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  1. 板橋区議会 2024-06-19
    令和6年6月19日災害対策調査特別委員会-06月19日-01号


    取得元: 板橋区議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    令和6年6月19日災害対策調査特別委員会-06月19日-01号令和6年6月19日災害対策調査特別委員会  災害対策調査特別委員会記録 開会年月日  令和6年6月19日(水) 開会時刻   午前10時00分 閉会時刻   午前11時37分 開会場所   第2委員会室 議題     別紙運営次第のとおり 出席委員  委員長      田 中 いさお      副委員長     高 沢 一 基  理事委員     石 川 すみえ      理事委員     大 野 治 彦  理事委員     成 島 ゆかり      委員       ひはら みちこ  委員       木 田 おりべ      委員       山 内 え り  委員       わたなべ一 美      委員       くまだ 智 子  委員       田 中やすのり 説明のため出席した者  危機管理部長   三 浦 康 之      防災危機管理課長 森   康 琢  地域防災支援課長 牧   修 造
    事務局職員  事務局次長    舟 山 百合子      書記       安 部 詩 織              災害対策調査特別委員会運営次第 1 開会宣告 2 理事者あいさつ 3 署名委員の指名 4 報告事項   令和6年度 東京都・板橋区合同総合防災訓練 実施概要案について(3頁) 5 議  題  (1)令和6年第1回定例会調査事項に関する提言の方向性について(13頁)  (2)地域防災力向上に向けた支援について(14頁) 6 閉会宣告委員長   ただいまから、災害対策調査特別委員会を開会いたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   初めに、理事者のご挨拶をお願いいたします。 ◎危機管理部長   おはようございます。令和6年度最初の特別委員会でございます。今年度は、3月に改定しました地域防災計画に基づきまして、様々な防災対策を強化してまいります。また、関東地方はまだ梅雨入りはしておりませんが、集中豪雨等が懸念されます出水期に入りました。震災対策、それから水害対策などにつきましては、本委員会の調査の中でのご意見やご要望、ご提案を踏まえまして引き続きしっかりと行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。さて、本日の委員会ですけれども、報告事項が1件、議題が地域防災力向上に向けた支援についてを含めて2件でございます。よろしくご調査のほどお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、署名委員をご指名いたします。  木田おりべ委員、わたなべ一美委員、以上お二人にお願いします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   初めに、報告事項に入ります。  理事者の皆様におかれましては、報告事項の背景、意図、狙いなどポイントを絞って、簡潔にご説明くださいますようお願い申し上げます。  それでは、令和6年度 東京都・板橋区合同総合防災訓練 実施概要案についてを議題といたします。  本件について、理事者より簡潔に説明をお願いいたします。 ◎防災危機管理課長   それでは、令和6年度 東京都・板橋区合同総合防災訓練 実施概要案についてご説明をさせていただきます。まず初めに、資料にはございませんが、本訓練の開催経緯についてご説明をさせていただきます。首都直下地震東海地震の発生が懸念される中、地震による被害を最小限にとどめるため、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市の9都県市では、昭和55年から毎年各地で防災訓練を実施しております。今年度の東京都の訓練は、板橋区と合同で実施されることとなりまして、都立城北中央公園を会場に、各種訓練を実施する運びとなりました。ちなみに、板橋区での訓練実施は昭和57年以来、42年ぶりの開催となります。  それでは、資料1をご覧いただければと思います。項番1、日時等でございますが、令和6年9月1日日曜日9時から13時まで、都立城北中央公園を中心に実施いたします。参加関係団体は、東京都、板橋区をはじめ警察、消防、自衛隊医師会歯科医師会、災害時協定団体地域団体ほかとなります。項番2、訓練目的、項番3、被害想定は記載のとおりとなりまして、首都直下地震の発生を踏まえた訓練となります。  続いて項番4、主な訓練内容(予定)をご覧いただければと思います。先ほど訓練実施日を9月1日と申し上げましたが、実はその2日前から訓練を行ってまいります。まず、8月30日金曜日朝には本部審議訓練を行います。これは、区長と都知事、その他関係機関テレビ会議で、地震発生時の災害対策本部運営手順等を確認するものでございます。続いて、8月31日土曜日には2つの訓練を実施いたします。まず、緊急支援物資輸送訓練でございますが、多摩にあります東京都の備蓄倉庫などから舟渡四丁目に建設中のMFLPLOGIFRONT東京板橋支援物資が輸送され、それらの支援物資MFLPで分別し、区内各避難所に輸送する訓練を行います。また、同日夕方からとなりますが、桜川中学校において避難所運営訓練を実施いたします。こちらは桜川支部の住民の皆様が主体となって、避難所の開設、運営、炊き出し等、そういった訓練を行うものでございます。続いて、9月1日日曜日の訓練となります。裏面の2ページには、会場配置案を載せてございますので、こちらも併せてご覧いただければと思います。まず、救出救助訓練でございます。こちらがメインの訓練となりまして、関係機関が連携した要救助者救出救助道路啓開訓練都立城北中央公園陸上競技場で実施いたします。参加者は、消防、自衛隊、消防団、18支部の住民のほか、北豊島工科高校都市防災技術科が今年度から開設となったことから、高校生も参加する予定となっております。次の自助・共助訓練と展示・体験訓練につきましては、都立城北中央公園の野球場を会場に、区民らの参加の下、記載の内容で実施いたします。次の広域避難訓練でございますが、こちらは板橋区ならではの訓練となります。広域避難とは、被災していない自治体のホテルや旅館などの民間施設に避難を行うというもので、昨年8月に板橋区が13自治体と協定を締結いたしました。今回、この訓練を実際に行ってみるというものでございます。ただし、遠方かつ宿泊での訓練までは今回は難しいと考えておりまして、今回は日帰りで訓練を実施する方向で、現在協定自治体と協議を進めております。次の医療救護活動訓練でございますが、多数の傷病者が発生したことを想定いたしまして、桜川小学校を災害拠点病院に見立てて、緊急医療救護所設置訓練をはじめ、緊急度や重症度に応じて治療優先度を決める、いわゆるトリアージ等の訓練を行います。次の検視・検案身元確認訓練でございますが、会場は少し離れて板橋第一中学校となり、警察、医師会歯科医師会が主体となって死亡原因の調査や身元確認の訓練を行います。最後に、いたばし防災プラスフェアでございます。今回の訓練に併せてフェアを開催いたしまして、区民の皆様の防災に対する意識の啓発を図ってまいりたいと考えております。  資料の説明は以上となりますが、現在毎日のように東京都や関係機関と調整を進めており、ただいまご説明した訓練内容等は今後変更になる可能性がありますので、その点、ご承知おきいただければと思います。冒頭に申し上げましたとおり、板橋区での訓練は42年ぶりの実施となります。区といたしましては、これほどの規模の訓練が実施できるよい機会だと捉え、実効性の高い訓練を行ってまいりたいと考えております。また、当日は議員の皆様にも訓練内容をご覧いただきたいと考えておりますので、皆様ぜひご予定いただくようにお願いいたします。私からの説明は以上でございます。 ○委員長   本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆木田おりべ   まず質問ですが、細かくなって申し訳ないんですけれども、こちらの訓練期間についてなんですけれども、先ほどご説明がありました、3日間にわたって行われるということなんですが、項番1の日時等のところで9月1日というふうに限定していまして、これについて、同じくこういった形で、1日で区民の方への公表をするのかどうかっていうところも含めてお示しください。 ◎防災危機管理課長   今後、区民の方へのチラシですとかポスターを作成してまいりますが、基本的に区民の方々に当日参加いただくのは9月1日の城北中央公園の訓練となりますので、そこをメインに書かせていただくような形となります。ただ、全体像といたしましては、先ほどお話ししましたとおり、2日前から多様な訓練が行われるということで、本日報告させていただいた次第でございます。 ◆木田おりべ   続きまして、訓練内容なんですけれども、板橋区地域防災計画の概要版には、高齢者や障がい者などの要配慮者をはじめ、避難者が安全に避難できる体制の整備が必要と記載されているんですけれども、今回の訓練は目的に、地域防災計画の改定をふまえとありまして、合同総合防災訓練において高齢者や障がい者などの要配慮者を対象にした訓練内容は検討されていますでしょうか。 ◎防災危機管理課長   障がい者ですとか高齢者の方の参加についてでございますが、現在まさにそこら辺は調整中でございます。ただし、実際に当事者の方に参加してもらうというよりは、そういう役の方といいますかね、先ほど言いました医療救護活動訓練につきましても、いろいろ傷病者役の方がいますので、そういった方が例えば高齢者であったり障がい者であったりっていう想定の中で実施することも含めて、今後検討されていくものと考えております。 ◆木田おりべ   続きまして、同じく訓練内容なんですが、板橋区は区内のドローン事業者と災害時における情報提供に関する協定を締結していますが、今回の合同総合防災訓練でもドローンによる情報提供訓練は行われますでしょうか。 ◎防災危機管理課長   今回ドローンの訓練も行われます。先ほどもお話ししました陸上競技場での救出救助訓練におきまして、区と協定を結んでおりますドローン事業者被害状況情報提供、そういった訓練も行います。あわせて、ドローンでいいますと、消防、警察、自衛隊各種機関それぞれドローンをお持ちですので、それぞれの団体のほうもドローンを活用した訓練を行う予定となっております。 ◆木田おりべ   最後に、訓練終了後ですが、改めての確認になりますけれども、今回の合同総合防災訓練終了後に、訓練で見つかった要改善点などを話し合う会議などの予定はありますでしょうか。 ◎防災危機管理課長   まさにそこが一番私としては大切なところだと思っておりまして、これほどの規模の訓練を板橋区でやるのはなかなかできないですし、これを機に、どういった課題があったのか、どういった改善点があるのかというのは必ず振り返りの機会を設けて、我々だけではなくて、参加いただいた方から、各種機関の方からもご意見を伺いながら、より実効性の高いものにしていかなければならないと思いますので、そこの点はしっかりとやっていきたいと思っております。 ◆わたなべ一美   今回、42年ぶりの実施ということで、まさに能登半島地震が起きて、防災に焦点が当たっているというところで、本当に非常にタイミングがよかったかというふうに思います。まず、今回参加関係団体の中に災害時の協定団体と入っておりますけれども、日頃からの連携が非常に必要になってくるかと思いますが、大体何団体ぐらいが今回参加をしていただけるんでしょうか。 ◎防災危機管理課長   そこの詳細まで、今まだ詰めているところもありますので、厳密に今何団体っていうのは申し上げづらいんですが、例えばなんですが、緊急支援物資輸送訓練におきましては、先ほど言いましたようにMFLPに東京都の支援物資が来まして、その後、区の避難所に輸送するのは、板橋区と協定を結んでいる事業者の方にお願いします。具体的には、東京都トラック協会板橋支部ですとか赤帽首都圏軽自動車運送協同組合と連携をして実施をする運びとなっております。それとあと、先ほど木田委員からもご質問がありましたが、ドローン事業者とも協定を結んでおりますので、そういった団体との連携っていうのも考えております。あと、失礼しました、救出救助訓練で実際に建物ですとか道路啓開っていう訓練も行いますので、そこの道路啓開に伴って協定事業者のほうにも参加いただく予定。それとあと、もう一つ、広域避難訓練につきましても、これは相手方が自治体になりますが、協定の自治体と受入れの訓練を行う形となっております。 ◆わたなべ一美   これまでにない関係団体が関わるということで、本当に期待をされるところだと思います。  次に、訓練の目的の中で、自治体関係機関及び協定団体との連携強化というふうにもありますけれども、先ほど木田委員が言ったこととちょっと重複するんですが、この目的として、また逆に、それを自治体関係機関が目指す、目標とするべきところ、そして今回振り返りっていうことは先ほどお話がありましたけれども、その振り返りの中でアンケートのようなものを実際に使用して今後の課題に生かしていくかとか、その辺の内容をちょっと教えていただければと思います。 ◎防災危機管理課長   先ほど申し上げましたように、能登半島地震の教訓を踏まえ、自助・共助というものがやはり今回の能登半島地震でも大きく注目されたところでもございますので、そういった部分での地域防災力の向上、それと、どうしても自治体だけではなくて、関係機関ですとか、先ほど話がありました協定団体、こういったところの連携っていうのも十分に意識した訓練をやっていきたいと思っております。それと、振り返りの場については、先ほど申し上げましたようにしっかりとやっていきたいと考えておりまして、ただ実際のやり方、実はもう今、先ほど話しましたように多岐にわたる訓練を訓練ごとのPTを組んでやっておりますので、最終的な振り返りにつきましても、このPTの中で意見交換ですとか課題についての共有っていうのをやっていく形となっております。実際にアンケートをやるかどうかというよりは、実際の話合いの場でやるような形と今私のほうではイメージしております。 ◆わたなべ一美   最後に、訓練内容のところで、緊急支援物資輸送訓練というのがあります。多摩から板橋へというところで、MFLPLOGIFRONTのところにまず運ばれて、そこから分別をされるということですけれども、どのような避難所に、また、そこが選ばれた理由を教えていただければと思います。 ◎防災危機管理課長   緊急支援物資輸送訓練につきましては、今お話がありましたように、都から送られた支援物資MFLPのところで仕分をしまして、今度は区の避難所のほうに配送する訓練を行います。実際には、全ての避難所に配送するっていうのは、ちょっと今回はそこまではなかなかできないものですが、3か所の避難所に輸送することを検討しております。具体的には、今検討中ではございますが、志村二中、加賀中、それと桜川中学校、この3か所を今選定しているところですが、こちらにつきましては、交通のルートといいますか、そういったものも考慮した上で、この3か所を選定したところでございます。 ◆わたなべ一美   そのルートというのは、災害時に通りづらくなるというようなイメージのルートっていう考えでよろしいんでしょうか。 ◎防災危機管理課長   実際にそこの道路が使えるかどうかというまでの、そこまでの訓練を今やるかどうかっていうのはちょっと置いておきまして、実際に効率的に輸送ができるルートというところで考えております。 ◆石川すみえ   先ほどわたなべ委員の質疑の中でもあったんですけれども、緊急支援物資輸送訓練の中で、各避難所に輸送するということで、その中の3か所のうちに桜川中学校が入っているんですけれども、避難所運営訓練桜川中学校でやるものですから、この緊急支援物資輸送訓練で下りてきた物資を使った避難所開設訓練っていうのは行われるのかどうか教えてください。 ◎防災危機管理課長   実際に東京都のほうからどういったものが来るのかっていうのは今調整中になっておりますので、そのものを直接使うかどうかっていうのは今後の検討になろうかと思います。ただし、実際の災害のときもそうなんですが、直ちにその物資を使う場合っていうのももちろんあるとは思いますし、そうではなくて、まずは今後に備えて必要な物資を各避難所に保管するっていうことも考えられますので、そういった意味では、当日夜間に避難所運営訓練桜川中学校で行われますが、そのものを直ちに使うっていうよりは、その避難所に必要な物資を届けるというところが今回の訓練の主眼となっております。 ◆石川すみえ   最初の3日間っていうところも大事なところですし、3日分の備蓄は備えてあるという立てつけになっていますから、そうすると、避難所運営訓練の中では自分たちの自前の備蓄の中で必要な開設・運営などを行っていくという理解でよろしいんでしょうか。 ◎地域防災支援課長   避難所運営訓練においては、たまごスープで作るやきとりご飯っていうのを調理するんですけれども、ご自宅にあるものでそういったものも調理ができるんではないかっていうことで、訓練を実施するところでございます。 ◆石川すみえ   最後に確認したいんですけれども、救出救助訓練参加者自衛隊っていうのが入っているんですけれども、自衛隊がほかに参加する訓練があれば教えてください。 ◎防災危機管理課長   自衛隊が参加する訓練となりますと、本部審議訓練、こちらも自衛隊のほうとの情報共有っていうのも入ってまいります。それと、救出救助訓練では、救出救助ですとか道路啓開の部分でも自衛隊のほうが入ってくる形となります。展示・体験訓練、これも詳細はまだ決まっておりませんが、自衛隊特殊車両とかの展示っていうのも考えられるところでございます。医療救護活動訓練につきましても、自衛隊衛生隊員というものがありまして、そちらが傷病者搬送訓練も行う予定となっております。 ◆石川すみえ   いたばし防災プラスフェアのほうには参加されないんでしょうか。 ◎地域防災支援課長   例年、いたばし防災プラスフェア自衛隊の発災時に出動する特殊車両を展示していただくよう要請して、出展していただいていたんですけれども、今回は防災プラスフェアを体育館で実施するため、スペース的にそういった車両の展示ができないということで、今回は依頼はしていないところでございます。 ◆ひはらみちこ   私からは、初めに2の訓練目的の中にある能登半島地震の教訓を踏まえというところでちょっとお聞きしたいと思います。こちらに教訓とあるんですけれども、教訓とはどのようなものを指していますでしょうか。もし参考にした国の資料等があれば教えていただきたいのと、細目ですね、道路啓開ですとかボランティアの確保ですとか、そういうところがお示しいただけたらと思います。 ◎防災危機管理課長   そこに書いてありますように、能登半島地震の教訓っていうところで考えますと、先ほども話しましたが、自助・共助による地域防災力の向上っていうのが、やはり今回の能登半島地震でも、公助だけではない自助・共助の必要性っていうのも大きくクローズアップされたと思います。そういったものを踏まえた訓練を行いたいっていうところと、やはり自治体だけではなくて、関係機関ですとか協定団体との連携も十分に意識した実践的な訓練を行っていくこととなっております。具体的に国の資料云々っていうことではなく、実際に我々も1月5日以降に金沢市、能登のほうに支援物資とかをお送りしていますので、そういった部分を踏まえまして、今回も東京都からの支援物資先ほど申し上げました緊急支援物資輸送訓練、こういったところでも課題というものを洗い出しながら、能登半島地震で我々が実際見てきた形も踏まえて訓練を行っていきたいと思っているところです。 ◎地域防災支援課長   避難所運営訓練についても、能登半島地震が夕方に発災して、避難所大変課題が多かったということを受けまして、そうしたことから、夕方から夜間にかけて時間をある程度合わせて実施するところでもあり、避難所運営がスムーズにいくためにはこういった訓練を実践的にする必要があるということで、そういった地震を踏まえた内容としているところでございます。 ◆ひはらみちこ 
     課題を洗い出すというお話があったんですけれども、もしその洗い出した課題がありましたら、板橋区に落とし込めるような課題がありましたら、私たちにも共有していただきたかったなと思っております。もし機会がありましたら、資料等でよろしくお願いいたします。  もう一つなんですけれども、同じ訓練目的の中にあります、協定団体との連携強化を意識した実践的な訓練とあるんですけれども、本年度から地域防災計画の資料編にある協定を具体的なものに見直しを行うっていうことが昨年度の災害対策調査特別委員会であったと思うんですけれども、こちらの訓練が始まる前にそういう具体的な見直しはもうされているのか、そしてその見直しをされたものを反映していくのか、それとも先ほどからお話のあるように、この訓練を受けて反映していくのか、そこをちょっとお示しいただきたいと思います。 ◎防災危機管理課長   協定を結んで、実際に細目といいますか、細かいところまでは今後詰めていかなければいけないというところで、さきの特別委員会のほうでご報告したところでございます。これにつきましては、今年度に入りまして事業者のほうと、実を言うと280ぐらい協定団体がございますので、全て一遍にというのはなかなか難しいかなと思っておりまして、まず取りかかりとして、日頃お付き合いのあるようなところからお話合いを、ちょっと今複数お話をしているところでございます。ただ、一朝一夕にこういう形ですぐに細目ができるものではございませんので、今まさに話合いを始めた段階というところで、今回こういった訓練にも参加いただくことで事業者としての課題ですとか取組っていうのが見えてくるところもあろうかと思いますので、その先で細かいところを詰めていければなと思っております。 ◆ひはらみちこ   特に、参加される事業者の協定ですかね、こちらはまだ改定等は行っていないとは思うんですけれども、もう一度見直しをして、どういうところが改定が必要になるかなという想定もしてから訓練に臨んでいただけたらなと思います。 ◆くまだ智子   今回の防災訓練は東京都と板橋区ということで、かなり大きなものになるかと思うんですが、ここの場所、もともと城北中央公園ってかなり広い場所ではあるんですけれども、車であったり自転車であったり公共交通機関であったり、いろんな形で東京都内から幅広く来るんじゃないのかなと思います。この図だけ見た感じですと、通常の駐車場、いつもの駐車場だけなのかなというふうに見受けられるんですが、例えば臨時の駐車場とか臨時の駐輪場をつくるであるとか、来てくださるための交通手段について何か検討していること、見えていることがあれば教えてください。 ◎防災危機管理課長   先ほど申し上げましたとおり、地域住民の方にもぜひ当日はお越しいただきたいって思いもございますので、既定の駐車場・駐輪場だけではなくて、臨時の駐車場・駐輪場も設ける予定となっています。ただ、駐車場については関係団体あるいは来賓の方の駐車場という形になりますので、一般の区民の方にはなるべく公共交通機関をご利用いただきながら、ただ近隣の方で自転車等のところについては、しっかりと駐輪場のほうは確保してまいりたいと思っております。 ◆くまだ智子   それから、お隣の練馬区がもう本当にすぐそこだと思うんですね。恐らく、練馬区さんとも何かしらの話合いが必要なのかなと思っているんですが、そのあたりで何か、今後こういう話をしていくつもりですなど、ありましたら教えてください。 ◎防災危機管理課長   おっしゃるとおり、公園の半分は練馬区になっておりまして、板橋区と練馬区の半々ぐらいの地域かなと思います。ただ一方で、ずっとこの間、東京都と板橋区のほうでこの訓練内容を詰めているところもありまして、現状としましては特に練馬区のほうの役割分担っていうのはないところでございますが、今後そういった部分で、先ほど駐車場・駐輪場とかも含めて何か練馬区とも協力すべきことがあれば、検討してまいりたいと思います。 ◆山内えり   裏面の展示・体験訓練っていうところで、小野球場というところで実施されるっていうことで、こちらも自衛隊特殊車両がっていうお話が先ほどあったので、確認なんですけれども、自衛隊のほうでは災害救助に特化した、そういう車両っていうのがどういうもので、そちらが使われるのか。それとも特化したものでないものが展示されるのか。そのあたり、分かっていれば教えてください。 ◎防災危機管理課長   まだ詳細までは、どういった車なのかっていうのは、ちょっとそこまではまだこちらのほうでも把握していないところでございますが、当然、防災訓練という形になりますので、いわゆる災害の特殊車両だということで私のほうは認識しているところでございます。 ◆山内えり   上空から確認するドローンであったり、それから走行車両とか、この間いろんな場所での展示っていうことがあって、いろんな地域の方から、災害救助で活動している場所、方々っていうところはある一方で、やっぱり走行車両の状況だとかを心配する声があるので、今回はそういう災害救助、災害に特化した形であるのかっていうのを確認できたらと思っていたところなんですが、いかがでしょうか。 ◎防災危機管理課長   詳細までは、先ほど申し上げましたようにちょっと確認はできていないんですが、恐らく、例えば陸上自衛隊の中でも、高機動車っていうんですかね。多目的にいろんなところ、例えば道が悪いところでも走行できるような車でしたり、あるいはオートバイっていうのもあるかもしれませんし、実際に災害時に活動できる、活躍できる、そういった車両が展示されるのかなと思っております。 ◆高沢一基   まず、今回9都県市の訓練はありますけれども、板橋区ならではで、広域避難訓練っていうご説明をいただきました。協定を締結している13自治体への避難っていうことで、これも人口の多い我が区として、発災した場合には重要な視点かというふうに思うので、こういうのが盛り込まれているっていうのはすばらしいと思うんですが、その規模感、先ほど日帰りでっていうことをおっしゃっていましたが、どのぐらいの自治体を想定して、どのぐらいの方が避難をする、どういった規模感で考えているかお聞かせください。 ◎防災危機管理課長   今回の広域避難訓練につきましては、1つの自治体と実際にはやろうと思っております。実際に避難していただく方の人数については、今地域のほうに選出をお願いしたところでございますが、おおよそ20名程度を考えているところでございます。 ◆高沢一基   1自治体で板橋区から20名程度っていうことですけれども、もちろんそれを実施することが意義があることだというふうに思うんですが、私が言うまでもないことなのであれなんですけれども、ただ行って帰ってくるだけですと日帰りバス旅行になってしまうので、訓練の重要なところっていうのはやっぱり実際やったときの手続、実際どういう動きがあるのかを確認するっていうことだと思うんですが、事前に参加者が分かっていると、その方っていうことでもう想定されてはいるんですが、当然のことだと思うんですが、板橋区の、送り出す側の体制、それから受け入れる側の自治体の体制、参加する区民ではなくて、両者の自治体の手続とか訓練内容についてはどのように想定されているかお聞かせください。 ◎防災危機管理課長   本当に、まさに今おっしゃっていただいたところが実は大切なところでありまして、地域住民、参加いただく方にはあまりご不便のないような形で訓練に参加していただきたいなと思うところですが、実はその裏では、その住民の方を実際の訓練では、じゃ、どなたに広域避難していただくかっていうところから入りますので、そういった選定といいますか、そこのどなたかっていうピックアップも含めて、まずはうちの中で話合いをして、今回は20名、その方が選ばれたっていう想定で訓練を行ってまいります。それとあわせて、実際に行く協定先の自治体のところでは、実はこの自治体の職員にも参加いただいて、板橋から行った20名の方を受け入れていただく、受け入れる際にどういった注意事項とかが必要なのか。板橋区から協定自治体への伝達事項であったりですとか、そういった細かい点を今回いろいろやってみて、スムーズな住民の方の受入れというのにつなげるように取り組んでまいりたいと考えております。 ◆高沢一基   板橋区側だけじゃなくて、受入れ側の自治体のお話もいただいて、非常に有意義な実効性のある訓練になるのかなと今伺ってて思いました。これも当然のことだと思うんですが、今回1自治体とということでありますけれども、訓練終了後、他の12自治体に対してこの訓練内容の共有っていうのも大事かというふうに思うんですけれども、そういったものについてはどのようにお考えかお聞かせください。 ◎防災危機管理課長   この13自治体とは、年に1回必ず会議を設けることになっております。ウェブ会議という形になるんですが、今年度もこの訓練の後、10月、11月ぐらいに予定をしておりますので、今回実際にやってみた広域避難訓練について、その報告と併せて課題等も共有して、13自治体、板橋区を含めて14自治体でそういった課題解決ですとか今後の運営についての話合いをしっかりと進めてまいりたいと考えております。 ◆高沢一基   さすが板橋区の危機管理部っていう感じですので、ぜひ頑張っていただければと思います。  もう一点、板橋の危機管理部でいくと、やっぱり防災プラスプロジェクト、これも非常にすばらしい取組をされていて、こういう防災訓練に参加する地域の方々とか町会だとか関係団体はもちろん大事ですし、自治体も大事なんですが、その一方で、やっぱり若い世代でなかなか興味・関心をお持ちいただけないような方々に防災に興味を持っていただこうということで、様々な取組をされていて、私も応援をさせていただいている一人ではあるんですけれども、今回いたばし防災プラスフェアっていうことで、体育館でやるという話がありました。これ、具体的に現時点で想定できている範囲内で結構なんですけれども、どういった内容、今までやってこられたVR避難所体験とか、あるいは何か様々な展示をしたりとか、いろいろされていると思うんですが、今楽しめるような防災のフェアとしてどのように考えているかお聞かせください。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、なかなか防災というと堅苦しいイメージがありまして、高齢の方が参加者には多いというふうに認識してございまして、関心の薄い若い世代にも楽しんでいただけるように、防災にプラスして新しいとか楽しいとかおいしいとか、そういった要素を含んだものを今年度も実施させていただく予定でございます。既に、運営についてはプロポーザルによって事業者を決定しておりまして、その中で子どもたちにも楽しんでもらえるようなキャラクターによるショーだったりとか著名人による防災トーク、講演会を実施したり、革新的な企画も提案を募集したところ、今回は防災と宇宙というテーマで展示のほうも実施する予定でございます。 ◆高沢一基   防災訓練や展示も楽しみであるんですが、私自身もこの防災プラスフェアも楽しみに、お邪魔をしたいなというふうに思っているところなんですけれども、昨年度もやったかどうかちょっと確認していないんですけれども、今までリアルイベントだけじゃなくてオンラインイベントもプラスフェアでやってこられたと思うんですが、今年度はリアルのみで、オンラインは実施しないという感じでよろしいのでしょうか、お聞かせください。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、昨年度まではオンラインとリアルとを同時開催させていただいたんですけれども、今年度についてはリアル開催、現地のみというふうに考えてございます。 ◆高沢一基   これで最後にしますが、先ほどの答弁の中でも、自衛隊の関係については、展示・体験訓練救出救助訓練のほうでやっていて、プラスフェアには声をかけていないっていうお話だったんですけれども、その一方で、防災関係のイベントをやると、自衛隊で災害派遣の模様の写真のパネル展示等をするって、これも結構皆さんの注目を集めて、よくご覧になっていて、実際に避難したときの生活のイメージっていうのも湧いたりとかするので、自衛隊の活動というだけではなくて、避難する方にとっても有益な情報かなと思うんですが、車両がどうこうだけではなくてパネル展示等も、せっかく人が集まって、若い世代が集まるところですので、そこで自衛隊の災害派遣の模様を紹介するって大事かというふうに思うんですが、そういったあたりについては何かお考えがあるかお聞かせください。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、例年のプラスフェアで、特殊車両に加えて災害派遣の様子をご説明していただいたりっていうブースは設けているんですけれども、今回は特殊車両を別会場でやるというところで、現時点ではそういったブースの設置についてはちょっと想定はしていないところでございます。 ◆高沢一基   先ほど最後と言っておきながら、ちょっともう一言言いたくなったので。車両は車両で別にいいんですよね、それはそれでやってもらえればいいんですけれども、そうじゃなくて、災害派遣の模様のパネル写真というのは、これは被災されている方々にとってもイメージの湧くものであろうっていうふうに思いますので、ぜひそれはご検討いただいて、自衛隊側の問題もあるんですけれども、車両を出す部隊とそういった広報を担当する部隊は違う部隊ですので、その辺はご相談いただければ可能かというふうに思うので、ぜひご検討いただければと思いますが、お願いします。 ◎防災危機管理課長   防災プラスフェアの話については先ほどお話ししたとおりでございますが、併せて上板橋体育館で、防災プラスフェアだけではなく、東京都のほうがいろいろとパネル展示をする予定となっております。内容としましては、能登半島地震についての被害状況であったり活動状況っていうのをパネル展示するという形になりますので、ご来場の方にはそういった部分もご覧いただきながら、防災についての意識、知識を深めていただくようになるかと思います。 ◆大野治彦   この下から2行目の、検視・検案身元確認訓練が9月1日に板橋第一中学校で行われるってことが書いてあるんですけれども、なぜここだけかけ離れたところで行われるのかというのをお聞かせいただきたいと思います。 ◎防災危機管理課長   こちらだけちょっと離れた会場になってございます。ただ、広い意味で言うと板橋区内ではあるんですが、ここだけ離れているところとしましては、ほかの訓練については区民の方も、特に9月1日の訓練については区民の方もご覧いただけるような形になっているんですが、こちらの訓練に関しましては区民の方にご覧いただけるような訓練ではないというところで、警察が主体となっておりますが、特に場所については上板橋、城北中央公園でなくても、ある程度広い場所が必要だというところで、今回いろんな検討の中で、少し離れてしまうんですが、板橋第一中学校が選ばれたという次第でございます。 ○委員長   本件につきましてはこの程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、議題に入ります。  令和6年第1回定例会調査事項に関する提言の方向性についてを議題といたします。  配付いたしました資料2は、前回の委員会で出されました意見を集約し、2年間の活動に基づく提言をまとめるために、現時点での提言の方向性を記した正副委員長案でございます。  それでは、本案に対する各委員の意見を求めます。 ◆木田おりべ   集約していただいて大変恐縮ではございますが、今回の提言の方向性についての一部変更をお願いしたいと思います。具体的には、2ページ目の項番4の提言の方向性につきまして一部変更をお願いできたらと存じます。理由としては、恐らく家庭内備蓄等の等に、私が左のほうで申し上げた在宅避難が含まれているものと思いますが、在宅避難を推奨している区の方針を踏まえるとともに、提言により具体性を持たせるため、この在宅避難の文言を等で濁さず、明確に記す必要があると思うためであります。具体的な箇所を申し上げますと、提言の方向性の中で家庭内備蓄等の等を削除していただいて、その後、後々の「区民との直接的な対話の機会を通じ」の前に、「また、家庭内備蓄や在宅避難の必要性について、防災イベント等の区民との直接的な対話の機会を通じ」という形で一部変更をお願いできたらと思いますが、いかがでしょうか。 ○委員長   この件につきましてご意見があれば伺いますが。 ◆大野治彦   具体的な提言の内容になるので、こちらで、今木田委員がおっしゃったとおりに訂正されたほうが私はよろしいかと思います。 ○委員長   了解です。  ほかにございますか。          (発言する人なし) ○委員長   それでは、頂きました意見につきましては案文に加えさせていただきます。  本件につきましてはこの程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、地域防災力向上に向けた支援についてを議題といたします。  本件について、理事者より簡潔に説明願います。 ◎地域防災支援課長   それでは、ご説明させていただきます。まず、項番1でございます。地区別防災マニュアルについてでございます。まず、板橋区は平成25年度から27年度にかけてワークショップ等を開催して、地区の特性に応じた地震対策をまとめた地区別防災マニュアルを作成したところでございます。その策定から約10年が経過して、この間東京都のほうで首都直下地震における被害想定の更新があったほか、さらに今年、板橋区のほうで地域防災計画も改定させていただきました。また、1月1日には能登半島地震、4月には台湾地震など各種災害が発生して、住民の防災に対する意識も高まっている状況でございます。こういった中、地区のマニュアルとマップを最新情報に更新をするとともに、今回新たに水害対策を加えて改定するものでございます。  次に、改定方法とスケジュールでございます。今回も前回と同様にワークショップを開催して、ワークショップメンバーについては、町会・自治会をはじめ地域の特性に合った多様なメンバーに参加していただきたく、いろいろな団体に声をかけさせていただいているところでございます。ワークショップの内容は記載のとおりでございます。そうしましたら、次のページをよろしいでしょうか。2ページでございます。今回は、3年間かけて前回同様、実施するものでございますが、今年度については荒川氾濫時の水害リスクが特に高い蓮根、舟渡、高島平地区に加えて、水害発生時にはそういった地域から避難者の受入れ数が多くなる傾向にある志村坂上、中台、徳丸地区を加えた計6地区で実施するものでございます。令和7年度、8年度については、記載のとおりの理由で実施するものでございます。  続いて、今回の改定における主な改善点でございます。先ほども申し上げましたけれども、令和元年の台風19号で、荒川が非常に危険な水位まで上昇しました。地域住民の方も大変不安に思ったところでございます。また、タイムラインの考え方も、この10年間で取組が進んでいるところでございます。そういったところで、今回はコミュニティ・タイムライン、水害対策を追加するところが一番のポイントでございます。さらに、前回はマニュアルについては一部の住民への配付にとどまっていたんですけれども、今回は概要版を作成して、全戸に配布する予定でございます。また、防災DXについても、いろいろ課題はあるんですけれども、取り組んでいきたいというふうに考えてございます。  続いて、項番2の舟渡地区における先行事例でございます。先ほど申し上げた、水害対策としてコミュニティ・タイムラインを追加するものなんですけれども、実は舟渡地区については、既に水害の危険を不安に思っている住民が多いということで、平成26年に水害のルールブックを作成しているところです。さらにその後、令和元年に台風19号もございまして、板橋区と国のほうで高台まちづくりを推進する中、令和4年12月には、新たにコミュニティ・タイムラインを導入したルールブックを改定したところでございます。続いて、3ページをご確認ください。その改定のスケジュールについては、記載のとおり、結構長期間にわたったんですけれども、この長期間にわたった理由については、途中でコロナ禍に入ってしまって、地域住民が集まることができなかったっていうことがありまして、時間がかかったというところでございます。  最後、項番3、地域の役割と現状の取組についてでございます。こういったマニュアルを作成した上で、地域住民の方には様々な訓練を実施していただきたいところではございますが、昨年度実施された住民防災組織による訓練のうち先進的な事例を3つ記載させていただいているところでございます。(1)タクシーを活用した要支援者の避難訓練でございます。こちらについては、住民主体で実施したところでございますが、先ほど来お話に出ている板橋区と防災協定を結んでいるタクシー事業者さんから、協定を結んだだけでは実効性がどうかというような話もありまして、実際に訓練を実施したいっていう申出がございまして、実際にそのタクシー事業者さんのタクシーで、避難行動要支援者の自宅までタクシーで迎えに行っていただいて、学校まで送っていただく訓練を実施しているところでございます。またその他、学校の生徒さんが運営に参加したり、100名を超える大勢の方が参加した非常に有意義な訓練でございました。続いて、4ページをご確認いただければと思います。(2)夜間の避難所開設訓練でございます。こちらは、多くの町会・自治会の方がやはり主体となって開催したものでございます。夜間訓練ということで、投光器を出して訓練を実施したり、いろいろな資機材を訓練で使用したところでございます。また、消防署や消防団、学校の校長さんやPTA、おやじの会など、多様な団体が協力して行って、実際の発災時には非常に役に立つ顔の見える関係をつくったところで、非常に有意義だというふうに思ってございます。最後、(3)小学5年生対象の地域合同防災教室でございます。こちらは、加賀小学校でICS、板橋コミュニティスクール委員会が主体となって、地域住民と一体になって実施したものでございます。こちらについては、土曜授業を活用して、小学5年生の児童を3クラスに分けて、防災講習を実施したり、応急救命訓練だったり消防訓練を実施したものでございます。また、通常、訓練っていうのは支部単位で行うんですけれども、こちらは支部をまたいで避難所を中心に、実際に発災時に避難される住民の方が集まったというところで、先進的な事例ということで記載をさせていただいたところでございます。説明については以上でございます。 ○委員長   初めに、現状確認のための質疑を行います。  本件に対する各委員の意見・提案については、質疑が終了し、理事者が退席した後に改めて述べていただきたいと存じますので、あらかじめご承知おき願います。  それでは、質疑のある方は挙手願います。 ◆木田おりべ   まず、ワークショップにつきまして2つ質問させていただきます。このワークショップについては、人数はどの程度を見越しているのかというところと、あとワークショップでは多様なメンバーの参加を呼びかけるとのことでありますが、地域住民の公募は行った、あるいは今後行う予定はあるのか、これをまずお伺いいたします。 ◎地域防災支援課長   人数については、6支部ありまして、各支部40名程度を今想定してございます。メンバーなんですけれども、こちらについては住民防災組織を中心に、実際の発災時に主体的に活動していただきたいっていう思いから、町会・自治会の方を中心に声がけをさせていただいております。ただ、町会・自治会員に限らず、広く声かけをしていただくようにはお願いしているところでございます。町会・自治会に限らず、参加は可能というふうに認識してございます。なので、今のところ公募については考えていないというところでございます。  また、メンバーについては、町会・自治会員の方をはじめ、ここにも記載がありますけれども、高島平地区については大東文化大学に声をかけて、既に第1回目のワークショップには数名の方に参加していただいているところです。また、ほかの地区では、やはり防災協定を結んでいる事業者様にお声をかけたところ、ワークショップに参加していただいているほか、福祉園の方とか、そういった災害弱者の方の思いを酌み取ることができる団体にも参加していただいているところでございます。 ◆木田おりべ   続きまして、この地区別防災マニュアルの防災訓練への活用について2点お伺いいたします。現在年1回行われている板橋区総合防災訓練において、現行の地区別防災マニュアルが活用されているという実感は今区としてあるのかというところと、あと防災訓練への活用について、地区別防災マニュアルの実効性を高めるために、区として各地区における訓練内容のアドバイスなどの支援を行っているのか、あるいは行う予定があるのかお伺いします。 ◎地域防災支援課長   年1回ある総合防災訓練については、18支部で実施していただいているところでございますが、こういった地区別マニュアルも参考に、実際に即した訓練が実施されているというふうに認識してございます。また、訓練をするに当たっては、ご相談があればいろいろなアドバイスもさせていただきますし、また前回の住民防災組織の活動方針等を決める際には、今回のように最新の先進的な各地域で住民主体で行われている訓練についての例示をさせていただいて、周知を図っているところでございます。また、そういったものを参考に、訓練に活用されたというふうに認識してございます。 ◆木田おりべ 
     最後に、2ページ目の(4)の③に防災DXへの取組とありますが、その中に改定後のマニュアルを活用した防災訓練を行うとありますが、ちょっとDXとは違うんですけれども、この防災訓練は毎年行っている板橋区総合防災訓練を指すのかお示しください。 ◎地域防災支援課長   防災訓練については、総合防災訓練もありますし、あとそれ以外にも、地域で年間100回以上の訓練が実施されていますので、そういった訓練に、防災DXでいろいろな手法も検討して活用できればなというふうに考えてございます。 ◆わたなべ一美   ちょっと今のご質問とかぶるところもあるんですが、今回このような地域に特化した防災マニュアルをつくることによって、地域の独特なコミュニティ・タイムラインもつくられるということでもあります。実際に、これが策定されたときに全戸配布をされます。その後、全戸配布をされた後の活用に関してどのようにお考えなのかということと、具体的に、このルールブックが私の手元にも届きまして、実際地域の皆さんがそれを学習というか、する機会が全くない状況の中で、地域の中でそれをもう一歩周知、実効性のある活用につなげるためにどのようにしたらいいか、ちょっとお考えをお聞かせ願いたいというふうに思います。 ◎地域防災支援課長   マニュアルについては、概要版を全戸配布させていただきます。その概要版には、それぞれ個人個人の方がこのマニュアルを活用して、例えば水害であれば、高齢者等の避難が発令されたら近くの高台の避難所に避難するとか、そういったものを具体的に記載できるような様式のものを考えて、それぞれ、町会の動きもそうですけれども、各人がマニュアルの概要版を活用することで、命を守る行動ができるようなものを考えてございます。また、それらの活用の周知についてでございますが、これは日頃から実施しているいろいろなフェアやホームページ等でさらなる活用を促していきたいと。また、今回マニュアル作成に当たって、このマニュアルもつくって終わりではなくて、活用していくことの重要性も周知していきたいというふうに考えてございます。 ◆大野治彦   理事会のときに確認を取ればよかったんですけども、今回地域防災力向上に向けた支援ということで意見・提言をしていかなきゃいけないっていうことで、今質疑していますけれども、現在この意見・提言をしていく際に、これから取組が各地域センターごとで行われていきますけれども、そこに対して私たち委員が意見や提言をするんではなくて、その前の一つのツールとして今日は地区別防災マニュアルについての報告をいただいているので、区が各地域センターにどういった内容というか、つくっていくのは地域の方が主体となってつくっていくんですけれども、その以前の段階で、改定に当たって、区は地域センターに集まるワークショップの方々にこういった趣旨でありますよってことを周知徹底するために今この質疑が行われているっていう認識で、委員長、よろしいんですか。あくまでも、つくるのは地域センターごとで作成するんですが、その前段階として、改定に当たって板橋区はこう考えているので、地域の方々も地域の特性に応じて地区別防災マニュアルを作成してくださいっていうことで投げていくのかということを前提に、この委員会での質疑をして、意見・提言を出していくのかっていうことをちょっと委員長に確認したいんですけれども。 ○委員長   今回、この調査項目があって、現状をまず確認した上で、さらに付け加えた意見・提言を載せてくっていうような意味合い。 ◆大野治彦   なので、あくまでもつくるのは各18地区の地域センターの方々が作成していくものであって、その作成について私たち特別委員会の委員が意見や物を言うってことじゃないってことでよろしいですね。 ○委員長   そういうわけではないですね。そういう認識で、皆さんよろしいですか。 ◆大野治彦   そこを踏まえておかないといけないということでよろしいですかね。 ○委員長   いいと思います。 ◆大野治彦   もう一回。この話を、地区別防災マニュアルをつくっていく過程において、ワークショップってことなんですけれども、区側からは、どなたか担当の人がいて、毎回出席するのか。それともどこかの業者に委託して、その方が入ってやるのかというのを確認させていただきたいと思います。 ◎地域防災支援課長   区の担当が毎回参加していますし、既にもう4回開催したところでございますが、私も全て参加してございますし、さらに地域センターの職員も参加してございます。また、こういった防災専門のコンサルタント、実は10年前に作成したコンサルタントがプロポーザルで事業者として決定しておりまして、参加しているところでございます。 ◆大野治彦   となると、もう令和6年度は既にもう何回も開催されているわけですから、この地区別防災マニュアルの報告を今日受けて、これを参考に地域防災力の向上に向けた支援についての意見・提言をしていくってことになると、後手を踏んでるというか、もう既に進行形で進んでるわけですから、だから、あくまでも地区別防災マニュアルの報告を受けていますけれども、これが、区としてはこういうふうに取り組んでいくべきだっていうことを意見・提言するっていうことは何かちょっとずれているんじゃないかなと。ごめんなさいね、これは理事会で話せばよかった。申し訳ないです。意見です。 ○委員長   一意見ですので、ただ、今からでもできることはまだあると思いますのでね。 ◎地域防災支援課長   委員長の申し上げているとおり、この事業は3年間実施するものでございますので、全部で24回以上開催するんですけれども、まだ、そのうち4回開催されたのみで、今後も今年度も20回以上開催されますし、本日頂いたいろいろな提言を基に改善できるところは改善して、よりよいマニュアルづくりをしていきたいというふうに考えてございます。 ○委員長   一部、先行で既に取り組んでいるところもございます、令和6年度、7年度、8年度。また、地区別マニュアル以外の部分の取組もありますのでね。それらについて、この特別委員会では新たにこうしたほうがいいんじゃないかとか変えたほうがいいんじゃないかと、それは後で聞きますので、今は現状を伺うっていう質疑の場だと思いますので、現状どうなってますかっていう形で聞いていただければと思いますので、よろしくお願いします。  次に、質問がある方。 ◆石川すみえ   大きい2番の舟渡地区における先行事例のところで教えていただきたいんですけれども、3ページ目の(2)参加者のところで福祉施設関係者っていうのがあるんですけれども、これはどういった方だったのかっていうところを教えてください。 ◎地域防災支援課長   地域にある福祉事業者の代表者の方に参加していただいたというふうに認識してございます。 ◆石川すみえ   どういった経緯で、この舟渡地区における参加者は、地域にある福祉施設の代表の方などが参加されたんでしょうか。 ◎地域防災支援課長   やはり、発災時には災害弱者となる方の対応が非常に重要になってくるというところで、福祉施設関係者にも参加していただいたというふうに理解してございます。 ◆石川すみえ   その視点が大変重要だと思っていまして、特に水害のときにどうやって避難するかというところが、本当に施設を運営する方にとっても、また利用者にとっても、差し迫った、本当に命の問題だと思っているんですね。そのことが、個別避難計画にもよりいい影響を与えたりだとかすることがもしあったら、そういった具体的なことを教えてください。 ◎地域防災支援課長   やはりこういった対策をした地域、例えば長野県の長沼地区というところでは、大水害が起きて、堤防が決壊して氾濫をしたんですけれども、そこの地区については水害対策を事前にしていたおかげで犠牲者が出なかったというような紹介を、今回ワークショップでも紹介しているところなんですけれども、地域住民が対策を取ることで犠牲者をゼロにすることができるということを示しながら、そういった対策の重要性を認識していただいているところでございます。 ◆石川すみえ   既にスタートしているところもあるという話なんですけれども、令和6年度、7年度、8年度にかけてそれぞれ支部ごとに地区別防災マニュアルをつくるに当たって、区のほうからそれぞれの住民防災組織のほうに、福祉施設の関係者や、また災害弱者となり得る人たちをワークショップのメンバーにしてくださいというようなお願いや依頼みたいなことはしているんでしょうか。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、やはり災害弱者の方についてはいろいろ課題が多いというふうには考えてございますので、ワークショップメンバーを選出する際には、そういった関係者についての出席をお願いしているところでございまして、福祉園の方でしたりとか、あと支え合い会議の代表者だったりとか手をつなぐ親の会の方だったりとか肢体不自由児者父母の会の方だったりとか、いろいろな関係者に参加をしていただいているところでございます。 ◆石川すみえ   それぞれの支部のワークショップの単位の中で、災害弱者の方がメンバーになっていないところっていうのはあるんでしょうか。ないというふうに認識してよろしいでしょうか。 ◎地域防災支援課長   今のところ、まだ関係者がいない地区もございますので、その辺は今後ちょっと検討していきたいというふうに考えております。 ◆成島ゆかり   先ほど大野委員からもあったように、私もこのワークショップ、各地域で行われるということなんですけれども、地域によってやっぱりいろいろスキルであったり人材であったりっていうところで、それが特性なのかもしれないんですけれども、作成まですごく、誰がイニシアチブを取ってつくっていくのかなっていうのをすごく気にしていたので、区の担当とかアドバイザー的な方がいらっしゃるっていうことで、そこはちょっと一つ安心しました。3の地域の役割と現状の取組についての自主防災組織についてお伺いしたいんですけれども、この自主防災組織って、今すごく地域の方からいろいろお声を頂戴していまして、地域によって、例えば防災リーダーであったりっていう方がそれぞれいらっしゃるんですけれども、なかなか実態に合っていないというか、名前だけ載っけられていて、実際には本当は動けないよっていう方もいるんだよねっていうお話をこの前ちょっとお聞きしたので、そういった地域も実際にあると思うんですけれども、そういった部分というのは区として把握をされているのかお聞かせください。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、防災リーダーについては、多くの登録者数はあるんですけれども、高齢化等も進んでいて、なかなかその方が実際に機能しているかっていうのは、非常に厳しい面があるというふうに認識してございますので、そういったことからも、今回のワークショップやマニュアル作成を通じて地域防災力を高めていきたいというふうに考えてございます。 ◆山内えり   1の(2)の改定方法・スケジュールのところに、マニュアルを使用した図上訓練により、実効性の向上を図るというふうにあるんですが、この図上訓練というのは主にどういう訓練なのか教えていただけますか。 ◎地域防災支援課長   第1回目はまち歩きということで、まちの危険箇所や資源について確認をさせていただいて、危険箇所や資源を確認しながら、実際に発災時にはどういった経路で避難していくかっていうのを図上で訓練するというものでございます。 ◆山内えり   そうすると、マップを見ながら、図上で確認する、その地域を歩きもするけれども、主に図上で訓練をするっていうことなんですか。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、第1回目で現地を住民の方と我々やコンサルと一緒に回って、危険箇所やいろいろな、AEDの場所だったり消火器だったり消火栓の位置を確認しましたので、2回目については会議室の中で図上でそれらを見ながら、どういったルートで避難することで安全に避難できるかということを体験するものでございます。 ◆山内えり   そうすると、1回目は、いろいろ地域を実際に歩いて、地図上の何がどこにあって、数とかを把握して、2回目以降に図上訓練をして、そうすると、先ほど4回開催するっていうことですけれども、その4回の中でもう少し実動的な防災訓練っていうのが行われるのかについても教えて……、例えば、よくあるトイレの設置ですとか消火栓を開けるですとか何か炊き出しとか、そういうのもこの4回の中で行われるのかについて教えてください。 ◎地域防災支援課長   トイレの設置とか、そういった実際の訓練については、今回のワークショップでは実施しない予定でございます。 ◆山内えり   ちょっと戻るようで申し訳ないんですけれども、地区のマニュアル及びマップを最新情報に更新するということなんですが、前回の防災マニュアルを見ますと、2012年のものと、それから過去のかなり古い地盤とかが比較されているものをちょっと拝見したんですが、今回の最新情報っていうのは、何年バージョンで改定する、つまり2024年とか2026年なのか、最新はいつを考えているんでしょうか。 ◎地域防災支援課長   昨年度の資料を基に、やはり地盤調査についても、以前と比べて調査箇所も増えたりして精度が上がってきていますし、あと地震の想定も変わっておりますので、また地域の資源についてもいろいろ、消火器の場所だったりとかが全て変わっていますので、その辺を更新していきたいというふうに考えてございます。 ◆山内えり   ということは、まだ具体的に2025年とかっていうふうになるわけではない、これから検討ってことでいいでしょうか。 ◎地域防災支援課長   昨年度の最新のデータで作成するものでございます。 ◆山内えり   あと、先ほど資源ということで、資源ってなんだろうって見たら、AEDだとかのほかに公園も公衆トイレも水飲み場も自動販売機も公衆電話もっていうことで、かなり資源っていうのが、すごくたくさんあるかなというふうに拝見しています。特に、この10年で変化はどうなのかなって思っていた中で、公衆電話というのは大変減っているのではないかなと思っているんですが、公衆電話の基準といいましょうか、各支部で何か所、あるいは公共施設で1か所とかいうような基準というのは区として持っているのかについて教えてください。 ◎地域防災支援課長   そういった基準については、今は持っていない状況でございます。 ◆山内えり   じゃ、基準はないけれども、各支部でどこに何か所あるという、そういう数字というものは把握しているという理解でよろしいでしょうか。 ◎地域防災支援課長   そういった数についても、現状は把握していない状況でございます。 ◆山内えり   今回ワークショップのメンバーの中に各地域の方が入られて、特に町会・自治会というお話がありましたけれども、外国籍の方も2019年以降、6,500人増えているっていうのをこの間確認をしまして、それより前のものですから、恐らく1万人近い方が増えているのかなと思っているところです。その意味で、各支部の町会・自治会、ワークショップをされる方々と外国籍の方とを結ぶルートというんでしょうか、そういう団体っていうのは区としてつかんでいらっしゃるでしょうか。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、10年前に比べて外国人の方も相当増えてございますので、外国人についても、今のところメンバーにはなってないんですけれども、今関係団体にこのワークショップへの参加を依頼しているところでございます。 ◆山内えり   依頼していると。では、あともう一点確認です。令和6年度のこの6地区は、ワークショップを開催したということですけれども、令和7年度、令和8年度の方たちはこれからだと思うんですね。参加するメンバーは、もう今既にこの時点で決まってるのか、令和7年度だから半年前に決める、令和8年度の地区はいつまでっていうことなのか、そのメンバーの決定はもうされているのかについても確認させてください。 ◎地域防災支援課長   メンバーについては、今年度については既に決定はしているんですけれども、引き続き民生・児童委員の方にも、先日もお願いしているところだったりとか、外国の関係の団体にも今依頼中ですし、引き続き追加のメンバーを依頼しているところでございます。来年度以降についてはまだ決定してございませんので、その年度前には早めに決めたいというふうには考えてございます。 ◆山内えり   最後ですけれども、先ほど限定的に公衆電話の話をしましたが、いわゆる資源と見たときに、相当数あるわけですね。その資源というものの数、それから配置というのを、板橋区としては全体としてつかんでいるのか、その把握の状況についてはいかがでしょうか。 ◎地域防災支援課長   数字で把握している状況ではないんですけれども、図面に落としてありますので、それを更新していくというものでございます。 ◆ひはらみちこ   私のほうから2点ほど、地区別防災マニュアルの改定後の区の動きについて、現状の確認をさせていただきたいと思います。こちら、地区別防災マニュアルへコミュニティ・タイムラインを追加しているということだったんですけれども、コミュニティ・タイムラインから個々のマイ・タイムラインに個人が落とし込んでいく、作成したいと思える方策等は現在考えていますでしょうか。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、町会や自治会がどのように、いつ誰が何をするっていうようなことで、コミュニティ・タイムラインを今回追加させていただくんですけれども、さらに、各個人や家族がどうやって避難するかについても、このマニュアルの概要版を全戸配布させていただきますので、そこにいつ誰が何をするとかどこに避難する、じゃ、この家族はどこの避難所に避難するとか、高齢者等の避難が発令されたら、避難するきっかけ情報ですね。そういったものを各自が記載できるようなものを各人に配布するとともに、いろいろな情報も記載していきたいというふうに考えてございます。
    ◆ひはらみちこ   2点目なんですけれども、こちらのマニュアルを全戸配布とのことだったんですけれども、全戸配布というのは、地域ではなく、板橋区のほうで製本して印刷をして全戸配布っていうことでよろしかったでしょうか。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、板橋区で印刷して全世帯に配布するものでございます。 ◆ひはらみちこ   板橋区での対応ということでちょっとお聞かせいただきたいんですけれども、こちら全戸配布ということで、全ての区民が見る、住んでいる方が見るっていう想定で配布すると思うんですけれども、多様な方が見るような工夫というのはされていますでしょうか。外国の方が見たりですとか、目の不自由な方が見やすいデザインにするですとか。 ◎地域防災支援課長   分かりやすい表記ということで、やさしい日本語を意識して、分かりやすい表記をしたいというふうに考えてございます。 ◆高沢一基   ちょっと確認で、地区別防災マニュアルの改定に向けてワークショップが始まっているってことで、各地区40名程度、各支部に人選もお願いしながら進めるといって、進んでいる部分とこれからの部分があるっていうお話をいただきました。その中で、もうお話も出ていますけれども、板橋区の地域防災計画の改定の中でも、要配慮者の方々への配慮、高齢化がこれから急速に進む中で、もし発生したときの対応って重要だというふうに思うので、その中で、地区別に考える中においても、やっぱり福祉の面っていうのは非常に重要なところなのかなと。福祉園の担当者とか事業者等も入っているってお話もあったんですが、先ほどの答弁でもちらっと民生・児童委員に要請しているってお話があったんですが、現状動き出しているところで、民生・児童委員さんが入っているところはないということなんでしょうか。それとも、追加でそれをやろうとして今動いているっていうか、その現状をお聞かせいただきたいのと、もう一点、地域での福祉の資源として、お年寄りで考えると、やっぱり地域包括支援センターは大きなものであって、そこの担当者等がこのワークショップに関係をするっていうことがあるのかどうなのかも含めてお聞かせください。 ◎地域防災支援課長   現時点では、民生・児童委員の方が6支部中2支部については参加をしていただいている状況でございますので、残りの4支部についても今参加していただけるよう依頼をしているところでございます。また、地域包括の関係者については、今のところ参加の要請はする予定はないんですけれども、福祉関係者については、できる限り参加していただけるように働きかけを継続していきたいというふうに考えてございます。 ◆高沢一基   あと、昨年度の実績で取組事例も紹介していただいて、タクシー事業者を活用しての要支援者の避難訓練とか、あるいは夜間の避難所開設訓練、小学5年生対象の事業等っていうことで、精力的に取り組んでおられるなというふうに感じるところなんですけれども、現状でちょっと確認させていただきたいのは、以前から言っているんですけれども、避難所開設訓練、これはやっぱり地域の方々の防災力を上げるためには非常に重要で、先ほど来の話だけれども、実際にやってみるとやってみないとではやっぱり大きな違いがあるというふうに思うので、夜間や昼間にかかわらず、実際に受付の名簿を出してきて、机を並べて、もし人が来た場合、どういうふうに並んでもらったらいいのかとか、あるいはマンホールトイレ設置と、汚水ますがどこにあるとか、そういったものを体験するっていうのは大事かなと思うんですが、やはり全ての避難所開設訓練を実施するべきだってずっと主張していて、今までは重点地区訓練のところで順番にやっていきますみたいなお話だったんですけども、夜間・昼間限らず、避難所開設訓練っていうのはどこまで進んでいるのか、現状の確認をさせてください。 ◎地域防災支援課長   委員のおっしゃるとおり、避難所開設訓練については重要だというふうには考えてございます。ただなかなか課題もあって、現状、全避難所で開催っていうのには至っていないところでございます。各避難所において、昨年度までは学校防災連絡会っていうのを開催して、学校やPTAや地域の方々、そして建設事業者さん、区の職員、避難所隊、あと防災の職員が行って会議をして、避難所開設についての説明を行う際には、昨年度はマンホールトイレや資機材の取扱いの方法を実際に訓練するなど、日々改善はしているところでございますので、今後もそういった実効性のある訓練ができるように、改善を継続していきたいというふうに考えてございます。 ◆高沢一基   実際の実動訓練がやっぱり大事で、それをやるべきですし、あと今取り組んでいるVRの避難所体験とかっていうのも大事でしょうし、あるいは映像とかを見ていただくっていうのもやっておられると思うんですけれども、そういうのも大事だと思うんですけれども、その全てはなかなか難しいってのはあるんですが、ぜひ進めるべきだと思うんですが、課題があるってお話をされたんですけども、どういった課題を認識されているのかお聞かせください。 ◎地域防災支援課長   なかなか、関係者が一堂に会してっていうと、お忙しい地域の方やいろいろな関係者がいるので、年に何回も集まってっていうのは課題があるかなというふうに考えてございます。 ○委員長   以上で質疑を終了いたします。  これより各委員に意見を求めますので、理事者の方は自席にて待機していただいて結構です。  それでは、委員会としての提言のまとめに向け、各委員の意見を求めます。理事者に対する質疑ではなく、提言をまとめるための委員会への意見・提案をお願いいたします。質疑の中で意見が述べられている部分もありましたが、改めてこの場でも述べていただきたいと存じます。また、出されました意見・提案に対して他の委員で意見がありましたら、その都度お願いいたします。  意見のある方は挙手願います。 ◆木田おりべ   地域防災力向上には、地域住民による自助と共助を念頭にした活動が必要不可欠であります。そのため、地区別防災マニュアル改定のワークショップには、公募を含めてより多くの地域住民に参加してもらい、マニュアルをより実効的なものとするとともに、住民の意見を求めることで、当事者意識を醸成することが肝要と考えます。また、地区別防災マニュアルを活用した訓練は継続して行うべきで、地域防災力向上に向けた支援の観点から、これを徹底するためにも、マニュアルの改定前や改定後にかかわらず、板橋区総合防災訓練や地域の防災訓練では訓練内容に地区別防災マニュアルを意識した内容を含めることができるよう、区として積極的にアドバイスをする必要があると考えます。 ○委員長   もしも意見に対して何かあったら、その都度、挙手願います。 ◆わたなべ一美   今回は地域防災力向上に向けた支援についてですので、いかに多くの地域の皆様に周知をされるかということが大事かというふうに思います。その上で、この周知、活用について、地区別防災マニュアルの実効性をより高めるためにも、地域別に活用の学習またはアドバイス、また周知できる機会等を設ける説明会などの開催をするべきと考えます。 ◆くまだ智子   地区別防災マニュアルの改定において、先ほどたくさんの委員の方がおっしゃってくださっていましたが、いろんな幅広い方の意見が必要だと思います。特に、若い世代であるとか女性、そして障がいのある方の意見は必ず入れていっていただきたいと思っています。そういった災害時に弱者になりやすい方たちは、ワークショップの参加自体もなかなか難しいというところがあるかと思います。ですので、ワークショップ自体へも参加しやすいような、例えば子どもも連れて一緒に来られますよというような形でのワークショップの開催、まずそこから工夫をしていっていただきたいなというふうに考えています。 ◆石川すみえ   災害弱者をどう守るのかっていう視点で考えたときに、やっぱり当事者や関係者の方の意見を直接聞くっていうことが一番重要かと思いますので、福祉施設関係者をワークショップに参加してもらえるようにしていただきたいということと、もっと先に行くと、福祉避難所開設訓練まで見据えたワークショップにしたほうがいいかなというふうに思っています。  次に、先進事例として紹介されたような防災訓練をたくさんやるということが、実際発災時に命や財産を守ることにつながりますので、必要かなと思います。防災訓練をたくさんしたほうがいいと思います。  次、3点目で、ワークショップのメンバーは地域によっては公募をすることも有効なのではっていうことを、先ほどからほかの委員も何人もおっしゃっているんですけれども、例えば外国の方だとか新しい入居者の方なんかが多い地域については、公募もありなのかなと思います。  4点目で、全戸配布する地区別防災マニュアルは、現状やさしい日本語って、多言語・多文化対応ということだったんですけれども、ぜひ多言語でつくっていただきたいなというふうに、特にネパール語とかでもつくるべきじゃないのかなというふうに思っています。 ◆ひはらみちこ   私のほうから、2点ほど提言をさせていただきたいと思います。一つは、地域防災力向上の推進のための地区別防災マニュアルの改定ということですけれども、この地域防災力というのは、共助だけじゃなくて自助も入るということ、法律にももう明記もされています。今回、コミュニティ・タイムラインを用いたということなんですけれども、個人のマイ・タイムラインへどのようにつなげていくか、こちらの方策が必要かと考えております。作成率の低いこのマイ・タイムラインなんですけれども、書き込めるようにしていただけるということだったんですけれども、これを確実な作成につなげるよう、方策を改めて検討いただきたいと思います。  それから、2点目なんですけれども、どのような方も取り残されない避難、そのための事前の備えが必要と考えます。今回、地域でこちらの地区別防災マニュアルをつくり上げていくということでしたので、ぜひとも全戸配布するに当たって、先ほどお話がありましたように、視認性、やさしい日本語を使ったりですとか、それからユニバーサルデザインを用いて、いろんな方が見やすい、そういうデザインも必要なんではないかなと考え、こちらも提言させていただきたいと思います。 ◆成島ゆかり   2点です。まず、住民防災組織についてですけれども、先ほど質疑の中で、実態に合っていない住民防災組織がある地域もあるっていうことが確認されましたので、ぜひ今回のマニュアル改定を機に地区ごとの実態を把握して、実効性のある住民防災組織が構築できるよう、区には寄り添った支援をしていってもらいたいというふうに思います。  もう一つ、先ほどほかの委員からもありましたけれども、幅広い世代、そしていろんな当事者であったりの声は、やっぱり収集すべきだなというふうに私も思っておりますし、地域性はあると思うんですけれども、ワークショップへの子どもの参加、また子どもの意見を取り入れられるような環境をつくってワークショップを進めていただきたいというふうに思っております。 ◆山内えり   他の委員から出てますけれども、ワークショップにやはり当事者、災害弱者はもちろんのこと、外国の方の参加をどう保障していくか、多言語っていうこともそうですし、とにかく大変増加しているっていうことですので、外国籍の方の参加を進めていただきたいと思っております。  それから、資源の数ですけれども、それぞれきっと地区ごとに回って、現状の把握ってことはあると思うんですけれども、場所、それから数の把握、特に公衆電話というのにちょっとこだわっているのは、やはり今後停電というケースと、混み合った形での情報の、なかなか難しい状況が起こると思っていて、特に公衆電話はすごくこの間減っているんですね。なので、少なくとも維持というか、区としての必要性の基準を持つというんでしょうかね、情報を減らさないような何かそういう取組、ちょっとうまく言葉としてまとまらないんですけれども、公衆電話を減らさない、維持する、そういうようなことをちょっとまとめていただけたらと思っております。最低でも基準をつくるってことと、やっぱり減らさない、申し訳ないです、うまく言葉を使えないんですけれども、そういう視点を持つ必要があるんではないかと考えています。  あと、ほかの委員と重なる部分もあると思うんですが、このワークショップの中に、先ほど図上訓練っていうことがあったんですが、やはり実効性を高めるという意味ではより具体的な訓練、避難所開設訓練はもちろんのこと、一つひとつのトイレの設置ですとか炊き出しのことですとか消火栓を開けるだとか、3月の防災訓練でそれぞれ聞きますと、地区で行っている訓練の状況がかなり違うんですね。なので、何も全部統一ってことではないにしても、やはり実際に使える、できる、そういう訓練を、例えばなんですけれども、9月1日だとか3月11日ですとか、総合防災訓練を午前中で終わらないで1日かけるですとか、そういう皆さんが参加してより具体的なことに取り組めるようなことを実施すべきなんではないかと思っています。 ◆大野治彦   今回、地域防災力向上に向けた支援ということがテーマで、今日は地区別防災マニュアルについて、一つの今取り組んでいる状況ということで報告を受けたんですけれども、6地区ではもう既にマニュアルの策定に向けて何回かワークショップが開かれて、年に4回しか行われない中でもう2回も開かれている状況の中で、今日のこの委員会の皆様の貴重な意見をどのように反映されるのかというのが、というのは、もう区が地区別防災マニュアル改定に向けた方針を示して、地域センターごとに特色があるってことを踏まえて方向性を出している中で、今日この特別委員会の貴重な時間の中で、地区別防災マニュアルに向けた支援についてのいろいろな意見を、委員の皆様の貴重な意見を、まだ来年度、再来年度とありますけれども、じゃ、今実際動いているところはどうなるのということが私は非常に心配なので、それが、今日の貴重な意見が反映できるのかできないのかというのを理事者のほうに確認を取るべきだなというふうに思います。でないと、今日の質疑と意見が無駄になるのではないかということで、意見を申し述べさせていただきます。委員長、お願いします。 ○委員長   了解しました。確認させてもらいます。 ◆高沢一基   私は、先ほど質疑もさせていただいたんですけれども、今板橋区の地域防災計画の改定でも、要支援っていうことで、障がい者も大切ですし、高齢者もしっかり見ていかないといけないっていうところで、高齢化が進み、なおかつ独居の高齢者も非常に増えているっていうところで、発災時にやっぱりそこが大きな課題になり、あと、都市部ですから人口が多いので、その割合も大きいっていうことで、非常に課題だというふうに思います。その中で、今度、地区別防災マニュアルの改定に向けて今いろいろ進んでいるという形なので、地区の中でそういった要配慮の方を見ていくときに、障がい者ももちろん大事なんですが、高齢者という視点で言わせていただくと、地区全体の高齢者をしっかりいろいろ見ている方々をやはり巻き込んでいくっていうのは、それぞれの地区によって状況が違うわけですから、その地区の担当の方の意見を聞いて反映していくっていうのが非常に重要なのかなと。民生・児童委員については、今2支部だったかな、では参加をいただいているって話でしたけれども、ほかのところはこれから声をかけるっていうお話だったので、ぜひ追加も含めて、民生・児童委員さんは地域の中でよくそういった状況を見ている方々ですので、ご参加もいただきたいし、あと先ほど申し上げた地域包括、おとしより相談センターについても、担当している事業者はやっぱりその中の、地域のお年寄りの状況を見ながらいろいろ、ケアプランの作成等も含めてやっている事業者でありますから、そのおとしより相談センターの担当者っていうのも入ってくるのは、それぞれの地域の特性を理解するために重要なのかなと思います。その上においては、民生・児童委員も地域包括のほうもやっぱり個人情報のことは配慮しないといけないので、個人情報は伏せた上において、その地域での課題だとか対応しなくちゃいけないものについての洗い出しみたいなものを、そのほかの町会の担当の方とかワークショップのほかのメンバーの方々が共有するっていうのは非常に重要なことなのかなと思いますので、意見として申し述べたいと思います。  もう一点、これもずっと言わせていただいているんですが、避難所開設訓練っていうのは、やっぱり実際にやることが非常に大事だと思います。先ほど課長答弁では、何度もやるのが大変って言いましたが、何度もやるようなところは、やれればやってもいいんですけれども、そういう意味じゃなくて、一回でもやってみる、それがやっぱり重要で、一回もやっていない場所をなくすっていう視点を持たないと、いざというときに困るんだろうなと思います。実際、毎年実施している支部もあると思いますし、うちの地域、清水地区でも積極的にやってはいるんですけれども、それ以外の一回もできていないところに関しては、逆に区がしっかりと支援で入って、人手が足りないとかいろいろな課題があるんだと思うので、そこは区が危機管理部として入って、一回避難所開設訓練を実際にやってみましょうよということを呼びかけて、1年で全部やれとは言いませんが、計画的に、なるべく早期に一回は経験をしていただけるような体制・環境をつくるっていうことは大事だというふうに思います。 ○委員長   ほかに、よろしいですか。 ◆山内えり   すみません、ちょっと先ほど漏らして。これが意見出しと違ったら削除でいいんですけれども、さっき資源の話をしたんですけれども、AEDの所持状況もかなり町会によって違うというふうに聞いていて、大変高価というふうにも聞いています。やはり、地域のほうで数を持てないっていうこともあるので、これがあれなのか分からないんですけれども、区として何か最低でも必要な数の維持のための補助というんでしょうかね、補助するなど、そういったことも検討していただきたいと思っています。 ○委員長   頂きました意見は、正副委員長でまとめた上、次回の委員会にてご確認いただきます。  本件につきましてはこの程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   以上をもちまして災害対策調査特別委員会を閉会いたします。...