△日程第九 第九号議案 東京都北区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第七号議案 東京都北区
行政財産使用料条例の一部を改正する条例第八号議案 東京都北区
奨学資金貸付条例の一部を改正する条例第九号議案 東京都北区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された
右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和三年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長
大沢たかし 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定しました。
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第十を議題とします。 (書記朗読)
△日程第十 第十六号議案 東京都
北区立滝野川北保育園の
指定管理者の指定について(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
文教子ども委員会議案審査報告書第十六号議案 東京都
北区立滝野川北保育園の
指定管理者の指定について 本委員会は二月二十五日付託された
右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和三年三月一日 東京都北区
議会文教子ども委員会 委員長 宮島 修 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第十一から日程第十四までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第十一 第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算(
委員会審査報告)
△日程第十二 第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算(
委員会審査報告)
△日程第十三 第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算(
委員会審査報告)
△日程第十四 第二十四号議案 令和三年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
予算特別委員会議案審査報告書第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算第二十四号議案 令和三年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算 本委員会は二月二十五日付託された
右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和三年三月十六日 東京都北区
議会予算特別委員会 委員長 榎本 一 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し
予算特別委員会委員長から報告があります。 四十番 榎本 一議員。 (四十番 榎本 一議員登壇)
◆四十番(榎本一議員) ただいまから
予算特別委員会審査報告を申し上げます。 去る二月二十五日開会の本会議において、
予算特別委員会に付託されました第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算ほか三
特別会計予算については、三月五日、九日、十一日、十二日及び十六日の計五日間にわたり、区長をはじめ
関係理事者の出席を求め、慎重かつ熱心に審査を行いました。 以下、審査の経過概要と結果について一括してご報告申し上げます。 一般会計において、歳入歳出とも総額一千五百三十九億八千二百万円であり、対前年度増減率は一・一%減であります。また、一般会計、三特別会計を合わせた財政規模は、総額二千二百九十七億九百二十三万五千円で、対前年度増減率は二・七%減となっております。 これらの状況を踏まえ、各会派代表及び各無会派議員による総括質疑をはじめとして各款の質疑が行われました。質疑の詳細については、追って会議録を作成の上、配付いたしますので、報告を省略させていただきます。 これらの質疑を経た後、令和三年度東京都北区各会計予算について、各会派代表及び各無会派議員からそれぞれ討論が行われましたので、その概略を申し上げます。 まず、
日本共産党北区議員団の討論について申し上げます。 新
年度予算案で
高齢者施設等の職員への一斉・
定期的PCR検査の実施等は住民要望の反映として評価する。 しかし、以下の理由から
一般会計予算に反対する。 さらなる
財調基金活用による
暮らし応援施策が求められる予算である。区民の利益に反する行革路線を推進する予算である。超
高層マンションを呼び込む開発政策と住民合意のない
まちづくりの姿勢。また、国保会計はさらなる
保険料値上げ、
後期高齢者会計は均等割額の軽減措置の見直しによる低所得者への負担増のため反対する。 なお、以下要望する。 ひとり親家庭への
給付金支給対象者の拡大。
同性パートナーシップ制度の早期実現。
児童相談所等整備のため
基本計画づくり及び人材育成・確保等の予算措置。 以上の意見、要望が述べられ、
一般会計予算、
国民健康保険事業会計予算及び
後期高齢者医療会計予算については反対、
介護保険会計予算については賛成との態度の表明がありました。 次に、
自由民主党議員団の討論について申し上げます。 我が会派が要望した
新型コロナ感染症対策、
行財政改革の推進、
地域産業活性化のための
創業支援策等の実施、
区内各種業者への
雇用確保策の実施、
ファミリー層定住化への
少子化対策関連施策の一層の推進、医療・介護をはじめ元気で安心して活躍できる環境の整備、道路整備・
駅前開発等の
まちづくりの一層の推進を図り、安全で安心な
まちづくりを進めることが反映されており評価する。 なお、北区方式の
ワクチン接種の確実な遂行、計画事業の実現、安定的な
行財政運営の確保、行政課題への的確な対応、
デジタル化の推進、
経営改革プラン2020の着実な推進、
多様性社会や脱炭素社会の実現等、新北区基本構想の実現に向け全庁を挙げて取り組むことを期待する。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算についていずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、無会派(新社会党所属)の討論について申し上げます。 新
年度予算案における
新型コロナ対策、
長生き支援、
子育て支援、
災害対策等、区民の安全・安心に取り組む姿勢や子どもの貧困対策の拡充、私立幼稚園に通う園児の
保護者負担軽減等は評価する。 一方、貧困と格差が広がる
指定管理者制度の導入拡大や地域経済への悪影響がある利用料金の値上げは認められず、今すべきことではないと批判する。 コロナ禍において区民生活をよくするために、国の税制、
社会保障制度についても、区民の生活を守るために国に対して強く意見を言うことを求める。 また、公共の場所である公園で営利企業が利益を得るための管理を許すPark‐PFIの導入や収支率で存廃を決めるコミュニティバスの在り方にも懸念を表明する。 以上の意見、要望が述べられ、
一般会計予算、
国民健康保険事業会計予算及び
後期高齢者医療会計予算については反対、
介護保険会計予算については賛成との態度の表明がありました。 次に、公明党議員団の討論について申し上げます。 令和三年度予算編成は、地震・風水害対策、高齢者の就労支援、障がい者支援、保育園等の定員拡大、多胎児支援等や私立幼稚園保育料補助の拡充、バリアフリー化やシティプロモーション推進等を評価する。 なお、以下要望する。 区内タクシー事業者等を
ワクチン接種時の移動手段等へ活用。三〇%プレミアム付区内共通商品券の発行。生理用品の無償配布。区有施設外の避難施設の利用準備。パートナーシップ制度の導入。子育て世帯への給付金等の対象拡充。赤羽北桜高校と連携した保育等の人材確保。ゼロカーボンシティの早期表明。旧赤羽台東小跡地とUR用地の一体活用等に係るバリアフリー化推進。幼児教育等無償化対象外の子どもへ月額二万円給付。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、立憲クラブの討論について申し上げます。 新型コロナウイルス収束の先行きが見えない状況の中、感染症への積極的な対応やICT、教育、産後デイケア等の拡充を評価する。また、ここ数年柔軟に活用されている財政調整基金の今後の適切な運営に期待する。 なお、以下要望する。 新型コロナ
ワクチン接種の円滑な実施に向けた区民との情報共有や接種優先順位への柔軟な対応。緊急的な財源対策は、感染状況や財政状況等を見極め、事業再開に全力を尽くすこと。セーフティネットとなっている行政サービスはコロナ禍においても極力続けること。非正規雇用の女性、外国籍、LGBTQ等の多様な区民の声を聴く取組の推進。パートナーシップ条例を含むジェンダー平等に向けた全庁を挙げた取組。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、無会派(都民ファーストの会所属)の討論について申し上げます。 新型コロナウイルス感染症により先行きが不透明な中、内部努力の徹底と施策の見直しによって、緊急的な財源対策を講じ、昨年度比一・一%減の一千五百三十九億八千二百万円の財源を確保できたことを評価する。 なお、以下要望する。 東京都北区インフルエンザ等対策行動計画と業務継続計画の適宜見直し。北区ニュース等の配布方法、ホームページ掲載の統一的ルール及びSNSの効果的な使い方等、より工夫し伝わりやすい広報。きらりあ北やシニアクラブ等、高齢者が生きがいを持てる暮らしへの支援。GIGAスクールをはじめとする子どもたちの教育環境の充実。交通手段として自転車シェアリング事業の推進。受動喫煙防止対策の推進。さらなる財源の確保。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、無会派(日本維新の会所属)の討論について申し上げます。 新
年度予算案において、重要性・緊急性の高い事業を中心に限られた資源を各分野に重点的に配分されており、特に新型コロナウイルス対策、GIGAスクール構想実現への取組等は大いに評価する。 なお、以下要望する。 区長をはじめとした特別職の報酬等の見直し。ROSEのさらなる創意工夫等による若手職員の育成と創造的な区政の実現に向けた取組。区内中小企業支援事業の一定程度の統合による分かりやすく使いやすい制度の実現。みらいきた等をスタディクーポン事業に移行し、より利用しやすく、教育効果の高い学習支援事業の実現。コロナ禍で休止した教育事業の再開と中学校スクラム・サポート事業等といった教育の質に関わる事業の継続実施等。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算について、いずれも賛成との態度の表明がありました。 討論終了後、まず議論の分かれた第二十一号議案、第二十二号議案及び第二十四号議案を一括して起立により採決を行いましたところ、賛成多数をもって、いずれも可決すべきものと決定しました。 次に、第二十三号議案の採決を行いましたところ、全会一致をもって、可決すべきものと決定しました。 以上で、
予算特別委員会審査の経過概要と結果についての報告を終わります。 最後になりましたが、いながき 浩副委員長をはじめ、委員並びに理事者各位のご協力に対し、心からお礼を申し上げるとともに、最後までしっかり支えていただいた区議会事務局に敬意を表し、その任命権者である正副議長にお礼を申し上げて、
委員会審査報告の結びとします。 ご清聴ありがとうございました。
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に対して、福田光一議員ほか九名から「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議が提出されております。
----------------------------------- 「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議 右について、東京都北区
議会会議規則第十四条の規定により、別紙のとおり提出します。令和三年三月十六日 提出者 東京都北区議会議員 福田光一 同 同 野口将人 同 同 永井朋子 同 同 宇都宮 章 同 同 野々山 研 同 同 せいの恵子 同 同
山崎たい子 同 同 さがらとしこ 提出者 東京都北区議会議員 本田正則 同 同 福島宏紀 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
△「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議 (動議は会議録末尾に掲載)
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) この際、本動議に関し提出者の説明を求めます。 二十番 山崎たい子議員。 (二十番
山崎たい子議員登壇)
◆二十番(
山崎たい子議員) 私は、「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議について、提出議員を代表し、提案理由の説明をいたします。 この一年間、新型コロナウイルス感染症拡大による影響で、暮らしや経済活動が抑制され、貧困・格差が一層深刻化しています。とりわけ、非正規やアルバイト、フリーランスなどに従事していたひとり親家庭、女性や若者は収入が減少し、食べるものにも苦労し、学業も続けられない、仕事や住まいを失って路頭に迷うなど、社会の底が抜けた状況も生まれています。 さらに東京では、コロナウイルス感染の抑え込みには至っておらず、区民の暮らし、営業の困難は今後も継続することが予想されます。 こうした中、新社会党所属議員や
日本共産党北区議員団が提案してきた区民の暮らし、営業を守る施策が新年度予算にも一部反映されていますが、北区の財政対応力をさらに発揮し、区民や区内経済の窮状に対する緊急支援を行う必要があると考え、財政調整基金約八億円余を財源とした予算の組替えを求めます。 その項目については、既に文書でお示しのとおりですが、事業の試算を紹介し、提案をいたします。 ア、医療・介護への支援では、①コロナ
ワクチン接種における十分な体制確保のため、基本型、サテライト型の医療機関への補助及びコロナ感染患者受入れの後方支援連携の医療機関への補助を増額で五千万円。 ②介護従事者に対し、練馬区でも実施した一人二万円の緊急手当を参考に、北区でも支給で一億円。 イ、暮らしへの支援については、③ひとり親家庭に対し、児童育成手当受給世帯に拡大して臨時特別給付金を支給するため二億円。 ④小学校の給食費を児童一人目にも半額補助を拡大するため、一億六千万円。 ⑤中学校の給食費を生徒一人目にも半額補助を拡大するため、五千百万円。 ⑥国民健康保険料は、令和四年度から実施予定の就学前子どもの均等割免除を前倒しするため、三千万円。 ⑦高校、大学などへの入学準備支援金は、狛江市などで実施している大学生への支援金一人三万円を参考に、一億二千万円。 ウ、営業への支援については、⑧中小業者に対し営業利益五〇%減までは至らない、時短協力金では足りないなど、制度のはざまで苦しんでいる業者へ、板橋区の独自補助を参考に一社三十万円支給するため四千五百万円。 ⑨今年度実施した二〇%プレミアム付商品券を追加発行するため、五千五百万円。 エ、緊急財源対策の見直しでは、⑩コミュニティソーシャルワーカーの追加配置を復活するため、六百万円。 ⑪スクールソーシャルワーカーの増員を復活するため、六百万円。 さらに、介護保険料については、同程度に据え置きされた基準額を、他区でも実施されたように、さらに引き下げるため、給付準備基金からの繰入れを三千四百万円増額するものです。 いずれの事業も、区民、団体からの予算要望や、コロナ禍での緊急支援として必要であり、財政調整基金の一部活用で実現できると考えます。 以上、議場の皆様のご賛同を心からお願いし、提案理由の説明といたします。どうぞよろしくお願いいたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
渡辺かつひろ議員) これより討論に入ります。 本動議及び本案に関し、十九番、せいの恵子議員、二十一番、小田切かずのぶ議員、五番、福田光一議員から討論の通告がありましたので、順次これを許可します。 十九番 せいの恵子議員。 (十九番 せいの恵子議員登壇)
◆十九番(せいの恵子議員) 私は
日本共産党北区議員団を代表して、ただいま上程されました第二十一号議案、令和三年度東京都北区
一般会計予算、第二十二号議案、令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算及び第二十四号議案、令和三年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算に対する反対討論を行います。 初めに、
一般会計予算についてです。 新年度予算に盛り込まれた
高齢者施設等の職員に対する一斉・
定期的PCR検査の実施、小児科、耳鼻科の医療機関への緊急支援金交付、中小事業者への設備投資支援事業の拡充、コミュニティバス新規路線導入、北区くらしとしごと相談センター窓口体制の強化、精神障害者退院促進支援事業の開始などは、住民要望の反映として評価いたします。 しかし、以下に述べる理由から、
一般会計予算に反対いたします。 第一の理由は、区民の命と暮らし、営業を支えるために、さらに積極的な財政調整基金活用による
暮らし応援施策が求められる予算という点からです。 新型コロナウイルス感染症は、いまだ収束を見通すことができず、新年度は、さらなるコロナ対策の充実が求められます。 花川区長はこの五年間、計画的、着実な基金の積立てにより、財政対応力は高まったと述べてきました。その言葉のとおり、コロナ禍においても、財調基金の残高は今年度末、百六十六億円となり、繰越金の二分の一を積み立てれば、約百八十二億円と過去最高水準に達します。 新年度予算では約七十八億円を取り崩し、必要な対策に充てるとしていますが、区民の命を守り、暮らし、営業を支えるためには、さらに積極的な財調基金の活用が必要です。 新型コロナ患者を受け入れたり、
ワクチン接種に協力する医療機関のみならず、患者の減少などにより減収となっている医療機関、コロナ禍でも休むことなくサービスを提供し続けているケア労働従事者に対し、緊急手当の支給、区独自に支援金の上乗せや減収補填を行うべきです。 二度にわたる緊急事態宣言と期間の延長により、売上げが大幅に減少した飲食店や、危機的経営状況が続いている区内事業者への直接支援が求められます。 また、解雇、雇止めなどで減収となり、住む家や仕事を失った方々への支援は待ったなしです。特に非正規雇用の割合が多い母子世帯、ひとり親家庭の経済的困窮は深刻です。 よって、ひとり親家庭への給付金を児童育成手当支給対象者まで拡大することを求めます。 加えて、区が打ち出した約十九億円の緊急的財源対策のうち、実施を見合わせるとされたコミュニティソーシャルワーカーやスクールソーシャルワーカーの配置、学校改築事業なども、財調基金のさらなる活用によって、予定どおりの実施を見通すことができます。 財調基金は、条件のあるときに積み立て、必要なときに取り崩して活用する財源です。コロナ対策の勝負の年となる新年度こそ、基金を積極的に活用すべきときではないでしょうか。 なお、今回の
予算特別委員会では、コロナ禍であぶり出されたジェンダー不平等の実態も見えてきました。 選択的夫婦別姓の導入を国に求めること、パートナーシップ制度の早期実現、コロナ禍で居場所がない若年女性などへの相談・居場所支援、包括的性教育の推進、痴漢・性暴力の防止対策、生理の貧困への対応といった新たな課題に北区が前向きに取り組んでいただくことを求めます。 第二の理由は、コロナ禍においてなお区民の利益に反する行革路線を推し進める予算であることです。
日本共産党北区議員団は昨年末、区長への予算要望書で、
経営改革プランの推進により窮地に陥っている区民や区内事業者に新たな負担を求めないよう要請しました。 区が現下の社会経済状況や区民生活の実態を踏まえ、今年度の施設利用料、手数料見直しの検討を中止したことは、適切な判断を行ったものと評価します。 しかし、新年度予算では一部施設使用料の値上げに踏み切るとともに、喜寿の敬老祝品廃止を実行に移そうとしています。 また、この三月に策定される公園総合整備構想及び公園魅力向上推進プランは、新たな外部化路線に道を開くものです。 区は、公園の管理運営に
指定管理者制度を導入し、いずれは区内全ての公園、児童遊園の管理を民間事業者に委ねようとしています。 パブリックコメントでは、実務を外部の事業者に委託することにより、公園の管理運営のノウハウが維持できなくなるのではないか。収益の確保、増加のため、人件費の抑制を図り、低賃金、不安定雇用の非正規労働を多用させることが十分に考えられるなどの声が寄せられています。 既に導入が大きく広がっている保育園などを見ても明らかなように、
指定管理者制度は官製ワーキングプアを広げ、働く人の賃金を押し下げることにもつながります。さらに、Park‐PFIの導入は、区民の憩いの場を企業のもうけの対象とするもので、認めることはできません。
経営改革プランは、柔軟で持続可能な行財政システムの構築の名の下に、職員定数の削減や区民サービス引下げ、受益者負担など、行革推進のツールとして機能してきたのが現実です。コロナ禍においてなお
経営改革プランを推し進め、区民に負担を強いることは控えるべきです。 なお、
デジタル化の流れに乗じ、国が強引に推し進めるマイナンバーカードの普及では、取得を望まない区民の意思と意向を全面的に保障することを求めておきます。 第三の理由は、民間企業と一体に超
高層マンションを呼び込む開発政策と、住民不在の
まちづくりでいいのかという問題です。 新年度予算では、十条・赤羽・王子駅周辺の
まちづくりについて、引き続き関係機関と連携、協力し、着実に取組を進めていきますとしています。 既に事業が開始され、地上百四十六メートル、三十九階の超
高層マンションを建設する十条駅西口再開発に続き、赤羽駅周辺でも
高層マンションを呼び込む開発計画が推し進められています。 東口の赤羽一丁目市街地再開発では、地上百十メートル、二十六階の再開発ビルを建設する第一地区の都市計画決定に続き、一番街商店街を挟んだ第二地区、第三地区が実現すれば、駅前に百メートル級の高層ビル三棟、約千戸もの分譲マンションが建設されることになります。 一方、赤羽駅の西側では、旧赤羽台東小学校跡地の約半分とUR都市機構の所有する土地を一体的に活用して民間に売却し、高層分譲マンション建設を誘致する計画が明らかにされました。 自治体とURが団地建て替え事業に伴い、
まちづくりの課題を解決する取組として、共同で土地譲渡を行うのは、全国でも初めての試みとされていますが、委員会に示された土地利用の誘導イメージ図では、中心部に約三百戸の
高層マンションが建てられることになり、児童相談所を含む、
子育て支援複合施設への影響も心配されます。 児童相談所の整備に当たっては、昨年七月策定の基本構想に示されたスケジュールに沿い、子どもたちにとって最良の環境を整えるため、新年度からの
基本計画づくりと、何よりも人材育成及び確保の一層の充実を求めます。 近年、
高層マンション建設をめぐっては、日照、風害、プライバシー侵害などの環境被害に加え、水害時に陸の孤島となる危険やCO2排出増大などの問題が指摘されています。さらに、マンション誘致による急激な人口増は、保育需要や教室不足を招き、東京一極集中の緩和にも逆行します。 そして、十条には約二百三十億円、赤羽駅東口には約五十七億円と、市街地再開発には巨額の税金が投入されます。 区民から、大規模敷地が出ると大規模マンションが建ってしまっているが、先手を打った自治体にしかできない施策を期待するとの声が寄せられています。自治体が行うべきは、民間企業と一体に超
高層マンションを呼び込むことではなく、高層化や大規模開発に歯止めをかけ、高齢者も学生も誰もが安心して住み続けられる住環境を整備することではないでしょうか。 特定整備路線や十条駅前再開発をめぐり、事業認可の取消しを求めて起こされた四つの住民裁判は、現在も係争中です。
まちづくりでは、住民合意を大前提に、関係住民への説明責任を果たし、合意と納得が得られるまで丁寧に進める姿勢に立ち戻ることを改めて求めます。 以上の理由から、
一般会計予算には反対します。 次に、
特別会計予算についてです。 まず、
国民健康保険事業会計予算は、保険料が値上げになることから反対します。
後期高齢者医療会計予算については、保険料の値上げはないものの、均等割額の軽減措置見直しにより、低所得者への負担増となることから反対します。
介護保険会計予算は、新年度、第八期事業計画となりますが、三年ごとに改定される保険料基準額は据え置きされることになったことから、賛成することを申し添えます。 なお、介護保険料については、一層の負担軽減のために、介護保険給付費準備基金の活用によって、さらなる引下げを求めるものです。 続いて、「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議に賛成する討論を行います。
日本共産党北区議員団が、新社会党所属議員と共同で提案した組替え動議の内容については、提案理由の説明で紹介のあったとおりです。 私は今回の組替え提案には、以下に述べる二つの重要な意義があると考えます。 第一に、コロナ禍における緊急支援に特化した内容としていることです。一年以上にわたるコロナ禍と二度の緊急事態宣言の影響は、区民生活全般へと広がり、社会基盤の不安定さや、貧困と格差の拡大があらわになりました。 北区としては、自治体の役割をさらに発揮し、区民の暮らしと区内事業者の経営・営業を支援する実効性のある対策が求められています。 組替え提案は、感染防止の最前線に立つ医療・介護への支援、ひとり親世帯や子どもなどに対する暮らしへの支援、時短営業で窮地に立たされている飲食店をはじめ営業への支援など、コロナ禍における緊急支援策を盛り込んでおり、多くの会派、無会派の皆さんにもご賛同いただけるものと確信いたします。 第二に、財源には、これまで積み上げてきた財政調整基金を区民のために思い切って活用することです。 新年度予算で財政調整基金を七十八億円取り崩し、コロナ対策などに講じている点は評価いたします。しかし、年度当初に約六十七億円を取り崩すとした今年度の予算でも、年度末の財調基金残高は、さきにも述べたとおり、約百八十二億円と過去最高の規模にまで積み上がりました。 過去八年間では、決算時に、当初予算から年平均六十億円以上を積み増しているのが実態です。将来のためには、財調基金を積み立てる必要があるという意見はそのとおりですが、時として積極的な活用も必要です。まさに新年度こそ、その年ではないでしょうか。 着実に積み上がっている財政調整基金の一部を今こそ十分に活用し、さらなる区民支援の強化を行うべきと考えます。 最後になりますが、予算組替え提案では、第八期の事業計画に入る介護保険においても、給付費準備基金を活用して保険料の引下げを提案しています。 議場の皆様のご賛同を心よりお願いいたしまして、賛成討論といたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 二十一番 小田切かずのぶ議員。 (二十一番 小田切かずのぶ議員登壇)
◆二十一番(小田切かずのぶ議員) 公明党議員団を代表して、令和三年度北区
一般会計予算並びに三
特別会計予算案について賛成の立場から討論いたします。 昨年から続く新型コロナウイルス感染症の影響は甚大で、特に東京都を含む一都三県では、先日三月二十一日に二か月半にわたる緊急事態宣言が解除になったばかりです。日本全国での感染者数は四十五万人を超え、死者数も八千八百人を超えております。 新型コロナワクチン確保の見通しも、政府は一億回分を六月末までに調達できるとしておりますが、情勢が変化、悪化することにより、予定どおりいかない可能性もあり、令和三年度はいまだコロナ禍にある状況下での財政運営のスタートとなります。 政府は、経済財政運営と改革の基本方針2020の中で、現下の経済財政状況について、これまで経験したことのない国難とも言うべき局面に直面したとして、この数年で思い切った改革が実行できるかどうかが日本の未来を左右するとしております。 また、東京都は、緊急事態宣言下では飲食店等に対し営業時間短縮の要請、そして給付金の支給等を行っている一方、感染症対策への多額の財政出動により、令和元年度末に九千億円を超えていた財政調整基金の残高は、今年度末には二千億円を割るところまで減少し、今後の都政運営への影響が懸念されています。東京都の例を見ても、十分と思われていた財政調整基金は、いざというとき命綱となることを証明しています。 北区においても、北区基本計画に基づき持続可能な行財政システムへの変革と質の高いサービス提供を実現し、中長期的な区政運営を見据え、特定目的基金への着実な積立てを行ってきたところですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、未曽有の税収減になることが見込まれ、今後の区政運営は状況が一変するものと考えられることから、計画事業を含む全ての事業の見直しもやむを得ないところとなっています。 令和三年度予算編成に当たっては、区を取り巻く財政状況を踏まえつつ、新型コロナウイルス感染症の収束に全力を挙げ、その収束後に、税収を見極めた上で、北区基本計画2020の施策実現に向けた取組を進めることを基本としています。 このような財政環境下にあっても、確実な
ワクチン接種の実施など、万全な医療提供体制を確保するとともに、中小企業の事業継続支援のほか、生活困窮者への対応などに積極的に取り組み、
子育て支援の充実や教育環境の確保、
デジタル化の推進など、未来を見据えた取組を中心に新規事業の構築やレベルアップを図るとしております。 特に、これまで予算要望や本会議での質問で公明党議員団が求めてまいりました地震・風水害対策、高齢者の就労支援、暗所視支援眼鏡の日常生活用具給付等事業への対象品目追加などの障がい者支援、学童クラブ・保育園の定員拡大、多胎児支援や産後ケア事業の拡充、私立幼稚園の保育料補助拡充、バリアフリー化の推進、シティプロモーションの推進などが計上されており、高く評価いたします。 また、
予算特別委員会の中でも我が会派の宮島委員が求めた防災備蓄品を活用した生理用品の無償配布の要望に対し、区長より実現を決定する答弁をいただいたことも高く評価するものであります。 北区にとって、新庁舎建設、魅力ある公園の整備、王子、赤羽、十条の駅周辺
まちづくり、多文化共生社会への取組、少子高齢化対策などが今後も課題となり、そのための施策の推進への財源確保が大きな命題となっております。 厳しい財政見通しの中ではありますが、重要性・緊急性の高い事業を中心に、限られた資源を各分野に重点的に配分し、この困難を乗り越え、未来を切り拓いていく行政を期待いたします。 そして、今回の
予算特別委員会で会派として申し上げました以下の課題、要望につきまして、実現に向けた努力を求めます。 一、災害時の緊急輸送の協力体制を締結しているタクシー・バス事業者など区内事業者を、移動困難者や医師の新型コロナウイルス
ワクチン接種に関する移動手段として、またワクチン運搬手段として利活用すること。 二、コロナ禍の影響を受ける区民の生活を応援する三〇%プレミアム付区内共通商品券の発行を行うこと。 三、コロナ禍における女性の負担軽減のため、必要とする人に生理用品の無償配布を速やかに行うこと。 四、桐ヶ丘高校等、災害時協定のある区有施設外の避難施設について、地域の実情に合わせた利用ができるよう準備を進めること。 五、SDGsの誰一人取り残さない社会の実現に向け、パートナーシップ制度を導入すること。 六、子育て世帯への給付金などの支援対象を拡充すること。 七、東京都立赤羽北桜高等学校と連携して、保育、福祉の人材確保を行うこと。 八、ゼロカーボンシティの表明を早急に行い、再生可能エネルギーの活用を積極的に推進すること。 九、旧赤羽台東小学校跡地とUR都市機構用地との一体活用等について、URと連携を強め、都市計画に基づいたリーダーシップを取るとともに、たくさんの避難者の安全な避難経路となり得るバリアフリー対策を進めること。 十、幼児教育・保育無償化から除外されていた施設の子どもに対しても、幼児一人当たり一律に月額二万円を給付すること。 以上を改めて要望し、令和三年度北区
一般会計予算案並びに三
特別会計予算案に賛成いたします。 次に、
日本共産党北区議員団、新社会党所属議員が提出した「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議に反対する立場から討論いたします。 令和三年度予算では、
新型コロナ感染症対策を最優先に、経済活動や区民生活を支援する予算を編成しています。また、新たな時代への要請に応えるため
デジタル化を推進し、区民の利便性の向上を図るとしております。 このほか一定の財源を確保した上で、防災・減災対策、
子育て支援や地域福祉の充実、教育環境の確保など、三つの優先課題に積極的に対応するとともに、区の魅力を高める取組などに限られた財源を重点配分し、新規事業の構築やレベルアップを図っております。 感染症対策については、独自の給付、中小事業者の事業継続支援や医療機関への緊急的な支援など、様々な対策を講じています。 また、国においては、コロナ禍で困窮する所得の低い子育て世帯への給付金の支給が対象を拡充して行われます。 さらに、緊急小口資金等の申請受付が四月以降も継続されます。新年度、一般会計の予算規模は一千五百三十九億八千二百万円で、前年度に比べ一・一%の減となり、二年連続の減。歳入は、特別区税、特別区交付金等の減少で、マイナス二十四億円にもなります。 それに伴い区当局は、事業の繰延べや休止等、断腸の思いで十九億円の財源を捻出している状況です。 また、新型コロナ感染症の収束時期の見通しも難しく、専門家によると、経済状況がコロナ前の水準に戻るのは二〇二三年とも二〇二四年とも言われており、景気の先行きも不透明な情勢にあります。しばらく厳しい財政環境が続くと見るのが当然で、今まで以上に慎重な判断が求められます。 予算組み替え動議では、財政調整基金八・六億円余りを活用した予算の組替えを求めております。 財政調整基金は、経済事情の変動による財政不足の補填や、災害の際に活用する重要な基金であります。現在の新型コロナウイルス感染症による景気の動向も不透明であり、また三月二十日の夕方にも宮城県沖を震源とする大きな地震がありましたが、北区での大規模災害もいつ起こるか予断を許さない状況です。そのときに基金の積立てが十分でなかったので何もできませんでしたでは済まされません。 現在の北区は、決して恵まれた財政状況にはありません。標準財政規模や区の行政目的は異なるため、必ずしも単純比較はできませんが、実際に二十三区では財政調整基金の残高は平均二百九十億円程度、また北区と人口規模等が近い区でも二百億円を上回っており、これは各区がいかに財政調整基金を大事に積み立てて、慎重に取り崩しているかを証明しております。 北区としても、
予算特別委員会での答弁にあったとおり、リーマンショックの当時の状況を踏まえて、財政調整基金は安定的財政運営のために年間七十億円を三年分程度の、最低でも二百億円はないと、十分な基金残高とは言えません。 朝日新聞での報道にありました財政調整基金の区民一人当たりの残高は、北区は二〇一九年度末と比較して、二〇二一年度末の予定残高は半減しており、二十三区での区民一人当たりの残高はワーストファイブに入る状況が現実です。 北区では、それでも未曽有の緊急事態に対応するため、新年度に財政調整基金を七十八億円取り崩し、令和三年度末には百六億円へと減少する見込みです。 現在の状況下では、財政調整基金はいまだ十分でないのが区の現状です。経済あっての財政です。それを簡単に取り崩せと言うのは、とんだ暴論であると言わざるを得ません。 必要な基金を取り崩して区民の生活に、ということは、聞こえはいいようですが、実は区民の生活を破綻に追い込むものであります。 財政が破綻または危機的な状況になっている自治体はどうなっているでしょうか。まず、区民サービスの削減に始まり、増税、公共施設の廃止、利用料の値上げ、職員の削減等、大変な状況になります。 歳入が減り、事業も見直し、基金の積立ても行わない中、基金を取り崩して新たな事業を行うなどということは、到底考えられない状況です。誰が見てもおかしいと思うのではないでしょうか。 私たちは、区民の生活を破綻に追い込む予算組み替え動議には到底賛同できません。断固反対いたします。 また、予算組み替え動議を出されるのであれば、ぜひ責任感のある提案をお願いしたいところです。 財政調整基金の取崩し以前に、本年予算で区当局が苦渋の選択で事業の繰延べや休止等で十九億円の財源を捻出しているように、今ある中で、まずどこがこれ以上削れるのか、それをご提案いただきたいものです。 区の執行部、財政当局と各所管が半年以上もかけて綿密に打合せしてきた予算を、いとも簡単に財政調整基金で賄えばよいではないかと簡単に言ってしまうことに対して、どう考えているのでしょうか。 年度によって生じる財政の不均衡を調整するため、そして将来必ず発生する財産の維持や事業費のため、そのために積み立てているのが基金です。家計に置き換えれば貯金と同義です。将来設計もなく勝手に使ってしまったら、人生設計はおぼつきません。 目的のため、また将来設計のために貯蓄している、大切な基金の取崩しによって、臨時的に何でも実現できると考えるのは、今月使えるお金が足りなくなっても、貯金を使えばお金はまだ使えるのではないかと言っているようなもので、責任ある政党の発言としてはいかがなものかと強く申し上げさせていただきます。 そもそも本予算組み替え動議に出ている項目の中には、既に協議が進んでいるものや、近年実施に向けた対応が予定されているものもあり、必要に応じて補正予算を組んでいくべきものであります。 例えば、
ワクチン接種協力病院への補助増額などは、本会議、また
予算特別委員会の各会派、また委員からの質問への答弁でも、万全な接種体制を確保するためには、基本型接種施設等での接種を可能とする医療機関の協力が不可欠であり、既に医療機関への補助については医師会と協議しており、補助額の増額等を行うことで対応できるとされており、わざわざ予算を組み替える必要がないことは明白であり、的外れな提案と言わざるを得ません。 大規模災害、そして目下の
新型コロナ対策は日々状況が変化し、必要な施策も変化しているものです。こういった情勢に、随時、令和三年度補正予算等で対応していくべきものであります。 渋沢栄一翁は、数字算出の確固たる見通しと裏づけのない事業は必ず失敗すると述べています。この七年、毎年予算組み替え動議が提出されております。しかしながら、政策の実現までには、必要性の協議に始まり、確固たる見通しや裏づけ、持続可能性の調整、関係部局の協議、そして予算の確保と、数多くの苦労があります。要望したから、動議を出したから、政策が実現したというのは、あまりにも無責任であると申し上げます。 以上、公明党議員団は、「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議について反対を表明し、討論を終わります。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 五番 福田光一議員。 (五番 福田光一議員登壇)
◆五番(福田光一議員) 新社会党の福田光一です。 二〇二一年度北区予算案のうち、第二十一号議案、北区
一般会計予算、第二十二号議案、北区
国民健康保険事業会計予算、第二十四号議案、北区
後期高齢者医療会計予算に反対の立場、及び「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議に賛成の立場から討論を行います。 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、全世界で多くの感染者、また多くの死者が出ています。社会不安からか、米国ではアジア人に対するヘイトクライムが頻発し、世界で、また日本でも社会のゆがみが顕在化しているように感じています。 日本であらわになったのは、コロナ禍による子どもや女性の自殺率の増加が示すものです。厚生労働省によると、コロナ禍で児童虐待への対応件数は、昨年上半期で前年同期より約一割増加しました。また、性暴力に関する相談の数も増えており、子どもや女性の多くが生きづらさを抱えて、コロナ禍の日本社会を過ごしています。 また、日本社会の雇用のゆがみも今回のコロナ禍で多くの労働者を苦しめました。 働く人たちの約四割を占める非正規雇用労働者は、雇用の調整弁などと呼ばれ、都合よく使われ、都合よく切り捨てられます。 日本の貧困を生み出す最大の原因が、不安定、そして低賃金である非正規雇用労働者の増大です。それはコロナ禍で仕事も住む家も失うという、生活困窮の原因ともなりました。 菅首相は、最終的には生活保護があるという発言をしました。しかし、先日、ある自治体の生活保護申請窓口で不適切な対応があったと報道があったように、いまだに水際作戦を行う自治体があります。それは他自治体のことだから関係ないということではなく、制度そのものへの信頼を損ね、生活保護申請をためらう原因ともなります。 各地で子ども食堂やフードバンクなどが盛況だという報告も聞きます。助け合いの精神というのはすばらしいものであると思う一方、これだけの困窮者を生み出した原因を決してコロナ禍だけに押しつけてはなりませんし、対応を民間の善意に頼り切ってはなりません。それは困窮者を生み出す土壌をつくってきた政治の責任です。 では今、政治が、自治体がなすべきことは何でしょうか。 もちろん、コロナ対策に力を注いでいただいていることは知っています。しかし、困窮者を生み出す土壌ともなる不安定な、また低賃金な労働者を生み出す
指定管理者制度を拡大することが今必要なのでしょうか。 税負担、社会保険料負担が重くなり続け、可処分所得が減り続ける中、社会保険料のさらなる値上げをすべきではないし、施設の使用料を値上げすべきでもありません。 また、
デジタル化は非常に便利であるかもしれません。しかし、それが今、区民の困窮を救うことよりも優先すべきことなのでしょうか。 今こそ、逆に区民の負担を減らし、区民の使えるお金を増やすことで安心して生活してもらうこと、安心して趣味やスポーツに取り組んでもらうこと。また、区民がより消費にお金を回すことによって、地域経済にお金を循環させることが必要だと私は考えています。 世界では五十か国が消費税、付加価値税の減税に踏み切ったとの報道があり、また英国では五十年ぶりに法人税を引き上げるとの報道もありました。 生活が苦しい人たちのため、また個人の消費を刺激するため、消費税を減税する。また、多額の利益を得ている企業には税負担を重くする。当たり前のことだと思います。日本でも、これらの取組が求められます。 コロナ禍で、観光や飲食、交通、あるいは陳情にもあった理容業など、様々苦しくなる業種がある一方、ネット通販や配送業など巣籠もり需要などに対応していた業種は利益を拡大しているところもあります。 利益のあるところから相応に税を支払ってもらう。大切なのは、応能負担の原則です。持たざる者から、無理に取る必要はありません。 今まさに、安心して暮らせる北区、安心して働ける北区が求められています。 そうした中、今回の北区の予算編成ですが、もちろん喫緊の課題である
新型コロナ対策、各種支援策だけではなく、私立幼稚園保護者の負担軽減や子どもの未来応援事業拡充など、評価すべきところはあります。しかし、先ほど述べた
指定管理者制度や使用料に関する北区当局の姿勢、幾つもの訴訟を抱える
まちづくりに対する姿勢は、同意できるものではありません。 また、さらに言えば、北区の各種計画や構想におけるパブリックコメントに対する北区の考えには、「区民とともに」の基本姿勢が本当にあるのか、疑問を抱きます。 また、区民の共有財産である公園に
指定管理者制度を導入し、特定企業の営利目的に管理させるPark‐PFIの導入、また交通不便地域にコミュニティバスを通すのはいいのだけれども、その存廃に収支率を持ってくることには賛成できません。 また、先ほども述べましたが、値上げが続く社会保険料により、区民の使えるお金は減り続けています。何とか国民健康保険料を支払ったはいいけれども、今度は病院の窓口で払うお金がないという理由で受診を控え、重篤化してしまうという報道も散見されます。 二〇一九年度の北区では、国保加入者数七万八千七百七十人のうち、一万七千三百六十四人が滞納しています。二割以上です。それだけを見ても、多くの方の生活が苦しくなっていることが分かります。 国保料の負担が減れば、それだけほかの消費にお金を回せます。地域経済を考えても、社会保険料の値上げはマイナス要因です。 以上の理由により、
一般会計予算案、
国民健康保険事業会計予算案、
後期高齢者医療会計予算案に反対をいたします。 さて、予算の組替えを求める提案です。 今回の組替えの中身は、
ワクチン接種協力病院への補助増額、介護従事者への手当、ひとり親家庭への支援、学校給食費の負担軽減、二〇二三年度から始まる国保の子どもの均等割負担軽減の北区独自の前倒し、高校・大学などへの入学準備支援金、中小企業への支援金、プレミアム付区内共通商品券の追加発行、スクールソーシャルワーカー、コミュニティソーシャルワーカーの増員、介護保険料の負担軽減と、暮らしに直結するものばかりです。 コロナ禍で特別な苦労をしていただいている方々、収入が減る方々、厳しい生活がさらに苦しくなる方々もおり、そうした方々の負担を軽減することが今求められています。 特に子どもへの、また子どもを持つ家庭への支援は、この国の未来を背負う子どもたちを社会全体で育てていくこと、教育環境の整備を拡充することで、この国の将来をよりよくしていくことにつながります。 さて、財源に関してですが、よく自治体の財政調整基金を家庭の貯金に例えて語る方が散見されます。いわく、普通の家庭では将来に必要なお金をこつこつためて備えている。備えがなければ、万一のときに生活が立ち行かなくなってしまう。欲しいものがあるからといって、すぐ貯金を下ろして使うようなことはしないなど、このような感じですが、区民の多くが払いたくても国保料が払えなくて、ようやく払ったのに、病院にかかるお金がない。そのような状況でも、もしものために区に貯金が必要だからと基金をためておくために、区民の苦しい状況を黙って見ているということなんでしょうか。 もし、自治体の基金を家計に例えるならば、家族が病気になっても、病院に行かせずに貯金を増やすということなんでしょうか。どういうつもりで例えているかは分かりませんが、そもそも自治体を家庭に例えることが誤りだと私は思います。 自治体による支出は、一般家庭の支出と違い、多くは人にかかる経費、あるいは地域に使われる経費を中心に地域経済へと回ります。 例えば、人件費としての支出は、その人の生活に必要な消費活動を通して、地域経済を循環します。また、自治体は地域で最大の消費者とも言えます。その最大の消費者が貯金を増やして、地域で使わなくなったら、地域の経済に与える影響は非常に大きいことは明白です。 そうして、国や自治体がこの間支出を減らし続け、国民の負担を増やし続けてきた結果が、今の貧困と格差の広がり、先進国で唯一、勤労者の平均賃金が下がり続ける現状を生み出してきたのではないでしょうか。そしてさらに、国や自治体の税収に影響を与えています。 財政調整基金を使ってしまってなくなった、それで終わりではないんです。経済を回して、それが景気に影響を与え、国や自治体の収入へと返っていくのです。家計に例えること自体が不適当であると私は考えています。 しかも、財政調整基金を全部使ってくださいと言っているわけではありません。毎年予定外に積み上がる分が一定金額あります。大体その分に収まる範囲で、区民の生活を守るために使ってくださいと訴えております。 この間の議論をおさらいしておきます。 二〇一五年度以前は、基金の積み増し分の一部という表現でしたので省略しますが、二〇一六年度末の財政調整基金の残高は百五十七億円でした。 二〇一七年度当初予算では、既に八十億円ほどある十条
まちづくり分の基金の積み増し分、十億円ほど使ってほしいと組替え提案がありましたが、否決されました。 二〇一七年度末の財政調整基金の残高が百五十六億円。そこで、二〇一八年度、財政調整基金を十億円ほど使ってほしいと予算組替え提案がありましたが、否決されました。 二〇一八年度末の財政調整基金の残高が百七十九億円となりました。そこで、二〇一九年度財政調整基金から三億四千万円ほど使ってほしいと予算組替え提案がありましたが、否決されました。 二〇一九年度末の財政調整基金の残高が百八十二億円となりました。そこで、コロナ禍が起き、生活が厳しくなる方々のためにと、二〇二〇年度財政調整基金から二億五千万円ほど使ってほしいと予算組替え提案があり、否決されました。 今年度末の財政調整基金残高が、今見込みで百六十五億円ほどとなりました。出納閉鎖の関係もあり、金額の確定は前後していますが、大体このような経過だったかと思います。 この間の北区の財政調整基金を含む主要五基金残高は、当初予算のときには減ると言っていたけれども、着実に積み増しをしてきました。 もちろん、組替えの中身は単年度のものばかりでなく、毎年の予算として使えば基金はすぐに底をついてしまうという主張もこの間ありましたが、例えば私道私下水改修の一部無償化、学校給食費の一部無償化、区立学校等へのタイムカード導入などなど、この間の提案が当初予算や補正予算で実現したものもありますし、コミュニティバスの路線拡大など、これから行われるものもあります。出納閉鎖もこれからだし、コロナ禍での特殊事情もあるので、今年度は外しますが、それでも基金は増えてきていました。 また、繰り返しになりますが、基金を使ってそこで終わりではなく、地域を循環することで地域経済を潤し、一部税金として国や自治体に返ってきます。そうした視点で、今回の組替え提案を見れば、金額的にも北区の財政を圧迫するものではないし、区民の生活を守るために必要な支援を拡充していく段階的なものだと私は思っています。 また、北区での支援に続いて、国の税制の在り方や社会保障に対する在り方など、変えるべき点を変えることによって、困窮している国民を助け、さらに経済を回すことが可能だと考えていますが、ここでは割愛します。 以上、「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議の賛成討論といたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 以上で討論を終結します。 これより採決に入ります。 まず、「第二十一号議案 令和三年度東京都北区
一般会計予算」、「第二十二号議案 令和三年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算」及び「第二十三号議案 令和三年度東京都北区
介護保険会計予算」の組み替えを求める動議について、起立により採決します。 本動議に賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立少数であります。よって、本動議は否決されました。 次に、第二十一号議案、第二十二号議案及び第二十四号議案を一括して起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は、いずれも原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。よって、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定しました。 次に、第二十三号議案を採決します。 お諮りします。 本案は
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第十五から日程第二十二までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第十五 第二十五号議案 職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
△日程第十六 第二十六号議案 東京都北区
手数料条例の一部を改正する条例
△日程第十七 第二十七号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例
△日程第十八 第二十八号議案 東京都北区
介護保険条例の一部を改正する条例
△日程第十九 第二十九号議案 東京都北区
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
△日程第二十 第三十号議案 東京都北区
指定介護予防支援等の事業の人員及び運
営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
△日程第二十一 第三十一号議案 東京都北区
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
△日程第二十二 第三十二号議案 東京都北区
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例 (議案は会議録末尾に掲載)
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関し、理事者の説明を求めます。 (
花川與惣太区長登壇)
◎区長(
花川與惣太区長) ただいま一括上程になりました第二十五号議案から第三十二号議案までの八議案について、ご説明申し上げます。 まず、第二十五号議案は、新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の廃止に伴い、新型コロナウイルス感染症の定義を改めるため、第二十六号議案は、食品衛生法施行令の一部改正に伴い食品衛生法に基づく営業許可の申請に係る審査手数料に係る規定等を改めるとともに、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律施行令の一部改正を踏まえ、建築物エネルギー消費性能適合性判定手数料等の金額区分を改めるほか、規定の整備を行うため、第二十七号議案は、国民健康保険の保険料率の改定等を行うため、第二十八号議案は、介護保険料率の改定等を行うため、第二十九号議案から第三十二号議案までの四議案は、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行に伴い、
指定居宅介護支援等、
指定介護予防支援等、
指定地域密着型サービス及び
指定地域密着型介護予防サービスの各事業の基本方針、及び一般原則に係る規定を改めるため、それぞれ提出申し上げた次第であります。 よろしくご審議くださるよう、お願い申し上げます。
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案のうち、第二十五号議案については、地方公務員法第五条第二項の規定により、あらかじめ人事委員会の意見を聴取しておきました。意見については配付してありますので、朗読は省略します。
-----------------------------------(写)〇二特人委給第八百五十二号 令和三年三月十八日 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ様 特別区人事委員会 委員長 中山弘子「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答) 令和三年三月十八日付二北区議第二千三百五十九号により意見聴取のあった下記条例案については、異議ありません。 記第二十五号議案 職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する
条例-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 日程第十五から日程第二十二までの八議案については、いずれも企画総務委員会に審査を付託したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、そのように決定します。 これより委員会審査のため休憩します。 午前十一時二十四分休憩
----------------------------------- 午後一時十五分開議
○議長(
渡辺かつひろ議員) 休憩前に引き続き会議を再開します。 企画総務委員会委員長から、第二十五号議案から第三十二号議案までの八議案について、
委員会審査報告書が提出されました。 この際、日程の追加についてお諮りします。 本案をいずれも本日の日程に追加し、追加日程第一から追加日程第八までとし、日程の順序を変更し、直ちに議題としたいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、そのように決定します。
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 追加日程第一及び追加日程第二を一括して議題とします。 (書記朗読)
△追加日程第一 第二十五号議案 職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△追加日程第二 第二十六号議案 東京都北区
手数料条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関する
委員会審査報告書を書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第二十五号議案 職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例第二十六号議案 東京都北区
手数料条例の一部を改正する条例 本委員会は三月二十三日付託された
右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和三年三月二十三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長
大沢たかし 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定しました。
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 追加日程第三を議題とします。 (書記朗読)
△追加日程第三 第二十七号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関する
委員会審査報告書を書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第二十七号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例 本委員会は三月二十三日付託された
右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和三年三月二十三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長
大沢たかし 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定しました。
-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 追加日程第四から追加日程第八までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△追加日程第四 第二十八号議案 東京都北区
介護保険条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△追加日程第五 第二十九号議案 東京都北区
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△追加日程第六 第三十号議案 東京都北区
指定介護予防支援等の事業の人員及び運
営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△追加日程第七 第三十一号議案 東京都北区
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△追加日程第八 第三十二号議案 東京都北区
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本案に関する
委員会審査報告書を書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第二十八号議案 東京都北区
介護保険条例の一部を改正する条例第二十九号議案 東京都北区
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例第三十号議案 東京都北区
指定介護予防支援等の事業の人員及び運
営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例第三十一号議案 東京都北区
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例第三十二号議案 東京都北区
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例 本委員会は三月二十三日付託された
右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 令和三年三月二十三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長
大沢たかし 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
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○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第二十三号を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十三 東京都北区副区長選任の同意について
-----------------------------------二北総総第四千七百五十一号令和三年三月二十三日 東京都北区長
花川與惣太 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿 東京都北区副区長選任の同意について(依頼) このことについて、左記の者を東京都北区副区長に選任したいので、地方自治法第百六十二条の規定により、本区議会の同意についてお取り計らい願います。 記 依田園子
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 本件について、区長から発言があります。 (
花川與惣太区長登壇)
◎区長(
花川與惣太区長) ただいま上程になりました副区長選任の同意について、ご説明申し上げます。 依田園子副区長は、三月三十一日をもって任期満了となりますが、引き続き同君を副区長として選任いたしたく、地方自治法第百六十二条の規定により、本案を提出申し上げた次第であります。 同君は、昭和五十六年に北区役所主事として採用されて以来、広報課長、産業振興課長、企画課長、政策経営部長を歴任し、主に企画部門の幹部職員として数次にわたる基本計画、中期計画策定の中心的役割をはじめ、政策立案、予算調整などに力量を発揮してまいりました。 また、平成二十九年四月からは、副区長として本職を補佐し、北区発展のために多くの事案を処理し、成果を上げてまいりましたことは、ご承知のとおりであります。 これらの豊富な経験と実績、卓越した識見、明瞭快活な人柄は、本区副区長として、最適任者であると信じるものであります。 この選任を通じて、引き続き二名の副区長との緊密な協力の下、区政進展のために全力を傾注してまいりたいと存じます。 よろしくご同意くださるようお願いいたします。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) これより本件を起立により採決します。 区長選任のとおり同意することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立全員であります。 よって、依田園子さんの副区長選任に同意することを決定しました。 依田園子さんの挨拶があります。
◎副区長(依田園子副区長) 着座にて、失礼いたします。 ただいま選任のご同意をいただきまして、誠にありがとうございました。心から感謝を申し上げます。 微力ではありますが、花川区長の下、職員と力を合わせ、区民福祉の向上と区政発展のために全力を尽くしてまいる決意でございます。 このコロナ禍の中、区民の皆様の安全と安心を守り、またコロナ後の北区を見据えて、全力で取り組んでいくつもりでございます。 議場の先生方におかれましては、これまで以上にご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心からお願いを申し上げます。 本当にありがとうございました。(拍手)
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第二十四を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十四
議員提出議案第一号 東京都北区
議会会議規則の一部改正について (議案は会議録末尾に掲載)
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○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案は議員全員の提案であります。よって、会議規則第三十五条第三項の規定により、提案理由の説明及び委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は提案理由の説明及び委員会付託を省略することに決定しました。 お諮りします。 本案は原案どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は原案どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第二十五を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十五
議員提出議案第二号
新型コロナウイルス感染拡大防止における
理美容事業者に対する助成を求める意見書 (議案は会議録末尾に掲載)
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○議長(
渡辺かつひろ議員) お諮りします。 本案は会議規則第三十五条第三項の規定により、提案理由の説明及び委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は提案理由の説明及び委員会付託を省略することに決定しました。 お諮りします。 本案は原案どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺かつひろ議員) ご異議ないと認め、本案は原案どおり決定しました。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) 日程第二十六を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十六 二第十九号
子ども一人ひとりを大切にする、感染症にも強い少
人数学級実現のための
意見書提出を求める陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 二第二十四号
子ども一人ひとりを大切にする、感染症にも強い少
人数学級実現のための
意見書提出に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 二第二十六号 消費税を緊急に五%に引き下げることを求める
意見書提出に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 三第二号
NHK放送受信料の契約・
収納業務委託法人とその訪問員による、
弁護士法違反の可能性が極めて高い訪問行為を禁止する条例の制定を求める陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 三第五号
子ども一人ひとりを大切にする少
人数学級実現を求める
意見書提出に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 三第七号 安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守ることを求める
意見書提出に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 三第八号 北区ゼロ
カーボンシティ宣言に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 三第十号
核兵器禁止条約への批准・参加を日本政府に求める
意見書提出に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 三第十一号
生活必需サービスである
区内理美容業への支援に関する
意見書提出等を求める陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 三第十二号 「
核兵器禁止条約」の日本国の批准を求める意見書の提出に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第二十六 三第十三号
子ども一人ひとりを大切にする少
人数学級実現を求める
意見書提出に関する陳情(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
渡辺かつひろ議員) 本件に関する
委員会審査報告書は配付してありますので、朗読は省略します。
----------------------------------- 企画総務委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 令和三年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長
大沢たかし 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------一、件名 二第二十六号 消費税を緊急に五%に引き下げることを求める
意見書提出に関する陳情二、提出者 北区労働組合連合会 事務局長 松永光明三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 三第二号
NHK放送受信料の契約・
収納業務委託法人とその訪問員による、
弁護士法違反の可能性が極めて高い訪問行為を禁止する条例の制定を求める陳情二、提出者 (非開示)三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 三第十号
核兵器禁止条約への批准・参加を日本政府に求める
意見書提出に関する陳情二、提出者 新日本婦人の会北支部 (非開示)三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 三第十二号 「
核兵器禁止条約」の日本国の批准を求める意見書の提出に関する陳情二、提出者 「
核兵器禁止条約」の批准にむけて声をあげる市民の会 橋本弥寿子 外一名三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
----------------------------------- 区民生活委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 令和三年三月一日 東京都北区議会区民生活委員会 委員長 小田切かずのぶ 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------一、件名 三第八号 北区ゼロ
カーボンシティ宣言に関する陳情二、提出者 北区ゼロエミッション二〇五〇 (非開示)三、審査結果 意見を付して採択の上、執行機関に送付すべきものと決定。 意見 趣旨に沿うよう努力すること。
-----------------------------------一、件名 三第十一号
生活必需サービスである
区内理美容業への支援に関する
意見書提出等を求める陳情二、提出者 東京都美容生活衛生同業組合王子支部 支部長 鈴木心一 外三名三、審査結果 一部について採択すべきものと決定。 一部について意見を付して採択の上、執行機関に送付すべきものと決定。 採択すべき事項 第三項 東京都に理美容業に対する助成を行うよう意見書を提出してください。 意見を付して採択の上、執行機関に送付すべき事項 第二項 成人式に参加する予定だった新成人にお祝いの理美容店利用券を発行してください。
----------------------------------- 健康福祉委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 令和三年三月二日 東京都北区議会健康福祉委員会 委員長 花見たかし 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------一、件名 三第七号 安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守ることを求める
意見書提出に関する陳情二、提出者 東京民医連労働組合 東京ほくと医療生協支部 執行委員長 大島野江子三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
----------------------------------- 文教子ども委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 令和三年三月一日 東京都北区
議会文教子ども委員会 委員長 宮島 修 東京都北区議会議長
渡辺かつひろ殿
-----------------------------------一、件名 二第十九号
子ども一人ひとりを大切にする、感染症にも強い少
人数学級実現のための
意見書提出を求める陳情二、提出者 全建総連東京土建一般労働組合北支部主婦の会 会長 千葉理恵三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 二第二十四号
子ども一人ひとりを大切にする、感染症にも強い少
人数学級実現のための
意見書提出に関する陳情二、提出者 新日本婦人の会北支部 (非開示) 外六名三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 三第五号
子ども一人ひとりを大切にする少
人数学級実現を求める
意見書提出に関する陳情二、提出者 新日本婦人の会北支部 (非開示) 外七名三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 三第十三号
子ども一人ひとりを大切にする少
人数学級実現を求める
意見書提出に関する陳情二、提出者 全建総連東京土建一般労働組合北支部主婦の会 会長 千葉理恵三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
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○議長(
渡辺かつひろ議員) これより採決に入ります。 まず、陳情三第十号及び陳情三第十二号を一括して起立により採決します。 本件に関し、いずれも
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。よって、本件はいずれも不採択と決定しました。 次に、陳情二第十九号、陳情二第二十四号、陳情三第五号及び陳情三第十三号を一括して起立により採決します。 本件に関し、いずれも
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)
○議長(
渡辺かつひろ議員) 起立多数であります。よって、本件はいずれも不採択と決定しました。 次に、陳情二第二十六号を起立により採決します。 本件に関し、
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (
賛成者起立)