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  1. 荒川区議会 2014-11-01
    11月28日-02号


    取得元: 荒川区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-12
    平成26年度定例会・11月会議荒川区議会会議録(第二日目)================一、日  時   平成二十六年十一月二十八日 午前十時一、場  所   荒川区議会議場一、出席議員(三十一名) 一番 藤澤志光君 二番 小坂英二君 三番 小林行男君 四番 安部キヨ子君 五番 横山幸次君 六番 斉藤邦子君 七番 相馬堅一君 八番 小島和男君 九番 菅谷元昭君 十番 明戸真弓美君 十一番 茂木 弘君 十二番 若林清子君 十四番 小坂眞三君 十五番 服部敏夫君 十六番 並木一元君 十七番 斉藤泰紀君 十八番 北城貞治君 十九番 守屋 誠君 二十番 鳥飼秀夫君 二十一番 志村博司君 二十二番 斉藤裕子君 二十三番 浅川喜文君 二十四番 竹内明浩君 二十五番 清水啓史君 二十六番 瀬野喜代君 二十七番 菊地秀信君 二十八番 松田智子君 二十九番 吉田詠子君 三十番 保坂正仁君 三十一番 中村尚郎君 三十二番 萩野 勝君一、欠席議員(なし)一、出席説明員 区長 西川太一郎君 副区長 佐藤安夫君 副区長 北川嘉昭君 広報担当部長 米澤貴幸君 管理部長 猪狩廣美君 区民生活部長 高岡芳行君 地域文化スポーツ部長 池田洋子君 産業経済部長 石原 久君 環境清掃部長 岡本壽子君 福祉部長 谷嶋 弘君 健康部長 倉橋俊至君 子育て支援部長 青山敏郎君 防災都市づくり部長 松土民雄君 会計管理部長兼  債権管理担当部長 石澤 宏君 総務企画課長 片岡 孝君 財政課長 宮腰 肇君 教育長 高梨博和君 教育委員会事務局  教育部長 五味智子君 選挙管理委員会委員長 武藤文平君 代表監査委員 中里 稔君一、職務のため出席した事務局職員 事務局長 濱島明光 庶務係長 野口正紀 議事係長 赤沼克己 主事 村田英明 主事 早坂利春 主事 染谷沙織 主事 土屋諒介 企画調査係長 西 智行 議 事 日 程      平成二十六年十一月二十八日 午前十時開議第一                 一般質問について第二                 委員長報告について①平成二十四年度第一号陳情  北朝鮮による拉致問題解決に向けての更なる啓発活動を求める陳情②平成二十六年度第十二号陳情 長期在留する非正規滞在外国人住民を正規化し、誰もが希望の持てる社会を築くことを求める陳情③平成二十三年度第五号陳情  議会傍聴時における資料配布を希望する陳情④平成二十三年度第六号陳情  請願者及び陳情者の趣旨説明の場を求める陳情⑤平成二十三年度第九号陳情  各委員会の同時刻開催を止める事を求める陳情⑥平成二十三年度第十号陳情  幹事長会に少数会派の議員もオブザーバーで出席出来る様求める陳情⑦平成二十三年度第十一号陳情 予算委員会等質問待ち時間を改める陳情⑧平成二十四年度第六号陳情  議員の質問に対する区長及び執行側に反問権を付与することを求める陳情第三             請願の付託について第四   議案第六十一号   荒川区従前居住者用住宅条例第五   議案第六十二号   荒川区学童クラブの運営に関する条例の一部を改正する条例第六   議案第六十三号   荒川区営運動場の設置、管理に関する条例の一部を改正する条例第七   議案第六十四号   荒川区民住宅条例の一部を改正する条例第八   議案第六十六号   (仮称)荒川二丁目複合施設電気設備工事請負契約第九   議案第六十七号   (仮称)荒川二丁目複合施設空調設備工事請負契約第十   議案第六十八号   (仮称)荒川二丁目複合施設給排水衛生設備工事請負契約第十一  議案第六十九号   (仮称)荒川二丁目複合施設昇降機設備工事請負契約第十二  議案第七十号    職員の給与に関する条例の一部を改正する条例第十三  議案第七十一号   職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例第十四  議案第七十二号   幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例第十五  議案第七十三号   荒川区民会館改修工事請負契約第十六  議案第七十四号   荒川区民会館電気設備改修工事請負契約第十七  議案第七十五号   荒川区民会館空調設備改修工事請負契約第十八  議案第七十六号   荒川区民会館給排水衛生設備改修工事請負契約第十九  議案第六十五号   平成二十六年度荒川区一般会計補正予算(第二回)第二十            諸般の報告について   午前十時開議 ○議長(北城貞治君) ただいまより本日の会議を開きます。 出席、欠席議員数を報告いたします。 出席三十一名、欠席なしでございます。 直ちに日程に入ります。 ───────────────○─────────────── △一般質問について ○議長(北城貞治君) 日程第一、一般質問について。昨日に引き続き、一般質問の発言を順次許可いたします。 二十八番松田智子さん。   〔松田智子君登壇〕   〔議長退席、副議長着席〕 ◆二十八番(松田智子君) 私は、平成二十六年度定例会・十一月会議におきまして、公明党区議会議員団を代表いたしまして、四項目にわたり質問をさせていただきます。西川区長をはじめ理事者の皆様には、積極的かつ前向きな御答弁をお願いいたします。 まず初めに、切れ目ない子育て支援策について伺います。 今年の四月十九日、国の成長政略として発表された一つに「女性が輝く日本」と題し、具体的な政策・数値目標が出されました。その中身は、「女性の就業率を二〇一二年度の六八パーセントから二〇二〇年に七三パーセントにする」「待機児童解消のため、現在二十万人分の保育の受け皿を四十万人分にする」「『三年間抱っこし放題』で育児休業期間を三歳まで延長」といった目標を掲げています。 私たち公明党は、全国に三千名の議員がおります。そのうち約三割の九百余名が女性議員で構成されております。国の指針である指導的地位に占める女性の割合を二〇二〇年までに三〇パーセント程度にするという数値目標に我が党としては既に達しております。 今年の五月には、全国の公明党女性議員党女性委員会のメンバーで「女性の元気応援プラン」を策定、政府に提出してまいりました。その内容は、女性が新たな担い手として活躍している農林水産業、土木などの現場に足を運び、まとめたものです。同プランについて、有村治子女性活躍担当大臣は、「公明党の現場力と女性の視点が生かされた具体的で力強い提言だ」と評価していただきました。 女性が輝く社会を構築するための施策として、安心して子どもを産み、育てられる社会へ、子育てに優しい環境整備として、妊娠から出産、育児までを切れ目なく支援する取り組みが重要な課題になっております。 そこで初めに、妊娠のための支援策として、不妊・不育症治療の区独自の助成策について伺います。 私は、議員になって最初の一般質問で、妊娠に至らない夫婦の支援策として不妊治療の区独自の助成策の必要性を訴えてまいりました。今年の二月の第一回定例会の一般質問においては、不育症治療の支援策も含め、本年四月から制度改正された東京都の「特定不妊治療費助成事業」等について質問させていただきました。その時の健康部長の不妊症についての答弁は、「国の動向を注視しつつ検討してまいります」と。また、不育症については「国や他の自治体の状況も見きわめながら、助成事業について引き続き研究していきたい」という極めて消極的な答弁でした。 東京都の助成制度の対象となる治療は、体外受精及び顕微受精のみとなり、年齢と治療ステージにより、治療終了後年七万五千円から二十五万円の助成金が支給されます。国では「不妊・不育ホットライン電話相談」を開設しています。 他自治体の取り組みを調べたところ、二十三区中十区が都の助成事業を申請している人を対象に、都の助成金に加えて区独自で予算を計上し、支援をしております。 私は、日頃、区民の皆さんの御相談に耳を傾け、様々な問題に遭遇いたします。この不妊の問題もそうです。議会で質問した後も沢山声をいただきました。今年の初めに結婚した三十代半ばの友人からも、ぜひ区の制度も作ってほしいと言われました。 今年の六月、厚生労働省から「母子健康計画策定指針」が出され、各自治体で五年間の計画を策定することになっています。今後、計画の体制づくりをする中で、ぜひ区独自の不妊・不育症の治療費助成事業等を計画に盛り込み、区民に寄り添う対策をしていただきたいと思いますが、区の見解を伺います。 次に、出産時の支援策として、一つ目に産後の親子の見守り拠点の充実について質問いたします。 荒川区では、年間約一千八百名の新生児が誕生、そのうちの約四割の子どもは保育の支援を受けています。その他の六割の約一千名の子どもは在宅で育児をしております。 時代の移り変わりとともに家族構成が変化し、おじいちゃん、おばあちゃんと同居している家族が少なく、親と子だけで二十四時間過ごしている家庭が多くなってきました。子どもの笑顔に癒されるとともに、夜熱が出たらどうしよう、泣き止まないのはどこか悪いところがあるのでは、他の子と比べると成長が遅いのでは等々不安も尽きません。 荒川区では、在宅で育児をしている保護者や子どもたちが気軽に訪れ、親子同士の交流や、保育士等による育児サポートを行っている施設、「子ども家庭支援センター」、「子育て交流サロン」が区内各所十四カ所あり、大変喜ばれています。 そこで、「子ども家庭支援センター」、「子育て交流サロン」の今後の在り方として、出産後、子どもを抱えた親子の見守りの拠点として位置づけていくべきであると思います。そのためにも、現在、支援センター交流サロンのない町屋・西日暮里地域に一日も早く新設することと、育児サポートをしている方々のスキルアップを図り、親子にはどんな支援が必要なのか、具体的なアドバイスができるような体制づくりをし、親子の見守り拠点としての機能をつけ、充実を図るべきと考えますが、区の見解を伺います。 二つ目として、子育て版「いきいきボランティアポイント制度」の導入についてお聞きいたします。 我が党の呼びかけで平成二十三年度より事業化された「いきいきボランティアポイント制度」があります。当初より高齢者施設ボランティアとしてお手伝いに来た人に回数に応じポイントを付与し、一年間で合計したポイント数を換金し、上限五千円までを支給するというものです。初年度の登録者は百六十名でしたが、二十六年度は四百三十名が登録、四年間で延べ一千名の方が登録され、その約半数の人が給付金を受け取っております。多少でも報酬としていただけることに感謝していました。 そこで、この制度も四年が経過いたしました。今後の取り組みとして、ボランティアをする場所を発展・拡充していくため、子育て交流サロン等子育て分野の施設でボランティアをしていただいた方へ「いきいきボランティアポイント制度」を導入し、子どもから高齢者まで生き生きと助け合い、共に元気に過ごしていけるようにすべきと考えますが、区の見解を伺います。 三点目に、子育て支援策として、病児・病後児保育の充実について質問いたします。 「荒川区子ども・子育て支援計画の素案」の中に「病児・病後児保育事業」があり、その今後の方向性として次のように記載しています。「本事業についてさらなる周知を図るとともに、確実に区民のニーズに応えられるよう地域のバランスにも配慮しながら、事業の充実に向けて検討していく」となっています。二十八年度の開設に向け建設が進められている東尾久五丁目に移設・増設する至誠会第二保育園、この園の中に東京女子医大東医療センターとの連携により病児・病後児保育を設置すると聞きました。大変喜ばしいことと思います。 現在この事業を行っている保育園は、南千住地域のおひさま保育園と町屋地域の上智厚生館保育園があります。中でも上智厚生館保育園は、上智厚生病院と隣接しており、預ける側の保護者はとても安心です。働く親にとって突発的な風邪等の症状により通常保育園に預けられなくなり、仕事に支障を来し、特にひとり親の家庭にとっては死活問題になります。 仕事と子育ての両立の支援をするためにも、病児・病後児保育の充実は欠かせない事業です。新しく病児・病後児保育を開設する至誠会第二保育園もありますので、区民のニーズ調査を行いながら、さらなる充実を図り、まだ病児・病後児保育のない地域への開設を行っていくべきと考えますが、区の見解を伺います。 二項目目として、若者世代の支援策についてお聞きいたします。 一点目に、中・高校生の放課後の居場所づくりについて伺います。 小学生までは保育と教育の両面での見守り事業、延長保育や学童保育があり、また、我が党が以前から全校実施の早期実現を訴えていた「にこにこすくーる」は、平成二十八年度に実施する運びとなり、子どもたちを守る対策は充実してまいりました。 しかし、小学校を卒業した後、心と体の変化に対応できなかったり、家に帰ってから一人で過ごす子どもが増え、相談する相手もなく孤立する中高生が増えてきています。そこで、中学生・高校生に対する支援策として、学校が終わり、放課後のクラブ活動や塾の後、自宅に帰っても親や家族がいない家庭の子どもたち居場所づくりの支援をしていくべきと考えます。 その試みをしている場所として、「子ども村・中高生ホッとステーション」があります。社会福祉協議会の支援を受け、週一回木曜日、十五人から二十人ほどの子どもたちが集います。 ボランティアとして参加している大学生のお兄さんは、勉強や宿題を一緒に見てあげたり、近隣地域にお住まいの御婦人の方は、話し相手や夕飯づくりなどのボランティアとして協力しています。実は、瀬野議員の息子さんもボランティアとしてお手伝いしていると聞きました。頼もしい限りです。そして、子どもとボランティアをしているサポーターの方たちが一緒に食卓を囲み、夜のひと時を過ごします。まさに「ホッとステーション」です。 しかし、今のところ、この「子ども村・中高生ホッとステーション」は東尾久六丁目一カ所のみ、南千住方面からやってくる子どももいると聞いています。 そこで、生活支援、学習支援をしながら、子どもの成長を地域の方々で見守る、ホッとできる場所を各地域に提供していくべきと考えますが、区の見解を伺います。 中学・高校を卒業した後の思春期真っただ中の若者世代、高校や大学に進学しなかったり、就労もしていない。何か悩みがあるなら区役所の区民相談窓口やハローワークなどへ足を運んでくれればよいのですが、十代から二十代の若者たちにはなかなかできません。 進学や就職、家庭や家族の問題などを相談する人がいないのです。不安定な悩みを抱えながら生きづらさを感じ、自分の居場所を探している、そんな若者が増えています。 五月から荒川区が委託して始めたNPO法人「bondプロジェクト」は日暮里駅前にあります。先日、代表の橘ジュンさんに会い、話を聞いてまいりました。 「家出少女は昔からいました。昔は、家を飛び出したら、友達、先輩などの顔見知りのところに行ったものです。しかし、今は違います。中学生でも携帯を持ち、それを通じて、顔も年齢も名前さえも知らない知人ができてしまい、困ったときにそうした人を頼り、トラブルに巻き込まれるケースが少なくないのです」と。 「bondプロジェクト」は主に女性を対象にした電話相談や相談室での対応を行っています。週三日開設し、毎週五、六人の女性から相談があるとのことです。たまに男性の方の相談もあるそうです。 開設してまだ半年ですので、まだ多くの人に知られていません。しかし、大変重要な場所と思います。広報の充実を図り、「bondプロジェクト」の存在を広く区民に周知し、若者世代の相談窓口の充実を図るべきと考えますが、区の見解を伺います。 三項目目として、地域防災力の強化についてお伺いいたします。 明年、平成二十七年一月十七日で阪神・淡路大震災より二十年が経過、東日本大震災が発生してから明年三月で四年が経とうとしています。また、東京は首都直下型地震を予測した上で、燃えない街づくりの対策として、水利の確保や木造密集地域の解消を図るため、空き地の有効利用など対策が進められています。 私ども公明党区議団としても、防災・減災対策として、避難所の耐震化や備蓄品の充実、防災訓練の充実等々、西川区長に毎年要望書を届け、一つ一つ整備していただいたところであります。 そこで、一点目の質問として、中学校での防災教育の充実を図るため、放課後のクラブ活動に「防災部」を置いて、未来の防災リーダーの育成をするべきと思います。 荒川区では、区立の全ての小学校・中学校に消火活動に有効的なD級ポンプが設置してあります。地震等で火災が起きたとき、地域住民の方と学校関係者らが協力し、消火栓が破損し水利が絶たれた場合、学校のプールの水などを利用して消火活動が出来るものです。 今月、十一月十五日、区立原中学校の創立二十周年記念式典が行われ、その際、刑部校長先生から学校の取り組みについてお聞きいたしました。校長先生は、「いざというときの地域防災の担い手となる中学生を目指し、地域との防災訓練へ参加し、隣接する原保育園との合同避難訓練を実施し、防災部を立ち上げ、活動している」とのことでした。大変頼もしく感じました。 また、南千住第二中学校では、レスキュー部として部活動しており、地元町会の防災訓練に参加、ほかにも第四中学校、第七中学校、諏訪台中学校等が地域の防災訓練の時に生徒達にボランティアを募り、参加していると聞きました。 東日本大震災の時、中学生が幼稚園児の手を引き誘導し、避難をしたと報道で流れ、大変感動したことを思い出します。中学生ともなれば、発災時には地域の方と協力をしながら、小さな子どもや高齢者の方々を助ける側として活躍する重要な人材だと思います。助け合いの精神、ボランティア精神を地域の方との訓練の中で学び、近い将来、荒川の安全な街づくりのため、地域の防災リーダーへと成長していってもらいたいと願います。そのためにも、D級ポンプの操作方法やAEDを使った救命救急措置等を学び、習得し、いざというときには自らの身の安全を確保することはもちろんのこと、家族、そして地域の人々の命と安全を守るため、防災活動に当たれるよう学校での防災教育の一環として、全中学校十校に部活動として「防災部」のようなものを作ってはと思いますが、区の見解を伺います。 二点目に、地域コミュニティ強化のための防災運動会の開催について伺います。 毎年各地域の町会・自治体単位などで行っています避難所開設訓練は、恒例行事となっています。内容もそれぞれの地域で工夫しながら、また、ステップアップしていくようすすめているところだと思います。そのため、区民の防災に対する意識はかなり高まっていると感じます。しかし、一方で、参加する方が毎年顔なじみの人が多いように思います。荒川区では、新しいマンションや新築戸建て住宅などに引っ越してきたことにより人口も増加してまいりました。 そこで、新しい人たちも巻き込めるよう少し視点を変え、地域のコミュニティの強化を図るため、防災運動会形式の訓練を行ってみてはいかがでしょうか。 北海道の留萌では、二〇一二年より、防災・減災意識を高める場としていくため、防災を楽しく学ぶことを運動会の目的として、競技に工夫を凝らし行っています。ステンレスの物干しと毛布を使って簡易担架リレーや機械人形を使い応急手当ゲームなどです。 また、先月視察に行ってまいりました兵庫県の姫路では、防災の日に恒例行事として行っていた式典と講演会による集いを二〇〇九年より防災について身近に捉えてもらうため、運動会形式の訓練に切り替えたそうです。「担架作成・搬送リレー」や「水バケツリレー」など、大人と小学生以下の子どもの混合チームの競技などを考え、開催し、地域の絆が深まったと伺いました。この取り組みに対し、二〇一〇年には総務大臣より「防災まちづくり大賞」を受賞しており、アンケートにも九割の市民が「共助の気持ちが醸成された」「地域との一体感が形成できた」と大変好評とのことでした。 このことを参考に荒川区でも独自の内容で、例えば前段で申し上げました中学生の防災部対抗D級ポンプ操作の競争や、赤い防火バケツを利用した水バケツリレーなど、また、連合町会単位や中学校区単位の対抗戦など、知恵を出し合い、防災を楽しく学び、地域のコミュニティを強くすることを目的とする防災運動会の開催をしてみてはと思いますが、区の見解を伺います。 続きまして、四点目として、東尾久・西日暮里地域の街づくりについてお伺いいたします。 初めに、東尾久地域のふれあい館建設について、一つ目として、地域に親しまれるふれあい館の早期実現についてお聞きいたします。 東尾久地域のふれあい館建設については、戸田前区議会議員より受け継ぎ、議員となってから三年半、定例会や委員会等様々な場面で、一日も早く実現するよう訴えてまいりました。そのことに対し、区側としては、地域の方々へ理解を得るため、力を尽くしてくれていることは一定の評価をするものであります。しかしながら、なかなか前に進まない状況に区民が受けるべき平等の権利が失われていると懸念しております。本当に建設されるのでしょうか。建設されるとなると、いつ頃になるのでしょうか、お聞かせください。 また、「(仮称)東尾久三丁目付近ふれあい館」としておりますが、目途としている場所の地名は東尾久三丁目ではありません。私も地元町会の一人として、ぜひ地域住民に親しまれる名称になるようすべきと思います。馴染みある名称とし、地域に親しまれ、喜びあふれるふれあい館とし、早期に実現していただきたいと考えますが、区の見解を伺います。 次に、二つ目として、東尾久地域のふれあい館建設予定地に開設された暁には、「ふれあい館整備ニュープラン」の「新たな機能の付加」という項目の中にあるように、その地域の消防団である第四分団の分団本部を設置していただきたいと思います。 昨日の質問にもありましたが、分団本部として通常八十平米の広さが必要ですが、第四分団は現在十九・二九平米、四分の一です。区民の安全を担保するためにも重要な場所であると思います。分団本部の設置について、区の見解を伺います。 続きまして、荒川区の主要駅の一つであります西日暮里駅周辺の安全・安心な街づくりとして、JR東北本線沿い暗がり対策についてお伺いいたします。 西日暮里駅の改札を出て、旧道灌山中学校の跡地にある自転車の駐車場に行くまでの道路は、JRの線路沿いになります。線路の壁と中学校の壁との間を通り、自転車までたどり着きます。そして、自転車に乗り、片瀬道踏切を渡り、それぞれの行き先へと向かいます。 特にこの自転車駐車場あたりは民家が少なく、無機質な壁が両側に続き、線路と倉庫などの建物も多く、比較的静かで暗い場所です。実際に痴漢被害を受けた方もいます。線路沿いと自転車駐車場付近暗がり解消策の強化をし、安全な街づくりをするべきと考えますが、区の見解を伺います。 最後に、西日暮里駅周辺の京成高架下の活用について伺います。 京成高架下の有効利用については、町屋から藍染川西通りに沿って走っている部分に関しては、以前から我が党の吉田議員から要望・提案が出ていることと思います。ただ、西日暮里駅を通過する京成線の高架橋はほんの一部ですが、西日暮里駅にほど近く、使い勝手のよい場所に位置しています。まずは町屋駅周辺から整備を行うとは思いますが、順次西日暮里駅周辺の京成高架下を早期に整備していただき、いまだ件数の多い放置自転車対策等、有効利用するよう京成側に呼びかけていただきたいと思いますが、区の見解を伺います。 以上で第一回目の質問を終わります。(拍手)   〔区長西川太一郎君登壇〕 ◎区長(西川太一郎君) 松田智子議員の御質問にお答えを申し上げます。 初めに、中学生・高校生の放課後の居場所づくりに関する御質問にお答えを申し上げます。 私は、子どもたちの命と未来を守り、無限の可能性に満ちたチャレンジ精神にあふれる若者が活躍する活力ある社会を創り上げていかなければならないと常々考えております。 しかしながら、近年、次代を担う子どもたちや若者による社会の関心を集める重大な事件の発生が後を絶たず、ニートや引きこもり、子どもの貧困、児童虐待、いじめ、危険ドラッグによる事故・事件、有害情報の氾濫など、大変深刻な状況にあると認識をいたしております。 このため、本年八月、私は、二十三区が一体となって危険ドラッグの撲滅に取り組むことを宣言した「危険ドラッグ撲滅に関する決議」を特別区長会を代表して高綱警視総監に提出をいたしました。 御案内のとおり、東京都の関係条例が改正され、薬物乱用に対する監視強化が図られたところでございますが、このような状況の中で東京都は「世界一の都市」にふさわしい安全安心を実現するため、「東京の安全安心に関する懇談会」を設置して、「安全安心TOKYO戦略」、これは当局の説明によれば、河合本部長は、「安全」と「安心」の間に「・」を入れないと。「安全安心」で一つの熟語にすると、こういうことを言っておられましたが、ワーディングとしてはなかなかおもしろいというふうに思っておりますが、東京都安全安心まちづくり条例の改正も視野に入れた検討を進めることになっております。 この「安全安心TOKYO戦略」は、規範意識の向上と地域力の強化を図るため、特に子どもの分野において非行防止や触法少年の減少、引きこもり対策のほか、インターネット環境の安全対策までも幅広く対応していくことで、ルールやマナーの向上と安全安心な東京の実現を目指すものであります。 私は、東京都の要請を受けて懇談会の委員となっておりますので、子どもたちを取り巻く環境をより良好で安全安心を実感できる社会にするため、ただいま述べてきたような考え方に基づきまして、懇談会におきまして必要な意見を申し上げてまいりたいと考えております。 また、来年二月五日、日暮里サニーホールにおきまして、「舛添知事と語ろう!in荒川」の開催が決定し、私も参加をさせていただきますが、「二〇二〇年に向けた子どもの健全育成」をテーマに、知事と意見交換をすることになっております。 議員の御質問の中高生の居場所づくりにつきましては、区で計画的に整備を進めてまいりましたふれあい館において、中高生の居場所としての機能を果たしておるとは思っておりますが、さらに中身を充実させる必要があると、御指摘の御意見を踏まえて、そういう努力をしていかなければいけないとただいま御意見を伺いながら感じたところでございますが、区としても決してこのことに手を抜いているわけではないということを改めて申し上げさせていただきたいと思います。 そうした中で、本年五月から地域の有志が立ち上げた「子ども村・中高生ホッとステーション」は、中高生の子どもたちを対象に、学習支援や食事の提供を通じて、若者の健全な成長を図ることを目的に、民家を活用した居場所づくりでございまして、まだ全国的にも数少ない取組でございます。毎回、子ども達に調理や学習に関するスタッフを加えますと、総勢三十名を超える方々が大きな食卓を囲んでにぎやかな雰囲気の中で温かい手作りの料理を楽しむといった、こうした荒川の地域力を活かした取組が区内においても広がっていけるよう、区といたしましては、運営に携わっている方々の御意見をお聞きしながら、可能な限り協力と支援をしてまいりたいと考えております。 次に、若者世代のための相談窓口に関する御質問がございました。 区では、平成二十二年から日本医科大学病院と連携をして、全国的にも先駆的な自殺未遂者支援を行ってまいりました。さらに、未遂者の成育歴などを分析する中で、若年期の心身のバランスの乱れが大きな影響を与えることがわかり、若年世代への支援の重要性を認識し、「荒川区自殺未遂者調査研究事業報告書」において、将来の自殺を無くすための早期予防を「自殺のゼロ次予防」と位置づけたところでございます。 しかし、実際は、若年世代が自ら区の相談窓口を訪れることは、議員御指摘のとおり、稀でございまして、支援に結びつけることが非常に難しい状況にございました。そこで、区では、民間の持つノウハウの活用をすべく、本年五月に若年女性の支援に実績があるNPO法人に委託をして、より専門性の高い相談窓口を開設いたしました。 こうした事によりまして、若年世代からの電話やメールによる相談が増加してきておりまして、これまで区に繋がることが難しかった方を御支援申し上げることができるようになったと承知をいたしております。 実際に職場での悩みを親御さんやお友達にお話をして理解をしてもらえずに悩んでおられた方々が、度々、職場のお帰りに相談窓口に立ち寄ったり電話をかけてくるようになった。また、家に引きもっていた方が、食事もとれなかったという方々がこの窓口に相談するために身支度をして、一緒に食事をしたいという御希望をかなえてあげることができた。現在も様々な悩みを抱えながら、どうしてよいかわからないでいらっしゃる方がまだ多くいらっしゃると伺っております。 今後、この窓口を広く周知していくことで、若年世代の区民に寄り添った支援に結びつけるとともに、NPO法人や地域の関係機関等との連携を図りながら、若年世代の相談ネットワークの構築に取り組んでいかなければならないというふうに思っております。 具体的な御視察に基づいたり、いろいろ深くお考えになっての御提案、大変興味深く、防災運動会などはなるほどと思って伺いました。 御答弁申し上げた以外の質問につきましては、関係理事者から申し上げたいというふうに思います。   〔健康部長倉橋俊至君登壇〕 ◎健康部長(倉橋俊至君) 切れ目ない子育て支援策のうち、不妊・不育治療に関する区独自の助成策についての御質問にお答えいたします。 特定不妊治療の助成制度は、平成十六年度から国の助成制度に基づいて都が助成を開始しました。本年第一回定例会にて議員から同様の御質問をいただきましたが、本年四月から助成対象範囲や回数が変更になりました。妊娠・出産に伴うリスクが相対的に少なく、治療により出産に至る確率がより高い年齢層の方が必要な治療を受けられるように制度が一部変更になり、平成二十八年度以降は四十三歳未満は通算六回までとなります。 議員御指摘のとおり、幾つかの区においては、都の助成制度に加え、区独自の助成策を実施しております。助成金額や助成内容、申請条件などの項目には自治体による差異がある状況でございますので、区といたしましても、引き続き検討してまいります。 また、今年度中に策定予定の母子保健計画の見直し作業を現在進めているところですが、不妊・不育治療に対する区独自の助成制度の創設については、他区の動向等を踏まえ、この母子保健計画の中に位置づけてまいりたいと考えております。   〔子育て支援部長青山敏郎君登壇〕 ◎子育て支援部長(青山敏郎君) 親子の見守り拠点の充実に関する御質問にお答えいたします。 子育て交流サロンは、保護者や乳幼児の交流の場として年間で延べ七万三千人の方に御利用いただいており、専門の職員が子育てに関する悩みや不安を聴き、個々の状況に応じてアドバイスをするなど、子育て相談の機能も果たしております。 議員御質問のように、核家族化が進行する中で、子育て交流サロンが在宅で子育てに不安を抱える親子に対して、積極的に働きかけていく見守りの拠点となることは重要な御指摘であると考えております。 また、来年度から開始する子ども・子育て支援新制度では、利用者支援事業として、子育て交流サロンの機能を強化していくことも検討しているところでございます。 区といたしましては、近隣のふれあい館の有効活用等も含め、町屋・西日暮里地域子育て交流サロンの開設に努めるとともに、適切な見守りや支援ができるよう、拠点となる子育て交流サロンの職員の研修等を行い、相談支援のさらなるスキルアップを図ってまいりたいと考えております。 次に、子育て版「いきいきボランティアポイント制度」の導入に関する御質問にお答えいたします。 平成二十三年七月から開始した「いきいきボランティアポイント制度」は、高齢者の社会参加の促進と高齢者自らの介護予防の推進を図るため、六十五歳以上の元気な高齢者が区内の介護保険施設等に赴いて行うボランティア活動に対しポイントが付与され、それを換金できる仕組みでございます。 ボランティアに対するアンケートによると、約七割の方が話し相手、傾聴などの活動をされています。多くの方がボランティア活動を通じて、「張り合いや生きがいができた」「健康になったと思う」などと回答されており、介護保険施設等からは、職員の目の届かないところにも気づいてくれて助かっているといった評価を頂いているところでございます。 また、今後のボランティア活動につきましては、子育て世代との交流に関心をお持ちの方も多く、子育て経験のある女性が大勢登録していることから、本事業の活動施設に子育て施設を加えていくことは、世代間の交流の促進も図られるなど、意義は大きいと認識してございます。 区といたしましては、現在、子ども家庭支援センターやおもちゃ図書館など一部の子育て交流サロンボランティアの受け入れの準備を進めており、今後、子育て交流サロンを含め、他の子育て施設への拡大につきましても、一層の充実を図ってまいる所存でございます。 最後に、病児・病後児保育の充実に関する御質問にお答えいたします。 区は、保護者の子育てと仕事の両立を支援するため、病気回復期で保育園等にまだ登園できない乳幼児を預かる「病後児保育」を実施しており、本年四月からは、病状が軽度な乳幼児を預かる「病児保育」を開始したところでございます。 昨年度実施したニーズ調査結果では、病児・病後児保育の充実、利便性の向上を求める声が多く、特にひとり親家庭や両親ともフルタイム就労している家庭における利用希望が高くなっております。一方で、病児・病後児保育は、看護師や保育士の常時配置、医療機関との連携体制の確保に加え、専用の出入り口や保育室の整備等、施設面における基準があることから、一時保育や地域子育て交流サロンなど様々な事業を実施している既存の保育園では、事業スペースの確保が課題となっております。 こうした状況を勘案いたしまして、区といたしましては、平成二十八年度に尾久地域で開園予定の新たな至誠会第二保育園において、病児・病後児保育を円滑に実施できるよう調整を進めるとともに、今後も区民ニーズの把握に努め、地域バランスに配慮しながら、更なる拡充に向け、検討を進めてまいります。   〔教育長高梨博和君登壇〕 ◎教育長(高梨博和君) 中学生の防災教育に関する御質問にお答えいたします。 全ての区立中学校に防災部を設置し、未来の防災リーダーを養成すべきとの御提案につきましては、未来社会を担う生徒たちに「自分たちのまちは自分たちで守る」という意識を醸成し、他者や弱者を思いやる心を育成するとともに、将来の地域の中核となる人材の育成に結びつく非常に重要なものと受け止めさせていただきました。 さらに、区内でいざ大災害が発生した際には、生徒自身の安全確保を前提としつつ、中学生については地域の貴重な防災力として災害応急対策活動に活躍していただくことも大いに期待できるところでございます。 西川区長からも、都議会議員時代に同様の提案をされたということをお聞きいたしてございます。中学・高校生をジュニア防災リーダーとして育成することにより、発災時の援助の担い手の確保とともに、ヒューマニズムの体得や地域コミュニティへの関心の高まりに繋がるという趣旨の御提案でございました。議員の御質問と同じ方向を示すものであり、首都直下地震の切迫性が強く叫ばれている今日、教育委員会といたしましても、積極的に取り組むべき問題であると強く認識いたした次第でございます。 今後、消防署や消防団、防災区民組織の方々の御支援、御協力をいただきながら、全ての中学校において実践的な防災教育を行える組織が設置できるよう、校長会とより具体的な検討を行ってまいる所存でございます。   〔区民生活部長高岡芳行君登壇〕 ◎区民生活部長(高岡芳行君) 防災運動会の開催についての御質問にお答えいたします。 区では、区民の皆様方が発災時に的確な行動がとれるよう、区報やホームページ、町会などを通して防災訓練への参加を呼びかけております。防災訓練では、防災知識や技術の普及啓発に努めているところでございます。今年の訓練では、第五峡田小学校、第六日暮里小学校、原中学校において、区で配布した赤バケツを使いバケツリレーを行い、小学生から高齢者までの参加者が大きな声をかけ合い、初期消火訓練を実施したところでございます。 また、尾久消防署は、防火防災協会の協力により、町会対抗で急病人の担架搬送、AEDによる救命処置、バケツリレーなどの迅速さ、的確さを競い合う防災コンクールを毎年開催しております。 議員御提案の防災運動会につきましては、転入間もない人たちや幅広い年代層の区民の参加が見込まれ、参加者の絆も強まり、防災意識や技術を高めるのに大変効果が期待されると考えております。 区といたしましては、防災訓練の内容の充実について検討するのと並行して、防災運動会の形態を取り入れることを含め、検討を行い、区民の自助・共助の取り組みを支援することにより、地域防災力の向上に向けて全力で取り組んでまいります。 次に、ふれあい館についてお答えいたします。 (仮称)東尾久三丁目ふれあい館は、当初の予定地の向かい側の本町通り児童遊園を含めた土地を候補地として現在、地権者等と精力的に折衝を重ねており、地元の町会、商店街にも経過説明を行ったところでございます。 これまでの折衝の結果、賃貸アパートの地権者につきましては、区に売却する意向が示されております。今後、売却の意向が示された賃貸アパートの地権者に対し、具体的な交渉を行うと同時に、他の地権者につきましても、ふれあい館建設に対する地域の皆様方の熱い期待を背景に、これまでにも増して精力的に交渉を進めてまいりたいと考えております。 また、ふれあい館の名称につきましては、地元町会や商店街の皆様からも同様の意見を頂戴しております。地域に親しまれる名称を地元の皆様の協力を得て、なるべく早い段階で決定してまいりたいと考えております。 尾久消防団の第四分団の設置につきましては、ふれあい館整備ニュープランにおいて、分団本部を設置する方針を定めており、設計前の段階で消防団から具体的な要望をお聞きし、可能な限りその要望を反映させてまいりたいと考えております。   〔防災都市づくり部長松土民雄君登壇〕 ◎防災都市づくり部長(松土民雄君) 西日暮里第三自転車置き場及びその周辺の暗がり解消についてお答えいたします。 この区域につきましては、現在、基準値を超える照度を確保しておりますが、当区域の北側及び西側が鉄道用地であり、ひと気が少なく、夜間に自転車置き場を利用する際、不安を感じる可能性があることは、区といたしましても認識しているところでございます。 したがいまして、自転車置き場を含めた区が管理する照明施設につきまして、灯具交換をはじめ、必要な改善を図ってまいります。 次に、京成高架下の活用に関する御質問にお答えいたします。 京成高架下につきましては、平成二十七年度以降に高架下の利用計画を策定するとのことであります。また、その活用に当たりましては、天井部分の補強とともに、保守点検や修繕を可能にしていく必要があると京成電鉄から聞いております。これに対して区では、京成町屋駅及び新三河島駅周辺での駐輪場整備の早期実現に向けて働きかけを行ってまいりました。 御提案の西日暮里駅周辺における高架下につきましても、区議会や周辺住民の御意見をお聞きしながら、有効活用が実現できるよう、京成電鉄に対して申し入れを行ってまいります。 ○副議長(萩野勝君) 残り一分です。 ◆二十八番(松田智子君) 大変誠実な御答弁、ありがとうございました。 今回大きく二つのことについて質問させていただきました。一つは、女性と子どものため、もう一つは安全対策です。今後も一つ一つ前進するよう努めてまいりますので、お願い申し上げます。 以上で質問を終わります。 ○副議長(萩野勝君) 二十六番瀬野喜代さん。   〔瀬野喜代君登壇〕   〔副議長退席、議長着席〕 ◆二十六番(瀬野喜代君) 民主党・市民の会の瀬野喜代です。 私は、区議会議員になって十六年、無所属市民派として地球規模で考え、地べたをはうように活動してきたつもりです。持続可能な経済、高齢者が幸せを実感できる子どもとの触れ合い、女性が幸せを実感できる支援について質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 世界の人口は増え続け、途上国の人々が先進国並みの生活水準を望むとすれば、食料、資源、エネルギーなど現在の数倍の供給が必要だと言われています。人口が減り始めた日本は、持続可能で本当の意味で豊かさを実感できる社会を築くべきだと思います。その意味で、荒川区の掲げる「幸福実感都市の実現」に大いに賛同するところです。 非暴力主義を掲げ、祖国の独立を勝ち取ったマハトマ・ガンジーは、イギリス帝国主義がインドの木綿産業を破壊しようとした時、「身の丈に合った経済」を提唱し、手回し車と手織りで抵抗しました。共に生きる、共生が叫ばれる今、ガンジーの思想に学ぶことは大きな意味があると思います。 初めに、食と農を身近に考える環境づくりについて伺います。 「身の丈に合った経済」を語るなら、何よりも食べることと食料をつくることが肝心です。都会の生活は身近に自然が少なく、田畑もなく、農業との接点が少ないのが現実ですが、少しでも食と農を身近に考える環境を作っていくのは区の責務です。 そこで、第一に、エコセンターの畑を拠点にした荒川版「食と農の祭典」の開催について伺います。 私は、エコセンターの各種の活動や畑をつくり、三河島菜などを栽培していることを評価しています。その活動をもっと区民に知らせるべきと思い、エコセンターの畑を拠点にした荒川版「食と農の祭典」を提案します。 区民の実行委員会形式で、畑での農作業や収穫物の試食、区の行う生ごみ堆肥作り、緑のカーテンやベランダ菜園講習会の情報提供、区民が実践している自宅などでの農、援農、生産者との交流、産直や安全な農産物を扱い、食べられるお店の紹介など、さまざまな企画が考えられます。健康づくり、地方との交流、産業振興、消費者、そして環境問題など、さまざまな分野が関連する「食と農の祭典」が実現すれば、新しい出会いが生まれ、荒川の食と農は飛躍的に発展すると思います。見解をお聞かせください。 第二に、学校での田んぼや畑をさらに活用することについて伺います。 各学校、幼稚園、保育園などでさまざまに取り組んでいる現状を調査し、さらに推進していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 また、来年度からひぐらし小学校では、学校農園とも言われた第二校庭がなくなります。近くの公園や使われていない場所、例えばせせらぎの小路の以前噴水であったところなど、考えられると思うのですが。そして、さらには、農園などで子どもたちが土に触れたり、農を体験することが必要と思います。見解をお聞かせください。 第三に、公園や街なか花壇、空き地等で稲や野菜の栽培をすることについて伺います。 現在、区民による街なか花壇の取り組みが拡大していることをうれしく思っています。今後は、花も実も楽しめるプチトマトやオクラ、綿の栽培などはいかがでしょうか。米を主食とする日本人の心の原点、稲作りの場も欲しいと思います。栽培場所や管理方法など検討課題は多いと思いますが、実現すれば癒しの空間が生まれ、子どもたちの教育にも良いと思います。見解をお聞かせください。 次に、高齢者と子どもの交流推進について伺います。 私も年をとったせいでしょうか、幼子を見るだけで幸せな気分になります。私は、九十一歳の認知症の母と一緒に介護施設で歌声サロン活動を行っています。涙を流して喜ぶお年寄りもおられ、施設職員の方から、反応がないように見える重度の方も歌声サロンの日は眠りが深いと聞かされました。歌を歌うことは、体にも心にもよいと実感します。 お年寄りは子どもの訪問を一番喜ぶとも言われました。また、私の母が認知症カフェに来てくれた六カ月のすみれちゃんを抱くとき、そして二歳のあかりちゃんと遊ぶとき、本当にうれしそうです。子どもたちはお年寄りの幸せの泉、元気の源です。子どもたちにとって、お年寄りとの触れ合いは、今の豊かな日本を苦労して築いてくださった高齢者に感謝し、親を敬い、人を大切にする心を育てます。敬老の心を育てることは何よりも大切な教育だと私は思います。 そこで、高齢者と子どもたちの交流、とりわけ歌声活動の推進を願い、質問します。 第一に、子どもの介護施設訪問を促進することについて伺います。 施設では、入所者と人手不足で走り回らざるを得ない職員しかいません。家族が毎日会いに来る方はごく少数、ボランティアも少数です。区では高齢者のボランティア訪問を呼びかけていますが、子どもたちの訪問を呼びかけてはいかがでしょうか。子どもたちの訪問は、お年寄りを幸せにします。特別なことはしなくていい、ただいるだけ、「おばあちゃん」と言ってくれるだけで幸せが生まれます。 二年半前の予算特別委員会で、私は幼稚園の施設訪問回数を質問しましたが、そのときは実績なしとのお答えでした。今は交流は進んでいるでしょうか。さらに、保育ママ、育児サークル、認証保育所あるいは個人にも、「子どもの施設訪問でお年寄りに幸せを」と呼びかけてはいかがでしょうか。 第二に、各学校を拠点に、地域力向上を目指す学校応援団を組織化することについて伺います。 子どもとお年寄りの交流といっても、学校現場は本当に忙しい。よくわかります。そこで、地域で学校応援団を組織し、民間の力で学校と協力しながらお年寄りと子どもの交流を図ってはいかがでしょうか。もちろん、交流だけではなく、防災や防犯、環境など、さまざまな地域の課題を学校を拠点に解決を考えていく組織です。これこそ地域力の向上に寄与すると考えますが、いかがでしょうか。 第三に、童謡・唱歌を歌い継ぐことについて質問します。 介護施設での歌声サロンでは、童謡・唱歌をよく歌います。懐かしいと喜ばれていますので、子どもたちが施設を訪問する折にはお年寄りと歌ってほしいと思います。 地域でもサークル活動や音楽祭などで多世代の交流ができたら楽しいでしょう。美しい日本語、美しいメロディで構成されている童謡・唱歌を歌い継ぐために、区としてできることはいろいろあると思います。見解を求めます。 第四に、朗読、輪読、読み聞かせを推進することについて伺います。 高齢者が子どもたちに読み聞かせをしたり、一緒に朗読、輪読を楽しんだりすることは、介護予防の観点からも、子どもたちの読書習慣をつける観点からも効果的だと思います。見解を伺います。 最後に、女性の活躍応援について伺います。 第一に、二〇二〇三〇、すなわち二〇二〇年までに指導的な立場の女性の割合三〇パーセント実現が閣議決定されています。残念なことに、荒川区の審議会の女性割合は二十三区で下から二番目。目黒区は三六・一パーセントに対し、荒川区は一八・九パーセントです。区職員及び審議会における区の努力目標をお聞かせください。 第二に、区の人員配置にジェンダーの視点を活かすことについて質問します。 先の決算特別委員会で、防災課の職員十七人のうち女性は一人という答弁をいただきました。多くの男性に囲まれた職場で女性が一人で行動することはさぞ大変だろうと推察します。その前の予算特別委員会では、諏訪台中学校での避難所開設訓練で救護班に女性がゼロというのはおかしいと指摘したところ、女性は炊き出しで活躍しているという答弁があり、私は絶句しました。 東日本大震災の避難所で女性たちの困難の一つとして挙がったのが、炊き出しを女性だけが担ったことでした。女は食事づくりという性別役割分担の押し付けはやめて、「防災にジェンダーの視点を」と男女共同参加国が先頭に立ち、国を挙げて取り組んでいることを防災の責任者が御存じない。荒川区は女性の困難に配慮した防災計画を実行できるのか、心配です。 内閣府は、社会的性別、すなわちジェンダーの視点とは、「性差別、性別による固定的役割分担、偏見等が社会的に作られたものであることを意識していこうという視点」と規定しています。ジェンダーの視点で区政を見直すことが女性の幸せの条件です。まずは区の人員配置をジェンダーの視点から見直していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 次に、性的マイノリティーの生徒に配慮したデートDV防止教育について質問します。 先日、高校生の娘が妊娠したことに関して、区民の方から相談を受けました。高校は中退するとのことで、子どもの貧困問題の実例に接したと思いました。まだ子どもでもある女性が出産・育児を強いられることも女性への暴力、DVかもしれません。 昨今の「壁ドン」ブームが小学生の漫画にも登場し、「床ドン」「股ドン」など、一歩間違えば強姦まがいの状況がもてはやされています。「JK散歩」という名称で少女買春が蔓延している日本、これが男女不平等については世界の最先端を突っ走っている日本の現状です。 そこで、荒川区では子どもたちに男女が平等に愛を育むことを教えるデートDV防止教育を中学校で行うべきと考えますが、いかがでしょうか。高校へのデートDV防止教育では遅いと、板橋区、さいたまなどが中学校からの取り組みを行い、文京区、江東区でも始めるそうです。その際には、人権問題の観点から課題として表面化している性的マイノリティーへの理解を深める視点が重要です。クラスに一人くらいはいるであろうとされる性的マイノリティーの生徒たちが自らを大切にしながら、パートナーとともに人生を歩んでいけるようなDV防止教育であることが求められています。見解をお聞かせください。 以上で質問を終わります。   〔区長西川太一郎君登壇〕 ◎区長(西川太一郎君) 瀬野喜代議員の御質問の中から、高齢者と子どもの交流についての関係につきまして答弁を申し上げます。 区における介護施設の高齢者の方々と子どもたちの本格的な交流は、区内初の特別養護老人ホーム「グリーンハイム荒川」が南千住保育園の隣に開設したことを契機に始まりました。現在では、特別養護老人ホームや区立通所デイサービスセンターをはじめ、多くの介護施設が保育園等と交流をいたしております。 また、区立の小学校及び中学校では、地域の方々をお招きして、子どもたちと一緒に給食を食べる「ふれあい給食」を実施しておりまして、これまでも地元の町会でございますとか地域の高年者クラブ、学校安全・安心パトロール、児童・生徒の祖父母の方々など多くの高齢者との交流を深めてまいりました。こうした取り組みを通して、子どもたちは高齢者の豊富な人生経験や知識に触れ、高齢者を敬う心が育まれておると確信をいたしております。 他にも子どもたちの施設訪問や歌や劇を披露するなどの交流を行う中で、特別養護老人ホームから、「入居者の方が子どもとの交流を楽しみにしている」、また、「認知症が進んだ高齢者の感情表現が豊かになった」などの、瀬野議員が御指摘をされましたお母様の例と同じような感想をいただいているところでございます。 さらに、保育園や小学校等からは、「子どもたちにいたわりの気持ちが芽生えた」「高齢者を敬い、大切にする気持ちが生まれた」という声も挙がっており、実際に高齢者の生きる張り合いを子どもの心の成長につなげるように努力をしていることが、少しずつでありますが、実ってきていると思っております。 一人暮らしの高齢者の方が増える中で、また、もう古い表現でありますが、核家族化が進み、高齢者との触れ合いの場が少なくなった現今、子どもたちにとって、定期的に交流の場があることは、非常に重要なことであると私も議員と同じ思いでございます。 今後は、施設による従来の交流の枠を超えて、地域での交流の場の提供の拡大を図り、多世代の交流により生まれる高齢者と子どもの笑顔をこれまで以上に増やしていけるよう、一層、交流の促進を図ってまいりたいと存じます。 これ以外の御質問につきましては、関係理事者から答弁を申し上げます。   〔環境清掃部長岡本壽子君登壇〕 ◎環境清掃部長(岡本壽子君) 食と農を身近に考える環境づくりについての御質問のうち、初めに、エコセンターを活用した取り組みについてお答えいたします。 エコセンターにおきましては、身近なところでの野菜づくりを通じて、地産地消やごみ減量などの環境問題について考えるきっかけづくりとなるよう、畑を利用して種まきや収穫のイベントなどを開催しております。今後とも、エコセンターの畑を有効に活用して取り組みを進めてまいります。 御質問にあります「食と農の祭典」のうち、農作業を手伝う援農や生産者との交流などにつきましては、関連部署とも連携して、どのように取り組んでいけるか研究してまいりたいと考えております。 次に、公園や街なか花壇等において、稲や野菜の栽培をすることの御質問につきましては、今後の検討課題と考えているところでございます。   〔教育委員会事務局教育部長五味智子君登壇〕 ◎教育委員会事務局教育部長(五味智子君) 学校の田んぼや畑の活用についての御質問にお答えいたします。 区内の小中学校では、学校の敷地内や近隣の農園において、稲や三河島菜などの栽培に取り組んでおり、さらに地方の農地で農作業をする取り組みを進めております。また、ひぐらし小学校の校外における農園の確保につきましても、現在検討を進めております。 教育委員会といたしましては、今後も学校における農作業体験を充実させてまいります。 次に、学校の教育活動に対する地域の力に関する御質問にお答えいたします。 荒川区の学校教育を充実させていくためには、地域と学校の連携をより深めていく必要があり、それが地域力の向上にもつながると認識しております。既に荒川区の小中学校では、学校評議員として地域の方々に御参加いただき、御意見を伺っております。また、地域の方々の御協力により学校図書館における読み聞かせや登下校の見守り、合宿通学などの活動が進められております。このような活動を通し、学ぶ意欲や社会性の育成が図られてきております。 教育委員会といたしましては、これからも地域の方々に様々な御協力をいただきながら、荒川区の実態に合ったやり方で、荒川区の誇る地域力と学校教育の連携を深める取り組みを進めてまいります。 次に、デートDV防止教育についての御質問にお答えいたします。 中学校では、保健学習や人権教育を通して、デートDVの加害者や被害者にならないための指導を進めております。現在、高校生を中心に行われている「デートDV防止教育」については、中学生の発達段階等を十分に踏まえる必要があることから、今後、関係部署と連携をとり、検討をしてまいります。   〔子育て支援部長青山敏郎君登壇〕
    子育て支援部長(青山敏郎君) 童謡・唱歌に関する御質問にお答えいてします。 現在、小中学校の音楽科の授業では、唱歌や童謡、民謡等について指導の充実を図り、季節や自然を美しいと感じる感性を育んでおります。また、保育園におきましても、毎月の指導計画の中で童謡を歌う機会を多くも受けており、高齢者施設等を訪問したときには一緒に歌うなど、音楽を通した交流も進めております。 区といたしましては、今後も童謡や唱歌を歌う機会を更に広げ、歌うことの楽しさを子どもたちに伝えながら、高齢者との交流の推進を引き続き図ってまいります。   〔地域文化スポーツ部長池田洋子君登壇〕 ◎地域文化スポーツ部長(池田洋子君) 朗読や輪読に関する御質問にお答えします。 高齢者による読み聞かせは、認知機能の維持・向上に効果があると東京都健康長寿医療センターの研究で報告されており、また、子どもたちとの交流は、御高齢の方々の生きがいづくりにもつながるものと認識しております。加えて、祖父母世代の朗読や読み聞かせは、子どもたちの豊かな情緒を育む上でも、大きな役割を果たすものと考えております。 お話しボランティア等、これまでの実績を踏まえ、高齢者と子どもたちが一緒に本を読み合う輪読なども含め、継続した活動となるよう工夫し、読書活動を通して多世代がお互いを見守り、思いやる温かい地域づくりを進めてまいります。   〔管理部長猪狩廣美君登壇〕 ◎管理部長(猪狩廣美君) 女性の活躍応援についての御質問のうち、女性職員の指導的地位に占める役割に関する御質問にお答えいたします。 区におきましては、これまでも女性職員の積極的な登用拡大に向けて、職務環境の整備等に努めてまいりました。その結果、当区の管理監督者の女性比率は、現在では三三・四パーセントにまでなっております。一方、管理職に限定してみますと、一八・八パーセントでございまして、委員御提示の三〇パーセントには至っていないのが現状でございます。 今後も引き続き、一人一人の職員の能力の向上を図るとともに、それぞれが持てる力を発揮し、キャリアアップしていけるよう環境の整備により一層努めてまいりたいと存じます。 次に、職員の配置に関する御質問にお答えいたします。 職員の配置につきましては、職員の能力、経験、意欲に加え、提供すべき区民サービスの内容や職場の状況等を総合的に勘案し、個々の職員が持てる力を最大限発揮でき、組織全体として職務効率が可能な限り大きくなるよう配置することを基本的な考え方といたしております。 最近では、かつては男性中心の職場とされておりました土木や建築の分野でも多くの職員が活躍するとともに、男性の保育士も二桁を数えるまでになってきております。 区といたしましては、今後とも委員御指摘の視点も踏まえまして、区民の皆様により良いサービスが提供できるよう、一人一人の職員が持てる力を最大限に発揮できる人員配置を目指してまいりたいと存じます。   〔副区長北川嘉昭君登壇〕 ◎副区長(北川嘉昭君) 審議会委員における女性の比率に関する御質問にお答え申し上げます。 荒川区では、これまでもさまざまな分野において女性の参画の機会を設けるよう努めてまいりました。御質問の各種審議会の委員につきましては、学識経験者、町会長をはじめとした区民団体の代表者、関係する行政機関や事業者など、それぞれの目的に応じて御就任いただいてきたところでございます。 荒川区では、現在二十余りの審議会を設置しておりますが、審議会によりましては、男性の割合が特に高いものもあり、結果として平均すると、荒川区における各種審議会の女性割合が一八・九パーセントとなっております。 現在、御質問にもありましたように、政府におきましては、指導的地位における女性の割合を二〇二〇年までに三〇パーセント程度とする目標を掲げており、区といたしましても、このような国の動向に歩調を合わせながら、今後とも審議会を含め、様々な機会において、女性がより一層活躍できるような地域社会づくりに努めてまいります。 ○議長(北城貞治君) 残り時間三十秒です。 ◆二十六番(瀬野喜代君) 御答弁ありがとうございました。 お年寄りと子どもとの交流、さらに進めるように、ぜひ積極的に打ち出していただきたいですし、今後は環境問題への区民の関心はさらに高まると思いますので、「食と農の祭典」をぜひやっていただきたい。そしてまた、女性の活躍が荒川区でさらに進むように心から願いまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(北城貞治君) 日程第二、委員長報告についてを議題といたします。 ───────────────○─────────────── △委員長報告について ○議長(北城貞治君) 各委員長より付託事項について報告があります。 総務企画委員長服部敏夫君。   〔服部敏夫君登壇〕 ◆十五番(服部敏夫君) 九月会議以降における委員会の審査・調査について御報告申し上げます。 初めに、結果の出ました陳情の審査経過並びに結果についてであります。 付託を受けました平成二十四年第一号陳情、北朝鮮による拉致問題解決に向けての更なる啓発活動を求める陳情につきましては、十月二十一日に審査を行いました。 審査に当たっては、委員より、区の人権推進事業全般における拉致問題の位置づけ、区の公共施設の拉致問題啓発ポスター掲示の現状、区内小中学校におけるDVD「めぐみ」の活用状況、拉致問題啓発活動の拡充などについて質疑がありました。 その後、討論に入り、北朝鮮に対してパチンコ業界が送金しているという事実を地域の方に知っていただくことは必要であり、独自課税することは、限られた選択肢の中の手段としてとり得るべきことである。また、ポスターや講演会、ブルーリボンの啓発についても、今後、区として取り組むことができるとして、採択との意見、これに対し、陳情の趣旨は理解できるものの、既に区として可能な限り取り組んでいることから、区独自に取り組むことについては限界があるとして不採択であるが、今後も区民に拉致問題について啓発していくことが必要であるとの意見、拉致問題を風化させないという取り組みとあわせて、人権教育のあり方について今後も検討すべきではあるが、陳情事項である「区民がパチンコに行かないことの啓発」「ブルーリボンの着用」「DVD『めぐみ』の視聴」等については、いずれの趣旨にも賛成できるものではないとして、不採択との意見があり、委員会は採決の結果、不採択と決定いたしました。 また、このほかの付託されております平成二十六年度第二号陳情外一件につきましては、今後なお一層慎重審査すべきものとして、継続審査といたしました。 次に、所管事務調査について御報告申し上げます。 九月会議期間中の九月十七日の委員会において、平成二十六年度行政評価の結果報告について、平成二十五年度荒川区包括年次財務報告書について、期日前投票所の一部変更について、選挙公報(区議会議員選挙)の見直しについて、続いて、十月二十一日の委員会において、平成二十六年特別区人事委員会勧告の概要について、源泉所得税徴収の点検及び結果について、それぞれ理事者より説明を受け、調査研究を行いました。 次に、十月二十二日から二十四日にかけて行政視察を行い、愛知県安城市において、行政改革(公開行政レビュー)について、石川県野々市において、オープンデータの取り組みについて、富山県富山において、富山シティプロモーション事業について、それぞれ担当者から説明を受け、調査研究を行い、認識を深めました。 最後に、十一月十二日の委員会におきましては、十一月会議の提出予定案件について、それぞれ理事者より説明を受け、調査研究を行いました。 以上、御報告といたします。 ○議長(北城貞治君) ただいまの委員長報告に係る二十四年第一号陳情、北朝鮮の拉致問題解決に向けての更なる啓発活動を求める陳情についてお諮りいたします。 委員長報告は不採択でありますので、本陳情について起立によって採決いたします。 本陳情を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(北城貞治君) 起立少数と認めます。よって、二十四年第一号陳情は、不採択と決定いたしました。 文教・子育て支援委員長並木一元君。   〔並木一元君登壇〕 ◆十六番(並木一元君) 九月会議以降における委員会の審査・調査につきまして、御報告いたします。 初めに、本委員会は、九月十九日の委員会におきまして、平成二十七年度区立幼稚園等の入園募集について、学校パワーアップ事業の成果報告及び実施計画について、平成二十六年度全国学力・学習状況調査の調査結果について、(仮称)荒川二丁目複合施設の施設名称についてなど七件について理事者から説明を受け、調査研究を行いました。 続いて、本委員会は、十月二十四日の委員会におきまして、(仮称)荒川二丁目複合施設内のカフェ運営事業者の公募について、子ども・子育て支援新制度施行に伴う区内幼稚園・保育施設の移行状況について、放課後子ども総合プランの実施校の拡大について、荒川区子ども・子育て支援事業計画(素案)の策定状況について、理事者から説明を受け、調査研究を行いました。 最後に、本委員会は、十一月十四日の委員会におきまして、荒川区営運動場の整備に伴う条例の一部改正について理事者から説明を受け、調査研究を行いました。 なお、付託されております平成二十三年第二十九号陳情外五件の陳情につきましては、今後、なお一層調査研究し、慎重審査すべきものとして継続審査といたしました。 以上、御報告といたします。 ○議長(北城貞治君) 以上で文教・子育て支援委員長の報告を終わります。 福祉・区民生活委員長保坂正仁君。   〔保坂正仁君登壇〕 ◆三十番(保坂正仁君) 休会中における委員会の審査・調査について御報告をいたします。 初めに、陳情の審査経過並びに結果についてです。 まず、結果の出ました陳情について報告いたします。 平成二十六年度第十二号陳情、長期在留する非正規滞在外国人住民を正規化し、誰もが希望の持てる社会を築くことを求める陳情については、委員より、非正規滞在外国人住民の定義と、その正規滞在化の要件、平成二十四年七月改正の出入国管理及び難民認定法の施行に伴い、非正規滞在外国人住民が住民登録の対象外とされた背景、平成二十四年の法改正施行時には外国人登録から住民基本台帳に移行できなかった人数、非正規滞在外国人住民の子どもに対する教育の状況、区内で住民登録をしている外国人の国別の人数などについて質疑がありました。 その後、討論に入り、非正規滞在外国人住民を一括りに扱う陳情の趣旨には問題があるものの、正規の滞在許可を得るためには厳しい条件がある中で、既に日本で教育を受けている子どもたちを強制送還の対象に含めることは、その後の人生に大きな影響を与える問題であり、慎重な検討が必要であるとして趣旨採択との意見、非正規滞在外国人住民を一括りに扱う陳情趣旨には疑義があるものの、DV被害や多重債務などの人道的配慮を必要とする事情で住民登録ができなかった事例や、日本で生まれ育ち、地域に根付いて生活している事例などを踏まえると、法整備も含めた一定の対応が必要であるとして趣旨採択との意見、非正規滞在となった経緯は様々であり、陳情趣旨のように「一律に速やかな正規化を求める」といった文言で表せる問題ではなく、法整備を必要とする課題であるとして趣旨採択との意見、これに対して、法務大臣の特別許可という正規滞在化の方法がある中で、安易に非正規滞在外国人住民を正規滞在にすることは適切ではなく、陳情趣旨の一部に高齢者や障がい者への言及があるとはいえ、その大部分が非正規滞在の正規化にあることを踏まえ、不採択との意見、一律に非正規滞在外国人住民の正規滞在化を求める内容の陳情には反対であり、我が国として大切なことは、外国人の入国のあり方について国民的合意を形成し、適正な滞在に関する体制整備を行うことこそが重要であるとして不採択との意見があり、委員会は採決の結果、不採択と決定いたしました。 次に、平成二十六年度第一号陳情、荒川区民が安心して暮らせることを求める陳情については、審査を行い、委員から質疑が行われましたが、「本件については、区の第六期高齢者プランの検討状況を踏まえて結論を出すべきである」との議事進行の意見があり、継続審査といたしました。 なお、付託を受けました平成二十六年度第十五号請願につきましては、慎重審査すべきとして継続審査といたしました。 次に、所管事務調査について御報告いたします。 本委員会は、十一月四日から六日にかけて、静岡県磐田、愛知県大府及び三重県伊賀を行政視察しました。 初めに、磐田においては、地域包括支援センターにおける社会福祉協議会や地域社会との連携について視察を行いました。 次に、大府においては、地元の国立長寿医療研究センターと連携した徘徊対策事業をはじめとする「認知症地域資源活用モデル事業」について視察した後、県立愛知健康プラザの現地視察を行いました。 続いて、伊賀においては、社会福祉法人維雅幸育会を視察し、障がい者雇用の場における工賃向上の取り組みについて、担当者より説明を受けた後、同法人の施設利用者を作業員として受け入れている株式会社ミルボンゆめが丘工場の作業現場を実地に調査し、認識を深めました。 最後に、十一月十二日の委員会におきましては、区内所管施設調査を実施いたしました。 まず、町屋地域包括支援センター・特別養護老人ホームさくら館を視察し、担当者から説明を受け、その現状と活動状況に対する認識を深めました。 次に、尾久ふれあい館を視察し、同施設の指定管理者選定の経緯について担当者より説明を受けるとともに、館内を実地に調査し、認識を深めました。 以上、報告といたします。 ○議長(北城貞治君) ただいまの委員長報告に係る二十六年度第十二号陳情、長期在留する非正規滞在外国人住民を正規化し、誰もが希望の持てる社会を築くことを求める陳情についてお諮りいたします。 委員長報告は不採択でありますので、本陳情について起立によって採決いたします。 本陳情を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(北城貞治君) 起立少数と認めます。よって、二十六年度第十二号陳情は、不採択と決定いたしました。 建設環境委員長小林行男君。   〔小林行男君登壇〕 ◆三番(小林行男君) 九月会議以降における委員会の審査・調査について御報告申し上げます。 所管事項の調査について御報告申し上げます。 本委員会は、九月十九日の委員会におきまして、三河島駅前南地区再開発事業の施設テナントの出店状況について、理事者から説明を受け、調査研究を行いました。 次に、十月二十四日の委員会におきましては、荒川区従前居住者用住宅条例の制定について、荒川区民住宅条例の一部改正について、それぞれ理事者から説明を受け、調査研究を行いました。 さらに、十一月四日から六日にかけて、本委員会は宮崎県串間、鹿児島県志布志、宮崎県都城を行政視察しました。 宮崎県串間におきましては、住宅リフォーム促進事業の概要や広報、実施状況について、鹿児島県志布志においては、全国のの中でのリサイクル率日本一の取り組みについて、宮崎県都城においては、リサイクルプラザ及びさいせい館の管理・運営について、それぞれ担当者から説明を受け、調査研究を行い、認識を深めました。 そして、十一月十四日の委員会におきましては、十一月会議の提出予定案件について説明を受けた後、コミュニティバス町屋さくらの一部往復運行について区内視察を実施し、調査研究を行いました。 以上、御報告といたします。 ○議長(北城貞治君) 以上で建設環境委員長の報告を終わります。 議会運営委員長鳥飼秀夫君。   〔鳥飼秀夫君登壇〕 ◆二十番(鳥飼秀夫君) 九月会議以降における審査・調査について御報告を申し上げます。 まず、議長から諮問された議会改革に関する検討についてです。 十月十四日開会の委員会におきまして、議会運営委員会に付託されている陳情と同趣旨の議会改革の要望事項並びに議会運営委員会に付託されている陳情の審査のタイムスケジュールを確認した後、議会改革の要望事項について、提出会派から提案説明及び質疑を行い、調査研究を行いました。 十一月十一日開会の委員会におきましては、議会運営委員会に付託されている陳情と同趣旨の議会改革の要望事項についての理事会の協議結果を報告し、各委員の意見聴取を実施し、調査研究を行いました。 この後、委員会は六件の陳情審査を行いました。 まず、二十三年第五号陳情、議会傍聴時における資料配布を要望する陳情については、委員会に提出した時点で傍聴者に配付することが適切ではない資料の有無についての質疑がありました。 その後、討論に入り、個人情報等が記載された資料には配慮すべきではあるものの、基本的には議会に提出された時点で原則公開すべきであるとして採択との意見、これに対して、傍聴者に資料を配付すること自体については全会派一致しているところであるものの、配付する資料の範囲等が一致していない。全ての委員会資料を即時公開することには課題があるので、各会派が合意できるものから配付すべきとして、趣旨採択との意見があり、委員会は採決の結果、趣旨採択と決定いたしました。 次に、二十三年第六号陳情、請願者及び陳情者の趣旨説明の場を求める陳情については、委員より、荒川区議会において、請願者等の趣旨説明を行う際の議事の取り扱いの内容などについて質疑がありました。 その後、討論に入り、陳情者の趣旨として、請願・陳情者が希望すれば、必ず委員会で説明をする機会を設けるべきと読み取れるが、現状は委員会の判断に任せており、議会として義務づけてしまうことには、現状の取り扱いに反すると考えるものの、趣旨としては一定程度満たされているとして、趣旨採択との意見、委員会として自主的な判断を生かしながら、陳情者の趣旨説明の意向を最大限理解していくことが大切であるとして趣旨採択との意見があり、委員会は趣旨採択と決定いたしました。 次に、平成二十三年第九号陳情、各委員会の同時刻開催を止める事を求める陳情については、委員より、一日一委員会制を実施することに伴う執行機関側の対応に係る見解について質疑がありました。 その後、討論に入り、荒川区議会は本会議で議案の質疑はできない仕組みになっており、四人未満の会派は全ての常任委員会に委員を配置できないことから、議案に対して委員会で質疑をすることができないという状況にあるので、一日一委員会の開催が望ましいとして採択との意見、陳情の趣旨は、あくまで区民の傍聴の機会を求めるものであり、日程の調整や理事者の負担を考慮すれば心苦しい部分もあるが、区民に対して開かれた議会を目指すべきであるとして採択との意見、これに対して、通年議会制を導入したこと等によって議会日程が過密になってきており、日程の柔軟性がなくなってしまうことも考えられ、現体制である一日二委員会制を運用していても支障がないという認識をしており、区議会のホームページで音声を聞くこともできるとして、不採択との意見、陳情書には、「本来、全議員が議事運営に携わるべきである」という記載があるが、常任委員会が四つに分かれていることや特別委員会を設けていることの整合性がとれなくなってしまう状況にある。また、仮に全議員出席の委員会を開催するということになると、議会運営の効率性等を鑑みても、賛同できるものではなく、不採択との意見があり、委員会は採決の結果、不採択と決定いたしました。 次に、二十三年第十号陳情、幹事長会に少数会派の議員もオブザーバーで出席出来る様求める陳情については、特に質疑等なく、討論に入り、他の議会ではオブザーバーとして呼んで議論に参加させているところもある。議会運営の決定過程も、全議員が参加できて透明にしていくことが必要であり、全議員を拘束するような決めごとも幹事長会で扱っていることから、全会派含めて決定していくような形に改善することが必要であるとして採択との意見、これに対し、荒川区議会では、三人以上の会派が幹事長会構成会派という位置づけであり、会派を組んでいる我々も全員が幹事長会に出席できるわけではなく、一人会派も全て幹事長会に出席できるということについては賛成できないとして不採択との意見があり、委員会は採決の結果、不採択と決定いたしました。 次に、二十三年第十一号陳情、予算委員会等の質疑持ち時間を改める陳情については、特に質疑等なく、討論に入り、陳情の趣旨は、各議員の得票数で案分して決めるという記載があるが、選挙終了後の四年の間、得票数で質問時間を決めるということは議会運営上なじまないとして、不採択との意見、得票数で質問時間を案分するということは、議員平等の原則という地方自治法上定められている規定から、かけ離れたものであるとして不採択であるが、特別会計や討論の時間の確保については、今後とも議論を尽くすべきとの意見があり、委員会は不採択と決定いたしました。 最後に、平成二十四年第六号陳情、議員の質問に対する区長及び執行側に反問権を付与することを求める陳情については、特に質疑等なく、討論に入り、議会基本条例策定の段階で反問権も検討をしてきた際に、反問権を付与している議会を視察してきたが、運用に当たっては様々な課題もあることから、議会基本条例には取り入れなかった経緯があり、反問権を付与することには反対であるとして不採択との意見、地方議会の仕組みとして、区の理事者の本会議への出席は、あくまでも議会側の出席要求に基づく説明員であり、現状の二元代表制や長の権限など、様々な角度から検討しても、反問権を付与することはなじまないとして不採択との意見があり、委員会は不採択と決定いたしました。 次に、議会運営に関する協議については、十月十四日開会の委員会で九月会議に係る本会議の議事の取り扱い等を協議したところでありますが、当該会議は終了しておりますので、十一月会議の運営に関する協議内容について御報告いたします。 十一月十一日開会の委員会におきましては、十一月会議の議会運営に関し、理事者より提出予定議案について説明を受けた後、十一月会議の初日の開会日を確認するとともに、会議期間及びそれに係る日程などについて協議し、いずれもこれを了承しました。 また、十一月二十六日開会の委員会におきましては、十一月会議における初日、二日目の議事日程、陳情書の所管委員会への付託や一般質問の順序などについて協議し、いずれもこれも了承いたしました。 以上、御報告いたします。 ○議長(北城貞治君) ただいまの委員長報告に係る陳情について、一件ずつお諮りいたします。 初めに、二十三年第五号陳情、議会傍聴時における資料配布を要望する陳情についてお諮りいたします。 委員長報告は趣旨採択であります。委員長報告に御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北城貞治君) 異議がありますので、起立によって採決いたします。 委員長報告は趣旨採択であります。委員長報告に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(北城貞治君) 起立多数と認めます。よって、二十三年第五号陳情は趣旨採択と決定いたしました。 次に、二十三年第六号陳情、請願者及び陳情者の趣旨説明の場を求める陳情についてお諮りいたします。 委員長報告は趣旨採択であります。委員長報告に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北城貞治君) 異議ないものと認め、二十三年第六号陳情は趣旨採択と決定いたしました。 次に、二十三年第九号陳情、各委員会の同時刻開催を止める事を求める陳情についてお諮りいたします。 委員長報告は不採択でありますので、本陳情について起立によって採決いたします。 本陳情を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(北城貞治君) 起立少数と認めます。よって、二十三年第九号陳情は不採択と決定いたしました。 次に、二十三年第十号陳情、幹事長会に少数会派の議員もオブザーバーで出席出来る様求める陳情についてお諮りいたします。 委員長報告は不採択でありますので、本陳情について起立によって採決いたします。 本陳情を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(北城貞治君) 起立少数と認めます。よって、二十三年第十号陳情は不採択と決定いたしました。 次に、二十三年第十一号陳情、予算委員会等の質問持ち時間を改める陳情についてお諮りいたします。 委員長報告は不採択でありますので、本陳情について起立によって採決いたします。 本陳情を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(北城貞治君) 起立少数と認めます。よって、二十三年第十一号陳情は不採択と決定いたしました。 次に、二十四年第六号陳情、議員の質問に対する区長及び執行側に反問権を付与することを求める陳情についてお諮りいたします。 委員長報告は不採択でありますので、本陳情について起立によって採決いたします。 本陳情を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(北城貞治君) 起立少数と認めます。よって、二十四年第六号陳情は不採択と決定いたしました。 震災対策調査特別委員長相馬堅一君。   〔相馬堅一君登壇〕 ◆七番(相馬堅一君) 休会中における委員会の調査内容につきまして御報告をいたします。 本委員会は、十月二十九日から三十日におきまして、南相馬と仙台に行政視察を行いました。 南相馬では、東日本大震災とその後の現況と復興に向けた課題及び除染の現状について担当者から説明を受け、調査研究を行いました。 続いて、南相馬小高区塚原周辺を現地調査、現在避難指示解除準備区域で除染中であり、宿泊は禁止地域です。復興もこれからという実情を視察し、首都直下型地震への備えの重大性など認識を深めてまいりました。 次に、仙台では、復興の足どりと教訓について及び避難所開設と運営マニュアルについての視察を行いました。仙台の復興の現状と備え、及び避難所運営の組織づくりと運営方法について、が作成いたしました運営方法のDVDなどを視聴し、担当者より説明を受け、調査研究を行ったところでございます。 以上で御報告といたします。 ○議長(北城貞治君) 以上で震災対策調査特別委員長の報告を終わります。 健康・危機管理対策調査特別委員長明戸真弓美さん。   〔明戸真弓美君登壇〕 ◆十番(明戸真弓美君) 休会中におけます委員会の調査内容について御報告いたします。 初めに、本委員会は、十月二十日開会の委員会におきまして、区による街頭防犯カメラの設置について、荒川区新型インフルエンザ等対策行動計画の策定について、理事者よりそれぞれ説明を受け、調査研究を行いました。 続いて、十月二十九日から十月三十日にかけて、新潟県長岡及び埼玉県熊谷を行政視察しました。 初めに、長岡においては、の防犯対策事業についての視察を行った後、独自に防犯防災情報等の配信に取り組んでいるNPO法人住民安全ネットワークジャパンを視察し、担当者から事業内容についての詳細な説明を受け、認識を深めました。 続いて、熊谷においては、節電に配慮したの暑さ対策事業について、担当者から説明を受け、調査研究を行い、認識を深めました。 以上、報告といたします。 ○議長(北城貞治君) 以上で健康・危機管理対策調査特別委員長の報告を終わります。 観光・文化推進調査特別委員長小坂眞三君。   〔小坂眞三君登壇〕 ◆十四番(小坂眞三君) 休会中の委員会の調査内容について御報告いたします。 昨日の質問でも御披露しましたが、十月二十九日から十月三十日にかけて、本委員会は熊本県熊本及び鹿児島県鹿児島を行政視察いたしました。 今回の視察では、都電荒川線を観光資源として有効に活用するため、他自治体における路面電車事業の先進的な取り組みの調査を行いました。 まず、熊本においては、「市電緑のじゅうたん事業」を視察しました。この事業は、中心市街地に新たな緑を創出することで、都市景観の向上、を訪れる観光客へのアピール等を目的とした事業であり、担当者から事業の概要や課題について説明を受けた後、現地を視察し、調査研究を深めました。 次に、鹿児島においては、「市電軌道敷緑化整備事業」を視察いたしました。この事業は、緑豊かで快適な環境づくりを進めるために実施しており、市民をはじめ、観光客からも高い評価のある事業であり、担当者から事業の概要や課題について説明を受け、調査研究を深めました。 以上、御報告といたします。 ○議長(北城貞治君) 以上で観光・文化推進調査特別委員長の報告を終わります。 公共施設老朽化等対策調査特別委員長中村尚郎君。   〔中村尚郎君登壇〕 ◆三十一番(中村尚郎君) 休会中におけます委員会の調査内容について、御報告いたします。 本委員会は、十一月十三日に開会し、公共施設老朽化等の対策について調査を行いました。 まず、七月に実施しました習志野への視察の集約について、報告書を配付し確認するとともに、委員から、習志野における固定資産台帳の整備に係る先進的な取り組みを踏まえ、本区としても対応すべきとの意見があり、集約を行いました。 次に、荒川区における固定資産台帳の整備について、理事者から説明を受け、委員より、固定資産台帳を整備する意義と公共施設老朽化対策に係る活用策、データ管理のためのシステム構築に係る経費額の見込み、新公会計制度の検討体制の具体的な内容と推進するための職員育成のあり方などについて質疑、意見があり、調査研究を行いました。 最後に、六月十二日の委員会において資料要求がありました二件について、「公共施設等の維持管理経費の試算」「公有財産(建物)一覧」の資料の提出があり、委員から質疑が行われ、調査研究を行いました。 以上、報告といたします。 ○議長(北城貞治君) 以上で公共施設老朽化等対策調査特別委員長の報告を終わります。 これをもって委員長報告を終わります。 日程第三、請願の付託についてを議題といたします。 ───────────────○─────────────── △請願の付託について  (資料の部に掲載) ○議長(北城貞治君) 陳情書二件、議長において受理いたしました。お手元に配付いたしました請願文書表のとおり所管委員会に審査を付託いたします。 ○議長(北城貞治君) 日程第四、議案第六十一号、荒川区従前居住者用住宅条例、日程第五、議案第六十二号、荒川区学童クラブの運営に関する条例の一部を改正する条例、日程第六、議案第六十三号、荒川区営運動場の設置、管理に関する条例の一部を改正する条例、日程第七、議案第六十四号、荒川区民住宅条例の一部を改正する条例、日程第八、議案第六十六号、(仮称)荒川二丁目複合施設電気設備工事請負契約、日程第九、議案第六十七号、(仮称)荒川二丁目複合施設空調設備工事請負契約、日程第十、議案第六十八号、(仮称)荒川二丁目複合施設給排水衛生設備工事請負契約、日程第十一、議案第六十九号、(仮称)荒川二丁目複合施設昇降機設備工事請負契約、日程第十二、議案第七十号、職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、日程第十三、議案第七十一号、職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例、日程第十四、議案第七十二号、幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、日程第十五、議案第七十三号、荒川区民会館改修工事請負契約、日程第十六、議案第七十四号、荒川区民会館電気設備改修工事請負契約、日程第十七、議案第七十五号、荒川区民会館空調設備改修工事請負契約、日程第十八、議案第七十六号、荒川区民会館給排水衛生設備改修工事請負契約、以上十五件を一括議題といたします。 朗読を省略いたします。 ───────────────○─────────────── △議案第六十一号 荒川区従前居住者用住宅条例 △議案第六十二号 荒川区学童クラブの運営に関する条例の一部を改正する条例 △議案第六十三号 荒川区営運動場の設置、管理に関する条例の一部を改正する条例 △議案第六十四号 荒川区民住宅条例の一部を改正する条例 △議案第六十六号 (仮称)荒川二丁目複合施設電気設備工事請負契約 △議案第六十七号 (仮称)荒川二丁目複合施設空調設備工事請負契約 △議案第六十八号 (仮称)荒川二丁目複合施設給排水衛生設備工事請負契約 △議案第六十九号 (仮称)荒川二丁目複合施設昇降機設備工事請負契約 △議案第七十号  職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 △議案第七十一号 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例 △議案第七十二号 幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 △議案第七十三号 荒川区民会館改修工事請負契約 △議案第七十四号 荒川区民会館電気設備改修工事請負契約 △議案第七十五号 荒川区民会館空調設備改修工事請負契約 △議案第七十六号 荒川区民会館給排水衛生設備改修工事請負契約 (議案の部に掲載) ○議長(北城貞治君) なお、議案第七十号から議案第七十二号までの三件については、地方公務員法第五条第二項の規定により、あらかじめ人事委員会の意見を聴取しておきましたので、事務局長より朗読いたします。   〔事務局長朗読〕 (資料の部に掲載) ○議長(北城貞治君) 本案に対し、理事者の説明を求めます。   〔副区長北川嘉昭君登壇〕 ◎副区長(北川嘉昭君) 議案第六十一号から議案第六十四号まで、議案第六十六号から議案第七十六号までの提案理由及び内容を御説明申し上げます。 議案第六十一号、荒川区従前居住者用住宅条例は、密集市街地整備促進時及び都市防災不燃化促進事業の推進に向け、従前居住者用住宅を設置し、住宅を提供することにより区民の生活の安定と福祉の増進を図るものでございます。 議案第六十二号、荒川区学童クラブの運営に関する条例の一部を改正する条例は、学童クラブの延長利用の開始に伴い、手続、延長保育料等に係る規定を設けるものでございます。 議案第六十三号、荒川区営運動場の設置・管理に関する条例の一部を改正する条例は、荒川区営区民運動場の完成に伴い、使用料等について定めるものでございます。 議案第六十四号、荒川区民住宅条例の一部を改正する条例は、区民住宅の申込者の資格を改めることにより、入居促進を図るほか、その一部を廃止するものでございます。 議案第六十六号、第六十七号、第六十八号、第六十九号、(仮称)荒川二丁目複合施設の電気設備工事請負契約、空調設備工事請負契約、給排水衛生設備工事請負契約、昇降機設備工事請負契約は、それぞれ議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第二条の規定に基づき提案するものでございます。 議案第七十号、職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、職員の給与について、特別区人事委員会勧告に基づき給料表を改定いたしますとともに、勤勉手当、地域手当及び単身赴任手当の支給割合、管理職員特別勤務手当の支給範囲等を改めるものでございます。 議案第七十一号、職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例は、職員の退職手当について、地域手当の支給割合の見直し等による影響を踏まえ、在職期間中の職務及び職責に応じた貢献度をより反映したものとするよう、退職手当の調整額を改定するものでございます。 議案第七十二号、幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、幼稚園教育職員の給与について、特別区人事委員会勧告に基づき給料表を改定するとともに、勤勉手当及び地域手当の支給割合、管理職員特別勤務手当の支給範囲等を改めるものでございます。 議案第七十三号、第七十四号、第七十五号、第七十六号、荒川区民会館の改修工事請負契約、電気設備改修工事請負契約、空調設備改修工事請負契約、給排水衛生設備改修工事請負契約は、それぞれ議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第二条の規定に基づき提案するものでございます。 以上が十一月会議に御提案する議案でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(北城貞治君) 本案に対し、質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北城貞治君) 質疑はないものと認めます。 議案第六十六号から議案第七十一号まで、並びに議案第七十三号から議案第七十六号までの計十件については総務企画委員会に、議案第六十二号、議案第六十三号及び議案第七十二号の三件については文教・子育て支援委員会に、議案第六十一号及び議案第六十四号の二件については建設環境委員会にそれぞれ会議規則第三十八条第一項の規定により、審査を付託いたします。 日程第十九、議案第六十五号、平成二十六年度荒川区一般会計補正予算(第二回)を議題といたします。 朗読を省略いたします。 ───────────────○─────────────── △議案第六十五号 平成二十六年度荒川区一般会計補正予算(第二回) (議案の部に掲載) ○議長(北城貞治君)  本案に対し、理事者の説明を求めます。   〔副区長佐藤安夫君登壇〕 ◎副区長(佐藤安夫君) 議案第六十五号、平成二十六年度荒川区一般会計補正予算(第二回)について御説明申し上げます。 今回の補正予算は、補正前の予算総額に歳入歳出それぞれ六千八百二十五万円を追加いたしまして、九百五十八億九千四百四十五万四千円と定めるものでございます。 款項区分ごとの補正の金額並びに補正後の金額は、第一表歳入歳出予算補正に記載してございます。 歳入予算の内容につきましては、今回の歳出予算の財源として、都支出金繰入金について補正するものでございます。 次に、歳出予算の内容についてでございます。 民生費における六千八百二十五万円につきましては、待機児童の解消を図るため、東日暮里六丁目において私立認可保育園の開設を支援するものでございます。 以上、まことに簡略な説明でございますが、十分に御審議を賜りますようお願い申し上げまして、今回の補正予算の提案説明とさせていただきます。 ○議長(北城貞治君) 本案に対し、質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北城貞治君) 質疑はないものと認めます。 議案第六十五号については、会議規則第三十八条第一項の規定により総務企画委員会に審査を付託いたします。 日程第二十、諸般の報告についてを議題といたします。 ───────────────○─────────────── △諸般の報告について  (諸般の報告の部に掲載) ○議長(北城貞治君) 監査委員から、お手元に配付のとおり、報告並びに書類の提出がありましたので、事務局長より朗読いたします。   〔事務局長朗読〕     報     告第一  例月出納検査(平成二十六年八月及び九月)結果の報告について ○議長(北城貞治君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたします。 お諮りいたします。 本日はこれをもって散会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北城貞治君) 異議ないものと認め、そのように決定いたします。 なお、明日十一月二十九から十二月八日の十日間は、委員会審査のため休会したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北城貞治君) 異議ないものと認め、そのように決定いたします。 次回の本会議は、十二月九日午前十時から再開いたします。 本日はこれをもって散会いたします。まことに御苦労さまでございました。   午後零時散会...