杉並区議会 > 2020-10-08 >
令和 2年決算特別委員会−10月08日-08号

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  1. 杉並区議会 2020-10-08
    令和 2年決算特別委員会−10月08日-08号


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    最終取得日: 2021-09-29
    令和 2年決算特別委員会−10月08日-08号令和 2年決算特別委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 5 決算審査  認定第1号〜認定第5号   一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答   自民・無所属・維新クラブ    藤本なおや委員 …………………………………………………………………… 5   共に生きる杉並    木梨もりよし委員 …………………………………………………………………14   杉並わくわく会議    松尾ゆり委員 ………………………………………………………………………16   正理の会    佐々木千夏委員 ……………………………………………………………………21   杉並を耕す会    奥山たえこ委員 ……………………………………………………………………23   無所属    堀部やすし委員 ……………………………………………………………………29
      美しい杉並    田中ゆうたろう委員 ………………………………………………………………36   都政を革新する会    ほらぐちともこ委員 ………………………………………………………………42   杉並区議会自由民主党    脇坂たつや委員 ……………………………………………………………………46    浅井くにお委員 ……………………………………………………………………54    國崎たかし委員 ……………………………………………………………………61    吉田あい委員 ………………………………………………………………………66    大熊昌巳委員 ………………………………………………………………………74    今井ひろし委員 ……………………………………………………………………80    大泉やすまさ委員 …………………………………………………………………88   杉並区議会公明党    北 明範 ……………………………………………………………………………95              決算特別委員会記録第8回  日   時 令和2年10月8日(木) 午前10時 〜 午後4時43分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (47名) 委 員 長  川原口  宏 之     副委員長  安 斉  あきら        委  員  佐々木  千 夏     委  員  ほらぐち ともこ        委  員  田 中 ゆうたろう     委  員  堀 部  やすし        委  員  松 尾  ゆ り     委  員  奥 山  たえこ        委  員  野 垣  あきこ     委  員  奥 田  雅 子        委  員  松 本 みつひろ     委  員  木 梨 もりよし        委  員  ひわき    岳     委  員  関 口  健太郎        委  員  川 野 たかあき     委  員  山 本  ひろ子        委  員  わたなべ 友 貴     委  員  國 崎  たかし        委  員  矢 口 やすゆき     委  員  松 浦  威 明        委  員  酒 井  まさえ     委  員  山 田  耕 平        委  員  そ ね  文 子     委  員  藤 本  なおや        委  員  山 本  あけみ     委  員  中 村  康 弘        委  員  北    明 範     委  員  大 泉 やすまさ        委  員  井 原  太 一     委  員  大和田    伸        委  員  今 井  ひろし     委  員  浅 井  くにお        委  員  金 子 けんたろう     委  員  富 田  た く        委  員  くすやま 美 紀     委  員  けしば  誠 一        委  員  新 城  せつこ     委  員  岩 田  いくま        委  員  太 田  哲 二     委  員  大 槻  城 一        委  員  渡 辺  富士雄     委  員(副議長)                                 島 田  敏 光        委  員  脇 坂  たつや     委  員  吉 田  あ い        委  員  大 熊  昌 巳     委  員  小 川  宗次郎        委  員(議 長)              井 口  かづ子  欠席委員  (1名)  委  員  小 林  ゆ み  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        副区長     吉 田 順 之   教育長     白 石 高 士        代表監査委員  上 原 和 義   政策経営部長  関 谷   隆        施設再編・整備担当部長事業調整   企画課長    山 田 隆 史        担当部長情報・行革担当部長                喜多川 和 美        財政課長    中 辻   司   営繕課長    相 馬   吏        施設整備担当課長郡 司 洋 介   総務部長    白 垣   学        総務課長    寺 井 茂 樹   コンプライアンス推進担当課長                                  後 藤 行 雄        職員厚生担当課長松 沢   智   区民生活部長  徳 嵩 淳 一        文化・交流課長 田 森   亮   スポーツ振興課長矢 花 伸 二        保健福祉部長  齊 藤 俊 朗   子ども家庭部長 武 井 浩 司        保育課長    福 本   弘   都市整備部長  有 坂 幹 朗        まちづくり担当部長         土木担当部長  友 金 幸 浩                本 田 雄 治        都市整備部管理課長事務取扱都市   都市企画担当課長交通施策担当課長        整備部参事                     山 川   浩                高 山   靖        住宅課長都市整備部副参事      建築課長都市整備部副参事        (久我山・富士見丘地区まちづくり  (方南地区まちづくり担当)        担当)               事務取扱都市整備部参事                清 水 泰 弘           伊 藤 克 郎        市街地整備課長耐震・不燃化担当   拠点整備担当課長都市整備部        課長都市整備部副参事        副参事(阿佐谷地区まちづくり担当)        (荻窪地区まちづくり担当)                花 岡 雅 博           塚 田 千賀子        鉄道立体担当課長都市整備部     土木管理課長都市整備部副参事        副参事(特命事項担当)事業調整    (高円寺地区まちづくり担当)        担当課長                      土肥野 幸 利                安 藤 武 彦        土木計画課長都市整備部副参事    都市計画道路担当課長都市整備部        (西荻地区まちづくり担当)      副参事(荻外荘担当)                三 浦 純 悦           星 野 剛 志        狭あい道路整備課長都市整備部    みどり公園課長 石 森   健        副参事        (西武線沿線地区まちづくり担当)                緒 方 康 男        みどり施策担当課長         環境部長    伊 藤 宗 敏                野 澤   巡        会計管理室長  森   雅 之   会計課長    松 田 由 美                          教育政策        教育委員会事務局次長        担当部長教育人事企画課長事務取扱                田 中   哲           大 島   晃        学校整備担当部長中 村 一 郎   生涯学習担当部長中央図書館長                          中央図書館次長事務取扱                                  田部井 伸 子        庶務課長    都 筑 公 嗣   学務課長    村 野 貴 弘        特別支援教育課長就学前教育支援   学校支援課長  千 葉 俊 明        センター所長
                   正 富 富士夫        学校整備課長  河 合 義 人   学校整備担当課長岡 部 義 雄        生涯学習推進課長本 橋 宏 己   済美教育センター所長事務取扱                          教育委員会事務局参事                                  佐 藤 正 明        済美教育センター統括指導主事    済美教育センター統括指導主事                古 林 香 苗           宮 脇   隆        教育相談担当課長佐 藤 永 樹  事務局職員 事務局長    渡 辺 幸 一   事務局次長   内 藤 友 行        議事係長    蓑 輪 悦 男   担当書記    出 口 克 己        担当書記    高 橋 知 久   担当書記    高 野 貢 志        担当書記    三 井 真太郎   担当書記    森   菜穂子        担当書記    田 邉 由 衣 会議に付した事件  付託事項審査   決算審査    認定第1号 令和元年度杉並区一般会計歳入歳出決算    認定第2号 令和元年度杉並区国民健康保険事業会計歳入歳出決算    認定第3号 令和元年度杉並区用地会計歳入歳出決算    認定第4号 令和元年度杉並区介護保険事業会計歳入歳出決算    認定第5号 令和元年度杉並区後期高齢者医療事業会計歳入歳出決算     一般会計歳出第5款・第7款……………………………………………質疑応答                           (午前10時    開会) ○川原口宏之 委員長  ただいまから決算特別委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○川原口宏之 委員長  本日の委員会記録署名委員を指名いたします。今井ひろし委員にお願いいたします。  《決算審査》   認定第1号 令和元年度杉並区一般会計歳入歳出決算   認定第2号 令和元年度杉並区国民健康保険事業会計歳入歳出決算   認定第3号 令和元年度杉並区用地会計歳入歳出決算   認定第4号 令和元年度杉並区介護保険事業会計歳入歳出決算   認定第5号 令和元年度杉並区後期高齢者医療事業会計歳入歳出決算     一般会計歳出第5款・第7款に対する質疑応答 ○川原口宏之 委員長  前回に引き続き、一般会計歳出第5款都市整備費、第7款教育費に対する自民・無所属・維新クラブの質疑を続行いたします。  それでは、藤本なおや委員、質問項目をお知らせください。 ◆藤本なおや 委員  私からは、ブロック塀等緊急安全対策学校体育館等空調整備について、区職員の一級建築士資格取得助成について、いじめ問題対策委員会についてなどです。  初めに、ブロック塀等緊急安全対策について伺います。  決算当該年度におけるこの助成制度の内容と、助成件数や額などの実績についてまず伺います。 ◎耐震・不燃化担当課長 助成制度の概要でございますけれども、4メーター以上の通学路及び避難路に面しました区が危険と判断したブロック塀、万年塀、大谷石などの組積造について、除却は全額、設置費については、設置費の2分の1程度を基礎に50万円を上限に助成するもので、平成30年11月から令和元年度までの時限的に行ってきたものでございます。  令和元年度の助成件数は30件で、助成額は3,048万円でございます。 ◆藤本なおや 委員  今年度から対象道路を区内全域とするなど、制度変更が行われましたが、変更点について確認をし、年度途中でありますが、今年度の実績について確認をいたします。 ◎耐震・不燃化担当課長 今年度からは、対象区域を区内全域の4メーター以上の道路に面する塀に拡大いたしました。助成額は、主に除却は除却費の3分2かつ上限50万円、除却と新設を行う場合は全体工事費の3分の2ですが、通学路及び避難路に面する場合は上限100万円までとしております。  実績につきましては、9月末で相談件数76件、申請件数は3件となっております。 ◆藤本なおや 委員  現在区で把握している通学路や避難路に面している危険ブロック塀等の数と、また、この危険ブロック塀とは、どういう塀のことを区として定義づけているのか、確認をいたします。 ◎耐震・不燃化担当課長 区が把握しております通学路及び避難路に面する危険ブロック塀等の数でございますけれども、179件でございます。  区が危険と判断するブロック塀についてですが、建築防災協会が作成しておりますチェックシート6項目のうち、1項目でも不適合があれば対象としているものでございます。 ◆藤本なおや 委員  今御答弁あったように、危険ブロック塀は通学路、避難路だけでもまだ179件もあるわけで、引き続き助成制度の周知が必要だと思いますが、これまで危険ブロック塀等の所有者に対する制度案内、どのように行われてきたのか伺います。 ◎耐震・不燃化担当課長 所有者に対しましては、戸別訪問や郵送などにより制度の周知を図ってまいりました。その他、区の公式ホームページや、8月には、町会・自治会の約1万5,000枚の回覧板などにより、制度の周知を積極的に行っているところでございます。 ◆藤本なおや 委員  これまで相談会も開催していたと思いますが、この実績はどうだったのか。また、相談会から実際に助成につながったケース、どれくらいあるのか伺います。 ◎耐震・不燃化担当課長 相談会はこれまで68回開催しております。相談件数は138件の相談をいただいており、このうち補助対象となるものは40件でございます。助成につながったものは、そのうち4件となっております。  今後も制度の周知を図りながら、危険ブロック塀等の改善に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆藤本なおや 委員  一方で、ブロック塀等の建て替え助成では、これまで狭隘道路の拡幅整備においても助成が行われてきました。この制度概要や実績を確認するとともに、安全対策支援事業との違いについて伺います。 ◎狭あい道路整備課長 従来の狭隘道路の拡幅整備に伴う助成制度については、重点整備路線と整備地区内の狭隘道路が対象で、塀の除却費は全額、設置費は1メーター当たり8万5,000円を助成するものでございます。  狭隘道路のブロック塀等の安全対策における助成制度につきましては、平成30年11月から令和元年度までの制度で、通学路が対象となっており、助成額については、従来の助成制度と同額でございます。  2つの制度の違いは、助成対象区域が異なっております。  当該年度の助成実績につきましては、従来の助成制度が16件で、安全対策における助成制度が5件となっております。 ◆藤本なおや 委員  狭隘道路でかつ通学路に面しているところでは、どちらの助成制度が使えるのか、ちょっと確認をさせていただきたいのと、また実績は、今御答弁あったのかな、もう1回確認をさせてください。 ◎狭あい道路整備課長 先ほどお答えしましたとおり、狭隘道路で通学路であれば、安全対策における助成制度が使えます。当該年度の実績は5件でございました。  なお、安全対策の助成制度につきましては、今年度からは助成対象区域を区内全域の狭隘道路に拡大しているところでございます。 ◆藤本なおや 委員  ブロック塀の建て替えに関連しては、接道部緑化助成という制度もありますが、この制度内容と元年度の実績について、併せて、同じく安全対策支援事業を活用した緑化助成の実績があれば確認をいたします。 ◎みどり施策担当課長 接道部緑化助成制度につきましては、道路沿いに生け垣や植え込みなどの緑化を行う場合におきまして、既存塀の除却費を含め、緑化に要する費用の一部を助成するという制度になってございまして、実績といたしましては、令和元年度に24件の助成を行っているところでございます。  また、そのうち、ブロック塀の緊急安全対策の制度と併せて緑化の助成制度の両方を活用したという実績につきましては、令和元年度は2件というところになってございます。 ◆藤本なおや 委員  これまでの質疑で、区として危険ブロック塀を把握しているだけでも179件あるわけで、震災に備えるために、危険ブロック塀の撤去は早急に進めていくべきであり、引き続いてこの事業への取組というものを求めるわけですが、今後は、答弁もありましたが、制度案内や周知に工夫を凝らしていただいて実績の増加へつなげていただければと、このように思っております。  また、危険ブロック塀は何も道路に面しているものばかりではなくて、例えば路地状敷地における路地状部分の隣地との境界線としている危険ブロック塀は、倒壊すると多くの住民が避難できなくなって大変危険であります。無論、このような路地状部分は民有地でありますが、こうした表に出てこない潜在的な危険ブロック塀というものに対しても積極的に建て替えを促していく、こういった視点は、住宅都市の特有の課題であるとも思っておりますので、今後必要になってくると思いますが、区のさらなる取組を要望させていただきたい、このように思います。  質問を変えて、次に、学校体育館等空調整備について伺います。資料231を使います。  区立小中学校等への空調設備設置について、令和元年度の実績を確認いたします。 ◎学校整備課長 昨年度の実績でございますけれども、特別教室として、中学校16校の美術室に、それから体育館につきましては、小学校13校、中学校6校に設置しました。体育館の設置タイプ別としまして、大型エアコン7校、スポットエアコン12校入れております。 ◆藤本なおや 委員  決算当該年度、特別教室等への空調設置校は16校という今の答弁でありましたが、資料によると、特定財源として都補助があるのが16校中11校で、補助金がない学校との違いは何なのか。また、補助金の額にもばらつきが見られます。どのような算定基準となっているのか伺います。 ◎学校整備課長 まず、この補助につきましては、工事費のうち補助対象金額、補助対象経費が400万以上になる学校を対象としております。ですので、今回の工事費のうち400万に満たないところは対象となっていない。超えているところでも、そのほか付随する工事とかで補助対象経費にならない学校については、その分減算されますので、400万円を切る。逆に、2校、400万以下のところがあるんですが、特別教室ではございませんけれども、給食調理室の空調を行って、合わせて400万を超えましたので、それで補助の対象となっております。  算定基準ですけれども、基本的には経費の6分の1、それと、東京都のほうで基準があるんですけれども、それとの価格差の2分の1を足し合わせた額という形になっていますので、これらの金額となっております。 ◆藤本なおや 委員  元年度の特別教室の空調設置校は全て美術室でありましたが、今年度の特別教室への空調整備校はどこになっているのか。また、コロナの影響によって整備状況の遅れを確認し、併せて次年度以降の特別教室の未設置校はどうなっているのか伺います。 ◎学校整備課長 今年度の特別教室への空調設置につきましては、技術科室16校を実施しております。  なお、これらの空調機の設置は既に終了しておりますので、コロナによる影響はございません。  また、特別教室の空調機設置は、予定していたものは完了しましたので、現在のところ、次年度以降の設置予定はございません。 ◆藤本なおや 委員  次に、元年度の体育館への空調設置実績では、小学校が13校、中学校が6校でありましたが、初めに大型エアコンでは井草中で工事費が約3,550万円で、同年度、大型エアコンを設置した7校の中で最も高額になっております。これは最も安かった杉十小の約1.9倍の工事費となっておりますが、この理由について伺います。 ◎施設整備担当課長 井草中学校の工事費が高くなった理由でございますけれども、主に2つございます。  1つ目としましては、井草中学校は区内の学校の中でも1、2番目に体育館のアリーナの面積が広くなってございまして、約850平米ほどございます。これは同じく工事を行いました杉並第十小学校や阿佐ヶ谷中学校の660平米と比べましても、約3割ほど大きくなっておりまして、その分エアコンの設置台数も多くなってございます。  もう一つ理由がございまして、それについては、空調機の設置方法が異なっております。通常の場合でございますと、体育館のキャットウオークの下のコンクリートのところに空調機をつけるものでございますけれども、井草中の場合は、そのコンクリートの下のところに木の垂れ下がっている壁がございます。エアコンを設置する場合に、そこの部分を一度撤去しまして、エアコンを設置して、再度復旧する必要があることから、そのような形で建築の工事費がかさんでございます。 ◆藤本なおや 委員  じゃ、設置工事の手間というか、そういうものがちょっとほかの学校と違った、こういうことでありますね。  一方、スポットエアコンを導入した12校のうち、富士見丘中の月額リース金額が19万6,207円と、ほかの11校と比べて2倍近く高額な契約となっておりますが、この理由について伺います。 ◎学校整備課長 金額が高くなっている理由でございますけれども、今回入れている学校は72か月のリース期間ということになっておりますけれども、富士見丘中学校につきましては、この後改築が予定されておりますので、その分短くなりまして36か月ということになっておりますので、その分リース額も上がっているということでございます。 ◆藤本なおや 委員  今年度の学校体育館への空調整備校について確認をいたします。 ◎学校整備課長 今年度ですけれども、小学校11校、中学校9校でございます。空調のタイプ別という形でいきますと、大型エアコン5校、スポットエアコン15校となっております。 ◆藤本なおや 委員  次に、学校体育館空調設置校別の年間電気料を調べました。今年度はコロナの影響で休校があったものですから、ここでは元年度に絞って、EHP方式とGHP大型エアコン導入後の年間電気料、前年度比でどうなっていますか。 ◎庶務課長 元年度に関しては、EHP、電気の方式の空調を導入した学校は3校、電気料金については、導入月である7月から翌年3月まで、導入前の前年度と比べまして、3校合わせて160万余の減となりました。  また一方で、ガス方式、GHP方式の空調を入れた学校は3校ございまして、ガス料金を見ますと、同じように7月から3月までで比べますと、3校合わせて55万余の増となってございます。 ◆藤本なおや 委員  今御答弁ありましたけれども、EHP方式の空調を導入した3校のうち、2校が前年より電気料が減っております。これはどういった要因が考えられるんでしょうか。 ◎庶務課長 元年度は平成30年度に比べて暖冬、そして冷夏の傾向があったということが、まず全体的な気候の状況として言えようかと思います。そんなところから、全体の空調そのものの使用量が減ったというふうに考えてございます。  また、料金面でいうと、毎年度電気料金の単価が変動いたします。それが若干安くなったということもございますし、また燃料サーチャージ、いわゆる燃料調整費ですね、これも前年に比べて減少傾向にあったといったことも要因かと考えられます。  いずれにしても、学校の使用料は、体育館だけで子メーターがついていて計測ができないといったところで、一本化で見ざるを得ないので、これというふうな要因を特定するのは非常に困難でございまして、今申し上げた幾つかの要因の複合的というふうに考えてございます。 ◆藤本なおや 委員  次に、スポットエアコンのランニングコストについてなんですが、これもコロナによる休校で、前年度と比較できるのが今年の7月ぐらいしかありませんが、スポットエアコンを導入した12校のうち、7月の電気料が前年同月より増えた学校は9校、逆に減った学校は3校でありました。この理由についてどのように捉えているのか。体育館におけるエアコンの利用基準というものは区で持っているのかどうか伺います。 ◎庶務課長 スポットエアコンについても同様でございまして、学校の電気の使用料の一部となっていることから、御指摘の7月が唯一比較できる月ではあるんですけれども、学校ごとの増減が異なる理由は、先ほどの要因、またそれぞれの学校の使い方、そういったところで、明確にすることはやはりこちらのほうも難しいというふうに考えております。  もう一つの御質問でありますエアコンの利用基準については、各校、エアコン導入を開始した令和元年度に基準をつくって通知をしてございます。 ◆藤本なおや 委員  学校体育館へのエアコン導入については、災害時の避難所としても必要な整備であります。一方で、今後ランニングコストにも目を向けていく必要があるわけですが、学校現場での節電対策の推進と併せて、この機会に、エアコンの使い方によってエネルギー消費量が異なるんだと、こういうことなど具体的な情報を提供して、環境教育の充実も図っていただきたい、このように思いますが、区教委の見解を求めます。
    済美教育センター統括指導主事(古林) 体育館へのエアコンの導入を機に、児童生徒にも体育館のエアコンの利用基準について説明をして、健康に配慮した適切な利用について指導したりですとか、それから理科や家庭科の学習の中で、環境に配慮した行動ですとか、持続可能な社会を構築するための責任ある消費行動というものについて考えさせるこれまでの学習などを生かしながら、環境教育の充実に努めてまいりたいというふうに思います。 ◆藤本なおや 委員  質問を変えます。区職員の一級建築士資格取得助成についてであります。  決算当該年度は、この名目で、対象4人、160万円の補助金が新設をされておりましたが、この補助制度の内容について伺います。 ◎都市整備部管理課長 特に若手職員が一級建築士資格の勉学を通じまして建築面の幅広い知識を習得し、一級建築士や建築基準適合判定資格者、いわゆる建築主事のことでございますが、それらの資格取得の試験に継続して合格者を輩出することを目標にしたもので、一級建築士資格試験に合格した場合に、受験、予備校、講習費などの費用の半額かつ上限40万円までを補助するものでございます。 ◆藤本なおや 委員  今御答弁あったように、この補助金は合格者に対して補助する制度ということでありますが、元年度の補助金の支給実績はどうだったのか。また、今年度の補助金はどうなっているのか、確認をいたします。 ◎都市整備部管理課長 昨年度は残念ながら補助金を支給することはできませんでしたけれども、今年度は2人分の80万円の予算を計上してございます。  今年度につきましては、今把握しているところで4人受験しておりまして、今週末2次試験ということで、そちらの職員に頑張っていただきたいというふうに考えているところでございます。 ◆藤本なおや 委員  元年度は合格者がいなかったということで、残念でありましたが、そんな中、令和2年度、今年度から建築士法が改正されて、建築士試験の受験資格の要件が変更になりました。この変更内容について確認をいたします。 ◎都市整備部管理課長 建築士法の改正についてでございますが、これまで、一級建築士を受験するために、例えば大学を卒業した後に2年間実務経験が必要でございましたが、改正によりまして、2年間の実務経験が受験資格として必須でなくなった。なくなったわけではなくて、免許登録するまでにその要件を満たしていればいいということになってございます。 ◆藤本なおや 委員  試験を受ける前の実務要件2年というのがなくなったということですね。  区職員が一級建築士を取得することによって、どのような区の業務に就くんでしょうか。 ◎都市整備部管理課長 一級建築士の資格は、建築基準法で定める建築行政に必要な建築主事資格の条件となる資格でございます。また、営繕の工事監理などとしても必要な資格であるため、持続可能な行政運営を行っていくためには、組織として必要な資格となってございます。 ◆藤本なおや 委員  建築主事を置くべき法的根拠はまた改めて確認をし、仮に建築主事がいないと区の業務にどのような影響が出るんでしょうか。 ◎都市整備部管理課長 いない場合ですけれども、建築確認だとか違反建築物の指導などの業務にちょっと支障が出てくるということが想定されます。 ◆藤本なおや 委員  建築主事とは、建築確認などを行う公務員ということは理解したんですが、現在、一級建築士の資格を持っている建築基準適合判定資格者は何人いるのか。また、一級建築士資格を持っていない建築主事資格所有者は区の職員で何人いるのか、確認をいたします。 ◎都市整備部管理課長 現時点におきましては、常勤の職員でございますが、9人いると把握してございまして、その9人全員が一級建築士の資格を所持してございます。 ◆藤本なおや 委員  建築主事の年齢構成というのはどうなっていますでしょうか。 ◎都市整備部管理課長 50代が6人、40代が2人、30代が1人となってございます。 ◆藤本なおや 委員  今後数年で建築主事の資格の年齢ボリュームゾーンが退職期を迎えるということもあって、人材育成というのは喫緊の課題であると思いますし、また、試験の難解さから、杉並区だけではなく、どこの自治体も建築主事不足というのが大きな課題となっているわけであります。  当区としては、受験をする動機づけというのがもう少しあってもいいかなと私個人的には思いますが、資格手当のような制度はないのか。また、この課題について、職員の人材育成の観点から、今後の取組について伺います。 ◎都市整備部管理課長 資格手当というのはなくて、なかなか難しいと認識してございます。  人材育成につきましては、これまでも、特別区の行う研修のほか、一級建築士に合格した職員が若手職員に対して勉強方法などを話して、資格取得を奨励するような自主的な研修も行っておりますので、今後も引き続き資格取得に向けた支援に取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆藤本なおや 委員  息の長い取組としてまた行っていただければと思います。  質問を変えます。いじめ問題対策委員会についてであります。  杉並区いじめ問題対策委員会について、決算当該年度8月にメンバーが替わっております。現在の委員構成と元年度の委員会開催状況について確認をいたします。 ◎庶務課長 いじめ問題対策委員会の委員は、委員会条例の4条で、法律、医療、心理、福祉等の分野から委嘱することとされております。現在5名で、弁護士1名、医師1名、心理、福祉、児童等の学識経験者3名で構成をしております。昨年度の8月に、医師の枠になりますけれども、東京都立中部総合精神保健福祉センターの東出香先生から同センターの副所長の菅原誠先生に交代となりました。  開催については、5月、12月、年2回開催してございます。 ◆藤本なおや 委員  昨年12月の第2回の対策委員会の議事録を見ましたが、例年このタイミングで報告をされていた国の問題行動調査の資料が使用できなくなったということでありますが、この経緯について伺います。  また、対策委員会ではどのような資料を使って現状報告をしたのか、確認をいたします。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 昨年より、国の調査の結果を各自治体が活用する際は、統計法上、目的外使用になり、国への申請が必要となりました。昨年度の対策委員会で報告した資料については、東京都の行っているふれあい月間の調査を活用して報告を行いました。 ◆藤本なおや 委員  国の問題行動調査資料は、区議会でも毎年、第4回定例会、11月の議会の文教委員会で報告をされておりましたが、今後この資料の扱いがどうなっていくのかということ。  また、常々個人的に思っておったんですが、11月の議会で前年度のいじめの問題行動調査の報告を受けるというのは、やはりちょっと時期を逸しておって、タイムリーではないなと違和感を覚えておりました。今後、都のふれあい月間調査とか、また区で毎年2月に独自に行っている調査結果を年度替わりの直後の6月議会に提示、報告するということができるのかどうか、そこを確認して、質問を終わらせていただきます。 ○川原口宏之 委員長  傍聴人より委員会の撮影、録音の申請が提出されましたので、これを許可します。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 昨年度から、本調査に代え、ふれあい月間の調査で行いました。ふれあい月間は年間を通した調査ではありませんけれども、その調査結果は各自治体が活用できるようになっており、最新の情報が提供できるかと考えております。その調査を活用して、いじめに対する対策を考えていきたいと考えております。  また、問題行動調査については、国の調査であるために、国の公開に合わせて都、区の調査結果を公表しております。委員がおっしゃっている6月の議会で公開を行っていくためには、今年度のいじめ問題対策委員会で報告した都のふれあい月間を活用していきたいと考えております。 ○川原口宏之 委員長  以上で自民・無所属・維新クラブの質疑は終了いたしました。  共に生きる杉並の質疑に入ります。  それでは、木梨もりよし委員、質問項目をお知らせください。 ◆木梨もりよし 委員  質問項目は、阿佐ヶ谷駅北東地区の地区計画やまちづくりに関連してです。資料は決算書です。  さきの都市環境委員会ですか、常任委員会でも報告事項として報告がありましたが、杉並区阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりの取組手法等検討支援業務の選定事業者ということで報告がありまして、株式会社計画工房ということでございましたが、この代表者のお名前はどなたでしょうか。 ◎都市整備部管理課長 村上美奈子氏でございます。 ◆木梨もりよし 委員  それで、私も、放射5号線の関係の地区計画であるとか、過去にも何度か都市計画審議会の委員をさせていただいたことがありましたが、たしかこの方、何か直感的に、今伺っても、つい最近私が都市計画審議会委員をやったときは副会長さんをされていたような記憶があるんですが、それは間違いないでしょうか。 ◎都市整備部管理課長 副会長ではなく、会長の職務代理者となってございます。 ◆木梨もりよし 委員  じゃ、私のときが副会長、今、職務代理者になられているのかもしれません。この方は今、区の阿佐ヶ谷北東地区のまちづくりのそういう選定事業者になられて、その事業者の代表は村上美奈子さん。そうすると、この方はずっと長く、昔もたしか都市計画審議会でお会いしたことがあるような記憶があるんですが、この方の都市計画審議会における経歴、いつ頃から都市計画審議会の委員をされていて、どういう役職で、今、会長職務代理者とかおっしゃっていましたけれども、その辺のところ、たしか私のときは副会長さんだったときもあったんじゃないかなと思いますが、その辺の経歴をいつからされて、どういう経歴か、都市計画審議会における経歴をお聞かせいただければと思います。 ◎都市整備部管理課長 委員としては平成4年12月11日から現在までということで、令和2年10月現在で27年9か月ということと、その間、職務代理者として平成18年7月7日から現在までということで、この10月で14年3か月ということになってございます。 ◆木梨もりよし 委員  そうすると、今のお話を聞きますと、かなり重要な役割を長い間都市計画審議会の中で担ってきて、相当影響力を及ぼす方かなと。  今回受けた選定事業者、計画工房なんですが、この方は、阿佐ヶ谷北東地区のほかにも何か関係した区の事業の選定というか事業者になっているケースがあるんでしょうか。それを全て挙げていただければと思います。 ◎拠点整備担当課長 契約書の保存年限が5年ですので、全て明らかにすることはできませんけれども、蚕糸試験場や気象研の跡地の地区計画の策定や放射5号線の地区計画の検討に関わっていたと認識しております。また、阿佐ヶ谷北東地区では、平成28年度に阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりの基礎調査委託、平成29年度には阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくり計画の素案作成などの支援委託、その後、30年度には阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくり計画(案)の策定支援委託をしております。 ◆木梨もりよし 委員  そうすると、今のお話を聞きますと、都市計画審議会で委員として地区計画だとかそういうことに相当影響力を及ぼす方が、杉並区の仕事を、何も関係ない仕事だったらまだしも、関係している仕事を、その決定にかなり大きな影響力を持つ方がこういうような状況で役所の仕事を受注することもどうかと思いますし、都市計画審議会の委員を続けていくこと自体──都市計画審議会の委員というのは、やっぱり客観的に、様々な知識だとか、議員も7人ほど入っていると思いますが、そういう立場で、とらわれない立場で審議していただかなきゃならないと思いますが、この辺のところはちょっと問題があるんじゃないかなと私は思いますが、行政のほうはどうお考えでしょうか。 ◎都市整備部管理課長 都市計画審議会の委員を長年務められているということで、委員ですけれども、条例に基づきまして区長が委嘱することになっておりまして、委員21名いるんですけれども、そのうち5名以内が学識経験者となっているところです。当該委員は、その経歴などから、学識経験は2年ということで更新になっていますので、その中で、要するに経歴だとかそういったことを鑑みたところでずっと更新されてきているというような状況であります。 ◆木梨もりよし 委員  都市計画審議会の委員として、先ほどもかなり重要な役割を担われている方が、はっきり言えば利害関係者ですよね、利害関係者がこういう形で審議会に加わってそれを審議するということは、私は公平公正な審議ができているのかなと疑念を持たざるを得ないんです。2年更新でやっているとか、知識経験者でどうだとか、大学の教授だとかいらっしゃると思いますが、形式上はいいんだけれども、実際に区民の感覚からしても我々議員の感覚からしても、やっぱり公平公正とは思えないんですが、その辺の感覚はどうなんでしょう、行政の。おかしいと思わないんでしょうか。 ◎都市整備部管理課長 委員としての適格性は、先ほど申し上げたとおり、そういった経歴などから判断して更新をしてきているということになります。審議会の議事とかについては、出席した委員の過半数、要するに採決をもって決しているところもございますので、個人1人の方の影響というよりは、審議会で議論された中で都市計画決定とかされているというところでございます。 ◆木梨もりよし 委員  普通から考えて、常識的に考えておかしな話であって、公平公正な都市計画審議会の意思決定がされるというふうには到底思えませんので、この問題は引き続きまた私も調査研究を進めていきたいと思います。  以上です。 ○川原口宏之 委員長  以上で共に生きる杉並の質疑は終了いたしました。  杉並わくわく会議の質疑に入ります。  それでは、松尾ゆり委員、質問項目をお知らせください。 ◆松尾ゆり 委員  質問項目は、上荻三丁目計画、阿佐ヶ谷駅北東地区再開発。使用する資料は、上荻三丁目計画に関する説明会資料、意見書、見解書、東京における自然の保護と回復に関する条例の協議書、以上です。  まず、上荻三丁目計画について伺います。  計画の概要を示してください。 ◎都市整備部管理課長 上荻3丁目の計画ですけれども、荻窪郵便局の向かい、青梅街道の反対側のところで建設が予定されている共同住宅、14階建ての戸数124戸のマンション計画でございます。 ◆松尾ゆり 委員  杉並区まちづくり条例に関わる手続の経緯を示してください。また、条例に沿ってどのようになっているかを説明してください。 ◎都市整備部管理課長 まず、本年7月1日に土地利用構想の届出がございました。7月2日に公告、標識設置届出がございまして、7月3日から27日、土地利用構想の縦覧期間、それから3日から30日が土地利用構想の意見書提出期間となってございます。先ほどあった説明会が7月14日に行われておりまして、7月22日に説明会報告書の提出がございました。  その後、8月5日、こちらから意見書の送付、見解書の作成を依頼しまして、9月23日に見解書の提出がございまして、9月25日に意見書、見解書の公告ということになってございます。今、9月28日から10月12日にかけて2週間、意見書と見解書の縦覧が行われているところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  説明会の参加人数、それから意見書の提出数はどうだったか。また、どのような御意見が出されたか。 ◎都市整備部管理課長 説明会の参加者は27名、意見書の提出件数は22件となってございます。  意見書の中では、既存樹木の保存を要望する関係、それから、東側が通学路になっているので、そこに対する危惧、それから、14階建て、40メートル超ということで、そういったところでの風害を懸念するというようなことが出されております。 ◆松尾ゆり 委員  そういった御意見に対する見解書、事業者の見解ということですが、いかがでしょうか。 ◎都市整備部管理課長 既存樹木などは、ヒマラヤスギ、12メートルのがあるんですが、そういったもの、4本ですかね、高木を残すことを考えているということと、当初南側のバルコニーの手すりを縦格子からルーバー手すりに変更するとか、屋上テラスの設置を取りやめるとかいうようなことが見解書の中で出てきているところでございます。 ◆松尾ゆり 委員  御意見の中では7割以上の方が樹木の心配をされていて、しかし、見解書によると4本しか残らないような形になっているんですね。これはもう少し考えていただきたいなと思っています。  まちづくり条例28条では、公聴会の開催ができるとされていますが、開催すべきではないでしょうか。いかがでしょうか。 ◎都市整備部管理課長 意見書、見解書の内容を総合的に判断して、必要に応じてできるとなっておりますので、今後そういったことを検討してまいれればというふうに思います。 ◆松尾ゆり 委員  よろしくお願いします。  住民が施主の会社に連絡をしても責任者が出なくて、施工会社に回されてしまうということで、大企業なので、計画をまちと調和させる責任があると思います。大きな見直しは施工会社ではできないと思うんですね。公聴会の場できちんと住民と向き合っていただきたいということをぜひお伝えいただきたいと思います。  次に、阿佐ヶ谷駅北東地区の再開発について質問いたします。  東京における自然の保護と回復に関する条例に関して、東京都との協議が調ったという御報告がありました。さきにも質問しましたけれども、もう一度、河北病院の用地を中心とするB街区において、大径木は何本存置、何本移植をするでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 都との協議が調いまして、その中で、図面上は保存樹木50本、移植可能樹木11本、また保全、移植検討は1本となってございますけれども、実際には52本保存しようと思っていまして、移植は10本の予定でございます。 ◆松尾ゆり 委員  さきに伺ったとおり、約半分以下になってしまうということで、ちょっと残念な気がします。  緑地ですけれども、都市計画緑地以外にどこに緑地ができるんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) ただいまの予定では、南側の緑地2号の東側、また3号線沿い、そういったところに新たな緑地を設けるとともに、保存する緑地もそういったところにございます。 ◆松尾ゆり 委員  移植ということで、場所を図上で確認したんですけれども、緑地2号など、かなり木がぎっしり生えているところに移植をするような計画になっていて心配です。  例えば、ナンバー50のクスノキ。クスノキなんて大きくなると思うんですけれども、ここに本当に入るんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) こちらのクスノキでございますが、幹径が66センチ、高さ30メーターほどございますので、上のほうを一定程度剪定する形になると思いますが、そういったことできちんと検討してまいりたいと存じます。 ◆松尾ゆり 委員  建物との離隔もなかなか取れないのかなと思われまして、根がちゃんと張れるのかなとか根づけるのかなという心配がございます。この協議書に示された配置で、これで決定ということなのでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 今回の協議は、条例の47条5項に基づきます土地区画整理の事業区域として協議してございますので、このほかに別途、きちんとそういった緑化の協議等は必要になってございます。 ◆松尾ゆり 委員  また、病院の設計のほうでは、現在の分院部分が駐車場になるような話みたいなんですけれども、緑地とすることはできないのでしょうか。また、そこに樹木を移植するということは可能でしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) ちょっとまだ病院の計画の、詳しい内容をお聞きしておりませんので、今後の協議の中で、そういった緑を保全、創出できる部分があればお願いしてまいりたいと存じます。 ◆松尾ゆり 委員  当地はけやき屋敷というふうに呼ばれているわけですけれども、ケヤキの大径木が随分減ってしまうように思いますが、何本から何本になるか分かりますでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) ケヤキの本数でございますけれども、現在39本あるかと思います。このうち、今回の計画で16本になってしまうというような状況でございます。 ◆松尾ゆり 委員  けやき屋敷のケヤキが半分以下に減ってしまうということで、もう少し移植をすることはできないのかなと思います。ただ、ケヤキの場合には管理が大変なのかなと思いますので、区の協力も必要かと思いますが、その辺り、お考えはいかがでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 当然、その敷地を誰がどう利用するかということにもよってくるかと思うんですけれども、この周辺のエリアマネジメントを今後検討してまいりますので、区としてもそういった保全策については、できることは考えてまいりたいと存じます。 ◆松尾ゆり 委員  今後の手続の流れをお聞きします。  河北病院の建築確認の申請であったりとか、あるいは緑地計画などの手続について、それらの時期や申請の提出先、どこになりますでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 病院の建築計画の提出時期ですけれども、まず最初に、区のほうには大規模開発事業の土地利用構想の届出があります。その後、都のほうに紛争予防条例の看板設置を行いまして、それから確認申請をするということになりますので、来年になるのではないかと考えられます。また、確認申請提出先ですけれども、最近は民間もありますけれども、都扱いというふうになっております。  緑化計画の届出の時期ですけれども、これは先ほど申し上げた確認申請の前に提出することになっており、都と区に出すようになります。 ◆松尾ゆり 委員  建築確認や、あるいは緑地の計画が確定するまで、ある意味、現在の移植地というのは仮決めなのかなというふうに思うんですけれども、今後の手続、病院の手続ですね、経る中で、変更する可能性も大いにあるというふうに理解してよろしいか。 ◎事業調整担当課長(安藤) ちょっとまだその辺の病院の計画は不明でございますけれども、当然、変更があれば、きちんと変更届出というのは都に出してまいります。 ◆松尾ゆり 委員  まだ変更の余地があるというふうに受け止めました。  ちなみに、先日他の委員に対して吉田副区長のほうから、決着した問題だというような御発言があったんですけれども、今お話を聞きますと、緑化計画に関しては全然決着してなくて、これからなのかなというふうに思います。  また、次に、さらに緑豊かな、文字どおり森の中の病院というものを建設していただくために、コンペをやればいいんじゃないかという声もあるんですね。これは民間の話ではありますけれども、優れた建築であれば歴史的にもなりますし、病院のためにも、またまちとの調和も考えて、コンペをお勧めしてみてはいかがかと思いますが、どうでしょうか。
    ◎事業調整担当課長(安藤) 病院のコンセプトの中にそういったお話があったかと存じますが、そういったお話は病院のほうに伝えてまいりたいと存じます。 ◆松尾ゆり 委員  次に、生物の保全について伺います。  両生類や爬虫類ほかの生態系の保護についてはどのようになっておりますでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 現地で確認されましたニホンヤモリ、またアズマヒキガエルにつきましては、当然、その生息の場所をきちんと確保してまいりたいと思っていますので、そういった場所にまた移動してまいるような形で考えております。 ◆松尾ゆり 委員  具体的にはこれからかもしれないんですけれども、湿地や池などについて造られるような考えがあるのでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 現地のそういう土壌をある程度残した上で、カエルにつきましては産卵のための池が必要ということで、そういったものを創出してまいるような形で計画してございます。 ◆松尾ゆり 委員  土壌の保全について伺います。  およそ何立米程度を保全するのか。また、保全の方法は。 ◎事業調整担当課長(安藤) 土壌につきましては、都からもそういった指導もありまして、157立米程度保存したいと思っています。保存場所は今後検討なんですけれども、恐らく緑地1、2の中とかに、例えば土のうの部分を入れたりとか、また山積みしてブルーシートをかけるとか、そういった飛散防止が必要かどうか分かりませんけれども、そういったことになってくるかと存じます。 ◆松尾ゆり 委員  専門的なことはよく分からないんですけれども、保存の方法として、バッグに詰めてということになると、なかなか現況が保てないのではないかと思うんですね。それで、区のほうとして、何か養生のための場所を用意して保存するようなことは考えられないんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) これは区と民間事業者との間での個人共同施行の区画整理でございますので、現状といたしましては、当該区域内での保管というのを考えてございます。 ◆松尾ゆり 委員  当該区域に入るのかなというのが、ちょっと心配があるので、お考えいただきたいと思っています。  民間の建物ではあるんですけれども、今おっしゃったように共同施行者として区が関わっているということですので、緑や環境部門の皆さんがこれからもう少しコミットをして、自然保護についての技術面のサポートなどを行ってはどうかと思いますが、いかがか。 ◎みどり施策担当課長 先ほども委員のほうからお話がありましたが、今後、みどり施策といたしましては、こちらのほうに緑化計画の届出が出てくるというところがございまして、その緑の計画を審査するという立場もございますが、緑の保全、創出に係る事業も行っているところでございますので、そういう技術的なアドバイスというところはできるものかなというふうに考えてございます。 ◆松尾ゆり 委員  よろしくお願いします。  けやき屋敷の所有者さんは、1本でも多くの木をと努力されているというふうに聞きます。昨日も、緑地が30%以上であるとか、いろいろやり取りがあったように覚えていますが、都の15%、地区計画の25%という規制をクリアしたからという数字だけでよしとするのではなくて、命ある樹木なのですから、少しでも多くの木に生き延びてもらいたいと思います。そのために、区も事業者と協力をして精いっぱい努力をしていただきたいと最後に要望して、終わりにいたします。  以上です。 ○川原口宏之 委員長  以上で杉並わくわく会議の質疑は終了いたしました。  正理の会の質疑に入ります。  それでは、佐々木千夏委員、質問項目をお知らせください。 ◆佐々木千夏 委員  質問項目は、教育費についての3点、お願いします。  児童生徒の免疫力を上げるため、区の給食メニュー、こども食堂、できれば移動教室などでの食事に免疫力を上げる食材を多く使用するメニューに変更することについて御提言がありましたので、質問いたします。  今後、新たな感染症の発生も考えられます。児童生徒の感染予防には、マスク、消毒などによる予防のほか、免疫力を上げることも重要と言われております。区では、比較的裕福な家庭の児童とあまりそうではない子との栄養面での不公平がないよう、また、スタイルを気にし、あまり食が進まないという女子児童生徒もいるともお聞きしますので、給食、免疫力を上げる食事をきちんといただくことが、感染予防だけでなく、虫歯予防、健康維持にもなります。  そこでお伺いします。給食メニュー、こども食堂などで免疫力を上げる食材を使うことを提言いたしますが、いかがでしょうか。 ◎学務課長 一般的に、免疫力を上げる食材としては、たんぱく質やビタミンA、ビタミンCなどの栄養素を含む食材が挙げられます。学校給食では、健康の保持増進のために、これらの栄養素を含む食材をバランスよく取ることが必要と考えています。現状の学校給食では、児童生徒が様々な栄養素を取ることができるように、多様な食品を使用して献立を工夫しているところでございます。 ◆佐々木千夏 委員  特に免疫力を上げる食材を入れるということはお考えでないということでしょうか。現行のメニューでも十分ということでよろしいでしょうか。 ◎学務課長 それらの食材も入れてバランスよく提供させていただくということでございます。 ◆佐々木千夏 委員  続いて、区内図書館、小学校掲示物について質問いたします。  区内小学校に朝日新聞子供ニュースが貼られていると区民の方から通報を受けておりますが、決定されたのはどなたでしょうか。 ◎済美教育センター所長 学校によっては、朝日子供新聞ニュース、学校の管理職が内容を確認して適切に掲示しているというふうに伺っております。 ◆佐々木千夏 委員  1社だけでは不公平ではないでしょうか。区内各社の販売店経営者の方、勤務される区民の方々と不公平のないよう、全社分を貼るべきではないでしょうか。 ◎済美教育センター所長 校内の掲示板のスペースも限られていますし、あとは掲示の目的、そういったものを考慮に入れながら、各学校長が判断をして掲示をしているというところでございます。 ◆佐々木千夏 委員  では続いて、現在の図書館の蔵書とリサイクル本の選定者はどなたでしょうか。 ◎中央図書館次長 まず蔵書の選定でございますけれども、各図書館におきまして、資料収集の要綱等に基づきまして選定会を開きまして、そこで決めております。また、週1回、中央図書館で全館の選定会がございまして、各館で、これを選定するべきかという疑義があるものについては、そこでかけて決めております。  それから、リサイクル本についてですが、これも各図書館におきまして基準に基づきまして、除籍となった本の中から、あまりにも著しく破損したものなどを除きましてリサイクル本として提供しているところでございます。 ◆佐々木千夏 委員  ちょっと聞こえなかったんですが、理事が決定するということですか。有識者ですか。理事が決定するんですか。 ◎中央図書館次長 有識者ではなくて、図書館には司書がおりますので、そういった者を中心に選定会を開いて、そこで判断をしているということでございます。 ◆佐々木千夏 委員  司書が選定するんですね。その場合、その方の思想信条に左右されるのではないでしょうか。  そこで、区民誰もが納得する法的根拠を明らかにすべきではないでしょうか。また、区民の方に説明するため、文書での回答を求めますが、いかがでしょうか。 ◎中央図書館次長 選定会で、その場その場で判断するのではなくて、収集の要綱、それから細かい基準というものがありますので、それにのっとってやっておりますので、司書の個人的なものに左右されるというところにはなっておりません。 ◆佐々木千夏 委員  続いての質問に移ります。わいせつ事件を起こした教員に対する対策、再発防止策についてです。  現在、全国的に女子児童生徒また男子児童生徒まで被害に遭うわいせつ事件が増加し、社会問題となっております。文科省の平成29年度公立学校教職員の人事行政状況調査によると、わいせつ行為等により懲戒処分等を受けた者は210人、28年度の226人から減少。直近3年間は、27年度が224人、28年度が226人、29年度が210人、200名規模。東京都では18人、千葉県では13人。処分を受けた教職員は全体の0.02%にすぎませんが、全国的に問題になるゆゆしき一大事でありながら、あまり大きく報道されておりません。  そこでお伺いします。これまで再発防止策が講じられてきたにもかかわらず、現時点でこれだけの児童生徒が被害に遭っていることから、区としても大きく受け止めなければならないのではないかと考えております。教師ではありませんが、かつて有名番組の制作者と偽り、140人もの女子中高生に性的暴行を加えた犯人は外国人であったこと。外国人犯罪率、またアメリカでは、ドイツ系アメリカ人などと区別されている。各国ごとに対策も取られていると言われ、これらの実例から、再発防止の一環として、国に事件を起こした犯人の国籍の開示、帰化の有無を求め、外国籍の教員が多ければ、その採用数を少なくすることが抑止力になるのではないかと思われますが、いかがでしょうか。 ◎教育人事企画課長 そのような認識はございません。 ◆佐々木千夏 委員  わいせつ事件現場となった体育館や倉庫など、死角と思われるところに防犯カメラを新たに設置してはいかがでしょうか。 ◎教育人事企画課長 本区の教員の状況から、その必要はないと考えてございます。 ◆佐々木千夏 委員  千葉市の事件では、指導などと称して女子児童を1人で呼び出し、犯行に及んでおります。再発防止策として、このような場合、必ず先生を2名体制または指導内容を録音し報告するなどを提案いたしますが、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 学校では、子供たちを個別に別室で指導する際には、原則として複数体制、1名が聞き取りをして1名がメモを取るというようなことで、子供の人権にも配慮しております。 ◆佐々木千夏 委員  分かりました。ありがとうございます。  以上です。 ○川原口宏之 委員長  以上で正理の会の質疑は終了いたしました。  杉並を耕す会の質疑に入ります。  それでは、奥山たえこ委員、質問項目をお知らせください。 ◆奥山たえこ 委員  都市整備費からは住宅セーフティーネット法です。これは法文も用意しておいてください。同じく都市整備費から防災まちづくり。これは会議体や検討会についてお伺いします。教育費からは就学援助、それからコロナ禍の下での訴えについてお尋ねします。  最近の報道で、空き家が増えた、全国最多は東京世田谷区の4.9万戸であるという報道がありましたけれども、もう少し詳しく教えてもらえますか。 ◎住宅課長 こちらは住宅統計調査に基づいたものだというふうに存じてございますけれども、世田谷区の空き家率は9.6ということで、空き家が5万250件に対して住宅の総数は52万1,110件となってございます。 ◆奥山たえこ 委員  5万超えていたんですね。  杉並区はどうでしょうか。 ◎住宅課長 杉並区につきましては、空き家率は8.6というふうになってございます。 ◆奥山たえこ 委員  先ほどの統計における空き家の定義を伺います。 ◎住宅課長 住宅統計調査による定義ですけれども、「一戸建の住宅や、アパートのように完全に区画された建物の一部で、一つの世帯が独立して家庭生活を営むことができる住宅において、ふだん人が居住していない住宅」。なお、家庭生活を営むことができないような廃屋については、調査の対象としていないというふうになってございます。 ◆奥山たえこ 委員  空き家対策というときに、特定空家とかの対策ですけれども、そのときの空き家とは定義が異なるのかどうか。 ◎住宅課長 そちらの分については、一定期間というんですか、長期間出かけていて戻るような形のものは空き家とは言わなくて、継続的に空き家の状態が続いているというものが空き家の定義の1つとなってございます。 ◆奥山たえこ 委員  住宅・土地統計では、アパートの1室も空き家としてカウントしますよね。 ◎住宅課長 すみません、ちょっと細かいことは分からないんですけれども。申し訳ありません。 ◆奥山たえこ 委員  当区の空き家率、先ほど8.何%でしたが、それをどう受け止めていますか、区としては。 ◎住宅課長 単純に比較するべきことではないと思いますけれども、23区の中では比較的空き家率は低いという形にはなってございます。ただ、少子高齢化が進んで単身の高齢者が増えている中で、今後、相続とか税制上の問題とかいろいろなものが絡みまして、空き家は増えていく見込みがあるのかなというふうに考えてございます。 ◆奥山たえこ 委員  何か課題感が薄いのかなと思いましたけれども。  住宅セーフティーネット法です。これの正式名称と法律の目的、教えてください。 ◎住宅課長 正式名称ですけれども、住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律が正式名になってございます。  目的でございますけれども、基本方針や計画を作成し、住宅確保要配慮者の円滑な入居を促進するための賃貸住宅の登録制度等について定めることにより、住宅確保要配慮者が入居しやすい賃貸住宅の供給促進を図ることを目的としてございます。 ◆奥山たえこ 委員  住宅確保要配慮者とはどういう人のことをいうのか。 ◎住宅課長 セーフティーネット法の中では、低額所得者、災害被害者、高齢者、障害者、あと、子育て世帯ということで定義されてございます。 ◆奥山たえこ 委員  部屋を借りにくい人たちなわけですけれども、なぜ借りられないんでしょうか。空き部屋がこれだけたくさんあるのに、どうして部屋に入れない人がいるのか。 ◎住宅課長 家主の方にとって、特に高齢者につきましては、孤独死ということでいろいろ今課題にはなってございますけれども、そういった心配で、その後の部屋の回復ということで費用がかかることや、その他様々な事情を抱えている方を入れることによる懸念というんですかね、そういったものが入居しづらくなっている原因かと考えてございます。 ◎都市整備部長 1点だけ、具体的に、私が扱った事例で、障害者の車椅子の方が住居を探していたことがございました。そのときに大家さんの方たちとお話をしたんですけれども、車椅子の方のために、そこの住居、アパートを改善する、その方が利用しなくなった後にまた元に戻す費用、そういったこと、あるいはそこに車椅子の方が入るかどうか、そういったことの難しさというか困難性があってなかなか踏み切れないというような大家さんのお話と、また住居を求めていた車椅子の方がいらっしゃったといった事例がございます。 ◆奥山たえこ 委員  今、障害者のケースを御紹介いただきました。ほかにはどんな方がいるのか。ちょっと具体的に幾つか、住宅確保要配慮者、どんなケースなのか。 ◎住宅課長 我々の窓口にいらっしゃる方は高齢者が非常に多く、年金だけでやっている方が多いので、どうしても低額でアパート等を探したいという例は数多くございます。 ◆奥山たえこ 委員  一般の私たちが部屋を借りるときには、不動産屋に行って探してもらうわけだけれども、そのルートではないルートを用意しているわけですけれども、この法律は、住居の供給に関してどんな仕組みを用意していますか。 ◎住宅課長 こちらは、住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅の登録制度、登録住宅を登録したときには、経済的な支援をする。また、住宅確保要配慮者に対する居住支援ということで、居住支援法人が相談とか家賃債務保証をするとかいうことや居住支援協議会についてで、一般賃貸住宅の供給の促進といった仕組みが掲載されてございます。 ◆奥山たえこ 委員  東京都が最近また新たなパンフレットを作って登録住宅を募集していますけれども、数は、はかばかしく進んでいるんでしょうか。 ◎住宅課長 数としては増えているというふうに認識してございます。 ◆奥山たえこ 委員  この仕組みの中には、通常の不動産屋が入って仲介するというものではなくて、先ほどちょっと説明があったけれども、仲介するのはどのような方で、どんなことをしてくれるのか。 ◎住宅課長 登録住宅として登録されているのを、多分ホームページ等を御覧になるかなと思います。その上で、そこに情報として載ってございます事業者に連絡をして、通常の不動産の契約取引というような形になってございます。 ◆奥山たえこ 委員  杉並区において、御相談状況だとか、それから居住支援協議会への相談とか、どんな様子ですか。 ◎住宅課長 令和元年ですけれども、居住支援協議会の高齢者等アパートのあっせん事業としましては、申請件数が162件、成立は110件、助成件数としては、仲介手数料ですけれども、69件という形になってございます。 ◆奥山たえこ 委員  法律の3条を読んでいただけますか。 ◎住宅課長 「国及び地方公共団体は、住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進を図るため、必要な施策を講ずるよう努めなければならない。」となってございます。 ◆奥山たえこ 委員  自治体があまたある空き家を減らすために努力をしなければいけないということですよね。でも、その一方で、この国はどんどん新築建築が進んでいて、3年連続で減っているといっても、まだ昨年度90万戸なんですよ。アクセルとブレーキを押すようなことで、空き家を減らすように、何で自治体にこんなことが課せられるのか、私は非常に理不尽だと思いますよ。国の政策の不備を何で自治体がフォローしなきゃいけないのかと思いますけれども、どうですか。 ◎住宅課長 こちらの法律に書いているように、やはり身近な部分で身近な対応がしっかり自治体でやれるという意味で、自治体のほうでそういった事業が実施されているというふうに認識してございます。 ◆奥山たえこ 委員  杉並区の登録住宅の件数は幾つですか。戸数じゃなくていいです。 ◎住宅課長 6棟になっています。6棟47戸です。 ◆奥山たえこ 委員  その状況をどう思いますか。法律、もう3年たっていますけれども、はかばかしく進んでいると受け止めているのかどうか。 ◎住宅課長 6棟47戸が多いかと言われますと、なかなか、そこに入っている実態があるかどうかというところが一番問題だと思います。ただ、私のほうでホームページ等を確認してみますと、賃料が15万超えたり20万近いものも実際ありますので、そういった意味で低額所得者の人は非常に入りづらい形になっているので、なかなか難しい状況ではあるというふうに認識してございます。 ◆奥山たえこ 委員  部屋を借りにくい人でも、お金が潤沢にあれば借りられるんですよ。経済的貧困が物すごく大きな要因で、アパートにたどり着かないんです。  この制度の中には家賃低廉化補助制度があるけれども、杉並区で実例はあるのかどうか。そして、使っていないとしたらそれはなぜなのか。 ◎住宅課長 低廉化家賃のものは実際ございません。ただ、専用住宅として登録しているものが1件ございますけれども、まだ数が少なくてそういった相談がないことと、まだ区のほうとしては家賃補助等は行っていない、そういった状況がございます。 ◆奥山たえこ 委員  この法律にはいろんな不備がある、問題があるというふうに受け止めています。  次に行きます。防災まちづくりです。  区が重点的な防災をしようということで会議体を持ったりとかしている地区がありますけれども、どことどこか。
    ◎耐震・不燃化担当課長 現在区では、阿佐谷南・高円寺南地区、あと方南1丁目地区においてその会を支援しているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  方南のほうは最近やっと走り出したところなんですけれども、最近の開催状況はどうですか。コロナが何か影響していますか。 ◎耐震・不燃化担当課長 方南のほうでございますけれども、今年の1月まで開催しておりましたけれども、会員の方からの意見やコロナの状況もありまして、会を見送っている状況にございます。  今後につきましては、書面開催とか視野に入れながら、再開に向けて現在検討しているところでございます。主役である会員の皆様方の意見も最大限尊重しながら、今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆奥山たえこ 委員  参加者には町内会とかとは関係ないような一般の方も入っていますか、方南のほうですけれども。 ◎耐震・不燃化担当課長 方南1丁目のまちづくり検討会につきましては、昨年9月に公募を開始しました。現在、会員数22名在籍しておりまして、そのうち、参加を呼びかけて、地元の町会・自治会の役員が5名、それ以外の17名は、公募や、また参加者が連れてこられた仲間の方から構成されている状況でございます。 ◆奥山たえこ 委員  防災意識が高い人はまちに関わりのある人なんだけれども、そうではない方の意識を高めることが非常に重要だと思っていますが、どんな工夫をなさっているのか。 ◎耐震・不燃化担当課長 確かに、防災意識の向上というのは非常に大事かなというふうに思っております。現在区では、震災を自分のことと捉えるために、地震被害シミュレーションといったような見える化を図ってきております。この際につきましては、区のホームページやスマホなんかで見られるARアプリなんかも使いながら、自分のこととして捉えていただけるよう意識の醸成に努めているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  スマホを持っていない私は、アプリのことを知らなかったんです。どんどん宣伝してください。  もう一つ聞きます。不燃領域率はどうですか、よいほうに向かっていますか。 ◎耐震・不燃化担当課長 不燃領域率でございますけれども、こちらは不燃化特区のほうの目標数値でございます。例えば方南1丁目につきましては、27年度から取り組んでおりますけれども、現在57.4%と、今年度末までの達成としてはなかなか厳しいというような状況でございます。 ◆奥山たえこ 委員  引き続きよろしくお願いします。  次、子供の貧困です。  就学援助の執行率が、当該年度と比べてその前の年、つまり2019年のほうが高いというか、当該年度は低くなっているんですけれども、何か特別な理由がありますか。 ◎学務課長 就学援助費の中の入学準備金を令和元年度から前倒し支給を行うことにしました。そうしたところ、予想していたより入学前に申請した人が少なかったというのが1つと、あと、令和2年3月、臨時休業により3月の給食がありませんでしたので、3月分の給食費の支給がなかったことが影響しているものと考えてございます。 ◆奥山たえこ 委員  就学援助の受付は年度当初だと思いますけれども、途中からでもできるのかどうか。あと、実際どんな様子ですか。 ◎学務課長 転入とか家計の急変とかございますので、年度途中でも申請は受け付けております。申請月が認定の基準になりますけれども、今年度につきましては、提出期限を5月まで延長して、さらに、7月までに申請があった方につきましては、4月に遡って認定しているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  当区は、就学援助を受ける方がどなたかということが分からないように、全員に申請書を配るとかいろいろ工夫なさっているけれども、今年はもしかしたらコロナ禍で急に経済状況が悪くなったという方がいるかもしれない。そのときに何か工夫なさっていますか。 ◎学務課長 学校に提出いただくケースと、今回は、通常もそうなんですけれども、学務課に直接提出いただくというふうな形も取ってございます。 ◆奥山たえこ 委員  どの児童が就学援助を受けているのかとか、家庭の経済状況はどうかとか、独り親家庭なのかとかいうことは、担任は把握しているのかどうか。 ◎学務課長 経済状況までは分かりませんけれども、就学援助が認定になったことにつきましては、学校にはお知らせしているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  最近は家庭訪問もないと聞いたんですけれども、なかなかお子さんの状況を知ることが難しいんじゃないですか、どうですか。 ◎済美教育センター所長 なかなか担任が家庭の細かいところまで知るというところは難しいです。ただ、子供たちの様子だとかふだんの変化、そういったものの気づきから担任はキャッチしているものというふうに受け止めております。 ◆奥山たえこ 委員  変な言い方になりますけれども、昨今は洋服が安いので、見た目で分からない。それから、はなを垂らしているとか、私の子供のときはいたわけですよ。私もそうだったんですけど。そういう見た目で分からなくなっているから、いろいろフォローが難しいと思うんですが、その辺は何か工夫できますか。 ◎済美教育センター所長 私も担任していたとき、本当に難しいです、そういう状況まで。ただ、家庭とのやり取りを小まめにしたりだとか、関係機関との情報をきちんとやり取りしたりだとか、そういったことからキャッチする方法しかないかなというふうに考えております。 ◆奥山たえこ 委員  私は議員として、個人情報、大切だ、守れと言っているんだけれども、ちょっとそこは何かせめぎ合いがあるかなというふうには思っています。素人なので、これだけにしておきます。  最後です。3月は就学援助を受けている方に給食費相当分を渡さなかったということですが、そうすると、御家庭のほうから、食費がかさんで困っているとか、そんなお声はなかったのかどうか。 ◎学務課長 給食費というのは実費を支給するような形になっていますので、3月につきましては、給食がなかったので支給はなかったんですけれども、4月、5月分につきましては、臨時休業が長期化したということもございますので、昼食代支援費として支給しているところでございます。 ○川原口宏之 委員長  以上で杉並を耕す会の質疑は終了いたしました。  無所属の質疑に入ります。  それでは、堀部やすし委員、質問項目をお知らせください。 ◆堀部やすし 委員  第1に、南北バスすぎ丸の運行経費について、第2に、内部統制、特に学校給食費などの私費会計について、第3に、教育施設の改築改修について、最後に、教育のICT化について。  南北バスの運営経費についてです。  開通当時と比べますと運行経費が上昇しています。理由は。 ◎交通施策担当課長 今般のコロナ禍において著しく上昇していることでございますが、経年におきましては、人件費の増、燃料費の増などが主な上昇理由でございます。 ◆堀部やすし 委員  これに対してどのような経営努力を行ってきたか。 ◎交通施策担当課長 広告収入の増大、確保など、あと、乗車人数が増えるよう広くキャンペーンを行うなど、そういうことを行ってまいりました。 ◆堀部やすし 委員  3路線の運賃は現在100円です。仮に乗車1回当たりのコストをそのまま運賃と定めた場合の料金は幾らになるか。 ◎交通施策担当課長 今回、乗車1回コストが、合計が181円でございます。 ◆堀部やすし 委員  3路線別々に言ってもらえますか。 ◎交通施策担当課長 けやき路線が131円、さくら路線が253円、かえで路線が243円でございます。 ◆堀部やすし 委員  今年はコロナ禍の影響も受けました。最終的にどれぐらいの補助が必要になりそうですか。 ◎交通施策担当課長 今、回復傾向と見てございますが、現実としてはおおむね7,000万ぐらいの補助金が、最悪の場合、支出可能性がございます。 ◆堀部やすし 委員  大きいですね。  阿佐ヶ谷−浜田山間のけやき路線は車両の減価償却が終わっています。これ、何年目のバスですかね。 ◎交通施策担当課長 おおむね12年程度でございます。 ◆堀部やすし 委員  あと何年ぐらい使えますか。 ◎交通施策担当課長 今、今回のコストのことも含めまして、長寿命化を検討しているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  もし新たなバスを買うと、行政コストは、乗車1回当たりどれぐらい上昇しますかね。 ◎交通施策担当課長 詳しい計算はちょっと今手元でできないんですが、おおむね1台2,300万程度のバスの代金となります。 ◆堀部やすし 委員  じゃ、行政コスト計算上では特に算定していないと。数十円上がりそうですけれども、そういう試算は全くやってないんですかね。 ◎交通施策担当課長 今回、行政コスト計算書の中では経費の中に入ってございます。昨年度はかえで路線のバス1台購入してございますので、かえで路線の経費の中に車両費が入ってございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、1台買うとどれぐらい行政コストが上がるかは算定できますよね。10円ぐらい上がりませんか。 ◎交通施策担当課長 何十円か上がると思います。 ◆堀部やすし 委員  それで、かえで路線の雑収入336万円の内訳を示してください。 ◎交通施策担当課長 主な内容としましては、すぎ丸のキャラクターグッズ、不用品売払収入が80万円程度、その他の雑入がございます。 ◆堀部やすし 委員  それじゃ分からない。300万のうち80万の説明にしかなってないけど、これ、広告収入ということじゃないんですか。 ◎交通施策担当課長 雑収入には広告収入は入ってございません。運行収入の中に入ってございます。 ◆堀部やすし 委員  運行収入に全部広告収入も入っているわけだ。広告収入はどれぐらいですか。 ◎交通施策担当課長 おおむね300万程度でございます。 ◆堀部やすし 委員  全路線合わせてということですね。 ◎交通施策担当課長 そのとおりでございます。 ◆堀部やすし 委員  そうすると、広告収入確保といっても限界がありますよね。もし仮にフルラッピングで車体広告を入れたいと、こういうことを考えたことありますか。いわゆるラッピングバスですよね。 ◎交通施策担当課長 現在もフルラッピングは入ってございます。 ◆堀部やすし 委員  フルラッピングだとそれは幾らになっているんですか。 ◎交通施策担当課長 全体の広告収入額80万円、その中の6割が区に入りますので、48万円の広告収入となってございます。 ◆堀部やすし 委員  それはラッピングでやるには大分低い設定だと思うんですが、どういう広告収入の設定になっているんですか。 ◎交通施策担当課長 バス事業者と広告収入の設定というものは覚書を交わしてございます。この広告収入の基になっているのは、バス事業者さんと話をして、一般的な広告収入から試算しているものでございます。 ◆堀部やすし 委員  努力してもその程度の広告収入ということですが、さて、これは平成27年度の補助金検証を受けています。そのときはどういう結論になったのか。 ◎交通施策担当課長 そのときの結論は、広告収入増大、人員の増大策を検討することとし、100円を保持していくという結論を答弁させていただきました。 ◆堀部やすし 委員  しかし、成果があまり上がっておりません。  そのときの結論で、乗車運賃について、「利用者調査や近隣区市の動向を調査し研究を行っていく。」とありました。この結果はどうですか。 ◎交通施策担当課長 近隣区市の状況、どのような運賃体系になっているのかなど調査してございます。また、一昨年度、利用者アンケートを取ってございます。その中から利用者層、そして目的などを分析してございます。 ◆堀部やすし 委員  今後どうしますか。そういうのを分析しましたが、随分コストも増えてきております。今後の検討をどうするのか。 ◎交通施策担当課長 今後は、コスト計算の結果を踏まえた業務改善に取り組んでまいりたいと思います。利用者数や広告数の増大、料金の在り方など総合的に検討してまいりたいと存じ上げます。 ◆堀部やすし 委員  このバスはいろんな考え方がありますが、100円で乗れます。区民の皆さんは、ほかの路線はみんな210円か220円で乗っています。なぜこの路線だけ100円なんだという声がありますが、どう答えますか。 ◎交通施策担当課長 南北バスは、交通不便地域の解消、また一般には民間のバス事業者が手を出さない路線、またお子様から高齢者まで皆が親しく乗っていただく路線というふうに考えてございます。 ◆堀部やすし 委員  それは、だって、他の地域もそうですよね。なぜここだけなんですかということです。 ◎交通施策担当課長 これも様々な考え方がございますが、一般に、すぎ丸というバスに親しく乗っていただくために、大人から子供まで当時100円と設定したものでございます。子供割引とかそういうものがない、またシルバーパスも使えない、一律1人100円をお納めいただく路線として設定したものでございます。 ◆堀部やすし 委員  他の地域の方からは、毎日乗ると結構高いんだ、ここだけ100円は不公平じゃないかという声が出ております。そういうことで、こういうのが部分最適、短期最適なんだと思いますので、そういう視点から見直しが必要だということを指摘しておきます。  話題変えます。内部統制についてですが、これは全庁的に体制が整いました。学校給食費のような私費会計についてはどのようにリスクを表しているのか。 ◎コンプライアンス推進担当課長 今回の内部統制でございますけれども、これは地方自治法の150条を基に実施をしてございます。ここにあります財務に関する事務につきましては、地方自治法上の財務に関する事務ということになりますので、私費会計そのものについては、この対象外という形になってございます。 ◆堀部やすし 委員  大変なんですね。私費会計は相変わらず野放しであると。教育委員会はどう考えていますか。 ◎庶務課長 今、内部統制については対象外ということで御説明をいたしましたけれども、以前にも御答弁申し上げているように、学校で扱うお金ですから、私費であれ公費であれ、これはしっかりと適正に扱っていく、このことを念頭に日々業務を行っているというところでございます。 ◆堀部やすし 委員  私費ですから、会計管理者をまず通しません。学校は大体小さいですよね。そうすると、大体事務職員の方1人ぐらいでこなしているという現状があろうかと思いますが、その辺りに大きなリスクがあると思います。いかがお考えですか。 ◎庶務課長 今、学校の事務は、都費の事務1名、それから区費の事務、規模にもよりますけれども、1名ないし2名ということで、複数体制でやっているということ。  それから、規模が小さいというのは、事務室の中の目がというところでお話しになっているというふうに理解をしますと、そういった会計の決裁というのは、校長、副校長が、納品、支払いについてしっかりと目を通すように、書類を回すということもこの間徹底してまいりましたので、そのことの人数について、すぐにリスクがあるというふうには、問題は感じてございません。 ◆堀部やすし 委員  でも、校長先生はそういう会計や経理の専門家ではありませんし、まして給食食材の市況がどうとか、あれ、しょうゆ1本足りないなとか、そんなことまで把握しませんよね。ですから、こういう私費会計こそ内部統制の考え方を徹底させていかなくてはいけないと思いますが、見解を求めます。 ◎コンプライアンス推進担当課長 今委員の御指摘、もっともだと思います。今回の私費会計につきましては、これをお預けいただきます事業関係者含めまして、その方の信頼に応えるべく、公務員倫理の下で、区が行っております歳入歳出、そういったものに従いまして、いわゆる記帳の確認、それから挙証資料等の保管、確保、並びに現金等の事故が起きないように、しっかりとした鍵のかかる保管等という公金の処理に準じたことを学校においても行うとともに、この管理につきましては、学校内において複数人で確認をしているという状況でございます。ですから、決して内部統制がないからその点について何らかの疑義が行われるというような状態ではございません。 ◆堀部やすし 委員  学校では経理事故がいろいろ起こっているわけです、過去に。そういうものをリスクとして内部統制を考えるというのが基本だと思うので、会計管理者が把握していない現金というのがあるということ自体が本来はどうかと思いますので、改めてこの問題はしっかり見ていきたいというふうに思います。  時間がないので話題変えます。教育施設の改築改修についてです。  中央図書館の大規模改修がありました。建て替えた場合と比べてのライフサイクルコストはどうであったのか、説明を求めます。 ◎施設整備担当課長 ライフサイクルコストでございますけれども、中央図書館は現在築38年でございますので、80年もたせるとなると、残り42年となってございます。今回大規模改修を行いましたので、今後の光熱水費、保守管理費、また設備の更新や、最後に解体工事を行います。それらを合計しますと、残り42年で約25億円ほどの費用がかかるものと算出してございます。  改築に関してでございますけれども、当初から改築の想定はございませんでしたので、その比較は行ってございません。 ◆堀部やすし 委員  やっぱりそういうのは数字で示していかないとね。つまり、ここだけじゃないですよね。ほかのところでも、改築した場合と改修でやっていく場合でどう違うのかということは説明していかないと、説明責任を果たしたことにならない、こう思いますが、いかがですか。 ◎施設整備担当課長 繰り返しとなりますけれども、中央図書館は躯体が耐用年数内でございますので、改築の想定は当初からございませんでした。 ◆堀部やすし 委員  いや、それは別にそれでいいんですよ。普通に建て替えれば、今だと30億、40億かかるわけだから、コストとしてはそれでいいんだということを正しく数字をもって説明するようにしましょうと、こういうことです。  さて、今、学校老朽改築計画について検討があるはずです。作業の進捗状況、どうですか。 ◎学校整備担当課長 老朽改築計画の改定につきましては、昨年度末から今年度当初、改定を予定しておりましたけれども、昨年度末、新型コロナの拡大がありまして、その影響を少し見ようと。3月、4月頃から拡大が一向に止まらない中、一方で、学校以外の一般施設の長寿命化というか、そういう個別施設計画もありまして、その辺と今調整を図っているところでございます。 ◆堀部やすし 委員  文科省は、当初は本年度できるだけ早くつくれということを言っていたわけですけれども、じゃ、いつおぼろげながら出てきますか。
    ◎学校整備担当課長 先ほど申し上げたとおり、私たちも今年度の当初には決定しお示ししたいと考えておりましたけれども、先ほど申したとおり、一般施設との整合性を図る、あるいはコロナの影響が、特に財政面でどのような影響が考えられるのかという辺りを踏まえますと、今年度の、既に今が中盤ですけれども、後半になってしまうのかなという認識でございます。 ◆堀部やすし 委員  先日の会計管理者の説明によると、発生主義ベースで施設別のセグメント分析が行われていないようですよ。そういう状況でどうやってこういう計画を立てるのか、不思議でならないんですが、所管の見解を伺います。 ◎学校整備担当課長 今の計画を立てるに当たって、学校施設全般の状況を調べるわけですけれども、当初、固定資産台帳のデータなどもいただいて見比べていたんですけれども、個別施設の劣化状況、特に学校については、最近の学校は改築時に全部一緒に体育館から1棟で建て替えることが多いんですけれども、当初は、例えば北側の校舎を2期、3期、東側の校舎をまた2期、3期、体育館と、工期別、時期別に随分違うものがあって、なかなか固定資産台帳とそぐわないところがありまして、そこの整合というのがなかなか難しくて、実際の老朽度あるいは改築の必要性、構造躯体の健全性を見るに当たっては一定程度限界があって、独自に調査を進めているというところがあります。 ◎会計管理室長 先日の私の答弁を引用されましたので、若干補足させていただきますけれども、そもそも固定資産台帳、区では精緻化が重要な課題になっているということでございますが、総務省自体も、固定資産台帳というのはそもそも活用するデータの1つであって、先ほど所管の課長が申し上げたとおり、それぞれの施設の個々の状態によってきちんと判断してやっていくという意味で、現状における問題はないものというふうに考えております。 ◆堀部やすし 委員  だから、双方向で補って精緻化を図る必要があるということですよね。 ◎会計管理室長 固定資産台帳の課題につきましては、以前から申し上げているとおり、所管と連携して精緻化を図っていくということが区にとって重要な課題だということは認識しております。 ◆堀部やすし 委員  じゃ、時間がなくなりましたので、最後に教育委員会に聞きます。  教育委員会のオンライン開催について、教育長はどういうふうに考えていますか。 ◎教育長 世の中がオンラインで様々なことがつながっていく、特にコロナ禍を追い風にして、デジタル庁の創設等、世の中がそう動いていることは十分認識しております。これまで、やはり対面、逆に言うと対面以外の選択肢のない中、様々な会議、教育委員会だけではございませんが、行ってまいりました。  教育委員会の今後のデジタル化、それからオンラインでの会議設定、これは時代の流れからして当然選択肢の1つとしてこれから考えていかなきゃならないものと考えております。 ◆堀部やすし 委員  教育委員の方も忙しいようで、御欠席をしばしばされる方がいますね。やっぱりここまで出てくるのは大変なのかもしれません。御病気ということもあるのかもしれませんけれども、オンラインなら出席できるかもしれません。教育委員会の会議は大体20分、30分で終わっていますから、オンラインで十分対応可能だと思いますし、子供たちや学校にオンラインホームルームだ、オンライン学習だとお尻をたたいているその教育委員が、オンラインを活用していないというのは大変問題だと思いますので、よく検討していただきたい。  以上です。 ○川原口宏之 委員長  以上で無所属の質疑は終了いたしました。  美しい杉並の質疑に入ります。  それでは、田中ゆうたろう委員、質問項目をお知らせください。 ◆田中ゆうたろう 委員  質問項目は、就学前教育、公園、小学校学習指導要領について質問いたします。使用する資料は、令和元年度区政経営報告書、幼稚園教育要領、保育所保育指針、小学校学習指導要領。それと、平成27年から平成30年観光まちづくりシンポジウム「すぎなみ『道草のススメ』」、これは杉並区まちづくり推進課の主催事業でありますが、この事業のチラシを使用いたします。  まず、当該年度整備された就学前教育支援センターについて、その概要を確認いたします。 ◎就学前教育支援センター所長 就学前教育支援センターは、区内の就学前教育を担う拠点として整備いたしました。主にこちらでは子供園を中心といたしまして研究を行い、その成果を区内全体の就学前教育施設にお知らせする。それから、保育者の質を高める研修等を中心に活動を進めております。また、幼保小連携の円滑な幼児教育から小学校へのつなぎ、この辺りの活動も重点的に行っているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  先日6日の質疑で、保育所保育指針の一文を読み上げるよう求めたところ、理事者は保育指針を持ち合わせておられませんでした。のみならず、後で確認したところ、保育実践方針は持ち合わせていないと答弁しておられます。どうりでその後の答弁と私の質疑とかみ合っていないわけでありますが、保育指針と実践方針を混同しておられたのか、確認いたします。 ◎子ども家庭部長 担当課長のほうで、そこは聞き間違えがあったかと存じております。 ◆田中ゆうたろう 委員  それと、持ち合わせておられなかったんですけれども、保育の質について伺うということは前日までにお伝えしてあったわけで、せめて保育指針くらいは当然この場に持参されたいと願いますが、見解を求めます。 ◎子ども家庭部長 今回持ち合わせがなかったということがないようにしていきたいと思います。 ◆田中ゆうたろう 委員  区政経営報告書145ページに「(仮称)就学前教育支援センターの整備」の課題として、「区内の就学前教育においては、近年増加傾向にある発達障害児等への教育的支援が課題」だとあります。ここでいう発達障害児等とは何か。 ◎就学前教育支援センター所長 ここでいう発達障害は、具体的には、教育の中で発達障害と言われておりますカテゴリーになりますが、主に自閉症、情緒障害、学習障害、注意欠陥多動性障害等がある方々が対象になります。 ◆田中ゆうたろう 委員  なぜそうした子供たちが近年増加傾向にあると分析していらっしゃいますか。 ◎就学前教育支援センター所長 これにつきましては、医学的見地等、様々な視点から論ずることができると思いますが、なかなか本質的になぜ増えているかは分かりませんけれども、1つとしましては、潜在的にいらっしゃったそのような状態の方々が近年進んで医療の診断を受ける等、そのような流れがございます。そういった中で明らかに発達障害と診断されるような状況が増えておりますので、その中で顕在化している流れが、ちょっと増加していると考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  それは、今までは個性が強いというような位置づけできた子供が、最近はそういう発達障害としてみなされるようになってきた、そういうことですかね。 ◎就学前教育支援センター所長 そのように考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  もちろんそうした要素もあるのかもしれませんけれども、私は、これは女性の社会進出の推進を極めて一面的に捉え、待機児の受皿確保にばかり目を奪われるあまり、乳児期の愛着形成の重要性や保育、幼児教育の質を軽視してきた当区をはじめ、近年の日本の子育て支援施策のゆがみにその主要な一因があると考えます。区と区教委、双方の見解を問います。 ◎子ども家庭部長 発達障害児がどうして増えているかというのは、先ほど就学前教育担当課長のほうからも答弁がありましたけれども、かつてはそういった診断というような形がなかなかなされてなかったのが、近年はそういった傾向のある方がそういう診断を受ける、いわゆる潜在化していたものが顕在化してきたという面が強いというふうに捉えています。  今委員から御指摘がありましたような、待機児童の解消に向けてその受皿を整備してきたことは、乳幼児期の愛着という話とは全く関係がないというふうに考えてございます。 ◎就学前教育支援センター所長 教育委員会としましても、先ほど部長が申し上げたとおりと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  この点について、私は踏み込んで考える必要があると考えておりますので、ぜひ本腰を入れて今後は研究されるように要望しておきます。  公園について質問をいたします。(発言する者あり) ○川原口宏之 委員長  不規則発言は控えてください。質疑を続行してください。 ◆田中ゆうたろう 委員  公園について伺います。  水鳥やコイ、亀などの水生動物が区によって飼育されている、また、そういうわけではないが生息が確認される区立公園はどこでしょうか。 ◎みどり公園課長 飼育している公園につきましては、大田黒公園でコイを池の中で飼っているというようなところがございます。そのほかの鳥などについては、公園の中で飼っているというところはございません。 ◆田中ゆうたろう 委員  蚕糸の森とか馬橋の池はどうなんでしょうか。 ◎みどり公園課長 蚕糸の森公園につきましては、委員おっしゃるとおりコイがいるような状況でございます。馬橋公園も同様の状況でございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  それ以外によく見かけられるいろんな動物がありますけれども、これは誰かによって放たれてしまった外来生物ということなんでしょうか。 ◎みどり公園課長 例えば池の中に亀がいたりですとか、カルガモがいたりですとかというところがございますけれども、亀については、はっきりとしたことは分からないですけれども、推測するに、どなたかがその池に放したものだと考えられます。その亀が必ずしも外来種かどうかというのは決まるものではございません。 ◆田中ゆうたろう 委員  いつかは殺処分という運命が待っているのかと思うんですけれども、この動物は免れる、この動物は殺処分されるという、そういう基準というのはあるんでしょうか。 ◎みどり公園課長 いわゆる外来種というものについては、捕獲された場合は殺処分ということになります。そのほかのものについては、特に区として捕獲するというようなものではございません。 ◆田中ゆうたろう 委員  殺処分というのは殺生なことなので、外来生物を放つという行為を禁止するような取締りを強化することはできないんでしょうか。 ◎みどり公園課長 公園に放つということが顕著にあるような公園であれば、例えば注意看板を出すなどして注意喚起に努めてまいりたいと思っております。 ◆田中ゆうたろう 委員  それと、そういう動物たちへの餌やり行為に対する区の対応はどうなっておりますでしょうか。 ◎みどり公園課長 基本的には、カルガモ等になるかと思いますけれども、そちらについては自然の生き物というところもございますので、公園については、餌やりについては御遠慮いただいているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  妙正寺公園では冬にシベリアから飛んでくるそうで、ラジオ体操の方々から非常にかわいがられているということで、鳩はともかく、カモにまで来るなというのでは寂しい公園になるという声をいただいております。どのようにお答えしたものか、見解を伺います。 ◎みどり公園課長 カルガモにつきましては、野生のものというところもございますので、先ほど御答弁したように、野生のものに対してわざわざ餌をあげる必要はないかなということは考えているところでございます。確かに心情として、餌をあげたいなというところはあるかと思いますけれども、餌をあげることによって、例えば妙正寺池であれば、食べ残した餌が池の底に沈殿して池の水が濁ってしまうなど、そういった、かえって悪影響というところもございますので、公園については、餌やりは御遠慮いただいているところでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  武漢肺炎下の今年3月ですが、蚕糸の森公園の池でやはり大量に餌をやってしまう人々が見受けられ、動物が大量に死んでおりました。餌やり禁止の告示もなされているんですけれども、そういった方々に果たしてどこまで効果があるのか疑問であります。餌をやる側の心理は、今おっしゃったように、動物かわいさのあまりやってしまうのでしょうが、おっしゃったように、かえってその動物たちのためにならないということを御理解いただく必要があると考えますけれども、見解を伺います。 ◎みどり公園課長 例えば蚕糸の森公園であれば、管理事務所があるというところもございますので、その管理事務所の職員のほうで適宜巡回して、そのようなことは注意していくということがあるかと思います。  そのほかの公園につきましては、そういう事象が見受けられた場合には、南北の公園緑地事務所の職員もございますので、そういった職員の巡回によって適宜対応してまいりたいと考えております。 ◆田中ゆうたろう 委員  これも動物愛護の一環だと思いますので、区民の方々への啓発事業も力を入れていただきたいと要望いたします。  小学校学習指導要領について伺ってまいります。  29ページ、国語の1年から2年、「昔話や神話・伝承などの読み聞かせを聞くなどして、我が国の伝統的な言語文化に親しむこと。」とあります。これは誰がどのような内容で行っておりますでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 1、2年生の国語ですと、ほとんどが担任教員が行っております。時には図書館におります学校司書が手伝いをして、一緒に授業をすることもあります。 ◆田中ゆうたろう 委員  114ページ、生活の「指導計画の作成と内容の取扱い」について、「幼稚園教育要領等に示す幼児期の終わりまでに育ってほしい姿との関連を考慮すること。」とあります。幼稚園教育要領や保育所保育指針で求める幼児教育・保育の内容が達成されているという前提で小学校の指導計画がつくられることになります。  しかるに、平成28年度、当区では保育緊急事態宣言がなされ、翌29年度から保育施設の乱造が本格的に始まりました。この29年度に年少だった子供たちが本年度以降小学校に入学が続くことになります。指針を十分に遵守していない可能性もある保育施設の子供たちを小学校でフォローできますでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 今委員がおっしゃったような児童ということではなくて、様々な入学前の状況を持った子供たちが入学してまいりますので、教員は子供たちの様子をしっかりと見て授業を組み立て、指導してまいります。 ◎子ども家庭部長 今委員からは、保育所指針に基づいて保育がされていないお子さんが入ってくるかのような御発言がございましたけれども、緊急事態宣言以降、確かに保育施設は増えておりますが、保育課において基本的に保育の質の確保に努めて、まさに保育所指針に基づく保育をやっていただくように、これは区内全ての保育施設に対してそのように実施しておりますので、そういった断定は異なる理解かなというふうに申し上げたいと思います。 ◆田中ゆうたろう 委員  部長はそうおっしゃいますけれども、先日も保育のことで伺いましたときに、例えば保育施設支援担当課長が、今年はチャドクガが公園で発生しているというような傾向を認識しておられない。あるいは昨日も、公園は喫煙するスペースでもあるというような答弁がほかの委員の質問に対してなされました。私は喫煙者の権限をそう簡単に奪ってはいけないと思いますよ、公園においては。ということはやっぱり、これは申し上げましたけれども、そういう伸び伸びと外で遊ぶという体験が乏しい子供たちが増える可能性があるわけで、私は可能性があると言っているので、全部が全部そうだとは言っていませんけれども、小学校においては十分な配慮をお願いしたいと思います。  169ページ、新しい要領で特別の教科として科目になった道徳の内容として、「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」という項目が示されております。これはどのように学校教育では行われているのか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 特別の教科道徳の指導の内容ということでよろしいでしょうか。──教科書が新しくできまして、各担任が教科書に基づいて週1時間の授業を行っております。委員おっしゃいました「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」ということについては、各学年に一、二時間ずつ配当されておりますので、そちらを指導しております。 ◆田中ゆうたろう 委員  昨日、他の委員から演劇鑑賞教室について言及がありました。この事業の概要について確認します。 ◎文化・交流課長 演劇鑑賞教室につきましては、指定管理者が実施している演目、現在でいえば「フランドン農学校の豚」と「ピノッキオ」という作品があるんですけれども、そういった作品を、区内の全小学校4年生を招待して演劇を行うといったものでございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  全小学校なんですか。 ◎文化・交流課長 済美教育センターを通じまして、全区立小学校の4年生を対象に招待を行いまして、昨年度、41校学校がございましたけれども、41校が参加したというような実績になってございます。 ◆田中ゆうたろう 委員  この事業の教育委員会の位置づけは。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 演劇教室の教育課程上の位置づけは、学校行事の中での文化的行事に位置づけております。 ◆田中ゆうたろう 委員  指導要領上の位置づけは。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) ですので、学校行事の文化的行事になります。特別活動の中です。 ◆田中ゆうたろう 委員  特別活動だという御答弁がありましたけれども、私は、そういうメニューがあってもいいとは思いますけれども、ただ、全部の小学校4年生が同じ演劇作品を見るというのはちょっと画一的じゃないかと思うんですよね。例えば、杉並区には郷土博物館という立派な施設もあります。よく頑張っておられると思います。そういったところに連れていくということもあってもいいと思います。少しバラエティーを持たせていただきたいと思います。  それと、田森課長が職員のときに、「道草のススメ」というのを大変頑張って推進しておられたと思いますけれども、そういったものも1つのメニューとして考えていいんじゃないでしょうか。文化・交流課長から様々な知見を教育委員会としても得ていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか、見解を求めます。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 意見として伺いました。ありがとうございます。 ○川原口宏之 委員長  以上で美しい杉並の質疑は終了いたしました。  ここで午後1時まで休憩いたします。                           (午前11時58分 休憩)                           (午後 1時    開議) ○川原口宏之 委員長  休憩前に引き続き委員会を開きます。  都政を革新する会の質疑に入ります。  それでは、ほらぐちともこ委員、質問項目をお知らせください。 ◆ほらぐちともこ 委員  阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりについてです。  他の委員と重複する質問はできる限り飛ばしますが、確認の意味も込めてお聞きしたい質問も何点かありますので、その点については答弁をよろしくお願いいたします。  まず初めに、先ほど他の委員からもありました東京における自然の保護と回復に関する条例の協議書を、昨日ポストに入っていたので見ましたけれども、ニホンヤモリやアズマヒキガエルの保全というのは、捕獲とかそういうのは業者がやるのかだけ確認したいんですけれども。 ◎事業調整担当課長(安藤) ニホンヤモリとアズマヒキガエルを保全するために、やはり捕獲ということで、捕獲して事業地内に移動させていただくような予定でございますけれども、誰が移動するかというのはまだ決まっていない状況でございまして、今後3者の中で検討してまいります。 ◆ほらぐちともこ 委員  ヤモリとかカエルとかを捕獲するというのは相当大変なことだと思いますが、業者がやるということですね。  官民連携のまちづくりについて質問していきます。  外部事業者の力を借りなければならない必要性は。改めて伺います。 ◎拠点整備担当課長 区では、このようなまちづくりを進めた経験やノウハウが十分でないため、精通した専門家の支援を受けながら、課題解決のための手法や実施内容を検討するために必要だと思っております。 ◆ほらぐちともこ 委員  道路というのは分かるんですけれども、今後の施設建設とは、具体的に何を指しているのか。 ◎拠点整備担当課長 病院とか杉並第一小学校です。 ◆ほらぐちともこ 委員  官民連携を視野に入れたまちづくりの取組手法等の検討を進めると資料にありましたが、官民とはどういう内容か、そして取組手法とはどんな内容か。 ◎拠点整備担当課長 まず官民ですけれども、区などの行政や地域の方々、事業者を考えております。  取組手法ですけれども、エリアマネジメントという話もございましたが、このまちにふさわしいまちづくりはどういったものかということについて、今年度検討してまいります。 ◆ほらぐちともこ 委員  当区は経験やノウハウが十分でないと資料にありましたが、選定された外部事業者、計画工房さんは経験が豊富なのか、その評価は誰がしたのか。 ◎拠点整備担当課長 当区では地区計画の策定に関係されていたこともあるということを認識していますけれども、ほかの区では、官民連携のまちづくりとして、新宿区や墨田区で経験されているということです。  誰がその評価をしたのかということですけれども、選定会議で選定しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  選定会議の内容はどういうものだったんでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 選定会議は、杉並区のプロポーザル実施要綱に基づき設定された職員で構成された会議で、プロポーザルの実施要領や評価基準、その後、提案者からの提案を審査して、受託者候補者を選定しているものです。
    ◆ほらぐちともこ 委員  契約内容や契約期間、金額、そして予算の出どころは杉並区なのでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 契約日は10月2日で、3月26日までとなっております。  契約金額は499万4,000円です。  予算は、今年度の杉並区の予算となっております。 ◆ほらぐちともこ 委員  株式会社計画工房というのは、先ほど他の委員からもありましたけれども、これまでも杉並区とはかなり関係が深いと思います。杉並区にとって都合のいいというか、使い勝手のいい業者なのでしょうか。 ◎まちづくり担当部長 御指摘の事業者ですけれども、これまで区内外で多くのまちづくりに関わられた実績をお持ちであるということで、先ほどお答えしたとおりでございます。本業務の関係でございますので、まちづくりに関わる実績をお持ちであるということにつきましては重要であるということで、評価項目にもいたしました。  一方、それだけで評価したものではないというところにつきましては、プロポーザル実施要領等、記載した評価基準を御覧いただければ明らかになっているかと思います。提案内容等も踏まえまして適正に選定したというところで考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ◆ほらぐちともこ 委員  何でこんなことを言うかというと、先ほどからも他の委員がおっしゃっていますけれども、実際に阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりに関して一貫して計画工房さんは関わっていらっしゃったわけで、都市計画審議会の委員でもあるわけで、その辺で、実際杉並区と計画工房の関係がどうなのかということは、かなり疑わしいという見方もできるかと思います。私は、なぜ官民連携のまちづくりということで株式会社計画工房が突如このような形で出てきたのかということで、非常に疑問を持っています。  まちづくりというふうにおっしゃるんですけれども、実際にどのような構想なのか、議会にも区民にも明らかにされてない部分があまりにも多過ぎると思います。例えば、これはいろんな委員もおっしゃっていますけれども、杉一小跡地をどうするのかということがいまだに決まってない、決まってない、決まってないと言われている。そもそも土地を幾らで誰と交換したのかということも不明である。小学校跡地に何ができるのかも明らかにされてない状況で、まちづくりというふうに言われても、具体的なことが何も示されてない以上、全体像が分からない以上、部分で議論できない、正しいかどうかも判断できないというふうに私は思います。  学校の老朽化建て替えから始まった話が、いつの間にか、病院建設のために杉一小の敷地内に工事車両用通路を造る、そして小学校の給食室を減増築するということになったわけですけれども、私は、学校の建て替え問題、子供たちの環境ということがあまりにもないがしろにされて物事が進んでいるというふうに思います。  工事用通路が子供たちや住民の安全に重大な影響を及ぼすことは明らかです。工事用通路と言われていますが、どこのどんな工事のために使う通路なのか、改めて伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) この通路でございますけれども、杉一小の建設、阿佐谷児童館の解体、また河北病院の建設と解体で使用する道路でございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  河北病院の解体と児童館の解体の工期、そして解体面積というんですかね、工事の全体の比率はどうなっているのか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 解体に要する工期でございますが、病院は約1年程度、阿佐谷児童館は三、四か月を考えております。  解体の面積でございますけれども、延べ床で換算しますと、病院のほうが約2万平方メートル、児童館のほうは約470平方メートルでございますので、その比率でございますけれども、1対44というふうになるかと存じます。 ◆ほらぐちともこ 委員  実際には河北病院の解体ということのために使う道路ということでほぼ間違いないかと思うんですね。  杉一小の北門及び西門を現在何人の児童が使っているのか、把握していますか。 ◎学務課長 杉一小は今大体340人ぐらい児童がいますので、4分の1が北門を使っていますので、80人から100人、残りが大体250人ぐらいになろうかと思います。 ◆ほらぐちともこ 委員  西側、中杉通りとの交差点の整備というのはどのように考えられているんでしょうか。あと、東側、杉一小の敷地を抜けたところはどのような形になるんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 現時点では、通路の東側、西側の両側の入り口には柵などを設けることで検討してございます。通路の使用時には、もちろん交通誘導員、ガードマンを配置いたしまして安全対策を実施してまいります。 ◆ほらぐちともこ 委員  工事用通路を通って入ってきた車両はどこから出ていくんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) これは工事用の車両の搬入路、入ってくる通路でございますので、入ってきて、現場から今度出ていく際は、杉一馬橋公園通りを通って中杉通りに出ていくようなことを想定しております。 ◆ほらぐちともこ 委員  杉一馬橋公園通りの交通量の増加はどのように想定されているのでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 工事車両の量は当然工事に伴って増加するというふうに予定してございますけれども、もちろんガードマンを配置して最徐行させますので、そういった面で御迷惑がかからないようにしっかりとやってまいりたいと存じます。 ◆ほらぐちともこ 委員  地域住民や子供たち、保護者にはどのような説明をするのか、計画はありますか。 ◎学校整備課長 保護者、それから学校関係者など、今後説明をしてまいりますけれども、昨日他の委員にも御答弁いたしましたけれども、説明とか周知方法につきまして、今コロナの関係もありますので、学校とも相談して行ってまいりたいと存じます。 ◆ほらぐちともこ 委員  実際杉一小の保護者の方から話を聞いたら、既に今の現状も危険なんだというふうにおっしゃっていました。子供たちにとってすごく危険な状態なんだと。それが、工事車両用通路ができることによってもっと危険になるのかというふうに受け止めていました。杉一小の子供たちだけじゃなくて、あそこは朝鮮第九初級学校の子供たちや近くの幼稚園、保育園の子供たちも通る道だから、本当に多くの子供たちが通る道ということで、とても危険だという声もあります。こうした声について、教育委員会はどのように受け止めているのでしょうか。 ◎学校整備課長 まず、杉一馬橋公園通りのところにつきましては、今回の搬入路、工事を行うわけですけれども、その形といいますか、歩道も含めて基本的には変わらないという形になります。また、工事用車両の搬入が、1か所に入り口が集約されるというところがありますので、いろんなところから入ってくるのと比較することになりますけれども、そういう意味では、周辺の環境という意味での安全は担保できるのかなと思っております。 ◆ほらぐちともこ 委員  今の答弁だと、実際に保護者の納得、住民の理解というのは全く得られないと思います。実際にこの工事によって、これは何度も何度も言いますけれども、来年以降入学してくる杉一小の子供たちというのは、ずっと工事用車両が行き来する中で学校生活を強いられることになるわけで、このテーマ1点でも住民説明会をすぐ開くべきだというふうに思います。  以上です。 ○川原口宏之 委員長  以上で都政を革新する会の質疑は終了いたしました。  杉並区議会自由民主党の質疑に入ります。  それでは、脇坂たつや委員、質問項目をお知らせください。 ◆脇坂たつや 委員  コロナ禍における教育ということで、非認知能力ですとか幼保小接続、またスマホ持込み、登下校時の見守りなどについても触れていきたいと思います。資料はありません。  昨年度末の話から始めてまいりますけれども、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、社会の在り方が一変をしてしまいましたが、日本において、そのフェーズが一気に変わり、危機感が沸点を迎えたタイミングは、当時の安倍首相が公立学校に対して一斉に休校要請を行ったときだと言えます。教育委員会としてもその要請に従ったわけですが、あまりに唐突だったゆえに、ほとんど何も事前の対策を講じることができなかったのではないかと存じます。  まず、当時どのような議論が行われて決定に至ったのか、そこら辺りの話をお聞かせください。あわせて、急な休みに入ってしまうということで、児童生徒に対して教育委員会として可及的速やかに何をしてあげなければいけないと考えたのか、新学習指導要領にのっとった教育活動を実施しなければならない中において、それを踏まえた判断になっていたのか、子供たちのどのような休みの過ごし方を願ったのか、こういった部分についても触れていただきたいというふうに思います。 ◎教育長 私からは、昨年度末の臨時休校に関する御質問にお答えしたいと思います。  2月の末、私もあの休校要請をマスコミを通して初めて知りました。正しくは、帰りの電車の中でネットで見たというのが事実でございます。これまでにない、まさに予測困難な出来事が突然起きたということに対し、どうしていこうかというのが、教育委員会でもその後議論になったところであります。  当時は、クルーズ船の報道はかなりされていましたが、ただ、現在と比べると、まちの中での感染者とかそういったものは今よりもかなり抑えられている状況で、正直言って、切迫感とか緊迫感というのはそんなになかった、当時ですね。しかし、国があのような報道を全国に向けて行うということは、それなりに切迫した状況が全国的にあるのではないかということは当然予想ができます。そうしたことを受けて、教育委員会としては休業を決定したところであります。  すぐに具体的にどういうふうにしていくかということを話合いをする中で、やはり学習の保障とそれから子供たちの心のケアという2つ大きな課題がありました。何より、そういうマスコミの報道を見て学校が一番不安になっている。ですので、学校に的確な指示をし、そして子供たち、保護者を安心させていきたいという思いが一番強くあったように覚えております。  3月というのは学習のまとめの時期であり、それから卒業式という一大行事を控えているということ、そうしたところから、少しでも子供たちの不安を取り除き、学習を保障していきたいと思っていました。  学習面に関しては、3月というのは、学習指導要領の内容はほとんどどこの学校でも終了しており、全体的にまとめ、復習、そういった学習活動になっておりますので、学習に関しては、プリントを作成したりするなどして対応すれば、3週間でしたので、何とか乗り切ることができるだろう。しかしながら、子供たちは、友達に会えないとか先生に会えないという不安に関しては解消することが必要だと考え、現在でしたらオンラインホームルームがありますが、そのときはありませんでしたので、教員が電話をするなどして子供たちの声を聞いていたところでございます。  また、突然の休校で、保護者が仕事も行けなくなるような状況もあることから、子供の預かりですとかそういったところを検討し、そして卒業式についても、休業中であっても実施をしていく。ただ、制限をつけて1つの行事を執り行っていくということを検討したところであります。  私たちは、当面この休業は3月いっぱいであろうと最初は思っておりました。ですので、先ほど新しい学習指導要領というお話がありましたが、4月から始まる新しい学習指導要領の下では授業はできるのではないかという、そのとき思えばですけれども、ちょっと甘い予想はしておりました。しかしながら、現実はそれが4月以降も続いていくわけでありますけれども、子供たちには、ちょっとあのとき聞いたところによると、急に休みになったことに対して喜んでいた子供もいたのは現実です。しかしながら、やっぱり友達と会えなくなるという日にちがだんだん増えてくると、不安になってきたのはやむを得ないかなと。規則正しい生活をして、4月から新たな学年で、新たな気持ちでしっかり頑張ってもらいたいという強い思いは持っておりました。  そうしたことで、ばたばたと2月末から3月、3月1か月間特に対応してきたところであります。今後こういったことがないことは願っておりますが、しかしながら、子供たちの心のケア、それから学習の保障、これは本当に学校としての大きな責務でありますので、この辺はしっかり考えて、今後も何かあったら対応してまいりたいと思います。 ◆脇坂たつや 委員  教育長御自身のお言葉で、ありがとうございます。  丁寧な御答弁に対してくどい言い方になってしまうんですけれども、どうしたって、教育委員会にしたって私にしたって人間なわけですから、あのようなことになってしまえば、100点満点というのはおろか、場当たり的といいますか、一定程度の思考停止状態になってしまうのはやむを得ないことだというふうに言えますけれども、そうした中で、今、4月から学校が始まるみたいな、そういうちょっと短絡的なところもあったなんてことをおっしゃっていましたけれども、そのほかに、現場としても振り返ってみて反省点があるようでしたらお示しをいただきたいと思います。 ◎済美教育センター所長 これまで誰も経験したことがない長期間の臨時休業でしたので、反省点もございます。先ほど教育長からもありましたけれども、やはり一番は、学校が開けないという中で学校と子供がいかにつながるか、いかに子供たちのケアをしていくかというところがまず大きな課題でした。さらに、家庭における学びをどのように保障していくか、これも学校の存在の大きな意義だったのかなというふうに思っております。 ◆脇坂たつや 委員  その後ですけれども、緊急事態宣言が収まりまして、6月から学校生活が再開しました。もっと探り探りにやっていくのかなというふうに正直思っていたんですけれども、その後、給食もすぐに始まって、一気に新しい生活様式に移ったなというのが正直な感想ですが、ここら辺りの判断についても見解を伺いたいと思います。 ◎学務課長 誰も経験したことのない長い臨時休業の中で、子供たちの心のケア、学びの保障など、学校の対応が必要な状況になりました。そうした中で、杉並区立学校感染症予防ガイドラインを5月に策定しまして、感染防止対策を徹底することとし、5月下旬には登校日を設け、6月1日から学校を再開しました。  当初は分散登校日や短縮授業の日を設けるとともに、給食につきましては、6月10日から再開いたしました。給食の提供の最初の3日間は、分散登校に合わせ、2回に分けて給食を提供することや、栄養価を考慮しながら品数を少なくした献立により、配膳の人数や時間を減らしたり、また対面での給食を実施しないなど、感染予防対策を実施してきました。こうした感染予防対策を徹底した上で、新しい生活様式での学校生活を段階的に進めることとしたものでございます。 ◆脇坂たつや 委員  私の娘、今2年生になりましたけれども、毎日、給食、何食べた、おいしかったという話はしてくれますので、牛乳を飲まないのは問題だと思っているんですけれども、そこはちょっとしつけをしていきつつ、また、この前、娘が水筒を忘れて学校に届けに行くことがあったんですけれども、ちょっとだけ一瞬授業の様子を見せてもらったら、しっかりとやれていたようだったので、親としてもここは一安心をしているところであります。  ただ、新しい生活様式での学校生活ということですので、いろいろと難しい点はあろうかというふうに聞いております。例えばこの時期の運動会というのは、学年ごとに分け、複数日程を設けた上で規模を縮小して開催していたりですとか、そのほかにも、発表会や展覧会であるとか、音楽や図工、美術の授業においても先生方が様々な工夫をされていると伺っています。本当に頭が下がる思いです。  そこで伺いますけれども、具体的にどのようなものが新しい生活様式に該当して、どのようなことを意識して対応に当たっているのか、見解をお示しください。 ◎済美教育センター所長 新しい生活様式では、感染リスクはゼロにならないというような認識に立ち、新型コロナウイルスとともに社会で生きていく、その中で感染症対策の徹底とさらに学習の両立、それを図っていくことが必要だというふうに考えております。今後学校では、1人1台児童生徒専用のタブレット端末を活用して、これまでの対面の授業に併せてオンラインの学習、そういったものを融合させることでさらなる教育活動の充実に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆脇坂たつや 委員  教育委員会ですとか先生方の御苦労というのはよく分かりましたし、本当に感謝を申し上げたいというふうに思います。ただ、皆様ももどかしい気持ちでしょうけれども、例えばさっき言ったような体験型の授業といいますのは、主に非認知能力の向上を目的としているはずでして、非認知能力につきましては、さきの一般質問で井原委員が詳しく述べていただいていますけれども、つまるところ、認知能力だけを育てていけば、将来の幸福な生き方につながるというものではありません。私たち大人と違いまして、コロナ禍だから我慢しようというものではなくて、子供たちはやっぱり成長段階に沿って学んでほしいというものがありまして、その瞬間瞬間というものがとても大切です。  とはいうものの、私自身、こう言って問題提起をしておきながら、今できることというのは精いっぱいやってほしいとか、カリキュラムマネジメントに鋭意取り組んでほしいとか、そういうことしか言えないんですよね。そこで、少なくともやり残しですとか学び残しについてはしっかりと把握をした上で、すぐにでも挽回できるような体制を整えていただくように要望しておきたいと思いますが、教育委員会の見解をお示しください。 ◎済美教育センター所長 学び残しがないように、授業時間数の確保であったり指導方法の工夫、そういったものを進めます。さらに、主体的・対話的で深い学びの視点に立った授業改善が非常に重要であります。何よりも、子供たちが学校に通える喜び、学べる楽しさ、そういったものを味わえるように、非認知能力とさらに認知能力をバランスよく育んでまいりたいというふうに考えております。 ◆脇坂たつや 委員  どうぞよろしくお願いします。  また、これは少し蛇足なんですけれども、学校の先生方というのはやっぱり責任感ですとか使命感というのが強過ぎちゃって、何でもかんでも1人で抱え込んで、最悪空回りしちゃうんじゃないかなんていうことを勝手に私自身心配をいたしております。こうしたときだからこそ、教育委員会や保護者をはじめ、いろんなところを頼ってくれていいんですよと、そういうメッセージはぜひとも出していただきたいというところですけれども、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 チーム学校という言葉がございますが、学校の教職員だけではなく、専門的なスタッフであったり外部人材、また地域や保護者の方など、様々な方が学校を支えてくださっています。済美教育センターも、今年度は、学校の自立的経営を支援する、それをスローガンに掲げて、学校を全力でサポートしております。 ◆脇坂たつや 委員  学校もそうですけれども、子供たちは、コロナというものを乗り越えていくことによって主体的・対話的で深い学びといったものを実践に移して、先の見えない時代であっても、必ずや切り開いていってくれるものと信じていますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。  次に、この話題に関連しながら、幼保小の接続について伺います。  私立幼稚園や保育所といった施設は、それこそ、さきに触れたような非認知能力を伸ばすことを主眼に置いて子供たちの保育に当たってくださっています。そうした中で、最終的にはぴかぴかの1年生をしっかりと送り出すことが先生方の大きな仕事の1つになってくるわけですが、子供たちが進学するに当たっては、教育委員会はこのような幼児施設に対して、どのような力を育んでくれる、そういったものを望んでいるんでしょうか。 ◎就学前教育支援センター所長 幼稚園教育要領においては、3歳児、4歳児それぞれの時期にふさわしい指導の積み重ねにより資質・能力が育まれている幼児の具体的な姿としまして、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿、10の姿が示されております。具体的には、健康な心と体、自立心、協同性、道徳性等の10の姿になりますが、杉並区教育委員会でも、就学に当たっては、この幼児期の終わりまでに育ってほしい姿が見られるよう望んでおります。 ◆脇坂たつや 委員  その10の姿については、私も目を通しております。どの幼稚園も保育所もその園それぞれの理念を持って、未就学児の成長を願い、支え見守っておられることと存じます。近年は保育所の数も大きく増えました。ただ、コロナ禍ということにおいてですけれども、教育委員会が望む姿と各園の実態がしっかりと合致しているのかというものは懸念をされます。  こども環境学会による調査の中間報告では、園児の言葉の発達や表現力の遅れというものはほとんど見られないということでしたけれども、運動能力とか自然との関わり、生活習慣の醸成の遅れについては見解が分かれたそうです。特に、休園や再開の判断というものがそれぞれの園によったものでしたし、例年以上に小1プロブレムへの意識を強めることが重要かと思いますけれども、見解はいかがでしょうか。 ◎就学前教育支援センター所長 教育委員会では、5歳児の10月から1年生の7月までを接続期とし、円滑な接続ができるよう、杉並区幼保小接続期カリキュラム・連携プログラムを実践しているところでございます。しかし、委員御指摘のとおり、今後はコロナ禍による影響も踏まえ、これまで以上に指導内容等の工夫をしたり改善を加えるなど、意識して取り組む必要があるかと考えております。その際、先ほど申し上げました幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を目指しつつも、過度な負担をかける活動とならないように留意しながら着実に進めてまいりたいと考えております。 ◆脇坂たつや 委員  言いにくいことなんですけれども、今の教育委員会の動きというものを見ていますと、幼保小連携の旗というのはしっかり掲げていますけれども、少しその実態というものは希薄に見えてしまいますし、せっかく開設した就学前教育支援センターが上手に生かされていないのではないかというふうに感じてしまっているところがあります。  小学校サイドとしては、幼児施設がどのようなことをやっているのかを深く理解する必要がありますし、逆もまたしかりだと思います。教育委員会としても、今の答弁にもありましたけれども、新年度の4月からゴールデンウイークぐらいまでは幼児教育の延長期間といったぐらいに捉えていただいて、小学校への児童の受入れ体制をしっかりと確立していただくことを改めて求めたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎就学前教育支援センター所長 幼保小連携事業につきましては、昨年度のセンターの開設に合わせまして、全小学校が推進校となりました。今後は全区的な取組を積極的に展開してまいる予定となっております。小学校が毎年4月にスタートカリキュラムを編成して実施してまいりますけれども、このスタートカリキュラムにおいて、就学前教育における遊びを通して培った学びを小学校の各教科等における学習へと円滑に移行できるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 ◆脇坂たつや 委員  さて、コロナ禍で様々な活動というものが制限されていますが、教育現場で私が関わるものを挙げれば、それはおやじの会です。幼稚園のほうでも似たような応援団というのも関わらせていただいていますけれども、今年度に入って、どちらも一切動けていないんですよね。私自身、コロナ禍においても何とか様々な活動をできないかというふうに模索してきたんですけれども、どうしたってこのおやじの会とか応援団だけは行動に移せない。それは何でかといいますと、主役はやっぱり子供たちとか学校であるわけで、おやじではないからなんですよね。もし頼まれればもちろん頑張るんですけれども、ありがた迷惑になっちゃったら元も子もないというふうに思っていますし、今おやじたちが自ら出しゃばるときじゃないんだということをみんな分かっているんです。  とはいうものの、子供たちに非日常の体験というものをしてもらいたいというふうに思いますし、そういった機会を提供していきたいというのが私たちの本音です。こういったジレンマとかもどかしさとか、教育委員会、少しお力をお借りできませんかね。 ◎学校支援課長 委員御指摘のジレンマ、もどかしさにつきましては、学校運営協議会の委員の方であるとか学校支援本部の方、学校に関わる方から、どうしたらいいんだろう、学校の邪魔になってしまうのではないか、こういう状況の中でどういうことができるのか、非常に多く御相談が当課のほうに寄せられております。  ただ、教育委員会としましては、こういうコロナ禍にあっても、児童の安全に十分配慮しながら、可能なものは日常に戻していく。それでもできないものがあるのであれば、新たな取組を学校と地域が一緒になって考えて、新たなことをやっていくということが大切だと考えております。  当課としては、そういう地域の方から御相談を受ける場合は、その考えをしっかりお話しして、なるほど、じゃ、ちょっと別の形態を考えてみようかなとか、そういったお話も頂戴したりしておりますので、今後もそういった考え方についてはしっかり周知をしてまいりたいと考えております。 ◆脇坂たつや 委員  この間、区長も、それに近い、ほかの地域行事等についてはそういった趣旨のお話はされていましたので、きっとそうだろうなというふうに期待はしていたんですけれども、現実問題として、そういった周知はまだ来ていないというのが現場の実態だということをお分かりいただきたいというふうに思います。  話題を変えまして、児童生徒のスマホの学校持込みについては、前回の予算特別委員会でも質問をしたところです。その後、国のほうでも動きがありましたが、中学生について、条件付でスマホ持込みを認めるというものでした。  まずは、ここに至るまでの議論の経過をお示しいただけますでしょうか。あわせて、その条件とはどういったものなのか、教育委員会としてはこれから具体的にどのように進めていく考えなのか、まとめてお聞きします。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 7月、文部科学省が、中学生が学校に携帯電話を持ち込むことを条件付で許可する方針を決めました。背景としまして、携帯電話の普及の上昇、また登下校の連絡手段として使いたいという保護者の要望ということがありました。  教育委員会としましては、中学校長会と連携し、課題を整理するなどして検討を進めていっている段階でございます。 ◆脇坂たつや 委員  じゃ、もう少し進捗を見守りたいと思います。以前私は、教育委員会は時代に合ったものにアップデートしていくことが重要な課題の1つではないかということを申し上げたことがございます。引き続きよろしくお願いしたいと思います。  また話題を変えまして、最近まちに不審者が増えているという話を耳にします。コロナ禍の影響で生活が苦しくなり、精神的に不安定となってしまうことで、自分の心を制御できないなどの理由が考えられそうですけれども、昨今いろいろな事件事故が起こっていますし、子供を持つ保護者が特に心配になってしまうのは無理のないことですけれども、教育委員会が把握していること、感じているようなことがあればお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 登下校において児童生徒が不審者と思われる人に接した情報については、済美教育センターに寄せられております。数としてはお示しすることができませんけれども、例年よりも少し多いような感じがしております。今後もパトロールの強化、警察への通報など、情報を広く発信して注意喚起を行っていきたいと考えております。 ◆脇坂たつや 委員  やっぱり数が増えているんですよね。  コロナの影響で、PTAですとか町会といったところも思うように活動できていないですし、そもそも日中に働く人が増えてきている中で、シェアリングエコノミーの観点から、まちのランナーさんとか犬の散歩をしている方に見守りのベストみたいなのを着ていただいた上で、そういった見守りに協力してもらうなどといった、ほかのやり方を模索すべきではないかということは以前にも述べたとおりですけれども、その点の進捗はどうなっていますでしょうか。 ◎学務課長 委員御指摘のとおり、登下校時の安全は、地域の方のお力を借りるということはとても大切だと教育委員会としても認識してございます。地域安全担当課とも連携して、地域の方々へ見守りを依頼する広報や下校時の見守りの依頼メールの配信を実施するとともに、子ども安全ボランティアの方には腕章を配布し、学校支援本部の方々には見守りの協力をいただいております。  今後も地域安全担当課とも連携し、ながら見守りなど、地域の方々への見守りの協力を仰ぐとともに、登下校時の児童の安全確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆脇坂たつや 委員  ながら見守りの一例として、これは区民の方からいただいた御意見なんですけれども、自転車の籠、ありますよね、あそこにパトロール中と書いたプレート、あれを貼っているものをもっと増やしてほしいということでした。ただ、これにも課題があって、その自転車で夜に出かけて無断駐車しちゃったりとか、居酒屋の前に止めちゃったりとか、パチンコ屋の前に止めちゃうようなケースがあったりして、それがちょっと議論になったりして、うまく進んでないんですよみたいな話もあって、そういったところはうまいこと少し対応していただきたいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎学務課長 御指摘いただいたプレート、主にPTAが中心になってやっていただいているんですけれども、表示したくないときは自転車に反転させられるものや、あるいはケース型で中身を取り出しちゃうとか、そういうものも取り入れているPTAもございますので、PTA間で今後情報の共有を図ってまいりたいと思ってございます。 ◆脇坂たつや 委員  アイデアはいろいろあると思いますので、ぜひよろしくお願いします。  いずれにいたしましても、登下校時の安全というのは地域の大人が見守ることが望ましいですし、まちの責任という捉え方もあろうかというふうに思っています。引き続きの心配りをお願いして、質問を終えます。  ありがとうございました。 ○川原口宏之 委員長  それでは、浅井くにお委員、質問項目をお知らせください。 ◆浅井くにお 委員  私からは、井草森公園の運動場について、使います資料は200番、井草森公園のパンフレット。西武新宿線沿線まちづくりについて、資料は198、決算書、区政経営報告書。区内の伝統芸能について、使います資料は204、決算書、区政経営報告書。それから、緑を守るについて、資料は201、決算書、みどりの条例、同施行規則、みどりの基金条例。最後に、青梅街道の天沼陸橋の壁画の改修についての取組状況について。  それでは、井草森公園の運動場についてお聞きをしてまいります。  都市公園は、原則、いつでも誰でも利用できる公共施設だと理解をしておりますけれども、この理解でよろしいか、確認をします。 ◎みどり公園課長 委員お話しのとおりでございます。 ◆浅井くにお 委員  そうですよね。いつでも使える、そういうことだと思いますけれども。  井草森公園には、フェンスで囲われた多目的運動場、面積7,500平方メートルぐらいの運動場がありますけれども、天然芝のグラウンドになっています。運動場の芝生養生のために、年間何回、いつ、何日ほど運動場の利用を休止しているか伺います。
    ◎スポーツ振興課長 芝生の養生でございますが、年3回、1回当たり20日から25日程度利用を休止しております。令和元年で申しますと、72日間その期間に充てているところでございます。 ◆浅井くにお 委員  いつ。 ◎スポーツ振興課長 失礼いたしました。期間でございますが、3回、5月13日から6月8日、2回目が8月29日から9月20日、3回目が11月17日から12月3日までとなってございます。 ◆浅井くにお 委員  そういうことで、実はスポーツ、とてもいい時期に休んでいるというふうに思っています。  話は変わりますけれども、当該地の公園化計画の当初、運動場設置や運動場の舗装について、区に請願が出されていたというふうに思います。主旨に沿う形で公園整備がその後行われた。そのため、この間、運動場は、先ほども言いましたけれども、天然芝で舗装され、維持管理をされています。しかし、利用頻度が高い公共のスポーツをする運動場で、芝の傷みは多くて、傷んだ芝を回復させるために、先ほど言われておりましたけれども、スポーツにとてもいい時期に養生しなきゃいけない、そういうことであります。  こうしたことから、サッカー等の利用者や利用団体から、運動場の人工芝化を望む声をいただいています。時代は整備したときと随分変わってきているわけですけれども、この多目的運動場を人工芝化することで、スポーツだけでなくて、区内の運動会の会場を探している、とても多く保育園を今つくっていますけれども、その保育園などが運動会の会場とすることも可能になるかというふうに思うんですよ、いつでも利用できるという意味で。公園の存在価値も上がります。区民の貴重なオープンスペース、いつでも使える運動場とするために、人工芝化を要望しますが、いかがですか。 ◎スポーツ振興課長 人工芝化につきましては、委員のおっしゃったとおり、区民の利用時間をより確保するという点につきましては有効であると考えております。ただし、井草森公園運動場につきましては、あの天然芝が特徴になっておりますので、緑の確保という意義もございますので、現時点においては、直ちに人工芝化をするということは考えておりません。 ◆浅井くにお 委員  御存じかどうか分かりませんけれども、学校の校庭の芝生化、大体1平方メートル当たり生徒10人以上が利用すると傷んで駄目なんですよ。ですから、ここの場所は大人が使っていてもっと大変な状況で、無理なんですよ。そういう意味で、いつでも使える、そういう運動場にすべきだというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、西武新宿線沿線のまちづくりについてお話をお聞きしてまいります。  初めに、本事業推進に関する支出などの経費について、決算額の支出内容を所管課にお聞きしましたけれども、担当は物すごく誠実なのかな、需用費や郵便料金の細かいところまで出してもらいました。本当にありがとうございます。  そこでお聞きしますけれども、いただいた資料にある西武新宿線沿線まちづくり計画の策定支援委託約1,400万円の委託先はどこなのか、また委託業務の概要をお話しいただけますか。 ◎鉄道立体担当課長 お尋ねの委託の受託者でございますけれども、玉野総合コンサルタント株式会社というところでございます。  主な業務内容でございますけれども、上井草駅周辺の道路交通施設の検討及び関係機関との協議資料の作成、また住民説明会とかオープンハウスなどの資料作成並びにそういったものの運営支援を行ってございます。 ◆浅井くにお 委員  何か成果品みたいなのはあるんですよね。 ◎鉄道立体担当課長 もちろん、成果品のほう、ございます。 ◆浅井くにお 委員  後日でいいですから見せてください。よろしくお願いします。  次に、公有財産購入、土地買いだというふうに思いますけれども、約2億8,300万円。これは1か所なんですかね、複数箇所なんでしょうかね。また、購入の目的を確認しておきます。 ◎鉄道立体担当課長 昨年購入した用地につきましては、1か所でございます。  また、取得理由につきましては、本用地が西武新宿線の線路沿いに位置しておりまして、将来的な連続立体交差事業のための活用を視野に入れつつ、この地域の緑の保全、育成の観点も考慮いたしまして取得してございます。 ◆浅井くにお 委員  遊び場になっているところですかね。 ◎みどり公園課長 遊び場116番として区民の皆さんに使っていただいているところでございます。 ◆浅井くにお 委員  本来、今年の3月に予定されていた西武鉄道新宿線の連続立体交差化計画等の都市計画案及び環境影響評価書案の説明会が、関係区市である杉並、練馬、西東京市で、昨日から15日まで8か所で行われています。ただ、関係区市の議会の予定に合わせるように開催されているように私は思えてなりません。杉並の説明会は本委員会後となっています。地元の反応を踏まえて質疑ができないのはとても残念に思います。  次にお聞きしますけれども、事前に説明会資料を地域にポスティングしていますけれども、配布範囲を、町丁目または鉄道からの一定の距離のエリアへ配布をしたのか、お聞きをします。 ◎鉄道立体担当課長 今回の説明会の周知につきましては、事業予定区間の鉄道沿線の、南北約100メーターの範囲の各町丁目で配布してございます。 ◆浅井くにお 委員  ありがとうございます。うちにも入っていましたね。  次に、西武新宿線の連続立体交差化事業の杉並区内、井荻駅以西の着工までの進め方、都市計画決定、都市計画事業認可、それぞれの予定の時期、地元への説明会開催時期、改めて伺います。 ◎鉄道立体担当課長 昨日から案の説明会をやってございますけれども、今後は、令和3年度に都市計画決定、また令和3年から4年度にかけまして測量等を行いまして、その後、令和4年から5年にかけまして事業認可といったものを予定していると伺ってございます。  また、説明会につきましては、都市計画決定後に用地測量等の説明会、また事業認可の後に用地補償の説明会、また工事の着手前に工事に関する説明会をその都度開催してまいりたいというふうに考えております。 ◆浅井くにお 委員  次に、上井草駅前広場整備に関して、都市計画決定、都市計画事業認可、工事着手、それぞれの予定の時期、鉄道工事と切り離して進められるのか、また地元への説明会の開催予定について確認します。 ◎鉄道立体担当課長 上井草の駅前広場につきましては、令和3年度中の都市計画決定というのを目指してございます。その後は、事業認可と工事着手の時期は未定となってございますけれども、こういった事業の性質上、連続立体交差化の計画に合わせて、先ほどの都の事業と合わせて進めていく予定でございます。  また、説明会につきましても、連続立体交差化の計画と同時に、都市計画決定後に用地測量等の説明会を行ったり、同様の予定で進めていく予定でございますけれども、連続立体事業の進捗状況を踏まえまして、スケジュール等は調整してまいりたいというふうに考えております。 ◆浅井くにお 委員  よろしくお願いします。地元の方は日々生活していますので、地元の人がしっかり商売もでき生活できるように、よろしくお願いをいたします。  次に、区内の伝統芸能について伺います。  区内には伝統芸能である祭りばやしや神楽が、区民の方々が今まで受け継いできて、昔から杉並の歴史風土に培われた伝統芸能を後世に残しているというふうに思います。杉並らしさを大切にするためには、こういうものを残すことは本当に大事だというふうに思っておりますので、所管にこれからお聞きをしてまいります。  毎年セシオン杉並で行われている杉並郷土芸能大会についてお聞きをしてまいります。  芸能大会の会場とするセシオン杉並のホールの使用は行政使用で、お金がかからない、免除の扱いになっているんでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 杉並郷土芸能大会は、杉並郷土芸能保存会と教育委員会の共催事業でございますので、使用料につきましては免除となってございます。 ◆浅井くにお 委員  会場の使用料以外に、大会経費はどれぐらいかかっていますか。 ◎生涯学習推進課長 案内チラシですとかプログラムなどの経費ですけれども、40万円ほどの経費が使用料以外にかかってございます。 ◆浅井くにお 委員  それで、大会をセシオン杉並で行うという、どういう理由であそこなんですかね。 ◎生涯学習推進課長 これは演出上の都合ですとか収容人員などから、セシオン杉並で行うこととしております。 ◆浅井くにお 委員  演出ですか。  私は、杉並公会堂の小ホール、大ホールでもいいんですけれども、セシオンと同じように利用すると、使用料というのは多分かかってくるんだろうと思いますけれども、大体幾らぐらいになりそうですかね。 ◎生涯学習推進課長 杉並公会堂の小ホールとセシオン杉並のホールは構造が違っていますので、全く同じ利用というのは難しいですけれども、ただ、附属設備も含めて、もしやるとしたら20万円ほどの経費がかかるものと考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  私の調べが間違ってないと、小ホールだと1日セシオンと同じように使って、会場費は7万ぐらいなのかな。でも、それ以外のものもかかるでしょうから、今言われたぐらいかかるかもしれませんね。  なぜこれを取り上げたかというと、前にも1度取り上げましたけれども、毎年視察をしていますけれども、会場の区民の数がそんなに多くないですよ。それは何でかというと、入場者の多くは出演者の関係者であったり、一般の区民はあまりいない。出演者に話を聞くと、会場が遠くて困ったなと。先ほど言いましたように、区民の人は本当に少ないですよ。やっぱり行きづらいというのが一番話が多かったように思います。  何でそういうことを言うかというと、地域でお祭りがあるんですけれども、はやしとか太鼓とか、うるさいよという区民が昔より物すごく増えてきているんですよね。やっぱり区民の理解というのを得ないと、こういう伝統芸能って残していけなくなっちゃうんですよ。練習もできなくなっているのが事実です。ですから、理解者を増やすためには、見てもらう、聴いてもらう。その来てもらう人の来やすい場所に会場を移すということが大事だというふうに思っています。検討を要望しておきます。答弁は結構ですので。  それから、緑を守るについてお話を聞いてまいりますけれども、初めに、私、急にみどりの基金の残高が増えたなというふうに見たんですね。あれ、区が緑に力を入れ始めたのかなと誤解をしましたけれども、よく調べたら理由が分かって、荻外荘の復原整備の寄附金をみどりの基金に積んでいる、そういうことだったわけで、それでみどりの基金の設置目的とそごはないのか、確認します。 ◎みどり施策担当課長 みどりの基金につきましては、緑の保全であったり緑化の推進を図る事業の財源に充てるということを目的に設置したものとなってございます。そのうちの用途の1つといたしましては、区を代表する公園などの整備に活用すると定めておりまして、現在は荻外荘の復原整備への寄附を別建てで積み立てているというところでございます。 ◆浅井くにお 委員  中のお金って、多分、色がないから、本当に緑の保全をしてくださいと寄附された人のお金と荻外荘用とごちゃごちゃになっちゃって、そっちに使われちゃうという、そういうことはないんですかね。 ◎みどり施策担当課長 そのようなことがないように管理をしているというところでございます。 ◆浅井くにお 委員  集めて使うという、それはいいことだと思いますので、しっかりよろしくお願いをします。  次に、区内で特に保全する必要のある大木を貴重木として区は指定されているというふうに思いますけれども、その指定の基準を改めて確認します。 ◎みどり施策担当課長 指定の基準につきましては4つございまして、1つ目が、1.5メートルの高さにおける幹の直径が0.9メートル以上ある樹木。2つ目が、枝葉の面積が50平方メートル以上あるつる性の樹木。3つ目が、同一樹種中特に大きい樹木または区内で良好に生育していることが生態的に珍しい樹木。そして4つ目が、地域における象徴的な存在といたしまして、良好な景観の形成に寄与する樹木という、4つのうちのいずれかに該当し、かつ樹容が優れ、良好な管理がなされているものを指定しているという状況でございます。 ◆浅井くにお 委員  そうですね、4つ。条例の施行規則にしっかり書かれているのをお読みになったので、間違いないというふうに思いますけれども。  当該年の支出で、樹木の診断委託に約144万円を支出しているかというふうに思います。委託先と診断本数、診断内容を伺います。 ◎みどり施策担当課長 委託件数につきましては3件ございまして、委託先といたしましては、樹木医がいる造園会社のうち、昭和造園、常緑苑、東武緑地という3社に委託しておりまして、計6本の診断を行っているというところでございます。  診断内容につきましては、樹木の外観診断、精密診断及び土壌診断というものを行っております。 ◆浅井くにお 委員  後日でいいですので、診断書みたいなものを見せていただきたいと思います。よろしくお願いします。  以前提案をしましたけれども、職員の樹木医の活用をどう考えておられますか。 ◎みどり施策担当課長 今御答弁差し上げましたとおり、民間の方が所有する貴重木の診断におきましては、樹木医を活用していないという状況でございますが、職員の業務のうちの1つといたしまして、例えば公共の樹木のうち健全度に不安がある高木などにつきましては、樹木医が外観診断を行い、その上で業者に委託して、精密診断したほうがいい樹木を選定するなどの業務を担っていただいております。この業務によりまして、精密診断する樹木の本数を約3分の1程度まで減らすことができておりまして、委託費用の削減であったり早期対策による安全対策の向上につながるなど、樹木医の知識であったり経験というものを積極的に活用しているというふうに考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  四、五人いらっしゃると思います。ほかの業務もされているというふうに思いますけれども、経費という話が出ましたけれども、職員を使えばただですよね。そういう意味で、人材を育成する意味でも活用する意味でも、職員を積極的に活用していただきたいというふうに思います。要望しておきますよ。  次に、資料をいただいて、貴重木は、区内7地域別、所有者別一覧をいただきました。先ほどちょっと出ていましたけれども、公共所有の貴重木が少ないように思いますけれども、なぜですかね。 ◎みどり施策担当課長 現在、民有の貴重木につきましては59本、公共の貴重木は17本と、確かに少ないという現状があります。公共の樹木につきましては、平成26年度から実際に指定に向けて調査を行い、いろいろ判断していたところなんですが、先ほど御答弁差し上げました4つの基準などを満たすものがなかったという結論でございます。 ◆浅井くにお 委員  そうは思えませんけれどね。公共の樹木のでかい、要するに貴重木に該当するもの、これをどんどん指定してもらいたいと思います。なぜかというと、公共の樹木だからといって残るとは限らないんですよ。所有する方たちは樹木のことをあまり考えてないですから。ですから、公共も私有と同じでどんどん指定をしてもらって、これは大事なんだよというのを区がしっかり意思表示をしていく。都立公園でも同じですよ。そういうことでよろしくお願いします。  区内のいまだに指定されていない貴重木クラスの高木を積極的に保全するように要望しますけれども、いかがですか、今の話を含めて。 ◎みどり施策担当課長 これまでもみどりの実態調査を行っておりまして、その結果を活用した上で現地調査を行い、貴重木の指定を進めるということで、高木の保全に努めてきたというところがございます。しかしながら、今委員御指摘のとおり、実行計画にも定めている貴重木100本の目標値には達していないということもございますので、まずは、貴重木の指定に向けて引き続き調査に努めるとともに、貴重木の基準を満たさない樹木の保全も大切な観点だと思いますので、そういうところにつきましては、保護樹木の指定なども積極的に行えるよう努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  今答弁がありましたけれども、先ほどの指定基準の4番目ですよ、その地域で際立っているもの、それが例えば1センチ、2センチ小さくても、とてもいい樹木だったらやっぱり指定をして残してもらう。それは所有者に話をして残すということですけれども、この間私が紹介をした松庵の木なんて物すごいですよ。ああいうものをしっかり残していく。緑を守るというのは攻めの行政だと思っていますので、よろしくお願いします。要望しておきます。  終わります。 ○川原口宏之 委員長  それでは、國崎たかし委員、質問項目をお知らせください。 ◆國崎たかし 委員  荻窪周辺まちづくりと公園のバリアフリー化について。使う資料は区政経営報告書です。  私からは、都市再生事業についてお尋ねをします。  まず最初に、荻窪周辺まちづくりの施策について、これまでの背景や目的についてお尋ねします。 ◎拠点整備担当課長 荻窪駅周辺は区内最大の交通結節点で、区の中心的な都市活性化拠点でもあります。しかし、南北地域の分断や、駅前広場が必ずしも十分でないことなどの課題を抱えており、この課題を解決し、駅周辺地区の都市交通機能を充実させて、地域の活性化、生活利便性の向上を図ることを目的としております。 ◆國崎たかし 委員  私も調べましたけれども、まず、この施策は、杉並区の基本構想において荻窪周辺まちづくりの流れの大枠が決まり、地域の声を反映して方針を策定、現在は具体化に向けて具体的な取組が行われていると理解しております。方針策定の際には、区民の意見交換会や地域の声を取り上げ、アイデアコンペ等、第三者の意見も広く取り上げるなど、しっかりとまちの意見を聞いているように感じております。  そこで、具体的にどういった声が施策に生かされているのか、お尋ねいたします。 ◎拠点整備担当課長 平成24年に行ったアイデアコンペは、今後10年から20年後を見据えて、目指すべき荻窪駅周辺のまちづくりについて多様なアイデアを募集し、公共の場で審査やディスカッションを行ったものです。  これはまちづくりの機運を高めることを目的として行ったもので、いただいたアイデアは、その後行ったまちづくり懇談会や荻窪まちづくり会議で紹介し、まちづくりを考えていく上での参考としております。 ◆國崎たかし 委員  続いて、平成29年4月に発表された荻窪駅周辺まちづくり方針を拝見しました。まちの将来像や目標がテーマ別、エリア別にまとまっており、大変分かりやすいものでした。荻窪の抱える問題点を一つ一つ解消して、まちの発展のために、引き続き御尽力いただきたいと思っております。  都市再生事業について、昨年の実績についてお示しいただきたいと思います。 ◎拠点整備担当課長 昨年度は、荻窪駅の広場のところに、クールスポットとなるマイクロミスト噴霧装置を設置いたしました。 ◆國崎たかし 委員  そのクールスポット事業について、昨日も他の委員からも質問があったようですが、私からも1問質問させていただきます。  私も荻窪駅をよく利用するんですけれども、この夏、今おっしゃったとおり、北口の駅前広場にクールスポットができました。通行人がよくそのクールスポットを利用しているのを見かけまして、今年の夏は非常に暑い日が続いたので、私もそのミストを見かけるだけで大変涼しい気分になりました。私は、北口広場のスペースを活用したすばらしい事業だと考えております。  今回の事業、北口広場の活用を主眼に置いた施策だと認識しておりますが、とてもいい施策だと思うので、ほかの駅でもしスペースがあったりすればやったらいいんじゃないかと思っておるんですけれども、今後ほかの駅で造る予定があるのか、お尋ねします。 ◎拠点整備担当課長 今回のクールスポットの効果などを検証し、今後考えていきたいと考えております。 ◆國崎たかし 委員  ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして、区政経営報告書に書いてありました「荻窪駅周辺まちづくりニュース」について質問させていただきます。  私もこのニュースをホームページで拝見しておるんですけれども、荻窪駅周辺まちづくり方針に基づき決定されたもの、具体化されたものについて報告がなされており、大変分かりやすいものだと思っております。  このニュースですが、冊子版も作っているとのことで、この冊子について、発行部数、配布方法、配布先についてお尋ねをいたします。 ◎拠点整備担当課長 発行部数は約2万枚で、各戸にポスティングしております。  配布範囲は荻窪駅周辺まちづくり方針で対象とした区域となっておりまして、荻窪駅を中心とする半径500メートルの範囲を基本として、町丁目境や道路などの地形地物で区切った地域となっております。 ◆國崎たかし 委員  続いて、制作の頻度についてお尋ねいたします。 ◎拠点整備担当課長 年に1回から2回の配布をしております。 ◆國崎たかし 委員  あの記事を拝見しまして、要所要所でQRコードとかが活用されており、工夫が見られてとてもいいものだと思っておりますが、その一方でちょっと気になったのが、ニュースの最後に、ニュースに関するお問合せ先の欄がありますけれども、例えばまちづくりに対する意見募集といった欄がないので、私はまちづくりは地域に住む方々と協力して行っていくものだと考えておりますので、その都度自由闊達な意見を募集してもいいのではないか、また、それらの意見を改めて必要があれば施策に生かすべきではないかと考えておりますが、いかがでしょうか。 ◎拠点整備担当課長 まちづくりを進めていく主体は地域の方々ですので、その意見は大切だと考えております。ニュースの中には特に意見募集など明記しておりませんけれども、問合せ先を明記しておりまして、まちの意見に対応していると考えております。  なお、まちの意見を聞くということについては、まちづくり協議会である荻窪まちづくり会議の役員会議や総会などに出席し、地域からの声を積極的に聞いております。今後も地域の声を聞きながらまちづくりを推進してまいります。 ◆國崎たかし 委員  あのニュースに一言入れていただくのは簡単なことだと思うので、1度検討いただければと思っております。  次の質問に移ります。関連しまして、荻窪駅周辺都市総合交通戦略の第2章にあります「駅周辺の現状・課題」について、1つ質問させていただきます。具体的には、バリアフリー通行環境についてです。  現在、荻窪駅の東口改札前地下通路、また西口連絡橋通路にはエレベーターなどの昇降機があるのに対し、東側にある荻窪駅地下道、そして西側にある環8通りの地下通路にはエレベーターやエスカレーターといった昇降設備がついておりません。区としてもこの問題を課題の1つとして認識されていると思っておりますけれども、私も、バリアフリーの観点から、これらの場所へ昇降設備設置の必要性が高いと考えております。区として、昇降設備について今後整備する予定はあるのか、あるのならば、今後の計画や将来的な展望も含めてお示しください。 ◎拠点整備担当課長 区も確かに課題とは認識しておりますが、荻窪駅周辺都市総合交通戦略の中でも挙げられております。その中で、環状8号線の地下通路につきましては、長期的に解決する課題と捉えております。駅の地下道の改善につきましては、中期的、5年から10年の間に解決する課題と考えておりますけれども、らくらく南北往来プログラムとして位置づけて、自転車利用者も使用可能なエレベーターの設置も含めて、バリアフリー化の調査研究を進めてまいります。
    ◆國崎たかし 委員  特に高齢者の方々の割合も増えておりますので、ぜひ前向きに検討して、課題解決、進めていただきたいと思います。  続きまして、公園のリニューアル事業についてお尋ねします。  昨年度の公園のリニューアル事業の実績についてお示しください。 ◎みどり公園課長 遊具の長寿命化工事を27公園、それから入り口の改修工事、雨水流出の対策工事を行ったところでございます。 ◆國崎たかし 委員  例えば、公園を利用されている方々が利用しづらい箇所がある場合、まずどこに相談をすればいいのか。また、その相談を受けた後、もちろん調査をした上ですが、修正すべきと判断された場合、設備を変更する可能性はあるのか。また、過去にそういった事例はあるのか、お尋ねをいたします。 ◎みどり公園課長 相談先につきましては、管理事務所があるような大きな公園であれば、管理事務所にお声かけいただければと思います。そういうところでなければ、南北の公園緑地事務所というところがございますので、そちらに御連絡いただくか、区役所のみどり公園課に御連絡いただいても、どちらに御連絡いただいても必要な対策は取ってまいります。  それと、修正すべきと判断された場合、当該施設について利用状況等を見て、修正が必要であれば必要な改善を行っていくというものでございます。  例えば、これまでの例でございますけれども、ベンチが使いづらいところにあった場合に、そのベンチを移動したりというようなことは、これまでしたことがございます。 ◆國崎たかし 委員  ありがとうございます。といいますのも、私、現在、上荻4丁目、荻窪警察署の向かいに住んでおりまして、休みの日にはよく桃井の原っぱ公園でジョギングをしています。桃井の原っぱ公園には周回コースがありまして、ウオーキングしている人、ジョギングしている人、またお年寄りや足の不自由な方がリハビリで歩いている方、多々おります。  そんな桃井の原っぱ公園ですが、公園の南西に位置する周回コース上に、通行を遮るかのように車止めが2か所設置してあります。公園周辺にはほかにも数か所車止めがありますけれども、どれも公園の入り口付近に設置してあります。この2か所だけが周回コースを遮る形で設置されています。  まず、どういう目的で周回コース上に2か所車止めを設置されたのかをお尋ねします。 ◎みどり公園課長 お尋ねの車止めにつきましては、公園の南西側のUR側にありますプロムナードからの自転車の侵入を防ぐというところがまず1つ目的となってございます。  それと、桃井原っぱ公園につきましては、公園の中をぐるぐると周回できるような園路がございますので、もし自転車がこの中に入ってしまった場合に、ぐるぐる周回する園路を自転車を乗り回してぐるぐる回らないようにということで、2か所、園路上に車止めを設置しているというような状況でございます。 ◆國崎たかし 委員  これは、車椅子は入ったら駄目なんですか。 ◎みどり公園課長 車椅子は入っていただいて構いません。車椅子が通れるような車止めを今お話のあったところ、2か所についてはつけているところでございます。 ◆國崎たかし 委員  車止めと車止めの間なんですけれども、一列に5つくらいついているんですけれども、その車止めの間は人が横になってようやく通れるぐらいの隙間しかなくて、多分それは、今おっしゃったとおり自転車を通れなくするために間隔を空けたと思うんですけれども、僕らはジョギングとかウオーキングしているので、健康なので、体を横にすればそれを通ることができるんですけれども、高齢者とか体の不自由な方々は、つえとかステッキを、いわゆる歩行補助器具ですね、使いながら歩いている方々、結構たくさん見かけるので、注意深く見ると、大変危なそうにあそこを通っているのをよく拝見します。思い切ってそんな方々に話を聞くと、やっぱりこのままじゃ危ないという話を多く聞いて、車止めを別の場所に移動していくことはできないのかと、そういった要望を受けております。  公園は、言うまでもなく、どこでも誰でも自由に使いやすいというユニバーサルデザインに基づき、高齢者や障害を持つ方々も含めて、皆が利用しやすいように設計するよう配慮する必要があると考えております。不便であれば、利便性や安全性の向上が求められるべきだと考えております。  私、杉並区の多世代が利用できる公園づくり基本方針を拝見しましたが、公園のイメージの1つとして「健康増進に寄与する場」と定義されており、また、「当然拡充する公園機能」の例としてバリアフリーというものがありました。これらを参考にすると、今回の桃井原っぱ公園の車止めの移設は検討いただくに値するものではないかと考えております。ぜひ1度現地を調査して、移設を検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎みどり公園課長 委員のお話の内容につきましては、現地、利用状況等を確認しまして、どういった対応ができるかということで、この場でちょっとお答えはできませんけれども、多くの皆さんが公園を安全・安心に利用できるようにしてまいりたいと思います。 ◆國崎たかし 委員  私も走っていて本当に不便だなと思っています。ただ、僕は別に邪魔だから取ってくれという意味じゃなくて、あんなのはハードルだと思って跳び越えればいいわけであれなんですけれども、ぜひ高齢者の方々と体の不自由な方々のためにしっかりと今後前向きに検討していただければと思います。よろしくお願いいたしまして、終わります。 ○川原口宏之 委員長  それでは、吉田あい委員、質問項目をお知らせください。 ◆吉田あい 委員  学校における防災対策について、あと性教育について、以上です。  ここ近年、想定を超える規模の台風が発生しています。昨年の台風15号、19号は、杉並区でも住宅の一部損壊など大きな被害が出ました。また、今年9月6日から7日にかけて、沖縄県大東島地方から奄美地方を進み、九州地方に最接近した台風10号、この台風は過去最強クラスと言われ、何日も前からニュースでは命を守るための行動が呼びかけられ、一時は特別警報の発表も準備されるほどの勢力でした。実際に日本に接近した際には予想よりも勢力が落ち、特別警報は発令されなかったものの、強い雨風が続いたことは記憶に新しいところです。  そのような9月7日の早朝、徳島市内の小学校では、大雨の中、ずぶぬれで登校している子供たちの姿が見られました。臨時休校となる大雨暴風警報が午前5時過ぎに解除されたため、休校措置が取られなかったことがその理由だということです。しかし、大雨警報解除後も強い雨風が続き、保護者からは、その安全対策について疑問の声が上がったそうです。  今週末も台風14号が近づいています。このような事案を踏まえ、杉並区立の学校における風水害時の安全対策について伺います。  まず、東京でも強い雨と風が吹きつけた台風10号ですが、登校時、子供たちがけがをするようなことはなかったのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 先日の台風10号によるけがなどはございませんでした。 ◆吉田あい 委員  今回の徳島の事案を鑑みて、杉並区の区立学校の対応について確認してまいります。  区立学校の場合、まず、どのようなときに休校になるんでしょうか。休校となる基準を伺います。また、自宅待機となる場合はどのようなときでしょうか。近年、コロナ関係以外で休校となった、あるいは自宅待機となった事例などはあったのでしょうか、伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 臨時休業がございます。自宅待機というよりは臨時休業ということで、3種類あります。1点目は警報、大雨警報、洪水警報、大雪警報、暴風警報、暴風雪の警報が杉並区に発令された場合、それから局地的な豪雨が発生した場合、あとは特別警報が杉並区に発令される、または発令が予想される場合に臨時休業となります。  近年では、昨年度の台風19号の際に、土曜日に来たのですが、土曜授業を臨時休業にした学校がございます。 ◆吉田あい 委員  特別警報のほかに、暴風警報、風とかに関する警報が出たときに休校措置が取られるかと思うんですが、じゃ、暴風警報を伴わない大雨とか洪水とか、そういった場合はどうなんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 本区の場合は対象としております。 ◆吉田あい 委員  例えば一部の学校のみが休校となる場合はあるんでしょうか。例えば避難所が開設される予定だとか、そういうときなんか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 先ほど局地的な豪雨が発生した場合というのを1つ申し上げたのですが、それに近い形になるかもしれませんが、河川に近い学校など、諸条件によっては、一部の学校が臨時休業になる場合もございます。 ◆吉田あい 委員  朝6時、7時の時点で警報が出されていた場合、職員の出勤はどうなるんでしょうか。また、校長先生など管理職の勤務体制というのはどうなるんでしょうか。 ◎教育人事企画課長 教員も管理職も基本的には、安全には留意した上でですけれども、通常出勤勤務となります。ただし、交通機関が運休等の場合は事故欠勤扱いというふうになります。  なお、校長が、臨時休業で授業がなくなるわけですから、臨時休業の実情を踏まえて、勤務に支障がないと認めた場合は、教員の諸事情、年次休暇といったところで取得することは可能でございます。 ◆吉田あい 委員  台風のときも、学校に電話すると結構先生方いたりして、先生方、大丈夫なのかなとちょっと思ったので伺いました。  8時、9時に警報が解除になって子供たちが遅れて登校した場合、給食というのは間に合うんでしょうか。例えば給食を作ってくれる給食の職員の方なんかの安全確保というのも大事だと思うんですが、給食の職員の方々の勤務体制とか安全対策というのはどうなっているんでしょうか。 ◎学務課長 極力給食は間に合うように対応しています。給食の実施の判断は当日では間に合いませんので、前日に実施の判断を行いまして、給食が時間どおりできるような体制を整えます。  調理には一定の時間がどうしても必要ですので、勤務体制については、平常時と同様にしますけれども、パートの給食調理員の方につきましては、近隣に住む方が多いですので、そのような方については、気をつけて徒歩での通勤になると思います。また、委託事業者の調理員の中には、近くのホテルに泊まって、出勤できるように備えているような場合もございます。 ◆吉田あい 委員  給食を作るのに、ちゃんと前の日から泊まって用意しているんですか。すばらしいですね。それは全然知りませんでした。  メニューは変更したりするんですか。それは計画どおりのメニューなんですか。 ◎学務課長 通常どおりのメニューにしますが、ただし、食材が届かないような場合がございますので、あるいはまた交通手段で調理員の人数が足りないような場合は、品数を減らすとか、そういうふうな対応は行うことがございます。 ◆吉田あい 委員  児童生徒が在校中に基準となる警報等が発令された場合、どのような対応を取るんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) そのような場合には、学校での一時待機ですとか、それから下校時刻を繰り上げるなどの措置を行います。保護者にはそのような内容をメールで周知いたします。  その際の下校についてですけれども、下校のときの気象条件を鑑みたりですとか、近隣校の状況なども情報共有を行いながら、一斉下校にするか、集団下校にするか、保護者の方にお迎えに来ていただくかなどの対応を検討して決定して行ってまいります。 ◆吉田あい 委員  徳島市のケースでは、警報解除後も強い風雨が続いたため、小学校では30校中の15校、中学校では15校中の6校が、授業開始時間を遅らせるなどの措置が取られたそうです。ばらつきがあったのは、各学校長の判断に任されたからだというふうに伺いました。  予想を上回る台風や豪雨の発生が増え、命を守る行動が以前よりも多く求められる昨今において、警報解除により基準を満たさなくなった場合の学校再開時間の変更などの判断はどのように決めるのでしょうか。また、その判断の責任の所在というのはどこなのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 警報が解除された場合でも、そのときの気象状況ですとか学校の様々な状況を踏まえて、先ほどと同じになりますが、近隣校とも情報を共有しながら学校は対応を検討してまいります。  その判断ですけれども、学校教育法施行規則の第63条に非常変災等による臨時休業の項目がございまして、そこで責任の所在としましては校長ということが書かれております。 ◆吉田あい 委員  ちなみに、休校とか登校時間の変更などは何時頃までに決定し、どのように各御家庭に周知するのか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 当日の朝6時の判断になりますので、その後、すぐメール等により周知いたします。 ◆吉田あい 委員  メールを活用されているとのことで、今は学校のメールの登録数はほぼほぼ100%に近いものだと思いますが、そうはいっても、あまりふだんからメール使わないわとか、メールを使っていても、例えばパソコンのメールを登録していて、パソコンを立ち上げなければメールを確認できないという御家庭もあるんじゃないかなというふうに思います。  もし保護者の方が学校からのメールを見落としちゃって、お子さんは気がつかないで、今日は休みなのかなと思って1人で休校してしまった場合、欠席扱いしないなど、そういった措置というのは取られるんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 実際にそういう御家庭もないことはございません。ただ、朝、連絡もない中で登校していないというようなお子さんがいた場合には、必ず学校は電話連絡をして状況を確認いたしますので、その状況を伺った上で学校はその後の動きを判断してまいりますので、欠席扱いしないというような場合も出てまいります。 ◆吉田あい 委員  近年、これまでに経験したことがない最強レベルの台風や大雨というものが発生しています。警報が解除された後も依然として強い風雨が続く場合もあり、もはや警報解除イコール安全になったとは言えない状況です。このような中にあって、基準となる警報が解除された後は、各学校の、先ほどでしたら学校長の判断に委ねる、その責任は校長先生にあるというのでは、なかなか厳しいのかなというふうにも感じました。  例えば、基準となる警報が解除された後も一、二時間程度は子供を自宅待機させ、周囲の環境状況、安全を確認してから学校を再開するなど、区が一定の指針とか方針というのを示して、各学校の負担を減らしてあげるべきかなとも思いますが、区の見解はいかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 今のところ一定の指針というものはないのですけれども、気象庁の出している最新情報ですとか、東京都教育委員会からも安全配慮に関する様々な情報、通知が参りますので、そういうものを適宜学校へ情報提供しながら、学校のスムーズな判断につながるように支援してまいりたいと考えております。 ◆吉田あい 委員  近年、予測を超えた災害が発生しています。学校に行って勉強することはもちろん大切ですが、それ以上に、子供たちの心身の安全を守ることはより重要です。また、それと同時に、校長先生などの管理職を含む教職員の安全確保も大事です。  昨今の状況を踏まえた風水害の安全対策を講じ、学校現場の安全確保に努めていただきたい。区の決意を伺います。 ◎済美教育センター所長 災害発生時を想定した初期対応シミュレーションや訓練、また子供や教職員の安全の確保といったものを徹底して、学校現場の安全確保に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆吉田あい 委員  ぜひよろしくお願いします。  それでは、性教育のほうに行きます。  新型コロナウイルスの影響により学校が休校になった期間、10代からの妊娠相談が増えたというふうに聞きました。  まず、区はこのような報道を把握しているか。そして、10代の妊娠相談が増えたという背景をどのように分析しているのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) そのような報道は幾つか把握をしてございます。  その背景についてですけれども、学校の臨時休業によって家庭にいる時間が長くなったことで、家庭に居場所がない生徒が心のよりどころを外に求めたことですとか、それから、アルバイトができなくなったことによって金銭面で困窮したこと等が要因なのではないかと、そのような報道からも推察をしているところです。 ◆吉田あい 委員  私も報道で見た範囲なんですけれども、彼氏に求められて断れなかったとか、彼氏が避妊してくれなかったというほかに、家族からとか、あるいは知人から性暴力を受けたといった事例もあるようです。  まず、児童生徒からこのような相談があった場合、学校ではどのように対応するのか。ケースによっては、心理的なケア、児相との連携が必要な場合もあると思いますが、どのようになっているのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 児童生徒から相談を受けた場合には、まず、相談を受けた本人にも了解を取った上で、校内の管理職ですとか養護教諭を含む校内組織で情報を共有して対応策を検討し、本人の気持ちを尊重しながら対応を行ってまいります。組織的に動く中で、関係機関との連携が必要と判断した場合には、その動きも並行して行ってまいります。 ◆吉田あい 委員  コロナ禍の言いようのない不安から、一瞬でも安心したいという心理が働き、恋人に体を預けてしまった、そんな子もいたでしょう。そういった気持ちも分からなくはありません。だからといって、安易な性行為により妊娠してしまった場合、多くは中絶を余儀なくされます。そしてその場合、心身ともにより傷つくのは女の子です。  今やネットや雑誌では性に関する情報があふれ、誰でも簡単にその情報を手に入れることができます。その中には間違った情報も数多く含まれています。そして子供たちの中には、それらの間違った情報を信じてしまう、そういった子もいるやに聞いております。それならば、怪しげな情報に振り回されたり望まない妊娠や性犯罪から身を守るためにも、その年齢に応じた適切な性教育をしっかりと行う必要があるのではないでしょうか。  そこで伺いますが、今現在区立学校で行われている性教育の実績を確認します。小学校、中学校両方の実績、教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 小中学校で行っている性教育ですけれども、学習指導要領の中では、健康に関する指導という中に含まれております。教育活動全体を通じて様々な教科で取り扱っておりますが、その中でもやはり体育の保健領域の指導が中心になってまいります。そちらについて、小中学校それぞれに御紹介させていただきます。  まず小学校では、体つきの変化ですとか思春期に起こる初経、精通等が大人の体に近づく現象であるということなどを学んでおります。  また中学校では、生殖機能が発達し、妊娠が可能となることですとか、異性への尊重、性情報への対処など、性に関する適切な態度や行動の選択が必要になること、それから感染症についてなどを学んでおります。 ◆吉田あい 委員  副教材などは使われているんですか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 副教材というよりは、教科書に準拠したワークシートを教員が作りまして、それを活用するというようなことはあります。あと、教員は、自分が授業をするに当たって参考とする資料として、東京都教育委員会が発行しております「性教育の手引」というようなものも参考にしております。 ◆吉田あい 委員  昨年3月、東京都教育委員会作成の「性教育の手引」中学校編が改正され、文科省が指定した学習指導要領を超える内容については、保護者の理解が得られる場合に限るなどという一定の条件の下に容認されるという方向性に変わったと伺いました。  文科省が指定した学習指導要領を超える内容とはどのような内容か。また、杉並区内の学校において、そういった内容を超えた学校はあったのか。また、その場合、保護者の理解はどのように得たのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) まず、学習指導要領を超える内容ということですけれども、学習指導要領にない内容なので多岐にわたるのですが、例えばですが、高等学校の保健体育科の指導内容である性感染症の罹患と予防や治療、それから受精、妊娠、出産の一連の過程の理解ですとか、妊娠中、出産後の女性が健康的に生活するため等の内容があるかと考えております。  本区の中学校においては、そのような超える内容を指導しているところはないというふうに把握をしております。 ◆吉田あい 委員  2008年の東京都の公立中学校で、中学3年生に必要以上に踏み込んで教えたというような事例があり、都議会で問題視されたと伺いました。また、それ以前にもある都立養護学校で、性器つきの人形のほか、コンドーム装着用の男性器の模型など、必要以上に過激な教材が使われていて、当時の石原都知事があきれ果てると答弁した事例もあると伺いました。当時問題視した都議会議員のおっしゃっている意味もよく分かります。  私も、過度に、いたずらに過激な内容を子供たちに教えればいいとは考えていません。しかし、ネットで簡単に性に関する情報が目に入ってしまう以上、ネットの不確かな情報をうのみにしてしまう前に、その年齢に合わせた正しい情報、正しい知識を、適切な表現を用いつつも、ある程度しっかりと、はっきりと教えることもまた同時に大事だというふうに思います。さらに、人と人とが結ばれるためには、自分自身の心と体、そして相手の心と体を大切にすることが何よりも大切だよということもちゃんと教えることが大切なのではないかというふうに考えます。区の見解を伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 今委員がおっしゃいました、人と人が結ばれるためにはというところはまさにそのとおりで、先ほど申しましたように、性教育は学校教育全体を通じて様々な教科で指導しておりますので、先ほど私が例で申し上げました生物的な側面だけでなく、他教科において、心理的側面ですとか社会的な側面、それから生命尊重といった様々な側面から指導しております。これからも計画的に指導は重ねていきたいというふうに考えております。 ◆吉田あい 委員  よろしくお願いします。  ちょっと視点を変えます。性教育には、自分自身の体のことを正しく理解することも含まれています。平成30年の決算特別委員会で、第二次性徴期特有の女の子の心と体のバランスに配慮した指導を求めましたが、この間の取組というものを伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 学校では、様々な児童生徒の個別の悩みですとか困りについては、全て寄り添い、対応するように心がけております。  御指摘のことについての区教委の取組としましては、まず、年度初めに、体育的な行事ですとか水泳指導に当たっては、健康診断の結果ですとか毎日の健康観察、それから家庭との情報共有等をしっかりと行い、児童生徒の健康状態を把握した上で、個別の対応を行うように周知をしております。  また、杉並区教育委員会の運動部活動の在り方に関する指針の中にも、その記載はありまして、顧問は、専門的な知識を有する保健体育担当の教員ですとか養護教諭と連携協力して、発達の個人差ですとか生徒の成長期における心身の状態等に関する正しい知識を得た上で部活動の指導に当たるようにということも示しております。 ◆吉田あい 委員  体のことや性のこと、昔は保健の先生に相談しました。しかし、今の相談はもっと多岐にわたっていたり、また専門性を要するケースもあるように聞きます。  2002年から秋田県では、県の教育委員会と医師会が連携し、中高生に向けた性教育を実施しています。また青森県では、婦人科医師の校医の配置を行っています。いずれも10代の中絶者数が減るなど、効果を上げているというふうに伺いました。  さっき述べた年代に合わせた正しい知識を、適切な表現を用いつつもある程度はっきり教えるということは、学校の先生にお願いするにはちょっと難しいのかなというふうに感じます。やはり専門の先生、特に婦人科の先生に協力してもらうなど、地域の医師会と連携した性教育の実施を当区でも検討してみてはいかがでしょうか。特に、校医に婦人科の先生を加えるということはとても有効だと思います。区の見解を伺います。 ◎学務課長 学校医につきましては、学校保健安全法上の役割として、定期健康診断の科目を中心に、内科、眼科、耳鼻科の先生を医師会に推薦いただいて委嘱してございます。現在も必要に応じて専門分野の医師の協力を求めていますが、婦人科の先生につきましても、学校医としてではなくても、必要に応じて医師会等に協力を求めることはできるものと考えております。 ◆吉田あい 委員  女性の一生は、生涯女性ホルモンに大きく影響され、その年代、その世代によって女性ホルモンに起因した病気も出てきます。自分の体を正しく知ること、正しい性の知識を得ることは、生涯を通じて大切なことと考えます。第二次性徴期特有の女の子の心と体の健康について、子供たちと先生方、保護者の方を含めた正しい理解促進に努めていただきたいと思います。最後に区の見解を伺って、終わります。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) まず学校では、これまでの取組をしっかりと着実に重ねてまいりたいと思います。教育委員会といたしましては、学校によっては、お便りを通じて家庭啓発を行っているような学校もございますので、そういう情報を養護教諭の会等で共有しながら、児童生徒が心身ともに健康で安心して学校生活を送れるように、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 ○川原口宏之 委員長  それでは、大熊昌巳委員、質問項目をお知らせください。 ◆大熊昌巳 委員  公園の整備について、通学路の防犯カメラについて、修学旅行について、以上3点お尋ねいたします。
     公園の整備についてと申し上げましたが、公園のトイレについてお尋ねをいたします。  まず初めに、令和元年度、区内にある既存の公園に新たにトイレを整備した公園はありますか。 ◎みどり公園課長 令和元年度につきましては、既存の公園に新しくトイレを設置したところはございません。 ◆大熊昌巳 委員  保育園の園児が園庭の代わりに使用する公園の拡充整備が進められていますが、トイレの設置はどのようになっていますか。屋外にある区施設に屋外トイレを整備する際の明確なルールはありますでしょうか。 ◎みどり公園課長 現在、公園の中にトイレを新設する場合は、バリアフリーの観点から、関係する法律に基づきまして、いわゆるだれでもトイレを設置することとなってございます。 ◆大熊昌巳 委員  久我山のある公園で、保育園が増えているという背景もありますが、保育園などの園児たちが園庭の代わりに使用している公園の様子を見て、公園にトイレがあるといいねと地域から声が届き、その要望を所管課に届けました。要望に応え、所管課には調査検討を進めていただきましたが、検討の経過も所管から届いております。  予算化にはまだ至っておりませんが、もともとトイレのなかった公園に新たにトイレを設けるということで、所管課では近隣への配慮から慎重に対応していると聞いていますが、先ほど申し述べましたように、地域の方からのトイレ増設の要望ということを鑑みると、特に既存の公園では、開園当初と比べ、周辺の状況や利用方法が変化していると思いますが、公園のニーズの変化について所管課ではどのように捉えているか、御所見をお示しください。 ◎みどり公園課長 現在、区内には330を超える公園があるような状況でございます。中には開園から数十年経過するようなところもございまして、委員お話しのように、開園当初に比べて公園に対するニーズは変化しているということも感じているところでございます。 ◆大熊昌巳 委員  ニーズが変化しているということで確認しましたが、既存の公園にトイレを増設する場合、どのような課題があると考えているのか、御所見をお示しください。 ◎みどり公園課長 給排水の、その配管の状況など、物理的な設置が可能かどうかといったところもございますけれども、臭いですとか防犯的な観点から、設置する場所によってはいわゆる迷惑施設となる場合もあると認識しているところでございます。  公園につきましては、できて終わりということではなく、その後も地域の方と、いわゆる御近所付き合いをしていくというところもございますため、特にトイレの設置につきましては、近隣の方への配慮を心がけているところでございます。 ◆大熊昌巳 委員  答弁を聞くと、少し慎重になり過ぎていると感じるところですが、公園が地域の迷惑施設では困るのですが、保育園、介護施設、学校などの整備についても、近隣に住まわれる方々から迷惑施設と取れる発言があると聞きます。  このコロナ禍、社会は不平や不満を抱える人が増えています。まちづくりにおいても、新たな施設の整備、トイレなど小さな施設の整備も、その大小に関わりなく、ますます社会や地域の反応が厳しくなっていくと思います。利用者や近隣住民が納得した上で事業を進める必要があると思います。  既存の公園にトイレを増設することについて、改めて所管課の御所見をお示しください。 ◎みどり公園課長 先ほど答弁申し上げましたように、開園当初から公園に対するニーズは変化していると認識しているところでございますので、ニーズをしっかりと把握しまして、必要な場所にはトイレを設置していく考えでございます。その際には、近隣の方に丁寧に説明し、御理解をいただきながら事業を進めてまいります。 ◆大熊昌巳 委員  やはり地域では期待している方たちがいます。御婦人たちが自分の子供のことのように、僕たちの年配になるとおばあちゃんが孫を思うように、そんな気持ちを持たれている方がいますから、ぜひいい結果を出していただくようによろしくお願いいたします。  続いて、通学路の防犯カメラについてお尋ねをいたします。昨日も防犯カメラについて質問がありましたが、切り口を変え、お伺いをいたします。  まず、令和元年度、通学路に設置された防犯カメラの設置台数などをお示しください。 ◎学務課長 令和元年度、通学路等防犯カメラとして、小学校13校の通学路等に30台設置したところでございます。 ◆大熊昌巳 委員  杉並区では、複数の取組を利用して防犯カメラが満遍なく設置されるよう、官民一体となって安全対策に取り組んでおります。  通学路における今日までの防犯カメラの取組について、概要をお示しください。 ◎学務課長 通学路防犯カメラにつきましては、登下校時の児童の安全確保のために、平成29年度までに4年間で、小学校の通学路に各校5台ずつの205台を設置いたしました。その後、平成30年に新潟市で、下校途中の児童が殺害されるという事件の発生を受けまして、国が策定しました登下校防犯プランに基づき、平成30年度に区立小学校全校を対象に、学校、PTA、警察署と連携して緊急合同点検を行いまして、危険箇所を洗い出し、令和元年度に30台、今年度59台の追加の設置に取り組んでいるところでございます。 ◆大熊昌巳 委員  費用等がかかると思いますが、子供たちの安全です。どうぞよろしくお願いいたします。  私は、昨年の第3回定例区議会の一般質問で、皆様御存じの京都アニメーション事件、川崎の通り魔事件を取り上げ、事件の早期解決につながった防犯カメラの必要性と抑止力について質問をいたしました。その後も凶悪な犯罪が繰り返され、貴い人命が奪われています。ほとんどの事件が、防犯カメラの映像を分析し、早期の犯人逮捕につながっています。  犯人の逮捕は社会生活の安全・安心を築いてくれますが、防犯カメラには監視という難しい一面がありますが、区民を監視するとのことではなく、安心を築いているけれど多少見られている。しかし、日常生活においてまちを歩くときに、あそこに、ここに防犯カメラがあると意識はしないと思います。カメラのデータ管理がしっかりと行われるようお願いをいたします。  さて、小学校では、通学路の防犯カメラを題材に、通学路の安全、まちの安全などについて防犯教育が進められているのか、お示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 各学校では年間を通じて生活安全に関する指導を行っておりまして、その中で防犯に関する教育も行っております。地域に出る学習ですとか集団下校などの際には、実際に防犯カメラを見たりする中でも指導を行っているところです。 ◆大熊昌巳 委員  実践的な教育といいますか、そういうことも大切だと思います。防犯カメラをしっかり示す中で、子供たちの安全を築いていただきたいと思います。  児童の家庭には、通学路の防犯カメラについてどのような説明をされているのか、また、設置箇所が増えたりしたときに家庭に連絡などをしているのか、その辺りをお示しください。 ◎学務課長 通学路等防犯カメラの設置箇所を決定する際には、学校、PTA、警察署と合同で通学路の点検を実施し、設置箇所を選定しています。設置箇所が決定した際には、学校に連絡し、学校を通じてPTAの方とも情報を共有しているところでございます。 ◆大熊昌巳 委員  情報の共有、どうぞよろしくお願いします。  通学路に防犯カメラが設置されているからということで、児童たちの安全が確保されるとのことではないと思います。万が一のときに役に立つようにとのことであると思います。この時期、日が暮れるのが早くなってまいりました。暗くなりかけたまちを歩く子供たちを見ると、やはり心配なときがあります。  通学路の防犯カメラについて、家庭ではどのように評価をしているのか。また、改善や要望の声は所管課に届いておりますでしょうか。御所見をお示しいただき、次の質問に移ります。 ◎学務課長 保護者の皆様からは、通学路等防犯カメラを設置したことにより、通学路の安心が高まったという声は多く聞いてございます。また、学校、PTA、警察署、皆様と合同で通学路の点検を実施しておりますので、そうした中で御要望等はお聞きしているところでございます。 ◆大熊昌巳 委員  我々が気づかないようなところでの通学路の点検、どうぞよろしくお願いをいたします。  それでは、修学旅行についてお尋ねをいたします。修学旅行のことにつきましても、他の委員からも質問があったと思いますが、改めて私なりに何点かお尋ねをいたします。  まず、コロナ禍、区内中学校の修学旅行はどのようになっていますか、状況をお示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 本区、中学校23校ございますけれども、全学校が実施の方向で今動いております。2学期に実施が12校、3学期に実施が11校の予定でおります。 ◆大熊昌巳 委員  コロナ禍、全国的に修学旅行などの行事が中止されています。中止されるのが当たり前のような社会情勢ですが、中学校生活において大変重要な取組である当区の修学旅行が実施されるに至った背景をお示しいただくとともに、コロナ対策をどのように実践されたのか、お示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) コロナ禍において何もかも中止にするのではなく、取り得ることのできる予防策をとにかく徹底して講じて、義務教育の最終学年である中学校第3学年の生徒にとって思い出となる、また成長する機会となるような何かをつくりたいという思いで、校長会と議論を重ねてまいりました。その中で実施に至ったということです。  また、具体的な感染予防策ですけれども、宿舎につきましては、分泊ですとか1部屋当たりの人数を減らすというようなことを行ったり、食事を大広間でするのではなく部屋食にしていただく。また、移動手段につきましても、各学校に配備した予算の中から、バスの台数を増やしたりとかジャンボタクシーを手配したりというようなことをして行ってまいりました。 ◆大熊昌巳 委員  細かく説明、ありがとうございます。今は何を行うにも、まずはコロナ対策から始まり、できればコロナを避けてとの判断になりがちですが、勇気を持って修学旅行を実施していただいたことを高く評価いたしたいと思います。  このコロナ禍で実施する修学旅行は、希望者を募ってとのことでよろしいのでしょうか。もし不参加の生徒がいた場合はどのような対応を取られるのか、お示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 修学旅行につきましては、コロナ禍ということではなく、毎年希望者を募って参加ということで実施をしております。参加をしない生徒がいる場合には、自宅学習であったり登校させて学習をするなどして、欠席の扱いとはしておりません。 ◆大熊昌巳 委員  ちなみに、参加しなかった子供、いらっしゃいますか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 今年度、既に9校ほど実施しておりますが、その中には何人かおります。 ◆大熊昌巳 委員  実際に修学旅行を終えた学校もあると聞きます。生徒たちはコロナ禍の対策をどのように受け止めていたか、生徒たちの反応をお示しいただくとともに、親御さんたちの受け止め方をお示しいただければと思います。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 生徒たちにとっては、様々な対策を取って修学旅行に行ったということで、現地の方からも歓迎されたりですとか感謝をいただいたりということで、それがとてもうれしかったようです。また、現地の方との関わりですとか体験が大きな思い出になったというようなことも言っておりました。  また、保護者の方からは、行かせてもらえてありがたかったということですとか、実施の判断をしてもらえてありがたかったというようなお声もいただけたところでございます。  ある学校では、不登校傾向にあった生徒も、修学旅行を経験したことで、その後の学校に向かえるようになってきたというような報告も受けており、本当によかったなと思っているところです。 ◆大熊昌巳 委員  大変厳しい状況の中でそういう、御答弁いただいたような結果が出るというのは、うれしく聞かせていただきました。  今回の修学旅行は、感染対策などで従来の旅行費より予算がかかるのではと思いますが、どのような対応が取られているのか、お示しください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 各御家庭に御負担いただく費用という点では増えていないということです。 ◎庶務課長 学校のほうに、規模によりますけれども、200万から400万の校長の裁量で使える補助金を令達しておりますので、その範囲内で、先ほどのジャンボタクシーを増やすとか、そういったところの感染症対策をしっかりと取っております。 ◆大熊昌巳 委員  ありがとうございます。いい対応を取っていただいていると思います。  教員や保健師さんたち、随行される人員は通常より動員されているのでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 増員はせずに、現地との連携ということで対応してまいりました。 ◆大熊昌巳 委員  現地との対応ってどういうこと。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 京都市へ主に行っているのですが、そちらのほうで、コロナに関わる様々な、病院ですとか、コロナのような症状が出たときにはこういう対応をしますという御連絡をいただいておりましたので、こちらから増員をして行くのではなく、現地との連携ということで対応してまいりました。 ◆大熊昌巳 委員  今の質問に関わるようなことになるんだけれども、コロナ禍での修学旅行では、修学旅行業者、それから宿泊先、新幹線や旅行先での移動手段、見学先、コロナ対策など、修学旅行を支えてくれた方々の力も大きかったと思います。その辺の感想をお示しいただければと思います。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 学校はもちろん子供のために最大限知恵を絞って実施に至りましたけれども、今委員おっしゃいましたように、訪問先ですとか旅行会社の方々からも様々なアイデアですとか支援をいただいて、修学旅行は今成り立っているというふうに考えております。本当に感謝をしております。 ◆大熊昌巳 委員  これは本当に最後の質問ですが、参加した生徒たちの思いを代弁していただければと思いますが、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 15歳の中学校3年生の思いを代弁させていただくということで、ちょっとどきどきするのですが、本当に皆さんありがとうございますということと、せっかくの機会を無駄にしないように、これからの中学校生活に生かしていきたいというようなことを思っていると思います。 ◆大熊昌巳 委員  ありがとうございました。  以上で質問を終わります。 ○川原口宏之 委員長  杉並区議会自由民主党の質疑の途中ですが、ここで3時20分まで休憩いたします。                           (午後 3時03分 休憩)                           (午後 3時20分 開議) ○川原口宏之 委員長  休憩前に引き続き委員会を開きます。  杉並区議会自由民主党の質疑を続行いたします。  それでは、今井ひろし委員、質問項目をお知らせください。 ◆今井ひろし 委員  不登校について、いじめ対策について、情報モラル、リテラシー教育について。使います資料は、147番、151番、152番、杉並区いじめ問題対策委員会資料3のいじめ及び不登校に関する調査報告書、杉並区いじめ防止対策推進基本方針です。  今井ひろしです。よろしくお願いいたします。  まずは不登校について伺います。先日も他の委員からございましたが、かぶらない感じで質問をさせていただきます。  今年の予特でも私、不登校の質問を行っており、特に不登校については、井出教育長より、今年、不登校の少ない学校の特性を調査研究して対策に努めていくとともに、子供の居場所を検討していきたいとの答弁がございました。しかし、今年度に入り、コロナ禍で学校の体制が大変不安定になったことから、どこまで対応が図られたのか心配しています。この点については後で伺い、まずは元年度の不登校について確認します。  資料を見ますと、小学生で前年度より15人増えて199人、中学生で38人増えて340人です。これは中学校の在籍数の5.3%に当たり、20人に1人ということは、クラスに不登校が1人はいる計算になります。また、学校の発生率はついに100%と、全小中学校、全ての学校に発生しているということになっておりますが、元年度539人のうち、解消に至ったのはどのくらいの人数なのでしょうか。 ◎教育相談担当課長 解消に至った人数というのは明確に示すことはできませんが、継続した登校までは至らなかったものの、望ましい変化が見られるようになった児童生徒は約100人であります。 ◆今井ひろし 委員  100人ですか、分かりました。  そのうち、さざんかステップアップ教室には、小学生21名、中学生72名の実績となっています。フリースクールに通っている人数は把握しているのでしょうか。また、ICTを活用して出席扱いにしているケースなどもありましたら教えてください。 ◎教育相談担当課長 フリースクールに通っている人数は25名程度です。  ICTを活用して出席扱いにしているケースは、民間業者が提供するICT教材を活用した学習、パソコンで個別学習できるシステムを活用した学習、通信教育を活用した学習などがあります。 ◆今井ひろし 委員  それは、人数はまだ分からないということですね。  荻窪教室は元年4月に移転していますが、定員数とか増えていないのでしょうか。また、施設の整備に関しての充実は図られたのか、教えてください。 ◎教育相談担当課長 移転の際には定員数の増員は行いませんでしたが、令和2年度から4名の増員を行いました。  移転による施設の充実については、相談室ができたことや、旧若杉小学校の体育館が使用できるようになったことが挙げられます。 ◆今井ひろし 委員  その点はよかったのかなと思いますが、今後も施設の充実を図っていただきたいと思います。  スクールカウンセラーの対応件数も2万2,500件とお示しいただきましたが、内訳として、児童、保護者、教員、その他とあるんですが、それぞれ説明をお願いします。また、小学校も中学校も保護者の回数だけ減っているんですけれども、その理由も併せてお示しください。あと、スクールカウンセラー、現在何人いるのかも併せて教えてください。 ◎教育相談担当課長 対応件数の内訳についてですが、児童生徒からは、話し相手や友人関係、保護者からは、子供の性格、行動や不登校について、教員からは、子供の性格、行動や不登校についての相談が多く見られています。また、その他の対応については、外部機関との情報共有が含まれております。  保護者の対応件数が減っている理由についてですが、昨年度は保護者からの相談依頼件数が少なかったということであり、相談依頼者の傾向は年度によって異なっております。  スクールカウンセラーの人数は63名おり、各学校1名を基準として配置されております。 ◆今井ひろし 委員  それから、ふれあいフレンド事業はもともと少ない実績なんですけれども、元年度はさらに減って、実績1名です。なぜ1名だけなのか、その理由と、訪問相談員が今一体何人いるのか、教えてください。 ◎教育相談担当課長 ふれあいフレンド事業の利用者については、継続利用者が卒業したことになります。また、スクールソーシャルワーカーによる訪問が充実されたことが挙げられます。  令和元年度の訪問相談員は6名でございます。 ◆今井ひろし 委員  非常に少ないので、あまり事業としてどうなのかという、そこは今後検討していく必要があるかと思います。  決算書485ページ、教育相談に、不登校対策として101万4,950円の記載があり、区政経営報告書の教育相談等運営では該当の金額が見当たらないのですが、この金額の内訳、教えてください。 ◎教育相談担当課長 不登校対策費の内訳は、ふれあいフレンドの費用が15万610円です。宿泊体験等の費用が86万4,340円となります。この金額は、区政経営報告書においては、その他に含まれております。 ◆今井ひろし 委員  分かるように記載をしていただければと思います。ほとんどが宿泊体験事業ということですね。  関連で、令和2年度の不登校について確認します。  コロナによる休校後、不登校のさらなる増加を心配していますが、現状の不登校の状況について教えてください。 ◎教育相談担当課長 1学期終了時点での不登校児童生徒数ですが、小学生が約100名、中学生が約200名となっております。
    ◆今井ひろし 委員  予算特別委員会で今年度の取組について答弁をいただいたところですが、コロナ禍で施策が停滞する中、対策の進展はあったのか、教えてください。 ◎教育相談担当課長 学校においては、子供の居場所づくりを検討し、保健室登校のほか校内体制を整え、元教員経験者のボランティア等を活用しながら別室登校も実施しております。また、タブレットを活用し、不登校児童生徒と教員とのつながりを重視した取組も始めているところです。今後さらに不登校児童生徒への対策を推進してまいります。 ◆今井ひろし 委員  これを機に、タブレットというのが非常にキーポイントになるのかなと思いますので、引き続き充実に努めていただきたいと思います。  次に、いじめ対策について伺います。  資料を見ますと、すぎなみ電話レスキューは、元年度、前年の42件から大幅に減って25件でした。しかし、令和2年度第1回杉並区いじめ問題対策委員会の資料では、元年度4月から2月の集計で、小学校で認知件数は2,748件で解消件数は2,540件、中学校で認知件数209件、解消件数185件とあります。解消率92.1%と高い推移と感じますが、解消していない小学校208件、中学校24件の経過について教えてください。 ◎教育相談担当課長 いじめの解消の判断基準についてですが、いじめに関わる行為がやんでいる状態が少なくとも3か月間の継続があること、そして被害児童生徒が心身の苦痛を感じていないことになります。  令和元年度2月時点で解消していない件については、令和2年度に入ってからもいじめに関する調査を実施し、必要に応じて学校への聞き取りを行っております。 ◆今井ひろし 委員  継続して解消を目指していただきたいと思います。  資料151にある教育SATにおけるいじめ対応件数44件は、認知件数の総計2,957件のうちの44件ということでいいのか。教育SATが対応するのは重大案件なのか。SAT対応の基準などはあるのか。また、残りの2,913件は誰が対応したのか、教えてください。 ◎教育相談担当課長 いじめの44件は、2,957件のうちの件数に含まれております。  また、教育SATにおける対応は、各学校の管理職や保護者、そして地域からの相談や要請により実施しており、特に基準はございません。  また、残りの2,913件については、学校が対応したものになります。 ◆今井ひろし 委員  学校が対応というのは、スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーと教員ということでよろしいですか。 ◎教育相談担当課長 そのとおりでございます。 ◆今井ひろし 委員  杉並区いじめ防止対策推進基本方針の3ページに、「関係機関との連携による学校支援」として、子ども家庭支援センターや児童相談所、警察、弁護士、その他の福祉機関、医療機関との記載がありますが、連携を行った事例はあるのでしょうか。また、連携するとすればどんな状況を想定しているんでしょうか。 ◎教育相談担当課長 一つ一つの案件について異なりますが、必要に応じて関係機関と連携し、学校のいじめ対策を支援しているところでございます。  また、状況の想定については、例えば区立学校における法的問題等についてを想定しております。 ◆今井ひろし 委員  元年度、事例あるんですか。実績だけ教えてください。件数は。 ◎教育相談担当課長 件数はあります。 ◆今井ひろし 委員  連携、引き続きやっていただければと思います。  元年度ですけれども、7月27日にすぎなみ小・中学生未来サミットが行われ、「明日も行きたくなる学校」をテーマに開催されました。内容として、小学校9校が取組の発表を、中学校5校の代表によるパネルディスカッションなどが行われたみたいですが、簡単にどんな内容だったのかお示しください。  また、本年はコロナにより中止になったわけですが、各学校において同様の取組を行ったと聞いています。その概要も併せてお示しください。 ◎教育相談担当課長 小学校の代表からは、笑顔、居心地のよさ、挨拶運動、クラス遊びなどの取組を発表し、その内容を受けて、中学校の代表からは、小中の交流回数を増やすこと、また清掃活動を通して地域に出ていくことが挙げられました。  本年度は小中連携で実施する予定でございましたが、コロナにより中止になりました。そこで、児童会と生徒会の役員が連携した挨拶運動の実施、連携校の児童生徒の清掃活動、また連携校での意見交流を今後行う予定でおります。 ◆今井ひろし 委員  いい取組なので、ぜひ来年度はやっていただければというふうに思います。  すぎなみネットでトラブル解決支援システムの相談件数は35件です。これの解消件数は集計しているのでしょうか。また、相談対応は誰が対応しているのか、教えてください。 ◎教育相談担当課長 実際のところ、メール相談だけでは、解消したかどうかなかなか判断できないところであります。ですが、相談に対して、相談内容が落ち着くまでの返信は行っているところです。  相談対応は、統括指導主事、指導主事、区嘱託員が担当しております。 ◆今井ひろし 委員  東京都教育委員会では、いじめの対応として、スマートフォン向けアプリのこころ空模様チェック、こころストーリー、SNSルールリマインダーと3つのアプリを運用していますが、区教委はこれらのアプリを周知、活用しているのでしょうか。 ◎教育相談担当課長 東京都教育委員会公開のアプリについては、小学校第1学年、第3学年、第5学年及び中学校第1学年に東京都教育委員会が配布する「SNS東京ノート」にて周知しているところでございます。各学校においては、学級活動や道徳、総合的な学習の時間を通じて活用しております。 ◆今井ひろし 委員  そうすると、これはアプリなんだけれども、学校にみんな持ってきていないけれども、それをちゃんと教えている、そういうことでいいですか。 ◎教育相談担当課長 そのとおりでございます。 ◆今井ひろし 委員  いじめの最後に、杉並区いじめ防止対策推進基本方針の未然防止の取組について伺います。  その中に、ウ、人権教育の充実、エ、豊かな人間性の涵養とあります。今なら、コロナ陽性者に対する差別解消や、欧米での黒人差別運動、ブラック・ライブズ・マターや、世界的なセクハラ告発の活動としての#MeToo運動など、人権や命に関する国内、世界で運動が広がっています。これらを話題に教育へ展開することも一考と考えますが、区教委の見解をお示しください。 ◎教育相談担当課長 人権尊重の精神や、命ある全てのものを尊重し大切にする心情や態度を養う教育は重要なことと認識しております。このため、学校では、子供たちの発達段階に応じて、各教科や道徳活動、道徳の時間など全ての教育活動を通して、生命の大切さを学ぶ機会をつくっております。  また、区独自に設定しているいのちの教育月間においては、生命尊重をテーマとした道徳の時間の公開講座など、各学校の特色ある取組が実施されているところであり、教育委員会といたしましても、今後もこれらの教育活動の充実を図っていきたいと考えております。 ◆今井ひろし 委員  ぜひよろしくお願いいたします。  次に、情報モラル教育について伺います。  先ほどのいじめ基本方針ウ、エに続くオのほうに情報モラル教育の項目があります。区教委は、情報モラル教育はいじめ対策を重点とした位置づけと考えているのでしょうか。  また、先ほど脇坂委員からもございましたが、文科省が4つのルールの下、許可する旨通知があったと思います。都教委のほうは、昨年6月に市区町村教育委員会の判断に委ねるとの判断をしています。区教委は、これらの通知により今後どのような判断をするのか。また、文科省の4つのルールについて説明をお願いします。 ◎教育相談担当課長 情報モラル教育は、いじめ対策の重点として位置づけております。携帯電話、インターネット等のいじめやトラブル等、その危険性や被害性について児童生徒に正しく理解させるとともに、自ら考え判断し、危険を回避する能力を身につけさせるための活動を行い、いじめの未然防止に取り組んでいるところでございます。  中学校に対してスマートフォンの持込みの判断については、現在検討している段階でございます。  文科省のルールについてですが、生徒が自ら律することができるようなルールを学校のほか生徒や保護者が主体的に考え、協力してつくる機会を設けること。学校における管理方法や紛失等のトラブルが発生した場合の責任の所在が明確にされていること。フィルタリングが保護者の責任の下で適切に設定されていること。携帯電話の危険性や正しい使い方に関する指導が学校及び家庭において適切に行われていること。以上4つになります。 ◆今井ひろし 委員  保管というのは非常にポイントになってくると思いますので、慎重に検討していただければと思います。  資料152を見ますと、リテラシー教育の例としてAからEの5つが示されていますが、この5項の事例以外行われていないのか、しているのか、教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 今回、取組例ということで、タイプの違う小中学校からそれぞれ5例挙げましたが、ほかの学校につきましても同様の取組を行っております。 ◆今井ひろし 委員  東京都のプログラミング教育推進校として和田小学校、天沼小学校が指定され、本年度は情報教育研究校として天沼小学校が指定されています。この内容と情報モラル教育の状況、教えてください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) まず、昨年度研究をしておりましたプログラミング教育推進校ですけれども、こちらは大学研究者ですとか企業等と連携して授業を実施して、他校に成果普及をするような実践的な研究を進めておりました。  また、今年度から始まりました情報教育研究校につきましては、コンピューターの文字入力ですとかプログラミング教育、情報モラル教育等について指導を実践的に行ったりですとか、そちらも成果の普及を目的として研究を進めております。  これらの学校の情報モラルの教育ですけれども、他校も同じですけれども、学校で作成した年間指導計画がございますので、それに基づき、また、どちらも東京都の研究指定校ということで、都教委が作成しました「SNS東京ノート」を効果的に活用した情報モラル教育を行っております。 ◆今井ひろし 委員  タブレットの配布を踏まえたセキュリティー教育の取組について、今年度の取組をお示しいただきましたが、道徳の授業において教材を用いて指導とあります。各学年の時間数、どのくらいなのか。また、教材はどんなものを使っているんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 小学校の道徳の授業におきましては、教科書に情報モラルに関する教材が各学年1事例ずつ掲載されておりますので、それを活用して授業を行っております。 ◆今井ひろし 委員  時間数は。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 1時間の授業を行っております。 ◆今井ひろし 委員  中学校の特別活動として、個人情報保護、著作権について指導していますが、どこの教科で何時間ぐらい行っていますか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 中学校の特別活動では、学級活動の時間に、よりよい学校生活のためのルールづくりなどの場面で、そういう話合いの中で個人情報のことを扱います。これは一、二時間程度の学校が多いかと思います。また、校外の方と関わるような学習の事前指導の中で、個人情報のことですとか著作権のことを取り扱うようなこともございます。 ◆今井ひろし 委員  これは大事な話なので、もう少し時間数を増やしていただければと思います。  教職員向けの研修の実績を示していただきましたが、元年度、委託で1件です。今年度いまだなしですが、これ、もっとすべきだと思うんですけれども、本年度やることはないんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 外部からの講師派遣ですとか委託につきましては、委員が今おっしゃったような数になります。今年度も、2月になりますが、委託をして行う予定でおります。 ◆今井ひろし 委員  ぜひ充実をお願いします。  内閣府が毎年発表している青少年のインターネット利用環境実態調査では、小学生のスマホ所有率は、元年度時点で50%です。他の調査では、学年別調査で5年生65%、6年生71%、中学生は各学年とも80%を超えています。スマホの利用ベスト3は、1位がゲーム、2位が動画視聴、3位がLINE等になっています。また、警察庁は本年2月に、サイバー犯罪の検挙件数のうち、18歳未満の被害児童は過去最多の2,095人、元年度は前年比で15.7%増加しています。  今やスマホは国民のほとんどが所持するものになり、情報モラルやリテラシーに関する教育は、子供が犯罪被害者や加害者にならないためにも、今後学校にてしっかりと教育し、学ぶべきと考えます。教育委員会には、ICT時代の前倒しに向けた積極的な取組を望みます。  最後に、教育委員会の見解と今後の意気込みを伺って、質問を終わります。 ◎教育長 先ほどお話のあった東京都の推進校で、天沼小学校がプログラミング教育の推進校、行ったんですが、そのときの研究のまとめというか中に、プログラミング教育と情報モラル教育はアクセルとブレーキなんだという表現がありました。プログラミング教育で、様々なプログラムを動かしていくとかICT機器を操作していく情報活用能力とともに、ブレーキである情報モラルがないと、簡単に言うと暴走してしまう。つまり、それをバランスよく育んでいくことがこれからの時代において大事なんだという記述があるんですね。  これから1人1台タブレットの時代がやってまいります。そうした時代において、こういった情報モラル教育を指導していくということは非常に重要なことだと思います。例えば、個人情報を勝手にSNSに上げてはいけないとか、人を傷つけるようなことを勝手に載っけてはいけないとか、こういったことがよく言われているんですが、ただ、これは情報機器を利用するときだけの話ではなくて、人が人として生きていくために必要なことであるというのは、全く差異がないというんですかね、日常的に学校で指導してきていることと大きな違いはないと思っています。ですから、先ほど時間数がもう少しというお話があったんですが、確かに情報モラルとして指導している時間は先ほど申し上げたとおりでございますが、日常的に、道徳科ですとか様々な教育活動を通して、いわゆる相手の気持ちになって考えるということは指導しているところであります。  しかしながら、ICT機器の光とも言える影とも言える部分に、匿名性だとか非対面性というのがあります。やはりそうしたところ、ある民間団体が取った調査の結果で、人を傷つける言葉、中傷する言葉は、非対面性であったりとか匿名性だと倍増というか、もっとですね、非常に増えるという結果が出ています。いわゆる面と向かっては言わないことも、ICTを使って言うことによってもっともっと過激になる。これは最近のマスコミ等での様々な事件等でもあることで、子供たちも理解しているところであります。  これからの時代は、スマホというかタブレットは、まさに文房具の1つとなっていく時代が確実にやってくると思っています。そうした時代において、子供たちが自分の能力を最大限に高め、そして友達とともに協同して新しい価値を創造していく、そういう学校教育を進めていくに当たって、人としての生き方をしっかり学ばせるという視点で、こうした情報モラル教育というのは取り組んでまいりたいと思っています。 ○川原口宏之 委員長  それでは、大泉やすまさ委員、質問項目をお知らせください。 ◆大泉やすまさ 委員  私からは、都市型水害対策について伺っていきます。資料については、決算書と区政経営報告書になります。  令和元年度も、その前年度と同様、災害の多い年でありました。特に台風19号では、当区も11か所で避難所を開設して、計844名の避難者を受け入れました。避難所の開設、運用等については、既にほかの委員からも質疑がありました。大きな混乱はなかったということ、またコロナ対策も講じるとのことでありますが、その周知という部分、コロナ対策をしっかりやっていますよと、そういった周知の面もしっかり対応していただいて、避難控えなどが起こらないように区民の不安払拭に努めていただきたいと改めて要望いたします。  その上で、我が区における都市型水害対策について伺ってまいりますが、まず、都市型水害による被害を最小限に食い止めるための当区の取組について、これはソフト面、ハード面、様々ありますけれども、大きくどのように整理をして取り組んでいるのかを確認させていただくとともに、元年度の成果についてもお示しください。 ◎土木計画課長 都市型水害の対策としまして、ハード面では、東京都の河川整備や調節池整備工事、下水道の貯留管設置工事等を実施しておりまして、区としては、流域対策として、雨水流出抑制や水害多発地域での排水施設の増強などの取組を行っております。昨年度は、荻窪2丁目、4丁目付近で整備していました下水道施設が完成しまして、今年度から取水を開始しております。さらに第二桃園川幹線事業では、蚕糸の森公園に設置した立て坑工事が終了しまして、シールドマシンによる地中掘削が開始されました。神田川、善福寺川においては調節池の整備工事が進んでおります。  ソフト面ですけれども、水位情報など気象情報の提供や土のう要請への対応などを行い、昨年4月には水害ハザードマップを改定しまして、水害ハザードマップの周知に努めているところです。 ◆大泉やすまさ 委員  ハード面においては区でできること、またソフト面も併せて取組を行っていただいているということで理解をいたしました。  今お話にありましたけれども、雨水流出抑制対策等工事助成、これは区政経営報告書484ページになりますけれども、こちらの執行率については71.4%でした。  助成対象の主な工事と、その執行率が伸びなかった要因分析について伺います。 ◎土木計画課長 御指摘の助成制度は、雨水の下水道や河川への流れ込みを少なくするための雨水流出抑制対策の促進としまして、雨水浸透施設設置工事に対する助成、そのほかに、水害から身を守る自助の対策としまして、防水板の設置工事や建物の基礎部分を高くする高床化工事に対する助成というふうになってございます。  また、執行率が伸びなかった要因としまして、主に敷地規模により施設の設置が困難であるとか、あと費用負担、制度の認知度などが考えられます。 ◆大泉やすまさ 委員  今いただいた、それぞれ細かく聞いていきたいと思いますけれども、雨水浸透施設の設置工事費、雨水ますですね、こちらの工事費が、上限が40万の助成ということ。どういった内容の工事で、一般的な費用感がどの程度なのか、確認をします。 ◎土木計画課長 工事の内容につきましては、建築面積に応じた対策量を目標としまして、雨水浸透ますや雨水浸透トレンチの設置工事を行うもので、大きな建築物になりますと、浸透施設の設置数が増えまして費用がかさむことになります。令和元年度の実績では、約3割が限度額の40万を超えているような状況でございます。  費用感としましては、建築規模や設置数によって変わることから、一概にお答えすることはできません。 ◆大泉やすまさ 委員  下水本管までの距離ですとか敷地の高低差、また形状等によって、上限額に収まらない工事も、今3割ほどオーバーしているというような話もありましたけれども、そういったことから、一律の上限設定というのが、この制度の利用のネックになっているようにも感じます。狭小敷地で物理的に設置が難しいということであれば致し方ありませんけれども、そうでないのであれば、実態に即した上限の緩和、こういったことも視野に入れて設置を進めるべきではないかと考えます。ぜひ前向きな検討を求めますが、区の見解を伺います。 ◎土木計画課長 水害対策におきましては、区が進める雨水流出抑制対策は、重要な役割を担っております。雨水流出抑制対策の促進に寄与する助成制度については、多くの方々に活用していただけるように、様々な視点から見直しを考えてまいります。 ◆大泉やすまさ 委員  今、見直しというようなお話もいただきました。そのほかにも様々な対策があります。順番に伺いますけれども、浸透ますの設置に限らず、重視すべきは、一定のエリア内において、周辺の区道ですとか私道の透水化ほか、様々な施策を組み合わせて、面としての保水能力、また排水能力を高めていくという視点でありまして、区もそういった考え方で取り組んでいるものと理解しております。  ここで、元年度の区道の透水性舗装面積を見ますと2,847平方メートル。その前年が4,393平方メートルということであったので、約3分の2に減少しております。しかしながら、元年度というのは、計画自体も前年の3,000平方メートルから2,000平方メートルに減じていたため、達成率自体は142%というふうになっている。この辺りが計画減となった理由ですとか、透水性舗装を今後どういう方向で進めていく意向か、この辺りを教えてください。 ◎土木計画課長 透水性舗装につきましては、雨水流出抑制対策の一環としまして、重要な施策というふうに位置づけております。透水性舗装は、交通量の多い路線とか大型車の通行がある路線では、早期に劣化しやすいということがありまして、整備する路線は限られてしまいます。計画の目標値は設定してございますが、限られる中で実施することから、各年によって舗装面積が変動してきます。  今後も雨水流出抑制の効果を最大限発揮できるよう、積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  方向性としては積極的にということで、安心をいたしました。  また、私道整備助成の元年度実績については、透水性舗装を含んで合計が3,716平米というふうになっておりますけれども、これのうちの透水性舗装はどの程度なんでしょうか。あわせて、本制度の助成率についても確認します。 ◎狭あい道路整備課長 私道整備助成における元年度の透水性舗装の実績についてのお尋ねですが、元年度の実績につきましては、3,716平米のうち602平米の透水性舗装の助成を行っているところです。  本制度の助成率につきましては、整備にかかった工事費の10割を申請代表者に助成しております。 ◆大泉やすまさ 委員  602平米ということで、全体の約6分の1ほどが透水性舗装ということですね。  また、助成率については10割ということで、新宿区については助成率が8割、また豊島区でも9割というふうにも聞いておりますので、当区はその分手厚いのかなというふうに思います。ただ、実績として6分の1というのは、長所ばかりではなく短所もあるということなんでしょうけれども、では、透水性舗装を推奨しにくいようなケース、逆に積極的に誘導するようなケースをそれぞれ教えていただきたいということと、所有者からの申請に対して区がどのような説明をしているのか、併せてお聞かせください。 ◎狭あい道路整備課長 L形側溝や雨水ますが適切に配置されている私道については、排水能力が高いので、申請者の意向を確認しながら、強く推奨しておりませんが、反対に適切な路面排水が困難な私道については、積極的に透水性舗装の活用を促しているところでございます。  なお、助成制度について申請者に対し説明を行う際には、透水性舗装にすることにより、路面に雨水による水たまりができにくいなどの利便性や、雨水流出抑制の効果について説明を行っているところでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  排水能力というところをしっかりと注目して取り組んでいただいているというふうに理解しております。引き続きよろしくお願いします。  また、私道ということではないんですけれども、民間の駐車場、ある程度の規模であったりとか、あとは個人住宅の駐車場ですとか、こういった舗装の部分に透水性コンクリートが利用されますと、その地域の保水能力の向上に貢献するのではないかというふうに考えるところです。  現在区は、駐車場に関しては、緑化基準の中で、20台以上の駐車場に対しての誘導策、こういったものぐらいしか見当たらないというふうに思うところですけれども、民間及び個人宅の駐車場についても透水舗装の助成対象とするなど、さらなる拡充を図っていく必要があるのではないかと思いますが、この点、区の見解を伺います。 ◎土木計画課長 先ほど答弁しました雨水浸透施設の助成に関する見直しの中で、委員御指摘の視点も含めまして考えてまいりたいと思います。 ◆大泉やすまさ 委員  ぜひよろしくお願いいたします。
     続きまして、先ほど取組の事例の中に出てきました高床化工事助成について、この助成制度の概要と当年度の実績について確認します。 ◎土木計画課長 台風や集中豪雨などの降雨によりまして床上浸水など被害の発生するおそれのある地域を対象としまして、家屋の浸水被害の防止と軽減を図るため、住宅を高床にする工事費の一部を助成しております。  令和元年度におきましては、問合せなどはありましたけれども、実績には至ってございません。 ◆大泉やすまさ 委員  実績はここのところはなかったということですね。これは、制度を見ますと上限が200万という制度になっておりまして、他区との比較でもほぼ同じような、いわゆる遜色がないような状況でありますけれども、新築のときじゃないとなかなかこういう制度は使いづらくて、既存住宅では、ジャッキアップができるかできないか、こういったことからなかなか使いにくいというところだと思います。  また、費用面よりも、床を上げなきゃいけないということであると、高さ制限、こういったものがネックになってくるのかなというようなことも感じるところであります。特に、浸水深、浸水リスクが1から2メートルとか、深くなればなるほど、その分高く上げていくということであると、なかなか床面積が稼げなくなってくるといったところに問題があるのかなというふうに考えております。  また、利用実態もゼロというようなところもありますので、この辺は制度として根本的な見直しが必要かなというふうにも感じておりますけれども、区の見解はいかがでしょうか。 ◎土木計画課長 本制度におきましては、平成17年9月4日の集中豪雨による大規模な浸水被害を契機としまして、水害対策に関する施策の1つとして、平成20年に運用を始めたものです。区民が水害から自分の身を守るための制度としましては重要なことと考えておりますけれども、これまでの実績を考慮し、検証を行うべきものと考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  せっかく継続するということであれば、より使いやすいところも検討していただきたいというふうに思います。  続いて、これも出ました防水板設置工事助成についてですけれども、元年度の実績と評価をお示しください。 ◎土木計画課長 令和元年度の防水板設置工事助成の実績件数は5件となってございます。  近年の台風の大型化や頻繁に発生する集中豪雨による防水板への関心は、以前より高まりを見せております。一方で、制度内容や活用方法が分かりにくいとの御意見もございます。今後さらなる制度の周知が必要というふうに考えております。 ◆大泉やすまさ 委員  例年ですと大体二、三件ぐらいというようなイメージだったんですけれども、元年度は5件あったということ。  これはちょっと素朴な疑問といいますか、資料なんかを私も見ましたけれども、防水板を設置する効果というのがどの程度見込めるのか。例えば床上浸水のようなものも、これをしっかり適切に使えば防げるというような効果まで期待できるということなんでしょうか。 ◎土木計画課長 防水板の設置実績を見ますと、主に半地下の駐車場、それと玄関の出入口に設置している事例が多い状況となっております。防水板の高さは、実際に防水板をセットする作業を考慮しまして、50センチ程度のものが多くなっております。  その設置効果ですけれども、主には半地下の駐車場で浸水防止などの効果が発揮できているものというふうに聞いております。 ◆大泉やすまさ 委員  ある程度効果が認められて、また利用実績も伸びている、関心が高まっているということなので、こういったものについても、せっかくの制度、利用促進に向けた検証、検討をぜひお願いしたいと思います。  また、土のうストッカーの設置についても、元年度に強化をしたということです。元年度の新規設置数と累計の設置数、また設置場所の選定基準について確認します。 ◎土木計画課長 元年度には、阿佐ヶ谷駅周辺で3か所、久我山駅周辺で1か所、新規の設置を行ってございます。  区民が自由に持ち出せる土のうストッカーの設置数ですけれども、累計が16か所で、設置場所につきましては、過去の浸水被害が多い場所を考慮しまして選定しております。 ◆大泉やすまさ 委員  阿佐谷、久我山、昨年そういった被害もありましたので、そういったところに迅速に設置していただいたといったところ。  設置の強化の背景には、やはりここのところ風水害が増えているということですとか、区民からの貸出し要請なんかの増加もあろうかと思います。具体的な、過去3年程度、貸出し要請の件数、推移がどうなっているか、教えてください。 ◎土木計画課長 過去3年の土のうの要請件数ですが、平成29年度は51件、平成30年度は296件、令和元年度は560件というふうになってございます。 ◆大泉やすまさ 委員  それだけ区民の不安を表しているということなんでしょうか。こういったところの対応をしっかり引き続きお願いしたいと思うんですが、そのストッカーの設置場所、私もすぎナビアプリで調べてみたんですけれども、パソコン版では土のう置場がしっかり出ていたんですけれども、iPhoneであるとかiPadであるとか、いわゆるスマートフォン、こういったもので見たときに、マップ切替え機能がついていますけれども、「わが家の水害ハザードマップ」を表示させたときには、土のう置場というのが表示されなかったんですね。じゃ、どこに表示されているかというと、「公共施設情報」というところには表示されていた。ただ、実際にハザードマップって、やはりこういった土のうが必要な場面で開けるマップだと思いますから、この辺のところでしっかり表示させていただきたいと思うんですけれども、この辺りは所管は把握していますでしょうか。 ◎土木計画課長 ブラウザーによるすぎナビと同等のものが、アプリ版のすぎナビでも表示される仕様とはなっております。現在、委員御指摘のとおり、アプリ版のすぎナビで土のう置場が表示されていないのは確認しておりますので、台風も接近していることもありますので、至急対応してまいります。 ◆大泉やすまさ 委員  週末にも来るというような話もありますので、ぜひ早急にお願いいたします。  今挙げました水害ハザードマップの改定、元年度に行ったということですけれども、これを浸水リスクのある地域へ戸別配布を行った、こういったことも、昨年の台風19号の際に区民の積極的な避難を促した一因と評価するところです。  そこで、この戸別配布について、何世帯ほどに配布したのでしょうか。 ◎土木計画課長 戸別配布数でございますけれども、水害ハザードマップに示されている浸水が予想される区域内に、約12万1,500世帯へ配布いたしました。 ◆大泉やすまさ 委員  12万1,500世帯、かなりの数配布していただいたということですけれども、少なくともこの配布した世帯数というのは、当区で把握している浸水リスク地域ということになろうと思いますけれども、一方で、区は令和19年度末までに雨水流出抑制対策量の目標を定めて、元年度も取組を進めてまいりました。実績値は、残念ながら計画値の57%に対して52.7と下回っておりますけれども、ここで伺いたいのが、区全体としてこれが向上しているのかどうかということよりも、特に区が把握する、今申し上げた浸水リスク地域、こういった部分に対しての対策量がどうであったかということ、明確な数字は出ないと思いますけれども、体感的なところで結構ですので、お示し願います。 ◎土木計画課長 雨水流出抑制対策量の計画値は、平成30年3月に改定されました神田川流域豪雨対策計画の改定に伴いまして目標対策量が増加されたことにより、整備率が目標値を下回ってございます。水害ハザードマップに示している浸水が予想される区域は、区の総面積の約3割を占めていますので、面積比で算出しますと、約10万立方メートルというふうに推計されます。一方で、区では、水害が多発する地域におきまして、道路排水の増強など、地域の状況に応じた対策を行っております。 ◆大泉やすまさ 委員  この地域にお住まいの方ほど不安を感じられているというところがあろうかと思いますので、そこをしっかりとお願いしたいということと、時間がないので最後にしますけれども、今水害多発地域にも特にしっかりとやっていただいているというふうに理解をしております。こちらも雨水貯留・浸透施設の対策量、計画に対して約65%の実績ということで、やはり苦戦されている様子がうかがえます。しかしながら、いつ来るか分からないゲリラ豪雨であるとか台風災害に対しては、対象地域の区民が抱える不安、冒頭に触れた台風19号の際の避難者数がまさにこれを表しているものだというふうに受け止めるところです。  そこで、最後に、改めて元年度の目標の達成率を振り返る中で、区がどういった課題を抽出し、また本日るる伺った制度の見直しに反映していただいて、しっかりと区民の生命、財産を守るべく今後の施策を強力に展開していくのか、区の決意を伺いまして、質問を終わります。 ◎土木担当部長 雨水流出抑制対策を含む都市型水害に対して様々御質問をいただいたところですが、これらの対策につきましては、先ほど課長のほうから答弁もありましたように、平成17年9月の大規模な浸水被害を契機として、施策の拡充や新規に制度を立ち上げるなどしたものが多くございます。この間、約15年が経過していること。さらに、近年では大型化する台風や頻繁に起こる集中豪雨による甚大な被害が日本各地で発生している、このような状況を見て、取組強化の必要性を感じているところでございます。  今回委員から指摘いただいた視点を踏まえまして、制度の見直しを図るなど、さらに雨水流出抑制対策の推進に努めてまいりたいと考えております。  また、現在台風14号が近づいております。土日にかけて東日本に接近、上陸するおそれもございます。気象情報を注視し、注意報、警報が発令された際には、水防態勢を取り、土のう要請等に備えてまいりたいと考えております。  今後も引き続き水害対策については、ハード、ソフト両面から、区民の生命、財産を守る対策に全力で取り組んでまいりたいと考えております。 ○川原口宏之 委員長  以上で杉並区議会自由民主党の質疑は終了いたしました。  杉並区議会公明党の質疑に入ります。  それでは、北明範委員、質問項目をお知らせください。 ◆北明範 委員  公園に関連しましてのこと、あと救命救急、補助132号線について質問します。資料につきましては、ナンバー154で球戯場一覧、心肺蘇生訓練キットを使わせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  まず、決算書に、身近な公園整備に8,100万円余、公園補修に7,700万円余、公園のリニューアルに7,900万円余とありますけれども、簡単に説明を求めたいと思います。 ◎みどり公園課長 身近な公園の整備につきましては、まず仮称荻外荘公園の整備、阿佐谷けやき公園の整備、それと、もともと生産緑地でありました仮称松庵二丁目公園の整備などが入っているところでございます。  それと、公園のリニューアルにつきましては、公園の改修といたしまして、方南中央公園の入り口の改修、それから遊具の長寿命化ということで、阿佐谷中央公園ほか26公園で行っているところでございます。さらに、流れの改修ということで、切通し公園で工事を行ったところでございます。 ◆北明範 委員  球戯場なんかは入ってなかったんですよね。 ◎みどり公園課長 球戯場につきましては、当該年度につきましては補修等を行ってはございません。 ◆北明範 委員  私が子供の時代、昭和40年代ぐらいは、私は大阪なんですけれども、原っぱが非常に多くありました。空き地がいっぱいありまして、秘密基地なんかを造ったり、公園で泥んこになって遊んだり、また木登りをしたり、いろんな遊びをしましたけれども、それに比べますと、現在の子供はあまり外で遊ばなくなっているように私は感じるんですけれども、区教委、いかがですかね。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 社会の変化に伴って、子供たちの生活様式や遊びが変化している部分はあるかと思います。学校の休み時間などの様子を見ますと、子供たちは外遊びをすることが大好きで、よく遊んでいる様子が見られます。本区では長縄を全小学校で取り組んでおり、休み時間に熱心に練習する姿も見られます。 ◆北明範 委員  遊びは子供にとりまして非常に大切だというふうに思いますけれども、その辺はどうでしょう。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 子供には、幼児にとっては遊びを通して総合的に学び、児童にとっては心身の発達、集団の中で協調性等が育まれることから、遊びは大切なものであると考えております。 ◆北明範 委員  今、公園の遊具なんですけれども、これはかなり少なくなっているような気がいたします、昔と比べますと。日本では、子供の死傷事件をきっかけに、昔懐かしい地球儀型の回転する遊具、ありましたですよね。シーソーなんかもありましたけれども、そういうのもなくなってきている、撤去されている現状がありますけれども、子供の運動能力の向上とそうした遊具の関係性についてどのように考えているのか、お伺いします。 ◎みどり公園課長 公園の遊具につきましては、委員御指摘のように、事故を契機としまして、国ですとか遊具の製造事業者による協会によって安全基準が定められたところでございます。その基準に適合しないものを随時撤去、交換しているところでございます。  子供の運動能力の向上と遊具との関係性につきましては、具体的な数値は持ち合わせていないところでございますけれども、一定の効果があると考えているところでございます。 ◆北明範 委員  公園面積は、昔と比べまして増えているのか減っているのか、今どうなんでしょうかね。 ◎みどり公園課長 およそ50年ほど前、昭和45年と比べますと、45年当時は32ヘクタールであった公園の面積が、令和2年4月には121ヘクタールまで増えているというような状況でございます。 ◆北明範 委員  すごく増えていますね。ありがとうございます。  昔は空き地でよく野球をしましたですよね。畑もあり田んぼもありましたので、空き地が広くて、野球とかサッカーとか、すごく遊んだ記憶があるんですけれども、そういう遊びってなかなかできないような気がするんですけれども、子供たちは、野球とかサッカーってどのようにやっているんですかね。 ◎みどり公園課長 公園についてはということでお答えいたしますけれども、ボール遊びができるような高い金網で四方を囲った、球戯場と呼んでございますけれども、そちらを公園内には整備しているところでございます。 ◆北明範 委員  区内に設置している球戯場、子供たちは鳥籠というふうに言ってすごく遊んでいるんですけれども、この球戯場がどれぐらい杉並区内にあるのかというところを出してもらいまして、ちょっと地図に落としてみました。そうしましたら、西荻南とか西荻北とか南荻窪とか、住宅地がないなと。あと、ないところもあるんですけれども、成田西とか成田東、この辺りは大きな善福寺川緑地公園があったり、ないところは大きな公園があるわけですね。球戯はできないにしても、子供たちみんなやっていますよね。だから、この辺、ないところでぜひ造ってもらいたいということで、関根文化公園がリニューアルしたので、そこで何とかできないかなということでお願いしたんですけれども、それが駄目だったということで、その理由と、今後ない地域にどういうふうに増やしていくのかということをお聞かせいただきたい。 ◎みどり公園課長 お話のありました関根文化公園につきましては、東京都の下水道局のほうで善福寺川に関する工事のために閉鎖をしておりまして、その復旧工事を東京都の負担で行うというものでございます。それにつきましては、あくまで原状の復旧ということでございますので、もともとなかった球戯場については、このタイミングではできなかったというものでございます。  今後、ないところにどうしていくかというところでございますけれども、委員御指摘のように、確かに分布については地域に偏りがあるという状況でございますので、例えば、一定程度の規模の土地が手に入って公園にできるというようなことになった暁には、球戯場についても検討のうちの1つとして考えていきたいというところでございます。 ○川原口宏之 委員長  傍聴人より委員会のパソコン等電子機器使用の申請が提出されましたので、これを許可します。 ◆北明範 委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。  球戯場のグラウンドにつきまして、種類がダスト、真砂土、人工芝というふうにあります。人工芝は圧倒的に少ないんですけれども、それぞれ費用とか水はけとか、その辺の説明を求めたいと思います。 ◎みどり公園課長 ダスト舗装につきましては、石灰ダストという材料を使うものでございまして、いわゆる土系の舗装というものでございます。費用としましては、おおむね1平米当たり1万5,000円程度となってございます。  真砂土につきましては、花崗岩を主な材料としているものでございまして、こちらも土系の舗装というものでございます。施工費用につきましては、おおむね1平米当たり2万円程度となってございます。  人工芝については、施工の費用については、種類にもよりますけれども、おおむね1平米当たり4万円程度というところでございます。  水はけにつきましては、この3つを比べると、人工芝が一番良好であると考えているところでございます。 ◆北明範 委員  値段も4万円。差がかなりありますよね。倍以上ありますので、ちょっと大変だなと思うんですけれども、確かに人工芝っていいんですよね。よく大宮前公園で子供と一緒にサッカーしたりするんですけれども、大雨が降ると、次の日は水たまりになりまして、ほとんど使えません。雨が降る雨季のときなんかは、ほとんど使えない状況が続くわけですけれども、人工芝って、雨が降っているときでもサッカーできるんですよね。水はけも非常にいいですから、要所要所で人工芝のそういう球戯場をぜひ造っていただきたいなと思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎みどり公園課長 先ほど御答弁申し上げましたように、費用について差が大きいというところもございますので、球戯場を設置する場所などの条件で、どうするかということは判断してまいりたいというところでございます。 ◆北明範 委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次に、子供の遊び不足についてお伺いをしたいと思いますけれども、よく小学生が集まって公園の中でゲームをしているというのを目にするんですね。公園は遊ぶところだろうなと思いながらも、ゲームも大切なんですかね、その辺どうなんだろうと。区教委はどう思いますか。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) ゲームが全て悪いというふうには考えませんが、やはり使い方ですとか時間、また場所などの注意が必要であるというふうに考えております。 ◆北明範 委員  ある保護者に、遊び不足につきまして、幼稚園から小学校の子供たちについてアンケート調査をしているデータがあるんですけれども、その中で幼稚園と保育園の保護者はこういうことを言っているんです。少子化の影響で一緒に遊ぶ兄弟姉妹、友達が少ないというのが幼稚園、保育園。小学校1年生、2年生は、犯罪に対する警戒から子供を外で遊ばせたくない。3年生、4年生なんかは、本人が体を動かして遊ぶことに消極的。5年生、6年生のお母さん、お父さんは、塾や習い事に忙しくて遊ぶ時間がなく、体を動かし遊ぶことに消極的になると。このアンケートが全てではないと思いますけれども、その辺、いかがですかね。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 先ほども申しましたように、区内の子供たちの様子を見ますと、外で遊ぶことが大好き。遊びに対して消極的であるというふうには感じておりません。しかし、令和元年度の全国学力・学習状況調査によると、本区の小学校6年生の児童の月曜日から金曜日の学校以外の勉強時間、1日当たり2時間以上という児童が53.4%の結果が出ております。このことからも、委員がおっしゃった塾や習い事に忙しく遊ぶ時間がない、または友達と遊べる時間がないということは、遊ぶ機会の減少の1つだと考えております。 ◆北明範 委員  それで、文科省は、幼児については1日1時間程度の運動を推奨しておりまして、小学校はもっと多いとは思いますけれども、学校でできない部分に関しては家庭でやるしかないわけですが、運動については、学校と保護者の間で共通認識を持つということが非常に大事だなというふうに思っております。体幹を鍛えたり運動能力を向上させることは家でもできると思います。  私の家では、小学校6年生のお姉ちゃんと小学校4年生の息子がいるんですけれども、ちっちゃい頃は特に、家で柔道の絞め技をしまして、そこから抜け出すような、そういう体幹を鍛えることをやったり、僕はこう見えましても体操競技の選手でございまして、前回りとか後ろ回りとかやるんですけれども、そういう体操を教えたり、そんなこともしまして、かなり体力はついてきたと思うんですね。  どんな保護者もそういうことはできないと思うんですけれども、いろんなやり方、家で体力を向上させるやり方があると思いますので、そういうのを研究して保護者と意識を共有というか、そういうものをぜひやってもらいたいと思いますが、どうでしょう。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 各学校においては、行事に合わせた運動を行うよう子供たちに促しております。これまでにも各学校においては、縄跳びやマラソンなどのカードを配布して、家庭でも取り組める機会を増やすよう呼びかけております。 ◆北明範 委員  よろしくお願いいたします。  次に、ちょっと話変わりまして、公園のトイレについてお伺いをしたいと思います。  誰もが一度はお世話になったことのある公衆トイレですが、これは貴重な存在でございまして、一方、暗い、汚い、怖い、どこかマイナスのイメージもあります。そのイメージを一新すべく、デザイン性に優れ、年齢、性別、障害などを問わず、誰もが使いやすい公衆トイレを設置するプロジェクトが渋谷区で進められているということなんですが、内容を把握しているか。また、分かっていればちょっと説明してください。 ◎みどり公園課長 今委員お話しのありましたのは、日本財団が行っているプロジェクトの一環として行われているものでございまして、渋谷区に設置されたトイレにつきましては、人が入ってないときに壁が透明となっておりまして、中が透けて見えるというようなものでございます。 ◆北明範 委員  透け透けのトイレなんですよね。外から見ると誰も入ってないということが分かって、鍵を締めるとスモークガラスになって外から見えなくなるという、すごくおしゃれなんです。不具合があってスモークが消えたらちょっと怖いなと思ったりもするんですけれども、でも、おしゃれなすごくいいトイレですよ。トイレに行きたいなと思うようなトイレなんですね。ぜひそういうトイレを杉並区でもやっていただきたいというふうに思うんです。  ユニバーサルトイレって、41か所あるじゃないですか。地図で私見ましたけれども、ない地域も結構やっぱりあるわけですよ。それも満遍なくユニバーサルトイレを造っていただきながら、ちょっとおしゃれな、入りたいと思えるようなトイレをぜひ造っていただきたいと思うんですが、どうでしょう。 ◎みどり公園課長 渋谷区で行われている取組につきましては、先進的なものというところもございますので、その経過を見守りながら、杉並区としてどのように活用できるかというところは考えてまいりたいと思います。  それと、ユニバーサルトイレの地域的な偏在につきましては、先ほどほかの委員の方にも御答弁申し上げましたが、必要なところには造っていくということで、状況を勘案して考えていきたいというところでございます。 ◆北明範 委員  ぜひ先進的な取組、よろしくお願いいたしたいと思います。  次に、救命救急についてお伺いをしたいと思いますが、9月7日、東京八王子市の幼稚園で、4歳の子が給食で出されたブドウを喉に詰まらせて死亡する事故がありました。お亡くなりになられましたお子様の御冥福を心よりお祈り申し上げます。  当日午後1時頃、幼稚園の4歳の男の子が苦しそうにしているのを女性教諭が見つけまして、救急車で搬送されましたけれども亡くなられたということで、喉に詰まったものはブドウで、ブドウは直径3センチで、皮をむいた状態で1人3つずつ出された。異変に気づいた教諭が応急処置を行ったそうでございますが、どういった応急処置を行ったのかというのが、ちょっと詳細分からないんですけれども、以前私、一般質問しました。愛媛県で、小学5年生の女子児童が野外活動中にフランクフルトを喉に詰まらせて死亡する事故がありました。  喉の異物を取る方法として、救命救急ではハイムリック法とか背部叩打法というのがあるわけですけれども、意識がなくなれば、胸骨圧迫で脳に酸素を送ることもできるわけですよね。このような事故が起こったときに、その場にいる教職員が救命処置を知っていれば、命を救うことができる場合はたくさんあるというふうに思います。  以前も申し上げましたけれども、教育現場における対応というのはどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 救命救急の講習につきましては、年に1度、各小中学校から1名以上が参加する伝達講習を実施しております。また、小学校におきましては、毎年、全職員が、消防署の方を招くなどして救命講習の訓練を受けております。中学校におきましては、中学校3年生を対象に受講しており、そのときに教員も一緒に学んでおります。その中でも心肺蘇生の方法やAEDの扱いについても学んでおります。 ◆北明範 委員  じゃ、杉並区の小中学校は、学校現場でそういう子が発生しても大丈夫ということですね。  幼稚園、保育園はどうなっているんでしょうか。 ◎保育課長 区立保育園や子供園におきましては、毎年、消防署の職員の立会いの下で心肺蘇生法の訓練を行っているところでございます。また、健康推進課が行っております普通救命講習におきましても、毎年、各園から一、二名程度参加いたしまして、救命技能認定証というのを取得しているところでございます。加えて、AEDにつきましても、これまで設置されていなかった区立保育園においても、今年度から設置したところでございまして、私立の保育園におきましても、約8割の施設で置いているところでございます。  次に、私立幼稚園につきましては、把握する限りで、7割以上の園がAEDを設置しているとともに、同じく7割以上の園が講習会にも参加しているという状況でございます。 ◆北明範 委員  実際できるできないというのは当然あると思うんですよね。講習を受けているからできるというわけじゃないと思うんですね。例えば幼稚園であれば、園長先生とか主任とか、主要な方が的確に救命救急ができるようにならないといけないというふうに思うんです。例えば普通救命とか上級救命とかというのは更新が3年に1回ですよ。3年に1回しか勉強しませんので、忘れちゃうわけですよ。ですから、そういう主要な方は3か月とか半年とかに1回ぐらいみんなで訓練しながら、いつでも対応できるようなやり方をぜひお願いしたいと思っています。  胸部圧迫の「あっぱくん」という、今日、3回目なんですけれども、これも1,000円から2,000円ぐらいで売っているんです。こういうのも園で3つ、4つだったら安いものですよ。これもちゃんと5センチ心臓を押さないと音が鳴らないんです。こういうものも訓練に使えるんですよ。ぜひとも保育園とか幼稚園とか学校でこういうものを購入して──3回目です。こういう感じ、こうやって押さないと音が鳴らない。こういうものをぜひお願いしたいと思いますが、どうでしょう。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 委員おっしゃるとおり、いざというときに対応ができるということが重要であると考えます。今示していただいたようなものも参考にしながら、より今後も研修を重ねて、組織的な対応をしっかり行って、命を失うということがないようにしっかりと対応してまいります。 ◎保育課長 保育園、それから幼稚園におきましても、今の答弁と同様の答弁になりますけれども、特に職員への訓練の頻度等についてはしっかり検討させていただきたいということと、あと、私立園も含めました救命訓練のさらなる普及充実、これもしっかり進めてまいりたいというふうに思っております。
    ◆北明範 委員  常日頃の訓練が大事だと思うんですね。人形がないとできないというわけじゃないので、そういうことも工夫しながら、常日頃の訓練をお願いしたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、ちょっと話変わりまして、都市計画道路補助第132号線につきましてお伺いをしたいと思います。  本定例会での他会派議員の一般質問で、都市計画道路補助132号線の費用便益分析に関する質疑が行われまして、その中で、補助132号線の費用便益比B/Cが0.5だというやり取りがありました。通常、公共事業ではB/Cが1.0以上なければ一定の費用対効果が得られないと言われておりますが、ここで改めまして、補助132号線の費用便益比B/Cの確認をしたいと思います。 ◎都市計画道路担当課長 本会議で質疑のありました費用便益比B/Cは、平成26年度に東京における都市計画道路の整備方針第四次事業化計画の策定に向けて、その方針案を検討するための委託業務の中で算出したものでございます。  御指摘のB/C0.5は、令和7年時点の推計将来交通量から算出したもので、優先整備区間とした補助132号線の一部、青梅街道から南下して、駅を越えて神明通りにぶつかる区間のみが完成したと想定した場合の数値でございます。132号線全てが完成すると想定した令和12年時点のB/Cも同時に算出しており、その費用便益比B/Cは2.7となります。 ◆北明範 委員  つまり補助132号線の全部が完成すれば、当然、費用便益比は1.0以上になるということだと思いますが、そもそも都市計画道路の整備効果を費用便益という単一の判断基準だけで評価していいんでしょうか。私はそんなことはないと思っております。具体的にどのような評価をしているんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 委員御指摘のとおり、都市計画道路の整備効果は、費用便益比のみで評価するものではございません。第四次事業化計画策定に向けて行った委託では、都市計画道路の主な機能であります交通機能、空間機能、市街地形成機能、防災機能など、機能ごとに複数の評価項目を設定して評価しました。  交通機能で設定した評価項目の1つが交通量、その評価指標が将来交通量、その費用便益比につきましては、この将来交通量を使って算出したものでございます。 ◆北明範 委員  国土交通省が費用便益分析マニュアルを出しておりますけれども、区もこのマニュアルを使用しているんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 使用しております。 ◆北明範 委員  このマニュアルには、費用便益分析の基本的な考え方が示されています。「道路の整備に伴う効果としては、渋滞の緩和や交通事故の減少の他、走行快適性の向上、沿道環境の改善、災害時の代替路確保、交流機会の拡大、新規立地に伴う生産増加や雇用・所得の増大等、多岐多様に渡る効果が存在する。」と書かれています。  このマニュアルに基づきますと、現在道路事業で行われている費用便益分析は、十分な精度で計測が可能で、かつ金銭表現が可能な走行時間の短縮、走行経費の減少、交通事故減少の3項目について、道路投資の評価手法として定着している社会的余剰、つまり消費者の余剰、生産者の余剰、政府の税収の合計を計測することによって便益を算出しようとしているそうでございます。すなわち、費用便益分析では、分かりやすく金額で示せるものだけを算出しているということですね。  道路のないところに新たに道路を通したり、拡幅をして車線を増やしたり、歩車道を分離させて歩行者の安全性を向上させたりする道路事業であれば、費用便益比は高くなるでしょう。その点、西荻窪の補助132号線の優先整備区間は、拡幅しても車線数は片側1車線のままで増えませんし、もともと歩車道も分離しております。今回の優先整備区間は、青梅街道から西荻窪駅を越えて神明通りにぶつかるところまでの一部区間となりますことから、この区間だけを整備しても費用便益比は決して高くならない。つまり、B/Cが0.5程度であることは当然の結果だろうというふうに思います。そして、先ほどの答弁からも、将来全てが完成すれば、費用便益比は1.0以上となるものではないでしょうか。  西荻窪のまちを南北に走る補助132号線の整備効果というのは、このような費用便益だけで語られるようなものではないというふうに思っております。西荻窪には、災害時の大きな効果がある広く電柱のない道路がありません。防災の効果というのは費用便益だけで表すことはできません。改めて、都市計画道路補助132号線の整備効果が何なのか、お尋ねをしたいと思います。 ◎都市計画道路担当課長 都市計画道路補助132号線の主たる整備効果は、避難路、延焼遮断帯としての地域防災力の向上、そして高齢者や体の不自由な方々など、誰もが安心・安全に通行できる広くて段差のない歩道を整備し、また自転車と歩行者が錯綜しない道路を整備することで、地域の拠点である西荻窪駅へのアクセス性、安全性の向上が整備効果だと考えてございます。 ◆北明範 委員  「『132号線拡張に反対する沿道住民の会』結成のお知らせ」なるものが配られました。これは最初に計画の見直しを求めておりまして、最後は中止しろというふうになっております。  理由は、1つ、公聴会や住民の意見書提出などが行われていない。これは日本国憲法31条に違反している。2番目、沿道住民の仕事や生活を脅かし、財産を不当に奪う。3つ目、商店街を壊す。4つ目、理由が後づけで緊急性、必要性に納得できない。  この会が主張しておるとおり、憲法違反なんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 このお知らせにつきましては、私どもも承知しております。都市計画道路は、都市計画法などの法の規定に基づき事業を進めることが適切なものと認識しております。  都市計画法が昭和44年6月に施行され、旧都市計画法が廃止されたことにより、旧都市計画法の下で定められた都市計画、つまり今回の補助132号線の都市計画決定は、都市計画法施行法2条により、現都市計画法の規定による都市計画とみなすものと規定されております。東京都や他自治体と同様に、我々は法の手続に沿って事業を進めておりますので、問題はないというふうに考えてございます。 ◆北明範 委員  安心いたしました。憲法違反じゃないということですよね。  財産を不当に奪うというふうに言っておりますけれども、この点はどうなんでしょう。 ◎都市計画道路担当課長 公共用地の取得には、正当な補償を行うための損失補償基準等が定められております。これらの基準に基づく補償を行ってまいりますので、決して不当に奪うようなことではございません。 ◆北明範 委員  商店街は壊れてしまうんでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 現在、まちづくり懇談会を開催するなど、西荻窪を将来どのようなまちにしていきたいか、地域の方々と意見交換などを行っているところでございます。道路整備を進めるに当たりまして、商店街を含め、西荻窪のまちの発展につながるよう、まちづくりの検討とともに取り組む必要があると考えてございます。 ◆北明範 委員  5,900筆を超える署名が集まっておりますね。これはかなりの数なんですけれども、会員は一切の個別交渉はせず、会が交渉の窓口となるというふうにあります。5,900以上の方が会員なのかどうなのか、またこのようなことができるのか、お聞かせいただきたい。 ◎都市計画道路担当課長 会の会員数につきましては、こちらで把握しておりませんが、5,900以上の署名というのは、都市計画道路補助132号線に関する陳情に関するもので、署名した全ての方がこの会の構成員ではないと思っております。  これまでもこの方々には、職員が直接説明に出向いたり、要望書などへも回答してまいりました。引き続き事業に対する御意見などは、個人であっても団体であってもお聞きしますが、用地折衝につきましては、財産などのお話になりますので、個人情報保護の観点からも、当事者以外の方とお話しすることはございません。 ◆北明範 委員  私は、今回の132号線につきましては、必要な計画であるという立場でございますけれども、これは大きな事業なので、反対運動があるのは理解できます。しかし、私のところに来ているのは、賛成する方々からも多くの声をいただいておりまして、これは何度も申し上げておりますけれども、1件1件状況が違うので、丁寧に進めていただきたい。これはずっと申し上げてまいりました。今までどのように進めてきたのか、その辺を答弁いただきたい。 ◎都市計画道路担当課長 平成19年から、地元説明会ですとかオープンハウスなどを通じまして、事業の効果、必要性など、何度もお話はしてまいりました。現在、地権者や借家人、借間人など関係権利者の皆さんに、補償の内容や物件調査についての説明会を開催する準備を進めているところです。その後、それぞれの御事情に合わせ、個別に対応させていただきたいと考えてございます。 ◆北明範 委員  くどいようですけれども、全部違いますから、本当に丁寧にお願いしたいと思います。  この都市計画道路の事業を進めていくために、これから区は道路用地として沿道の方から土地を取得していかなければなりません。また、土地の一部を譲っていただいたり、残った土地の大きさによっては、転出を余儀なくされてその場に住み続けられなくなる、そういうふうなこともありますよね。現在生活を支えなければならない、大きな損失が生ずる方々もいると思いますので、ぜひ、何度も言いますが、一人一人の事情に寄り添った丁寧な対応をお願いしたいと思いますので、最後に区の見解をお願いします。 ◎土木担当部長 都市計画道路132号線は、区内の未整備の都市計画道路の中で優先順位の高い重要な路線でございます。西荻地域の安全なまちづくりを考える上では、都市基盤となるこの路線の整備を着実に進めることが必要と考えております。  本年4月に都市計画事業の認可を取得しまして、現在、先ほどお答えしたとおり、用地説明会の準備を進めているところでございます。その後は、都市計画区域にかかる地権者など関係権利者の方々と用地取得に向けたお話を進めていくことになります。大きな公共事業ですので、当然、賛成、反対、様々な意見がございます。委員御指摘のとおり、特に計画線にかかる住民の方々にとっては、生活環境に大きく関わってまいります。お一人お一人の事情、条件、様々でございますので、住民の方々にしっかり寄り添って丁寧に対応させていただきたいと思っております。  また、西荻のまちづくりを真剣に考えていらっしゃる方も、この地域には多くいらっしゃいます。地権者を対象とした用地説明会だけでなく、オープンハウスなど様々な形を取って、地域住民の多くの方々に説明し、意見を聞く場を設けるなど、まちづくりにつながるよう丁寧に進めていきたいと考えてございます。 ○川原口宏之 委員長  杉並区議会公明党の質疑の途中ですが、本日の委員会はこれで閉じ、明日午前10時に委員会を開会いたします。  本日の委員会を閉じます。                           (午後 4時43分 閉会)...