杉並区議会 > 2020-06-09 >
令和 2年 6月 9日文教委員会−06月09日-01号

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  1. 杉並区議会 2020-06-09
    令和 2年 6月 9日文教委員会−06月09日-01号


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    令和 2年 6月 9日文教委員会−06月09日-01号令和 2年 6月 9日文教委員会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 3 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 陳情審査  2陳情第19号 高円寺学園コロナ対策に関する陳情 …………………………… 3 事務事業概要の説明及び報告聴取 ………………………………………………………14  (1) 令和2年度区立学校在籍者数等について(令和2年5月1日現在) ………20  (2) 新型コロナウイルス感染症に関する区立学校の取組について ………………21  (3) 中学校及び特別支援教育教科用図書の採択事務について ……………………23 閉会中の所管事項調査について …………………………………………………………53                 文教委員会記録  日   時 令和2年6月9日(火) 午前10時 〜 午後1時12分  場   所 第3・4委員会室
     出席委員  (10名) 委 員 長  川 野 たかあき     副委員長  そ ね  文 子        委  員  佐々木  千 夏     委  員  堀 部  やすし        委  員  大和田    伸     委  員  くすやま 美 紀        委  員  岩 田  いくま     委  員  渡 辺  富士雄        委  員  島 田  敏 光     委  員  小 川  宗次郎  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 教育長     白 石 高 士   教育委員会事務局次長                                  田 中   哲        教育政策担当部長教育人事      学校整備担当部長        企画課長事務取扱                  大 島   晃                中 村 一 郎        庶務課長    都 筑 公 嗣   学務課長    村 野 貴 弘        特別支援教育課長就学前教育     学校支援課長  千 葉 俊 明        支援センター所長                正 富 富士夫        教育委員会事務局副参事       学校整備課長  河 合 義 人        (子どもの居場所づくり担当)                伴   裕 和        学校整備担当課長岡 部 義 雄   生涯学習推進課長本 橋 宏 己        済美教育センター所長事務取扱    済美教育センター統括指導主事        教育委員会事務局参事                古 林 香 苗                佐 藤 正 明        済美教育センター統括指導主事    教育相談担当課長佐 藤 永 樹                宮 脇   隆        中央図書館長生涯学習担当部長        中央図書館次長事務取扱                安 藤 利 貞  事務局職員 事務局次長   植 田 敏 郎   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    田 邉 由 衣 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  付託事項審査  1 陳情審査   2陳情第19号 高円寺学園コロナ対策に関する陳情………………………不採択  所管事項調査  1 事務事業概要の説明及び報告聴取   (1) 令和2年度区立学校在籍者数等について(令和2年5月1日現在)   (2) 新型コロナウイルス感染症に関する区立学校の取組について   (3) 中学校及び特別支援教育教科用図書の採択事務について  閉会中の所管事項調査について…………………………………………………継続調査                           (午前10時    開会) ○川野たかあき 委員長  ただいまから文教委員会を開会いたします。  傍聴人の方より委員会の録音、パソコン等電子機器使用の申請が提出されましたので、これを許可します。  なお、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、本日は、換気のため委員会室の窓等を開けたままにしております。また、密集を避けるため、理事者出席は案件に関連する理事者のみとし、適宜入退室していただいて結構でございます。御理解、御協力をよろしくお願いいたします。  《席次について》 ○川野たかあき 委員長  本日は、正副委員長互選後初めての委員会ですので、まず席次についてお諮りをいたします。  ただいまお座りの席でよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○川野たかあき 委員長  それでは、この席次で決定をいたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○川野たかあき 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、堀部やすし委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《陳情審査》   2陳情第19号 高円寺学園コロナ対策に関する陳情 ○川野たかあき 委員長  これより陳情審査を行います。  それでは、2陳情第19号高円寺学園コロナ対策に関する陳情を上程いたします。  初めに、陳情者より補足説明の申出がありますので、委員会を暫時休憩し、これを受けることにしたいと思いますが、異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○川野たかあき 委員長  異議ないものと認め、補足説明を受けることといたします。  委員会を暫時休憩いたします。                           (午前10時02分 休憩)                           (午前10時23分 開議) ○川野たかあき 委員長  それでは、委員会を再開いたします。  本陳情につきまして、理事者から何かございますか。 ◎教育委員会事務局次長 特段ございません。よろしく御審査のほどお願いいたします。 ○川野たかあき 委員長  では、これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆渡辺富士雄 委員  1点だけ聞かせていただければと思います。  コロナの関係でこういう陳情が出るということは、非常に意味深いものかなと思いますけれども、私も現地へ行きました。もともと杉並区は、エアコンというか、空調設備というんですかね、入れないところで、自然空調、自然換気、そういったところでずっとやってきたんですけれども、10年以上前に入り始めて、そういう意味からすると、あくまでも補助空調設備だという観点からすると、そういった、自然な換気だとか温度を下げることとかというところのかなり研究をされながらこれまで来たかなと思います。ましてや、最新のこういう設備を持った教室というか建物において、そういったところの観点は必ずあるのかなというふうに思います。  そういう意味では、陳情の中に、「風が通り抜けることができません。」とか「教室の廊下側には窓がない」ということが、イコール、換気が悪いだとか空気の流れがないとか、そういうふうに捉えられるんですけれども、この辺について1点お伺いします。 ◎学校整備課長 風が通り抜けるというところでございますけれども、まず、そもそも、今の高円寺学園のところもそうですけれども、機械換気設備がございまして、これで十分換気はできるというところでございます。ただ、今コロナの状況などもありますので、外気との換気というようなところもございますので、開放制限はありますけれども、外側の窓は開く。それから、内側の扉のところ、廊下側の上のところに、「窓がない」と書かれておりますけれども、実際窓もありますので、そこのところを開けて2方向の換気をしている。それからあと、廊下のところについては、排煙窓などが両端にありますので、そういうところなどを開けることによって十分風は流れるというような構造になってございます。 ◆渡辺富士雄 委員  1点、窓がないというところですが、上の窓というのはどういうことなのか、ちょっと説明をお願いします。 ◎学校整備課長 他校にもありますけれども、教室の廊下側の扉、出入口がありますけれども、その上に、欄間といいますか窓がありまして、そこが開くような形になってございます。 ◆くすやま美紀 委員  まず、先ほどの陳情者の説明の中では、高円寺学園に入る、最大で800人近くというお話だったんですが、正確にといいますか、区のほうからもこの人数について、大体何人ぐらい高円寺学園にはいるのか、お伺いします。 ◎学務課長 5月1日現在で、小学部は、通常学級が児童数484名、学級数が18学級。特別支援学級が児童数8名で、学級数1学級です。中学部は生徒数138名で、学級数5学級。特別支援学級が生徒数4名で、学級数1学級。合計で634名でございます。 ◆くすやま美紀 委員  それ以外に教職員の方とか学童とか、そうした分が入って、最大になった場合は何名になりますか。 ◎学校整備課長 ちょっと教職員の人数、正確に分かりませんけれども、現状でいきますと、700名ぐらいなのかなというふうに推測されます。 ◆くすやま美紀 委員  先ほどの陳情者の方は、学童なども入れて800人近くになるということで、密集といいますか、本当に大人数になるわけです。新型コロナ対策として重要なことは、もう再三言われているように、3密に気をつける。換気の悪い密閉空間とか多くの人の密集を避ける。あとは近距離での会話、発声を避けるということです。こうした3密ですね、重なることを徹底的に回避しなければならないわけなんですが、換気の悪さということが言われ、しかし、先ほどの説明では、廊下の上にあるからとか、機械があるから大丈夫なんだみたいな説明でした。しかしながら、私たちも当初から、我が党区議団としても換気、大気汚染とか騒音が多くて、その対策のために二重窓を常時閉め切りにしなければならないということを指摘してきたんですけれども、そういったことで本当に新型コロナウイルスの対策として大丈夫なのかという心配があります。そうした廊下の上側だとか機械の換気だとかで、この換気の問題はそれで本当に十分なのかということが心配ですけれども、再度その点について確認したいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎学校整備課長 先ほどの他の委員の質問と重なるところもありますけれども、この間も、機械換気設備というところで、こちらのほう全館空調が入っておりますので、そういう形で対応してきたところです。  ちなみになんですけれども、こちらの教室は、1時間当たり大体、計算すると6回ぐらい空気が入れ替わるということで、実際、窓は開けなくても、それだけの対応はできるというようなものでございます。ただ、さらにそれに加えて、現在コロナ対策というようなところもありますので、窓、それからあと廊下側の扉なども開けて、風が流れるようにしているというところでございます。こちらについては、他校でも、2階、3階、上の階については開放制限をかけているというところは同様でございますので、そこの対応は同じかと考えております。 ◆くすやま美紀 委員  他校も同じようなことではないかということですけれども、ここは小中一貫、大規模だということは、やっぱり他の学校とはちょっと違う点ではないかというふうに思っています。  それで、陳情者のほうは、杉四小の活用ということを提案されているわけなんですけれども、現状、杉四小はどのような状況になっているのか、お伺いします。 ◎生涯学習推進課長 旧杉四小のほうは、令和4年の3月まで暫定活用期間中になっております。本来であれば、オリパラの交流事業などで使用することになっておりましたが、そちらは延期になっておりますけれども、現在、新型コロナ感染症対策物品の置場ですとか、あと、これまで杉四小を利用していた地域団体の使用が再開されたところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  物品を置いたり、地域の方が使うスペースというんですか、そうしたこともあるんですけれども、全部が全部、教室が塞がっているわけではないと思います。再度活用したいということになれば、活用は可能だと私は思いますけれども、区の認識としてはいかがでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 教室の利用がどれぐらいの期間というのはちょっと想定できないんですけれども、延期されているオリパラの交流事業も、延期ということで、来年度はやる予定になっておりますし、セシオン杉並の大改修が令和3年、4年度、こちらの大規模改修中の代替施設としても考えておりますので、教室の使用というのはなかなか難しいかなというふうに考えてございます。 ◆くすやま美紀 委員  そうしたことがあったとしても、別に今日明日すぐ、セシオンの改修に伴っての移動とか、そういうのがあるわけではないと思うんです。コロナの状況もこれからまだまだ気をつけなければなりませんけれども、当面、やっぱり今の時期というのが大事だと思いますので、それはやる気にさえなれば、杉四小の活用というのは可能だというふうに私は思います。ですので、ぜひ杉四小の校舎活用は、私は検討できるものだというふうに思っています。  そして、今、高円寺学園の校庭が工事中ということですけれども、そうなると、体育の授業とか部活とかそういったことでは、杉四小の校庭は活用されているのか。今学校が再開したばかりですけれども、その辺の状況もお伺いしておきたいと思います。 ◎生涯学習推進課長 高円寺学園外構工事期間中は、高円寺学園代替運動場として、授業及び部活動で使用をしております。  あと、高円寺学園の部活動、高円寺学園に登録する学校開放少年団体の活動場所として、今後も旧杉四小のグラウンドを使用することというふうになってございます。 ◆くすやま美紀 委員  じゃ、確認しますけれども、校庭そのものは、いろいろ先ほど、オリパラの交流事業だとかセシオンの改修に伴う、何かいろいろ物品を移動するんですかね、そういうことがあったとしても、校庭は、高円寺学園の校庭の整備が終わるまでは使うと。それ以降の杉四小の校庭についての活用などはどういう見通しなのか、その辺確認いたします。 ◎生涯学習推進課長 先ほど御説明いたしましたけれども、外構工事期間中はもちろん使いますし、それ以後も、高円寺学園の部活動ですとか、高円寺学園に登録する学校開放少年団体が利用などをするということでございます。
    ◆くすやま美紀 委員  そうすると、高円寺学園の校庭がそもそも今の段階でも狭くて、杉四小を活用せざるを得ないという、これまでも私たち、そういった問題が出てくるんじゃないかということを指摘しましたけれども、そうしたことがやはり現実になったなということを痛感しております。  私たちとしては、ぜひ杉四小の教室活用で、やはりこれは、コロナ問題対策としても重要ですけれども、大規模ではない、ゆとりを持った校舎での学びの環境を保障していく上でも、杉四小の活用は私は検討するべきものだと思っておりますので、ぜひ区としての判断を仰ぎたいというふうに思っています。  以上です。 ◆岩田いくま 委員  最初に、今までの質疑の中で出たことで確認したいんですけれども、児童生徒と教職員を入れれば700ぐらいになるかなというのは、まあそうだろうと思います。あと、じゃ学童を入れれば増えるのかといったときに、高円寺学園の児童以外に、多少はいるかもしれないですし、学童の先生の分増えるというのは分かりますけれども、基本的に高円寺学園の児童だから、そんなに人数は変わらないですよね。そこをまず確認させてください。 ◎学校支援課長 学童クラブのことなので、関わりの関係で私のほうからお答えさせていただきます。  学童クラブにつきましては、ほぼほぼがそこの小学校に在籍する児童でございまして、一部、私立であるとか国立であるとか、学区外からちょっと事情があって通ってくるというお子さんがいらっしゃいますが、基本的には、そこの在籍のお子さんがほぼ対象となってございます。 ◆岩田いくま 委員  そうですよね。分かりました。  あと何点かお聞きしたいんですが、まず、高円寺学園の現場、先生なり、場合によっては児童生徒や保護者、そういった方から、今回陳情の主旨にあるような理由で旧杉四小の校舎を活用したい、そういう声が上がっているのかどうか、確認いたします。 ◎学校整備課長 これまでの間、現時点においては、学校、それから教育委員会のほうにそういうような声は、直接は伺っておりません。 ◆岩田いくま 委員  それから、衛生環境というのを考えるときには、当然換気も1つの要素ですけれども、ほかにもいろいろ多様な要素があるかと思います。新しい校舎である高円寺学園衛生環境面での特徴、こういったことを説明いただけますでしょうか。 ◎学校整備課長 今新しく建てている学校、共通するところはありますけれども、当然、トイレの手洗い場については自動水栓になっているほか、各フロアに、流し台というか手洗い場がございます。そういうようなハード面に加えまして、今コロナというところもありますので、登校時とか、給食はこれからですけれども、そういうようなときにちゃんと手を洗うとか、そういうような指導なども、先日行ってきましたけれども、実際そういうところでも行っているというところでございます。 ◆岩田いくま 委員  質問の最後にしますけれども、先ほど、旧杉四小の現状というか、暫定活用との調整とか、そういったことについての質疑はあったと思うんですけれども、仮に、旧杉四小の校舎を活用して本格的に授業云々ということになった場合には、もう今高円寺学園のほうでやっていますから、設備もそっちですよね。その辺も含めて、課題として考えていることをお示しいただけますでしょうか。 ◎生涯学習推進課長 旧杉四小は、教室としてすぐに使用できる状況には、今現在なっておりません。教室として使用するための児童の机とか椅子もございませんし、特別教室などに備えられている備品、什器類も全部撤去されております。設備につきましては、暫定活用期間中のため、電話ですとかインターネット回線なども撤去されておりまして、全てを再整備しないと使用できないということでございます。 ◆堀部やすし 委員  幾つか確認します。  まず、本件は、「杉四小の校舎を活用することを検討してください。」という内容です。各教育委員、5人いますけれども、ここに書かれているようなことは把握されているのか。つまり、こういう要望が、あるいは意見が出ているということは、きちんと把握されているのかどうか。 ◎庶務課長 これに限らないですけれども、様々な区民の方からの御要望、御意見、そういったものは、教育委員の皆様にはお知らせをしているところです。 ◆堀部やすし 委員  お知らせはしているということですね。では、各教育委員の皆さんはどういう検討をされて、5人の方それぞれ、どのような御意見をお持ちなんですか。 ◎庶務課長 このことについてもそうですけれども、いろいろと区民の方の疑問があれば、それについて所管のほうから、どういった状況なのか、また、この場合でいえば安全なのか、そういったことについて御説明をして、御理解、御納得を頂戴しているというところでございます。 ◆堀部やすし 委員  質問は、この問題について聞いているんです、一般論ではなくて。 ◎庶務課長 特段、この問題について、御説明を担当のほうでしていると思いますけれども、直接的に、この問題についての疑義がある、そういった話は聞いてないところでございます。 ◆堀部やすし 委員  ちょっとかみ合わないですね。教育委員の方5人いて、じゃ、この問題について検討したという経過はないんですね。 ◎庶務課長 申しましたように、教育委員会というふうな場面で、これを議題として取り上げてということではありません。 ◆堀部やすし 委員  つまり、事務局はいろいろと検討して、区民の方にお話はされているかもしれないけれども、教育委員会の5人の方、まあ教育長はここに座っていますし、当然事務局を指揮しますから別としても、残り4人の方は、必ずしも積極的に検討して意見表明をしたりはされてない、こういうことですよね。  これは、問題としては教育委員会の仕事ですからね。例えば議会に陳情が持ち込まれて、もちろんここで意見を言ったりすることはできますけれども、議会は議決権もなければ執行権も持っていませんから、本来は、教育委員会の委員の皆さんそれぞれがよく検討していただいて、区民の方に、説得をするというか、お話をするということが求められていたんじゃないですかね。一般論としてもそうですし、この問題もそうです。その辺はいかがですか。 ◎庶務課長 申しましたように、委員会といった場面でこのことを討議するということはしておりませんけれども、その前後も含めまして、委員の皆様とは、教育長も含めてですけれども、意見を交わして、課題があれば、それに対処していくということでございます。この件についてそういった、課題があるという認識で対処しなければいけないという御意見を持った委員さんはいなかったということでございます。 ◆堀部やすし 委員  詳細を御存じか御存じでないか分からないけれども、結果としてこうやって議会に持ち込まれてきているわけですよ。もちろん議会でもいろいろ調べたり、この校舎は1回私も見に行ったことがあるので、大体推測はつくわけですけれども、本来は、議員に、あるいは議会に持ってくる前に、教育委員会の委員の皆さんそれぞれがしっかりと検討を深めていただいて、区民の皆さん方に説明をするというのが筋なんじゃないですかね。事務局の対応だけで恐らく納得されてないからこうやって陳情が出ているわけで、こういうことをあまり繰り返されるのは、過去にもいろいろありましたけれども、本来的には納得がいかないというか、今後そういうことのないようにしていただきたいと思いますが、見解は。 ◎庶務課長 今の委員の御発言も含めまして、教育委員会の在り方については、今後もさらに開かれたものとして検討してまいります。 ◆そね文子 副委員長  ほとんど出ましたが、陳情者の方々には、子供の環境を考えてこういう御提案をいただいているということで、感謝したいと思います。  私も心配だったので、ちょっと御迷惑をおかけしてしまったと思うんですが、昨日、高円寺学園に行って実際に環境を確かめたいということで、副校長先生が下から上まで、また換気設備について御説明をいただいてきました。分散登校なんですけれども、もう授業もされていたので、そういう場面も見せていただきました。  ほとんど質問は出ているんですけれども、機械換気について昨日御説明いただいたのは、アリーナにもすごく換気口が、ばあっと横並びに、ずうっと幾つも幾つもついているような形で、先ほどもおっしゃっていましたけれども、1時間に全教室の空気が外の空気と数回入れ替わるということで、私も自然換気というのが好ましいというふうに思う考え方なんですけれども、でも、機械換気というのがコロナに対しては安全だという説明を受けたんですが、そのところをもう一度確認したいと思います。 ◎学校整備課長 まず、機械換気設備ですけれども、こちらにつきましては、先ほども御答弁いたしましたけれども、必ずしも窓開けなどを行わなくても、1時間に約6回ぐらい空気が入れ替わるというものですので、十分換気できるものというふうに考えております。教室だけではなくて、廊下のところにも機械換気設備などございますので、そういう意味ではきちんと換気ができるものと考えております。 ◎学校整備担当課長 補足で。  エアコンを入れる部屋については、通常、真夏だとか真冬の場合は、窓を開けないで部屋を使うことが多いわけですけれども、あるいは雨が降っているときとか風の強いとき、こういったときは窓を開けないで部屋を使うわけですが、そういった使用状況においても、室内環境が適正に保たれるように空気の入替えができるようなのが、今回高円寺中で入れている全熱交換型の換気扇です。  この部屋もそうですけれども、今コロナ対策で窓を開けて出入口を開けていますけれども、部屋の空気の入替えで、そういうふうにしたほうがより部屋の換気が高まるということはそのとおりなんですけれども、ここの換気も、中央設備で外気を一定程度取り入れて新鮮空気を送り込んでいるということで、必ずしも窓を開けなくても密閉状態じゃないということは補足しておきたいと思います。 ◆そね文子 副委員長  巨大な校舎ということがあったんですけれども、昨日の授業が行われている風景では、大きなランチルームで6人がけの机に1人ずつが配置されて、普通教室だけじゃなくて、いろんな教室を使って授業が行われている。また、ふだんだったら開放会議室で外部に貸すようなところが、コロナ対策で今そこが使われてないので、コロナ対策で使われているというような、そういうことも見てきて、この大きさが、ソーシャルディスタンスを取るということについては、保護者として見ても安心なんじゃないか、十分な距離が取れる広さがあるのかなというふうに思ったんですが、そこら辺の説明をお願いします。 ◎学校整備課長 今現在、コロナの対応ということで分散登校している、そしてまた、教室も2つに分けて対応しているところですけれども、今こちらの高円寺学園については、少人数の教室ですとか、今委員からもお話ありましたように、ランチルームですとか様々な部屋がありますので、そういうところを活用して、距離を取りながら授業のほうは一応できるというような環境になっているというところでございます。 ◆そね文子 副委員長  すみません、もう1点だけ。紫外線でウイルスが死滅するというようなお話が書かれているんですが、これについては、今、科学的にというか、どういうふうな見解が出されているか、分かればお示しください。 ◎学務課長 病院等で行われている紫外線滅菌法というのはございますが、日光による紫外線によって新型コロナウイルスが死滅するということにつきましては、科学的にはまだ証明されているものではないと認識しているところでございます。 ○川野たかあき 委員長  ほかに質疑はございませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○川野たかあき 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手をお願いいたします。 ◆くすやま美紀 委員  2陳情第19号高円寺学園コロナ対策に関する陳情について意見を申し述べます。  日本共産党杉並区議団は、そもそも高円寺学園は、旧高円寺中学校の決して広くない敷地に、杉四小、杉八小、高円寺中学の3つの小中学校の児童生徒を押し込むため、校舎が高層・大規模化すること、校舎が敷地の南側に配置となるために環7とJRの線路に囲まれるため、大気汚染、騒音も多く、その対策として常に二重窓を閉め切り学校生活を送らなければならないことや、校庭の日照にも大きな影響があるなど、そうしたことを再三問題点を指摘してきました。そして、子供たちが学び、生活する環境としては適切ではないということを指摘してまいりました。  当時はもちろん、新型コロナウイルス感染症の発生ということは予想できるものではありませんでしたが、こうした感染症が起こったときなどにも、やはり弱点があるということが明らかになったのではないかと思っています。新型コロナウイルスに関しては、3密を避けることが大前提となります。その点で、高円寺学園のような大規模校というのは、3密という点ではやはり弱点があると思います。  近隣に杉四小が今現在あり、その気になれば活用できます。区教委は全くやる気のない姿勢でありますけれども、これは、要はやる気にさえなれば、活用は可能だと思います。その活用はウイルス対策として有効と考えますので、児童生徒の安全のためにも、本陳情を採択すべきものと主張いたします。  以上です。 ◆岩田いくま 委員  2陳情第19号に意見を述べます。  小学生にとっては、新しい校舎での学校生活が始まったところであり、中学生も含め、臨時休業明けの現在は、児童生徒の安定した学校生活がいつも以上に求められていると思っております。  そうした中、陳情の趣旨には妥当性を認めがたい内容がございますので、不採択を主張いたします。  なお、仮に学校現場から、単発で旧杉四小の校舎の一部を活用したい、そういった要望があった場合に、それまで否定するものではございません。あくまで学校現場の声を尊重して、有意義な教育活動を行っていっていただきたいと思います。  以上です。 ◆堀部やすし 委員  本陳情については、趣旨採択を求めたいと思います。  本陳情の主旨は、「杉四小の校舎を活用することを検討してください。」というものであります。理由はともかくといたしましても、十分検討しなければならない局面にあるというふうに思います。  ところが、教育委員会の審議などを確認しましても、この問題について検討された形跡がありません。本当に、教育委員5人いますけれども、それぞれの委員は、この問題をしっかりと把握して意見を持っているのかどうなのか、全く分からない現状でありまして、本件については趣旨採択を主張するものであります。 ◆そね文子 副委員長  高円寺学園コロナ対策に関する陳情について、いのち・平和クラブの意見を述べます。  陳情審査に当たり、その内容を確認するために、高円寺学園を改めて見学させていただきました。お忙しいところ、校長、副校長が時間を割いてくださいましたことに大変感謝しています。  中学生、小学生、特別支援学級の教室、保健室、廊下、大アリーナなど、窓の配置や窓の開閉仕様、機械換気設備について説明をいただきました。新設の学校で、災害時の救援所ということもあり、建物全体に及ぶ機械換気設備は、逆に、窓が全部閉まっていたほうが十分な換気がされるということも御説明いただきました。  東西に延びる幅広い廊下の両端に広い空間があって、そこに窓が複数設置されていて、上のほうの、排煙窓というそうなんですが、そこもたくさん開いていて、また、両側に配置された普通教室の窓も開いていて、廊下を通って次の教室からというような、風が吹き抜けていることも、カーテンが揺れていて確認できました。  陳情の、南教室は紫外線でウイルスが死滅するとの点については、科学的根拠はまだ明らかになっていないということです。  念のため、旧杉四小のほうも見学をさせていただいたんですが、自分でこれは行ったんですけれども、教室の外側には広いベランダが設置され、夏は教室に直接日光が当たらないような構造となっています。エコスクールを推進してきた区として、温暖化防止のための必要な対策だとこれは受け止めています。  高円寺学園が、約1万8,500平米という広い面積を活用し、十分な距離を取れるなど、コロナ対策を取るに当たって非常に恵まれた環境であると思いました。現在、やっと学校が再開され、子供たちは徐々に新しい学校に慣れてきています。この重要な時期に、高円寺学園で十分な対策を取りながら過ごすことが子供たちにとってよいと考えることから、2陳情第19号は不採択とさせていただきます。 ○川野たかあき 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○川野たかあき 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決をいたします。  2陳情第19号高円寺学園コロナ対策に関する陳情について、趣旨採択に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○川野たかあき 委員長  挙手少数であります。よって、趣旨採択は否決をされました。  次に、採択を諮ります。  趣旨採択に挙手した委員も、もう一度採決に加わります。採択に挙手しなければ、不採択となります。  それでは、採決をいたします。  2陳情第19号高円寺学園コロナ対策に関する陳情について、採択に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○川野たかあき 委員長  挙手少数であります。よって、不採択とすべきものと決定をいたしました。  不採択の理由は、願意に沿いがたいためということでよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○川野たかあき 委員長  それでは、そのようにいたします。  以上で陳情審査を終了いたします。  ここで暫時休憩をいたします。                           (午前10時59分 休憩)                           (午前11時02分 開議) ○川野たかあき 委員長  それでは、委員会を再開いたします。  《事務事業概要の説明及び報告聴取》 ○川野たかあき 委員長  続きまして、事務事業概要の説明及び報告聴取に入ります。  なお、理事者の在席時間を減らすため、最初に、事務事業概要の説明を受け、質疑を行います。説明は、資料説明を省略し、部の重要課題に関してのみお願いいたします。  それでは、説明をお願いします。 ◎教育委員会事務局次長 それでは、事務事業概要について、私から、教育委員会事務局の今年度の重要課題に絞って簡潔に御説明をいたします。  まず、全体的な重要課題としては、新型コロナウイルス感染症への迅速的確な対応がございます。学校をはじめとした教育施設の運営はもちろん、全ての事務事業の執行において、しっかりと対応していく必要があるものと思ってございます。  また、今年度は、教育ビジョン2012の基本目標実現に向けた総仕上げの取組を進めるとともに、人生100年時代であるとか、超スマート社会、Society5.0の到来等を視野に入れて、また区の新たな基本構想策定との整合も図って、新しい教育ビジョンの策定に着手をしてまいります。  そのほか、学校教育分野では、ICTを活用した教育の推進であるとか、特別支援教育の推進、それから中学校の教科用図書の採択をはじめ、区長部局との連携で学校施設の有効活用に向けた検討を行うほか、ハード面では、学校施設整備計画、長寿命化計画ですけれども、これの策定、それから、富士見丘小中、杉二小の実施設計の推進、中瀬中の基本設計、それから天沼小、済美養護学校の増築等の取組がございます。  また、生涯学習分野では、杉四小跡地に整備する次世代型科学教育の新たな拠点の運営事業者の選定をはじめといたしまして、改修中の中央図書館の9月のリニューアルオープンに向けた準備、それから、来春開所予定でありますが、仮称永福三丁目複合施設の事業者選定などを進めてまいります。  簡単ですけれども、私からは以上です。 ○川野たかあき 委員長  これより、ただいまの説明についての質疑に入ります。  なお、事務事業概要につきましては、当委員会が所管する事務事業の概要を把握することを趣旨としておりまして説明を受けておりますので、質疑に関しましては、個別事業の詳細に及ばないよう御配慮願います。また、この後、報告聴取も予定されておりますので、質問は簡潔にお願いをいたします。  それでは、質疑のある方は挙手をお願いいたします。 ◆大和田伸 委員  ICTの教育推進についてだけ。これは、この後の報告聴取でもコロナに絡めて少しお伺いしたいので、それにつながるような形で数点お伺いをさせていただきたい、このように思います。  6ページ、ICT教育の推進、これに関しては、今定例会一般質問でも多く取り上げられていたわけですけれども、最近では、ICT教育の推進と聞くと、やはりタブレットの導入のイメージがどうしても強いわけですが、言うまでもなく、当区では、それ以外にも以前から、例えば電子黒板の導入ですとか、着実にその取組というものを進めてきていると認識をしております。
     その点、まず、現場の対応状況、あるいは児童生徒の学びと結びつけて、この取組のここまでの総括をお聞かせいただきたいと思います。 ◎庶務課長 この間、平成24年ぐらいでしたか、全小中学校の理科室に、ビッグパッド等、インタラクティブボードといいますけれども、そういったものの導入をはじめとして、全小中学校の教室に電子黒板つきのプロジェクターを入れることで配備を進めております。また、この夏には、子供たち、学習者用のというところでいえば、3人に1台の配備が到達できそうだというところまで参りました。  こういった環境の整備によって、ドリル学習などを含めて、個の課題に応じた学習、学びへの活用とともに、個の学びをみんなで共有するといったところで、協働的な学びへの活用といったところでも、子供たちの学びは豊かに広がっているものというふうに理解をしてございます。 ◆大和田伸 委員  区として着実に進め、それが子供たちの学びにも着実に結びついているということなんでしょうけれども、これ、教えてください。他の自治体がどうだからうちはこうあるべきというのも、一概に言えないわけなんですが、全国の自治体において、当区のICTの導入といったものは進んでいるほうなのかどうか。また、これは都教委との兼ね合いもあるとは思うんですが、特別区の中では果たしてどうなのか。その理由等も、もし見解があればお示しください。 ◎庶務課長 進み具合は、環境の整備の達成状況というところで見れば、1台当たりの児童数、配備数に換算しますと、全国平均では、31年3月現在で1台当たり5.4人でございます。東京都でいいますと、それが5.2人というふうになってございます。当区では、先ほど申しましたように、3人に1台に達するところでございます。  他区の状況といいますと、5人、ましてや10人に1台と、かなりばらつきがあるといったところがまだ23区の状況だというふうに思います。そういったところからすれば、一定程度の進捗は積み上げられてきているのかなと思いますし、また、これまでの間、先ほどのスケジュールといいますか計画的な配備、これまでの取組というところからすれば、時間をかけてしっかりと取り組んできたというのも、当区の特徴かというふうに理解をいたします。 ◆大和田伸 委員  今の御答弁の前段の部分、この後の報告聴取でも少し触れさせていただきたいと思います。  次に、新学習指導要領におきましては、アクティブラーニング、すなわち、今までの受け身、従来の受動的な学びではなくて、積極的な学び、そういったものがその根底にあるというふうな理解をしております。しかし、それは一見、もちろん聞こえはいいものの、実際現場サイドでは、一部で戸惑いの声といったものも上がっている、このようなことも実際耳にしたことが正直ございます。  まず、これらの区教委側の認識を確認したいのが1点。  また、当区が進めるICTの教育推進は、これらに対してどのような影響を及ぼしていると捉えればよろしいのか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) アクティブラーニング、主体的・対話的で深い学びを進める授業ですけれども、これはこれまでも取り組んできております。ですが、新学習指導要領になって、全ての教科等においてより積極的に推進していくという点では、教員はさらに研さんを積む必要があると考えております。既に多くの教員が研修において学んでおり、不安ですとか戸惑いを払拭して、授業改善に生かしていこうという姿勢はうかがえているところです。  ICTを活用することで、児童生徒のペースに応じた個の学びが充実したりですとか、それから、教員と子供、子供同士でやり取りする協働的な学習の可能性が広がるという点では、ICTの推進というのは、主体的・対話的で深い学びの推進に寄与するものと考えております。 ◆大和田伸 委員  次に、ちょっと似たような話で恐縮です。杉並区において、先ほどもありましたが、杉並区教育ビジョン2012推進計画、これは昨年でしたか改定をして、新学習指導要領に即した形での改定ということは把握はしておりますけれども、その根底には、生きる力を育むという大目標があるというふうに理解をしております。その点との兼ね合いについてはいかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) ICTの効果的な活用を通じて、児童生徒のICTの活用力を高めたりですとか、情報モラルの教育を推進したりですとか、それから、児童生徒の興味・関心を喚起して分かる授業を実践することによって、新学習指導要領の理念でもある、生きる力を育むということの実現が図られるものというふうに考えております。 ◆大和田伸 委員  ここで伺うICT教育、最後にさせていただきます。  これは、実は先日、うちの会派の中でも少し話題になった話なんですけれども、従来の日本の教育の原点は、いわゆる読み書きそろばん、そして礼儀作法だとか挨拶だとか、やはりこういったものがベースにあろうかと思います。  ここでお尋ねしたいのが、これら今申し上げた言わば従来からの、アナログ的と言ったらちょっと言い方がきついかもしれませんけれども、古くから育まれてきた伝統的な教育と申しましょうか、そういった部分とICT、つまり、ICT教育というのはあくまで、今申し上げたようなずっと紡ぎ上げられてきた従来の教育シーンを補完するものなのか、あるいはそういった従来のものに取って代わるものなのか、その点の認識について最後にお聞かせください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 新学習指導要領で目指しているこれからの時代に求められる資質・能力を育成するためには、従来の学習指導の方法、それからICTを活用した指導の方法を融合させた効果的な学びが大切であるというふうに考えておりますので、従来のものに取って代わるものというふうには考えておりません。ICT機器は、主体的・対話的で深い学びを行っていくためのツールであり、選択的に活用するものであるというふうに捉えております。 ◆堀部やすし 委員  じゃ、事業の細部にわたらないように質疑します。  まず最初に、本年度の重要課題について御説明をいただきました。先ほど御説明いただいた内容は、教育委員会の4月8日に主要課題の説明ということで提示されている、一応説明をされている内容とほぼ同じと思いますが、それで間違ってないかどうか。 ◎教育委員会事務局次長 そのとおりでございます。主要課題はもっと盛りだくさんでございますけれども、簡潔にということで、概略をお話ししたところでございます。 ◆堀部やすし 委員  教育委員会では4月8日に説明というか、紙を配っているだけですけれども、ありますよね。でも、それから2か月たっているわけですよ。同じことをここで、そう概略で言われても、2か月ということは、それなりに相応に、方向性も出ていたりとか、検討が進んでいるというのが普通ですよね。概略は概略でいいんですが、そういったことを少し説明していただけますか。 ◎教育委員会事務局次長 本来の2か月の経過であれば、確かにそういった進捗があったと思いますけれども、実際問題でいうと、新型コロナの非常事態宣言が出ていたりとか、あるいは業務の縮小をしてきたりということで、優先すべき課題に取り組んでいたことが実際のところでございます。もちろん、先ほど例えば申し上げた学校施設の有効活用の区長部局との検討とか、いろんなところで糸口についてはいろいろ着手をしているところはございますけれども、当初の、平時で2か月経過したといったところとはちょっと、この2か月は特異な時期でしたので、残念ながら、大きな検討の進捗があったところというのは正直言ってあまりないといった状況で、そういったもので、インデックス的に概略を御説明させていただきました。 ◆堀部やすし 委員  じゃ、ちょっと違う聞き方をしましょうか。今年は新学習指導要領が全面実施ということで、小学校ですね。先ほどアクティブラーニングなんて話がありましたけれども、今年、新年度が始まって、アクティブラーニングなんかやっているのかという状況ですよね。だから、4月8日から比べても現状では状況が変わっている中で、当初描いていたようには教育事業は進んでないということになりますよね。それについて、2か月たって報告できることは何もないんですかということなんです。別に詳細を報告しろというわけじゃないけれども、概要といったって、4月の時点と今じゃもう、全然また状況は違いますよね。そういうことについて報告は何もないんですか。 ◎済美教育センター所長 今例で出していただきましたいわゆるアクティブラーニング、主体的・対話的で深い学びという視点で、まだ学校がこの6月に再開したばかりなんですけれども、これまでですと、子供たちがグループになって話し合うような活動で、対話を通して学ぶというようなことが今までの教育の中では多かったんですけれども、今回それができません。そういった中でどういう活動をするかというと、例えば先ほど例に出していただいたタブレット端末を使って、実際に言葉は交わさなくても、子供たち同士がコミュニケーションを交わす、そんな対話的な場面というのが新たに生まれてきたというふうに思っております。 ◆堀部やすし 委員  そういう、当初考えていないことが今いろいろ動いているのがありますよね。今1つ例でね。そういうことを報告してもらいたいということなんですが、ほかは何かありますか。 ◎庶務課長 今の報告の中にもございましたけれども、新しい教育ビジョンの策定の着手というのが通常ですと始まっているところだったんですけれども、本会議のほうでも答弁があったかと思いますけれども、基本構想のほうが遅れてスタートするということになったところから、我々の教育ビジョンのほうも若干遅らせまして、第1回目、当初9月を予定していたんですけれども、10月の下旬から11月、そのぐらいにスタートして、基本構想の進捗の進み具合と整合を取るために、少しずれて動くというところで、考え方は変えてないんですけれども、遅れぎみに動いているといったところがございます。 ◆堀部やすし 委員  じゃ、あとは、当初予定どおりみんな行くということですね、大体の教育事業活動は。そこを確認して、終わります。 ◎済美教育センター所長 大きく変わったところを、もう一つ御紹介させていただきたいんですけれども、4月、5月、教員研修がほとんどできませんでした。集合研修の形が取れない。この6月から、小グループで行う研修であったり、ある研修では、講師の先生に動画を撮っていただき、それを各学校の先生方が視聴する。今後は、先ほどのタブレット端末を活用したような小規模のやり取りの研修、そんなことが考えられるというふうに思っております。 教育政策担当部長 まず、人企課長の立場でお話しさせていただきますと、教員の働き方改革については、とにかく平時の段階での働き方ということを、本来であれば4月、5月、例年と比較して検討していくといったところではありましたけれども、今のこの緊急事態の中ではなかなか難しいというふうに考えております。ただ、もちろん、このコロナ禍にあって、学校の中で例年やってきたものを削減してといったところをとにかく工夫してやっています。そういったものは、今後生かせるものはあるのではないかというふうには考えております。  そして、担当部長としては、先ほど次長からもありましたが、ここで変わったことはといったところでいえば、やはりこのコロナ禍にあっての区立学校の臨時休業、そして再開といったところになります。そこが大きな変化のところとなります。それにつきましては、詳しくはこの後の報告の中でお話しさせていただこうというふうに考えております。 ◎特別支援教育課長 特別支援教育課につきましては、済美養護学校について御報告させていただきたいと思います。  この間、学校は休業ということでございましたが、保護者等の要望によりまして、4月から預かりをやっております。そのような中で、約20名弱ぐらいの御家庭の方が御利用されているという実態がございますので、御報告をさせていただきます。 ◎学校整備担当課長 区立小中学校の老朽改築計画でございますが、今年度のなるべく早い時期に改定したいなと取組を進めていたところですが、やはり新型コロナウイルスの影響を多大に受けているところで、まず、教育委員会としましては、学びの保障に対する取組を最優先とする上で、なおかつ、感染症の影響をどのように評価して考慮していくかという辺り、検討を加えているところで、若干、早期というような点が延びるかなというところです。 ○川野たかあき 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○川野たかあき 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  ここで暫時休憩をいたします。                           (午前11時21分 休憩)                           (午前11時22分 開議) ○川野たかあき 委員長  それでは、委員会を再開いたします。  続きまして、3件の報告を聴取いたします。  なお、質疑は報告を一括して聴取した後に行いたいと存じます。  それでは、順次お願いをいたします。   (1) 令和2年度区立学校在籍者数等について(令和2年5月1日現在) ◎学務課長 それでは、報告事項の令和2年度区立学校在籍者数等について御説明させていただきます。お手元の資料を御覧ください。  まず、1の概要、(1)、在籍児童・生徒数について。  区立子供園の在園児数につきましては、3歳児クラスが97人、4歳児157人、5歳児が171人、6園全体で425人で、昨年度と比べ30名の減となっており、学級数は、(2)に記載のとおり17学級で、昨年度と同様でございます。  次に、小学校につきましては、通常学級の人数が2万1,027人、昨年度に比べまして337人の増で、学級数は713学級、昨年度と比べまして6学級の増となっております。  次に、中学校では、通常学級の人数が6,480人、昨年度と比べまして164人の増で、学級数は200学級で、2学級の増となっております。  次に、特別支援学級につきましては、小学校で181人、27学級、中学校で94人で14学級となっております。  最後に、済美養護学校は、小学生が99人で22学級、中学生が46人で9学級となっております。  2の児童・生徒数、学級数一覧では、裏面を含め、子供園及び各学校の学年別児童生徒数、学級数一覧を記載しております。  参考資料として、令和2年度新入学児童・生徒の指定校変更認定結果と「児童・生徒数、学級数の推移について」をつけております。「児童・生徒数、学級数の推移について」におきましては、これまでの児童生徒数等の推移を記載しております。  私からは以上です。   (2) 新型コロナウイルス感染症に関する区立学校の取組について ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 私からは、新型コロナウイルス感染症に関する区立学校の取組について御報告いたします。  その前に、まず、資料に誤りがありましたので、訂正をお願いいたします。1番の(4)、終了式、「終」の字が、「修」が正しい字となります。申し訳ございません。よろしくお願いします。  では、1番の区立学校の臨時休業に伴う対応についてです。  令和2年3月2日から5月31日まで臨時休業期間とし、その間、不要不急の外出は控え、自宅で過ごすよう指導してまいりました。  教職員の勤務等については、緊急事態宣言後は原則自宅勤務とし、管理職、教員、1人ずつの体制とし、5月11日以降は、管理職1名、教員2割程度としました。  卒業式、修了式及び入学式については、参列者の制限、時間短縮などを行い、実施。中学校の入学式は臨時休業後に実施しました。  登校日及び家庭学習への対応等についてです。  令和2年度4月当初、登校日を設定していましたが、緊急事態宣言のため中止とし、4月8日から10日までの間で教科書及び家庭学習を配布しました。  この臨時休業間は、学校とのつながりの希薄化等を招かないために、電話による連絡など、双方向での関わりを重視した取組を工夫しました。  部活動については、中止しました。  臨時休業中の居場所の提供については、3月9日から4日10日まで、自宅等で過ごすことが困難な小学校1から3年生及び小学校特別支援学級の児童について、居場所を提供しました。  済美養護学校の児童生徒については、休業期間中、預かりを行いました。  学校開放については、中止をしました。  区立子供園は、短時間保育は臨時休園し、長時間保育は、家庭での保育が困難な方に限り実施しました。  続いて、裏面の2でございます。臨時休業終了後の教育課程等の実施についてです。  学校再開日を令和2年6月1日として再開しております。  学校における集団感染の防止についてですが、各学校においては、感染防止のため、3つの条件が同時に重なる場を避けるとともに、一つ一つの条件が発生しないよう最大限配慮して再開しております。  また、多くの児童生徒が手を触れる箇所は、1日1回以上、消毒液を使用して清掃するなど、感染予防に努めております。  また、児童生徒に対し、手洗い、せきエチケット等の励行や、日々の健康観察の徹底について指導するとともに、毎日の検温や健康観察について、保護者に協力を依頼して取り組んでおります。  6月1日の学校再開に向け、児童生徒の健康観察や心のケア、学習状況の確認のための登校日を設けました。週1回程度、時間差や日にちを変えるなどして、感染症対策を講じた上で各学校において実施しました。  入学式についてです。4月に実施できなかった、主には中学校の入学式になりますが、こちらは、区の基準日としては6月2日で設定し、会場は原則校庭、参加者は、1年生、教職員、各家庭2名以内の保護者で実施いたしました。  6月1日からの学校再開に当たっては、全ての児童生徒が安全・安心に学校教育を受けられるようにするため、段階的に学校再開を行ってまいりました。6月1日から9日は、分散登校を実施し、1日2時間程度の授業とし、学校の状況に応じて、時間差、日にちを変える等、分散のさせ方を工夫しております。6月10日から12日は、引き続き分散登校とし、給食を開始します。そして、6月15日から通常の授業を行うという予定でおります。  教育活動を再開するに当たっては、ガイドラインを示し、感染防止を第一として取り組んでおります。資料にありますのは、別添で配付いたしましたガイドラインの一部を抜粋したものとなります。  部活動についての考え方です。  実施は授業日のみとし、自校内での活動に限り、対外試合への参加は自粛いたします。  また、感染症対策を講じてもなお感染のリスクが高い一部の活動については、活動時間短縮や活動内容の工夫を行うよう学校に示しております。  遊びと憩いの場につきましては、通常授業開始日の6月15日を基準日として、体制の整った学校から順次再開しております。  また、登録団体への開放、一般目的外使用につきましては、校庭は、通常授業開始日の6月15日以降に利用調整の期間を設けた後、7月1日から再開いたします。体育館や教室については、学校再開後の様々な状況を見極めた上で、今後判断してまいります。  最後に、これからも感染者や濃厚接触者がいつ生じるとも分からない状況ですので、学校再開ということで、児童生徒には、新型コロナウイルス感染症に関する適切な知識を基に、偏見や差別が生じないように、発達段階に応じた未然防止の指導を早期に行ってまいります。  また、この3か月にわたる臨時休業では、各学校は、家庭と連絡を取り、児童生徒の状況の把握に努めてまいりましたが、再開後も、登校してくる児童生徒の心身の様子を学校全体で注意深く見守り、必要に応じて、関係各所と密に連絡を取り合って対応してまいります。  また、学校再開後も登校できない児童生徒がいた場合には、引き続き家庭と連絡を取り合い、児童生徒の心身の状況把握や家庭学習の支援に努めてまいります。  以上です。   (3) 中学校及び特別支援教育教科用図書の採択事務について ◎済美教育センター所長 私からは、中学校及び特別支援教育教科用図書の採択事務について御説明申し上げます。  今年度は、令和3年度から中学校で使用する各教科(種目)の教科用図書の採択と、毎年行われます特別支援教育教科用図書の採択が行われます。採択した中学校教科用図書は、令和3年度から令和6年度までの4年間使用する予定です。  各中学校では、学校ごと巡回される見本本に基づき、全ての教科書について調査研究を行っております。また、種目別調査部会では、種目ごとの教科書について調査研究を行い、6月下旬に教科書調査委員会に報告いたします。  教科書見本本展示会につきましては、済美教育センターほか、区立図書館3か所、計4か所において教科用図書の展示会を開催し、区民の皆様から御意見をいただきます。  なお、今年度につきましては、コロナウイルスの関係で区立施設使用が限られていたということで、当初予定しておりました下井草図書館につきましては、今回展示を行いません。  教科書調査委員会は、種目別調査部会、また各中学校からの報告書、アンケートによる区民からの意見を参考にいたしまして調査研究を行い、その結果について、8月上旬に教育委員会に報告いたします。  特別支援教育教科用図書採択事務については、例年どおりでございますが、区立特別支援学校及び特別支援学級設置校において、採択の対象となります教科書についての調査研究を行い、調査委員会に報告いたします。特別支援教育教科書調査委員会では、その調査報告に基づき、教科書を調査研究し、8月上旬に教育委員会に報告いたします。  なお、教育委員会では、教科書調査委員会の報告を十分に参考にした上で、8月31日までに採択することになっております。
     以上で報告を終わります。 ○川野たかあき 委員長  以上、一括して聴取いたしました。  これより、ただいまの報告についての質疑に入ります。  それでは、質疑のある方は挙手を願います。 ◆大和田伸 委員  それでは、私から、新型コロナウイルス感染症に関する区立学校の取組について、先ほど申し上げましたとおり、とりわけ1の(5)の家庭学習への対応について、テンポよく伺ってまいりたいと思います。  まず、報告を見ますと、学校とのつながりの希薄化等を招かないために、各学校ごとに、児童生徒に対し電話等でのアプローチをしていただいたということ。現場の先生方は大変よく頑張っていただいた、そのように認識しておりますが、一方で、これはやむを得ない部分なのでしょうけれども、そのアプローチ具合に対しては、各校によって一定程度の差というものも生じてしまったと聞き及んでおります。まずは、その辺りの認識について確認させていただきたいのが1点。  また、仮にそのようなケースが生じていたとした際、何らかのその差を埋めるようなリカバリーの視点、そういったものについて見解をお聞かせください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) この臨時休業の間、各学校で様々な方法を選択的に用いながら、家庭で活用できる学習教材を提供したりですとか、動画を配信したり、それから、電話連絡などを通じて児童生徒の状況を把握して支援をするということを行ってまいりました。本来、子供たちがその時期に学ぶべきことをその時期に学べなかったということは、大変残念なことであり、今後の教育活動の中で、最大限に保障をしていかなければならないというふうに考えております。  その方策としましては、先日文部科学省のほうからも示されました、学校の授業における学習指導の重点化の考えというものに基づきまして、限られた授業時間の中で、学校の教育活動全体を使って効果的に指導を進めてまいりたいと考えております。 ◆大和田伸 委員  限られた時間の中で頑張っていくということなんでしょうけれども、先に進みます。  あと1点、休校中の家庭学習支援という、つまり中身であります。当区では、今ありましたけれども、各校が動画の配信をする、あるいはアナログ的に各家庭にプリント配布を行った等々、聞き及んでおるんですけれども、そもそもこの点、功を奏したのかどうか。今後、コロナの第2波、第3波が間違いなく来る、そういった中で、今回の教訓をどのように今後生かすのか、これらの点、総括的に改めて見解をお聞かせください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 各学校の臨時休業期間中の家庭学習への支援ですけれども、いろいろな取組を通じて、一定程度の保障はできたというふうに考えております。  学校が再開した今後、児童生徒の家庭学習における習熟、習得状況を確認したりですとか、それに応じて補習を行ったりですとか、個々の学びで生じた疑問だとか発見などをみんなの場に持ち寄って、それを使って学びを深めていくということが大切であるというふうに考えております。また、第2波、第3波に備えて、オンラインによる児童生徒への学習支援の可能性についても、今後検討していく必要があると考えております。 ◆大和田伸 委員  今御答弁で一定程度は効果をと、もちろん一定程度あったんでしょうけれども、言うまでもありませんけれども、そこでストップしてしまうんじゃなくて、もっとさらに高みを、これは現場サイドからも声が上がっているんでしょうけれども、そういった視点はぜひお持ちいただきたいと思います。  次に、先ほどの続き的になりますけれども、ICTの教育の推進の部分であります。  先ほど、これまでの当区におけるICT教育の歩みの進捗状況、大きくお聞かせいただいたんですけれども、とりわけここでは、家庭学習への対応という視点から、タブレット端末導入に特化して、もう少し詳細にその概要をお示しください。 ◎庶務課長 まずもって、今回喫緊の取組として、臨時会でも御議決をいただきましたけれども、ICT環境の未整備の御家庭、約5.6%に対して、ルーター、それからタブレット端末の貸出し、これが今月の中下旬には完了できるという見通しが立ってまいりました。  また、登校できない期間、教職員と児童生徒とのつながりを維持していくというところにおいては、同時双方向のオンラインホームルームの実施に向けて、現在取り組んでおります。まずもって、今後の第2波、第3波にも対応できるような取組を進めているところでございます。  一方で、前回の実計の改定の折に、総合的な見直しの中で、従来は令和3年までに1人1台の配備計画ということで教育委員会は進めてまいったんですけれども、これを下方修正をした経過があります。現行の計画においては、令和3年までに3人に1台というのが今の実計上の配備計画ということになってございます。一般質問でもお答えをさせていただきましたけれども、教育委員会としましては、GIGAスクール構想の加速化の動きを捉えまして、できるだけ、1人1台、早期実現の可能性について検討を進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 ◆大和田伸 委員  最後の部分ですね。実計で言うなれば、当初の1人1台のタブレット導入の計画が、言ってみればトーンダウンをしてしまったと、経過を改めてお聞かせいただきました。その背景についてここで改めて取り上げることはいたしませんが、しかし、当時と今とでは、明らかに、言うまでもなく社会状況あるいは教育環境が大きな変化を見せているということ。実際に私の肌感覚からしても、ICT教育の推進に対する機運というものは高まりを見せているというふうに思っております。  そのような中、保護者を含む学校関係者から、それを望む声というものは、これは、うちの会派だけではなくて、恐らく、当区議会のあらゆる議員、会派の元に届いているのではないか、このようなことも思っております。  そこで、この間、区教委側に届く反響についてお示しいただきたいのと、併せて機運の高まりという部分、改めて見解をお聞かせください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) この臨時休業期間には本当に多くの区民の方々から、オンラインシステムによる学習支援の早期実現についてのお声はいただいたところでございます。また、長期化するに伴って、各学校からも、オンラインシステムを活用して児童生徒とつながりを持ちたいというような声は多く寄せられ、機運で申し上げますと、高まりを感じているところでございます。 ◆大和田伸 委員  区教委として、ICTの教育の推進、先ほど補正の話も上げていただきましたが、オンラインシステムの整備というものは着実に進められているということは存じ上げております。しかしながら、今般、国からも求められているのはその一歩先、言うまでもなく1人1台の端末整備をはじめとするGIGAスクール構想の実現であります。  先ほどの答弁でも、学校関係者、これは、教えるほう、また学ぶほう、双方からそういったものを望む声が届いていると。加えて、これも一般質問で出ていましたけれども、4月21日付の文科省の局長通知は、かなり踏み込んだ内容でした。それにもかかわらず、今のタイミングで満額回答できないということに関しては、関係者としてもじくじたる思いがあるわけであります。  その実現に向けて課題となるのが、これは一言で言ってしまえば財政面。財政面との兼ね合いということになるんでしょうけれども、その辺りの大きなつかみについて、ここでもしお示しいただけるものがあれば、お伺いしておきます。 ◎庶務課長 御指摘の財政面というところでいえば、全児童生徒数の、先ほど言いましたように、3分の1までは到達ができそうなところまで来ておりますので、3分の2について、タブレット端末1台当たりについて、国のほうでは、4万5,000円の補助を10分の10で出すということで来ております。どのレベルの機種を導入するかということはありますけれども、もしこの4万5,000円のエントリーモデルの購入ということであれば、残りの3分の2の約1万9,000台について、区の負担なく導入することが可能だというふうに考えております。  一方で、品物が来ても、そのほかにかかる運用経費ですね、維持管理ですとか、例えば具体的に充電保管庫みたいなものもそうですし、購入した機器のネット環境の設定だとか、いろいろかかる経費が周辺にはございます。そういった一定の初期のランニング費用もかかってくるということは、当然あるということでございます。 ◆大和田伸 委員  御指摘のとおり、ランニングコストですよね。聞くところによると、私、3年間で10億単位というふうな話も聞いたことが実際あります。  ただ、一方で、確認させていただきたいのは、財政面の課題をクリアできたところで、当区では直ちに導入することが可能なのかどうかという点。つまり、機器が仮に配備された後、学校で活用するに当たっての準備、この進捗状況に関してはいかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 学校に配備された後というお話でしたが、学校には今既に40台は少なくともタブレットパソコンが入っているというところでは、既に活用はしているところです。ただ、台数が増え1人1台となった場合には、活用場面が格段に広がりますので、先行事例等を基に研修を行ったりですとか、区内でも様々取り組んでいる取組を水平展開していくことで活用の充実を図り、子供たちの豊かな学びにつなげていきたいというふうに思っております。 ◆大和田伸 委員  財政的な課題に加えて、もう1点。先ほどから取り上げられているGIGAスクール構想が発せられたときというのは、あくまで平時であって、今のコロナ禍、すなわち緊急時ではなかったという部分、つまり、コロナ禍では家庭と学校をつなぐ有効な手段には違いないんですけれども、仮に将来、コロナ禍が終息した、つまり平時に戻った際、タブレット端末は果たして有効に機能するのかどうか、この点における見解はいかがでしょう。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 平時に戻ったときに有効に活用するのかというお話でしたが、先ほどのお話と少し重なるところはありますが、個の学び、それから協働の学び、深い学び、様々な場面に有効に活用できるということは、先行の取組からも示されておりますので、ぜひ取り入れてまいりたいというふうに考えております。 ◆大和田伸 委員  平時に戻っても有効に活用できる、そういった根拠があるというふうなことでございます。  私もSNSの類い、実はあまり駆使しているほうではないんですけれども、そういった中で、私、アナログ側に立ってお伺いしたいんですけれども、実際よく言われるタブレット端末導入に際してのデメリットの部分、例えば、ICTの得意、不得意のお子さんは、ますますその差でもって習熟度の差が広がってしまうだとか、特に低学年の児童は集中できずにかえって逆効果だとか、また、先日、教育新聞でしたか、出ていましたけれども、小学生には物すごい疲労感を伴うだとか、その他、教員の方々の負担増の部分ですね、その点に関する指摘についてはいかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 様々なデメリットも挙げられている中ではございますが、まずは、今学校で活用している中では、初めは得手不得手もあるのですが、そこについては、ICT支援員を導入することで、その差が生じないようにという配慮をしております。また、子供たちの操作の仕方を吸収する力というのは本当にすばらしくて、継続的に活用している学校では、子供たちが自由に使いこなしている様子を見ることもできます。活用場面を意図的に取り入れて継続的に活用することで、デメリットが生じないようにということは、しっかり取り組んでまいりたいというふうに考えます。 ◆大和田伸 委員  あと2つだけお聞かせください。  仮に、特別区の中で、他の自治体ですね、GIGAスクール構想への取組の意向等の状況をもしつかんでいたら、一度お聞かせください。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 23区、他区の状況につきましては、ほとんどの自治体がGIGAスクール構想への取組の意向を示しているというように聞いております。 ◆大和田伸 委員  最後にします。例えば、今や当区の代名詞と言ってもいい保育の待機児童ゼロの取組、このエッジを利かせた取組についても、当初、賛否両論あったのは御案内のとおりですけれども、今や、この当時の杉並の姿勢というものの後追いで、国なり都なりが追随してきたと言っても過言ではない。つまり、今日において全国標準となったわけであります。  そして、このGIGAスクール構想であります。これは意見の分かれるところなんでしょうけれども、確かに平時であれば、それはまだ、その強弱に選択肢というものはあったかもしれない。しかし、新型コロナの非常時によって、これが全国レベルで様相を変えてしまい、一気に加速をしてしまった。いわば、今日においては、当たり前のことになっているわけであります。かく言う私も、これまで正直フラットの姿勢だったんですけれども、事ここに来てこのことに向き合わないというのは、教育現場、ひいては杉並の児童生徒に対して無責任だというふうに今は思っております。  杉並区はこれまで教育先進自治体とされてきましたが、ここで一気に追い越されて、ひいては、後進自治体に陥落してしまう可能性だってあろうかと思います。そのくらいこの件につきましては、新型コロナウイルスが与えた影響と変化、そして、政府の決断のスピードというものが大きいと考えております。  以上、これら言葉をお聞きいただき、区教委がどのように受け止めてくださったかお伺いし、質問を終えます。 ◎教育長 数年前に、学校の普通教室に電子黒板を入れたときがありました。それまで各学校では、例えば普通のプロジェクターとかそういうものを使って教育活動をしていましたけれども、いわゆる電子黒板、タッチペンで動かせる、そうしたものが入ったときに、教員の中には、こんなものなくても使えると言っていた教員がいたのも事実でした。  しかしながら、教育委員会として、それを使う土曜授業、公開授業を年3回設定したりする中で、教員が使い始めた。でも、教員が使い始めて一番大きかったのは、子供だったんですね。子供たちって、マニュアルとかじゃなくて、ぱっぱっぱっぱと使えるというのが子供の特性というかあり、最近は民間のいわゆる塾みたいなところでも、タブレットを無料配布するところもある。タブレットやタッチペンにすごく慣れているというところで、子供たちがよく使い出した。学校で使っていくと、学びの幅が広がってきたということを教員が感じ出してから、今では、どこの学校に行っても、大体電子黒板が開いている、使っているという実態が生まれてきているのが現実です。  ですから、タブレットを入れてすぐに使えるというのは、これはなかなか難しいことだと我々は思っています。そして、タブレットを入れるということが目的ではなくて、タブレットを使って、個別最適化された学びをどうやって学校が実践していくかというところが一番大事なことであり、だからこそ本区においては、いきなり機材を全校に導入するとかということではなく、一つ一つ順序立てて、インタラクティブボードを入れ、電子黒板を入れ、そしてタブレットを配布という、順番をもって個別最適な授業ができるような体制を整えて、時間をかけてやってまいりました。  しかしながら、今回のコロナで、我々が思い描いていた計画が、少し前倒しをせざるを得ない状況になったことは確かであり、ただ、この機運に乗じて、やはりやるべきことはやっていかなければならないのではないか、そうした可能性を今追求しているところであります。  以前、私、昨年部長だったときに、10年、20年先の学校というのはこういうのが普通になると答弁させていただいたことがあります。しかしながら、このコロナ禍において、10年、20年が間違いなく短くなってきたなと思います。新しい学校での行動様式というのがこれから確実に生まれてきて、学校の景色は間違いなく変わってくるものと思っています。そのためにも、その可能性を少しでも現実に向けるように、今後努力をしてまいりたいと思います。 ◆渡辺富士雄 委員  今教育長がICTの話をしていただいて、私もそこのところだけちょっと拾って、若干質問させていただきます。  杉並というのはなかなか難しいところで、タブレットなんか、議会48人、いまだに入ってないんですね。これが行政の現状なんですね。ましてや教育委員会みたいなところ、学校現場というのはもっと、言ったら悪いけど閉鎖的で、ある部分で聖域だと。いろんな厳しいしがらみというか制約の中でこれまでやってきた。  そういう中で、一番画期的だったのは、前教育長が学校の棚卸しというのをやりました。要するに、これまでの学校の常識が世間の非常識だということで、いろんなものを常識的に考えて変えていくべきものは変えていこうということで、ようやく動き始めたのかなと。  そういう中で、今回のコロナの件について、これまで学校の常識だった、世間の非常識だったことが、かなりいろんな部分でハードルになってきた。例えばオンライン教育もそうですよね。個人情報の保護という観点から、やっぱりかなり厳しいハードルがあって、実現がすぐにできないという現状もあります。  もっと言うと、これは平たい話ですけれども、オンライン会議、多分やれない状況ですね。ちょっとこの点、やったのか、できたのか。できないと思うんですけれども、何かしらのことでやったのかどうか、ちょっとこれ、1点確認させてください。 ◎庶務課長 オンライン会議というのは、教育委員会の中では実現していませんし、区でも恐らく実現してないと思います。 ◆渡辺富士雄 委員  そういう状況です。民間企業が、企業のいろんなものを止めないがために様々な手法を講じ、特にその中でオンライン会議というのはかなりな位置を占めながら、オンライン会議というよりもオンラインをしながら仕事を進めていく。これができなかったというのが、やっぱり一番大きいかなというふうに今回思っております。  そういう意味で、タブレット端末の話は、ずうっと私もこれまで十数年間、いろいろ考えて携わってきましたけれども、ようやくここに来てそういう芽が出たのかなというふうに思いますけれども、ただ、逆に言えば、やるやると言うほど、私ちょっと不安になる部分もあります、正直言って。今教育長がおっしゃったとおり、やればいいというものではない。  さっきも言いましたけれども、本来は、バックヤードである学校現場とか教育委員会がそれを使いこなさなければ、学校の子供たちにそれをしっかりと根づかせることはなかなか難しいのかなというふうに思うわけですね。テレビ会議1つ取ってみてもそういう状況があるということで、本来は、着実に、しっかりとしたインフラ整備だとか、インターネットのパッケージだとか、いろんなものをオープン化させたり、やるべきことは本当はまだいろいろあるんですが、どうしても今世間が、1人1台のほうに目が行ってしまう。その辺についてもう1回、バックヤードも含めて、先生の体制、ただでさえ、働き方改革で、ブラックであろうというふうに言っている教育現場に、さらに大変な状況を強いることにも実際なりかねません。こういったことも含めてちょっとお話を伺いたいんですけれども。 ◎教育人事企画課長 ICTを使っていくことが、教員の、1つ仕事が増えて多忙化になるかといった部分のことでよろしいでしょうか。──もちろん教員のほうも、新たな機器が導入され、そして新たなシステムを用いるとなれば、初期のほうでは、研修、それからスキルを磨くといった面では、仕事の面も多少あるかなというふうに思っております。  ただ、実はこの休業中、教員は、自宅勤務、在宅勤務ということをしておりました。リモートの環境が整っていますので、教員のほうは、自宅でも校務パソコンの環境を持って、教材作成等はできます。ただ、1つ学校で伺ったことで、自分のスキルを磨くために、かなりの教員がインターネット、オンラインで講習を受けたということを聞いております。その中にはオンライン会議というものも、自宅のパソコンでつなげてやっていたということも、人企としては伺っております。  そういったことからすると、教員のほうも、そういったスキルをしっかり、自分の研修といったところ、自分の力を蓄えるといったところでは、活用している面は出てきたなというように思っております。ですので、この後新たなシステムが入ってきても、以前のようになかなか難しいという状況じゃなくて、そして、先ほど統括のほうからもありましたけれども、子供はすぐ習得できると言っておりましたが、今、みんなスマートフォンも使いながら、いろいろなことを駆使しながらやっている教員が多くなってきています。そういったところでは、かなり大きな多忙化につながるということにはならないのではないか。むしろ、効果的に活用していくことによって、働き方の改善につながっていくものではないかというふうに考えております。 ◆渡辺富士雄 委員  私も実際学校現場を見ていますし、これまでICTの授業も全部見てきました。そういう中で、先生のスキルによって全然違うんですね。子供たちの顔を見れば分かります、よく言いますけれども。同じ授業を同じ電子黒板でやっても、子供たちの目が生き生きしている先生と、そうじゃないところもあります。そういうところをやっぱりしっかり使っていく。子供たちのほうがはるかに我々よりもICTに関してスキルが高いんですね。要するに、つまらない授業をやっていれば、子供たちは本当につまらないと言いますし、そういう中で、子供たちに本当に目を輝かさせるような授業がどこまでできるかということなので、多分、先生は、言っている以上に相当厳しいと思いますよ。  実際に私、杉六小学校を見ましたけれども、そういうのを、ポートフォリオまでやって、あとのフォローまでやっていくと、正直言ってかなり時間を食います。部長にそこまで言う必要もないのかもしれないですけれども、私も現場を見て、これは大変だなと。これを全部でやっていくと、スキルの高い先生はできるかもしれないけれども、そうじゃない先生はかなりついていくのが大変だなというふうには正直思っておりますので、しっかりバックヤードのサポートを含めた形でのICT教育を進めていただきたいというふうに思います。 ○川野たかあき 委員長  12時を過ぎようとしておりますが、この際委員会を続行いたします。 ◆渡辺富士雄 委員  次に、在籍の件について伺います。  ここのところ、在籍数、生徒数ですけれども、小学校が微増、中学校が横ばいなんですね。卒業生の割合からすると、大体3分の1以上が、小学校の卒業生は私立に行っていると思うんですけれども、この辺の傾向というのは、逆に言えば、微増で増えているにもかかわらず中学校が横ばいということは、私学が増えているのかなというふうに思うんですが、この辺の分析について伺います。 ◎学務課長 小学校でいうと、大体1割弱が私立、国立ということなんですけれども、中学校でいうと、学校によるんですけれども、3割から4割弱行っています。  何で小学校が微増しているのに中学校は変わらないかというと、その年代の住基人口が少し減っているんですね。というのは、小学校で転校したりしていても、卒業まではその学校にいたいということで、指定校変更しているケースもございます。中学を機に違うところに移ってしまうということもありますので、小学校から中学に上がるところにおいて、住基人口も少し減っているということがありますので、私立、国立に行っている率は、ずっとこの間見ていますけれども、そんなに変更はございません。そういう意味で、住宅事情とかもあるかもしれませんけれども、小学校から中学校に上がるところで少し転居される方もいるということもありますので、必ずしも小の増が中の増に結びついてないというのは、その辺の分析かなと考えているところでございます。 ◆渡辺富士雄 委員  次に、指定校変更について、5号事由ですけれども、これの直近の状況というんですか、増えているのか減っているのか、その辺の分析、ちょっと伺います。 ◎学務課長 それは、傾向というよりも、その時々の状況かなと思ってございます。また、かなり個別事由というふうな形になりますので、すごく大きな流れはないんですけれども、事由としては一定数毎年あるなというふうに感じてございます。 ◆渡辺富士雄 委員  続いて、1点、高南中ですけれども、28人。8号は分かるんですけれども、7号がこれだけある。この辺のところって、何でこんな多いんですかね。 ◎学務課長 こちらにつきましても、高円寺学園の通学区域を変更したということがありますので、特例事由を設けたというところがございます。 ◆渡辺富士雄 委員  抽せんみたいなものはだんだんなくなってきているという話も聞いて、それでもやっぱり指定校外のところ、なかなか難しいところもあるんですけれども、こういう形で収まっているのかなというふうに思います。  ちょっとコロナの関係でいいですかね。部活動なんですけれども、これはいつからやっていいんですか。 ◎学校支援課長 部活動の再開につきましては、学校再開後、適切に部活動ができる体制が整ったところから、順次再開していただくものとしております。活動の再開に当たりましては、区立学校の感染予防ガイドラインの中で、当初は運動不足であることも予想されるので、本格的な部活動というよりは、まずは体慣らしから始めていただくような形でガイドラインのほうでお示ししております。 ◆渡辺富士雄 委員  それは学校の判断でやれということなんですか。教育委員会が判断して、教育委員会が指示するということですか。どっちですか。 ◎学校支援課長 教育委員会として、一律でという判断は示しておりませんで、あくまで、学校の再開状況を見ながら、適切に部活動が再開される段階において始めていただくということでお示しをしております。 ◆渡辺富士雄 委員  具体的に、今、分散登校をやっているので、全員が集まらないんですけれども、そういう状況でもやっていいということなんですか。 ◎学校支援課長 活動の内容によりますが、今聞いているところでは、ほぼほぼが再開については検討中の段階でして、一部、分散登校中ではありますが、あくまで体慣らしとして少し運動させたいということで活動をしているというところもあると聞いてございます。 ◆渡辺富士雄 委員  最後に1点。今回コロナの関係で、分散登校が始まって、不登校の子が何か傾向が少し変わったところがあるということなんですね。この辺の情報をつかんでいますか。 ◎教育相談担当課長 不登校というか、親の、保護者の意向で今学校に通わせていないという児童生徒ですね。6月1日から6月3日の3日間で調査をしたところ、小学校では21校40名、中学校、4校で5名おりました。そして、昨日同じように、今週はどうですかともう一度学校のほうに調査をしたところ、やはり減っております。現在は、小学校、15校で23名、中学校は1校で1名となっていまして、つまり、6日間ずっと通ってない子は結局24名区内でいるということですので、今後またこの調査は継続していきたいと思っております。 ◆渡辺富士雄 委員  要するに減ったということですね。  私も確認しました。これまで学校に来なかった子が来始めているというんですね。要するに、一月半ぐらい不登校状態がずっと続いて、自分と同じ状況ができて、そこへ分散登校という、毎日ではなくて、そういう環境の中で、行けるのかなという感じで。これは非常に、言葉は悪いですけれども、それは大変だったんだけれども、不登校対策というか、不登校の子供たちにとってすごくいいチャンスなのかというふうに思うんですけれども、ぜひこれが続いていただければというふうに思います。  以上です。 ◆くすやま美紀 委員  まず、新型コロナ感染症に関する取組なんですけれども、6月1日から3か月ぶりの再開ということで、長期の休校による子供の学習の遅れですとか、格差の広がりとか、不安、ストレスは非常に深刻だというふうに思います。特に、学年の締めくくりと新たな学年のスタート、こういう時期の3か月もの休校です。子供に計り知れない影響を与えたのではないかなというふうに思っているんですね。いろんな調査、アンケートなどの結果を見ましても、再開前のアンケートですけれども、お友達に会えなくてつらいとか、いらいらするとか、何もやる気がしないとか、死にたいというふうにまで答えているような子供もいたということで、本当に心配でした。  学校再開から先週1週間がたち、今日火曜日ですけれども、杉並の子供たちはどんなふうに通っているのかなというふうに思っています。心身のケアとかサポートということが言われているんですが、杉並区では、具体的には、子供たちの心身のケア、サポートなどについてはどのような取組がなされているんでしょうか、伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) お問合せいただいた心のケアというところですけれども、各学校には、これまでの期間中には、週1回、家庭に連絡を取って、子供の状況というのを、学習状況ですとか健康状況ということで把握をしてまいりました。また、この後も、再開後ですけれども、しっかりと不安等を取り除いていくように学校には指導しております。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 今の話に加えてですが、スクールカウンセラーを活用したりですとか、それから、学校全体の中で子供たちを見守っていく組織というのもありますので、その中で情報を共有しながら、担任1人がということではなく、学校全体で見守って対応してまいりたいというふうに思います。 ◆くすやま美紀 委員  東日本大震災で深刻な被害に遭った地域の学校では、子供たちと教員がつらい体験ですとか思いを語り合うことで、学校生活がスタートできたというふうなことも言われています。この新型コロナという危機、歴史的な危機といいますか、そういう状況でした。そうした経験を語り合って考えるということは、子供たちに新たな出発点というふうになると考えています。子供たちが休校の間にいろんな、どういう思いがあったとか、こんな体験をしたとか、語り合う時間というのもすごく大切だと思います。そうした取組が重要というふうに私は考えますけれども、そうした時間もぜひ持っていただくような努力もしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) どうしても、授業の遅れた分をどうしようかということに話が行きがちですけれども、今お話があったように、本当に心身のケアというのはとても大切で、平時に、土日が明けた月曜日でさえも、「先生、聞いて」というような声はたくさんあります。ですから、この3か月のことを思うと、しっかりと子供たちの話を聞きながら、心に寄り添った取組をしてまいりたいというふうには考えております。 ◆くすやま美紀 委員  ぜひそうした取組の強化を要望します。  休校中の対応で、電話による訪問というんですか、そうしたことが取り組まれたということなんですけれども、他区の取組などを聞きますと、例えば中野区などでは、こうした電話とともに訪問も行っていたというようなことなんですが、杉並で電話による連絡とした理由はなぜなんでしょうか。また、どの程度の頻度でそうした電話訪問などが行われていたんでしょうか。 ◎済美教育センター所長 連休前までは2週間に1回程度だったんですけれども、長期の連休後は1週間に1回程度、学校と家庭がつながるというところをしっかりという意図で、電話、または往復はがきとか郵送等で子供とつながる、そんな取組をした学校もございました。 ◆くすやま美紀 委員  私も何人かの保護者の方に聞きましたけれども、1回ぐらいたしか話したかなとか、3回だったかなとか、まちまちだったようです。あるいはまた、呼出し音が何回以上鳴っても出ない場合はもう切っちゃうとか、それでまた後追いはしないとか、そんなこともあって、それってどうなのかなというふうにすごく疑問に思います。  今のお母さんたちといいますか、保護者の方って、あんまり家に来てもらいたくないというような方も確かにいるかもしれませんけれども、ある保護者の方からは、家庭訪問への抵抗があるという人もいるかもしれないけれども、インターホン越しでもせめて話すとか、あるいは手紙を持ってきてもらったりとか、プリントを回収したりしながらとか、先生たちと子供が顔を合わせられないのかというような要望といいますか、意見も聞かれました。訪問については検討されなかったんでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 訪問については、緊急事態宣言中ですとか、不要不急ということもありましたので、そういったところでまずできることをやっていくということで、電話連絡、また、先ほどありましたように、手紙等のやり取りということでやってまいりました。 ◆くすやま美紀 委員  不要不急ではないと思います。やはり大事な取組ですから。訪問も、あんまり希望されない方もいるかもしれませんが、もし第2波、第3波ということで、休校がまた起こり得るかどうか分かりませんけれども、次回こうした場面に遭遇した場合には、電話のみではないような対応も、ぜひ検討していっていただきたいなというふうに思います。  次に、段階的な学校再開についてなんですけれども、先週1週間は、小学校の場合だと、午前中、1つのクラスを2つのグループに分けて、最初のグループが8時半から10時半、次のグループが10時半から12時半というようなことでの分散登校で、昨日、今日は、本来ですと、最初は、一斉授業を行う上での身体的距離の確保の状況確認とか、午前授業で給食なし。あしたから、10、11、12は、給食あり、午後授業も学校が判断すればやる。そして、15日から通常授業というスケジュールだったと思うんですけれども、これが変わりましたよね。あしたからの分散登校の内容が変わったと思うんです。その変更となった理由と、また、その分散登校の内容について伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 分散登校、先週行ったんですけれども、変更というか延長ということで各学校には周知をしました。その判断をするときに、都の新規の感染者数というのも増えていたということもありまして、また、学校の段階的なところについても、より子供たちの様子というのを見ていけるように、安全・安心で、段階を踏んだことをやっていったほうがいいというふうに判断しまして、延長ということをしております。  また、分散登校の形なんですけれども、それについては、学校の規模ですとか施設、児童生徒数、また校種によっては講師が対応ということもありますので、そういったところを含めて、各学校が分散登校の工夫ということで行っております。 ◆くすやま美紀 委員  分散登校の延期とその内容について、現場の先生とか、また保護者の方から、私は複数疑問の声を聞いております。先ほど、延長の判断というのが、新規感染者数が増えていると。具体的には東京アラートですか、あれが発動されたことによるものだと思うんですけれども、ただ、あれは、主に大人の感染予防についての呼びかけといいますか警報で、都知事も、夜の繁華街への注意喚起というふうに言っていると思います。対象がそういうふうに特定されているんじゃないか、それが杉並の子供たちに直接関係するものなのかというふうな疑問の声を聞いています。
     確認したいんですが、今回分散登校を延期したということは、国や都からの要請ではなく、区の独自の判断ということでよろしいのかどうか、確認します。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 区の判断ということで延長をしております。 ◆くすやま美紀 委員  東京アラートですね、感染者が増えているということで、しかし、この感染の多くが、接待を伴う飲食店の従業員やお客さんなど、夜の街といいますか、そうした方たちの関連だというふうに言われているんだと思うんです。それと、杉並の子供たちとの関係性を疑問視する声を聞いています。特定のといいますか、そうしたところでの感染者が増えているからといって、それが、杉並の子供たちに直接関係するのかという疑問です。これによって分散登校が延長され、その内容も変わることによって、現場の先生や保護者、もちろん子供たちもそうですけれども、振り回されているというような声を聞いております。  具体的に言いますと、分散登校の内容なんですよね。1つは、今度給食が出るわけですよね。給食を伴うために、後半グループの登校が午後からとなって、生活のリズムが大きく崩れる。保護者の負担も大きい。2つ目に、午後から登校する子供たちの登校時間がお昼頃となるために、熱中症の危険が大きいんじゃないか。特に、おなかをすかせて、炎天下でマスクを着用しての登校は、重大な危険があるというふうな声を聞いています。保護者からも聞いています。そうした声が区教委のほうにも届いているんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) そのようなお便りについては、教育委員会のほうに頂いております。子供たちの健康ということについては、本当に配慮をしていかなければいけないというふうに思いますし、マスクを着用するということについても、熱中症ということを考えた上での対応というのも必要になってきます。そういったことについては、各学校にしっかりと、距離ですとか、あとは密集といいますか、そういうことにつながらないような形で対応できるようにということで、学校には周知をしております。 ◆くすやま美紀 委員  私は、今回の分散登校の延長とその中身ですね、その在り方が、子供たちのもしかしたら命にも関わるような重大なことにつながりはしないかと本当に心配です。感染症から身を守るためと言ってやったことが、かえって命の危険、脅かすようなことになっては本末転倒です。実際先週も10時半からの登校の子供さんが──ちょっと暑かったですよね、先週も。それで、マスクをつけて、ナイロンの帽子、ランドセルをしょって、教室に着いたらちょっと頭痛がして、軽い熱中症だったというような、そうした子供さんがいたということを聞いています。  だから、本当にあしたからの、特に給食から始まって午後の授業という子供たち、特に低学年ですね、そうした子供さんが大丈夫なのかなということがありますので、急にまたあしたから変えるということはそれは無理かもしれないんですけれども、本当にこれが科学的な根拠に基づいた判断であったのかどうか、私は非常に疑問だというふうに思っていますけれども、区教委としてはその辺の認識はいかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) その判断は、文部科学省のほうからある通知に基づいてですので、科学的根拠があるかどうかというのはこちらでは判断しかねますけれども、そういった国の通知や都の通知を受けて対応しております。 ◆くすやま美紀 委員  でも、今回のあしたからの延長というのは、区独自の判断なわけですよね。国や都からの要請でもないと。その区の判断が本当に妥当だったのかどうか。科学的な見地に基づいて、このほうがやっぱりいいんだという判断だったのかどうか。単に東京アラートが発動されたことによって、ああ、またちょっと増えているようだから危ないというような、そういう判断で本当にいいのかなと。子供たちの身になって、立場に立って本当に考えていただかないといけないというふうに思っているんですけれども、その点の認識を聞いているんですけれども、再度伺います。 ◎庶務課長 確かに、タイミングとしては東京アラートということだと思いますし、委員おっしゃるように、科学的根拠と言われれば、今の状態で何が正解なのかということは非常に見えづらいところがあります。見えづらいというか、分からない、正解がないというのが正直な感想ではあります。そんな中で、様々な情報を集約して、我々も我々なりの考え方の中で、子供たちの日々の状況を確認しながら判断をしていった、そういうところでございます。 ◆くすやま美紀 委員  確かに、今回の新型コロナは本当に分からないことも多くて、手探り状態だというのは正直なところだと思います。確かにそういうことは、私もそのとおりだと思っているんですけれども、ただ、いろんな判断をするときに、何か大人がちょっと考えて、このほうがいいんじゃないかというよりも、やっぱり子供たちの、実際にこんな炎天下で、おなかをすかせて、給食を食べてから授業ということが、本当に子供たちにとって、登校の問題、安全なのかということを、その子の立場に立って考えていただきたいなというふうに思います。学校現場の先生たちの意見もよく聞いて、子供の最善の利益を考えた、そういう立場に立っての判断を求めていきたいと思います。  最後に、マスクの着用で、私も、大人でさえも、こうやってしゃべるのに本当に大変だし、行き帰り、通勤とか、私は外せるところでは、人がいないところでは外しているんですけれども、マスクを着用しての通学とか授業、特にこれからの暑い時期、熱中症の危険が高まります。事、長期にわたって休校していたということでは、子供たちの体力も大きく低下しているんだと思います。適宜エアコンの使用ですとか、あるいは、通学時については、子供たち同士だったら、距離を十分に取って、マスクは無理に着用しないとか、何かその辺もぜひ配慮していただきたいなというふうに思うんです。その辺をぜひ考えていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。この質問で一旦終わりますけれども、マスクの問題、よろしくお願いします。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 先ほどもちょっとお話ししましたけれども、マスクの着用については、換気ですとか、相手との距離感が取れれば、それは絶対ということではないというふうに考えますし、熱中症については、本当に子供たちの安全ということを大事にして対応するようにしてまいります。 教育政策担当部長 先ほど区の判断というお話をさせていただきましたが、区だけで何も資料を見ずに判断しているわけじゃなく、国が出しているマニュアル等を見たり、それから都立学校の動きを見たり、ほかの自治体の状況も確認しながら、子供たちのことを思って判断をしております。  当初は、午前授業で、一斉で給食を始めるというのが明日からの対応でした。その中で、我々としては、給食を食べるといったときに、全員一斉という状況が最初からというのが、今感染者が、アラートが出ている中でどうかといったところを捉えて、それで人数を半分にする。分散と。まずは分散で給食を開始して、その状況をしっかり踏まえ、そして安全を確認した上で、またさらに一斉といったところに持っていこうということでの判断ですので、本当に今後とも、子供たちのためを一番に思って考えていきたいというふうに考えております。 ◆岩田いくま 委員  じゃ、幾つかお尋ねします。  最初、区立学校在籍者数等のところから1点だけ。指定校変更の7号事由、これで、中学校の場合は受入れ上限が各校たしか15人だったと思うんですが、2つの学校、高南と神明が16人となっているんですけれども、この理由の説明をお願いします。 ◎学務課長 委員御指摘のとおり、15名としたところですが、申立てによる事由を審査したところ、15番目と16番目の方が同点であったため、受入校の校長とも協議し、認定したものでございます。 ◆岩田いくま 委員  ちょうど同点で、15位タイということですね。  じゃ今度は、コロナ感染症に関する区立学校の取組のほうで幾つか聞いていきます。  まず最初、今後の点で、(8)が学校開放について書いてあるんですけれども、ガイドラインのほうでも明示されてなかった放課後子ども教室、それから土曜日学校の再開予定、お願いします。 ◎学校支援課長 放課後子ども教室の再開につきましては、学校の通常授業の再開予定日である6月15日以降の再開といたしまして、具体的な再開日につきましては、各学校と実施主体の皆様で協議しながら調整して決めていただくように、5月の末に通知をしております。  次に、土曜日学校につきましては、今年度は学校の土曜授業自体が増える、そういった可能性もございますので、できるものは2学期以降に延期して検討していただくなど、そういったお願いも併せてしているところでございます。 ◆岩田いくま 委員  またちょっと表の、過去のほうですね、臨時休業に伴う対応のところに行きたいんですけれども、今回、ここにもありますとおり、臨時休業期間が年度をまたぐ形になりました。また、臨時休業の延長、要は、4月6日は入学式とか始業式をやっていたと思うんですけれども、6日に、7日以降はまた休業に入るというような決定だったかと思います。  こういった急を要する連絡というのは、家庭への緊急連絡にはすぐメールが活用されているかと思います。このすぐメールのアドレスの廃棄のタイミングというのが、通常、例年の場合はどうなのかと、あと今回、今回というのは要は令和元年度から2年度にまたがるところですね、ここでの運用がどうだったのか、この辺説明いただけますか。 ◎庶務課長 例年ですと、新年度に向けて、年度末に1回さらにしてしまう。そして、また保護者の皆様に、入学式、始業式のときに御案内をお配りして登録をしていただく、そんな手続を取っていたんですけれども、今回はこういうことがありましたので、データを落とさずに温存しました。新1年生、小学校も中学校もそうですけれども、そこはちょっと難しかったですけれども、ほかの、1年生から2年生に上がっていく、学年繰り上がりのところについては、学級編制はできませんけれども、データは残していくということで対応したということでございます。 ◆岩田いくま 委員  そういうことですと、9学年中7学年は温存していたということですね。もちろん、ふだんであれば、不必要に個人情報を取っておくということは、それはまずいでしょうけれども、今回は、3月から臨時休業に入ってというところでのリスクヘッジというか、危機管理対応ということだったので、本当によかったのかなと思います。それで、要は両方の1年生以外のところは、そういう意味では急な変更決定に対しても迅速に対応ができて、各家庭も、今度こう変わったのねというのも分かったと思います。  ただ、1点、さらに言えば、小学校の新1年生はある意味仕方ないと思うんですけれども、中学校の新1年生は、やりようによっては、区立の小学校から区立の中学校に上がる子に関しては対応できた面もあると思うので、今回、総じては、この件についてすごくいい危機管理対応だったと思うんですけれども、そこでちょっと欠けた1年間というか1学年分については、今後について、同じことは起きてほしくないですけれども、一応検討いただければと思います。  それから、次の話題に行きまして、他の委員の質疑のところでオンラインホームルームシステムというお話が出ていて、現在取り組んでいるという答弁だったかと思います。これがどういうものなのかという概略と、あと、ホームルームとなっているんですが、要はオンライン授業やオンライン学習というものは、今取り組んでいる仕組みでできるのか、それともそれはまだ先になるのか、その辺改めてお願いします。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 学校と家庭にいる児童生徒が新たにつながる手段として、現在、オンラインホームルームシステムの導入準備を進めております。現在、個人情報保護審議会に諮問中ではありますが、今後導入されたら、双方向でやり取りのできるオンライン会議アプリケーションを活用して、健康観察ですとか、それから、教員と児童生徒のコミュニケーションを図る取組を行うことができるようになります。また、朝の会のような感じで毎日決まった時間に行うことで、児童生徒の生活リズムを整えることにも寄与できるかなというふうに考えております。  オンラインによる家庭学習の支援が可能なのかということにつきましては、まずは今、双方向によるコミュニケーションができることを目的として取り組んでおりますので、そちらにつきましては、今後の検討課題としております。 ◆岩田いくま 委員  現在の取組状況と、今後の検討課題ということは分かりました。  検討課題で、一応やっていく方向で進めていこうとしているのか、それ自体もまだまだ検討ということなのか、その辺で現段階で言えることはありますか。 ◎庶務課長 方向性としては、第2波、第3波に備えるというところを考えれば、もう行き先は決まっていると言って過言ではないと思います。まだそこには、いろんなハードルといいますか、考えていかなきゃいけない、また、実際に授業を行うということはどういうことなんだということもありますから、そういったところは課題意識をきちっと持って、方向性を進めていきたいというふうに思います。 ◆岩田いくま 委員  先ほど他の委員からもありましたけれども、じゃ、本当にいざ授業、学習とやったときに、先生にかかってくる負荷というのは、学校の教室で1時間授業をやるのとは全然違いますから、例えば、第2波来ました、6時間オンラインでやりましょうなんて、正直、とてもじゃないですけど考えたくもないような状況ですが、ただ、ずっと自宅にいなきゃいけないんだったら、6時間あったのが、じゃゼロでいいのかというと、そこはやっぱり対応しなきゃいけない部分はあると思うので。  コミュニケーションをちゃんと取れるようにするというのがまず第一だというところは、それは私もそうだと思いますので、まず、それに今取り組んでいただいて、この先進めていくということで理解をいたしました。  あとは、今後、今月に入って実際に分散登校という形で始まって、まあ何とか来週から通常にいければいいなと本当に思っているんですけれども、その中で3点ほど順次聞きたいと思います。  1点目は、4月、5月と、あまりというかほとんど授業ができない中で、幾つか、授業時間確保に向けた対応を取られることになっているかと思います。代表的なものだけで構いませんので、紹介いただけますでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 授業時数の確保ということでは、夏季休業期間の短縮ということで、基準日として8月1日から23日までを設定しております。また、土曜授業について、月2回まで設定してよいと決めております。さらに、各学校でですけれども、学校行事の重点化ということで工夫しているところです。 ◆岩田いくま 委員  今も、長期休業期間は8月1日から23日。ただ、中学校は、さらに1週間短いところが多分圧倒的に多くなりますよね。というようにあると思うんですけれども、それで、先ほど来、分散登校の話なんかも出ていますけれども、分散登校に限らず、もろもろこの先、教育委員会として一定の基準というか目安、そういったものを示してほしいというのも、各学校現場からもあると思います。一方で、各学校の裁量度も欲しいというのもあると思います。この辺を教育委員会としてどう考えて、どう対応していく予定なのか。その辺、概略的な話で結構ですので、お願いできますか。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 目安、基準というところでは、分散ということをしながら、コロナ禍での新たな生活様式に慣れるように、子供たちが段階的な学校再開を行っていけるようにということで、分散登校を行っております。また、3密、また1密でも、そういったことにならないようにということでの、例えば、各段階での人数ですとか規模ですとか時間の目安ということで示しております。  また、学校の裁量としましては、学校の規模ですとか施設、児童数、各教科の時間割等により分散の仕方というのを工夫して、各学校は取り組んでいるというところです。 ◆岩田いくま 委員  ちょっとだけ余談ですけれども、うち、区立中学に通うのが2人いまして、1人が指定校変更を使ったので、2つの中学校の情報がほぼリアルタイムに入ってきて、同じところと各学校の裁量でやっているところというのは結構よく見えたので、そういった中でいろいろ考えさせていただきました。  最後の質問です。先ほど授業時間確保に向けた対応なんかもお聞きして、当然、学校なので、学力とか体力の向上、それから健康の維持、こういったものはもちろん必要です。ただ、私自身は、学校教育においては、あわせて、体験活動ですとか集団活動、こういったものも本当に大切だと思っています。ただ、この状況なので、この辺がなかなか、やり方等々も含めて難しいと思うんですけれども、体験活動、集団活動に対する区教委の認識というか見解と、あと、どういうふうに対応していこうとしているのか、これを最後にお尋ねして、終わります。 ◎済美教育センター所長 このような状況ですので、現在は、体験活動や学年を超える集団活動につきましては、控えております。ただ、学校教育における体験活動や集団活動は、学校生活に潤いとか秩序、あとは変化を与えるものであり、子供たちの豊かな学びを支えるものだというふうに考えております。  こういった状況におきましても、子供たちの学びを最大限保障するとともに、感染症対策を十分に行った上で、こういった体験活動や集団活動の意義や必要性をしっかりと確認しつつ、開催する時期や方法等を工夫していければというふうに思っております。 ◆堀部やすし 委員  新型コロナウイルス感染症に関する区立学校の取組について確認します。  先ほどの答弁で、休校中の学習支援は一定程度保障はできた、こういう答弁がありました。そう言わざるを得ないというのは分かりますけれども、誰もそんなことは思ってないですし、保護者の前でそういうことは言っていただきたくないなという感想を持ちました。  それで、第2波、第3波、来ると言われています。この問題の性質上も来るでしょう。そうすると、また休校、休業しなくてはいけない、臨時に休業しなくてはいけないということが想定されるわけですが、次は、一定程度の保障ではなくて、それ相応に保障をしてもらいたいという願望を持つ保護者の方はたくさんいらっしゃいます。取組は今いろいろお聞かせいただきましたけれども、次もし臨時休業になった場合は、では、どういう形の学習支援あるいは教育指導が行われるのか、その見込みはどうなのか、説明をしてもらいたい。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) その時期にもよりまして、今後検討課題としているオンラインによる学習支援というものの環境が整っているのかどうかということもありますけれども、それを置いておいたところでお話をさせていただきますと、この長期にわたる臨時休業の中で学校は様々な取組をしてきている中で、こういう学習支援をすると有効だというものが、学校なりに経験が積まれてきているところがあります。  例えば、課題は週に1回なりの配布なのですが、そのやり方について、動画で配信をして子供たちの学びを支えていったりですとか、途中で電話をする中で進み具合を聞いて、困っている子には個別の支援をするなど、そういう組み合わせた形、ノウハウを蓄積しておりますので、そういうことを使ってしっかりと支援をしてまいりたいというふうに考えております。 ◆堀部やすし 委員  オンラインのホームルームが仮に導入できなくても、電話で指導するというか、サポートしていくということがまずあるわけですね、そうすると。どうですか、電話は、ちゃんと連絡がついて、話はどれぐらいできるものですかね。あまり来なかったという御家庭もあるようですし、電話が来たら、ちょうど夕御飯を食べているときで大変迷惑だったとか、御家庭の事情はそれぞれなので、要するに、こちらのペースで指導できるとは限らない、こういうこともあると思いますが、その辺りはどうなのか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) そこの辺りも、同じような話はこちらのほうでも聞いているところですけれども、やはり最初は、学校の、一方的と言ったらちょっとあれですけれども、プランで御連絡をしていたようなところも、中には、ここのお宅にはこの日のこの辺りで電話をしますというようなことで計画を示しながら、つながる確率を高めていくようなことを工夫して家庭連絡を取るということをしていたりですとか、なかなか難しい場合には、学校の靴箱を利用して物の受け渡しをするなど、違う方法、違う方法を編み出しながらというんですか、工夫して取り組んできたところです。 ◆堀部やすし 委員  大変な御努力があるというふうに思います。  それで、今後仮にオンラインでもやり取りができるようになったとして、ちょうど期間中にアンケートを取っていらっしゃいましたよね。ありがとうございます。あれによると、未整備の御家庭が5%ちょっと。それはいいんですが、アンケートを取ったときに、アンケートに回答されなかった方が14%ぐらいだか、いらっしゃいました。その14%というのはどういうふうに判断すればいいのか。オンライン学習に興味がないのか、それとも、そもそも学校からのアプローチに基本的にはあまり反応を示さない御家庭なのか、この辺りはどういうふうに分析されていますか。 ◎済美教育センター所長 前回保護者の皆さんに取ったアンケートにつきましては、お子さんが家庭でユーチューブ等の動画を見ることができるかどうかというその環境を尋ねたもので、十分であったとは思いません。その中で、5.6%がそういった環境にない。さらに、無回答、回答がなかったという御家庭もございました。そういった御家庭も合わせると、まだ正確な数字というのははっきりしていません。  そこで、今回新たにタブレット端末とルーターを貸し出す際には、各御家庭に再度アンケートを取り、家庭の状況をつかんだ上で貸し出せるように工夫をしていきたいというふうに思っております。 ◆堀部やすし 委員  その最初のアンケートは、非常に単純な、時間はかからないですね。ものの数秒で回答できるアンケートだったにもかかわらず、15%近くの人が何も回答しなかったという状況ですよね。これだけ社会的にもいろいろ、学校の臨時休業の影響について関心も高まっており、家庭でもいろいろお悩みの方がたくさんいた中で、何にも反応を示さない方がそれだけいるというのは、結構重い話だと私は個人的に思ったんですね。だから、仮にオンラインで導入できたとしても、家庭によっては、要するに、オンライン環境が整っていて、端末があって、通信環境も何も問題がなくても、必ずしもきちっと接続するかどうかという非常に難しい問題がありますが、その辺りはどのように整理されているのか。 ◎済美教育センター所長 今御指摘のとおり、オンラインが全ての御家庭にとってパーフェクトな存在だというふうには認識しておりません。家庭にそういった状況を整備したとしても、まず、きちんとつながれるかどうか、その操作についてもきちんと説明をする必要があります。さらに、オンラインだけでは、その都度つながれないお子さんもいると思いますので、そういったところはやはり、これまで行ってきたアナログ的なサポート、支援というのも必要だというふうに考えております。 ◆堀部やすし 委員  そこで気になるのは、先ほどからも話題になっています学習活動の重点化というあれですね。文科省がそう示してきて、何をどう重点化するかは各教育委員会の判断だと思いますけれども、基本は、夏休みを短縮したり、授業時間を効率的に使ったり、それでも無理であれば、重点化をして授業以外での学びに委ねることができるというか、そういうことになっていると思います。  教育委員会としては、現状で、どれぐらい重点化でこなせるというふうに判断──こなすって質問がよくないな、重点化しなくてはいけないと考えているのか。第2波、第3波が来ると、当初想定よりもさらに、重点化という言葉がいいのか圧縮するというのか、ということが必要になると思いますが、その辺りはどういうふうに調整をしていく考えなのか。 ◎済美教育センター統括指導主事(古林) 例えば数字で何割はという話ではなくて、中身として、何か新しい学習に入るときの動機づけが必要であったり、友達との関わりの中で学ぶもの、また学校でなくてはできない実習的な活動については、学校で行ってまいりますが、個人で取り組めるようなものについては、一定程度、学校以外の場を活用して学んでいくというようなふるい分けをしてやっていくことが必要かなというふうに考えています。 ◆堀部やすし 委員  経験のないことになるわけでして、学校現場の先生方も、また教育委員会も、そして保護者も、大変不安になっている状況があると思います。第2波、第3波で臨時休業ということは、考えたくはないことなんですが、毎年冬に、インフルエンザがはやると学級閉鎖はあちこち出ていますから、当然想定しておかなくてはいけないし、もしそうなったときはこのように対応しますという、対応プランというんですかね、ビジョンというんですか、それはできるだけ早く保護者の皆さんにも伝達をしておく必要があるのではないか。もちろん、それで保護者の方も納得してくださるかどうか分かりませんよ。分かりませんけれども、さあ突然休校になったときに、また今回と同じような形で、ぐだぐだしてしまったと言うとちょっと言葉は悪いかもしれませんけれども、同じような形になってしまうと、また不安が広がってしまいかねませんので、万一のときはこういう方針で行くということは、できるだけ早く、各学校において保護者の皆さんにお伝えをいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎庶務課長 御指摘のとおり、あらゆる面で、今回教育委員会が襲われたといいますか遭遇した面というのは、全く未経験のことばかりでした。文科も含めてですけれども、いろんな指導また助言等を集めまして対応をここまでしてきたわけですけれども、それでも、多くの御意見、先ほど他の委員からもありましたように、いろんな御意見があるということも認識をしております。こういったことを1つずつきれいに検証しながら、同じことが起こったときに同じことは繰り返さないというふうな姿勢で挑んでいきたいというふうに考えております。  御指摘のマニュアル、対応方針、できるだけ早く保護者の方に、御安心をいただけるかは別にして、示していくということも、最も重要な情報開示だというふうに理解をします。 ◆堀部やすし 委員  よろしくお願いします。今回、予見可能性のないことが起こったので、みんな不安になりました。次は予見可能性がありますから、実際それで納得していただけるかどうかは別としても、どう対応するかという方向性だけはちゃんと示しておくということが必要だし、それで一定程度甘受してくださる方も出てくるはずなので、そこは強くお願いしたいと思います。  以上です。 ◆そね文子 副委員長  新型コロナウイルス感染症に関する区立学校の取組について、資料を読んだんですけれども、クラスで感染者が出たときの対応というんですかね、どういう場合に学級閉鎖や学校閉鎖をするのかとか、濃厚接触者というふうになる子供への検査をどうするかとか、そういうことはちょっと読み取れなかったんですけれども、何か決まっていることがあればお示しください。 ◎学務課長 ガイドラインの続編というか、臨時休業の場合を今つくってございます。基本的には、学校を再開して、感染者が出たら臨時休業をする形なんですが、まず、保健所と協力して、その児童に対する濃厚接触者がどのくらいいるのか、その辺を確認して臨時休業期間を定めたり、また、濃厚接触者になれば、濃厚接触者の方については出席停止の扱いになりますので、そういう対応を今考えているところでございます。 ◆そね文子 副委員長  じゃ、マニュアルはこれから示されるということなんですか、その部分について。 ◎学務課長 今のところ、以前は通知は出しているんですけれども、マニュアルとして今つくっているところでございます。 ◆そね文子 副委員長  次に移ります。  今回の分散登校なんですが、幾つか男女別で登校したところがあって、性的少数者の方たちから、男女別登校については、大変つらいけれども、絶対に本人は声を出せないというのが現実だという話を伺います。文科省は2015年の4月30日付で、性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について通知を出し、様々な場面での配慮を求めていますが、学校運営はこれを基にして行われるべきであり、男女別登校は、この配慮を欠いたものであったと思いますが、これに対する教育委員会の見解を伺いますのが1点。  それと、会派からもそれを申入れして、その後、改善をしていただいたところがあると思うんですね。今回は、延長については改善をしていただいたところがあると思うんですが、学校の状況、どれぐらいの学校が男女別登校をしたのかとか、そして、今度、延長になった際に改善していただいたのはどれぐらいあったのかとか、その現状について伺います。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) 委員からお問合せいただいておりますことですけれども、5月末、中学校7校ありました。その後6月3日、再度調査したところ、小学校1校、中学校3校、実施の予定があったため、そこの学校については、校長に改善するよう指示をして、男女別とは違う分散登校となっております。 ◆そね文子 副委員長  改善していただいた点は感謝いたしますが、今後の配慮をぜひお願いいたします。  それともう一つ、男女別登校のときに、今のは性的少数者への配慮なんですけれども、男子が先、女子が後というふうになっていたんです。午前中が男子で午後が女子、私が知っているところはそういうふうになっていたんですけれども、生活の面からいっても、やっぱり午後よりも午前中から始まったほうがいいんですよね。それを、男子が先、女子が後というふうにやったことというのは、男女別名簿でも卒業式の卒業証書を渡すのとかも、何でも男子が先、女子が後というふうになっていて、これっていうのは男女共同参画の視点というのも欠けていると思うんですが、その指摘については、教育委員会はどのような見解をお持ちか、伺います。 ◎済美教育センター所長 御指摘のとおり、今回の男女別登校は、学校の配慮が足りなかった部分だというふうに感じております。性同一性障害を含めて、いろんな子供たちの人権という面につきましては、各学校で、子供たちの心情にしっかりと配慮した、きめ細やかな対応を取らなければいけないなというふうに思っております。 ◆そね文子 副委員長  男女平等の視点については、それについても配慮が必要だというふうに思っているということでよろしいですか。 ◎済美教育センター所長 そのとおりでございます。 ◆そね文子 副委員長  じゃ、今後対応、よろしくお願いいたします。  不登校の保護者から、以前から、タブレットを活用してオンライン授業をしてほしいという要望は、たくさん上がっていたかと思います。今回御検討されている、朝のホームルームという全員が参加するようなところには、不登校の子供が参加するのは難しいのかなという保護者の御意見もあるんです。今後オンライン授業については検討されるということだったんですが、これは保護者からの要望ですけれども、休校するしないに限らず、いつでも使えるものをぜひ用意していただきたいということと、今子供たちは動画でいろいろ面白いものを見ているので、内容が面白くないと子供がなかなか使わないんじゃないかという話で、例えば、今、高校だと、通信制の高校がいろいろあって、そこのコンテンツはすごく充実しているんですけれども、そういうところの先生の協力を得るとか、そんなことができればいいな、お願いしたいという提案をいただきましたので、これは要望として伝えます。  あと、またちょっと別の話題なんですけれども、以前、メールで直接保護者に連絡をいただきたいということを申し上げてきました。今回、6月3日に校長先生には分散登校を延長するという通知が出されたと思うんですけれども、保護者に連絡が来たのは金曜日の、5日の午後だったんですね。来週から分散登校しますと。  でも、そのメールにあったのは、杉並区では、分散登校の期間を12日まで延長することになりました、それで我が校でも予定を変更したので、本日配布した学年だよりで登校時間、時間割を確認してください、給食は10日から始めますということが書かれていたんですけれども、職場でそれを受け取った保護者は、帰ってから子供に学年だよりを見せてもらうまで、どんなスケジュールになったのか、午前、午後登校の、うちの子はどちらの登校なのかというのも分からないんですね。メールでいただいたんだったら、そこに学年だよりを添付していただければ、その場で確認できる。職場に、来週からの自分の出勤を変更しなきゃいけないという申出をしなきゃいけない保護者もいるかもしれない中で、保護者がぎりぎりに受け取った連絡で、その時点で確認できるような方法を取っていただきたい。学校のホームページに学年だよりを載せていただくとか、保護者としてはそういうふうに思いました。  今回は、男女別登校の改善のために、ぎりぎりまで連絡が遅れたのかなという点もあるので、そこの部分を責めているんじゃないんですけれども、今後御検討いただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター所長 今回、教育委員会から学校にできるだけ早くお伝えをするということを心がけてまいりました。それで水曜日にお伝えをした上で、各学校が御家庭にということだと思うんですけれども、やはり様々な家庭の事情がございますので、メールのみではなく、いろんな形で保護者の方が情報を受け取れる、そんな体制が必要かなというふうに思っております。その1つとして、ホームページに掲載するなり、メールにその文を載せるなり、そんなことが必要だと思います。 ◆そね文子 副委員長  じゃ、今後改善、御検討をよろしくお願いいたします。  それと、先ほどもありましたが、マスクについてなんですけれども、学校で布マスクと幾つかの使い捨てマスクを配布していただいたんですが、布マスクについては、活用状況がどうかということをちょっと伺いたいんですね。これ、洗って使えるものなので──今マスクは町で購入できるようになったんですけれども、非常にまだ高いと思うんですね。だから、家庭に負担がかかっているかなと思うんですけれども、一方で、誰も使ってないと、ちょっと使いにくいのかなと思います。強制してくださいということではない。それはよくないと思うんですが、効果的な活用方法、また使用状況はどうかというのをちょっと伺います。 ◎学務課長 各学校に国のほうから布マスク、1枚は行っているんですけれども、2枚目が届いているところと届いてないところがありますので、活用状況については、どの程度かはまだ把握できてないところでございます。 ◆そね文子 副委員長  聞く限りではあまり活用されてないということですので、ちょっと御検討いただければと思います。  それと、先ほどありましたが、特に小学校低学年の保護者から、登下校中のマスクで、これから暑くなる時期、心配だから、特に暑くなる下校中にマスクを外してもいいということを、何かちょっとしていただけると安心だというような声が届いていますので、それは御検討をお願いいたします。  最後なんですけれども、他区では、コロナ禍において、教育長から子供たちへメッセージを出しているところがあります。教育長が替わられて、子供たちへの新任の挨拶や、コロナ禍においての学校生活についてなど、教育長から子供たちへ語りかけるようなメッセージが欲しいと思うんですが、区のホームページに掲載する、学校のホームページからリンクを張って子供たちが見られるようにするなど、工夫していただきたいと思いますが、いかがか、伺います。 ◎教育長 他の自治体でそういった取組をしているのは存じているところでございます。子供たちに就任の挨拶をするというのはまた変な話ではありますが、しかしながら、メッセージですよね。こうしたコロナ禍において、つらい中で頑張っている子供たち、それから保護者の方に向けてそうしたメッセージを送るというのは、1つの方法であると思います。ただ、タイミング的に、今もう学校は再開したところで、ちょっと今タイミングは逸していると思いますので、今後、第2波あるいは第3波等、望みませんが、そのような事態になったときはそういった方法も1つと、検討してまいりたいと考えております。 ○川野たかあき 委員長  ほかに質疑はありませんか。 ◆くすやま美紀 委員  すみません、もう1時を過ぎていますので、なるべく簡潔に質問します。  先ほど来、学習の重点化というようなことも出ておりますけれども、確かに、学力の遅れを取り戻すということは大事であります。かといって、無理やり詰め込むような授業のやり方では、子供たちに新たなストレスを与えることにもなりかねませんので、文科省からも、学習の遅れは、最終学年以外は二、三年かけて解消するということも認めるような通知も出ておりますし、ぜひ学習内容の精選、つまり、その学年での核となる学習事項を見定めて深く教え、それ以外は、教科横断で学んだり、次年度以降に効率的に学ぶようにするということをぜひ思い切って行っていただきたいということ、これは意見とします。  次に、今回、分散登校ということで、少人数で授業が行われたわけです。先ほど渡辺委員の御質問で、分散登校によって、それまで学校に来なかったような子が登校したというようなことがあったんですが、それはどういうふうに見たらよろしいんですか。 ◎済美教育センター所長 今回、学校を再開するに当たり、分散登校することで、1クラスの人数が非常に限られて、少ない人数で教室にいるんですね。すると、ふだん先生から声をかけられない、なかなか関われないお子さんも、先生としっかりとつながれたりとか、声をかけてもらってうれしいとか、そんな声をたくさんいただきました。そういった中で、不登校の子がそこに直接どうかというところは分かりませんけれども、子供にとって、学校が本当に必要な場所だというところを感じたのかなというふうには思います。 ◆くすやま美紀 委員  ですので、けがの功名という言い方も何かおかしいかもしれませんけれども、少人数の学級での授業がすごく子供たちにとってよかったわけですね。これは私も実際、先生からもお声を聞いています。子供たちにじっくり向き合うことができて、非常によかったというお話も聞いています。だから、これはコロナ対策ということだけではなくて、子供たち一人一人の顔が見える授業を行うためにも、少人数学級というものが本当に必要だというふうに思うんです。この間の我が党の一般質問には、少人数学級を否定されましたが、いかがですか、こうした実態を見て、少人数学級、本当に必要だというふうには思われませんか、いかがですか。 ◎済美教育センター所長 こういった状況の中で、段階的な登校、そんな中の分散登校というところで、子供たちが徐々に通常の形に戻していくということが大切だと思います。なかなか分散登校だと会えないお友達もいますけれども、クラスが元の形に戻ったときには、いろんな友達と関われて、先ほど申し上げたような集団での活動なんていうところにもつながっていく。そういった、ある程度一定規模の学級集団の中で子供たちが関わって育っていく、そんな姿が理想だというふうに考えております。
    ◆くすやま美紀 委員  1クラス20人程度の少人数学級は、子供たちにとっても先生にとってもとても有効だということ、私は今回の事態を見ても明らかだと思いますので、ぜひ、区費教員や、また退職した先生方の協力を仰ぐなど──本当に今、先生方の負担というのが大きいと思うんですよ。ただでさえ、通常時でも過労死ライン超えの過重労働などということも言われている中で、その上、コロナ禍の中で授業の遅れを取り戻すことに加えて、感染症対策の徹底とか、子供たちの心のケアだとか、いじめ防止とか、またさらに土曜授業、夏休みの短縮などで、本当に教職員の方々の負担というのは大変だと思いますので、ぜひ私はやはり少人数学級に、具体化に向けて国や都に要望していくとともに、杉並区独自としてもぜひ検討を進めていっていただきたいというふうに思います。  あと1つ、感染症予防のために校内の消毒を行う。その際のいろんな薬品ですか、備品ですとか、そうしたものの調達について、学校現場の先生から、学校も今言ったようないろんな負担があるので、区で調達してほしいというような声を受けているんですけれども、現状どのようになっているのか。ぜひ先生たちの負担を減らすためにも、区で調達というようなことができないのかどうか、伺います。 ◎学務課長 区で調達してお配りしているものもございますし、各学校で調達しているものもございます。例えば、非接触型体温計とかであれば、区のほうで調達して各学校に配布しておりますし、手指消毒液についても、各学級に1本ずつ、区で調達して配布しています。また、それぞれの学校で調達して行っているものもあると思います。 ◆くすやま美紀 委員  具体的に言いますと、消毒のときに使う使い捨て手袋が一時期、まあ今もでしょうかね、なくて、それを探すのに大変だったというようなことを受けています。そうした現場の負担をぜひ減らすようにお願いします。  ガイドラインですけれども、これについての要望も受けていまして、記述が抽象的で、何をしていいのか、何がいけないのかということをはっきり記述してほしいというのがありました。例えば、休憩時間の過ごし方、校庭での遊具、ボールは使っていいのかとか、また、鬼ごっこでタッチしていいのかとか、体育館は何人くらいなら入っていいのか等、割と細かいんですけれども、現場の先生は確かに判断に困ってしまうのかなという場面もあります。ぜひそうしたことを具体的にガイドラインに盛り込んでほしいと。区教委と学校の先生方と、意見交換の場をぜひ持ってほしい。そうしたことでつくっていきたいなという要望を受けておりますので、ぜひその点、求めておきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎済美教育センター統括指導主事(宮脇) このガイドラインについても、現場の校長先生からも御意見いただきながら作成した経緯がございます。また、この後も、見直しということも含めて考えておりますので、そういった御意見をいただきながら、よりよいものにしていきたいというふうに考えております。 ◆くすやま美紀 委員  いろいろ学校の先生たちは疑問、不安、多くお持ちだと思いますので、よく意見交換しながら、ガイドラインをより具体的なものに、よりよいものにしていっていただきたいということを強く要望しておきます。  最後に、教科書採択事務についてですが、教科書見本展示会が、先ほどの報告でもありましたが、下井草図書館での展示会がなくなってしまいました。ぜひこれ、代替の場所を確保するなど、下井草方面とか、場所といいますかその場面を持っていただきたいという要望を受けているんですけれども、下井草図書館に代わる展示会はやらないのかどうか。ぜひ持っていただきたいと思うんですけれども、最後にその点確認して、終わります。 ◎済美教育センター所長 今回、もともと5月の末から下井草の図書館のほうで予定されていたんですけれども、こういった状況ですので、やむを得ず中止をいたしました。残りの済美教育センター並びに3つの図書館でしっかりと区民の皆様の御意見を伺いたいと思いますので、こちらのほうで、見本本、展示させていただきたいというふうに思っております。 ○川野たかあき 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○川野たかあき 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の所管事項調査について》 ○川野たかあき 委員長  当委員会の所管事項につきましては、閉会中の継続調査といたします。  以上で文教委員会を閉会いたします。                           (午後 1時12分 閉会)...