板橋区議会 2021-11-09
令和3年11月9日区民環境委員会-11月09日-01号
令和3年11月9日
区民環境委員会-11月09日-01号令和3年11月9日
区民環境委員会
区 民 環 境 委 員 会 記 録
開会年月日 令和3年11月9日(火)
開会時刻 午前10時00分
閉会時刻 午後 2時12分
開会場所 第3委員会室
議題 別紙運営次第のとおり
出席委員
委員長 高 沢 一 基 副委員長 しのだ つよし
委員 高 山 しんご 委員 吉 田 豊 明
委員 荒 川 な お 委員 大 野 治 彦
委員 鈴 木こうすけ 委員 杉 田 ひろし
委員 田 中 いさお
説明のため出席した者
区民文化部長 森 弘 産業経済部長 堺 由 隆
資源環境部長 久保田 義 幸 戸籍住民課長 北 村 知 子
産業振興課長 小 林 惣 くらしと観光課長 池 田 雄 史
赤塚支所長 藤 原 仙 昌
資源循環推進課長 森 下 真 博
板橋東清掃事務所長 歌 津 知 己
板橋西清掃事務所長 木 村 徹
事務局職員
議事係長 龍 野 慎 治 書記 高 瀬 渉
区民環境委員会運営次第
1 開会宣告
2 理事者あいさつ
3 署名委員の指名
4 所管事項調査
(1)
マイナンバーカード出張申請勧奨と今後の展開について(3頁)
(2)「板橋区
産業振興事業計画2025」(素案)について(17頁)
(3)「板橋区
観光振興ビジョン2025」前期の評価及び今後の展開について(42頁)
(4)コロナ禍におけるごみ収集量等の状況について(54頁)
5 閉会宣告
○委員長
ただいまから
区民環境委員会を開会いたします。
本日も
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、発言は着座にて行っていただくようお願いいたします。
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○委員長
初めに、理事者のご挨拶をお願いいたします。
◎区民文化部長
おはようございます。
新型コロナウイルスの感染状況は現在、落ち着いておりますけれども、なお気を緩めずに、また新しい生活様式といったことも意識しながら、今後の事業運営を図っていきたいと考えてございます。
本日の案件でございますが、報告事項が4件ございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。以上です。
○委員長
よろしくお願いします。
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○委員長
次に、署名委員を指名いたします。
しのだつよし委員、吉田豊明委員、以上、お二人にお願いいたします。
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○委員長
それでは、所管事項調査を行います。
初めに、
マイナンバーカード出張申請勧奨と今後の展開についてを議題といたします。
本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。
◎戸籍住民課長
よろしくお願いいたします。資料をお配りしてあるんですけれども、簡単にご説明させていただきます。
まず、区は令和4年度末に交付率75%を目指す中で、10月末現在のカードの交付率は42.4%でございます。こちらは、23区中、16位の状況でございます。このため、職員が直接地域に出向きまして、申請機会を拡大することで交付率の増加を図っていくという出張申請事業に取り組んでいくことにいたしました。今回の出張申請の特徴ですけれども、商業施設やイベント会場など、多くの方が集まる場所だけではなく、区内18地域の
地域センターごとに会場を設置し、身近な地域において簡単にお手続ができるようにしてございます。
資料の裏面をご覧いただきますと、現時点で決定しております今後のスケジュールを掲載してございます。なお、11月1日から既に
イオンスタイル板橋で実施をしておりますけれども、毎日多くの区民の方に申請をいただいております。特に5日の金曜日頃より申請の方が急増しまして、1日から8日まで、
イオンスタイルのみの8日間で1,308名の申請をいただいている状況でございます。なお、総務省に確認をしたところ、今回の補助金を活用して金銭給付付きの出張申請を行う自治体は都内では板橋区のみということでした。
イオンスタイル板橋での会場は、14日の日曜日までになりますけれども、総務省より支援のお申出をいただいていて、PRのチラシの作成と新聞折り込みもしていただけるということになってございます。各委員の皆様におかれましても、
イオンスタイル板橋にかかわらず、地域でもいろいろやっていきたいと思いますので、ぜひ皆様にご周知をいただけたらと思います。
最後になりますけれども、3万円分の
マイナンバーカードポイントがちょっと検討されているという報道がなされています。新聞によると、こちらはカードの普及と消費喚起を図って、政府のデジタル化を推進する狙いでカードの保有者を対象としているということなんですけれども、一方でこの出張申請事業は、板橋区に住民票があって、新たに
マイナンバーカードを出張申請会場で作成する場合に、
区内共通商品券を贈呈するというものなので、区民の方からのお問合せで2,000円と3,000ポイントとどちらかを選んだりしないといけないんですかみたいなことがありましたので、改めまして誤解のないようご説明させていただきました。よろしくお願いいたします。以上です。
○委員長
ありがとうございます。本件について質疑のある方は挙手願います。
◆鈴木こうすけ
おはようございます。よろしくお願いします。端的にいきたいというふうに思います。
今示されたのは、3,000ポイントでなくて3万ポイントなのかな。よろしくお願いをいたします。それと、我々も、手元にありますけれども、チラシを頂きました。ありがとうございました。本当に普及率も上がってきたということで、令和4年度、75%に向けてまず1点目、質問したいのが、今令和3年度なので、令和4年の3月までには大体のイメージとして区側としては、普及率といいますか、交付率、この75%に向けた大体何パーセントぐらいを目指しているのか、まずお聞かせをいただきたいというふうに思います。
◎戸籍住民課長
申し訳ございません。すみません。数値目標としては掲げておりまして、4年度末で60%を目指すというところで積算をしているんですけれども、今ちょっと電卓を、出ない、ごめんなさい。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。大丈夫です。そんなに細かい数字というわけではなくて、具体的に令和4年度終わるときまでに75%を目指すよというところなので、基本的には、最終的にこの75%までのゴールに対して区側のアプローチとして、こういった出張申請ですか、こういうふうな場所を設けてやるというのは、
イオンスタイルも大好評ということでありますけれども、今後のスケジュールの中に2月6日で
板橋地域センターまでとは思うんですけれども、今後さらに目標が結構高いので、出張申請、板橋区しかやっていないよというところはすごく目玉なのかなというふうに感じるんですけれども、今後はこういったスケジュールの追加とか、今後予定しているようなものがあれば、お示しをいただきたいなというふうに思います。
◎戸籍住民課長
今後のスケジュールなんですけれども、今回、
イオンスタイルさんの現状も踏まえまして、11月27日からいよいよ地域での申請が始まります。また、この申請の状況も踏まえながら、今回、予算として2万1,600人分の商品券をお渡しできるように計上しているので、そこを踏まえて、例えば商店街であるとか、様々なところを今、調整をしておりますので、会場につきましては、ここに随時プラスをしていくということで考えております。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。これ、区内の共通商品券2,000円分もらえますよというのが、特に商店街の我々、諸先輩方の、特に婦人部の皆さんはこんなのもらえるのみたいな、じゃ、登録しようかみたいな、すごく波及効果が私も期待できるのかなと思うんですけれども、この頂いたチラシの中にしっかりと明記はされておりますけれども、
区内共通商品券、令和4年3月29日火曜日までに
マイナンバーカードをお取りになられた方が対象というところは大きく周知をしていただかないと、逆に、何で私、こういった出張申請を行ったのに区内の商品券をもらえないのと、そういった方々も出てきてしまうのかなと思うので、区側としては、しっかりと期日を大きくアナウンスをしていただきたいというふうに思うんですけれども、そこの点についてはいかがか。
◎戸籍住民課長
3月29日に期限を設けている理由としましては、板橋区商店街連合会から商品券を購入するために、その精算行為が必要なので、そこまでということで切らせていただいております。ただ、もちろんのこと、今回、出張申請先でカードを作られた方に商品券を差し上げるということを前提としていますので、事前の周知はもちろんのこと、カードが出来上がりましたらお知らせを送らせていただいているんですけれども、その中でもしっかり受け取ることが漏れないような形で周知はしてまいりたいと思います。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。それでは、最後に質問させていただきたいと思いますけれども、今回頂いた内容の2ページを見ますと、先ほども令和4年度、普及率の向上に向けてどういうことを具体的にやっていったほうがいいのかという質問をさせていただいたんですけれども、
マイナンバーカードの申請・交付促進の今後の展開ということで、3番にこの申請促進に向けたさらなる取組ということで、この2番目に令和4年度も引き続き商業施設や板橋区のイベント会場、ここはいいと思うんですけれども、大学の学園祭等で出張申請に向けて調整中というのは、具体的にどういうふうな形、例えば区内にある大学さんの学園祭で区がブースを設けてこういった申請を積極的にするのかとか、今の段階で具体的に決まっていることがあれば、最後お示しいただければというふうに思います。
◎戸籍住民課長
大学等での実施につきましては、まだアフターコロナということで、そこまで具体的にはお話しできていないんですけれども、ここにつきましては私の前の職場でも出張申請、マイナンバーの出張申請ではないんですけれども、大学祭等で啓発をしていたということが経緯としてあるので、出張申請のブースを設けていただく等の働きかけ、取組は積極的に行っていきたいと考えております。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。具体的なところまで見えていないから、結局具体的な、例えば大学との連携ですとか、やっぱりそこは板橋区のみだけでこういった出張申請をやっているよというところがすごく僕はポイントだと思うんですよ。なので、そういったところも積極的に区内にある大学さんと連携しながら、こういったブースを区側からしっかり発信していくことが普及の努力につながっていくのかなというふうに要望させていただいて、終わりたいと思います。
◆大野治彦
お願いします。当初、お話をいただいたときにすごくよいことだなと思ったんですが、これを見ると地域センターで出張申請を受付しているのが1日だけなんですよ。これ、申請に伴う流れについて確認させていただいていいですか。
◎戸籍住民課長
今回の申請の流れにつきましては、手ぶらで気軽に来てくださいというところで、お客様に会場に来ていただいて、お名前とか住所とかの簡単な申請書を書いていただきます。そこで、本来であれば証明書用の写真を一緒にお持ちいただくんですけれども、その証明書用の写真も会場で待機している職員のほうで撮影をさせていただきますので、もう写真を撮影して申請書にお名前等を書いていただければ、それでもう手続は終了なんですね。
ただ、
マイナンバーカード自体は、やはり本人確認をしっかりしていかないといけないものなので、申請は簡単に受付をさせていただいて、カードを交付するときにきちんと本人確認資料のほうをお持ちいただいて、また交付につきましても区役所の窓口か区内6か所ある区民事務所でしっかり確認の上、お渡しをさせていただきます。その際に、商品券も一緒にお渡しさせていただくというスキームです。
◆大野治彦
そうすると、地域センターでのこの1日というのは、写真撮影をするので1日しか日程が取れないということで考えるようになるんでしょうかね。というのは、私は出張申請、地域センターで行えますよという話を伺ったときに、ある一定の期間を設けて行うのかなと思って、私も常々思っていたので、普及率の効果アップにつながるなと思ったんですけれども、1日で終わってしまうので、たった1日ですとどれぐらいの方が来られるのかなというのはありますので、これは提案というか、もう決まってしまったことを後で蒸し返してもしようがないんですけれども、キャンペーンというか、ある程度の日数をつくってもらって、その中で地域センターにも職員さんがいるので、その方に相談窓口というのを設置して、写真を持ってこなくても、そこで取らなくても申請はできるんですよね、後で写真を送ればいいわけですから。そういった形で、ごめんなさいね、発表になってからぐだぐだ言って申し訳ないんですけれども、やっぱりキャンペーンということである程度期間をつくって、地域センターの窓口で受け付けますということをしたほうが私は効果が上がるのではないかなと思って、提案なんですけれども、いかがでしょうかね。
◎戸籍住民課長
ありがとうございます。今のお話について、確かに各地域で職員が出向いていって写真を撮ってというキャンペーンが増える可能性は調整中であるんですけれども、現時点では1日のみということで今、お示しをしているんですけれども、ただ地域センターのほうにお客様が申請書を、今だと区民事務所や区役所の窓口のほうにお持ちいただかないといけないんですけれども、11月からは地域センターのほうに写真はきちんと貼っていただきたいという、ていになっているんですけれども、写真を貼っていただいた申請書を地域センターにお持ちいただければ、地域センターのほうで内容もチェックしていただいて、書き方の補助もしていただいて、こちらのほうに経由して流していただけるということはご協力いただけるということになっております。その際は、出張申請先ではないので、2,000円の対象にはならないんですけれども。
◆大野治彦
新しい地域センターの在り方みたいなものも打ち出しているわけですので、こういったことを地域センターでも受け付けますよという、商品券云々は抜きでもいいんですけれども、とにかく受入れ体制を十分取っていただくことによって普及率も高まると思うので、一回こっきりにしないで、実際、写真なんか要らないじゃないですか。写真を撮る方なんて、もう持ってこなければ後で添付して手続とかできるんですから、期間を長くしたほうがいいと思いますから、通年やったっていいと思いますよ。のぼり旗か何か窓口のところに掲げて、相談窓口みたいなものをやれば、意識して区民の方々も相談してくるかもしれないので、そういったことで単発じゃなくて、継続的に体制を取っていただくように、この発表になってからぐだぐだ言って申し訳ないんですけれども、もし可能であれば、そういう体制を取っていただいたほうがいいんじゃないかなというふうに思います。それについて見解を伺って、終わりにしたいと思います。
◎戸籍住民課長
ありがとうございます。現時点では、区役所と6区民事務所というところを中心に進めているところではあるんですけれども、区民の方の利便性を考え、地域センターは18か所ございますので、そこもうまく活用していけるように調整をさせていただきながら、区民の方に利便性が高まるような形で考えていきたいと思います。ありがとうございます。
◆吉田豊明
お願いいたします。まず、申請はしたんだけれども、交付されていないという意味で、滞留が起こっているということで、新たに
会計年度任用職員をこの間、募集をして対応されていると思うんです。現在の滞留状況はどうなっているか、教えてください。
◎戸籍住民課長
10月末現在で交付残としましては、1万7,659件になってございます。
◆吉田豊明
相当交付が進んでいるという中で、新たに今回、出張の申請勧奨を行うということで、このスケジュールを見ると、例えば12月18日は
徳丸地域センターと
板橋交通公園内集会所と2か所で行っていますよね。まず1つは、1か所当たり何人の体制で行っているのか。それから、先ほど言った滞留を解消するために
会計年度任用職員を採用して、今も多分行っていると思うんですけれども、こうした方々だけでこの勧奨の事業が進むのかどうか、教えてください。どういう体制で行っていて、現在の体制で十分なのかどうかということ。
◎戸籍住民課長
今回の各出張申請会場への出張の体制なんですけれども、職員が2名、
プラス会計年度任用職員が4名。例えばイオンの土日については、人数がとても多くなってしまったので、その分職員、行政補助員を増やしているんですけれども、基本としては6名体制で、区職員が2名と行政補助員4名でやってございます。
それで、滞留の解消につきましては、カードを申請しているけれども、取りに来られていない方が1割弱いらっしゃるので、その方については、随時お手紙で交付の勧奨のほうをしてございます。
◆吉田豊明
聞きたかったのは、滞留の解消が一定程度進んでいるけれども、その業務は必要な業務として残っていると。そのほかに、出張の申請勧奨を行う人員が割かれるわけですよ。ここで言えば、職員が2名の
会計年度任用職員が4名、しかも12月18日は2つの場所でやる。12月19日も2つの場所でやるということになると、職員体制が土日だから大丈夫ということなんですかね。
◎戸籍住民課長
一応この体制につきましては、
マイナンバー交付推進係が中心では行っているところなんですけれども、もちろん職員の数にも限りがあるので、課として対応しておりまして、事前にほかの係にも協力のお願いをしまして、調整しながら、出張申請に行くメンバーのほうを決めております。
◆吉田豊明
今度、見方を変えて、交付の目標、先ほど、鈴木委員からも質問があったんですけれども、国のほうはどうなっているのか。それと、板橋区との乖離はどう考えればいいのかについて見解といいますか、お願いします。
◎戸籍住民課長
国の目標としましては、令和4年度末に全ての国民にカードが行き渡るようにということを目指しております。板橋区での目標としましては、令和4年度末に75%というところで設定をさせていただいております。
◆吉田豊明
その乖離をどう理解すればいいのか。国は国民に100%求めるということは、板橋区民も100%を求められているわけですよ、国からすると。それが75%という設定が区としてどういう考えでこの設定をしたのかということなんです。
◎戸籍住民課長
この75%につきましては、板橋区ICT推進・活用計画2025のほうで数値目標として、現状の交付率を踏まえての現実的な目標というところで設定はされていると思うんですけれども、ただ戸籍住民課としましては、そこももちろん踏まえるんですけれども、それを超えてはいけないというところではないので、そこも含めて今回、出張申請で申請勧奨等を積極的に行っていこうというところで手を挙げた部分もありますので。
◆吉田豊明
また少し観点を変えて、この
マイナンバーカード、個人番号カードを発行するに当たって、区がどれだけの費用をかけているか。多くが国からの補助金みたいな形で下りてくるとは思うんですけれども、例えば令和3年度の
個人情報カード発行経費は5億5,732万6,000円ですよね。令和2年度まで調べたところ、令和2年度は2億2,337万1,000円ということで、多額の経費がかかっています。
マイナンバーカードの交付が始まったのが2015年、平成27年で、この間にどのぐらいの経費が、現状では27万枚ぐらいになるんですかね。27万枚でしたか。
◎戸籍住民課長
24万枚。
◆吉田豊明
24万枚ですか。24万枚の発行に当たってどのくらいの経費がかけられたのかというのは分かりますか。
◎戸籍住民課長
今、委員がおっしゃったように、今年度当初予算で5億5,700万円計上させていただいていて、昨年度の決算額だと4億4,700万円というところなんですね。それで、27年まで遡ってということなので、そちらのほう、今、手持ちでご用意ができていないので、資料としてお渡しすることでよろしいでしょうか。
◆吉田豊明
資料としてよろしくお願いいたします。
それで、もう一つ、2015年、平成27年からこの
マイナンバーカードの交付が始まったんですけれども、当初の想定でいうと、平成27年度に4万2,000万枚、これは平成27年8月26日の
区民環境委員会の資料なんですけれども、翌年の2016年には17万2,000枚、目標想定。翌2017年には25万9,000枚、2018年までには34万5,000枚。累積の普及率でいうと、平成30年、2018年、今から3年前に62.9%まで増やそうという区の想定だったんですね。それが、現状ではこの間、
マイナポイントや様々なこういった交付申請の勧奨も行われる中で、ここまで進んでこなかったということには、やはりどこかに問題があるんだろうと私は思っています。
それで、
マイナンバーカードにひもづけされている事業も進んでいないというふうに聞いています。こういう点でいうと、結局今回の商品券をつける、または3万円分のポイントをつける、前回では
マイナポイントをつける、こういうふうにしないと進まないというところに大きな問題があるんじゃないかというふうに思っています。
それで、そういう点から75%というのも非常に危ういなと思っているんですけれども、この辺の見通しについて所管として見解をお願いします。
○委員長
吉田委員、申し上げますが、
マイナンバーカード全体の施策に関する質疑となりますと広がってしまいますので、今回、出張申請の勧奨についてのことを中心にしていただいて、関連ということで今、伺ってはいるんですけれども、あまりこれを掘り下げられますと主題がずれてしまうかなというところがあるので、よろしいですか。
◆吉田豊明
では、出張申請をしないと申請が進まないということ、これについて所管としてどのように感じていらっしゃいますか。
◎戸籍住民課長
今回、資料としてお配りさせていただいた表面の右上のところに現在の申請交付状況というのを載せさせていただいているんですけれども、
マイナポイントにちょっと引っ張られた4月、5月までは、1か月の申請者数が1万6,000件、1万8,000件と、黙っていてもこれだけの方が申請に来られていたんですけれども、その事業がなくなってしまいましたら、今、急に2,000件台で推移している状況なんですね。なので、この2,000件台の推移のまま、何もしないで4年度末を迎えると、結局申請数が50%弱という積算になっておりまして、今回のこの補助金を活用した出張申請事業をやることで、月に大体2,000件が5,000件ちょっとぐらいには上がるということで想定して事業を組み立てているので、これをやると60%は超えてくるという積算でやっています。ただ、それは3万円の効果は見込んでいないので、何もされないとしてもそこまでは行くんじゃないかということで今回、事業は構築しています。
◆高山しんご
よろしくお願いします。私からは、出張申請のことについて伺わせていただきます。
今回、区民1人当たりにインセンティブ2,000円分の商品券を交付するということで、新規申請者数が増加しているということを伺わせていただきました。先ほどの冒頭に3万ポイント付与の話があったと思うんですが、2,000円付与されるよというので1月当たり5,000人に増えるということで、3万ポイントになったらかなりの増加が見込まれると思うんですね。
まだ仮の話ではあるんですが、4月、5月の時点の5,000ポイント、
マイナポイントの付与ということで、実績として少々窓口が混乱したという実績があると思うんですが、今回、その経験を踏まえて恐らく正式に発表されたら殺到が予想されると思うんですよ。そういったところのシミュレーションというのは今のところされているんでしょうか。
◎戸籍住民課長
前回の
マイナポイントで申請の方が急増したときにも、実は地域で受け取りたいという区民の方の要望がとても高かったので、区役所の窓口だけに取りに来られるのではなくて、地域に6か所ある区民事務所を積極的に活用して、そちらのほうでということで、そこでの交付数をとても増やしたんですね。それでどうにか急増する交付の数をのみ込めたということがございますので、今回、3万円分のポイントがつき、同じように申請が増えた場合にも、今回は
マイナンバーカードを持っている方とそのために作る方と両方についての対応が必要になると思いますので、
マイナンバーカードを新たに作って交付するというところは、やはり地域のほうで交付の窓口も拡大してというところで考えておりまして、またカードを持っている方も含めて、新たな3万ポイントをもらうためのひもづけ作業とか、相談業務みたいなところも発生してくると思いますので、そこは区役所だけではなく、地域のほうでも区民の方が気軽にご相談に行けるような形で、そこも含めて考えております。
◆高山しんご
ありがとうございます。もうちょっと伺いたいところがありまして、要はこの3万ポイントが新たにつきますよというふうになったときに、同時にその区民に対して、区からは2,000円分の商品券、同時にもらえるという状況も発生しますよね。出張申請で申請すれば合計3万2,000円分もらえるということになると思うんですけれども、だったら出張申請に行こうということで、例えばこういった地域センターで行われている今後のスケジュールのところで予定されていると思うんですけれども、そこに殺到する可能性というのは考えられているんでしょうか。
併せて伺っておきたいんですけれども、例えば3万ポイントが付与されるということになったときに、どれだけの申請が増えるかというところというのは、今の時点で数字として想定されているのか、この2点伺います。
◎戸籍住民課長
最初のご質問の会場のほうに殺到してしまうというところは、一つひとつ状況を見ながら、委託ではなくて職員体制を構築して出張申請勧奨を行っているので、そこは職員との調整で数を増やしたりとか、あとレイアウトを変えていったりとかというところでどうにか工夫してやっていきたいと考えております。
あと、シミュレーションについては、あくまでも今回、4月、5月、
マイナポイント5,000円分の駆け込み申請で1万6,000件、1万8,000件ということになっているので、少なくともこれは超えてくる数の新規申請の方はいらっしゃるかなというところは想定してございます。
◆高山しんご
ありがとうございます。結局のところ、ちょっと心配しているのは、地域センターで作ろうと思っていて、人が殺到していて、行列になってとか、そういったところで作れなかったとか、ここ、先ほどもあったとおり1日しかないわけなんですよね。10時から16時の間で作れなかったときに、区民の方、わざわざ来たのにというふうになってしまうと思うので、一応そこら辺の対応を柔軟に考えておいていただければありがたいなと思っております。
あと、もう1つだけ伺いたいのですが、今回、例えばポイントですとか、2,000円分の商品券をお渡しすることで、作っていないけれども、それがもらえるんだったら作ってもいいかなという方は作ると思うんですが、作りたくない方、例えば1枚にまとまるので紛失の心配があるとか、あとは例えば個人情報のセキュリティーの問題が心配だとか、そういったお声はまだまだあって作っていないという方もおられると思うんですね。今回、出張申請でインセンティブをつけて、どちらでもいいけれども、今回、作ってみようかなという方は捕捉できると思うんですけれども、作りたくない方に対しての申請勧奨というのは区のほうでどのように考えているのか、お聞かせいただければと思います。
◎戸籍住民課長
先ほどもお話、出ていたと思うんですけれども、カードの利便性、お金でつるのではなくて、やはりカードを持っているとこういうメリットがありますよ、例えば身分証明書として使えますよとか、コンビニで時間関係なく、区役所が開いていない時間帯でも証明書が取れますよとか、今後、保険証連携とか、免許証連携とか始まりますけれども、保険証は始まっていますけれども、そういった利便性のところをきちんとPRをさせていただくような形で、また個人情報もきちんと保護されて安心なんだというところも含めて、区民の方が安心してカードを作れる、また便利なんだねというところが分かるような啓発を含めて進めていきたいと考えております。
◆高山しんご
ありがとうございます。そういった心配をされていて作っていない方というのは、やはりまだまだいらっしゃると思っているので、ぜひ会場でそういった不安を払拭できるような部分というのもできれば進めていただければと思います。
すみません、あともう一点だけ、例えば出張申請の会場に行った方で、以前に申請はしたんだけれども、受け取りを忘れてしまっていたりして、作ったけれども、もう一回申請しようとしている方というのはその場で分かるんですかね。
◎戸籍住民課長
出張申請先では、一切そういった確認できるようなシステム的なものがないので、一応受付をする際に、板橋区民の方ですねというところと初めてカードを作られる方ですねというところは確認をさせていただいて、ご本人がそうですということであれば、申請をしていただくという形を取っております。ただ、実際にカードを作る手続に入るときに、その方が既に申請をされているとか、そういったことがあった場合には、こちらのほうからご本人宛てにご連絡するという形を取らせていただきたいと考えております。
◆高山しんご
ありがとうございます。ポイントとか商品券がもらえるんだったら、もう作っているけれども、それ欲しさに二重に申請してしまうという人はそれで排除できますし、もし忘れていて、純粋に忘れているだけでもう一回作る手続をしてしまうという方も、ちゃんと事前に作っていないですよねというご案内だけしていただければ、後で忘れていたけれども、2,000円もらえなかったよという話にもならないと思いますので、その辺丁寧にやっていただければと思います。以上です。
◆荒川なお
私は今後のスケジュールのところで、
イオンスタイル板橋で始まっているということで、先ほど、1,300人ぐらいでしたか、もう既に申請に来ているということで、やっぱり来ている人が多い。人数はもちろん比較すると大事なんですけれども、その目的、どういう人が来ているのかと詳細までは分からないと思うんですけれども、例えば年齢別であるとか、世代別であるとか、どういう人が来ているのかというのを特徴的なところで分かれば、まず教えていただきたいんですけれども、お願いします。
◎戸籍住民課長
データとしては取っていないんですけれども、私が現場で土日も含めて見ていると、本当に様々な年代のお年寄りからビジネスマン、またご家族連れも多くて、赤ちゃん連れのご家族とかも結構いらっしゃるんですね。それで、赤ちゃんの写真なんかなかなかご自分たちで証明書の機械で撮ったりするのが難しいので、写真は撮っていただいてありがたいですというお声はたくさんいただいております。本当にいろいろな世代の方たちが来てくださっている印象ですね。
◆荒川なお
一つは、もともと結構人がにぎわっているところなので、ただ単にこんなのやっているんだとその場で初めて気づいて来ているのか、それとも事前に知っていて来ているのかというところで、その場にいた一部の方が多分申請だけして帰ってしまうというのが多いと思うんですけれども、やっぱりそういうところもしっかりと見ていかなければいけないなというふうに思っているんです。
あと、一つは、先ほどもありましたけれども、やっぱり利便性、何のためにやっているのかというところで、そういうところもしっかりとつかんでいかなければいけないのかなというふうには思っているんですけれども、それについてもお願いします。
◎戸籍住民課長
PRにつきましては、偶然通りかかってという方ももちろんいらっしゃるんですけれども、
イオンスタイルさんのほうで広告チラシにも載せていただいておりますし、あと広報は11月13日号なんですけれども、町会のチラシを回覧しておりまして、何でお知りになりましたかと何人かの方に伺ったところ、チラシで知りましたという方がとっても多かったんですね。あとは、新聞折り込みも始まりますし、ホームページ等々、様々なことで啓発はしているところでございます。
◆荒川なお
ちょっと気になっていたのが、例えば一番多いのは平日にやっているので、もう今仕事をしていない定年退職した方とかも結構多く来ているのかなというふうには思うんですけれども、例えばそういう人たちが目的として、今、保険証が使えるということもありますよね。ただ、いろいろと私、ニュースとか見たら5%ぐらいですね。だから、そうすると、あまりその情報を知らないで、医療機関で使えるというところだけ知っていて来ている方もいると思うんですね。そうすると、実際に申請して作っても使えないじゃないかということも、これは将来的な話になりますけれども、そういったところも後々出てくると思うんですね。だから、そういった状況もマイナス面になるかもしれないですけれども、ちゃんと伝えていかなければいけないかと思うんですけれども、そういうことについてはどういうふうにやっているのかというところですね。お願いします。
◎戸籍住民課長
マイナンバーカードの利活用については、区役所の中でも様々な課が関わっていると思います。戸籍住民課としては、コンビニで証明書が安く簡単に取れますよということなんですけれども、例えば介護であるとか、子育てのマイナポータルのほうで行政手続の一部ができたりとか、様々なことがこれからなお一層できるようになってくると思うので、そこのところが区民の方にきちんと分かりやすく伝わるような形で、連携しながらやっていきたいと考えております。
◆荒川なお
この資料の中にもありますけれども、申請率と交付率の差があるというのは、これもなかなかそんなには埋まっていかないのかなというふうには思うんですけれども、目的が申請したときと実態とが違うというところでは、何でだと繰り返しになりますけれども、そういうふうになってしまうので、やっぱりしっかりとしたその情報は今後もやっていただきたいというふうには思います。
○委員長
ほかにはよろしいでしょうか。
(発言する人なし)
○委員長
では、本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、「板橋区
産業振興事業計画2025」(素案)についてを議題といたします。
本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。
◎産業振興課長
産業振興課長でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
本件につきまして、補足でご説明のほうさせていただきます。本計画につきましては、6月の同委員会でご報告させていただきました策定方針に基づきまして進めてきているものでございます。本編につきましては、大きく3章立てとなっているところでございます。お手元の資料番号2のA4の2枚ものの薄いほうで少し補足のご説明をさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
まず、1ページ目、項番1の(1)の第1章、計画の策定に当たってというところにつきましては、前回、委員会でご説明させていただいた策定方針と大きく変更等ございません。
続きまして、中ほどに(2)でございます。第2章でございます。第2章につきましては、現板橋区
産業振興事業計画2021の振り返りと区内産業の現状といたしまして、現計画の成果と課題や区内産業の現状、今後取り入れるべき変化や視点、新型コロナの感染拡大への取組について記載をさせていただいているところでございます。
お開きいただきまして、2ページ目でございます。中ほどに(3)ということで、「第3章
産業振興事業計画2025」とございます。こちらは、新たな計画の具体的な内容についての記載ということになってございます。まず、①の基本的な考え方であったり、目指すべき方向、こちらにつきましても策定方針と大きく変更はございません。
ページが変わりまして3ページ目でございます。②に産業の未来を紡ぐ4つの展開ということで、今後、区がめざすべき方向・強化すべき施策の重点化を図り、集中的に取り組むということで、こちらに4点記載させていただいてございます。区内産業を支える人材の育成支援、板橋ブランドの構築と強化、地域の魅力再生とにぎわい創出、まちづくりと連動した産業の維持発展ということの4つの展開を掲げさせていただいているところでございます。策定方針時には、こちらの言葉が例えば人づくり、ブランド力向上、にぎわい魅力再生、まちづくりとの連動ということの単語のような形になっていましたので、こちらは肉づけさせていただいて、文章的な形にさせていただいているところでございます。
その下に行きまして、④のところでございます。本編のほうで具体的な事業に今回、本編51ページから67ページに事業のほうを掲載させていただきまして、この先ほどの4つの展開、施策の体系を踏まえまして、今後の4年間で取り組むべき事業を掲載させていただいてございます。
すみません、最後の4ページ目でございます。裏面になります。こちらは、全体の計画の体系ということになってございます。一番上がめざす将来像といたしまして、こちらは板橋区産業振興構想2025で掲げてございます「未来を輝かせる産業文化都市・いたばし」でございます。その下に、本計画で産業振興の進むべき方向ということでの地元事業者が稼ぎ、雇用を創り、消費を生み出すとともに、区民生活を豊かにするための産業活力を高め、持続可能なまちをめざすとさせていただきまして、ここを目指すべき産業の未来を紡ぐ4つの展開ということで、先ほど挙げさせていただいた4つの展開につきまして掲載をさせていただいてございます。
すみません、簡単ではございますが、ご説明のほう以上になります。どうぞよろしくお願いいたします。
○委員長
ありがとうございます。
では、本件について質疑のある方は挙手願います。
◆大野治彦
ご説明ありがとうございます。すみません、次の資料番号3のほうでも共通している部分があって、2が終わると産業振興課長は退席されてしまうと困ってしまいますので、それを絡めて質問させていただきます。いいのかな。この3の
観光振興ビジョンの中で、ごめんなさい、Cというのがあるんですよ。
○委員長
もしあれだったら、次の議題のときに産業振興課長に求めますよ、出席を。
◆大野治彦
では、素案のすみません、55ページ、No.21と64ページのNo.53です。これについて検討する余地があるということで表記されているところがあるんですよ。産業振興課として特にNo.53であると、結構ほかの部署との関連性があるので、その辺をどうこの計画の中で取り入れて進めていかれるのかをお聞きしたいのと、あと、先ほど言った55ページのNo.21、優良企業表彰事業の再構築ということで、これも問題がありということで評価されているので、この辺についても計画ですから、今までの過程を含めてこういうふうにやっていきますというのが計画なんですけれども、検討していきますということで表記されているので、どのような考えで進められていくのか、この2点の事業について見解をお聞きしたいと思います。
◎産業振興課長
まず、すみません、64ページの展開4のまちづくりと連動した産業の維持発展の中のNo.53でございます。まちづくりの推進ということで、括弧でにぎわいの創出というようなことで記載をさせていただいてございます。今、ご承知おきのとおり、区内で多くの駅前の再開発の計画が進められているところでございます。例えば大山の例を挙げさせていただきますと、どうしても商店街が補助26号線によって一旦途切れるようなところもございます。そういった意味では、産業振興課といたしましてはその商店街のいわゆるにぎわいが損なわれないように、いろいろと商店街への支援を集中的にさせていただくところで取組はさせていただいてございます。現状でいきますと、商店街のほうに専門家の方を派遣させていただいて、商店街自身がどうにぎわいを創出していくのかというようなところの助言等をさせていただいていまして、もちろんまちづくりの部署とも連携しながら、いろいろと情報を得ながら今後進んでいく様々なこういう計画に携わっていければというふうに考えてございます。
すみません、もう一点のほうでございます。ページが戻りまして、55ページのところでございます。No.21の優良企業表彰事業の再構築でございまして、こちらの事業は、これまで継続して進めてきたところですけれども、コロナ禍、今後のアフターコロナ等を踏まえて、審査基準や審査方法というところの今、見直しをすみません、まだちょっとはっきりこうと決まったわけではないんですけれども、進めさせていただいているところでございまして、これまでとは違う表彰の在り方というところを追求していきたいというふうに考えているところでございます。
◆大野治彦
さらなる努力、または継続の見直しが必要というようにうたわれていた項目であったので質問させていただきましたので、今後、まちづくりのほうと連携するということも力を入れていくということでよろしいわけですね。いいです。大丈夫です。
それと、16ページの成増農業体験学校修了者及び援農ボランティアの活用というところで計画がうたわれているんですが、私、当初、開所式のときに参加させていただいて、非常によい事業だなというふうに思ってきたんですけれども、この下のほうに修了者で援農ボランティアに登録した人数は15名、内訳を書いてあるんですが、この間、3年ぐらいたつと思うんですけれども、ちゃんと最後まで修了した人が15名だったのか、それとも途中脱落というか、途中で来なくなった方がいらっしゃるのかという状況についてお聞きいたしたいと思います。
◎赤塚支所長
農業体験学校の実績の件でございますけれども、実際には、受講生、定員20名ということで毎年やっておりまして、定員が大体埋まるような形でやるんですけれども、結局全体の受講率で卒業という形を取っているものですから、それに満たなくて卒業という扱いにならないという方もいらっしゃいます。さらには、そこから援農ボランティアという形で登録していただくという方は、また卒業生全員ではないので、そういう形でちょっと減ってしまうということはございます。
◆大野治彦
そこで、ボランティアを活用し切れていない状況ですということがうたわれています。せっかく体験学校を卒業されて、いろんな知識や技術を身につけた方々を有効活用されてきていないという現状を踏まえて、今後どのようにされていくのか、見解をお聞かせいただきたいと思います。
◎赤塚支所長
まずは、卒業生に対して、今からでも例えば初年度、卒業された方とかでも、これからでもボランティアとして活動していただくということは可能ですので、そういうアプローチというのをしていくということ。あと、今年度もやっておりますので、今実習されている方にも援農ボランティア制度をしっかりお伝えして、できるだけ登録をしていただく。何か参加していただくきっかけをできるだけこちらからあっせんすることでつくって、ちょっと何か不安だなと思う方でも、まずは入ってみていただいて、可能な限りやっていただければいいですよというような形で、できるだけまずは登録していただくというような形を取りたいと思います。
あとは、活動です。残念ながら昨年度は、活動の場がなかったというところで、結構農業体験事業がなかったというのもありまして、今年度はそういう体験事業のほうも再開しておりまして、例えば今度の土曜日も大根と人参の収穫体験というのがありまして、かなり大勢の親子に申し込みいただいていますので、そこにもボランティアさん、結構来ていただくことになっていますので、そういう形でちょっと活動の場を広げながら、関わる担い手も増やしていくというような、そういうのをやっていければなというふうに思います。
◆大野治彦
ぜひご発展をお祈りいたします。ありがとうございます。
◆吉田豊明
新型コロナウイルスの感染症の中で、区内の事業者が大変苦しんでいる。この点については、やっぱり認識を共有する必要があるというふうに思っています。
それで、板橋区が令和2年度板橋区全産業調査というのを行って、その結果を発表していただきました。区内の事業者の状況について、このアンケート調査からどのような状況であるというふうに区としては認識されているのかをお答えください。
◎産業振興課長
全産業調査、調査結果を踏まえてというようなご質問でございます。本編の75ページ、お開きいただきますと、現在の経営状況について、2019年の12月と比較した2020年の12月の売上高というところがございまして、多くの事業者の方の売上げがやはり減少してございます。こういった調査もさることながら、緊急事態宣言が解除となった状況ではございますけれども、商店街等を拝見させていただいてもなかなか厳しい状況は引き続き継続しているのかなというところでございます。
今後、第6波が来る来ないというようなお話もありますけれども、なかなか第6波が来る来ないに関係なく、いわゆるコロナ前というところに完全に戻るというようなところは、恐らくまだ時間といろいろな策が必要になってくるのかなと考えているところではございます。
◆吉田豊明
今回の調査は、実は区内事業者1万1,230件にオンラインでアンケートをお願いしておりまして、実際の回答をいただいた事業者は373件という状況になっています。けれども、状況としては、やはりリアルな状況が分かっているんじゃないかなと思います。例えば売上げが2020年と2019年と比較して50%以上減ったという事業者が11.5%になっています。それで、売上げが減少したという事業者が65.9%ですから、いかに
新型コロナウイルス感染症の影響が区内事業者に大きく影を落としているのかというのはよく分かるというふうに思います。
それで、私が聞きたいのは、今回のこの事業計画の中に、従来行われていた全産業の実態調査が入っていないということ。鈴木委員の一般質問でも坂本区長は、調査を行うと明言しましたよ。その調査のことがこの事業計画の中には見当たらないんですけれども、その辺はどうなっているのか、お答えください。
◎産業振興課長
調査の関係がこの計画の個別の事業の中に入っていないというお話でございます。今回、計画事業につきましては、65事業掲載させていただいてございます。この事業は産業に絡む全ての事業を掲載させていただいているわけではございませんので、そういった調査は、しかるべきときにしっかりとやらなければいけないというところの認識は持ってございます。ただ、ここの計画の中には、今回、記載はさせていただいてはございませんが、しっかりと取り組むべきときには、調査を進めていくということには変わりがないというところではございます。
◆吉田豊明
実際、本来は、2020年は3年ごとの調査の年だったにもかかわらず、行われなかったんですね。それで、いろいろな板橋区産業振興公社と所管とのどっちがやるんだというようなことで、明確にならなかったというような話があったんですけれども、区長の答弁にもあるように、やはりきちっとした調査を行って、しかもコロナ禍で苦しんでいる事業者が今後どうなっていくかという今、瀬戸際に立たされています。そういう中で、やはり調査をきちっとして、政策にも生かしていくということが重要だと思います。
先ほど、課長からもご答弁もありましたから、全産業調査を行うということで、時期的にはどのくらいになるんですか。
◎産業振興課長
調査につきましては、今、いつやるというようなところで、明言することはできないんですけれども、先ほどの例えば令和2年度におきました全産業調査であったり、あと今、経営安定化特別融資ということで、コロナ禍を踏まえて設置した融資制度がございます。そういった中でのアンケートにお答えいただいている内容であったり、または産業振興公社のほうでコーディネーターさんが日々まちの業者さんを回らさせていただいているところのそういった声も拾いながら、しっかりと施策には反映させていただきたいと。調査につきましては、一定程度しかるべきときにはしっかりと進めていきたいというふうに考えてございます。
◆吉田豊明
あと、区内農業の現状についてもお聞きしたいというふうに思います。ページでいうと26ページに、この10年間で農地面積は27%減少と。生産農家は15.5%減少、農業従事者数は35.6%とそれぞれ減少していますということで、この農地を減らさないための板橋区の努力というものについてはどのようなことをされているのか、お聞かせください。
◎赤塚支所長
農地を減らさないための取組ということでございます。2つの面から取組というのを進めておりまして、1つは、事実上、農地を守っていくための仕組み、法律等の改正に合わせた取組というのをやっていまして、生産緑地なんですけれども、こちらにつきましては、法改正によりまして特定生産緑地というものができたりとか、あとはその農地を貸しやすくなったというような、そういう仕組みもございます。
そういう制度の切替えを段階に合わせて農家さんのほうと、その生産緑地でいいますと特定生産緑地ということで、30年を迎える生産緑地をさらに10年間延長するというようなことになりますけれども、裏を返せばそうすることで10年間また農地を担保できるというようなものがありますので、切替えのタイミングで個別に農家さんと聞き取り調査をさせていただいたりという中で、可能な限りそのまま継続していただくというようなことをしていただきました。
あとは、先ほども少し話が出ましたけれども、担い手の部分です。そういったところでは、まだまだ道半ばかなというところもありますけれども、農業体験学校からの援農ボランティアさんというような取組、こういったものを徐々に拡大していくことで、担い手がいないことで、もうやめるしかないというような選択肢がないように、それは今後もやっていきたいというふうに思います。
◆吉田豊明
生産緑地から特定生産緑地へ、生産緑地の30年の問題があって、その後10年間の延長が法律で決まって、ここがうまくいかないとせっかく生産緑地として板橋区が大切に育ててきたものが台無しになってしまうんですよ。台無しというか、所有は農家ですから、板橋区がどうこう言えることではないけれども、大切な農地をなくさないという点でも、この移行の点では状況はどうなんですか。
◎赤塚支所長
生産緑地のほうに関しましては、ここの令和3年、令和4年の2年間で30年を迎えるという農地が51か所ございました。そのうちの45か所につきましては、移行するというようなことでございます。残念ながら6か所ほど生産緑地、特定を選択しないというようなことになったんですけれども、そのうちの一部、例えば赤塚公園に隣接した農地は、都がもう買収していて、もうそこは公園として活用するとか、そういうのもあります。あとは、なかなかもう担い手さんの問題もありますけれども、あとはご親族のお住まいとかの関係とかで農地をなかなか活用せざるを得ないとか、そういう生活にかなり関連したご事情とかもあるものですから、かなりの割合では移行していただけたのかなというふうに思います。
◆吉田豊明
担い手をどう確保するかということで、先ほどから農業体験学校の卒業生を新たな担い手として、人手に困っている農家さんにマッチングをするということが必要になってくると思うんですけれども、これがなかなか進んでいないというふうに聞いているんですが、これをスムーズに進めていくという点で区としてどのような対策を考えているんですか。
◎赤塚支所長
ご指摘のとおり、学校を卒業していただいて、一定のスキルは身につけていただいたとしても、例えば農家さんと同等のレベルにはなかなか難しいところもありまして、あとは農家さんと直接の、実際に農家さんのところに入ってやるとなりますと、そこで人間関係というのが発生してきたりというところで、ちょっと難しい面もあります。技術的な部分とその関係の部分ですね。そういう意味では、まず技術的な部分につきましては、これをもう一段ランクアップするような、そういう仕組み、農業体験学校の卒業生をさらにスキルアップするようなそういった仕組み、講習会といいますか、そういったものを構築していって、農家さんのニーズに耐え得るような人材を育成していくというようなところ。あとは、農家さん側からも少し人のあっせんとか、この人いい人だからちょっとというようなそういう流れとか、そういう話も農家さんへの働きかけとかというのをしていければと思います。
あとは、かなり先々を見据えた話になりますけれども、学校のカリキュラムなんかにも農家訪問とかというのを入れていただいたりしていますから、未来の担い手というようなところの育成というのもやっていければなというふうに思います。
◆吉田豊明
SDGsという点からも、地球の温暖化という点からも、農地の保全というのは非常に重要になっています。そういう状況だけに重い責任があると思うんですけれども、頑張っていただきたいなというふうに思います。
あと、もう1点は、農業を終わりまして、商店街、商業の現状についてお聞きしたいんですけれども、24ページには、区内商店街の推移ということで、平成25年には100の商店街が、これが減っていって、令和3年度には87というふうになっていますが、実態はもっと深刻なんじゃないかなというふうに思っていて、例えば昨年度、
商工業振興経費の中で商店街の支援を行ったわけですよ。具体的には、商店街の会費を板橋区が3か月もちますよというのを補正予算を組んでやりましたよね、6,210万円つけて。このときに、何件の商店街がこれに手を挙げたんですか。分かりますか。
◎産業振興課長
申し訳ございません。ちょっと今、手元に資料がありませんで、申し訳ございません。
◆吉田豊明
60商店街。60商店街が3か月分の商店街の会費は区が出しますよと言ったのに、手を挙げたのは60商店街だということは、現状は非常に深刻になっているんじゃないかなというふうに思うんですが、商店街また商業の現状について所管はどのように捉えているのか、お答えください。
◎産業振興課長
今、87商店街ということではございますけれども、大きな商店街、例えばハッピーロードさんだったり、中板橋さんだったり、成増さんだったりというところの大きな商店街というところは、やはりそれなりに体力があろうかとは思います。商店街の中には、本当に小さな商店街というようなところもございますので、一律には、なかなか今後、商店街を維持存続していくというところでは難しい面もあろうかと思います。そういったところで区がしっかりと支援をしながら、商店街、残っていただくような形で取組を進めていかなければいけないというふうな認識はございます。
◆吉田豊明
いずれの農業にしても、工業にしても、商業にしても、非常に厳しい状況に置かれています。それで、区の
産業振興事業計画2025では、2ページの下にも書かれているように、目指す方向としては、私はこれで間違っていないというふうに思います。
問題は、これを支えるだけの財源が確保されているのかという問題。板橋区では、令和3年度の予算では、産業経済費の比率が全予算の0.9%という低い水準になっています。例えばほかの大田区であったり、墨田区であったりは、より高い2.幾つとか、4.幾つというように産業経済費の比率が高いんですよ。ここに板橋区として、所管としても頑張るんだけれども、なかなかうまく事業を推進できないという1つの大きな問題点があるんだろうなというふうに思うんです。そういう点で、この産業経済費を引き上げるという点では、所管としてはどのような努力と見込みなんでしょうか。
◎産業振興課長
令和3年度の予算でいきますと、産業経済費、一般会計に占める割合でいきますと、構成比0.9%というような状況でございまして、ご指摘のとおり1%には達していないというようなところでございます。所管としては、しっかりと財源を確保して、様々な支援策に取り組んでいきたいと考えてございますので、しっかりと財政当局と調整しながら、構成比につきましても上げられるように努力はしていきたいというふうに考えてございます。
◆鈴木こうすけ
よろしくお願いします。短めにいきます。すみません、ありがとうございました。この板橋区
産業振興事業計画2025ということで、今後、コロナ禍、ウィズコロナを見据えた形の事業が入っていらっしゃいますし、そういった方向性が見えている中で、まず1点目聞きたいのがこの28ページなんですけれども、今後取り入れられるべき経済環境の変化や視点という中で、先ほど来、各委員のほうから持続可能な開発目標という中で、一番下にも書いてありますけれども、区としても国の目指す方向性と軌を一にして取り組んでいく必要があると。
これはどこの自治体でもやはりこういった持続可能な開発目標というのは本当に大切な視点であるのかなというふうには感じるんですけれども、今後ですが、産業社会づくりのための中小企業にとってのSDGsの参画への支援というところから少しお話をさせていただきたいなというふうに思うんですけれども、やはりこの中小企業さんのSDGsの参画への支援なんですけれども、今、ビジョン的にはある程度しっかりと描かれてはいるんですけれども、今後なんですが、板橋区としてSDGsの取り組むべき内容や目指すべきゴールをしっかりと明確に具体的に示していく必要があると思うんですけれども、まず1点目、そこだけ、明確に示していく、具体的に示していく方向性の事柄、動機づけがあればお答えいただきたいというふうに思います。
◎産業振興課長
ありがとうございます。SDGsの関係でございます。本編の42ページ、43ページ、お手数ですけれども、お開きいただきますでしょうか。こちらの展開2でございます。板橋ブランドの構築と強化のところで、43ページの上から2つ目の丸のところでございます。長期的に持続可能な企業経営の推進ということで、重点項目ということで据えさせていただいているところでございます。こちらにも書いてありますとおり、SDGs・ESGの認知度向上を図るとともに、区内事業者のそういったSDGs・ESGの視点を取り入れた経営を支援するということを進めていきたいというふうに考えてございます。
具体的には、ページが飛んで恐縮でございます。58ページになります。上のNo.29のところに板橋区SDGs/ESG経営の推進ということで、事業者さんのいわゆるそういったSDGs/ESG経営の指針につきましては、しっかりと支援策を検討・実施していきたいというふうに考えているところでございます。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。今日が9日ですので、11月の今年も11日、12日と板橋区の産業見本市ということで、私も地元の中小企業の社長と同行させていただきたいと思っておりますけれども、今、お話しいただいた中ですけれども、今後の展開としてやっぱり具体的なところの視点からもう一点だけお伺いしたいのが、先ほどあった推進の動機づけの観点というところから、やはり板橋区版のこのSDGsの経営の事例集、具体的にそういったものというのを作成しながら、企業各社の取組と支援、それと内容を記載して、外部に周知していくというふうな具体的な方向性というのも大事なのかなというふうに思うんですけれども、そこの点についてお伺いできればというふうに思います。
◎産業振興課長
取組の内容でございます。まだしっかりと確定というわけではございませんけれども、まずは事業者さんにSDGsにつきましてしっかりと取り組んでいただくというところで、SDGsについて支援に入らさせていただいて、なかなか区でSDGsの認定というところは少しハードルが高いのかなというところがございますので、ちょっと認定とはいかないまでも、例えばパートナーシップじゃないですけれども、そういった形での認定に代わるものというところで、少しハードルを下げたところで企業さんと取り交わさせていただいて、取り組んでいただいた事業者さんは、広く周知をして、その事業者さんも取り組んだことに対する一定程度、PR効果ということも必要だというふうには考えてございます。
できれば冊子等、もちろんホームページ等で広く周知していくことによって、その事業者さんの価値を上げていくというような取組が必要かというふうには考えてございます。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。やはりどこの自治体の中小企業さんでもなかなかSDGsの経営の計画をしっかり上げていこうというふうなところは本当に高いハードルがあるのかなというふうに私も感じますので、そういったところはぜひ区側のほうとも、そういった専門家の支援を通した形でこのSDGsをしっかりと中小企業の方々に参画支援を今後お願いしたいなというふうに思います。
それと、あともう一点が67ページでございます。これは前回の一般質問でもちょっと取り上げさせていただきましたけれども、この67番のNo.60、板橋区簡易版BCP策定支援事業でございますけれども、これは少し所管が違うところでお話しすると、介護関係に関しては補正予算で約320万円ほどですかね。BCPの支援ということでの事業費が計上されましたけれども、しっかりとこれは国で決まっているBCP、これは策定しないとなかなかついていけないというふうなお話にもなってくるのかなというふうに思うんですけれども、まずそういった視点の中から少しご質問をさせていただきたいというふうに思うのは、簡易版BCP策定支援事業、こういったものを今、板橋区のほうは継続をしていると思うんですけれども、こういったものに関する先ほどの補正予算、フォローアップというところも大事だと思うんですけれども、定着、改善についてしっかりと区側がアプローチを強化していっていただきたいなというふうに思うんですけれども、今後の産業振興課から見てのBCPの策定支援について少しお答えをいただきたいなというふうに思います。
◎産業振興課長
板橋区の簡易型BCPの策定支援事業の件でございます。簡易型BCPにつきましては、もう平成20年代から取り組まれてきていまして、実際にやっていただいた企業さんも確か100社程度には上るというところでございます。コロナ禍もそうですし、いろいろ昨今では水害であったり、震災も懸念されるところでは、区内事業者さんがBCPをしっかりと策定いただいて、いざというときにはしっかりと事業継続していただくような取組ということで、非常に重要なものだというふうに考えてございます。
こちらのBCP策定支援事業につきましては、令和2年度から4年度につきまして増額で対応しているというところでございまして、まさに力を入れて取り組んでいるところという認識ではございます。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。今お話しいただいたとおりで、やはり区内の中小企業者、防災水害対策、感染症対策、これは今コロナ禍が終わって、来年、AIの予想ですと第6波が来るというふうなお話もありますけれども、そういった感染症対策を念頭に置いたBCP、しっかりと策定をしていただきたいなというところと、今後それをさらに浸透させるために、例えば普及啓発によるセミナー等もこのコロナ禍でようやっと来年の1月5日に飲食なしで賀詞交歓会が区内でスタートできるというふうなところで、皆さんも大変喜んでいらっしゃるというふうな状況を踏まえてお話しさせていただきますけれども、しっかりと意識づけの意味からもセミナーの開催、今後できればいいなというふうに思っているんですけれども、今のところの区としての見解、すぐにできるというわけではないと思うんですけれども、今後の見解と展望、そういったものがあれば、お示しいただきたいなというふうに思います。
◎産業振興課長
これまでもセミナーでは、例えばコロナ禍であればオンライン等で開催というようなところもございますし、セミナーをやることによって広く普及啓発するということは非常に重要だというふうに考えてございます。リアルで開催が可能なのか、またはオンラインなのか、また両面でというようないろいろなやり方があると思いますので、そのあたりはしっかり時勢に合ったセミナーの開催というようなところで今後進めていければというふうに考えてございます。
◆高山しんご
すみません、よろしくお願いします。私からは、事業計画2025のDXの部分について伺わせていただきます。事業計画2025、これは向こう4年に適用されるといいますか、向こう4年の計画でございまして、ポストコロナ、ウィズコロナの観点からは非常に重要な時期の計画だと思っております。その中で、前回、6月にご報告いただいた中で、前回の資料を持ってこさせていただいたんですけれども、イメージ図というのがついていまして、幹の部分にDXとあとSDGs、ブランドというところがありまして、これはいたばしNo.1実現プラン2025の3本の柱というところに対応するところだと思うんですね。その点からちょっと伺わせていただきたいんですが、本事業計画2025の中のDXの位置づけというのを伺わせていただきたいというので、具体的には区内産業のDXに対する区の姿勢というのは、この事業計画にどういった形で現れているのかというところを伺えればと思います。
◎産業振興課長
DXの取扱いでございますけれども、すみません、先ほどと同じ場所になるんですが、本編の42ページでございます。展開2の板橋ブランドの構築と強化というところで、42ページの文を読ませていただくと、AIやIoT・ロボティクス・5Gなどの第4次産業革命・スマート化及び環境経営の対応に向け、DXやSDGsなど新たな潮流を迅速かつ的確に捉えることということで、このあたりでDX、しっかり区としても取り組んでいくというような形での位置づけのほうはさせていただいているところでございます。
併せて、43ページ目のところで、またごめんなさい、先ほどと同じ部分になるんですが、上から2つ目のところの長期的に持続可能な企業経営のところではなく、その上です。失礼いたしました。ビジネスモデルのデジタル化による生産性向上の重点ということで、区内事業者のビジネスモデルのデジタル化を推進するということで、生産性を向上していきますよということでの記載をさせていただいてございまして、実際の事業につきましては、ページが飛びまして、57ページ、上から2つ目のところで、No.26、DX導入支援事業ということで、区内事業者が自社の経営にDXの視点を取り入れられるように、いろいろな周知活動であったり、相談機能等、必要な支援を今後進めていくというところを新規で取り組んでいく予定でございます。
◆高山しんご
ありがとうございます。私がなぜこの質問をしたのかというと、いたばしNo.1実現プラン2025の中で、3本の柱の中の1つの柱ということで、掲げられているDX戦略というところに対していささかこの事業計画2025の中では、DXに対する区の取組というのが姿勢として、区内産業のDX化という観点においてちょっと弱いなというところを感じたところなんですね。具体的に先ほど、57ページのお話がありましたので、これに沿ってお話をさせていただきますと、一番上の57ページの施策番号8のところに、ビジネスモデルのデジタル化による生産性向上というふうに記載されているところなんですが、これは含意としては、これだけ読むとアナログのビジネスモデルをデジタル化するというふうに捉えられるのかなと思うんですけれども、そういった意味合いで記載されているのかというのか、もしくはこれはそのままDXの言い換えなのかというところをまず伺えればと思います。
◎産業振興課長
DXにつきましては、お話しいただきましたとおり、いたばしNo.1実現プラン2025でも3本の柱の1つということでもございますし、今回の
産業振興事業計画でもDXは力を入れていく部分というふうに考えてございます。ビジネスモデルのデジタル化による生産性向上ということは、基本的にはDXのことを一部言っているというところでございます。
◆高山しんご
ありがとうございます。DXもいろんな捉え方があって、いろんな多義的といいますか、そういうものだと思いますので、書き方の問題もあると思うんですが、DXのことだということで理解させていただきました。その上で、その下のNo.26、先ほどお話しいただいたDX導入支援事業のお話なんですが、例えば国の経産省のほうでは、DXの問題の中で2025年の壁という話とかがあると思うんですね。2025年の壁、要は中小企業の方々がそのDXをしていないと経済的に損失するとか、人材面でデジタル対応できなかったりとか、そういったところで2025年の壁の問題とかが言われているところなんですが、区内産業、区内事業者に対してこういった事業としてDX導入支援事業をするに当たって、具体的にDX化していかなければいけない必要性に対してどういった対応を事業として具体的に行っていくか、ちょっとここは詳しく伺えればと思います。
◎産業振興課長
DX、こちらについてはまだかっちりと固まっている事業ではないんですけれども、内容的には、DXに取り組んでいきたいという事業者さんのところにいわゆる専門家の方を派遣させていただいて、どういった形でその企業に合ったDX化が必要なのかというところを企業さんと一緒になってご検討いただいて、そういった導入に向けての支援をサポートさせていただいていくというようなところがメインの事業になろうかと思います。
◆高山しんご
ありがとうございます。今、恐らく例えば周知活動、相談機能というのは、システム面ですとか、クラウド導入とか、そういったお話がメインになるのかなと思うんですけれども、そこに関してはもちろん必要な部分だと思うんですけれども、一方で人材面、あと技術面、そういったところというのもサポートが必要だと思うんですけれども、そういったところに関して区としてサポートしていく部分は考えておられるのでしょうか。
◎産業振興課長
おっしゃるとおりDX、その場で対応してもやはりその企業内にそういった人材がいないとなかなか継続性というところも難しいのかなというようなところではございます。そういった意味では、例えば今後はまずは事業者さんに支援に入りながら、いわゆる人材の育成というようなところは、引き続きその導入を支援した後のアフターフォローというんですか、そういったところはしっかりと取組を検討していく必要があろうかと考えてございます。まだ事業の中身は固まっていないものですから、ご指摘いただいた部分は十分踏まえていかなければいけないというふうに認識はしてございます。
◆高山しんご
ありがとうございます。もう一つが、人材面ですとか、技術面の振興も含めて、今後具体的な内容に入っていかれると思うんですが、ビジネスモデルのデジタル化ということで、区内事業者さんの中には、ビジネスモデル自体がアナログな事業者さんというのはいらっしゃると思うんですが、そこに対して例えばデジタル化によって恩恵を受けられる部分というのを、具体的には例えば商店街をイメージしていただければいいんですけれども、デジタル化に関して、そういった様々な業種に対してデジタル化をしていくというところについて、これは具体的な話になってしまうんですけれども、想定されている部分というのはあるんでしょうか。
◎産業振興課長
例えば1つ例とさせていただくと、商店街のデジタル化というところかと思います。例えば25番でございますけれども、キャッシュレスの決済推進事業というようなところで、まさになかなか商店街の中でもキャッシュレス対応できていないような店舗さんも含めて、キャッシュレスの決済を推進していくことによって、また一つデジタル化が進んでいくのかなというようなところもございますし、また昨今、ECサイト等というお話もあろうかと思います。なかなか区でECサイトを立ち上げてというところは難しいかとは思います。例えばそういった事業者さんが出てきた段階でいろいろと区で支援を検討できないかというところも踏まえて、この中にはまだ記載はないところではございますけれども、今後はしっかりいろいろとアンテナを張り、情報を捉えながら新たな施策はいろいろと追求していく必要があろうかとは考えてございます。
◆高山しんご
ありがとうございます。先ほども申しましたとおり、国のほうでいろいろ議論されている部分があって、2025年の壁ですとか、そういった話というのは、ちょうどこの事業計画2025の終わりの年ということになってくると思います。そうすると、その壁が訪れるのがこの事業計画の終わりのときということになりますので、やはり4年間しかないものになってくると思うので、DXを導入しませんかと言っているだけではあっという間に来てしまうところだと思うんですね。なので、結構スピード感を持ってやっていただいたほうがいいのかなと思っているところですので、ぜひスピード感を持って区内産業のDXという観点で進めていただければありがたいです。以上です。
◆杉田ひろし
本編の59ページのNo.34で、いたばし未来の発明王コンテスト、こちらに記載のとおり、区内外の小中学生を対象に、ものづくりをテーマにしたアイデアを募集するコンテストを行いますということで、本当にとても夢のあるすばらしい取組だなというのはしみじみ感じておりまして、ぜひこれを事業展開、今後もさらに進めていただきたいなというふうに思っております。そういった意味で、この事業計画2025も読んで夢のある小中学生をはじめ、区民の皆様方も本当に何か期待ができる、そういった本編になればいいなというふうに思っておりまして、そういった点で言いますとページの本編17ページにコラムが2つありまして、光学産業に対する区の支援、特に「ODF'14 in ITABASHI」ということで写真がありますけれども、板橋でこういった大きな国際的な大会を開催したんだなという、国際会議ですか。
また、この下のほうでも18桁の正確な時計ということで、また50ページのほうにもコラムの記載がありまして、紫外線照射ロボットの開発、こういったコラムを読んでいると本当に板橋はすごいな、夢があるなというのを感じるんですけれども、できれば今回、素案ということで、今後原案を作成するに当たりましても、こういったコラムを増やしてもらえると、とかくやっぱり文章、今回は写真もたくさん入っていますのでとても分かりやすいんですけれども、やっぱり夢を持てるような観点から、こういったコラムがあるとすごく親しみもあって、また希望も持てる。そういった読んでいけるような方向性をもしできれば、具体的にはコラムをもう少し増やしてもらいたいなと思っているんですけれども、その点はいかがでしょうか。
◎産業振興課長
すみません。ありがとうございます。おっしゃるとおり、計画だけですと読んでいて少し頭が疲れてしまうようなところもあろうかとは思うんですが、コラムをほっとしながらお読みいただいて、区ではこういった関係があったり、こういう取組をやってきたんだなというところをしっかりとご認識いただけるのかなというふうに思っていて、コラムもこの計画をつくる中では重要な構成の一つなのかなというふうに認識はしているところではございます。
コラムにつきましては、基本的にはなるべく多く載せてきたつもりではございます。また今後、何か足せるような、そういったコラムがあれば、取り込めればなというところではあるんですけれども、今、すみません、はっきりあとどれぐらいのコラムを増やせますというところはなかなかすみません、明言はできないところではございますけれども、読んでいて楽しめるような、誰もが手に取りたくなるような計画の構成を目指して進めていきたいというふうに考えてございます。ありがとうございます。
◆杉田ひろし
ありがとうございます。やっぱりコラムで関連すると、この本編の32ページにもコラムの記載がありまして、「渋沢栄一の理念が息づくまち板橋」、ちょうど今、NHKでも大河ドラマをやっていますけれども、先週も養育院の放映がありましたけれども、板橋と関連があるんだなとか、板橋ナンバープレート、板橋のがあるんだなというのをまたなおさら周知できるかと思いますので、またぜひコラムのほうも今後、前向きに掲載を検討していただければなと要望させていただきたいと思います。
また、もう一つ夢のあるという点で、小・中学生の本当に夢の持てるという点で、もう10年ぐらい前だったと思うんですけれども、航空産業、板橋も参入するということで、結構前向きに取り組んでいたように記憶しているんですけれども、また海外販路等、そういったものにも積極的に取り組む方向性があったかと思うんですけれども、そういった今回のこの事業計画等を見ておりましても、なかなかそういった点がどこに行ってしまったのかなという気がしておりまして、特に将来像が未来を輝かせる産業文化都市ということで、ここもやっぱり未来を輝かせるという点もありますので、そういったまた航空産業とか海外販路、また場合によってはロケット産業とか、そういったものにも取り組んでいけるような方向性もまた検討していただければなと、これまた要望になってしまうんですけれども、もし見解がございましたら、お聞かせいただけますでしょうか。
◎産業振興課長
航空産業とか、そういったいわゆるロケット産業とかというようなところの記載がというようなお話でございます。今回の計画でございますけれども、冒頭でちょっとご説明させていただいたいわゆる展開1から4ということで、人材であったり、ブランドの強化であったり、地域の魅力、にぎわいの創出だったり、まちづくりの伝統というところに焦点を当てさせていただいての構成をさせていただいているところではございます。そういった意味では、例えば先ほどの航空産業というところでは、なかなかハードルが高いというようなところもありますけれども、例えば医工連携というようなところでは随時進めさせていただいておりますし、また今後でいけば、例えば少しロボティクス系を目指していくために何か検討できないかとか、そういったところの取組も進めていきたいなというふうには考えてございます。
杉田委員からお話のあるとおり、板橋が少し先を行くといいますか、先進的に取り組んでいるところは、今後、計画に必ずしも記載がなくても分かるような形で、しっかりとPR活動というところでは行っていく必要があるというふうに認識しておりまして、そういった場合には、例えばホームページで紹介したりとか、いろいろな手段を用いてPRをしていきたいというふうに考えてございます。
◆杉田ひろし
ありがとうございます。ぜひ60ページにも先ほどの光学の板橋という点とか、また今お話ありました医工連携交流会とかの記載もありますので、引き続きまた夢のある事業計画になりますよう、本当に未来を輝かせる事業計画になりますよう要望いたしまして、質問を終わりたいと思います。
◆荒川なお
すみません、素案の41ページで、人づくりを進めるための施策の中に人材確保・就労支援の充実というところがあるんですけれども、やはり人材確保という点では、特にコロナ前からもかなり問題というか、いろんな角度から指摘もされてきたかなというふうに思うんですけれども、今回、
新型コロナウイルス感染拡大による失業者への支援という観点からということだけがここには書かれているんですけれども、本当にこれだけなのか。ほかにも何か人材確保の支援というのを視点を持っているのであればお聞きしたいんですけれども、それについてお願いします。
◎産業振興課長
今、お話しいただきましたとおり、41ページ目の記載には、コロナの感染症の拡大による失業者への支援という観点というところと、またそれ以降、例えば若年層や女性高齢者、障がい者等の就労に向けては、関係部署と連携しながらサポートをというようなところもございます。もちろんコロナ禍で例えば人材が不足しているということだけではなく、これまでも区内企業さんですと人材を獲得していくというところではなかなかご苦労されています。そういったところも踏まえて、やはり産業でございますので、区内事業者さんの立場に立った就労確保というところは必要になってくるかというふうに考えてございます。
◆荒川なお
私のところにも、例えば特にこのコロナ禍で感染のリスクの高い職業であるとか、あと恐らく売上げが落ちて給料が減っているというのもあるのかもしれないですけれども、専門的な職種での人材、紹介してくれないとか、そういう話は幾つかあるんですけれども、ただ簡単にはなかなか紹介できなかったりするんですけれども、そういう視点というのは、もう具体的なところが必要じゃないかなと思うんですけれども、どういう方向性を持っているのかというのもお聞きしたいんです。
◎産業振興課長
例えば特定の企業さんに特定の方を紹介するのは、なかなか板橋区として取り組むのは難しいかとは思ってございます。全般的に広く、例えば区内事業者さんが人材不足というようなところに対しては今年度も行っておりますけれども、一度今、なかなかお仕事に就けていない方に募集をかけさせていただいて、その方々が企業さんに出向いていただいて、一定程度就労していただく中でマッチングをさせていただいて、その後、うまくニーズ等が合えば、そのまま就労につなげるというような事業展開もしてございます。そういったところを今後もしっかりと取り組んでいければなというふうに思っておりますし、またそういったお困りの企業さんがあれば、いわゆる人材確保の紹介のところにつないでいくということも必要になってくるのかなというところではございます。
◆荒川なお
実際に、やっぱり人材不足というところで早急に今、求められるような部分も大きいと思うんですけれども、今聞いていて思ったんですけれども、区内事業者と既に結びついているというか、人材確保につながっているという例としてはどれぐらいあるんですか。
◎産業振興課長
先ほど言ったような事業の取組で今、すみません、どれだけ就労につながっているのかというのは、今ちょっと手元には数字は持ち合わせてございませんで、申し訳ございません。
◆荒川なお
後で分かればなんですけれども、区内事業者と結びついているところというのを資料で頂きたいと思います。
あと、関係部署というのはどういう、具体的にはこれも資料でもいいかなと思うんですけれども、これも頂けますか。どういう関係部署とサポートしながら、既に実施している、これからしていくという部分もあるのかもしれないんですけれども、それも後で資料でもいいと思うんですけれども、頂きたいのですが、お願いできますか。
◎産業振興課長
関係部署といいますと、やはりそういった障がい部門であったり、福祉部門であったりということにはなろうかと思います。
○委員長
資料の要求がありましたが、提出はできますか。
◎産業振興課長
では、そこをちょっと記載してというようなところで。
◆荒川なお
今、答弁いただいたんですけれども、資料のほうが多分見やすくて分かりやすいと思うので、そういう資料を頂きたいと思います。
あと、もう1つは、47ページで、先ほどもちょっとありましたけれども、このまちづくりの観点で、先ほど、大山とかも例には挙げられていたんですけれども、この間、決算総括質問の中では、まちづくりをやるという中では、にぎわいをつくるというところは試算していないという答弁だったんですね。これはちょっと部署が違うところが答弁していますけれども、そういう中で、これからいろいろな声を聞きながらやっていくということだったんですけれども、実際にまちづくりが箱としてはある程度決まっていく中で、声をどこまで受け入れられるのかというところはやはりちょっと心配なんですけれども、その辺についてもお聞きしたいんですが、お願いします。
◎産業振興課長
前回の総括質問のにぎわいのというところでのまちづくり推進室のほうの答弁内容のお話だったかなと思います。あとは、例えばピンポイントのにぎわいというだけではなくて、商圏調査的なところは、あちらのまちづくり推進室のほうでも過去に行っていることがあろうかと思います。そういったデータをベースにしながら、いろいろと検討できる部分もあるのかなというふうには考えてございます。
◆荒川なお
ほかの部署で持っているデータという話がありましたけれども、やはりそうすると先ほど言ったように箱も決まっていて、いろいろな人材確保であるとか、あとコロナ禍なのでかなりスペースを広く保たなければいけないとか、そういうところも求められてくるとは思うんですけれども、結局今までの声を聞いているところだけだったら受け入れきれないんじゃないかというのは、今の答弁を聞いていても払拭できないんですけれども、そういう点に関しては、結局は、何を優先するかというところですよね。ある程度のところまでしかもうできないということなのか、それともちゃんと声を受けられるようにほかの部署とも連携して、まちづくりの在り方、ある程度決まっている箱の形まで変えていくのかという、そういうところまで見えてこないとやっている意味もなかなかないとまでは言わないですけれども、難しいのかなと思っているんですけれども、答弁をいただきたいんですが、お願いします。
◎産業振興課長
もちろん産業部門だけではなく、しっかりとまちづくり部門と連携しながら、こういった再開発系は進めていく必要があろうかと思います。いろいろな調査物につきましては、例えばまちづくり部門がやって、産業部門が同じことをやってもしようがないとは思いますので、そのあたりはしっかりとすり合わせながら、必要に応じて調査というようなところは検討していく必要があろうかと思います。まずは、産業の部門といたしましては、先ほどもちょっと触れさせてはいただいたんですけれども、今、ハッピーロード大山商店街さんのほうに専門家を派遣させていただいて、商店街さんがどのような形でにぎわいを創出していきたいかというお話合いの中に一緒に入って、どういった形が望ましいのかというところは進めさせていただいていますので、そういったところも併せて、しっかりとまちづくりへの支援はしてまいりたいというふうに考えてございます。
◆荒川なお
大山だけじゃなくて、ほかでもやっぱり同じような状況等ありますし、実際、店が特に最近になって結構潰れてしまっているところもある。やっぱり時既に遅しみたいなふうになっているわけですよ。だから、そうならないように、より早くそういう対応はしていただきたいというふうに思います。
最後、1点だけなんですけれども、14ページに板橋のいっぴんのリニューアル事業、これはほかのページにも掲載されているんですけれども、これが具体的にどういうことが、絵本のまちとかいうのもどこかに書いてあったかと思うんですけれども、具体的によく分からないので、どういうふうにこのリニューアルを検討しているのかというのを最後、お聞きしたいのですが、お願いします。
◎産業振興課長
板橋のいっぴん、広く周知はできているのかなと思うんですけれども、板橋のいっぴん、その商品をもう既に10年ぐらい新しく新規で取り入れていないというようなところもございまして、少し陳腐化してしまってきているところもあるのかなというところではございますので、新たにいっぴんを再認定なり、新しいものを取り込んだりと、しっかりとリニューアルをしていきまして、その際には、今、板橋区と進めている絵本のまちとしてのブランド戦略もございます。なので、例えば絵本のまちにちなんだような商品があれば、取り込んだりというところで板橋のいっぴんの中に絵本のまちにちなんだ商品を入れていければなというところもございます。
また、冊子を作って終わりではなくて、今後はしっかりと販路拡大にもつながるような形で取り組んでいきたいというようなところで、新たなリニューアルを進めていきたいというところでございます。
◆荒川なお
私も絵本のまちと具体的に書いてあったので、もうちょっと大きいところまで決まっているのかなと思ったんですけれども、例えば中央図書館が新しくなっていて、その近くの商店街と絵本のまちとうまく関連づくか分からないんですけれども、そういうところまでは全然まだ考えとしては至っていないということでいいんですか。あと、ほかの分野というのは、何かやろうと思っているけれども、全く未知な状態ということでいいんですか。その2点を併せて、最後お聞きします。
◎産業振興課長
例えば、これまでは飲物であったり、食物であったりというところかと思います。そこにプラスして、こちらにも記載させていただきました、例えば区内産の野菜とか果実とかというところも今後、リニューアルしたいっぴんに取り込んでいけるかとか、そういったところもいろいろと視野に入れながら進めていきたいというようなところではございます。
◆田中いさお
すみません、お昼になって。短めに終わりたいとは思っています。まず、農地と商店街施策の件で、大きく2つで短めにお聞きしたいと思います。先ほど、吉田委員からもお話があったとおり、農地の件については、やっぱり農地保全というのは今後の課題だし、SDGsの視点からも必要だというふうに私自身も思っています。
それで、農業委員をやらさせていただいて、この間、農地調査も行かせていただいて、現場の農家の皆さん、非常に頑張っていまして、何とか農地がもつように、農家さんが持続可能な状況になってほしいなと思いますけれども、先ほどもお話があったとおり、26ページには農地も従事者も生産農家の戸数に関しては横ばいに近いという状況ですけれども、明らかに下がっているということですよね。いずれゼロになるんじゃないかという危惧が僕はありますよ。上向きにさせるということなしにはではですよ。ただ、ゼロにならないためにいろんな施策を打って、きっと支援は行われていると思うんですけれども、率直に農家は板橋区からなくなるかどうか、ちょっとお伺いします。
◎赤塚支所長
現実的に今、減少傾向にあるというところと、あと様々高齢化とかそういうのもあるので、何とか維持していくというような方向で進められればと思います。ですので、ゼロになるということはないように今後、取り組んでいければと思っております。
◆田中いさお
無理な質問で申し訳なかったんですけれども、増やすという思考を入れない限り、僕は無理だと思うんですよ。だから、大体今、農地がなくなるのは、相続税とか税金対策で売ってしまうというのがほとんどで、そのときに板橋区が買うという状況がつくれるのかというのが一つの視点だと思います。でないと、これはずっと増える要素はありませんから、減るのを止めているということなので、それを買うという視点と、企画総務委員会等でもう費用対効果をもってその農地を買うという切り返しを区政がするかどうかは僕は分かりませんけれども、支援としてはあるべきじゃないかという点があると思います。
あと、今、施設管理でいえば、複合施設にどんどんして、余った土地は再利用していこうというような大枠な話は以前から聞いていますけれども、そういうときに大概区は売却するという方向に行く可能性が高いと思います。それも持続可能な板橋区政のためには必要なことだと思いますけれども、ぜひそういう空いた土地のときに売らずに、農地として活用できないかという、このとどめるというよりも増やすという視点を入れない限り、僕はいずれなくなるんだと思いますよ、間違いなく。これは何十年後か知らないですよ。
赤塚支所長がおっしゃったとおり、そうならないためにいろんな助成制度や援農ボランティアに力を入れていくんでしょうけれども、緩やかになくなっていくということだと思うので、ぜひどこかのタイミングで増やすという視点もちゃんと入れていただきたいな。じゃないと、もうこれは増える要素がないので、お金がかかることだと思うので非常に難しいと思いますけれども、そういう意見を上げていくというところからまず始めないといけないと僕は思うところがあるので、その見解だけお伺いします。
◎赤塚支所長
農地を区が持つかどうかという部分ですね。この辺の問題に関しましては、本当に行政全般的な様々なニーズの中でどれを優先していくかというような、そういった議論になっていってしまうものですから、なかなかこの段階でどうしたいというようなお話も難しいんですけれども、最低限やっていきたいのは、相続等は何とか大丈夫というような方で、単に営農できない方に関しては今もやっていますけれども、その土地をお借りして、区が借りることはできますのでお借りをして、区民農園とか、例えば体験学校も地主さんからお借りしてというようなところがありますので、そういうふうにして残していくということは最低限やっていきたいなというふうには思います。
◆田中いさお
すみません、ありがとうございます。今精いっぱいやられているのは重々分かった上での質問ですし、ぜひ守っていただきたいな。最悪、隣接地に埼玉県とかあるので、そこの土地を借りるとか、そこを区民農園にして、都市部で農業というのは非常に難しい。そもそも難しい話だと思いますよ。1本大根100円のものを高い土地で植えて、今、僕、大根を作っているんです、プランターで。この手間暇といったらやっぱり大変ですよ。それを費用対効果で1本二、三千円の大根になってしまいますよ、僕が作っている大根。都市農業は、でもそういうことだと思うので、英知を使って何とか農地を守るという視点は、いろんな視点を入れながら、見た目上なくなるんです、僕から言わせると。どうしても上がる方策をしないと。だから、そこの視点をぜひ入れていただきたいということで、これは要望だけにしておきます。ぜひ今頑張っていらっしゃるので、よろしくお願いします。
あと、商店街の件なんですけれども、先ほども話があったと思うんですけれども、もうこちらのほうも農業と一緒と言ったら本当に申し訳ないんですけれども、衰退の傾向が見られます。一人勝ちの大きなところはあると思いますよ。それでも、小さな商店街、1店舗なくなり、2店舗なくなり、うちの近所でもそういう商店街、何個かあります。もう僕の本当の近所の商店街、5店舗、4店舗しかないですよね。それを商店街と呼ぶのかというぐらいになっています。ただ、これでまた農業と同じように、空き店舗ルネッサンス事業とか、様々な事業で支援していただいているというのももちろん知っているところなので、あらゆる手を使いながら、商店街が盛り上がるような方法をつくっていただきたいなと思いますし、板橋区の基本構想から、基本計画から、きっとよい計画ができているんだと思います。
それで、僕がちょっと求めたいのが、一つひとつの計画について僕が批判するようなものはないんですけれども、全国でも本当に衰退した商店街が復活したという事例はいっぱいある。いっぱいとも言わないまでも、あると思うんですよ、全国には。その視点を入れないと、小さな商店街、衰退しかけている商店街を盛り上げるということはなかなか難しい。
職員の皆さんの英知を使っても失敗を繰り返しながら、やっぱりこれは駄目だったな、じゃ、違う計画をつくろうというのももちろんでしょうけれども、それはもう成功事例を手に入れるのがある意味、費用対効果的にも全然よいことだと思いますから、ぜひ全国の成功事例、積極的に職員さん、視察に行ってもらって、もしくはオンラインでもいいですから、そこをどうやってその商店街が盛り上がったかという事例を、ただその土地柄とか、マッチングは非常に何か難しい。その地域の特性があったりするでしょうから、非常に難しいとは思いますけれども、そこから学ぶことが僕はあると思うんです、必ず。そのままこっちに持ってこれなくても、ここをちょっと変えたら、なんだ、二、三店舗しかなかった商店街が10店舗になったとか、例えばそういうこともあると思いますので、これはあくまでも事業計画ですから、これは実行プランにもまた落とし込まれて、いずれ個別計画のほうですか。そのときにぜひ実効性のある、何か効果が期待できるものをぜひつくり上げてほしいということを要望しますが、その見解についてお伺いします。
◎産業振興課長
ありがとうございます。確かに全国では復活している商店街さんというところの事例も見られます。今、お話しいただきましたとおり、しっかり職員のほうでもなかなかこういった時期なので視察というところは難しいかもしれませんけれども、こういった時代でございますので、インターネット等でも確認できたり、電話でお伺いすることも可能かと思います。そういった事例をしっかりと研究しながら、今後の施策に生かせる部分は取り組んでいければというふうに考えてございます。ありがとうございます。
◆大野治彦
委員長にお願いがあります。今日、この素案を質疑しました。このスケジュールを見ると2月、3月に
区民環境委員会の報告があります。この時点では最終、固まってきていますので、産業振興課の皆様には、ぜひ今日の委員の皆様の意見をこのときにどう反映されたかを発表していただいて、このときにああしてほしい、こうしてほしいともう無理なので、そういった委員会にしていただけるようにお願いしたいと思います。
○委員長
そういうご意見もありましたので、関係部署の中でご検討いただきまして、次のときのご報告でもし工夫をしていただけたらありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
よろしいでしょうか。
(発言する人なし)
○委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
委員会の途中ではありますが、議事運営の都合上、暫時休憩いたします。
なお、再開は午後1時15分といたします。
休憩時刻 午後零時13分
再開時刻 午後1時15分
○委員長
休憩前に引き続き、
区民環境委員会を再開いたします。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、「板橋区
観光振興ビジョン2025」前期の評価及び今後の展開についてを議題といたします。
本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。
◎くらしと観光課長
追加というか簡単にご説明だけさせていただければと思います。板橋区
観光振興ビジョン2025の前期の評価及び今後の展開でございます。こちらのビジョンでございますが、平成29年度に策定されまして、計画期間は9年間、令和7年度までございますので、その中間年度に当たります本年度につきまして、これまでの進捗状況を中間報告として取りまとめさせていただきました。
今回、計画の前期といたしましては、令和2年度に
新型コロナウイルス感染拡大の影響によりまして、大きな転換点がございましたので、そこまでを前期といたしまして、その後が後期という形での取りまとめになっております。前期につきましては、5つの目標について71事業という形で位置づけておりましたが、後期につきましては、7ページ以降にございますが、55事業に71事業を取りまとめ、事業が終了したものもございますので、それについて取りまとめとしまして55事業という形で、また今後の展開としまして3つの視点というところも新たに加えまして、今後推進していくという形になっております。以上でございます。
○委員長
本件について質疑のある方は挙手願います。
◆鈴木こうすけ
午後もよろしくお願いいたします。ご説明ありがとうございました。この板橋区
観光振興ビジョン2025、今、各事業の評価ということでいただいているんですけれども、ちょっと何点か、評価が正しいのかというところは当然区側のほうの評価ですので、そこについては我々が何を言うという話ではないんですが、見ていただきますと、5ページに目標の4で、地域を挙げて魅力を発信するという中に、前回もお話しさせていただいたんですけれども、52番に観光アプリの運用というところがございます。
これ、評価を見てみますと、前期の評価としてはAというふうな形なんですが、まずこのAの評価をつけた、例えばどういうところでこの観光アプリの運用がAの評価になったのか。そういった経緯が分かれば、抜粋してで構いませんのでお示しをいただきたいというふうに思います。
◎くらしと観光課長
観光アプリの運用でございますが、こちらにつきましてA評価という形でつけさせていただいております。令和2年度については区内の周遊をしていただく事業で、ぐるっと板橋スタンプラリーという機能を追加いたしまして開催しております。それに伴って、ダウンロード数も若干増えているという形でございます。そういったこともございますので、今年度も引き続き、今現在スタンプラリーという形で開催しておりまして、ダウンロード数、また板橋を知っていただくということで、そういった事業を展開できたということでA評価とさせていただいているところでございます。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。今、ダウンロード数のお話がございました。前回の常任委員会でもお話ししたんですけれども、やはり先ほどの田中委員のお話ではないですが、何か地域の特性で、例えば札幌市ですとか、前もお話ししました横浜市、ああいったダウンロード数が観光アプリを持っている自治体でかなりの数字が、ダウンロード数が上がっているというふうなところがあるんですけれども、課長のほうでA評価につけたので、ダウンロード数は若干上がったというふうな認識はお持ちだと思うんですけれども、今後、今コロナ禍でしたので観光アプリ、こういった若い世代が区外からいろんな形で板橋の魅力をということで来場されて、そしていろんなものを観ていくというふうなところを含めた中で、若干という表現よりは、逆にかなりこのダウンロード数が高いところをもっともっと勉強してという言い方は大変失礼な言い方なんですけれども、そういったところを学びながらダウンロード数をまず増やしていきながら、アプリの内容も含めて、検索をしたほうがいいのかなと思うんですけれども、その点についてお示しをいただきたいというふうに思います。
◎くらしと観光課長
ありがとうございます。ダウンロード数について、そういった先進自治体というか、観光地の自治体なんかも確認しながら進めさせていただければと思っています。ただ、板橋についてでございますが、今年度でございますが、今現在、実はスタンプラリーを開催いたしておりまして、大分コロナの収束が見えてきたというところもあるのか、人出が大分増えてきたというところもありまして、例えば8月31日から、9月中のダウンロード数としては、新規ダウンロードが48件位だったんですが、9月末から10月の末現在、それが1,076件という形で増えてきているというところもあります。
ですので、こういった地道な事業を活用しながらダウンロード数を稼いでいくと。また、更新とか内容の充実なんかも職員のほうでいろいろ研究しながら進めさせていただければというふうに思います。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。まさにそのとおりだと私は思います。我々がというわけではなくて、例えばお休みの日に区内に住んでいらっしゃる職員の方が、こんなスポットもあるよねと。例えば、Instagramですとか、Facebookとか、こういうふうな角度から撮ったら「いいね」が増えたよねとか、そういったところからもすごくアイデアを僕はいただけると思うんです。なので、じゃ板橋というのは今花火大会は中止になっているけれどもこういった伝統があるんだみたいな、そういうふうな歴史を感じさせるそういったものにも、つながってくるんじゃないかなというふうに思いますので。特にダウンロード数に関してはかなり重要だなというふうに思いましたので、そこだけ今後の材料にしていただければというふうに思います。
それともう一点、最後にお伺いをさせていただきますけれども、前のページの4ページ、これの目標1、板橋への愛着と誇りをはぐくむということで、板橋の愛着というところなんですけれども、6、7、8、板橋の桜ライトアップ、石神井川の桜並木ライトアップ。これも当然コロナ禍ですので、なかなかライトアップというところは、当然令和2年度も中止になったというところもあるんですけれども、これも特に、私は住まいが中板橋に近いものですから、昔から育ってきた中ではこのソメイヨシノは本当にきれいに咲いて、商店街の桜まつりなども当然来年度からはまた再開をされるのかなというふうに予想されるんですけれども、今、この前期の評価Bということなんですけれども、今後はこういった、特にこの石神井川のこの桜、それに対するライトアップというところに関しては、これも先ほど言いましたけれども、区外の方からも特に、そして桜のライトアップというのは心も和みますし、コロナ禍で家にいた方々がしっかりと外に、感染拡大防止を、コロナを防止しながら、外に出ながらそういった散策ができる、本当にすばらしい企画だなというふうに思うんですけれども、これ今後の展開として、この板橋の桜ライトアップ、石神井川の桜並木ライトアップ、浮間公園の桜ライトアップというふうに書いてあるんですけれども、中止になったんですけれども、来年、令和4年のちょうど桜の時期には実行されるのかというところ、あと今までのライトアップの評価が分かれば、その2点お伺いをさせていただきたいというふうに思います。
◎くらしと観光課長
桜のライトアップでございますが、いろいろと評価していただきまして、ありがとうございます。こちら、B評価とさせていただいたのが、令和元年度の実績、2年度は中止でございましたので、元年度という形で出させていただいているんですが、実は元年度もコロナウイルスの関係で、途中で短縮をしたりとか、また中止をしたというような場所がございましたのでB評価とさせていただいているところでございます。
桜については、くらしと観光課としても、ライトアップして多くの方に楽しんでいただくという非常にいい事業だと思っておりますので、引き続きこちらについては開催する方向で、今準備を進めさせていただいているところです。また、そのライトアップについても積極的にホームページ等を活用しながら発信させていただいて、より多くのお客様に楽しんでいただけるように進めてまいりたいと思っております。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。特に、先ほど言いましたけれども、石神井川の桜並木というのは特に商店街が併設をしているというところもありますので、これも当然コロナの収束というところを願うばかりなんですけれども、例えば桜を見た後に商店街で食事をしていただいて、板橋で本当にいい魅力を発信できるというところとか、あと例えば小さい、一昨年、キッチンカーでいろんな形の催物、イベントをやりましたけれども、そういったものもぜひ、桜だけではなくて帰りしなに何か商店街でそういったものが食べられたりとか、そういうふうな催しが、これ当然コロナが収束してというふうな条件付だとは思うんですけれども、そういったものもぜひ連携というかしながら、ジョイントしながら企画をしていっていただきたいなというふうに要望するんですけれども、最後1つだけお答えいただければというふうに思います。
◎くらしと観光課長
ありがとうございます。桜の事業に、桜のライトアップに関連して追加でいろいろな事業というところでございます。なかなか個店、お店とか出すということについてというのはなかなか難しい、道路の占有とかもありますので難しいところもあるかなと思いますが、それについてどういった形の手法が取れるのかというところも含めて、くらしと観光課のほうで引き続き研究させていただいて、進めさせていただければというふうに思います。
◆吉田豊明
よろしくお願いします。この資料を見る段階で、現物の
観光振興ビジョン2025を見させていただきました。皆さん、これが
観光振興ビジョンなんです。非常に分かりやすくて、文章も少なくて、これが目標1、目標1がこの2ページ、板橋への愛着と誇りをはぐくむと、非常に分かりやすいものだけに、ほかのものといろいろ、この大きな幹の中にいろんな事業とつながっているということで、今回様々な評価されたと思うんですけれども、大きくいってこの4年間で大きな事件としてはコロナの問題があって、そのコロナの影響がどうだったのかということと、もう一つは今後の取組、今後の取組をどう改善していくかという点でちょっと大きな話で、細かい話はいいんですけれども、その辺についてお願いします。
◎くらしと観光課長
評価していただきましてありがとうございます。こちらの
観光振興ビジョンについては、やはりコロナウイルスの関係で人を集める事業を中心にかなり影響を受けたというところでございます。ただ、それまでのコロナウイルス前までの元年度までというようなところまでについては一定の評価で、それぞれ評価でAが3つのBが2つという形での評価をさせていただいておりますので、一定の成果というか上がっているかなというふうな捉え方をしております。今後は、コロナウイルス後のそういった新たな日常というところも捉えまして、そういった人を集めるような事業についても、どういった手法が取れるのかというところを中心にまたいろいろ所管のことも検討しながら進めさせていただければなというふうに思っております。
◆吉田豊明
鈴木委員も言っていたように、やっぱり板橋には、僕も板橋生まれで板橋育ちだし、私の生まれ育ったところのすばらしい観光名所というか歴史のあるところもたくさんあって、ぜひ紹介したいなという気持ちは、皆さん、議員だから自分の住まいのところであるんです。それで、職員の皆さんもあるだろうし、板橋区民の皆さんもあるだろうから、こういった声をやっぱり結集して、板橋区の下で結集をして、情報の発信をすることが必要じゃないかというふうに思います。
そして、もう一つはこのコロナ禍で私たちはオンラインで様々なものをリアルタイムで見聞きをするというこういう経験をしているんです。これはコロナの中で一つ積極的な技術があると思うんだけれども、こういったものを利用して魅力を発信する、そういった計画についてはどうでしょうか。
◎くらしと観光課長
ありがとうございます。オンラインとかの観光場所の発信についてでございますが、今いろいろと区のほうで様々な文化団体連合会とか、様々なところで動画等配信をさせていただいております。なかなか閲覧数が伸びていかないというような現状もあるようです。そこも捉えて、くらしと観光課としてもその観光場所なんかについて、オンライン配信というところがどの程度効果があるのかというところも含めていろいろ検討させていただきながら、今後またこちらのほうも検証させていただきながら進めさせていただければなというふうに思っております。
◆吉田豊明
団体がこれはいいだろうと思ってつくっても、視る側はやっぱり視ないんです、要は、面白くないと。だから例えば、芸人の方にお願いするとか、芸人の方がシリーズで板橋を紹介するとか、そういった発想を転換して板橋の魅力を発信していく、こういったこともぜひ考えていただきたいなと思いまして、私のほうから終わります。
◆杉田ひろし
今回、目標3、この資料でいきますと6ページのところ、今後の展開ということで、今後この計画は令和7年度までということでまだまだこれから4年ちょっとですか。それでこの7ページの目標別事業一覧ということで、後期は取り組んでいくということで認識をしているんですけれども、ただまだ先ほどのとおり、まだ四、五年ありますので、これ以外に例えば目標3のところを見ますと、新たな観光価値を創造するという項目の中で、私の3月の予算の総括質問で提案させていただきましたデザインマンホールなんですけれども、これも私も渋谷区とか、千代田区とか、足立区とか、豊島区のデザインマンホールを探しに行って、それぞれの区を探索してとても楽しい日々を過ごしてきたんですけれども、そういった新たな施策、東京都のほうで補助金が出ておりまして、残念ながら今まで板橋区は1回も手を挙げていないところでありますけれども、そういった新たな観光価値ということでそういったものも検討していただけないかなと思っているんですけれども。
これ先ほどのとおり、この目標別事業一覧に限らず、デザインマンホールも一例でありますけれども、今後四、五年の中でまたいろんな観光の施策が多分いろんな方面から打ち出されてくると思いますので、そういった広がりを持った取組も検討していただきたいと思うんですけれども、その辺についてご見解いただければと思います。
◎くらしと観光課長
ありがとうございます。デザインマンホールでございます。デザインマンホールについては、都の補助金等も今ございます。また、設置場所とかどういったデザインにするのかというようなところも含めて、くらしと観光課としてもデザインマンホール、いろいろ東京都のほうでも今盛り上がっている事業でもございますので、その設置場所等、検討させていただいて、進めて、考えていきたいなというふうに考えております。
また、こちらの事業的な位置づけの中でマンホールというふうに入っておりませんが、この目的別事業一覧のほうにまた新たに加えていくというようなところもございますので、他の区町村なんかも研究しながら進めていきたいなというふうに思っています。
◆杉田ひろし
ありがとうございます。デザインマンホールは本当に一例でありますけれども、新たな取組、これからも研究を進めていただきまして、板橋区の魅力を区民の皆様、また区外の皆様方、また場合によっては海外からもたくさん来られるようなそういった施策展開、また引き続き英知を結集して、頑張っていただければと思います。以上です。
◆高山しんご
よろしくお願いします。私からは、1点、今後の展開について伺わせていただきます。6ページのところの視点というものがありまして、これはこの
観光振興ビジョン2025の評価があった上で、今後の展開としてどうよくしていくかというお話だと思うんですけれども、その中に視点3のところで、視点3の2つ目、魅力ある観光事業を推進するための基盤づくりとして観光仕掛け人の発掘・連携・育成を図ると書いてあるんですが、ここの部分に関して、何となくイメージは湧くものなんですけれども、具体的にどういったことを考えていらっしゃるのか、もしくはもうこういったことを、発掘・連携・育成というのを区のほうでしっかりやっていますよということであれば具体例とか示していただければありがたいんですが、いかがでしょうか。
◎くらしと観光課長
こちらの観光仕掛け人の発掘・連携・育成というようなところでございますが、今現在、観光大使等もいらっしゃいます。そういった方のSNSの発信力なんかも活用というようなところもございますし、また板橋マニア的なそういった独自に発信されている方もいらっしゃったりしますので、そういった方ともどういった形でつながっていけるのかなというところも含めて、いろいろとくらしと観光課のほうでもそういった板橋について発信していらっしゃる方、ある程度捉えておりますので、そういった方とどういう形で連携が取れるのかなという形で進めていきたいなというふうに今考えているところです。
◆高山しんご
ありがとうございます。確かに地元というか、地元メディアですとか、地域の方と区役所がつながって、観光振興を行っていくというものは新しいやり方の一つだと思っています。例えば板橋には、私がたまたま知っているんですけれども、地域ボードゲーム会というものがあって、板橋区の地域に根差したボードゲームをつくっていたり、そういったことをやっていらっしゃるいろんな個性のあふれる方がいらっしゃると思うので、なかなか一つひとつそういったつながりをつくっていくのは大変かもしれないですけれども、しっかりとつながりをつくっていただければと思います。
その中で、3つ目のアーティストバンクとJ:COMチャンネル「板橋人図鑑」等の活用による観光仕掛け人となり得る人材の発掘というところについて伺いたいんですが、アーティストバンクの活用というところでこれは今の状況としてはどうなっておりますでしょうか。
◎くらしと観光課長
今現在、アーティストバンクの方とくらしと観光課についてのつながりというのは、今のところはございません。ただ、今後そういったアーティストバンクの中でそういったことが、マッチングでかなう方なんかもいらっしゃれば、積極的にアプローチを取りながら進めていきたいなというふうに思っておりますが、今現在、ちょっとそういった方がまだ見当たっていないというところです。
◆高山しんご
ありがとうございます。アーティストバンクもコロナ禍で発足したといいますか、そういったものだと思いますので、まだまだこれからポテンシャルの高いものだと思っています。
その次の板橋人図鑑についてちょっと伺いたいんですけれども、これ、J:COMチャンネルのほうで今までやっていて、私が知っている方とか、地域の商店街の人とかよく出ていたんですけれども、10月31日でチャンネルのその番組自体が終わってしまったと思うんです。それについて、例えばアーカイブは残っているのでそういった方というのは、どこに誰がいるみたいな話は分かるんですけれども、今後の展開として、もう終わってしまっているチャンネルなので、ここに記載されているのはどうなのかなというところを伺えればと思います、恐縮です。
◎くらしと観光課長
すみません。貴重な情報、ありがとうございます。こちらのほうで、大変お恥ずかしいんですが、10月31日で終了したところを捉えていなかったということでございますが、今後、そういった板橋人図鑑のほうに実際出演されていた方であるとか、また今後その類似的な番組というものがございましたら、そういった方とまたつながれるように、くらしと観光課のほうで考えていきたいなというふうに思います。
◆高山しんご
すみません、ありがとうございます。板橋人図鑑、いろんな方々がいらっしゃってすごく、先ほども言いましたけれども、個性のあふれる方々、またJ:COMさんが足でそういった方を探して、もしくは人づてに紹介を受けて人図鑑に出てくれませんかという形でやっていると思いますので、区のほうでも例えばJ:COMさんとしっかり連携していただいて、そういう情報を得ていただくとか、あとは区のほうでも例えば板橋人図鑑に出てきた人から紹介していただくとか、多分新しい方がどんどん出てくると思うので、そういったことをやっていけばもっと地域に根差した観光振興ができるのかなと思っていますので、期待していますのでよろしくお願いします。ありがとうございます。以上です。
◆荒川なお
先ほど、板橋への愛着と誇りをはぐくむというところの中で、私もちょっと気になっていたところが、人をかなり多く集客すること、花火大会とか板橋シティマラソンとか、規模は全然違いますけれども、今後、さっきお話があった所管ともいろいろと検討をやっていくということでしたけれども、実際に所管だけではなくて、例えばそれに関わっている方とか、地域の方とか、ここ2年間やれていませんから、そういった声もなかなか受け入れるというか、そういうことはどういうふうにやっていくのか、ちょっと具体的な考えがあればまずお聞きしたいので、お願いします。
◎くらしと観光課長
くらしと観光課の大きな事業としての花火大会だとか区民まつりというところは2年間できていなかったというところでございますが、そういった人を集める事業がどういった形の手法が取れるのか、どういった形が安心・安全に開催できるのかというところ、またそういった今まで開催しておりました場所でご近所の方の理解もいただきながらというところもあるかと思いますので、その事業を進めていく中でいろいろ検討させていただきたいと思います。また、くらしと観光課の所管ではないそういった事業についても、それぞれ人を集める事業について勉強しながら、どういった手法が最良なのかなというところを連携しながら進めさせていただきたいなというふうに思っております。
◆荒川なお
ちょっと今の答弁だと、連携いろいろあるんだけれども、関わっている地域のその声というもので、結構あるのは緩和してほしいということと、逆に言うとちょっとまだ早すぎるんじゃないのというところではいろいろと、例えばいろいろと板橋区がやっている事業ですから、一方では結構緩和しちゃったけれども、一方では結構緩和しないでまだ守っちゃっているというか、そういうことがあまりないようにしなきゃいけないと思うので、そういうところまできちっと、1年間とあまり時間がないですよね。そういうところまできちっとやるためのというところもちょっとお聞きしたかったんですけれどもお願いします。
◎くらしと観光課長
花火大会とか区民まつりでちょっと限定的になってしまうんですが、進める中で、運営の協議会であるとか委員会であるとか、実行委員会であるとかというところに地元の代表の方に入っていただいて、いろいろ協議をさせていただいております。その際に、そういった方々の声も聞きながら、どういう形がいいのかということを進めていきたいなというふうに思っております。
◆荒川なお
あまり公平感というか、この間はいろいろと緊急事態宣言中に緩和されたものとそうじゃないもの、これは国のレベルですけれども何でこれがというのは結構ありますよね。だから、そうならないようにというのは板橋区としてはしっかりとやっていただきたいと思います。
あと、例えば先ほどもありましたTwitterやFacebook等で発信するというところで、これもちょっと以前別の形でも質問しましたけれども、やはり総括というのが必要だと思うんです。発信した、例えば有名な方の発信とか、フォロワー数が多い人を把握されているということでしたけれども、それだけではちょっとあれで。それがどう生きたのかというところもしっかりと見ていかなきゃいけないと思うんですけれども、ちょっとそこについて今後の考えもお願いします。
◎くらしと観光課長
まず、区のイベントの部分の分でございますが、今、くらしと観光課と赤塚支所とで大きなイベントについて、区の大規模イベントについてのリスク評価をつくっております。その評価を都度行いながら、事業について進めてまいりますので、その辺はご理解いただきたいと思います。
また、TwitterとかSNSの発信というところでのお話だったと思います。発信力のある方、また区のほうで発信している内容は、一定の内容について確認をしながらというところでございますが、なかなかその内容がどう評価されているのかは、どう捉えていったらよいかなというところもございますので、そこはまた調査、検討させていただきながら進めていきたいなというふうに思います。
◆しのだつよし
よろしくお願いします。赤塚地域のほうでは、旧粕谷家の住宅とか、美術館とか、あと郷土資料館とか、連携をしながら地域全体で魅力を発信しているというような形になっております。私の住んでいる板橋地域を見ると、板橋宿の魅力再構築事業を展開しているということで、多分恐らくこれは板五米店を中心にしてやっていると思うんですけれども、ちょっと少し目を広げていくと石神井川沿いにもレンガパークとか、あと南極の石とか結構小さな、本当に我々でもよく存じ上げないような小さな名所は結構点在しているんです。また、これから植村冒険館もできることもあるし、また今回、来年度渋沢栄一の生誕150周年もあるというふうに聞いておりますので、ちょっと全体を広げると渋沢栄一から始まって加賀地域全体の大きなエリアでの、板橋地域全体の魅力につながるものになっていくんじゃないかな。そのほうが、例えば人の流れとか、あと商店街の活性化とかにもつながると思うんです。ですので、赤塚地域のように板橋のほうももうちょっと広げて推進していければいいんじゃないかなと思うんですけれども、そこら辺の見解がありましたらお願いします。
◎くらしと観光課長
ありがとうございます。板橋の地域については、今、健康長寿医療センター、旧養育院からずっと植村冒険館のほうに向けてというところ、間に今板五米店があってというところもあります。また、間にこども動物園があったりとか。この辺、あと今後史跡公園なんかの整備も計画されておりますので、その辺も含めてこの板橋地域がメインとしていろいろと外部からいらっしゃった方も、区外からいらっしゃった方もお楽しみいただけるような場所ということを積極的に発信しながら今後も進めていきたいなというふうに考えております。ありがとうございます。
◆しのだつよし
ありがとうございます。あと一点だけ、先ほどの商店街の活性化ということもお話ししたんですけれども、いたばし文化財ふれあいウィーク2021という形で東光寺とか観明寺とか、あと遍照寺の特別公開というようなウィークを今展開している最中なんですけれども、先ほども鈴木委員からのお話のとおり、やっぱり商店街が結構間にあるんです。東光寺から遍照寺の間に不動通り商店街とか仲宿商店街と結構あるんです。ですので、できればこれからは魅力発信にそういうようなお寺のみならず、そういう商店街のことについてのアピールもやっていただきたい。
私が知人にLINEでお伝えしているんですけれども、商店街を散歩したり、買物がてらにどうですかなんていうような発信もしているんです。ぜひとも、まち全体を潤すような形でやってもらえればなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎くらしと観光課長
ありがとうございます。その商店街なんかもそうですね。観光スポットが様々あると思います。その間の商店街なんかについても、くらしと観光課の観光アプリとかもございますので、そういったものも含めて、どういう形で発信できるのかというのも研究させていただきながら、積極的に進めていければなというふうに思っています。ありがとうございます。以上です。
○委員長
じゃ、本件につきましてはこの程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
次に、コロナ禍におけるごみ収集量等の状況についてを議題といたします。
本件について、理事者より追加の説明はありますでしょうか。
◎
資源循環推進課長
特に追加説明等はございません。よろしくお願いいたします。
○委員長
よろしくお願いいたします。
本件について、質疑のある方は挙手願います。
◆吉田豊明
よろしくお願いいたします。
今回のコロナ禍におけるごみの収集量等の状況についてという報告なんですけれども、この間、一貫してかどうかは分からないけれども、ごみの減量が叫ばれて、それも実際に減量はされてきたかと思うんですけれども、ここにきてごみの排出量が増えるほうに転換してしまったという点なんですけれども、コロナで一転して、コロナの影響で巣籠もりになって、ごみが出るとか様々あると思うんですが、そのほかにも何か要因というのはあるんですか。
◎
資源循環推進課長
ここまで啓発等々により、区民の方のご協力もいただきながらごみが少しずつ減量してきたという結果がありながら、ここに来て少し増に転じてきているというのは大きな要因としてまずコロナはあるというふうには思っています。ただ、ペットボトルのように年々増加しているものも一部あったりしますので、やはり大きな意味ではいろいろコロナも含めて、またコロナとは別に生活様式の変化みたいなものが一部あるのかなというところで、そこは引き続ききちんと見ていかないといけないかなというふうに思っているところでございます。
◆吉田豊明
そうすると、例えば資源、ペットボトルなんかは資源として使われるということで、可燃ごみの中にも資源として使われるようなもの、分別できるようなものというのは将来の可能性としてはどうなんですか。
◎
資源循環推進課長
可燃ごみの中で、最も今後資源として考えられるのがプラスチックでございまして、一部の区が既に容器包装のプラスチックの分別回収は実施していると。今、法律の改正もありまして、容器包装のみならず製品プラスチックもという方向で国が動いておりますので、今、私どもの区のほうでも検討段階に入っておりますけれども、このプラスチックについて一つの資源として可燃から分けて分別収集するという方法は考えられると思っております。
◆吉田豊明
プラスチックを分別した場合の、区としての費用がかかるとかいろいろあると思うんですけれども、プラスチックを分別した場合の課題としてはどのような点があるんですか。
◎
資源循環推進課長
まずは、プラスチックはかつて分別していた経緯がありまして、その後、清掃工場の能力アップによりサーマルリサイクルという形で可燃にしようということで、今可燃として扱っている経緯があります。これを再度、また技術の進歩で分別して資源化できるということで、分別するとなるとやはり区民の方もなかなか理解が進まない、難しいということで、実施を始めている区においてもなかなか分別の徹底が難しいということで、準備であったり、事前の周知であったり、啓発であったりというものが非常に大事になってくるのかなというふうに思っているところでございます。
◆吉田豊明
現状は、今まで少しずつでも減ってきたごみが減量化されてきたのが、コロナ禍とも相まって増加に転じたというふうなことなんだけれども、これはコロナが収束すれば解決する問題なのか、この中で構造的な問題というものが起こっているのか、その辺についての認識はどうですか。
◎
資源循環推進課長
今回、お示しした資料の中で、2番に資源品目別収集量というものがございまして、そこに一つ古紙というものがございます。元年度と2年度を比べますと、古紙が11.88%増という数字になっておりますが、古紙はこの間ずっと一貫して減少していた品目です。特に、新聞とか雑誌を購読する方が減った関係で古紙自体は減ってきたところでございまして、今回5,358トンという令和2年度の数字がありますけれども、この5,000トンを大幅に超えるという数字は、遡ると平成22年度に5,500トンという結果があるように、およそ10年前の数字に戻ってしまった状況です。
ただ、本日資料としてお配りしていませんが、この古紙の中でさらに内訳を見ますと、この平成22年度当時は古紙の中で内訳としまして新聞が最大で33.5%という比率を示したものが、今回は新聞が16.2%ということでそれに取って代わって55.2%と半分を超えているのが段ボールということでございますので、これは恐らくコロナ禍の関係で言えば巣籠もりの影響もあり、宅配便による段ボールが増えたんだろうということは想定されます。
これは、今ご指摘ありましたようにコロナで一過性のものなのか、コロナを契機として引き続きこういうような時代といいますか、生活様式がこういうふうに変容したのかというのは、今後引き続き見ていかなきゃいけないものかなというふうに思っております。
◆吉田豊明
あと最後に、ごみが増えてきたということでごみを収集する車の体制なんかも、または職員の働くシフトなんかも変わってくるのかななんて思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。
◎
資源循環推進課長
お示しした資料の裏面のところで、粗大ごみにつきましては先般補正で対策車、予算もご審議いただいたように増加傾向がありますので、こちらにお示ししたように来年度は通常の台数を1台増やして、通年で少し体制を強化したいというふうに考えております。
可燃ごみ、その他の資源等につきましても、例年、ゴールデンウイークであったり、年末年始であったりとごみ増加予想のところも対策車等を手配してございますので、今後そういったものも踏まえながら着実に収集できるように準備はしていきたいというふうに考えているところでございます。
◆鈴木こうすけ
私も端的に行きます。まず、このコロナ禍での清掃事業者、そして板橋東清掃、西清掃事務所の職員の方々、本当にご尽力いただいたこと、まずもって感謝を申し上げたいというふうに思います。そんな中で質問をさせていただきたいのは、今巣籠もり需要の話ですとかありましたけれども、清掃事業者の人員確保というところで少し質問させていただきたいというふうに思います。
人員確保についてはごみの収集運搬というところが入ってすぐにやめてしまうという方が結構多いという状況を聞いたりするんですけれども、区側としてはどのような形というか、まずちょっとお聞きをしたいのは、そういった人員確保、社員、職員の教育等も含めた形でどのように考えているか、まずちょっとお聞かせをいただければというふうに思います。
◎
資源循環推進課長
確かに雇上会社といいますか、委託事業所の方にお聞きをしましてもなかなか運転手であったり、作業員の定着が難しいということはお聞きしています。雇上会社も組合の中で研修センターをつくり、様々な研修活動も実施しているということですので、そういった研修の充実であったり、また広く様々な形でPRしたりですとか、やっぱりイメージがあまりよくないところもありますので、今、ご指摘いただきましたように、区民の方にとって非常に重要な一種のライフラインを支えている重要な業務であると、そんなところも周知をさせていただきながら、人員確保に行政と民間とともに働きかけをしていく必要があるのかなと考えているところでございます。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございます。それに伴いまして、臨時車に関してはかなりの台数が出たと認識するんですけれども、配車の体制は、お聞きするところによると、配車の体制が間に合わない、急遽というふうな対応もあったりするので、当日の配車もあったりするとは思うんですけれども、そういったものに関しては現状だけお聞かせをいただきたいなというふうに思います。いかがでしょうか。
◎
資源循環推進課長
基本的に23区で統一的に動いておりますので、それぞれの区から配車が、対策車等、緊急で必要になれば東京二十三区清掃一部事務組合と東京二十三区清掃協議会を通じて配車をお願いするわけなんですが、そうはいってもすぐにというのがなかなか難しいというふうには雇上会社のほうからも聞いております。現実的に、私どものほうで、清掃事務所で急遽、急用で、体調不良とかで運転手が足りないというときに、やはり当日雇上会社にお願いすることは実際にございます。厳しい中ですけれども、何とか運用の中で雇上会社の方にご協力をお願いしているというのが状況でございます。
◆鈴木こうすけ
ありがとうございました。コロナ禍での対応ですので、雇上会社さんも人員確保に本当に動いていらっしゃるなというふうな現状がかいま見れるんですけれども、最後に聞きたいんですけれども、通常であれば収集日の2日前までに大体この臨時車の配車というものを指示していただければ、ある程度の人員確保のレイアウトといいますか、ここには彼が行ってというふうな形というというのは整うかどうか、最後の質問、認識だけお聞かせいただきたいというふうに思います。
◎
資源循環推進課長
原則としては、前日までであれば清掃協議会を通じて何とか雇上会社のほうにもお願いして人員配置することは可能というふうに聞いています。ただ、今委員がおっしゃられたように、前日と言わずどうしても、なるだけ早いほうがいいんですけれども、基本的には前日までに連絡を差し上げて何とかというふうに思っているところなんですが、先ほど申し上げましたように、何回か今年度も当日になって急遽ということがあったのも事実でございます。
◆高山しんご
よろしくお願いします。コロナ禍におけるごみ収集量等の状況ということで、冒頭に書いてありますとおり、やはりごみ収集事業、自治体の基幹事業とも言えるものだと思うんですけれども、まさに区民生活において必要不可欠なものでして、板橋区の収集事業というのはやはり他区ではちょっと遅れたりとかあったと思うんですけれども、全く滞りなく、粗大ごみの一時的な過多はありましたけれども、滞りなく行われていると思いますので、これは当たり前のことじゃなくて、しっかりやっていかないとできないことだと思いますので、私からも感謝といいますかありがとうございますということで、引き続き期待しております。
伺いたいのは、せっかくこのデータを出していただいているので、項番3の可燃ごみ、特定期間における収集量というところで(2)の年末年始期間に関しては令和2年度、増減がこの括弧内ですね、5.7%と5.5%なんですけれども、(1)のゴールデンウイークのほうは東と西で9.25%と17.19%、結構これ乖離がある、東と西で倍ぐらいの乖離があると思うんですけれども、この数字の乖離というのは端的にどういった違いなんでしょうか。
◎
資源循環推進課長
このゴールデンウイークの時期、令和2年度、まさに1回目の緊急事態宣言中のさなかでございまして、先ほど申し上げた1回目なので、区民の方、皆さん、より巣籠もりといいますか、家庭内のことが多かったのかなというふうに思われます。それで、東と西の差でございますけれども、正確なものはちょっと分からない、あくまで想定でございますが、この増というのが先ほどほかのところでも、見ていただくと分かるんですが、実は可燃ごみの中でも事業系という、表の1で可燃ごみが実は増えていますけれども1.69%、若干の増しかないんです。裏面のところで、有料ごみ処理券の販売金額を見ていただくと、実はこの可燃ごみの中にある家庭系と事業系があって、ここで事業系の数字が出ていますが、事業系は-7.5%というふうに大きくへこんでいるんです。
ということは、可燃ごみの中で実は家庭ごみは相当増えていて、事業系は減っているというところから考えますと、この今委員がご指摘あった西と東の違いというのは、家庭ごみがより多いであろう、いわゆる住宅街がより多い西のほうに、家庭ごみの増がかなり顕著に現れていて、東のほうは事業所数が多いということで事業系の減がありますので、そういった意味で東と西で差が出たのかなというふうに一応推測しているところでございます。
◆高山しんご
分かりました。こういったデータ、様々収集されて、分析されておられると思いますし、今後、環境のことですとか考えますとしっかりとデータを分析して、どうやったらごみを減らしていけるか、そういったことも考えながらやる必要があると思いますので、データをしっかり活用していただける、そういった分析もしっかりしていただけることをまた改めてお願いして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。
◆荒川なお
先ほど、吉田委員からもありました、コロナ禍でも、コロナ禍が原因でごみが増えているというのもあると、でもそうでない部分もあるというところは、なかなか原因が結構難しいですけれども、例えば自治体の例を挙げると、千代田区とか港区だと住宅が少なくてオフィスが多いですよね。テレワークとかで行っていない、あっちだと人口はちょっと今この時期は少ないというのを考えると、向こうでごみが少なくなっているとか、そういう統計というのは全体に板橋区だけじゃできないかもしれないんですけれども取れているのか、今後取る予定があるとか、ちょっとそういうところをお願いします。
◎
資源循環推進課長
今回、区内の状況を少しピックアップしてみたんですが、これで引き続き、先ほどもご質問ありましたようにコロナ後も続くのかどうか、そういった意味も含めて、今ご指摘のように他区の状況であったり、また一つにはここで先ほどご質問があったゴールデンウイークで家庭ごみが多くなっていますけれども、これは考えるに本来ですともしかしたら行楽地や観光地で出ているべきごみが区内で出ているかもしれませんので、そういったように日本全国で見ればごみの発生場所が移転しているだけかもしれませんし、そういったところは今後さらに研究といいますか、ほかの数字を見ながら見ていきたいというふうに思っているところでございます。
◆荒川なお
しっかりと、結構時間がかかるかもしれないんですけれども、やっぱりそのデータがないと今後にさらに生きていかないので、しっかりとやっていただきたいと思います。
あと、ごみを減らすという点ではリサイクル、例えば今乾電池とか牛乳パックとかですか、ほかにも、ちょっと全部は知らないですけれども、それはやっていると思うんですけれども、その辺の効果、ごみを減らすという点から考えてどういうふうに出ているのか、板橋区としてどういう評価をしているか等もお聞きしたいです。
◎
資源循環推進課長
今ここに出ています可燃、不燃、資源、粗大、その他、例えば牛乳パックであったりですとか、その他のプラスチックであったり電池であったりというものを、今、区内では拠点回収という形でやらせていただいたり、あと小型家電なんかも一部拠点回収をしております。実際の収集量というのはそんなに大きいものではございませんけれども、やはりそういった拠点回収というところで区民の方々に持ち込んでいただくということで分別する、リサイクルする、そういった意識づけということでも効果があると思っています。
また、私どものほうのリサイクルプラザというところでは、定期的にリサイクルに対する講習会、啓発、そういったものを行っておりますので、そういった拠点回収も含めてできるだけリサイクル、ごみを出さない発生抑制、そういったものについての啓発というものをさらに引き続き強化していく必要があるというふうに考えているところでございます。
◆荒川なお
特に強化が私も必要だと思うんですけれども、例えば学校であるとか、そういうところで結構、例えば私が住んでいるマンションなんか子育て世帯が多いですけれども、牛乳パックを普通に可燃ごみに普通に入っちゃったりというのが、見える範囲でですけれどもあったりするんです。やっぱりそれは、例えば拠点の場所を知らなかったり、やっていること自体知らなかったりというところもあると思うので、そういうことをもっとアピールというか知らせる、PRするという点も併せてやっていかなきゃいけないと思うんですけれども、最後ちょっとそこについての考えをお聞きします。
◎
資源循環推進課長
ご指摘のとおり、我々のほうもできるだけPRしたいと思っているところです。「かたつむりのおやくそく」というようなハンドブックであったり、ホームページであったり、そういったところでも周知させていただいていますし、今後さらに多様な方々にPRするためにやっぱりホームページの充実であったりですとか、対面型のイベントと例えばオンライン型の講座であったり、多様な方法で多様な方々にきちんとアプローチして、そういった知識を皆さんにお持ちいただくと、そのような働きかけが必要かというふうに思っているところでございます。
○委員長
ほかにもよろしいですか。
では、本件につきましてはこの程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○委員長
以上で、全ての議題が終了いたしました。
よって、明日の委員会は開催いたしませんので、よろしくお願いいたします。
以上をもちまして、
区民環境委員会を閉会いたします。...