板橋区議会 2017-12-08
平成29年12月8日危機管理対策調査特別委員会−12月08日-01号
危機管理室長 久保田 義 幸
都市整備部長 杉 谷 明
防災危機管理
土木部長 老 月 勝 弘 川 口 隆 尋
課 長
地域防災
木 内 俊 直
都市計画課長 内 池 政 人
支援課長
市街地整備
歌 津 知 己
建築指導課長 田 島 健
課 長
土 木 部
林 栄 喜
計画課長 義 本 昌 一
管理課長
工事課長 宮 村 宏 哉
事務局職員
事務局次長 丸 山 博 史 書 記 平 山 直 人
危機管理対策調査特別委員会運営次第
〇
開会宣告
〇
理事者あいさつ
〇
署名委員の指名
〇 議 題
1 神田川・環状七号線地下(広域)
調整池について(視察)(5頁)
2 平成29年夏期における
水防活動の状況について(8頁)
3
荒川下流タイムラインにおける
避難確保計画の取り組みについて(21頁)
4 平成29年度
活動報告(案)について(34頁)
5 次回以降の
調査内容について(35頁)
〇
閉会宣告
○
委員長
ただいまから、
危機管理対策調査特別委員会を開会いたします。
────────────────────────────────────────
○
委員長
初めに、
理事者のご挨拶をお願いいたします。
◎
土木部長
おはようございます。本日は、最初に神田川・環状七号線
地下広域調節池について視察をしていただきます。また、視察から戻られてからは、他4件の議題もございますので、よろしくご審議のほどお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○
委員長
次に、
署名委員を指名いたします。
荒川なお委員、
川口雅敏委員、以上お二人にお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○
委員長
それでは、議題に入ります。
初めに、「神田川・環状七号線地下(広域)
調節池について」を議題といたします。
本日は善福寺川
取水施設を現地視察いたします。なお、
参考資料として、本日の視察及び、河川の
整備状況に関する資料をお配りしております。後ほど、
計画課長より資料について説明をいただきますので、ご承知おきお願いいたします。
それでは視察に向かいます。
〔
計画課長より説明〕
○
委員長
ありがとうございました。
詳しい内容は視察先で説明を受けますが、事前に確認したい事項がございましたらお願いいたします。
なお、午後の
委員会においても、引き続き本件を議題とし、視察を踏まえた各委員の
所見等を述べていただきたいと存じますので、あらかじめご承知おきください。
それでは、質疑のある方は挙手願います。
○
委員長
視察お疲れさまでした。今後の予定をご連絡いたします。帰庁後、昼休憩をはさみ、
理事会を開会いたします。その後、第2
委員会室にて、
委員会を再開いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、
委員会の途中でありますが、
議事運営の都合上暫時休憩いたします。
再開は1時15分といたします。
なお、午後1時より
理事会を開会いたしますので、
理事委員並びに
理事者の方は、第2
委員会室へご参集の程よろしくお願いいたします。
休憩時刻 午後零時00分
再開時刻 午後1時14分
○
委員長
休憩前に引き続き、
危機管理対策調査特別委員会を再開いたします。
引き続き、神田川・環状七号線地下(広域)
調節池についてを議題といたします。
先ほどの視察を踏まえ、各委員の所見や今後の課題、ご提案などを述べていただきたいと存じます。
それでは、ご意見のある方は挙手をお願いします。
◆
荒川なお
1点だけ。今回現地を見て、結構見なかったらなかなか見えない部分というのは大きかったのかなというふうに思っているんですけれども、それでまた今度白子川のほうのもできるということで、やはりどういう形でやるかはあるんですけれども、例えば地元の方とか、
小・中学校で見学をするとか、そういう体制というか、地域の方にも現地が見れるようにというような、そういうことも必要になってくるかなというふうにきょう見て思ったんですが、今後予定していること等あったら、まずそこだけお願いします。
◎
計画課長
きょうは神田川・環七
地下河川のほうを視察していただいたんですけれども、本年度の4月から白子川
地下調節池のほうも稼働しております。神田川のような施設がまだ白子川のほうには整っていないということを東京都第四
建設事務所から聞いております。ただ、30年度には一部エレベーターだとか、そういった施設のほうも完了するということなので、
見学等も随時受け付けるという話も聞いておりますので、そのできた段階でもう一度と東京都とは話をして、
施設等の見学も含めて話し合いを続けていきたいと思っております。
○
委員長
そのほか。
◆
茂野善之
城北公園に何かそういった施設ができるというような話をちらっと聞いたんですけれども、それはいつごろできるものなのかどうかということだけちょっと。
◎
計画課長
城北中央公園につくっております
調節池は、公園の掘割ではないんですけれども、地下というところになります。昨年度から改修をしているんですけれども、何分30メートルほど掘って、25万立米の雨水が入るということなので、第1期工事が32年度までと聞いております。第2期工事がまたそこから始まって四、五年ということなので、まだまだ時間がかかるという話は伺っております。
◆佐藤としのぶ
私も1点だけ。きょうの話で、連結すれば、白子川から神田川まで、板橋でいうと
石神井川と白子川がかかってくると思うんですけれども、安全になるだろうと。荒川は今回行けませんでしたけれども、彩湖が
調節池としてあって、あともう
一つ新河岸川がどうなっているのかだけちょっとご説明いただければと思います。どこかそういう
貯留施設とかが既にあって、何立米できるだとか、今
建設予定があるとか、その
あたりをお願いします。
◎
計画課長
新河岸川につきましては、
上流部が埼玉県に入っておりますので、
調節池等についての建設の報告は具体的にはございません。荒川につきましては、第1
調節池がございますけども、今国のほうでは第2、第3、第4の
調節池をつくるという計画がございますので、それがかなうと、何千万トンという、ちょっとまだ数量は把握ができておりませんけども、そういった対策も随時進めているという話は伺ってございます。
◆
安井一郎
今
佐藤委員のほうのお話があった質問の内容で、
高島平緑地、三田線と
高島通りですか、そこの間を挟む緑地がありますよね。その下に
高島平にちょくちょく水が出たときの一時的な
貯水システムがあると聞いているんですけど、それは要はためるだけで、水が減った後には
新河岸川に排出して、また空にしているんじゃないかなと思うんですけど、その辺、区で持っている区内にある施設なのに、なぜこういった内容のことに対して板橋区はこういうのがありますというのを書かなかったのか、ちょっとその辺だけお聞きしたいんですけど。
◎
計画課長
今委員がおっしゃられました
高島平の
雨水幹線といって
下水道施設でございます。
下水道施設なので直接川には流れないので、それは一旦坂下にある
ポンプ所というところに行きまして、そこから処理水として
新河岸川に流れるという別なものでございます。
私がバスの中でお配りした紙がありますけれども、この紙の一番下のところに、
広域調節池と下水の
調節池の将来的には連結というところも局間を超えて検討がなされているみたいなので、将来的にはこういったことも検討されて、より安全な方法という形にはなるのかという形と考えてございます。
○
委員長
よろしいですか。ご意見でもいいし、感想でもいいですよ。あれば。よろしいですね。
(「はい」と言う人あり)
○
委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○
委員長
次に、平成29年夏期における
水防活動の状況についてを議題といたします。
本件について、
理事者より説明をお願いいたします。
◎
土木部管理課長
それでは、資料1のほうをごらんいただきたいと思います。
平成29年夏期における
水防活動の状況についてという報告でございます。
区では、台風が
東京地方に接近した場合や
集中豪雨などが発生した場合には、
水防活動の状況、速報などを議会の皆様に報告しているところでございますが、本年夏期、これは7月から10月ですけれども、における
活動状況をとりまとめたので報告するものでございます。
記書きの項番1の平成29年の状況でございます。
平成29年は、現時点におきまして、
気象庁が発表してございます台風の上陸数、こちらは平年以上でございましたが、接近数につきましては平年並みの状況となっておりました。
ただし、
水防対策室の設置のための
警戒レベルを前年よりも強化しまして、
集中豪雨や台風に備えたところでございます。
その内容でございますが、(1)の
警戒レベルの強化がまず1点ございます。
昨年、平成28年は、近年にない
浸水被害、土砂崩れが発生しましたことから、
水防対策室の設置につきまして、従来は
気象庁の
警報レベル、警報が発表されてから招集をされていたわけなんでございますが、
注意報レベルでも
水防対策室の設置について検討したところでございます。
本年、平成29年につきましては、板橋区
気象情報を注視しながら、新たに
監視体制をとるなど、台風、
大雨等による風水害に備える体制を強化したところでございます。
続きまして、(2)の
重点地域の
警戒態勢でございますけれども、昨年の平成28年7月14日と8月18日に成増三丁目地域並びに熊野町地域におきまして
浸水被害が発生いたしました。このため、
当該浸水被害地域を
重点地域として位置づけまして、
水防活動時の
道路パトロール等を強化するとともに、
重点地域付近の
土のうステーションの
土のうを
追加配備するなどを行いました。
また、ことしに入りまして、29年7月18日にも成増三丁目地域におきまして
道路冠水が発生いたしました。成増三丁目地域では、東京都
下水道局による
成増幹線の
増強工事、これが計画されているところでございますが、それが完了するまでの暫定的な対策といたしまして、28年の昨年の大雨の被害を検証し、裏面に移りますけれども、
発生原因の究明と対応策を検討するための
調査委託を実施してございます。
この
調査委託の結果を踏まえまして、区で設置管理している
雨水管がございますが、この
雨水管の雨水の収集と排水を拡充する
緊急工事をことしの5月下旬から実施いたしまして、11月下旬には、すみません、資料のほうは完了する予定と書いてございますが、完了いたしてございます。11月下旬には工事は完了いたしてございます。こちらのほう、おわびして訂正させていただきます。
このほか、区として、東京都
下水道局に
成増幹線の
増強工事を早急に着手するよう文書により9月に強く要望してございます。
また、ことしも
浸水被害を最小限に防ぐために、
気象情報を収集しながら、大雨が降り始める前に、
成増地域におきましては可動式の
排水ポンプを配備するなど対応したところでございます。
(3)の台風21号における
避難所開設でございます。
台風21号は、29年10月16日に
カロリン諸島で発生いたしまして、同月23日3時ごろに超大型で強い勢力を維持しながら、静岡県御前崎市付近に上陸いたしました。
東京地方を通過した後、東北沖へ抜け、23日の15時に北海道の東で温帯低気圧に変化したものでございます。
この台風の影響によります
気象庁からの
土砂災害警戒情報の発表には至りませんでしたけれども、赤塚、成増、徳丸、
志村坂上、中台、前野町地域、こちらの
土砂災害警戒区域で災害が発生する
可能性があるため、22日の18時45分、
自主避難施設として中学校2か所並びに小学校5か所に
避難所を開設したところでございました。こちらを区の
ホームページ、
防災緊急情報メールなどで周知を図りましたけれども、翌朝までの間、避難した方はございませんでした。
なお、当日は第48回
衆議院議員総選挙があったため、
小・中学校で
投票所として使用していた体育館などの部分以外の場所に
避難所を開設した次第でございます。
項番2の
活動実績につきましては、A3横の別紙の資料をごらんいただきたいと思います。
29年、この夏期につきましては、1)から10)まで10回
対策室を設置しております。うち2回、3)と7)につきましては、
水防対策室より、格下げと言ってはあれですけども、
監視体制というふうなことで、少人数で
監視体制をしいたということでございます。
なお、
被害状況でございますけれども、1)の7月18日に
道路冠水と倒木1件、7)の9月17日に倒木3本と枝折れ2本、9)10月22日に
床下浸水1件と倒木1本というふうなのがございます。また、9)につきましては、先ほど申しました台風21号の関係でございますが、一番下の行に
避難所の
開設場所が示されているところでございます。
大変雑駁ですが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○
委員長
ご苦労さまでした。
ただいまの説明を受け、
委員間討論並びに質疑を行いますが、あわせて
委員会としての提言をまとめるに当たり、各委員よりさまざまなご意見、ご提案をいただきたいと存じますので、ご協力をお願いいたします。
それでは、質疑並びに
委員間討論のある方は挙手をお願いします。
◆
田中やすのり
成増幹線についてでありますけれども、増強のほう、根本的な解決のほうの予定は、その後東京都のほうから何か予定の提示というのはありますでしょうか。あと、東京都のほうでも暫定的な、短期的な対策の小型の貯留をふやしたりとかという話を聞いているんですけれども、できることはやりますというお話だったんですが、その
あたり今進捗どうなっていますでしょうか。
◎
工事課長
2つほどご質問いただきました。まず、
成増幹線の
増強工事のお話ですけども、できることから1つずつやっていくという
下水道局さんのお話なんですけども、私の今のところ情報が入ってきているところでは、来年度に向けて工事の予算どりをしているということはお聞きしております。内容については、委員からもお話がありましたけれども、今現在、
貯留施設というのがございます。それは約200トン程度を貯留できる施設があるんですけども、そこに流れ込む水がうまく機能していないんじゃないかということもありまして、その水の流入の仕方がスムーズに流入できるような形に
マンホール等の改造を考えているというふうなお話は聞いております。
あとほかには、
成増幹線は基本的にはその幹線の下にさらに
新河岸幹線というのがございまして、
成増幹線は最終的に汚水と雨水を分類するような形にして、その後白子川のほうに放流をされております。その下に入っている
新河岸幹線については、さらに深いところに管が入っておりまして、その幹線は最終的には新河岸の処理場に向かっているんですけども、昨年度の
先ほど管理課長より報告があった地区に、いわゆる成増の大成橋、成和橋の付近ですけども、その付近では、ちょうど
成増幹線の下に先ほどお話ししたとおり
新河岸幹線が入っているんですけど、経路上が複雑になっておりまして、その経路を
新河岸幹線に直接つなぐことができないかということも含めて検討していただいているというふうなお話を聞いております。あと、板橋のほうとしても幾つか対策をさせていただいたところですけども、
先ほど林管理課長のほうからも報告をさせていただいたとおりです。
以上です。
◆
田中やすのり
となると、
成増幹線の根本的な対策の
スケジュールはまだ具体的には提示されていないということでよろしいのかもう一回確認と、あと、白子と
石神井川のところがきょう見に行ったのと同じ施設があって、1回そこに水を入れたという話も聞いているんですけど、成増三丁目で出ちゃう水の地域は、白子と
石神井川をつないだことで多少いい影響が出ているのか。それとも、そこのはもっと上流からのやつで、成増三丁目は
余り関係がないのか、その
あたりどういうふうに分析なさっているのかちょっとお聞きしたいんですけど、お願いします。
◎
工事課長
成増幹線の水が出た地域というのは、
上流部はちょうど
成増小学校の
あたりが源流になっております。その付近から基本的に下って白子川までの地域で、たしか63ヘクタール程度だと記憶しているんですけども、その地域の流域をしょって
成増幹線が白子川につながっているというふうな形になっております。ですので、広い地域というよりは、そういった63ヘクタールの中で対策を講じていけば解決できるのではないかというふうに考えております。
以上です。
◎
計画課長
白子川
地下河川の影響なんですけれども、白子川
地下河川の主な取水というのが、白子川が板橋区に一部流れておりますけども、その上流のほうが実は50ミリ対策がまだできていない。それを補完する目的で白子川
調節池ができたということなので、上流の水をとって、それで
石神井川と共同で流しているということなので、河川とすると今回の成増三丁目の
浸水被害ということに関しては
余り関係がないのではないかという感じでは思っております。
◎
工事課長
申しわけございません、先ほどご質問いただいた具体的な
スケジュールの答弁が漏れておりました。申しわけございません。
具体的な
スケジュールについては、先ほどお話しさせていただいたとおり来年度の
下水道局の予算どりのほうは、そういったような工事ができないかということで
予算要求をしているとお話は聞いておるんですけども、確かに昨年発表されました
下水道局の
経営計画の中で、
成増幹線の増強というのが明記されております。その
計画自体の具体的な
スケジュールは今のところは示されていないというふうな状況でございます。
◆
田中いさお
(3)番の部分なんですけれども、
避難所開設ですね。これも
早目早目の準備で非常にありがたいなというふうに感想は持っておりますけれども、結局
避難者はいないということなんですけど、危ない地域の方というのは特に限定されていると思うんです。崖地があるところなので。これ、避難した人はいなかったとなっているんですけれども、その
対象者には
避難所を開設しましたよという情報はちゃんと伝わっていたのかどうなのかも。どういう
伝達方法、
ホームページとここに書いていますけどね。
緊急情報メールと。特に心配なのが独居の
高齢者世帯とか、そういうところに関して、その情報の仕方でちゃんと100%伝わっていて、なおかつ避難した人はいなかったのかどうなのか。区の今現状がわかれば、そこら辺、ご説明お願いします。
◎
防災危機管理課長
台風21号における
避難所開設は、
土砂災害警戒区域の方を主に対象として
自主避難所を開設させていただきました。この件につきましては、記載のとおり
ホームページ、
防災緊急情報メールでございますが、まず第一に
土砂災害警戒区域が指定されたのが平成28年3月でございまして、その後、
土砂災害ハザードマップというのを各戸に配らさせていただいております。その中に、
防災緊急情報メールに登録してくださいということで、まずここが努力としてさせていただいているところです。あとは、今回の
避難所開設につきましては、この後、
土砂災害警戒情報が出た場合等に、
避難準備・
高齢者等避難という情報や
避難勧告、
避難指示というところに進むという
可能性が大きかったものですから、
避難所を
自主避難として開設させていただいたものですが、
避難勧告ということであれば、
防災行政無線等を地域を絞って出すことも可能ですので、そういったことで考えております。
なお、今後また
土砂災害警戒区域が広がるという話もありますので、この広報のあり方、具体的にピンポイントの広報のあり方につきましては検討してまいりたいと考えております。
◆
田中いさお
もうこれで終わりますけれども、ここら辺はまだ始まったばっかしという部分もあるでしょうから、ぜひ精度を上げていただいて、
検討事項はいっぱいあると思うんですよ。例えば、避難したいけど行けないと、
避難所に。そういう人たちをどうするのかとかですね。今始まった、これからどんどんよくなるとは思いますけれども、そういうのも含めて
周知方法、いざ避難したいと思った方が自分で
自主避難できない人はどうするのかというのもぜひ
システムづくりのほうも取り組んでいただきたいと思いますので、これは要望ですので、よろしくお願いします。
以上です。
◆
荒川なお
まず、(2)のところで
土のうステーションの
追加配備をしたというふうに書いてあるんですけれども、これは見方がよくわからなかったんですけれども、一つのところに
土のうをふやしたということなのか、
土のうステーションを今までなかったところにふやしたということなのか、ちょっとこれだとわからなかったんですけれども。
◎
工事課長
土のうステーションの
追加配備というのは、過去のいわゆる水が出たというふうなところに
土のうステーションを幾つか設置しております。基本的に100袋の
土のうが配備されている
土のうステーションでありますけども、増強ということで、そのそばに100袋追加でふやしたという形で増強というふうな形をとっております。
◆
荒川なお
これは地元にはどういう形で、地元というか、特に熊野と成増三丁目ですけれども、どういう形で周知というのはされたんですか。
◎
工事課長
毎年出水期の前には、
土のうステーションの
配備箇所ですとか、そういったものについては区の広報ですとか、あるいは
ホームページのほうで掲載して広報させていただいております。それから、
土のうステーションは日々というか、水が出た場合については必ず
点検等を行っておりますので、
土のうステーションの
土のうが全てなくなってしまうということがないように日ごろから
点検等はしているところでございます。
◆
荒川なお
今、広報と
ホームページというと、結構
ホームページとかは入り方が結構難しかったりしますし、なかなか広報だけでというところもあるので、ちょっとこれからどうやったらいいかというのはいろいろ工夫は必要だと思うんですけれども、もうちょっとわかりやすく
周知方法というのは検討していただきたいというふうに思います。
それとあと、(3)の台風21号で、今回衆議院選挙のときと重なって体育館が使用できなかったということですけれども、実際にそれって、かなり総選挙の係とか、人が出ていると。18時45分ということで、そろそろ開票の時間で、上板橋体育館にも相当人がいたなということを認識しているんですけれども、実際この
避難所を開設するに当たって、マンパワー不足というか、そういうことが起きていたのか、そこについてどうだったのかというのもお聞きします。
◎
防災危機管理課長
当日の
避難所開設の状況でございますが、7か所の
避難所を
自主避難として開設させていただくという決定につきましては午前11時にしたところでございますが、実際に開設できたのは18時45分ということで、非常に半日以上かかったということがございます。この原因としましては、委員ご指摘のとおり、
避難所隊等の特別活動員も選挙事務に従事をしておりまして、私ども、まず管理職が危機管理室に詰めて対応方針を決定して、そこから具体的に動ける人ということで、どれだけいるのかというところから始めて、あと
避難所のそれぞれの場所が体育館が投票に使われているということであれば、ほかの部屋がどのように使えるのかということは、それぞれの校長さんですとか、副校長に協議をさせていただいて、この部屋だったらできますというようなお話も詰めさせていただいた上で、この時間をかけて開設に至ったということでございます。
避難所を開設する人員の不足については確かにありましたけれども、これは選挙という大きなイベントの私ども協力する立場にもございますので、その中で何とかやりくりをして、この時間内でおさめたということでございます。
◆
荒川なお
何とかやりくりできたということなんですけれども、例えば今回選挙でしたけれども、選挙がなければ区民まつりとかもやっていたわけでして、結構板橋区内にも大きなイベントというのはあって、同じような人がとられてしまうというか、そういうケースはあると思うんです。それが今後教訓として生かされていかなければいけないと思うんですけれども、そこについての答弁もお願いします。
◎
防災危機管理課長
おっしゃるとおりでございまして、
避難所開設に時間を要するということについては非常に大きな教訓を残したということでございます。ただ、私どもとしましてはいかに、ただ、そういった状況の中にあっても、何とかやりくりしてできたということもありますので、今後各種、例えば区民まつり、花火、選挙等のイベントにつきましては、どうやったら緊急に人を集めることができるのかと。イベントはイベントで私どもも協力させていただきますし、
避難所隊等の特別活動員も全部従事する。ただし、その中でどうやったら緊急にやっていけるのかと、そういった緊急対応ができるのかということについては今後検討してまいりたいというふうに思ってございます。
◆川口雅敏
1点だけお尋ねします。
計画課長から先ほどお話がありました50ミリ対策がまだ済んでいないというところがあるということですけど、どのぐらい残っているのか。それともう一点、バスの中でお話があった75ミリ対策を行っていくと。現在、区内何%ぐらい進んでいるのか、その辺はいかがでしょうか。
◎
計画課長
今委員から質問がありました50ミリ対策ですけども、区内の河川につきましては50ミリ対策は完了しております。ただ、都県境の埼玉県だとか、例えば
石神井川の上流域の西東京市、そういったところでは一部50ミリ対応の護岸が整備されていないところがございます。
それと、75ミリ対応ですけども、現地でもお話があったとおり、河川の75ミリ対応は川幅を広げるということは難しいので、
調節池等で対応するということになってございます。
調節池等につきましては、先ほども申し上げましたけども、白子川の
地下調節池だとか、今後計画されます
城北中央公園の
調節池ができることによって75ミリ対応を補完していくということを東京都はおっしゃっておりますので、その辺で75ミリ対応ができるという形では考えてございます。
◆
安井一郎
この別紙の
水防対策室等設置状況についてちょっとお伺いしたいんですけど、まず1)の7月18日の
水防対策室設置16時20分、
対策室解散17時55分。従事職員数が合計で56名このときはいらっしゃったんですが、私がちょっと気になった数字から読み砕いていくと、
水防対策室ですから、雨量、累計降雨量、10分間最大降雨量、時間最大降雨量、それぞれ同じ場所で時間だけ図って、降雨量がこうだというのは機械で出るだろうと、災害
対策室にはモニターがあったりなんかして、いろいろなところから情報が入ってこの数字が出ているんだろうと思うんですけど、私がちょっと気になったのは7)の台風18号のときの、これって、台風が来るということはもう
気象情報とかでわかっているんですが、土木部2人、危機管理室4人の計6人が従事職員として、この数の乖離が余りにも1)の56名と7)の6名では、1)のときは
道路冠水1件、倒木1件ですよね。7)のときは倒木3件、枝折れ2本と
被害状況が通報されてここにデータとして載っているわけですけど、どういう状態だから人数が違うとか、その辺のところがちょっとこの表から見ると、読み砕いていくとわからない部分があるんですね。
もう一点は、水のことばっかり書いてあって、風速がどのぐらいあったのかとか、そのために倒木があったんだろうと思うんですよね。原因があるからには、風が吹いたということに関してのデータもやはり載せるべきだろうと思うんですけど、その辺のことをお聞きかせください。
◎
土木部管理課長
7)の台風18号契機によります9月17日日曜日の対応でございます。こちらはやはり
東京地方に台風18号が接近してくるというふうな情報は当初からつかんでおりましたけれども、だんだんコースがそれていきまして、このときは
東京地方は通過しなかったというふうなことでございます。ただ、一応板橋区
気象情報、これは区の
ホームページで危機管理室のほうで設置しております情報ですけれども、そこの数値を見ますと、一定程度の雨が降るというふうなことも想定されましたので、その情報収集をとるために、少ない人数ではありましたけれども、この時間帯に本庁内で待機をしていたというようなことでございます。
結果として台風はそれ、この場合ですと、累計では53.5ミリというふうな状況も出てございますけれども、内水氾濫等は起こらなかったというようなことでございます。
ただ一方で、この日も台風の影響によります風がやはり吹いたというふうなことから、倒木、枝折れ等が発生したというふうなところは結果として考えているところでございます。風速のほうが載っていないというご指摘はごもっともの部分がございまして、一応私ども風速のほうも把握しているところでございます。ちなみにこの7)の9月17日につきましては、翌月曜日の深夜1時28分に瞬間最大風速30.3メートルを記録してございます。そういった状況もあって倒木、枝折れ等が生じたのに若干関係してくるのかなというふうなところを分析しているところでございます。
以上でございます。
◆
安井一郎
この後論議する
荒川下流タイムラインについても似たようなことが読み取れるんじゃないかなと。7)の9月17日は日曜日であったという部分も、これは職員の参集、その日は休みだったからもともといなかったんでしょうけども、ただ、結果として台風がそれていった。逆に、これがまともに板橋を通る、東京都のほうを通る。例えば22日の台風の場合はここに克明に書いてありますよね。
カロリン諸島で発生して、静岡県御前崎付近に上陸して、
東京地方を通過した後、東北沖に抜けたと。今までのパターンでいえば、富士山の右側を通るか、左側を通るか。台風の渦巻きの風の向きがあるから。だから、東京を中心にしてみたら、千葉県寄り、太平洋沖を進めば風害は少ないんですよ。逆に、これが富士山の反対側を真っ直ぐ日本海側に抜けていくような場合だと、西風がまともに、富士風という風が吹いてきて、かなりの風でのダメージを受けるというのはもう過去に習った歴史だろうと思うんですけど、そういうことを踏まえて警備体制というか、従事職員体制なんかも考えられて、こういう形になったんでしょうかというところが1つ疑問になりましたので、そのことにお答えください。
◎
防災危機管理課長
この台風18号の進路的には、委員ご指摘のとおり、いわゆる富士山の西側といいましょうか、能登半島から日本海のほうに抜けたというふうな状況がございます。これは9月17日の日曜日の10時15分に
監視体制をとろうというふうに決めたわけではございませんで、その前々日の金曜日のうちから情報を収集しながら台風の動きをにらみながら随時、私ども幹部職員の中で会議を定期的に持ちながら体制をどういうふうに固めていくかというのを議論しながら、10時過ぎから
監視体制をとろうということでこのような状況になったというようなところでございます。
ですので、一応台風が、タイムラインの話にも至るかもしれませんけれども、事前から私どもも台風の動きを注視しながら、どういった体制を組むのか、決して日曜日だからといって人数を少なくするということではございませんで、7)の状況においては台風のコースはそれるということがあらかじめ予見できたことから、こういった
監視体制をとるというふうに決めたところでございました。
◆吉田豊明
まず1つは、最初のページの
水防対策室の設置に当たって、昨年度よりも強化をしたということなんですけれども、具体的に
水防対策室を設置するに当たって、基準を引き下げたりということだと思うんですけれども、まず具体的にこれがどういうことかということと、あと人員体制はどうなっているのかということ。まず去年との変化という点で、こういう点では強化したんだ、また徹底しているんだということがありましたらお願いします。
◎
土木部管理課長
本年につきましての強化の部分でございますけれども、昨年28年に、警報が出てから集まるのではなくて、
注意報レベルから集まるというふうなことを検討開始しているというような状況で、ことしにつきましてはさらに、先ほど来出ています3)と7)ですか、
監視体制をとるというふうなことも新たに導入しているところでございます。そういったわずかなレベルでも一応職員が本庁に出向いて、
気象情報等を収集しながら、数値が悪化するようなことが予見される場合につきましては、そこの段階で全体に招集をかけて体制をとるということも考えているところでございます。
体制でございますけれども、まず
水防対策室が設置された場合につきましては、土木部の管理職全員並びに各課2名ないし3名、あるいは出先事務所につきましても3名ないし4名等が参集するような形になってございます。最悪の場合は水防本部という形になりますので、土木部全職員が対応するというふうな形になってございます。
また、崖地等の対応もございますので、都市整備部の建築指導課の職員も管理職を含め、担当の者が参集して、私ども土木部の管理職と
建築指導課長が一堂に会して対応を協議していくというふうな流れで進んでいくというような形でございます。
◆吉田豊明
全体の流れはよくわかったんですけれども、別紙のほうの平成29年の
水防対策室等の設置状況ということで1)から10)まで挙げられているんですが、これ、要は聞きたいのは、
警報レベルでは従前でいうと
水防対策室を設置してきたんだけれども、
注意報レベルから検討に入るというふうに理解していいんですか。それとも、僕の認識からすると、注意報って意外と多く出るというイメージがあるんですね。それに、もちろん注意報が出たときに検討するということなんだろうけれども、この1)から10)までしかないものですから、注意報が出たときに、例えば3)と7)でいうと、
監視体制をしいたということだけれども、
水防対策室は設置をしなかったということだと思うんです。こういうことが
注意報レベルで毎回やられているのかなというのが、この1)から10)という数からすると、私の感覚からすると注意報というのはもっとたくさん出ているような気がしまして、その辺のところをお聞きしたかったんですけれども。
◎
土木部管理課長
こちらの別紙の表なんですけれども、大雨警報が出ているのが4)、5)、6)、9)とございます。こちら、もし従来型ですと、29年の夏期につきましてはこの4回が設置する機会となっていたというところでございます。それ以外のところにつきましては
注意報レベルが出ておりまして、そういった形で
注意報レベルの段階でも設置するというふうにご理解いただければと思います。
検討なんですけれども、私ども、この6月から10月までの間につきましては、先ほど来申しております板橋区の
気象情報、こちらのデータをいつも注視しているところでございます。ここで時間降雨10ミリ以上というふうな表示が出た場合につきましては、そこの段階でもう検討開始をし始める、全員ではないですけれども、管理課を中心として、今後の動向を注視していくという段階に入ります。
気象庁等の情報も加味しまして、注意報が出そうだというふうなときになりまして、
監視体制になるのか、あるいは
対策室を設置するのかというふうな協議を、上司の部長も含めまして相談を開始しているということでございます。注意報が具体的に出たという形になりますと、場合によって招集をすぐにかけるか、もうちょっと時間を置くのかというふうな判断をしながら設置をしているということでございまして、平たく言えば、注意報が出そうだという情報とともに、板橋区
気象情報に時間降雨10ミリ以上の表示があった場合につきましては検討を開始しているというところでございます。
◆吉田豊明
わかりました。数字としては、10ミリというのが一つの数字なんだろうなというふうに理解いたしました。
あと、(2)の成増三丁目地域での
道路冠水及びその前年の28年度の
浸水被害についてなんですけれども、区としては
成増幹線の問題があるということで東京都のほうに働きかけているということとともに、このページの変わるところなんですけれども、平成28年度の大雨の被害を検証し、
発生原因の究明及び対応策を検討するために調査の委託を実施して、その結果を踏まえて対策を打ったと。それで工事が11月には終了したということなんですけれども、この調査の委託のまず費用を教えていただきたいということと、この結果について、区民にどのようにお知らせをしているのかについてお聞かせください。
◎
計画課長
費用につきましては細かい資料がございませんので、おおむね700万程度だと記憶してございます。
◎
工事課長
区民の方へのこのデータの還元なんですけれども、私が先ほどの説明の中でお話しした成増の大成橋と成和橋付近の区の行った対策工事について、そのときに、ことし板橋区で調査を行いまして、対策としてこのような工事を出すに至ったということは説明会を使ってご説明さしあげたところでございます。
◆吉田豊明
対策の話ではなくて、調査を700万かけて委託したので、具体的にこういう調査をして、こういう結果が出たんだという個々のデータを区のほうで把握されていると思うので、その辺の公表とか、またもしデータ表みたいなものが出ているんだったら資料として渡していただきたいとかそういう、この調査結果を踏まえた対策工事のことではなくて、もともとのこういう原因があって、こういう被害が出たと。そこのところの調査結果を知りたいんですよね。それで、それを区民の皆さんにどのようにお伝えしているのかということを聞いているんですけれども。
◎
計画課長
調査の内容につきましては、先ほど
工事課長が
成増幹線の流域でどれだけの雨が降った。そこについてどれだけその部分に集中したか。時間の一部分で物すごく集中したというところを調査してございます。また、完全に地域に公表するまでには至っておりませんので、今後土木部内でもそのデータを検討して、出せるものは出していきたいという形を考えてございます。
○
委員長
そのほか。いいですね。
(「はい」と言う人あり)
○
委員長
本件につきましては、この程度でご了承お願いいたします。
────────────────────────────────────────
○
委員長
次に、
荒川下流タイムラインにおける
避難確保計画の取り組みについてを議題といたします。
本件について、
理事者より説明をお願いいたします。
◎
防災危機管理課長
それでは、資料2に基づきまして、
荒川下流タイムラインにおける
避難確保計画の取り組みについてご説明をいたします。
荒川下流域では、首都圏において水害による犠牲者を出さないよう、荒川沿川の16の市区を対象といたしまして、
荒川下流タイムライン(拡大試行版)をことしの6月から運用しております。
ここで、タイムラインという言葉が本
委員会の構成になりまして初めてでございますので、若干説明をさせていただきたいと思います。
裏面の米印1をごらんください。
タイムラインとは、アメリカのもともとの考え方でございまして、ハリケーン・サンディの際に採用されました、関係者が災害時に行う防災行動を時系列に沿ってとりまとめたものでございまして、いつ、何を、誰が、この誰がは一般的には公共機関のお話ですけれども、どうするということが明確になることから、防災力の向上に役立つものとされております。
このタイムラインにつきましては、日本でも導入をすべく、荒川下流域で、平成26年8月に全国に先駆けて、板橋区、北区、足立区をモデル地区として検討を始めて、27年5月にタイムライン試行案という形で、その後、1年後に試行版、今は拡大試行版でございますが、こういう形で進めているものでございます。
添付のタイムラインのカラー刷りのパンフレットで少しご説明をさせていただきたいと思います。
カラー刷りのパンフレットをお開きいただきまして、中側でございます。右下のところ、非常に細かくて恐縮なんですけれども、タイムラインを検討している、また運用している各関係機関が小さく書いてございます。16区市のほか、交通機関ですとか、各要配慮者の施設ですとかといったところがこの検討に加わり、また運用しているところでございます。
拡大試行版のこの表の一番左側の縦軸をごらんください。縦列左端でございます。
一番下のところにレベル5氾濫発生とございますが、荒川が氾濫をする瞬間がゼロ時間といたしまして、その上に向かっていきまして、3時間前、11時間前、30時間前ということで、これは、何時間前に何をするかということを右のほうに各行で書いてございます。この一番左側の設定でございますが、例えば一番最初は5日前、120時間前でございますが、台風等の状況を見まして、荒川下流河川事務所、国の機関が今120時間前としますということを毎日連絡してくるものでございます。ですので、例えば30時間前になって、きのう30時間前になったんですが、台風が急にゆっくりになったりしますと、きょうも30時間前とかそういったことが、時間がずれないということもあり得るということでございまして、そのときに、右側でございます、何をするかでございますが、実際は、これは概要版でございます。項目は数十しかございませんが、実際のタイムラインの項目につきましては約900以上の項目が細かく定められているものでございます。
縦の軸は
気象情報等がどのように出るか、荒川下流河川事務所は何をするか、次のオレンジと黄色の部分ですが、市区では何をするかということが書いてございます。例えば、3日前には、黄色の欄、資機材の確認ですとか、2日前では休校・休園の検討、例えば前日に学校等の休校・休園ができないかということの検討を2日前にするということの取り組みで書いてございます。また、
避難準備情報ですとか、
避難勧告、
避難指示についてはどれぐらい前に行うというような形で書いてございます。
ここで、市区の欄で板橋区と書いてあるところをちょっとご注目いただきたいんですが、3日前の欄の一番下のところ、福祉
施設等の避難支援関係者との調整(板橋区)となってございます。それから、2日前のところの欄の一番下、福祉
施設等の避難支援の準備(板橋区)、30時間前のレベル1−2のところの一番下にもやはり福祉施設の避難支援の実施というふうに書いてございまして、これが板橋区と書いてございますが、これはちょっと誤解がある表現なんですが、決して板橋区だけではなくて、それぞれの市区がやるものでございますが、この板橋区と書いてある部分につきましては、2年半前のタイムライン設定当時から、今後引き続き検討を要する項目としてタイムラインの課題として残されているものでございます。それを板橋区が中心となって検討するということで(板橋区)となってございますけれども、まだどのようにやるかが決まっていない事項として載せられているというものでございます。
一番右の端は、交通事業者がライフライン事業等が、例えば極端な話、アメリカでは実際にやりますけれども、鉄道をとめるですとか、バスをとめるですとか、それから住民の避難を一斉にさせるですとか、そういったところもやっているということでございまして、それらを参考につくっておりますので、こういった検討という言葉でなっておりますけども、そういったものでございます。
タイムラインの概要につきましては以上でございます。
恐れ入りますが、資料の2の本文4行目でございますが、先ほど申し上げた引き続き検討がされているということ、要配慮者の避難につきまして、先ほどまだ宙ぶらりんになっている状態のものにつきまして、板橋区、北区、足立区及び関係事業者により構成される専門部会というのがございまして、この引き続き検討される要配慮者の避難を具体的に検討を進める会議を今回スタートいたしましたので、きょうのご報告に至ったものでございます。
この専門部会には、要配慮者利用施設の代表者が参加しておりますが、その要配慮者の利用施設の代表施設というのが裏面にございます米印の2でございます。要配慮者利用施設というのは、老人福祉
施設等がありまして、障害者支援施設、児童福祉施設など、学校も入ります。医療施設も入ります。全体でこれらのものが荒川の氾濫によって浸水すると想定されている区域、いわゆる
高島平ですとか、新河岸ですとかというところにつきまして、これが集計した結果297という数がございます。これらの代表の施設が今参加してこの会議に加わっております。区の主管課は右側に書いてございます。
恐れ入ります、たびたび申しわけございません。本文に戻っていただきまして、3段目でございます。この専門部会には、代表者も参加して、協議を通じて、次のポイントでございますが、本年5月に水防法等の改正がございました。項番1のところ、水防法・土砂災害防止法等の改正がございました。29年5月19日公布でございます。浸水想定区域と
土砂災害警戒区域内の要配慮者利用施設、先ほど裏面で定義させていただいたところでございますが、利用施設の管理者等に対しまして、
避難確保計画の作成及び避難訓練等の実施が義務化されたというものでございます。これは、岩手県の岩泉町のグループホームで起きた災害等も踏まえて国が動いたものでございます。これが義務化されまして、5年以内に
避難確保計画を立てなさいと。立てて、それに基づいて訓練をしなさいと。そういうことをやらない施設については、自治体が指導しなさい。それも従わない場合はその施設名を公表しなさいという非常に厳しい内容の法律改正でございます。この法律改正に基づきまして、
避難確保計画をそういった施設が立てなければならなくなりましたので、支援の一環として、荒川タイムラインのもともと課題となっていた事項と水防法との改正のやらなければならなくなった事項が相まって、これらを板橋区としても支援していかなければいけないということで今回の会議をスタートさせていただいているものでございます。
項番2でございます。
法改正からの取り組みで、6月に、こういう大変なことになったということで、それぞれの施設が大変な義務を負ったということで、担当者向け説明会、9月7日に課長向け説明会を行いまして、先月11月17日に、タイムラインの専門部会という名前ですが、副題としまして、要配慮者利用施設の
避難確保計画作成等を支援という副題をつけまして、国と国の荒川下流河川事務所と合同でこの会議をスタートさせたものでございます。12月15日にはこの担当者レベルの検討会を行いまして、以後、年度内にさらにもう一回検討をする予定でございます。これらの取り組みは、国と自治体及び関係者が一堂に会して検討するものでございまして、全国初の取り組みということになります。
今後、記載にはございませんが、来年の6月ごろが出水期になりますけれども、そこまでに、タイムラインでいえば計画の具体化、水防法の改正等でいえば各施設が
避難確保計画を立てられる状況をつくるというところが一つのゴールと考えてございます。この取り組みを進めることによりまして、要配慮者を置き去りにすることなく、健常者も含めた安全な避難計画を立てていくことを考えてまいりたいということで考えております。
ご報告は以上です。
○
委員長
ただいまの説明を受け、
委員間討論並びに質疑を行います。先ほどの議題同様、
委員会としての提言をまとめるに当たり、各委員よりさまざまなご意見、ご提案をいただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
それでは、質疑並びに
委員間討論のある方は挙手をお願いします。
◆
田中やすのり
タイムラインに関して、
避難所の訓練をしていくということで、
地域防災支援課のほうで何か震災のときに福祉
避難所の避難訓練を徳丸のほうで先日行いましたよね。行きたかったんですけど、仕事が入っていて行けなかったんですけど、そのときにあった気づきみたいなのがあれば。どういう状況だったんですかね。こっちの今度タイムラインにもそうした知見が生かせると思うんですけれども、ちょっと教えてもらいたいんですけれども。
◎
地域防災支援課長
先日、11月ですが、第1回の福祉
避難所の開設・運営訓練ということでさせていただきました。これは特に高齢者施設ということでやらせていただきましたが、やはり水防法の改正等も含めて、どういった形で利用者たちの安全を確保していくかというようなことを改めて考えていただくというようなこともありましたし、まずはその施設で発災時にどういう対応をするか。一般の
避難者も押し寄せたりするんじゃないかというような危惧もあるしというようなことを整理しながら、また、おおむね、福祉
避難所については、3日後ぐらいに指定
避難所での避難生活では厳しいという要配慮者の方たちを避難させるということになりますので、そういった際の受け付け。実際にいろいろな課題を持って要配慮者が来て、それを区のほうからマッチングというような形でお示しするんですが、どういったところまでだったら、医療ケアが必要な方も中にはいるというようなことも、どんな範囲のもので来るのかというようなところを具体的にそういった場合にどういう対処をしたらいいのかというようなことがあったと思いますので、なるほどそういうような事例もあるんだねというようなことは、それぞれの施設、一つの施設でやりましたが、関係者も来ていただきましたので、そういった意味合いでは、いろんなことに対応しなければいけないのかなというようなことは大きく皆さん気づかれた部分かなというところで感じたところでございます。
◆
田中やすのり
わかりました。ありがとうございます。
ちょっとタイムラインのほうに話を戻しますけれども、台風の進路がこの10年、20年ぐらいでかなり変わっているらしいんですね。もうご存じだと思うんですけれど、旧来はカーブをして関東に上陸する場合も、沖縄からきゅうっとカーブして関東上陸だったんですけど、最近の台風はもうずばっと真っ直ぐ海から直撃してくるということで、多分荒川の決壊というのも、まさかとは思っていたところですけど、実際に起こるんだろうなというふうに最近本当に危機感が皆さん高まっていると思います。
これから利用施設ごとに
避難確保計画をつくるということなので、具体的にお願いなんですけれども、三園福祉園、今9名の重度の心身の障がいをお持ちで車椅子の中でもとっても重い車椅子でやっている方がいらっしゃるので、あそこ、三園福祉園って実は荒川から結構近いんですよね。二丁目ですから。しかも重度の方がいる施設ということで、ぜひまず最初というか、取っかかりでもうすぐつくらなくちゃいけないんだろうなということで支援をお願いしたいんですね。福祉園のほうからちょっとお願いされているのは、バスで移動するのは大変なんですけど、もう本当に突発でどうしても氾濫してしまった場合って、時間がかかるので避難できないですという話なんですよ。それはそうですよね。重度の方がいるから急に。目の前に東京都の水道局があって、東京都の水道局、3階建てぐらいの高い建物が、管理棟みたいなものが目の前にあるので、そういうところをいざというときには使わせてもらえると避難ができますという具体的な話がありますので、ちょっとその
あたりを助けてあげていただきたいんですよね、その計画をつくるときに。具体的に、自力だけで避難しろというんじゃなくて、近くにせっかく東京都の施設があるので、そこをうまく橋渡しをしながら計画づくりを進めてもらいたいなと思うんですが、ご見解いかがでしょうか。
◎
防災危機管理課長
まず、前段の荒川決壊の
可能性につきましては、委員ご指摘のとおりでございまして、200年に一度という想定で浸水想定区域を出しておりましたが、一昨年、1000年に一度と想定し得る最大の降雨量があった場合にどうなるかということについても国が発表して、この動きにつながっているものでございます。
それから、重度障がい者の
施設等の三園福祉園の例を出していただきましたけれども、具体的に施設の代表、それぞれ重度の方を抱えていらっしゃる施設というのはたくさんまだほかにもございますでしょうし、これらの方々に、例えばこの12月15日に第1回検討会をやりますけれども、そういった施設では、どこにどうやったら逃げられるかということをワークショップ形式で進めていって、例えば今具体的にお話のあった東京都水道局というような、そういったお話ですとか、だったら相手を呼んでみようかですとか、そういった具体的なワークショップ形式で進めることによって、それぞれの施設の方々がいろんなアイデアを出していただくと、そういった検討の進め方をしていく予定でございます。より具体性のある、また本当にできる
避難確保計画の策定に努めてまいりたいと思います。
◆かいべとも子
このタイムラインは、日本のモデルとなるところの板橋、北、足立の中で、本区が入っているわけなんですけれども、特に今回の法改正の中で、
避難確保計画の作成と避難訓練の実施の義務化というところがあるんですけれども、実際にはこの297の施設の中には区立の
小・中学校があったりして、いわゆる区内の中でも、危険という表現がいいかはあれなんですけども、エリア内に入る学校が挙げられているんですけども、実際にそれぞれの施設によっては、やり方とか、そこにいらっしゃる方々が別なので課題は別かと思うんですけども、今後区として、例えば今言ったこの2つ、1つには
避難確保計画もそうなんですけども、避難訓練の実施についてはもう具体的に
スケジュールとか、こういう部分で区として支援をしていくというものがもうあると思うんですけども、その辺がわかれば。
◎
防災危機管理課長
まず、
避難確保計画を策定するのも市区町村の義務とされております。その上で、
避難確保計画に基づく訓練をするということになっておりますので、段階的には、まず確保計画をつくっていただく、その次に避難訓練をするという状況になります。つくっていただくと今申し上げたのは、各施設でつくるというふうに義務づけされておりまして、私ども、どういった支援ができるのかということで今回の会議体の設立と、それから、国のほうの支援としましては、避難計画策定の手引というのができております。手引ができておりますので、そこに穴埋めするような形で、例えばどこに逃げる、どんだけのスタッフがいる、どういう厳しい状況の方がいらっしゃるとかということを埋めていくとできる手引ができているんですが、それを
ホームページで拾って、それを埋めればできるのかというと、ここの荒川の浸水区域については、どこに逃げていいかがわからないでしょう、どのルートでしょう、それからどうやって逃げるか。例えば、障がいを抱えている方がそこにお持ちのバスで逃げるのか、いやいやそんなことはできない、それじゃ足らないですとか、車椅子でそのままずっと西台の高台のほうまで行っていただけるのかどうかということです。そういったところを一緒に考えるという支援をしてまいります。確保計画がまず代表施設でできます。297の施設でじわじわと浸透していきます。その中で訓練を実施していきます。その訓練についてもできるだけ自治体としては支援をしていくという形になろうかと思います。
◆かいべとも子
舟渡地域の町会挙げてのワークショップみたいなものを5回やるときに私も全て参加して、実際に今課長がご説明したようなことを町会挙げてやったときに、舟渡エリアにはバス会社がありまして、そこの会社の方もそのワークショップに参加されて、自分のところで1台は必ずトイレのついているものがありますので提供しますとか、結構具体的な提案があったりして、ほかのエリアもいろいろやったと思うんですけれども、舟渡では実際に歩いたり、区域を分担してそれぞれの課題を抽出したりして、たしか志村小学校まで行くというのが舟渡の避難場所だったんですけど、到底遠過ぎて難しいなと思ったので、先ほど課長にいきなり計画の前に避難訓練の実施の話をしたんですけども、計画をつくる段階で、かなり細かな地域挙げてやらないと、これは難しい課題なのかなと思いましたので、今後、この17日に行われた専門部会でもあったと思うんですけども、そういう
スケジュール感というのが、例えばこの法改正は5年をかけて作成とありますけども、5年間丸ごとかけているのは遅いと思うので、どれぐらいのタイム
スケジュールである程度でき上がるのか、それがわかれば。
◎
防災危機管理課長
委員ご指摘の前段の舟渡エリアでの取り組みは、こういった考え方が出る前の取り組みでございまして、そういった意味では非常に先駆を行っていただいた。また、地元のバス会社さんも使っていただいたということは、一つの先進的な事例になっております。今回の確保計画の作成の支援に当たっても、地元の、例えばですけれども、国際興業バスの車庫もあります。タクシー会社の車庫もあります。そういった車庫の方々も、車も水没しますので車も逃げなければいけない。そのときに一緒に私どもの支援者の避難を手伝ってくれませんかですとか、そういった関係者が一堂に会することによって、そういった顔の見える関係をつくり、またいろんな課題を出し合って、じゃ、私ができることはやりますよという形で、委員のご指摘の舟渡エリアでやったような取り組みを
高島平、新河岸のエリア全体に広げてやっていこうというのが今回の取り組みでございます。
あと、めどでございますが、先ほど申し上げたとおり、一応来年のタイムラインの目標としましては、先ほど笑われたんですが、試行案、試行版、拡大試行版、相変わらず試しの行いじゃないかということで、国も焦っておりますけれども、タイムラインとしては次の出水期、つまり今度の梅雨の前までにはある程度形をつくってきたい。先ほどの課題を解決していきたい。それから、せっかく代表施設の方に参加していただきますから、要配慮者の利用施設の方々がしっかり今年度中、次の出水期までにお土産を持って、少なくとも自分の施設は
避難確保計画が立てられる状況まで持っていきたいということは申し上げられるんですが、その後、5年間の中で、板橋区が全国初の取り組みをしているわけですので、どれだけ浸透していかせるかということについては、しっかりとした進行管理と、また国とのしっかりとした連携を進めながら進めてまいりたいということで考えてございます。
◆かいべとも子
ありがとうございます。今の話に戻るんですけど、舟渡のときに本当にいろんな業種の方も参加されて、バス会社だけじゃなくて、パチンコ屋さんもそこにいて、駐車場が4階まであるんですね。そうしたら、4階の部分は地域の方に開放しますとか、フロアごとに区切っていただく大変細やかな提案もありまして、すごくよかったなと思いますので、いろんな業種の方が一堂に会することでよりいい内容になるのかなと思いますので、ぜひ今後ワークショップをやる際に当たっては、さまざまな地域の方が参加できるように配慮していただきたいなと思います。
これは確認なんですけども、先ほど専門部会のところに具体的な関係事業者の代表が参加したということで、例えば米印2のところに297ありますけど、例えば特養ですとここという感じで、それぞれの分野が全部参加されたのかどうか。
◎
防災危機管理課長
この分類におけるそれぞれの代表の方は参加されております。検討がこの分類ごとで進むかというと、そうではない部分を今考えておりまして、例えば通所型の施設なのか、それとも宿泊型の施設なのか。宿泊型の施設の方でも、その施設は2階建てなのか、5階建てなのかといった、高いところに逃げることが可能なのかどうかと。そういった分類を最初にまずするという方向で今考えております。今のところ8分類ぐらいのことを考えておりますけれども、そういった分類ごとで、それぞれの同じ悩みを抱える同じ状況に置かれている方々が同じテーブルについてワークショップをやるというような進め方を今考えているところでございます。
◆
荒川なお
先ほど高齢者施設の避難訓練というのをやられたということで、先ほど田中委員のほうからも質問があったんですけれども、ちょっとお聞きしたかったのが、例えば30時間前にこの福祉施設の避難支援実施というのがあるわけですけれども、その30時間というのが例えば深夜に近い時間帯であるとか、午前早い時間帯、1時、2時とかであると、やっぱり職員の数というのは少ないということが想定されるわけです。特別養護老人ホームであれば高齢者の数は変わらないわけですから、そういうときに、具体的には、じゃ、この30時間より前に避難を開始するということなのか。そういう想定というのまでは、ちょっと細かい話になるんですけれども、今考えられているのか。どこまで考えているのかというのは答えられますか。
◎
防災危機管理課長
タイムラインのパンフレットで先ほど細かくて恐縮だと申し上げました一番下の右端、タイムラインの関係機関で、下から3行目のところには、福祉関係、要配慮者の施設も加わって2年半前の当初からスタートをしました。そのときにもワークショップをやりました。それで、その中で出てきた項目が今この委員ご指摘の時間に入っております。ただ、今後、今回具体化をするに当たって、本当にここでいいのかということについてはまた個別に議論をさせていただく予定でございます。それから、やり方についても議論をさせていただきます。
委員のご指摘の例えば夜中だった場合とかというのはありますけれども、それは30時間前に、例えばこの項目で福祉施設の避難支援の実施というのは30時間前から始めて、次の枠にいくまでの間にやらなければいけないということですので、必ずしも夜中だから少しずれるということがあると思うんですけれども、この項目については避難の完了とか、そういったところも細かくは入ってきますので、そこまでの間に絶対やらなきゃいけないというようなことも、ですので900項目にもなっているということでございます。
◆
荒川なお
あと、この資料の裏面のほうに区立
小・中学校、あいキッズというのも書かれていて、今回教育
委員会はいないんですけれども、例えば特別支援学級がある小学校、中学校とかだと人数が違いますから、あいキッズもそのまま小学校だと通っているというケースもあると思うんですけれども、そうすると、ほかの学校とは少し環境も違うのかなと思うんですけれども、それはそういうこともちゃんと配慮されて実施されているということで、そこもお願いします。
◎
防災危機管理課長
決して
小・中学校をひとくくりですとか、あいキッズをひとくくりにということで考えてはございません。もっと言及すれば、例えば
小・中学校については、2日前に休校の決定をすれば子どもは来ないわけですので、児童・生徒は来ないということであればこの計画はいらないでしょうという話になる
可能性もあるんですが、そうはいっても頼りにされているでしょうですとか、例えばあいキッズですと、保護者の方がいらっしゃるでしょう、その方はどうしますかとか、そういった議論も個別にご意見を聞きながら、それぞれの施設の特質、また同じ種類の施設であっても場所によって違う
可能性もありますので、そこら辺の議論を深めてまいりたいと考えております。
◆
安井一郎
この水防法、土砂災害防止の法改正というのが本年の5月19日に公布になったと。遅きに失したというか、要は国が、必ず水は出るからこれを何とかせいということで、国土交通省、こんなに立派なタイムラインの拡大試行版というのをつくられて、ここに川口課長も写真の中に載っていらっしゃいますけど、この
委員会にも参加されて、私、思うんですけど、下のタイムラインを検討している関係機関の中に、板橋区周辺の川の向こうの戸田とか、川口とか、蕨は含まれているんですけど、その上流である和光、朝霞、志木、ふじみ野、川越、こっちが全く入っていないんですよ。これ、入っていなかったら、1本の筋でつながる川なんですから、前から私は何度か一般質問等で質問していましたけど、荒川左岸の浸透崩壊における箇所は国で、どこと言いませんけど、あるということは報道でも聞いて知っております。
ですから、荒川の浸透崩壊が起きるかどうかというよりも、ここに荒川下流、これですと、これをつくった下流域の、要するに国土交通省荒川下流河川事務所が主体となってつくっているわけなんですけど、笹目橋から上は上流事務所なんですよ。また主管が違うんですよね。だから、一概に、私はこの避難するとかのタイムラインは非常に重要だと思うんですけど、ここで国のほうにもっと
上流部、下流になる、水は必ず高いところから低いところに流れてくるんだから、起こってしまってからでは遅いわけで、板橋区としてはもっと行政の上流域にある和光だとか、朝霞だとか、志木だとか、ふじみ野とか、川越に強く申して、荒川上流河川事務所にも働きかけ、国土交通省を動かして、浸透崩壊がないように、やりたくてもできないというのは、中に河川敷にかなりの数のゴルフ場があって、そこのゴルフ場の既得権で手をつけられないという話も聞いていますけど、なかなか土手の拡幅とかそういうのでは難しいところがあったりしてできないという話は、和光だったり、朝霞だったりの私の同列の自民党の議員から聞いてはいるんですけど、実際に考えていることは心配はしているんだという話も承っています。少なくとも何度か言ってきた中で、笹目橋のすぐ脇の低いところがやっと盛り土をして、今現在向こう、戸田市側の美女木側も同じように工事していますよね。時間はたったけど、ああいうふうな形で目に見える防災を考えてもらっているということはありがたいことだなと私は考えているんです。
それで、質問なんですけれども、さっきも言ったように、今後もっと大きな目線で荒川の堤防強化、上流域の行政に対して、また国に対して板橋区から、課長、ここに会議にも出られているんですから、次からも声を上げて言っていただきたいなと思います。課長のお考えをお伺いします。
◎
防災危機管理課長
北、足立の区長の並びで私が座っておりまして、その責任の重大さに鑑みまして、確かに委員ご指摘のとおりで、荒川下流河川事務所の管轄区域よりも荒川上流河川事務所の管轄区域の堤防のほうがまだ改修が十分に済んでいないという部分がありまして、そうしますと氾濫の危険性があるということ。氾濫の危険性があって、例えば板橋の埼玉県寄りで氾濫が起きたとしても板橋区には被害が及んでくると。これもわかっております。
そういったことも踏まえまして、荒川上流の河川事務所も、この
荒川下流タイムラインのポイント、ポイントでは出席をしておりますが、なかなか上流まですぐにまだタイムラインの取り組みがなされていない。一方、全国では北海道から九州までタイムラインが今はやりでございまして、やっているということでございますので、首都東京を抱えた下流河川事務所から始めたということでございますけれども、この16区市に限らず取り組みを拡大していくこと、また上流の河川の改修につきましては、土木と危機管理室も提携いたしまして改修の促進について要望してまいりたいというふうに思います。
◆
田中いさお
1点だけなんですけれども、このタイムラインに関しては、26年から約3年間でここまで精度も上がってきて、鋭意努力されているんだなというふうにすごい評価するところなんですけれども、僕が一回、議会の一般質問でコミュニティタイムラインの導入の検討を促して、研究、検討していくというふうに伺っていますので、今後、これはまだ試行版ですからね。もっとずっと更新されることだと思いますので、ぜひコミュニティラインの今度は小さい単位でのタイムラインについても、しっかりここの時系列の中に、市区の次
あたりにそういうのが載せられたり、ぜひ精度を上げるようにまた頑張っていただきたいなと要望しますけれども、一応見解があればお示しください。
○
委員長
要望でいいですか。
◆
田中いさお
要望でいいです。
◆吉田豊明
水防法の改正ということで、要配慮者の避難について、要配慮者が利用している施設において避難計画をつくること、それから避難訓練を実施すること、これが義務づけられたということでいいんですねという確認と、この改正水防法によって、板橋区に要請されている支援というのは具体的にどのようなことなのか教えていただきたいと思います。
◎
防災危機管理課長
前段の委員のご指摘は、計画を策定と訓練が義務化されたということに間違いございません。従前は努力義務でしたのが、今回義務化されたということでございます。
都道府県及び市区町村は積極的に要配慮者の利用施設における
避難確保計画の策定において支援を行うというふうに書いてございます。ですので、今回の会議体の開催も支援ですし、それから次に、
避難確保計画の確認というのも市区町村の義務としてなってございます。先ほどは説明申し上げませんでしたけれども、各施設がつくった
避難確保計画を区に提出していただいて、区がチェックをして、必要に応じて助言をするというのも市区町村の義務ということになっております。あと、避難訓練を実施するに当たっては、避難訓練が実施されるよう促進することというのが市区町村の義務ということになってございます。
◆吉田豊明
そうすると、大変重たい支援というふうに思うんです。最初支援と聞いたときに、非常に曖昧に逃げられる言葉だと思ったんですが、今の課長のお話だと、避難計画が実効性あるものであるということを、事業者が板橋区に提出をして、実効性あるものであるということを1項目、1項目確かめた上で、これでいきましょうという、そこまでつくり上げることがこの計画の作成の支援という点ではそういうことだということで、大変重たい仕事だなというふうに思いました。
また、297の施設が、これは毎年行うかどうかわからないんですけれども、避難訓練を実施する義務を負わされて、それを板橋区としては、するようにしていただくということですかね、促進をするということですかね。そういう点でも非常に重たい任務があると思うんですが、1つは、洪水浸水想定区域にあるこうした福祉施設を初め、病院も含めて医療施設、297ある施設の代表者が11月17日に一堂に会してこのお話を聞いて、これからつくり始めるわけですけれども、事業者の方から、ちょっと余りにも厳しいんじゃないのとか、うちはできないよとか、そういった話はどうだったんでしょうか。
◎
防災危機管理課長
具体的に、11月17日の会議については、板橋区が支援してまいりますという旨の説明を行わさせていただきました。その中では特に、国の法改正に基づいて板橋区が支援するということですので、非常に厳し過ぎるですとか、できませんというお話はその場では出なかったところでございます。
◆吉田豊明
ただ、受けとめとして、先ほどの課長との議論の中で、非常に内容的にも精査しなければいけないし、入所者一人ひとりが確実に避難できるルートであったり、その条件に合った利用者の方が使えるやり方で避難計画を立てなきゃいけないという点では非常に厳しい内容ではないかというふうに思うんです。
それで、これが毎年1回検討会を開いていくんですかね。5年以内にこの計画をつくっていくということなので、その5年以内に現利用者が全て避難できる実効性のある計画を立てて、板橋区がよしこれならオーケーですという判こを押すと。判こを押すかどうかわからないにしても、そういう計画を立てるという、この8つに分類した中で相互で討論しながら決めていくと思うんですけれども、そういった点で、区として今後の課題といいますか、認識している課題、計画をつくることの課題や避難訓練を行う上での課題であるとか、各事務所が、普遍的にとは言いません、こういう事業者もいるという点でも構わないんですが、課題として認識されていることがありましたらお願いします。
◎
防災危機管理課長
5年以内にということで、委員ご指摘のとおり大変に重いことでございまして、さらに区がチェックをするということも踏まえて、区が多分全国に先駆けてこういう準備を今から始めたということでございます。その中で、多分その297の施設、これも民間もたくさん含まれておりますし、非常に小規模な施設も含まれていると考えられます。また今回拾えなかった施設もある
可能性もあるというふうに考えております。
そういった中で、非常に厳しい中で一番の課題は、どこに逃げるのかと、どうやって逃げるのかのうち、まず最初にどこに逃げるのかということについては、例えば
高島平は5メートル程度の最悪浸水高さが想定されております。建物でいえば2階の途中まで浸水すると。だったら3階に避難すればいいのかということになりますと、ライフラインが5メートルの浸水で全部途切れていく。そういった高所避難、高台避難ではなくて、同じ建物の中で高いところに逃げるということについては、浸水が2週間以上も継続する場合も考えられまして、非常に苛酷だということが言われておりまして、どこへ逃げるかということがまず第一だと思います。
それは、例えば今回の把握の中では、297の施設は浸水想定区域内の施設。その施設が高台に逃げるとすれば、高台の同類の施設、例えば特別養護老人ホームであれば、同じ高台の特別養護老人ホームということも考えられるので、それらのリストもつくってございます。その中で、各施設の皆さん方がそれぞれ意見を出していただく中で、まずどこへ逃げるのかということ。果たして建物の5階に逃げたときに耐えられるのかということも含めて、その次にどうやって逃げるのかということになってこようかなというふうに思っておりますけれども、そういった非常に重たい課題がございますので、来年度、先ほど進行管理申し上げましたけども、そんな簡単にはいかないものだということで、早くからスタートしているものでございます。
○
委員長
本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○
委員長
次に、平成29年度
活動報告(案)についてを議題といたします。
資料3−1は、先ほどの
理事会において了承されました今年度の活動をまとめるに当たっての
活動報告骨子(案)でございます。資料3−2は、骨子(案)をもとに作成いたしました
活動報告(案)でございます。
初めに、項番1には本
委員会に付託された調査事件を記載いたします。次に、項番2には建議理由を記載いたします。次に、項番3には平成29年6月16日に開催された
委員会において決定した活動方針を記載いたします。次に、項番4には今年度の委員構成を記載いたします。次に、項番5の調査経過には
委員会での議題ごとに出された委員の意見概要を記載いたします。資料3−2の
活動報告(案)には、第3回定例会までに開催された
委員会でいただきましたご意見を反映させております。次に、項番6には、調査の過程で出されました各委員の意見を踏まえ、今年度のまとめを記載いたします。内容につきましては、本日出された意見なども踏まえ、次回の
委員会にて案をお示ししたいと存じます。
それでは、
活動報告(案)の構成などに関するご意見とあわせ、これまでの議題で出されましたご意見、ご提案のほか、新たにご意見がございましたら挙手をお願いいたします。
(「なし」と言う人あり)
○
委員長
いいですね。
ないようでありますので、先ほどの議題で出ましたご意見については、改めて次回の
委員会においてお示しいたします。
本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○
委員長
次に、次回以降の
調査内容についてを議題といたします。
お手元の
スケジュール(案)は、各委員よりいただきました意見を
理事会案としてまとめたものでございます。お手元の案に基づき調査を進めてまいりたいと存じますが、ご意見がございましたら具体的にお願いいたします。
何かありますか。
(「なし」と言う人あり)
○
委員長
それでは、お示しした
スケジュール(案)に沿って進めたいと存じます。
本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○
委員長
以上をもちまして、
危機管理対策調査特別委員会を閉会いたします。
ご苦労さまでした。...