杉並区議会 > 2020-06-10 >
令和 2年 6月10日総務財政委員会−06月10日-01号

  • 指定校申請(/)
ツイート シェア
  1. 杉並区議会 2020-06-10
    令和 2年 6月10日総務財政委員会−06月10日-01号


    取得元: 杉並区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-29
    令和 2年 6月10日総務財政委員会−06月10日-01号令和 2年 6月10日総務財政委員会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 3 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 議案審査  (1) 議案第53号 杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例 ………………… 3  (2) 議案第62号 負担付き譲与の受領について ……………………………………15  (3) 議案第63号 令和2年度杉並区一般会計補正予算(第4号) ………………25 報告聴取  (3) 旧杉並第八小学校跡地施設の整備等に係る基本計画について ………………25 事務事業概要の説明及び報告聴取 ………………………………………………………53  (1) 新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に係る令和2年度の区施設休館に伴う委託業務及び指定管理業務への対応について     ………………………………………………………………………………………54  (2) 旧杉並中継所跡地の防災活用について …………………………………………56 閉会中の請願・陳情審査及び所管事項調査について …………………………………75
                   総務財政委員会記録  日   時 令和2年6月10日(水) 午前10時 〜 午後3時  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (10名) 委 員 長  大 泉 やすまさ     副委員長  中 村  康 弘        委  員  奥 山  たえこ     委  員  松 本 みつひろ        委  員  わたなべ 友 貴     委  員  浅 井  くにお        委  員  金 子 けんたろう     委  員  けしば  誠 一        委  員  太 田  哲 二     委  員  井 口  かづ子  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        副区長     吉 田 順 之   政策経営部長  関 谷   隆        施設再編・整備担当部長       企画課長    山 田 隆 史        事業調整担当部長        情報・行革担当部長                喜多川 和 美        行政管理担当課長石河内   賢   施設再編・整備担当課長                                  最 上   亮        事業調整担当課長安 藤 武 彦   事業調整担当課長塚 田 千賀子        財政課長    中 辻   司   情報政策課長  森   令 子        情報システム担当課長        営繕課長    相 馬   吏                倉 島 恭 一        施設整備担当課長郡 司 洋 介   総務部長    白 垣   学        総務課長    寺 井 茂 樹   政策法務担当課長高 倉 智 史        コンプライアンス推進担当課長    秘書課長    浅 川 祐 司                後 藤 行 雄        人事課長    林 田 信 人   職員厚生担当課長                          人材育成担当課長                                  松 沢   智        経理課長    高 林 典 生   総務部副参事(用地調整担当)                                  岡 宗 正 和        広報課長    藤 山 健次郎   区政相談課長  毛 利 比登志        危機管理室長  井 上 純 良   危機管理対策課長青 木 則 昭        地域安全担当課長高 部 誠 一   防災課長    近 藤 高 成        会計管理室長  森   雅 之   会計課長    松 田 由 美        選挙管理委員会事務局長       監査委員事務局長手 島 広 士                石 田 幸 男        区民課長    江 川 雅 志   地域施設担当課長青 木   誠        産業振興センター次長        国保年金課長  日 暮 修 通                梅 澤 明 弘        高齢者施策課長事務取扱       保育課長    福 本   弘        保健福祉部参事                出 保 裕 次        保育施設担当課長塩 畑 まどか   住宅課長    清 水 泰 弘        土木管理課長  土肥野 幸 利   土木計画課長  三 浦 純 悦        みどり公園課長 石 森   健   都市整備部副参事(荻外荘担当)                                  星 野 剛 志        学校整備課長  河 合 義 人   中央図書館長中央図書館次長                          事務取扱                                  安 藤 利 貞  事務局職員 事務局長    渡 辺 幸 一   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    高 野 貢 志 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  付託事項審査  1 議案審査   (1) 議案第53号 杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例…………原案可決   (2) 議案第62号 負担付き譲与の受領について……………………………原案可決   (3) 議案第63号 令和2年度杉並区一般会計補正予算(第4号)………原案可決  所管事項調査  1 事務事業概要の説明及び報告聴取   (1) 新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に係る令和2年度の区施設休館に伴う委託業務及び指定管理業務への対応について   (2) 旧杉並中継所跡地の防災活用について   (3) 旧杉並第八小学校跡地施設の整備等に係る基本計画について  閉会中の請願・陳情審査及び所管事項調査について…………継続審査及び継続調査                           (午前10時    開会) ○大泉やすまさ 委員長  ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、本日は、換気のために委員会室の窓等を開けたままにしております。また、密集を避けるために、理事者出席は案件に関連する理事者のみとし、適宜入退室いただいて結構です。御理解、御協力をお願いいたします。  《席次について》 ○大泉やすまさ 委員長  本日は、正副委員長互選後初めての委員会ですので、まず席次についてお諮りをいたします。ただいまお座りの席でよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○大泉やすまさ 委員長  それでは、この席次で決定をいたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○大泉やすまさ 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、松本みつひろ委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《議案審査》   (1) 議案第53号 杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例 ○大泉やすまさ 委員長  これより議案審査を行います。  それでは、議案第53号杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例を上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますでしょうか。 ◎総務部長 特段ございません。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○大泉やすまさ 委員長  それでは、これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人様往復10分程度とさせていただきます。一巡した後に、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めたいと思います。議事進行に御協力のほどよろしくお願いいたします。 ◆わたなべ友貴 委員  今回の内容は、大きく2点、屋外広告物についてとマイナンバー通知カードの廃止についてというふうに理解しています。  まず、屋外広告物について。  今回は都の条例改正に合わせてのものと理解していますが、この条例改正の趣旨をまずは確認いたします。 ◎土木管理課長 プロジェクションマッピングが、近年、まちの活性化とかにぎわい創出で使われている事例が多くなってきたということがあります。ですので、東京都も、東京の魅力向上につなげていく観点から、プロジェクションマッピングについて、屋外広告物としての追加ということで条例改正をしたものです。 ◆わたなべ友貴 委員  区内でこれまでプロジェクションマッピングが行われた実績というのはあるんでしょうか。 ◎土木管理課長 区内では実例はございません。 ◆わたなべ友貴 委員  今回条例の内容で、費用が5平方メートルごとに3,320円となっていますが、この算定根拠をお示しください。また、上限を64万4,000円とした理由も併せて伺います。 ◎土木管理課長 手数料につきましては、申請から許可までの実績の事務量から算出してございます。
     また、上限につきましては、投影する広告物ということもありますので、面積が大きくなるというところもありますので、申請に関する負担を幾らかでも軽減するというところで上限を定めてございます。 ◆わたなべ友貴 委員  今回の改正を踏まえて、屋外広告物全体としての年間歳入はどれぐらいの規模になるというふうなことを想定しているのか伺います。 ◎土木管理課長 屋外広告物に関係して、プロジェクションマッピング申請がどれくらいあるかというところによりますけれども、年間では1,100万円ぐらいの歳入実績がございます。 ◆わたなべ友貴 委員  公益事業で表示すること、かつ一定の基準の場合には区長の許可が不要になったという今回の内容でありますが、公益事業とは、主にどのような場面を想定しているのか、また一定の基準という内容も併せて伺います。 ◎土木管理課長 東京都は今回の条例改正に当たって、公益性という部分の定義をしてございます。こちらにつきましては、地域の発展、観光の振興、まちづくりの推進、学術、文化、芸術またはスポーツの振興等に供するもので、その他公益に関する目的のものであることを公益性というふうに踏んでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  新たにプロジェクションマッピングという概念が登場することで、これまでの杉並区景観計画との整合性はどのようになっているのか、計画を改定するなどの手続は必要ないのか、その辺を伺います。 ◎土木管理課長 こちらにつきましては、光と映像での広告ということになりますので、事前協議の際に、例えば大規模建築物であれば、広告等の使用というものがありますので、その辺について審議会では審査されるのかなというふうに思ってございます。特段景観計画とかの改正というところまではいかないものと考えてございます。 ◆わたなべ友貴 委員  屋外広告物はこれで終わりにします。  次、マイナンバー通知カードについて伺います。  国の法改正によって、5月25日にマイナンバー通知カードが廃止されたということですが、まず、この法改正の趣旨を改めて確認します。 ◎区民課長 国は、通知カードの廃止理由としまして、転居等のときに、通知カードの裏書というんですが、記載事項の変更の手続が区民の皆様、それから区職員の負担になっているということで、その負担の軽減、それと社会のデジタル化を推進する観点から、マイナンバーカードへの移行を促すためとしてございます。 ◆わたなべ友貴 委員  一部では、今回のコロナ禍において、特別定額給付金のオンライン申請をするためにマイナンバーカードが必要になることから、国が低調なマイナンバーカード取得率を上昇させるために、通知カードを廃止したのではないかという声も聞かれていますが、そういったことではないということでしょうか。 ◎区民課長 通知カードを廃止する法律は、昨年の5月31日に公布されてございます。今年の5月7日付の政令によって施行日が5月25日となったものでございまして、委員御指摘のような意図があるとは認識はしてございません。 ◆わたなべ友貴 委員  安心しました。  今後、通知カードの再発行ができなくなるということですが、これまで区内で再発行を受け付けた実績は、昨年度の実績で構いませんので、どの程度あったのか、教えてください。 ◎区民課長 令和元年度の実績でございますが、2,090件でございます。 ◆わたなべ友貴 委員  今後、通知カードを紛失した場合、そうした区民の方は、必要になる場面ではどのように対応すればいいんでしょうか。昨年でいったら2,090件ですか、そういった方たちはどのように対応することを想定するのでしょうか。 ◎区民課長 再交付はできませんので、通知カードをなくしたような方は、今後マイナンバーカードを取得するか、マイナンバー入りの住民票を取るようにお話をしていくことになろうかと思います。 ◆わたなべ友貴 委員  これまでは、新生児の出生に伴い通知カードが発行されていたと思いますが、新生児についてはどのような対応になるんでしょうか。 ◎区民課長 通知カードに代わりまして、個人番号通知書というものを私どものほうからお送りするようになります。 ◆わたなべ友貴 委員  今回の法改正の目的もマイナンバーカードの取得促進であり、定額給付金で申請が急増したというふうに聞いています。マイナンバーカードの交付数、交付率、マイナンバーカードの交付に関する区の認識を改めて伺いまして、質問を終わります。 ◎区民課長 5月末のマイナンバーカードの取得者数でございますが、13万5,126人で、交付率は23.4%でございます。  マイナンバーカードの交付事務でございますが、法定受託事務であるため、国の方針にのっとり進めてまいるものと認識してございます。取得するか否かは任意でございまして、区は、取得を希望する方からの相談に対応していくところでございます。 ◆金子けんたろう 委員  プロジェクションマッピングについて伺います。  今他の委員から話があったように、東京都の条例改正があって、今回の杉並区での条例を改正するという流れだと思います。そのもっと奥に、国の国土交通省がガイドラインを出したということ、一連の流れがそういうふうにあると認識しているんですが、その流れでよろしいですか。 ◎土木管理課長 そのとおりでございます。東京都は平成24年に、新しい広告物ということで、そういう光を使った広告等に対応してきました。そこで、一昨年度ですかね、東京都のほうでそのガイドラインが示されたというところで、今回条例改正をしたというふうに認識してございます。 ◆金子けんたろう 委員  それで、今回、杉並区で今議論をしているところなんですが、国のガイドラインは規制緩和がかなり行き過ぎているんじゃないかなと感じる面もありますし、東京都も、条例をつくるときのガイドラインという国から示されたものをそのまま引き写したわけでもなかったというのが今の状態だと思います。プロジェクションマッピングを活用することを全て規制する必要はないと思うんですけれども、屋外広告物、建物に投影するものですから、歩行者とか運転されている方へ眩惑効果を及ぼす、そういう危険もあると思いますので、ある程度の規制はやはり必要だというふうに思っております。  今回条例が議会に出された。この条例を出すに当たっての杉並区内での検討というのはいかがだったのかということをお聞きしたいと思います。事前の聞き取りだと、景観審議会とか専門部会とか、ちょっとそういうところにはなじまないんじゃないですかみたいな話もあったんですけれども、その点いかがですか。 ◎土木管理課長 プロジェクションマッピングの件だけを取って景観の部署と調整しているということはありません。ただ、東京都のほうは、屋外広告物の条例の改正をにらんで、区の担当者を集めて説明会等をしてございます。そういう中で、実証実験あるいは都民の意見募集等を経て改正になっていますので、区のほうは、それを受け止めての改正というふうになります。 ◆金子けんたろう 委員  東京都もパブコメやっていましたよね。見ました。  今コロナ禍の中で、緊急事態宣言が解かれたとはいえ、真っただ中ではありますし、この間、区のホームページを見たら、まちづくり景観審議会の専門部会も開催が中止されていて、私はそういうところで本当は議論したほうがよかったんじゃないかなという立場ではいるんですけれども、世の中の状況としてはなかなか難しかったということも理解しております。今後そういう検討の場というか議論していく場を持つことが必要なんじゃないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎土木管理課長 景観計画において該当する案件であれば、それなりの審査等が必要になるかと思います。また、現在の基準等の枠、東京都から示されてきて、それによって枠を超えてというふうになれば、審議会のほうへ、関係部署に働きかけて、こういう案件があるんだがどうだということの調整はしていきたいというふうに考えてございます。 ◆金子けんたろう 委員  最後に、ちょっと関連して伺います。  先ほど答弁で、東京都でも光の広告という言葉が出たんですけれども、電子看板、デジタルサイネージは、東京都のほうではかなり規制が厳しくなっていて、見ると、禁止区域のルールだとか設置サイズ、交通関係、公道の道路沿いとか鉄道沿線にデジタルサイネージを設置する場合は、交通を妨げないように細かな独自ルールが設定されておりますし、今回の東京都の条例改正を見ると、かなりそこが緩くなっているのかなというふうに思っております。なので、デジタルサイネージと比較しても、プロジェクションマッピングの規制が緩くなるということは、バランスを欠いているんじゃないかなというふうに思うんですが、その点、最後に伺います。 ◎土木管理課長 デジタルサイネージに関係して、今回、東京都のほうは条例改正ということはしてございません。ですので、運用の中での対応というふうになります。課題があれば、区も東京都と調整しながら対応していくというふうになりますが、現時点では広告板という扱いでの申請の許可ということでの対応になります。 ◆けしば誠一 委員  まず、プロジェクションマッピングについてお聞きします。  観光やイベントで多用されるようになり、資材が入手しやすくなったこと、そしてまた法改正によって、行政や学校や個人でも利用しやすくなりました。  公共使用の場合は無料ということですが、学校や地域のイベントなどで使う場合ではどうなんでしょうか。 ◎土木管理課長 例えば、校内において関係する方々が限られていて、外に映像が漏れないというのであれば、特段屋外広告物に当たりませんので、その辺の申請とか、そういうことは必要にはなりません。ですが、外から見えるような状況になりますと、その内容によって、届出とか許可というものが必要になります。 ◆けしば誠一 委員  区内のイベントなどで使用する場合に、今言われた手続、自治体への申請など、どのような手順で行われるのか。  また、音楽を同時に利用するケースが多いんですが、それには規定があるのか。 ◎土木管理課長 手続につきましては、屋外広告物の申請と変わらない手続になります。そこが、例えば公益性があるかどうかというところにもよりますけれども、流れとしては同じです。  また、音につきましては屋外広告物の対象にはなってございませんので、音は除外というふうになります。 ◆けしば誠一 委員  マイナンバー通知カードについてお聞きします。  マイナンバー通知カード廃止については問題が残っています。マイナンバーカードが国では16%程度しか普及していない段階で通知カードを廃止するのは、マイナンバー制度導入以来の、カードは任意であり持たなくてもよい、そのことを全面的に否定するものであり、認められません。事実上カードを持たざるを得なくすることではないのか、この点、区の見解を求めます。 ◎区民課長 先ほど他の委員にも答弁しましたが、マイナンバーカードを取得するか否かは任意でございまして、区は、取得を希望する方からの相談に対応するものと認識してございます。 ◆けしば誠一 委員  国の狙いは、マイナンバーカードがなければ困ると思わせること、取得せざるを得ない、そういう状態にすることです。区民がもしそう考えると、マイナンバーカード申請でまた窓口が混乱することが懸念されますが、その点はいかがでしょうか。 ◎区民課長 マイナンバーカード申請は、基本的にオンラインとか郵送で行うということになってございます。そういうことから、実績としても窓口での申請は僅かであり、今後もこの傾向は続くと考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  ここでマイナンバーカードがなくても対応できることを区民に周知することも必要です。通知カードに記載された氏名、住所に変更がなければ、当分の間、マイナンバーを証明する書類として利用できることを周知すべきですが、この点いかがですか。 ◎区民課長 現在、区のホームページに、当面証明書類として使えるということは掲示してございます。今後、窓口にチラシとかを挟み込んで周知を徹底してまいりたいと存じます。 ◆けしば誠一 委員  よろしくお願いします。  また、住所が変われば通知カードは使えなくなります。そうなっても、カードを持ちたくない方は、マイナンバーの証明書類、先ほども答弁でありましたように、マイナンバー入りの住民票を取ればいいわけですから、そのことも区民に分かるようにすべきですが、どうでしょうか。 ◎区民課長 その辺も併せて周知に努めてまいりたいと存じます。 ◆けしば誠一 委員  証明書を必要なときに300円で取らなければならないというデメリットはあります。しかし、マイナンバーカードを一度取れば、その後は手間がかからないと思うのは間違いで、カードには10年の期限、あるいは未成年は5年、カードに格納されている電子証明書は5年の有効期限があり、その前に更新手続が必要だと思いますが、この点は確認しておきます。 ◎区民課長 委員御指摘のとおり、マイナンバーカードは、電子証明書は5年の有効期限がございますので、5年ごとの更新が必要になってございます。 ◆けしば誠一 委員  2021年3月からはマイナンバーカード国民健康保険証として使えるようにして、カードの拡大を政府は狙っています。マイナンバー法案が可決された際には、個人の医療情報とマイナンバーをひもづけにしない方針であったのを、その2年後には、予防接種と特定健診情報をマイナンバーにひもづけする法改正がなされました。  そこで確認しますが、区でも予防接種履歴と特定健診の検査数値は既にマイナンバーによって情報が管理されているのか、この点を確認しておきます。 ◎情報政策課長 まず、予防接種に関する情報でございますが、平成28年から区市町村間での情報連携が始まってございます。  次に、特定健診情報については、今年度中に、自らの健診データの閲覧、それから本人同意の下で医療機関が健診データを閲覧できるように、これは全国的に今準備を進めているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  今後さらにひもづけが拡大すれば、個人情報の流出の危険は大きくなります。それだけに、カードの任意性はこれまで以上に担保するよう区に求めますが、この点、最後に確認して、終わります。 ◎区民課長 繰り返しになりますが、区は法定受託事務として、国の方針にのっとり事務を進めてまいりますが、カードの取得はあくまでも任意であり、強制するものではございません。今後も個人情報の保護に細心の注意を払いながら事務を進めてまいりたいと存じます。 ◆松本みつひろ 委員  まず、プロジェクションマッピングについて、基本的なところをお伺いしたいんですけれども、これまでのプロジェクションマッピングの位置づけのところで、この議案の条例を施行する前にプロジェクションマッピング申請があった場合は、手数料はどういう基準で設定して取り扱っていたのかというのを確認します。 ◎土木管理課長 杉並区では事例がないため、そういう手続は発生してございません。ただ、東京都につきましては、屋外の広告板に準じた扱いで対応するようにということで、各区に通知をしているという状況でございます。 ◆松本みつひろ 委員  これまでは広告板と同様に扱っていたということだと思うんですけれども、広告板というのは、常時掲載されているような内容のものかなというふうな認識をしておりまして、一方でプロジェクションマッピングというのは、夜間の一定期間、広告板に比べると短期間の実施なのかなというふうに思っているんですが、その2つが同等の手数料というふうな感覚で、若干割高に感じられるところもあるのではないかと思いますが、その辺り、見解を伺います。 ◎土木管理課長 確かに、設置されたりとか、場面によってそういうふうな気がしますけれども、こちらはあくまでも申請から許可するまでの事務の実績の手数料ということになりますので、同額というふうになります。 ◆松本みつひろ 委員  理解いたしました。  広告旗についてなんですけれども、そもそも広告旗という言葉でイメージするものが人によって違うとあれなので、どういったものを広告旗というふうに定義しているか、お願いします。 ◎土木管理課長 広告旗につきましては、のぼりでございますね、よく桃太郎旗とかいうふうに言われてございますが、大体面積が3平米以下ののぼりのことを広告旗というふうに言ってございます。 ◆松本みつひろ 委員  イメージがつきました。ありがとうございます。  これに関しても、これまでは手数料として設定がなかったのか、何か別のものを準用していたのかというのを確認します。 ◎土木管理課長 項目としては、新たに広告旗というところで今回記載されています。ただ、これにつきましては、立て看板の中でこれまで対応してきたものでございまして、新たに広告旗を取り抜いて、新規に手数料を取るというようなものではございません。 ◆奥山たえこ 委員  広告のほうです。  広告旗が新設された、広告手数料としてということは周知徹底されているのでしょうか。 ◎土木管理課長 これまで広告旗についても申請を受けておりますので、新たにここで項目を分けたというところで、別途、新規に手数料を取るというものではないので、このままの対応でやっていきます。 ◆奥山たえこ 委員  そうすると、今回、全く新たにできたのはプロジェクションマッピングの広告申請手数料ですけれども、この申請をせずに設置した場合にはどうなるのか。つまり、何らかの罰則があったりとか、それからお金ですね、過料を取るとか、そういったことはなされるのかどうか。 ◎土木管理課長 公益性があるものについては許可は不要ということも書いてありますけれども、こちらについては届出が必要になります。ですので、届出の内容とその内容が違うというふうになりますと、罰則の対象になります。 ◆奥山たえこ 委員  生半可な知識なんですけれども、例えば刑法上の罰金とか、それから科料などについては、常識的に、そんなことをしてはいけないからということで、そういったお金が取られるというふうに聞いていますが、過料の場合については、つまり行政上のものについては、知らなければ、相当の理由があればそういったものは科されないというふうにも聞いたことがあるんですが、そんなことはありませんか。つまり、えっ、のぼりを立てちゃったら、もしくは新たにプロジェクションマッピングをしたらお金取られるんですか、すみません、知らなかったんですということで許されるものなのかどうか。 ◎土木管理課長 こちらは東京都のほうにも確認してございます。のぼり旗とかにつきましては、出してはいけないところに出しているとか、そういうところであれば過料の対象になります。  今回のプロジェクションマッピングにつきましては、過料というよりかは罰金の対象ということで東京都のほうから話を聞いてございます。そういうふうな対応をするということで聞いてございます。 ◆奥山たえこ 委員  分かりました。周知徹底をよろしくお願いします。  通知カードについて私も伺っておきます。  このカードは、ほかのものと併せることで番号の証明に使えるものであって、一定の利便性があったというふうには認識しておりますけれども、どのように使うんでしょうか。 ◎区民課長 通知カードの使い道でよろしいですか。──今委員がおっしゃったように、マイナンバーの証明書類として使うのであれば、例えば、通知カードだけでは対応できませんので、運転免許証とか健康保険証とセットでマイナンバーの証明書としての効力を発揮するというものでございます。 ◆奥山たえこ 委員  人によっては、マイナンバーを必要とする場面があったりするわけですけれども、というか要求されるわけですけれども、ただ、マイナンバーカードというのは、持ち歩いたりして落としたりすると、それが誰かの手に渡ると、それこそなりすましの危険などもありますから、マイナンバーカードそのものは欲しくないと。しかし、マイナンバーを、自分のを証明する場面において必要だから通知カードを使うんだという人もいらっしゃると思うんですよ。  先ほど他の委員への御答弁で、年間2,000件以上も再交付の申請があったということで、私、そんなに多いのかとびっくりしました。結構通知カードって使われているんだなと思ったんですよ。そういう意味では、所管の方にお伺いしたいのは、今回こういった通知カードを廃止することで、区民の利便性との関係はどのように受け止めているでしょうか。 ◎区民課長 通知カードは今後も、記載事項に変更がなければ、今までと同じように証明書類として使えるということでございます。なくした方は、再交付はできませんので、マイナンバーカードを取得していただくか、必要であれば、マイナンバー入りの住民票を取っていただくということになろうかと思います。 ◆奥山たえこ 委員  ただ、引っ越した場合には、住所の裏書をしなければいけないわけですよね。ちょっとそこを確認します。だから、引き続き使えますよといっても、使えなくなる場面があるわけですよね。 ◎区民課長 委員御指摘のとおり、これは廃止をされましたので、今後裏書の必要性がなくなる、逆に言うと、再交付なり裏書はできなくなるということでございます。 ◆奥山たえこ 委員  先ほど予防接種に関しての答弁がありましたけれども、もし所管の方がいればと思うんですけれども、新生児の健康情報をこれからマイナンバーとひもづけていく、そしてその情報を保管していくわけですよ。つまり、生まれたときからの健康情報を国が把握するようになる。これこそがマイナンバー制度の主要な目的の1つであるというふうに私は認識しておりますけれども、この前、個人情報保護審議会にもそのことが諮問されたんですが、そういった内容で間違いないかどうか。もし説明員がいらっしゃれば、ちょっとお願いします。大ざっぱで結構です。 ◎情報政策課長 今年の6月から、乳児健診、それから1歳6か月健診と3歳児健診について、情報連携の対象になりました。こちらについては、国が管理していくというよりも、目的としましては、引っ越しされて母子手帳もなくしてしまったというような方などについて、乳幼児の健診状況が引っ越した先でもしっかり分かるようにと、そういった目的で行われているものというふうに認識してございます。 ◆奥山たえこ 委員  いや、マイナンバーとひもづけるということ自体が、国が管理するということなんですよ。必要なときにはその情報を集めることができるわけだから。  じゃ、通知カードについて、最後にします。  通知カードが送られてきたときに、こんなの要りませんと言って受け取り拒否をして返した人がいます、区民の中にいます。まず、その通知カードはどうなったのかということと、そういった情報は記録されているのかどうか伺って、終わります。 ◎区民課長 私どもからお送りして戻ってきたものは、基本的には、国からの通知では3か月保管して廃棄ということになっておりますが、私どもは6か月保管をして廃棄をしてございます。  それと、受け取り拒否の記録ですかね、そういったものに関しては、私どものほうで記録はしてございません。いわゆる個人情報の記録はしてございません。 ○大泉やすまさ 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手を願います。ほかに質疑はありませんか。──ないようですので、これで質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆わたなべ友貴 委員  議案第53号について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を述べます。  賛成の理由としましては、このたびの条例改正は、まちのにぎわいを創出するため、公益事業においてプロジェクションマッピングを活用する取組が広がっていることを踏まえ、都が条例を改正することに合わせたものであり、技術が進化し、新たな媒体が利用されている現状を十分に捉えたもので、その趣旨が適切であることが質疑を通して確認されました。
     また、マイナンバー通知カードの廃止においても、行政のデジタル化を推進するための国の法改正に伴うもので、今後、利便性のさらなる向上、区の行政手続の円滑化、効率化を進めるためにも必要なものであり、かつマイナンバーカード申請するか否かも個人の自由であり、強制力を伴うものではないことが質疑を通して確認できました。  以上の理由から、本議案には賛成といたします。 ◆金子けんたろう 委員  議案第53号杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例について、日本共産党杉並区議団を代表して意見を述べます。  プロジェクションマッピングの活用を全て規制する必要はありませんが、国のガイドラインは規制緩和の行き過ぎが批判されており、東京都もそのまま適用はできませんでした。それでも今後の制度濫用が心配されます。  都内では、歩行者や運転者への眩惑効果を及ぼす危険が極めて高いため、厳しい規制が必要と考えられます。これまで東京都は、デジタルサイネージの車両積載禁止など、他県よりも屋外広告物に厳しい規制をかけていますが、それと比べても、プロジェクションマッピングへの規制緩和はバランスを欠いていると考えます。  今後、プロジェクションマッピングが濫用されないための慎重な検討の場を専門家や住民参加で設けるべきであり、いきなり条例化するのは早計であると考えますので、本議案には反対といたします。 ◆けしば誠一 委員  議案第53号に対するいのち・平和クラブの意見を述べます。  質疑を通して、第1に、今後は利用が拡大すると思えるプロジェクションマッピングの手数料は、妥当なものだと判断しました。  第2に、国によるマイナンバー通知カードの廃止は、利用が進まないカードの申請を増やすことが目的であり、プライバシーや財産を脅かす危険なカードの取得を事実上強制するものであり、許せません。しかし、国が廃止した通知カードを再交付できないために、この項を削除する条例改正は仕方のないことです。区が、当面は番号証明として通知カードが使えること、及び住所変更後は、300円で個人番号証明を取ればマイナンバーカードを持たなくても済むことを窓口などで周知するよう求め、議案には賛成します。 ◆松本みつひろ 委員  議案第53号杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例について、自民・無所属・維新クラブとしての意見を申し述べます。  本議案は、東京都屋外広告物条例並びに行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の改正に伴う条例整備と認識しています。  プロジェクションマッピングと広告旗については、条例上の位置づけを精査したものであり、特段問題はないと判断しました。  また、マイナンバー通知カードの廃止については、それがひいてはプラスチック製ICチップつきのマイナンバーカードの頒布を促進することにつながり、今般の特別定額給付金の給付などが円滑になるなど、利便性向上の一助となるため、本議案について賛成といたします。  なお、マイナンバーカードの頒布促進に当たっては、通知カードの廃止のみを手段とするのではなく、マイナポイントも含めた利便性のアピールや、個人情報の流出につながるのではないかという懸念に対する技術的な対応の紹介も含めた、緻密で丁寧な説明を行い、理解を得る活動を粘り強く行うことを要望いたします。 ◆奥山たえこ 委員  議案第53号について意見を申し述べます。  まず、広告の手数料については、質疑の中でもやり取りしましたけれども、このような手数料が必要だということの周知に努めるようにお願いいたします。  次に、マイナンバーカードの制度については、物については私は反対なんですが、だからといって、通知カードを廃止せずに、今後もどんどん使ってくださいとも言い難くて、なかなか悩ましいのでありますけれども、これは法律の整備だということで認容します。  議案53号については賛成とします。 ○大泉やすまさ 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大泉やすまさ 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第53号杉並区事務手数料条例の一部を改正する条例について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○大泉やすまさ 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (2) 議案第62号 負担付き譲与の受領について ○大泉やすまさ 委員長  続いて、議案第62号負担付き譲与の受領についてを上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎総務部長 特段ございません。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○大泉やすまさ 委員長  なお、先日の都市環境委員会において、本議案に関連する区営住宅条例に関する質疑が既に行われております。それらを御留意の上、審査に当たっていただきますようお願いを申し上げます。  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただきます。一巡した後に、必要があれば再度質疑をしていただくということでお願いいたします。 ◆浅井くにお 委員  まず初めに、区営住宅は現在32団地あるかというふうに思いますけれども、東京都からの移管団地は幾つなのか、確認をします。 ◎住宅課長 今現在の区営住宅32団地が東京都から移管されたものでございます。 ◆浅井くにお 委員  これまでの移管団地も今回の譲与の条件があると思いますけれども、同じようなものだったのか。 ◎住宅課長 同じ負担付き譲与という形でございます。 ◆浅井くにお 委員  いや、その内容です。 ◎住宅課長 20年間住宅としての用途指定をするということと、もし変更、廃止を行うときには東京都との協議が必要だということが負担となってございます。 ◆浅井くにお 委員  譲与の条件に抵触するような今までの物件というか、そういうのはあったんですかね。 ◎住宅課長 ございません。 ◆浅井くにお 委員  譲与の条件は、今言われたように、移管後20年間用途指定という、同じような使い方をしていくということですけれども、条件が切れる団地は幾つぐらいあるんですか。 ◎住宅課長 20年を超えるというところで、32団地のうち21団地が20年を超えているという形になってございます。 ◆浅井くにお 委員  次に、高齢社会の進展に合わせて、高齢者用の住戸をさらに増やす必要があると私は考えていますけれども、今後の整備の考え方、何かあればお聞かせ願えますか。 ◎住宅課長 毎年東京都のほうから、100戸程度と、あと10年以上の建築の団地について、情報提供という形でいただいています。その中で区のほうでは、今回の浜田山四丁目アパートについてもそうでございますが、シルバーピアがついているという団地でございます。そういった視点を置きながら、かつエレベーターや、比較的新しいとか、そういった視点を取り入れながら東京都と協議していくという考え方で進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  そうですね。エレベーターがあったりで非常にいいなというふうに思います。  この住宅を整備するときに、何か特別なまちづくりの手法とかそういうのを使って整備をされたのか、分かりますか。 ◎住宅課長 社会資本整備総合交付金を使って整備しているところでございます。 ◆浅井くにお 委員  金とかそういう意味かな。土地利用の部分で何か、一団地とか、そういう話はないということなのかな。──分かりました。  本住宅の敷地を見せてもらうと、土地利用、余裕があるのかなというふうに私は思っています。建蔽率でいうと、多分600平方メートルほど余裕があるかなと思います。現建物と同じ規模、3階建てですよね、するとすれば、大体1,800平米ぐらいまだ建築面積が増やせるのかなというふうにも思います。増築ですかね、移管の用途変更に当たるというふうに考えられるのか、どうなんでしょうかね。 ◎住宅課長 区営住宅として使用するという意味では大きな変更ではないので。ただ、協議はしっかり東京都とやらなければいけない内容にはなってくると思います。ただ、この浜田山四丁目アパート、しっかり改修もして準備していただいているので、現在のところでは、このまま使用して、増築していくという考えはございません。 ◆浅井くにお 委員  築26年という、まだ比較的新しい部類に入るのかな、そういうところをさらに手をかけるとお金かかりますからね。どこかの時点でもう一度、建て替えるときに、効率というか、いっぱいのものにしてもらえればなと思います。  次に、敷地の北側に区立の緑地があると思いますけれども、東京都から区が借地をしていたというふうに思いますけれども、今後は区有地になるわけで、緑地の持ち主というか地べたの持ち主というのは、区の中で貸し借りという形になるんでしょうかね。 ◎住宅課長 今現在も都から借りて、みどり公園課のほうで維持管理をしているという状況でございます。区への移管になった場合に住宅課の持ち物になりますので、みどり公園課のほうに貸して、そこを維持管理していただくという形になろうかと思います。 ◆浅井くにお 委員  じゃ、私から最後になりますけれども、先ほども言われていましたけれども、建物などの施設はしっかり、修繕じゃなくて改修をしていただくという理解でよろしいですか。 ◎住宅課長 元年度、あと今年度に入りましても改修をしっかりやっていただいていますので、十分大丈夫だというふうに考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  実は現場を十分見られてなくて、屋根とか見てないんですけれども、建物、26年たっていますから、防水というのが大事だと思うんですよ。そういう意味では、外装だけじゃなくて防水工事もしっかりしてもらって、もらっていただけるといいのかなというふうにちょっと思って話をさせてもらいますが、その辺どうなんでしょう。 ◎住宅課長 防水につきましては、全面やる必要がなかったようですので、一部補修工事という形で、しっかり防水も整えた形で移管を受ける予定でございます。 ◆金子けんたろう 委員  都市環境委員会ではかなり質疑されていますので、重ならないように質問をしたいと思います。  本筋に入る前に、今回の議案のタイトルについてちょっと確認をしておきたいんですが、「負担付き譲与」というふうになっております。直近、27年度ぐらいから、東京都、特別区の中で状況どうなっているかなというのを見たら、贈与という形で議案が出ているんですね。例えば板橋区だとか世田谷区だとか葛飾区だとか、議案を見ると贈与というふうになっているんです。多分、贈与というのは、私人間で無償で物を譲り渡すことをいう、民法だとそういう規定になっていると思うんですけれども、杉並区は何で譲与という言葉を使ったのかなというふうに思います。多分、贈与と同じ意味で、金銭のやり取りはないよという意味で使ったんだと思うんですが、その点、ちょっと確認させていただいてよろしいですか。 ◎住宅課長 おっしゃるとおり、一般的な考え方としては、ある財産権を他のもとに移転することに対して無償で行うということについては、譲与も贈与も同じ考え方ですけれども、一般的に、いわゆる公的組織の間の無償の移管というのは譲与、それで、おっしゃるとおり、私法でいいますと贈与ということで考えてございます。 ◆金子けんたろう 委員  だから、同じ意味だよということですよね。理解しました。私も調べたら、国有地とか、地方公共団体間でやり取りするものはどうも譲与という言葉を使っているみたいなので、そこは確認しました。  使用料の減免とかは都市環境委員会でやったので、それはいいです。  今話をちょっと出しましたけれども、直近4年間とか5年間ぐらいで、特別区の中で都営住宅が23区にどういうふうに移管されているのかな、状況はどうかなと思ってちょっと調べてみました。  東京都住宅政策本部都営住宅経営部資産活用課の資料で移管の実施状況というのを見たら、平成27年度から平成30年度の4年間で移管状況が示されていました。特別区だと3区3団地でした。その後、資料には出てなかったんですが、調べたら板橋区でもう1団地が移管されていました。だから、5年間で4団地という状況で、ほとんどと言っていいのかな、移管が進んでいないという状況が実はありました。  これは別に反対立論ではないんですけれども、都営住宅の区への移管について、東京都は都営住宅を増設もしていないのに、何で区に移管させるのかなというのが、率直に不思議だなというふうに思いました。東京都は都営のままだったらなぜ駄目だったのか、区の認識としていかがですか。 ◎住宅課長 都のほうとしては、区に移管することによって、区でいろんな身近な相談を受けることができますし、区営住宅になれば当然区民が対象になる、そういった利便性も含めて、しっかり区のほうで管理をさせていきたい、そういうふうな考えがあろうかと思います。 ◆金子けんたろう 委員  いろいろ背景を見ていくと、平成12年の都区制度改革実施大綱などに、役割分担を明確にする事務事業の中にも、都営住宅を移管させるよということが書いてあって、そういう流れから来ているものだなというふうに理解をしております。  今も答弁されましたし、都市環境委員会の中でも御答弁があったんですけれども、区がやることによって住民に身近になってくるし、サポートもいろいろできるよという趣旨の御答弁があって、それはそのとおりだなというふうに思いますので、そういう形でやっていただきたいというふうに、これは要望にしておきます。  以上です。 ◆けしば誠一 委員  20年間区営住宅として使用する条件ですが、1994年の建設で、20年後には築46年となりますが、耐用年数としてはまだ十分なのか、確認しておきます。 ◎住宅課長 長寿命化計画で耐用年数70年程度と見てございますので、そういった意味では耐用年数は十分だというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  そうしますと、その70年を1つの年限として改築は考えているのか。その際は、建築費は当然、全て区の負担になるのでしょうか。補助金とか助成金というのはあるんでしょうか。 ◎住宅課長 70年を目安として建て替え等の計画を立てていかなければならないと思います。その間も修繕等入れながら、なるべくしっかりした長寿命化をしていきたいと思います。  建て替えに当たりましては、国のほうから、その間の使用料と近傍の家賃の差額について、10年間ですけれども、そういった補助金があったり、先ほど申し上げた社会資本整備総合交付金という形のものがございますので、その時点で補助金のあるものをしっかり使いながら進めていければというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  シルバーピアとして高齢者用世帯が約半分を占めていますが、実態はどのような世帯が利用しているのか。シルバーと一般世帯の数、空き室があれば今後どのようにするのか、確認します。 ◎住宅課長 シルバーピアのほうは19戸ございまして、内訳が、家族向けが3戸、高齢者の単身者向けが16戸というふうになっています。今現在の入居状況は、家族向けが2戸、高齢者向けが14戸という形になっています。  一般世帯とシルバーピアの割合ですけれども、16戸と19戸ですので、ほぼ半分、半々にいかないですけれども、46%、54%という形になってございます。  空き室が、一般につきましても今9戸ございますので、今後7月に区のほうで空き室待ちの登録の募集を行いますので、議決が行われた後、正式にその中に載せて進めていければというふうに考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  今回、負担付き譲与の負担の中で、20年間は区営住宅として使用するという約束になっているかと思いますが、20年間の用途指定となっているのはなぜか、確認します。 ◎住宅課長 都区間の移管の実施要綱の中で20年間というのが定められているんですが、都市環境委員会でもお話をしていますけれども、公営住宅自身の目的というものが、低所得の方の安定した住宅の確保ということを考えていますので、そういった安定した確保の期間としてそれは重要なのかなというふうに考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  先ほど他の委員からの質疑の中でもおおむね想像はついているんですが、一応確認として、負担付き譲与を受けた区営住宅のうち、現況が区営住宅でなくなっている、別のものになっていたりとか売却したりとかしているようなものがあるかどうか、確認します。 ◎住宅課長 繰り返しになりますけれども、特にそういったことなく、区営住宅としてしっかり使用しているというふうな状況でございます。 ◆松本みつひろ 委員  確認できました。  今後予定されている、または想定されている負担付き譲与の都営住宅にどのようなものがあるか、確認します。 ◎住宅課長 先ほどもちょっとほかの委員の方に御答弁したとおり、これからも都のほうから、100戸程度、10年以上ということで提供があると思います。ただ、これまで944戸、32団地ということで移管を受けてきましたので、そういった意味では、情報提供の数もある程度限られてきているのも事実だと思います。その中で、先ほど申し上げたように、高齢者のバリアフリーとか行われている、そういったものに視点をしっかり当てながら進めていければというふうに考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  20年間の中で、今般の新型コロナウイルス感染症拡大などによって使用料の減収や、大規模改修など修繕費用などの支出が増えていくことも想定されるかと思いますが、区は向こう20年間の収支をどのように考えているか、確認します。 ◎住宅課長 今現在でいいますと、使用料と、単純に維持管理と運営費と考えたときは、ほぼ同規模ぐらいな形で推移しています。ただ、今般、新型コロナウイルスで収入減になった方というのも実際に相談等が入っている状況です。そういったことを考えると、今後20年間を見たときに、同じような状況が起これば、当然、収入が減ってくる部分もあろうかと思います。そういったところは、しっかり長寿命化計画を立てる中で、小修繕もやりながら、効率的運営をしながら、収支のバランスを取って進めていければというふうに考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  基本的には同水準で、入りと出が同じぐらいで進んでいくというふうなことかと思います。という中で、今回の浜田山四丁目アパートの価値という部分について、どのくらいのものというふうに考えているか、確認します。 ◎住宅課長 建物についてはちょっと把握していないんですけれども、土地については、いわゆる路線価等を参考にすると、概算として18億円ぐらいの価値があろうというふうに考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  そういった意味でいくと、18億円の価値のある土地建物を受領し、かつランニング、20年間はとんとんぐらいで行けるということなので、非常に前向きに捉えられる案件かなというふうに思っております。  最後に、関連して、1点なんですけれども、区営住宅について、家具の転倒防止等の対策をする中で、壁に穴を開けるとか壁紙に傷をつけるといったようなことはどうしても起きてしまいがちかなというふうに思っております。その中で、他区、他自治体等で、原状回復の義務を免除するといった取組を行っている自治体が出てきているというふうに聞いているんですけれども、当区においては、そういった対応を明示していたりとか運用でやっていたりとかというところがあるのかどうかを確認して、終わります。 ◎住宅課長 原則、退去するに当たっては、通常の損耗というんですか、そういったこと以外については、原状回復ということが一応前提になってございます。ただ、実際として、くぎ穴とかいう部分については、クロスの貼り替えとか埋め戻しである程度できてしまう部分があるので、多分これは都営住宅も同様だと思うんですけれども、特にどこかに明示しているという形じゃなくて、あまりにひどい状況でしたら、当然それは原状回復という形にはなろうかと思いますが、そういったところを含めて実施しているところでございます。 ◆松本みつひろ 委員  この辺り、防災対策、家具の転倒防止対策をしようかなと思ったときに、そこが気になってできないという方がいるようでは本末転倒な部分もあるかなというふうに思いますので、明示するなり、何らかあらかじめ入居者に伝えるような工夫をこれから御検討いただければと思っております。これを要望として、終わります。 ◆奥山たえこ 委員  条件に合った住宅に関しては東京都から情報提供が来るということですけれども、杉並区内には今、この移管の条件、10年以上で100戸以下ですか、どのくらいの棟がありますか。 ◎住宅課長 大体20団地ぐらいの一覧をいただいているような形になってございます。 ◆奥山たえこ 委員  私は、まず、基本的に公営住宅は増やすべきだ、杉並区営住宅を増やすべきだし、東京都も都営住宅を増やすべきだと考えております。都知事選挙が近いですけれども、そのたびに、都営住宅を増やせということを大きな公約として訴える候補がいらして、今回も立候補を予定していますけれども、現状はこのような状況で、非常にお寒い限りであります。  そういう意味では、都営住宅を杉並区に持ってきたからといって全体の量が増えるわけではないからと思うんですが、しかし、この前の都市環境委員会の質疑を聞いておりましても、杉並区民にとってはいろいろと利便性があるということはよく分かりました。中には賃料が上がる方もいるみたいですが、それについても御考慮をということで要望もなされていたところであります。  そこで、私がお尋ねしたいのは、先ほど、コロナ禍で住宅を失いそうだという、そんな御相談も受けているというふうな答弁もありましたが、この際、杉並区はぜひ東京都から移管を受けてでも区営住宅を増やす、そういうふうにして区民の住宅政策をもっと豊かにしていく、そういったことはできないものかどうか、お尋ねします。 ◎住宅課長 繰り返しにはなりますけれども、やはりいろんな条件をしっかり区のほうでも見ていかなければいけない。その中で、区民の方に住んでいただく、また低所得者の方に住んでいただくというところが目的でございますので、その辺を考えた上で、それに該当するものをしっかり選んでいくという考え方は変わるところではございません。
    ◆奥山たえこ 委員  コロナ禍の状況にあって、各区はいろいろと独自色を出した支援策を打ち出しています。例えば品川区は、区民全員に3万円ずつ、お子さんにはさらに増額といった、何かびっくりするような施策をやっているところもありますけれども、杉並区でしたら、こういうときに住宅を増やすということは考えられなくはないと思いますよ。  今日ちょっと所管の人は来ていないと思いますけれども、住宅がある、住まいがある場合と住まいをなくした後とでは、受けられる福祉の施策は全然違うんですよ。私はこの前も本会議でも言いましたけれども、住まいを持っている人が生活保護を受けるときには、次のアパート、なくしそうだったら用意してくれるんです。ところが、住まいがない人が生活保護を受けるとなると、自立支援センター、もしくは無料低額宿泊所へおいでくださいになっちゃうんですよ。住まいのないところから、いわゆる居宅保護ですけれども、アパートを用意するということを23区はやってないんです。そういう意味でも、区としてきちんと生活保護法の趣旨にのっとって、住まいを提供するということが必要ですよ。ですから、例えば杉並区はコロナ禍の対策として、東京都から都営住宅をいつもより多く受け取りましたと、そういったことはできないものなんですか。 ◎住宅課長 そういう意味では、23区の中でも杉並区は、東京都からの移管をしっかり進めている区だというふうに認識しております。ほかに、いわゆる住宅確保要配慮者という形であっせん事業等も進めておりますし、今回そういった相談があったときに、委員おっしゃるとおり、住居確保給付金ですか、直接的には住宅課の事業ではありませんけれども、それに該当する方が、区営住宅にいる方についてはそういった対応をやっていっていますので、そういったことを含めてしっかり対応はしていきたいというふうに考えてございます。 ◆奥山たえこ 委員  今、住宅確保要配慮者という答弁がありました。住宅セーフティーネット法に基づく施策でありますけれども、これについては、全く進んでいない。その方々のための登録住宅が進んでいなくて、今現在、また国は、住宅登録してくださいよと。そしてその改造のためにお金を出しますよと、今また募集をしていますよ。全然集まらない。なぜかということをここで説明したいけれども、それは話があまりにも遠くへ行っちゃうので置きますけれども。  杉並区のことでいうならば、杉並区もほとんどやってないですよ。住宅セーフティーネット法に基づいた家賃補助、出していますか。それからあと、改善するための登録住宅のためのいろんな手助けをしていますかというふうに言いたいです。ちょっとこれはもう話が議案からずれちゃうので。ただ、そもそも公営住宅を増やすということに関連していうと、やっぱりこれはすごく重要であるというようなことを、ちょっと所管に認識を伺って、この議案の質疑は終わります。 ◎住宅課長 御指摘の部分もあろうかと思いますので、御意見としてしっかり受け止めたいというふうに考えてございます。 ○大泉やすまさ 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手願います。ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大泉やすまさ 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆浅井くにお 委員  議案第62号負担付き譲与の受領についてについて、杉並区議会自由民主党を代表して、議案に賛成の意見を申し述べます。  本議案は、都営浜田山四丁目アパートの土地建物、駐車場を杉並区が条件付で移管を受けるものであり、質疑を通して、東京都からの譲与を受ける杉並区の負担内容や土地建物に関する取扱いの考え方などを確認しました。財産の受領には特に問題はないものと考えます。  今後は、区営住宅施策の推進において、特に単身高齢者居室の増設、建物の耐震化を含む居住者向けの防災対策に力を入れていただくよう要望し、本議案に賛成といたします。 ◆金子けんたろう 委員  日本共産党杉並区議団を代表して、議案第62号負担付き譲与の受領について意見を述べます。  本議案は、都営浜田山四丁目アパートを杉並区に移管し、区営住宅として土地建物、駐車場の負担付き譲与を受ける内容です。  使用料の減免制度が都区間で異なるため、見直し等が行われる際には住民に負担増が生じないよう対応を求め、本議案には賛成といたします。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの議案第62号に対する意見を述べます。  浜田山四丁目都営住宅は環境や利便性のよいところにあり、シルバーピアとしての今後の利用も期待でき、議案には賛成します。 ◆松本みつひろ 委員  議案第62号負担付き譲与の受領について、自民・無所属・維新クラブとしての意見を申し述べます。  本議案は、さきに都市環境委員会で議案第60号として審査された都営浜田山四丁目アパート譲与案件と認識しています。  区営住宅として維持することを課せられているとはいえ、18億円ほどの都の財産を区が継承できること、利用者にとってさらに身近な立場で住宅を提供できることは大きなメリットであり、20年間の収支も大きな心配のない形で見通せていることが確認できました。その上で、入居者に対して極力負担が及ばないよう配慮することを求めるとともに、都から譲与を受けた物件の利用価値を最大化する計画的な取組を要望し、本議案には賛成といたします。 ◆奥山たえこ 委員  議案第62号に意見を申し述べます。  何度も繰り返し言いますけれども、公営住宅は増やすべきです。その意味で今回の議案には賛成といたしますが、ただ、都営住宅が減って区営住宅が増えるのであれば、朝三暮四と言ってはちょっと言い過ぎですけれども、何だかなあという思いが大変あります。  それからあと、私は、区営住宅を入手すると区の出費が物すごく増えるんだろうと思っていたんですが、他の委員の質疑で、結構とんとんなんだと聞いてびっくりしました。そして最終的には財産も残る、土地ですね、財産が残るということで、そうであるならば、先ほど私、自分の質疑の中で何度も繰り返しましたけれども、東京都から移管を受ける、この方法の是非は置くとして、とにかく区営住宅を増やすことを杉並区はもっともっと積極的にやってもいいのではないか、それこそが杉並区民の福祉の向上になると思います。そのことの意見も添えて、賛成です。 ○大泉やすまさ 委員長  ほかに意見はありませんか。──ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第62号負担付き譲与の受領について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大泉やすまさ 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (3) 議案第63号 令和2年度杉並区一般会計補正予算(第4号) ○大泉やすまさ 委員長  続いて、議案第63号令和2年度杉並区一般会計補正予算(第4号)を上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者からの補足の説明はございますか。 ◎政策経営部長 議案審査と関連しますので、報告事項の3番目の旧杉並第八小学校跡地施設の整備等に係る基本計画について、先に御報告をさせていただきます。  《報告聴取》   (3) 旧杉並第八小学校跡地施設の整備等に係る基本計画について ◎施設再編・整備担当課長 それでは私から、今回の補正予算のうち、高円寺東保育園の移転整備等に関連しております旧杉並第八小学校跡地施設の整備等に係る基本計画について御報告をさせていただきます。お手元の資料のうち、右上に総務財政委員会と明記されたかがみ文を御覧いただければと存じます。  旧杉並第八小学校の跡地につきましては、今年の2月の総務財政委員会で御報告いたしました整備等の方針におきまして、震災救援所機能の維持を前提に、仮称高円寺図書館等複合施設及び認可保育所並びにオープンスペースを整備することとしたところでございます。これを受けまして、このたび、跡地活用の考え方等を基本計画としてまとめましたので、御報告をさせていただきます。  まず、基本理念でございますが、「杉八小で育まれた地域のコミュニティを継承し、世代を超えた地域の新たなつながりを生み出す、みどりあふれる憩い、学び、交流の拠点」としております。  整備する施設の概要でございますが、複合施設には高円寺図書館、コミュニティふらっと、高円寺東保育園を整備するとともに、防災機能を兼ね備えたものといたします。これに加えまして、オープンスペースを整備するとともに、震災救援所機能を継承してまいります。  整備等の方針におきまして、建物配置や整備主体等について改めて検討することとしておりました認可保育所につきましては、近隣で老朽化による建て替え時期を迎える高円寺東保育園を移転改築することとし、地域からの御意見、御要望等を踏まえまして、複合施設に合築することといたしました。  なお、複合施設の設計に当たりましては、保育需要など、将来の環境変化等に柔軟に対応できるよう配慮することといたします。  また、オープンスペースにつきましては、地域のイベントの実施など、地域からの御要望を踏まえまして、今後の設計等において公園のしつらえを検討してまいります。  次に、施設の配置につきましては、恐れ入りますが、別紙として添付しております基本計画の最後にありますA3判の配置・平面計画を御覧いただきたいと存じます。  資料左側のカラー図にございますとおり、用地の北側に複合施設を配置いたしまして、南側をオープンスペースとしてまいります。各諸室の配置など詳細につきましては、今後の設計の中で検討してまいります。  恐れ入りますが、かがみ文の資料にお戻りいただきたいと存じます。  次に、複合施設の整備により再編整備の対象となる施設及びその跡地活用についてでございますが、今般、新たにコミュニティふらっとを整備することから、周辺のゆうゆう高円寺南館を移転集約するとともに、高円寺中央会議室を廃止することといたします。これらの跡地のほか、複合施設に移転改築する高円寺図書館移転後の跡地につきましては、次期区立施設再編整備計画での具体化に向けまして、今後検討してまいります。  なお、高円寺東保育園移転後の跡地につきましては、民設民営の認可保育所を整備してまいります。  最後に、今後の主なスケジュールでございますが、今年度から設計等を実施いたしまして、令和3年度には既存校舎等の解体工事、令和4年度から建設工事を行いまして、令和6年度に図書館及びコミュニティふらっと、令和7年度に高円寺東保育園及び公園を開設する予定でございます。  私からは以上です。 ○大泉やすまさ 委員長  ただいまの報告も含め、これから質疑に入らせていただきます。  質疑のある方は挙手を願います。──それでは、繰り返しになりますけれども、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただきまして、一巡した後に、必要があれば再度質疑をしていただくということで、よろしくお願いいたします。 ◆浅井くにお 委員  私からは、生活経済費、地域集会施設等の維持管理などをちょっと聞かせていただきたいと思います。  私の地元で今現在改修工事が行われておりますけれども、西荻地域区民センターの指定管理、それから勤労福祉会館維持管理での勤労福祉会館の指定管理、これって、同じ相手方と指定管理の契約を結ぶという、そんなようなことで考えているんでしょうか。 ◎地域施設担当課長 西荻地域区民センター及び勤労福祉会館については、同じ事業者、東急コミュニティーが指定管理者として管理することとなってございます。 ◆浅井くにお 委員  そして、同じ建物で、どこが勤労福祉会館としてのエリアで、どこが区民センターなのかという、その切り分けみたいなのが分かれば教えていただけるといいなと。その切り分けでもって、この指定管理、取りあえず2口というか、そういうふうになっているんだろうと思うんだけど。 ◎地域施設担当課長 こちらの建物については、実質的には機能が一体化してございまして、部屋ごとに、こちらは地域区民センター、こちらは勤労福祉会館という管理上の区分は設けておりますが、物理的にここからセンターというような分け方はしてございませんので、外見上分からないというか、一体で管理しているような状況でございます。 ◆浅井くにお 委員  そうはいいながら、名称違うんだし。例えばホールは勤労福祉会館の部分なんだよとか、そういう、何か1つでもいいんだけれども、でかい部分で、具体で教えてもらえるといいんですけれども。 ◎地域施設担当課長 委員御指摘のとおり、ホールは勤労福祉会館の管理でございます。そのほか、体育室であるとか軽運動室については、区民センターの管理となります。 ◆浅井くにお 委員  また細かい話は改めて聞かせてもらおうと思います。  それから、保健福祉費のほうの保育施設の維持管理で、これも西荻地域区民センターの中に保育施設ができる。今まであったのかな。またできるというふうに思いますけれども、ここでいう管理に要する経費って、内容はどういうものなんですか。 ◎保育施設担当課長 こちらにつきましては、機械警備ですとか、館全体を管理していただくために、指定管理者に経費を払うものでございます。 ◆浅井くにお 委員  それから、都市整備費で公園等の整備というのがあると思いますけれども、これは1,800万余というふうになっています。内容は、荻外荘の用地取得に関する経費と、それから仮称松庵二丁目公園の設計に関する経費が入っているのかなというふうに思いますが、それぞれ、おおむねでいいですけれども、どれぐらいの金額なのか。 ◎みどり公園課長 松庵二丁目のほうについては、基本設計の委託、それから不動産の鑑定ということになりまして、約1,500万ほどになってございます。荻外荘のほうにつきましては、測量の委託、それから土地建物の鑑定費ということで、約450万ほどとなってございます。 ◆浅井くにお 委員  大半は仮称松庵二丁目公園のお金なのかなと思います。  従前、仮称松庵二丁目公園は梅畑で、私が小さいとき、物すごく梅がちっちゃくて取りやすかったんですけれども、今はでかくて取りにくくはなっていますけれども、従来、地域の人に梅もぎを楽しんでもらう、そういうことをしていたかと思うんですけれども、今年はその辺のところ、どういうふうにするんですかね。 ◎みどり公園課長 現在、土地開発公社の所有になってございますけれども、今年については、住民の方に梅もぎをしていただくような予定はないと聞いております。 ◆浅井くにお 委員  土地開発公社が持っているといいながら、地元の人は、役所が持っていると思っているんですよ。やっぱりもったいないですよ。だから、土地開発公社に要望するなりしてね。今、多分もう梅、ちょうどもぎ頃なのかな。あそこのはたしか、でかいんですよ。そんなことで、できればそういうことも考えてもらえるといいのかな。今後、公園整備をした暁には、地元とのお付き合いが公園には出てくるわけですから、そういう面でそんなことも考えてもらえれば。それは逆に言うとお金のかからない話ですので、その辺のところはちょっと要望しておきます。  それから、それに関連してですけれども、公園の整備計画にも梅を残していくという、そんなような基本的な考え方はおありなのか。 ◎みどり公園課長 公園をどういうふうに造るかということについては、今後地域の住民の方とお話をしながら進めていくということになりますけれども、もともとが生産緑地で、梅畑というところもありますので、梅については、可能な限り残していきたいと考えております。 ◆浅井くにお 委員  できる限りというか、先ほども言ったように、あの土地は、所有者の思いも実はあるんですよね。私が聞く中では、所有者は、梅を少し残してもらえるといいかなというような、そんな話もされておりましたし、整備をするについて、何でも全て区民の方にお話を聞いてそれを取り入れるのではなくて、役所としては、これはここの公園の大事なところなんだよというのを持ちながら、地元の方と調整をして公園整備をしていただけるといいなと、そんなふうに思って質問させてもらいました。  私、最後の質問になりますけれども、先ほどもちょっと話がありましたけれども、ずっと私が小僧のときから畑だったところであります。ですから、できれば、さっきも言ったように梅を残したり、畑を少し残せるような、そういう設計をしてもらえるといいなというふうに思っています。土いじりを公のところでできるって、区民農園、あとは体験農園とか、そういうところぐらいですけれども、そうじゃなくて、本当に小規模でもいいんだけれども、どこかの近くの保育園が、時期になったらそこにトマトを植えたりとかナスを植えたりとか、そういうことができるような一画を造ったり、そうすれば昔からの土が生きてくるのかなと、そんなふうに思って話をさせてもらいました。そういうことも含めて公園の設計をしていただけるといいなというふうな思いで質問をさせてもらいました。  以上です。 ◆わたなべ友貴 委員  私からは、まず、新型コロナ対策について伺います。  トイレの自動水栓化について、コロナ対策として前回の補正予算では、コロナ禍でも利用制限がされていなかった区有施設を自動化する予算だったと理解しています。今回はそれ以外の施設ということでしょうか。まずは確認します。 ◎経理課長 区といたしましては、コロナ禍につきまして、トイレの自動水栓化を進める計画としては、不特定多数の方が利用する施設ということで、これについては全部やることで計画しておりました。段階的に行うということがございましたので、今回の補正になっているところでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  では、今回の補正予算で区の施設全てが完了する予定なのか、そうでないならば今後の見通しはどのようになっているのか、不特定多数が使うということでしたら区の公園なども含まれているのか、その辺を確認します。 ◎みどり公園課長 特に公園についてお答えいたします。  公園につきましては、一般の公共施設とは少し性質が異なりまして、トイレに屋根がついている状況ではございますけれども、雨風等が吹き込んでしまうような状況となっているものでございます。もし自動水栓を設置するということになりますと、特に耐久性ということがとても重要になると考えてございますので、他都市の実践事例などを研究しながら今後検討してまいりたいと考えてございます。 ◆わたなべ友貴 委員  今回の補正予算での事業者の選定はどのように行われたのか、前回と同じ事業者という理解でいいのか、確認します。 ◎経理課長 こちらは緊急性ということもございますので、指名競争入札で札を入れていただきますので、その結果によって業者が選定されます。 ◆わたなべ友貴 委員  設置完了までの最終的なスケジュール、分かりましたら教えてください。 ◎営繕課長 今回御議決いただきました後、迅速に各主管課のほうで指名競争入札をやって、契約をしていくことになるかと思いますけれども、大体、自動水栓の製作が2週間程度かかります。そういったことから、順次ついていきますけれども、区内事業者の手の数の問題ですとか、るるございますので、先般2号の補正でいただいたものにつきましても、今週末で全てつくということで、1か月以上の時間がかかっているということがございますので、今回、数も多いことから、もうしばらく時間がかかるのかなというふうに考えております。 ◆わたなべ友貴 委員  コロナ対策に関しては以上です。  そのほかについて伺います。  高円寺学園の施設整備について、小中学校それぞれ約1,380万円ずつの支出があるかと思いますが、その理由についてまず伺います。 ◎学校整備課長 こちらでございますけれども、今現在、高円寺学園の環境整備工事、校庭の工事を行っているところでございますが、それを進めていく中で、地中障害物、昔の校舎のくいが出てきたこと、それから土の処分量が予定より多くなった、そういうふうなところから今回計上しているというところでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  地中障害物が存在することを工事着工前に確認することはできなかったのか。このタイミングとなった理由を併せて伺います。 ◎施設整備担当課長 地中障害物でございますけれども、今までグラウンドの下に埋まっていたものでございました。そのため、今回、環境整備工事で雨水の貯留槽を掘るために出てきたものですので、なかなかそこは想定ができなかったというふうに考えてございます。 ◆わたなべ友貴 委員  想定外ということで、分かりました。  土の処分量が多くなってしまったということですが、工期にも影響することになると思います。また、既に再開した学校に通う児童生徒、地域に対する安全対策をどのように図っていくのか、その点を確認します。 ◎施設整備担当課長 工期、工事の期間につきましては、今、門とかフェンスの工事を行っておりまして、それと土の処分については併せて作業できますので、工期については特に影響はないかなというふうに考えてございます。  また、安全対策につきましては、主に環7からの出入りを行っておりまして、ガードマン、交通誘導員をつけるなど、またあと、学校とも連携を密にしながら情報共有して、安全対策についてはしっかり行ってまいりたいというふうに考えてございます。 ◆わたなべ友貴 委員  次に、地域コミュニティ施設整備費、成田保育園移転整備費について、施設再編整備計画第二次実施プランに基づくものだと理解しています。それぞれ歳出の約8割が整備基金からの繰入れです。この繰入れについて、当初の想定との乖離はあったのでしょうか、その辺を伺います。 ◎財政課長 一定程度の規模の施設の整備また改修につきましては、施設整備基金を活用することとしております。活用する金額につきましては、工事費のおよそ8割ということで、今お話があったとおりでございます。ただ、こちらの施設につきまして、財政計画上、区債を一部充てるとしておりましたが、今般起債は行いません。その関係で、若干基金の取崩し、繰入れが増えているという状況がございます。 ◆わたなべ友貴 委員  引き続き財政面に何点か触れます。  令和2年度当初予算では、施設整備基金は68億円余りだったと思いますが、今回の補正予算を通して、残高はどの程度になるのか。また、財政ルールでは、毎年40億円をめどに積み立てるとしていますが、今後の見通しはいかがでしょうか。 ◎財政課長 今回2億2,000万ほど施設整備基金取崩しをいたしますので、残といたしましては66億という状況になります。
     ルールに基づく40億を目途とした積立てでございますが、基本的に決算剰余金を財源として予定しているというところであります。決算の額がまだ明確になっておりませんので、正確なところを申し上げられませんが、例年であれば、そこから40億捻出できるというふうに捉えております。 ◎区長 平時であれば、今財政課長が答弁したとおりだと思いますけれども、御存じのように今コロナ禍で、非常に今後の状況というのは不透明なんですね。既に医療機関の支援などで基金も20億以上取り崩して臨んでいるわけですけれども、今後の状況の中でどういうことになるのか、これはどなたも正確に予測することは困難だろうというふうに思います。なので、例年の、いわゆる平時の状況とは今全く違う状況だというふうに私自身は思っています。  その中で、今後の税収の減収だとか予測を十分できますが、しかし、必要な施策というのもどういうふうになっていくか分からない。その中で、財政規律については最大神経を使わなきゃなりませんけれども、それ以上に、喫緊の課題が発生すれば、その責任もきちっと全うしていかなきゃならないということもございますので、今財政課長が答弁したような対応ができればいいんですけれども、それができるという約束を今することはできないし、ある意味で、今まで言ってきた──これは我々執行機関側が勝手に言っている話なんですよ、財政のルールというのは。皆さんにも報告をして御理解を求めていますけれども、基本的にはこれは議会の議決が必要だったわけじゃないんですね。我々が自分たちできちっと自主的に規律を保っていきましょうということでつくっていることですけれども、それよりも大事なことは、やはり区民の生活実態、区民の状況、ここに対して的確に我々は施策を進めていくということがございますので、そういう状況は、正直に今お話しさせていただかなきゃいけないかなというふうに思っています。  国のほうも大変ですし、東京都も相当財調基金を取り崩していろいろ対応しているというような状況もあり、日本だけじゃなくて、パンデミックの世界的な状況の中で、今までの財政運営がどれだけ継続できるかというのは本当に不透明だということは正直にお話をさせていただいて、ただ、いずれにしても、議会の議決を抜きに我々は予算をつくって執行していくということはないわけで、専決処分とか、非常事態はそういうことがありますけれども、基本的には我々は、私は予算編成権がありますけれども、決定していただくのは議会なので、そういう意味では、私、常日頃言っていますけれども、財政のルールというのは、行政側が自分たちで──議会側から見れば、私もそちらに座っていた経験が長いことあるわけですけれども、そんなことはおまえらが勝手に決めていることだろうと。議会としては、区民の代表としての我々としては、これが今大事なんだから、てめえらが勝手に言っていることに縛られてできないなんていう理由じゃなくて、ちゃんとやれよというふうに迫るのが大体議会の定番だということなので。そうじゃない人もいるかもしれませんけどね。  いずれにしても、一番大事なことは、議会の皆さんにお諮りをして、そこで決めていただいたことが最高の区の決定事項であるということで、必ずそういうプロセスは取るわけです。ですから、変に空手形を切って、これだけ基金をためますよなどということは、今とても言えるような状況じゃない。そんなことを言ったら空手形になるので、私は正直に言いますけれども、そういう状況だということは御理解をいただきたいというふうに思っています。 ◆わたなべ友貴 委員  区長、ありがとうございます。  区政を取り巻く環境は十分理解していると思います。自民党としても、これまで、財調を崩してでも区民の生命、財産を守るように再三要望しております。そうした意味で、区長とは考えを同じにしておりますので、見通しが立たないということも理解しています。ただ、そうした中でも聞かなきゃいけないことは聞かなきゃいけないので、その辺は御理解いただきたいと思います。  では、今回施設整備基金から充当した事業、実行計画事業でありますが、区債を発行しないこととした理由について伺います。 ◎財政課長 当初予算でこの事業を組んでいた場合には、恐らく起債を行っていたということになろうかなというふうには考えますけれども、補正予算で今回御提案しております。これまでも、御提案する時期時期、その状況を見極めて、起債を行うのかどうか判断をしたということでございまして、今回は一部、施設整備基金からの繰入れを増額することで対応した、そのような経緯でございます。 ◆わたなべ友貴 委員  財源保留額について、今回3億円余を補正計上し、今年度の初めである現時点で既に残高が3億円を下回りました。補正第3号では財調基金を切り崩しましたが、改めて、財調基金、財源保留、また施設整備基金、区債発行、それぞれの活用について、さきの一般質問では、財政調整基金をちゅうちょなく活用するとの御答弁もいただいておりますが、改めて整理する意味で、区の考えをお示しください。 ◎財政課長 今御指摘いただきましたとおり、今回のコロナの対応という意味では、財政調整基金をちゅうちょなく取り崩す、必要な対応はしっかり行っていくことといたしております。  財源保留の考え方でございますけれども、例年8億程度計上しているわけでございまして、区民税収入があるんですけれども、歳出予算を張っていないということで、弾力を持って活用できるという部分ですので、これは例年どおり活用すべきときに活用するという考えでございます。  施設整備基金につきましては、先ほど少し申し上げましたが、一定程度の規模の施設の整備、また改修につきまして、その財源とすることといたしておりまして、工事費のおよそ8割を見込んでいくということでございますが、施設の建設につきましては、国や東京都の補助金、そういった特定財源も見込まれますので、そういうところをしっかり獲得した上で、残りの部分に充当していく、そういった考え方でございます。  区債につきましては、ルール上、その必要性をしっかり判断した上で発行していくということでございますが、こういったコロナの状況もございます。財源が限られている。そういうような中で、施設の更新需要というものも一方でございますので、適債事業については、しっかり区債を発行していく。これまでも申し上げておりますように、基金と区債のバランス、やはりここが重要だというふうに考えております。 ◎政策経営部長 1点、ちょっと追加的な補足をさせていただきます。  区債については、今財政課長が答弁したとおりなんですが、建設債は発行できるんですが、特別区の場合は赤字債を発行できないんです。財政運営のルールは、原則として発行しないというふうに言っております。ところが、今般報道なんかでもなされていますように、地方財政は、コロナ対応で財調基金、それぞれ残高がかなり大きく目減りしている中で、地方6団体も含めて、起債の弾力化だとか運用の弾力化だとか、それを国に求めている。  特別区の場合は赤字債を発行できない仕組みになっていまして、それはかねてから区長会のほうでは要望として、十数年言い続けている。その代わり、区市町村振興基金というものを少し幅を広げて使えるようにしているんですけれども、減収補てん債、減収になったときの補填をする赤字債ですね、この発行を緩和していくべきだと。区長会のほうも今般、国への要望の中で、それを強めて要望していくという流れになっていますので、赤字債も、こういう非常事態のときにはそういう対応というのは必要になってくるだろうというふうに思っています。ですから、それを制度上とにかく許容してもらって、それを活用していくということも必要になるかというふうに考えています。 ◆金子けんたろう 委員  今回の補正に計上されている中で、区立施設におけるトイレの手洗い自動水栓設置、大変重要な取組だと思います。これまでの杉並区の新型コロナウイルスの感染拡大防止に対する取組、大変重要だと思っておりますので、この点は評価したいと思います。これはちょっと後ほど質疑をさせていただきたい。  そのほかに、これまで我が党区議団が異を唱えてきた高円寺学園のことについて伺いたいと思います。  先ほど他の委員が少し触れられていましたので、その続きになるかと思うんですが、まず、今回補正で計上されているのは、土砂量の増ということと地中障害物の発覚、昔の校舎のくいが出てきたということです。  まず、整理整頓するために、直近、2019年ぐらいからの動きで結構なので、時系列、どういう流れがあってそれが分かって、今こうなっているんだよというのを、簡単にでいいので、流れを説明していただけますか。2019年に契約しましたよ、手続が始まって、問題がこのぐらいに出ましたよみたいなのをちょっと教えていただけますか。 ◎施設整備担当課長 高円寺学園についての一連の工事でございますけれども、去年の夏まで既存校舎を使っておりました。2学期から主に解体工事が始まりまして、今年の2月末まで解体工事を行っておりました。  委員おっしゃるとおり、環境整備工事につきましては、去年の秋頃、工事の発注の手続に入りまして、契約が1定で議決をいただきまして、今年の4月から環境整備工事として入っているところでございます。 ◆金子けんたろう 委員  今年の4月から始まって、問題が発覚したのはその前だと思うんですけれども、それの時期と、ちょっと事前の聞き取りもさせていただきました。今回2つありますけれども、ここでは、今まで使っていた校舎を旧校舎という言い方をさせていただきますけれども、敷地北側にあった旧校舎の解体工事で出てきた土砂の量が増えたという点、ちょっとその辺り、詳しく教えていただけますか。何でそういうことが起きちゃったのか。 ◎施設整備担当課長 土の処分につきましては、先ほど申しました、今年の冬に解体工事を行っておりましたけれども、地中部分ですね、1階のさらに下のところの基礎部分の形状が不明だったため、土砂というか土の量については正確に把握ができないものでございました。  グラウンドの土につきましては、今後、環境整備工事の中で、道路との高低差の解消や、グラウンドですので、全面的に平地にしなければいけないというところで、土砂の処分については必要なものと考えてございますけれども、そのような経緯で土の処分量が増えたという形でございます。 ◆金子けんたろう 委員  区としては、土砂が想定の範囲外で出てしまって、それで、あそこは北側から南に向けてちょっと斜めになっている、ちょっと下り、そこをならすとか、そういう努力はしたと。ただ、そもそも既存校舎が建っていたから、地下を開けて掘るわけにもいかずに、それが分からなかったよと。事前の聞き取りでは、分からなかったという部分では、どうも地下の図面が一部なかったんだという話があったんですけれども、ちょっとその辺り、教えていただけますか。 ◎施設整備担当課長 図面につきましては、一部ない校舎もございました。学校ですので、何回も増築をしているんですけれども、そのうち、ないものもございまして、また、昭和40年前後の建物になりますと、実際の図面と現場が違うというようなこともございまして、設計事務所と協議しながら、今回、解体工事、また環境整備工事については発注の仕様を決めたという流れでございます。 ◆金子けんたろう 委員  確かに、昭和40年ぐらいで、図面があったとしても、本当にそれでやっているかどうかも分からないし、既存校舎が建っていたから開けてみるわけにもいかないということだったと。事前の聞き取りだと、地下ピットというものがなかったという話なんですよね。想定はしていたんだけれども、実は開けたらなかったということで、区のほうとしても土砂の行き場をいろいろ苦慮して、工夫を凝らしたんだけれども、結局行き場がなくなっちゃって、想定より土砂量が増えちゃった、今回補正が出てきたという流れ。ちょっとそれだけ、今の認識でよろしいですか。 ◎施設整備担当課長 委員おっしゃるとおり、地下のピット、1階のさらに下にある空間のところを指すんですけれども、そこに埋め戻そうと思っていた土が、今回そこの空間がなかったため、それを場外に処分する必要があったということで、補正予算ということで計上しております。 ◆金子けんたろう 委員  土砂量の増、今回どうしてこうなったのかというのは、今の御説明で、なるほどなということで分かりました。  もう一つ、地中の障害物、くいが出てきたと。これは旧校舎のところだったのか、それともそうじゃないところから出てきたのか、ちょっとその辺り、御説明いただけますか。 ◎施設整備担当課長 委員おっしゃるとおり、くいが出てきたところにつきましては、去年まで建っていた校舎とは違う場所です。これまでグラウンドだったところです。これにつきましては、さらに昔に建っていた木造校舎のものではないかと思われますけれども、そのようなものが出てきたということでございます。 ◆金子けんたろう 委員  だから、便宜的に使わせていただきますけれども、旧々校舎ということですよね。そのくいが出てきちゃった。それは、今ちょっと前段で話しましたけれども、まさに想定外だったということと、その当時の図面とか、そういうのはあったんですか。分かるような資料とかというのは残っていたんですかね。 ◎施設整備担当課長 当時のものにつきましては、航空写真だとか、当時撮っていた写真、学校のほうで保管していたような写真しかない状態でしたので、どのようなものが埋まっているかというのはちょっと分からない状態でした。 ◆金子けんたろう 委員  旧々校舎だから、戦中ぐらいに建っていたようなものだということで、それが出てきたということでした。先ほど他の委員からお話ありましたけれども、今回、地下に貯留施設を設ける、そのためにやっていたら出てきてしまって、これはどうしても取り除かなきゃいかぬという話になったという理解です。地下貯留施設を造るために、そのくいを抜かないとできなかったという理解でよろしいんですかね。 ◎施設整備担当課長 雨水の貯留槽につきましては、グラウンドがございまして、グラウンドの周りに排水口があるんですけれども、そこで勾配を取っていって雨水の貯留槽に流すというような計算になっておりますので、位置の移動についてはなかなか難しいかなというふうに考えてございます。 ◆金子けんたろう 委員  聞いていると、本当に大変な、想定もしていなかったようなところから出てきて、その中で区としても契約の範囲内でやろうとはしたんだけれども、それもどうにもならないということで、今回の補正に至ったという話かなというふうに思います。  素人目には、確かに、私も先ほど言いましたけれども、これまで使っていた既存校舎、旧校舎の下に何があるかというのは図面に頼るしかない。校舎が建っているから、開けてみるわけにもいかない。ただ、これは、本当は地下ピットないんじゃないかとか、そういう想像ができなかったのかなという、素人考えでは1つある。図面があったとしても、そのとおりになっているかどうかはまたありますけれども、そういう想像ができなかったのかなというのが1つと、あと、今回そういう想定していなかったことが起きたじゃないですか。これからも他の校舎とか改築する、解体するようなときに、今回の出来事を教訓としてどう生かしていくのかというのも1つ必要だと思うんですけれども、その点、区のお考えはいかがですか。 ◎施設整備担当課長 委員おっしゃるとおり、建物の下の部分については、使っている中で解体することもできませんので、正直、工事を始めてみないとなかなか分からないというところがございますけれども、これについては、設計事務所や施工業者のほうとできる限り協議して、なるべく早期に実態が分かるような工夫ができればというふうに考えてございます。 ◆金子けんたろう 委員  設計事務所と区とでいろいろ協議して知恵は絞ったけれども、どうにもならぬということで区がやってこられたというのは、質疑の中で理解いたしました。なので、ぜひ今回の教訓、次に生かしていただきたいというふうに思います。 ○大泉やすまさ 委員長  議案に対する質疑の途中ですが、ここで午後1時まで休憩といたします。                           (午前11時50分 休憩)                           (午後 1時    開議) ○大泉やすまさ 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  議案審査を続行いたします。 ◆太田哲二 委員  まとめてお聞きしますが、1つは、今年の4月、5月の区税収入というのは、実際入ったお金、例年に比べて何か異常な数字が出ているのかどうかということが1つ。  それから、保健福祉委員会で議論があった国民健康保険と介護保険のコロナ特別減免の説明が、人数がこれこれしかじかで、国保の場合は2万何ぼかな、合計3億何ぼだ、介護のほうは何千人で六千何百万だといういろいろ説明があって、それはいいんですけれども、考えてみると、大体減収3割の人が何人いるかなんていうのは、今の時点では神様でないと分からないと思うのよ。それをよう計算したものだなというので、その計算は、要するに、そもそも一番最初の基礎的な算数の仕方のあれというのは、国のほうで決めたのがずっと下りてきたのか、東京都のほうで決めた公式みたいなのが下りてきたのか。全く杉並区独自でできるわけないと思うんだけれども、3割減収する人が国保のうち何人いるんだとか、そんなのは分かるわけがないと思うんだよね。よく計算できたものだなと思うんだけれども、その基になる方針というか計算式みたいなのが、国のものなのか東京都のものなのか、それだけ教えてほしいということです。  それから、水道の蛇口を取り替えるという、既にお聞きしたので、最後の結論のところ、もうこれでおしまいということなのか、まだ結構残っているよということなのか。公園の話は分かりましたけれども、まだまだ結構残っているという話なのか、今回で大体おしまいということなのか。  その3点、お聞きします。 ◎財政課長 1点目の区税収入の状況というお尋ねがございました。  4月、5月分で私が把握しているところでは、大きな減収にはなっていないというふうに承知しております。 ◎国保年金課長 コロナ関連で、国民健康保険料もしくは介護保険料の減免の関係でございますが、まず、減免の取扱いについては、国のほうが、計算式といいますか、どういう人を対象にするか、どういう減免をするかという全体スキームをつくっております。それに基づいて、予算については各区で計算をして出したものというところでございます。 ◎経理課長 トイレの自動水栓の今後の予定ですけれども、特定した方が利用する施設というのは、まだこの間補正にも出していないんですけれども、それぞれ特殊な事情がございますので、その特殊な事情を持った所管課のほうで自動化の必要性についていろいろ検討していただいて、それぞれ進めるか、もしくは進めないのかというところを判断していただきたいというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  まず、地域コミュニティ施設について。  これは既に幾つか計画されておりますが、そのイメージを含めて、まだなかなか、ちょっとつかみかねているところです。最初に開設されるのはどこか、それから地域に何館計画され、今後どのようなスケジュールで進めていくのか、この点から確認します。 ◎地域施設担当課長 まず、地域コミュニティ施設でありますコミュニティふらっとでございますけれども、最初に整備をしますのは、今年度、令和3年1月に開設予定の東原、阿佐谷、馬橋の3か所となります。  そして全体の計画としましては、施設再編整備計画において、区内に最終的には30から40か所程度整備する予定となってございます。 ◆けしば誠一 委員  施設再編整備計画の中で、これまでのゆうゆう館の機能、それから児童館で行われてきた乳幼児親子の居場所や中高生の居場所など、こうしたものがそこに継承できるのかということや、地域コミュニティ施設の在り方が気になります。そのコンセプト、施設の在り方、そして今言ったような様々な機能が配置されていくその内部の基本的な考え方、その辺りを確認します。 ◎地域施設担当課長 コミュニティふらっとでございますけれども、まずは、コンセプトとしましては、子供から高齢者までの全ての世代の交流と活動の場として整備するというものでございます。具体的には、気軽に利用できるラウンジのほか、各種集会室、多目的室などを配置しまして、運営事業者がこれらの諸室を活用しまして、多世代の支援事業などを企画、実施して、身近な地域のコミュニティー形成を図っていくものでございます。  例えば乳幼児親子の居場所などにつきましても、児童館再編に伴って、その機能を継承するために、子ども・子育てプラザなどのない地域におきましては、当該地域に整備するコミュニティふらっとで必要なスペースを確保していく考えでございます。 ◆けしば誠一 委員  今出された乳幼児親子の居場所に関する体制等の問題なんですが、当然、一定のプログラムや支援する体制が必要です。施設の管理運営が委託または指定管理となれば、事業に必要な質とか人員とか、どのように保障していく考えか、もう少しその点をお聞かせください。 ◎地域施設担当課長 コミュニティふらっとにおける乳幼児親子の居場所事業につきましては、基本的には乳幼児室を設置するなど、施設によって設置してまいりますけれども、運営のほうにつきましては事業者が行うこととなります。その運営方法や体制につきましては、事業者からの企画提案をされるものになりますので、事業者との協議の中で、今後決定してまいりたいと存じます。ですが、区といたしましては、必要な支援について今後考えていく考えでございます。 ◆けしば誠一 委員  こうした動きを、児童館の廃止と児童館機能が全て失われるというようなことで、批判が一部にあります。ですから、運営事業者のそうした今後の在り方からして、必要な体制、必要な区からの支援、また事業者で事業を実施していく場合の担当する職員の質や、またその研修とか、そうしたことが当然不可欠になると思いますので、その点の検討も併せて区に今望みたいのですが、その辺りはいかがですか。 ◎地域施設担当課長 こういった事業の支援につきましては、今後、事業を詳細に設計する中で、支援の方法についても検討してまいりたいと考えております。 ◆けしば誠一 委員  次に、高円寺北児童館で実施されていた乳幼児親子の居場所を継承する、高円寺子ども・子育てプラザになると思うんですが、それは今後どうなるのかということと、それまでの間どのようにこれは保障されていくのか、その辺りも確認しておきます。 ◎地域施設担当課長 高円寺北児童館の機能につきましては、高円寺中央児童館において継承する形となってございます。 ◆けしば誠一 委員  もう一つ、区の用地を提供して保育園を民設民営で運営していく。今回、これまで区の持っていた土地を、移転して解体した後、民設民営の保育園ということが示されておりますが、区の用地を提供して民設民営で運営していく場合に、新設助成は国や都から出されると思いますが、区の用地を事業者に貸す場合にどのような取決めになっているのか、これまでの在り方を含めて確認しておきます。 ◎保育施設担当課長 公有地の貸付けでございますが、杉並区普通財産貸付料算定基準に基づきまして算定した貸付料を2分の1に減額して貸し付けてございます。子ども・子育て支援法の施設型給付費等、補助がある場合につきましては、そちらのほうを優先して活用してもらうということにしてございます。  なお、貸し付ける際でございますが、保育園は今、たくさん造っていただく必要があるというところで、貸し付けして事業を開始してから3年間につきましては、貸付料を無償としてございます。  こちらにつきましては、開設当時、定員がなかなか埋まらないというようなところもございますので、それであっても保育士をきちんと配置していただく、そういうところをきちんとやっていただくため、また、より優良な事業者を杉並区に誘致するというところも含めまして、3年間については無償で貸し付けているところでございます。 ◆松本みつひろ 委員  他の委員からももろもろ質問が出ていますので、重ならないところで何点か、事業についてと財政について伺ってまいります。  区営住宅の提供に係る271万円という予算が計上されておりますが、建物管理等に要する経費の具体的な内容についてお示しください。 ◎住宅課長 維持管理費においては、一般の修繕、あと委託事務費と消費税等を入れてございます。使用料につきましては、今回の浜田山四丁目アパートに関するデータの入力等の委託、高齢者住宅の運営につきましては、シルバーピア等の電気料、水道料、いわゆる光熱水費の経費になってございます。 ◆松本みつひろ 委員  先ほど要望で申し上げたような負担の軽減みたいなところに資する予算というふうに理解しました。  あと、荻外荘公園用地取得のところなんですけれども、今の公園用地から道を挟んだ反対側の用地の話かと思うんですけれども、ここをどういった用途で使う予定か、確認させてください。 ◎都市整備部副参事(星野) こちらの用地は、荻外荘自体が一般の邸宅ですので、多くのお客様を休憩させるような施設がございません。あと、近くには大田黒公園、角川庭園、荻窪3庭園と申していますが、それを周遊するときの休憩施設など、そういった活用に使っていきたいというふうに考えております。 ◆松本みつひろ 委員  そういった休憩施設も公園という用途でみなされるという理解でよろしいんですかね。休憩所を造るというふうな意味。 ◎都市整備部副参事(星野) 休憩の施設にも活用できる。まだ具体的に決めているわけではございませんが、そういった用途に使えるように検討していきたいと考えております。 ◆松本みつひろ 委員  荻窪のことなので、気になって質問させていただきましたが、引き続きよろしくお願いいたします。  あと、財政のところなんですけれども、今回の補正が成立した後の財源保留額が3億円をいよいよ下回ってくるということになってくるかなと思っておりまして、他の委員と同じく、これについては危機感を持っているところではあるんですけれども、今年度のこれ以降の補正予算で一般財源を用いる必要がある場合、その財源の手当てについてどのようなことを検討しているか、お示しください。 ◎財政課長 今回の補正後、2億8,900万余という財源保留額になりますが、当然、今後補正予算を組む場合にはこちらも財源といたしますし、これまでも取崩し、繰入れしてまいりました財政調整基金も活用していきたい、そのように考えております。 ◆松本みつひろ 委員  国のところで今、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金という事業が動いていると思うんですけれども、この交付金の一部を財源保留や財調基金に積むということは、臨時交付金の制度上可能かどうか、可能な場合、それを検討しているかどうかというのはいかがでしょうか。 ◎財政課長 こちらの交付金でございますけれども、地域経済や住民生活の支援を通じた地方創生に資する事業が対象ということになっておりまして、直接的な基金への積立てはできないということになっております。 ◆松本みつひろ 委員  承知しました。  あと、先ほども他の委員と区長の間でもやり取りが出ておりましたが、決算剰余金のところがこの先どういう金額になってくるかというのは、本当に未知数な部分ではあると思うんですが、参考までに、直近で決算の審議をした平成30年度の決算剰余金の額がお手元にありましたら、御答弁いただければと思います。 ◎財政課長 繰越金も含めまして76億ということですので、当初予算で25億つけておりますので、実質51億という状況です。 ◆松本みつひろ 委員  この51億が、直近の経済変動でどのぐらいになっているかというところとかが今後焦点になってくるというふうなことで理解をいたしました。  あと、事前に報告のところで触れていただいた杉八のことを少し質問させてください。  移転改築される高円寺東保育園についてなんですけれども、近年の区の取組としては、公立保育園を移転改築する際に、併せて指定管理者制度に移行されたりとか民営化するといったような取組をされることが多かったと思うんですけれども、高円寺東保育園については公立のまま存置されているかと思いますが、その狙いについて確認します。 ◎保育課長 高円寺東保育園につきましては、今年度より中核園並びに障害児指定園として、高円寺地域における保育の質の向上に向けた役割を担っているところでございます。また、移転によりまして、東のほうから地域の中央のほうに移るというところですとか、あとは、今回の複合施設に併設しますコミュニティふらっとの施設等も活用することによりまして、この地区の中核園としての役割を一層発揮しやすくなること、そういったことを踏まえまして、移転後も区立園として運営するということになったものでございます。 ◆松本みつひろ 委員  中核園の取組と重なって動いている話ということで理解をいたしました。  私からの質問の最後で、杉八小跡地の部分について、「将来の環境変化等に柔軟に対応できるよう配慮」というふうに設計の部分で言及されておりますが、設計上の工夫について、どのような取組を予定しているかというところを教えていただければと思っております。 ◎施設再編・整備担当課長 こちらの施設につきましては、適切な修繕ですとか長寿命化改修等を行いますと、およそ60年から80年というような形で長期的に使用することが想定されるものでございます。そうした中で、行政需要等が変化することも当然考えられますので、例えば施設の諸室の広さですとか、そういったことを拡大することができるような工夫を設計のほうで検討してまいりたい、そのように考えております。 ◆松本みつひろ 委員  おおむね理解したんですけれども、15年前ぐらいから住宅でよく使われているスケルトン・インフィルみたいな、そういった考え方を用いているというふうな理解でよろしいでしょうか。 ◎施設再編・整備担当課長 具体的には設計の中でというところもありますけれども、スケルトン・インフィルというような方法もあれば、例えば施設の壁の部分をいわゆる構造壁にしないというようなことによりまして諸室の大きさを変動する、そういったことも検討しているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  補正予算について質疑いたします。  自動水栓のことなんですけれども、コロナ対策上、大変望ましいと思っています。ただ一方、水道料はどうなるのかなあと大変気になっています。回す水道と、自動ですっと出てくる。手を離しても1秒ぐらいは残っているわけですね。その水がもったいないなと思うんですが。ただ、これは気のせいかもしれないけれども、設置したすぐ後と最近とでは何か少し線が細くなっているような……。それはしていないのかどうか分からないんだけれども、水道料はどうなるのか。増えるのか減るのか、それともまだやってみないと分からないのか、どんなところなんでしょう。 ◎経理課長 本庁舎の例で御答弁させていただきますけれども、今委員御指摘のとおり、センサーになりましたので、多少タイムラグがあって水が出ているところがございます。ただ、一定量がずっと出続けるということであれば、流しっ放しとかということがないので、運用上、節水効果というのは期待しているところです。  ただ、区役所は平成18年からトイレなんかの手洗い栓に節水栓を入れておりまして、かねてから節約の対策を組んでおりまして、その時点でかなり水道料金を安くするという効果を上げていますので、それとの見合いで、とんとん、もしくはそれよりも多少減るとうれしいなというふうに思っております。
    ◎営繕課長 メーカーサイドの言うことをそのまま話せば、水道料は3分の1程度になるというふうに言われていますが、あくまでもカタログ値でございますので、そこまではいかないだろうというふうには考えております。  今、本庁舎についているので、委員の皆様も御覧になって分かるかと思うんですが、水がちょっと白っぽい水になっているかと思うんですね、普通の水道の水よりも。空気を混ぜて流しているんですね。その分、水の量というのは減っていますので。ですから、普通の水道に比べたら節水効果はあるというふうに考えております。 ◆奥山たえこ 委員  なるほど、節水効果があるということで安心しました。ただし、手を洗う回数が、私も何倍になっているだろうというぐらいに思うので、やっぱり水道料金は全体として上がるのかなと思ってはいます。仕方がないというか、なるべく節水に努めるということだと思います。  あと、杉八小の跡地の利用について、先ほど運営を民間に委ねる予定があるというふうなことだったんですが、ただ、この建物は震災救援所機能を持たせると。つまり、もともと小学校だったところですからね。そうすると、非常時で、ちょっとどうなるか分からない、そういう施設を民間に委託して大丈夫なのだろうか。そういうときには、区はどういう考え方をもって大丈夫だとするのかどうか。今時点で決めていること、分かっていることがあれば教えてください。 ◎防災課長 これは杉八に限らずなんですが、区の施設を指定管理または管理運営委託、こういったようなことを行う事業者に対して、例えば基本協定であるとか、契約の中身であるとか、その辺りで、災害対策のときにしっかりと運営をしていただけるという御協力をいただけるように、現在検討して、見直しを進めているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  何らか対策を取っていると思うんですが、そうすると、非常時には、平常時とは違うような人の手当てとかも必要になるかもしれない。そういったことまでお任せするとかいったようなこと、もしくはどうするのかといったことも想定しながら委託料などを決めていくというふうな、そういうことになっているのかどうか。 ◎防災課長 これは今現在検討を進めているところでございまして、確定的なところはちょっと申し上げられませんけれども、そういった必要な費用といったようなところも協議、それから積算の中で考えていかなければならない課題かなと考えてございます。 ◎施設再編・整備担当課長 今委員のほうから杉八の運営形態についてお問合せいただいているところでございますけれども、こちらの施設につきまして、いわゆる直営でいくのか、あるいは民間にしていくのか、こちらにつきましては、今後の設計等も踏まえまして検討してまいるというようなところでございます。 ○大泉やすまさ 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。──では、一巡目と同様、お一人往復10分程度ということで、御協力をよろしくお願いいたします。 ◆わたなべ友貴 委員  杉八小関係で幾つか伺います。  まず、補正予算の関係で、杉八小、仮称高円寺南地域コミュニティ施設、高円寺図書館について、それぞれ債務負担行為の期間が1年ずつ延びていますが、その要因は何なのか伺います。 ◎施設再編・整備担当課長 杉八小の跡地活用に関わる全体のことですので、私のほうからまとめて御答弁いたします。  こちらにつきましては、高円寺東保育園が移転改築し、複合施設に合築するというようなことになりまして、設計期間が令和4年度までかかる形になります。このため、当初予算では令和3年度までとしていた債務負担行為の期間を令和4年度までとするものでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  では次に、内容なんですけれども、そもそも杉八小の跡地というのは、土地は区の持ち物という解釈でいいのか伺います。 ◎施設再編・整備担当課長 委員おっしゃるとおりかと存じます。 ◆わたなべ友貴 委員  これまで杉八小跡地の活用については、地域の方々と多く議論を重ねてきたことだと思います。第二次実施プランに基づき基本計画が策定されたということですが、これまでの地域の方々との意見交換がおおむねこの基本計画の中に反映されたという理解でいいのか、その辺を伺います。 ◎施設再編・整備担当課長 これまで、地域の町会の関係者ですとか、あるいは学校のPTA関係者を中心といたしました杉八小跡地とその周辺のまちづくりを考える会の皆さんと活発な意見交換等をしながら検討を進めてきたところでございます。  そういった中でいただいた御要望といたしましては、地域の憩いの場として活用する、あるいは地域イベントの実施ができるですとか、あるいは震災救援所機能の維持をしていただきたい、あるいは緊急時には車両が通行できるような通路を確保していただきたい、そういったような御要望をいただきました。こうした御要望を踏まえまして今回基本計画を策定したところでございますので、反映していると考えております。 ◆わたなべ友貴 委員  今後、跡地への施設整備は基本計画に基づき行っていくということですが、その過程で、地域の方々の意見を取り入れるための意見交換会などの場面についてはどのように設定していくお考えか、伺います。 ◎施設再編・整備担当課長 具体的な実施時期につきましては、今後検討、調整してまいりますけれども、例えば都市計画決定に当たってですとか、あるいはまちづくり条例に基づく説明会はもとより、設計に当たりましては、地域の皆様の御意見、御要望を踏まえながら今後も進めてまいりたい、このように考えております。 ◆わたなべ友貴 委員  丁寧に進めていただければと思います。  仮称コミュニティふらっと高円寺南においては、集会室を設置するとあります。また、この施設の整備によって、これまで町会、青少年育成委員会が利用していた高円寺中央会議室を廃止することになるというふうになっていますが、こうした方々がこれまで使っていたように、優先して利用できるような何らかの手段は考えているのか、その辺を伺います。 ◎施設再編・整備担当課長 区民事務所会議室につきましては、再編整備計画の中で、町会あるいは青少年育成委員会の方々の活動場所が確保できたら廃止をするというような形で考えておるところでございます。本施設につきましては、委員おっしゃいましたコミュニティふらっとの会議室によりまして代替場所が確保できると考えておりますので、例えば行政使用ですとか、そういった形で確保してまいりたい、このように考えております。 ◆わたなべ友貴 委員  安心しました。  オープンスペースについて、現在の校庭と同程度の広さを超える部分については、将来の活用の余地を残すため、暫定用地としています。この暫定用地の使い道については、どのようなタイミングで判断をしていく予定なのか、その辺を伺います。 ◎施設再編・整備担当課長 現段階では具体的な考えがあるわけではございませんけれども、今後の施設再編整備の取組を進める中で、行政需要を踏まえながら、適切なタイミングで決定してまいりたいと考えております。 ◆金子けんたろう 委員  成田西のコミュニティふらっととトイレの自動水栓、伺います。  成田西の新たな地域コミュニティ施設の整備についてですが、これまで我が党区議団は、区立施設再編整備計画によって、前提となるということであり、多くの問題を抱えていることから、賛同できないと主張してまいりました。  じゃ、今回行われる成田西地域における新たなコミュニティ施設はどういう施設なのか。先ほど質疑の中でも出ましたけれども、成田保育園の移転整備、あと会議室の整備ということでよろしいでしょうか。 ◎地域施設担当課長 本施設につきましては、成田西子供園の跡地に移転する成田保育園との複合施設として、地域コミュニティ施設として建設するものでございます。  建物の構造としましては、鉄筋コンクリート造で地下1階地上2階建て、全体の延べ面積約1,300平米、このうち地下1階部分がコミュニティふらっとになってございまして、1階、2階部分は成田保育園となってございます。  コミュニティふらっとの構成でございますけれども、集会室が3室、多目的室1室、ラウンジなどを配置しまして、延べ面積は約500平米というような内容となってございます。 ◆金子けんたろう 委員  今回、当該事業によって何か近隣の施設が廃止になるということがあるのかどうか、確認したいと思います。現在、区としてどの施設が廃止になるということが具体的に示されていないと思うんですが、その点を確認したいと思います。 ◎施設再編・整備担当課長 委員御指摘にありましたとおり、現在、計画の中で具体的な施設名を挙げているところではございません。一方で、再編計画の中におきまして、地域コミュニティ施設の再編整備に当たりましては、一定のエリアごとに対象となる複数の既存施設を1つの施設に集約するということを再編整備の方向性として定めているところでございます。こちらの方向性に基づきまして、現在、集約する施設につきましては検討しているというところでございます。 ◆金子けんたろう 委員  この計画そのものが、区立施設再編整備計画に基づいて今回の事業が行われるということですが、同時に、具体的にどこかが集約されて廃止になるということは今回示されていないので、この建物自体には異を唱えるものではありません。  もう一つ、トイレ手洗いの自動水栓化についてなんですが、先ほど他の委員からも出ていました。重ならないように伺います。  新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、手洗い後にウイルスのついた蛇口に再度触れないというのは大変重要だということを考えております。その上で質問しますが、今回、指定管理施設も含まれていますので確認します。  これまで緊急事態宣言が出されておりましたので、臨時閉館、事業実施の判断など、適否については、それぞれ区と事業者といろいろ検討されていることと思いますが、その判断基準についてはかなり悩ましいという御苦労もあるかと思います。  今回補正で組まれている区立施設、そのうち指定管理で行われている施設について、まず確認したいのは、トイレの管理、清掃というのは指定管理事業者が自ら行うという理解でいいのか。何でこんなことを聞くかというと、清掃って、やっぱり感染するリスクがあるじゃないですか。そういうところに独自基準だと、なかなか統一されていない。どうなっているんだろうなという不安もありますし、そういうところに区のサポートとかアドバイスとか、そういうのも必要なんじゃないかという意味でお聞きしますが、その点いかがですか。 ◎地域施設担当課長 今回のコロナウイルスに伴う休館後の再開に伴いましては、コロナの感染の拡大を事業者の従事者の方にも広げない、施設から感染者を出さないということをモットーに取り組んでまいりました。再開に当たりましては、東京都の事業者向けのガイドラインを参考にしながら、指定管理者の従事者の方々につきましても、安全対策を十分に徹底して行うようにお願いをしまして、今回の再開を迎えたところでございます。 ◆金子けんたろう 委員  この点で最後に伺います。  国の専門家会議が発表した提言、新しい生活様式の実践例を見ました。トイレにおいては、「感染リスクが比較的高いと考えられるため留意する」として、留意事項がいろいろ書かれています。「便器内は、通常の清掃で良い。」「不特定多数が接触する場所は、清拭消毒を行う。」「トイレの蓋を閉めて汚物を流すよう表示する。」など、いろいろアドバイスというか、こういうふうにしたらいいんじゃないかという提言がなされています。  区も今後の取組、現在検討しているかと思うんですが、その辺あれば示していただきたいのと、こういう実践例を参考にするとか、そういうこともどうかなというふうに思うんですが、その点、最後に伺います。 ◎経理課長 本庁の清掃等々、いろいろ委託業者がトイレ清掃なんかに携わっていると思いますけれども、今の国のいろいろな指針なんかも含めまして、とにかく杉並区がこれまで取り組んできたものを一度検証することで、また次に備えていくということになると思いますので、その中でまた十分に検討していきたいと思います。 ◆金子けんたろう 委員  そこで働く人、何より利用する区民の方への感染拡大防止を図る観点から、区のサポート、あとチェックが重要だというふうに考えております。  先ほど他の委員の質疑の中で、この施策は重要だから急いでほしいという御発言があって、そのとおりだなというふうに思うんですが、今回、コロナウイルスの感染拡大で世界が今大変なことになっていて、物ですか、トイレのパーツだとかなんとかいろいろ、工場そのものが止まっていますから、急ぐことは重要だと思うんですけれども、現実的な対応というのもあると思うので、その辺留意していただいて、これは要望にとどめておきたいと思います。  あと、最後、1点訂正なんですけれども、午前中、私、高円寺学園の話をしました。旧々校舎のことなんですけれども、戦中に建てられたと言いましたけれども、調べたら昭和22年で、戦後でした。すみません、訂正いたします。  以上です。 ◆中村康弘 副委員長  私のほうから1点。  午前中の質疑の中で、区長が財政に対しての御答弁をされました。その中で区長は、現在は非常事態であるというふうにおっしゃった。それは私も同意します。また、将来の見通しは誰も分からない。これも同意をいたします。ただ一方で、中長期で見れば区政が抱える課題というのは厳然として、消えるわけでなくあるわけでありまして、それに対してもしっかりどう対処していくのかということは、目をそらすわけにはいかない。これは区及び区長も同意されると思っております。  そういった見通しがなかなか分からない中で、現在のコロナ禍による非常事態、これで区財政が受ける影響というのは分からないですけれども、数十年に及ぶというものではないというふうのは、何となくそういう理解をしています。せいぜい数年あるいは四、五年じゃないかなというふうなことを、感覚的と言ったら語弊がありますけれども、そういうふうに思うわけであります。  そういったところでいけば、これから数年、あるいは四、五年が本当に財政にとっての踏ん張りどころ。長期的に見れば、状況はまた改善してくるであろうというふうな状況。長期的に見ていけば、資金調達の在り方という部分に関しても、関谷部長のほうからも、特別区は赤字区債が発行できない、そういう構造になっていると、そういう課題の御説明がございましたけれども、あらゆる可能性を検討して、できるだけ今の段階での四、五年のダメージを少なくして、それで将来にもしっかりと対応できるような体制を取るというふうな資金調達、財源調達の在り方というのは、あらゆる可能性で検討していくべきじゃないかと思いますけれども、その点に関して区の見解をお聞きいたします。 ◎区長 我々もいろいろそういうことに精通した幹部職員もおりますし、また、議会の中村委員はじめ様々な議員の方の御意見もよくお聞きをして対応していかなきゃならないというふうに思っています。  先ほどいろいろお話しさせていただきましたけれども、中村委員がおっしゃるように、これがずっと何十年も続くというふうには思っておりません。ただ、これまでにないことであって、ある意味では、ちょっと大げさに言えば、本来国民に勤労の義務があるんですけれども、働くな、動くな、それから勉強するなみたいな──勉強するなとは言ってないわけだけれども、義務教育が実際実行できない。全く変な形になって、違憲状態がずっと続いたみたいなことなのかもしれませんけどね。ただ、不思議なことに、例えばこれで株価が大暴落しているとか、地価が大幅に下落をしているとか、そういうようなところはないですよね、今のところ。だから、市場としても、何十年、これはもう取り返しのつかないことなんだというふうな評価にはなっていないんだろうなという気もするんですね。  ただ、この異常な状況というのは、コロナの抜本的な治療方法、薬も含めて、そういうものがきちっとできるまでは、やはりどこかでみんな萎縮しながら生きていかなきゃならないというのも実際なんだろうなというふうに思います。それが反映して経済活動が縮小しますから、税収に反映される。そして、それがまた区民への行政サービスにストレートに影響が出ないように、我々、創意工夫しなきゃならないと思いますし、頑張らなきゃいけないところは頑張らなきゃいけないだろう。  そういう意味で、様々な歳入の方法も考えなきゃいけないだろうと思いますけれども、ただ、これは杉並だけの話じゃないので、やはり国全体として、最終的には、この国難の状況に対して政府がどういうような形のスキームをつくるのかというのが一番根本にあるのかなというふうに思っています。その制約の中で、前提の中で我々はベストを尽くして臨まなきゃならない。  ちょっと長くなりますけれども、振り返ってみると、3月から4月にかけて本当に危機的な状況で、私もあのときは、このままいったら本当にニューヨークみたいになっちゃうんじゃないか、イタリア、スペインみたいになっちゃうんじゃないか。確かに区内の病院の最前線の状況というのは、それだけ非常にせっぱ詰まった、悲壮感が漂うような状況であったことも事実です。したがって、医療崩壊がどんどん進んでいった場合は、本当に地域社会が崩壊していくということになる、その恐怖心もありましたし、何とかここでそこだけは食い止めなきゃならないだろうという思いで施策を進めたということがあります。  その後、緊急事態宣言下で、結果としては感染者の増大には歯止めがかかり、そして今は、区内でも自宅療養者はようやくゼロになったんですね。それで、その間にいろんな知見が少しずつ蓄積されて、感染の危険な時期だとか、それからどうやって──ウイズコロナという、どこかの知事みたいに何でも横文字にするのは私も好きじゃないんです。だけど、ウイズコロナというのも本当に考えていかなきゃいけないのかなというふうに思っています。  ただ、そういうことを考えると、緊急事態宣言で感染増大にきちっと歯止めをかけたということはよかったと思います。あのままいったら完全に病院は崩壊し、地域医療は崩壊していましたから。それを食い止めて、ただ、今後安易に、私、自粛というのを乱発するのはちょっといかがなものかというふうに思っています。できるだけ、それこそウイズコロナで、完全に正常には戻らなくても、できるだけ正常に近い形、つまり、それぞれの経済がちゃんとやっていけるような形にするにはどうしたらいいかという視点で、我々はそのサポートの仕方を考えていくというふうにしないと、あおってあおって、脅かすばかりだったら駄目だと思うんですよね。  したがって、今段階的に緩和をしていっていますけれども、要は、感染者も必ず次の波が来て増えていくだろうと思いますけれども、これまでの教訓をしっかりと踏まえて、はっきり言って、2月、3月、4月は、国も東京都も私、大幅に後手に回ったと思っているんですよ。そのことが医療崩壊になった。だから、そういうふうにならないようにきちっとやって、できるだけウイズコロナで乗り越えていくという形を取っていくことが大事だ。それをやれるかやれないかが、自治体なり国なりの財政運営に直結するというふうに思っていますので、そういう気持ちで取り組んでいきたいと思いますし、要所要所でまたいろいろ皆さんからアドバイスをいただきたいと思いますので、ぜひまた御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。 ○大泉やすまさ 委員長  それでは、再び一巡いたしましたので、再々度質疑のある方は挙手願います。ほかに質疑はありませんか。──ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆わたなべ友貴 委員  議案第63号について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を述べます。  今回の補正予算4号のうち、新型コロナウイルス対策については、区独自の施策としての感染拡大防止に必要な環境衛生の維持に資する区有施設の自動水栓化に係るものなど、時期を捉えた適切なものであることが、質疑を通して確認できました。  また、コロナ対策以外のものでは、実行計画に基づくものや公園用地の取得や設計によるものなど、豊かな杉並区を今後も継続していくための必要な歳出であることも理解しました。  財政運営においては、コロナ禍で見通しが立たないということは理解できますが、その中でも所管の皆様は、持続可能な区政運営のため、財源保留をはじめ、基金を活用しながら、区の財政ルールに目を向けた財政運営を心がけていただいていることも確認いたしました。  今後も、新型コロナ対策におかれましては、区民の生命、財産を守るため、積極的な施策を適宜実行していただくことをお願いし、本議案には賛成といたします。 ◆金子けんたろう 委員  日本共産党杉並区議団を代表して、議案第63号令和2年度杉並区一般会計補正予算(第4号)について意見を述べます。  本議案は、これまで我が党区議団が反対してきた高円寺小中一貫教育を進める事業が含まれております。質疑において、本来予定していた地下ピットの存在が設計図の一部不存在で分からず、土砂量が増大したこと、また、いわゆる旧々校舎の跡地地下にくいが存在し、そのため撤去作業が必要となったことを確認しました。その点から、土砂量の増大と地下埋設物の撤去工事については致し方ないと考えます。今後の区立施設の解体時について、区として今回の事例を参考、教訓にしていただきたいと思います。  また、我が党区議団が異を唱えてきた区立施設再編整備計画における地域コミュニティ施設の整備については、成田保育園の移転整備と会議室の整備であり、今後の検討課題ではあるものの、今回の整備によって、現時点において周辺の区立施設が廃止とならないことも分かりました。この点についても異を唱えるものではありません。  区立施設におけるトイレ手洗いの自動水栓化については重要であり、また、これまでの新型コロナウイルス感染拡大防止における杉並区の対策、取組は重要です。トイレの自動水栓化についても評価できる点から、議案第63号について賛成といたします。 ◆太田哲二 委員  今回の補正予算(第4号)、コロナ絡みのものやら、別段異議がない、問題ない内容だと思います。  それはそれとして、今後のことなんですけれども、やっぱり新しい財源というものを考えていかなくちゃいかぬなということを強く思っているんですね。内容についてはそのうち発表すると思っておりますので、お楽しみにと。  以上です。 ◆けしば誠一 委員  いのち・平和クラブの議案第63号、補正第4号についての意見を述べます。  この議案は、第1に、新型コロナ対策で区立施設の手洗いの自動水栓化を進めるものであり、重要です。  第2に、地域コミュニティ施設の整備は、小学校区に設置し、乳幼児親子から高齢者までの地域のコミュニティーの核となることを期待します。特に乳幼児親子の居場所については、区が育んできたこれまでの事業の質を維持できる対策を願うものであります。  第3に、高円寺東保育園は、中核園として、また障害児に対応できる直営園として維持され、期待いたします。  第4に、高円寺小中一貫の校庭の障害物撤去に関しては、前の校舎、さらにその前の校舎に係る柱の撤去と、予想を超えた土砂の撤去費用は必要なものと判断しました。  他の事業についても、その必要性から、議案には賛成といたします。 ◆松本みつひろ 委員  議案第63号令和2年度杉並区一般会計補正予算(第4号)について、自民・無所属・維新クラブとしての意見を申し述べます。  本議案は、実行計画、施設再編整備計画に基づく事業、また新型コロナウイルス感染症対策に係る経費を計上した補正予算であると認識しています。今後の財政見通しについて、より一層注視していく必要はあるものの、本補正予算に計上された各事業については、それぞれ必要性があり、また緊急を要する事業であることが質疑において確認できたため、議案について賛成いたします。  質疑の中でも指摘しましたが、当面の財政運営における充当可能額が低減していることについて、強い危機感を覚えています。今後の補正予算に当たっても、不要不急の事業を厳密に精査することと、一方で、必要至急の事業は今後も機動的な予算編成を心がけるよう要望いたします。  他の自治体では専決処分による予算執行も行われていますが、杉並区では議決を経て予算を成立させています。今後も継続されますよう、併せて要望いたします。  以上です。 ◆奥山たえこ 委員  議案第63号、一般会計補正予算(第4号)について意見を申し述べます。  本予算の中には、西荻地域区民センター、また勤労福祉会館の11月からの指定管理料であるとか、それから施設整備に係る地コミの設計料などが入っております。これらについては、私は従来反対してきたものであります。また、高円寺学園の土壌撤去の費用が入っておりますが、高円寺学園の建設そのものの経緯について私は反対しておりますが、今回は土壌ですので、別のものだと考えております。  そして一方、区営住宅の移管に関する管理料でありますとか、公園の取得などといった必要な費用が入っております。そして何よりも、コロナ対策の手洗い自動水栓化という非常に重要な施策、昨今よくスピード感を持ってと言っておりますけれども、感ではなくて、まさにスピードを持って実践してくださったことについて感謝を申し上げております。その意味でも賛成といたします。 ◆中村康弘 副委員長  杉並区議会公明党を代表して、議案第63号、一般会計補正予算(第4号)について賛成意見を述べます。  質疑を通して、今回の補正予算に含まれる事業の内容について、その緊急性、妥当性が認められると判断いたしました。  また、質疑の中で、基金の活用や区債の発行といった財政についての議論がございました。喫緊のコロナ対策に全力をこれからも挙げていただくとともに、今後の中長期的に必要な行政需要にもしっかりと対応していくには、どのような資金調達の仕方が考えられるのか、全体最適、長期最適の視点でこれからしっかりと検討していただくことを要望して、賛成といたします。 ○大泉やすまさ 委員長  ほかに意見はありませんか。──ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第63号令和2年度杉並区一般会計補正予算(第4号)について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大泉やすまさ 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたします。  なお、区長は公務のためここで退席いたしますので、御了承願います。
     《事務事業概要の説明及び報告聴取》 ○大泉やすまさ 委員長  続きまして、事務事業概要の説明と、先ほどの議案審査で1件の報告を終えておりますので、残りの2件の報告を一括して聴取いたしたいと思います。  報告は事務事業概要の説明と併せて聴取いたしまして、質疑については、説明と報告を一括して聴取した後に行いたいと存じます。  なお、事務事業概要は資料説明を省略します。部の重要課題に関してのみお願いいたします。  それでは、順次お願いをいたします。 ◎政策経営部長 それでは、まず私のほうから、政策経営部の重要課題について御説明をいたします。  まず、今年度、何といっても、全庁挙げて、未曽有の危機である新型コロナウイルス感染症への対応に引き続き注力していく必要がございます。今後の再流行への備え、打撃を受けた地域経済や区民生活への対応など、必要な対策について総合調整を行い、時期を逸することなく予算化等につなげてまいります。  また、本年度の予算は「10年ビジョンの成果を確かなものとする」と銘打ったものでございましたが、コロナ禍への対応に注力しつつ、終息状況等も見極め、計画事業等について着実に取組を進めてまいります。  この8月に新基本構想策定に向けた審議をスタートさせます。区政の新たな道しるべとなる構想の策定に向け、総力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。本年度からの2か年、基本構想に続き、総合計画、施設再編整備計画第二期等の策定に向けた取組が大きな課題となりますので、基本構想審議をにらみながら、計画策定に向けた諸準備をスタートさせてまいりたいと考えております。  ICTや業務改革に向けた取組については、AIやRPAの導入等を加速させていくとともに、今般のコロナ禍によって、いわゆるニューノーマル、新常態へと社会環境が大きく変化している中にあって、テレワークやオンライン会議など、変化に即応できるよう、ICT活用の道筋について研究、検討を進めてまいりたいと考えております。  景気は大きく後退し、今後数か年は極めて厳しい財政運営が想定される中、コロナ対応と注力すべき必要な事業に財源を重点投入する一方で、行政評価制度を活用した事務事業のスクラップ・アンド・ビルドの推進や、歳出事業の徹底した精査等に努めてまいります。こうした厳しい状況の中で、区政全体を俯瞰し、総合調整機能の強化を図った上で、オール杉並の力を結集させて、山積する課題解決に取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 ◎総務部長 引き続きまして、私から、今年度の総務部の主な重要課題について一括して御説明をさせていただきます。  まず、総務事務では、今年度から財務に関する事務を対象に運用を開始した内部統制の推進事務局として、全庁的なリスクの分析、対応策の有効性の検証などにより、制度の円滑な運用と実効性の確保を図ってまいります。また、令和4年の区制施行90周年に向けて、記念事業等の調査研究を開始いたします。  契約事務では、本年3月に制定いたしました公契約条例の8月の施行、また令和3年度に締結する公契約からの条例適用開始に向け、労働報酬下限額の設定や、事業者、労働者等への周知等の取組を進めてまいります。  次に、危機管理分野では、何よりも新型コロナウイルス感染症対策について、この間の取組の検証を踏まえ、備蓄品の調達、職員の応援体制、庁舎における感染予防、区民への情報提供などにおいて、第2波への対応に万全を期してまいります。  防災対策では、地域防災計画震災編及び風水害編について、それぞれ発災後3日間を乗り切れる体制の構築、避難所の空白地への増設、再配置等のために必要な修正を行ってまいります。  また、防犯対策では、依然として多発する特殊詐欺対策など、犯罪認知件数の削減に向けた取組を進めてまいります。  以上申し上げたような重要課題への取組を通しまして、区政の下支えをしっかり行ってまいりたいと存じます。  私からは以上です。   (1) 新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に係る令和2年度の区施設休館に伴う委託業務及び指定管理業務への対応について ◎行政管理担当課長 私からは、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に係る令和2年度の区施設休館に伴う委託業務及び指定管理業務への対応について御報告させていただきます。資料を御覧ください。  新型コロナウイルス感染症拡大防止対策により休館している区施設の運営受託事業者及び指定管理者については、区と協議の上、館内整理、従事者研修といった代替業務の実施や業務の休止といった臨時的対応を行っているところでございます。  休館期間終了後は、各施設の運営を円滑かつ迅速に再開していく体制を整えることが必要となりますが、施設の運営管理等の業務については、人件費等の固定経費が占める割合が高いことから、業務の休止に伴い、委託料及び指定管理料の支払いが受けられない場合には、従事者の雇用継続が困難となるおそれがあり、区民サービスの再開に大きな影響が生じることが想定されます。  これらを踏まえ、休館期間中の固定経費の一部を以下のとおり区が負担することとし、事業者と協議を行うこととします。  まず、対象事業者は、区施設の運営委託業務及び指定管理業務のうち、休館に伴って休止した業務があるため、委託料等に関する協議が必要となる受託事業者等でございます。  次に、区が負担する委託料等の考え方についてでございます。  今回の休館に伴う業務の休止については、区と事業者双方にとって不可抗力の事態が原因であることから、事業者にも一部負担を求めることが妥当と判断し、休止した業務がある期間の委託料等のうち、業務を休止したとしても支払いが必要となる人件費等の固定経費の8割を区が負担することといたします。  なお、休止した業務の従事者を継続雇用するため、事業者が休業させた方の人件費は、原則として国の雇用調整助成金等の制度を優先して活用することとし、その分は区が負担する委託料等から減額いたします。また、休館期間中の業務の休止に伴い支出が不要になった経費についても、同様に減額いたします。  その他でございます。  (1)、指定管理者が管理する区施設のうち、利用料金制度を導入している施設につきましては、指定管理業務に必要な総経費から利用料金収入等を差し引いて指定管理料を算定しております。このため、施設の運営再開後、区民の施設利用が著しく少なく、利用料金収入等が大きく減少するなど指定管理者に過大な負担が生じた場合は、別途、指定管理者と協議を行います。協議の結果、区が負担する額が年度協定で定める指定管理料の額を上回る場合は、債務負担行為の限度額の変更を行うこととします。  (2)、令和元年度は、利用料金制度を導入している施設について、3月9日から3月31日までの休館に伴い発生した損害等、これは休館に伴って未収入となった施設利用料等、指定管理業務を実施できなかったことによる減収分等でございますが、区が負担することといたしました。  私からは以上でございます。   (2) 旧杉並中継所跡地の防災活用について ◎施設再編・整備担当課長 続きまして、私からは、旧杉並中継所跡地の防災活用について御報告させていただきます。お手元の資料を御覧いただきたく存じます。  旧杉並中継所の跡地につきましては、施設再編整備計画・第二次実施プランにおきまして、活用を検討するとしていたところでございます。これまでの検討を踏まえまして、今般、既存施設を改修し、災害時の防災拠点として活用を図るとともに、平時の活用につきましては、引き続き検討することといたしましたので、御報告させていただきます。  まず、防災拠点として備える機能ですが、4点ございます。  1点目は、災害拠点倉庫でございます。発災後3日間は、建物の倒壊等によりまして交通遮断が発生し、大きな混乱が予想されるため、東京都やスクラム自治体からの物資等が届かない可能性がございます。このため、区内での備蓄により乗り切れる体制を確保するための食料等を備蓄する倉庫として活用するものでございます。  2点目は、重機保管場所でございます。現在、災害時の瓦礫などの除去につきましては、建設業協会等との協定により対応することとしておりますが、重機の保管場所につきましては、各事業者により異なっておりまして、必ずしも区内に保管されているとは限らない状況です。このため、平常時から重機保管場所として活用していただくことにより、災害時において確実に重機を確保できるようにしてまいりたいと考えております。  3点目は、本庁代替施設です。災害時、本庁舎が被災等により使用不能となった場合の指揮命令等を行う本部施設として活用してまいります。現在、区の東側におきましては、高円寺の地域区民センターを指定しておりまして、西側の代替施設として指定するものでございます。  4点目は、地域内輸送拠点でございます。地域内輸送拠点は、国や他自治体からの救援物資を受け入れ、各震災救援所等へ配送等を行うもので、現在、区内に3か所ございますが、これを強化するものでございます。  次に、防災拠点として活用する理由でございますが、資料に記載のとおり、本施設は大規模施設であり、かつ耐震性能を有しているという施設の特性、緊急輸送道路からのアクセスがよく、大型車両の搬出入にも適していることに加えまして、地震被害シミュレーションによる被害予測が本庁舎より小さいなどの地理的な特性を踏まえ、防災拠点として活用することが最も効果的であると判断したものでございます。  最後に、今後の予定でございますが、恐れ入りますが、資料の裏面を御覧いただきたく存じます。  防災拠点としての具体的な内容につきましては、令和3年3月に修正を予定しております地域防災計画において定めることといたします。  また、平時の活用方法につきましては、民間活力の導入を視野に入れまして、今年度にサウンディング型市場調査や地域住民を対象とした意見交換会等を行いながら引き続き検討を進め、今後策定を予定しております施設再編整備計画の第二期計画において計画化を図ってまいりたいと考えております。  私からは以上です。 ○大泉やすまさ 委員長  これより、ただいまの説明及び報告についての質疑に入ります。  なお、事務事業概要につきましては、当委員会が所管する事務事業の概要把握を趣旨としておりますので、質疑に関しましては、個別事業の詳細に及ばないようにお願いをいたします。  また、改めてのお願いになりますけれども、質問は簡潔にお願いいたします。  それでは、質疑のある方の挙手を願います。──同様に、お一人10分程度で御協力をお願いいたします。 ◆浅井くにお 委員  私からは、旧杉並中継所跡地の防災活用についての報告について何点か質問させていただきます。  まず1点目、先ほども御説明がありましたけれども、いただいた資料を見たときに、何かなと思いながら、裏を見て分かりました。2番の「区防災拠点として備える機能」の最初ですね、災害拠点倉庫というものが新たにイメージというか、位置づけを来年される、そういうことになるようでございますけれども、計画を見直すということで、区内にさらに同様の拠点を増やしていくとかというお考えはおありなのか。 ◎防災課長 今委員御指摘のとおり、今後、3日間耐え抜くだけの備蓄を、何らかの形で区内に備蓄していくというようなことを考えてございまして、現状、今御説明申し上げました井草の中継所の跡地の活用では、約1,200平米ぐらい、それで約1日分の備蓄にとどまるのかなというふうに考えてございます。現在、施設再編整備計画等々が進んでいく中では、各施設にそれぞれ備蓄倉庫、約100平米ずつぐらい整備を順次進めているという状況の中で、そういったものを総合的に使いながら3日間を達成していくというふうに考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  次に、本庁代替施設としてここのところを活用していこう、そういう話で、本部施設というような話ですけれども、現施設を改修して部屋を造っていくんでしょうか。 ◎防災課長 現在そこは検討中でございますが、例えば、今防災対策としてちょっと困っていることがございまして、実は、他の自治体から応援に来てくれた方が泊まれる場所がないであるとか、シャワーを浴びる場所がないであるとか、そういった課題もございまして、今後の検討になりますが、何らかのそういう部屋を造っていくというようなことは行わなければならないのかなというふうに考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  それで、本庁の代替施設というようなことで、資料にも書かれていますけれども、本庁が電気が喪失するといった場合もあるだろう、そういうふうに書かれているのかなと思いますけれども、この施設、発電設備とかってあるんでしょうか。 ◎防災課長 今般、防災拠点として整備するに当たっては、非常用の自家発電機を設置するという計画でございます。 ◆浅井くにお 委員  頼もしい施設になってもらいたいなと思います。  それで、3番目の活用理由の中の、現在の施設が本当に耐震性能があるのか、補強しなきゃいけないのか、その辺どうなんでしょう。 ◎施設再編・整備担当課長 こちらの施設につきましては、跡地活用の検討を行う中で、平成28年度に既存施設の現状調査を行っております。この中で劣化度あるいは耐震性について調査を行いまして、耐震性を確認しているところでございますので、問題ないと考えてございます。 ◆浅井くにお 委員  問題ないということですね。分かりました。  それから、3の○の一番最後ですけれども、杉並区の公園計画で防災公園という名称が位置づけされているのか、お聞きをします。 ◎防災課長 井草森公園のお話でしょうか。 ◆浅井くにお 委員  そうです。 ◎防災課長 防災公園ということで位置づけられていたかと思います。 ◆浅井くにお 委員  防災性を備えた公園じゃなくて防災公園と、公園計画で位置づけされているということでよろしいですね。──じゃ、後で調べてお答えをいただきたいと思いますけれども、私のイメージは、防災公園というと違うのかなというふうに思っています。  それから、4番目の進め方のところで、サウンディング型市場調査というものを進めながら、この施設をどうするのか検討していくと。改めて、どのような調査なのか、お聞きをします。 ◎施設再編・整備担当課長 サウンディング調査につきましては、施設、用地の活用ですとか事業サービス等において民間活力を積極的に導入するために、取組の内容あるいは公募条件を決定する前段階におきまして、公募により民間事業者と区で直接対話を行うものでございます。こうしたことを活用することによりまして公募条件等を整理することによって、効果的な民間活力の導入が図られるものと考えております。 ◎副区長(吉田) ちょっと補足で。今のサウンディングじゃなくて、その前の防災公園の話。  これは私も、自分のほうから出した資料で、御指摘があって改めて見ましたが、やっぱりちょっとおかしいんですね。区で造っている防災公園で、私が造ったのは気象研と蚕糸の2つです。といいますのは、蚕糸試験場は周辺を全部不燃化し、また気象研のところも全部木造の建物を解体してやるときには、一律250万の補助金を出したり、地区計画道路を造ったり、いわゆる避難広場としての防災機能を高めている。蚕糸に至っては、1,500トンの水槽を校庭の下に埋めていますので。それから、周りの森林もいわゆる延焼遮断の効果があるのと、それからゲートシャワーを造っています。杉十の校舎の屋上には放水銃がたしか3本ぐらいあって、火災のときには周辺の樹木に全部水をまくような形にしています。  そういう観点からいうと、井草森というのは、多分何も施設はないんじゃないかなと。ただ公園だったというふうに私は記憶しておりますので、改めて所管のほうで調べ直して答弁をすると思いますが、確かに、ちょっと変だなというのは、私も同意をいたします。 ◆浅井くにお 委員  恐縮でございます。よろしくお願いします。  サウンディング型の市場調査、先ほど説明がありました。新しい手法でPPPとかいろいろありますけれども、それはそれで、区としても、いろいろな事例が今出ていますので、使っていただいて、区民のためになる施設を検討して整備していただければなというふうに思います。  4番の進め方の中の真ん中ですけれども、「その後」という言葉が書かれています。「その後、地域住民を対象とした」という書き方になっていますけれども、私はこの間一般質問もさせていただきましたけれども、旧中継所の活用策を検討した後に地元と話合いをして、どうしていこうかと、そういうスタンスで杉並区が地元に入っていくのは間違っているだろうなというふうに思っています。  なぜかというと、課長は知らないかもしれないけれども、いわゆる杉並病というのが大変社会問題になって、地元は物すごく苦労したところなんですよ。そういう地元に対して、区はもっと重んじた対応を私はすべきだというふうに思っています。ですから、文章で書くとこうなるのかもしれないけれども、地元の人が見たら、やっぱり俺らは二の次なんだなと、そういう見方になっちゃうんですよ。  だから、サウンディング型市場調査をするのはいいんですけれども、地元とすれば、それと一緒に、地元の方たち、皆さんどういう施設になったらいいですかと、そういう形で関わっていっていただきたいなと私は思うし、こういうのを見たときに、地元から出ている議員としては、えっ、本当かよと、そういうふうな気持ちになってしまいます。多分この資料を地元の人が見たらば、同じことを思うだろうというふうに思います。その辺のところはもう一度区の内部でよく調整をしていただいて、区民のための施設なんだから、区民の、特に苦労した地元の方の意向をどこのタイミングで聞くのか、そういう検討を改めてしてもらいたいというふうに要望しておきます。  私から最後ですけれども、この施設をどうしようかと検討する中で、先ほど午前中ありましたけれども、杉八小の考え方が示されています。私は、杉八小の施設整備の基本的な考え方を、ここにも導入してやっていけばいいのかなというふうにちょっと思いましたよ。防災機能、複合施設、例えば集会施設とかそういう話だったり、公園もあるし、事前に保育園も整備をしていますよ。そういう面でいうと、ここに書かれているもの、おおむねあるわけですけれども、そういうものを改めて区民のため、地元のために、あそこのところに整備をしながら、その中では防災機能をとにかく強化していくんだよという、そういうスタンスでまとめてもらえるといいなと思いながら質問させていただきましたので、よろしくお願いします。  以上です。 ◎施設再編・整備担当部長 地元の議員ということで、日頃から、井草森公園も含めてあの周辺ついては、浅井委員からるる御要望とかいろいろ御意見をいただいております。ちょうど今委員おっしゃったように、保育の緊急事態宣言のときに、東京都と交渉してあそこに保育所を開設したわけですね。そのとき私、環境課長でございまして、清掃事務所が一部施設を使っておりましたので、そのときに、保育園をどうしても造りたいということで、あの周辺の町会を私、回りました、担当職員と一緒に。その中でおっしゃったのは、そのときに、いわゆる杉並病については、回ったときにはそれほどそういったお言葉はなかったのでございますけれども、やはりあそこをどういった施設にするのかというのはよくよくこれから考えていかなきゃいけないということは、たくさん御意見をいただきました。  その中で、防災というキーワードが確かにそのときあったんですね。その後いろんな自然災害もあり、そしてこのコロナ禍に陥った状況にあり、そうすると、まず地元の要望としては、私ども今般お出ししているこの計画ですけれども、まだコンクリートしているわけではございませんが、ただ、1つ確かなことは、防災という視点で施設を活用していきたい。あの施設は、皆さん御存じのように、改修しようにもなかなか難しい構造になっております。ただ一方、先ほど課長が申し上げましたように、躯体がしっかりしているんですね。あれをうまく活用してどう展開していくかというのは今喫緊の課題で、やはり防災というキーワードで施設を造っていくということ、これが重要だと思っています。  それから、地域の意見をよく聞くようにということでございますが、これは当然でございまして、杉八小のほうは、何度か区議会でも御説明しておりますけれども、それを経て今回の計画ができたわけですね。旧杉並中継所におきましては、防災という視点は私どもしっかり進めていきたいと思っておりますが、今委員おっしゃったその他の部分、地域の方々がさらに何かお求めになるようなもの、これは、サウンディング調査をやるというふうに申し上げましたけれども、民間活力が、この経済状況になると、以前からもそうですけれども、本当にあそこを活用してくれる案が出てくるかどうか分からないというところなんですね。私ども、さすがに役人の頭だけではなかなかいい案が出てこない、そういった施設なんですね。  ですから、事前に、行政が持っている施設を民間がどう使っていくかということについて調査したい。それで、一定程度私どもも、民間調査をして、民間需要も考えて、私どもなりに腹に落とす。それをもって区民の方とお話をしたいというのがございまして、こちらが全ての計画をコンクリートして、それで地元に入っていくというのは毛頭考えてございませんで、地元の方も、防災機能以外のものについて何に使ったらいいんだと、どこどこ町会長さんはこれ、どこどこ町会長さんはこれというのは多分ないと思うんです。そこは対話をしてつくっていきたいという考えでございまして、今るる申し上げましたけれども、委員が御懸念のことにつきましては、しっかり私ども対応してまいりたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。 ◆わたなべ友貴 委員  私からは、まず、コロナウイルス感染症拡大防止対策に係る区施設休館に伴う委託業務、指定管理業務への対応について伺ってまいります。  まずは、今回の決定がなぜこのタイミングになったのか、その経緯について教えてください。 ◎行政管理担当課長 この時期になった理由でございますが、事業者の実情をしっかり確認して、その上で区としての考え方を整理していたので、このタイミングでの報告となりました。 ◆わたなべ友貴 委員  今回、固定経費の8割を区が負担することとしたという決定ですが、これは何に基づいた決定なのか。協定書にそうした項目があったのでしょうか。その辺を確認します。 ◎行政管理担当課長 協定書等で8割という根拠が決まっていたわけではございません。8割の理由についてでございますが、まず、今回の休館に伴う業務の休止につきましては、区と事業者の双方にとって不可抗力の事態が原因であるということで、受託事業者にも一部負担を求めることは妥当であると判断いたしました。  次に、その一部の割合でございますが、事業者が従事者を継続して雇用して、区民サービスの円滑な再開ができそうかどうか等を勘案して、総合的に区として8割を負担することが適当であると判断したものでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  8割を上限とした理由は分かりました。それのことではなくて、協定書に、そうしたときに対話をするような、協議事項を設けるような項目があるのかどうか、その辺について確認します。 ◎経理課長 これは一般の委託の標準契約もそうなんですけれども、契約条項には「天災その他不可抗力による契約内容の変更」という規定を既に設けてございます。今回は、この規定に基づきまして甲乙協議をして、契約金額の変更とか仕様の内容を進めていくというものでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  柔軟に話合いでこういうふうなことになったと理解しました。  資料の3番、その他の(2)の部分で、令和元年度、利用料金制度を導入している施設についての損害分について、「区が負担することとしました。」というふうにありますが、これも今の協議事項に基づいての決定ということでよろしいんでしょうか。 ◎行政管理担当課長 指定管理者につきましては、基本協定書というところで規定がございます。不可抗力によって発生した費用等の負担について、甲は、損害状況等の確認を行った上で両者協議を行い、合理性の認められる範囲で区が負担するという規定がございますので、その規定に基づいて協議を行ったものでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  今回の決定で、区はおおむねどれぐらいの金額を負担することになるというふうに考えているのか、今分かる範囲で教えてください。 ◎経理課長 委託事業で申し上げますと、委託そのものは、年間でその業務の契約というのは、契約をした時点で総額が決まってございます。今回この対策を打った目的の中で御説明させていただいておりますけれども、休館中に業務を休止することになりますと、委託の業務の履行が確認できない。通常で考えれば、この分は契約変更して委託料を減額しなければならなくなる。そうすると、事業者さんにとって大きな影響を受けますので、業務従事者の方にきちんと雇用を継続する分を支払うために、今回はこういった協議を進めていくというところですので、その時点では幾ら影響があるのかというのは、ちょっとまだ把握できるものではございません。 ◆わたなべ友貴 委員  今回の決定に基づいて、最終的な精算をする時期についてはいつ頃になるとお考えなのか、スケジュール感がもし見えているのであれば教えてください。 ◎経理課長 契約の場合で申し上げますと、年間通して業務履行ということになりますので、毎月の支払いというのは、総額を12分の1ずつ分割で支払っているというのが現状でございます。現在はまだコロナの感染期ということもございますので、これが先がきちんと見えて、終息して、きちんと精算額が幾らと、協議をする相手方と確認できるような状態になったら、その時期にきちんと精算をしていきたいと思っております。 ◆わたなべ友貴 委員  適切な時期に精算をしていただけるようにお願いいたします。
     次は、旧杉並中継所跡地について、私からも何点か伺います。  先ほど浅井委員の質問の中で、「2日目以降の食糧等を備蓄する」というふうにありました。この備蓄について、今は1日分しか備蓄できない広さというふうにありましたが、全区的に対象とした備蓄なのか、それとも井草地区に絞った備蓄であるのか、その辺を教えてください。 ◎防災課長 当然、全区を対象とした備蓄でございます。 ◆わたなべ友貴 委員  全区であるとするならば、中継所跡地から、災害時、環7の先まで食料を輸送することができるのか。もっと言えば、目の前の環状8号線の先まで輸送できない場合の想定についてはどのようにしているのか、教えてください。 ◎防災課長 現在、1日目の食料に関しましては、それぞれの場所に備蓄をしております。今般、備蓄を増加させる考えがあるのは、2日目、3日目を考えてございまして、その頃には一定程度交通の渋滞も落ち着いてくるのかなというふうに考えてございます。 ◆わたなべ友貴 委員  重機の保管場所について、この点も先ほど浅井委員からお話がありましたが、それ以外の部分で。  今、災害協定を区内の事業者さんと結んでいるというふうにおっしゃっていましたが、区内事業者が区外に駐車していたものをここに駐車した場合の平時の扱いについて、具体的には、災害時の協力と平時の駐車料金の考え方はどのように整理しているのか伺います。 ◎土木計画課長 平時の扱いにつきましては、通常、事業者がリースとかそういう契約によって重機を確保してやっているところですけれども、重機保管場所に置いている事業者につきましては、平時も使っていただくということも想定しております。 ◆わたなべ友貴 委員  ということは、これは駐車料金を歳入として見込んでいるということでよろしいんでしょうか。 ◎土木計画課長 その辺の賃料とかそういったことにつきましては、今後検討していく予定でございます。 ◆わたなべ友貴 委員  私からの最後に、地域内輸送拠点としての機能も期待しておりますが、公園と一体的に活用する考えのようですが、このたびの整備で、公園との一体整備を考えているのか。現状の施設では、一体利用を考慮した造りにはなっていないように思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎防災課長 例えばですが、発災した後に井草森公園の南側の駐車場であるとか、そこにも災害備蓄倉庫がございますので、そこと関連させながら一体的に活用してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆金子けんたろう 委員  区立施設休館に伴う対応について伺います。  いい報告だなというか、区の真面目な姿勢が伝わってくる中身だなというふうに思いました。  ちょっと整理整頓するためにも伺いたいんですが、今回、施設が閉館したことは、区にとっても事業者にとっても不可抗力だから、その分のお金、業務を休止したとしても支払いが必要となる人件費等の固定費の8割を区が負担しますよと。ただし、国の雇用調整助成金等があるから、それは活用してね、活用して、その分は委託料から差し引くということだというふうに思っています。同時に、業務ができなかったから、未執行になったから、その分、支出しなかった分は後で精算しますよ、差し引くよと、こういう理解でいいですかね。 ◎行政管理担当課長 委員の御理解のとおりでございます。 ◆金子けんたろう 委員  先ほどの答弁で、要項にもそういうテンプレートみたいなものがあって、私も指定管理の要項を見せてもらったら大体そういうことが書いてあって、それをこれから実際に具体化していくよという現状だというふうに思っています。  これから先の話なんですけれども、休業補償というのは、一般論でいうと、休業手当の支払い義務というのが一応課されているじゃないですか。これは60%以上かな、支払う義務がある。ただ、私、いろいろこの間相談も受けていたんですけれども、同時に業者の言い分としては──ごめんなさい、区の話じゃなくて一般の企業の話として、コロナで休みました、そのときに休業してもらいました。ただ、コロナは会社のせいじゃないから、休業補償、支払わないよみたいなことを言っている人も中にはいたんですよ。  一般論で結構なんですけれども、そういう判例って、まだこの時期だから出てないですよね、支払わなきゃいけないよとか、それは認められるよとか。一応確認しておきますけれども。 ◎政策法務担当課長 今回のコロナに起因してということであると、当然、今はまだ判例の蓄積等はないところでございます。 ◆金子けんたろう 委員  だから、これから心配事は尽きないんですけれども、先ほど事業者の実情が大体つかめたみたいな答弁もありましたけれども、ぜひ働く人の雇用を守っていただきたいというのが1つ。  ただ単に休んだというだけじゃなくて、家庭生活の変化というのがあったと思うんです。というのは、小学校、中学校と学校が休みになったじゃないですか。それで、働けるけれども休まざるを得なかった、お子さんの面倒を見なきゃいけなくなったというのも考慮していただきたいなというふうに思っています。  というのは、これは私が個人的に言っているんじゃなくて、一般社団法人指定管理者協会というところが令和2年3月24日付でお願いというのを出していて、その中にいろいろ国に要望していることが書かれていたんですね。なるほどなということがいろいろ書かれておりました。なので、これから事業者さんといろいろ話をする、区と話をしていくということですので、区立施設がお休みになった、そこで働く人の休業補償は区としても話し合っていきますよ、ただ、国の雇用調整助成金なども使ってねという話合いをされていくんだと思うんですけれども、そういう複雑な事情で休まざるを得なかった、本来は働けるはずだったんだけれどもみたいなところもぜひ踏まえて、働く人の雇用を守っていただければなと思いますし、区立施設を実際に稼働させている段階ですので、区民の利用が損なわれないようなことを、その話合いの中でもしていただければなというふうに、これは要望で言っておきますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◆けしば誠一 委員  区立施設休館に伴う委託業務及び指定管理業務への対応について、何点か質問します。  緊急事態宣言解除後の区立施設運営の現状はどのようになっているのか。利用状況はどうか。 ◎行政管理担当課長 緊急事態宣言解除後でございますけれども、段階的に区立施設を開館しているところでございます。例えば地域区民センターなどは、6月5日から施設再開等を行っております。ただ、東京都のロードマップに従いまして、スポーツ施設については、先に屋外だけ開場、今後、順次屋内等を開場していくというような状況でございます。 ◆けしば誠一 委員  地域区民センターなどを開館するに当たって、感染対策や利用者への注意はどのようになされているでしょう。 ◎危機管理対策課長 開館に当たりましても、本部会議で、開館に当たっての感染予防についてということで基本方針を今考えておりますけれども、その中で、区施設としても感染対策をやっていくし、利用者の方にも感染対策を求めていくということで基本的な考え方を整理しているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  この間休業を余儀なくされた委託事業などで働く労働者への賃金補償を行ったことは、一般質問でも確認でき、区の対応は高く評価するところです。  原則として国の雇用調整助成金を優先して活用とありますが、実際この間、それがこうした委託事業者の支給に至っているのか、その点は確認していますか。 ◎行政管理担当課長 現在のところ、雇用調整助成金の対象になったかどうかというところまで確認はできておりません。今後、事業者が支給の申請を行ったかどうかというのを確認していくことになると考えております。 ◆けしば誠一 委員  区から補償された部分が労働者の賃金に充てられているかは、事業者へのモニタリングなどでチェックするとの答弁を一般質問でいただきました。通常の賃金のどの程度の割合、6割とか補償できるのでしょうか。そんなところのチェックなども可能なのでしょうか。 ◎経理課長 モニタリングの範囲ですけれども、通常ですと、業務の履行等々を面談等で行っているんですが、その際に、今回特別な措置を取っておりますので、どういう考え方で従事者の方に賃金を払ったかということをまず口頭できちんと確認をしていきたいというふうに考えてございます。 ◆けしば誠一 委員  実態は労働者への聞き取りや確認もできるのかどうか。雇用継続を可能にするためにも、実態に近い賃金が補償できるように対応を求めますが、その点を確認して、終わります。 ◎経理課長 国の雇用調整助成金は大分この間改善がされていて、休業手当以外にも助成というような形で、6割以上払ったところにもたしか補償していくということでございますので、こういった考え方で、受託者が雇用継続を図るということであれば、それは協議の中できちんと個別案件ごとに整理をしていきたいと思っております。会社側がどういう就業規則で休業者に対して手当を払っていくかというようなところが大前提になるのかなというふうに思っております。 ◆けしば誠一 委員  最後に、杉八小跡地施設整備基本計画について、1点だけ確認しておきます。  コミュニティふらっとなんですけれども、1,600平米のスペースで、加えて高円寺中央会議室やゆうゆう館の機能、中高生も集えるなど、対応できるのかどうか。先ほど、中央会議室の部分は新たな施設の会議室で対応するということなんですが、それ自体が様々な機能や、音楽室だとかいろいろあります。そういう部分も含めて、同様に対応できるのかどうかの確認と、それから、特養整備をやめたことで複合施設のスペースがさらに確保できるようになったのか、オープンスペースの拡大になったのか、この点、最後に確認して、終わります。 ◎施設再編・整備担当課長 今委員御指摘のありましたコミュニティふらっとの整備につきましては、具体的には今後の設計の中で検討してまいりますけれども、先ほども御答弁いたしましたとおり、区民事務所会議室の廃止に当たりましては、町会の方ですとか青少年育成委員会の皆様の活動場所をしっかりと確保していく、こういったことが前提になってまいりますので、必要な諸室等は適切に整備をしてまいりたいというふうに考えてございます。  また、特養の整備をしないことに伴いまして、用地活用における影響というところでございますけれども、当初、特養とそして保育所を民設で建設することを考えてございました。こちらがなくなったことによりまして、また、保育所を当初の複合施設に合築するというような形になりましたので、オープンスペースが最大限に拡充されることになったというふうに考えておりますので、地域からの御要望にも沿った形で基本計画を策定できたものと考えてございます。 ◆松本みつひろ 委員  区施設休館に伴う委託業務及び指定管理業務への対応についてのところで、他の委員からもるる質疑が出ていたかなと思うんですけれども、今回こういった不測の事態の中で区施設を休館する場合の委託料等の取扱いについて、契約上では、協議するみたいな形で処理をしていたと。これが今回のようなかなり大がかりな不測の事態に当たっては、いいように出た部分もあるかなと思いますけれども、当然、交渉コストみたいなものが発生する部分というのはやむを得ずあるのかなというふうに思っております。今回報告の中では、区が8割を負担することとして、受託事業者との協議を行うというふうな書きぶりですので、この8割という負担割合感に関しては、まだ事業者に当てていないという状況なのか、もし当てていたら、どんな反応なのかというところを教えていただければと思っております。 ◎経理課長 私のところにはまだ協議した事業者の反応というのは聞こえてはいないんですけれども、4月の宣言が発令されてから、例えば図書館のサービスコーナーなんかは、休館ということで、受託事業者にとっては、職員が誰も働いていない。これに対して区がどういう考え方を持っているのかというのは、かなり前から所管課のほうに問合せが来ていました。ですので、今回の区の対応を聞いて、一応区はきちんと雇用継続を考えてくれているんだなというふうに受け止めてくれるところが多いんじゃないかなと思っております。 ◆松本みつひろ 委員  もうお帰りになったようですけれども、例えば保育施設なんかでいえば、原則、臨時休園中も100%の支払いを継続していたみたいなところがあり、この80%という数字に関しては、恐らく感覚的にはかなり満足される水準なんだろうなと思いつつ、そうじゃないところも、もしかしたら出てくるかもしれないなというところに関しては、ちょっと交渉事としては大変かもしれないんですけれども、誠意を持って御対応いただければなというふうに思っております。  あとは、令和元年度分の休館に対する損害というところに関しては、区で負担するということになっておりますけれども、これは算出された金額の全額負担という形になるかなというふうに思うんですけれども、これも決算なんだろうなと思いつつ、おおむねどれぐらいの金額の負担になるのかというところはいかがでしょうか。 ◎行政管理担当課長 まず、全額というわけではございませんで、指定管理業務に要する経費の部分については区が負担することとしております。逆に、指定管理者の責任と負担において実施する自主事業の部分につきましては、もうけが出たら事業者のものになる、そういったところについてまで区が負担するというのは区民の理解が得られないだろうということで、そこは指定管理者に負担をしていただく、そういった整理をいたしました。その上で、令和元年度については、おおむね2,000万円程度の区の負担となったということでございます。 ◆松本みつひろ 委員  思ったよりちょっと大きい金額ですが、承知いたしました。  中継所の件に関しては、たくさんこれも質問が出ていたので、意見みたいになっちゃうかもしれないんですけれども、荻窪消防団にとっては、訓練でよく使っている場所で、割と隅々まで見ているのもありまして、今回示された防災活用の案というのは、非常に現況によく合っている、比較的薄化粧で、有効に活用できる案だなというふうに感じておりまして、ぜひこの形で御推進いただければなというふうに思っております。もちろん、指摘をいただいたように、地域の声を聞くとかいうところはありつつも、区全体の視点で俯瞰してみると、とてもいい使い方だなというふうに思っております。  1点、これに関しての要望としては、区の北西部にあるので、区に対してのアプローチの大半を環状8号線が担う形になるかなと思うんですけれども、緊急輸送道路である環8が、震度6弱以上の地震が発生したときに、南方向、要は区内に向かっていく道路が通行抑制という言い方になっておりまして、抑制なんだけれども、実際、区民だったりとか周辺の区民がどういうふうに動くかというところに関しては、今時点でいうと未知数な部分も結構あるのかなというふうに思っております。こういった中でも地域内輸送が迅速、確実に行えるように、細部のシミュレーションを今後進めていっていただければなというふうに思っております。これは意見ということにさせていただきます。  以上です。 ◆奥山たえこ 委員  施設休館に伴う委託業務及び指定管理業務への対応についてです。  丁寧に説明していただいてありがたいんですけれども、なかなか私、理解ができませんで、例えば、もともと決めている指定管理料を超えて杉並区が支給すること、そういった場合があり得るのかどうか。 ◎行政管理担当課長 まず結論からいうと、あり得ます。具体的なお話をしたほうがいいと思います。ちょっと話が長くなりますけれども、例えば、一月100万円の指定管理に要する総経費があった場合、利用料金がある施設がございますので、指定管理料が50万円、利用料金収入等が50万円、それで総経費100万円と試算している場合、そのうちの人件費等の固定経費が9割の90万円かかった、そのうち区が8割負担することとすると、72万円負担する。その場合は、区がもともと支払う予定だった指定管理料は50万円でございますので、50万円プラス22万円の72万円を支払う。ただ、この金額につきましては、先ほどお伝えいたしましたとおり、雇用調整助成金等ですとか不要になった経費を差し引くので、72万円よりか少なくなってくるだろうというふうに思っております。 ◆奥山たえこ 委員  先ほど他の委員からも、雇用調整助成金の利用などをちゃんとやるように見てくれという話だったんですが、一月前ぐらいだったかな、新聞記事に、あるスポーツクラブを運営している会社が、休館するに当たって、非正規の方には補償しないよという、そういうニュースが載っていて、えっと思ったんです。その法人は杉並区で体育館の指定管理を受けているところなんですが、その後、批判が来たからかどうか分からないけれども、払うようにしたという話でありました。  この件は新聞に載ったから分かっちゃったのかもしれない。そういう意味では、区にその責任があるかどうか分からないけれども、雇用の継続に努力していますかとか、なるべく払うようにしていますかとか、利用できる制度はちゃんと使っていますかとか、そういったことの確認も含めて、もしかしたらモニタリングを超えるかもしれないけれども、やっていただきたいんですが、どうでしょうか。 ◎行政管理担当課長 従事者に適切に賃金が支払われているかどうか、もし疑義があるようなことがございましたら、改めて報告書等を提出させるですとか、区の職員による調査等を行ってまいりますので、そういった形で適切に賃金が支払われているのか確認をしてまいります。 ◆奥山たえこ 委員  よろしくお願いします。  では私から、事務事業概要について絞って、2つのテーマからお伺いします。1つは監査改革で、もう一つは財政の面から補助金です。  監査については、昨今どんどん監査改革が進められておりまして、内部統制の在り方などが進められているわけですね。今年度の監査委員ですかね、ほかにもありますけれども、スケジュールにおいて、そういった監査制度の改革によって何か新しいことをするとか、しないことはないだろうと思うんだけれども、何かスケジュールが変わるとかいうことがあったら教えてください。 ◎監査委員事務局長 監査につきましては、さきの一般質問でもお答えをさせていただきましたけれども、コロナの関係でスケジュールが短くなっている関係もございまして、もろもろの監査を集約して行おうということが大前提になっております。その中で、4月に監査基準が適用になってございますので、これまでもそうだったんですが、リスク、いわゆる監査をやっていく中で指摘事項だったり注意事項、そういったリスクというものを重視しながら監査をやっていこうという考え方でございます。  もう一つが、今お話ありましたけれども、内部統制が4月から始まっております。これが完結系になってまいった場合は、多分、計算を突合するとか確認するということは内部統制に委ねていこうという形になってこようかなというふうに思っています。ただ、当面はそういったことも手探り状態ということもありますので、ほぼ現状と同じような形で監査を実施していきながら、今後の推移、運用状況をしっかり見守りながら対応していこうという考え方でございます。 ◆奥山たえこ 委員  監査についてはもう一つです。議選の監査委員、つまり議員選出の監査委員ですけれども、当区においては、地方自治法で2名と決まっていないときから2名と定め、そして、1名でもいいよというか、義務的設置がなくなって任意になったわけですが、そのときでも1名あるわけです。そうすると、まず、2名から1名に減ったことで、監査委員としては力がそがれた、貴重な方がいなくなった、困っている、支障がある、そういったことがあったのかどうか、お伺いします。 ○大泉やすまさ 委員長  奥山委員、こちらから申し上げますけれども、概要把握ということを趣旨に御質問はお願いしたいと思います。 ◆奥山たえこ 委員  内部統制の質問。 ○大泉やすまさ 委員長  初めにということなので、そこからどんどん細かくなってくるということですと、ちょっと趣旨から外れそうな部分がありますので、お気をつけいただければと思います。 ◎監査委員事務局長 今回の法改正については、監査の専門性を高めるという趣旨の中で、杉並区として構成員の内容を変えたということでございます。  議選の監査委員については、これまでも、それから今もそうですけれども、基本的に、議会活動であったり議員活動を通じて、身近な区民の視点というものから監査を行っていただいているということ。それから、議員として予算とか決算といったものを通じて、区の財務制度というものについて知識をお持ちであるという状況の中で、区政全般に対してチェック機能を十分に果たされているというところがあろうかと思います。  ただ、それが2名が1名になったからということがございますけれども、これは当然、合議という中でやっておりますので、それぞれの立場の中で御意見を頂戴しながら監査結果を導き出すという形になっているところでございます。 ◆奥山たえこ 委員  去年の5月の臨時会の中で私は、人事案件に関連して、監査委員となった議員は常任委員会において一言も発言をしていないということを資料とともにお示ししたところであります。今御答弁を受けましたけれども、実際にどうなのか、ほかの機会も使っていろいろときちんと精査しなければ、まさに監査委員には議員の報酬が出ており、そしてさらに監査委員としての報酬も出ている。しかし、その実態は、常任委員会で発言をしない。これが区民にとって許されることなのかどうかということ、私は大きなテーマだと思っております。  次に、補助金について伺います。これは財政規律の問題。  ほかの委員からも、財政はどうなっているのかということ、大変質問が出ておりますが、当区においては、補助金適正化委員会というものが何年か前にありました。この適正化という行政用語は注意して使わなきゃいけない、自立支援と同じように。ですから、私は補助金検証でもいいと思いますが、これがなくなっておるようですが、どうなっておるのか。補助金の検証はしていないのかどうか。 ◎財政課長 補助金の見直しにつきましては、行革の1つの項目として、この間、区として取り組んでまいりました。その1つの大きな成果といいますか、契機がございましたのが、27年に補助金適正化委員ということで専門委員を置きまして、杉並区における補助金の適正かつ効率的な在り方について御意見をいただきました。それを基に、平成28年に交付基準及び検証・評価基準というものを定め、評価シートというものを各所管において作成することといたしました。  現状、その評価を基に、各補助金を交付する所管において、補助金の適正執行のために自己評価をしているという状況にございます。その関係で、専門委員には27年に御意見をお伺いしましたので、その意見をいただいた時点で終わっているという整理でございます。 ◆奥山たえこ 委員  自己評価ですか。甘いんですよね、私も自分に対しては。人に対してはこんなにがんがん言うけど。やっぱりこれは人の常として、自分のやっていることを、指摘もされないのに、いやあ、申し訳ございません、足りないとはなかなか言いづらいと思うんですが、自己評価でよいのかどうか、きっちり成果が出ているのかどうか、厳しくお尋ねします。 ◎財政課長 評価シートというのを、形上、定めさせていただきました。それを基に各所管において検証していただく、補助金の効果についても数値化して提出していただくということで、一定程度客観性というものを求められますので、効果はあろうかと思います。  昨年度ですけれども、これまで決算時期にその評価シートを作成していたわけですが、より翌年度の予算に反映していただきたいという趣旨から、予算要求に合わせて評価シートを提出するようにお願いしました。そういった意味でも、次年度以降の展開を見据えて補助金の適正執行を各所管において考えてもらいたいというところですが、正直申し上げて、一気に見直しが進んでいるというところまでは至っていないというふうに私も捉えております。  昨年度の予特の中で私、答弁申し上げましたが、その評価シートを全件、私チェックをいたしました。評価として不足しているのではないかと思われるところ、効果検証をもう少しやったほうがいいんじゃないか、他の自治体の状況はどうなっているのか、私自身がチェックをして疑問に感じるところについて、各所管に今バックしています。来年度の予算要求の際には、その課題についてもクリアした上で予算要求を上げてきていただきたいということで、今所管に見直しをお願いしている、そういう状況でございます。 ◆奥山たえこ 委員  財政課長、ありがとうございます。過労にならない程度によろしくお願いいたします。  終わります。 ◎経理課長 先ほどの奥山委員の御質問の中で、今回の休館中の対応につきまして、雇用調整助成金を優先して使うとか、あるいは賃金の支払いについて調査するのかということに関して、調査するというふうに御答弁申し上げましたが、少しそこを補足させていただきますと、まず、各主管課におきまして、この対応方針に基づきまして事業者には協議をしていただきまして、その際に、雇用調整助成金などをまず先に使うようにということは言わせていただきます。  それから、休業等あるいは休止に伴う内容についてお互いに話合いをして、どの部分が休止で今回の対象になるのか、あるいは休止に伴って要らなくなった経費があれば後で精算をするけれども、逆に、休館中に、例えばコロナの消毒だとかそういうところでかかった経費については、追って精算できちんと整理しましょうということも申し上げます。  その上で、契約条項なんかにも規定をされていますけれども、年4回、四半期に1回、労働関係の報告書を出していただきますので、この報告書を見て、所管課でまず賃金等の確認をして、それで年2回のモニタリングの中で、先ほど他の委員の御質問にも御答弁しましたけれども、まずは口頭で、区が取った対応についてどのように対処したのかというようなことを確認していきたい、このように考えてございます。 ◎防災課長 大変失礼しました。浅井委員の先ほどの防災公園のお話でございますが、私どもの表記がちょっと言葉足らずというか、こちらは防災機能を有する公園というところで御理解をいただければと思います。 ◆中村康弘 副委員長  じゃ、何点か質問をさせていただきます。  まず、報告事項の旧杉並中継所に関して何点かお聞きいたします。  1つは、先ほど、地域の方々のお声もしっかりと反映していく、聞いていくというふうなお話がございました。この地域は、多分所管の方も御存じだと思いますけれども、環8より西側、なおかつ西武線より北側、このエリアには一切区の集会施設等はないということで、地元の町会の方々が日頃から御苦労されているというふうなこともありまして、地域の活動に資する、例えば集会室ですとか、そういったもののニーズというのは高いというふうに私も考えておりますので、この点に関してしっかりとお含みおきいただいた上でこれから御検討いただきたいという、これは要望でございます。  1点目が、消防団の複数の分団が操法訓練で利用されております。昨今、時節柄、そういったことを訓練できる場所がなかなかないということもありまして、これから新たな施設利用という形になって、こういった消防団の操法訓練の場所としてはこれからどうなっていくのかということを、ちょっとお考えを聞かせていただきたいというのが1点目。  2点目は、これは防災拠点ということもありますけれども、当然ながら、地震とともに水害ということもございます。一昨年の集中豪雨のときに、近隣の井荻駅の地下歩道に水がたまりまして、エレベーターが数か月使えないということもありましたけれども、当然この施設も地下に掘っていく施設でございますので、そういった水害対応、防水対応に関してはどういうふうな考え方であるのかということが2点目。  3つ目が、先ほどもございましたけれども、隣接している保育園があります。防災拠点に隣接した保育園というのはどうあるべきかというか、逆に、保育園に隣接した防災拠点というのはどうあるべきか。防災拠点としての施設と隣接した保育園との関係性というのはどのように考えているのか、その辺に関していかがでしょうか。 ◎防災課長 各消防団が、操法訓練、そういったものの準備というか訓練で活用しているということは、こちらも承知してございます。今後サウンディングの中で、防災拠点というのも発災した後の活用でございますので、日常の使い方がどうなるかといったところでいろいろ研究をしてまいりたいと考えてございます。  もう一つ、浸水のお話でございますけれども、防災拠点として倉庫を整備するという中で、特に施設の形状が地下に入っていくというような形状でございますので、浸水対策については、改修の中で万全を期してまいりたいというふうに考えております。 ◎危機管理室長 先ほどの消防団の補足をさせていただきますけれども、現在も消防団の練習で活用しておりますので、そういったことを踏まえて、引き続き検討の中では考えていきたいと存じます。 ◎施設再編・整備担当課長 今委員御指摘がありました保育園との関係の防災拠点というようなところでございます。  まず、防災拠点として活用するに当たりましても、隣接する保育園があるということで、安全に配慮した施設としていくということがもちろん第一ということでございます。この辺りは、防災拠点として活用するだけでなく、平時における活用におきましても、サウンディング型市場調査におきましても、保育園と隣接している施設だというようなことを踏まえた上で御提案をいただきたいというふうに考えております。  また、保育園と隣接しているという特徴を生かしまして、例えば防災に関連したイベントですとか、そういったことに隣接している保育園との連携といったことも考えてまいりたいというふうに思っております。  また、先ほど委員、御要望という形で、集会室の機能というようなところがございました。こちらにつきましては、現在、地域の町会の方にも御利用いただいているところでございますけれども、今後もしっかりと確保してまいりたい、このように考えてございます。 ◆中村康弘 副委員長  様々、御丁寧に御答弁いただきまして、ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。  最後に1点だけ。事務事業概要で、今回、会計管理室長に新たに財政課長も経験された森氏が就任されたということで、これまで私も様々な機会に公会計制度の活用と財政への関係性というところで質問してきたわけでありますけれども、今回御就任するに当たって、公会計の今後の区財政に対しての考え方、活用の仕方というのをどのようにお考えか、最後にお聞きして、終わります。 ◎会計管理室長 会計管理室では公会計を所管しているということでございますが、私自身が財政課長であった時代から、中村副委員長からは常に公会計を利用した財政運営なり政策決定ということを言われていて、政経部にいた頃には、それはなかなか難しい課題だなと自分自身感じていたところでございます。  今現在、立場が変わって、公会計を全庁的に広めて、それを普及させていくという立場になったということでございますが、そうした過去の経験も生かして、全庁的に公会計を生かせる体制に取り組んでまいりたい、このように考えているところでございます。 ○大泉やすまさ 委員長  一巡いたしました。再度質疑のある方は挙手願います。ほかに質疑はありませんか。
          〔「なし」と呼ぶ者あり〕) ○大泉やすまさ 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の請願・陳情審査及び所管事項調査について》 ○大泉やすまさ 委員長  当委員会に付託されております請願及び陳情につきましては全て閉会中の継続審査とし、あわせて当委員会の所管事項につきましても閉会中の継続調査といたします。  以上で総務財政委員会を閉会いたします。                           (午後 3時    閉会)...