板橋区議会 2008-03-12
平成20年3月12日予算審査特別委員会 文教児童分科会−03月12日-01号
平成20年3月12日
予算審査特別委員会 文教児童分科会−03月12日-01号平成20年3月12日
予算審査特別委員会 文教児童分科会
文 教 児 童 分 科 会 記 録
開会年月日 平成20年3月12日(水)
開会時刻 午前10時00分
閉会時刻 午後 4時46分
開会場所 第4委員会室
議 題 別紙運営次第のとおり
出席委員
主 査 竹 内 愛 副 主 査 河 野 ゆうき
委 員 かいべ とも子 委 員 長 瀬 達 也
委 員 大 田 伸 一 委 員 菊 田 順 一
委 員 白 井 よう子 委 員 おなだか 勝
委 員 長 石 井 勉 副委員長 松
岡しげゆき
委員外議員
高 沢 一 基
説明のため出席した者
教育委員会
児童女性部長 吉 田 昌 弘 大 迫 俊 一
事務局次長
児童課長 大 内 高 保育課長 井 上 正 三
男女社会参画
太 田 洋 子 庶務課長 上 原 修 平
課 長
学務課長 林 栄 喜 生涯学習課長 矢 嶋 吉 雄
指導室長 宇 野 彰 人 体育課長 七 島 晴 仁
新教育制度
(
学務課長兼務)
中央図書館長 時 枝 直 範
推進担当課長
事務局職員
事務局次長 細 川 年 幸 議事係長 山 田 常 雄
書 記 龍 野 慎 治
文教児童分科会運営次第
〇 開会宣告
〇
理事者あいさつ
〇 署名委員の指名
〇 議 題
所管の予算について
〇 閉会宣告
○主査
ただいまから
文教児童分科会を開会いたします。
────────────────────────────────────────
○主査
初めに、理事者よりごあいさつをお願いいたします。
◎
教育委員会事務局次長
皆さんおはようございます。
本日は、
児童女性部並びに
教育委員会の平成20年度当初予算についてご審議をいただきます。よろしくお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○主査
次に、署名委員をご指名申し上げます。
かいべ
とも子委員、
長瀬達也委員、以上2人にお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○主査
それでは、議題に入る前に、3月10日の
予算審査特別委員会理事会で決定されました事項につきまして、副主査より報告していただきます。お願いします。
○副主査
予算審査特別委員会(当初予算審査)の運営について。
1、審査時間について。
審査時間は、午前10時から午後5時までを原則とする。
ただし、10人分科会については主査を除く委員の再質問の時間を確保するため、主査の判断により閉会時間を延長することができる。
(2)は省略いたします。
2、分科会の運営について。
(1)は省略いたします。
(2)分科会の審査分担は、さきに付託された事項(当初原案・修正動議)を一括して議題とする。
なお、
分科会審査につきましては、3月5日の本会議で組織の改正が議決されましたが、現行の所管の範囲で審査を行うことが
予算審査特別委員会理事会で確認されました。
(3)議題に対する質問は省略し、順次質疑を行う。
(4)最初、主査を除く委員が1人20分(答弁を含む)を限度とし質疑を行う。再質問は改めて
質問希望者を募り、再度1人20分を限度として質疑を行う。
(5)さらに、会議終了時間までの残り時間は、
質問希望者で割り振る。
(6)再々質問以降の質疑については、規制しないが、委員は他の委員の質問時間を考慮して、常識の範囲内(20分以内)におさめる。
(7)修正動議に対する質疑についても、委員の持ち時間内で行う。
(8)分科会では、表決は行わない。
(9)分科会の傍聴については、定員を
委員会条例第16条による30名までとする。
3、総括質問の運営について。
(1)質問通告(当初原案・修正動議)は
分科会最終日(3月12日)午後5時までに、
委員長あてにその要旨を文書で行う。
(2)分科会の発言順序に沿った速報を配付する。
(3)各会派の持ち時間(質疑・答弁)及び順序は次のとおりとする。
1)自民党5時間9分、2)公明党4時間13分、3)民主・市民3時間17分、4)共産党2時間59分、5)
生活者ネット20分。
なお、持ち時間を超えた場合には、質疑・答弁の途中であっても終了する。
(4)修正動議に対する質疑についても会派の持ち時間内で行う。
(5)審査日程は、次のとおりとする。
3月17日、
自民党総括質問、3月18日、
公明党総括質問、民主・
市民総括質問(1時間17分)、3月21日、民主・
市民総括質問(2時間)、
共産党総括質問、
生活者ネット総括質問、表決。
なお、第2日の時間延長については、質問会派の意向を尊重し、委員長が弾力的に運営する。
4、資料要求について。
(1)分科会において要求のあった資料は、
当該分科会の全委員(全会派)に配付する。
(2)総括質問において要求のあった資料は、当該委員及び各会派に1部配付する。
以上です。
○主査
以上で報告を終了いたします。
────────────────────────────────────────
○主査
それでは、所管の予算についてを議題といたします。
質問に入る前に、先ほど、副主査より報告のありました
予算審査特別委員会(当初予算審査)の運営についてのとおり、1委員の質問時間を20分とさせていただきたいと思いますので、ご協力くださるようお願いいたします。
なお、本分科会の審査項目は、既にお手元に配付してあります
分科会別審査項目一覧のとおりの当初の予算原案及び修正動議であります。この範囲内で質問されるようにお願いいたします。
それでは、質問のある方は挙手をお願いいたします。
質問の順番を確認させていただきます。
菊田委員、かいべ委員、長瀬委員、大田委員、白井委員、おなだか委員、河野委員の順番で行います。
◆菊田順一
おはようございます。
トップバッターに指名されて光栄でございます。まして、きょうは
予算委員長出席ですから、緊張感を持って質問をいたしたいと思います。
最初に、共産から出されているこの修正案、このことについて質問をさせていただきたいと思います。
この修正案では、いわゆる
児童福祉費の中の
ひとり親家庭への
くらし応援事業を単年度で実施、3,342万円ということが出されていますけれども、これはどういう事業をされようとしてのことか、まずお聞きしたいと思います。
◆大田伸一
お答えいたします。
ひとり親家庭の方の生活を支援する、単年度事業ですけれども、商品券を1万円分お渡ししようということで、これは郵送するわけではありません。窓口に申請をしてもらうという形で応援しようということでございます。
◆菊田順一
この3,300万という、この根拠は何ですか。
◆大田伸一
予算修正のものを見ていただくとわかりますけれども、
負担金補助及び交付金というところが3,200万なんですけれども、商品券ですので補助という形で、
ひとり親家庭、約3,200世帯なんですよ。ですから、掛ける1万円でこの補助金が3,200万ということですね。
あと需用費というのは、例えばチラシ代ですとかそういったもので、あと、賃金は非常勤といいますか、1年限りの、大体計算いたしますと、時給が900円の8時間で7,200円、交通費が1,000円ぐらいということで計算していきますとこの金額になるということでございます。
◆菊田順一
いわゆる
ひとり親家庭、今説明があったように3,200所帯。これは見解の相違があると思いますけれども、この
ひとり親家庭というのは、とりわけ大田委員のほうで常々言われているように、今の社会で弱者、あるいは
生活困窮者としてとらえているんですか。
◆大田伸一
生活は大変だと思いますね。私も本会議の代表質問で言いましたけれども、それで特に児童のいる世帯の62%が苦しいという中で、さらにそのうちの少ない、母子、父子ですから、特に母子の場合は、そんなに生業についているという人は割合でいくと非常に厳しいんですよね。ですから、そういう人たちが、しかしその中から9割を超えるのが賃金が占めているということで、それぐらい収入がないわけですよ。そういう方が非常に多いということでは、
社会的弱者に入るんだと思います。そういう方々に少しでも応援をしようというのがこの中身だというふうに私どもは理解しています。
◆菊田順一
先ほど、見解の相違と言いましたけれども、いわゆる母子家庭、父子家庭においても一部、母子と差があるということは私は個人的にどうかなという一面ありますけれども、いわゆる母子家庭では、今、制度的に母子手当なり、育成手当なり、いろいろな面で
生活そのものをカバーする、そういう施策を国を初め行っておりますよね。それはご承知のとおりだと思うんです。
また、いわゆる母子、とりわけ母親が仕事につく、その上では、保育行政の中においてもやはりランクづけで加算をして、できるだけ子どもを保育園に、いわゆる一般家庭のお子さんより手厚くされておる、そういう施策を今板橋区でとっておるわけですよ。母子家庭が相対的に、ただアンケートをとって六十何%が生活困窮だというんだったら、日ごろから言われているように、お年寄りの
年金受給者のほうがもっと大変だということを
常々共産党は言い続けてきたところなんで、何で特筆して
ひとり親家庭に、いわゆる商品券とはいえ、現金給付的な施策を取り上げるのかということに私自身は理解を持っていないんですよ。
もっと質問をさせていただきますと、いわゆる母子家庭の中にいろいろな方がいます、ケースとして。確かに、残念ながら、片親が病気で亡くなってしまったとか、そういう方もいることは承知をいたしております。しかしながら、すべてこの母子家庭が生活に困窮しているというものを我々はどうも受けとめていないんですよ。中には、極端なことを言えば、夫婦が残念ながら離婚をした、子どもが母親のほうで養育権を含めて生活している。中には、養育費もきちんともらい、先ほど言った児童手当をもらい、育成手当をもらい、生活的にはある意味ではレベルの高い生活をしているという人もいると思うんですが、その認識はどうですか。
◆大田伸一
一般的に、例えば児童手当を含めて、そうした制度を利用しなければやっていけないというのが実際だと思うんですよ。またそれでやり切れるかといってもぎりぎりだと思うんですね、ほとんどの方が。それで、今度の事業というのは18歳未満なので、17歳までですよね。
それで、私が相談に乗った前野町の方は、中学生と小学生、2Kのアパートに住んでいて、それで、働いても生活していくのがやっと。そういう中で子どもが不登校になるということで相談を受けましたけれども、ものすごい精神的なストレスなんですね。そこから抜け出せない。行政に何か言っても、なかなかそこから抜け出る道がないわけですよ。そういう中で、やはりそういう方々にどうやったら少しでも頑張ってと言えるのかなと思うわけですよ、それは。なかなか恒常的にその方たちを支援する仕掛けが今ないから、だから、そういう意味では、本当に予算の関係上単年度事業なんですけれども、だけれども、そういう方々にやはり行政がどうやって手を差し伸べるか、どうなんですかと。
私は代表質問でもしましたけれども、高齢者に対しては、孤老、孤独がたくさんいると。おとセンの資料を使って訪問したんですから、民間の会社で。物すごい資料を集めてきた。それを私伝え聞いてから、これは大変なことだと。そういうふうにたくさんいらっしゃるんです。それは
ひとり親家庭もそうなの。だから、そこにやはり光を当てるということを今行政がやってもいいんじゃないだろうかというのが、私の強い思いなんですね。見解の相違があるかもしれません。
◆菊田順一
大田委員が言われたのは、それは心のケア。確かに、ご夫婦がそろい、そこに子どもがいる、ある意味ではそれがベターとすれば、残念ながら、片親、
ひとり親、やはりそれはいろいろな心の上での寂しさもあり、大変さもあり、そのことと、いわゆる生活が、この3,200世帯の
ひとり親家庭がすべて、生活困窮に対してこういう説明にあるように、今、原油を含めたいろいろな要因があって、物が上がってきた。大変だから出しましょう、何か説得力ないんじゃないんですか。心のケアだったら、議員だってみんな苦しんだりなんかしている、そういうケアだって手を挙げれば限りないと思う。
だから、この
ひとり親家庭だけを何か特別視して、今言った、商品券とは言え、現金給付するというのは、私はちょっと的を射ていないんじゃないかと。少なくとも、心のケア、そういう相談とか、いろいろな家庭内の問題とか、そういうものはまた別の角度で事業を展開していく。だから、区のほうでは、この福祉策の中においても、予算書にあるように、すべて事業を立ち上げて、事業を展開することによってこの
ひとり親家庭を援護していこうということでされてきていると思うんですよね。
今回、突如として、1万円とはいえ、現金給付をしていくというのは、本来の生活の足しにするということと心のケアとは違うんじゃないかなと、こういう見解を持っていますが、どうなんですか。
◆大田伸一
単年度事業だから、そういう意味ではずっと先のそういった生活を支援するというようなものじゃないんですよね。だから、そういう意味では、ある意味では一種の激励みたいなものになっちゃうんです、単年度だから。そういう意味では、そういった予算の範囲内でやっているからしようがないんですね。
もう一つは、高齢者と
ひとり親の世帯というのは、客観的に言っても非常に厳しい世帯なんです、経済的には。高齢者の中にもお金持ちはいますよ。だけれども、厳しい方々がたくさん多いところがやはり高齢者。また、
ひとり親世帯というところは収入が少ないから、子育てにお金がかかるから、いろいろな扶助があってもぎりぎりというのはたしかなんです。そこの方々にどうやったら頑張ってもらうかと。それは、現金を給付するわけじゃないんですね。商品券を使って、それでやってくださいと。そういう意味では、そういう人たちにどういうふうに迫っていくかというのは、ただ頑張りなさいというだけじゃ、行政が幾ら言ってもしようがないから、そういうことを言っても。だから、そういう形で頑張ってください、何かあったら相談してくださいと、そういったことを形で示すと。
例えば、中学3年の医療費の問題があったときには、所得制限の話がありましたけれども、最終的には所得制限なしでというのは、やはりそういう意味での生活の支援でもあるんですね、医療の問題とケアとをあわせて。そういう意味では、こういった事業というのは、こういった時期だからこそ行政が取り組むべきだというふうに私は思っているんですね。
◆菊田順一
理論的に何もする必要がないと思いますけれども、この生活困窮、困窮しているからこうなんだというんだったら説得力あると思うんですよ。ところが、3,200所帯、家庭、これを精査したことはあるんですか。すべて、今言ったように大変だから、ただその一面だけでしょう。生活の実態をある意味では調査されたことあるんですか。先ほど、前野町の大田委員の関係の人の話は聞いた。それは生活困窮じゃなくて心のケアじゃないですか。そういうことを含めて、そういうものをきちんと精査した上で、ただ全体的に
ひとり親家庭が3,200所帯あるから3,200万円。これはちょっと短絡的じゃないかなというふうな思いを私は持つんですよ。
だから、今、
児童福祉費の中で、
休養ホームとか家事援助、あるいは
医療費助成とか、こういうものを施策として掲げて、この
ひとり親家庭を援護するというか、施策を展開をしていますよね。それを増額しろとか何かというなら話はわかるけれども、現金給付じゃない、給付じゃないといったって、商品券だって現金にかわるものじゃないですか。何でここで屋上屋を重ねる、そう私は個人的に思うものだから、何か朝からつっかかっていて申しわけないですけれども、その点で見解があれば、もう一度聞いておきたいと思います。
◆大田伸一
先ほど少し、後のほうで言いましたけれども、すべてを調査して、全部詳細がわからなければ、むやみやたらにばらまくだけじゃないかというふうにおっしゃる見方もありますけれども、そうでない場合もあるんですね。例えば中学3年生まで
医療費無料化でも、世帯によって裕福なご家庭もあるし、大変なご家庭もある。だから、もともと所得制限をつけたらどうかという話があったんですね。しかし、議論を重ねた上で、議会でもそれをやめて、裕福な家庭もそういうことを見ないで支援をしましょうというふうになったんですよ。そういう意味では、すべてが詳細に精査をしていなければできないというのがすべての事業のやり方じゃないと思っているんです、この場合。
だから、この場合もある意味では、確かに裕福な家庭の方が何件かいらっしゃるかもしれない。でも、圧倒的に
ひとり親の家庭というのはやりくりが厳しいはずなんですよ。絶対に厳しいわけ。だから、そこにやはり応援をするというのがこの事業の趣旨なので、手法についてはいろいろご意見あるかもしれないけれども、こうすることによって、多くの
ひとり親の家庭の方々が非常に温かさを感じる、喜びを感じる、ありがたいなと感じると思うんですよね。そこのところがすごく事業のいいところで、それがやはり行政とそういう方たちの結びつきを強めていくんですね。そういった関係がないと、なかなか施策というのは進まない。それはやはり単年度事業でもやる意味があるんだというのが私の意見です。
◆菊田順一
この3,200世帯の根拠というのは、例えば児童手当だとか育成手当、みんな所得制限かけているでしょう。だから、所得制限にかからない世帯にいたすというならまだ説得力はあるんですよ。何で総体的に、父子家庭というか
ひとり親家庭が3,200所帯だから、それに全部出すというのはおかしいじゃないですか。だって、今現実に出ているこうした方々に対する手当だって、きちんと今所得制限みんなかけているんですよ。その所得制限にオーバーしていない人たちに出すというんならわかるけれども、何もかも全部出す、こういう例があるといったら、まるで象のしっぽを見て象を描くような、全く一面的な発想じゃないですか。やはり根拠としては、生活の足しにしようというんだったら、やはり所得制限を上回らない世帯に出すというのが本来正確な数字なんじゃないですか。それを含めて、私が言うように、セレブとは言わないけれども、普通の一般家庭よりも生活のレベルの高い
ひとり親だってたくさんいるでしょう。そういう家庭の人まで出すというのはいかがなものかなというふうに私は思うんだけれども、その点はどうなんですか。
◆大田伸一
それは、見解の相違かと思うんだけれども、さっき私言ったように、中学生の医療費を無料にするのだって、所得制限あったんですよ、初め、皆さんのご意見はね。だから、生活が大変じゃないのに、そこまでみんな同じように無料にするということはないという話があったんですから。だから、そういう意味では、考え方はそういうことなんですよ。だから、そういうふうに精査してやるものと、やらないで頑張りなさいというのもあるわけですよ、お金があってもね。そういうふうに考えてもらいたいということです。
◆かいべとも子
おはようございます。
監査委員会で電気工事の事件に関しての監査の結果を見せていただきまして、その中の
小・中学校合わせて114か所の工事の請負契約の結果とその流れを見せていただく中で、調査の箇所の半分が建築で半分が設備ということで、設備の中では、特に
火災報知器の件の報告があったんですけれども、今回、民間でも
火災報知機の設置が義務化される大事な点ですので、ちょっと伺いたいと思います。
今回、
小・中学校の
自動火災報知器の
設備保守点検が委託をされておりますけれども、その委託の内容というのはどのような内容で点検されているかお伺いいたします。
◎庶務課長
火災報知機につきましては、法で決まってございますが、私どものほうで年間、全校を対象に
教育委員会の庶務課が直接入札による契約によりまして契約しているところでございます。
結果につきましては毎年出てきておりますが、不良箇所につきましては早急に毎年手当てをしているというところでございます。
◆かいべとも子
点検の日時とか、そういった決めはどのようにされているんでしょうか。
◎庶務課長
その年にもよりますが、日時といいますか、その年の仕様でやってございますが、大体前半にはやっているところでございます。校数も多いというようなことでございます。それから、報告書もまた出ますので、大体前半ぐらいには契約をしているというところでございます。
◆かいべとも子
そうすると、日程というのは事前に報告というか、いつごろこの学校やりますよというのはあるんでしょうか。
◎庶務課長
契約が決定いたしますと、いつごろどういう業者が、いつごろどういう学校に回るというのがわかりますので、打ち合わせをいたしますので、それに基づきまして学校のほうにご連絡をしているところでございます。
◆かいべとも子
そうしますと、例えばそういう、全部というのは当然無理な件数ですけれども、ピックアップをして担当の方がその点検の際に立ち会うということはあるんでしょうか。
◎庶務課長
これは
保守点検委託でございますので、報告書がまいります。保守の場合は直接職員が立ち会うということはほとんど現実の問題としてはないということでございます。
◆かいべとも子
そうしますと、1校大体何人ぐらいで作業されているんでしょうか。
◎庶務課長
私も一緒に行ったことがないのでちょっと詳細はわかりませんが、学校は広いですので、落札した業者が、大体2人とか3人とか、あるいは4人というふうな形で点検をしていると思います。
煙感知器等もございますので、そういう点検も、本庁舎の中でもやってございますが、ああいう形でやっているということでございます。
◆かいべとも子
ただ、実際に立会いをしなければ、何人で点検をしているかというのは限定はされないんではないかと思うんですね。なぜかというと、昨年の
小・中学校、
フレンドセンターを含めて75か所受けているところでエムビーエスというところが受託、委託をされておりますけれども、270万円で昨年は請け負って、75校ですから、1校約3万6,000円で保守点検をされている。年間2回の点検が義務化ですので、1回1万8,000円という金額で、これだけの仕様書の点検をするというのはかなり時間を要するものかと思うんですね。そうしたときに、やはりきちっとその辺のことをチェックしないと、このように緊急な工事が発生したりとか、さまざま予測されると思うので、その辺はいかがでしょうか。
◎庶務課長
点検に関しましては仕様書が無論ございますので、仕様書の内容に従って点検をしていただくわけでございます。その内容によって、人数がどのぐらい必要かというような問題につきましては、業者さんの判断ということになろうかと思います。無論のこと、ただ人数が多いというわけではございませんで、点検するには点検するだけのもの防災関係者等の資格が必要なんだろうというふうに思います。そういう資格者がいないと点検ができないということでございますので、それに基づいて業者のほうではチームを組んだりして割り振ってやっているというふうに思っております。
◆かいべとも子
本年も契約を見たところ、同じ業者が委託を受けて、ことしは昨年度より2万円安い268万円で委託をされているところでありますけれども、やはり信頼をして点検をしていただいていると思うんですが、エレベータの事故のときもあれだけ世間で騒がれて大きな事故につながった中に、保守点検が事故の比較的近い日時にされていたにもかかわらず、ワイヤーが切れてあのような事件が起きたということは、とても保守点検は地味な仕事ですけれども、大事なことだと思うんですね。ですので、先ほど課長のほうから、事前に日程が出されているんであれば、もちろん、お仕事の量が煩雑なので、そこに一緒に立ち会うということは困難なことですけれども、やはり安全という面から見たら、たとえ1か所でもピックアップをして立ち会う、またはどのような人数でどのような形でされているのかというのは、大事な点なのですべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎庶務課長
立ち会っているのは、学校では、業者のほうには仕様書の中にもございますように、全部現場の確認をとるということになってございますので、学校側は施設管理上当然のこと立ち会っていると思います。
私どものほうでは、機械設備、電気かもしれませんけれども、につきましては職員が1人でございますので、なかなか立ち会うのは難しいところでございますので、今後時間の調整をして現場に立ち会うというようなことも、全部ではございませんけれども、検討したいというふうに思ってございます。
先ほどおっしゃられました保守点検につきましては、機械設備でございますので、人命にかかわる部分もございますので、私どもも非常に大切だと思ってございます。
したがいまして、保守点検の後の報告に基づきまして、補修をしなきゃいけないというようなときには、迅速にやっているというのが実態でございます。
◆かいべとも子
その仕様書の内容なんですけれども、本区の仕様書は比較的大まかな仕様書となっていまして、練馬区とか品川区の同じようなこの設備の仕様書を見せていただきましたところ、かなり細かな内容が記入されております。例えば日時の打ち合わせについても、本区のは点検時、緊急時を除き数日前に打ち合わせを行うことということで、「数日前」という記載なんですね。ところが、例えば練馬区にあっては、学校としっかりと事前に日時を決めて、そのスケジュールを、学校はもちろんのことですけれども、担当課に提出をするという文言が入っているんですね。本区の「数日前に」というのとかなり重きを置いている部分があるかと思うんですね。このスケジュールを出していただくということによって、先ほど言った1名しかいない担当者でも、例えば75か所、例えばここへ行ってみようとか、そういうことも可能になるのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
◎庶務課長
仕様書の問題でございます。他区に比べると少し簡略じゃないかというようなお話もございました。今後私どものほうでも他区の仕様書を取り寄せまして、少し内容を検討させていただきたいと思います。
ただし、実態につきましては、そう書いてございますが、事前に報告、予定、スケジュールを書いて学校等にも連絡をしているというのが実態でございます。
◆かいべとも子
そうしますと、点検後の報告というのはどのようにされているんでしょうか。
◎庶務課長
契約期間がございますので、点検した後、報告書を作成して契約期間の終了時までに提出をいただくということになってございます。
◆かいべとも子
その報告内容についても、仕様書には入っていないけれども、課長のおっしゃるにはきちんとなされているということですけれども、やはり本区の仕様書にはそういった報告についての細かいことは付されておりません。
先ほどご紹介した練馬とか品川に関しては、かなりきちっと点検結果は学校管理者の、今もちろん、どこも受けますけれども、学校と
教育委員会の施設課に各部1部ずつ提出すること。またその中では、異常箇所については別途あわせて提出するとか、またはささやかな分については、業者の責任のもとに随時行うこととか、かなり内容に踏み込んでいる点があります。そうしたときに、今回の結果を見たときに思うことは、やはりやっているという前提で、要するに信頼をしていることは大事なことなんですけれども、信頼をしていた中でのこういった本区の結果を見たときに、やはり信頼することは当然大事なことですけれども、やはりその中にあって、安全を得るにはこういった細かい記入が大事ではないかと思うんですけどいかがでしょうか。
◎庶務課長
先ほど申しましたように、他区は中身がかなり細かい部分の仕様書があるというようなお話でございますので、私どもも取り寄せまして検討させていただきたいと思います。
それから、実態の部分でございますが、報告書につきましては、当然のことながら学校、それから私どもに報告書が出てございます。学校は学校の部分、私どもは全体の部分という形で報告書をいただいているところでございます。実物はこんなバインダーにこんな分厚い資料というような形で報告が出てきてございます。
◆かいべとも子
それと、業者が各学校で、例えば学校の防災訓練とか防火の訓練の際に、要望があれば業者が立ち会うということはしておりますでしょうか。
◎庶務課長
要望があればというようなお話でございますが、学校の防災、あるいは防火訓練といったものには今のところ立ち会っているというような話、あるいは学校からの要望というようなことも今のところ私どもは聞いてございませんので、もし必要があれば業者の立会いというようなことになろうかと思いますが、もしそうだとすると、仕様書の中にそういう部分も組み込まなければいけないというようなことになろうかと思います。無論金額に跳ね返るものだというふうに考えます。
◆かいべとも子
練馬区は、今の点について仕様書に盛り込まれているんですけれども、やはり今、金額に跳ね返るというお言葉がありましたけれども、やはり先ほど言ったこの金額、もちろん区民の大事な税金ですので、安いにはこしたことはないんですけれども、必ずしも安全は安いからいいということは一概に言えないのではないかと思うんですね。もちろん、内容によりますけれども、何区か調べさせていただいて、特に品川区の点検内容が本区と大体同じなので、調べたところ、ここは、19年度の内容ですけれども、
小・中学校合わせて53校で、1校単価が12万9,000円なんですね。非常に驚いたのは、安いのはもちろんいいわけで、不必要にお金を支払うことはないんですけれども、この差がかなりかけ離れているということで気になる点であります。
本区の中でもきちっと見積もりをして、今回、19年度、20年度に受けた業者以外にも入札をしているところですけれども、これに比べるとかなりエムビーエスというのが安いという感を私自身受けたんですね。ですので、安いことを否定するんではないんですけれども、2年続けて2万円違いでまた受けられているということで、やはりその辺は、先ほど課長が言いましたけれども、何か値段に跳ね返るということですけれども、やはり値段の前に安全という基準から見ていくべきではないかと思います。最低入札の金額がここでは縛りはないんですけれども、業者さんに伺ったところ、例えばこの点検の一覧の中にはさまざまな項目があって、それぞれの学校に作動式感知器が例えば百二十何個あるとか、細かな個数があります。そうすると、この1個に対して幾らという計算をすると膨大な金額になってしまって、いわゆる定価格になってしまうので、それでは余りに金額が上がってしまうので、業者は大体のところが、いわゆる作業にかかわる人数に対しての金額、いわゆる人工ですね、それで積算しているのがほとんどですけれども、それから見ると、先ほどご紹介した品川区と本区の値段のかけ離れはすごく安全に対して私は危惧するものがあったのでお聞きした次第です。ですので、立会いをすべきではないかというご提案をさせていただきました。
それで、これは要望なんですけれども、この受託業者に対して、先ほど課長が仕様書に盛り込むということですけれども、既に今回は契約がなされていますので、先ほど言ったチェック、しっかりしていただくようにお願いをしたいと思います。
それと、最初に戻るんですけれども、これまで報告のあった
火災報知器とか、そういったところへ実際に所管課の方が行ってどのような対処をされて、また今後の課題としてどのようにされていくか、検討をされている点をお伺いしたいと思います。
◎庶務課長
ご質問の趣旨は、保守点検とは離れていた話ですよね。よろしいですよね。
(「はい」と言う人あり)
◎庶務課長
自動火災報知器につきましては、基本的には専門業者の保守点検をかけておりまして、それにつきまして、報告結果で支障がある、あるいはふぐあいがあるというようなものにつきましては、改めて工事という形で各学校に私どものほうから連絡をしまして、結果報告が行っているわけでございますが、改めてそこは工事によって直す、あるいは修理によって直す、こういうようなことでやってございます。
◆かいべとも子
先ほども触れた点なんですけれども、結局点検というのは特殊な方がされておりますけれども、やはり子どもたちがいる学校ということを思ったときには、金額というかお金にかかわらず、もう少しある程度区としてもこれだけの人数でこれだけの点検をすればこれだけかかるという、そういう積算根拠を持った上で入札をしていただきたいと思います。
また、これも業者さんに幾つか伺ったんですが、例えば先ほどの値段で、75校を検査すると、大体1日に4校ぐらいこなさないとできないと。そして、杉並でされた方に、また別な方にお伺いすると、大体この内容を点検するには、午前1校、午後1校という1日2校が限度だというお話も伺いました。ですので、この辺もあわせて、業者の方を信頼はしておりますけれども、再度チェックをし、安全な点検をしていただきたいと要望して終わりにします。
◎庶務課長
かいべ委員にはいろいろな区の実態をご紹介いただきましてありがとうございます。品川区のお話もございましたので、仕様の内容等につきましては、私どもでもまた取り寄せまして中身を検討させていただきたいと思います。
おっしゃるとおり、児童・生徒の安全を守るという意味で非常に大切な仕事でございます。私どものほうでも金額が低ければいいというふうに考えているわけではございません。よりよい仕様があれば、私どもも取り入れて、今後検討してまいりたいというふうに思ってございます。
○主査
まだ30秒ほど時間がありますが。
◆かいべとも子
いいです。
○主査
いいですか。
◆長瀬達也
それでは、私のほうからのまず最初の質問は、給食に関する質問でございます。全体として給食に関してなんですけれども、その中でとりわけ、特に最近問題になっている食品についての質問をまず最初にさせていただきたいと思います。
昨年からことしにかけて、食の安全が脅かされるような問題というのが本当に非常に多く起こっているところでございます。産地の偽装ですとか消費期限の偽装、賞味期限もそうですけれども、そして、残留農薬ですとか食品の添加物なんかにも今いろいろと問題、影響が出ております。
そして、特に、先般起こりました中国産の冷凍食品、加工食品の農薬の問題なんかもありまして、本当に数えれば切りがないほどなんですけれども、特に今問題であるそうした農薬の問題、そして過剰な添加物の摂取で、アレルギー症状だったりだとか、あとは中毒症状を起こしたりだとかということも起こっております。特に、体の小さいお子さんにとっては非常に問題のあるところでありまして、リスクも高いといったところでございますが、こうした中で、やはり
小・中学校の保護者の方が特にですけれども、食に対する、特に給食に対する意識というのが高まっておりまして、私もよく相談を受けるんですが、特に保護者の方が求めているのは、今まではバランスのよいものだとか、あとはたくさん食べてもらえるように量をもうちょっと工夫してもらいたいとか、あとは衛生的な環境でできることなんていうのが挙がっていたようですけれども、ですけれども、最近は、何よりも安心して安全に給食を食べられるようにしてほしいという願いが多いということを聞いております。
そこで、食品の安全について、まず中国から輸入している冷凍ギョーザの問題等ありましたけれども、今まで一般質問等で多くの議員の方、委員会でも多くの委員の方が質問をしておりますけれども、改めて質問をしたいんですが、今回テレビ報道された中国の天洋食品というところのギョーザ及び加工品は板橋区の給食では一切使用していないということでよろしいんでしょうか。
◎学務課長
お尋ねの中国産加工食品、いわゆる冷凍ギョーザの件でございますけれども、板橋区内の
小・中学校の学校給食におきましては一切使用してございません。
◆長瀬達也
使用していないということでありまして、今、そうした冷凍食品も加工食品というのが特に問題になっているわけですけれども、板橋の場合では天洋食品を使っていないということでよかったんですが、そのほか、今そうした加工食品の問題は、そのほかの加工食品や、あとは冷凍食品にも今問題が及んでいるところで、その天洋食品以外のところでも農薬ですとか、あと添加物が過剰に入っているだとか、そういう問題も起こっているんですが、板橋区ではそうした加工食品は給食には使っていないということでありましたけれども、加工食品は本当に使っていないのか、加工食品の輸入をしていないのかどうか。
あと、加工食品以外でも冷凍食品というのは、冷凍野菜とかありますけれども、そうしたものについては今使っているのかどうか、ちょっとお伺いをさせていただきます。
◎学務課長
板橋区立の
小・中学校での学校給食におきましては、原材料から一つ一つつくっていくということで、先ほどのギョーザの話も含めて、加工された食品一切使っていないというふうな回答になろうかと思います。また、そういった形で今後も食の安全に対する衛生管理の万全な給食の対応については、日々心がけてまいりたいというふうに考えているところでございます。
◆長瀬達也
輸入もののそうした冷凍食品、加工食品は使っていないということでしたので、本当に現場でも大変なご苦労をして加工品をみずからつくっているという姿勢に本当に敬意を表するところなんですけれども、そして、それとは別に、そうした加工食品ですとか輸入食品の農薬問題については、区に対していろいろな相談、あと心配の声とかも寄せられているかと思います。
さきの一般質問でしたか、
教育委員会では、そうした区民からの質問は受けていないということだったんですが、学校サイドでは幾つかそうした相談だとか、あとは問題点について、保護者のほうから電話をもらったりですとか、あとはどうなっているのかという心配の声が寄せられたということもありますけれども、そうした実態は今どの程度把握をできているのかということ、そして、その保護者に対するケアというか、情報開示はどの程度できているのかということをお伺いいたします。
◎学務課長
保護者に対する情報開示というお話でございますけれども、委員おっしゃるとおり、
教育委員会の私どものほうに際しましては、保護者の方から、今回の冷凍ギョーザの一連の流れの中で問い合わせ等はございませんでした。学校のほうでも同様の結果が出ているものというふうな形で認識はしておりますが、正直なところ、つぶさに把握している状況ではございません。
しかしながら、学校におきましては、毎月献立表なり給食だよりというものを発行してございます。こちらの中では、例えばさきに小樽で発生しましたマッシュルームの関係、こちらにつきましては直ちに
教育委員会のほうから中止命令を出してとめた経緯がございます。こういった流れをつぶさに保護者の方に給食だより等の中でお知らせをしていくというふうな形で対応しておりますので、比較的といいましょうか、板橋の給食に関しましては、保護者の方におかれては安全というふうな情報も含めて、適宜提供されているものというふうに確信しているところでございます。
◆長瀬達也
わかりました。
今本当にお話しいただきましたけれども、私も赤塚新町小学校の給食だよりを見せていただきまして、その中でも、この前の中国産のマッシュルームの事件について、そして冷凍食品についての記載も書いてありまして、保護者にはわかるようになっていたんですけれども、これ、各それぞれの学校がつくっているものですから、なかなかここでどうこうというのも難しいと思いますけれども、もうちょっと書き方を工夫するようにとか、そういうのを言ったらいいんじゃないかなというふうに思いまして、ということで、それと、一番やはり心配なのは、何を食べさせられているのかよくわからないというところなんだと思うんですね。
それで、特にマッシュルームの問題もそうですけれども、そうした食品に関しての情報開示を徹底的に行っていって、それで児童・生徒に安心して食べてもらう、そうした環境づくりが必要なんだと思うんですね。ほかの自治体でも行っているところもありますけれども、ホームページでどこの、どういうふうな基準で区の生鮮食品ですとか、あとは加工品、そしてそのほかの調味料ですとか、そうしたものを選んでいるのかということを区民の方に対して広く公表する必要が僕はあると思うんですね。
ほかの自治体でも特にやっていたところもございますが、ちょっと資料がありますけれども、ちょっと今すぐに資料が出てこないんですが、ほかのところでもやっているんですけれども、そうしたホームページを活用して、それぞれの保護者の方に対して安心を与えるような、そうした施策が僕は必要であるというふうに考えております。特にホームページを使えば費用もほとんどかからずにできるということもありますし、今、板橋区で冷凍食品の毒物、農薬の混入のことに関しては、ホームページの一つのページだけで説明をして、安心してくださいというような内容のものが出ておりましたけれども、そうしたものの下にでも、その基準をつけておくことでより一層安心していただけるんではないかなというふうに思っております。ですので、そうした配慮、情報公開もしっかりやっていただきたいというふうに思います。
続きまして、昨年11月に香川県丸亀市というところで、業者がオーストラリア産の牛肉を国産と偽装して逮捕されたというような事件がございました。これも牛肉のトレーサビリティ法というのがありますけれども、そうした法の目をかいくぐって偽装をしたという事件がありましたが、板橋でも同様の事件が起こる可能性がないとはいえない。板橋の業者さんは僕はすばらしい業者さんであると信じておりますけれども、やはり仕組みづくりを今の法体系のままにして、法体系の中だけでその基準をつくって、板橋もそれに乗っかっていくということだけであると、僕はそれでは不十分だと思うんですね。実際に法の目をかいくぐっている人がいますから。そうした中で、偽装をさせないような仕組みづくりというのが、これは不可欠だと思います。
板橋区は、今後偽装対策としてどのような取り組みをするのか、それは牛肉も野菜等の産地偽装も含めてなんですけれども、その対応をお伺いさせていただきます。
◎学務課長
そのご質問に答える前に、先ほどの献立の中でのマッシュルームの記載の方法とかにつきましては、検討させていただきたいと思っております。
また、お子さんたちが何を食べているのかということにつきましては、献立表の中に、血や肉になる部分、あるいは体の動く力になる部分、さらに体の調子を整える部分という3つに分けて材料等を明示しているところでございます。こちらにつきましては、よりよい、またわかりやすい方法を模索していきたいというふうに考えているところでございます。
また、ホームページで選定経緯を明示せよと、そういう業者の流通経路等を明示せよというふうなことでございます。こちらにつきましても、よりよい表示の仕方を考えさせていただきたいというふうに考えているところでございますけれども、この献立表以外にもミニチラシを学校で工夫してレシピ等をお子さんにお伝えして、持たせながら保護者の方にも伝えているというふうな学校もございますので、そういったよい事例を参考にしながらまたよりよい方法を栄養士ともども
教育委員会も考えていきたいなと考えているところでございます。
さて、11月に起こりました丸亀の事件でございますけれども、基本的に、今現在板橋の給食、牛肉のほうは国内産しか使わないということでやっておりまして、外国産のものについては入ってございませんし、また、今、価格の高騰がございまして、基本的には現在豚肉を使っているというふうなところでございます。
その豚肉につきましては、板橋区の食肉組合を通じて納入していただいておりますので、やはり産地といいましょうか、出どころがはっきりしたものということで、そういった組合を通じていただいているというところでございますので、品質のほうは安全なものが入っているのかなというふうなところでございます。
以上でございます。
◆長瀬達也
まず牛肉が入っていないということでしたので、それでしたら、それは最初に言ってもらいたかったなというようなこともあるんですが、ですけれども、牛トレ法がきかないというところですから、むしろその危険度がさらに増しているということですので、ぜひそうしたチェック機能が果たせるように、例えば業者に関しては抜き打ち調査をするとか、あとは何かそうした問題が起こった場合にはその業者の名前を公表しますよというようなことをあらかじめ通知をすることもそうなんですけれども、区民の皆さんに広く周知をすることも抑止力になるんじゃないかなというふうに考えております。
それで、その次にいきたいと思いますけれども、区の給食の中でも、特に板橋区のものをぜひ活用をしていただきたいというふうに思うんですけれども、昭和63年から学校給食用区内産野菜の供給事業というのをやっているということですけれども、今どの程度その事業は進んでいるのか、実績は昭和63年当時から比べて下がっているような感じは見受けられるんですけれども、その事業はいかがでしょうか。
◎学務課長
先ほどの食肉関係の話につきましては、私ども食品衛生管理の関係では、制度的に保健所のほうが主管としてやっておりますので、そちらと連携をとりながら、よりよい情報をピックアップするとともに、保護者への周知にも努めてまいりたいと考えているところでございます。
次に、地産地消でございます。
私ども、
小・中学校全体で16校が区内の農業者から区内産物を購入してございまして、品目としましては、ジャガイモ7,267キログラム、ニンジン1,034キログラム、ネギ499キログラム、サトイモ89キログラムと、この4品を区内農家から購入しているという状況でございます。
◆長瀬達也
これは全体の学校給食での使用量の何割程度になるんでしょうか。わかれば教えてください。
◎学務課長
全体の消費量の何割というふうな形ですと、ちょっと今データがございませんで、次の回にお答えできればと思いますが、余り多い量ではないというふうな認識は持ってございます。
◆長瀬達也
やはり区内の農業の発展のためにも、ぜひこうした地産地消の事業として有効に活用していただきたいと思うんですけれども、今、実施校としては小学校6校で、中学校が10校ということで資料をいただいております。ですが、これも、やはり農業を営んでいる方の多い赤塚、成増、あとは高島平地域にその納入されている学校が集中しているように思うんですが、一部板橋とかありますけれども、そうした中で、学校サイドとしては、区内産の野菜をぜひ使いたいと言っているところが多いというふうに聞いておりますけれども、実際どうなんでしょうか。
◎学務課長
委員おっしゃるとおり、各学校からは、やはり食育の観点から、地元の野菜を使った給食を子どもに食べさせたい、児童・生徒に食してもらいたいというふうな願いは強いところでございます。
しかしながら、やはり先ほど委員おっしゃるとおり63年から比べてみると、生産量が減っているというところでは、やはり農家サイドでの後継者不足であるとか耕地面積の縮小であるとかというふうなところで、やはり生産者側も課題を抱えていらっしゃるのかなというふうなところを感じるところでございます。
◆長瀬達也
わかりました。なかなかそうした生産量の関係と、あとは農業もやはり衰退している部分もありますので、なかなか難しい部分はあるかと思うんですけれども、積極的にしていただきたいというふうに思います。
あと、野菜の運搬について何か問題があるということで話を聞いております。といいますのも、今のこの事業、野菜供給事業の内容ですと、その生産農家が直接学校に納入をしているという状況だと聞いております。それで、なかなか生産農家サイドで車を出して各学校に届けるというのも、これまた大変な作業になりますし、あと、なるべく安い金額で納入をするようにということでこの資料には書いてございます。ですけれども、やはり市場価格と同程度であれば、お金を出してもいいと思うんですね。といいますのは、やはり板橋区内産業の活性化、農業の活性化にもつながりますから、ですので、そうしたところはぜひご配慮をいただいて、金額もできれば上げていただけるように配慮をいただきたいというふうに思います。
なかなか次に進みたいところなんですけれども。
(「30秒です」と言う人あり)
◆長瀬達也
ちょっと終わりにします。
◎学務課長
確かに、赤塚地域から志村地区へ何校か納入するというふうな事例も聞いてございますし、その中で、少量の野菜をトラックへ乗せて農家が運ばなくちゃいけないというところではコスト増につながるというところは感じてございますので、そこら辺は検討していきたいというふうに考えております。
◆大田伸一
保育園の遊具の資料をいただきましたので、それに沿って何点か確認をしたいと思うんですけれども、一つは、保育園の外の遊具というのは、リスクを伴いながらそれを通じて子どもが成長、発達するという、成長、発達のリスクという面と、それから、物的な、あるいは人的なハザードという面が2つ掛け合わさっていて、そしてなおかつ、その物的なハザードが今回の点検でわかったと。それを一気にやりたいと。ランクづけをしているということなんですけれども、Dランクも含めてすべてのやつを保育課としては一気にやりたいという意思なんでしょうか。
◎保育課長
保育園の遊具についてのお尋ねでございますが、ランクが4ランクに分かれていまして、また塗装関係でも幾つかランクがあるんですが、要は改善が望まれるというランクのものを直す場合に約700万ほどかかると想定されています。また、すべて直すと3,200万ぐらいかかるんじゃないかと言われているんですが、それにつきましては、園の中で改修が必要なものと、当面は使っていてもいいけれども、なるべく早く直してほしいという幾つかのランクが混在しているケースもあるんですね。我々としては、やはりなるべく早く改修が必要なものの使用を今、制限しておりますので、改修したいんですが、それだけをやった場合に、園の中にまた別のランクのものが残る可能性がありまして、一緒にやるのがいいのか、それとも優先的に一番改善の必要なものをやるのがいいのか、そこら辺は今後検討しなくてはいけないというふうに考えております。
◆大田伸一
この資料を見ますと、設計段階というのはそんなに多くないと思うんですね、すべり台のステップの間隔が悪いとか。ただ、私がこれで見て思ったのは、設置、そこの設置がふさわしいのかと。滑りおりていったら壁にぶつかるというようなところが幾つかあるとすれば、これは設置をするときに既にそういった配慮に欠けていたのではないかとか、あるいは園庭の広さの問題はあるけれども、しかしこういった物的ハザードですよね。これはどうしてうまれたのかというのは今となってはわかりませんけれども、ある意味では、そこを直すのであればそれも直すのかどうかというのも確認したいんですけれども。
◎保育課長
設置のときの配慮が足りなかったんじゃないのかというような趣旨のご質問がありましたけれども、そもそもこの園庭遊具につきましては、平成14年に一度都市公園における遊具の安全確保に関する指針ができまして、そのときに、遊具修繕業者、いわゆる遊具を設置したりする業者の手で一度点検をやっております。
もちろん、そのときは業者の点検なんですが、その後、各園で自主的に点検をしてきまして、なぜ今回そのようなことが起きたかといいますと、平成18年度に区立公園と
小・中学校の遊具の点検に当たりまして、社団法人日本公園施設業協会の認定を受けて公園施設製品安全管理士による検査を導入しました。つまり、以前は業者による点検をやっていたんですが、18年度にそういった社団法人の検査を受けるようになった時点で、ある意味見方を変えれば検査の基準が厳しくなってしまいまして、つくった当時はそれでよかったという認識なんですが、残念ながら、今となってすれば、新しい点検基準でやると設置場所が悪いだとか、ちょっと遊具の改善が望まれますよというような状況で今回の事態になったというふうに認識しております。設置のときの配慮というのは、当時そのような認識ですので、現在も必要な場合には工事を行って安全な場所のほうに移動するとか、そういうことはやりたいと思っております。
◆大田伸一
資料を見ますと、Dランクは、私立の場合、この資料によると34園中5園なんですね。ところが、区立の場合は48園中24園もあるんですよ。これは、ある意味ではぴったり半分あるんですよね。これは、そういう意味では、区立こそそういった意味での安全性のある意味では模範、モデルみたいなところが当然求められているわけなんですけれども、なぜそういうことになっているのかと。私立だってあるけれども、先ほど言ったように非常にそういう意味では割合は少ない。しかし区立は半数がDランクだと。これはどうしてこういうことなんでしょうかね。
◎保育課長
私立と公立の点検結果の差については、どうしてこういうようなことが起こったかは、はっきりこれは私どもとしてはちょっとわかりませんが、ただ、園によっては遊具のない園庭もあるんですね。また遊具の少ない園もありますので、一概に公立と私立を比べることはできないと思うんですが、ただ、私もある園に行ったときに、例えば箱ブランコ等を見させていただきますと、かなり下に、地面につきそうな箱ブランコが置いてあるようなケースもあったんですね。そういう意味では、保育園自身が昭和40年代後半にかなり立てられましたから、その当時の遊具がそのまま残っていてこのようになっているのかなというふうに私どもは解釈しております。
◆大田伸一
遊具はリスクもあっていい、管理者がいるわけだからね。だから、画一的に安全性、安定性だけという面ではないと思いますけれども、ただ、社団法人による、公園、何だっけ、それがある以上は、一定のそのための指針に従ってやるということはそれはいいことなんですけれども、例えば、区の場合は区の負担でやりますけれども、私立の場合、例えば5園のDランクが、50万で2分の1要件という形でやった場合に、例えば富士見愛児園とかというのは2つぐらい、これは何か全部変えないとというような感じなんですけれども、なくしてしまうという手もありますけれども、ただ変えるという場合は、この2つで限度50万というのは私はちょっと無理かなというふうに思うんですけれども、そういったところは、数が少ないだけに、ほかはいくと思うんですけれども、その辺のところは画一的にしなくてもいいんじゃないだろうかというふうに思うんですけれども、いかがですか。
◎保育課長
私立保育園につきましては、処遇改善という形で補助金が出るようになっております。ただ、直すケースの場合はそういったケースもありますが、新たに購入する場合もそれぞれ補助金等の制度がありますので、これは個別のケースでそれぞれやはり私どもに相談していただきたいと思います。
富士見愛児園につきましては今年度で廃止になりますので、ほかの園につきまして、一応私立保育園園長会に既にそういった検査でDランク等になった場合には、補助金を使って直すというのはこちらから指示しておりますけれども、まだその後、どのように改善したか確認しておりませんので、その後どうなったかと確認した上で再度補助金等の活用を呼びかけていきたいと思っております。
◆大田伸一
では保育園はちょっと置きまして、もとになった学校のほうですね。学校の遊具の点検、幼稚園というのはどういう結果だったんでしょうか。
◎庶務課長
私どものほうでも学校の遊具の点検をしてございまして、結果として点検のランクが出てきているということでございます。ものによりまして、古いものもございますので、当然のことながら古いものは本来は撤去したいところでございますけれども、現段階で支障がないものにつきましては使用を中止してもらっていると。
それから、鉄棒等、どうしても必要なものにつきましては、今工事によってつくりかえているというんでしょうか、そういうふうにやってございます。
◆大田伸一
学校のほうはちょっと資料を私いただいていないので、詳しくわからなかったんですけれども、もう少し何校中Dランクがとか、そういうのを教えてくださいよ。あいまいにそんなこと言わないで。
◎庶務課長
ちょっと私も手元に資料がないものですので、明確にちょっと今のところお答えできないんですが、工事の中で、写真等を見ますと、先ほど言いました鉄棒なんか古くなっているのは当然のことながら危険がございますので、そういうものについては全部つくりかえている最中でございます。
あと、木製品につきましては腐食等ございますので、よその自治体でも事故があったりしたことがございますので、使用を今のところ禁止をして、古いものについては使わないように学校側にお願いをしているところでございます。撤去するにしましても費用がかかるところでございますので、今のところ結果に基づいて使用中止をお願いしているというところでございます。
◆大田伸一
それでは、予算的にはどうなんですか。保育課のほうは、区立のほうは大体Dランクで700万ぐらいというふうにおっしゃっていますけれども、学校関係は予算的にはどうなんですか。
◎庶務課長
このための予算というのは、委託のほうの予算をとってございましたけれども、その補修のための予算というのは、今のところ一般補修費の中で対応しようというふうに考えてございます。
◆大田伸一
ですから、それはわかるんです。だから、幾らぐらいかかるかという話。そのための、せっかく点検をやってそのためのという話になっているから、実際点検の結果そういったDランクになったもので、もしDランクだけだとすると、やめる場合と、あるいは直して使う必要があるというふうな話であれば、それについて大体これぐらいかかるということを教えてもらいたいんですけれども。保育課がやっているのと同じようにやっていると思うんですけれども。
○主査
いかがでしょうか。
◎庶務課長
今のところ学校によってケース・バイ・ケースでございますので、遊具の補修のためという項目では特段予算をとっているわけではございませんが、一般補修費というのがかなりございますので、小学校で1億円以上ございますので、緊急工事も含めた中で対応していこうというふうに考えてございます。
◆大田伸一
それは先ほど聞いたんですよ。だから、点検をしたんだから、Dランクがどのぐらいあって、例えばそれについてはどのぐらい、つまり今まで一般的には意識的じゃないから想定されない額なんですよ、一般補修だって。でも、こういった関係で基準があってきちんと検査をしました、それについては改善が必要なことが出ました、その場合にはこのぐらい費用がかかります、それを一般補修の中でやりますという話なんですよ。だから、そのお金は幾らぐらいと考えていますかということをさっきから聞いているんですけれども。
◎庶務課長
Dランクのものもございまして、先ほど言いましたように、すぐ直さなきゃいけないものもございますし、それから、ちょっと使用を中止していただいてあとから考えるというようなこともございますので、そのために幾らというような形で予算を確保しているというふうな……
○主査
課長、予算を組んでいるかどうかではなくて、今の時点でどのぐらいの金額を想定しているかということを聞いていると思うんですけれども、そのことについては答えられませんか。
◎庶務課長
先ほど申しましたように、学校によって状況が違いますので、ものによっても状況が違いますので……
○主査
それは積み上げていないということでいいですか。
◎庶務課長
はい、そうです。積み上げておりません。
◆大田伸一
そういうふうなおっしゃり方もあると思うんだけれども、やはりそうじゃないんじゃないかと思うんですよね。先ほど来から言うように、保育課では想定をしてこのくらいかかるだろうということで、これから精査して補正か何かでというふうに考えると、それは、例えば
教育委員会にしても、当初予算では組めなかったけれども、Dランクがこのぐらいあって、そのための費用がこのぐらいかかると。一般の補修費の中で対応できないんだったら、補正を組まなくちゃいけないと。当然その額がどのぐらいあるかというのは頭に入っていると、積み上げてある人は。そのために、点検をやった成果をどういうふうに生かすかというのは予算の積み上げだから、その辺がやっていませんでしたというのは私はよくわからないんですけれども、だから、Dランクというその資料はあるんですね、全部やった結果は。もってこなかったの。
◎庶務課長
ちょっと今手元にございませんので、後でお答えしたいと思います。申しわけございません。
金額につきましては、先ほど積み上げていなかったというようなお話でございます。一般補修費多くありますので、状況によって必要なところはこの中から対応していこうというふうに考えているところでございます。
◆大田伸一
あと5分ぐらいかな。それでは、5分ぐらいなので、先ほど来から今回問題にしている補修費の流用等、この問題ですけれども、常態的に行われていると。問題は、なぜそういうことが起きるのかということは、心がけや意識の問題に換言できない要素があると思うんですね。なぜこういうことがずっと行われてきたのか、どこに原因があったのかと。だって、職員の多くの方々が知っていたわけですよね、幹部の方々、歴代の庶務課長も、担当した契約の方々も含めて。そういうことをやっているというのは周知の事実だったということですよ。それが全然問題にされなかったのはなぜなのか。ほかの人はだれも知らなかったという話じゃないということが私はわかったんですよね。なぜそういうことが常態化になったんでしょうか。
◎庶務課長
ご存じのように、私どもで契約できますのは30万円未満の工事ということに限られていたわけでございますけれども、状況によりまして、それから経年の中で急いでやらなきゃいけないというようなものがあったりいたしましたりしたときに、その分割発注をしてしまった、幾つかに分けて発注をしてしまったというようなことがあったということでございまして、契約事務規則等に反する行為でございまして、大変申しわけなく思っているところでございます。
しかし、この30万というのが長いこと続いておりまして、現場の工事費等の
値上がり等もございまして、恐らく私どもで30万でできない部分については、本来は執行委任して営繕課にお願いするというようなことがセオリーでございますけれども、そこが緊急等の事情があって、現場との狭間に入って、やむを得ず分割にしてしまったというふうに認識してございます。それが正しいということではなくて、無論正しくないわけでございまして、私どもとしては大変監督が十分できなかったということについては深く反省しているところでございます。
◆大田伸一
私が伺っているのは、かなり多くの方々がそういった事実を知っていたんじゃないですかということを聞いているわけですよ。知っていたんじゃないか。そうでなければ、担当者が変わるたびに変わってもそれが引き継がれていく、ほかの部署から来ても、たとえ、土木の人はいませんけれども、そういった契約行為はおかしいんだと思っていてもそういう形でしてしまう。うちは
教育委員会こういうふうにやるんだと。それが常態化していたんじゃないかというのと、数多くの人がそのことを知っていたんじゃないですかということを聞いているわけですよ。そのとき私は、この問題が起きる前、詐欺事件があったときに伺いましたけれども、どうしてチェックできないんですかといったら、書類が多過ぎてとおっしゃったんですよね。でも、本当はそうじゃなかったじゃないですか。書類が多過ぎるからわからないんじゃなくて、そういったやり方が常態化していたというのが実態だった、というふうに私は理解しているんですよ。
もう一度聞きます。
かなり多くの職員の方がこういったやり方を知っていてそのままにしていたんじゃないんですか。違うんですか。
◎庶務課長
技術の職員が現場でやらなきゃいけないという工事の量が30万円を超えていて、どうしても分割をせざるを得ないで緊急にやったというのは、確かに結果としてあったということでございます。
では、多くの職員が知っていたのかという話でございますが、その分割されたものが一括して書類上出てくるというわけでございませんので、毎日のように出てくるわけでございますので、その中でなかなか分割発注していたのを見つける、これとこれが日が違いますので、見つけ出すのがなかなか難しいというようなこともございました。
私としては、18年4月に来たわけでございますけれども、そのときにはずっと、実際の話はほとんど知りませんでした。全部30万円以下でできているんだろうと思っておりました。ただし、かなり30万円に近い金額、29万円、28万円、27万円、そういう金額が多くなっていましたのが非常に気になってございまして、こういう高い金額だけで、30万円に近い金額の書類が多いというようなこともございまして、これは監査上何か問題が指摘されることはないのかなということで聞いたこともございます。
ただし、分割発注されているというのは、実際の話、私はずっと承知していなかったというところでございます。ただし職員につきましては、そういうのを知っていたという話も後で聞いたところでございます。
◆白井よう子
では、よろしくお願いいたします。
私のほうからは、教育ビジョンについてお伺いをしたいと思います。
私の進んでいる地域は高齢化なものですから、ご相談される方の大抵内容的なことは、いろいろあるんですけれども、自立をしている、人生の設計を、自立をきちっとしていくことを考えながら生きている人と、そういうことを余り考えないで生きている人と、いろいろいらっしゃいまして、本当に自分が人生終わるまで自分の力で生きていきたいという方を見ますと、その根拠というのはやはり小さいころからの教育なんだろうなというふうに思います。財政的に豊かかどうかということは別にしても、自分の力で生きていくということは非常に私は、そういう高齢者のご相談を受けながら感じるところなんですけれども、教育が大事ということで、この教育ビジョンを策定するということで
教育委員会のほうからお話がありました。この前も代表質問で、我が会派の幹事長のほうからこれはどうなっていますかということの質問をしたんですけれども、区長答弁としては、去年7月からいろいろな意見を伺っていますということでありました。
私もこの委員会に所属しているものですから、この教育ビジョンどうなっているんですかとたびたび聞かれるんですけれども、報告がないものでということで答えられなかったんですけれども、この間、かなり期間がありますのに、教育ビジョンについての細かいことは別にしても、どんなビジョンなのか、どんな方向性なのかみたいな、どの辺まで進んでいるかというようなことの報告が余りなされていなかったような気がしますけれども、その辺はいかがでしょうか。
◎新教育制度
推進担当課長
教育ビジョンに関する議会への報告というお話でございますけれども、委員おっしゃるとおり、文教児童委員会は、当初、教育ビジョンを策定をするというような報告を6月の定例会の中でさせていただいた限りで、あとは、例えば
教育委員会の動きの中でですとか、決算分科会の中でご答弁させていただいたというふうなところでございまして、やはり正式な報告をしてこなかったということは率直に反省をしているところでございます。
先だっての代表質問で教育長のほうから答弁させていただいた話ではございますけれども、この4月に中間報告を出すということに向けて、今鋭意検討といいましょうか、作業を進めているところでございます。4月の閉会中ではございますが、文教児童委員会がございますので、そちらのほうで一定の形をお示ししてて、区民に対するパブリックコメント等も最終作業に向けて進めていきたいというふうに考えているところでございます。
なお、教育ビジョンの方向性といたしましては、5つの基本的な柱というふうなところで、幼稚園、学校ができるところ、あとは家庭の教育力の向上に向けてできるところ、あるいは地域の教育力の向上に向けてでき得るところ、あるいは
教育委員会みずからが積極的に改革していくようなところというところの方向性に重点を置きながら、4月の中間まとめに向けて、今最終の、いわゆる産みの苦しみといいましょうか、最終的な段階で今鋭意検討を進めているというふうなところで、一定のご理解をいただけたらなというふうに考えているところでございます。
◆白井よう子
このビジョンですけれども、このビジョンの案はいただきました。このビジョンを実行するためのさまざまな施策の展開はあるかと思うんですけれども、方向性みたいなことは、もうそれこそいろいろな議論を重ねながら、もっと早く出てきていると思うんですが、私、個人的にこのビジョンの案を2月15日にいただいているんですね。ですから、せめてこの案はもう少し早く出なかったんでしょうかということをお聞きします。
◎新教育制度
推進担当課長
確かに、お手元に2月15日段階での案文といいましょうか、たたき台を先日お渡ししたところでございますけれども、こういったものを今現在、各種団体と意見交換会を現在も続けている中で、大分構成等が変わってきているというふうな面もございまして、やはり不確実なものをお渡しするよりも、固まった段階でお示ししたほうが議論になりやすいというふうなところも考えまして、積極的には出していなかったというふうなところございます。しかしながら、公開の部分ということでは、目に見える形で検討経過を公表していくというふうなところでは、私どもも配慮が足りなかったなというふうなところで反省をしているというふうなところです。つきましては、方向性といたしましては、先ほど言った方向では間違いなく進んでいるところでございますが、一層検討を進めまして、最終的にどういった形が検討経緯を公表するのに適当なのか、そこら辺も含めて考えてまいりたいというふうに思っているところでございます。
◆白井よう子
教育ビジョンで平成27年度までの8年間ということで、かなり大きなスパンでのビジョンですから、本当に産みの苦しみが伝わってまいりますけれども、私はこのビジョンをいただいて読んだときに、とても奥の深い言葉、これなんだという言葉を自分なりに発見しまして、1つは「子どもには自分自身を変え、未来を変えていく力が秘められています」。この言葉って当たり前のことなんですけれども、持っている宝物を自分でも気がつかないし、周りでも磨こうとしないし、途中で磨かれていないままに大人になっちゃうことが多いので、この持っている可能性を学校も地域も家庭も総がかりでこれを磨いていかなきゃいけないんだなということだと思うんです。
もう一つは、これもよく聞く言葉なんですけれども、「子どもは夢や希望を見出したときに物事に対する意欲や関心がわき、驚くほどの成長を見せます」ってこの言葉、私は本当に我が意を得たりという思いをしているんですけれども、よく学校の卒業式とか何か文集とかで希望を書かせますけれども、なぜ希望を持つのかというところに踏み込んでいることがなかなかないんです。まさに、夢や希望を持った瞬間になぜそれを持つかと言ったら、それは自分が強くなるためだと。何か困難があっても乗り越えていくためなんだということをしっかりと意義づけるということ、これも私はビジョンから言葉を見まして、子ども自身が勉強して、何か友達とかかわって、時にはけんかもするけれども、でも楽しいって、楽しい領域の手前でも終わってしまっている現状ですので、ですので、このビジョンをしっかりと策定をし、できれば、もう少し早目にこれを示していただきながら議員の意見も聞いていただきたかったなというふうな思いがしているものですから、私、個人的にはビジョン、欠けていた2つの言葉を取り出していただいて、これに向かってどう総がかりで行っていくかということを、非常に私はこのビジョンに秘められた思想性に関しまして感動しているんですけれども、それに沿って少しずつ質問させていただきます。
これはこの委員会で出ている資料じゃないものですから皆さんお持ちじゃないかと思いますけれども、ない方にもわかるようにお話しします。
小さいころからテレビゲームを見てきた子どもはどういうふうになっていくかというと、脳の発達はそういうメディアを通した子どもの脳の発達と、それから会話とか人間の接点の中で出来てきた子どもの脳とは全然違うんだということ、これはもう既にご承知かと思いますし、私は昨年度、この委員会に所属していたものですから、何とか対策を講じてほしいというふうに訴えたんですが、ここまでわかっていながらこのことを少し心配しながら、あるいは何か検討していることがありましたら、教えてください。
◎新教育制度
推進担当課長
脳のお話でございますけれども、脳というところにこだわって、何か特定のものがあるというふうな形で、当初検討していたわけではございませんで、あくまでも一例ということで例を出させていただいたという経緯はございます。いわゆる外遊びと家遊びともうしましょうか、外で友達同士小さいときから何らかの遊びを通じて育ってきたお子さんと、また家の中で、いわゆるテレビ、あるいはゲーム、内的なゲーム、これをすべて否定するわけではありませんが、そういったものを主体として生活されてきたお子さんが幼稚園に入園する段階、あるいは小学校へ入学する段階では多少違いが出てくるんではないかというふうな意味合いでそういうふうなものを例として挙げさせていただいたケースでございます。今後、これをどうするかというふうなところでは、先ほど答弁漏れましたけれども、ビジョンは理念をあらわすものでございまして、その下に具体的な施策をあらわします教育振興推進計画、仮称でございますが、こちらも来年度早い時期といいましょうか、発表していきたいと考えておるところでございますが、こういった中では生活習慣、あるいは家庭で何ができるか、あるいは幼稚園、あるいは小学校の小1プロブレムの解消ですとかいった中で対応策をとらえて検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
◆白井よう子
きょうは時間がありませんので、余り多く言いませんけれども、ゲーム脳についてもう少し危機感を持ってこれから研究をしていただきたいと思います。
それから、豊かで確かな学力を育てますということが一つの目標としてあるんですけれども、そういうことで本区としても非常にこのことに力を入れていただきまして、予算も随分つけていただいたようですけれども、学習指導講師ということがあります。これが今まで名前何でしたっけ。いろいろ名前があるんでわからないんですけれども、もう少しちゃんと資格を持った方を採用するということで、試験も終わったかと思うんですけれども、何人応募してきたのか、何人合格をするのか教えてください。
◎指導室長
従前のスタディサポーター、来年度から学習指導講師というふうに非常勤職員化するところでございます。先般、募集をしましたところ、129名の応募がございました。その中で書類審査いたしまして、121名が第一次選考を通過しております。その後、ご自身のほうからご辞退をなされた方等々ございまして、計101名の面接を実施したところでございます。この後、まず最低各学校・園に1名ずつということで、80名程度の合格者を出す予定でございます。
◆白井よう子
かなり充実した内容だと思うんですけれども、学習指導講師は各学校に1名というふうに聞いているんですけれども、1名では対応できないところもあるかと思いますし、要らないところはないかと思いますけれども、その辺の配置はどうなんでしょうか。
◎指導室長
各学校に1名というのは、今特別支援教育が始まりまして、通常学級の中にも特別な支援を必要とする子どもたちがいるということ、それから学級の中で学力の程度にやはり高低の差がきちんとあるんだということ、この辺対応するために、学級に入る教員は数が多いほうが一人ひとりの個性、あるいは能力を伸長させることが可能であるという観点から、各学校に1名を配置して、なお、その1名についてはそれぞれの学校で校長先生の判断によってどの学年に配置するかは考えていただくということを考えております。
また、1名で十分なのかという点につきましては、これ以外にも理科教育振興のために理科支援員というのを希望校に配置いたしますし、また学生のボランティアとしまして、従前の教科学習ボランティア、これを有償のボランティアとしまして、学習支援員として、これも各学校1名ずつ配置しようかなと思っています。
また、学習指導講師もこの後4月になってからそれぞれの学校の新入生の数が確定するわけですけれども、その中で一つの学級の子どもの数が非常に多いと。1年生の新入生ですけれども、新入生の一つの学級の子どもの数が非常に多いというところについては、別途加配を考えていきたいというふうに考えております。
◆白井よう子
わかりました。それから、本区で就学援助の家庭が多いということで、中学生もそうなんですが、平成6年小学生が認定者が17.4%、18年になりますと34.5%になっていまして、中学生は21%から40.5%というふうにほぼ倍になっております。区別で見ますと、足立区に引き続き、板橋区は非常に高い率で就学援助を受けている家庭が多いわけですけれども、この前やりました全国学力テストのクロス集計にもありましたけれども、板橋区は特別にこの就学援助を受けている家庭が多い。それが学力と相関関係があるということが分析をされております。この辺の現場の教員の方々とか、あるいは
教育委員会はどのようにお考えでしょうか。
◎指導室長
先般、提出させていただきました全国学力調査の結果の集計でございます。そこに確かにアンケート、学校長に対するアンケートとその学校の子どもの学力との相関を見ると、そういうふうな項目がございまして、その数値から見ますと、確かに就学援助の率が高い学校ほど学力調査の結果が低いということが読み取れます。ただ、それが具体的に例えば要保護家庭なのか、準要保護家庭なのか、そういった分析はしておりませんし、全国的にもそのようなデータが出ているわけですけれども、もう少し詳細な分析調査が必要かなというふうに考えております。
◆白井よう子
就学援助を受けている家庭がこういうふうに学力が少し劣るみたいな、こういう分析って、私何かおかしい気がするんです。私の知っている人は、突然の出来事で生活保護の家庭になってしまったんですけれども、早く何とかこういう生活を脱出したいという思いの中で、子ども3人がんじがらめで一生懸命頑張っている中で、いつまでもこういう状況じゃないから、いずれは脱出できるから頑張ればできるからって励ましてきたんですけれども、そうしましたら塾にも行かないで、ただひたすら親の後ろ姿を見ながら勉強して、ある大変難しい大学に受かったってこの前報告をもらったことがあるんですけれども、私この辺もう少し学校のほうとしても、こういう子どもたちに光を当てていただきたい。教材を買うのに別に教育の機会が均等ですから、お金持ちのところが教材買えて、お金のない方が買えないということじゃないわけですから、同一のものを均等に受け取りながらやるわけですから、この子どもたちの心に何か学ぶ意欲とか生きる意欲とかということを、もう少し吹き込みながらこの子どもたちが本当に全力で頑張ったらこんなに夢が実現したんだ、というようなことをもう少し学校としても取り組んでいただきたいなというふうに思っているんですけれども、こういう分析結果出ないようにお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎指導室長
委員ご指摘のとおり、言葉は語弊あるかもしれませんが、貧富の差でもって例えば教育で差別をするということは絶対にあってはならないことであるというふうに認識しております。また現在、実際に学校の現場でもって教員がそういう経済的な理由でもって子どもを区別したり、差別したりしているということは私はないというふうに認識しております。また今後ともそういった経済的なもので、もし差がつくようなことがあるんだとすれば、区としても何とかそれに対応する措置を考えていかなくてはいけないと思いますし、また学校でもそういったことで差のつかないような対応をきちんと考えていくべきであるというふうに思っております。また全国のこういったデータもそうですけれども、今週刊誌等でもやたら家庭の経済力と学歴みたいなことを一々取り上げるといいますか、そういったことに焦点を当てて、非常に大きく取り上げるような風潮がございますけれども、そういった風潮に流されないで教育を行ってまいりたいというふうに思っております。
◆おなだか勝
現在、20年度入る前の段階ですけれども、57のうちの17が委託学童クラブ、40が直営委託ですけれども、委託の学童クラブに対して委託費を決定するための根拠、積算根拠ですけれども、何が幾らで、何が幾らで、どういうような根拠でそれを決めているのか、まず教えてください。
◎児童課長
学童クラブの委託を進めるに当たって、委託経費の根拠というご質問がございました。これは、基本的に人員を配置する人件費をもとにしてございます。まず人件費が、これは45名程度で細かく言いますと、正規職員が1名、それから臨時職員。それで非常勤、臨時職員については時間単価1,020円とか、それを足し上げてございます。45人学童についてはトータル925万円ほど、70人学級については1,515万円ほど、90人学級については1,680万円ほどと、それぞれ人件費をもとに、それから賄い費、おやつ代でございます。それから運営管理費、これもそれぞれ45人、70人、90人とランクを設けまして、積算をしております。
例えば45人学級では、管理運営費については162万、70人については252万、90人については324万、賄い費については予算組みますけれども、実績見合いということでございます。
以上でございます。
◆おなだか勝
ということは、委託費を決定するには、人件費を計算したものと、賄い費と管理運営費とこの3つからなるんだというふうに理解してよろしいわけですよね。そうしたときに、委託を受けたほうの法人が今度は株式会社でもオーケーになっていますから、利益を追求をしてきますよね。その法人が利益を追求しようとすれば、今おっしゃった3つありましたね。人件費と管理運営費と賄い費、どこを削って利益を追求しようとするのか。あるいは利益は管理運営費の中からとってくれという話なのか。どこで彼らは利益をとったらいいのか、どのように考えていますか。
◎児童課長
それぞれの法人の利益に対する考え方なんですけれども、基本的な委託費の総額の中でやりくりをして、委託費で賄える分、それから全体的に法人としての利益を得られる分とあろうかと思いますけれども、基本的に学童クラブについては大きな利益は望めないという認識は各法人にあろうかと思います。その中でも例えば法人に対する運営費の60%までを法人本体に組み込める仕組みがございます。運営費の委託費の60%法人本体、ここで利益や積立金を出すというふうに法人は定めて考えているというふうに聞いております。
◆おなだか勝
今ようやく言ってくださった管理運営費の60%は本体という話ですけれども、管理運営費をそちらで積算する根拠、さっき100何十万とか言っていましたよね。それ自体というのが、本来どういうふうに使ってほしいから100何十万出すんですか。本部経費が最初から60%そこに入っていて、それプラスそうじゃない40%部分というのはこういうところに使ってくれという意味で管理運営費と言っているのか、その辺のところの根拠を言ってください。
◎児童課長
基本的に管理運営費、法人の本体に組み込める部分につきましては、法人自身で、例えばそれぞれの指導員の給料を計算したり、あるいは事務費、そういう分について管理運営費としてこれだけ見ている。それから、先ほどご説明したのは、新規に委託する金額で継続して管理運営費、次の年になると若干この金額は下がるということがございます。いずれにしても、法人自体の全体の事務費等に相当する分だというふうに考えてございます。
◆おなだか勝
ということは、2年目は管理運営費すらも下がると。だけれども、雇っている皆さんの人件費は計算の仕方がそちらのほうで時給1,020円で計算した人が幾らとか、あるいは正規職員だと幾らだとかという計算をしてもとにしていますから、彼らは忠実にそれを1年目からもし守って配置をしたならば、1年目から2年目にいくと、赤字になっちゃいますよね。そういうところについては全くしんしゃくはしていないわけですか。2年目、3年目になったときに人件費はもともとの金額から全く考えて上に上げてない。となれば、1,020円は1,020円のままだよと。年収300万円だったら年収300万円のままですよ。それでずっとやんなさいと。例えば30歳でお勤めになった人が50歳になっても60歳になっても300万は300万ですよという考え方でよろしいわけですか。
◎児童課長
確かに、区のほうの積算のそのまんまで人員を配置すれば、人件費等についての利益は出ないことになります。しかしながら管理費につきましては、これは積算根拠としては1人2,000円掛ける12か月という経費を積み上げておりまして、これは実は人件費、運営費が不足であれば利用することもできる、そのほかに残額が出れば500万円まで法人本体に積み立てが可能でございます。その中で全体の見直しでいっていただきたいというふうに考えてございます。
◆おなだか勝
区の考え方というのは、最初の人件費を考えるときに、こういう人員配置でやってください。時給の計算の人はこのぐらいですということを、これは児童課で考える理想的な人員配置でやってください。ところが、今のお話であると委託された法人はその中でその人員配置を自由に組みかえて、あるいは人件費を削ってその中でうまくやっていただきたいと、2年目、3年目以降はその中から人件費アップするならアップしてもらえばいいじゃないかという考え方でいいわけですか。
◎児童課長
人件費につきましては、役所の職員の入区10年目の常勤の人を配置する場合を基本としてございます。それから、臨時職員の単価、これは有資格者ですけれども、1,020円ということで、実態としてはこれで積み上げて人件費はある程度の余裕があるのではないかというふうに考えております。
◆おなだか勝
10年目というふうにおっしゃったんですよね。そうすると、18、19でもし入った方がいれば、二十八、九、あるいは30前後ですよね。今の実態で見ていると確かに委託されている法人は若い人が中心です。そうじゃないと多分できないでしょうね。この方たちも40、50になるんですよ、そのまま勤めていったら。今のような委託の人件費の積み上げのやり方をしていると、結局最初に相当人件費を切り詰めた段階から始めていかないと法人は5年、10年と板橋の仕事を引き受けていくことというのは非常に厳しくなるんじゃないかなというふうに思うんです。例えば1,020円とおっしゃいましたけれども、850円ぐらいからスタートしなければなかなか5年ぐらいはやってもらえないと。あるいは正規職員でやっている方も300万ぐらいのことで考えていらっしゃるんでしょうけれども、最初は200万ぐらいからスタートしないと、その方たちも10年勤めようと思ってもできないというようなことになってしまうんじゃないかと思うんですけれども、その辺の考え方は今私が言ったようなことというのは児童課としてはそのぐらいは予測はしていらっしゃいますか。
◎児童課長
ケースバイケースでそういう状況も発生する可能性はもちろんあろうかというふうに考えてございますけれども、それのバックデータと言いましょうか、学童クラブの職員の雇用開始期間、それから配置年度、配置開始、それから配置年数というふうな運営委託を開始したときから押さえております。その状況を法人の方のほうから報告を受けながらこれからの継続雇用、安定化に結びつくような方策を考えていきたいというのが役所のほうの方針でございます。
◆おなだか勝
保護者の皆さんとかお子さんたちはなるべくなら先生たちは変わってほしくないし、安定した安心した経営状態というのかな、学童クラブの運営を望んでいらっしゃるわけです。ところが、今の板橋の考え方でいくと、3年か5年で法人変わって、新しいところが若い人たちを集めて、また変わってくれればそれでいいなというような雰囲気が出てくる。そうならざるを得なくなっちゃうんじゃないだろうか。皆さん方だって給与は少しずつでも上がりますよね。年齢給で必ず上がっていきます。でも、委託される側としては変わっていかない、逆に2年目は管理運営費の部分だけは少し下がるぐらいの形であって人件費見合いはちっとも上がらないわけですね。こういったところというのは、今後お考え直しをしていくということはないですか。例えば3年、5年やった、継続的に同じところを受託している法人に対して、委託費用を少しでも見直しをしていくというようなことを考えていくことはできないんでしょうか。
◎児童課長
委託費用全体については、毎年見直しを、それは結果として予算に反映されたかどうかは別にしまして、見直していきたいというふうに考えております。安定した運営をしていただきたい。
ただ、先日の区長答弁にもございましたように、法律によって遵守すべきと定められる最低賃金については守られているというふうに認識しております。安価で良質なサービスを提供するということで、民間事業者の経営手法として、この法律に抵触するような低賃金で雇用されていない限り、賃金について、雇用者と被雇用者の間で協議によって定められる事項というふうにお答えをしてございますけれども、区としてはこの安定的、定着率を高める方策を委託料全体の話し合いの中で、法人とそれから区で安定したより高い保育の質を保つために安定雇用というのを話し合っていきたいというふうに考えてございます。
◆おなだか勝
ぜひ、もう少し人件費について、新規のときは毎回、毎回私も申し上げていますように、新しくもっと法人でいいところを呼びたいんであれば、もう少し考え直さなきゃいけないですよということに対して、児童課としてもそれは前向きにというのをおっしゃっていましたけれども、継続して3年、5年やってもらうようなためにも、委託費用の見直しということも継続的にやっているところですよ、に関して、今後考えていただきたいと思います。
それで、今そういう話が出たんで聞きますけれども、委託している場合の委託先の法人の出勤簿のチェックとかそれから人件費のチェックとか、人間変われば、それは報告があるでしょうけれども、そういった毎日、毎日の積み上げの話ですけれども、それからおやつ、おやつも直営の場合だと大分あれでしょうけれども、委託しちゃっているとなかなか見えないんじゃないかなと思うんですけれども、そういうところに関する毎度毎度のチェックというのはきちんとされているんでしょうか。それから随時管轄の児童館長が見にいっていますでしょうか。その辺のところの毎日の状況というのはいかがなんですか。
◎児童課長
出勤簿とそれから人件費の確認というお尋ねでございます。これは決算書を出していただきまして、出勤簿につきまして人件費料をチェックしてございます。
それから、おやつについては、これは実績払いになりますので、例えばおやつに1つ単価幾らで何個買ったというそういう実績払いで支出するものでございます。
それから、チェックなんですけれども、児童館長含めまして児童課の育成係には巡回指導員という、学童クラブの経験の多い、深い職員が2名配置してございまして、特に新しく委託する学童クラブ等については毎日のようにと申しましょうか、特に4月は落ち着かない部分がございますので、年間を通して委託学童クラブについては巡回指導員2名、4月については育成係の職員も含めて巡回指導を数多く実施しているという状況にあります。
◆おなだか勝
おやつのことは支払いの問題じゃなくて、聞いているのは中身なんですよ。どんなものを出しているかということについては、よくよく見ていただかないと、巡回職員が見ているなら見ているで構わないんですけれども、何を出しているような状況で、あるいはその辺に売っているおかし買ってきて、ばばばばとまいて終わりというそういう状況になっていないか。そういうものをきちんと見ていただきたいということですので、答弁は結構です。
さっきスタディサポーターの話が出ていたんで、それを残りの時間少しだけ。あと5分ありますね。
さっき80人ぐらいが合格者だという話がありました。年度の途中で、これは確定してからだという話でさっきお話しありましたけれども、当初予算とか、プレス発表の中のあれ書いてあるところで見ると、新小一と新中一で36人を超えるところの各学校に配置をしますよということでしたけれども、その場合、途中から採用というのは人が来るんですか。
◎指導室長
学習指導講師の件でございますが、先ほど申し上げました80名程度の正規の合格者でございまして、それ以外に、一応補欠という形でとっておきたいというふうに考えております。
◆おなだか勝
大体、新小一、新中一で36人のクラスがある学校というのは何校ぐらいを今想定されていますか。
◎指導室長
今のところ十数校を計算上は考えておりますけれども、具体的な数字につきましては4月以降になるかなというふうに思っております。
◆おなだか勝
板橋だけじゃなくて非常勤でとっていらっしゃる区というのはいっぱいあると思うんですけれども、大体そことみんな取り合いになっているのかなというふうに思いますけれども、この80何人プラス補欠の方たちというのは全部教員免許を持っていらっしゃるのかどうかということと、そうなんでしょうけれども、経験の問題ですけれども、もともと教員をやっていた方だとか、あるいは今、平成20年3月学校は卒業するけれども、採用で合格していない、そういうパターンなのかなと思うんですけれども、その内訳ってどんな感じですか。
◎指導室長
学習指導講師の受験者は必要要件として教員免許証を持っている者ということでございますので、全員免許は持っております。また受験者の内訳でございますが、今集計をしているところでございますので、集計が終わり次第お示ししたい。
(「大まか」と言う人あり)
◎指導室長
いわゆる新卒は非常に少なくて、経験者が多いというのが実態でございます。また、板橋区在住者が多く、それ以外の方があと半数ぐらいということでございます。
◆おなだか勝
さっき学習支援員という大学生ですよね。彼らは1,000円程度の交通費程度を今度は支払われてということなんですけれども、彼らのやることと、それからこのスタディサポーターのやることと、どういった区別を考えていらっしゃいますか。
◎指導室長
今度、学習指導講師は非常勤化に伴いまして、免許を必ず持っている者というふうな要件をつけております。これは今までのスタディサポーターは1人では授業できないと。要するに担任の補助という形でいたわけですけれども、今度の学習指導講師につきましては免許の中身にもよりますけれども、例えば1人でも授業を持つことは可能であるという意味では大きい違いかなというふうに思っております。学習支援員はあくまでも担任の補佐ということで、単独で授業は持てないという点で大きい違いかなというふうに認識しております。
◆おなだか勝
最後に、これ拡大されたこと、非常勤化されたこと非常に評価していますけれども、今後もっと拡大をしていくような予定、36人と言わず、小一、中一と言わず、例えば36人を超えているようなクラスにはなるべくたくさん配置するとかというのは、今後、来年、再来年に向けてはお考えの中にありますか。
◎指導室長
委員ご指摘のように、先ほど36人以上が十数校であろうということを想定しているわけですけれども、本当にそのとおりなのかどうかはまた最終的なデータを見ないとわからないわけですが、そういった路線でもって拡充していく方法がいいのか。あるいは今中一ギャップというのが大きな問題になっておりまして、これは小学校と中学校の授業の進め方が違う。端的に言いますと、小学校は学級担任がすべての教科を教える。専科もおりますけれども。中学校はそれぞれ教科によって先生が違う。これがいきなり小六と中一で違ってしまうというところにギャップを生む要因が一つあると言われております。それを埋める意味で、今小学校の高学年で教科担任制を取り入れるというところが全国的に出てきております。本区もそういった意味で教科担任制ということを導入していったほうがいいのか、その辺も視野に入れながら今後研究を進めてまいりたいというふうに思います。
○主査
それでは、所管の予算の審査の途中ではありますが、議事運営の都合上、この際、暫時休憩といたします。
なお、再開時刻は午後1時10分といたします。
休憩時刻 午後 零時07分
再開時刻 午後 1時08分
○主査
それでは、休憩前に引き続き、
文教児童分科会を再開いたします。
◆河野ゆうき
花粉症なもんですから、マスクしたまま失礼いたします。
まず最初に校庭開放指導員について、放課後子ども教室のことについては総括質問が来週月曜日あるものですから、そちらのほうでたっぷりとやらせていただきたいと思うんですけれども、ちょっとだけ生涯学習課長、きょうはまだ何も答弁なさっていないので質問させていただきたいと思います。
校庭開放指導員のことですけれども、53校でとりあえず第一段階ということでやるということですけれども、これは法人に何校かずつ委託するような形だというふうに聞いたんですけれども、何校ずつ、何社に委託してどういった法人がとっているのか、教えてください。
◎生涯学習課長
板橋を5つの地区、志村地区、赤塚地区、常盤台地区、板橋地区、高島平地区といった地区に分けまして、おおむね10校から十二、三校のブロックを単位として法人に委託をしたいというふうに考えております。
そこの部分につきましては、既に入札も終わっておりまして、これまで放課後の校庭開放の部分で委託をしてきた会社が4つのブロック、それからあとに参入してきた会社が一つのブロックを応札したというところでございます。
5つのブロックですけれども、落札したところは2社でございます。1社が4ブロック分、それから1社が1ブロックでございます。
◆河野ゆうき
ということは、1社で四十数校やっているところと、もう一つが十数校ということでよろしいわけですね。
四十数校やるというところは、どういった法人ですか。それとあともう一つの法人のほうはどういった法人か。
◎生涯学習課長
どういった法人かといいますと、委託業を受けていただくような形ですけれども、人材を派遣していただくような種類の法人でございます。
それから、四十数校受け持っていただくところは本年度も、学校の校庭開放について指導員を派遣していただいている法人でございまして、もう一社はこれもまた人材を派遣するような業種のところでございますけれども、特にベビーシッターのような人を派遣している、そういった業種の会社でございます。
◆河野ゆうき
株式会社ですか、それとも社会福祉法人とかそういった。
◎生涯学習課長
株式会社でございます。2社とも。
◆河野ゆうき
それで、今まで校庭開放というのは、例えばシルバーさん使っていたところも前あったかと思うんですけれども、それは今までもやっていた方たちと、今回はまるっきりその2社に委託するという形で、今までシルバーをやっていたところがどれぐらいあったのかというところと、今までの内訳を教えていただきたいんですけれども。
◎生涯学習課長
今までといいますと、平成19年度でございますけれども、それもシルバー人材センターに委託をしているわけではございません。今回、受託を入札にとった会社四十数校がやっているそこの部分の会社が今年度も実施をしているところでございます。それで、一部、土日、それから学校の休業日の午後、幼児とか中学生も含めて学校の校庭開放というのを学校開放をしている部分がございます。そこの部分につきまして、シルバー人材センターの方々にお願いをした部分もございます。それから、学校の受付員につきましては、現在もシルバー人材センターにお願いをしている部分でございます。
◆河野ゆうき
実際、どういうふうな人の集め方をしているのか。人材派遣会社ということで、例えば校庭開放指導員なわけですから、どういったものを放課後子ども教室ということで、今までのただの校庭開放というのとはまた第一段階ということで、今までとはニュアンスが違うのかなというふうに期待している方というのも多分多いんだと思うんですね。ただ、やることと言ったら今までの校庭開放をしっかりと夕焼けチャイムまで毎日実施するという程度なんだろうと思うんですけれども、そのときにどういった人たちが校庭開放指導員として1人常駐するのかということというのは、大変本当は大切なことなんだというふうに思うんですけれども、今のところの状況として、課長が把握している範囲で結構なんですけれども、どういった形で人材を募集しているかわかりますでしょうか。
◎生涯学習課長
それぞれの法人のほうで現在やっていただいている方も含めて足りないところについては新たに求人をして、それで対応するというふうに聞いております。
それと校庭開放の規模でございますけれども、放課後子ども教室という名前になって、それでこれまでの校庭開放かと言われることもあるんですけれども、この職員については、校庭開放がこれまでも十分じゃなかったということでございます。まずは子どもの居場所づくりをまずしっかりやろうというところから始めるという意味でございますので、校庭開放ということを充実する、それから日数を拡大するといったところで来年度は実施するものでございますので、その辺はご理解をいただきたいというふうに思っております。
◆河野ゆうき
求人誌の新聞みたいなのがあって、それがアイデムというんですか、その広告のコピーをいただいたんですけれども、そういう形で人材募集ということで株式会社アヴァンティスタッフですか、これが勤務地が41校で時給1,000円と。あとサンフラワー・A株式会社、こども事業部の方がこれが区内10校で900円ということで募集をかけているみたいなんですね。このアヴァンティスタッフというのは、12日水曜日に説明会をやって、そこで大々的募集をしているらしいんですけれども、これを見て来る方というのはどういう方が想定されるのか、私も非常に危惧しているといいますか、本当に学生のバイトさんみたいな方が来るのか、全く検討がつかないというか、いろいろな人が多分応募してくると思うんです。それに対しての当然時給が900円とか1,000円ですから、なかなかしっかりとしたこういう規定を何か持っている人というようなのは難しいと思うんですけれども、それで本当に安全は担保されるのか、そこのところが多分危惧されるところだと思うんですけれども、どういった方がこれに募集してくるのか、それは課長に聞いても難しいことだと思うんですけれども、どういった方が来ることを想定していらっしゃいますか。
◎生涯学習課長
仕様でこちらをうたっている方につきましては、この趣旨を伝えてありますので、小学生の相手をする業務であるということについては理解をしていただいているとは思いますが、これまでの株式会社アヴァンティスタッフの人たちが提供してきた人材からすれば、50歳、60歳代の方が多かったということがございますので、結果的にはそういった方が中心になった人たちが集まるんではないかというふうに考えております。
◆河野ゆうき
50歳、60歳代が多かったと、今まで。ちょっとこれで、今の質問から外れちゃうんですけれども、これは見ると、41校というふうにアヴァンティスタッフ書いてありますね。こっちのサンフラワーのほうは10校、足すと51校なのものですから、これほかのがあるのかなと思ったんですけれども、そこら辺わかりますか。
◎生涯学習課長
残りの2校につきましては志村一小と徳丸小でございます。
◆河野ゆうき
了解しました。
とにかく、こういう形で年齢が50、60と、本当それこそシルバーさんのような方だったりとか、あとは若くて学生さんぐらいの人が、もしくはいわゆるフリーターみたいな方が来たりとか、そういったことも懸念されると思うんです。そういったところを委託したからといって任せっ切りではなくて、ちゃんとしっかりとした指導員が確保できるかどうかちゃんと見ていただきたいということと、あとは当然これは総括でも言おうと思っているんですけれども、これで大きい大規模校というのはやはり人数が700人もいるような小学校があるわけですから、そこで1人のスタッフで指導員が1人で大丈夫なのかというふうな不安ももちろんあると思うんです。ですから、そういった面に関しては、これはぜひそれこそ代表質問でも教育長が言っていたかもしれませんけれども、それこそ補正予算でも組んでぜひこれは拡充しなきゃいけないところはしっかりと拡充していかなきゃいけないなと思うんですけれども、その点の認識は課長いかがですか。
◎生涯学習課長
まず人材につきましては、我々のほうも一義的なということはいかないと思いますけれども、しっかり子どもの面倒を見ていただけるということを確保していただけるようにこちらのほうも進めてまいりたいというふうに思っております。
それから、指導員の派遣の人数でございますけれども、この部分については当初のスタートは1名体制でやらせていただきますけれども、その状況に応じて体制の見直しというものは補正予算等で対応はさせていただいて、適宜図っていきたいというふうに考えております。
◆河野ゆうき
それと、これはぜひ検討していただきたいと思うんですけれども、地域のほうでこういう開放指導員がいるということで、当然今までの校庭開放とは違ってこれから放課後子ども教室を展開していくと、第二段階、第三段階というふうに進めていくんだということで、地域の方たちの関心というのは随分高まってくると思うんです。PTAの方や地域の方、保護者の方たちが見ていく中で、失礼な言い方なんですけど、あんな指導員で大丈夫なの、こういうふうなことでちゃんと見てあげる人が必要なんじゃないのというふうな話が出てきたときに、私はこういう形で契約してはいるわけですけれども、地域の人たちの中で、じゃあ、順番でローテンション組んで開放指導員的に私たちでやりましょうよとか、そういった話というのも出てこないわけじゃないと思うんです。そういったことというのも校庭開放指導員じゃないですけれども、第三段階にいったときに、そういったことというのも可能性としてあり得ると思うんです。そのときに、今20年度の段階で、1年間やってみて、やっているうちにあんな指導員、若いお兄ちゃんが来てやっているんじゃなくて、私たちでやらせてちょうだいよというふうな話が来たときに、契約上、もう契約しちゃっていますから、お金はそれで払わなきゃいけないのかもしれませんけれども、でも学校、小学校のほうで考えれば、その人はその人で雇っておいてもいいかもしれませんけれども、そういう形で移行していくと。そういうのは年度内でもう21年度になったらそうしましょうじゃなくて年度内でそういうふうに切りかえていく、そういうふうな姿勢というのは必要なんじゃないかなと思うんですけれども、次長、いかがでしょうか。
◎
教育委員会事務局次長
年度内の途中で1年間契約ですから切るということはできないですけれども、地域の方々が学校のそういうような放課後子ども教室の運営に加わることを否定するものではありませんので、それについては一緒に協力して次の年度に向けて円滑に推移できるような形をとっていきたいな。ですから、途中はオーバーラップしますけれども、地域の方々と契約した指導員1名ですが、その方々が協力して子どもたちの面倒を見る、こういう形もとれるように柔軟な対応を考えていきたいです。
◆河野ゆうき
というのは、法人に委託するというふうな話があったときに、ちょっと私もいろいろ小耳に挟んだことがありまして、学校開放協力会のほうで受けてこれを校庭開放指導員を回していくことというのは、できるんじゃないかというふうなことを言っていた学校もあったわけですね。学校というか、地域というか、元PTAのOBの方たちですけれども、そういう方たちもいらっしゃったものですから、ぜひそういうふうに前向きにいろいろ協力をしていこうというふうな考えの方たちがあったときには、ぜひ予算的な面でもお手伝いをしていただきたいなと思っております。
あとそれと、第二段階の学習アドバイザー5校のうち2校は徳丸と志村一小のことは置いておいて、3校。どのような形でアドバイザーはもう決まっているんでしょうか。どういう方が。
◎生涯学習課長
残りの3校につきましては年度途中、9月から第二段階を開始したいというふうに考えておりますので、まだ学習アドバイザーをだれにするということについては未定でございます。
適任を探してお願いをしたいというふうに考えております。
◆河野ゆうき
9月から始めるということですか。わかりました。9月から始めるということですけれども、ぜひ9月から3校と言わず、もっと進められるんであれば、ぜひ進めていただきたい。前進することには構わないと思いますので、ぜひそういったことを考えてやっていただきたいと思います。
それと、項目が随分変わっちゃうので2巡目でやります。
○主査
ただいまの河野委員で質問者が一巡いたしました。再質問のある方は挙手願います。
再質問につきましても1委員の質問時間を20分とさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
◆菊田順一
2巡目の質問をさせていただきたいと思います。
1点は簡潔に私の要望も含めて質問したいと思うんですが、いわゆる平成20年度も学校給食委託化、5校、順次、今委託化を進めていますけれども、
教育委員会といえども、板橋のいわゆる行政を進める上で、私どもの視点は一面区内業者育成ということを常々念頭に置いて、板橋にしっかり事業展開をしてもらう。そのために、行政とのつながりの中でも責任とその成果をそれぞれの業界にも逆に提案をし、期待しているところなんです。ところが、今日までの学校給食の委託を見ますと、我々から見ると大手というか、経験豊富な業者、こういうところがほとんど今板橋区入っているんです。これは、立場、立場あるんでしょうけれども、所管から言って、やはり食生活ですから、先ほどのいろいろな今日的な問題含めて、何か事故があったらいけないなというのが、それはそれぞれの担当の中では第一義的に頭をよぎる、このことは私は否定するものじゃないんです。ただ、経験があるか、ないかというのが、この民間というか委託の選定基準の第一に挙げられているというのでは、正直言ったって100年たったって経験のない、そういうところは実現しない、こういう思いがあるんです。ですから、20年度、もう間もなくですから、業者選定もしておると思いますけれども、あえて分科会で今後、そういうこともきちんとしんしゃくした上で、決して契約案件の建設を初めとするそういう業種だけじゃなくて
教育委員会としての同じ方向で業者選定、委託、こういうものをぜひ考えていただきたいと思うんですけれども、まず1点、先にお聞きいたします。
◎学務課長
給食調理の民間委託の話でございます。20年度区内
小・中学校76校中55校が民間委託の学校ということでございまして、20年度から5校新規に委託するというふうな状況もございます。委員おっしゃるとおり、この55校はすべて区の外、区外の業者ということでございまして、私ども、新規校を選定してその学校を業者にお任せするといった場合に、その会社の給食に対する経験度につきましては、重要な部分というふうに考えているというところでございます。それは、翻って、やはりその学校へ通わせている保護者の方々が期待する安全で安心な給食をつくれるか否かというふうな部分に起因するところが大というふうに考えているゆえんでございまして、経験の有無というのは大きな意味をなすのかなというところでございます。さりとて、委員おっしゃるとおり、区内業者の育成につきましては、区の行政をあずかるものとして常に念頭に置いておかなくてはいけない命題でございますので、その点で区内業者、なかなか経験のある業者が出てこなかったというふうなところが、今日の状況を招いているのかなというふうな思いもいたします。
したがいまして、今後区内業者の育成という観点からも区内の業者さんにでき得るところがあるんであれば、そういう給食の関係のところでどういったところが問題になっていて、どういうふうなところを勉強していただければというふうなところもあれば、適宜適切な方法を探って情報提供等をしていきたいなというふうに考えているところでございます。
◆菊田順一
もう結構です。ひとつ、今後そういう視点も大事にして進めてもらいたいなという要望を持っております。
角度を変えて、昨年区内のいわゆる学力テスト、これは全国的な学力テストやったら低下をしていると、こういう発表がなされまして、ある意味では私どもも心配をしているんです。それで、お尋ねいたしますけれども、今学級崩壊とか、学力の低下、これについては学力、その時々の学年の基礎学力に追いついていかれない子ども、これが学級崩壊のもとにもなり、そういう子どもたちが余計ふえれば全体的なレベルが下がり低下していると言わざるを得ない、こういう中では基礎学力を引き上げていくという手だての中には、少なくともわからない、そのわからないというのをそのままにして学年がどんどん上がっていったってわからないものはわからないんです。だから、基礎学力を上げていくという点では、子ども一人ひとりのわからない部分をどこかで補完していかないと、基礎学力というのは全体的にレベルアップされないんじゃないかな、というのを私は個人的に思うんですけれども、まずその点の見解を指導室長にお聞きしたいと思います。
◎指導室長
前回の全国学力調査の結果で学力の低下というふうなことが、あのテストの結果ではそういうふうなことが読み取れるわけでございます。また、それ以外の全国的な調査等々見ましても、全国的に今よく七五三というふうな言い方されていますが、授業についていけるのが7割で、まあまあ理解できるのは5割で、3割が理解できないでいるというふうなことを言われております。この委員おっしゃるのは七五三で言うところの3の部分、この部分についてどのようにしていくのか。その辺の基礎学力をきちんと保証していかない限り、学力は上がらないだろうというご指摘だと思います。まさしくそのとおりだと思いますし、その基礎学力を向上させるためには一人ひとりのどこでつまずいているかということの発見とともに、個別に指導していく必要があるだろうというふうに感じております。
◆菊田順一
まさしく指導室長と意見が一致したんでうれしいんですけれども、いわゆる現実、低下した原因というか、そういうものを
教育委員会としてしっかりある面では把握というか、受けとめていると思うんです。ただ、今後の対応として考えられるのは、今くしくも室長のほうでは3割と言いましたが、したがって3割の子どもたちの学力を上げていくためにはいろいろな手だてがあると思う。例えば学校教育の中で、何か今補修的な、補完的な授業によってほかの子どもたちと同等の学習をしっかり身につけさせるというのも一つの方法でもあり、あるいは今よく早寝早起き朝ごはんなんて言うけれども、何かちらっと聞いた点ではそういうお子さんというのは、比較的学力テストにおいてもレベルが高いと、こういうふうに聞いたことはありますけれども、やはり家庭の中でのいわゆる勉強、できる状況とできない状態と、それぞれ個々の家庭ですから、なかなか立ち入ることはでき得ないにしても、そういうところの指導というか、理解を得てやるとか、あるいは行く行くは放課後の子どもプランの中で第二段階で、私は正直言って宿題をさせるだけが子ども教室じゃないだろうと。だから、やはり中にはそうした学校教育の中で足りなかった部分をそういう時間を有効に使いながら学習をさせる、これも一つの手だてだろうと思うんです。そういうことを考えあわせていくと、学校の先生と生徒だけじゃなくて、今たしか板橋では教科書、指導のもとになる教科書の選定は同一ですよね。区内の
小・中学校の教科書については。だから、それをやはり子ども教室で言えばサポーターだけじゃなくて、例えば地域の人、そういう人たちがある程度教える場面があっても私は十分かえって効果が出るんじゃないかなというふうに思いますし、何かそういう手だてをしっかり立てていかないと、七五三と言われたから3割というんだけれども、その3割のお子さんをそのまま突き放してしまったら、それは当人にとっても、あるいは板橋区の教育のレベルそのものの上昇にはつながらないんじゃないかと思うんですが、その点はいかがですか。
◎指導室長
基礎学力を向上させるための手だてということでのお話かと思います。
まずは学校としては放課後であるとか家庭であるとか、そういったところに期待するのではなくて、正規の授業の中でいかに一人ひとりの力をつけるかというところが問題というか、そこが一番力を入れていかなくちゃいけないところだと思っていますし、教員というのはそのためにいるものだというふうに私は理解しております。
ただ、現実に小学校の高学年ぐらいになって、あるいは中学校入っても九九ができないお子さんもおります。あるいは自分の名前を書くのがやっとという程度のお子さんもいます。そういった子たちは、じゃあそのままでいいのかということについては、やはりそのままではいけないんだろうと。じゃあ、どうするのかということになるかと思います。そこで、今までいろいろな全国的な調査なんかも行われていますが、特に四則計算が小学校4年生で終わるわけですが、その時点でつまずきのある子どもがまず一回出てくるんです。小学校4年生と小学校5年生の間で一つの学力的に段差があると言われております。それから、あと中学校入ってからということで、そういった意味でも今
教育委員会のほうで進めております幼・小・中の連携、これを強化しながら学力を高めていくということは大変重要なことになってくるだろうというふうに一つは考えております。
もう一つは、放課後等々を使って、学習が足りない子どもについては、何らかの意味で先ほど申し上げました個別指導を行っていく必要があるだろうと。その個別指導もなかなか必要ニーズのある子どもたち一人について一人の人をつけるというのは難しい部分がございますので、個別指導に適しているのは私はITだろうというふうに思っております。そういった意味では、コンピュータを利用した学習、あるいはそのためのソフトをつくる等々をこれから研究していく必要があるのかな。それができることによって学校でもできるし、授業中でもできるし、放課後でもできるし、あるいは家庭でもできるというふうな方策が見つかるかもしれない。そんなふうな観点からも研究してまいりたいというふうに思います。
◆菊田順一
時間がなくなっちゃうから、それと私が考えているのは、中学校は専科だからそれぞれの科目によってのいわゆる専門の先生がつきますからあれですが、小学校はいわゆる全教科という形でいくと、正直言って先生の中には、私は国語が好きであるし、そっちの方面は得意だという先生もいれば、あるいは私は理科系が好きだとか、先生によって多少のバラツキというか、程度の違いというのは教員ですから総合的にあるにしても、そういう思いがあると思うんです。ところが、実際にはこれから新年度で小学校の高学年、英語学習、これが始まったり、あるいは指導要綱、これが何かもう改訂されたのかな、そういう点では今度は授業がいろいろな面でふえてくる、こういう形の中では先生自身がちょっと対応にどうなのかなという戸惑いが私あるんじゃないかと思うんです。だから、逆に先生方自身のフォロー、これはこれから必要になってくるのかなと。そういうものも時間がありませんから端折ってあれしますけれども、結論的には今度の20年度の「いたばしNo.1実現プラン」、あるいは20年度の予算にそういうものが網羅されていないんですよね。そういう部分が。私は一番肝心じゃないかと思っている。その肝心なところが残念ながら、例えば学習のためにサポート的に配置しますよというだけのことであって、肝心なところがまだまだ足らないのかなという思いを私個人はしています。その点で、今後それを進めていく、今言ったソフトもいいですよ。そういうものをやるときの、いわゆる一年待たなければいけないのか、一年待つということは子どもの世界にとっては大きな差ですよ。できれば、早目にこれはと思うのはやったほうがいい、こういう思いを持っていますが、その点についての見解をお聞きしておきたいと思います。
◎指導室長
特に小学校の教員でございますが、小学校の教員は教員養成課程、教員養成課程は大体文系でございます。ですから、教員になるときに、そもそも理系が苦手だというふうな先生が多いということも事実でございます。そういった点からいいますと、先ほどの基礎学力に結びついてくるんですけれども、算数であるとか、理科であるとか、こういった学習を充実させる、あるいは学力を高めるためには、何らかの研修、専門性を高めるための研修を行っていかなくてはいけないでしょうし、また午前中の答弁でもお話しさせていただきましたけれども、教科によっては担任の先生に、学級担任に任せるんではなくて、算数は算数、国語は国語、あるいは必要に応じて、英語は英語の先生というふうに教科担任制を導入して、それぞれの教科の学力を高めていくという方策なんかも必要かと思っています。そういったことも含めて、これから研究、検討を重ねてまいりたいというふうに思います。
◆かいべとも子
来年度、子ども家庭支援センターが課に昇格するということで、先日、グリーンホールで拝見させていただいて、地域の若いお母さま方が0・1・2(おいっちに)広場に来て、中にはおじいちゃんがお孫さんを見ていたりして、すごく微笑ましい様子を拝見させていただいたんですけれども、特に来年度、センターで目玉というか、この点に力を入れて進めたいという点があればご説明をいただきたいんですけれども。
◎
男女社会参画課長
来年度の子ども家庭支援センターの体制についてのご質問でございます。来年度、子ども家庭センター、課になるということで、一つの大きな柱は相談機能の強化、充実を図るということを大きな目玉としております。これまで16年度から先駆型子ども家庭支援センターとして虐待に主に積極的に対応する体制をとってきたわけですが、この4年間の蓄積等を踏まえまして、より子どもと家庭に対する総合的なケースマネジメント機能を強化をしていきたいということから、体制機能を強化をするということが、今回組織改正をする大きな目玉となっております。また、組織改正に当たりましては、すくすくカードですとか、赤ちゃんの駅など、一般的な子育て支援の機能もすべて担うことはなかなか難しいわけですが、入り口のところ、窓口論のところで子育て支援という部分を担うというところを今回課としての大きな柱としております。
いずれにしても、相談機能の強化というところが一番大きな柱となっているところでございます。
◆かいべとも子
これは個人的な意見なんですが、スペース的にちょっと狭いかなという感じもしたんですけれども、例えば入り口にいろいろなチラシが重なるようにしてたくさんあって、もう少しスペースが望めるものであれば、提供したほうがいいんじゃないかなというもう決まったスペースで今言うのは何なんですけれども、あの中に、同じフロアになぜか奥のほうに保健福祉オンブズマンというお部屋があって、済みませんちょっとのぞかせていただいて、それは全庁的な課題だと思うんですけれども、できれば、ああいうスペースもそっくり、せっかく新体制になったんですから、提供したほうがいいんじゃないかななんていう感を抱いたんですけれども、それは
男女社会参画課にお話しするというよりも全庁的な課題なんですけれども、相談室もこれから拡充するにはちょっと狭いかなという感もしたので、その辺、今後の展望というか、予定はいかがでしょうか。
◎
男女社会参画課長
今回、組織改正に当たりまして、従前から保健福祉オンブズマン室と同じグリーンホール3階、フロアをシェアをして使っているというところがございますが、今回組織が拡大されるということに伴いまして、若干相談をしながら先日見ていただいたような形で少し支援センターのほうに場所を提供いただいたということでございます。実際には政策的な話にもなりますので、与えられたスペースの中で共有しながら使っていくというところが現在の私どもの方針でございますが、また一方で家庭支援センターが与えられているスペースにつきましては、使いやすさというところを加味しながら、より情報提供、今ご指摘いただきました情報提供の方法等につきましては工夫を重ねていきたいというふうに思っております。
◆かいべとも子
20年度、そういうご相談を受けて、その先の話になってしまいます。これは要望なんですけれども、代表質問でも総括質問でも我が党の中村幹事長が提案したんですけれども、子育ての総合センターみたいなものが地方に行きますとかなりあります。大津市のゆめっこという総合センターを見たんですけれども、かなり充実した内容で、ここは家庭子ども支援センターということなんで、将来的にはぜひ1年間蓄積されて、それを反映できるようなそういう総合センターをほかの課とまたぐかと思うんですけれども、ぜひそういう提案もできるような相談を生かして、ぜひ計画も練っていただいたらありがたいなということで要望いたしたいと思います。
2点目、その中でボランティア、これ課がどちらになるかわからないんですけれども、ボランティアの方が結局、そういうセンターとか施設の場合には職員だけじゃなくていろいろな方々が出入りをして、そしてまたそういう情報交換とか、交流の場を提供して、その方々に区に力をかしていただくという場面もあるかと思うんですが、そういったスペースの提供は今後あるのかな。ちょっと先ほど狭いという部分で、もしそういったお部屋も今後提供できたら、そういった方々も活用できるんじゃないか。またそういう場を与えることによってボランティア力とか地域力が育つんじゃないかなということを感じたんですが、いかがでしょうか。
◎
男女社会参画課長
確かに、今後の課題の中ではそういった実際にボランティアで活動していただいている方もございますので、活動のスペースといった課題はあるかと思っております。ただ、実際に現状としてはあいている時間のあいているスペースを活用しながらというような工夫をしてございますので、今後事業の展開の中でそういった部分についても検討していきたいというふうに考えてございます。
◆かいべとも子
それと、私たち勉強する意味でいろいろな各地の施設に行くんですけれども、センターの職員の方はそういう研修とか視察の機会というのはあるんでしょうか。
◎
男女社会参画課長
私ども子ども家庭支援センターを開所するときには他区で実際に行っております子ども家庭支援センターに見学に行ったりですとか、あるいは逆に板橋はかなり早い取り組みをしておりますので、見学を受けるというようなことから、他区の情報、あるいは他都市との見学等もいただいておりますので、情報を逆にいただくという機会がございます。また、東京都の役割として区市町村の対応力強化ということから、民間も活用した研修制度を活用して体系的にプログラムをかなり組んでございます。そういったところにつきましては、経験等を踏まえながら積極的に研修を奨励するというところもしておりますので、そういった機会は十分に与えられているかなというふうに思っております。
◆かいべとも子
23区の中では、赤ちゃんの駅とか、私ども本当に職員提案ですばらしいものを発揮されて、学ぶところ大なんですけれども、できれば、板橋区はいろいろな意味で先駆的にやっていただければさらに東京以外でもそういう情報を集めて、さらに拡大していただけるとありがたいと思いますので、要望をいたしたいと思います。
ですので、予算等の限られた中であるかと思うんですが、例えばセンターの年に1回とか年に2回、代表の職員の方が行ってセンターの中でご報告するとか、そういうこともあり得るかなと思いますので、ぜひさらなるそういう研修を広げていただけたらと思います。子ども支援センターについては以上です。
それと、先ほどの2点目で河野委員が質問した放課後子ども教室の指導員の件で、実は私も河野委員と同じでチラシを偶然私的なことですけれども、自分の長男がアルバイトを探して折り込みチラシを見ていたときに、見つけまして、私もえっという感じでびっくりをして見たんですけれども、やはりああいった形で人を募集する場合には、どうしても自分の息子を基準にしたら間違いなんですけれども、まず値段から入っていくというのが皆さんの目にするところなので、やはり内容を深く理解して応募される方がどの程度いるのかなと思ったときに、もう少し先ほど河野委員が質問をされたのに重なるんですが、担当の課でもその辺の、例えば面接の段階でかかわるということは可能なんでしょうか。
◎生涯学習課長
法人の活動ですので、面接の場に立ち会うということについてはなかなか難しいというふうに思っております。ただし、委託の趣旨等につきましては、法人に十分伝えて、子どもたちの安全管理をしっかりできるように人材を派遣してほしいといったところでは、しっかりこちらから要請をしたいというふうに考えております。
◆かいべとも子
私も一家庭の主婦として目にしたのと同じように、区民の方々も恐らく同時に目にする小学校のお母さま方もあり得るかと思うんです。そういったときに、そういうお問い合わせがあるか、ないかは別にして、安心してそういう校庭開放を利用していただけるように、何らかの事前の対応をしていただければありがたいかなと思います。いかがでしょうか。
◎生涯学習課長
事業を実施する、開始するに当たりましては、各メンバーにつきまして、区のほうからも実施に当たっての指導をしっかりしたいというふうに考えております。それから、安全指導のためのマニュアル等も用意をして、いろいろなことが起こった場合にはこういうふうに対処するということについては徹底を図っていきたいというふうに考えております。
◆かいべとも子
板橋区の放課後事業については、PTAの方々、かなり注目されている部分でありますので、そういったことも考えながら対応していただきたいと思います。
放課後子ども教室については、今は校庭開放ということで、私も勉強不足であれなんですが、職員というか、臨時職員みたいな方が決まった曜日に来られているのを私も読み聞かせでボランティアしているときに、そういう校庭開放の担当の方がいるんですけれども、そういう方が長くされている。お互いに顔見知りですので、安心感があるんですけれども、例えばああいうアルバイト的な契約ですと、当然途中で変わるということもあり得るかなと思うんです。その辺の中身について、いかがでしょうか。
◎生涯学習課長
今多分かいべ委員がお話になった校庭開放の職員というのが、現在体育課が派遣をしている校庭開放の指導員に当たる人間だというふうに思っております。なるべく長い期間について、同じ学校で指導していただきたいというふうに思っておりますけれども、事情に応じて変わってしまうということもあり得ます。そういったところについてはしっかり受託した法人が変わりの人間をしっかり派遣をしてもらうといったところについては、しっかり契約の内容を履行していただきたいというふうに考えておりますので、人は抜けたとしても、ちゃんと次の人が補充されるということでは、しっかりそういった部分については確保していきたいというふうに考えています。
◆かいべとも子
結構、学校という施設柄、ボランティアの方とか、PTAの方がかなり出入りをしたときに、私もそこで9年ボランティアやっているんですけれども、余りそんなに変わらず、二、三名ぐらいの方がずっと常時いらっしゃって安心してお互いに同じ場を使ったりする場面があるんですけれども、そういったことを思ったときに、今後そういったこちら側としては同じ方をということでも、パートかアルバイトの方途中でやめたりということがあるので、その辺の契約の中身とか、重ねて申し上げるようですけれども、その辺もしっかりと事業者のほうに、仕事の内容がお子さんを相手にするものですのでしっかり契約内容にも踏み込んでかかわっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎生涯学習課長
契約の内容についてはしっかり履行していただくということについては当然こちらのほうもしっかり気にとめなければいけない事項ですので、そこのところについてしっかり確認をしながらしていきたいというふうに思っております。
◆かいべとも子
そうしましたら、本当は先ほどの家庭支援センターのことを深くお話ししたかったんですけれども、所管がさまざまかと思うんですけれども、0・1・2(おいっちに)ひろばというのが2か所現在成増とグリーンホールにあるんですけれども、板橋は53万人ということでかなり大きい区の割にはこういった施設が、小さいというか少ないかな。もちろん児童館にかなり分散というか、地域型で進めていらっしゃると思うんですけれども、区として総合型のようなものをつくる予定はないんでしょうか。
◎児童課長
大型の子どもの総合的な施設というような観点でのご質問かと思いますけれども、先日、区長のほうからもご答弁いただきましたように、大型の、ほかの他都市の実情等も研究しながら、あるいは立地条件や財政の面が許せば、立地条件が非常に難しいと思うんですが、そういう大型の施設についても検討をしてみたい、研究をしてみたいというふうに思っております。
◆かいべとも子
実際にそういうのは所管課のどなたかが視察に行ったというのはありますでしょうか。
◎児童課長
先ほどございましたゆめっこ等々については特に視察に行ったということではなくて、どういう状況なのか、インターネットで調べさせていただいた、その程度でございます。
◆かいべとも子
私たちが行ったから言うわけじゃないんですけれども、ぜひ、お忙しいかと思うんですけど、大きな事業をするのに、いろいろな先進施設を見ることも大事ですので、ぜひ行っていただきたいと思うんです。それはなぜかと言うと、板橋区はかなり高齢者に優しい事業も多くて、ちまたで年をとったら板橋という声を聞いたことがありまして、大津の先ほど言ったゆめっこの総合支援センターの所長さんがおっしゃっていたんですけれども、非常に市内の利用率が高くて、近隣の市からも利用が多くて、現在無料の施設なんですけれども、他の市については有料にしたほうがいいんじゃないかというぐらいの利用があるんです。それで、実際に京都からとか近隣のところから若い世代がどんどん越されているという数値も出ているそうです。やはり、今課長がインターネットでごらんになったというふうに、子育て世代の方々はそういった情報ってたくさんお持ちですので、そういうところに来て見ていただくとすごくわかるんですけれども、ワンフロアがそこの施設だけ、特に木の床段になっていまして、それで、木の砂場というのがあるんですね。こういう丸い何種類かの木でできた、のみ込んでも大丈夫なような木でできた砂場のようなものがあります。そこに、お子さんたちが本当に楽しそうに遊んでいるんですけれども、本当に先駆的なさまざまな施設がありまして、お金を取ってもいいんじゃないかというぐらいな施設なんですけれども、そういったものがあることによって若い世代の方が来ますというお話ですので、ぜひ子育てするなら板橋へと言われるようなそういう総合施設をぜひつくっていただきたいと思うんですけれども、具体的には区長の人づくりとかそういったプランの中にも全くないんでしょうか。
◎児童課長
確かに京都市でのこどもみらい館、大津市のゆめっこ等々、すばらしい施設があることはお話ししたとおりでございますけれども、現時点では板橋区としては身近な地域で気軽に歩いて通える、そこでの子ども同士、親同士の交流というのをメインに進めておりますけれども、お話をいただきました。やはりインターネットと実際に見るのとでは違ってくると思いますので、私としては旅費の問題もありますけれども、ぜひ視察をしてみたいというふうに思っております。
◆かいべとも子
今言ったのは子どもの比較的低年齢の方の施設ですけれども、あわせてこれも要望になるんですけれども、例えば足立区なんかもかなり青年層まで広げたそういう児童館、青年館みたいな施設があるかと思うんですけれども、やはり板橋はそういう部分が少ないかなというのをすごく感じます。それでいて、いろいろなあき施設があったりとか、商店街の活性化とか、もちろんそういう施設をすぐイコール使えるということは言えないと思うんですけれども、もっとそういう計画性を持って、やはり人づくりというか、お子さんから青年までのそういうプランがないと、毎年、毎年あっという間に予算を立てて過ぎてしまうという中で、その辺にも目を向けていただきたいと思うんですけれども、青年層についてはいかがでしょうか。
◎児童課長
実は、次世代育成推進行動計画、この中でターゲットはゼロ歳から18歳まで、この中で確かにご指摘のように青年層に対する施策が十分とは言えない状況もございます。これは次世代育成推進行動計画を22年度からの5年間の計画、後期計画をつくる必要がありまして、20年度は調査をする予定になっております。その中で少し青年層まで枠を広げていろいろな施策を検討して次世代育成推進行動計画の委員会でお諮りいただきながら、拡充できるものは計画に盛り込んでいきたいというふうに思っています。
◆かいべとも子
今調査というお話があったんですけれども、具体的にはどの程度まで進んでいるんでしょうか。
◎児童課長
実際の調査を始めるのは20年度の夏以降になろうかと思います。今年度末、それから年度入ってすぐ推進協議会を開催して、具体的にどういう調査をするかというのはそこで議論をいただく予定になっております。今のところ、乳幼児を持つ母親、それから小学生を持つ母親、それから小学生自身という調査を予定しておりますけれども、ご意見あったように青年層までどうそれを広げられるかどうかも含めて検討していきたいと思います。
◆長瀬達也
午前中に言い切れなかった部分がありましたので、まずそこから質問させていただきたいと思います。
安くてよい給食を提供するというところで今問題になっているのが食料品の値上げだと思うんです。それで、食料品が値上げをして、原油高もありますから、全体の食料品の値上げ率というのが平均したところ、大体1割か2割ぐらい上昇しているんじゃないかというふうにも言われていまして、それに対して、新宿区では各学校の栄養士さんが朝の時間に仕入れの業者さんと電話のやりとりをして、きょうはこの品目が安いからこっちにしたほうがいいんじゃないかとか、そういうような打ち合わせをして、それで仕入れをしているというような状況もあるというふうに聞いております。板橋でもそうしたことはやったほうがいいと思いますし、今やっていらっしゃるかと思いますけれども、中学生の場合は1食当たり300円、小学生の場合は1食当たり250円、5年生、6年生の場合ということで考えてみると、その1割減ということは25円とか、あとは30円マイナスということで計算をするということになりますので、かなり影響も深刻になってくるんではないかというふうに思いますが、まずその点について、板橋ではどのような対応をしているのかということをお伺いさせていただきます。
◎学務課長
給食費のお尋ねでございますが、給食費につきましては、今現時点でもやはり材料品の購入に当たりまして、1割、あるいは3割程度値が上がっているというふうな品目もございます。ただ、しかしながら一番よく使うのは、生鮮食料品のうちの特に野菜でございまして、こちらのほうは比較的国内産の野菜、安定しているというところでは、今現時点で急な値上げということでは考えてございません。
しかしながら、原油高、またかなり値が上がっていると、進んでいるというふうなところ、あるいは小麦等の値段もかなり上がっているというふうなところでございまして、来年度早々にでも給食費のそういうふうな値上げの検討の場を設けまして、学校現場と協議しながら対応を考えてもらいたいと考えております。
◆長瀬達也
ということは、来年度は給食費を値上げをするというところで考えているということでよろしいんですか。
◎学務課長
来年度当初は現行のままでいけるのではないかというふうに見込みをしておりますが、当然ながら保護者負担はふえる話でございますので、1年間このままで20年度もやっていきたいというふうに考えてございますけれども、急激な要因があれば、そういう値上げの可能性も否定できないというところで、検討の組織を立ち上げたいというふうに考えているところでございます。
◆長瀬達也
今、本当に景気がいいところはいいですけれども、悪いところは悪いと。それで所得も減って、200万円の年収の方もかなり多いという話もありますし、今そうした保護者の方の立場に立って考えていかなければいけないと思います。もちろん、区でもそうした給食費の値上げせざるを得ないというような状況というのはわかりますし、1割上がった、2割上がったと、さっき品目によっては3割上がったという話もありますので、逆にそういったところも配慮はしないといけないとは思いますけれども、何よりもそういうのは、新宿区の例で言えば、この新聞でもありますけれども、日経新聞の3月8日の夕刊に出ていたものなんですけれども、ホウレンソウが高いんで小松菜にするとか、あとはもっともやしにするとか、安くする方法はいろいろあると思いますし、値段が上がっていないものも中にはあると思いますので、そうしたところをぜひ検討してなるべくというか、それは本当に是が非でもやっていただきたいと思うんですが、値上げをしない方向で検討していただきたいというふうに、ぜひ工夫をしていただきたいというふうにお願いをいたしますが、それで、仕入れとかをもうちょっと工夫をしたりですとか、あるいは業者さんも今頼んでいる業者以外の業者でももっと安いところあるかもしれませんけれども、今区ではそうした選定についてはどのようにしていらっしゃるんでしょうか。
◎学務課長
先ほど申し上げましたのは野菜、生鮮食料品につきましては、学校の近場といいましょうか、近隣の八百屋さん等から購入したり、肉、あるいは魚系等になりますと、ある程度一定の大きさそろえる、調理の仕方やしやすさというか、朝納入して、それを直ちに調理して、その日のうちの給食に使っていくということで、ほとんどストックをしないということでやってございます。これはもうやはり安全の観点から重要なことと考えておるわけなんでございますが、そういった形で朝仕入れて、その日のお昼に出すというふうな中ではある程度無理のきくというふうな業者さんにお願いしたいというふうに考えているところでございます。そういった状況から近隣の業者というふうな話になってまいります。
委員おっしゃるとおり、私どももできるならば給食費の見直しはしますけれども、上げるということに対しましては、最終の最後の最後というところで決断するというふうな話になろうかと思いますけれども、極力現行の値段を維持していきたいという考えは一致してございます。したがいまして、よりよい業者で低廉なものを納入できるという業者があるんであれば、そういったところも利用していきたい。なおかつ、区内業者ということで頑張っていきたいというふうに考えているところでございます。
◆長瀬達也
ぜひ現状維持をしていただきたいというふうにお願いいたします。
続きまして、別の問題なんですけれども、薬物乱用防止教室についてでございます。ここも昨年の6月の一般質問でもやらせてもらったんですけれども、1月31日に赤塚小で薬物乱用防止教室というものがありまして、視察をしてまいりました。その内容なんですけれども、従来は警察が主催して薬物乱用防止教室というのをやっていたということなんですが、その見にいったものは一風変わっていまして、薬剤師さんをお招きをして、その薬剤師さんを講師として薬物の乱用の防止について話していただいた。薬物の乱用防止といっても、麻薬だとか、いわゆる悪いドラックとかそういうものではなくて、一般の薬の服用の仕方からスタートをして、それでその後に今度はそのドラックだとか、悪いほうのことのお話をするというような内容で、すごく充実をしていて、スライドなんかも使いながら、本当に児童の方も一生懸命聞いていらっしゃったのを本当に印象に受けました。そうした薬物乱用防止教室、これは東京都の薬物乱用防止指導員という方とあとはライオンズクラブが主導で行われているもので、基本的には今ライオンズクラブが資金を援助してやっているものというふうにお伺いをいたしております。なんですけれども、そうした薬物乱用防止教室ですが、区ではどのように位置づけて、そしてどのような認識でいらっしゃるのか、まずそれからお伺いいたしたいと思います。
◎指導室長
薬物乱用防止教室でございます。
委員ご指摘のとおり、そもそもこれは覚せい剤の使用者が非常に低年齢化しているということで、その防止ということで始まったものでございます。最初、高校生だったものが中学生まで来まして、今度中学生から小学生へというふうに、小学生のうちから薬の正しい使い方、あるいは薬については副作用があるんだということをきちんと認識させるということでスタートしているものでございます。
そのように認識しております。
◆長瀬達也
そのような形におきまして、私も実際にこの薬物乱用防止教室を見まして、本当に今指導室長がおっしゃったとおりで薬物のドラックだとか、麻薬だとかそういうのを使い方だけではない薬物乱用防止ということで非常に意義が深いものだというふうに自分でも思っているんですけれども、やはり一番の問題点は今活動している資金的な問題もあると思います。そして、またもう一点が区の事業として行っているものじゃないというところがあります。これはもう確かに本当に有意義な活動だと思いますし、こうしたものが民間から生まれて、それで区に徐々に広がってきたという経緯も踏まえて本当にこれは非常に評価をしなければならないものだと思うんですけれども、しかし残念ながら、まだ赤塚、成増、徳丸、三園地域とか、北部の地域でしかまだ現在は行われていないというふうに聞いておりますが、今後はそれを全区的に広める必要があるんだというふうに自分は認識をしております。
そこで、こうした事業なんですけれども、まず最初のスタート時点として区で費用をかけなくても、今実際にはそうしたライオンズクラブとかの主導で行われているものでありますので、費用はできれば支出はしたほうがいいとは思いますが、まずは現時点では区の一つの事業として認識をして、区の事業としてリードしていくという方針が今必要なんではないかというふうに考えております。
その点についてはいかがでございましょうか。
◎指導室長
委員おっしゃるとおり、これは都の事業としてリードで進められているものでございます。また、都のほうもこれを積極的に進めていた方が現在副知事になっているということもございまして、今後、一層教育の現場において、こういった薬物乱用含めた非行防止であるとか、あるいは安全対策であるとか、そういったことがいろいろ教育の現場におろされてくるだろうというふうなことが想定されます。
また、区としても健全育成の視点から積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。
◆長瀬達也
区の取り組み、ぜひお願いをしたいというふうに思っております。
そして、教科学習アドバイザーなんかもそうですけれども、資金をできるだけかけずに、それでよりよいものをつくっていくということで、意義があると思いますし、この薬物乱用防止教室で講師をしていらっしゃる薬剤師の方というのも本当に手弁当でやっているんです。そういう状況でありますので、学習アドバイザーなんかと同じで志があれば手弁当でもできるんだというところを見せていただいた一つなんではないかなというふうに思っておりますので、ぜひ前向きにご検討いただきたいというふうに思います。
そして、その防止教室の資金面、できれば出していただければいただきたいんですけれども、予算書の中でも173ページに5億2,800万の教育指導費が計上されていて、前年比で1億3,000万ふえていると。これはスタディサポーターが移って、このスタディサポーターの後継事業としてふえたものが主ではありますけれども、補正のほうを見ていると、実際には2,200万ほど減額になっているんです。ですので、1校当たり、例えば講師の謝礼だけでも1万円だとすれば、全校やっても70万ほどにしかならないということですから、ぜひそうした補正もマイナス補正しているというところで、お金もないわけではないので、ぜひそうしたところでご検討いただければというふうに思います。今後、すぐにスタートするというわけではない、スタートはできないかもしれませんが、前向きに検討いただけるような区の姿勢というのはありますでしょうか。ぜひお願いをいたします。
◎指導室長
スタディサポーターを補正で減額をしたということでございますが、これは平成20年度からスタートしている非常勤と違いまして、平成19年度までは臨時職員ということでございました。その結果、雇用期間が半年であるということと、それから単価が時間で1,020円、近隣区で2,000円ということ、あるいは働く条件として今の若い人たちは毎日よりも二、三日働く程度がいいというふうな希望なんかもあったりして、なかなか人が集まらなかったという結果でやむを得ず補正で減額ということになったわけでございます。今度は、非常勤職員で先ほど申し上げましたように、非常に応募者も多うございましたので、そういったことはないだろうというふうに考えております。
また、別途先ほど申し上げましたように、安全対策、健全育成の面からもこの薬物乱用防止教室については検討してまいりたいというふうに思います。
◆長瀬達也
どうもありがとうございます。ぜひご検討お願いいたします。
続きまして、この次がスタディサポーター学習指導講師等の学力向上支援事業についてお伺いをいたします。
先ほど各委員のほうからも質問等ありましたが、その中で、今回、まずは学習指導講師を募集したと。そして129名の応募があって、101名現在まで面接しているということで、その後で80名ぐらい合格者が出るというふうなお話を聞きましたけれども、最終的にこれは80名でとめるわけではなくて、93名まで採用しようという考えであると聞いておりますけれども、その点は93名ということでよろしいんでしょうか。それ以上とるということなんでしょうか。
◎指導室長
応募状況等々につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。
80名程度の合格者、これについては今最終選考を行っている段階でございまして、恐らく今の見込みでは80名程度の正規合格者、そして十数名の補欠合格者となるだろうということでございます。93名というのは予算で措置されている人数が93名ということでございますが、先ほども申し上げましたように、最終的に一つの学級で36人以上になるというところについては、加配を行うということでございますので、93人をあらかじめとるというふうな考えではございません。
◆長瀬達也
わかりました。それで、続きまして、学習支援員について質問をさせていただきます。
学習支援員なんですけれども、教科学習アドバイザーのときはほぼボランティアで来てもらっていたと。それが一応報償費として弁当代というか、給食費と交通費を含めた金額で1,000円出すということで、その点に関しては1,000円とは言っても評価すべきところだというふうに思っております。ですけれども、やはり現場では、1日基本的には6時間働かないといけない。働くというか、ボランティアをしなきゃいけないわけですけれども、なかなか学生さんも忙しい方も多いということで、あとは学校の授業等の兼ね合い等もありますので、4年生とかでしたらいいかもしれませんけれども、一、二年生は忙しい時期になかなか行けないというのもありまして、例えば3時間ずつでも3時間程度の勤務時間でも緩やかにして、広く人材を募る方法を考えたほうがいいんではないかというふうに考えておりますが、その点どのようにお考えでございましょうか。
◎指導室長
平成20年度から学習支援員は有償のボランティアという形で今度募集しようということになっております。1,000円の内訳ですけれども、実は保険が300円で、あとは給食費と、残りが交通費に充当ということで全額支給ではございません。そういった点では大変心苦しく思っておりますし、今後の応募の状況によっては、さらに拡充の方向を考えていきたいというふうには思っておるところでございます。また、委員ご指摘のとおり、学生ですから、やはり本業は授業でございますので、それに支障があるような学習支援のあり方であっては困るというふうに思っております。3時間で例えば何とか半額の500円であるとか、そういった支給ができないのかどうか、これについて検討してまいりたいと思います。
◆長瀬達也
ぜひお願いいたします。
残り時間少ないんですけれども、各大学への募集の仕方というのも今問題なんじゃないかなと。家政大と大正大は今もう決まっているそうですけれども、大東文化大の場合は交渉中で立教大は二の足を踏んでいると。それも金額が安いということもあるかとは思うんですけれども、むしろ金額にこだわらない学生さんも多いと思うんです。まずはどういうふうに学校に納得してもらうか。それで、どのように今の板橋の事業を伝えて、それでいい人材を募るかということなんだと思います。そのための募集のやり方をもうちょっと検討をしてもいいんじゃないかというふうに考えますが、よろしいでしょうか。お願いいたします。
○主査
済みません。答弁のほうは次のときにお願いします。
◆大田伸一
新聞で記事を見ましたけれども、子どもたちの主な食事が給食になっていると、主な食事が。そういうそんな子がふえているという記事を見ました。板橋ではどうでしょうか。
◎学務課長
一般的な話として、給食のほうは栄養価がきちんと計算されて、栄養士が提供しているという実態がございますし、あと家庭のほうでどういうふうな食生活を行われているかというふうなことにつきましては板橋区全般で調査した機会がありますので、私としましてはお答え申し上げる立場にはないのかなというふうに考えております。
◆大田伸一
答弁の趣旨が違うと思うんです。わかっているかもしれないけれども、そこでしかきちんとした栄養がとるチャンスがない子どもがふえているんじゃないですかという話なんです。それは、なぜ問題にすべきかというと、例えば教育ビジョンでも課長おっしゃっているように、家庭が子どもの意識の成長に大きな役割を果たすんだと、家庭での生活習慣、食生活、みんな大きな影響あるんですよという話なんです。だから、そういうことをきちんと見据えて一体自分の学校の子どもたちはどういう食生活なんだろうかって、そういう前提事実がなくわからなければ、幾ら家庭でのと言っても、とても抽象的になるはずなんです。それはきちんと何らかの形で把握するという必然性が私はあると思うんですけれども、いかがですか。
◎学務課長
小・中学校通っている児童・生徒の食生活の関係ですけれども、やはり食育を進めていくというふうな部分からも、朝、晩にどういうものを食べているかというふうなところは、把握する必要もあるのかなと思うところでございますが、全体的に区民の食生活の向上に際しましては健康生きがい部のほうで食育の推進計画というふうなところも実施がされているやに聞いておりますので、そういった関連部局とも連携を図りながら実態把握に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
◆大田伸一
答弁の趣旨が違うと思うんです。
教育委員会として教育ビジョンをつくっていく、実現していくのにも、どういった姿勢で臨むべきかという話を私はしているので、どこかの部と連携してという話は。それは連携するのはいいけれども、自分たちが何かしようかという話に一つはなるべきだと思います。これ以上言ってもしようがないので。
就学援助を受けている方たくさんいらっしゃいますけれども、学校にかかる費用の何割程度就学援助が補助といいますか、しているのでしょうか。かかる費用全部に就学援助で賄えるというわけじゃないんじゃないかと思いますけれども。
◎学務課長
就学援助の項目というところでございますけれども、修学旅行費等を初めといたしまして、学校行事費、あるいは入学準備金、卒業アルバム購入費、学用品費というふうな形で、ほぼ学校の学習の過程の中での経費を就学援助の中で見ていられるのかなというふうに考えたところでございます。
◆大田伸一
ちょっと後で正確に。個々いろいろばらばらあるかもしれないけれども、正確な数字が知りたいんです。父母負担がいろいろありますから、そういう意味で就学援助の項目だけですべてが賄えているんだなんてことは通常はあり得ないと思うんです。しかし、就学援助というのはそういった負担をあわせて、格差が生まれないようにという、公教育制度の中で生まれているものだから、その辺のところをきちんと、多分だとか、だろうという話じゃないので、きちんとどのぐらいまで補てんできているのかという数字を出してください。
それから、次にお伺いしたいのは、中学生の高校への進路相談ですけれども、それで私は質問で高校への入学準備制度が必要じゃないかと。多分所管が違ったと思いますけれども、答弁は奨学金制度があるんだと、15年間。と言っていました。中学校といいますか、
教育委員会は進路指導でそういった奨学金制度を利用している子どもたちがどれぐらいだということを押さえているんでしょうか。
◎学務課長
最初に、先に就学援助費の関係、ご答弁申し上げたいと思いますが、今私の手持ちのほうでは何割カバーしているかというふうなところについては具体的には詳細な数字を持ってございませんが、18年、19年現在、小学校では平均ですけれども、1人当たり6万6,000円、中学校では11万4,000円余の金額を負担しているというところは把握しているところでございます。
◎指導室長
指導室のほうで、進路指導の中で各学校が奨学金制度について紹介しているということについては理解していますけれども、どのくらいの生徒が応募しているかということについては、今指導室としては把握しておりません。
◆大田伸一
15になっても返せない人が非常に急増しているんですね。だから、経済状態よくないから急増しているんです。それで、例えば生活保護を受けているお子さんは奨学金制度を利用しますと収入認定されるんです。収入と見なされて保護費全体がそういう意味では減るんですね、生活費が。そうすると、子どもがもっと下にいたら生活全体のレベルがやっていけなくなっちゃう。だから、奨学金制度を使えない。だから、希望する学校、例えばこういう学校に行きたいと思っても奨学金使えない。実際そういう事例がたくさん生まれ始めているんです。そのときに一体その子の進路というのは、結局自分のところに行きたくても行けない。学力があっても行けない、こういうことにつながっていることは今事実なんです。そういう子どもたちをたくさんこれから生み出しちゃいけないんです。そのためには、
教育委員会が進路指導に当たっても、そのお子さんがどういう経済状況でどういう形で入学金含めて準備するのか、そういうことも含めてわかっていないと、私は家庭を含めてその子の将来を考えるというのが進路指導だと思うんです。そういう意味で、その辺の事情というのはきちんと情報として持っている必要があるんじゃないかと私は思うんだけれども、いかがでしょうか。
◎指導室長
確かに、委員ご指摘のとおり、子どもたちが自分の希望を持って、あるいは自分の適正に合った進路を選択していく。それが経済的な理由によって阻害されるということはないようにしたいというふうに思います。
そのために、これから進路指導を充実させることが大切なんですけれども、その際、どのような奨学金等々があるのか。あるいはその後、償還についてはどういうふうにするのか、そんなことも今後進路指導の研修等々に含めながら研究、検討してまいりたいというふうに思います。
◆大田伸一
私は中学生の手記、ちらっと読みましたけれども希望する学校も受験できないのかと、生活保護の子どもが。悔しいと。そういう子どもの実態があるということは板橋区ではないですけれども、だけど板橋の中にそういった子どもたちが悔しい思いをしないようにという、そういった意味での行政のあり方というのはとっても大切だと思うんです。答弁は要りません。時間がないので。
教育委員会は置きまして、今度は学童クラブのお話聞きます。
学童クラブは、待機児、待機予想児が資料によると1月18日現在で言うと290人ということで、さらに前年よりふえるということなんです。それで、この前も話はしたように、国のガイドラインでは70名以上は3年以内に分割をという話もあるんですけれども、板橋区はそのつもりがないので、3年のナンバーワンプランでもそういったのは全くありません。しかし、一体この待機児をどうするのかと。そういったものが何もないんです。例えば、31園に待機児がいて、うち16園が10名以上いるんだよね。いただいた資料によると。
例えば常盤台小学校は、定員が45人で07年の受け入れが61人で申請数が既に90人で待機予想が29人だと。今入っている子どもたちの1人当たりの面積は、受け入れでですよ、1人当たり1.289平米だと、1平米しかない。こういうところを放置できるのかということなんです。何のプランにもなくて待機児ゼロなんて全く計画がない。一体どうやってこれを改善するんですか。その国のガイドラインを応用しようが何をしようがそれは自治体の勝手かもしれないけれども、これだけの実態があるのに、なぜ何もしようとしないのか。それにかわり得るものはあるのですか。
◎児童課長
待機児対策として非常に難しいところがございます。地域的偏在があるということで、これは20年度の入会状況見ますと、全体の枠では受け入れ枠は3,515人の中で3,236人ということで、あきが279人ある中でご指摘のように待機児がふえている。ひとえに常盤台小学校初め、地域的な偏在は確かにございます。対策に苦慮しているところでございますけれども、ナンバーワンプランでは、20年度に前野学童クラブの拡充、それから21年度、22年度と、それぞれ可能な学童クラブの拡充を考えてございまして、できる範囲での待機児対策ということで、20年度は次年度に入りましたら、早々に前野学童クラブの拡充について、方針を定めたいというふうに考えております。
◆大田伸一
待機児ゼロを目指す方針ができる範囲で待機児って、そういった決意でいいわけと私は思うわけ。実態的に言うと。児童課自身が出しているこの数字見たって、平米見たって、それから受け入れ枠が拡大してもこんなに待機児がいてどんどんふえているのに、これに対して待機児ゼロにするという見通しは何にもこれじゃ見えてこないじゃないですか。一体どうしましょうっていうふうに思いますよ。つまり、地域的偏在もあっても何しても、これ見ても、東上Aブロック、Bブロック、三田ブロック、ほとんどあるじゃないですか、待機児いっぱい。それは、足りないんですよ、絶対に。これからますますふえてくる。ずっと右肩なの。それを3か年で3か所だけといって待機児ゼロなんてあり得ないです。そういうのはおかしいじゃないですかと。それはきちんとまず主管課が学童クラブをふやすぞと、そういう予算要求持たない限りは一切これはふえないですよ。その気がないんじゃないかと私は疑ってしまうぐらい何もない。それは本当におかしいんじゃないかと思います。
答弁いいですよね。答弁聞いても同じだし、それはちゃんとやってもらいたいと思います。
それじゃ家庭福祉員ですけれども、地方自治体、世田谷区に賠償命令出ましたね、家庭福祉員制度で。初めてだと思います。それで、そういう意味ではひとりであるということが密室であるということ。そういう中で、本当に保育者が適格がどうかということは、懲役、実刑になったというわけですから、そういう意味では非常に大きな、地方自治体の責任を問われた大きな問題だと思う。板橋区は家庭福祉員をたくさんふやすんだという方針で待機児をなくすんだという、こういったプランなんですけれども、それは是非は別として。ただ、今のままの家庭福祉員についてはそういったことも当然頭に入れて、どうやって家庭福祉員と応対していくのか。例えば、本当に資格があっても、そういうところで適用できるというか、適格なのかどうかとか、そういう意味では新たな問題はあるんだと思います。ただでさえ家庭福祉員なかなかふえにくいというときに、じゃあ今後そういった面も含めて対応に迫られるというふうに思います。判決を踏まえて私は言っているんですけれども、見解を伺います。
◎保育課長
世田谷区の家庭福祉員の問題につきましては、私どもも非常に注目をしておりました。あのケースでは、区側が苦情もそのまま放置したというところに背景があるやに聞いております。家庭福祉員の資質の向上というんですか、保育の安全の確保というのは、これはもちろん大切なことだと認識しておりますし、板橋区では園長OBの方が3名保育課におりまして、定期的にまず家庭福祉員のベビールームを含めて、家庭福祉員のところに行って、いろいろ保育の内容だとか、保育室の安全性だとか、そういったところの相談、立ち入り指導を行っております。1年で1か所に4回ほど行くケースがあります。それともう一つは研修も行っております。あとこれまではありませんが、保護者から家庭福祉員の苦情が来れば、これは事実関係を確認して、必要な場合には委託の解除等もこれはする必要があると思っておりますので、大田委員おっしゃるように家庭福祉員の密室性、そういうところでいかに子どもの当然ながら安全の保育やっていただくかと、これは私どもにとって責任あることだと思っております。これまで以上に監督指導をやっていきたいと思っております。
◆大田伸一
それしかないけれども、ただ、虐待が本当に発見できるかどうかというのは保護者からの云々含めていろいろあると思う。保護者だって、例えば自分が本当に気づくかどうかも小さいお子さんだったらわからない。そういう意味では、指導と実地で調査するという中身を、そういった観点からも見直す必要があるかとかいろいろな問題あると思うんです。しかしながら、保育園での集団保育と違って非常に難しい面があるんだと私もわかりましたし、またそういった難しい面を抱えながら家庭福祉員さんをふやすという、困難さもまたあるんだと思うんです。だから、そういう意味では家庭福祉員だけに頼るという方法というのは、それは現実的ではないというふうに私は思っています。
答弁をお聞きしていると、それは終わっちゃうんで、それで終わりまして、済みません。大体答弁はわかりますので。
それでは、事実関係だけ。体育施設コナミですけれども、30%のキックバックですけれども、幾らぐらいになるのか。それから、不用額については返還することになっていますけれども、それについての事実はどうなんでしょうか。
◎体育課長
今委員のお話は今年度の予想ということでしょうか。今出しておりませんので、後ほどお答えしたいと思います。
今年度の結果ですよね。済みません、ちょっときょう今持ってきておりません。済みません。
◆大田伸一
それでは、しようがないな。資料を持ってきているかどうかと聞くのもあれだし、じゃあ、図書館、指定管理者図書館。
練馬区では図書の破損について、利用者の個人情報の扱い方を変えたんです。本来は、今まではそういったことはしないとしていたんだけれども、破損の責任を追求するんだと、端的に言えば。そういうふうになりました。板橋区ではまだそういうふうになっていないと思いますけれども、当然指定管理者は破損度含めて減らすとなれば、そういったことも検討に入る可能性もありますが、板橋区としてはその点についてはどのように考えますか。
◎
中央図書館長
板橋区では破損について、例えば図書館システムのプログラムを組みかえてやる、それで破損について個人情報を残すという、そういうことは一切やる予定はございません。
◆大田伸一
指定管理者との協定書ですけれども、一般的なほかの協定書と違う特色はありますか。
◎
中央図書館長
個人情報の保護に関しては、例えば一般的な項目以外に特記事項として、例えば誓約書の提出、あとパスワードの管理、目的外利用及び第三者提供の廃止、こういうのを基本協定の中に入れております。
◆白井よう子
それでは、この前、組織変更について報告がありましたけれども、保育課が保育サービス課というふうに名前が改まりまして、サービスという何かちょっとイメージが違ったようなところも感じたり、あるいはそういうことも耳にしたりするんですけれども、いろいろな深い訳があってこういう名前になったと思いますから、その辺の理由をまずお聞かせください。
◎保育課長
保育サービス課ということで、実は私は保育園の職員とあちこち回って懇談しているんですが、そういった情報が保育園にも入って、何かサービスではなじまないんじゃないですかと、保育士さん、どちらかというとそういう認識でいるんです。
保育というのを狭い意味でとらえるとサービスでは非常になじまないと思うんですが、ただ、例えば平成18年度の実績なんか見ますと、いわゆる保育所で行う保育、保育所保育、いわゆる園児だけの保育以外の事業として例えば緊急保育で144日利用があって、14人が利用している。あと一次保育だと2,249人、病後児保育で981人の利用があるんです。それ以外にもステップ事業だとか年末保育ということでいろいろやっています。いわゆる園児の保育以外のことをやっているんです。これらは従来の園児を対象にした保育所保育から新たな区民ニーズにこたえていくという、そういう展開してきたことによるものだと私ども思っていますので、区民感覚を身につけた行政サービスの提供という視点があると思っています。今後は、さらに病後児保育の展開だとか、病児保育の充実、あと地域の子育て支援等も求められておりますので、やはり今までの保育園だけの保育というよりはどちらかというとサービス的な視点がかなり入ってきているなと思っております。そういった総合的に考えていくと、従来の保育課をさらに発展させた保育サービスを提供させていただくという思い、そういったものを込めて保育サービス課に変更させていただきました。
ですから、ただ名前が変わったからといって、従来の園児だけを対象にした保育が否定されるものだとは思っておりません。むしろ、従来の保育をしっかりやって、そのノウハウを今後の保育サービスの展開に生かしていきたいなと思っております。
以上であります。
◆白井よう子
そういう深い訳があるということはわかりましたけれども、そうしますと職員のほうも、自分の保育園に来た園児のその場所だけじゃなくて、こういう場合、こういうニーズにはこういうサービスがあるというような、もう少し幅広いような考え方を持っていかないとご案内できないと思うんです。そういうふうなことで、現場の意識改革も大事かと思いますが、その辺はいかがですか。
◎保育課長
ご指摘のとおりだと思っております。
それで、保育課では年に4回ほど「あおぞら」という定期刊行誌を出しております。そこには第1面には保育課長の名前でそれぞれ時期に合った内容なり、今回組織変更のことで実は現行出しているんですが、その中に職員に実は呼びかけておりまして、「なぜ名称変更したか理由それぞれ書き連ねてあるんですが、最後のところで保育現場の皆さんも保育サービス課の一員として、これまでの保育の殻を破って新たな視点で保育サービスを積極的に推進していきましょう」と、まず呼びかけさせていただきました。
あと、今後は園周りを実施した際に、名称を変更したことを再度周知する、また園長会、副園長会、各種研修を行っておりますので、そうした場をとらえて保育サービスという視点を保育園の中に植えつけていければいいなと思っております。
◆白井よう子
わかりました。
次に家庭福祉員の件なんですけれども、せんだっての代表質問で幹事長のほうからいろいろ意見を申し上げましたけれども、家庭福祉員、なかなか条件的にも厳しくて、また雇用、労働環境が大変厳しいということで、なかなかなり手もないわけで、その中で家庭福祉員をいろいろ使いながら待機児対策をしていかなきゃならないわけですけれども、その中の区長の答弁ですと、待遇改善をしますというようなことをおっしゃっているんですが、ちょっと項目が多かったせいか細かい具体的な答弁がなかったので、もしまたそれにつけ加えることがありましたら、お聞かせください。
◎保育課長
幾つかの項目をまず申し上げますと、現在は委託料が保育基盤整備費として包括して一括してお支払いしているような状況がございます。過去においては項目ごとに挙げていたんですが、当時の判断としては一括にして使いやすくしてもらおうということだったと思うんですが、逆にそういうことにすることによってどんな項目で委託費が出ているかどうか見えなくなってしまったという声がありまして、そうであれば、項目ごとにしっかり費用を出して委託したいということで、委託料の中身に手をつけて、改正したいと思っております。
あと委託期間でございますが、従来は月曜から土曜日までの募集をしております。平成20年度もそういった形で募集しておりますので、今後調整する必要はあるんですが、20年度はそういう募集でやっておりますけれども、将来的に21年度には月曜から金曜の募集と月曜から土曜の募集にしたいと思っています。ただ、なぜそのようにしたかといいますと、月土の契約でも実際には土曜日は保育に子どもを連れてこないケースもあるわけですね。そうであれば、確実に月金にすれば土曜日が休みになりますので、多少は家庭福祉員の皆様に少し休む時間がふえるかなということで考えたものでございます。
あと代替者、いわゆる家庭福祉員の方がお休みになる場合に、これまでは年間12万8,000円の代替者の雇上げ経費を計上していたんですが、財政課と協議した結果、やはり処遇改善が必要だろうということで、少ない経費でありますけれども、年間12万8,000円の15万円に値上げさせていただきました。
それ以外に、散歩するときに、ゼロ歳と1歳と2歳の子どもを例えば、3人まで家庭福祉員の方というのは見ていただきますけれども、ゼロ歳の人が3人ならまだいいんですが、ゼロ歳が1人で2歳の子どもが2人いたりすると行動範囲がかなり違いますから、まだご自分の家庭の中ならいいんですが、外に行くときに、安全の確保に非常に気を使うという声がありましたので、保育サポーターという名称を一応つけているんですが、散歩するときにはそういった月4回、1回3時間を見て、そういった補助員やサポーターの人をつけるような形で子どもたちの安全確保と家庭福祉員の負担軽減を図りたいというふうに考えているところでございます。幾つか細かいところあるんですが、主なところはそういったところでございます。
◆白井よう子
そういった改正をするということは、家庭福祉員のご意見も随分あって、それを聞いていろいろ改善をしたかと思うんですけれども、家庭福祉員さんにはその辺はもう説明はしたんですか。
◎保育課長
委員ご指摘のように、今回の改善見直しは家庭福祉員の方からのいろいろな声を伺った結果、このようにさせていただいたという背景もございます。また既に、来年度のことに関しましては、2月28日と29日に説明会をそれぞれやっております。28日が家で子どもの面倒を見ていただいている家庭福祉員の方、29日が保育、ベビールームの方を対象にそれぞれ説明会を行いまして、幾つかの意見は上がって、再度事務的に詰めることなどが声として挙がってきております。
◆白井よう子
先ほどの雇用の形態として、月金と月曜から土曜日とありましたけれども、この土曜日に1日分というのはこれは案分の金額なんでしょうか。
◎保育課長
土曜日に関しましては、1人から3人まで定員はあるんですが、いずれにせよ、子ども、土曜日1回保育すれば日額1万1,000円ということで月金とは別に土曜保育の経費として計上させていただいております。
◆白井よう子
わかりました。
次に、保育指針が変わるという話も聞いておりますが、20年度に指針が変わるそうですけれども、この対応としてはどのようにお考えですか。
◎保育課長
委員ご指摘のように保育指針が来年度から変わるというふうに私ども伺っております。
来年度1年は周知期間として21年度から本格施行ということに聞いておりますけれども、そもそも保育指針は従来は局長通知でガイドラインとしての性格を要していたというふうに聞いております。今回は、厚生労働大臣による告示となりますので、非常に位置づけが強くなってくるというふうに思っております。
やはり保育指針が改定するのであれば、我々中身をよく確認した上で、現在板橋区が行っている保育の中でこの保育指針に載っていてまだやっていないものがあれば、そういったもののピックアップが必要になるでしょうし、また改めて保育の中、板橋区がやっているものの中で強化するものなども出てくると思いますけれども、そういったものを精査して新たな取り組みとしてやっていきたいと思っております。
◆白井よう子
余り中身が詰まっていないようですので、しっかりと現場の意見をまた聞いていただいて、お願いしたいと思います。
それから、次に男女平等の件ですけれども、私が議員になったころは、大変こういう議論がいっぱい盛んになっておりまして、今回これを見ますと男女平等推進センターの経費が409万1,000円ということで、前年度比出していないんですが、アイカレッジってまだやっていると思うんですけれども、当初のころは1年通して、きちんとこれが応募も多かったですし、内容も濃くってたくさんの人材を輩出して大いに板橋区に役立っていったかなと思っています。途中から半年になったんじゃなかったかと思いますけれども、その辺の経過と18年度、19年度ぐらいのその辺の状況をお知らせください。
◎
男女社会参画課長
いたばしアイカレッジの経費につきましては、男女平等推進センターではなく、啓発普及のほうの経費の中に含まれている事業でございます。いたばしアイカレッジについてでございますが、平成8年から実施をしておりまして、今年度、19年度で12期目が先週の土曜日に終了したところでございます。当初は通年で開始をしていたものが、委員ご指摘のように半年ごとになり、近年では平成16年度から1年間を3学期に分けまして、学期ごとに毎年、毎年テーマを決めて実施をしているというところでございます。今年度につきましては、第一学期は夜間開放というところで働く女性のためのステップアップ講座というところで、夜7時から9時まで1学期8回での実施をしているところでございます。
2学期につきましては、子育て中の方を応援しようというところで午前中の講座で子育てスマイル講座というのを実施してございます。また3学期につきましては団塊の世代を対象にということで、セカンドステージのつくり方というテーマで3学期、実は平日の午後ということでしたので、必ずしも団塊の世代の方全員というわけではなかったんですが、実施をしたというところでございます。ただ、どうしても通年でテーマを決めて、8回シリーズで実施をしているところですので、受講者を募集するというところではなかなか通年で8回でも難しいという状況がございまして、テーマを見て、定員に達しなかったときには、これだったら受けてみたいという単価の募集も含めて受講を認めているような状況で今実施をしているところでございます。
◆白井よう子
本当はもっとお聞きしたいんですけれども、夜間とか子育て中とか団塊の世代とかというふうに大変工夫していらっしゃって、もう少し中身、例えば審議会の委員になった方がいましたかということを聞きたかったんですが、時間がないので、また後ほど個人的にお伺いします。
幼・
小・中学校連携教育モデル事業とありますけれども、モデル事業としては大変目新しい、19年度から始まって3年間のモデル事業だそうですけれども、私の住んでいるところは区立の幼稚園、小学校、中学校ってそれぞれあるものですから、幼・小・中と連携がよくわかるんです。そうじゃない、同一敷地内における連携とか、あるいはまた学区域の中にあって、結構離れているところでもこれの連携をやるということなんですが、かいつまんで最初のまだ年度終わっていませんけれども、今現在までの結果としてどんなものがあるんでしょうか。
◎指導室長
それでは、幼・小・中連携モデル事業でございます。
3つの地区、板橋地区と赤塚地区と高島地区で実施しているものでございます。板橋地区につきましては、中学校区を中心としまして中学校1校とその中学校区にある小学校という形、赤塚地区といたしましては、同一地域内、同一敷地にある
小・中学校、それから高島地区については隣接する幼・小・中ということで3つのパターンで研究を進めると。このことの意義はほかの地域、板橋5つに分けた場合、この中のどれかのパターンでもって幼・小・中連携を進めていくことが可能だろうということで、とりあえず3つのパターンで研究をして、最終的には全校が何らかの形で連携をしていくという形をとりたいということでスタートしたものでございます。先日、最後の幼・小・中連携モデル校の連絡会を行いました。その成果でございますが、それぞれの地区から報告をしていただいているところですけれども、例えば板橋地区は小・中の行事の連携が非常にふえたと。例えば中学校の文化祭に小学生が来て、中学生の合唱のレベルの高さに驚いたであるとか、あるいは板六小で板一中の卓球部が活動するんです。そのことによって小学生が非常に卓球に関心を持ったりとか、あるいはこれからもしかしたら板一中が今板六小の体育館で卓球をやっているんですが、その卓球部の中に小学生が入ってくるという可能性、そういった発展性も今見えてきていると。あるいは赤塚の場合は成丘小から赤塚二中へ就学する子どもが昨年度と比べると2割ふえたとかそういった成果。それから高島地区では幼・小・中が毎朝一緒に校門のところであいさつ運動をするように今しているだとか、あそこ境界のところに狭い道があるんですけれども、そこにみんなで集まって名前をつけて、そしてみんなでそこで何か活動ができるようにしようということを行いながら子どもたち同士、それから教員同士、それから保護者も含めた意識の高揚を図るというふうな報告がなされております。
また、細かい報告につきましては、別途機会を見て報告させていただければと思います。
◆白井よう子
高島幼稚園のお話を伺ったんですけれども、中学生が幼稚園に来て、本当にふてくされちゃって、何でおれがここにいなきゃなんないだよと。幼稚園生はわからないですから、「お兄ちゃん、遊ぼう、遊ぼう」って、だれと選ぶわけじゃなくて、もうみんな引っ張り出して、子どもって本当にすごく生命力ありますから、一緒になって遊んでいくうちに自分が元気になっちゃって帰り際には「ありがとう」と言って帰るという話も伺いまして、私も現場を見ているんで、本当によくわかるんですけれども、その例で見ると効果というのはあらわれているかなと思うんですが、これが果たしてねらい目である小一プロブレムとか、あるいは中一ギャップとかということにつながる手ごたえというのがまだ短いんですけれども、感じられるでしょうか。
◎指導室長
例えば不登校でございますが、板橋一中の場合、昨年と比べて5割減、それから赤塚二中の場合は現在の一年生の不登校生徒はゼロであるという報告を受けております。そういった意味では少なくとも不登校にあらわれる中一ギャップについては相当の効果があるんではないかなというふうに考えております。
○主査
それでは、審査の途中ではありますが、議事運営の都合上、暫時休憩いたします。
なお、再開時刻は午後3時40分といたします。
休憩時刻 午後 3時06分
再開時刻 午後 3時37分
○主査
それでは、休憩前に引き続き、
文教児童分科会を再開いたします。
◆おなだか勝
それでは、いきいき寺子屋について伺います。
19年度の推進校41校から20年度の推進校は何校になるのか。それと予算上では1,590万円19年度あったやつが1,350万ほどになっていますけれども、この辺の数字が動いた理由についても教えてください。
◎生涯学習課長
いきいき寺子屋の推進校の数でございますけれども、年度の計画に従いまして、3校ずつ推進校ふえます。ですので、来年度の推進校につきましては44校ということになります。それから、予算額の変更につきましては、平成19年度につきましては寺子屋まつりというのを5周年を記念して行いました。その部分につきましては、20年度の開催はございませんので、その分が減額になっておりまして、推進校3校分の増額ということと相殺するところでございます。
◆おなだか勝
わかりました。基本的に単価は減るわけじゃないなというところは安心しました。
前も質問したかと思いますけれども、今度放課後子ども教室が始まると、今の段階ではほとんどの学校は遊びの部分だけということで放課後残っているわけですけれども、そのうち第3段階まで進んでいった場合には地元のいろいろなボランティアの方たちが入って、子どもたちと一緒にいろいろなことを創造していくというようなことがあると思うんですけれども、そうなったときにいきいき寺子屋との関係というのはどのように考えていらっしゃいますか。
◎生涯学習課長
将来的には放課後ですとか、休日の子どもの居場所づくりということで統合していく方向になろうかと思います。ですけれども、今の段階で今の寺子屋の組織をそのまま放課後子ども教室の実施部隊にするということにつきましては相当厳しいものがあるというふうに考えておりますので、いきいき寺子屋の分については土日の部分でやっている。放課後子ども教室の部分については平日でやるということで、少し分けて考えて着手をしていきたいというふうに考えております。
◆おなだか勝
第3段階まで行ったら考えてもいいんじゃないかなと私は。今はもちろん第1段階ですし、第2段階も毛色が違うわけですけれども、結局いきいき寺子屋やってくださっている地域の人たちというのは昔、小学校のPTAやっていた人とか、あるいは地域のいろいろな役をやっている人とかが一生懸命土曜日に出てくださっていますから、結局はそういう方たちが第3段階にお手伝いをいただかなければできない話だと思うんで、ぜひその辺のところはもう少ししたら統合の方向に向けて話が出てくるんだろうと思いますけれども、そのときはそのように考えていただければなと思います。
次ですけれども、スクールカウンセラーについて伺います。
スクールカウンセラーの費用ですけれども、中学校は都費で小学校は区費というふうになっていますけれども、なぜここは区分がこういうふうになっているのかということと、それから今回はスクールカウンセラーの経費、たしか増額になっていると思うんですけれども、この辺のところのなぜ額が大きくなったか、その辺についてご説明いただきたいと思います。
◎指導室長
まず同じスクールカウンセラーでありながら都費と区費があるという区別でございますけれども、そもそもスクールカウンセラーは不登校対策として始まったという部分が大きいものでございます。不登校の出現率は中学校のほうが断トツに多いわけでございまして、そういった中学校の不登校対策、あるいは問題行動対策としてスクールカウンセラーがつけられたというふうに理解しております。そのため、小学校にはついていなかったということでございます。ただ、区としましては、中学校で初めて不登校であるとか問題行動が発現するのではなくて、小学校から次第にそういったものの芽が出てくるはずであるということで、小学校からきちんと手当しようということで始めた事業でございます。
今のところ、小学校は月に1回の派遣でございましたけれども、平成20年度からは月に2回ということで派遣をする予定になっております。
◆おなだか勝
1人の方が何校かかけ持ちというのが、どこでもそうなのかなと思うんですけれども、都費で出ている方、それから区費で出ている方という分け方じゃなくて、都と区と費用の出所は別だけれども、またいでいるというふうになっているのか。それとも同じまたぎ方でも中学は中学だけですよ。小学校は小学校だけですよとなっているのか、どうなっているんですか。
◎指導室長
まず中学校のほうでございますが、都のほうでこれは割り当てております。1人の人がいろいろな中学校をかけ持ちで回るということで、これは都のほうが計画等々を立ててやっております。小学校につきましては区の指導室のほうでその計画を立てて巡回するというふうにしております。
◆おなだか勝
ということは、単価も違うんですか。もしたしたら、1回当たり出ていく、東京都で雇われている方と板橋区で雇われている方の単価も違ってきちゃうんでしょうか。これ同じであるならば、中学は中学、小学校は小学校じゃなくて、連携をしていただいて、だって、地域で小学校から中学校へ上がっていくわけですから、もし不登校とかという芽は小学校のときからあるんであれば、そのときから見ていただいた方がその地域の中学校で見ていただいたほうが同じかけ持ちであるならばそのほうがいいのかなと思うんですけれども、そういう仕組みというふうにはうまくいかないものなんですか。
◎指導室長
スクールカウンセラーの単価でございますが、都のほうが1時間5,500円で区のほうが3,350円ということでございます。ですから、単純に一緒にしてということはなかなか難しい部分もありますけれども、今おっしゃるように同じ趣旨でスタートをしておりますので、その辺の可能性について、これから追求してまいりたいというふうに思います。
◆おなだか勝
前向きにご答弁いただきましたんで、ぜひ20年度の間に連携しながら考えていただいて、できるところから、別に20年度中にやれとは申しませんから、次とか言わなくても、おいおいぜひやっていただきたいなというふうに思います。
地域で小学校のときにそういう状態の子を中学行っても引き続き面倒見てもらったほうがいいのかなというふうには非常にそのように思いますので、やっていただければなと思います。
それから、今のところ臨床心理士の方だと思うんですけれども、これは小学校も中学校も資格は同じですか。
◎指導室長
同じ臨床心理士でございます。
◆おなだか勝
そうなったときに、同じ臨床心理士でさっき三千何百円とおっしゃっているわけですから、これはちょっと幾ら何でもかわいそうなのかな。なかなかそうするとそこの垣根は取るのは難しいのかなと思います。ですから、その辺のところもかみ合わせて、費用面でもご配慮いただければと思います。
それで、最近学校現場で聞かれる臨床心理士だけじゃなくて精神科のお医者さんも必要なんじゃないのという話をよく聞くんですけれども、その辺の
教育委員会としての認識、確かにそうだなと、先生についても、あるいは保護者についても、これは臨床心理士の範疇じゃなくて、もうそろそろ精神科医かなというようなところが考えられるようなケースというのは把握されていますか。
◎指導室長
これはもう不登校とか問題行動というよりは、どちらかというと特別支援教育の範疇になるかと思いますが、特別支援のほうで軽度発達障がいであるか、あるいはそうではないかという日程でウィスクという専門的な検査等々があるわけでございますが、そういった検査に頼って、それでもって判定する臨床心理士、それとそうではなくてその子にどんなふうな治療が適切なのかということを考えていく精神科の医者、この辺の役割分担といいますか、どちらが学校としてニーズが高いのか、あるいは保護者としてどちらを望んでいるのかということを考えると、確かに委員のご指摘のとおり、スクールカウンセラーだけでは不十分だろうということで、精神科医等々がもっともっと特別支援教育を初め、いろいろと学校教育にかかわっていただく部分があってもいいんではないかというふうには認識しております。
◆おなだか勝
そこで、板橋の中で現実にこの制度とは別ですよ。スクールカウンセラーの制度とは別で考えて、小学校、中学校で精神科医にお世話にならざるを得ないだろうなということで、学校側からご家庭にそういうところをご紹介をして、そういうところで見てもらったほうがいいんじゃないかというふうなこと、つまりお医者さま、あるいは病院、大学病院等だと思うんですけれども連携をしてきたというような事例というのはあるんでしょうか。
◎指導室長
それは多々ございまして、小茂根にございます療育センター、そこにつなげている例は幾つかございます。
◆おなだか勝
学校現場ではかなり、とても臨床心理の範疇じゃないなんていうところがあるというふうに聞いていますので、早目、早目に手を打っていただいて、大学病院等とも連携をしていただいて、余り重くならないうちにというか、早目にそういう対応をしていただければありがたいなと思います。
それから、部活動についてお伺いしますけれども、部活動推進ということで、少し、また20年度増額になっていますけれども、2,200から2,400万ぐらいですか、増額になった部分というのは外部指導員の手当が上がったんですか、説明をお願いしたいです。
◎指導室長
増額の部分は部活動随行の旅費でございます。外部指導員ではなくて、大会等々の引率の旅費でございます。
◆おなだか勝
あり方検討会の方針に従って部活動を推進していきたいというようなことがどこかに書いてあったなと思うんですけれども、あり方検討会については内部的な今検討会になっていますか。それとも、外部の方に入っていただいて、検討会の答申なりを公にするような形をとっているんでしょうか。そして、その検討会の結果というものは、各中学校におろすような形をしているのでしょうか。あり方検討会、随分前に私は14年だか五、六年ぐらいにその結果を拝見はしていますけれども、最近はあり方検討会、最近もしあったとすれば、答申みたいなのが出ていれば拝見をしていないような気がするんですけれども、その辺のところはどんなようになっていますでしょうか。
◎指導室長
部活動のあり方検討会については、平成19年度につきましては発足させておりません。そのかわりに校長会の代表者と指導室で部活のあり方について検討する機会を何回か設けました。これにつきましては、例えば外部指導員の配置が学校が提示してきた数そのままで今まで配置していたわけですけれども、結構、学校によってもうちょっと差があるんではないか。実態と必ずしも一致していない部分があるんではないかという声がありまして、例えば実際には運動部で運動は得意ではないんだけれども、一生懸命やっている教員がいる。片や教員ではなくて、全部外部指導員に任せていると。こういったところで少しアンバランスではないかというふうな意見もいただいております。そういったところを調整するために、校長会のほうから代表を出していただきまして検討を進めまして、外部指導員のあり方、あるいは割り当て方について検討をしているところでございます。
◆おなだか勝
あり方検討会みたいな、前にやった形というものは、当面は、公なそういうあり方検討会をつくるというようなことはないというふうに判断させていただいてよろしいんでしょうか。
◎指導室長
今のところそのような経過は立てておりません。
◆おなだか勝
わかりました。
細かい話、もう一つ聞きます。スペシャルティーチャーって、去年1,000万円ほどでありましたけれども、総合的な学習の時間の中で、どういう1,000万円のお金の使い方、そしてどのような成果が上がったのか、そして20年度はどういうふうに形を変えていくのかについてお伺いします。
◎指導室長
総合的な学習を円滑に進めるためにスペシャルティーチャーという形で学校に入る方々を募集して、その入っていただいた方々に謝礼としてお渡しするという金額でございます。学校によって、非常にアンバランスございますけれども、例えば地域の方を招いてそれこそ物づくりに関する指導をしていただいたりとか、あるいは体験的な学習を行ったときの指導者に謝礼を払ったりとか、そういった使い道でございます。
○主査
20年度についてはどうですか。
◎指導室長
20年度のスペシャルティーチャーにつきましては、また後ほど。
◆おなだか勝
報償費の感じで1,000万円使われたのかなと思うんですけれども、どういうふうに結局学校の中で1校幾らというふうにやるのか、実はこういうのをやりたいんだけれども、1年間継続してやるんでこれだけのお金くださいとやっているのか、これはばらばらに全部に均等に分けているのか、その辺の1,000万円の使い道を教えていただきたい。それと20年度には継続してやるんでしょうけれども、全然使わないところもあって、使うところもあってというふうになると、知らないところもあったりと。地域でもっとこういうのをやりたいんだけれども、例えば寺子屋に来ている人を総合学習に呼んで、寺子屋で十分な報償費をあげられないから、総合学習の中であげちゃおうなんていう、そんなふうにならないようにしていただきたいんだけれども、そうなっていないですよね、まさかね。
◎指導室長
金額のところは今調べておるところでございますが、今委員ご指摘のとおり、そういった目的と違うような使い方にはならないように指導しているところでございます。
◆おなだか勝
20年度の使い道についてとか、予定、手を挙げてこういうのをやりたいと言っているところがあれば、そこに幾らとかしているのか。あるいはもっとばっと平均的に分けてあと使えみたいにしているのか、その辺の使い方、今説明できなければ、また後で教えてください。
さっき学童クラブのところ言い忘れているのが1つだけあったんでお願いします。
学校との連携の中での話です。どうももともと学童クラブが学校の中の余裕教室を使ってやっている場合に学校側と学童クラブの対立的な部分というのが見え隠れするのが多いんですけれども、現状として57のうち幾つが学校の中の余裕教室を使った学童クラブなのか今ぱっと出ますか。
◎児童課長
校庭内が12、あき教室が6ということでございます。そのほかちなみに児童館併設が27。蛇足ですけれども、学校との連携は十分行っているつもりでございます。
◆おなだか勝
十分行っていると。平成14年かそこらだと思いますが、外にある学童クラブを学校の中の余裕教室に入れてくれという話があって、入れることになるというときに、学校と対立をしました。教室2つ分をクラブの部屋にしてくれという話で、するという話はよかったんですけれども、廊下のところに学校のほうへ行かないように壁をつくってくれと。壁ですよ。それは学校の校長が言っていたんですから。同じ生徒が使う。しかも、学校の廊下の曲がる手前に壁をつくれと。中に一切入るなと。すごいけんまくでですよ。それをようやく何か布っ切れ1枚ぐらいにしてもらいました。なおかつ、トイレの使用についてもそのフロア曲がったところにトイレがあるのにそれは使うなと、立ち入ってはいかんと。非常用外階段から外へ出て体育館のはっきり言えばばっちいトイレを使えということになりました。とても今のご答弁のようにうまくいっていたとは僕は思えないんだけれども、結局そういう学校の余裕教室を使ったのが6あるんですけれども、そのうちの一つの例が今。いまだに外階段を使って外へ出て、真冬の寒いとき、雨なんか降っているときは、滑って転んだらえらいことですよ。一々先生がついて下まで行ってトイレ入って、また一緒に外階段上がって濡れながら帰ってくるようなことってずっと5年ぐらいやっていたわけですよ。そうしたら、何かことし指導されちゃったんですね、ことし。監査で指導されたと思うんですけれども、その結果はどういうふうになったでしょうか。それ両方に聞かなきゃいけないのかな。
◎児童課長
まず学校との連携については行事等のソフト面というふうに私理解しまして、お答えしました。それから、確かにご指摘のようにメンテナンスの関係で時間が定まっております。それ以降人が入ると警報が鳴るというようなシステムがありまして、その辺については学校側と協議してご指摘のようにさくを設けたりして対応しております。
それから確かに定期監査でトイレの使用について指摘がございまして、今後早急に学校側とそれから対応方について営繕も含めて協議をしていきたいというふうに考えております。
◆河野ゆうき
今のおなだか委員さんの質問に関連してくるんだろうと思うんですけれども、そういうふうに学校がいろいろな協力に非協力的と言ったら違う、言葉適切かどうか分からないんですけれども、というのがいろいろ耳に入ってくるんですけれども、それは指導室長に聞きたいんですけれども、今この前テレビ見ていましたら、学校の教師というのが物すごい多忙であると。いろいろな資料をつくんなきゃいけなかったりとか、何に目を通さなくちゃいけないとかということが、昔と全然違う状況になっていると。そういったものがすごい影響しているんじゃないかみたいなことを言っていたテレビがありまして、おなだか委員さんがおっしゃっていたみたいに、この前、教育長が当時、多分そのころの担当課長だったと思うんですけれども、教育長のお話では、当時教育長が担当課長やっていたころと比べると大分学校もオープンになってきているというか、開く体質ができてきている。昔に比べると全然格段に変わってきているということをこの間北川教育長が言っていたんですけれども、そういうふうな話を聞いたことがありまして、やはり、今後放課後子ども教室をやるにしても、学童の問題とかいろいろあると思いますので、そういった面でぜひ指導室長にお聞きしたいんですけれども、まず指導室長の見解としてどうしてそういうふうに教師が多忙になってしまうんだろう。漠然とした質問で大変恐縮なんですけれども、ぜひお時間かけていただいて結構ですので、教えていただければと思います。
◎指導室長
教師が多忙になってきたということは、社会が発展してくればこれはある程度やむを得ない部分があるだろう思うんです。例えば歴史の学習一つとっても、今から1,000年前に歴史で教えていたことと、それから1,000年後に歴史で教えることを比べたら教える内容は変わってくるわけですので、それだけ考えても多忙になってくる。そういった意味では学習の内容も豊富になってくるわけです。また社会が進歩するに従って、例えば社会科の学習でも消費者教育であるとか、あるいは保護教育であるとか、そういったものを教えてほしいというふうなことがまず教科の内容で非常に多くなってくるというのがございます。それから、それ以外の部分で例えば給食であるとか、事務であるとか、そういった部分もいろいろ学校の教育環境を整える、この仕事も教師の仕事であるという、そういうふうな社会の認識がありまして、それも教師がやるべきだろうということで、そういった仕事もどんどんふえてきているということ。それにプラス、もっと精神的に非常に圧迫しているのが、いろいろと社会が進展すると当然という部分もあるんですが、非常に権利意識というのが高まってきます。これはある意味当然なんですけれども、それを義務と権利ということのバランスを考えないで権利だけを主張してくる保護者の方々がふえてくる。そういったものに対して、なかなか教育的な立場から返答できないで、自分の内部で葛藤している教員、そういった実質的ないわゆる数としてカウントできるような多忙感とは別に、精神的な多忙感もあるんではないかなというふうに認識しております。
◆河野ゆうき
まず教科の内容というのは1,000年前というのはお話はあれかなと思うんですけれども、例えば二、三十年前と比べて当然いろいろな環境教育をしなきゃいけないとか、いろいろな時代の変化によっていろいろなものがふえているというのは確かだと思うんですけれども、ただ、数年で言うと、ゆとり教育とかでかなり内容が削られたとか、そういったこともいろいろあったかと思うんです。これからどうなっていくかは別としても。あとテレビでやっていたのは、事務的な部分というのは相当占めているだろうと。これよく私も聞いただけなんで、テレビとは違うところ聞いたんですけれども、校長先生に関して言うと、都教委から区教委から文科省からいろいろな書類と、それでそれに対しての返答をしなきゃいけない。その書類というのが1年間で何百枚、400枚来るとかそんなような話を聞いたことがあるんですけれども、それというのは何か簡素化できないものなのかなと。そういった内容、文科省、東京都、区教委、その三層構造になっているところで校長がまた今度はそれを職員に振ったりしなきゃいけなかったりとかすると思うんです。そういった部分というのが物すごい今の教育現場で実は最もすごい足かせになっちゃっているんじゃないかなと。それが結局、ほかの部分で頭がいっぱいなのに、一方では放課後子ども教室をやってくれなんていうふうに、矢嶋課長が来ても来るなとなってしまうのはかわいそうだなというふうに正直同情しているんですけれども、そこら辺、室長いかがでしょうか。
◎指導室長
委員ご指摘のとおり、事務の大多数を占めているのはそういった調査ものと言われているものでございます。おっしゃるとおり文科省があって、それから東京都があって、それから残念ながら区のほうで私どもが出しているものもございます。一番私が問題だと思っていますのは、特に都が顕著なんですけれども、縦割り、うちの区もそういう部分があるかと思いますけれども、縦割り行政でございますので、
教育委員会とはまた別な部局でもって同じような種類のアンケートをとったりということがございます。こういったものをなくす方向、そういったことについては私どものほうでも室課長会等々で毎年提言しているところでございますし、何とか改善してもらいたいというふうなお話をさせていただいているところでございます。
また、区から学校にお願いする調査ものをなるべく簡素化できるように、あるいは取らなくてもいいものは回さないようにということで、工夫を今しているところでございます。
◆河野ゆうき
それって大体どれぐらいあるものなんですか。東京都から大体どれぐらい、年間どれぐらいの時間をかけなきゃいけないとか、大体で結構ですので。
◎指導室長
指導室として時間とか、あるいは量については把握はしていないんですけれども、全国の副校長会のほうでとったデータがございますので、後ほどお示ししたいと思います。
◆河野ゆうき
あした、私は総括質問の質問取りやりますので、そのときまでに資料ぜひいただけたら総括質問でもうちょっと深くお話しさせていただきたいと思いますけれども。
要はそういった細かいことというのを当然東京都教委から来ればやらなきゃいけないんでしょうけれども、板橋区
教育委員会としてはそんなことはやめたいと。東京都教委からのいろいろな質問状はもう受けないと、そういったことはできませんか。
◎指導室長
議事録に載ると大変問題があるかとも思うんですが、そんなことをしたことがあるような記憶もございます。
◆河野ゆうき
やはりあと事務的な部分もそうですし、あと精神的な部分ということで、いわゆるモンスターペアレンツというんですか、そういったモンスターの出現によっていろいろな精神的な部分というのが先生方というのは大変なんだろうなというのを、いろいろ学校長とかといろいろ話をしてみると大変なんだろうなというふうに思うんです。ただ、こういうことをフォローしてあげるためにも、やはり実は放課後子ども教室とかそういったものというのは有効的な手段として学校教育ではできない学校外教育ということで、大切なんだよというふうなことを生涯学習課だけではなくて指導室のほうとしてもそういうことで、ただ先生方にもっと負担をかけるんではなくて、もっとほかのアプローチとしてそういうことがあって、これから進んでいくんだよと。例えば学童にしてもそうだと思いますけれども、学童もこれから放課後子ども教室始まればどういうふうな形で統合型にするのか、それとも分離型のままにするのかわかりませんけれども、そういったことも含めて、そういうことを校長会等で指導室長のほうからいろいろそういった話をする機会というのはあるんでしょうか。
◎指導室長
これまでも、生涯学習課長と一緒に校長会の役員会に出かけていって、生涯学習の範疇の例えば青少年健全育成に関することであるとか、あるいは放課後子ども対策のことであるとか、そういったことについて一緒に出向いてお話をしたりとか、そういったこともございますし、今後とも
教育委員会の事業でございますので、連携してやっていきたいというふうには考えております。
◆河野ゆうき
ちょっと質問のあれを変えまして、185ページに載っています社会教育指導員ですけれども、これは3,500万の予算ですけれども、今大原社教と成増社教にたしか9名いらっしゃると思うんですけれども、正しいでしょうか。11名。
◎生涯学習課長
大原社教に6名、それから成増社教に5名で計11名でございます。
◆河野ゆうき
何を一体やっているんでしょうか。
◎生涯学習課長
全般的に社会教育会館の事業等の運営に携わっていただいております。社会教育会館の人員の削減に伴って各出張所にいた指導員が社教会館に来たということになりまして、正規の職員と入れかわったというような形になっておりましたので、もともと正規の職員がやっていた講座の準備ですとか、講座のいろいろな組み立てですとか、そういったことについて今働いていただいております。
◆河野ゆうき
この11名の方というのは、11名とも校長経験者ですか。
◎生涯学習課長
必ずしもそうではありません。校長先生の経験者、それから学校の校長先生ではなくて、一般の先生を退職された方もいらっしゃいます。それから、それ以外に社会教育活動をやられていた方で特に優秀な方については社会教育指導員になっていただいている方もございます。
◆河野ゆうき
言い方は適切かどうかわからないんですけれども、そのような雑用的なお仕事だけではなくて、社会教育指導員という大変崇高なお仕事であるというふうに認識しているんですけれども、その点について、指導室長、聞いていないかな。指導室長にぜひお聞きしたいんですけれども、そういう校長経験者が多い中で社会教育指導員と連携をして、そういった学校に対していろいろ説明をして回るということは大切なんじゃないかなというふうに私は思うんですけれども、当然校長退職者じゃない方もいますけれども、校長退職者の中で、立場として校長側に立って、やはり学童は入れられませんよ。先ほどのおなだか委員の話じゃないですけれども、だめです、だめですというふうな方なのか。それとも、逆に、こういう放課後子ども教室の事業というのはこういう趣旨がありますから、地域に学校開放するというのこういうことであれですから、どんどんやりましょうというふうな思考の持ち主なのかということで大分違うと思うんですけれども、そういうふうに指導室長とやはり社会教育指導員というのは毛並みが同じ方だと思うんです。そういう中でぜひ指導室長としてこれから放課後子ども教室の展開とかに向かって、社会教育指導員の方たちを有効的に動いていただくために、指導室長にぜひお知恵をおかりしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎指導室長
済みません。よそ見しておいて申しわけございませんでした。
社会教育指導員との連携ということなんですが、実は非常にやりにくい状況になってきています。とはなぜかというと、平成20年度から東京都のほうでは退職した教員については再任用しか認めないという方向を出してきております。再任用というのは、教員であれば教員、校長であれば校長なんですね。それでは、じゃあ今まで例えば本区で言うと
フレンドセンターがございます。そこで学校になかなか登校できない子どもたちの面倒を見ている。こういう施設はどうなるんだということで、一生懸命活動しました結果、平成20年度については当面の間はそれを認めていただくことになったんですけれども、原則として再任用しか認めないという形になっております。ということは、社会教育等々で使うことについては東京都としては認める方向ではないということですので、この辺については今後退職した教員、あるいは教員だけではなくてもリタイアした区民の方々もいっぱい有能な方がいらっしゃるわけですから、そういった方々、どんなふうに登場していただくかという方法について、検討をしていく必要があるかなというふうに考えております。
◆河野ゆうき
私今の話知らなかったんですけれども、ということは、世田谷で新BOPとか退職校長、事務局長として雇っていますよね。ああいうのもだめになっちゃうということですか。
◎指導室長
ですから、都の職員ではなくなればいいということですので、一たんやめていただいて、それで区の非常勤職員として雇用するということだったら可能かなとは思うんですが、ただ、それも指導室だけで、
教育委員会だけで考えられることではなくて、全役所の中で考えていかなくちゃいけない問題だろうというふうに思います。
◆河野ゆうき
わかったような、わからないような。
ちょっとまた戻りたいんですけれども、指導室長にお聞きしたいんですけれども、173ページの教員の指導研修等に要する経費というので、この辺の例えば協議会・各種研修会等経費とか、あと生活・進路指導経費、それとここら辺について、どういう内容なのか教えていただければ。
◎指導室長
協議会、各種研修会等経費ということで、1,534万ほど計上させていただいております。この内容につきましては、
小・中学校の教員、あるいは校長、副校長、あるいは教務主任、生活指導主任、進路指導主任等の主任、そういった人たちのそれぞれの職に見合ったスキルアップを図る研修、それから教員としての専門性を高める研修、あるいは新しい教育課題に対応するための研修、そういったものに分類して実施してございます。
◆河野ゆうき
こういう研修が先生方の重荷になっていないことを願いたいと思うんですけれども、ちょっと話が変わるんですけれども、ちょっと時間がないからあれします。ある方から質問しろと言われたことなんですけれども、いいですか。
(「時間だから」と言う人あり)
◆河野ゆうき
時間だから、じゃあいいです。
○主査
それでは、再質問者が一巡いたしました。再々質問につきましては、残りの審査時間を
質問希望者で割った時間が質問者1人当たりの質問時間となりますので、ご承知おき願います。
それでは、再々質問のある方は挙手願います。
質問希望者が7名いらっしゃいます。残り審査時間が40分ですので、それでは、1人当たりの質問時間を5分とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
◆菊田順一
ある人です。
今まで板六小でやっていたのかな。中国の子女の日本語学級、今度、これを板八小でやりますよね。この事業はどういう事業なんですか。それで、このかかる予算はどの程度なのか、お聞かせください。
◎学務課長
ご指摘の志村第四小学校の日本語学級が板橋八小へ移るというふうな経緯でございまして、板橋第四小学校の児童数の増加に伴いまして、板八小に移ってくるというふうな経緯でございます。経費につきましては、445万程度を予定しているものでございます。
(「中身」と言う人あり)
◎学務課長
中身は日本語学級といえども普通教室ですので、今倉庫で使用していた普通教室を改修してエアコンの設置ですとか、というふうなところで環境整備を行うというようなところでございます。
◆菊田順一
いえ、中身というのは、例えば今各小学校でもそれぞれに学区域じゃないけれども、中国の子女というか、児童が普通学校入っているでしょ。普通の今区立の学校に。だけれども、日常的な会話とか何かができないから特別に日本語を別メニューで教えようというのがこの事業なんでしょ。そうじゃないの。だから、例えば普通の学校へ行っているから、学校終わってから板八小へ来て、日本語学校、日本語を勉強するのか、あるいは日常的に普通学校に行かないで日本語をまずマスターするための勉強をするのか、その点、それから何人ぐらいの該当者というか、日本語教室を受ける人がいるのか、その点なんです。
◎学務課長
大変失礼いたしました。
19年度の人数でいいますと11名が在籍しておりまして、中身としましては、母体校に在籍しておって、志村四小の日本語学級に通級してくるというふうな形で、通常の日本語の意思疎通がなかなかうまくいかないというようなことで週何時間かは今現在では志村第四小の日本語学級に来ていただいて、基礎的な日本語の指導を受けて、ほかのまた通常の日には原籍校で授業を受けるというふうな形で考えてございます。
基本的には、中国の方、中国語を母国語とされている方が多く、中にはタガログ語、あるいはタイ語、韓国語を母国語とされている方もいらっしゃいます。その中の合計が11名ということでございます。
◆菊田順一
かつて私の知っている学校でいわゆる我々の世代とか大きくなっちゃうとだめなんだけれども、小学校の学齢の子どもは非常に覚えが早い。したがって、半年も学校にいれば、会話含めて十分できちゃう。子どもの能力にびっくりするんですけれども、そういう形の中で板八小というと、地域的にもなかなか交通の便もあれだけれども、11人というのはいろいろな学校から集まるんでしょう。対応大丈夫なんですか。
◎学務課長
基本的に志村第四小学校ということでありましたので、三田線沿いの方々が通ってきていたという経緯はございます。そういった中で、やはり板八小も板橋本町の駅から至便な距離だというふうなところでは、さほど影響は出ないのかなというふうに考えているところでございます。今のところは一応、そういう感じでございます。
◆かいべとも子
小豆沢体育館の改修工事についてお伺いするんですが、改修前屋外に50メートルプールがありまして、区の水泳協会からも、この存続と50メートルプールという要望があって、現実的には50メートルプールは無理ということで、屋内につくっていただくということで、ご報告をいただいているんですけれども、どのような形で現在取り組まれているのかご報告をいただきたいと思います。
◎体育課長
小豆沢体育館の工事の進捗状況、現在、アスベストの工事は終了。
○主査
プールのほうということで。
◎体育課長
プールですか。プールにつきましてはまだ先でございまして、小豆沢体育館が来年の1月まで工期になっていまして、来年度、高島平温水プールの設計等に入りまして、20年、21年、22年で高島平の工事が完成ということですので、23年度に小豆沢体育館のプールの設計に入るということですので、現在のところ、まだ具体的には何も決まってございません。
この間、お話ししたような形で進めるということが決まっているということでございます。
◆かいべとも子
そうしますと、これまで囲いがあって中が見えないんですけれども、結局まだ当然使えないわけですよね。そうしますと、これまで区の大会とかさまざまな方のご利用の受け皿というか、そういうのはどのように予定はされているのでしょうか。
◎体育課長
プールが使えないと申しますのは、実は管理棟のほうに着がえる場所、更衣室とかございましたが、そこがもうありませんので、現実に使えないという形になっております。実際、問題になっておりましたのは、区民体育大会とかという形がありまして、現在、水泳連盟のほうでは西が丘のプールを使いたいということが要望もあるんですけれども、まだそちらのほう、そちらの団体の利用計画が決まっておりませんで、そちらまだ進んでおりません、話が。現実的な話としては、一応赤塚体育館のプールのほうを押さえるという形をとってございます。
◆かいべとも子
今の北区のお話が出ましたけれども、あれについてはオリンピック等さまざまあるので、当然国立ですので、そちらが優先になるかと思うんですけれども、公のところから申請をしないとなかなか難しいということを伺ったんですけれども、区としてはどの程度要望されているのか、またその辺のこともお伺いしたいんですけれども。
◎体育課長
西が丘の担当の方から伺っていましたのは、まず実はことしの1月にどうも優先団体という基本的にはJOCに加盟している団体らしいんですけれども、そちらの団体の利用計画が決まる。その後にそういうお話ができるということだったんですけれども、現在3月に入りましたけれども、まだそちらのほうの利用計画が決まっておりません。ですので、今のところ、まだいつあくかということ自体が決まっておりませんので、まだ区としても具体的な要望等についてはまだ何も行っていないという現状でございます。
◆かいべとも子
特に、その後水泳連盟のほうからは区に要望等はないんでしょうか。
◎体育課長
特に水泳連盟から具体的な要望等は今はございません。同じようなお話をしておりまして、水泳連盟のほうも、ちゃんとそういうお話を向こうにされておりまして、まずそこのところの優先団体の利用がどうなるかというので決まらないと話は進められないということになってございます。
◆長瀬達也
先ほどの質問の回答まだいただいていなかった。
○主査
先に答弁の申し出がありましたので、では答弁をお願いいたします。
◎指導室長
先ほど学習支援員につきまして、募集の仕方を工夫したらどうかというご指摘だったと思います。このことにつきましてですが、現在、大正大学と、家政大学とは協定を結んだところでございます。現在、東洋大学と大東文化大学と折衝中ですけれども、実は大学ごとにニーズが異なっておりまして、それへの対応ということで今戸惑っているところでございます。大東文化大は学部ごとにニーズが違っておりまして、それで大学全体としてなかなか統一できないというところが今あるようでございます。また東洋大学のほうは2年生、3年生、4年生が学校現場での実習を考えておりまして、それぞれを単位として認定するということを考えています。ただ、指導室としましては、2年生は未成年ですので、想定していないんです。3年生、4年生を考えておりますので、その辺でこれから大学側のニーズとこちら側のニーズと、大学ごとに照らし合わせていかないとなかなか簡単にはいかないということがわかってきましたので、そういった意味では委員おっしゃるとおり、募集の仕方等々を大学のニーズとあわせながら工夫してまいりたいというふうに思います。
◎学務課長
済みません。午前中の質問の中で給食全体のふれあい農園の分の野菜が占める量ということで、ご質問に回答できなくて申しわけございませんでした。一応、今つかんでいる範囲内ではやはり量的には全野菜の中のふれあい農園会の部分といいますと、2%から3%ということでございます。
以上でございます。
◆長瀬達也
どうもありがとうございました。
教科学習アドバイザーと学習支援員についてのもう一つ質問なんですけれども、都採用なんで、それで、推薦制度という話もありましたけれども、その点についてはその前の委員会で質問したときには検討する話だったんですけれども、その後どうだったんでしょうか。
◎指導室長
推薦というのは大学の推薦。
◆長瀬達也
済みません。ちょっと言葉が足りなかったんですが。
教員になりたいという方について、教員志望者に関しての推薦、東京都への推薦という意味でございます。
◎指導室長
制度として例えば本区で有償のボランティアやったから、東京都でもって採用試験で優先的に採用すると、そういう制度にはなっておりません。ただ、学校での実習を積む、あるいは教員としての資質能力を高めていくと。そういった意味でどんどん学校現場で校長先生の指導を受けて、東京都の教員として有能な人材として輩出していきたいというふうには考えております。
◆長瀬達也
わかりました。
続きまして、理科支援員についてお伺いをいたします。
理科支援員では、学力向上支援ということで264万予算計上されていますが、これは全部東京都の支出ということでよろしいんでしょうか。
◎指導室長
理科支援員でございますが、そうです。264万円につきましては、東京都からでございます。
◆長瀬達也
それで、この理科支援員なんですけれども、東京都から費用が出るということで1人当たり大体4,000円出ると、交通費も含めてなんですが、そういうことだったんですが、これは各教科学習アドバイザーと兼務はできるのかどうかということと、あと総枠で33人ということが書いてあるんですが、33人で1人頭20こまということで計算をされているようなんですけれども、例えば20こまではなくて10こま掛ける2ということで計算をするとかということはできるんでしょうか。
◎指導室長
理科支援員の学校現場への配置の仕方等々については柔軟に考えてまいりたいというふうに思っております。
◆長瀬達也
柔軟に考えるということは、特に東京都の指導があって33人じゃなければいけないということではなくて、区独自に考えていいということなんですよね。
◎指導室長
そのように理解しております。
○主査
時間となりましたので、次に大田委員の番でありますが、答弁の申し出がありますので、先に答弁をお願いいたします。
◎庶務課長
大田委員さんから午前中にご質問いただきました学校の遊具のお話でございますが、評価の結果、対応が必要なものにつきましてはやはり積み上げはしてございませんが、一般補修費の中で学校側と協議しながら対応しているというところでございます。
◎体育課長
ご質問いただきました平成19年度にかかわる体育施設の還元額及び返金額でございますが、まず18年度分につきましては2,717万程度でございましたが、19年度分につきましてもほぼ同額。若干減りそうだという見込みでございます。
それから、返還金のほうにつきましては数万円程度になる見込みでございます。
以上でございます。
◆大田伸一
学校の遊具については時間がないので言いませんけれども、やはり点検の結果、その結果についてどのぐらい新たに費用がかかるのかということはぜひ教えてもらいたいなと要望しておきます。
それから、時間がないので一つだけ質問します。次長に質問します。
学校図書の不足を改善すると約束いたしました。今後どういった計画でどういった手順で改善を進めていくのかということを教えていただきたいと思います。
◎
教育委員会事務局次長
予算的には全体的に国の基準を上回っていますので、ですから、あとは学校図書の不足、それが設備面等もございますけれども、やはり必要な図書につきましては計画的に読書習慣、こういうものについては教育ビジョンでも読書の重要性というのはうたわれておりますので、実態を踏まえつつ、これは充実をしてまいりたいと。今、この場で各学校ごとに幾らずつ予算配分するんだと、これはお示しすることはできませんけれども、今後とも学校図書の充実については力入れていきたいと、かように考えている次第です。
◆大田伸一
最後に私が申し上げたいのは、そういう意味ではある意味、計画をきちんと具体化しないと、監査で指摘されたことがまた実現できないと。教育ビジョンの後と。学校の様子見てという話になりかねないと思うんです。それは総括で次長自身がお答えになったように、そういった問題を踏まえてきちんと改善目標立てるんだと、そのことが大事であって、そうしなければ監査の指摘が何も生きないということになりかねないと私は思うんです。そういう意味で今後、20年度内にそういった形できちんとした形で学校図書の充実をするようやっていただきたいということを要望して終わります。
◆白井よう子
特別支援教育についてお伺いいたします。
今年度、平成19年度の事業として推進をしておりますけれども、今年度の事業で何が効果的であったのか。それからどんな問題点が起きあがってきたのか。それを踏まえて20年度からどんなふうに変わるのかお伺いいたします。
◎指導室長
特別支援教育、今お話のとおり今年度からスタートした事業でございます。全国的に今年度から始まった事業でございますので、本区としましても、17年、18年といろいろプランを立てて、そして実行してきたわけでございますけれども、結果的には机上で立てたプランと学校現場が必要としていたもの、それから保護者が期待していたもの、これは必ずしも一致していなかったというところが大きい反省点でございます。今後、特に専門家委員会のあり方等々がこれまでは軽度発達障がいを認定したりする仕事が主に19年度行ってきた仕事なんですが、そういったことは学校現場にとって、特にだからどうするんだという、そっちのほうが後のほうが必要なんだということがございましたので、専門家につきましても来年度は巡回指導を中心とするということで変えていきたいと思っております。まだまだ巡回指導だけでもって特別支援教育を完全なものにするということは到底不可能でございますので、制度の見直し等々も含めて、今後研究検討してまいりたいというふうに思います。
◆白井よう子
特に幼稚園、保育園の年齢の子どもたちを早期発見することによって大変有効な指導もできるかと思いますけれども、多分、保育園、幼稚園ではそんな問題抱えているんじゃないかと思いますが、その辺はどんな意見が挙がっているんでしょうか。
◎学務課長
私ども就学相談ということで担当しておりまして、幼稚園、あるいは保育園に通っていらっしゃるお子さんで保護者の方から、入学の際にどういった対応をすればいいかということで就学相談ということでは日々承っているところでございます。幼稚園、あるいは保育園にも就学相談ファイルというのをお配りいたしまして、そういう問題があるようなお子さんについては、そういったファイルを通じて小学校の入学時につなげていくというふうなことで、一定の協力を求めているというふうな状況がございます。
◎保育課長
保育園においては学務課がつくりました就学支援シートというのがありますので、これの活用を該当と思われる保護者の方にお願いしているのが現状でございまして、記入していただいたものを入学する学校に持っていっていただいて、校長先生含めて先生等がその子の対応をやっていただいているというのが現状でございます。
◆白井よう子
該当する保護者にしますと、大変心配をしておりまして、20年度どうなるんですかということの問い合わせがあるんですけれども、特に学校、校長先生、あるいは教員、親じゃない親に対しての理解がとても大事だと思いますので、その辺のこと丁寧に、丁寧に対処していただきたいんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
◎指導室長
通常学級におけます特別支援教育につきましてはこれから巡回指導講師、それから専門家の巡回等々通して教員の専門性を高めるといいますか、そういったことを通して保護者の啓発に努めてまいりたいというふうに思います。
○主査
次におなだか委員ですが、答弁からお願いします。
◎指導室長
先ほど総合的な学習の時間のスペシャルティーチャーについてのお尋ねでございました。学校令達予算の報酬費に入っておりましたので、済みません、見落としておりました。小学校でおよそ710万、中学校でおよそ250万で合計965万程度が配当されておるわけでございます。これ1校に換算しますと、大体十数万円で講師謝礼にしますと、1年間で5名から6名分ということになります。これにつきましては2月、3月に各学校から教育課程届というのを出してもらいますが、そのときに次年度の総合的な学習の時間の計画というのも出してもらいます。その中でこういう外部の講師の方を呼ぶので、これだけの予算が欲しいという計画書を出していただいておりまして、それに基づいて予算を配分してございます。
◆おなだか勝
ありがとうございました。別の話を。
教育予算の全体の話なんですけれども、ここ3年ぐらい1人当たりにしても、それから一般会計予算に占める割合も多くはなっていますけれども、改築とかそっちのほうがたくさんあるんで、目玉と言われるようなものというのはそんなにたくさんあるわけじゃないのかなと思うんですけれども、例えば全児童放課後のやつは今は1億円ぐらいですけれども、第3段階全部もしなったとしたらどのぐらいかかりますか、費用、予想で。
◎生涯学習課長
第3段階につきましてどのぐらいの経費がかかるかということについては積算をしておりませんので、想定ができません。
◆おなだか勝
じゃあ、いいです。他区でやっているような事例で、もし学童クラブまで盛り込むような形になれば、1校当たり2,000万とかやれば、これは小学校で言えば10億円とかという規模になって、これは相当な目玉の事業になるのかなと思いますけれども、今そこまではまだいっていないのかなと。ただ、杉並がやっている夜スペとかありますよね。あれの是非については私は余り好きじゃないんだけれども、というのは例えば学習塾へ月2万払っていて、片や家庭教師にも3万払っていて5万全部やめて夜スペに通ってその授業を受けてなんて、僕は非常にあのものはよろしくないなと。板橋区の場合は、先ほど来出ているように、平均で言えば平均より少し下でそれで行きたくても、塾へ行きたくても行けないような子たちのほうがはるかに多いのかなと思います。そういう子たちのほうに逆に言えば学習支援をもっとやってあげたほうがいいのかなと。いまでもそれぞれの学校で先生が放課後残したりとか、土曜日おいでとやったりとか、それは学校間でそれぞれやっていることなんだけれども、これは板橋の区として
教育委員会として何かの事業として形としてできないだろうかなと思うんですけれども、指導室長の夜スペに対する見解も含めて、私が今言ったような学力不振児童・生徒に対してどのような指導ができるか見解を伺います。
◎指導室長
他区の施策についてあれこれ言うのは本意じゃないんですけれども、私は先ほども答弁しましたように正規の授業の中で教師は勝負すべきだろうというふうに考えています。ですから、その中でできることを支援していきたい。そのための学習指導講師であり、学習支援員であり、理科の支援員であり、あるいは巡回指導講師であるということを考えております。そういったことを充実させる中で一つひとつの授業の中で言葉は悪いですけれども落ちこぼれをつくらないことがまず先決なんだろうというふうに考えております。また、ただ、それでもなかなかついていけないというふうな子どもたちについてはその方策を実は来年度専門会議というのを設けまして、教科ごとに分科会を設けまして、その中で学習指導要領が変わったということをきっかけとしてそれを行いたいと思っているんですが、外部から学識経験者呼んだりしながら、今小学校では教育会、中学校では区中研というのがございます。そこの各教科の部員の先生方と一緒に学力向上策について検討してまいりたいというふうに考えております。
◆おなだか勝
既に、学習塾へ行ける子、家庭教師つけられる子という子たちとそうじゃない子たちに、所得の格差が学力の格差を生むというような悪い循環にはまっちゃっているわけですから、そういうところにもしお金を使うならば、そこにお金をぜひ使っていただきたい。そういう意味での教育に、板橋の教育の一つの特殊性というか特徴性を持たせてやっていただきたい。同じ金を使うなら、杉並みたいな金の使い方は私はしてほしくないなというふうに希望して終わります。
◆河野ゆうき
今のおなだか委員のに反対する、そういうつもりはないんですけれども、やはり夜スペというのはどてらというものがあって、どてらというのは勉強できる子をあれするんじゃなくてどてらのほうでフォローをしつつ、それでもうちょっと勉強したい子というので夜スペというのをやったということで、私はあれはあれでいいか悪いかは別としても、地域の中で和田中のコミュニティスクールの学校運営協議会の中で決めたことですから、それをとやかく都教委が言うことはないんじゃないかなというのが私の考え方で、それは各学校のいわゆるこれから放課後子ども教室やもしくは、私は第4段階として考えている学校運営協議会、コミュニティスクール的なものも、そういうふうな形で学校単位でそういったことを考えてやっていければいいんじゃないかなと。そのためにもっと予算的な部分でそういったものを自由化していけばいいんじゃないかなというふうに思って、今話が出ちゃったんでそんな話をしていますけれども、質問は全然違うことを言おうと思っておりまして、さっきの質問の続きなんですけれども、続きというか資料要求として指導室長にお願いしたいのは、先ほどのいろいろ事務的な部分で調査ものが多いということなんですけれども、先ほど東京都のほうのどれぐらいそういった調査ものがあるかということ、もし簡単にまとまっているようなものがあればということと、板橋区のほうとしていろいろ学校側にやっていること。もしくはほかの区がどんな感じでそういった調査ものがあるのかとか、もしまとまっているようなものがあれば、その資料をいただければと思います。
以上で終わりますので。
○主査
資料要求ということでよろしいですか。
◆河野ゆうき
いいです。
○主査
以上で質問を終了いたします。
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