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平成28年12月6日地域経済活性化調査特別委員会−12月06日-01号
平成28年12月6日防災・減災対策調査特別委員会−12月06日-01号

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  1. 板橋区議会 2016-12-06
    平成28年12月6日防災・減災対策調査特別委員会−12月06日-01号


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    平成28年12月6日防災・減災対策調査特別委員会−12月06日-01号平成28年12月6日防災・減災対策調査特別委員会  防災・減災対策調査特別委員会記録 開会年月日  平成28年12月6日(火) 開会時刻   午前10時00分 閉会時刻   午後 零時06分 開会場所   第2委員会室 議   題  別紙運営次第のとおり 出席委員  委 員 長   安 井 一 郎       副委員長    竹 内   愛  理事委員    高 沢 一 基       理事委員    大 野はるひこ  理事委員    五十嵐 やす子       理事委員    小 林 公 彦  委   員   井 上 温 子       委   員   坂 本あずまお  委   員   松 崎 いたる       委   員   かいべ とも子  委   員   杉 田 ひろし       委   員   松 岡しげゆき 欠席委員  な   し 説明のため出席した者
     危機管理室長  久保田 義 幸       都市整備部長  杉 谷   明                        防災危機管理  土木部長    老 月 勝 弘               川 口 隆 尋                        課   長  地域防災          木 内 俊 直       都市計画課長  内 池 政 人  支援課長  市街地整備          歌 津 知 己       建築指導課長  田 島   健  課   長  土 木 部          林   栄 喜       計画課長    義 本 昌 一  管理課長  工事課長    宮 村 宏 哉 事務局職員  事務局長    湯 本   隆       書   記   柴   圭 太            防災・減災対策調査特別委員会運営次第 〇 開会宣告 〇 理事者あいさつ 〇 署名委員の指名 〇 議  題    1 平成28年夏期における水防活動の状況について(5頁)    2 防災・減災対策調査特別委員会報告書骨子(案)について(42頁) 〇 閉会宣告 ○委員長   ただいまから防災・減災対策調査特別委員会を開会いたします。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   初めに、理事者のご挨拶をお願いいたします。 ◎土木部長   皆さん、おはようございます。  年内最後となる防災・減災対策調査特別委員会でございます。本日、議題は平成28年夏期における水防活動の状況について、ほか1件となってございます。よろしくご審議いただきますよう、お願いいたします。 ○委員長   ありがとうございました。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、署名委員をご指名いたします。  坂本あずまお委員、かいべとも子委員、以上お二人にお願いいたします。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   それでは議題に入ります。  初めに、平成28年夏期における水防活動の状況について、理事者より説明願います。 ◎土木部管理課長   おはようございます。  それでは、資料1に基づいて説明させていただきますが、1点訂正をちょっとお願いしたいと思います。  記書きの1番、平成28年の実績についてという項の1行目でございます。中ほどに台風の本州接近数と記載がございます。すみません、これ本土接近数でございますので、州を土に変えていただければと思います。申しわけございませんでした。  それでは、説明させていただきます。  本件は、台風が東京地方に接近した場合や集中豪雨などが発生した際には、水防活動の状況を議会の皆様には速報などでご報告しているところでございますけれども、本年夏の7月から9月における活動状況を取りまとめ、今回ご報告させていただくものでございます。  記書きの項番1でございますが、平成28年の実績についてでございます。  平成28年は、現時点におきまして、台風の上陸数と本土への接近数がともに過去10年間では、最も多い状況となってございます。それに比例し、水防対策室等の設置数も多くなっている状況でございます。  (1)重点地区の設定ということでございますけれども、平成28年7月14日及び8月18日に成増三丁目あるいは熊野町の地区におきまして、浸水被害がございました。そこで、その後の浸水対策では、当該浸水被害地区重点地区と位置づけまして、豪雨等が予想される時間帯には、水防対策室を設置し、道路パトロールを強化するとともに、重点地区付近土のうステーションの土のうを追加配備いたしたところでございます。  また、成増三丁目地区では、浸水被害を最小限に防ぐため、気象情報を収集し、大雨が降り始める前に、当該地区の2か所において、排水ポンプを試験的に配備いたしました。  次に、(2)崖地対策でございます。平成28年8月22日に、西台一丁目の崖地におきまして、土砂崩れがございました。この事象を機会に、その後の水防対策室を設置した際には、気象情報土砂災害警戒判定メッシュ情報を収集いたしまして、土砂災害の危険性が高まる前から崖地の警戒を実施しておりました。  また、一部住民を対象として、自主避難所を開設するとともに、その旨を対象地域の住民に対し、個別訪問やポスティングにより周知を行っております。  1枚おめくりいただき、裏面をごらんいただきたいと思います。  (3)は、警戒レベルの強化でございます。  本年は、近年にない浸水被害及び土砂崩れが発生したということで、水防対策室の設置につきまして、従来の基準といたしておりました気象庁の大雨等の警報、これが発表される時点で対策室を設置しておりましたが、大雨等の予測をされる段階から設置の検討を開始いたしまして、注意報が発表されるか、また発表されずとも、前倒しで水防対策室を設置するなど、柔軟に台風等に備える体制を整備したところでございます。  次に、項番2の活動実績でございますが、別紙で添付いたしましたA3判の設置状況一覧をごらんいただきたいと思います。  水防対策室は、7月から9月までの間に10回設置されておりました。縦軸が1回ごとの気象警報の発表時期や水防対策室の設置時間及び解散時間、累計降雨量等が記載されてございます。  1)、これは第1回でございますけれども、7月14日でございまして、集中豪雨、いわゆるゲリラ豪雨によりまして、大雨警報の発表契機となってございます。解散は、20時33分ということで、累計降雨量板橋土木事務所、これは板土と記載してございますが、これは板橋土木事務所という略記でございます。また後段、赤土と書いてありますけど、これは赤塚土木事務所ということでご理解いただきたいと思います。この板橋土木事務所の雨量計が86.5ミリを記録したところでございました。また、10分間の最大降雨量は、赤塚二中の雨量計が14時47分からの10分間で29ミリを記録してございます。時間最大降雨量、同じく赤塚二中で、14時40分からの1時間で55ミリの記録となってございました。  次に、被害通報の状況は、床上浸水12件を初め、記載のとおりでございます。この日は、成増及び赤塚地域におきまして、浸水被害が発生しておりまして、従事職員数等は記載のとおりでございます。  順に、右の列のほうに見ていきますと、2回目以降の設置に関する記録となっております。  なお、2)と3)は同日8月2日に2度設置したというものでございます。  4)は、8月16日でございますけれども、台風7号の接近が予想されておりまして、気象警報の発表はございませんでしたが、警戒態勢をとったものでございます。  5)につきましては、8月18日でございますが、被害通報の状況の欄をごらんいただきますと、石垣倒壊ということで、これは民有地内で発生した石垣倒壊でございました。  1つ飛びまして、7)、8月22日でございます。台風9号の接近に伴い、大雨警報が4時59分に発表されまして、水防対策室を5時45分に設置したところでございます。この日は、西台一丁目で土砂崩れが発生しております。また、避難所5か所を開設するとともに、水防対策室から水害応急対策室に格上げし、対応したものでございます。水害応急対策室は、19時45分に解除されたため、規模を縮小いたしました。しかしながら、荒川の水防警報が、直後の20時10分に発表された関係で、水防対策室は翌日の朝8時の水防警報の解除に伴い、解散したところでございました。なお、この日の避難情報並びに被害状況については、後ほど防災危機管理課長からご説明を申し上げます。  これ以降、台風の接近に伴う水防対策室の設置が3回ほどございました。8)から10)でございます。合計10回、設置いたしました。  資料、本編のほうにお戻りいただきたいと思います。  資料の裏面の後半部分は、参考といたしまして、本区の水防体制を記載させていただきました。先ほどA3判の資料に記載いたしました水防対策室並びに水害応急対策室の概要等を記載しましたので、ごらんいただければというところで説明は割愛させていただきます。  大変雑駁ですが、以上でございます。 ◎防災危機管理課長   それでは、私のほうからはA3の別紙7)の8月22日の状況につきまして、補足的にご説明をさせていただきます。  まず、背景といたしまして、本年3月に区内54か所の地点におきまして、土砂災害警戒区域というのが土砂法の関係で東京都から指定をされてございます。土砂災害の危険が高まった場合に、住民の方が早く避難していただくための目的で、そういったエリアを設置したものでございます。  7)の8月22日、この日朝から雨が降っておりましたけれども、11時20分に土砂災害警戒情報というのが、これは東京都と気象庁が連携して発するものでございますけれども、発表されまして、それを機に先ほどご説明のありました水防対策室水害応急対策室に格上げをいたしました。そこで、避難準備情報を区内の地区に発令をいたしまして、7)の一番下のところにございます区内5か所の避難所を開設したものでございます。零時30分にこの5か所の避難所を開設してございまして、その情報は防災無線、それから緊急情報メール、それからホームページツイッター等で流させていただいてございます。  結果といたしまして、午後1時ごろが最大で、最大8名の方が、実は先ほどもありましたけれども、西台一丁目の土砂崩れがあった地点の周辺の方が、ここの志村第五小学校のランチルームというところを避難所と設置いたしましたが、そこの部分に避難をされました。いずれも、17時25分ごろに全て雨がやんでおりまして、ご自分たちの判断で避難所を退去されております。  それから次に、8)の台風10号でございますが、こういった先ほどの台風9号で23区内で唯一土砂崩れが発生したということがありまして、その後その土砂崩れの現場が完全に復旧といいますか、きれいな状態になっていないというところも受けまして、先ほどのように土砂崩れがまた再度起きた場合に、二次被害ということが起こる可能性がございますので、以降は体制を強化してございます。なお、台風10号につきましては、南岸上を迷走いたしまして、最終的に区には直接大きな被害はなかったんですけども、最後に東北地方に被害を及ぼした台風でございます。台風9号の1週間後でありまして、土砂崩れの現場も応急措置しかしていない状況でございましたので、気象情報としましては注意報しか出ておりませんけれども、夜中に避難ができないということも考えまして、29日の夜に、20時に自主避難所というところで、自主的に避難をしていただきたい方はどうぞということで、志村五小のほうを開設してございまして、その20時に自主避難所を開設する前に、17時半から地元の周辺の方々にポスティング等をいたしまして、避難所を開設しますよという情報を流してございます。結果的には、この避難所に避難された方はいらっしゃいませんでした。  以降、注意報等でも、先ほどご説明のありましたとおり、土砂災害に関する注意報というのがありますけれども、そういったものが出れば、柔軟な対応で志村五小を開設することを中心といたしまして、西台一丁目周辺につきましては、特に重点的に今回対応させていただいたというものでございます。  説明は以上です。 ○委員長   ただいまの説明に質疑並びに委員間討論のある方は挙手願います。 ◆松崎いたる   まず、先ほど訂正が入りまして、台風の本州接近というのは本州の、本土接近だという訂正が入りましたけど、私ここに辞書を持ってきていないので、勘違いかもしれないんですけど、本土接近というのも何か適切でないような気がしたんです。というのは、日本には本土以外の領土というのはあり得ませんから、日本接近でいいんじゃないかと思うわけですよ。本土接近というと、じゃ、またこれ言っちゃうと差別だって言われるけど、沖縄とか尖閣諸島とかどうするんだとか、あと北方領土はどうするんだって話になるので、細かいようですけど、どうなんですかね。 ◎土木部管理課長   確かに、本土という定義づけ、概念につきましては、委員のおっしゃる部分もあろうかと思います。今回参考にさせていただきましたのが、気象庁のホームページからでございまして、そこの記載が一応本土というところで、この中身として、北海道、本州、四国、九州へ接近するということでございました。一応、そちらのほうからの引用ということで、ご理解いただきたいと思います。 ◆松崎いたる   気象庁がそう言ってるんだ。そうすると、今の話だと、沖縄なんか本土じゃないという話になるのかな。          (「島嶼」と言う人あり) ◆松崎いたる   島嶼というかな。でも、余り島嶼と、島嶼に住んでいる人からすれば、変わりないというか、あれですから、そういう現状だということはわかりましたが、私はこれは本土と島嶼と分けるんじゃなくて、日本の、あるいは日本ということで統一して、その上で島嶼部というのが特別な意味があるときだけ使うようにしたらいいんじゃないかなと思いました。  次に伺いたいんですけど、今回の台風接近に備えて、土のうステーションの土のうを追加整備したという話がありました。重点地区の設定の中に書いてありますけれども、土のうステーションについてお伺いしたいんですが、これ土のうステーションができてからもう何年かたっているかと思います。この役割について、どう評価しているのかということをお聞きしたいと思います。私は、これは土のうステーションができて、日常区民が目に触れるところにこういう緊急時のものが置かれているということについては、意識啓発としては相当な効果があったというふうに思います。  ただ、実際、水害が発生する、あるいは水害が予測されるという事態になった場合、この土のうステーションをどう活用していいのかということについては、まだまだ課題があるというふうに思っているところです。例えば、まだこれ自分ちが心配だから勝手に持ってっていいのかというふうに迷う方がいらっしゃいます。また、持っていきたいけれども、運ぶ手段がないという方もいらっしゃいます。あと、物理的な問題として、じゃ、あの土のうステーションにある土のうの数で、一つのおうちの水害、浸水を防ぐだけの土のうの数があるのかということも、これはわかりませんが、心配されるところです。そういったこと、もろもろ含めて、土のうステーションをやってみて、区としてはどういう課題があると、あるいはもう効果は抜群で変える必要はないというふうに思っているのかどうかも含めて、この土のうステーションの効果、効能についての現時点での評価をお聞かせください。 ◎工事課長   土のうステーションの評価というお話ですけれども、まず土のうステーションについて簡単にお話をさせていただきたいんですけれども、まず板橋区内に今土のうステーションについては61か所設置してございます。今、委員からお話があったとおり、平成21年の水害に対応するべく、平成22年に設置をしてまいりまして、今現在は61か所あるということでございます。  それから、現時点での設置、評価ということでございますけども、61か所区内に重点的に水が出やすいところに配置しているところではございますけれども、カバーをつけて土のうステーションというふうに表記してございますので、やっぱり地元の方、地域の方への注意喚起というふうな役割を果たしているのかなというふうなことをまず考えております。
     2つ目といたしましては、まず土のうステーションについては、やっぱり課題としては、土のうステーションを自由にお持ちいただいて構わないんですけども、土のうステーションの土のうを自由にお持ちいただく件については、まだまだ周知が足りないところかなというふうに考えてございます。  それから、土のうステーションの中には、5キログラムと10キログラムの土のうステーションの土のうが格納されておりまして、その土のうについてはもちろん自由にお持ちいただくということを伝えておるんですけども、それが伝わっていないというところもございまして、それが課題ということでございますけども、5キロと10キロを2つの種類の土のうを配置したのは、やっぱり運ぶ手軽さというのは、5キロのほうは少なくとも10キロよりははるかに軽かろうございますので、そういった手軽さをもって、利用を促すというふうな意味もございます。  それと、次の課題でございますけれども、やはり土のうステーションを設置して、今ちょうど6年目になりましたので、やはり経年劣化に伴う土のうステーションの袋が劣化してきて、破れやすくなってしまっているというふうなこともございまして、近々土のうステーションに現在格納されておる土のうについては更新をしていこうということで話し合っているところではございます。  そういった少々の課題については、一つひとつ潰しながら対応していきたいというふうに考えてございまして、相対的には土のうステーション、区民の方への注意喚起と、それから土のうがあるということでの安心感を持っていただいて、ただその土のうがもちろん自宅を十分に水害から守るのに足りないというふうなお話であれば、事前配付になるかとは思いますけども、区のほうから、ご連絡をいただければ、追加の配付をさせていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。 ◆松崎いたる   せっかくお話しいただいたので、もう少しちょっとやりたいんですけど、今のお話で、5キロと10キロがあるというお話がありました。ただ、5キロにしたって、これ人間の手で歩いて運ぼうと思ったら、私1つが限界じゃないかなと思います。力持ちの方であっても、人間手が2つしかありませんから、この5キロの袋を両手に下げて持っていくということが仮にできたとしても、これ2つしか持ち運べないわけです。そういうことでいうと、やはり一輪車なり、あるいはリヤカーなり、運搬手段も一緒に置いておかないと、これは結局のところ、何も使えないと、ご自由にお持ちくださいと言っても、運搬手段がない限り、これはそういうことにならないというふうに思うんです。  1つ提案なんですけど、何らかの運搬手段土のうステーションの脇に設置をするということが考えられないか、あるいは現実問題、今まで6年やっていたわけですから、土のうステーションを活用されていない、全く活用されていないというわけではないと思うんですよ。活用された事例について、どんなふうに具体的に利用できたかということを検証して、私が聞いてるところでは、結局のところ、消防団の方にお手伝いをいただくということでないと、これが活用できなかったというふうに私は認識しているんですが、そうだとしても、じゃ、消防団の方に手伝っていただくにはどうしたらいいのかということを前提に、またちょっとこの土のうステーション活用方法を再検討する必要があるんじゃないかと思うんですよ。  今、2点言いました。運搬手段の設置、あるいは消防団の方に手伝っていただくということが1つ前提になるんなら、それを前提にして、この活用方法を再検討するということが必要ではないかと思うんですけど、いかがでしょうか。 ◎工事課長   まず、土のうステーション運搬方法、まだ確かに委員がおっしゃるとおり、運びづらいとかというお話もお聞きします。ただ、土のうステーションは、平成21年の水害の反省から土のうステーションを設置したということがございますけれども、それで土のうステーションは雨が降ってしまうと、どうしても土木の職員は数に限りがございますので、その辺の配付が間に合わなかったということがございまして、土のうステーションというのを設置いたしました。  ですから、事前に土のうを持っていって、自宅に保管しておいて、それをいざというときに使っていただくということができるのかなということでございますけども、やはりことしのような突然降りだすゲリラ豪雨のようなものの対応については、それから連絡をいただいて、区役所のほうに連絡をいただいて配付を行うと、もう既に水が引いていたというふうな実態もございましたので、事前にご自分でできる方はご自宅のほうに事前に運んでおいていただいて、そのときに土のうステーションの土のうをお使いいただいて、準備いただければなというふうに考えてございます。  もちろん、自分では運ぶ数については限りがあるというお話もございますので、その点については事前に、事前であれば区役所の土木の職員のほうから配付させていただくことは可能でございますので、ご連絡をいただいて、相談させていただければというふうに考えてございます。  それから、活用のことでございますけども、確かに消防団あるいは消防署ということで、活用方法については、協力してこの土のうステーションあるいは土のうを活用することができれば本望かなというふうなところではございますけども、そもそもの点においては、土のうステーションを設置した時点では、消防団の方に使用していただくということは前提としたわけではございません。ただ、消防団の方に使っていただくことはもちろん構わないわけですけども、基本的にはそれを前提にしたということはございません。  ただ、毎年、1年に1回、水防訓練ということで、板橋区内の消防署、消防団の方と協力して、水防訓練というふうなものもやってございます。そういった中で、協力体制を築きながら、水防活動の毎年1回訓練を行っているところでございますので、そういった中でも情報共有とか共通の認識を持ちながら、この土のうステーションの活用については、さらに検討させていただければというふうに考えてございます。 ◆松崎いたる   この短いやりとりの中でも、まだこれでもう大丈夫だよと、安全だよということではないというのは、お互いの共通認識だと思います。  私、消防団のことを掲げましたけど、別にこれからは消防団がこれを利用するということに前提を変えてくれという意味で言ったわけではありませんので、実際問題、一般の区民があの土のうステーションを活用しようと思うと、幾つも幾つも障害になるところがあるということをやっぱり区としても認識すべきだと思うんですよね。今、事例でおっしゃった、例えば台風が接近しているという、予報で今わかるような時代になっています。ですけど、実際問題、台風が来ているというふうな予報を受けていても、なかなか雨が降り出さないと、危機意識というのが生じてこないというようなこともあるんだと思うんですよ。これは人間が思うことですから、どうしてもそういうことはあるかと思うんです。そういうことも踏まえて、6年土のうステーションを始めてたったということですから、私はこの機会にいま一度土のうステーションの運用の仕方、あり方というものを、やめてしまえということじゃありませんよ、もっともっと活用していただくためにはどうしたらいいのかという視点で、再検討、再検証をしていく必要があろうかと思います。  次の質問をさせていただきたいと思いますが、今回、崖地対策の中で、自主避難所を開設するということが行われたようです。これは、崖地だけじゃないんですけど、さまざまな災害において自主避難所と、あるいは自主避難ということがよく言われます。この自主避難というのが、私はちゃんと定義づけというか、どういうことを自主避難というのかということは定めておいたほうがいいんじゃないかと思うんです。防災の基本というのは、もちろんそれぞれが自分の身は自分で守るということですから、行政が避難しろと言われなくたって、危険を感じたら避難をして身の安全を守るというのは、これは基本中の基本なんですが、面倒くさいのは、終わった後に、自主避難者と行政の避難勧告を受けた人の避難とでは扱いが異なるということが実際に起きているということだと思うんです。  例えば、私もこれまでの経歴の中で経験したことですけど、事例がちょっと大分違うと思われるかもしれませんけど、例えば三宅島が噴火したときに、噴火が始まったときに、恐ろしくてもう早々と、それこそ自主的に避難された方がいらっしゃいました。その後、噴火が激しくなって、東京都もこれは災害だと認定して、全島避難ということを勧告あるいは指示というものを出してから避難をされた方がいました。そのときに、先に自主避難をされた方への東京都の対策と、後から避難勧告を受けて避難された方の勧告、具体的には住宅の手当ですとか、そういった手当が変わってしまったと。自主避難をされた方々からすれば、差別をされたというようなお話が幾つも出されました。私が直接知っているのは三宅島の事例ですけど、今でも例えば東日本大震災の折の福島からの原発災害からの避難については、そういった自主避難の問題がさまざまに今論じられているところでもあります。  今回、この問題になっている崖地の崖崩れの問題、あるいは水害の問題でも、自主避難とか自主避難所の開設ということになれば、俗にいえば、あんたら、勝手に避難してきただけじゃないかと、そのために後で補償を求めるということは自分勝手だと言われるということのないようにする必要があると思うんですよね。ですから、この自主避難ということの考え方、私はしっかりと決めておいて、後々何か自主避難された方と行政からの避難勧告を受けた方とで、何かしら差別的なものが起きてはならないというふうに思うんですけど、現状ではいかがお考えでしょうか。 ◎防災危機管理課長   自主避難と、それから避難準備情報、避難勧告等の避難情報とで扱いが違うという委員のご指摘でございますけども、大きく2点あると思います。  1つ目が、自主避難というのは、私ども法律に基づいて避難を勧告もしくは準備をしてくださいというものではないんですが、ご不安な方については、避難所を開設しておりますのでどうぞという形になりますが、ただこの台風10号のほうで、岩手県の高齢者施設で避難準備情報の意味がわからなくて、たくさんの方が亡くなられたということもありまして、今、避難準備情報、避難の一番軽いのは自主避難、次、避難準備情報、次、避難勧告、避難指示というところになりますけれども、それぞれのネーミングも含めて、そういった避難に対する住民の方の考え方をしっかり整理できるような形のほうがいいだろうということで、今内閣府のほうで、つい最近もその辺をガイドラインをしっかり出していくということがございましたので、それを受けて、より住民の方が安全な避難をできる、またそういった認識に立てるというようなことにつきましても、そのガイドラインを見ながら、区のほうも対応してまいりたいというふうに思ってございます。  それから、扱いが違うというお話でございますけれども、これは震災も、水害にも関係しますけれども、いわゆる避難をされた方が例えば見舞金ですとか、それから仮設住宅に入れる、入れないとか、そういったことにつきましては、それぞれ災害救助法の適用を受けた災害なのか、激甚災害なのかということのところで区別されるということでございまして、あくまでも自主避難をされたから、もしくは行政が出す避難勧告に従って避難をされたかということの視点ではなくて、その災害が国としてどう見るかということの扱いの中で、そういったことが起き得る可能性があるんですけれども、その辺につきましては、災害の程度が、私どもは自主避難で避難された方も、避難準備情報で避難された方も、そこにある避難所の備蓄物資とか、そういったものへの提供につきましては、全く同じ扱いをさせていただいておりますので、その後のいわゆるいろんな手当につきましては、そういった法律に従っていくというところで、私どももそんな経験はございませんけれども、そういった不公平な扱いのないように努めてまいりたいというふうに思ってございます。 ○委員長   松崎委員の質疑の途中ですが、20分を経過いたしましたので、他の委員で質疑がありましたら挙手願います。 ◆かいべとも子   おはようございます。  先ほど、別紙の水防対策室等設置状況でご説明いただいた中でちょっと詳しく聞きたいんですけれども、7月14日の被害通報状況は、成増、赤塚地域というご説明で、8月22日の被害状況土砂崩れのところだけが西台一丁目というご説明だったんですけども、この床上浸水、また道路冠水、倒木についてはどういった地域だったのか、ちょっとご説明をいただきたいんですが。 ◎土木部管理課長   8月22日の床上浸水2件につきましては、これは東坂下二丁目のほうで2件ほど生じたものでございます。また、道路冠水、こちら8件ほどございますが、赤塚新町三丁目で1件、栄町で2件、坂下二丁目で1件、桜川一丁目で2件、新河岸二丁目で1件、成増五丁目で1件ということで、計8件でございます。  また、倒木につきましては2件ほどございます。栄町のほうで1件と、向原一丁目で1件ということでございます。  このほか、西台一丁目で、先ほど出ております土砂流出が1件という形でございます。  また、その他4件というところは、括弧書きで土のう対応と書いてありますが、土のうの要求等があって対応したということで、その他のほうに組み入れているという状況でございます。 ◆かいべとも子   そうしますと、7月14日と8月22日で、ともに被害のあった、2度あったという地域はなかったんでしょうか。全部、この日、それぞれの地域で7月14日に被害を受けて、再び8月22日という地域はあったんでしょうか、なかったんでしょうか。 ◎土木部管理課長   7月14日と8月22日で、重複して、被害というか、冠水等があった地点というふうなことでございます。  桜川一丁目が道路冠水ではありますが、これは両日ともに生じているところがございます。また、それ以外は若干ずれていると申しましょうか、成増は成増なんですけれども、7月14日については、成増三丁目の50番とか51番のほうが大きな被害が出ておりますが、8月22日では成増五丁目ということで、こちらはちょっと若干水が出た地点が変わっているかなということで、重複しているのは桜川一丁目1か所という形になってございます。 ◆かいべとも子   お伺いしたのは、やはり7月14日の時点で原因がわかって、もしさらに改善されずに、8月22日に同じような状況になったのでは、地域の方々が大変だなということで確認したんですけども、ちょっと聞き及ぶところによると、同じような地域で道路の冠水があった場所があったのかなということで、ちょっと確認をしたんですけども、今言った桜川の原因というのはどういったものだったんでしょうか。 ◎土木部管理課長   大変失礼いたしました。  こちら、桜川の道路冠水の原因といたしましては、雨水ます、雨をのみ込む雨水ますが道路にございますが、そちらの詰まりがございまして、たまたまこの両日ともに床下浸水等は発生しませんでしたが、そこそこといいましょうか、道路冠水が起きたというふうに聞いているところでございます。 ◆かいべとも子   私も、台風が来たときには、どうしても雨水ますが詰まって、それによってご自宅の床下ぐらいまで来る方のところにやはり土のうを車に積んで行った経験があるので、すぐ思うんですけれども、雨水ますとか、要するにふだん枯れ葉なんかで詰まってて、急な台風、また水害のときに、それが原因で被害に及ぶということも多々あるので、こういった道路の冠水というのは、防げないものと、防げるものって変ですけど、要するに予測してふだんからそういった雨水ますとか、またさまざまなことが点検されていれば、防げるものもあるのではないかなと思っているところなんですけれども、その辺については、かなり板橋区は広域にわたりますので、そういう枯れ葉の詰まりとか、ボランティアでやっている方もいるし、巡回して区がやってくださっているところもあるんですけど、その辺については、どういったスケジュール、例えば週に一遍とか月に一遍回っているとか、そういうのはあるんでしょうか。 ◎土木部管理課長   やはり、今委員ご指摘のとおり、道路冠水あるいは浸水被害に至る過程におきまして、やはり雨水ますは大変重要でございます。そのメンテナンスあるいはケアにつきましても、機会があるごとに、例えば大雨が始まる、夏期が始まる6月とか、そこら辺の時期に、定期的な広報をかけたりしているところでございますが、なかなか身の回りのところの雨水ますがどうかというようなところは、そういった意識は浸透されていないというような状況も一方でございます。  私ども、定期的なそういったパトロールを心がけているところでございますが、毎日同じ箇所を回るわけにもいきませんで、重点的には警戒態勢がしかれた際に、大体こういった水の出る箇所というのは、私ども、経験則上わかってございますので、そういうところをパトロールカーで重点的に回りつつ、目詰まりとかはないかということを慎重に見回りながら、対応しているところでございます。 ◆かいべとも子   区が本当に対応していただいていることも存じ上げているんですけども、できれば、なかなかそういう広域にわたって、完璧なものは難しいので、町会の方々が、私も地域で毎週日曜日、例えば駅前清掃とか、班ごとに出動してやっているところなんですけども、できればそういったご説明も地域にしていただいて、穴があるからそこにちょっとごみを、言い方が悪いんですけど、余り意識のない方は寄せてしまう場合もあるんですね。ですので、そういったところは、極力ごみを入れないようにして、気がついたときには地域で取っていただいてというようなことを、細かいことなんですけども、常日ごろやることによって、かなり防げることもあるのではないかなと思いますので、地域差はあると思うんです。かなり、清掃に関しては、町会・自治会を挙げてやっていただいているところが多くありますので、そういったことをお伝えしていただくと、通年にわたっていいんではないかなと思いますので、もし機会がありましたら、そういったことを区民の方にも細かくお伝えしていただきたいと思います。これは要望として、お願いいたします。 ○委員長   ほかに。 ◆高沢一基   近年、集中豪雨や台風の被害がやっぱり多く出ておりまして、地球温暖化の影響というのが顕著に出てきているのかなというふうに感じているところでありますけれども、今回、水防対策室ということで、10回も設置をされて、しかも警報が発令されていない段階でも柔軟に対応していただきまして、板橋区、東京都には敬意を表したいというふうに思います。  それの中で、ちょっと質問で聞かせていただきたいんですけれども、8月22日の土砂崩れ、西台一丁目というお話もあったんですけれども、こちらは土砂崩れの被害があったわけですが、それ以外の土砂崩れの危険性が高い地域というんですかね、たしか私の記憶が合っていれば、東京都がそういった地域を発表していたかというふうに思うんですけれども、板橋区としては、現在この西台一丁目以外のところで、土砂崩れ土砂災害の可能性のある地域というのは、何か所あって、どういった場所にあるのかという把握をされているのか、その辺、まず区の認識をお聞かせいただきたいと思います。 ◎建築指導課長   まず、地域ですけれども、土砂災害警戒区域だと思うんですけれども、そちらが区内で54か所あるというのは把握しております。  あと、危険な崖の数ですが、崖と擁壁を合わせた数になりますけれども、こちらが危険度が一番大きいもの、危険性が一番高いものといたしまして、これが240か所程度ございます。  以上となります。 ◆高沢一基   その土砂災害の警戒地域というんですか、が54か所、崖で危険となると240か所余りというお話だったんですが、これはもう当然区としても現地の調査をして、その危険度、よりこの中でも危険性が高いところとか、まだあれかなとか、そういう状況は把握されているというふうに思うんですけど、その現状についてはどのような把握をされているかお聞かせください。 ◎建築指導課長   まず、土砂災害警戒区域なんですけども、その中に危険な崖がどの程度あるのかという把握というのはおおよそしておりまして、特に危険度が大きい崖につきましては、およそ14か所程度あるのかなというふうに今のところは把握しております。  あと、危険度が大きい崖が、擁壁を合わせますと240か所程度あるというお話をさせていただきましたが、これは平成17年から20年の間に区のほうで実態調査を行っておりまして、その結果、危険度が大きいものにつきましては240か所程度あるということは把握しております。これは、個々の場所についても当然把握はしております。  ただ、目視調査でございますので、場合によっては、中に、ちょっと民地の中に立ち入らないと見えない部分もあったりしましたので、その部分については完全に把握しているかというと、把握していない部分もありますが、ほぼ240か所であるのではないかということは把握しております。 ◆高沢一基   ありがとうございます。  東京都任せではなく、区としても独自に把握をされて、調査も実施されてきたということで伺っておりますけど、その中で、特に人的被害が発生するおそれがある場所とかというのもあると思うんですが、先ほどの危険性が高い14か所というのは、そういった意味合いなんでしょうか。それとも、ただ崩れる可能性が高いよということなのか。特に、行政として見ていかなくちゃいけないのは、そういう人的被害を防ぐという、もちろん土砂災害自体も防がないといけないんですが、そういう人的被害が出る可能性のあるところというのは、よりやっぱり注目して対処していかなければならないと思うんですけれども、そのあたりについてはどのように把握されていますでしょうか。 ◎建築指導課長   土砂災害警戒区域の中で、さらに特別警戒区域というのがございまして、そちらの中に大体14か所程度あるのではないかというふうに、今把握しておるんですけども、特別警戒区域の中は、建築物の構造制限が発生したりとか、例えば建築物をそこへ建てる場合には、例えば土砂災害に土砂の流出があったときに、それに耐えられるだけの建築物の構造にしたりとか、そういうふうな規制がかかる区域があるんですけれども、警戒区域の中の特に危険な場所というところがあるんですけれども、そこにつきましては、構造物の建築規制も当然ございますし、あとその場所に限らず、今までもこの240か所程度ある危険度大の所有者の方につきましては、毎年6月に啓発文書をお送りさせていただきまして、啓発をさせていただいているというのは続けております。これは、平成の前半、20年頃から行っております。毎年毎年、これは行っていることになります。20年、平成20年ですね。  あと、この特別警戒区域の中にある所有者さん、崖につきましても、当然啓発文書というのは今までお送りさせていただいているんですけども、今後は例えば職員が直接お伺いしまして、どのように改善のお考えがあるかとか、改善計画があるかとか、そのあたりを助成制度も含めましてご案内しながら、啓発活動に努めていきたいというふうに考えております。 ◆高沢一基   今のご答弁の中で、区としてもそういう啓発活動もされているということでありまして、これは特に国が動くようになった広島のやっぱり土砂災害があって、それから法律もつくられ、都も動きということで、今、細かく実効性のあるような土砂災害の対策って進んでいると思うんですが、やはり事前に自分の住んでいる場所が危険であるという、危険性が高いという、土砂災害の、それをやっぱり認識していただくというのは、非常に大きな被害を防ぐための重要なポイントじゃないのかな。それが、やっぱりいざというときに、迅速な避難をすることによって、人命を助けることができるんじゃないかと。これは、東日本大震災のときの津波の被害と同じ発想だと思うんですけれども、そういった意味においては、土砂を崩れないように改善してくださいとか、建物をこういう強固なものにしてくださいという、そういうご指導も必要だと思うんですが、その前にここはこういうやっぱり危険性が高い、この14か所であれば、もしもそういう警報が発令された場合には、気をつけて避難できるようにしてくださいとか、そういう防災の面での指導といいましょうか、啓発活動が必要じゃないのかなというふうに思うんですが、そのあたりについてはどのように取り組まれているかお聞かせください。 ◎防災危機管理課長   土砂災害警戒区域にお住まいの方に対する、その警戒区域にお住まいだということ自体の周知と、それから避難の方向につきましては、東京都が指定をしたものでございますが、市区町村のほうにその周知というのが任されてございまして、ことし中に土砂災害警戒区域54か所にお住まいの方全ての全戸に対しまして、土砂災害ハザードマップというのをお配りをして、今しております。そのマップには何が書いてあるかといいますと、もちろん入っていることと、それから推奨する避難経路、それから避難場所というのがございまして、そこにこういった警報等が発令された場合は、できればこの道を使っていただいて、こちらのほうに避難していただくということの周知を図っているものでございます。 ◆高沢一基   区として一生懸命やっていただいていると思うんですけども、ぜひやっぱり啓発というのは非常に重要なポイントなのかなというふうに思いますので、ハザードマップが配付されているということですけれども、より丁寧に、そしてより理解をしていただけるように、活動していただきたいなというふうに思います。  あとちょっと違う点で、細かいところで申しわけないんですが、勉強のために教えていただきたいんですけれども、水防対策室の設置で、10回あって見てますけど、従事職員数が、数が載っております。これは、当然そのときの緊迫度とか、被害の可能性とか、状況によって職員数が変わるのかなというふうに思うんですけれども、ちょっと単純に見たんですけれども、7回目に設置された8月22日は71名、この日は被害も多く、土砂崩れも発生した日であります。  その中で見ていきますと、第10回については、被害がなかったときなんですけど、これが41名、結構多いかなと。第5回目に設置された8月18日、これは床上浸水4件と、石垣倒壊1件ですか、被害が出ているんですけど、これは計23名ということで、10回目の9月20日は被害が出ていないけど41人、5回目の8月18日は被害が出ているけれども、半分までいきませんけれども、6割ぐらいですか、23人ということで、従事者数のばらつきがあるんですけれども、これについてはどういう基準といいましょうか、どういった状況の中で、従事者数というのは決まっていっているのか、ここをまずお聞かせいただきたいと思います。 ◎防災危機管理課長   水防対策室も、基本的には危機管理室という名前が入っていないんですけれども、実際上は、危機管理室の防災センターのほうに、こういった台風の接近ですとか、ゲリラ豪雨が起きるよということになりますと、そこに集まって土木、危機管理室、それから建築指導課とか、崖対策として、そういった者が集まって今後の体制をまず全体として決めまして、それぞれの所管に持ち帰って、きょうは何名残そうということで対策をしております。その体制を組んでおります。体制の組み方ですけれども、それはまた勤務時間中であった場合は全ての職員がおりますので、そういったカウントになりますし、それから、それはいつまで続くのかと、例えばあしたの朝来るよという、例えば一番ひどくなるだろうというところと、それから今夜来るよというのと、そういったものを非常に微妙な台風の進路等も、例えば迷走しているという場合もありまして、それがなかなか読みにくいと。それから、特に現場につきましては、車を何台残す、それから委託業者をどれぐらい、例えばトラック以外に、単価契約で現場に急行させることも可能ですので、それは土木の業者とも契約を結んでおりますので、そういった体制を総合的に判断をしてやっておりますので、必ずしも結果的に被害が多くなったときに、十分な人数が配置されていなかったとしても、それは業者のほうでも対応するということをちゃんと連絡をしてあったとか、そういったものでございまして、これはあくまでも職員数でございまして、職員以外にもそういった契約業者との連携体制というのも込みで対応を考えてございますので、そういったばらつきが生じるということでございます。 ◆高沢一基   わかりました。  私も、やっぱりケース・バイ・ケースによるのかなというのはもちろん思っているところではあるんですけれども、今のお話を聞いていてちょっと思ったのは、やはり今回の集中豪雨だとか、台風も常識では考えられない経路をたどったりとか、そういったことがありますので、急な天候の変化等が今あらわれる時代でありますので、そういうところにおいて、やっぱり幾ら他の民間の事業者さんとかあるいは消防団だとか、そういったところで活動されているのがいっぱいいるといっても、職員の側の水防対策室を設置するからには、やっぱり職員体制をしっかりととっていただいて対応できるようにしないと、もしもの場合、こちら側の人手が足りなかったということで、被害が拡大してはやっぱり問題だろうと思いますので、今回のこの10回については適切に対応されているんだと思いますけれども、今後やっぱりそういった視点でもぜひ取り組んでいただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎防災危機管理課長   委員ご指摘のとおりでございまして、十分な体制を組むというのは必須でございます。これまでは、例えば気象庁の大雨警報が出れば、自動的に何名が集まってくるというシステムができてございました。例えば、危機管理室でいいますと、当番というのがございまして、最低何名というのが大雨警報と同時に出勤をいたします。これは、自動的に、上司の命令がなくても出勤すると。これも、土木部も同じような体制を組んでございました。ただ、これは十分であったかといいますと、今回のように、8月22日を契機といたしまして、またその後の迷走台風というのがございましたので、十分な体制が自動参集だけではなくて、早いうちから、今後接近してくるぞという、例えば1日目、2日前からとか、そういったところで、もう相談を、体制を組みまして、ここの一つの土砂災害があったということを契機として、今回の改善を図っているものでございます。  一応、出水期は終わりましたけれども、来年の出水期に向けて、さらにことしの体制がどうだったのかということを検証した上で、土木、危機管理室、建築指導課、体制のあり方につきましては、再度検証をして来年の十分な体制に向けて取り組んでまいりたいと思ってございます。 ○委員長   ほかに。 ◆五十嵐やす子   ちょっと今のと関係しているところもあるんですけれども、例えばこの2番のところを見ると、5時40分に気象庁が発表をしているんですけれども、それで、水防対策室設置が6時30分というふうになってますけれども、こういうときにも、前もってこういうのが出たら集まるって決まっていたというふうに考えてよろしいんでしょうか。それで、あとは参集がかかって、皆さん、その都度どういう方が集まるかでちょっと違うと思うんですけれども、どのくらいの時間で集まれているのかとか、その辺を教えていただきたいんですけれども。 ◎土木部管理課長   こちら、時間外のそういった警報等が発令された場合の対応につきましては、先ほど来危機管理室の申し上げたように当番制で、一般職員のほうは当番制をしいております。また、管理職につきましては、その警報を受信した段階で、直ちに自動参集ということで、区役所のほうに参るというふうな形になってございます。  このときは、5時40分というふうなことで、早朝であったというふうなことから、当番の職員については、こちらは6時台の早い時期に登庁しておったんですけれども、設置というふうな規定が、管理職が1名以上到達した段階というふうなことで、6時30分という形で記載をしてございます。  おおむね、各部、各課、当番につきましては、近隣の職員だけではやはりローテーションの回数は間隔が短くなるきらいもございますので、一定1時間程度まで範囲を広げて、そういった職員を当番のほうに組み込んでいるというふうなことで、近い者は本当に区役所の周辺にいる者もおりますので、直ちに参集してこれる場合もございますけれども、たまたまそういった遠い職員になった場合については、1時間程度生ずる場合もやむを得ないのかなというふうに考えているところでございます。 ◆五十嵐やす子   では、集まった人から持ち場を決めていくというような形で考えてよろしいんですね。結構、7番も5時45分に設置とか、9番も6時に設置とか、早い時間帯が多いので、集まる人も大変かなというふうにも思いながら、でも一刻を争うようなときもあると思いますので、どのくらいで参集できるのかというところは、地震だけじゃなくて、こういうところも大事かなと思いながら拝見していました。  それで、特にこの7番なんですけれども、水防対策室を設置したのが8月22日の5時45分で、解散したのが翌日の朝8時なんですけれども、24時間以上ですけれども、こういうときの人の配置を、例えば途中で交代ができているのかとか、あとはずっと24時間以上いる人がいるのかとか、あとは、その後ちゃんとお休みがとれているのかとか、そういうところ、この辺っていろいろ、1週間後もまた集まったりとかしていて、やっぱり皆さんの体力というか、健康もしっかりとしていないと、いざというときには当たれないと思うので、その辺の健康管理とかちゃんと皆さんできていたのかなというのがちょっと心配だったので、お聞かせ願いたいんですけれども、お願いします。 ◎土木部管理課長 
     こちらは、例えば一昼夜にわたる場合につきましては、必要最小限の人数を待機させるというような形になってございます。そういった待機した職員につきまして、当然ながら、その翌日については勤務軽減を図る、連休等を取得して、十分な休養、回復に努めるということで、対応しているところでもございます。決して連続して泊まり込むような形には、私どもローテーションを組んでいるわけではございません。  一方、管理職につきまして、やはりかわる者がおりませんが、順位的なものはつけてございまして、例えば私か計画課長が一緒には泊まらない。例えば、2晩連続する場合については、交互に泊まるとかいうような形で、当然部長は1人しかおりませんので、その部長のかわりには私がかわりに当たるとかいうふうな交代交代のローテーションを組みながら対応している場合が多うございます。  ただ、やはりこの時期、8月の下旬につきましては、かなり集中いたしましたので、それなりに管理職も適度にリフレッシュをしながら、対応していたというふうなことでございます。 ◆五十嵐やす子   災害のときって、どうしても無理しないといけないときというのもあると思うんですけれども、ちょっとでも休めるようになったら、そのあたりは皆さんで十分考えて、健康管理も大事にしてほしいと思います。  それから、この表の見方でちょっとよくわからなかったのが、2)と3)のところなんですけれども、集中豪雨というふうにあるんですけれども、下のほうが全部ゼロミリになっているんですけれども、この辺って、あれ、どうだったのかなというのがちょっとわからなかったので、教えていただけたらと思います。 ◎土木部管理課長   この2)と3)につきましては、ともに大雨警報の発令に伴う参集でございました。しかしながら、台風の接近等ではございませんで、ゲリラ豪雨が近隣では生じていたということで、その雲がたまたま板橋区内のほうには来なかったというようなところでございます。ですので、板橋区内の降雨はゼロミリという形で記載させていただいているものでございます。 ◆井上温子   この夏は10回も水防対策室を設置されたということで本当にお疲れさまでした。  ちょっとお伺いしたいんですけれども、従事職員数がそれぞれありますけれども、それぞれどういったことをされているのか、本部に残る方とあと現場に行く方とってあると思うんですけれども、具体的にどのような形でその人たちがお仕事をなさっているのかという詳しい状況を教えていただきたいんですが。 ◎土木部管理課長   まず、土木部でございますけれども、管理課のほうにつきましては、庶務全般といいますか、情報収集、また対策会議をこの間何回か課長級が集まって行うんですが、その際のデータ収集とかを行うのと同時に、道路管理のパトロールカーを持っていますので、そのパトロールカーの巡回を担っているところでございます。  また、計画課あるいは交通安全課につきましては、それぞれまた、これまた区内移動用の車を保有しているということから、区域内の巡回、危険箇所の巡回を担っているところでございます。  また、工事課につきましては、土木事務所を所管してございます。土木事務所につきましては、またさらに機動力がございまして、そちらのほうで土のうの要請があった場合の追加配備ですとか、また出水箇所、浸水箇所が生じた場合について、その後道路清掃に当たるとかいうふうなことを担っているところでございます。  また、みどりと公園課につきましては、公園の管理ということで、公園内でのトラブル等ございましたら、こちらのほうが対応すると。こちらも、公園事務所2か所を保有していますので、そちらから車で随時通報があった場合には対応するというふうな形でございます。  また、建築指導課につきましては、こちらは崖地の対策というふうなことで、先ほど来西台一丁目とかの事象が起きたところにつきましては、重点的な警備を建築指導課のほうで対応しているというようなことでございます。  危機管理室につきましては、そういった情報の集約、またあるいは避難所開設に至りましては、そちらの現地の対応という形で、役割分担を決めているところでございます。  以上でございます。 ◆井上温子   ちょっとあれなんですけども、幾らぐらいかかっているのかなというのがちょっと気になる部分で、1回あたりの警報だとか、台風、集中豪雨があるたびに、もちろん大切なことではあるし、予算を削減するところではないのかなという一方で、先ほど警戒レベルの強化とありまして、警報レベルから注意報レベルでも検討するというような、水防対策室の設置について、設置基準をもっと注意報レベルでもやっていこうみたいな方向性が示されているわけですけれども、どこまでやるかって結構難しい部分だなと思っていて、私も防災メールとか登録しているので来ますけども、この時期、多分皆さんもそうだと思いますけど、頻繁に防災メール、注意報ですよとかって入ってくるわけですよね。だんだんなれてきちゃって、どの程度それがすごく大変なことなのかというのがなかなかわからなくなってくるという部分があったということと、あと身近な西台で土砂崩れというのがあったんですが、西台ってすぐそこだよねみたいな話にはなるわけなんですが、具体的にどの地域の人がどうしたらいいのか、余りメールからはわからなかったりだとか、自分たちの周りはとりあえず大丈夫そうみたいな感じで、結構だんだん設置基準を下げれば下げるほど、多分皆さんの中では今回も大丈夫かなと思ってしまう部分があったりだとか、あと予算がかかり過ぎるという懸念があったりだとか、あと先ほど委託業者の方もいらっしゃるとかあったんですけども、全体として1回あたりの災害対策でどの程度の予算がかかるのかというのもちょっとお聞きしたいところなんです。 ◎土木部管理課長   経費のお尋ねでございます。  この10回の設置に当たっての、概算で合計の数は出ておりますけども、1回ごとの経費というのが積算し切れていない状況でございます。本当に参考的な数値になってしまいますけれども、今回10回の人件費、これは時間外手当が主でございますが、こちらが約300万で、それ以外の例えば委託業者の関係、車の運行ですとか、土のうの追加補充等、あるいは今回最後の10回目にポンプ等も設置したところでございます。そういったもろもろ委託料関係で250万ほどということで、一応10回全体で550万ほどの経費が出ておりまして、ただ、すみません、1回ごとのといいますと、かなり時間外につきましては、それぞれ残った時間数がまちまちでございまして、ちょっとなかなかすぐには積算が至らないということでございました。一応、参考程度の数字で申しわけありませんが、よろしくお願いしたいと思います。 ◆井上温子   時間外が300万ということで、時間内とか含めるともっと多くなるという理解でよろしいんでしょうか。時間内も含めて、多分その日、その水防対策室を設置されたときに、対応に当たった職員の方は時間内であっても多分ここの予算というか、費用にかかっていると私は思っているんですけど、時間内についてはどうなんでしょうか。 ◎土木部管理課長   人件費の昼間の通常の勤務時間中のものにつきましては、いわゆる給与のほうに含まれてございますので、そこを取り出して幾らという形の積算はちょっとしておらないところでございます。あくまで、この人件費につきましては、時間外の対応ということでございます。 ◆井上温子   できれば、概算でいいので、当たった職員数と、平均給与で大体10回で幾らかかってて、1回当たり平均どのぐらいの予算がかかっているのかというのを一応出していただきたいなと思ってます。正直、防災、こういった水防対策室とかって、どんどん設置基準とか多分下げていくでしょうし、どんどんやればやるだけいいという方向になりがちで、それだけ予算がかかるんだったら、むしろ台風の時期は数人の専門職員がいるような形、台風の時期はずっといつでも対応できるようにしておくだとか、台風の後の処理もありますよね。台風の前の準備、そして災害が起こったときの対応だとか、ある意味専門職員がその時期だけでもいないと、いたほうがむしろ管理職の皆さんにとってもとか、職員の皆さんにとっての業務の効率ですよね。ほかのお仕事もあるわけで、いつもそれだけをするというわけではないので、何か結構予算がかかるのであれば、もうちょっと対応策というのは別に考えられるような気がしているんです。いかがでしょうか。 ◎土木部管理課長   委員ご指摘のとおり、ことしの特色といたしまして、そういった警戒レベルを上げて、警報が出る前に、注意報が出る前にということで、検討をし、柔軟に対応した結果、回数もふえているというふうなところはご指摘のとおりでございます。  先ほどちょっと触れた部分があったかもしれませんけれども、そういった今回のこの10回の結果を検証して、今後水防対策室あるいは水害応急対策室のあり方につきましては、危機管理室、関係部局と一緒になって検討していきたいというふうに考えているところでございます。その中で、こういった専門職員という配置のあり方についても検討させていただきたいと思います。 ◆井上温子   そうですね、大半の時期はずっとそういった水防対策室みたいなのがあることで、いつでも対応できるというのと、あと労働環境というか、仕事の役割分担という意味でもいいのではないかなとは思っています。  もう一つは、先ほど警報なしの8、9、10とかですよね。警報は発表されていないけれども、設置されていて、被害は、8については土のう対応というのがあったそうですけども、9、10に関しては被害状況もなくて、このときに41名とか31名、65名とありますけど、皆さんがそんなにやることがあるのかなというのもちょっと疑問があるんですね。通常業務をされながら、もし何かあったときには駆けつけるというんじゃだめなのかというのも、ちょっと私の中では疑問点なんです。その点はどうなんですか、何か41人、それぞれの人数の人たちが、そこに専念しなければならないほどお忙しかったのかというと語弊がありますけども、とりあえず何かあったときのために参集しているという状況になってしまわないのかなと思うんですが、いかがですか。 ◎土木部管理課長   8回目につきましては、8時30分から翌日のお昼の12時というふうなことですので、この夜間の対応というのがございました。9番につきましては、朝、台風13号の接近に伴って、朝から出勤をしようというふうなことで、6時に集合したというふうなことでございます。また、10番につきましては、台風16号の接近に伴いまして、夜間に雨が降るおそれがあるということから17時、5時から時間外の対応という形になっているところでございます。  いずれにしましても、土木部本課の一部の者については、情報収集、連絡、電話等の対応ということで待機ということ、また出先職は土木事務所あるいは当委託業者につきましては、外の巡回、パトロールということで対応しているところでございまして、こういった対策室が設置されたときには、やはりそれに専従せざるを得ないという状況は、これはやはり私どもの職命ということで、これを遂行しているものでございますので、逆にいえば、私どもがやっていかないと、やはりこちらの対策室等の事務等については回らないというふうに考えているものでございます。 ◆井上温子   それにしても、適切な人数とか、状況とか、何かあるのかなとか、ちょっと私なんか思うんですが。それはちょっとまた予算とかいろいろ出てからまたやりとりさせていただければと思うんですが、最後に、先ほどのメール、防災メールなんですけども、もうちょっと具体的に、今回の土砂崩れとかいろいろありましたけども、どうしたらいいのかみたいなところまで、せっかくメール体制をとっているわけですし、もうちょっと具体的な内容にはできないものかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎防災危機管理課長   防災緊急情報メールのお話かと思いますけれども、防災緊急情報メールにつきましては、たくさんの方に登録をしていただいておりますが、まだまだ区民の中でもっと登録をしていただきたいなと、そう思う反面、例えば今回のように雨が多いと、何々橋の水位が残り何メーターになりました、しょっちゅう鳴るわけです。もう、連続的に鳴るわけですね。それはうるさいということで、解除の仕方を教えてくださいというような方もいらっしゃいます。  実は、このメールにつきましては、十数項目ございますけれども、それぞれちょっと設定のときに、何もしないと全部設定するという形になっておりまして、例えば地震情報、気象情報、雨量情報、水位情報、それから緊急なお知らせ、記録的短時間大雨情報と犯罪情報と、そういうのが全部登録できる形になってございまして、それを選べるという状況になっているんですけれども、多くの方はほとんどそのまま入れてしまって、全部の情報が入るということになっておりまして、確かにうるさいというようなことがあるかもしれません。  じゃ、今登録されている方にもう一回周知をして、要らないものは外してくださいというのは非常になかなか困難なのかなと思ってございますけれども、1つには、先ほど土砂災害警戒区域というのが設定されたということもございまして、土砂災害警戒区域の人については、今54か所、特定の方なわけでございまして、その方に特定の情報が行かなきゃいけないでしょうと、区内全域、全く例えば高台に住んでいらっしゃる方については関係ないという情報になりますので、その辺の工夫が必要だろうということも含めまして、防災緊急情報メールの改善につきましては、来年度に向けて検討を始めたところでございます。なるべく、それを機に、できればご自分の必要な情報だけを選んでいただけるようなシステムが組めるような、選べる、また選んでいただくというような方向でできないかということで検討してまいりたいというふうに思ってございます。 ◆井上温子   選ぶというのは何か、情報を選べるというのはいいんですけど、特定の地域の人だけに流すというのはちょっと違うのかなと私は逆に思っていて、板橋区内のある地域で本当に危ないことが起きている場合は、区民全員が知ってたほうがよくて、なぜかって皆さん移動されますし、あとそこに知り合いがいるだとか、連絡しようだとかあるわけじゃないですか。なので、特定の地域の人だけにというのは、ちょっと考えたほうがいいのかなということと、あとよくこの防災メールを見てて思うのが、高島平って200年に1度荒川が氾濫して、5メートルぐらいまで来ると言われてるじゃないですか。ほとんど知っている人もそんなに一般の人では多くないなというのと、あと防災メールが来たときに、荒川がどのぐらい氾濫してますよって来ても、多分、もちろん緊急情報として入るんでしょうけども、高島平、例えば200年に1度のことが起きたときに、高島平のその地域に住んでいる人は全員どこどこまで避難しないと危ないですよみたいな具体的な指示がないと、いつも水害とかあるたびにいつか高島平も2階ぐらいまでつかるときが来るのかなと思って恐ろしいわけですよ。そういうのを、高島平団地の2階なんて、ご老人とか結構住んでて、ひとり暮らしで余りすぐに飛び出していけないような状況なわけですよね。具体的な指示、今回の西台の土砂災害とかも、このエリアの人はこういう今危険な状況にありますよみたいな具体的なことがあれば身近に感じるんですけど、皆さん、その辺親近感がないわけですね。それが、もうちょっとその内容に関して具体的にならないかというような、私質問だったんです。 ◎防災危機管理課長   失礼しました。  具体的に、じゃ今メールを受け取った区民の方が何をすればいいのか、どこに避難すればいいのかというような具体的な方向につきまして、例えば土砂災害警戒区域を例に私先ほど特定の情報ということでご説明させていただきました。それは、特定の方、また家族が土砂災害警戒区域にいらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんし、全て必要な方というのが必ずしもその地域に住んでいらっしゃる方とは限りませんので、それは委員のご指摘のとおりですので、それについての工夫について考えていきたいというふうに思ってございますけれども、もう一つは、荒川につきましては、200年に1度が、実は荒川タイムラインの検討をしている中で、現在試行版として運用しておりますけれども、それの深堀りを足立区、北区、板橋区でしていこうということで、検討会がまたさらに進んでございます。その中で、今般、荒川は1,000年に1回の想定し得る最大の被害はどうなるのかということを前提に考えていきたいというふうに今ちょっと方向性が変わってきてございます。  その中で、じゃ、高島平の低地にお住まいの方は、今までは私どもの立場としましては、例えば西台ですとか、そういった高台の避難所に避難していただくという立場をとってございましたけれども、その中で、例えば高いビルの上のほうに、高層避難というのができないかというような議論もありました。その辺が1,000年に1回だとどうなるのかということも含めて、今、これから議論を始めているところでございます。特に、深刻な江東ですとか、葛飾ですとか、足立ですとか、そういったところにつきましては、ほぼ全てが水没すると、そういったときには板橋区も協力をしなきゃいけない、広域避難というのがありますけれども、そういったこともしなければいけないんじゃないかと。高層に避難していただいた場合に、例えば1週間水が引かないという想定もあります。1週間、2週間引かない。それももつのかと。何も、電気も食糧もない中で、2週間もつのかという議論が今始まっているところでございまして、それらを含めまして、一定の広域にそういった議論を深める中で、区民の皆様への情報の伝達の方法も、それらとあわせてどうしていただいたらいいのかというのが個別に伝わることが一番のことでございますので、そういった方法については考えてまいりたいというふうに思ってございます。 ○委員長   ほかに。 ◆大野はるひこ   幾つか質問をさせていただきます。  避難所に関してなんですけども、開設時刻にもよると思うんですけども、対応する職員の方は誰なのかというのと、あと2番目に避難所、今回も5か所の学校が設置されてますけども、これは設置、先ほどランチルームという学校もあったみたいなんですけども、ほかの学校ではどこの場所に開設をされたのかということと、あとそれに伴って学校の授業の影響はあったのか、なかったのかということと、あと学校防災連絡会、今ちょうど開催されている時期なんですが、こういった中で水防対策に関する話し合いは行われているのかということをまずお聞きしたいと思います。 ◎防災危機管理課長   誰が開設するかということでございます。これは、地域防災計画の中で、私ども避難所隊というのが、職員の中で近くに住んでいる人たちを指名してございまして、その職員に鍵をあけていただくというのが原則になってございますが、今回のような場合につきましては、それを運用しましたけれども、ほかの地域につきましては、区の防災危機管理課の職員が直接出向いて鍵をあけたりをしてございます。これは、あくまでも避難所隊を全て台風でも使うのかということにつきましては、それぞれケース・バイ・ケースで考えていくという状態でございます。  それから、避難所の中の部屋ですけれども、一般的には体育館を使うということになってございますが、今回、志村五小のランチルームを使わせていただいたのは、地震と違って、例えば1,000人とか、そういった方々の避難を想定されないということですので、ランチルームを使うということで決めさせていただいたものでございます。 ◎地域防災支援課長   学校防災連絡会のご質問でございます。  現在、各避難所となります小・中学校のほうで、この学校防災連絡会を開いているところでございますが、そういった中で、地震だけではなく、水害についてもというようなことで、避難所は開くというようなことではお話をさせていただいております。  しかしながら、水害等につきましては、多くの避難者がいらっしゃるということは想定しておりませんので、当初は、今申し上げました職員の避難所隊、あるいは避難所班の職員で対応をしていくということになっております。避難所長ということが地域の方で決められておりますが、その方々には情報提供というようなことで、もし多くの方が避難されるような場合には、改めてご依頼をさせていただきながら、ご協力を仰ぐというような形で考えております。 ◆大野はるひこ   ランチルーム、志村五小ですけど、ほかに4か所開設されているわけで、そこの学校もランチルームなんですか。ちょっとそこのところをお答えいただきたいと思います。 ◎防災危機管理課長   失礼しました。答弁が漏れました。体育館でございます。ほかの4か所につきましては、体育館でございます。 ◆大野はるひこ   そのことによって、学校の授業に影響はなかったのかどうか。 ◎防災危機管理課長   申しわけございません。学校の授業の時間中は開いてございませんので、授業には影響ございませんでした。 ◆大野はるひこ   先ほど、避難所隊が鍵をあけるということだったんですけど、学校が授業中のときには、避難所隊は行かなくて、鍵はあいているわけですから、今の避難所隊が鍵をあけるというのは夜間、早朝のことであるかなというふうに思いますけども、もう一点周知の件なんですけど、台風が来て、雨がいっぱい降ると、これから崖崩れが起きるので危ないですよということを周知しているわけですよね。町会・自治会だけが組織じゃないんですが、町会・自治会にも住民防災組織というのがありますから、そういった町会長、自治会長のお宅にも、防災無線というのが設置されているというふうにお聞きしていますので、希望者の方ですかね、そういったところに防災無線でもなくて、電話でもいいんですけど、対象となる地域のそういう方々に連絡をして、町会でも広報班とかいろいろな組織ができていますから、そういった方に周知をするという方策も考えられるかなと思うんですけども、そのことについての見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎防災危機管理課長   今回の避難所の開設に当たりましては、地元町会長さん等に直接電話で事前にご連絡をした上で開設をしてございます。 ◆大野はるひこ   なので、せっかくその5か所の避難所を開設しても、今回でも8名の避難ということで、それでおさまったからいいんですけども、果たしてそういう情報が伝わっているのかどうかというのが、区のほうでも捉えられていることだと思うんですけども、これはどういう、せっかく避難所を開設することはいいことなんですけど、果たして皆さん周知ができているのかなということがちょっとよくわからないんですけど、例えばですよ、先ほど自主避難のときにポスティングという話が出ましたよね。これは、雨が降っているときに、各戸のポストに入れていったんですか。そうすると、雨が降っているときに、外にポストを見に行く人なんていうのは余りいないでしょうし、それはどういうお考えでポスティングをしたのかというのを含めて、ご見解をお聞かせいただきたいと思うんですけど。 ◎建築指導課長   ポスティングのほうは、建築指導課と危機管理室のほうで協力して行っていまして、建築指導課の職員のほうで、1軒ずつ声をかけました。ちゃんとベルを押しまして、いらっしゃる方が全部で40世帯回らせていただいたんですけども、24世帯の方が直接お話ができまして、あと16世帯の方がやむなく案内を投函させていただいたということになります。基本的には、お声がけをしながらご案内をさせていただきました。 ◆大野はるひこ   それと、西台の土砂崩れがあった関係で、その地域のところを重点的に回ったということでよろしいんですか。ありがとうございます。  あと、こういった避難所とか開設の今こういった報告をいただいていると、板橋区しか出てこないんですけど、例えば警察とか消防というのは、やっぱり危険な地域ですから、例えば今ポスティングというお話もちゃんと1軒ずつ回られたとすばらしいことなんですけども、例えば警察でもパトカーにスピーカーがついていたり、消防でも広報車というのがありますから、そういったところと連携をとって、こういうふうな状況が発生しますよみたいな連携体制というのはとられているのかどうか、ちょっと確認をさせていただきたいと思うんですけども。 ◎防災危機管理課長   今回の台風の土砂崩れの現場につきましては、私どもの情報でお願いをしていたわけではございませんけども、志村警察さんのほうから出動していただいて、避難等にもご協力をいただいたという実績がございます。ただ、これは区内、たまたま1か所の土砂崩れの台風による土砂崩れだったわけでございまして、例えば区内全体で何か被害があった、大震災があったというような場合は、78か所の避難所が開設されるというのが原則になってございますので、警察との連携というのは、連携するという体制はできておりますけれども、全て警察の車両等、もしくは人員を使って、広報に当たっていただけるかということにつきましては、お願いはできるかもしれませんけれども、位置づけとしてそういった広報について警察のご協力をいただくという位置づけにはなっておりません。          (「なってない」と言う人あり) ◎防災危機管理課長   なっていないです。 ◆大野はるひこ   板橋区だけではちょっと大変じゃないですか。やっぱりそういった協力体制を築くことによって、やっぱり連携をとってやっていくというのは、危機管理に対する備えじゃないかなと私は思うんですけども、ぜひ警察とか消防と連携をとっていただいて、お互いに協力し合って、区民の皆様の生命を守っていくというのは仕事じゃないかなと思うんですけども、ちょっと見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎防災危機管理課長   大規模な災害が起きた場合につきましては、まず消防につきましては、人命救助ということで、119番も入ってくるでしょうし、そういったもので消防団さんも含めて、人命ということを第一義的に、避難というよりは一番倒れている家屋ですとか、そういったところの、危険な状態のところから助け出していただくというのが第一義的にありますので、そこはちょっと困難かもしれませんけれども、警察さんにつきましても、そういった協力をしていただける範囲で、日ごろからおつき合いがございますので、そういったことについてもしっかり打ち合わせをさせていただいて、できる範囲で協力をしていただければと思ってございます。 ◆大野はるひこ   大規模災害ではなくて、水防対策についてのことなので、大規模災害と同様な形で警察とか消防とも、いただきたいじゃなくて、してもらわなきゃ困るわけですから、もうちょっとその辺は詰めていただいて、水防に関しても大規模災害と同様に、まず水防なんていうのは、事前の啓発活動とか広報活動というのは非常に重要になってくると思いますから、そういった機動力を板橋区でやっているのは大変だと思うので、私は言っているわけで、そういったところはぜひ連携をとってしていただきたいと私は思いがあるんですけど、いかがですかね。 ◎危機管理室長   若干の補足をいたします。実際、現に雨が降っていて、相当の雨量が予測されるときには、各消防署からリエゾンといいまして、連絡役の職員が参ります。そこで、私どもの持っている水位情報を見たりとか、逆に消防署が確認している救助の要請だとかというのを私どもが情報を共有して、それぞれ対応するということは台風の状況でも同じように行っております。  また、警察署につきましては、当然重点警戒のパトロール等を行っている中で、私どもから情報を提供して、必要な支援につなげていくということも、現には行っております。大規模災害のように、計画に定められた行動をそれぞれで行うというような明確な定義はございませんけども、その時点時点に応じて、随時対応をしている状況でございます。 ◆大野はるひこ   ありがとうございます。  警察、消防関係の方も出向か何かで来ているということもお聞きしていますので、ぜひ綿密な連携体制をとっていただいて、板橋区だけでやるのは大変ですから、ぜひその辺もお願いしたいと思います。  最後に1点お聞きしたいんですけど、集中豪雨に関することで、資料番号1の、これは成増三丁目、熊野地区ということで、毎回大雨が降ったりすると災害があって、熊野地区なんかも以前何年か前に床上浸水があった方の対応も、ごみの処理関係で板橋区には大変お世話になってありがたいことだったんですが、常々私も同じ地域に同じ水害が起こらないようにということで、板橋区に訴えてまいりますということで、私は大谷口の、松崎委員も近くなんですけど、学校橋とか大谷口小学校の水の害が最近出てこないんですね。というのは、大谷口小学校の前を路面補修していただいて、その際にグレーチングもいっぱいつけていただいたので、恐らくその影響があって、過去に比べて、最近ほとんど大谷口の学校橋とか大谷口小学校あたりが冠水しない状況になっているんですが、大変ありがたいことなんですけども、この成増三丁目とか熊野地区の対応が土のうステーションに土のうを追加配備したとか、排水ポンプを試験的に配備したというんですけど、これ今後ここの地区の水があふれ出ないような対応策というのはどのようにお考えになられているのかお聞きしたいと思います。
    工事課長   熊野地区と成増地区の再三の浸水被害があったということで、その対策というようなお話と思いますけども、今大谷口地区については、委員からお話のあったとおり、道路にグレーチングを設置したり、雨よけの数をふやしたりとかで対応してきたところでございます。それによって、浸水被害が軽減されたことは非常によかったことだというふうに私も認識はしておるところでございますけども、熊野地区、それから今回の発生した成増地区につきましては、道路から水がのめなかったというよりは、どちらかというと下水からあふれたというふうな状況でございまして、下水道管を所管しております下水道局のほうに話を持ち込んで、抜本的な対策を立てていただけるようにお話をしているところではございます。  あわせて、板橋区においても、どのような対策が打てるかということで、現在検討には入っているところではございます。 ◆大野はるひこ   ありがとうございました。終わりです。 ◆坂本あずまお   2分で終わらせます。  水防対策のスピード感ということについてちょっと危機管理室のほうにお伺いしたいんですが、まず発災前、発災中、発災後と、情報伝達の手段、それから方法って違うと思うんですが、今、防災無線があって、それからメールがあって、あと防災アプリがあったりとかで、それぞれ前、発災中、発災後と効果というか、伝わり方が当然今言ったように違うというのは、どれがどの程度伝わっているのかという把握はされていますか。 ◎防災危機管理課長   例えば、メールでいいますと、登録されている方がどれだけ開いているかということのフォローといいますか、数のカウントとかというのはしてございません。 ◆坂本あずまお   情報って伝わらなきゃいけない、意味のないわけで、何でかというと、今グーグルAPIといって、今皆さん持っている携帯で、自分が今どこの位置にいるかという部分が、今後もっと活用されていくんですよね。マイナンバーができて、マイナポータルができて、プラス気象庁のほうがアメッシュが10分後の、皆さん、ご承知のとおり、アメッシュがもっと細かくなると。そうなると、多分気象庁のほうで、オリ・パラの夏に向けて、多分外国人の方が日本に来たときに持ってる携帯に自動的に、ぴんこぴんこ、ここ雨降るからこっち行ってくださいというシステムを多分つくってくるはずなんですね。それができたときに、板橋区民の方が、先ほど話が出たみたいに、メールがうるさいからカットするというITリテラシーだと絶対災害に遭われるということを私危惧してるんですね。  要するに、防災訓練だって、避難訓練だって、もうくどいくらいにマンネリ化して、もううるさいけどしようがないなと思うくらいの皆さんの意識が啓発されていかないと、幾らシステムをつくったところで、メールシステムがあったところで、本当に危ないときには使えないという状況じゃしようがないわけで、それこそ行政がやるのは、そこの部分が私行政の仕事かなって今強く感じています。その点の、うるさくても消しちゃだめだよというくらいの強い区民に対する伝え方というのは今ありますか。 ◎防災危機管理課長   現状では、防災緊急情報メールに、例えば土砂災害の先ほど申し上げた各戸配付等の機会があるごとに、そういったメールにも登録してくださいというふうに周知をしているところが現状でございます。それから、広報の中でも、例えば先ほど、そういったものに登録をというふうに訴えかけをしているという段階でございますが、委員のご指摘そのとおりでございまして、あとは上から、高い位置から、登録してくださいということだけではなくて、各草の根といいますか、下のほうから、例えば何か地元の訓練とか、そういった協議会とか、そういった中で、下からまた上げていくという方策も必要ではないかというふうに考えてございますので、その辺につきましても取り組んでいきたいというふうに思います。 ◆坂本あずまお   この項、こっちだけは最後にしますけど、町なかに出ても、防災訓練に行っても、町会のおじさん、おばさんたちからも、防災メールの消し方を教えてくれとしか言われないんですね。じゃなくて、防災メールの登録の仕方を教えてくれというくらいに、町会の防災訓練でも、区がやる防災訓練でも、もう徹底して広めていくしかないと思うんですよ。恐らく、3年以内の水害に対する一番の効果的な情報伝達は、この防災メールだと思っていますから、その点については、ぜひ徹底して、もうくどいと言われようが何だろうが、消すシステムがないくらいに、伝わるくらいでも私はいいと思うんです。いざ、じゃ、災害が発災したときに、夜中に、鳴っていなかったからどうしますかってあったじゃないですか。そんなことは絶対あっちゃいけないわけで、夜中でも何でも、雨が降るものは雨が降るんだという東京のゲリラ豪雨というのを、皆さん、意識啓発という部分が、本当、さっき言いましたように、区の仕事だと思うので、多少ブーイングされようが何だろうが区としては私はやっていいと思いますので、その点については本当支援していきたいと思います。これは要望で。  次、土砂災害についてなんですが、これも端的に聞きます。  今回、災害の起こったところ、14か所特に危険ということなんですが、用途地域とか土地条件図とか建築物構造制限とか、いろんな線引きがありますけども、そこで今回土砂崩れが起こったところの線の引かれ方というのはどういう状況であったのか、それから今回起こったところと同様の線の引かれ方というのはほかにもあるのかというのをわかりますか。 ◎防災危機管理課長   まず、土砂災害警戒区域の線のお話をさせていただきますけども、今回、西台一丁目40ですか、のところの土砂崩れが起きた現場につきましては、土砂災害警戒区域に指定されていない場所でございました。54か所には入っていないというところで、レッドにもイエローにも入っていないというところでございます。  ただ、今、ことしの3月に設定した54か所につきましては、あくまでも自然崖、土どめとかそういった構造物がない状態のものでございまして、東京都は引き続き今調査をしてございまして、再来年3月までぐらいに、今度人工崖を板橋区内を指定していくということでございます。その中には、自然崖の補足的なものを含むということでございますので、今回実際に23区で唯一起きたところなのに土砂災害警戒区域じゃないのはどういうことなのかということで言ってございまして、それは今回の場所については追加で入っていくというふうに思ってございます。それから、再来年の3月までには、人工崖のほうがはるかに多い数字でございまして、多分100、200という数字が新たに追加で指定されていくものと思われます。 ◆坂本あずまお   先ほど、土砂災害の避難マップをつくられたということなんですが、今回の指定外のところで起こったということは、当然皆さんお考えのとおり、かなり重要な問題だと思っています。特に、民地の場合、立ち入れないというのは私も重々承知で、例えば農業委員会なんか行っても、こんなところに畑があるけど、ここの土地はどう見ても向こうをのぞいたら危ないよねという土地もやっぱりたくさんあるんですよね。やっぱり、そういった部分は、本当に民地の部分の立ち入りにくいというのは重々わかりますけども、それはご理解いただくしかないと思うんですが、ある意味で私は網かけをしてもいいかなというくらいに思っています。区条例で、例えば民地に対しても、崖、擁壁の危険に指定された部分については、人工崖の部分でも、私は網かけして、ある程度の建築制限ですとか、補強しなきゃいけない義務的な部分のことも将来的にぜひ考えていただきたいと思いますので、これも要望にしておきますか。ですね。答えられますか。じゃ、答えたいみたいなので、質問で。 ◎建築指導課長   申しわけありません。  民地については、なかなか入れない場所が実際にはありまして、所有者の方のやはり同意をどういうふうに得ていくかというところもあると思うんですけども、やはりちょっと危険性が伴うものにつきましては、なるべく同意をいただいた上で、現場の状況を把握させていただきたいというふうに考えております。そのためには、所有者さんのやはりご理解が必要だと思いますので、そういう場所の所有をされている方につきましては、ご理解を深めていただくような方策を検討していきたいというふうに考えております。  以上であります。 ◆竹内愛   2点お伺いします。  水防対策室の活動内容として、危機管理室と連携し、気象情報被害状況を収集することというふうになっていますけれど、被害通報の状況を見ると、浸水であったり、冠水であったり、またマンホールから水があふれているとか、いろいろな被害状況がありますよね。そうすると、区民の方からすると、それぞれ土木とか建築とか公園とか、いろんなところに通報があると思うんですね。その情報収集を水防対策室で一元化をして、例えば違うところに通報があった場合にもきちんと対応できるように、つまり区民の方が、いや、あっちに電話してくださいとか、そういうたらい回し的なことにならないような対応での連携が図られているのか、その点についてまずお伺いします。 ◎防災危機管理課長   被害の情報につきましては、電話ですとか、例えば職員が現場にいたときに、また新たな被害を把握したですとか、そういったこともいろいろ情報が入ってくるルートがございます。委員ご指摘のとおり、土木部に入ったり、危機管理室に入ったりしていることもございます。今年度からは、危機管理室の災害対策本部のところに一覧で張り出して、どこから情報が入っても全員がその被害情報を共有できるという体制を組んでございますので、そういった連携が図られているものと考えてございます。 ◆竹内愛   あと、夜間と休日の庁舎が基本的にあいていないときにもそういった対応が図られているのかどうかなんですけど、代表番号にかけるとすごいまどろっこしくて、聞かないと押さないじゃないですか、次のところに行くのに、案内が切りかわるのに時間がかかると思うんですね。そういったときの対応で、例えば土日、祝日、庁舎が閉まっている時間の連絡先についての、別途電話番号を設置するですとか、またその周知ですとか、そういったことというのは行われていないのか。それから、消防や警察のほうに通報が入った情報、被害情報についての収集はどういうふうになっているのかということをお伺いします。 ◎防災危機管理課長   夜間、休日につきましても、防災センターのほうに回してもらいますし、つながるということになってございますので、それは防災センターにかかってくる、日ごろ日常では宿直員と本部員がいるわけですけれども、その電話は本部室のほうにも鳴りますので、そういったところで受けることが可能でございます。  それから、消防、警察につきましては、先ほど室長のほうから申し上げたとおり、そういった事態になっていれば、消防からもリエゾンとして連絡員等が配置されておりますので、その方を通じる、もしくは直接、人命に被害が及ぶような被害があったという情報は、板橋区のほうに入ってくるということで考えてございます。 ◆竹内愛   そういった情報の収集や集約については、その時々でさまざまな被害が発生しますので、ぜひ検証をして、そういったストップのかかるような、情報が集約されない、収集されないような状態のないようにしていただきたいなというふうに思います。   もう一点は、先ほど来質疑がありましたけど、職員配置についてなんですけども、先ほど土木部管理課長のほうから専門家の配置についても検討していきたいみたいなお話があったと思うんですけど、その専門家というのはどういう、台風のときだけとか、災害が起きたときだけに配置する専門家ということなのか、それとも土木部などの現業の職員さんのことを言っているのか、どういうことを想定しての専門家なのかお伺いしたいんですけども、いかがでしょうか。 ◎土木部管理課長   専門家というよりも、それに専従する職員というふうなことでの、先ほどの質疑の中でのご指摘かというふうに私ども認識してございまして、そういった職員の職務、その際の対策室等が設置されている状態においての職員の執務体制、そちらのほうのあり方を今後検討していきたいというふうに認識しているものでございます。 ◆竹内愛   私は、区の職員さんが現場のことをよく知っていて、その職員がそういった、例えば土木部とか公園とかいろいろ所管がふだん分かれているわけですけど、災害のときには柔軟にお互いに連携を図って、即座に対応できるという体制をしっかりと構築することが必要だと思うんですよ。対策室の仕事は、そういう壁というか、そういった制限を取り払って、現場で柔軟に対応できる体制をつくっておく、つくれるようにするということが私は必要なのかなと思うんですね。  そうなると、やっぱり日ごろの職員配置がしっかりと、現場の状況が把握できるような職員配置をしておかないと、このときだけ対応するというのは難しいと思うんですよ。だから、委託をするにしたって、委託した事業所さんがやっている仕事を把握する区の専門的な職員というのはいなきゃいけないわけですし、そういった人たちが実際災害のときには機動的に現場にも行って、対応しなきゃいけないってことになるわけですから、私はやっぱり日常の職員配置というのをしっかりとそういった、専門家ということだったらちょっと疑問があったんですけど、専門の現業の職員さんも含めて、現場がわかる、現場での対応ができる、そういった職員の育成や人材の配置、人員の配置というのをしっかりと全体で議論をしていただきたいなと。今の土木部の職員体制では、私はやっぱり不十分だなという印象を受けるので、その辺については、ぜひ庁内で検討をしていただきたいなということをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎土木部管理課長   先ほど来、今回の10回の対策室の設置を通じて、ご指摘もいただいているところでございますけども、職員の執務体制のあり方ですとか、そういった組織、土木部並びに他の部局との関係、連携、連動、あるいはそういった組織体制の強化につきましても、今後の検討を俎上に上げて、必要なものについては担当部局に要求をしていきたいというふうに考えているところでございます。 ○委員長   それでは、本件につきましてはこの程度でご了承願います。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、防災・減災対策調査特別委員会報告書骨子(案)についてを議題といたします。  先ほどの理事会において、本骨子案を理事会案として委員会に提出し、これをもとに本日の審議を行うことと決定いたしましたので、骨子案の概要を竹内副委員長より報告していただきます。 ○副委員長   防災・減災対策調査特別委員会報告書骨子(案)についてご説明申し上げます。  当委員会は、活動方針を大規模地震及び風水害等に備えた防災・減災対策についてと決定し、調査、研究を行っているところであります。  つきましては、報告書の骨子を次のとおり提案させていただきます。  1、調査目的、委員会設置の建議を踏まえ、調査の目的を記載いたします。  2、活動方針、活動方針を記載いたします。  3、調査経過、平成27年5月22日に委員会が設置されて以降、2年間にわたり開催されました委員会日ごとの議題及び調査内容を記載いたします。  4、視察報告、永久水利施設整備事業及びしながわ防災体験館についての視察内容を記載いたします。  5、まとめにつきましては、(1)本区の取組に対する評価・課題、(2)防災・減災対策に関する提言を記載いたします。  ページをおめくりいただき、別紙1ページ、5、まとめをごらんください。  本区の取組に対する評価・課題は記載のとおりです。  次に、2ページをごらんください。  2ページから6ページにかけて、防災・減災対策に関する提言を地域防災力の向上について、避難所等のあり方について、帰宅困難者対策について、耐震化について、応急危険度判定について、風水害に対する対策について、土砂災害警戒区域の指定について、複合災害・二次災害について、関係機関・各種団体との連携についての9つの項目に分類し、記載のとおり提言を示しております。  以上が本特別委員会報告書骨子(案)の概要でございます。  以上です。 ○委員長   ありがとうございました。  初めに、報告書の構成でありますが、資料の2の1枚目のとおり、1、調査目的から始まり、5のまとめで終わるといった構成で作成させていただきますので、ご了承願います。  次に、5、まとめの検討に入ります。  まず初めに、本区の取組に対する評価・課題について、ご意見がございましたら挙手願います。          (発言する人なし) ○委員長   評価・課題については、この程度でご了承願います。  次に、防災・減災対策に関する提言について、ご意見、ご提案がございましたら、挙手を願います。  なお、ご意見、ご提案につきましては、該当する項目名等を述べてからご発言くださるよう、ご協力をお願いいたします。 ◆坂本あずまお   該当する項目と言われて、すみません、ちょっと難しくて、ぜひ委員長、副委員長にご判断を仰ぎたいのですが、皆さん、ご承知のように、本庁にヘリポートがあって、あそこは法律上、ホバリングしかほぼ行われなくて、区内としてはたしか小豆沢、東板橋、荒川のグラウンドでしたっけ、という形で、地域防災計画に記載されていると思うんですが、東京都としてもたしか災害が起きたときの災害時拠点病院として区の病院も指定されているはずなんですが、それで決まりでも、5キロ圏内にたしか置いてくださいということだったと思うんですけども、現実的に小豆沢、東板橋、荒川で、そういった災害時、発災が起きたときに、ヘリポートとして、それが十分なのかどうかという部分も、ちょっと改めてこの前の夏の水害のヘリコプターの救助のシーンを見て、改めてちょっと法律上難しいからホバリングだけでということだけではなくて、一度区内のヘリポートの状況というのも改めて確認をして、助けられるじゃなくて、助ける側、要するに受け入れる側としての拠点病院を持つ板橋区としての対応というものも考えていかなければならないということを私感じましたので、できれば報告書にその点について、突然で恐縮なんですけども、盛り込んでいただけると助かるかなと思うんですが、委員長、副委員長に一任でもいいですか。 ○委員長   今、坂本委員から提案がありました件については、正副委員長が持ち帰りまして、また1定のときにご判断をさせていただきたいと思います。  ほかにご意見はございませんか。 ◆松崎いたる   おおむねこれで構わないんですけど、ただ前回の審議から、新たな資料をいただきまして、これは6月16日の防災・減災対策調査特別委員会でかいべとも子委員が要求していただいた資料が届きまして、これは熊本地震の際に派遣された板橋区の職員の報告を列挙したものでございます。私、これ、ちょっとちらっと見まして、ちょっと我々議員がここで審議していた内容、やはり現場に行って、汗を流して活動してきた方の報告というのは、悔しいですけど、我々の審議には及ばないところが多々あったというのを認めざるを得ないというか、当然なんですけど、ですからこの特別委員会の開催中に起きた災害で、実際に起きた職員の方々の体験というか、そこから得られた教訓というのは、この特別委員会の報告の中にも要素を盛り込まなければ、これはちょっと足らないんじゃないかなというふうに思いました。  率直に言って、この職員派遣の主な報告内容というのも、いろいろなものが、多分出た言葉そのままを列挙しているという形ですから、こうすべきというところまで至ってないのも多々あります。例えば、個人情報を持ち帰るのはよくないと言われたとか、じゃ、どうすればいいのかというところまではないんですけど、そういう意味で整理をされていない部分はあるんですが、私は今回の特別委員会の報告書の中でも、どこかの部分でこの熊本に行って、区の職員が実際に体験してきた内容について、後で報告書になったときに、区民の方がこういうこともあったのかというふうに思えるような、そんな内容にできたらなと思うんです。というのが一つの提案で、もう一つ理事者の方にお聞きしたいのは、私は今言ったような感想を持ったんですけど、できればこの報告内容をまとめた段階で、どのような考えをお持ちになったのかという、まとめた方々からのご意見もいただきたいんですけど、いかがでしょうか。 ◎防災危機管理課長   熊本地震につきましては、6月の当委員会について、現状と課題ということで報告をさせていただいております。そのほぼ同時期に、こういった、当時派遣された職員の懇談会ということで、報告ということで私どもと人事課等で聞いて、それを今回列挙させていただいているものでございます。  なお、この列挙させていただいた保健師と清掃業務につきましては、大津町に派遣をされたという職員でございまして、熊本地震総体としましては、熊本市も益城町もほかにもいろいろなところが被災しているわけでございまして、全体の総括ではなくて、あくまでも大津町に派遣された職員の生の声ということで紹介をさせていただいたものでございます。  つきましては、私ども、来年の第1回定例会のこの防災・減災対策調査特別委員会におきまして、6月に中間報告を出させていただいておりますので、約1年近くたった状況で、新たに見つかった課題に対して、板橋区としてどうしていくのかということに、熊本地震を踏まえてどうしていくのかということについてのご報告をさせていただく予定でございます。ですので、私どもが報告をさせていただく参考としてこれは私どもも使います。ですが、これが全てではないということでございますので、あくまでも熊本県も検証してございますし、東京都も検証しておりますし、23区の防災担当課長会でもいろいろ議論をしているところでございまして、それらを総合した上で、2月ですか、次回の防災・減災対策調査特別委員会のほうに中間のまとめではなくて、今後の対策ということでご報告をさせていただきたいというふうに思ってございます。 ◆松崎いたる   としますと、きょういただいたというか、もらっているものはまだほんの一部だということで、それはそうだと思うんですけど、でも、いずれにしましても、もっとたくさんの情報があって、まだまだ整理しなきゃいけないということはそのとおりだと思うんですが、当特別委員会としましては、しかしながら、この特別委員会の会期中に行われた、実際に発災した地震、災害の教訓ですから、これを踏まえてこの報告書をまとめたという趣旨については、どこかに記載をしていただくほうが私はいいと思いますよ。  これ、つらつら見ていたら、3ページ目に、備蓄物資等の整備の中で、熊本地震という記載はあるんですけれども、逆にいうと、備蓄物資だけのところで熊本地震の教訓というふうになっていますから、どこかで熊本地震がありましたと、その教訓については、今課長がおっしゃったようなことで今後まとめるにしても、当委員会としても、この熊本地震から教訓を引き出して、板橋区の防災に役立てるようにしていく旨をどこかのところに記載をしていただければ、もっとより、この提言をしたものがもっと力強いものになるんじゃないかというふうに思いますので、提案させていただきます。 ○委員長   ただいまの提案についても、第1回定例会までの間に正副委員長にご一任願えればと思っております。 ◆井上温子   5ページのところなんですけど、ちょっと文言なんですが、4)の関係組織との連携のところで、「発災時に」って3つ目の点なんですけど、ここ、「発災時に都営住宅等へ一時避難できるよう、URとの」って書いてあるんですけど、「発災時に団地や都営住宅等へ一時避難できるよう、URや東京都との協定締結について」と言ったほうが何かいいのかなと、都営住宅ってURじゃないなと思ったところが、ちょっと、両方あり得ると思うので、両方記載したらいいかなと思ったのと、あともう一点が、先ほどの内容で追加できたらなと思ったのが、4ページの一番下の風水害に対する対策についての2)の情報伝達手段及び内容のところで、先ほど防災緊急情報メールに関して結構議論されていたので、その記述が残るといいんではないかなと思っていて、具体的には防災緊急情報メールの登録者数増をということと、あとメールの内容については被害想定やとるべき行動がより具体的にわかるように示すべきであるといったような文言が残るといいのかなと思いました。  以上です。 ○委員長 
     ほかの委員の方でご意見はございませんか。 ◆五十嵐やす子   新しいことなので、委員長、副委員長にちょっと検討してほしいなと思うのが、ついこの間福島の沖でまた地震があったときに、津波がありました。今回、この中には津波のことがないんですけれども、あのときに仙台のほうに、初めは、何だっけ、忘れちゃった。          (「注意報が」と言う人あり) ◆五十嵐やす子   注意報だったのが、だけどその後もっと大きいのに。          (「警報に」と言う人あり) ◆五十嵐やす子   そう、警報に切りかわる前に既に川を津波がさかのぼっていたということがあったので、そこまで大きい津波が荒川をさかのぼるということはないかもしれないんですけれども、その点について何か触れてもらえるといいなというふうに思いました。新しいことということで、ちょっと発言をさせていただきました。 ○委員長   わかりました。  それでは、本件についてはこの程度でご了承願います。  次回の委員会では、本日の骨子案に対するご意見をもとに報告書(案)を作成し、議題とする予定でございます。起草につきましては、正副委員長に一任願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○委員長   ご異議がないようですので、報告書(案)を次回委員会までにまとめさせていただきます。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   以上をもちまして、防災・減災対策調査特別委員会を閉会いたします。...