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令和 3年予算特別委員会都市環境分科会−03月08日-01号

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  1. 杉並区議会 2021-03-08
    令和 3年予算特別委員会都市環境分科会−03月08日-01号


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    令和 3年予算特別委員会都市環境分科会−03月08日-01号令和 3年予算特別委員会都市環境分科会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 3 分科会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 議案審査  (1) 議案第21号 令和3年度杉並一般会計予算歳出第5款都市整備費、第6款環境清掃費     ……………………………………………………………………………………… 4  (2) 議案第14号 杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例 …………… 4  (3) 議案第29号 杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例 …………… 4              予算特別委員会都市環境分科会記録  日   時 令和3年3月8日(月) 午前10時〜 午後7時17分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (10名) 会  長  小 川  宗次郎     副 会 長  大 槻  城 一
           委  員  ほらぐち ともこ     委  員  野 垣  あきこ        委  員  木 梨 もりよし     委  員  山 本  ひろ子        委  員  松 浦  威 明     委  員  山 本  あけみ        委  員  井 原  太 一     委  員  脇 坂  たつや  欠席委員  (1名)  委  員  小 林  ゆ み  委員外出席 議  員  田 中 ゆうたろう     議  員  堀 部  やすし        議  員  奥 山  たえこ     議  員  そ ね  文 子        議  員  けしば  誠 一     議  員  岩 田  いくま  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     吉 田 順 之        政策経営部長  関 谷   隆   事業調整担当部長喜多川 和 美        企画課長    山 田 隆 史   施設再編・整備担当課長                                  最 上   亮        財政課長    中 辻   司   総務部長    白 垣   学        総務課長    寺 井 茂 樹   秘書課長    浅 川 祐 司        人事課長    林 田 信 人   経理課長    高 林 典 生        保育施設担当課長塩 畑 まどか   都市整備部長  有 坂 幹 朗        まちづくり担当部長         土木担当部長  友 金 幸 浩                本 田 雄 治        都市整備部管理課長事務取扱都市   都市企画担当課長交通施策担当課長        整備部参事                     山 川   浩                高 山   靖        住宅課長都市整備部副参事      建築課長都市整備部副参事        (久我山・富士見丘地区まちづくり   (方南地区まちづくり担当)        担当)                事務取扱都市整備部参事                清 水 泰 弘           伊 藤 克 郎        市街地整備課長耐震・不燃化     拠点整備担当課長副参事都市整備部        担当課長都市整備部副参事      (阿佐谷地区まちづくり担当)        (荻窪地区まちづくり担当)      事業調整担当課長                花 岡 雅 博           塚 田 千賀子        鉄道立体担当課長都市整備部     土木管理課長都市整備部副参事        副参事(特命事項担当)事業調整    (高円寺地区まちづくり担当)        担当課長                      土肥野 幸 利                安 藤 武 彦        土木計画課長都市整備部副参事    都市計画道路担当課長都市整備部        (西荻地区まちづくり担当)      副参事(荻外荘担当)                三 浦 純 悦           星 野 剛 志        都市整備部副参事(用地調整担当)   狭あい道路整備課長都市整備部                岡 宗 正 和   副参事(西武線沿線地区まちづくり担当)                                  緒 方 康 男        みどり公園課長 石 森   健   みどり施策担当課長                                  野 澤   巡        杉並土木事務所長吉 野   稔   環境部長    伊 藤 宗 敏        環境課長    小 松 由美子   ごみ減量対策課長馬 場 誠 一        杉並清掃事務所長杉並清掃事務        所方南支所担当課長                坪 川 征 尋  事務局職員 事務局長    渡 辺 幸 一   事務局次長   内 藤 友 行        議事係長    蓑 輪 悦 男   担当書記    出 口 克 己        議担当書記   高 橋 知 久   担当書記    高 野 貢 志        議担当書記   三 井 真太郎   担当書記    森   菜穂子        議担当書記   田 邉 由 衣 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  付託事項審査   議案審査    (1) 議案第21号 令和3年度杉並一般会計予算歳出第5款都市整備費、第6款環境清掃費    (2) 議案第14号 杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例    (3) 議案第29号 杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例                           (午前10時    開会) ○小川宗次郎 会長  ただいまから予算特別委員会都市環境分科会を開会いたします。  私と大槻委員とで正副会長を務めさせていただきます。分科会運営が円滑に進行できますよう、皆さんの御協力をお願いいたします。  なお、小林委員より本日は欠席との連絡を受けております。  傍聴人の方よりパソコン等電子機器使用の申請が提出されましたので、これを許可いたします。  《席次について》 ○小川宗次郎 会長  初めに、当分科会の席次についてお諮りいたします。  ただいまお座りの席で異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 会長  異議ないものと認めます。それでは、この席次で決定をいたします。  《分科会記録署名委員の指名》 ○小川宗次郎 会長  次に、本日の分科会記録署名委員を御指名いたします。脇坂たつや委員にお願いをいたします。  質疑に入る前に、理事者と委員の皆さんに4点ほど確認及びお願いをさせていただきます。  第1に、理事者の答弁は迅速かつ簡潔にお願いいたします。そのため質問者は、冒頭で、予定されている質問項目を全てお知らせ願います。  第2に、質問は精査の上、当都市環境分科会の分担事項の範囲内で行っていただき、他の分野に及ばないよう御留意をお願いいたします。また、他委員の質問内容と重複がないようお願いいたします。  第3に、予算書や請求資料等を引用して質問される場合には、その都度ページ数または整理番号をお知らせ願います。  最後に、分科会では分担事項に対する質疑のみを行っていただくことになります。3月10日予算特別委員会において、付託議案全てに対して各会派による意見の開陳及び採決が行われる予定ですので、御承知おきください。  以上、進行に御協力のほどお願いいたします。  なお、本日は、分科会委員外議員の発言の申出が6名から提出されておりますので、お知らせいたします。  《議案審査》   (1) 議案第21号 令和3年度杉並一般会計予算歳出第5款都市整備費、第6款環境清掃費   (2) 議案第14号 杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例   (3) 議案第29号 杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例 ○小川宗次郎 会長  それでは、議案第21号令和3年度杉並一般会計予算歳出第5款都市整備費、第6款環境清掃費外、議案第14号及び議案第29号、以上の分担事項を一括して議題とします。  これより質疑に入ります。  それでは、質疑のある方は挙手をお願いいたします。──それでは、毎度皆さんにお願いしておりますけれども、分科会の円滑な運営と公平を期するために、最初の質疑は答弁を入れておおよそ20分ほどでお願いします。1巡が終わりましたら、2巡がある方は、よろしくお願いいたします。議事進行に御協力、心からお願いいたします。  それでは、脇坂委員、質問項目をお知らせください。 ◆脇坂たつや 委員  地域公共交通計画と、あと時間があれば議案第14号について伺いますが、触れないかもしれません。  新年度予算案に示された個別施策について質疑をしていく前に、まずは総論として伺いたいと思います。  令和3年度は、現基本構想並びに総合計画と実行計画が完結し、併せて基本構想審議会では、令和4年度から始まる新基本構想の策定に向けた議論が着々と進んでいるところでもあり、杉並政にとって非常に重要な1年を迎えることとなります。  政経営計画書には各部における主要事業が示されていますが、分科会の冒頭に当たりまして、新年度に向けた都市整備部長と環境部長の決意のほどと、また主な取組についてお聞かせください。  また、計画の達成に向けて進捗が悪い施策があるようでしたら、御答弁の中で併せてお聞きしたいと思います。
    ◎都市整備部長 決意と主な取組ということでございます。  私ども、新型コロナ感染症対策に全庁挙げて取り組んでいる中で、都市整備部におきましては、現基本構想に掲げてございます災害に強く安全・安心なまちづくり、そして「暮らしやすく快適で魅力あるまち」、また「みどり豊かな環境にやさしいまち」の実現のため、各施策を着実に進めてございます。  特に新年度予算におきましては、災害に強く安全・安心のところでは、建物の耐震・不燃化、また狭隘道路の拡幅や、都市整備の骨格となります都市計画道路の整備を進めるとともに、23で初のIoT街路灯システムを活用した河川映像のリアルタイム配信という新たな水害対策の試みに取り組んでいく所存です。  そして次に、「暮らしやすく快適で魅力あるまち」では、荻窪駅、そして阿佐ヶ谷駅周辺のまちづくり方針等に基づきまして具体的な取組を進めるとともに、計画より進捗状況で遅れていますが、富士見ヶ丘駅周辺まちづくり方針の策定も次年度行ってまいります。また、新たな基本構想や総合計画、実行計画の策定を見据え、今後の地域交通の在り方を示した地域公共交通計画を策定してまいります。  最後に、「みどり豊かな環境にやさしいまち」では、馬橋公園拡張整備の基本設計、実施設計を進めるほか、令和6年度の開園を目指して、仮称荻外荘公園の整備を進めてまいります。 ◎環境部長 私のほうから、環境部のことについて申し上げたいと思います。  主な取組につきましては、政経営計画書にも記載しておりますので、細かいお話は省略をさせていただきますが、環境を取り巻く状況としては、昨年国が示しましたカーボンニュートラル宣言以降、様々な施策といいましょうか、そうした取組が明らかにされてきております。そうした情報が日々更新されているという状況でございますので、これにしっかり対応していく必要があるというふうに考えております。  これまでが取り組んでまいりましたエネルギー対策ですとかごみの減量、資源化、これは今申し上げたカーボンニュートラルに密接に関連するものでございますので、まずはこの取組をしっかり取り組んでいくということが必要かと存じます。太陽光発電の助成ですとか電気自動車の充電設備の助成、断熱などの住宅改修の助成も行っておりますので、こうしたものにしっかりと取り組んでまいりたいと思います。  また同時に、カーボンニュートラルの宣言以降の取組の中で、これからの10年間、環境分野におきましては、エネルギーをつくる、また使う、その双方での技術革新が大きく進むと思います。こうした動向を踏まえまして、環境施策をどう展開していくのか、これが今後の大きな課題となりますので、今後の施策に向けて、来年度新たな基本構想、またそれに基づく総合計画、実行計画を策定するのに合わせまして、環境基本計画並びに地球温暖化対策実行計画一般廃棄物処理計画、そうしたものの策定を進めてまいります。  その策定に当たって、昨年はレジ袋の有料化も始まっております。それからコロナ禍におけるごみの排出が、様相が変わっておりますので、こうしたところの調査をしっかり行った上で、専門的な知識を有している事業者などの協力を得て、しっかりした計画を策定してまいりたいというふうに思っております。  また、今年度は現基本構想に基づく計画の最終年度でございますので、その目標達成に向けた取組を着実に進めてまいりたいと存じます。  あわせて、清掃事業ですけれども、コロナウイルスの影響もありまして、ごみの排出状況、また量につきましては、現状では平準化しつつあります。こうした中においても、ごみ量そのものについての変化をしっかり押さえながら、区民の生活を下支えしております清掃事業はしっかり取り組んでいかなければいけないと思います。感染予防対策をしっかり取りながらそれを行ってまいりたいと存じます。  以上申し上げてまいりましたけれども、環境部といたしましては、区民の暮らしを支える重要な取組でございますので、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた施策の見直し、また新たな取組の検討、具体化と、これまでの取組のしっかりした着実な推進を通じまして、新たな10年につなげていく1年にしてまいりたいというふうに存じます。 ◆脇坂たつや 委員  両部長、ありがとうございました。  では、新年度予算案の中で大きく取り上げられた新たな地域交通の整備と地域公共交通計画について伺います。  まず、どういったことを行おうと考えているのか、事業の概要について確認をいたします。 ◎交通施策担当課長 今回の地域公共交通計画の策定に当たる背景もちょっと交えましてお答えさせていただきたいと思います。  現在、交通事業者を取り巻く環境は、人件費や資材などの値上げ、また運転手不足の深刻化などによりまして、運転コストの増加など、民間の交通事業者が収益を確保できる形で公共交通を担うという構造が困難な状況となってございます。  本地域公共交通計画におきましては、杉並に関係する交通事業者や警察署、学識経験者など関係者が一堂に会し、連携を図り、交通将来像を明らかにするとともに、それに必要な具体的な施策を記載するなど、が中心となり、区内の交通をデザインしていくものでございます。 ◆脇坂たつや 委員  現のものですけれども、総合計画、実行計画、その中身を見てきたんですけれども、実行計画に記してあるのは、地域交通の利便性の向上の調査研究とシェアサイクル、エイトライナー、これだけしか書いてないんですね。そのニュアンスがなくはないんじゃないかといえばそうかもしれませんが、ただ、自民党の代表質問でも触れられていましたけれども、ちょっと唐突感があるのかなと思います。この点、改めて確認をします。 ◎交通施策担当課長 今般、超高齢社会の到来や、先ほど申し上げましたとおり、それらを含めまして、交通環境を取り巻く変化はとても速いものがございます。また一方、MaaSや自動運転技術など、ICTは今後飛躍的な進展をしていくものと考えております。その状況の中、がいち早く主体となり、来年度策定予定のまちづくり基本方針などとの整合を図り、将来を見据えた交通インフラ整備などの道しるべとなる地域公共交通計画の策定が急務と考えたものでございます。 ◆脇坂たつや 委員  くどくなっちゃうんですけれども、確かにこの構想というはかなり大がかりな、夢もあるといったらあるものですし、新しい時代を感じさせるものだと思います。しかしながら、王道の筋書きというのはあってしかるべきだと考えていて、杉並ではまさに今、基本構想審議会が進行中です。夏までには答申を受けることになっていますけれども、きっとその中では新たな地域交通の在り方についても触れられているでしょう。それを受けて新基本構想というものを定めて、総合計画、実行計画に明記した上で地域公共交通計画を策定する、こういうストーリーを所管は本来描くべきではないかというふうに考えています。  聞いていますと、地域公共交通計画の策定は令和4年3月を予定ということでしたけれども、こうしたことを勘案した上で、もう少し時間をかけるという選択はなかったんでしょうか。 ◎交通施策担当課長 繰り返しの御答弁になりますが、交通環境を取り巻く変化は激しいものでございます。さらに今般、コロナ禍は今までにない変化を現実としてもたらしてございます。そのような点を踏まえまして、来年度の策定を予定しているものでございます。 ◆脇坂たつや 委員  まあ、分かっていませんが、分かりました。  では、基本構想審議会では、新たな地域交通の整備について何か検討はされているんでしょうか。所管の皆さんも事務局の一員として御参加されていると思いますので、あり得ないことだと思いますけれども、の方向性と軌を一にできているかどうかというのを確認しておきたいと思います。 ◎交通施策担当課長 基本構想審議会の第1部会におきまして、他都市の事例から、杉並においても地域公共交通計画の修正について議論されたところでございます。本計画の策定に当たりましては、今後の新基本構想の審議内容を注視し、整合を図ってまいりたいと存じ上げます。 ◆脇坂たつや 委員  では、ここから中身について少し伺います。  政経営計画書には、移動手段の維持・確保は交通分野だけでなく、まちづくりや観光振興、健康、福祉、教育、環境等の様々な分野で大きな効果をもたらす、さらに、地域社会全体の価値を高めることに直結するとの記載がありますが、具体的にはどのようなものになるのでしょうか。つまるところ、この計画を策定する最大の目的を何と設定するのか、見解はいかがでしょうか。 ◎交通施策担当課長 どのような効果があるかと申しますと、例えばまちづくりにつきましては、外出機会の増加によるにぎわいの創出など、観光振興につきましては、来訪者の移動の利便性や回遊性の向上、健康や福祉につきましては、運転できない高齢者、障害者、妊婦等の方々の交通手段の提供など、様々な分野に波及効果が期待されてございます。  本計画を策定するに当たりまして、杉並に関係する交通事業者などが一堂に会することによりまして、きめ細かく協議ができます。そのことによりまして、杉並の実情に合致した交通体系を策定することが最大の目的でございます。 ◆脇坂たつや 委員  南北バスのすぎ丸については、この間ずっと、今も残っていますけれども、交通不便地域の解消を目指して、現在の路線以外にも拡張していくべきだという地域の声を私ども会派から届けてまいりました。しかしながら、道幅が狭かったり、当では実現に向けたハードルが高く、遅々として進まない現実がありました。  そこで伺いますが、すぎ丸の現状と課題、また今後の在り方について見解をお示しください。 ◎交通施策担当課長 南北バスすぎ丸につきましては、交通不便地域の解消や高齢者などの交通弱者対策として、現在でも大きな効果を発揮してございます。  委員御指摘のとおり、新規路線の開設に当たりましては、車両制限令の厳格化、いわゆる道幅が狭いがゆえにすぎ丸の導入ができない、また採算性などの課題がございます。  今後のすぎ丸につきましては、杉並全体の交通利便性向上のため、区内の大きな一翼をなすすぎ丸として、その在り方を全体的に考えてまいりたいと思っております。 ◆脇坂たつや 委員  また、MaaSの概念を取り入れることによって、複数の交通手段の円滑な乗り継ぎを実現するということですが、具体的にどのような改善を見込むことができるんでしょうか。ちまたでは、スマートモビリティーということが叫ばれていますけれども、同様の考え方と認識してよいのか伺います。 ◎交通施策担当課長 MaaSによりまして、委員も御指摘ございましたが、今まで複雑であった公共交通機関や移動手段を効率的に組み合わせ、目的地までの最適な移動が可能となります。例えば、検索、予約、決済が一括して行え、そして運行効率化、また発券とかの手間が省けることによって、運賃の値下げなども期待されてございます。そのことにより、高齢者などの外出機会の増進にもつながるものと考えております。  また、スマートモビリティーとは、自動運転車、カーシェアリングなど、交通移動を変える新たなテクノロジーの総称でございます。MaaSは、そのスマートモビリティーの1つということでございます。 ◆脇坂たつや 委員  政経営計画書の中では、自動運転等の技術についても記載がございました。たしか以前に道でも実証実験が行われていた、荻窪でしたっけ、と思いますけれども、その後どうなっているんでしょうか。こうした蓄積も計画のほうには生かしていくことができるんでしょうか。 ◎交通施策担当課長 実証実験は井草森公園周辺で行いました。また、一般公開等はしていないんですが、井草森の駐車場の中において、レベル4、運転手が運転操作に参加することが想定されていない車両の実験を行っていたところでございます。  今後は、その成果や他都市の実証実験などを踏まえて、地域公共交通計画への反映を考えてございます。 ◆脇坂たつや 委員  井草のほうでしたね。失礼いたしました。そちらのほうはよろしくお願いします。  次に、シェアサイクルの事業について、進捗状況について伺います。  先ほども述べましたとおり、シェアサイクルについては、現実行計画にも一言記載されているところでございます。このシェアサイクルに関しても地域公共交通計画に反映をしていく、そういった予定なんでしょうか。 ◎交通施策担当課長 シェアサイクルは、例えば駅から自宅までのいわゆる末端交通、フィーダー交通の大きな役割を果たすものと考えております。したがいまして、本計画に反映するものと考えてございます。 ◆脇坂たつや 委員  この間何度も私自身は、シェアリングエコノミーの重要性といったものを訴えてまいりましたので、その取っかかりとしても、シェアサイクルの普及というのはとても大切かなというふうに考えています。ちょうどコロナ禍で働き方も大きく変わっている最中ですし、また南北交通の補完、各拠点間の交通結節機能の充実、回遊性の向上といったものにも資するというふうに考えています。  この取組を強力に進めていくに当たって欠かせないのは、自転車ラックの増加にほかなりませんけれども、加速的に対応するためには、公共施設ですとか駅前自転車駐車場の一部を開放する、そういったことが重要になってまいります。  そこで伺いますけれども、といたしましては、この課題をどのように捉えているんでしょうか。 ◎交通施策担当課長 委員御指摘のとおり、シェアサイクルを実施するためには、駅周辺において、ある程度台数を備えた置場、いわゆるポートが必要でございます。今の状況ですと、おのおのの民間会社さんが、例えばコンビニの一角に数台とか、そういうような状況でございます。やはりステーション、駅、そういうところにある程度の台数があることによって波及性が考えられます。  現在、そのようなことを踏まえまして、実証実験に向け、どの場所が適切か、設置台数も含め、ポートの整備を行っているところでございます。 ◆脇坂たつや 委員  私のところにも、とある業者さんがいらっしゃって、シェアサイクル、杉並でも進めたいんですよねというようなお話をいただきました。今、世田谷のほうでも、たしか公共施設の一角を使ってシェアサイクルを進めているということでありました。ただ杉並は進んでいないという中で、今日はこういった質問をしているわけですけれども。  業者さんがおっしゃっていたのは、自分たちで場所は見つけてくる、そういうことを言っていて、そこに対して何かお金が発生するとか行政の仕事が増えるとか、そういったことではないんだということもおっしゃっていました。ただ、最初の取っかかりとして、やっぱり公共施設に自転車、そういうステーションがあるということによって、ほかの民間の方も安心して、コンビニだったらコンビニの一部をお貸しすることができる、そういった効果を期待できるといいますし、行政のお墨つきということですよね、そういったことに対してとしての力強い後押しが欲しいということをおっしゃっていましたので、そこの点は改めて、業者さんのほうはにも来ているかどうか、ちょっと分かりませんけれども、いろいろと検討を進めていただきたいというふうに思っています。  本日ですけれども、概括的な話にとどめておきますけれども、このテーマというのは、少子高齢・人口減少社会において、また先ほども申し上げましたコロナ禍で働き方が変わっていく中で、そしてSDGsの観点からも、ぜひ積極的に進めていっていただきたいものだというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  以上で終わります。 ○小川宗次郎 会長  続きまして、井原委員、質問項目をお知らせください。 ◆井原太一 委員  質問項目は、1、IoTを活用した水防体制の強化について、2、鉄道連続立体交差について。使います資料は、令和3年度の杉並予算書、政経営計画書です。  まず、IoTを活用した水防体制の強化について伺います。  先ほど部長の御答弁にもありましたが、政経営計画書105ページには、IoT街路灯システムによる河川監視カメラ映像のリアルタイム化等が来年度予算の重点事業の1つとして掲げられています。近年、気象状況の急変によって局所的に発生する集中豪雨への対応が課題となっていますので、区民にとっては関心が深い取組です。  そこで、何点か確認をします。  まず、どのような目的で実施することになったのか伺います。 ◎土木計画課長 河川映像のリアルタイム配信の目的ですけれども、区民に情報提供しております雨量情報や河川水位情報と併せまして、河川映像をリアルタイムで発信することによりまして、迅速に水害に備えるための準備ですとか、避難行動を起こす際の判断に活用していただくことを目的として実施するものです。 ◆井原太一 委員  IoT街路灯システムの中で、河川映像のリアルタイム配信はどのような仕組みになっているのか、概要を伺います。 ◎土木計画課長 仕組みにつきましては、河川沿いの既設街路灯に定点カメラと通信機を設置しまして、インターネットの通信により、ユーチューブライブで見られるようにします。  この通信については、今年度整備されました杉並独自の地域通信網であります地域BWAを活用して配信する予定で、リアルタイム画像の配信は、23では初の取組になります。 ◆井原太一 委員  現在のカメラ映像ではどのような課題があるのか。また、河川カメラ映像のリアルタイム配信によってどのような効果を見込んでいるのか伺います。 ◎土木計画課長 現在のカメラ映像の課題でございますけれども、映像配信が5分ごとの更新になっておりまして、昨今の急激な河川水位上昇に対応できていないということが課題でございまして、避難準備や行動に遅れを生じるということが懸念されております。  効果としましては、避難行動のために必要となる正確な情報を安全な場所で取得できることや、公式ホームページにアクセスが集中してつながりにくいという場合でも、ユーチューブライブからライブ映像を直接見ることができるようになります。 ◆井原太一 委員  昨今、極めて短時間で気象状況が変わるので、これまでの約5分遅れが解消されるということは、区民にとってはとてもありがたいことだと思います。  次に、現在河川カメラは何台設置しているのか。また、今後新たに設置するところがあるのか伺います。 ◎土木計画課長 現在の河川カメラは、善福寺川沿いに3台、神田川沿いに2台設置しており、5か所の河川映像を配信しております。  来年度は、この5か所のカメラを、リアルタイム配信ができるようにカメラを入れ替えます。そのほか、管理者用としまして、調節池などに4台追加しまして、合わせて9台となる予定でございます。 ◆井原太一 委員  引き続き、必要なところ、要所要所にはしっかりと配置をお願いいたします。  それから、今回は地域BWAを利用するとのことで、これは新しい、ある意味で画期的な取組であると思っています。  そこで、今回利用することになった地域BWAとはどういうものか、改めて伺います。また、これは一般の公衆インターネット網とは接続されているのかどうか伺います。 ◎土木計画課長 地域BWAは、無線基地局からの電波によりまして通信を行う、地域を限定したデータサービスでありまして、事業者が市町村と協定を締結しまして、対象区域の無線局免許を総務省から取得することで、専用の通信帯域を使用し、行政や区民向けサービスを提供するものです。  今回はユーチューブライブを利用して河川映像を配信することから、無線基地局から一般の公衆インターネット網に接続するものです。 ◆井原太一 委員  杉並の地域BWA、その性能評価については、所管が違うので、別の機会に伺いたいと思います。  さて、監視カメラが第三者にカメラジャックされるということはあり得るのか。その場合の対策はどのようになっているのか伺います。 ◎土木計画課長 来年度設置します河川監視カメラの映像データは、既設の街路灯を利用しましてインターネットにつなげ、IoT化した街路灯からインターネット上に送信しまして、それらを一括して管理するシステムを構築いたします。この管理システムでは、セキュリティー対策を備えるものとして導入する予定です。 ◆井原太一 委員  よろしくお願いいたします。  IoTということですから、これはデータを取るだけではなく、こちらからもカメラを遠隔操作できるなど、双方向なものなのかどうか伺います。 ◎土木計画課長 IoT街路灯は、既設の街路灯を利用することから、そのような機能とはなってございません。昨今、様々なメーカーが開発、拡充、販売しておりまして、インターネットにつなぐことを前提としたカメラやセンサー、またサイネージなどを搭載したスマート街路灯であれば可能でございます。 ◆井原太一 委員  今回は地域BWAを利用した初めての試みですので、映像データを受け取るだけだとしても、将来的には、遠隔操作をはじめ双方向の様々な取組ができる可能性を秘めた取組である、とても期待が持てる展開であると考えています。引き続きよろしくお願いいたします。  さて、政経営計画書には、冠水センサーを設置するとの記載もありますが、どのような目的で設置するのか伺います。あわせて、どのような場所に設置するのか、どのような仕様のものなのか伺います。 ◎土木計画課長 冠水センサーは、台風や局所的な集中豪雨などによりまして道路冠水が発生した場合に、迅速な水防対策につなげていくことを目的として設置するものです。  設置場所につきましては、3年前に被害のあった阿佐ヶ谷駅南口の駅前広場や久我山駅北口、それと善福寺川寺分橋付近に設置する予定です。  仕様につきましては、IoT化した街路灯にセンサーを取り付けまして、センサーで水位を感知した場合に、アラートメールを通知される仕組みとなってございます。 ◆井原太一 委員  今回この事業に対して予算計上された額はどのくらいか。また、その主な内訳について伺います。あわせて、翌年以降に発生する維持経費はどのくらいを見込むのか。可能であれば、現行システムを利用した場合との比較ができるようであれば伺います。 ◎土木計画課長 来年度予算の計上額でございますが、IoT街路灯システムの構築費とカメラの設置、センサーの設置など、初期費用としましては約2,200万円、そして通信機等の保守等は100万円を計上してございます。  翌年度以降のランニングコストは年間約140万円を見込んでおりまして、現行システムとの比較においては、年間約240万円の減を見込んでございます。 ◆井原太一 委員  このシステムがもたらす可能性はまだまだ残されていると考えます。しかし、システムが幾らよくても、その力が発揮できるような全体の運用制度がしっかりとできていなければ意味がないと考えます。  この項の最後に、これらの取組により、今後のの水防体制がどのようになるのか、見解をお聞きして終わります。 ◎土木計画課長 水防活動時には、職員が警戒する箇所の巡回パトロール、また水害被害の多い箇所においては、長時間現場に張りついて監視を行っております。河川カメラのリアルタイム化や冠水センサーを活用することによりまして、遠隔からの監視も可能となり、職員の安全性を確保しながら、迅速かつ効率的に水防活動を実施していくことができるようになります。 ◆井原太一 委員  引き続きよろしくお願いいたします。  では、次の質問項目に移ります。鉄道連続立体交差について伺います。  政経営計画書の107ページ、ここでは、京王線沿線まちづくりについて何点か確認します。  まず、京王線連続立体交差事業の概要について、改めて伺います。この事業の実施によって何がどのように変わるのか、何が改善されるのか伺います。 ◎鉄道立体担当課長 京王線の連続立体交差事業でございますけれども、こちらは、笹塚駅付近から仙川駅付近の約7.2キロについて鉄道を高架化いたしまして、道路と鉄道を連続的に立体交差化するものとなってございます。鉄道に沿いまして側道を約5.6キロ整備する事業でもございます。  この事業によりまして、25個の踏切が除却されまして、交通渋滞、踏切事故の解消による安全性の向上、また立体交差化に伴う南北の地域の一体化などが図られるものでございます。
    ◆井原太一 委員  工期が予定より遅れていますが、やっと第3工、第4工の工事も始まるようです。スケジュールがどのように変化しているのか。また、完成見込みの時期が予想されるのであれば、併せて伺います。 ◎鉄道立体担当課長 本事業は、平成25年度から令和4年度末までの事業期間としまして事業認可を受けております。現在の進捗状況としましては、用地につきまして、令和元年度末時点で約7割程度を取得しているというふうに都から伺ってございます。  工事につきましては、4つの工に着手しておりまして、基礎ぐいの構築ですとか土留めぐいの設置、また付け替え道路、こういったものの整備を実施してございます。  現状では、事業期間内に事業を完了するのは難しい状況というふうに認識してございます。このため、事業主体でございます東京都が、京王電鉄のほうと今後の工事の工程について精査を行っているというふうに伺ってございます。 ◆井原太一 委員  京王線連続立体交差事業に係る費用は総額でどのくらい見込んでいるのか、そのうち杉並の負担分はどのくらいの金額になるのか、負担割合と金額について伺います。  また、3年度予算書の235ページには、鉄道連続立体交差の推進として、2、連続立体交差事業に7,412万円が計上されていますが、このうち、京王線当該事業に係る金額はいかほどか、そのうち分担金は幾らになるのか伺います。 ◎鉄道立体担当課長 本事業におきます総事業費でございますけれども、付け替え道路ですとか鉄道事業者の負担も含めまして、全体で約1,800億円となってございます。このうち、地方財政法によるの負担でございますけれども、約13億円程度でございます。  令和3年度予算のうち、京王線の当該事業に係る限度額は7,412万円、これは負担の限度額として計上してございます。 ◆井原太一 委員  7,412万円は全て当該事業の分担金だということですね。  当該事業は、高架化されることにより、開かずの踏切が解消されるばかりでなく、線路を挟んだ南北の往来、人の流れも変わり、駅前商店街の在り方、さらにはまちのありさまが大きく変わる、有形無形双方の効果が見込まれます。そのため、政経営計画書には、やっとという思いもありますが、「京王線沿線まちづくり」と記載されているものだと推察します。  そこで、今回新たに高架化される下高井戸、桜上水、上北沢、芦花公園の各駅について、各駅のまちづくり方針はどのように整備されているのか伺います。  また、これら4駅はいずれも世田谷に立地しているので、世田谷側との連携も必要となります。まちづくり方針は杉並と世田谷とで共同でつくられているのか、あるいは別個にそれぞれつくられているのか伺います。もし個別の場合は、お互いに全く違うまちづくりを模索しているようでは、ちぐはぐなまちになってしまいます。お互いの調整、連携、連続したまちづくりの体制は取れているのか伺います。 ◎鉄道立体担当課長 杉並は、沿線の各駅周辺地区のまちづくりにおきまして、まちづくり協議会をはじめとしまして、地域の皆様からの御意見を踏まえまして、鉄道の立体化を見据えたまちづくりの方針を策定しております。世田谷におきましても地区まちづくり計画というのをそれぞれ策定しておりまして、各駅のまちづくり協議会では、杉並と世田谷の双方の住民が主体となって、意見交換等の活動を行っております。  方針の策定に当たりましては、説明会を両で実施するなど、協力連携した取組を進めてございます。 ○小川宗次郎 会長  傍聴人の方より分科会の撮影、録音の申請が提出されましたので、これを許可します。 ◆井原太一 委員  境に柵があるわけではなく、地面は普通につながっているわけですから、まちづくりについては、杉並と世田谷との連携を強く持っていただきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。  さて、まちづくり方針が策定済みだとしても、これだけでは絵に描いた餅になりかねません。具体的に駅前をどうつくるのか、人の流れをどうつくるのか、町並みをどうするのかなど具体的な構想をつくり、それを実現していく必要があると考えます。  そこで、今の御答弁の中にもありましたが、各駅のまちづくり方針に引き続き、まちづくり協議会の状況は、各駅どのように進んでいるのか伺います。 ◎鉄道立体担当課長 まちづくり協議会の状況でございますけれども、現在、やはりコロナ禍の影響もございまして、桜上水のほうではリモート形式で協議会を行っております。また上北沢と芦花公園につきましては、現在休止しております。また下高井戸につきましては、協議会を開催しておりまして、まちづくりの検討は進んでいる状況でございます。 ◆井原太一 委員  まちづくり協議会の進捗状況については、各駅ばらばらだということで聞いています。例えば下高井戸駅については、商店街が、杉並と世田谷が一体で活動していますので、協議もしやすいですが、桜上水駅については、世田谷側と杉並側の商店街が一体というわけではなく、しかも駅舎は世田谷側にあるので、世田谷側だけがどんどん進み、杉並側が取り残されてしまうという危惧も否めません。ほかの駅についても同様です。  そこで、まちづくり協議会に対しては、杉並はどの程度入り込んでいるのか、参加しているのか伺います。 ◎鉄道立体担当課長 まちづくり協議会には、世田谷の職員と一緒に参加してございます。現在、桜上水につきましてはリモート形式ですので、インターネットを通じて、また下高井戸協議会につきましては、毎回参加して意見交換をさせていただいております。 ◆井原太一 委員  予算書の235ページには、鉄道連続立体交差の推進の3、京王線沿線まちづくりに145万円余りが計上されていますが、その使途について伺います。 ◎鉄道立体担当課長 この予算につきましては、まちづくりコンサルタントによる下高井戸駅周辺のまちづくりの検討、地区の懇談会の運営支援など、そういったものに関する業務委託の費用でございます。 ◆井原太一 委員  全額がコンサルタントに対する人件費ということですね。  このコンサルタントは、杉並独自のコンサルタントなのでしょうか、それとも世田谷と杉並の双方で1人のコンサルタントをお願いしているということでしょうか。双方が依頼している場合は、その負担割合について伺います。また、関わる全4駅について1名なのか、あるいは総じて何名を依頼しているのか伺います。 ◎鉄道立体担当課長 本委託につきましては、世田谷と杉並の双方の委託に関するコンサルタント業務を依頼してございます。下高井戸駅につきましては、両で2名のコンサルタントをお願いしております。その費用の割合は、おおむね世田谷と杉並で、杉並が3、世田谷が7という割合でございます。  ほかの駅につきましても、協議会から、桜上水で1名、上北沢で1名のコンサルタントに依頼をしております。そういった状況でございます。 ◆井原太一 委員  下高井戸、桜上水、上北沢、各駅に駅前ロータリーができた場合、すぎ丸バスが駅前まで入っていくことも考えられるのか。駅の様子が随分変わると思いますが、可能性はあるのか伺います。 ◎交通施策担当課長 すぎ丸が各駅前ロータリーに停車することは、利用者の利便性が高まる、また利用者も増えることが期待されます。委員御指摘の点につきましては、今後、連続立体交差事業などの進捗を踏まえながら検討してまいりたいと思ってございます。 ◆井原太一 委員  駅前のありさま、人の流れのつくり方などによって、にぎわいをはじめ、まちは大きく終わります。とかくオレンジロード、中央線沿線の活性化ばかりが進んでいますが、杉並の南の果てのこの地域についても、今新たなにぎわい創出のビッグチャンスが訪れています。この地域も杉並です。  駅の連続立体交差によってまちが変わろうとしているときに、は割り当てられた工事や人件費についての分担金を払っており、もちろん、あとはお任せというわけではないでしょうけれども、そう信じていますが、予算書からはそれが読み取れません。ほぼ分担金しか払っていないという状況です。これでは区民から、は他人事と思っていると受け止められても仕方がありません。  京王線沿線のまちづくりについては、都市整備の土木計画課ばかりでなく、まちづくり、商業、産業部門からも、商業、産業振興をはじめ、地域づくりほか、幅広い部署との連携を図り、総合的な支援、応援、てこ入れを図ってほしいと考えます。  そこで、京王線沿線のまちづくりに対する杉並のこれらの取組について伺います。また、京王線沿線のまちづくりに対する杉並の思いと決意を伺って、質問を終わります。 ◎まちづくり担当部長 厳しい御指摘もいただきまして、ありがとうございます。  京王線の連続立体交差化事業につきましては、ようやく杉並区内でも工事が進む状況となりました。まさに鉄道の立体化、南北分断の解消など、事業効果、実現を見据えて、各駅周辺のまちづくりに取り組む絶好のタイミングだというふうに考えております。  といたしましても、いただいた御指摘をしっかりと受け止めまして、今後とも鉄道の立体化工事の進捗と並行して、まちづくり協議会をはじめとした地域の方々の活動に積極的に参画いたしまして、情報の共有を進めてまいりたいと考えております。  あわせまして、事業主体である東京都、京王電鉄、それから京王線の向こう側にある世田谷、そしての中でも都市整備関係、商業関係、その他関係部局と連携いたしまして、まちづくり方針に定める各駅周辺の将来像の実現、具体化に向けた取組を確実に進めてまいりたいと考えております。 ○小川宗次郎 会長  それでは、松浦委員、質問項目をお知らせください。 ◆松浦威明 委員  ごみ・資源の出し方について、エネルギー政策について、魅力ある歩行者優先の道づくりについて、駅周辺のまちづくりについて、食品ロスについて、時間が許す限り。  ごみ・資源の出し方についてお伺いいたします。  地元の町会のごみ集積所の担当者から、ごみ集積所について困っていることを、大きなものを2点挙げていただきました。1つは、分別していないごみ・資源が散見されるということです。は、区内のごみ・資源を回収する集積所の分別状況をどのように把握しているのでしょうか。  また、昨年度はゼロ・ウェイストの検討が施策に入っていましたが、区民の意識や、その施策の結果、は何を得たのでしょうか。さらに、本予算にどのように反映されたのか、お伺いします。 ◎杉並清掃事務所長 集積所の状況についてですが、日々の収集ですとか区民の方からの情報提供がございますので、分別ができていないですとか曜日が守られていないという集積所について把握をしているところでございます。 ◎ごみ減量対策課長 2年度のゼロ・ウェイストの取組でございますけれども、ワンウエープラスチックの削減につきまして、区民へのモニタリング調査を実施しております。その結果、7月からのレジ袋の有料化をきっかけに、区民の方々、約8割の方がそういったものを削減したいという意識をお持ちだということが分かりました。一方、生活に密着してそういったものが使われていますので、なかなか実際の削減につながらないというような現状が分かってございます。  来年度の予算につきましては、コロナ禍におけるごみ内容の変化を捉えるために、家庭ごみ排出状況調査を予算として組んでございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、今後の、なかなか減量につながらないという対策をお伺いします。 ◎ごみ減量対策課長 今後、そういったものを十分検討しまして、今検討しております環境基本計画、また一般廃棄物処理基本計画に反映して取組を進めてまいりたいと考えてございます。 ◆松浦威明 委員  は昨年、多言語表記によるごみの出し方についての広報物を作成していると思いますが、区民の利用状況とその効果を教えてください。 ◎杉並清掃事務所長 多言語表記の冊子につきましては、外国人がお集まりの中で、環境学習というような形で使用することも想定して作成したところです。今年度は、残念ながらコロナの関係でそのような集まりができず、実施ができていないというところなんですが、このほかは区民課の窓口で外国人登録者向けにお配りをしております。  また、実際現場では、この冊子ではなくて簡易版のペーパーを使って、パウチして集積所に掲示するなど、そのような分別の周知をしているところです。必ずしもてきめんに効果が出るというようなものではございませんが、以前に比べて分別や曜日が守られるようになったという集積所もございます。 ◆松浦威明 委員  町会からの大きなもので2つ目が、集積所に設置してある緑色の網状の折り畳み式防鳥ボックスですが、そこに空き缶やら分別していないごみが入っていることが多く、防鳥用ボックスを家庭内のごみ箱だと勘違いしている人がいるということです。折り畳み式の防鳥ボックスに分別していないごみを投げ入れる行為については、は把握しているのでしょうか。 ◎杉並清掃事務所長 町なかで何件か見ることがございますので、そのような行為があるということは承知しております。 ◆松浦威明 委員  として何か対策を考えているのでしょうか。 ◎杉並清掃事務所長 防鳥ボックスを申込者の方にお配りする際に、このボックスはカラスなどの被害、散乱被害を防止するためのものですので、可燃ごみの日にお使いくださいということをお伝えしております。また、ごみ・資源は必ず分別するようにということを記載した通知文をお渡しして周知をしているところでございます。 ◆松浦威明 委員  今後、折り畳み式防鳥ボックスの上面とか側面に、これはごみ箱ではありませんとか、可燃ごみを入れてくださいというようなことが書いてあれば、そのような方も、日本語が読めればそういうこともなくなる、効果があるかもしれません。このような案について、はどのように考えているのでしょうか。 ◎杉並清掃事務所長 現在ボックスには、先ほど、申込者の方にお渡しする通知と同じ内容の使用上のお願いと、外国人にも分かりやすくしましたイラストつきの収集曜日の看板を貼付しているところです。それらに代わるものについてもいろいろ研究しているところでございますが、いずれにしましても、ごみ箱代わりに使われてしまうというのは、収集後にボックスを片づけないなど管理が十分ではないというケースがほとんどですので、ボックスをお配りする際に、使用上の注意をさらに徹底していきたいと考えております。 ◆松浦威明 委員  我が町会のほうではボックスをすぐに回収しているんですけれども、それでもごみ箱になってしまっているということなので、あれは開閉式になっているので、上に可燃ごみ以外は入れないでくださいとかって書いてあることを今後検討していただければと思います。  次に、エネルギー施策についてです。  エネルギー施策について、国は2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロという目標を目指すことを表明しております。世界に向けても120を超える国々がその目標を表明しており、世界の大きな流れとなっております。我が国の温室効果ガス排出量の80%はエネルギーを起源としており、電気、自動車、建築インフラなど、国民、民間企業、そして行政等が一丸となって変革し、温室効果ガス削減に向けて取り組むことが必要です。  また当は、温室効果ガスの多くを占める二酸化炭素排出量が家庭部門では半分以上を占めることから、家庭においての二酸化炭素排出量の大幅な削減が必要と考えております。国の目標に対して、当では何ができると考えているのか。また、各家庭に対して何ができるのか、お伺いいたします。 ◎環境課長 当では現在、二酸化炭素排出量抑制に向けて、区立施設改築時には、太陽光発電のシステムが設置できないかといった検討を行ったり、また家庭などに向けましては、低炭素化推進機器等導入助成ですとか、環境学習などの啓発事業などに取り組んでおりまして、こういった取組が国の目標に近づいていくのではないかと考えているところでございます。 ◆松浦威明 委員  国からの目標の指針などは示されているのでしょうか。 ◎環境課長 国からの指針など、特段示されてはございません。 ◆松浦威明 委員  それでは、当ではこれまでどのような取組を行ってきたのか、お伺いします。 ◎環境課長 ではこの間、二酸化炭素排出抑制に向けて、震災救援所などの区立施設に太陽光発電システムや蓄電池などを設置してまいりまして、そのほか、先ほどの繰り返しになってしまいますが、低炭素化推進機器等導入助成などに取り組んでまいりました。 ◆松浦威明 委員  昨年度の環境部の予算と本年度の予算との差が1,797万円余の増となっておりますけれども、環境部の杉並産エネルギーの創出と省エネルギーの分野では、予算は69万7,000円の減となっております。政経営計画書に、カーボンニュートラルを踏まえた上でとの文言が散見されるにもかかわらず予算が減少した理由を教えてください。 ◎環境課長 主なものといたしましては、燃料電池のリース期間が満了を迎えることがございまして、その結果、それに関する啓発事業の予算などが減少したものでございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、低炭素化推進機器等の推進を図ってきたとのことですけれども、この間のトレンドや今後の予測をどのように考えているのか、お伺いします。 ◎環境課長 低炭素化推進機器等導入助成につきましては、平成15年度より開始いたしまして、この間、対象メニューなどを増やしてきたところでございます。その頃より現在に至りまして、助成の申請件数は大きく変わってないんですけれども、内訳といたしましては、太陽光発電システムなどは、国や都の助成があった頃は件数も大きく伸びてございましたが、その後は低下して、今現在横ばいの状態。また、エネファームなども一時的に大幅な伸びがございましたが、ある程度行き渡ったためか、現在は落ち着いた状況でございます。  一方、元年度に太陽光発電システムの固定価格買取り制度が満了になった方々も出てこられたといったことですとか、都の補助の後押しなどもあって、蓄電池の導入件数は増加傾向にございます。  今後につきましては、国の目標を目指して、再エネとか省エネの普及拡大がされていくのかと思われるところでございますので、こういった低炭素化機器推進導入助成の区民の方々の意識も高まって、助成申請も引き続き要望があるのではないかと考えているところでございます。 ◆松浦威明 委員  2050年カーボンニュートラルを達成するには、区民、国民の意識の大きな変革が不可欠であると考えます。  そこで、学校現場での教育が重要になってくると思いますが、前年度の施策の環境配慮行動の推進として環境学習個別学校支援施策がなくなっているように見えますが、この理由を教えてください。 ◎環境課長 政経営計画書の主要事業に記載がないところでございますが、事業自体、施策自体は、これまでどおり取り組んでまいるところでございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、新たな環境基本計画や地球温暖化対策実行計画を策定するとのことですけれども、この策定スケジュールをお伺いいたします。 ◎環境課長 新たな環境基本計画ですとか地球温暖化対策実行計画につきましては、新基本構想とこれに基づく総合計画、実行計画の策定に合わせまして、3年度、環境清掃審議会の御意見などを踏まえまして、パブコメなど実施しながら策定を行っていく予定としてございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、新たな環境基本計画を策定するに当たり、2050年カーボンニュートラルを踏まえ、これまで計画とどのように変わるのか、地球温暖化対策実行計画には何を盛り込んでいく予定なのか、お伺いいたします。 ◎環境課長 現計画の方向性、取組などが大きく変わるとは考えてございませんけれども、国が大きな目標を掲げた下で、省エネですとか再エネなどが促進されていくのか、技術革新も進んでいくのかと考えてございますので、といたしましても、気候変動や地球温暖化対策などの推進に向けて、国や都の動向など見ながら、また新たな視点を含めていくのが大事だと考えてございます。  地球温暖化対策実行計画につきましては、温室効果ガス排出量の削減などのための措置に関する内容を盛り込むものというふうに定められてございますため、そういったものを盛り込みつつ、また環境基本計画と重複する部分も多々ございますため、その辺りを整理しながら検討していきたいと考えてございます。 ◆松浦威明 委員  地球温暖化対策実行計画の策定では、専門的な調査研究を行う機関や事業者から、過去のデータや評価、助言等を得ながら作業を進めるとしておりますが、具体的にはどのような事業者を選定するのか、教えてください。 ◎環境課長 環境分野に関する調査研究などを行っている事業者、そしてまた自治体の環境施策に助言などを実施していらっしゃる、そういった事業者、機関を想定してございます。 ◆松浦威明 委員  地球温暖化対策実行計画の策定では、専門的な調査研究を行う機関へどのような仕事を依頼しているのでしょうか。 ◎環境課長 こちらの計画策定に当たりまして、過去のデータですとか国、都や各区の動向など、また今後の見通しなどを踏まえた評価ですとか妥当性ですとか、助言などに関する仕事を依頼することを考えてございます。 ◆松浦威明 委員  我が国のグリーン成長戦略では、エネルギー関連産業、風力、水素、原子力など、輸送・製造関連産業、自動車、半導体、カーボンリサイクルなど、そして家庭・オフィス関連産業では住宅・建築物、資源循環関連、ライフスタイル関連などが挙げられます。  国や都の施策は将来の企業の投資に大きな影響を受け、投資先の指針となるものでもあります。今後、杉並独自のカーボンニュートラル推進優良企業の評価や、建物や学校などにもカーボンニュートラル推進優良物件などというような表記を付与するなど、企業や人、物に対しての付加価値を上げるような取組を行ってはと考えておりますが、そのような考えはどうでしょうか。 ◎環境課長 今後、新たな環境基本計画などを策定するに当たりまして、二酸化炭素削減に積極的に取り組んでいらっしゃる区民の方、事業者などに向けて何らか取組ができるかどうか、例えばRE100を宣言する住民や事業者のうち、希望者の名前を公表する取組を行う自治体があるなど、幾つか取組は見受けられるところでございますので、そういった他自治体などの取組も参考にしながら検討してまいりたい、このように考えてございます。 ◆松浦威明 委員  ぜひそのような取組を、付加価値を高めるようなことをとして行っていただきたいと思います。  次に、魅力ある歩行者優先の道づくりについてですが、私の地元でもあるJR高円寺駅北口から中野駅の西口に続く道路で、環状7号線から中野側の道路は、駅に向かう歩行者や自転車が多く通る道路です。また、高円寺学園の子供たちの通学路になっております。この道路、補助221号線は都市計画道路となっておりますが、今ようやく整備が進められようとしております。将来的には道路が拡張し、安全で安心して利用できる道路ができることと思いますが、今現在とても危険な状況にあります。  そこで、は、この路線が危険な道路であることの認識はあるのでしょうか。またとして、この路線は、拡張するまで何も交通安全対策を講じることはしないのでしょうか、お伺いいたします。 ◎都市計画道路担当課長 委員御指摘のとおり、この路線では、ほぼ毎年のように交通事故が発生しております。環状7号線から中野との境まで約290メートルの延長に、T字路、十字路合わせて6か所交差点がありまして、そのうちの4か所が、JRの高架をくぐって本線に出るという非常に見通しの悪い交差点で、自転車の事故が多い状況です。これまでも、地元からの要望を受けまして、交差点に着色したり注意看板を設置したり、注意喚起を行っておりますが、依然事故がなくならない、交通安全上課題のある路線だと認識しております。  現在、注意看板や路面の着色など、経年の劣化で色あせなどしておりますので、看板を取り替えたり、塗り直したりというのを交通安全の所管部署と調整して、来年度実施していきたいと考えてございます。  都市計画道路補助221号線は、事業化して整備が完了するまでにはまだまだ時間がかかります。現状の歩道のない狭い道路の一部は、委員が御指摘したとおり、通学路にもなっています。拡幅整備がされるまでの間も、しっかりと安全対策を実施していきたいと考えてございます。 ◆松浦威明 委員  道路ができる前からでも、少しでも区民が安心して安全に通行できる道路になることを要望させていただきます。  次に、関連して、自転車安全対策についてですが、国は、自転車による交通事故の増加に伴い、交通事故防止対策として、平成20年、道路交通法改正により、幼児及び児童に対するヘルメットの着用努力義務が施行されました。東京都でも昨年令和2年に、自転車利用者、保護者、自転車使用事業者及び自転車貸付業者に自転車損害賠償保険への加入を義務化したところです。  これらの施策は、さきに述べましたが、自転車による交通事故から、児童を含め、自転車利用者の命と健康と財産を守るものです。ヘルメットの効果は、ヘルメットを着用することで、頭部外傷を負う確率が42%も減少するという報告もあり、自転車の転倒による事故での頭部損傷で亡くなる人は、実に68%に及ぶそうです。  そこで、道路交通法改正でのヘルメット着用努力義務は何歳までを指すのでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 道交法改正の際には、自転車を運転させるとともに、補助椅子で同乗させる場合を含めて、13歳未満のお子さんに対して、ヘルメットの着用の努力義務化が定められたところでございます。 ◆松浦威明 委員  それで、中学生は、ヘルメットの着用努力義務はないということでしょうね。  地方では、小中学生がヘルメットを着用していることは当たり前に見る光景ですが、都内では、小中学生がヘルメットをしているところを見ることはまれです。地方と都内を比較すると、都内のほうが交通量も多く、自転車が関わる交通事故は断然に多いと思います。都内こそ中学生にはヘルメットを着用すべきと考えますが、はどのように考えているのでしょうか。
    ◎杉並土木事務所長 東京都の自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の中では、18歳未満の方に対する自転車のヘルメット着用が努力義務化されているところでございます。そういったことを含めて、私どもとしては、中学生については、中学生の自転車安全教室を行う中で、警察署とともに、ヘルメットの着用の推奨をしているところでございます。 ◆松浦威明 委員  なかなか中学生がヘルメットをしているところを見ることがなくて、ぜひ中学生にヘルメット、特に私立中学の──区立の中学では自転車通学が禁止されているということで、私立中学の中学生のかなり危険な自転車走行を私は見ることがあるので、ぜひそのようなことを、私立中学にどのように伝えるのかとか、そのようなことを検討していただければと思います。  一旦終わります。 ○小川宗次郎 会長  それでは、山本委員、質問項目をお知らせください。 ◆山本ひろ子 委員  質問項目は,食品ロス削減、家庭ごみ、プラスチック資源化についてです。使う資料は「ごみパックン」です。  それでは、食品ロス削減の取組について伺います。  杉並の清掃情報誌「ごみパックン」、いつも楽しみに読ませていただいております。この中で、食べのこし0(ゼロ)応援店が390店舗になったようですが、前回確認したとき270店舗でしたので、大変頑張っていただいているなと感じます。推進ありがとうございます。  店舗拡充に向けたこれまでの取組を伺います。 ◎ごみ減量対策課長 店舗拡大に向けての取組なんですが、当初、商店会連合会、また保健所所管の健康づくり応援店に御協力をお願いしました。また、区内飲食店5,000店舗あるんですけれども、募集チラシを5,000枚配布いたしました。また、広報の特集記事、また、すぎなみスタイルといった動画ですね、普及啓発に努めてまいりました。また、と包括協定を締結していますコンビニチェーンの協力を得まして、区内90店舗一括登録ということができました。  今年度は、フードシェアリングアプリTABETEと併せて、ツイッターやフェイスブックも活用しながら、精力的に普及啓発をしているところでございます。 ◆山本ひろ子 委員  「ごみパックン」には、食べのこし0(ゼロ)応援店に御登録いただいているパン屋さんが、フードシェアリングサービスを利用してから食品を廃棄することがなくなったと、うれしい掲載がありました。ほかにもこのような報告があるのでしょうか。事業系の食品ロス削減の状況はいかがか伺います。 ◎ごみ減量対策課長 TABETEを通じまして、区内店舗でレスキュー購入された量が今年度2月末までで合計2,460食、重量にしまして1.23トンということで、500グラム1食としますと、それだけの効果があったということでございます。  そういった状況はほかの店舗でもよく見られるところで、特にパン屋さんが非常に使っていただいていまして、いろいろ効果を伺っているところでございます。 ◆山本ひろ子 委員  次に、先ほども答弁にありましたが、食べのこし0(ゼロ)応援店とともに、フードシェアリングサービスの御利用を推進していただいているということですが、飲食店と食品小売業者、また区内ユーザーの件数を伺います。 ◎ごみ減量対策課長 TABETEは、今現在52店舗登録いただいています。そのうち食品小売店、パン屋さんが多いんですけれども、20店、それから飲食店が32店となっております。  また、利用いただいているユーザーなんですが、区内というのは限定できないんですが、区内店舗を利用していただいたユーザーの総数が1,427人となってございます。 ◆山本ひろ子 委員  少しずつ、これからかなというふうに、まだ始まったばかりの事業ですので、期待をしております。  私もTABETEのアプリをダウンロードしていますが、不定期にTABETEレスキュー掲示板の情報がメールで配信されています。  TABETEレスキュー掲示板とは、規格外品の農作物や在庫過多に困っている食品、食材を、フードロス削減に理解のあるTABETEユーザー約34万人に向けて販売する直送サービスですが、こうした情報を区内生産者や食品小売業者にお伝えし、サービス利用促進を推進いただきたいと考えています。  この事業は、事業者にとっては売上げ向上、経費削減、ユーザーにとっては無駄なく安く購入できる、環境に配慮された三方よしの取組です。区内の飲食店、食品小売業者は何店舗あるのでしょうか。SDGs達成年度2030年まで、全ての店舗に御協力いただく意気込みで、毎年の目標数を掲げて取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎ごみ減量対策課長 お尋ねの区内の飲食店数ですけれども、3月5日現在で約5,500件ございます。  令和3年度、食べのこし0(ゼロ)応援店とTABETEを併せて登録する店舗を120店舗拡充するという計画を持ってございます。今後、段階的に目標店舗数を増やしながら進めてまいりたいと考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  目標を掲げて、その達成に向けて頑張っていただきたいと思います。  先日、食べのこし0(ゼロ)応援店のステッカーが貼ってあるお店に入ったところ、職員の方が自腹を切って拡大していただいているという状況を伺いましたので、よろしくお願いいたします。  次に、家庭系の食品ロス削減の対策を伺います。  家庭系食品ロス削減対策として、フードドライブ事業を11か所で現在行っていただいています。実施から3年になりますが、実績を伺います。 ◎ごみ減量対策課長 平成30年度から始めた事業なんですが、平成30年度は3,282個、令和元年度が6,031個、令和2年度が11月末までの実績で4,999個の食品を回収してございます。 ◆山本ひろ子 委員  昨年は回収ができなかったということで減少しているということでしょうか。 ◎ごみ減量対策課長 1月末までですとまだ増える見込みはございますが、おっしゃるとおり、お届けいただくというのがちょっと負担になっている区民がいらっしゃるかもしれません。 ◆山本ひろ子 委員  コロナ禍であったので、そういうふうに理解します。  次に、こちらの「ごみパックン」には、「食べきりレシピ」というものをほぼ毎回載せていただいているんですけれども、可食部以外の捨ててしまう部分をいろんな調理法で食べられるようになるという、今回はバナナの皮のフリットが載っていまして、作るのにちょっと勇気が要るなと思ったんですが、こういった、今まで私もここに載ったお料理を何度も作って、おいしくいただいています。  こういったものが1回の掲載ではもったいないなというふうに思いまして、今ごみ出しアプリを配信いただいていると思うんですけれども、そういった中にレシピを一緒に掲載して、区民の方に御利用いただくような仕組みをつくっていただけないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎杉並清掃事務所長 現在、のホームページには既にレシピ集を掲載しているところです。今回も「食材をおいしく使いきる春レシピ」というのを載せておりますので、ぜひ多くの方に御覧いただきたいということで周知を考えているところです。また別の方法での御紹介方法についても引き続き研究してまいります。 ◆山本ひろ子 委員  区民の皆さんがふだん使っているスマホから情報を得るって、すごく効果があるかと思いますので、そういった検討もよろしくお願いいたします。  SDGsのターゲットの1つとして、2030年までに世界全体の1人当たりの食材の廃棄を半減させることが盛り込まれています。我が国では、家庭から発生する食品ロスを2030年度までに2000年度比で半減するとの目標が設定されていますが、家庭から発生する食品ロスはどのように集計されているのか、削減状況をどのように把握するのかということが私の疑問なんですけれども、これまで杉並は、区民1人当たりのごみの排出量最少、23ナンバーワンというのを長年続けてまいりました。今2位になってしまったということですので、この奪還を目指して、食品ロスの削減、具体的な目標を掲げて取り組んでいきたいと思うんですけれども、伺います。 ◎ごみ減量対策課長 家庭ごみの中で食品ロスがどれぐらいあるかというのは、家庭ごみの排出状況調査というもので調査してございまして、直近では令和元年度に行ってございます。区内の家庭では、約3,800トンの食品ロスが発生していると推計してございます。  今後の削減目標につきましては、令和4年度を始期として策定する一般廃棄物処理基本計画におきまして、食品ロス削減量をどのように取り上げていくか、検討してまいりたいと考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  よろしくお願いします。  次に、プラスチックの資源化について伺います。  プラスチック製容器包装の回収経費は、年間8億円かかっております。コロナ禍はごみの排出にまで影響を及ぼしています。我が家も飲食店を応援したいとテークアウトを利用することが多くなりましたが、やはりプラスチックの排出量が増えているなというふうに感じております。  先ほども部長から答弁がありましたけれども、生ごみ、プラスチックのごみが、今は標準化しているということでしたけれども、これまでの現状を伺います。 ◎ごみ減量対策課長 可燃ごみの回収量につきましては、令和2年4月から6月に20%前後増加してございます。その後は令和元年度と同水準まで落ち着いてございます。  一方、プラスチックの回収量につきましては、令和2年4月から令和3年2月の間、令和元年度と比較しまして平均10%増加してございます。テークアウトの増加を反映しているものと考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  先日、回収されたプラスチックが、海を越えてマレーシアで不法投棄され、劣化したプラスチックが海へ流出し、マイクロプラスチックとなり、自然環境に影響を与えているという番組を視聴しました。その中には日本語の企業名や商品名が多くあり、胸を痛めました。  当で回収されているプラスチックの行方はどうなっているのか、資源化はどこまで確認できるのか、使う責任として、環境破壊につながることがないよう確認したいと思いました。で回収されたプラスチックの行方を確認させてください。 ◎ごみ減量対策課長 プラスチック容器包装ですけれども、集積所から回収後、は中間処理施設に委託しておりまして、事業者のところで選別、圧縮、梱包されてございます。またその先、日本容器包装リサイクル協会に再生処理事業者として登録しております事業者に送られまして、資源化施設へ運ばれて処理されてございます。  それぞれの処理量につきましては、搬入量と照合を行っておりまして、全量、処理済みということを把握してございます。 ◆山本ひろ子 委員  中には、汚れていて使えないものとか、そういったプラスチックもあると思うんですけれども、そういったものに関してはいかがでしょうか。 ◎ごみ減量対策課長 いわゆる残渣といいまして、選別されてはじかれたものですね、そういったものにつきましては、資源化の対象にならないので、清掃工場へ戻して燃焼するという扱いをしてございます。 ◆山本ひろ子 委員  それが少しでも削減できれば、8億円かかっている経費も削減につながりますし、その残渣がまた運ばれて燃やされるということで、さらに運送の間CO2を排出しているということになるので、やはり区民一人一人に正しいプラスチックの排出の仕方ということをしっかり知っていただくということ、こういった現状もあるということをぜひこれからお伝えしていただきたいと思っております。  そうしたことも含めて、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、令和4年度、地球温暖化対策実行計画を策定するとありました。先ほど課長から、温室効果ガス削減の取組というようなことをお示しいただきましたけれども、どのような内容の計画になるのか、概要を伺います。  フランスの経済学者、作家であるジャック・アタリ氏は、「2030年ジャック・アタリの未来予測 不確実な世の中をサバイブせよ!」の著書の中で、次世代のために一人一人が利他的に行動することで未来を変革することは可能であると訴えています。  策定された計画を実行するのは私たちです。一人一人の意識が変わり、行動変容につながるようなSDGsの学習、講演会の開催など、環境活動推進センターを拠点として環境政策を力強く推進していただきたいと考えます。環境活動推進センターの在り方を含めた計画を策定していただきたいと考えます。環境政策は施策の本流であると最大の応援を送り、の見解を伺います。 ◎環境課長 地球温暖化対策実行計画につきましては、委員も言われたように、温室効果ガス排出量の削減に向けたものを盛り込んでいくといったことで、そういった内容を記載し、環境基本計画と重複しているところは整理していくなど検討していきたいと考えているところでございます。また、計画の実行には区民の方々の協力は欠かせないものでございますので、環境活動推進センターにおきましての環境学習ですとか、そういった啓発事業は重要な取組と考えてございます。計画策定の際には、そういったことも含めて検討してまいりたい、このように考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  以上です。 ○小川宗次郎 会長  それでは、続きまして、野垣委員、質問項目をお知らせください。 ◆野垣あきこ 委員  質問項目は、阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりについて、地球温暖化対策、公園整備について、都市計画道路についてです。  阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりについて伺います。  自然の保護と回復に関する条例に基づく東京都の協議が終わったからといって、説明もないままにけやき屋敷の樹木を伐採することに区民は納得していません。都条例は本来、自然環境の保全を目的とする条例でありながら、この計画にゴーサインを出した東京都環境局の対応についても許されないものだと指摘するものです。貴重な樹木の半数以上の伐採を進めながら、保全したかのような居直りは許されません。  区長は、先日の我が党の代表質問に対して、樹木を半数以上伐採しても、みどりの条例と整合したものであると答弁しました。この認識がの自然環境や緑保全のための方針に本当に見合ったものなのか、ただしていきたいと思います。  まず、には、緑地や屋敷林を保全するための方針、緑地保全方針があります。これはどのような目的で策定され、どのような方針を打ち出しているのでしょうか。 ◎みどり施策担当課長 緑地保全方針につきましては、平成26年に策定したものになりますが、減少傾向にあります屋敷林であったり農地の喪失に歯止めをかけるために定めたものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  どのような方針を打ち出しているでしょうか。 ◎みどり施策担当課長 こちらにつきましては、区内10地区を杉並らしいみどりの保全地区と定めまして、そのうち、今は荻窪1丁目、成田西3丁目地区におきまして、具体的に屋敷林の保全に関する取組を進めているというものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  また、緑の保全及び育成を目的としたみどりの条例があります。みどりの条例第9条を読み上げてください。 ◎みどり施策担当課長 第9条は、「何人も、現存する樹木を保全するよう努めなければならない。やむを得ず伐採したときは、同数以上の樹木を植栽するよう努めなければならない。」、以上でございます。 ◆野垣あきこ 委員  再度確認しますが、代表質問の答弁では、緑化率や新たな緑の創出を挙げて、みどり条例と整合していると言いました。しかし、質問は、今読み上げていただいたみどり条例の第9条、樹木の保全について定めた内容に反していないかと聞いています。いかがですか。 ◎みどり施策担当課長 まず、緑についてですが、北東地区のまちづくりにつきましては、地区計画におきまして、地区施設としての緑地であったり、緑化率の最低限度を定めるなど、できる限りの保全とともに、新たな緑の創出に取り組むという計画になっておりますので、こちらの条例に反するものではないと考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  私は第9条について聞いていて、貴重な樹木の半分以上を伐採するということが、樹木の保全、みどりの条例第9条に整合した行為だという根拠の説明になっていないと思うんですね。条例の制定者であるが、条例を踏みにじるような行為なのではないでしょうか。  以前の質疑で、みどり条例の理念に反したものではないという答弁もありましたけれども、そこで言う理念と反したものではないという判断がすごく曖昧なものでした。条例は議会において決定されており、がこの対応に曖昧な認識で答弁することは許されないと思います。  樹木や大径木は、地球温暖化の防止の機能、温室効果ガスである二酸化炭素を吸収、貯蔵する役割があると言われていますが、の認識はいかがですか。 ◎みどり施策担当課長 今委員御指摘のとおり、都市の緑につきましては、例えば潤いのある都市環境の形成であったり、そのほか、二酸化炭素を吸収するということで、環境対策のほうにも寄与するものというふうに認識してございます。 ◆野垣あきこ 委員  次に、みどりの基本計画ですけれども、温室効果ガスの総排出量を減少させることを目的とした地球温暖化対策推進大綱を反映させたものとなっていますが、改定の視点のところで、として、地球規模の視点で必要なことについて述べた部分がありますけれども、こちらを読み上げてください。 ◎みどり施策担当課長 「世界中のみどりが減少している今日、地球温暖化やヒートアイランド現象などの環境問題は、全人類共通の重要な課題となっています。私たち地球に暮らす人と全ての生きものは、太陽と水と緑と土によって命が育まれ生きていくことができるのです。今回の改定では、みどりに対する社会的要請を整理し、次の視点に対応する計画としていきます。」としまして、「地球規模での環境問題への対応」、「生物多様性の向上に向けた取り組み」、「安全安心なまちづくりの対応」、「後世に伝える“杉並らしさ”の保全」、最後に「協働によるみどりづくりの仕組みの確立」を定めてございます。 ◆野垣あきこ 委員  ごめんなさい。として、地球規模の視点で必要なことについて述べた部分ということで、「本も地球規模の視点に立った」という文章が、たしか下のほうにあると思うんですけれども、そちらをお願いします。 ◎みどり施策担当課長 まず、北東地区の樹木につきましては、あくまで民有地の樹木ということになります。 ○小川宗次郎 会長  質問に答弁してください。 ◎みどり施策担当課長 「本も地球規模の視点に立った環境保全に積極的に取り組んでいく必要があり、環境問題に寄与する現存するみどりを保全し、新たなみどりをできる限り増やしていく必要があります。」、以上です。 ◆野垣あきこ 委員  も地球規模での環境問題への対応として、現存するみどりや樹木の保全が必要なことと捉えてきたということだと思います。  それから、基本構想審議会では、樹木の保全についてどのような意見が出たのか。屋敷林やSDGsとの関係で意見があったと思うのですが、紹介してください。 ◎みどり施策担当課長 基本構想審議会における意見といたしましては、大きなところでいいますと、緑が有する機能をインフラ整備などに活用していこうというグリーンインフラの視点であったり、これまでの緑の量を増やすというところから、緑の質にも着目した視点も必要であろう。そのほか屋敷林につきましても、これまで支援してきて、その成果はあったというところですが、さらに支援していく必要性もあるのではないかといったような意見があったと認識してございます。 ◆野垣あきこ 委員  私は、屋敷林については、屋敷林の管理はほとんどが個人負担なので、減少のスピードを遅らせるために手厚い支援が必要とか、あとは、緑はSDGsの一丁目一番地だ、大胆な施策を打っていくことが求められるという意見があったと記憶していて、これらは本当に大事な視点からの意見であって、はしっかりと検討すべき課題だと思います。  特に、CO2を吸収する大径木の伐採は、2050年に温室効果ガス実質ゼロを目指す世界の流れに逆行するものであり、単なる緑化で補うことはできません。以前の質疑で、私は樹木のCO2固定量についてただしましたが、例えば直径60センチのケヤキを65本伐採すると、年間21.4トンのCO2の固定量が消滅することとなります。今回の樹木の大量伐採がCO2固定にどれだけの影響をもたらすのか、調査や検討はされたのか伺います。 ◎みどり施策担当課長 当該地域のCO2の固定量につきましては、CO2の固定量自身の算出が、例えば樹種であったり樹齢、そのほか樹木の状態によって異なるというところがありますので、CO2の固定量は算出してございません。 ◆野垣あきこ 委員  は、樹木調査、自然環境調査を行っているわけですよね。1本1本、この間も言っていましたけれども、これは移植できるとか、どれぐらいの太さだとか、どの木で樹齢何年ぐらいだとか、そういう調査を行っているわけですので、もちろん、1本1本の木に対しての固定量というのは違うと思うから計算してくださいというふうに言っているんですけれども、CO2の削減について、ちょっと真剣に向き合っていただきたいと思うんですね。世界の流れに逆行するようなやり方というのはやっぱりよくないなというふうに思っております。  それから、が緑の保全に努力した、当事者だけでは残せなかったという旨の答弁についてです。この答弁について、が参加したから緑を残すことができたという旨の答弁、ちょっと疑問が残っているので、確認をします。  第1に、私有地において、民間だけで病院移転を施行するのであれば、東京における自然の保護と回復に関する条例の規制はなく、樹木は自由に伐採できるのでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 兼務しているほうの話なので、こちらの立場でお答えさせていただきます。  当然、これは開発行為というふうに認められれば、そういった許可が必要になってきます。 ◆野垣あきこ 委員  東京都の対応は、認可か協議、どちらかになると思うんですが、が参加した場合の今回の区画整理事業の場合と民間だけが行う開発事業の場合とでは、どちらが認可で、どちらが協議で済むのか、教えてください。 ◎事業調整担当課長(安藤) これは都の自然条例上でございますけれども、区画整理事業として施行する場合は協議になります。それ以外は許可でございます。 ◆野垣あきこ 委員  民間だけのほうが対応が厳しく、ハードルが高くなる。明らかにが関与することで拘束性が弱くなったということだと思います。区長のこの間の主張が真逆だということになるのではないか。  第2に、が保全の努力をするために強調していた用途地域の変更についてです。  樹木が残せるように容積率などの見直しをした、容積率を上げることで樹林地が保全できたというのは、具体的にどういう理論なのか、説明してください。 ◎事業調整担当課長(安藤) 最初の部分の、が参画したことで許可が軽くなったんじゃないかということでございますけれども、そういったことは全くございません。 ◆野垣あきこ 委員  容積率の理論について。 ◎事業調整担当課長(安藤) 先ほど最初にお話しされた、都が許可を甘くしたということは、区画整理事業は、が入っていなくても、土地区画整理法上、許可を受けた事業であれば協議になってございますので、が入ったから甘くなったとか、そういったことは全くございません。 ◎拠点整備担当課長 容積率のほうについてですけれども、B街の容積率を上げることで、それだけ高層のビルを建てて、空地をつくることによって緑を残すということで、緑地などを地区計画の施設として、地区施設として定めております。 ◆野垣あきこ 委員  建蔽率の縛りがある限り、私有地だからといって、敷地全体に建物を建てることはできません。けやき屋敷の部分の従前の建蔽率と改定後の建蔽率をお答えください。 ◎拠点整備担当課長 またがっていますので、商業地域の部分についての建蔽率は80%で、第一種中高層住居専用地域のほうは60%です。ただ、ここで防火地域もかかっていますので、それぞれ10%上がってきたりしますので、一概には何%と言えませんけれども、建蔽率については、その指定されている部分については変わっていません。
    ◆野垣あきこ 委員  どちらも60%、従前、従後、変わっていないということですけれども、建蔽率が60%なら、残りの40%が空地になります。例えば1万平米の土地でしたら、4,000平米の空地の確保が義務づけられているということです。  容積率は見直しをしなくても、40%の空地が義務づけられていたということですので、容積率の引上げが、さっきの答弁でも高層ビルを建てるためにという答弁だったんですけれども、この容積率の引上げは、単に大きな床面積の建物を建てられるように優遇しただけではないのでしょうか。  第3に、L字形に樹林地を残すことになって、は区民に対して、努力をするという答弁をしてきました。しかし、L字形の部分だけを残すという計画は、初めから持っていたのではないでしょうか、いかがですか。 ◎拠点整備担当課長 前段のほうの、60%で40%の空地が決まっているんじゃないかということでしたが、その部分に緑地をどうやって設けるのかというのは、設計者の自由になると思います。  さらに、高層化することによって空地が広がるので、その部分の緑地という施設を決めることで緑地が保全されるものだと考えております。 ◆野垣あきこ 委員  いつからL字形の計画は持っていたんですか。 ◎拠点整備担当課長 これは、まちづくり計画を考えたりとか、その前にまちづくり方針を考えているんですけれども、そのときに、この部分について、屋敷林としての趣が残っている部分だということで、残すということを決めてきたものです。 ◆野垣あきこ 委員  時期的にいつからという答弁がなかったんですけれども。  委員長、パネルを提示いたします。 ○小川宗次郎 会長  はい。 ◆野垣あきこ 委員  こちらのパネル、これは平成29年2月に出された「杉並第一小学校等複合施設整備の検討−中間まとめ−」にある杉並第一小学校及び近隣病院周辺地区のまちづくりイメージの図です。  私が言っているL字形というのは、ここの樹林を残すと言っている部分のことなんですけれども、初めからこのL字形、この樹林部分しか残さないという計画を立てていながら、可能な限りと、が努力したような答弁をするのはいかがなものかと私は思っています。  それから、関連して、平成28年11月からスタートした庁内の実務検討会でまとめとした出したL字形の計画図ですけれども、これは外部の専門家に委託して作成したものと思いますけれども、委託先はどちらになりますか。 ◎市街地整備課長 まちづくり方針の策定につきましては、都市環境研究所でございます。 ◆野垣あきこ 委員  阿佐ヶ谷駅北東地区関係のプランや計画図は全て外部委託によるものだと思います。  まず、以前質問して答えていただけなかったことを確認します。  次のパネルを提示いたします。 ○小川宗次郎 会長  どうぞ。 ◆野垣あきこ 委員  こちらは、平成28年11月8日の庁内の実務検討会で検討体制について起案した文書です。ここに、技術的支援をいただきながら検討を進めるというふうに書かれていて、企業名、個人名、先生という名前が黒塗りになっているんですね。こちらはなぜ黒塗りとしたのか。また、なぜ以前私の質問に答えなかったのかの理由を伺います。 ◎拠点整備担当課長 個人情報の観点からお答えできませんでした。 ◆野垣あきこ 委員  ここには、技術的支援を受けるというふうに記載されているんですよね。これはボランティアとか無償で参加してもらっていたのでしょうか、この黒塗りの人について。何らかの委託関係を結んでいたのではないか、確認します。 ◎拠点整備担当課長 先生については、御意見を伺ったりしていますので、謝礼を払っているときもあります。 ◆野垣あきこ 委員  契約ではないけれども、謝礼を払っているということでよろしいですか。 ◎拠点整備担当課長 そのように認識しております。契約ではなくて、謝礼として払っています。 ◆野垣あきこ 委員  謝礼を払っているということは、公費が支出されているということです。こういう場合は、企業名とか代表者名というのは開示対象ではないんでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 個人名になりますので、個人情報保護の観点から公開しておりません。 ◆野垣あきこ 委員  平成28年9月に阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくり基礎調査業務委託の公開型プロポーザルというのを行っていると思うんですけれども、こちらの業務内容について、また委託した事業者を教えてください。 ◎拠点整備担当課長 阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくり基礎調査の委託をしております。この内容については、地区の現状や背景、課題などを整理して、今後のまちづくりを推進するに当たってどのようなことが必要なのかというようなことを検討しております。  委託先については、株式会社計画工房になります。 ◆野垣あきこ 委員  この業務内容についてですけれども、「庁内検討等の支援」、「庁内検討会議に使用する資料作成等の支援」というふうにもありますよね。 ◎拠点整備担当課長 そのとおりでございます。 ◆野垣あきこ 委員  技術的支援を受けるという先ほどのパネルなんですけれども、この調査事業を委託した事業者のことではないのか。計画工房ではないのでしょうか。これは何で答弁できないのかというのが、委託発注先まで黒塗りで隠して、答弁しないということが認められるのか。個人情報というよりは、ちゃんと委託しているわけですよね、この事業を。期間も重なっていると思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 やっている業務が違うことですので、答えられることと答えられない部分があります。 ◎ごみ減量対策課長 先ほどの答弁を一部修正させていただきます。  山本委員への答弁なんですけれども、プラスチック容器包装の残渣の処理先ですが、工場に戻してというお話を申し上げたんですが、それにつきましては、令和3年度、来年度から予定してございまして、今年度につきましては、選別、圧縮、梱包している保管場所のほうで産業廃棄物として処理してございます。大変申し訳ありませんでした。 ○小川宗次郎 会長  それでは、山本あけみ委員、質問項目をお知らせください。 ◆山本あけみ 委員  カーボンニュートラルについて、都市計画道路周辺のまちづくりについて、荻外荘及びドッグランについてです。  カーボンニュートラルについてお伺いします。使う資料は政経営計画書119ページです。  本予算に2050年カーボンニュートラルの実現に向けた地球温暖化対策実行計画の策定が盛り込まれました。これまでの低炭素化推進機器等導入助成や電気自動車用充電設備導入助成にとどまらず、今後の計画策定には、環境部のみではなく、関連部署とともに総合的かつ計画的に課題解決に取り組むよう強く要望し、以下、推進の立場から質問をいたします。  平成17年京都議定書発効から6年後の東日本大震災による原発事故をきっかけとして、国内でのエネルギー需給や地球温暖化への関心の高まりを感じてきましたが、残念ながら、各先進国の取組に比べると実効性が十分ではないという状況です。大変な危機感がございます。  本年1月に、NHKスペシャル「2030 未来への分岐点 暴走する温暖化“脱炭素”への挑戦」が放映されました。内容を少し御紹介します。  2020年は、産業革命前から1.2度上昇し、史上最高を記録。オーストラリアの大規模な山火事では、コアラやカンガルーなど30億匹以上の動物が犠牲になり、世界で焼けた森林の面積は日本列島の1.7倍の広さに及んだとのことです。北極圏で38度という異常な高温を観測し、数万年にわたって解けなかった永久凍土が解けて、脅威の増殖能力を持つ未知のウイルスが発見されるなど、私たちの暮らしからは想像もつかないほどの影響が既に現実となっています。  ポツダム気候影響研究所のヨハン・ロックストローム博士も、今、私たちは人類の未来を左右する10年にいます、残り時間は僅かで、緊急事態の真っただ中にいると訴えています。甚大な被害を避けるためには、平均気温の上昇を産業革命前から1.5度に抑える必要があり、私たちに求められているのは、温室効果ガスの排出を2030年までに半減し、2050年には実質ゼロにすることです、と述べています。  未来の分岐点である2030年まであと10年しかないとして、さらに恐ろしいことには、このままいくと、早ければ2030年にも地球の平均気温は臨界点に達し、それを超えていくと、温暖化を加速させる現象が連鎖して暴走を始める可能性が明らかになってきていると警鐘を鳴らしていることです。  また、「あと4年、未来を守れるのは今」と題して、パリ協定5周年を迎え、環境団体など67団体が、気候・エネルギー対策の強化を政府に要求するためのキャンペーンを開始しています。  あと4年というのは、温室効果ガス半減のためには、世界全体で2020年から10年間で行う場合には毎年7.6%の削減が必要ですが、その後2025年から5年間の場合には、毎年15.4%の削減が必要になってくるということです。これはほぼ不可能なレベルと言われています。つまり、私たちに残された時間は、2025年までのあと4年ほどしかないとして、政府に強力な取組を求めている活動でございます。  質問ですが、まず、国が宣言した2050年カーボンニュートラル実現に向けた国の取組の概要についてお伺いします。 ◎環境課長 国は、この宣言後、主な取組といたしまして、地球温暖化対策計画やエネルギー基本計画などの見直しを加速化させることですとか、大規模な基金を創設して、税額控除などと併せて、野心的なイノベーションに挑戦する企業の支援などによる最先端技術の開発、実用化を加速化させること、2035年までに新車販売で100%電動車を目指すなど、カーボンプライシングの取組などを掲げているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  地球温暖化対策推進法は、京都議定書採択の翌年である平成10年に成立しました。確認のため、これまでの改正の経緯についてと、平成28年の主な改正点は何か、併せてお伺いします。 ◎環境課長 平成10年に成立いたしました地球温暖化対策推進法の主な改正の経緯といたしましては、平成14年に、京都議定書目標達成計画の策定ですとか計画の実施の推進に必要な体制の整備などを定めたこと、また平成25年には、京都議定書目標達成計画に代わる地球温暖化対策計画の策定を定めたことなどがございました。  また平成28年には、温対法の一部を改正する閣議決定がなされ、主な内容といたしましては、パリ協定の採択を踏まえた目標達成のため、地球温暖化対策の推進に関する普及啓発の強化ですとか、地球における温暖化対策の推進などに関する改正などが行われているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  国のほうでいろいろ計画は改定していますが、なかなか国民が追いついていっていないのかな、自治体が追いつけているのかなという疑問があります。  これまでのの環境基本計画に地球温暖化対策推進法がどのように反映され、ではどう取り組んできたのか、確認をします。 ◎環境課長 地球温暖化対策推進法に基づきまして温暖化対策実行計画を策定しまして、エネルギーの削減ですとか環境配慮行動、温室効果ガス排出量に関する削減目標などを定めてございます。  取組につきましては、環境基本計画におきまして、地球温暖化防止への主な取組として、低炭素化推進機器等の導入助成や、区立施設の更新時期に太陽光発電システムの導入を検討するなど実施してまいりました。 ◆山本あけみ 委員  今御答弁にもあったように、機器類をつけてきましたよということはずっとされているのは把握をしています。ただ、それだけでは足りないのではないかということの質問をさせていただいています。  平成31年の杉並地球温暖化対策実行計画(事務事業編)の内容と策定に至った経緯、実績はどうか。進捗管理はどのようにされているか。また、同時期に区域施策編を策定しなかったのはなぜか。 ◎環境課長 では平成13年にISOの認証を取得いたしまして、環境マネジメントシステムを導入して温室効果ガスの削減などに取り組んでまいりましたが、平成22年には、法改正を受けまして、杉並環境・省エネ対策実施プランを策定いたしまして、エネルギー管理や環境配慮行動の取組などを推進してまいりました。  平成28年に地球温暖化対策計画の閣議決定などを受けまして、平成30年には、本実施プランに温室効果ガス排出量削減の取組目標を追加して定めまして、地方公共団体実行計画(事務事業編)に相当する計画として策定してきたものでございます。  実績につきましては、令和元年度のエネルギー消費量に関しましては1万7,374テラジュールで、環境白書などで公表してございまして、進捗管理につきましては、環境清掃審議会などに報告し、評価を受けてございます。  なお、区域施策編のほうでございますが、こちらは今現在策定しているというところでございます。 ◆山本あけみ 委員  実績と進捗管理なんですけれども、事務事業編は、目標は達成しているということでしょうか。 ◎環境課長 エネルギー消費量のほうは、今現在達成している状況でございます。 ◆山本あけみ 委員  区域施策編は、これから別建てで策定を検討するということでしょうかね。  私は今回の質問をまとめるに当たって、他自治体での計画策定と取組を見直してみました。改めて勉強しました。区域施策編について、他自治体ではいろいろな取組の記載がなされています。  御紹介しますと、千代田では既存建物の省エネ化、北では集合住宅へ省エネコンサルタントを派遣して、光熱水費削減のための設備改修や運用方法の改善についてまとめているということ。そして平成29年には、武蔵野市で武蔵野市建築物環境配慮指針というものを出しています。全ての建築主が配慮すべき事項ということで定めているんですが、この中には、建物の断熱化に加えて、自然採光、自然通風の利用をしていくこと、再生可能エネルギーの利用をしていくこと、そして、当でも行っている機器類の省エネルギー化を求めているというものです。全ての建築主が配慮すべき事項ということでまとめているということを御紹介しました。  今後地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を策定する際には、これら他自治体の取組なども参考にしてはいかがか、見解をお伺いします。 ◎環境課長 地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を策定する際には、他自治体の取組も参考にしてまいりたいと存じます。 ◆山本あけみ 委員  どうぞよろしくお願いします。  前回の一般質問で私のほうでもさせていただきましたが、SDGsの目標と政との関連づけをしてしっかりと啓発を行っていくこと、こういったことも要望をしておきます。  次に、環境省が進める地球温暖化対策の推進国民運動であります「COOL CHOICE」推進・普及啓発事業では、重層的であり波状的な普及啓発を実施するとありますが、当の取組はどうか。 ◎環境課長 国の取組に関しましては、温室効果ガスの削減に向けて、脱炭素社会づくりに貢献する製品の買換えですとかサービスなどを賢く選択していきましょうといったような取組でございますけれども、におきましても、環境活動推進センターなどによる講座、講演会ですとか、区内小中学校への環境学習支援などによって、環境配慮行動の普及啓発に努めているところでございます。 ○小川宗次郎 会長  12時を過ぎようとしていますが、この際質疑を続行いたします。御了承願います。 ◆山本あけみ 委員  今お話のありました小中学校への環境学習、私も建築士として参加をさせていただいています。やはり初めて聞くこと、今まで子供たちが及びもつかなかったようなこと、そのことの発見を多くしてもらえているのかなというふうに思います。のほうからの支援も求めておきます。  先ほど他の委員からもお話が出ましたが、杉並環境活動推進センターの現状と求められる取組は何と考えているでしょうか。現状では実効性のある活動となっているのか、お尋ねします。 ◎環境課長 環境活動推進センターは、環境配慮行動を広く区民に周知することを目的に、講座や講演などを実施してございます。2年度は、コロナウイルス感染症対策を講じながら実施するなど、これまでと比べて人数制限など活動の面で制限はあったものの、オンライン講座にも取り組むなど、一人でも多くの区民の方への周知に努めてございまして、受講者の方からは、講座内容などを今後実践しようと思った、そういったような感想が寄せられてございますので、一定程度の実効性はあるものと推測しているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  この推進センターでは、団体の登録をされていて、その団体の方たちが活動しやすいような支援もされていると思います。今後そういった団体が区内外ともに広がっていくこと、そして知識の集積がこちらの場所でされるといいなというふうに思っています。  当の環境活動推進センターは、高井戸清掃工場や地域区民センターと隣接して、一体として環境活動の推進を図ることができる大変好立地にあります。また、区民意向調査の環境配慮行動の居住地域別でも、高井戸地域は関心の高さが結果として表れています。  現在は1、2階のスペースをリサイクル品の販売に当てていますが、既にリサイクルは私たちの生活に浸透し、啓発活動は一定程度目標を達成しているのではないかと考えています。また、民業圧迫につながるおそれもあると考えています。今後は、建物全体を環境施策推進のための訴求力の高い活動をしていく拠点としての抜本的な見直しを図っていくことを引き続き要望しておきます。  次に、環境・省エネ対策実施プランには、「区役所本庁舎における施設維持管理の効率化」として、省エネルギー化に向けた総合的な維持管理方法についての記載がありますが、この間、省エネルギー化に向けて何を行ってきたのか。また、効果はどの程度であったのか、お伺いします。 ◎環境課長 実施プランの所管課としてお答えいたしますと、本庁舎の電力供給はコージェネレーションシステムの運用によって、全体の約2割を自家発電により賄ってございます。また空調の省エネ運転に加えまして、平成28年から令和2年の間には照明設備のLED化などを行い、一層の効率的な施設運営に努めてまいったところでございまして、これによって本庁舎の省エネ対策は、既に令和3年度の目標値を超える効果を上げてございます。コロナ禍によって令和2年度の電力消費量は増加傾向にございますけれども、引き続き省エネに取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  の施策の中でも本庁舎という本丸といいますか、この部分で目標を達成しているということを確認させていただきました。  ただ、機器類に頼った省エネの活動では、一定程度効果が出たとしても必ず頭打ちが来ると思っています。やはり建物、本庁舎建て替え時には、ゼロ・エネルギービル、ZEBを目指すくらいの意気込みを持って取り組んでもらいたいと考えています。  さて、るる伺ってきましたが、これまでの当の実績を踏まえて、このまま取組が進めばカーボンニュートラルが実現をしていくのか、見解をお伺いします。 ◎環境課長 カーボンニュートラルは、先般国が2050年の目標として示したものでございまして、国は、この目標は「極めて困難な課題」、「高い目標」などの表現を用いて、技術革新などを強力に推し進めようとしてございます。  もその目標に向かって取組を行う必要が当然ございますけれども、そのため、これまでの取組を継承させるだけではなくて、国や東京都などの動向を見ながら、新たな視点、取組などが必要と考えており、これまでの実績を踏まえて、このまま取組を進めるだけではカーボンニュートラルの実現は困難なものと考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  期待するところなんですけれども、冒頭に御紹介をしたように、本当にあと4年ということであれば、私たちみんなそのことを目撃していくわけですし、地球は丸い、全体として、日本だけが、杉並だけが逃げられる問題ではないんですよね。ですから、杉並を中心として、皆様方の英知を絞って、次の計画、どういったことができるのか、本当に大きく風呂敷を広げて議論が進むことを願っています。もっと積極的に取組が進んでいけば、伸び代はたくさんあるだろうというふうに私は考えています。  カーボンニュートラルとは、単なる掛け声ではなく、地球上のカーボンの総量に変動を来さない、CO2の排出と吸収がプラス・マイナス・ゼロになるようなエネルギー利用の在り方やシステムの社会実相を指す概念である以上、幾つか事例を挙げたように、当としても実現に向けての数値目標と具体策が必要と考えますが、見解はいかがでしょうか。 ◎環境課長 ちょっと繰り返しになってしまいますけれども、新たな環境基本計画などを策定するに当たりましては、国の目標に向けてこれまでの取組を継承するとともに、国や都、他自治体の動向なども注視して、新たな目標、取組を盛り込むよう、そういった必要があるのではと考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  私はこれまで、当が取り組める具体策としていろいろ提言をしてきたつもりです。省エネ住宅への誘導策や公共施設のできる限りの低炭素化、そして低炭素のまちづくりの必要性を訴えてきましたが、残念ながら、十分な結果につながっているとは考えていません。  著名な都市計画家である伊藤滋先生の都市計画的な低炭素化の構想として、「まず建物や設備・機器の省エネの強化・徹底が重要」だが、それだけでは不十分とし、「都市づくりに環境・エネルギー施策を取り込み、都市計画を舞台とした『低炭素街づくり』の全国展開を図ることが有効」という御指摘をさきの一般質問でも再度引用し、低炭素のまちづくりの重要性を訴えてきました。  杉並が平成25年に取りまとめた杉並地域エネルギービジョンの中には、重点的な取組として、スマートハウスやスマートコミュニティづくりの先導モデル事業の推進や、建築物や街のスマート化のための仕組みづくりが盛り込まれていました。このとき私、大変喜んだのを覚えています。しかしながら、実践が十分できているとは思っていません。  さきの私の省エネ住宅に関する一般質問に対する答弁では、長期優良住宅や低炭素建築物の認定制度、建築物省エネ法による規制などにより、建築部門の地球環境への負荷軽減対策を行っていて、としては、これらの国の政策が良好な住宅ストックの形成につながると考え、法制度の着実な執行に努めるとありましたが、これでは民間の努力にのみ頼っており、積極的な普及や誘導策などがなく、十分とは言えません。  また、低炭素のまちづくりでは、公園整備やグリーンインフラなどを挙げていましたが、他自治体が取組を進めている、国土交通省が掲げる低炭素まちづくり計画策定都市を目指すなど、まだまだ取り組むべき課題は多くあります。  私は、世界的にも共通の認識となっている地球温暖化への危機感を杉並政においても共有をしているのかという疑問と焦りの気持ちがあります。事の重大さは、単に機器類の助成や自然発生的な取組などにとどまらず、はるかに大きな視点の具体的な動きが求められています。  次に、本予算にカーボンニュートラルが入ってきたのを区内外に示すために、気候非常事態宣言、ゼロカーボンシティー宣言を出すことで、区民を巻き込んだ実効性のあるものにする必要があると考えますが、見解を求めます。 ◎環境課長 宣言をすること以上に、カーボンニュートラルに向けた具体的な取組を推進することが何より重要と考えてございます。この取組に区民や事業者の方、また区内の全ての人に理解、協力を求めていく必要があると考えていますので、その目標と実現できる効果、成果などについて、分かりやすい周知啓発に努めてまいりたい、かように考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  ぜひ、若い人たちからやはり気候非常事態宣言、杉並で宣言をしてくれと、そのことによって多くの知見が集まるだろうという御要望を受けています。宣言を出すことを要望して、一旦終わります。 ○小川宗次郎 会長  質疑の途中ですが、ここで午後1時10分まで休憩いたします。                           (午後 0時06分 休憩)
                              (午後 1時09分 開議) ○小川宗次郎 会長  休憩前に引き続き分科会を開きます。  質疑を続行いたします。  それでは、木梨もりよし委員、質問項目をお知らせください。 ◆木梨もりよし 委員  阿佐ヶ谷駅北東地区地区計画に関連して、それから上井草北自転車駐車場について。資料につきましては、予算書、政経営計画書、その他頂いた資料でお願いしたいと思います。  まず、阿佐ヶ谷駅北東地区の地区計画についてでございます。  私は最初この計画の概要を聞いたときに、杉一が河北病院さんの跡地に行って、河北さんがけやき屋敷に移ると。それで、小学校について、これまで小学校の改築の問題から、あそこをどうするかということがずうっと議論があって、杉一の屋上を校庭にするというので大体固まりかけてきたなと。そうしたら、河北さんとけやき屋敷さんとの関係でそれが動いてきたというような経過だったんじゃないかと思うんですよ。  私は当初この計画を伺ったときに、担当の方からちょっと御説明を受けたときに、これはなかなかいい計画じゃないかな、いいアイデアじゃないかなというふうに思ったんですね。その担当の方にも、なかなかいいじゃないかというお話をした記憶があるんですが、それで、よくよく見たら、河北さんがけやき屋敷に移るという予定地、河北移転予定地が、容積率が200%から300%に一気に上がっているということに気がついたんですね。最初は私もざっと見て、これはなかなかいいじゃないかというような感触を持っていたんですよ。よくよく見たら、100%も上げると。  そして私の記憶だと、あの辺は1万平米以上あるなという感覚でいたものですから、当初私の頭の中では、あそこは大体1万平米以上あるなという感覚でいたもので、結局、容積率が100%上がるということは、あの辺だと坪300万ぐらいしているんじゃないかなと。浜田山辺りでも、容積率が100%のところでも大体最近は坪当たり250万ぐらいしているんですよね。そうすると、あの一等地の、しかも、私の浜田山のほうは井の頭線ですので、若干中央線のほうがいろんな面で価値があるのかなということで、100%増えるということは、1万平米の100%だから、100億円に価値が増えるのかなというふうに思って、私は大体そういうつもりで、約で言っていますので、私のつかみの計算で言っていますので、そういう話を。  そうしたら、私は、田中区長就任以来、皆様御存じのように、田中区長の政治とお金の問題を一貫して、区長就任以来ずうっとこの問題をやり続けてきたんですよ。だから、田中区長の資金集めのパーティーの案内状が来ると、よその議員に、いや、私は最近来てないんだと、最初そういう話をしたら、よその議員がわざわざ持ってきてくれたりして、木梨さん、こういうふうにまだなっているんだということで、この問題、区長の、要するに一番問題にしていたのは、利害関係者から政治資金を集めちゃいけないということなんですよ。の補助金を出しているところから、補助団体とかそういうところから政治資金を集めるなんていうのはとんでもない。そういうことをやっているんでは、区長トップから杉並政はおかしくなるよという警鐘を私は鳴らしてきたわけなんですね。  そうしたら、この問題を追っていたら、個人名を出して申し訳ないけど、よく出しているんだけど、河北病院の理事長・河北博文氏の名前も、田中区長の政治資金集めのパーティーの発起人になっている。私がある議員に話をしたら、発起人になっているから、これは政治資金を提供されているんだなというふうに言ったら、それはそうですよと。木梨さん、パーティーに参加しているだけでも協力者だよ、資金を提供していることになっているんだというような解釈をする議員もいて、そういうことからして、私はこの問題を扱ったときに、100%容積率が増えるということと、それから田中区長の政治資金集めのパーティーの発起人に河北病院理事長・河北博文氏が入っているということで、これは大変な問題だなと思って、私はこの問題、問題提起をしてきたわけなんですね。  私は、今医療関係者の、このコロナ禍において──この問題が始まったのは、あそこを変えるというのは、杉並の都市計画審議会、コロナ以前の問題であって、医療関係者については大変御尽力をいただいているということはよく私も理解をしておりますので、コロナに対する基幹病院等への助成、支援をしていこうじゃないかというの方針に対して、私も賛成をしているわけでございまして、別に他意はないんですよ。  ただ、私の視点からいくと、じゃ、田中区長の政治資金の協力者だと容積率が200%から300%に上がっちゃうのかとか、それから、区長が以前言っていたように、河北さんとはすごく親しいんだ、数年前から河北の建て替えの問題については私は相談に乗っているんだという話を聞きますと、政治資金の提供、プラス相当親しい関係の中にあるなというふうに受け止めたわけでございまして、この辺のところで、私は質問のときに、今、1平米100万円で1万平米と。都市整備部長から、その際、私の報告書を見て、これは何か荒唐無稽だというお話をいただいたんですが、私もその言葉を広辞苑で引いてみたんですよ。そうしましたら、「言説や考えが、とりとめなく根拠のないこと。でたらめ。」だと。  大体、今のつかみの計算は、別にでたらめでもなくて、あそこは坪300万として、例えば20坪買ったとしたら6,000万。あそこで容積率300%の土地が、そういう形で坪300万で出たら、私は飛ぶように売れていくんじゃないかと思うんですよ。ですから、私はその荒唐無稽という言葉がどうも引っかかっちゃっているんですけれども、都市整備部長、私の今の話を聞いて、荒唐無稽なのかどうか、でたらめなのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎都市整備部長 区長と病院の理事長とのいろんな親しい関係とは別にしても、この件で、100億円ということで不正だというような御指摘を、おととしの決算特別委員会、そして昨年の予算特別委員会、また意見開陳のときもはっきり断言を委員はされていました。政治資金があって、そして利益供与100億円、そういったものに私ども職員が関わったというのは不名誉なことです。その名誉も含めて私は憤りを感じて、このことについて、荒唐無稽ということも答弁させていただきました。  答弁が長くなります。ここまで言われましたので、少し答弁が長くなりますけれども、4点ほど説明させていただきます。  まず、先ほどからおっしゃっている平米100万円、これは、委員よくお考えいただきたいんですが、あそこのところの、例えばけやき屋敷の南方の商業地域、ここはたしか建蔽率80%の500%です。ここの公示価格は、さしずめ、たしか77万何ぼかです。これはあくまで500平米に対して、これが実勢価格として平米100万円だとしても、500%に対しての価格です。ですから、それを、200%が300%になったからといって、算数のように1.5倍になるということはあり得ません。このことははっきり申し上げます。こうした、容積率緩和によって1.5倍になるようなことはあり得ません。バブルのときはどうだったか、私も、昭和から平成にかけてですので記憶にございませんけれども、こうした計算式というか、実勢価格と照らし合わせても、ございません。多分勘違いされていますね。先ほどから言っているように、100%そのままの土地に対しておっしゃっているだけであって、300%の土地、200%の土地、そういったものに対しての価格と勘違いされていると思います。  そして2点目に、何遍も申し上げているとおり、病院側のほうは借地権でございます。借地権、いろんな権利があると言っていたのも、大正10年の旧借地法のことだと思うんですけれども、権利金が戻ってくるようなことではなくて、平成3年に制度改正に伴いまして定期借地権制度が設けられて、これに対しては、例えば貸している方がお返しくださいと言ったときには権利金は戻ってきません。そういった点で、これが2点目でございます。  3点目ですけれども、容積率の緩和自体がおかしいんじゃないかというふうに言われても、今現に河北病院があるところは容積率300%です。それが駅からもっと近くなる。今は、そこにはけやき屋敷という一軒家が建っているから200%ですけれども、駅から近くなる、病院機能が移転してくる。ですから、地区計画の中で、どうしましょうか、地域のためにどうなんでしょうかと考えたときに、今度駅から近くなるところを300%と持っていくのは妥当だと思って、私ども、これが区長から何か指示されたとかそんなことは全くなくて、全く常識的な線で、このことは適切に手続を踏んで、そしてこれはの都市計画審議会、そして東京都の都市計画審議会も経て客観的に行っています。こうしたことから、全く私どもは、落ち度がないと言ったらちょっと語弊があるかもしれませんけれども、私もちょっと興奮していますので。すみません。  最後に、財団の理事長と区長との特別な関係でいろいろおっしゃっていましたけれども、ここは社会医療法人です。社会医療法人は公的な医療サービスを行うところで、相当数制約を受けているところがございます。例えば、これは公共性を担保する条件として満たしているから、都道府県知事の認定を受けている機関なんですけれども、通常の病院とは違って、社会医療法人というのは、今要件としては、例えば同族支配の制限。これは、例えば役員会だとかそういうのは、3分の1しか同族は駄目ですよとかいったような制限があったり、あるいは救急医療等確保事業の実施、公的な運営、そして一番は残余財産の公共性です。これは、例えば社会医療法人が解散のときには、残余財産を国、地方公共団体または他の社会医療法人に帰属させるということです。ですから、言葉は本当に悪いんですけれども、1円もこの理事長の手元に残るようなことではありませんので。  ですから、これが財産としても、もともとの借地権といったところからあり得ないことなんですけれども、そういった4点で、よくこのことについては──私ども、木梨委員につきましては、本当に長い間お付き合いがございます。私は菊地区政のときから役所にいて、松田良吉区長、本橋区長、山田区長、そして田中区長に仕えてきていますけれども、その間ずっと私は木梨委員とお付き合いがあって、地域に出ればいろんなねぎらいを、答弁じゃありませんけれども、すみません、ねぎらいをいただいていますので、しっかり御理解いただいて、御質問のほう、ぜひともお願いしたいと思います。 ◆木梨もりよし 委員  どうも御答弁ありがとうございました。  都市整備部長とは、よくお顔を見たり、長くずっと役所にいらっしゃるという認識を私もしております。  今、価格の問題で部長からお話がありましたけれども、私が言っているのは公示価格じゃなくて、今部長もおっしゃったように実勢価格の問題で、それで、部長がさっき言ったのは、私は、意見開陳とか、昨年の予算委員会では、小川委員長からそこでストップがかかるような、当時も予算特別委員長をされていたから、誤解を与えるようなことも、やじが飛んだりなんかした怒号の中で私の発言があったものですから、今部長がおっしゃったような、誤解を与えるようなところも……。  私は、断定じゃなくて、疑念を持っているというふうに思っているんですよ。疑問を持っている、率直な、そうなるんだろうなと。さっき言ったように、区長と親しければ、区長の政治資金集めに協力した人は、これだけ100%もめちゃくちゃな容積率の緩和がある。今部長の答弁にあったように、けやき屋敷の部分が駅に近くなる。そうすると、やはり駅近というのは容積率の比較的高いところが、全てのところに共通して言えるかと思いますが、駅近は容積率が高い、商業地区とか。  部長のおっしゃることもよく分かりますが、今の現状は、要するに容積率が200%なんですね。先ほど来議論があるように、あそこはすばらしいけやき屋敷があって、珍しい、阿佐谷のいろんな、区民の方からも阿佐谷のほうの方からもあれを何とかしてくれという意見があるんですが、やはり私有地である以上は、この辺は区長と私と認識がある程度一致しているかもしれませんが、私有地である以上は、私有権をあまり極端に制約するのもいかがなものかなと、私もそういう感覚を持っております。  ただ、200%が300%に、それから、さっきのやり取りをいろいろ聞いてみて、建蔽率60%で、今も60%で、容積率だけ上げて、あそこの緑を守れるというその論理が私はおかしいんじゃないかなと思うんですよ。建蔽率を例えば5割にして、空間に緑を取って、それで上に上げるとか、容積を上げるとか、これはありの話だと思うんですよ。だから、その辺も私はちょっと論理的におかしいんじゃないかなというふうに思っているんですが。さっきのやり取りを聞いていても、要するに容積率の緩和が緑を守ることにつながるという論理が、建蔽率が変わらないでそんな論理が成り立つかどうか、私は疑問に思っている。いかがでしょうか。 ◎区長 細かいことは、もし補足があれば所管から答えさせますけれども、再三再四、私もこの件については答弁をしてきましたし、同じような質問を毎議会毎議会なさっているわけです。それに対して、真摯に私は答弁をしております。それに対して、木梨委員からは、まともな反論は何一つないんですね。  まず最初に政治と金とかということを切り出されて、それとこの計画が関連している、つまり、私と河北理事長の政治とお金の関係が公平公正な政の運営の妨げになっている、そういうことをおっしゃりたいんでしょう。 ◆木梨もりよし 委員  そうです。 ◎区長 そうでしょう。じゃあ、その証拠を見せてくださいよ、その証拠を。その証拠というのは、今まで言われているのは、ただ私の会の発起人になっている、なっていたという過去がある、そのことだけを捉えているわけですね。  そこで私は申し上げたいんですけれども、何度も言いましたが、年に1度、私は政治家として、都議会議員時代から、支持者の皆さん、一堂に会して語り合う、また絆を深める、コミュニケーションを深めるということをやってきました。それは別に区長になってから新たに始めたわけではないし、ずうっとこの間やってきたことをただ引き続いてやっているということです。  それから、政治資金の問題を度々お話しされていますけれども、私、まず最初に申し上げたいのは、民主主義の社会である限り、市民的な自由というのは憲法でまず保障されています。つまり、今、ミャンマーだ、あるいは香港だというところで起こっていることというのは、その市民的自由に対する抑圧に対して市民が声を上げている、そういうことだというふうに私は認識しています。その市民的自由が、ある意味で、戦前の日本の政治というのは、いっとき非常に脅かされた時代があったというのも事実です。  ところが、戦後、今の憲法の下で、基本的な法治国家として、基本的人権、そしていわゆる市民的自由、その中には政治的な表現の自由というものも当然に含まれるんです。それは当然、市民である限り、誰を応援していますということを言うも言わないも、その人の人権ですよ、その人の自由なんですよ。田中良を応援しています、あるいは木梨もりよしを応援しています、応援している人がそういうことを表現する、あるいはしない、それは自由なんですよ。  その表現をしたことを捉えて、何か不正があるかのように毎回おっしゃっているというのは、極めて無礼なことだと思いますよ、本人に対して。また、例えばそこに関わる人に対して、名誉を著しく毀損させる発言です。ですから、そういう発言をする限りにおいては、ちゃんと証拠を示してお話をしなければ、通常であれば、議会でなければ名誉既存ですよ。議会であるから、名誉既存ということはなかなか成立しにくいということがあります。しかし、議会でなければ名誉既存ですよ。ですから、一人一人の議員、政治家というのは、やはり批判をするときには、その言葉の責任というのをちゃんと示してもらわないと困る。  その上であえて申し上げますけれども、河北理事長と私が、政治と金で何か皆さんから批判を浴びるような事実なり証拠というのは、私の会合の発起人にいっときなりましたということ以外、何があるんですか。何もないじゃないですか、今まで。私の会の発起人になった経緯も、この議会で何度も私は説明してきました。  言ってみれば、政治家を応援するしないということでいえば、私が区長選挙をしたときは、対立候補の応援団長じゃないですか。また、私の前任者と河北理事長の関係は、地域の人はみんな知っているほど親しい。私よりもそういう意味では親しい関係だったじゃないですか。そのときには何もなく、私が区長になったらそのことだけを取り上げて言うというのも、これは非常にアンフェアだと思います、証拠もなく。これは名誉毀損ですよ、議会でなければ。  普通だったら名誉毀損であるようなことを、会長、いつまでもいつまでも、毎回毎回、繰り返し繰り返し、ずっとこういう形での発言をするということは、ある種の、これは議会のチェックとかそういうことじゃなくて、政治的に、特定の人間に対する誹謗中傷、政治的なパフォーマンスじゃないですか。合法か非合法かという以上に、議会は発言に品位が求められると自ら議会は定めているわけでしょう。まさにその品位にもとる発言なんじゃないですか。もういいかげんにしてほしい。それを言うんだったら、証拠を出しなさい、証拠を。 ○小川宗次郎 会長  先ほど言おうと思ったんですけれども、木梨委員、他委員の質問、理事者の答弁等を把握し、可能な限り重複する質問、質疑は避けるように求めることが、議会運営委員会、2月16日に決まっていますので、御協力のほどよろしくお願いしたいと思います。 ◎拠点整備担当課長 60%にしておいたから緑が確保されるわけではないということでしたけれども、緑化率の最低限度や地区施設としての緑地の設定を伴うことで緑の確保につながると考えております。 ◆木梨もりよし 委員  区長、あなた、証拠、証拠と言いますけれども、私は何度も言っているでしょう。政治資金集めのパーティーの発起人、あなたは、杉並の補助をしている団体とか、そこに河北さんが利害関係者として引っかかってきたから、私は指摘しているんですよ。政治資金の提供があったかないかというのは、あなたは、別に良識的な市民の何だかとか、私は言っているんですよ、ちゃんと。河北さんは、政治資金の提供じゃなくて、もっと一歩突っ込んだ政治資金集めの協力者なんですよ、この発起人になっているということは。だから、そのことを区長もよくよく認識をしていただきたいなと。  一応これであれして、また一巡したらお願いしたいと思います。 ◎区長 物の言い方も、非常に悪意に満ちた言い方だと思うんですけれども、いわゆる世に言う、法律的に言う政治資金パーティーというのは、政治資金規正法で定められた規模になると、そういったことを案内状に記載して案内をしなきゃなりません、そして収支報告に記載をしなきゃなりませんと、これが法律の定めなんです。ですから、例えば私の場合、年に1回会合をやれば、相当多いときには1,000人近い支持者の方が集まっていただく。当然そこで、今コロナですから、密になるから、立食という会合は、世の中で今全くなくなっていますけれども、当時コロナじゃありませんから、年に1回立食パーティーをやる、そこでいろんな人のお話を聞くというような形で、たまたまそういう規模で杉並でやれるところがありませんから、ホテルを借りて私はやらせていただいているんです。そうすれば当然、そういった会費はかかります。当然、そういった会費がかかれば、それだけの方々が来れば、政治資金規正法上の届出をしなきゃいけない規模のパーティーになる、規模の会合になるということで、法律にのっとってそれはやらせていただいているんです。  そういうパーティー、会合にどなたが出席をするとか、私の会合、例えば私を囲む会、あるいは私を励ます会というような形でお呼びかけをさせていただいているんですけれども、そういうところに発起人でお名前が出るということが市民的自由そのもので、要するに、政治とお金の問題ということは、そんなことを言ったら、いろんな公共公益的な仕事をやっている事業者なり個人というのはたくさんあるわけです。たくさんあります。個人としてだって、この間の10万円の給付金だって、国民全員に10万円が配られるという話でいえば、全ての国民が政治と全く縁を切って存在がされているというわけではないでしょう。  だから、大事なことは、できるだけ市民的な自由というものをちゃんと確保した上で、行政がそれによってゆがめられるかゆがめられないかという問題なんです。ゆがめられないというために、法律的には、こういう方々は政治献金をしてはいけませんよとか、こういう人たちは何をしてはいけませんよとか、あるいは我々に対しては、こういうことについては公開をしてくださいよというような決まりがあるんです。そのルールにのっとってやっている限り、よほど何かのことがない限り、党派を超えて行われている政治活動についてああだこうだと言うのは、私はフェアプレーじゃないと思うんですね。  だから、そういう意味で私は、何か疑問があるなら、ちゃんとそれは示すべきじゃないですかと言ったら、名前を出していることだけじゃないですか、今も。それ以外のことは今まで何もないじゃないですか。じゃ、名前を出して、理事長が私の会の発起人になったということと容積率が改善されたということが、何でつながりがあるというふうにこじつけるのか、全く分からない。  ちょっと長くなってすみません。もう終わりますけれども、私は区長として、当然、の経営については最高最終責任者です。ですから、その立場で、杉並で最大の医療機関である河北病院の今後の建て替え問題について相談をしたいと言われれば、当然相談に応じます。しかし、そんな個々の細かい、私はそういう建築法上の知識があるわけじゃないので、組織としてそれはちゃんと応じています。ですから、私が直接話を聞くということじゃなくて、副区長なり所管の部長なり課長なりが全部対応して、専門的なやり取りはさせていただいています。そこに私が何か介在したという経緯もないし、そんなことをしたこともない。  総論として、私の名前で多分行われたことでいえば、あの地域には、まちづくりとして、やはり大きな政としての目標をきちっと定めるべきだと。その1つは防災力の向上だ、それから教育環境の向上だ、それから区民の医療体制の充実だ、それからにぎわい創出の観点だ、それから環境を守るという観点だという、そういった大きな政としての目標、これをの行政として意思決定して、そしてまちづくりの計画に進めてつなげていっている。そういう意味でのリーダーシップを私は取ってきたということは間違いなくあると思いますけれども、そんな細かい、容積率だ、どうだああだとかいうようなところに何で私が関与してきたのか。関与してきた証拠なんか何もないですよ、そんな。私は全く関与してないですよ。ただ、私の名前で行われているので、行っていることについての最終的な責任は私が背負います。別にそこから逃げるつもりはない。  ただ、それが、個人的な関係が基になって、政治とお金の関係があってそういうことに結びついたということを喧伝するのは、何十年も議員生活をやっている木梨委員がそれをずうっと繰り返し言っているのは、単に誹謗中傷しているという以外に、誰もそういう受け止め方じゃないですか。これ、まともな政策論議だとして、今日たまたま出た話ならまだいいですよ。ずうっと何年もやっているんですよ。異常ですよ、これ。こんなことは異常ですよ。もういいかげんにしてほしいというか、本当に発言の撤回、謝罪を求めたいね。いいかげんにしてほしい。 ○小川宗次郎 会長  ほらぐちともこ委員、質問項目をお知らせください。 ◆ほらぐちともこ 委員  阿佐ヶ谷駅北東地区地区計画についてと多心型まちづくりについて、補助221号線について、ごみ対策について、清掃職員のコロナ対策について、環境実態調査に基づく放射能線量測定についてです。  地区整備計画の阿佐ヶ谷駅北東地区計画について伺います。  516万円余の内訳を教えてください。 ◎拠点整備担当課長 今年度行っております阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりの取組手法等検討支援業務の委託を引き続き行う委託料等でございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  それは委託料ということですが、その外部団体といいますか、それは株式会社計画工房で間違いないでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 今年度は計画工房でしたけれども、引き続き計画工房にやっていただくようなことを考えております。 ◆ほらぐちともこ 委員  その516万円で、具体的にはどのようなことを行うんでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 今回、官民連携したまちづくりについて検討しているところですけれども、それを今度具体的に、地域に入って意見などを聞きながら進めていくようなことを検討しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  地域の意見を聞くというのは、具体的に誰に聞くんですか。 ◎拠点整備担当課長 この地域にありますまちづくり団体とか、あと地域で店舗を営んでいる方とか商店街の方などを考えております。 ◆ほらぐちともこ 委員  次に、阿佐谷における多心型まちづくりの構想について伺います。  事業の全容をお示しください。 ◎拠点整備担当課長 多心型まちづくりにつきましては、阿佐谷の特徴を生かして、地元の意向や意欲を踏まえた、地域活性化拠点にふさわしいにぎわいと多彩な魅力のあるまちづくりに取り組んでいるところです。  駅周辺のまちづくりにつきましては、駅周辺まちづくり方針をつくりまして、その中で重点的な項目を進めているところです。 ◆ほらぐちともこ 委員  予算にある306万円余は、具体的に何の費用ですか。 ◎拠点整備担当課長 この部分は、中杉通り沿道の安全で快適で魅力あるまちづくりの検討をしております。 ◆ほらぐちともこ 委員  中杉通りの歩道整備、自転車の通る道の整備ということで合っていますか。 ◎拠点整備担当課長 自転車走行空間の改善について研究しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  現在、中杉通りに路上駐車場が設置されていると思います。その路上駐車場は、この計画ではどういうふうに変わるんでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 今、どういうふうに変わるということを検討しているというよりも、そういったパーキングメーターも生かしながら、自転車の走行空間の確保というか、改善ができないかというのを研究しているところです。 ◆ほらぐちともこ 委員  中杉通りの路上駐車場は、商店などの荷さばきで、かなりトラックとかが止まっている光景をよく見るんですけれども、中杉通りの歩道整備に伴って、それを維持しながら自転車走行空間をつくるというのが、自分にはちょっとどういうイメージなのかが分からないんですけれども、もう少し詳しく教えていただけますか。 ◎拠点整備担当課長 中杉通りには今、歩道がありまして、植樹帯があって、パーキングメーターがあって、車が走行するというふうになっているんですけれども、その中で、自転車と歩行者が歩道を走っているのと歩いているところが交錯していて、それをどうやって改善したらいいかというところを研究しているので、まだ実際に具体的にどういうふうになるということではありません。 ◆ほらぐちともこ 委員  その計画は実際、今後協議して、いつ頃全容が公開されるんでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 まだこの研究には、実際に商店街の方の荷さばきについての課題の解決とか緑の保全もありますし、あと、実際には東京都のほうが管理しているところでもありますので、そういった各関係者の方々との協議を進めて改善していくものなので、いつ改善できるかというところは未定でございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  緑の保全ということですけれども、中杉通りの木にどのような影響があるのかというのは、私もすごく興味深いんですけれども、何か切ったりとかという可能性はあるんですか。 ◎拠点整備担当課長 ケヤキについては、地域の方々もとても大切に思っているという気持ちもありますので、そういったところを大切にしながら、どうやったら自転車の通行空間を改善できるかというのを研究しているものです。 ◆ほらぐちともこ 委員  引き続き、私もこの質問、ちょっと考えていきたいと思います。  次に、ちょっと款が違うということは承知しているんですけれども、1点だけ、すみません、杉一小の工事用通路の暫定整備についてなんです。  そもそも私、このことについて聞きたいと思って、文教分科会でももちろん聞けるんですけれども、都市整備の款のところで聞きたいというふうに思っていたんですが、所管が違うというふうに言われてしまって、いろいろ御迷惑もおかけしたんですけれども、昨年の10月28日付で町会の方たちに、教育委員会事務局学校整備課と教育委員会事務局学務課と政策経営部事業調整担当の連名で、「杉並第一小学校北側の工事車両用通路の暫定整備及び同校給食室の減増築工事について」という文書が出されたと思います。  私も区民の方から頂いたんですけれども、そこに工事用通路についての説明があるんですが、土地区画整理事業による周辺道路整備、今後、総合病院及び同校の移転改築工事等を進めるに当たり、数年間にわたって継続的に阿佐ヶ谷駅北東地区への工事車両の通行が生じますと書いてあるんですよ。さらに言うと、現校舎の北側の道路と平行して、学校敷地側に工事車両専用の通路、搬入路を暫定的に整備することといたしましたと。通路整備に支障となる同校給食室の一部の減増築工事を併せて行うと書いています。  この文書の裏面に、御丁寧に問合せ先というのが書いてありまして、杉一小の改築及び給食室工事に関することについては、教育委員会事務局学校整備課、河合さん、給食提供及び通学路に関することについては、教育委員会事務局学務課の村野さん、そして阿佐ヶ谷駅北東地区事業全般に関することについては、政策経営部事業調整担当の安藤さんと塚田さんと書いてあるんですね。  私は、安藤さんも塚田さんもここに出席していらっしゃいますので、ぜひ聞きたかったなと思っているんですよ。何でかというと、給食室工事というのは学校整備課だよ、給食と通学路については学務課だよ、阿佐ヶ谷駅北東地区事業全般に関することは政策経営部事業調整担当だよというふうに分けているんですけれども、私は、給食室の減増築についても、工事用通路の暫定整備についても、全部が阿佐ヶ谷駅北東地区事業の一環、そのものだというふうに思うんですよ。だから、工事用通路について都市環境分科会で質問できないというのは、私はおかしいと思うんですよね。だって、この工事用通路、何のために造るのかといったら、区画整理事業のためなわけじゃないですか。杉一小学校の児童には何の恩恵もない工事ですよ。  実際、工事用の通路を造るその工事が始まって、区画整理事業に使われますと。それを文教分科会でやってくれというんですけれども、教育委員会に責任取れるのかというふうに思うんですけれども、改めて、ぜひこの給食室の減増築、工事用通路というのは何のためにやるのかということを教えてもらえないでしょうか。 ○小川宗次郎 会長  関連ということで、1問ですので。 ◎事業調整担当課長(安藤) 給食室のところの工事というのは、杉一小を将来的に建て替えるために、工事用車両の通路、進入路が必要ですし、当然、その前に病院が移転しないと工事できませんので、その2つの工事を行う際の通学児童の安全性とか、地域の方が交通事故とか遭わないように、そういったもののために暫定的に搬入路を整備するものでございます。  前回の3定の総財のほうで、事業調整としまして、きちんとこの件は御説明させていただいて、文教委員会のほうで、学務課とか学校整備のほうから、補正予算というか、予算の辺は全部御説明させていただいているというふうに存じております。 ◆ほらぐちともこ 委員  工事用通路に伴って、杉一小の北側の一般道路の通行状況というのは大きく変わると思うんですけれども、これは学校だけの問題じゃないので。私はあしたの文教分科会で話すことももちろん納得しますけれども、この工事用通路の影響というのは学校関係者だけの問題じゃないので、通行量がどのぐらい増えるかとか、そういうシミュレーションというのを政策経営部事業調整担当のほうでもしているのかどうか、ちょっとお伺いします。 ◎事業調整担当課長(塚田) 工事用通路に伴って、北側の一般道路の通行量については、出るほうについては工事用車両が通りますけれども、そのほか、一般の通行状況は変わらないと把握しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  ある区民の方から、工事用通路の完成時、こういうことになるんじゃないかという予想図が示されているんですよ。本来は、これ、行政がやるべきものじゃないかというふうに思うんですよ。何の説明会もないし、住民にこういうことになりますよということが知らされていないという中で、どういうふうな環境になるんだ、交通量どのぐらい増えるんだ、工事用車両がばんばん通って、子供たちの安全は本当に守れるのかよというのは、当然の疑問、不安だと思うんですね。私は、そういう区民の安全とか生活、命あっての政ではないかと思います。  最後に、このシミュレーションについて、変更はないということですけれども、もう一度、シミュレーション、どういう通行状況になるのか、ちょっとお聞かせください。 ◎事業調整担当課長(塚田) 工事用車両の搬入については、今回の工事用車両用の通路を造りますので、その部分については、一般のほかの道路について影響は与えないというふうに考えております。  ただ、出るところについては、杉一小の北の道路を使っていきますので、その部分については増えることが考えられます。       〔傍聴席にて発言する者あり〕 ○小川宗次郎 会長  傍聴人の方に申し上げます。御静粛にお願いします。 ◆ほらぐちともこ 委員  やっぱり児童や住民の安全、命にも関わるような重大な問題であると思いますので、こういう工事用通路によって周辺が危険になるというような認識もなく進められている区画整理事業というのは、見直すべきであると考えます。  次の質問ですけれども、補助221号線について伺います。  来年度の予算には幾ら計上されているのでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 都市計画道路補助221号線の来年度予算、2,300万円余でございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  この予算は、具体的には何に使われますか。 ◎都市計画道路担当課長 まずは、来年度予定しております用地測量、そして道路、交差点の予備設計の費用でございます。
    ◆ほらぐちともこ 委員  測量は、具体的に何のための、どのようなものなんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 測量と一口に言いましてもいろいろありますので、ここでは、来年度予定している用地測量でよろしいでしょうか。 ◆ほらぐちともこ 委員  はい。 ◎都市計画道路担当課長 用地測量というのは、文字どおり、都市計画道路事業など事業用地を確定するための測量です。まず、土地の境界、四角形の土地でしたら4辺の境界を確定して、そこに、今回都市計画道路なので道路の線を重ねて、要は、都市計画道路として買収する面積を確定するというような測量になります。 ◆ほらぐちともこ 委員  立ち退きや建て替えの対象となる住民、住居数は幾らと推定しているのでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 土地の場合、筆という単位を使いますが、沿道で関係する土地は約70筆、土地所有者は約50名おりますが、用地測量で必要になってくるのは、さらに借家人ですとかお店をやっている方々がいらっしゃいますので、こちらの数については、用地測量を進める中で調査して把握していくものでございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  測量には、昨年行われた住民説明会の資料を私も拝見したんですけれども、そこに対象となる住民の署名と捺印が必要とされていますけれども、既に合意されたようなケースというのはあるんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 署名捺印が必要になるのは、来年度予定している用地測量のときでございます。今年度行っているのは、現況道路の地形ですとか地物を測量して平面図を作成する測量ですので、道路上で測量しますので、今現在、所有者の方に署名捺印とかいただいているところはございません。 ◆ほらぐちともこ 委員  署名捺印が必要とされている測量について、来年度ということだったんですけれども、来年度の具体的にいつ頃までを予定しているんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 来年度始まってすぐに測量を始められるものではございません。先ほどお話ししましたように、権利者の調査とかそういうのがありますので、実際に立会いをするのは、夏以降、秋とか、そのくらいになるのではないかなと予定しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  署名捺印を住民が拒否した場合、これはどういう対応になるんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 土地の境界を確認する作業ですので、いろいろな理由でその境界を了承しない方もいらっしゃいます。また、所有者が見つからない場合、相続が発生していてまだ確定できない場合、いろいろなことがありますので、来年度1年で全てが終わるというものではありません。  その中で署名捺印いただけなかった場合は、そこの土地については、来年度、用地測量が確定しなかったという結果になります。 ◆ほらぐちともこ 委員  そうすると、住民の反対があって、測量をやめるということが相次いだ場合というのは、この計画自体を見直すという可能性もあるんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 東京の都市計画道路は、これまで都と市が連携しまして、おおむね10年ごとに見直しを行いながら進めてきております。補助221号線など現在計画されているものは全て、その必要性が確認されている東京の都市基盤でございます。  補助221号線、地域の防災力の向上ですとか、中野駅、高円寺駅との拠点を結んで、誰もが安心・安全に通行できるアクセス性の向上などに必要な道路ですので、そのため、測量をやめたり計画を見直すような考えはございません。 ◆ほらぐちともこ 委員  最後に、この署名捺印を絶対に自分は協力したくないという人がいた場合というのは、どういうふうになるんですかね。平行線のままじゃないですか。署名捺印は絶対しない、でも、の側としては進めていくという、これはどういうふうに想定されているんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 用地測量の段階で署名捺印をいただけなかった場合でも、その先、今度は用地の折衝をするときに、必ず用地の確認は必要になってまいります。そのときに改めてまた御説明する。あとは、事業の進行に合わせて、今後も説明会やオープンハウスなどで説明を行ってまいりますので、なるべく御理解いただけるように努めてまいる考えでございます。 ○小川宗次郎 会長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。──それでは、2巡目は答弁も含めて15分を目安にお願いいたします。 ◆松浦威明 委員  それでは、駅周辺のまちづくりについてお伺いいたします。  高円寺駅周辺を歩いていると、飲食店が道路上に椅子や机を出して営業しているところが目につきます。はこれらの行為を把握しているのでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 御指摘の行為については、地元からの要望をはじめ、警察署と合同で行う道路の不正使用のパトロールの中で把握してきてございます。 ◆松浦威明 委員  それは把握していて、として、駅周辺のまちづくりを行う上で容認しているものなのでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 先ほど申しました警察とのパトロールのとき、不正使用ということでパトロールしてございますので、その際に、是正の指導を行ってございます。そういったことで、としては容認しているわけではなくて、改善していただきたいということで、各店舗に要請を警察とともに行っているところでございます。 ◆松浦威明 委員  じゃ、あの行為は違法行為という認識でよろしいのでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 道路法上も道路交通法上も、通行の妨害となる行為ということで禁止されている行為でございます。 ◆松浦威明 委員  駅周辺の商店主や飲食店から、道路を占有して商売をするというのは平等ではないとの意見が多く寄せられておりますが、そのような平等でないことに対してどのように考えているのか、お伺いいたします。 ◎杉並土木事務所長 高円寺の駅周辺では御指摘の状況があることから、警察をはじめ関係機関と連携して是正に努めているところでございます。  一方で、不正行為を行う事業者からも、同様の行為をしている地域の他の店舗に対する指導も公平に行ってほしいと言われているところで、そうしたことから、大小を問わず、1回のパトロールで、道路上に出されている物品や置き看板等の指導をはじめ、道路上に出されているものについては、この地区では相当数に上りますので、その中でやらせていただいているということで、なかなか、指導時には改善されるんですけれども、その後また元に戻っていくということで、警察とともに、引き続き連携して取り組んでまいります。 ◆松浦威明 委員  これは10年以上同じような状況が続いていて、ほかの議員も過去にやったと思うんですが、いまだに全く改善されないということを受けて、私が少し考えたのが、この際、曜日や時間を指定するなど、ある程度の基準を設けて道路上に出店することを認めるか、または皆が納得するような対策を講じるべきと考えますが、どのようにお考えでしょうか。 ◎杉並土木事務所長 違法の状態というのは多分、委員の御指摘では10年と言われていますけれども、私なんかは、20年ぐらい前からずっと、現場では改善を求めている店舗がまだ引き続きという状況がございます。  これまでも様々な形で、物理的に物が出せないようにすることを含めてやっていますが、なかなか改善されないことも事実でございます。委員御指摘の違法とならない取組については、今後研究してまいるとともに、道路は、歩行者や自転車、自動車が安全に通行できるようにすることが第一であると考えているところでございますが、杉並の管理する道は狭いことから、通行の安全性を確保することがなかなか難しいのが現状であるところもございます。今後も警察と連携して、安全な通行の確保が図られるよう、道路管理者として努めてまいります。 ◆松浦威明 委員  10年じゃなくて20年以上はそのような状態で、恐らくそのときも同じような対策を講じたと思うんですけれども、ということは、今後20年後も同じような状況が考えられるということなのでしょうか、お伺いいたします。 ◎杉並土木事務所長 今後も含めて、引き続き警察とも連携しながら、改善が進むときもありますし、また元に戻るときもあります。ここ何年かは、それなりにやって改善したところもありますけれども、高円寺、広くありまして、ここがよくて、次に別のところということもあったりして、なかなか全てが一遍にはいかないんですが、引き続き、改善が見られるように努力してまいりたいと思います。 ◆松浦威明 委員  他の方から見ても、高円寺を見ると、高円寺北口の雰囲気が杉並のイメージとして定着されて、このように違法地帯というか、そういった状態でやっているようなイメージがつくられてしまうと思いますので、今後何とか改善策を講じていただきたいと思います。  最後に、食品ロスについて、他の委員からもるるありましたけれども、お伺いいたします。  2050年カーボンニュートラルを目指す上で、各家庭や企業から排出されるごみの削減と分別が非常に大きなものと認識しております。本年度の施策には、ワンウエープラスチックや食品ロス削減対策の強化が加えられましたが、まずは、身近な庁舎内などでの実態と対策を教えてください。 ◎環境課長 庁舎内に関しましては、ワンウエープラに関する、例えばプラスチックのカップであったりとかペットボトルであったり、そういったものの多用は控えていただきたいですとか、レジ袋などはもらわずにマイバッグで使っていただきたいですとか、そういったことを通知で出して推進を図っているところでございます。 ◆松浦威明 委員  我々自民党の会派の中でも、マイボトルやマイカップの使用率が増えているところです。庁舎内でもマイボトルや弁当箱などの推進をして、プラスチックの排出削減を講じていただきたいと思います。  が関連している自動販売機は相当数存在していると思いますが、プラスチック排出削減対策として、自動販売機内のペットボトルの販売数を減らすことは可能かと思いますが、そのような対策は講じないのでしょうか。 ◎環境課長 同様に、職員に向けた通知の中で、区立施設などに入っている販売機を設置している事業者に向けて、なるべくペットボトルの販売は控えていただきたいといった要請は今お願いしているところでございます。 ◆松浦威明 委員  ぜひよろしくお願い申し上げます。  最後に、2050年カーボンニュートラルの社会を目指す上で、都市整備や環境事業は政の中でも排出ガスに直結する事業であり、特に今後の地球温暖化対策実行計画と一般廃棄物処理基本計画が重要となってくると思います。  この目標を目指す上で、国や都や、そして企業と一般家庭、さらに個人一人一人の計画的な行動が必要となり、コロナ禍で変革した社会の動きと同等クラス並みのおのおのの意識改革が求められてこないと実現できないと思っております。さらに、教育現場とも連携して、次世代を見据えた大きな意識改革が必要であると感じています。この点を踏まえて、2050年の温室効果ガス削減目標に向けての担当者の意気込みをお聞かせ願います。 ◎環境課長 私どもも、るる申し述べてきたところでございますが、2050年カーボンニュートラルに向けて、今現在実施してございます低炭素化に向けた事業を推進していくのはもとより、様々、国、都などの情報もしっかり収集して、そちらのほうでは、この大きな目標に向けて、技術革新ですとか事業者への支援が進んでいくような情報等ございますので、そういったところも収集いたしまして、そしてに反映できるものをしっかり反映させ、区民の方々にも取り組んでいただけるよう、環境学習、そういったものにも注力しながら取り組んでまいりたい意気込みでございます。 ◆野垣あきこ 委員  引き続き、阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりについて伺っていきます。  先ほど、まちづくり基礎調査の庁舎内検討等の支援というのと、パネルでも示した、こちらの技術的支援をいただきながら検討を進めるというのは、業務内容が違うとの答弁でした。どう見ても同じだと思うんですけれども、どのように違うのか、説明を求めます。 ◎拠点整備担当課長 まちづくりの基礎調査は、これからまちづくりを進めていくための行政的な位置づけであったりとか、今後のまちづくりを進めていくための検討事項でございます。  アドバイスをもらっていた、技術的支援を行いながらやっていたのは、まちづくりの実務検討会のほうでございまして、これは、病院とか地権者とかとともにまちづくりについて検討する実務の検討でございます。 ◆野垣あきこ 委員  委託契約などほかの文書では、計画工房というふうに社名、委託先なんかを公表していると思うんですけれども、それなのに、この計画そのものの資料で、公となっている委託先なんかが黒塗りされるというのはどういうことでしょうか。計画工房でないというなら、違うというふうに言っていただきたいんですが。 ◎拠点整備担当課長 個人としてアドバイスをもらっていた実務検討会のものと、まちづくりの調査は計画工房に委託契約しているものですので、両者は違うものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  さらに、区内の庁舎内検討会、先ほどのと並行して、平成28年11月から、杉一小学校施設整備に関する地権者等調整という名目でと地権者の協議がスタートしています。  まず、この地権者等というのは、地権者以外にどのような役割の人が参加しているんですか。 ◎拠点整備担当課長 地権者等の中にはも入っていますし、あとは借地権者の人とかも入っています。 ◆野垣あきこ 委員  はこっちなんですよ。出席者の、で何とか係長とか部長とか書いてあるんです。こっちは地権者、河北病院担当者、地権者等、こちらなので、こちらにはは入ってないですよね。  それから、この「等」に対して、技術者とか専門家というのは含まれますか。 ◎拠点整備担当課長 委員のおっしゃるとおり、技術的支援を受けました。 ◆野垣あきこ 委員  この出席者にも、ここ、地権者等に黒塗りの人が参加しているんですけれども、地権者等の中に入っている、こっち側に入っているということは、地権者側という意味ですよね。 ◎拠点整備担当課長 特にそういった意味はございません。 ◆野垣あきこ 委員  じゃ、何でこうやって分かれて書いてあるのかが全然分からないんですけれども。どういう方がどういう立場でこの地権者等に入っているのかというのが疑問なんです。この黒塗りの方の名前と所属を伺います。  それから、基礎調査を受託した、先ほど計画工房のこの期間とも重なっていますし、この企業の代表者が同席したのではないでしょうか、いかがですか。 ◎拠点整備担当課長 2つに分かれているのは、とその他の部分ということで分かれているものでございます。  地権者等の中に入っている技術的アドバイスいただいた方は個人的な方なので、個人情報の観点から、この部分についてはお答えできません。  あと、基礎調査を委託したところは計画工房で、そこの主宰者は村上美奈子さんです。 ◆野垣あきこ 委員  とそれ以外に分かれていますよね、全然。だって、こっちには地権者も入ってないですし、全員の人です。と分かれているだけというんだったら、地権者等に入るということでいいということですね。  この黒塗りの方は、地権者調整に何度も参加していて、ボランティアではないので、先ほど言ったように、手当というんですか、渡しているということですよね。 ◎拠点整備担当課長 アドバイスをいただいたところについては、謝礼金を払っております。 ◆野垣あきこ 委員  こちらの内容なんですけれども、地権者等の調整に何度も参加していて、この内容は、想定されるまちづくりや事業手法、今後の進め方について意見交換というふうに専門的なんですね。黒塗りにすべきような、謝礼を渡しているし、こういう第三者がなぜここに出席しているのかというのを説明してください。 ◎拠点整備担当課長 専門的な分野になりますので、専門家の方からアドバイスをいただいたものです。 ◆野垣あきこ 委員  それであれば、が関わって、公費を投入して進めている事業なんですから、参画しているこの第三者を議会や区民に隠すということが私は分からないんですね。重大な疑惑があるんじゃないかというふうに思わざるを得ないんですけれども、阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりの関係で計画工房さんに発注した事業について、年代、事業名、支払い額を伺います。 ◎拠点整備担当課長 まず、先ほどから申し上げている、28年に基礎調査を行いました。契約金額は279万円余でございます。29年にはまちづくり計画素案作成等支援委託をしております。契約金額は660万円余でございます。その後、平成30年にまちづくり計画(案)作成等支援委託をしております。それは399万円余でございます。今年度になりまして、阿佐ヶ谷北東地区まちづくりの取組手法等検討支援業務を委託しておりまして、その契約金額は499万円余でございます。 ◆野垣あきこ 委員  関連して確認したいんですけれども、が検討に入る以前から、地権者である相澤氏が代表になっているまちづくりの検討会で、阿佐ヶ谷駅北東地区を考える会というのがありましたが、はここに補助金を出して、その検討内容がに提出をされています。この検討会のコンサルを請け負った事業所はどこでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 そのまちづくり団体にが支援して、やった記録はございません。 ◆野垣あきこ 委員  がこのまちづくり団体に対して、まちづくり団体として登録して、そこにコンサルを派遣するとか補助金を出すというのはやってなかったですか。 ◎拠点整備担当課長 まちづくり団体として登録はしておりますけれども、から出すような補助金は受けないで活動していたと認識しております。 ◆野垣あきこ 委員  コンサルの派遣についてはいかがですか。 ◎拠点整備担当課長 コンサルの派遣もしていなかったと認識しております。 ◆野垣あきこ 委員  コンサルの派遣は、はしていないと。ただ、報告書はに提出されているわけですよね。そこの報告書の中にコンサルの会社名が出ていたと思うんですけれども、いかがですか。 ◎拠点整備担当課長 その報告書についてちょっと調べますので、少し時間を下さい。 ◆野垣あきこ 委員  じゃ、次の問題に行きます。答弁、分かり次第お願いします。  土地評価をめぐる問題です。この計画の問題点は尽きないんですが、見過ごせない問題である土地評価について伺います。区画整理事業や換地に当たって、有地である杉一小と移転予定の河北病院本館の土地の評価が適正なのかという問題です。  換地後は、杉一小の土地の4分の1の権利をが所有するという試算が出されていますが、国税路線価でいえば、僅か4分の1というのはあり得ません。区画整理事業によって、有財産、の権利がなぜここまで削減されてしまうのでしょうか。4分の1しか残らないという評価が実勢価格に合致しているのかどうか。換地に当たっての土地評価は実勢価格とは乖離してはならないというのは、区画整理事業の運用指針にも明記されていると思います。  は、土地評価に関わるこの間の質問に対して、実勢価格と関係ないとする答弁と、実勢価格とは乖離していないという答弁の2つがあったんですけれども、改めて、どちらが正しい認識なのか伺います。       〔発言する者あり〕 ○小川宗次郎 会長  不規則発言はやめてください。 ◎都市整備部副参事(岡宗) 土地区画整理事業の評価額は実勢価格と比較しているかという御質問だと思うんですけれども、土地区画整理事業の計画の策定においては、資金計画を策定し、事業の実効性を確認する必要があり、本事業においても、不動産鑑定評価を行い、区画整理の価格、整理前及び整理後の価格を算出しております。ですので、計画をつくるに当たって、既にその時点で実勢価格のほうを比較して考慮しているわけなんですね。今仮換地の状態になっていますので、仮換地の状態になると、換地の処分まで、今、土地評価を行った後の指標で土地評価後の価値を管理しているんですね。指標で管理していますから、価格が上がるとか下がるとか、そういった実勢は反映しないということで、今仮換地状態ということになっております。 ◆野垣あきこ 委員  ということは、乖離していないとは考えているということですよね。実際乖離していないということを証明していただくのに、今回の土地評価と実勢価格を比較した結果というのを明確に説明していただきたいと思います。  それから、杉一小という貴重な有財産の処分、交換であるにもかかわらず、財産価格審議会にかけないのはなぜでしょうか。そもそも財産価格審議会の設置理由と、委員の構成を伺います。 ◎経理課長 まず、財産価格審議会でございますけれども、こちらにつきましては、有財産の取得、管理及び処分に関連した評定を行うために設置しているのが財産価格審議会でございます。  それから、現在の委員全員、構成メンバーでよろしいですか。 ◆野垣あきこ 委員  役割とか。 ◎経理課長 まず、組織といたしましては、会長をはじめ委員が11名でございまして、委員の中には、学識経験者として、議会議員、都税事務所など土地の取引に詳しい方が入ってございます。それから宅地建物取引業協会といった専門的な知識を持った方が加入いたしまして、価格についての評定を行っているところでございます。  それから、今回、財産価格審議会に諮問をしていないということにつきましては、換地という行為は公有財産管理規則のどれにも当たらない行為でございますので、そもそもが財産価格審議会の諮問事項には当たってございません。 ◆野垣あきこ 委員  財産価格審議会の設置の基準と、専門家など参加しているということで、この換地を財価審にかけない場合に、どうやって公平性を判断するのかが分からない。は、この不透明な換地計画を明らかにする責任があると思います。  個人情報だから明らかにできないとかというのを言いますけれども、例えば、関わった3名の評価員が実勢価格と乖離していないというふうに判断したのであれば、その議事録とかコメント、判断理由を明らかにしていただきたいと思うんです。  それで、土地区画整理事業のこの換地について、財価審にかけないという判断ですけれども、先ほど公有財産管理規則という話もありましたけれども、これ以外の何か根拠があるわけですか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 土地区画整理事業による換地ですけれども、これは従前の宅地の上にある権利を換地の上に移すことで、財産の交換というものには当たりません。ですので、公有財産管理規則の処分の部分は交換とかそういったことを書いておりますので、そういったものには当たらないということで考えております。 ◆野垣あきこ 委員  私がいろいろ調査したところでは、管理規則のほかに、個人共同施行ですとか、東京都に相談したとか、交換ではないというふうに言ったんですけれども、換地というのは等価交換なわけですよね。これが等価交換と呼べるのかどうかが結局判断できないんですよ、情報がなくて。  それで、所管は、土地区画整理事業における従前、従後の評価計算書なんかを見て、公正な等価交換というふうな判断をしたということでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 今回の土地区画整理事業の土地評価をするに当たりましては、これは土地区画整理法上は必要ないですけれども、土地評価基準をつくる際に、外部の方を3名、有識者の方に御意見を伺っていますので、そういったところで、の財産は毀損していないというふうに考えてございます。
    ◎拠点整備担当課長 先ほど委員から質問がありました、阿佐ヶ谷駅北東地区を考える会からのほうに提出されました阿佐ヶ谷駅北東地区のまちづくり構想のコンサルタントは、計画工房でございました。 ◎経理課長 先ほど野垣委員の財産価格審議会の委員の構成で、すみません、人数を誤って申し上げまして、全員で10名でございます。 ◆山本あけみ 委員  カーボンニュートラルに関して、低炭素のまちづくりについて、引き続き質疑をいたします。  中野のように、明確に推進を掲げ、主に中野駅周辺の大規模な都市再生プロジェクトや、区内各所における地域まちづくりにおいて、集中的に取組を行うとしている事例があります。平成29年に策定された中野駅周辺におけるスマートな環境・防災都市づくり戦略では、環境性と防災性の一体的取組のまちづくりで相乗効果を目指し、建物の更新や再開発に合わせたエネルギー・マネジメント・システムであるHEMSやBEMSや高効率機器等の導入、環境データの見える化による省エネ・低炭素化の推進をしていくといった令和10年度以降の取組に関しても明記しています。  また、渋谷区では対象区域を区内全域として展開、豊島でも低炭素モデル地区基準を新たに設定し推進するなど、地域住民の御理解を得ながらの実効性のある具体策に大きく学ぶ点があると思っております。  当においても、先ほど来違う点で質疑が行われていますが、阿佐ヶ谷駅北東地区において、低炭素まちづくりに向けて、明確に目標として掲げていく必要があると考えますが、どのように取り組んでいるのか、お伺いします。 ◎拠点整備担当課長 阿佐ヶ谷北東地区のまちづくり計画や地区計画において、低炭素のまちづくりという文言は明示されておりませんが、地区計画では、地区施設の緑地とか緑化率の最低限度など、緑の創出、保全について定めているところです。低炭素のまちづくりの目的に沿った取組が含まれていると認識しております。  今後も地区計画の運用や地域における事業進捗の中で、緑地等の公共空間の維持管理など関連する取組について、地域の方々とともに検討することになると考えております。 ◆山本あけみ 委員  よろしくお願いしたいところなんですが、前段階で事例として申し上げたように、地域全体をHEMSやBEMSを誘導していく、これは民間の建物に関してもそうですし、あと、これから先、杉一小学校の建て替え、病院──病院はまさしく防災性が必ず必要なところですよね。こういったことを民間に任せることなく、しっかりと誘導していってもらいたいというのが私の質問の意図です。申し上げておきます。  次に、平成29年に閣議決定された未来投資戦略2017において、民生部門の省エネを推進するために、2020年までに、規制の必要性や程度、バランス等を十分に勘案しながら、新築住宅・建築物について段階的に省エネルギー基準への適合を義務化することとされ、調査研究がされてきましたが、大変残念なことに実施は見送られたままです。  日本の住宅は、一説によると、穴の空いたバケツと称され、じゃぶじゃぶとエネルギーを使い続けているままです。2050年カーボンニュートラルを目指すには、省エネ住宅への取組を今後加速化させる必要があると考えます。によっては、節電や省エネ等に取り組むことで区内商品券をもらえる制度や、HEMSを導入して住宅内のエネルギーを見える化する等、区民が気軽に省エネ等に取り組める施策を行っているところもあります。当では環境基本計画等が新たに策定されますが、その際にはこういった取組も参考にしてほしいと思いますが、いかがか、見解をお伺いします。 ◎環境課長 他自治体において、様々な方法を用いて二酸化炭素削減に取り組んでいる、そういった取組は幾つか承知しているところでございます。今後もそういったものは情報収集して、計画を策定する際には参考にしてまいりたいと存じます。 ◆山本あけみ 委員  お願いします。  これも今まで申し上げてきたことなんですが、区立施設再編整備が進み、公共施設の改築改修が進んでいます。以前から申し上げているように、平成20年策定の世田谷公共施設省エネ指針や、平成26年策定のさいたま市環境配慮型公共施設整備指針、大変いい計画があります、などを参考にして、当でも個々の公共施設の省エネ性能を把握し、改善を目指すことは重要だと考えます。  こういった取組を進めるに当たり、課題は何と考えるか、お伺いします。 ◎環境課長 もし進めるとするならば、省エネ性能とはどういったものなのかとか、基準は何かなどを検討する必要があると考えてございまして、現時点ではこれがない以上、それがまずもっての大きな課題かと認識してございます。 ◆山本あけみ 委員  建築物を省エネ化することで増える経費をどう見るかという問題、幾つもあると思います。私のほうでまた違う間口で、中央図書館の改修、省エネ性能を最大限に引き上げてほしい、そして、建物を改修する前と後との結果をしっかりと把握して、費用対効果もつかんでいってほしいという要望もしてまいりました。  出来上がった建物を見ますと、床を上げて新しい空調のシステムを取り入れています。あれだけ大がかりな工事をやったということ、それに対してどれくらいの効果があったのか、費用対効果、建築費だけを見てもどれくらいのものがあったのか、継続して見ていってもらいたいと要望をしておきます。  次に、先ほど他の委員の答弁で出てしまったところなんですが、政経営計画書には、地球温暖化対策実行計画の策定に向けて、専門的な調査研究等を行う機関、事業者から助言を得るとあります。  改めていろいろな施策を見ますと、環境省の来年度予算案には、ゼロカーボンシティー実現に向けた地域の気候変動対策基盤整備事業で、8億円という新規事業があります。これは、自治体におけるゼロカーボンシティーの実現のための基礎情報を整備、提供するものです。例えば、自治体の気候変動対策や温室効果ガス排出等の現状把握支援、ゼロカーボンシティーの実現に向けたシナリオ等の検討支援、そして地域の合意形成の支援という事業内容です。  事業スキームとしては、民間事業者や研究機関に委託されているものですが、これから先、この委託先というのは、タッグを組む自治体の選考が始まっていくのだろう、やる気のある自治体から、いいコンサルタントとつながっていくのではないか、そういうふうにも考えています。こういった国の支援をしっかりと活用しながら当の取組が加速するよう要望をしておきます。  また、これまで述べてきたように、カーボンニュートラルは大変大きな目標でありながら、人類にとっては必ず到達しなければならない目標です。分野横断的に全庁挙げて取り組むべきものであり、計画策定には大変高い専門性が必要です。外部の有識者や優秀なコンサルタントとの連携を図り、当の実効性のある計画を練り上げていっていただきたいと考えております。  次に、最初に申し上げたように、あと4年が勝負の年というふうにも言われています。後戻りができないということを重々認識して進めていただきたいと思っております。  また、若い世代の方の中では、世の中に貢献できる仕事をしたいという機運が大変に高まっているというふうに聞いています。こういったニュースに触れるにつれ、杉並で働く職員の方々の中にも、こういった思いを持っている方も多くいるのではないかと考えています。アンテナを高くして、探求心を持って課題解決を目指していける当の若い人材に御参加をいただいて、プロジェクトチームをつくるなどで常に活性化をしていってほしいと考えています。  この項の最後の質問なんですが、先日、ある区内在住の二十歳の女性からお言葉をいただきました。後ほどペーパーをお渡しするんですが、その中には、これからを担う世代に、未来、美しい地球を残すためにも、地球温暖化、気候変動対策を最優先課題として扱っていただきたいですという文言があります。大変切実な声です。こういった声に真摯に向き合ってほしいと考えています。特に若い世代に向けて、最後に、当の意気込み、本気度はどうか伺います。 ◎環境課長 新たな環境基本計画の策定におきましては、関係各課との連携の下、環境に携わる職員一人一人が自分事として、新計画に必要な新しい視点や取組など検討してございます。今後も、2050年カーボンニュートラルという国の目標の下、国や都、他自治体の情報、動向等をしっかり注視しつつ、区民の皆様に分かりやすく、そして取組に御協力いただけるような計画となるよう策定に注力してまいりたい、かように考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  ぜひともよろしくお願いします。あれこれ申し上げるのは簡単だ、やってくださるのは大変だというふうに思いながら提案をさせていただきました。  次の質問です。都市計画道路周辺のまちづくりについてです。  私の暮らす久我山においては、放5という大きな幹線道路の整備に合わせて、玉川上水・放5周辺地区まちづくりを進めてこられました。現在は順次建て替えが進んでいます。計画、想定の中でこういうまちづくりをしていくというものが実現していっていることを感じています。  では現在、西荻駅周辺まちづくりに着手していますが、都市計画道路整備との整合性、また、地域で取り組まれているまちづくりの団体との連携をどのように図っているのか、確認をします。 ◎拠点整備担当課長 都市計画道路が整備されることを前提として、今、地域の方々から構成される西荻窪駅周辺まちづくり懇談会を開催しながら意見を伺っているところです。また、そこの懇談会とは別に、地域の方々が主体的になってまちづくりについて活動されているところも数か所あることを確認しておりますので、そういった動きにも注視しながら進めてまいります。 ◆山本あけみ 委員  今お言葉にありました、主体性を持って取り組んでいらっしゃるという方と意見交換をさせていただいたりしています。本当に真摯に、手弁当でやってくださっています。よいパートナーシップを杉並と結んで、共に将来像を描いていってほしいと要望をしておきます。  次に、荻外荘です。  荻外荘の東側の土地に建物を建てていくという件に関してなんですが、現在の取組状況を確認します。 ◎都市整備部副参事(星野) 現在、仮称荻外荘公園の東側の土地につきまして、さきの都市環境委員会でも御報告したとおり、来年度購入する予定になっております。今のところ、それ以外のことは進んでおりません。 ◆山本あけみ 委員  この土地を私もインターネット上の地図で拝見しました。ちょっと行こうと思っても、車で移動しているんですが、なかなか行き着けない場所でもあるんですね。多分、徒歩で行くと発見しやすい。曲がり損ねちゃうんですね。回ってこようとすると、とてもとても何か入り組んでいて難しいところだなと思いながらですが、そうはいっても、これも地区計画で決まっている、最低敷地面積が150平米という大変豊かな地区を形成していこうと言われている土地ですよね。そして荻外荘の隣ということで、歴史的な価値を再発見する場所でもある。  一方で、これまでの杉並の事業などを見ていますと、全て費で造った上で、どこか事業者さんを探して、やってくれるようなことをお願いするという形では、少々もったいないかなという気がします。もっともっといろんな方のアイデアを吸収しながら、この土地、せっかく費を使って、大きな土地です、買われるところを2倍、3倍、せっかちというか欲張りなところもあるかもしれないんですが、2倍、3倍にもいい価値を発見していく。そのためには、どういった設計者を選んでいくのか、どういった方向で事業を展開していくのか、それが区民にとって、また来てくださる方にとって、どういう実りをもたらしていくのか、そういった、今の段階での議論が大変重要だと思っております。重々その辺りを、私、歴史はちょっと弱いところがあるんですが、いろんな方の御意見をいただきながら進めていってもらいたいと要望しますが、御見解があればお願いします。 ◎都市整備部副参事(星野) 来年度、庁内にプロジェクトチームをつくりまして、荻外荘の開園に向けて、周辺の大田黒公園、角川庭園、あと追加用地に造る施設を含めた管理体制などの検討を進めていきたいというふうに考えております。その中で、今御指摘のあった、どういった建物を設計していくかという御意見なども、これまで御指導などいただきました有識者の先生たちから意見を聞きながら、また入札方法などにつきましても、委員の御意見を参考にして検討していきたいと考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  まさしく今の御答弁にあったように、どうやってこれから管理をしていくかという視点にプラスして、どうやったら実りをもたらせるような建物にしていくかという運用といいますか、そういった視点も重々お願いしたいところです。せっかく造ったはいいけれども、利用が少ないであるとか、まかり間違ってモダンな建物ができちゃったり、そういうような方向性が整わないような建物を造ることなく、成功に導いていってもらいたいと要望して、終わります。 ◆木梨もりよし 委員  先ほど阿佐ヶ谷駅北東地区のことで区長からも御答弁いただきましたが、私は議員として、疑問の残る点につきましては、疑念とか疑問のあることについては、これからも質問をしていきたいなと。  区長は先ほど、なぜ俺のいろんな政治パーティーとかなんとか言われなきゃならないんだというような話がありましたけれども、区長、都会議員時代と、あなたの立場は違うんですよね。あなたがよく言っているように、杉並区長は予算編成権がある、人事権もあるというようなことをおっしゃっているわけですから、いろんな都市計画にしても、あなたは素案をつくる権限者なんです。だから私は質問しているのであって、そのことをしっかりとあなたも受け止めていただきたいなと思います。それだけは言いながら、それを続けていくとまた繰り返しになりますので。  それとあと地区計画に関連して、都市計画審議会のことにつきまして質問をさせていただきたいと思いますが、先ほど来出ております株式会社計画工房の代表者・村上美奈子さんですか、この方は都市計画審議会の委員だと思うんですよ。私も昨年の決算特別委員会の意見開陳でもこのことについて申し上げましたけれども、要するに、区役所から阿佐ヶ谷北東地区のいろんなまちづくりに関して仕事を受注している方が、都市計画審議会の委員をやっている、その審議に参加している。先ほど都市整備部長が、この計画をつくるのに、私どもは客観性を持ってやっているんだということを答弁の中でおっしゃったんですね。そのことと、利害関係者が入って審議をしているのに、客観性があるということが言えるんでしょうか。どうなっているんですか。 ◎都市整備部管理課長 都市計画審議会の役割は、阿佐ヶ谷北東のことだけではなく、道路、それから公園だとかいうものを決定していくということで、21名の委員から成っているところです。そのうちの5名の中の1名が、今おっしゃっている委員が職務代理者として審議会の中に入っているということになってございます。 ◆木梨もりよし 委員  いや、審議する阿佐ヶ谷の、要するに北東地区の地区計画についても審議に参加しているんですよね。それで、まちづくりとか、先ほど課長さんからも御答弁いただいたように、いろいろな、何年も前からこの地区に絡んで自分でお仕事をされていて、から受注されている方がこの審議に参加しているということは、私は常識から考えて、これは客観性があるのかなと。つるんでいるのかなという感じを受けざるを得ないんですよ。  先ほど、二十数名の都市計画審議会の委員がいるからといったって、この方はかなり責任ある立場ですね、職務代理者。現在まで8期、平成18年7月7日から現在までで14年3か月か4か月、責任ある立場の人が、役所から阿佐ヶ谷のまちづくりについて、それから地区計画についても議論をしている。要するに決定者ですよ。  例えば議会でもあるんですよ。例えば契約案件で、議員のいわゆる何親等まで、代表取締役とか何か、取締役に入っちゃいけないとか、そういう規定があって、わざわざ臨時議会を──議決しちゃって、間違っちゃって、臨時議会を開いたケースもあるんですよ。だから、そういうこと自体が私は好ましいことだと思わないんですけれども、もしこういうことが許されているんだったら、何でもありになっちゃうんじゃないですか。 ◎都市整備部管理課長 今お話しの阿佐ヶ谷北東地区の地区計画は、都市計画審議会、令和元年12月23日に行われて、そこで決定していますけれども、そのとき議事録も公開されていますけれども、採決をしてこの決定をしているんですけれども、当該委員は、その採決をする前に、御自身がこういった阿佐ヶ谷の北東にちょっと関係をしているということで、自ら退席をされて、採決には加わっていないということになっておりますので……(区長「審議、採決ね」と呼ぶ)審議、採決、そうですね、のところで加わっていませんので、そういったところでこの方が影響したというようなことはないかというふうに存じます。 ◆木梨もりよし 委員  これ、どうなっちゃってるのかなと思っているんですよね。先ほど別の女性課長さんからもあったように、いろんなことで、やれ相談に乗ってもらっているとか、何か一緒に進めているような感じがするんですね。行政のアドバイザーというか、これを進めるためのアドバイザーみたいな方が、今担当課長がおっしゃった採決には参加してないといっても、これをつくることに相当関与しているんじゃないですか。だから採決に参加してないのかもしれませんけれども。  それで、今はどうしているんですか。いろんなまちづくりのやつで、私も昨年指摘したんですが、今も都市計画審議会の委員をされているんですか。 ◎都市整備部管理課長 現在も委員となってございます。 ◆木梨もりよし 委員  私も何か信頼できなくなってきたね。これは私が指摘して、例えばと契約している会社の代表を辞められるのかなとか、都市計画審議会の委員を、そういうことで、これをやっているのは申し訳ないということで辞退をされるのか。私は、役所と一緒にこの計画、北東地区の問題も、いろんなアドバイザーとして、採決に加わってなくても、何かお膳立てをしているような雰囲気を受けるんですが、先ほど課長さんはアドバイスをいただいていると言うんですけれども、相当なアドバイスをいただいているんじゃないですか。 ◎拠点整備担当課長 アドバイザーについては、個人的な方ですので、どなたかということは答弁しておりません。 ◆木梨もりよし 委員  先ほど来の答弁の中でも、いろんな阿佐ヶ谷のまちづくりに関して、の様々な事業を受注されているということでございますので、この点につきましては、やはり相当理事者側にも、先ほど部長からお話がありましたけれども、政策決定をする場合に、客観性というのは非常に大事だと思うんですね。特に権限のある皆さんもそれぞれ役割を担っているわけですから、誤解を与えないような、そういう体制をつくっていくということも非常に大事なことじゃないかなと思います。これ以上やっても繰り返しになりますので。  今担当課長のほうからも、退席していたということでございますので、一応形式は整っているかもしれませんが、実質的には相当深い関与をしているなということで、私は、だから、客観性とかそういうことは、先ほど都市整備部長からもありましたが、非常に重要なことだと思うんですよね。だから、私が区長のいろんな問題を取り上げているのは、やはり説得できる客観性がないから、客観性の疑いを持たれるようなことが、阿佐ヶ谷北東地区の、先ほど来言ってきた容積率の緩和にしても、100%という莫大な、さっき言った荒唐無稽であったけれども、100億円近い、むしろ100億円以上の、1万4,000平米ですので、1平米72万円としたって100億は優に超えてくるわけですよね。ですから、そういう誤解を与えるようなことは好ましくない、そういうことから、私は様々な問題提起しているのでありまして、ぜひその点も、これからの体制を組む場合、役所が仕事を発注する場合は、区民から見て誤解を与えるようなことのないように、これから推し進めていただきたいなと思います。  上井草北自転車駐輪場のことにつきまして質問させていただきたいと思います。  約990平米ですか、上井草北自転車駐輪場、駐輪場があったところからちょっと駅に近いところに移して、元駐輪場があったところに保育園を造るということでございますけれども、この前の都市環境委員会で、要するに私が、その前の前の都市環境委員会かな、これ、買ってくれ、活用してくれというふうに来たから、地代がそんなに高いの、とんでもないな、もっと勉強してもらったらどうかという話をしたら、この前、別の部長さんから、いや、実は、民間に活用したりの関係に活用したり、いろいろな形で考えているんだというようなお話がありました。  若干私の思い違いがあったか、説明がどうだったか、よく分かりませんが、私が最初にお聞きしたいのは、この問題は、どこをどうやってこういう話が、ある土地があって、どうして役所に、どういうルートでどういう形で来たのか、ちょっと経過を詳しく説明していただけますか。 ◎土木管理課長 1つは、政の中で、保育の待機児童についてはゼロをずっと継続しているというところがあります。上井草の周辺のエリアにつきましては、令和4年度に保育需要で認可保育所の整備を検討しているというところがあります。また自転車駐車場については、駅周辺の方々から、公共性に供する利用の仕方というところでお話がありまして、としては、そちらのほうをお借りして自転車駐車場を移す。公有地ですので、保育につきましては、の土地を活用して、事業者等の公募とかそういうことができるということで、上井草の自転車駐車場を駅の近くのところに移すということを計画したものです。 ◆木梨もりよし 委員  そうすると、私が今よく分からなかったのは、じゃ、私の最初の認識でいいのかな。ある土地の所有者が、要するに公共用地として、でぜひ、行政のほうで活用してくださいというお話があったのか。それとも、でどこか情報をつかんで、あなたの言うように、保育需要が逼迫しているから情報を探していたとか、そこであそこを当たったんだとか、その話の持ち上がりの経過をちょっと詳しく説明していただけますか。 ◎土木管理課長 一昨年に、上井草駅については、都市計画の素案の説明会をしてございます。ですので、公共的な用地ということでの活用ということが想定されるというところから、事業者のほうで、の利便性に使えるような土地の活用というふうな話がありました。 ◆木梨もりよし 委員  じゃ、要するに、その土地の事業者、所有者からのほうにそういうお話があったという確認でよろしいですか、活用してほしいという。 ◎区長 細かい、何月何日に誰がどう言ったこう言ったという、そういう部分は、私は今記憶が全然ないので、私が報告を受けている範囲で、私の認識として総論的に答弁させていただきますけれども、先ほど所管から御答弁あったように、上井草は西武新宿線の鉄道立体事業を今進行中でありまして、井荻から東伏見かな、を今やっているわけです。その過程の中で、当然、上井草の立体交差事業、それから駅周辺のまちづくりというのはどうあるべきかということは、地元の皆さんとよく話合いをしながら、としてまちづくりのプランをつくっていく、そういうことが行われてきているわけです。  その中で、当該用地の地主さんは上井草一帯にかなり土地を所有している方で、まちづくりの部分に、そういう意味では非常に関連性が高い土地所有の形態を取っているということです。ですから、そういう話合いは、これまでにいろんな形で頻繁に所管とやり取りがあった。節目節目で私も報告を聞いています。  ただ、そういう中で、当然、地主さんは、自分の持っている所有地を、公共の福祉という公共目的の我々の土地のニーズと、それから実際の所有者のその方とがどういうところで折り合っていくか、どういうところで協力し合って連携していくかというのはまさに、単純な話じゃなくて、非常に悩ましい協議がずっとそこはそこで続いている。  そういう中で、先ほどお話ししたように、従来から、これは鉄道立体とは関係なく、保育の施策として、あの地域には大型のマンション開発が行われるということが分かっていて、恐らく保育需要としては高まってくるだろうということがあり、保育園の増設、新設を計画していた。ですから、当然その土地を、どこで保育園を造るかというのは、所管は所管で保育課もいろいろ考えている。  全庁的なそういう中で、自転車置場が保育用地としては適地だねと。ほかに自転車置場の代替地が確保できれば、そこは保育施設として活用できる。そういうことの中で、地主さんとも恐らく、こちらの行政ニーズというのは、この地域にこういうことがありますよぐらいの話はやり取りしていると思うんですね。だから、どっちがどうとか、こうとかという記録は分かりませんけれども、そういう中で、それだったら、自転車置場として必要なら、私のところなら土地をお貸ししますよと言っていただいたんだろうというふうに思っていて、どっちがどう言った、ああ言ったというのは、そんなにおったまげるような話でもないんじゃないかなと、そういうやり取りの中からまとまった話だというふうに私は理解していて、それで別にいいかなというふうに思っていますけれども。 ○小川宗次郎 会長  質疑の途中でありますが、ここで午後3時25分まで休憩いたします。                           (午後 3時07分 休憩)                           (午後 3時25分 開議) ○小川宗次郎 会長  休憩前に引き続き分科会を開きます。  質疑を続行いたします。 ◆ほらぐちともこ 委員  先ほどに続いて、221号線について伺います。  昨年の12月11日と12月13日の2日間にわたって説明会が開かれたということですが、その説明会の周知は、どの地域にどれだけ行われたんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 先ほど御答弁しましたけれども、沿道の地権者は約50名いらっしゃいます。沿道にそのまま住んでいる方は、直接ポスティングをしました。区域外に住んでいる所有者の方には、郵送でチラシをお配りしています。そのほか、周辺の住民の方に2,400枚チラシを配布しています。高円寺地域の商店会長ですとか自治会長には郵送でお知らせしているほか、地域の掲示板を使ったり、あと、中野駅と高円寺駅のスタンドなどに置いて周知を図っております。そのほか、もちろん、の広報紙などで周知しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  説明会の参加者、2日間で何人か。どのような意見が出たのか。そして議事録は取っていたのか。 ◎都市計画道路担当課長 説明会は2日間行いまして、延べ86名参加がございました。  意見としましては、事業に対しての反対の意見や、中野の再開発に関すること、あとは交通量が増加することへの不安など、様々な御意見をいただきました。  議事録は当然取っております。 ◆ほらぐちともこ 委員  そこで出された反対意見や疑問の声に対して、どのように答えたんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 それこそ様々な御意見が出ておりますので、その御意見、質問ごとに丁寧にお答えをしたというところでございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  この事業について反対の意見に対して、どのような説明を行ったんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 どの説明会でもそうなんですけれども、まず、221号線は、地域で説明会、今回が初めてですので、この事業の趣旨、目的、そういったことを御理解していただけるように説明いたしました。 ◆ほらぐちともこ 委員  その方は納得していた様子でしたか。 ◎都市計画道路担当課長 これも、その場で納得したかどうかという判断はできません。そんな簡単に、反対している方が、はい、分かりましたとなりませんので、今後も進捗に合わせて、説明会やオープンハウスを通じて、我々の事業の説明などを丁寧に行っていきたいというふうに考えてございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  私は、どの説明会に関しても、結論ありきということがすごく問題じゃないかと思っていて、先日の保健福祉分科会で区長も説明会についておっしゃっていましたけれども、説明会が全てではないんだと。説明会というのは大体反対している人も来るんだ、だから、反対意見の人数が問題ではないんだというようなことを他の委員の質問に対して答弁していましたけれども、そういうような、住民主体の政を否定するような発言についてどのようにお考えかということと、221号線の説明会についても同じような見解なのか。別にやりますよと。やって、どのような人たちが来て、何人集まって、どういう意見が出て、反対の人たちがこれだけいるということが、説明会という狭い場所かもしれないけれども、1つの形として示されるということについて、区長と同じような認識で説明会をやっているのか、ちょっと伺いたいんですけれども。 ◎区長 私の言っていることを曲解されて語られても大変迷惑なので、もう1回、ちょっと丁寧に御説明させていただきたいんですが、小川会長のお許しをいただければ。 ○小川宗次郎 会長  丁寧であったらいいですよ。 ◎区長 ありがとうございます。  私が申し上げたのは、説明会はやる必要があるものです。ただ、往々にして、そこの近隣の方とか利害関係者以外に、例えばどこか遠くのほうから、1つ政治的な意図を持っている人とかあるいはグループが人を動員して、反対運動の結集の場みたいな形にするように誘導するという例は、これまで何度も何度もいろんなところで行われてきているわけです。  ですから、私は、どんな場合においても、たった1人であっても、耳を傾けるべき中身のあることであればそうするべきだし、たとえ大勢、形の上でそこにわあっと大勢来たとしても、とても受け入れられない、理の通らない話であれば、きちっとそれはお断りをするという毅然とした、めり張りのある対応が行政というのは必要だろう。そういうことの積み重ねの中で、行政に対する信頼、安定した行政というものが培われていくものだというふうな思いで申し上げたのであって、そこは誤解のないように。あくまでやっぱり個別個別なんです。  例えば、割と最近の例でいえば、保育の緊急事態宣言をやったとき、場所によっては大変な、そこだけ捉えれば、全区民が反対しているかのように見えるような形ですよ。そういうことになると、マスコミなんていうのはそういう絵が欲しいから、テレビなんていうのは、撮りに来て、勝手なことをみんな言う。ところが、全部終わってみたら、今どうですか。やっぱりやってよかった、助かった。それから地域においても、確かに反対の方の──私、全部反対論を否定していません。あのときも私、答弁しましたけれども、久我山だとか下井草だとか、公園がなくなるんだといってお怒りの方については、本当に申し訳ないなという気持ちは今でも持っています。だからこそ、私、約束したことはちゃんとやりますよと言って、やり遂げさせていただきました。  そういう意味で、結果的には、従前より保育園も増える、子供の遊び場、公園も増えるという形になって、たった数年のことですけれども、その瞬間のことだけを捉えて物を判断しちゃいけないんだ。我々は、短期的なことも見なきゃいけないけれども、中長期的にちゃんと物事を見て、そして、ちゃんとそれは対応していくということでなきゃいけないんだ。一番身近な例としては、そういう形で今区民の御理解をいただけたこともあります。そういう意味で申し上げているのであって、そこはしっかり御認識いただきたいと思います。 ◆ほらぐちともこ 委員  いや、区長って、私が認識している場合でも、説明会の場にいらっしゃったことないですよね、住民を対象にした説明会に。それで何か政治の結集の場にしている人たちがいるって、それ、誰から聞いているんですか。だって、その場にいなかった。で、こういう報告を受けた。その場にいなかったのに、そういうふうにレッテル貼りしているのは区長のほうなんじゃないですか。だって、住民説明会で、住民の人たちが駆けつけていますよ。区内外からも来ることだってあるでしょう。それでも私は……(区長「何で来るの」と呼ぶ)いや、あるじゃないですか、それは。(区長「何で来るの」と呼ぶ)何で来るのって…… ○小川宗次郎 会長  質疑を続行してください。 ◆ほらぐちともこ 委員  それは反対の理由があるからですよ。221号線についてだってそうですよね。立ち退きを要求されるかもしれない、自分たちの住んでいたところが壊されるかもしれない、まちが変わっていく、自分たちの生活が大きく変わるかもしれないという重大な問題で、政に声を届けようと、本当に数少ない方法の1つとして、忙しい合間を縫って住民説明会に参加しても、そういうふうに、反対意見が全てじゃないからとか、そもそも住民説明会に対してそういう偏見を区長自身が持っていること自身が、私は問題だというふうに思いますよ。 ○小川宗次郎 会長  質問ですか、今のは。 ◆ほらぐちともこ 委員  質問です。 ○小川宗次郎 会長  違いますよね。質疑をしてもらっていいですか。 ◆ほらぐちともこ 委員  質問する前にもう手を挙げられたんですよ。 ○小川宗次郎 会長  いや、私が指名するので。質問なのか、意見なのか、要望なのか。
    ◆ほらぐちともこ 委員  私は、住民説明会に対して区長がそういう姿勢であるということは大変重大な問題だと思いますけれども、どうですか。 ◎区長 むしろ偏見を持って受け止めているのはほらぐち委員のほうじゃないかと思うんですね。私は、必ず住民説明会が全部駄目だとか、全部バツだマルだなんていうふうな決めつけ方はしていません。往々にしてそういう、行政の計画を進めようとするときに反対の方々が結集する場になりがちだと。こういう傾向は、これはもう周知の事実でしょう。それを否定する人はいないと思いますよ。  我々は、道路だけじゃない、例えば障害者施設を造るということになれば、障害者施設を造るということで反対する人たちは、やっぱり結集の場になるんですよ。過去そういうことは杉並政でも起こったことがある。ほらぐち委員の立場でいえば、そういう説明会のときに、そういう施設を造るなという人たちが多数だったら、そういう施設を造るなというふうに方向転換しなきゃおかしいじゃないかと、そういう理屈になるわけ。  だから、私は、そこにおいての声の大きいとか小さいじゃなくて、言っている中身に対して理があるかないかということできちっと判断するべきなんでしょうというのが私の考えだと。私の考えを組織としてちゃんと共有しろと。その場での声の大きい小さいで、言ってきたことがワイパーのように右に行ったり左に行ったりしていれば、それは逆に信頼をなくすことになるし、自分たちの言っていることの筋が通らなくなるよと、そういう意味で言っているんですよ。       〔傍聴席にて発言する者あり〕 ○小川宗次郎 会長  傍聴人の方は静粛にお願いいたします。  ほらぐち委員、都市環境分科会の分担事項の範囲で、議題に沿って質問をお願いいたします。 ◆ほらぐちともこ 委員  221号線の説明会で出されたいろんな意見があるわけじゃないですか。その意見について区長がどういうふうに受け止めるのかといったときに──まだ言ってないです。まだ質問してないです。  そういうときに、実際にその地域に住んでいらっしゃる方たちが参加しているわけですよね。その中で、初めて聞いただとか、こういうことにいつかなるんじゃないかというふうに思っていたけれども、本当に突然のことだとかという話を私も聞きましたけれども、そういう意見についてどう受け止めるのかという問題であって、説明会に反対の人たちが押し寄せて何が問題なんですかという話なんですよ。だって、そういうことだってあるでしょう。それは、区長がそういう反対の理由に対して、これだけ反対の声があったんだ、こういう説明会の内容に対してこれだけの反発があるんだという1つの事実として私は言っているし、他の委員だって、それは報告して質問するわけですから、この件についていえば、221号線の説明会について、ちゃんと参加して発言した人たちの意見を聞き入れてほしい。1つの反対意見だというので片づけるんじゃなくて、ちゃんと受け止めてほしいと思いますが、どうですか。 ◎区長 お一人お一人の区民の皆様の御意見、声にはきちっと真摯に向き合いたいというふうに思っています。特に、道路が拡幅することになって、そこの各住まいなりお店なりの一部または全部、そういうところが重なり合ってしまって、どこかに移転していただかなきゃならないというようなこととか、あるいは金銭的な対価をきちっとお支払いして、が所有できるように協力をしていただくとか、そういう具体的なことが当然話合いの中で起こってくるわけですから、そういうときにはやっぱり一つ一つ、区民の皆さんの生活状況、実態、それから、どういうふうに対応してあげたほうが当人の方たちにとって一番ストレスのない形なのか、いい形になるのかというのは、真摯に所管のほうでちゃんと対応していくべきものだというふうに私は思っています。  ただ、事業そのものに絶対反対だということで、その絶対反対だということを受け入れてくれということは、これはどうしてもできないという場合があるので、それはできませんよと。ただ、そういういろんなこちらの事業に対して、渋々であっても御協力をいただけるという大前提の中で、個々のいろんな課題、抱えていらっしゃる問題についてこちらでどういうサポートができるかということ、そういう協議であれば、それは真剣に、真摯に私はサポートするべきだというふうに思っています。  だから、声といってもいろんな声があると思うので、どうしても我々もそれはのめませんよというところを、リップサービスで、さも何か、絶対駄目よというのも可能性があるかのような返し方をするというのは、私はかえって誠実じゃないと思っているので。ですから、例えばこの道路とかそういうことについて、私は常々、就任以来言ってきたのは、ここからこっちは絶対として譲れないんだ、それは将来のまちのことを考える、地域のことを考えればそうなんだという部分についてははっきり申し上げた上で、何とかここは御協力をいただいて、その御協力をいただく前提として、ができること、あるいは国や都に働きかけていくことがあれば、そこは最大限頑張ってやらせていただくということで私は一貫して対応してきている。今後もそれは変わりません。 ◆ほらぐちともこ 委員  この221号線の件に関していえば、絶対反対派と区長はおっしゃいましたけれども、今の家のままで住み続けたい、暮らし続けたい、今のお店を維持したい、これからも続けたいという人たちの思いがあるわけで、そういう人たちの声を、何か最初から事業を進めますという結論ありきで説明会自身もやっているとか、そういうことは絶対あってはならないというふうに思います。 ○小川宗次郎 会長  それでは、2巡が終わりましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。──3巡目は答弁を含めておおむね10分程度で、御協力のほどお願いいたします。 ◆野垣あきこ 委員  阿佐ヶ谷駅北東地区ですけれども、この計画の主なプランを描いたのは計画工房ではないのでしょうか。考える会のコンサルですとか、現在進めているまちづくりの取組手法等検討支援業務、いわゆる官民連携まちづくり事業も同社に委託です。地権者の意向を酌んだ事業者として深くこの事業に関わってきたということであり、これは注目せざるを得ません。  それから、先ほど、財価審の話ですけれども、財価審にかけるか否かを東京都のほうに相談したという話がありますが、どこの部署にいつ確認したのか。それから、都からのアドバイス内容、判断について説明してください。 ◎拠点整備担当課長 今まで委託をして行っていることは、が決めることに対しての支援事業ですので、特に委託会社が決めるということはございません。 ◎事業調整担当課長(安藤) 財価審のお話で、都の相談の件でございますけれども、東京都の都市整備局市街地整備部の区画整理課のほうに問い合わせておりまして、事業調整のほうで確認しております。東京都でも、土地の売買ではなく、処分ではないという意味でも、都のほうも財価審にかけないということで、のほうでも同様に、交換、そういったものではございませんので、財価審にかける必要はないというふうに判断しております。 ◆野垣あきこ 委員  いつか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 平成30年7月というふうに記録で残ってございます。 ◆野垣あきこ 委員  東京都の区画整理事業の場合は財価審にかけないとか、処分、交換ではなく、所有者の名前を変える行政処分なのでとか、売買ではないとか、そういう旨の答弁だと思うんですけれども、換地は土地の入替えであって、交換そのものだと思うんですね。区画整理事業が土地の交換ではないとか、売買ではない、処分ではないという意味がちょっと分からないんですけれども、再度説明してください。 ◎事業調整担当課長(安藤) 先ほど申し上げたとおりでございます。 ◆野垣あきこ 委員  分からないから説明していただきたいんですが、例えば公有財産管理規則第2条には、処分というのは、「財産を交換し、売り払い、及び譲与すること」とあります。処分というのは、本来広い意味があって、売ることだけではなく、手放すこととか、その形態を変えること、交換することが含まれると思います。  それから、過去に財務省との財産交換が行われたあんさんぶる荻窪の場合ですが、この場合、財価審にはかけられて、形式上は議会の議決にもかけられています。この財産交換は、所有者の名前を変える行政処分ではないのでしょうか。これが交換、売買であって、今回の換地が交換、売買ではないという理由がどうして成り立つのでしょうか。 ◎経理課長 今御指摘のありました財産の交換、これは荻窪5丁目と天沼3丁目のことをおっしゃっていると思うんですけれども、公有財産の使用目的を基に、それぞれが土地等々を交換するようなことを行ったものでございまして、先ほどもちょっと御答弁しましたけれども、公有財産管理規則の規定の範囲外で、土地区画整理事業、こちらのほうは事業として換地をしているということですので、そもそも性質の異なるものというふうに理解してございます。 ◆野垣あきこ 委員  あんさんぶるは交換、売買という言い分が、それぞれ財産鑑定をしたり、交換の先を求めたりということだと思うんですけれども、今回の区画整理事業でも、従前、従後でそれぞれ計算をして比較しているのですから、やり方は同じだと思います。  また、あんさんぶるは、玉突きの交換ではなくて2か所の交換なので、最後はお金で清算することもあろうと思いますけれども、今回は、その差金に当たる部分を、従後の杉一小跡地の権利として清算することになります。  の言う売買と交換の違いがさっぱり分かりません。区画整理事業であっても、有地の処分であることには変わりなく、には、財価審にかけるか否かを判断する際の基準となる明確な規則、文書は存在しないのか。内規のようなものも頂きましたけれども、これは今回の判断とは関係ないものと聞いています。なので、財価審にかけた案件とそうでない案件の違いを明確に説明できないのではないか。この計画にが関与し、玉突きの換地とならなければ、杉一小と病院跡地の不公平な換地とはならなかったわけです。  計画により有財産が適正に管理されていないことについて、区民からも怒りや疑問が沸き起こっている状況ですが、の認識を伺います。 ◎事業調整担当部長 先ほど担当課長が答弁したことと同じなんですが、ちょっと補強といいますか補足させていただきますと、委員も仮換地をどうやってやってきたかというのは御存じだと思うんですけれども、従前の宅地について、権限に基づいて使用収益ができる。そして、換地処分の告示の日までは、仮換地について、従前の宅地のその権利と、それから同一の内容の使用収益権を取得する。代わりに、従前の宅地に対する使用収益権は停止されるという、そこだけですから、所有権が移転するものではないんですね。  別の見方をしますと、自治法の96条1項6号に財産の交換というのがあって、これは当事者が互いに金銭以外の財産を移転することと民法からも解されるんですけれども、ということがあって、仮換地は財産の交換に該当せず、議決事案ではない。これは実は、昭和40年になりますけれども、行政実例にもございます。  もう一度繰り返しますが、一般的に財産交換となる場合には、私法関係により財産を交換、処分する場合でありますので、行政処分の結果として地方公共団体が保有する財産の所有関係が変更される場合は、議決は要しない、つまり財産の交換である処分には当たらないというふうに解されております。つまり個人共同施行であるこの換地についても、土地区画整理法に基づく一連の手続の中で行政処分として行われるものと全く同じですので、議会の議決は不要である。これは先ほど担当課長も、東京都に確認をしたということでございます。 ◆野垣あきこ 委員  今回の阿佐ヶ谷のような換地の処分なんかは、結局、としては初めての事例であったから、東京都にいろいろ聞いたりとかしている。それで適正に管理、手続も、今部長の答弁は手続を踏んでいるというふうに言いたいんだと思うんですが、等価交換ではないということもきちんと示されていない、全く内容の伴わない言葉だと思うんですね。透明性を確保するためにも、財価審にかけるべき案件だったということです。  杉一小の移転が本当に環境の整備や改善になるのかということについて、地域や子供たちの将来に関わることであり、議会はそれを審査する責任があります。本来なら議会にも議案としてかけるべきと考えますが、認識を伺います。 ◎区長 今の日本の地方自治制度の下でいえば、二元代表制ということになって、私も住民の皆さんから直接選挙で選ばれて、そして4年間という任期の間に、の予算編成権、そして人事権をお預かりして、政発展のために尽くせと、こうなっている。議会も直接住民の方から選ばれて、執行機関である我々の行政運営のチェックと、それから政策提案、様々な区民の声を吸い上げて政に反映させる役割を担っている。こういう二元代表制の制度の下で、我々は自治体の運営に関わってきているわけです。  今、議会がこれでいいのかというお話がありましたが、議会がこれでいいのかどうなのかと我々に聞かれても、それは議会自身が自ら答えを出していくべきことです。 ◆野垣あきこ 委員  議案にかけるべきだと言ったんです。 ◎区長 ですから、議案にかけるべきだというふうにおっしゃるが、今所管の説明したとおり、法令的にのっとった形で我々は今進めている。  ところが、今後、関連議案は幾つも幾つも議会にかかることになります。例えば学校を移転するときには、もちろん設計とか予算、それから実際には契約、こういったことを議会に諮って、議会の御議決をいただいて初めて執行していくということになりますから、このまちづくりを進めていく上で議会のフィルターが何度も何度もかけられる、それに対して我々は真面目にきちっと対応していく、こういう仕組みはちゃんと今でも整っているわけです。これじゃ駄目なんですか。 ◆野垣あきこ 委員  選挙で直接選ばれても、例えば選挙で争点は阿佐ヶ谷の問題だけとは限らないんですよね。一つ一つ改めてやっぱり議論して、議決が必要になるものがあると思うんです。不透明な形で計画を進めて樹木を伐採することは、私は許せません。は、今回の区画整理事業を法令上は財価審にかけなくてよいという答弁を続けてきましたが、その詳細は不明なまま。正当性が担保されていないことが明らかです。説明会も行わず、緊急事態宣言が延長されるこのコロナ禍でも、の財政状況、住民意見を無視して大量の樹木の伐採が進められることに対して、私は絶対に容認できないと指摘して、次のテーマに移ります。  次は地球温暖化対策についてです。  地球温暖化問題は、その影響や深刻さからも最も重要な環境問題です。私たち人類の生存に直結する問題とも言えます。今、地球温暖化対策を抜本的に強化する取組が国際的に広がっています。杉並としても、2050年カーボンゼロ、温室効果ガスの排出量を減らし、森林などによる吸収量を差し引いて実質ゼロにする、この実現に向けて、どう目標を設け、どのような対策、取組を行っていくかが問われています。  我が党議団は、一昨年12月、に対し、地球温暖化対策の抜本的強化を求める提言を提出しました。そして昨年の第1回定例会では、くすやま議員が気候変動への対応について一般質問して、その中で第1に強調したことが、計画の策定と目標設定でした。  まず、計画について確認いたします。  区長は予算編成方針の中で、新たな環境基本計画の策定に合わせて、令和4年度に地球温暖化対策実行計画を策定すると述べています。実行計画とは、具体的にどういった制度、位置づけによるものなのか伺います。 ◎環境課長 地球温暖化対策実行計画につきましては、法に基づいて、温室効果ガス削減についての措置などを盛り込んでいく計画になってございます。 ◆野垣あきこ 委員  実行計画は、事務事業編と区域施策編の2つの柱で立てられるものですが、それぞれの役割を説明してください。 ◎環境課長 地球温暖化対策実行計画(事務事業編)のほうに関しましては、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づきまして、地球温暖化対策計画に即して、の事務及び事業に関して、温室効果ガスの排出の量の削減並びに吸収作用の保全及び強化のための措置に関する計画のことでして、計画期間と目標及び目標を達成する措置の内容を定めるものとしてございます。  区域施策編に関しましては、同じく法にのっとりまして、地球温暖化対策計画に即しまして、温室効果ガス排出抑制などを推進するための総合的な計画として、目標及び目標を達成するために実施する措置の内容を定めるとともに、様々な再生可能エネルギーの導入の促進、また廃棄物の発生抑制など、循環型社会の形成などについて定めていくものでございます。 ◆木梨もりよし 委員  どこまで行ったか、ちょっと間が空いたものであれですけれども、上井草北自転車駐車場。  区長からもこの土地を借りるのに答弁がありましたけれども、区長の答弁を聞いていて私はなお分からなくなってきたんですね。これはが借りたいのか、向こうからの申出があったのかということは大事な違いで、どうでもいいことじゃなくて、その辺のところの正確性をやっぱり期すべきじゃないかなと思います。  それで、令和2年11月25日の都市環境委員会の資料があるんですが、「上井草北自転車駐車場の移転について」ということで、これは事務方が用意した報告事項の中にあった資料ですから、私は正確じゃないかなと思うんですよね。ここにあるのは、「今般、上井草駅北側に近接する私有地の地権者から、地域住民等の利便性向上に資する事業への当該用地の貸付申し出を受けた。」というのが私の認識、当初の認識で正しかったなというふうに私は思っているんですね。この文章を見て私はそういう認識を持ったんだから。こういう文書が出されているんですが、この辺の文章、この正確性、大丈夫ですか、間違いないですか。 ◎土木担当部長 さきの都市環境委員会でも私のほうから御説明したとおり、ちょっとこの文章が、誤解を受けるような部分があったのかもしれません。  地権者につきましては、何も公共用地にぜひ借りてくださいということではなくて、この間、駅近辺に広大な土地をお持ちで、自分の用地をどのように有効活用していこうか検討していました。そんな中で、都市整備部のほうでは、鉄道連続立体であるとかまちづくりで地権者と接触する機会がございました。そんな中で、活用については、条件が合えば、公共の用に供するというような使い方ができるのであれば貸してもいいですよという中で検討を進めてまいりました。  さきの委員会でもお話ししましたように、保育需要の関係でこの地域にはぜひ保育施設が必要だということで、当然、いきなりここが駐輪場としてどうかという以前に、保育施設もそこで検討したんですが、10年、20年先を見据えたときに、駅前の一等地で、なおかつ道路拡幅だとか駅前整備も視野に入ってきますので、保育施設については、有地で安定的に事業を運営していただきたいということで、有地で運営するのが適切じゃないか。そこの自転車駐輪場を駅前に移転することによって、この地域のまちづくりにも貢献できる。自転車駐車場事業についても、現況よりも駅にさらに近くなって、それから、使用台数的には大体賄っていたんですけれども、今、自転車駐輪場の課題としては、大型自転車対策と買物客の放置対策ということが課題ですので、それも一気に解決できるんじゃないだろうかということで、ここで自転車駐輪場を貸していただけないだろうかということで協議を進めてきた結果でございます。 ◆木梨もりよし 委員  今の部長の答弁で、経過は私も理解をいたしました。  それで、地代の問題ですけれども、これは990平米で月200万円余、205万といったかな、年間にすると2,400万余になるわけですね。そうすると、以前何かのときに指摘したように、その近くの下井草のほうの公園用地をお借りしているのに、この前、都市整備部長からもるる説明をいただいたんですが、その用地は、要するに、600平米ぐらいかな、約200坪で月30万。こちらのほうは300坪で200万。私は、30万のほうがよっぽど安いのかなとそのときは申し上げたんですが、良心的な地主さんだなと思ったけど、よくよく考えれば、200坪が月30万というのは大体、いろんな、私も土地を借りている人のあれもちょっと聞いてみたりしたんですが、妥当性があるのかなと。  要するに、いろいろ査定の仕方があると思いますけれども、それが普通であって、それで、都市整備部長のお話でも、昔借りたけど、その時々で、やっぱり地価が上がったりしたときに地代は変えてきたというようなお話がありましたので、そのことを思い出しながら、そちらのほうが妥当性があるのかなと。200坪で月30万、こちらは300坪で200万、この地代の違いは高過ぎるのかなと。  それで、土地を考えるために、固定資産税を考えたときに、私の住んでいるところは固定資産税が大体年間で約10万円なんですね、月じゃなくて。月大体1万円なんですよ。それから換算すると、地主さんだって損して貸すわけにいきませんので、利益を乗せて、やっぱりある程度収入がありながら土地を貸さなきゃいけませんので、その辺の額が非常に公共用地としてあれするには妥当性のある金額かなと。200坪30万、片方は300坪200万、これは何かあまりにも高過ぎるんじゃないかなとずうっと私も考えてきたんですよ。  その辺の地代の算定、お借りするに当たっての算定の根拠をちょっと勉強させていただければと思いますので、よろしくお願いします。 ◎土木管理課長 今回の算出に当たっては、確かに委員のおっしゃるとおり、土地にかかる税等の考慮をしてございます。算出方法につきましては、土地評価に関わる運用益、そして土地にかかる税を考慮して算出してございます。今まで自転車駐輪場を借りる中では、1つのそういうやり方をして算出してきているというところが実情でございます。 ◆木梨もりよし 委員  じゃ、その算定をして普通だというのは、その金額は一体全体誰が決めたんですか。 ◎土木管理課長 誰が決めたというよりかは、これまでの中での算出方法ということを継承しているというところが1つあります。  算出方法につきましては、土地の評価額に対する運用益として3%、そして土地にかかる税として、土地の評価額の標準ということで、65%に固定資産税だったりとか都市計画税をかけているというものでございます。それの運用益、そして土地にかかる税分の合算で算出しているものでございます。 ◆木梨もりよし 委員  この前、杉並で200坪の公園を借りましたよね。その地代が、御説明によりますと200坪で30万だと。これは妥当性があるかなと。普通の土地を借りるお値段がその程度かなというふうにも思うんですが、そうすると、今の土地の運用益だとか、それは当然、いろんな土地を借りる場合、どこの土地でもそれはあると思うんですよね。ですが、あまりにもかけ離れ、それこそ、都市整備部長の言葉で言えば、荒唐無稽な地代じゃないかなというふうなことも言えるのかなと思うんですが、ほかでもこんなに払っているんですか。 ◎土木管理課長 同様な金額レベルのものはあります。ただ、公園につきましては、昭和二十何年というところでの契約だったと思いますけれども、そのときの所有者の考え方だったりとかというところが出発点にあるのかなと思ってございますので、場所だったりとかあるいは道路づけだったりとか、そういう用途の関係もありますので、一概に比較はできないものじゃないかというふうに考えてございます。 ◆木梨もりよし 委員  私も専門家ではありませんので、その算定の基準がどうかと。ほかと比較して、その比較する材料も私は持っていませんので、ほかの自転車置場で、何平米で幾ら払っているとか、一遍まとめて、土地を借りているところの資料が分かれば、本当は資料請求すればよかったけど、この問題を私も取り上げましたので、参考までに、もし資料として出せれば、その辺の、例えば自転車置場であれば自転車置場のあれとか、出してもらえればありがたいなと。 ◎区長 それぞれ議会議員の皆さんも、それこそ、政務活動費を支給されながら調査活動を行っているわけです。例えば200坪だったら、今木梨委員が何でもかんでもこっちで用意しろと言うけど、じゃ、200坪で、あそこ、どこだったっけ、下井草だったっけ、公園は。そこで駐車場を経営したとしたら、何十台そこに駐車スペースが確保できるか、考えてみればいいんじゃないですか。何十台確保できるんですかね。それは、だから、自分で行って測ってみれば分かるじゃないですか。じゃ、アパート経営したら、月にどれだけの家賃がそこで得られるのか。  そうやってやれば、さっき木梨委員がおっしゃった200坪で30万が妥当だと、どこでそういう数字が出てくるのか、私は不思議でしようがない。200坪で30万で貸していただいていたというのは、過去のそのときの経過を私は知りませんよ。だけど、少なくても何らかの、過去の特別な地主さんの配慮なりその時代状況というのがあって、何度か改定されたとはいえ、私は、それが妥当だというよりも、物すごくリーズナブルに政に対して御協力をいただいている値段だというふうに思いますよ。  私も下井草という地域に住んでいますから、例えば1台そこで駐車場を借りれば、かつては荻窪とかいろんなところで私は駐車場を借りていたことがありますけれども、大体、最低でも1台2万前後ですよ、住宅街で。駅近くになれば3万円とか4万円とかなりますよね。今はコインパーキングみたいなものもありますけれども、普通に考えて、200坪30万というのが妥当ですという発想はどこから出てくるんですかね。私はそれをむしろ教えていただきたい。何でもかんでも無責任にこっちに調べろ調べろと言うのはやめてください。そういうことを言われて、一方で、税金の無駄遣いをするな、行政改革しろとか、そんなことを言われたって困るので。議会は議会できちっと、議員は議員で言葉の責任をちゃんと取ってほしい。 ◆木梨もりよし 委員  区長ね、私は専門家ではありませんので、杉並役所がお借りしている自転車置場とかそういう地代の比較をしたいと思いますので、そういう資料を出してほしいというお願いをしているわけで、あなたが答える筋じゃないんですよ、大体。あなた、何でそんなことを言っているんですか。私は…… ○小川宗次郎 会長  ちょっと待ってください。木梨委員、もう1回、最後、質問だけ。 ◆木梨もりよし 委員  すみません。だから、会長にもお願いしたいと思いますが、私は、そういう資料があれば出していただけますかというお願いをしているわけですので、よろしく、会長。 ◎土木担当部長 駐輪場のデータにつきましては、後ほど提供させていただきます。ただ、区長が先ほど申し上げましたとおり、下井草の公園の賃料につきましては、これは極めてレアなケースでして、公園を個人から借りているというところはここ1か所だけです。かなり昔の地主さんの厚意の下に借りていたという経緯がございます。ですから、そこと比較して高いとか安いとかというようなことではないと思います。  もっと申し上げますと、市民緑地等は無償で借りているところもございます。これは税の控除があるんですけれども、そうやって賃料を頂かないで借りているところもあるので、それぞれの事情で違うので、金額を比較するというのは適切じゃないというふうに思います。 ◆木梨もりよし 委員  じゃ、資料を出してくださるということですから、よろしくお願いします。 ◆ほらぐちともこ 委員  ごみ対策と清掃職員のコロナ対策について伺います。  ごみの量は、令和元年度に比して2年度ではどれだけ増えているか。 ◎杉並清掃事務所長 2年度のごみ量ですけれども、年度当初の4月から6月は増えてございます。前年に比べて10%程度増えているというところです。その後はほぼ前年並みとなっております。 ◆ほらぐちともこ 委員  家庭ごみと、あと商店のごみというんですかね、お店で出たごみとかの違いはあるんでしょうか。 ◎杉並清掃事務所長 家庭ごみはやはり増えておりますが、逆に、事業で出たごみというのは減っているというのが23全体の数値で出ております。 ◆ほらぐちともこ 委員  清掃職員のコロナ感染対策はこれまでどうなってきたのか。今後の方針についても、あればお示しください。 ◎杉並清掃事務所長 これまでも安全対策として、手袋の着用は徹底しているところです。そのほか、職員同士の感染対策ということで、マスク着用、手洗い、消毒、これはもちろんなんですが、収集車及び事務所の換気に特に注意をしているところです。  今後につきましては、引き続きこれらのことを徹底してまいりたいと考えております。 ◆ほらぐちともこ 委員  東京清掃労組の発行しているニュース、昨年11月17日付のニュースを見たんですけれども、そこで書かれていることをちょっと読みます。「コロナ禍において、ごみ量の増大や在宅療養者の排出しているごみを献身的に収集するなど、政の第一線で区民の安全で安心した住環境を守るため日夜奮闘している職員のために、特殊勤務手当の特別措置による増額を検討することを要請してきました。区長会会長からは、具体的な回答は何一つ示されませんでした。」とありました。  コロナ禍で、ごみの量は当然家庭ごみが特に増えていると思いますが、それに伴う職員の労働強化、あるいは残業などの状況をどのようには把握しているでしょうか。 ◎杉並清掃事務所長 ごみ量が増えた年度の当初は、臨時に車を手配いたしまして収集に当たったというところですので、その際は、日頃排出指導を担当している職員を収集業務に従事させるということで対応しております。  残業についてなんですけれども、収集時間が延びて超過勤務になってしまった、そういう事例はございません。 ◆ほらぐちともこ 委員  ごみの量は、来年度どのように見込んでいるのでしょうか。 ◎ごみ減量対策課長 令和3年度の可燃ごみの量なんですが、4月、5月は非常に多かったんですけれども、7月から9月の平均したところ、前年度ベースで比較した平均と、テレワーク等の家庭系ごみの増加を加味しまして、令和2年度の可燃ごみ推計量に対しまして約2.5%増加すると予想してございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  それに伴う職員の増員など、どのように考えていらっしゃいますか。 ◎杉並清掃事務所長 現行の職員数で対応できるというふうに考えております。 ◆ほらぐちともこ 委員  先ほども言いましたけれども、清掃職員のコロナ感染対策、実際に自宅療養をしている方もたくさんいらっしゃると思いますので、このごみが感染廃棄物ではないというのは、ごみ清掃の職員の人たちも分からないわけですよね。そういう感染リスクとある意味隣り合わせで労働されている人たちの声を本当に聞いてほしいと思いますし、職員の増員を要望しておきます。  最後に、放射能線量調査について1点だけ伺います。  2011年の3・11から間もなく10年を迎えますけれども、現在もホットスポットなど、関東圏にも残っていると思います。ここは高そうだとか、ここは調査すべきではないかということをが意識して調査すべきではないかと思いますが、見解を伺って、終わります。 ◎環境課長 ホットスポットがあるかどうかということはでは分かるものではございませんけれども、平成23年当時、区内の小中学校、保育園、児童館、公園、幼稚園などにおいて空間放射線量率の測定を行いましたが、その際、特段数値の高いところはございませんでして、その後も平成29年度まで実施していた区内の8か所、また現在も実施しています区役所等の区内3か所の測定におきましても、空間放射線量率の数値は安定してございますので、といたしまして、現状において特段高い場所が存在するなどの認識はないところでございます。 ○小川宗次郎 会長  それでは、三巡しましたので、再度質疑のある方は挙手をお願いいたします。──それでは、先ほどと同じように往復10分程度で、御協力をお願いいたします。 ◆野垣あきこ 委員  地球温暖化対策についてです。  杉並の環境基本計画を見ると、CO2削減の計画はありますが、目標が分野や部門別に定められているわけではありません。目標について、計画の改定に当たっては、今の危機的状況を踏まえて、が温室効果ガス削減で責任を果たすため、積極的な目標を持ち、それを裏づける部門別の具体的な目標と計画を掲げることが必要です。  23中12で部門別の目標を設定していることを考えると、いわゆる住宅街の多い杉並であっても、部門別の目標の設定を検討する必要があると考えます。部門別の現状分析と目標設定がセットで区民や事業者に周知されることによって対策をさらに進める、これはの責任が問われる問題です。
     現在のの実行計画の事務事業編では示されていない分野、課題別のCO2削減目標、再生可能エネルギー、創エネルギー目標を明確にすべきと考えますが、いかがですか。 ◎環境課長 新たな環境基本計画、地球温暖化対策実行計画などを今後策定していく予定としてございますが、その策定に当たりましては、目標ですとか取組ですとか、そういったものも新たに設定していく必要があると考えてございますので、その中で様々検討してまいりたいと考えております。 ◆野垣あきこ 委員  昨年1定の質問では、部門別の目標設定については、技術の進捗に伴う要請事項の内容などを検討し、環境清掃審議会などの意見も踏まえてという答弁でしたが、この間、環境清掃審議会では、関連した意見や議論があったのでしょうか。 ◎環境課長 環境清掃審議会におきましては、計画策定ということで、来年度、御意見をいただく予定としてございます。 ◆野垣あきこ 委員  この間はなかったと。来年度ということですね。  また、としては、職員の意識改革等、努力偏重ではなくて、区立施設での省エネ機能の向上、太陽光発電機器の整備を計画的に進めることを求めますが、いかがですか。 ◎環境課長 現在も省エネ実施プランなどを用いまして、様々、区立施設の中で省エネを進めているところでございます。今後もそういった観点は重要なことと考えてございますので、新しい計画などの検討の際には、その辺りもしっかり考えていきたいと思ってございます。 ◆野垣あきこ 委員  分野、課題別の目標や計画を設定するに当たっては、環境以外の部署とも連携が求められます。特にCO2削減において大切な役割を果たす樹木や緑地を保全する方針と目標については、緑所管とともに確実に整備を行い、樹木のCO2の固定量を示すなど、理念だけではなく実効性を担保すべきと考えますが、みどり施策課はいかがですか。 ◎みどり施策担当課長 これまででは、みどりの基本計画に基づきまして、緑の保全、創出につながる施策を行ってきたというところがございます。今後の方針としましては、計画の改定等、現時点では具体化していないんですが、これから現況の事業の効果であるとかをしっかりと検証しつつ、環境分野を取り巻く動向も大切な視点であるということもありますので、そのような点も踏まえまして、今後総合的に判断していければいいのかなというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  実効性を担保していただくようお願いします。  計画を策定して実践していく上では、区民、事業者と一体となった努力が不可欠です。計画を充実させるためには、策定段階から区民や事業者の参加を求め、意見聴取、意思決定の場にも加わってもらうことで理解や周知が進むものと考えますが、認識を伺います。 ◎環境課長 区民の要望等は、様々な場面で情報など収集しているところでございます。環境清掃審議会などにも、当然、区民の方々に入っていただいております。そういったところからも御意見をいただくなど、また、案を作成した後には、パブコメなどでももちろん意見をいただくなどしてございますので、極力そういった御意見を反映させていけるように努めてまいりたいと思います。 ◆野垣あきこ 委員  それから、進行状況を透明化すること、PDCAサイクルにより進捗管理を行うことも重要です。現状、事務事業編と区域施策編において、具体的には、年間を通した研修だとか、また全部局と連携して対策を進めること、その結果、CO2の排出量の削減につながっているのかどうかをチェックするなど、PDCAサイクルがそれぞれどう実行されているのか、説明してください。 ◎環境課長 結果などにつきましては、環境白書などで公表しつつ、環境清掃審議会の方々からのチェックなども受けているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  それがPDCAサイクルと呼べるのかどうかが私はちょっと疑問なんですけれども、次に行きます。  総合的な取組が求められている中で、昨年1定のくすやま議の質問の答弁で、国全体の二酸化炭素排出削減の大部分は産業部門と運輸部門によるものとし、の排出量の大部分は家庭などの民生部門。家庭部門の排出量削減に向けた取組を行うことで、全体の排出量の削減につながるということを強調しました。  昨年のくすやま議の提案についてどう取り組んでいくのか、確認していきます。  家庭部門での温室効果ガス削減はどう進めるのか。具体的には、低炭素化推進機器助成の普及促進として、雨水タンク設置助成が今年度から始まったことは評価するものですが、現状での申請、給付の状況はいかがか。また、来年度予算の見込みを伺います。 ◎環境課長 2年度の現時点での助成の関係でございますが、今現在、15件の助成、事務処理を進めているところでございます。  来年度につきましても、20件程度を目安に、低炭素化推進機器等導入助成の中で実施していく予定としてございます。 ◆野垣あきこ 委員  思っていたより少ないなという印象なんですが。  運輸部門、トラック、バス、タクシーなどの事業者に対して、低公害車への切替えやエコドライブ、運転の改善を求めることも提案しました。は、機会を捉えて業界団体への要請を行うと答弁しましたが、具体的に要請はされたのか、どのような形でされたのか。その際、業界団体からの受け止めや意見などを伺います。 ◎環境課長 業界団体というほどではないんですが、電気自動車用充電設備助成などをディーラーの方々とかに紹介する中で、そういったお話はさせていただいたところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  意見、受け止めがありましたら。 ◎環境課長 特段相手からの御意見はございません。CO2削減というのは大事だというところは理解いただいたと考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  電気自動車普及のための条件整備や充電設備の拡充について、積極的に取り組むことも提案してきました。今回、政経営計画書にも示されていますが、どのように推進されているのか伺います。 ◎環境課長 広報、ホームページ、チラシなど使いまして周知に努め、実施してございます。 ◆野垣あきこ 委員  積極的に取り組むのが周知、まあ周知も大事なんですけれども、条件整備を検討していただきたいと思います。  それから、他で取り組まれているカーボンオフセット、区民林とか有林を確保して自然体験などの事業を展開する、その森林で吸収するCO2とオフセットする取組を杉並でも参考にという質問に、は、CO2削減の有効策の1つであり、研究していくと答弁していますが、進捗を伺います。 ◎環境課長 そちらにつきましては、相手自治体もございますので、慎重に検討しているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  住宅用の助成なんですけれども、ホーム・エネルギー・マネジメント・システムですとか、ゼロ・エネルギー住宅への助成制度の検討、マンションの共用部分のLED化の助成、マンション管理組合への省エネコンサルタントの派遣について、意見聴取やニーズ調査はされているのか伺います。 ◎環境課長 それに特化しての意見聴取等はしてございませんが、日頃助成など行う中で、区民の方々と相談、また省エネ相談なども実施してございます。そういったところで意見を把握するように努めているところでございます。 ◆木梨もりよし 委員  上井草北自転車駐車場の移転先、移転するわけですね。その費用は大体どのくらいかかるのか。そして、従来あったのを恐らく取り壊さなきゃいけない。その費用もどの程度見込まれているのか。つかみで結構ですので、お聞かせいただければと思います。 ◎土木管理課長 整備費関連でいいますと約7,100万円ぐらいです。現在あるところの解体は約350万円を見込んでおります。 ◆木梨もりよし 委員  相当、7,100万円ということで、従来、自転車置場があれば、まあ、いろんな保育需要等があってこういうことになったんでしょうけれども、そこで、会長、恐縮ですが、この問題は、保育園の需要の関係で自転車置場を移すということですので、保育需要のこの辺の状況を少し勉強させていただければありがたいと思います。 ○小川宗次郎 会長  関連ということですね。 ◆木梨もりよし 委員  ええ、関連ということで。 ◎保育施設担当課長 こちらの地域、上井草駅の北側辺りについては、1歳と2歳を中心に保育の需要が非常に足りないというところでございます。現在住んでいる方、もしくは、で人口推計等をつくっておりますが、それを基にして計算したもので、令和3年4月の段階では、1歳がマイナス11、2歳がマイナス7というような感じになってございます。  さらに、以前区長からも御答弁させていただいているかと思いますけれども、こちらの地域には新しくマンションができる予定もございます。さらに、生産緑地等も多い地域であるというところからは、今後保育の需要が非常に伸びるものというふうに考えているところでございます。 ◆木梨もりよし 委員  今、保育需要の、どのぐらいあるかというお話をいただきまして、それで、マンションができるところ、これ、ちょっと行けば練馬じゃないかと思うんですよね。境というか、近いよね。その辺の、できるところは杉並区内ですか、練馬のほうなんですか。大体どの辺りですか。杉並区内であればそういう想定をして分かるけど、練馬のほうにできるマンションを杉並が手当てする、それこそ練馬と協議しなきゃいけないので、その辺はどうなんでしょうか。 ◎保育施設担当課長 私どもも練馬の分を用意するというつもりはございませんで、井草4丁目の地域になります。元杉並中継所の新青梅街道を挟んだ反対側にマンションができるというふうに認識してございます。 ○小川宗次郎 会長  それでは、5巡目、質疑のある方は挙手をお願いいたします。──それでは、簡潔に、精査して質問していただければ助かります。 ◆野垣あきこ 委員  他で取り組まれている、省エネ診断に基づいて商店が機器を更新する、買い換える際の費用の一部助成の実施、また商店に対する省エネ機器支援、省エネに積極的な事業者に対する認定制度の創設など、他の委員からもありましたけれども、こういった個店支援にもつながる効果的な事業の研究は進んでいるのか、お答えください。 ◎環境課長 中小企業等を支援していく、そういった助成などにつきましても、他自治体の状況などは随時調べて研究しているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  区民参加、区民の努力がいかにCO2削減につながるかを示す例として、世田谷が区域施策編の中で、「エネルギー消費の削減に向けた取組みの効果」という一覧表を掲載しています。例えば、エアコンの冬の暖房時の室温設定を20度にすると、どれくらい省エネ効果があって、電気代がどれぐらい節約されて、どれぐらいCO2の削減量があるかというのが分かるんですけれども、こういう情報提供を強化すべきと提案しましたが、いかがですか。 ◎環境課長 そちらにつきましては、私どももホームページなどで国や都の情報のほうにリンクさせる形で、少しでも分かりやすいように今努めてございます。 ◆野垣あきこ 委員  独自にもやっていただきたいですし、ホームページだけでもいろんな資料とかも示していただければと思うんですが。  の電力使用について伺います。  CO2削減と同時に、目標を持った具体化が求められ、対応していくべきは、の電力使用について、再生可能エネルギー、地域分散型エネルギーの比重の強化が必要です。は災害時の電源確保のために、区立小中学校の震災救援所には太陽光発電機器と蓄電池の設置を行っていますが、それ以外の区立施設について、設置可能なところは何か所ぐらいあるのでしょうか。また、設置を検討しているのか伺います。 ◎環境課長 基本的に、の施設で設置が適切なところについては設置を進めているところでございます。ただ、近いうちに改築を行うですとか、用途に応じてちょっと難しいところがございますので、今後は、改築していくときに合わせて太陽光発電などが設置できないか、そういったことを検討していくとしてございます。 ◆野垣あきこ 委員  可能な箇所とかを調べて、検討していただきたいと思います。  ただ、区内での再生電力の生産というのはどうしても制約もあると思いますので、太陽光発電機器の設置とか以外にも、協定などを結んだ自治体、交流自治体との連携による再生可能エネルギー設備でつくられた電力を使用するなどの取組を求めた質問に対して、区民の環境意識を向上させることにつながるという意識と同時に、途中での送電ロスや経費など、導入の課題も示されました。課題への対応も含めてどのように研究されているのか、確認します。 ◎環境課長 先ほど少し御答弁したところでございますが、他自治体との連携という形になっていきますので、相手自治体の意向などもございますので、そういったところも含めて今研究しているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  森林環境譲与税について伺います。  令和元年度から歳入されている森林環境譲与税ですが、目的と使途について法律ではどのように定められているか伺います。 ◎環境課長 目的につきましては、パリ協定の枠組みの下での我が国の温室効果ガス削減目標の達成ですとか災害防止などを図るために、森林整備などに必要な地方財源を安定的に確保する観点から実施されたものでございます。森林環境税はそのような形になってございます。  譲与税のほうは、そういった目的の下で、間伐材の森林整備ですとか人材育成ですとか、また木材利用ですとか普及啓発、そういったものに使用する税という形になってございます。 ◆野垣あきこ 委員  森林環境譲与税の使途の公表はどのように行われているのか伺います。近年は区民の関心も高く、また、適正な使途が担保されるように公表されなければならないとされています。の取組が誰にでも見える形で、ホームページなどで年度ごとに分かりやすく公表されることを求めますが、いかがですか。 ◎環境課長 杉並では、決算のときに政経営報告書に記載をいたしまして、当然、ホームページなどにも載っているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  区民の方とか他自治体とかの方もいろいろ調べたりすると思うので、分かりやすい、取組が誰にでも見えるような形での公表を求めたいと思います。  それから、来年度の歳入では4,600万円が計上されていますが、どのような使途や配分を予定しているのか伺います。 ◎環境課長 来年度に関しましては、阿佐谷地域区民センター及び成田保育園、コミュニティふらっと成田西などの新築工事などでの木質利用ですとか、森林ボランティア育成講座などの実施、また森林環境学習などで予算を考えているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  我が党はこれまでも、森林環境譲与税の使途について、カーボンオフセットなど、友好自治体と連携した森林整備を提案してきました。研究、検討という答弁がありましたけれども、現状行っている木材利用にとどまらず、山村地域の交流を通じた森林整備に取り組むことで、区民の森林や林業に対する理解や森林の復興につながることが期待できると考えますが、改めての認識を伺います。 ◎環境課長 確かに、森林環境譲与税の使途としてそういった方法はあるかと考えてございますので、その辺りはしっかり研究して、また、先ほど申し上げたところですが、相手自治体の意向もございますので、そういったところは慎重に情報収集、また御相談などもしていきたいと考えているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  ぜひ相手自治体とも交渉を始めていただいて、それで、これが難しいとか無理だったとか、行けそうだみたいなことを報告受けたいなというふうに思います。  それから、体制についてなんですが、これだけの課題を進めていくためには、今まで以上に、庁内の全ての部局を取り込んだ体制が必要となります。計画と目標にふさわしい対策が取られることが求められますが、例えば他では、環境の部署にエネルギー施策推進や環境政策といった明確な役割の所管があり、自然エネルギー活用に向けた自治体間連携事業や温暖化対策実行計画の策定などを行っています。  杉並においても、計画の整備やPDCAサイクルによる確実な進捗管理を行っていく上で、地球温暖化対策に関する業務を所管する職員体制の充実を検討されてはいかがでしょうか。 ◎環境課長 現在も関係各所とは連携を取りながら、環境基本計画の策定ですとか、その実行に向けての取組をしているところでございます。今後もその辺りはしっかり緊密に連携を取りつつ施策を進めていきたい、そのように考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  充実はいかがですか、体制の充実。 ◎環境課長 連携を強化していくといった辺りが充実だというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  充実をしたほうがいいと思うんですね。計画をせっかく策定しますので、いろいろやることはあります。  環境省が行っている地方公共団体への法律施行状況調査によると、小規模な自治体や策定が進んでいない自治体では、人員や専門知識の不足、予算確保の難しさがあるとの結果が報告されております。  においては、計画の策定だけにとどまらず、目標に向けての実践や検証・評価、PDCAサイクル、これを着実に進めていくための対策を整備されることを強く要望し、次の質問に移ります。  公園の整備についてです。  昨年12月に荻窪税務署の屋上に整備された荻窪だんだん公園について伺います。  この地域には公園や遊び場が少なく、公園として整備されたことは評価しておりますが、利用率はどのようになっているか。また、区民意見が寄せられていれば伺います。 ◎みどり公園課長 公園の利用率につきましては、ほかの公園、管理事務所のない公園となりますので、そういったところで特に調べているような状況ではございません。ただ、特に人が大勢押し寄せて使っているというところではないかと思っております。  寄せられた意見につきましては、一度、ボランティア活動をここでされたいということでお話があったんですけれども、結局、先方のほうで活動が難しいと判断されたようで、それについてはお断りのお話がありました。 ◆野垣あきこ 委員  公園を初めて訪れたという区民から、花も木もほとんどなく、荒れているという印象。せっかく公園としてオープンしたのだから、どうにかならないものか。子供が遊びに来ても、殺伐としていてちょっとかわいそう。春になったら花でも植えるのかという意見が寄せられました。確かに、ホームページの写真もかなり寂しい感じになっています。  今後整備の予定があるのかどうか伺います。 ◎みどり公園課長 長い間閉鎖されていたというところもありまして、現状ちょっと寂しいような状況になっているところでございますけれども、開園に当たりまして、今回、花の咲く木を植えているような状況でございます。そちらについては、今現状、冬ということもありまして、これから咲いていくものと考えております。今後の状況を見ながら、植栽については考えてまいりたいと思っております。 ◆野垣あきこ 委員  これから花が咲いていくということで、区民が利用しながら、同時に整備されていくことかと思うんですけれども、緑化が進んでいくと、建物の中の室温も下がるという効果もあるそうです。さっき意見で、何かボランティアという話が出ていましたけれども、例えば住民と一緒に花咲かせ隊の活動などを検討されてもよいと思いますし、今後、利用者や近隣の保育施設の意見なども聴取して、ぜひ検討していただきたいと思います。  次に、新たに整備される清水二丁目公園について伺います。  意見交換会の報告の中に、トイレについて賛否両論あったとありますが、意見交換会などでトイレの設置について出た意見はどんなものだったのか、紹介してください。 ◎みどり公園課長 トイレにつきましては、率直にトイレが欲しいという方と、タクシーの休憩所のようなところになってしまいかねないので、トイレをつけることは反対であるというような御意見がありました。 ◆野垣あきこ 委員  同じく、徒歩4分にある清水森公園に整備されているため、当公園には整備しませんという記載がありました。トイレに行きたいとなってから4分歩ける人だったらいいんですが、子供とかお年寄りとか、また集団行動などでは厳しいこともあると思います。  公園の利用目的は、遊びや休憩など人それぞれであり、でも多世代が利用できる公園づくりを進めていく方針があると思います。トイレは、外仕事の人とか、そういう運転手さんなども利用するために、ないよりはあるほうがよいという意見が寄せられていますが、いかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 トイレにつきましては、今お話にありましたとおり、全部の公園につけるというところは、その後の維持管理等を含めてなかなか難しいところがあると考えているところでございます。  それで、幸い、新しくできる公園につきましては、近くに清水森公園、くつかけ公園ということで、同じく歩いて4分程度、直線距離で大体120メーターほどになるんですけれども、そういったところにトイレがあるという状況でございましたので、こちらについては、そういったことを踏まえてトイレを造らないと判断したところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  防犯上とかもあると思うんですが、トイレは多くの公園に設置されており、住民や利用者からの要望がありますので、例えば死角にならないような設置が可能かどうかも含めて、今後も検討していただくよう要望します。  最後に、都市計画道路について伺います。補助221号線の進捗状況、住民説明会について伺います。  補助221号線について、現況測量の実施状況を確認します。また、いつ頃をめどに完了する予定でしょうか。 ○小川宗次郎 会長  さっきの、区長から補足説明があるそうです。 ◎区長 ちょっと公園とトイレの問題で、これは古くて新しい問題で。  この間、幾つもの公園をオープンしてきました。御指摘のように、トイレがないという公園をオープンさせたことも事実としてあります。私は公園の開園式のときに行って、地域の方から、何でトイレを造ってくれなかったんですか、造ってほしかったんですと直訴されたこともあります。  多くの場合、公園を造りますよといったときに、地域の住民の方々と大体ワークショップをしながら、どういうレイアウトにしようかとか、意見を聞きながら造っていくというのが1つの形として今までやってきています。そういう中で、やっぱりトイレは必要だという声も、あるときはあるかもしれない。逆に、トイレは造らないでほしいという方がいるというケースもあるわけだろう。場所によっては、多分、公園にトイレがないところは、そういうプロセスの中で、トイレを造らないでくださいという強い発言をした方が、そういう結果に比較的影響を及ぼしていたのかなということがあると思うんですよ。  さっき、いろんなことで、そのときそのときの説明会の声の大きさとか人数で決めてはいけないよということを私は常に言っているというんだけど、野垣委員は今、トイレは造ってくださいと言う限りは、そういったところでトイレ造らないでという声があったとしても、トイレは造るべきですよ、必要ですよと、反対派の方にちゃんと説得的立場で接していただけるんでしょうかね。そういうときは反対派とくみして、ここでは造ってくださいと言う。それではやっぱり我々は困るので。  私は、造る造らないはどっちも理があるんですよ、正直言うと。だけど、造ればそれだけ維持管理費がかかります。清掃だとか。それでもやっぱり造るべきだというのも1つの理屈だと思う。それから、造らないでくれというのも1つだと思う。だから、どっちがいいとか悪いとか一概には言えないことなんですが、野垣委員が御質問されたので、これからは、トイレを反対という方がいても、日本共産党杉並議団は、トイレは造るべきだという立場であるということを認識させていただいてよろしいんでしょうかね。はっきりしてもらいたいね、そういうところ。 ◎都市計画道路担当課長 都市計画道路の補助221号線の測量の進捗ですが、さきの都市環境委員会でもたしか御答弁したと思いますが、今年度の測量作業、現地のほうは終了しております。今年度いっぱいの委託業務ですので、ただいま、完了の取りまとめですとか検査ですとか、そういった状況でございます。 ◆野垣あきこ 委員  トイレを造る造らないはやっぱりそのときの状況とか意見とかあると思うので、共産党がトイレを絶対造るという立場に立つとか、そういう問題ではないし、私は住民の意見としてこちらで紹介をしたということです。
     補助221号線について伺います。  12月の予定では、たしか4月から用地測量予定とありましたけれども、2月の都市環境委員会の資料では7月というふうにあって、これは予定が遅れているということでしょうか。遅れているのであれば、その理由は何か。それから、住民には遅れていることをどのように知らされているのか伺います。 ◎都市計画道路担当課長 これもさきの都市環境委員会でたしか御報告したと思いますが、用地測量、遅れているわけではありません。来年度予算が成立してから契約しますので。  さきの都市環境委員会での報告は、契約が7月頃になって、先ほど他の委員に答弁したとおり、現地のほうの立会いなどは秋ぐらいになるように今予定しているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  補助221号線の交通量は、環7交差点出口で1日1,700台程度とのことですが、住民説明会への回答では、完成後は環7と中野駅がつながるため交通量が増加するとのことでした。完成後の交通量の見通しを確認します。 ◎都市計画道路担当課長 完成後の交通量は、現段階でお話しすることはできません。環7の辺りで、平成27年の調査で1日当たり1,700台というところまでお答えしたところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  見通しは確認して、住民の皆さんもいろいろ意見が出ているので、そういうことも一緒に考えていく必要があると思うんです。  関係権利者の中で、測量を断る旨のステッカーの意思表示がある家への対応はどのように行われているのか。お知らせの配布や敷地内への立入りなどの状況を確認します。 ◎都市計画道路担当課長 こちらも先ほど他の委員のときに御答弁したとおり、用地測量の際は、現地での地権者等の立会いがあります。その場合、土地に立ち入って測量する場合がありますが、まだ用地測量を始めておりません。今年度やったのは現況測量ですので、現地立入りなどはしてございません。 ◆野垣あきこ 委員  じゃ、これからということですね。  昨年末の住民説明会では、高円寺北1丁目は、環7、早稲田通り、補助221号線と交通量の多い道路に囲まれることになる、住んでいる我々には何のメリットもない、むしろ大気汚染などのデメリットがある、計画を止めてほしいとの意見に対して、は、御意見として参考にさせていただきますと回答しています。何を参考にするということなんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 こういった都市計画道路の説明会、私も何度も出ていますが、様々な方が様々な御意見を持ってきます。我々はその御意見を真摯に受け止めて、デメリットを言う方に対しては、この都市計画道路を整備することのメリットなどを丁寧に説明していくしかないかなというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  丁寧に意見を聞いていただきたいのと、進捗なんかも住民には事細かに説明する。ステッカーとか貼っている住民の方もいるので、そういう責任はぜひ果たしていただきたい。  住民説明会に参加した住民からは、計画の見直しや中止を求める声も多く寄せられています。その声を踏まえて、住民合意のないままに来年度からの用地測量の実施をやめるよう求めます。  それから、補助132号線の進捗についてです。  補助132号線について、関係権利者数と用地折衝の実施件数、完了件数を確認します。また、事業認可区間のうち全体の割合はどの程度か伺います。 ○小川宗次郎 会長  野垣委員、質疑は精査して、重複する質問は御遠慮いただきたいと思います。 ◎都市計画道路担当課長 補助132号線につきましては、委員も御承知のとおり、今年度4月に事業認可を受けまして、その後すぐに用地の補償の説明会をした上で用地折衝に入る予定でしたが、コロナ禍がありまして、実際に説明会ができたのは年末でございます。そこから用地のお話を今現在進めているところですが、権利者数でいいますと、これはまだ増減します。というのは、借家人ですとか店子ですとか、その辺を用地折衝しながらまた変わってきますが、大体500名程度と考えてございます。  進捗につきましても、なかなか数字でお示しするのは難しいんですけれども、というのは、今500名と言いましたが、土地の数自体はそんなにございません。話をするときに、まず土地の所有者からお話しして、それから上ですね、建物の所有者ですとか借家人ですとか、そういった方に広がっていきますので、イメージとしましては、今事業に反対していて、私どものお話を一切聞いてくれない方以外の方には、何らかの形でもうお話をしております。ただ、コロナ禍がありますので、物件調査ですとか、そこまで進んでいるというのは全体で──132号線、用地折衝に入っているのは、現在、事業認可区間の中では、6割程度の方と折衝を進めております。ただ、まだ契約に至ったものは1件もございません。 ○小川宗次郎 会長  5時を過ぎようとしていますが、この際質疑を続行いたします。御了承願います。  野垣委員、ほかの委員との兼ね合いもありますので、精査して、まとめて質問していただければありがたいと思いますので、御協力をお願いいたします。 ◆野垣あきこ 委員  用地説明会に参加しなかった権利者への対応方法ですが、コロナ禍において、権利者への連絡はどのように行われているのか。電話とか訪問とか資料配布がありますけれども、電話などの場合はどのような連絡手段を用いているのか、確認します。 ◎都市計画道路担当課長 権利者へは、全員が全員そこに住んでいるわけではありませんので、様々な方法でアポイントを取っています。電話もありますし、説明会に来ていただけなかった方には資料を郵送して、連絡先を送り返していただいて、それでお電話などをして交渉を進めているというところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  今後のスケジュールについて、令和3年3月の関係権利者及び地域住民に対する事業施行についての説明会は、具体的にいつ頃、どのように実施される見通しなのか伺います。 ◎都市計画道路担当課長 さきの都市環境委員会でも御説明しましたとおり、この3月にオープンハウス形式の説明会を予定しておりましたが、コロナの緊急事態宣言を受けまして延期をしております。具体的な日程は今調整中ですので、来年度5月ぐらいになろうかと思いますが、決まりましたらまた委員の皆様にお知らせしたいと考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  予算編成方針で、西荻窪駅周辺についても関係団体へのヒアリングを実施するなど、まちづくり方針策定に向けた取組を行うことが示されました。  関係団体について具体的に確認します。また、ヒアリングの実施スケジュールなどがあれば確認します。 ◎拠点整備担当課長 ヒアリングを行う団体は、まちづくりに登録している団体を今想定しております。3団体あるのを認識しております。  そのほかに、のほうで実施しております西荻窪駅周辺まちづくり懇談会がありますので、そちらの開催も併せて検討しております。 ◆野垣あきこ 委員  それから、西荻窪駅周辺まちづくりについて、市街地再開発事業を取り入れる可能性があるのか、状況を確認します。  また、当議団の代表質問において、西荻窪駅周辺について、今の町並みを残してほしいという声が根強くあることを紹介しました。その点で、既存の町並みが大きく変わることのないよう求める住民の声、どのように受け止め、対応するのか、確認します。 ◎拠点整備担当課長 西荻窪駅周辺のまちづくりについては、まちづくり方針を地域の方々の意見を聞きながら作成している最中ですので、今後も引き続き意見を伺っていきたいと考えております。  また、今の町並みについてどう考えているかということですけれども、個性的な店舗の存在や雰囲気のよさなどがあるという声があると認識しておりますので、今後も地域の方々と議論を深めながら、西荻窪駅周辺のまちづくりのよさなどをさらに向上させるまちの将来像を描くまちづくり方針策定に向けて取り組んでまいりたいと思っております。 ◆野垣あきこ 委員  個性的な店舗とか雰囲気のよさを向上させるというふうに答弁があったんですけれども、向上というのが、人によって受け止めが難しいなと思います。多分住民の皆さんは、壊さないでとか、維持してほしいという意味でこういう声を上げていると思うので、そこをしっかり受け止めていただきたいと思います。  補助132号線の地権者説明会においても、計画の見直しや中止を求める声が相次いでいました。地権者説明会で寄せられた声をはどのように受け止めておりますか。 ◎都市計画道路担当課長 先ほども御答弁しましたが、説明会などでは様々な方が様々な意見をお持ちですので、そういった声は声として受け止めてございます。 ◆野垣あきこ 委員  区長は、さきの保健福祉分科会においても、先ほどもありましたけれども、理があることは1人からでも意見を聞くとしながら、多くの声が寄せられたとしても、理がないとすれば、その声を聞く気はないという旨の答弁でした。そもそも、その理の判断そのものが、区長や行政の都合により判断されるものではないのでしょうか。  132号線の事業の見直しについては、6,000筆を超える署名が寄せられ、自ら実施する区民意向調査にも道路拡幅の見直しを求める声が寄せられています。住民の声を聞こうともせず、計画を強行しようとする行政、区長の姿勢そのものに全く理がないということを指摘して、私の質問を終わります。 ○小川宗次郎 会長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 会長  ないようですので、ここで5時25分まで休憩いたします。                           (午後 5時06分 休憩)                           (午後 5時25分 開議) ○小川宗次郎 会長  休憩前に引き続き分科会を開きます。  それでは、堀部議員、田中議員、岩田議員、そね議員、けしば議員、奥山議員から分科会委員外議員の発言の申出がありましたので、これを認めることに異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小川宗次郎 会長  異議ないものと認め、発言を許可することに決定をいたしました。  最初に、分科会委員外議員の発言の時間についてお願いをしておきます。  質疑の時間は、答弁を含めおおむね15分以内でお願いします。  なお、答弁を除き、質疑のみ6分まで発言可能です。  予告としまして、質疑のみを積算し、残り1分になりましたら、ベルを1回鳴らします。6分になりましたら、ベルを2回鳴らします。2回ベルが鳴りましたら、速やかに質疑を終了してください。  時間の計測方法についてですが、予定の質問項目の発言を除き、起立したときから着席するまでを計らせていただきますので、御了承お願いいたします。  それでは、申出順に発言をしていただきます。  堀部議員、委員外議員発言席に移動してください。  それでは、堀部議員、予定の質問項目をお知らせください。 ◆堀部やすし 議員  第1にエイトライナーの調査研究について、第2に荻外荘の復原・整備、第3にマンション管理、時間があれば、清掃事業について。  エイトライナーの調査研究が続いております。3で研究会を設立してからもう35年ぐらいになるんでしょうか。現在の取組状況について説明を求めます。 ◎交通施策担当課長 現在のエイトライナーの進捗状況につきましては、交通政策審議会の答申を受けまして、課題の解決に向けて調査研究を行っているところでございます。 ◆堀部やすし 議員  毎年、エイトライナー促進協議会というのが開かれていますが、これは何回目になるのか。それから、なぜこういうことを開いているのか。 ◎交通施策担当課長 おおむね25回程度だと思っております。  なぜということでございますが、まず予算を承認していただく、また今の進捗状況などを確認する、そういうものを理事会、総会等で行ってございます。 ◆堀部やすし 議員  エイトライナーを促進するということですが、どんな活動をしているのか。 ◎交通施策担当課長 現在は、先ほども御答弁いたしましたが、交通政策審議会の答申を受けて、課題の解決等に向けて調査研究を行っているところでございます。 ◆堀部やすし 議員  構成員は誰になっていますか。 ◎交通施策担当課長 協議会の理事会としましては、区長と議長。総会の出席になりますと、正副区長、そして正副議長と所管の道路交通対策特別委員会の正副委員長というふうになってございます。 ◆堀部やすし 議員  こういう人たちで促進をしているということですけれども、昔は何か決起大会のようなものも開いていたように思いますけれども、最近そういうのもなくなりましたね。何か理由があるんですかね。 ◎交通施策担当課長 当時は、エイトライナー・メトロセブン合同促進大会というものを日本青年館などで開いてございました。最近は、昔は運輸政策審議会、現在は交通政策審議会答申にも載るようになりましたので、一般化されているということから、そういう合同促進大会はやめ、着実に課題の解決に向けて調査研究を行っているところでございます。 ◆堀部やすし 議員  課題は解決しているんでしょうか。エイトライナーについては、平成28年の交通政策審議会、先ほどから指摘がありますが、で答申が出ましたけれども、どんなふうな指摘が出ていますか。 ◎交通施策担当課長 交通政策審議会198号答申でございますが、意義としましては、「環状七・八号線沿線地域間相互の環状方向のアクセス利便性の向上を期待。」、また課題といたしましては、「事業性に課題があるため、関係地方公共団体において、事業計画について十分な検討が行われることを期待。」「また、高額な事業費が課題となると考えられることから、需要等も見極めつつ中量軌道等の導入や整備効果の高い区間の優先整備など整備方策について、検討が行われることを期待。」、このような指摘を受けてございます。 ◆堀部やすし 議員  随分いろいろ厳しい課題が指摘されておりますけれども、解決しそうですかね、どうですか。 ◎交通施策担当課長 課題解決に向けて、東京都、またエイトライナーを構成する協議会とも着実に調査研究を行ってまいりたいと思っております。 ◆堀部やすし 議員  最初に、「事業性に課題がある」と指摘されましたが、これは具体的にはどういうことですか。 ◎交通施策担当課長 事業性というのは、費用対効果、そういうことが少し薄いというような認識でございます。 ◆堀部やすし 議員  大変厳しいですけれども、現在、需要の前提となる沿線まちづくりを整理しているということですが、これは何をしているんですか。 ◎都市企画担当課長 沿線まちづくりを整理しているということは、今回、需要予測等を昨年度まで整理してございます。それに向けて、現在の各区における拠点となる駅などのまちづくりについて、どのような発展性があるかなどを整理しているところでございます。 ◆堀部やすし 議員  その需要予測というのはどういうふうに出てきているのか。 ◎交通施策担当課長 直近のパーソントリップ調査によりまして、エイトライナーの内外の交通需要、また、エイトライナーを構成する内々、自治体同士のものを需要予測しているところでございます。 ◆堀部やすし 議員  直近の調査は、それはいつのものですか。 ◎交通施策担当課長 直近の調査は、昨年度のものでございます。 ◆堀部やすし 議員  じゃ、最新のものも使って需要予測を出してきている、こういうことですか。 ◎交通施策担当課長 パーソントリップ調査というのは、1回の間隔が約5年以上ございますが、最近の結果を基に算出しているところでございます。 ◆堀部やすし 議員  じゃ、そこから確認しましょう。平成30年のパーソントリップ調査は、全体としてはどういう結果が出ていたのか。 ◎交通施策担当課長 パーソントリップ調査によりまして、内々交通の需要は確認されてございます。また、そのことによりまして、エイトライナーから自宅までのフィーダー交通として、そういう需要もあるということでございます。 ◆堀部やすし 議員  人が住んでいますから、需要がないなんてことはないですよね。  平成30年の調査の結果として、いろいろ報道なんかもされましたけれども、全ての交通手段でトリップ数が減少している、こういうなかなか厳しいのが出ていると思いますが、それは間違ってないですね。 ◎交通施策担当課長 そのようでございます。 ◆堀部やすし 議員  需要はあるけれども、昔思っていたよりも需要は見積もられないということで間違いないですね。 ◎交通施策担当課長 現時点でのパーソントリップ調査では、そのような結果になってございます。 ◆堀部やすし 議員  これは平成30年の調査ですから、コロナ前ですね。また、人口減少なども始まる前ですけれども、その時点の結果に基づいて予測をしていくと、需要は高止まりに出てしまう、こんな可能性はありませんか。 ◎交通施策担当課長 今後のパーソントリップ調査の結果に基づいて研究するところでございますが、高止まりになる可能性もありますし、これは次の結果によっての判断かと思います。 ◆堀部やすし 議員  そこがよく分からないですよね。  「高額な事業費が課題」と指摘されています。需要も昔に比べるとちょっと厳しく見積もらざるを得ない、こういう状況で、想定される事業費というのはどれぐらいになりそうなのか、この辺りはどうですか。 ◎交通施策担当課長 たしか、これはあくまでうろ覚えでございますが、1兆円程度だったと思います。 ◆堀部やすし 議員  整備効果の高い区間の優先整備について検討が促された、これは答申ですが、これはどういうふうに今検討しているのか。 ◎交通施策担当課長 以前はしたことがございまして、この答申を受けてから今後の検討課題となってございます。 ◆堀部やすし 議員  平成28年に指摘を受けて、その後は特に検討はしてないんですか。ここが整備効果が高いということについては、何ら見通しは出されていない、こういうことなんですか。 ◎交通施策担当課長 年次ごとに、課題の解決のためには、需要予測とか中量軌道等の調査、そういうものを順序立てて行っているところでございまして、優先的整備区間は今後の課題ということになってございます。 ◆堀部やすし 議員  中量軌道にするということでコストを安く抑えようということですよね、それは。それと、実際に需要があるない、需要がたくさん見込める地点はどこかということの調査は、基本、関係ないですよね。ないけど、整備効果の高い区間については、まるで研究が進んでないということなんですかね。 ◎交通施策担当課長 今回の研究というものは、都区連絡会という、エイトライナーとメトロセブンと東京都が事務局になった、この3者により研究作業を行っております。  また、委託費につきましても、限られた中から捻出してございますので、一遍に課題の解決というか、調査のための委託は出していないところでございます。
    ◆堀部やすし 議員  平成28年からもう大分たちました。何かだらだらとやっている印象ですけれども、もう見込みがないということじゃないんですか、違うんですか。 ◎交通施策担当課長 以前の調査に基づいて、B/Cが、うろ覚えなんですが、1.5から2を超えてございますので、極端に1を割るような需要予測は立っていないということでございますので、これからも実現に向け課題解決を図ってまいりたいと思ってございます。 ◆堀部やすし 議員  需要があっても、それに見合うだけのコストをかけられるかどうか、その力があるかどうかというところも課題になるかと思います。  これ、都議会の議論なんかも見てみたんですけれども、全然話題になってないですね。局長級の答弁は全くない。都議会議員がたまにちょろっと言うんだけど、答弁を求めようとしないというか、求めてももうどうしようもないというか、そういう状況なのか、どうなんですかね。この辺は区長のほうがお詳しいと思うんですが、東京都はどういう姿勢なんですかね。 ◎交通施策担当課長 先ほど申し上げましたとおり、エイトライナー、メトロセブン、東京都も連携して課題解決に向けてございますので、そういう認識で東京都もおられると思っております。 ◆堀部やすし 議員  都議会の平成15年の予特で、当時の石原都知事がお金の問題のめどについて何かいろいろ話している答弁がありました。要するに、側が金を出せというような、側が金を出す気があるんだったら話は進むんだというような、そんな話が出ていました。  これは区長、お詳しいんじゃないかと思うので、この問題の都の姿勢というかな、そういうのはどういうものなのか、この経緯も含めてちょっと説明をしてもらいたい。 ◎交通施策担当課長 先ほどの御答弁になりますが、東京都も含めて、このエイトライナー、部環状公共交通は毎年研究を重ねてまいりました。交通政策審議会において答申に載るということ自体も、ある一定の成果でございます。今後とも、エイトライナーについては研究を重ねてまいりたいと思っております。 ◆堀部やすし 議員  区長に答弁させてください。 ○小川宗次郎 会長  理事者の答弁は区長の答弁と同じですので。 ◆堀部やすし 議員  だから、都議会の状況が分からないから、当時都議会議員だった区長に話を聞いているんですよ。 ○小川宗次郎 会長  じゃ、簡潔にお願いします。 ◎区長 私もちょっと記憶が、かなり前のことになってしまうので。  たしか議連もあったと思うんですよね。今でも続いているかどうか、ちょっと確認していませんけれども、私も何がしかの役員をやっていたことがあったのではないかなというふうに思います。  いっとき機運が高まったなという時期は、いつだったか正確に覚えていませんが、ありました。議連で視察に行ったこともあります。どこへ行ったかということは覚えているんですけれども、ちょうど愛知万博か何か──調べているんでしょう、多分。 ◆堀部やすし 議員  調べてないですよ。 ◎区長 愛知万博か何かの絡みで、要するにリニアモーターカーというのは、都市間交通として脚光を浴びて、静岡で今ちょっともめたりなんかしていますけれども、実は、都市内交通としてのリニアモーターカーの優位性ということを言われる識者も結構いるんですね。  というのは、騒音が、まず風の音しかないということが大きいわけなんですけれども、そういうことで、都市内交通としてのリニアというのはもっと研究していいんじゃないかと、それが多分名古屋だったかな。万博の絡みで、都市内交通のリニアというのをたしか敷設して、事業を運営しているんじゃないかと思うんですね。そんなものを見に行ったりしました。そのときは都議会の中も少し機運が盛り上がった。  ただ、こういう大規模な事業というのは、直感、ヤマ勘も含めていえば、やっぱり強い政治の力が動かないとなかなか、もう一歩というその先には行かないんだろうなということがあろうかというふうに思います。例えば、分野は違いますけれども、いろんな発言でちょっとバッシングされてしまいましたが、組織委員会の会長を辞めました森さんがやっぱりオリンピックを牽引していく上で非常に大事なキーマンだった。それなりの調整力と政治力があって、オリンピックというのが2回も、石原知事の存在も大きかったですけれども、そういうことができて、招致に成功したということがあります。  だから、それはある意味で国家的な事業なんだ、あるいは東京都の外環のときもそうでしたけれども、例えば、これを何とかと国と東京都が渡り合うときに、1つのカードとして、これを実現させろというような、そういう政治的な大きな力が働かないと、なかなか実現に向けて一歩行くということは難しいのかなというふうに私自身は……。ただ、それがいつどうなるか分からないので、地道に運動は継続してやっていくということが現在の状況かなというふうに思いますけどね。 ◆堀部やすし 議員  そういう状況でずっと30年ぐらい来て、さあいよいよ人口減少だというようなことも首都圏でも課題になってきた。直近の平成30年調査の結果も、どうやら需要も昔ほど見込めないということは間違いない。この先展望はないんじゃないかなと思いますけれども、これは政治が決断しないと、事務方はずっとやらざるを得ないことですよね。落としどころをどういうふうに考えていこうとしているのか、区長にちょっと見解を聞いておきたい。 ◎区長 今お話ししたとおり、確かに東京はこれから、日本全体が人口減少局面に入っていて、コロナで、今いっとき東京の人口は転出超過で減っていっています。ただ、コロナ禍が終息した後、果たしてこのトレンドが持続していくトレンドなのかどうなのかというのは、ちょっと私は懐疑的なんですけどね。いろんな意見があると思いますが。  しかし、中長期的に見て、東京の一極優位、一極集中というのは、この傾向は国内問題としては変わらないだろう。それに賛成、反対、いいか悪いかの議論は別としてです。そうすると、やっぱり人の流れ、その中での人の流れを今度、東京一極から首都圏1都3県という視野で捉えたときに、どういう公共交通網が整備されることが望ましいのか、それによって、また地域のバランスというものがどう変化していくのかということは、もう少し議論を深めていく必要があるし、我々も勉強していくべきことだろうというふうに思います。  だから、今すぐに、もうやめてしまおうとかなんとかというよりも、もうちょっと状況を見ながら、地道にいろいろ勉強していくという時期ではないかなというふうに思っていますけどね。 ◆堀部やすし 議員  時間がないので、話題変えます。荻外荘の復原・整備についてです。  基本設計が終わりました。総事業費の見込みはどうなっていますか。 ◎都市整備部副参事(星野) 基本設計の時点での事業費は約11億4,000万余となってございます。 ◆堀部やすし 議員  また膨らんでいますが、事情はどういうところにありますか。 ◎都市整備部副参事(星野) まず、基本計画の段階での概算見積り、特に大きいのが、家具調度の見積りの辺りが大分変わってきているというところが1つございます。それと、今実施設計で進めていますが、さらにまた詳細な見積りになってくると、金額のほうは少し変わってくるかなと考えてございます。 ◆堀部やすし 議員  まだ膨らむ、こういうことですか。 ◎都市整備部副参事(星野) その可能性はあると考えてございます。 ◆堀部やすし 議員  困りましたね。  これ、どういう建物になるんですか。教育委員会が所管する博物館のようなものになるのか、それとも区長部局が所管する文化施設のようなものになるのか、どういう見通しなんですか。 ◎都市整備部副参事(星野) こちらは都市公園として管理していきますので、みどり公園課所管の公園の施設。ただ、当然、文化財ですので、教育委員会とも連携して進めておりますが、所管自体は都市整備部のみどり公園課というふうになると思います。 ◆堀部やすし 議員  沖縄の首里城が、復元したものの、燃えてしまいました。でも、あそこはよかったですね、その後すぐ50億円ぐらいあっという間に寄附金が集まりましたけれども、杉並のこの計画は、幾らぐらい寄附金が集まっていますか。 ◎都市整備部副参事(星野) 復原・整備の寄附を集めているところですが、今の段階で2,200万余の寄附が集まってございます。 ◆堀部やすし 議員  近衛の家を復原するといっても、あんなお金、集まらないですよね。杉並でいうと、内田秀五郎大先生の銅像なんかあったりしますよ。みんな尊敬していますよ。私も尊敬しています。だけど、近衛のうちを復原すると言われても、近衛の銅像があるわけでもなし。近衛はああいう人ですから、必ずしも尊敬されているとは言えない。どんどんどんどんお金を使うのはいいけれども、そんな寄附、集まらないですよ、普通に考えて。ちょっとよく考えて、復原の在り方は考えてもらいたい。  そもそも復原にこだわり過ぎなんじゃないんですか。首里城だって一応、どうかあれですけれども、お金かければ立派なものはできますが、今後の維持管理だって、火が出たら一瞬ですよ、こういう施設は。あっという間に燃えてしまう。Aさんの庭のときのことをしっかり覚えているので。が買うと言ったら急に燃えてしまったとか、そういうことですよ。だから、ちょっとよく考えて、支出については厳しく見直していただきたい。見解を求めまして、終わります。 ◎都市整備部副参事(星野) Aさんの庭の火災の件もありますので、防犯、防火については専門の先生の御意見もいただきつつ、しっかりとしたものを造っていく考えでございます。  寄附につきましても、確かに近衛自体は難しいところもございます。ただ、日本の歴史の中で、こういった重要な会談が行われた場所というところをしっかりと復原して後世に伝えるという意味では、非常に重要なものだというふうに考えてございます。  これは国の史跡ですので、今現在なかなか寄附が集まっていないというのも、正直課題だと思っていますので、外にいかにこの整備について理解をいただいて寄附を集めるかというのを、今後もしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 ○小川宗次郎 会長  それでは、堀部議員はお戻りください。  田中議員、委員外議員発言席に移動してください。  それでは、田中議員、予定の質問項目をお知らせください。 ◆田中ゆうたろう 議員  質問項目は、保育施設の園児が利用できる公園づくりについて、在りし日の水をしのび、またよみがえらせるまちづくりについて、関連して、阿佐ヶ谷駅北東まちづくりについて、荻外荘公園について伺います。使用する資料は、政経営計画書、教育委員会発行、文化財シリーズ46、「国指定史跡 荻外荘(近衛文麿旧宅)」、サイトすぎなみ学倶楽部の中の「杉並の暗渠散歩」というページ、それと、これは3月5日でしょうか、旧杉並第八小学校跡地活用に関する地域説明会の御案内というのがポスティングされたと思いますので、それを使用いたします。  まず、保育施設の園児が利用できる公園づくりについて質問します。  園庭がない、あるいは狭い保育施設が急増したからといって、既存の公園内に乳幼児対象の遊び場を整備することは認められません。小中学生や高齢者、障害児、障害者など、公園を必要としている様々な方々の居場所を奪うことになります。土地は、杉八小跡、杉四小跡など幾らでもあると思います。子供たちの身体能力が下がっていることは大変重大な問題であり、乳幼児用の共同園庭を既存の公園とは別に新たに整備すべきと考えますが、見解はどうか。 ◎保育施設担当課長 保育園の子供だけのために今回そういう公園を整備するということではなくて、既存の公園の中に、保育園の子供も含め、乳幼児が遊べる場所を整備していくというものだという認識でございますので、そこをしっかりと保育園でも活用させていただこうと思っております。  また今、杉四、杉八とかというお話がありましたけれども、既に杉四小学校の校庭の活用については、近隣の保育施設、みんなで活用できるようにということで協議を進めているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  杉八跡地はどうなるんですか。頂いた資料を見ますと、配置図が出ていますけれども、こういう配置に至った経緯を確認しておきます。 ◎保育施設担当課長 杉八小学校については、複合施設になるという認識でございますが、現在、環7の東側にある高円寺東保育園が老朽化してございますので、杉八小学校跡地のほうにそれを移転改築するという予定になってございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  この配置図が出てきた経緯をちょっと確認したいんですけれども。 ◎副区長(吉田) 杉八の跡地活用の件は、地元の方々と意見をいろいろと交換しながら絞ってまいりました。当初、のほうの予定では、まだ大分前だったんですが、保育需要もさることながら、高齢者の特養の需要も非常に強かったというところもございます。それから、現在杉八がある場所は、言ってみれば木造の密集地域でございまして、防災上の観点からも、あれを全部潰すということはなかなか難しかろうというふうに思いましたので、今お話がありましたように複合施設で造っていきたいと。  当初は、保育、特養、それから、近くに高円寺の図書館がございます、環7からちょっと入ったところ。あれも築50年を迎えて、老朽化で、これは改築しなきゃならないといったような事情がありましたので、そこらを組み合わせて、図書館、保育園、特養並びに公園というふうにしたんですが、特養までは今のところ急に整備する必要はなくなってきたという所管のほうの見解もありまして、そこはほとんどが公園用地になってございます。  校舎、体育館は解体する予定でございましたが、熊本の地震のときに、避難者が、避難場所のところに何かでかいドームがありまして、農業用か何かだと思いましたけれども、そこに屋根があるところにみんな集まってきていたんですね。それを見ていた区民の方から、できれば子供が遊ぶところに屋根をかけてほしいという御要望がございましたので、それだったら、体育館を解体するのはもったいないので、じゃ、体育館は残して、地域活用に、また保育園の活用にしたらどうかという辺りで、用途としてはだんだん今固まってきたというところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  この図面は、どなたがどういうプロセスで作ったのか、ちょっと説明していただけますか。 ◎施設再編・整備担当課長 跡地活用全体に関わることですので、私のほうから御説明させていただきます。  こちらの配置図につきましては、今年度当初に基本計画というものを作成させていただきました。その内容といたしましては、先ほど副区長から御答弁申し上げたとおり、跡地活用全体としては、複合施設に図書館、コミュニティふらっと、保育園、南側に公園を整備するというものでございまして、その概括的な配置につきましては、基本計画においても表示をしたところでございます。  それを踏まえまして、基本設計等を進めていく中で、建物の形というものも一定見えてきたところがございましたので、今回このような形でお示しをしたというところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  特に議会への説明というのは今までなかったですよね。 ◎施設再編・整備担当課長 基本計画につきましては、昨年の6月の総務財政委員会に御報告をしたところでございます。それ以降、設計を進めてまいりまして、今回、一定整いましたので、こういった形でお知らせをしているというところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  この公園の中には、乳幼児のための園庭機能は含まれるんでしょうか。 ◎みどり公園課長 こちらの公園につきましては、これまでお話のあったとおり、防災的な公園というところで位置づけを考えているところでございます。ただし、中身の詳細につきましては、これから住民の方と一緒に考えていくというつもりでおりますので、そういった中で、乳幼児の遊び場が欲しいというところがあれば、そういったスペースもつくるという考えがあるかとは思います。 ◆田中ゆうたろう 議員  このエリアは、園庭がない、あるいは狭い保育園が急増したエリアですので、ぜひその方向でよろしくお願いしたいと思います。  次に、在りし日の水をしのび、またよみがえらせるまちづくりについて伺います。  まず、阿佐ヶ谷駅北東まちづくりについて、当該エリアで建設を予定している公園というのはあるのでしょうか。 ◎みどり公園課長 区立の公園ということでは、当該地の中で整備するところはございませんけれども、近隣、隣接するところで、阿佐谷けやき公園、それから馬橋公園の拡張ということに手をつけるところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  このエリアも公園がないんですよね。それで、素朴な疑問なんですけれども、桃園川緑道というのは何で中央線のすぐ南で途切れているのか。天沼弁天池公園までつなげることはできないんでしょうか。 ◎みどり公園課長 桃園川緑道につきましては、昭和44年ということで大分古い公園ということでございまして、ちょっと当時の記録が分からないような状況ではあるんですが、昭和40年代初めの頃には既に計画図として、現在の位置として桃園川緑道の図面があったというところでございます。当時については、都の所有地というところもございましたので、そういった経緯の中で現状の形になったのかなと推測できるところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  せめて中杉通りまでの間だけでもこの緑道を広げることができないかというふうに要望しておきたいと思います。  それで、想定外の地下水が出て、阿佐谷地域区民センターの建設が延期されましたけれども、当該エリアのまちづくりに、緑だけではなく水を生かすべきだと思います。近隣には、地下水をくみ上げて境内にせせらぎを復元したような神社もございます。すばらしい取組だと思いますけれども、また、せせらぎをまちづくりに生かしている自治体もあります。そうした視点を当該エリアのまちづくりにも取り入れることはできないでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 現在、水が湧き出しているとか、せせらぎがそよいでいるとか、そういう場所がないので、今現在ではまちづくりとして整備するものはないんですけれども、これから考えていくまちづくりは、地域の人が主体となってまちの運営とか管理とかしていくものを想定しております。その中でこれから区民の人たちとも話し合っていくこととなりますので、せせらぎを生かしたまちづくりについては、御意見として参考に伺います。 ◆田中ゆうたろう 議員  水を厄介者としてだけではなくて、まちの潤いとしても見てもらいたいと思います。  荻外荘公園ですけれども、先ほども話題になりました。これ、ふるさと納税による寄附の目標額とか期間をもっと設定したり、それと、寄附を募る相手が一般か区民か、あるいは地域住民かによって、アピール内容をもっときめ細かく充実させるなど工夫をし、復原・整備費の獲得に向けて戦略的に取り組むべきと思いますが、見解を求めます。 ◎都市整備部副参事(星野) 議員御指摘のとおり、対象によって細かくアピール内容を工夫していくなど、戦略的に取り組む必要があるというふうに私も認識してございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  さっきも話題に出ていましたけれども、近衛さんがここで自殺したんじゃなくて、殺されたんじゃないかというような新しい説もあるらしくて、光の当て方によっては、また新しい面白さも出てくると思いますよ。  それで、ふるさと納税による寄附者の芳名などの掲示方法について、具体的にどのような方法が検討されているのか。 ◎都市整備部副参事(星野) ふるさと納税を活用して寄附を集めているのは、個人の方になります。そのほか、企業など法人、また遺贈による寄附なども含めて、復原・整備に対して寄附をいただいた方々、これは希望される方に限るんですが、寄附額に応じた大きさの銘板を施設内に掲示するような検討を今進めているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  銘板とか、あとは先日の答弁で認定証とか、そういう答弁もありましたけれども、それはそれで悪くないと思うんですけれども、やっぱり寄附者の芳名とかメッセージなんかを単に掲示するだけじゃなくて、建物内に予定されているというタイルの側面だとか裏面だとか、そういうもので構わないので印字して、たとえ床面で人目につかずとも、建物とともに長く残すということはできないんでしょうか。 ◎都市整備部副参事(星野) 復原する応接間には、議員御指摘のとおり、荻外荘を設計した建築家・伊東忠太のデザインした竜の敷き瓦が敷かれておりました。これは、実は全部残っているわけではありません。今議員の御指摘も、これまでの検討の中で我々の中でも出てまいりました。これは全て残っていませんので、というか、大部分を一から作り直すということになりますので、寄附をいただいた感謝のしるしとして、このタイル、敷き瓦については、あなたの寄附によって復原できましたということが分かるような認定証を発行して、また現地にも、誰々の寄附によって、これももちろん御希望があった方ですが、そういうのが分かるようにしていこうかなというふうに今考えているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  私のイメージが伝わっているかどうか分からないんですけれども、例えば古い仏像とかで、解体してみると、それを寄進した人の髪の毛が出てきたり、一々人目につくと思ってないわけですよ、その寄進者も。だけど、やっぱり残したいわけですよ。そういうイメージで私言っているんですけれども、いかがでしょうか。 ◎都市整備部副参事(星野) 文化財を復原するというところで、タイルも復原して、そこに名前を刻むというところが、さらにそれが見えない形になってしまうというのが、いいか悪いかという考えはいろいろあるかと思いますが、我々は検討の中では、先ほど御答弁したように、タイルにじかにお名前を記すのではない方法を採用して、今進めているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  なお御検討いただきたいと思います。  それと、大田黒、角川、荻外荘の3庭園は、一般質問でも先日言及しましたように、かつて天水田圃とか高野ヶ谷戸と呼ばれた水路がこれを結んでおりました。この3庭園を、桃園川緑道のような緑道ですとか、あるいは井草川遊歩道のような遊歩道でつなぐことはできないんでしょうか。 ◎みどり公園課長 今、3庭園セットで売り込みに努めているところでございます。議員御提案のあったような桃園川緑道のような遊歩道でつなぐというところでは、現段階では考えはございませんけれども、荻窪のまちづくりの中で、誘導サイン等工夫しながら、より回遊しやすい方法を検討していきたいと考えております。 ◆田中ゆうたろう 議員  3庭園、ポイントだけじゃなくて、それをエリアでもって結んでいく、面として魅力を広げていくということが重要じゃないかと思って提案させていただきました。  公園における池というのは、水源にはどのようなものがあるんでしょうか。 ◎みどり公園課長 公園の池につきましては、地下水をくみ上げているというところが基本的なところになります。 ◆田中ゆうたろう 議員  最近、天沼弁天池公園の池が、水が赤茶色に濁っておりました。あと、蚕糸の森公園の池では、水面に膜が張っている部分が見受けられるんですけれども、原因と対策はどのようになっていますでしょうか。 ◎みどり公園課長 まず、天沼弁天池公園でございますけれども、こちらにつきましては、地下水の鉄分を十分に除去し切れていないというような状況だと考えております。原因としましては、地下水自体の鉄分の濃度が上がったりですとか、機械的に鉄分を除却しているような状況なんですけれども、その機械が十分に作動していないといったところかなというところでございますけれども、まだはっきりした原因がどこかというのは調査をしているところでございます。池清掃ですとか、ろ過材の交換は行っているところなんですが、まだ十分な改善が行えていないという状況ですので、こちらについては、引き続き改善に努めてまいりたいと思っております。  それと、蚕糸の森公園につきましては、最近、池の中に食べ物を多く投げ込まれてしまうという事案が発生しているようです。それも原因の1つかと考えられます。現在ちょうど池の水を抜いて清掃しておりまして、こちらについては、今後の経過を見守っていきたいと考えております。 ◆田中ゆうたろう 議員  じゃ、かい掘りはこれからということなんですかね。  そうなんですよ。餌をやる方が増えたんです。これは武漢肺炎が関係していると思いますけれども、ぜひお願いをしたいと思います。  最後に、阿佐谷地域区民センター屋上ですとか、あと最近できた荻窪だんだん公園ですとか、屋上に公園が造られるようになった経緯を確認します。 ◎みどり公園課長 阿佐谷地域区民センターにつきましては、屋上部分と地上部分に公園を造るということになりますけれども、特に阿佐ヶ谷駅の近くということで、なかなかそういった公園のスペースというんですかね、貴重なオープンスペースを確保することができないというところもあって、建物の屋上の有効活用を図ったものでございます。  荻窪だんだん公園につきましては、旧あんさんぶる荻窪のところに造るものになりますけれども、こちらについては、当時から屋上庭園として区民の方に利用されてきたという経緯も含めて、国のほうに開放の要望をしてきたところです。区民要望もありまして、このたび国のほうからそちらを借りて、こちらも駅前ということになりますので、駅前の貴重なオープンスペースとして開放することになったというものでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  これらの屋上公園は何年間使える予定で造るのか、あるいは造ったのか。 ◎みどり公園課長 基本的には、その建物が存続する限りは、そこの部分には屋上公園が存在するというふうに考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  そうすると、建物の建て替えの際に、同等レベルの公園を確保する確約というのはどうなってくるんでしょう、可能なんでしょうか。 ◎みどり公園課長 が所有している建物かどうかというところにもよりますけれども、みどり公園課、所管としましては、建て替えのときにも、引き続きその場所に屋上公園を造っていただけるように交渉していくつもりでございます。
    ◆田中ゆうたろう 議員  それと、地震や大規模火災などの災害時に、これらの屋上公園は避難先として機能するんでしょうか。 ◎みどり公園課長 建物の屋上という性質上、避難先としてはなかなか難しいところがあるかなというふうに考えてございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  通常の公園と比べて、定期的に防水工事なんかも必要になってくるのか。メンテナンスに相当コストがかかるように思われるんですが、通常の公園とどの程度違うんでしょうか。 ◎みどり公園課長 今度新しくできる阿佐谷地域区民センターの屋上では、特に防水というところでお話をしますと、80年程度はもつというふうに聞いてございます。そうすると、建物自体の老朽等を考えれば、基本的には、防水のやり替えということは発生しないのかなというところはございますが、ただ、その利用状況等によって変わってくるかとは考えております。  万が一、防水を修繕するということになると、1平米当たり大体1万円から2万円程度でできるということですので、どの程度の範囲をどういうふうにやるかというところで大きく金額が変わってくるかと思いますけれども、そういったような金額がかかる可能性があるというものでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  屋上公園につきましては、いろいろ御答弁いただきましたが、通常の地上の公園とはいろんな意味で大分別物だと思うんですね。開かれてもいませんし、誰もが来られるというわけじゃないと思いますし、機能も限られていると思います。その点、としてはどのように認識をしていらっしゃいますか。 ◎みどり公園課長 御指摘のように、屋上公園につきましては、いろいろと制約があるというところではございます。ただし、先ほど答弁申し上げたとおり、貴重な駅前のオープンスペースを確保するという意味では、そういったところの屋上というのも重要な場所かなというところと、あと、では公園の整備目標を掲げているんですが、まだまだ半分にも満たないというような状況でもございますので、どこでもいいというところではないと考えておりますけれども、そういった駅前とか、なかなか土地の確保が難しいようなところについては、屋上公園を造るということも1つの方法かなというふうに考えているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 議員  阿佐ヶ谷駅北東地区は、先ほどもちらっと申し上げたかと思いますけれども、やっぱり公園が少ないエリアの1つだと思うんですよね。この地区のまちづくりについて本日もいろいろ議題になっておりましたけれども、先ほどの答弁だと、公園を造る予定は今のところないというお話だったかと思うんですけれども、ぜひ公園というものは1つ残しておいていただきたい。そうすれば、緑をなるべく増やしたいということは、立場を超えて、どなたも恐らく論をまたないと思うんですよ。緑を残すという意味でも、公園を造っていただくということを検討していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 どうしても土地が取得できないと、公園を造るということはなかなか難しいというふうに考えてございますので、今後、北東地区のエリアの中で土地が取得できるようなところがあれば、こちらとしては積極的に公園を造っていきたいと考えているところでございます。 ○小川宗次郎 会長  それでは、田中議員はお戻りください。  岩田議員、委員外議員発言席に移動してください。  それでは、岩田議員、予定の質問項目をお知らせください。 ◆岩田いくま 議員  1点目が議案14号と29号を含めた自転車駐車場施策、資料145も使います。2点目が事業の廃止・縮小等で、資料83、84。3点目が富士見ヶ丘駅周辺まちづくり等となります。  まず、私どもの会派の当分科会所属委員が本日欠席をしておりますので、委員外としての申出をさせていただきました。よろしくお願いいたします。  議案29号についての質疑が既になされているのは聞いておりましたけれども、改めて、14号、29号、どちらの土地も賃借だと思いますが、確認をいたします。 ◎土木管理課長 どちらも賃貸借です。 ◆岩田いくま 議員  区立の自転車駐車場全体についてなんですけれども、有地と借地の割合、これは箇所数でもほかの基準でもいいので、示していただけますでしょうか。 ◎土木管理課長 現在、有料制の自転車駐車場は43か所ございます。うち、有地が17か所、割合でいいますと約40%ほどです。そして借地の箇所が22か所ございまして、こちらも割合でいいますと約50%という状況でございます。(区長「割合というのは何の割合」と呼ぶ)箇所数の割合です。 ◆岩田いくま 議員  あと、資料145で、財産貸付収入についての資料を頂いたんですけれども、ここに自転車駐車場1所で700万余というのがあるんですが、これはどういったものなのか、説明いただけますか。 ◎土木管理課長 こちらにつきましては、東京メトロ東高円寺駅近くにある自転車駐車場でございまして、NPO法人のほうに運営していただいている民営の自転車駐車場の収入でございます。 ◆岩田いくま 議員  また戻りますけれども、先ほど有地と借地とそれぞれいただきましたが、賃借の場合の有地と比較したメリットとデメリットをどのように捉えているのか。 ◎土木管理課長 メリットとしましては、放置自転車の対策として駅周辺で土地を得ることができればいいんですけれども、なかなかだけで用意することはできないという状況にございます。ですので、借地であれば、そういう部分をお借りして、放置自転車対策のための駐輪場を整備できるというところがあります。  デメリットとしては、やはり有地と違いまして、恒久的な部分というところでは安定性に欠けるのかなというところがございます。 ◆岩田いくま 議員  この項の最後にしますけれども、先方の都合もありますので、の都合だけで判断することはできないと思いますけれども、自転車駐車場の土地利用、所有形態として、としての方針はどのように考えているのか、お伺いします。 ◎土木管理課長 先ほど申し上げたとおり、放置自転車対策ということが根底にございますが、だけで土地を全て用意するということはできません。ですので、借地だったり、あるいは民間の自転車駐車場の運営のために補助を出したりとかして整備をしています。あわせて、附置義務ということで、事業所で店舗を営まれたりするときには、自転車の台数を確保してくださいということをやってございます。ですので、で取得、あるいは民地を活用、あるいは民営補助、そして附置義務等の複合的なやり方で駐輪場の整備ということを考えています。 ◆岩田いくま 議員  では次、事業の廃止・縮小のほうに行きたいと思います。  これは各分科会で各部に聞いておりますけれども、本日も2つの部に聞いてまいりたいと思います。  まず、環境部さん、資料84を頂きました。事業数としては3事業、予算の縮減額を足し合わせると2,780万円余、6款環境清掃費予算の比率で見ると大体0.4%ぐらいになっていようかと思います。まず、この結果をどのように捉えているか。 ◎環境課長 令和3年度の予算編成に当たりましては、予算編成に関する基本方針に基づきまして、ゼロベースで部内全体の見直しなどを行ってございまして、資料でお示しした見直しや縮減は、その中の主なものでございます。  一方で、環境部の予算のほとんどを占める清掃関連の事務費につきましては、委託事業などにおける労務単価の上昇ですとか、コロナ禍を受けたこの間のごみ量の増を踏まえた収集量の見込みなど、区民生活を支える上で必要となる増の要素が多くなってございます。  また、この間、国が示してございましたカーボンニュートラル宣言を受けまして、これまでの取組の着実な推進が求められていることでございますので、必要な予算を計上してございます。  とはいえ、増要素につきましても、業務内容の見直しですとか見積りの精査など行うことで、可能な限りその縮減を図ってまいりました。こうした作業によって増額要素の縮減と減額要素の積み上げをした結果でございまして、部としてもしっかりと歳出削減に努めたところでございます。 ◆岩田いくま 議員  御丁寧に説明、ありがとうございます。  この事業の中で1点だけ確認をしたいと思いますが、見直しというところで、事業名、安全美化条例に基づく生活環境の改善、項目名として公衆喫煙場所設置助成及び路面シート補修経費、ここで予算縮減額が700万余となっております。どういったことをやるつもりなのか、お願いします。 ◎環境課長 主な積算根拠といたしましては、公衆喫煙場所助成金の減ですとか、あと路面シートの補修枚数、実績を精査いたしまして、そちらの減ですとか、啓発物品の配布の見直しによる減ですとかを積み上げた結果で、700万余の縮減となってございます。 ◆岩田いくま 議員  では次、都市整備部のほうに行きたいと思います。  こちらは資料83で頂きました。事業数としては16事業、予算縮減額を足し合わせると7億4,700万円余となりまして、金額では部別で最も多いことになっておりました。5款都市整備費予算の対比で見ると大体5%ぐらいかと思います。ということで、この結果をどのように捉えているか、お願いいたします。 ◎都市整備部管理課長 都市整備部でも、予算編成に関する基本方針に基づいて予算の見積り等を行ってきました。コロナ禍の影響を踏まえた財政状況、厳しい状況がある中で、令和3年度、総合計画の最終年度を迎えるということで、必要な予算を見積もったというところです。  都市整備は、予算の規模、1つの事業自体が大きいこともありますので、例えば事業を少し先送りした中でも、その影響というのはきちんと精査した上で、問題のない、後世にそういったことが残らないような形で事業の精査、削減を行った結果が、こういった結果になったというふうに考えているところであります。 ◆岩田いくま 議員  今管理課長から御説明いただきましたが、この中で3つほど具体的にお尋ねをしたいと思います。  まず1点は、高寿命のLEDへの改修によるランプ交換数の減等で1億円余の予算縮減が図られているかと思います。概要の説明をお願いします。 ◎杉並土木事務所長 概要でございますが、水銀に関する水俣条約が発効し、令和2年で水銀ランプの製造、輸入ができなくなったため、令和3年度から、購入して4年に1回のランプ交換ができなくなることから、水銀ランプ交換経費を見直したことによる減として約8,000万、2017年から水銀灯のLED化を進めてきたことによる電気料金の減少が約2,100万ということで、1億円強の減少を図ったところでございます。 ◆岩田いくま 議員  それから、区分だと縮小だったり見直しだったりというのはあるんですが、例えば、道路の路面改良工事費で1億7,400万円余の予算縮減がなされております。先ほど管理課長からもちょっと説明がありましたけれども、施工の延期による予算縮減というものは、インフラメンテナンスの面で不安が残る面もあると思います。あと、道路等の維持補修における施工数量の見直しによる予算縮減というものも同様かなと思いますが、判断の根拠をお願いいたします。 ◎土木計画課長 来年度施工予定の路線、また道路維持補修につきましては、厳しい財政状況を踏まえまして、劣化状況、また通行の安全性の確保、緊急性を考慮した上で、次年度以降に先送りできるところを見極めまして予算の縮減を図っています。今後、区内全域において一定レベル以上の管理水準を保てるよう、整備を行ってまいりたいと考えてございます。 ◆岩田いくま 議員  あともう1点、狭隘道路の拡幅整備のところです。これが金額的にはかなり大きくて、1億9,200万円余の予算縮減となっております。この概要の説明をお願いいたします。 ◎狭あい道路整備課長 沿道の建物の建て替えに伴う狭隘道路の拡幅整備の事前協議件数につきましては、例年、年間約800件の申請を受け付けておりますが、今年度は例年に比べ100件近く減少傾向にございます。来年度以降の拡幅整備件数の減少が見込まれるため、予算を縮減しているものでございます。実態として申請件数が減ってきておりますが、目標数値を変更したわけではございません。  今後は、拡幅整備の目標達成に向けまして、建て替えの伴わない拡幅未整備箇所への戸別訪問を行い、塀の除却費や設置費の助成制度の活用を促すなど、地域への働きかけを強化しまして、拡幅整備の協力を求めてまいりたいと考えております。 ◆岩田いくま 議員  それでは、最後のテーマ、富士見ヶ丘駅周辺まちづくり等のほうに行きたいと思います。  本日の分科会の最初の答弁のところでもちょっと挙がっておりましたけれども、まちづくり方針策定が、今年度、令和2年度から令和3年度となったかと思います。ということで、まとめて御答弁いただければと思いますが、リスケジュールの理由、それから現在ないしは直近の取組状況、3点目として今後のスケジュール、これは予定となると思いますけれども、以上お願いいたします。 ◎都市企画担当課長 富士見ヶ丘駅周辺まちづくりにつきましては、コロナ禍の影響により、地域の方々となかなか十分な意見交換ができない状況でございました。現在の動きとしましては、地域の方、今の協議会の範囲の方々に対して、その他地権者の方々に対しまして、今の状況、まちの動きを知っていただくために、今年の2月に3,600件のアンケートと、昨年行ったオープンハウス等をまとめた中間まとめ、これをまちづくりニュースとして配布しております。現在は、そのアンケート調査結果を集計しているところでございます。  来年度につきましては、今回のアンケート結果等を踏まえまして、7月から10月頃にかけまして、地域の方々を対象とした意見交換会やオープンハウスを実施し、12月を目途にまちづくり方針を策定する予定でございます。 ◆岩田いくま 議員  今、アンケートの配布、大体3,600件ということだったんですけれども、参考までに、現在大体どれくらい回収しているか、数は出ますか。 ◎都市企画担当課長 全体で返却されたアンケートは760余件でございます。 ◆岩田いくま 議員  最後の質問の予定です。富士見丘北公園の拡張整備、これ、今日の分科会では質疑は多分出てなかったと思うんですけれども、保健福祉分科会のほうで既に出ておりましたので、スケジュール等々はそこで御答弁がありましたので、改めてお尋ねはいたしませんが、今月にある都市計画に関する説明会、これは別としまして、その後、公園の具体的な整備内容についてのワークショップなり何なりということになってこようかと思うんですけれども、そのときに、地域、近隣の人にお聞きするのと同時に、子供を含めた利用者、こうした人からの意見も聞いてほしいと思いますが、それを最後にお尋ねします。 ◎みどり公園課長 幅広い方からの意見聴取が必要だと思っておりますので、そういったことに努めてまいりたいと考えてございます。 ○小川宗次郎 会長  それでは、岩田議員はお戻りください。  そね議員、委員外議員発言席に移動してください。  それでは、そね議員、予定の質問項目をお知らせください。 ◆そね文子 議員  遅野井川の親水施設についてとゼロ・ウェイストすぎなみについてです。使う資料はナンバー189です。  まず、遅野井川について。  2018年7月、遅野井川親水施設ができてから丸3年がたとうとしています。コロナ禍でなかなか自然に触れる遊びや活動ができにくくなっている子供たちにとって格好の遊び場になっていて、地域の方から、ここがあって本当によかったという声が届いています。区長も、当時夢水路と呼んでいたこの施設を子供も含めた市民参加で造るに当たり、子供たちの夢を後押ししたい、その夢を共有したいというお話をされていました。  時間が経過する中で、親水施設の変化、改修等の必要が出てきているでしょうか。 ◎土木計画課長 親水施設の状況としましては、開園当初から多くの方々に利用されているところですけれども、水と親しむエリアの草地広場においては、芝生の生育状況がやや悪いというところがありまして、地域の団体の方々と話合いの中で、日本固有の植物を補植することを検討しております。 ◆そね文子 議員  この施設は、構想段階から子供たちを含めた市民参加で造られ、植栽など、工事過程の作業にも市民が参加して造られました。このような市民参加の形態は、土木の世界では市民普請というそうですが、このような形で造られた施設はほかにあるんでしょうか。 ◎土木計画課長 この親水施設のように、区民などが直接整備に関わった事例はございませんけれども、小柴博士のノーベル物理学賞受賞の記念事業の一環として整備しました科学と自然の散歩みちでは、区民とともに整備内容を検討しまして、自然の生態系を感じることのできるビオトープなどを設置した事例がございます。 ◆そね文子 議員  こういう事例、すばらしいと思いますので、取組が増えるといいなと思っています。今後改修が行われる際も、市民普請が一部でも実現するとよいと思っていますが、の考えを伺います。 ◎土木計画課長 市民普請の取組につきましては、区民が主導的役割を果たすことによって、参加した人の喜び、そして充足感が得られるものと考えております。今後、この親水施設の管理運営について、その視点も取り入れながら、地域に親しまれる施設にしていきたいというふうに考えております。 ◆そね文子 議員  よろしくお願いします。  この親水施設は、コロナ禍で、とにかく子供たちがよく遊んでいます。そのため傷みも出てきているようですが、コロナが落ち着くまでは、改修などで子供たちが遊べなくなることがないよう、来年度は総点検の年にしていただきたいと思いますが、の考えを伺います。 ◎土木計画課長 親水施設の管理は、地域団体と協力しながら、施設の不具合箇所、また衛生面などにつきまして、意見交換をしながら維持管理を行っております。今後も、施設利用の安全確保を第一に、地域の方々と協力しながら適切な維持管理に努めてまいります。 ◆そね文子 議員  よろしくお願いします。  次に行きます。ゼロ・ウェイストすぎなみについて伺います。  2020年度の政経営計画書には、ゼロ・ウェイストすぎなみが検討されることが新規で掲げられ、昨年の代表質問及び予算特別委員会で取り上げました。は3Rの中でもリデュースに重点を置くこと、ライフスタイルの異なる幅広い年齢層を対象に、日々の買物や消費行動を再確認していただくモニタリング調査を実施、あわせて、自発的な環境配慮行動についての意見を集め、意識や行動の変化を起こす有効策を探りたいといった内容の答弁を区長からいただきました。  他の委員と重なる部分もあったので、まとめて、以下お聞きいたします。  このモニタリング調査はどのように行われたか。調査の結果はどうだったか。また、見えた課題について伺います。 ◎ごみ減量対策課長 モニタリング調査につきましては、昨年の10月から12月にかけて、207名の方を対象に実施いたしております。チェックシートを用いまして、日々のレジ袋の受け取りなど、ワンウエープラスチックの使用状況を1週間記録してもらうという形式で行いました。  集計結果からは、約8割の方がワンウエープラスチックを削減したいと感じているということでございますが、生活に密着しているため、全てを切り離すことはできないという現状もあることが分かりました。  そのため、今後も区民に対しては、様々な機会や媒体を通じまして、ワンウエープラスチックの削減に関心を持てるような啓発活動を続けていくことが重要である。また、区民、事業者の双方に対して、不必要ならば渡さない、受け取らないという呼びかけを粘り強く行っていく中で行動変容を促すことが課題であると認識してございます。 ◆そね文子 議員  幅広い区民の意見を聞くということはどのように行われたか。また、どのような意見があり、見えてきた課題は何か。 ◎ごみ減量対策課長 区内の町会・自治会から大学の学生寮の学生の皆さん、そういった方々まで含めて幅広く意見を聴取してございます。  そういう中で、マイバッグやマイボトルの利用者がお得感を感じることができるような仕組み、それぞれが環境配慮行動を行うに当たり、周りから見て評価されたりまねしたくなるような雰囲気を社会全体で盛り上げていくことも大事であるといった意見がございました。そうしたことから、今後は、行政だけではなく、事業者とも幅広く連携し、社会全体でワンウエープラスチックの削減に対する意識を醸成していくこと、これが課題だと考えてございます。 ◆そね文子 議員  今回の政経営計画書には、ゼロ・ウェイストの取組が昨年のようには掲載されていないんですが、考え方が継続しているか伺います。 ◎ごみ減量対策課長 ゼロ・ウェイストの考え方を今後の環境基本計画、また一般廃棄物処理基本計画の中に反映させていきたいと考えてございまして、ゼロ・ウェイストの根幹であるリデュース、発生抑制に重点を置いた施策展開を今後も図っていきたいと考えてございます。 ◆そね文子 議員  よかったです。根底に考え方を置いて計画をつくっていくということだと受け止めました。  ごみの総量の90%が可燃ごみで、その約40%が生ごみであることから、ゼロ・ウェイストを目指すためには、生ごみの減量に取り組むことが大変重要だと考えています。  が助成している生ごみ処理機の3年間の件数を出していただきました。件数をお示しください。 ◎ごみ減量対策課長 生ごみ処理機の助成件数でございますが、平成30年度75件、令和元年度95件、令和2年度138件となってございます。 ◆そね文子 議員  とても増えています。この要因をどのように考えているか。 ◎ごみ減量対策課長 コロナ禍の影響で、自宅で過ごす時間が長くなっておりまして、生ごみの減量、また臭気防止に関心が高まったこと。また、テレビの情報番組や通販番組で取り上げられまして、自治体による購入助成の紹介がされたこと。また、の助成制度が令和3年度までであることを周知したことなどが要因と考えてございます。 ◆そね文子 議員  令和3年度までということなんですけれども、今後もこの処理機の助成を継続してほしいと思いますが、の見解はいかがですか。 ◎ごみ減量対策課長 市場には比較的安価な製品が出てきてございまして、1基当たりの助成額も減少傾向になってございます。現時点では購入助成の役割を終えたと考えておりますが、来年度の申請件数やごみ減量の効果等を注視してまいりたいと存じます。 ◆そね文子 議員  この助成なんですが、乾燥型の機種を選ぶ人が多数だということが分かります。この処理機を使うと、処理物は有機肥料となります。処理機を利用している人から、その肥料の使い道がない、また使い切れないとの話を多く聞いています。花咲かせ隊に使っていただくことなどできないでしょうか。自分の生み出す有機肥料が役立てられることは、継続のためのモチベーションにもなると思います。の見解を伺います。 ◎ごみ減量対策課長 御指摘のように、バイオ型は直ちに堆肥となりますが、申請件数の多い乾燥型では、土と混ぜて熟成が必要となります。また、堆肥をどのように集めて、どのように花咲かせ隊に提供するかなど課題が多いものと考えてございます。  まずは、ごみとして出す前に、自宅で堆肥として利用していただくことを周知してまいりたいと存じます。具体的に要望があれば、所管を通じて、お近くの花咲かせ隊を御紹介することなどを検討してまいりたいと考えてございます。 ◆そね文子 議員  ありがとうございます。じゃ、声を届けるように伝えます。  これまで生ごみ減量のために、電気を使わない段ボールコンポストやベランダdeキエーロなど提案を行ってまいりました。生ごみを減らす取組は各地に様々なものがあります。このような取組を聞く連続講座を行い、杉並区内にとともに生ごみを減らすことに取り組む団体を生み出し、協働で活動を行っていくよう提案しました。それに対し課長からは、研究をしっかりしていくとお答えいただきましたが、その検討状況について伺います。 ◎環境課長 連続講座などは少し難しいところと考えておりますが、まずは、環境活動推進センターなどでの講座ですとか環境団体に向けた周知など、可能かどうか検討しているところでございます。 ◆そね文子 議員  よろしくお願いします。  当初予算の事業概要に、ワンウエープラスチックを中心としたプラスチックごみ発生抑制に重点的に取り組むことが示されています。ワンウエープラスチックは、使い捨てのスプーンやストロー、フォーク、マドラーなどだと思いますが、そのほかに具体的にどのようなものを指しているのか。また、プラごみの発生抑制のための具体的な取組について伺います。 ◎環境課長 ワンウエープラといたしましては、議員が今おっしゃったものと、そのほかとしては、プラ製のお皿ですとか飲料用のボトルなども考えてございます。
     プラごみ発生抑制のための具体的取組につきましては、環境イベントなどによっての映画上映ですとかパネル展示、マイバッグ普及啓発イベントにおいて、パネルを用いて区民の方へ直接御説明するですとか、環境活動推進センターにおける講座、講演などで周知を図っているところでございます。 ◆そね文子 議員  区立施設に入っている事業者はもとより、区内の事業者にも働きかけることが必要だと考えますが、の見解を伺います。 ◎環境課長 区立施設で事業展開してございます事業者への働きかけは現在も行ってございますが、区内事業者への働きかけも大切なことと考えてございますので、どういった取組ができるのか研究してまいりたいと考えます。 ◆そね文子 議員  最後です。では、食べのこし0(ゼロ)応援店のようにキャッチコピーをつくり、に登録してもらってホームページで知らせるなどしていますが、そういった取組を考えてはいかがでしょうか。  コロナでテークアウトが増え、容リプラの排出が増えている状況があります。マイ容器を持ち込めばその容器に入れてもらえる、そんな対応をしてくれるお店が増えればいいなと思っています。からも呼びかけ、そのようなお店を応援する仕組みをつくってほしいと思いますが、の見解を伺います。 ◎環境課長 容器を持参すると、お弁当を詰めてくれたりとか量り売りしてくれる、そういったお店が増えることで、ごみの減量ですとか資源循環につながるものと存じますが、現状まだまだ数が少ないかと思ってございまして、そういったお店をどうやって増やしていくかですとか、事業者側に環境配慮行動をどうやってお願いしていくか、研究などが必要と考えてございます。今後、環境基本計画や一般廃棄物処理基本計画を改定する中で、事業者への働きかけなどどうしていくべきか、検討してまいりたいと存じます。 ○小川宗次郎 会長  それでは、そね議員はお戻りください。  けしば議員、委員外議員発言席に移動してください。  それでは、けしば議員、予定の質問項目をお知らせください。 ◆けしば誠一 議員  脱炭素化の取組とPPS(新電力)からの電力購入について、浜田山駅南口開設について、外環工事の陥没・空洞調査報告書について。資料は、政経営計画書と外環工事の陥没・空洞調査報告書です。  菅首相は施政方針の中で、2050年脱炭素社会の実現を目指し、再生可能エネルギーの導入を口実に、原子力政策を進めることを宣言しました。  の脱炭素化に向けたこれまでの取組と新年度の取組をお聞きします。 ◎環境課長 の低炭素化に向けたこれまでの主な取組といたしましては、震災救援所などの区立施設に太陽光発電システムと蓄電池を設置することや、低炭素化推進機器等導入助成の実施、電気自動車用充電設備導入助成など取り組んでまいりました。  3年度につきましても、区立施設の改築時などに太陽光発電機器などの設置の検討ですとか、低炭素化推進機器等導入助成などにはしっかり取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆けしば誠一 議員  再生可能エネルギーの推進に関しては経産省も電力会社も後ろ向きで、九州電力管内では太陽光発電で全てが賄える状況になっても、九電は出力抑制をするなど、新電力会社に対する妨害が目につきます。  の太陽光発電の導入実績、今後の拡大計画をお聞きします。 ◎環境課長 の太陽光発電の導入実績につきましては、元年度の実績で申しますと、区立施設が42か所、発電容量が280キロワット余。現時点での低炭素化推進機器等導入助成の太陽光発電機器の助成に関しましては、件数が約80件で、容量のほうは、助成を実施してからの累計が今現在1万1,700キロワット余ございます。  今後の計画につきましては、3年度については先ほどお伝えしたとおりでございますが、4年度以降については、新たな環境基本計画などの策定に向けて、現在検討しているところでございます。 ◆けしば誠一 議員  太陽光発電導入助成制度は使いやすいものとなっているのでしょうか。区民にも利用を拡大するための周知方法、メリットをどのようにお知らせしていますか。 ◎環境課長 助成制度につきましては、この間、区民要望ですとか社会状況などに合わせまして対象機器の見直しなども行って、使いやすい制度を目指してまいりました。  また、周知に関しましては、広報やホームページ、チラシなどのほかに、省エネ相談会ですとか、太陽光発電機器の促進のための講座や情報交換会など、メリットを伝えるなどの普及啓発を行っているところでございます。 ◆けしば誠一 議員  環境基本計画の策定に合わせ、地球温暖化対策実行計画の策定が打ち出されています。より実効性ある計画にするための方策と計画の策定方法、スケジュールをお聞きします。 ◎環境課長 地球温暖化対策実行計画を策定するに当たりまして、この間も進めてまいりました温暖化対策に関する取組などの検証、総括を行うとともに、国の動向などを注視しつつ、環境清掃審議会の皆様の御意見などを踏まえまして、新たな視点とか目標も取り入れる必要があって、これらを分かりやすく伝えられるよう努めることで実効性がより高まるものと考えてございます。  スケジュールにつきましては、環境基本計画の策定に合わせまして、3年度に環境清掃審議会から御意見をいただいて、これらを踏まえ、パブコメ等を実施しながら策定を行う予定としてございます。 ◆けしば誠一 議員  電力自由化の流れの中で新規参入した新電力事業者が今、存続の危機に瀕しています。2020年12月末から1月中旬にかけて、日本卸電力取引所の電力価格の高騰が続いたため、通常は1キロワットアワー当たり7円から8円程度が、12月末に高騰が始まり、1月半ばには一時200円を超える事態となった。その理由は何でしょう。 ◎環境課長 私どもも、国などからの通知等特段ございませんので、報道で知る範囲でございますけれども、寒波の到来による電力需要の逼迫に加えて、火力発電所の燃料となる液化天然ガスの供給不安などから火力発電の出力が下がり、電力市場へ提供された電力量が不足したことを受けて市場価格が高騰したというふうに理解してございます。 ◆けしば誠一 議員  再生可能エネルギーの利用に積極的な新電力を支える意味でも、区立施設の電力を新電力(PPS)から購入してきた取組は評価します。  地域区民センター等の区立施設で、2020年度、随意契約でPPSから電力を購入した施設数と電力会社、12月までの財政削減額を確認します。 ◎経理課長 区民センター等の区立施設で新電力会社から電力を購入した施設の、まず数についてですけども、昨年の7月に中央図書館を追加いたしまして、現在30施設となってございます。  それから、契約の相手方でございますが、こちらは東京エコサービス株式会社でございます。  また、令和2年4月から12月までの削減効果についてですが、785万4,000円余を見込んでいるところでございます。 ◆けしば誠一 議員  区立小中学校の電力購入状況、電力会社と財政削減効果を確認します。 ◎経理課長 区立小中学校の電気の供給契約につきましては、まず、一般競争入札を実施してございまして、令和2年度につきましては、日立造船株式会社と契約をいたしました。  それから、4月から12月の削減効果額でございますけれども、こちらは9,555万円余を見込んでいるところでございます。 ◆けしば誠一 議員  新年度、東京電力からPPSに移行する予定の施設があればお聞きします。 ◎経理課長 先ほどもちょっと御答弁をいたしました東京エコサービス株式会社につきましては、一定の財政効果、削減額の見込みが出ておりますので、ここが供給できる範囲を調査いたしまして、区立施設について数か所選びました。その結果、実際に移行できる施設といたしましては、区立こすもす生活園と、併設施設でありますゆうゆう大宮堀ノ内館について、PPSに切り替えていく考えでございます。 ◆けしば誠一 議員  今後も期待します。  浜田山駅南口がないことで、朝夕の踏切の待ち時間や、遮断機をくぐって渡り事故が起きたことから、南口開設が待ち望まれています。当初、南口開設の予定地にあった店舗が廃業したことから、ここに開設を求める要望が私に届いています。にはどのような声が届いていますか。 ◎拠点整備担当課長 のほうにも、その建物が解体されたことで、南口開設の目途などについてのお問合せがございました。 ◆けしば誠一 議員  開設するためには、一義的には当該用地を買い取ることが必要です。しかし、地主さんに売る意思がないことが確認されています。以前、借地でも開設できることを京王と確認した経過がありますが、の認識を確認します。 ◎拠点整備担当課長 駅の出入口は公共的な施設でありますので、しっかりとした権利の下に建設できることが基本だと認識しております。しかし、関係者の方々の御意向もありますので、その皆様と連携、協議しながら解決策を模索していくことが必要だと考えております。 ◆けしば誠一 議員  これまでの長いいきさつもあり、と地主さん、そして地元の皆さんとの信頼関係構築がまずは第一です。の真摯な取組を求めますが、どうでしょう。 ◎拠点整備担当課長 議員のおっしゃるとおり、関係者の皆様との信頼関係の構築がまず第一と考えております。そのためには、さらに情報共有を行い、相互の理解を深めることが大切だと考えております。今後も、関係者の方々の気持ちを真摯に受け止め、協力関係を築いて、浜田山駅南口の開設に向けて努力してまいります。 ◆けしば誠一 議員  よろしくお願いします。  外環プロジェクトニュースに、2月14日、15日の説明会の質問と回答の概要が掲載されました。ここでは、陥没、空洞、地盤の緩みと工事との因果関係は認めています。しかし、施工上のミスや過失があったのではとの問いに、施工の経過を示しながら、施工ミスがあったとは言っていません。  素人目で見ても、シールドの夜間休止後に実施した起泡材を投入する特別な作業で、過剰に投入された起泡材が引き起こされた地山の緩みに浸透、その分だけ余計に掘削土の量が取り込まれたことは容易に想像できます。  8月以降、住民から振動や亀裂などの訴えが多数ありながら原因究明しなかったのは、現場の監督者、技術者の能力不足によるミスではないのか。一部報道で施工ミスとの記述もあるが、の見解を求めます。 ◎都市企画担当課長 この件、議員も御指摘されていますとおり、陥没、因果関係等は、第6回東京外環トンネル施工等検討委員会有識者会議委員会で確認され、にもそのことを知らされてございます。  御指摘の施工ミスとかそういう件に関しましては、いまだには報告がございません。今後も有識者委員会等の動向を注視してまいりたいと思っております。 ◆けしば誠一 議員  掘進による地盤の緩みを予想できなかったのかという問いに、あらかじめ予見できなかったとおわびしています。予見できなかった失敗をおわびしていると理解していいのでしょうか。 ◎都市企画担当課長 今回のおわびにつきましては、陥没、空洞事象を生じさせたことについて、事業者としておわびしていると聞いているところでございます。予見できなかったことは認めてございますが、予見できなかったことに対する言及については、まだとしては把握してございません。 ◆けしば誠一 議員  事前のボーリング調査の不十分性の問いには、おおむね200メートル置きに実施した、トンネル標準示方書どおりと答えています。  大深度の深さに対するボーリング調査はどのくらいの間隔で行われたのか。大深度地下を掘るに当たり、安全確保には、200メートル置きに調査すれば十分というものではなく、もっと綿密に調査すべきではないのか。そうすれば、今回の地層の特徴を把握できたのではないか。特にこの地域ではボーリング調査が不足していた事実がありますが、手抜きではなかったのか。の見解を求めます。 ◎都市企画担当課長 国からの回答でございますと、事前調査として、平均すると約200メートルに1本の間隔でボーリング調査を実施するとともに、物理探査を実施し、ボーリング調査地点間の地盤の急変部が存在しないことを確認してございますという回答でございます。また、他のシールド工法と比較しても遜色ない調査が行われたというふうに聞いてございます。  その後の状況につきましては、今後とも確認してまいりたいと思ってございます。 ◆けしば誠一 議員  今出たボーリング地点間については物理探査をしているとしていますが、その調査結果は示されていません。その理由は何か。また、その開示を求めたいが、どうでしょう。 ◎都市企画担当課長 今回の事前調査として、平均200メートルに1本の間隔のボーリング調査と物理探査によって、地盤の急変部が存在しないということを確認してございます。議員の御指摘につきましては、今後とも事業者へ求めてまいりたいと存じ上げます。 ◆けしば誠一 議員  地盤補修の期間はおおむね2年間と答えていますが、5日の新聞で、2年間凍結と報じられました。この期間は掘進を再開することはないと理解していいのか。一方、調布市で並行している北行きのシールド、練馬側のシールドはその間も動かすのか、確認します。 ◎都市企画担当課長 新聞報道につきましては承知しておりますが、といたしましては、そのような情報提供は伺っていないものでございます。また、北行きのシールド、練馬のシールドにつきましても同様でございまして、今後とも、事業者からの回答、もしくはこちらから回答を求めてまいりたいと思ってございます。 ◆けしば誠一 議員  工事再開の目安は再発防止策の策定なのかと聞かれ、現時点で決めているものではないと答えています。同様の事故の可能性が万が一にもある限り、工事再開はあり得ないのではないでしょうか。 ◎都市企画担当課長 有識者委員会より、再発防止対策の基本方針が示されているところでございます。具体的に再発防止策が決定するまでは、工事を再開することはないと聞いてございます。 ◆けしば誠一 議員  騒音や振動の対策も検討を求められ、地盤変状の監視強化に加え、振動計測箇所の追加や振動対策の強化を速やかに実施するとの答えです。これまで行われてきたことをは確認しているのか。それをどう強化するのか。  また、家屋被害のみならず、心理的、精神的、肉体的被害、家屋の地下に発生した地盤の緩みで陥没、空洞が発生する不安のある住民が、補償のルールを公開してほしいと要望しているのは理解できる。の見解を求めます。 ◎都市企画担当課長 ちょっと重なる御答弁になりますが、第6回有識者委員会では、陥没、空洞を発生させないための対策について、再発防止対策の基本方針が示されたところでございます。一方、住民の皆様より、低周波を含む振動等に関する不安の声等が多く寄せられることを受けまして、地盤変状の監視強化に加え、振動計測箇所の追加、振動対策の強化など、安心確保のための対策も速やかに、具体的に進めていくと聞いているところでございます。  次に、補償等でございますが、国等からは、実際に発生する損害はおのおのの事情によって異なっており、それを踏まえ、住民の皆様に寄り添った対応を行うため、引き続き丁寧に、個別に状況をお伺いし、誠意を持って対応すると聞いております。といたしましては、補償のルールについては、可能な限り住民の皆様に示すよう求めてまいりたいと思っております。 ○小川宗次郎 会長  それでは、けしば議員はお戻りください。  奥山議員、委員外議員発言席に移動してください。  それでは、奥山議員、予定の質問項目をお知らせください。 ◆奥山たえこ 議員  1番目、先ほど質疑のあった阿佐ヶ谷まちづくりのアドバイザーについて、あと、規則関係では都計審の運営規則を使います。2番目は議案29号です。電卓も用意しておいてください。これは阿佐谷の議案にもちらっと触れます。3番目は、ワンウエープラスチック容器の減量対策です。  先ほどのアドバイザー、くだんのアドバイザーですが、報酬、幾ら払いましたか。 ◎拠点整備担当課長 1回2万円でございます。 ◆奥山たえこ 議員  情報公開請求すれば、その方の名前は出てきますよね。まさか黒塗りしないですよね。 ◎拠点整備担当課長 個人名が載っているところは非公開でございます。 ◆奥山たえこ 議員  個人名、払った先を出さないというのは、全てに共通ですか。そんなんだったら決算審査なんかできないじゃないですか。 ◎拠点整備担当課長 個人名が載っているところについては、そこを消して公開しているものでございます。 ◆奥山たえこ 議員  村上美奈子さんですけれども、この方は、都計審にはどういう立場で入っているのか。 ◎都市整備部管理課長 委員ということで、職務代理者となってございます。 ◆奥山たえこ 議員  議員とかじゃなくて、何ですかね。 ◎都市整備部管理課長 学識経験者という位置づけでございます。 ◆奥山たえこ 議員  採決に退席をしたと。これは何を根拠に退席をしたのか。それから、どうして除斥じゃないのか。 ◎都市整備部管理課長 本人が、その審議会の中で申出があったということで、審議会の運営規則の中で、退席、第9条のところでそういった規定がございます。 ◆奥山たえこ 議員  その規則、読み上げてください。 ◎都市整備部管理課長 「委員及び臨時委員は、開会中退席しようとするときは、その旨を会長に申し出なければならない。」 ◆奥山たえこ 議員  彼女は、利害関係があるからということで、計画工房として関わっていたからという理由で出たわけでしょう。除斥と同じ意味じゃないんですか。単に席を外しただけじゃないんでしょう。 ◎都市整備部管理課長 北東地区の地区計画についての採決のときに退席したということでございます。 ◆奥山たえこ 議員  都計審と、例えば個人情報保護審議会、同じ審議会だけれども全然位置づけが違うんですよ。出されたことに対して返事をするわけだけれども、どう違いますか。 ◎都市整備部管理課長 都市計画審議会は、都市計画決定に当たって、諮問、答申等を行うというようなところの役割を担っているというふうに考えております。 ◆奥山たえこ 議員  皆さんの一番の根本法の1つである都市計画法、何条ですかね、都計審のことが書いてありますよね。 ◎都市整備部管理課長 都市計画法第77条の2第1項に都市計画審議会の記載がございます。 ◆奥山たえこ 議員  77条の2の2項になりますかね、市区町村のほう、そこの条文、読んでください。 ◎都市整備部管理課長 第77条の2第2項、「市町村都市計画審議会は、都市計画に関する事項について、関係行政機関に建議することができる。」 ◆奥山たえこ 議員  個人情報保護審議会の諮問に答えるということと今の建議をすることとはどう違うのか。行政の受け止めが違うでしょう。 ◎都市整備部管理課長 都市計画審議会のほうは、都市計画法に基づいて建議をしているということになります。 ◆奥山たえこ 議員  諮問の場合は、その諮問内容、首長はそれに従う義務があるのかどうか。都計審のほうはどうか。 ◎都市整備部管理課長 義務はございません。 ◆奥山たえこ 議員  どっちが。2つ聞いているんですけれども。 ◎都市整備部管理課長 都市計画審議会です。 ◆奥山たえこ 議員  じゃ、採決したけれどもそれに従わないということも可能なんだろうけれども、ということでいいんですか。従わなかったことなんてあるんですかね、杉並。 ◎都市整備部管理課長 そういったことはないと思います。 ◆奥山たえこ 議員  説明員が減らされているからあれなんだけれども、全然違いますよ、諮問に答えるのと都計審の建議というのは。都市計画審議会がどういうふうにつくられたかというその歴史的経緯から考えたって全然違いますよ。昔は知事とかが入っていたんだから、東京都というか都道府県のほうは。
     この190回のときに、村上美奈子さんは発言はしなかったのかどうか。 ◎都市整備部管理課長 このときは発言はしておりません。 ◆奥山たえこ 議員  次行きます。自転車です。29号です。  今29号で言われている駐輪場は、例えば1年間、6か月が繰り返されたとすると、使用料収入は幾らになりますか。 ◎土木管理課長 6か月で満車で更新というふうな形だと、年間約960万円の収入になります。 ◆奥山たえこ 議員  土地の賃借料は年間幾らになりますか。 ◎土木管理課長 約2,400万円です。 ◆奥山たえこ 議員  今回、阿佐谷も提案されていますけれども、同様に幾らになりますか。 ◎土木管理課長 収入につきましては、先ほどと同じ計算でありますと約115万円です。 ◆奥山たえこ 議員  賃料は出ないですかね、同じ期間として。 ◎土木管理課長 南阿佐ヶ谷のほうは、賃料としては約158万ほどです。 ◆奥山たえこ 議員  上井草に近いところで、井荻南、井荻北があります。同様に幾らになりますか。 ◎土木管理課長 こちらのほうは、同じような定期ということで考えますと、収入としては約1,418万です。これが井荻南です。井荻北でございますと、636万というふうになります。 ◆奥山たえこ 議員  賃料はどうなりますか。 ◎土木管理課長 こちらにつきましては、有地等を使ってございますので、賃料は発生してございません。 ◆奥山たえこ 議員  今回の29号議案の駐輪場に係る費用明細を全て答えてください。3年間で幾らになるのか。まず明細から御説明お願いします。 ◎土木管理課長 こちらは、イニシャルコストとして、整備費で、設計も含めまして5,640万ほど。そして撤去として、既存の上井草北の撤去がありますので、そちらが約350万。そして現在、上井草北にゲートがありますので、そちらを移設するということもございまして、500万。そのほか、保証金、附帯工事などを含めまして、イニシャルコストとしては約7,600万ほどかかります。  また、ランニングコストとしましては、先ほどの賃料がありますので、2,400万。カメラの賃貸で50万。そして業務の委託を考えてございますので、こちらが520万です。  先ほどのイニシャルコスト、ランニングコストを含めますと、3年間では約1億9,200万というふうな計算になります。 ◆奥山たえこ 議員  それを台数で割ってください。1台当たり幾らかということですね。 ◎土木管理課長 少々お待ちください。 ◆奥山たえこ 議員  1億9,200万を460で割るんです。 ○小川宗次郎 会長  そしたら幾つになるんですか、奥山議員。 ◆奥山たえこ 議員  4万1,739円。 ○小川宗次郎 会長  それでいいんじゃないですか。 ◆奥山たえこ 議員  ごめんなさいね、先に言っておかなくて。単純に割ると4万1,739円になるんだけれども、収入は幾らになるんでしたっけ。1台につきでいいですよ。 ◎土木管理課長 1台につきましては、2万200円です。 ◆奥山たえこ 議員  倍以上かかっているわけなんだけれども、もしかしたらもっとかかっているかもしれない。計算をちゃんとやってなかったから分からないんだけど。  さっきだって、収入が年間960万円に対して、土地代だけで2,460万円払うということなんですよ。ここで倍以上になっているわけで、こんなものなんですか、ほかの駐輪場も。さっきの阿佐谷だと、115万円に対して賃料は158万円でしたよ。 ◎土木管理課長 ちょっと計算が遅くて申し訳なかったです。先ほどの上井草北でございますが、1台当たり8万円ぐらいになるのかなというふうな計算です。  そして、西武線のほうで比べるものがありませんでしたので、井の頭のほうでちょっと比べてみました。永福町の第二でございます。こちらは、先ほどの満車想定については、金額はやはり同じで2万200円になります。いろいろかかるランニングコストで見ますと、1台当たり6万6,000円ぐらい。  そしてもう一つ、永福町南のほうで計算しています。こちらも定期利用の満車という状態では、金額としては2万200円で同じです。ただ、ランニングコストを含めた1台当たりのかかる経費というふうになりますと、約7万円になります。 ◆奥山たえこ 議員  4万何ぼじゃなくて8万円ぐらいかかるんですね。こんなに駐輪場ってかかったんですね。  今回の契約で、3年間という契約期間は変更になりましたか。 ◎土木管理課長 3年間の契約ということは、変更はありません。 ◆奥山たえこ 議員  幾つかまとめて聞きます。  3年間の契約が終わりますね。そうすると、その前に解約ができるのかどうか。それからあと、3年たったら、そこですっぱり終わるのか、それとも延ばすことができるのか。つまり、最短だと何年しか借りられないのかということも知りたいんですよ。 ◎土木管理課長 契約の解約あるいは解除ということはできます。  契約の更新に当たっては、が引き続き更新をする場合は、6か月前に所有者のほうに申出することと、あるいは、所有者が更新する意思がない場合には、10か月前に申出していただくというふうになります。 ◆奥山たえこ 議員  今回、安定した契約が取れそうなんですか。お一人の方と確実な契約ができているのかどうか。ちゃんとお言葉をいただいているのか、どうですか。 ◎土木管理課長 3年という期間でございますけれども、の長期の使用については、所有者の方は御理解をしていただいてございますので、安定の部分では心配はないかなというふうに考えてございます。 ◆奥山たえこ 議員  いや、法律的には、10か月前に言えば、3年で終了できる内容になっているわけでしょう。  あと、今回たしか相続が発生したみたいだけれども、今回の契約の相手方、どういう立場の方があれなのか。 ◎土木管理課長 確かに、暮れに所有者の方がお亡くなりになりましたけれども、御家族の方が遺志を継いでいらっしゃいましたので、その方との契約ということで来てございます。 ◆奥山たえこ 議員  だから、御家族の誰とか、人数とか、どういう立場の人とか言ってくれないと。 ◎土木管理課長 お子さんお二人と、あとは奥さんです。 ◆奥山たえこ 議員  安定性がないといけないわけですよ。相手方が3人もいらっしゃるわけですね。その中の誰かが駄目だと言ったらどうなるんですか。 ◎土木管理課長 現在、まだ相続のほうの確定というところでございません。ただ、1人の息子さんに同意というか合意していただいて、契約しているという状況です。ですので、どなたがということではないんですけれども、皆さんの意思は同じです。 ◆奥山たえこ 議員  事実行為と、それと法律的な関係は違いますよ。  平行線なので、次に行きます。プラスチックです。  廃プラスチック、汚かったら杉並に戻されてくるそうだけれども、その費用はどうなるのか。どこが負担するのか。 ◎ごみ減量対策課長 残渣ということではじかれたものにつきましては、処理費用はこちらが負担しまして、その保管場所から、産業廃棄物の処理施設で焼却処分になってございます。 ○小川宗次郎 会長  費用ということですね。 ◎ごみ減量対策課長 費用負担は、が負担してございます。 ◆奥山たえこ 議員  前は容リ協会が引き取ってくれていたんですよね。 ◎ごみ減量対策課長 容リ協会のほうは、適となった部分のベールという形で梱包したものを引き取っていまして、はじかれた部分については、の責任で処分しなければいけないということでございます。 ◆奥山たえこ 議員  まとめて聞いちゃいます。  ワンウエープラスチックを減らさなきゃいけないために、消費者の行動変容も必要です。だから、汚いものを出さない、なるべくきれいにする、洗い物の水できれいにするというのがまず1つで、それだけではなくて、事業者にやっぱり変わってもらいたいと思っているんです。  というと、プラスチックしか今ないから、ほかに選びようがないんだけれども、そのときに、例えば紙にコーティングをしたものであるとか、それから、最近いうところの生分解性プラスチックを使ったものとか、値段は大分高くなるんだけれども、そういうのを使うために、例えば杉並が補助金を出すなどして誘導して、エコプラを進めましょう、エコ容器にしましょうというふうなことを考えていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。  終わります。 ◎ごみ減量対策課長 御指摘のプラスチック以外の素材ですね、廃棄されることには変わりがないものの、紙であれば資源循環には好ましいと考えてございます。一方で、生分解性プラスチックにつきましては、他のプラスチックと同様に幾つか課題もございますので、研究が必要かと存じます。  利用を促す方法といたしまして、いろいろあろうかと存じますが、議員御提案の内容も参考にして、資源循環のために何が望ましいのか、研究してまいりたいと考えてございます。 ○小川宗次郎 会長  それでは、奥山議員はお戻りください。  以上で分担事項に対する質疑を終結いたします。  なお、分科会会長名で審査報告書を提出しておきます。  以上で予算特別委員会都市環境分科会を閉会いたします。                           (午後 7時17分 閉会)...