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平成30年行財政改革調査特別委員会(11月 8日)

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  1. 豊島区議会 2018-11-08
    平成30年行財政改革調査特別委員会(11月 8日)


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    最終取得日: 2023-03-30
    平成30年行財政改革調査特別委員会(11月 8日)   ┌────────────────────────────────────────────┐ │              行財政改革調査特別委員会会議録               │ ├────┬─────────────────────────┬─────┬───────┤ │開会日時│平成30年11月 8日(木曜日)         │場所   │第1委員会室 │ │    │午前10時00分~午前11時14分        │     │       │ ├────┼─────────────────────────┼─────┼───────┤ │出席委員│山口委員長  細川副委員長            │欠席議員 │       │ ├────┤ 石川委員  藤澤委員  根岸委員  磯委員   ├─────┤       │ │ 9 名│ 永野委員  儀武委員  島村委員        │     │       │ ├────┼─────────────────────────┴─────┴───────┤ │列席者 │磯議長(委員として出席)  根岸副議長(委員として出席)           │ ├────┼───────────────────────────────────────┤ │説明員 │齊藤副区長                                  │ │    │                                       │ ├────┴───────────────────────────────────────┤ │ 金子政策経営部長  澤田企画課長公民連携推進担当課長/               │ │                  セーフコミュニティ推進室長/            │ │                  文化共生推進担当課長               │ │           木村施設計画担当課長  三沢財政課長  渡邉行政経営課長     │
    │           副島区長室長  秋山情報管理課長  樋口保育政策担当課長     │ ├────────────────────────────────────────────┤ │ 佐野会計管理室長  吉末会計課長                           │ ├────┬───────────────────────────────────────┤ │事務局 │栗原議会事務局長  野上議会担当係長  元川書記              │ ├────┴───────────────────────────────────────┤ │                 会議に付した事件                   │ ├────────────────────────────────────────────┤ │1.会議録署名委員の指名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   藤澤委員儀武委員を指名する。                          │ │1.委員会の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   正副委員長案を了承する。                             │ │1.ITを活用した業務の効率化について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  │ │   秋山情報管理課長及び樋口保育政策担当課長より説明を受け、質疑を行う。       │ │1.次回日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14  │ │   12月13日(木)午前10時、委員会を開会することとなる。            │ └────────────────────────────────────────────┘   午前10時開会 ○山口菊子委員長  ただいまから、行財政改革調査特別委員会を開会させていただきます。  まず、会議録署名委員を御指名申し上げます。藤澤委員儀武委員、よろしくお願いいたします。 ───────────────────◇──────────────────── ○山口菊子委員長  本日の委員会の運営につきまして、正副委員長案を申し上げます。  本日は、案件1件を予定いたしております。また、関係理事者の出席を予定しております。最後に、次回の日程についてお諮りをいたします。  以上でございますが、運営について何かございますでしょうか。   「なし」 ───────────────────◇──────────────────── ○山口菊子委員長  それでは、案件に入らせていただきます。  ITを活用した業務の効率化について、説明及び質疑のため、秋山情報管理課長及び樋口保育政策担当課長が出席いたしております。理事者から説明がございます。 ○秋山情報管理課長  それでは、ITを活用した業務の効率化についてのファイルをお開きください。まず、私のほうから一般的な本区の取り組み状況などを説明させていただきまして、後段で保育課より、その取り組みの結果について御報告を申し上げます。  1ページ目です。新技術(RPA・AI)注目の背景というところです。現在、政府主導の働き方改革などがあって、その推進に合わせまして、業務の効率化等を行うためのツールとしてRPAやAIが注目されているということで、皆様、御案内のとおりかと思います。  そのRPAとAIについて、まず簡単に説明申し上げます。  RPAは、ロボティック・プロセス・オートメーションという自動化ツールです。ロボットによる業務自動化取り組みをあらわす言葉でして、デジタルレイバー、デジタルの労働者ですね、また仮想知的労働者とも言いかえられたりします。人間が行う業務の処理手順操作画面上から登録しておくだけで、ソフトウェアやブラウザ、あとメールとか、さまざまなアプリケーションを横断して処理ができるということです。パソコン上で人が処理するものを機械に、ロボットに覚えさせて、それを自動的に実行するというものです。RPAソフトウェアでありまして、人型ロボットという実体があるものではございません。  次に、AIです。アーティフィシャルインテリジェンス、人工知能ということです。人のような知的な情報処理を実現するソフトウェア、プログラムで、着目すべき特徴を人が指定した上で、大量のデータから知識やルールを抽出、学習して、課題に対して、推論、回答などを行う機械学習と呼ばれていますが、機械学習をさらに発展させ、その指定をしなくても自動で学習し、精度の高い推論を行うディープラーニングなどの技術がございます。具体的にどういうものがあるかというのは、後ほど御説明いたします。  項番2でございます。RPA等とございますが、基本的にここに書かせていただいているのはRPA業務自動化のメリットということになります。ちなみに、AIですと、業務効率化ですとか、区民サービスというような効果が期待できます。  RPAです。3つほどございます。作業のスピードアップ2つ目人為的ミスの防止、3つ目業務プロセスの改善ということです。  ちょっと具体的に見ていきますと、1つ目作業スピードアップです。連続作業による作業期間の短縮。職員が作業するより迅速に処理が可能ということです。人が作業をすると、例えば電話対応などがあったりしますが、そういった作業中断はないですとか、ここからデータをこちらのシステムに入力するといった例えばコピーとか、コピー・アンド・ペーストというんですか、それも人がするよりは早く処理ができるということであります。その作業スピードのアップ。  また、2つ目人為的ミスの防止ですけれども、間違いのない作業による品質の向上。作業ミスによるやり直しがなくなると。決まった処理手順で自動的に実行してくれますので、きちんと正しいルートを覚えさせれば、ミスがないということになります。  業務プロセスの改善、3つ目です。繰り返し作業、単純作業RPAが行うことで、職員がほかの作業を行うことが可能となります。  この3つの効果によりまして、業務効率化による働き方改革の推進が期待できるというものでございます。  2ページ目です。RPA展開ポイントという、よく業者側からいただく資料なども書いてありますけれども、スモールスタート、小さいところから、例えば1課、2課から導入して、それの効果を見ながら全庁的に展開していくのがいいでしょうということで、本区でもその流れに沿って取り組んでいるところであります。特定業務で導入して、効果を検証し、効果が高い順からということになると思います。導入業務を拡大していくと最終的には、ちょっと時間がかかるかもしれませんけれども、全庁へ拡大するということを目指しております。  4つ目、主な取り組み状況、これRPAについてということでございます。RPAは、もう既に実証実験をしているという具体的な段階でございまして、実施期間3カ月、記載のとおり7月から10月の期間で3カ月になります。無償で使えるという期間1カ月と、お金を払って有償で2カ月、計3カ月実証を行いました。連続で3カ月ということでございます。  実施内容、2課でRPAソフトウェア、今回はWinActorというものですけれども、これを使用して財務システムの入力ですとか文書起案の作成、これは決定申請処理の前までということで、決定申請処理という決定の行為は人が行っております。このほかに、初期の講習会ということで、これは有償のほうに含まれているものですけれども、2課の実証だけではなく、そのほか7課10名に対して1カ月半のシステム操作体験説明会などを行っております。この実証実験の結果について、この後、保育課より説明があります。  項番5につきましては、これはAIのほうになります。AIの導入事例、AIというのは幾つか皆様も御案内のとおりかと思いますが、ここでは、議事録自動作成支援というものと保育園AI入園マッチングの2つを取り上げております。なぜこの2つかということでありますが、この2つとも豊島区では実証は行っておりませんけれども、これを導入している事業者から直接話を聞いて、導入に向けた検討というのを行ったという経緯がありまして、この2つを取り上げております。  1つ目AI音声認識議事録自動作成支援ですけれども、これは徳島県で実証が行われて、今年度から徳島県では本格的に契約をしているということだそうです。ちょっと事例を簡単に説明しますと、徳島県の知事定例記者会見、この発表事項ですね、これを自動で文字を起こして、つまり音声を認識してテキストにして、それで文字を起こしてテキストデータ化をしますと。誤りは職員が修正するということはあるんですけれども、速報版会見録として、会見当日中にウェブサイトに掲載と。2日後には、もう確定版を出すという事例ということです。  さらに、これはホームページに掲載しまして、県民の方等がホームページで、その文書を要約というふうに、何%と入れると、パーセントに応じた要約というのを見ること、読むことができるというサービスになっております。  効果等ですけれども、大きく2つあると思います。先ほども申し上げましたけれども、業務改善の部分と住民サービス向上の部分です。1つ目の実証の結果によると、議事録作成の作業が5分の1ということで、公開までの時間も大幅に短縮をしているということです。住民サービスの向上の部分ですが、ホームページアクセス数が、これを導入することによって、2倍になったという結果もあります。  また、利用者のアンケートによりますと、サービス内容への関心、評価が高くて、今後の活用拡大に向けた期待感も多く寄せられたということでございます。  表の一番右端の経費でございますけれども、これは実証の経費ではなくて、今年度の下期、10月15日からと書いてありますが、下期半年間のこのAI要約技術活用事業における予算額ということになります。参考ということで、県レベル記者会見等の要約を、委託の形だと思うんですけれども、これは半年間委託すると、大体2,800万程度ということに‥‥失礼しました。280万円ということでございます。  次に、2つ目入所選考マッチングでございます。これもさいたま市で実証を行ったということで、御案内かと思います。事例等という欄でございますけれども、8,000人のデータを使って、申請者優先順位とか兄弟、平仮名で書いてありますけども、姉妹も入るということで、兄弟の同一保育所入所希望など、複雑な条件がありますと。その中で、申請者の希望ができる限りかなう保育所の割り当て、これを数秒でという報道がありましたけども、数秒で終了したということでございます。  効果でございますけれども、こちらも2つございまして、業務改善ということと住民サービスの向上です。1つ目業務改善ですけれども、業務負荷大幅改善ということです。入所選考時間の短縮、この実証におきましては、50時間かかっていた作業を数秒で終了したということでございます。パーセンテージはちょっと書いてないですが、90%台後半ですか、職員による入所選考とほぼ合致するという結果になったということでございます。  2つ目住民サービスの向上ということで、これは作業が早く終わりますので、入所申請者決定通知を従来より早く発送ができるというものでございます。  申しわけございません、こちらについては、経費はさいたま市ではなくて、別の23区でも実証を行ったところがありますので、確認はしたんですが、その経緯についてはちょっとお答えいただけなかったので、ここでは数値としては載せてございません。  私からの説明は以上でございます。 ○樋口保育政策担当課長  それでは、恐れ入りますが、3ページまでお進みください。次のページでございます。RPA実証実験の結果についての御報告でございます。  1番、実験の概要、(1)実験の期間でございます。3カ月間ですが、最初の7月17日からの1カ月間につきましては、無料実験の間は操作になれるという期間でございまして、実際に実務において実験をしたのは8月27日から10月26日の2カ月間でございました。  (2)使用ソフトは、記載のとおりでございます。(3)どんな実験業務を行ったのかということについては、3つございます。例月運営費支出起案作成、いわゆる扶助費の給付に伴う業務の起案文書の作成を行いました。また、宿舎借上支援事業補助金支出の起案の作成業務を行いました。③でございますが、収支予定の入力、これは300万以上の収入と支出を月ごと財務会計システムのほうに入力する作業でございまして、その作業を自動化いたしました。  次の2の実験結果についてでございますが、まず、恐れ入ります、5ページまでお進みいただけますでしょうか。別紙でございます。RPA実証実験のそれぞれの業務時間の内訳というところでございます。これは、今申し上げましたそれぞれの業務の全てが完結するまでにどれだけの時間を必要としたのかということを図示したものでございまして、そのうちの主な作業時間の内訳も示しているものでございます。  ①の例月運営費支出起案作成業務でございます。この業務は、毎月、今申し上げたように、私立保育所からの請求が上がってきた、いわゆる扶助費支出事務でございまして、簡単に申し上げますと、業務は各保育園から上がってきた請求の内容について、まず担当が60分かけてチェックした金額を支出金額として不備がないかもチェックをして、不備があれば、園のほうに再提出をさせ、再度チェックをして、さらに、ほかの職員がチェックするというダブルチェックを行った後に、その金額を支出金額として決定する起案を行い、決定後に支出命令起案決定を経て支出を行ってまいるというものでございます。支払い事後処理を含めまして、1件の業務を完結するまでにかかる時間は200.5分かかっております。このうち、RPAによる業務の自動化を行ったものは赤の四角で囲った作業、つまり支出金額の決定の起案と支払いを決定する起案の文書を作成するという業務でございます。  ②の宿舎借上支援事業補助金支出起案作成業務も同様の事務工程を経まして、1件処理するのに197分かかっております。このうち赤の四角で囲んだ起案文書作成業務自動化しました。  この2つの業務につきましては、起案文書自動化するための前段階の情報を入力する作業が、人が直接起案文書を作成するのと変わらない作業工程でありますために、自動化による時間の短縮はありませんでした。  次に、③の収支予定入力業務でございます。この作業は、月ごとに300万円以上になる収入と支出を財務会計システムに入力する作業でございまして、保育課は収入、支出合わせまして年間で2,770件ほどありまして、それぞれの担当者が個々に入力できればよいんですけども、同時に入力することがシステム上できないということもございます。そこで、保育課の場合は、課の共用のフォルダに入力用のエクセルのシートを用意しまして、それぞれの担当者月ごとに入力したデータを、庶務を担当する職員が財務会計システムにまとめて入力しております。実証実験では、図にございますとおり、2カ月分、295件のシステム入力RPAによって9分で処理をしたということで、1件当たりの処理は0.03分、約2秒ということでございました。これを仮に人が入力した場合でございますが、これまでの入力期間から算出した1件当たりの経験値からですと、1件0.5分、30秒ほどかかります。295件の入力ですと、2.4時間かかっただろうというふうに思われまして、この業務については大幅な時間の削減となりました。  恐れ入りますが、3ページにお戻りいただけますでしょうか。2の実験結果の(1)の処理内容の表をごらんいただけますでしょうか。ただいま5ページで御説明いたしました、自動化した起案文書作成等の作業時間が全件処理するのにどれぐらいの時間がかかったのかを整理したのがこの表でございます。表の赤の囲みのとおり、人による作業時間が22.4時間かかるところを、RPA自動化によって20.16時間であったという結果になっております。結果は2時間弱の時間短縮ということですが、これは視点を変えますと、担当者単純作業である約20時間をほかの業務に振りかえることができたということでございます。実は表にございます1人当たりの人による作業時間でございますが、例えば①の例月運営費であれば、伺い兼決定の起案作成に3.5分、支出命令起案作成に2分とあります。これは単純作業を集中して作成した場合の時間でございまして、日々の業務の中では、途中で電話に出なければいけない、あるいは窓口の対応を行うなどによりまして、1度作成作業の手をとめなければならないようなケースが日々行われ、日常茶飯事ということでございます。したがって、実際には作成には想定以上に時間がかかったり、また、時にはケアレスミスが生じたりするということも出ております。単純作業自動化によりまして、捻出された時間を人が出なければできない業務に充てることが可能になったということにおいては、このRPAの導入は業務改革を進める上での将来性があるものというふうに考えておるところでございます。  今回の2カ月の実証実験を年間に換算しますと、この3ページの下の表の紫の四角の囲みにありますように、RPAによって112.5時間が捻出できるということになります。この1から3の作業は職員6人で行っておりますので、1人当たりにしますと、1人年間で約22時間の節約ができた、できるということになります。  4ページへお進みください。来年度も、このRPA導入をした場合についてのお話をさせていただきます。3の来年度への見込みというところでございますが、これまでに御説明申し上げたとおり、ほかの補助金や各園に毎月のように各園ごと添付ファイルをつけてメールを送っているという作業もございます。そうしたものを導入してまいりますと、年間に251.6時間、1人当たり約42時間程度の時間を捻出することができるんではないかというふうに算出しているところでございます。  御説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○山口菊子委員長  説明が終わりました。御質疑お願いいたします。 ○儀武さとる委員  最初に、情報管理課長に質問したいんですけども、このソフトウェアWinActorを活用することによって業務の効率化を図るということなんですけど、ここに、今回は議事録自動作成支援保育園AI入園マッチングということなんですけども、保育園課長からも説明がありましたけども、その前に全体の確認なんですけど、例えばこれは3番のRPAの展開のポイントのところで、効果が高い業務から導入して、効果を検証して、導入業務を拡大していって、さらに全庁への拡大を段階的にということなんですけど、これ全体として、どのぐらいの期間をまず見込んでいるんでしょうか。 ○秋山情報管理課長  まず、前段の資料の構成がうまくなくて申しわけないんですけれども、AIについては、これは5番で導入事例を御紹介したということで、AIについては、まずはどういったものを入れていくかという、それの検討の段階でございます。  3番に書いてありますRPA展開ポイント、これは記載のとおり、RPAについて記載したものでして、RPAは例えば支払い業務とか各課に共通する業務などがあります。そういったものを、まずは保育課で今回やったわけですけれども、保育課など件数が多くて、処理に少し時間かかっているようなところで、まず効果が一番出そうなところで、まず入れてみて、今後、それを各課用のものをつくっていかなければいけないので、各課で展開していくということです。来年度につきましては、今回、2課で実証したんですけれども、保育課情報管理課でやったんですが、プラス数課程度かなと思っております。  最終的な全庁への拡大というところが御質問だとは思うんですけれども、計画的に何年で、3年後に全庁というふうにちょっと申し上げられないところもひとつありまして、これは各課で作成していただくようになるので、まず、各課にその効果はこんなものです、これだけありますよというのを周知しながら、協力を得ながら進めなければいけないところがありますので、現段階で、3年後に全庁に展開しますということが残念ながらちょっと申し上げられない部分はあります。 ○儀武さとる委員  それから、質問、この1ページから順にするんで、特に組み立ててなくて申しわけないんですけども、4番の主な取り組み状況で、ここで7課に実施、初期講習会を7課ってあるんですが、どことどこなのか。ちょっとこれも教えていただきたいんです。 ○秋山情報管理課長  済みません、すぐに出ませんので、後ほど調べてお答えいたします。失礼します。 ○山口菊子委員長  きょうの質疑の中で答弁ができないの、困るな。 ○儀武さとる委員  じゃあ、ちょっと保育園のほうから、RPA実証実験の結果についてのほうからちょっと質問します。  一つは、最初の1カ月間は操作になれるために無償実験だということでした。それから、8月27日から10月26日は有償実験になっているんですけど、どのぐらいのお金が、まずかかったんでしょうか。 ○秋山情報管理課長  有償につきましては、2カ月で30万円です。これには使用料のほかに、さきに御質問いただいた講習会を開いたり、あとシナリオ、一つ一つをシナリオと呼んでいるんですけど、そういうシナリオ作成の支援をいただいたりという業務委託の部分も含めて30万円でやってございます。 ○儀武さとる委員  それから、この実験業務で、例月運営費の支出の起案作成と、2番、宿舎借り上げ支援事業補助金支出起案作成、それから、3つ目に、収支予定入力とあるんですが、何となくイメージがちょっとよくわからないんですけども、普通、人がやってる場合には、全部入力して、するんですけども、このソフトウェアがどういう作業をするのか。その辺をちょっと説明していただきたいんです。 ○秋山情報管理課長  済みません、今御質問いただいたそのもののお答えにならないかもしれないですけど、財務会計システムというシステムがありまして、その先に決定をする文書管理システムというのがあります。その前に、財務会計システムに入力するためのもとのデータというのがエクセルデータでありますので、そのまずエクセルデータを、当月分のを開いて、エクセルデータ、このセルのデータを、財務会計システムを開いてというのがあるんですけど、開いて、ここに入力をするという指示をします。財務会計システムの入力を完了させるという指示を出して、その後、豊島区のシステムは財務会計から決定のために文書管理システムと連携しているんですけど、その文書管理システムに連携して、文書管理システムの必要事項を入力させて、決定の手前まででとめるという流れになります。 ○儀武さとる委員  何というのかな、例えば人が打ったものを機械が読み取って、自動的に振り分けたり、何かそんなイメージぐらいしか私たちできないんですけども、起案して財務会計入力、これは人が入力する、命令して、させるということですよね、AI。済みません、この辺もうちょっとわかるように、イメージがわかるように説明して。 ○金子政策経営部長  あんまり、よくわからない人間が説明したほうがわかりやすいかと思うんで、私、実証実験やっているところを見ていたんですけども、職員が実際にやる場合には、いろんな画面を開いて、これをこっちに移してとか、ここをコピーして、ここへ入れてとかと、システムが幾つもあるものですから、システムを幾つも開きながら、あるいは閉じながら、いろんな作業をするんですけども、それと全く同じ動きを指というか、カーソルでクリックしたり開いたりという画面上出てくることに対する指の動きを全く同じようにまねをするというふうに考えていただければいいと思います。ですから、Aという職員が普通にやる作業を、Aという職員はいないんですけども、もう覚えさせてあるので、指の動きといえばいいんでしょうか、画面を開いたり、あるソフトを開いて、この部分をこっちへコピーするとかということをやりますよね、パソコンの中で。あるいは字を打ちますね。というようなことを、全てまねをするわけですね。それを一旦覚えさせ、シナリオと言っていましたけど、それをまず覚えさせる作業があります。それをとにかくもう単純に繰り返していくと。人間も結局その繰り返す作業を毎日やっているわけですけれども、それを機械のほうがやることになるということで、あんまりわかりやすくないでしょうか。そんな感じです。 ○儀武さとる委員  本当、そうですね、1回見させてもらったほうが、ぱっとイメージが湧くんでしょうけど、ちょっと説明だけでは、なかなかよくわからないところがあって、どう質問したらいいのかということもあるんですけど、一旦、何というか、その仕事の、先ほどシナリオと、シナリオなのか、それを1回覚えさせる仕事があって、誰がやっても同じようにすれば、もう間違いなく処理ができると、こういうことでよろしいんですね。 ○金子政策経営部長  大体そのような形でございます。ですので、シナリオをつくるというところが、結構、大変というか、その業務がわかっていないと、例えば私にただつくれと言われても、多分できません。その業務をいつもやっている一番詳しい人間が初めてシナリオをつくることができるということなので、それを例えば業者さんにかわってつくってくれというのも、これはできないと思います。逆に言うと、誰かに任せてしまうという形ではなくて、あくまで職員、我々のほうでこうこうこういう手順を踏んで、こうやるんだということがわかった上で機械化しますので、例えば、それでもしミスとかが、あれっ、思ったように出ないぞと、実証実験でそういう試行錯誤やったわけです。その場合にも、どうしてそこが間違えたのかというのは我々のほうでちゃんと把握した上で直していくというような形をとるような意味合いになります。  それから、うまくお伝えできませんけど、多分私は見たのでわかりやすいんですけど、どっかの機会で、ビジュアルでごらんいただくのが一番いいかと思います。それはちょっと検討いたします。 ○儀武さとる委員  これは説明によりますと、何というのかな、比較的単純作業で、繰り返し行う作業については、5ページ、RPA実証実験で、この①、②、③で、特に③収支予定の入力、ここで物すごい2.4時間かかったものが9分でできたということで、大変短縮ができたと。庶務でまとめて入力するところが、非常にミスがなくて短縮できたという、こういう結果が得られているんですけども、これを見ますと、1人当たり年間で22時間ということなんですが、例えばさっき有償実験で30万円かかったというお話でしたけど、これは1年間機械を導入して、コストはどのぐらいかかるんでしょうか。 ○秋山情報管理課長  ただいま御質問いただきましたコストの前に、さきに御質問いただきました7課について、答弁してもよろしいでしょうか。  7課を申し上げます。ちょっと順番があれですが、学務課、介護保険課、人事課、子育て支援課、教育の庶務課、国民健康保険課、税務課、以上7つでございます。  コストの御質問です。こちらは、機械というのは、特に用意する必要がないものを今考えております。一つ一つをロボットといいますけれども、そのロボットがシナリオをつくるというのがフル機能版といわれていまして、これが年間80万円です。そのできたシナリオを実行させる実行版というのがありまして、これは年間20万円ということです。ですので、それに必要な台数を掛けたものということになります。繰り返しますが、フル機能版が年間80万円、実行版が20万円、年間ということになります。 ○儀武さとる委員  そうすると、年間で80万と20万で100万円。これを入れると、先ほど7課に、将来を見据えて、拡大したいということだと思うんですけども、それを入れるとどうなるんですか。同じ金額でできるんですか。機械、ソフトウェアは豊島区が買ってしまえば、豊島区のものなんですけど、どうなんでしょうか。 ○秋山情報管理課長  シナリオというのは、各課で各課の仕事に合わせてつくっていくという必要があります。一つのフル機能版つくれるロボットを使い回しということも一つ考えられるんですけど、恐らく拡大していって、各課ごとにとなると、今考えているのは、パソコンにインストールして使うというのを考えていますので、フルに使おうとすると、例えばですけれども、7課分フル機能版が必要になるということになります。ただ、課がどんどんふえていくことによって、掛ける80万ということで考えると、少し無駄も出てしまうかもしれませんので、課の数によって、あと融通ができるかによって、フル機能版というのは導入の台数を決めなければいけません。ただ、実行版というのは必ず各課に一つずつないといけないので、導入すると最低追加で7課掛ける20万円で140万円はかかるということになります。 ○儀武さとる委員  そうしますと、例えばこれは年間換算すると、22時間、1人当たり削減ができると。全体では134から112引けばいいんですけども、金額はどのぐらいになるんでしょうか。1人当たり、確かに、これは残業してなくて、平日の勤務内でやっていれば、お金はかからないんですけども、残業でやっているとすると、それだけ人間がやった場合にはお金がかかるわけですよね。そういう費用対効果というか、人間がやった場合のお金とWinActorがやった場合、ソフトがやった場合の金額はどのぐらい。 ○澤田企画課長  一般行政職の全体のちょっとざっくりとした単価なんですけれども、時間当たりの単価ですと、大体2,700円ぐらいになっています。ですので、それの1.25倍というと、大体3,300円ぐらいが超勤のときの時間単価ということになろうかと思います。 ○儀武さとる委員  全体でどうなのか、1人当たりが。質問の趣旨がよくわからないのかな。 ○澤田企画課長  資料に出ております22時間ベースで申し上げますと、おおむね7万3,000円程度と、先ほどの3,300円の単価でいうと、7万3,000円程度ということになろうかと思います。 ○儀武さとる委員  この課は6人いますよね。掛ける7万3,000円という理解でいいんですか。その辺どう見たらいいのかなと思って。 ○秋山情報管理課長  今回の資料でお示しした業務で、保育課の場合で22時間という数字が出ております。先ほど、7課、別途参加してくれたところもありますが、そこの業務というのが同じ時間かかるかというのは、ちょっとやってみないとわからないところもあります。ただ、おっしゃるとおり、企画課長から答弁申し上げた、残業で人がやった場合の今回の22時間分の7万3,000円、これが掛ける7課分ということで、金額は計算されるかなと思います。 ○儀武さとる委員  ごめんなさいね。ちょっと私の質問は‥‥。この保育園でやった場合に、人間がした場合には134時間かかっていたのが、RPAでやった場合には112.5時間ということですよね。1人当たり、年間で約22時間の時間削減と。ここを6人でやっていますので、単純にいうと、132時間ということなんですけど、そのお金を、さっき、この費用が、お金がどのぐらいかかるかという質問なんですよ。これとRPA導入して、費用対効果というか、比べた場合どうなのかという質問なんです。ちょっと済みません、私もあんまり整理してなくて申しわけないんです。 ○樋口保育政策担当課長  このRPAによって、この作業は、効率化によって人間がやる作業が短縮をするということよりも、これを機械化することによって、単純な作業なので、ケアレスミスを防ぐですとか、そういったことによりまして、職員がほかの作業に振り分けることができるということで、この時間を節約して、ほかの業務に振り分けるということでの効果を示しております。 ○儀武さとる委員  わかりました。じゃあ、コストにこだわらないで、確かに、本当に電話ですとか窓口対応ですとか、いろんな業務がある中で、この機械を導入することによって、ミスがなくて処理ができると。職員は、ほかの業務にも手が回せると。窓口対応ですとか、いろんなことができるということで効率化を図るという、こういう理解なんですね。わかりました。  それと、じゃあ最初に戻って、例えばAI導入事例なんですけれども、徳島県で、議事録自動作成支援でこういう効果があるということなんですけど、これを見ると、知事の定例記者会見の発表事項ですよね。私たちが一番望むのは、議事録が本当に早くホームページにアップされるのを一番望むんですけども、何というのかな、なかなか今、議会事務局も議会改革検討会ですとか、仕事がどんどんふえて大変だと思うんですよね、議事録がなかなかアップできないという問題。こういう問題に活用できるほかの事例というのはあるんでしょうか。 ○秋山情報管理課長  今回、御紹介いたしましたものが、音声自動認識をしまして、文字にして、それの要約ということです。実は、議会総務課のほうでは別のものを既に導入しておりまして、音声のテキストデータ化してというものを入れております。実際は、その後に事業者のほうに議事録作成というのを委託しているということなんですが、なので、現在使っているものを使い続けるのか、今回、御紹介したものがよければ、そちらに切りかえていくのかというのは、今後の検討かなと思っております。
    儀武さとる委員  そうすると、このAIを導入して、一定期間、例えば両方の機械で試行しながら、比較検討も可能だということなんでしょうか。 ○秋山情報管理課長  おっしゃるとおり、経費のかけ方等もありますけれども、やり方によっては可能です。 ○儀武さとる委員  例えば、ここにありますけども、ホームページ住民サービスの向上で、ホームページアクセス数が2倍以上になるということなんですけども、例えば議会でのやりとり、定例議会が終わった直後に、区民の皆さん、物すごい関心があると思うんですよね。ホームページに早く議事録がアップされることによって、本当にアクセス数がふえるんではないかなと。これがやはり半年、1年たってアップされると、区民の皆さんが議事録を見ようとか、非常にニュースの鮮度が、半年後、1年後だったら、もう関心も弱まって、なかなかアクセス数もふえないんではないか。これが、議事録が定例議会が終わって、せめて次の議会までにアップされると、もっともっとちょっとは区民の関心もふえるんではないかなと、ちょっとこれの報告を受けて、思ったんですけども、ぜひ何とか、現状は私、議会事務局職員が足りなくて、本当に大変だと思うんですよね。現状のままだと、本当に人をふやしてやるしかないかなとも考えてはいるんですけども、この点もぜひ、このAIを導入することで、もっともっと効率的に、ホームページにも早くアップできるんであれば、検討してもいいかなと思いました。 ○永野裕子委員  国のほうも働き方改革とかそういう観点で、業務効率化に資するようにということで推奨しているということがあると思うんですが、いろんな会社が出していますよね、このロボットに関しても。これを今回、WinActorを選んだ理由とか、あと、自治体用に向いているとか、いろいろあると思うんですけど、それは比較検討されているんでしょうか。 ○秋山情報管理課長  こちらの製品は自治体に割と導入されているもので、23区の中でも導入実績があるものということで、まず、検証の一つとして選んでいます。ほかのRPAとも、出ているもの全てとはちょっと比較ができなかったですけど、ほかのと比べて、シナリオ作成を現場の方にお願いしようと思っていますので、操作性などを見て、こちらのほうが、優位性があるからということで、現在のところ、これを選んでおります。 ○永野裕子委員  費用とかも含めて検討されているんだと思うんですけど、使い勝手とか総合的に。今後、いろんなところで試すというのも、このWinActorを前提にやるんでしょうか。それとも部署によって使い分けをするとか、そういうふうなお考えがあるんでしょうか。 ○秋山情報管理課長  複数種類のロボット、別のものを入れていくというのは、余りよくないかなと思っています。ただ、1回入れたWinActorをずっと何年も使い続けていくかというと、ちょっと違うかなと思っていますので、今後の展開に向けては、同じものを入れます。ただ、例えば3年後とかに、じゃあ、WinActorで、そのままいいのかというのは検討して、別のものに切りかえるという可能性はあるかなと思っています。 ○永野裕子委員  これはソフトなので、機械を入れるとかというより全然費用も安いですし、非常にうまく使えれば、いいものだなというふうには思っているんですけど、ただ、まだ事例の積み重ねが少ないので、いろんな自治体の状況とか、もうちょっと事例の積み重ねで検証した上で、リスクの部分も含めて本格的な活用というような形になると思うんですけど、今年度予算だったか、RPAというよりは、AIのほうかもしれないんですけど、例えばこのさいたま市の事例のようなことを導入しますという話が何かあったような気がする。検討しますでしたか、保育園のマッチングとか。今回はロボットの活用の実証実験の報告なんですけども、保育の現場でもっとAIとかICT活用で業務効率化という話が今年度の事業として検討しているような話があったように思うんですけど、いかがでしょうか。 ○樋口保育政策担当課長  本区におきましても、AIによるマッチングについての検討をしておりまして、事業者を呼んでデモ機等を見るというようなことでの検討はしておりました。他区の状況、さいたま市、それから報道でありました港区など、どのような状況かということも聞いておりますが、事業者の聞き取りも踏まえまして、まだまだ、ちょっと導入においては、マッチングについても100%ではないというところからして、成熟していないというような判断のもとに、もう少し状況を見きわめた上での導入ということを考えているところでございます。 ○永野裕子委員  あと、保育の現場のほうがかなり、保育士さんの作業は手書きでいろんなものが書かれていたりとか、よく細かく書いてくださるなという感じで、お昼寝しているときに、一生懸命書いていただいたりするんですけれども、そういうのも、もう少し効率化とか、入退所の管理なんかをぴって入れたりとか、それは導入している園が幾つかあると思うんですけれども、そういうもので保育の現場の保育士さんの負担軽減というのがもうちょっと進められるんじゃないかなんて思っているんですけど、豊島区は小規模も含めて、とにかく数がふえたので、それぞれ全部を管理して、同じようにというのは、なかなか難しいとは思うんですが、いろんな角度からこのAIの活用とかICT化、もっと検討していただければと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○樋口保育政策担当課長  私立保育所、地域型も含めまして、ICT化を進めており、補助もしているところでございまして、ほぼ希望の園についてICT化を進めておりまして、たしかちょっと80数%はもうICT化になっております。委員の御指摘のとおり、延長保育のときの管理等については、ICT化によって進んでいるところでございます。  また、御指摘ありました、例えば事務処理の部分についての支援ということについては、ソフトもいろいろ出ておりますが、今後、その部分についても導入していければなと。それを導入することによりまして、例えば今回の実証実験でもお示ししたとおり、チェックに1件当たり60分程度、担当者がかかっております。この辺の作業も短縮ができると。そのように考えているところでございます。 ○秋山情報管理課長  御質問のうち、前段で手書きのというところもありました。今回のRPAについては、そもそもデータ化されていることが前提になっています。手書きの文字については、AIを使って、手書き文字の認識というのも今進んでおりまして、そういうのを活用すると、先ほどの事務の効率化などにつなげられる可能性はあるかなというふうに考えております。 ○永野裕子委員  ネット上に出ているフリーソフトなんかも、どんどんどんど精度が上がっていて、もうすごく怖いぐらいに思ったりするんですけれども、これがちゃんと業務別の適用のソフトになると、もっと精度も高くて、ちゃんと使えるものが今出ているんだろうなと思うんですけれども、それぐらいどんどん新しいものが出るし、情報も更新されていくので、どの段階で本格的な導入するかという実証も積み重ねながら、その時期を判断するのも難しいところもあるかもしれないんですけれども、慎重かつ積極的にというか、やっていただくといいなというふうに思っています。  それで、先ほど儀武委員のほうからもあった議事録の関係なんですけど、これはAIのほうのソフトだと、かなり使えるんじゃないかと思っているんですけど、議会のほうの音声変換ソフトか何か導入したの、結構前でしたよね。もうどんどんどんどん精度が上がっていますし、比較検討するということだったんですけど、AIだと、学習するので、事例を積み重ねると、例えばソフトによって、どれだけ対応するかわからないけど、例えば儀武委員はこういう発言の癖があるとか、人によって文字の変換とかも、同じ、ただの平仮名にすると、同じように見えるけれども、前後の文脈で学習というのも、多分AIだとできてくると思うんですよ。だから、変換の精度というのがどんどん上がると思いますし、そうすると、議事録もそうですけど、例えば今、議会改革検討会でも、手話通訳だとか文字の表示というのを何とか導入できないかということで、会派でもいろいろ話をしているんですけれども、文字表示が結構速いスピードで正確なものがそこに導入できるとか、そういう活用のあり方もちょっといろいろ検証しなきゃいけないけれども、そういう可能性も出てくるのかなというふうに思うんですけど、特に文字というか、言葉をなりわいにしている分野、議会になると、そういう部分で、大いに活用できるんじゃないかなと思うんですけど、どっちかというと、今、行政のそういう数字的なところが中心で活用を検討していると思うんですけど、その文字が中心の仕事の部分というのも、今申し上げたような形でどんどん効率化の検討ができるんじゃないかと思うんですが、議会事務局にも検討していただきたいと思います。 ○栗原区議会事務局長  これはまさにおっしゃるとおり、今、議会に入れている自動音声の翻訳は、行政の用語ですとか、なかなかちょっと読み取りづらいところはございます。第1稿で上がってくるときは、やはり結構7、8割ぐらいで、あと2、3割、どうしても、専門の人間がそこは一体何だったのかという推測しないと完成しないぐらいの今ちょっと精度になっています。AIですと、おっしゃるように何回も学習して、専門用語も覚えますし、まさしく人の癖なんかもディープラーニング、深層学習しますので、どのぐらいの将来かわからないですけど、ぜひ事務局としても、全庁的に入れようとしているものがどのぐらいの精度かわからないんですけど、当然そういったものを視野に入れて、これは導入していくべきものというふうに考えてございます。 ○永野裕子委員  音声変換ソフトを入れた段階でも、あっ、これだけ速くスピードなるんだなというふうに、よくなったなというような、そういう話はあったように思うんですけれども、議事録の署名とか来ると、私、全部読むんですけど、やはり変換が違うのは、結構見つけるんですよ。しょうがないと思うんです。あと検索をかけても、平仮名のままだったりすると、言葉で検索しても、ひっかからないんですよね、あと、変換が違ってもひっかからないし。そこなども改善できると思いますので、まだ発展途上というか、どんどんまたよくなるのかもしれませんけど、同時に検討していただければというふうに思います。 ○島村高彦委員  人口減少の中で、労働人口も減っていくというところで、本当に、これが必要なシステムだろうということなんでしょうけども、同時に、この進展が早過ぎて、人が仕事をとられて余っちゃうというような報道もされておりますけど、豊島区について見てみれば、今後、あれですか、急速にこれがどんどん進んでいって、大量の職員が仕事を失っちゃうというようなことはあるんですか。 ○渡邉行政経営課長  今、まだこちらのほうにつきましては、試行の段階ですので、まずは業務のほうの効率化というところで視点に置いておりますので、これが今後どうなるかというと、かなりの人数のものができるのかと。そこまでちょっとまだ検証ができないような、まだ発展途上のものですので、今の段階では、その部分についてのお答えというのがちょっと難しいところでございます。 ○島村高彦委員  逆に、その推論をAIに今すぐやってもらうというのは、それは、まだ、それだけの能力はないと、そういうことですか。  最初に儀武委員からもいろいろありましたけど、私もよくというか、ほとんどわかりませんで、いろんなデータを最初に入れていかないと、作動しないんだろうと思うんですが、ここにシナリオ作成とか書いてあるんですけど、シナリオ作成というのが、さっき金子部長がおっしゃった、最初にいろんなデータや事例をインプットする作業のことでよろしいんでしょうか。 ○金子政策経営部長  申しわけありません、若干AIのお話とRPAとが、難しいんですけども、これは。私がRPAで説明したのは、それほど、何といいますか、いろんなデータを入れないということではなくて、ふだんやっている作業をいわばコピーするというような作業でございます。AIのほうは、本当に高度なことをやるために、相当大量なデータを読み込んでいって、自分で学習すると。したがって、誤変換とかが、だんだんなくなっていくというような傾向のものらしくて、そちらは、まだ私もよくわかってないとこありますけれども、RPAのほうは比較的、そういう意味では、戻ったりもできると。つまり、先ほどの若干の定数減のお話にも絡みますけれども、我々が普通の感覚で、ちょっとさわりやすい部分がありますので、RPAのほうは。人間のかわりにやってくれているというのが目で見てわかるような形になっていますので、何というんでしょうか、例えば業務の形態がちょっと来年は変わりますよといったときに、どこを直せばいいかというときに、例えばこれを完全に外部化してしまいますと、もとの仕事の意味がよくわかっていなかったり、そういうことがちょっと起きますけども、この場合は起きないと。たどっていけば、誰でも、あっ、これをやって、これをやって、これやったんだなというのがわかりますので、そういう意味では、逆に言うと、ちょっと人員削減につながるかどうかわかりませんけれども、本来のもうちょっと頭脳的に高度な業務に集中するという、そういう時間をつくると。そういう意味で、働き方改革になるというような認識で、現在はRPAのほうは思っております。 ○島村高彦委員  RPAは、今お話しされたとおりのところなんですけど、このAI、またこれ別のものだというところで、最初にデータや知識やルールを入力する作業、その後は自己学習してやっていく力はあるんですけども、最初にそういったものを打ち込んでいく作業というのは、このAIがどれほど発達しても、出てくるんだろうと思うんですが、AIの発展ぐあいによりまして、人間が最初に注入する部分がどんどん減っていくというようなことも生じてくるんでしょうか、自己学習の成果、能力によって‥‥。 ○秋山情報管理課長  ちょっとお答えになっているかはあるんですが、入園選考でいいますと、恐らく豊島区の入園のルール、こうだというのは、まずは覚えさせなければならなくて、あと、今の保育のシステムからデータを渡してということになります。深層学習の部分を委ねられるから、減るかというと、これはちょっと難しいかなとは思っております。保育園の入園の例えば選考の仕組みなども変わっていくと思いますので、その都度、こちら側はインプットしていかなければいけないので、ちょっとどの程度減るかというのは、済みません、申し上げられないところで‥‥。 ○島村高彦委員  さいたま市の保育園の8,000人のデータで、数秒で処理したということなんですけども、その後、当然それが正しいかどうかというのは、人の目でちゃんとチェックさいたま市は行っていたんですか。その結果、あっ、正しいやと、そうなったわけですね。 ○樋口保育政策担当課長  さいたま市の場合も、AIで行った作業と同じ作業を職員がやって、正しいかどうかを検証しているということでございます。ここでの問題は、AIがやったとしても100%、人がやったのと同じにはなっておりません。先ほど情報管理課長、90%後半と言いましたが、私が聞いているところでは97%というふうに聞いておりますが、この残りの3%が問題でして、AIがどのようなプロセスでそこに導いたのかということがわからない。これによって、例えばお問い合わせがあったときに、それについて職員が対応できないということが問題になっております。それを検証するのに、通常、人がやったよりも時間がかかっているということで、検証の段階では、そういう意味では時間がかかって、AIによって数秒で答えは出たんですけども、その後の検証に時間がかかっているということが課題になっております。 ○島村高彦委員  結構です。 ○細川正博委員  ちょっと簡単にだけ、質問させてください。  まず、今回の実証実験で時間の比較、人がやった場合とRPAやった場合、していますけども、このシナリオ作成時間というのがどこにも出てきていないんですけど、ここを加えないと、この比較ができないと思うんですけど、その辺いかがでしょうか。 ○樋口保育政策担当課長  確かにシナリオの作成時間は、この実証実験には入れないで比較をしております。単純に作業がどれだけかかったのかということだけをちょっと見たものですから、そこのところはこの中に盛り込んではいませんでした。 ○秋山情報管理課長  今お尋ねのこの結果を出している、このシナリオに何時間かかったかというのは、確かに資料上ないかもしれませんが、4ページ目に、なれれば、一つ、2、3時間程度で作成できると。これ3つ例示がありますが、3については、30分程度でできると。なれれば、このぐらいの時間でできるのではと考えております。 ○細川正博委員  じゃあ、ちょっとシナリオ作成時間、恐らく業務によっても違うと思うので、一概には言えないと思うんですけど、大体この補足事項のところにある時間で見ると、大体の目安になるという理解をしました。  もう1点なんですけど、今回の別紙のほうで、実証実験の業務時間の内訳というのが出ていまして、これが作業フロー順に並んでいるようなんですけど、そうすると、先ほどの御説明でも、内容のダブルチェックというのが3段階目にあるんですが、その後にRPAの作業があります。その後はチェックするプロセスが全くないんですけど、ここはどうお考えなんでしょうか。 ○樋口保育政策担当課長  実際には、この起案の文書をつくって、それを実際にシステムの中で起案に流す段階で、内容を一度見た上で起案に流しているということでございまして、あとはシステム上で起案の決定は流れていきますので、それを待って支出の作業に入るということでございまして、この起案をシステム上に流す段階で一度チェックはしている形でございます。 ○細川正博委員  そういうプロセスはあるんですよね。であれば、それの作業時間も加えてないと、比較できてないと思うんですけど、いかがですか。 ○樋口保育政策担当課長  実際には、このダブルチェックをしている段階で、ある程度、何というんですか、支払いの決定の金額については、大まか確認ができているということでございますので、それを前提に起案の文書をつくっております。 ○細川正博委員  ですので、RPAが正しいという前提に今、立っていらっしゃるという話だと思うんですね。だけど、実際にはシナリオの作成がもしかしたら間違っているかもしれませんし、もしかして、行政の仕事やってれば、何というんですか、例えばわからないですけど、氏名の文字が物すごく長い人がいたりとか、何ですかね、ちょっとあんまり想像してないような、当初の想定してないような、何かエラーみたいなのが起きる可能性ありますよね。そういったときのために、最後、人間がちゃんとチェックする場所というのが必要だと思うんですけど、このフロー図だと、結局、最後、RPAに任せっきりになるフローになっているんですよね。ここはやはり行政のやる仕事ですから、もう間違いがないように、何というんですか、改善をする必要があると思うんですけど、いかがですか。 ○秋山情報管理課長  御質問2つあると思いまして、このグラフに入っていない決定前のチェックというのは、確かに時間数から漏れていたのかなというふうに思います。  どこでチェックをするかということなんですけど、事前か事後かということです。システムに入力して、システムで例えばですけど、複雑な計算をさせてというやつは事後にチェックをしたほうがいいかなと思いますし、この内容、私も詳細把握してない部分もありますが、事前に入力のデータを確認しておくと、ある程度正しい結果が得られるというのは、事前に入力のデータを確認しておけば、大体その流れに乗れば、正しい結果が出るだろうということで、最終的な全体のチェックの中で見ればいいという判断はできると思います。 ○樋口保育政策担当課長  これは、起案の文書作成をRPAでどういうふうにやったのかということをちょっと御説明しないと、御理解いただけないかなと思うんですけども、実は起案の文書は、それこそ例えば例月の運営費であれば、各園ごとに、この園は幾ら幾らということの起案を一つずつするわけなんですけれども、各保育園の、今回の支払いをする園のリストをまずつくります。そして、その後に、支払いをする金額のリストをつくります。それを、それぞれの今回、起案に盛り込む内容をそれぞれリスト化しまして、それを一つの起案の文書に作成するということでございます。したがいまして、ここの起案の文書をシステム上に流すときのチェックというのは、その園が幾らだったのかということがきちんとひもづいて、ずれずに作成ができているかということのチェックでございますので、中身について、再度チェックするということの点検は行っておりません。 ○細川正博委員  今回の導入事例に関しては、今のプロセスで問題なかったという御説明だったと思います。それはそれで今回の件はよろしいんですけども、今後、いろいろな拡大をにらんでいく際に、これは、完全にこのシステムを外注している場合であれば、システムのふぐあいがあった場合に、システムの外注業者さんのほうがいろんなエラーチェックをしてなかったということで、責任はそちら側になると思うんですけど、今回の場合は、シナリオをまさに本区の中でつくっていくということになりますので、そのシナリオ自体が合っていたか間違っていたかという検証も、いろんなパターンですね、普通は想定してなくてもよかったんじゃないかみたいなイレギュラーなパターンも含めて、やはり検証しておかないと、エラーチェックが済んだとは言えないという状況だと思うんですね。ですので、そこの体制は担当者任せにすると、恐らく、このシナリオ作成自体のエラーが今後出てくると思われるので、そこの検証体制はしっかりとっていただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○秋山情報管理課長  ただいまチェックについてというところの御指摘もありました。課によって、業務によって、どの段階でチェックをするか。それを担当者に任せず、課で、あるいは場合によっては情報管理課などが連携しながら確認をしつつ、そこは慎重に導入していきたいと思います。 ○金子政策経営部長  今、エラーについてのお話、そのとおりだと思っております。やってみますと、わからなかったことがいろいろわかりまして、例えば、どんどん機械は動いていくんですが、既存のほうのシステムを開くわけですね、文書管理システムを開くとか、これを開くとか。そっちのほうの速度が遅いと、結局、最終的な時間も遅くなってしまうとか、そういうこともいろいろやってみて、わかりました。だから、全て万能ということではなくて、いろいろ紆余曲折あると思うんですけれども、一つ一つ確かめる。一番いいなと思ったのは、ちょっと、うん、おかしいぞとなったときに、確かめられるんですね。これ非常に容易に確かめられる。難しいプログラムが書いてあるというんではなくて、第1手順、こういうことをやります、第2手順、これをやりますというのがすごく後に戻りやすいので、あっ、ここで間違ったなと。あるいは、ここがスピードが、相手の機械が遅かったがために、ここでダウンしてしまったんだというようなことを一々確認できるというところが、例えば職員のほうも異動がありますし、AさんがBさんになっちゃったら、もうわからないということが、この場合、このケースだと少ないなということも感じておりますので、ちょっといろんなメリット、デメリットを比較しながら、確かめていきたいなというふうに、こういうふうに考えております。 ○山口菊子委員長  よろしいですか。  ほかにございませんでしょうか。   「なし」 ───────────────────◇──────────────────── ○山口菊子委員長  それでは、次回の日程についてお諮りをしたいと思います。  次回は、12月13日木曜日、午前10時から開会いたしたいと存じますが、いかがでしょうか。よろしいですか。   「異議なし」 ○山口菊子委員長  それでは、そのように決定をさせていただきたいと思います。  以上で、行財政改革調査特別委員会を閉会いたします。   午前11時14分閉会...