豊島区議会 > 2018-12-03 >
平成30年子ども文教委員会(12月 3日)
平成30年都市整備委員会(12月 3日)

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  1. 豊島区議会 2018-12-03
    平成30年子ども文教委員会(12月 3日)


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    最終取得日: 2023-03-30
    平成30年子ども文教委員会(12月 3日)   ┌────────────────────────────────────────────┐ │               子ども文教委員会会議録                  │ ├────┬─────────────────────────┬─────┬───────┤ │開会日時│平成30年12月3日(月曜日)          │場所   │第2委員会室 │ │    │午前10時 0分~午後 3時59分        │     │       │ ├────┼───────────────────┬─────┴─────┴─────┬─┤ │休 憩 │午前11時52分~午後 1時 0分  │                 │ │ │    │午後  時  分~午後  時  分  │                 │ │ ├────┼───────────────────┴─────┬─────┬─────┴─┤ │出席委員│藤本委員長  藤澤副委員長            │欠席議員 │       │ ├────┤ 村上(典)委員  根岸委員  辻委員  細川委員├─────┤       │ │8 名 │ 小林(ひ)委員  吉村委員           │なし   │       │ ├────┼─────────────────────────┴─────┴───────┤ │列席者 │〈磯議長〉  根岸副議長(委員として出席)                  │ ├────┼───────────────────────────────────────┤ │説明員 │ 齊藤副区長  三田教育長                          │ │    │                                       │ ├────┴───────────────────────────────────────┤ │          三沢財政課長  渡邉行政経営課長                  │
    ├────────────────────────────────────────────┤ │          田中財産運用課長  近藤施設整備課長                │ ├────────────────────────────────────────────┤ │齋藤文化商工部長  山野邊生活産業課長  渡邉文化デザイン課長             │ │          小池東アジア文化都市推進担当課長  關劇場運営担当課長       │ │          末吉Hareza池袋調整担当課長  藤田文化観光課長           │ │          小椋マンガアニメ活用担当課長                   │ │          星野学習・スポーツ課長(東京オリンピック・パラリンピック連携担当  │ │          課長)  大須賀図書館課長                     │ │小澤国際文化プロジェクト推進担当部長                          │ ├────────────────────────────────────────────┤ │高田子ども家庭部長 副島子ども若者課長                         │ │          時田子育て支援課長児童相談所設置準備担当課長)          │ │          田邉保育課長  樋口保育政策担当課長                │ ├────────────────────────────────────────────┤ │          石井公園緑地課長                          │ ├────────────────────────────────────────────┤ │城山教育部長    佐々木庶務課長  木山学務課長  高桑放課後対策課長        │ │          宮本学校施設課長  加藤指導課長  鮫島教育センター所長      │ ├────┬───────────────────────────────────────┤ │事務局 │渡辺議会総務課長  関谷議会担当係長  山田書記               │ ├────┴───────────────────────────────────────┤ │                 会議に付した事件                   │ ├────────────────────────────────────────────┤ │1.会議録署名委員の指名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   吉村委員、小林ひろみ委員を指名する。                       │ │1.委員会の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   正副委員長案を了承する。                             │ │1.第89号議案 としま区民センターの指定管理者の指定について ┐・・・・・・  1  │ │  第90号議案 豊島区立芸術文化劇場の指定管理者の指定について┘           │ │   山野邊生活産業課長及び關劇場運営担当課長より説明を受け、審査を行う。       │ │   第89号議案は、全員異議なく、原案を可決すべきものと決定する。          │ │   第90号議案は、挙手多数により、原案を可決すべきものと決定する。         │ │1.第91号議案 豊島区立体育施設の指定管理者の指定について・・・・・・・・・・・20 │ │   星野学習・スポーツ課長より説明を受け、審査を行う。                │ │   全員異議なく、原案を可決すべきものと決定する                   │ │1.第92号議案 豊島区立地域文化創造館の指定管理者の指定について・・・・・・・・30 │ │   星野学習・スポーツ課長より説明を受け、審査を行う。                │ │   全員異議なく、原案を可決すべきものと決定する                   │ │1.報告事項                                      │ │(1)豊島区産業振興指針パブリックコメントの実施について・・・・・・・・・・・・・38 │ │    山野邊生活産業課長より説明を受け、質疑を行う。                 │ │(2)豊島区観光振興プランパブリックコメントの実施について・・・・・・・・・・・・41 │ │    藤田文化観光課長より説明を受け、質疑を行う。                  │ │(3)(仮称)マンガの聖地としまミュージアム整備について・・・・・・・・・・・・・45 │ │    小椋マンガアニメ活用担当課長より説明を受け、質疑を行う。           │ │(4)バングラデシュ人民共和国を相手国とした「ホストタウン」の登録について・・・・ 48│ │    星野東京オリンピック・パラリンピック連携担当課長より説明を受け、質疑を行う。       │ │(5)中高生センタージャンプの若者相談・支援について・・・・・・・・・・・・・・・ 49│ │    副島子ども若者課長より説明を受け、質疑を行う。                 │ │(6)豊島区保育の質ガイドライン(素案)について・・・・・・・・・・・・・・・・ 51 │ │    田邉保育課長 より説明を受け、質疑を行う。                   │ │(7)保育需要調査の分析状況について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54│ │    樋口保育施策担当課長より説明を受け、質疑を行う。                │ │1.継続審査分の請願・陳情6件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56 │ │   6件ともに、全員異議なく、閉会中の継続審査とすべきものと決定する。        │ └────────────────────────────────────────────┘   午前10時開会 ○藤本きんじ委員長  ただいまから、子ども文教委員会を開会いたします。  会議録署名委員を御指名申し上げます。吉村委員、小林ひろみ委員、よろしくお願いいたします。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  委員会の運営について、正副委員長案を申し上げます。  本委員会は、本会議で付託されました議案4件の審査を行います。さらに、報告事項を7件予定しております。第89号議案及び第90号議案の2議案については、2件一括して審査を行います。最後に、継続審査分の取り扱いについてお諮りをいたします。案件によっては、関係理事者の出席を予定しております。  以上でございますが、運営について何かございますでしょうか。よろしいですか。   「なし」 ○藤本きんじ委員長  運営について委員長からなんですが、きょうは秩父の夜祭が4時半に池袋のレッドアローで出発ということで、一応、委員会の終了時間のめどを4時ごろにさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。ちょっと委員の中にも行かれる方もいらっしゃいますし、あと理事者も文化商工部の関係の方が参加されるということで、御協力をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  それでは、議案の審査を行います。  第89号議案、としま区民センターの指定管理者の指定について、第90号議案、豊島区立芸術文化劇場の指定管理者の指定について、審査のため渡邉行政経営課長近藤施設整備課長が出席しております。  理事者から説明があります。 ○山野邊生活産業課長  それでは、一括審議でございます。議案集89号につきましては生活産業課長より、議案集90号につきましては劇場運営担当課長より、その後89号、90号の補足資料を生活産業課長より御説明申し上げます。  それでは、議案集25ページをごらんください。第89号議案、としま区民センターの指定管理者の指定について、上記の議案を提出する。年月日、提出者、区長名でございます。  下の説明欄をごらんください。地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、本案を提出するものでございます。 ○關劇場運営担当課長  引き続きまして、議案集27ページをお開きいただきたいと存じます。第90号議案、豊島区立芸術文化劇場の指定管理者の指定について、上記の議案を提出する。提出日、提出者、区長名でございます。  説明欄でございます。地方自治法第244条の2第6項の規定に基づきまして、本案を提出するものでございます。  引き続きまして、別途御用意してございます説明資料を生活産業課長のほうから御説明申し上げます。 ○山野邊生活産業課長  それでは、補足資料のほうをお取り上げください。としま区民センター豊島区立芸術文化劇場の指定管理者の指定についてでございます。  1、対象施設は2施設でございます。2、選定の経緯及び指定団体でございます。(1)募集方法は非公募による指定です。審査日、30年10月30日でございます。審査につきましては、指定管理者審査委員会7名の委員による審査でございます。(4)指定期間です。31年4月1日より36年3月31日の5年間でございます。(5)指定団体、公益財団法人としま未来文化財団でございます。経営方針の欄でございます。さまざまな人々とともに生き、ともに責任を担う協働と共創の文化都市の実現を目指している団体でございます。  2ページ目をお開きください。3、非公募の根拠規定及び理由でございます。(1)といたしまして、非公募の根拠規定を記載してございます。豊島区公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例第2条第2項でございます。区が出資している法人等、外郭団体も含みます、に施設の管理を行わせることにより、1つ目は地域住民の参画を積極的に活用した施設の管理が図られ、2つ目が施設の設置目的を効果的かつ効率的に達成することができるときにつきましては非公募とできるというような条例になってございます。  (2)といたしまして、具体的な非公募理由でございます。3点ございます。  1点目は、地域住民のニーズに即した施設運営でございます。としま未来文化財団につきましては、旧公会堂、としま区民センター、あうるすぽっと、地域文化創造館の指定管理者として実績がございます。こうした中で、地域住民との相互連携や区内劇場、劇団との信頼関係を醸成しております。2段落目でございますが、土地勘のない民間企業などに比べまして、としま未来文化財団はこれまで蓄積してきた経験、知識、地域との結びつきなどを活用することができます。また、地域に密着しているとしま未来文化財団が各文化施設を一体的に管理することにより、多様な地域住民のニーズを取り入れ、それらに即した柔軟かつ的確な施設運営により十分な対応を行うことが可能になるということでございます。  2つ目は、区施策との整合性の確保でございます。2段目でございます。単に貸し館機能としてばかりではなく、本区の文化政策を十分に理解した上で地域のレベルから国際レベルの文化事業の展開にも柔軟に対応できる能力を有することが必要でございます。地域に根差した文化事業を展開してきた公益財団法人としま未来文化財団であればこそ、区施策との整合性を図りながら2施設のみならず周辺の民間施設、中池袋公園等を含めたエリア全体を活性化するという区の方針を実現することができるものでございます。  3つ目でございます。効率的な施設運営です。としま区民センターにはチケットセンターや大規模女性トイレなどを設置するなど、2施設は目的や運用において相互に連携、補完する施設でございます。両施設を一体的に管理運営することで、スケールメリットを生かした効率化が期待できます。さらには、あうるすぽっとや南大塚ホールの指定管理者であるとしま未来文化財団が2施設を運営することにより、より効果的、効率的な施設運営が実現できるという、この三つの理由から非公募としたものでございます。  次のページをごらんください。3ページでございます。審査方法につきましては、区の指定管理者指針に基づきまして書類審査及びプレゼンテーション審査を行っております。四角の枠の中でございます。候補者の決定条件は二つございます。一つは確定した集計結果が60点を下回らないこと、2つ目が各審査項目について過半数の委員が2以下の採点をしているものがないこと、この2点が決定条件でございます。  5番目といたしまして、審査基準項目と配点及び審査結果でございます。実際の審査結果の項目等でございます。こちらにつきましても、区全体の施設管理指針に基づいて項目等を出してございますが、変更があったのが1の(1)芸術文化の発信及びにぎわいの創出に寄与する方策を有するか。この項目につきましては、今回2施設ともに文化施策の拠点になるというような方向性でございますので、こちらへ追加してございます。これに基づきまして、配点も通常5点の部分を10点に配点を高めてございます。逆に、2番の施設の効用の最大限の発揮の部分につきましては、通常配点が25点でございますが20点に配点を落としている内容でございます。  次のページをごらんください。結論といたしましては、100点満点中全委員の平均点が73.86点でございます。こちらは60点を上回る点数となってございます。また、過半数の委員が2以下の項目とした項目はございませんでした。  6、公益財団法人としま未来文化財団による施設運営の考え(主な提案内容)でございます。これは施設ごとに記載させていただいております。  上段がとしま区民センターでございます。1番目の丸でございますが、より多くの区民の便益の最大化を図るということで、区民優先の考え方を示してございます。2つ目の丸でございますが、安心安全な施設運営を目指すとともに施設を活用した文化事業の企画、実施により文化の向上に貢献するという方向で提案がなされているものでございます。  下段でございます。豊島区立芸術文化劇場につきましては、幅広い観客を集客することにより地域のにぎわい創出につなげるということで、としま区民センターとの差別化を図っているところでございます。2つ目の丸でございますが、新たな観客層に向けて舞台芸術の普及を促進するとともに、公演関連事業やワークショップ講座等を通じて文化の担い手を育成するという方向性でございます。  下のほうでございますが、これに基づきまして審査委員からの審査講評でございます。2段落目でございますが、今回の候補者からの提案では区が掲げる国際アート・カルチャー都市構想東アジア文化都市2019豊島の趣旨を踏まえた事業提案がなされている。  次に、としま区民センターにつきましては多彩な自主事業の提案、そのほかパパママ☆すぽっとなどにおいては、女性の警備員が見回りを行うというような配慮がなされているという評価でございます。  次のページをお開きください。芸術文化劇場におきましては、多様な公演の招致により良質な芸術文化鑑賞をする機会を提供するということと、それから避難訓練コンサートにつきましては災害発生時の帰宅困難者への対応を想定しているということで、特筆すべき事項であるという評価でございます。  全体、としま区民センター、劇場にわたりこれまでとは異なる新たな事業提案に対して御評価をいただいたというふうに認識してございます。  一方、「なお」以下でございますが、候補者には指定管理者制度の趣旨を踏まえ効率的かつ効果的な運営に努めるとともに、区や利用者の意見を取り入れながら不断のサービス向上に取り組み、提案内容を確実に履行することを期待するということで、さらなる努力やしっかりとした体制の整備についての御意見がなされたというところでございます。  なお最後、参考にとしま区民センターにおける運営方針を掲載してございます。としま区民センターでは貸し館とは別にさまざまな事業に新たに取り組んでございまして、こういった事業について、指定管理者制度の安定性を考慮したという観点で、今回、指定管理業務に入れるもの、それ以外のものに分けてございます。五つの事業のうちの下の二つにつきましては、指定管理の事業の中に入っているものでございます。今回、インフォメーション、チケットセンター、手ぶら観光につきましては委託という手法をとってございます。こちらにつきましては、事業規模が平準化するところまではとしま未来文化財団への委託にするというような理由で委託にしたものでございます。  私からの説明は以上でございます。御審議のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○藤本きんじ委員長  説明が終わりました。質疑を行います。 ○村上典子委員  御説明ありがとうございました。  新たな施設ということで、としま区民センター及び豊島区立芸術文化劇場はどちらも区立の施設ということで、区の文化政策を具現化していく、もう大きな柱になるところということで、これをとしま未来文化財団に指定していくということで、この方向性については、私どもの会派で理解するところですけれども、ちょっと細かいところを質問させていただきます。  その区の政策を十分に理解していただくということはもっともなことですけれども、そこをここにもありましたけど地域レベルから国際レベルへの文化事業の展開にも柔軟に対応できる能力。この能力を持っているということが評価されているとは思いますけれども、こういう能力とかあとは効率的、効果的な運営、そこが、やはり今までとは違う事業内容になっていくので、その辺を具体的にどういうふうにとしま未来文化財団がやっていく状況になっているのか、その辺ちょっと御説明いただけますでしょうか。
    山野邊生活産業課長  まずは地域レベルから国際レベルの文化事業というところでございます。具体的に申すと、やはりこの地域レベルのほうがとしま区民センター側のものでございまして、例えば地域文化創造館等もとしま未来文化財団が行ってございますので、そういった創造館を利用している方が例えば年に1回、晴れの場としてとしま区民センターを使いたいというような場合に、そういった結びつけを行う等のそういった地域レベルの事業展開を展開していくということから、国際レベルはどちらかといえば劇場ということになりますけれども、さまざまな演目のほかにも、これから国際化といたしまして、さまざまなイベントを準備してございますので、そういった会場としても利用できるような取り組みをしてまいりたいというところでございます。  それから、2点目の効果、効率的な事業運営というところでございます。今回、非公募理由の3つ目に上げておりますとおり、やはり今回この二つを一緒に行うことによって、例えば具体的に書いていますとチケットセンターにつきましては、実際に劇場で行うものをとしま区民センターの1階で販売等を行う。さらには大規模女性トイレということで、やはり劇場の部分は休み時間あるいは始まる前、終わった後で相当女性トイレが混むというような状況がございますので、そういったところを両方が一緒に大規模トイレ等を使うことによって、ストレスをなくしていくというような一括の運営を行っていくというところでございます。  また、受付等もさまざま両方で持っている部分、それから何かあった際という場合にもその二つが有効に効率的に運用することによって、人員をどちらかに傾けるというような柔軟な対応が期待できるというところでございます。 ○村上典子委員  そうしますと、この区立芸術文化劇場ととしま区民センターというのは、将来的にも一緒の運営という形をとらざるを得ないということでしょうか。確認です。 ○山野邊生活産業課長  御指摘のとおりでございます。二つの施設を一体でやっていく。さらにはHareza池袋というような大きな枠もございますので、そういった中でとしま未来文化財団がしっかり地域貢献も含めながら、これからずっと一括で行うことにより、一定、毎年毎年やることをブラッシュアップしていくということによってさらに効果、効率的な事業運営が可能になるというふうに考えてございますので、現時点においては将来的にも2施設を同じ事業者が運営していくように考えているところでございます。 ○村上典子委員  それで、これから、またこの事業が拡大するに当たって、文化財団のほうでは人員の拡大とか採用とかはどのような方針でやっているのですか。 ○關劇場運営担当課長  芸術文化劇場の運営につきましては、開設の準備の段階からということで平成28年から開設準備の組織もつくってございます。この間、技術スタッフですとか制作・営業系のスタッフであるとか1,000人規模の劇場での実務経験のある職員を採用して、徐々に人数のほうもふやしてきているような準備を進めてございます。あわせまして、いよいよ指定管理が決まるということで、次年度についてはさらに増員をするのに加えまして、一部業務、例えば劇場の案内業務などについては職員を雇用するという形ではなく外部への再委託という形を計画しているようでございますけれども、いずれにしましても専門知識を持っている人間をどんどん外から取り入れて、劇場の運営のほうに当たっていくというふうな形で体制を整えてまいったところでございます。 ○村上典子委員  準備が整っていることは確認できたんですけれども、それだけ、やはり人件費も必要になってくるというところで、としま未来文化財団として、これは指定管理、最後のところにも参考というふうに出てありまして、委託というのと指定管理は違うわけですよね。指定管理をしていただいて、これに関して全てとしま未来文化財団だけで回すわけではなくて、区からも事業支援という形が行われるのでしょうか。その辺、ちょっと具体的な数字も教えていただければと思います。 ○山野邊生活産業課長  まず、としま区民センターについて御説明申し上げます。  御指摘のとおり、指定管理と委託は全く違う業務でございます。最後のこの5ページを見ていただきますと、このカフェとパパママ☆すぽっと以外に、いわゆる部屋を貸す業務であったり施設全体の警備であったり清掃であったりというものが、基本的に今回の指定管理ということでございます。年間の運営経費といたしましては、おおよそ2億7,500万円程度が指定管理料としてかかるというふうに考えてございます。そのほかのインフォメーション、チケット、手ぶらにつきましては現在仕様等を固めまして、額等もまとめていくということでございます。  なお、先ほど申した清掃やそれから警備というのは、基本的にとしま未来文化財団が指定管理者として、再委託をすることになるというふうに考えてございます。要は一般の清掃業者、警備業者と再委託の契約をして、実際の人員はとしま未来文化財団の人員ではなくて、その受託した事業者が人を出すというような形になるというような運営を考えてございます。 ○關劇場運営担当課長  同じく芸術文化劇場のほうでございますが、指定管理料としまして平年度ベースで申し上げますと、3億860万余というふうな形の支出を想定してございます。そのうちいわゆる人件費としての支出が1億7,100万余、プラス舞台操作ですとか、あと楽屋担当の再委託という形で考えている、いわゆる人的な費用として、6,930万ほどというふうな形を想定してございます。 ○村上典子委員  両方で約5億ちょっとというふうにかかるということで、かなり区の持ち出しも大きいわけですので、区の政策がしっかりと実現できるものと、あと事業として、チケットの売り上げとか、そういう具体的なところもしっかりやっていただかなくてはいけないなというふうに思いました。  あと私の関心事としては清掃、警備等を再委託ということで、清掃等がだんだんしますと使っている洗剤とか、そういうものに対して区民の意識、合成洗剤を使わないでほしいとかそういう区民の意向はそこに取り入れられる形でしょうか。区を通して、今も地域文化創造館とか生活産業課を通じてお話ししたりしているんですけれども、その辺、区民の意見がどのようにこの施設運営に関して取り入れられるかというところを確認したいんです。 ○山野邊生活産業課長  当然、指定管理者、受託者といたしましても区民の声を聞くことになりますし、区にそういった意見が上がってくることになります。委託等の内容につきましては、協議で区ととしま未来文化財団が決定することになってございますので、そういう意見があった場合、お互いの把握した内容を協議の上で決めていくというような反映方法がございます。 ○村上典子委員  としま未来文化財団が指定管理者になることによって区民の意見が取り入れやすい、そして区民に身近なとしま区民センター及び芸術文化劇場が具現化されるということを確認させていただきました。  とりあえず。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。 ○小林ひろみ委員  私、募集要項も見せていただきましたが、としま区民センターと芸術文化劇場二つ別々に募集要項が行われています。それで先ほどとしま区民センターにおける運営方法の中で質問が出ましたけど、委託というのが三つで、あとカフェとパパママ☆すぽっとは指定管理の中ですよという、これはとしま区民センターにおける運営方法というふうになっておりますが、答えたのは何か生活産業課長なんですけど、主管課は文化観光課とか、文化デザイン課とか文化観光課とこうなっているんですけど、これはどういう理由でどういう形なんでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  としま区民センターという施設の中にさまざまな要素の今回事業が入っているわけでございますが、インフォメーションと手ぶら観光につきましては、やはり観光視点で2020年のオリンピック等も踏まえて、どういうふうな言語で対応すべきかとか、そういった意味で生活産業課というよりは文化観光の視点をしっかりと認識した所管において、その委託内容等を組み立てていくのがベストであるという判断で、文化観光にしているところでございます。  なお、チケットセンターにつきましては、基本的には主に劇場のチケットを扱うということで劇場を所管してございます文化デザイン課が委託という形で仕様書をつくって、見積もりをとって事業を展開していくという形でございます。 ○小林ひろみ委員  それを、しかし実際には運営はとしま未来文化財団がやるということに、そこに委託をするということですよね。 ○山野邊生活産業課長  現時点においては、委託につきましてはとしま未来文化財団のほうに委託をするというふうになってございます。 ○小林ひろみ委員  もう一回、確認なんですが、指定管理に入れなかった理由というのは最初から入れないこういう関係だったとか、その辺の入れなかった理由をちょっと改めて伺います。 ○山野邊生活産業課長  初めは入れる入れないのところから検討したということでございます。実際に入れなくなった理由というのが、やはり指定管理者制度というのは、この期間内、いわゆる今回であると5年なら5年の間でそれぞれ5カ年の収支計画、事業計画を出して、最終的にリスクがないように計画を立てていくということでございますので、基本的にはある程度事業が安定していて収支が安定しているというのが基本的な考え方でございます。  それに比べて今回のインフォメーション、チケット、手ぶら観光につきましては、利用者数がどうなるか予測がなかなかつかない。例えば言語対応にしても何カ国語を対応できるように対応するのかであったりとか、それからチケットセンターについても、チケットレスの状況も大分出てきていますので、そういったなかなか状況の読めない中でリスクをとしま未来文化財団に負わせるというのは非常に危険であるという認識のもと、今回この三つの事業につきましては指定管理事業から外したというような結論を出したところでございます。 ○小林ひろみ委員  なるほど。初めてやる部分なんかもあったり、一体どういうふうになるかわからないというところがあるわけで、確かにチケットセンターというのも、実際にどういうふうになるか。今のいろいろITとかの流れすごい速いですから、確かにそういう点はあるのかなというふうに思います。  そうすると、逆にちょっと改めて伺うんですが、指定管理というのは、いわゆる5年間の収支でやるんですよね。そうすると計画的にいえば、ここにもありますけれども、実際には指定管理の指定をして、31年の4月から36年3月31日の5カ年ということだと思うんですけど、実際上オープンするのは、多分たしか何かこけら落としが11月とかいろいろ聞いているんですけど、事業的には大分最初の1年というのは、事業期間自体は短くなると思うんですが、そういう認識でよろしいんでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  初めにとしま区民センター部分についてお答え申し上げます。  4月1日より指定管理業務を入れまして、さまざまな準備をした上で、もう7月ぐらいからは団体の登録、それから貸し館業務の登録を始めるということでございます。それから、11月から多目的ホールと小ホールを除く貸し館業務あるいは1階から3階のパパママ☆すぽっとやトイレ、そういったものは11月に開館いたします。最終的に翌年度の1月に多目的ホールと小ホールを開設し、全ての事業が始まるという形をとしま区民センターは予定してございます。 ○關劇場運営担当課長  芸術文化劇場でございます。こちらにつきましては工事のほうが4月末の竣工というふうになってございまして、5月から実際にその技術スタッフなどは現場に入って、さまざまな取り扱い説明を受けたりですとか、開設に向けての実際のトレーニングを始める形になります。そのほかにも現在今使用する備品類の発注手続、区のほうで進めてございますが、5月以降順次そういったものの納品がございますので、実際その納品の立ち会いであるとか、設置であるとか点検であるとかそういったものをやっていくということと、既にこの劇場については、オープンは2019年の11月でございますが、2020年の9月までこけら落としシリーズということで、演目のほうを既に決定して準備を進めてございます。その後の半年間、2020年の10月から2021年の3月分の利用についても既に8月に利用の申し込みを受けて、審査委員会を開いて利用いただく団体について、内定状態に現在なってございますので、そういったものを半年単位で受け付けをするというふうな作業も入ってまいりますので、そういったものについて開設準備作業を行いつつ、あれだけの大きな規模の劇場、としま未来文化財団も運営は初めてでございますので、各種のマニュアルの作成ですとかスタッフトレーニング、そういったものに相当時間を要するというふうな想定でございますので、半年間は開店準備に向けての作業というふうな形に、従事をするという形になります。 ○小林ひろみ委員  そうすると、先ほどの運営のところで運営費の平準化というような話がありました。そうすると、いろいろ聞いていると例えば少なくとも支出は4月から大分出ていったり7月から出ていったりするけど、収入はとしま区民センターのほうは11月からだし、どっちも11月からですか、そういうふうになると思うんですが、そうすると初年度とか2年、3年、4年、5年と、これは違う数字が出てくるのかなと思うんですが、その辺数字を教えてもらってもいいでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  御指摘のとおりでございまして、31年度の初年度につきましては、さまざまな初期投資等の要因がかかわってきますので、先ほど申した年間の指定管理料としましては約3億4,000万円程度、1年目にはかかりまして、2年目が先ほど申したとおり2億7,500万円というようなところでございます。1年目につきましては、初期投資としましてイベントの準備等も全部含まれてございますので、こちらに1億4,000万円程度。それから、運営経費につきましては通常の年度の3分の2の期間であること。また、収入も11月からでございますので、大分低くなるということで、平年ベースに比べて初年度の指定管理料が高くなるというところでございます。 ○關劇場運営担当課長  芸術文化劇場でございます。初年度につきましては、指定管理料のほうが4億4,600万余という形になります。2年目につきましては、先ほど申しましたとおり3億860万余という形になります。支出につきましては1年目は5億8,800万余、2年目は7億4,100万余ということで1年目のほうが少ない金額にはなるんですが、一方、収入につきまして施設利用料の収入が1年目は1億3,700万円、2年目については3億5,800万円ということで、収入が少ないことによって指定管理料が上がるという傾向が見られるところでございます。 ○小林ひろみ委員  それでこの指定管理の選定のときに、たしか先ほども質疑もあったけど、委員の方からの何か特記すべき事項みたいな感じで、審査委員の中から指定管理制度の趣旨を踏まえ効率的、効果的な運営に努める。区や利用者の意見を取り入れ不断のサービス向上、提案内容の確実に実行することを期待するというふうな話があって、今言った部分のようなところが一つはこの指摘につながったということなんでしょうか。まずそこだけ聞いてみます。 ○山野邊生活産業課長  御指摘のとおりでございまして、やはり効率的かつ効果的な運営に努めることというところに審査委員の皆さんからちょっと御意見がありまして、思った以上にその2施設を今回同時に一括で行うためのスケールメリットという部分で、例えば清掃とか警備というところで具体的に一緒にやることでこのように安くなりましたというような具体的な提案がなかったこと等によって、その辺が審査の結果からもわかりますとおり、多少そこに委員の方々につきましては疑義があったというふうに考えてございます。  なお、やはり後段の提案内容を確実に履行することを期待するというところ、今回、劇場のほうが新たな区としては取り組みでございますので、その中で例えば先ほど話に出ておりました体制の確保であったりノウハウであったり、そういった部分がきちっと履行できるかどうかということについての御意見が数名の方から出ていたという状況でございました。 ○小林ひろみ委員  ちょっと私はスタンスが、実はとしま区民センター豊島区立芸術文化劇場と違うので、もともとのスタンスがちょっと違うので豊島区立芸術文化劇場のほうについて聞きますけど、たしか私、この子ども文教委員会の第1回定例会でしたよね、条例が出まして、そのときも運営経費を聞いたんですね。そのとき2億9,000万と言っていたと思うんですけど、これは平年度ベースだと思います。それが今回の数字を聞くと平年度でも3億860万、3億1,000万ぐらいとこういうふうになってきているというところはどうしてこうなったんだろうというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○關劇場運営担当課長  第1回定例会でのその時点、区のほうの算出した部分と、今回指定管理者からの収支計画の中で出てきた部分で、金額的に乖離といいますか、若干増額になった部分につきましては、やはり舞台操作の技術スタッフの雇用ではなくて外注する、再委託する部分の金額について増額の幅がかなり大きくなってございます。このあたりは区としての見積もりが甘かった部分と申しますか、いわゆる劇場は仕込みと申します準備の段階で人件費をどのぐらい見るかという部分があろうかと思うんですが、実際の公演がある日と準備の段階と、特に舞台技術のスタッフについては照明ですとか音響について、つくり込みをするということで、実際に公演のない日についても相当手厚く置かなきゃいけないということが我々のほうも正直見えてなかった部分がございます。そうした部分をとしま未来文化財団のほうから数字が出てきてヒアリングをした上で、ここは仕方がないというふうな部分で受けとめているような状況にございます。  一方で、この3億余という金額ですけれども、この中に光熱水費が含まれてございます。光熱水費につきましては、オープンから3年間は新規施設ということで、なかなか金額的に、今、設計レベルでの金額で算定してございますので、それがどのぐらい圧縮できるのか、はたまたそれでは足りないのかというところは見えづらいということで、今回、募集要項の段階から3年間は光熱水費精算対象にしますということにしてございます。一般論で申し上げますと、やはり設計時の数値というのは、設計者側も安全率を相当見込んでこのぐらい見てくださいというふうなことを数字を示していただきますので、その部分の精算を行った上では、当初、区が想定していた金額に近づくことはできるのではないかなというところが現時点での分析でございます。 ○小林ひろみ委員  ちょっと今のを確認しますが、そうするとふえた理由は二つあるということなんですか。ちょっとその光熱水費というのが、さっき言った見込みよりふえたというのは舞台操作の再委託の部分がふえて、これは見込み違いだったという話がありましたが、次の光熱水費がどうなっているのかというのがちょっとわかりにくかったんです。 ○關劇場運営担当課長  申しわけございません。増額になっているのは舞台操作の部分でございます。光熱水費につきましてはあくまで設計値での数字なので、当初区が見ていたものとおおむね同じ金額の提案を受けているところでございます。 ○小林ひろみ委員  そうすると、今後やってみるともっと少ないかもしれないよという可能性がある数字が光熱水費にはあるんだけれどもと。1,000万ぐらい差があるんですか。 ○關劇場運営担当課長  金額的なところは正直申し上げてやってみないとわからない部分でございますので、この段階で具体的に幾らというところはちょっと申し上げられないような状況でございます。 ○小林ひろみ委員  見込み違いだということで認めているのはわかるんですけど、たしか区民利用のときにいろいろこの話は聞いたような気がして、例えばいろんな照明の操作など自分でやればかからないんだけど、頼めばかかりますよというような話なんかもいろいろしていたじゃないですか。その話とこれというのは同じような話なんですか。 ○關劇場運営担当課長  この話とその話は別の話でございまして、いわゆる一般区民の方が自分たちの団体の中に技術職のスタッフを抱えてなかった場合には、別途こちらのほうで指定する業者さんのほうに御紹介というんですか、して別途主催者側のほうで発注の上、支払っていただく部分でございまして、あくまでここで言っている舞台操作というのは小屋づきと申しまして劇場側の運営に係るスタッフの経費でございます。 ○小林ひろみ委員  でも、それの見込み違いというのは、私はちょっとそれはまずいんじゃないかなと。実際上、私なんかは必要なことが、また再委託しなきゃいけないような状況になっているという、それを区のほうで全部見るというのは、ごく普通の区民の皆さんが使うときは要らないというようなことですよね。劇場として興行するような、そういう特殊なところで必要な部分ということなんですよね。違うんですか。 ○關劇場運営担当課長  一般区民の皆さんの御利用ということですと、基本的には1日で完結するような利用がほとんどでないかというふうな想定をしてございます。一方でいわゆる興行での利用、2週間ですとか1カ月とか、そういった利用になりますと実際の公演が始まる前3日から4日ぐらいいわゆるその仕込みというふうな作業が入ってきて、高度な細かな設定を行うというふうな必要が出てくるようなことでございます。ですので、そこに当たる、細かな作業を行うのは、実際その運営する主催者側のスタッフでございますけれども、小屋側のほうで細かな機器の運営方法を説明したりですとか、調整に立ち会ったりというふうなスタッフは、やはり必要な部分の人件費であるというふうに受けとめてございます。 ○小林ひろみ委員  本当にそれが必要なんであれば、先ほど聞いた再委託がふえたというんだけど、そうじゃなくって本当だったらその専門のスタッフとして持っていないといけない部分ということにはならないんですか。そうじゃない、もっと何か特殊な仕事ということになるんですか。 ○關劇場運営担当課長  あくまでもとしま未来文化財団のほうで雇用する職員というのが一定数ございます。それに対して外注する部分の人件費というものが発生するんですが、人数のバランス的にはとしま未来文化財団のほうで雇用する人間のほうがやや多いような状況になってございます。舞台操作技術職員の配置についても、毎日同じ人員を置かなければいけないということではなくて、その日その日で業務量が変動する要素がございますので、主にその業務を手厚く置かなきゃいけない部分について委託の部分で増員を図るというふうな、そんな計画を持ってございます。 ○小林ひろみ委員  言ってみれば、実際にやってみようと思ったら、結構、人手と技術がかかると、この部分は。今までそうはいっても、あうるすぽっととか、それなりの劇場はやっていたけれども、それでもそういうノウハウを生かしても、結局最後のところでちょっと見誤りがあったというようなことなのかなと思うんですけど、もともと最初のころは2億7,000万と言っていたような気がするんですよね。あれ2億7,000万からいつの間にか2億9,000万になり、大体3億1,000万ってこうずるずるずるっとふえてきているように思うんですが、この件についての説明をお願いします。 ○關劇場運営担当課長  管理運営計画の骨子案というものを平成29年の3月に策定をいたしました。その段階で、区の負担額ということで2億7,500万というふうな金額をお示ししてございます。対しまして2億9,400万というのは、委員、今御指摘のようにことしの第1回定例会での条例議案のときの金額でございます。対して今回が指定管理者の候補者でありますとしま未来文化財団から提出された収支計画の金額でございまして、その中でやはり多少の出っ張り、引っ込みというのが出てきているような状況にございます。 ○小林ひろみ委員  でもだんだんふえてきているんですよね。  もう一つちょっと確認をさせていただきますけど、双方とも初年度が大きいのは、一つは備品費という話がありましたけど、これ備品の取り扱いは最終的にどういうふうになるんでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  備品につきましては、こちらの運営経費ではなくてとしま区民センターの場合は現在見積もり等を一生懸命やっているところでございまして、来年度の当初予算の中に備品の具体的な数字については計上したいというふうに考えてございます。 ○關劇場運営担当課長  芸術文化劇場におきましても、いわゆる初度調弁として用意する備品につきましては区のほうで予算化をいたしまして、今年度中に発注をして、納品は来年度になってからというふうな流れをやってございます。  なお、指定管理期間中に追加で何か物品を購入というふうな形になりますと、いわゆる指定管理者の収支として計上する5万以上のもので、この施設に必要不可欠なものを購入した場合には、その年度の終了までに区へ備品のほうを無償譲渡していただくというふうなことを要綱のほうでうたってございます。これにつきましては、としま区民センターについても同様でございます。 ○小林ひろみ委員  では、もう一回確認しますか、先ほど初年度の経費が大きくなっているというのはあれですよね、仕事はしているけど、歳入的には半年分ぐらいしか入ってこないというのが一番大きな理由だということが一つ。そうだということで、もう一つは、改めてその備品というのはそれぞれどのくらいかかる予定なんでしょうか。一部たしか豊島区立芸術文化劇場については補正なんかもあると思うんですが、この間補正もあったりいろいろしたと思うのですけど、それぞれお願いしたいと思います。 ○山野邊生活産業課長  まだ現段階で固まってございませんが、現時点におきましては備品の総額は3億から3億5,000万円程度になるというふうに見込んでございます。 ○關劇場運営担当課長  芸術文化劇場につきましては、前回の議会のほうで債務負担行為の設定をさせていただいておりまして、備品の予算額として7億2,400万円でございます。 ○小林ひろみ委員  それから、もう一つ確認させてもらいますけども一体的にやってもスケールメリットがないという、そこのところで先ほど清掃を一緒にやっても差がなかったとか、それは当然だなと。そんなに変わるものでは、一緒にやったからといって下がるかなというところがあるんですけど、どういうことを今後区は審査委員が言っていたことを体現しようと思っているんでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  やはり一般的にスケールメリットで下がるというのは、例えば清掃とか警備が別々の隣同士の施設を別々にやるよりも、ある程度、柔軟にその清掃要員を回すことによって全体的のトータルコストが下がるというのが基本的な部分でございますので、現在のところC棟につきましては単独でございますが、A棟、B棟につきましては別の民間会社と調整をする必要があって、そちらが今清掃や警備がどうなるかわからないというところがありますので、現在としま未来文化財団のほうからそういったスケールメリットを生かした提案がなされてないというふうに考えてございます。この辺が明確になってきた場合に、どのような効果があるかということについては、その辺もとしま未来文化財団と協議しながら進めてまいりたいと考えてございます。  また、先ほどちらっと言いましたが、やはり有事の際等、それから大きな行事等がある場合に二つの施設を同じ事業者が運営していれば、その必要性によってどちらかに傾けるとか繁忙期間を柔軟に人員の体制を確保していくというような形では、やはりスケールメリットを生かすことが可能であるというふうに考えてございますので、その辺について、としま未来文化財団についてはきちっとそういった体制がとれるように指導等はしてまいりたいと考えてございます。 ○小林ひろみ委員  質問は最後としますけど、としま区民センターで、私たちはぜひ区が運営する、あるいは設置する施設については基本的に障害者雇用を提供する場として、ぜひ考えてほしい。いろんな新しい施設をつくるときにはそういうものを位置づけて、今問題にもなっていますが、障害者の就労支援というところをなかなかうまくいかないところもあるので、ぜひそこをやってほしいという話をしてきましたが、これは具体的にどういうふうになっているでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  これまで何度も特にカフェの部分につきまして、障害者団体等や区内の事業者を活用してほしいというような御要望をいただいているところでございます。こちらにつきましては、基本的にまずは一つの条件として今回9時から22時までのカフェの運営であるということで、そういった長時間の開業時間に耐え得ること、また今回さまざまな施設につきましては飲食可能というふうになってございまして、需要としましては、会議の際のデリバリーであったりとか、会議のときにコーヒーを10個、20個すぐに用意できないかというような要望に対応できる事業者というものを一つの条件として考えてございます。  さらに、その中で御指摘あったとおり優先的に区内の事業者を活用してまいりたいという視点もございますので、その辺につきましてはこれからとしま未来文化財団のほうで再委託事業者を決めていくと思います。プロポーザル等で選定していくというような予定でございますが、その中にそういった条件をきちっと明記した上で対応してまいりたいと考えてございます。 ○小林ひろみ委員  なかなか今の条件を聞きますと、長時間運営とか、そういうことでいうと何か中小零細のところは結構大変かなと。区内業者といっても、こういう長時間のことをやるということでは、結構大変かなとちょっと感じました。同時に今物すごい人手不足だと言われている中で、デリバリーもやってほしいと。こういうことになると、そういう意味ではそういう零細とかそういうものがうまく入ってこられる可能性があるんですかね。あるいは例えばこの庁舎でやっている事業、いわゆる就労支援のB型はきついかもしれませんがA型とかでも、長時間だと、これは難しいという点も出てきたりしませんか。 ○山野邊生活産業課長  御指摘のとおり、やはりこの1階につきましては、さまざまな要望に応えなければならないというところがありますので、中小の零細の部分で対応できるかということにつきましては、ある程度難しい部分もあるのかなというふうに考えてございますが、その辺もプロポーザルという形をとりまして、そういった方々が応募してきた際には、その辺をしっかりと踏まえながら、最終的な審査をしてまいりたいというふうに考えてございます。 ○小林ひろみ委員  逆に言えば指定管理で委託という委託料の中にも入っているのかもしれませんが、ここを本当にただにぎわいの場にするというだけじゃなくて、区が責任持った施設であるというところで、もうけを上げるというための施設ではなくって、区のほうもいろいろ国際アート・カルチャー都市とおっしゃっていますが、はっきり言えば国際アート・カルチャー都市はどういうことですかと基本計画のときに聞いたけど、福祉も含めて全部含んだ概念なんですよね、防災も。基本計画のときに結局ね。文化だけやればいいということではなくてね。そういう点では、福祉的就労とかの場にしていかないと、ただ晴れやかなにぎやかな場所というだけでは区民というかな、納得というかそういう理解も得られないし、そういうことであるからこそ区でやっていくという意味が出てくるんじゃないかと思いますので、ぜひそこへの配慮はお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。 ○齋藤文化商工部長  今、小林委員がおっしゃったとおり、このHareza池袋、その中にありますとしま区民センター、さらに芸術文化劇場につきましては区の施設でございます。と同時に国際アート・カルチャーのシンボル施設ということで、これから地域、区内だけではなくて東京、日本全国、世界に発信していく施設でございます。それとにぎやかさと同時に、さらにおっしゃったとおり区立の施設でございます。名前のとおり区立がつく施設でございます。ということを申し上げますと、やはり区の施策というものをここは体現していくものだと思っています。それには障害者の先ほどの雇用のお話であったり、区内事業者への応募を誘導するような施策であったり、それは当然、私どもとして考えておかねばいけないことだと思っておりますので、そういうものを踏まえまして、この施設運営には当たっていきたいと思いますし、指定管理者と協議してまいりたいと思っております。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。 ○細川正博委員  私からは指定管理者の指定について、ちょっと大きく3点、その手続が適正だったかどうかという確認。2つ目が、その指定管理者のこの業務を受ける能力がちゃんと適正かどうか。3つ目が、指定管理料の水準が適正かどうか。この大きく3点伺いたいと思っています。  まず、1つ目のその手続に関してなんですけど、この今回の指定管理者審査委員会の委員構成、全部で7名の方いらっしゃいますが、これはそれぞれどういった専門の方々なんでしょうか。 ○渡邉行政経営課長  委員の構成でございますが、メンバーの方は7人いらっしゃいます。学識経験者ということで大学の先生、そして公認会計士の方、社会保険労務士の方、そしてもう一名の方は学識で公の施設の中でも文化施設における指定管理者の専門家の方でございます。そのほかに、区の委員として部長のほうが3名加わっております。 ○細川正博委員  それは資料を見ればわかりますよね。そうじゃなくて大学教授と公認会計士と社会保険労務士はそれぞれどんな役割を持って審査に当たられたのか。また区の職員、部長級の方々は、それぞれどういったお立場でどういう角度で審議なさったのか伺っているんです。 ○渡邉行政経営課長  審査のほうですけれども、まず要項審査のほうを第1回目のほうでやっております。委員長はおりますけれども、合議のもとで要項のほうを審査しております。その後、別の日を設けまして書類の審査、そしてプレゼンテーションを同日に行いまして、そのまま同日に審査のほうを行って採点のほうまで行っております。 ○細川正博委員  ちょっと私が伺いたい答弁の内容とずれているんですけど、大学教授というのはどういう分野の方なんですか。あと公認会計士、社会保険労務士というのは何の専門として、この審査に当たられたのか。あと部長級の方々はそれぞれどういった分野でどういう角度でこの審査に当たられたのか、これを伺っています。 ○山野邊生活産業課長  まず大学教授でございますが、立教大学の指定管理を専門に行っている教授が委員長としてございます。それから公認会計士ですが、公認会計士につきましては基本的に経費の部分、先ほどからさまざま御意見が出ていますが、収支等について集中して見ていく方が公認会計士でございます。それから社会保険労務士につきましては、特にとしま未来文化財団の現在の雇用状況、そういったものが労基法等に抵触していないかどうか、きちっとそういったものが定められているかどうか、そういったところについて注意をしていく1人でございます。それから、もう一名につきましては、先ほど行政経営課長からあったとおり、文化施策の専門家として、さまざまな国、都道府県レベルの文化施策、文化施設につきまして自治体が指定管理者を行っているところでございますが、そういったところの基本的な専門家でございます。それから区職員の3名でございますが、制度所管課の政策経営部長、それから全体を総括している総務部長、それから施設側、所管側の代表といたしまして文化商工部長、3人の部長が参加しているものでございます。 ○細川正博委員  内容はよくわかりました。  それで、そういうそれぞれの専門の方々にそれぞれの知見に基づいて御議論いただいた結果だと理解しています。それで、今回、指定管理の非公募に当たっての根拠規定も示していただきまして、この根拠規定、条例を私も読みましたけど、この条文のままで書いてありました。それで先ほど課長の御説明でもありましたけど、2点ここにポイントがあるということで、一つが地域住民の参画を積極的に活用した施設の管理、これが図られるかどうか。あともう一つが施設の設置目的を効果的、効率的に達成することができるときに非公募とできるということなので、この2点をどのように満たしているのか、これをお答えいただけますか。 ○山野邊生活産業課長  まず1点目の、地域住民の参画を積極的に活用した施設の管理が図られの部分でございますが、理由と申しますと①の特に最後の部分です、「また」以降のところでございますが地域に密着しているとしま未来文化財団が各文化施設を一体的に管理することにより多様な地域住民のニーズを取り入れ、それらに即した柔軟かつ的確な施設運営により十分な対応を行うことが可能になるということで、先ほど例にちょっと申し上げたところ、地域文化創造館で毎月等定期的に使っている方が晴れの場としてとしま区民センター、今回、多目的ホールが非常に音響、映像、そういったものが充実していますので、そういったものを使ってもらうために結びつけを行うということで、住民がとしま区民センターを積極的に利用できるような形にするというのがこの参画を積極的に活用した管理でございます。  また、施設の設置目的を効果的かつ効率的に達成するというのが③のところでございまして、③の「このため」のところでございますが、利用施設を一体的に管理運営することでスケールメリットを生かした効率化が期待できるが効率的な部分でございます。「さらには」以降のより効果的というのは、例えば、あうるすぽっと、それから南大塚ホールと演目が重複しないように演目の調整を行う等で効果的に事業を展開していくということで、今回の非公募理由に該当するものだというふうに考えてございます。 ○細川正博委員  今の御説明だととしま区民センターのほうの説明しかなかったように思うんですけど、豊島区立芸術文化劇場のほうはいかがなんでしょうか。 ○關劇場運営担当課長  劇場のほうでございますが、条例上施設の設置目的でございますが、良質な芸術文化を鑑賞する機会を区民の皆さんに提供することと、また芸術文化が生み出す波及効果で地域のにぎわいを創出するということを条例でうたっているところでございます。  としま未来文化財団のほうで、現在、利用する演目の選定ですとか調整等を行ってございますが、そうした中で例えばいろいろなジャンルのものといいますか、さまざまなジャンルの作品を上演することによってお客様も幅広く、例えばきょうやっているものと次回やるものとでは違う客層に働きかけるようなものを調整したりとか、そういった調整力というものはとしま未来文化財団のほうで新たに雇用している人間のほうで十分に発揮していただいているというふうなところでございます。 ○細川正博委員  これは過去の委員会とかでも要望しているところなんですけど、特にとしま区民センターはいいとして、豊島区立芸術文化劇場のほうで区民への還元、ここに関しては以前の質疑でも、やはりその鑑賞機会を設けるという、その場だけを設けるんではなくて、区民がもっと参加しやすい、観劇に行きやすいとかちょっとそういった配慮もしていただきたいと思うんですね。そこが満たされてこそのこういう非公募理由のところも生きてくるのかなと思うんですけど、そこの御見解はいかがですか。 ○關劇場運営担当課長  現在もとしま未来文化財団のほうでとしまチケットセンターというものを運営して、そこでいわゆる区民割引料金のようなものは設けてございます。この芸術文化劇場で行うものにつきましても、基本的に貸し館ではあるもののやはり区民の皆さんに鑑賞しやすい場を提供するということで、例えば区民枠の座席数を確保するであるとか、一方では経費の問題が出てきますけれども、そこを一部区民割引の補助みたいな形を出したり、そういった展開は十分できるのではないかと考えているところでございます。 ○細川正博委員  全ての演目というか、全ての興行でその枠を設定することは困難かもしれないですけど、できる限りそういった場は設けていただきたいと思います。  それで手続に関しては、もう根拠規定に基づいてのことで、適正であるというのが確認できましたので、次にこの指定管理先のちょっと能力面の話を伺いたいんですが、既にもちろんとしま未来文化財団ですので、ほかの施設の運営もなさっているところです。とはいえ今回のように大きなホールの運営とか例えば宝塚だとか、そのほかのかなり大きな興行主さんを相手にするというのは、なかなかとしま未来文化財団でも経験がないようなことなんじゃないかなと思うんですけど、そこについて、このとしま未来文化財団として、この業務に耐えられるのかどうか。これは先ほどちょっと確認させていただきましたけど、この指定管理者の審査委員会のほうでも、恐らくそういった角度の議論はなさったんだと思うんですけど、そこら辺の経緯をお聞かせいただけるでしょうか。 ○關劇場運営担当課長  先ほども御答弁申し上げましたが、としま未来文化財団のほうで平成28年から、既にその劇場開設準備の担当セクションをつくって、1,000人規模の劇場での実務経験豊富な職員という者を数名最初は雇ってまいりました。その後、毎年度毎年度徐々に増員をしてきているような中で、十分にそうした大手の興行主の方との調整であるとか、人脈の部分を含めてですけれども、十分持っていらっしゃる方にとしま未来文化財団に入っていただいて進めてきたところです。  指定管理そのものの業務はこれから決定するところですので、指定管理の選定手続の中でなかなかそういう部分も準備組織をつくってということは申し上げづらい部分はあるんですが、一方では、その実務面の検証という意味では、やはりそのキャリアを持っていらっしゃる方が必要だというのは十分認識をしているところですので、そのあたりは指定管理業務が決まる決まらないは抜きとして、あくまで区のほうで大規模な劇場を運営するための体制づくりということで、そうした準備は進めてきていると御説明を申し上げたところです。 ○細川正博委員  今、ほかにちょっと疑問に思ったような内容についても触れていただきまして、指定管理者として決まる前からの準備ということでしたけど、それについてはとしま未来文化財団として、この業務があるやなしにかかわらず、そういったノウハウが今後必要になるだろうというところで設けられたというふうに伺いました。また、そういったホールの運営もきちんと滞りなくできるような体制を組んでいるということは、これも確認できました。  次に、この審査基準項目と配点と審査結果ですね、これについてちょっと伺いたいんですけど、今回は結果的にもちろんその指標だと6割を下回らないというのがあるのと、あと、もう一つが項目に2とか1の低い評価がないことということで、これは楽々クリアなさっているので、それはよろしいんですが、100点満点中とはいえ点数が73.86点ということで7割強の点数ということで圧倒的な点数とはなっていないと思うんですけど、この辺はどう評価すればいいんでしょうか。 ○關劇場運営担当課長  まず、その手続的な流れでございますが、審査におきましては2段階での審査を行っております。最初1段階目の審査としては、応募要項の書類の審査、応募要項はこれでいいですかという審査を行います。その中で、としま未来文化財団の非公募というふうなところまで含めて審査委員会の御承認をいただいた上で、その後にとしま未来文化財団のほうから事業計画、収支計画を提出いただいて、その書類審査とプレゼンテーション審査というふうな形で進めるような流れになってございます。したがいまして、非公募であることと点数が高い低いということとの直接的な相関関係というのは出づらいような部分があるというのが1点でございます。  また、その70点相当という金額が妥当であるかどうかという部分でございますが、新規の施設の運営につきましてはなかなか運営経費等を含めて想定が困難な部分がございます。これまでの新規施設の指定管理の審査におきましても、なかなか厳しいような点数が出ているような状況がございまして、あうるすぽっと、こちらは平成18年に審査をしてございますが、点数のほうが66.5点でございました。対して5年間の運営経過を踏まえて2度目の審査を平成22年に行っていますが、その時点では80.4点という形で大幅に点数が上がってきてございます。その後、27年に行った審査でも79.48点ということで、押しなべて最初は手探りで審査する方も非常に慎重になる部分と、我々も主管課審査、主管課の分析という作業を行う中でどうしても慎重になるような傾向がございますので、新規施設については厳しい意見が出がちだというふうな傾向は見てとれるかというふうに考えてございます。 ○細川正博委員  ありがとうございます。今、2点理由も述べていただいて、特にその新規施設に関しては点が過去の例からも伸びづらいということで、これはもう、そういうものだということで理解しておきます。  ちょっと最後の3点目の質問なんですけど、この指定管理料の水準が適正かどうかという点で、まさに先ほども少し議論ありましたが、この審査基準項目と配点のところで、全部で大きく6項目ある中で6項目中5項目は7割を超える点数を全てとっているんですが、唯一収支見積もりの妥当性と経費削減の工夫に関しては6割台の点数にとどまっているということです。この評価がこの指定管理者の審査委員会の中でも低いという状況なんですけど、これはどう受けとめればいいんですか。 ○山野邊生活産業課長  御指摘のとおり、項目の中では、やはりこの5番の収支見積もりの妥当性と経費削減の工夫が一番低い状況になっているということでございます。審議の中で言及があったのは、一つは清掃や警備などの委託料につきまして、スケールメリットが具体的な提案がなされていないというのが1点でございます。それから、もう1点といたしましては清掃や警備を実際に再委託した場合に契約落差が出る可能性があるということでございますが、その契約落差の扱いについて、この時点で決まっておらなかったということで、もう少し工夫の余地があるんではないかということでこの項目の点数が低くなったと認識してございます。 ○細川正博委員  2点上げていただきました。この2点は、今後解消はできていけるのかどうかお答えいただけますでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  1点目のスケールメリットにつきましては、先ほど答弁させていただいたとおり、やはり実際にやってみて、その中できちっと精査をしながら全てとしま未来文化財団に任せるのではなくて、もうきちっと関与していって精査をしていくということで解消したいと考えてございます。
     それから、もう1点の契約落差につきましては今行政経営課と打ち合わせておりまして、できる限りそういった落差につきましては解消していくような形で検討を進めていまして、それが決まり次第、としま未来文化財団のほうと協議の上決定してまいりたいと考えてございます。 ○細川正博委員  ちょっと2点目の理由がよくわからなかったんですけど、できる限り解消していくというのはどういう意味でしょうか。 ○山野邊生活産業課長  要は先ほど答弁のあった光熱水費と同様に、実際に最終的に精算をするという形に清掃あるいは警備のほうを持っていきたいと考えてございます。 ○細川正博委員  そういう区にとってもちろん不利にならないように、ちょっと問題を解消していくという意味だということでわかりました。  とりあえず私のほうからは確認ということで以上です。 ○藤本きんじ委員長  ほかに。 ○辻薫委員  これまでの議論の中で、非公募の理由だとか、全体的な内容は理解したところでございます。  その上で、審査結果でちょっと細かい点で確認しますが、5番のこの審査基準項目と配点及び審査結果の中の審査項目で、第1番の区民の平等・公平な利用の確保ということで、特にとしま区民センターになるのかなと思うんですけれども、この(2)の施設利用に関して平等・公平な利用を確保する方策を有するかということで、具体的にどういった取り組みをされているのか。特に今この施設を待ち望んでいる方が多くて、特にピアノ発表会とか具体的に使いたいという方が今出ているんですけども、やはり定期的に使いたいとか、そうはいっても偏らないようにということで、さまざまな工夫が必要なのかなと思っているんですけれども、そういった要望も踏まえてどのように考えているのか確認させてください。 ○山野邊生活産業課長  としま区民センターにつきましては、本当に区民のための施設ということでございますので、特に公平性、平等性が必要だと認識しているところでございます。  これにつきましては、システム上きちっと何月何日から予約が可能であるとか、それから抽選をするであるとか、区民の方は抽選にも参加できますし通常の方々よりも10日前に申し込みができるというような形で、明確にその制度設計をすることによって、利用の平等性、公平性を担保してまいりたい考えているところでございます。 ○辻薫委員  その上で、先ほど、ほかの南大塚ホールだとか、さまざまな施設と一緒に管理されていますので、総合的な区全体のこの施設の利用なんかも含めて区民のニーズということを、この施設だけに限らず全体的に把握できるのが、としま未来文化財団なのかなと思っていますけど、その辺について改めて確認させてください。 ○山野邊生活産業課長  今回、システムにつきましては、このとしま区民センターだけではなくて未来文化創造館やIKE・Biz としま産業振興プラザ等も同一のシステムを導入してございまして、その中できちっと予約等の担保ができてくると考えてございます。ただ、決してとしま未来文化財団だけに全てを任せることなく、どういった施設がどのくらいの利用率であるかということは、区として所管を問わず横のつながりをしっかり持って確認しながら対応してまいりたいというふうに考えてございます。 ○關劇場運営担当課長  補足でございますが、南大塚ホールとあうるすぽっとにつきましては、予約システムでの抽選ではなくて、利用選定委員会という会議体の中で利用いただく団体のほうを選考していく手続をとってございます。今回、特に利用希望が重複するのがとしま区民センターの多目的ホールになろうかと思いますが、そちらのほうも1年前からの受け付けになりますので、比較的、受付のタイミングが南大塚ホール、あうるすぽっとと同じ時期になるので、そちらの結果なども一つの判断材料に加えてというような形での調整が、今後方法論としては考えられるかと思っております。 ○辻薫委員  ちょっと具体的な話なんですけど、先ほどの今回指定管理が4月1日からということになるわけですけれども、団体登録なんかも来年の4月からやっていくということなんですけど、具体的にこの豊島区立芸術文化劇場なんかは32年の1月からというようなことでありましたけども、一番最初に確認したいのがこの7月ぐらいから予約という話も聞きましたけど、その辺は具体的にいただけますか。 ○山野邊生活産業課長  としま区民センターでございます。団体登録受付が現在のところ平成31年の7月1日を予定してございます。それから、貸し室の受付につきましては7月10日からということで、現在のところこれに間に合わせるように一生懸命今準備しているところでございます。 ○關劇場運営担当課長  豊島区立芸術文化劇場のほうでございますが、先ほども御説明しましたとおり平成32年10月から33年3月に関しましては、既にこの夏に応募の書類を受け付けしまして、利用選定の委員会を終えてございます。この後、次回は年明け2月から3月にかけて平成33年4月から9月までの書類を受け付けて選考を行い、これらについては2週間を超える利用のものでございます。2週間未満の利用につきましては、初回の受付が来年の8月、9月、夏の時期になります。こちらから受け付けを開始し、以後半年単位でそれぞれ2年半から2年前、1年半から1年前の受け付けと選考手続に進めていく流れになってございます。 ○辻薫委員  審査項目の中の3番の安全快適な施設の維持管理ということで、特に私も注目しているのはこの危機管理体制とか緊急時の対策ということなんですけども、実際に、首都直下型地震が発生したときに帰宅困難者を受け入れる施設でも、両方ともあるのかなと思うんですけども、この点について確認をさせていただきたいと思います。 ○山野邊生活産業課長  御指摘のとおりでございまして、両施設とも帰宅困難者の指定施設になってございますので、そういった対応を今検討しているところでございます。  なお、としま区民センターには防災関係の備蓄倉庫も入る予定になっておりますし、また審査講評のところにもありましたとおり、劇場につきましては避難訓練等もしっかりやっていくということで対応してまいりたいというふうに思っております。 ○末吉Hareza池袋調整担当課長  ハード面についてなんですけれども、芸術文化劇場については72時間、としま区民センターも同様に非常用発電機が設置されておりますし、両方防災備蓄倉庫3日分あります。さらに、雨水を利用して、それを平常時はそこにためておいて、水が上がらなくなったときにはその非常用のポンプで水も使える。それでトイレも3日間使えるような施設も用意しておりますので、帰宅困難者さん来られたときにも十分に対応が可能なのかなというふうに思っております。 ○辻薫委員  直接指定管理の部分ではないかもしれませんけど、確認させていただきました。  4番目のこの適切な人的配置、労務管理ということで、特に1番の指揮命令系統、責任体制が確立しておりということでなっておりますけども、例えば宝塚とか大きな興行とかという段階でやる場合なんかはどうなんでしょう、このとしま未来文化財団とのどのような責任体制というか、長期間にわたってとかということあると思いますけども、その辺は人員の問題もあるんですけれども、その点はどんなような感じなんでしょうか。 ○關劇場運営担当課長  としま未来文化財団の組織的な部分でございますけれども、劇場に支配人を置きまして、その下に運営担当と技術担当それぞれ管理職を1名ずつ置くというふうな形で、その下に職員がつくというふうな流れが一つの大きな体制になります。そして一部業務は再委託ということで、再委託については、それぞれの担当職員から指示を出していくというふうな形になろうかと思いますけれども、そうした体制でいわゆる表方と言われる劇場の案内スタッフであるとかチケットのもぎりであるとか、そうしたものは運営担当のセクションで、そして裏方と呼ばれる技術のほうについては技術担当のセクションでということで責任を持った運営体制を構築するというふうな形を想定してございます。 ○辻薫委員  今言ったその宝塚なんかが来たときに、あちらはもう専門的にというか、もう形もできていて運営も全てスタッフがやるという認識があるんですけども、そういった場合なんかは、こちらのほうはどの程度のかかわりをするのかという、そのちょっと確認です。 ○關劇場運営担当課長  宝塚歌劇の場合でございますが、既に先方とも実務上の協議を進めているところでございまして、先方のほうは宝塚舞台の外部のといいますか、自分の自社の中での技術スタッフを抱えてございます。当然、それらのスタッフが劇場のほうに乗り込んできて、実際のその舞台美術であるとか照明であるとか、音響だとかというところについての先端的な作業はその乗り込んでくるスタッフが行います。一方で、その乗り込みスタッフはここの劇場に置いてある機材類の使い方、操作方法とかというのは、初めて来る方がほとんどですので、そうしたのも聞いていただくのがいわゆる小屋づきのとしま未来文化財団の職員であったりというふうな形になります。  フロントスタッフでございます。もぎりであるとか案内であるとか、また楽屋担当、それらにつきましても先方のほうで専らいつもやっていらっしゃる業者の方なのか内部の方なのかがいらっしゃるということで、劇場は劇場として利用料金の中に案内スタッフも含めますということをしているのでスタッフは置くんですが、プラスアルファで宝塚歌劇側のスタッフも来て、一緒に連絡調整しながらやっていくというふうな形を、今のところの協議としてはその形で進めていきましょうというふうなことになってございます。 ○辻薫委員  細かい点でちょっと確認させていただきまして、ともかく興行というところでは、今までなかったことですし、それは今回2施設一括してとしま未来文化財団が負うというのは大変なことだなというふうに私も思っていますので、細かい点まで確認させていただきました。  ちょっと早いんですけれども、我が会派としてはこの89号、90号につきましては賛成させていただきます。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。 ○吉村辰明委員  もうやりとりが随分出ていましたので短くやりますけども、このとしま未来文化財団が設立されたのは何年前だったか。 ○關劇場運営担当課長  昭和60年4月に豊島区コミュニティ振興公社として最初に設立でございます。その後、平成17年4月に当時の街づくり公社と統合いたしましてとしま未来文化財団という形になってございます。そして平成23年の4月から公益財団法人に委託というふうな流れでございます。 ○吉村辰明委員  次に言おうとしたやつも全部言われちゃった。  公社からのこの内容を変えてスタートしたわけだからということなんだけども、そのとしま未来文化財団が本当にいろんな形で責任を与えられてきたところはあるんですよね。だから今回の公会堂だ、としま区民センターだ、いろんな部分の役割というのは、本当そのために準備してきたぐらいな年数がかかってきているわけですよ。そういう意味では、大変な日々だったと思いますけども、私もちょうど前段の公社のときからも評議員をやってましたんで、いろいろ見てきましたからそんなこと言えるんだけども、さっき村上先生が人事のことでいろいろお話ししていたようですけども、こういった場合に例えば豊島区立芸術文化劇場の場合はどのぐらいの稼働率ということを考えているんですか、見込みとしては。 ○關劇場運営担当課長  そもそも区のほうで策定しました管理運営計画の中でも90%を想定してございまして、今回としま未来文化財団のほうも90%を想定というもとで計画のほうは提出されてございます。 ○吉村辰明委員  利用者が入れかわるときの日数というのは、その90に入っているわけですか。入れかわりというか練習、本番、そういうことも含めて。 ○關劇場運営担当課長  いわゆるその公演の準備段階を含めて使っていただく日について稼働日と設定してございますので、当然そのうち準備中という日がありますので、実際にその公演が行われるのが全体の9割ということではなくて、表から見える稼働日は若干落ちるような形になります。 ○吉村辰明委員  そういう意味では目の前にいい参考書があるわけですね、東京芸術劇場という。その部分では向こうは東京都だから多少運営とか、それから価値観の違いもあるかもしれないけども、でもある意味では本当に目の前にあって、それの利用者また活動する人たち、お客さん、みんな我々も拝見させていただくこともできたわけですけども、いよいよ用意ドンということで準備は大変でございますが、前に私が質問したんだけども、たしかクロークはないよねという話をしたことがありましたよね。そうしたらないよと。それでコインロッカーみたいなのを置くというようなことをそのときは回答いただきましたけども、改めてこの冬場に皆さん立派なコートをでっかいがさのやつを着てきますからね、ああいうのを皆さん自分で席まで持っていって、持っていてくださいよというような、あれから全然変わってないですか、対応は。 ○關劇場運営担当課長  クロークというものを公に設置する予定はございませんで、コインロッカーを使っていただくという計画に変更はございません。しかしながら、主催者控室という部屋がコインロッカーのすぐ脇にございます。そこはいわゆる公演主催者の方がバックヤードとして使っていただく部屋ですので、例えばその興行側のほうでクロークが必要だというふうな御判断をされたときにはテーブルを置いて、そこで受け付けをして、主催者控室のところにコートを置いていただいてというふうな運用は物理的には可能かと考えてございます。 ○吉村辰明委員  そこら辺も一応頭に入っていていただけるということですね。わかりました。  この件はよろしいとして、それからこの後にも審査しますけども、この審査員の方々の7名というのは、全部同じ方がやったということ。 ○渡邉行政経営課長  今回のとしま区民センターの関係と、あとこの後の雑司が谷体育館、地文創については、委員は一緒でございます。 ○吉村辰明委員  いや、何でそんなことを言ったかというと、同じとしま未来文化財団を相手に両者が全然ちょっと評価が団体の評価としての点数が違うところがあったもので、うがった見方ですけどもそう思ったわけ。6番の、まだこれは言っちゃいけないんだろうけど、と10点満点の1点以上違うというような結果が出ているから、そこら辺はどういうふうに解釈していいのかな。同じ審査員が受けて、それで対象はとしま未来文化財団。継続して安定的な管理というそこです。8.何幾つと7.7ぐらいなんだな。 ○山野邊生活産業課長  御指摘のとおり、1点近く評価が違ってございますが、やはり今回の区民センターと劇場につきましては実績がないということで、試したことがないということで不透明であるということで1点程度、差がある、下がっているというふうに認識しているところでございます。 ○吉村辰明委員  わかりました。  もう一つ、もっとひねくれて話すんだけど、それぞれ項目で満点があるわけですよね。その先生方は、審査にかかった人たちは例えば8割方点をつけたとする。そうすると、その残りの2割は何なのと。何でマイナスにしたのか。それとも積み上げ式で8点までいったのか、減点法で8点までいったのか。そこら辺の指摘が、せっかく2点をマイナスにしたというところだったとしたら、その2点は何だったんですかということが皆さんに伝わるんですか。 ○山野邊生活産業課長  まず、基本的な考え方としては普通であれば3という評価をしていただいていますので、それよりいいようだなとなれば4とか5、それから標準に達してないなとなりますと2とか1になってくるということでございます。  審査の中で、やはりいろいろなやりとりがございまして、その中でこの点はよかった、この点は悪かったというような状況も我々はみんな確認してございますので、その結果が最終的にこの73.86になったというふうに認識しているところでございます。 ○吉村辰明委員  そこら辺しっかりやっていただいていると思いますけども、とにかくこういうでかいものをこれから進めていくわけですから、いろいろな知恵とか、そういったものを聞いて悪いことはないんであって、全部吸収して進めていっていただければなと思います。もういよいよ近づいて、いよいよ本当に目先になってきましたんで皆さんも大変でしょうが、あそこを通るたびに本当に間もなくだなという感がします。ぜひ頑張っていただければと思います。  自民党はこの件については可とさせていただきます。 ○藤本きんじ委員長  ほかに。 ○村上典子委員  私どもの会派も、先ほど最初に申し上げましたように区立の施設であること、区民の意見が具現化される、そして区の政策が実現できるということで、としま未来文化財団に指定管理することに賛成させていただきます。89号議案、90号議案に賛成です。 ○細川正博委員  私ども会派も指定管理の理由、また、その委託していただく指定管理者の業務遂行能力やまた指定管理料の水準のそれが適正かどうか、こういった観点でも質疑させていただきまして、特に問題ないというふうに判断しました。89号、90号議案については賛成させていただきます。 ○小林ひろみ委員  私どもの会派といたしましては、この89号議案、90号議案、この施設そのものに対するスタンスが違います。一体的に契約をしなきゃいけないところは強調していますけども、そういう募集にもなっていますが、それぞれ要綱も違うので私たちは分けて契約も可能ということではなくって、そもそもとしま区民センターのほうは区民の利用ということをメーンに、利用料もある程度以前よりは安くしていただきました。  しかしながら、この芸術文化劇場のほうについては、やはり区民の利用がメーンでない。いろいろ少しは区民の利用みたいなことの質疑もありましたけれども、実際はにぎわいをつくるというところがメーンになっているところで、そして、どんどん先ほど質疑しましたけれども委託費がふえていて、約3億1,000万とこういうところまで来ております。これ以外にも修繕積立金がこれまで年間6,900万円というようなことも前回ありましたけれども、そういうことも考えますとこの90号議案については、私たちは指定管理者の指定に反対です。  ですから89号議案は可決に賛成、90号議案については反対ということになります。  以上です。 ○藤本きんじ委員長  それでは御意見も出そろいましたので、採決をさせていただきます。  それぞれ別々で採決を行います。  第89号議案について、原案を可決すべきものと決定することに御異議ございませんか。   「異議なし」 ○藤本きんじ委員長  異議なしと認めます。よって、89号議案は、原案を可決すべきものと決定いたしました。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  次に、第90号議案について、原案を可決すべきものと決定することに賛成の方は挙手を願います。   〔賛成者挙手〕 ○藤本きんじ委員長  挙手多数と認めます。よって、第90号議案は、原案を可決すべきものと決定をいたしました。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  それでは、まだ時間がありますから、続きまして、第91号議案、豊島区体育施設の指定管理者の指定について、審査のため渡邉行政経営課長が出席しております。  理事者から説明をしていただきます。 ○星野学習・スポーツ課長  それでは、第91号議案の御説明をさせていただきたいと存じます。  恐れ入りますが、議案集の29ページをお開きください。第91号議案、豊島区立体育施設の指定管理者の指定について。上記の議案を提出する。年月日、提出者、区長名でございます。  下の説明欄でございます。地方自治法第244の2第6項の規定に基づき、本案を提出するものでございます。  施設の名称は豊島区立雑司が谷体育館、指定管理者につきましては株式会社コナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスグループの共同事業体でございます。指定管理者につきましては代表企業を定めることとなっておりまして、代表企業は株式会社コナミスポーツクラブ代表取締役、落合昭となってございます。次に、指定管理期間でございます。平成31年4月1日から平成33年3月31日までの2年間となっております。通常、これまでの体育施設は5年間が指定管理期間となっておりましたけれども、平成33年度より雑司が谷体育館がございます千登世橋教育文化センターの大規模改修を予定していますことから、このたびそれまでの2年間を指定管理期間として公募、選定をさせていただいております。  本議案につきましては、別途資料を御用意させていただいておりますので、そちらのお取り出しをお願いいたします。豊島区立体育施設の指定管理者の指定について。1番が対象施設、豊島区立雑司が谷体育館でございます。2番、選定の経緯及び指定団体でございます。(1)公募期間が本年5月28日から7月27日でございます。(2)応募団体でございます。現行の指定管理者の1団体でございます。これまでの他の体育施設では公募の段階で複数社ございましたけれども、今回は1団体となっております。現指定管理者以外からの応募がなかったということになりますが、やはり指定管理期間が短い中で新規参入となると職員の雇用の問題や講師の確保の問題、また初期投資の回収など指定管理期間が2年ということが新規に参入する企業にはハードルが高かったのではないかと分析をしてございます。次に(3)審査日でございます。9月11日に指定管理者審査委員会におきまして書類審査、プレゼンテーションを行いました。その後、(4)10月10日に候補者を決定した次第でございます。(5)、指定管理期間でございます。来年4月1日からの2年間でございます。(6)指定団体でございます。現指定管理者でございますコナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスグループでございます。グループの構成といたしましては、代表企業がコナミスポーツクラブ、構成団体が近鉄ビルサービスグループとなります。代表者、所在地、設立、資本金、従業員につきましては、それぞれ記載のとおりでございます。主な業務でございます。株式会社コナミスポーツクラブはスポーツクラブの開発・運営、市区町村・民間企業の各種スポーツ施設の運営の受託、その他記載のとおりでございます。近鉄ビルサービスグループにつきましては、百貨店や鉄道を展開しております近鉄が親会社となっております。建物の維持管理運営業務全般、清掃から工事に至るまで幅広く建物の管理を行っている企業でございます。  ページを1枚おめくりいただきまして、2ページ目でございます。3番の審査方法でございますけれども、こちらは先ほどの第89、90号議案と同様でございますので省略をさせていただきます。  続きまして、4番目の審査基準、配点及び審査結果でございます。こちらも基本的には指定管理者制度の運用の指針に沿っておりますが、こちらは体育施設の審査でございますので、そのあたり、少し変更を加えてございます。例えば4番のスポーツ振興施策推進事業でございますが、こちらは区のスポーツ施策、推進施策に寄与するものであるか。例えば、もう一つが次に5番目の自主事業でございます。自主事業(3)の区の政策実現に寄与する取り組みであるかというところにつきましては、募集の要項ではオリンピック・パラリンピックの機運醸成に寄与する事業展開を求めているところでございます。  ページを1枚おめくりいただきまして、3ページ目でございます。そのほか基本的な評価項目と合わせまして、100点満点中71.65点となってございます。  続きまして、(2)でコナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスグループのサービス向上策の提案事項を記載してございます。運営の方針につきましては、記載のとおりでございます。  その下、施設の運営事業等についてでございます。1つ目の丸、若い男性をターゲットにした体幹教室や子どもたちを対象としたかけっこ教室、縄跳び教室など最新のニーズに対応した自主事業を展開すること。また、スマートフォン対応のホームページの作成がございます。恐れ入ります、ページをおめくりいただきまして4ページ目でございます。次の指定管理期間中にオリンピック・パラリンピックが開催されることから、その機運醸成にも力を入れていくこと。また、ごみゼロデーなどの区の事業への参加など御提案をいただいております。  続きまして3番、こちらは指定管理者審査委員会の審査総評でございます。応募書類、プレゼンテーションの内容から、候補者は区の施設運営方針を十分に理解した上で利用者重視のサービスを提供することのできる団体であると認めることができるとございます。候補者は現在の指定管理者であることから、これまでの実績に基づいた安定的な運営が期待できるとともに、豊島区スポーツ推進計画を踏まえた提案や次の指定管理期間中に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会に関連した運営が具体的に示されており、スポーツ関連企業としての専門性を高く評価していただいております。また、候補者は他の自治体における同種施設の指定管理者としての運営実績がすぐれていること、また共同事業体としての管理実績も豊富であることから、ハード、ソフト両面から効率的な管理も期待できると評価されております。また、本施設は老朽化が進行していることから、建物の維持管理におけるさらなる安全安心の確保、区との円滑な連絡体制の構築、今後も信頼される施設としての不断のサービスの向上に取り組み、提案内容の確実な履行を期待するといった審査総評となってございます。  最後に、5番、現指定管理者に対する区の評価でございます。現行の指定管理者でありますコナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスグループに対しましては、区は毎年事業評価を行っております。評価の項目は4番の審査基準と配点、こちらとおおむね同じ内容で評価をしております。評価の概要といたしましては、開設から30年が経過して老朽化が進行している施設を大規模な休止に至ることなく精力的に維持管理をするなど、各項目に対して区の求めている水準は十分に満たし、適正に施設運営が行われていると評価しているところでございます。  私からの説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○藤本きんじ委員長  ここでちょっとお諮りをさせていただきます。あと七、八分ということなんですが、審査を行うか休憩をとりますか。  では、再開は何時にいたしましょう。1時でいいですか。   「はい」 ○藤本きんじ委員長  ちょっと時間もありますので、きょうは1時に再開をさせていただきたいと思います。  では、子ども文教委員会を休憩といたします。   午前11時52分休憩 ───────────────────◇────────────────────   午後1時再開 ○藤本きんじ委員長  それでは、子ども文教委員会を再開いたします。  91号議案の説明が終わりましたので、質疑を行います。 ○村上典子委員  2年後に大規模改修が予定されているということなんですけれども、この雑司が谷体育館、雑司が谷地域文化創造館、教育センターも含めての複合館ということなんですけど、竣工というか、いつ建てられたものかというところを教えていただけますか。 ○星野学習・スポーツ課長  昭和62年で、約30年経過している施設でございます。 ○村上典子委員  30年ということで体育館なので老朽化もいろいろあると思うんですけど、体育館設備としてはどんなものを備えているものかというところを説明ください。 ○星野学習・スポーツ課長  武道場とプールとスタジオなどがございます。 ○村上典子委員  プールがやはりかなり管理が難しいのかなという、老朽化というか傷みが激しくなるのかなと思うんですけど、この代表団体と構成団体の関係なんですけれども、そうしますとこの近鉄ビルサービス株式会社はこの体育館の部分だけを管理するというふうに考えていいんでしょうか。武道場とプールと体育館でいいんですか。 ○星野学習・スポーツ課長  複合施設全体の施設の維持管理も担当していただいております。 ○村上典子委員  そうですか、わかりました。  そうしますと、ほかの地域文化創造館とはちょっと違う管理の仕方をしているということになりますか。 ○星野学習・スポーツ課長  複合施設でございますので、こちらの体育施設のコナミスポーツグループ・近鉄ビルサービスが全館の親課というような形になっておりまして、維持管理も含めて、この指定管理者が行っているところで、それぞれにおいては維持管理については執行の委任を受けて全体を管理していくというような形となってございます。
    ○村上典子委員  そうしますと2年後に予定されている大規模改修においては、この近鉄ビルサービスからの今までの運営管理の中での小さなふぐあいとか、そういう意見とかも反映されるということでよろしいですか。 ○星野学習・スポーツ課長  指定管理導入以降、近鉄ビルサービスグループがこの施設維持管理を行っていただいておりますので、非常に詳しく中についても状況を把握していただいているところですので、そういったところも踏まえて御意見をいただいて改修に取り組んでまいりたいと考えてございます。 ○村上典子委員  改修は2年後に控えているということで、2年という期間はやむを得ないかなというふうに思うんですけども、昭和62年に開設以降の指定管理者というのは株式会社コナミスポーツクラブだけだったんでしょうか。ほかの指定管理団体も入ったでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  指定管理者導入以降は、株式会社コナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスグループで変更はございません。 ○村上典子委員  わかりました。  そうしますと、この施設をよく知っている株式会社コナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスに2年間という限定だけれども指定するということで、その辺の、あと新しいことにも挑戦していただけるということで、この議案に関しては早いですけど賛成させていただきます。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。 ○小林ひろみ委員  前回、5年前のいわゆる指定管理のその募集の要項と今回の要項、条件等で違っているところとかというのはあるんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  今回は指定期間が2年ということもございますので、余り大きくは、変更は加えておりません。大きく中身で変えたところは修繕の部分のところです。前回は5万円までは指定管理者がやるというところを、ほかの指定管理者の運用の指針に合わせるような形で50万円までは指定管理者が行うものというところで変更を加えております。 ○小林ひろみ委員  その50万円にというのは、今それがスタンダードなんですか。タイミング的には何でここだけという感じがするんですが、そういう時期的なものとか、もしあったら教えてください。 ○星野学習・スポーツ課長  指定管理者の運用の指針で50万円としているところでございましたけども、体育施設はほかが今まで5万円でやってきておりまして、昨年度選定していただきました南長崎スポーツセンターなどもその選定のタイミングで指針に合わせる形で、そのあたりの変更を順次加えているところでございます。 ○小林ひろみ委員  そうすると、ほかはみんなじゃそういうふうになってきている。ほかのこれはスポーツ施設というだけじゃなくて、文化創造館とか、そのほかの一般的な施設とかというのはどうなんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  地域文化創造館も同様に50万円となってございます。 ○渡邉行政経営課長  こちらのほうの行政経営課で定めております指定管理者制度運用指針におきましては、50万円以下の施設整備の修繕については指定管理者のほうに費用を負担していただくというようになってございます。 ○小林ひろみ委員  この変更というか、そういうふうにすることによるメリット、デメリットもあるのかどうかわかりませんが、今まで5万円だったのが50万円になると何か変更であるのでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  なのかなか古い施設でございますので、そもそも5万円以下の修繕というのがほとんどなかったという実績もございます。ただ、また50万円にふやすことによって壊れてからの迅速な対応と、あと壊れてからというよりはその予防的な、もうもたないだろうという判断をしていただいたら、その予防的な修繕も含めて迅速に対応していただくというところがございます。  一方でデメリットといいますか、そこも指定管理者任せにすると、なかなか、これは推測ですけれども自由に金額の設定もされる可能性もあるとは思うんですけども、そこも含めて、こういう修繕をするというのは迅速性も担保しながら、きちんと金額も査定をさせていただくというところは努めてまいりたいと考えております。 ○小林ひろみ委員  つまり5万円、今までだったら50万円でも区のほうが修繕をするということだったということですかね、いろいろ見積もりとか。 ○星野学習・スポーツ課長  5万円までは、これまでも指定管理者が行っておりまして、今度は50万円までは指定管理者が自身の事業として修繕を行っていただくものになります。 ○小林ひろみ委員  そういうことだから、50万円までは、今までは区が全部見積もりとってやらなきゃいけなかったのを、今度は事業者が50万円は見積もりをとってやるんだけど、そのさっき言った自由に金額設定のところ、今度50万円までは向こうでやりますといったときにどこでチェックをするんですか。  それから、実際上出ていくお金としては、今までとこれからと変わるのか変わらないのか。 ○星野学習・スポーツ課長  事業者見積もりをいただきまして、そこで妥当かどうかというところは一つずつ判断していきたいなと考えてございます。  また、今回50万円というところで指定管理者にお願いをしているところでございますけれども、昨年度の実績、これまでの区の実績も踏まえて、次の31年度は指定管理者400万円の修繕というところで予算を出してきております。こちらは29年度、これまでの実績などを踏まえた金額でございます。 ○小林ひろみ委員  つまり指定管理料の中でやるという形になっていて、これからは、その50万円は指定管理の中で調整してやってくださいと。こういうことになっているという、こういうことですね。そういう考え方ですね。 ○星野学習・スポーツ課長  委員おっしゃるとおり、指定管理料の中で対応していただくということになります。 ○小林ひろみ委員  実はこの雑司が谷体育館は複合施設になっておりまして、先ほどもありましたけれども、全体の管理運営については、一つはこの株式会社コナミスポーツクラブ、それから近鉄ビルサービスがまずこれも全体をやるんだけれども、それとあわせて、実はこの体育施設については指定管理ということで独自にこのグループがやる。あと二つ、地域文化創造館と、それから、あと区直営の施設もあると思うんですが、その辺のところの関係はどういうふうになっているんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  施設の親課が学習・スポーツ課、私どものところがあそこの全体の区としての親課となっておりまして、そこを指定管理者で入っていただく株式会社コナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスグループが全体の総括をしていただくような形となってございます。そのほか地域文化創造館と教育センターが入っております。地域文化創造館も、次の議案でございますとおり、学習・スポーツ課が管轄しているところでございます。としま未来文化財団が指定管理者でございます。 ○小林ひろみ委員  学習・スポーツ課と教育センターがあると。それでこの問題、ほかの地域文化創造館とかとはちょっと違って、区直営、それから指定管理が2社、両方入っている中で去年まで、ことしの予算委員会の中で私どもの会派の渡辺議員が指摘をしました。それで指摘をさせていただいた事項というのは、おおむね、やはり実際上全体としては区の施設。しかしながら、そこで直接その施設管理の責任というか、あれは親施設というか親事業者というのかな、として、この当該体育施設の指定管理者である株式会社コナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスグループで管理をしていた中で、連絡調整ですか、一つはその事実関係とか含めて、うまく情報が区のほうにも入ってなかったし、対応としてもまずかったというふうに指摘をさせていただきましたが、これについては具体的にその後どのような対応がなされたのでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  その後、事故の対応といたしましては、その施設と区との連絡、情報共有の仕方に一番大きな問題があったというところで、その後1月に速やかに、その地域文化創造館の中の指定管理者、そのほかの体育施設の複合施設である指定管理者につきましても学習・スポーツ課長名で事故対応について情報の共有、事故に対する情報の共有というところでお示しをさせていただいております。特にその中で一番認識していただきたい、重んじていただきたいのが連絡の第一報といいますか、すぐに速やかに連絡をいただきたいというところは1月に通知して以降、今に至るまで常々指定管理者とそこは共有をして指摘しているところでございます。 ○小林ひろみ委員  それでこの具体例というのは、結局こう言ってはなんですが、例えば体育施設でもなく、文化創造館でもなく、教育センターでもないという場所と言うと変ですけど、自由通路というふうになっていたというのも一つ問題があったと思いますが、そういう観点でいえば、そういう一つは指定管理者全体の親施設の責任もあるけれども、いろんな形で、たしか個別に指定管理者なり区なり、具体的に言えば地域文化創造館の職員もかかわった。あの当時はそうだったという場面でしたけれども、今後、場合によっては区の職員が対応する場合だって起きる場合もあり、それからこの株式会社コナミスポーツクラブが受ける場合もありというところだと思うんですけど、そこの辺のところは具体的にどういうふうになっているんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  施設全体はコナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスグループが管轄しておりますので、その共有部分についても、そこが管理するということになっていくかと思いますけれども、今回対応していただいたのが地域文化創造館の職員で、たまたま近くにいたからというところで御対応をいただいて、その対応自体には本当に問題もなくきちんと対応をされていたというところで伺っております。そうしたここがどこの管理だから私は関係ないというようなことは、今後もそういうことはないようにきちんと施設にいる職員という、区立の施設を任せているわけでございますので、そうした責任感はきちんと持っていただく。どこだから隣の職員がやるべきだとか、そういう体制は今もとっておりません。  また、その複合施設だから、あと一方で、近鉄ビルサービスグループが区に報告したであろうというところがこの間の大きな問題点といいますか、そこが一番課題となっているところでございますので、きちんと責任を持って対応しつつ、それを誰が情報を区に出すのかとかいうのではなく、とにかく対応した職員、それを見た職員、周りも含めて、全てとにかく第一報は重複しても構わないのでいただきたいと。複合施設というのは管理するのは、なかなかそういった面では難しいところではあるんですけれども、今回の雑司が谷体育館ほかの複合施設も含めて、そのような対応を今も体制をとっているところでございます。 ○小林ひろみ委員  そこは了解いたしまして、同じようなことが起こらないようにということを要望というか指摘をしておきます。  それで続いて先ほど区として、いろいろこの事業者に対する評価がございますけれども、区が事業評価をしているということがありました。それでこれは審査項目と何かほぼ同様なという説明もありましたけれども、この審査項目とほぼ同様だということなんですが、その結果というのは先ほどちょっと説明あったんですが、もう一歩、具体的にあんまり私たち自身見てないところがあるので、もう一歩踏み込んで説明いただけたらと思います。 ○星野学習・スポーツ課長  指定管理者につきましては、毎年その事業に対して評価をしているところでございます。一次評価として事業者がそれぞれ評価をしたものに対して、二次評価というところで区が評価をしております。評価がS、A、B、CというところでSが大変すぐれている、Aが適切である、Bは課題がある、Cが改善を要するというところで、今回の施設につきましては、なかなか建物が老朽化している中で、先ほど説明させていただいたところでは長く施設を維持管理していただいているので、ここを今も安全で快適に運営できるというのは指定管理者のこれまでの経験が非常に、そうした経験によるところがあるだろうというところでA評価をつけさせていただいているところでございます。  一方で、先ほど委員御質問あったとおり事件事故の災害対策が適切に講じられているかというところは、29年度は先ほどのお話にあったような案件もございましたので、B評価で課題があるというふうにつけさせていただいておりますけれども、総合の評価といたしましてはA評価、適正である。区が定める基準は十分に満たして、適正な管理運営がなされているというように評価をさせていただいております。 ○小林ひろみ委員  わかりました。  それで一番ちょっとあれだったのは、指定期間が2年間ということで説明にもありましたけれども、1社しかなかったというんですけど、これは、今後改善する方法はあるんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  今回の選定に当たっては大規模改修があるので、そこを例えば5年間に設定をしておいて、きちんと時期が確定した以降にそこを休業していただいてそこの補償をしていただくだとか、そうしたことも一つ方法はあるかと思います。また、他の自治体では条例の規定で指定期間を延長ができるというような規定を持っている自治体もございます。今回の場合は平成27年ごろに改修の時期が確定したということになっておりますので、その時点で例えば指定期間を延長するというようなことができる条例を持っている自治体もございます。 ○小林ひろみ委員  悩ましいところなんですが、これ自体は私たちも悩ましいところなんです。つまり今までやってなれてきたところがやっているほうがいろいろ安心というところもあり、しかし一方であんまり長くやればいろいろ逆に悪い言葉で言えば癒着。癒着ってちょっと印象は悪いんですけど、なれとかそういうところでお互いちゃんとやってくれているだろうみたいなことになってくると問題も起きる。ある意味、ちょっと先ほどの例なんかは実際上、事がもしかしたら、ほかにも起きていたかもしれないけど、表立って実際に私たちのところまで苦情が届いていなかったかもしれない。ただ、そういうところでいうと同じ業者が長くやってほしいというのと、本当にそれでいいのかというのはすごく悩ましいところではあります。  もう一つ悩ましいのは、やはりそこで働く人たちが不安定雇用になる可能性があるということで、これは実際上、どこの指定管理のときにも、たしか事前にその要綱の中にも期限が来たときにかわってもそこの労働者の首切りはしないとは書いてないかもしれませんが、ある程度そういうときの対応ができるようなことが載っているかと思うんですが、それはいかがでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  業務がかわる場合、新しい指定管理者が旧指定管理者の職員の希望を聞いた上で雇用の継続に努力をすることということが要綱には記載されておりまして、実際これまでも指定管理がかわったときにも聞いた上で、全員とは言いませんけど希望した方が大部分雇用を継続されているような状況であると把握しております。 ○小林ひろみ委員  それで今までは次の事業者があったわけですけど、今回は2年間で、その後は2年間休止しちゃうわけじゃないですか。私の記憶でもいろいろこの間ありましたけども、さっき話が出たようなこの間は休止しますよ、改修のためと。それを事前に盛り込んで契約をした経験も、たしか巣鴨とかそうだったような気がするんですね。ここは2年休止しちゃうんですけど、その際の労働者の労働の関係なんかは、今回は盛り込まれているんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  具体的には盛り込んではおりませんけれども、株式会社コナミスポーツクラブにおいては大きな企業でございますので、ほかにもスポーツクラブ多数運営をしている中で、そうしたところできちんと雇用を継続してもらえるように区からも要望するとともに、また株式会社コナミスポーツクラブにおいては改修後の新しい施設も、ぜひうちがやりたいというような御意向も聞いておりますので、また戻ってきていただいて、地域に貢献された方々がまたもし仮に新しくとるようなことがあればですけれども、そういうこともしていきたいというようなお話も聞いてございます。 ○小林ひろみ委員  それで雇用のほうはできる限りやっていただきたいんですが、2年間休止というか、になる理由というのは改修ですよね。一番聞きたかったのは、実は、この雑司が谷体育館は前から消える魔球と言われていて、天井が何か透過性のあれかな、だからボールが高く上がると見えなくなっちゃうというので何とか改善をと。大規模改修のときに何か改善するような話もあったような気がするんですが、なかなか難しいと言われていたんですけど、これはどの程度の改修でどういうふうになるんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  改修においては来年度基本設計を予定しておりますが、もう既に例えば先ほどの消える魔球というのは、恐らくバドミントンとかのことだとは思うんですけれども、天井がちょっと特殊な東京ドームと同じ素材のああした膜のようなものになっているので、ちょっと見えにくいというようなこともございます。体育協会などからも、いろいろ改修に当たって要望を聞きながら、どこまでできるかというところは基本設計の中で盛り込んでいければなと考えてございます。 ○小林ひろみ委員  それと、この後も先ほどから言っている、ここは複合施設じゃないですか。スポーツ施設と地域文化創造館。としま区民センターができた後とはいえ、また、そういう集会の場所も要っちゃうし、本当この辺、特に、ここもそうですけど区民集会室がないんですよね、この南池とか。あとは区民ひろばぐらいしかなくて、今度雑、司が谷のほうもなくなってくると、そういう施設を利用していた人たちが結構大変かなと思うんです。  それから、あともう一つは、区直営の教育センターもありますよね。今の計画で2年間。なくしちゃうわけにはいかないと思うんですが、そういうことについての検討というのは、どの程度やられているんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  前段のところでございます。先ほどの複合施設というとこで特に地域文化創造館を使われているような方たちについても、これからできるだけ早いタイミングで使われている方、区内のほかの施設だとか体育施設も、例えばほかの施設が改修中はほかの施設を使っていただくような御案内なども、できるだけ早いタイミングで丁寧に対応をしてまいりたいと考えてございます。 ○鮫島教育センター所長  教育センターも改修のところになっております。まだ予定なので、正確ないつからということははっきり言えないんですが、この基本計画が来年度ということなんですが、恐らく33年から引っ越しして1年ぐらいなので、1年間だけ旧真和中学校において、代替で教育センターをやっていく。そんな準備を今しております。 ○小林ひろみ委員  1年間で大丈夫、こっち何か2年間休止なんで2年間かなと思ったんですが、1年間で大丈夫なんですか。それは別個になるの。 ○鮫島教育センター所長  今の予定というところで、そういうふうには伺っております。 ○小林ひろみ委員  それと、あと真和中のところというと位置も大分違ってくるのと、交通も大分違ってくるかなと思うのと、あと学校改築の関係等との整合性なんかはうまくいくんでしょうか。 ○宮本学校施設課長  旧真和中におきましては、今のところ、予定なんですけれども千川中の改築に当たって仮校舎で使う予定が今のところございますので、この間にはかぶらないような形だというふうには聞いてございます。 ○小林ひろみ委員  千登世橋の、この教育センターというか全体の建物については、もう相当古いですし、もともといろいろありましたので、改修、改築するということについては必要なことかなと思うんですが、結構、複合でいろんな施設が入っているので、その代替施設、それからあと仮の場所というか、そこは、私はちょっと真和中は場所的には今までと違ってわかりにくいかな。今までは駅のそば、地下鉄ですぐだったり、いろいろしていますが、そういう点ではちょっと大丈夫かなという心配をしております。  あと、実際上、今からだともう少し2年以上あるのかな、実際に移るまではあるとは思いますが、ちょっとよく配慮して、今すごい力が入っていますよね、教育センター。入っていると思いますし、やはり期待も大きいので、それについては十分やっていただきたいというふうに思います。  そうですね、以上。 ○細川正博委員  この91号議案の内容で、やはり一番注目しなきゃいけないのは、恐らくこの指定期間の話かなというふうに思っています。  先ほどの質疑でも少しありましたけど、改修が決まった時期、これが平成27年ごろということだったんですけど、そうなると前回のこの株式会社コナミスポーツクラブが指定管理を受けてからほどなくして、この方針が決まったということなんでしょうか。その辺の時系列の話をもう少しお聞かせいただけますでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  前回の指定期間、公募したのが平成25年度で、26年から30年度までの期間ということになります。現在の期間中、26から始まって2年目の27年度で大規模改修の期間、計画が決まったということですので、その間少し、今の期間が始まってすぐというような状況ではございます。 ○細川正博委員  これ大規模改修なので、急に決まるということはないと思うんですね。もともと、この老朽化する施設というのは当然わかっているわけで、それでかなり計画的にやられていると思うんですが、この改修が必要だということ自体は認識していたんですか、この前の指定の時期で。 ○星野学習・スポーツ課長  この前にも大規模改修の計画ということ自体はございましたが、財政的な事情などもありまして、すぐには手がつかなかったというような状況でございます。 ○細川正博委員  もともともういずれ改修が必要だったんだけども、財政的な理由で先送りになっていたのがこの27年度にようやく先が、時期が確定できたと、そういう理解でいいんですか。 ○星野学習・スポーツ課長  委員のおっしゃるとおりでございます。 ○細川正博委員  そうなると、あらかじめ前回の指定管理の時点で定めておくのは難しかったのかなという気はしますが、先ほどのちょっと質疑でも少し課長のほうで触れられていましたけど、ほかの自治体では指定期間を延ばすことをできる規定を設けている自治体もあると。ほかの自治体ではという言い方をなさっていたので、本区においてはそういった規定があるのかどうか。もし規定がない場合に、その辺も議論の俎上に上がっているのかどうか。そこをお聞かせいただけますか。 ○渡邉行政経営課長  本区におきましては、期間延長につきましてのこれまで前例がないということで、根拠条例のほうも定めていないというところでございます。  今後につきましては、こういったこともありますので、どういうふうにするのかというのは、今後検討というのはしなければいけないというふうには認識をしてございます。 ○細川正博委員  延長の根拠規定がないということです。ただ、指定期間自体は5年という定めは必ずしもないという認識なんですけど、そこはいかがでしょうか。 ○渡邉行政経営課長  原則は5年というふうにしております。何かほかにも10年というふうに指定している施設等もございます。ただ、原則としては5年というふうに豊島区では定めているところでございます。 ○細川正博委員  原則5年ということで、例外の施設はあるにしても原則は5年ということで、それにのっとって今回はやられた。さらにこの延長する根拠規定もないので、現状はこういう出し方をしなきゃいけないということで、確認できたのでそこはわかりました。  この指定期間2年間ということなので、実際問題、ほかの会社さんが参入しづらい状況にあったのかなというふうに思います。ですので、いわゆる随意契約というわけではありませんけど、事実上かなり参入障壁を高くしちゃっているのかなというようには思います、結果的にはですけど。ですので、できたらこういった事態というのは防げるにこしたことはないのかなというふうに思います。  今、御説明あったように今後、今のところは前例もなくて、また根拠規定もなかったということなので、今後検討ということですけど、そこはぜひルールも少し柔軟につくっておいていただいて、こういう事態にも備えていただきたいと思うんですけど、その辺の御見解いかがですか。 ○渡邉行政経営課長  委員おっしゃるとおり柔軟な対応というのも検討しなければいけないところではありますが、ただ一度導入してしまいますと安易に今後期間延長ということになっても、そういったところの課題も出てまいりますので、ちょっと慎重に検討はしなければいけないというふうに認識してございます。 ○細川正博委員  もちろん安易に導入していただきたいとは思っておりませんので、そこは誤解いただかないでいただきたいです。  それで先ほどの質疑、89号、90号のときはあのときは非公募ということもあったので細かくお話を伺ったんですけども、この議案に関しては特に非公募という形ではなくて出されていて、結果的に1社さんで契約がなされたということです。  また、これまでの実績、この評価点とか、あと、さらに事業評価の結果も良好であるということで、この2年間また同じ会社さんに指定管理者をお願いするというのは問題ないというふうに考えますので、私どもの会派は91号議案に賛成させていただきます。 ○辻薫委員  私のほうは、資料4ページの審査総評の中でちょっと具体的にお聞きしたい点があるんですけども、利用者重視のサービス提供を有する団体というふうに言われていますけども、先ほど評価もAということで言われていましたけども、何か具体的にこの上げられるような点がありましたら、お聞かせいただきたいと思うんです。 ○星野学習・スポーツ課長  本施設、非常に古い施設ではございますが、施設が古い面、ソフト面では頑張っていきたいというのが現指定管理者の思いでございまして、例えば必要があれば耳マークで聴覚障害の方の耳マークの掲示だとか、あとは指定管理者の中で障害者・高齢者対応の研修を実施していたりだとか、そうしたソフト面では、かなり力を入れてやっていっていただいているところでございます。 ○辻薫委員  障害者の対応もしっかりできているということですね。  また、その下のほうに他自治体における同種施設の指定管理者として運営実績があって、さらに共同事業体としてのこの管理運営実績もあるということなんですけども、その点、他の自治体での例とかありましたらお聞かせください。 ○星野学習・スポーツ課長  例えば23区であれば、墨田区の施設であるとか杉並区、中央区のスポーツ施設を株式会社コナミスポーツクラブが指定管理でやってございます。あと近鉄ビルについては関西がメーンでございますので、関西のほうで株式会社コナミスポーツクラブと近鉄ビルサービスグループが共同事業体を組んで、関西のほうでも多く一緒に指定管理をやっているというような状況でございます。 ○辻薫委員  そうすると、東京では、この近鉄ビルグループと一緒にやっているところは本区のこの施設だけなんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  豊島区の雑司が谷体育館ということになります。 ○辻薫委員  それについて、老朽化した施設の中でうまくというか、すごく適切に運営されているという一つの特徴かなと思っておりますけども、あともう一つ、この下のほうにさらにあります近隣のこの同種施設と共存しながらということなんですけど、ちょっと私も地域的によくわからないんですけど、この近隣の同種施設というのは何があるのかなと思ったんで、それちょっと教えていただけますか。 ○星野学習・スポーツ課長  こちらも公共の施設も含めてでございますが、例えば近くであれば南長崎のスポーツセンターなどとも利用者が向こうの講座をとっていたり、こちらの講座をとっていたりだとか、利用者の方々もいろいろ近くの施設も利用されているというような状況もございますので、お互いに利用者を取り合うというのではなくて、利用者の目線に立って向こうがやっていないサービスはこっちでやることによってお互い補完し合うような、そうした関係も築きながら体育施設として区民に信頼をされるような施設運営をしていってもらいたいというようなことでございます。 ○辻薫委員  そんなに近くというあれでもないんですね。南長崎スポーツセンターはうちのほうのまた管理でやっているわけですから。  今いろいろとお話を伺って、やはり区ではA評価をされているということでまたいろんな面で対応も早いだろうし、区のほうの要求が満たされているということが確認できましたので、会派としても91号議案につきましては賛成させていただきます。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。  吉村委員、いいですか。 ○吉村辰明委員  結構でございます。 ○藤本きんじ委員長  91号議案は賛成ということでよろしいですか。 ○吉村辰明委員  はい。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございませんか。 ○小林ひろみ委員  いろいろ質問等はさせていただきましたが、本来、私たち指定管理は反対なんですけど、今回の件に関して、いろいろ対応はしていただいているということなので反対しません。 ○藤本きんじ委員長  賛成ということで。 ○小林ひろみ委員  この議案には反対しません。 ○藤本きんじ委員長  それでは、御意見も出そろいましたので採決を行います。  第91号議案について、原案を可決すべきものと決定することに御異議ございませんか。   「異議なし」 ○藤本きんじ委員長  異議なしと認めます。よって、第91号議案は、原案を可決すべきものと決定をいたしました。
    ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  続きまして第92号議案、豊島区立地域文化創造館の指定管理者の指定について、審査のため渡邉行政経営課長が出席しております。  理事者から説明をしていただきます。 ○星野学習・スポーツ課長  それでは、第92号議案の御説明をさせていただきたいと存じます。  議案集の31ページをお開きください。第92号議案、豊島区立地域文化創造館の指定管理者の指定について、上記議案を提出する。年月日、提出者、豊島区長名でございます。  下の説明欄でございます。地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、本案を提出するものでございます。  本議案につきましては別途資料を用意してございますので、恐れ入りますがそちらをお取り出し願います。豊島区立地域文化創造館の指定についての資料でございます。  1、対象施設でございます。記載のとおり、地域文化創造館5館を一括でお願いしたいと存じます。  2、選定の経緯及び指定団体でございます。(1)募集の方法でございますが、こちらは非公募により選定を行わせていただきました。  (2)審査日は本年10月30日、(3)候補者の決定は11月1日となっております。  (4)の指定期間でございます。平成31年4月1日から平成36年3月31日までの5年間としておりますが、雑司が谷地域文化創造館のみ平成33年3月31日までの2年間とさせていただいております。理由といたしましては、先ほど御審議いただきました雑司が谷体育館と同じ千登世橋教育文化センター内に雑司が谷地域文化創造館がございますので、同様に大規模改修を予定していることから、指定期間を2年間とさせていただいております。  (5)指定団体でございます。候補者は公益財団法人としま未来文化財団でございます。第89、90号議案と同様でございますので、説明は省略させていただきます。  1枚おめくりいただきまして、3番目、非公募の根拠規定及び理由でございます。(1)の根拠規定でございますが、こちらも第89、90号議案と同様の規定を適用しているところでございます。  続きまして、(2)の非公募の理由でございます。施設の設置目的と候補者の能力を分けて記載してございます。まず、設置の目的の概要といたしまして、①地域文化創造館は、地域における文化、学習活動の育成振興と地域住民の交流を通じて地域の活性化を図る区の文化活動拠点と位置づけられている施設でございます。②地域文化創造館では、団体、グループ等による活動を通じたコミュニティの形成、学習効果の地域への還元、文化の担い手の育成等も行われておりまして、館の運営には、単なる貸し館運営以上の能力が求められているところでございます。  次に、候補者の能力といたしまして、①候補者である公益財団法人としま未来文化財団は、区の全額出資により設立された団体であり、区の文化施策の趣旨、目的を十分に理解している団体でございます。②財団は、区民、各種団体とのネットワークを通じて地域に密着した文化活動により、それぞれのニーズを反映した地域文化創造館の運営を行ってきた実績がございます。本施設の設置目的を最も効果的かつ効率的に達成する能力を有する団体であると判断いたしまして、非公募の選定とさせていただきました。  続きまして、4、審査方法でございます。こちらは、議案の第89から先ほどの91号議案と同様でございますので、説明は省略させていただきます。  恐れ入りますが、ページをおめくりいただきまして、3ページ目でございます。5番、審査基準と配点及び審査結果についてでございます。こちらも基本的には指定管理者の運用指針に沿っておりますけれども、既存の施設でございますので、日ごろの利用者の皆様からの要望や対象施設の特性を踏まえて変更を加えております。  例えば2番の施設の効用の最大限の発揮、(2)でございます。地域文化創造館は5館ございますけれども、5館で同じように事業を展開するのではなくて、各地域の特色を踏まえた運用をしていただきたいという項目でございます。(4)でございます。利用者に高齢者や障害者の方も多くいらっしゃることから、その配慮や対応策についての項目を加えております。その他、4ページにかけまして、基本的な評価項目とあわせて審査をしております。  ページを1枚おめくりいただきまして、4ページ目でございます。全体の得点といたしましては、100点満点中73.63点となってございます。  続きまして、6番、財団による施設運営の考え方でございます。(1)運営方針として四つ記載がございますが、これに沿っての具体的な提案が次のページ、5ページ目の(2)にございます。  恐れ入ります、5ページ目をお開きください。(2)の施設運営・事業等でございます。まず、安全・快適な施設の運営として、磁気ループの全館導入、利用料金の支払い方法の共通化がございます。利用料金につきましては、例えば、これまでは巣鴨の地域文化創造館の施設利用料は巣鴨でしか払うことができませんでした。このたびの御提案では、どこの館でも支払いができるような仕組みを構築するというようなものでございまして、これが実現できれば、区民サービスが大きく向上するものであると期待をしております。次に、区民の文化・学習活動の育成支援として、これまで取り組んできた文化カレッジ等の拡大がございます。次に、地域住民相互の交流といたしまして、東アジア文化都市への積極的な関与、エリアガイドボランティアの自立促進等がございます。次に、区民ひろば、町会、教育機関、福祉施設等との連携といたしまして、これまで取り組んできた館での作品展示、文化祭への参加などの取り組みを本格化させていくというような提案の内容となってございます。  次に、(3)審査総評でございます。候補者は現指定管理者として、また区の外郭団体として区の文化施策を十分理解し、関係機関とも密接に連携しながら、地域に根差した生涯学習、文化発信拠点として施設の効用を最大限発揮するためのさまざまな事業を展開しているところでございます。今回の提案では、これまで取り組んできた地域学習講座やエリアガイドボランティア養成講座、地域協働事業を引き続き実施するだけでなく、地域住民の交流の機会をふやすことによる地域活性化を推進する提案と評価をされております。また、利用料金の支払い方法の改善、磁気ループの導入等、利用者の利便性の向上を図っている点も高く評価をされております。  これまでの実績から、提案内容の実効性を踏まえ、施設を円滑に運営する能力は極めて高いものと認められますが、そのことに甘んじることなく、将来の地域における文化の担い手を育む観点からも、人材の確保、育成に努め、新たな取り組みに積極的に挑戦することを期待すると高く評価をしていただいております。  最後に、7番、現指定管理者に対する区の評価でございます。現行の指定管理者であります財団に対しても、区は毎年事業評価を行っているところでございます。評価の概要でございますが、施設予約システムにふなれな利用者の方々への窓口における丁寧な説明など、こうしたところが好評を得ているところでございます。区の求める水準は十分に満たして、施設も適正に運営がなされていると評価をしているところでございます。  私からの御説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。 ○藤本きんじ委員長  説明が終わりました。質疑を行います。 ○村上典子委員  選定されたとしま未来文化財団、さまざま工夫されていて、文化カレッジとかエリアガイドの育成とか、大変魅力的な事業を展開されているというふうに私も評価させていただきます。ソフトの面では努力されているんですけれども、ハードの面、やはりこの間、一般質問でもさせていただいたんですけれども、先ほどの千登世橋教育文化センターは昭和62年ということで、千早地域文化創造館、改めて伺いますが、いつの設置か御存じですか。昭和47年なの。 ○星野学習・スポーツ課長  昭和47年でございます。 ○村上典子委員  そうなんです。雑司が谷というか、千登世橋よりも15年もう古い施設で、もっと老朽化が進んでいるということで、審査項目の中に、高齢者、障害者など身体的に不自由な方に対する施設の形状等のところも、入り口から大変高い階段があり、バリアフリーについても、さまざま区民の方から高齢になって、近くで楽しみたいんだけれども、なかなかあの階段があるから行かれないという声も伺ってきています。改めてもう一度、千早地域文化創造館、今回、平成36年3月31日までの指定期間ですけれども、今後のハード面の計画についてお聞かせいただけますか。 ○星野学習・スポーツ課長  一般質問でもございましたとおり、西部複合施設の絡みで、今後はこの千早の地域文化創造館もどうなっていくかというところはあわせて検討をしていくところでございますけれども、それが仮にいつ建てかえになるのか、そこの複合施設に入るのかとか、さまざまございますけれども、そこができる時点まででも、かなり時間を要することになるというふうに想定してございます。その間も何もしないのではなくて、その中でできる限りの改修などをして、利用者の皆様の少しでも利便性向上できるような改修をしてまいりたいと考えてございます。 ○村上典子委員  一方、改修してしまうと、そのまま使われてしまうのではないかというような声も聞かれますので、その辺、経費もかかりますけれども、西部の複合施設のところがどういうふうな計画になっていくかというところなんですけれども、この未来文化財団のほうが事業を行うに当たって、ハード面でもかなり支障があるということを指摘させていただきます。  それから委員長いいですか。  指定管理料に関してなんですけれども、未来文化財団に対しては、この5館全部まとめて指定管理料というふうにお渡しするんでしょうか。どういう状況になっているんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  5館まとめてでの指定管理料ということになります。 ○村上典子委員  その金額のほうは、全期というか、毎年変わるんでしょうか。どのぐらいの予算で実績等が、あと経緯は教えていただければと思います。 ○星野学習・スポーツ課長  全体といたしましては、約2億円程度となってございます。 ○村上典子委員  その2億円というのは、今回指定する前の5年間も同じですか。 ○星野学習・スポーツ課長  現在、平成30年の指定管理料が1億7,400万円程度となっておりまして、そこと比べると、約2,600万円程度の増加となってございます。 ○村上典子委員  その辺、この指定するに当たって、この指定管理料というのは、5年間は毎年見直していくんですか。どのような仕組みになっているんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  収支の予定というところで、5年間いただいております。変わらない、大きくは変わらないとは思うんですけれども、5年間で出していただいて、その計画で毎年収支を出していただくというような形となっております。 ○村上典子委員  了解いたしました。  あと、ちょっと先ほどの雑司が谷地域文化創造館、千登世橋教育文化センターのほうの管理の方法にも戻るんですけれども、先ほどの株式会社コナミスポーツクラブは体育館のみの指定管理でしたけれども、今回は雑司が谷地域文化創造館の部分はとしま未来文化財団ということで、千登世橋教育文化センター全部の複合館としての管理は先ほどの株式会社コナミスポーツクラブと近鉄ビルサービスグループにお願いしているという、そこの契約というのはどこでされているんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  千登世橋教育文化センター全体でそれぞれの共有、専有部分といいますか、例えば地域文化創造館の中、例えば教育センターの中、専有の部分はそれぞれが持ち分でございますので、それぞれがやっていただくことになるんですけれども、共有の部分だとか、あと施設全体の空調だとか電気系統だとか、そうしたちょっと切っても切り離せないような施設全体の維持管理というのは、先ほどのコナミスポーツクラブ・近鉄ビルサービスグループで、具体的には近鉄にやっていただいておりまして、そこの契約は先ほどの体育施設の指定管理の全体の中で契約をして、それぞれ必要な経費というのは、執行委任をいただいて支出をするというような流れとなってございます。 ○村上典子委員  そこは理解しました。そうしますと、先ほどの議案の中にそこは含まれていたということですね。  2年後に改修がなされるわけですけれども、雑司が谷地域文化創造館を含むこの千登世橋教育文化センターのいろいろ、複合施設の中で大きくどの程度改修、これからですか。基本計画は、基本設計は来年度ということでしたけれども、例えば先ほどほかの委員さんからもありましたけど、区民集会室をつくるのかとか、あとどの部屋をどういうふうにするかというのは、これから検討になるんですか。 ○星野学習・スポーツ課長  基本的には現状を更新していくというのが基本になっていくとは思いますけれども、基本設計の中で、体育施設の中であれば、利用者の要望、地域文化創造館でも利用者がどういうふうな御意見があるのかというのはヒアリングをして、できるところは取り入れて改修、基本設計の中で盛り込んでいけたらと考えてございます。 ○村上典子委員  その点は、教育センターのほうも同じですか。基本的には同じような更新になっていくんでしょうか。それとも、もう一度教育センターのあり方とか現状のさまざまな教育相談に対応するような形にしていくとか、何か少し変えられる御意志を持っていらっしゃるかどうか、お聞きしたいと思います。 ○鮫島教育センター所長  現在のところは、先ほど申し上げたように、真和中でやっていくというところで、夏にも実は真和中のほうを見に行って、大丈夫であるのかというのは見させていただいています。新しい教育センターにつきましては、これから、また基本設計のところでいろいろ要望を出させていただきたいというふうに思っております。今現在聞いている話では、全く変わるというところが、デザイン的にはもちろん変わるんですけれど、効率的な面ではさらによくなっていくというふうに伺っておりますというところです。 ○村上典子委員  これから細かい部分決まっていくと思いますけれども、稼働率がどうなのかとか、その辺も含めて効率的な施設の運営になるような改修になってほしいなというふうに希望を持っています。  私どもの会派では、このとしま未来文化財団、ソフト面で、限られたハードの制約の中で頑張ってくださっていらっしゃると思いますので、区民により身近な文化の創造ができるように期待しておりますので、この第92号議案に関しては賛成させていただきます。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。 ○小林ひろみ委員  ダブらないように聞くとすれば、千早地域文化創造館の指定管理のところで多目的ホールは除くというふうになっていますが、これは具体的にどういうことでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  多目的ホールというのが、西部区民事務所の敷地にある体育館、昔、体育館であったところでございます。こちらにつきましては、現在、直営で運営をしております。直営の理由といたしましては、鍵の貸し借りだとかを地域文化創造館、としま未来文化財団に委託して行うと、歩いて5分程度の距離ではございますけれども、向こうまで行って借りるよりは、区が直営で、西部区民事務所内で鍵の貸し借りだとかも行ったほうが、区民の方の利便性のいいのではないかというところで、あえて、ここは指定管理には入れずに、区が直営で行っているというような状況でございます。 ○小林ひろみ委員  先ほどのとしま区民センターのほうでやっていたほうは、指定管理の中には入らないけど、委託をするという形でやっていたんですけど、こっちはそれとはちょっと違うというふうに考えていいんですか。 ○星野学習・スポーツ課長  そうですね。こちらについては、指定管理者である財団は絡んでないといいますか、区が直営でやっています。 ○小林ひろみ委員  考え方としては、だから、指定管理料ももちろん払わないし、全然関係なくやっているよということだというふうに認識しました。  それで、あと、先ほどの質疑の中で、これまでの年度よりも、平成30年は全体で1億7,400万、今度は2億円というふうになるというふうな、これが収支計画で出ているということなんですが、理由は具体的にどういったところにあるんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  こちらが主な要因といたしましては、地域文化創造館の職員の人件費のところでございます。これまで、前回の応募のとき、5年前のときには、さらにその前の、今からいうと10年前になるんですか、そこから余り上げていなかった状況でございまして、大まかに言うと、10年前の水準に近いような水準で、これまで給与の水準がそのような状況でございましたので、昨今、最低賃金などもかなり上がってきておりますので、非常勤職員さん、臨時職員さん含めて給料の水準を上げたというような状況です。こちらにつきましては審査委員会の中でも、社会保険労務士に、このあたりのところを詳しく見ていただいた上で、適正な額であるというように評価をいただいているところでございます。 ○小林ひろみ委員  たしかとしま未来文化財団は、職員の給与は大体公務員の、いわゆる人勧とかそういうこととか含めて、大体その水準に100%じゃないでしょうが、合わせた関係の体系になっているというふうには聞いておりますし、全体に賃金が上がってきているというよりは、上げなきゃいけないような事態になっている中で、ここを抑えてしまうというのは、質の問題につながりますので、一定の経験を持った人がちゃんと勤務でき、かつ非常勤、派遣とか、非常勤も今、臨時もなかなか集まらないというようなところが職種によっては出ているような状況で、やはりそういう点では必要なことかなというふうに思います。  私どもの会派も、地域文化創造館の指定管理については、今みたいな部分も含めて、適正に運営を、運用をしていただくということを条件に、この議案については賛成をいたします。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。 ○吉村辰明委員  近くの巣鴨の地域文化創造館ですけども、おかげさまでリニューアルをしてもらいまして、皆さん、大変喜んでいるところでございます。お先にリニューアルさせていただきましたけど。特に便所を、本当に地域的なものなんか、何か割と古い感覚のようなモデルでやってもらったりして、だから、私ら、庚申塚で60日に1回やってくる猿田彦のお祭りをお手伝いして、あそこにいますと、いろんな方が通る。その中で、おトイレ近くにありますかなんて言われると、私は都電のほうを教えるよりも、こっちの創造館のほうをちょっと距離あるけれども、そっちを教えてやると、大変、皆さん喜んで使ってもらっていると思います。  しかし、その中で、からくり時計なんですが、あれが壊れて何年もなるんだけども、結局、放置しっ放しですよね、そのままね。何かないの、方法は。いや、直さないんだったら、撤去したほうがいいよ、逆に言えば。あのまま壊れたものをずっと置いておくよりはとは私は思いますけども、そこら辺ちょっと御考察を。 ○星野学習・スポーツ課長  リニューアルのときに、からくり時計についてもどうすべきかというところで、やはり直す金額もさることながら、ちょっと今、手元に額はないんですけれども、ランニングコストがかなりかかっていくというところもございまして、現在はあのような状況になってございます。今、からくりが動かないのであればという御指摘も踏まえて、今後どうしていくか、検討してまいりたいと思います。 ○吉村辰明委員  何億もするわけじゃないんだろうからね。名物にはなっていましたよ。本当に時間を待っている、見ている人もいたんです、当時はね。あと5分で鳴るんだなと思ったら、ずっと立って待っている人、お客さんもいましたからね。そのぐらいの価値観はあるんだけども、だから、本当にそんな方向へ行けるようだったら、待ちますけども、だめだったら、それは何らかの形でそこの皆さんにも時間わかるような方法で何か置くとか、何かしてやったほうがいいんじゃないかなと思いますけど、その点、何かまた。 ○星野学習・スポーツ課長  あちらの時計も、モニュメントというような形でもプレートはつくっております。維持費なども今後どれぐらいかかってくるか、改めて精査して、地域の方に愛されているというようなところもございますので、今後、時計自体は動いておりますけれども、1時間ごとのからくりというのがちょっと今とまっているような状況でございますので、そこも改めて検討してまいりたいと考えております。 ○吉村辰明委員  ぜひ、よろしくお願いします。単に地元の人だけじゃなくて、とげぬき地蔵さんに来る人も楽しんでいるんですからね。その点をお忘れなく、よろしくお願いします。  それでは、92号議案は、自民党は可といたしますので、よろしくお願いします。 ○細川正博委員  まず、ほかの委員さんも触れられているんで、南大塚も既に新しくしていただいていまして、地元の皆さん、喜んでいただいています。ただ、あそこはもう都の都営住宅との関係があって、バリアフリーがちょっとうまく進んでないという状況はありますが、あれはちょっと区単独ではいかんともしがたいということで、以前に伺っていますので、それ以外のところは本当にありがとうございました。というのをちょっと枕言葉に、ちょっと展開していきたいと思います。  まず、もう先ほどの89号、90号議案のときに同財団の非公募の案件を既に扱っていますので、そのときと基本的には根拠規定なども一緒ということで、そこについては、先ほど確認をさせていただきました。ですので、あと、この地域文化創造館の運営のところで、これまでの運営に関しても特段問題はなくというか、きちんとうまくやってきていただいている財団だというふうに理解をしております。  その上で、ちょっと何点か伺うんですが、まず、審査基準項目のところ、配点と審査結果のところですね。先ほども少し伺ったんですけども、全体の合計の点数は73.63点ということで、7割以上の得点をとられているんですが、3番目の安全、快適な施設の維持管理、あと指定管理料提案額等というところがやはり6割台にとどまるということで、今回のこの地域文化創造館の場合は、特にほかの配点に関しては、かなり8割くらいとっている項目とかもあったりして、かなりいい点数が出ているんですが、この2項目だけ少しそれに比べると点が落ちるのかなと思うんですけど、この辺の要因はどう捉えているんでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  まず、3番目の安全、快適な施設の維持管理というところでございますけれども、例えば先ほどの体育館であれば、スポーツを運営する団体と近鉄ビルサービスグループという維持管理の団体がいて、そうした万全な体制はとっておりますけれども、地域文化創造館はそこまで大きな施設でないので、そのような事業体を組む必要はないのかなとは思っておりますけれども、特に千早だとか、リニューアルしたとはいえ、根本的には躯体はそんなに新しくない施設がある中で、基本的には壊れたら対応するというような対応をこれまでとってきていたところでございますけれども、今後は、ファシリティーマネジメントの観点でも、予防的な修繕なども含めて、今後はそうしたところも視野に入れて対応をしていっていただきたいという、少し厳し目の評価を施設の維持管理のところではしているような状況でございます。  また、5番の指定管理料のところでございますけれども、全体の利用率が大体おおむね65%、60の後半ぐらいで推移している状況でございます。人気のある部屋は、かなり回転率は高い中で、一部で落ち込んだりしているようなところもございます。そうした分析をきちんとした上で、利用率、施設の利用回転数をもう少し上げていただくところで、収入の部分でもう少し貢献ができるのではないのかなというようなところで、こちらも施設をよく知って、団体も知っているというところなので、そうしたところも踏まえて皆さんにお声がけをして、こうした施設、ここの部屋はこういうとき、あいているんだよというところもきちんとマネジメントを今まで以上にしていただきたいというところで、少し厳し目な点数になっているのかなというところでございます。 ○細川正博委員  今の御回答の内容からいくと、この施設運営で求められていることというのは、つつがなく、文化創造館の運営をしていくというところにとどまらなくて、サービス向上の目標とかを持つように求めていると、そういう理解でいいんですか。 ○星野学習・スポーツ課長  特にソフト面については、特に申し分ないほどさまざま活動をやっていただいている中で、なかなかハード面の管理とか、こうした収益を上げると、施設を貸して収益を上げるというところは少し、地域文化創造館の中においては、少し、もう少し力を入れていただいてもらいたいなというようなところでございます。やはり指定管理なので、収益も上げていかなければいけない施設だというところは、きちんと認識をしていただいて、やっていってもらいたいなと考えてございます。 ○細川正博委員  今のお話しなさったような内容というのは、先方ともすり合わせができているのかどうかというのを伺いたいです。というのも、何かしらのサービス向上を求めているんであれば、何か例えば数字の目標だったりとか、何かしらのちょっと指標を持ちながらやらないと、非常に曖昧な評価になっちゃうと思いますし、多分、指定管理者側も、そんな評価ポイントがあったんなら、先に言ってもらったらよかったのにというようなこともなりかねないと思うので、その辺はある程度数字も持ちながらとか、ある程度、一定の指標を持ちながらお話ししたほうがいいと思うんですけど、まち・ひと・しごと総合戦略において、毎年KPIを定めていて、それに対して達成してるかどうかとか、そういった評価もしていってますよね。ああいった考え方も非常に参考になるんじゃないかと思うのですけど、その辺いかがでしょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  委員御指摘のとおりであると思います。事業評価自体はしておりまして、施設自体も収益は上げてはいるんですけれども、実際のところ、そうした具体的な、収益を上げているとはいえ、どこまでいってもらいたいのかとか、施設の維持管理においても、そうした具体的な指標というところまでは至っておりませんので、そのあたり具体的にすり合わせて、指定管理に任せっきりにするのではなくて、区としても、もう少し具体的にどこまで求めていくのかというのはすり合わせていきたいなと考えてございます。 ○細川正博委員  今も非常に前向きな御答弁いただいたので、ぜひ、そういった御検討をいただけると、よりよい仕組みになっていくのかなというふうに思います。  この92号議案に関しましては、私どもの会派は賛成させていただきます。 ○辻薫委員  私も千早地域文化創造館の地元なものですから、一言言っておかないといけないなと思うんです。今も外壁工事をしていて、さらに夏ごろから、課長のほうにもお願いしていた調理室の改修も行っているということで、特にこの調理室は、男性、男の料理教室なんかもやっていて、唯一男性が集まってきて楽しんでいるというところだったので、何とか継続できそうなことで今やっていると思う。ちょっとその報告をしていただきましょうか。 ○星野学習・スポーツ課長  千早の調理室でございますけれども、本年3月に、給湯器とガス器具が老朽化して、ちょっと不具合が出て使えなくなってしまったというような状況でございました。その後、どこまで改修するか。もうそもそもガス全体がもう老朽化している中で、抜本的に改修するとなると、数千万円規模の改修になるので、当時、そのときは、まだ西部複合施設のところも今やっと動き出してきた中で、その当時はまだ凍結というような状況でございましたので、やはり2,000万とか、それぐらいの改修はできないであろうというところで、ただ、利用者の方たちも再開していただきたいという強い要望がございましたので、どこまでお金をかけて、どこまでの設備を復旧できるのかというところをその間、地域文化創造館の職員も含めて、地域の団体の方々と協議を重ねてまいりました。8月から改修を開始して、10月末に完了をしているところでございます。  状況といたしましては、ガスの給湯器がこれまで5台あったところを、ガスの給湯器の能力の関係で、同時に今まで5台使えていたのが3台しか使えなくなってございます。また、ビルトインのガスこんろ、かなり大きなものが5台ございましたが、そちらも家庭用のものが現在1台というような状況でございます。こちらにつきましても、利用団体の方たちと最低限どこまで復旧すれば調理室として使えるのかというところを協議してきた結果でございまして、もちろん満足はしていただいてはいないかと思いますけれども、最低限は確保して、納得していただいたものとしてやらせていただいております。現在、長期間休業、部屋を閉めていた関係で、害虫駆除だとか掃除だとかをして、12月13日から試行で団体の希望を募って、12月中は無料で、お試しで使っていただく。31年の1月4日から本格的な一般利用の開始という予定になってございます。 ○辻薫委員  ようやく先が見えてきて、それまでいろんなところで代替施設を使っていっていたということで、料理教室は大変なんですよね。食材は持っていったり、調味料を持っていったり、いろいろ大変な中、行ったり来たりしてやっておりましたけども、ようやくまた使えるということで喜んでいただいているという状況です。今後も恐らく、そういうようなしばらく対応が個々に施設のふぐあいなんかにしていかなきゃいけないんじゃないかなと思いますけども、今、西部複合施設の話がまた出てきているということなので、ぜひともこの千早地域文化創造館に限らず、一番地域に密着してるというか、活動しやすいようですので、ぜひいろいろと取り組んでいただきたいと思います。  もう私ども、結論だけですので、第92号議案につきましては賛成させていただきます。 ○藤本きんじ委員長  それでは、御意見も出そろいましたので、採決を行います。  第92号議案について、原案を可決すべきものと決定することに御異議ございませんか。   「異議なし」 ○藤本きんじ委員長  異議なしと認めます。よって、第92号議案は、原案を可決すべきものと決定をいたしました。ありがとうございました。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  それでは、報告事項に入らせていただきます。  豊島区産業振興指針パブリックコメントの実施について、理事者から説明をいただきます。 ○山野邊生活産業課長  それでは、豊島区産業振興指針パブリックコメントの実施についての資料をお取り上げください。商工政策審議会の中で審議を重ねまして、このたび豊島区産業振興指針案が完成いたしましたので、これにつきましてパブリックコメントを実施するものでございます。  1、案の公表です。平成30年12月11日から1月7日まででございます。周知方法は、広報としまと区ホームページでございます。閲覧場所は、表記のとおりでございます。意見募集方法は、直接の持参、郵送、ファクス、Eメールで行います。  2、結果の公表についてでございます。公表日は31年3月21日でございます。周知方法は、公表と同様に広報としま、区ホームページで行います。閲覧場所も、公表と同様の表記の内容となってございます。また、指針案についての反映でございますが、パブリックコメント実施後に改めて商工政策審議会を開催いたしまして、寄せられた意見について指針案へどのように反映するかということについて御議論をいただく予定となってございます。  次のページをお開きください。豊島区産業振興指針の概要を添えてございます。左側の第1章でございます。3番目をごらんください。期間でございます。この計画は、平成26年度に10年間の指針として作成されたものでございます。今回は、この5年間の経過を踏まえて、新たな時代のニーズ等に対応するために見直して、これから5年間の後期の指針となるものでございますので、1の1の基本理念や位置づけにつきましては、26年当初のものを踏襲しているものでございます。  第2章、区の産業を取り巻く社会・経済状況でございます。こちら3番の女性活躍推進と働き方の変化でございますが、平成28年3月には豊島区まち・ひと・しごと総合戦略の計画が新たにでき上がったり、それから、28年4月には女性の活躍推進法が出されるということで、大きく状況が変わってございます。こういった内容を反映しているところでございます。  また、4の高度情報化・先端技術の進展につきましては、例えばスマートフォンにつきましては、平成22年度の段階で保有率が9.7%ぐらいが、現時点におきましては72%となっているということで、状況が大きく異なっているということの内容も入れるとともに、ビッグデータや人工知能、そういった先端技術、そういったものも今回の素案の中に入っているものでございます。  第3章、区の産業の現状と課題等でございます。こちらにつきましては、2番の区内産業の現状でございますが、今回、経済センサスの28年度版ができ上がりまして、前回の24年度と比べますと、豊島区内の事業所数は1万7,911から28年度は1万8,962というふうに1,051事業所がふえているというような状況になっているという内容が記載されてございます。  次に、右側の第4章でございます。こちらが審議会の中で時間をかけて御議論いただいた内容でございます。指針につきましては、指針1から指針6がございまして、こちらの大きな体系につきましては、平成26年の当初のものと基本的には大きく変えずに設定しているものでございます。右側の取り組みの方向性につきましては、さまざまな状況が変化してございますので、こちらの25の取り組みについては、今回、さまざまな議論の上で変更したものでございます。  指針1につきましては、産業振興に向けた都市基盤づくりということで、まちづくりという大きな視点に基づいて取り組み等を整理してございます。
     指針2の中小企業者の経営基盤の強化でございますが、例えば①の相談機能の充実の中では、ビジネスサポートセンターによるワンストップサービスに加えまして、さまざまな団体等のお力をかりながらプラットフォームとして区が役割を強化していくという内容が追加されてございます。  また、指針3の起業者支援の強化につきましては、産業の活性化には新たな事業者の新規参入が欠かせませんので、そういう意味では、③番でございます。起業チャレンジ支援の整備というような形で、民間企業と連携した起業チャレンジ施設の設置、あるいは4番としましては、平成27年度以降、サクラーヌbizということで、女性の起業支援を本区は強化してございますが、こういったものもきちんと指針の中に掲載していくというような修正を行っております。  指針4、商店街の活性化と地域コミュニティづくりにつきましては、③の部分でございます。情報技術を駆使した商店街づくりということで、インバウンド、あるいは消費税増税などを意識したシステム体制の強化、Wi-Fi、多言語化ホームページ作成、キャッシュレスの決算等の支援等を行っていって、さらなる商店街の活性化に導いていくというような施策を入れているところでございます。  指針5番、文化と観光による産業の振興でございます。こちらにつきましては、この後御報告させていただきます観光振興プランの中身とあわせる形で、観光資源の魅力の向上や回遊性の向上などについて、あわせた形で整理しているものでございます。  最後、一番下でございますが、指針の6の産業を支える人材の育成ということで、例えば②番目ですと、やはり先ほどまでの議論の中にも出ていたとおり、人手不足というようなこともございますので、こういった中で多様な労働力の活用が必要であるということで、女性や若者のほかに、アクティブシニアと呼ばれるような層の就労支援をきっちりとやっていく必要があるというような形で、時代や区民の産業ニーズを反映した内容にブラッシュアップした内容になってございます。  私からの報告は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。 ○藤本きんじ委員長  説明が終わりました。質疑を行います。よろしいですか。 ○小林ひろみ委員  まず、ちょっと大きな話で伺いますが、説明もありましたけど、この産業振興指針のところ、位置づけとしては、過去にあった豊島区産業振興計画を改定して、平成26年に産業振興の方向を定めたものと、新たな産業振興の方向を定めたものと。はっきりいって、指針とそれまでの計画との違いって、具体的にどういうことだったでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  26年度に計画から指針に変えたわけでございますが、一番大きな点は、計画の部分は何年後の数ということが、目標値というものを設定しておったというところでございますが、指針に変えたときから、そういった目標の設定値をなくしたというところが大きな違いでございます。 ○小林ひろみ委員  ですから、見たところ、今回、前期5年が終わって見直しをしたんだけれども、一つは、実績は幾つかこういうものをこういうふうにやってきましたよというのが、急いで見ましたけど、数字が例えば前期はこんな感じで補助していきましたとか、融資がこのぐらい5年間でやってきましたということはあったわけですが、あるいは特に新しい、さっきちょっと出たけど、サクラーヌはこれだけやっていますよとか、ちょっとそういうのは多少出ているんですけど、今後は具体的に、この指針ができて、一体何をどの程度までやろうとしているのかというのが、ちょっと見えないんですけど、どんなふうになるんでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  今の御指摘のとおり、これまでの実績については、実績の部分で載せさせていただいている部分があるのと、それから、審議会の中では、これまでの取り組みに関しまして、計画どおり進捗しているか、ある点では、さらに進んでいるのか、なかなか進んでいないのかというような評価はしてございます。例えば起業家サポートであったりとか、経営ノウハウの獲得サポートにつきましては、これまでの計画以上に進展していると。逆に進展していない部分が、例えば空き店舗の活用促進であったりとか、商店街組織の強化というようなものにつきましては、さらなる強化が必要というふうに総括をしているところでございます。  今後でございますが、現在、未来戦略プランの中には、毎年毎年見直しながら、今後3年間から5年間の目標等を設置してございまして、それから、事務事業評価というような評価も区全体として導入してございまして、そういった中で、それぞれの関連事業につきまして、今後どういった方向で、どのくらいの目標で取り組んでいくかということは記載してございますので、時代のニーズに合わせながら、目標を柔軟に設定しながら、今後も取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 ○小林ひろみ委員  そういうことで、前回も、いや、目標とか数値、計画というのじゃなくなっちゃったりというところでいえば、目標でどのくらいやろうとか、そういうことがなくなっちゃったら意味ないじゃないかということで、私たちは指針にするということ自体には反対をしたんですけれども、今、答弁の中には、実際には進んでいる事業、進んでいない事業ということがありましたが、私たちが、ちょっとその前に、数字が、先ほど豊島区では中小業者数はふえていると、こういう話がありましたが、具体的に一般論としては、廃業しているところもあるだろうし、どういうところがふえているとか、そういうところの認識とかというのは一体どういうふうになっているんでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  事業者数、先ほど豊島区のところを申し上げさせていただきまして、全体で1,051ぐらいふえているというところでございます。増要因を見ますと、本区の場合は、一番ふえているのは医療、福祉関係の事業者が24年度から28年に比べまして1,109事業者ふえている。2つ目、2番目に大きいのが、宿泊業、飲食サービス業が4年前に比べまして、申しわけございません、医療、福祉が295事業者ふえている。宿泊者、飲食サービス業が188ふえている。それから、3番目に大きいのが、学術研究、専門技術サービス業が146事業をふえているというような状況になってございます。23区全体で見ますと、増加している区というのは限定的でございまして、どちらかといえば、減っている区が多いという状況になってございます。減っている理由としましては、製造業や建築業が減る傾向にあるということでございますので、もともと製造や建設業が多い自治体につきましては、減の幅が大きいというような状況になってございます。 ○小林ひろみ委員  私たちが身近に感じているというのは、やはりはっきり言えば、建設でいえば、身近なところで大工さんとか、そういうのは、もう物すごく減っていて、あと、結構建て売りなんかもあるけど、ほとんどもう大手のところの何かぱたぱたっとつくるようなのばっかりで、実際上、建設は本当に減っているなというふうに感じますし、あとは、商店街も本当に八百屋さんとか魚屋さんとか肉屋さんとか減ってきているのと、さらに銭湯が減ったというのは、もうこれは衝撃で、相当減ってきておりまして、やはりそういうところ、本当に身近な、プラス、先ほど飲食店とかはふえているというんですが、身近なスーパーというか、小さなスーパーは結構なくなって、池袋本町もなくなっちゃったし、この間。電車、渡って向こう側に行かないとという、そういう状況があって、そういう意味では、本当に商店街がなくなり、住宅地の中にちょっとした買い物をするというのもない。コンビニも大体駅前とかばっかりが多くて、かなり昔あった、駅からちょっと離れた、離れたとは言わないかもしれないけど、そこのところは壊滅状態だと思うんですけど、そこへの対応というのは、先ほど聞いていると、商店街の活性化のところは具体的なことがあんまりちょっとなかったような気もするんですが、具体的にはどういうふうにやっていくんでしょうか。さっきちょっと見たら、空き店舗の活用は本当に全然実績がないという状況で、これではちょっと全然、対策を何か考えなければならないんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○山野邊生活産業課長  審議会の中でも、やはり商店街振興については多く意見が出されたところでございます。一番大きかった意見としましては、区内の商店街90あるわけでございますが、やはり一律に扱うことは難しいだろうということの議論が多かったです。例えば本区ですと、池袋、大塚、巣鴨など元気のあるような商店街と、そうではなくて、今、御指摘あったようないわゆる住宅地の中にある商店街、それが同じ支援策でいいのかという議論が多かったです。そのために、今回、取り組みの方向性の4の2ということで、特性を三つに分けさせていただいて、それぞれ対応方法が違うんじゃないかということでございます。  御紹介させていただきますと、まず、池袋副都心とその周辺のエリアについては、まちづくりと連動した商業機能の集積によるにぎわいづくりということで、高質なオフィスやインキュベーション施設などの整備をしていく必要がある。それから、2つ目のエリアとしましては、文化や歴史資源の多いエリアにつきましては、国内外の観光客を呼ぶことによるにぎわいづくりということで、Wi-Fi設置や多言語マップ、ホームページメニューの作成等、それから、その他のエリアにつきましては、まず、やはり地域の生活や交流を支えることによるにぎわいが必要であるということで、イベントの補助をすることにより、そのまちや町会等、そういったところと密接に関係することによって、地域を支えるコミュニティをつくっていく。あるいは、街路灯整備、今お話のあった空き店舗対策、そういったところが必要であるというような方向性が出てございます。具体的に空き店舗などは非常に難しい問題であるという認識のもとでございますが、今回、例えばシェアキッチンを区と民間が協力して設置するわけでございますが、そういったところも、なかなか活性化につながっていない商店街の空き店舗を活用するなど、いうことで、一つ一つこつこつとやってまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○小林ひろみ委員  あと、さっき、平成28年の事業所センサスがようやく出たという話が一番最初に、センサス、報告が出たと。今度、資料としていただいておきたいんで、それが一つと、そもそも今、現実問題、大きな店舗やチェーン店は結構繁栄していますけれども、実際上、本当に小さな商売って成り立たないような状況にもうなっています。かつ、今度、消費税10%にといったら、もうそれだけでやめようかという商店も私も耳にしておりまして、まずは消費税を上げるのをやめなければいけないなと、いろいろ対策だとかをしていますけど、そのためにまた投資をするだけの資力もないしというような商店が多いというふうに思っております。とりあえず、これは議決ではありませんから、なんですが、余り具体的ではないなというふうに指摘だけはさせていただいて、私のほうは終わりにいたします。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。よろしいですか。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  続きまして、豊島区観光振興プランパブリックコメントの実施について、理事者から御説明がございます。 ○藤田文化観光課長  それでは、私のほうからは、豊島区の観光振興プランでございます。今、生活産業課、産業振興プランの御説明がございましたが、まさに文化と基軸として産業と観光が連携してにぎわいをつくっていきたいというふうに思っております。  お手元資料をよろしくお願いいたします。観光振興プランパブリックコメントの実施については、産業振興プランと同様でございます。1、案の公表について、実施期間、平成30年12月11日から31年の1月7日。周知方法もこちらに記載のとおり、広報としま、区ホームページで、12月11日でございます。それから閲覧場所、文化観光課、行政情報コーナー、区民事務所、図書館、区民ひろば等でございます。それから、意見の募集方法も、こちらに記載のとおりでございます。  2番の結果の公表につきましても、公表日は31年、来年の3月21日。周知方法も、こちらに記載のとおりでございます。閲覧場所も記載のとおり、指針案への反映ということで、パブリックコメント実施後、こちらまた振興の策定委員会がございますんで、こちらにおいて寄せられた意見のプランの反映を検討してまいるというものでございます。  それでは、振興プランの概要版で御説明をいたします。まず、策定の趣旨でございますが、こちらも前回が平成26年から30年、2014年から2018年の5年間というものでございまして、今回、改定でございます。2019年から2023年度の5年間、今後の観光の取り組むべき方向性、また、観光のあり方を示すと。この間、やはりオリンピック・パラリンピックも決まったり、また、東アジアも決まったり、それから、アート・カルチャー都市構想というものも決まりましたり、さまざまこの社会情勢、また、区の取り組む環境というものも変わってまいりました。  そういったものを踏まえて、観光振興プラン、目標でございます。多彩な文化と多様な人々の交流でにぎわう国際文化都市としま、世界に誇れるとしま観光ブランドの確立というものでございます。それに伴いまして、基本方針、基本方針三つ、1番が、人と文化の交流によるとしまの魅力の創造、2番目が、訪れたくなるとしまの国内外への発信、3番が、多様な来街者のためのとしまの環境整備。この基本方針に基づきまして、達成するべく戦略、また施策、施策の方向性を、中段のところに記してございます。  1番、観光資源魅力向上・創出戦略。この1の方針にのっとって、こういった戦略をあらわしまして、その下にひもづく施策、施策の方向性をあらわしてございます。Ⅰ-1、多彩な文化にあふれるとしまの魅力の磨き上げ、以下五つの施策を考えてございます。これ一つ一つは申し上げませんけれども、Ⅰ-1の①としまオンリーワンブランドの磨き上げ、ソメイヨシノ、また、漫画、アニメといった、これまでも取り組んでまいりましたけれども、さらに磨き上げをかけていきたいというふうに思っております。  それから、Ⅰ-2の①人を引きつける空間の創出。これもまさに、これからHareza池袋、それから四つの公園など、これからでき上がってまいりますので、そういった新規の施設での空間、人を引きつける空間の創出を図って人を呼び込んでいきたいというふうに思っております。②体験型観光(モノからコトへ)。これも観光の中ではよく言われているところでございますが、伝統工芸教室だとか、そういったものもこれに外国の方は非常に興味や関心ありますけれども、それらに加えて、やはり豊島らしさが味わえるような、そういった体験型の観光、例えばソメイヨシノの発祥でありますので、接ぎ木体験を行うだとか、そういったことをちょっと考えていきたいというふうに思っております。  それからⅠ-3。Ⅰ-3は、これ施策の方向性としては五つ述べてございますが、この中では、やはり豊島のショッピングタウンとしてのイメージ強化だとか、あと、②の国際色豊かな食資源の観光活用、これ豊島区内にもう100カ国以上の方がお住まいになっています。お一人という外国籍の方もいらっしゃいますけれども、そういったもう外国人区民の方の3万人の中には、本当100カ国以上に及ぶような国々の方がいらっしゃっておりまして、また、中華、韓国料理だけじゃなく、いろいろな、インド、それから、ケニアだとかガーナだとかトルコ料理だとか、いろいろありますので、そういったものもうまく観光資源として活用していきたいというふうに思っております。  それから、Ⅰ-4、新たな観光資源の開拓。①では、もうアフター・ザ・シアターの推進ということで、大塚で観光庁のモデル事業という形で実証実験が12月の下旬より始まりますけれども、そういった実証実験の結果を踏まえながら、やはり大塚だけではなく、ほかの地域にも拡大できるようなところで進めていきたいと思っております。それから、②で、VR、ARと、これ仮想現実、拡張現実なんていう言葉でありますけれども、これもやはり最新の技術を活用して、例えばサンシャインシティでは、展望台でスカイサーカスというVRのエンターテインメントの遊ぶ施設がございます。こういった民間との連携によって、売り込んでいきたいというふうに思っております。  それから、Ⅰ-5、交流都市との連携による魅力増進では、②で、きょう、姉妹都市、秩父市の夜祭等がございますが、友好交流都市との競争推進ということで、豊島区、59の自治体と交流を、何らかの形で交流しております。豊島区だけがにぎわって盛り上がるんじゃなくて、そういったほかの自治体とも連携しながらお互いが相乗効果で、観光を奪い合うんじゃなくて、お互いが相乗効果を出していけるような取り組みを進めていきたいというふうに思っております。  それから、Ⅱ、情報発信・誘客戦略。Ⅱ-1では、国際文化都市としまのイメージ醸成ということで、やはりこれは②国際アート・カルチャー都市のシンボル、Hareza池袋の発信を通しながら、国際文化都市というイメージをしっかり醸成していきたいというふうに思っております。  それから、Ⅱ-2では、③大学等の教育関係との情報連携というところで、いわゆる区内7大学、さらには東京国際大学が新たに開設をされますし、また、区内には専修学校が40校近くございます。このうちの約25%が留学生ということでございますので、そういった外国の留学生の例えばSNSだとか、そういうことで豊島区を観光PRしてもらうだとか、そういったこともちょっと考えていきたいというふうに思っております。  それから、Ⅱの情報発信・誘客戦略につきましては、今のようなお話ですが、Ⅲの受入基盤・観光推進体制強化戦略でございます。Ⅲ-1、多様な来街者を受け入れるための環境整備。これは先ほどの産業振興指針でもございましたけれども、やはり①ではキャッシュレス対応施設の拡充ということで、商店街、さらには観光課のほうでは例えば大型の施設、百貨店だとかホテルだとかでインバウンド推進協力会というものをつくって、連携した会議をしておりますけど、そういったところでの情報提供、さらには、こういったキャッシュレスに対応した取り組みについてを、やはり区が国等からのいただいた情報をしっかりつなげていきたいというふうに思っております。それから、③観光案内所機能の整備。これも観光協会の案内所もありますけれども、さらには、今度は新としま区民センター、また、西口公園にはインフォメーションカフェもできます。それから、ほかの民間の観光案内所とも連携をしながら、強化を図っていきたいというふうに思っております。  それから、Ⅲ-2、ユニバーサル・ツーリズムの推進ということで、この①バリアフリー旅行の情報提供体制の構築ということでございます。高齢者、障害者だけでなくて、誰もが、子育て中の例えば妊婦さんだったりとか、誰もが楽しめる旅行環境の体制を図っていきたいというふうに思っております。  それから、Ⅲ-3、安全・安心まちづくりの展開。そうはいっても、安全・安心な上の旅行ということですので、安全・安心、①から③までありますが、安全・安心な上での観光ということで、これは消防、警察、また既存の会議体がありますが、そちらと連携をしながら進めていきたいと思っております。それから、③観光公害への取り組み。これが昨今いろいろと話題になっておりますけれども、外国人のお客さんがふえることによっての弊害、こういったものに対しても、やはりお住まいになっている住民の方々が安心・安全でなければよくない。そういったものに対してもしっかり関係部署と、観光だけではないんですけれども、連携しながら取り組んでいきたいというふうに思っております。  あとは、最後、Ⅲ-7ということで、豊島区観光振興推進委員会による進捗管理ということでございます。これまでも豊島区観光推進委員会という委員会を設けまして、活動しておりましたが、さらにやはりこれからはプランできて終わりではなく、プランの進捗についてもしっかりと確認をいただき、また、御提案、御助言いただいて、それを次年度に実行できるような形で進めていきたいと思っています。  リーディングプロジェクトということで、このこれら全てを行ってはいくんですけれども、さらにこの先立って実施する、この今後の観光振興に弾みをつけるという意味で、1から10まで、安全・安心で快適に過ごせるまちの推進、また、東アジア文化都市、それから漫画、アニメ、Hareza池袋、四つの公園、電気バスと、こういった形でこれから進めていきたいというふうに思っております。  早口になってしまいましたが、以上でございます。 ○藤本きんじ委員長  説明が終わりました。質疑を行います。 ○村上典子委員  こちらも一般質問でも触れたんですけど、産業振興指針と観光振興プラン、文化商工部の中のそれぞれが出てきて、その関連性とか問題の共有性とか、その辺をもう一度確認させていただけますか。 ○藤田文化観光課長  私のほうから、観光振興プランにおきましては、今も言葉としてはキャッシュレスの対応だとか、お話をさせていただきましたが、先ほどの指針でいえば、5章のところと連携をしながらやっていくと。例えば今のお話でいうと、この3の受け入れ基盤のところでいいますと、3の1、多様な来街者を受け入れるための環境整備といったところで進めていくことで、これは外国人だけじゃなくて、日本のお客様も含めて、これに対応できるような形で進めていきたいというふうに思っております。 ○村上典子委員  細かいところはそういうふうに連携がとれていると思うんですけれども、豊島区の文化施策として統一性がとれているというところで出てきているものだというふうに判断してよろしいでしょうか。 ○齋藤文化商工部長  先だっての一般質問の答弁でもお話しさせていただいたとおり、お尋ねに対しては、そのとおりやらせていただいております。生活産業課のこの産業指針もそうですし、今の観光振興プラン、さらに文化政策の計画も私ども持っております。その3本のまとまりといいましょうか、それを三位一体みたいな形でうまく回していくのが豊島区としての文化商工の政策だと思っておりますので、それは連動を持ってやっていきたいと思っております。 ○村上典子委員  東アジア文化都市が目前に控えて、いろいろお忙しいと思いますけれども、長期的な視野を持って政策を進めていただきたいというふうに強く思います。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。よろしいですか。 ○小林ひろみ委員  先ほどの産業振興指針の中の観光のところについて、これがはっきりいうと、具体化されているので、相当ボリュームというか、重点ありますね、もうここに。だから、逆に言うと、地域の商店街のほうが寂しくなっちゃっていんじゃないのというふうに、私はそういうふうにしか見えないんですけど、だって、こっちはもうリーディングプロジェクトは、結構、具体的にいろいろあって、もう力の入れ方が随分違うんじゃないかなと私はちょっと感じます。  それで、さっき、そういう観点で言うと、産業振興指針とこの観光振興プラン、さっき、指針のほうは、結果的にいえば、今後もやったら、成果指標みたいなのとはあそこでやりますよと、指針じゃなくて、計画じゃなくて、未来戦略推進プラン、そこの中でやっていきますよというんですけど、この観光振興プランのほうは、基本的には方向性とか出ていますけど、あるいはリーディングプロジェクトが出ていますけど、これは具体的にどういう形で進めるんでしょうか。 ○藤田文化観光課長  今、こちらに施策、施策の方向性ということで、ある程度出していますけど、実際にやるのは、これはもう、文化観光課でやる部分もあれば、生活産業課でやる部分もある。また、全庁的に整備していく部分もありますので、そこは今、実は来年度に向けてということで、今回、こういう委員会でお諮りしているような、同時に各課にも、これまでもワーキンググループにもメンバーで入っているんですけれども、次年度以降の事業、具体的な事業について、やってくださいといいますか、調査をしてございます。そして、当然今までやっていたものについてのそのまま、少し工夫を、改善をしながら実行するだとか、そういう形で、これはもう全庁で関係する部署では、それぞれ取り組んでいくというものでございます。 ○小林ひろみ委員  そういうことじゃなくて、ちょっと例えばリーディングプロジェクト10個あるけど、これは先立ってというふうになるんだけど、ということは、もうこれはもうやりますよと。何に先立ってやるのかとか、そういうところの位置づけとかが全然わかりにくいじゃないですか。これ自体の計画期間とかもどこかに多分あると思うんですけど、2019年から改定してやるんだけども、この5年間の中でどこまでやるかとかということについての説明というのかな、そこはどうでしょうか。 ○藤田文化観光課長  ちょっとわかりづらくて申しわけございません。ここにある施策の方向性まで入れると、47の施策の方向性があるんです。それに実際先立ってと、さっきもちょっと私言いましたが、実際はもうこれ、先にリーディングプロジェクトだけやって、ほかは後になるのかということではなくて、ほかも同時に並行してやっていきます。しかしながら、例えば来年始まる東アジア、さらには2020年の東京オリパラ等がございますんで、これらについてはもう待ったなしでもうやっていくと。そういう意味での先立ってというような、リーディングと、もうそういう意味での言葉でありまして、実際にはもうこの47の施策については実行していくというものでございます。 ○小林ひろみ委員  先ほど結論から先に言っちゃったんで、あれなんですけど、かなり具体的にもうやることは決まっていますよと、こっちのほうはね。そういうふうに思います。  以上です。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  3時をちょっと過ぎたところなんですが、きょうは4時でちょっと時間が決まっていますんで、申しわけございませんけど、休憩なしでこのまま、理事者の皆さんもお手洗い等ありましたら、中座していただいて結構でございますんで、このまま進めさせていただきます。  (仮称)マンガの聖地としまミュージアム整備について、質疑のため、三沢財政課長、田中財産運用課長、近藤施設整備課長、石井公園緑地課長が出席しております。  理事者から御説明をいただきます。 ○小椋マンガ・アニメ活用担当課長  それでは、報告の資料、(仮称)マンガの聖地としまミュージアム整備についてのほうをお取り出しいただければと存じます。こちら、(仮称)マンガの聖地としまミュージアムの整備につきましては、毎定例会ごとにその進捗について御説明、御報告のほうさせていただいているところでございます。前回、第2回定例会の際にも、整備についてということで御説明をいたしまして、第3回定例会の際には、寄附金の状況の御報告をさせていただいております。その後の進捗等について御報告をさせていただきます。  まず、1番のミュージアム整備概要についてでございます。1番の整備場所、2番の建物規模につきましては、これまでと同様で変更はございません。  3番目の南長崎花咲公園整備計画についてでございます。資料の1、4ページ目のほうをごらんいただければと存じます。こちらのほうでございますが、これまで第2回定例会の際には、現況、コインパーキングがある部分、現在の資料のほうでは大型バス2台ですとか、障害者用駐車場が入っているこちらのほうのスペースにつきまして、整備検討中から、より具体化してきたということで、その表記を外したものとなっております。また、こちらの今回活用することになりましたこの大型バス等がある部分、ミュージアムの入り口となる部分から実際の再現施設がある部分につきまして、寄附銘板というふうな形で、点線で結んだ部分がございます。こちらのほうの部分に、現在、寄附を募集しておりますけれども、御寄附をいただいた皆様の銘板等を複数箇所設置していきたい。そういったことで現在検討を進めているといった内容となっております。  続きまして、(4)番の建築の設計の概要でございます。資料2、5ページから7ページのほうをごらんいただければと存じます。資料2の5ページの1階、2階の部分につきましても、これまでと大きな変更はございません。6ページ目、7ページ目のほうに、今回、建築の工事の議案のほうを総務委員会のほうで、今後御審査いただくというような予定となっておりますが、そちらのほうで御審査いただくための資料を参考ということで今回示させていただいております。  続きまして、(5)番の展示設計の概要について御説明をさせていただきます。8ページから9ページとなっております。こちらが、これまでは平面図のような形でお示しをしていたところでございましたが、より具体的にイメージが、どういった施設なのかということがわかるような形でお示しをさせていただいている資料となっております。8ページ目が1階で、9ページ目のほうに2階の図のほうを、図面のほうをつけさせていただいております。まず、1階の玄関と階段部分につきましては、これまでも御説明をさせていただいておりましたとおり、トキワ荘の玄関と階段につきまして、忠実に再現をしていくというような考えで検討を進めております。また、回遊情報コーナー、企画展示室というようなものを1階の部分に設置をしてまいります。回遊情報コーナーのほうには書棚を設置して、トキワ荘に関する漫画を配架したりですとか、また、デジタルサイネージ等を用いまして、トキワ荘の思い出ですとか、あと、区の情報等を発信する。また、南長崎マンガランドの情報をグラフィック等を用いた形で紹介をしていく。そういったようなものを検討しております。また、企画展示室のほうにつきましては、壁面のほうにケース、こちらのほうで⑦番でお示しをしておりますが、壁面のケースのほうに展示をしたりですとか、また、展示ケースのほうも用意をいたしまして、さまざまな企画展のほうを年に2回から3回開催をできればというふうに考えております。  続きまして、9ページ目のほうをごらんいただければと思います。2階の部分でございます。常設の展示室のほうを2部屋、用意するようなこととなっております。こちらは、漫画家の先生がお住まいでなかったというようなお部屋となっておりますので、トキワ荘がどういったところだったのかですとか、当時の椎名町の状況について、こちらのほうにもありますように、模型等も置いて、お越しいただいた皆様にお示しをしていきたいというふうに考えております。また、各漫画家の先生がお住まいであったお部屋につきましては、当時の様子で、内装につきましては四畳半の和室のほうで整備をするというようなこととなっております。さらに、こちらの18号室、19号室、20号室につきましては、お住まいであった漫画家の先生の御協力がいただけるということで、家具ですとか調度品、そういったものも当時お住まいであったときの様子が再現できるような形で準備をするということで取り組んでおります。また、左側のほうにお示しをしております便所と共同炊事場、こちらにつきましては、当時の様子を最近の若い方等、御存じない方もいらっしゃるかと思いますので、ぜひ、そういった昭和の時代の部分を見て、感じていただくというようなことで再現をするというような予定となっております。こちら実際にはお使いいただけないものになっておりまして、ごらんいただくというような、展示ということとなっております。また、右側のほうですね、エレベーターというふうに書いてございます。やはりこちらのほうの施設、さまざまな方、御高齢の方ですとかお体の不自由な方等にもお越し、障害を持った方にもお越しいただけるようにということで、エレベーターのほうも設置するというようなことで整備のほう進める予定となっております。  続きまして、2番目の南長崎花咲公園に隣接したオープンスペースの確保について御説明をさせていただきます。先ほど申し上げました南長崎花咲公園の、現在、コインパーキングがあるこちらのほうの民有地につきまして、お借りをしている所有者の方からお借りをして、来館者用の駐車場及び広場、通路等として整備、活用とするというものでございます。また、要望に応じまして、地域の皆様に開放をしていきたいというふうに考えております。こちらにつきましては、現在、補正予算案のほうを上程しておりまして、今後、審査をしていただくというような予定となっております。  (2)の賃借期間でございますが、平成31年の4月1日から平成36年の3月31日まで5年契約ということで、協議をもって更新をしていきたいというふうに考えております。  恐れ入ります。2ページ目のほうをごらんいただければと存じます。こちらの賃借料でございますが、月額で75万円となっております。5年間の総額で4,941万円となっております。こちら消費税の改定が来年度の途中から見込まれているということで、31年度が981万円、32年度以降が990万円といったものとなっております。この5年間分の賃借料につきましてということで、今回、補正予算案のほうを上程させていただいております。  今後の主なスケジュールでございます。10月に土地所有者の方と土地賃貸借に係る覚書の締結のほうが済んでおります。今定例会のほうで御審議をいただきまして、議決のほうを頂戴できましたら、年内にも土地賃貸借契約のほうを締結していきたいと考えております。その後、来年の4月1日から賃借を開始するというような予定で考えております。  続きまして、3番目、こちらのミュージアムの整備に係る整備費用について御説明のほうさせていただきます。本年6月に展示、建築のほうの設計が完了いたしまして、その後、さらに内容の精査のほうを行ってまいりました。第2回定例会の報告の際にも、工事の入札に向けて精査中というようなことで御報告のほうさせていただいております。その際に御報告をさせていただきましたこのミュージアム整備経費、28年から31年度までの事業費の合計が9億3,987万7,000円という数字でお示しをさせていただいたところでございました。今回、建築工事、また展示制作、そういったことで見直しのほうを進めてまいりまして、建築工事の部分で本体工事費が約7,700万円の減というふうなこととなっております。また、展示の制作につきましても、約1億300万円の減というようなことで見込んだものとなっております。一方で、増となっている要素もございまして、7,500万円が展示補強工事、外構工事等、また当初建築工事のほうに見込んでおりました収蔵庫稼働棚等が今回、初度調弁費のほうに移したというようなこともございまして、そういった部分での2,400万円の増というようなものもございます。また、公園内再配置等のほうに記載してございますが、公園トイレの改築経費というようなことも、現時点での見込みでということで3,000万円の増というようなこととなっております。また、先ほど申し上げました新設のオープンスペース、現在のコインパーキングの部分の賃借料を新たに見込んだということがございます。また、そちらの部分の整備経費につきましては、これまで見込んでおりませんでしたので、現在、見積もり中となっております。また、今後、この部分については増というようなこともあろうかと思います。また、現在、平成31年度の当初予算案の編成の作業を進めておりますので、今後、今回お示ししている部分からの変動というようなものもあるかとは存じますが、現時点でということで申し上げますと、整備経費、事業費合計を9億185万7,000円というようなことで見込んでおりまして、前回のときにお示ししたところからは約3,800万円の減というような状況となっております。  続きまして、4番目のトキワ荘関連施設整備寄附金について御説明をさせていただきます。平成29年度に整備基金のほうを設置いたしまして、本年の2月17日から寄附の募集を行っております。11月18日現在で544件、1億8,486万331円の寄附が集まっているという状況となっております。  なお、30年度の当初予算のほうでは、トキワ荘の整備基金積立金のほうを5,000万円という金額のほうで予算をとっておりましたが、不足をしておりますので、増分を積み立てるため、今回、補正予算のほうで追加予算額1億3,500万円を計上しているという状況となっております。  寄附の内訳につきましては、こちらの表でお示しをしているとおりとなっております。やはり、引き続き区外のほうからも多くの方の御寄附をいただいているというような状況となっております。  続きまして、整備のスケジュールについて御説明をさせていただきます。30年の10月に地域説明会のほうを開催いたしました。全体スケジュール等の御説明のほうをさせていただきまして、当日は20名を超える皆様に、地域の皆様にお集まりをいただいております。  今後、ちょうど11月には、今回、工事契約の議案ということで上程をさせていただいていまして、また、それとあわせて事前工事ということで、樹木の移植、撤去、また地盤調査等を行う予定となっております。また展示品の制作ということについても着手をしております。  また、工事につきまして、1月から建築工事、本体工事のほうの開始を予定しておりますので、その前の12月に工事の説明会のほうを行いたいと考えております。工事のほう、また備品、展示の制作等を進めまして、31年の12月には竣工し、32年の3月にミュージアムのオープンというような予定で考えております。  私からの御説明、報告は以上になります。どうぞよろしくお願いいたします。 ○藤本きんじ委員長  説明が終わりました。質疑を行います。 ○小林ひろみ委員  寄附の、建設は委員会があるので、寄附のところを伺いますが、内訳、区内と区外と、こうありますけど、インターネットのことを、何だっけ、インターネットでの募集もしたということもありますが、その効果じゃないけど、その辺はどのくらいなっているんでしょうか。 ○小椋マンガ・アニメ活用担当課長  9月28日からインターネットの寄附金のほうを開始しております。「さとふる」ですね、ふるさと納税サイトの「さとふる」のほうを活用してインターネットのほうの寄附金のほうを進めておりまして、ちょうど、こちらの11月18日現在ということで申し上げますと、「さとふる」のほうからでは25件、209万円というようなことで、こちらの「さとふる」を通じた形での寄附が集まっている状況となっております。 ○小林ひろみ委員  そうしますと、結構全体が544件ですよね、これ。どうやって読めばいいのかというのはちょっとわかりにくいんですけど、多分そう見ていいのかな、これ。 ○小椋マンガ・アニメ活用担当課長  申しわけありません。こちらの内訳表の上の段が、済みません、記載が漏れておりまして大変申しわけございません。個人で、2行目が法人で、3行目が合計というような形となっております。その中で合計が、個人、法人、区内、区外全て合わせた合計が544件となっておりまして、その個人の中で「さとふる」のほうが合計で25件となっております。全て、区内からも「さとふる」を用いてという方が4名おりまして、区外からが21名の方の「さとふる」を通じた御寄附という状況となっております。 ○小林ひろみ委員  手数料が高いからね。あんまりこれでやらないで、ちゃんと払込票でやってもらったほうがいいなというふうに思いますが、その程度のあれでよかったです。あんまりいっぱい来ても、せっかくいっぱい入っても、手数料がとられちゃうんじゃと思っていましたんで。  以上です。 ○藤本きんじ委員長  ほかにございますでしょうか。よろしいですか。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  それでは、次に行かせていただきます。バングラデシュ人民共和国を相手国とした「ホストタウン」の登録について、理事者から説明をいただきます。 ○星野東京オリンピック・パラリンピック連携担当課長  それでは、バングラデシュ人民共和国を相手国とした「ホストタウン」登録についての資料をお取り出しください。1番目、ホストタウン第十次登録でございます。改めまして、ホストタウンとは、東京2020大会参加国と地方公共団体の人的、経済的、文化的な相互交流による地域活性化を目指す制度でございまして、豊島区はこのたび、第十次登録ということになりました。  2番、これまでの経緯でございます。7月2日の子ども文教委員会におきまして、今後、バングラデシュと相手国としてホストタウンの申請を進めていく旨の御報告をさせていただきました。そのときのスケジュールでは、年内に申請、来年の1月または2月に登録というものでございましたけれども、少し早まりまして、9月に申請、10月末での内定をいただき、先月15日にホストタウン首長会議に区長が出席をいたしました。  続きまして、3番目、交流計画の予定でございます。今後はバングラデシュと具体的に詰めていくということになりますが、2019年までに実施するもので、国際交流イベント、バングラデシュ大使館の方による区民向けの講座、在日のバングラデシュ人向けの日本文化体験会、児童の交流会等を計画してございます。また、2020年には、毎年春に開催されているバングラデシュの新年をお祝いするボイシャキ祭りなどに区民も参加して、ホストタウンとして東京オリンピック・パラリンピックに向けて広く区民の皆様に周知をして、大会の機運醸成を図ってまいります。また、2020年大会に来日された選手と小・中学生との交流会、歓迎会等も計画をしております。こうしたホストタウン事業を通じまして、2020大会終了後も継続的に交流をして、両国の友好関係をより深めていけるレガシーとして引き継いでいけるものとしてまいります。  また、最後に、資料にはございませんけれども、先月27日にカリブ海西インド諸島にございますセントルシアという国のオリンピック委員会の会長が来庁されました。そこで区長に表敬訪問をいただき、その席で、ぜひセントルシアのホストタウンになっていただけないかというようなお話をいただきました。ホストタウン事業は国の内閣官房が所管しておりますけれども、現在、まだホストタウンが決まっていない国と自治体のマッチングを行っておりまして、その一環でこのたびの表敬訪問となりました。在日のセントルシア人は6人、日本に6人しかおりません。そのうち都内に2人、その中の1人が豊島区にお住まいだという御縁もございます。この件につきましては、今後、ホストタウンを受けるのかどうかというところも含めて、検討をしてまいりたいと考えてございます。  私からの報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○藤本きんじ委員長  説明が終わりました。質疑を行います。 ○村上典子委員  1件。セントルシアの在日の人数の内訳を教えていただいたので、バングラデシュの同じような内訳を教えていただければと思います。 ○星野東京オリンピック・パラリンピック連携担当課長  全国で約1万2,000人ほどいらっしゃいまして、そのうち区部に全国の33%の約4,000人ほどお住まいで、豊島区には273人、近隣で北区に特に多くございまして、1,191人、板橋で約200人、平成30年1月1日現在ではこのような状況でございます。 ○藤本きんじ委員長  ほか。 ○小林ひろみ委員  これからこのセントルシアについてはということで、バングラデシュのほうはショヒド・ミナールのことがあったり、このボイシャキ祭りがあったりして、つき合いがあるんですけれども、たまたま1人、豊島区にお住まいだったのでということで、豊島区に来たという、こういう感じなんですか。 ○星野東京オリンピック・パラリンピック連携担当課長  委員おっしゃるとおりでございます。 ○小林ひろみ委員  ホストタウンにもしなったとすると、二つやるんだけど、そういうこともできるんですか。 ○星野東京オリンピック・パラリンピック連携担当課長  一つという制限はございませんで、もう二つ、既に登録されている自治体もございます。 ○藤本きんじ委員長  よろしいですか。
     ほかよろしいですか。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  それでは、次に参ります。中高生センタージャンプの若者相談・支援について、理事者から御説明をいただきます。 ○副島子ども若者課長  それでは、資料をお取り出しください。中高生センタージャンプの若者相談・支援についての御報告でございます。  1つ目でございます。中高生センタージャンプの概要としまして、1番、設置根拠でございます。中高生センタージャンプは、豊島区立中高生センター条例に基づいて設置されております。  2つ目、施設の種類でございますが、児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設、児童館でございます。  3番目、利用対象者としましては、18歳未満が主な対象者でございますが、ジャンプ長崎におきましては、建設時の地域との相談等にありまして、一部小学校4年生以上のお子さん、それから幼児が利用してございます。  4番、施設数でございますが、2カ所、ジャンプ東池袋と長崎でございます。  利用者数の推移でございますが、右の表にございますように、平成29年度は3万1,352名ということで、平成26年を一番多かったときから比べますと、若干減った後にふえてきているという状況でございます。1日平均にしますと、約52名の利用ということになります。  2番でございます。こういうジャンプにおきまして、若者相談と支援を始めたということでございます。これは、現在、ジャンプ東池袋のみで試行をしている状況でございます。若者相談の開始ということでございますが、ジャンプはこれまでも利用している中高生が気軽に相談できる場所として、さまざまな相談を受けてまいりました。子ども若者総合相談事業、アシスとしまが開設しまして、本年7月に開設したことに伴いまして、ジャンプ東池袋においても18歳以上の若者からの相談を受けることといたしました。広報はしておりませんが、引き続き利用者がいるということを鑑みまして、18歳以上を受けているということでございます。みずからが相談窓口に訪ねてくることが少ない若者が身近な施設の職員に悩みを語ることで、既に8人の若者が支援につながっております。相談内容によっては、アシスとしまと連携して支援を行っておりますが、多くの場合は、ジャンプ職員の支援によって課題の解決を図っているところでございます。  (2)番で、相談支援の例として記載してございます。1つ目は、19歳の若者で、母子家庭、大学進学を希望していましたが、そういったところでジャンプに相談をしていたと。そして、無料学習支援につないで学習の支援を行っておりましたが、受検に失敗をしてしまったということでございます。結局、働きながら無料学習支援を受けて、次年度、もう一度、再チャレンジをするということで、現在、支援を、モチベーションの維持ということで支援をしております。本人は、やはり無料学習支援の中では、なかなか難しいということもありますので、さまざまな知り合いを紹介してもらうなどして、今、勉強に励んでいるところでございます。  もう一つ目は、これも19歳で、高校卒業して就職に失敗したというところでございます。ジャンプに相談して、どうしたらいいかと、就職もできなかったということだったんですけれども、御本人にさまざまちょっと課題があったものですから、一旦、公立保育園でボランティアを開始させていただいた。園長先生の協力により、こういったことがあったと。そして、何カ月か働いているうちに認められまして、臨時職員として今、雇用されていると。このような中で御本人が自信を取り戻し、そして、自分にもできるという、この感覚ができたことで、現在、保育士を目指して勉強をするということで、目標を見つけたというところでございます。こういったようなさまざまな事例を通して、ジャンプで直接支援をしているというところでございます。  3番でございます。18歳以上の若者への対応についてでございます。先ほど申し上げたように、中高生センタージャンプは条例に基づく児童館なものですから、こういった若者に対する支援というのを主な内容とはしてございません。そこで(1)番、オーバージャンプとしまして、通称OJといっていますが、活躍を支援するというふうな取り組みを行っています。若者個々の課題に対応した支援を行うとともに、ジャンプ卒業生を中心に、OJとして役割を持たせて活躍の場をつくっているという状況です。1つ目は、ジャンプ事業の運営補助として受け入れを進めています。例えばジャンプ食堂でこども食堂のような活動をするのに、スタッフとして仕事をしたり、また、バスケットボール等の中高生のバスケットを大人がサポートする役割に入るというようなことを今行っています。2つ目は、若者の特技を生かして地域団体のイベントにボランティア参加するなど、社会参加の機会を提供しています。なるべく地域の方々の要望に応じて、若者がそこに行ってボランティアを行うと。そして、社会参加を通して自信を取り戻して、地域にまた出ていくというようなことが今、行われています。  (2)番のオーバージャンプ、OJとして登録することでございますが、現在、登録制にしており、身元を明らかにしていただきたいということもありまして、登録制にしておりますが、下の表のように、毎月毎月ふえてきまして、10月現在で61人が登録をしています。毎日2人から4人、月に延べ100人前後が利用しております。主に先ほど申し上げたような事業のサポートをしておりますので、彼らが児童館で遊んだり、そういうことはございません。あくまでもサポートのほうに回るということでございます。  今後につきましては、ジャンプ東池袋の経過を踏まえて、ジャンプ長崎でも取り組めるのではないかということで、今、開始を予定しているところでございます。  私からの報告は以上でございます。 ○藤本きんじ委員長  説明が終わりました。質疑を行います。よろしいですか。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  それでは、次に参ります。豊島区保育の質ガイドライン(素案)について、理事者から御説明をいただきます。 ○田邉保育課長  それでは、資料、豊島区保育の質ガイドライン(素案)についてをごらんいただきたいと思います。第2回定例会、子ども文教委員会のほうで豊島区保育の質のガイドライン、今年度中に作成をするということで報告をしてございます。その素案がまとまったということでございます。保育の質のガイドライン作成に向けて、区内の保育施設、また区民等から意見聴取等を行うため、現段階での内容を素案として、まとめたといったところでございます。  1番、ガイドラインの作成の趣旨でございます。区内において多様な主体が保育にかかわる中、区内で保育にかかわる全ての保育者、事業者、さらには保護者、区民等との共通理解を図りながら、一定水準の保育の質の確保はもとより、豊島区全体の保育の質をより一層高めていくといったところで、保育の質のガイドラインを作成するものでございます。  2番です。ガイドラインの特徴でございます。1番、豊島区の地域づくりの方向や地域特性を反映していくということで、児童福祉法等の整合性を図るとともに、国際アート・カルチャー都市の推進、子どもをともに育むまちといった地域づくりの方向性、豊島区子どもの権利に関する条例、また、外国籍の方が多いことや人口密度が高いといった豊島区の地域特性等を踏まえて、保育を実践する上での基本的な指針として作成していくといったところでございます。  2番、保育施設・保育者が日々の保育で活用できるガイドラインということで、保育の質の向上に向けたアプローチのうち、保育施設、保育者の取り組みや意識で向上させていくことができることに焦点を当てて、実用的なチェック項目を設けるなど、日々の保育で活用できるものとしてございます。  3番、各保育施設のノウハウ・事例を共有ということで、区立保育園のほか、私立認可保育園等、多様な主体が保育にかかわっていることを踏まえて、それぞれの独自性、運営方針を尊重しつつ、各保育施設のノウハウ、事例を共有できるものとしていくといったところで、こちらのほう、素案のほうには、まだ反映はできてございませんが、3月の完成までに事例を選定して掲載をしていく予定でございます。  3番、素案の概要でございます。豊島区の保育の目指すもの、大切にしたいことの三つの柱といったところで、こちらは子どもの最善の利益を守ること、多様性を受容すること、子どもたちが心身ともに健康に育ち、多様な経験ができることといった柱を掲げてございます。  そして、(2)番で、豊島区の目指す保育として、それぞれの保育施設において、豊島区の特徴を生かした保育を実践しつつ、自分のこと、友達のこと、そして豊島区のまちや人が大好きだと思える子どもを育てる保育を目指すというふうにしてございます。  2ページ目でございます。素案の構成でございます。Ⅰ番、ガイドラインの作成の趣旨、Ⅱ番で、ガイドラインの位置づけ、Ⅲ番、ガイドラインの構成と活用方法、Ⅳ番、豊島区の保育の目指すもの、大切にしたいことといったところで、その中にまた7項目ございまして、1番、子どもの権利、人権尊重、全ての子どもを1人の人として大切にする。2番、保育の環境と保育内容、養護と教育の一体的な展開といったところで、この2番の中にも五つの項目に分かれてございまして、ゼロ歳児の保育、1歳児、1歳以上3歳未満児の保育、3歳以上児の保育、食育、健康及び安全というふうになってございます。3番で、特に配慮が必要な子どもへの対応、4番、子育て支援、5番、保育施設間、幼稚園との連携、小学校への接続、6番、保育者の資質・専門性の向上、7番、施設の運営。そして、Ⅴ番で、保育の質の向上のためにということで、全部で37ページの構成となってございます。  4番でございます。今後のスケジュールでございます。パブリックコメントを実施してまいります。平成30年12月11日から1月11日までということで、広報としまに掲載しまして、区のホームページにも公表をしてまいります。そして、子ども・子育て会議がこの後、12月21日にございますので、こちらのほうでガイドラインの検討状況の報告、または素案に対する意見聴取をしてまいりたいと考えてございます。それから、関係団体等への説明、意見照会をしてまいります。そして、平成31年2月にガイドライン案をつくりまして、3月までにガイドラインを作成していくといったところでございます。31年度以降につきましては、ガイドラインを保護者向け用、または保育現場職員向け等のパンフレットを作成して、配布する予定といったところでございます。  こちらの保育の質のガイドラインの素案につきましては、豊島区保育の質ガイドライン検討会を開催しまして、8月6日から第1回開催しまして、全部で6回開催しました。11名の委員、学識経験者、それから、区立の保育園長、私立の保育園長、区立の幼稚園長、さらには認証保育所の関係者、それから、地域型保育事業の関係者含めて、それから、区民の方にも参加していただきました。そして、さまざまな意見を頂戴しまして、素案としてまとめたものでございます。  保育の質のガイドラインの素案については、別紙でつけてございます。表紙、目次の後からページ番号を振っておりまして、37ページまでございます。全部はちょっと説明できませんが、例えばちょっとページを進んでいただきまして、4ページでございます。こちらは豊島区の保育の目指すもの・大切にしたいことといったところで、先ほど説明した三つの柱のことを掲載してございます。  そして、5ページ、こちらは子どもの権利、全ての子どもを1人の人として大切にするといったところを中心に書いてございまして、6ページには、例えば参考として、保育者として気をつけたいことといった言葉の表現の例とかといったところを掲載してございます。  7ページには、実際に虐待が疑われる場合の連絡先等も載せて、実用的に活用している、活用できるようにということでしてございます。  8ページ、こちらは保育の環境と保育内容ということで、養護と教育の一体的な展開といったところでございまして、10ページのほうでは、新しい指針に保育所、保育指針に入ってございます幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿、掲載するとともに、真ん中あたりにちょっとコラム的に、乳幼児期は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な時期ということで、小学校教育の前倒しのような教育ではないことに留意しましょうといったところも記述をさせていただいているところでございます。  そして、12ページのほうで、豊島区の特徴を生かした保育といったところで、豊島区の多様な文化資源を生かして、子どもたちがさまざまな文化に出会って、さわれる機会や、触れる機会や子ども自身がさまざまな表現をする機会を持てるようにする。また、豊島区の日本一な高密都市ということで、小学校の校庭や公園を活用して遊び場の拡充を行っていくというふうに記載をしてございます。実際にはもう少し具体的な事例を、これも完成までに入れていきたいというふうに考えてございます。  そして、ページを少し飛んでいただきまして、23ページ、こちらのほうは、健康と安全の、安全の部分では、豊島区はセーフコミュニティ認証都市といったところも記述をしといて、記述をしてございまして、けが、事故予防の対策も大事だということをうたってございます。  それから、25ページのほうでは、特に配慮が必要な子どもへの対応ということで、外国籍の方、それから発達の程度に応じて対応していくといったところも26ページのほうに書いてございます。  少しページを飛んでいただきまして、30ページ、31ページのほうでは、同じ年齢の子どもが通う施設ということで、他の保育施設、幼稚園との連携、それから小学校への接続も考えて保育することが大切であるということで、小学校の接続についてを記載してございます。  そして、32ページ、33ページのほうでは保育者の資質、専門性の向上ということで、保育の質、やはり人、保育者でございます。子どもに愛情を持って、プロとして専門性を持って保育することが大事といったところが記述をしてございます。  そして、35ページのほうですが、施設の運営といったところで、こちらのほうは、地域とも、地域にも信頼されて、透明で開かれた施設の運営を行うことが大事といったところで、そういう地域とのかかわりの大事さをうたってございます。  そして、37ページに、保育の質の向上のためといったところで、日々保育者、保育施設がこちらのガイドラインを活用していただいて、さらに運営事業者、保護者、家庭、地域社会が一緒になって、何よりも子どものことを大事に、子どものことの視点を大事にしながら、保育の質向上に取り組んでいくことが求められると。そして、区は保育施設における取り組みを支援して、情報提供、それから理解と連携の促進をしてまいるといったところでまとめてございます。  説明は以上でございます。 ○藤本きんじ委員長  説明が終わりました。質疑を行います。 ○小林ひろみ委員  私が想像していたものよりは分厚くなったなと、冊子も含めて。内容も随分盛りだくさんなんだけど、これに加えて、また事例をどんどん何か入れていくってなると、もっと量もふえてきちゃうと思うんですね。それで、そこのところのバランスというか何というのかな、あんまり量を多くと、見ないですよね。だけど、その辺のところはどう考えているんでしょうか。 ○田邉保育課長  確かにおっしゃるとおり、字が多くてもう見る気もしないというようなものでは、本当にまずいと思っておりますので、そういったところでは、完成版の中では、イラスト、また写真を織り込みながら、また字も大きくしながら、多少ちょっとページ数はふえるかもしれないんですが、見やすいものにしてまいりたいというふうに考えてございます。 ○小林ひろみ委員  いや、それで、何というかな、事例とか出すと、それやらなきゃいけないみたいなイメージを皆さん、多分持つと思うんですね。だから、そういう事例はどっか別にしたほうが、かえってわかりやすいんじゃないかなと。かつ、やっているうちにいろんな事例が出てくるから、そしたら、こういうのもありますよ、こういうのもありますよとなるじゃないですか。今やっているのが一番じゃないということもあったり、多分、保育園とか保育施設によって、うちはこういうのが一番だと思ってやっていたりするからというふうに思います。それから、選ぶほうも、何かそれをやっているところがいいみたいになっちゃうと、これまたちょっとまずいかなと。これが、ちょっと感想が一つね。  それから、実際に使ってもらうということでは、わかりやすくというのは難しいな、でも。基本は結構、保育士とか、プロの専門家の方々が考えてやっているので、かなり専門的な部分もあると思うんですが、もう一方で、保護者からも理解をしてもらうというところも大事だと思いますから、ちょっとその辺の、もしかしたら、でも同じものじゃなきゃいけないかな。ちょっとそこの一工夫が必要かなと。  それで、このガイドラインをやるに当たって、最後に保育の質の向上のためにというところが、基本は何か区のほうの決意みたいな部分があって、これは区がやろうと思っているのかなと思うんですが、区は、そうすると、この最後のところがすごく気になるんですが、区は保育施設における保育の質向上に取り組むよう支援するとともに、保護者、家庭、地域に必要な情報をわかりやすく提供し、理解と連携を促進していきます。具体的にこの保育の質向上への取り組みの支援というのが、さっき言った事例のことだけではないような、私は思うんですが、具体的にそこのところ、改めてそこを質問させていただきますが、具体的にどんなところを支援するんでしょうか。 ○田邉保育課長  例えば子どもの遊び場の確保とか、それから、例えばセーフコミュニティの関係でいいますと、セーフコミュニティダンスというダンスをDVDでつくって配布をしていたりとか、それから、巡回をしたり、それから研修の中にも、区の研修の中にも私立の民間の方々にも御参加していただいたりとか、そういった取り組みをしてございます。 ○高田子ども家庭部長  若干補足させていただきたいんですが、保育の質という場合に、既に答弁させていただいておりますけども、保育環境の面、保育内容の面、人材育成の面ということで、三つの側面を私どもは考えております。特にこの保育の質ガイドラインについては、保育内容という面で、どのように保育をしていくかということで、例えば6ページ目にありますけれども、子どもを否定するような声かけをしてはいけないとか、そういう保育士さんの心がけ、保育内容、保育のやり方みたいなものについて支援していく。今、課長が申し上げた研修面もそうです。それから、人材育成もこの内容を含めていきたいと思っておりますので、このガイドラインは主に保育の内容面、人材育成面をメーンに考えているものでございます。  最初に御質問いただいたわかりやすい内容については、このガイドラインの検討会の中でも、別途、保護者向けのわかりやすいもの、保育士さん向けのわかりやすいものをつくろうという意見もいただいておりますので、来年度、そういう図ですとか、もう少しわかりやすい簡潔なものをつくろうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○藤本きんじ委員長  ほかによろしいですか。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  それでは、最後になります。保育需要調査の分析状況について、理事者から説明をいただきます。 ○樋口保育政策担当課長  それでは、資料、豊島区式保育需要調査の分析状況についてをお取り出しください。本日の報告は、母子手帳にとりに来られた妊婦さんのアンケートについて、第2回定例会の御報告の続報ということでございます。  1の調査期間でございますが、本日の報告は、ことし3月1日から10月31日までの8カ月の調査結果についてでございます。  2の調査結果でございますが、母子手帳をとりに来られた方1,951名のうち、1,307名、67%の方に御協力をいただいております。円グラフをごらんください。大きな円グラフでございますが、施設を利用されますかという問いに対して、78%の方が保育園の利用を予定するというふうにお答えになっております。  次に、2ページをごらんください。このグラフは、就学前の乳幼児の人口、保育園の入園を希望するお子さんの数、それから、各年の入園児の占める保育園の入園を希望するお子さんの割合を示す保育需要をあらわしたものでございます。緑の棒グラフが各年度の4月1日現在の乳幼児の人口でございまして、人口は伸び率としては2から3%ぐらいなんですけども、着実に伸びているというところでございまして、一方、黄色の棒グラフなんですけども、保育園の入園を希望するお子さんの数ですが、28年度から10%程度の増加があるということでございます。赤の折れ線グラフは需要率でございますが、27年度までは緩やかな傾きだったんですけども、28年度からは大きく上向いております。これは、29年度から待機児童ゼロをするということを宣言しているということのあらわれということでございます。  ここで、資料にはございませんけれども、保育課の窓口にお越しになったお客様の人数をちょっと御案内させていただきますと、昨年度、29年度10月末に来られたお客様、5,878名、月平均しますと840名でございますが、今年度10月末で7,160名、月平均1,023名でございます。その差はプラスの1,282名、月平均で183名ふえているということでございます。全ての方が入園手続に来られた方ばかりではないんですけれども、入園相談は大幅にふえているということには間違いありません。  豊島区が保育園に入りやすいという口コミがかなり広がっているということもございまして、そういったお客様の声を直接伺っている現場感覚で申し上げますと、待機児童ゼロ対策は着実に成果を上げていまして、対策の効果は、ここ数年は続くであろうというような思いをしているところでございます。  また、来年10月には保育料の無償化が予定されております。保育需要が拡大するという指摘もございますので、この赤の折れ線グラフの点線の矢印のように、今後数年は需要が伸び続けるであろうと見込んでいるところでございます。現在の伸び率のままでいいますと、伸び率のままで推測しますと、3年後には需要が60%になると思われます。事実、ここに書いてある需要率はゼロ歳から5歳までの平均の需要率なんですけれども、2歳児はもう55%を超えております。そうしたことから、60%は現実的な数字だというふうに見ているところでございます。  また、ピンクの四角の囲みの記載でございますけれども、現在は保育需要49.7%に対しての需要が78%、お子さんが入れたいということでございますので、これが生まれた後どうなっているのかということについては、出産後の健診のアンケートで再調査をしまして、そこを確かめてまいりたいかなというふうに思っているところでございます。  次、3ページの資料をごらんください。お子様が何歳のときに保育園を利用するのかをお聞きした回答の集計でございまして、青のなるべく早くから、グレーの6カ月から1歳までというところが、ここまでが1歳までが利用するというところでございますけれども、57%、約6割の方がここまでに預けたいということでございます。さらに1歳から2歳まで利用したいということが30%ございますので、本区の保育園の利用をお考えの方は、2歳児までに87%、約9割の方が入園をお考えだということがわかってまいりました。  次に、4ページの資料でございます。保育園を選ぶに当たりまして、優先することは何でしょうかということを聞いております。立地についての事項は、青の自宅から近い、これが29%、そして、緑の駅等から近いが8%ございます。この立地に関する事項を合わせますと、37%、約4割でございますが、今後の誘致に当たりましては、このことを念頭に置いて計画を策定してまいりたいというふうに考えております。  次、5ページをごらんください。このグラフは、どこの地域に保育を利用したいかの問いについての集計でございます。黄色の丸の囲みにある記載にありますとおり、複数回答可としておりますので、1,017人の方から2,227件、平均すると、1人2カ所ぐらい選んでいらっしゃるわけなんですけども、先ほどの4ページの保育園を選ぶ際に優先する事項と自宅から近い等の立地を優先する方が3割いらっしゃる割には、池袋が突出しているということのちょっとこの理由が読み切れないところでございますけれども、いずれにしましても、ここで示しております希望者数というのは絶対的な数値ではなくて、見比べて高いか低いかを示す相対的なものとして捉えております。  申込者数の平均が101件でございますので、参考までに、この平均より高かった地域はどこなのかというのを見てみますと、赤の平均線よりも上に飛び出ている部分がその地域ということでございます。しかしながら、この希望が高い地域だからといいまして、この地域に施設をつくればいいということではないわけです。既存の施設の定員の状況とか今後の需要を予測しながら、定員内におさまるかどうかを見きわめて、地域を特定していくということになるわけでございます。これまでの施設整備を検討するに当たりましては、このレベルのデータで十分であったわけでございますけれども、今後の整備に当たりましては、地域によってはニーズが満たされているところも出てまいりましたので、より細分化した分析が必要ということでございます。  そこでなんですけれども、恐れ入りますが、7ページの参考資料1をごらんください。こちらが9月末まで使用していた古いバージョンの調査表でございますけれども、問4で、どこの地域で施設を利用したいかを尋ねていますけれども、この設問ですと、地域が、地図が頭に入っていませんと、なかなか選択ができないということでございますので、そこで、8ページ、これが10月1日からのバージョンでございまして、9ページで、これが裏面で、このアンケートの裏面でございますが、御自分のお住まいの場所、あるいは御利用する交通機関等をここで確認していただきながら丸をつけていただくということにしました。今回お示ししたものは、この新バージョンのものとあわせたものでお示ししてございますけれども、10月1日からのデータを集計しますと、これまでの集計よりも若干の違いが出ております。したがいまして、これのバージョンでデータを集計しながら、より細かな地域のニーズというものを把握してまいりたいというふうに思っております。  なお、10ページについては、3、4カ月健診のものでございまして、こちらも同じような質問をしているところでございます。  最後に、6ページにお戻りいただけますでしょうか。こちらが、5ページの施設を利用する集計を分布図で示したものでございます。地域が広い地域で問いかけておりますので、このような地域が余り特定できないような分布図になっておりますが、今後、新しいバージョンでのアンケートを利用しまして、さらに細分化した地域のニーズというものを把握して、2020年度からの誘致の計画に役立てていきたいというふうに考えているところでございます。  説明は以上でございます。よろしくお願いします。 ○藤本きんじ委員長  ちょうど4時ですけど、御質問ありますでしょうか。よろしいですか。  御協力ありがとうございます。ぴったり4時に終わりました。 ───────────────────◇──────────────────── ○藤本きんじ委員長  それでは、最後に、継続審査分についてお諮りをいたします。  継続審査分6件については、引き続き閉会中の継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。   「異議なし」 ○藤本きんじ委員長  異議なしと認め、そのように決定いたします。  以上で子ども文教委員会を閉会いたします。   午後3時59分閉会...