、状況を尋ねられるということもあるんですけれども、もしあれだったら例えば、こども支援センターげんきのほうで教育相談もやっていますよとか、それから大丈夫ですよという、私もよく大丈夫ですよという言葉、根拠もなく使うときがあるんですけれども、やはり大丈夫ですよという言葉の裏には、大丈夫なようにその方をして差し上げなきゃいけないという決意も出てくると思うので、是非、そういう寄り添う気持ちを持った上での担任の先生の対応をお願いしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎教育指導課長 学校では、先ほどお話ししたとおり、初期対応を3日以上連続、風邪等でも必ず3日以上欠席したら一覧表に起こし、学校全体で共有をしてくださいという話をしています。  更に、いきなりお休みが目立ったときに、教育指導課につなげるのではなくて、学校担任としては、まずスクールカウンセラーや養護教諭、又は話しやすい先生がいるかというところで、まず、つなげるようにしています。  その上、また全体で共有し、ケースによって、こども支援センターげんきや教育指導課にかかったほうがいいのではないかというところで、こども支援センターげんきにつなぐようにはしております。 ◆吉田こうじ 委員  わかりました。よろしくお願いいたします。  今、お話がありました、今度、こども支援センターげんきのほうの、もしというか教育相談のほうにつながるわけですけれども、私はつながれば、これはまず、一つ山を越えられるかなというように一つ思うんですけれども、なかなかつながらない部分も多いんじゃないかなと思うんですが、先日、こども支援センターげんきの教育相談課のほうにお伺いして、いろいろお話を伺ったときに、一つのスクールカウンセラー、それからスクールソーシャルワーカーの皆さん、それから教育のほうの皆さんということで、三つの何か一つ目標があったというふうに伺ったんですけれども、教えていただけますか。 ◎教育相談課長 私ども、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、そして教育相談ですので、「寄り添う、つなぐ、受け止める」をキャッチフレーズじゃございませんが、それを合い言葉に事業を展開しております。 ◆吉田こうじ 委員  「寄り添う、つなぐ、受け止める」という、本当に端的にわかりやすくて、私は凄く、私としてもそういう部分で日頃、接していかなくちゃいけないなという思いになりました。特に、このカウンセリングというのが、まず最初に凄く私は大事だと思うんです。  そのお母様たちのお気持ちの中で、まず、こども支援センターげんきに電話をしたら、学校のスクールカウンセラーに相談してみてくださいと言われましたということで、学校に電話してみるとカウンセラーの方々が派遣はされているんですけれども週に2回、それで予約でいっぱい、なかなかご相談ができない、どうしたらいいんでしょうと、またお声をいただくと、今度はじゃあ、こども支援センターげんきのほうで教育相談課もありますから、そちらのほうに事情を話しして、行ってみたらいかがですかというお話を差し上げています。  やはり、今、学校にスクールカウンセラーが確かに予約がいっぱいの学校もあるやに聞いていますけれども、その辺の実情としてはいかがでしょうか。 ◎教育相談課長 やはり、大規模校と小さな学校との差はあると思っております。あと1日7時間勤務ですので、その1時間単位で考えてしまいますと、1日最大でも7人の方という形になりますので、基本的に今、大規模校の一部ですが、複数日配置をしている状況がございます。 ◆吉田こうじ 委員  わかりました。今、一律に同じようにという形にはなっているんですけれども、これしばらく検証していただいて、大きい学校と小さい学校との、その辺の調整もしていただければなというのを要望として、一つお願いします。  それから、保護者の皆さん方が一様におっしゃっていたのが、お子さんが不登校になると、私も不登校になって学校に行きづらくなると、逆に言うと外にも出づらくなるというお話もありました。  やはり先ほどお話ししたように、自分を責めてしまうという気持ちもあったりとか、それから家にいて、やはりお子さんが常に家にいらっしゃるわけですから、どうしてもお互いにストレスもたまってくるし、どうしていいかわからない。お子さんは、もともとお子さんですから、非常に前向きな明るいところもお持ちなのが子どもというものだと思うんですけれども、やはりテレビを見て大きく笑っている姿を見ると、本当にこの子、何か抱えて休んでいるのかなとか、かといってずっとふさぎ込んでいれば、それはそれで親としては凄く心配で、親御さんも日々こういうふうに変わっていくんです。なだらかに、それがだんだん振幅が小さくなっていって、最終的にこの子にとって一番いいことは、学校に行って勉強をすることなのか、それとも違う形でもいいから、学校とつながりながらも何か勉強を続けていくことなのかと、本気でお子さんの将来を冷静に考えられるようになる時期が来ると思うんです。  そういったときに、私は今、教育相談課長に言っていただきましたけれども、教育相談とチャレンジ学級というのは、足立区にとっては非常に、私はすばらしい取り組みだと思いますので、先ほどからお話が出ていました拡充という問題は、きめ細やかに積み上げたスキームもいっぱいあると思いますので、そこを十分に考えながら、なるべくスピード感を持って拡充していっていただきたいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎教育相談課長 皆様から力強い応援のお声をいただいておりますので、頑張ってまいりたいと思います。 ◆吉田こうじ 委員  それからもう一つ細かいことなんですが、不登校でいる特に小学生のお子さんたち、中学生の生徒たちもそうですけれども、昼間、一体何をやっているんだろうと。  これは個票には多分、項目としてはないことだと思うんですけれども、これは例えば、普段、昼間何をやっているのかというのは、意外と大事になってくるんじゃないかと思うんです。もしかしたら1人で何か勉強をしている子もいらっしゃるかもれませんし、ただただ、寝ている子もいらっしゃるかもしれませんし、とにかく不登校に陥ったお子さんがトータル的に言えることは、決して前に進んでないわけじゃなくて、時間が欲しいんだということを、後を振り返って大人になってからおっしゃる方が多いんです。  そういう意味で、昼間何をやっているのかというのは凄く私は気になるところで、これは押さえておかなくては、昼間何をやりなさいということじゃなくて、何をやっているのかというところは押さえていかなくちゃいけないんじゃないかなと思うんです。  登校サポーターとかもあるんですけれども、できれば、例えば、今の中学生、不登校生が多いという中学生に、LINEでつながってみるというのはどうかなというのを一つ思ったんです。ある自治会で、LINEのいじめ問題に対して、LINEで問題解決の相談を受けるというのを始めたというのもありましたけれども、ある一定のルールと時間とか、そういうルールを決めて、例えばカウンセラーの方でもいいですし専門にそういう方でもいいですし、お子さんがそれのほうが話しやすいし、いろいろつながりやすいということであれば、人間関係をつくる上でもLINEでつながってみるというのも一つ手なんじゃないかと思うんですけれども、突拍子もないことで申しわけないんですが、そういうSNSという手段を使うということも含めて、その辺のことについてはいかがでしょうか。 ◎教育相談課長 恐らく、YouTubeとか、パソコン関係のほうは、得意にしているところはあると思います。  ただ、言葉だけに、文字だけになってしまうので、その読んだときの心境によって、それが冷たいとか捉えられなくもないので、この部分は研究をさせていただきたいというふうに思います。 ◆吉田こうじ 委員  是非、研究してみてください。  確かに、私も頭で想像すると、ちょっとハードルが高いことではあるかなと思うんですけれども、ただ、これからのお子さんたちというのは、私たちが想像もつかないようなITの世界の中で、AIの世界の中で生きているお子さんなので、お子さんたちを見ていると、LINEの使い方は非常に上手になっていますし、逆にいじめという問題が今、大きくクローズアップされていますので、その一つ一つの言葉が持つ意味というのも逆に大人よりも知っている場合も多いような気もします。  本当に、私たちが小さいときは携帯電話そのものが、あんなものが本当に、ウルトラ警備隊しか持っていないようなものだったわけですけれども、あれが今、当たり前に小学生でも持ってるような時代になるって、誰も想像してなかったと思うんです。ということは、今のお子さんたちだって、20年後、30年後、とても自分たちの頭では想像できないような世界の中で、私は生きていくんだと思うんです。  ですから、一概にスマホがだめだとか、何がだめだとかということじゃなくて、逆にそこを利用していくのも、私は一つの手なんじゃないかと。先ほどもお話ししました、保護者の皆さんに対しての一つ、取り組みをお願いしたいんです。なぜかと言いますと、民間でやられている不登校保護者の方のNPOとか、そういう集いというのが、なかなか見つけづらい。見つかったかと思うと、よくよく調べると政治色が強かったり、何か企業的に営業がかかっていたりとか、これは非常に難しいんです。  先日の定例会での代表質問でのお答えの中で、チャレンジ学級の保護者会等もあるのでというお答えをされていたんですが、チャレンジ学級だけじゃなくて、つながってないお子さんたちの保護者につながるのも、これは私はLINEも一ついいんじゃないかなと思うんです。LINEで発信をして、それを例えば登録をしていただいて、LINEで発信をして、「そういう集いがあるなら行ってみよう」と、私はそういうお母さん何人もいらっしゃるんじゃないかなと思うんです。なかなかチラシとかって置いても、そういうお母さんたちって来られないことも多いですし、是非、その辺の周知の方法も種類によっては、そういうものも使っていくべきなんじゃないかなというのも一つあります。  時間もあと1分程度になってしまったので、機器の更新については、また来週にさせていただきますけれども、あともう一つ気になっていたのが、小学生で不登校になっているお子さん、特にひとり親のお子さんの昼間の食事ってどうなっているのかと、これお答えいただける方がいらっしゃいますでしょうか。 ◎教育指導課長 私の経験則になって、調べたわけではないですけれども、お金を置いてとか、つくっていくから1人でと、不登校で先ほどありましたけれども、昼夜逆転しているということで、学校の先生も苦慮していて、登校支援というところで見てしまっていて、ご飯が用意してある、お金が置いてあるというところが、今、私の中では掌握している範囲です。 ◆吉田こうじ 委員  残り30秒なので、これ自治体によっては、例えば、小学生のお子さんと親御さんとよく相談して、フードバンクを利用して食事を届けているという例もあるやに聞きました。これは足立区の場合、非常に難しいかもしれないかもしれませんけれども、その辺まで是非、目を配っていただきたいんです。就学援助で、給食費がただになるのに、不登校だからがゆえに、食事がとれないというお子さんがいらっしゃるのを私、1人お聞きしました。  時間になってしまったので、ここで尻つぼみで終わりますけれども、また来週お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○古性重則 委員長  次に、共産党から質疑があります。浅子委員。       [委員長退席、西の原えみ子副委員長着席] ◆浅子けい子 委員  介護保険制度が2000年に始まり、現在18年を迎えます。介護保険制度発足前は高齢者福祉制度として存在し、保険料負担はもちろんなく、利用料は完全に応能負担で、ホームヘルプサービスとか特養ホームも住民税非課税の場合は、負担はゼロという時代があったというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎介護保険課長 浅子委員のおっしゃるとおりでございます。 ◆浅子けい子 委員  2000年に介護の社会化の実現をうたって、介護保険制度が発足しました。介護保険は社会保険の一つです。社会保険は私的保険とは違い、国民に加入を強制することから、当然、保険料を払えない加入者を抱える、したがって低所得者等の保険料部分をカバーする国庫負担、公費負担が存在する、これが当然なんです。  平成27年度から始まった第6期介護保険事業計画の保険料は史上最大の値上げで、基準月額6,180円になりました。これは23区で2番目に高い保険料です。  このとき、国、自・公政権ですが、消費税8%の際には、介護保険会計の公費負担を10%引上げて、60%にすることを公約していました。これが実行されていれば第6期介護保険料も値上げをしないで済んだんです。そして、こういう提案を日本共産党は示しました。  しかし、残念ながら公約は反故にされてしまい、値上げになってしまいました。僅かな年金の目減りが大きくて大変と、多くの方から声が寄せられていますが、年間収入18万円以上の人は年金天引きで否応なしの徴収です。年間収入18万以下の人は普通徴収で、払えない人も増えているのではないでしょうか。 ◎介護保険課長 年金天引きができない家庭につきましては、普通徴収ということになっておりますが、払えない方が多いというか、就労日数におきましては、差押え等、能力がありながら払えない方につきましては、差押え等はやってございます。 ◆浅子けい子 委員  払えない人も、以前と比べれば多くなっているということだというふうに思います。昨年の決算特別委員会では、過酷な滞納者へのペナルティーを日本共産党の質問で明らかしましたが、現在、滞納を2年以上している人は、今、何人かいるんでしょうか。 ◎介護保険課長 平成28年度実績で22名おりました。 ◆浅子けい子 委員  滞納が2年を超えると、滞納分をさかのぼって支払おうとしても認められず、3割負担にされてしまう。国民健康保険料では認められている自治体の柔軟な対応も、法律上でできない仕組みになっています。こんな硬直した運用は直ちにやめるよう、国に求めるべきと思いますが、いかがでしょうか。 ◎介護保険課長 基本的に、支払える方は支払っていただくというところで、今の国の制度に則りながら、介護保険制度を適正に進めてまいりたいと思ってございます。 ◆浅子けい子 委員  2年間滞納してしまって、でも、払いたいと言っても受け取らないというのは、本当にひどい制度だというふうに思いますので、是非、国に要望していっていただきたいというふうに思います。  また、第6期の中では、利用料も一定以上の所得、例えば単身で年間収入280万円以上の人は1割から2割負担になりましたが、該当者は何人いるんでしょうか。 ◎介護保険課長 大体3,000人程度でございます。 ◆浅子けい子 委員  国では、2割負担になった検証も行わずに、第7期には3割負担も、今やろうとしています。非常に無責任だというふうに思います。  また、特養ホームの入所対象も要介護3以上となり、施設入所の補足給付は平成27年度に続き平成28年度も更に対象者が減らされました。  更に昨年10月から総合事業が始まり、サービスの低下、事業者の経営悪化が危惧されています。総合事業のサービスを選んだ人は、要支援1、2の対象の今現在、何割になっているのでしょうか。  また、いよいよ来年度から本格実施となる総合事業、更なる給付の単価引下げは行うべきではないと思いますが、いかがでしょうか。 ◎介護保険課長 総合事業に移行した部分につきましては、すみません、今、手元にございませんので、後ほどお知らせいたします。 ◆浅子けい子 委員  来年度、本格的に実施されて、単価の更なる引下げは行うべきではないと思うんですけれども。 ◎介護保険課長 総合事業におきましては、来期の介護報酬改定で、要介護1、2の動向によっても相当、総合事業の単価には影響するかと思います。そういう状況を見ながら、今後、検討をさせていただきたいと思います。 ◆浅子けい子 委員  じゃあ、まだ単価をどうするかは、決めてないということですか。 ◎介護保険課長 基本的に単価は変更する気はないんですが、先ほど言った、国の制度よって整合性が逆転するような、要介護1、2の単価が余りにも下がるような場合ですと、それについては見直す必要があるかなというふうに思ってございます。 ◆浅子けい子 委員  是非、サービスの低下にもつながりかねない単価の引下げ、絶対にこれ以上やらないように要望いたします。  第6期は、制度改正によって、今お話ししたような、様々な給付抑制につながる施策が行われてきました。平成28年度の決算を見れば、給付が増えているというふうに思いますが、前年度から比べて、どのぐらい伸びたのでしょうか。 ◎介護保険課長 16億円程度の増になってございます。 ◆浅子けい子 委員  そうしますと何%伸びというふうになるんでしょうか。 ◎介護保険課長 約3.4%でございます。 ◆浅子けい子 委員  3年間で給付の想定をして、そして1年目は少し余って、2年目はとんとんになって、3年目はマイナスで、3年間で全体で帳尻が合うように給付の伸びは想定していると思いますけれども、今期は平成28年度、2年目にもかかわらず、給付は当初予算と比較してもマイナスになっています。3.4%ということ、マイナスというか当初の想定よりも低い、7.5%という当初の想定でしたから、低くなっているわけです。  ですから、お金が余ったということは、給付を多く見積もっていたということだというふうに思います。我が党が指摘していた、給付を見積り過ぎているんじゃないかということが、ちゃんと明らかになってきたというふうに思います。一体幾ら余って、そのお金はどうするんでしょうか。 ◎介護保険課長 余ったというか、剰余金におきましては、準備基金というところに積みます。9月補正の積み増ししたものを含めて、約40億円の基金が今ございます。 ◆浅子けい子 委員  3年間で40億円、準備基金として積立てをすると、国や都にお返しするのは、国や都というか、あと国や都や何かにもお返しをするんですよね。 ◎介護保険課長 介護保険法におきまして、給付金に対して、区の負担割合12.5%を負担しろという形で記載してございます。それにおきまして、余った分がもしあったとすれば、これは当然、返還するということになってございます。区の場合も、国と同じように余った分は、区の特別会計から一般会計に戻すというのが、当然のことですので、余れば返還をいたします。 ◆浅子けい子 委員  毎年毎年、平成27年も給付は伸びが想定よりも多かったと、そして平成28年度も3.4%と、やっぱり低くなったと。ですから、いずれもお金が余って、そして、それを余った分は国や都や、それから区にもお返しをするというふうな仕組みになっていますけれども、私たち国や都にお返しをするのはやむなしとしても、やはり区の一般会計から給付費として出したお金なんですから、戻す必要はないというふうに考えます。  次期の保険料のために、基金として被保険者の余った給付費とともに、足立区の給付費は積立てるべきではないでしょうか。 ◎介護保険課長 先ほど申したように、負担割合に応じて、拠出するということに変わりはありません。一般会計に戻さないということになりますと、先ほど言った準備基金に、そこに置くしか方法がございません。そうしますと、一般財源を区が投入したというような意味合いになってございます。返さないとですね。それは国のほうからも、基本的に保険料に一般財源を投入してはいけないと、先ほど準備基金の先ほど40億円と言いましたが、今回、調整交付金が5%より多く5.86%増えています。そこの部分の6億円程度も、そこの準備基金に入ってございます。ですから、給付費が下がった分プラス、その部分が入ってございます。 ◎福祉部長 まず、介護保険の制度でございますけれども、介護保険の制度全体につきましては半分を公費で賄うということになってございます。その半分のうちの半分は国からで、残りの4分の1については、その半分を東京都で、残りの12.5%については区が負担するというふうになっております。それ以外の残りの半分につきましては、22%が保険料で賄いなさいと、残りの分については2号の被保険者からお金を徴収して、介護保険制度を組立てなさいということになっておりますので、残った分、国からいただいたお金で余分にいただいたお金については、国に返す、都に返す、区に戻すというようなことをしております。  それから、40億円については、6期で積立てたお金ではなくて、今まで長年にわたってという言い方はおかしいですけれども、6期の分だけで40億円というわけではございません。 ◆浅子けい子 委員  私も、国や都にはお返しするのはやむを得ないと、ただ、やっぱり同じ足立区の、そして、保険料の問題だから一般会計に戻さないで給付費として、そのまま財源として使いましょうよという提案をしているんです。  今、お話ししたこと、給付費の割合は決まっているとおっしゃいましたけれども、被保険者の割合というのは、決まってないわけですね。ですから今回は、第7期で22%でなくて、23%になるわけでしょう。さっきのお話だと。それはいいんですけれども、わかりました。  そして、今回、第7期の介護保険事業計画中間報告では、値上げという提案がなされていますよね。値上げは6,250円から6,450円の値上げをしますと、本当に値上げをしなければならないんでしょうか。 ◎介護保険課長 今後の給付の伸び等がございまして計算したところ、やむを得ず今回の提案と、とりあえず中間報告の提案として出させていただいたものでございます。 ◆浅子けい子 委員  とりあえず提案として出させていただいたということで、まだまだ決まったわけではないというふうに思います。私たちは、改めて中間報告、区のほうから出されました数字を使って計算をしてみました。そして計算をしますと、3年間の準備基金は、先ほどお話があったように、40億円だということがわかっています。       [資料を提示]  この基金を活用し、我が党は独自に計算をして、高齢者の人数は、5万1,694人に、これの中で3年間足しますと、そういう人数になるんです。  そして標準給付見込額、地域支援事業等の合計が、1,720億円、これもこちらに書かれています。これを第1号被保険者給付費、7期は23%ということですから、23%で掛けると、約396億円になるんです。そのお金から準備基金40億を引きますと、356億円という数字が出まして、そして区が言うところによりますと、収納率というのが100%ではなくて、0.97だというお話を聞きましたので、それを0.97を割って、更に人数も割って、1人当たりの1年間の保険料を出してみました。  そうしましたら7万989円、そして、これは12カ月ですから、12カ月で割ると1人当たりの保険料は5,916円という金額になるんです。値上げどころか、値下げになるような数字が出てきたんです。私もびっくりしたんですけれども、どうして区は金額が私たちの計算と、数字も同じはずなのに違うのか。6,250円というのが一体どこから出てきたのか、そこが私にはわからなくて、是非、教えていただきたいというふうに思うんですが。 ◎福祉管理課長 一般的に、所得水準の問題がございまして、高齢者の所得が一定であれば、今、浅子委員がおっしゃったような金額になるんですけれども、足立区の場合は第1段階から第4段階の方に、第1号被保険者の半数以上がそこに固まっているということもございまして、基準保険料が若干、高目になってしまうということになります。 ◆浅子けい子 委員  今の説明で、基準保険料が高くなる、どういう計算というか、どういう具体的なもので高くなるんですか。 ◎介護保険課長 もし、浅子委員のおっしゃるとおり、3カ年の高齢者の数を延べで割ります。そうしますと、同じ保険料を皆さん全員がそこを払わなくちゃいけなくなるような状況になります、単純に。そうしますと所得の少ない方が、その金額だと恐らく払えなくなると思います。  そういう意味で、所得段階ごとの保険率も設けております。その保険率に実際の人数を掛けまして、最終的に介護保険料の基本額となる保険料を算出しておりますので、これにつきましても、国からそういったフォーマットも含めて提示をされておりますので、この計算をしないと破綻をすると思います。  破綻しますと、次期の保険料が相当上がってしまうということもありますので、国のほうからも、特に東京都のほうから、足立区は規模が大きいということで、もし破綻しますと、その分、全部、東京都から借りないといけません。その基金もそんなに多い基金ではございませんので、東京都からは絶対に足立区は破綻しないでくださいというふうに、何度も念を押されている状況もございますので、基本的にこの計算方法でやってございます。 ◆浅子けい子 委員  保険料率というのは、前回と同じですよね。ですから、基準月額が前回よりも低くなれば、当然この保険料率でやれば同じような金額が前と同じように金額が出るはずじゃないですか。それをあえて、そのフォーマットに入れて、そして、高齢者の人数を変えてしまうというお話があったけれども、変えてしまったら逆に介護保険特別会計をしっかりと保つために、あえて多く見積もってしまうということをやろうとしているのではないかというふうに、私たちは思うんですけれども、それをしなくても、しっかりと基準月額も引下げられるのですから、今回はそのフォーマットを使わないで、きちんとこの計算でやるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎介護保険課長 再度の答弁になりますが、やはり各段階ごとの保険料率がございますので、所得ごとの保険料率がございます。それに応じて、最終的な人数、基準となる人数を積算しませんと、先ほど言ったように、保険料があまりにも低くなり過ぎて、破綻になるというような状況がございますので、これは適正に見積もった結果だと、私は思ってございます。
    ◆浅子けい子 委員  改めて、この場所だけではなくて、地域保健福祉推進協議会でも、まだまだ議論をして、是非、値上げをしないという方向で、よろしくお願いをしたいというふうに思います。 ○西の原えみ子 副委員長  次に、民進党から質疑があります。鈴木委員。 ◆鈴木あきら 委員  皆さん、こんにちは。一番眠いときでしょうけれども、我慢していただければと思います。まだ、きょう現在も民進党です。  また、お約束どおりなんですが、前回、区民税のことを聞いたので、国民健康保険料なんですが、収納率、これも23区でワーストと言ってもあれかな、最下位でしょうけれども、22位と同じ収納率を確保した場合は、幾ら増収になるのかということと、それから23区平均の収納率を確保したら幾ら増収になるか、その2点をお尋ねしたいんですが。 ◎国民健康保険課長 まず、22位になった場合の増収ですが、こちらは3億円の増収になります。それから、23区平均の収納率だった場合には、24億円の増収ということになります。 ◆鈴木あきら 委員  やっぱり、かなりまだありますね。これ開いたんですよね、前回より、確か。 ◎国民健康保険課長 現年優先の収納をやった結果、滞納繰越が少し下がってしまいました。その結果、現年と滞納繰越を合わせた結果が、収納率が少し落ちているという状況でございます。 ◆鈴木あきら 委員  この問題は、毎回毎回お話をしていますので、十分に皆様方わかっていらっしゃると思いますけれども、何とか脱却をしていただきたいと思います。  時間がないので、次のテーマにいきます。  地下鉄8号線なんですが、押上と野田の整備促進について、もちろんこの区議会のほうも議連をつくって、今、一丸となって行っているところでございますが、財務報告書の71ページなんですが、一番下のところです。この整備に向けた調査研究を423万円のこの内容と、それから行った結果の有効かどうかというのを含めて、お尋ねしたんですが。 ◎鉄道関連事業担当課長 こちら432万円の使用ですけれども、委託料になっております。こちらの内容ですけれども、昨年、答申を国のほうからいただきまして、そちらのほうで示された課題解決の方法、そちらについて今、調査研究をしたところでございます。 ◆鈴木あきら 委員  委託というのは、ここに書いてあるからわかるんです。問題は、調査委託でどういうことが内容として出てきたかということです。 ◎鉄道関連事業担当課長 これまでの調査委託をかけたものの基礎データの更新、そして新たな意義、必要性の再整理等の調査を行っております。 ◆鈴木あきら 委員  それが一歩前進しているということでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 今回、8号線の大きな前進としましては、今まで豊洲から野田市までが一つの路線だったところが、豊洲から住吉、そして押上から野田という形で分割して、実現の方向性が見えてきた、その分岐が見えてきたというところが、一番大きな答申の一歩前進と考えております。 ◆鈴木あきら 委員  その一番下のところの、今後の予定になっていますけれども、答申に示された課題の解決に取り組むというふうにありますが、これ答申のほうは、事業性に課題があり、関係地方公共団体が協調して事業性の確保に必要な沿線開発の取組みなどを進めた上で、事業主体を含めた事業計画について、十分な検討が行われることを期待するとなっていますけれども、1年半ぐらい答申が出てから経っていますが、その事業性の確保に必要なことというのは、区のほうとしては具体的にはどのようなことを行ってきたんでしょうか。 ◎鉄道関連事業担当課長 事業性の課題につきましては、今、事業費のほうにつきましては高額に上がっていってしまっております。ただ、鉄道需要をどう伸ばしていくかというところで、今、事業性の確保について検討を進めております。 ◎鉄道立体推進室長 私のほうで、補足をさせていただきます。  昨年度、こちらのほうの答申が出まして、その中では事業性の課題、今、鈴木委員のおっしゃられたとおりの課題が提案されております。過去のデータと昨年の中ほどまで、整備のほうをさせていただきました。どのようなことが見出せるのかと、今後、どのような形でもって事業性、これは経費をかけない方法、また縮小する方法、どの程度のものがいいのか、その方法につきまして、現在も検討を続けているところでございます。 ◎区長 事業性と、もう一つ読み上げられた中に、沿線自治体の協力というところがあったと思います。はっきりと国交省のほうから、それぞれ利害が絡んでいて、別々に様々な自治体が要請に来るということでは進まないという話もございました。利害関係は様々でございますけれども、やはり路線を通していくということの1点を持って協力できるように、様々、市長等の関係を構築していこうと努力はしておりますけれども、まだ、なかなか前に進まないというところが、まだ実態でございますので、こちらのほうも今後とも関係性を築けるように進めてまいりたいと思います。 ◆鈴木あきら 委員  私、この問題について、以前からいろいろな場所でお話ししていますけれども、例えば佐野六木区画整理も一定の形が見込めてきておりますし、それから葛飾区との橋梁、例えば、補助第259号線と第261号線とか、この辺は地下鉄8号線がある、なしにかかわらず、計画というか部分というのは印がついているわけですから、そういったところを早期に手掛けていって、そうすると葛飾区側から、もし地下鉄8号線が葛西用水沿いにできたとしても、ちゃんと乗客として見込めるという形になってくると思うので、この辺の進め方というのは、考え方としては入れてありますか。 ◎鉄道立体推進室長 先ほど申し上げました、事業性という中では、当然にこれからつくっていく予定である計画道路、じゃあこれをつくったら、どのような形になっていくのか、その辺のところの今後の検討の中に含めているところでございます。 ◆鈴木あきら 委員  是非、そういった今現在でもできること、またそれが無駄にならないこと、それから関係自治体とも関係が悪くならないような形で、今、どんどん8号線に向けて足立区はいろいろな多方面からできることがあると思いますから、是非、よろしくお願いいたします。  それで、当然、私、いつも言っているように、その事業性確保のためには、都立中川公園の整備が大きく左右するということは、何度も言っていますが、土づくりの里の覆蓋化と中川公園の整備について、地元の町会長と自治会長で構成された整備検討協議会で、区長に対して今年の4月に要望書が出されています。  その後の区の動きとか、都の動きはどうでしょう。 ◎建設事業調整担当課長 ただいま東京都に、地元からいただいた要望書を、また区のほうで検討して、東京都に要望してく準備をしております。 ◆鈴木あきら 委員  ということは、東京都のほうには、まだ出してないわけですね。 ◎建設事業調整担当課長 まだ、東京都のほうには提出しておりません。 ◆鈴木あきら 委員  どういう出し方をするのかなというのは凄く注視しているわけですけれども、都や下水道局、建設局に対して、もっと強気になって欲しいんです。  というのは、当然、過去の経緯、それを長く説明すると、それこそ20分、30分かかっちゃいますので、お話ししませんけれども、住民が我慢を強いられてきて、そして、これからもずっと我慢を強いられるということで、ましてこの前なんかは、下水の三次処理の水が、上水道の給水管に入るなんていう、とんでもないことで迷惑がかかったりとかということをしているわけです。そういったことから考えれば、住民の怒りだとか思いを区はもっと理解して、それで取り組んでもらいたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎都市建設部長 中川公園につきましては、様々歴史がございます。そういうことを踏まえて、今回、区民の方からいただいたご要望でございますので、強く要望していきたいというふうに思っております。 ◆鈴木あきら 委員  昨日、うちの米山委員が、豊島区の例を示して、公園のつくり方について、いろいろ質問とか提案をさせてもらいました。まさに最大級の魅力あるものにしていかなくてはならないというふうに思っているんですが、これは都立だからと言って、過去の経緯、これからも下水道処理の施設、それから土の処理の施設を半永久的に続けていく施設、これいつも言うように、足立区だけのものではないんです。  8区から土を持ってきたりとかいうふうにしているわけですから、そういった引受けていくということを含んで考えたときの、この公園のためには、区はもっと関与して、なおかつこれをチャンスと、逆に例えば、区が持っているところだったら、区の全額で負担してやらなくちゃいけないといったら、いや、これは今の財政状況を見たら難しいねとかという話になると思うんですが、東京都に今までの過去の経緯や、これからの迷惑の部分だって、いろいろなことを突きつけて、それで東京都から出させるということぐらいの気持ちをとっていかないと、なおかつ、それだって東京都の下水道局、これでもってかなり利益も、当然、事業としては公的な部分もあるんですが、それ以上に足立区に迷惑がかかっているわけですから、その辺を強く言ってもらいたいというふうに思っておりますが、その設計とか青写真というのは、東京都としても当然、つくっていくという話なんでしょうけれども、足立区としても簡単な未来予想図みたいな、そんなものというのをつくったらどうかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎建設事業調整担当課長 今のところ、東京都のほうに青写真を書いていただいて、足立区が協議していくことを考えております。 ◆鈴木あきら 委員  だから、青写真を向こうでつくってくると、それに対して多少いいなとか、いやこれはとかと言うことはできるかもしれないけれども、この要望書というのを私は見ましたけれども、この要望書だって細かいところはたくさん書いてあるわけじゃないんです。基本的なもの四つぐらい並んでいるわけですけれども、それをクリアするということで、もちろんそれでクリアしたからいいって、それだけの判断なんですか。 ◎建設事業調整担当課長 要望書に載っていること以上に、またいろいろ要望はしていきたいと思っております。 ◆鈴木あきら 委員  だから、そのためには、ある程度、自分たちで絵ぐらい描けるでしょう。絵を描いて、こういったものを全部つくりたいんだといって、実はこれはちょっと構造的に無理とか、実はこれは予算的に無理、構造的なものと言ったら、ある意味では、区が出すのにそんな素人っぽいのかというのかもしれないけれども、それはある程度クリアさえすれば、あとは予算的なものだと思うんです。そしたら、これと、これと、これは勘弁してくれ、だから満額回答くれるかどうかわからないけれども、当然そのぐらいドーンと出したらどうですか。       [発言する者なし] ◆鈴木あきら 委員  いない。       [資料を提示]  私たちは2年前にこれを持ってきて、こういった平面図、ちょうど25年の10月8日ですから、ちょうど2年前、これ平面図です。このぐらいの平面図なら当然私が描いたって言っても、下絵だけですよ、こうやって、皆様にパネルにするためには、お願いした方がいらっしゃるけれども、平面図は私がほとんど描きました。これは簡単にできます。  じゃあ、構造どうか、もちろんあるでしょうけれども、それから後は、これが鳥瞰図です。       [資料を提示]  当然、構造上難しいというんだったら、だからそのために私なんかは、特に建物というのはほとんど端っこのほうに、ましてこれは何階だって、あっても2階か3階建てぐらい、この真ん中辺りは、全てこれはアスファルトと芝生です。ということは、構造上これが建たないというわけがない。このぐらい描けなかったら、おかしいんじゃないかと思うんです。  今、要望書に描いてあるこれも、もう1枚の鳥瞰図です。それでこれが大体、要望書の中に入っていることは、全て入っています。あとは、この中で、いや、この中にキッズアリーナみたいなのをつくって、屋内で雨のときにボールで遊べたりとか、それからアスレチックがあったりとか、そういったものは入れるかどうかとかは、それからお金がどうだかというのは、たかだか知れているものです。何億円とかという話じゃないです、それは。  そういった意味では、当然こういったものぐらい、絶対に描けないという声もありますけれども、このぐらいは描けるはずだと思うんですが、いかがですか。 ◎都市建設部長 描ける、描けないは別にいたしまして、今回、区民の方からご要望をいただき、実際に建設自体は東京都で行うということになりますので、住民の方のご要望を踏まえて東京都とやりとりをさせていただきたいなというふうに考えております。 ◆鈴木あきら 委員  それが最終的な答えになっちゃうんです。でも、例えば、人の土地、それから人のものだと言って、いつも足立区は何もしませんか。エリアデザインって何ですか、あれは。 ◎都市建設部長 都立公園ということではありますけれども、区内にある都立公園でございますので、住民のご要望も踏まえて東京都には要望をしていきたいというふうに思っております。 ◆鈴木あきら 委員  それだと東京都が主導になっちゃうんです。それを向こうが青写真を出してきたものを、どれだけ足立区のほうで、いや、こんなんじゃだめだといって、言えるかどうか、足立区がまず描いて、それでさっきもお話ししましたように満額回答が無理と言ったら、これがだめ、これがだめと言って削られていくなら、よくわかるっていう話なんです。そのぐらいの気持ちを持っていただきたいというふうに思います。  それで絵を描く上で、土再生処理場の覆蓋化した上部に車で上がれるようにするかどうか、私の案は車で上がれるようなタイプにしております。それが上がるかどうかということで、大きく違ってきます。これは今年3月15日に駒沢公園に、災害時に活用できるようなおしゃれなレストランを開業したんです。とても好評です。  今回の中川公園でも、要望書の中には同様のものをつくって欲しいという意見もありました。そういった中で、上部に車で上がれないままでは、4階建てです大体その上が、4階建ての上まで、誰がどうやって上がっていくんですか。お年寄りは行きますか。ベビーカーで行きますか。もちろんそのためには、エレベーターも必要かもしれません。それからスロープだったら200mぐらいずっと上がっていくんです。それが、わざわざそのレストランまで行くかどうか、そういったことを考えたら、つくったとしても失敗してしまうことは予想もできます。  そういったことから考えたら、要望どおりと言っても、じゃあそのためには要望を行うためには、どうしたらいいか、だから車で上がってもらう、そして、その中で人がにぎわうという中で、それが生かされる、そういうふうに思うんですが、その辺まで何も考えていませんよね、まだ。車で上がるか、上がらないかというのは。 ◎建設事業調整担当課長 東京都と、これからまた青写真を描いていく中で、地元からの要望にあります、アクセスの向上の実現に向けて、区としても努力していきたいと思っております。 ◆鈴木あきら 委員  まだまだ全然、積極的じゃないんですね、だから。例えば、車で上がったら、それこそ荷重が凄いから、いやそんなことないですよ。アリオ、4階建ての屋上に2,000台とかとめるじゃないですか。亀有にしたって、車どんどん上がっていきますよ。じゃあ、観光バスはと言ったときに、もちろん観光バスのところだけは、もちろん荷重が高いのはわかります。でも、それだってお金さえかければ、できるところは、たくさんあるんです、その部分だけ。  なぜかと言うと、芝浦の水再生センター、同じ下水道処理場ですね。あそこ行ったことがある方いらっしゃいますか。多分、水再生センター辺り、ほんの少しの方だと思います。じゃあ、あくまでも水再生センターじゃなくて、品川シーズンテラス、ここに行った方はいらっしゃいますか。       [挙手する者あり]  それでも、あんまりいないんだ。あそこは32階建てです。あの下は、雨水が流れ込んでも大丈夫なようにする貯水池、池なんです。その上に32階建てがボーンと建っているんです。そうやって考えたら、そこまで何十億円もかけるというのは難しいかもしれないけれども、その一部分だけぐらい簡単な話なんです。  そして、もう一つ、三鷹の中央防災公園、地下2階に大きな空間が必要なアリーナ、あと武道場、つくってあります。これは地下です。日本の建物の技術というのは、非常に高いです。大きな空間があっても簡単にそれはクリアできるんです。そして、私は本来だったら土処理の施設というのは、むしろ覆蓋化じゃなくて地下にしたっていいぐらいだと思っています。災害時には活用できるようなものであれば、平地で公園にしたほうが、よっぽど十分、人だってにぎわうし、そのぐらいのことだって言ったっていいぐらいなんです。  ただ、覆蓋化、覆蓋化って、ある程度進んじゃっているという話だから、私は地下化というのも、前にちょっと言ったことがあるんだけれども、そういったものを全然向こうは、ただ単純に下水道局のほうは簡単につくりたいという話なんでしょうから、そこをもっと強固に頑張ってもらわないといけないと思うんですが、今の内容を聞いただけで、どうでしょう。 ◎建設事業調整担当課長 鈴木委員からいただいたご意見も含め、地元からの要望も踏まえ、改めて東京都に強く要請し、調整してまいりたいと思います。 ◆鈴木あきら 委員  また、公園をつくる上で、これは余談になりますけれども、公益財団の船橋市、今もテレビなんかでも相当言われているから、大分わかっていらっしゃる方もいらっしゃると思うんだけれども、世界最大の旅行サイトのトリップアドバイザーが国内のテーマパークランキング、おととしは第3位です。今年の2017年、それでも6位です。これ船橋市が持っていて、市が財団法人で運営していると、その船橋のアンデルセン公園というのが、非常に人気があって、渋滞も結構ひどいみたいですけれども、でもそのぐらいの規模が難しいとしても、それに準ずるぐらいのことは、ここでやらないと、地下鉄8号線だって、それから今までの地元の人たちだって、もちろんたくさん人を呼ぶということは地元には迷惑かかることもあります。渋滞だとか、いろいろな部分で、騒音もあるかもしれない。  だけれども、そのぐらい活気があって、いいものつくってくれたねっていうことじゃないと、それを足立区がどこまで本気になってやるかというふうに思います。これは返事をもらっても、今の答弁しかないんでしょうけれども、そのぐらいの気持ちを持って十分に東京都と接触をしていただきたい、これは小池知事であろうと誰であろうと、今までの経緯をちゃんと説明して、これから何十年も、それこそ100年に近い年数が、これからもずっと続くんだということ、これ以降にでき上がった工場跡地というのは、どうですか、西新井アリオですよとかね、皆さんにとってはいい施設ばかりじゃないですか。一番最初に、貧乏くじ引いたというと怒られちゃいますけれども、下水道が大事だからってつくって、我慢してつくってもらったところが、こういう結果。非常に中川は怒ってます。  それから実は先日、これも、これだけではわからないかもしれませんけれども、       [資料を提示]  東京ミッドタウンに行ってきて、芝生広場に9月19日から10月4日まで、これだけではわからないかもしれないですけれども、これは風船というか東日本大震災のときに松島とか、そういったところ、この風船をドーッと風を送り続けて膨らませて、500人規模の人が、ここでコンサートを聴ける、これは私も行って聞いてきたんですが、非売品で売ってないそうです。だけど、それを何カ所でもやってきて、皆さん方に喜ばれていました。それでミッドタウンの芝生広場で、これを2台の大きなクレーンでこう上げて、中に空気を送って、これでずっと十何日かな、13日間か、見てきて、私もとても感心しました。  ただ、こういったものも、何か利用するとかいうことで、今、足立区では全世界で95%のシェアを持っている風船の会社も足立区内にあるという話でありますので、別にここがつくったか知りませんよ、ただ、そういったものも有効にいろいろなものを使えば、人寄せだけじゃなくて、これは災害時にどこまで使えるかというのもありますけれども、そういったときにも大きな費用を使わなくても、建設するよりは、よほど安く使えるんじゃないかと思いますが、この辺の一連の流れで、区長、意気込みを聞きたいんですが。 ◎都市建設部長 今、ご提案いただいたようなことも含めて、様々なことを考えながら東京都とは交渉していきたいというふうに考えております。 ◆鈴木あきら 委員  この辺まで怒り気味で言ったので、ちょっと簡単なところで、ミストがありますね。今度、千住大橋にできました。それで、これが大体500万円ぐらいかかったということですね。その前に、西新井さかえ公園でつくったのは、150万から200万、その辺の違いというのは、どういうことでしょう。 ◎パークイノベーション担当課長 千住大橋さくら公園のほうは、天候だとか気温のほうを自動的に感知しまして、スイッチのオンオフができるようになってございます。西新井さかえ公園のほうは、実際にシルバーの人がスイッチのオンオフをしているというところで、その辺の機械の設備の関係で、金額の差が出ています。 ◆鈴木あきら 委員  あと30秒ぐらいなので、あまりお金をかけなくても、いいかなというふうに思うんですが、それよりも何カ所もつくって欲しいなというふうに思っておりますし、葛飾区なんかも健康プラザとか地区センターなんかにもつくっておりますので、是非、足立区でも特にマルイのところ、あそこは足立市街地開発株式会社、そこに社長がいらっしゃいますけれども、あの辺で十分お金があると思いますから、是非、つくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○西の原えみ子 副委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後2時26分休憩       午後2時45分再開 ○古性重則 委員長  休憩前に引き続き、委員会を開会いたします。  無会派から質疑があります。市川委員。 ◆市川おさと 委員  皆さん、よろしくお願いします。30分ということなんですけれども、30分いっぱい頑張りたいということで、頑張ってまいります。  前回の落ち穂拾いからいきますけれども、障がい者採用の件なんですけれども、昨年度から特別区におきまして、介助を要する方が新たに採用の対象となりました。それに関して、採用の実績はどうかということを人事課長にお尋ねしましたところ、その時点ではお答えなかったんですけれども、その後、人事課長は非常に迅速にお調べくださいまして、結果のペーパーを渡してくださいました。  その結果、介助を要する方の採用は、昨年度、オープンになったにもかかわらず1例もなかったということが明らかになりました。まさに、こうしたことは、仏つくって魂入れずではありませんけれども、そうした新たな制度的な展開があったにもかかわらず、採用が1件もないということ、これは単に従前の記述を削除したというだけでは、とても足りるものではなく、積極的にこういう方も受入れますよと、試験受けられますよということを特出しして、記載をするべきだという私の意見が、更に必要なのかなというふうにも思いますので、今後も特別区の人事委員会に対して強く要望していってもらいたいなということを改めてお願い申し上げるものであります。  さて、昨日、小泉委員のほうから、年末恒例の地場工業製品フェアが、今年は行われないんだという話を聞きまして、私も実はかなりがっくりいたしました。これ職員の方々の中にも楽しみにしていらっしゃる方がいるのかなと思うんですけれども、この辺りどうなんでしょう。 ◎産業振興課長 今年度におきましては、庁舎ホールの改修工事ということで、開催を見合せているところでございます。 ◆市川おさと 委員  他にも、あそこはかなり広い場所なんですけれども、庁舎内にも割に広い部屋もあるし、オープンなスペースもあるのかなという気もするんですけれども、そういったところで分散的に行っていくということは、どうなんでしょう。そういう話は、終わっちゃった話なんですか。 ◎産業振興課長 伝統工芸の皆様につきましては、秋葉原と御徒町のガード下のところでいきたいということで、そちらでやってみようということになっておりますが、工業連合会の皆様につきましては、今、話合いの中で、1年1回お休みしてみようかということでの結論が出ておりまして、今年についてはお休みということになっております。 ◆市川おさと 委員  それはちょっと僕も、毎年楽しみにしていた一人として、残念だなと思いますけれども、向こう側がそれで納得しているのなら、仕方がないのかなというふうにも思います。今年は庁舎ホールの改修ということなんですけれども、来年以降は従前どおり行っていくという、そういう心づもりでよろしいでしょうか。 ◎産業振興課長 今、そのお話合いをさせていただいているところでございますが、各団体の皆様から来年、平成30年につきましては戻して欲しいということで、調整を進めさせていただいているところでございます。 ◆市川おさと 委員  じゃあ、よろしくお願い申し上げます。  それでは、次に、ギャラクシティの話をしてまいります。このギャラクシティというのは、設置をされている根拠の条例というものがございまして、足立区こども未来創造館条例というものがあります。その条例の第1条が、この目的が記されているわけですが、そのまま読みます。  この条例は、他世代の参画、各種教育機関との連携と、子どもたちへの体験機会の提供により、ここまでは手段ですね、次世代育成の基本である確かな学力の向上と、変化する社会に対応して生き抜く力を育むとともに、青少年の健全育成を促進するため、これが目的だ、足立区こども未来創造館の設置管理及び利用について必要な事項を定めるものとすると、記されているわけであります。  つまり、このこども未来創造館をつくった目的というものは、まず第1に確かな学力の向上、次に変化する社会に対応して生き抜く力を育む、そして青少年の健全育成を推進する、この三つがまさに目的であるというふうに、素直に読めばそう読み取れるわけですけれども、そういう理解でよろしいですか。 ◎地域文化課長 そのとおりでございます。 ◆市川おさと 委員  そうすると、まさに確かな学力の向上というのが、まず第1の目的として記されているわけであります。  ただ、私も小学校2年生の子どもがいる親として、何度かこのギャラクシティ利用しているんですけれども、正直言って使いづらいなという思いがあります。  というのも、休みの日などに、いきなりポコッと行くんですね。休みの日じゃないと、なかなか親子揃って行けないわけですけれども、休みの日にポコッと行って、何か科学に関する体験、驚きを伴うような経験、あるいは実験、そうしたものができるかというと、ほとんどできないです。ここで行われている授業、例えば、いろいろな事業を実施している、参加者数もかなりあるということなんですけれども、いきなり行って、例えば、実験だとか、科学的な驚きを伴う体験をする機会というものが、やや乏しいのかなと思うんですけれども、この私の認識について、いかがですか。 ◎地域文化課長 確かに、ご指摘の点については、多々、反省すべき点はあるかと思っております。 ◆市川おさと 委員  そんなに簡単に反省されると、僕もびっくりしちゃっているんですけれども、この実施回数も802回とあって、参加者数、科学実験に関して、資料をもらったんですけれども、802回という実施回数があって、参加者数が2万5,107人と書いてあるんですね。このほとんどというのが、学校単位での参加という理解でよろしいんですか。 ◎地域文化課長 学校単位は、大体、平日の利用者でございます。先ほど、市川委員、お話しがあったように、週末については親子連れの利用が多い利用になっております。 ◆市川おさと 委員  あんまりしゃっきりした答弁じゃないんですけれども、要するに休みの日でも平日でも、子どもが科学、サイエンスが好きな子ども、工作が好きな子ども、びっくりしたいなという子ども、科学的な驚き、感動を経験したいなという子どもが行ったときに、そうした経験が得づらい、はっきり言って、得づらいなというのが、私の認識なんです。  私の子どももそうですし、実はうちの近所の割に教育熱心なお母様たちに聞いても、そういう認識を持っています。僕なんか、じゃあどうしているかというと、実は越谷にある越谷市科学技術体験センターというのがあるんです。愛称ミラクルというのがございまして、ここは平日だろうと休日だろうと、いきなり行って科学実験、毎日、科学ショーをやっていて、毎日、科学実験、あるいは工作、そうしたものが経験できるという、そういう非常に、科学が好きな子どもに特化した、そういう施設なんです。  私は、一般の私も区民であるならば、わかりました、じゃあギャラクシティ行かないよと、越谷に行くよと、実は越谷に行っているんだけれども、それで終わりなんだけれども、一般の区民なら、でも区議会議員だから、そうはいかない。区議会議員だから、足立区の子どものためのことを言わなきゃいけないわけですから、私は越谷のミラクルのように、ある程度、科学が好きな子ども、実験が好きな子ども、工作が好きな子どもが、いつ行っても感動できるような、体験できるような、そういう要素を加えていってもらいたいなと思うんです。  この件に関しましては、越谷市にお住まいの政策経営部長、越谷市にお住まいで、かつPTA活動も随分、熱心にやっていらっしゃるということで、ギャラクシティについても、この越谷のミラクルと言うんだよね、愛称、ミラクルについてと両方について詳しく知っていると思うんです。この両方について比較した親としての思い、あるいは政策経営部長としての思いを、まずお聞かせ願いますか。
    ◎政策経営部長 事前に、私何もお話ししてないんですけれども、実はPTA会長をやっているときに、ミラクルの評価委員をやっておりまして、2回だけですけれども、あそこに出席をしたことがございます。科学にほとんど特化した内容の実験ですとか展示ですとか、そういったものを行っておりまして、小学生と中学生が必ず年1回、ほとんど全校だと思います。そこに行って、そのいろいろな科学の実験をするような状況になっておりまして、入園者数もかなり増えている、どんどんレベルアップしている状況でございます。  ただ、そこは本当に科学に特化しているような状況でございますので、うちのギャラクシティとは少し性質が違ってくるのかなということですけれども、そういったギャラクシティというのは、もうちょっと広い意味で、いろいろな先ほど市川委員がおっしゃられた目的に応じたような、すみません、あんまり言うのは。 ◆市川おさと 委員  言っていい。 ◎政策経営部長 そういった違いがございますので、何とも、どっちがどっちというのは、なかなか言いにくいかと思います。 ◆市川おさと 委員  立場上、どっちがどっちと言えないと、それはわかります。わかるんだけれども、越谷のほうで言うと、あれは区画整理でできた広い土地を使っているんです。  越谷と足立区だから、向こうの土地のほうが広いというのは当たり前の話で、例えば体を動かす施設にしてもミラクルの中にはないんだけれども、その周りに大きい公園があって、そこで遊べるんです。それは足立区と越谷市の基本な条件の違いだから、どっちがいいということは、なかなか言えないということは言えるわけで、ただ、僕が何度も越谷市のミラクルと言うんだけれども、科学技術体験センターに行く中でハッとしたのは、リピーターの子ども、科学が大好き、工作が大好きっていう子どもが、バンバン、バンバン、リピーターで来ているんです。  で、ある科学ショーをやったおじさんがいるんだよね。おじさんがコップの水をジャーッと入れて、あれ出てこないよってやるわけ、それ何でかというと、皆さんわかると思うけれども、樹脂製の高分子ポリマーか何かが入っていて、そこにこうやってやるんだよね。それやるんだけれども、子どもたちには種を教えないの。何でかと言うと、君らの中には、年に100回以上も来ている子がいるから、すぐネタしゃべっちゃうから言わないんだ、帰ってからお母さんに聞いてくださいって、これヒントなんだよね。お母さんに聞いてくださいっていう言い方をして、それで終わらせているんです。  つまり、今、政策経営部長がおっしゃいましたけれども、ミラクルに関しては本当にサイエンスが好き、科学が好き、実験が好き、そういう子どもたちが、どんどんリピートとして行っているんです。  一方で、このギャラクシティ、リピーターの数については、どのように把握していますか。 ◎地域文化課長 リピーター率につきましては、30%程度というふうに認識しております。 ◆市川おさと 委員  このリピーターは、どのようなイベントを利用するという形で、リピートしているんですか。 ◎地域文化課長 まずは、ギャラクシティの一番の体を動かすという部分でのリピーター、あとは講座の中で、リズム体操云々というところでリピーターが増えております。 ◆市川おさと 委員  そういった体を動かすといったところでも、僕は、それはそれで確かに第1条にも書かれておりますし、大切なことだろうなと思うんですけれども、やはり足立区、学力向上というのは非常に大きな課題でもありますし、あれだけ金をかけた立派な施設をつくって、それでなかなか科学的な体験が、いきなり行っただけじゃ受けられない、例えば、おもしろい講座もいっぱいあるんです。おもしろい講座もいっぱいあるんですけれども、それは募集人員が凄く絞られていて、往復ハガキを出して、当たらないと行けないんですね。僕の子どものそうですけれども、好きなので必ず往復ハガキを出すんですけれども、実は最近、レゴのロボット講座という、かなり競争率が高かったらしいんですけれども、これも当たりまして大変喜んではいるんですけれども、このように来た人にみんなに体験させてあげるというよりも、非常に対象を絞り込んだ事業が多いのかなと、中心になっちゃっているのかなというふうに思います。  今後は、ギャラクシティに関しましても、ミラクルの例も参考にしながら、いきなり行っても体験できる、科学的な驚きを感じられるような、そういったようなプログラムをもうちょっと増やしてもいいのかな、で、リピーターもそういった体を動かすような形でのリピーターや、あるいは、はっきり言って、連続講座を4回とか3回とか、連続講座があるわけです。その人たちもリピーターの中に、入っちゃっているわけです。そうやって、暇なときにちょっと行って楽しめると、そういう形にするべきだというふうに思いますが、いかがですか。 ◎地域文化課長 市川委員ご指摘の点については、真摯に考えていきたいと思います。また、地域文化課といたしましても、この4月からギャラクシティを担当しておりますので、今後に向けていろいろな部分で改善を図り、必ずリピーターを増やし、また、お子さんたちに楽しみにしてもらえる施設にするように努力してまいります。 ◆市川おさと 委員  ちょっと僕が言っていることと、答えがずれずれの気がするんだけれども、要するに科学的体験を繰り返すようなリピーターをそっちの方面も増やして欲しいなと、体を動かすのもいいんだけれども、ウォールクライミングとかネットとか、それは別に反対しているわけじゃないんです。そうやって科学的な体験、工作的な体験、そして驚きですよね。感動ですよね。そうしたものを感じられるような、そしてそういう子たちがリピートしてくれるような、そういう施設としての性質をしっかりと加えていって欲しいなと。 ◎区長 科学の実験は、越谷に行って、やっていただいてもいいのかなと。やはり、同じような施設が幾つあっても仕方がありませんので、ギャラクシティと言えばこれ、というような顔がないというのは、私どもも課題だと考えおりました。越谷が科学なら、足立区西新井は何、というような差別化を図っていく必要があると思います。  ただ、もう一つ、これも今まで従来、課題として取上げてまいりましたのが、ご指摘のありました、フリーで来ていただいた方に対してのイベントですとか、事業のレベルの底上げを図っていくということ、広さが十分でないということもあって、限られた事業内容しかフリーの方には今までご提供できなかったということもございます。この2点につきましては、今後、改善する方向で、委託業者とも詰めてまいりたいというふうに考えております。 ◆市川おさと 委員  区長から、そういった前向きの答弁もありましたので、差別化も図りながらも、そういったフリーという表現がありましたけれども、フリーの親子連れがしっかりと楽しめる、科学的体験ができる、それで学力向上に結びつく、これ確かな学力というのは第1条で、まず第一に掲げられていることですから、この順番には意味があると思います。確かな学力って最初に掲げられておりますので、それについてはしっかりと取り組んでいってもらいたいなということをお願い申し上げます。  それから、自分のことを言いますと、僕は中学校2年生のときに、けがをして長期入院して、入谷中学校だったんですけれども、1年ぐらい休んでから学校に戻ったって、40年近く前の話です。  当時は、そういう長期に休んだ子どもが学校に戻って、その遅れた分を学校で何か手当してくれるか、教えてくれるかというと、そういうのは何もなくて、ほったらかしだったなというのがあるんです。  ただ、今は、そんなことはないということで、よろしいですね。 ◎教育指導課長 そのようなことは、ございません。長期の入院の場合は、院内学級等の制度もありますし、学校の先生が通ってということで、個々に応じたケースで対応をしております。 ◆市川おさと 委員  長期については、そういった形で対応しているということを私も強く信じたいなと思いますけれども、一方で、学校で学力不振に、例えば小学校高学年なり中学校なりで陥ってしまった子どもというは、小学校の真ん中ぐらい辺りで、特に算数についてはつまずいて、つまずきっぱなしということが非常に多いわけですけれども、こうした、ただ、子どもに対しても小学校の学年が進む、中学校の学年が進むと通常のカリキュラムでもって授業を行う必要がある。ただ、その通常のカリキュラムといっても、もとがわかってないんだから、なかなかわかってもらえないという課題があるわけであります。  こうした、つまずきのある子どもに対する特別な指導、どんなものがあるんでしょうか。 ◎学力定着推進課長 小学校3、4年生を対象にした、そだち指導があります。 ◆市川おさと 委員  あっさりしてるけれども、そだち指導の具体的な内容を教えてください。 ◎学力定着推進課長 国語、算数につまずきのある子を週に1回、別室に取り出して、つまずきを解消し、2、3カ月程度でそのつまずきを解消して通常の授業に戻して授業に参加をしてもらうという、そういうシステムでございます。 ◆市川おさと 委員  いろいろな、その成果というのは、どのぐらい出てるということで、今、把握していますか。 ◎学力定着推進課長 それぞれの個別計画を立てて、その計画どおりにつまずきが解消された人数、それから実際にそのお子さんが授業を受けている様子等から判断をして、成果が上がってくるようなことで判断してございます。 ◆市川おさと 委員  以前、教育委員会で学校教育部長から、鈴木学校教育部長がいらっしゃいましたけれども、この鈴木学校教育部長が文教委員会で発言した内容、これ僕がここで言ったこともあるんですけれども、中学出るときに、せめてスーパーで1,000円札を出したときに幾らおつりがくるのか、わかるような形で社会に出してあげたい、もう一つは新聞が読める程度の国語力、この二つのことをおっしゃったんです。  今、足立区の公立中学校を卒業した子どもたちというのは、こうした課題はクリアになっているということで、いいですか。それともなっていませんか、まだ。 ◎学力定着推進課長 データ的には、明らかでありませんけれども、ほとんどの子どもたちは基礎的な学力が身に付いていると思いますけれども、一部、身についていない児童・生徒もいるというふうに考えております。 ◆市川おさと 委員  ほとんどの子が身についているというのは、それはそのとおりなんですね。今の子どもたちというのは、今、そだち指導ってありましたけれども、先生が前にいて教えるよりも、ビデオ教材、ICT、そうしたもののほうが効果が高いという指摘もあるわけであります。  そうした中で、かなり具体的な話になるんですけれども、リクルートという会社がスタディサプリという、塾の先生たちの講義を録画したものをネットで公開している、これは相当たくさんの本数がアップロードされていまして、月に980円で全ての講義を見ることができるという形になっています。  私は、この事業と全然関係ないものなんですけれども、実は僕もこれ980円ですから、自分で見てみたんですけれども、非常にこれはできのいいものだなというふうに思っています。このスタディサプリにつきましては、高校においては全国で5000校のうち965校、小学校では20の自治体で既に導入されているということです。渋谷区におきましては、このスタディサプリについては、ご案内ですか。 ◎学力定着推進課長 使ったことはありませんけれども、存じ上げております。 ◆市川おさと 委員  はっきり言って、ある渋谷の小学校と中学校で、このスタディサプリを使って、特に学力に課題のある子に授業をしたというんです。そうしたら特に、学力低位層について、顕著な成績向上が見られたと。もちろん学力低位層に何か働き掛けて、顕著な効果が見られるというのは、これはいろいろな施策があるわけで、別にこれに限ったことではなくて、これをやってもいいし、あれをやってもいいというところはあろうかと思うんですけれども、やはりICT活用という意味では、これも非常に有力な施策なのかなというふうに思います。この渋谷の事業については、特に何か把握していらっしゃいますか。 ◎学力定着推進課長 申しわけございません。把握してございません。 ◆市川おさと 委員  では、私も特に渋谷区に問合せたわけでも何でもなくて、リクルートの自分で書いているところしか見てないので、多分、良い事しか書いてないはずなんです。是非、渋谷の事例を参考にして、特に今、インターネット、常時接続環境というのは、各家庭においても相当整ってきております。常時接続の中で、例えば、プレステーションとか任天堂とか、そういうのも常時接続がないと、なかなか楽しめないという環境がある中で常時接続の環境が整っておりますので、こうしたものも今後、足立区としても、すぐ導入しろというものではないんですけれども、研究していったらどうかと思うんですけれども、いかがですか。 ◎教育長 今のリクルートのではないんですけれども、他社の製品で、一つモデル的に導入して、私もそれを見てみたことがあります。そのタイプのものは、実は学校長とも話したんですけれども、低位層にあまり効果がなかったということがあるので、今のリクルートとはまた別のものですので、少しそれを見させていただいて、どんなことができるのか、研究させていただきたいと思います。 ◆市川おさと 委員  わかりました。それで、じゃあ終わります。  じゃあもう一つだけ、すみません。学校の手続について、ちっちゃい話なんだけれども、学校の手続についてなんですけれども、今でも、僕は子どもの頃そうだったんだけれども、今でも学校に現金を持っていくという手続が、結構残っているということです。  これは別に僕が初めて言ったわけでも何でもないんですけれども、学校給食に関しては、郵便貯金からの引き落としということで今やっているんですけれども、それ以外の学用品なり何なりというのは、今でも袋に入れて現金で月に一遍なり、数カ月に一遍、必要があるごとに持っていくという形になっているんですけれども、子どもに現金を持たせていくということ、そして、その現金の処理を学校側でやっているということは、これは相当、時代遅れなのかな、面倒なのかなと思うんですけれども、この辺り改善の余地というのは、どうでしょう。 ◎学校経理課長 今、市川委員からお話しがありました、教材費等は学校において、口座振替は徐々に増えているところはあるんですけれども、確かにクラスごととか、そういった形で集めているところもあります。  学校で、そういった金銭の集め方、金額がいろいろだったり、担任が例えば教材費ですと、個別に決めたりすることで、一律ではないので、なかなかそういった、逆にきめ細かく集めるときに、そういったパターンがあることは現実にあるんですけれども、学校事故防止の観点から、なるべく口座振替等の安全な方法もできるのではないかと、そういったことは学校側にも提言していきたいと考えてございます。 ◆市川おさと 委員  わかりました。どうもありがとうございます。終わりです。 ○古性重則 委員長  次に、自民党から質疑があります。長澤委員。 ◆長澤興祐 委員  自民党の長澤です。よろしくお願いします。  私、区議会議員になって今年で3年目ですが、いつも思うことは、各会派、非常に勉強をされていて、思想、理念、尺度は違うにしても本当に、特に共産党の勉強、凄く本当によくやられているなというのは感心をしております。先輩議員と行政視察に行ったときにも、多くのことを教えていただきました。冒頭、申し上げたとおり、なかなか考え方は違うにしもて、やはりそれぐらい研究をしていかなければいけないなというふうに思っております。  そんな中で、先ほど介護保険について質問が出ました。改めて簡単というか、なかなか難しかったと思いますので、介護保険はまず何のためにあるのか、なぜできたのか教えていただけますか。 ◎介護保険課長 介護が必要になった高齢者と、その家族を社会全体で支えるというところで、安心して生活ができるというところが制度の目的だと思ってございます。少ない負担でサービスが受けることができるというところでは、低所得者の方も安心してサービスを受けられるというようなことであろうかと思います。 ◆長澤興祐 委員  低所得者の方もという話でありまして、今の質問で、必要なものだというのは、この会場にいる皆さん全員がご理解、私が言うまでもなく思っていると思うんですが、先ほど質問にもありましたが、介護保険が破綻するとどうなるのでしょうか。 ◎介護保険課長 先ほどもちょっと触れましたが、破綻は絶対あってはいけないと思ってございます。もし破綻しますと、これを東京都の基金から借受けることになります。これ、区から一般財源を投入してということはできません。  というところで、その返済を次期の保険料に上乗せして、その分を返済しなくちゃいけなくなります。そうしますと保険料の基準額が相当高くなります。第6期が、足立区が2位だというのは港区がそういう状態に、残念ながらなってしまったというがございますので、しっかりこういうふうにならないような形でやっていきたいというように思ってございます。 ◆長澤興祐 委員  もう少し区民の方に、例えば、介護保険料を払われている方に対して、介護保険が破綻をしたら、どうなると質問されたというイメージで、もう一度答弁をいただけますか。 ◎介護保険課長 同じ話になりますが……。 ◎福祉管理課長 制度そのものが破綻した場合は、全額自己負担ということになります。 ◆長澤興祐 委員  全額自己負担ということになると、介護保険を払う方は、どれぐらいの負担に、数字なかなか難しいかと思いますが、今と比べてどうなるのでしょうか。 ◎介護保険課長 単純に1割負担ですので、10倍の負担が発生するわけです。 ◆長澤興祐 委員  今の話で、10倍になるとかなりの金額で、払えない金額になってしまうかと思います。そのためにも、やはり制度をしっかりと維持していかないといけないと思いますが、その制度を維持するため、破綻しないためには何が必要でしょうか。 ◎介護保険課長 やはり給付費の伸びを、伸びというか給付費が3カ年にどのぐらいかかるかというところが重要かと思います。そのための伸び率ですね、これ過去5年間のトレンドとか、その辺を含めて計算します。  それと、介護報酬改定の影響とか、あと3割負担の影響等も含めて、しっかり3カ年の給付費の合計額を積算します。それと、負担人数に応じた形での設定というところもありますので、それについてはしっかり設定をしてまいりたいというふうに思ってございます。 ◆長澤興祐 委員  今、保険給付費の伸びを抑えていかないといけないということなんですが、それに対して、どのような取り組みが必要でしょうか。 ◎福祉部長 介護保険につきましては、まず住み慣れた地域でいつまでも元気で暮らし続けることが大切だと思います。高齢になったから即介護というわけではなくて、介護にならないような努力というか、介護予防の仕組みを整えながら、それから万が一、介護が必要になったときのために、安定したサービスが提供できる、そういう仕組みを構築しているところでございます。 ◆長澤興祐 委員  まず、とにかくこのシステムを、制度を維持していかないといけないと思いますので、更なる研究をしていただいて、値上げにならないように引き続き努力をしていただきたいと思います。  次に、私は多分この部屋にいる中で、一番若輩者、年齢が一番下な者です。区民としても区議会議員としても、これからの成長、そして長いスパンで、区民として区議として、これからの区、長い目で成長と維持、持続可能な行政をしていく視点を一番持っていかないといけないというふうに思っております。  そんな中で、質問をさせていただきたいと思います。我が国の経済は、バブルの崩壊、リーマンショックの影響を受けて低迷していましたが、近年、アベノミクスの効果により景気が高揚し、インバウンド、東京オリンピックの経済効果も期待されています。当区内に目を向けると、人口も増加を続け、北千住駅周辺は大学誘致の効果と相まって、若者があふれ、活気に満ちています。  千住以外の地区も、多くのテレビ番組などで、最初、特によく報道されるようになりました。地図を片手に町を歩く人々をよく目にするようになってきました。これらのことは国や都と連携し、地域の人々と連携している効果、そして、シティプロモーションの効果があらわれてきているものと考えます。足立区の魅力を更に発信していくためには、足立区の産業を支え頑張っている企業を応援する、そして発信する情報を、種を増やしていくことが重要だと考えます。  そこで、産業経済分野について幾つか質問をさせていただきます。まずは商店街についてです。  バブルの頃は、商店街に人があふれ、関原の商店街は夕方になると、自転車は降りて、押して通るぐらいの人だったと聞くことがあります。私の事務所がある青井兵和通り商店街も、バブルの頃は、お店を建てれば業種にかかわらず、1軒2億円はもうかったというふうに、近所の八百屋さんや肉屋さん、おだんご屋さんから、話しを今でも耳にします。  今、朝市のときは、にぎわっていますが、それ以外は人通りも少なく何とか頑張って欲しいなというふうに思っていますが、なかなか現状厳しいものがあります。区内に50カ所近い商店街がありますが、北千住駅周辺はともかくとして、それ以外の地域の商店街での現状を区はどのように分析していらっしゃいますか。 ◎産業振興課長 商店街、以前は確かに100カ所近くございました。半分程度になっていまして、イベントで集客という話を、たまにさせていただくこともあるんですが、ほとんどの商店街がその担い手がいないということで、大変厳しい状況かなということで認識をしております。 ◆長澤興祐 委員  ありがとうございます。まさに担い手がいないといったことも、後ほど質問させていただきますが、高齢者や子どもたちが安心して過ごせる場所の候補として、商店街が挙げられると思います。一昔前のように人があふれてということは難しいかもしれませんが、商店街のスタッフが区に対して、気軽に相談できるような状況ではあるのでしょうか。 ◎産業振興課長 私もなるべく商店街の振興組合の方々とはお会いするようにはしているつもりではいるんですけれども、うちの商業係の職員を一月に1回、二月に1回は各商店街に出向くように指示をしておりまして、なるべく地域の方に寄り添って、いろいろ考えていきたいということで、頑張っているつもりではございます。 ◆長澤興祐 委員  そんな中で、商店街もなかなか高齢化していっている中で、例えば、若い方がお店を出すと、商店街に入っていない方もいるかと思うんですが、そういった方の声は吸い上げられていらっしゃいますか。 ◎産業振興課長 我々、普段接する方が、商店街の関係者の方というのが多くなってございます。いろいろ工夫をしながら、商店街に入っていない方のご意見も聞く機会をつくっていきたいと思っていますが、現状としてはなかなか厳しい状況かなと思っております。 ◆長澤興祐 委員  そこは是非、力を入れていただきたいと思います。難しいのは重々承知していますが、例えば発想が、長らく商店街をやられている方、全員とは言いませんけれども、なかなか昔のバブルの頃のイメージで、お話をされていたりするなというふうに、私、感じます。実際、私はバブルの景気を体験したことがないので、それを言われてもなかなかピンと来ない、今の時代になかなか合っていないというようなことも感じるときがあります。  ただし、先輩方の経験が、もちろんそれはそのとおりだなと思うことも多々あります。是非、その商店街の長の方々が、なかなか年齢が上がっているかと思いますけれども、若年層のほう、そして中間の方の声も拾っていただけるように、お願いします。  商店街のお困り事の一つに、商店街施設の維持の問題があると思いますが、具体的にはどのようなことでしょうか。 ◎産業振興課長 ここ1年程度で、今、非常に多いのが、街路灯の問題で、ご相談いただくことがあります。LED化にして、10年ぐらいは電球持つだろうと思っていたけれども、早くも切れ始まってしまっているですとか、街路灯そのものが寿命かなと、撤去したいんだけれどもというところでのご相談を多数いただいているところでございます。 ◆長澤興祐 委員  私も街路灯の話は、よく聞いております。私も商店街が事務所を構えているので、毎月、集金が来ます。年々商店街の中でも、お店を辞められる方が増えていくとなると、なかなか集金している金額を、じゃあ今やっている人たちに乗せて集金できるかといったら、なかなか難しい問題があって、集まっている金額自体が凄く少ないんじゃないかというふうに危惧をしています。  LED電球、先ほどお話がありましたが、交換費用は大体5万円ぐらいというふうに聞いていますし、同時に幾つも商店街ですから、ここだけ交換しましたとかではなく、同時に幾つも交換しなくてはならないので、費用が高額になると思います。  合わせて、なかなか商店街自体の考えとして、街路灯を撤去しようという声が出ているところも出てきているかと思うんですけれども、それについての補助もあると聞いていますが、安全・安心なまちづくりには街路灯の適切な管理が不可欠だと思います。区としても、商店街の話をよく聞いてあげるとともに、撤去費用の追加補助、LED電球への交換費用の補助の新設をして、商店街を支えていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 街路灯の撤去につきまして、今、東京都のほうから5分の4ほど補助が出ておりますが、追加補助につきましては、状況を見ながら慎重に検討させていただきたいと思っております。ただ、安全・安心なまちづくりのためには街路灯は必要でございますので、いろいろなところと相談をしながらと思っております。  また、LED電球につきましても一球5万円ということで聞いておりますので、同時に何カ所も切れてしまいますと何十万という金額になるということで、何とか補助をしてくれないかという話をいただいておりますので、こちらにつきましても慎重に検討していきたいと思っております。 ◆長澤興祐 委員  よろしくお願いします。  少しだけ、所管がかわりますが、今、街路灯の話が出たので、同様に防犯カメラについても同様だと思うんですが、今、区としては防犯カメラ、犯罪が多いところについては防犯カメラを設置していこうという考えがあるかと思いますが、設置するときには補助が95%、5%は町会等々で負担するということになっておりますが、設置するのはそういった意味で、ある意味ハードルは低い。しかし、例えば、防犯カメラの5年とか10年を過ぎたとき、それらはどのように対応されるのでしょうか。 ◎危機管理部長 防犯カメラにつきましては、耐用年数が6、7年ぐらいですので、老朽化した場合に、また更新をするときには、同じように補助制度を設けておりますので、前回と同じような方式で付け替えていただくということになっております。 ◆長澤興祐 委員  その防犯カメラが、LEDだとついているかついていないかで、生きているか生きていないかがわかりやすいんですが、防犯カメラが作動しているか、作動していないかというチェックはされているんでしょうか。 ◎危機管理部長 一般的には1年に1度、業者のほうにメンテナンス保守ということで、見てもらっているというところが一般的でして、区が設置しているものは、そのようにはやっております。 ◆長澤興祐 委員  ところで、カメラの場所にもよるかもしれないのですが、データの管理というのはどのようになっているのですか。 ◎危機管理部長 これは設置者の所有ということになりますので、町会・自治会や、あるいは商店街が設置したカメラについては、その団体が所有しているということになります。 ◆長澤興祐 委員  町会、団体がデータを保有しているということなんですけれども、私の町会では、そのデータを誰が持っているかというのも、町会員の私も知りませんし、実際に町会長はそういったことをやっているようには、全くお見受けできませんし、本当に管理はできているのでしょうか。 ◎危機管理部長 今、一般的につけているのは、モニターつきとかではなくて、いわゆるスタンドアローンという独立型ですから、そのカメラの中に内臓されているSDカードの中に記録されているだけです。いざ、警察が協力を求めて、データが欲しいというと、そのときに初めて町会長に了解を得て、暗証コード等がありますので、それの管理は町会長が行っていて、それを教えて、中のデータを警察が取り出すという、そういう仕組みになっています。ですから、日常的にデータを誰かが管理しているとか、そういうことではありません。 ◆長澤興祐 委員  わかりやすい説明、ありがとうございます。付けたはいいが、実は作動していなかった、必要なときにデータを取り出せなかったということにならないように、これからもそこの点については、更に設置を拡大していくに当たっては注意していただきたいと思います。  それで次は、道路について質問をさせていただきます。ここにいらっしゃる皆さん、ほとんどの方が覚えていらっしゃるかと思いますが、昨年の11月、福岡県の博多市で大きな陥没事故がありました。なぜこの陥没事故が起きたのか、道路の管理者の立場から答弁をいただけますか。 ◎街路橋りょう課長 地下鉄の工事をやっておりまして、トンネルの上部の岩盤の厚さ、それから強度を甘く見ていたと、それから高い水圧の安定処理が不十分だったということ、あと掘削の全面に地盤改良をやるんですけれども、それが不十分だったというようなことが、言われてございます。 ◆長澤興祐 委員  私たち、渡辺委員も先ほどお話しありましたが、視察で、会派で福岡市に行ってきました。そのときに福岡市のことだけではなく、こういったことについても、聞いてきました。  そこで、足立区はセンサーで車を走らせて、後ろにセンサーをつけて、道路の空洞化を測定しているかと思いますが、平成28年度計上された予算の中で、範囲というか実施できた範囲は、どのぐらいあるのでしょうか。
    ◎工事課長 平成28年度に対しましては、千住地区を主に調査いたしまして、約20km調査完了しております。 ◆長澤興祐 委員  千住だけですか。 ◎工事課長 平成28年度については、千住地区のみです。 ◆長澤興祐 委員  一気に全てできるわけではないと思うんですが、なぜ千住と決められたのでしょうか。 ◎工事課長 千住を含めまして、荒川以南につきましては、下水道の普及がかなり早かったということがございます。それは、いわゆる管の種類が陶管と言いまして、腐食等には強いんですが、衝撃に弱いという特徴がありまして、それが割れて陥没の原因になるということで、千住地区、早目に調査したということでございます。 ◆長澤興祐 委員  千住地区以外で、陶管の入っているところは、他にありますか。 ◎工事課長 恐れ入ります。先ほど申しました、荒川以南ということで、新田、宮城、小台が古い時代のものでございます。 ◆長澤興祐 委員  もちろん平成29年度は、そちらをやられているかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎工事課長 先ほど、平成28年度のみの説明で、申しわけありません。宮城、新田、小台につきましては、平成27年度に既に実施しておりまして、平成29年度につきましては、荒川の北側で環七の南側、こちらも千住等よりは新しいんですけれども、やはり陶管の地区が多いということで、今後その地区を重点的に調査していく予定でございます。 ◆長澤興祐 委員  となると、土管の古い順に、計画的に段階をとって実施されているということで、よろしいでしょうか。 ◎工事課長 そのようなことでご理解いただければ、ありがたいと思います。 ◎道路整備室長 生活道路としては、今、工事課長がお話ししましたように、千住地区とか宮城、小台とかやっておりますけれども、平成26年度から空洞化の調査につきましては本格的にやっておりまして、まず主要の幹線道路110kmについては、平成26年度、27年度で調査を行っております。 ◆長澤興祐 委員  ありがとうございます。土管に限らず、例えば、地下鉄を掘ったり、工事を何度もしていたりすると、土砂が引っ張られるということがありますので、それ以外にもケアが必要かと思うのですが、その点はいかがでしょうか。 ◎道路管理課長 長澤委員おっしゃるとおり、足立区は地下水位が高こうございます。その地下水位が抜ける穴がどこかにあると陥没の原因になるということでございますので、古い下水管は当然、今、つくばエクスプレスも地下に入っておりますので、そちらのほうに抜けないような形を注意しながら進めないといけないというふうに考えております。 ◆長澤興祐 委員  まず、計画的にやられているということもわかりましたし、それに対する、これからも位置付けられているということも確認しましたので、しっかりと予算計上をして、前には千住三丁目と四丁目の間で陥没をして、中に人が流されてしまったという事故が起こりました。そういうことが絶対に起きないように、平成28年度の、平成27年度もですけれども、実績をもとに、これからも予算を組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  話が戻りまして、また産業関係にいきたいと思います。  創業支援、製造業支援、新たな雇用支援について、きょうの冒頭で、渡辺委員からも、私どもの会派で福岡市のGrowth Nextスタートアップカフェといったところに視察に行ったというお話がありました。これは、国家戦略特区で、福岡市が立地を生かして、台湾や韓国との立地を生かして、創業したところを海外にどんどん出して、外貨を稼いでいこうという考えの試みです。  そんな中で、創業するなら足立区でというフレーズを聞いたことがありますが、このとおりでしょうか。 ◎中小企業支援課長 区の創業支援事業計画とか、創業支援施設募集のポスターなどで使わせていただいております。 ◆長澤興祐 委員  実際に、足立区で創業する人は多いんですか。23区では、23区が全てではないと思うんですけれども、23区では何番目とか、わかりますか。 ◎中小企業支援課長 昨年度の新設の法人の増加率では、23区で品川に次ぎ2番目ということで、10.3%の増、数にしまして821社から906社に増加しております。 ◆長澤興祐 委員  2番目、多いですね。足立区で創業すると、どんないいことがあるんでしょうか。 ◎中小企業支援課長 起業に当たっては、セミナーが充実しているということ、また創業をすると創業プランコンテスト等ございますので、チャンスがあるということですね。それから、創業の融資が充実している、このようなことが言えると思います。 ◆長澤興祐 委員  実際に、それは新しく創業される方々に対して、使い勝手がいいかどうかというのは、分析をされていますか。 ◎中小企業支援課長 創業の融資につきましては、年々増えてはいます。具体的に何か充実しているかということですけれども、区のほうで利子の補給、信用保証料の保証をしておりますけれども、創業支援事業計画に参画している信用金庫のほうで、本人負担分の利子、それから信用保証料ですね、こちらのほうの補助もしていただいておりますので、ケースによっては実質ただで借りられるというような形があります。 ◆長澤興祐 委員  わかりました。今は、使い勝手がいいかと思うんですが、例えば、時代によって金利がなかなか最近は動きませんが、金利等と、あと経済状況によって変わると思いますので、そこはこれからもしっかりと研究をしていただいて、そのとき、そのときの形にしていっていただけたらと思います。  そんな中で、先月末のある新聞に、共有オフィスで女性が起業という記事がありました。ご覧になっていますか。 ◎中小企業支援課長 見ております。 ◆長澤興祐 委員  今、安倍内閣においては、女性の起業の相談は、働き方改革、女性の活躍などに取り組んでおりますが、足立区においては女性の活躍の相談は、どのようになっていますか。 ◎中小企業支援課長 昨年度の女性の起業の相談件数ですが、119件となっております。また、女性相談員による女性のための起業相談、こちらにつきましてあだち産業センターのほうで週3回、男女参画プラザのほう、こちらのほうで月2回実施しております。 ◆長澤興祐 委員  今、119件と、平成28年度でありましたが、前年の平成27年は幾らぐらいでしたか。 ◎中小企業支援課長 すみません、前年の数字、現在ございませんので、後でご報告させていただきます。 ◆長澤興祐 委員  それは伸びてるか、増えてるか増えてないかは、わかりますか。 ◎中小企業支援課長 具体的数字、ございませんが、感覚的には伸びていると認識しております。 ◆長澤興祐 委員  内閣のほうでも進めていますが、女性の起業については、もっともっと支援が必要だと思いますが、区の考え方はいかがでしょうか。 ◎中小企業支援課長 長澤委員おっしゃるとおりだと思います。中小企業白書によりますと、女性で起業を希望される方の割合というのは、年々増えております。  しかし、実際の起業家の男女の比率で言うと、女性は依然として低いということで、女性の場合ですと家庭との両立とか、社会経験の不足とかということで、なかなか男性に比べてハードルが高いということで、このため区では起業セミナーにつきまして入門編から事業計画策定へとステップアップできるような形、また女性専用の起業セミナー、保育の必要な人に関しては託児ができるような形の対策をとっております。  今後も女性が起業できるような形で、起業に向けたハードルを下げられるような形で、いろいろ努力していきたいと考えております。 ◆長澤興祐 委員  そこを是非、よろしくお願いします。  起業だけではなくて、その後、継続できるように支援をしていただくことが、セットで重要だと思っております。先ほど、中小企業支援課長、答弁いただきましたが、なかなか女性が経験が少ない、そして男性社会の中で、それをやっていくのが難しいという言葉は、私の家庭は母子家庭で、母が工業高校を卒業して、設計士なんですけれども、母一人で姉と私を育ててくれました。なかなか、勤めていると2人、厳しい状況だったので、独立して今、設計事務所をやって、もう何十年かになるんですけれども、本当に女性が創業したり、1人で経営していくのは難しいんだよということを小さい頃から聞いてきました。男性と同様に活躍できるように、是非、視点を持っていただいて、女性、女性言いましたが、男性にも支援をいただいてよろしくお願いします。  次に、就労について、少しお伺いしたいと思います。区内には、都立高校の全日制9校、定時制3校、そして私立高校2校があります。このうち都立高校9校の全体の生徒に占める足立区民の割合は、どの程度かわかりますか。 ◎産業政策課長 全体的には約7割程度と聞いています。 ◆長澤興祐 委員  区内都立高校の生徒のうち、どの程度の子が足立区内で就職したいと考えているか、統計はとられていますか。 ◎産業政策課長 正確な数字は把握し切れておりませんけれども、都立高校に通う生徒の進学希望が7割、就職が3割と聞いておりまして、就職希望のうちの25%程度は足立区、荒川区を管轄としておりますハローワーク管内で就職を希望していると聞いております。 ◆長澤興祐 委員  結構な人数だと思うんですけれども、100人ぐらいは超えるんでしょうか。 ◎産業政策課長 100名を超えると聞いております。 ◆長澤興祐 委員  そうすると毎年100人を超える生徒が、足立区内で就職したいという気持ちがあるということで、よろしいですよね。改めて。 ◎産業政策課長 そのとおりだと思います。 ◆長澤興祐 委員  区は、これまでもハローワークと連携して、若者サポートステーションなどで少し事情のある若者を支援し、また子どもの貧困対策でも、学習支援施設などで中学生・高校生の支援をしています。これまでは、どちらかと言うと弱者のサポートが中心になっています。  また、一方では区内の製造業を中心とする多くの事業者から、人手不足という声が聞こえています。後継者不足、人手不足は、今後も続いていくと思われます。そういったところに対して、マッチングとか、そういったことは考えられていらっしゃいますか。 ◎産業振興課長 雇用、直接ということになっていくのかどうか、わからない部分もありますけれども、企業の皆様と話しをさせていただいている中では、今まで即戦力が欲しいと、即現場で第一線で働いて欲しい人を欲しいんだと言っていたんですけれども、最近になって、やっぱり育てていくことも大事じゃないかという企業が少し増えてきましたので、そういった方々と何らかの連携ができないかなということで、検討を進めていきたいと思っております。 ◆長澤興祐 委員  そこで、区内で就職したいと希望する高校をつなげる事業として、例えば、希望する高校に企業側が出向いて、企業を紹介したり、出前でワークショップを実績するなど、就職する前に、どんな企業があって、どんな仕事があるのかを伝えていくことは、とても大切だと思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 就職して離職してしまう理由の一つとして、思ったとおりでなかったという方もいらっしゃると聞いております。就職する前に、どういう企業なのかとご理解いただくということは重要なことだと思っておりますので、いろいろな団体の方から、今ワークショップにもたくさんご協力いただいておりますので、今、長澤委員がご発言いただきました学校に出向いての説明会ですとか、何ができるのか、検討していきたいと思っております。 ◆長澤興祐 委員  実際に、何かしらはやられているとは思うんですけれども、実際に就職をする、そして就職をしたら、石の上にも三年とか、継続をしてもらうことが大切だと思いますが、そういった点までサポートというか、企業が学校に行くに当たって、そういったプレゼンの仕方のノウハウ等々を教えたり、コラボレーションすることは必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業振興課長 ちょっと話がずれてしまうかもしれませんが、足立ブランドの認定企業ですとか、そういった方々にご協力いただくようになっていくんだろうと思っております。通常、営業力というのは、なかなか厳しい企業もたくさんいらっしゃいますので、いろいろな場面をつかまえて、そういうトーク力を高めていただけるように、何か企画をしていきたいと思っております。 ◆長澤興祐 委員  よろしくお願いします。今、足立ブランドという名前が出たので、足立ブランドについて質問したいと思います。  足立ブランドの認定期間は3年間と聞いておりますが、この足立ブランドを認定されると、どのようなメリットがあるのでしょうか。 ◎産業振興課長 一つは、私どもが作成する紹介の冊子に載っていただけるというところと、もう一つ、こちらのほうが大きいと思っておりますが、ビックサイトでの展示会に優先的に出ることができるというところでございます。 ◆長澤興祐 委員  それだけでしょうか。 ◎産業振興課長 他にもいろいろございますが、例えば、先ほどお話しもいただきました、あだち産業センターの1階にも展示させていただいたりとか、いろいろな他にも小さなものから積み上げていくと、たくさんあるかなと思っております。 ◆長澤興祐 委員  効果は検証されていますか。 ◎産業振興課長 今、48企業、認定をさせていただいております。当然ですけれども、景気のいい会社と、なかなか厳しいよという会社があると思いますけれども、直接、社長と話をさせていただいている中では、展示会に出たことによって、何千個、何万個というオファーを今、調整しているんだという会社もいらっしゃいますし、1年ぐらい先までも、仕事がいっぱいいっぱいだという方もいらっしゃいますので、認定を受けていただいたことによっての効果というのが、多少ならずともあるのかなと思っております。 ◆長澤興祐 委員  その認定をされたことによって、ブース等を出して、効果が得ている企業、出ていない企業、全部が一緒くたに出ていますとは言えないと思うんですけれども、それぞれ個別に対しての支援をされているということで、よろしいでしょうか。 ◎産業振興課長 展示会に出ていただくまでの間にも、展示のレイアウトの方法ですとか、トークの方法ですとか、いろいろ講演会・講習会をやらせていただいております。それでも、なかなかうまくいかない部分もありますので、平成29年度からは展示会で実際に、うちが委託している業者のほうで、覆面採点官という方を送り込んでいただいて、どこが良くて、どこが悪くてという採点をしていただいて、それを各企業に伝えて、いろいろ振り返りをしていただくというような工夫をさせていただいております。 ◆長澤興祐 委員  先ほどから展示のお話が出ておりますが、ちょっとこれ、穿った見方をしているのかもしれませんが、通常、商売等々やるときには、民間等のほうが公共よりも、展示とかディスプレイ、そういったノウハウは強いかと思うんですが、区がやらないといけないという、そこに力を入れて支援をしているということは、どういうことでしょうか。 ◎産業振興課長 今までは、下請をやっていて、某メーカーの下請で品物をつくっていましたと。それが大手デパートで凄い人気になっているんだけれども、下請がゆえになかなか実入りが少ないと、ですから、いい製品はつくれるんですけれども、直接、大手デパートとかと交渉したことがない、展示をしたことがないという方がたくさんいらっしゃいますので、そこについてはやはり経験を補っていく何かをしていかなきゃいけないとことだと思っております。 ◆長澤興祐 委員  大手デパートとか、いろいろなところと交渉した経験がないという中で、産業振興課長は大手デパートと交渉した経験がおありで、ノウハウを伝えられているということでよろしいでしょうか。 ◎産業振興課長 長澤委員ご発言のような、そんな大した経歴はございませんので、私もいろいろな場面でまだまだ勉強させていただいているところでございます。 ◎産業経済部長 決して、産業振興課長が展示についてのアドバイスですとか、又は展示に具体の何かをするということではなくて、展示のプロパーの業者に委託をしまして、当然その展示に当たっては、民間のノウハウを最大限、発揮をして、ディスプレイでありましたりとか、それからBtoBの支援なんかをしまして、認定企業のメリットを最大限発揮できるようにしていくと。重ね重ねになりますけれども、決して産業振興課長がディスプレイをすると、そういうことではありませんので。 ◆長澤興祐 委員  大変失礼しました。となると、民間のそういったプロモーションをやってくれるところがやってくれるかと思うんですが、それはしっかり個々の、出したブースの方々は、吸収されて生かされているんでしょうか。 ◎産業振興課長 先ほども申し上げました、覆面採点官をやっていただいているのは、今年度からですけれども、幾つか展示会を紹介しまして、実際、出展していただいていた方々に採点結果をお渡しした中では、非常に今まで経験したことがないことなので、とてもありがたいというお言葉をいただいております。 ◆長澤興祐 委員  経験したことがない、次につながるものは、どんどんやっていくべきだと思うんですが、そこで先ほど答弁の中で、製造業が多いということだったんですけれども、午前中に渡辺委員から台北の話で出ておりましたが、例えば全額というのは難しいと思いますが、足立ブランドに認定されたから、台北に足立ブランドを団とかで行くに当たって、そういった窓口の設定とか、若干の補助とか、そういったことを検討されるようなことはいかがでしょうか。 ◎産業振興課長 足立ブランドの認定企業の一部の方が、先日も自分たちで新潟まで視察に行ってくるということで、行かれているようでございます。まずは国内でしっかりと足場をつくって、それから先、海外に行く、行かないについては検討していく必要があるかなと、まずは足場をしっかりというところが大事だと思っております。 ◆長澤興祐 委員  国内で苦戦しているからこそ、海外に行く必要があるかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎産業経済部長 実は、私が産業振興課長の時代に、海外出店の支援をしてまいりました。時代が移り変わっているので、今どうだという話にはなるのかと思いますけれども、なかなか海外での評価、効果が判定するのも非常に難しゅうございまして、我々も海外に出ていったときの評価をどうやってすべきかということをしっかりと研究、検討した上で、海外についての対応については、再考させていただきたいと思います。 ◆長澤興祐 委員  国内と合わせて、国外に対しても目を向けていただければと思います。パリでは、前にも発言したかもしれませんが、ランドセル、そして、南部鉄器が非常に売れています。国内では、なかなか需要が、ランドセルはあるんですけれども、南部鉄器は伸びない中で、パリのメッセに持っていったら一気に伸びて、今、むしろ国内よりも国外で稼ぐことのほうが多いということでした。そういった点も是非、研究をお願いできればと思います。よろしくお願いします。  時間、残り少しなんですが、最後に教育について伺わせていただきます。  よくこの決算特別委員会でも、英語、英語という単語が出てきますけれども、なぜ子どもに対して英語に力を入れるのでしょうか。子どもの教育に対してですね。 ◎学力定着推進課長 世の中、グローバルになりまして、そこで活躍する人材を多く育てたい、そんな気持ちがあります。 ◆長澤興祐 委員  グローバルに活躍していくためには英語が必要ということなんですけれども、例えば、英語というのは、中学校・高校等と、今習うかと思うんですが、それは実際にマーケットとかに生きることはあるんでしょうか。 ◎教育指導課長 小学校の発達段階においても、国際理解やコミュニケーションなどの活動を通して、体験的に体験させたいという趣旨から、小学校低学年からやっていこうということから考えております。 ◆長澤興祐 委員  なかなか英語を使うのは難しいと思うんですが、この中にも書いてあるんですが、苦手意識が芽生え始めたとか、抵抗感をなくすというかではなく、英語の刺激を与えて、英語おもしろいな、英語勉強してみたいなとか、そういったことが必要だと思うんですが、例えば、JETプログラムとか前、やってたかと思うんですが、今はどうでしょうか。 ◎学力定着推進課長 JETプログラムについては、今では取り扱ってはおりません。 ◆長澤興祐 委員  教育、研究してお願いします。 ○古性重則 委員長  本日の審査はこの程度にとどめ、散会いたします。       午後3時57分散会...