板橋区議会 > 2022-11-10 >
令和4年11月10日文教児童委員会-11月10日-01号
令和4年11月10日都市建設委員会-11月10日-01号

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  1. 板橋区議会 2022-11-10
    令和4年11月10日文教児童委員会-11月10日-01号


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    令和4年11月10日文教児童委員会-11月10日-01号令和4年11月10日文教児童委員会  文 教 児 童 委 員 会 記 録 開会年月日  令和4年11月10日(木) 開会時刻   午前10時00分 閉会時刻   午後 零時12分 開会場所   第3委員会室 議題     別紙運営次第のとおり 出席委員  委員長     安 井 一 郎       副委員長    成 島 ゆかり  委員      高 山 しんご       委員      石 川 すみえ  委員      中 村とらあき       委員      しのだ つよし  委員      南 雲 由 子       委員      竹 内   愛  委員      田 中 いさお 説明のため出席した者  子ども家庭総合支援センター所長       学務課長事務取扱教育委員会事務局次長          佐々木 三 良               水 野 博 史  支援課長    丸 山 博 史       教育総務課長  諸 橋 達 昭
     指導室長    氣 田 眞由美 事務局職員  事務局長    五十嵐   登       書記      高 瀬   渉                文教児童委員会運営次第 1 開会宣告 2 理事者あいさつ 3 署名委員の指名 4 所管事項調査  (1)報告事項    ①教育委員会の動きについて(3頁)    ②令和4年 特別区人事委員会勧告の概要について(4頁)    ③子どもへの性暴力等防止ガイドラインについて(6頁)  (2)所管事項に関する調査     子どもを守るネットワークづくりについて(30頁) 5 閉会宣告 ○委員長   ただいまから文教児童委員会を開会いたします。  本日も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、発言は着座にて行っていただくようお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   初めに、理事者のご挨拶をお願いします。 ◎学務課長事務取扱教育委員会事務局次長   おはようございます。本日の文教児童委員会でございますが、所管事項調査報告事項が3件と所管事項に関する調査が1件となってございます。どうぞよろしくお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、署名委員を指名いたします。  高山しんご委員、田中いさお委員、以上お二人にお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   それでは、所管事項調査を行います。  初めに、報告事項教育委員会の動きについては、教育委員会で行われた議論の概略的な報告ですので、特段の質疑がなければご了承願います。 ◆石川すみえ   おはようございます。よろしくお願いします。第19回教育委員会のほうで、区立図書館指定管理者候補団体の選定についてという議案が上がっていますが、こちらは議会のほうにも報告はされるんでしょうか。 ◎教育総務課長   こちらにつきましては、第4回定例会に議案として指定管理者の指定ということで提出させていただきます案件になります。 ◆石川すみえ   次に、第20回の教育委員会のところで、事前に資料をいただきまして、ざっと見させていただいたんですが、1番の報告事項で、区立高島幼稚園魅力発信に向けた取組についてという中身が、これまでの区教育委員会インクルーシブ教育を進めるに当たって、非常に強力に推進させるポジティブな内容になっているなというふうに感じまして、大きい変化かなというふうに思っていますので、ぜひ議会のほうにも報告していただきたいということと、あと同様に、ポジティブにでももちろんネガティブにでもそうなんですけれども、大きな動きがあった場合には教育委員会だけではなく、区議会にも報告していただきたいと思うんですがいかがでしょうか。 ◎教育総務課長   こちら、今回の区立高島幼稚園魅力発信に向けた取組についてという報告につきましては、一定高島幼稚園魅力発信に向けた取組についてご紹介ということで報告をさせていただきました。おっしゃるように、インクルーシブの中身もございましたけれども、こちらについては一定今回魅力発信に向けた取組ということで、教育委員会内でと思っておりますけれども、今後おっしゃるような重要な事項等については、適宜適切に議会のほうにもしっかりとご報告していくということは考えたいと思っております。 ◆竹内愛   ちょっと関連してなんですけれども、この取組についての報告の資料をいただいたんですけれども、今後の予定のところに、医療的ケア児受入れ体制の検討という項目とインクルーシブ教育体制の再構築という項目があるんですけれども、こちらについては教育委員会の中で何か意見が出されたものがあればお示しいただきたいのと、今後どのように進めていくのかというところを把握している範囲でお答えいただければと思います。 ◎教育総務課長   今回、こちらではこの部分に特化して具体的なやり取りをということはなかったんですけれども、現在当然にこの幼稚園の中で医ケア受入れ体制の検討というものが行われ、さらにはそれが小学校とまたあいキッズ等にも影響してまいりますので、教育委員会としても現在事務局の中で医ケアの対応につきましてはしっかりと具体的な検討しているところでございます。来年4月からしっかりと受け入れられるように、そばに体制を固めるという状況が今の状況でございます。 ◆竹内愛   今、その来年の4月からの受入れも念頭にというお話がありましたので、やはりこの魅力発信に向けた取組についてという報告と併せて、その具体的な中身についても議会のほうにきちんと報告をしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、令和4年 特別区人事委員会勧告の概要についてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。 ◎教育総務課長   特段の補足はございません。 ○委員長   質疑に入る前に申し上げます。人事委員会勧告の概要につきましては、所管である企画総務委員会において既に報告されておりますので、本委員会では幼稚園教職員に係る部分について質疑をいただきますようお願いいたします。  それでは、質疑のある方挙手願います。 ◆南雲由子   おはようございます。よろしくお願いします。後半のほうに、2として勤務環境の整備等というところが挙げられているんですが、特に2の(3)、(4)、(5)、仕事と生活の両立支援であるとか、メンタルヘルス対策の推進とか、ハラスメント防止対策というところについて、幼稚園職員についてもほかの区職員と取組は同じかどうかということをお伺いしたいのと、場所が違う分、区役所にはないので、相談等のアクセスが悪くないかとか、1つの職場の中で、職員の方が顔が見える中で仕事されていると思うので、そういった例えば相談しにくさみたいなものがないのか、特に幼稚園として取り組んでいる部分があれば教えてください。 ◎教育総務課長   こちらにつきましては、おっしゃっていただいたとおり、我々職員と同じ仕組みの中で対応がなされております。いわゆる出先職場の1つと考えてもらえると分かりやすいかと思うんですけれども、そういう中で園長をトップとした仕組みが回っておりますので、例えばメンタルヘルスなども我々と同じようにチェックを受けて、その中で見えてきた、課題のある方については同じような対応がなされておりますし、相談先であったり、医師への相談、診断みたいなものも同じように回れておりますので、仕組みがまず同じということと、出先というか離れていることによってアクセス等で不都合があるかと言われると、そこもなくしっかりと回っているという状況でございます。 ◆南雲由子   ありがとうございます。特にほかの出先機関と比べても、この幼稚園っていうのはもう1園しかなくて、特に専門性が高い職業で、相談できる人が自分の同じ職場の中にしかいないんじゃないかなということを想像すると、しっかりとその相談とか、例えばハラスメントであるとかメンタルヘルスのときに相談できるそのアクセスというところは、通常以上に気を配っていただきたいなということを申し上げて終わります。 ◆石川すみえ   勧告のポイントのところに、職員の平均年間給与は約5万4,000円の増というふうになっているんですけれども、幼稚園教諭さんについても、この額が増えるんでしょうか。 ◎教育総務課長   これ、全職員の平均の中で数字を出しています。幼稚園教育職員だけを抜き出して、全てを計算するというのはちょっと難しいものですから、ちなみに実際にいるということではなくて、職員としてあり得る給料表の等級でいきますと、例えば短大卒の1年目の方は、1級の5号という部分になります。それに対して一番上位の方でも、4級の101号というところのこの範囲の中で、区立幼稚園の職員というものは給料表が適用されますので、ちょっと平均値ということは出せないんですけれども、そういう中で下限上限ということで考えていくと、今言った全ての給料表の数字を計算したわけではないんですけれども、例えば低いところでいきますと、1級の57号というあたりが、年間上昇額で約3万5,000円ぐらいの増になります。それに対して、短大卒の1年目のところでいうと12万1,000円ほどの平均年間給与の増というところで、このあたりの中で平均的な数字が入ってくるのかなという状況でございます。 ◆石川すみえ   幼稚園に勤めていらっしゃる先生方は、勧告のポイントに従ってきちんと引上げもなされるというふうに理解してよろしいんですかっていうところと、あと幼稚園の先生で初任の方ですとか、勤め始めた勤続年数が若い部類の、いわゆる若年層で該当している方っていうのはいらっしゃるんでしょうか。 ◎教育総務課長   まず、今回の勧告は、この後条例改正というふうに進みますけれども、きちんと事務職その他と同じように適用されていくというふうになります。若年層の部分で申し上げますと、今言っていました、理論上板橋区の幼稚園で一番下限が、先ほど申し上げました1級の5号ということで短大卒1年目の方、若年層に給料を集中させて上げていくという仕組みになりますから、一番上がる方でいうと、上がる最上位の方でいうと1級の56号あたりになると思います。このあたりの中に入ってくる職員は給料改定があるということで、今ちなみに1級の教諭というのは4名ほど高島幼稚園に在籍しますから、そういう今実際にいる若手の職員の方には、そのあたりはしっかりと反映されるということになります。 ◆竹内愛   今回、特別給ということなんですけれども、勤勉手当割り振りということで0.1月の引上げになるということで、会計年度任用職員さん、幼稚園にもいらっしゃると思うんですけれども、については引上げの対象外になるというふうに思われるんですが、その点について確認をお願いします。 ◎教育総務課長   まず、おっしゃるように、勧告の中に会計年度さんの上昇の部分については触れられていない状態でございます。今後は、恐らくそうすると通常は、おっしゃるように上がらないということになるんですけれども、そのあたりは一定まだ余地としてはあると思っていますので、調整、交渉の中でということだと思いますので、統一交渉等を見守っていきたいというふうに思っております。 ◆竹内愛   そもそも一般職員も含めてなんですけれども、やはり勤勉手当割り振りというふうになりますと、全体としては0.10月引上げということにはなるんですけれども、やっぱり勤務評定の関係であったり、拠出の全体の割り振りであったり、そうすると平均で5万4,000円の増となっていますけれども、一人ひとりで見ると、その勤務評定が普通に働いている人でも低く出てしまうっていう仕組みがあるので、引き上げるときにきちんとしたその期末手当のほうで引き上げるっていうことが本来は必要なんではないかなというふうに思うんです。区としては、人事委員会に対してきちんと今言われた会計年度任用職員さんの手当が引き上がらないっていう問題や、勤勉手当のほうに割り振りされることによって一般職員も不利益が生じているという問題についてきちんと見解を示すべきだと思うんです。その点についてはいかがでしょうか。 ◎教育総務課長   この部分の拠出制度をどう考えるかとか、給料の性質とか、このあたりの受け止め方になると思いますので、ちょっと現時点でこれに対してコメントを申し上げるというのは難しいですけれども、そういうお考えがあったことは受け止めさせていただくとともに、関係課、人事課等、そのあたりにはしっかりと伝えてまいりたいと思います。 ○委員長   本件につきましてはこの程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、子どもへの性暴力等防止ガイドラインについてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。 ◎指導室長   すみません、お時間をちょうだいして申し訳ございませんが、初めにこの防止委員会がどういった経緯で設置されたかというところについて少し補足説明をさせてください。令和3年10月に区立学校教員わいせつ行為で逮捕されてしまいました。区教育委員会としましては、二度とこのような重大事態、事故が発生しないようにするために、学識経験者による専門的な視点、それから第三者の視点から今後の服務事故防止及び区民からの信頼回復に資するために、区教育委員会による服務事故再発防止並びに教職員の綱紀の保持及び服務規律の確保について、その具体策を検討するために、令和3年12月にこの板橋区立学校服務事故再発防止対策委員会を設置いたしたところでございます。委員の構成としましては、学識経験者が2名、弁護士が1名、この3名の委員でございます。活動内容につきましては、令和3年12月17日を第1回目としまして、令和4年3月28日までの間に5回の委員会を開催しまして、その中で再発防止の検討をしたところでございます。 ○委員長   本件について、質疑のある方は挙手願います。 ◆しのだつよし   よろしくお願いいたします。まず、5ページにあります、第1章4の(2)の④です。児童・生徒等に次に掲げる行為というところに、体育や部活などの実技指導等において身体の一部に触れることの内容について、これは必要な範囲・様態にとどまる限りにおいて、児童・生徒の暴力等の対象とはならないとありますが、必要な範囲・様態とはどういうところなのかということです。児童・生徒と教職員との認識のずれがある場合は、教員がこの程度ならばと接触したところ、児童・生徒にとっては苦痛かもしれません。ずれのままだとトラブルの誘引させる原因とはならないでしょうか。あともう一つ、また教員が過度に意識をし過ぎて、触れることを恐れて、児童・生徒にとって分かりにくい指導になったり、児童・生徒が過敏に反応し過ぎて教員が不当に責められたりするようなことは起こらないでしょうか。そこら辺についてお尋ねしたいと思います。 ◎指導室長   国の指針におきまして、この児童・生徒の性暴力等に関して、こういった暴力とは何かというところにおきましては、児童・生徒に著しく羞恥心もしくは不安を覚えさせるようなものになるような、つながるようなもののことが要件として示されておりまして、区のガイドラインもそれについては同じでございます。当然教育活動ですので、例えば実技指導等のところで少し身体的な接触が生じているところや、特別支援学校の教諭等々がよく見られる指導の中で介助のために補助をするようなところにおいて、身体接触があるということは当然あるかなと思いますが、それについては正当な業務上の行為だというふうに捉えております。認識のずれについてでございますけれども、こちらもやはりこの程度では大丈夫かなっていうようなそういった教員のちょっと緩いというか、甘い認識があってはならないとは思いますので、一番はやはり児童・生徒が不快や不安に感じるような行為がないということが一番だと思います。そういったところは避けていくというふうに考えております。
    ◆しのだつよし   続いて、6ページにあります(2)の⑤性的羞恥心を害する言動、これも同じように児童・生徒と教職員との認識のずれを解消せずにいた場合にトラブルが起こる可能性があると思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎指導室長   おっしゃるとおりでございまして、羞恥心というところにおいても、先ほども申し上げましたが、児童・生徒に対して不快にさせるような言動ということがやはりあってはならないところですし、そちらについてはこちらも教員がこのくらいのことはっていうような、この程度なら大丈夫というようなそういった軽い認識が思い込みでないようにすることが大事なことかなというふうに捉えておりますので、こういった意識啓発、そういった研修によるものによって、指導については今後も継続的に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆しのだつよし   続いて、10ページ、第2章2の(1)生命の安全教育の推進というところなんですけれども、これ、区内小学校1校、中学校1校を実践校に指定して指導モデルを作成とありますが、他校にどのように横展開するのか教えてください。 ◎指導室長   現在の2校がモデル校として、今年度年間5回の公開授業、そして様々な指導事案の検討をしておるところでございます。こちらのほうを今年度検討、検証しまして、来年度全校に、教育課程の中にこの生命の安全教育小中学校全校が位置づけてもらうというような形で、12月の教育課程の説明会で指示をするところでございます。そして、またそこで得られたいろんな事例等も全校のほうに好事例については適宜紹介、周知しながら、さらに来年度については全校がこういったことにきちんと、しっかりとした教育課程の中でちゃんと指導していくというところを進めていきたいというふうに考えております。 ◆しのだつよし   続いて、11ページの第2章の3です。性暴力等を生まない環境づくりというふうにあります。これ、特別教室空き教室の管理、施錠や巡回の強化とあります。このことは数多くある、いっぱいある教室のどこかで性犯罪が行われているということを想定しているため、施錠や巡回などをせざるを得ない状況です。通園バスの検知センサーのような装置なら人海戦術を用いなくてもいいですけれども、これは高額ですので現実的ではありません。各学校には、教室以外に使用する部屋は存在しないんでしょうか。また、ということは一対一の個別指導などで使用する教室を使用する場合は、教員が自由に教室を選べるのではなくて、ある特定の部屋を使うことで施錠や巡回という作業がなくなる、もしくは巡回の回数も減るんではないかと思うんですけれどもいかがでしょうか。 ◎指導室長   おっしゃるとおりで、確かに学校内の中にはあまり人が行き交うところが少ないような、いわゆる死角といわれる箇所であったり、教室があることは見受けられます。そういったところもしっかりと教員自身が、ここは少し人気がないとか、ここは危険というか、あまりよくない場所だなというふうなところの死角であるなというところを、まず認識するということが一番大事なところかなというふうに考えております。そのためにも、教室等の使用ルールを決めるというところで、特に頻繁に使う部屋ではないような特別教室については施錠をするとか、それからまた児童と一対一だけでの面談なり相談みたいなことはなるべくそういうのは避けまして、必ず複数体制で相談に当たるとかっていうところをしていく、それからまた巡回ということをやはり頻繁に行うことによってそういった死角を防いでいくというようなこと、そういった環境づくりに取り組んでいきたいというところで、こちらのほうに示させていただいております。 ◆しのだつよし   例えば、空き教室は常にドアを開けたままにするとか、何かまた別の考え方でやっていければなと思っております。続いて、13ページなんですけども、第3章の1の(1)の校内相談窓口の整備というところがあります。これ、学校園内校内相談員を選任し、相談窓口を設置とあります。この相談員とは誰がどのような対象を選任するのかということと、あと学校園内に常駐させるのかということをお尋ねしたいと思います。 ◎指導室長   相談員につきましてですが、こちらは外部の者ということではなくて、校内にそういった相談員ということで、窓口としての選任をするというふうに各学校ごとに決めるものでございます。子どもたちは、校内にいるどの大人に、教職員に誰にでもご相談していいというのはもちろんあるんですが、やはりこういった内容の性暴力的なところとか、なかなかセンシティブな内容に関しては、ここだったらちゃんと安心して受けてくれるっていうところをしっかりと認識してもらうっていうことが必要かなというところですので、校内で1人ということではなくて、男性、女性、ちょっとその辺の性差のこともありますし、各学校で複数の窓口という形で、ただ一応この方が窓口ですよということを保護者のほうにもしっかり周知をして、設定を図っていくということでのこの相談窓口の整備でございます。 ◆しのだつよし   同じく13ページの第3章1の(2)なんですけれども、各関係機関の相談窓口の周知とあります。これ、電話のハードルが高いですよね。都の教育委員会は、男女の弁護士が対応したり、メールによる相談ができたりして配慮があるんです。区の教育委員会は電話のみのようです。例えば、メールとかLINEとかチャットなども併用できないでしょうか。 ◎指導室長   今現在のところは、連絡の手段としてLINE、チャット等については使用はしておりません。まだそういったところも今現段階ではちょっと検討はしていないところでございます。また、児童・生徒ですので、相談方法としましては、文書作成というよりはやはり顔を見て、聞き取りをしながら、子どもはやっぱり記憶が上塗りされたりしていくと、上書きされていくというところの特徴もございますので、正確な事実を整理するほうが正しく整理できるかなというふうに考えておりますので、まずは学校で対面をして、区教育委員会のほうでは電話での相談対応を基本としていきたいというふうに今現在のところは考えております。 ◆しのだつよし   できる限りハードルを低くしたほうがいいと思っておりますので、また考慮をお願いいたします。続いて、15ページなんですけれども、第3章の2番、学校園内での情報共有体制の構築とあります。これ、教職員による把握には、相談窓口からの報告も含まれているんでしょうか。たとえ疑いの段階でも情報を止めないとありますけれども、これまで情報を止めてしまったがゆえに問題が大きくなってしまったっていう事例はあるんでしょうか。それをお聞かせいただきたいと思います。 ◎指導室長   これまでに情報が止まって、その問題が大きくなったというような具体的なケースは、今現在のところはございません。児童・生徒がこの性暴力の対策について、学校内が、学校ごとに組織的に取り組む必要があるということが一番大事かと思いますので、教職員のほうがはっきりと明確な事実として、確実にそうではないという時期の段階であっても、それが生じたときには迷いなく管理職のほうへ報告を促すためにということで、この疑いの場合も含むということを明記させていただいたところでございます。 ◆しのだつよし   しっかりとPDCAを回して、これから進展させていただければと思っています。続いて、17ページの第4章、1の(1)の③被害児童・生徒等への初期の聞き取りとあります。被害児童・生徒等と信頼があって話しやすい教職員も同席する、もしくは教職員のみで聞き取りをするとあります。信頼があり話しやすい教職員がいなかったら、誰が聞き取りをするのかということと、あとまた記憶の汚染や継続的な聞き取りによる精神的な二次被害が発生する場合があると書いてあります。聞き取りのポイントが記載されていますけれども、果たして教職員は心理的外傷を負っているであろう児童・生徒に対して、適切に聞き取りができるんだろうかというような疑問がありますので、お尋ねしたいと思います。 ◎指導室長   一番は信頼関係のある担任にきちんとそういった話ができるということが大事かと思いますが、万が一担任がその当事者になった場合には当然言えないことになるわけなので、そういったときには学年主任であったり、養護教諭であったり、本当にそのお子さんが話ができる人、そういったところできちんと受け止めていくということを、周知を図っていきたいというふうに考えています。  なかなか子どもたちのこの中身、内容が内容だけに誰にでも言えるというわけではないということは重々承知をしておりますので、子どもたちが心理的な負担を感じないようにスクールカウンセラーもおりますので、そういったところでちゃんと事実、情報を共有しまして、そこでの相談体制というところもしっかり構築していきたいというふうに考えています。万が一ですが、校長が加害者である場合、副校長、または校内の相談員、そういったところに話が、報告が行くことになるかと思いますし、そういった場合にも直接教育委員会への報告というような形にもなるかというふうには考えておりますが、こういったことがとにかくないような形でしっかり研修を、この再発防止に努めていくということでこのガイドラインを作成したところでございます。  聞き取りの方法については、やはりどうしても教員は聞き過ぎてしまうところがございまして、どんどん聞いていくことでその質問によってまた子どもの答えがどんどん変わっていくというような状況があるので、これが記憶の上書きだと思うんですが、それで今回このガイドラインの中に、何があったの、どうしたのっていうところで、子どもたちが自ら言葉を出していけるような形での聞き取りのポイントも示させてもらいまして、これについてもさらに引き続き研修を通して技量を高めていきたいというふうに考えております。 ◆しのだつよし   ありがとうございます。今のお話の中にまたあったんですけれども、要は聞き取り後の校園長が区教育委員会事務局へ報告するとあるんですけれども、あり得ないけれども、学校園長が、校園長が加害行為を行った場合ということもあり得るんですよね。そういうところもしっかりと報告をするようにお願いしたいと思います。  この小児性愛障がいのことを、ペドフィリアとも言うそうです。ある心療内科の神経科の患者の声というのがホームページに載っていますので、ちょっと読ませていただきますと、「この方は35歳の男性で、自分が思春期の頃から小さな男の子に対する性的関心が強いと自覚していました。少年を対象とした性的な漫画やアニメを好み、少年と性的に関わることをいつも空想しています。テレビで少年が犠牲になった性犯罪が報道されると自分もまねたくなります。1人で歩いている少年を見かけると連れ去りたい衝動に駆られます。この性的指向は、自分自身が幼い頃に親戚から性的虐待を受けていたことが関係しているのではないかという気がします。」というふうに書いてあります。  小児性愛障がいの一般人口における有病率は分かっていないようですけれども、公の機関ではないので参考までにお伝えしますと、男性の最も高い有病率は3%から5%と報告されています。女性の有病率はさらに不明ですけども、男性の数分の1であると考えられています。その要因として、子ども時代の性的虐待が成人の小児性愛の原因になるかどうかの関係はまだ明らかになっていませんけれども、小児性愛の成人男性は、自分が子どものときに性的虐待を受けたとする報告もあります。小児期に性的虐待を受けると、成人後も引き続き虐待を甘受しやすくなり、逆に虐待するようになりやすいという説もあります。人によっては、メディアで報じられた性行動をまねたり、自分が過去に受けた性的虐待を思い出したりすることも発症の原因だと考えられているというふうに書いてあります。2004年の奈良小一女児殺害事件をきっかけに、2006年から我が国では初めて矯正施設や保護観察所で性犯罪者処遇プログラムが始まっています。これを受けた人のほうが、受けていない人よりも再犯率が低くなるというデータも出ています。私は、協力雇用主っていう組織に入っていました。保護観察所の方ともお話をこれまでもしたことがありますので、再犯を防ぐための処遇プログラムが重要であるということはよく理解しています。ただ、このプログラムに課題があるということが分かりまして、有識者検討会が開かれていると思います。私が何を言いたいかというと、単に性犯罪者と見るだけではなく、その背景にあるものについても知っておくことが重要であるというふうに思っております。それが第2、第3の悲しい被害者を食い止めるものだというふうに思っておりますので、そこら辺も我々もよく知りながらこれからやっていかなければいけないのかなと思っております。 ◆田中いさお   よろしくお願いします。まずこのガイドラインの作成に当たって、そういう事件がきっかけだというのは非常に残念に思います。令和4年9月って形なので、これは現にもう運用されているという認識でよろしいですか。 ◎指導室長   そのとおりでございます。 ◆田中いさお   あと子どもへのということで、これ子ども同士の場合もあると思うんです。これは、あくまでも上からの立場のもの。その対応のガイドライン等、それはどのような形で行われているか伺います。 ◎指導室長   子ども同士の性被害等につきましてのガイドラインっていうのは、今現在は特には定めてはおりません。こちらにつきましては、子ども同士のことはいわゆるいじめであったり、不登校であったり、様々な子どもが抱える問題、その中から出てくることという想定の中で、当然学校のほうでいろんな様々なアンケートを取ったり、子どもとの面談をしている中でとか、そういったところで浮き彫りになってきての相談に入ってきて、そこからの対応っていうことになると思うんですが、また子ども同士のこういったことに関してのなかなか内容が内容なので、東京都のほうのワンストップ相談センターというのがございまして、そういったところや区のほうの相談窓口、相談をいつでもしてもいいという、そういう窓口の紹介をさせていただいているところなんですが、今回のこのガイドラインについては、児童同士、生徒同士間のことについては明記はしていないところでございます。 ◆田中いさお   このガイドラインを作成ということで、いかに教職員の皆様の質の低下なのか、こういう世の中になったのか、表面化したのかは分かりませんけれども、先生の信頼が明らかに崩れているっていうことを物語っていると思います。今までは、聖職者の先生は絶対的に正しいという、私もずっと板橋区でずっと学校等でお世話になってきましたから、非常に残念だなということと、あと昔の教職員の試験なんですけれども、今教職員不足で、今回の何かうわさによると、教職員の試験は全員受かったっていう話も聞いているんです、そういううわさレベルながら。前は、東京都の試験が一番難しくて、地方で受けて北海道とか、地方に行って先生になろうという方が多かったのに、今現状この成り手不足で、全員が受かっているっていうような、本当であればもっと低下するっていうか、資質に関してです。それは、性善説でいえばいい人だというふうに思いたいですけれども、やはり質の低下は免れないと思います、競争が起きないわけですから。受けた人間が全員受かるという状況は。ガイドラインは分かるんですけれども、ちょっと関連してお聞きしたいのが、教職員に対してのそこの教育はどうなってんのかということが、やっているんでしょうけれども、そこを正さなければこんなガイドラインは必要ないと思うんです、僕はそもそも。教職員に対しての教育等の取組を現状分かるところで構わないので教えてください。 ◎指導室長   質の低下というところは、いろんなところで言われているところで、こういったことが本区で起こってしまったことは本当に遺憾でありますし、だからこそ本当に重大事態と受け止めまして、こういったガイドラインに基づいた各学校での研修ということで、今回は6月、9月と特別にこれからは引き続き校内でこういった研修を、板橋区独自でやっていくということで示しておるところでございます。まずは、やっぱり服務の厳正だと思いますので、こういったところの指導というところでは、毎月各学校のほうで服務事故防止研修ということで、教員のほうにはやっております。それから、教員の質ということで授業力、指導力、そういった併せ持ってそういう力が落ちているんじゃないかというなところも言われているところでございますので、それについてはやはり板橋区授業スタンダードというところを中心にしながら、各学校のほうに私どもも指導、助言に行きながら、教育支援センターのいろいろな研修制度等も活用しながら指導はしているところでございますが、こういったことがいろいろ起きてしまうと、なかなか不十分なところも見えてくるところもありますので、さらに引き続き教員の資質の向上については努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆田中いさお   ぜひ、このガイドラインというのは、まず教員の質を高めた、その上の次にくるものだと思いますから、まずそこに力を入れないと、なかなか隙間があると思いますから。それは、今もご説明があったとおりやっていただいていると思いますけれども、そっちに重点を置くほうがいいのかなという気がします。また、このガイドラインについては、日々向上するためにいい方向にまた改正していっていただきたいなと思うんですけれども、11ページ、先ほどしのだ委員からもあった指摘のここの部分だけ気になるところがあるので、物理的死角をゼロにするというところです。それで、様々書かれています。それで、死角がないかどうかということで、巡回の強化ということで管理職は毎日の校内巡回時にってチェック、必ず巡回しっていうんですけれども、これ決まった時間に巡回しているのか、ここを聞かせてもらう。どういうような内容で行われるか聞かせてもらっていいですか。 ◎指導室長   一律、教育委員会からこの時間に巡回してくださいということは一切伝えてはおりません。学校ごとに各校長先生方が、管理職の先生方がご自身の学校の中で決めているかもしれませんが、時間帯の中で行っているかと思います。当然、まず朝、子どもたち登校した後のところでは、朝の時間帯には当然回っていると思いますし、それぞれやはり授業を見に回っているというところもございますので、特に今日はこの学年、この教員を中心的に見て後で指導しようと思えば、その教員のところに行って授業を見るとか、そのついでに、ついでというかその流れの中で校内全体を見て回るというような形で、大体1日のうちに最低でも3回ぐらいは、朝と昼と帰りのところという形で回っているのが、大体のところではやっているところでございます。 ◆田中いさお   ここにちょっと要望というか、これ性悪説というか、先生が悪い人だって考えた場合に、これは悪い人が回っているわけです、巡回に、僕から言わせると。これ、そのためのこれはガイドラインです、その管理職でさえもやる可能性あるってことでしょう、これは全然。しかもやっている側が回る時間を把握していると思います。この時間に巡回しているなって、その時間を避けたらいいだけの話で何の役にも立たない、僕から言わせると。だって、悪いのは先生方なんだから。それを想定したガイドライン、子ども同士の話じゃないです。だとしたら、違う方法、これ悪い人を巡回させてどうするのというような気がします。だから、最終的に、最終的っていうか、もう本当物理的に防犯カメラを設置することだと僕は思います、はっきり言うと。お金が絡むからなかなか進めるか進められないかというのはあるかもしれませんけれども、死角になるところに全て防犯カメラをつけるってことです、僕から言わせると。だって、悪い人を回らせたって意味ないもん。それを取り締まるわけですから。それ、100歩譲ってこちらも男女あちこち視察、場所行きますよ。一定、それは学校施設じゃないので、介護施設等行くと死角がないように必ずカーブミラーつけているんです。どこの位置からもこの通りは見えるっていう形で、ご高齢の方がほら急に倒れている場合もあるわけなんで、そういうようなこともあるので、そういうものを併用しながら死角をなくす努力が僕は一番いいんだと思います。これはもう要望です。これは変えたほうがいいと思います、これ。悪い人が巡回している場合があるから。  それと、あと密室の一対一の指導禁止っていうのも、これもなかなかどうなのかなと思うのが、やむを得ずっていうことで事前に管理職に言ってできるってことですよね。だから、届け出して悪いことができるということに見えませんかって僕は思うんです。届出を出して、その密室で何かするんじゃないんですかという危険性があると僕は思います。ですので、このときはあからさまに防犯カメラです。一対一でもいいけど、ちゃんとその内容は取るよということで、防犯カメラを設置しないと、これ担保取れないと思います。一対一が可能なんですから、だって了解を取ったら。いや、そういうところも含めて、細かいことはもうこれ以上言いませんけれども、ここは特にちょっと私は目立ったところがあるので、まだガイドラインは始まったばかりなので、あと防犯カメラというのは予算が伴うことなどで、大変なことなのはよく分かるんですけれど、まずカーブミラーの設置等併用しながら、死角をなくす努力をしていただきたいのと、あとこのガイドラインの見直しです。  あと、教育委員会ガイドラインつくって、巡回の方法1つにしても学校に任せているわけです。それもちゃんと知るべきだと思います。どういうルートで巡回させているんですかということも把握して、そこから不足の部分が見えてくると思いますから。それに当たっては、また教育委員会はこうやったほうがいいんじゃないかという代案がどんどん、このガイドラインを更新できるような形でやっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 ◆高山しんご   おはようございます。よろしくお願いいたします。るる議論があった中で重ならないところだけ伺っていきたいと思うんですが、まずそもそものお話で、このガイドラインについてこうやって冊子で今回いただきましたが、この冊子というのはどの範囲で配られるのでしょうか。特に保護者さんですとか、児童・生徒に直接共有されるのかっていうところについて伺います。 ◎指導室長   こちらにつきましては、保護者のほうには周知しておるところでございます。子どもたちにこれを配るというところではないですけれども、子どもたちにもこういった形での、先ほどの生命の安全教育ということを位置づけながら、こういった性暴力被害に遭わないような、自分たちで自分たちの体、生命を守っていくというなことの教育も含めまして、子どもたちには教育活動の中で進めていく、そして窓口、ちゃんとこういうところがあるよっていうところも含めて学校では指導、周知を図っております。 ◆高山しんご   そこの児童への周知というところ、もうちょっと掘り下げさせていただきたいんですけれども、ガイドライン自体は配らないというところなんですけれども、教育活動の中でやっていくということなんですが、それで果たしてしっかり伝わるのかっていうところが不安なところだなと思うんです。やっぱり、ある程度一定時間を設けてというか、そういう機会を捉えてしっかりと例えば早期発見のための取組の相談窓口を周知するとか、そういったことが必要だと思うんですが、ガイドライン自体は大人向けということになっているので、保護者さんに渡すというところだと思うんですが、1つ児童・生徒へ向けてのガイドラインみたいなものっていうのは、その教育の中以外で、例えば冊子であるとかそういうものっていうのは配られないっていうことなんでしょうか。 ◎指導室長   やはり、子どもたちにとっては自分が被害に遭った、もしかしたら遭った可能性がというところも含めて、こんなにつらいこと、こういった心を痛めることがあったというようなことを、まず何よりも相談できる人、相談できる、声に出して言えるところがあるっていうことが大事だと思いますので、今現在のところは、まず窓口の周知に関しては子どもたちにもこういった窓口が幾つかありますよっていうところは示して、それを具体的に指導しているところでございます。 ◆高山しんご   その周知について、具体的な方法について伺いたいんですが、この概要版の裏面の2ページのところで校内に掲示という、項番1の(2)です。校内に掲示するとともに、児童・生徒等及び保護者へ周知するということで、具体的にこれは相談窓口がこういうところにありますよっていうのを学校内のいずれかの場所に掲示するっていうことが1つと、また児童・生徒及び保護者、先ほど保護者さんにはガイドラインを配るっていうことは伺ったんですけれども、具体的に児童・生徒さんへの周知方法としてはどういうことを考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎指導室長   窓口につきましては、こちらにも書いてあるとおり、校内に掲示ということでここですっていうところではっきりと分かるように、それを我々も私も含めまして、どういったところにちゃんと設置がされているかというところを随時確認に行っておるところでございます。そして、やはり子どもへの指導というところでは、各学校それぞれでどこかの時間帯を活用しまして、具体的にただ単に何か相談があったら来てねとかそういうことではなくて、本当に被害に対してこんな窓口があるってことをきちんと指導の中で子どもたちには、話をしながら指導していくというようなそういった形で今はやっているところでございます。 ◆高山しんご   次に、相談窓口の情報共有について伺いたいんですが、東京都のワンストップ支援センターと東京都の教育委員会、そして板橋区の教育委員会相談窓口ということで掲げられているところなんですが、この情報の共有というのは具体的にどのようにされるのでしょうか、伺います。 ◎指導室長   こちらの中において、3番目に示しております板橋区の教育委員会相談窓口については、こちらは教育センターにあります学校相談窓口ですので、こちらに入った情報につきましては、もちろん指導室とそこはすぐに連携をしながら情報を共有しているところでございます。ただ、この1と2につきまして、ワンストップのほうや東京都の教育委員会の第三者窓口というところにつきましては、個別に相談者さんが行った場合に、そこからうちのほうに何かしっかり情報共有するというようなところは、まだそこら辺のところは、連携というところではまだまだ不十分なところがございますので、そのあたりはまだ、今現在はそこの情報共有は少しまだ課題があるかなというところでございます。 ◆高山しんご   そのあたり、やはり情報の共有というのが不安なところがあるんですよね。そうすると、今おっしゃったとおり区教委に相談が来たら学校園と共有できると思うんですが、そこで早期発見ですとか、防止するという観点からは、やはり大きく東京都も巻き込む必要があるのかは別として、都教委とも情報共有はしておく必要があると思うんですよね。その相互の東京都と板橋区の、あと学校園の情報共有というのをしっかりとできるように、かつそのタイムラグが生じないようにしていただけるような体制を構築していただきたいんですがいかがでしょうか。 ◎指導室長   とても重要なところかと思うんですが、例えばこの性暴力等の相談に関しては、なかなか内容も児童・生徒のいろんな心的な苦痛も含めて、いろいろと内容的に繊細な部分がございますので、いろんな個人情報にも関わってくることがあり、全ての情報が本当に共有をできるのかというとなかなか難しい面も正直あるのかなというのが1点ございます。こちらに相談をされた方も、本来だったらどこにでも、まずは板橋区、まずは学校というところだと思うんですが、やっぱり何か悩みを持ってこういったワンストップセンターのほうに直接ご連絡なさって、まず相談ということで、聞いてほしいということでおかけになっているとすると、何かその情報が全てつまびらかにというか、なかなか最初からそういうものですというふうになっていると難しい面もあるので、このあたりはこれから東京都の窓口と、私どもだけで構築できるものではないんですけれども、その辺のところは情報の共有としては大事なところだと思いますので、また検討していきたいというふうに考えます。 ◆高山しんご   ぜひその辺柔軟に、当事者に伝わって、そこで止まってしまうということも考えられますので、そのあたりは板橋区に情報が入ってきたら柔軟に対応できると思いますので、特に教育支援センターなんかは学校園から一歩引いたところにいらっしゃるので、ぜひ柔軟にやっていただければと思います。相談窓口について、これは匿名だったり、第三者が匿名で通報するっていうことは可能なんでしょうか。 ◎指導室長   相談窓口でございますので、当然やっぱり名前を言いたくないという方ももちろんいらっしゃると思いますので、それは必ず名前を言うとかそういったことではございません。 ◆高山しんご   そうしましたら、次の質問に移らせていただくんですが、先ほど個人情報のお話とか少し出たんですけれども、その早期発見ですとか防止の段階だと、やはり多くの大人が関わって、透明性を持って早期発見していくということが大事だと思うんですけれども、いざ発生した場合の対応になると、やはりプライバシーの問題が出てくると思うんです。一応資料でいただいたところで、プライバシーに配慮されていないっていうことはないと思うんですけれども、やはり発生した場合の対応に書いてあるとおり、例えば児童・生徒への支援ですとか、その安全確保のために速やかに、担任だったら担任と分離するっていうことが書かれているんですが、プライバシーのことについて書かれていない。これ、発生した場合にその児童・生徒さんというのは、すごく心理的な負担を負って、プライバシーの面からもすごく気にすると思うんです。そのあたりの学校の対応ですとか、あと教育支援センターの対応っていうんですか、プライバシーの観点からはどのように対応されていくのか伺えればと思います。 ◎指導室長   この性暴力のことにかかわらず、やはり子どもたちの一人ひとりの抱えている悩みであったり、いろんな相談事については子どもの人権、子どもたちの個人の情報ですので、各学校それぞれがそこには十分な配慮をするということは常々学校のほうには指導しているところでございますし、いろいろな学校長からもそこのところに配慮をというところは、校内のほうでも確認をしているところでございます。あからさまに、何かそれを公にするとかそういうことではなく、十分そこのところを内容的にもしっかりと配慮して、ちゃんと進めた上で対応していくというところで周知を図っているところでございます。 ◆高山しんご   しっかりとプライバシーにも配慮されるように、児童・生徒のプライバシーは重要ですので、しっかり守っていただければと思います。最後、伺いたいのは、この防止ガイドライン、9月に策定されて、公開されているものだと思うんですが、適宜見直しが必要になってくると思います。先ほど、田中委員のほうからも見直しというお話があったんですが、どういう見直しのスパンというんですか、どういう期間をもってガイドラインを見直していくかっていうところが、何か計画があればお教えいただければと思います。 ◎指導室長   今年度に初めて、この6月と9月に特別に区独自のわいせつ防止研修に取り組んだところでございますが、この研修についても各学校でどんなことを具体的にしたかというところで報告ももらっているところでございますので、まずしっかりとこのガイドラインを位置づけて、各校内でどれぐらい徹底をできて、図っているかというところもちゃんと取り上げて、研修していきたいというふうなことがありますので、まず今年度のところでは、必ず確実にこういった今年度の取組についての確認をすることで、このガイドラインを本当に活用した上で、いろんな巡回にしましても、それから校内の窓口にしましても、聞き取りの方法等にしましても、ちゃんとなされているかどうかというのは教育委員会のほうから一定数学校のほうに確認をして、その上でまだ見えてくる課題については対応を図ってまいりたいというふうに考えておりますので、まずもって今年度末には一度こういったところを、学校の様子を検討して、来年度に向けてのこの中身についても検討してまいりたいというふうに思います。 ◆高山しんご   ガイドラインですので、やはり例えば教職員の方ですとかの子どもたちの被害防止のための指針になるものだと思うので、しっかりこれを実際に運用、これに基づいて運用していただかないと、やはりそごが生じてくる部分があると思いますので、適宜見直しをされて、使いやすいガイドラインにしていっていただければと思っております。 ◆南雲由子   よろしくお願いします。ちょうど1年ぐらい前だったと思うんですけれども、その事件があったということもやっぱりいつか忘れていってしまうことだと思いますし、先生も生徒も変わっていく中で、忘れちゃうっていうことが再発防止にとって一番よくないと思うので、このガイドラインができたということは大変評価したいなというふうに思います。つくる過程の話で、学識の方が2名と弁護士さんが1名で検討されてつくられたということだったんですけれども、教員のフィードバックだとか、児童・生徒の声というのは、今この現状をこのガイドラインにどの程度どういうふうに入っているかってことを教えてください。 ◎指導室長   子どもの声として、このガイドラインに何か盛り込んでとかということではございません。それから、教職員につきましても、今現在のこのガイドラインにおいては教職員の声を云々というところはないんですが、先ほども申し上げましたけれども、今回このガイドラインを活用したことによって教員の意識をまず変えていく、学校内の中でこちらについての感度を高めていくってことをとにかく引き続き繰り返し繰り返しやっていくということを、まず第一に考えていきたいというふうに考えています。 ◆南雲由子   このガイドラインが、実際に生きたものに、使われるものにっていう発言が、先ほどからご答弁の中でもあるんですけども、その上でやっぱり教員とか児童・生徒自身にヒアリングをするであるとか、これが現場とちゃんとマッチしたものになるように、そこは調整をしていただきたいなというふうに思います。  もう一点お伺いしたいのは、採用とか懲罰とかについてなんですが、性犯罪は再発率が高いというふうに言われていて、以前、私も勉強会にお伺いしたときに、1つ目は過去にわいせつ事案があった教員は採用しない、2つ目はもしわいせつ事案が起こった場合は、自主退職とかいうことではなくて、罰則を明確にして形に残すってことが大事なんですってお話を伺いました。先ほど、しのだ委員から、そういったどうしてもそういうふうに性犯罪に走ってしまうような性質を持っていらっしゃる方というのを排除するっていうことはもちろんないし、その方はリスタートできる、社会として全体としては考えていく必要があると思うんですけれども、その方が学校の中にいるってことは大変リスクが大きいんじゃないかと思うと考えたときに、もちろん採用は東京都っていう部分はあると思うんですけれども、そこについては今回どういうふうに検討されたのかっていうところと、もし区として何か取り組まれていることがあれば教えてください。 ◎指導室長   東京都の採用している、任用している教員でございますので、人事の情報ということにもなろうかと思います。ただ、こういった服務事故、重大な事故を起こした教員等につきましての情報というところでは、ある程度区教委との共有というか情報のところで、当然そこはなされるところだと思いますので、そういった中で東京都のほうも、そのところについてはそれぞれの地区の区教委が報告を申し上げたところで、東京都のほうでの様々な処分につながっているところかと思うので、その辺のところの情報と協議というところは、都のほうともやっていく形になってはおります。 ◆南雲由子   例えば、服務事故を起こした教員の方が、その後、例えば放課後デイでお勤めになるとか、保育園でお勤めになるとか、そういった子どもに関わる仕事をされるってこともケースとしてはあるというふうにお伺いしていて、そういうことが起こらないようにする仕組みっていうのも、今このガイドラインには触れられていないように思うんですけれども、そういった面も、視点も必要かなというふうに思います。  それから、10ページの2の(1)で生命の安全教育とか種々書かれています。子どもたちの意識啓発っていうところでお伺いしたいんですけれども、今現状だと板橋区に勤めていらっしゃるその教員の方たちは、どういう知識をこのことに関して持っているのか、研修などで新たに学んでいくのかっていう現状と、それを今後新しく知識を埋めていくのかどうかってところを教えてください。
    指導室長   先ほど申し上げました生命の安全教育のモデル校が2校、今年度5回の公開授業をしております。今日も、実は小学校のほうで公開の予定なんですけれども、そういったところに各学校が、教員が参加をして、具体的に来年度から全校でももっとさらに一層推進していく予定になっておりますので、そういったところの授業を公開して、どういうことに注目して、どういうところにしっかりと意識をしながら進めていくのかっていうところを学んでいるところが今の現状でございます。まだまだそうはいってもモデル校は、実際の実践に具体的に取り組んでおりますので、意識は大分出てきているところだと思いますが、一般のほかの学校につきましてはこれからというところがございますので、そのあたりについては区教委として、このことにつきまして、全国の中でも東京都はうちの区だけですので、そういったことも含めてしっかりとこの事故があったことを受けて、今回のモデル校に我々が手を挙げまして、指定をされたという経緯もございますので、やはりこういったことに、もっともっとそれこそ板橋区が先陣を切って、しっかりとこの生命の安全教育に取り組んでいけるように、これから取り組んでまいりたいという覚悟を持っております。 ◆南雲由子   なるほど。モデル校っていうのは東京都の中で板橋区が指定をされているっていうことなんですかねっていうところと、モデル校の今の取組の中で外部の講師の方はどういうふうに、どの程度入られているのかってことを教えてください。 ◎指導室長   すみません、モデル校は文部科学省からの指定でございます。昨年度から始まったこの生命の安全教育の推進事業でございまして、この性暴力に関する意識というのは他地区もまだまだ追いついていないところもございますので、そういった中で、本区として本当にあってはならない事件が昨年度に起こったということをもって、本区はやっぱりこれをしっかりともう先駆けて取り組んでいこうということで、立候補というか手を挙げたところでございます。それで指定をしてくださったというところの経緯がございますので、そのあたりのところはしっかりとその責任もそうですし、そこの重大なところを受け止めて進めていきたいというふうに考えております。  2点目の外部の講師についてでございますが、大変お世話になっているのが警察庁の所属でございまして、慶応大学の教授でいらっしゃいます小笠原先生、「おしえて!くもくん」という子どもたちのプライベートゾーンに関する絵本を描かれている方なんですが、この方をお呼びして、まずはモデル校の中で、委員会の中でご講義いただきまして、何がいけないのか、何を子どもたちに大事にしていかなきゃいけないのかということをご指導いただきました。そして、この先生にはこれからもというか、随時いろいろと関わっていただく予定になっております。 ◆南雲由子   以前、一般質問でも低学年からの性教育のご質問をさせていただいたことがあって、公教育でこそこれはやるべきだなというふうに思っているんですけれども、板橋区内でも例えば民間で性教育について、子ども向けの性教育をやってらっしゃる方たちがいて、その方の話を直接伺ったときに、やっぱりすごく短い時間でも直接その専門家の方からお話を聞くっていうのは、大人にとってもすごく発見が多いし、子どもにとってもどうやったら伝わるかっていうことをブラッシュアップされている方の話ってすごく響くんじゃないかなというふうに思うんです。また、PTAでも、最近小学校のPTAで性教育の専門家を呼んで取り組まれたっていう事例なんかもお伺いして、意見交換させていただいたことがあるんですけれども、いっそのことというか、そういった外部の方の性教育であるとか、生命の教育をされている方の専門家を招くということについては、今教育委員会としてはどう考えていらっしゃるでしょうか。 ◎指導室長   教職員のだけではなくて、やはりそういったいろんな、このことに限らず教育活動に様々な専門の方の知見やいろんなご指導、ご示唆、そういったことを取り入れていくことはとても重要だというふうに認識しておりますので、今のところまだ特にどなたかという指定ということでは、先ほど申し上げた先生以外に何かってことでは特別、計画にはまだないところではございますけれども、そういった形で外部の先生をお呼びしてというところは、学校はいろいろなゲストティーチャーを呼んでいたりしているところでございますので、そのあたりのところも区教委としましても、全体としてどういった方の専門家の知見を取り入れていくかとかっていうところも含めて、学校のほうにはこれからまたさらに案内をしていきたいというふうに考えます。 ◆南雲由子   先ほど、田中委員からも悪い先生だとしたらという話があったと思うんですけれども、やっぱりそこなんだと思うんです、この話の重要なところは。だから、子どものアドボカシーっていう点からいっても、その第三者が入る、第三者がそのことを教えてくれるってことはとてもいいことだと思いますし、今多分YouTubeとかでそういった方が発信をしていらっしゃる教材なんかも多いし、あるいはその授業のために、板橋区の子どもたちに向けて撮影したものをタブレットで配信するとかってこともできると思うので、全部が全部先生がやる必要はないと思うんです。忙しいし、これ以上新しいことをまた増やすのかっていう問題もあるので、かつこの問題に関しては第三者の目というところでいうと、その専門家の先生が子どもたちに伝わる形で話してくれるっていう検討もぜひしていただきたいなと思います。もう一回見解をお伺いします。 ◎指導室長   ありがとうございます。おっしゃるとおりだなというふうに考えます。本来、私どもとしましては、まず教員の性善説というか、教職員は信じていたいという気持ちは強く持っているところなんですが、そうはいってもやっぱりこういったことが起きてしまうと、本当に保護者をはじめ、区民の皆様の信頼を損なうことになってしまうということは重く認識しておるところでございますので、やはりいろんな意味で第三者の方々のお力、お知恵を借りていくってことはとても重要なところだと思いますので、教育活動の中にそうした第三者の力を借りるというところは、いろんな場面において取り入れていきたいというふうに考えます。 ◆石川すみえ   よろしくお願いします。これ、子どもへの性暴力等防止ガイドラインとなっていますが、つまりは板橋区の学校の先生がその立場を利用して、児童・生徒に性暴力を行わせないためのガイドラインという大変名誉なガイドラインです。あくまでも服務事故を防止するっていうところを、教育委員会としてしっかりと肝に持っていただきたいと思っているんですが、先ほどからも何度も質疑がありましたように、服務事故防止なので、問題は先生なんです。生命の安全教育を板橋区が先陣切って取り組んでいただきたいと先ほどご答弁されて、それはそれですばらしいことだと思いますけれども、まず先生たちの認識を改めるにはどうするか、この取組が重要であると考えますので、そうするとこの中であるのは研修なんです。もう既に、6月、9月にわいせつ防止月間として、性暴力等に特化した研修を実施したというふうにあるんですけれども、まずこの研修でどんなことをやったのかというところをお伺いしたいです。 ◎指導室長   6月と9月ということで、2回セルフチェックシートというものを使いまして、教員自身の今まであまりこういうところに注意は、無意識には払っていたかもしれませんが、意識をしてこういうことを絶対してはならない、こういったところの思い込みとかがないかっていうようなことも含めてチェックシートでチェックをしましたっていうのが1点です。それから、それをもちまして、グループの中でいろいろと自分たちのこういった性暴力に関する意識についてのいろんなミーティングをして、そこでの話合いをしたのが1点。それから、動画を区教委のほうから配信をしております。これというのも、多分学校のほうでこれまでの月1回やっていた服務事故研修だと、学校ごとに学校任せというところがございまして、各学校間の差異が生じたということがありましたので、区教委のほうで動画を撮影して、これについてしっかりとこれを使って研修してくださいってことで出しております。2回目のところでも同じような形で、今度はこのガイドラインを活用してというところのことを徹底していただくようにお願いをいたしました。このガイドラインを、まず校長が自ら教員のほうに示しまして、そしてそこの講師となってこちらについての理解を全校でしてもらうということで2回、現在のところは進めているところでございます。 ◆石川すみえ   この研修には、全教職員が参加したのかどうかっていうところと、そのチェックシートをして話合いを行ったってことですが、その話合いでどんな意見が出たのかというところ、教育委員会まで届いていますか。 ◎指導室長   まず1点目の研修の人数についてでございますが、こちらについてはいわゆる教員だけではなくて、学校に携わる教職員ということで全員を対象にしております。6月の研修のところでいいますと、正規教職員、区全体で区費の教員も含めまして、それから会計年度任用職員、そういった方も含めて子どもたちに関わる全ての教職員を対象としまして、6月は正規教員が1,882人、会計年度任用職員は675人ということで、9月のほうも大体そのような形で参加率としても90%を超える形で全教職員を対象にしております。その日にどうしても参加ができなかった教員につきましては、別途校長、管理職のほうで個別にこのことについて指導をしているということで取り組んでおります。  それから、この研修の成果というところでございますが、各学校のほうから研修の報告書をいただいております。そこで具体的にどういったことをしたのかっていう報告、それからその中の声として、やはり今まであまりこういったところに、先ほどの私の話もさせていただいたところですが、どうしても教員の甘さがあって、この程度ならまだいいんじゃないかっていうようなそういった甘さの認識が改められたというような意見や、それから死角ということにつきましても全教員で、みんなで回ってどこに死角があるかってことを見ながらやっているっていうところもございまして、その中でこういったところに思わぬ落ち度、目に見えていないところで危ないところがあるんだなというところも改めて認識できたというようなところでの意識の啓発というところでは、一定の効果があったかというふうに認識しております。 ◆石川すみえ   もし分かれば教えていただきたいんですけれども、このチェックシートというのはまなぽーとや図書館、教育科学館等の教育施設で働いていらっしゃる職員の方にも配付されたんでしょうか。 ◎指導室長   そちらのほうの社会教育施設のほうまでには、すみません、特には配付はしておりません。 ◆石川すみえ   それは、ぜひ配付していただきたいという、研修までやるかどうかは別として、少なくともシートの配付というのはやっていただきたいというふうに思っています。ということと、今、報告のほうを上げて、各学校から指導室のほうに上がって、教員の甘さというところの認識が見えたということだったんですけれども、本当にその甘さの部分をどんどんアップグレードしていく必要があるかというふうに思っています。先ほどから、答弁の中で教員の感度を上げるってことが出ているんですけれども、もう全くそのとおりでして、具体的にいうと子どもたちの間ではいろんなうわさがすぐ広まっていて、先生がおっぱいを触ってくるよというそのうわさを教員がいち早くキャッチして、学校の中だけでは解決できないので、そこだけで終わらせないで教育委員会まで報告を徹底的にするっていうところまでシステムをつくっていかないと、教員の感度も上がらないですし、子どもたちも守れないというふうに考えるんです。そう思ったときに、こちらのガイドラインを見させていただくと、たとえ疑いの段階でも情報を止めないということは書いてあって、ただ管理職への報告で止まっているんです。学校の中だけでこの性暴力かもしれないという情報が止まってしまっては、この昨年の事件の教訓を生かせていないのではないかなというふうに思うんですけれども、まず管理職は性暴力の疑義が自分の学校であると思ったときに、区教育委員会に報告する義務っていうのはあるのかないのか教えてください。 ◎指導室長   教員から管理職に上がりまして、その管理職のほうから区教委のほうに報告っていうのは必ずしていただくようになっています。これは、この性暴力等にかかわらず、服務事故等、そういったことの疑いも含めて起こったときには必ず一報をいただくことになっておりますし、その一報いただいた時点から、区教委のほうも実際にどういうことが起こっているのかというところの、校長等を呼んで聞き取りをするということをしますので、必ず報告を上げていただくことになっています。 ◆石川すみえ   管理職が悪い人だったら、加害者だったら、もしくは管理職が区教育委員会の報告の義務を怠った場合というのは、どのように区教育委員会は性暴力を止める、被害者である子どもを守るということを実行していくんでしょうか。そういう構図、システムっていうのは、このガイドラインの中で描けているんでしょうか。 ◎指導室長   まず、教職員を指導するのが管理職なので、管理職についてはそういったところはもう重々、校長会等々を活用しまして、こういった性暴力だけに限らず、こういった事故に関してしっかりと認識をし、指導していくということは再三再三伝えているところではございます。ただ、万が一管理職がっていうことが起こった場合、教員がセンターの相談窓口であったり、そういったところに直接に相談をしたり、話をするってことを止めるものではございませんので、そういったところから、あまりあってほしくないなとは思いますけれども、その情報が入ったところから、私どものほうでも管理職の確認をしていく形になっておりますので、仕組みとしてこのガイドラインの中には明記はされていませんが、管理職がたとえそういうことになったとしてもちゃんと情報が共有できて、そこから対応していけるようにというふうにはやっていくことを考えております。 ◆石川すみえ   なかなか現場ではそのことは難しいかと思うんです。明記をするということが本当に大切で、ガイドラインの中を見ますと、教職員による把握、管理職へ報告ってありますが、管理職だけではなく同時に区教育委員会に報告、ここまで書かないと、昨年の事件も同様ですし、これから起こってしまうかもしれないこの性暴力を早い段階で止めるっていうことはできないと思うんですが、この明記について見解をお伺いしたい。 ◎指導室長   教員からの声が止まらないようにということのご趣旨かと思いますけれども、そちらについては絶対受け付けないとかそういうことではないので、もちろん伝えていただくということはあるんですけれども、ただ第一義的にはやはり教員から学校内で起こったことについて、まずは一報を管理職にして、その管理職からしっかり入れていただくという、今全体の服務事故等についても流れになっております。ただ、こういったところの管理職に何かあった場合のところのシステム、仕組みについては、そこについては今のところまだ管理職を通してというような形になっているところがあって、教員は相談レベルに止まっておりますので、そのあたりのところは今後またこのガイドラインのいろんな見直し、改定のところも含めまして、考えてまいりたいというふうに思います。 ◆石川すみえ   特に性に関することについては、通常のシステムからさらに踏み込んだことが必要になっていきますので、必ず明記、見直しの際にでも、見直しを待たずにしても明記していただきたいと思っています。その処分についてお伺いしていきたいんです。概要版の裏面、2ページ目で区教育委員会の役割というところの④です。東京都教育委員会へ報告し、該当教職員への厳正な処分を求めますとありますが、この該当っていう言葉がどこまで含まれるのか、要は加害者となった教職員の処分を求めるのか、それともその加害教職員の指導を十分に行えなかった管理職の責任は問われるのかどうかお願いします。 ◎指導室長   該当っていうのは、やはりその事故を起こした当該の教員のことになります。当然、それは学校に所属している教員でございますので、特に校内に起こったことについては、校長がそのときにどういった指導をしたとか、どういう体制でいたとかっていうところは問われるところではございますので、報告としては区教委はそこから聞き取りをしたことの、全体のところとしては都教委のほうには報告を上げる形にはなっています。その上で、都教委のほうで、その事案によってどういった形で、これに対しての校長の責任をどこまで問うかということにつきましては、そちらについては都教委の判断になっているところでございます。 ◆石川すみえ   そうすると、区教育委員会としてはあくまでも加害行為をした教職員の処分を求めて、また求めることまでをしていて、その加害教員がいた現場で一緒に働きながら気づけなかった教員の先生たち、ちょっとは気づいていたけど言えなかった先生たち、またその該当校の管理職の先生方の処分までは求める立場ではないという理解でよろしいですか。 ◎指導室長   全体の何か起こった案件に対しての状況としてのご報告は申し上げます。それに対して、私どものほうから校長の責任も求むとか、校長の処分についても求めるというようなそういった報告の仕方はしませんので、あくまでもこれに対してどういった関わりがあって、事実の確認をして、その事実をしっかり報告を申し上げて、それについての都教委が、それにまつわる校長の責任はそのときどうだったかというようなところは都教委の判断になりますので、私どもとしましては、まず正確な事実を都教委のほうに報告するという立場にございます。 ◆石川すみえ   ここが教員の感度というところと関わってくると思うんです。どうしたって加害者というのは存在してしまうので、加害者の更生と話はまた別の話で、そこに気づく、気づけなかった、言えなかったという先生たちにどのように今後指導していくのか、研修を行っていくのかっていうところが大変重要になってくると思うんです。任命しているのは東京都かもしれませんけれども、起きているのは区教委であって、現場はやっぱり板橋区にあるわけですから、研修だけではなくて、研修のレベルアップ、ブラッシュアップだけではなくて、その先生たちに処分を、指導もどうするのかというところも検討していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎指導室長   私どものほうから、この処分をしてほしいというか、処分を望むというようなそういった形でのご報告の仕方はちょっとできにくいところがございます。やはり、この事実が明らかになった時点で、当然私どもも、今回のこの件もそうですが、校長先生、また学校の体制、そういったところに何か防げるものがなかったのかっていうのは当然考えて、学校のほうにも出向いて、教職員のほうに具体的に指導したりとか、それから校長をお呼びして、校長先生のこういったところでの関わりについても指導等もしているところでございます。これに限らず、いろんな事故、何か情報、報告が入った場合には、私どものほうも処分をただただ望むということだけではなく、具体的にこういった防止、再発、または今後の体制をちゃんと整えるために、校長たちへの指導というところでは具体的には教育委員会は関わっております。 ◆竹内愛   まず、今回ガイドラインを策定されたわけなんですけれども、今までもわいせつ事件って板橋区内の学校で起きていたかと思うんですが、これまではなぜこういった取組に至っていなかったのか。それから、今回このガイドラインを作成するに当たって、昨年度に起きた事件というのを基にしているということなんですが、過去の事例についてはどのように検証され、またそういった事故が起きないような対策を取ってきたのか、過去の取組について教えてください。 ◎指導室長   具体的な個別の、どのぐらいわいせつに関する事故であったりが起こったかというところにつきましては、その辺についてはこの場のところではちょっと公表は差し控えさせていただきたいというふうに思いますが、ただ今回は逮捕ということが大きなことでございましたので、これはやはり社会的なところの責任も問われた案件でございましたので、大変このことを重大に受け止めての今回のこういった再発防止に向けたガイドラインの作成に至った次第でございます。 ◆竹内愛   今回、4月に法が施行されたということも踏まえて対策ってことなんですけれども、この法の中では事件になったかどうかということではなく、刑事罰が科せられなかった行為も、児童・生徒への性暴力等に該当しますというふうに法の趣旨では示されていて、そう考えると昨年に起きた事件、刑事罰、刑事事件になった事件だけでなく、今まで板橋区の学校で起きたわいせつ事件についてきちんと検証すべきだと思うんです。そのことも今後の対策に生きると思いますので、そういった視点を持って事例を検証していただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ◎指導室長   今、委員がおっしゃったとおりで、法の改正、法ができた、成立したというところは非常に大きなところでございますので、我々にこういった責務が課せられているというところは、これは教職員もそうですし、学校、それから教育委員会にもそういった責任が問われているところでございます。これまでが緩かった、甘かったということではないんですけれども、やはりこの事件を受けてだけではなくて、やはり今回のこのことを1つのきっかけ、契機として、今後につきましてはしっかりとそういったところの何に原因があって、どうすれば防げるのかとか、そういったところもちゃんと検証してまいりたいというふうに考えます。 ◆竹内愛   対策委員会を設置したというふうにご報告をいただいたんですが、この内容については報告をいただけていないです。その内容について資料をいただきたいんですけれども、提言の中身、どういう議論があったのか、そして事例の検証をどのように行ったのか、個人情報の部分もあると思いますので、公にできない部分もあるかと思いますけれども、この検証、対策委員会の中で議論された内容をまとめた報告書、そちらのほうを資料でいただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎指導室長   提言の内容についてでございますが、先ほど申し上げました、5回にわたって活動していただいたところではございますけれども、なかなか中身が被害児童の事故内容等についてかなり詳細に触れておるところでございまして、被害児童の人権に何よりも配慮するということで、非公開というような形にさせていただいております。そのようなわけで、こういった再発防止を検討するに当たっても被害児童の事故内容、かなりいろいろ突っ込んで触れているところがございますので、こういった人権に配慮した上での中身でございますので、こういったところについても会議の中身、そういったところも非公開というような形でさせていただいておるところでございます。 ◆竹内愛   性暴力に関わることですので、その被害の内容を詳細に公開することができないということは大前提として理解をしています。しかし、そこでなされた検証や提言がこのガイドラインにどのように反映をされているのかっていうことが私たちは分かりません。なので、提言どおりにガイドラインができているのか、またその提言自体がどうだったのかっていうことについて、分からない中でのこのガイドラインになりますので、ガイドラインそのものがその事件を踏まえたガイドラインになっているのかどうかっていう検証ができないんです。ですので、例えば少なくとも課題だった点、(2)、(3)、この部分については、直接事件を把握し、対策を取るというところで非常に重要な項目だと思いますので、どういう課題があったのか、どういう問題が生じていたのかという部分については、しっかりと報告をしていただきたいんですがそれについてはいかがでしょうか。 ◎指導室長   提言内容につきましては、資料としてご提供させていただくには、少しやっぱり先ほど申し上げました、いろんな様々な個人情報の関係や子どもたちの人権の部分というところもございますので、そちらについては、その部分を配慮した上での抜粋という形等のそういった作業も入ってきますので、少々お時間をいただきたいというふうに存じます。 ◆竹内愛   ぜひお願いしたいと思います。それで、教育委員会としては、わいせつ行為に至る、または可能性のある教職員が校内にいる、教育に関わっている、携わっているということについてどのような認識をお持ちでしょうか。 ◎指導室長   どの人がそういうことってあまりなかなか表に出さない部分もありますので、確かにどういう教員が本当にどこにどの学校に、そういうことの危険がある教員がいるかっていうようなところもなかなかつかみにくいところではございますが、もう誰がとか何がということではなくて、どこの学校にもそういったところで、誰にも起こり得るっていうようなところも大前提にした上で、指導をしていきたいというふうに考えております。 ◆竹内愛   ごめんなさい。ちょっと質問の仕方が悪かったなと思うんですけれども、わいせつ行為に至る、それはもう至るわけですからとんでもないわけなんですけれども、またその可能性がある教職員が教員、教育に携わっているっていうことが容認できるのかどうかということです。それは排除すべきと考えているかどうかということをお答えいただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎指導室長   明らかに事件を起こしてしまって、もうそういった教員をもちろん教壇には立つ資格はないというふうには認識はしますけれども、その可能性のある教員っていうのはなかなか、どの教員がそうかというところも含めて、なかなか表に出てこない部分もありますので、それをもう最初から排除というような形でというと、その方の個人のいろんなものに関わってくるところもございますので、はっきりとは申し上げにくいところがございますけれども、そういったことを明らかにしてしまうような教員についての、子どもたちの前に教育者として立つということに関しては、そういったことはしてはならない、されるべきものではないというふうには認識しております。 ◆竹内愛   そこの認識を明確にすべきだと思うんです。性暴力に限らず、教育の現場で起こる事件が公表されるたびに、いい先生だったとか、そういうふうなことをやるとは思わなかったっていう情報が一方ではあったりするわけです。性善説に基づいて対策をしてしまうと、それはそういうふうになりかねないわけです。先ほど、セルフチェックシートを活用して研修を行ったというお話があったんですけれども、まずこのセルフチェックシートの内容が、もうまず性暴力そのものを肯定する中身になっている、そういう設問があると思います。例えば、特定の児童・生徒等に対して特別な感情を抱いていない、これは抱いていたらとんでもないことだと思うんです。性暴力の可能性がある、その時点で。だし、2番の膝に乗せたり、マッサージと称して触る等も、もう既にこれはある意味性暴力なんです。だって、本人の意思に関わらないんだもん。じゃ触るときに触っていいかって聞いているかどうかの設問もないし、触っていいかって言われたから触ったっていっても問題なんですけれども。何かこのセルフチェックシートによって性暴力の可能性を、その芽を断ち切ることができるかというふうな視点で見ると非常に不十分だし、むしろ性暴力を今から直せばいいですよっていうお墨つきを与えちゃっている。だけど、性暴力を行う人っていうのは、計画的じゃなく突発的なこともあるわけです。自分が落ち込んでいたり、疲労がたまっていたりしたときについやってしまったっていうのがそういうこと。でも、根底にはあるんです。そういうときにこのセルフチェックシートが、そのことを防げているのかっていうのが、私は非常に不十分だなと。これ自体は板橋区のほうでつくっているっていうことなんですけれども、やっぱりそれは駄目なんだっていうことがきちんと認識できる、かつチェックシートに、この項目が1番から11番まで並んでいますけれども、同等というか同レベルで並べていい項目じゃないんです。なので、もうこの子どもの関わりに当たる部分については1つでも該当しないか、逆に該当しない項目があったら直ちにもうカウンセリングとか、そういったことに行けというぐらいのことをやらないとそれは駄目だと思います。なので、やっぱりこのセルフチェックシートを見たときに、例えばそれを管理職に、自分はここにチェックできませんっていうふうに言うわけないわけだから、だから、このセルフチェックシートのところにきちんとこの項目にチェックを入れられない場合には、カウンセリングを受けるなり、教育委員会のどこどこと面談をすることとか何か、でも容認するようなチェックシートは意味がないですよっていうことを私は思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎指導室長   こちらのセルフチェックシートにつきましては、研修の中で活用したというところではございますが、中身についてこれをきっかけとしてというか、これを活用して自分自身を省察した中で、そういうことをしていないっていうことを確認するためのきっかけというか、それに使うということで出しておりますので、ここからそういった可能性がある教員をあぶり出すとかっていうような、そういったところでの目的としては、これをこの研修では使っていないところがございます。ただ、今委員もおっしゃったようなセルフチェックシートの中身をやって、何もやっただけで終わってしまうというのは本当に意味がないということは認識しておりますので、この内容、中身につきましてもまた今後精査をしてまいりたいというふうに考えます。 ◆竹内愛   先ほど、このセルフチェックシートを活用して研修を行った内容について、石川委員の質問にお答えいただいたんですけれども、90%以上が研修に参加をされて、そのほか参加できなかった人については校長先生が個別に指導を行ったということなんですが、その内容について教育委員会としては把握しているんでしょうか。つまり、全員が必ずこの研修を受けたというところまで確認をしているのかどうかお伺いします。 ◎指導室長   その場で研修を受けられなくても、このチェックシートの活用ということは全教職員にやってもらっていますし、報告の中で、どういった形でその場で参加できなかった教員、どんな形でどういう指導をしたかっていうところもご報告をしていただいておりますので、把握はしているところでございます。 ◆竹内愛   先ほどの通告方法のところなんですけれども、その教職員から管理職、管理職から教育委員会というふうなことが基本ですってことなんですけれども、これはなぜそういう疑いも含めて通告をする段階を踏まないとこういう通告ができないのか、それはどういう理由があってできないんでしょうか。 ◎指導室長   校内で起きたことに関しましては、何といっても管理職の責任、監督責任が問われるところでございますので、まずそこのところの部分で、子どもに関わることで、こういったわいせつ案件にかかわらず、何かあったときにはまず管理職のところに一報して、そこでしっかりと管理職が事実確認、全体像をつかむというところ、それをきちんと区教委のほうに報告していただき、我々も一緒にそこから聞き取り、事実の確認、対応というふうな流れになっておりますので、先ほども言った、教員が決してこちらのほうに直接何か言ってはいけないということではないのですけれども、今現在の仕組みとしましては、管理職のほうからご報告していただくような形になっております。 ◆竹内愛   先ほどから、ほかの委員からもここについて意見がされていると思うんですけれども、管理職がこのガイドラインをつくる前提になっている事件というのは、管理職が適切に対応しなかったっていうことが1つあったと思うんです。それは、その事件を踏まえたガイドラインとは言えないんじゃないんですか。いかがでしょうか。 ◎指導室長   そもそものところでは、こういったことを起こしてしまった教員というのが、一番責任がもちろんあるわけなんですけれども、今回の校長の責任というところでいうと、子どもたちの声をしっかりとキャッチできる、それをキャッチしたところで速やかに対応するといった部分での校長の不十分さが今回の中で問われたところでございますので、再発防止というところで、校内の体制ということで、管理職がどれくらいそういった体制をしっかり整えて相談体制、それからその後の対応も含めまして、組織的にやっているかというところでの校長としての責任というように捉えておるところでございます。 ◆竹内愛   そこが、やっぱり事件を本当に防止したり、初期の段階で教育委員会として把握をし、適切な対応につなげるっていう意思があるのかなというふうにやっぱり疑わざるを得ないんです。校内で起きている事件、起きたっていうことについてはいろいろなやり方もあると思いますけれども、それをどういうふうに共有するかっていうところが、今までずっといじめの問題でも課題になっているのに、なぜいまだにその管理職を挟んだ報告というのを前提にするのかなっていうのが全く理解できないんです。公益通報システムっていうことも制度としてあるわけで、これは管理職云々が関わらず、全ての職員さんが直接公益通報ということで通報できる仕組みがあるわけです。なぜそういった仕組みも含めて徹底できないのか。全く理解できないので、やっぱりその管理職の責任を明確にしたいっていう意図は分かるんですけれども、それをやってきたために、それをやってきているんですから、今までも、やってきたけど実際に現場ではそれがスルーされてしまうってことが起きているわけなので、やっぱり明確に教職員が直接教育委員会に通告できる仕組みっていうのをしっかりと示すべきだというふうに思います。虐待の通報でも、今は直接もう発見した人が通報するということになっていて、通報件数も増えているわけですので、それについては管理職を挟むということを前提にしない仕組みを直ちに、私は導入していただきたいというふうに思いますが、改めていかがでしょうか。 ◎指導室長   今現在も、決して教員から直接に全く入ってこない、必ず管理職を通さなければ入ってこない情報だけではなく、教員からもちろん入ってきたところについては速やかに対応しているところではございますが、仕組みとしては今現在そういった形になっていないってところでございますので、またこういったところも含めて、今後また報告の仕方等、また相談の仕方、通告の仕方、検討してまいりたいというふうに考えます。 ◆中村とらあき   簡単に確認だけさせていただきたいんですけれども、子どもへの性暴力防止ガイドライン、今回のものといたばし子ども未来応援宣言2025との関係で、今回の施策として、実施計画の中に今後盛り込んでいくのか、今までこうしたことが具体的に出てこなかったので、マスタープランにどうやって反映させていくのか、そういったことについてお答えいただきたいと思います。 ◎指導室長   すみません、未来応援宣言の部分につきまして、そのあたりのところとの関係性、関連性についてはまだ不十分なところございますのでこれからしっかり考えてまいりたいというふうに思います。
    ◆中村とらあき   実際、ガイドラインについても実施しているということではありますが、やはり実施計画にきちんと組み込んだ上で、体系的に施策を行う必要があるんではないかと思いますが、その点に関する答弁をお願いいたします。 ◎指導室長   様々なことが単発的にならないように、全体的な体系の中でこういったこともしっかり位置づけていけるようにしてまいりたいというふうに考えます。 ◆中村とらあき   ほとんどの先生方は、真面目に一生懸命教えていると思うんです。これだけ取り上げて議論しているというのは、やはり防止という観点から厳しい議論にならざる得ないんですけれども、体系の中でどうやって教員の方々とやっていくのか、またこうしたガイドラインをどのように位置づけていくのかによって、きちんと真面目に働いている教職員の方々を考えながらのガイドラインにすべきだとは思っております。ですから、こうした内容について早期に施策体系の中に組み込むようにお願いしたいと思いますが、答弁のほうお願いいたしたいと思います。 ◎指導室長   まず防止というところとあと多くの頑張っている、尽力している教職員も含めまして、こういったガイドライン等がいろんな区全体の中の体系的なところにきちんと位置づけられた中で、推進がしていけるように検討してまいりたいというふうに考えます。 ◆中村とらあき   それと今回は法律に基づいてという部分がありますけれども、この後すぐに5月ぐらいに、子どもの性被害に関する防止プランというものが閣僚会議で決定されているはずなんです。こうした内容についても、今後包括しながらやっていく必要があるかと思いますが、それに対する見解についてお答えいただきたいと思います。 ◎指導室長   今、委員に教えていただいたその防止プランもそうですし、子どもの権利条約等もいろいろ今重要視されているところでございます。改めてのところで、そういったところの周知、先日の校長会でもこの子どもの権利条約についても、校長会のほうで改めて周知を図って指導したところでございますが、様々な法的なところ、世の中のいろんな法律の動き等々につきまして、学校のほうではなかなかそれを実際の教育活動、対応に結びつけるというところが弱い部分もございますので、そういったところは区教委の責務かと思っておりますので、実際今後進めていくに当たりそういったところも踏まえていきたいというふうに考えます。 ◆中村とらあき   これで最後にしますが、こうしたことができているということは、国においても全般的に見られる傾向だということで、服務事故に関しては全般的に見られることで、何も板橋区だけで起こり得るものではないと思っております。その上で、要はほかの自治体との連携、あるいはまた進学するに当たっての関係性とか、各機関と教育関連機関との連携といったものも重要視されてくるのではないかと思っております。国がこういうふうに推進しているのであれば、それをきちんと追っていくのが必要かと思っておりますので、全般的な傾向、必ず板橋区だけでこういった事故が起こっているんじゃなくて、ほかの影響もあるということを考えながら推進していくようにしていきたいと思いますが、見解をお願いいたします。 ◎指導室長   国の動きというところでは、先ほどの生命の安全教育というところはまさに国の事業でございますので、その部分をしっかり推進していくこと、そして東京都とも連携をしながらこの安全教育については進めていくところで、東京都とも連携を今図っているところでございますので、様々なあと他地区の自治体のいろんな好事例等も含めながら、勘案しながら、これからしっかり推進していきたいというふうに思います。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、所管事項に関する調査を行います。  子どもを守るネットワークづくりについてを議題といたします。  本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。 ◎支援課長   ありません。 ○委員長   本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆石川すみえ   1ページ目の日本語がよく分からないところを教えていただきたいんですけれども、令和4年度は地域連携推進係を設置して、昨年度に実施していた集合型の実務者会議に加え、新たな取組として訪問型アウトリーチを実施し、3か月に1回の見守り体制の構築を図るとあるんですけれども、3か月に1回というのはどこに対して、どういう3か月に1回なのか教えてください。 ◎支援課長   3か月に1回の考え方ですが、1年間を4つのタームに区切りまして、4月から6月、7月から9月、10月から12月、1月から3月ということで、集合型の実務者会議を年に2回、7月から9月のタームと1月から3月のタームに行おうと思っています。訪問型のアウトリーチのほうをその間にかませることで、3か月に1回の進行管理ができることで、区の関係機関のほうに対して3か月に1回という意味合いでございます。ただ、今年度につきましては、4月から6月のところがまだ開始間もなかったので、今回はやれていないんですけれども、来年度から3か月に1回集合するのか、こちらが赴くのかで、3か月に1回は顔を合わせるという形にしていこうということで、この表現になってございます。 ◆石川すみえ   そうすると、児童に対して3か月に1回というのではなくて、あくまでも関係機関に対しての3か月に1回ということですねということと、あとアウトリーチの対象施設なんですけれども、児童館等というふうに終わっていまして、等の中に入っている施設がどういったものがあるのかちょっと教えていただきたいんですがいかがでしょうか。 ◎支援課長   こちらなんですけれども、基本的には施設になるんですが、高等学校のほうにも行こうというふうに思っていまして、区内にある高等学校の全てはちょっと難しいんですけれども、対応しているお子さんがいる学校のほうには、高校にも赴こうかなというところで、等に入ってございます。 ◆石川すみえ   次、次ページにいっていただいて、関係機関等の連携についてで、施設見学に来ていただいた関係機関名というのが一覧であるんですけれども、この中に母子生活支援施設の方はいらっしゃったのかというところを教えてください。 ◎支援課長   母子生活支援施設の方についても、全ての職員ではございませんが来ていただいて、中の見学とあと概要の説明ということで、させていただいてございます。 ◆石川すみえ   あと、あいキッズの事業者さんや放課後デイサービスの事業者さんたちというのは来ていただいたんでしょうか。 ◎支援課長   あいキッズ、また放課後デイサービスについては、こちらには来ていただいていないで、あいキッズにつきましてはこちらからの訪問ということで行っていますが、今おっしゃった機関についてはこちらには来ていただいてございません。 ◆石川すみえ   あいキッズの事業者さん等はぜひ来ていただいて、見ていただいたらいいかと思います。というのは、委託とはいえ区の事業でやっているものですし、あいキッズの先生方、実際に対応していらっしゃると思いますので、よろしくお願いします。あと障がい者施設との連携というのは、全国的な児相の課題でもあるかと思うんですけれども、実際問題には障がい児者への虐待っていうのは起きやすいですし、起きていますし、起きたところで預かり先もない、どうしていいか分からないっていう全国的なシステムができ上がってしまっていると思うんです。ですので、まだまだこれからっていう段階だと思いますけれども、障がい者施設の事業者さんですとか、皆さんからもまず来ていただいて、知っていただけたらと思うんですが、見解をお伺いします。 ◎支援課長   すみません、先ほどのあいキッズのところなんですが、実務者会議を集合型で行っているんですけれども、今回全ての事業者さん、1回センターで22地区の方で行うってことで、代表者の方には、あいキッズの方に来ていただいておりましたので、あいキッズは代表者の方は来ているという形になります。あと、また障がいのほうも確かにこちらで支援しているお子さん、障がいのあるお子さんがかなり多いですので、今後の課題というふうにおっしゃっていただきまして、まさにそのとおりで、今後障がい者施設どのように連携していけるかというのは検討したいと思います。 ◆石川すみえ   次の(2)の他部署との連携についてというところで、それぞれ見学会を行いましたということの、(1)の内容も含めての詳しい内容が書いてあるんですけれども、私立保育園さんはいらしていただいたのかっていうところを教えてください。 ◎支援課長   私立保育園の方にもお越しいただきまして、同じような内容で説明させていただいたのと、施設内の見学をしていただいてございます。 ◆石川すみえ   教育委員会との合同研修というのが予定というふうになっているんですけれども、こちらのイメージ、どんなものをやる予定なのかというイメージをまず教えてください。 ◎支援課長   先生方、こちらについてはどちらかにお集まりいただくか、またこちらに来ていただくかで、集合型の研修で施設の概要の説明ですとか、あとは虐待対応についての初期対応ですとか、そういったことをお話ししていくというところを考えてございます。あと、下の米印にあるんですが、全員がこちらにいらっしゃれるわけでございませんので、全ての先生向けに動画などを短めなもので作成させていただいて、それを空いている時間に見ていただくというようなこともできないかってことで、今それはまだできていないのでこれからなんですが、なるべく今年度中にできるよう頑張っていきたいというふうに思ってございます。 ◆石川すみえ   参加者50名とあるんですけれども、それは校長先生たちなのか、あとは養護の先生なのか、今想定しているところを教えてください。 ◎支援課長   基本的には、養護の先生、一番お子さんと接する機会の多い先生を想定していますが、もし養護の先生がこれなければ別の方でも構わないという形にしようかなと思っています。 ◆石川すみえ   まず、最初の取っかかりは養護の先生なのかなというふうに思うんですけれども、やっぱりこれは全教職員の方に来ていただきたいっていうふうに思っています。部が違うので、いろいろ難しいこともあるのかもしれないんですけれども、縦割り行政の弊害っていうことではなくやっていただきたいと思いますし、学校の先生だけではなくて、様々社会教育施設、図書館の司書の先生たちだとか、子どもに関わる、区民の方がここは区立だな、公立だなと思っていらっしゃる場所にいる先生方には来ていただいて、実際に児相で働いていらっしゃる職員の方に説明していただくってことはすごく重要だと思うんですが、見解をお伺いします。 ◎支援課長   確かに子どもに関係する皆様に来ていただくというのは重要なことかなと思いますが、かなり人数も多く、多岐にわたりますので、どこまでできるかというのもあります、相手方のあることですので。そういったことを、聞いていただいて、見ていただくのが一番いいんですけれども、そういったことを補完する意味でも動画などで、できる限り広く周知していきたいと思ってございます。 ◆石川すみえ   動画のことなんですけれども、今虐待防止に関わる動画を作成する予定だということなんですけれども、ぜひまず子どもは権利の主体なんだっていうそういう話から始めていただきたいと思うんです。虐待対応の初期対応というのは、学校現場の先生もされていますので、全員とはいかなくても一定のことはもう皆さんご存じかなと思うんです。ですので、やっぱり板橋区で、児相が来たことですし、より強く子どもは権利の主体だということを板橋区の側から発信できると思いますので、学校の先生たちこそ子どもの権利を守る専門家であってほしいと思いますけれども、そうではないことも起きていますから、ぜひ子どもの権利っていうところも動画の中に組み込んでいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎支援課長   当然、学校の先生、子どもの権利ということで意識されていると思いますけれども、動画の中ではそちらのところが多分スタートになってくると思いますし、今回つくった我々のガイドラインのほうにも、最初のところに子どもの権利ということで載せていただいていますので、そこには触れていきたいというふうに思ってございます。 ◆南雲由子   今、子ども家庭総合支援センターをつくってまだ1年たっていなくて、ゼロから1に立ち上げられているっていう過程なので、その次のことを聞くのは大変酷な部分もあるというふうに理解しているんですが、これまでも何度か子育て世帯の地域包括ケアということについて議会でも質問をしてきました。高齢の方の地域包括ケアと比べたときに、今子ども家庭総合支援センターというのは、おとしより相談センターに当たるような、機関に当たるところで、地域包括ケアでいうと各地域センターごとぐらいの、18ですか、にセンターがあって、各地域ごとの中からまたその課題をより丁寧に見つけていって、それをまた集約するっていうその核になる機関になる部分とローカルでどんどん分けてくっていう部分があると思うんですけれども、今、これまでも議会でそういう仕組みをつくっていただけないかってことを質問してきて、検討します、やりますっていうことでご答弁をいただいているんですが、検討の現状について教えていただきたいのと、地域包括ケアでいうところの1層、2層みたいな、その2層に当たるその地域ごとの、例えば児童館単位とか、そういった地域ごとでどうやってやっていくのかというところのビジョンを教えてください。 ◎支援課長   現状でいいますと、要対協が22地区、中学校区ごとにやってございますので、そこが1つのキーになるのかなと思ってございます。また、今般の令和6年度に法改正があって、子ども家庭センターということで区との連携と、健福と包括機能との融合ということが叫ばれていますのでそこに向けて、その地域にどういう拠点をつくるかというのを考えなきゃいけませんし、当然児童館の役割というのも出てきますので、その辺は一体的に考えていきたいなというふうに思ってございます。まだちょっと具体的なお示しできるものはまだないんですけれども、一応22地区というところが、中学校区があって、さらにその5地区の圏域があってところで、いろいろ考えているところでございます。 ◆南雲由子   要対協というのが、1つの地域ごとの核になるってことは今お話しいただいたんですけれども、それは役所の中から見たときには、それが核になっているということは今理解をしました。ただ、それは区民の方から要対協というのは目に見えないものだと思うんです。各地域にある地域包括ケアと比べた場合、各地域にあるおとしより相談センターというのは各地域の人が相談できる窓口になっているので、そういった形で各地域ごとに何か相談したいことがあったら、ここが子ども家庭総合支援センターだよみたいな開かれた形で、地域ごとのネットワークも組んでいく必要があると思うんですが、見解をお伺いします。 ◎支援課長   重なってしまいますけれども、まず22地区があるというところと、あと児童館が今相談機能というところで一定担っていますので、そこの打ち出し方というのも重要かなと思いますので、児童館ですと健康福祉センター、そういったところがどのように相談窓口として機能していくかというのが今後課題かなというふうに思います。 ◆南雲由子   今回、子どもを守るネットワークづくりについてというタイトルでご報告をいただいているので、少し大きな質問をしていると思うんですけれども、今回子ども家庭総合支援センターが板橋区の中に児童相談所の機能を持ってできたっていう次のステップは、やっぱりそういうところにあるのかなというふうに思って、これだけ57万の区民の方がいて、子どもたちもこれだけ多くて、多様な家庭によって多様な悩み事であるとか、抱えていることがあるっていうのもそうだし、子どもに関することなので、大人のこと以上に歩いていける範囲でやらなかったら意味がないことだと思うので、その次のステップということはぜひ今後も検討していただきたいなというふうに思います。  あともう一点、意見で、以前も何かのときに言ったことがあるので、意見でとどめたいんですけれども、今アウトリーチってことを今回区施設にされていて、それは大変ありがたいなというふうに思うんですけれども、民間との連携っていうこともやっぱり重要かなというふうに思っていて、子ども食堂さんだとか、そういったところから相談が入ってくるっていうこと、私の肌感覚としてもすごく多いので、行政に相談するっていうことがやっぱり一歩ハードルが高いっていうことを、特に元気がない人とか、何か困っている人にとっては行政というものが一歩ハードル高いっていうことはまず自覚をしていただいて、民間との連携ということも次の一歩として進めていただきたいというふうに思います。意見でいいです。 ◆竹内愛   まずアウトリーチについてなんですけれども、10月17日から訪問を開始されているということなので、直近の実績について数を教えていただきたいのと、まずそれからお願いします。 ◎支援課長   実績でございますが、先週の金曜日、11月4日までの実績になるんですけども、101施設というところで行っています。中学校が9校、小学校、あいキッズ、合算なんですが34校、区立保育園、私立保育園、こちらの合算ですが41園、幼稚園が7園、児童館が10館で、101施設に赴いてございます。 ◆竹内愛   ありがとうございます。約3分の1ぐらい終わったところかなと思うんですが、この訪問してみての課題や成果、またはその施設側から要望なども寄せられているかなと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎支援課長   訪問してみて感じるのは、やはり施設によってまだまだ虐待ですとか、養育困難な家庭に対する理解というか対応に差があるなというところは感じてございます。そういったことを知るために、今回アウトリーチしてございますし、先ほどガイドラインの説明もそこでさせていただいてございます。まだまだ道半ばではあるんですけれども、そういった啓発活動を行っていきたいというところと、これを今度は次の集合型の実務者会議のほうに生かしていって、基本的には今やっているケースの進行管理がメインなんですが、どういった事例検証ですとか、研修ができるかというのを考えていきたいなと思ってございます。あとこの中では通告というか、こちらに対応をお願いするまではないんだけれども、気になるとか心配なお子さんというのがありますので、そういったお子さんの情報を聞くっていうところで、その場にいた職員が対応をするといいですよというアドバイスをして終わるという形のこともできていますので、そういった意味ではお話を聞けて、かなり意義があるかなというふうに思ってございます。 ◆竹内愛   直接、児相ができたことで、かなり関係機関との関わりというのを持てるようになったってことはすごく大きな成果だと思うんですけれども、やはり今おっしゃられたように、現場ではケースの児童が所属していても、虐待に対する対応について温度差があるっていう水準なんだと思うんです。そのことについては、少なくともケースの児童のお子さんが、虐待などで深刻な事態にならないように早急な対応というのが必要ではないかなというふうに思うんですが、ケース児童がいない施設については、もっと認識が違うんじゃないかなということもあると思うんです。なので、やっぱり今回ケース児童が所属しているところで330施設ってこと、違うのか、ケースの児童じゃないところにも行くで、334施設。この取組をぜひ来年度以降も、実務者会議をやりながらというお話でしたけれども、続けていただきたいなと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎支援課長   これ、続けていかないと意味がないことですし、温度差、その施設に説明して分かっていただいても、やっぱり異動とかで職員は変わっていきますので、毎年続けていくことが大事かなと思いますので、可能な限り行きたいと思っています。300施設以上ありますので、年に1回ですと合計600施設から700施設になりますので、そこを回り切れるかというのはあるんですが、おっしゃるように回る努力はしていきたいなというふうに思ってございます。また、回った先でこういったことを教えてほしいということがあれば、それをフィードバックしてまた次の機会に生かしていこうというふうに思っています。 ◆竹内愛   先ほども意見がありましたけれども、回る対象の施設って増えていくんじゃないかなと思うし、私も増やしていかなきゃ、先ほど子ども食堂の話もありましたけれども、増やしていく必要があるんじゃないかなというふうに思うんです。なので、区としての訪問できる体制っていうのをもっと充実させる必要があるし、あとは実務者会議もそうなんですけれども、例えば地域で拠点をつくって、その範囲の中で細やかに訪問をしていく、またそこで職員の育成もしていくっていうようなネットワークづくりというのも必要ではないかなと思うので、今支援課というか、子家総を中心にやっていますけれども、やっぱりそういうことを地域に広げていくっていうようなネットワークづくりというのも必要になっていくんではないかなと思うので、その点についてもぜひ検討していただきたいんですがいかがでしょうか。 ◎支援課長   おっしゃるとおりで、先ほどの南雲委員のお話で、民間ともし連携していくということを広げていくとなると、やはり子ども家庭総合支援センターだけでは限界がございますので、そういった意味でもここの間で地域の機関の方々の意識醸成を図りながら、どのように拠点なのか、相談窓口の顔をつくっていけるかというのは考えなきゃいけませんので、今後もそういう取組を進めていきたいというふうに思います。 ◆竹内愛   ネットワークづくりということで、まずは横のつながりをつくっていくということが入り口として大事っていうのはそのとおりだと思うんですけれども、やはりその具体的な支援策というのを併せて用意していかないと、つかんだはいいけれども、連携は取れるけれども、実際に支援につながらないっていうふうになってしまう、それから困難な家庭からすると相談してねとは言われるけれども、助けてくれないじゃないっていうふうになりかねないというか、そういうケースも今既にあるわけなので、そのネットワークづくりも大事なんですけれども、やっぱりその支援策っていうのをどういうふうにそろえていくかっていうことも併せて進めていただきたいんですが、その点では、福祉部局とそれからこちらの子家相でやっている支援策ってことも連携を図る必要があると思うんですが、その支援策については今後どのように進めていくお考えがあるのかお聞かせください。 ◎支援課長   確かに具体的な支援策が必要だというところは理解してございます。ただ、それを子家総だけでやるというのも無理があるのもそのとおりでございますので、福祉部、また健康生きがい部、教育委員会等ございますので、子どもに対してどういうふうなご支援ができるかというのは、横断的に協議をしていきたいというふうに思います。 ◆竹内愛   ぜひ、この子どもを守るネットワークづくりの1つの大きな柱として、その支援策のネットワーク、こういうときにはここに相談する、ここで対応するっていう具体的な支援につながるようなネットワークづくりというのも位置づけていただきたいということをお願いしておきたいと思います。
    ◆成島ゆかり   すみません、1点だけ。要望になるんですけれども、先ほど石川委員からも障がい者施設のほうにというお話があったと思うんですけれども、今回のネットワークづくりということで様々な視点からのネットワークづくりというのが必要なのかなというふうに思っていまして、これからまたヤングケアラーの支援というのも始まってくると思います。そういった意味では、介護関連の相談窓口施設っていうんですか、例えばおとしより相談センター、区内に19か所ですか、あるところとかもそのヤングケアラーを気づくという目線ではすごく大事な視点のセンターになってくると思うので、ぜひこれは、本当は全介護事業所と言いたいところなんですが、それもちょっと大変なところなので、ぜひまずこのおとしより相談センターからこういった教育委員会等々に、あと福祉事務所等で行われる研修であったりとかっていうところで、連携を強化していっていただきたいと思いますけどもいかがでしょうか。 ◎支援課長   先ほど申し上げましたが、基本的には子ども家庭総合支援センターだけで全てが完結するということはございませんので、高齢部門、介護部門もありますし、福祉、障がい、教育、母子の健康部門とありますので、そういったところと連携をしていくということは重要ですので、そういった検討を進めたいというふうに思います。 ○委員長   本件につきましてはこの程度でご了承願います。  以上で全ての議題が終了いたしました。  よって、明日の委員会は開催いたしませんので、よろしくお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   以上をもちまして、文教児童委員会を閉会いたします。...