北区議会 2016-02-01
03月23日-04号
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第十五を議題とします。 (書記朗読)
△日程第十五 第十五号議案 東京都北区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第十五号議案 東京都北区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定いたしました。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第十六を議題とします。 (書記朗読)
△日程第十六 第十六号議案 東京都北区
職員定数条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第十六号議案 東京都北区
職員定数条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定いたしました。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第十七を議題とします。 (書記朗読)
△日程第十七 第十七号議案 東京都北区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
議会運営委員会議案審査報告書第十七号議案 東京都北区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月三日 東京都北区
議会議会運営委員会 委員長 榎本はじめ 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
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○議長(
やまだ加奈子議員) これより討論に入ります。 本案に関し、二番 吉岡けいた議員から討論の通告がありましたので、これを許可します。 二番 吉岡けいた議員。 (二番 吉岡けいた議員登壇)
◆二番(吉岡けいた議員) 東京維新の会北区議員団として、ただいま上程されました第十七号議案 東京都北区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例に反対する討論を行います。 次の理由により反対いたします。 日本の長期借入金は、GDPの二倍である一千兆円を超え、債務危機に苦しむギリシャよりも高い、政府総債務残高の対GDP比となっています。膨張を続ける社会保障費や多様化する新たな福祉ニーズに対応するため、教育面において小・中学校の教員の削減が審議され、さらに社会保障費では、医療費と介護費における自己負担額の増額が行われ、
国民健康保険料が増額となり、年金支給抑制の仕組みである
マクロ経済スライドが、
年金制度改革として導入されています。 また、非正規労働者の割合が毎年増加しており、日本における非正規労働者の割合は、一九八四年の一五・三%から、現在は四割近くまで上昇しており、雇用環境の不安定が課題となっております。 財政悪化を改善するため、国家予算だけでなく、地方財政の抜本的な改革が必要であり、財政健全化に向けて、まず地方議員が内部から改革を行うべきであります。 以上の理由をもちまして、東京都北区議会議員の報酬を増額する内容である条例の一部を改正する条例に対して、反対いたします。 議員の皆様のご賛同をお願いいたします。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) 以上で討論を終結します。 これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定いたしました。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第十八を議題とします。 (書記朗読)
△日程第十八 第十八号議案 東京都北区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第十八号議案 東京都北区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
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○議長(
やまだ加奈子議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第十九から日程第二十一までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第十九 第十九号議案 東京都北区
国民保護協議会条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第二十 第二十号議案 東京都北区
赤羽会館条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第二十一 第二十一号議案 東京都北区
滝野川会館条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第十九号議案 東京都北区
国民保護協議会条例の一部を改正する条例第二十号議案 東京都北区
赤羽会館条例の一部を改正する条例第二十一号議案 東京都北区
滝野川会館条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告はいずれも原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第二十二及び日程第二十三を一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十二 第二十二号議案 東京都北区特別区税条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第二十三 第二十三号議案 東京都北区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第二十二号議案 東京都北区特別区税条例の一部を改正する条例第二十三号議案 東京都北区
心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
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○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第二十四を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十四 第二十四号議案 東京都北区
介護保険条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第二十四号議案 東京都北区
介護保険条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定いたしました。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第二十五を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十五 第二十五号議案 東京都
北区立児童館条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第二十五号議案 東京都
北区立児童館条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
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○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 本案は
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案は
委員会審査報告どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第二十六を議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十六 第二十六号議案 東京都北区学童クラブの運営に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第二十六号議案 東京都北区学童クラブの運営に関する条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第二十七から日程第三十七までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第二十七 第二十七号議案 東京都
北区立保育所条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第二十八 第二十八号議案 東京都北区
保育料等徴収条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第二十九 第二十九号議案 東京都北区附属機関の構成員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第三十 第三十号議案 東京都北区地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第三十一 第三十一号議案 東京都北区
建築審査会条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第三十二 第三十二号議案 東京都北区
自転車等駐車場条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第三十三 第三十三号議案 東京都北区「特別区道」
道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第三十四 第三十四号議案 東京都北区
公共溝渠管理条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第三十五 第三十五号議案 東京都
北区立公園条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第三十六 第三十六号議案 東京都
北区立児童遊園条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第三十七 第三十七号議案 東京都北区
いじめ防止条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第二十七号議案 東京都
北区立保育所条例の一部を改正する条例第二十八号議案 東京都北区
保育料等徴収条例の一部を改正する条例第二十九号議案 東京都北区附属機関の構成員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例第三十号議案 東京都北区地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例第三十一号議案 東京都北区
建築審査会条例の一部を改正する条例第三十二号議案 東京都北区
自転車等駐車場条例の一部を改正する条例第三十三号議案 東京都北区「特別区道」
道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例第三十四号議案 東京都北区
公共溝渠管理条例の一部を改正する条例第三十五号議案 東京都
北区立公園条例の一部を改正する条例第三十六号議案 東京都
北区立児童遊園条例の一部を改正する条例第三十七号議案 東京都北区
いじめ防止条例の一部を改正する条例 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定いたしました。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第三十八から日程第四十二までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第三十八 第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算(
委員会審査報告)
△日程第三十九 第四十八号議案 平成二十八年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算(
委員会審査報告)
△日程第四十 第四十九号議案 平成二十八年度東京都北区
中小企業従業員退職金等共済事業会計予算(
委員会審査報告)
△日程第四十一 第五十号議案 平成二十八年度東京都北区
介護保険会計予算(
委員会審査報告)
△日程第四十二 第五十一号議案 平成二十八年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読) 予算特別委員会議案審査報告書第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算第四十八号議案 平成二十八年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算第四十九号議案 平成二十八年度東京都北区
中小企業従業員退職金等共済事業会計予算第五十号議案 平成二十八年度東京都北区
介護保険会計予算第五十一号議案 平成二十八年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算 本委員会は二月二十五日付託された右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月十六日 東京都北区議会予算特別委員会 委員長
渡辺かつひろ 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し予算特別委員会委員長から報告があります。 三十七番
渡辺かつひろ議員。 (三十七番
渡辺かつひろ議員登壇)
◆三十七番(
渡辺かつひろ議員) ただいまから予算特別
委員会審査報告を申し上げます。 去る二月二十五日開会の本会議において予算特別委員会に付託されました第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算ほか四特別会計予算については、三月四日、七日、八日、十日、十一日、十四日及び十六日の計七日間にわたり、区長を初め関係理事者の出席を求め、慎重かつ熱心に審査を行いました。 以下、審査経過概要と結果について一括してご報告申し上げます。 一般会計において、歳入歳出とも総額一千四百八十九億四千六百万円であり、対前年度比増減率は一・四%増であります。また、一般会計、四特別会計を合わせた財政規模は、総額二千三百二十二億八千二百九十四万千円で、対前年度比増減率は一・四%増となっております。 これらの状況を踏まえ、各会派代表者による総括質疑を初めとして、各款の質疑が行われました。質疑の詳細については、追って会議録を作成の上、配付いたしますので、報告を省略させていただきます。 これらの質疑を経た後、平成二十八年度東京都北区各会計予算について、各会派代表からそれぞれ討論が行われましたので、その概略を申し上げます。 まず、日本共産党北区議員団の討論について申し上げます。 新年度予算案において、子どもの未来応援事業、若者と女性の雇用促進、介護予防・地域生活支援事業の現行サービス継続、障がい者グループホーム新設、シルバーピア建設などは区民要望に応えた。しかし、以下の理由から、
一般会計予算に反対する。 安倍政権の暴走政治に反対しない姿勢、貧困と格差を解消する予算ではないこと。経営改革プラン、公共施設再配置方針への固執。住民合意のないまちづくりを進める姿勢。 また、以下要望し、
一般会計予算に対する組み替え動議を提案する。 認可保育所増設、保育士確保と処遇改善。浮間唯一のバス路線への支援継続とコミバス新路線の計画化。 なお、国保会計、後期高齢者会計は、保険料の値上げのため反対する。 以上の意見、要望が述べられ、
一般会計予算、
国民健康保険事業会計予算及び
後期高齢者医療会計予算については反対、
中小企業従業員退職金等共済事業会計予算及び
介護保険会計予算については賛成との態度の表明がありました。 次に、自由民主党議員団の討論について申し上げます。 新年度予算案は、北区基本計画2015で設定された二つの最重要課題に積極的に取り組むため、本格化するまちづくりを一層推進する予算編成であり、また計画的に目的基金も積み上げられている点を大いに評価する。 なお、以下について一層の取り組みを求める。 適切な区債の活用や基金の計画的積み立てによる一層の財政力強化。持続可能な行財政運営のためのさらなる経営改革推進と財源確保強化。高齢者、子育て支援強化。区民施設建設、区有財産活用の推進策充実。子どもの貧困対策。健全育成と学力向上の取り組み強化。東京オリンピック・パラリンピックに向けた施策の一層の工夫と関連機関との連携。区内各地域での地域課題、きずなづくりへの対応強化。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算についていずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、新社会党議員団の討論について申し上げます。 新年度予算案では、空き家対策推進、子どもの貧困対策強化、生活困窮世帯の子どもへの学習支援、待機児童解消や女性の活躍支援など、魅力的な事業を推進することは高く評価するが、北区で働く非正規職員の処遇改善、賃金、各種制度、手当の充実など、改善すべきことは幾らでもある。非正規職員の多くは女性であり、子どもの貧困対策、女性の活躍を掲げながら非正規職員の処遇が低いままでは、本気で取り組む気があるのかと疑わざるを得ない。 また、
国民健康保険料や介護保険料など、低所得者対策のさまざまな取り組みは評価するが、この間の値上げを吸収し切れるものではなく、社会保険料の値上げは区民にとっては重過ぎる負担であり、福祉の減退である。 以上の意見が述べられ、
一般会計予算、
国民健康保険事業会計予算及び
後期高齢者医療会計予算については反対、
中小企業従業員退職金等共済事業会計予算及び
介護保険会計予算については賛成との態度の表明がありました。 次に、公明党議員団の討論について申し上げます。 新年度予算案は、二つの最重要課題と三つの優先課題に積極的に取り組む姿勢があらわれており、会派が主張する生活者目線、現場目線が反映された内容となっていることを高く評価し、確実な推進を望む。さらに、防災・減災対策や待機児解消に向けて補正予算を組み、全庁を挙げて取り組むことを強く要望する。 また、以下の取り組みを求める。 健全で持続性のある行財政運営。本来の目的に沿った狭隘道路拡幅事業の施策促進。近隣区との共同運用も視野に入れたコミュニティバスの路線拡充。区内経済活性化や外国人観光客誘致のための近隣区とも連携したプレミアム商品券の発行。発達障害の児童・生徒への学習支援、充実と早期支援。区内公園への防犯カメラ設置。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算についていずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、民主区民クラブの討論について申し上げます。 新年度予算編成は、「区民とともに」の基本姿勢のもと、二つの最重要課題と三つの優先課題を中心とした新規事業構築やレベルアップとまちづくりの一層の推進により、区が目指す方向を見据えて積極的に取り組む内容であり、評価する。 なお、以下、要望する。 法人住民税の一部国税化阻止に全力を挙げること。清掃事業の将来像確立と安定した人員確保。住民合意による十条まちづくりの推進。平和都市宣言記念事業の一層の推進。北区人口ビジョンの活力ある地域戦略への修正。認定こども園活用による待機児解消への努力。障害者スポーツの理解啓発と環境整備促進。鉄道事業者への放置自転車対策申し入れ。特別支援学級と通常学級の交流、共同学習の実施。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算についていずれも賛成との態度の表明がありました。 次に、東京維新の会北区議員団の討論について申し上げます。 新年度予算案は、ファミリー世帯が暮らしやすい施策として、待機児童対策解消だけでなく、地域型保育給付、定期利用保育、家庭福祉等、保育サービスが充実している点は評価できる。さらに、グローバル人材育成プロジェクトなどの国際化視点とICTを活用した教育事業に重点的な予算計上をしており、子育て世帯に魅力ある自治体をアピールできる。まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げた、子育てしながら働く世帯の支援と、妊娠、出産、子育ての切れ目ない支援を実感する基本目標に基づいた予算編成であることが感じられる。 なお、区民満足度の行政運営を考え、担当部課による各施策事業の評価結果を予算に反映させる仕組みづくりを強く要望する。 以上の意見、要望が述べられ、各会計予算についていずれも賛成との態度の表明がありました。 討論終了後、まず議論の分かれた第四十七号議案、第四十八号議案及び第五十一号議案を一括して起立により採決を行いましたところ、賛成多数をもって、いずれも可決すべきものと決定しました。 次に、第四十九号議案及び第五十号議案を一括して採決を行いましたところ、全会一致をもって、いずれも可決すべきものと決定しました。 以上で予算特別委員会の審査経過概要と結果についての報告を終わります。 なお、今回の予算特別委員会では、一部委員の発言内容について急遽理事会を開催し、委員長による発言取り消し命令の行使とあわせ、委員会の秩序について各会派の理事と協議を行いましたことを申し添えます。 最後になりましたが、古田しのぶ副委員長を初め、委員並びに理事者各位のご協力に対し心から御礼を申し上げまして、
委員会審査報告の結びとします。 ご清聴ありがとうございました。
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に対して、野々山 研議員ほか八名から、「第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算」の組み替えを求める動議が提出されました。 この際、本動議に関し、提出者の説明を求めます。 二十九番 八巻直人議員。 (二十九番 八巻直人議員登壇)
◆二十九番(八巻直人議員) 私は、「第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算」の組み替えを求める動議について、提出者を代表し、提出理由の説明をいたします。 安倍自公政権が進めている経済政策アベノミクスのもとで、勤労者の実質賃金の落ち込みや個人消費の低迷が長期にわたって続き、区民の仕事や暮らしは依然として厳しい状況にあり、貧困と格差が深刻な広がりを見せています。また、区民からは、高過ぎる
国民健康保険料、介護保険料、後期高齢者医療保険料の引き下げを求める声が多数寄せられています。 ところが、新年度予算案は、区民の暮らしを十分に応援するものとなっていません。今なすべきことは、過去最高となった主要五基金、五百三十億円の積立金を適切かつ積極的に活用し、子どもの貧困をなくし、困窮家庭や低所得者に対する支援をさらに強化し、区民生活と地域経済を応援し、福祉教育を充実させることです。 よって、平成二十八年度東京都北区
一般会計予算について、以下のとおり組み替えを要求します。 一、急増する待機児解消のため、あらゆる区有施設を活用して認可保育所を増設すること。また、最大限の努力で保育士の確保と処遇改善を進めること。 二、浮間唯一のバス路線、国際興業赤〇六系統への運行支援を継続するとともに、新たなコミュニティバス路線を計画化すること。 三、
国民健康保険料、介護保険料、後期高齢者医療保険料を引き下げるために、区独自の軽減策を講じること。 四、寡婦控除のみなし適用を、就学援助を初め、あらゆる制度に実施すること。 五、第二子の保育料、学童保育育成料を無料化するとともに、認証保育所の保育料補助を増額すること。 六、生活困窮家庭の子ども支援は、学習支援の対象を高校生まで広げるとともに、子ども食堂の実施などで、子どもの居場所づくりを進めること。 七、就学援助の入学支度金を前倒し支給すること。 八、ひとり親家庭、低所得者に対しファミリーサポート利用料を減額すること。 九、若者、子育て世帯に対する家賃助成制度を創設すること。 十、特別養護老人ホームをさらに増設すること。 十一、民間空き家を高齢者、子育て世帯、若者などへの公営住宅として提供する制度を創設すること。 十二、高齢者緊急通報システムの普及拡大を図ること。 十三、六十五歳以上の障がい者が介護保険を利用する際にかかる新たな負担を軽減すること。 十四、木造民間住宅の耐震助成をさらに増額すること。 十五、住宅リフォーム助成制度を拡充するとともに、新たに店舗リフォーム助成を実施すること。 十六、感震ブレーカーの設置助成を行うこと。 十七、家具転倒防止器具助成を拡充すること。 以上です。 議員の皆さんのご賛同をお願いし、提出理由の説明といたします。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) これより討論に入ります。 本動議及び本案に関し、二十番 宇都宮 章議員、十四番 大沢たかし議員、十番 小田切かずのぶ議員から討論の通告がありましたので、順次これを許可します。 二十番 宇都宮 章議員。 (二十番 宇都宮 章議員登壇)
◆二十番(宇都宮章議員) 私はまず、第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算並びに第四十八号議案 平成二十八年度東京都北区
国民健康保険事業会計予算、第五十一号議案 平成二十八年度東京都北区
後期高齢者医療会計予算に反対する討論を行います。 新年度予算に盛り込まれた子どもの貧困対策、若者、女性の就労支援、寡婦控除みなし適用の拡大、介護予防・日常生活支援総合事業の現行サービスでの提供、二つ目の区営シルバーピアと新たな障害者グループホームの用地確保など、区民要望に応えたものであり評価いたします。しかしながら、以下に述べる四つの理由から、一般会計に反対いたします。 反対理由の第一は、平和と憲法、区民の暮らしを壊す戦争法、消費税一〇%増税など、安倍政権の暴走政治に対し、きっぱりとした反対の意思を表明しない姿勢です。 私たちが戦争法への態度をただした際、花川区長は、平和安全法制は国民の命と平和な暮らしを守り抜くためのものという安倍首相の言葉を引用した上で、平和を願うという気持ちは私も同様と述べました。しかし、安保法制は本当に平和や安全を保障するのでしょうか。 私たちが安保法制を戦争法と呼ぶのは、そもそも戦争しない、軍事力を持たないと定めた憲法九条の解釈を変え、日本が米軍とともに海外で戦争する、すなわち武力行使を可能とする危険な法律だからです。 自衛隊がPKOで派遣されている南スーダンでは、戦闘が全土に拡大、数万人が殺害されており、昨年八月の和平合意の後も、治安は全く改善されていません。我が党の笠井亮衆議院議員が入手した防衛省の内部文書によれば、駆けつけ警護の作戦の具体例として、文民を拘束する相手勢力の狙撃、射殺まで想定していることが明らかになっています。安保法制によって自衛隊の任務を拡大すれば、まさに他国での武力行使、戦争への加担となります。呼び方をどう変えても、法律の本質が戦争法そのものであることは隠すことができません。 消費税の問題では、税率が一〇%になると十三兆円、一人当たり八万千円の負担増となり、区民の暮らしや区内の中小企業、商店街に大打撃を与えることは間違いありません。今、与党内からも来年四月の引き上げに慎重な意見が出ており、最近の世論調査では、おくらせるべきだ、引き上げるべきではないという声が七割を超えました。 日本共産党は、消費税増税の中止を求めるとともに、消費税に頼らない道を提案しています。それは、富裕層や大企業への優遇を改め、能力に応じた負担の原則を貫く税制改革と、大企業の内部留保の一部を活用し、国民の所得をふやす経済対策で、税収増をはかることが柱となっています。 予算審議の中では、これがまやかしだと決めつける質疑がありました。その言い分に耳を傾けますと、三百兆円を超える大企業の内部留保には一切手をつけてはならない、負担は全て国民にしわ寄せをせよというもので、まさに財界、大企業の望むとおりの議論でしかありません。 花川区長が、区民の生命と安全、暮らしを守る確固とした立場から、戦争法や消費税増税に反対の意思を表明するよう重ねて求めるものです。 反対の理由の第二は、財政対応力が高まったといいながら、貧困と格差を解消する抜本的対策を講じる予算となっていないことです。 これまで区長は、財政が厳しい、事業の見直し、縮小が必要と繰り返してきました。ところが、今年の所信ではこれらの表現が消え、財政対応力が高まったと表明しました。それを裏づけるかのように、主要五基金の残高は、平成二十七年度末で過去最高を更新する五百三十億円となりました。財政力が高まったというなら、貧困と格差の是正を初め、区民の暮らしを応援する施策に重点的に予算を配分するべきです。 私たちは委員会での質疑を通して、給付型奨学金制度の創設や就学援助の前倒し支給、子ども食堂など子どもの居場所づくり、ひとり親家庭へのさらなる支援、低所得者への家賃補助などを実現することを求めました。これらは、やる気さえあれば、すぐにでも予算化できるものです。しかしながら、今回の予算は、こうした区民の切実な要望に正面から応える内容になっていません。 予算審議で明らかになったのは、区が言う高まった財政力とは、特定目的基金、すなわち、既に九十億円を積み上げている新庁舎、八十億円を積み上げている十条まちづくりなど、使い道の決まっている基金のことだということです。一方、区民の暮らしなどに使える財政調整基金は、過去最高の百四十億円を積み上げても、まだ足りないとの認識を示しました。必要とされる施策にも予算をつけず積み立てに回す姿勢は、区民の納得を得られるものではありません。 加えて重大なのは、今回の予算で区民にとって切実なサービスが打ち切られたことです。浮間で唯一のバス路線、国際興業バス赤〇六系統への運行支援は、採算がとれるかどうかの調査はしたものの、高齢者や障がい者など利用者の影響調査は全く行わず、何の代案も出さずに打ち切りを決定しました。わずか八百八十万円の予算を打ち切ったために、八月以降のバスは休止に追い込まれることになります。 また、岩淵児童館が三月末で閉館となります。現在二十五館ある児童館を十五~十七に削減する再編方針の具体化です。新年度、神谷南児童館が神谷子どもセンターに移行しますが、児童館運営委員会では、放課後子ども総合プランや小学生のクラブ活動について不安の声が続出しました。子どもセンターへの移行に当たっては、小学生への柔軟な対応を重ねて求めます。 反対理由の第三は、堅調な財政のもとで、なお区民負担増、サービス切り捨ての経営改革プラン、公共施設再配置方針に固執する姿勢です。 区はこれまで、数年後には基金が枯渇し、区政運営が困難な事態に陥るなどと財政危機を過大に強調しながら、経営改革プランや公共施設再配置方針を策定してきました。しかし、基金は枯渇するどころか過去最高を更新し、もはや区民負担増、サービス切り捨ての行革プランを推し進める理由がなくなっています。それなのに、新年度予算においては副区長の依命通達でこれまでの編成方針を踏襲し、職員削減と外部化、事業の廃止、縮小、徴収強化を柱にした経営改革路線を堅持、強化しています。その結果、これらの方針と区民の要求が真っ向から対立する事態が起きています。 例えば、今回の論戦の中で議論が集中した保育園待機児問題です。区長が全庁的、横断的なプロジェクトチームを立ち上げ、区の遊休施設の物件確保、保育士の確保にスピード感を持って全力で取り組む決意を表明したことは、会派としても大いに評価するものです。しかし、区立直営の保育所増設や区の職員として保育士を臨時募集するべきだとした私たちの要望には、外部化、民営化を基本とする経営改革プランと相入れないと消極的な答弁に終始しました。特養ホームの増設とあわせ、民間任せからの転換こそ求められています。 また、適正配置計画では、年少人口の減少どころか、急増する児童数との乖離が浮き彫りになりました。学校を減らす根拠が失われつつあるのに、なお統廃合や複合化にこだわるのは、二十年間で施設面積を一五%削減するとした公共施設再配置方針との関係にほかなりません。 実態と合わなくなった経営改革プラン、公共施設再配置方針は、大もとから見直すべきだと指摘しておきます。 反対理由の第四は、住民に大義のない立ち退きを迫る道路計画など、東京都とともに住民合意のないまちづくり計画を推し進める姿勢です。 花川区長は、所信で本格化するまちづくりの一層の推進を表明しましたが、まちづくりは住民合意が大前提です。しかしこの間、住民の声に耳を貸さず、一方的にまちづくりを進める区の姿勢が際立っています。 日本共産党北区議員団はこれまでも、区内四路線で進められている特定整備路線について、立ち退きを迫られる数百軒に及ぶ地権者の意見もまともに聞かないまま強引に事業化したこと、この事業認可に反対して不服審査を申し立てている人が区内だけでも二千四百人以上に上っていること、志茂地区八十六号線では都市計画決定の法的瑕疵などを指摘した認可取り消しの裁判まで起こっていることなどの問題点を明らかにし、住民無視の都の計画に唯々諾々と従う姿勢を改めるべきとただしました。 今議会ではさらに、長年にわたる大きな課題である十条まちづくりについて、現地調査を踏まえ、住民の声をつぶさに拾い上げ、住民の苦悩を紹介して、計画見直しの必要性を訴えました。 この中で、都市計画道路補助七十三号線と八十五号線の計画が、住みなれた住まいとともに、都内有数の庶民に親しまれた伝統ある商店街を軒並み潰す計画であることが浮き彫りになりました。現在道路のないところに幅員二十メートルの道路を通して大量の住民を立ち退かせる七十三号線に加え、誰もが地下化だと思っていたのに高架案となった駅の立体交差事業では、側道をつくることで、さらなる立ち退きが生まれることが明らかになりました。 第四次優先整備候補路線とされた八十五号線は、十条駅の踏切と交わる東西六百十メートルの路線です。現道は幅員十八メートルですが、昭和三十九年に踏切をまたぐために、つまり道路を高架にするために幅員三十メートルが必要だとされました。今、埼京線十条駅の立体交差化素案が出てきたため、もう一度、平面道路にしようとする計画変更ですから、十八メートルのままでいいはずなのに、両側を六メートルずつ広げて三十メートルにするというものです。道路は立体から平面に戻すが、道路幅員は戻さないというのはなぜなのか、疑問です。 この八十五号線沿道には、両側に五十軒ほどの店舗が並び、いちょう通り商店街を形成しています。この道路を三十メートルに拡幅すれば、ここにある店舗のほとんどが撤退を迫られてしまいます。ここはちょうど、十条駅西口再開発区域に隣接する場所です。駅前四十階の超高層マンション計画や、住民合意のないまま立ち退きを迫り、手続を進めていく道路計画に対して、住民、関係者の方々から、にぎわいとやすらぎを奏でるまち十条という将来イメージと違ってきた、何かおかしいんじゃないかという声が出てくるのは、当然です。 住民の理解を得ないまま、東京都に従って、事業化の手続を強引に進めるというやり方は、この不況の中で懸命に頑張っている商店主の方や、庶民のまち十条を愛し生活している住民を窮地に追い込むことになってしまいます。こうしたことはまた、わざわざ遠方から十条のまちに買い物に来るお客さんの期待や、貴重な観光資源としての十条のまちの風情を失ってゆくことになりかねません。 改めて、まちづくりは住民の合意と納得に基づいて進めるよう、強く求めておきます。 以上四点が、
一般会計予算に対する反対の理由です。 次に特別会計予算についてです。 まず、
国民健康保険事業会計について申し上げます。 北区の国保料はこの四月も値上げされ、一人当たり平均で十万五千二百二十六円となりました。今年度比五千二百六十三円、五・二六%の引き上げです。生活保護基準程度の収入で標準四人世帯の場合にも、三十五万円の保険料がかかります。額も率も都の平均を大きく上回るものであることから、予算に反対します。 予算審議で私たちは、国民皆保険を守るために介護保険制度にある境界層、ボーダーライン層への減免制度を、国保でも創設することを国に求めよと提案しました。 また、東京都の特別調整交付金の存在、すなわち収納率向上にかかわる取り組み成績別交付要綱の問題をただしました。これは、国保料の収納率を上げたり滞納処分をすればするほど、自治体に交付金が支給されるという仕組みです。具体的には、滞納世帯に対しての年度内の差し押さえが百件を超えると八百万円の交付金が支給されます。また、滞納世帯に五%以上の資格証明書を発行すると五百万円が支給されるという驚くべきものであります。北区の場合、差し押さえ件数は二十六年度百二十四件、二十七年度も既に百二十四件の実績ですから、二年続けて八百万円の交付金を受け取ることになります。区民からの異常な取り立ての仕組みは廃止するとともに、改めて経営改革プランの強制徴収方針を見直すべきだと求めます。 また、後期高齢者医療会計については、一人当たりの保険料で若干の引き下げになりましたが、新規の保険料軽減策はありませんでした。約四〇%の方が値上げとなることから反対します。 私はここで、今回の予算特別委員会の中で、我が党の機関紙しんぶん赤旗や、区内で活動する団体に対して行われた一連の発言について触れておきたいと思います。 公明党議員団の委員は、しんぶん赤旗が介護保険制度の問題でおどろおどろしい紙面を使って、ありもしない不安を駆り立てていると述べました。しかし、特養ホームの入所を原則要介護三以上にしたことで、北区でも待機者が約二百人も減少しました。これらの人たちは、入所の希望がなくなったのではなく、制度改悪によって申し込みの対象から外されたのです。 また、要支援一、二の人を保険から外し、地域支援事業に移行させる問題では、北区では関係機関などの努力によって現行サービスを維持することができましたが、多くの自治体で緩和されたサービスやボランティアによる対応が広がっています。 さらに、要介護一、二を保険から外そうと議論されている問題では、政府が主催する会議の中で日本医師会の会長からも、要介護一、二の人を切り捨てることはできない。家族介護が必要になり、介護離職ゼロも達成できなくなるとの発言が出されています。 ありもしない不安どころか、実際に噴出している介護保険改悪への怒りの声は、幾らしんぶん赤旗に八つ当たりしたところで、押しとどめることはできません。 さらに、公明党議員団は、日本医療福祉生協連が発行しているチラシや新日本婦人の会が展示しているちぎり絵を取り上げて、内容に問題があるなどと述べました。しかし、自主的な団体が医療や介護制度の改悪を批判したり、現政権の退陣を促すことは、憲法で保障された表現の自由に属することであります。その内容に何ら問題がないことは、理事者の答弁からも明らかです。自分たちに都合の悪いことを言われたからといって、当該団体から反論もできない委員会の場で一方的な決めつけを行い、非難するなどということは、極めて公平性に欠ける議論です。しかも、医療介護連携や男女共同参画事業など区の施策にも長年にわたって協力してきたこれらの団体に、理事者まで巻き込んで区から指導を行えなどと執拗に迫る質疑は、常軌を逸したものとしか思えません。 安保法制を戦争法と呼ぶのが正しいかどうか、消費税増税が区民のためになるのかどうか、介護保険の制度改悪で利用者に影響が出ないのかどうか、安倍政権は存続すべきか退陣すべきか、これらはいずれも堂々とした政策論争で問うべき問題です。政府の一員としてみずから進めた政策によって生じている国民の不安や怒りを、団体などが発行する宣伝物をたたいて抑え込むというのは、まともな政策論争を回避する姿勢だと指摘しておきます。 続いて、「第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算」の組み替えを求める動議に賛成する討論を行います。 予算反対討論でも述べたように、区が提案している予算は、財政対応力が高まったといいながら、貧困と格差を解消する抜本的対策を講じる予算となっていません。今回上程された組み替え動議は、可能な財源の範囲内で、区民の暮らしを支えるために必要とされている施策の実現を求めたものであります。掲げられた項目の幾つかを紹介します。 まず、保育園待機児解消です。 二次審査を終えても、指数十の方を含め認可保育所の不承諾が五百六十人となり、昨年並みの比率ならば、認証保育所などさまざまな手を尽くしても、二百六十人を上回る待機児が見通されています。区当局も、区長みずからプロジェクトチームの発足などでの対応を表明されましたが、しっかりとした予算措置も含め、喫緊の課題に取り組むべきです。 次に、区民の足を守る交通対策です。 区の運行支援が打ち切られるために、八月になると浮間地域で唯一のバス路線が休止に追い込まれます。代替措置もないことから、高齢者、障がい者などの暮らしや医療、介護などの足が奪われてしまいます。使いたくても使えないシルバーパスは無用の長物にさえなりかねないのであります。改めて民間バス支援の継続、コミュニティバスの実施に向けた検討を強く要求します。 さらに強調したいのは、貧困と格差の是正に向けた本腰を入れた対策です。 今日の貧困問題は、子どもやひとり親家庭に象徴的にあらわれています。相対的貧困状態に置かれた子どもは六人に一人、ひとり親家庭の貧困率は五割以上になっています。質疑では、乳幼児二人を保育園に預け、パートで働く二十代のシングルマザーの例を紹介しました。親は遠い郷里におり、わけあって親族には頼めないので、何があっても、どんなことが起きても、二十四時間ひとりで子どもを見るしかない。生活保護の支援を受けてやっとの生活ですが、何か要望はと問いかけると、考える以前に生活するだけで精いっぱい。したいと思うことが何もできない。ふと気がつくと、今日も生きていたという自分がいると語ってくれました。組み替えの提案では、寡婦控除のみなし適用を区のあらゆる制度に広げることや、ファミリーサポート利用料の減額などを求めています。 このように、組み替えを求めた十七項目はいずれも直面する切実な住民要望であります。 次に、財源について述べます。 予算の反対討論でも指摘しましたが、財調基金の残高は平成二十七年度の見込みで過去最高の百四十億円に達しています。区は、予算を編成するときには財調基金は取り崩すので減るなどといいますが、実際には毎年、決算時には大きく積み増しています。 質疑でも指摘したように、平成二十五年度の財政調整基金当初残高見込みは六十九億円でしたが、出納閉鎖後の確定値は百二十億円で、五十一億円も見込みを上回りました。同様に、二十六年度の乖離は六十五億円、二十七年度は、出納閉鎖前ですが、現状では七十四億円もの乖離が生まれています。この五年間の平均では、予算から決算に至る間に、財調基金は毎年約七十億円を予想以上に積み上げてきた計算になります。 したがって、このように決算時点で生まれる、見通しを超えて積み上がった財調基金の一部を使うだけで、組み替えは十分可能なのであります。まさに、やる気さえあればすぐに予算化できるという点を強調したいと思います。 以上、区民要望からみた切実性、財源という面から組み替え提案の意義を述べましたが、議場の皆様の賛同を心から呼びかけ、組み替え動議の賛成討論とします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) 十四番 大沢たかし議員。 (十四番 大沢たかし議員登壇)
◆十四番(大沢たかし議員) 自由民主党議員団を代表して、「第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算」の組み替えを求める動議について、反対の立場で討論いたします。 世界経済は、大国の経済の減速や、年明けから原油安や輸出のもうけを減らす円高と、不透明さを増しています。国内に目を向けますと、景気は足踏みが長期化、個人消費は底堅さを増していく見通しだが、二〇一五年の補正予算が先行き景気の下支えに作用していくと思われ、アベノミクス効果により、中小企業等の倒産件数は三割減少、高卒者の内定率は二十五年ぶりの高水準、大卒者も八年ぶりの高い水準、正規雇用は八年ぶりに増加に転じ、二十一年ぶりに正規雇用が非正規よりもふえています。 また、ベースアップは過去最高水準のベアが相次いだ昨年の前年と比べ、上げ幅は小さいものの、一月の有効求人倍率は二十四年一カ月ぶりの高水準。完全失業率も三・二%と改善し、着実に成果を上げています。 そして、成長と分配の好循環を回しながら、一億総活躍社会の実現を目指し、引き続き経済再生と財政健全化の両立を目指しております。 平成二十八年度北区予算案は、「区民とともに」の基本姿勢のもと、少子高齢化への対応を初め、本格化するまちづくりの一層の促進、新庁舎の建設と公共施設の更新など、喫緊の課題への迅速な対応はもとより、北区の将来を見据えて、北区基本計画2015で設定された二つの最重要課題に積極的に取り組むため、三つの優先課題を中心に、新たな事業の構築やレベルアップを図り、積極的に取り組む予算となりました。 自由民主党議員団が提出した平成二十八年度北区予算編成に関する要望書の政策指針には、将来の北区のあり方を考慮し、以下の点について指摘いたしました。 一、地域産業の活性化のため、創業支援策や融資制度の活用、改善を行うとともに、区内各種業者への公共事業発注増等による
雇用確保策を行うこと。 二、ファミリー層の定住化のため、少子化対策関連の政策を一層進めるとともに、教育環境の充実を図ること。 三、高齢化が進む中でも医療、介護を初め、地域と一体となり、元気で安心して活躍できる環境整備に努めること。 四、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、国際化を初め、観光政策、PR政策、本格化するまちづくりの一層の推進を図ること。 五、税の公平性を維持するため、さらなる行財政改革の推進に努めること。 平成二十八年度予算編成は、今述べた自由民主党議員団からの政策指針を踏まえ、限られた資源を各分野に重点的、効果的に配分され、個別の事業に積極的に取り組み、区民の願いを実現するため、創意工夫を凝らした予算編成になっていると評価いたします。 以下の理由により、「第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算」の組み替えを求める動議について、反対いたします。 保育所の定員について、平成二十八年度は四百三十名、平成二十九年度は四百十名拡大して、引き続き待機児童解消に努めています。また、予算特別委員会で、自由民主党議員団からの質問に対し、区長みずから、至急、全庁的、横断的なプロジェクトチームを設置し、私立認可保育園や小規模保育事業所の誘致に加え、区の遊休施設や都有地など、さまざまな物件の活用を図るとともに、保育士の確保等も検討するなど、全庁を挙げてさまざまな角度からあらゆる方策を検討の上、待機児童ゼロが実現できるよう、スピード感を持って全力で取り組んでまいりたいと答弁されました。 国際興業赤〇六系統への区の支援は二年間限定の事業であり、支援期間経過後の運行継続は民間事業者の裁量となります。また、新たなコミュニティバス路線の計画は、将来的に区内くまなく運行するような要望が出ることが想定され、慎重な判断が求められます。
国民健康保険料、介護保険料、後期高齢者医療保険料は、制度内でそれぞれ軽減策が講じられています。国民健康保険などには、多額の一般財源が繰り入れられており、さらなる区独自の軽減策を講じることは、財政上難しい。 現在、寡婦控除のみなし適用は、できるものから対応しており、あらゆる制度となると、どこまであらゆるとするのかが不透明である。 保育料や学童保育育成料の無料化は、将来的に財政負担が不透明であり、使用料の無料化は、受益者負担の適正化の観点からも慎重な検討が必要である。 子どもの貧困対策は、二十八年度に実態調査、ニーズ把握を行った後に、優先順位をつけて対応していく。 就学援助の入学支度金を前倒し支給するには、解決する課題があり、二十八年度は難しい。 若者、子育て世帯への家賃助成制度は、対象が広過ぎ、持続性も不透明であり、不可能である。 特別養護老人ホームは、既に計画的に対応している。 現在、空き家対策は区としても力を入れており、国でも検討が進められているが、民間空き家を高齢者、子育て世帯、若者などへ公営住宅として提供する制度は、対象が広過ぎ、持続性、財政上も負担が多く、区単独で実施できるものではない。 高齢者緊急通報システムは、既に普及拡大を図っており、今後も計画的に行っていく。 本年三月一日に障害者総合支援法等改正案が国会に提出されています。障害者の高齢化に対応することが柱であり、施行後、障害福祉サービスを利用していた方が六十五歳を超えて介護保険サービスを利用する場合、利用者負担を減らす仕組み、介護報酬の一割が原則の中で対応していくことになります。 住宅リフォーム助成制度は、現在、住まい改修支援事業として実施中であります。店舗リフォーム助成は、店舗の改装に区がどこまで助成するのか、範囲が不透明であります。 また、ほかの事案についても、国や都の動向を注視する必要があるが、区単独での実施は困難である。 基金残高は五百三十億円となっているが、特定目的基金は使途が明確に定められており、組み替えを求める動議の記書き一から十七の事業には活用できない。財政調整基金の残高は、二十七年度末は百四十億円、二十八年度末は七十七億円となっており、残高は十分とは言えない。基金については、北区の抱える諸課題解決のため、目的別に優先順位をつけて、計画的に積み上げて活用を図るものである。 以上の点により、日本共産党北区議員団より提出された「第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算」の組み替えを求める動議について反対であることを述べ、討論といたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) 十番 小田切かずのぶ議員。 (十番 小田切かずのぶ議員登壇)
◆十番(小田切かずのぶ議員) 公明党議員団を代表して、平成二十八年度
一般会計予算案並びに四特別会計予算案について賛成し、予算組み替え動議に反対の立場から討論を行います。 今、日本経済はアベノミクスにより、経済が着実に進展し、雇用の拡大や賃上げ、税収増につながっております。今後は、一億総活躍社会の実現に向け、成長と分配の好循環をつくることが重要であり、介護や医療、子育てなどの社会保障を持続可能で安定したものとしなければなりません。 区議会公明党議員団は、区民が望み、期待する課題、直面するテーマに真摯に向き合い、着実に解決してまいります。 さて、平成二十八年度の北区予算案は、地域のきずなづくりと子育てファミリー層、若年層の定住化を二つの最重要と位置づけ、喫緊の課題である三つの優先課題に積極的に取り組む姿勢があらわれております。 三つの優先課題のうち、「地震、水害に強い安全・安心なまちづくりに全力」では、首都直下地震や都市型水害などに対し、まちの安全性を高め、区民の命を守るため、防災意識の啓発や災害時の行動を支援するスマートフォン用の防災アプリの導入、また擁壁工事助成の拡充や、土砂災害ハザードマップの作成などを行います。さらに、実態把握調査や利活用の検討など、空き家対策の強化にも取り組んでおります。 「長生きするなら北区が一番」では、介護と医療の連携や、認知症政策の推進、生活支援サービスの体制整備の充実などに取り組むこととなっております。また、高齢者施設については、(仮称)区営シルバーピア赤羽北の整備に加えて、(仮称)区営シルバーピア滝野川三丁目の整備に向けて国有地を取得。さらに、特別養護老人ホーム二カ所の建築費補助を行います。 「子育てするなら北区が一番」では、待機児童解消に努めるため、平成二十八年度に四百三十名、平成二十九年度に四百十名の保育所の定員拡大を行います。また、出産・子育て応援事業はぴママ・きたくを開始して、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援や不安の解消に努めます。さらに、教育分野でも確かな学力の定着と向上のため、小・中学校全校へのタブレット端末の計画的な導入、学力フォローアップ教室の全校実施などを行います。そして、生活困窮者自立支援法に基づく子どもの学習支援や貧困対策の強化など、新規事業にも取り組みます。 これらは、公明党議員団が主張してきた生活者目線、現場目線が反映された予算内容となっており、高く評価できるものであり、確実に推進することを望みます。 さらに、首都直下地震に備えた防災・減災対策、待機児童解消に向け、補正予算を組み、全庁を挙げ、横断的に取り組むことを強く要望いたします。 最後に、本委員会で述べました以下の点で、一層の取り組みを求めます。 一、引き続き健全で持続性のある行財政運営に取り組むこと。 一、狭隘道路拡幅事業では、本来の目的に沿った施策を促進。 一、近隣区との共同運用も視野に入れたコミュニティバスの路線拡充を推進。 一、区内経済の活性化や外国人観光客誘致のため、近隣区と連携し、プレミアム付商品券を発行。 一、発達障がいの児童・生徒への学習支援の拡充と早期支援。 一、区内の公園に防犯カメラを設置すること。 その他、今回の予算特別委員会で申し上げました各種要望について、実現に向け積極的に取り組むことを求め、平成二十八年度
一般会計予算案並びに四特別会計予算案について賛成いたします。 次に、日本共産党北区議員団から提出された「第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算」の組み替えを求める動議について討論いたします。 まず初めに、昨年に引き続き日本共産党北区議員団から上程された組み替え動議は、どの施策に幾らの予算が必要であるかを明記されず、また何を幾ら減らすのか、施策ごとの具体的な数字もなく、自分たちの要望だけを列挙した余りにもお粗末な内容であります。 提出理由では、平成二十七年度末現在の基金在高見込み額の五百三十億円を活用してとありますが、北区は二十八年度、厳しい財政状況に対応するため、財政調整基金と特別区債の償還のための減債基金で、約九十億円、(仮称)赤羽体育館の建設費として施設建設基金を約七億円、十条駅西口再開発のためまちづくり基金を約二億円、なでしこ小学校などの小・中学校の改築のための約二十八億円など、五基金合計で約百二十八億円を活用することとなっております。 さらに、今後、多額の経費を必要とする新庁舎建設や行政需要に備えなければならないことを考えれば、具体的な数字を示さず、この動議をもって区の
一般会計予算を組み替えよとは、区民と議会を軽視するものであると断じざるを得ません。 それでは、反対理由の第一。動議の内容にある待機児童解消のために区有施設を活用して認可保育所を増設することについては、かねてから公明党議員団が北区に対して強く要望していたものであり、予算特別委員会の中でも具体的な事例を示し、補正予算を組み、全庁を挙げて取り組むことを求めました。そして、花川区長も全力で取り組むとの強い決意表明をされており、来年度予算にも、定員拡大に向けた予算として大きく反映されています。 第二に、感震ブレーカーの設置助成については、国において大規模な地震で、電気ストーブが倒れるなどして起こる電気火災の対策を検討していた内閣府が、三月十八日、住宅を新築や改築する際に設置を優先的に求める地域を発表し、木造密集地域への普及促進策を発表しております。その導入については、私が平成二十四年第二回定例会において、北区議会では初めて提案しており、区も予算措置を含めた国の動向を調査研究しているところであります。 第三に、区民が日常生活を営む上で大切な公共交通手段の拡充や、生活困窮家庭の子どもの支援、就学援助の入学支度金のあり方、若者、子育て世帯に対する家賃補助制度、各種保険料の軽減策など、日本共産党北区議員団が求める事業については、既に我が会派としても求めている内容もあり、区民が将来にわたり安心して生活できる福祉の構築を目指す我が会派としても重要だと考えます。 しかしながら、これらの事業を行うには、恒久的で安定した財源の確保がなくてはなりません。基礎自治体の責務というのは、当然、区民福祉の向上を目指すものであり、そのための予算措置を行うべきであることは言うまでもありませんが、あわせて中長期的な安定したサービスが提供できるように、責任を持った財政運営を行う必要があります。区の主要財源である都区財政調整交付金は、法人住民税の一部国税化による減収が見込まれており、法人課税のさらなる見直しや、少子高齢化が進む現状などを考えれば、大幅な増収は、今後も期待はできません。 平成二十六年度の決算でも扶助費の増加傾向が続いており、経常収支比率が八六・一%の高い比率となって、区の財政が硬直化していることが見てとれます。 今後、必要な行政課題、また行政需要もさまざまあり、将来への備えを意識して財政運営を行い、安定した財政基盤の確立を目指すことが、北区としての責務であると考えます。 今回の日本共産党北区議員団による
一般会計予算の組み替えを求める動議は、計画的で安定した財政運営を行うための財政調整基金や、老朽化する庁舎や区有施設の建て替えのための基金、北区のまちづくりを進めるための基金や、未来の子どもたちの学校を建て直す基金、区有施設等を整備するための基金など、北区にとって必要となるこれらの積立金を取り崩して充当しようとするものであり、中長期的な展望もない全く無責任なもので、内容的にも稚拙な動議と言わざるを得ません。 以上の理由から、公明党議員団は、日本共産党北区議員団から提出された「第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算」の組み替えを求める動議について、反対を表明し、討論を終わります。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) 以上で討論を終結します。 これより採決に入ります。 まず、「第四十七号議案 平成二十八年度東京都北区
一般会計予算」の組み替えを求める動議について起立により採決します。 本動議に賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立少数であります。よって、本動議は否決されました。 次に、第四十七号議案、第四十八号議案及び第五十一号議案を一括して起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告はいずれも原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定いたしました。 次に、第四十九号議案及び第五十号議案を一括して採決します。 お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定をいたしました。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第四十三を議題とします。 (書記朗読)
△日程第四十三 第五十二号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第五十二号議案 東京都北区
国民健康保険条例の一部を改正する条例 本委員会は三月三日付託された右議案審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
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○議長(
やまだ加奈子議員) これより本案を起立により採決します。 本案に関する
委員会審査報告は原案可決であります。
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案は
委員会審査報告どおり決定いたしました。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第四十四から日程第四十七までを一括して議題とします。 (書記朗読)
△日程第四十四 第五十三号議案 東京都北区
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第四十五 第五十四号議案 東京都北区手数料条例の一部を改正する条例(
委員会審査報告)
△日程第四十六 第五十五号議案 特別区道における転倒事故に関する和解について(
委員会審査報告)
△日程第四十七 第五十六号議案 平成二十七年度東京都北区
一般会計補正予算(第五号)(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し
委員会審査報告書が提出されていますので、書記から朗読させます。 (書記朗読)
企画総務委員会議案審査報告書第五十三号議案 東京都北区
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例第五十四号議案 東京都北区手数料条例の一部を改正する条例第五十五号議案 特別区道における転倒事故に関する和解について第五十六号議案 平成二十七年度東京都北区
一般会計補正予算(第五号) 本委員会は三月三日付託された右議案審査の結果、いずれも原案を可決すべきものと決定したので報告する。 平成二十八年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
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○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案はいずれも
委員会審査報告どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第四十八を議題とします。 (書記朗読)
△日程第四十八
議員提出議案第一号 東京都北区
議会委員会条例の一部を改正する条例
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○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 本案は議員全員の提案であります。 よって、会議規則第三十五条第三項の規定により提案理由の説明及び委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案は提案理由の説明及び委員会付託を省略することに決定いたしました。 お諮りします。 本案は原案どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案は原案どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第四十九を議題とします。 (書記朗読)
△日程第四十九
議員提出議案第二号 無電柱化の推進に関する法整備を求める意見書
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○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し提案理由の説明を求めます。 二十八番 榎本はじめ議員。 (二十八番 榎本はじめ議員登壇)
◆二十八番(榎本はじめ議員) ただいまより、自由民主党議員団を代表し、
議員提出議案第二号 無電柱化の推進に関する法整備を求める意見書の提案理由説明を行います。 平成二十七年十月二十日、無電柱化を推進する市町村長の会の設立総会が行われました。意見書の冒頭にもあるとおり、地域住民の生活環境の改善や地域の活性化を図るため、とりわけ防災性の向上や安全で快適な通行空間の確保、良好な景観の形成や観光振興の観点から、無電柱化の取り組みを計画的かつ円滑に進めることは、とても重要であると考えます。 全国唯一の味の素ナショナルトレーニングセンターや、都内には二カ所、二十三区唯一の東京都障害者総合スポーツセンターが我が区に立地することを考えれば、障害者にとって生活しやすい環境は、パラリンピアンやお年寄りにも生活しやすいことを意味します。さらに、このところのインバウンド、海外観光客の増加においても、観光協会設立を目指す北区の取り組みを後押しすることにもなります。また、狭隘な道路の利用者の視点からは、無電柱化は交通事故減少を意味し、これらの改善は、我々区議会の総意であると思います。 そのため、国会に対して、無電柱化の推進に関し、基本理念や責務、推進計画の策定を定めることにより、施策を総合的、計画的かつ迅速に推進し、公共福祉の確保や生活の向上、地域経済の健全な発展に貢献する無電柱化の推進に関する法律の早期成立を強く要望する必要があると考えます。また、法整備を前提に無電柱化を進めなければ、コストの裏づけや対策等が進まず、案件が棚上げになるだけであります。 社会資本整備総合交付金のあり方についてもさまざまな研究が進み、無電柱化推進のための新たな取り組みにおいても、低コスト手法の検討や電線共同溝の整備について、その費用負担の研究が進んでいるところであります。 以下、意見書の案文を朗読し、提案理由の説明といたします。 無電柱化の推進に関する法整備を求める意見書。 地域住民の生活環境の改善や地域の活性化を図るため、とりわけ防災性の向上や安全で快適な通行空間の確保、良好な景観の形成や観光振興等の観点から、無電柱化の取組みを計画的かつ円滑に進めることはとても重要である。 しかしながら欧米はおろか、アジアの主要都市と比較しても我が国の無電柱化割合は著しく低く、近年異常気象等の災害による電柱の倒壊に伴う救援救助等への影響や、痛ましい通学児童の交通事故、急激なインバウンド効果による海外観光客の増加などから、無電柱化に対する地域の要望は極めて強いものとなっている。 よって、本区議会は国会に対し、災害の防止、安全で円滑な交通の確保、良好な景観の形成等を図るため、無電柱化の推進に関し、基本理念や責務、推進計画の策定等を定めることにより、費用の縮減を図る方策等に関する調査研究、技術開発等の措置を講じることを含めた施策を総合的、計画的かつ迅速に推進し、公共の福祉の確保や生活の向上、地域経済の健全な発展に貢献する無電柱化の推進に関する法律案の早期成立を含めた取組みを強く要望する。 右、地方自治法第九十九条の規定に基づき、意見書を提出する。 衆議院議長大島理森殿。 参議院議長山崎正昭殿。 議場の皆様の賛同を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 本案は、会議規則第三十五条第三項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより本案を起立により採決します。 本案に関し原案どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案は原案どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第五十を議題とします。 (書記朗読)
△日程第五十
議員提出議案第三号
児童虐待防止対策の抜本強化を求める意見書
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○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 本案は、会議規則第三十五条第三項の規定により提案理由の説明及び委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案は提案理由の説明及び委員会付託を省略することに決定いたしました。 お諮りします。 本案は原案どおり決定することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案は原案どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第五十一を議題とします。 (書記朗読)
△日程第五十一
議員提出議案第四号
マイナンバー制度の円滑な運営に係る
財源確保等自治体の負担軽減を求める意見書
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○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し提案理由の説明を求めます。 二十二番 近藤光則議員。 (二十二番 近藤光則議員登壇)
◆二十二番(近藤光則議員) ただいま上程になりました日程第五十一、
議員提出議案第四号
マイナンバー制度の円滑な運営に係る
財源確保等自治体の負担軽減を求める意見書についての提案理由の説明を行います。 この意見書は、平成二十七年第四回定例会の政務調査会長会で、公明党議員団から意見書案として提案され、審議されました。しかし、残念ながら日本共産党北区議員団の反対で全会派一致とならず、提出を取り下げた経緯がありました。 本年になり、マイナンバーカードの交付が開始されるのに合わせて、北区では個人カードコールセンターを無料にする措置を決定しました。これは、制度上、個人カードを受け取る際に、事前に電話でカード受け取り日を予約しなければならないということで、利用者の負担軽減のために、約一千万円の予算をかけて実施しているものであります。 そこで、今定例会において、国が責任を持ってこれらの予算措置をすべきとの意見書を、議会として出すべきとの考えに基づき、再度、政務調査会長会に意見書案を提案いたしました。 今回も、国に対して地方自治体の負担軽減を求めることには賛同するが、
マイナンバー制度そのものに反対だから賛成できないとする日本共産党北区議員団からの意見があり、全会派一致となりませんでした。本来なら、議会の慣例に従い、意見書を取り下げるべきかとも思いましたが、既に北区としてこの制度の円滑な施行のために一千万円もの経費をかけていることに鑑み、本会議に上程して国に対して意見書を上げることが、北区民に対して責任ある議会のあり方と考え、上程した次第です。 以下、案文を読み上げます。
マイナンバー制度の円滑な運営に係る
財源確保等自治体の負担軽減を求める意見書。 マイナンバー(社会保障・税番号)制度の導入に伴い、市町村には通知カード・個人番号カードの交付について対応するよう求められている。直接のカード交付経費である地方公共団体情報システム機構への交付金については、平成二十七年度は国庫補助(個人番号カード交付事業費補助金・補助率十分の十)が措置される一方、市町村のカード交付事務に係る経費については、個人番号カード事務費補助金が措置される。しかし、これは、国が平成二十七年度に予算化した四十億円を、市町村の人口比で按分した額によって交付申請を行うこととされ、本来全額が国庫負担であるべきところ、非常に低い補助上限額となっており、自ずと市町村は財源負担を強いられることとなっている。 また、平成二十八年度以降についても、マイナンバーは相当数の交付が見込まれるが、現時点では、これらに対して十分な補助金額が確保されるのか明確ではない。 よって、本区議会は政府に対し、自治体負担の軽減のために左記の事項について特段の配慮を求める。 記。 一、平成二十八年度以降についても、地方公共団体情報システム機構に支払う交付金全額を国の負担とし、充分な予算措置をすること。 二、同様に、円滑な個人番号カード交付事務を行うため、事務処理に必要な人員の確保やシステム整備経費、個人番号カードコールセンターを無料化にする経費など、全額を国の負担とし充分な予算措置を行うこと。 三、地方自治体の予算編成等に支障が出ないよう、補助金交付やシステム改修フローなど、円滑な制度導入準備のために必須の情報を適時適切に提供すること。 四、
マイナンバー制度のスムーズな導入に向けて、地方自治体職員や地域の事業者に対する研修用ガイドブックの作成、研修会の開催など十分な支援を実施すること。 五、配達できなかった簡易書留郵便(マイナンバー通知)の受取人の所在調査に要する経費の負担軽減を図ること。 六、
マイナンバー制度導入時の混乱に乗じた詐欺の防止や個人番号カードの円滑な交付の推進のための周知広報に対する支援を実施すること。 右、地方自治法第九十九条の規定に基づき、意見書を提出する。 平成二十八年三月。 東京都北区議会議長
やまだ加奈子。 内閣総理大臣安倍晋三殿。 財務大臣麻生太郎殿。 総務大臣高市早苗殿。 厚生労働大臣塩崎恭久殿。 以上、意見書でございます。 最後に、そもそも日本共産党北区議員団は、東京オリンピック・パラリンピックの招致活動に大反対をしていましたが、招致が決まると、一転、方針を転換して、東京オリンピック・パラリンピックを成功させようとの署名活動を行っております。
マイナンバー制度は既に決定され、現在、各自治体において交付手続が進められています。 木を見て森を見ずという格言があります。これは、物事の一部分や細部に気をとられて全体を見失うことをいいますが、現実を直視して、固有のイデオロギーから脱却して、北区のためにもぜひご賛同いただきたいと思います。 以上、ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) これより討論に入ります。 本案に関し、三十四番 土屋さとし議員から討論の通告がありましたので、これを許可します。 三十四番 土屋さとし議員。 (三十四番 土屋さとし議員登壇)
◆三十四番(土屋さとし議員) それでは、自由民主党議員団及び東京維新の会北区議員団及び公明党議員団を代表して、日程第五十一、
議員提出議案第四号
マイナンバー制度の円滑な運営に係る
財源確保等自治体の負担軽減を求める意見書についての賛成討論を行います。
マイナンバー制度の導入に伴い、区市町村は通知カード、個人番号カードの交付が求められています。区市町村のカード交付事務にかかわる経費は、個人番号カード事務費補助金が措置されますが、平成二十七年度に予算化した四十億円を区市町村の人口比で案分した金額で交付申請を行うこととなっています。おのずと、区市町村の財政負担が強いられることになります。 また、平成二十八年度以降についても、マイナンバーカードの交付が相当数見込まれますが、十分な補助金確保が明確ではありません。今回の意見書は、その是正を国に求めるものです。 今回の反対は、
マイナンバー制度そのものの反対と聞きます。マイナンバーについて賛成の立場から討論します。
マイナンバー制度は、今後の日本をよりよくするインフラとしての可能性を秘めています。国民と企業と政府が、それぞれの立場で制度を正しく理解し、使うことが重要です。
マイナンバー制度の目的は何か。公平、公正な社会をつくるインフラとして導入します。公平、公正な社会とは、公的な負担と保障の関係です。適正な税負担と適切な社会給付を実現します。課税の回避や成り済まし、偽装による社会保障の不正受給への対応策でもあります。 また、マイナンバーの本質は、本人の正確な特定です。これまで個人を特定する情報は、氏名、生年月日、住所、性別などを照合するしかありませんでした。 平成二十七年六月、閣議決定で世界最先端IT国家創造宣言がなされ、ITを利活用した公共サービスがワンストップで受けられる社会を目指しています。その基盤を整える上でも、個人を確実に特定する手段の整備は、差し迫った重要な課題です。 日本では、年金すら完全には捕捉できない状況になっています。この解決を目指すのが
マイナンバー制度です。一人ひとりに付与された固有の番号を導入することで、個人を把握することが容易になり、負担と給付が公平、公正な社会の実現や行政の効率化を確実に進められます。 二〇一七年一月に国の機関が、七月に自治体のネットワークでつながり、行政手続をするときの本人確認をマイナンバーカード一枚でできるようになります。確実に本人が特定されると、控除等の案内もできるようになります。 マイナポータルの運用開始も、二〇一七年一月の予定です。サイトでは、六種類のサービスの提供が想定されています。 一、情報提供等記録表示。自分の番号の使用履歴が調べられます。 二、自己情報表示。 三、お知らせ情報表示。 以上三つは、マイナンバー法に定められています。 四、電子私書箱。 五、ワンストップサービス。転入届や確定申告、児童手当の申請など、さまざまな手続がインターネットで済ませられるようになります。 六、電子決済。 等が期待されております。 一方、プライバシーに敏感な国民への配慮も欠かせません。 まず、インターネット接続の分離です。マイナンバー、番号制度とインターネット接続を分離します。マイナンバーの土台となっている住基ネットから情報漏れは起きていません。 次に、国が個人情報を一元管理しない仕組みです。個人情報が芋づる式に流出する事態を防ぐため、情報が一カ所に集まらないようにします。 その象徴が、情報の分散管理です。年金は年金事務所、福祉は区役所等、個別の情報はこれまでどおり行政機関ごとに保管し、必要があるときに他の機関に情報提供を求めます。それぞれの行政機関は、異なる符号を使って、マイナンバーに対応した個人情報を保管します。この連携には、マイナンバーそのものは使いません。他の機関に情報提供を求めるときに、情報提供ネットワークシステムで符号を変換してから照会し、個人情報同士を直接リンクさせません。 次に、アメリカ、韓国のような個人情報流出の懸念についてです。 犯罪に悪用されたのが、マイナンバーにも似たアメリカの社会保障番号です。戸籍や住民票のないアメリカでは、九桁の社会保障番号が有力な本人確認手段になり、銀行口座の開設やクレジットカードの作成、住宅ローン申し込みなど幅広く使われているため、番号と住所、氏名が知れると悪用される恐れがあります。 韓国では、民間企業による個人特定情報として、住民登録番号が濫用され、結果、
特定個人情報の漏えいにつながり、二〇一三年八月、個人情報保護法の改正により住民登録番号の収集、利用は法律が定めている条件以外、禁止されました。住民登録番号がわりに使うのは、個人を特定できないアイピン番号です。 日本は、こうした海外事例から、番号が漏れても、番号だけでは手続できない、成り済まし困難な制度設計をしています。 一、身分証がわりに使う個人番号カードに、ID、パスワード、写真とICチップを入れ、窓口やオンラインで他人が成り済ましにくくしています。ICチップに、プライバシー性の高い個人情報は入れません。 二、利用範囲を、税と社会保障等の行政手続に絞ります。 三、情報を照会できるのは、行政機関に限ります。 四、情報漏えいに重い罰則を設けました。 五、マイナポータルで自分の情報がいつ誰に使われたかをネットでチェックできるようになります。 六、
マイナンバー制度は、既に各自治体で交付手続が進められています。
マイナンバー制度の閣議決定は、民主党野田政権時、マイナンバーの呼称は菅内閣時と聞きます。 現実を直視し、北区の将来のために、ぜひご賛同いただきたいと思います。今意見書についての賛成討論とします。 ご清聴、まことにありがとうございました。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) 以上で討論を終結します。 お諮りします。 本案は、会議規則第三十五条第三項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより本案を起立により採決します。 本案に関し原案どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本案は原案どおり決定いたしました。
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第五十二を議題とします。 (書記朗読)
△日程第五十二
議員提出議案第五号 企業・団体献金の禁止を求める意見書
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○議長(
やまだ加奈子議員) 本案に関し提案理由の説明を求めます。 三十二番 本田正則議員。 (三十二番 本田正則議員登壇)
◆三十二番(本田正則議員) ただいま上程になりました日程第五十二、
議員提出議案第五号 企業・団体献金の禁止を求める意見書について、提案理由の説明を行います。 もともと企業・団体献金は、賄賂性が否定できず、特定の企業・団体に見返りを与えることにつながらないよう、さまざまな規制がつくられてきました。さらに、理想は完全個人献金とすべきとして、その実践方法なども語られてきました。 その中で、政党助成金制度が導入され、引きかえに企業・団体献金は禁止されました。しかし、禁止されたのは政治家個人への献金だけで、政党への企業・団体献金は認められたため、政治家個人と一心同体とも言える政党支部が次々につくられることとなりました。このことについて、支部長である政治家個人の一存で自由に使えるとする批判、さらに本部や支部から政治家個人の資金管理団体への寄付という形で、企業・団体献金が還流することへの批判なども相次いでいました。 今、浮上している疑惑は、ある建設会社の事務所が、UR都市再生機構の開発で立ち退き対象となり、その補償金額の引き上げが行われたが、この補償金額の引き上げに、現職閣僚とその秘書らによるUR都市機構への働きかけがあったのではないか。建設会社関係者から閣僚本人に現金が手渡されたことや、政党支部への献金、パーティ券の購入等の形での資金の授受があったことなどから、金銭授受の見返りに補償金引き上げの口ききが行われたのではないかという疑惑です。 今回の疑惑を契機に、こうした政党への献金や、政党から政治家個人の資金管理団体への寄付なども含め、特定の企業・団体に見返りを与えることのないよう、企業・団体献金の禁止を実現することの必要性がより高まったため、提出したものです。 以下、案文を読み上げます。 企業・団体献金の禁止を求める意見書。 閣僚の「口利き」によるあっせん利得疑惑をきっかけに、企業・団体献金の禁止が改めて議論に上っている。 もとより、企業・団体献金とは、見返りを期待するから出すものであり、そこに賄賂性があることは否定できないものである。 刑法のあっせん収賄罪に問うための職務権限の行使や請託の立証の困難性が問題となり、いわゆる「口利き」があれば処罰されるあっせん利得処罰法も制定された。 政治資金規正法では、補助金などを受け取っている企業からの、政治家への献金が禁止されているが、政治家が交付決定を知らなければ罪に問われないとされている。 また、政治家個人に対する企業・団体献金は禁止されたものの、政党支部への献金と政治資金パーティという形の、企業・団体献金が温存されている。 よって、本区議会は国会及び政府に対し、企業・団体献金の禁止を求める。 右、地方自治法第九十九条の規定に基づき、意見書を提出する。 平成二十八年。 東京都北区議会議長
やまだ加奈子。 衆議院議長大島理森殿。 参議院議長山崎正昭殿。 総務大臣高市早苗殿。 以上、議場の皆さんの賛同をお願いして、終わります。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) これより討論に入ります。 本案に関し、九番 坂口勝也議員、三番 福田光一議員から討論の通告がありましたので、順次これを許可します。 九番 坂口勝也議員。 (九番 坂口勝也議員登壇)
◆九番(坂口勝也議員) 私は、公明党議員団を代表して、ただいま上程になりました
議員提出議案第五号 企業・団体献金の禁止を求める意見書について、反対の立場から討論を行います。 公明党は、党是である清潔な政治の実現に向け、一九九九年発足の連立政権から、一貫して政治改革をリードしてまいりました。一九九九年、政治腐敗の温床だった政治家個人の資金管理団体への企業・団体献金の禁止、二〇〇七年、一円以上の政治資金支出の領収書公開、資金管理団体の不動産取得の禁止を実現しました。さらに、政治家や秘書が公務員の口ききで報酬を得ることを禁止するあっせん利得処罰法や、入札談合に関与した公務員らを罰する官製談合防止法の制定強化も行いました。 しかしながら、現在の政治資金規正法にはまだ抜け道があり、事実上の迂回献金が可能で、公明党は、企業、労働組合などの献金を全面禁止することを目指しています。 また、政治と金の疑惑が発覚するたびに繰り返される、秘書がやったという言いわけを封じるため、議員の監督責任を強化することも提案しています。秘書などの会計責任者が虚偽記載などで有罪になれば、その議員の公民権を停止し、政界から退場させるような仕組みなど、さらなる強化を求めているところです。 しかし、今回の意見書については、日本共産党は、国において、二〇〇〇年のあっせん利得処罰法や二〇〇七年の改正政治資金規正法の法案に反対しておきながら、日本共産党北区議員団が今回の意見書を提出するなどは、甚だ理解に苦しむものであります。 さらに、日本共産党は、反対だけが実績で、そこにはポリシーもなければ理念もありません。以前は声高に反対していたはずが、今度は賛成するといったぐあいに、ころころと主張を変える連続です。 例を挙げれば、日本共産党の消費税に関する主張は二転、三転し、導入時点は断固廃止と言っていましたが、それがいつの間にか、引き下げや増税反対に変わり、廃止は棚上げに。消費税は少子高齢化の進展で毎年一兆円以上、国の負担分がふえていく社会保障を支える柱です。消費税をなくせという主張は、聞こえはいいが、福祉切り捨てに直結するものです。 また、今まで天皇陛下が出席するのは憲法違反だとして欠席し続けてきた国会の開会式に、何をもくろんでか、六十九年ぶりに出席。逆に、六十九年間も国会の開会式に出席していないことの異質さが、かえって際立ちました。 さらに、憲法九条を唯一守ってきたと言いながら、憲法制定時、日本共産党は、九条は我が国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある。それゆえに、我が党は民族独立のためにこの憲法に反対しなければならないと、憲法九条を守ってきた唯一の政党どころか、憲法九条を変えろと真っ向から反対した改憲政党であります。 さらに、驚くべきことに、憲法制定時、戦争には正しい戦争と不正な戦争の二種類があると戦争を肯定していた政党であることは、歴史の事実であります。それらが白日のもとにさらされると、今度は憲法解釈で自衛権を認めたから賛成したと言いますが、今、平和安全法制で解釈改憲と騒いでいます。自分たちの都合のいいことは憲法を変えてもいいが、都合の悪いことは暴挙だという、まさにご都合主義で、国民のためといいながら、実は党利党略のための天に唾吐く行為であります。 至誠天に通ず。不安をあおり、反対や批判だけでは、社会はよくなりません。むしろ社会を破壊します。 選挙目当てのパフォーマンスの日本共産党とは違い、公明党は異なった意見と真摯に対応を重ねながら、民衆のため、現実に政治を一歩ずつ進めてまいりました。 以上のことから、国において、公明党は一貫して政治改革を実現してきておりますが、現実的には、企業・団体にも政治参加の自由があり、企業・団体献金そのものが悪いわけではないとの考えも多くある中、粘り強く協議を重ね、着実に合意を図ることが重要であります。 そうした慎重な議論の必要性から、今回の
議員提出議案第五号 企業・団体献金の禁止を求める意見書には反対いたします。 以上で討論を終わります。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) 三番 福田光一議員。 (三番 福田光一議員登壇)
◆三番(福田光一議員) 新社会党議員団として、
議員提出議案第五号 企業・団体献金の禁止を求める意見書に対して、賛成の立場から討論を行います。 政治に対する国民の信頼が大きく揺らいでいます。政治と金の問題、あるいはその疑惑がメディアで取り上げられるたびに、国民の多くがまたかと思い、いいかげんにしてくれとの声が上げられます。この間もさまざま話題になりました、補助金交付団体からの献金や、口きき、あっせん利得など、さまざまな事件が国民の政治不信を招き、政治離れを起こし、選挙への低投票率へともつながっていきます。 献金は民主主義の土俵だなどと言う方もおりますが、そもそも見返りを求めるからこその企業・団体献金であり、献金をくれた企業優遇のゆがめられた政治を民主主義の土俵などと言うのはかなり都合のよ過ぎる解釈をしているとしか思えません。現に政治離れを起こし、低投票率を招いている現状を鑑みれば、企業・団体献金こそ公平・公正な政治制度を壊す、すなわち民主主義をゆがめさせているものではないでしょうか。 賛否はありますが、政党助成法ができ、国民一人当たり二百五十円、年間総額約三百二十億円もの政党交付金を税金から支出しているのは、こうした政治不信をただし、国民の信頼を取り戻すためだったはずです。 そして、政党助成法をつくったときには、将来的に企業・団体献金を廃止していく。こうした約束があったのではないですか。その約束はどこにいったのでしょうか。 政党交付金制度がいいのだと言う気は全くありませんが、現在行われている政党交付金ももらい、企業・団体献金ももらうという二重取りの状況こそ、国民を裏切り、信頼を損ねさせる行為です。 国民に対して、政治の信頼を取り戻し、公正・公平な政治制度を実現するためにも、企業・団体献金の廃止を求めることこそが政治に身を置く私たちの責任であり、さきの約束破りの件も示しているように、口で何を言っても、今、行動を伴わなければ、区民の信頼に応えることにはならないのだと訴えさせていただき、多くのご賛同をお願いし、討論を終わらせていただきます。 ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
やまだ加奈子議員) 以上で討論を終結します。 お諮りします。 本案は、会議規則第三十五条第三項の規定により委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより本案を起立により採決します。 本案に関し原案どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第五十三を議題とします。 (書記朗読)
△日程第五十三 二七第一九号 北区
職員採用試験等の制度改革に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二七第二〇号 外国人の扶養親族の透明化とさらなる改善を求める意見書提出に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二七第二一号
赤羽公園ゴミ撤去依頼に対して、存在しないホームレスを理由に却下する
道路公園課担当者に責を問う陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二七第二二号 健康北区に適した公園作りに伴う
健康ストレッチ器具の設置要請の提案・意見に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二七第二三号 桜の名所を日本・世界に発信し、北区をよりよい町にしていくための諸策について実現を求める陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二七第二四号 公園内の長年にわたり樹木が倒壊した場所に植樹をするなどの美化推進の強化に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二八第四号
区職員執務室の個室等の除去に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二八第七号
朝鮮民主主義人民共和国に対する抗議文の提出に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二八第八号
朝鮮民主主義人民共和国への批難激化を見据えた在日朝鮮人の人権擁護の強化を求める陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二八第一一号 未来の有権者のための
模擬投票所設置に関する陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二八第一二号
国民健康保険料負担軽減を求める陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二八第一三号 正確で数字の根拠を示せる行政文書の作成を求める陳情(
委員会審査報告)
△日程第五十三 二八第一四号 北区職員任用等の改正を求める陳情(
委員会審査報告)-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 本件に関する
委員会審査報告書は、配付してありますので、朗読は省略します。
----------------------------------- 企画総務委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成二十八年二月五日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------一、件名 二七第一九号 北区
職員採用試験等の制度改革に関する陳情二、提出者 小畑孝平三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
----------------------------------- 企画総務委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成二十八年三月二日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------一、件名 二七第二一号
赤羽公園ゴミ撤去依頼に対して、存在しないホームレスを理由に却下する
道路公園課担当者に責を問う陳情二、提出者 美化推進の会 代表 石井文夫三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 二七第二三号 桜の名所を日本・世界に発信し、北区をよりよい町にしていくための諸策について実現を求める陳情二、提出者 美化推進の会 代表 石井文夫三、付託された事項 第一項 キャッチフレーズを公募すること。例えば「西の嵐山、東の飛鳥山」 第二項 桜に関する俳句、短歌、川柳、詩などの公募をすること。 第三項 嵐山のある京都市、杜の都仙台市(松平定信公が吉宗将軍をまねて作った桜の公園がある)といった、桜に関する都市(区)と「姉妹都市」の締結をすること。 第四項 中国北京市西城区との交流の深化の一つとして、①交流時に「桜木」を贈呈し、西城区内陶然亭公園などに植樹し、交流の記念とし交流の絆を深めること。②西城区の交流団が桜の季節に来た場合には桜見の接待をすること。なお、①の公園の大観園は小説「紅楼夢」の舞台としてテレビの大人気ドラマの場所です。そこに北区の桜が十~二十本、交流の「桜園」があるとよい。 第五項 桜の品種はおよそ二百種類と多くあるそうです。飛鳥山博物館には、写真やイラスト・絵などがあると思います。花見の季節には、それらを博物館や北とぴあに展示し、区民はもとより、多くの日本人などに紹介し、認識してもらうこと。 第六項 第三項の姉妹都市が締結されたら、北区在住の嵐山、仙台市出身の方を「桜交流大使」に選任して桜のイベントの際には、活躍していただくこと。 第八項 以上の諸策は、各担当にそれぞれ意見・提案してもなかなか一つも実現しそうにありません。よって、小委員会などをつくり、実現化できるよう検討すること。四、審査結果 一部について不採択とすべきものと決定。 不採択とすべき事項 第八項 以上の諸策は、各担当にそれぞれ意見・提案してもなかなか一つも実現しそうにありません。よって、小委員会などをつくり、実現化できるよう検討すること。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 二八第四号
区職員執務室の個室等の除去に関する陳情二、提出者 小畑孝平三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 二八第七号
朝鮮民主主義人民共和国に対する抗議文の提出に関する陳情二、提出者 小畑孝平三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 二八第八号
朝鮮民主主義人民共和国への批難激化を見据えた在日朝鮮人の人権擁護の強化を求める陳情二、提出者 小畑孝平三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 二八第一一号 未来の有権者のための
模擬投票所設置に関する陳情二、提出者 Kids Voting Japan 代表 寒川友貴三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 二八第一三号 正確で数字の根拠を示せる行政文書の作成を求める陳情二、提出者 金子誠一三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
----------------------------------- 企画総務委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成二十八年三月三日 東京都北区
議会企画総務委員会 委員長 大島 実 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------一、件名 二八第一四号 北区職員任用等の改正を求める陳情二、提出者 小畑孝平三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
----------------------------------- 区民生活委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成二十七年二月二十九日 東京都北区議会区民生活委員会 委員長 近藤光則 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------一、件名 二七第二〇号 外国人の扶養親族の透明化とさらなる改善を求める意見書提出に関する陳情二、提出者 小畑孝平三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 二八第一二号
国民健康保険料負担軽減を求める陳情二、提出者 北区生活と健康を守る会 会長 永井昭武三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
----------------------------------- 健康福祉委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成二十八年三月一日 東京都北区議会健康福祉委員会 委員長 稲垣 浩 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------一、件名 二七第二三号 桜の名所を日本・世界に発信し、北区をよりよい町にしていくための諸策について実現を求める陳情二、提出者 美化推進の会 代表 石井文夫三、付託された事項 第七項 桜ウォークは区民の認知度が高く、多くの人が参加しているが、まだまだ外国人の方が少ないようです。何度も参加している人には「記念バッジ」は不要な物です。参加記念品は「桜」をモチーフにしたハンドタオルとかに変えること。毎年「桜」のハンドタオルを記念品にすると実用的ですし、外国人の方にとって、良き評価を得られます。おみやげにも良いものです。事前にインターネット上に「桜」のデザインのハンカチを掲載することによって、大きな反響が外国人に知れわたることでしょう。四、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
----------------------------------- 建設委員会請願・陳情審査報告書 本委員会における請願・陳情審査の結果について、別紙のとおり報告する。 平成二十八年三月一日 東京都北区議会建設委員会 委員長 池田博一 東京都北区議会議長
やまだ加奈子殿
-----------------------------------一、件名 二七第二二号 健康北区に適した公園作りに伴う
健康ストレッチ器具の設置要請の提案・意見に関する陳情二、提出者 北区をよくする会 代表 石井文夫三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
-----------------------------------一、件名 二七第二四号 公園内の長年にわたり樹木が倒壊した場所に植樹をするなどの美化推進の強化に関する陳情二、提出者 美化推進の会 代表 石井文夫三、審査結果 不採択とすべきものと決定。 理由 願意に沿い難いため。
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○議長(
やまだ加奈子議員) これより採決に入ります。 まず、陳情二八第一二号を起立により採決します。 本件に関し、
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本件は不採択と決定いたしました。 次に、陳情二八第一三号を起立により採決します。 本件に関し、
委員会審査報告どおり決定することに賛成の方はご起立願います。 (賛成者起立)
○議長(
やまだ加奈子議員) 起立多数であります。よって、本件は不採択と決定いたしました。 お諮りします。 その他はいずれも
委員会審査報告どおり決定したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、本件はいずれも
委員会審査報告どおり決定いたしました。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第五十四を議題とします。 (書記朗読)
△日程第五十四 東京都北区選挙管理委員選挙
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○議長(
やまだ加奈子議員) これより東京都北区選挙管理委員四名の選挙を投票により行います。 議場を閉鎖します。 (議場閉鎖)
○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 会議規則第二十九条第二項の規定により二名の開票立会人を議長から指名したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、開票立会人に三番 福田光一議員、七番 赤江なつ議員を指名します。 これより投票用紙を配付します。 (投票用紙配付)
○議長(
やまだ加奈子議員) 投票用紙の配付漏れはありませんか。--配付漏れはないと認めます。 投票箱を点検します。 (投票箱点検)
○議長(
やまだ加奈子議員) 異状ないと認めます。 投票の方法について念のため申し上げます。投票は単記無記名、一人一票であります。 これより投票を行います。書記から点呼させますので、その順序に投票願います。 (書記点呼) (投票)
○議長(
やまだ加奈子議員) 投票漏れはありませんか。--投票漏れはないと認め、投票を終了します。 これより開票を行います。開票立会人の方々の立ち会いをお願いします。 (開票)
○議長(
やまだ加奈子議員) 開票の結果を事務局長から報告させます。 (事務局長朗読) 北区選挙管理委員選挙の結果をご報告申し上げます。 出席総数 三十九人 投票総数 三十九票 うち 有効投票 三十九票 無効投票 〇票 有効投票のうち 藤田昌弘さん 十二票 清水希一さん 十票 揖斐正吉さん 九票 福田伸樹さん 八票 以上のとおりであります。
○議長(
やまだ加奈子議員) この選挙の法定得票数は三票であり、よって、ただいまの報告のとおり、 藤田昌弘さん 清水希一さん 揖斐正吉さん 福田伸樹さん が東京都北区選挙管理委員に当選されました。 議場の閉鎖を解きます。 (議場閉鎖を解く)
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○議長(
やまだ加奈子議員) 日程第五十五を議題とします。 (書記朗読)
△日程第五十五 東京都北区
選挙管理委員補充員選挙-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) これより東京都北区選挙管理委員補充員四名の選挙を投票により行います。 議場を閉鎖します。 (議場閉鎖)
○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 会議規則第二十九条第二項の規定により二名の開票立会人を議長から指名したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、開票立会人に十三番
永沼かつゆき議員、十九番 永井朋子議員を指名します。 これより投票用紙を配付します。 (投票用紙配付)
○議長(
やまだ加奈子議員) 投票用紙の配付漏れはありませんか。--配付漏れはないと認めます。 投票箱を点検します。 (投票箱点検)
○議長(
やまだ加奈子議員) 異状ないと認めます。 投票の方法について念のため申し上げます。投票は単記無記名、一人一票であります。 これより投票を行います。書記から点呼させますので、その順序に投票願います。 (書記点呼) (投票)
○議長(
やまだ加奈子議員) 投票漏れはありませんか。--投票漏れはないと認め、投票を終了します。 これより開票を行います。開票立会人の方々の立ち会いをお願いします。 (開票)
○議長(
やまだ加奈子議員) 開票の結果を事務局長から報告させます。 (事務局長朗読) 北区
選挙管理委員補充員選挙の結果をご報告申し上げます。 出席総数 三十九人 投票総数 三十九票 うち 有効投票 三十九票 無効投票 〇票 有効投票のうち 藤田隆一さん 十二票 横満加代子さん 十票 秋元正雄さん 九票 田邊正幸さん 八票 以上のとおりであります。
○議長(
やまだ加奈子議員) この選挙の法定得票数は三票であります。よって、ただいまの報告のとおり、 藤田隆一さん 横満加代子さん 秋元正雄さん 田邊正幸さん が東京都北区選挙管理委員補充員に当選されました。 議場の閉鎖を解きます。 (議場閉鎖を解く)
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 休会中に受理した請願・陳情は、付託事項表のとおり所管委員会に審査を付託したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、そのように決定します。
----------------------------------- 請願・陳情付託事項表(平成二十八年第一回定例会) 健康福祉委員会二八第一七号 障がい表記へ改めること等を求める陳情
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 ただいま委員会に審査を付託しました請願・陳情は、各委員長から申し出の継続審査件名表記載の分とあわせて、閉会中の継続審査に付したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、そのように決定いたします。
----------------------------------- 請願・陳情継続審査件名表(平成二十八年三月二十三日第一回定例会) 企画総務委員会 (平成二十七年)二七第五号 日本を「海外で戦争する国」にする「平和安全法制」に反対し、廃案にすることを求める意見書提出に関する陳情二七第七号 安全保障関連法案の審議を中断し、関連立法を断念することを求める意見書提出に関する陳情二七第八号 集団的自衛権の行使等を容認する閣議決定を撤回し関連法律の改正を行わないことを求める意見書提出に関する陳情二七第十五号 区庁舎及び議場における国旗、都旗及び区旗の総ての掲揚等を求める陳情(第一項)二七第二三号 桜の名所を日本・世界に発信し、北区をよりよい町にしていくための諸策について実現を求める陳情(第一項、第二項、第三項、第四項、第五項、第六項) 健康福祉委員会 (平成二十七年)二七第十八号 動物の殺処分を禁止にすることを求める意見書提出に関する陳情 (平成二十八年)二八第一号 軽度外傷性脳損傷・脳しんとうの周知と予防、その危険性や予後の相談の出来る窓口などの設置等を求める意見書提出に関する陳情 文教委員会 (平成二十七年)二七第三号 中学校教科書(歴史・公民分野)採択に関する陳情二七第六号 教科書採択に関する陳情 (平成二十八年)二八第十五号 義務教育課程における平和教育に係る課題図書等に関する陳情二八第十六号 消滅の危機に瀕する言語の保全及び継承等を求める陳情 建設委員会 (平成二十七年)二七第四号 東京都住宅供給公社の家賃見直しを求める意見書等提出に関する陳情二七第十三号 区営シルバーピアへの移転等に関する陳情(第三項)
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) お諮りします。 各委員会において調査中の特定事件については、各委員長から継続調査の申し出がありますので、継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
やまだ加奈子議員) ご異議ないと認め、そのように決定いたします。
----------------------------------- 特定事件継続調査事項表 企画総務委員会一、区政の総合的な企画、調整及び経営管理について二、予算について三、広報及び広聴について四、条例、和解等について五、国際化について六、契約及び財産管理について七、営繕について八、危機管理について 区民生活委員会一、コミュニティの育成その他区民生活について二、産業振興について三、区民施設及び産業文化施設の管理について四、区民情報の管理及び統計について五、戸籍及び住民の登録について六、区税について七、国民健康保険について八、後期高齢者医療(東京都後期高齢者医療広域連合が所管する事務は除く)及び高齢者の医療費の支給について九、国民年金について十、リサイクル事業の推進について十一、清掃事業について十二、生活環境について 健康福祉委員会一、地域保健の推進について二、高齢者福祉について三、介護保険について四、障害者福祉について五、生活保護について六、児童福祉について七、福祉施設の管理について八、男女共同参画の推進について九、青少年対策について十、子育て支援について 文教委員会一、校舎建設及び学校用地について二、学校環境整備について三、校外施設について四、社会教育事業の運営及び施設の整備について五、義務教育について六、幼児教育について 建設委員会一、都市計画について二、まちづくりの推進について三、道路、河川、公園その他土木施設について四、住宅について五、建築について六、交通対策について 議会運営委員会一、議会の運営に関する事項について二、議会の会議規則、委員会に関する条例等に関する事項について三、議長の諮問に関する事項について 地域開発特別委員会一、西ケ原地区まちづくりについて二、志茂地区まちづくりについて三、赤羽駅東口地区まちづくりについて四、赤羽西地区まちづくりについて五、田端地区土地区画整理事業について 防災対策特別委員会一、地震災害について二、風水害等について 十条まちづくり特別委員会一、十条駅付近立体交差化について二、十条駅周辺地区再開発について三、十条地区まちづくりについて
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 以上で本日の日程全部を終了しました。 会議を閉じます。 これをもって平成二十八年第一回東京都北区議会定例会を閉会します。
-----------------------------------
○議長(
やまだ加奈子議員) 区長から挨拶があります。 (花川與惣太区長登壇)
◎区長(花川與惣太区長) 皆様、長時間、大変お疲れさまでした。 平成二十八年第一回北区議会定例会の閉会に当たりまして、一言、ご挨拶を申し述べさせていただきます。 今定例会、提案を申し上げました条例案、新年度予算案、補正予算案など、全ての議案につきましてそれぞれご決定をいただき、まことにありがとうございました。また、予算特別委員会を初めとして、今議会の審議を通じまして、議員の皆様から賜りました数多くのご意見、ご提言につきましては、その趣旨を踏まえ、職員一丸となって、今後の新年度の区政執行に際しまして、心がけてまいりたいと存じます。 今後とも、議員の皆様には、一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。 振り返ってみますと、昨年の今ごろは選挙を控え、慌ただしく、落ちつかない日々でありました。今年は皆様にも、ゆっくりとお花見を楽しみ、北国の春ならぬ、北区の春を心行くまで堪能していただきたいものと存じます。 改めて、議員各位の、新年度におけるさらなるご活躍をまたご期待申し上げまして、お礼の挨拶とさせていただきます。 ありがとうございました。 午後零時四十分閉会...