杉並区議会 2021-07-07
令和 3年 7月 7日総務財政委員会−07月07日-01号
令和 3年 7月 7日
総務財政委員会−07月07日-01号令和 3年 7月 7日
総務財政委員会
目 次
委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3
議案審査
議案第55号 令和3年度杉並区
一般会計補正予算(第6号)……………………… 3
総務財政委員会記録
日 時 令和3年7月7日(水) 午後1時10分 〜 午後4時35分
場 所 第3・4委員会室
出席委員
(10名) 委 員 長 浅 井 くにお 副委員長 大 槻 城 一
委 員 わたなべ 友 貴 委 員 堀 部 やすし
委 員 藤 本 なおや 委 員 大和田 伸
委 員 今 井 ひろし 委 員 金 子 けんたろう
委 員 けしば 誠 一 委 員 太 田 哲 二
欠席委員 (なし)
委員外出席 (なし)
出席説明員 区長 田 中 良 副区長 宇賀神 雅 彦
副区長 吉 田 順 之
政策経営部長 関 谷 隆
企画課長 山 田 隆 史 施設再編・
整備担当課長
最 上 亮
財政課長事務取扱政策経営部参事 営繕課長 相 馬 吏
中 辻 司
施設整備担当課長郡 司 洋 介 総務部長 白 垣 学
総務課長 寺 井 茂 樹 経理課長 高 林 典 生
危機管理室長 井 上 純 良
危機管理対策課長人 見 吉 也
保健福祉部長 喜多川 和 美
杉並保健所長 増 田 和 貴
新型コロナウイルス対策担当部長 健康推進課長杉並保健所副参事
野 田 幸 裕 (
新型コロナウイルス予防接種担当)
渡 邊 秀 則
新型コロナウイルス予防接種担当課長 学務課長 正 富 富士夫
三ツ木 浩
学校整備課長 河 合 義 人
事務局職員 事務局長 渡 辺 幸 一 議事係長 蓑 輪 悦 男
担当書記 森 菜穂子
会議に付した事件
付託事項審査
1 議案審査
議案第55号 令和3年度杉並区
一般会計補正予算(第6号)……………原案可決
(午後 1時10分 開会)
○浅井くにお 委員長 ただいまから
総務財政委員会を開会いたし
ます。
《
委員会記録署名委員の指名》
○浅井くにお 委員長 本日の
委員会記録署名委員は、私のほか、大槻城一副委員長を御指名いたし
ますので、よろしくお願いいたし
ます。
《議案審査》
議案第55号 令和3年度杉並区
一般会計補正予算(第6号)
○浅井くにお 委員長 これより議案審査を行い
ます。
それでは、議案第55号令和3年度杉並区
一般会計補正予算(第6号)を上程いたし
ます。
本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はござい
ますでしょうか。
◎
政策経営部長 特段ござい
ません。御審議方よろしくお願いいたし
ます。
○浅井くにお 委員長 これより質疑に入り
ます。
質疑のある方は挙手願い
ます。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期すため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度と
させていただき、一巡
しました後、必要があれば再度質疑を
していくということで進めていきたいと思い
ます。議事進行に御協力のほど、よろしくお願い申し上げ
ます。答弁についても、簡潔明瞭に、よろしくお願い申し上げ
ます。
◆
今井ひろし 委員 議案第55号令和3年度杉並区
一般会計補正予算(第6号)について質問いたし
ます。
まず、最初ですので、今回の補正6号の概要について伺い
ます。2事業で8億5,531万余ですが、事業概要と財源、財源保留額について説明をお願い
します。
◎財政課長 今回の補正6号でござい
ますけれども、まず1点目は、
コロナワクチンの
集団接種会場の拡充に要する経費を計上
しており
ます。もう1点が、天沼小学校の増築に係る経費、この2事業を今回計上
してござい
ます。
財源といたし
ましては、コロナ関連につき
ましては財調基金のほうから取崩しを行う、さらには、天小のほうにつきましては財源保留を使わ
せていただく、そういう予算立てに
してござい
ます。
財源保留額でござい
ますが、補正後は2億2,000万余という規模になり
ます。
◆
今井ひろし 委員 財政計画としては、財源保留と
財政調整基金、両方繰り入れてい
ますけれども、これ、財源を分けた理由は特段あるのか、あとは繰入金拠出後の基金残高、幾らになり
ましたでしょうか。
◎財政課長 財源を、財調基金と財源保留、2つに分けているというのが今回の補正予算でござい
ますが、コロナ関連の経費につき
ましては、これまでの補正予算の編成におきましても、財調基金の取崩しで対応
した経緯がござい
ます。今回につき
ましても同様の趣旨で、こちらにつき
ましては財調基金の取崩しで対応
したいと考えており
ます。取り崩し後の財調基金の残高は299億という状況になり
ます。
また、天小の増築部分につき
ましては、こちらは当初予算にも計上
していた部分でござい
まして、財源保留が現在2億以上ござい
ますので、こちらにつき
ましては財源保留を財源と
した、そういう次第でござい
ます。
◆
今井ひろし 委員 基金残高も300億円を割ったということなので、この質問は、前回の午後のときにも、私、
しているんですけれども、基金の見通しが、前回は大丈夫じゃないかという答弁でしたが、今後の見通しにちょっと不安もあるんですけれども、確認の意味で、この先の基金の見通し、教えてください。
◎財政課長 前回と同趣旨の答弁になってしまい
ますけれども、まず3定で決算剰余金がござい
ますので、一定割合、この財調基金にも積み増すことができるのではないかと考えており
ます。加え
まして、
ワクチン接種の環境整備につき
ましては、区の持ち出しでこれまで対応
してきており
ますので、国のほうでその部分が手当て
されれば、財源が戻ってくるということになり
ますので、その部分も、場合によっては財調基金の積立ての原資と
することができるというふうに考えており
ます。
◆
今井ひろし 委員 今はコロナ禍ということで、緊急という、最優先事項ということで認識は
してい
ます。
今回の補正予算を含めて、これまでコロナ対策に要した経費、どのくらいかかったのか。また併せて、
ワクチン接種に関わる予算はどのくらいかかっているのか、ちょっと教えてください。
◎財政課長 一昨年からコロナ対策、区として実施
しているわけですが、決算ベースということではまだお示しでき
ませんので、
予算計上ベースでお話しいたし
ますと、およそ800億というのがこれまでに要した経費でござい
ます。そのうち、ワクチンの体制確保に要する経費ということで44億5,000万、これまで計上
しており
ます。
◆
今井ひろし 委員 800億円ですか、すごいですね。
これ、国から幾らかは来るというもくろみだと思うんですけれども、財調基金へその分を多分充てていくのかなとも思うんですけれども、その辺は、おおよそどのぐらいと考えているんでしょうか。
◎財政課長 800億という数字、非常に大きいんですが、この主要因といたし
ましては、例の10万円の一律給付がござい
ます。こちらは全額国費になっており
ますので、結果、この800億のうちの670億ほどは国からもう既に入ってきているということでござい
ます。純粋に区の持ち出しという意味では、90億ほどという状況でござい
ます。
◆
今井ひろし 委員 数字だけ見るとちょっと不安になったので、確認
しました。
今回の
補正予算審議の前の7月1日号の広報では、接種体制の拡充、
しますと、断定
した見出しが出されてい
ました。財政課に確認
するんですけれども、今日7日ですが、補正予算に関わる事業は、まだ執行は
されてないという理解でよろしいでしょうか。
◎財政課長
補正予算計上に当たりまして、当然、事前の調整等は行っており
ますけれども、執行というのは予算成立後ということでござい
ますので、執行
してござい
ません。
◆
今井ひろし 委員 それでは、ワクチンの所管に確認
します。今回の接種会場の開設時間の延長、曜日拡大等の接種体制の強化については、我が会派も先日緊急要望を
してきたものであり、高く評価
するところです。区民への早期の情報提供を行うことは理解
するものですが、今回の接種体制の強化や
告知などについて、どのような検討、調整がなされ、補正予算案の提出となったのか、ちょっと経緯を確認
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 より早く、より多くの希望
する区民へ接種を完了
するという方針の下に、6月中旬に接種計画のほうを見直し
まして、開設時間の延長や曜日の拡大、それから
集団接種会場の新規開設を
するということといたし
ました。
あわせ
まして、
集団接種会場を御
担当いただきます4つの病院の曜日の拡大、時間延長等の調整を開始
するとともに、接種事業者とも調整を開始いたし
ました。そして、今回の補正予算案の計上となった次第でござい
ます。
また、いち早く区民へ情報提供
するために、広報7月1日号に記事掲載を
することといたし
ました。
◆
今井ひろし 委員 それでは、その拡充内容について、個別的な確認を
します。
開設時間を延長
する集団接種会場はどこで、どの程度時間延長
するのか、またその延長により、どの
程度接種機会を増やせるのか、お示しください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、時間延長いたし
ます施設は、
立正佼成会法輪閣、
阿佐谷ワクチン接種会場3階の2会場でござい
ます。それぞれ終了時間を、午後3時40分から7時40分まで、おのおの4時間延長
することといたし
ます。これによりまして、両会場合わせ
まして、週ベースでござい
ますが、約3,000回程度の接種の増加を試算
しており
ます。
◆
今井ひろし 委員 じゃ今度は、開設
する曜日を拡大
する施設はどこで、どの程度拡大
するのか、また拡大により増える接種機会、こちらも教えてください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 開設曜日を拡大
する施設でござい
ますが、
桃井原っぱ公園仮設、
阿佐谷特設会場1階、旧
若杉小学校体育館、下高井戸おおぞら公園の4施設でござい
ます。桃井原っぱにおきましては土曜、日曜を拡大、阿佐谷の1階は日曜日を追加いたし
ます。旧若杉小学校は日曜日、現在7月まで実施の予定ですが、これを8月まで延長いたし
ます。下高井戸おおぞら公園は日曜日拡大。全会場合わせ
まして、1週間単位で約2,700回の接種機会の増加を見込んでおり
ます。
◆
今井ひろし 委員 新規開設
する集団接種会場は旧永福図書館とのことだが、どの程度接種を行うのか、また
集団接種会場と
した理由は何なのか、確認
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 1日約400回、7日間で約2,800回の接種を試算
しており
ます。
同施設は、休止中の施設でござい
まして、1週間を通じまして利用可能であるということ、それから休止に際しまして長期間の利用ができるということ、他に施設を利用
する区民がいないことで、接種会場としての独占利用が可能であるということ、また、接種を担当
する医療スタッフ、会場運営のスタッフが担保できたこと、加え
まして、改修経費が比較的小さいことから、会場として選択いたし
ました。
◆
今井ひろし 委員 永福図書館も合わせて、今回の補正予算の計上により接種機会をどのぐらい増やすことができたのか、また、杉並区の集団接種全体としてどのぐらいの接種数を見込んでいるのか、そこ2点教えてください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 1週間単位でござい
ますが、約8,000回の接種機会の増加を図ることができ
まして、全体では、1週間当たりの接種数で、現在の約3万5,000回から4万3,000回程度まで拡大
するということができ
ます。
◆
今井ひろし 委員 接種計画はどういうふうに反映
しているのか、教えてください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 試算上になり
ますが、接種対象の区民の70%が接種
すると想定いたし
ますと、現在の接種計画では10月末に接種終了の見込みでござい
ますが、さらに接種を加速いたし
まして、9月末までに計画を前倒し
することができると試算
しており
ます。
◆
今井ひろし 委員 計画どおりならすばらしいですね。
休止中の施設だが、永福図書館ですけれども、接種会場と
するに当たり、改修工事が必要かと思うんですけれども、その辺りの工事の
スケジュール感、教えてください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、段差解消のためのスロープの設置、それから床の仕上げ材の取替え、またバリケードの撤去などが必要となり
ます。工期につき
ましては、予算成立後、契約を締結いたし
まして、7月26日頃の終了を予定
しており
ます。
◆
今井ひろし 委員 これ、マイナス何十度とかいう冷凍庫も設置
するという理解でよろしいですか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 はい、フリーザーのほうも設置予定でござい
ます。
◆
今井ひろし 委員 私からの最後ですけれども、
予約システムの不具合について確認をいたし
ます。
従前から、システムについて問題が起きないように、会派からも強くお願い
していたことで、今回は大変遺憾であると考えてい
ます。詳細については、わたなべ委員が確認
しますが、まず、今回の件について、区の認識をしっかりと確認
して、質問を終わり
ます。
◎
新型コロナウイルス対策担当部長 私ども、システムを運用いたし
ます事業者と打合せを重ね
まして、つつがない
システム移行に努めてきたところでござい
ますが、
予約システムが今回正常に稼働
しませんで、7月1日から2日にかけまして、接種の予約に支障を来し
まして、多くの区民に御迷惑をおかけ
しましたことについては、誠に申し訳なく思っており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 私からも、
ワクチン接種について伺っていきたいと思い
ます。
これまで、区は、時間延長や開設曜日の拡充など、区民の利便性の向上に一生懸命努めていただいたと理解
してい
ます。今後も、こういった利便性の向上について計画
しているのか、これをまず確認
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 国や都の動向ということも1つござい
ますが、何よりも区の
ワクチン接種の進捗状況を勘案
しつつ検討
していきたいと思っており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 検討ということでしたが、例えばどういった会場で、どのような接種機会の拡充施策を検討
しているのか、現段階で分かるようなことがあれば、教えていただきたいんですが、お願い
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 セシオン杉並の1階、3階及び営業時間が延長
されたときの
荻窪タウンセブンを候補と考え、開設時間の延長ということが対策としては妥当と考えており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 具体がそういうふうに見えているということですね。
新たにそういったものを拡充
する場合に、予算に関してはどのような考え方なのか、改めて今回のように補正予算を組んで対応
するのか、その辺を確認
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 今回の補正予算に併せて計上
しており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 じゃ新しく組む必要はないということですね。
もし仮に、先ほどのような拡充がなされなかった場合は、どういうふうな予算の扱いになるのか、それも確認
したいと思い
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 今回全部が拡充
されなかったということですね。今回、全く拡充がなされなかった場合は、先ほどの接種計画におきまして週約8,000回、この拡大が不可能ということになり
ます。これをまた何らかの形で担保
していかなければいけなくなり
ますので、その場合にはまた改めて接種の拡大ということで、個別接種の拡大等を勘案
しながら、もう1回計画を立て直していきたいと思っており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 ちょっとかみ合ってないのでもう1回。新たに拡充
することを予定
して予算を今回つけているということなんですけれども、そういった拡充がもし
されなかった場合の、今回つけた予算の取扱いについて、確認
したいと思い
ます。
◎財政課長 今回計上につき
ましては、現在進行形で調整中のものも含まれているという状況でござい
ます。調整の結果、または状況によって必要ないということになり
ましたら、その部分の予算については未執行ということになろうかと存じ
ます。
◆わたなべ友貴 委員 分かり
ました。すっきり
しました。ありがとうござい
ます。
では、今後検討
する時間延長を含めて、保健福祉費の今回の8億4,000万余の内訳について、どのようになっているのか、改めてここで確認
したいと思い
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、
接種委託経費でござい
ますが、時間延長
する立正佼成会法輪閣が約5,300万円、
阿佐谷特設会場が約3,320万円、新規開設
する旧永福図書館が約9,580万円、
接種委託費合計で約1億8,200万円、これに今後の時間延長予定の約2億1,000万円を加え
ますと、接種経費は約3億9,000万円ということになり
ます。
会場運営費が別になり
ますが、会場運営費の内訳でござい
ますが、
桃井原っぱ公園が約4,590万円、旧若杉小学校が約7,370万円、
立正佼成会法輪閣が約4,400万円、
阿佐谷特設会場が約9,840万円、タウンセブンホールが約2,830万円、下高井戸おおぞら公園が5,360万円、旧永福図書館が約1億530万円となり
まして、合計で約4億5,000万円となり
ます。接種委託経費と会場運営費の合計で約8億4,000万円ということになり
ます。
なお、
セシオン杉並の
会場運営経費に関しましては、
接種委託経費のほうに含まれており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 詳細にありがとうござい
ました。何となく分かったような感じが
します、多分。
じゃ次に、ワクチンの供給体制について確認
しておき
ます。報道ベースで、今朝の新聞にも載ってい
ましたけれども、今後のワクチンの供給、滞るのではないかというふうに言われてい
ます。8月は7月並みしか入ってこないというようなことも書かれており
ましたが、区はワクチンを十分に確保できると考えているのか、この辺の見え方について、確認
したいと思い
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 今後のワクチンの供給状況につき
ましては、報道
されているような危惧がないわけではござい
ませんが、区全体のワクチンの供給量、それから使用量を把握いたし
まして、必要なワクチン量を確実に要求
していくことが1つでござい
ます。あわせ
まして、国や都に対しても、必要と
するワクチンが供給
されるよう働きかけを続けていきたいと思ってい
ます。
◆わたなべ友貴 委員 積極的に要求を
して、しっかりと確保
していただくようにお願い
したいと思い
ます。
では、
予約システムの不具合について確認
していきたいと思うんですが、その前に、昨日から12歳から39歳の予約も始まったというふうに理解
してい
ますが、昨日の始まった状況で、何かこういった不具合やらといったことがあったのか、また予約の状況について、分かっていれば教えてください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、昨日から始まった予約に関しまして、今の段階で不具合ということは特にござい
ません。また、予約の状況でござい
ますが、新たに予約が始まった64歳まででよろしいでしょうか。本日の午前10時の時点でござい
ますが、65歳未満の予約状況は、約13万件というふうに報告を受けており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 では、不具合について確認
していき
ます。
先ほど今井委員の質疑で、区の今回の問題について、区民の方に迷惑をおかけ
した、そういったお言葉をいただき
ました。
ではまず、今回の不具合の原因について、区で分かっている範囲で、なるべく分かりやすく説明いただきたいと思い
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、旧システムから新しいシステムへの入替えということを行ったわけでござい
ますが、旧システムから新システムへのデータの移行につき
まして、接種状況、予約情報データというのが正常に移行できなかったことが原因と認識
しており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 ベンダー側は、十分にシステムテストを
していたというような認識でよろしいんでしょうか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 今回の移行に関わっており
ますのは、まず、
予約システムの開発元、これはサイシードという会社になり
ますが、それから運用会社、こちらJTB、それから利用者である区でござい
ます。
開発元から提供
されたデータ変換ツールを使用いたし
まして、運用会社がデータの移行ということを実施いたし
ました。事前のテストにつき
ましては、開発元で実施
しており
ました。十分なテストが行われていたというふうには認識
しており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 十分なテストができていたにもかかわらず、こういったことになったということですね。
6月27日から30日まで
予約システム、停止
してい
ました。また、世代を超えて、1週間予約の前倒しがあったというふうなこともあり
ましたが、これについて、区民は知らずに予約できなかったという声を多数聞いてい
ます。周知の方法に少し問題があったのではないかというふうに思い
ますが、区はこの点についてどのように考えているのか、それを確認
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 システムの休止に際しましては、26日から接種会場のほうで1回目の接種を終えた方に案内のチラシを配布
するとともに、ホームページ等で周知に努めてきたところでござい
ます。しかしながら、知らなかったという声が寄せられたということは、十分であったかというところは再度検証
させていただきたいと思い
ます。
◆わたなべ友貴 委員 1週間前倒しになった話についても確認
したいんですが、それもお願い
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 1週間前倒しの周知につき
ましても、ホームページで周知に努めたところでござい
ますが、手段といたし
ましてホームページに限られてしまったということは、1つ反省点だというふうに考えてござい
ます。
◆わたなべ友貴 委員 時間がない中でも、少なからず知らなかった区民がいるというのは、不公平感が出てしまい
ますので、今後そういったことがないように、改めてぜひお願い
したいと思い
ます。
次に、4日間という旧システムから新システムへの移行期間ですが、この期間は十分であったというふうに考えてよろしいのか、それとも無理くりお願い
して、きゅっと短く
してしまったのか、その辺を確認
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 移行期間の4日間に関してでござい
ますが、運用会社側から示された期間であり
ましたので、期間としては十分であったというふうに考えており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 じゃ運用会社が大丈夫だというふうに言ったにもかかわらず失敗
した、そういうことでいいんですね。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 そのような認識を持っており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 じゃ、移行期間の中にテスト期間も入ってきたと思うんですけれども、これも含めて期間は十分だった、そういった認識で区はよろしいのか、それを改めて。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 結果として正常に移行できなかったということがござい
ます。そこを含めて考え直し
ますと、十分だと言い切れないと思っており
ます。
◆わたなべ友貴 委員 じゃ、そういったことも踏まえて、今回の結果は区民へ多大な迷惑と混乱を招いてしまったわけですが、責任の所在について区はどのように考えているのか、それを確認
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 主な責任につき
ましては、
予約システムの運用管理業務の受託事業者でござい
ますJTB側にあるかとは思っており
ますが、区は委託元としての責任もあるというふうに認識
しており
ます。
◎
保健福祉部長 少し補足を
させてください。
担当部長、担当課長から、今般のシステム不具合についてはおわびを申し上げたところでござい
ますが、私からも、区民の皆様、そして議員の皆様に御迷惑をおかけ
したことを深く反省
しており
ます。申し訳ござい
ませんでした。
4日間の移行期間というお話を担当課長がいたし
ました。それと、今わたなべ委員が前倒しを
したことについてもお触れになり
ました。当初の予定では、元から4日間という移行期間は、これはJTBの側ですけれども、そこと調整を
して、それでいけるという話でした。そのまま、その4日間を前にシフト
している、そこは、前倒し
しているんですけれども、そのまま4日間を確保
しているので、それでやれ
ますという話を保健所の担当とJTB、運営会社と調整をいたし
ました。
あと、技術的なことですが、このサイシードという新しい
予約システムになっており
ますけれども、これはこの業者がパッケージで、全国で数百、もう導入実績があるんですね。JTBの側も、それから私どもも、その自治体のを見て、今度のシステムは前より使いやすいなということを確認いたし
ました。それを導入
する。そのベンダーは、そのパッケージをJTBに納入
する。
先ほど、データ移行ができなかったという話を担当課長がいたし
ましたが、そこが一番の問題でした。旧システムから、これはどんなシステムを更新
するときにも、どこにクリティカルポイントがあるかというのは十分精査をしてやるんですけれども、それは当然JTBも大きな会社ですから、自分のところの
予約システムもござい
ます。経験はあるわけですね。私どもも、いけるだろうというふうに判断をいたし
ました。
旧システムに、例えば1回目の予約を
して接種は済んでいるんですけれども、2回目の予約の方はまだ接種が終わってない方はデータが残ってい
ますね。それは数万件あり
ます。それを新システムに移行
する。で、新たに次の第2グループ、第3グループの方々のデータも新システムに入れ込む。
新しいのを入れ込むだけだったら簡単なんです。旧システムから新システムへデータを移行
する、ここでデータのつくり方がちょっと違ったもので、それがうまく移行できずに不具合を発生
した。委員の皆様おわかりと思うんですが、1つ不具合が発生
すると次々駄目になっていくというところがあり
ます。で、1つずつ潰していくという作業、バグを取っていくような形になるんですけれども、そこに時間を要してしまったということです。
予約システムは動いたんですけれども、一部の会場が出てこなかったというのは、そうしたところのデータのひもづけがうまくいってなかったがために起こったことでござい
まして、もちろん、私どもは発注側ですから、十分なチェックを
する必要がござい
ました。その新しいシステムのテスト運用というのは、どう画面遷移
していくかとか、ダミーデータを入れて、それはうまくいったんですね。いざオープン
すると、一部の会場はうまくいっているけれども、先ほど申し上げたような状況で、特に
集団接種会場がデータが反映
されなかったということでござい
ます。
これが主な原因でござい
まして、今後こうしたことがないように、また私どもの情報システム部門の知見なども取り入れながら、しっかりと対応
してまいりたいと思い
ます。今回は大変御迷惑をかけて申し訳ござい
ませんでした。
◆わたなべ友貴 委員 原因もしっかり分析
されて、大変な御苦労もあったかというふうに思い
ます。本当に大変だと思い
ますが、昨日からのシステムはトラブルがなかったということですので、今後の運用については十分に注意
していただいて、区民の皆様の利便性に資するように、よろしくお願いを
したいと思い
ます。
取りあえず1回終わり
ます。
◆金子けんたろう 委員
ワクチン接種です。先ほど答弁で、杉並区が
ワクチン接種に使ったお金で44億だよと。先ほど財政課の答弁で、国から手当て
されればという答弁があって、ちょっと不安が入り混じったような答弁だなというふうに思い
ました。その辺ちょっと伺いたいんですが、今回の補正予算でもそうですが、杉並区、自治体として、
ワクチン接種に尽力
して、今回も積極的な中身となっている。それに応えるように国がこれを全額補填
しなければならないというふうに私も思ってい
ますし、国もそういう姿勢だと思うんですが、その点まずちょっと確認
したいと思い
ます。
◎財政課長 私も、当然そのように考えており
ます。ただ、現状、杉並区の枠として示されているのが11億5,000万、それに対して
ワクチン接種体制の整備に要した経費が44億5,000万、30億以上の持ち出しが出ているというのが状況でござい
まして、夏以降、改めて調査を
するというようなことだけが、今現在国から示されており
ますので、その際には、しっかり対象経費については申請
していく、そういう考えでござい
ます。
◆金子けんたろう 委員 そうですよね。先ほど答弁で、
ワクチン接種のゴールが大体9月末ぐらいを見越しているという話になってきて、ちょっとゴールが見えてきたのかなと。だから、それに合わせて国も、全国の自治体でどういうふうな
ワクチン接種のお金が使われたのか、幾らぐらいなのかというのをこれから見ていく、そういう流れになっていると思うんです。確かに、さっきの答弁に戻るんですが、手当て
されればということで、私もちょっと不安が残ってい
ます、正直言って。
何でかというと、その根拠なんですけれども、国会の答弁の中で、これは厚労省マターになるんですけれども、地域の実情を反映
して、合理的、必要と認められるものにつきましては全額負担を
すると。何かこういう不安な答弁を国が
するというのは、ちょっと私と
しても一抹の不安を覚えるということですので、ぜひ杉並区としては、全額求償
していくんだと意気込みをお持ちだと思うんですが、いろんな機会、区長会等もあり
ますので、ぜひその辺は、今後、杉並区が来年予算をつくっていくことにも影響
しかねないのかななんて不安も覚えるんですね。だから、ぜひ国に声を上げていただきたいというふうに思い
ます。
今、来年の予算にも関わるんじゃないかというふうに言い
ましたけれども、
コロナワクチン接種の補助金、負担金というのは厚労省マターだと思うんですけれども、来年杉並区が予算をつくっていく上で、総務省との関係が出てくると思うんですけれども、そこの関係って何かあり
ますか。今回の
ワクチン接種でこれだけお金を使い
ましたよとか、これはちょっと横にそれるかもしれないんですけれども、何かそういうのって影響はあり
ますかね。
◎企画課長 今委員御指摘のあった国のほうへの求償というところについては、これは全く区としてもそう
していかなければいけないということだと思ってい
ます。厚生労働省の関係については、ワクチンのところがメインということで、今、財政課長が答弁申し上げたとおりですけれども、地方創生臨時交付金などを含めて、可能な限り、しっかり国のほうに、ワクチンのみならず、コロナ対策で要した経費というのはしっかりと申請なり
していかなきゃいけないということは、強く感じているところでござい
ます。
◆金子けんたろう 委員 本当にそのとおりだと思い
ますし、一部の地方の自治体なんかは、本当に
ワクチン接種にかなり力を注ぎ過ぎてほかの住民サービスが滞る、そんな話も報道ベースで聞いてい
ますので、ぜひ国には声を上げていただきたいというふうに思い
ます。杉並区の
ワクチン接種に対する積極的な姿勢というのは、いつも補正予算で感じており
ますので、ぜひよろしくお願いいたし
ます。
あと、天小、聞いていきたいと思い
ます。天小なんですけれども、今回インターネットで入札見積経過調書というのを見
ました。3回札を入れて、最後の結論のところで落札に至らないので不落、打切りと
するというふうになっているんですが、前の補正でも不調とかという話は聞き
ましたけれども、不落と不調、何が違うんですかね。ちょっとその辺教えていただけ
ますか。
◎経理課長 一般的に不調という言葉はよく使っていると思い
ます。厳密に不調と不落というのを使い分けるといたし
ますと、まず不調につき
ましては、全ての参加申込者におきまして辞退もしくは不参、こちらを理由に
して価格による入札を行わなかった、その結果、受注者が決定
しなかったということが一般的不調。
それから、今回の不落につき
ましては、入札に対しては、最後まで価格を記した札が入れられたんですけれども、最終的には落札に至らなくて公告を打ち切った、こういった場合を不落というふうに言ってござい
ます。
◆金子けんたろう 委員 経過調書を見ると、確かに3回、札は入れているんだけれども決まらなかったよと。今回補正が出てきて、追加でお金を、予算をくださいという中身になってい
ます。で、何が原因だったのか、ちょっとその辺りの経過を教えていただきたいのと、3回札入れ
して、最後まで残っている会社と何か任意でやり取りがあったのか、そこら辺、ちょっと御説明いただけ
ますか。
◎
施設整備担当課長 今回、入札が不落となった際に、経理課のほうに参加業者の内訳を提出
されてござい
ますので、それを確認
した上で、価格に乖離のあったところ、主に鉄骨、また一部建設資材の見積りについて乖離がござい
ましたので、今回補正予算ということで、その価格の見直しを行った上で、また仕様の見直しを行った上で、補正予算を上げているものでござい
ます。
◎経理課長 打切りに
する前なんですけれども、一応私どもといたし
ましては、最低入札札を入れた参加者の方に、もう少し減価、要するに金額を下げる余地があるかということについては確認を
してござい
ます。ただ、いただいた返答が、到底落札できるような、私どもの手元の積算とは差が縮まらないというような判断から打切り
してござい
ますので、そういったことは
してござい
ます。
◆金子けんたろう 委員 杉並区も任意で業者にちょっと出してもらって話を
して、中身の資材、鉄骨のお金が大分違うよという話になったという経過だと思い
ます。
杉並区としては、今回予定価格非公表ですけれども、積算
するに当たっては何か基になっているようなものがあると思うんです。それでも、業者さんが出した見積りの実勢と乖離があった、そこら辺の流れというか状況、教えていただけ
ますか。何を基に
しているのかということと、鉄骨の資材費が高騰
したということだと思うんですけれども、その辺り、ちょっと教えていただけ
ますか。
◎
施設整備担当課長 営繕課の工事におきましては、主に東京都のほうの積算基準というのがござい
ます。これを大本として積算を行ってござい
ます。その中に、東京都の単価、東京都のほうの価格も決めてござい
ますけれども、今回鉄骨、鉄については、この半年ほどで約20%ほど上昇
してござい
ます。これについては、またしばらく上昇傾向にござい
ますけれども、そういった足元というか実勢の価格、そこの判断がなかなか難しく、今回そのような乖離につながったものというふうに認識
してござい
ます。
◆金子けんたろう 委員 東京都の持っている数字が現場の状況に反映
されるのは多分時間がかかると思い
ますし、そことの乖離があって、今回こういう事態になったというふうに理解
しました。
今回は、小学校を一から建てるとかそういう大規模な計画ではないですから、この程度に収まったと思うんですが、今後こういう傾向も、先ほど続くんじゃないかという答弁あり
ました。今後、どう見られ
ますかね。東京都の見積り、単価試算もこれから変わっていくと思うんですけれども、その辺り、今後こういう工事、計画がある場合は、どういうふうに構えていくのか、どんなふうに考えていらっしゃい
ますか。
◎
施設整備担当課長 東京都の単価でござい
ますけれども、こちらについても、随時実勢を反映
して見直しは行っているところでござい
ます。今回については、ちょっと急激な上昇でござい
ましたので、それが追いついてない状況であったのかなというふうに考えてござい
ます。今回、天沼小につき
ましては鉄骨造ということで計画
してござい
まして、基本、これから整備
するようなものにつきましては、鉄筋コンクリート造で計画
する場合がござい
ます。コンクリートの価格とかはほぼ横ばいになっており
ますので、ほかの施設については、そういった状況を踏まえながら考えていきたいというふうに思ってござい
ます。
◆金子けんたろう 委員 前回の補正のときに、私、木材の価格が高騰
しているみたいな話も出し
ました。今回、鉄骨がそういう状況になっているというふうになり
ましたので、なかなか大変だなというのが率直な感想です。
ですので、今回、札をずっと3回とも入れてくださった業者さんも、数字を見ているとかなり価格を下げてくださってはいるんですけれども、頑張っていらっしゃるというふうに言ったらいいのかな、と思うんですが、正直に、杉並区としてもその業者さんと任意で話を
しながらやっていったということは分かり
ましたので、ぜひそういうふうに、今後も業者さんとちょっと任意で話を
していただきたいなというふうに思い
ます。
じゃ、1回ここで終わり
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 先ほど御質問いただき
ました予約数につき
まして、誤りがござい
ましたので、訂正
させていただき
ます。
昨日、本日の時点で12歳から39歳の予約件数につき
ましては、申し訳ござい
ません、現時点では正しく把握
してござい
ません。システム変更後の、7月1日からの65歳未満の総予約数は、先ほど御答弁
させていただき
ましたとおり約13万件ということでござい
ます。失礼いたし
ました。
◆堀部やすし 委員 今回の6号補正によって、ワクチンの接種会場が増えるなど、接種体制が強化
されること自体は朗報です。しかし、その効率性や公正性には大いに疑問を持っており
ます。
第1の問題は、予約受付の優先順位が明確化
されて、順次予約が進んでいるわけですが、実際には出し抜くことができる、こういう状況にあり
ます。この点についてはどのように考えてい
ますか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、今回接種順位になり
ます基礎疾患を持たれている方々に対しましては、チェックボックス等をつけ
まして、ここで申告いただいた方が次に進めるという形をとっており
ます。今御指摘あったところで、実際にチェックボックスを外して、自身の予約サイトにその先のURLとかが貼ってあったというような医療機関もござい
ましたが、こちらに関しましては、個別修正のほうを申し上げたという次第でござい
ます。
◆堀部やすし 委員 個別修正
されて、もう正しく
されている、そういうことですか。どうですか、そこは。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 全て個々の検証ということが済んでいるわけではござい
ませんけれども、一定の解消に進んでいるというふうに理解
してござい
ます。
◆堀部やすし 委員 要するに、現在、健康良好な40歳から59歳の方は、区の
予約システムでは原則として受けないということになっているわけですが、個別の医療機関では予約を受け付けている、こういう状況にあり
ます。そういうインサイダー情報をよく知っている方がいらっしゃい
まして、例えばお友達に教える、そのお友達は、あっ、あそこの医療機関はもう予約を受け付けてくれるんだということで、そのお友達の仲間がどんどん予約を
していく、こういうことが実際に起こっているというふうに思い
ますが、見解を求め
ます。
◎区長 そういうことが起こり得るシステムであるということは、そうだというふうに思い
ます。ただ、それを全部100%回避
するということをやろうと
したならば、接種券を発送
しないというところで止めなければならない。だから、当初は、自治体が全て区民に対する接種を担う、こういう国との役割分担が確認
されていた上で、それぞれの自治体が接種体制を整備
していったということです。ですから、人口規模の大きい自治体ほど、何段階かに分けて接種券を発送
するというふうに発想
するのというのは、考えるというのは当然のことです、その時点において。
ところが、直前になって、突然国のほうが大規模接種会場を設営
する、それから職域接種もやる、大学でもやるとかなんとかかんとかというふうになってくると、今度突然、接種券を早くよこせと。区民の立場に立てば、そういうふうに考えるのも、それは理解できることですけれども、要するに、そういうちぐはぐというのは、何が原因かといえば、そもそも国の示した方針が、途中でぶれぶれだから、そのぶれぶれの被害を我々基礎自治体が業務の流れの中で背負わ
される、こういうことになっているわけです。
ですから、話戻り
ますけれども、今堀部委員が指摘
したように、インサイダーという言葉がどうかというのはあるけれども、ただ、個別の医療機関で接種できるというのは、そういう事実は多分起こっているだろうと思い
ます。そのことを私は、とやかく最初から言うつもりはないということを医師会側にも伝えてい
ます。
というのは、我々が目指している、つまり国策でやっている大目標というのは何かといえば、より早く、より多くの人に接種を行って、より早く集団免疫を獲得
する、これが大事なことなんですね。だから、そのためには、接種機会を増やしていくということは、基本的にはその筋に沿ったことになる。
ですから、先ほど国との役割分担のいろんなそごのことでいろいろ出てきたという話を
したけれども、そういう個別の問題というのは起こってくるけれども、その中で大きな流れ、大きな目標というのをしっかり捉えて、柔軟に対応
していくということが現実に求められているということからいえば、それについて100%シャットアウト
するような方法論というのもないし、逆に、打ちたければ、ドクターの判断でどんどんどんどん、対象者が打た
せてくれと言えば、もう任せるしかないんです。だから、どんどんどんどん打って打って打ちまくってくださいと、むしろ私は言っているわけです。ただ、
集団接種会場については、きちっと、完全予約制ですから、それについては優先順位を決めた、それに従って予約は取り
ますよというふうにすみ分けを
させていただいた。
ですから、これ以外の方法がもしあるんだったら、いろいろ考えられるかもしれないけれども、あるのかなと思うけれども、私はこれが最善の策と思って指示
してきたわけでござい
ます。
◆堀部やすし 委員 所管の説明とちょっとずれているので、疑問もあるけれども、それはそれで1つの考え方です。だったら、医師会だけにそれでいいよと言うんじゃなくて、事前に区民にもそう説明
しておかないといけないですよね。たまたまいい友達がいて、いろんな情報を持っている友達に、あそこの医療機関は予約ができるんだと聞いた人は有利に予約ができる。全然知らない人は、その話を聞いてやたら怒ってい
ますよ、何でそんな話になっているんだと。事前に区民にそう説明
してあれば、それで何の問題もないです。忙しい区民もいっぱいい
ますから。今打て
ますよと言われても、すぐ行けるわけじゃないんで、たまたまその日空いている人、お休みの人が先に打つということに、区民も怒ることはないんですよ。ただ、自分が知らないところで、何だ、そんな有利な話が出回っていたのかということに怒っている人がいるということは、これはちょっと謙虚に反省
しなければいけないし、所管も、今後は、どう
するのかきちんと説明
する必要があると思うんです。医師会にだけ説明
して、一般の区民知らないというんじゃ、ちょっと不公平ですよね。
◎区長 反論
するわけじゃないけれども、その論理に立ってしまうと、それはそれで1つの、怒る人はいると。怒る人に対しては申し訳あり
ませんと謝り
ますけれども、ただし、接種券を早く送ってくれということは、そういった職域とか国の大規模接種会場に接種券がないと行けないじゃないかという人に対しては、そういう方法しかもう取りようがないじゃないですか。
だから、その方が怒るんなら、どうしても地域の医療機関であるいは地元の接種会場で受けたいというこだわりがあって、それで優先順位が後回しになったんだって怒るんなら、それは本当に、地元を愛している方に接種機会が与えられないみたいなことは申し訳ないと思うけれども、だけど、より早く受けたいということであれば、その方はその接種券を持って、そういった職域だとか国の大規模接種会場で接種を希望
するということは可能なんですよ。
ですから、これは、悪いけれども私のせいでも何でもないんだよ。だから、しようがないんだよ、国が一貫
した方針でやっているわけじゃないから。ぶれぶれでというか、それも何とか接種機会を増やそうということでやっている、そういう起こってくることに対して、それはいろいろクレームはあるでしょう。だけど、しようがないでしょう。それを全部完璧にやるなんてことは、それは私じゃなくても、誰でも困難だと思い
ますね。あなたが区長だったとしても無理だと思い
ますよ。やり方があったら教えてくださいよ。無理だと思い
ますよ。
◆堀部やすし 委員 区長、それは分かるんですよ。それは分かるんだけれども、だったら事前にちゃんと情報を出しておきなさいという、それだけのことですよ。知らなかった人も、あっ、そういう状況なんだということが分かっていたら怒らないんですよ。最初にそういうふうに情報が出ていれば。皆さんいろんな、忙しい方もいるし、すぐ打てない人もいるんだから、我先に、何となく、インサイダーというそういう言葉遣いがどうかという、それはあり
ますけれども、表に出てない情報をたまたま友達から早く入手
した人が先に有利にやっているというのは、何となくもやっとくるという、区民感情はあり
ますから。
確かに、国が二転三転
しているから、区長がそう言いたいのは分かるけれども、区として、これは法定受託事務で、そして区の責任でいろいろ接種会場をつくってやっている状況があるわけですから、今後は、情報発信の在り方として、事前に一定の情報は出すということはしっかりやってもらいたい。所管も、その後しっかり対応
しているということですから、それはそれでいいと思い
ますけれども、今後に課題が残ったということは指摘
したいと思い
ます。
それで、第2点の問題ですが、今区長からも、
ワクチン接種券の問題が指摘
され
ました。先ほども話題になり
ましたけれども、接種券到着が随分ばらばらでした。届いた日が早い人もいれば遅い人もいる。同じ住宅に住んでいても、2世帯住宅とかで、20代の息子のところは先に届いたのに、60代の私のところには、もう1週間以降、後になって届いたとか、いろんなクレームがやってき
ましたけれども、この辺りについての詳細な説明を求め
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、今回、先ほど区長の答弁にもござい
ましたように、接種券の送付を可能な限り早く
するということをいたし
ました。その中で、予定
するよりも早く接種券を持ち込まなければいけない。これは約40万件ござい
ますので、これに関しまして、まず郵便局のほうに、これだけの数を持っていくけれども、21日から発送でよろしくお願い
したいということを申し入れ
ました。郵便局のほうからは、接種券の数が多いということ、それからまた他も、大口の郵便物の予定が入っているということで、一時示された配送予定がござい
ます。しかしながら、それはあまりにも遅いということで、再度お願いを申し上げた次第でござい
ます。
その結果、21日から発送の処理を始めていただけるというお約束の下、私たちも郵便局の指定の時間に持ち込んだというのが郵便物の搬入までの経緯でござい
ます。
また、郵便局のほうからは、郵便物が多いということで、一定の時間は見てくれということを伝えられており
ましたが、ここは、郵便物の数が多いということに関しましては、私たちも理解
するところでござい
ますが、可能な限り早く持ち込んだということで、早い処理ということをお願い
したところでござい
ます。
また、その流れの中で、ばらばらに届いた。例えば今御指摘あった世帯の中で届く順番が違ったとか、こういったところでござい
ますが、まず1つは、私たちのほうで持っていった順番が、年齢別に束ねてあったものを持ち込んでいるとか、そういったことをやっており
ます。普通は、郵便局のほうがそれをちゃんと世帯ごとに
するということらしいんですが、そこのところはあまりよくやっていただけなかったということが1つの原因というふうに考えており
ます。
◆堀部やすし 委員 他区の状況とか郵便体制もいろいろ調べてみ
ましたが、大体そういうことで合っているというふうに思い
ました。
今回の場合は、選挙の案内とも重なり
ましたし、もっと言うとお中元の時期なんかにも重なって、郵便局にも事情があったようですが、これもある程度発送が進んでいく段階で、その情報はつかんでいたはずなんです。その段階で情報をきちんと発信
する、今後順次届いていく、まだ届いてないところがたくさんあるんだという説明を
していく必要があったんじゃないか、こういうふうに思い
ますが、見解を伺い
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 配達に関しましては、ホームページ等、それからまた広報でも、お手元に届くまでに1週間から10日ほどかかることがござい
ますということで、この期間の周知については努めた次第でござい
ます。
◆堀部やすし 委員 それは分かるんですが、進行状況として、例えば同じ御家族でも大分違うという状況があるわけです。その家族、世帯あるいは2世帯住宅でも、同じように1週間遅れて届くのなら誰も不安に思わないんですが、何か若い人だけ先に届いて、むしろ60代の方は後に、随分、1週間後になって届くとか、こういう実態があるということについては、こちらからも情報発信が必要だ、今後こういうことがあると
したら。非常に不安を抱か
せて、非常に区に反感を持っている、こういう人が残念ながら増えてしまい
ました。田中区長の不信任案を出してほしいとか、そんなことまで言われて、そんなことあるわけないんですが、これは郵便局の問題だし。ただ、郵便局の問題だとしても、発送の責任者は杉並区なので、状況に合わせてしっかり事前に説明を
していくという努力を今後はしっかり
していただきたい。見解を求め
ます。
◎区長 そもそも、もっと事前から、先ほど申し上げ
ましたけれども、全体の接種計画というものが確たるものとして示されておれば、それに従って我々はスクリプトをやれるわけですが、さっき言ったように、全国的な規模で接種会場を突然国がやり出すとか、いろんなことがある中で、接種券の、要するに人口規模が大きいところほど、印刷のラインを押さえたり紙を押さえたりとか、そういういろんな事前のことを、大きくかじを切ることは難しいわけですよ。委員もそれぐらいのことは承知の上で質問
していると思うけれども。
人口規模が少なければ、幾らでも小回りが利くけれども、人口規模がでかい、杉並という自治体が全国的にどういう規模の自治体かといえば、1,700基礎自治体がある中で、人口50万人以上の自治体というのは、たしか30ぐらいしかないんじゃないですか。そのうちの20ぐらいは政令指定都市ですから、残りの10個のほとんどは東京の23区の自治体ですよ。そういうような大規模な基礎自治体であるという中で、大きなかじを切るということは、それなりになかなか大変なことなんですね。
だから、いろいろ言われるのは甘んじて受け
ますけれども、郵便の遅配のことまで私に責任を取れと言われても、私は郵便局の職員、1人も指揮権持ってい
ませんので、そんなことは土台無理ですよ。ただ、私は、はっきり言うのは、公共サービスの担い手として、郵便局の対応は全く納得はいっていないということは、厳重に抗議を申し入れており
ます。
しかも、最初から、都議会の選挙の選挙券を配る都合があるということは、所管のやり取りの報告は聞いてい
ます。しかし、告示日は25日だったわけですからね。今まで私の記憶でも、過去の選挙で、そんな告示日前に投票券が届くなんてことは、あんまり記録がないんですよ。私のところなんか、告示日の前日に投票券が届いているんですよ。だけど、我々が接種券を郵便局に持ち込んでいるのは21日ですよ。都議選の配送の前に持ち込んでいるんですよ。都議選の投票券を配ることで大変だからという理由は、どこまで成り立つのかということの中の検証は、ちゃんとやってもらいたいと思うけれども、私にはそれはできないんだよね。
24日の告示日前日に投票券が届き
ました。じゃ接種券はいつ届いたかといえば、29日ですよ。何でこれが都議選のせいになるんですか。その疑問に対して、今もって郵便局からは真っ当な答えは返ってきてい
ませんよ。それで公共事業の担い手だ、それで民営化だというようなことを言われたって、私は納得できないから、厳重に抗議を申し込んでいることで、結果として区民の皆さんにすごく迷惑をかけたということについては、区長として心よりおわびを
したいと思い
ます。しかし、郵便局が、郵便局長3局長いるけれども、区民に申し訳ないということは一言も抗議文の回答にはないですよ。そんな心構えでやっていたら、郵便局なんか消滅
しちゃうじゃないかと、彼らには言いたいぐらい。そんな状況なんですよ。
だから、抗議を
するんなら郵便局に言ってくださいよ。区民の立場に立って言いたいんだったら。郵便局長に、あなた、言いなさいよ。
◆堀部やすし 委員 区長、相当お怒りだなということはよく伝わり
ましたけれども、私の時間が全然なくなり
まして、大変困っており
ますけれども、まあいいでしょう、区長怒るのもこれは分かり
ます。実際調べてみると、郵便局側に相当問題があるということは分かり
ます。
しかし、区民の皆さんは、発送を
した杉並区に怒りを向けているという事実もあるので、一斉に発送
しますと言ったら二、三日後に届くかなと普通は思うし、普通は届いてい
ますから、郵便局が悪いということを前提として……(区長「誤解を解いてくれよ」と呼ぶ)何、何が言いたいの。(区長「俺の責任に持ってくるなよ、誤解を解けばいいじゃないか、その人に対して」と呼ぶ)誤解解いてい
ますよ、だから。私もそれなりに調べて……(区長「おっしゃるとおり、区長の責任ですよと言っているんじゃないのか」と呼ぶ)そんなこと言ってい
ません。そういうようにでたらめを言わないでください。今回はちゃんと調べて、郵便局に問題があるなと思い
ますよ。区長も、そう言いたいのは分かるけれども、こちらが発送
しているわけだからね。
○浅井くにお 委員長 御静粛にお願い
します。
◆堀部やすし 委員 じゃ続きは、また2巡目で行い
ます。
◆けしば誠一 委員 先ほど
予約システム不具合について、幸い2日の午後4時には回復
して、その後は一応順調だと。原因もほぼ分かり
ました。2日の16時まで、予約の空き状況が専用サイトで表示
されなくて、コールセンターともに予約ができないというふうに書かれてい
ましたが、その間電話はかかってきたと思うんですけれども、どのように対応
したのでしょうか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 すみません、ちょっと確認
させていただきたいんですが、電話がかかってきたというのは、区のほうにかかってきたということですか。(けしば委員「予約電話に」と呼ぶ)区のほうには、確かに区のほうで予約できないかという問合せはあり
ましたが、予約に関しましては区のほうでできないということで、御説明
しており
ます。また、
予約システムが停止
している間も、電話だけで予約ということはでき
ませんでした。
◆けしば誠一 委員 その間、
予約システムに電話で予約
するということでかかってきた場合に、当然、そういうときだから電話もかからないように
したんですか。かかってきた場合にどういうふうに対応
したのか。かからないように
したんですか、その間電話でもできないように。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、コールセンターのほうですが、コールセンターの電話を止めたということはござい
ません。ですので、問合せの電話はコールセンターに入るということはござい
ました。ただ、コールセンターでの予約を電話の受付でやるということは、サイトが止まっている間でき
ませんでしたので、この間は事情を御説明
したということでござい
ます。
◆けしば誠一 委員 事情がきちんと説明
されていたら結構です。
先ほどのやり取りで、不具合がシステムに問題があったわけじゃなくて、JTBですとか運用上のミスがあったということだったんですが、この事業者に対しては、その辺の、責任というか、どういうふうに
されているんでしょうか。運用上の事業者のミスがあり
ますよね。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、事業者に関しまして、今、事業者のほうに求めているのは、まず、原因についてどう考えているかということの説明を求めているところが1つござい
ます。また、つつがなく運営できるように、システムのバックアップチェックということも求めており
ます。今後に関しましても、同じような問題が起こらないように、十分な検討を求めているという状況でござい
ます。
◆けしば誠一 委員 もちろん、最終的には区にも、先ほど部長からも言われたようなことがあるんですけれども、実際に事業者自身の運用上の問題が大きかったように、先ほどのやり取りで分かり
ましたので、きちんと
した対応を求めておき
ます。
それから、ファイザー製ワクチンの供給についてですが、政府は、米モデルナ製による職場接種の受付は6月25日に休止
してい
ます。また、報道によれば、自治体の中には、市町村向けのファイザー製も供給が滞っているため、接種予約を休止
する動きも出始めて、昨日の共同通信の把握によると、休止
しているのは、少なくとも67市区町村に上るということです。都内23区の状況はどうなのでしょうか。東京都からは、ワクチン供給についてはどのような説明が行われているのか、確認
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 23区の状況では、豊島区が、
集団接種会場の1つで予約を停止
しているというようなことになっており
ます。
また、東京都は、今後の配布についてですが、7月19日及び26日の週に配布
されるワクチンにつき
まして、厚生労働省が基本計画枠として示した都道府県ごとの割当量に基づいて配分
された、これは東京都866箱ということになるんですが、これを各市町村の基本計画枠、これは人口から算出
される数でござい
ますが、これに従って割り当てていくというふうな説明を
されており
ます。
◆けしば誠一 委員 今回提案
された接種会場の増加と接種時間の拡大ですが、今言った、東京都から発表
されている今後のワクチンの供給体制で、予定どおり可能だと区は判断
しているのかどうか。8月の供給見通しはどうなんでしょう。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 区に配布
されるワクチンを、各接種会場に適切に配分できるよう計画
することで可能というふうに考えており
ます。
また、8月に配分
されるワクチン量につき
まして、東京都から具体的な数というものは示されていない状況でござい
ますが、必要なワクチン量につき
ましては、引き続き要求を
してまいり
ます。
◆けしば誠一 委員 区内で接種を実施
している医療機関へのワクチン供給は、予定どおり可能なんでしょうか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 使用できるワクチン量がこれまでよりも減っていくということは考えられることでござい
まして、見直しが必要になってくる可能性もござい
ますが、医師会、病院等と協議いたし
まして、医療機関へのワクチン供給は進めていくという姿勢でいたいと思ってい
ます。
◆けしば誠一 委員 区は、このような国のワクチン供給の不安定な原因をどのように考えているのでしょうか。国に対する要請とか都に対する要請は、今行っているんですか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、供給不安定な原因につき
ましては、正直なところ原因は分からないと思っており
ます。実際にワクチンが製造過程で足りないという話なのか、流通過程で足りないという話なのか、この辺は国が明確に
しており
ませんので、予測の域を出ないというところでござい
ます。
また、報道ベースでは、国の考え方と
しまして、ファイザー社製ワクチンが7月以降急減
することは事実であるということを認めつつも、供給の不安定についての原因言及は
されていないというところがござい
ます。
また、接種を行う自治体や職場への配送完了時期につき
まして、10月には所定の場所に配送
される見込みというのも示しており
ます。あわせ
まして、国のほうは、10月から11月という政府の目標を堅持
するという考え方も示されており
ます。
区といたし
ましては、総務省、厚生労働省、また東京都福祉保健局等に、都度、直接要請を行ってまいっておるところもあり
ますが、引き続き適切なワクチン量の配分について、直接、それから間接を含め
まして、要請を続けていきたいと思っており
ます。
◆けしば誠一 委員 国は、ワクチン確保の不安定さ、明らかに事前に予想
されながら、自治体に対してともかく早くやれ、オリンピック前に終わら
せろとか、そういうふうに
してきたそのちぐはぐさが今回の問題を引き起こしていると思い
ます。
こうしたワクチン供給の不安が出る中、イギリスで、アストラゼネカ社のワクチンを1回目、2回目にはファイザー製を併用
することで、高い予防効果が出たということが報じられてい
ます。今後は併用もあり得るとの専門家の意見も出てい
ます。これまでは同じものを使うよう指示
してき
ましたが、供給不足になってこのような意見が出されることで、不安が広がるおそれもあり
ますが、この点は保健所の判断をお聞き
しておき
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、異なる製薬会社のワクチンを接種
することにつき
まして、現在、薬事法上は認められており
ません。加え
まして、国からは何も通知
されてないという状況でござい
ます。区といたし
ましては、国の判断等を踏まえ、対応を検討
していきたいと思っており
ます。
◆けしば誠一 委員 その点はよろしくお願い
します。
ワクチン接種予約の状況についてですが、高齢者の
ワクチン接種の第1回目、第2回目の接種状況を確認
します。7月までの7割達成の見通しは、先ほどの供給体制の問題もあり
ますが、見通しあるのかどうか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、接種の状況でござい
ますが、7月5日の時点になり
ますが、1回目の接種を終了
した方8万4,230人となっており
ます。2回目を終了
した方は3万6,520人ということになってござい
ます。65歳以上の高齢者12万4,460人が対象なんですが、これに対しまして、1回目の接種が終了
した人の割合が67.7%となっており
ます。この状況を鑑み
まして、70%接種の達成は可能というふうに考えてござい
ます。
◆けしば誠一 委員 7月2日から始まった64歳からの予約状況は、先ほどちょっとやり取りがあり
ましたが、システム運用後に電話ではスムーズに予約できているのか、ネットでの予約数は直近ではどのくらいか、分かったら教えてください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、電話でスムーズにできているかということでござい
ますが、入電に対しまして対応できている受電率というものを見
ますと、7月1日の初日、2日目は30から40%ということで、3回ぐらいかけないとつながらないという状況でしたが、3日目には約45%となり
まして、4日目には90%を超えており
ます。4日目には1回かければ大体通じるというふうな状況になってきていることから、スムーズな予約ができているというふうに考えており
ます。
また、ネットでの直近の予約数は、先ほどお伝えいたし
ましたとおり、7月1日からの64歳以下に関しましては、約13万件ということになり
ます。
◆けしば誠一 委員 ファイザー製のワクチンを接種
した人の80から90%に局所症状の痛みなどの副反応があり、また55から83%に発熱や倦怠感などの全身症状があると報告
されてい
ます。このことは、事前に送付
する書類にどこまで明記
しているのか。アレルギー症状があるかどうかという事前にチェック項目があるということを私、見て分かったんですが、このような方は接種を控えたほうがいいと明記
すべきだと思い
ますが、その辺の注意はどうでしょうか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、クーポン券、接種券に同封
しており
ます説明書に関しましては、主な副反応、具体的なものを幾つか挙げており
ます。このほか、予防接種の健康被害救済制度の案内なども記載
しているところでござい
ます。また、今御指摘あり
ましたように、予診票にはアレルギーを含め
ました現病歴、それから既往歴の記載がござい
ます。
ただし、接種に関しまして最終的に判断
するとなり
ますと、予診票の記載事項と予診の内容から、接種の判断は、予診を担当
する医師が最終的に判断
するということになり
ますので、私たちが、このような症状がある方は接種を控えたほうがよいというようなインフォメーションを
することは、控えたいと思っており
ます。
◆けしば誠一 委員 その場合に、かかりつけの医師とかその方をよく知っている方の判断をちゃんと仰ぐようにということは注意
したほうがいいと思い
ますので、その点は確認
させていただき
ます。
一部で、医療従事者などで接種
しない方に対する差別や不利益が生じているとの報道もあり
ます。あくまでも任意であり、強制
すべきことではないと思い
ますが、この点、区の見解と対応を求めておき
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、最初にござい
ましたかかりつけ医への相談ということに関しましては、案内等の中で明記
してござい
ますし、またホームページ等でも、接種に当たり不安なときは、かかりつけの先生等に御相談
するということは、周知
してござい
ます。
また、今回の
ワクチン接種に関しましては、本人の希望であり、任意であるということをクーポン券の同封書類に明記
してござい
ます。このほか「広報すぎなみ」、ホームページ等でも周知
しており
ます。
◆藤本なおや 委員 これは質問
するつもりなかったんだけれども、さっきのクーポン券の配送、郵便局の件で区長から大分お怒りの答弁があり
ました。
私のところにも問合せがあり
まして、広報を見た方が、6月21日から発送
されるんだよということだったんだけれども、なかなか届かないということで、区に問い合わせ
したらしいんですね。区は、21日には郵便局にはもう持ち込んでいるんだよと言われたらしく、郵便局のほうに問い合わせてくれというふうに言われて、郵便局のほうに問い合わせたら、いや、まだ実は郵便局のほうで配送
されてないんだ、ここにあるんだよというふうに言われたらしいんだけれども、そのやり取りの中で、私は直接聞いたわけじゃないんだけれども、区のほうから、何か7月1日までに配送
すればいいんだというように郵便局が言われて、それでここに止め置いているんだというふうに言われた、その人は、そういうふうに郵便局から聞いたということなんだけれども、そういうことを区として本当に言ったのかどうか、ちょっとその辺、確認を
させてください。
◎
新型コロナウイルス対策担当部長 私どものほうは、そういうふうなことは言っており
ませんし、郵便局のほうも、この間、早い配送をとお願い
してきたところでござい
ます。
ただ、そうは言ってもというところはござい
ますので、ホームページ上には、1週間、10日程度かかることもあり
ますというふうに表示は
しており
ましたけれども、それでよしと
していたということではないということでござい
ます。
◆藤本なおや 委員 そういうふうに聞いたということで、杉並区の指示だから、1日までに配送
すればいいんだというふうに郵便局は思っていたということをその人は聞いたということなんで、その辺の食い違い、行き違いがあるのかどうかというのは、今後の検証の中でしっかりやっていただきたいですし、また区長のほうからも、3郵便局長のほうに、そういう話す機会があれば、どういう事実経緯があったのかということも、しっかりとお伝えいただければなというふうに思っており
ます。
◎区長 今の個人的な感情から
すると、3郵便局長の顔も見たくないというぐらい、私は激怒
しているわけですけれども、仕事と感情は分けて、区長としてはきちっと対応
させていただき
ます。
抗議文はもう出してあり
ますが、今、藤本委員のお話は、私の記憶の経過からいうと、接種券を前倒し
するということが、国の接種会場が開設
されるということを受けて、喫緊の課題になったわけです。それは、さっきも言ったように、接種券がないとそういうところに行けないから。
ところが、先ほど申し上げたように、大所帯なので、なかなか委託を
している業者との調整が難航
して、前倒しが非常に難しいという当初の交渉の経過報告は、私、受けてき
ました。現場が頑張って、何とか30日発送予定のものを21日発送まで繰り上げることができるように、業者と調整を
したという経過報告を受けて、並行
して郵便局にもきちっとその変更の状況を伝えて、発送の前倒しというふうなことになるということは、当然現場は伝えているわけです。
最初の報告の段階で、都議選の投票券を送ることと重なるから、いろいろ作業が大変だということを言っていると、別にこっちが了解
したという意味じゃないですよ、言っているということは、私は報告を受け
ましたから、その時点で、それはおかしいだろうと。告示日は25日なんだ、こっちが持ち込んでいるのは21日だろうと。25日の投票券の前に、普通の郵便と同じように発送
すれば、翌日、翌々日には大体普通の郵便というのは、区内は着くわけですね。そのベストを尽くしてもらう、また尽くすべき事柄だろうということを郵便局に強く申して、私が直接言っても構わぬぞということまで言って、そして所管の部課長が、いや、我々が郵便局にちゃんとその話を強力に要請
してき
ますということで、先ほど答弁
したように、行ったのか電話で言ったのか知らぬけれども、言ったんでしょう。
そのときに、相手が、時間がかかるとかなんとかいうことは、多分言ったんだろうと思い
ますよ。でも、言ったんだけれども、それを私たちが、最後そこで了解
するとかというのはないわけです。つまり、今申し上げたように、そういうことを理屈に
しているので、それはおかしいだろうということを私が言ったから、もう1回、再度プッシュ
しろという私の指示でもって動いたわけですから、その同じ理屈を言われたからといって、そこで、はい、分かり
ましたで了解
するなんてことはないわけですよ。
だから、郵便局のほうが、それは言ったということを了解
したというふうにすり替えて、今日においても抗弁を
しているという見苦しい態度に対しては、私は断固、怒りを持ってこれは追及
するという構えで、郵便局には抗議を続けていきたいというふうに思っており
ます。
◆藤本なおや 委員 要は、ワクチンをより早く、より広くということが大事なんで、その怒りをぶつけたからどうだというのもあるんだが、7月1日までに区のほうから配送を
すればいいというようなことを言った事実はないということを、ここでは確認を
させていただいた、この議会の議事録でしっかりと起こさ
せていただき
ましたので、それは理解をいたし
ました。
質問を変え
ます。先ほどからもちょっと出ているんですが、ワクチンがちゃんと自治体のほうに供給
されるのかどうか、そういう不安が聞かれているわけなんですが、国から都のほうに対しては、前回配布
した分に対して使い切った自治体に希望どおり配分
するということを通告
されているらしく、これは報道ベースなんですけれども、ワクチンをどれだけ使ったのかということは、VRSのシステムの入力があって、それで把握を
しているということらしいんですけれども、このVRSの入力に遅れがあれば、実際にはワクチンが打ってはあるんだけれども、システム上では打たれていない、余剰分があるんだというふうに見られてしまうわけなんですね。
そこで、当区においてのVRSの入力状況がどうなっているのか、その辺をちょっと確認
させてください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、当区におけるVRSの入力でござい
ますが、手順的なことから申し
ますと、現在、個別接種、集団接種とも、区がまとめて入力を行っており
ます。また、医師会等に関しましては、医師会が取りまとめていただいて区が入力
する。また、
集団接種会場に関しましては、会場ごとに集めて回っているというところでござい
ます。
手順的にはそのように進めている形でござい
ますが、VRSの実際の入力状況ということでよろしいでしょうか。VRSの入力、現時点でござい
ますが、医療機関従事者等と6月10日までの
集団接種会場を合わせ
ました4万8,813件、こちらのほうの入力が済んでいるという状況でござい
ます。また、実際の接種数でござい
ますが、これは先ほど触れ
ましたように、7月5日の時点で個別接種、
集団接種会場合わせ
まして12万750件ということで、およそ7万件が未入力となっているという状況でござい
ます。
◆藤本なおや 委員 そう
すると、さっきも言ったように、国のほうから、東京都の通達では、杉並区の場合は7万件のVRSの入力が
されていなくて、VRSのシステム上では、杉並区はまだワクチンが余っているということで、今後のワクチン配分にすごく支障を来すのではないか。これも、23区のどこの区とは言い
ませんけれども、そういう報道もなされているわけで、杉並区も同じような状況に今後なっていくのではないかというふうに危惧を
するわけなんですが、手が挙がっているので、答弁、どうぞ。
◎
新型コロナウイルス対策担当部長 国はクールという言い方を用いて説明
しており
ますけれども、直近のクール、あと8月から9月にかけてのクールにつき
ましては、全国で1万箱、そのうちの8割は、VRSとは関係なしに、人口割等で配分を決めるという形になっており
ますので、あと、その他のところについての配分にVRSがその考慮要素にもなるということで聞いており
ます。ですので、VRSで全てが決まるというふうには、私ども聞いており
ません。ただ、それにしても、VRSの入力自体は、私どもも速やかにやるよう努めてまいりたいと思っており
ます。
◆藤本なおや 委員 VRSの入力が杉並区は何で遅れているのか、その理由について、区長も聞きたがっており
ますので、答弁をお願いいたし
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、請求と支払いのタイミングに合わせて行っているというところがござい
ます。ですので、月に1回、回収
してくることで入力
しているんですが、今後、回収の頻度を高めること、それからまた医療機関ごとの入力を
するなど、時間的な問題が短縮できるように検討、調整を進めていきたいと思ってい
ます。
現場でのVRSの入力に関しましての問題点といたし
ましては、まず、端末を十分に行き渡らさなければいけないということ、それから各医療機関におきましては、入力
するという手間が生じてくるので、これはしっかりやっていっていただかなければいけないというところがござい
ます。この辺りを進めていくということが、入力を進めていくための1つの方策ということがござい
ますし、実際に、入力自体は、端末で読み込んでいくわけですけれども、今指摘があり
ますように、そこに読み込んでいくという手間、これが1つ阻害、端的に言い
ますと手間がかかるということになってくるんですけれども、個々の入力においての手間ということで、なかなか医療機関のほうでは即日に入力
していただけないという事情があると思っており
ます。
◎
保健福祉部長 VRSの中身、ちょっと詳しいところまでは分からないんですけれども、当初VRSは、昨年度中は、こういった使い方を
するという情報は全く国から流れてなかったんですね。年度が改まって、V−SYSとVRSと両方あり
ますけれども、V−SYSのほうは厚労省、VRSは総務省がやっている、全く連携も
されていない。最初V−SYSで必要なワクチン量を入力
してくれればいいという話だったんですけれども、今度、後から、VRSでどのぐらい接種状況が進んでいるかというのを入力
してくれという話になり
ました。今担当課長から言い
ましたように、紙でリーダーで読み込ま
せるんですね。それって、デジタルなのに非常にアナログな作業なんです。
例えば接種会場1か所、1日500件接種があったと
しますね。その日のうちにその500件読み込ま
せるなんて、到底無理なんですね。そう
すると、それはどんどんたまっていくわけです。それは決していいわけではないですけれども、私ども、幾ら努力
しても、人海戦術で読み込ま
せなければいけないということになり
ますので、国が全部それで把握を
するということはちょっと勘弁
してほしいというところが正直ござい
ます。
じゃ23区どうかというところですけれども、全国見ており
ますと、全く同じような状況で、全くVRSの入力が進んでいないところもあれば、国の通知に基づいて、年度当初から1枚ずつでも丁寧に、終わったらすぐカードリーダーで読み込ま
せるというようなことをやっていた自治体もあれば、それは全部正しく実際の接種の実績とイコールになるんですけれども、このイコールになっている自治体というのは、多分ほとんどないと思い
ます。
ですから、こうした状況の中で、委員からも御懸念のように、正しい情報が伝わってなければワクチンが来ないということになれば、これは大変なことですので、先ほど担当課長が申したように、総務省大臣官房であるとか厚労省のほうに、こういったシステムで、全て一律にそれで判断
するというのはやめてくれという要望を
しており
ますし、私どもは、常に接種の実績を日々取っており
ますので、そういうのは分かり
ます。それを国のほうに上げるので、それを参考に
して正しい配分を
してほしいというような要求は
しているところでござい
ます。
◆藤本なおや 委員 そう
すると、じゃ杉並区は7万件がまだ未入力だということなんだが、それはほかの自治体に比べて特段遅れていない、こういう認識でいいのか、改めて確認を
させてください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 他区の入力数というのは確認できないので、杉並区が遅れているかどうかというところは比較できない状況でござい
ます。ただし、入力のほうを進めていくということには努めていきたいと思ってい
ます。
◎区長 適正にワクチンを自治体に供給
するということは一体どういうことなのかという原点に戻って考えたときに、要するに、自治体にワクチンをこれまで供給
してき
ました、それがちゃんと並行
して接種
されているんでしょうかということが確認できるように
するためには、接種件数をリアルタイムできちっと集約
するということが必要なんですね。それをもって、その自治体には次はどれだけワクチンを供給
していいんだろうかという査定が適正にできる、こういうことだと思うんですよ、単純に。
国は、その接種の件数については、さっきから出ているVRSとかというようなシステムで把握を
しようと
しているんですね。把握できると彼らの頭では認識
しているんでしょうね。だから、昨日河野大臣もいろいろ発言
して、早く入力
してくださいとか、8日までに入力を終えるようにとかという要請を
しているんですけれども、今答弁があったように、1日、約10か所の
集団接種会場と200件以上の医療機関で現に接種が行われて、トータル
して4,000件から5,000件の接種件数、その一人一人の、全員の予診票を読み込ま
せるということが、なぜ、それほど優先事項として課されなければならないのか。そんなことより、接種件数をきちっと、今日の夕方、仕事を終わった段階で、それぞれの会場あるいは医師会なら医師会で集約
して、翌日私の手元に、昨日はこれだけの接種件数をこなし
ましたという報告が来る、そのことを最優先事項として集約
して国に伝えるということであれば、タイムラグがあってもたった1日なんですよ。
だから、そういうやり方を国のほうが取ってくれさえ
すれば、国もリアルタイムで接種件数が分かる。そう
すればワクチンの配給と接種件数がちゃんと、順調に推移
しているかというのはつかめるはずなんですね。だけど、それが国のほうもできないからいらいら
して、方法がないから一旦絞ろうと、多分そういうことになっているんじゃないかと思うんだよね。
だから、そこをちゃんと順調に流していくためには、接種件数をちゃんとリアルタイムで集約
して伝える仕組みを構築
しなければならない。だから、VRSとかというシステムで、全員の予診票なんというのを、何でそんなものをすぐに送らなければいけないのか、全く意味も分からないし、それに対する説明も我々は聞いてないんですよ。
別の形で、紙か別の電子コミュニケーションか知らぬけれども、とにかく接種件数はちゃんと我々は、杉並はこうですよというのは、比較的正確に伝えている。ところが、そういう情報の伝え方は困る、こう言われているんでしょう。国が困ると言うんだよ。我々に対して、ちゃんとVRSというシステムを使って報告
してくれと。ほかの方法での接種件数の報告は、極端にいうと受け取らないとか受け取りたくないとか、そういう意思表示を
されているわけですよ。我々だけじゃなくて、そういう自治体は結構あると思い
ますよ。
だから、僕は報道ベースでしか聞いてないけれども、大阪の市長が、接種を優先
するべきであって、何でそんな入力作業をせかされるんだと言っていら立ってぶちまけていたみたいな報道がたしかあったと思うんだけれども、要するに大規模な自治体ほど、1日何千件、何万件と接種
するわけだから、それの予診票を全部間違いなく送れ、それが送られてこなければ駄目だとかいうようなことを自治体に課して、一体何の目的でそういうことをやるのと、さっぱり僕は分からないですよ。
だから、私は、今現場の声を受けて、とにかくトップのほうに届くように情報を上げようと、私の立場としてはそういうことを考えるわけですけれども、そういう余分というか、必要な人は、研究者とかそういう人は必要と言うかもしれないけれども、だけど、きちっと
したリアルタイムの接種件数を把握
する最短距離の方法を取れということを、近々申し入れたいというふうには思ってい
ます。
そういう細かいところまで、実は私たちは実務、昨日もある区長と夜遅くまでいろいろ情報収集
して、情報交換
したんだけれども、それぞれみんな、何だかよく分からない、おかしいじゃないかという話が非常にたまっているというのが自治体の現場の実情ですね。
そうは言っても、より早く、より多くの人に何とか接種を進めて、より早く集団免疫を獲得
する、この大筋に向かって邁進
する。だから、区は、ワクチン供給が削減
されるんじゃないかというような不安が今世の中にあるんだけれども、その何だかよく分からない不安を根拠に、接種件数の調整を図る、要するに接種件数を、予約件数とか縮小
していく、これも1つの考え方かもしれないけれども、私はそういう考えを採用
しないというふうに決め
ました。より多くの人に、よりスピーディーに接種を早く進めていくということの大目標に向かって邁進
する。その過程の中で、もしワクチン切れになったら、それまでよと。国策ですからね。国の責任ですから、ワクチン供給
するのは。だから、その状況については国に刻々伝え
ますよ。伝え
ますけれども、そこでワクチンの配給を、もうないですよと言われたら、我々はもうやりようがないです。
だから、もしそういうことになったら、なるかも分からないけれども、私が逆の立場であれば、そういう自治体が出ることは非常に困るというか、大戦略の中で本当におかしなことになるから、何と
してもワクチンの供給はきちっとやらなきゃならぬというふうに思うと思い
ますよ、まともであれば。
私は、今の政権は、そういう意味ではまともであるというふうに期待を
してい
ますので、そういう意味では、ですよ、ワクチンをちゃんと配給
してくれるというふうに私は確信というか信じて接種を進めていくしかないですね。そういうのが、今の最前線の現状だということです。そこで、もしワクチンの供給がないといったら、むしろ皆さんに何とか
してくれと言うしか、私はないでしょうね。
◆藤本なおや 委員 もう時間も大分過ぎていると思い
ますが、区長のおっしゃることは非常によく分かり
ましたし、国に対してもそういうことで、23区の区長会、そういうところからもぜひ声を上げていただきたいというふうに思い
ます。
じゃ、今の区長の答弁の中でおっしゃっていたように、杉並区の予約の受付は
するんだけれども、実際にワクチンが入ってこなかったといったときに、果たしてそれで見切り発車の受付を
して大丈夫なのかなと。要は、2回目の接種を受ける人は、時間を空けて2回打たなきゃいけない。そう
すると、最初の1回目の受付の人は、ワクチンがなかったから、じゃしょうがないねということなんだろうけれども、2回目の接種の人は、そこは最優先で、受付を
したならば接種
させなきゃいけないわけで、その段階でワクチンが入ってなかったということになっては非常にまずいと思うんだよね。だから、はい、それまでよというふうに区長はおっしゃったけれども、それは非常によくないと思うので、そこに関しては、言葉のあやでもあるんだろうけれども、非常に注意
しながら、供給量と受付希望量ということは、しっかりバランスを取って見ていかなければいけないというふうに思い
ますが、最後に見解をお伺い
して終わり
ます。
◎区長 区として最大限やらなきゃいけないことは、冒頭説明
したように、これまで配給を受けたワクチンが適正にきちっと打たれているかという正確な情報をちゃんと把握
して、それを東京都及び国に対して伝えていくということ、これはきちっとやらなきゃならないことだというふうに思い
ます。それをやっていれば、ワクチンがどのところで不足になりそうかというのは、いち早く分かるわけです。
ですから、現場の我々が、いち早く、現状、その先、2週間先、3週間先、1か月先がどういうふうになるのかということを、ちゃんとリアリティーを持って予測できるような情報集約、処理の仕方をきちっとやるということです。突然あしたワクチンが足りないということは、あり得ないわけですね。ある程度の、二、三週間後とか1か月後に、途中でこれだけのワクチンが入ってこなければ、ここで接種予約に対して足りないなということは、ある程度分かる。だから、そのタイムラグがきちっと確保できている中であれば、足りなくなるということは言わなきゃいけない。
先ほど、国、国と私も言っているんですけれども、国だけじゃなくて、国のほうは、大方の人口比によるワクチンというのは、各都道府県にばんと間違いなく配送
しますよと、こうは言っているわけだよね。それは実施
されていると
すると、東京都にどんと入ってきている、あるいは入ってくるということになるわけです。
と
すれば、東京都は、都下の杉並区という、あるいはほかの基礎自治体も含めた数字をちゃんと集約
して、配給量と接種件数、それから接種予測というかな、接種計画というのを照らし合わせれば、ここにどれだけのワクチンを供給
しないと問題になるなんてことは分かるわけです。だから、そういう中で、本当に問題が起きないようにやっていくという必要があるだろうというふうに思い
ますね。
その意味では、まずは我々が正しい情報をより早く把握
して、ちゃんと関係機関に伝える。伝えられたほうは、ちゃんとそれに基づいて対策を取ってくれるように働きかける。我々だけで働きかけるのが限界であれば、東京都に対しては、例えば都議会の先生方にも協力
してもらうとか、いろんな手は考えながら、とにかく早く正しい情報を伝えて、対策、協力支援を、配給をちゃんと示してくれということをやっていくという、極めてアナログ的な世界なんですね、本当のことを言うと。
だから、当初デジタル化で、何かすごく、これを機にデジタル化が進むんじゃないかなんていうことがあったけれども、実際にこうやって動いてみると、実にアナログ的なことで対応
しているということをひしひし感じるので、アナログがきちっとできるということが何よりも最強なのかなと、私自身アナログ人間としては思うわけですが、とにかくそこをきちっとやっていきたい、それでこの難局を乗り越えていきたいというふうに思っている次第でござい
ます。
◆藤本なおや 委員 じゃ、取りあえずいいです。
○浅井くにお 委員長 それでは、一巡
しましたので、再度質疑のある方は挙手をお願い
します。──
それでは、質疑の途中ですけれども、ここで午後3時10分まで休憩と
します。
(午後 2時55分 休憩)
(午後 3時08分 開議)
○浅井くにお 委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたし
ます。
それでは、2回目の質疑になり
ますけれども、答弁を入れてお一人極力短く、よろしくお願い
したいと思い
ます。
◆わたなべ友貴 委員 天小の関係について伺い
ます。天小の運営管理について、当初予算で債務負担行為が計上
されていたと理解
してい
ますが、今回補正予算が出され
ました。なぜ今回の臨時会での補正予算となったのか、その辺を確認
します。
◎
学校整備課長 天沼小の増築工事については、委員御指摘のとおり、今年度当初予算において、債務負担とともに予算を出したところです。
今回、お出し
した理由は、先ほど別の委員の答弁でも
させていただき
ましたとおり、入札が不落だったことでござい
ますが、今回、臨時会でお出し
した理由としましては、今回の増築で、これまでの学級数の増に対して、図書室とかオープンスペースとか、そういうところを活用
して普通教室を確保
してきたという経緯ござい
ますので、まず教育環境を早期に整えたいということ。それからあと、来年度ですけれども、竣工
するまでの間、一時的に1教室不足
する可能性がある。それから、今回の臨時会でお諮り
することによって、当初も、令和4年度の2学期からということで予定
していたんですが、スケジュールは大きな乖離なく増築棟のほうを使用できることから、今回の臨時会でお出し
したものでござい
ます。
◆わたなべ友貴 委員 必要性があるということを理解
しました。
今回、先ほどもあったとおり不落になったということでした。2定の契約議案であった富士見丘小や久我山東保育園の建設工事は応札
されてい
ますが、違いというのは何だったのか、これを改めて確認
します。
◎
施設整備担当課長 富士見丘小や久我山東保育園の工事との違いでござい
ますけれども、大きなものとしましては、それらが鉄筋コンクリート造ということでござい
まして、今回は鉄骨造でござい
ますので、鉄骨価格の上昇の影響が大きかったというふうに認識
してござい
ます。
あと、天沼小の今回の増築は、500平米程度の増築でござい
ますけれども、富士見丘小は約8,800平米、久我山東保育園のほうは1,000平米と、比較
しますと規模が小さいため、一般的に規模が小さいと平米当たりの単価が高くなり
ますので、今回については、鉄骨や見積りものの製品、メーカーの製品等の価格を見直した上で積算を行って、補正予算として計上
してござい
ます。
◆わたなべ友貴 委員 今後の施設再編整備計画なんかも含めて、鉄骨の今回のような事案、見えているものがあるのか、またそういった場合には、先ほどちょっと御答弁にあったかと思うんですが、価格の見直しをちょこちょこ行っているということなので、今回のような不落になるようなことはないのか、そういった手当てができているのか、その辺を確認
させてください。
◎
施設整備担当課長 今後、発注案件でござい
ます中瀬中学校だとか、高円寺図書館だとかござい
ますけれども、それらについてはまた、予算についてはこれからの入力というか、にござい
ますので、その辺については市況、今回の経験も踏まえ
まして、設計事務所等からも意見を参考として聞きながら、適切な価格で進めていきたいというふうに考えてござい
ます。
◆わたなべ友貴 委員 天小の状況について少しだけ確認
させてください。
先ほど、来年度増築棟が竣工
するまでの間、一時的に教室が不足
するという御答弁があったかと思い
ます。現在の児童数の状況はどうなっているのか、また以前のやり取りで、通学区域の変更などの話も出ていたかに記憶
しており
ますが、今後の見通しについてどのようになっているのか、確認
します。
◎学務課長 天沼小学校の現在の状況でござい
ますが、令和3年度の児童数は680人、前年度と比較
し45人の増加となっており
ます。今年度の国立、私立への就学者が例年より少なかったために、来年度の教室に一時的な不足が生じる可能性がござい
ます。
今後の見通しにつき
ましては、令和9年度をピークに、児童数は減少傾向にあると予測
しており
ます。今回の増築によって、教室が不足
することはなくなると見込んでおり
ます。
ただし、本校の教室数は決して余裕があるわけではござい
ません。今後は、必要に応じて通学区域の見直しなども視野に入れながら、対応を図ってまいりたいと考えているところでござい
ます。
◆わたなべ友貴 委員 工事中の間、校庭の利用制限などがあるかというふうに思い
ますが、土日なんかでサッカーやら野球やらやっているお子さんたちいらっしゃると思うんですけれども、そういった方たちは何か代替のものを用意
する予定なんかはあるんでしょうか。
◎
学校整備課長 まず、工事期間中ですけれども、増築区域、それから作業スペースを含め
まして、校庭の約半分が利用できなくなり
ます。この間につき
ましては、学校とも話を
しており
まして、まず、学校の運営については残り半分のスペース、屋上体育館の活用、それから運動会などで使用
する場合は近隣の天沼中学校をお借り
して対応
するなど、予定
しており
ます。
あと、いろいろな団体などにつき
ましては、周知を行い
まして、近隣の学校などを使うとか、そういった対応を考えてござい
ます。
◆わたなべ友貴 委員 可能な限りうまくやり取り
していただければ幸いです。よろしくお願い
します。
バリアフリー法改正に伴う対応についても確認
したいんですが、車椅子対応の段差解消などの状況について、これがしっかりなされているのか、その辺を確認
します。
◎
学校整備課長 天沼小学校の校舎についてですけれども、既存校舎、それから今回増築
する校舎とも、バリアフリー法に対応
した建物となってござい
ます。
また、既存校舎側にはエレベーターが設置
されており
まして、増築棟とスロープで段差なくつながっており
ますので、車椅子での移動につき
ましても、問題はござい
ません。
◆わたなべ友貴 委員 安心
しました。
では、これで最後に
します。今回の補正の必要性を今の答弁で理解いたし
ました。今後の増築のスケジュールと、来年度竣工
するまでの間の教室の確保について確認
して、質問を終わりたいと思い
ます。
◎
学校整備課長 今後のスケジュールでござい
ますけれども、今回補正予算をお認めいただけ
ましたら、改めて工事発注手続を行い
まして、議会で御承認いただいた後、早急に増築工事を行いたいと考えており
ます。来年度の2学期には、増築棟を使用できるよう進めてまいり
ます。
それから、その間の教室の確保についてですけれども、竣工までの間、現在ある特別教室を含む諸室の中から、一時的に普通教室に転用
して対応
していく予定ですけれども、こちらにつき
ましては、学校ともきちんと協議を
しまして、進めていきたいというふうに考えてござい
ます。
◆金子けんたろう 委員 私も天沼についてちょっと、今の答弁に絡むようなことなんで伺いたいんですが、この天沼小の増築建築工事、最初の札を入れたのは4月で、今回不落、打切りになったのが5月17日、18日ぐらいだと思うんですけれども、1か月業者さんは待たされている。今回補正が可決
されたら、3定で契約案件が出てくると思うんですけれども、そういう流れを見ていくと、遅れが生じている。今、令和4年9月には開校
したいという話だったんですけれども、業者さんに無理がかかるようなことはないんですかね。今回、遅れているじゃないですか。その辺り、所管としてはどう捉えてい
ますか。
◎
学校整備課長 今回、もし入札がきちんと終了
して、2定で承認いただいた場合、夏休みから工事を行う予定でござい
ました。出来上がるのが、もともと令和4年度の1学期中ということでござい
まして、その後、図書室を改めて改修
するとかいろいろ夏休みも使って行い
ますので、実際に利用
するのは、もともと学校あるいは保護者の方につき
ましても、令和4年度2学期ということでお知らせ
しており
ましたので、多少スタートは遅くなり
ますけれども、7月、8月の夏休みなども、外構ですとか改修なども並行
して行うことで、大きな遅れは生じないものというふうに考えており
ます。
◆金子けんたろう 委員 業者さんにも負担のないようにお願い
したいと思い
ます。
ワクチン接種について伺い
ます。
今回、旧永福図書館が増設
されて、集団接種の会場がかなり増えたというふうに捉えており
ます。
集団接種会場は、これで旧永福、立正佼成会の法輪閣、阿佐谷、桃井原っぱ、若杉、下高井戸おおぞらとあるんですが、中身を見ていくと、旧永福とか桃井原っぱとかは、言ったら自前の会場じゃないですか。いろいろ無理は利く。阿佐谷は、契約
しているからそこはいいんですけれども、立正佼成会の法輪閣なんですけれども、これは無償で貸していただいているじゃないですか。さっき私、前の質疑で、ゴールが見えてきたんじゃないかということも言い
ましたけれども、結構法輪閣に御負担がかかっているんじゃないかなというふうに思うんですね。その辺り、所管はどういうふうに捉えてい
ますか。終わりも、たしか2月までとか借りているんでしたっけ。その辺り、どう捉えてい
ますか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 今御指摘のとおり、無償でお借り
しているというところがござい
ます。また、当初の計画に従って、長い期間お借り
しているというのがござい
ます。計画上のエンドポイントというところはある程度あるわけですけれども、本当にそこにいくかどうかというのは、事情が変わってまいり
ますので、適切な時期に、どこの時点で、ほかの
集団接種会場も含めてになり
ますけれども、どこの
集団接種会場をどう
していくかとか、こういったところを検討
していかなければいけないというふうに思ってい
ます。
◆金子けんたろう 委員 細かいことなんですけれども、阿佐谷は契約という形でお金を払って、向こうがそれに基づいてやるという関係じゃないですか。
立正佼成会法輪閣は無償ですけれども、お互いに、貸し
ます、借り
ますという意思表示、民法でいう契約ですけれども、これは、口頭でも書面でもデジタルでも、何か
しているんですか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 書面の取り交わしがござい
ます。
◆金子けんたろう 委員 じゃ、ちゃんとそこら辺は
しているということですね。分かり
ました。
最後に、これは総務になるのかな。今回、
立正佼成会法輪閣、無償で貸していただいて、かなりお世話になった。さっきも言い
ましたけれども、阿佐谷は契約という形で、ちゃんとお金を払って、対等な関係でやっているじゃないですか。
立正佼成会法輪閣については無償でお借り
している。本来の用途に使わないように、こっちに優先
していただいたという流れを見ると、杉並区としても、ありがとうござい
ましたと感謝の意を伝えるのはどうかなというふうに思い
ます。
何で総務に振ったかというと、憲法との関係で、宗教法人との関わり合いというのでいろいろ判例があるじゃないですか。目的効果基準なんかに照らしても、私は、社会通念上、今回の
ワクチン接種という大事な事業に関して、感謝の意を区として述べるというのは、私個人の見解としては、社会通念上問題ないと思うし、何かほかの宗教団体を圧迫
するようなことではないと思うんですけれども、その辺、区の見解、いかがですか。
◎総務部長 立正佼成会さんに対しては、御厚意で会場を貸していただいて、大変感謝
しており
まして、集団接種が開始
したその日に、宇賀神副区長と2人で直接会場を訪れて、そこで事務従事
してくださっていた立正佼成会さんの職員の方にもお礼を言い
ましたし、本部のほうにも伺って、お礼を申し上げたところでござい
ます。
また、委員御指摘のように、改めて何らかの形で感謝の意を表する必要があるというふうに思ってい
ます。宗教法人だからということでなく、非常に社会貢献
していただいているということで、区民の皆様からも広く評価を
していただいているところですので、区としても、何らかの感謝の意の表し方というのは今後考えてまいりたい、このように思ってい
ます。
◆金子けんたろう 委員 無償でこれだけの長期間貸していただいているということは、本当に感謝を述べていただきたいと思い
ますし、私もそう思い
ますので、ぜひよろしくお願いいたし
ます。
以上です。
◆堀部やすし 委員 引き続き質疑を行い
ます。
第3に、接種券と接種案内が届くか届かないかというところで、予約受付スケジュールが変更になり
ました。少し混乱
しました。これ、6月25日だったと思い
ます。要するに、自宅に案内が届くか届かないかというところで変更になった。届いた人にとっては、読んだ内容と異なる内容になり、最後に6月29日ぐらいでしたかね、最後に届いた人にとっては、誤った内容が届いた、こういうことになり
ました。
広報に載ったのは7月1日、予約開始当日ということで、情報弱者はもちろん、情報弱者じゃない方にとっても知らなかったということで、先ほども話題になり
ましたが、怒られるのも仕方ない、当然という状況になり
ました。経緯について説明
してください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、全てのスケジュールを全体的に前倒してというところが1つござい
ますが、御指摘のように、当初、受付に関しましては、7月6日というところを予定
しており
まして、そこの段階で、案内の中にはその日付を書いたというところでござい
ます。ただ、その後、より早く、より多くの方に接種を進めていくという基本方針にのっとり
まして、また、システムのほうも前倒して稼働
することが可能だということもあり
ましたところで、受付開始日を早く
したということでござい
ます。
また、周知につき
まして、ホームページという手段を取ったわけでござい
ますが、御指摘のようにそれが十分だったかということに関しましては、十分に検証を重ねていかなければいけないというふうに思っており
ます。
◆堀部やすし 委員 責めるわけではないんですが、素朴な疑問ですけれども、多数に一律に前倒しを
するという判断を
したのは、どういうところに根拠があったんですか。例えば、個別に連絡
しやすい、区内の保育所とか学童クラブに勤務の方あるいは高齢者施設に勤務の方、こういう方に個別に直接お知らせを
して、その方から優先的に手続を取っていくという方法もあったと思うんですが、そういう判断にならなかった理由は、何かあるんですか。
◎
新型コロナウイルス対策担当部長 先ほど来申しており
ますように、より早く、より多くということと、あと、このたびでも、優先接種の対象と
されており
ました基礎疾患を有する方などにつき
ましては、なかなかカテゴリー化が難しかったということでござい
ます。
◆堀部やすし 委員 だから、そうやって多数に対して一斉にやってしまえば、混乱を招くということは考えられたはずです。いろんな
予約システム──区長、いろいろ言いたいことあるだろうけれども、
予約システムを、民間でも何かイベントをやると、早速サーバーがダウン
したりと、いろんなことが起こっているわけですよ。だから、例えば直接的に区の関連施設、保育や高齢者施設の従事者の方からまず説明を
して予約を入れていくというような判断もできただろうなと、こう思い
ますけれども、その辺はどうなのかということを聞いているんです。
◎区長 国が示した優先順位、その上にそれぞれ、その後自治体で、自治体としての優先順位をつけている自治体もある中で、私どもの判断としては、区独自の優先順位は設けないということを決め
ました。それは、どなたを優先に
すると決めれば、何でこっちはなんだって、さっきから堀部委員が言っているそこの隘路に入り
ますね。答えがないんです、それ。何であいつは優先で俺は優先じゃないんだと。じゃあんたを優先に
するよと言ったら、今度また別の人が、あそこまで優先になったのに何で自分は優先にならないんだと、ずっと議論が連続
して、絶えることがないですよ、そういうやり方を
したら。という判断があって、区独自での優先順位のつけ方は
しませんと。
それよりも何よりも、こういうことは初めてだから、戦略上の大きな背骨というのは何かということをきちっと見失わないことが何よりも大事だというのが私の判断です。その背骨というのは何かといえば、さっきから所管が答弁
しているように、より早く集団免疫を獲得
するという最終目標があって、そのためにはより多く、より早く接種を進めていく、そのためには接種機会も増やす、必要があれば、可能であればどんどん増やしていく、これが大きな流れです。大きな幹だ、背筋だということをまず見失わないということが、こういう場合には一番大事だというのが私の方針です。
ですから、これを前倒し
したというのは、じゃ何でだといったときに、それは、予約の余裕が見られるような状況があったということです。だから、せっかく接種の予約を受け付けられるゆとりがあるにもかかわらず、その日にちをやり過ごして、一度
告知してしまったからといって、その日まで受付を待つというよりも、いろいろなクレームがあったとしても、より早く、より多くの人に接種を受けていただくことができるならば、前倒し
してどんどん打って打って打ちまくるという基本方針で行くべきだろうと。国策の大目標に近づくには、それが総体的には妥当な判断、近道だというふうに私は方針として打ち出しているからです。
おっしゃるとおり、その
告知が十分かといえば、誠に申し訳ないけれども、それは十分でないということは認めざるを得
ません。ただ、可能な限りやれる方法で、ちゃんと
告知に努めようということで、ホームページとかはちゃんと、できることをやってくれということで私は指示
してい
ます。
今後、こういうふうなことが起こるかどうか分かり
ませんけれども、あとは全対象になり
ますからね。だから、優先がどうだという話はなくなるんですけれども、だけど、理論上で言えば、接種できるときにどんどんどんどん接種
したほうが、後々の予約も取りやすくなるわけですよね。だから、多少、何だ、聞いてない、何だよ、俺が知らないうちにという御不満が起こるのは、それは甘んじて受けるし、それについては心から誠意を持っておわび
したいと思い
ますけれども、合理的な考え方でいえば、受けられる状況があればどんどん前倒しで受けて、接種件数を増やしていくということが、理論上は、戦略上は正しいというふうには確信
してい
ます。
◆堀部やすし 委員 前倒し
したこと自体、間違いとは言い
ません。ただ、一斉にやったことで、トラブルが起こったときのその後の処理も非常に苦労
することになったということは、今回反省点だろうというふうに思い
ます。今後またこういう予約があるかどうか分かり
ませんけれども、ワクチンの効果は半年あるいは1年なんてふうにも言われており
ますから、来年もひょっと
すると接種を
しなければいけないという可能性もあり
ます。そのときの糧には
していただきたい、こういうふうにお願いを
したいと思い
ます。
それから、ワクチンの
集団接種会場でいろいろ事務従事
されている方は、皆さんもう接種は
されているんでしょうか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、会場従事の方々への接種でござい
ますが、1つは、会場ごと、余剰ワクチンが生まれるというようなときに、こういった方々に接種を進めており
ます。
◆堀部やすし 委員 そう
すると、まだ接種を
されていない方もかなりいるということですか。
◎健康推進課長 今回の集団接種に当たっては、当然、従事
する医師、看護師は医療従事者ということで先行
して接種を
している。従事に当たって、その他の委託の業者、さらに区の会場責任者として充てている職員がい
ますが、基本的には医療従事者等というカテゴリーの中で、先に受けていただいた。それ以外にも、まだ打てなかった方については、今、担当課長が答弁
したとおり、一部ワクチンロスが出たときの対応で若干名、そういった対応で受けてい
ますが、ほとんどの方は、接種は済んでいるという状況にござい
ます。
◆堀部やすし 委員 ということは、区の定義では、医療従事者というのは、例えば
集団接種会場の事務の受付をやっている人は医療従事者等には入れていなかった、そういうことですか。
◎健康推進課長 医療従事者等という枠組みで、当然区の職員もやり
ました。これについては東京都、都道府県の業務でござい
ますので、都のほうに届出を出して初めて接種券が来るという形を取り
ましたので、今回、区の職員でいえば保健所の保健師だとかそういった者は、当然陽性患者との接触があるということで、医療従事者等で最初から入れていたんですが、途中から、責任者だとか委託の業者も含めて、会場で従事
する方はどうだろうかということで、我々も第2陣、第3陣という言い方を内部でしてい
ましたけれども、都のほうにもそのことを名簿で出して、医療従事者等に途中で入れて、接種を進めてきたというところでござい
ます。
◆堀部やすし 委員 じゃ、希望
している人はもう接種は済んだということで受け止めていいんですね。
◎健康推進課長 そのとおりでござい
ます。
◆堀部やすし 委員 それから、7月1日に予約が始まり
まして、すぐトラブルになり
ました。
集団接種会場の予約ができないということで、いろいろ大変なことになり
ました。あのときは、ああいう事態が起こるのは仕方ないんですが、問題は、その後の対応にこそ問題があったというふうに思い
ます。
区は、あのとき、区の公式ホームページに、
ワクチン接種予約の不具合については午後5時まで予約専用サイト、コールセンターともに予約ができない状況、こう説明を
してい
ました。しかし、複数の方から、コールセンターにかけたら予約ができたんだ、こういうことを伺っており
ます。どういうことなんですかね。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、そのような事態があったということにつきましては、報告等を受けており
ます。基本的なところでいき
ますと、システムが使えないので予約できないという形が普通でござい
まして、何で取れちゃったかということになってくるんですけれども、原因につき
まして今突き詰めているところなんですが、基本的には、予約サイトで予約を取るので、サイトを止めている以上、予約は取れないというのが普通でござい
ます。電話で取れてしまったというのは、何らかのちょっとイレギュラーな作業を
してしまったということが起こっていると思うんですけれども、ちょっとその原因につき
ましては、現在精査中でござい
ます。
◆堀部やすし 委員 私が知っている、うちに連絡が来た人でも、早い人では2時とか3時ぐらいで、もうコールセンターで、いや、おかげさまで取れ
ましたとか連絡が来て、随分何か話が違うな、こういう状況なんですね。
まあ、いろいろあると思い
ますよ。いろいろあると思い
ますが、要するに、区ホームページに書いてある話は、あれはうそなんだというようなことを思われてしまうと、区にとっては非常に不利益ですから、何らかの事情があることと思い
ますけれども、ちょっと事後的に確認を
して、検証
していただきたいと思い
ますが、見解を求め
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 御指摘のところを踏まえ
まして、
予約システム、今回、ほかにも様々なトラブルを生んでござい
ます。一連のことにつきましては、しっかり検証
していきたいと思っており
ます。
◆堀部やすし 委員 さて、今回の補正では、旧永福図書館に
集団接種会場を設置
するということになり
ました。これはもともと、当初設置を
するか
しないかということで検討があった場所だったというふうに記憶を
しており
ます。ここに来て設置を
するということについては、いろいろな議員とも話を
してい
まして、ちょっと行き当たりばったりで計画性がないんじゃないか、こういう感想も出ており
ます。ちょっと経緯について説明
してください。
◎区長 この会場の新たな追加、設営につき
ましては、確かにおっしゃるとおり、当初、これだけじゃないんですけれども、検討
されていた幾つかの1つであるということは、私も承知を
しており
ました。ところが、いろんな当時の状況で、まず、優先順位としては、セシオンだとかおおぞら公園だとか、もう少し大規模なところ、そういうところに集中
して、とにかく初めてこういうことなんで、戦線を広げて混乱のリスクを背負うより、まず確実にきちっとスタート
させていこうというところを絞り込んで、それでスタート
したいということがあって、最初の候補からは外してスタート
したわけです。
ところが、ある程度予想は
していたんですけれども、地域的に南方のほうで会場が弱いじゃないかという区民の皆さんの声も、この間いただき
ました。そして、議会での議員の皆様からの声でも、先般、同様の具体的な、たまたま大槻副委員長もいらっしゃい
ますけれども、そういう御要望、御要請もいただき
ました。そういう区民の皆さんや議会の皆さんの要望を、なるほどということで受け止めて検討をいたし
まして、ここを開設
していこうという判断を
させていただいたという経過です。
◆堀部やすし 委員 ここはどれぐらい接種可能なのか、それから改修工事に費用が計上
されており
ますが、これは国の交付対象というふうに見ていいのか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、国の交付対象にはなり
ます。
それから、接種でござい
ますが、先ほどお答えいたし
ましたが、1日当たり約400回、7日間で2,800回の接種ということを考えており
ます。
◆堀部やすし 委員 この改修工事ですが、一見
すると、区の資産形成に当たるような支出にも見え
ますけれども、こういうものも国はちゃんとお金を出し
ますということで受け止めてよいということですね。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 そのように理解
しており
ます。
◆堀部やすし 委員 区の
集団接種会場で、接種後一時意識不明になったという方が救急搬送
されたと伺っており
ます。その方のその後について説明を
してください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 委員御指摘の件は、6月27日に起こった事例ということでよろしいでしょうか。6月27日、接種後の待機を終え
まして、13時50分頃帰宅
する際に、会場で転倒いたし
ました。意識レベル等を確認いたし
まして、意識レベルが極めて低いということと、直ちに救急救命処置を実施
して蘇生
しており
ます。14時頃、救急搬送を要請
しまして、14時30分過ぎ、東京医科大学の救急救命センターのほうへ搬送
されており
ます。その後、緊急手術となった次第でござい
ます。残念ながら命をお救い
するということはかなわなかったことでござい
ますが、直接の原因は、腹部大動脈瘤破裂ということで伺っており
ます。区は、翌日、死亡
されたことを確認
したという次第でござい
ます。
◆堀部やすし 委員 区の確認は翌日ということですね。発表は随分間が空いているように思い
ますが、それは何か事情があったのか。
それから、このワクチンについては、大体10万人に1人か2人は非常に重篤な副反応が出るというふうに言われており
ます。区民の人口から
すれば、5人から10人ぐらいは今後も出てくる可能性があり
ますが、区内の事例ということもあり
ますので、的確に情報を提供
してもらいたいということと、さらには、今後いろんな審査があると思い
ますが、そういったことの情報についても、適切に情報提供を
するように要請
しますが、見解を求め
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、今回の事例でござい
ますが、ほかの事例もそうだと思うんですけれども、今回の事例は特に御遺族の御意向とか、こういったところも確認
しながらのこととなっており
ます。公表につき
ましては、事案の重要性とか、また健康被害を被り
ました、御存命であれば本人、また御家族などの考え方ということを勘案
しながら、個々対応を考えていきたいと思っており
ます。
今回の場合、これからの専門的な判断になってき
ますけれども、死亡に至った原疾患から考え
ますと、
ワクチン接種との関係性ということについては、これから検証
されていくところでござい
ます。
御指摘のように、経過、経過につき
ましての情報公開というところは、案件の内容等を鑑み
まして、必要に応じて適切に情報提供に努めていきたいと思っており
ます。
◆堀部やすし 委員 この問題は、まだ大事な問題があってまた聞くと思い
ますが、整理
しておいてください。
では、これ最後に
しますね。先ほどVRSの問題が出
ました、国の
ワクチン接種記録システムです。これ、5月の3号補正で委託経費を取って、たしか6,000万ぐらいだと思い
ますが、入力を
するために特段の予算計上を
していたと思い
ます。あれはどういうふうになっているのか、そんな7万件も遅れてしまうというのは大変驚きですが、委託経費を計上
していながらこういう遅れが出ていることについては、ちょっと心配ですが、説明
してください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 VRSへの入力でござい
ますが、現在のところ、まず医療機関、それから
集団接種会場から予診票を業者回収いたし
まして、それを1回CSVの形に置き換えて入力
するという作業を行っており
ます。経費に関わり
ましては、この辺に関します人件費ということでござい
ます。
また、遅れに関しましては、入力を始めた時点が6月入ってというところもござい
ますので、今、順次入力のほうを進めて、追いつくように
しているという状況でござい
ます。
◆堀部やすし 委員 その説明だと、どうなんですか、7万遅れて、今からやっても相当かかりそうなんですが、それでは、先ほどの指摘にもあり
ましたように、今後のワクチン確保に非常に支障が出てくる可能性があると思い
ます。委託先との協議などはどういうふうになっているのか、最後、ここだけ確認をいたし
まして、終わりといたし
ます。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 委託先の業者とは、都度都度、細かい打合せ等を進めているところでござい
ます。また、入力でござい
ますが、現在4万件余ということで、7万件ぐらいが未入力ということでござい
ますが、こちらのほうは、2週間ほど前は2万1,000件ぐらいの入力でござい
ましたので、かなりの勢いで追いつくような努力を
しているというところでござい
ます。
◆けしば誠一 委員 接種会場の時間延長と新開設について、他の委員の質疑で大半出てい
ますので、1点だけ最後に。
開設時間の延長や日曜日の実施のための体制で、区の職員の補充が必要なところはあるのか、接種を委託
している医療機関や事業者で人員確保に困難はないのか、その点、お聞き
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 新設
する会場、延長
する会場ともに、国の手引により配置を定められており
ます運営管理責任者を置くことになってござい
ますが、ここに関しましては、区の職員の補充が必要となってまいり
ます。また、医療人材等の人員確保に関しましては、ほぼ完了
している状況です。
◆けしば誠一 委員 区の職員の一定の増員ということで、この間の保健所体制の問題、それから手分け
していろいろなところから人々が派遣
されているということですが、無理はないのでしょうか、その点確認
して、終わり
ます。
◎健康推進課長 この間、
集団接種会場での運営については、責任者は区の職員でということで、ちょっと人事課とも調整
して、応援をいただいているところでござい
ます。今回の会場の拡大についても、時間延長だったり、日曜祝日も出ていただくことになるんですが、保健所としては、引き続き人事課を通じて、全区一丸となって御協力をいただいて、応援をいただきたい、そういうことでやっているところでござい
ます。
◆藤本なおや 委員 大事なことを聞いており
ませんでした。ワクチンの接種費についてなんですが、このたび12歳から15歳まで、対象年齢が下げられ
ました。16歳以上の接種費については1号補正で計上
されており
ましたけれども、ここの12歳から15歳までのワクチン費についての補正での扱いというのは、どうなっているんでしょうか。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 接種費でござい
ますが、前回の補正で、16歳以上全区民が接種
した場合の経費を計上
しており
ます。現在の接種状況及び予約状況から見
まして、全ての方が接種
しないと見込めること、加えて、追加
された対象者も少ないことから、予算計上
しなくても今賄えるというふうに考えており
ます。
◆藤本なおや 委員 そう
すると、前回の補正で計上
した分で、今回の12歳から15歳までの分は賄えるから、そういう形でやりくりを
していく、こういう理解でいいということですね。分かり
ました。
それで、
集団接種会場の候補地についてなんですが、先ほども少しあり
ましたけれども、今回、永福図書館が追加になるということなんですが、このほかにも、たしかあったはずですよね。私の記憶では、杉四小が恐らく候補地になっていたはずなんですが、このほかにどこの会場が候補地として挙げられていたのか、それと、杉四小の候補地は今後どうしていくつもりなのか、この辺を確認
させてください。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、
集団接種会場を今後広げるか等につき
ましては、何よりも区の
ワクチン接種の進捗状況を勘案
しつつ検討
していきたいと思っており
ます。
杉四小に関してでござい
ますが、候補地から今外れているということではござい
ませんが、今後、
集団接種会場を拡大
するとなったときに、地理的要件、その他の要件全てを勘案
して、どう
するかということを決めていきたいと思っており
ます。
また、その他の
集団接種会場の候補地ですね。現在、杉並区役所の第4会議室を、候補地として残しているというところでござい
ます。
◆藤本なおや 委員 杉四もあるし、ここもあるしということですね。それは、今後のワクチンの接種の状況を見据えて、会場に
していくかどうかというのは判断
していく、こういう答弁でいいわけですね。理解をいたし
ました。
それと、先ほども副反応の疑いが見られる事例ということで、救急搬送の状況説明があり
ました。区のホームページにも第2報が載って、お亡くなりになられたということで、大変残念な思いではあるんですが、この間、御遺族の意向などもあって調整を
しておられたということなんですけれども、任意接種であるがゆえに、副反応の要因が疑われるこういった事例などについては、区民の接種判断の材料にもなるわけで、速やかに私も公開を
すべきだろうというふうに思うんです。一方で、その場その場というか、その事例ごとで判断
するのではなくて、統一的な公表基準というのを区としてはしっかり持っておくべきだろうというふうに思うんですが、この辺の基準づくりみたいな、公表基準ということを考えているのかどうか、あるのかどうか、その辺は確認を
させてください。
◎区長 公表基準というのは、私の知る限り、今回の
ワクチン接種に関しては、私はちょっと見たことがないので、ないのではないかと思い
ます。ただ、私の指示は一貫
してい
まして、基本的にこういう場合の事例については、速やかに公表
せよということを指示
してい
ます。なので、今回についても、基本的に私はそれを指示
してい
ます。
ただ、先ほど答弁があったように、もちろん個人の名前、個人の特定の端緒になるような部分の公表は控えるということは御理解いただけると思い
ます。ただ、公表に際しては、今回のケースは、最終的にはお亡くなりになったということなんですけれども、まず、こういうことがルールであるかどうかというのは議論の余地はあるかもしれ
ませんけれども、一方的に、御遺族の意向とは関係なく、我々区として、事実を、個名を伏せて公表
する、こういう考え方もあるかもしれ
ませんが、私どもとしては、原則、なるべく速やかに事実を公表ということは指示
しましたけれども、やはり亡くなられたということを考えたときに、御遺族にどこまで公表
してよろしいかどうかというお気持ちを伺った上で、最終的に区としての公表の文案を決めるという段取りを取ることに、今回は
しました。
そういうことは必要ないんじゃないかという意見もあるかもしれないけれども、基本的に速やかに公表ということを言った上で、ただ、人間の生き死にに関わる、御家族もまたそこでどういう思いでいらっしゃるかということも考えれば、一言、こういう形で世間に、個名は伏せるけれども事例としては公に
させていただくことの了解というか、それをお伝え
して、こういうことは伏せておいてくれとか、もし御要望があれば、それがよほど、社会的な通念として問題がないようなリクエストであれば、それもしんしゃく
して具体的に公表
するということでいいのかなというふうに私自身判断
している。
それで、もう一つ、因果関係の有無については、区としての評価を下す立場にないので、医療機関から東京都とか国のほうに直結
して事例として症例報告がなされて、そして専門家のほうで因果関係の有無については評価を
するということになっているというふうに聞いてい
ます。したがって、区のほうで、因果関係があるとかないとか断定的なことは言えないですね。
ただ、そうはいっても、たまたま今回については、担当
した医師の所見を私どもの職員がきちっと聞くことができたということがあり
まして、そういうことを考えれば、直接的なワクチンの因果関係というふうには、そういうふうにつなげる線というのはあまり太くはないのかなというふうには思い
ます。が、最終的な、オフィシャルな評価というのは、私どもが
する立場じゃないので、そこはもう任せるしかないということです。
そんな状況の中で、今回は、結果的に数日、御遺族とのやり取りに時間を要して公表に至ったということで、今後、ケース・バイ・ケースということは先ほど所管から言い
ましたけれども、原則、事実として起こったことについては、客観的な事実としてはできるだけ公表
していくというのが私は原則だというふうに思って、当たっていきたいと思い
ます。
◆藤本なおや 委員 今回のケースでいえば、第一報として救急搬送
されたということが報じられて、第二報としてお亡くなりになられたというのが今日公表
されたということなんで、お亡くなりになるということは本当に不幸なことなんだけれども、そうなった場合の対応というのは、もちろん御家族の御意思というのが重要になって、そこで公表
するかどうかという判断も1つあるんだろうと思うけれども、その前の段階で、接種会場等、また接種を受けた段階の経過観察のときに何か起こった場合のケースについては、どこのケースが公表
されるのかというところの基準を、この場合は公表
するけれどもこの場合は公表
しないとかというようなことがあってはならないので、そこの場合の統一基準というのは、しっかり考え方というのは持っておいたほうがいいのではないかということの御提案を
させていただいたわけですから、そこは少し内部のほうで検討
していただきたいと思い
ます。
これ、最後に
します。質問変えて、天沼小の入札の件なんですが、今回の補正で、鉄骨価格の上昇ということで、資材価格の上昇が理由だということは理解をいたし
ました。今後もその動向は注視
していかなきゃいけないんですが、区はこれまで、スライド条項を持ってい
ましたよね。この間、契約を
した、もう工事が始まっているものについての価格の上昇の影響で、スライド条項を適用
したケースというのがこれまであるのかどうか、喫緊の状況を確認
させてください。
◎経理課長 現在契約
している、喫緊といい
ますか契約案件において、今御質問のあり
ましたスライド条項を適用
している案件というのは、ござい
ません。
◆藤本なおや 委員 資材価格が上がっているということで、今後スライド条項が適用
されて、契約の見直しとか価格の見直しということにつながっていくケースが考えられるかどうか、その見通しについて最後伺って、質問を終わりにいたし
ます。
◎経理課長 御質問の趣旨でいけば、事業者のほうが、当時の入札価格で落札を
した工事が、例えばおっしゃるような資材の価格が急騰
して、今後の工事請負に支障を来すような場合は、事前に相談がござい
ますので、それは内容をきちんとお伺い
して、適用
するかどうかというのは、規定にはめて判断を
してまいりたいというふうに考えてござい
ます。
○浅井くにお 委員長 それでは、再度質疑のある方は挙手をお願い
します。
◆大槻城一 副委員長 まず初めに、前回の
総務財政委員会で、私から、会派の要望として、南部地域に接種会場が少ないのではないかという問題提起を
させていただき、区長が強いリーダーシップの下、今回西永福の、旧永福図書館の接種会場を開いていただき
まして、会派を代表
してお礼を申し上げ
ます。本当にありがとうござい
ます。
私からは、今接種が、私の母もそうですが、65歳以上の方々の接種が急激に今進んでいるなというふうに実感を
しており
ます。ありがとうござい
ます。急激に進む中、それでも、コロナに対して心配なお声はやむことはあり
ません。
私が区民の皆様に御説明を
するときに、区内の感染者の動向が区のホームページに掲載
されており
ますが、これを基にこれまで御説明
してき
ました。ここには、皆様御存じのとおり、70代、80代、90代の方に重症者が多く、そして死亡者も多いという、いわゆるエビデンスのある情報が載っており
ます。だからこそ、高齢者の皆様お一人お一人に、ぜひお気をつけいただきたいということを強く申し上げてきた次第です。高齢者の方々も、多くの方が、御自分の身を守るために、この約1年半近く暮らされてきたと思い
ます。
ちょっと私から申し上げたいのが、先ほどから区長が、正しい情報が大事だ、そのとおりだと思い
ます。区内の感染者の動向、ホームページを見
ますと、総数のみが載っているんですね。いつまでたっても、直近のこの1か月、もしくは直近のこの2か月は、ワクチンを5月から打ち始めてどうだったのかという状況が見えないんですね。
ワクチン接種が進んだり、様々3密対策が進む中、区民のそういう御努力の中で、じゃ区内の感染状況は今どうなっているんだ、こういう状況はぜひ、ホームページ上で結構ですので、正しい情報をしっかりお伝えをいただくことはできないのか、これについてまず質問
します。
◎総務部長 正しい情報を的確に、迅速に公表
するということは、区民の感染症予防にとっても非常に重要なことだというふうに考えており
まして、私ども、議会からの御意見なども参考に
しながら、この間、情報提供の仕方を改善
して今日に至っているわけでござい
ます。
日々の感染者数については、週単位で公表
しており
まして、当初は感染事例ごとに細かく出していたんですけれども、これも議会の御指摘などもあって、現在では、個々の事例を別々に、どこで発生
しましたというよりは、保育園で何件、区立施設で何件、家族で何件、職場関係で何件とか、そういう形でまとめて統計情報として出したほうが要望も
しやすいだろうということで、今お示しを
しており
ます。
副委員長のおっしゃる、もう少し短いスパンでの感染の状況の公表ということについても、今申し上げたように週単位ではやっているんですけれども、さらにもっと分かりやすくということであれば、また今後考えてまいりたいと思い
ますけれども、現状ではそういう形で公表
しているというところでござい
ます。
◆大槻城一 副委員長 私が申し上げたのは、全体のトレンドを、杉並区民の命と財産を預かっている我々としては、じゃこの1か月間どうだったのか。いつまでたっても、高齢者の重症化率とか死亡率って、あまり変わってないんですね。そこを総務部長に御理解いただきたい。いつ見ても、70代は7%が亡くなっていて、80代は十何%亡くなっていて、90代は30%ぐらい亡くなっている。この数字は変わらなくて、それを見れば、ずっとおびえた状況のままなんですね。ところが、今、杉並区は
ワクチン接種が進み、3密対策も区民の皆様の御努力で進んでいく中、じゃこの直近1か月、直近2か月、この1か月ごとの傾向はどうなっているのか、重症者は相変わらずその年代に多いのか。いや、御努力で、そこはぐっと減っているのか。この1か月は若い人たちが6割ぐらいを占めているのかいないのかを含めて、そこが分からないと、区民との対話ができないんですね。そこを申し上げているんですが、いかがですか。
◎総務部長 失礼
しました。御指摘のとおりだと思い
ます。現に、これは全国的にそうですけれども、高齢者への
ワクチン接種が進む中で、そもそも感染者に占める割合が当時、当時といっても1月、2月、3月に比べても、現在相当高齢者の割合が下がって、20代、30代の割合が相対的に上がっているという状況でござい
ます。これに伴って、重症化
しやすい高齢者の感染者が率でも人数でも減っているので、亡くなる方、重症化
する方が減っているというのが事実ですので、おっしゃるとおり、そういう情報を月単位とかで、杉並区としてもそうなってい
ますよということを発信
せよと、それが安心感にもつながるし、また20代、30代の方へのメッセージにもつながるという御趣旨だと思い
ますので、そこは保健所とも連携を
して、今後改善の検討を
してまいりたい、このように思い
ます。
◎
杉並保健所長 口頭でのお答えになってしまい
ますが、6月1か月間、第22週以降に関しましては、診断を受けた区民の方でお亡くなりになった方はいないといった現状です。これがワクチンの影響によるものなのかどうか、また今後詳細に検討
していく必要があるかとは思っており
ます。
◆大槻城一 副委員長 正しい情報、エビデンスのある情報、それが区民の方、私たちが共有できる唯一のものだと思うんですね。
300年前に、本会議でも御紹介
しましたが、ダニエル・デフォーという人が「ペストの記憶」というのを書き
ました。そのときに、ダニエル・デフォーが、非常にいろいろな話が右往左往
する中、行政機関がきっちりロンドン市で情報を市民に伝えたことが、ロンドン市民の心をしっかり静めていった、安定に向かっていったということが300年前の本に書いており
ます。ぜひ杉並区もそうであっていただきたいと思い
ますので、今後の区民への分かりやすい──そうでないと、自分たちがどこまで努力を
したのか、いつまでやらなければいけないのかが、御高齢者にも限界があり
ますので、ぜひエビデンスのある情報をお願いいたし
ます。
あと、先ほどのワクチン供給量の件ですが、昨日河野大臣が、7月と同様、毎週1万箱、全国に配布
するという会見があり
ました。問題は、じゃ、ワクチンはこれまでどおり来るんだという理解とはまた別の角度から、この1万箱で、今までの量で、今回、65歳以上が終わった残り40万区民が、杉並区はそれで大丈夫なのかどうなのか、そこがちょっと見えないんですね。接種会場というキャパシティーは、大方、何回打てるというのは分かり
ましたから、今、田中区政では9月中に何とか打ち終わりたいというところです。じゃ2週間に一遍1万箱、おおよそ人口比で来て、このキャパシティーで大体どのぐらい打ち終わるのかというところは、しっかり区民に発信を
していただきたいんですね。
私のところにも、何人もの方から、大槻さん、ワクチンはあるの、9月に終わるのと。私は、9月に終わると区長は言っているよというお話を
してい
ますが、そこら辺は、国や東京都の意向を受けて、先ほどと関連
しますが、正しい情報を区民に発信
していただきたいと思い
ますが、今後の予想値含めて、所管にお聞き
します。
◎
新型コロナウイルス予防接種担当課長 まず、ワクチンの今後についてでござい
ますが、供給に関しましては、今までどおりというわけにはいかない可能性も、当然ござい
ます。しかしながら、供給
されたワクチンを適切に配分
していくということで接種を継続
していくという考え方は、基本的にござい
ます。これは区長も答弁
しており
ましたように、正しい接種状況を確認
していくということで努めていきたいと思っており
ます。
また、区に配分
されており
ますワクチンの量でござい
ますけれども、7月15日現在で297箱が区に渡されており
ます。これは累積でござい
ます。当然使っている数も入っており
ます。今後でござい
ますが、区民70%の方が2回目の接種を完了
するためには、まだあと250箱以上のワクチンが必要ということになっており
ます。
ワクチンの状況は以上でござい
ますが、こちらの公表ということに関しましては、逆に不安をあおらないような形での公表ということも勘案
しながら、検討
していきたいと思っており
ます。
◆大槻城一 副委員長 ちょっと分かりにくいんですけれども、私が伺いたかったのは、国はこれまでどおり、7月と同様に8月、9月も、ワクチンは2週間に一遍、1万箱お渡し
しますよと言っていて、おおむね人口比で来るということですよね。ところが、今の担当課長のお話だと、減るかもしれ
ませんがと言われると、国の認識と区の認識とに若干のずれも感じるわけですよ。国から1万箱、2週間に一遍来るので、これまでどおり区に配布
されるのであれば、通常どおりほぼ打て
ますという話なのか、いやいや、すごく希望者が多くて、それでは間に合わないんですという話なのか、そこの部分をお聞き
したいんです。
◎区長 今副委員長がお尋ねになったことは、私たちがまさに知りたいことで、私たちにちょっと答えがないといってもいい話なんじゃないかというふうに思っているんですね。
このワクチンの問題は、そもそもスタートは、希望
する国民が全員ワクチンを打てるだけの量は確保
しましたというところからスタート
しているんですね。だから、そこにうそがなければ、よほど何かの間違いで大量廃棄になっちゃったとかなんとかということがない限りは、行き渡らなければいけないわけですよ、本当のことを言って。
ただ、我々が見えないのは、確保
しましたというその確保が、例えば薬屋さんと、薬屋さんは全部海外ですよね、海外の薬屋さんと約束
した、契約を
したということが確保
したということを意味
しているのか、国内に輸入
されてちゃんと政府の管理下で在庫管理がなされた確保の
され方なのか、ここまで我々は分からないんですよね、正直言って。
だから、書面上の契約といっても、もしか
したら仮契約と本契約があるかもしれないし、そういう中で、当初確保
しましたという状況がきちんと継続
しているのか、そこが何かの事情でちょっと変化があったのかなかったのか、これは下々の我々全く分からないんですね。
だから、その発表がない限りは、確保
しましたという前提に立ってでしか我々議論できないんですね。確保
されていたと
すれば、滞る場合は、なぜ滞るかの説明責任は、我々にないんですよね。できないんですよね、見えないから。だから、そこで、我々手をこまねいて、ただワクチンが来るのを指をくわえて待っていればいいのかというと、そういうことではなくて、ちゃんと
した接種状況、それから接種見通しをきちっと我々自身が把握
して、見通しをきちっと把握
するということは、それを伝えるということとつながってくるわけですね。だから、いつまでにどれだけのワクチンが必要だということを、数字でもって我々はきちっと把握
する、伝える。そこで、具体的に解決を目指すというふうに
するしかないんじゃないでしょうかね。
だから、さっきも申し上げ
ましたけれども、国としては、都道府県に大方渡した、あるいは渡すと。そう
すると、今度は東京都がどういうふうに差配
するか。
2か月ぐらい前のスタートの時点は、東京都から我々が聞いていたのは、ほとんど国が差配
してい
ますと。国が言ったとおり我々はただ流しているだけですと。ほんのちょっとのハンドルの遊びしか東京都は持ってい
ません、あとは国が言ったとおり流してい
ますと言うんですけれども、国の言っている発信を見ると、いや、大方都道府県に渡しているというんでしょう。
だから、そこの、国と東京都の言っていることもよく分からないところがあるんですね。まさに、小池都政はブラックボックスなんですよ、本当に。だから、我々は国に対して、今の地方自治制度の基本から
すれば、基礎自治体の様々困ったこと、支援
すべきことで国と掛け合わなければならないことというのは、東京都がきちっと受け止めて、国と渡り合ってもらうというのが基本形なんですよ。ところが、そこの機能は、いや、よく分かり
ませんよ、防災服着て、自民党本部に行かれたりよく御活躍だから、それはそれでどんな話を
されているか分かり
ませんが、しかし、ワクチンの話が、防災服を着て動いていることの反映として、我々に何か情報が来るということは、今まで1回もなかったということは事実です。
ですから、今後は、それじゃ困るので、ちゃんと東京都として、都議選も終わったことだから、新しい体制の下でしっかりと頑張っていただきたい。我々の声をちゃんと代弁
していただかなければならないなと。ですから、大槻委員にもぜひ、そういう意味ではお力添えをいただきたいと思うところでござい
ます。
◆大槻城一 副委員長 御丁寧な御答弁、ありがとうござい
ます。
あと、ちょっと見えない数字としては、区の
集団接種会場のキャパシティーは見えているけれども、区内の診療所、クリニック等でやっていただく量がどのくらいやっていただけるのかが、多分まだ見えないのかなと思うんですね。そこら辺の今後の見通しを最後に伺い
ます。
◎
新型コロナウイルス対策担当部長 まさしく今委員の御指摘
された数字につき
ましては、区長からもきちんと精査
してあれ
するようにということで、すみません、今日はずばっと
した何件ですという数字は提示でき
ませんが、医師会と協議
していき
まして、先ほど来、区長も我々も答弁
してい
ますとおり、正しい数字、データで、今後の区内のワクチン供給と、そして接種の体制を進めてまいり
ます。
すみません、今日のところはそういう状況でござい
ます。
◎区長 丁寧に答えたんですけれども、さらに私から補足
させていただきたいんですけれども、要するに野田部長も一生懸命頑張ってやっているんですけれども、これは医師会の問題ですよ。
だから、昨日たまたま会議があり
まして、私も冒頭に医師会に、医師会も執行部替わったんですけれども、はっきり申し上げたのは、要するに医師会が要求
するワクチン量というのは、十分に私どもちゃんと配給
しました。私たちが医師会さんに求めているのは、日々の接種件数については、仕事が終わった夜、ちゃんと集約
して、翌朝には私の手元に何千件、何百件、接種
しましたということが届くような体制をちゃんとつくってくださいよと。ワクチン配給とその結果報告というのは一体のものですよということは、再三、所管を通じて医師会には伝えてあり
ます。
なんですけれども、多少の混乱もあるでしょうし、医療機関200件以上ですから、件数も多いんですが、そういう意味では、そこがちょっとよく分からないところがまだあって、一体どうなっているんだろうというところがあるので、そのどうなっているんだろうということが解消
されない立場で、ワクチンが本当に来るんでしょうかとか聞かないでくれと私は言っているんですよ。ちゃんと先生方が接種
した実績をまず正確に報告
して、今後の接種計画、それはちゃんとリアリティーのある見通しとして示していただいて初めて我々はワクチンの請求を
して、査定でどう
するこう
すると言われたとしても、いや、こうなんだという反論ができるので、自分たちがやるべきことをちゃんとやってくれないで、ワクチンが来るのか不安だとか何とかかんとかと言われたって、それはお門違いですよということは、はっきり私の言葉として向こうにはお伝え
してい
ます。それは、ちゃんとやっていただかなければならないことなので、昨日もはっきりそれは申し上げ
ましたので、ちゃんと整えていただけるものだというふうに私は思ってい
ます。ただ、始めてまだそんなに日数たってい
ませんけれども、まだ正確には来てないので、そういうことだろうと思ったので、私は昨日乗り込んで、はっきり大きな声で言って帰り
ましたので、それは受け止めていただいたかなと思い
ます。
そういう細かい積み上げなんですよ。そこのところの数字がちゃんと把握できてこそ、本当にワクチンがどれだけ必要なのか、どれだけ足りないのか、そういう議論、そこをちゃんと渡り合えないので、今の御指摘はまさに大事なことなんです。
だから、医師会に対してはちゃんと言ってい
ますので。言われたらちゃんとやってくれということですよ、私から言わ
せれば。あとは、ちょっと様子を見守るしかないかなと思ってい
ますけれども。
○浅井くにお 委員長 ほかに質疑はあり
ませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○浅井くにお 委員長 ないようですので、質疑を終結いたし
ます。
これより意見の開陳を求め
ます。
意見のある方は挙手を願い
ます。
◆
今井ひろし 委員 議案第55号令和3年度杉並区
一般会計補正予算(第6号)について、杉並区議会自由民主党を代表
して、賛成の立場から意見を申し述べ
ます。
今回の補正予算は、補正2事業のうち、
新型コロナウイルス感染症対策関連事業として、現役世代の
ワクチン接種への対応を図るため、開設時間、開設曜日、会場の追加などの拡充を行う必要な経費の計上と理解
し、この点については高く評価
するものです。
また、もう1事業の天沼小学校については、質疑を通じ、予想外の鉄骨の価格上昇によるものと理解
しました。どちらも適切で必要な補正予算であると理解いたし
ました。
ただし、
ワクチン接種に関するシステムの不具合については、従前から対応への注意をお願い
していたところの不具合であり、今後の対応に懸念があり
ます。改めて
ワクチン接種対応への慎重な注意を強くお願い
し、また、ワクチン管理にもトラブルがないよう要望
して、賛成意見といたし
ます。
◆金子けんたろう 委員 議案第55号令和3年度杉並区
一般会計補正予算(第6号)について、日本共産党杉並区議団を代表
して意見を述べ
ます。
本議案は、
ワクチン接種に係る経費、天沼小学校増築建築工事に係る追加経費を計上
する内容です。
ワクチン接種については、開設時間の拡大、新規開設など、杉並区の積極的な姿勢は重要です。
ワクチン接種に関わって、地方自治体の現場で生じる財政負担などの問題に機敏に対応
していくことは国の役割であり、重要です。杉並区として、区長会などを通じ国に要望
することを求め、賛成といたし
ます。
◆堀部やすし 委員
ワクチン接種体制を強化
すること自体は喫緊の課題でもあり、9月までに希望者への接種を終えるには、この6号補正は必要と判断
しますので、賛成はいたし
ます。
しかし、ここまでの道のりはトラブル続きであり
ます。トラブルの発生自体は仕方がない面もあるとは思い
ますが、中には、事前の説明不足や事後対応のまずさに起因
するものも少なくあり
ません。ここは大変問題です。
現状を踏まえ
ますと、新型
コロナワクチンの接種は本年だけの問題ではなく、ひょっと
すると来年、再来年以降も必要になる可能性があるというべきであり
まして、今回引き起こされた数々のトラブルについては真摯に反省を
し、今後に生かさなければならないということ、ここは強く確認
しておかなければならないというふうに思い
ます。
また、天沼小学校増築建築工事について、債務負担行為の補正が出されており
ますが、この件についても、入札・契約制度との兼ね合いから、入札参加資格要件の設定に問題があると言わざるを得
ません。資材価格の急上昇への対応自体は否定
しませんが、それと同時に、入札制度運用の適正化が不可欠であるということを指摘いたし
まして、意見といたし
ます。
◆太田哲二 委員 議案第55号令和3年度杉並区
一般会計補正予算(第6号)に、立憲民主党を代表
して賛成をいたし
ます。
ワクチンの接種会場をちゃんと増やしていくということ、あるいは天沼小のことは、説明を聞けば誰しも納得
することであり
ます。
それにつけても思うのは、私はここのところ、この1年、夜の9時以降、外に出たことはほとんどないんですけれども、三、四日前、夜の11時半頃、高円寺の駅前を歩く用があったもので歩いたら、何かあのかいわいは、夜の11時過ぎても、飲み屋はじゃんじゃんやっている、駅前の広場で酒盛りは
している、一体何なんだろうなとびっくり
しちゃったんですけれども、いや、本当にびっくり
しちゃったですね、えっ、これ、何なんだろうなと思っちゃったんですけれども、そういったようなことが、何か高円寺だけじゃなくてあっちこっちで広がっているのかしらと、本当にびっくり
しちゃったんですけれども、長いこと自粛自粛と言っていると、こういうことになっちゃうのかなという、そんなような心配を
しているんですけれども、本当にどうなるんだろうなというのが偽らざる、ワクチンを打って9月か10月頃で収まるということでもないような気も
するし、正直どうなるんだろうなという思いでいっぱいです。
それはそれと
して、単なる個人の感想ですけれども、この議案には賛成をいたし
ます。
◆けしば誠一 委員 いのち・平和クラブの議案第55号に対する意見を述べ
ます。
この議案第55号、補正第6号は、
ワクチン接種会場を増やし、接種時間を延長
するためのものです。新型コロナ感染拡大が収まらず、多くの区民が接種を早期に受けられるよう希望
していることから、必要な対策と受け止め
ます。
天沼小の増築工事の追加経費は、資材高騰に対する妥当なものと判断
します。
国のワクチン確保の立ち後れから、当初の予定どおり進まないことで、区民に不安が生じないよう情報提供を
すること、また、接種後の副反応や直後の死亡が350件に上り、因果関係は認められないものの、接種を望まない方が少なくないことから、接種を
しない方が差別や不利益を被ることがないよう対策を求め、議案には賛成
します。
◆藤本なおや 委員 議案第55号、補正予算(第6号)について意見を申し上げ
ます。
今補正予算は、まず天沼小の増築工事における資材価格の上昇という要因による追加経費の計上ということが認められること、そして
ワクチン接種については、
集団接種会場の新たな増設、時間延長、また曜日の拡大を図って、もって
ワクチン接種を希望
する区民の利便性向上と、一日も早い集団免疫を獲得
することを目指し、広く早く接種を促進
するため、その経費に要する内容であると認められることから、賛成をいたし
ます。
一方で、当区のワクチンの供給量については、現時点で7万件のVRSシステムへの入力の遅れがあることが質疑を通じて判明をいたし
ました。果たして、希望
する区民が安定的に接種を受けることができるのかどうか、先々不透明なところもあり
ますが、区長の答弁でもあり
ましたけれども、接種結果とワクチンの供給量は一体であるということも、私も感じており
ますので、まずは、滞っているVRSシステムへの入力作業のスピードアップと、あわせて、ワクチン不足にならないよう、確保に向けて区から様々な働きかけを求めて、意見と
させていただき
ます。
◆大槻城一 副委員長 令和3年度
一般会計補正予算(第6号)について、会派を代表
して、賛成の立場で意見を申し述べ
ます。
まず、旧永福図書館の接種会場の設置を、区長のリーダーシップの下、早急に進めていただいたことを高く評価を
させていただき
ます。また、今後については、コロナ禍の転換期でもあり
ますので、正しい情報を、行政という立場から、しっかりと区民に届けていただくことを強く要望いたし
ます。
また、天沼小学校の増築工事については、コロナ禍でもあり
ますが、遅滞なく、工事を無事、安全に進行
していただくことを要望
し、私の賛成の意見といたし
ます。
○浅井くにお 委員長 ほかに意見はあり
ませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○浅井くにお 委員長 ないようですので、意見の開陳を終結いたし
ます。
それでは、採決いたし
ます。
議案第55号令和3年度杉並区
一般会計補正予算(第6号)について、原案を可決
すべきものと決定
して異議あり
ませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○浅井くにお 委員長 異議ないものと認め
ます。よって、原案を可決
すべきものと決定いたし
ました。
これで議案審査を終了いたし
ます。
以上で
総務財政委員会を閉会いたし
ます。
(午後 4時35分 閉会)...