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令和 2年 6月 8日都市環境委員会−06月08日-01号

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  1. 杉並区議会 2020-06-08
    令和 2年 6月 8日都市環境委員会−06月08日-01号


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    令和 2年 6月 8日都市環境委員会−06月08日-01号令和 2年 6月 8日都市環境委員会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 3 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 議案審査  (1) 議案第60号 杉並区営住宅条例の一部を改正する条例 ……………………… 3  (2) 議案第61号 杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例     ………………………………………………………………………………………18 事務事業概要の説明及び報告聴取 ………………………………………………………56  (1) 富士見ヶ丘駅周辺まちづくり方針(中間まとめ)の策定と今後の進め方について     ………………………………………………………………………………………60  (2) 特定空家等の行政代執行について ………………………………………………62  (3) 東京都市計画道路補助線街路第132号線について …………………………62  (4) 杉並区災害廃棄物処理計画(案)の策定について ……………………………63 閉会中の陳情審査及び所管事項調査について …………………………………………75
                   都市環境委員会記録  日   時 令和2年6月8日(月) 午前10時 〜 午後3時25分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (9名)  委 員 長  井 原  太 一     副委員長  小 林  ゆ み        委  員  ほらぐち ともこ     委  員  野 垣  あきこ        委  員  木 梨 もりよし     委  員  山 本  ひろ子        委  員  松 浦  威 明     委  員  山 本  あけみ        委  員  脇 坂  たつや  欠席委員 (なし)  委員外出席 議  長  井 口  かづ子  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     吉 田 順 之        都市整備部長  有 坂 幹 朗   まちづくり担当部長                                  茶 谷 晋太郎        土木担当部長  友 金 幸 浩   都市整備部参事まちづくり振興                          担当)     武 田   護        都市整備部管理課長事務取扱都市   都市企画担当課長交通施策        整備部参事   高 山   靖   担当課長    山 川   浩        住宅課長都市整備部副参事(久我   建築課長都市整備部副参事(方南        山・富士見丘地区まちづくり     地区まちづくり担当)事務取扱都市        担当)     清 水 泰 弘   整備部参事   伊 藤 克 郎        市街地整備課長耐震・不燃化担当   拠点整備担当課長都市整備部副参事        課長都市整備部副参事(荻窪地区   (阿佐谷地区まちづくり担当)        まちづくり担当)花 岡 雅 博           塚 田 千賀子        鉄道立体担当課長都市整備部副参事  土木管理課長都市整備部副参事        (特命事項担当)事業調整担当課長   (高円寺地区まちづくり担当)                安 藤 武 彦           土肥野 幸 利        土木計画課長都市整備部副参事    都市計画道路担当課長都市整備部        (西荻地区まちづくり担当)      副参事(荻外荘担当)                三 浦 純 悦           星 野 剛 志        都市整備部副参事(用地調整担当)   狭あい道路整備課長都市整備部                岡 宗 正 和   副参事(西武線沿線地区まちづくり                          担当)     緒 方 康 男        みどり公園課長 石 森   健   みどり施策担当課長                                  野 澤   巡        杉並土木事務所長吉 野   稔   環境部長    伊 藤 宗 敏        環境課長    小 松 由美子   ごみ減量対策課長内 藤 友 行        杉並清掃事務所長馬 場 誠 一   杉並清掃事務所方南支所担当課長                                  坪 川 征 尋  事務局職員 事務局長    渡 辺 幸 一   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    三 井 真太郎 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  付託事項審査  1 議案審査   (1) 議案第60号 杉並区営住宅条例の一部を改正する条例………………原案可決   (2) 議案第61号 杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例            ……………………………………………………………原案可決  所管事項調査  1 事務事業概要の説明及び報告聴取   (1) 富士見ヶ丘駅周辺まちづくり方針(中間まとめ)の策定と今後の進め方について   (2) 特定空家等の行政代執行について   (3) 東京都市計画道路補助線街路第132号線について   (4) 杉並区災害廃棄物処理計画(案)の策定について  閉会中の陳情審査及び所管事項調査について…………………継続審査及び継続調査                           (午前10時    開会) ○井原太一 委員長  ただいまから都市環境委員会を開会いたします。  傍聴人の方より撮影、録音、パソコン等電子機器の使用の申請が提出されましたので、これを許可いたします。  なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、本日は、換気のため、委員会室の窓等を開けたままにしております。また、密集を避けるため、理事者出席は案件に関連する理事者のみとし、適宜入退室していただいて結構です。御理解、御協力をお願いいたします。  《席次について》 ○井原太一 委員長  本日は正副委員長互選後初めての委員会ですので、まず席次についてお諮りいたします。ただいまお座りになられている席でよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○井原太一 委員長  それでは、この席次で決定いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○井原太一 委員長  本日の委員会記録署名委員ですが、私のほかに、ほらぐちともこ委員を御指名いたします。よろしくお願いいたします。  《議案審査》   (1) 議案第60号 杉並区営住宅条例の一部を改正する条例 ○井原太一 委員長  これより議案を審査いたします。  それでは、議案第60号杉並区営住宅条例の一部を改正する条例を上程いたします。  本会議での説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎都市整備部長 特段ございません。よろしく御審議のほどお願いします。 ○井原太一 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◆松浦威明 委員  それでは、議案第60号杉並区営住宅条例の一部を改正する条例について質問いたします。  本案件の施設はこれまで東京都が所管していたと思いますが、当区に移管されることになった経緯と理由、加えて、移管に関して、当区と都側の選定の要件などを教えてください。 ◎住宅課長 経過でございますけれども、毎年東京都のほうから移管の対象のアパートということで情報提供がございます。当該アパートにつきましては、シルバーピアがついているということもありまして、以前から移管の対象ということで協議を進めてまいりましたけれども、昨年協議が調ったということで、今回移管の方向で進めているところでございます。  選定の要件でございますけれども、都区間で、建築後10年以上というものが対象となります。また、100戸程度までのものということで移管対象としております。また、区の視点としましては、高齢者が増えていますので、シルバーつき住宅というところに視点を置いておりましたり、また、エレベーターがついていたり、比較的新しいといった住宅を選定の視点としているところでございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、駐車場を含む当施設の管理運営は今後どこが行うことになるのか、教えてください。 ◎住宅課長 移管後は、杉並区が運営管理について行うということになります。 ◆松浦威明 委員  その際、住宅供給公社は全く関係なくなるということなのでしょうか。 ◎住宅課長 住宅供給公社のほうに委託をして、運営管理は杉並区が行うという形になってございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、当施設の移管に伴って、当区に業務負担やリスクが生じると思いますが、その内容と、当区のメリット、デメリットをどのように捉えているのか、教えてください。 ◎住宅課長 メリットとしましては、公営住宅の目的とします低所得者への安定的な住宅の確保というところがございます。また、区における価値ある社会資本の充実という面もあろうかと思います。  ただ、デメリットというか、その管理を我々が受けることによって、当然、その後の大規模改修とか小修繕とか様々な部分での費用、コストがかかっていくところがあるかなというふうに考えてございます。 ◆松浦威明 委員  当施設は平成6年、1994年に建設されておりますが、建築物の耐用年数が何年と認識しているのか、また、施設の耐震強度には問題がないのか、教えてください。 ◎住宅課長 長寿命化計画の中では70年程度というふうに定めてございます。  ただ、今現在、浜田山四丁目アパートについては、耐震等心配はございません。 ◆松浦威明 委員  当住宅の外装を見ると、外壁は近年に補修したと思われますが、エレベーターや排水設備などの補修はされているのでしょうか。 ◎住宅課長 エレベーターについては、毎月定期点検という形で実施されておりまして、排水設備については、不具合が生じればそういった形で修繕を行いますが、今のところそういった不備についてはございません。 ◆松浦威明 委員  それでは、今後大規模な修繕時期が来ると思うんですけれども、その辺はいつ頃と想定しているのでしょうか。 ◎住宅課長 20年という負担付き譲与という形で受けますので、その20年という中である程度目算をしていかなければいけないのかなというふうに考えてございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、移管をする際に、東京都と、大規模補修とかそのようなことが発生した場合に、何か取決めとかがあるのか、教えてください。 ◎住宅課長 移管が12月ということで一応考えてございます。その前に、基本的には東京都のほうが大規模修繕をしっかりした上で移管をしていくという形になってございます。
    ◆松浦威明 委員  それでは、その大規模修繕が発生した際に、都や国から財政上または技術上の援助などはあるのでしょうか。 ◎住宅課長 財政上というところでいきますと、国から、建て替えに当たりましては、10年間ですけれども、家賃と近傍の家賃の差額という形で補助が出ましたり、修繕時や建て替えについては、社会資本整備総合交付金というものが該当する形になってございます。 ◆松浦威明 委員  駐車場の賃料が1万9,000円となっておりますが、どのように決めたのか。また、当住宅の賃料は書いてありませんが、どのように決定するのか。加えて、当住宅と駐車場は公営住宅法などでどのような位置づけになるのか、教えてください。 ◎住宅課長 駐車場につきましては、都が定めた形のものをそのまま取りあえず引き継ぐ形になっています。  決め方としては、近隣の民間の駐車場の3から4の平均ということで設定していまして、私のほうも調べたところ、ほぼ1万8,000円から2万円というところで、1万9,000円は妥当かなというふうに考えてございます。  賃料につきましては、公営住宅法で基準が定められていますので、それを基準に持って、杉並区においては規則等で減額等を定めているところでございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、現在の住宅と駐車場の全戸数、そして利用状況をお願いいたします。 ◎住宅課長 全戸数は35戸ございまして、入居は26戸でございます。  駐車場につきましては、10区画ございまして、利用は2区画となってございます。 ◆松浦威明 委員  ということは、住宅が9戸、そして駐車場が10区画中8区画空いておりますが、今後の募集方法など、区の方針を教えてください。 ◎住宅課長 これから7月に空き室待ちの登録についての募集を実施する予定でございます。浜田山だけではなく全体の募集をかける予定なので、そこの中に浜田山四丁目アパートも載せていければというふうに考えています。  その後、駐車場につきましては、申請がありましたら、それについて対応して使用者を決めていくというふうな形になろうかと思います。 ◆松浦威明 委員  住宅が9室空いていると思いますけれども、また駐車場が8区画空いておりますけれども、これは需要がないということなんでしょうか。 ◎住宅課長 住宅に関しては、東京都は、災害時のことも含めて、ある程度空き室を持った形で進めているというふうに聞いております。ただ、区の場合は、空き室の待ちを募集するという形なので、基本的には空き室についてはすぐ人を入れていく形になるので、区へ移管後は、そういった形でしっかり部屋が埋まっていくというふうに考えてございます。  また、駐車場につきましては、高齢な方が多いので、なかなか車を利用されないかなというところはありますけれども、14か所駐車場がありまして、区画でいいますと約8割強の利用率には一応なっています。その中には当然、近くの方で民間の駐車場を利用される方もいますので、そういった方にも募集をかけるような形で入っていただいている状況でございます。 ◆松浦威明 委員  私がちょっと見に行ったところ、駐車場は10区画だと思うんですけれども、そのうち2区画以外は全部鉄パイプで覆われて、その鉄パイプもさびていて、随分前から使えなくなっているような状況になっていると思うんですけれども、いつ頃からそのような状況なのか。そしてその理由をお願いいたします。 ◎住宅課長 すみません、ちょっと時期的なものは分からないんですけれども、あまりに利用者が少ないこともありまして、防護柵を置く前には、そこに来る方が自由に車を止めていたということが実際あったということも含めて、それがあったのでああいった防護柵を敷いて、そういったことがないように、使用者だけが使えるような駐車場にということで東京都のほうで実施されたというふうに聞いてございます。 ◆松浦威明 委員  東京都のことは分からないかもしれませんけれども、駐車場の募集というのは、近くの不動産屋さんとか、何か看板をかけるとか、そのようなことは実施していたのでしょうか。 ◎住宅課長 区のほうで不動産業者の方にお願いをするというような形で、特に貼り紙とかではなくお願いして、不動産の紹介のときに、近くの駐車場としてアパートの駐車場も使えるということを周知いただいているという形になってございます。 ◆松浦威明 委員  質問の最後に、今度の都営住宅の浜田山四丁目アパートの移管で、これまで区に移管されてきた区営住宅の総件数を教えてください。  また、これまで移管された施設に加え、今後区営住宅をどの程度増やしていく計画なのか、また、今後の区の区営住宅施策をどのように考えているのか、お伺いいたします。 ◎住宅課長 現在32の団地がございまして、今度の浜田山の移管で33団地ということになります。32団地、944戸ありますので、979になるんですかね、戸数の住宅が確保できると思います。  これまで積極的に区は公営住宅ということで進めてまいりました。東京都のほうの都営住宅についても、対象とするものと区が求めるものが、確かに少し違いがというか、少なくなってきてございますので、そういったところをしっかり見極めながら、ただ、低所得者の住宅の確保ということは非常に重要な課題でございますので、そういった視点を持ちながらしっかり進めてまいりたいというふうに存じます。 ◆山本ひろ子 委員  議案第60号について質問させていただきます。  まず、浜田山四丁目アパートは平成6年度建設であり、25年経過しております。耐震基準は満たされているとのことですが、これまで移管を受けた団地の中で、耐震の問題があり、補強、改築をしなければならないような団地はあったのでしょうか、お伺いします。 ◎住宅課長 ほとんどの住宅が問題はなかったんですけれども、高井戸東四丁目アパートが、耐震診断を行ったところ少し課題があるということで、補強工事を入れて、今現在では、全ての団地につきまして心配はないというふうな状況を保ってございます。 ◆山本ひろ子 委員  浜田山四丁目アパートはシルバーピアがついていますが、35戸中何戸がシルバーピアなのでしょうか。  これまで都から移管されたアパートで、シルバーピアつき住宅はほかにあるのでしょうか。あるとしたら、シルバーピアは総数で何戸確保されたことになりますでしょうか。 ◎住宅課長 浜田山四丁目アパートのシルバーピアが19戸になります。そのほかに成田東一丁目が18戸、あと富士見丘みどりの里として20戸がございます。そういった意味で、総計で57ということになります。プラス、区のみどりの里というものがございますので、合わせた形では410ということで、高齢者向けの住宅は確保できているのかなというふうに考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  シルバーピアの住人には、生活協力員がよき隣人として住まい、安否確認、また生活の様々な相談に対応する等のサービスがついていると思いますが、具体的にどのような役割があるのでしょうか。  また、移管された後もこれまでの生活協力員が継続されるのでしょうか。その方が退職された後はどのように生活協力員を決められるのか、お伺いします。 ◎住宅課長 役割としましては、今委員お話のあったとおり、安否確認という形で、緊急通報システムがついていますので、各部屋の状況を確認する。また、シルバーピアに居住されている方、いろいろ相談事があるときには相談に応じるような形で行ってございます。  移管後も生活協力員さんについては引き続き活動していただくという形で、万一欠員、退職等された場合には、広報等を使って広く募集をかけていこうと思っています。 ◆山本ひろ子 委員  次に、アパート住人とシルバーピア住人と住まい方の違い、自治会活動等はあるのでしょうか。  シルバーピアは、入居対象者は65歳以上であると思いますが、アパート住人が長年住んでいる中で65歳を超えた場合、シルバーピア住人と同じ生活協力員のサービスが受けられるのか、その点確認させてください。 ◎住宅課長 シルバーピアに入られている方と一般棟に入られている方ですけれども、一応交流ということで、団らん室等を使いながら交流事業を行っているというふうに伺っています。  ただ、シルバーピアの専属という形での生活協力員さんですので、シルバーピアに居住されている方が長くシルバーピアにいられるようにということで、一応そういうふうな役割を担っていただいているという状況でございます。 ◆山本ひろ子 委員  次に、都から区に移管されることで使用料の減額割合が異なることについて、入居者にどのように説明されているのでしょうか。 ◎住宅課長 本年、令和2年2月3日ですか、東京都と移管に関する説明会を合同で開催しています。その中で都は、移管に関する概要を話していただくとともに、区のほうでは、使用料のいわゆる減額の体系が違うところがありますので、それについて丁寧に説明させていただいたところでございます。 ◆山本ひろ子 委員  減額割合が異なることで使用料が上がるという方も出てくると思うんですけれども、そうした方、入居者の負担感を増すことになりますので、猶予期間というか、そういったものは設けられているのか、伺わせてください。 ◎住宅課長 委員御指摘のとおり、東京都の体系では75%減額があり、区は50%減額という形になっているので、その差というのが出ております。ただ、それを少し緩和するために、令和4年3月までは、現状の都が指定しています使用料という形で維持していって、その後、1年ごとに少しずつ金額を1,000円とか2,000円とか上げる形で、数年間かけて、最終的に区の50%減額というところに持っていきたいというふうに考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  すみません、聞きそびれちゃったんですけれども、大体何割ぐらいの方が使用料が上がるという形になるのか、分かりますか。 ◎住宅課長 居住されている26戸の中で約23%ぐらいの方が75%減額に対応しています。その方たちが当たるのと、ただ、減額の金額がまた都と区はちょっと違っているので、50%減額の方、20%減額の方が今東京都のほうにいらっしゃるんですけれども、それは今後区のほうの、区は結構金額が高いところでも減額をしているところがありますので、そういったところで少し下がる方もいらっしゃるけれども、そちらの該当に入る方もいらっしゃるかなというふうに考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  2月3日に丁寧に説明していただいたということですが、これから現実に上がってくるときに様々な状況が考えられますので、また丁寧にお話を伺いながら進めていただければと思います。  最後に、駐車場について伺います。  今、何点か他の委員から質問がありましたが、10個中2個が使用されていて、ほかの8個は空いていると。これまで東京都が運営していたと思うんですけれども、その空いている部分については、杉並区が駐車場募集をかけていたということなんでしょうか。空いている部分の有効活用について伺いたいと思います。 ◎住宅課長 駐車場については、そういった形で募集はされていたと思うんですけれども、今、確かに浜田山四丁目自身が10区画のうち2区画しか利用されていないというところがございますので、近隣で民間駐車場を探されている方がいれば、不動産で情報を出していただいて、ぜひ有効に活用していただけるような形で進めていければというふうに考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  今までは東京都が募集をかけていたんだろうけれども、利用されていなかったということでよろしいですか。今後は杉並区もそこを不動産にかけて、利用していただくように努めていくということでよろしいですか。 ◎住宅課長 募集をかけていたと思うんですけれども、先ほどちょっとお話ししたとおり、なかなか、高齢の方がやはり多いという部分もあって──東京都からかけているものを、今度は区がしっかり募集をかけていきたいというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  都営住宅の移管については、今まで小規模なもの、100世帯未満のところは区に移管を進めるという方針ですが、これは今後も変わらないということでよろしいでしょうか。 ◎住宅課長 一応その基準でまた進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  この建物についてなんですけれども、アスベストの使用などは確認しているでしょうか。 ◎住宅課長 東京都のほうに、一応問題はないというふうに確認はしました。住宅供給公社についても再度確認をいたしましたが、特に問題はないということなんですが、敷地内に電気室というのがありまして、そこの上げ裏という場所にアスベストが使われているということが分かっています。それについては、通常の使用の中では一切問題が起きることはないので、今後、電気室を例えば建て替えとか何か工事が入るときに、飛散対応をしっかりやって臨むことが必要だというふうに伺ってございます。 ◆野垣あきこ 委員  電気室はふだん住民の方があまり立ち入るとかということはないとは思うんですけれども、やはり修繕というと何十年もたって行われることが多いと思いますので、その際はしっかりと対応していただけたらと思います。  それから、先ほど他の委員からも使用料について質問が出ていたんですけれども、減額制度が都から区の制度に変わることによって、値上げになる方、値下げになる方、両方いらっしゃるということなんですけれども、その減額制度の違いを含めて説明してください。 ◎住宅課長 一番大きな減額制度の違いというのは2点ございまして、非課税の年金について、都については所得とみなして所得と合算している、区については所得として合算しないというのが、まず大きな違いがございます。  減額率と対象との比較で、先ほどお話ししました75%の減免というのが区ではありません。これは特別な、6万5,000円以下のうち、さらにいろいろな事情がある方ということで幾つか項目を設けているんですけれども、東京都のほうはそれによって75%の減免を行うということで、区ではそれは行っていません。ただ、特別減免としまして、同様の事由によって50%減免というのは実施しているところでございます。  また、所得月額で減額率の比較の部分ではかなり──すみません、資料がなくて申し訳ないんですけれども、東京都の所得月額は5区分、10%減額から50%減額がありますけれども、その金額は、区のほうがやや高い所得の範囲内で減額の区分を決めている、そういった大きな違いがあると存じます。 ◆野垣あきこ 委員  都の一般減額の特例についての確認ですが、都と区ともに、認定所得月額が6万5,000円の世帯を対象として、10%から50%の5段階の減額が行われていると思います。ただし、東京都は、一般減額の特例として、おっしゃったような75%の減額を行っています。  この特例が杉並区では設けられていないということで、値上げになる世帯があるんだと思うんですけれども、75%減額、都の特例というのは、どのような条件の方が当てはまるのか、説明してください。 ◎住宅課長 今、6万5,000円以下で、この中で独り親とか障害とか難病とか、身障手帳をお持ちの方とか、そういった方で6万5,000円以下で該当する方が、都では特例という形で対象となっているというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  非課税の年金を含めて認定所得月額が1万8,000円以下で、高齢者とか母子世帯、障害者、難病の世帯、あと世帯年収で一定額より低い世帯というふうに書いてあると思うんですけれども、その辺が条件なのかなと分かったんですけれども、一般減額の世帯条件としては、対象世帯は、杉並区は認定所得月額が6万5,000以下という条件のほかに、おおむね65歳以上の方で構成される世帯等という条件があります。等ということは、ほかにも対象になる世帯があるということだと思うんですけれども、具体的にどのような世帯ですか。また、このような世帯構成による条件は、都の一般減免ではありますでしょうか。 ◎住宅課長 65歳等ということで、その「等」には、配偶者の方が60歳以上ということがありますので、そういった意味で「等」に含めてございます。 ◆野垣あきこ 委員  その世帯条件は、東京都の一般減免ではあるかどうか。 ◎住宅課長 すみません、今の一部訂正で、障害者と18歳未満の方も含まれるということでございました。  東京都についても多分同様の考え方だというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  区として、恩給とか遺族年金、障害者年金など、非課税年金に合算せずに認定所得月額を算出しているというのは、都と比べても評価できるポイントだと思うんですけれども、10%から50%の減額率についても、先ほどお答えいただいたように、東京都は認定所得月額が1万8,000円以下で50%の減免ですけれども、杉並区はこれを4万2,000円以下で減額と、都より区の減額制度が手厚い支援となっていると思います。  東京都が行っている一般減額の特例の導入や区の世帯条件の緩和、廃止を行うことで、今回の移管によって負担が増えるということがなくなり、区営住宅に入居している低所得者への支援拡充につながると考えますが、区の認識はいかがですか。 ◎住宅課長 区に移管されることで、非常に身近な住宅になるというふうに考えてございます。区営住宅になりますと、基本的には区民が募集に対応するという形になりますし、身近な区に対していろんな相談等を行ったり、手続についても、必要な書類、要らない書類とかも出てきて簡略化できている部分もありますので、特に都に合わせて変更を行う予定はございません。 ◎都市整備部長 1点だけですけれども、区の場合は総合行政で、高齢者の福祉、また障害者の福祉等々、福祉分野で全般的にいろいろ行っていますので、様々な点でしっかりと丁寧に対応して、負担が大きくならないように私ども対応していきたいというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  対応していただきたいですけれども、高齢者の福祉も障害者の福祉も大事なんですけれども、低所得者の支援というところも考えていただければと思います。  それから、共益費なんですけれども、月額500円だそうですけれども、東京都は生活保護世帯については免除しているそうなんですが、杉並区では免除制度がないと思います。現在、対象世帯はあるのでしょうか。 ◎住宅課長 浜田山四丁目については、生活保護者の情報については不明でございます。 ◆野垣あきこ 委員  もし今はないとしても、新たに入居する保護世帯というのは負担になってしまうと思うので、今後は東京都同様に免除制度を設けるように要望をしたいと思います。  それから、先ほど住民への周知について他の委員からありましたけれども、説明会について、何世帯中何世帯の参加があったのか、それから欠席世帯への周知の方法、また、そこで意見や質問、要望などはあったのか伺います。 ◎住宅課長 出席者の数は半分強だったと思うんですけれども、それに出席されなかった方につきましては、東京都と資料を作りましたので、周知がしっかりできるようにポスティングをしているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  今のところで、意見、質問、要望はあったか。 ◎住宅課長 先ほどの出席者については、20戸の方が出席されているということでございました。失礼いたしました。  特に使用料についての要望、質問等はございませんでした。 ◆ほらぐちともこ 委員  何点か確認します。  都から区への移管について、都営住宅はこれまでどのように都から移管されてきたのかという経緯、もう一度お願いできますか。 ◎住宅課長 毎年、都のほうから対象アパートということで情報提供がございます。その提供については、100戸以下の戸数の住宅、また建築後10年以上たったものということで提供がございます。それを見まして、区のほうとしましては、高齢者向きの住宅であるとか、エレベーターが設置されているとか、比較的使いやすいきれいな住宅だとか、様々な視点を持って東京都との協議をするというふうな状況になってございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  区営住宅の現状についてなんですけれども、団地数や戸数は先ほど他の委員への答弁で分かったんですけれども、移管された年次というのが、それぞれ何年にどことかというのは分かりますか。 ◎住宅課長 ざっくりで大変申し訳ないんですけれども、20年未満が2団地、20年以上30年未満が9団地、30年以上40年未満が9団地、40年以上50年未満が12団地、以上のような築年数となってございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  聞きたかったことは、この10年ぐらいで毎年都から区に移管されてきたということなんですけれども、何年にどこが、今回だったら浜田山四丁目という……。 ◎住宅課長 すみません、ちょっと過去のものは今存じていないんですけれども、一番近いところでは、26年に富士見丘アパートについて移管が行われた状況でございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  使用料、家賃についてちょっと伺いたいんですけれども、この間の推移というか、大体平均の使用料ということとか、値上げがあったのかとかということについては。 ◎住宅課長 ごめんなさい、もう一度御質問お願いします。 ◆ほらぐちともこ 委員  家賃、使用料の推移について、都から区に移管されたアパートについては、家賃、使用料というのは変化はあったんでしょうか。 ◎住宅課長 区の区営住宅の規則に基づいて使用料は設定し直しています。 ◆ほらぐちともこ 委員  じゃ、近況では変化はないということなんでしょうか。 ◎住宅課長 特に変わっていないというふうに考えてございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  都が移管する基準についても先ほど答弁があったと思うんですけれども、当初、100戸未満の都営住宅が移管されてきたと。それは、現在も基準は変化していないということですよね。 ◎住宅課長 100戸までというところの基準は特に変えてございません。 ◆ほらぐちともこ 委員  これは区営住宅の住民からの質問なんですけれども、結構老朽化が激しいということが住民からも声が寄せられているんですけれども、建て替えのときに民営化されちゃうんじゃないかとか、そういう不安を口にされる方もたくさんいます。そのようなことがあり得るのか。また、他区では区営住宅が民営化された例というのはあるのか、ちょっと伺いたいんですけれども。 ◎住宅課長 他区の民間への委託状況というのはちょっと存じませんけれども、区としましては、長寿命化計画ということで計画を立てながら、今後はまた建て替えの年数がだんだん、まだしばらくはありますけれども、それに向けての計画をしっかり立ててやっていこうというふうに考えているところでございます。 ○井原太一 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方は挙手を願います。 ◆野垣あきこ 委員  アパート住民以外の区民への影響として、先ほど区民しか申し込めなくなるという話があったと思うんですけれども、それ以外で区民への影響、区が見込んでいる影響というのはありますでしょうか。 ◎住宅課長 それはメリットとしてということでよろしいですかね。やはり身近ですので、相談を丁寧に受け付けてお話をしながら、その状況をしっかり見て対応ができていく点はメリットだというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  それはアパート住民についてということですよね。アパート住民以外の区民、例えば近所の区民とか、そういうところではメリットとかって、いかがでしょうか。
    ◎住宅課長 今、集会所を持っている住宅がございまして、そういったところを地域に開放しながら、交流を深めたりすることに利用していただいたりしているところですので、地域の方にもメリットはあるのかなというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  駐車場の料金1万9,000円と書いてありますけれども、これは今他の委員の質問で、結構空いているのか、募集をしていないのかというところだったんですけれども、住宅以外の近所の人とか、法人は借りられるのか。できる限り募集を広くして利用されるようにしたらいいと思いますし、また、ずっと空いちゃっている、利用がないということであれば、値下げとかもあり得るのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎住宅課長 今、法人も含めて、地域の方、不動産業者さんを通じて周知をして、利用率を上げていくというふうに考えてございます。  また、駐車場の料金につきましては、もともとの考え方が近傍の民間駐車場というところを一応基準としていますので、今のところはそれで進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  建物の前に、道沿いにさくら緑地というスペースがありますけれども、ここはすごく新緑で今きれいで、日陰となっていて、ベンチもあって、お年寄りとか近所の方もちょっと座ったり、待ち合わせとかできていいなと思っているんですけれども、資料2の配置図のところですね、入ってきて西側というんですか、奥の駐車場のほうの手前に、結構この辺スペースがあるなと思っていて、子供用の滑り台がぽつんとあったりするんですけれども、ここら辺にもう少し、周りにもですけれども、高木とか植栽があればいいな、できないかなと思いました。屋外の管理も恐らく区が行うこととなるんでしょうけれども、例えば今後、花咲かせ隊などで草花を植えるなんていうことは可能なのでしょうか。 ◎みどり施策担当課長 花咲かせ隊等につきましては、基本的には公園ですとかそういうところを対象に要綱を定めておりますので、具体的に区営住宅等についてはちょっと難しいかなというところもございますが、今後、緑施策全般の中で考えていければいいのかなというふうに考えてございます。 ◎住宅課長 区営住宅につきましては、自治会とかいう形で管理をしっかりやっていただいているので、やはり区営住宅の住民の方に利用していただくということが大きな目的だというふうに考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  せっかく今回区に移管されたということで、ぜひ区民の福祉の向上につなげていっていただきたいという観点で質問させていただくのですが、今回の建物に関しては、物理的にバリアフリーというのはどれくらい達成しているものか。外からのアプローチと建物の中、お部屋の中に入ったものに関してもお尋ねします。 ◎住宅課長 シルバーピアについては、段差とか、高齢者が使いやすいような形で、もちろん緊急通報とかもついた形で行っています。ただ、ほかのところも、浜田山四丁目アパートについてはスロープ、エレベーター、それぞれついていますので、バリアフリーは実施されているということだと思います。  また、浴槽についても、いわゆる加齢型浴槽というものに付け替えたりということも実施しているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  ぜひバリアフリーをできるだけ丁寧に進めていただきたいと思っています。配置図ですとか平面図を見ると、確かにスロープがついているんですが、ちょっとこの勾配ですと自走ができないのではないかと。私も測りに行ったわけではないので分からないんですが、6メータースロープがあって50センチやっと上がれるのが、自分で上がれるスロープの長さなんですよね。それ以上勾配がきついと、人に押してもらわないと入ることができない。  せっかく区の持ち物になって、できるだけ多くの、例えば障害をお持ちの方ですとか高齢者の方に、車椅子であっても自分らしい生活をしてもらいたいと思いますので、この辺りも工夫を。もし今達成していないようでしたら、自走、自分で自分の部屋まで行けるということを考えていただきたいなという要望をしておきます。  あと、生活協力員の役割というものをもう少し確認しておきたいんですが、生活協力員というと、みどりの里で高齢者の対応というふうに考えてしまうんですが、例えば障害をお持ちの高齢者の方もいらっしゃるでしょうし、今後、障害者の方々からも、ぜひ公営住宅に入りたいというお声もいただいています。そういう方たちが入ったときに、生活協力員の方たちは、あなたは高齢者枠で入っているから見ますけれども、障害者枠の方はちょっと管轄が違うから見られませんみたいなことがないようにしていただきたいと思いますが、その辺り、いかがでしょうか。 ◎住宅課長 生活協力員さんにつきましては、シルバーピアに入っているところの相談業務を行ったり、いろんな安否確認、見守り等を行う役割を持っています。また、広くアパート全体の交流も含めた形での、例えば地域包括支援センターを迎えて一緒に活動するということの進め方等を実施していただいているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  では、困ったことをぐるっと、しっかりと受け止めていただきたいなと思います。  先ほど他の委員からも質問が出たんですが、今回の敷地の中には、浜田山さくら緑地というところと、あと一部公園のような形の場所があるんですが、こういった設備というか施設を整えていて、大変豊かな使い方をしている敷地だというふうに思うんですね。  東京都の持ち物であったら少し敷居は高いのかもしれないんですけれども、区営になったときには、やはり地域の方にもっと利用していただけるような工夫をしてもらいたいなというふうに思うところですが、ただ、公園だと、杉並区の中では担当課が分かれているわけなんですよね。公園として何か利用したいと思っても、あそこは公園課ではないからみたいな話になったり、避難訓練であるとか日常の遊びであるとか、そういうことがぜひないように、これだけの設備を整えた敷地を、区のものになるということであれば、多くの方に利用していただきたいというふうに工夫を求めるところですが、いかがでしょうか。 ◎住宅課長 浜田山のさくら緑地につきましては、今回の当該のアパートが建った後に区のみどり公園課のほうで管理をしているところです。今後区へ移管になった後も、そこはみどり公園課のほうで維持していくということでございます。  あと、地域の方という意味では、先ほどもお話しいたしましたけれども、集会室を地域交流に実際使っていただいたりしている部分もありますので、そういったものをうまく広げていければなというふうに存じてございます。 ○井原太一 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手を願います。ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○井原太一 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆松浦威明 委員  議案第60号杉並区営住宅条例の一部を改正する条例について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  本条例は、これまで東京都が所有していた都営住宅浜田山四丁目アパートを、東京都から杉並区が負担付きで譲与を受け、施設の移管に伴い、その名称と位置を定めるなどの必要が生じたことにより制定する条例であると理解しております。  当施設は、施設設置場所の行政区である当区が運営することにより、当施設に関する迅速な業務手続などが円滑になり、よりきめ細やかで迅速な対応ができるものと考えております。  また、これまでは全都民が入居資格を有していたものに対し、当区に施設が移管されたことにより、杉並区民全員が入居資格を得ることができ、区民に対する福祉の向上を図れるものと考えます。  区が当施設を区民のため最大限有効活用し、公正公平な福祉を区民に提供することを要望して、賛成の意見といたします。 ◆山本ひろ子 委員  議案第60号杉並区営住宅条例の一部を改正する条例について、杉並区議会公明党として、賛成の立場から意見を述べます。  賃貸住宅に入居される高齢者は、立ち退き等により新たな住まいの確保に困難を抱えており、これまで多くの御相談を受けてまいりました。そうした中で、不動産関連団体の皆様に御協力いただき、また区職員の御尽力により、高齢者等アパートあっせん事業では高い成約率を上げている当区ではありますが、より廉価な家賃を求めて、住み慣れた地域を離れ、やむなく郊外へ転居される方も多数いらっしゃいました。  今後、さらなる高齢化の進展により、住宅確保が困難な方も増えてくると予測される中、地域包括ケアシステムの基盤である住み慣れた地域で住まいを確保することは最重要課題と考えます。また、住宅確保に困難を来す障害者や独り親家庭に住宅確保の機会が増えることは、区民福祉の向上に資するものと存じます。  今後もこうした機会を逃すことなく、条件にかなう住宅を確保していくこと、また、確保後は、改築の際、最も住宅確保に困難を抱えておられる障害当事者の声を伺いながら、誰にも優しいバリアフリー住宅の推進を要望いたしまして、本議案には賛成といたします。 ◆野垣あきこ 委員  日本共産党杉並区議団を代表して、議案第60号に対して意見を述べます。  本議案は、都営浜田山四丁目アパートを区に移管し、区営住宅とする条例改正です。  都と区の減免規定の違いにより使用料が実質値上げになる世帯があるということなどが質疑で明らかになりました。  今後、区として、使用料の減免制度の見直しなどを行い、こういった移管によって住民に負担や不利益が生じないように対策を取る、対応を取ることを求めて、本議案については賛成といたします。 ◆山本あけみ 委員  議案第60号杉並区営住宅条例の一部を改正する条例について、立憲民主党杉並区議団を代表し、賛成の立場から意見を述べます。  本議案は、都営住宅が区に移管されたための規定の整備であり、質疑を通し、内容が妥当なものであると理解をいたしました。  当該敷地は、浜田山駅から徒歩10分弱であり、保育園や小学校が近くにあり、子育てには大変よい環境です。平面図を確認しますと、通常の居室と高齢者世帯用があり、広い敷地にバリアフリーも工夫されています。集会室や団らん室、また生活協力員室などがあり、大変充実した内容となっています。  区が抱える行政需要、例えば、高齢者に限らず、身体に障害を抱える方の優先的な入居や、就学前児童を育てているシングルマザーなど、見守りを必要とする方が優先的に入居でき、高齢者世帯には積極的に、例えばファミリーサポートに登録をしていただくことでアパート内での相互の助け合いの場をつくるなど、こういった公立の建物をできる限り生かしていく方法を検討し、地域との連携を密にして、福祉向上に資する運営となるよう要望いたしまして、意見開陳といたします。 ◆ほらぐちともこ 委員  議案第60号杉並区営住宅条例の一部を改正する条例について意見を述べます。  今回の条例の改正によって、都から区への移管ということで、それについて特段異議があるものではありませんが、低所得者など生活が苦しい住民にとっては、使用料の減額が減るということは大変大きな負担だと思います。同じ地域コミュニティーの中で上がる人も下がる人もいるというのは、地域の分断につながりかねません。家賃の値上げ、大きな負担という観点から、この議案に反対します。 ○井原太一 委員長  ほかに御意見ありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○井原太一 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第60号杉並区営住宅条例の一部を改正する条例について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○井原太一 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。   (2) 議案第61号 杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例 ○井原太一 委員長  続いて、議案第61号杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例を上程いたします。  本会議での説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎都市整備部長 特段ございません。よろしく御審議のほどお願いします。 ○井原太一 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほどよろしくお願いいたします。 ◆脇坂たつや 委員  議案第61号杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について伺ってまいります。  最初の質問者となりますので、この議案を審査する前提を確認したいと思うんですけれども、阿佐ヶ谷駅北東地区の地区計画については既に決定、告示されているものとなります。この計画については反対意見があるということも承知はしておりますけれども、この結論を覆すような議論の場ではないんだということを共有した上で質疑を進めてまいりたいと思います。  では、まず、条例の目的と意義についてお示しください。なぜこのタイミングでの条例改正になったのか、阿佐ヶ谷駅北東地区以外のほかの地区も同様なのかを確認したいと思います。 ◎市街地整備課長 地区計画を定めることにより、都市計画法に基づき、区内の開発行為、建築行為などによる事前の届出がございます。こうした中で、地区計画の内容に適合していない場合については指導、勧告することとなります。条例の対象として地区計画にさらに加えることで、地区計画に定める制限が建築確認申請の審査基準となり、条例の制限に適合していなければ確認済証は発行されません。こうしたことからも、地区計画の内容について、より実効性を高めることが必要なことから、早急に条例化が必要であると考えております。  他の地区計画においても、主な制限について、都市計画決定後速やかに条例を制定しているところでございます。 ◆脇坂たつや 委員  よく分かりました。  今回条例を改正できないとどうなってしまうのか。条例に組み込むことの意義とか、言い方を変えるならば、条例を守らなければどうなってしまうのか、確認をしたいと思います。 ◎市街地整備課長 今回、都市計画決定したうちの重要な項目を条例化するものでございます。先ほど答弁いたしましたように、条例化しないと、都市計画で指導、勧告するということですけれども、条例化することによって、より担保性を高め、地区計画の実現をすることができるというものでございます。 ◆脇坂たつや 委員  それで、内容に関してですけれども、都市計画決定を行った地区計画の制限の内容との違いというものはあるんでしょうか。 ◎市街地整備課長 今回、地区計画で決定した内容を条例化することができるというところでございますので、地区計画で決定した内容について相違はございません。 ◆脇坂たつや 委員  続きまして、パブリックコメントについてですが、その概要についてまずは確認をします。  今回、件数自体がゼロ件だったということに関しては少し驚きもあったんですけれども、そういったところについてはどのように考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎市街地整備課長 パブリックコメントの概要でございますけれども、期間としては、4月1日から30日、30日間行いました。  周知の方法につきましては、広報や区公式ホームページなどにより周知を行ったところでございます。  閲覧場所につきましては、区役所、区民事務所、図書館、区公式ホームページなどにおいて周知をいたしましたが、結果、ゼロ件でございました。  本条例は、都市計画決定した制限を条例化するものであり、これまで地区計画の制限については、丁寧に地元の方と意見交換や説明会などを行ってきたことにより、意見はなかったものと考えております。 ◆脇坂たつや 委員  条例関係の地域への周知というものはどのように考えていますでしょうか。 ◎市街地整備課長 今後、区のホームページやニュースの発行など、機会を捉えながら丁寧に説明していきたい、周知していきたいというふうに考えております。 ◆脇坂たつや 委員  その点、よろしくお願いいたします。  それと罰則に関してですけれども、建築物の制限違反について、現行の20万円を50万円以下の罰金にということで変更となっています。この金額を引き上げた理由についても確認をしたいのと、あともう1点、区内初となる緑化率に関する制限と制限違反への罰則、この場合は30万円以下の罰金ということですけれども、その点についても見解をお聞かせください。 ◎市街地整備課長 区内でこれまで罰則の適用事例はございません。本区の住宅都市としての性格や、近年、地区計画の活用による住環境への期待の高まりなどを考慮しまして、制限の実効性をより確実にしたいということから、根拠となる建築基準法の改正による上限の引上げも踏まえ、法定刑の上限50万円まで引き上げたものでございます。  緑化率の制限につきましては、地区計画に定める緑化率の最低限度を条例化することで、確実な実現を図ることを目的としております。さらなる実効性を確実にする観点からも、法定刑の上限である30万円以下の罰金を新設したものでございます。 ◆脇坂たつや 委員  緑化率の関連の話で伺いますけれども、今回条例に新たに追記されたのが11条ということで、その11条の2を読みますと、「適用しない。」という表現が用いられています。つまり、これは例外の許可を認めていくことになるんじゃないかということを少し懸念しているんですけれども、この点はいかがでしょうか。 ◎市街地整備課長 委員御指摘の例外許可等につきましては、都市緑地法及び同施行令において、適用の除外の規定を条例で定めなければならないということになっております。そのため、本条例に規定したものであり、当地区において例外許可を想定して設定したものではございません。 ◆脇坂たつや 委員  そういうことだったんですね。よく分かりました。  本条例が改正されますと、阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりの制度面での整備といったものが完了することになります。今後は適正な運用を図っていく責任を区が担っていくことになりますけれども、その点についての見解をお聞きして、質問を終えたいと思います。 ◎都市整備部長 ただいま御指摘いただいたとおり、制度面が整う、フレームが整ってまいりますので、これをしっかり運用面で前に進めるためには、私ども土地区画整理事業の施行者としても、しっかりと施行者間、いろんな方たちとのお話をしながら前に進めていく。そのときには、管理運用面でもエリアマネジメントという視点を広げて、それを捉えてしっかりと前に進めていく覚悟でございます。 ◆山本ひろ子 委員  議案第61号について伺っていきます。  本議案は、地区計画の確実な実現を図るため、地区計画に定める制限項目のうち、特に重要な項目については条例の一部改正が必要とのことで提出されたものと理解しています。  先ほど17項目というふうに伺いましたが、特に重要な項目とはどのような点なのか、また、本条例改正のポイントはどのような点なのか、お伺いします。 ◎市街地整備課長 今回、地区計画で定めた建築物の制限の中で、各地区の目標達成のために必要だというようなことを踏まえた、建築確認申請上、審査基準に必要があるものについて、例えば容積率、壁面の位置の制限、建物の高さの制限などの項目について条例化をしております。  あと、本改正のポイントとしましては、区内で初めての建築物の緑化の最低限度を定めたものでございます。  これに伴い、都市緑地法に基づき、違反建築物に対する是正命令に関する規定、報告及び立入検査に関する規定、罰則規定などを新設しております。 ◆山本ひろ子 委員  条例化されていない項目もあるようですが、この点について伺います。 ◎市街地整備課長 建築基準法では、都市計画に定める項目のうち、条例において制限を行うことが定められており、地区施設はこれに当たらないことから、条例化することはできません。  また、本地区で定めた形態意匠や垣、柵の制限については制限項目となっておりますけれども、同法で制限する内容とはなっていないため、条例化はしておりません。 ◆山本ひろ子 委員  議案別表第3の表、「阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくりだよりNo.13」に分かりやすく示されています建築物の緑化率の最低限度を確認すると、敷地面積1,000平米以上の建築物には、中杉地区で10%、医療地区で25%、教育地区で18%の緑化義務が、また商店街地区では、500平米以上の敷地に限り5%の緑化が課されることとなります。  緑化率条例と地区計画の関係性について伺わせてください。 ◎市街地整備課長 今回、緑化率につきましては、各地区の特性を踏まえ、地区計画で緑化率の最低限度を定めました。  都市緑地法において、地区計画と緑化率条例に定める緑化率の最低限度については、合理的に必要と認め、限度として25%を超えないものとされております。これは制限値の上限であり、事業者の方々が任意に25%を上回る緑化を行うことを妨げるものではございません。 ◆山本ひろ子 委員  そうすると、25%以上緑化したいと思えば、それは可能であるということでよろしいですね。 ◎市街地整備課長 例えば医療地区において、今25%で最低限度を設けておりますので、それを超えて事業者側が設計していくということは可能でございます。 ◆山本ひろ子 委員  次に、これまで杉並区は、みどりの条例により、建築者等には緑化計画書の届出を義務づけています。また、杉並区みどりの基本計画により、緑地保全及び緑化推進に取り組んでまいりました。今回新設される緑化率条例との関係性はどのようになるのでしょうか、お伺いします。
    みどり施策担当課長 委員御指摘のとおり、区では、建築行為等を行う場合、敷地面積にかかわらず、一定規模以上の緑化を指導しておりますが、当該地域におきましては、緑化率の最低限度を条例で定めることで、より実効性が担保されることになるため、みどりの保全や創出が確実に図られていくというふうに考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  次に、緑化施設の緑化、この基準どおりに緑化をしていただいても、その後適正に管理されなくなる場合も考えられますが、そうした場合はどのように対応していくのでしょうか。 ◎みどり施策担当課長 緑化施設の管理が基準に適合し、適切に維持されているかという点につきましては、区が5年に1度実施しておりますみどりの実態調査、そのようなものを活用いたしまして、樹木の植栽状況の把握に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆山本ひろ子 委員  実態調査が5年に1度ということなので、ちょっとスパンが長いかなという感じがするので、日頃からそうしたところはしっかり目配りしていただきたいと思います。  違反が確認された場合、どのように指導されていくのか、お伺いします。 ◎市街地整備課長 違反が確認された場合につきましては、建築主や維持保全をする者に対して報告や立入検査を行い、期限を決めて、違反の是正をするよう指導してまいりたいと考えております。罰則規定もございますが、罰則規定を即時適用するのではなくて、建築主などに対して是正をしていただくよう粘り強く指導して、是正をしていただくことが重要というふうに考えております。 ◆山本ひろ子 委員  今、しっかり指導していくということですが、先ほど、5年で緑化の状況を確認していくということですので、建物が出来上がってしまった後では指導もできにくくなると思いますので、この地域に関しては、多くの方が注目している地域でありますので、緑化がしっかり守られていくようによろしくお願いして、質問を終わりたいと思います。 ◆野垣あきこ 委員  議案61号、阿佐ヶ谷駅北東地区地区計画についてですけれども、この間、一般質問でも取り上げてきましたが、3月5日に地区計画決定がされ、いよいよ条例化されるに当たり、これまでの問題点を指摘しながら、不明確だった答弁などについても確認するという立場で質問をしたいと思います。  まず、希少な樹林の保全について伺います。  区はこれまで、病院建設予定地にある大径木127本のうち40本程度を残すと答弁していたと思いますが、この40本というのは、今回の資料4の計画図の中で、病院建設予定地における緑地1号、2号にある樹木のことでしょうか。 ◎鉄道立体担当課長 委員長、ただいまの件、私が政策経営部のほうで兼務している事業調整担当課長の範疇の話に入っておりますので、緑の話ですので、事業調整担当課長でお答えさせていただきます。 ○井原太一 委員長  はい。 ◎事業調整担当課長(安藤) 今回の地区計画全体の中で、地区には139本の樹木がございまして、けやき屋敷の中には大径木127本という樹木がございます。そういったところで、今回あそこの屋敷林のところに総合病院を建設するということで、可能な限り緑を残すということで、地区計画の中で緑地1、2ということで保存する緑地を決めていただいて、おおよそその辺りには40本程度の樹木があるのかなというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  さきの予算特別委員会では、樹木について、残置するのか移植するのか、樹木の状態によっては伐採するのかということは、病院、地権者と話し合い、今後検討していくとの答弁でした。  この答弁ですと、40本程度残るのかさえも非常に危惧され、緑の後退をも示唆するような答弁に変わっていると感じたのですが、見解を伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) これも当初からずっと申し上げてございますけれども、区としましては、できる限り緑を残していきたいというふうに考えてございます。まだ病院の建築計画等明らかになってございませんので、それについてはちょっとお答えできないところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  樹木の炭素固定効果とか、時間をかけて約7割の緑被率まで成長した樹林が、区民にとってどれだけ価値のあるものなのか。だから、今ある樹木を保全するのが大事だと思っているんです。どこに植栽するとか、最終的に数字だけを合わせるような認識というのはすごく心配をしています。  東京都の自然の保護と回復に関する条例に基づく開発許可の手引では、既存樹木等の保護について、基本は必要な調査を行い、行為地にそのまま残すこととあります。区は保全計画の策定と都との協議が求められているにもかかわらず、なぜこの協議が終わる前に、わずか40本程度の保全エリアを地区計画で指定するという態度を取ったのか。都条例は無視と言わざるを得ませんが、どうでしょうか。それとも、都との事前確認などをされたのでしょうか。 ◎市街地整備課長 御指摘の自然保護条例と今回の地区計画区域内の制限に関する条例については、別の条例でございます。先ほど御答弁させていただきましたけれども、地区計画の制限について、今回は条例化することができるということで条例化しているものでございますので、自然保護条例とは別のものと認識しております。 ○井原太一 委員長  野垣委員、議案の内容に従って質問をお願いいたします。 ◆野垣あきこ 委員  東京都との事前確認はあったのか。 ◎市街地整備課長 これまで東京都との協議については、都市計画法に基づく地区計画の制度で地区計画を定めております、用途地域等も含めてですけれども。そういった意味で、東京都とは協議をしております。 ◆野垣あきこ 委員  都条例との整合性がやっぱり取れていないのではないかと考えます。  これまでも指摘してきましたけれども、希少な猛禽類ツミについて、環境省の「猛禽類保護の進め方」には、営巣中心域については、「この区域の改変や立ち入りは、繁殖の失敗や繁殖地の放棄につながるおそれがある。」「住宅、工場、鉄塔等の建造物、道路の建設、森林の開発は避ける必要がある。」とあります。  ツミの保護のために、樹林の伐採や高さ40メートルの病院建設は許されないのではないでしょうか、見解を伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) 都の条例に基づきます協議では、「猛禽類保護の進め方」等により、生息の調査とか解析を今後行っていきまして、専門家の意見聴取等も踏まえまして、営巣中心域など、そういった判断も行う中で、猛禽類ツミの生息に重大な影響がないかというのを検討いたしまして、保全措置を検討していきますので、そういったことできちんと進めていくものと考えてございます。 ◎まちづくり担当部長 今回の条例は、あくまで地区計画で都市計画決定をした建物、建て方に関する制限の内容を建築基準法に基づく審査基準というふうに位置づけるものでございまして、建築制限条例に基づく建物を建てていただくということは、区の立場からして当然であるというふうに考えております。  それから、委員御指摘の都の自然保護条例につきましては、自然環境を守るといった観点で、事業者に対してそれぞれ協議なり規制をかけているものでありまして、区の立場としては、それは事業者が東京都と適切に調整して、条例に基づいて事業を進めていくというふうに認識してございますので、これまで一般質問でもお答えしておりますけれども、今回の地区計画と都の自然保護条例とは全く別の制度ということは御理解いただければと思います。 ◆野垣あきこ 委員  制度は別というか、それはもちろん分かるんですけれども、この場所において同じものが適用されていくというところで、ここの整合性がいかがなのかということで伺っています。病院建設計画がまだと先ほども言いましたけれども、ここにツミが営巣しているというのは調査でも分かっているわけで、都条例とか保護マニュアルも既にあって、それを遵守する義務があるんだという認識を持っていただきたいと思います。  開発許可の手引には、土地の改変などを行う場合は、「建築物や擁壁等の工作物は、高木植栽やツタ等により可能な限り隠蔽すること。」として、その色彩なども規制しています。病院建設をはじめ、地区計画はこれにどう対応しようとしているのか。そもそも対応は可能なのでしょうか。 ◎市街地整備課長 地区計画につきましては、建物のルール、都市計画法の上乗せのルールを定めております。こういった中で、事業者側が地区計画の制限の中で設計していく。その設計されたものについて、建て方、まだ計画は出ておりませんけれども、そういったことを含めて東京都と事業者側が協議していくというふうに認識しております。 ◆野垣あきこ 委員  そもそも、ツミの調査が終わらなければ保護策をつくれないんですけれども、その前に地区計画決定がされて進められていくということは許されないと思います。  また、前回の自然保護の調査ですけれども、再委託となって、多額の公金が支出されました。区の自然の保護についての考え方が甘かったということが明らかになっていると思います。  次に、温暖化対策について伺います。  温暖化対策では、環境省の地域計画作成マニュアルの中に、都市計画に当たって、温暖化対策を盛り込む旨の提起があります。今回の地区計画で、温暖化対策の視点、観点からの検討はないのでしょうか。 ◎まちづくり担当部長 地区計画におきまして、地球環境保全といった大きな施策目的でばちっと書いているわけではございませんけれども、既存の緑を可能な限り残すといった観点、新たな緑を創出するという観点、それから周辺の緑と緑のネットワークを形成するという観点を盛り込んでございますので、区としては、緑をできるだけ残していく、また増やしていくといった観点で、直接的には書いてございませんけれども、そういった御指摘の観点は踏まえていると理解してございます。 ◆野垣あきこ 委員  ちょっと苦しい答弁かなと思うんですけれども、可能な限り残すとか、緑化率も25%ということだと、今から確実に緑が後退するということが目に見えていると思います。それを温暖化対策と言うのはあまりにお粗末かなと思いますし、他の議員が本会議でも取り上げていた、保全条例などを制定して緑化率を引き上げるなどの対策が必要かと思います。  それから、新型コロナに関わってですけれども、東京都は副知事の依名通達を出して、区画整理や市街地再開発など、都市開発の推進に関する事業などで優先度の低い事業は休止、縮小または延長をと表明しています。また、河北病院は、発熱外来などコロナ対策に追われていることかと思います。コロナ下でこの地区計画を進めていくという態度はどうなのか、見解を伺います。 ◎副区長(吉田) まず、緑の観点でお話がございましたが、前にも私、答弁したと思います。阿佐谷の北東、この敷地のみをもって緑の政策を論ずるのは、やはりそれは正確さを欠いているのではないかというふうに思います。杉一馬橋通りのところの終点の馬橋公園は、5,000平米土地を買いまして、今緑化をしています。公園を造っております。ですから、北東地区全体の中で、阿佐谷の北の部分で一定程度そういったものを補完し合うというようなところでの、全体的な緑化の政策の中で見るべきではないかというふうに思います。  また、今回のコロナ対応で、東京都が各局に対して事業の縮小なり停止なりということを求めていますが、これはあくまでも東京都各局の中の問題でございますので、杉並区といたしましては、必要な施策はこのまま引き続き進めていきたいというふうに考えております。 ○井原太一 委員長  野垣委員、ただいま議案の審査中でございますので、議案の内容に沿った質問をお願いいたします。 ◆野垣あきこ 委員  今の副区長の答弁ですけれども、先ほども言いましたけれども、植栽すればいいんだとか、この地域にとか、数字だけ合わせるような認識、やっぱり改めていただきたいと思います。そんなことを言うと、ちょっと離れたところにあるんだからいいとか、山にあるんだからいいとか、そういう議論になってしまうのかと思っていて、そっちのほうが極論になっちゃうのかなと私は思います。  それから、土地交換の評価についてです。  地区計画の前提である区画整理事業による土地交換、換地において、区有財産である杉一小敷地の評価があまりに低いということを予算特別委員会でも指摘し、街路条件や容積率などを質問しましたけれども、区からは評価の根拠というのが明確に示されませんでした。  今回、地区計画を条例化するに当たって、議会や住民に土地評価の根拠を明らかにする必要があります。今回の土地評価基準、そして国土地理院の土地価格比準表について伺います。  まず、高さ制限ですけれども、土地評価基準にある高さ制限による修正係数ですけれども、こういった国土地理院の比準表がありまして、この中ですと評価が5段階に分かれて、「優る」と「劣る」では最大6%の格差が生じるんですけれども、土地評価基準の評価は、5段階の中の一番上と一番下の評価がなぜかなくて、3段階になっています。格差は最大で3%しかありません。比準表は適切に運用されたのか、どういう判断でこの幅を縮めたのか伺います。 ◎都市整備部長 本議案の審議をお願いしていますので、できる限り焦点を絞ってお願いしたいと思います。そうしないと、私どもも新型コロナの対策でこちらの人員をそろえていますので、その点御理解いただいて御質問いただければと思います。       〔傍聴席より発言する者あり〕 ○井原太一 委員長  傍聴人はお静かにお願いいたします。 ◎事業調整担当課長(安藤) 土地評価基準の策定に当たりましては、当然、国等の指針に基づきまして、地域の実情を勘案して決めていますので、この内容につきましては、専門家の御意見を聞いて策定しておりますので、特に問題はないと考えてございます。 ◆木梨もりよし 委員  地区計画に関連して、今年の予算特別委員会でもこの問題を取り上げて質問いたしましたが、ちょっと受け止め方で誤解を与えている面もありますので、あえて、これに関連する議案でございますので、質問をさせていただきたいと思います。  私、田中区長にお尋ねしたいと思いますけれども、議案第61号の地区計画区域内における利害関係者であります河北病院理事長・河北博文氏から、過去に政治資金の提供を受けたことがありますか。 ◎市街地整備課長 今回は、地区計画の制限に関する条例の審議をしていただいております。今言われたところについては、ちょっとコメントを差し控えさせていただきたいと存じております。 ○井原太一 委員長  木梨委員、ただいま議案の審議をしています。 ◆木梨もりよし 委員  だから、議案に関係しているから私は言っているので。例えば千代田区なんかでは、地区計画が決定されて、何年も前に決めたことを今、議会で、百条委員会で調査されているんですよ、議論されているんですよ。だから、今ホットで、この地区計画にしても、3月5日に都市計画決定されたものであって、非常にホットな状況じゃないでしょうか。  それで、先ほど、脇坂委員の質問に対して、区のほうにはパブリックコメントがなかったということですが、私は、3月16日に意見開陳をしたときに、その内容を、私の支持者じゃなくて一般の区民がどう思っているかなということで、ポスティングをさせていただきました。区政のありのままの状況を、ちっちゃい紙面でございますので、ほかの問題も触れていますので、この問題だけ触れるわけにいきませんので。私がその報告書を出しましたら、多くの方からいろんな御意見をいただきました。その中で、ほとんどというか、関心があってこの計画に疑問を持っている方々がほとんどでした。  だから、私はそのことを踏まえて、こういうホットな時期にやっぱり議会としても議論をしていく必要があるんじゃないかなということで、私は区長に質問させていただいているわけでございまして、区長、率直に答えていただきたいと思います。  あなたは、河北病院の理事長から政治資金の提供を受けたんですか。それで今疑念が起きているんですよね。そういう政治資金の提供を受けてきたから、こういう用途の大幅な緩和をしたんじゃないかなという方が非常に多かったんですよ。だから、その点があるから、私はあえてこの質問をしているわけでございまして、区長にそれをお答えいただきたいと思います。 ◎副区長(吉田) この質問は、繰り返しいろいろとおやりになっているようですが、そのたびに区長は自ら、自分の言葉で、そのような事実はないと申し上げております。今日も改めて、そのような事実はないと。 ○井原太一 委員長  木梨委員、この質問については、既に前回の予算特別委員会でなされております。その答弁もいただいています。 ◆木梨もりよし 委員  委員長、あなた、公平性を保たなきゃいけない、委員長として。そういうことを……(発言する者あり)いや、申し訳ないけど…… ○井原太一 委員長  議案審議に御協力をお願いいたします。 ◆木梨もりよし 委員  だから、今のいろんな区民から私に寄せられている疑念があるわけでございまして、そのことを区長に私はお尋ねしているわけでございます。──ちょっと待ってください。あなた方の答弁は非常にしゃくし定規で、大体議会の議論というのは、いろんな角度から審議をしていかなければ真相はつかめないわけでございまして、そういう面で私は質問しております。──ちょっと待ってください、私が発言しているんですから。  区長、私は、あなたが就任以来、あなたの政治倫理というか倫理観に疑問を持っているんです、ずっと。だから、それがこの阿佐谷の北東地区地区計画に突き当たってきたわけでございまして、あなたは政治資金集めのパーティーの発起人を河北博文氏に依頼して、政治資金集めのパーティーの発起人になっている。私は、発起人になっている以上は、政治資金の提供が区長はあったというふうに見ているわけでございまして、私のこの話に対して、ほとんどの方々が、それはそうだなと。だから、あなた方の常識と一般の区民の常識が違うんですよ。  政治資金集めのパーティーの発起人に河北病院の理事長の河北博文氏がなっているということは、政治資金の提供をあなたは過去何年もの間受けてきたというふうに私は思っているんですが、あなたの見解を聞かせていただきたい。 ◎都市整備部長 私も区民ですので、ポストに木梨委員のチラシが入ってございました。私も読ませていただいておりますけれども、あの中で、100%容積率が上がって、100億円ということの記述がありましたけれども、そういったことも全く荒唐無稽であって、私ども全く理解できないんですけれども。  というのは、あくまでもあそこの河北が今度建設しようとしている土地については、ほぼほぼ、大半が今のけやき屋敷の土地の所有者の方で、その人のところの容積率が上がったことによって、本来であれば、医療機関のほうが借りようとしている土地代が高くなってしまうわけです。そこでどこに利益供与があるのかというのは、私、あれを読んでいてさっぱり分からなかったんですけれども。  あまりこういったことも答弁したくないんですけれども、あくまでも条例審議で、こちらの限られている時間の中で一生懸命私たちも答えていますので、その点御理解いただきたいと思います。 ◆木梨もりよし 委員  私は、区民から選ばれた議員として、この問題について疑念を持っている地区計画に関する今審議をしているわけでございまして、そのときに、私がそれに関する質問をして何が悪いというんですか。おかしいよ。 ◎まちづくり担当部長 この条例の基となっている地区計画に関しましては、地域からのお声、まちづくり構想なんかも踏まえまして、区内で議論をして、地域から御意見を伺った上で地区計画案としてまとめ、意見公募手続、説明会などを踏まえて、都市計画審議会にお諮りしという、都市計画法所定の手続を踏まえて策定したものでございます。  容積率の変更につきましても、都の都市計画審議会で議論されているといったことでございまして、我々都市整備部として、専門家集団として、職員が日夜汗水たらして検討した結果、地区計画として結実し、今回の審査に至っているということでございますので、政治的な思惑はあるかもしれませんけれども、これは非常に技術的な条例でございますので、そういった条例案であるということは御理解いただければと思います。       〔傍聴席より発言する者あり〕 ○井原太一 委員長  傍聴人は御静粛にお願いいたします。 ◆木梨もりよし 委員  政治資金の提供はあったかどうかという、これは非常に重要な問題なんですよ。政治資金の提供があった場合は、やはりそれの見返りとして容積率の緩和があったんじゃないかなと見るのは、普通一般的な方が見る視点だと思います。私も一般的な常識を欠いているわけじゃありませんので。そのことを私は、資金提供があったかどうかと区長の目の前で言っているんだから、区長が、そのことは私の要するに見解と違うとか、何かの答弁があってしかるべきであって、そのままいったら区長が認めたことになりますよ、この件で資金提供があったということを。 ◎都市整備部長 何度も繰り返しましたように、区長も答弁されています、この間も。そしてさらに政治資金規正法の中で、政治資金の収支報告書も出ているじゃないですか。それは通常であれば東京都のほうのホームページにも載っていますし、誰でも見ることができます。そうした中で区長は、そういったものはないというふうに言っています。  そのもともとの一番根幹の部分、これはわざわざ答弁する必要はありませんけれども、先ほどから申し上げているように、容積率の緩和に伴って、医療機関じゃないです、あくまでも土地の所有者、一部、もちろん医療機関も持っているかもしれませんけれども、100%、100億円なんていう数字が医療機関のほうに、その分の地代として上がってしまって、病院経営に大きな負担になるわけです。ですから、全く真逆のことを指摘されているので、私はあえて、このことをしっかりと理解した上で御質問いただきたいと思います。 ◆ほらぐちともこ 委員  地区計画にそもそも反対の立場から幾つか質問します。  地区計画全体のスケジュールについて改めて伺いたいんですけれども、新型コロナウイルス感染症の影響など、何か受けているのでしょうか。 ◎市街地整備課長 地区計画のスケジュールというのは、地区計画自体は、都市計画法に基づいて都市計画決定を3月5日にされたという、そういったものでございます。地区計画に制限ができましたので、これに基づいて各地区、敷地において、建築行為や開発行為などの届出が必要になってくるというものでございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  ちょっと聞き方を間違ったんですけれども、阿佐ヶ谷駅北東地区個人共同施行土地区画整理事業のスケジュールという表だと、現在、病院の整備計画の実施設計とか詳細設計等ということが書かれているんですけれども、計画全体の遅れなど、影響というのはあったのでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 土地区画整理事業につきましては、昨年の8月末に事業認可を受けまして、施行者会というのを進めているんですけれども、そういった会が、折衝等ができないので、この間止まっておりました。ですけれども、当然、事業スケジュール、決まった中でやっていますので、そのとおり進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  じゃ、けやき屋敷の屋敷林伐採のスケジュールなんかも予定どおりという、これに書かれてあるとおりということなんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 特に今のところ変更する予定はございません。 ◆ほらぐちともこ 委員  次に、そもそもの計画の全貌ということについてなんですけれども、河北病院について聞きたいと思います。  移転建設のタイムテーブルというのはどうなっているのでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 土地区画整理事業の中では、令和4年度から6年度の間に建設工事を行う予定でございまして、令和7年度、現状の病院のほうを解体するような予定で進めております。 ◆ほらぐちともこ 委員  杉一小の移転計画だとか土壌汚染対策にも関係してくると思うんですけれども、もう一度確認なんですが、新型コロナの影響を受けても予定どおりということでいいんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 杉一小の建設工事も令和8年、9年に、その後でやる予定でございますので。この間止まっていたというのは、施行者会のほうのお話が止まっていた部分で、そのほか必要な、自然環境のほうのツミの調査なんかも進めておりますので、そういったことで進めております。 ◆ほらぐちともこ 委員  施行者会は、次いつなんですか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 今月中にやるような予定で今調整しています。 ◆ほらぐちともこ 委員  今月中に開かれるところで、何か焦点というか、そこで何が討論されるのかということはもう決まっているんですか。 ◎事業調整担当課長(安藤) これから施行に入ってまいりますので、施行協定というのを結びますので、それを議決するような形になってくるかと存じます。 ◆ほらぐちともこ 委員  次に、土壌汚染対策についてなんですけれども、先日、新型コロナウイルス感染症の対策ということで、河北総合病院を含む4病院の減収補填をしたわけですが、河北医療財団は、そもそもコロナ以前から財政状況の悪化が懸念されていたと思います。私も商業統計を見ましたけれども、数年連続赤字となっています。そこにコロナが来て、さらに悪化しているんじゃないかということが予想されるわけですけれども、土壌汚染対策を河北の負担で貫徹することが本当にできるんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) これまでも、施行者3者で結んだ協定書の中ではそういったお約束で進めてまいっておりますので、そのように考えております。 ◆ほらぐちともこ 委員  土壌汚染対策ということがこれまで他の議員からもかなり追及があったと思いますけれども、この土壌汚染対策を河北さんが負担して貫徹していくということが本当にできるのかということは甚だ疑問なんですね。  土壌汚染対策費というのは、改めてなんですけれども、どのくらいの費用がかかるんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) これはそもそもあるかないかというところから始まりますので、そういった調査を行いまして、その物質がどんな物質か、どういう対応が必要なのか、いろいろ検討しますので、今年度、これから指定調査機関にそういった調査をお願いしていく予定でございますので、今後のお話になってくるかと存じます。 ◆ほらぐちともこ 委員  あるかないかということがまだ分からないと言われている中で、あるとしたらどのぐらいかかるのかという試算は出すんじゃないんですか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 現時点では不可能でございます。 ○井原太一 委員長  ほらぐち委員、今、議案の審査ですので、ほかのことについてあまり深く掘り下げられてもできないことがございますので、御配慮いただきたいと思います。
    ◆ほらぐちともこ 委員  先ほどから何か関係ないというふうに言われているんですけれども、関係ありますよ。だって、阿佐谷の関連のことで条例が今回初めて出てきたわけじゃないですか。土壌汚染のこととか、河北病院との関係のこととか、仮換地のこととか、けやきの森のこととか、何一つクリアされていない、住民も納得していない、そういう中で、この議案第61号、「緑化の推進」という文言を入れた。何でこれを前提にして審議しなきゃいけないんですか。何一つクリアされていないんですよ。だから私は聞いているんですよ。 ◎まちづくり担当部長 繰り返しになりますけれども、本条例案につきましては、建築物の制限に関する条例案でございまして、今年3月に都市計画決定されました地区計画に基づいて提案していることでございますので、御理解いただければと思います。 ◆ほらぐちともこ 委員  建築物の制限についてということに関連して、この問題、重要な問題ですよ。何が関係ないかなんていうのは、そちらが恣意的に決めることじゃないと思います、私は。  そして、タイムテーブルが大きく変更はないというふうに言われていたと思うんですけれども、計画まであと2年を切っているわけですね、このスケジュールからいいますと。区は河北総合病院の新設計図とか建設計画についてどのように把握しているのか伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) これまでも申し上げてございますけれども、現時点で具体的な内容というのは把握しておりません。 ◆ほらぐちともこ 委員  施行者会で当然話し合われていると思うんですけれども、されてないんですか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 今後、緑の保全と併せて、ツミのこともありますので、そういったことを話し合っていく必要があるというふうに認識してございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  これまでの施行者会というのは、どのような論議があったんですか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 昨年の9月に1回、10月2回、12月、計4回行ってございますけれども、そういった中では、今回の土地の評価基準をつくって仮換地をするというのが、1回、2回、3回目ぐらいまでの内容でございました。 ◆ほらぐちともこ 委員  土壌汚染についてですけれども、鑑定評価ができないにもかかわらず仮換地指定がされたということ自身が私はあり得ないことだと思うんですけれども。ありていに言えば、分かりやすく言えば、誰も買わないような土地を区が買ったということに住民からも怒りが広がっているわけです。仮換地後の土地の配置がどうなったのか明らかにされない以上、この条例云々ということは、私は判断できない。この条例がいいのか悪いのか判断できない。地区計画ということが決まったことだからと言われても納得できないと思います。  私は、とにかく仮換地後の土地の配置がどうなっているのかということを区民に明らかにすべきだと思います。河北病院の土地あるいは保留地、そして欅興産の土地というのはどうなったのか、どこにあったのかということは公表されるべきだと思いますが、いかがですか。 ◎副区長(吉田) 御意見として承らせていただきます。 ○井原太一 委員長  では、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆野垣あきこ 委員  先ほど一巡目の最後のところで、高さ制限の答弁ですけれども、評価員の方の意見とか地域の実情というふうな答弁だったんですけれども、30メートルと60メートルでは高さは2倍なんですね。それが3%の評価の格差に縮められていて、建物の高さというのは、地域住民にとっては大問題なんです。地域の実情と言いますけれども、区にも評価員にも地域の実情や生活実感というのが全くないのではないかと指摘したいと思います。  それから、答弁で、評価員など専門的な知識のある方の助言をいただいて策定したという土地評価基準に基づいて決めたということですけれども、評価員というのはたしか不動産鑑定士、再開発プランナー、宅地建物取引士の3名だったと思いますが、この方々の選任の経過を伺います。  また、施行者会において、換地規定や土地評価基準の報告をした際に、この3名の評価員の情報というのは黒塗りをされていたのかどうか伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) 施行者会の評価員のことの御質問でございますけれども、施行者会におきましては、評価員3名を選任する際、あくまでも所要の資格を有する方を選任したというものでございまして、区としては承知してございません。 ◆野垣あきこ 委員  今のところ、選任の経過は答弁していただいたんですけれども、換地規定と土地評価基準の報告、これができましたよというのを施行者会にしますよね。多分書面で出すと思うんですけれども。それで、開示請求を私たちとか市民がしたときに、その3名の評価員の方は、3人いるとか評価員だということは分かるんですけれども、どれが不動産鑑定士なのかとか、名前ももちろん出ていないですし、黒塗りをされていた部分がかなりあったんですよ。  施行者会においてその資料が出たときに、施行者会の資料は黒塗りされていたのかどうか伺っているんですけれども。 ◎事業調整担当課長(安藤) 委託業者が施行者会に諮る3名の方を決めて、施行者会の承認を受けてその3名の方を選任しているような状況でございまして、その資料は、情報公開請求の際には、個人に該当する情報であったりとか、そういった面から非公開にしてございますけれども、施行者会の資料としては当然確認してございます。 ◆野垣あきこ 委員  施行者会では、この評価員については誰だ、こういう資格だということが明確に出されていたということでよろしいですね。分かりました。  それから、区民財産を処理するこういう事業に深く関わって、責任のある専門家が、区民とか議会に公表できないとか、選任の経過も、先ほどの答弁だと区はつかんでいないみたいな、ちょっと不思議な話で、何かほかに理由があるのではないかと区民に思われても仕方がない答弁だなというふうに感じました。  次に、環境条件、浸水想定被害による修正係数について伺います。  杉一小と病院の土地では現状で最大3.5メートルの高低差があり、病院の土地は、ハザードマップ上でも区の答弁でも一部が浸水予想区域内に位置しており、浸水深は0.1メートル以上から2メートル未満となっています。この環境条件、浸水想定被害による修正係数は、画地評価計算書にある施行後の評価計算書を見ますと、学校移転用地、計算書ですとC1というところだったんですけれども、これはやや劣という評価で0.98、適用範囲としては、浸水深は0.1メートル以上1.0メートル未満です。  しかし、答弁のように2メートル未満だとすると、修正係数はその1段下の0.96となる可能性はないのでしょうか。なぜ施行後にこのような評価となるのか伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) これは土地評価基準の、そちらの別表のところの下の欄に※印で書いてあるんですけれども、敷地面積に占める割合の最も多い浸水深を選択するということで、そちらの数字を選んでございます。 ◆野垣あきこ 委員  子供たちが通う、そして避難所にもなるような土地に対して、随分楽観的な評価なのではないかと感じます。  では、浸水想定被害については、こちらの比準表では3段階の評価をしているんですけれども、土地評価基準のほうでは、この3段階を5段階の評価に増やして、浸水深3メートル以上という極端劣という評価を設定していますけれども、地域的な条件で設定したとすると、計画地域内に極端劣という土地が存在するのかどうか伺います。 ○井原太一 委員長  12時を過ぎようとしておりますが、この際委員会を続行いたします。 ◎事業調整担当課長(安藤) これはあくまでも地域の実情を勘案してということでございますけれども、3メーター以上のところは、確かに御指摘のとおり、この地域にはないと思います。 ◆野垣あきこ 委員  ないということは、その設定というのが、評価員の意見とか、今まで5段階あるところを3段階にした、3段階のところを5段階にした、そういうことがどういう観点で行われてきたのか。地域の実情といっても、じゃ、何でないところに地域の実情を当てはめてそういう設定になるのかとか、すごく私は話を聞いていて不思議に思います。  関連して、学校移転用地に雨水を浸透・貯留する施設を整備するという答弁が以前何度かあったと思いますけれども、その施設の詳細や予定する貯水量を伺います。 ◎土木計画課長 杉一の移転に伴う浸水、雨水流出抑制対策ですけれども、敷地の規模に応じまして、通常、基準対策量というものを定めております。そういった基準対策量を上回る量を今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆野垣あきこ 委員  その基準対策量というのはどれぐらいなのか聞いているんですけれども、いかがですか。 ◎土木担当部長 神田川流域ですと、1ヘクタール当たり600立方メートル、さらに公共施設ですので、その2割増し以上を協議において求めていきたいと考えております。 ◆野垣あきこ 委員  ちょっとそこは、こういった評価が変わるほどのものなのかとかいうのは、こちらでも調べていきたいと思います。ただ、こういったことをしっかり答弁していただけないと、決まっていないとか、なかなか数値化できていないとすると、浸水想定被害の係数の根拠とかも分からないと思うので、決まっていることについては答弁をお願いしたいと思います。  それから、第二桃園川幹線のことなんですけれども、桃園川幹線ができるから結構効果があるんだというふうに何回も答弁があったと思うんですけれども、そこまで効果が桃園川幹線の整備にあると言ってしまってよいのかというのは、私、1定でも指摘したところなんですね。  それで、評価員の方は第二桃園川幹線の詳細をどこまで知っているのか。また、評価員からの意見というのが答弁の中に何回も出てきますけれども、第二桃園川幹線に評価員の方がどう触れていたのか伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) 第二桃園川幹線については、特に土地評価に関して、土地評価基準のほうで中身を御検討いただいておりますので、その意見については、特に異論等はございません。 ◆野垣あきこ 委員  評価員の意見に、桃園川幹線は触れられていないということですか。 ◎事業調整担当課長(安藤) そのとおりでございます。 ◆野垣あきこ 委員  次に、係数を合算した相乗積について伺います。  杉一小は、施行前1.677に対して、河北病院は恐らく、黒塗りされていたので、こちらの想定では1.1程度、施行後は1.171というふうになっています。これは実勢価格と乖離しているという指摘に対して、以前も明確な答弁がありませんでした。  まず、換地に当たっての土地評価は実勢価格と乖離してはならないというのは、区画整理運用指針でも明記されていると思いますが、区の認識はいかがですか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 国の指針等に基づいて、私ども、適正に施行者会として評価しているという認識でございます。 ◆木梨もりよし 委員  誤解を招いては困るから言っておくんですけれども、資金提供を受けたからというのは、容積を緩和してくれと言って資金提供を受けたわけじゃなくて、過去に政治の活動の中であなたは資金提供を受けたかということを区長に私はお尋ねしたんですが、政治資金集めのパーティーの発起人をやっているということは、何年も、私の調べでは平成25年、平成26年、平成27年、平成28年、平成29年、その後は発起人をみんな断って、何でやめたんだ。私がしつこく補助団体や委託団体から政治資金を集めちゃいけませんよと言って、これはとんでもない、政治倫理にもとるということで恐らくやめたんじゃないかと思うんですが、そういう資金提供をあなたは受けてきた。  私は正直言って、そういう政治資金パーティーの発起人をやるということは、政治資金提供者だと思っているんですよね、そのこと自体が。だから、それを私は、区長はどう思っているかというのを聞いただけで、それは、こういう時期だから、生々しい時期でございますから、はっきり答えてもらいたいと思うよ。 ◎都市整備部長 何遍も繰り返しますけれども、政治資金規正法の中では、パーティーに参加されるに当たり、20万円を超えた者の氏名等は公表、記載することになってございます。またさらに、同一の者が150万円以上の上限という形で、政治資金規正法の中では規制がかかっていますので、そこの範囲を超えていれば、当然、木梨議員のほうも見ることが可能です。それは東京都のホームページを見ればお分かりになると思いますけれども、その中では、区長も今までも申し上げているとおり、政治資金のそういったものを受けたことはありませんということで、はっきりとこの間も答弁していますので、そのことは木梨委員も信用していただいて、お願いしたいと思います。 ◆木梨もりよし 委員  私が言っているのは、政治資金集めのパーティーの呼びかけ人の発起人になっているということは、政治資金の提供者じゃないかとみなされても仕方がないんじゃないかなと、私はそう思っているんだけれども、そこの見解がずっと平行線をたどるかもしれませんが、その辺は区長が答えればいいし。区長、どうかね。──まあまあいいや。あなたの答弁は大体同じ答弁。私も同じ質問をしているかもしれないけれども。  さっき都市整備部長から100億円の話が出て、私は言っているんですよ、河北病院移転予定地関係者というふうに表記をしていると思うけれども、だから、100億円が荒唐無稽かどうかというのは、あなた、荒唐無稽という表現を使ったけれども、その根拠は何ですか。 ◎都市整備部長 私も資料がポスティングされていますので、これを読ませていただいて、もちろん私ども、区長の補助機関であり、執行機関としてもやっています。私どもも、区長が曲がったことをすれば、当然、内部通報制度もございますし、私ども間違ったことをするために公務員になったわけではありませんので、そういったところで申し上げれば、100億円の根拠もそうですし、先ほどから申し上げているとおり、所有者の方にとってもそうですけれども、木梨委員こそ、この間も、いろんな容積率のアップの関係で申し上げれば、過去、平成元年に一斉の見直しをしたとき、あのとき木梨委員は議員活動がちょうどあれだったかもしれませんけれども、あのときに、区内の容積率を区内の病院が100%上げました。その後、その病院は土地を売却してございます。マンションが建っています。それを言えば大体お分かりになると思います。そういった売却目的であればもちろん分かるんですけれども、この間、質疑でずっとお話をしているとおり、この土地についてはこのまま使っていこうということでございますので、それぞれそこに、資産価値が上がっても、それによって利益が生じるものではないということでございます。 ◆木梨もりよし 委員  だから、資産価値が上がるということは、その土地所有者なり関係者に利益が生ずる。借地権を持っている人もいるかもしれないし、いろんな関係者に利益が生ずるということなんですよ。土地は安いより高いほうがいいんですよ。それは価値があるということなんですよ。私も伊豆のほうに山林持っているけれども、固定資産税がかかっているぐらいですから。余計な話をして恐縮なんですが。  だから、そういうことで、あなたがさっき100億円の荒唐無稽というのは、あそこの、例えば坪200万していたのが、300%になれば300万に大体なるんですよ。だから、そのことを言っている。それを換算すると、1万平米だと100億円になるんですよ。この資料を見ると1.4ヘクタールあるということだから、140億円の利益がそこに発生する。それの何が荒唐無稽、私が言っていることが荒唐無稽なんですか。 ◎副区長(吉田) すみません、建築制限条例の審査に戻っていただければと思います。延々このお話をされても、私どもは大体、答弁するものなのかどうか、それすらよく分かりません。出しているのは地区計画の中における建築物の制限条例でございますので、そこを御議論いただければと思います。  それから、何やら都市計画を恣意的に変えているがごとき物の言いようでございますが、この都市計画は区決定、並びに用途地域、容積率の変更は、東京都の決定でございます。その過程の中において十分に議論され、審議され、都市計画決定をされたものでございます。  少なくとも、区長という立場で都市計画の決定に何らか関与するようなところはほとんどありません。全てこれは東京都と協議をしながら、一つ一つ丹念に詰めていく内容でございますので、何やらそこのところで勘違いされているんじゃないかというふうに思います。  社会的な評価をこういうところで低くするようなことというのは、こういう議会の議論の場で区議会議員がこういうことを公然とお話しになるというのは、区長の社会的な評価、また相手方の、今コロナで一生懸命闘って、家にも帰れないで病院に泊まっておられる病院関係者たちもおるような病院の中で、こういうことを不当にお話しされるのは、非常に私はまずいんじゃないかなというふうに思っています。どうぞ条例の審議に立ち返っていただきたい。 ○井原太一 委員長  木梨委員に再度申し上げます。議案は地区計画の建築物の制限に関する条例改正です。議案の内容について質問されるようにお願い申し上げます。 ◆木梨もりよし 委員  議会も、こういう制限をされるという関連で、特に地区計画に関連していることですので、いろいろ関わって疑問点とか疑念が生じた場合は、やはり区民の代表として私は質問をする責任がある。だから質問をしているのであって、私に対する今の副区長の答弁は、何か意図的に──私は今まで議員活動してきて不思議と思うから、それから、区長の今までやってきた、政治倫理の欠如から来るそういういろんな面を見た上で私はこういう質問をしているのであって、そのことを御理解いただきたい。  見解の違いがあるようでございますので、今、関連する質問ということでございますので、議案に関係して質問を続けさせていただきたいと思います。  じゃ、幾つか質問がありますので、お願いしたい。  議案の中に入っている資料2の土地利用方針の2、医療施設地区、「総合病院の移転に際して計画的な高度利用を図り」とあるが、なぜ河北総合病院の高度利用を図る必要があるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎市街地整備課長 御質問の高度医療につきましては、杉並区の都市計画マスタープランに阿佐ヶ谷駅周辺のことが記載されております。この中で、計画的な高度利用を図るというものについてはということで記載されておりますので、その部分との整合が図られている、そういうものでございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  今後の説明会についてはどのような予定になっているんでしょうか。 ◎事業調整担当課長(安藤) 今後想定されるものとしましては、病院運営法人さんが区のまちづくり条例に基づく説明会というのを行う予定でございますけれども、まだ全然未定でございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  河北病院さん主催の説明会が予定されているということですか。 ◎事業調整担当課長(安藤) はい。建物を建てる際のそういったことで、条例上の説明会が想定されます。 ◆ほらぐちともこ 委員  それは、大きくはまだ未定ということですが、年内とかの可能性があるんですかね。 ◎事業調整担当課長(安藤) 条例上は、建築に当たって、前もってちゃんとやるようにという内容になっていますので。ちょっとまだ未定なので、何とも申し上げられません。 ◎副区長(吉田) ここで区側の説明会というものは、もう予定はございません。地区計画の説明会も終わり、また建築物の制限条例についても、こういう形で可決をいただければ、区側が直接何か説明をするというものはございません。もしあるとしたら、杉並第一小学校の改築に対しての大規模建築物の取扱いになりますので、確認申請を行う前の、たしか60日か90日前、また、中高層の紛争予防条例に係る申請ということが杉並第一小学校の前に、病院の建築の計画のほうが先でございますので、確認を受ける前に説明会を行うということです。  まだ建築設計がまとまっていない段階でございますので、それがいつかということについては、お答えはまだ未定でございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  河北医療財団の財政状況について、私は区が把握すべきじゃないかというふうに思っていて、それは何でかというと、減収を補填したわけじゃないですか、区費を使って。そうである以上、しかも土壌汚染対策をやってほしい、河北総合病院の責任でというふうに言っている以上、やっぱり区が、河北医療財団がどういう財政状況なのかということは把握すべきだと思いますが、どうですか。 ◎まちづくり担当部長 本件条例につきましては、繰り返しになりますけれども、建築物の制限に関する条例に関することでございますので、それに伴って病院の経営状況を把握するということはできないというふうに考えております。 ◆ほらぐちともこ 委員  そしたら、土壌汚染対策が本当に行われるかなんて分からないじゃないですか。 ◎まちづくり担当部長 土壌汚染に関しましても、先ほど来事業調整担当課長が答えておりますけれども、協定に基づいて病院運営法人がやるというふうに記載されてございますので、協定に基づいて、病院運営法人が法律に基づいて対処されるものと考えてございます。 ◆ほらぐちともこ 委員  財政赤字が続いている、数年連続で赤字が続いていてもできるんですか。 ◎区長 私は病院経営の専門家じゃないんですけれども、いろいろ聞いている話を基に答弁させていただきますけれども、全国で様々な、たくさんの病院がございます。病院の経営というのもなかなか厳しいようで、赤字の病院というのは大変多いというふうに聞いております。そういう意味でいえば、赤字とか黒字とかということは、病院の経営として、主体としては当然、大事な経営上の問題でありますし、それから、それが医療にどう反映されるかということも大事な問題だと思いますけれども、土壌汚染の対策をするとかしないとかいうのは、それはあるといえば、全く関連がないとは言えないと思いますけれども、その病院の経営が、すぐに土壌汚染対策をやるとかやらないとかという話ではなくて、土壌汚染の対策については、これまでも所管が答弁をしていたと思いますけれども、法令にのっとって、まずは所有者が対応するべきものです。  ただ、法令を超えて必要性が生じたときにはどうするかという問題は出てくるだろう。それはこの場合に限らず、どういう場合でもそういうことがあり得るということは、過去にいろんな事例であろうかと思います。そういうときにはどうするかという協議が出てくると思いますけれども、一般的に言えば、法令にのっとって、所有者がちゃんと処理をするということであろうと思います。それを超えて、それ以上のことが必要かどうかというのは、あくまで調査をして、土壌汚染の実態がどういうものであるかということとの関係において出てくる話だと思っていますので、今ここでとやかく言える話ではないというふうに思っています。 ◆ほらぐちともこ 委員  計画の根幹に関わる問題だと思うんですけれども、そういうこともあり得るというのは、何のことを言っているのか、ちょっと分からなかったんですけれども。 ◎区長 ごめんなさいね、ちょっと長くなっちゃって。  例えば、土壌汚染の問題で、ここ近年大きく注目をされたというか話題になったのは、築地市場の豊洲への移転ですよね。あれは、東京都が、たしか860億だったかな、大変巨額な予算を投じて、たしか2メートルの土の入替えをやるなどという、私はそれほどの対策というのは聞いたことがないけれども、やったということで、それだけのお金がかかった。  ただ、それ以前に、あれはもともと東京ガスが主に持っていた土地ですけれども、東京ガスは東京ガスとして、法令に基づいた対応というのはやっているんですね。それ以上の対策ということが、生鮮品を扱うという特殊な状況、それから、移転を求めていた移転賛成派の仲卸の皆さん方を中心とした市場関係者の方々が、土壌対策を条件として移転を了解という、そういった政治状況がトータルであって、それで当時の石原知事の下で、法令を超える大規模な土壌汚染対策を実行することになったということです。ですから、その部分については、東ガスじゃなくて東京都が負担したということになったと私は記憶をしております。  河北病院の跡地がそれほど大きな土壌汚染になっているというのは、私はあまりそういうふうには考えませんけれども、可能性はゼロではないということでいえば、そういうことは、実態に応じてあり得ない話ではない。しかし、現実論として議論をするときには、ほとんど可能性としては低いものではなかろうかなというふうには思っておりますので、事業者として、病院が自らの土地をきちっと調査をする。あるいは病院の土地だけじゃなくて地主さんの土地もありますからね。病院というのは、河北さんの持っているところに建っているものもあるけれども、地主さんの土地の上に建物を河北病院が建てたという部分もありますから、それはそちらのほうで、地主さんがやるのかな。──すみません、それは病院がやるという約束になっているようなので、調査をしてやるということになっていますので、そうなるんだろうというふうに思っています。       〔傍聴席より発言する者あり〕 ○井原太一 委員長  傍聴人は御静粛にお願いいたします。 ◆ほらぐちともこ 委員  今の答弁を聞いていても、土壌汚染があるかないか分からないという時点で調査もできないとおっしゃっていたと思うんですけれども、そういう中でこの計画を進めていくということ自体が、私はどだい無理な話じゃないかというふうに思います。  河北の財政状況についても、私は、本当に土壌汚染対策を完全にやる力といいますか、財政があるのかということについては甚だ疑問であるということは述べておきます。 ○井原太一 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手を願います。 ◆野垣あきこ 委員  先ほどの相乗積と実勢価格についてなんですけれども、さきの予算特別委員会では、中杉通り沿いの路線価と病院本館前の路線価に2倍近い差があるということを区は認めましたけれども、1つの道路の路線価をもってその実勢価格が決まるものではありません。  こちらの評価結果については正しいと答弁されました。正しいという答弁の根拠を伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) これは路線価方式のお話をされていると思うんですけれども、私どもは比準方式を使っていますので、方式上こういった修正係数になってきて、こういった数字になってくるのかなというふうに考えております。 ◆野垣あきこ 委員  もちろん方式というのもあるとは思うんですけれども、実勢価格としてどうか。今までの答弁とあまり変わらないと思うんですけれども、数字とか専門家の意見というところも明確になっていないのに、判断基準も示さないで、正しいという答弁になかなか区民は納得できないのではないかと思います。  実勢価格と乖離していないという認識についてなんですけれども、実勢価格については区はどう見積もっているのか伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) これは、土地区画整理法に基づく区画整理事業をやっていまして、その中で国の指示等があって、土地の評価、換地につきましては評価基準を基にやっていますので、実勢価格に基づく判断というのは、当然この中では出てこないです。 ◆野垣あきこ 委員  実勢価格はもちろん出てこないけれども、やっぱり実勢価格も把握していなければ換地の判断などできないのではないかと考えます。評価員に不動産鑑定士と宅地建物取引士がいるんですから、実勢価格はつかんでいるはずだと思います。  関連して、鑑定士の御意見に基づいて設定したとの答弁、散見されますが、鑑定士の意見というのはどのような意見だったのか。その鑑定士の御意見によって比準表の数値を加工したり手直ししたのであれば、その経過や理由をお答えください。 ◎事業調整担当課長(安藤) 施行者会の中でそういった報告を受けておりまして、何をもって実勢価格かというのは、当然、この地域の実情に詳しい不動産鑑定士さんとかが入っていますので、私どものつくった土地評価基準の数値で、修正係数等はおかしくないということが大前提でございますけれども、先ほど来いろいろ言われています土地の評価は、本地区の評価に比準法というのが適しているという御意見ですとか、様々な意見を伺っております。例えば、土壌汚染対策を土地利用者が行うのであれば評価に反映しなくて大丈夫ですというような御意見もいただいていますし、そういったことで進めてございます。 ◆野垣あきこ 委員  要は、鑑定士などの評価員が意見すれば数値の加工は可能であって、非常に公共性や公平性に問題のある土地評価基準だというふうに認識しました。  次に、病院の土壌汚染についてです。  区民からも、医療廃棄物による汚染の可能性がある病院跡地への学校移転を懸念する声が寄せられております。私たちも、調査を行うよう、この間ずっと求めてきています。
     区は、3月の予算特別委員会の私の質問に、「法令に基づいた調査を今年度これからしっかりやるという計画を持って」いるというふうに答弁しましたが、昨年の第3回定例会では、法人に土地履歴、廃棄物取扱いの調査を申し入れた。申し入れたのは2018年の2月から3月頃と答えていました。結局、こっちの法人の調査結果、どうだったのか伺います。 ◎事業調整担当課長(安藤) 私どもから病院さんのほうにお願いしています事前の調査につきましては、何度も御答弁していますけれども、今年度、都条例に基づくものと土対法に基づくような調査を行ってまいりますけれども、そういった中で、その前段となる任意の調査でございまして、当然、今年度やる調査の資料となるものだというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  じゃ、法人は結局、調査結果を報告していないということでしょうか。事業認可を受けてから調査などという答弁は、それまでなかったと思います。これは議会で答弁したことなので、どういうことなのか、明確な説明を求めます。 ◎事業調整担当課長(安藤) 事前の調査につきましては、住宅地図を集めたりとか、古地図とかそういったものを調査しているというふうに聞いていますし、当然、その中で今後、昔いた方のヒアリング調査とかそういったものをしていかないと古いことが分からないのかなというふうになっていますので、今年度の調査の中で明らかになってくるというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  そうすると、法令に基づいた調査はもちろん今年やると。その中で明らかになってくるので、2018年の2月から3月に申し入れたという調査は、もう法人はしなくていいということなんですかね。任意で、前段となるというふうに言っていましたけれども。 ◎事業調整担当課長(安藤) 今年度の調査の中で、そういったことを御協力いただくことになってくるところがございます。 ◆野垣あきこ 委員  何かそこがうやむやになっているというのもどうなのかなと。法的には大丈夫というふうに思われているのかもしれないですけれども、やっぱり区民はそこを事前に、移転の前に、計画が決定して執行する前に土地履歴とか廃棄物の敷地内の処理の有無を明らかにしろということを求めているわけです。  それで、区の方も、大分前のB案の場合の問題として、土壌汚染を問題として挙げているわけです。法人が法令に基づき処理するから問題ないという説明では、区民は納得できません。地区計画がこのまま条例化することは許されないと指摘して、私の質問を終わります。 ◎区長 専門外のことなので、できるだけ私の答弁がなくていいように願っていましたけれども、あまりにも言いたい放題なので、ちょっと私からも言わせていただきたいんですけれども、前も委員会の中でしっかり私どもは答弁をさせていただいているんですよね。  土壌汚染というのは、法令に基づいてきちっと調査をしなきゃならない。その調査の仕方というのは、過去杉並でも国有地の払下げなんかをする場合においてはやってきたように、細かい数字は忘れましたけれども、何メートルメッシュに穴を掘って、10メートルだっけ、何メートルか穴を掘って、それでサンプリングをして調査するということを、全体の土地の中でそういうやり方をして、地下がどういうふうに土壌汚染があるかという実態を把握して対策を講じていく、これが一般的なんですね。  ですから、今、上に病院が建っていて、病院の運営をやっているときに、そんな敷地のところに穴を空けてサンプルを取るということは、現実問題できないわけです。ですから、病院が移転をして、その後更地になって、そして10メートルメッシュで穴を掘って、それで土壌のサンプルを取って、それで地下の汚染の有無、実態を把握して、それに基づいて具体的な対策というのを講じていく、こういうのが一般的なわけです。ですから、今やってないじゃないかとか、何でやらないんだと言われたって、今やれないことをやれとか言われても、ちょっとそれは違うと思いますよ。  それで、土壌汚染というのはいろんな汚染があると思います。私は専門外だから分からない。私の経験上いえば、杉並区内だって、土壌汚染があったところ、今その上でお祭りもやるし、子供たちも遊んでいるし、実際にそういうところはいっぱいあるんですよ。それは、土壌汚染をちゃんと、いろんな対応の仕方があります。例えばコンクリートで封じ込めてしまうとか、あるいは土を入れ替えるとか、それはいろんな技法があるだろうと思いますし……(傍聴席より発言する者あり)委員長、ちょっと傍聴席、注意していただかないと。 ○井原太一 委員長  傍聴人は御静粛にお願いいたします。 ◎区長 そういういろんな土壌の実情に応じて対策というのは講じられてきて、今、区民の財産として活用されている、そんなところは幾らでもあるんです。(野垣委員「それは当たり前です」と呼ぶ)当たり前でしょう。だから、それと同じように、杉一を移転する場合においても、ちゃんと問題のない形にして学校を建設して運営をしていこうということは、これはお約束をしているわけです。  ですから、今土壌汚染やってないじゃないですかとかって言われたって、今はまだその段階にないので、それをなぜ理解できないのか。私としては、それを1点こだわるのは言いがかりに近いんじゃないかというふうに思いますよ、そういう議論というのは。 ○井原太一 委員長  議案審査の途中ですが、ここで13時35分まで休憩いたします。                           (午後 0時35分 休憩)                           (午後 1時33分 開議) ○井原太一 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開します。  議案審査の質疑を続行します。 ◆木梨もりよし 委員  マスタープランにこの地区の病院の高度利用がうたわれているというようなお話でございましたが、マスタープラン自体は、この地区計画が進む中で、マスタープランも変更なりそういう形でできてきたのか、ちょっとお尋ねしたいと思います。 ◎市街地整備課長 委員御指摘の都市計画マスタープランにつきましては、30年の3月に一部改正しております。その中で、屋敷林を含む区域について、今回の総合病院の移転に関しては、計画的に高度利用を図るとともに、地区計画制度の活用により、地域のシンボルとして将来にわたって緑を保全し、周辺環境の調和を図っていきますというような形で都市計画マスタープランで位置づけているものでございます。 ◆木梨もりよし 委員  私が素朴に思ったのは、なぜマスタープランに病院という──病院は1階建てであっても2階建てであっても高度利用別にしなくてもいいわけで、その時々の要するに用途に合わせた形で建物は私は造られるべきだと。  今回の地区計画そのものがかなり用途の大幅な見直しが図られている。だから、そういういろいろな一連の流れで、今課長がおっしゃったようにマスタープランが出てきたのかなと。この計画は全部つながっている問題なのかなと。この計画そのものが突如として、突如というか何十年も前からあるわけじゃなくて、要するに、何かけやき屋敷が動いたとか動かないとかいろいろあって、その中で動いた状況の中で、それには容積率の緩和ということがかなり誘因に私はなったんじゃないかなと。  そこで、区長の政治倫理の問題と、私の頭の中ではつながってきちゃうというか、そういうことなんですが、だから、要するに地区計画の一連の流れの中でマスタープランも変更になってきたというふうに理解してよろしいでしょうか。 ◎市街地整備課長 若干前後が違うかなと思います。基本的に都市計画マスタープランの目指すべきまちの方向性、これを地区計画が目指すべき実現のために行っているものですから、地区計画が先にあって都市計画マスタープランがあるわけじゃない。都市計画マスタープランの実現のためにいろいろなことをやっていくということでございます。 ◆木梨もりよし 委員  では、マスタープランをつくるといっても最終責任者は区長でありますので、いろいろな経過を経て、マスタープランもいろいろな議論の末できたと思いますが、先ほどの地区計画の杉並の案にしても、計画決定は、区の都市計画審議会とか東京都の都市計画審議会、最終的には東京都の決定になっているわけでございますけれども、案を実際につくるということは、区長の権限が非常に大きいんじゃないかなというふうに思いますが、どうでしょうか。 ◎市街地整備課長 今言われているのは何の案、地区計画の案。 ◆木梨もりよし 委員  マスタープラン。 ◎市街地整備課長 マスタープランの案につきましては、当然、区の都市計画審議会に諮問して都市計画審議会の審議、議決をいただいて、答申を受けた形で区が決定していくといったものですので、恣意的なものということではございません。 ◆木梨もりよし 委員  区長が方向性を示せば、そのとおり、そのような方向で周りの部課長さんも動くでしょうし、その辺のところは、また今後私も勉強させていただきたいと思います。  次に、資料3の状況から見て、医療施設地区と中杉通り沿道地区の建蔽率、容積率が大幅に緩和されている。これは、いろいろな地元の説明会の資料等を区で出したものを、この前事前にちょっと行政当局から頂いたものでございますが、これを見ても大幅に緩和されている。この理由は何でしょうか。 ◎市街地整備課長 用途地域の変更につきましては、これまでも東京都の都市計画審議会という話をしてきておりますが、東京都の用途地域等に関する指定方針、指定基準というのはございます。この中で、第一種中高層住居専用地域では、学校、図書館その他の教育施設、病院等の立地を図る区域で、計画的に高度利用を図る区域は300%とするというようなことで東京都の指定基準にも合致しております。先ほどからお話ししている区の都市計画マスタープランにも、そのように書いてありますので、十分に整合性は図られているもので、ほかの、今言われていた部分についても、区のマスタープランに基づき、計画的な土地利用、高度利用を図る観点から、中杉通り沿道の容積率の引上げや土地区画整理事業などによる土地の転換を背景とした用途地域の見直しを行って、特定の事業者の利益のために都市計画を変更しているという指摘は当たらないというふうに考えております。 ◆木梨もりよし 委員  次に、資料4の区画道路1号から13号、現況と計画では道路の幅員がどのように、資料4を見てもちょっと分かりづらいものですから、どう変化していくのか。道路1から13だから相当あるけれども、ちょっと主なところを説明していただければと思います。 ◎市街地整備課長 一番大きなところでいいますと、杉一馬橋通りは既存が5.45ぐらいの部分について9メーターぐらいに拡幅していく。こちらの目標については、新進会通りなんかは、委員も御存じのとおり、車とか歩行者、自転車などが錯綜しているというようなこと、緊急車両もこちらを通っていますので、今回杉一馬橋通りを、区のすぎなみの道づくりの計画でも優先整備路線に位置づけておりますけれども、そういったことから、こちらを相互通行というようなことも踏まえて拡幅していくというようなところ。あと、ほかの部分についても、例えば2号路線については、5.24メーターのところを6メーターというような形で拡幅していくというようなところでございます。 ◆木梨もりよし 委員  区画整理事業の用地の範囲内のところは比較的広げやすいというか、今言った馬橋の道自体がかなり重要な道になってくるなというのは理解をできます。  次に、資料4の歩道状空地1号、2号、沿道緑地1号、2号、それぞれ、その用地自体は、敷地として建蔽率、容積率で除外して、そこのところが提供されるものじゃなくて、要するにそれが入っているのかどうか。そこの歩道状空地1号、2号と沿道緑地1号、2号についてどうなのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎市街地整備課長 委員御指摘の地区施設という部分ですけれども、この地区施設については、建築敷地の中に含まれております。 ◆木梨もりよし 委員  これで、道路を整備といっても、歩道状空地といっても、結局は施行のほうが、要するに公に提供するというわけじゃなくて、敷地の中で容積とか建蔽率は担保されている。  例えば私は南のほうで、浜田山ですので、浜田山駅の近くに三井グラウンドがあって、そこにマンションが建って、それで容積率の緩和とか高さの緩和とかかなりやったわけですが、これはこれとしていろいろな議論のあったところですが、反対運動──私はその反対運動には参加していませんでしたが、結局三井不動産は、その緩和の代わりに高井戸中学校の南側にある三井の森を数千平米寄贈をしているんですね。私自身は三井のマンションができるときに質問したことは、三井の森含めて、全体を含めて容積率の状況はどうかと言ったら、それを含めれば緩和した部分を超えないというような議論があった記憶がございます。  そうすると、ここを緩和した場合は、やはり相当な緩和でございますので、その分は地域の公園として一部、何とか公共用の、ここも自由に通路として通れるかと思いますが、これだけの大胆な緩和でございますので、地区計画の全体の構想の中で、そういう配慮もあってもいいんじゃないかなと。私も地域の方々からいろいろな電話をいただいたりしていますが、馬橋公園とか行けばいいけど、駅周辺についてはやはり緑が少ない、密集地だというようなことで、何とかあそこをそういうものにしてほしいというような要望を私もいただいております。  ですので、緩和するのはするなりに、もうちょっとその辺のバランスを考えながら、公共的に使えるものを、3分の1ぐらいは公園にするとか、そういうような配慮もあってもいいんじゃないかなというふうに思うんです。それで高度利用するということであれば、私もある程度理解をできるんですが、一方的に建蔽率、容積率の緩和、緩和、緩和で、これは何だと。何か余りにもそこの所有者や関係者に利益をもたらし過ぎるんじゃないかなという、公平公正性から見て、区民の立場から見て、私もちょっとバランスを欠いているのかなというふうに思うんです。その辺のところのあれはなかったんですか。 ◎区長 相当長時間、ずっと午前中からやり取りしていて、最終的には見解の相違という以外に言いようがないんですが、もう少し素直に物事を捉えて議論をしていただきたいなというふうに私は思います。  そもそも私どもは当初、屋敷林を、地主さんに対しても地主さん自身も、あの緑は守り続けたいとそういう意向が強くあったんです。一方、病院は病院で、もう耐震性に問題があるので、病院の建て替えを進めていくということが迫られているということがあります。区は区として、当然、緑は、そういう地主さんの意向をできるだけバックアップしていきたいというふうに思っていたし、病院については、区内で最大の病院、杉並区には公立病院はありませんので、全て民間の病院で医療を支えているわけですけれども、その中でも400床以上の病床を持っているという区内最大の医療拠点であります。そこが耐震上問題があって、一刻も早く建て替えをしなきゃならない。そしてそのことは同時に、災害時あるいは平時においても、区民の命と健康を守るというためには、ぜひとも進めていかなきゃならないということである、こういう大前提がありました。  そういう中で、屋敷林の所有者は、それを維持していくためには、相当の私財を投入してあの屋敷林を守ってきたということは言えるわけでございます。  そういうふうにして守ってきたものもやはり限界が来たんだということだろうと思います。ある日、病院の建て替えの用地にあそこを提供していくことにしたということが突然私どものところに持ち込まれた。それを受けて、例えばあの緑を守るために、区にあの用地を売るから買ってくれとかそういう話であれば、そういう話として我々は検討できました。ところが、やっぱり私有地ですから、日本は、私の一存で勝手にこうしろああしろというふうにできるものではない。私有財産ですから。その財産の扱い方については、持ち主が最大限、法令の範囲内でいろいろやっていこうということは、当然財産権を持っているわけですから、権利があるわけです。それが病院をそこに建てるというふうに決めたということで私どものほうに持ち込まれた。そこの時点から我々としてはいろいろな課題が、問題意識が当然出てきます。  その1つに、例えばできるだけ緑を保全してほしいということは、第1に我々としてあったことです。ですから、2者だけで、我々が関与しないでその計画を、ああそうですかという形で進めていくというふうになってしまったら、何も我々はそこに影響をしていくことはできなくなる。ならば、3者できちっとあそこのまちづくりをやっていこうじゃないかと、そういう話をしていって、同じテーブルに着いて、目的意識を共有して、緑とか災害時の防災力の向上とか、教育環境の向上とか、にぎわいの創出とか、杉並区にとって、また地域にとって、またそれぞれの当該者にとって共有できる、そういうまちづくりをみんなでやろうじゃないかということを提案して、それでテーブルをつくって、最終的に今の時点ここまで進めてきたということです。  容積や高さの問題については、当然、容積の緩和をするしないというのは、あの病院の、今持っている病院の機能が時代の状況の中で建て替えるときに求められる医療体制、充実した医療体制というのを共有の目標として我々は共有化できることでありまして、当然今持っている病床数とかそういうものを1つの目安にしながら、どういう地域医療の体制をつくっていくかという中で、全部あそこの木を切って病院を建てるということになれば、緑との両立ができないということであれば、そういう中で、それなら、ではどういう方法があるのかといえば、やはり高さをある程度緩和して、そういう中で、延べ床も確保してしっかりした病院の体制というものはつくりながら、そして可能な限り緑を守っていくということを目指したということであって、だから緑を守るためにも、とにかく土地は横には伸びないんですから、縦にしか活用することはできないわけですから、全体の必要な床面積を確保するためには、一定程度容積を緩和して高さを求めていくというのは、どこでもやっている建設上の手法でありまして、それを全部否定したら、都市のまちづくりなどということは一切できなくなるわけで、ですから、繰り返しのことになりますけれども、視点、切り口が全然逆なんですよ、木梨委員の言っていることと。  だから、それを、容積を緩和したことが何か私が利権を誘導したようなことに無理くり持っていきたいというそういう意図が、思えるのであれば思うのは勝手ですけれども、ここは公の場所ですよ。ここは公の場所ですから、もしそういうことを御発言されるのであるならば、具体的なことをきちっと言って、それと今回の条例の改正案、議案とどういう因果関係があるのかきちっと説明をするというのが、議員として公職にある人間としての当然の言葉の責任ということじゃないんですか。 ○井原太一 委員長  これで一巡いたしましたので、再度質問のある方は挙手を願います。 ◆木梨もりよし 委員  今区長から、関係者と利益を共有しながらというお話がありましたけれども、私が言いたいのは、関係者の方々と利益を共有し過ぎるんじゃないか、もうちょっと幅広い区民のいろいろな声を聞きながら進めるべきじゃないかなというのが、あなたが言うように、私とあなたとは見解が違うかもしれませんけれども、それで私が無理やり何か結びつけているということをあなたはおっしゃったけれども、あなたは資金提供、政治資金パーティーの、ちゃんと具体的に私は聞いているんですよ。それをあなたはじっと聞かないで、反論しないということは、あなたは認めているということなんだよ。だから、この委員会なんかめったにあることじゃないんだから、あなたは大事なポイントにはちゃんと答えなきゃだめだよ。 ◎区長 木梨委員も何十年区議会議員をやっていて、公の場で発言をするということ、自ら言葉の責任というのをちゃんと持ってほしいと思うんですね。  私はこれまでも何度も、あなたの今の御趣旨の質問には答えてきているんです。私は都議会時代から、年に1回、支援者が一堂に会する場として会合をやってきました。それは法令でいえば会費を取って成立している会合ですから、法令的に政治資金規正法に位置づけられるいわゆる政治資金パーティーだという位置づけになりますから、これはきちっと収支報告に掲載をしているわけです。それを見れば、支出も収入も全部法令にのっとって書いてあります。したがって、それは公開されているんですから、その中で、私の政治資金については法令にのっとって適正に会計処理を行っているということです。ですから、公開されているんですから、もし何か木梨さんが疑念があるならば、具体的にその中の何がこの議案と関係があるのか、自分の御主張と関係があるのか、それを具体的に言わなきゃいけないのはあなたのほうだと思うんですよ。それを一切言わないで、発起人に名を連ねたとか──発起人に名を連ねるというのは、我が国は民主主義の国で、誰であろうが、特別に制約を受けている人以外は、どういう政治主張をしようが、どういう政治家を支援していると表明しようが、それはその人それぞれの基本的人権に属する問題でありまして、それは最大限尊重されなきゃならないことなんじゃないでしょうか。ある方がどなたかを応援しているよということを、あるいはどなたかの会合の呼びかけ人になっているよということが指弾されるというような類いのものではないというふうに思います。木梨委員は、それだけをもって何か不正があるかのような印象づけを徹底して行っているというのは、非常にこれは名誉毀損の話でありまして、よくないことだというふうに思います。ですから、もし、そこまでおっしゃるんなら、具体的に何か証拠があるなら具体的に提示して説明をするのは、その責任があるのはむしろあなたのほうじゃないですか。私は何もやましいことはないし、そんなことでこの地区計画が影響を受けているなんてことは全くないことでありまして、だから、そんな何度も何度も同じことに、あなたの政治宣伝に私が利用されるつもりもないので、何度も今まで答えてきたことを答弁しないだけの話であって、あなたのほうに説明責任があるんだということは明白なんじゃないですか。ほかの方々についての名誉のこともありますけれども、あなたは私のいろいろなことを言うけれども、もし、あなたが指摘するような、先ほどは政治倫理ということを言った。政治倫理ということで問題があって、それが区政に反映をされているのであれば、具体的にどこに反映をされているのか。あなたはずっと予算、決算賛成しているじゃないですか。もしゆがみがあるならば、ゆがみを指摘して反対すればいいじゃないですか。ゆがみがないから賛成しているんじゃないんですか。あなた自分で言っていることに自己矛盾があるんですよ。つまり個人攻撃が目的なのであって、区政に対する問題を議論するということは、あなたの視野に入ってないんじゃないかというふうに私は印象を持ちますし、私だけじゃない、多くの人たちはそういうふうに思っているんじゃないでしょうか。具体的に問題があるなら、具体的に指摘なさればいいじゃないですか。  それから、委員長に申し上げますが、あくまで今日は提案している議案についての質疑のはずですよね。先ほどから相当私、脱線していると思っていますよ。私も皆さんと同じ議員の経験がありますから、私、昔、区議会にもいました、都議会も長くいましたけれども、こんなことはないですよ。少し交通整理を願いたいと思いますね。 ○井原太一 委員長  木梨委員に申し上げます。ただいま議案の審査の途中でございますので、議案の内容に沿った質問をお願いいたします。  それと、理事者の方に申し上げます。ただいま議案の審査の最中でございますので、議案に関係のないことについての御答弁はなさらなくてもいいと思います。また答弁は簡潔にお願いいたします。 ◆木梨もりよし 委員  今区長から、私に対して、あなたは全然説明していないというような、私に説明責任があるようなお話をされましたけれども、あなたの政治資金パーティー、都議会議員時代はいいんですよ。区長は権限者、いわゆる予算編成権と人事権を持っているわけでして、予算をどこにつけるかというような大事な一番の責任あるポジションにいる人が、要するに補助団体であるとか委託団体であるとか、そういう人たちをいわゆる発起人に並べて政治資金集めのパーティーを堂々とやっているという、これが政治倫理にあなたは反しているということで私はこの問題を、あなたが続けている限り言ってきたんですよ。そしたら、あなたは法的には問題ないということでずっとやり続けたのが、6年間やったら、その発起人は辞めたんですよね。だから、私の言っていることがある程度あなたが理解できたのかなと思っていたんですよ。ですから、そういう立場から、あなたが説明責任を私が果たしてない、言いがかりをつけているんだみたいな話をするから私は言っているのであって。よくよくあなたこそ考えていただきたい。  以上です。 ○井原太一 委員長  一巡いたしましたけれども、質問のある方いらっしゃいますか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○井原太一 委員長  質問はないものと認めます。  これで質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆脇坂たつや 委員  議案第61号杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  質疑を通して、阿佐ヶ谷北東地区の地区計画を制度として確実に進めていくための条例整備であることを確認いたしました。質疑の中でも述べたことですが、議案が可決された後には、区として責任を持って適正な運用を図っていくことが求められます。会派といたしましても、地域の声をしっかりと届け、共に未来に向けた阿佐ヶ谷北東地区のまちづくりを進めてまいりたいと思います。 ◆山本ひろ子 委員  議案第61号杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について、杉並区議会公明党として賛成の立場から意見を述べます。  地区計画とは、それぞれの地区の特性に応じて一体的に良好な環境を整備、開発、保全することを目的とする計画でありますが、このたびの条例改正により、阿佐ヶ谷駅北東地区は、用途の制限、容積率の最高制限、敷地面積の最低制限、壁面の位置の制限及び高さの最高制限等、建築物の制限項目が建築確認申請の審査基準となり、罰則は50万円以下の罰金に引き上げられ、より厳しいものとなりました。  また、緑化については、けやき屋敷を現状のまま維持することが難しいことは所有者の意向として現実にある中で、より多くの樹木を残すことを、所有者をはじめ施行者、区民誰もが願っているものと認識しています。  そうした中、減少してしまう緑を新たに創出していこうとの思いから、区内初となる緑化率に関する制限を新設し、制限違反に対する罰則を設けられたことは特筆すべき点であり、本条例により、阿佐ヶ谷駅北東地区の無秩序な開発を防ぐことが可能になると考えます。今後それぞれの地区の計画が進む中で、緑化面積も明らかになってくることと思いますが、減少したけやき屋敷の面積と比較して創出できた緑化面積を区民に示していくことができれば、区は緑化をおろそかにせず推進しているということを御理解いただけると思いますので、そうした取組も御検討願います。  地区計画に沿って創出された緑がいつまでも沿道に生き生きと輝き、緑が身近に感じられる環境をしっかりと維持管理されていくこと、そして安全で安心に暮らせる、区民が誇れるような町並みが整備されることを大いに期待し、賛成の意見といたします。 ◆野垣あきこ 委員  日本共産党杉並区議団を代表して、議案第61号について意見を述べます。  本議案は、3月5日に決定された阿佐ヶ谷駅北東地区計画について、実行に当たり条例化をするための条例改正です。  我が党は、この阿佐ヶ谷駅北東地区計画について、樹林の保全を求める多くの区民の願いや区の緑地保全方針、自然の保護と回復に関する都条例にも反するなどの問題点を指摘してきました。希少動物のツミの調査も終わっておらず、病院跡地の土壌汚染の可能性についても適切な対応が行われていない状況です。さらに、区民の財産である杉一小が議会にもかからず仮換地され、わざわざ条件の悪い浸水地、軟弱地盤の土地に移転されます。この地区計画をこのまま進めていけば、区にとっては大きな損失となり、阿佐谷地域に限らず杉並区全体のまちづくりの在り方に深刻な影響を与えるものです。この地区計画の撤回を求め、議案第61号については反対といたします。 ◆山本あけみ 委員  議案第61号杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について、立憲民主党杉並区議団を代表し、賛成の立場から意見を述べます。  本議案は、阿佐ヶ谷駅北東地区のまちづくり計画の実現を図るため地区計画を策定し、その実効性を図るための規定の整備です。  区内で初めて建築物の緑化率の最低限度を定め、本条例でさらに違反建築物に対する是正措置命令に関してと、報告及び立入検査に関する罰則を伴う規定が盛り込まれました。本条例の目的は、この地区の緑を守り、良好な環境を整備していくためであり、質疑を通して、今後は、より踏み込んでエリアマネジメントに取り組んでいくことが示されました。大変今後に期待をするところでございます。  詳細を確認しました。この地区は、古くから杉並の中心として発展し、大正11年、阿佐ヶ谷駅開業、翌大正12年の関東大震災後に都心や下町からの流入により人口が急増し、戦後は区画整理等による基盤整備がなされないまま市街化し、その後周辺の道の整備が進み、現在のまちの骨格が形成されました。課題は大変山積している地域でございます。  当区には、こういった道路などの基盤整備に関してまだ未着手の地域も多くあります。建物の更新が始まり、まちの再生が始まっているこの時期を捉えて、地域の御意見を伺い、御理解をいただくための工夫をしながら、地区計画などの手法により、今後20年後のまちの再生を見据えながら一層の取組が進むことを要望しまして、賛成といたします。 ◆木梨もりよし 委員  共に生きる杉並の木梨もりよしでございます。議案第61号杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について、意見を申し述べます。  本年3月16日の予算特別委員会での私の意見開陳の中でもこの問題に触れておりますように、この阿佐ヶ谷駅北東地区の最大の問題は、田中区長の政治資金集めのパーティーで何年も発起人であった河北博文氏が理事長を務める河北病院移転予定地、資料3によりますと、1万4,000平方メートルもの土地の容積率が200%から300%に、一気に100%も大幅に増えたことであります。この案は区が作成したものであり、その最高責任者は田中杉並区長であります。予算特別委員会で私との質疑応答のやり取りの中で、河北病院の建て替えに関して、田中区長は、杉並区長として河北博文氏の相談に数年前から度々乗ってきたとのことでありました。仮に1平方メートル100万円として、資料3によりますと1万4,000平米ですので、140億円、河北病院移転予定地の関係者に利益が発生することになります。私は、田中区長の政治資金集めのパーティーで何年も発起人であったこと自体が、河北博文氏からこれまで田中区長への政治資金の提供があったと受け止めております。そのことによって、河北病院移転予定地関係者に用途の大幅な緩和がなされてきたのではないかと大きな疑念を抱かざるを得ません。  したがって、私は、議案第61号杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例に反対をいたします。 ◆ほらぐちともこ 委員  議案第61号杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について、意見を述べます。  先ほども質疑で述べたとおり、この阿佐谷の再開発に関する条例は、そもそも仮換地指定について区がどの地権者とどのような内容で仮換地を行ったのかすら何も明らかにされていない状況であり、区民の共有財産である学校の土地を勝手に処分しておきながら、全てを隠すその区の姿勢に非常に憤りを感じます。情報開示請求をしても、仮換地の明細図は全て墨塗りで出てきました。現在の河北医療財団の土地がどこに行ったのか、全く分からない状況です。  田中区長は、度々答弁において、何も隠していないなどと言っていますが、肝心なところは区民には全くもって示されておらず、全てが闇の中です。どのような仮換地が行われたのか、早急に区民に明らかにすべきです。そういう状況の中でこの阿佐谷再開発に関わる条例が出されていること自体、言語道断と言わざるを得ません。緑化の推進と文言を入れたから何なんだという話です。そもそも区の姿勢に対して信頼できるものではありません。  この計画で一番の影響を受けるのは住民、何より子供たちです。杉一小の建て替え計画が河北病院と地主の鶴の一声によって玉突きの土地区画整理事業となり、土壌汚染、軟弱地盤、浸水地という最悪な場所に学校を移転するという最低最悪な計画を行政が行うなど、絶対に許されるものではありません。直ちに白紙撤回すべきです。  加えて、コロナ下において阿佐谷の再開発や補助132号線など、まさに不要不急の事業については中止、休止すべきです。住民から多くの陳情が出されていますが、これらの事業に関しても粛々と進めていく区の姿勢は許されません。  以上の理由から議案第61号に反対します。 ○井原太一 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○井原太一 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第61号杉並区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について、原案に賛成の方の挙手を求めます。       〔賛成者挙手〕 ○井原太一 委員長  挙手多数であります。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたします。  なお、区長は公務のためここで退席いたしますので、お知らせいたします。  ここで暫時休憩いたします。                           (午後 2時16分 休憩)                           (午後 2時19分 開議)
    ○井原太一 委員長  委員会を再開いたします。  《事務事業概要の説明及び報告聴取》 ○井原太一 委員長  続きまして、事務事業概要の説明及び報告聴取に入ります。  なお、理事者の在席時間を減らすため、最初に事務事業概要の説明を受け、質疑を行います。説明は、資料説明を省略し、部の重要課題に関してのみお願いいたします。  それでは、説明をお願いいたします。 ◎都市整備部長 それでは、まず私から都市整備部について御説明させていただきます。  都市整備部の組織は、私、都市整備部長が直接所管する分野とまちづくり担当部長が所管する分野、土木担当部長が所管する分野の3つに分かれております。  今年度、都市整備部では、新型コロナ対策に部を挙げて取り組む一方、阿佐ヶ谷駅北東地区のまちづくり、狭隘道路の拡幅整備や耐震化、不燃化の推進、都市計画道路の整備、鉄道立体交差事業、仮称荻外荘公園の整備促進などの諸課題に取り組んでまいります。  主要課題の1つである阿佐ヶ谷駅北東地区のまちづくりにつきましては、昨年度、阿佐ヶ谷駅北東地区地区計画を都市計画決定するなど、今年度も引き続きまちづくり計画に基づいた取組を着実に進めてまいります。  なお、本地区計画の決定に伴う建築制限条例の改正につきましては、先ほど御審議いただいたところでございます。  次に、狭隘道路の拡幅整備及び耐震化、不燃化の推進につきましては、年間1万メートルに向けた狭隘道路の拡幅整備を進めるとともに、耐震改修促進計画に基づく耐震化、さらに不燃化特区制度や不燃化助成制度を活用した不燃化の促進を図ってまいります。  また、ブロック塀等の安全対策につきましては、区内全域に対象を今年度拡大し、危険ブロック塀等の改善にも取り組んでまいります。  続きまして、都市計画道路の整備につきましては、4月に東京都都市計画道路補助線街路第132号線の事業認可を取得いたしましたので、今後の新型コロナ感染状況を見極めながら、用地補償や事業施行についての説明会を進めていく予定となっております。この件につきましては、この後の報告事項の中で改めて今後のスケジュールなど報告をさせていただきます。  私からは以上です。 ◎環境部長 私からは、環境部のことについて御説明をさせていただきます。事務事業概要でいえば36ページ以降でございます。  環境部は大きく分けまして環境部門と清掃部門との2つに分かれてございますが、環境部の業務につきましては、清掃事業をはじめとしまして、区民の生活環境に密接に関わるものが中心でございます。まずは新型コロナ対策に取り組みつつも、これらの業務を着実に進めてまいりたいと存じます。  今年度の環境部としての主な取組でございますが、環境部門としては、雨水タンク設置を助成項目に加えました低炭素化推進機器の助成推進、それから電気自動車用の充電設備等の導入助成、こうしたことに引き続き取り組んでまいります。  また、新たに基金を設置いたしました森林環境譲与税の使途についても検討を進めてまいります。  清掃部門につきましては、こうしたコロナ対策の中でございますが、さらなるごみの減量と資源化の推進に取り組んでまいります。  ごみの減量につきましては、発生抑制に重点を置きまして、フードドライブ、食べのこし0(ゼロ)応援店の充実を図ってまいります。また、新たに民間事業者と協定を結びましたので、フードシェアリングを展開してまいります。こうした区民、事業者と連携した食品ロスの削減に取り組んでまいります。  資源化につきましては、引き続き小型家電、不燃ごみ、粗大ごみに含まれます金属、食用油の回収等の増に努めるとともに、新たな資源分別回収の品目の調査検討を進めてまいります。  なお、今般のコロナウイルス感染拡大の関係で増加しているごみ収集量でございますが、本会議でも御答弁をしているところでございますが、このうちゴールデンウイークの期間前後では、可燃ごみの収集で最大で前年度比27%増になる日もございました。今、非常事態宣言の解除にはなっておりますけれども、ごみ量の増加傾向は現在も続いておりまして、年末年始のごみ量に匹敵する収集量で今のところ推移しているところです。引き続き収集に滞りがないよう取り組んでまいります。  私からは以上です。 ○井原太一 委員長  これより、ただいまの説明についての質疑に入ります。  なお、事務事業概要につきましては、当委員会が所管する事務事業の概要を把握することを趣旨として説明を受けておりますので、質疑に関しましては、個別事業の詳細に及ばないよう御配慮願います。また、この後の報告聴取も予定されておりますので、質問は簡潔にお願いいたします。  それでは、質疑のある方は挙手を願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただきます。そして一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほどよろしくお願いいたします。 ◆野垣あきこ 委員  土木計画になると思うんですけれども、第二桃園川幹線について確認をしたいと思います。  ただいま第二桃園川幹線、区内シールド工事が進められていると思いますけれども、このシールド工法においてトンネル内への出水事故が発生しているとのことですけれども、どのような状況になっているのか伺います。 ◎土木計画課長 第二桃園川幹線のトラブルについてでございますけれども、現在、先日立て坑内に地下水の流入が確認されたため、シールドの推進を一時停止しまして、これから原因を調査する予定でおります。 ◆野垣あきこ 委員  工事の概要、それから事故の発生箇所、事故の内容、事故発生後の対応、今後の対策の工事などのスケジュールについて教えてください。 ◎土木計画課長 工事の大まかな概要ですけれども、蚕糸の森公園のところから発進しまして天沼の弁天池公園までの間、シールドで推進しながら水害対策を行うものです。口径は大体、区内のほうは2.6メートルぐらいのトンネルとなります。現在は、蚕糸の森公園の立て坑から約900メートルぐらいの位置のところにシールドマシンがおりまして、その辺りだろうということで、原因をこれから調査を準備しているというところです。 ◆野垣あきこ 委員  今回事故が起きて、多分、都がその事故について対応している対策の工事があると思うんですけれども、そちらのスケジュール。 ◎土木計画課長 今回地下水が流入しているということでしたので、まず周辺の環境等に影響が出ないように、地下水が下がったということが想定されますので、地盤沈下とかそういったことが起きないように、水道水を入れまして安定を図っているというような対策をしたところです。 ◆野垣あきこ 委員  現時点でこの出水というのは収まっているのか、それとも継続している状況なのでしょうか。 ◎土木計画課長 現在の地下水の状況ですけれども、平常時の地下水位のところまで水を埋めた、専門的な用語になりますけれども、水埋めをしたということで聞いてございますので、その位置には到達しているということで安定していると理解してございます。 ◆野垣あきこ 委員  これ、毎分500リットル出水しているという情報もありましたが、そこは事実なのかというのと、出水の総量、また水質が汚濁しているということだったんですけれども、土砂が流入している可能性はあるのか伺います。 ◎土木計画課長 汚濁の状況につきましては、濁っているということは聞いておりますが、その流入量とか、そういった詳細は把握してございません。 ◆野垣あきこ 委員  東京都が事業者になっていると思うんですけれども、区に都から情報共有がされているのかどうか。5月31日10時時点で出水が確認されたということですけれども、区に対していつの時点で連絡が来ていたのでしょうか。 ◎土木計画課長 5月31日に流入が確認されまして、その翌日には区のほうに出水の報告がありました。 ◆野垣あきこ 委員  近隣住民に対しての情報提供をいつの時点でされたのか。それから情報提供はもっと早く都からも伝えられるべきだと思うんですけれども、都からの動きが遅くて、工事をしながら、地下工事のトラブルについては告知しないような対応が行われたということで、区として基礎自治体として、住民に対して速やかに情報提供するように都に求めるべきではないか。これが1点。  それから、再三にわたって外環のシールドマシンのことでも質問をしているんですけれども、シールドの出水というのはすごく重大な問題だと思います。地上部の地盤沈下なども懸念されますし、こちらの区の認識を聞いておきたいと思います。  それから、こちらの都市環境委員会に対しても、今後この問題で何か変化があったりしたら速やかに情報提供するよう求めておきたいと思いますけれども、いかがですか。 ◎土木計画課長 今回のこの件につきまして、早めに今後状況を報告するよう求めているところです。  このシールド工法につきましては、様々の事業をこれまでも行っているところ、また今後行われる予定もございますので、情報を適宜報告させていただきたいというふうに思ってございます。 ○井原太一 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○井原太一 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。                           (午後 2時33分 休憩)                           (午後 2時34分 開議) ○井原太一 委員長  それでは、委員会を再開いたします。  続きまして、4件の報告を聴取いたします。  なお、質疑は報告を一括して聴取した後に行いたいと存じます。  それでは、順次お願いいたします。  (1) 富士見ヶ丘駅周辺まちづくり方針(中間まとめ)の策定と今後の進め方について ◎都市企画担当課長 私からは、報告(1)、富士見ヶ丘駅周辺まちづくり方針(中間まとめ)の策定と今後の進め方について御説明申し上げます。  まずお手元の資料を確認させていただきます。1枚目が表紙、2枚目が別紙1、中間まとめ概要版、別紙2が中間まとめ本文となっております。  表紙を御覧ください。  区では、富士見ヶ丘駅周辺まちづくりの契機となる都市計画道路放射5号線の開通や富士見丘小学校・中学校の改築などまちづくりの契機となる動きを踏まえ、安全・安心なまちづくりなど、まちの将来像を区民、事業者、行政が共有し、まちづくりの取組を推進するため、富士見ヶ丘駅周辺まちづくり方針の策定に向けて検討を進めてきました。  これまで行ってきた庁内検討や令和2年1月に開催したオープンハウスで寄せられた意見を踏まえ、まちの将来像やその実現のための取組の方向性等について中間まとめを行うとともに、今後の方針策定に向けて取り組むものです。  次に、1、まちづくり方針(中間まとめ)の位置づけにつきましては、記載のとおりでございます。  2につきましては、別紙1、概要版をお開きください。  別紙1は、まちづくり方針(中間まとめ)の概要でございます。  初めに1、背景・目的でございます。  1の背景・目的及び2、位置づけにつきましては、記載のとおりでございます。  次、3の対象区域ですが、現在まちづくり協議会の範囲を想定しておりますが、対象区域の設定につきましては、周辺地域との関係性に十分留意して検討してまいります。  次に、2、まちの主な課題については、記載のとおりでございます。  次に3、まちの将来像と目標について御説明いたします。  1、まちの将来像ですが、都市計画マスタープランにおける位置づけなどやオープンハウスでの意見などを踏まえ、「誰もが安全・安心に過ごすことができ駅周辺のにぎわいの創出とみどり豊かな住環境が維持されたまち」といたしました。  次の2、まちづくりの目標と取組として、1から3の将来目標を掲げました。取組につきましては、将来目標が重複しているものもあるため、関連する項目ごとに線、矢印でつないでございます。また、取組1から9の内容につきましては、別紙2、中間まとめ本編の13ページから14ページを御覧いただければと思いますが、それをまとめたものを記載してございます。  次に、向かって右側の欄の参考のオープンハウスの開催概要等についてでございます。  令和2年1月26日日曜日から28日火曜日において、富士見ヶ丘駅改札前広場にてオープンハウスを行いました。  オープンハウスでの意見については、富士見丘通りの改善という意見が多いことから、方針の策定に当たっては、平成29年3月に策定したすぎなみの道づくり方針やこれまでの自動車流入対策等の検討結果を踏まえ、議論を行ってまいります。  表紙1枚にお戻りください。  3、まちづくり方針(案)策定に向けた今後の進め方、4、今後の主なスケジュール(予定)につきましては、記載のとおりです。  中間まとめを基に、地域住民の皆様の御意見を伺いながら、方針案の策定を進めます。  私からは以上でございます。   (2) 特定空家等の行政代執行について ◎住宅課長 私からは、特定空家等の行政代執行についてでございます。資料を御覧ください。  令和2年4月23日に空家等対策の推進に関する特別措置法第2条第2項に規定される特定空家等について、建築物の除却等の行政代執行を終了しましたので、以下のとおり報告いたします。  特定空家の所在地ですけれども、高円寺北2丁目でございます。  経過につきましては、令和2年2月19日に行政代執行を開始しました。その後、建築物の除却等の工事に着手しまして、工事が完了しましたので、令和2年4月23日に行政代執行が終了した旨、宣言を行いました。  行政代執行の除却工事等の概要については、記載のとおりでございます。  除却工事で出た廃棄物の数量ですけれども、木造2階建ての解体工事で、約60立米の廃棄物を搬出、処分いたしました。  5、今後のスケジュールでございますけれども、この行政代執行にかかりました費用748万円につきまして、徴収を開始する準備をしているところでございます。  以上です。   (3) 東京都市計画道路補助線街路第132号線について ◎都市計画道路担当課長 私からは、東京都市計画道路補助線街路第132号線につきまして御報告させていただきます。  資料は、本文と参考資料として案内図をつけております。  補助132号線は、今年4月7日に一部区間の事業認可を取得いたしました。参考資料の案内図を御覧ください。  事業認可区間は、青梅街道から南に下り、関根橋を越えまして約140メーターほど、全長で606メートルの区間でございます。車道が9メートルと両側に3.5メートルの歩道がつきまして、全体の幅員は16メートルでございます。  事業期間は令和2年4月7日から令和12年3月31日、約10年間でございます。  資料の2の今後の進め方についてでございます。  5月に開催を予定しておりました地権者、借家人、店子等の関係権利者に対する用地補償についての説明会は、新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮いたしまして、開催を見送るなどの対応を図っております。現在、関係権利者からの申出によるもの以外の対応は行っておりませんが、今後の感染状況及び国や東京都の動向を踏まえまして、改めて説明会を開催した上で事業を進めてまいります。  また、(2)の事業の施行についての周知でございますが、関係権利者及び地域住民へニュースを郵送またはポスティングした上で、説明の場を別途設けることを現在検討しております。  なお、いずれも、開催時期、場所等につきましては、新型コロナウイルスの感染状況及び国や東京都の動向を踏まえて判断し、詳細な内容が決定次第お知らせいたします。
     最後に、予定スケジュールを記してございます。本議会終了後、関係権利者及び地域住民に対して、まずは事業認可取得についてのお知らせを郵送またはポスティングにより行います。また、関係権利者には用地説明会の延期についてのお知らせも併せて行います。説明会等の開催時期については、現在検討中でございます。  私からは以上でございます。   (4) 杉並区災害廃棄物処理計画(案)の策定について ◎ごみ減量対策課長 私からは、杉並区災害廃棄物処理計画(案)の策定について御説明をさせていただきたいと思います。資料につきましては、A4の両面と、別紙1としまして全文の概要、別紙2としまして全文を資料として添付してございます。  まず資料のほうでございますけれども、今回の計画の策定の目的といいますか、策定の経緯について少し記載してございます。  東日本大震災で発生しました膨大な災害廃棄物の処理につきましては、被災地の復旧復興に大きな影響を及ぼしました。この教訓を基に、国では、災害廃棄物対策指針を策定いたしまして、また、廃棄物処理法に基づく基本方針におきましては、地方公共団体は災害廃棄物処理計画を策定するということが明記されました。これを受けまして、東京都におきましては、災害廃棄物処理計画を策定したところでございます。  これらを踏まえまして、区としましても、大規模地震や近年多発、激甚化している集中豪雨などの自然災害によって区内で発生する災害廃棄物を迅速かつ適正に処理することにより、区民の生活環境の保全と公衆衛生の確保、早期の復旧復興を実現するため、杉並区災害廃棄物処理計画を策定することとしたものでございます。  概要のほうを見ていただければと思いますが、2番目に計画の位置づけの図を書いてございますけれども、これにつきましては、先ほどの国の指針、また都の処理計画との整合を図りつつ、杉並区の地域防災計画を補完する計画として位置づけているものでございます。災害廃棄物の処理体制や処理方法の基本的事項を定めまして、そこにあります、発災後策定する災害廃棄物処理実行計画の基礎となるという位置づけでございます。  次に、計画の基本方針でございます。被災者となる区民の目線に立った処理を進めることが重要であるということから、記載の7つの基本方針を定めてございます。衛生的な処理、安全性の確保等々でございます。  次に、計画の主な内容でございますが、対象とする災害につきましては、そこに記載の瓦礫等、ごみ(生活ごみ、避難所ごみ)、し尿等でございます。  これらの発生量につきましては、概要版の右のほうに書いてございます。これは東京湾北部地震、マグニチュード7.3、冬の18時の風速8メーターということで、これが最大の被害が出るということから、これを基に推計をしたものでございます。  瓦礫の量につきましては、記載の149万トン、水害におきましては約19万トン。これの規模感といいますか、どのぐらいの量が発生するかといいますと、149万トンといいますと、区では年間収集が13万2,000トンでございますので、約11年とちょっとの廃棄物が出るというところでございます。  次に生活ごみの発生量としまして、可燃ごみ、不燃ごみ、資源、これは日量369トン、うち避難所のごみ発生量は日量約74トン。これにつきましては、ほぼ通常の処理体制であれば賄える量でございますが、被害の状況によりましては、この量をなかなか収集するのは難しいというような量でございます。  次に、粗大ごみ等につきましては、年間約6,200トン発生する。区では年間大体3,600トン収集してございますので、約1年8か月分の量の粗大ごみが出るというような規模感でございます。  次に、し尿の発生量につきましては、日量約29万リットルでございますが、これは小学校のプール、25メートルですけれども、1.2メートルの水を満たしたところ36万リットルになりますので、ほぼほぼこのぐらいの量が日々出てくるというような規模感でございます。  次に、災害廃棄物対策でございます。そこに記載してございます平常時、初動期、応急・復旧期、それぞれ発災後1か月まで、発災後1か月から3年まで、何をどういう形で処理をしていくかということを記載してございます。  次は継続的な計画の見直しとしまして、計画及び計画に基づいて事前に行動マニュアルを作成しますので、それらが災害時の対応が迅速かつ円滑に実施できるよう、職員の訓練等を通して継続的な改善と見直しを行ってまいりたいと思ってございます。  表紙に返っていただきまして、今後の主なスケジュールでございますが、8月にパブリックコメントを行いまして、11月には計画決定、都市環境委員会への経過報告ということでございます。  私からは以上です。 ○井原太一 委員長  以上、一括して聴取いたしました。  これより、ただいまの報告についての質疑に入ります。  それでは、質疑のある方は挙手を願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほどよろしくお願いいたします。 ◆松浦威明 委員  私からは、富士見ヶ丘駅周辺まちづくり方針(中間まとめ)の策定と今後の進め方についてお伺いいたします。  オープンハウスで地域の意見を聞いて中間まとめをしたと伺っておりますが、駅でやったようですけれども、地域住民の方の聴取は、ポスティングだとか郵送だとか、そういうことはされているのでしょうか。 ◎都市企画担当課長 まず、今回中間まとめに際しましての住民の意見聴取でございますが、オープンハウスの意見聴取のみでございます。今度中間まとめを基にして、地元の方々から丁寧に御意見を伺ってまいりたいというふうに考えてございます。 ◆松浦威明 委員  その方法はまたオープンハウスですか。それともまたポスティングだとか、そういったことをやるんでしょうか。 ◎都市企画担当課長 基本的には、コロナ禍の状況の中、いろいろ考えているんですが、オープンハウスとか、今現在、登録団体の協議会がございます。その方々を中心に地域住民の御意見等を伺ってまいりたいというふうに考えてございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、オープンハウスの中で、富士見丘通りの質問等が一番多かったと思うんです。私もあそこをたまに通りますけれども、この間また視察して、自動車の通行量が非常に多い、そして歩道がないということで、一番問題が、幅員が6.2メートルとかありますけれども、電信柱があるので、有効的な幅員というものがもっと狭くなってしまっているというふうに考えるんですけれども、電柱の幅員との計算とか、そういった考え方を教えていただけますでしょうか。 ◎都市企画担当課長 まず電柱の取り方でございますが、基準がございまして、道路幅のエプロンというか、L形側溝の板の部分、これは通常エプロンというんですが、その辺りに立てるというふうに基準で定められてございます。 ◆松浦威明 委員  では、幅員よりもちょっと狭いぐらいが有効幅ということで理解してよろしいかと思いますが。 ◎都市企画担当課長 まず幅員の考え方等でございますが、歩道の部分は、白線とあとプラスチック製のポールが立ってございます、そこが歩道。車道は白線と白線の内側、これが車道という考え方で断面がなっているというところでございます。 ◆松浦威明 委員  それでは、放射5号線開通に伴って、放射5号線から富士見丘通りに行く通行量等の調査をしていると思いますが、その調査の中で見えたものを教えてください。 ◎都市企画担当課長 大変申し訳ございません、別紙2の9ページを御覧いただければと思います。こちらは、平成27年11月12日と令和元年9月19日に交通量調査を行いました結果でございます。交通量1というのが人見街道と富士見丘通りの交差点、交通量2というところが放射5号線と富士見丘通りの交差点でございます。  ほとんどの交通量は比較して減少傾向でございますが、1点だけ、交通量2というところの放射5号線と富士見丘通りの交差点の流入量、赤文字で1,809台から1,942台、ここだけがちょっと微増傾向でございまして、傾向としては、放射5号線が開通したことによって大幅な交通量変化はないというふうに私どもは見てございます。 ◆松浦威明 委員  ここの通りは、もともとそこまでは交通量はなかったようですけれども、自動車のナビゲーションシステムとかに登録されてしまったから多くなったというふうなことを地域住民が言っていたんですが、そういった何か報告は受けているんでしょうか。 ◎都市企画担当課長 ナビができた頃、裏道に交通量が多くなったというのは一般的に聞いてございます。もともと東西方向の道路が少ない杉並区において、富士見丘通りは南北道路である、そこに通過交通等が入り込むという現象は、ナビができましてから増えたかもしれませんが、一般的に昔から多かったという御指摘を受けているところでございます。 ◆松浦威明 委員  それでは最後に、放射5号線から富士見丘通りの交差点が、私から見るとちょっといびつな形をしている。信号機の位置とかが、新宿のほうから、東のほうから行くと、右折できませんけれども、右側の信号がちょっと何かおかしいな、空間が空いているなというふうに思うんですけれども、あそこの交差点は、まだできてないということでよろしいんですよね。 ◎都市企画担当課長 まだ歩道等全てが完了したわけではございません。 ◆野垣あきこ 委員  富士見ヶ丘駅周辺まちづくり方針について伺います。  こちらの方針の最大の問題は、やっぱり富士見丘通りの問題だと思っていまして、オープンハウスの主な意見を見ても、全ての意見の3割以上が富士見丘通りに関する意見となっています。他の委員からもありましたけれども、道路の幅がわずか6メートルと狭くて、歩道もない状況でありながら、数少ない南北道路として、対面通行のために車が狭い道路を行き交って、しかも途中踏切によって渋滞をしたり、子供はもちちろん大人でも歩くのが怖いという状況がなかなか解決されていないと思います。まちづくりの検討ということであれば、こうした解決のためにまちづくりを考えていくべきだと思います。  報告資料の13ページに、「地域の皆さまとの意見交換を踏まえて整備の手法を検討」と書かれています。令和3年1月に策定、公表されるまちづくり方針ではどのように具体化するのか、区の見解を伺います。 ◎都市企画担当課長 今回の方針につきましては、先ほども御説明しました、駅周辺のまちづくりを具体化するための方針というものを検討してございます。これからまちの方と十分議論して、委員御指摘の富士見丘通りについても、何が危険なのか。例えばどういう手法になれば安全なのか、今までの経緯ございましたが、交通規制の問題などを踏まえながら、じっくりと議論してまいりたいというふうに思っております。 ◆野垣あきこ 委員  それから富士見ヶ丘駅なんですけれども、駅の利用者がとどまるスペースもタクシー乗り場も、バス停とかもありません。資料17ページでは、「駅の南側などに駅前広場を設けてほしい。」「安全に待ったり、乗れたりするタクシー乗り場がほしい。」という声が紹介されています。井の頭線における区内のほかの駅と比較しても不便な駅と言わざるを得ません。13ページの「具体的な取組内容」においては、取組3、「商店街等の歩行環境や買い物環境向上」で富士見ヶ丘駅前広場機能の整備を「様々な手法を検討」としています。どのようなことを考えているのか、また検討状況はいかがでしょうか。 ◎都市企画担当課長 駅前広場機能のことでございますが、都市計画マスタープランでも記載されているとおり、ここは駅前広場機能の検討を行うべきところということでございます。  今般の方針につきましても、あそこは見た目なかなかスペースがないところでございますが、住民の皆様と、駅前広場機能とはどういうものなのかとか、どういうものが皆様方が必要と思われているのか、それを含めまして、また京王電鉄とかと意見交換をしながら、方針には何かしらの記載を設けたいと思ってございます。 ◆山本あけみ 委員  まず、富士見ヶ丘駅周辺まちづくり、着手をして中間まとめまで持ってきてくださったこと、感謝申し上げます。なかなか課題が山積しているところで、かといって突破口がないというまま、富士見丘通りが危ない危ないと言われて、実際私もよく歩きますけれども、本当に傘を差して歩いていられないという、大人が整列して歩いているという通りになっています。これを契機にして、より多くの人を巻き込んでもらって、納得がいく、もしかしたら描いたものが全部できないかもしれない、でも描くことってとっても大事だと思いますので、御努力いただけますよう、まず最初にお願いをしておきます。  まず小さい質問なんですが、富士見ヶ丘駅の乗降客数、どういうふうに把握していますか。今後の予測はどうか。 ◎都市企画担当課長 富士見ヶ丘駅の乗降客数につきましては、約10年間ぐらい、1日1万3,000人台で推移しているところでございます。少ないところでは1万三千数百人から1万4,000を超えるときもあったようですが、おおむねそれで推移しているところでございます。  今後の予測につきましては、この安定傾向の中、安定が続くのかなというふうにこちらは思っておりますが、今後、高井戸公園が開設するなどまちが動いた場合に、そういうところで変化するのではないか、こちらはそのように注視してまいりたいと存じ上げます。 ◆山本あけみ 委員  そうですね、高井戸公園、一部開園しまして、東京都のホームページにも高井戸公園へ行こうという形で、最寄りの駅は富士見ヶ丘というふうに載っていることと思います。乗降客数の推移、きちっと把握してもらいたいと思います。  ちなみに隣の久我山駅もかなりの乗降客数、4万人以上あるということで、阿佐ヶ谷が4万6,000でしょうかね。大して変わりないのに駅前広場もない、そういう中で高井戸公園ができていく、そのことをきちっと把握をして対応してもらいたい。先ほど他の委員も駅前広場に言及をされていましたけれども、今回このようなまちづくりに着手されるということで、広範な意見聴取とできる限りの取組をお願いします。駅前広場です。  次に、「富士見ヶ丘駅周辺まちづくりチーム」というふうに文面にあるんですが、構成員ですとか庁内検討状況をお知らせください。 ◎都市企画担当課長 このまちづくりチームでは、作業部会としまして、都市整備部、区民生活部、産業振興センター、教育委員会事務局の係長級の皆様で作業チームを構成してございます。チーム会議、その上部会としましては、関係課長に基づいて構成されてございます。  今までの実績等でございますが、現状の把握、そして地元皆様に御提供するオープンハウスのパネルもそうですが、そういうことの準備作業、そしてこの中間まとめの策定にも当たっているところでございます。 ◆山本あけみ 委員  庁内の検討が進んできたということをお伺いしました。  この富士見ヶ丘駅は、私が考えるところの関係者というものがもっとたくさんいると思います。まず最初に京王電鉄ですね。京王電鉄が乗降客数の推移をどのように予測をしているか。また、高井戸公園という地域資源ができて、何か関連して考えているか、こういうことも大きいと思います。また周辺に土地もお持ちのようでございます。関連の施設もございます。  あと東京都。やはり高井戸公園ができてきたということで、東京都として安全じゃないところに人を呼ぶのも問題だと思いますので、どのように考えているか。  また浴風会という国内でも屈指の病院があります。徒歩7分ぐらいでしょうか。こちらに行かれる方も多く、富士見ヶ丘駅を通行されているので、意見聴取必要かなと思います。  あとは何よりもやはり警察ですよね。駅前で私も御挨拶などをするときもあるんですけれども、横断歩道がない。富士見丘通りは交通事故の件数が多い多いとみんな言いながら、駅前に横断歩道もなくて、本当に無法地帯なんですね。横断歩道がないところをみんな渡っている。右から来るかな、左から来るかなと思った途端に踏切が閉まっちゃったりとか、そんな中でしっかりとした交通整理を行うためには、警察としてどういうふうに考えていくかということも、意見聴取が必要ではないかなと思います。  あと、商店会や町内会、小学校ですね。特に富士見丘小学校に関しては通学路が長くなるということ、かなり課題となっております。またPTAの方々は、地元に住んでいて、地元の視点を持っているという方々です。ぜひ御意見を聞いていただきたい。  今思いつく限りで、団体といえばこういうところが思いつくんですが、この辺りの意見聴取、これからどのように行っていくでしょうか。 ◎都市企画担当課長 委員御指摘の警察等含めた関係機関の意見交換などは、まちづくりに対して不可欠なものと思っております。これから住民の皆様と、意見をいただいた場合、そして議論をいただいた節々に、関係機関に情報提供もしくは意見交換などを活発に行っていきたいと思っております。  次に、富士見丘小学校につきましては、今のまちづくり団体の範囲というのは、基本的な、できた発想というのは、やはり富士見丘通り、線路から北側の道路の交通に対しての問題点が発想だと聞いてございます。最初は富士見丘町会を中心としたものでしたが、それだけではちょっと狭いではないかということで、当時の久我山小学校及び富士見丘中学校のPTAの皆様を交えた会として、それの範囲として設定されたものと議事録から読んでございます。今後富士見丘小学校も移転してまいりますので、富士見丘小学校の関係者の方々にも協議会の参加等お願いできればなと、協議会を通してさせていただければなと思っております。 ◆山本あけみ 委員  次に、今協議会のお話が出たところで、今回エリアが、対象区域が示されたところなんですが、富士見丘まちづくり協議会の区域ということなんですが、この活動団体、登録団体の活動状況ですとかお知らせをいただけますでしょうか。 ◎都市企画担当課長 本文5ページに記載がございますが、実際のところ、2、地域の取組、平成23年(2011年)、下のような商店街まちづくりルールというものが示されました。以後、ちょっと活動のほうが不活発かなという感じもございます。今回を機に、また協議会の関係者の方々に、今後のことにつきましてもいろいろ御相談、意見交換等させていただきたいと思ってございます。 ◆山本あけみ 委員  本当に手弁当で地域のためにやってきてくださった団体だと思います。敬意を払いながらも、まず御意見を伺うこともそうなんですが、そうではない、本当に一般の方々もいろいろな御意見をお持ちなんだと思うんですね。こんなような形で杉並区が取組をしているということを、ぜひとももっともっと広げてもらいたいと思っています。この機会に、富士見丘のこのエリアをどうやったらよくできるのか、アイデアをお持ちの方々もいっぱいいると思います。  私ども立憲民主党区議団のほうからは、既に住民協議会を設置してくれないかという要望をしています。なぜかというと、住民協議会といって個別に無作為抽出で案内を送って、こういう協議をやります、参加をしてくれないかという形で、応じてくださった方、大変建設的な意見をお寄せくださる場合が多いということで、自分たちのこととして計画を考えていってくれるメンバーを増やすということだと思います。ぜひとも取組を要望しておきます。  そうでないと、いつか誰かが決めてしまった、気がつかないうちに終わっていたというのが一番困るというか、もったいないというか、そういうふうに考えています。ぜひ幅広い意見の聴取、今回オープンハウスの取組をしてくださったと思うんですが、やはり駅の中まで行くという方も少ないと思います──多くいらしたと思うんですけれども、住民協議会の要望をしておきます。  もう一つ要望なんですが、中間のまとめの中の9ページに、先ほどの委員が触れていたところなんですが、以前私の質問の中で、放射5号ができたからといって生活道路へ車が流入してくるのをできるだけ抑制をしてほしいということをずっと申し上げてきました。そういった中で、東京都では、幹線道路ができるから、そちらに車が流れるわけだから、生活道路へは流入をしてこないだろうということで答弁を受けています。放射5号の開通前と開通後に交通量調査をお願いしますということで、今回やっていただいたので大変ありがたいところなんですが、結局増えてしまっているという、今この結果なんですけれども、しかしながら、放5が全面的に開通したとはいえ、中野大橋の交差点がまだ4車線化が進んでいないんですね。結局あそこで詰まってしまって、富士見丘の交差点のところでちょっと左に入ろうかなという車もあるんだと思います。もう一度きちっと、中野大橋の交差点が改良工事が済んだ後、しっかりとした交通量の調査をしてもらうよう要望しておきます。 ◆木梨もりよし 委員  特定空家の行政代執行についてお尋ねしたいと思います。  この金額を見ますと、何か意外と多いな、金額が高いなと。これは何か特別な理由でもあるんですか。 ◎建築課長 こちらの特定空家は、いわゆる道路に面してない、接道のない敷地でございましたので、重機が入れないことから、職人さんが手で壊す、そして解体した材料も道路まで手で運ぶという、非常に人の手がかかる工事でありまして、それで余計にお金がかかったというところはございます。 ◆木梨もりよし 委員  それにしても、家の大きさを見ると、1階の面積が25平米、2階も25で50平米ということで、昔の重機のなかった時代もあるので、これは非常に費用がかかっているなと。これ、いろいろな入札をして業者を決めたと思いますが、何かうーんという、ちょっと高いなという印象を持って、これ以上あまり質問しても、今の事情からすると、そういう事情で非常に実費がかかったんだなと。  これからこういう特定空家が増える可能性があると思うんですね。杉並の中でもちょっと危ない箇所も何か所かあるんじゃないかと思うんですが、例えば特定空家の解体工事で、特定空家になっているということは、所有者自体がいろいろ分からなくなっちゃったり、権利者がいっぱいいたりして、代執行するのはいいけど、748万も実際に回収できるのかなと、その辺が1点。  それから回収できなかった場合はどうなるのか、その費用はどういう負担になるのかちょっとお聞かせいただければと思います。 ◎住宅課長 本当に委員おっしゃるとおりの状況で、所有者も複数いたりとか、そこの空き家に対して全然意識がなかったということで、結果的には行政代執行を行うことになってしまいました。  そういった意味で金額も高くはなっていますので、今大丈夫だということはちょっと申し上げられませんけれども、これからしっかりその所有者に対して話を聞いて、どういうふうな形で徴収ができるか、いつぐらいだったらできるか、分割も含めた形で議論していこうかなと思っています。ただ、おっしゃるとおり、徴収できないかという場合も当然考えられますので、その場合は納付命令をした後に督促という形でしっかり請求を重ねつつ、それでも徴収ができない場合には、差押えの手続を踏んで押さえていくという形で徴収をしっかりやっていきたいというふうに考えてございます。 ◆木梨もりよし 委員  こういう方ですので、非常に責任感のない方か、ちょっといろいろな御事情があって、病気がちだったり何かいろいろ病んでいたりする場合があるかもしれませんけれども、やっぱりかけたものは極力回収すると。今課長がおっしゃったように、とにかく最後まで頑張ってください。  以上です。 ○井原太一 委員長  それでは一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆野垣あきこ 委員  (3)、都市計画道路補助132号線についてです。  ちょっと質疑に入る前に委員長に要望があるんですけれども、本委員会には、今回の報告案件として示されている補助132号線に関わる陳情が付託をされています。前年度の委員会で複数の委員から陳情審査を求める要望が出されていましたが、結局審査せずに継続という状態になっていると思います。付託されている陳情は速やかに審査するよう、要望として求めておきたいと思います。  質問に入ります。  第1次区間の事業費の見通しを確認します。また第2次区間についてもどの程度に及ぶと予想しているのか伺います。 ◎都市計画道路担当課長 第1工区の事業費ですが、概算で約85億円と試算しております。残りの部分、これは駅側になりますので、当然土地の値段ですとかかなり違ってきますので、まだ詳細な金額は出しておりませんが、恐らく倍近くいくのではないかなというふうには考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  第2次区間の事業認可の時期はいつごろというふうに想定しているでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 まだ具体的にはいつ行うかは考えてございません。第1工区のほうの用地の取得具合、工事の進め具合などを見て考えていきたいというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  コロナウイルスの感染拡大によって全体のスケジュールに変更点などはありますでしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 先ほど御報告しましたとおり、用地補償の説明会のほうが、5月に予定していたものを今見送っているところでございます。その他については、今のところ変更ございません。 ◆野垣あきこ 委員  補助132号線については、区はこれまで整備理由の1つとして、沿道にある東京ガス西部支店の緊急車両通行路の確保のためというふうに説明をしてきました。一方、この間、東京ガス西部支店は移転、解体工事が本日6月8日から開始されるという状況です。これまで杉並区は、東京ガスの支店の跡地活用を視点に含めて動向を注視するとしてきましたけれども、どのような検討が行われたのか、その結果はどうなっているでしょうか。近隣住民からは、跡地に防災拠点を整備してほしいという要望なども寄せられていますが、そのような検討は進められたのか、区の見解を伺います。 ◎都市計画道路担当課長 東京ガスの跡地につきましては、これまでお話はしておりますが、現時点で区のほうで用地を取得するということはございません。ただ都市計画区域にかかっている土地でございますので、その部分の用地の取得については、それを前提にしまして、今後もいろいろな御相談があれば伺っていきたいというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  補助132号線について、区は計画を進めるという姿勢ですけれども、新型コロナウイルス感染症により経済状況が悪化していまして、税金の使途については、改めて精査するべきではないかと思います。近隣住民や沿道の商店街からは、コロナ禍の折に道路整備に着手すべきではないという声が区にも寄せられていると思います。区はこの声を受け止めているかどうか、確認したいと思います。 ◎都市計画道路担当課長 先ほど御報告の中で申しましたとおり、コロナ下において事業を拙速に進めることはしてございません。説明会を見送るなどのことをしておりますので、そういった状況でございます。 ◆野垣あきこ 委員  新型コロナの影響によって地域商店街は重大な影響を受けています。そうした折に道路整備に莫大な税金を投入し、第2区間についてはまだ金額が分かってないですけれども、かなりの公費が費やされるということで、地域の住民や商店に立ち退きを含む協議を進めることに怒りの声が広がっております。経済状況が極めて悪化しているという認識に立ち、道路整備方針についても抜本的に見直すということを求めておきたいと思います。  質問を終わります。 ◎土木担当部長 都市計画道路の整備費についてでございますが、区としましては、安全なまちづくりを進める上で重要な事業と考えております。コロナ感染対策を考える上では、拙速に進めるつもりはございませんが、この事業自体が国や東京都の補助金を財源としておりますので、そちらの財源のほうも見極めた上でしっかりと進めていきたいと考えてございます。 ◆山本あけみ 委員  同じく132号線なんですが、今後のスケジュールで「関係権利者及び地域住民へ」というふうに書いてある部分なんですが、地域住民というのは具体的にどういった方々でしょうか。 ◎都市計画道路担当課長 地域住民というのは、具体的に半径何メートルとかいうふうに定めたわけではございません。西荻に住んでいる方という意味でございます。 ◆山本あけみ 委員  こういった道路の関係ですと、土地をお持ちの方ですとか使っている方、またお子さんなんかもそうだと思うんですが、関係権利者のほかに、やはりそこで暮らす人の目線というのも大変重要だと思います。そもそも公費を使って道路を造るわけなので、区民のために造るわけなんですよね。その部分をしっかりと説明をしてもらいたい。移転だとかお願いするというのは大変なことだと思います。生活が変わってしまうし、お一人お一人の状況も違うと思います。年齢だとか家族構成だとか、病気をしている方もいらっしゃるでしょうし、そういったお一人お一人に寄り添って本当に丁寧に進めていただきたいなというふうに思っています。道路に関しては、私たちも呼びかけも随分いただいていまして、顔の見える関係の方も多くなってきたところなんですけれども、やっぱりお一人お一人事情が違う、考え方も違う、当然だと思います。公の事業を進めていく上で、丁寧に進めていただきたいと思っております。
     次に、災害廃棄物処理計画なんですが、これは申し訳ないんですが、本当に分からない部分をお聞きするんですが、一次仮置場と二次仮置場というふうに廃棄物を置く場所を変えていくことになっているんですけれども、一次仮置場から二次仮置場に運ぶのは誰がやるんでしょうか。 ◎ごみ減量対策課長 一次仮置場につきましては、区のほうで設置をするものでございます。これは、本文でいくと19ページにあるかと思うんですけれども、その表にあります応急集積場所、ここに瓦礫だとか家屋の片づけごみなどが一時的に出されたものを仮置きとして置きます。それを一次仮置場のほうに今度は分別をして、仮置場は特別区と共同処理するんですけれども、そこに運ぶまでの場所が一次仮置場。最初に応急集積場所については、区民の方とか、道路啓開で一時期に発生するごみがそこに仮置きされて、まだ分別ができていませんので、それを一次仮置場のほうに搬入をして、そこで分別をして、次に二次置場のほうで、リサイクルするものだとか焼却するものだとかというふうに分けていくというような3段階になっているということでございます。 ◆山本あけみ 委員  3段階に分けて分別するのはどなたがされるのかというイメージの質問だったんですが。 ◎都市企画担当課長 瓦礫の部分につきましては、私のほうでお答えいたします。  区が委託する事業者さんに分別をしていただきたいと思っております。 ◆山本あけみ 委員  今回この処理計画を拝見いたしまして、本当にこういうこと、日頃の準備で進めていくということ、心強く思っているところなんですが、やはり一番大事なのは平常時なんだと思います。杉並区民の方は本当にきめ細かく分別してくださって、日常的にやっていることを、ぜひ災害のときにも同じようにやってくださいというようなアナウンスを都度都度していただけると、一番大変なのは、ぐるっと丸まっちゃって瓦礫だかし尿だか何だか分からないものを分別するのが大変なんだと思うんですよね。その大変さを区で抱えないで、どんどん区民の人に言ってもらって、災害時であっても、ある程度の分別は個人でやってもらいたいという希望があるのかないのかちょっとあれなんですけれども、全てぐるっと丸まったやつを、ではやってくださるのかということと大きく違うんだと思うんですよね。ですから、平常時のアナウンスをこれから先丁寧に進めていってもらいたいと要望しておきます。  以上です。 ○井原太一 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○井原太一 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の陳情審査及び所管事項調査について》 ○井原太一 委員長  当委員会に付託されております陳情につきましては全て閉会中の継続審査とし、あわせて当委員会の所管事項につきましても閉会中の継続調査といたします。  以上で都市環境委員会を閉会いたします。                           (午後 3時25分 閉会)...