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  1. 板橋区議会 2010-08-25
    平成22年8月25日区民環境委員会−08月25日-01号


    取得元: 板橋区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-27
    平成22年8月25日区民環境委員会−08月25日-01号平成22年8月25日区民環境委員会  区 民 環 境 委 員 会 記 録 開会年月日  平成22年8月25日(水) 開会時刻   午前10時00分 閉会時刻   午後 2時27分 開会場所   第3委員会室 議   題  別紙運営次第のとおり 出席委員  委 員 長   桜 井きよのり       副委員長    竹 内   愛  委   員   杉 田 ひろし       委   員   横 山 れい子  委   員   なんば 英 一       委   員   中 野くにひこ  委   員   白 井 よう子       委   員   木 下 達 雄  委   員   すえよし不二夫 説明のため出席した者  区民文化部長  浅 島 和 夫       産業経済部長  橋 本 一 裕                        赤塚支所長                        事務取扱
     資源環境部長  大 迫 俊 一               藤 田 浩二郎                        区民文化部                        参   事  地域振興課長                環境保全課長  事務取扱                  事務取扱          鍵 屋   一               淺 井   浩  区民文化部                 資源環境部  参   事                 参   事                        文化・国際  戸籍住民課長  丸 山   弘               小 池 喜美子                        交流課長  スポーツ          西 尾 誠 司       産業振興課長  真 野 英 人  振興課長  産業活性化                 くらしと          堀 内   弘               村 山 隆 志  推進室長                  観光課長  清   掃                 板 橋 東  リサイクル   永 野   護               大 澤 宣 仁  課   長                 清掃事務所長  板 橋 西                 エコポリス          木 曽   博               桑 子 早 苗  清掃事務所長                センター所長  農業委員会          (赤塚支所長兼務)  事務局長 事務局職員  議事係長    杉 山 光 治       書   記   才 本 聖 之                区民環境委員会運営次第 〇 開会宣告 〇 理事者あいさつ 〇 署名委員の指名 〇 議  題    1 凸版印刷(株)板橋工場におけるトルエン漏洩の事故について(5頁)    2 環状8号線(相生町交差点)PM2.5調査結果について(18頁)    3 板橋清掃工場平成21年度第三者機関による測定結果について(28頁)    4 水銀混入ごみによる複数清掃工場焼却炉の停止について(39頁)    5 平成23年度以降の最終処分委託料の改定について(61頁) 〇 閉会宣告 ○委員長   ただいまから区民環境委員会を開会いたします。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   初めに、理事者のごあいさつをお願いいたします。 ◎資源環境部長   おはようございます。皆様におかれましては、きのうに引き続き、お暑い中まことにご苦労さまでございます。  さて、本日でございますけれども、議題といたしまして、凸版印刷板橋工場におけるトルエン漏洩の事故について外4件の報告がございます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、署名委員を指名いたします。  白井よう子委員、すえよし不二夫委員、以上お二人にお願いを申し上げます。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   それでは、議題に入ります。  凸版印刷(株)板橋工場におけるトルエン漏洩の事故についてを議題といたします。  本件について、理事者より説明を願います。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   それでは、お手元の常任委員会資料1に基づきまして、ご報告をさせていただきます。  凸版印刷(株)板橋工場におけるトルエン漏洩の事故についてでございます。  本件につきましては、板橋区の志村一丁目11番1号にございます凸版印刷(株)板橋工場におきまして、昨年6月に溶剤でありますトルエンの地下タンク下部の亀裂によりまして、トルエンの漏洩事故が起きました。昨年10月2日には、一度この委員会の中で報告をさせていただきましたが、その後抜本的な対策もとったということで、本日改めて報告をするものでございます。  少し繰り返しになる部分もございますが、ご説明をしたいと思いますが、まず概要でございます。凸版印刷(株)板橋工場におきまして、定期整備作業中に地下タンク下部に亀裂が発生し、印刷用の溶剤トルエン約4,500リットルが地下タンクから漏洩する事故が発生したというものです。また、工場近くの見次公園内湧水からトルエンが検出されたというものが概要でございます。  発生日時は、平成21年6月12日。発生場所は記載のとおりでございますが、経過でございます。  まず6月12日に事故が起きまして、16日には凸版印刷のほうから志村消防署に報告、また、17日には同様に凸版印刷から環境保全課に報告があったものでございます。17日は環境保全課と同時に志村警察、あるいは東京都のほうにも連絡がとられたということでございます。また、18、24日につきましては近隣町会、これは13町会になりますが、町会長さんに事故の経緯、それから、今後の対策について説明会を開催したというものでございます。また、7月24日には第1回目の水質検査を行ったわけですが、このときにはトルエンは出なかったということでございます。また、24日同日ですが、近隣町会に説明をした後、8月11日に溶剤タンクを土中から撤去、9月3日に第2回目ですが、水質検査を行ったところ、見次公園の湧水で1リットル当たり3ミリグラムのトルエンが検出されたということでございます。これは水をくんだのが8月25日でございまして、分析の結果が9月3日に出たということですが、この数字でございますが、公共用水の水質について維持することが望ましいトルエンの目標指針値というものがございまして、これは1リットル当たり0.6ミリグラムということでございますので、この5倍程度が検出されたという状況でございました。9月4日には、また近隣町会に説明をし、9月8日には読売・朝日・日経各紙に記事が掲載されました。この時点で一度、10月2日ですが、区民環境委員会で報告をさせていただきました。その後、12月17日に町会説明の後、本年ですが、平成22年に入りまして6月14日に抜本的な対策といいますか、地下水を遮断する遮水壁の延長工事が完了したというものでございまして、7月6日には近隣町会に同工事の完了を報告したという状況でございます。  裏面をごらんいただきたいと思いますが、上に図がございますが、簡単な図でございますが、地下水の方向がこの図で矢印が書いてありますが、ほぼ東西に、東から西に向けて地下水が流れているという状況でございまして、この遮水壁と書いてある部分が遮水壁でございますが、このL字型のA棟とB棟の間に黒丸がございますが、ここまでは既設の遮水壁がございました。で、A棟とB棟の丸から特高変電所の右側の丸まで、この部分が今回延長して遮水壁をやった部分ということでございます。  また、土壌改良箇所と書いてある点線の部分がございますが、ここがタンクが破損した場所でございまして、ここを綱矢板で囲った上で、中の土壌を取り出し、よい土を入れたといった土壌改良を施した場所ということでございます。  5番目でございますが、凸版印刷が実施している対策のまとめでございますが、まず自分の自社の敷地内でございますが、ただいま申し上げましたように溶剤拡散防止のための漏洩エリアの囲い込み、これは昨年9月14日に完成しております。  また、その土中の溶剤の吸い上げを行いまして、吸い上げた溶剤は井戸から水をくみ上げてということでございますが、トルエンが含まれている水のくみ上げた後、油水分離を行って曝気をするわけです。曝気して出た溶剤は、活性炭で吸着するというような処理を行っておりまして、これは平成21年6月28日から継続的に行っているというものでございます。  また、溶剤地下タンク周辺土壌の掘削・除去及び良土による埋め戻しにつきましては、昨年10月21日から本年2月3日まで行いました。その他、大気、土壌、水質に関する検査というのも実施しているところでございます。  また、見次公園の湧水でございますが、湧水につきましては、活性炭によるトルエンの吸着・除去対策を実施しているところでございます。活性炭につきましては、量的には430キログラムというような量になっております。  また、見次公園でのトルエンの観測、監視の継続ということでございまして、先ほど9月3日に湧水からトルエンが検出されたという報告をしましたが、その日から継続的にこれらを実施して、今現在でも観測をしているというところでございます。  それから、ウでございますが、これは抜本的対策ということでございまして、従来あった遮水壁を延長したということでございまして、延長部分は約70メートルというふうに聞いております。  板橋区の対応でございますが、これまでの対策といたしまして、環境保全課につきましては、その見次公園の湧水の検査、あるいは湧水の状況確認のための巡回調査というものを継続して行っているところでございます。  また、保健所生活衛生課におきましては、井戸を利用している方の安全確認という意味で、昨年6月19日以降、個人所有の井戸を採水いたしまして、検査を実施しております。これまでの調査結果はすべて検出限界以下という状況でございます。  また、同様に生活衛生課では、見次公園内湧水の周辺の空気環境、大気環境、これも調査しているところでございますが、通常の公園の利用者には問題がないということでございます。  また、公園利用者に対しましては、見次公園内湧水及びその流水付近への立入禁止区域を命じているということでございます。  今後の対策指導でございますが、今後も抜本的対策としての遮水壁延長工事、これの効果を検証しつつ、必要な観測・監視を継続しながら対策の完了に向けて凸版印刷を指導していくというものでございます。対策の完了と申しますのは、現在の見次公園の湧水の一番もとにつきましては、微量でございますが、まだトルエンが検出されている状況でございます。その後、活性炭を通した後はもう検出限界以下ということでございますが、いわゆるその湧水のもとが完全に検出限界以下になると。それが長期的に続くというところまで我々としては継続的に監視をしていきたいというふうに思っております。  報告は以上でございます。 ○委員長   ただいまの説明に質疑のある方は挙手願います。 ◆なんば英一   去年報告しているということなんですけど、また二重になっていましたらちょっと申しわけないんですけど、もう一度お答えいただきたいと思います。  ここのこの湧水を利用している周辺地域ということで、そういうご家庭があるのかどうかということと、それから、板橋区においても公共的な防災井戸等この湧水を利用しているものがあるのかどうかということをまずお聞きしたいと思います。  それが1点と、2点目が1リットル当たり0.6ミリグラムが基準というふうになっているそうなんですけども、当初3ミリグラムあったということで、このトルエンが入っているということに対しての具体的に有毒性みたいなものはどういった、具体的にちょっと教えてもらいたいということでございます。これが2点目ですね。お願いします。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   この湧水そのものは、見次公園の池に流れ込んでいるものでございまして、それ自体を利用しているわけではございませんが、地下水の利用という意味では、先ほど生活衛生課が調べた近隣の井戸はございますので、その井戸の調査をしたということでございます。防災以外につきましては、今回この中では調べてはおりません。  それから、毒性というようなお話かなというふうに思いますが、トルエンにつきましては、これはシンナーとほぼ同義でございますが、長期間にわたり体内に取り込みますと、視野狭窄などの神経系の障がいとか、腎臓、肝臓への障がいがあるというふうに言われておりますが、この傾向的に水として飲んで、それも長期間飲んだ場合の影響ということでございますので、基本的にこの井戸は今、板橋区内では飲料は不可でございますし、この湧水に触れることも、今は立入禁止ということで措置しているということでございますので、経口的に飲まなければ健康被害は生じないだろうというようなものでございます。 ◆なんば英一   では、その防災井戸等でも、今後何か防災関係のときには使用する可能性はないということもわかるということでもよろしいですね、今の答弁で。  それから、その確認と、それとあと、この件によって板橋区は税金を使って対応した部分もあると思うんですけれども、例えば検査ですとかトルエンの状況対策をやったですとか。これについては、総額幾らぐらいかかったんでしょうか。  それから、例えばこういう民間の事業者の事故なんですけどね。こういった場合は、いわゆる補償だとか対応については、そもそもやるべき主体というのはだれなのか、で、それは法的に国の法律ではどういうふうになっているのか、補償も含めて、経費負担も含めて法的な部分ではどういうふうになっているのかということをお聞きしたいと思います。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   防災井戸につきましては、その所在も含めて改めてこちらのほうで調べてみたいと思いますが、現状では周辺井戸につきましては、検出限界以下ということでございますので、緊急的に対応が必要というふうには思えないところでございます。  また、これは税金を使って対応したというようなお話がございましたが、その部分で言いますと、職員の見回りであるとか一部湧水の検査、これは生活衛生課も含めてですが、この辺の経費になろうかと思いますが、これは日常の検査業務の中の一環というようなことでございまして、特段これに対する経費というのは出しておりません。また、活性炭が一番やはり経費かかっていると思いますが、こうしたものはすべて事業者の負担でございまして、こういう公害問題につきましては、やはり汚染者負担の原則、PPPの原則というものがございまして、基本的には補償、あるいはさまざまな対応につきましては汚染者が負担するというものでございます。 ◆竹内愛 
     まず、凸版印刷のこの事業者のことについて伺いたいんですけれども、地下タンクの下部に亀裂が発生したということなんですが、伺いましたら、地下タンクが老朽化をしていた等あってということだったんですけど、では、それがなぜ、自然に亀裂が発生したのか、それとも人為的に発生したのか、なぜこの事故が起きたのかという原因について伺いたいのと、それから、凸版印刷の危機管理体制について伺いたいんですが、この経過説明の中には、凸版印刷がどういうふうに体制をとって対応しているのかというのがわかりませんので、そのことについてお聞きしたいと思います。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   まず亀裂の事故の要因といいますか、原因ですが、もともとこの地下タンクは設置後40年を経過して、劣化があっただろうということが1つございますし、また、直接的には半年に1回ぐらい水抜き作業を行うということで、その水抜き作業用のパイプ、これが金属製ということなんですが、これがタンクに当たって、そこから亀裂が生じたのではないかというふうな推測でございまして、言ってみれば人為的な事故でございますが、劣化していること、それから、地下タンクの周りに隔壁がなかったというふうなところでは問題があったのかなということでございます。  危機管理体制というお話がございましたが、今回のこの事故によりまして、凸版印刷の中でも改めてこうしたタンク等の再点検、漏洩がないかということを調べたということと、その結果は漏洩はなかったということなんですが、ただ、同様に危険性があるタンクがあるということなので、そのタンクは自主的に廃止したというふうに聞いております。  また、体制でございますが、基本的にはその専門のチームが情報系の製造事業部というところが当たっているようですが、また、この件につきましては、凸版印刷のホームページで割と逐一的に報告をされていました。その報告のところは情報コミュニケーション事業本部といったところが当たっているというような体制だというふうに聞いております。 ◆竹内愛   人為的でもタンクそのものが老朽化していたということでは、起こるべくして起こったというふうに言われても仕方がないのかなというふうに思うんですけれども、それで伺いたいのは、例えば今回は凸版印刷でしたけれども、ほかの印刷工場、大小あるかと思うんですけれども、そういったところでも、この地下タンクが同じように使われていて、その老朽化等さまざまな問題などがないのかどうか。同様のほかの事業者に対するこの事故での指導というのを、板橋区がどのように行ったのかというのをお聞きしたいと思います。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   この件につきましては、もともと危険物の地下タンクの構造等は消防庁のほうでも決められているものでございますので、消防庁さんのほうで対応したのかどうかはちょっと未確認ですが、板橋区ではこの件について、例えばほかの大きな印刷工場に対して特段の指導というのはまだしておりません。 ◆竹内愛   先ほどもありましたけれども、こういう事故が起きたときには、当然板橋区自治体としては対応をとらざるを得ないわけですよね。費用負担については事業者が支払うということ出したけれども、そういうことがあるわけですから、やはりこの一事業者だけでなく、こうした事故が起きたときには、少なくとも区内の事業者には注意を喚起するですとか、管理を徹底するということを私は自治体としてやるべきではないかなというふうに思いますので、ほかの事業者が積極的にこういう情報をとって、うちでもやりましょうということになれば別ですけれども、なかなかそういうふうにはならないということもありますから、ぜひ積極的に板橋区としてはほかの事業者についても、きちんと指導していただきたいなというふうに思います。  もう一点、板橋区の対応なんですけども、議会への報告というのが、最初6月12日にトルエンが漏洩して、板橋区に報告になったのが6月17日ということなんですけれども、それから10月2日の区民環境委員会に報告するまで、大分時間があると思うんですね。その間、議会での委員会というのも可能だったわけですけれども、その報告の仕方については、なぜこの10月2日に報告をするということになったんでしょうか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   今回の事故は、確かに汚染者負担の原則はあると言いながら、区の負担というのもあるわけでございますので、今後同種の事故が起きないように、区としても考えていきたいというふうに思います。  なぜ10月2日まで委員会報告がなかったということなんですが、7月の時点ではまだトルエンが不検出というようなこともございました。また、近隣説明会のほうが先に行われたということもございますし、ここには記載しておりませんが、前野町の周辺にお住まいの議員さんたちには報告させていだたいたというようなことがございまして、ある一定の対策の方向性なり、そういうものが見えてからの報告ということで10月になったというふうに思います。 ◆竹内愛   やはり近隣の住民の方々にも説明をしているということもありますし、それから、板橋区自身が既にもう水質検査を1回行っていて、2回目が9月3日ということでしたけれども、やはり少なくとも近隣の住民の方々にこういう説明をしました、こういう事故が発生しましたということを8月の閉会中の委員会で少なくとも報告できたんではないかなというふうに思いますので、やはりこれ、近隣の住民の方々に少なからず影響があるということで近隣説明会やっているわけですから、議会にきちんと、凸版印刷というのは、区内でも有数の大きな事業所ですので、やはり議会できちんとそのことを説明する。そして、区の対応についても議会としてもきちんと審議をすると、こういう機会を保障するべきではないかなというふうに思いますので、今後についてになりますけれども、議会の報告については迅速にやっていただきたいなということをお願いしておきます。  費用負担について、先ほどなんば委員のほうからも質問がありましたけども、今後についても引き続き調査して、観測をしていくということですが、この費用の負担についてはどういうふうになっているのかということをお伺いしたいのと、最後に立入禁止の状況になっていますけれども、立入禁止の枠が網かけというか、枠になっていると思うんですけど、そこの看板にトルエンが漏洩したので立入禁止にしていますという案内がきちんと書かれているのかどうかということもあわせてお聞きします。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   今後、先ほども申し上げましたが、特に湧水元のトルエンが検出されなくなるまで、安全が確認できるまでは調査はしていきたいというふうに思います。  ほぼ毎日水質調査を行っているわけですが、それは凸版印刷のほうでもちろんやって、その報告をもらうわけです。区としましては、環境保全課としましては、河川調査、あるいは池の調査のときに一緒にこの検体をくみたいというふうに思っておりまして、それは調査の一環の中でやるということでございます。  また、生活衛生課さんのほうでは、やはりこれは井戸水の検査ということでございますので、これはしばらく5地点ぐらいで続けるという話は聞いておりますが、その費用負担については、課が違いますのでわかりませんが、課の予算でやるのかなというふうに思います。  それから、すみません、立入禁止の看板でございますが、看板が立てかけてあるのと、あとここに入れないようにフェンスで今囲ってあるわけですが、その看板につきましては、公園内の湧水から近隣から流出したと見られる揮発性の化学物質(トルエン)が検出されたと。健康被害を発生させる心配はないんですが、念のため湧水周辺は立入禁止といたしました。今後も監視を続けてまいりますというふうな内容の看板が立っております。 ◆竹内愛   最後に今、費用負担のことについてなんですが、井戸水の検査ということで、今ここでは違う所管だということなんですけども、ただやっぱり原因はトルエンが漏洩したということで、特別に井戸水の検査をするわけで、通常の井戸水の水質検査とは違う日程で行われるということですので、やはりそれはきちんと事業者に対して請求していくべきではないかなというふうに思いますので、その辺は庁内できちんと意見を合わせて、事業者のほうに申し入れていただきたいというふうに思いますので、協議をしていただきたいと思いますので、お願いいたします。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   例えば委託によってその調査をするといった場合には、それは明確に今その費用はわかるわけですから、請求もできると思いますが、生活衛生課の場合は、職員が採取して分析するということなので、それの費用分担というのはどうなるのかというのは生活衛生課とちょっと調整させていただきたいと思います。 ◆中野くにひこ   1点ちょっと確認させていただきます。  こういった事故があった場合に、前回の区民環境委員会ではなかったので、るる報告があったんですけども、単純に6月12日発生して16日だと。ちょっと違和感が感じますね。もう即日かなという思い、多分これは前回、多分討議されたのかなという、そんなような感想でございます。  要は、もう区民の生活に被害が及ばないということは大事だと思うんですね。そういった観点から、先ほど課長のご報告で、いまだにトルエンが検出はされるということと、昨年ですけども、9月3日に標準を超える3ミリグラムのトルエンが検出されたというところで、最初は確認の意味で、この原因は区側が検出したんで、この原因はどこにあるのか、その認識をちょっとまず最初にお伺いさせていただきます。トルエンは空から降ってきたわけではないので、何らかの原因が当然この凸版のほうの通常の書であれば、そういうふうに原因づけするんですけども、そこら辺の認識をまず最初にお伺いします。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   最初のご意見でございますが、12日に事故が起きて、それが報告されたのが17日というのは少し時間がやはりたっているんではないかというのは、当時の環境保全課でもそういうことでございまして、当時資源環境部長がそこにつきましては、厳重な口頭注意はされているというところでございます。  また、9月3日のこのトルエンにつきましては、当然先ほどの湧水の流れからもいって、凸版印刷のタンク漏洩による原因でトルエンが出たという認識でございます。 ◆中野くにひこ   わかりました。こういういろんなさまざまな突発的な事故がありますけれども、これはやっぱりもう間髪入れずに当日中ですよね。で、我々役所はその現場まで行くということで、その間に、じゃあ土中掘り起こしてとめるということは、これできませんけれども、最大限できることは私はそれだと思うんですよ。当日発生しました、報告は必ず下さいよと。現場に行くと。で、現状認識をするというふうに思うんですよ。これからいろんな集中豪雨でも雷でも、それですべてまずはそこから出発ということだと思いますので、しっかり我々議員も学習していきたいと思うんですけれども。  で、今、認識が凸版の劣化による、そこに流出が原因であるというふうにおっしゃいました。それで、この2ページ目の平面図があるんですけれども、私わからないのは、これ地下水の方向が東西から来ていると、先ほどご説明ありました。なるほどと。で、遮水壁をつくりましたと。私、もう単純に思うのは、地下水は何メートル下に流れているんですかと。地下水は。そこからいきましょうかね。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   これは凸版の調査の報告でございますが、大体地下14メートルぐらいのところを流れているということで、この遮水壁はそれも勘案して18メートルまで打っているということでございます。 ◆中野くにひこ   地下水が14メートルに流れています。で、遮水壁は18メートルまで掘っているということで、それがまだ見次公園のほうに、これ見次公園、位置からいくとどこにあるんですか。ここら辺にあるんですか。下ですか。下ですよね。それ書いてくれればわかるんですよね。その点では見次公園のほうに流れているということで、それでもなおかついまだに見次公園から検出がされるということは、通常の推測からいけば遮水壁が足らないということで、今回延長ということになるわけですかね。そこら辺の対応です。まずそこを完璧にやらないと、恐らくとまらないんじゃないかというふうに思いますので、そこの区の認識をちょっとお伺いします。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   遮水壁をやったといって、すぐにそれが湧水から検出されなくなるものではなくて、それまでにやはり流出した分もございますし、土壌に残っている分もあるだろうということで、ただ、最近の検査では湧水元でも検出されないこともございますし、検出されてもかなり微量だということで、経年的に、形式的に見ると下がってきておりますので、この様子でいくと、もうしばらくすると検出されなくなるのではないかというような予想を持っております。 ◆中野くにひこ   邪推ながら、ちょっと私もこういった影響というのはちょっとわからないんですけれども、この先にはさやの湯がございます。地下水使っています。これちょっとよくわからないんですけども、この遮水壁のところに地下水が流れています。単純に考えると、そこに遮水壁とめるわけですよね。これほかに影響ないんですかと。別に私、銭湯の肩を持っているわけではないですよ。影響はないのかどうかということ、全体の環境、アセスメント等ここの流れの中から、そこを区はどういう認識しているんでしょうか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   環境保全課の立場としては、できるだけ湧水は保全したいという思いでございますが、事こういう事態に至りましては、危険物が混入されている地下水をとめるのが一番やはり基本的な対応だというふうに思っております。これまでも土壌、あるいは地下水汚染の場合に、こうした遮水壁でとめるというのが抜本的な対策というふうに考えております。  ただ、これだけで湧水がすべてカットされるわけではなくて、この凸版印刷以外の敷地からも当然湧水ございますので、いまだに見次公園の湧水は続いているということでございますし、また、スーパー銭湯なんかはもっと深いところで掘っておりますので、この直接には影響ないというふうに考えております。  それから、委員長、すみません、1つ訂正よろしいでしょうか。  先ほど竹内委員から費用負担のお話ございまして、私、生活衛生課職員が分析しているというふうにお答えしましたが、すみません、井戸水の調査につきましては、検体を採水するのは区の職員なんですが、検査は凸版にやっていただくということなので、凸版が支払っているということでございました。訂正させていただきます。 ○委員長   わかりました。 ◆中野くにひこ   たまたま板橋区の北部のほうで工業地域がありますけれども、私もトルエンを扱っている業者知っておりますけれども、当然コンクリートで特殊なやっぱり倉庫をつくって、そこは液体を生に貯水するわけではなくて、普通の缶で管理していますから、缶にはふたがありますので、万が一その缶から漏洩しても、コンクリートで助かるというふうな部分があるんですけれども、やはりちょっと消防法におけるきちっとした特殊燃料といいますかね、その保管の状況はどうあるべきなのかということを区もきちんと認識をして、やはりそのとおり法令遵守で凸版がやっているんであれば、それはそれで事足りるわけなわけですよね。そうでないから、今回こういう事故が起きて、その定期点検ではどうなのか。そこら辺のところもきちっとこちら側も勉強して、やはりその法令どおりやっているのかということもきちっとやはり考えていかなければいけないということが1つ、最後にお願いしておきます。  2つ目は、先ほどなんば委員からもありましたけど、井戸水使っているところもあるということで、地上部分の地下水を使っているんで、この影響は最悪どういうことが考えられるかということが、環境アセスメントですから、それは行政の危機管理ですよ。いや、これ影響ないということであれば構いませんし、やはり専門家からも聞いて、これをとめるわけですから、そこら辺のことをきちんとしてもらいたいということを。  あと3点目には、ちょびちょびというのがあるんですよね、わかりますか。要するにしみ渡る。これは湧水だけだというわけですよ。そこにこう来るから云々ということがありましたけど、これ土中にしみ渡るわけですよ。そこら辺の認識もどうなったのかということで、これ以上は議論しませんけれども、このしみ渡るという、ちょびちょびという、その部分についても、きちっとやはり行政の危機管理としては考えておかなくちゃいけないだろうと。  以上3点要望して、私の審議は終わりにしたいと思います。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   今回の事故は、区の環境行政といたしましても、1つの契機として今後危険物の保管等の状況も含めて、適正に指導していく1つのきっかけにしたいというふうに思っております。  また、最悪の状態がどういうことが想定されるかというお話だろうと思いますが、最悪の場合は、やはりトルエンがまざった水を飲むと。傾向的に飲むというのは一番心配されるところですが、先ほども申し上げましたように、近隣の井戸からは検出されていないということもございますし、既に飲料にはされていないというのが1つございますので、一番怖いというのは、湧水のところでその湧水の水に触れてしまう、あるいは飲んでしまうというのが一番事故としては大きいのかなということでございますので、今回立入禁止処置をとっているということでございます。  現状はかなり、先ほど申し上げましたが、濃度的には薄まってきておりますので、もう少し様子を見た上で安全宣言が出せるようになれば、立入禁止も解除していきたいと思いますが、まだしばらくは継続的に監視をしていくということでございます。  また、土中へのしみ渡りでございますが、おっしゃるとおりです。土中にしみ込んだ部分と、それから、地下水まで達した部分があるというふうに思っておりまして、ただ、その土中にしみ込んだ部分は、ほぼ凸版の敷地内におさまっているのかなということでございますので、一番被害の大きい土壌改良場所につきましては、しみ込んだ土壌を全部取りかえたということでございます。そのほかの土壌につきましては、地下水のほうに浸透していくわけでございますので、凸版印刷では敷地内の井戸をつくりまして揚水をし、その水の中に含まれているトルエンを活性炭で取るというような対策は今後も継続していくということでございます。 ◆横山れい子   すみません、長くなっちゃってあれですけど、地下タンクは凸版の中に1つだけではなくて、ほかにもありますよね。それの状況はどういうふうになっているのかということと、それから、やはり見次公園が今非常に、あそこの湧水のところに工事用のフェンスで囲ってしまっていて、私なんか見次公園で子どものころずっと遊んでいたので、そこがやっぱり早く正常に戻ってほしいなという気持ちが非常に強いんですね。もしいただけるのであれば、調査の結果を資料として、多分ずっと今までやってきた調査結果というのはあると思うので、それを資料としていただけたらなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   まず、ほかのタンクというお話がございましたが、先ほど竹内委員からもご指摘がございましたが、危機管理という意味で今回、ほかにタンクとして3基あるということなんですが、今回破損したのがNo.1と言われているタンクでございまして、ほかに溶剤地下タンクNo.2、溶剤地下タンクNo.3というのがあるということでございます。今回の事件をきっかけに再度調査をして、漏れている状況はないんですが、同様の事故が起こる可能性があるということで、このタンク2つはいずれも廃止したというふうに聞いております。  資料につきましては、可能なものにつきましては提供させていただきたいと思います。 ◆白井よう子   もう今十分お話を伺いましたので、概要はわかりました。  1つだけお願いしたいことは、凸版が出しています環境報告というのに、汚染予防と化学物質の管理削減というものがありまして、非常に化学物質に関してはしっかりと目標を持って管理をし、危機管理をしっかりしていくということがあるんですが、例えば化学物質はなるべく減らしていくということで、2008年度においては2007年度の5%削減するという目標に対して、12.4%削減しましたというふうに書いてありましてね。インキや、そういうトルエンを含まない、もしくは低含有なものに切りかえていくということはしっかり書いてあるんです。この前には六価クロムの問題もありましたけれども、工場だけでそこの地域があればいいんですが、やっぱり住民と工場が事業者が共存していかなきゃいけないわけですから、そこはしっかりと区としても環境の安心・安全を守っていくという観点から、やっぱり凸版に対してはきちっとした指導性を持っていかなければいけないなというふうに思っているんですね。ですから、何か事が起きてからではなくて、こういうことを踏まえた上で板橋区としては凸版にこれまでどのような指導をしてきて、今後の対策についてもちょっとお伺いしたいんですけれども。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   今、全国的に、あるいは世界的そういう化学物質の現状とか、そういう方向性に確かにあると思いますので、凸版印刷としても低溶剤性のものにするとか、あるいはグラビア印刷の廃止といったことも取り組んでいるというふうに聞いております。  今回の事故をきっかけにいたしまして、私どもとしても今後、今、委員ご指摘のような部分も含めて、工場指導に努めてまいりたいと思います。  また、凸版印刷はやはり規模も大きいので、周辺に対する影響も、騒音・振動等も含めて大きい部分がございますので、例えば夜間監視の定期的な実施であるとか悪臭調査といったものをこれまでも実施してきたところでございますが、今後もなお指導に努めていきたいと思います。  先ほど六価クロムの話もございました。六価クロム、それから、このトルエンという大きな問題をやはり引き起こしているわけでございますので、管理体制も含めて、少し強く指導していきたいというふうに思います。 ○委員長   それでは、本件につきましては、この程度でご了承願います。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   次の議題に入ります。  環状8号線(相生町交差点)PM2.5調査結果についてを議題といたします。  本件について、理事者より説明を願います。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   それでは、続きまして、資料2についてご報告をさせていただきます。  環状第8号線(相生町交差点)PM2.5調査結果についてでございます。  まず概要でございますが、板橋区では環状8号線の相生町交差点、これは高速5号とクロスしている交差点でございますが、そこで微小粒子状物質、PM2.5と呼ばれているものでございますが、の調査を実施いたしました。その調査結果について報告をするものでございます。  調査地点でございますが、下図のとおり相生町交差点、相生町の16番地先でございます。ここの図でございますが、AからHまでの記号が振ってございますが、これは環境アセスメントの事後調査を東京都のほうで実施した際の測定地点の記号でございまして、今回私ども板橋区が行ったのはこのH地点、いわゆる相生町交差点でございますが、この部分でPM2.5を調査したというものでございます。  なぜ、これ東京都がやっているのに、板橋区も調査するのだということでございますが、もともとPM2.5の環境基準ができましたのが昨年でございますので、当初この環境アセスメントにはPM2.5の予測はされておりません。予測項目にも入っておりません。したがいまして、事後調査でも東京都ではSPMというものははかっているんですが、PM2.5ははかっておりません。  板橋区といたしましては、最近PM2.5と呼ばれている物質のほうが、さまざまな危険性が高いということもございますし、また、近隣住民の方からもぜひ調査をしてほしいという要望もございました。そうした要望を受けて、今回東京都の事後調査に合わせまして、板橋区もPM2.5の調査を補足的に行ったというものでございます。  調査項目につきましては、SPMとPM2.5でございます。  調査期間でございますが、これは四季調査、4つの季節それぞれに調査を行っておりまして、これも環境アセスの事後調査と合わせて行っているわけでございますが、夏季が平成21年8月18から8月24、秋期が11月11日から11月17、冬季がことしでございますが1月19日から1月25日、春期が3月24日から3月30日、それぞれ72時間測定を2回行っているということでございます。  裏面をごらんいただきたいと思いますが、その調査結果でございますが、ご案内のとおり、これまでSPM、いわゆる浮遊粒子状物質と呼ばれているものは、その粒径が10マイクロメートル以下のものです。今回、我々がはかりましたのは、PM2.5というのはそのうちの2.5マイクロメートル以下の粒径のものを指します。したがいまして、この表でございますが、上の欄2.5マイクロメートル以上10マイクロメートル以下と、それから、今回はかったPM2.5の数値を足したものが総体としてSPMと言われる10マイクロメートル以下のものになるということでございますので、例えば濃度でございますが、1回目の夏季につきましては、PM2.5以外のSPM成分といたしましては5マイクログラム、それから、PM2.5が16マイクログラム、合計でSPMとしては21マイクログラムというような結果でございます。  上の表をグラフにしたのが下のグラフでございまして、これを見ていただきますと、なかなか濃度的に安定しているものではございませんで、ばらつきがございますが、SPMの中に含まれるPM2.5の割合は比較的高いということでございまして、このグラフの下の薄い網のかかっている部分がPM2.5、その濃い部分は2.5以上10以下というところでございまして、合計でSPMの濃度というような見方でございます。  この調査結果の評価でございますが、まずPM2.5微小粒子状物質濃度につきましては、一日平均値の基準値というのがございまして、これが35マイクログラムパー立米ということでございまして、今回の結果でいいますと、すべての施設で1回目、2回目ともに基準を満たしていたという結果でございます。  また、SPMにつきましては、同様に一日平均値の基準値がございますが、これが0.1ミリグラム、これをマイクログラムに直しますと100になりますので、100マイクログラムでございますので、1回目、2回目のSPMこの合計欄を見ていただきましても、一番高くても47でございますので、100以下ということでございます。  また、環境影響評価の事後調査結果でございますが、これは東京都のほうで第四建設事務所で行っているものでございますが、この調査結果につきましては、大気ばかりではなくて騒音、振動、あるいは土壌汚染、地下水、植物、動物といった多方面にわたる調査を行っておりますので、まだ集計ができておらず、結果は9月以降の発表というふうに聞いているところでございます。できれば今回の報告に合わせて概要を報告したかったわけでございますが、東京都のほうは少しおくれているということで、今回は板橋区がはかったPM2.5の報告ということでございます。  以上でございます。 ○委員長   ただいまの説明に質疑のある方は挙手願います。 ◆杉田ひろし 
     今回このPM2.5のまず調査なんですが、ほかの環境影響評価事後調査ということで、第四建設事務所のほうでもやられておりますけれども、このPM2.5につきましては区が今回やりましたけれども、これは東京都のほうではやらなかったというか、PM2.5についてはやられていないから区がやったかと思いますけれども、その辺の何か理由は何かございますでしょうか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   PM2.5につきましては、先ほど申し上げましたように、最近環境基準ができたという状況でございまして、そもそもこの環8の環境影響評価の項目には入ってなかったということでございまして、今回の東京都の調査は、その事後調査という性格上、PM2.5ははかっていないというふうに聞いております。  ただ、板橋区といたしましては、今回はこの事後調査ということですので、補足的にはからせていただきたいわけですが、今後このPM2.5という物質の危険性といいますか問題に対しまして、区としても対応を図っていきたいということから、東京都に対してはこの相生町交差点に常時PM2.5も含めて測定をしてくださいというお願いをしているところでございます。 ◆杉田ひろし   ぜひ東京都のほうに、この辺につきましては区の姿勢としましても、ぜひ強く要望を続けていっていただきたいなと思います。  以上です。 ◆なんば英一   すみません、まず初歩的なところからお伺いします。  微小粒子状物質と、それから、浮遊粒子状物質の成分については、どういうような成分なのかということと、それから、これ幸い100以下ということで、これが基準値を超えてくると、どういう影響、人体等に対する影響が出るのかと、具体的にちょっと教えていただければと思います。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   まずSPMとPM2.5、成分的にそれほど大きく変わるわけではなくて、主に言われておりますのは、やはりディーゼルエンジンからの黒煙とかすすといったものが一番多いと言われていますし、そのほか最近では、例えば家庭での厨房からの油の燃焼に伴うものであるとか、さまざまな要因が指摘されているところでございます。  成分といたしましては、炭素と、それから各種イオンというふうに聞いております。  それから、影響でございますが、これは基本的にSPMも同様なんですが、呼吸して気管を通り抜けて気管支、あるいは肺まで達して、がん等のリスクがあるというふうに言われておりますが、特にPM2.5につきましては、SPMよりも粒径がかなり小さいものでございますので、より深く達するというおそれがあるというふうに言われておりまして、そうした状況から環境基準も今回つくられたということでございます。  1つ申し上げておきたいのは、環境基準との比較でございますが、先ほどPM2.5の一日平均値の基準値を下回っているというふうに申し上げましたが、厳密にいいますと、この適用は1年間はかって、その一日平均値の低い順から98%、相当高い方の値ですね、これをもって年間の一日平均値の代表として基準と合わせるということなので、参考として見ていただきたいというふうに思いますが、これだけの調査でも、一番高くても32ということでございますので、今回の調査、余りにもサンプリング数が少なくて、直ちに基準云々は言えないところではございますが、結果としてはそういうことでございます。  もう一つ、実は基準値は年間の平均値がございまして、これは年間通して平均したものでございますが、それは15マイクログラムパー立米ございまして、これにつきましては、今回の調査結果では超えているだろうというふうになりますが、これもやはり年間を通して通さないと、基準との評価はできないというふうにされております。特にこの一日平均値はクリアしている場合が多いんですが……すみません、年間の一日平均値は15というのはかなり厳しい状況であるというふうに聞いておりまして、東京都がはかりました、東京都は都内17地点を測定しているんですが、やはり年間の一日平均値で見ますと20ぐらいは出ているということでございまして、今後この対応が強く望まれているところでございます。  もう少し説明させていただければ、平成20年に東京都が行った調査ではそういう結果になっているわけですが、2000年度ですから、もう大分前になるんですが、そのときにはかったものと比べると、約2分の1になっているというふうに評価がありまして、それはディーゼル自動車の車種規制であるとか、あるいはダイオキシン等に伴う焼却炉の改善と対策が功を奏しているんだろうというふうに言われておりまして、確実に濃度としては下がっているんですが、まだ15に比べると20といった数字が出ているというふうな報告をいただいているところでございます。 ◆なんば英一   単純比較はちょっとできないと思うんですけど、例えばこの冬季の1回目で32プラス15の47という、これ一番大きい数字が出ているんですけども、このレベルでいくと、例えば板橋区の道路で言えばどのあたりの道路になるのか。大和町で高いと言われていますよね。と比較しても、どれぐらいのレベルなのか、ちょっと具体的にイメージがわかないものですから、その辺ちょっとざっくりで申しわけないんですけれども、教えていただければと思います。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   今回の報告は、相生町交差点の事後調査の補足調査の結果ということで報告させていただきましたが、ただいまご指摘のように、実は大和町交差点を初め、区内4地点で平成15年度からこのPM2.5については調査をしております。その結果、平成17年度までは基準を超える場合があったわけですが、平成19年度以降は基準値はクリアしているという状況が続いておりまして、大和町交差点ですが、大和町交差点につきましては、そうですね、大体高くても30といった数字、平成18年度には48とか54という数字もございましたが、最近の状況を見ますと、大体30近辺というような数字でございます。 ◆なんば英一   ということは、この冬季の1回目の数字だけで見れば、大和町交差点並みには出ていますよという、こういう理解でよろしいですか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   数字そのものはそのとおりでございます。ただ、このPM2.5の由来が、先ほど申しましたように、車だけではないというところから、その発生源の割合がどのくらい自動車が占めるかというところは、さらに精密にはからないとわからないということなんですが、ただ、その測定箇所から考えますと、大和町と相生町交差点ですから、ほぼ車が大きな発生源であるというふうには推測できると思いますので、ほぼ同じような、このデータに限って言えば言えるというふうに思います。 ◆竹内愛   測定が一定の期間ということでは、先ほど課長からもお話がありましたけど、通年で見たときにどうなのかというのは、まだちょっとわからないということだったと思うんですが、今後区として、先ほど東京都にもちろんPM2.5についても、東京都の調査でやっていただきたいということで申し入れの要請をしていくというお話はありましたけれども、それができれば、それはこしたことないんですが、区としての通年調査、それから、調査地点の増設についてはどのようなお考えかというのを伺いたいと思います。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   相生町交差点につきましては、さまざまなこれまでの地元の方々の運動等もございまして、区としても強く東京都に常時測定の依頼をしているところでございますが、なかなか芳しい答えは返ってきておりませんので、例えば区が設置する場合には協力するというような、まだ回答しかいただいておりません。区としては、引き続き強く要望していきたいと思いますが、もし可能なら区としての設置というのも、今後は視野に入れていきたいと思います。  また、この通年の測定につきましては、その測定方法の標準化が決定しない段階では、なかなか進めなかったわけですが、今年環境省のほうで標準的な手法が決まるということでございますので、それに合わせて今後は区内の常時測定をしている地点でもPM2.5をはかれるように、導入を今後は考えていきたいというふうに思います。  また、あと東京都も、今後3年間ぐらいですべての測定局でそうした対応をとっていくというふうに聞いておりますので、全体としては観測網はそろっていくだろうと思いますが、特にこの相生町交差点は今、現に都の測定局があるわけではないので、これは今後も強く要望していきたいというふうに思います。 ◆竹内愛   調査地点の増設というのを区として、今回Hだけでしたけど、例えばほかのところ、区内のほかの箇所、またはこの環8の中での計測ということについてはどうでしょう。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   既に区の中でも8地点で測定しておりますので、なかなか新たな測定局をふやすというのは難しい、区が6で都が2局で、区内8局今ございまして、なかなかその測定局をふやすというのは難しいと思いますが、例えば既にずっと環境基準を達成していて問題がないと思われる測定局を、例えば今回の相生町に変えるといったことも含めて、今後は少し検討したいというふうに思います。 ◆横山れい子   関連して、区内で今8か所ということですが、どこでしょうか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   一般環境と道路沿道というふうに分けておりますが、一般環境につきましては、赤塚と、これは溜池公園内です。それから、舟渡が舟渡小学校内、北野が北野小学校内、上板橋が上板橋小学校内にございます。また、東京都の測定局ですが、板橋第一小学校の敷地内に1つございます。これで一般環境局として5局でございます。  それから、道路沿道といたしまして、西台、これは西台中学校の先です。それから、上板橋、川越街道の沿道でございます。それから、三園、これは三園の歩道橋の下ということでございます。また、東京都の大和がございます。大和町の地下鉄の駅舎の上に測定局がございます。 ◆横山れい子   西台中のところと相生町交差点が近いということもあって、たしか相生町のほうがなかなか東京都のほうとしては移設しないというようなことが言われていたというのが前にお聞きしたことがあったかというふうに思うんですね。だけど、交通量のことからとかいろいろ考えれば、もう今は相生町のほうが優先される、観測地点としては優先される場所であるということは、だれが考えてもそう考えられるというふうに思うので、その辺については、私はやはり東京都にきちっと板橋区としての要望を出して、相生町のほうに移設をするなりして、調査を実施してほしいということは強く要望していただきたいというふうに思っています。その辺についてはどうでしょうか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   西台については区の測定局でございますので、これを東京都に移動しろというのはちょっと話が……。ですから、先ほども申し上げましたように、あくまでも環8の影響ということで測定をするわけですが、測定なり対応をとっていただくわけですから、東京都が常時測定局をつくるべきという筋論でまず、だと思いますので、東京都には強く相生町に設置をしてくださいと要望はしていくつもりですが、今、委員ご指摘のとおり、西台につきましては、このところの基準対応状況を見ますと、むしろ相生町にあったほうがいいのかなということも確かに内部では議論になっておりまして、先ほど申し上げました、例えばこの西台測定局をやめて相生町のほうに持っていくというようなことも含めて、今後検討していきたいということでございます。 ◆横山れい子   勘違いはありましたけど、でも、西台中のところで、それは前、高速5号線のことや何かがあって、西台中のところの先ではかったということがあると思うんですけれども、今はもう相生町交差点が非常に交通量が増えてきているというところにおいては、板橋区でやっているんだったらば、そこは東京都との交渉のあれだと思うんですけれども、ぜひその辺は移設をしてやっていただくような形に要望してほしいというふうに思っています。  やはりあの環8の近辺に住んでいる方たちは、やはり通年で絶対調査をしてほしいという思いは非常に強くて、でなければ、結果がどうなるかってきちっとした調査が、状況の調査ができないわけですから、これも通年でぜひやっていただきたいというふうに私は思います。  で、先ほどなんば委員の質問のところでも、冬季で第1回目のでは47というところでは、大和町の交差点とほぼ変わらない状況だ、以前のね、というその結果が確かに短期間でしたし、これを見てすごい悪いというふうに判断するのは難しいというふうに言われてしまえば、こともあるかと思うんですけれど、でも、数値的に見れば47という非常に高い以前の大和町交差点と同じような数値が出ているというふうなことであるということは、非常にこれは大きな問題かなというふうに思っています。ですので、このことについては、もう少しきちんと大きな課題として取り組んでいく必要があるのかなというふうに思っています。でなければ、地域の方たちが今すごい心配している大和町交差点の二の舞になってしまうのではないかというような心配、懸念というのは非常に以前からあって、それのこともありますから、ぜひこれについては引き続き取り組んでいただきたいと思います。  その点についてはちょっと。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   今47というお話がございましたが、SPMとして見れば、これは既に八都県市のすべての自動車測定局が基準に達成しておりますので、直径10ミクロンまで、10マイクログラムまで見てしまうと本物ではないというふうに思いますが、特に今回調査したPM2.5につきましては、冬季32という数字がございまして、これは先ほど申し上げましたように過去の大和町交差点でも近い値が出ているということで、これはやはり大きな問題だろうというふうに認識しております。  今後、このPM2.5につきましては、国、あるいは東京都も含めて、さまざまな対応を打っていくというふうに聞いておりますので、区としましてもそうした状況を注視しながら、区としてできることを進めていきたいというふうに思います。 ◆横山れい子   一応区の独自の調査は、この通年四季ごとに4回やられたということで、この後こういうふうな形でやっていく予定はないんですか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   今回はその事後調査に合わせて2.5をはからせていただきましたが、こういう形式ですと、次の事後調査がかなり先になりますので、そのときには既に常時測定もできているだろうと思いますので、ちょっと未定ですが、先ほど申し上げましたように、これとは別に板橋区では定常的に測定をしてございますので、それは今後も継続して測定をしていきたいと思います。  で、その中には、実は相生町も入っておりまして、ただ、場所がこの交差点Hではなくて少し離れたところでございますので、今回はそれについては、特に報告を申しませんでしたが、大和町、相生町、それから、赤塚の溜池公園の測定地、それから、三園、この4か所ではこれ平成15年度からPM2.5についても調査してきましたし、その結果は環境白書等で報告もさせていただいているところでございますので、今後も続けていきたいというふうに思っております。 ◆すえよし不二夫   区で新たに西台中学のところを環8に移転するかしないかを検討したいというお話がありましたけれども、あるいは東京都に対して要望していきたいと。要はお金の問題だと思うんで、例えばこれは今回の短期間の調査で、区はどれぐらいの費用かかっているのか、それを通年化してやるとどれぐらいかかるのか、東京都に要望するのには、東京都も恐らく経理的なことで今までは渋っていた部分があるかもわかりませんので、今後も。環8はやっぱり東京都にやってもらうのが筋だと思うんでね、それを筋を通しておいて、区が増設するのは区道に関してだったら構わないけども、都道の部分について区がやっていくと、またおおよそもうできている可能性が出てくるんで、それもあくまでも都に要求していくと。区は他の箇所を増設するのは、それは構わない。経費的な問題含めてね、と思うんですけども、いかがですか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   経費的な話ですが、今回この四季調査につきましては、先ほども申し上げましたほかの4地点と合わせて調査を委託しておりまして、経費的には100万程度でございますが、通年ではかるとなると相当のやはり経費が必要になってくるというふうに思っております。筋からいきますと、やはり東京都にここは常時測定局を設置し、きちんと自分でその状況を把握しながら対策もとっていただくと。これは強く要望していくというのがもう基本的には持っております。ただ、最後区内の大きな幹線道路といたしまして、やはり環8と高速5号との交差点という問題は、それはそれとしてやはりあるだろうというふうに思っておりますので、東京都もこれからは施主になるわけですが、基本線としては東京都にお願いといいますか、強く要望していきながら、区としての対応もある程度平行して検討していきたいというふうに思っております。 ◆すえよし不二夫   通年化の測定地点だと相当かかると言われても、相当がわからないんですよね。100万というのはわかりました。短期間だから、そんなに大変なものなのかという、相当というのは意味がわからないので、それをもう少し具体化してください。これはもう環8開通前から、開通当時から東京都の測定値を設けるべきだというふうな議会での発言をしてきたわけですけど、これはぜひ我々も頑張らなくちゃいけませんけども、執行機関側もね、ぜひ区長を初め都に要望していただきたい。強く働きかけていただきたいと思いますが、いかがですか。 ◎環境保全課長事務取扱資源環境部参事   ぜひ強く要望を一緒になってやっていただきたいと思います。  それから、相当の費用というふうに申し上げましたが、先ほども環境省が自動測定の標準的な規格を決めるというお話を申し上げましたが、それが出ないと具体的な経費というのはわからないんですが、その自動測定装置がどのくらいかかるかというところにかかってくると思います。また、その自動測定器を収納する部屋、それから、当然大気をはかるわけですから、その空調といった部分、それから、区とオンラインでデータのやりとりをする通信の部分といったものを含めますと、ちょっと額は申しませんが、かなり大きな額になるというふうに思います。 ○委員長   それでは、本件につきましては、この程度でご了承願います。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   次の議題に入ります。  板橋清掃工場平成21年度第三者機関による測定結果についてを議題といたします。  本件について、理事者より説明を願います。 ◎清掃リサイクル課長   それでは、板橋清掃工場平成21年度第三者機関による測定結果につきまして、報告をさせていただきます。資料の3をごらんいただきたいと存じます。  東京都二十三区清掃一部事務組合では、平成20年度から本格実施された廃プラスチックのサーマルリサイクルにつきまして、法規制値や協定値等の基準が満たされていることの実証確認、これは周辺環境への影響等を確認するための分析調査でございますが、板橋清掃工場では平成20年度までに4回行っておりまして、その都度委員会でご報告をさせていただいているところでございます。この実証確認自体は20年度で終了いたしましたけれども、平成21年度も引き続き法令を遵守した安全かつ適正なごみの焼却や周辺環境への影響及び公害防止設備の安全性を確認し、今後の施設の管理・運営に役立てるために第三者機関による測定を実施したので、その結果につきまして報告するものでございます。  最初に、測定結果の概要でございますけれども、排ガスの測定結果につきましては、すべて法規制値及び協定値を下回ったということでございます。  次に、排水の測定結果でございますが、すべて法規制値内であったということでございます。さらに焼却灰、汚水処理汚泥、溶融飛灰処理汚泥等の測定結果につきましては、すべて法規制値及び判定基準値を下回ったということでございます。  また、周辺大気環境調査結果につきましては、通常の大気中の出現範囲であったということでございます。  1枚めくっていただきたいと存じます。  こちらが清掃一組からの報告書でございます。さらに裏をめくっていただきまして、1ページ目でございますけれども、煙突排ガスの測定結果でございます。  測定項目につきましては、ばいじんほか25項目、これにダイオキシン類を加えました全27項目でございます。  それから、2ページ目でございますけれども、これは減温塔入り口の排ガスの測定結果でございまして、測定項目につきましては、ばいじんほか3項目になってございます。  それから、3ページ目と4ページ目でございますけれども、こちらにつきましては、排水の測定結果でございます。測定項目につきましては、温度、それから、水素イオン濃度、これペーハーでございます。これ以下51項目にダイオキシン類を加えた全54項目を調査してございます。  次に、5ページ目でございますけれども、こちらは焼却灰、汚水処理汚泥、溶融飛灰処理汚泥等の分析結果のうち、(1)含有・溶出試験結果の1焼却灰と汚水処理汚泥の測定結果でございます。  続いて、6ページ目が3といたしまして、溶融飛灰の処理汚泥と、4といたしましてスラグの測定結果ということになってございます。  続きまして、7ページ目でございますけれども、こちらは規制の対象項目ではございませんけれども、焼却灰、汚水処理汚泥、溶融飛灰処理汚泥等の含有試験・性状分析の結果でございまして、まず1が焼却灰の含有試験結果で、分析項目は総水銀ほか12項目でございます。2が汚水処理汚泥の含有試験結果でございまして、分析項目は1と同様でございます。それから、3につきましては、焼却灰の性状試験でございまして、分析項目はホウ素酸化物ほか14項目となってございます。4がスラグの性状試験でございまして、分析項目は3の焼却灰の性状試験と同様でございます。  続きまして、8ページ目でございますが、こちらは周辺大気環境の調査結果でございます。  まず(1)ダイオキシンを除く周辺大気環境結果でございますが、こちらについては、測定場所につきましては板橋清掃工場のほか、新河岸小学校から舟渡小学校まで、こちらに書いてございますけれども、こちらの8か所でございまして、測定項目は浮遊粉じんほか11項目となってございます。  次に、9ページ目でございますけれども、こちらは(2)といたしまして、周辺大気中のダイオキシン類の調査結果でございます。測定場所につきましては、板橋清掃工場、それから、周辺地域といたしまして新河岸小学校、高島第三小学校、西台中学校及び舟渡小学校の5か所で実施してございます。  最後に10ページと11ページでございますけれども、これは参考といたしまして、10ページは板橋清掃工場内における各測定項目と測定箇所、これを示させていただいてございます。また、11ページにつきましては、各測定項目の定量下限値。これは今回の報告で用いた分析方法で、正確に定量できる最低濃度のことをいいますが、こちらそれぞれの項目について示させていただいたものでございます。  私からの報告は以上でございます。 ○委員長   ただいまの説明に質疑のある方は挙手願います。 ◆なんば英一   大変申しわけないんですけど、今総括的に報告しましたよね。この表を見ても、ちょっと細かいところまで、申しわけない、そこまでちょっとわからないんですよ。だから、例えばこの表の、例えば排ガス測定結果、煙突排ガスとありますよね。この中で何が問題だったのかというところは、やっぱりちゃんと説明をお願いしたい。この中で問題ございませんということであれば、それは別に構わないですので、もう一度最初からこの表に沿って、何がポイントだったのかということをちょっと説明していただけますか。 ◎清掃リサイクル課長   まず、排ガスの測定結果でございますけれども、煙突から出る排ガスにつきましては、大気汚染防止法等によりまして、いろんな規制値がございます。また、都条例等でもさらに厳しい規制値等が設定されているものもございます。また、工場を操業するに当たりまして、周辺の地元の皆様と協定を結んでございまして、これがまた法規制値よりもさらに厳しい値で運転をするように定められているものでございます。  この規制値をすべて満たしておるということでございまして、それぞれの項目につきましては、こういったものはございませんので、問題はないという形で一組のほうで回答しているものでございます。特にダイオキシン類、これはダイオキシンの特別の法律がございまして、やはり区民の皆様も非常に心配をされたり、また、興味を持たれたりして、議論の対象になっているところでございます。こちらにつきましても、非常に値の低いものが出てございますので、特にサーマルリサイクルを実施するに当たりまして、プラスチックを燃やすことになりましたけれども、これに対する影響はほとんど出ていないということでご判断いただければと存じます。  通常、この値が非常に、後でまたご報告をさせていただく部分ございますけれども、水銀等が上がって工場がとまったという事態ございましたけれども、常時測定している項目につきましては、操業マニュアルございまして、今までの10年以上の一組での操業に当たりまして、その経験値等を踏まえまして、これ以上上がるとまずいぞという場合には、いわゆる立ち下げといいまして焼却をストップするというようなものできてございます。ですから、これは定期的な測定結果でございまして、常時測定の項目とはちょっと異なりますけれども、この時点では特に問題ないということで、これ一つひとつ項目を言っていきますと、例えばそれが数値が上がると人体にどのような影響があるというのが、一つひとつ説明していかなければなりませんので、ちょっと時間がかかりますけれども、そういった意味ではトータル的に、これの排ガス以外の、それから、排水ですね、それから、焼却灰等の値につきましても、サーマルリサイクルを実施する前と余り大きな乖離があったものはないという報告でございます。よろしいでしょうか。
     以上でございます。 ◆竹内愛   今、常時測定を行っているものとは別で、特定のものということだったんですけど、このサンプリングの期間なんですが、先ほどの環8のPM2.5の調査は年間4回やっていて、その期間も、今こちらの清掃工場の関係でやっているよりも回数が多いんですけれども、この回数と日程というのは一般的なのか、それとも、私としてはもう少しやる必要があるんじゃないかなというふうに思うんですが、そのあたりの評価というのはどういうふうにされているんでしょうか。 ◎清掃リサイクル課長   こちらは、その回数等につきましては、法等で定められている回数にのっとりまして実施しているものでございます。  あと、公害の関係の大気汚染調査等の常時測定とは、ちょっと工場の操業によるものでございますので、若干異なってございます。それで、定期測定項目につきましては、かなり細かい項目を測定しているものでございまして、常時測定ができない項目も中には含まれてございます。いわゆる常時測定する機械がないというようなものも含まれてございますので、年に1回、または2回サンプリング調査を行いまして測定をするという形で定められているものでございます。  また、今ご質問ありましたけれども、特に大気汚染防止法等で常時監視が定められているものにつきましては、先ほど申し上げましたように測定をしてございますので、異常が生じた場合にはすぐにいつでも停止できる体制で操業しておるというものでございます。 ◆竹内愛   この実証確認というのを20年度には4回ということだったんですけど、21年度については4回という意味がよくわからないんですけど、これは1回なのか、それとも4回なのか、そのあたりがちょっとわからないので、それを確認したいのと、今後も同じようにずっとこういう調査をやっていくということなのかというのを確認させてください。 ◎清掃リサイクル課長   20年度に4回という、こちらは記載をさせていただいてございますけれども、申しわけございません、先ほど説明の中で20年度までに4回ということでございまして、このサーマルリサイクルを実施するに当たりましては、一遍にすべて完全実施を行ったわけではございませんで、まず高島平地域等をちょっとサンプリングいたしまして、モデル実施をしております。そのときにまず1回測定をしてございます。それから、板橋西清掃事務所管内で実施をしてございます。そのときに1回、これ2回目でございます。それから、いわゆる全体で実施を、いわゆる板橋西と東、板橋区内全域で実施をしたときに1回測定をしてございます。それから、安定的にその操業が行われた後に、最後に4回目が測定をされてございます。4回というのはその意味でございます。  それからあと、21年度以降でございますけれども、一組のほうに確認をしましたところ、この調査につきましては、今回報告させていただいた内容と同じ項目で実施をしていく予定であるということでございます。 ◆中野くにひこ   先ほどなんば委員からもありましたけど、素直な気持ちで、これは向こうの測定結果で、例えばミリグラムパー平方メートルNとか、これは一体何なのかと。みんな議員でうーんとうなずいていますけど、みんな議員わかっているのかなと。私だけなのかなという思いが1つ。  それで、この基準値があるのはわかりますよ。ばいじんで法律では0.04、1ページ目ですけどね、協定値不検出、ああ、なくてよかったなと。ではね、そのところで法律、都条例、協定値でのその基準が決められていないもの、例えばそういう中で二酸化窒素が3.2、3.1出ましたと。3月16・17、9月28・30日。これはどういうふうに私は判断したらいいのかなと。この委員の方々は。聡明なる委員の方ですから、ご理解しているかなと。私だけなのかなと。そういうところを親切に、これ向こうで頂戴しました、聡明なる議員さんだから理解してくださいよということなのかなということがあるんです。これについてはいいです。今後について本当にそういった、課長はずっと携わっているから、やっぱり持続すればわかるかと思いますけれども、区民の目線に立って、ちょっと説明資料等取り入れていただければというふうに思います。後ほど、そのコメントは結構です。これを主題としているわけではないんで、素直なちょっと感想ということで。  3点ほどちょっとありまして、ちょっともう審議が終わって、大変ダブるところがちょっとあるんですけれども、先ほど板橋区で環境促進図は6か所あるという形で、先ほど資源環境部参事のほうから西台中学校が挙がりました。今回のこの一般環境の中で西台中学校はまだあるんですよ。いいですか。この整合性はどうなのかと。その垣根が違いますからできませんけれども、同じような浮遊微粒子とか云々、そういうのってできないのかどうかということ、ちょっとあるんです。今後工夫していただきたいなということ。で、今までそういったことがあるので、恐らく環境白書等でも公にしていますと、こういう話がございましたけれども、民間では経営上の最大の課題で、説明責任ということが経営上の重要な課題なんですよ。これは行政においても同じなんです。行政において、今は財政の見える化もどんどんうたっています。この環境行政の見える化も、区民に対してどういうふうにしたらわかるようにしたらいいのかということ、これ私の提案です。ある自治体では道路工事やっています。この道路については、何億円かかっています。区民の皆さんはそれ見て、私たちの税金はそれにかわっているんだなと。1つの方法だと思います。これが正しいとは言いません。ただ、そういうふうに情報の開示、見える化を努力しているということで、この環境の問題についての、例えば先ほどの相生町の問題、そこで一応私お話ししようと思ったんですけども、今回のこの問題についても同じです。特に近隣の住民の方は、高島平清掃工場はなおかつですよ。ケーヨーD2があって、人が非常に来るんです。いいですか。ですから、それはちょっと費用の問題、看板はそんなにかからないと思いますけど、こういうものがあったらポイントでいいから、きちっと看板で書いてもらいたい、私は。環境は、では何人の方が見ているんですかと、こういうことなんです。だから、先ほどの環8の問題についても、今、環境の測定場所も私は知っていました。三園周回で。だから、それがどういう私たちの生活に影響があるのか、その場所できちっと説明してもらいたいんですよ。それをアナウンスするということは看板ということなんですよ。  勉強してもらいたいんですが、看板の効果というのはすごくあります。勉強してもらいたいです。見てないようで見てますから。流れが変わります。ちょっとその話しするとまたずれてしまうので、あれですが、これも勉強してください。看板の効果ということで、流れが変わります。そういうこと。言いますと、そういう説明をしてもらいたい。環境行政について安全ですよという見える化を図ってもらいたい。これ要望です。  3点目、申しわけないですけど、これはお金幾らかかっているんですか。一部組合全部負担ですか。いや、これ云々と。3番目に教えていただければというふうに思います。まとめて聞きます。 ◎清掃リサイクル課長   まず、今区内に6か所、区で設置してございます測定局の中、西台中学校のお話が出ましたけれども、委員さんおっしゃられるようにダブっているんではないかというご指摘でございます。こちらにつきましては、すべての項目がダブっているというわけではございませんので、必要に応じて私どもも測定をしておると。特にダイオキシン等につきましては、やはり清掃工場由来の影響があるのかどうかというのを測定する必要があるということで、西台中学校がというふうに、いわゆる環境測定局言っておりますけれども、西台中学校の先の歩道の歩道橋の下ではかっているんですよ。いわゆる道路環境というところではかっています。私どものはかっているのは西台中学校の屋上ではかっておりますので、やっぱりいわゆる大気汚染の関係でもやはりどういう影響があるのか。いわゆる8か所というのは8方向ですね。いわゆる東西南北分けまして、おおよそ均等に公共施設のある、学校を指定させていただいておりますけれども、そういうところではかろうということで、日時を同じくして、同じような値でどうなっているのかというところではかっているものでございますので、ご理解をいただきたいというふうに考えてございます。  また、看板を設置したり、区民の皆様に常時この工場で安心ですよというようなPRをということでございます。常時測定項目につきましては、電光掲示板等で今どのくらいですよというのはご報告させていただいているところでございますし、車もたくさん通りますので、騒音の状態等もご報告申し上げていると思います。ただ、今、委員さんがおっしゃられたようなすべての測定項目等々につきましての周知につきましては、今後一組、または板橋清掃工場、こちらを通して検討してまいりたい、また、投げかけてまいりたいというふうに考えてございますので、ご理解いただきたいと思います。  それから、費用の面につきましてでございますが、申しわけございません。今回のこの費用につきましては、私どもちょっと今数字的には把握してございません。後ほどご案内申し上げたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆中野くにひこ   今のいろいろな測定結果等々については、これは結果論ですから、これはないほうがいいに決まっているわけです。今回もそれぞれ足立区云々、水銀が出ました。が、本当に幸いなことに板橋区は検出されずに稼働ができたわけですけども、いいですか、これは災害は全部同じなんですけど、病気も同じですけど、そういう例えば高島平清掃工場にダイオキシンがちょっと、溶鉱炉が破裂して基準値の5倍もするあれがちょっと上空に飛んでしまいましたと。その結果、こういうことでわかる、もしくはちびちび出てわかると。わからないほうがいいわけです。常に基準値の中におさまっているということが一番いいわけです。そこからすればこれは結果論ですから。要は、こういうことは要するに取り返しのつかないことになるわけですね。言っていることわかりますか。あってはならないことです。だから、こういうことの基準値の云々より、これはやっぱり警告、私はしておきたいんですけども、これは要するにわかりますよね。人間で言えば血液検査で糖尿が多いとか云々、これは結果の検査ですから、そうならないようにふだんから運動する、野菜ものを食べると同じように、ぜひともこの清掃工場等々については、これは二次的なものですから、この結果については。絶対汚さないという決意が私は大事だと思うんです。そういった意味から、そういう説明責任、看板を出すと。出す以上はこのような情報は流せないわけですから、そこにはやっぱり清掃工場の決意が私はあると思うんですよ。そういった意味で、要するに行政の部分に対する説明責任をどう果たしていくかということも今後十分に、そのツールについてはいろんな方法があると思いますけれども、お願いしたいと同時に、その測定結果の前のその作動状況について、くれぐれも今回も幸いなことに皆さん本当に法令遵守でやっていたがゆえに、水銀等も検出されずに済んだのかなと。その水際の部分もあると思うんですね。収集の部分等々ありますので、それを十分に体制確立という部分でお願いをして、最後に課長のお話を聞いて終わりにします。 ◎清掃リサイクル課長   委員さんのご指摘の部分、何かあってからでは困るというところだと思います。やはり厳しい操業マニュアルがございまして、後ほどご報告させていただきます水銀の件につきましても、未然防止という観点から、板橋清掃工場の場合には操業をストップして検査・点検を行ったというところでございます。その他の項目、また、炉の問題、温度の問題等々ございます。それも含めまして、細かいマニュアルが設定されてございまして、常に安全な操業ができるように注意をしながら運転をしているということになってございます。これは引き続き私どもも一組という組織体ではございますけれども、板橋に清掃工場が存在しているという事実もございますので、継続していわゆる一組、また、清掃工場とともに安全な操業に対して取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。もし何かあったときには、やはり皆様方、委員さんの皆様、また、区民の皆様が安心なんだよという、安心感を持たれるような報告等をしてまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいというふうに考えてございます。 ◆すえよし不二夫   今まで出なかった問題で、調査機関が幾つか出ていますけれども、ある項目についての調査費用ってどれぐらいかかるかというのは先ほど出なかったんですけれども、運営協議会でも確かめればいいんですが、私は理想はダブルチェックという2機関で調査したほうがいいと思うんですけどね。2つの機関で。だけど、予算上どうしてもできないということになってしまうのかどうかってわからないので、恐らく今まで、前にも発言したことあるんですけれども。  それと、2回にわたって同じ業者が落札しているというケースがあると思うんですけれども、調査機関ってそんなに少ないのかなと思えるんですよね。想像ですけども、その辺はどうなんですか。こういう専門的な調査機関って、数が限られているのかね。2機関での調査というのは不可能に近いのか。可能は可能と、予算、金かければできるということになってしまうのかどうか。その辺の見解聞かせてください。 ◎清掃リサイクル課長   まず、2機関で、2つの機関で同じときに測定をしたらどうかというご要望、ご意見でございます。こちらにつきましては、先ほど金額については、ちょっと詳細わからないということで、後ほどということでお答えをさせていただきましたけれども、結構費用がかかるものでございます。これまで経年的に調査をしてまいりまして、その結果が大きく調査機関が変わっても変動がないということで、ある程度正確性というのは担保されているのかなと。  また、あわせまして、この第三者機関といいますのは、環境計量士の資格を有します計量証明事業の登録、それから、認定特定計量証明事業者の認定を有している分析機関でございますので、その測定方法が定められているものにつきましては、その方法にのっとって計量しているということで、計量値そのものにつきましては正確に計量はされているんではないかなというふうに考えられます。  また、調査機関は多いのか少ないのか。2回連続して落札をしている、これおっしゃるとおり入札で決まっておりますけれども、通常の排ガス等の調査につきましては、ある程度の業者はおるようでございます。ただ、ダイオキシン類等につきましては、その実績等を考慮いたしますと、そんなに業者の数は多くないのかなと。これ物すごい微量のダイオキシンを計量するということでございますので、結果、その実績を有している業者が落札をするというような傾向があるんではないかなというふうに私自身は考えてございます。  以上です。 ◆なんば英一   ちょっとここの資料をお願いしたいんです。せっかくこの参考資料を出していただいているんで、これで参考数値と比較になっているものありますよね。そこについて、増えているものについては網かけしていただいて、増えている理由。それから、参考数値がついていないものがあります、データとして。それはただ単に数字が並べられて、私ではわかりませんので、参考数値がついていない数字については、理事者のほうで見ていただいて、これは問題だなというものについては、やはりちょっと星マークか何かつけてもらって、問題だと思う理由を資料として出していただきたいということをお願いしたいと思います。 ○委員長   よろしいですか。 ◎清掃リサイクル課長   今、なんば委員さんからの資料要求でございますけれども、私どものわかる範囲でお出しできればというふうに考えてございますが、この測定データにつきましては、一組のほうのデータでございますので、ちょっと一組のほうと相談をさせていただきたいというふうに考えてございます。  ごみの性状は、いわゆる清掃工場、バンカーがございまして、ごみをそこに投入して、いろんなごみが入るわけですね。それである程度偏らないようにクレーンでつって、ごみをかきまぜているんです。かきまぜて均等になるようにはしているんですが、なかなかそれがずっと毎日毎日が同じ性状でというわけにはいかないというところもございまして、ここの測定値が急にはね上がったから、基準内とはいえはね上がったから、ここがちょっとおかしいんじゃないかとかという判断は、なかなかちょっと難しいのかなという気がいたします。ただ、私ども、もう一回全体を見てみまして、お答えできる部分につきましては、資料でお答えしたいと考えてございますので、ご了承いただきたいというふうに思います。 ◆横山れい子   確認ですけれども、21年度は1回やったということですよね。調査は。それで、その項目によって7月にやったり9月にやったりというような形で、この日付が出ていますけれども、基本的には21年度1回やって、22年度も1回は実施していく意向だということでいいですね。  そして、確かに私も全部見てみたら、確かに基準値以内だったりして、問題がないということですが、でも、数値的に前回プラスチックを燃やしていないときと、21年度だとすると、明らかに数値的にふえている項目ってとても多いなというふうには、私もマーカーで全部印をつけてみたんですけれど、確かに基準値以内だから、これは影響はないんだというふうにさっきからお話でしたけれども、でも、やはりこの数値が上がっているということは、やはりプラスチックなどを燃やしている影響が少しずつ出てきているというふうに私が理解をしたんですね。  その辺のことと、それから、プラスチックのほかのいろいろ、針金だったり、今、クリーニング屋さんの針金ハンガーなんかが非常に今、混入率が増えていて、私たちの意識としてもわからないものはまあいいやみたいな感じで、燃えるごみのほうに入れてしまうというようなことが水銀のことにつながってくるのかなというふうに思ったわけなんですが、そういうほかのものがかなりまじる率が増えてきているんじゃないかというふうに思うんですが、その辺のところはつかんでいらっしゃいますでしょうか。 ◎清掃リサイクル課長   横山委員さんのおっしゃるとおり、サーマルリサイクルによってプラスチックを焼却するようになったために数値が上がったものはございます。ただ、私ども一定の判断を行う上で、いろいろ基準値、または自己規制値等々を基準に判断いたしますので、この範囲内であれば、いわゆる影響はなかったという形でのご報告をさせていただくものでございますので、こちらについてはご理解をいただきたい。プラスチックを燃やしたことによりまして、さまざまな新たな問題、生じてまいりますので、これにつきましては、今後取り組みをしていきたいというふうに考えてございます。  また、もう一つ、いわゆる燃やしちゃいけないものというものがどのぐらい入っているのというご質問でございますけれども、板橋清掃工場のほうで搬入ごみ、これ板橋区内だけで搬入しているわけではございませんで、練馬とか杉並等も一部入ってきているものでございます。バンカーの中に投入されたごみをかくはんいたしまして、1回クレーンで取りますと500キロぐらい取れるんですね。このごみを手作業ですべて中が何なのかという性状調査というのを行っておりまして、その結果が報告されております。そのうち、そこの中では不燃物につきましては、これ金属、ガラス、石とか陶器、それから、その他の不燃物ということで、全体で1.84%、ごみ全体を100%としますと、そのうちの通常燃やしてはいけないものというのは1.8、大体2%ぐらいのオーダーで出てくるというものでございます。  ただ、この2%がかなり大きなものが入ったりしますと、もう炉そのものがとまってしまいますので、1つ入っただけでも非常に大きな影響を及ぼすこともあるということでございます。  以上でございます。 ○委員長   それでは、本件につきましては、この程度でご了承願います。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   続きまして、次の議題に入ります。  水銀混入ごみによる複数清掃工場焼却炉の停止についてを議題といたします。  本件について、理事者より説明を願います。 ◎清掃リサイクル課長   それでは、水銀混入ごみによる複数清掃工場焼却炉の停止につきまして、私から説明させていただきます。  まず資料の4をごらんいただきたいと存じます。  今回の事故につきましては、6月11日金曜日から7月18日日曜日にかけまして、まず足立清掃工場の2号焼却炉、それから、板橋清掃工場の2号焼却炉、それから、光が丘清掃工場の1号及び2号焼却炉並びに千歳清掃工場焼却炉、この千歳清掃工場につきましては1炉のみのため、炉番号はございませんので、焼却炉とさせていただいてございます。これが水銀混入ごみの不適正搬入が原因で、排ガス中の水銀濃度が上昇いたしまして、自己規制値を超えたため、操作手順に従って焼却炉を停止したものでございます。  委員の皆様にお配りさせていただいております資料につきましては、原稿の締め切りの関係上、調査日が若干古いものになってございます。その後状況が変わったものにつきましては、新しい情報に変更して報告をさせていただきますので、ご了承いただきたいと思います。  まず1の被害状況及び今後の見通しでございます。  報告書では8月4日現在で示させていただいておりますが、8月19日現在の情報がございますので、この情報に基づきましてご説明をさせていただきます。  最初に、足立の清掃工場2号炉でございますが、6月11日に停止をいたしまして、現在触媒やろ布の交換、それから、煙道の清掃等の復旧作業を行ってございます。復旧予定は9月上旬を予定しております。ちなみに、4工場では足立清掃工場が最大の被害をこうむってございまして、被害金額はおよそ2億8,000万円というものでございます。  それから、次に板橋清掃工場2号炉でございますが、7月1日木曜日に停止をいたしまして、洗煙塔の洗浄、清掃によりまして、7月17日土曜日14時36分に焼却を開始し、復旧してございます。被害額は洗浄費用等50万円ということでございます。  次に、光が丘清掃工場でございますが、7月8日木曜日に1号炉、2号炉ともに停止をいたしまして、1号炉につきましては8月13日金曜日15時45分に復旧してございます。2号炉につきましては、2号炉はちょうど定期点検の補修工事の期間に入ってございますので、これとあわせて整備・清掃いたしまして、10月上旬に復旧を予定してございます。なお、被害金額につきましては、現在算定中ということでございます。  最後に、千歳清掃工場焼却炉でございますが、7月18日に停止をいたしまして、板橋清掃工場同様洗煙塔などの洗浄、清掃によりまして、7月28日水曜日11時ちょうどに復旧してございます。被害額は板橋清掃工場と同様に約50万円ということでございます。  次に、2の水銀に関します自己規制値及び周辺地域への影響についてでございます。  東京二十三区清掃一部事務組合では、法規制値のない水銀濃度を自己規制値、これは0.05ミリグラムノルマル立方メートルということで、1立方メートルの気体でございます。これは気体というのは、温度によって膨張・収縮がございますので、零度の1立方メートルをノルマル立方メートルという形で示させていただいています。零度の状態での気体のものでございます。この1立方メートルの中で、0.05ミリグラムの水銀が検出されますと、自己規制値を超えるということになります。それを定めて管理しておりますけれども、光が丘清掃工場につきましては、水銀濃度の自己規制値はないんですが、同様の管理を行っておるということでございます。  周辺地域の影響でございますが、一般的に清掃工場の煙突による拡散効果、これは風向きとか風の強さにもよりますけれども、大体10万倍程度薄まるという形で考えられております。このことから排ガス中の水銀濃度が一時的に自己規制値を超えることがございましても、直ちに周辺地域に環境汚染とか健康被害が生じるということはないということでございます。  次に、3の不適正ごみ搬入防止へ向けた取り組み、それから、排出源の特定のための調査につきましてでございますが、まず(1)の区民の皆様に対する周知といたしまして、清掃一組と区のホームページ、こちらに水銀を含むごみの出し方にご注意くださいということで、区民の皆様が身近に処理する、触れることになる蛍光灯でございますとか、そういったものの処理の仕方について周知を行ってございます。  それから、(2)の聞き取り調査の実施でございますが、第一次絞り込み対象者リストを作成いたしまして、排出源の特定及び水銀に関する情報の収集と今後の排出抑止、それから、啓発を目的として調査を実施してございます。  1)といたしまして、清掃一組と板橋区を含め、各区が連携をいたしまして、事業系の一般廃棄物、これの収集運搬業者のうち、医療関係機関から収集している業者を対象に、7月15日から7月28日にかけて聞き取り調査を実施してございます。  それから、2)といたしまして排出事業所に対しまして、7月29日から8月20日金曜日までにかけまして聞き取り調査を実施いたしました。こちらにつきましては、委員さんへの報告書類では65というふうに記載してございますが、足立の清掃工場に搬入した日付等がございまして、その近辺に集めた業者を特定といいますか、絞り込みまして、板橋区内では24か所に対しまして実施をいたしてございます。また、これらの調査結果をもとに、8月末を目途に分析と評価、これを実施してまいりたいというふうに一組のほうでは予定してございます。  それから、(3)の搬入監視体制の強化でございますが、これは清掃一組におきまして照合調査、これの常時実施。これは適正にごみが搬入されているかどうかというのを調べるものでございますけれども、これの常時実施。それから、全工場を対象とした一斉照合調査の強化。それから、プラットホームにおける巡回パトロール、それから、目視監視等の実施。それから、搬入車両に対する不適正ごみの搬入禁止チラシの配付、これらを実施しておるところでございます。  また、東京都環境局におきまして、産業廃棄物指導、これの観点から収集運搬業者及び排出事業者への聞き取り調査を実施してございます。  4でございます。関係機関への要請等についてでございますが、(1)といたしまして収集運搬関係の団体。これは東京都廃棄物事業協同組合、それから、東京環境保全協会、それから、東京産業廃棄物協会、この3団体に対しまして、事実関係の報告、それから、調査協力等の要請を行ってございます。  また、(2)といたしまして、警視庁の生活環境課、こちらと今回の取り扱いを相談してございまして、あわせて調査等に対する協力要請を行ってございます。  さらに、(3)といたしまして、東京都医師会に対しまして、原因究明や再発防止に向けての取り組みにつきましての協力要請を行っているというところでございます。  最後にその他でございますが、参考値等をご説明させていただきます。  (1)といたしまして、清掃工場の除去装置、これバグフィルターとかございますけれども、この装置では、1時間当たり200グラムの水銀までは取り除くことができるようになってございます。これ足立清掃工場の数値でございます。ちなみに板橋清掃工場は160グラムでございます。それができるようになってございますけれども、足立清掃工場につきましては、これを今回この能力をはるかに超える大量の水銀がごみに混入していたというふうに見られてございます。  その次に、水銀量が200グラムになる数値、どのくらいかということで、これ参考で示させていただいてございますので、ごらんいただければと思います。  ちなみに、一般的な蛍光灯1本当たりは8.8ミリグラムでございますので、200グラムを超えるには2万2,000本以上一遍に捨てられないと数値は上がらない。ただ、よくお医者さんで血圧計、今は電動が多いんですけれども、手で、ポンプ式でやる血圧計ございますね。あれは大体水銀が1本につき50グラムぐらい入っているそうです。ですから、これはもう4台ぐらい一遍に捨てられますと200グラムをオーバーしてしまうということでございます。  それから、板橋清掃工場の経過の詳細を(2)に示させていただいてございます。  これ1号炉につきましては、この時期既にオーバーホール、これ年に1回法定点検が定められてございまして、この期間に入ってございまして稼働しておりませんでした。2号炉の復旧作業のサンプリング調査の結果、汚染がないことを確認し、再稼働に至っておりまして、きのう板橋清掃工場に確認をいたしましたらば、現在2号炉もオーバーホールに入って、今稼働していないということでございます。その稼働前の状況を確認いたしましたところ、正常運転で運転しておったと。焼却をしておったということでございます。  なお、テレビ等で23区内の可燃ごみの残量が9万トンを超えて危機的な状況にあるということを報道しておりましたので、委員の皆さんもご存じかと思いますけれども、その後、板橋清掃工場、千歳清掃工場、光が丘清掃工場、順次稼働してございまして、これ8月9日の数値でございますが、8万7,200トンということで、だんだんと減ってきてございます。ですから、ごみ収集に今後遅れが生じるようなことはないという判断を一組のほうはしてございます。  私からは以上でございます。 ○委員長   それでは、委員会の途中ではありますが、議事運営の都合上、暫時休憩をいたします。  なお、再開は午後1時ちょうどといたします。 休憩時刻 午前11時56分 再開時刻 午後 零時59分 ○委員長   ご苦労さまでございます。  休憩前に引き続き、区民環境委員会を再開いたします。  水銀混入ごみによる複数制走行場焼却炉の停止についての議題でございますが、ただいま説明をいただきました。説明に質疑のある方は挙手を願います。 ◆すえよし不二夫   まず光が丘の清掃工場で、自己規制値はないけども、同様の管理をしているということは、一組で自己規制値を設定すればいいんじゃないですか、光が丘も。全工場を含むということで。と思うんだけどね、実質管理しているんだったらね。ないという言い方より、やっておるというほうが姿勢としてはいいと思うんですよね。その辺はなぜなのかということですよね。  それから、水銀を含むごみに、その他のところで書いてあるので大体わかったんですけども、血圧計、体温計だと、体温計は家庭でもあると思うんですけど、家庭ごみの中にそんなにたくさんないと思うんですよね、私はね。もし例示としてあれば、説明いただきたいと。
     それから、血圧計の場合は、これは都の医師会に協力要請しているということなので、非常に医師会のほうも疑われてしまっている感じがしないわけではないんだけどね、そういうことなのかどうかわかりませんけども、ただ、水銀が出るのわかったという直前の持ち込み業者ですよね、問題は。当日を含めてだかわかりませんけども、その辺のことはどうなっているのかですね。  それから、これは原因究明は現段階ではわからないというふうに理解しているんですけども、今後の問題ですけども、監視体制の強化というところで書いてありますけれども、目視でわかるんですかね。3)目視で。非常に困難ではないだろうかというふうに私は思うんですけど、一種、車からおろす前のチェック体制というのが必要になってくるんじゃないかと。今後の課題として。センサーかレントゲン、飛行機に乗るときにわかるでしょう。いろんなセンサー、我々はチェックを受けるわけですけども、ごみについてトラックごとわかれば一番いいんだろうけど、そういう技術的な問題もありますので、それをやらない限りは恐らく難しいんじゃないのかと。性善説に立ってばかりでは、なかなかこの問題は解決しない。しかし、そういうことについてはどのようにお考えですかと。  それから、もう一つ、健康被害が生じることはないというふうな説明がありましたね。直ちに周辺地域に環境汚染や健康被害が生じることはないと。これは断定できるのか、学説的なのかについて聞いておきたいんですけども。 ◎清掃リサイクル課長   まず最初を光が丘清掃工場の自己規制値がないためという説明に対しましてのご質問でございますが、光が丘の清掃工場の近隣の方々との操業協定につきまして、規制値の中に水銀の項目が入っておらなかったというのが原因でございます。ですから、そもそも協定の中には入ってなかったけれども、他の工場との同様の扱いをするということで、同じ測定値を用いるということになってございます。  それから、2番目のその他の家庭系のごみで水銀が含まれるその他のごみというのは、例えばどういうのがあるのかということでございますが、最近はかなり少なくなってまいりましたが、いわゆる外国製の電池、この中に昔は水銀が含まれていたということで聞いております。ただ、電池でございますので、単1でも大きさが限度がございますので、それ1本で直ちに工場がとまるような数値ではないというふうに判断されます。  それから、医師会に対しての要請を行ったということに関してのご質問でございますが、私どもは医師会から出たごみによって工場がとまったという形としては考えてございません。これはもう先ほど委員さんおっしゃられましたように、排出元の特定は非常に難しいというふうに考えてございます。ですから、やはりこういうことがあったということで、水銀を取り扱う事業者、お医者さんもそうでございますけれども、そういったところでやはり慎重な取り扱いをということでの啓発といいますか、事故の報告とお願いということで医師会に対する要請を行ったということでございます。  それから、工場の搬入で目視でわかるのかどうかということでございますが、今回の水銀に限っていいますと、これ非常に難しいと思います。私、私見でございますが。ただ、全体的な抑止として、それ以外の、先ほど横山委員さんもおっしゃられましたけれども、不燃系のものが入っておるとか、いわゆるあけたときに音がするんですね、いわゆる搬入不適物の場合には。そういった形での目視、目視といいますと、これ産業廃棄物等が入っている場合には目視でわかりますので、そういったときのものでありますとか、音による不燃系のごみの搬入を防止するというような大きな意味でとらえての抑止効果があるのではないかなというふうに考えてございます。  それから、技術的な面でございますが、車からおろす前のチェックということでございますが、センサーの設置等が必要なんではいなかと。例えばおろす前にベルトコンベヤー等があれば、不可能ではないというふうには考えてございますけれども、今その設置状況、工場の状況等を見ますと、直接車からおろせる状態になってしまってございますので、これをその手前でおろして、あるいは性状調査、抜き打ち調査等やっておりますけれども、それを常時やることになりますと、いわゆる工場周辺の道路の渋滞でございますとか、そういうことが懸念されます。ですから、これにつきましては、今後の工場、建てかえ等を含めて、そのときにいわゆる構造をどうするのかというようなところでの議論になってこようかと思いますので、将来的な課題なのかなというふうには考えてございます。  それから、直ちに健康被害が及ぶものではないということでございます。これにつきましては、この自己規制値の0.05ミリグラムパーノルマル立方メートルというものでございますけれども、これは専ら水銀を扱う、例えば工場等で作業をする職員、社員が、これ以下の基準濃度の環境であれば作業を長年やっていても、特に問題はないという判断での作業環境での規定でございまして、当然清掃工場につきましても、そこで作業をする職員おります。ですから、それを準用して最大値でといいますか、そういったところでの基準で定めているというものでございます。ですから、これが煙突から出てまいりますと10万倍に希釈されるというような判断が示されてございますので、そこの計測した時点でその基準を超えていても、それが若干排出されたとしても、周辺環境に影響を及ぼすものではないということで、一組としては断定をしてございます。  以上でございます。 ◆すえよし不二夫   最後のところ、若干とか一時的にというあいまいな表現しかできないのかもわかりませんけれども、オーバーすることに問題があるのね、発生するわけで、それは過去の歴史上、水銀の問題がありましたけれども、その問題は例えば自己規制値の何倍ぐらいまでだったら大丈夫なんですかということを聞きたいのね。若干とか一時的にという表現ではなくて。その辺がちょっと。  それから、あとは将来課題についても、私もそう思いますからね。ぜひ今後の課題としていい方法を考えていくべきだというふうに思います。  それから、家庭ごみで外国製の電池、あり得るのかなと思いますけれども、今、板橋区は、電池については分別回収するというのは建前になっていますけれども、それは国内だったら全然問題ないというふうに説明があるのかどうか。これだって相当量入らなきゃだめだろうというふうに思うんですけれども、ただし、1つ質問はこの6月から7月に集中してあるということについての分析なり推測なりはどうなっているんですかと。 ◎清掃リサイクル課長   まず最初に、自己規制値の何倍までだったら安全なのかということでございますけれども、大気汚染防止法でもこれ法規制値がないものですから、やはり作業環境での規制値0.05ミリグラムというところで判断をせざるを得ないのかなと。ただ、これの判断については、そこの作業環境で作業に従事しても、健康被害はないという判断が出ておりますので、これで何倍になったら判断が出るというのは、ちょっと私どもも今把握できていない状態でございます。  それから、この6月から7月に集中したというのは何か原因がわかるのかというようなご質問でございますけれども、今回、今いろんな調査をしてございまして、8月末までにどういうような状態で搬入されて、こういう事態が起こったのかということを一組として対策委員会を設けまして検討していくと。その結果につきまして、もし出れば、そのときに私どもから皆様方にご報告をさせていただきたいというふうに考えてございます。私もこの月にやっぱり4工場で一遍に出たということは、何か季節的なものもあるのかなということは当然考えておりますけれども、今の段階ではちょっとわかりかねるということでご理解いただきたいというふうに考えてございます。 ◆杉田ひろし   情報提供のあり方につきましては、ちょっと若干何点か伺いたいんですけども、まず区民の皆様方への周知、また、近隣の皆様方への周知につきましては、今回の本件につきましては、いろいろとテレビとか新聞報道とかもろもろやっておりましたけれども、区としてどのように区民の皆様方に周知されたのか、まずそれを伺いたいと思います。 ◎清掃リサイクル課長   私ども板橋清掃工場から水銀の値が一時的に自己規制値を超えたので、工場操業をストップしたという報告は受けてございます。ただ、この場合、いわゆる若干0.05を超えまして0.051という数値が出てございますけれども、これでマニュアルに従って正常な状態でとめたということでございますので、近隣の住民の方々につきましては健康被害が及ばないということで、特に緊急に区民の皆様に対して周知をするということは行ってございません。  それで、いわゆるどういうときに区民の方々に緊急に周知をするかということでございますけれども、例えば先ほどどなたかの委員さんがおっしゃられましたように、例えば工場が焼却炉が壊れて、大量の有毒なものが漏れたとかという場合には、報告を受けましたならばあらゆる手段、危機管理のマニュアルに従ってあらゆる手段を講じて区民の皆様には周知しなければならないというふうに考えてございますけれども、操業マニュアルにのっとって、その範囲内で操業をストップしたものにつきましては、その都度は区民の皆様には周知はしないという形になってございます。  以上です。 ◆杉田ひろし   ありがとうございました。  例えばですけれども、町会長会議とか、そういった代表者の方々が集うときに、この件については先ほど来テレビとかでも随分やっていましたので、新聞にも載っていましたので、そういった対応をひとつ今後ちょっと検討していただければなと思います。  あと、次に多分議員に対しましては、区民環境委員会の、私のところにもファクスが入りましたので、区民環境委員会のメンバーの皆様方には情報提供いただいたのではないかなと思いますが、その辺は大変ありがたいなと思っております。ただ、やはり近隣の議員のところに、これぜひ委員会でちょっと言っておいてほしいというんですけれども、やはり地元の議員としてこの情報がファクスで入ると、なおさらよかったんではないかということで、ちょっとそんな声も聞きましたので、その辺もちょっとご配慮いただければなと思っております。  あと、次にきょうの資料でいきますと3番の(1)につきまして、ホームページにこの数値啓発が出ておるんですけども、私もちょっとこれホームページ見てみたんですけども、なかなか実はここまでたどり着くのが難しいなというのを、ここにあったのかというのがやっとの思いで探したんですけども、できれば例えばこの体温計、自宅にも体温計ありますけども、捨ててしまうとか、蛍光灯だったら大きいですから注意はするかと思いますけども、ご家庭でも体温計、知らず知らずのうちに入れちゃうケースもあるのかもしれませんので、もしホームページに載せるのであれば、もう少し目立つところに、今回トップページとか大々的に書くのも見たんですけども、なかなかそこまではやっている区はないと思いますけども、ぜひ板橋におきましては、そういった積極的にホームページ上でも、ああ、板橋は本気で環境対策やっているなということで、トップページにでも載せてもらえればなと思いますけども、その辺についてはご見解をちょっと伺いたいと思います。 ◎清掃リサイクル課長   まず、町会長会議等での報告でございますけれども、実は板橋清掃工場におきまして、工場の運営協議会というのが設置されてございます。これは定例では年に2回という形で決まってございますけれども、ここの中の委員さんには、周辺長会の委員の方が、大方が町会長さんになっていただいておりますけれども、そういう方々が委員として入っておられる会議でございますけれども、これにつきまして、この場でこういったような工場の操業の状況等を報告しておるものがございます。  周辺の町会長さんへは、そこの場を通じていろんな報告がなされるということで、もう少し重大な、例えば足立清掃工場のようにもう非常に重大な事故になってしまったという場合には、町会長さんだけでなく、区民の皆さんにも周知する手段を講じなくちゃいけないなというふうに考えてございますが、通常のものは運営協議会での報告ということで、地域の皆さんにご報告をする形でよろしいのかなというふうに考えてございます。  それから、地元の議員さんにも配慮をということでございまして、私どもも指摘を受けてございますので、板橋清掃工場を通じて、工場とも連携をとって、すぐに一番近い議員さん等につきましては、連絡が行くような体制を既に講じてございます。今後何かあった場合には連絡が行くようになっておりますので、ご理解いただきたいと思います。  それから、体温計等の家庭での処分の方法についてということでございますが、家庭系は最近はほとんどデジタルの体温計が多くなってまいりましたので、余り大方の家庭で水銀の振ってやるやつですね、あれを使っているというのはそんなに多くなくなってきたのかなとは思いますけれども、少量であれば不燃ごみとして処理をしていただくようにご案内をしているところでございます。  これは毎年ごみの分け方、出し方という1枚物のパンフレット等を全戸配布しておりますけれども、そういったところに機会をとらえて表示をしていければなというふうに考えてございます。  それから、ホームページのトップページにということでございますけれども、ホームページの掲載方法につきましては、ある程度ルールがございますので、もし重大な事故であれば私どももトピックスで、その報告等についてはトップページから入れるようにというような策を講じてまいりたいと思います。これは広聴広報課のほうと協議をして当たってまいりたいというふうに考えてございます。 ◆杉田ひろし   それとあと、資料の5の3の最後ですか、5のその他3番で、ごみ収集におくれは出ていないということで、ちょっと安心したところなんですけれども、これうちの7月31日の土曜日の新聞見ますと、やはり写真入りで足立の清掃工場、高さ約8メートルまでごみの山がたまっているということで、こういった記事を見てしまいますと大丈夫なのかなというのを思っちゃうんですけども、きょうのご説明で遅れが出ていないということで、処理のほうも進んでいるということで、区民の皆さんから何か聞かれたときは、もうこういった記事は出ていたかもしれませんけど、スムーズにいっているということで、もう周知してもよろしいのかどうか、ちょっと最後にその点だけ確認をお願いいたします。 ◎清掃リサイクル課長   ごみ収集につきましては、今おっしゃられましたように、現在はスムーズに行っております。ただ、毎年この時期になりますと、オーバーホールが各工場で順番に行っておりまして、それの関係で、いわゆる車の台数等を増やして、ほかの工場に持っていくというような対策を講じることもございます。ですから、私どもそういう調整を行いつつ、収集作業に支障が生じないように行っておりますので、区民の皆様には今のところはご安心くださいということで、もし聞かれた場合にはお答えいただければと思います。よろしくお願いいたします。 ◆なんば英一   では、まず最初に、この4工場で排ガスの水銀濃度が上昇してとめたということなんですけども、その濃度がどれぐらいの濃度になってとめたのかということ、それで、それをグラム数に換算すると何グラムの水銀が入っていたと推測されるのかということと、それから、過去にこういう事故ですかね、水銀が混入していたというのは事例があったのか。  あと、水銀以外で濃度が上がったときに、こういうとめなくちゃいけないという防止性についてはどういうものがあるのかということについて、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ◎清掃リサイクル課長   まず、4工場の排ガスの濃度の上昇、大体どのぐらいの量でということのご質問でございますけれども、いわゆる先ほどもちょっと説明の中で若干触れさせていただいたんですけれども、水銀の絶対量として、足立の清掃工場につきましては1炉当たり200グラム、1時間ですね。それから、板橋清掃工場は160グラム、1炉当たり、1時間。それから、光が丘清掃工場は80グラム。これは炉の焼却能力によってこのグラム数が変わってまいります。千歳清掃工場140グラム、1時間というような、水銀が焼却炉に入ると自己規制値を超えるおそれがあるというものでございます。  それから、過去にそういうような事例があったのかということでございますが、板橋清掃工場につきましては昨年、平成21年5月5日にやはり水銀の濃度が上昇いたしまして、炉を緊急停止したというような事態が生じてございます。  それから、水銀以外でございますが、ちょっと私どもそれ把握ちょっとしていない部分なんですが、例えば炉の温度が非常に上がったとか、そういったもの、それからあと、塩化水素の濃度が上がったとか、そういったときにはやっぱり炉を停止して、点検を行うというようなことは聞いてございます。  以上です。 ◆なんば英一   それで、医療産廃物ではないかという推測を立てて対応を、ヒアリングをしているとは思うんですけれども、この医療産廃物であれば、本来のルート、どういうルートで廃棄されるのかということと、今言ったような160グラムとか80グラムとか140グラムの大量の水銀について言えば、じゃあ医療産廃物以外だとどういうものが想定されるのかなと。医療産廃物ぐらいしかないよと、そんな大量水銀扱うのはということなのか、それともほかに、医療産廃物以外でもそういう大量が出るものがあるんであれば、ちょっとお示しいただきたいと思います。 ◎清掃リサイクル課長   まず医療系の廃棄物の本来のルートでございますけれども、これは例えば感染性の廃棄物でありますとか、医療系の廃棄物といっても感染性の危険のないもの等もございますので、大きく分けますと産業廃棄物の扱いになります。その中で、特に感染性、または毒性の強いものになりますと、これは特別管理産業廃棄物といいまして、特に厳密に管理をしながら廃棄をしていくと。処分をしていくというような形で定められております。  それからあと、いわゆる例えば血圧計以外のものでどういうものがあるのかということでございますが、例えば蛍光灯は先ほど申しましたけども、歯科用のアマルガムというものでありますとか、先ほど言いました輸入の乾電池、輸入のボタン電池、それから、中には電気のスイッチですね、この中にも水銀が含まれているものがあるというものが出ております。  それからあと、原料や試薬として水銀そのもの、これが廃棄された可能性もあるということです。例えばプラスチックのびんに、本当に水銀の200グラムって、いわゆる水の13倍の比重がございますので、1リットルで水は1キロですよね、大体。ところが、13倍ですから、これがもう13キロになっちゃうんですね。そうすると、200グラムの容量って本当に微々たるもので、プラスチックのびんにちょこっと入れて、そのまま可燃ごみにやっていますと、重さもわかりませんし、ガラスびんだとわかるんですけど、プラスチックのびんとかに入ってしまいますとわからないというような状態もございますので、こういう試薬としての水銀、原料としての水銀が投入された可能性も否めないということでございます。  これは、光が丘の清掃工場は事業系の廃棄物が入ってこない工場でございます。一般の区集の廃棄物のみの搬入工場でございますので、ここで水銀が上がったということは、事業系の廃棄物以外の搬入があったということでございますので、ここら辺もまとめて8月末を目途に清掃一組のほうで原因等についての報告がなされるということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆なんば英一   そうすると、じゃあ故意にされたという可能性もあるわけですね、事件なのか事故なのかということで、それは警察の捜査のほうではやっているとは思うんですけれども、板橋区としては、それについてはどういう見解を持っているんですか。 ◎清掃リサイクル課長   まず事件か事故かということになりますと、いわゆる事件であろうかというふうに判断できると思います。工場自体としてはいわゆる測定値が上がって停止したという事故でございますけども、これ全体を見渡すと私としては事件ではないのかな、故意に捨てられたというものであると考えます。板橋としては、その量的なものが足立に比べて少なかったという部分はございますけれども、やはり本来いわゆる可燃物として焼却してはならないものが搬入されたということで、今後私どもの所管する事業系一般廃棄物の収集運搬業者、それから、いわゆる区集の作業に携わる私どもの職員初め、雇上会社の方々等につきましては、やはり収集運搬する際にもできるだけ目を凝らして、焼却不適物については排除できるように努力をしてくださいというような形での周知はしていきたいというふうに考えてございます。 ◆なんば英一   では、足立なんか2億からの被害が出ているわけなんですけども、どういうそれについては罰則があるのか、こういう水銀のごみを出したということで、故意にせよ過失にせよ、どういう罰則があるのか。それから、どういう補償を、例えば過失で出した場合にはしていかなくちゃいけないのかということについて、教えていただければと思います。 ◎清掃リサイクル課長   まず可能性として、事業者から産業廃棄物として出さなければならないものを一般廃棄物、可燃ごみとして出してしまったということであれば、それが不法投棄に当たるとするならば、産業廃棄物処理法の違反になりますので、かなり重い罪になります。最高で1億円ぐらいの罰金があったかと思いますけれども、そういうような罰則。それから、あと収集運搬の業者もわかっていてやったとすれば、廃掃法の違反になりますので、免許の取り消し等まで含めた扱い、罰則が考えられるだろうと。一般の方、いわゆる家庭系で出してしまったという場合には、個人への罰則、ちょっと私も把握し切れてございませんので、そこら辺は今後ちょっと勉強してまいりたいなと思いますけれども、いわゆる一組、または区として被害届を出して、いわゆる損害賠償の請求と。いわゆるそういう排出者が特定できればですね。そういうような対応になっていくのではないかなというふうに考えてございます。 ◆横山れい子   今、関連してなんですけど、でも、多分これが事業者とかが特定が非常に難しいというような予測がありますよね、そういうふうな。そうなると、このかかった費用に関しては多分一組が出していくんだけど、その一組の費用というのは、各自治体の分担金だとなっているわけだから、そのかかった費用についても、今度は各それぞれの自治体が一組に支払うというような形で、結果的には自治体が分担していくというふうに考えるんだろうというふうに思うんですね。そのときに、足立は2億8,000万円で、ほかは50万、50万、ちょっと光が丘はまだこれからということで、総額としてどのくらいなんだろうかというのがあるんだけど、それはまだ今、光が丘が出ていない中ではわからないのかなというふうに思うんですけどね、大体どんな程度と予測されているのか。そうなってきたときに、板橋区としては新たに負担金として支払わなきゃならない部分というのはどのくらいというふうに見積もっていらっしゃるんですか。 ◎清掃リサイクル課長   まず損害額というのは、足立の2億8,000万を筆頭にいたしまして、板橋、千歳は50万、それから、光が丘は2炉でございますんで、大体同じような形での復旧は可能でございましたんで、それで見積もりは100万という形で200万、2億8,200万円、これは工場だけの損害額でございまして、実は工場がとまったことによりまして、車を対策車としまして何台か余分に各区で出すことになるんですね。そういう台数も精査いたしますと、結構な額になっていくのかなと。これは工場のある区とない区で、その持っていき方に違いがありますし、距離によっても違いますので、これは何分にも何とも言えません。  一応区といたしましては、水銀に対しての対策車は33台延べで対策車をとっておりますので、1台平均5万としますと、約165万の損害が出ておるということで、区としても独自の金額の中で損害が出ているということでご理解をいただければと思います。  それから、復旧に当たる経費につきまして、最終的には各区が負担しなければならないんではないかということでございますけれども、一組においては、いわゆるこの水銀の事故に限らず、そのプラントの緊急的な故障というんですかね、そういったような経費をあらかじめ用意してございます。21項ございますと、かなりその額がいろいろちょっと壊れたとか、いろんなものがございまして、それを補修経費がかなりございます。今回の件につきましては、いわゆるそのいわゆる経常経費の中で吸収ができるのではないかということで、新たな分担金の増というのはないだろうという見解が出てございます。  以上でございます。 ◆横山れい子   新たに車を出した33台の配車コストが板橋区の実質的にかかる費用だというふうに理解すればいいということなんですかね、165万円ということで。 ◆竹内愛   ちょっと話が前の先ほどの質問の中であった話に戻るんですけど、平成21年5月に板橋工場で停止をした件があると。このときの状況というのは、議会には報告されていないかと思うんですけど、今回はこういう被害が複数あったということで報告になったのか、その報告の基準というのがどういうふうになっているのかというのを伺いたいのと、その当時の5月の停止のときには、復旧するのに費用が発生しているのかどうか。その2点について伺いたいと思います。 ◎清掃リサイクル課長   まず平成21年5月の水銀濃度が上昇したということについての停止ですけれども、これにつきましては、最終的に計器の故障が主な原因だろうという見解が出ましたので、これは議会に対してはご報告というのはしていないという状況でございます。いわゆる洗浄等に対するものでございましたけれども、いわゆるサンプリング調査の結果、水銀は出ていなかったということで、金額については明示されておりません。ほとんどかからなかったのではないかなというふうに考えてございます。 ◆竹内愛   そうすると、水銀等の混入によって停止になったのではなくて、結果的には計器の故障ということであったと。ほかにこういうことで停止になった場合に、議会のほうには報告するというふうにはならないんでしょうか。 ◎清掃リサイクル課長   操業マニュアルによって、自己規制値を超えるおそれがあるという場合でも、停止する場合がございます。これは瞬間的にオーバーするのか、それの基準値オーバーが継続的に続くようであるのかというのは、いわゆる清掃工場の判断、今までの操業の経験等々によります判断によりまして、結論が下されるんですけれども、いわゆる大きくオーバーすると。今回足立のようにですね、そういった場合にはもう直ちに皆様方に周知をするとともに、区民の皆様方にもお知らせをするという必要があろうかと思います。  ただ、自己規制値がかなり厳しい規制値でございまして、通常法令違反をするような搬出になりますと、これは犯罪行為になりますので、これは皆様方にも当然ご報告をしなければならないというものでございますけれども、自己規制値を若干オーバーしそうになったので停止したという場合には、特段その都度委員会に対して報告をするということは行う必要はないのではないかというふうに考えてございます。 ◆竹内愛   それで、ちょっと今回の事故を受けて、今後の対策について伺いたいんですけど、先ほどの前の報告の中での横山委員の質問で、混入ごみがどのぐらいあるのかという話があって、たしか課長が2%程度であったという話だったと思うんですけれども、その量が1.84%ほどということですけれども、私が調べたら、東京新聞のウエブニュースで7月6日に報道されていたんです。この事故が起きてすぐ後の報道なんですけど、この中で実は課長が言った数字よりも前の数字しかないんですけど、09年度で二十三区清掃一部事務組合が調査した中で、1.75%混入ごみがあると。実は廃プラスチックの焼却が始まる前、04年から07年度で0.9%前後だったと。それが08年度廃プラスチックの焼却が始まった直後が1.49%で、倍近く増えているんですね。で、課長が先ほどおっしゃった1.84%まで23区内の混入ごみが増えているわけですよね、こういう結果なんです。そのことがやはりこういう事態を招く、今回水銀でしたけども、ほかにもいろいろあって、この報道の中では特に針金のハンガーなどが大きな被害を出していて、針金のハンガー同士がくっついてごみに絡まって大きな塊になって炉に入らない、それで、炉を停止して、ほぐす作業をやらなきゃいけないとかですね、そういう事故が少しずつあちこちで起こっていると、こういう指摘をされているんですね。全体の2%弱ですけど、量に換算すると、08年度の1.49%というのでごみにすると約1万6,000トンになるという数字に、これは前年度比で1万6,000トン増という量なんですね。と、数字的にはそんなに大きくないかなと思うんですけど、非常に影響を与える量なんではないかなというふうに思うんです。  今後の対策として、この東京新聞では、要するに廃プラスチックの焼却を始めたということで、何でも燃やせるという認識が広がって、今まで分別にかなり厳しくやってきたんですけど、一人ひとりの意識が低下しているんではないかと、こういうふうに指摘をされているんですが、この事務組合のほうで今後検討会を立ち上げ、不適正な搬入ごみの防止について各区と連携して対策を講じていきますということで、組合のほうから通知が出ている。で、こちらの報告の中でも、今後周知徹底をしていきたいというふうにあるんですけども、具体的に、まあいいんじゃない、捨てても、どうせ燃やすんだからというふうになってしまっている区民の意識をどういうふうに変えていく、改善していくというふうに考えているのか、そのことを伺いたいと思います。 ◎清掃リサイクル課長   確かに委員さんのおっしゃるとおり、比率でいきますとサーマルリサイクル開始前に比べますと、東京新聞に書いてあるとおり、いわゆる焼却不適物の混入割合がかなり増えてございます。これはいわゆる私どもとしては、余り区民の皆様の意識の低下とかということは言いたくないんですけれども、サーマルリサイクル実施後の不燃のごみの量が、従前に比べて約20%にまで減ったんですね、実は。その関係で効率的な収集運搬ということで、月2回、今までは週1回だったのが月2回収集に変わったということで、やはり2週間に1回、1回出し忘れると1カ月後になってしまうんですね。その関係で、若干ちょっとまぜて廃棄されてしまうというところの理由のほうが、実は大きいのかなということで、これにつきましては、収集日等の周知、これは不燃の収集日のお知らせメールとかというような希望があれば、収集日を事前にお知らせするというメールサービスも今行ってございますけれども、そういったような対応で区民の皆様にやはり可燃の中に不燃のごみは入れないようにしていただきたいというような周知を地道に重ねていくことが一番の方策なのかなというふうに考えてございます。ですから、最終的には新聞の報道のように、サーマルリサイクルの実施のせいのようには言われていますけれども、やはり収集日等の関係も大きな要因として挙げられているんではないかなというふうに私どもは考えてございます。  ですから、今後はやはり分別そのものにつきましては、将来的には資源化というものを大前提に置いた取り組みを行っていかなければいけないと私どもも考えてございますので、私ども一般廃棄物の処理基本計画等ございますけれども、その見直しのときには、これ再来年、来年見直し作業、再来年見直しという形で予定はしてございますけれども、ここの中でははっきりと区の姿勢を示していかなければならないのかなというふうに考えてございます。  以上でございます。 ◆竹内愛   収集の回数が減ったというのは、それも大きな影響だと思うんですね。それであるならば、やはり収集の仕方とか回数とかというのを、やはり増やすということを考えたほうがいいんじゃないかなと思うんです。今回はこういう被害だったですけど、例えばそういうことで少しちょこちょことまるようなことがあったり、また、炉の洗浄だ、点検だというのをやらなければいけないということのほうがリスクとして大きい。それよりはもう、もうちょっと細やかに例えば地域を分けてでも収集の回数を増やすですとか、例えばポストというか、何か収集できるような場所を確保する、別のところにも収集できるような場所を確保するですとか、何らかの方法を今年度もうわかり切っているんであれば、それはやったほうがいいんじゃないかなというふうに思うんですけど、そもそもやはりサーマルリサイクルそのものについても、今、課長がおっしゃいましたように、私は始まったからといって、これを未来永劫本当に続けていいのかということは、きちんと見に行かなきゃいけないと思うんです。実際に横浜市は、廃プラスチックの焼却というのをやっていませんので、その混入するごみの量というのも減ってきているんですね。逆に23区はサーマルリサイクルが始まった途端に、混入率が倍増しているというのは、これ明らかにここに原因があるんじゃないかなというふうに私は言われても指摘できるんじゃないかなというふうに思いますので、そのサーマルリサイクルについても、廃プラスチックの焼却についても、やはりこういう事件をきっかけにして、私はもう一度きちんと検証するということが必要になってくるんではないかなというふうに思いますので、ぜひそうした分析も含めて、今後の対応、それから、周知の徹底というのをやっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎清掃リサイクル課長   竹内副委員長さんがおっしゃられるのも非常によくわかります。ただ、収集運搬には、非常に多額の経費がかかります。これはすべて区民の皆さんからの税金で賄うという形になるんですけれども、やはり効率的に収集運搬をするということを考えるのも私どもの大きな責任でございます。これを含めまして、どのような収集体系がいいのか、また、資源の収集も今後増やしていかなくちゃいけないというふうな立場にも立ったときに、一義的に不燃の回数を増やすとかというところではなくて、全体を見渡した上でどういう収集計画を立てていくのかということが必要だと考えます。ですから、ご要望におこたえできるかどうかと非常に微妙でございますので、慎重に今後の計画として考えていきたいというふうに考えてございます。よろしくお願いしたいと思います。 ◆横山れい子   今、竹内委員が質問してくれたさっきのハンガーのことは、さっきのところで聞いたのはその意味があって聞いたのです。それで聞いてくださったのでよかったなというふうに思いますが、私はね、不燃ごみを2週間に一遍にしたということが原因だというふうに行政のほうは、課長さんは判断しているというふうに言ったけれども、私はごみ集積場が私のうちの前なので、見ているけれども、不燃ごみというのはそんなにたくさん出ないので、家にちょっとためておくのが嫌だから可燃ごみと一緒に出してしまうというような、私はそうではなくて、やっぱり何でもかんでも燃やしちゃっていいのよみたいな、何かどうせ燃やしちゃうみたいな、何かそういう意識が少しずつ区民の中に変わってきたことがやっぱり大きな原因で、やっぱりプラスチックを燃やすことにしてしまったことが、私はこの大きな原因だというふうに考えているんですね。それはいつも燃やしちゃいけないという立場に私はいるから、そういうふうに思うというふうになればそう思われるかもしれませんが、でも、私はやはりプラスチックを燃やすことになったことが、今のこういうふうな現状を招いているんだというふうに私も考えています。  それで、先ほど工場的に言えば事故であったけれども、事件であるというふうに判断していると。故意に混入されたんではないかというふうに考えているというふうなお考えだったんですけれども、それは故意にそういうふうなことを入れるんだとして、事故といったらそれもすごい大きな問題じゃないかなっていうふうに感じたんですけど、故意に混入したというのはどういうことなんだろうというふうにちょっと思ってしまったんだけど、その辺はどのように考えて、故意にというふうに。体温計とかというのは、そんなに、でも家庭であるけど、そんなに量じゃないから、出す蛍光灯も、私、血圧計かなと思ったら、どうも医師会のあれではないようだしというふうになっていくと、それはどのように考えたらいいんだろうとすごい思ってしまったんです。その辺については。 ◎清掃リサイクル課長   私が故意にというふうに申し上げたのは、悪意をもってということではないです。いわゆる捨てるに困って入れちゃったのかなというような部分もあるのではないかということで、断定はできませんけれども、そういうような判断もあるんではないかということでございます。  そうなりますと、やはり分別とか、もともと決まりのあるものでございますので、これが捨てられたということは事件であるということで、事故ではないというふうに考えているというふうに申し上げたつもりでございます。 ◆横山れい子   そうなると、捨てるに困ってということになれば、やはりそれは周知徹底をしていくということがすごい大事かなというふうに思っています。ですから、じゃあそうであれば、やはりきちんと、それこそホームページでもっとわかりやすいようにするし、ホームページだけではわからないお年寄りや60歳以上の方たちの配慮としては、やはり回覧で回すとか、何かもう少し方法を考えていただけたらというふうに思っていて、それは要望ですけれど、どうでしょうか。
    ◎清掃リサイクル課長   私ども現場の作業の中で、ふれあい指導班というのがございます。いわゆる排出のルールが守られていなかったり、集積所の管理が思うようにいかなかったりというような場につきましては、現場に直接赴きまして、地元のその集積所を利用している方々とともに、一緒に解決に当たっていこうという取り組みを行ってございます。また、集積所に事業系のごみが、いわゆる小規模な場合には、事業系のごみも有料シールを張って出せることになっているんですね。いわゆる事業系のシールを張って出さない人もいるんですよ。張らないで出すというんですか。張らないで出す人もいらっしゃいます。そういうようなところは、現場の収集作業員は長年の経験ですぐわかります。私も体験収集いたしましたけれども、本当にこれまた出てるわというような形で、常時目を光らせて、その場で収集をストップして、全部広げて、その排出者を特定して、そのうちに伺って、これは事業系のごみですので、有料シールを張って出していただくか、事業系の一廃の処理業者にお願いをしてくださいというようなことをその都度やってございます。これは現場の収集作業員、ふれあい指導という形で非常に大きな仕事の1つになってございます。  そういうようなところで、特にいわゆるルールが守られていないというのは、やはり単身の方、比較的若い方が住んでいらっしゃるアパートのようなところで、集積所も通常のマンションのようにきちっとした集積所がないところ、こういうところがやはりルールが守られていないところが多いということでございます。  こういうふうなところも、やはり近隣の方々からいろんな苦情等がございます。そのときには、やはりふれあい指導の職員等がいわゆるオーナーでありますとか、その現場に赴いて排出指導をしていくという形での対応策をとってございます。これは非常に地道な活動でございますが、一番効果が上がるものであると考えておりますので、この取り組みについては常に充実させていきたいということで、そのモラルの低下というのを防止していきたいというように考えてございます。 ◆白井よう子   ちょっといろいろお話を伺っていますと、今回のこの何か事件というふうに言ったほうがいいような気がしますけれども、一時期に大量に捨てられるということは、個人のモラルじゃないところのことなのかなという気もするんですけれども、新聞の報道なんかによりますと、工場に出入りできる車に関しては、ICカードがあって、それを持っていないと搬入できないわけですから、記録をされているということなんですが、足立の場合は6月11日に搬入された分だということがわかっているということなんですけれども、板橋の場合は7月1日ということで、その日にちは特定はできているんでしょうか。 ◎清掃リサイクル課長   何日という日にちを限定しての特定はできておりません。やはり先ほど言いましたように、バンカー内のごみにつきましては常にかくはんしておりますので、必ずしも古いものから燃やせるとか、そういうものではございませんので、何日から何日ぐらいまでの間に搬入されたものであろうというような特定にとどまっているというものでございます。二、三日ぐらいの幅があったかと思います。 ◆白井よう子   そういうICカードがあって、各清掃工場に多分捨てるに困ったのが行っているというんであれば、素人考えですけれども、意外と特定できるのかなという気もしますが、それはそれとして調査しているんでしょうから、個人のモラルの件ですけれども、平成22年4月からということで、資源とごみの分け方・出し方という先ほどお話がありましたけれども、ずっと何回も見ているんですけれども、体温計とか血圧計ということについての表示がないですよね。蛍光灯とか電球についてはありますけれども、これは多分刷り直されるの、どうなんでしょう。とりあえずは広報に、私、見逃したかもしれませんけれども、広報に出したんですか。 ◎清掃リサイクル課長   「広報いたばし」には出してございません。で、このごみの分け方・出し方、これにつきましては、毎年変えてございますので、次回の23年度4月からのものですから、23年3月中に各ご家庭に配付いたす予定でございますが、その中には水銀の含まれるごみの問題については示していくのかなというふうに考えてございます。 ◆白井よう子   自分自身も体温計ですとか、そういうのはわからなくて捨てたとしても、そんな被害ないと思うんですけれどもね、意外と注意しなきゃなと思っている部分にはその品目入っていないので、こういうことが生じたわけですから、とりあえず早く広報にはきちっと載せて、注意をしましょうねということは区民の皆さんにいち早くお願いしたほうがよろしいんじゃないでしょうか。 ◎清掃リサイクル課長   すみません、ちょっと今1個訂正ございます。ごみの分け方・出し方につきましては、原則としては2年に1回程度ということで、あと大きく変更があった場合にはその年に出すということで、今年4月には出してございます。ただ、今後につきましては、予算の状況等を踏まえまして、ちょっと検討してまいりたいという形でとめさせていただきたいと思います。  それから、広報の関係につきましては、早速広報のほうと相談いたしまして、枠があるかどうか、そこら辺の、いつ出せるかというところも含めまして、ちょっと調整を図ってまいりたいというふうに考えてございます。 ○委員長   それでは、本件につきましてはこの程度でご了承願います。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   次の議題に入ります。  平成23年度以降の最終処分委託料の改定についてを議題といたします。  本件について、理事者より説明を願います。 ◎清掃リサイクル課長   それでは、続きまして平成23年度以降の最終処分委託料の改定につきまして、ご報告させていただきます。資料の5をごらんいただきたいと思います。  まず1のこれまでの経緯と課題につきまして説明をさせていただきます。  一般廃棄物の最終処分につきましては、平成11年に都区間で合意いたしました都と特別区の役割分担、これに基づきまして、東京都が特別区からの委託を受けて実施しているものでございます。この合意内容は、今後も最終処分については区に相応の処理責任があること及び最終処分委託料の算定対象経費は、従前のとおり埋立作業経費、排水処理場運転経費及び車両減価償却費の範囲とするということが確認されてございます。  現行の最終処分委託料につきましては、平成11年度の都区財政調整協議会での協議を経まして、当時の算定対象経費を埋立処分量で除しました1キログラム当たり3.5円を委託料の単価としてございまして、これまでの間、単価改定は行われてきておりません。近年は、ごみの資源化などへの区民の皆さんへの理解と協力や、それから、サーマルリサイクルの実施に伴いまして、最終処分量は大きく減少するとともに、算定対象経費の総額も若干減少はしてはいるものの、処分場から出る排水処理経費のように固定的な要素、これが総経費の大半を占めているため、結果的に最終処分量1キログラム当たりの単価は上昇してしまいます。これで、最終処分場を長期安定的に維持するための経費に見合っていないという状況が生じているというものでございます。  囲みの表をごらんいただきたいと思います。  これは埋立処分量と算定対象経費及び23区の委託料の支払額の推移をお示ししたものでございます。まず棒グラフの部分、これが埋立処分量の推移でございます。平成15年度と平成21年度を比較いたしますと、約半分に減少してございます。次に、薄い折れ線グラフの部分、これが算定対象経費の推移でございます。こちらは平成17年度の33億6,000万円をピークに、平成21年度は27億3,600万円と約18.6%ほど減少をしてございます。最後に濃い折れ線グラフの部分が、23区が都に対して支払っている委託料額の推移でございます。  委託料は単価契約によっておりますので、埋立処分量は減少しますとその分減っていくことから、平成15年度の30億9,200万円、これに比べまして、平成21年度の15億4,700万円と半分に減ってございます。平成21年度の薄い折れ線グラフの27億3,600万円と、濃い折れ線グラフの15億4,700万円を比べますと、11億8,900万円もの差が生じているということになります。そのため、平成21年10月に東京都環境局から最終処分料の単価改定につきましての要請がございまして、これを受けて副区長会から清掃主管部長会に最終処分委託料の単価改定についての検討を下命されてございます。  1ページおめくりいただきたいと思います。  その後、清掃主管課長会の検討結果に基づきまして、平成22年4月に東京都と協議を行いました結果、委託料の算定に当たりましては、従量費と固定費、これに分けて検討することといたしました。これを副区長会に報告し、了承されてございます。  次に、2の新たな算定方法につきまして、説明をいたします。  最終処分にかかる経費につきましては、埋立処分量に応じて変動する経費、これが従量費でございます。これと排水処理経費など固定的にかかる経費、これが固定費でございます。これらを分けて算定することとなります。  まず(1)の従量費でございますが、これは4年間の埋立作業経費の平均を、同様に4年間の埋立処分量の平均で除した値を単価とすることにいたしました。ただし、20年度のサーマルリサイクル事業の開始により、埋立量が大きく減少していることから、今回のみ21年度の数値により算定するという形にさせていただいております。これにより単価は1キログラム当たり2.1円となりまして、支払い見込み総額につきましては、試算では約7億5,700万円となってございます。  次に、固定費の算定でございます。これは4年間の排水処理経費の平均額と総埋立量のうち一般廃棄物の埋立割合、この割合の部分につきましては平成12年度以降の割合の平均値として算出された70.638%を乗じて求めた額とするものでございまして、この総額は約16億9,800万円という形になります。  これらの算定結果に基づきまして、平成21年度のごみ量実績値と東京都の決算見込額をもとに、3の委託料の総額の試算をいたしますと、平成23年度は埋立量が35万9,088トン、委託料総額が約24億5,000万円という形になります。  次に4の委託料の支払い方法でございますが、(1)の中間処理残渣等の一組清掃処理分につきましては、従量費を1キログラム当たり2.1円の単価契約といたしました。それから、固定費の約16億9,200万円を総価契約といたしまして、清掃一組から支払うことといたしております。  (2)の各区の直接持ち込み分につきましては、事業系の一般廃棄物処理残渣、それから、火災ごみ等の埋立処分量、これ直接持ち込むことになっておりますけれども、これが毎年異なることから、従量費に固定費相当分を合わせた1キログラム当たり5.9円の単価契約で区ごとに支払うこととなってございます。  次に、板橋区の新たな支払い方法に基づく最終処分委託料の試算額でございますが、約6,000万円の増という見込みが出てございます。もう少し正確に申し上げますと、5,600万円強という形でございます。  最後に6の改定の時期でございますが、新たな算定方法によります最終処分委託料につきましては、平成23年4月1日から適用するということといたしまして、今後は4年ごとに都区間で算定内容を確認し、協議を行うことといたします。ただし、算定に大きく影響する埋立処分量の変動があった場合には、上記期間中であっても都区間で協議を行うことといたしております。  私からは以上でございます。 ○委員長   ただいまの説明に質疑のある方は挙手願います。 ◆すえよし不二夫   排水処理経費が大半を占めているという説明ですので、埋立処分地におきまして排水が出るんで、それをどうにか処理しているということだろうと思うんですけど、その説明を。どうやって処理して、水はどういうふうに流しているんですかねという、そういう話です。  経費の考え方ですけど、東京都は業者委託して、職員でやっている部分もあるかもわかりませんけど、総合的な経費だろうと。単価が正しいのかどうかということは我々には全然わからない。東京都のやっている経費について。これがもとになっているわけでしょう。すべての経費だから。この正当性なりなんなりというのは、区のほうでは、一組でもいいけど、区のほうではどうやって確かめているんですかと。  それから、埋立量が、これも大事な要素になりますけれども、だんだん減ってきていますけども、埋め立てに使う中身は、板橋区で私が考えられるのは焼却灰ですよね、溶融した灰。溶融したものを持っていく可能性があるし、それから、不燃ごみを中央防波堤の工場で処理して、その残渣を持っていくというふうに思えるんですけども、この埋立量の中身の問題ね、どういうのがどのぐらい含まれているかということについて聞いておきたいというふうに。  一応4の2に一部書いてありますけどね、これだけだとちょっとわからないんで。  それから、とりあえずそれだけ聞いて。 ◎清掃リサイクル課長   まず東京都の経費はどうやって確かめているのかということでございますけれども、東京都の決算額が出てございます。この決算額をもとに、いわゆる特別区から出た一般の廃棄物の量、これを私ども台貫等によりましてきちっとはかってございますので、量が出てございます。それで、いわゆるどのくらいの割合なのかという部分で、簡単にいいますと算定をしておりますので、向こうから出た数値だけをもとにやっているのではなくて、私たちから持ち込んだ量もきちんと中身として判定をいたしているというふうにお考えいただければと思います。  それから、埋め立ての中身でございますけれども、すえよし委員おっしゃるとおり焼却灰、それから、不燃処理センターから出た残渣、それからあと、事業系の一般廃棄物、一般収集業者から運び込まれるものですけれども、こちらもその特別区から一般廃棄物として勘案をいたしてございます。これらの経費をすべて含めましてどのくらいなのかというような形での算定となってございます。 ◆すえよし不二夫   焼却灰とこの比率はどうなんですか、これ。これ各区なり区民としてこれを減らしていくためには、どういう努力が必要なのか。どういう対策、手当が必要かと。 ◎清掃リサイクル課長   可燃の焼却灰につきましては、今、溶融処理を行ってございまして、スラグ化いたしております。このスラグにつきましては、埋立最終処分場というのはやっぱり埋め立てをしておる事業でございます。それの基盤材として、いわゆる有効活用して、これはその処理のお金には勘案してございませんけれども、無料で埋め立てております。これはごみとして埋め立てているんではなくて、いわゆる埋立地の基盤材として埋め立てているものでございます。ですから、焼却灰の大半につきましては、スラグ化をされて、有効活用されているというふうにお考えいただければと思います。 ◆すえよし不二夫   では、埋立量の中には入っていないんですか、スラグは。この試算に使っている35万9,000トンの中に入っていないんですか。確かにスラグも必要だというんですよね。埋め立てのためにはね、という説明を受けているんだけど、必要なものは、それが処理費の費用に含まれる、試算対象になるのかどうか。  それから、不燃ごみ処理センターからの残渣ですよね。それは各区のわかるんですかね、不燃ごみ処理センター、各トータルを23区で割ってしまっているのかね。各区単位にできるのかどうかということですね。とりあえずそこまで。 ◎清掃リサイクル課長   最初のスラグ、有効活用されているスラグ、基盤材として利用されているスラグにつきましては、この処分委託料の中に入ってございません。ですから、いわゆる最終処分委託料としてお金を払っていないというふうにお考えいただいてよろしいかと思います。これすべてではないんですけれども、大半が有効活用されて、いわゆる無料で入れているという部分でございます。  それから、不燃処理施設から出されたごみが各区でわかるのかというご質問でございますけれども、これにつきましては、いわゆる全体を見てどのくらい残渣が持ち込まれているかというところで、最終的に区に案分されるときの根拠としては、各区のごみ量がございますので、それでいわゆる処分委託料を案分するという形でございます。  それから、1つ答弁漏れました。排水処理、これはどうなっているのかということでございますけれども、これは長年にわたりまして埋立処分場にいわゆるプラスチック等不燃物として埋め立ててございました。そこにはいわゆる食品の残渣でありますとか、有害物でありますとかというのがもう一緒に埋め立てられたわけですね。覆土をして持っていくわけですけれども、雨が降りますと、いわゆる水が土にしみ込むわけですね。そうしますと、それが埋め立てられている残渣を通りますと、有害物質といいますか汚水がたまるわけです。いわゆる埋立地というのは囲われておりまして、直接はそれは海に出ないようになっているんですけど、ではその水を、汚水をどういうふうに処理するかといいますと、通常の汚水処理と同じように、きれいにしてから海に放流しているという形になります。これはもう長年積み重ねてきたものでございまして、今回例えば埋め立てがなくなったとしましても、今後50年ぐらいはその汚水処理が必要だろうという形での見解が出てございます。ですから、それが固定的にかかる経費、ごみが多かろうが少なかろうが、今までの捨てたごみに対して汚水が出てくるわけでございますので、それが固定経費として私どもは今回から扱うというふうに考えているところでございます。 ◆すえよし不二夫   埋め立ての中に、全体的に言えば川の中からしゅんせつごみ、建設残土等も含まれているんですけれども、ここでいう埋立量には入っていないというふうに理解していいのか、どうでしょう。 ◎清掃リサイクル課長   建設残土等の産業廃棄物につきましては、私どもの計算の根拠からは外してございます。これは総経費からそれを外しまして、産廃の処分経費として産廃業者から徴収するという形で、東京都のほうは行っていただいてございます。 ◆中野くにひこ   今のちょっと排水施設の問題がありましたけども、私は中央防波堤、行ってきました。つぶさに見てまいりまして、今、課長が言ったように排水施設についてはプールがございます。そこできちっと受けて、処理してやっております。  それでちょっと巨視的にお聞きしたいのは、いろいろ処分場の問題があって、サーマルリサイクルの全部燃やす、もしくは燃やせないさまざまなあれがあったけれども、発端はここの中央防波堤のやっぱり埋立処理場の受け皿、パイの問題があるわけですよね。それで今回、板橋区もサーマルリサイクル、燃やすほうにして、各区もやって、最終的にかなり、私が見たときには2年ぐらい前ですけども、かなりまだ余地があるかなと、こういう理解をしていたんですけども、今、直近の理解でどのくらいの期間延命できるんですかね。その辺のちょっと見通し、容量、平米数等々がわかったら詳細に教えてください。 ◎清掃リサイクル課長   当初、このサーマルリサイクルを実施するに当たりまして、大きな課題でございましたのが最終処分場の延命化、これは今、委員さんおっしゃるとおりでございます。この時点ではあと30年、20年から30年程度が限度であろうと。サーマルリサイクル実施前につきましてはですね、と言われてございました。サーマルリサイクル実施後につきましては、当区のいわゆる不燃ごみの減少率を見てもわかると思いますけども、かなりの率で、または資源化をしておりまして、埋立量そのものは減ってございます。当初、サーマルリサイクルの実施によりまして、最終処分場の延命を約20年延ばして50年にしたいという目標がございましたけれども、それを少し上回るのかなという考えでおります。ですから、あと50年から60年というようなスパンでの処分場の活用ができるんではないかなというふうに考えてございます。  ただ、これ埋立事業としての東京都の仕事でございますので、東京都がはっきり何年延命されましたというふうに結論が出ているものではございませんので、私どもの特別区から出るごみの量の減少率等から見ると50年以上もつようになるのではないかというふうに考えてございます。 ◆中野くにひこ   そうしたら、中央部あたりのところに海の森ができていますけれども、それに対する各区の負担というのは、これはないわけですね。その関係性ちょっとよくわからないんですけど。 ◎清掃リサイクル課長   あそこはいろいろ海の森できまして、ゴルフ場とかいろいろできたところの話だとは思いますけれども、そこのそのものについての負担はないと考えてございます。ただ、汚水処理については、引き続き恐らく続いておると思いますので、その排水処理経費は今言いました16億何がしってありますけれども、固定的経費の中には含まれている可能性はあります。これちょっとまだ未確定でございますので、私どものほうで調査いたしまして、お答えできるかなと思いますので、ちょっとお待ちいただきたいと思います。 ◆横山れい子   ちょっとこれ教えていただきたい。1つだけ、試算すると約5,600万円の増になると。板橋区が負担する金額。そうすると、合計幾らを一組に支払うということになるんですかというのをちょっと。 ◎清掃リサイクル課長   実際には、この分担金の中に含んでお支払いすることになるんですけれども、一組自体が財政調整基金がございまして、それの負担割合によっても若干違ってくるんですが、この最終処分委託料だけを考えますと、これ試算値でございますけれども、最終的には今これが板橋ですんで、1億2,790万程度。これそのものが最終処分委託料だということではないんですけれども、いわゆる全体を考えたときに概算として考えられるのが、板橋区として支払うのは今言った1億2,790万程度ということでございます。 ◆横山れい子   他区のと比較したいということで、他区のがわかれば教えてください。他区はどんなようになるのか。 ◎清掃リサイクル課長   例えばでよろしいでしょうか。中央区ですと、各区の支出額が9,520万円程度、影響額は4,200万、区が小さいですから。 ◆横山れい子   資料でいただければいいと思いますので、すみません、できる範囲でいいので、資料で下さい。  この取り扱いにつきましては、一組と相談いたしまして、資料として出せる場合にはお出しいたします。よろしくお願いしたいと思います。 ◆なんば英一   ちょっとどうしても理解できないというか、普通ごみが減れば、単価というか全部減るんですよ、これ。逆にこの倍以上になるという。これは、だから、受けているところが民間事業者は全然受けていないんですか、この委託、全部公務員でやっているんですか、これは。  それから、排水処理場運転経費というのは、ここが要は固定費で下がらない部分だと。普通ごみが減れば、使う水の量も減るはずなんですよね。だから、水の量が減っていて、その水の経費じゃなしに処理経費、加工経費にしても、量が減っているはずだから、それも減るはずなんだけども、どうしてそれが要は固定なのかと。その中身のあれがよくわからないね。どうしてこういう計算になるのか理解できない。ちょっと理解できるように説明してもらいたい。 ◎清掃リサイクル課長   すみません、説明が足らなくてすみません、申しわけございません。その疑問はおっしゃるとおりでございます。  最初に排水処理の関係についてご説明申し上げたいと思います。  ごみを埋め立てますと、これ露天に埋め立てますので雨が降りますんですよね。雨がその埋立地の土の中にしみ込んで、それが汚水となるわけでございます。処分場は囲まれておりますので、先ほど中野委員さんがおっしゃられましたように、プールがそこに全部集まってくるんですね、その汚水が。その汚水を処理するために必要な経費が排水処理経費でございます。これはごみがなくなろうが、なくなるまいが、今までに埋め立てた分の汚水でございますので、雨が降れば必ず汚水が出ます。水を使うとか使わないんではなくて、雨が降れば汚水が出るというものでございますので、それを処理する、きれいにして排水しなければならないというのが責任としてあるわけでございます。  それから、ごみの量が減れば、当然処理費用も減るではないかということで、それは当然でございまして、その部分は従量経費ということでございます。これはやはりごみの量が減って、例えば車の台数が減りましたとかという形での効果が出てまいるものでございますので、最終的にはその部分が今後は減っていくだろうというふうに考えてございます。  ただ、今までの計算式ですと、固定費もいわゆる従量費も一緒くたにして単価契約しておりましたので、単純にごみが減ると減ってしまうんですね。ただ、今申し上げたようにごみがゼロになると、じゃあ処分量ゼロかということになりますと、今までに埋め立てたものの、雨が降って水がたまって出た処理の経費はかかるものですから、いわゆる全くゼロにはできないという部分で、ずっとそのお金がかかっていく。先ほど説明させていただきましたように、それが約50年以上は排水処理をしていかないと、処分場の埋立地のいわゆる汚水、下水というんですかね、地下水はきれいにならないという形になります。よろしいでしょうか。
    ◆なんば英一   汚水がどうしても出てしまうというものなんですけど、汚水を出さない方法ということは検討されたことはあるんですかね。そういう方法はないんですかね。そういうことを検討はしていないんですか。 ◎清掃リサイクル課長   そうですね、当初プラスチックを不燃物として埋め立てたときのものですんで、当然例えばベンガラ等もございますし、そうすると残渣が残っているわけですね。それを一緒に埋め立てるからには、必ず雨が降りますと、そこのしみ出る水については汚水が発生してしまいます。ですから、これにつきましては、例えばメタンガスもそうなんですよね。いわゆるプラスチックについては残渣によってメタンガスが生じているわけでございます。ですから、これは今までの方式でやっているからには、絶対に避けて通れない道でございます。  それから、処分場の運営はどうなっているのかということでございますが、東京都がいわゆるいろんな業者に委託をして作業や何かを行ってございます。それは東京都が別に作業委託ということでお金を払っているものでございます。 ◆竹内愛   すみません、ちょっと聞き漏らしていたら申しわけないんですけど、固定費についての計算式なんですけど、排水処理経費というのは4年間の排水処理経費にこの埋め立てごみの一般廃棄物の持ち込みの量を掛けているということでいいんでしょうか。従量費については4年の平均ということなんですけど、この排水処理経費については4年の平均ではなくて、この4年間の総額ということでよろしいのかというのを確認したいんですけど。すみません。 ◎清掃リサイクル課長   失礼しました。この排水処理経費につきましては、4年の平均値でございます。失礼しました。  それと、廃棄物の埋立割合、これは私どもが移管されてから正確に把握してございます。いわゆる埋立量、台貫等によりまして。ですから、これはもう12年間でどのぐらい、この排水処理というのは長年の埋め立てたものに対する排水処理経費でございますので、私どもの区の特別区の主張といたしましては、12年間の割合の平均値というんですかね、それで算出させていただきたいということで、都と協議をしたものでございます。 ◆竹内愛   今回これ23年から改定すると、今度4年に1回算定内容を確認するということなんですけど、23年度でいうとその直前の4年の平均で埋立処分量というのを出して従量費というのも決めるというふうになるわけですけど、経費についてもそうですよね。このグラフを見ると、やはりサーマルリサイクルの影響が大きいと思うんですが、この数年間ですごくごみの量が落ちているわけですよね。これっていうのが今後もこういう推移でごみの量が減っていくんではないかなというふうに思うんですけど、そうすると、4年間は前の4年間で平均でいってしまうわけですよね。そうすると、本来はもっとごみの量減っているのに、4年間は高いままで支払わなきゃいけないというふうになるんじゃないかなと思うんです。そのあたりはどういうふうになるんですか。 ◎清掃リサイクル課長   極端にごみの量が減り始めたのが平成20年度、サーマルリサイクル実施後でございます。そこまでは、平成19年度をごらんいただくとわかりますけれども、折れ線見ますと27億500万円と24億2,800万円とそんなに乖離がないんで、東京都のほうもあんまり問題にしていなかったんですね、これ実は。  今回はサーマルリサイクルでかなりごみの量が減ったということで、先ほど言いましたように特例的に21年度のごみ量で算定をしてございます。今後4年間は、この勾配でこのままごみが減少していくというのではなくて、ほぼ横ばいの暫減という形で減少していって、直近の4年間になりますので、そんなに大きく損をして支払っていかなければならないということにはならないというふうに考えてございます。 ◆竹内愛   では、最後に1点、これ財調の算定項目になっているんじゃないかなと思うんですけど、支払う額が板橋区も含め23区負担が増えるわけですけど、財調の枠って決まっていますよね。その中でまたこういう経費が増えていくと、結局のところ区の負担持ち出しが多くなっていくんではないかなと思うんですけど、財調の協議の中での話し合いといいますか、そのあたりというのは今後どのようにやられていくのか、そのことだけお聞きしたいと思います。 ◎清掃リサイクル課長   財調算定そのものにつきましては、個別に行っているものではございませんので、これが100%か何%かというのは私どももちょっと判断ができないところでございますが、これまでの財調算定に当たっての基礎数値の資料提出等をそのまま踏襲するとするならば、その支払金額等を計上いたしますので、財調には反映されてくるのかなと。ただ、それがそのまま丸ごとというのは、ちょっと私どもも申し上げることはできませんので、ご理解いただきたいと思います。 ○委員長   それでは、本件につきましてはこの程度でご了承願います。 ──────────────────────────────────────── ○委員長   以上をもちまして、区民環境委員会を閉会いたします。  長い間ご苦労さまでございました。...